「ファセッタズム」が発信する“東京ファッションの明るい未来” 楽天支援で5年ぶりに東コレ帰還

 「ファセッタズム(FACETASM)」が楽天の支援プロジェクト「バイアール(by R)」の一環で、5年ぶりのファッションショーを東京で披露した。落合宏理デザイナーが「僕らは2011年の震災後に東コレデビューをしたころ、服の力を信じて自分たちのできることを模索していた。今回こうしてコロナ禍でショーを行うチャンスを得られて、東京のファッションの未来を見せられるようなショーを見せたかった」と語る通り、明るくポジティブなエネルギーに溢れたショーだった。

心を動かされた4歳の息子の絵

 会場は寺田倉庫のコンクリートに囲まれた無機質な空間。ライブ配信では趣向を凝らした演出を見せた。会場に設営した複数台のカメラの他に、客席の4人の協力を得てスマートフォンカメラでの撮影も行い、客席の目線に合わせたライブ感のある映像も取り入れた。

コレクションは、落合デザイナーが「心を動かされた」という4歳の息子の絵をグラフィックデザインとして採用している。「“レックレックアーヒーモンスター”っていう名前で(笑)。もうすぐ5歳になる今は仮面ライダーなどのヒーローを知ってしまったので、4歳のときにしか描けない絵だと思ったから」。フィナーレにはサンリオが作った“レックレックアーヒーモンスター”のぬいぐるみが登場した。また会場ではキャラクターが描かれたマスクを配布し、来場者たちが演出として着用した。ゆるいイラストで会場のみんなが笑顔になり、会場の一体感も生まれていた。

“+MORE”の大胆な力強さ

 発表したウエアは得意とする東京のストリートの要素を、異素材ミックスや装飾のハイパーミックスで誇張したスタイルだ。“More memories. SS21+MORE”と題して、20型ほどこの日のショーのために制作したショーピースを追加している。反射テープをランダムに貼り付けたファイヤーマンジャケット、タータン生地をミックスしたキルト、突き上がったハードチュールのブラトップなど、大胆な力強さが伝わってくる。

 落合デザイナーは「立ち上げから11年間はショーを行うという夢に向かって若さのままにつき進んでいたが、今は家族やスタッフを守るという責任がある。それでも今回はとにかく楽しくやりたいと思った」と語る。ブランドのステージも心境も変わった今、「人の気持ちも考え方も、変化していくけれど、積み重ねてきた記憶や思いを大切にしたい」という思いを刻んだショーだった。

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「ファセッタズム」が発信する“東京ファッションの明るい未来” 楽天支援で5年ぶりに東コレ帰還

 「ファセッタズム(FACETASM)」が楽天の支援プロジェクト「バイアール(by R)」の一環で、5年ぶりのファッションショーを東京で披露した。落合宏理デザイナーが「僕らは2011年の震災後に東コレデビューをしたころ、服の力を信じて自分たちのできることを模索していた。今回こうしてコロナ禍でショーを行うチャンスを得られて、東京のファッションの未来を見せられるようなショーを見せたかった」と語る通り、明るくポジティブなエネルギーに溢れたショーだった。

心を動かされた4歳の息子の絵

 会場は寺田倉庫のコンクリートに囲まれた無機質な空間。ライブ配信では趣向を凝らした演出を見せた。会場に設営した複数台のカメラの他に、客席の4人の協力を得てスマートフォンカメラでの撮影も行い、客席の目線に合わせたライブ感のある映像も取り入れた。

コレクションは、落合デザイナーが「心を動かされた」という4歳の息子の絵をグラフィックデザインとして採用している。「“レックレックアーヒーモンスター”っていう名前で(笑)。もうすぐ5歳になる今は仮面ライダーなどのヒーローを知ってしまったので、4歳のときにしか描けない絵だと思ったから」。フィナーレにはサンリオが作った“レックレックアーヒーモンスター”のぬいぐるみが登場した。また会場ではキャラクターが描かれたマスクを配布し、来場者たちが演出として着用した。ゆるいイラストで会場のみんなが笑顔になり、会場の一体感も生まれていた。

“+MORE”の大胆な力強さ

 発表したウエアは得意とする東京のストリートの要素を、異素材ミックスや装飾のハイパーミックスで誇張したスタイルだ。“More memories. SS21+MORE”と題して、20型ほどこの日のショーのために制作したショーピースを追加している。反射テープをランダムに貼り付けたファイヤーマンジャケット、タータン生地をミックスしたキルト、突き上がったハードチュールのブラトップなど、大胆な力強さが伝わってくる。

 落合デザイナーは「立ち上げから11年間はショーを行うという夢に向かって若さのままにつき進んでいたが、今は家族やスタッフを守るという責任がある。それでも今回はとにかく楽しくやりたいと思った」と語る。ブランドのステージも心境も変わった今、「人の気持ちも考え方も、変化していくけれど、積み重ねてきた記憶や思いを大切にしたい」という思いを刻んだショーだった。

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東コレに帰ってきた「ファセッタズム」とハイテクを駆使した「ケイタマルヤマ」がベスト 21年春夏・東コレトーク!後編

 6日間に渡って開催された2021年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が10月17日に閉幕しました。約40のブランドが、リアルショーやデジタルプレゼンテーションなど工夫を凝らして最新コレクションを披露。ここでは「RTFW」の取材班が“東コレトーク”と題して印象に残ったブランドをざっくりプレイバックします。参加するのは、東京ファッション・ウィークの取材経験者である2人の先輩記者と、今シーズンから取材班に加わった新米記者の計3人。今回は、4日目から最終日までをお届けします!

デザイナーの強さがにじむ「ヒロココシノ」

美濃島匡「WWDジャパン」記者:「RTFW」が幕を閉じました。今回は後半3日間の中から印象に残った3ブランドをあげて、ざっくり振り返っていきましょう!

大杉真心「WWDジャパン」記者:まず私が好感を持ったのは「ヒロココシノ(HIROKO KOSHINO)」です。ヒロコ先生が外出自粛期間に描いた“シュールな住人たち”という絵がモチーフとなったコレクションで、ファンタジーで優しく、少し滑稽な生き物たちが世界の圧力に屈しない物語をイメージしたそう。コロナ禍でもポジティブに“何事にも負けない”という先生の思いと、芸術的にブランドの世界観に盛り込むクリエイションが素敵でした。

大塚千践「WWDジャパン」ニュースデスク:アートをクリエイションに取り入れている姿勢がビンビン伝わってきたね。映像は10分という長尺だったけど、カメラの画質や撮り方を含めてコレクションを丁寧に見せたい姿勢は見て取れたな。

美濃島:厚底のサンダルやスイムショーツなど、スポーティなアイテムも用意していましたね。

大杉:コロナ禍での健康意識の高まりを反映しているのかもしれません。ヒロコ先生といえば、建築家の安藤忠雄が手掛けたアトリエで制作活動を続けてきましたが、映像でもコンクリートの壁が特徴的で、そのロケーションの選び方も先生らしさを感じました。

映像クオリティに度肝を抜かれた「ケイタマルヤマ」

美濃島:「ケイタマルヤマ(KEITA MARUYAMA)」は、マスクとファッションの融合を目指した“クチュールマスク”にフォーカスした映像。グリーンバックにCGを合成する最新技術を使って、デジタルでしか表現できない世界観を作り出すことに成功していました。

大塚:めっちゃよかったね。いい意味で予想を裏切られた。背景の合成は他ブランドでもあったけど、ここまで楽しく見られてハイクオリティーなものは無かったな。

大杉:映像としてもすごく面白いですし、「マスクを変えるだけでこれだけポジティブになれるんだよ」というメッセージも伝わって来ます。ブランドのファンタジーなムードとデジタル表現の相性がいいんでしょう。

美濃島:洋服はこれまでのアーカイブをリミックスしたもの。キャリアがあるのに新たなチャレンジから逃げず、むしろ若手以上にガンガン挑戦するスタンスが本当にすごいなと思いました。

大塚:「丸山邸」で実施された上映会には丸山敬太デザイナーとムービーに出演した福士リナさんが登壇したんだよね。

美濃島:はい。撮影の裏話を和やかな雰囲気で語ってくれました。作り手の話が聞ける場を設けるだけでもデジタルコンテンツの伝わり方は全然違いますね。

時代を超えて着想してしまう「アポクリファ」

大塚:「アポクリファ(APOCRUPHA.)」はレースをたっぷり使って、3シーズン目にして方向性をガラッと変えてきた。市場に受けるかどうかは未知数だけど、チャレンジしたシーズンだと思う。

美濃島:モノトーンなのでレースがかなり目立ってましたね。着るのに勇気がいるかもしれません。

大杉:ジェンダーを超えたレース使いの挑戦に共感しますが、使用していたのが女性のドレスや下着に使用されるような柄がはっきりしているラッセルレースだったので、フェミニンな印象が勝っていたように思います。もう少し柄が小さいものだったらニュートラルで、リアリティーを感じられかも。

大塚:面白いのは、着想源が1870年代にまで遡っていること。当時の服装はジェンダーレスで、そのムードをブランドの軸であるテーラリングに落とし込んでる。最近のメンズって1980年代のカルチャーや90年代のストリートウエアから着想するのが王道のやり方なのだけど、100年遡るっていうある種の文学的アプローチはほかではあまり見ない個性だね。

大杉:マスクを着けた一般人を映像として記録しているのも面白いと思います。時代をそのまま切り取ってるから、何年か後に見たとき、「そうそう、こんな感じだったよね」ってなりそう。ここも上映会を行ったんですよね?

大塚:そうそう。少人数を呼んで上映会を実施して、会場には洋服も用意されていたから実際に見ることもできた。そこまではよかったんだけど、上映後はあっさりと終了しっちゃったから、少し物足りなかった。その後が天王洲アイルで「ファセッタズム」のショーだったからというのもあったとは思うのだけど、「ケイタマルヤマ」みたいにデザイナーが少しでも思いを伝える時間をつくれば、わざわざ足を運んできた人たちの理解もより深まったのではないかな。

「タエ アシダ」は自然の美しさをデジタルに込める

大杉:「タエ アシダ(TAE ASHIDA)」の芦田多恵デザイナーは自粛期間中にアトリエが休業した際、クリエイティブな脳がストップしないように毎日散歩しながら、公園に咲く花や自宅周りの植物などを写真に収めていたそう。その中で、身近な自然の美しさに気が付いて、それを全面に押し出したクリエイションになっています。植物のフォトプリントは全て芦田デザイナー本人の撮影した写真なんです。自然の美しさに気づいたため、それを全面に押し出したクリエイションになっています。

美濃島:モデルを複製させたり、背景を変えたりとデジタルならではのギミックが光りますね。「ケイタマルヤマ」に通ずるものを感じます。

大塚:両者ともこのキャリアにして、変化を恐れない前のめりな姿勢が素晴らしいよね。服自体が強いから直球のショー形式の動画でも十分に伝わりそうなのに、あえて変化球で見せてる。モデルが5体ぐらいに分身するだけでも驚きなのに、終盤に登場したマットさんは9体に分裂して思わずのけぞりました(笑)。ユーモアを盛り込んでくれると動画も楽しく見られるね。

大杉:芦田デザイナーは、「無観客ショーを長々と映す映像は長くなってしまい、皆さんに飽きられるものは作りたくない」と、工夫されたと言います。動画はテレビCMやミュージックビデオなどを長年撮影されている武藤眞志監督との協業。短い時間で効果的に映像を見せることを特にするプロと一緒に取り組むことで、飽きずに41ルックを最後まで見ることができます。

「ファセッタ」でリアルショーの価値を再認識

大塚:「ファセッタズム(FACETASM)」のリアルショーが良かったね。ここ数シーズンは和やかなムードでの発表が続いてたんだけど、今回久しぶりにバッキバキなストリートが戻ってきた感じ。

大杉:パリコレデビュー前は、東コレの目玉ブランドとして”東京で最も勢いのあるブランド”というイメージでした。「WWDジャパン」でも毎シーズン表紙候補で、ベストブランドとして紹介することも多かったです。その時の興奮を今回のショーで感じました。

大塚:コレクションは6月のパリメンズに合わせて作られた映像で事前に公開されていたし、展示会にも行ったんだけど、モデルが着て実際に歩くところを見ると受ける印象がかなり違った。強い。段差を力強く踏みつけたり、ジャンプしたりする動線の面白さも良かった。リアルショーを全肯定するわけではないけど、現場ならではのエネルギーが一番伝わってきたブランドかも。
美濃島:僕はトレンチコートとかファイヤーマンジャケットとか、純粋にアイテムが格好良いなと思いました。冠スポンサーの楽天による支援プロジェクト「バイアール(by R)」のもとで発表したショーということも踏まえて、今シーズンのハイライトの一つです。

大塚:座席にはかわいいイラスト入りのマスクが置いてあってショーの演出として着用を促されたんだけど、業界の重鎮クラスまでちゃんと着けていて和みました。

東コレの幅を広げる「リコール」

大塚:「リコール(RE:QUAL≡)」は去年の「東京ファッションアワード 2020(TOKYO FASHION AWARD 2020)」に選出されたブランド。この賞ってビジネスの成功が審査基準の一つだったはずなんだけど、「リコール」はそこまで拡大してる印象が無かったから個人的に驚いたんだよね。世界観を突き詰めた洋服でショーにはハマりそうだなとは思ってたから、実際にショーが見られてうれしかった。こういうブランドが東コレに入ってくるのは大事だよね。

美濃島:絶対に着られないものばかりでしたが、後ろ身頃から肩へ布を引っ張って着たジャケットなど、個人的に着てみたいと思うアイテムも2〜3ありました。

大杉:私も「リコール」のように独自のクリエイションを強く押し出したブランドが東コレ出ることは賛成です。五感を使ってブランドの世界観をしっかり伝えられるのはショーの価値の一つ。例えば、「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」や「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」のように量産可能なアイテム以外の領域で勝負できるデザイナーは、企業とのコラボレーションを手掛けたり、美術館で作品が展示されるなど異なるフィールドで活躍しています。世界観を突き詰めて、世の中にメッセージを発信していくようなデザイナーの在り方も肯定したいです。

美濃島:なるほど。今までアートのような洋服を発表するだけのショーにあまり価値を見出せていなかったんですか、今やっと腑に落ちました。

大塚:ロンドンの有名校なんかはそこを前提に教育していると聞くよね。「服を綺麗に作るだけなら人を雇えばいい」という考え方が浸透してる。

大雨の中で野外ショー開催の「ミキオサカベ」

大杉:「ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)」は坂部三樹郎デザイナーが手掛ける透明ソールの「グラウンズ(GROUNDS)」というスニーカーを軸にしたコレクション。スカートに白いニーハイソックスを合わせたり、ギャザーを寄せたハーフパンツで下半身にボリュームを出すなど、足元に目がいくコーディネートを目指していました。デザインは極力削ぎ落とし、足元の色と調和するパステルカラーを基調にした透明感のある素材使いも美しかったです。坂部三樹郎デザイナーはこのシューズビジネスを軌道に乗せていく考えです。

美濃島:「宮下パーク」の屋上で野外ショーを実施しましたが、残念ながら雨でした。色が明るくてシューズのソールも半透明だから、晴天だったらかなり気持ちいいショーになっていたと思います。

大塚:東京は雨が多いから、東コレのショーを屋外でやるのはけっこう勇気がいるなと改めて。「ミキオサカベ」にしては服がシンプルでちょっとびっくり。でも大杉さんが言うように、靴を目立たせたいという意図を聞いて納得した。

大杉:「ナカ アキラ(NAKA AKIRA)」のナカアキラ・デザイナーも好んで履いてると聞きました。ナカさんはデザイナーズブランドのスニーカーを数多く試してきたそうですが、「グラウンズ」の履き心地とコストパフォーマスを高評価しています。2万円台でデザイナーズスニーカーに挑戦できるのはお手頃ですよね。

「パーミニット」がリアルクローズの可能性を見せた

美濃島:「パーミニット(PERMINUIT)」はこれまでお人形さんのようなルックが並ぶコレクションで、街で着るイメージが全く湧かなかったのですが、今回初めてリアルの近づいた気がしました。

大塚:僕は動画で見たけれど、リアルだとは感じなかった。これまでと比較しての感想だと思うけど、現時点ではまだファンタジーな世界だと思う。

大杉:実験的なアプローチはそのままですが、ウエストポーチやリュックなどリアリティーを感じるものがプラスされて、一歩先に行った印象を受けました。

美濃島:これまでショーピースをプレゼン形式で披露することが多く、ロケーションを踏まえた服作りはしてこなかったそう。今回は「ミキオサカベ」同様に「宮下パーク」での野外ショーで、渋谷という街をイメージしてナイロン素材を多用したと説明していて、この素材使いが僕の受け取ったリアルさのだったのかもしれません。

大塚:かなり強い雨だったから、サンプルの風合いが変わっちゃうんじゃないかと心配になりました。ショーはもちろん大事だけど、悪天候の場合のプランBも用意しておくといいかもね。

大トリ「シュープ」はラストルックも注目

美濃島:大トリを飾った「シュープ(SHOOP)」はストリートとテーラリングを組み合わせたいつも通りのクリエイションでしたが、マルチポケットや着脱可能なアームなどギア感のあるクリエイションもありました。

大塚:ワークやテーラリングというメンズの王道に、ギミックを加えたディテールで変化させる手法はロンドンっぽいクリエイションという印象でした。「リコール」と同じく「東京ファッションアワード」組なんだけど、「シュープ」はビジネスも意識したクリエイションという感じで対照的だったから面白かったな。

大杉:全体の20%にアーカイブのストック素材を使用しているとのことでした。古着リメイクはよく聞きますが、メンズでこのような情報を開示するブランドは少ないので、好感が持てます。「アシックス(ASICS)」とのコラボがあったり、トリを飾ってることからも注目度は高いんですね。

美濃島:ラッパーのIOさんや女優の小松菜奈さんが出てたりとキャスティングでも楽しませてくれました。あとはスモークを炊いた空間にゴリゴリのテクノミュージックというアングラな演出も良かったです。

大塚:ちなみにフィナーレの最後を歩いたのは、ブランドのセールス担当しているワンダーラストの茶原さん。「え!」って3度見しちゃいました。(笑)。

後半のベストルック&東コレへの思い

美濃島:僕の後半ベストは「ケイタマルヤマ」です。デジタル表現とその発表形式含め、すごく心に残りました。

大塚:僕は「ファセッタズム」だな。

大杉:私も「ファセッタズム」です。

美濃島:2度目の「RFWT」ですが、もっと盛り上げるためにどうなってほしいですか?

大塚:「バイアール」はぜひ続けてほしい。現場で松村さん(楽天の松村亮執行役員。同社のファッション事業を率いる)に聞いたけど、あくまで東コレの一つのコンテンツというのを意識しながら、かつ際立たせようとしている姿勢がよかった。「ファセッタズム」のショー終了後、いつも冷静な松村さんがシンプルに「かっこよかった」と感想を言ってくれたのもグッときたよ。今回は第1弾で試行錯誤だったはずだから、今後は楽天の強みであるECを絡めたり、デジタルでの発信をどう強化していくのか。ひとまず継続していただきつつ、今後は支援ブランドの枠をもっと増やせば「RFWT」自体の盛り上がりにつながるのではないでしょうか。

大杉:コロナ禍でしたが、今回はパリコレへの参加を見送った「サカイ」や「コム デ ギャルソン」が日本でショーを行うことになっていたので、もしこの「楽天ファッション・ウイーク」に巻き込むことができたら、もっと盛り上がりを感じたのかなと思いました。まだ「東コレがやっている」ということが、なかなか周知できていない課題がありますが、もしかしたらデジタルがその鍵になるかもしれません。

美濃島:今シーズンいろんなデジタル・ファッション・ウィークを取材しましたが、東京はデジタルとの相性がかなりいいと思いました。あとは、ベテラン勢の凄みをまざまざと見せつけられたシーズンだったと思います。

大塚:ベテランが思いの丈を正直に話していたのが印象的だったよね。2年ぶりにコレクションを製作した「ジン カトー(ZIN KATO)」は、フィナーレで「コロナで月間の過去最低売り上げを記録した」と赤裸々に明かした上で、「引退しようかと思っていたけど、コレクションをやりたくなった。きつかったけど完成させて本当によかった」と話してくれました。若手や中堅デザイナーってつい格好つけてきれいなだけの言葉を並べがちだけど、不器用でも正直な気持ちから出た言葉の方が共感できます。これだけ取材していると、本音と表層的なコメントの違いってやっぱり分かっちゃうので。後者だと心に響かないからね。

美濃島:あとは、全体を通してもっと若い人を巻き込んでいいと思います。取材する人もベテランばかりだし、客席も若い人が全然いない。それでは若年層にリーチするのは難しいですよね。

大塚:課題はまだまだあるけれど、未来につながるポイントも見つけられたシーズンだったと思います。皆さん、6日間お疲れ様でした!

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「ジョー マローン」の2020年ホリデーは1920年代のきらびやかなパーティーがテーマ 人気の“イングリッシュペアー”のパウダーも初登場

 「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」は10月30日、2020年ホリデーコレクションを発売する。1920年代に英国貴族の若者が毎晩パーティーに酔いしれていた“Roaring 20s”をイメージしたコレクションだ。

 限定のフレグランス“ミッドナイト ムスク & アンバー コロン”(100mL、1万6800円)は、官能的なムスクとアンバーの温もりが踊る香りとなっている。トップノートには澄んだ爽やかさのジュニパーとマンダリン、ハートノートにはアンバーとネロリ、ベースノートにはミッドナイトムスクとベンゾインがあり、ブランドでは初めてとなるフレッシュオリエンタルな香りだ。また、アール・デコ調の限定ボトルで登場する。単品として使うのはもちろん、ブランドが誇る、ほかの香りとのレイアリングも可能だ。おすすめのセントペアリング(重ね付け)は、フルーティーでジューシーな“ブラックベリー & ベイ”や人気ナンバーワンの“イングリッシュ ペアー & フリージア”だ。なお、今回初めて“イングリッシュ ペアー & フリージア”のボディーパウダー(9600円)も限定で登場する。

 そのほか“オレンジ ビター コロン”や“パイン & ユーカリプタス”のコロンやキャンドル、ルームスプレーなどのほか、毎年人気のアドベントカレンダー(4万9600円)や人気のコロンのミニサイズのセット、クリスマスキャンドルのセット、オーナメントのセット、ポーチ付きのギフトセットなど幅広くそろえる。11月4日には“イングリッシュ ペアー & フリージア”の限定ボトル(100mL、1万6800円)も発売する。

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問題です、「design」の日本語訳はなんでしょう? エディターズレター(2020年8月26日配信分)

※この記事は2020年8月26日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

問題です、「design」の日本語訳はなんでしょう?

 英語の勉強を細々と続けていますが、単語アプリがランダムに出題してくる英単語には時々「そんな意味があるのね」とハッとさせられることがあります。

 そこで突然ですが問題です。英語の「nature」の日本語訳は何でしょう?正答のひとつはもちろん山や川を指す「自然」ですが、私が使っているアプリが最初に提示した答はそうではなく「本質」でした。なるほど、確かに。ハッとして納得しました。そこから派生する「natural」も、人間や動物などの「本質・性質」といった意味があり、だから「ナチュラルメイク」は「何もしない」のとは違いますものね。ほかにも「fashion」の答えが「やり方・流儀」であり、その例文に「in one’s fashion=自分のやり方で」と見つけたときも、「ナイス例文!」と心の中で思いました。オシャレです(笑)。

 そして、このニュースを読んだときは、「design=設計」という言葉が浮かびました。

ヤマトの制服を「ホワイトマウンテニアリング」の相澤陽介がデザイン 20年ぶりのリニューアル

 「design」は幅広く使われている言葉で正解が一つではないうえに、今日では解釈の幅が広がっていますが、少なくとも私の愛用アプリによれば(笑)代表的な答えは「設計」です。そしてこの日本語訳は本質を突いていると思います。日本語で使うときの「デザイン」って、感覚的なもの、直感的なものとして認知されることが多い気がします。それだからか、洋服のデザイナーは感性勝負と思われがちです。もちろん、感覚・感性も大切ですが、活躍しているデザイナーたちの仕事を見ると、より大切なのはロジックと感覚の両方を持つ「デザイン=設計」の視点だなと思います。

 「ホワイトマウンテニアリング」のデザイナーである相澤陽介さんが手掛けたヤマトホールディングスの新しい制服は、誕生までにたくさんの試行錯誤があったようです。制服のデザインにはさまざまな制約がありますが、記事からは相澤さんが制約それ自体を発想の源にしていたことが分かります。制服の本来の役割を第一に、年齢も体形も幅広い着る人の視点でとことん考え、仮説と検証と改良を繰り返したとのこと。そして配送業者のスタッフの制服がもはや街の景色の一部であることも意識していたそうです。日常着と制服は役割が違うからデザインプロセスも異なりますが、デザイナーは設計者である……の言葉がしっくりくる記事でした。

IN FASHION:パリコレもストリートも。ジュエリーもインテリアも。今押さえておきたい旬なファッション関連ニュースやコラムを「WWDジャパン」編集長がピックアップし、レターを添えてお届けするメールマガジン。日々の取材を通じて今一番気になる話題を週に一度配信します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在9種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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ツイッターで活躍するメイクレシピプランナーちこえが支持される理由とは? 「メイクや美容がもっと自由になればいい」

 コロナ禍の影響で百貨店のコスメカウンターやバラエティーストアなど、店頭で製品を試すことが難しいなか、SNSやユーチューブなどで実際の使用感や発色、メイクアップ方法などを伝えるインフルエンサーの存在がこれまで以上に重要になっている。メイクレシピプランナーとしてツイッターを中心に活動しているちこえは、クオリティーの高いメイクと分かりやすい写真、トレンドやユーザーのニーズを捉えた投稿で人気を集めているインフルエンサーだ。フォロワーは12万を超え、熱心なファンも多い。数多くのインフルエンサー達の中で彼女はなぜ支持を集めているのか。その理由に迫る。

WWD:メイクレシピプランナーとして現在どういった情報を発信している?
ちこえ:主にメイクについて発信しています。そのほか、スキンケア、コスメ、メイク道具などについても投稿しています。

WWD:SNSでメイクの情報を発信するようになったきっかけは?
ちこえ:活動を始める前から化粧品やメイクに興味がありました。でもそれは、肌荒れを隠すためのものだったので、周りの人に言いづらかったのです。そのような中で唯一話せるのがコスメカウンターの美容部員さんでした。化粧品やメイクの話をする友人がいないと相談すると「SNSをやってみたら?同じ趣味の人とつながれると楽しいよ」とアドバイスを受けたのがSNSを始めたきっかけです。

WWD:メイクレシピプランナーという肩書きは珍しいですね。
ちこえ:最初は自分の悩みやスキンケアのことを中心に発信していたのですが、フォロワーが増えていく中で特に需要のあるメイクの情報に絞っていきました。そこで、何か肩書きがあったほうが初見の人にも伝わりやすいのでは?と考えました。でも私は美容家ではないし、メイクアップアーティストでもない……、私自身メイクを考えることが一番楽しくて、そのメイクで自分と皆さんの生活を少しでも明るく楽しくするお手伝いができたらいいなと思い、“メイクレシピプランナー”という肩書きを付けることにしました。SNSにおいて新しいポジションを築くことで、メイクや美容がもっと自由になればいいという思いもありました。

WWD:投稿を行う際に気を付けていること、意識していることは?
ちこえ:購入品でも企業からの提供品でも、手に取って使わなければわからないことを画像もしくは文章で入れることを意識しています。外装やパッケージなど、公式サイトを見れば分かることを投稿するのではなく、実際に買って封を切って、化粧品のふたを開けたところからの意見や感想が大切だと考えています。それが企業や見てくださっている方への誠意と答えだと思って取り組んでいます。

WWD:現在ツイッターのフォロワーは12万を超えているが、フォロワーが増えたきっかけは?WWD:投稿を行う際に気を付けていること、意識していることは?
ちこえ:2017年にツイッターを始めて、7カ月ほどで1万フォロワーになり、19年頃には5万フォロワーまで増えました。そこから一気にフォロワーが増えたきっかけは、青をメインにした夏のライブにおすすめのメイクを提案した投稿を指原莉乃さんが引用リツイートしてくださったことです。本当に忘れられないできごとになりました。このことをきっかけに私の代名詞とも言える「#推しメイク」が生まれました。

WWD:「#推しメイク」とは?
ちこえ:アイドルグループのメンバーカラーに限らず、芸能人やゲーム・アニメのキャラクターなど個々が自身のイメージカラーを持っていたり、ファンの人が思うイメージカラーが存在することが多いです。その中でも特に、推し(最も応援しているメンバー)の担当カラーをメインにしたメイクのことを「#推しメイク」と言います(諸説あり)。指原さんが引用リツイートしてくださった投稿をきっかけに、「自分の推しのカラーのメイクもやってほしい」などたくさんのリクエストや反響がありました。こんなチャンスは二度とないと思いリクエストを受けて13色分投稿し続けたことを覚えています。メイクを1日に何度もやり直したため目周りの皮膚は傷みましたが、こんなにもフォロワーさんが喜んでいると実感できたことがなかったので夢中になって「#推しメイク」をつくりました。

私自身長く応援しているアイドルがいてその人たちへの思いも込めて作ったのが良かったのかもしれません。コロナ禍でコンサートが次々と中止や延期になり推しメイクをしていく場所が激減したため、せめて手元を華やかにと企画した「#推しネイル」や「#ワンカラーネイルやさん」も好評です。

WWD:「#推しメイク」はもちろんですが、毎日豊富なバリエーションのメイクを紹介しているが、着想源や参考にしているものは?
ちこえ:いろいろな方のSNSを見たりはしますが、特に何かを意識したり、参考にしているということはないです。基本は私の毎日のメイクです。その中で季節やシーン、トレンド、メインのアイテムなどを決めて楽しんでいます。疲れが残る朝の簡単なメイクも考え方を変えれば“時短メイク”になります。想定とは違うメイクもあえて投稿します。そういうリアルが参考になると思いますし、メイクはうまくやる必要はないからです。きちんと完璧にしよう、ルールから外れないようにやろうという考えはメイクにおいては不要です。メイクに正解はないですし、もしあったとしてもそれは人の数だけあります。

WWD:コロナ禍の影響で、店頭でメイク製品を試しにくくなりSNSなどで製品のレビューを投稿しているアカウントの需要が高まっていると感じているが、ユーザーの反応の変化はあった?
ちこえ:緊急事態宣言解除後、私自身も何度か百貨店のコスメカウンターに行きました。テスターにカバーがかかっていたり、美容部員さんが全員マスクをしているなど、知らない場所になってしまったと感じるくらい様子が変わっていました。美容部員さんのリップに一目惚れしておそろいを購入することができなくなったのが寂しいですね。ユーザーの反応が変わったということはありませんでしたが、参考になるようにスウォッチ(化粧品の発色を手などで試した写真)を増やし、色や質感が伝わりやすいよう工夫しています。

コロナ禍で変化も 投稿に対するこだわり

WWD:企業からのPR案件などにも変化があった?
ちこえ:4〜5月は減りましたが、6月頃からまた増え始めました。案件の内容がガラリと変化したわけではありませんが、メイクの方法を詳しく紹介してほしいというリクエストは増えた印象です。

WWD:企業からのPRを行う際は、どういったことを意識、工夫している?
ちこえ:PR以外の投稿にも共通していますが、「買わなければ分からないことを画像もしくは文章でひとつは入れること」をPR投稿でも意識しています。店頭でパッケージを手に取り購入するか迷ったときの判断材料にしてほしいからです。購入前の商品を開けて手触りや香り、キャップの形状、プッシュ式かスポイト式か持ち運べるほどの重さなのか強度はあるのかを確認することはできないからです。また、美容部員さんを介してのタッチアップが難しいなかで、SNSで質感や色みを伝えることも私の役割だと考えます。

あと、この商品のPRを任されているのが私だけなのか複数のインフルエンサーが紹介しているのか分からないので、PR投稿を終えたあとはハッシュタグ等で検索し、必ずほかのインフルエンサーの投稿内容やRT数、いいね数を確認してフィードバックするようにしています。ひとりで作業していると自分本位な投稿になりがちなので、どのような投稿に皆さんが興味を持っているのかを見るようにしています。ほかのインフルエンサーの投稿は写真の撮り方や文章表現等、情報の宝庫なのでいつも学びがあります。

WWD:今後の目標は?
ちこえ:メイクをもっと自由にしたいです。たまには、らしくない色を使いたいですし、それが似合わなくてもいいと思います。この色(化粧品)が自分の感性で素敵だと思って購入しているので、似合う似合わない以前に化粧品を手に取って最初に感じたときめきを忘れたくないのです。化粧品を購入する人たちのそういう思いを存分にメイクで表現できるようなお手伝いがしたいです。この仕事は、企画はもちろん撮影も全て私一人で行っているためいつか限界がくるかもしれません。もちろん年齢も重ねていきます。ですが、そういう等身大の姿こそお会いしたことのないフォロワーさんの生活に寄り添えるのかもしれないと考えます。可能な限りメイクや美容に関する情報の発信をしていきたいです。

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循環型ファッションを実現する注目の最新テクノロジー、「サーキュラーID」とは?

 アメリカのスタートアップ企業イオンはこのほど、衣服にマイクロチップを織り込んで追跡を可能にする「サーキュラーID(CircularID)」をマイクロソフトやH&Mグループなどの協力を得て開発した。「サーキュラーID」をスキャナーで読み込むと、ブランド名、素材、原産地、価格といった服の“出生証明書”の役割を果たす基礎情報と、購入後の移動歴などの“パスポート”の役割を果たす情報を確認することができ、ライフサイクル全体を通したトレーサビリティーを可能にする。

 創業者のナターシャ・フランク(Natasha Franck)最高経営責任者(CEO)は「現在、ブランドと顧客の関係は販売時点で終了します。ブランドが製造から廃棄までのライフサイクルを通して商品を管理し循環させることで、その商品の価値を最大限化できるのです」と語る。

 フランクCEOはかつてアメリカのテック企業デロスでIoT技術を活用したスマートシティに関わるプロジェクトに従事していた。「以前から循環型経済に興味がありました。循環型に向けてリセールやリサイクルサービスが多数存在しますが、これらの取り組みをIoT技術を用いて連携させ、効率化できないか、スケールを拡大するためには何が必要かを考えていた時に思いついたのが、個別の製品を特定するためのデジタル上のIDでした」。2017年にH&Mファウンデーションの「グローバル・チェンジ・アワード」を受賞したことをきっかけに事業化を決めた。さらにH&MグループやPVHコープ(PVH CORP)、米スーパーマーケットチェーンのターゲット(TARGET)、マイクロソフト(MICROSOFT)などを巻き込んだ「サーキュラーIDイニシアチブ(CircularID Initiatie)」を設立し、同ネットワークの知見を活かして開発を進めた。

 ブランドがすでに商品管理のために活用するRFIDやバーコードなどに入力されている商品情報を「サーキュラーID」と連携させると、同社が提供するオンライン上のプラットフォームでその情報を確認することができるという仕組みだ。「製品のライフサイクルに関わる全ての人がそれらの情報にアクセスできるようにすることでさまざまなメリットが生まれます。まずブランドは消費者とより継続的な関係性を構築することができるでしょう。例えば商品を購入したお客さまがどれくらいの期間その服を着用し、着用後にどのように処理をしたかなど顧客の行動データを蓄積することができます。時期に合わせて別の商品を組み合わせたスタイリングの提案や『着用しなくなったアイテムはここで回収しています』といったリサイクルキャンペーンを実施し、リサイクルに協力してくれたお客さまにクーポンを配布するなど方法はさまざまです。またリセーラーが商品を販売する際にはその商品が本物であるかどうかを確かめたり、正規の販売価格を調べたり、商品画像を再撮影したりという作業が発生しますが、『サーキュラーID』をスキャンすればそれらの作業は不要になります。さらにリサイクル業者にとって一番の壁は素材の特定ですが、『サーキュラーID』を用いて素材の構成情報にも簡単にアクセスすることができます」。

 2019年11月よりベータ版の使用を開始し、正式版のローンチは2021年9月を予定している。

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「ソフィーナiP」美容液に「粉ふき」や「皮むけ」対応の濃厚保湿タイプが登場

 花王は11月7日、スキンケアブランド「ソフィーナiP(SOFINA iP)」から真冬の過酷な環境下でも潤いが持続する濃厚保湿タイプの美容液“ソフィーナiP インターリンク セラム(うるおい続く満ちたりた肌へ)”(55g、3800円、編集部調べ)を発売する。

 「ソフィーナiP」は多忙な生活の中で肌状態も心も揺らぎがちな現代女性に向けて2015年に誕生。人気製品の高濃度炭酸泡美容液“ベースケア セラム(土台美容液)”を昨年秋にリニューアルし、 同時に発売した“インターリンク セラム”(柔らかな肌へ、ハリ肌へなど4種)とのダブルセラムによる2ステップのスキンケアを提案する。「どんな時でも短期間でブレない美肌に。」のキャッチコピーで訴求し、“ベースケア セラム(土台美容液)”は3年連続、美容液売り上げ1位を獲得している(インテージSRI 美容液〈美白・シワ改善除く〉市場 2017年1月~2019年12月 ブランド別累計販売金額・個数)。

 “インターリンク セラム”はつっぱり感やくすみなど肌不調のタイプに合わせて既存4種を展開。新製品の“インターリンク セラム(うるおい続く満ちたりた肌へ)”は、粉ふきや皮むけなど“見た目乾燥”に悩む人に向けて開発。バリア機能を高めるユズエキスと潤いを密封する疑似角層ベールの形成により角層表面を滑らかに整える。

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