カリスマ美容師の高木琢也が「ファッションとビューティ」を語る 11月9日の渋谷SIWに登場

 渋谷で開催中の「ソーシャルイノベーションウィーク渋谷2020(SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA 2020、以下SIW)」に、カリスマ美容師の高木琢也「オーシャン トーキョー」が登場する。村上要「WWDJAPAN.com」編集長とともに「ファッション & ビューティ」をテーマに、「ファッションとビューティ、なんで業界人はお互いを区別・差別しているの?」「軽々とその垣根を超える高木代表のパワーの源泉は?」「既成概念のぶっ壊し方」「イノベイティブな人材育成に必要なこととは?」などについてトークセッションを行う。時間は17時から、場所は渋谷ストリーム5階。申し込みは不要で、無料で聴講可能(人数制限はあり)。

 トークセッションは、同じ渋谷ストリームで開催する「WWDジャパン」と「SIW」との共催イベントであるデジタルコマースセミナー「加速するDXの行く末とは?」の関連イベント。同セミナーでは、TSIホールディングスの上田谷真一社長とシロの福永敬弘専務の特別セッション(14時30分〜)を筆頭に、キーパーソンたちによるファッション&ビューティ業界のDXに必須の経営戦略やキーテクノロジー、サービスなどを紹介する。

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「タケオ キクチ」がデビュー40周年の布袋寅泰とのコラボアイテムを発売 渋谷本店で開催の衣装展で

 メンズブランド「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」は今年デビュー40周年を迎えた布袋寅泰とのコラボアイテムを11月14日に発売する。渋谷明治通り本店では、特別衣装展「40th Anniversary Costume Exhibition by TAKEO KIKUCHI」を11月14〜29日に開催する。

 アイテムはシャツ(1万8000円)、シューズ(1万4000円)、スカーフ(1万8000円)、ネックレス(1万8000円)など7アイテムを用意。デザインには布袋自身のアイコンを大胆に使用した。公式オンラインストアと衣装展を行う本店で取り扱うが、オンライン限定や店頭限定のアイテムもある。

 衣装展では同ブランドのクリエイティブ・ディレクター、菊池武夫が手掛けてきた布袋のライブ衣装10体を中心に、音楽などの店内演出を楽しむことができる。

 新型コロナウイルス感染拡大の予防の観点から14日の入場は予約制で、場合により翌日以降も入場を制限する可能性がある。

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マスクによる唇荒れを防ぐトリセツ 冬でも注意すべきは日焼け!?

 マスクを着けることが日常となってから何カ月になるだろうか。暑い夏にも耐え、短い秋が過ぎようとし、乾燥の気になる冬が間もなく訪れようとしている。唇の荒れを訴える声をよく聞くようになったのは、確か、夏が終わろうかというころ。それを裏付けるかのようにリップケアアイテムやリップカラーの売り上げにも影響が見られ、「マスク着用の影響により季節を問わず唇の荒れを感じる人が増えたことから、一層ニーズが高まった」と「シスレー(SISLEY)」の郡司薫コミュニケーション マネージャーは話す。リップケアアイテムだけでなく、リップカラーは高い保湿効果を備えたアイテムは注目されており、「ナーズ(NARS)」でも、「“アフターグローリップバーム”の売り上げは1.5倍の伸長率」と福島まどかPRマネージャーはいう。

 「マスクは唇荒れの原因になると思う」という、皮膚科医の髙木実・新橋トラストクリニック院長に唇荒れを引き起こすメカニズムや良好な状態を保持するための対処法などの教示をもらいながら、たくさんの唇を美しく導いてきたリップケアアイテムの名品を紹介。健やかな唇をキープするためのヒントにしたい。

なぜ、マスクを着けることで唇荒れが生じるのか?

 マスクを着けることで唇荒れが起きてしまうのはなぜか。「口唇トラブルの原因は大きく7つが考えられる」と髙木先生。1使用する口紅などが唇と合わない、2日焼け、3乾燥、4細菌などの感染、5繰り返す刺激、6トラブル発生時に使用する薬剤などの過ち、7ヘルペスなどの疫病の見逃し、を挙げた上で、「この中でマスクが弊害となるのは3、4、5だろう」。ダメージを受けやすいのは夏と思いがちだが、一概に言えないそうだ。髙木先生は諭す、「マスクをすると湿度が高くなることで蒸れる状態と思われがちだが、マスクを外した際に蒸発するために乾燥する。それにより皮膚が乾燥し防御機能が低下。この状態で、マスクの触れる外的刺激によりさらに口唇の荒れが悪化するのは当然だろう。また、マスクについている菌が防御機能の落ちた唇に付いた環境は、菌にとって適度な湿気や温度があれば繁殖するのは容易に想像できる」と。つまり、これからの季節を問わず留意しなければならない。

マスクを頻繁に使用する上で、注意すべきことは?

 マスクを着用することが日常となって半年以上もの時間が経過したが、以前よりもマスクを着用することに慣れてきたとはいえ、不快感を持たなくなったという人は少ないだろう。「口唇を健やかに、美しく保つためにマスクには通気性を求めたいが、コロナなどの感染予防とは矛盾が生じる。朝晩のケア時も保湿することを心掛けてほしい」と髙木先生は言う。また、少しでもトラブルを感じた場合には「自己判断しないこと。医師に正しい対処方法を指導してもらうことも肝要だ」と続ける。さらに、良質で清潔なマスクを使うことと常に保湿するための薬剤などの併用が鍵とした上で、「マスクの着脱を頻繁にすることは、かえって乾燥を進めることになるため注意が必要」と述べた。

 これから迎える冬に注意すべきことは「日焼け。夏ほど紫外線は強くないので油断しがちだが、口唇は最も注意してほしいパーツ」と言い、それは「口唇は他の部位と異なり、色素沈着を改善させることは大変に困難」と説明する。加えて、部屋の湿度を保つように心掛けることも大切。「理想は、50度前後」とし、「口唇を美しく保つことだけでなくインフルエンザの感染予防になる」と教示する。

長く、たくさんの人に愛され続ける保湿に優れたリップケアの名品4選

ザ・リップ バーム「ドゥ・ラ・メール(DE LA MER)」

 2002年9月7日発売し、19年5月にパッケージを一新したヒット作。「マスクが必携必至となり、唇のケアの関心が高まりトレンドになっていることを実感している。お客さまからは圧倒的な効果を感じて頂いており、パンデミック前以上にご愛顧いただいている」(柏木孝之・営業本部長)。独自成分ミラクルブロスを配合。優しくタップするようにつけることで、荒れやすく薄い唇の皮膚も健やかに導き、マスク下のデリケートな唇をふっくらと柔らかく整える。公式オンラインおよび一部店舗で実施中のエングレービングサービスは、大切な人へのプレゼントにも最適。“ザ・リップ バーム”(9g、6500円)

バーム コンフォール「シスレー(SISLEY)」

 05年2月の発売以来、美容業界や著名人にもファンの多いアイテム。「人気の高いロングセラー製品で、年間を通して上位をキープ。ベスト3にも複数回ランクインするほどの売れ行きとなっている」(郡司コミュニケーション マネージャー)皮脂腺のない唇は、他のどのパーツよりも繊細で外的ストレスを受けやすい。水を一滴も入れない濃密な処方で保護、保湿、栄養補給、癒やし、弾力性アップの要素を備えたリップクリームは、こっくりと重いテクスチャーで美しい唇へと育む、攻めの一品。“バーム コンフォール”(9g、7200円)

ルージュ ココ ボーム「シャネル(CHANEL)」

 独自成分のイドゥラ タンドゥル コンプレックスを配合したフォーミュラが、即効性と持続性のある潤いをプラス。とろけるようなテクスチャーはこの上なく心地良く、ケアする時間を豊かにする1本。オイルと補修効果を持つ糖類をベースにする成分がつけた瞬間から滑らかな艶を付与し、使い続けることでふっくらとしなやかな唇へとアプローチ。リップスティックを塗る日常的な所作をも計算したリップケアアイテムが、心地良い唇を生む。「12年1月発売以来、リピーターが多く長年愛され続けているアイテム。マスクによる荒れや乾燥対策として持ち歩いて気軽に保湿ができるため、さらに需要が高まっている」(関菜美子PR)“ルージュ ココ ボーム”(3g、4000円)

ナリッシング リップバーム SQ「スリー(THREE)」

 粘膜に近いため防御作用が弱く、ダメージが受けやすい唇のためのトリートメント。ネロリ 油やオレンジ果皮油などの4種の精油に、アマニ油やイブニングリムローズオイルなどの6種の植物油と4種の植物脂から成る豊かな処方で、みずみずしい美しさを唇に蘇らせる。また、唇が纏った芳しい被膜が嗅覚を刺激して、心地よい睡眠をパワフルにサポートする。「12年2月発売したアイテムだが、マスクによる唇の荒れを気にする人が増え、問い合せが増加。唇だけではなく、気持ちをゆるめリラックスするような芳香は心地よい睡眠のサポートにも」(齋藤未奈PR)。鼻腔に近い唇のケアは、口紅などを落とした状態が最も効果を実感できやすいと考える「スリー」、練り状リップクリームは夜のケアアイテムとして発表された。“ナリッシング リップバーム SQ”(7g 3200円)

唇を潤してくれるリップカラー その人気色2本

「ナーズ(NARS)」“アフターグロー リップバーム”の1356

 唇を滑らかに保つ保湿力で、淡い色づきをもたらす、アフターグローリップバーム。高い保湿力が唇の乾燥によるかさつきを防ぎながら滑らかにし美しく整える。唇に潤いを与える独自のモノイハイドレイティングコンプレックスを配合することで、スムースに伸びる⼼地よいテクスチャーにした。シアーな色付きで、マスクににも付きづらく、極めてナチュラルで輝きの仕上がりをかなえる。今春3月に6シェードを追加し、現在8⾊をラインアップする。“アフターグロー リップバーム”(3500円)

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”のN°80 チリ チュニック

 2019年にグローバル ビューティー ディレクターのトム・ペシューの監修により発表された“チリ チュニック”。あらゆる肌トーンにもなじみ、すべての⼥性を魅⼒的にするカラーとして計算された1本。マカデミアナッツ、ウリカガーデンで栽培した美容効果の⾼いザクロエキスなどの美容オイルをたっぷり配合。体温でみずみずしくクリーミィーにとろける質感が贅沢な潤いと艶でやさしく唇を包む。絶妙なレンガ色のブラウンレッドは発売後1年以上経った今も35色を備えるシリーズで人気ナンバー1を保持する。“ルージュ ヴォリュプテ シャイン”(4100円)

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「イヤホンをつけっぱで来店」ってOMOらしいよ エディターズレター(2020年9月17日配信分)

※この記事は2020年9月17日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

「イヤホンをつけっぱで来店」ってOMOらしいよ

 仕事柄、でしょうか?「OMO(Online Merges with Offline)を実現するには、どうしたらいいのですか?」と時々聞かれます。

 さぁ、皆さんが私なら、なんと答えるでしょう?「店頭とECで一元化したデータから~」とか言えればカッコ良いのですが、その手の話は、テックの人に聞いたほうがずっと血となり肉になりそう(笑)。と言うワケで私は最近、「アナタは、どんなOMOをしていますか?」と聞き返します。コレを考えると、「あ~、その実現に向かって、何かをやればいいのかな!?」と、ゴールではないかもしれないけれど「向かう先」が見える気がするのです。

 「私のOMOって、何よ⁉︎」って思う人もいるかもしれませんね。例えば「店頭で実物をチェックして、ECでポチる」は立派なOMOですが、「だったら店頭で買います。そっちの方が好きです」と言う方もいらっしゃるでしょう。では、「店頭で実物をチェックして、スマホでレビューをさらに確認」はどうでしょう?「アマゾン」や「@コスメ」「食べログ」で、こんなコトする機会は多いハズです。私に言わせれば、これってまぁまぁ立派なOMOだと思うのです。だって店頭と言うオフラインで、オンライン上のレビューをチェックしているんですから。コレがOMOだと認識できると、ECサイトにレビューを実装とか、他社ECのレビュー向上施策とか、やることが見えてきますね。「ようこそ、OMOの世界へ!!」です。

 最近は、「いつもはリアル店舗で買うけれど、体調が悪い今日はオンラインでポチる」とか「リアル店舗に出かけるため、配車アプリでタクシーを呼ぶ」とかもOMOかも?って思っています。そう考えると皆さん、案外毎日、めちゃくちゃOMOしているでしょう?

 こんな風に思えるようになったのは、今春新宿のリアル店舗に併設する形でオープンした「シロ」の新業態、「シロ セルフ」のお話を今井社長から伺ったのがきっかけでした。この店舗は、製品近くのQRコードをスマホで読み込むと、その説明ページにアクセスできる空間。立派なOMOストアです。その店舗について今井社長は、「若いお客様の中には、イヤホンを外したくない方も多いでしょう?」とおっしゃいます。なるほど。イヤホンを外したくない消費者は、リアル店舗で何をするか?美容部員に話しかけないし、話しかけて欲しくないから、スマホで製品をチェックするのですね!だから製品脇のQRコードと言うワケ。「OMOを、お客様が“自分ごと”できるように解釈しているなぁ」と感動したのです。

 と言うワケで、OMOも“自分ごと化”のススメです。アナタはどうやってオン&オフラインを股にかけ、買い物を楽しんでいるでしょうか?そこから見つかる施策は、きっと、たくさんあるのです。

SOCIAL & INFLUENTIAL:社会情勢によって変化するファッション&ビューティ業界を見つめます。インクルージョン(包摂性)&ダイバーシティー(多様性)な時代のファッション&ビューティから、社会に届けたい業界人のオピニオンまで。ジャーナリズムを重んじる「WWD JAPAN.com」ならではのメルマガです。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選びいただけます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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「イヤホンをつけっぱで来店」ってOMOらしいよ エディターズレター(2020年9月17日配信分)

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「イヤホンをつけっぱで来店」ってOMOらしいよ

 仕事柄、でしょうか?「OMO(Online Merges with Offline)を実現するには、どうしたらいいのですか?」と時々聞かれます。

 さぁ、皆さんが私なら、なんと答えるでしょう?「店頭とECで一元化したデータから~」とか言えればカッコ良いのですが、その手の話は、テックの人に聞いたほうがずっと血となり肉になりそう(笑)。と言うワケで私は最近、「アナタは、どんなOMOをしていますか?」と聞き返します。コレを考えると、「あ~、その実現に向かって、何かをやればいいのかな!?」と、ゴールではないかもしれないけれど「向かう先」が見える気がするのです。

 「私のOMOって、何よ⁉︎」って思う人もいるかもしれませんね。例えば「店頭で実物をチェックして、ECでポチる」は立派なOMOですが、「だったら店頭で買います。そっちの方が好きです」と言う方もいらっしゃるでしょう。では、「店頭で実物をチェックして、スマホでレビューをさらに確認」はどうでしょう?「アマゾン」や「@コスメ」「食べログ」で、こんなコトする機会は多いハズです。私に言わせれば、これってまぁまぁ立派なOMOだと思うのです。だって店頭と言うオフラインで、オンライン上のレビューをチェックしているんですから。コレがOMOだと認識できると、ECサイトにレビューを実装とか、他社ECのレビュー向上施策とか、やることが見えてきますね。「ようこそ、OMOの世界へ!!」です。

 最近は、「いつもはリアル店舗で買うけれど、体調が悪い今日はオンラインでポチる」とか「リアル店舗に出かけるため、配車アプリでタクシーを呼ぶ」とかもOMOかも?って思っています。そう考えると皆さん、案外毎日、めちゃくちゃOMOしているでしょう?

 こんな風に思えるようになったのは、今春新宿のリアル店舗に併設する形でオープンした「シロ」の新業態、「シロ セルフ」のお話を今井社長から伺ったのがきっかけでした。この店舗は、製品近くのQRコードをスマホで読み込むと、その説明ページにアクセスできる空間。立派なOMOストアです。その店舗について今井社長は、「若いお客様の中には、イヤホンを外したくない方も多いでしょう?」とおっしゃいます。なるほど。イヤホンを外したくない消費者は、リアル店舗で何をするか?美容部員に話しかけないし、話しかけて欲しくないから、スマホで製品をチェックするのですね!だから製品脇のQRコードと言うワケ。「OMOを、お客様が“自分ごと”できるように解釈しているなぁ」と感動したのです。

 と言うワケで、OMOも“自分ごと化”のススメです。アナタはどうやってオン&オフラインを股にかけ、買い物を楽しんでいるでしょうか?そこから見つかる施策は、きっと、たくさんあるのです。

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月経カップの初心者向けのオンラインワークショップ 「エヴァカップ」のインテグロが開催

 月経カップの「エヴァカップ(EVA CUP)」や「スーパージェニー(SUPER JENNIE)」の日本代理店を務めるインテグロは11月13、14日、「はじめての月経カップ ワークショップ」をオンライン上で開催する。

 ナプキンやタンポンに続く第3の生理用品として紹介される月経カップは、天然樹脂や医療用シリコンでできたカップを膣内に入れて経血を溜めることができるため、ナプキンの蒸れや付け替えのストレスなどから解放されるほか、繰り返しの使用が可能でサステナブルの視点からも注目を集めている。しかし、初めは思い通りに使いこなすことが難しいという声が多く、使用するためにはカップの構造と自身の体の仕組みを理解することが必要になる。

 ワークショップでは、20種類以上の月経カップを試してきたというインテグロの月経カップアドバイザー木下綾乃が使い方を指南。1時間かけて、「月経カップとは?」「月経カップをうまく使えるようになる3ステップ」「月経カップの挿入と取り出しのコツ」などを説明し、質疑応答も行う。

 参加費は無料。インテグロ公式サイトの専用申し込みページから登録することができる。

■はじめての月経カップワークショップ
日時:11月13日 19:00〜20:00、14日 11:00〜12:00
参加費:無料
申し込み:インテグロ公式サイトの専用申し込みページから

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「3.1 フィリップ リム」が機能性重視のD2Cコレクションを発売 毎月新作を発表

 「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」はブランド初となるD2C(ダイレクト・トゥー・コンシューマー)コレクション“LIVE FREE”を11月10日に発売する。公式オンラインストアと直営店で取り扱い、毎月新しいコレクションを発売する予定だ。

 11月10日の発売のコレクションは“Drop 11.10”と名付け、メンズ、ウィメンズ共にシンプルで“必需品”であることをテーマにした。ウィメンズはTシャツ、リブタンクドレス、レギンスなど。メンズはクルーネックのスエットシャツやジョガーパンツのセットアップを用意し、ユニセックスのダッフルバッグも発売する。

 12月のコレクション“Drop 12.15”は機能的なアウターに注目し、ナイロンタフタのパーカやウィンドブレーカー(windbreaker)ならぬ”ウィン-ブレーカー(Win-Breaker)”などを用意。2021年1月の“Drop 1.15”ではウィメンズのカシミアカーディガンやメンズのコーチジャケットを発売する。

 デザイナーのフィリップ・リム(Phillip Lim)は「パンデミックが始まり、ロックダウンになっている時、私は服の優先順位に関して再度考え始めた」とコメント。一年中着まわせる、基礎となるアイテムであることにこだわったという。

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「3.1 フィリップ リム」が機能性重視のD2Cコレクションを発売 毎月新作を発表

 「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」はブランド初となるD2C(ダイレクト・トゥー・コンシューマー)コレクション“LIVE FREE”を11月10日に発売する。公式オンラインストアと直営店で取り扱い、毎月新しいコレクションを発売する予定だ。

 11月10日の発売のコレクションは“Drop 11.10”と名付け、メンズ、ウィメンズ共にシンプルで“必需品”であることをテーマにした。ウィメンズはTシャツ、リブタンクドレス、レギンスなど。メンズはクルーネックのスエットシャツやジョガーパンツのセットアップを用意し、ユニセックスのダッフルバッグも発売する。

 12月のコレクション“Drop 12.15”は機能的なアウターに注目し、ナイロンタフタのパーカやウィンドブレーカー(windbreaker)ならぬ”ウィン-ブレーカー(Win-Breaker)”などを用意。2021年1月の“Drop 1.15”ではウィメンズのカシミアカーディガンやメンズのコーチジャケットを発売する。

 デザイナーのフィリップ・リム(Phillip Lim)は「パンデミックが始まり、ロックダウンになっている時、私は服の優先順位に関して再度考え始めた」とコメント。一年中着まわせる、基礎となるアイテムであることにこだわったという。

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「LV」「ディオール」など異例のパリコレを取材した2人が明かす現地の裏側

 2021年春夏シーズンのパリ・ファッション・ウイークが9月28〜10月6日に開催されました。フランスが渡航者に対して14日間の隔離や一部の国に対して入国制限を設けていることから、今季は来場者が大幅に減少。「WWDジャパン」「WWD Japan.com」も日本からの記者の渡航は見送ったため、現地でのパリコレ取材はベルリン在住の藪野淳「WWDジャパン」ヨーロッパ通信員とパリ在住のフリーライターの井上エリさんの2人に託しました。街の様子から来場者、現地取材したからこそ感じたことまで、2人がざっくばらんに対談形式で振り返ります。

フロントローの顔ぶれが激変

藪野淳「WWDジャパン」ヨーロッパ通信員(以下、藪野):なんとも奇妙なシーズンでしたね。いろんな理由がありますが、とにかく来場者が少なかった。アジア、アメリカからの渡航者が皆無なのは想定していましたが、イギリスやイタリアといったヨーロッパ隣国から来る常連組がいなかったのは意外で驚きました。フランス拠点以外の人で見かけたのは、イギリス版「ヴォーグ(VOGUE)」のファッション批評家アンダース・クリスチャン・マドセン(Anders Christian Madsen)くらい。イギリスのスージー・メンケス(Suzy Menkes)やサラ・ムーラ(Suzy Menkes)、ティム・ブランクス(Tim Blanks)らたくさんのアイコニックなジャーナリストが不在で、フロントローの顔ぶれは大きく違いました。

井上エリ(以下、井上):ドイツからは元「グラムール(GLAMOUR)」編集者でフリーに転身したヴェロニク・トリストラム(Veronique Tristram)をはじめ、数人見かけました。私はパリコレの前にミラノ・ファッション・ウイークにも参加しましたが、ミラノにはイギリスから訪れた業界人は結構いましたよ。雑誌「タンク(TANK)」の編集長キャロライン・イッサ(Caroline Issa)とミラノで話したときは「パリに行くから」と言っていたのですが、直前でキャンセルしたそうです。フランスの感染者数が増加しているため、パリから自国に戻ったら隔離が義務付けられていることが要因のようです。

藪野:ヨーロッパ在住の僕らにとって、日本のプレス担当者や業界関係者、そして世界から集まる友人に会える機会という意味でも年2回のパリコレは大事だから、顔を合わせられなかったのがとても残念。同時に、パリコレというのはこの業界に携わるさまざまな人にとってのコミュニケーションの場なのだと実感しました。

井上:良かった点といえば、ショーが遅れないからスケジュールが後ろ倒しにならず、渋滞も少なかったことぐらいでしょうか。アフターパーティーのようなイベントも開催されなかったため、夜も街中静かでした。予約必須のレストランも、人がまばらで閑古鳥が鳴いていましたし。例年なら、ファッション関係者でなくても街の誰もがパリコレシーズンだと気付くのに、今回はタクシーの運転手に「今パリコレやってるの!?」と驚かれました。

藪野:確かに通常ならショーはだいたい30分遅れるけれど、今回は遅れても15〜20分という感じで何度かヒヤッとしました。それに今回パリに来て、道路に自転車レーンが増えていることにびっくり!ロックダウン後にフランス政府が車線を減らして自転車レーンを設置しているみたいですが、もしもパリコレが元の規模に戻ったら例年以上の恐ろしい渋滞が発生しそうだなと怖くなりました(笑)。今季は大規模な合同展示会もかなり縮小しての開催で、ショーの来場者だけでなく世界中から集まった業界関係者は例年の5分の1以下ではないでしょうか。ホテルはガラガラでしたし、レストランやタクシーといった他業種にも大きな影響が出ているのではないかと。もちろん観光客がほぼいないというのも大きいですが。

井上:リアルからデジタルに切り替えたことで、ショーの裏方であるヘアスタイリストやメイクアップ、会場を設営する建築関係や清掃業者、ショー会場にいる警備員などさまざまな業種にも影響があったと思います。展示会場にはキレイな花が飾られていることが多かったのに、展示会自体が少なかったので花屋も出番が限られてしまいました。招待状に書かれたキレイな筆記体を見るのが好きなのに、今回はリアルな招待状も少なかったのでカリグラファーも暇を持て余してそうだなと考えちゃいました。もちろん、デジタルによって仕事が増えた業種もたくさんあるのだとは思いますが。

藪野:特にフランスにとって、ファッションは経済を支える大きな柱の一つです。パリコレというのはファッション業界だけのイベントではなく、経済を動かす重要な役割を果たしていることが分かります。

従来との違いは“親密さ”

井上:コレクション取材を8年間続けている藪野さんにとって、今季に感じたこれまでとの大きな違いは何でしたか?

藪野:“親密さ”というキーワードがまずは浮かびました。デザイナーやブランドの関係者が何度も口にしていた言葉でもあるのですが、僕自身、いつも以上にデザイナーと直接もしくはZoomで取材する機会がありました。ショー会場の規模も小さかったので、例年ならショー後のバックステージで何人ものジャーナリストがデザイナーを囲んで3分ほどコメントをもらうのですが、普段はなかなかアポイントメントが取れないデザイナーと話せたのは貴重な機会でした。あとは衛生基準に準じて招待枠や座席数は限られているものの「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」が3回、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が2回に分けてショーを行うなど、可能な限り多くの人にショーを見てもらおうという工夫もありました。

井上:リアルクローズを提案するブランドが多く、コレクションからも“親密さ”を強く感じました。「クロエ(CHLOE)」はパリジェンヌが街を行き交う日常の光景をショー会場で演出したり、「パコ ラバンヌ」のジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)クリエイティブ・ディレクターはロックダウン中に恋しくなった、近所の通りを行き交うパリジェンヌの日常着から着想を得たと話していました。柔らかい素材やニュートラルなカラー、体を締め付けないシルエットなど安心感や快適さのある衣服で、優しい提案が多かったように思います。デザイナーが消費者の心に寄り添う“親密さ”がありましたし、日常がいかに貴重であるかを感じられました。

藪野:そうですね。今は皆、無意識に“安らぎ”や“優しさ”を求めているし、それに応えるようなクリエイションが圧倒的に多かったです。また、パリという街へのオマージュを示すブランドも多かったですね。井上さんが前途したブランドに加え、「アミ アレクサンドル マテュッシ(AMI ALEXANDRE MATTIUSSI)」はセーヌ川沿いをランウエイにしたり、プレゼンテーションを行った「ロンシャン(LONGCHAMP)」も“現代のパリジェンヌ”をテーマにしたりと、デザイナーが暮らすパリという街の日常を改めて見つめ直し、その魅力を表現してくれました。

井上:衛生面への配慮なのか、屋外を会場に選ぶブランドも多かったです。でもミラノに比べると会場入場時のチェックなどは甘かった。ミラノコレは入り口で風邪や熱の症状などを申告する書類のサインに加え、体温計測やマスク着用、消毒液の使用が必須でした。でもパリコレではマスク着用と消毒液くらいで、ショー会場で体温計測を求められたのは「ディオール(DIOR)」だけでした。

藪野:ソーシャル・ディスタンスに関しても、座席は区切られているものの長椅子の場合は真横に座ってくる人もいました。どこにでもルールを守らない人はいるんですよね……。1人用のイスの配置も十分に距離が確保されているのか微妙な会場もありました。逆に会場内を衛生担当のスタッフが見回りして、きちんと観客同士が距離を置いているかをチェックしているところは好感が持てましたね。もしも会期中に体調を崩したら取材を続けられないため、体調管理にはいつも以上に気を配り常に緊張感を持っていました。このような状況下での開催が続くのであれば、衛生面の徹底は今後も改善が必要かなと思います。

井上:今後の課題といえば、リアルとデジタルの両軸で開催されるファッション・ウイークについても多々見えてきたと思います。藪野さんはどのように感じましたか?

藪野:リアルなショーは今後も必要で、デジタルが取って代わることはできないと思います。ストーリーを伝えるという目的ではデジタルも適しているから、テクノロジーの進化によって今後さまざまな見せ方の可能性が広がっていくことには期待大。しかし、映像でいかにキレイに見えたとしても、リアルほど感情を掻き立てられたり、心が動かされたりすることはないと感じました。「リアルのショーはオペラやコンサートのようなもの。テレビでも確かにオペラは見られるが、生で見るのと同じではない」。これはシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)LVMHファッショングループ会長兼最高経営責任者(CEO)の言葉ですが、まさにその通りだと思いますね。

「ルイ・ヴィトン」はやっぱりすごかった

井上:デジタル発表で印象的だったブランドはありますか?

藪野:「マリーン セル(MARINE SERRE)」がパリの映画館で上映会も開いたのは良かった。デジタルは、画面のサイズや音響設備、電波状況など視聴者の環境によって体験の質が大きく変わりますね。「プラダ(PRADA)」と「ミュウミュウ(MIU MIU)」が主要都市で先行視聴会を開いたように、デジタルで発表しながらコミュニティーを体感できるローカルイベントを開くというのは今後広がるのではないかと思いましたね。そして、さすが!と感心したのは「ルイ・ ヴィトン」。不参加の一部ゲストには会場に座席を用意して、バーチャルではあるけれどそれぞれの視点でショーを見られるようにしていましたし、一般向けの配信では会場の緑の壁や椅子に映画「ベルリン・天使の詩」のシーズンを合成して全く異なる体験を用意していました。さらに、「ロエベ(LOEWE)」が大掛かりなキットをプレス向けに送り、ルックの等身大ポスターを壁に貼ってコレクションを見てもらうというアイデアもユニーク。“目”だけではなく“手”も使うというところでエモーショナルな体験を生み出していると感じました。井上さんはどうですか?

井上:リアルのショーの現場で来場者を観察し、座席の座り心地や会場に響き渡る音楽など、五感をフルに使うからこそ感じられるものがありますよね。そして、そこでしか得られない感覚を伝えたいという思いが原稿に向かう糧にもなります。個人的には、ジャーナリストの役割って何だろう?と自問しました。同じ瞬間に同じショーを見ていても個々に異なる視点を持ち、それぞれのフィルターを通して生まれる感情が違って、だからコレクション記事を読むのが好きです。今後もジャーナリストを続けていきたい私としては、記事を通して情報を届けるというよりも、感情と体験の共有を読者としたいと思いました。デジタルの場合は全ての人が全く同じ映像を視聴できるため、意見交換する場を設けることで一緒に楽しめるという感覚があるのが魅力です。

藪野:これまではリアルなショーやプレゼンテーションを行うのが“常識”というか“正解”という考えがファッション・ウイークにはありましたが、今シーズンを機に表現方法に対するより柔軟な考え方が広がったことはよかったですね。もちろんリアルなショーの魅力は大きいですが、実際、今はやるべきタイミングではないとあきらめたブランドもありました。そこに正解・不正解はなく、それぞれの考え方があっていいし、それぞれにとって適した表現方法を模索していけばいいと思います。リアルでもデジタルでも、今後はいろんな表現方法が出てくることが楽しみですね。

井上:デジタルの成長は今後も確実でしょうし、ブランドにとってはリアルかデジタルの二者選択ではなく、両方での見せ方を考慮する必要があるということですね。ファッション・ウイークの在り方は変化し模索は続きますが、今後もファッションが持つポジティブなパワーで世界を明るい方向へと導いてほしいもの。先行き見えない現状ではありますが、来季はどんな発見があるのか早くも楽しみです!

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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ウィズコロナで進化する幸せ産業 自転車編 移動とフィットネスを兼ねた自転車ライフ

 10万円の給付金が入ったら手に入れようと思ったのがスポーツバイク。自転車なら、満員電車に乗るのも、繁華街の人混みを歩くのも避けられる。ついでにエクササイズできれば一石二鳥くらいの気持ちだった。なんとなく消えてしまいそうな10万円を、継続的に使えるものに残したかった。そこで向こう数カ月の交通費をカバーするぞ、くらいの意気込みで街乗りに適したクロスバイクを購入することを決意。

 ところが!同じようなことを考える人はやはり多かった。7月の時点で、まあまあ手頃なレベルの自転車は品薄状態に。在庫があるものでも配送に時間がかかり、1カ月以上待たなくてはならないという。部品を扱う中国の工場がコロナ禍で閉鎖され、需要が生産に追い付かないことも一因だったようだ。各店舗をあたっても似た状況。自宅から近い自転車専門店の店内に、たまたま気に入ったモデルがあったため即購入し、そのまま乗って帰ることに。かくして私の自転車ライフが始まった。

高校生以来の自転車移動ライフ 街は自転車フレンドリーに

 高校時代の通学以来、ひさびさに自転車移動を日常に取り入れて気づいたのは、街は意外と自転車フレンドリーになっていたということ。新宿や渋谷などのターミナル駅で2時間以内なら無料の駐輪場が完備され、ちょっとした打ち合わせや食事には困らない。自転車専用レーンがある幹線道路も(まだまだ少ないが)増えているようだ。階段以外にスロープのある施設も東京オリンピック開催を機に増えている。そうか、ユニバーサルデザインは車いすやベビーカーだけでなく、自転車ユーザーにもうれしい設備だったのか。今まで電車や地下鉄に頼っていたため、駅という「点」を拠点にしていた移動が、自らが描く「線」でつながり自在になったのが一番の変化。街が「面」で見えてきた。

 自転車フレンドリーなお店が増えているのも実感。ウエルネス志向が強い店舗ではサドルをひょいと引っ掛けられる自転車スタンドを設置していたり、駐輪スペースがあったりする。よく通っている表参道の編集部の裏手にあるのが自転車のパーツメーカー、シマノによる「OVE南青山」。自然派メニューが頂けるカフェであり、セレクトショップ。店内にスタンドがあるので自転車を持ち込め、ゆったりと過ごせる。ちなみにこの店には自転車ライフをより快適にするためのサイクルライフ・コンシェルジュなるデスクがあり、選び方、おすすめのサイクリングコースなどをアドバイスしてくれる。全国各地のサイクリングマップを並べたコーナーも。すっきり汗を流せるシャワーまで完備されている。

 同じく青山エリアにはブリヂストンサイクルによるコンセプトショップ「RATIO&C」もある。店内に最新モデルが並び、こちらはバイクショップの中にカフェがあるという印象。「アンカー(ANCHOR)」というブランドを扱い、競技志向の強いサイクリストも集まる。パーツにこだわったロードバイクだと1台100万円以上することもあり、盗難やダメージの心配なく、店内にマイバイクを持ち込める店はありがたい。愛犬家がペットフレンドリーなカフェに通うような感覚で、サイクリストはひいきの店を見つけ、リピートするのだ。

レジャーとしてのサイクリングも より身近でスタイリッシュに

 茨城県土浦市では街ごと自転車フレンドリーにするという取り組みを進めている。JR土浦駅構内の「プレイアトレ土浦(PLAY ATRE TSUCHIURA)」には飲食店や店舗の並ぶ館内にも自転車で乗り入れられ、最新型モデルがレンタルでき、シャワーのある施設もある。駅を拠点に日本三大サイクリングロードの一つ、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を満喫できるのだ。

 10月には「プレイアトレ土浦」内に「星野リゾート BEB5土浦」がグランドオープン。「居酒屋以上旅未満」をコンセプトに、飲食の館内持ち込みOK、ラウンジを24時間開放、29歳以下なら、よりリーズナブルな価格設定という、若い層をターゲットにした軽井沢に続く「BEB」ブランドだが、自転車に特化した宿でもある。90室ある部屋の中で30室は自転車と泊まれるサイクルルームで、壁面にラックがあり、マイバイクを眺めながら過ごせる。メンテナンスルームを自由に使え、ラウンジや室内には自転車に関する本やディスプレーが。マイバイクと共に添い寝できるというユニークなプランも話題だ。夜明け前に宿を出て、珈琲と茨城の名産、干し芋を味わいながら、霞ケ浦の絶景朝焼けを眺めるアクティビティーもある。

 都内の大自然、奥多摩でもとびっきりのサイクリングを楽しめる。JR奥多摩駅からすぐのレンタサイクル店「トレックリング(TREKKLING)」では借りた自転車を青梅駅や河辺駅で返すことも可能なので、坂道を20キロほど下り続けるという爽快なライドができるのだ。

 日本酒の味比べが楽しめる澤乃井ガーデンで乗り捨てることも可能。またサイクリングしながら、英語を学べるツアーも開催している。これはガイドも参加者もインカムをつけて会話するため、飛沫を気にする必要がない。レジャーとしてのサイクリングもハードルが低くなったと感じる。

 先日、サイクリストの聖地と言われている広島県尾道を訪れた。愛媛県今治市との間を結ぶしまなみ海道があるため、気軽に自転車をレンタルできるスポットや、空気入れの貸し出し、給水、トイレの利用ができる休憩所「サイクルオアシス」が各所にある。トラブル時のレスキュー対応なども整っていた。

 密が避けられれば、交通費をセーブできれば、ついでにカロリーも消費できればと始めた自転車ライフだったが、続けなければ意味がない。都内でもこれくらい手厚いサポートが可能になれば、地球にも、お財布にも優しい自転車移動を選ぶ層がもっともっと増えるかもしれない。目指せ、サステナブルで自転車フレンドリーな街!

■OVE南青山
住所:東京都港区南青山3-4-8
TEL:03-5785-0403
10:00~19:00 月定休(月曜が祝日の場合は火曜)

■RATIO&C
住所:東京都渋谷区神宮前3-1-26
TEL:03-6438-1971
平日:カフェ9:00~19:00 ショップ10:00~19:00
土・日・祝:カフェ・ショップ10:00~19:00
定休日:水曜

■TREKKLING
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川197
TEL:0428-74-9091
9:00~17:00 平日は不定休

■星野リゾート BEB5土浦
住所:茨城県土浦市有明町1-30
TEL:0570-073-022

間庭典子(まにわ・のりこ)/フリーライター:婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社後、ニューヨークへ渡る。現在は東京を拠点に各メディアに旅、グルメ、インテリア、ウエルネスなど幅広いテーマで執筆。著書に「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」「走れば人生見えてくる」(共に講談社)など

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ウィズコロナで進化する幸せ産業 自転車編 移動とフィットネスを兼ねた自転車ライフ

 10万円の給付金が入ったら手に入れようと思ったのがスポーツバイク。自転車なら、満員電車に乗るのも、繁華街の人混みを歩くのも避けられる。ついでにエクササイズできれば一石二鳥くらいの気持ちだった。なんとなく消えてしまいそうな10万円を、継続的に使えるものに残したかった。そこで向こう数カ月の交通費をカバーするぞ、くらいの意気込みで街乗りに適したクロスバイクを購入することを決意。

 ところが!同じようなことを考える人はやはり多かった。7月の時点で、まあまあ手頃なレベルの自転車は品薄状態に。在庫があるものでも配送に時間がかかり、1カ月以上待たなくてはならないという。部品を扱う中国の工場がコロナ禍で閉鎖され、需要が生産に追い付かないことも一因だったようだ。各店舗をあたっても似た状況。自宅から近い自転車専門店の店内に、たまたま気に入ったモデルがあったため即購入し、そのまま乗って帰ることに。かくして私の自転車ライフが始まった。

高校生以来の自転車移動ライフ 街は自転車フレンドリーに

 高校時代の通学以来、ひさびさに自転車移動を日常に取り入れて気づいたのは、街は意外と自転車フレンドリーになっていたということ。新宿や渋谷などのターミナル駅で2時間以内なら無料の駐輪場が完備され、ちょっとした打ち合わせや食事には困らない。自転車専用レーンがある幹線道路も(まだまだ少ないが)増えているようだ。階段以外にスロープのある施設も東京オリンピック開催を機に増えている。そうか、ユニバーサルデザインは車いすやベビーカーだけでなく、自転車ユーザーにもうれしい設備だったのか。今まで電車や地下鉄に頼っていたため、駅という「点」を拠点にしていた移動が、自らが描く「線」でつながり自在になったのが一番の変化。街が「面」で見えてきた。

 自転車フレンドリーなお店が増えているのも実感。ウエルネス志向が強い店舗ではサドルをひょいと引っ掛けられる自転車スタンドを設置していたり、駐輪スペースがあったりする。よく通っている表参道の編集部の裏手にあるのが自転車のパーツメーカー、シマノによる「OVE南青山」。自然派メニューが頂けるカフェであり、セレクトショップ。店内にスタンドがあるので自転車を持ち込め、ゆったりと過ごせる。ちなみにこの店には自転車ライフをより快適にするためのサイクルライフ・コンシェルジュなるデスクがあり、選び方、おすすめのサイクリングコースなどをアドバイスしてくれる。全国各地のサイクリングマップを並べたコーナーも。すっきり汗を流せるシャワーまで完備されている。

 同じく青山エリアにはブリヂストンサイクルによるコンセプトショップ「RATIO&C」もある。店内に最新モデルが並び、こちらはバイクショップの中にカフェがあるという印象。「アンカー(ANCHOR)」というブランドを扱い、競技志向の強いサイクリストも集まる。パーツにこだわったロードバイクだと1台100万円以上することもあり、盗難やダメージの心配なく、店内にマイバイクを持ち込める店はありがたい。愛犬家がペットフレンドリーなカフェに通うような感覚で、サイクリストはひいきの店を見つけ、リピートするのだ。

レジャーとしてのサイクリングも より身近でスタイリッシュに

 茨城県土浦市では街ごと自転車フレンドリーにするという取り組みを進めている。JR土浦駅構内の「プレイアトレ土浦(PLAY ATRE TSUCHIURA)」には飲食店や店舗の並ぶ館内にも自転車で乗り入れられ、最新型モデルがレンタルでき、シャワーのある施設もある。駅を拠点に日本三大サイクリングロードの一つ、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を満喫できるのだ。

 10月には「プレイアトレ土浦」内に「星野リゾート BEB5土浦」がグランドオープン。「居酒屋以上旅未満」をコンセプトに、飲食の館内持ち込みOK、ラウンジを24時間開放、29歳以下なら、よりリーズナブルな価格設定という、若い層をターゲットにした軽井沢に続く「BEB」ブランドだが、自転車に特化した宿でもある。90室ある部屋の中で30室は自転車と泊まれるサイクルルームで、壁面にラックがあり、マイバイクを眺めながら過ごせる。メンテナンスルームを自由に使え、ラウンジや室内には自転車に関する本やディスプレーが。マイバイクと共に添い寝できるというユニークなプランも話題だ。夜明け前に宿を出て、珈琲と茨城の名産、干し芋を味わいながら、霞ケ浦の絶景朝焼けを眺めるアクティビティーもある。

 都内の大自然、奥多摩でもとびっきりのサイクリングを楽しめる。JR奥多摩駅からすぐのレンタサイクル店「トレックリング(TREKKLING)」では借りた自転車を青梅駅や河辺駅で返すことも可能なので、坂道を20キロほど下り続けるという爽快なライドができるのだ。

 日本酒の味比べが楽しめる澤乃井ガーデンで乗り捨てることも可能。またサイクリングしながら、英語を学べるツアーも開催している。これはガイドも参加者もインカムをつけて会話するため、飛沫を気にする必要がない。レジャーとしてのサイクリングもハードルが低くなったと感じる。

 先日、サイクリストの聖地と言われている広島県尾道を訪れた。愛媛県今治市との間を結ぶしまなみ海道があるため、気軽に自転車をレンタルできるスポットや、空気入れの貸し出し、給水、トイレの利用ができる休憩所「サイクルオアシス」が各所にある。トラブル時のレスキュー対応なども整っていた。

 密が避けられれば、交通費をセーブできれば、ついでにカロリーも消費できればと始めた自転車ライフだったが、続けなければ意味がない。都内でもこれくらい手厚いサポートが可能になれば、地球にも、お財布にも優しい自転車移動を選ぶ層がもっともっと増えるかもしれない。目指せ、サステナブルで自転車フレンドリーな街!

■OVE南青山
住所:東京都港区南青山3-4-8
TEL:03-5785-0403
10:00~19:00 月定休(月曜が祝日の場合は火曜)

■RATIO&C
住所:東京都渋谷区神宮前3-1-26
TEL:03-6438-1971
平日:カフェ9:00~19:00 ショップ10:00~19:00
土・日・祝:カフェ・ショップ10:00~19:00
定休日:水曜

■TREKKLING
住所:東京都西多摩郡奥多摩町氷川197
TEL:0428-74-9091
9:00~17:00 平日は不定休

■星野リゾート BEB5土浦
住所:茨城県土浦市有明町1-30
TEL:0570-073-022

間庭典子(まにわ・のりこ)/フリーライター:婦人画報社(現ハースト婦人画報社)を退社後、ニューヨークへ渡る。現在は東京を拠点に各メディアに旅、グルメ、インテリア、ウエルネスなど幅広いテーマで執筆。著書に「ホントに美味しいNY10ドルグルメ」「走れば人生見えてくる」(共に講談社)など

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