“かわいい、値ごろ、サステナ”の三拍子 注目の欧州ブランド「ナヌーシュカ」

 北欧を中心としたヨーロッパのコンテンポラリーブランドに勢いがある。その筆頭がパリでコレクションを発表する「ナヌーシュカ(NANUSHKA)」「トム ウッド(TOM WOOD)」、コペンハーゲン・ファッション・ウイークに参加する「ホルツワイラー(HOLZWEILER)」「ガニー(GANNI)」「リクソ(RIXO)」などだ。これらのブランドの共通点は、独自性のあるデザインと、値ごろ感があるバランスのいい価格帯、そして、環境や社会問題への取り組みを行い、透明性が高い点。それぞれのブランド哲学を持ちながらも、SNSマーケティングを強化し、ポッドキャストや動画などの新たな取り組みに挑戦するなど企業努力が感じられる。

 「ナヌーシュカ」はハンガリー・ブダペスト出身のサンドラ・サンダー(Sandra Sandor)が手がける。“モダン ボヘミアン”をブランドコンセプトに掲げ、自然界から着想を得たデザインに機能性を加えたウエアを提案。ブランドは2005年にスタートしたが、約4年前からサステナビリティに注力し、使用する素材を再生繊維やオーガニックコットンなどに切り替えている。2018年からニューヨークでコレクションを発表し、19年からはパリを発表の場に移し、19-20年秋冬にはメンズをスタートした。

 「ナヌーシュカ」を買い付けるエストネーションの藤井かんなウィメンズディレクターは「サステナブルな姿勢とヘルシーで女性らしいスタイルがとても現代的で、価格とのバランスもいい。アイコンの滑らかな“ヴィーガンレザー”のアイテムや、3シーズン着用できる素材やカラー、デザインが多いのも魅力的。ブランド認知はまだまだだが、素材やカラーから入るお客さまも多いので、今後の伸長が期待できる」と魅力を語る。

 デザイナーのサンドラにサステナビリティへの取り組みや、コロナ禍での変化について話を聞いた。

サステナビリティは環境への配慮だけではなく、
社会的な責任であり、会社を継続するために必要不可欠

WWD:ブダペストでファッション事業を営む家庭に生まれ育ったバックグラウンドはブランドにどのような影響を与えているか?
サンドラ・サンダー(以下、サンドラ):母はハンガリーで子ども服ビジネスを始めた先駆者です。共産主義政権下の時代で女性が商売を営むには、機知に富み、明確な意思や強い決意を持ち合わせていなければならなかった中、母はビジネスを成功させ、私はその背中を見て育ちました。ロンドンでファッションを学ぶ決意を与えてくれたのも、両親の影響からでした。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッション(London College of Fashion)での卒業論文のテーマにバウハウスの「形態は機能に従う(Form Follows Function)」を選び、今もこのテーマが「ナヌーシュカ」の基本理念になっています。

WWD:サステナビリティの取り組みを開始した理由は?
サンドラ:私は自然が大好きで、常にデザインのインスピレーションを得てきましたが、ファッション産業の環境負荷をちゃんと知るようになったのは約5年前のこと。ここ数年で、生地メーカーからもサステナブルな素材の選択肢が出始めて、デザインや価格を妥協することなく、選べるようになったと感じています。サステナビリティへの取り組みは環境への配慮だけではなく、社会的な責任であり、会社を継続するために必要不可欠だと思います。

WWD:サステナビリティの取り組みはどのように推進している?
サンドラ:「ナヌーシュカ」ではクラフツマンシップ、実験、進歩主義という3つ柱のもと、人間と地球を尊重するもの商品作りを目指しています。ブランドの長期的な成長には、従業員個人レベルで知識を得ることも不可欠です。従業員がより良い選択ができるようトレーニングプログラムの導入を開始しました。まだ私たちの取り組みは始まったばかりですが、コミットすることでサステナブルブランドとしてシェアを広げていきたいと考えています。

WWD:素材選びで重視していることは?
サンドラ:社内のサステナビリティ担当者とともに美しさと品質に妥協しないモノ作りをするため、毎シーズンに話し合って素材をアップデートしています。ポリエステルは再生繊維を使ったリサイクルポリエステルに、コットンはオーガニックコットンに、木材をもとにしたトリアセテートやビスコースはFSC認証(森林管理における環境、社会、経済的影響を考慮した国際基準)を得たものに切り替えました。将来的には循環型経済(サーキュラーエコノミー)になるようなモノ作りに徹底していきます。

WWD:売れ筋に“ビーガンレザー”を使ったジャケットなどがあるが、素材はビーガンなのか?
サンドラ:この素材は製造過程で動物由来の物質を一切使用していません。本革と人工皮革はどちらを使用するべきか、議題に上がっていますが、ケリングが発表したEP&L(環境損益計算書)では本革と人工皮革の調査結果では、本革のほうが人工皮革よりも30%環境負荷がかかるという結果が出たといいます。人工皮革も完璧であるとはいえませんが、特になめしの加工や、温室効果ガスに通ずる森林伐採の必要がないことから、人工皮革を使用するという選択をしています。

WWD:透明性についてはどのように考えている??
サンドラ:透明性は積極的に取り組んでいる課題の一つ。「ナヌーシュカ」の商品の多くは地元生産されています。該当商品はオンラインサイトで確認できるようにしており、今後は工場や生産地の情報も開示して、全ての商品を追跡可能にする計画です。2021年プレ・スプリングのコレクションでは、85%がハンガリー国内、もしくは国境から数キロメートル以内のセルビアなどの近隣国で製造されています。現在20の工場と取引していますが、工場には頻繁に足を運んでいます。

パンデミックは過剰在庫、
過剰消費について再考するきっかけに

WWD:デザインのインスピレーションはどのように得ている?
サンドラ:バウハウスの「形態は機能に従う」をもとに、着心地がよく着る人に自信を与えられるようなものを作りたいと思っています。普遍的でどんな服ともコーディネートができるかも重要。また、異なる時代や場所のかけ離れた文化の間の架け橋になるようなブランドを目指しています。生まれ故郷のブダペストには豊かな歴史があり、東西の文化が融合する場所。旅行をすることも好きなので、そこから得た異なる文化をデザインに取り入れて、調和を生み出せるかということに挑戦しています。ハンガリー人は 10 世紀に中欧に定住するまで、何千年もの間遊牧生活を送っていたそうで、この“ノマド旅人のライフスタイル(ever-nomad, traveler lifestyle)”は、私のルーツにも根付いていると思います。

WWD:新型コロナウイルスによるブランドへの影響は?
サンドラ:店舗を一時的に閉めたほか、卸先のオーダーのキャンセルに直面し、コレクションの生産も縮小することになりました。ネガティブな問題に目を向けるとファッション業界には膨大な過剰在庫が蓄積されていて、小売りは大幅なディスカウントをせざるを得ない状況にあります。このパンデミックによって、過剰在庫、過剰消費についても再考するきっかけを与えられたようにも感じます。適正価値のない商品は需要がなくなり、心地よさ、機能性、耐久性、品質が重視されるでしょう。そして創造性と優れたデザインがブランドの成功に導くように立ち戻ると思います。

WWD:今後の目標は?
サンドラ:ブダペストとニューヨークの店舗に加え、11月にロンドンのメイフェア地区に店舗を開きました。資材も環境に優しい選択ができるかどうか、考えながら設計し、家具もビンテージのもので選び、上階には1室のみのホテルルームを設けていています。これまで卸売りに重点を置いていましたが、自社のオンラインストアを強化することで、お客さまと直接つながることも大事にしていきたいと考えています。このパンデミックで卸売りの不確実性、オーダーのキャンセルに見舞われ、B2C を成長させることが優先事項になっています。また、新たなラウンジウエアやサングラスなども開始する予定です。

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「ジル サンダー」が「アークテリクス」とコラボ アウトドアのためのアクティブウエア

 「ジル サンダー(JIL SANDER)」は「アークテリクス(ARC'TERYX)」とのコラボレーションをこのほど発表した。

 “メインコレクションを補うライン”と位置付けたライン、「ジル サンダー+(JIL SANDER+)」とのコラボで、2021年10月にカプセルコレクションを公開する。メンズ、ウィメンズ、ユニセックスを用意する。

 クリエイティブ・ディレクターのルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻がアウトドアのためのアクティブウエアとして考案したコレクション。スキー、スノーボード、マウンテンスポーツに焦点を当てている。

 高いパフォーマンスと専門性を実現するため、カナダ発のアウトドアブランドである「アークテリクス」とのコラボを決めたという。

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婚約指輪のトレンドに変化あり 日常に寄り添うデザインにフォーカス

 婚約指輪に対する価値観は、男性が購入してプロポーズするのが当然というものから大きく変わり、給料3カ月分の予算という概念も薄れてきている。今では意思決定の場に女性の意見が大きく反映されるようになり、異性愛カップルのみならずあらゆる恋愛の形や予算に合う選択肢が用意され、購入の際にはサステナビリティが優先されることもある。

 中でも、若手ジュエリーブランドはオンラインサービスや、サステナビリティを重視してラボグロウン(合成)ダイヤモンドの取り入れなどに注力している。キャンペーンの内容もロマンチックなものから、朝刊を読んだり、ランチを食べたりする女性の手元など婚約指輪のある日常生活にフォーカスしたものが増えている。

 D2C(Direct to Consumerの略。オンラインを通じた直接販売)ブランドでエシカルに調達された宝石のみを扱う「フェントン(FENTON & CO.)」は、ブランドのミッションを“次世代に受け継がれる宝物”を作ることと掲げている。同ブランドのローラ・ランバート(Laura Lambert)最高経営責任者(CEO)は、1960年代にダイヤモンド業界によって生み出された婚約指輪に3カ月分の給料を費やす風潮について、婚約時に経済的プレッシャーを与えているようなもので「祝うどころか、重荷になっている」と主張する。

 「私たちはそのような先入観に対して働きかけ、ブライダル業界内で幅広い文化的背景や性的指向を持つ人々やカップルと対話を重ねてきた。愛や誓いといったトピックはまだまだ異性愛の視点のみで語られることが多く、その他の多くの人を排除してしまっている。婚約の主役は、婚約指輪ではなく、婚約する2人であるべきだ。しかしジュエリー業界の中には顧客に対する尊敬の気持ちが欠けているところがあると思う。今ある婚約指輪に対する価値観の多くは、マーケティングの産物であるに過ぎない。婚約当事者の考え方や気持ちが尊重されるべきだ」と述べた。

 ベルギー発のジュエリーブランド「キマイ(KIMAI)」は、コロナ禍における婚約指輪の需要の増加に合わせて、初のエンゲージメントリングコレクションを発表した。同コレクションは6つのタイプからなり、伝統的なダイヤモンドが施されたものもあれば、アシンメトリーなデザインで普段使いができる指輪もそろえてある。同ブランドはカジュアルなイメージの婚約指輪の広告も出しており、ジェシカ・ワーフ(Jessica Warch)共同創設者は「現代を生きる女性を描きたかった。広告に登場する女性は働いていたり、ジーンズやスニーカーを履いている。ドレスを着てパーティーに行くこともない。日常のカジュアルなシーンにあえてフォーカスした」と語る。

 同じくシドニー・ノイハウス(Sidney Neuhaus)共同創設者は、「指輪を身につける女性に焦点を合わせたかったし、婚約指輪に男性の給料の3カ月分を費やすというルールを取り除きたかった。婚約指輪は経済力の賜物ではなく、2人の愛や婚約の瞬間を祝うものだと思う。エゴや経済力を見せびらかすためのものではない」と述べた。

 「キマイ」はD2Cモデルを採用し、ラボグロウンダイヤモンドを使用することで、消費者の手にとりやすい価格設定に挑んでいる。宝石の品質は伝統的なジュエラーが提供するものに劣らないという。ワーフ共同創設者は「ラボグロウンダイヤモンドと、採掘されたダイヤモンドはどちらも同じ方法で鑑定を受け、等級がつけられる。この鑑定書により顧客との信頼関係が築けている」という。

 一方で、消費者の間でもラボグロウンダイヤモンドに対する需要が高まっているという。「キマイ」はそのコミュニティーをさらに活性化させ、パーソナライズされたサービスを提供することを目指している。「古い方法や伝統にとらわれている顧客を教育するつもりはないが、オープンマインドな顧客を啓蒙し、ダイヤモンドの採掘が及ぼす悪影響について認識してほしい」と述べた。

 ラボグロウンダイヤモンドを扱うブランド「ラーク&ベリー(LARK & BERRY)」も、“紛争に関与していないと保証され、地球への負荷が少ないダイヤモンドを求める倫理的な消費者”の増加を感じているという。ローラ・チャベス(Laura Chaves)創設者によると、「こういった消費者は従来の婚約指輪にありがちなものではないデザイン性の高いものを試している。だからブランドは、ブライダルコレクションを発展させるために、デザイン性の高いリングを次々と提案している」という。

 「婚約指輪がダイヤモンドでなければいけないというルールなんてものはない。私たちが今実感しているトレンドの1つは、アシンメトリーなデザインのクラスター(中央の石を中心に周りを一回り小さい石で囲む花のようなデザインの)リング。価格を抑えながらも、華やかさを演出することができる。従来のソリテール(一粒石の)デザインから大きく変わりつつある。オーダーメードの顧客には、指輪に隠された小さなディテールも人気だ」と語った。

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「ルイ・ヴィトン」の“LV”を楽器やゲームで表現 遊び心あるメンズの新作“LV カートゥーン”

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、メンズの2021年プレ・スプリング・コレクションでブランドの象徴である“LV”の文字をユニークにアレンジした“LV カートゥーン”を12月4日に直営店と公式オンラインショップで発売する。

 アイテムはブルゾン(16万4000円)とTシャツ(8万2000円)、長袖シャツ(10万3000円)と半袖シャツ(8万8000円)、ショーツ(8万5000円)の5型。アイテム全体に施された“LV”の文字は、楽器やカトラリー、ゲーム、建築などのさまざまなモチーフで表現されている。ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)=メンズ アーティスティック・ディレクターは現職に就いてから一貫して多様性をコレクションに盛り込んでおり、“LV カートゥーン”では誰もが身近に感じる物や要素に遊び心あるニュアンスを加えて多様性や包括性を主張している。

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イタリア発「フォッぺ」が上陸 日々まとう上質なゴールドジュエリーを提案

 イタリア発ジュエラー「フォッぺ(FOPE)」が日本に上陸した。同ブランドは1929年にイタリア・ヴィツェンツァで創業。「フォッぺ」のジュエリーは、デザインから製造まで全てヴィツェンツァのアトリエで行われ、ブランド名は“貴重な輸出ジュエリーの工場(FACTORY OF JEWELRY PRECIOUS EXPORT)”の頭文字から。現在では、世界50カ国以上で販売されている。

 「フォッぺ」のシグニチャーは、ブランド独自のノヴェチェント(イタリア語で1900年代という意味)というメッシュチェーン。そのタイムレスでエレガントな魅力にあふれたデザインは一目で同ブランドのものと分かる。「フォッぺ」は1960年代にスイスの一流時計メーカー向けにゴールドなどの金属製のブレスレットを製造していた。時計のブレスレット製造には、高度なクラフツマンシップと特別な技術が必要とされる。それを基に70年代に「フォッぺ」オリジナルメッシュが誕生したというわけだ。

 「フォッぺ」は2007年に、長年培ってきたノウハウにより画期的な伸縮性のある18金のブレスレット“フレグジット”を開発。各パーツの間に見えないように施された18金のバネが伸縮性をもたらしており、世界で特許を取得。「フォッぺ」が持つ熟練した金細工職人と独自に研究開発した最新鋭のテクノロジーの融合が、エレガントで快適なつけ心地を可能にしている。“フレグジット”は、伸縮性があるため簡単に着用できるジェンダーレスなジュエリーだ。シンプルなデザインだからこそ、季節を問わず毎日つけられる。イエロー、ホワイト、ローズなどゴールドのカラーやゲージのバリエーションも豊富で、チェーン一つで装いに上品な輝きを添える。

 日常のラグジュアリーを象徴する「フォッぺ」のジュエリー。日本では、スイスプライムブランズが輸入代理店を務め、時計専門店の銀座天賞堂や時計専門ECサイトのイシダオンラインで販売中だ。

問い合わせ先
「フォッぺ」
03-5962-8948

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大学生の実体験から生まれたパンツ“いざパン” スマホの約半分の大きさで女性の“いざ”をお助け

 インナー&レッグウエアの「チュチュアンナ(TUTUANNA)」は12月7日、いざというときのお助けパンツ“いざパン”を発売する。この商品は、同志社大学の学生と共に約1年をかけて開発。同大学のアンケートによると、“急な生理”や“急なお泊まり”“ジムでの替えショーツを忘れた”などで外出先でショーツを持ち歩いていればよかったと思う学生が67%と高く、それが携帯ショーツの開発にきっかけになった。
 
 “いざパン”は「チュチュアンナ」で人気のレースとシームレス、サニタリーシームレスの3種類でショーツが入った内袋を圧縮することでスマートフォンの約半分というコンパクトなサイズを実現。パッケージも一見ショーツと分からない可愛いデザインなのでポーチやバッグに入れて持ち歩くことができる。価格は、シームレスが900円、レースとサニタリーシームレスが1000円。全国の「チュチュアンナ」の店舗および公式オンラインショップ、同志社大学の生協などで販売する。

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「コール ハーン」が新コンセプトの旗艦店を東京・原宿にオープン OMOの買い物体験を提供

 アメリカ発のシューズブランド「コール ハーン(COLE HAAN)」は12月4日、新たなコンセプトストア、グランドショップ キャットストリート(GRANDSHOP Cat Street)を東京・神宮前の原宿キャットストリートに開く。場所は表参道の商業施設ジャイル脇のキャットストリートを入ってすぐに位置し、ブラックとイエローをアクセントにしたシックなファサードが目印だ。

 売り場面積約50平方メートル、2フロア構造で、デジタルサイネージやQRコードなどを使った商品ディスプレーで買い物を楽しむことができるOMO(Online Merges with Offline、オンラインとオフラインの融合)を取り入れている。商品のそばにはQRコードがあり、客が自身のスマートフォンで読み取ることで、サイズ在庫や商品詳細を確認することができ、店舗在庫がない場合でもオンラインストアから商品を購入することが可能だ。

 5メートルほどの高さがある階段の壁面には、新進アーティストの作品を紹介するスペースを設けている。オープン直後は、モデルやアーティストとして活動するローレン・サイ(Lauren Tsai)がアーティストとのコラボーレーションプロジェクト「#WriteNewRules(ルールを書き換えよう)」で製作した「自己変革が世界を変える」というメッセージを込めたアートを公開する。

 1階では、9月に発表され新モデル“4.0グランド(4.0 GRAND)”や、屈曲性に優れた“ゼログランド(ZERO GRAND)”、クッション性に富んだ、“オリジナルグランド(ORIGINAL GRAND)”を並べ、2階ではランニングシューズの“パフォーマンスランナー(PEFORMANCE RUNNER)、軽量モデルの“グランドプロ“などをそろえる。また、アメリカで活躍するコメディアンで作家のハサン・ミンハジ(Hasan Minhaj)とコラボレーションした限定モデル、“コールハーン × ハサンミンハジ グランドプロラリー”も取り扱うほか、ウエアやバッグなどのライフスタイルアイテムも並べている。

 オープンを記念して、2万円以上の購入者から先着100人に「#WriteNewRules」「“Welcome change. Especially your own.(あなたから変わろう)”のメッセージをプリントしたTシャツをプレゼントする。

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デンマーク発社会貢献型ウオッチブランドがアンバサダーに小雪を起用

 デンマーク発ウオッチ「ノードグリーン(NORDGREEN)が、サステナビリティアンバサダーに小雪を起用した。同ブランドは2017年、デンマーク・コペンハーゲンで創業。ブランド名は北欧を意味する“ノード”と自然を表す“グリーン”を合わせたもので、“世界一サステナブル”なブランドを目指している。「ノードグリーン」のウオッチはデンマークのライフスタイルを基調にデザインされており、日常に自然に溶け込むシンプルさが特徴だ。また、同ブランドのウオッチを購入すると、“教育、健康・衛生、環境”に特化した3つの慈善団体から1つを選んで寄付できるようになっている。「ノードグリーン」はこの活動を通して、ウオッチ以上の価値を社会に届けたいと考えている。また、この活動以外にも機関源的で、特別社会貢献プログラムを定期的に行なっている。

 「ノードグリーン」が小雪を起用した理由は、彼女が環境や消費に対する関心が高く、サステナビリティについても深い知識を持っているから。都心と地方の2拠点で生活をしているという点でライフ・ワークバランスを大切にするデンマークと共通点が多い。1年間のアンバサダー活動の第一弾として、コラボアイテムが登場する。リサイクルポリエステルと再生ポリエステル樹脂であるウルトラスエードを使用したストラップで、裏面にはコラボの刻印が施されている。ネイビー、ベージュ、ライトブルー、ホワイト、グリーン、ブラックの6色展開で価格は4500円。4種類から選べる文字盤とのセットは2万円から。「ノードグリーン」の公式オンラインストアなどで販売中だ。

 コラボストラップを購入すると、神奈川県・江ノ島で活動しているゴミ拾い団体NPO法人「海さくら」へ売り上げの一部が寄付される。ウオッチ1本あたり、約2kgの海へのゴミ流出を防ぐ活動支援につながる。また、「海さくら」への寄付に加え、「ノードグリーン」による寄付支援活動にも同時に参加が可能だ。インドの子どもたちに1ヶ月分の教育支援を行う「プラザムUK(PRATHAM UK)」、中南米の熱帯雨林の保護活動支援を行う「クール・アース(COOL EARTH)」、中央アフリカ共和国へ水の支援を行う「ウォーター・フォー・グッド(WATER FOR GOOD)」のいずれかを選んで支援することができる。

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アンティークウォッチコレクションのご紹介

こんばんは。

いよいよホリデー気分が盛り上がる12月になりましたね。

大切な人や自分へのご褒美など、今年のホリデーギフトに

アンティークウォッチはいかがでしょうか。

時代を超えて魅力を放つ時計たちは

その時々のタイミングでしか出会うことのできない貴重な1点もの。

一つひとつ丁寧に作られたアンティークウォッチの中から、

銀座本店にラインナップするおすすめのウィメンズアイテムをご紹介いたします。

 

PATEK 1 アンティークウォッチコレクションのご紹介

PATEK 2 アンティークウォッチコレクションのご紹介

<パテック フィリップ>1964年製

 

スイスの高級時計ブランドとして名高い<パテック フィリップ>。

自社一括生産にこだわり、洗練されたデザインと確かな品質で人気を博しています。

「いつかは手にしたい!」と憧れる方も多いのではないでしょうか。

こちらのアイテムはウィメンズモデルにしては文字盤が大きめで視認性に優れています。

オンからオフまで使うシーンを選ばない、シンプルで気品漂う洗練されたデザインです。

ゴールドの上品な色合いから、時を経てこその温もりを感じますね。

 

 

ROLEX 1 アンティークウォッチコレクションのご紹介

ROLEX 2 アンティークウォッチコレクションのご紹介

<ロレックス> 1960年代

 

アンティークウォッチの中でも大変人気の高いロレックス。

こちらはダイヤモンドが時計の周りにセッティングされた華やかなデザインです。

現代のものとは全く異なり、華奢で女性らしいデザインが多く見られるのは

アンティークならではの特徴です。

鱗状のブレスレットはとてもしなやかで、腕に乗せた時によく馴染む心地の良い質感。

ジュエリーとして、ブレスレット感覚でお楽しみいただけます。

 

 

HAMILTON 1 アンティークウォッチコレクションのご紹介

HAMILTON 2 アンティークウォッチコレクションのご紹介

<ハミルトン> 1950年代

 

<ハミルトン>は、アンティークウォッチの中でもダイヤモンドのデザインが豊富です。

こちらのアイテムは一見すると時計には見えないですが、実は時計にカバーがつけられたデザインになっています。

HAMILTON 3 アンティークウォッチコレクションのご紹介

バケットカットとブリリアントカットのダイヤモンドを贅沢にあしらったデザインは、

時計というより宝飾品と言えるほどの豪華さ。

圧倒的な存在感を放つ、ラグジュアリーな逸品です。

 

 

このほかにも、豊富なラインナップでご用意しております。

また以下の期間中、銀座本店と六本木店では、なんと、

セールプライスにてお求めいただけるスペシャルアイテムもご紹介!

この機会にぜひ特別な1本を見つけてください。

 

 

WINTER 2020

ANTIQUE WATCH COLLECTION

12/4 FRI. – 12/31 THUR. 銀座本店1F / 六本木店1F

 

 

 

三井物産ケミカルが化粧品に参入 ODM大手のアンズコーポレーションの海外進出などを後押し

 三井物産ケミカルはこのほど、化粧品ODM(相手先ブランドの企画・生産)のアンズコーポレーション(大阪・山田昌良社長)に出資した。出資額は非公表。同社は2017年10月に新規領域開発本部を立ち上げ、石油化学市況に左右されない領域で新規ビジネスの創出を模索してきた。生活に近いウエルネス分野に照準を合わせ、医農薬・健康食品分野に出資し、続いて化粧品に進出した。これまでにも化粧品原料の一部を手掛けてきたが、本格的に化粧品に参画するのは初めて。

 三井物産ケミカルの石川和弘・新規領域開発本部長は、「化粧品のバリューチェーンを見ていると、ついブランドに目が行きがちだが、それを支えているのはOEM(相手先ブランドの生産)・ODMメーカーではないかと考えた。日本の化粧品は世界からも評価が高く、付加価値がある」と話す。三井物産グループのネットワークを活用して、異業種からの化粧品参入や、海外化粧品メーカーからの受託案件獲得などを支援し、アンズコーポレーションのODM事業拡大を目指す。

 アンズコーポレーションは、ロート製薬の関係会社で今年創業60周年を迎えた。ODM事業と自社ブランド展開の二軸で事業を展開する。売上高全体の約8割を占めるODM事業では95%を処方開発から手掛け、商品企画力や業界最高水準の効果・安全評価、品質管理力を有する。さらに効果と安全性のバランスを最適化した敏感肌対応処方や独自のオイルイン処方やクレンジングバーム・リップクリームなどの固形化製剤化技術に代表される処方開発力をもつ。生産は医薬品製造許可が取得可能な高い品質管理体制を確立した国内2工場が担う。売上高は19年度で73億円。スキンケアのODMでは国内3位につける。

 2018年からは自社ブランド「ララヴィ(LALA VIE)」にも力を入れ、オイル製剤とスキンケア製剤の融合から生まれる新たなスキンケアのカテゴリーを提案。商品企画、製造、ECや店頭での販売までを手掛け、BtoBtoCの視点を養うことでODM事業との相乗効果を生んでいる。

 アンズコーポレーションの山田社長は、「これまでの海外進出は、展示会に出展してお客さまが来るのを待つばかりだった。日本のメーカーは、世界でも高いスキンケアの製造技術を持っているのにこれまではうまくアピールできていなかったので、総合商社の知見を活用してバリューチェーンをしっかりとつないでいく。アジア、北米、ブラジルと幅広く進出する。将来的に売上高300億円、まずは中期的に130億円を目指す」と話す。

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「グッチ」が販売スタッフを募集 接客を極める充実のサポート体制

 ファッションブランド「グッチ(GUCCI)」は、2021年2~3月に入社可能な正社員を募集する。東京、名古屋、大阪エリアの直営店舗でクライアントアドバイザーとして接客・販売を担当する。商品の検品や出荷作業、PC業務を含む売り上げ管理、その他付帯業務も行う。ブランドの魅力や世界観を伝えるのはもちろん、ほかにない買い物体験を提供することでファンを増やしていく。

 入社時の研修では、ブランドの歴史や伝統、全カテゴリーの商品知識、クラフツマンシップなどを学ぶ。店舗配属後もOJT研修やフォローアップ研修といった充実したサポート体制のもと、個人の課題やその解決策、接客の応用などスキルアップを図ることができる。近年は外国人向けのマナー講座も開催するなど、時代のニーズに合わせた研修を設けている。

 年間休日は120日。年2回の長期休暇では7連休と10連休の取得が可能だ。育休取得中のスタッフが全国で50人、時短勤務で復帰しているスタッフが40人いるなど、変化するライフスタイルに合わせて長く働ける環境を実現している。定着率も高く、幅広い年代の女性が活躍中。

 「グッチ」は1921年にイタリア・フィレンツェで誕生。創設以来守り続けている伝統とコンテンポラリーなデザインで、メンズ・ウィメンズウエアはもちろん、靴、革小物、バッグなど幅広い商品を扱う。2015年にアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)がクリエイティブ・ディレクターに就任して以降は、既存客のほか若年層からの支持も高まっている。

募集職種
販売スタッフ

応募条件
高卒以上

ファッション業界での経験がない方もぜひ応募ください。
接客や販売の経験者はもちろん、ミュージシャン、モデル、イベント企画、パフォーマーなど、「人を楽しませる」仕事をしてきた方も歓迎します。

勤務地
東京、名古屋、大阪エリアの直営店

雇用形態
正社員
※試用期間6カ月間あり(給与・待遇に変動なし)

勤務時間
シフト制(実動7.5時間、休憩1.5時間)
※残業は月10時間以下

休日休暇
月9〜10日(シフト制)
有給休暇
ストック有給休暇
慶弔休暇
産前産後休暇
育児休業・介護休業制度
年2回 連休取得可(7日間・10日間)

給与
月給20万円以上+固定賞与(年2回)+インセンティブ+変動賞与
※能力や経験に応じて加給・優遇

福利厚生・待遇
賞与
・マネジメント:マネジメントボーナス
・クライアントアドバイザー:固定賞与(年2回)、変動賞与(年1回)
交通費支給(月10万円まで)※エリアによっては自動車通勤相談可
各種社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
インセンティブ制度 ※毎月実施のセールスインセンティブの他、特別インセンティブ有
時間外手当
社員割引制度
制服貸与
財形貯蓄制度
団体生命保険、団体傷害保険、保障保険
確定拠出年金制度
永年勤続表彰

応募期限
2020年12月16日まで

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勝手に「悩み」に仕立てないでいただきたい エディターズレター(2020年9月4日配信分)

※この記事は2020年9月4日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

勝手に「悩み」に仕立てないでいただきたい

 以前「ビューティブランドには、①『プラスをもっと大きなプラスに』というブランドと、②『マイナスの幅を小さく、もしくは限りなくゼロに。可能ならプラスに』というブランドがあって、圧倒的に前者がスキ」的な話をしました。その思いは、日を追うごとに強くなっています。①のブランドは、「カワイイをもっと可愛く!」とか「テンション、さらに爆上がり!!」みたいなブランド。一方②のブランドは、「小さな目がハッキリ!!」とか「気になる体臭をカット」的なヤツ。いずれも一重で43歳のオジさん(=私w)にとって、気にならないと言えばウソな、マイナス(かもしれない)の「悩み」ですが、「その目を、さらに魅力的に」とか「新しい香りをまとおう」とアプローチして欲しいのです。ワガママですか?

 軽く嫌悪感さえ覚えるのは、「女性にとって永遠の悩み、ほうれい線が……」とか「アナタも、こんなことで悩んでいませんか?」みたいなブランドです。ほうれい線を大して気にしていない女性に対して、「女性にとって永遠」なんて言葉で恐怖を駆り立て、「買わねば」と思わせるアプローチは好きじゃない。悩んでもいないコトを、「みんな悩んでいますよ。アナタも、実はそうでしょう?」と近寄られるのは、もっとイヤ。心の奥底に土足で入り込み、“不安や恐怖のかけら”を勝手に掘り出し、くっつけ、「ホラ、悩んでいるでしょう?そんなアナタには、コチラです」って勝手に差し出されるのは、納得できなくなってきました。

 最近、とあるタイアップを「受けるべきか、受けざるべきか?」考える機会がありました。トピックスは女性器。クライアントになるかもしれない会社のホームページには、女性器への施術に関するイラストが掲載されており、「衝撃を受ける方もいるかもしれない」と思います。デスクと2人で、「どう思う?」のLINEが始まりました。そして彼女は、イラストに幾ばくかの抵抗を覚えているようでした。

 一方の私は、イラストも平気でした。唯一気になったのは、その会社が「女性が無自覚だった悩みを、無理やりほじくり出すことで不安を煽る」タイプじゃないか否か?答えはNOなので、「では、提案させていただきましょう!」との結論に達したのです。

 問題は、女性器とかイラストとかではありません。コンプレックスを煽るのはもちろん、コンプレックスとして自覚していない特徴を、他人が、勝手にコンプレックスに仕立てた上で「それ、解決します!」って提案してくるのがイヤなのです。「悩み」に応えるは、まだまだ大事。でも、勝手に「悩み」に仕立てあげられてから応えるは、受け入れ難い。めんどくさいヤツでしょうか(笑)?

 下のリンクのように、インフルエンサーにフォロワーからの質問を募っていただくと、彼女たちの多くが「コンプレックス、どうしたらいいの?」と聞いてくるようです。身近な存在だからこそ、本音を打ち明けられるのでしょう。でも個人的には「そんなの悩まなくて良いよ!」って思うし、インフルエンサーの多くもそう答えています。なのにコンプレックスは、なかなか減らない。悔しいのです。企業が、勝手に何かをほじくり出して、それをコンプレックスに仕立て上げないようになったら、皆、もう少し解放されるのかなぁ?なんて思っています。

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The post 勝手に「悩み」に仕立てないでいただきたい エディターズレター(2020年9月4日配信分) appeared first on WWDJAPAN.com.

「食べ放題には近づくな」。増える食べ放題キャンペーンが持つ麻薬的な「怖さ」

 「食べ放題」を実施するチェーンが増えている。焼肉やしゃぶしゃぶなど、業態としてトライする企業が増えるとともに、期間限定・店舗限定のキャンペーンで実施するチェーンが目立ってきた。特にキャンペーンは、集客のカンフル剤としては期待できるが、来たお客が再来店する可能性は決して高くない。食べ放題には近づくな。
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「鶏肉で焼肉」がテーマの福岡の酒場が開店以来、連日満席。「博多っ子」は、やはり鶏好きだった

 11月11日(水)、福岡のブランド鶏「華味鳥」を扱うトリゼングループのトリゼンダイニング株式会社(本社:福岡市博多区、代表取締役社長:河津知明)が新店「とり焼肉酒場 鶏ん家」をオープンした。「とりとレモン」をコンセプトに、焼肉、酒場、レモンとヒットキーワードを並べているが、鶏の焼肉は、お客を呼べるのか?
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