“「女性初」が、ニュースなんかじゃなくなる日まで” 女性初米国副大統領の誕生に合わせてエイブルが広告掲載

 不動産仲介大手のエイブルホールディンクスは、一人暮らしの女性を応援するブランド「メゾン エイブル(MAISON ABLE)」のリニューアルに合わせて、“「女性初」が、ニュースなんかじゃなくなる日まで”というメッセージを載せた広告を朝日新聞朝刊に掲載した。

 同メッセージは、アメリカで女性初の副大統領に就任したカマラ・ハリス(Kamala Harris)新副大統領の就任式に合わて、朝日新聞とマーケティングのザ・ブレイクスルーカンパニー ゴー(The Breakthrough Company GO)の共同プロジェクト「ブランドニュース」が企画。掲載料の一部は朝日新聞社から10代の中高生の女性を中心に支援する一般財団法人コラボ(Colabo)に寄付される。

 「メゾン エイブル」が2020年9月に行ったアンケート調査によると、半数以上の女性が「生活にゆとりがない」「ひとり暮らしを始める最大の不安 は“経済面”である」と回答。また日本の女性就業率は18年に初めて7割を超えてアメリカを上回ったが、日本女性の平均年収は男性の70〜80%程と、男女の賃金格差は主要先進国で最下位という現状だ。この結果を受けて「メゾン エイブル」は、一人暮らし女性の日常生活に役立つ特典を拡充させ、ブランドキービジュアルとロゴを刷新した。

 これまでも、無料の会員クラブ「メゾン エイブル クラブ」ではファッションレンタルサービス「エアークローゼット(AIR CLOSET)」やバッグレンタルの「ラクサス(LAXUS)」など、ファッションや美容、旅行などのサービスを提供してきたが、今回スキンケアコスメの「オルビス(ORBIS)」や家電家具レンタルの「クラス(CLAS)」、「フレッシュネスバーガー(FRESHNESS BURGER )」など全30社による特典を追加した。

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「ブルガリ」が女性科学者の声や貢献に着目 ウェビナーを開催

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のブルガリ(BVLGARI)は19日、新型コロナの研究をはじめとする科学の場における女性に焦点を当てるウェビナーを開催した。

 イベントでは英国のオクスフォード大学や米国のロックフェラー大学から科学者や教授ら5人を招待して、科学界での女性の声や貢献、ブルガリのこれまでの病理学に関する支援といったトピックに加えて、企業の社会責任や本業を超えた取り組みの必要性について語った。ブルガリからは、ジャン・クリストフ・ババン(Jean Christophe Babin)=ブルガリグループ最高経営責任者(CEO)が登壇し、フェアチャイルド ファッション メディア(Fairchild Fashion Media)のアマンダ・スミス(Amanda Smith)=プレジデントが司会を務めた。

 参加者の一人であるオクスフォード大学ジェンナー研究所のケイティ・エワー(Katie Ewer)准教授兼シニア免疫学者は、英製薬会社アストラゼネカ(ASTRAZENECA)と共同開発したワクチンの研究チームの一員だ。ブルガリは同研究に必要とされる機器を購入するための資金援助を行った。今回のワクチン開発への貢献だけでなく、エワー准教授はマラリアやエボラ出血熱の研究など広範に業績を残している。しかしたびたび研究とは関係のない質問を受けることがあるという。自身の体験を振り返り「女性が科学の場にいることについてよく不思議がられる。多くの女性が活躍しているが、要職に就くことが難しいので、実際よりも少ないと思われてしまっている」と語った。

 エワー准教授は、「オクスフォードでは年功序列ではなく、そのときの最適な人材を採用することが人事の基盤としてある。女性の声を取り入れる仕組みがあり、科学の世界におけるジェンダーの見え方だけでなく、全体のジェンダーバランスを保つよう取り組んでいる。女性が科学の世界でより困難を強いられるのは、学界全体に蔓延する家父長的な慣習のためだ。少しずつ改善されているが、それでもとても遅い。2021年にもなって“女性科学者”であることがどのようなものか尋ねられた時はがっかりした」と述べた。

 新型コロナウイルスのパンデミック下で女性の活躍する場が減少したと言及したのは、専門家チームの中で免疫や新型コロナについて研究を重ねるレスリー・ヴォスホール(Leslie Vosshall)教授だ。「コロナ以前に女性の地位は大きく向上していたが、パンデミックでなくなってしまった。ウイルス学者には多くの女性の専門家がいる。女性同士で群れる傾向にあり、互いに機会を与え合う。人間性を具体化するためには、もっと意識的な努力が必要だと思う」と語った。

 また新型コロナで変化する労働環境についてヴォスホール教授は、「科学の現場での仕事は、ノートパソコン一つでできるようなものではない。また世話が必要な幼児がいる場合でも、その子らを研究室に連れて行くのもとても危険だ。少なくとも一年は、女性の活躍を後退させることとなる」とコメント。在宅勤務がすすむ中で、女性の科学者が直面する厳しい労働条件について述べた。

 ブルガリはビューティ製造事業をハンドサニタイザーの制作に切り替えるなど、ラグジュアリーブランドとして早い段階からコロナ対策への支援を行なっていた。ほかにも、イギリスのオックスフォード大学ジェンナー研究所で女性のための教育プログラムの設立や、イタリアのラザロ・スパランツァーニ国立感染症研究所に3D顕微鏡を提供している。20年6月には、ウイルス研究の資金援助を目的としたブルガリ ウイルスフリーファンド(Bvlgari Virus Free Fund)を設立した。

 新型コロナウイルスの危機的状況下で何か行動を起こすことは、ブルガリの持つサステナビリティへの広い見解とも結びついているという。ブルガリグループおよびLVMHのイタリアブランドのエレオノーラ・リズート(Eleonora Rizzuto)倫理問題およびコンプライアンス部門兼社会的責任責任者は、「個人間でサステナビリティが定着するためには、公的な仕組みとのつながりがもっと必要だ。私たちは今世界全体でコロナに立ち向かっている。それに対して、現状を打破する科学に必要な最高の人材、つまり女性を支援する準備を2週間で整えた」と述べた。

 ババンCEOは「女性がこれまで距離を感じていた社会に対してもっと大胆になることを願っており、男性が中心となっている世界にどんどん踏み込んで欲しい。女性の役割は増えており、その支援をできることを誇りに思う」と語った。

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「ブルガリ」が女性科学者の声や貢献に着目 ウェビナーを開催

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のブルガリ(BVLGARI)は19日、新型コロナの研究をはじめとする科学の場における女性に焦点を当てるウェビナーを開催した。

 イベントでは英国のオクスフォード大学や米国のロックフェラー大学から科学者や教授ら5人を招待して、科学界での女性の声や貢献、ブルガリのこれまでの病理学に関する支援といったトピックに加えて、企業の社会責任や本業を超えた取り組みの必要性について語った。ブルガリからは、ジャン・クリストフ・ババン(Jean Christophe Babin)=ブルガリグループ最高経営責任者(CEO)が登壇し、フェアチャイルド ファッション メディア(Fairchild Fashion Media)のアマンダ・スミス(Amanda Smith)=プレジデントが司会を務めた。

 参加者の一人であるオクスフォード大学ジェンナー研究所のケイティ・エワー(Katie Ewer)准教授兼シニア免疫学者は、英製薬会社アストラゼネカ(ASTRAZENECA)と共同開発したワクチンの研究チームの一員だ。ブルガリは同研究に必要とされる機器を購入するための資金援助を行った。今回のワクチン開発への貢献だけでなく、エワー准教授はマラリアやエボラ出血熱の研究など広範に業績を残している。しかしたびたび研究とは関係のない質問を受けることがあるという。自身の体験を振り返り「女性が科学の場にいることについてよく不思議がられる。多くの女性が活躍しているが、要職に就くことが難しいので、実際よりも少ないと思われてしまっている」と語った。

 エワー准教授は、「オクスフォードでは年功序列ではなく、そのときの最適な人材を採用することが人事の基盤としてある。女性の声を取り入れる仕組みがあり、科学の世界におけるジェンダーの見え方だけでなく、全体のジェンダーバランスを保つよう取り組んでいる。女性が科学の世界でより困難を強いられるのは、学界全体に蔓延する家父長的な慣習のためだ。少しずつ改善されているが、それでもとても遅い。2021年にもなって“女性科学者”であることがどのようなものか尋ねられた時はがっかりした」と述べた。

 新型コロナウイルスのパンデミック下で女性の活躍する場が減少したと言及したのは、専門家チームの中で免疫や新型コロナについて研究を重ねるレスリー・ヴォスホール(Leslie Vosshall)教授だ。「コロナ以前に女性の地位は大きく向上していたが、パンデミックでなくなってしまった。ウイルス学者には多くの女性の専門家がいる。女性同士で群れる傾向にあり、互いに機会を与え合う。人間性を具体化するためには、もっと意識的な努力が必要だと思う」と語った。

 また新型コロナで変化する労働環境についてヴォスホール教授は、「科学の現場での仕事は、ノートパソコン一つでできるようなものではない。また世話が必要な幼児がいる場合でも、その子らを研究室に連れて行くのもとても危険だ。少なくとも一年は、女性の活躍を後退させることとなる」とコメント。在宅勤務がすすむ中で、女性の科学者が直面する厳しい労働条件について述べた。

 ブルガリはビューティ製造事業をハンドサニタイザーの制作に切り替えるなど、ラグジュアリーブランドとして早い段階からコロナ対策への支援を行なっていた。ほかにも、イギリスのオックスフォード大学ジェンナー研究所で女性のための教育プログラムの設立や、イタリアのラザロ・スパランツァーニ国立感染症研究所に3D顕微鏡を提供している。20年6月には、ウイルス研究の資金援助を目的としたブルガリ ウイルスフリーファンド(Bvlgari Virus Free Fund)を設立した。

 新型コロナウイルスの危機的状況下で何か行動を起こすことは、ブルガリの持つサステナビリティへの広い見解とも結びついているという。ブルガリグループおよびLVMHのイタリアブランドのエレオノーラ・リズート(Eleonora Rizzuto)倫理問題およびコンプライアンス部門兼社会的責任責任者は、「個人間でサステナビリティが定着するためには、公的な仕組みとのつながりがもっと必要だ。私たちは今世界全体でコロナに立ち向かっている。それに対して、現状を打破する科学に必要な最高の人材、つまり女性を支援する準備を2週間で整えた」と述べた。

 ババンCEOは「女性がこれまで距離を感じていた社会に対してもっと大胆になることを願っており、男性が中心となっている世界にどんどん踏み込んで欲しい。女性の役割は増えており、その支援をできることを誇りに思う」と語った。

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三陽商会が150人の希望退職者募集 緊急事態宣言の再発令受け

 三陽商会は21日、希望退職者150人の募集を発表した。対象者は正社員で、現場の販売員も含まれる。募集期間は2月15日〜3月5日まで。退職日は3月末となる。

 同社は慢性的な赤字体質からの脱却のため、2020年4月に公表した「再生プラン」の下、大規模な店舗閉鎖(21年2月期に160店舗)などの事業構造改革を進めてきた。だが2度目の緊急事態宣言の発出によりさらなる経営環境の悪化が見込まれる中、人員削減を決めた。なお、20年12月21日に発表した社内制度による40歳以上対象の再就職支援「セカンドキャリア支援制度」から切り替えて実施する。

 今回の希望退職者募集にあたり、通常の退職金に積み増して支給する特別退職金と再就職支援に関わる費用を、2021年2月期決算に特別損失として計上する。

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“一億人総デザイナー”を目指す サステナブルなモノ作りを支援するD2Cプラットフォーム、ワンオーが開発 

 PR事業などを手掛けるワンオーの“等しい価値で繋がる人たちが集まることを目的とする”プロジェクト「イコーランド(EQUALAND)」は、企業やデザイナー、個人に向けたサステナブルなモノ作りを支援するD2Cプラットフォームを立ち上げた。環境に配慮した素材の調達から、生産、販売、PR、ウェブサイトの構築までを担う。素材と生産は、長年多数のアパレルブランドの生産管理を経験し、素材の産地や工場に精通した坂田英一郎が担当し、同社のネットワークでの販売やPRもトータルでサポートする。まずは企業やデザイナーズブランドとの企画を進めていくが、2023〜25年までには個人が自由に洋服を作って販売することができるプラットフォームに発展させ、“一億人総デザイナー”となるサービスの提供を目指す。

 そのプラットフォームを活用した最初のブランド「イコーランド トラスト アンド インティメイト(EQUALAND -TRUST AND INTIMATE-、以下トラスト アンド インティメイト)」を21年春夏シーズンに始動する。クリエイティブ・ディレクターには、サザビーリーグのD2Cジュエリーブランド「アルティ―ダ ウード(ARTIDA OUD)」のディレクターとして知られる安部真理子を起用。オーガニックコットンをはじめ、無農薬のクワで育てた繭からできたシルク、オーガニックの飼料が与えられたヤギの毛を使ったカシミアなどの天然繊維を用いて、着心地にこだわった大人の日常着をユニセックスで提案する。

 「トラスト アンド インティメイト」のアイテムは乾燥機で使えるカシミアジャージーのワンピースやカーディガン、洗濯機で洗えるシルクジャージーのワンピースやTシャツ、オーガニックコットンのサーマルトップスやスカート、日本で織り上げた麻のトップスとボトムス、岡山で藍染めしたワンピースなど。藍染のほか染色は全て、特許を取得した草木染めの手法で天然染料90%以上を用いており、一部はコールドプレスジュース専門店「サンシャインジュース(SUNSHINE JUICE)」が出した果物や野菜の搾りかすを使って染色している。タグには、透明性を象徴する綿花生産者から技術者、デザイナーまでの自筆署名を印刷した“信用タグ”を付ける。価格は1万4000〜2万8000円。3月にオンラインで発売し、東京・渋谷の複合施設ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)に構える「イコーランド シブヤ(EQUALAND SHIBUYA)」でのポップアップストアや受注販売なども計画している。

 ワンオーの松井智則社長は「このプラットフォームで使用できる素材を、安部さんのデザインした服で十分楽しんでもらいたい。それを見て魅力的に感じた企業やデザイナーに『このプラットフォームを使いたい』とお声掛けいただけたら嬉しい。大量消費を目指すことなく、時代にあった程よい売り上げを探していきたい」と話した。

 「イコーランド」は19年8月、“ファッションの信用”をテーマにしたD2Cモデルのブランドとしてスタート。ラグジュアリーブランドの残糸・残反を使った上質なウエアを生産し、生産工程の透明性を発信してきた。翌年ミヤシタパークに小売りとプレスルーム、コミュニティースペースなどを融合した店舗を出店。立ち上げ当初からD2Cプラットフォームの開発を始め、20年には屋上緑化事業などを手掛ける東邦レオの作業着や雨具の生産を担当。現在、大手アパレル企業と22年春夏商品の取り組みも進めている。

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アッシュ・ペー・フランスの合同展示会「ルームス」が3月のリアル開催を中止 オンライン展で対応

 アッシュ・ペー・フランスが主催する合同展示会イベント「ルームス(rooms)」は、コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言を受けて、3月11〜13日に開催を予定していた「ルームス42」のリアル開催を見送ることを発表した。

 「ルームス」は昨年10月にパーク&ポートが運営するオンライン展示会プラットフォーム「エグジブ(EXIV)」を活用してオンライン展示会を導入。今回も同システムを使い、3月1日〜5月31日でオンライン展を開催する。

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「エルメス」が中国大手ECサイト「Tモール」に出店 香水やソープなどを販売

 中国最大手EC企業のアリババ(ALIBABA)が運営するECサイト「Tモール(TMALL)」に、「エルメス(HERMES)」が出店することが明らかになった。

 1月22日にオープンする同店では、香水、ボディーローション、シャンプー、ソープ、ギフトセットを販売する。価格はソープが250元(約4000円)、オードトワレが3490元(約5万5800円)など。開店記念として、オープンから一週間以内に香水を購入した顧客に香水のサンプルをプレゼントする。

 中国市場において、「エルメス」は2018年に自社ECサイトを立ち上げているほか、ウィーチャット(微信、WeChat)上のミニプログラムストアに出店しており、ウエア、シルクスカーフ、革小物、ファッションジュエリー、ウオッチ、シューズ、家具、ハンドバッグの一部など、ほぼフルラインを展開している。「Tモール」店が将来的に香水類以外も取り扱うかどうかは、現段階では不明だ。

 「エルメス」は中国市場で非常に人気が高く、20年4月に移転した広州市の旗艦店ではオープン初日に少なくとも1900万元(約3億400万円)を売り上げた。また中国の人気テレビドラマ「三十而已(Nothing But Thirty)」に登場するセレブ妻たちが“バーキン(BIRKIN)”や“ケリー(KELLY)”を持っていることから、放送時には中国版ツイッター(Twitter)のウェイボー(微博、WEIBO)やウィーチャットで「エルメス」のバッグが大きな話題となっていた。

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循環型スニーカー作りへの挑戦 「アディダス」や「サロモン」の取り組みと課題

 ドイツのアディダス(ADIDAS)、スイスのオン(ON)、フランスのサロモン(SALOMON)をはじめとした欧州のスポーツウエアのリーディングカンパニーは、単一素材や植物由来の原材料を用いることで完全にリサイクルが可能な環境に優しい循環型のスニーカーを開発し、2021年中に一般向けに発売する。

  フィットネスの専門家によると、ランニングシューズは500〜800kmを走る毎に交換するのが望ましく、ランナー1人あたり年間2〜4足のランニングシューズを購入及び廃棄しており、毎年2億足以上のランニングシューズが世界で消費されている計算になるという。

 一方で廃棄されたスニーカーはリサイクルが困難なため、その80%が埋め立て処分されており、環境に及ぼす影響も懸念されている。マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)の13年の研究によると、一般的なランニングシューズは65のパーツを有しており、完成までの行程は360段階以上だ。スニーカーの製造工程ではさまざまなプラスチックや有害な成分を含む接着剤、染料といった化学物質も使用されている。シューズブランドはリサイクルや素材選び、製造工程について長い間検討を重ねてきたが、有害物質を含む製品を安易にリサイクルするだけでは問題を先送りしているに過ぎないというのが現状だ。

 こうした背景から、真の意味での“循環型”ランニングシューズーーつまり、使用済み製品を原料に戻して新しく同じ靴を作ることのできる循環型シューズの開発が進められた。現在、メーカーは “クローズドループ”と呼ばれる方法で全ての原材料の管理を行っている。

 現時点で実行段階にある唯一の循環型モデルが、アディダスの“フューチャークラフト.ループ(FUTURECRAFT.LOOP)”だ。同社は10年以上に及ぶ研究を経て、接着剤を使わず、熱可塑性ポリウレタン(TPU)だけを使用したシューズを開発した。

 アディダスは19年4月、用意した200足のサンプルシューズをユーザーに使用してもらい、翌年に回収した使用済みのシューズを洗浄後、リサイクルし、TPUを粒状のペレットに戻して、その原料を一部用いて新たなシューズを製造した。同プロジェクトは商品化され、21年夏に発売される予定だ。

 また、サロモンの“インデックス 01(INDEX.01)”もTPUのみを原材料としており、返却された使用済みのシューズはリサイクルが可能だ。同社もTPUをペレット状にしてアルペンスキーブーツの製造に必要な部品に再利用している。“インデックス 01”は、21年春に発売される見通しだ。

 一方でオンの取り組みは少し異なる。同社は、利用者がトウゴマの種子を原材料としたバイオベース素材のシューズ、“サイクロン(CYCLON)”を受け取ることのできるサブスクリプション型のサービス、サイクロンを提供する。

 サブスクの料金は毎月29.99ドル(約3089円、日本国内のサービス価格は3380円)で、ユーザーは使用済みのサイクロンを返却すれば新たなシューズを受け取ることができる。返却されたシューズは、ほかの製品に使用された古い素材と共にリサイクルされる。同サービスは21年後半に開始される予定だ。

 オランダをベースに活動するフットウエア・コンサルタントで、オンラインアカデミーのフットウエアロロジー(Footwearology)ディレクターでもあるニコライン・ヴァン・エンター(Nicoline van Enter)は各社の取り組みを高く評価しているが、「アディダスは、古い靴がリサイクル後の新しい靴にどの程度使用されているかを明らかにしていない。リサイクル原料の使用がわずか10%であれば、新しい靴を製造するための原材料が別に必要となる。つまり古い靴を全て回収できたとしても、靴の製造を続けるためにはさらに多くの素材が必要になる」との問題点も指摘した。

 この点に関してアディダスは「素材を無駄にしたり廃棄することはない。返却された全てのシューズは完全に再利用された」とのみ回答した。

 一方で、サロモンはリサイクルされたパーツをほかの製品に使用しているため、こうした疑問にも対応できるアプローチだとも考えられる。しかし、スキーブーツを作るには新たな素材が必要なため、同社のランニングシューズもまた本当の意味での循環型だとは言えない。

 ヴァン・エンターは“循環型”よりもむしろ“ネットワーク経済”という言葉を好んで使用しており、「古い製品から全く同じものを作るのはとても難しい。例えば古いランニングシューズがプラスチック製の椅子になり、その椅子が最終的にソファの詰め物になったりすることはより理に叶っている。サーキュラーシューズは返却してもらわなければならないという問題もある。例えばスニーカーのコレクターが貴重なファーストエディションを手元に残しておきたいと考えたらどうするのか」と主張した。

 アディダスのスポークスパーソンは、「プロジェクトで用意したサンプル数は限られていたが、それでも回収は難しかった。靴を返却する必要があることを十分に理解していない人も多い。過去にそうした呼びかけをしたことがないのだから当然だ。実際あるプロジェクトでは、第1世代の靴を十分に回収することができず、第2世代の靴を予測通りに製造できなかったのが最大の問題点だった。こうした状況を改善し、適応していく必要がある」とコメントした。

 こうした状況への打開策を部分的に提示しているのがオンのサブスクリプション・サービスだ。しかし全てのランニングシューズが一度に返却されるわけではなく、シューズを個別にリサイクルするのはコスト的に見ても現実味がない。シューズのサブスクが効率的に機能するためには、多くの靴が同時に返却される必要がある。

 ヴァン・エンターは、「1足でもリサイクル可能となるような技術的進歩があれば、コスト面においても実現可能となるのではないか。潜在的な問題を踏まえると単なる見せかけのマーケティングに過ぎないようにも映るが、そうではない。本来の意味での循環型ランニングシューズを作ることは可能だ。メーカーが互いの知識をしっかり共有することで業界全体が前進し、プラスチック製品やリサイクル業界がこれまで通りに発展していけば尚のことだ。こうした取り組みは単なる見せかけにしては複雑すぎるしコストもかかる。メーカーは本気だ。現時点では完全に理想的だとは言えないプロジェクトもあるが、非常にいいスタートだと思う」とコメントした。

「WWDジャパン」1月4&11日合併号は「循環型ファッション」を特集している。

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前年超えも多数 「エトヴォス」「シロ」など人気ブランドの好調アイテムとは

 月刊誌「WWDビューティ」で「ヒットランキング」の企画を担当している。リアル店舗からデジタルまで、チャネル別のヒットランキングを紹介するページで、毎月「ボディーケア」「アイメイク」など、カテゴリーを絞り百貨店やドラッグストアなど3社に取材する。今回はスピンオフ編をお届けする。4社に協力を得て、2020年10~12月の売り上げトップ3と、21年に期待する製品について聞いた。

「シロ」の透明感ある石けんの香りは、性別や年齢を問わず人気

 まずは、「シロ(SHIRO)」フレグランスの売り上げトップ3を梅津和佳奈シロPR担当に聞いた。結果は以下となった。

1位“サボン オードパルファン”(40mL、3800円)
2位“ホワイトリリー オードパルファン”(40mL、3800円)
3位“サボン ハンド美容液”(30g、2800円)

 「1位は、ライチやプラムもほんのり感じられる、透明感のある石けんの香り。年齢・性別問わず支持された。前年同期比約30%増と推移。各誌のベストコスメ企画にも毎年入賞している。2位は、ほのかな甘さがありながらも上品なフローラルがふんわりと広がると好評で同約3倍と伸長した。3位は、アロエ、酒かす、シアバター配合のハンド美容液。手洗いやアルコール消毒によるケアが欠かせない昨今、手軽に保湿ケアができる美容液として支持され同約50%増となった。心地よい香りでリフレッシュでき、ギフト用としても人気が高い」。

 また、スキンケア部門では、“タマヌクレンジングバーム”が1位で同約5%増と好調に推移。「タマヌオイルやカンゾウエキスなどの美容成分を配合し、使うほどにキメの整ったクリアな肌へ導く。 19年2月の発売以来、3カ月分の在庫が約2週間で完売するなどスキンケア製品の中でも突出した存在だ。21年3月には、美容液プライマー、美容成分配合のリキッドコンシーラー、タマヌオイル配合で滑らかな艶肌に導くフェイスパウダーといった新製品の発売を予定している。メイクアップはスキンケアの延長線上にあると考え、あらゆる肌悩みを『隠すのではなく、美しく見せる』という発想で提案する」と話す。

「美肌菌を育む内外ケア」で注目を集める「キンズ」 5月にはヘアケアも発売予定

 総合的な菌ケアのサブスクリプションサービスを展開し、急成長を遂げる「キンズ(KINS)」の売り上げトップ2は、次の通り。

1位“キンズ ボックス”(5980円、月額制)
2位“キンズ ブースター” (50mL、7800円)

 キンズの袴田美菜PRマネージャーは「サプリをカスタマイズできることや、免疫力アップへの期待感などが口コミで広がった。1位は、皮膚の常在菌分布をチェックする検査キットと20種類の乳酸菌や酵母菌、乳酸菌生産物質、食物繊維をブレンドしたサプリメント、LINEアカウントによるカウンセリングがセットになった主力製品“キンズ ボックス”(月額制)で、同756%増だった。また、善玉菌のエサとなる乳酸菌生産物質(乳酸桿菌/豆乳発酵液)を配合した美容液“キンズ ブースター”も、見込みの4倍を達成。当初3カ月で販売を予定していた本数を、約1カ月で売り切った。『美肌菌を育む内外スキンケア』をコンセプトにしていて、他社に類似品がないことも強みだ。4月下旬から5月には、シャンプー、コンディショナー、頭皮エッセンスの発売を予定している。薄毛や白髪など頭皮の悩みを抱えている人に、頭皮の菌ケアを提案する」と明かす。

「エトヴォス」はスキンケア効果が高いベースメイクシリーズが好調

 国産ミネラルコスメ「エトヴォス(ETVOS)」のベースメイク売り上げトップ3は以下だ。

1位“ミネラルインナートリートメントベース”(25mL、4500円)
2位“ミネラルコンシーラーパレット”(3.1g、4500円)
3位“ミネラルラディアントスキンバーム”(4.8g、4000円)

 ティシュキン千晶PR担当は「1位は化粧下地で予測に対し同40%増以上を記録した。美容成分をぜいたくに配合し、潤いを与え乾燥による小ジワを目立たなくする効果や、すっと肌に溶け込む美容液のような使い心地が支持された。2位は、コンシーラーパレットで同2倍と推移。肌悩みを自然にカバーする3色設計で、ヒアルロン酸などの保湿成分を配合し肌にフィットするテクスチャー、石けんオフができる点が人気だ。3位は、高いスキンケア効果で乾燥小ジワを目立たなくするハイライトバーム。気になる目元や頬にひと塗りするだけで、ハリのある立体感を生み出し、ハイライト初心者にも使いやすい。今年は、20年秋にデビューしたラシャススキン シリーズから“ミネラルグロウスキンクッション”が発売予定。インナートリートメント効果でしっとり潤い、ハリ感のある肌へ導き、使うほどにスキンケア効果により乾燥小ジワを目立たなくする(効能評価試験済)クッションファンデーションだ。エトヴォスの処方制限の中で、スポンジに含浸させられる安定した処方を作ること、乾燥による小ジワを目立たなくさせる効能評価試験をクリアする点が難しかった。仕上がりとテクスチャーにこだわり、『みずみずしく、くすみにくいハリツヤ肌』を目指して試作を重ねているので、期待してほしい」と話す。

月桃を配合したスキンケアが安定の人気を誇る「琉白」

 「琉白(RUHAKU)」のスキンケア売り上げトップ3は、次の通り。

1位“月桃バランスローション”(120mL、3600円)
2位“月桃デイモイストクリーム”(30g、3600円)
3位“月桃ナイトリペアオイル”(17mL、3600円)

 今泉小百合ブランドマネージャーは「1位の化粧水は、2012年の発売当初から常に全体の2~3割の売り上げを占める人気アイテムだ。 エコサートオーガニック認証を取得し、月桃葉の蒸留水や沖縄の海洋深層水に加え、海ぶどうエキスでかすかにとろみがあり、しっとり感が続くと好評だ。売上高は10月が前年同月比9.7%減、11月が同8.9%増、12月が同11.5%減と推移。前年同月比では出荷本数が減っているが、一方でさっぱりした使い心地のふき取り化粧水“シークワーサーブライトニングローション”(120mL、3600円)は同22%増と伸びていて、消費者が肌質に合わせた使い分けを行っているようだ。2位は、10月が同12.2%減、11月が同24.3%増、12月が同4.3%増だった。ブランド発売当初から常に全体の1.5~2割の売り上げを占める。月桃の根、茎、種子、葉をまるごと配合し、肌のキメを整えるオイルを配合しながらも、やわらかで軽い使い心地を実現。より軽いテクスチャーの“シークワーサーブライトニングミルク”(30g、3600円)も前年同期比で88%増と伸長していて、海外への輸出も伸びている。3位は、月桃をはじめとする天然精油が香る美容オイル。10月が前年同月比9%減、11月が同13%増、12月が同26.9%減。こちらも、全体の1~1.5割の売り上げを占めている。21年に期待するのは、20年11月18日に公式ウェブサイトとビープル バイ コスメキッチンで先行発売された“月桃エンリッチクリーミーシートマスク”(1枚、23mL、856円)。11〜 12月の売り上げ目標に対し5%増と好調だ。肌や心が潤うことで、自分自身や他者にもやさしくできるように、というメッセージを込めている。2月18日に一般発売されるので、コロナ禍で不安や閉塞感を感じながらも頑張る方々のご褒美時間に使っていただけたら」と話す。

小竹美沙:1984年生まれ。女性誌やウェブマガジンで、ナチュラル&オーガニック&サステナブルなコト、モノ、人びとについて取材&発信中。2009年から恵比寿のファッションスクールのオフィシャルライターとして広報資料のライティングにも携わる

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豊島の女性社員がプロデュースした吸水型サニタリーショーツ発表 フェムテックにチャレンジ

 繊維商社の豊島は、同社の女性社員がプロデュースしたブランド「ホガラ(HOGARA)」を立ち上げ、第1弾の商品として吸水型サニタリーショーツを発表した。「ホガラ」は部署が異なる7人の女性社員が中心となり、“女性が今ほしいもの”を追求し、“女性の心地よい毎日のためのブランド”を目指す。ブランド名は、光り輝く女性像を想定した“朗らか”に由来する。女性社員メインによるブランディングは、同社としては異例のプロジェクトだ。

 吸水型サニタリーショーツは、社内の女性社員に実施したアンケート結果から得た悩みを解消する機能性が特徴だ。表地に豊島が得意とする肌触りがなめらかなオーガニックコットンを使用し、抗菌防臭、制菌、消臭に高い機能を持つ“リピュール(REPUR)”加工を施した。マチの部分は吸水速乾、吸水、防水の3層レイヤーで、4型、3サイズ(S、M、L)、4色の商品構成だ。今春、まずeコマースで販売する予定で、価格は3900~4900円。

 このプロジェクトに携わった女性社員は、「繊維のプロである豊島だからこそ提供できる機能性を商品に落とし込んだことが差別化のポイントだ。今後も、女性があったらいいなと思うオリジナルアイテムを開発したい」と話した。

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レディー・ガガが国家独唱し、22歳の若手詩人が登壇 バイデン大統領就任式のファッションをチェック

 1月20日(現地時間)、第46代米大統領就任式がワシントンで行われ、ジョー・バイデン(Joe Biden)新大統領が正式に就任した。

 バイデン大統領は「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」によるネイビーのスーツを着用。ファーストレディーとなったジル・バイデン(Jill Biden)夫人は、鮮やかなブルーのコートとそろいのワンピース、そして同色の手袋とマスクを着用した。いずれもニューヨークを拠点とする新進の女性デザイナー、アレクサンドラ・オニール(Alexandra O’Neill)が2017年に立ち上げたブランド「マルカリアン(MARKARIAN)」によるものだ。コートとワンピースはバイデン夫人のためにあつらえられており、襟元は「スワロフスキー(SWAROVSKI)」製のパールやクリスタルで飾られている。ブルーは民主党のシンボルカラーであると同時に、“信頼、自信、安定”を表現しているという。

 オニールは、「就任式の前夜は興奮のあまり眠れなかった。『マルカリアン』は私を含めてまだ6人しかいない小さなブランドなので、12月後半からはこの衣装にかかりきりで懸命に作業を進めたが、そのかいがあった。バイデン夫人は、ファーストレディーが持つファッションへの影響力をよく理解した上で、私たちのような(小さな)ブランドを選んでくれたのだと思う」とコメントした。

 カマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領は、紫色のコートとそろいのワンピースに、黒の手袋とマスクを着用。米国初の女性副大統領であり、ジャマイカ系とインド系のルーツを持つ同氏は、ニューヨークを拠点とする黒人の若手デザイナー、クリストファー・ジョン・ロジャーズ(Christopher John Rogers)による作品を就任式の衣装として選んだ。なおロジャーズは、アメリカファッション協議会(Council of Fashion Designers of America 以下、CFDA)が主催する2020年「CFDAアワード(CFDA Awards)」で新進デザイナー賞を受賞している。

 就任式のためにワシントン入りした際、バイデン夫人も紫色のコートとワンピースを着用していた。これについて、パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE)のローリー・プレスマン(Laurie Pressman)=バイス・プレジデントは、「紫は民主党を象徴する“青”と共和党の“赤”が混じり合った、団結を示す色だ。就任式という重要な場面でこれを身に着けることには大きな意義がある」と述べた。

 また米CNNのアビー・フィリップ(Abby Phillip)記者は、「ハリス副大統領が紫色を着用したのは、団結を示すほかにも意味がある。黒人女性として米国で初めて連邦議会下院議員となったシャーリー・チザム(Shirley Chisholm)が大統領選に出馬した際、紫色をよく着ていたことへのオマージュではないか」と分析した。

 就任式には、バラク・オバマ(Barack Obama)元大統領夫妻も出席。ミシェル・オバマ(Michelle Obama)夫人はロサンゼルスを拠点とするデザイナー、セルジオ・ハドソン(Sergio Hudson)が手掛けた紫色のルックで登場。セットアップのタートルネックにパンツ、コートを同色でそろえ、ゴールドのベルトでアクセントを加えた。足元には「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」のシューズを合わせ、黒いフェイスマスクで仕上げた。紫は今回の就任式に共通して見られた配色で、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元国務長官も紫色のコートやブラウスを着用して参加している。

 米歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)は、就任式で国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」を独唱した。ガガはアメリカ人デザイナーのダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)が手掛けた「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のアイテムを着用。華やかでありながら愛国心を表したルックで、ネイビーのカシミアのジャケットに赤いボリュームのあるスカートを合わせた。胸元には平和を象徴する鳩をモチーフとした金色の大きなブローチを付けた。

 「スキャパレリ」のダニエル・ローズベリー=アーティスティック・ディレクターは、「パリに住むアメリカ人としてこの衣装は、恋しく思う祖国と芸術性に憧れるパフォーマー、ガガへのラブレターだ。私たちは、この歴史的な就任式の日にアイコニックなレディー・ガガの衣装を手掛ける機会をいただけたことを光栄に思う。アメリカとレディー・ガガに、幸運を祈る」と述べた。

 また歌手のジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)もウディ・ガスリー(Woody Guthrie)作のフォークソング「わが祖国(This Land Is Your Land)」を独唱した。ロペスは「シャネル(CHANEL)」の2019-20年秋冬コレクションから、白いシルクのブラウスと白いスパンコールのパンツに、エクリュと白のツイードコートを合わせた。

 ロペスによるオールホワイトの選択は、重要な政治的場面において女性の政治家たちが白を着用してきた伝統になぞらえたものだという。

 ハリス副大統領は11月に行われた勝利演説で「キャロリーナ へレラ(CAROLINA HERRERA)」の白いパンツスーツを、クリントン元国務長官は2016年の就任式に参加した際に「ラルフ ローレン」の白いパンツスーツを着用していた。

 また、就任式には詩人のアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)が登場した。1998年にロサンゼルスで生まれたゴーマンは、現在22歳の若手詩人だ。ハーバード大学在学中の17歳のときに初の詩集を出版し、17年に最初の全米青年桂冠詩人を授賞した。就任式では明るいイエローのコートとともに「私たちが登る丘(The Hill We Climb)」を朗読して、希望や光を描いた。衣装は全て「プラダ(PRADA)」で、ダブルボタンのコートに白いシャツ、黒いレザーのペンシルスカート、“サフィアーノ”シリーズのブーツ、そして赤いサテンのヘッドバンドが目を引いた。

 ハリス副大統領の姪のミーナ・ハリス(Meena Harris)はオールグリーンのルックで参加した。自身のブランド「フェノミナル・ウーマン(PHENOMENAL WOMAN)」を持つミーナ・ハリスは、ムートン素材の「コーチ(COACH)」コートと、「ウラ ジョンソン(ULLA JOHNSON)」2020-21年秋冬コレクションからブラウスとスカートを選択。シルバーにきらめくニーハイブーツを合わせてまとめた。

 一方密かにネット上で注目を集めたのはバーニー・サンダース(Bernie Sanders)バーモント州上院議員だ。サンダース上院議員は「バートン(BURTON)」のゴアテックス・ジャケットに、ジェン・エリス(Jen Ellis)が手掛けるサステナブルな方法で作られたミトンを合わせた。バーモント州エセックス・ジャンクションで教師を務めるエリスから贈られた温かみのあるミトンで、サンダース上院議員は地元を支援する姿勢を表した。

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レディー・ガガが国家独唱し、22歳の若手詩人が登壇 バイデン大統領就任式のファッションをチェック

 1月20日(現地時間)、第46代米大統領就任式がワシントンで行われ、ジョー・バイデン(Joe Biden)新大統領が正式に就任した。

 バイデン大統領は「ラルフ ローレン(RALPH LAUREN)」によるネイビーのスーツを着用。ファーストレディーとなったジル・バイデン(Jill Biden)夫人は、鮮やかなブルーのコートとそろいのワンピース、そして同色の手袋とマスクを着用した。いずれもニューヨークを拠点とする新進の女性デザイナー、アレクサンドラ・オニール(Alexandra O’Neill)が2017年に立ち上げたブランド「マルカリアン(MARKARIAN)」によるものだ。コートとワンピースはバイデン夫人のためにあつらえられており、襟元は「スワロフスキー(SWAROVSKI)」製のパールやクリスタルで飾られている。ブルーは民主党のシンボルカラーであると同時に、“信頼、自信、安定”を表現しているという。

 オニールは、「就任式の前夜は興奮のあまり眠れなかった。『マルカリアン』は私を含めてまだ6人しかいない小さなブランドなので、12月後半からはこの衣装にかかりきりで懸命に作業を進めたが、そのかいがあった。バイデン夫人は、ファーストレディーが持つファッションへの影響力をよく理解した上で、私たちのような(小さな)ブランドを選んでくれたのだと思う」とコメントした。

 カマラ・ハリス(Kamala Harris)米副大統領は、紫色のコートとそろいのワンピースに、黒の手袋とマスクを着用。米国初の女性副大統領であり、ジャマイカ系とインド系のルーツを持つ同氏は、ニューヨークを拠点とする黒人の若手デザイナー、クリストファー・ジョン・ロジャーズ(Christopher John Rogers)による作品を就任式の衣装として選んだ。なおロジャーズは、アメリカファッション協議会(Council of Fashion Designers of America 以下、CFDA)が主催する2020年「CFDAアワード(CFDA Awards)」で新進デザイナー賞を受賞している。

 就任式のためにワシントン入りした際、バイデン夫人も紫色のコートとワンピースを着用していた。これについて、パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE)のローリー・プレスマン(Laurie Pressman)=バイス・プレジデントは、「紫は民主党を象徴する“青”と共和党の“赤”が混じり合った、団結を示す色だ。就任式という重要な場面でこれを身に着けることには大きな意義がある」と述べた。

 また米CNNのアビー・フィリップ(Abby Phillip)記者は、「ハリス副大統領が紫色を着用したのは、団結を示すほかにも意味がある。黒人女性として米国で初めて連邦議会下院議員となったシャーリー・チザム(Shirley Chisholm)が大統領選に出馬した際、紫色をよく着ていたことへのオマージュではないか」と分析した。

 就任式には、バラク・オバマ(Barack Obama)元大統領夫妻も出席。ミシェル・オバマ(Michelle Obama)夫人はロサンゼルスを拠点とするデザイナー、セルジオ・ハドソン(Sergio Hudson)が手掛けた紫色のルックで登場。セットアップのタートルネックにパンツ、コートを同色でそろえ、ゴールドのベルトでアクセントを加えた。足元には「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」のシューズを合わせ、黒いフェイスマスクで仕上げた。紫は今回の就任式に共通して見られた配色で、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)元国務長官も紫色のコートやブラウスを着用して参加している。

 米歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)は、就任式で国歌「星条旗(The Star-Spangled Banner)」を独唱した。ガガはアメリカ人デザイナーのダニエル・ローズベリー(Daniel Roseberry)が手掛けた「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のアイテムを着用。華やかでありながら愛国心を表したルックで、ネイビーのカシミアのジャケットに赤いボリュームのあるスカートを合わせた。胸元には平和を象徴する鳩をモチーフとした金色の大きなブローチを付けた。

 「スキャパレリ」のダニエル・ローズベリー=アーティスティック・ディレクターは、「パリに住むアメリカ人としてこの衣装は、恋しく思う祖国と芸術性に憧れるパフォーマー、ガガへのラブレターだ。私たちは、この歴史的な就任式の日にアイコニックなレディー・ガガの衣装を手掛ける機会をいただけたことを光栄に思う。アメリカとレディー・ガガに、幸運を祈る」と述べた。

 また歌手のジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)もウディ・ガスリー(Woody Guthrie)作のフォークソング「わが祖国(This Land Is Your Land)」を独唱した。ロペスは「シャネル(CHANEL)」の2019-20年秋冬コレクションから、白いシルクのブラウスと白いスパンコールのパンツに、エクリュと白のツイードコートを合わせた。

 ロペスによるオールホワイトの選択は、重要な政治的場面において女性の政治家たちが白を着用してきた伝統になぞらえたものだという。

 ハリス副大統領は11月に行われた勝利演説で「キャロリーナ へレラ(CAROLINA HERRERA)」の白いパンツスーツを、クリントン元国務長官は2016年の就任式に参加した際に「ラルフ ローレン」の白いパンツスーツを着用していた。

 また、就任式には詩人のアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)が登場した。1998年にロサンゼルスで生まれたゴーマンは、現在22歳の若手詩人だ。ハーバード大学在学中の17歳のときに初の詩集を出版し、17年に最初の全米青年桂冠詩人を授賞した。就任式では明るいイエローのコートとともに「私たちが登る丘(The Hill We Climb)」を朗読して、希望や光を描いた。衣装は全て「プラダ(PRADA)」で、ダブルボタンのコートに白いシャツ、黒いレザーのペンシルスカート、“サフィアーノ”シリーズのブーツ、そして赤いサテンのヘッドバンドが目を引いた。

 ハリス副大統領の姪のミーナ・ハリス(Meena Harris)はオールグリーンのルックで参加した。自身のブランド「フェノミナル・ウーマン(PHENOMENAL WOMAN)」を持つミーナ・ハリスは、ムートン素材の「コーチ(COACH)」コートと、「ウラ ジョンソン(ULLA JOHNSON)」2020-21年秋冬コレクションからブラウスとスカートを選択。シルバーにきらめくニーハイブーツを合わせてまとめた。

 一方密かにネット上で注目を集めたのはバーニー・サンダース(Bernie Sanders)バーモント州上院議員だ。サンダース上院議員は「バートン(BURTON)」のゴアテックス・ジャケットに、ジェン・エリス(Jen Ellis)が手掛けるサステナブルな方法で作られたミトンを合わせた。バーモント州エセックス・ジャンクションで教師を務めるエリスから贈られた温かみのあるミトンで、サンダース上院議員は地元を支援する姿勢を表した。

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「アンダーカバー」2021-22年秋冬メンズ・コレクション

 「アンダーカバー(UNDERCOVER)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションを発表した。

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D2Cブランド「アニュアンス」が初日売り上げ9200万円、「エイミー」のドットワンが運営

 中村麻美がクリエイティブディレクターを務めるD2Cブランド「アニュアンス(ANUANS)」の初日売り上げが9200万円になった。1ブランドの立ち上がりとしては記録的な数字だが、運営会社は先駆的なD2Cブランド「エイミーイストワール(EIMY ISTOIRE)」、「クレドナ(CREDONA)」を展開するドットワンで、いずれのブランドも「エイミー」が6000万円、「クレドナ」が4000万円と、立ち上げ時に記録的な売り上げを立てている。

 「アニュアンス」のクリエイティブディレクターを務める中村麻美は、インスタグラムを中心に活動していたインフルエンサーで、ジャパンイマジネーションが19年9月にスタートした初のEC専業ブランド「カシェック(CACHEC)」のクリエイティブディレクターだった。ジャパンイマジネーションは昨年末でブランドを休止、中村も昨年8月でディレクターを退任していた。現在のインスタは約20万フォロワーを抱えている。

 「アニュアンス」は20日正午の販売直後からアクセスが集中し、わずか1時間で6000万円を売り上げたという。売り上げのほとんどはあらかじめ積み込んでいた在庫で、2月中旬以降から発送していく。初月で2億円、年間で15億円の売り上げを計画している。

 同ブランドは夏までに、東京と大阪で4店舗のリアル店舗のオープンを計画しており、いずれも有力なファッションビルになると見られる。同社は「現在も全国の商業施設からオファーをもらっており、秋冬でも主要都市への出店を検討している」という。

 ドットワンは、3ミニッツ社で「エイミーイストワール」を立ち上げた藤井亮輔氏が昨年8月に同ブランドをスピンアウトする形で設立。現在は「エイミーイストワール」「クレドナ」「アニュアンス」の3つのD2Cブランドを運営。21年7月期で44億円、22年7月期には売上高70億円を計画している。

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ワコールの「ウンナナクール」と名古屋モード学園のアップサイクルプロジェクト

 ワコールの「ウンナナクール(UNE NANA COOL)」は2020年12月に、名古屋モード学園とコラボレーションでアップサイクルプロジェクト「ウンナナリサイクール」をスタートした。「ウンナナリサイクール」は19年春に始動したもので、ファッション業界のデザイナーらとともに販売終了になった商品に新たな価値を加えるというものだ。今回のコラボは「ウンナナクール」の“ファッションを学ぶ学生を応援したい”という想いから始まった。

 今回のプロジェクトでは、名古屋モード学園のファッションデザイン学科とファッション技術学科4年生の58人が参加し、「ウンナナクール」の販売終了商品をリメイクする。2月には、それら作品を卒業記念として仲間同士で贈りあったり、名古屋市立桜台高校ファッション文化科2年生にプレゼントする。20年12月からスタートしたワークショップや制作の模様は公式ウェブサイトで公開中。随時更新する。

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「ブルガリ」が手掛けるチョコのバレンタインアンバサダーに磯村勇斗が就任 「愛の伝道師としてバレンタインを発信したい」

 「ブルガリ(BVLGARI)」が手掛けるチョコレート「ブルガリ イル・チョコラート(BVLGARI IL CIOCCOLATO)」は1月21日、毎年バレンタインシーズン限定で登場するチョコレート "サン・ヴァレンティーノ"(4個入り4364円 10個入り、1万円)の発売を記念して、バレンタインアンバサダーにモデルで俳優の磯村勇斗が就任することを発表した。

 今年の"サン・ヴァレンティーノ"のテーマは"フレーバーで巡る、イタリアの甘美な旅"。イタリアのヴェネト、ラツィオ、サルデーニャ、カラブリアの各州を代表する食材、メモリー・オブ・グラッパ(ブランデー)、エリカ ハニー、ペコリーノチーズ、ペペロンチーノ(唐辛子)からインスピレーションを得た4つのフレーバーをそろえる。海外への渡航が難しい状況の中でもイタリア旅行をしたような気分を味わってほしいと願いを込めた。

 磯村は「バレンタインアンバサダー、そして愛の伝道師としてたくさんの人に『ブルガリ イル・チョコラート』を発信したい。このような状況で、愛を直接伝える機会があまりないので、日ごろから大切な人には気持ちを伝えたいと思います。バレンタインはこれまに最高で6個です。うち一つは母からですが(笑)」とコメントした。

 磯村は、ドラマ「今日から俺は」や「ひよっこ」などに出演する磯村は最近では、監督としてショートフィルムを制作するなど活動の幅を広げている。

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“なりたいバストNo.1”の田中みな実が「ピーチ・ジョン」の新ブランドミューズに

 ピーチ・ジョン(PEACH JOHN以下、PJ)」のブランドの新ミューズにタレント兼女優の田中みな実が就任した。1月20日に東京アメリカンクラブで行われたイベントで、田中は「ミューズに選ばれてうれしい」とコメント。キャンペーンビジュアルの撮影エピソードやメリハリボディーを保つ秘訣などを語った。
 
 “なりたいバストNo.1”に選ばれた田中だが、新人のころは自分のバストにコンプレックスを持っていたという。「とにかくバストを小さく見せたくて『PJ』 の”さらしブラ“を愛用していた」と話した。キャンペーンビジュアルの撮影に臨むにあたり田中は、「水分が多い食事を取って丸みのあるバストとヒップ作りに励んだ」という。「私は35歳で、今までのミューズよりも年齢が上なので、みずみずしく見えるように肌の質感もこだわった」と田中。昨年末行われた撮影に関しては、「花に囲まれて、まるで白雪姫の気分だった。撮影終了後は、ほっとして涙が出そうになった」と語った。撮影時のオフショットは「PJ」の公式インスタグラムアカウントで公開される。
 
 田中のバストケアやメリハリボディーの秘訣は、「バストも顔の延長。だから、顔と同じようにすみずみまで保湿していたわっている。ボディーに関しては、週2回ジャイロトニックという体幹を鍛えるトレーニングをしている。ヒップアップのために、キックボクシングをすることもある」と述べた。また、PCなどにより前屈姿勢になりやすい現代人にとって、「代謝アップのために肩甲骨を動かすのがいい」と続けた。「P J」のブランドコンセプトである“元気”“ハッピー”“セクシー”については、「心も体も健康が第一。その結果がブランドコンセプトに結びつくはずだ」とコメント。

 イベントの終盤では、元アナウンサーということもあり、新商品“ミラクルブラ”の紹介を名前の“みな実”にちなみ37秒間以内に373文字で紹介するという早口チャレンジに挑んだ。見事31秒間で紹介した田中は、「お風呂で原稿がシワシワになるまで練習した」と語った。
 
 20日発売の“ミラクルブラ”は16年に誕生し、累計139万枚を販売した“ミラクル ヌーディーブラ”が進化したもので、しなやかなグミワイヤーを使用し、ふんわり丸みのあるバストラインを実現するというもの。また、ネットに入れず洗濯機で洗えるという実用性もある。カラーはローズピンク、ネイビー、ブラック、オフホワイト、ライトピンクの5色。価格はブラジャーが3280円、おそろいのショーツとソングが各1480円。

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“なりたいバストNo.1”の田中みな実が「ピーチ・ジョン」の新ブランドミューズに

 ピーチ・ジョン(PEACH JOHN以下、PJ)」のブランドの新ミューズにタレント兼女優の田中みな実が就任した。1月20日に東京アメリカンクラブで行われたイベントで、田中は「ミューズに選ばれてうれしい」とコメント。キャンペーンビジュアルの撮影エピソードやメリハリボディーを保つ秘訣などを語った。
 
 “なりたいバストNo.1”に選ばれた田中だが、新人のころは自分のバストにコンプレックスを持っていたという。「とにかくバストを小さく見せたくて『PJ』 の”さらしブラ“を愛用していた」と話した。キャンペーンビジュアルの撮影に臨むにあたり田中は、「水分が多い食事を取って丸みのあるバストとヒップ作りに励んだ」という。「私は35歳で、今までのミューズよりも年齢が上なので、みずみずしく見えるように肌の質感もこだわった」と田中。昨年末行われた撮影に関しては、「花に囲まれて、まるで白雪姫の気分だった。撮影終了後は、ほっとして涙が出そうになった」と語った。撮影時のオフショットは「PJ」の公式インスタグラムアカウントで公開される。
 
 田中のバストケアやメリハリボディーの秘訣は、「バストも顔の延長。だから、顔と同じようにすみずみまで保湿していたわっている。ボディーに関しては、週2回ジャイロトニックという体幹を鍛えるトレーニングをしている。ヒップアップのために、キックボクシングをすることもある」と述べた。また、PCなどにより前屈姿勢になりやすい現代人にとって、「代謝アップのために肩甲骨を動かすのがいい」と続けた。「P J」のブランドコンセプトである“元気”“ハッピー”“セクシー”については、「心も体も健康が第一。その結果がブランドコンセプトに結びつくはずだ」とコメント。

 イベントの終盤では、元アナウンサーということもあり、新商品“ミラクルブラ”の紹介を名前の“みな実”にちなみ37秒間以内に373文字で紹介するという早口チャレンジに挑んだ。見事31秒間で紹介した田中は、「お風呂で原稿がシワシワになるまで練習した」と語った。
 
 20日発売の“ミラクルブラ”は16年に誕生し、累計139万枚を販売した“ミラクル ヌーディーブラ”が進化したもので、しなやかなグミワイヤーを使用し、ふんわり丸みのあるバストラインを実現するというもの。また、ネットに入れず洗濯機で洗えるという実用性もある。カラーはローズピンク、ネイビー、ブラック、オフホワイト、ライトピンクの5色。価格はブラジャーが3280円、おそろいのショーツとソングが各1480円。

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企画を「考えられる人」と「られない人」 エディターズレター(2020年10月19日配信分)

※この記事は2020年10月19日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

企画を「考えられる人」と「られない人」

 最近思うことしきりなのが、「企画を考えられる人」と「考えられない人」の違いです。目まぐるしく変わる時代、“おうち時間”が長いせいか意識しなければ不足するインプット、そして、既成概念に縛られないマインドセットなどが、「考えられる人」と「考えられない人」の間に高くそびえ立つ壁、でしょうか?社内でも社外でも、「例えばですが~」とポンポン出てくる人と、散々待ったのに「コレですか?」という人がいる(生意気でごめんなさい)のは、歴然たる事実であり、その差は顕著になっています。

 私は、今は多分、前者の人だと思っています(生意気w!!)。立場上(でもないと思いますが)、企画を考える機会は頻繁に訪れますが、生み出すこと自体は、そんなに苦しくありません。むしろとっても楽しいし、企画の大元を考える時間はせいぜい数十分です。企画を考えることに対して積極的で、精度もまぁまぁ高い(むろん、否定的な意見を頂戴することもありますよw)理由はなんだろう?と考えていますが、結局、ファッション&ビューティ業界への「愛」という月並みな結論にたどり着きました(笑)。

 そう、やっぱり「愛」の力は、偉大なんだと思います。「愛」があるからカテゴリーやブランドを問わずいろんなモノが面白いと思うし、「愛」から生まれる理想があるからスルーしがちな問題点にも敏感。そして「愛」があるから、労力を苦労とは思っていない。企画の構想段階から既に楽しいから、早く行動に移したくて仕方ない!!そんなカンジでしょうか?最近は、この「愛」を大勢に広げたい、届けたいという視点で考えると、良き企画が、さらに浮かぶようになった印象さえあります。我ながら、波に乗っています(笑)。

 自戒すべきは、個々が少なからず抱いている「愛」を尊重し、自発性を育むことです。先日、とある芸能事務所のプロモーションチームと、とある芸能人の連載企画を考えるミーティングを開いた時、先方の若さに驚きました。「この案件は、私たちが担当です」という力強さは、なんとも頼もしい限り。一方のわれわれサイドは2人とも40代で(苦笑)、ミーティングの後「若手が活躍できる会社なんですね~」と、企画とは違うところで感動する始末でした。イカンイカン。社内で進めている「U-30会議」の声を、もっと拾って、実現しなくちゃ!

 社内のスタッフと話をすると、ファッション、そしてビューティ業界を「愛」している人は、本当に多いんです。でも、そこから面白い企画が生まれないのだとしたら、原因は私たちにある。上述の通り、「愛」のエネルギーを実感しています。だから反省すべきは、彼らの「愛」を軽視し、自発性を阻害しているのかも?というコトです。そして彼らに「愛」がないなら、それも私たちの責任です。「愛」を軽視して自発性を阻害してしまったからこそ、「愛」が薄れてしまったのではないか?「愛」が芽生えないくらい、面白く働いているように見えていないのかな?と申し訳なく思うことがあります。

 と同時に、「とは言えアナタも、もっと面白いコト、考えようよ!」とも思いますけれどね。人間ですから(笑)。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

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企画を「考えられる人」と「られない人」 エディターズレター(2020年10月19日配信分)

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企画を「考えられる人」と「られない人」

 最近思うことしきりなのが、「企画を考えられる人」と「考えられない人」の違いです。目まぐるしく変わる時代、“おうち時間”が長いせいか意識しなければ不足するインプット、そして、既成概念に縛られないマインドセットなどが、「考えられる人」と「考えられない人」の間に高くそびえ立つ壁、でしょうか?社内でも社外でも、「例えばですが~」とポンポン出てくる人と、散々待ったのに「コレですか?」という人がいる(生意気でごめんなさい)のは、歴然たる事実であり、その差は顕著になっています。

 私は、今は多分、前者の人だと思っています(生意気w!!)。立場上(でもないと思いますが)、企画を考える機会は頻繁に訪れますが、生み出すこと自体は、そんなに苦しくありません。むしろとっても楽しいし、企画の大元を考える時間はせいぜい数十分です。企画を考えることに対して積極的で、精度もまぁまぁ高い(むろん、否定的な意見を頂戴することもありますよw)理由はなんだろう?と考えていますが、結局、ファッション&ビューティ業界への「愛」という月並みな結論にたどり着きました(笑)。

 そう、やっぱり「愛」の力は、偉大なんだと思います。「愛」があるからカテゴリーやブランドを問わずいろんなモノが面白いと思うし、「愛」から生まれる理想があるからスルーしがちな問題点にも敏感。そして「愛」があるから、労力を苦労とは思っていない。企画の構想段階から既に楽しいから、早く行動に移したくて仕方ない!!そんなカンジでしょうか?最近は、この「愛」を大勢に広げたい、届けたいという視点で考えると、良き企画が、さらに浮かぶようになった印象さえあります。我ながら、波に乗っています(笑)。

 自戒すべきは、個々が少なからず抱いている「愛」を尊重し、自発性を育むことです。先日、とある芸能事務所のプロモーションチームと、とある芸能人の連載企画を考えるミーティングを開いた時、先方の若さに驚きました。「この案件は、私たちが担当です」という力強さは、なんとも頼もしい限り。一方のわれわれサイドは2人とも40代で(苦笑)、ミーティングの後「若手が活躍できる会社なんですね~」と、企画とは違うところで感動する始末でした。イカンイカン。社内で進めている「U-30会議」の声を、もっと拾って、実現しなくちゃ!

 社内のスタッフと話をすると、ファッション、そしてビューティ業界を「愛」している人は、本当に多いんです。でも、そこから面白い企画が生まれないのだとしたら、原因は私たちにある。上述の通り、「愛」のエネルギーを実感しています。だから反省すべきは、彼らの「愛」を軽視し、自発性を阻害しているのかも?というコトです。そして彼らに「愛」がないなら、それも私たちの責任です。「愛」を軽視して自発性を阻害してしまったからこそ、「愛」が薄れてしまったのではないか?「愛」が芽生えないくらい、面白く働いているように見えていないのかな?と申し訳なく思うことがあります。

 と同時に、「とは言えアナタも、もっと面白いコト、考えようよ!」とも思いますけれどね。人間ですから(笑)。

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「ジェイ ダブリュー アンダーソン」2021-22年秋冬パリ・メンズ・コレクション

 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」が2021-22年秋冬メンズ・コレクションをパリで発表した。

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【前代未聞】フレンチのひらまつ、引退した創業者と「ドロ沼」劇。”仕送り”求め続けた親に、入り婿が拒否した構図

 高級レストランを展開する上場企業、ひらまつが揺れている。創業者である平松宏之(本名:博利)氏が引退したが、平松氏が会社から多くの利益供与を受けていたのではないかと問題視。それに対して平松氏は、契約不履行でひらまつを提訴した。前代未聞の内幕は?
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「高家賃」でも「高質接客」で客単価5000円超の居酒屋。コロナ禍オープンで坪月商29万円を叩き出す

 今の厳しい状況を事業飛躍の足掛かりとした居酒屋経営者がいる。楽コーポレーション(以下、楽)出身の小木泰輔氏だ。20年9月28日に神奈川県・横浜市に「ヨコハマ笑店 ゑぶり亭゛」(よこはましょうてん えぶりでい)をオープンした。立地の割に家賃も高い。このコロナ禍で、なぜここに店を出し、そしてなぜ成り立っているのか。
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