「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」は、2021-22年秋冬コレクションのランウエイショーを東京・寺田倉庫で開催した。同ブランドが東京でショーを行うのは10-11年秋冬シーズン以来11年ぶりで、柳川荒士デザイナーが「海外進出以降、ショーを直接見ることができなかった日本のファンの皆様に向けて披露したい」と企画した。会場にはメディアやバイヤーなど業界関係者のほか、モデルの鈴木えみやOKAMOTO'S(オカモトズ)のオカモトショウといったブランドと親交のあるセレブと、学生を含む幅広い世代の顧客が多数来場した。
ランウエイは観客と観客の間にできた20メートルほどの道をモデルたちが闊歩するシンプルな内容で、特別な演出は一切なし。BGMも美しいピアノの音色が印象的なエイフェックス・ツイン (Aphex Twin)の「Avril 14th」で幕を開け、ルックをシンプルに見せた。「ロンドンでは過剰なほどアグレッシブに見せることもあったが、服が強ければ自然と観客に伝わる」。しっとりしたムードの後は、ナイン・インチ・ネイルズ(Nine Inch Nails)のゴリゴリなメタルソング「March Of The Pigs」が爆音で鳴り響き、会場のボルテージが急上昇。デジタルでは伝わらない、リアルショーならではの熱気に包まれた。
コラボレーションのキーワードは、“Life is Palette”。パレットのプリントのアイテムや限定カラーのセットアップ、“ヘアカフ”など5点を製作し、「ミューラル」の公式ECサイトとユルクで販売している。パレットの色が滲み出る様子を躍動感のある雰囲気で表現。「ミューラル」ならではの色使いと、ハイトーンのヘアを得意とするユルクの“色”が混ざり合い、“理想の色”ができる場所としてパレットをキーモチーフにした。プリントは関口デザイナーが両者の“色”をイメージして描いており、水彩画のように色と色が完璧に混ざり合うのではなく、アルコールインクでそれぞれの色が引き立つように表現している。