「ボタニスト」がサステナブルなブランドへと進化 スタンダードラインを初フルリニューアル

 アイエヌイー(I-NE)が展開するボタニカルライフスタイルブランド「ボタニスト(BOTANIST)」は、スタンダードライン「ボタニカルシャンプー・トリートメント」(全10品、各1400円)をフルリニューアルし、3月12日に全国のバラエティーショップとドラッグストアで発売する。スタンダードラインの刷新は2015年のブランド誕生以来初めて。

 スタンダードラインは髪の悩みに合わせて選べるモイスト、スムース、ダメージケア、スカルプクレンズ、バウンシーボリュームの5種をラインアップ。ボタニカルマイクロプロテインやホワイトバーチウォーターなど、約30万種の植物の中から厳選した植物由来成分を配合し、ブランド史上最高の指通りを実現した。

 パッケージは石油由来のプラスチックから、環境負担の少ないサトウキビ由来のバイオマスプラスチック容器に変更する。ブランド担当者は「ビーガンラインやプレミアムラインでは、先んじてバイオマスプラスチック容器を採用していた。今回1番人気のスタンダードラインの容器を変更することで、さらにクリーンでサステナブルなブランドへと舵を切る」とコメント。新たに発売する製品やほかのラインに関しても、今後は環境に配慮した容器の採用や変更を検討しているという。またボトルデザインも一新。ブランドのイメージとして定着している白と黒のロゴはそのままに、ボトルに丸みを出すことで詰め替え時の洗いやすさや乾きやすさも追求した。

 「ボタニスト」はSDGsが掲げる「12 つくる責任使う責任」「13 気候変動に具体的な対策を」「15 陸の豊かさを守ろう」への取り組みを推進する。今回のフルリニューアルによって、「12 つくる責任使う責任」では、繰り替えし同じボトルを使用できるデザインを追求しより長く愛されるボトルを提案。「13 気候変動に具体的な対策を」では、バイオマスプラステイック素材の採用によってCO2の総排出量をおさえる。また「15 陸の豊かさを守ろう」に関しては、北海道美幌町で「ボタニストの森」作りを開始する。森林保全団体more treesを通じて、伐採跡地に複数の樹種を植林し、多様性のある森に戻すための活動を進める。「ボタニスト」を購入すると植林支援に参加できる取り組みで、スタンダードラインで採用しているホワイトバーチウォーターを採取できる白樺も植林する予定だ。

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サステナブル商品を作って売る実践教育 エスモードとラフォーレ原宿が次代に必要な人材育成

 ファッション専門学校のエスモードジャポンはラフォーレ原宿との産学連携により、学生が服作りから店舗運営まで全てをディレクションしたポップアップストアを2階のスペース「CONTAINER」に2月27日から3月2日までオープンした。

 同プロジェクトはサステナビリティ教育の一環で、今回が5回目。学生が8チームに分かれ、残反など無駄を出さない“ゼロ・ウェイスト(ZERO WASTE)”をテーマに制作したサステナブルな服やアクセサリーを販売した。価格は全商品が3000~1万5000円。

 学生を指導したロマン・ウルネル(Romain Urnel)スティリズム講師は、「リメイクやアップサイクルした商品だが、エスモード生らしい斬新なデザイン性を大切に制作した」と説明。参加した総合科メンズコース2年の長谷川優希さんは「これまでは作りたい服を作り、無駄になる生地のことを意識することはなかったが、今回のプロジェクトが環境に優しい服作りの重要性だけでなく、普段の暮らし方も考え直すきっかけとなった。今後は、当たり前なこととしてサステナブルな服作りができればいい」と感想を話した。売り上げは非公表だが、同校によると期間中を通して好評だったという。

 サステナビリティは服作りにおける世界のスタンダートとなり、今後必要な人材育成としてファッション教育の現場も力を入れている。パリ本校を始め世界に20校を展開するエスモードインターナショナルの仁野覚代表は「学校だけで、ファッション界に貢献ができることは限られている。企業や研究機関などさまざまな組織とのパートナーシップを広げて、協力しながらみんなで新しい価値観を作り上げていく必要があるが、フランスと比較して日本の業界の意識はまだ十分ではない。サステナビリティ教育について、当校は以前から積極的に取り組んできたが、新しい時代の学校に求められる人材育成においてさらに重要なテーマとなる。今年、創立180周年を記念してエスモード憲章を策定し、次代を見据えてパリ本校を中心に1年以上前から構築を進めてきた新しい教育カリキュラムを発表する予定だ」と話した。

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「マメ クロゴウチ」21-22年秋冬は“月夜の影”が着想源 コロナ渦中の「今だから気付ける美しさ」を探して

 黒河内真衣子がデザインする「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI以下、マメ)」が、2021-22年秋冬コレクションを映像と写真で発表した。前シーズンに続き、パリ・ファッション・ウイークの公式スケジュール上でのデジタル発表だ。「映像での発表になったことで、海外のジャーナリストなどにもモノ作りの背景をじっくり伝える時間を取ることができている。映像発表だからこそ、ファッションだけでなく、アートなどの関係者にも見てもらえているという手応えもある」と黒河内は話す。コロナ禍でデジタルでの発表を余儀なくされたからこそ、その中でできることをしっかりつかんでいる。

 21-22年秋冬のテーマは“窓”。「マメ」では1年を通して同じテーマを追っていくため21年春夏と同じテーマだが、前シーズンが窓から差し込む昼間の光というイメージだったのに対し、今シーズンは静ひつな夜の月明かりと、それが作り出す影が着想源だ。「コロナ禍になってから、歩いてアトリエに来られるように家を引っ越した。それまで使っていたカーテンが合わなくなったのでブラインドに変えたところ、ある夜目覚めたら月の光がブラインドを通して差し込み、部屋中をストライプに染めていた」という黒河内の体験から始まったストーリーだ。

板締め絞りやマーブルプリントで“影の揺らぎ”を表現

 直線的なストライプと、「影がソファやベッドに伸びて曲がっていく様子」を表現したという曲線を、織りや染め、プリーツ加工、プリントなど、手の込んださまざまな技法で形にしていく。日本各地の産地を巡り、職人と一緒になって表現を探していくのが「マメ」のモノ作りだが、「今季はコロナ禍で京都の工場にしか実際に行くことはできなかった」と残念がる。そんな制限された中で生まれたものの1つが、京都の板締め絞りによるストライプ模様だ。プリーツ状に畳んだ布を木の枠に挟み、枠からはみ出た部分のみを染めると、プリーツの折り山部分のみが染まる。それを、プリーツがドレープ状にたわむドレスやブラウスに仕立てた。板締め絞りによって「(濃淡の)揺らぎがある、潤んだようなストライプになる。自分の見た月明かりと影のイメージを求めて、職人さんと何度も試行錯誤した」。

 これまでの「マメ」にはあまりなかった、ダイナミックな総柄のプリントも企画している。フランスのラグジュアリーメゾンの生産も手掛けているという京都の染め工場と組んで、マーブル模様のプリント地を作った。一見デジタルプリントかのような柄だが、よく見るとゆがみやブレがあるのが特徴。黒河内の手描きの原画をもとに、染料の混じった粘土を幾重にも重ねて、マーブル模様の版を作っていくという特殊な技法でプリントしているのだという。

 ほかにも、通常はネクタイに使う目の詰まったシルクのジャカード織りや、形にするのが非常に難しいという曲線のプリーツ加工、ニットの編み地などで、さまざまな直線や曲線を表現。「職人さんとはオンラインでの打ち合わせももちろん行っているが、今シーズンは改めて顔を合わせて一緒に仕事ができるということの喜びを感じた。日本はモノ作りがとても豊か。数時間移動すれば、さまざまな産地に行けるというのはとても幸せなことだと思う」と話す。

着やすい服とドレスの両軸の提案がバイヤーからも好評

 家の中で過ごす時間が増えたこともあり、リラックス感のあるアイテムも出している。例えば先ほどのマーブルプリントでは、布帛のドレスとともに、ジャージーのロングワンピースも作った。「ジャージーなどの着やすい素材のアイテムを先シーズン出したところ、卸先の反応がよかった。一方でドレスも安定的に売れている。選択肢をそろえて、(バイヤーや客が)選べるようにすることが大事だと考えるようになった」という。アイウエアやブーツ、ソックスアクセサリーなど、小物雑貨を充実した点もポイントだ。

 映像を手掛けたのは、前シーズンに続き奥山由之。鏡や窓を思わせる枠がいくつも置かれた空間をモデルが行き交い、夢と現実が混ざりあって迷い込んでいくような感覚で、ちょっとフューチャリスティックなムードも漂う。「どのように鏡を配置して、どれくらいの広さの空間ならこの表現ができるのかを、小さな鏡やミニチュアの模型などを並べながら映像チームが検証していた」と制作の裏側を話す。

 もともと、日常の中にあるさまざまな美しさを着想源にして、デザインを進めていくのが黒河内の持ち味だ。コロナ禍であらゆる人の生活が変わったことで、「この1年で誰しもが、これまで日常の中で見落としていた美しさに気付くことがあったんじゃないかと思う。作られた美術品を見ることももちろんいいけれど、身の周りの中で自分だけが気付いた美しさに出合えるというのも豊かなこと。忙しいとなかなかそういうことに気付けない」と改めて話す。コロナ禍で業界を取り巻く目まぐるしいスピードは一度止まったが、「ノーマルな状況に戻ったらまた忙しくなると思う。だからこそ、今しか見られない美しいものを見たいし、ノーマルに戻ったとしてもファッション業界のスピードには飲み込まれたくない。自分のペースを見付けていきたい」と続ける。

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「マーティン ローズ」が恋した20歳の日本人バンドマン 無名の学生がドレイクと共演するまで

 英ブランド「マーティン ローズ(MARTIN ROSE)」は、2021年春夏コレクションのムービーを1月に限定期間公開した。映像では世界中の老若男女の日常シーンが切り取られ、日本からはサラサラ髪のナイーブなムード漂う若者と、スリムな金髪の2人が登場。彼らの後にはフォロワー数7600万以上を誇る世界的ミュージシャンのドレイク(Drake)がカメオ出演したため、その異質な存在感はますます際立った。この謎の2人は、インスタグラムのフォロワー数が600にも満たない無名バンド、サイコヘッズ(Psychoheads)のヴォーカルを務めるヒトシ・ヴァイオレット(Hitoshi Vioret)とギターのワイロウ(Yllow)。共に20歳の大学生だ。「マーティン ローズ」は、遠く離れたイギリスからどのようにして素人同然の若者2人を発掘し、モデルに起用したのだろうか。狂気じみたバンド名と2人のルックス、そしてバンドマンという3大警戒要素がそろっていたため、緊張感を持って取材現場であるワイロウの自宅に向かった。しかし玄関で出迎えてくれたのは、絵に描いたような好青年だった。

「最初はスパムメールかと思った」

WWD:「マーティン ローズ」の映像に起用された経緯を教えてください。

ヒトシ・ヴァイオレット(以下、ヴァイオレット):ブランドのキャスティングディレクターからインスタグラムのDMで「出演できるチャンスがあるから、オーディションを受けないか」と昨年の夏にいきなりオファーが届いたんですよ。

ワイロウ:イギリスに知り合いがいたわけでもないし、最初はスパムメールかと思ったよね。僕らが高校のときから流行していたブランドだったので、本当にビックリ。本当は半年以上前に撮影する予定でしたけど、延期が続いたので無くなるのかドキドキでした。

WWD:どういった部分が評価された?

ヴァイオレット:何なのでしょうね。世界中の国でキャスティングしていたので、日本人を探していたらたまたまキャスティング・ディレクターの目に止まったんでしょうか。デザイナーのマーティン・ローズは音楽が好きなので、僕らがバンドをやっていたのも大きいのかもしれません。

ワイロウ:でも俺らの後にドレイクが出るのは本番の映像で初めて知ったから、びっくりしましたよ。撮影中はどんな仕上がりになるかを知らされなかったので、本番を見たらかっこよくてうれしかったです。

WWD:撮影の様子は?

ヴァイオレット:まずはムード写真やイメージが送られてきて、それらを参考に撮影しました。当日はブランドのスタッフ4、5人からZoomで指示を受けながら、スマートフォンで撮影したんです。指示は「自由に盛り上がって!」だけ。だから本当にアドリブなんです。

ワイロウ:遠隔で指示をくれるスタッフも子どもの面倒を見ながらだったので、自由な感じで面白かったですよ。撮影場所は、サポートしてくれた工藤司「クードス(KUDOS)」デザイナーのアトリエでした。最初は全く気づかなかったのですが、部屋中にブランドのポスターが貼ってあって「おお、ここってあの『クードス』のアトリエじゃん!」って。

WWD:公開後の反響はどうだった?

ワイロウ:インスタグラムで外国人のフォロワーが増えましたね。まあ、70ぐらいですけど。でもあの映像だけで僕らのことをフォローするぐらいなので、相当な変わり者かもしれないね(笑)。

ヴァイオレット:確かに。あとはやっぱり知り合いから「サイコヘッズがドレイクの前かよ」とは突っ込まれますよね。

WWD:音楽に興味を持ったきっかけは?

ワイロウ:僕は父親がミュージシャンだった影響が大きいです。中学生の頃にハードロックカフェに連れて行ってもらい、ディスプレーされているギターと写真を撮ることがうれしかったんですよ。この金髪のルックスも、スタジアムロックに憧れた名残かも。AC/DCは今でも大好きですし。

ヴァイオレット:僕はこんな感じですけど、中学生まで野球部でした。でも高校生の頃にロックに目覚めてザ・フー(The Who)を聴き始め、ザ・ストロークス(The Strokes)やザ・リバティーンズを好きになっていきました。

WWD:バンド結成はいつ?

ヴァイオレット:僕が大学の新入生歓迎会で3人に声を掛けました。楽曲は全て僕が手掛けていて、インディー・ロックやガレージロック、70’sパンクを中心に、結成当初はジーザス&メリーチェイン(The Jesus and Mary Chain)から影響を受けて制作していました。現在は約20曲発表していて、下北沢を中心にライブ活動をしています。

「たんぽぽハウス」に通うバンドマン

WWD:ファッションで影響を受けた人は?

ヴァイオレット:ロックスターたちですね。今日は「ビートルズ」がライブで来ていた衣装を参考にし、パジャマにファーコートを合わせています。

WWD:なるほど。ヴァイオレットさんが今日の取材に30分遅刻したのは寝坊ではなかったのですね。

ヴァイオレット:違います。忘れ物をしてしまって。たまたまパジャマなだけで、寝坊ではないです。

ワイロウ:彼はいつもこういう自由な感じなので。すみません。

WWD:では、服はロックのスピリットを感じさせる「サンローラン(SAINT LAURENT)」や「セリーヌ オム(CELINE HOMME)」「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」、もしくは国内だと「タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)」や「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」などを買う?

ヴァイオレット:いえ、「たんぽぽハウス」ですね。もしくは「ハードオフ」。お金がないので、リサイクルショップでとにかく安くてかっこいい服を貪欲に掘り起こしています。ときにはクーポン券も使いながら。サイコヘッズのメンバー4人は、全て僕がスタイリングをしているんですよ。ロックバンドの過去の映像を参考に、自分のフィルターを通してメンバーの私物から選んでいます。

ワイロウ:彼は記憶力がハンパないので、本当に全員分の私物を完璧に把握していて怖いんです(笑)。新しいものを買ったらすぐに反応してくるし。

WWD:憧れのブランドは?

ヴァイオレット:「セリーヌ オム」や「ゴーシャ ラブチンスキー(GOSHA RUBCHINSKIY)」が好きです。ワイロウも好きだよね?

ワイロウ:エディ・スリマン(Hedi Slimane)のスタイルはバンドマンとして憧れます。「セリーヌ オム」2021年春夏の“THE DANCING KID”は最初ピンとこなかったのですけど、何回もショー映像を見ているうちにじわじわと良さが分かってきました。僕らは「ディオール オム(DIOR HOMME)」の世代ではないけれど、彼が「サンローラン」を手掛けている頃から夢中でした。ただ学校にもこういうファッションで通うから、知らない女子学生のインスタストーリーズに勝手に載せられるんですよ。まあ目立つのは当たり前なんですけど。

ヴァイオレット:その割に全くモテないけどね。

WWD:将来の夢は?

ヴァイオレット:ミュージックステーションに出演することです。

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中国コスメ「花西子」が日本上陸 アマゾンで販売を開始

 中国製コスメブランド「花西子(FLORASIS)」が日本に初上陸した。アマゾン(AMAZON)で販売を開始し、順次製品展開を拡大する。

 同ブランドは、中国・杭州で2015年に創業の杭州宜格化粧品が17年にスタートしたコスメブランドだ。20年に行われた中国の巨大セール「618」では、コスメ部門で売り上げ1位のブランドになるなど中国本土でも人気が高い。日本でも中華風の繊細なデザインを施したアイシャドウやリップスティックなどがSNSを中心に話題となり、満を持しての上陸となる。

 アマゾンでは中国本土で人気の高い6製品を販売する。“玉女桃花エアフェイスパウダー”(3791円)は中国で月間売り上げ40万個以上を誇る人気製品だ。そのほか、“玉女桃花絹糸プレストフェイスパウダー”(4554円)、“螺黛生花何首鳥極細アイブローペンシル”(2010円) 、“百花彫刻リップ”(3282円)、“百花同心錠リップ”(5572円)、“双花彫刻ハイライト”(4300円)をそろえる。

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子どもの頃からの夢「社会貢献」を店頭で マザーハウス足立志織

 東京・立川駅の北地区に2020年4月開業した「立川グリーンスプリングス」は、物販や飲食店のほか、宿泊施設、オフィス、多機能ホールなどが連なるオープンエアーの複合施設だ。昭和記念公園に隣接して自然を感じる、いわば「市民の憩いの場」という場所に、マザーハウス立川グリーンスプリングス店はある。店舗面積は「マザーハウス」としては最大の80坪(約264平方メートル)で、全カテゴリーのアイテムを展開している。足立志織店長は、こどもの頃のホームステイ体験をきっかけに社会貢献に関心を持ち、「マザーハウス」で販売の仕事をしている。販売職と社会貢献について話を聞いた。

―マザーハウスと言えば『途上国から世界に通用するブランドをつくる』の理念を掲げ、バッグを通して社会貢献できるブランドと認識しています。やはりそこに惹かれて入社したのですか?

足立志織さん(以下、足立):マザーハウスのことは大学在学中に知りました。インターン先のスリランカで、服飾製品を途上国で作り途上国に貢献するビジネスをしたいと話をしていたら「それならマザーハウスという会社があるよ」と教えてもらったのがきっかけでした。当時はまだ、スリランカで事業展開をしていなかったのですが、ちょうど入社した頃にスリランカでモノづくりが始まりました。

―そもそも、途上国と関わる仕事がしたいというのは?どういうきっかけで、いつから考えるように?

足立:ずっと誰かの役に立ちたい、社会に貢献したいという思いが強くありました。小学6年生の時に、母の薦めでスリランカに国際交流でホームステイした経験が大きいです。当時は海外に行くのも初めてですし、ましてやスリランカがどんな国かもよく分からず行ったのですが、ホームステイ先の家族ともとても仲良くなることができました。この時には国境や国の経済規模の違いなどに関係なく、人は仲良くできると感じたのです。でも、その後ホストシスターから「通学のためにお金を送ってほしい」と連絡があり、それがとてもショックで……。それから途上国のことや貧困について、より身近に感じるようになりました。

―国境を越えて友達ができたと思っていたのが、お金をきっかけに考えさせられる出来事があったんですね……。お金は送金したのですか?

足立:いえ、送りませんでした。送金を断ったら、その後連絡が取れなくなってしまって…。その理由を聞きたくて何度か手紙を送っていたのですが、返事はもらえず。大学のインターンでスリランカに行ったときにも会おうとしたのですが、結局それも叶わず、今に至ります。SNSでつながっていますが、うまくコミュニケーションは取れていません。私の実家はそこまで裕福ではありませんし、ホームステイしていた時には自分の家庭環境と大きな違いを感じていなかったのに、そう言われた時はショックでした。国が違うので多少は生活レベルが違うとは思うのですが、その差も越えて本当に仲良くなれたと思ったので、小学生ながら当時は色々考えさせられました。

―それはとてもショックでもあり、考えさせられますね。でも、それから社会貢献について考えるように?

足立:そうです。将来はアパレル関係で途上国とビジネスすることを目指していたので、ビジネスやモノづくりの勉強のために服飾系の商社を希望しました。モノづくりについて調べ、商社でもモノづくりに携わっていった先に社会に対して良いインパクトがあるのだろうかと考えるようになったのですが、結局はそれに納得できない自分がいて、一旦就活をリセットして、マザーハウスに卒業ギリギリで内定をいただいたのです。

―今でこそSDGsや持続可能なモノづくりをしていこうという動きにはなっていますが、5~6年前は今よりもまだそういった考えを持っている人は少なかったと思います。

足立:正直言うと今でもモノを作るということについての疑問はあります。

―それはどんな?

足立:モノはそんなに必要なのか?ということです。

―モノによって精神的に満たされる量は人それぞれ違うので、永遠の課題ですよね。

足立: 大学で学んだ結論として、途上国とビジネスすることで社会問題を解決できる可能性はあると感じました。衣食住やサービスなど色んな業種の中でもファッションなら、社会問題などを知らない人にアプローチできるのではないかと思ったのです。食でもファッションでも、わざわざフェアトレードの商品だからといって手に取る人はまだ少ないと思いますし、食品よりファッションの方がデザインが気に入れば、多少価格が高くても「これが欲しい」という気持ちで価格の壁を越えることができる。たまたま、手に取った商品が社会や環境に配慮した商品だったというストーリーがファッションならば作りやすいのではないか、と。商社では、自分の中でどうしても会社の利益を大きくすることがゴールに見えてしまい…。マザーハウスの入社の決め手になったのは、理念や思いがあるところで働けると思ったからです。

―入社して、今は店頭に立つようになりましたが、この仕事はどうですか?

足立:接客を通じて、お客さまの物語の一部になれるのが面白いです。一番嬉しかったのは、マザーハウスでバッグをお買い上げくださったことをきっかけに、その後の買い物の仕方が変わったと報告しに来てくれたお客さまがいたことです。

―どんな接客だったんでしょう?

足立:京都店に配属された時にことですが、いつも通りに接客をしていて、マザーハウスの事や先ほど話した社会貢献に関心を持ったきっかけなどを流れでお話ししました。もちろんバッグの良さもお伝えして、お客さまも気に入ってお買い上げくださったのですが、その後、そのお客さまからお買い物するときに「どこで、どうやって作っているんですか?」と質問してから買い物されるようになったと言いに来てくださって。それがとても嬉しかったですね。

―思いが伝わりましたね。でも一方で、接客だけでブランドのストーリーは伝わらないし、お客さまも聞いてくれないこともあるのではないかと思ったんですが、接客トークはどうされていますか?

足立:そういう時はお客さまの物語を想像するようにしています。観察して、どんなことに興味や関心がありそうか考えます。なぜこの施設に来たのか、立川に来たのか?なぜこの時間なのか?ここには仕事で?それとも休日だから?など、一言で言えば、その方のライフスタイルを想像して、この店にいる時間を少しでも有意義な時間にできるような会話を心がけています。

―なるほど。では、接客全般で心がけていることは?

足立:お客さまを想像することももちろんなのですが、一番はお客さまが主語であることかもしれません。「マザーハウス」や「自分」が主語になって話すのではなく、「お客さまは…」と考えることです。究極はブランドストーリーを知ってもらわなくても良くて思っています。知らない方が良いという方もいると思うので、いつも生産地の話をしなくてもいいとも意識しています。

―たまたま買ったものがフェアトレードの商品だったということですね。良いものを買ったと家に帰ってから調べてみたらフェアトレードのモノだったと。

足立:そうです!

―マザーハウスで働いたことで、子どもの頃の経験を払拭できたというか、自分が思い描いた社会貢献ができていると感じていますか?

足立:ファクトリービジットというマザーハウスの生産地に行く研修で、インドネシアで働く全ての職人の家を訪問しました。そこで職人さん全員に「マザーハウスと働いて変わったことはありますか?」と聞いたのですが、全員が全員「生活が変わった」と答えてくれて、その言葉を聞いて販売をしている意味があるなと思いました。例えば「キッチンがこんなにきれいになった」「子どもが大学に行けた」とか、工房まで長距離移動をしている職人さんは「バイクを買えた」とか。一人ひとりが生活がより豊かになったことと話してくれました。

―生産者さんの喜んでいる姿を目の当たりにし、一方で店頭でもお客さまが「良いものが買えた」と喜んで暮れているのを見ると「つながっている」と感じたのですね?

足立:そうです。

―マザーハウスでの経験を生かした将来のビジョンは?

足立:将来自分がどうするのか、ということに対してのハングリーさは今はなくて、ファッションと途上国をつなげるモノづくりの仕組みはマザーハウスでできているので、一緒に働く人が増え、生産地が増え、マザーハウスが拡大していくことで、自分の思いが実現できていると納得しています。立川店はこの広さを生かして、大人も子どもも楽しみながら学べるワークショップを開催しているのですが、最近はそこに集まる子どもたちと対話をして、何か気づきになるような仕事ができればと思っています。

苫米地香織:服が作れて、グラフィックデザインができて、写真が撮れるファッションビジネスライター。高校でインテリア、専門学校で服飾を学び、販売員として働き始める。その後、アパレル企画会社へ転職し、商品企画、デザイン、マーケティング、業界誌への執筆などに携わる。自他ともに認める“日本で一番アパレル販売員を取材しているライター”

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(一社)日本フードデリバリーサービス協会、発足。配達員の労働環境改善へ。

Uber Eats Japan合同会社、株式会社出前館、menu株式会社、株式会社ライドオンエクスプレスホールディングス、楽天株式会社を中心とした、フードデリバリーサービスを提供する12社が、新たに一般社団法人日本フードデリバリーサービス協会JaFDA(本社:東京都渋谷区、代表理事:末松 広行)を2月3日に設立し、3月3日に設立発表会を開催した。
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三菱ケミカルが初のアパレルブランド 独自サステナブル繊維「ソアロン」を用いて完全受注生産

 総合化学メーカーの三菱ケミカル(以下「MCC」)は、初のアパレルブランド「age3026(エイジ・サン・マル・ニー・ロク)」を立ち上げ、3月1日から公式サイトで販売を始めた。

 「age3026」は、木材パルプを原料にMCC のみが生産するトリアセテート繊維「ソアロン」を用いて完全受注生産する。「ソアロン」は木材パルプを主原料としたセルロース繊維で生分解し、シルクのような発色性の高さとなめらかな肌触りが特徴。木材パルプは森林再生を保証するプログラムで持続可能な形に管理された森林から調達し、生地の生産から服の縫製まで、全て日本で行う。

 「age3026」のブランド名は“千年先の未来まで美しい世界を紡いでいきたい”という思いから。「まずは身近な5年先の2026年を考えることから始め、その千年先の未来、3026年に思いを馳せ、時代や長期間といった意味を持つ“age”を加えた」という。

 デザインコンセプトは“ボーダーレス”“ジェンダーレス”“トレンドレス”の3つの“レス”。“新しい時代、新しい暮らしに寄り添うデザイン”を目指す。折り紙からインスピレーションを得た、和服のエッセンスを取り入れた直線的なデザインが特徴だ。価格は、ジャケットが4万2900円、テーバードパンツが3万1900円、シャツが2万5300円、Tシャツが1万4300円など。
 
 MCC はこれまで、天然原料と化学の力を組み合わせることで、サステナブルかつ機能的な新素材を多数開発してきた。2012年からはサステナビリティを重要基軸に取り組み、「今後も、『ソアロン』や『age3026』の提供を通じて、新たな時代に生きる一 人ひとりに寄り添った事業を展開するとともに、環境課題の解決に貢献していきたい」考え。

 コンセプトメイキングやクリエイティブ制作はアートの問題提起力にデザインの課題解決力を掛け合わせることをテーマに事業を展開するクリエイティブ スタジオ イオが参画した。

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国内最大手の高砂香料工業が日用品における香り開発のマーケティング職を募集

 大手香料会社の高砂香料工業は、マーケティングの正社員を募集する。柔軟剤やシャンプーなど日用品関連の国内外顧客へのコンセプト提案や情報提供などのB to Bマーケティング業務を行う。

 具体的には、消費者ニーズや香りのトレンド、各カテゴリーにおける市場の動向などを把握し、日用品メーカーや化粧品メーカーなどの国内外の顧客に向けコンセプトやイメージに沿った香りの提案を行う。そのための製品情報やライフスタイルトレンドなど香りを軸とした情報収集や分析も業務に含まれる。

 同社は1920年創業。世界27の国と地域に拠点を構え、香りの研究開発や営業、製造を一貫して行う。業界内では国内1位の売上高を誇る。

募集職種
フレグランス マーケティング職

雇用形態
正社員

応募条件
<必須条件(3つとも)>
企画力・プレゼンテーション力
※業種問わず、企画部門やマーケティング分野(販促やPRは除く)における実務経験が3年以上ある方
ビジネスレベルの英語力(英語でプレゼンテーションが問題なくできるレベル)
香りが好きであること

勤務地
本社(東京都大田区蒲田5-37-1 ニッセイアロマスクエア)

給与・待遇
想定年収:420万~630万円
※別途残業手当有
※年齢、経験、スキルに応じて決定
諸手当:住宅手当、扶養家族手当、役付手当、時間外手当、徒歩手当、福利手当あり

勤務時間
9:00~17:30
※残業見込み時間:10〜15時間/月

休日休暇
<年間休日123日以上>
週休2日制
有給休暇
年末年始休暇
リフレッシュ休暇
育児休暇
介護休暇
看護休暇
慶弔休暇
ほか

福利厚生
社会保険(健康・厚生年金・雇用・労災)
通勤費 全額会社支給
自己啓発・通信教育費用補助
ベネフィット・ワン(福利厚生サービス)加入
社有保養所あり

応募期限
8月31日まで

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ユニクロ「+J」、21年春夏は3月19日に発売 スエットやTシャツなど“イエナカ”アイテムも充実

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、デザイナーのジル・サンダー(Jil Sander)氏との協業ライン「+J」の2021年春夏コレクションを3月19日に発売すると発表した。併せて、ウィメンズ37型、メンズ25型の全商品ラインアップも公開。国内ではフルラインアップは全国55店とECで販売し、Tシャツとポロシャツ各1型については全店で扱う。

 今季も無駄を削ぎ落し、シルエットの美しさを追求したソリッドなアイテムがそろう。カラーパレットは“北欧の光”からのイメージ。インディゴや墨色、グレー、アイボリー、カーキなどに、アイシーなピンクやパープルを差す。20-21年秋冬に打ち出していたカシミヤ混素材に代えて、春夏はシルクやシルク混、スーピマ綿などの「厳選した」天然素材を使用した。

 ウィメンズは、定評のあるシャツ13型(3990円~4990円。総シルクのシャツは9990円)や、Aラインシルエットのシルク混素材のブルゾン(1万9900円)、シルク混のシックなサックドレス(1万2900円)、セルビッジのストレートジーンズ(5990円)などで構成。加えて、リラックス感のあるスエットのパーカやプルオーバー、パンツ(各3990~4990円)や、Tシャツ類(1500~1990円)も充実している点がポイント。

 メンズのシャツ類は16型(3990~5990円)で、ベーシックなボタンダウンタイプに加え、開襟シャツやアウター代わりになるデザインもそろう。アウターはテーラードジャケット(1万4900~1万900円)やジップアップブルゾン(9990円)、マウンテンパーカ(1万2900円)、オーバーサイズのフード付きステンカラーコート(1万4900円)など。ウィメンズ同様、スエット類(3990~4990円)やTシャツ(1500~1990円)も充実しており、ポロシャツ(2990~5990円)も企画した。

 「+J」は09年10月1日の「ユニクロ」パリ・オペラ旗艦店オープンに合わせてスタート。11年秋冬まで5シーズン継続して販売した後、休止していた。昨年11月13日に9年振りに発売すると、店舗には開店前から行列ができ、一部では店内が込みすぎて備品が壊れるなどのケースも出ていた。

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現代版「不思議の国のアリス」のような「マルニ」、ゴリラが登場した「ジョルジオ アルマーニ」 ミラノコレリポート第2弾

 2021-22年秋冬シーズンのミラノ・ファッション・ウイークが2月24日〜3月1日までオンライン上で開催されました。ここでは3〜5日目までに発表された中から厳選した5ブランドをご紹介。長年ウィメンズコレクションを取材する向千鶴「WWDジャパン」編集長と、大杉真心「WWDジャパン」記者が対談形式でリポートします。

現代版「不思議の国のアリス」のティーパーティーのような「マルニ」

大杉:「マルニ(MARNI)」は、ブレックファースト、ランチ、ディナーの3部構成でZoom上で発表するという新しい形式でした。招待状はクリエイティブ・ディレクターのフランチェスコ・リッソ(Francesco Risso)からのフレンドリーなメール。「ミラノのショーで会えないのは残念だけど、我が家の朝食に招待するね。自分の食べ物は持参してテーブルに集まって」というような内容で、メディアやバイヤーの業界関係者だけでなく、顧客にも送ったそうです。プレスの話によると、「フランチェスコからメールが来たんですが、これは間違いメールではないですか?」というような問い合わせが来たそう(笑)。

向:靴がスープに浸っている写真には正直ギョッとしました。夢と現実の狭間で食卓を囲む様子は現代版「不思議の国のアリス」のティーパーティーみたい。「マルニ」の根底には永遠の少年少女のファンタジーみたいな要素があって、フランチェスコは創業デザイナーのコンスエロ・カスティリオーニ(Consuelo Castiglioni)からはそこを引き継いでいると思う。ただファンタジーの種類は変わったよね。フランチェスコは人間のきれいな部分だけでなく、もっと奥底の本音や素の部分をとらえてそれを楽しんじゃおうとしている感じ。だから引力と同時もエグさもある。私はどうしても前の「マルニ」が恋しいけど若い世代は違うのかな。

大杉:フランチェスコにオンラインインタビューをする機会があったのですが、撮影はフランチェスコの自宅で行ったそうです。このカオスな演出は「夢と現実の狭間」を表現したそう。「コロナ禍、政治、厳しい現状に向き合う中で、触覚的なロマンティシズムを探求した。ヒーリング(治癒)になるようなコレクションを作りたかった」とフランチェスコは話します。布団のようなジャケットやドレス、実験のように時間をかけたグラデーション染めのドレスが象徴的です。

向:発想がホント自由で大胆。彼が「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」をデザインしてもおもしろいかもね。

“自由”を服に込めた「エトロ」

大杉:「エトロ(ETRO)」はLAで収録した歌手のアリッサ(Arlissa)のパフォーマンスをBGMに、無観客ショーの映像を配信しました。美しい夜景を望むLAと、陽が差し込む明るいミラノをつなげた、オンラインでしかできない演出でした。

向:開放感あるルーフトップで体を揺らしながらジーンズとブラトップにガウンで踊って歌うアリッサの姿が幸福そうでよかったな~。これまでも「エトロ」から一貫して受け取ってきた“生きる喜び”を体現していたと思う。あんな風に夜空に下で「エトロ」を着て踊りたい!できれば酒を片手に。“自由”は今季のキーワードなんですよね?

大杉:はい、今季はロシアのバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフ(Rudolf Nureyev)とアメリカのギタリスト、ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)の精神やスタイルを着想源に、ブランドのDNAである“自由”を表現したそうです。ヌレエフといえば、1961年に自由を求めてソ連からフランスに亡命をしたことで有名。天才ダンサーで振付師としても活躍し、同性愛を公言していました。またヘンドリックスは同じく60年代にロックギターの基礎を築いたギタリストとして、レジェンド的な存在ですね。

向:この原稿は当時27歳のジミ・ヘンドリックスの「パープル・ヘイズ」をユーチューブで見ながら書いていますが彼が好んだサイケデリックなシャツやベルベットのパンツ、ナポレオンジャケットのエッセンスが反映されていますね。ニット帽の使い方や、編み込みでアレンジしたヘア、古着風のコーディネートなどが若々しいな。

大杉:あらゆる形で“自由”を服に込めていました。アイコニックなペイズリーとレオパードとミックス柄のコートや、肩パッドの入ったブロケードのテーラードスーツ。レギンスやフーディなど、スポーツウエアの要素も多く取り入れていました。終盤には、フリンジディテールが美しいベルベットのドレスなどが登場しました。

向:私はインスタのハイライトにまとまっているストリーズで見たのですが、ティザーから始まりバックステージでのヘアメイクやモデルの素顔、ショー本番、さらにキールックの静止画までを一気に見ることができてオススメです。

大杉:「エトロ」のTikTokアカウントもできていて、バックステージでモデルたちがダンスにチャレンジしていました!かわいくて、微笑ましい。イタリアの老舗ブランドが取り組むことで、新しい世代とのタッチポイントになりますね。

女性の多面性をとらえた「トッズ」

大杉:「トッズ(TOD’S)」は詩を読み上げるようなナレーションが入った素敵な映像でした。“IN A MOMENT”をテーマに女性の多面性を、さまざまなアングルからとらえています。ヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)による3シーズン目のコレクションとなりましたが、どんどんヴァルターらしさが分かってきた気がします。バッグとシューズはシンプルでモダンなデザインですが、どこか印象に残るキャッチーさがあります。

向:その印象が映像と見事にリンクしていましたね。モデルは4人だけ、舞台は1つの建物。エフェクトなどは使用していませんが、アイコンとなる鍵穴風の構図を定期的に差し込みつつ、シーンがどんどん切り替わるから飽きさせません。その軽快さが今の「トッズ」のモダンさと合っていて好感度が高いです。ルックはしなやかなレザー使い、きれいな色使いが印象的で、押しつけがましくなく、着る人のスタイルを尊重する余白があります。

大杉:チャンキーヒールのローファーは、レモンイエローなどの鮮やかな色使いがとてもかわいいですね。前シーズンから継続のホーボーバッグ“オーボエ バッグ”は、スタイリッシュな見た目で仕事バッグにもなる容量があり、次なる「トッズ」のITバッグになる気がします。ブランドの“T”のマークも新たにアコニックに提案していて、アクセサリーのいたるところに見られます。

「オニツカタイガー」の初ミラノコレは次世代クリエイターとタッグ

大杉:「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」がミラノ・ファッション・ウイークに初参加しました。ミラノはデザインを手掛けるアンドレア・ポンピリオ(Andrea Pompilio)の拠点であり、20年12月にはミラノに旗艦店をオープンしたそうです。動画ではイタリアの女性ラッパー、M¥SS KETAや、ダンサーのガブリエーレ・エスポージト(Gabriele Esposito)が登場して、モデルと一緒にポーズをとっていましたね。M¥SS KETAのギラギラのシルバーのマスクに驚きましたが、彼女はコロナ以前からあのマスクとサングラスがトレードマークなんだそう。

向:「オニツカタイガー」のミラノデビューは現地で見て、その反響を取材したかったな。日本のブランドで海外でも成功している数少ない例ですからね。音楽もパフォーマーもミラノの次世代クリエイターたちが参加していて濃厚。日本やアメリカ、イギリスなどとは違うミラノ独特のストリートのムードが色濃く見えて面白かったです。ルネッサンス彫刻のような肉体美や絵画の中と交錯してゆく世界観もイタリアらしいですよね。

大杉:「オニツカタイガー」は今までも東京ファッション・ウイークに参加するなど、ファッションショー形式で発表を続けて、日本とイタリアのファッションを融合した新しいスポーツウエアやシューズを見せてきました。今季のデザインは冬のヒマラヤ山脈がそびえる雄大な自然、70年代のトレッキング・ハイキングブームから着想を得たそう。トレッキング風のショートブーツを、白や黒のシンプルな色合いでモダンに提案していましたね。

向:ウエアも鮮やかなナイロンジャケットなどスポーツウエアを軸にしつつメンズストライプのダブルのパンツスーツも登場するなどよく見ると幅が広い。いずれにしてもジェンダーレスで着方はその人次第、という提案が「オニツカタイガー」らしかったです。

ゴリラが意味する「ジョルジオ アルマーニ」のコミットメントとは?

向:ゴ、ゴリラがいたね。しかも大きかったね。

大杉:はい。「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」の映像はゴリラのオブジェのドアップからスタートし、アルマーニさんとゴリラのツーショットで終わります(笑)。これは何か意味があるはずだ!と調べて見ると、アーティストのマルカントニオ(Marcantonio)が映画のセットとして作ったウリ(Uri)という名前のゴリラで、アルマーニさんが引き取り自宅のリビングにディスプレーしているものだとか。実はゴリラは絶滅危惧種に指定されているため、ブランドは2020年にはWWF(世界自然保護基金)に寄付をしたそう。アルマーニさんにとって、ウリは映画との結び付きと、環境と自然保護へのコミットメントを示すものになっているようです。

向:なるほど、深いですね。ショー終了後にモデルが集合してアルマーニさんと記念撮影を撮るシーンは恒例ですが、今回はそこにもウリがいてインパクト大でした。この“インパクト”はデジタルコレクションにおいて重要です。溢れる情報の中で、記憶に残る工夫は絶対に必要ですから。

大杉:今季のウィメンズは「夜行性(Nocturnal)」をテーマに、夜をイメージしたコレクションだったそうです。夜空のようなにキラキラ輝くクリスタルをあしらったベルベット、朝焼けのようなマーブルまで、さまざまな青や黒が登場します。メンズはまた別テーマを設けていて、「それぞれの道(Passage)」と題して、アルマーニさんが魅了されてきたという、スタイリングが持つ心理的な側面にフォーカスしたそうです。

向: “精密さ”はアルマーニの魅力のひとつですが、今回はそれよりもロマンチックであること、リラックスしていることが優先されているようです。特にウィメンズは全体的にリラックスしていてロマンチック。花をモチーフにした刺しゅうなど、ここにも自然を想起させる要素が散りばめられています。窮屈な思いをしている世界中の女性の気分を解きほぐすようなフルレングスのスカートやワイドパンツなどが印象的でした。

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ハワイ発の「トゥーザシー」が企画デザイナーなど3職種募集 メイドインジャパン水着を世界展開へ

 広告代理店のマインドスクエアは、自社ブランド「トゥーザシー(TO THE SEA)」のEC運営と企画デザイナー、ウェブPRアシスタントを募集する。アパレル経験者のみで構成するチームと一緒に、同ブランドをグローバルブランドに成長させることを目指す。

 EC運営は販売促進の企画立案や売り上げ管理、在庫管理を行う。企画デザイナーはシーズンコンセプトの立案や商品のデザイン、商品企画メーカーとの商談などを行う。ウェブPRアシスタントは、ブランドの認知拡大を目的にSNSを使ったPR施策の立案と実施、イベント運営、新規インフルエンサーの発掘、撮影の立ち会いなどを行う。社員のモチベーションアップのため、全員参加の海外研修なども設ける。

 ハワイに本店を構える「トゥーザシー」は“衣・食・住を通じて、ファッションでも日常のライフスタイルでも毎日海を感じて笑顔になるブランド”をコンセプトに掲げ、オリジナルブランドとハワイ発のセレクトブランドを取り扱う。トレンドを意識したビーチサイドファッションや、オーガニック食材を中心としたヘルシーフード、ビーチハウスをイメージしたインテリア商材などを通してハワイのビーチライフを提案する。

募集職種
EC運営
企画デザイナー
ウェブPRアシスタント

雇用形態
【EC運営・企画デザイナー】
正社員
※試用期間3カ月あり。期間中に給与・待遇に変更なし

【ウェブPRアシスタント】
アルバイト

応募条件
【EC運営】
<必須条件>
ファッション業界でのECサイト運営経験
<歓迎>
ZOZOTOWN運営経験
※学歴不問

【企画デザイナー】
<必須条件>
アパレル、OEMでのデザイナー経験
仕様書作成の経験
※学歴不問

【ウェブPRアシスタント】
<必須条件>
「トゥーザシー」が好きな方
海、ハワイ、リゾートが好きな方
ブランドの認知拡大に貢献したい方

勤務地
学芸大学オフィス(東京都目黒区中央町2-36学芸大学オフィス2階)

給与・待遇
【EC運営・企画デザイナー】
想定年収:245~500万円
※年齢、経験、スキルに応じて決定
※固定残業代30時間込
※超過した場合の時間外労働の残業手当は別途支給
※時間設定支給のため、月給によって固定残業金額が変動
※賞与・給与改定(四半期に1回の評価制度に応じる)

【ウェブPRアシスタント】
時給:1050〜1200円

勤務時間
10:00~19:00

休日休暇
<年間休日120日>
完全週休2日制
有給休暇(10〜20日)
年末年始休暇
特別休暇

福利厚生
社会保険(健康・厚生年金・雇用・労災)
通勤費(上限3万円/月)
私服勤務可
社員割引制度
ウォーターサーバー有
海の家の施設割引
宿泊割引特典(ダイヤモンドソサイエティのリゾートホテルを特別価格で利用可)
など

応募期限
6月3日まで

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シンガポールのソウルフード「肉骨茶」、メニューに採用しませんか? FC募集中。

シンガポールのローカルフード、肉骨茶(バクテー)専門店「新加坡肉骨茶(シンガポールバクテー)を展開する株式会社クロスロード・ファクトリー(本社:東京都港区、代表:友利 晋)が既存飲食店向けに肉骨茶メニュー導入のフランチャイズ募集を3月1日から始めた。
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誰もがリーチしたい高感度プラットフォーム エディターズレター(2020年12月14日配信分)

※この記事は2020年12月14日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editor's Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

誰もがリーチしたい高感度プラットフォーム

 文藝春秋×note!!リンク1本目の記事の通り、すでに、そんなコラボレーションが生まれていたとは!!オドロキでありました。

 noteは、前々から挑戦したいな、と思い続けています。ぶっちゃけ、このお手紙はnote向きかな?と。現在、このお手紙は無料でお送りしておりますが、noteでは課金してみようかな?お小遣いが稼げるかしら(ジョーダンですw)?そんな風に考えています。

 とっても魅力的なプラットフォームです。乱暴な物言いですが、あらゆるSNSより知的好奇心の高い高感度層が集っているような雰囲気をプンプン醸し出しているし、なにより「自分の投稿を、いつでも、いくらでも、自由に課金できる」というシステムが気に入っています。「私の意見は、お一人お一人から100円をいただく価値があるから」。そんな意思が、ある程度気軽に表明できるプラットフォームは、なかなかないのでは?と思っています。「自由に課金できる」という価値を認識している人々が集うプラットフォームだからこそ、知的好奇心も高い高感度層が集っているとも言えるのでは?と思います。無形の情報を価値と信じて発信し続ける私たちにとっては、なんて素晴らしいユーザーが集まっているのでしょう。「WWDJAPAN.com」がカギ付きの課金コンテンツをアップしているのは、それで大きく稼ぐのが目的ではありません。お金をいただける情報も存在する、価値あるサイトであることをアピールする目的の方が強いんです。noteユーザーは、そんな我々のアピールを理解してくれるでしょう。「情報はタダ」と思っていたり、安易に記事のスクショや写真をマルッとSNSにアップしたりする人とは違う人々が存在するのです。う~ん、ますますお近づきになりたい(笑)。

 noteを見ていると、「1000円」なんて強気の価格設定をしている投稿もあって、思わず心がくすぐられます。天邪鬼なので、「1000円の価値があるかどうか、読んでやろうじゃないか!」って思っちゃうのです(笑)。でも、「1000円か……」と日和ってしまい、決済画面には進まないことがほとんど。それが「文藝春秋」で、普段と変わらない値段で読めたら……。「文藝春秋」を数年ぶり(いや、十数年ぶりです、ゴメンナサイ)に買ってしまいそうです。

 メディアに携わるモノとしては、飽くなき「新たな意見」の発掘に積極的な「文藝春秋」のチャレンジスピリッツにも驚かされました。「文藝春秋」という最高峰と、誰でも投稿できるプラットフォームという裾野が交わるという変革は、まさに天変地異です。時々チェックして、刺激を受け続けようかと思います。

 コレは、間違いなく買うな「文藝春秋」(笑)。

FROM OUR INDUSTRY:ファッションとビューティ、関連する業界の注目トピックスをお届けする総合・包括的ニュースレターを週3回配信するメールマガジン。「WWD JAPAN.com」が配信する1日平均30本程度の記事から、特にプロが読むべき、最新ニュースや示唆に富むコラムなどをご紹介します。

エディターズレターとは?
「WWDジャパン」と「WWDビューティ」の編集者から、パーソナルなメッセージをあなたのメールボックスにダイレクトにお届けするメールマガジン。ファッションやビューティのみならず、テクノロジーやビジネス、グローバル、ダイバーシティなど、みなさまの興味に合わせて、現在7種類のテーマをお選び頂けます。届いたメールには直接返信をすることもできます。

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RY、50店舗目に中国料理選ぶ。高級中華を半額で。

「ビストロガブリ」「LA COCORICO」など多業態を展開する株式会社RYコーポレーション(所在地:東京都港区、代表取締役CEO:横山 藤雄)が、初の中国料理店となる「ブリル飯店」を3月9日(火)、神奈川県横浜市のLUMINE横浜 7階のレストランフロアーにオープンさせる。同社にとって50店舗目。
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RY、50店舗目に中国料理選ぶ。高級中華を半額で。

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サイゼリヤに次ぐ老舗イタリアンチェーン「キャナリィ・ロウ」。主婦が思わず唸る、前菜ビュッフェとは?

 カジュアルイタリアンチェーンの大手と言えばサイゼリヤであるが、サイゼリヤの影に隠れ目立たない存在でありながら主婦を虜にしているのが、愛知県発のカジュアルイタリアン「キャナリィ・ロウ」である。創業は1974年、中部エリアを中心に「キャナリィ・ロウ」や「ルイジアナ・ママ」など、57店舗(2020年10月現在)を展開する老舗のイタリアンチェーンである。
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サイゼリヤに次ぐ老舗イタリアンチェーン「キャナリィ・ロウ」。主婦が思わず唸る、前菜ビュッフェとは?

 カジュアルイタリアンチェーンの大手と言えばサイゼリヤであるが、サイゼリヤの影に隠れ目立たない存在でありながら主婦を虜にしているのが、愛知県発のカジュアルイタリアン「キャナリィ・ロウ」である。創業は1974年、中部エリアを中心に「キャナリィ・ロウ」や「ルイジアナ・ママ」など、57店舗(2020年10月現在)を展開する老舗のイタリアンチェーンである。
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イオンとウエルシアHDが共同出資で販売の仏「イヴ・ロシェ」 “手に届くナチュラルコスメ”のヒット商品は?

 イオンとウエルシアホールディングスが共同出資会社イオンレーヴコスメを設立して独占販売を開始したフランスのボタニカルビューティケアブランド「イヴ・ロシェ(YVES ROCHER)」により、イオンは利便性の高い店舗でラグジュアリーから手ごろな価格帯、ナチュラル・オーガニックのPBブランドまでを取りそろえ、多様なニーズに応える体制を整えた。環境や健康意識の高まりから日本のナチュラル・オーガニックコスメ市場のさらなる伸長が予想される中、世界約90カ国6700以上の店舗で展開し世界的知名度の高い「イヴ・ロシェ」の日本上陸から現在までの商況と今後について中島裕子イオンレーヴコスメ社長に聞いた。

フランスでは誰もが知るメジャーブランド

WWD:2019年11月の日本でのブランドデビューから約1年以上が経過した。これまでの商況は?

中島裕子イオンレーヴコスメ社長(以下、中島):関東地区112店舗からスタートしましたが、21年1月時点で全国に970店舗、4月には1500店舗まで拡大する予定です。上陸時は25年までの2000店舗体制が目標でしたが、前倒しで達成できそう。デビュー直後に新型コロナウイルスの感染が拡大して、店頭ではテスターを撤去して接客販売を自粛。GMS(総合スーパー)とドラッグストアの販路は店舗休業という影響は受けていませんが、想定より厳しいスタートでした。ただ、スター商品のヒットと手に取りやすい価格帯も手伝って、後半は大きな成果を上げました。

WWD:取扱店舗拡大を早めた理由は?

中島:「イヴ・ロシェ」はフランスではNo.1ビューティケアブランドですが、日本では無名。まずは手に取って、使用感や効果を実感していただくのが一番と考えたためです。当初は関東エリアでブランド認知を高めてから全国に広げる予定でしたが、ヘアトリートメントの“リンシングビネガー”(150mL、1000円)が非常に好評で、全国から導入の要請が多く、まずは取扱店舗を拡大してリアルなタッチポイントを増やす戦略に変更しました。

WWD:改めてブランドの特徴は?

中島:創業はナチュラルコスメの中でも歴史が長い1959年。創業者イヴ・ロシェの「全ての女性にボタニカルビューティを届けたい」という思いから、自然と女性をリスペクトし、植物と愚直に向き合い研究を続け、他社に先駆けて自然を守る活動にも取り組んできました。植物の専門性と革新性、機能性、それに伝統が詰まった商品は、天然成分をぜいたくに高配合しながらもリーズナブルな価格。日本では「ナチュラルコスメはぜいたく品」というイメージが根強いかもしれませんが、「イヴ・ロシェ」はナチュラルコスメ市場の裾野を広げる可能性を持っています。

WWD:ターゲットと展開アイテムは?

中島:ブランド認知を広げるという意味では、10~20代の女性と親世代の40~50代の女性です。手ごろなので若年層も使い続けられるでしょう。若年層は新しい商品に敏感で、サステナビリティへの意識も高いのでターゲットに設定しています。トータルビューティケアブランドとして本国フランスではスキンケアからボディーケア、ヘアケア、メイクアップ、フレグランス、メンズラインまで幅広いカテゴリーで多彩な商品を販売。どこでも買える身近なブランドであり、年齢や性別を問わず誰にでも合う商品があるのも魅力です。膨大な商品の中から日本市場に合う商品を厳選し、約1割を導入しています。

WWD:日本市場でのカテゴリー別売り上げ構成比は?

中島:一番大きいのがヘアケア、次いでボディーケア、フレグランスと続きます。シーズンによっては、ギフトが上位に。ホリデーシーズンには香り豊かな商品のギフト提案を行うなどシーズナブルなマーケティングを展開し、ベーシックケアでのファン作りと同時に新客獲得にも注力しています。現状ではヘアケアが主力ですが、今後は各カテゴリーをバランスよく訴求したい。ゆくゆくはメイクアップの導入なども視野に入れています。

酢の力でサラ艶髪になる“リンシングビネガー”が大ヒット

WWD:最も売れているスター商品は?

中島:ヘアトリートメントの“リンシングビネガー”は、シャンプー&コンディショナーの後に使うものですが、水のようにさらさらのテクスチャー、一番人気のラズベリーなど豊かな香り、髪が重たくならずツルツル・サラサラになる使用感。そんな驚きの連続が口コミにつながっています。ここ数年は時短コスメがトレンドでしたが、コロナ禍で“おこもり美容”のニーズが高まり、ヘアケアは好調カテゴリーの一つに。「もうひと手間かけたい」というニーズに対応するプラスワンアイテムとしての新鮮さもご好評いただいています。まずは使っていただきたいので、取扱店舗を増やしたほか、美容誌の付録などを実施。社内外で行ったアンケートでは9割以上から「効果を感じる」「さらさら艶々になる」との回答をいただきました。特にアジアで人気で、韓国でも大ヒットしています。

WWD:他社に先駆けてきたサステナビリティの取り組みとは?

中島:「自然から得たものは自然に返す」を基本理念に創業期から取り組んでいます。例えば環境保全への取り組みや全工場用地において生物多様性の保護に努めていることが評価され、96年と2011年にはフランス環境省から表彰されました。工場では排水の削減、再生可能エネルギーの使用に取り組むほか、プラスチックバッグは2006年に撤廃。これにより200トンのプラスチックを削減しました。1989年には動物実験を廃止したほか、昨年には2008年にスタートした植樹活動が5大陸35カ国で1億本を達成。通常のシャワージェルと比べて水分を1/4に圧縮することで、プラスチックの使用量や輸送にかかる環境負荷を削減した“濃縮シャワージェル”を1本購入いただくごとに1本の植樹を行う取り組みで、世界で約3秒に1本のペースで植樹を行っています。日本では19年11月の発売以来、約7万本を輸入販売しています。植樹はグローバルな取り組みですが、今後は日本独自の取り組みをスタートする計画もあります。

WWD:今後のプロモーション戦略は?

中島:店頭に並んでいるだけでは手に取ってもらえないので、口コミがとても大切。デジタル上で話題の商品が身近なGMSやドラッグストアの店頭で目に留まり、実際に触れることで購入への障壁が一気に下がり購入につながります。デジタルとリアルの融合で、さまざまな場所で話題にしてもらえるきっかけ作りを行います。店頭での存在感を示すため、店舗との信頼関係を築きたい。信頼関係がなければ、無名のブランドが人通りの多い一等地に並ぶことはありませんからね。ブランドの理解が深まるとお客さまに知っていただきたくなりますから、商品開発にかける思いや研究の深さは店舗にも伝えるようにしています。その次は、伝えきれていなかったブランドのポリシー、地球環境を考えたモノ作りの姿勢で認知を高めたいと思います。4月にはメディア向けにサステナビリティ活動をお伝えする機会を設け、夏までに環境に配慮したヘアケアカテゴリーとスキンケアの新商品を発売する予定です。

WWD:コロナ後に向けた戦略は?

中島:われわれの一番の強みは、リアル店舗でのタッチポイントがたくさんあること。コロナが収束すれば、その強みをさらに生かせます。収束後も、わざわざ遠方まで買いに行くのではなく、近場で気軽に体験したいというニーズは続くと考えています。そのニーズに応えるブランドとして、取り扱い店舗の拡大とデジタルでの情報発信を同時に進めブランドを育成し、今までナチュラルコスメに出合ってこなかった客層を取り込むことでナチュラルコスメ市場を拡大していきたいと思います。

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「店を増やす」だけは、もう古い! 儲ける企業は「CK」と「卸」で稼ぐ

 コロナ禍で多くの外食企業が大幅な赤字に落ち込んだ。だが、その中でも、黒字を維持し、しぶとく稼いでいる企業がある。店舗展開だけにこだわらず、セントラルキッチン(CK)の製造能力を生かし、自社以外への卸売り事業を事業の柱にしている企業だ。コロナ時代の新しいビジネスモデルといえる。
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「キムヘキム」2021-22年秋冬パリ・コレクション

 「キムヘキム(KIMHEKIM)」が2021-22年秋冬コレクションをパリで発表した。

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「ヴァレンティノ」2021-22年秋冬ミラノ・コレクション

 「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が2021-22年秋冬コレクションをミラノで発表した。

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