「CFCL」が余った糸をアップサイクルした限定商品発売

 高橋悠介が手掛ける「CFCL」はファーストコレクションでの生産時に余った糸を活用した数量限定アイテムを4月15日に公式サイトで発売する。

 アイテムは、壺のような丸みのある象徴的なシルエットが象徴的な“ポッタリー”シリーズの量産で余った3色の糸を用いた、マルチカラーのトップ(2万9700円、税込)とスカート(4万6200円、同)。コンピュータープログラミングによる無縫製ニット技術を採用し、オレンジ、カーキ、ライトグレーの糸が混ざり合った1点1点異なるカラーリングや柄が特徴だ。

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三陽商会、荒療治の繰り返しは結実するか 今期は「攻め」で黒字化目指す

 三陽商会は2022年2月期、6期ぶりとなる営業黒字を目指す。新型コロナウイルスの影響長期化を織り込みながら、前期比16%増となる売上高440億円、売上総利益率は1.6ポイント改善し、営業利益1億円を見込む。14日の決算会見に登壇した大江伸治社長は、16年の“バーバリーショック”に触れ、「黒字化を達成できれば、ようやく乗り越え、新しい一つの収益体制が構築できたと言える。不退転の覚悟で臨みたい」と話した。中期の成長戦略として2026年2月期に売上高520億円、営業利益率10%を掲げた。

 同社は20年6月に就任した大江社長の下、店舗撤退や販管費の削減による構造改革を進めてきた。21年2月期中に百貨店の160売り場、直営18店を撤退したほか、販売員を含む希望退職者の募集を実施し、募集を30人上回る180人の応募があった。

「痛みを伴う改革には一定のメドはついた」と大江社長。22年2月期はこれらの店舗集約と販管費構造の抜本改革により、黒字化の前提となるローコスト運営が可能になった。その他にも、粗利率のさらなる改善のための施策を打つ。21年2月期と比較して、在庫の仕入れ量は金額にして13億円少ない156億円分とし、期中発注枠を増やして市場変化に対応しやすいMDを組む。販管費は31億円削減して214億円とする。

 また、22年2月期を「守りから攻めへと転じる」シーズンと捉え、基幹ブランドの直営店やアウトレット店の出店を行う。「マッキントッシュ ロンドン(MACKINTOSH LONDON)」の旗艦店のほか「マッキントッシュ フィロソフィー(MACKINTOSH PHILOSOPHY)」の新ライン“グレーラベル”専用の新業態を数店舗出す。低迷していたセレクトショップ業態「ラブレス(LOVELESS)」、婦人服の「キャスト(CAST)」は期中に事業継続の可否を判断する。

 自社EC「サンヨー・アイストア(SANYO ISTORE)」はプロパー販売の強化が最優先事項。「販売のおよそ8割を値引き商品が占める」という状態から脱却するため、3月中にEC内のプロパーカテゴリーとアウトレットカテゴリーを分離。「中期的にはブランドごとバラバラにあるECとも統合して、実店舗と連動した新しいECを構築していきたい」とする。

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「サンローラン」初のライフスタイルカテゴリーが表参道店で販売 レオパード柄のバスタオルやスケボーなど

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」は、アンソニー・ヴァカレロ(Anthony Vaccarello)=クリエイティブ・ディレクターがキュレーションした初のライフスタイルカテゴリー“ライフスタイル(LIFESTYLE)”の販売を世界の一部店舗で開始した。日本では表参道店で取り扱う。同ブランドを象徴するレオパード柄のバスタオル(税込14万8500円)やスケートボード(同7万1500円)のほか、限定品として「バング & オルフセン(BANG & OLUFSEN)」「バカラ(BACCARAT)」「ジャン・ルイ・コケ(J.L COQUET)」と協業したアイテムも登場する。

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ライトオンの上半期は売上高が12.8%減の272億円

 ジーンズ専門店大手のライトオンの上半期(2020年9月~21年2月期)は、売上高が前年同期比12.8%減の272億円だった。本業のもうけを示す営業利益は、同294.5%増の5億7200万円。「短サイクル型発注の運用定着により在庫を適正にコントロールでき、値下げロスの改善ができたことや、販管費が抑制できたことから」(藤原祐介社長)営業黒字を確保した。退店および不採算店舗の減損損失として4億3000万円、希望退職者の募集に関する費用8200万円を特別損失に計上したなどにより、純損益は3億9500万円の赤字(前年同期は4億8300万円の赤字)になった。3月に40~60歳の正社員を対象に希望退職者を募集し、40人程度の定員に対して47人の応募があった。

 ライトオンは今後の重点施策として、コロナ禍で注目を浴びたアウトドアカテゴリーのPBブランド「キャンプ セブン(CAMP7)」の強化や、デジタル化のいっそうの促進を掲げる。

 現在PBブランド比率は4割ほどで、これを「2、3年めどで5割ほどに上昇させる」という。ライトオンはこの半年でPBブランドの価格見直しを行っており、「アウターは3000円程度、それ以外の商品についても1000~2000円程度値下げした」。一方で、「“ブランドミックス”こそライトオンさらしさ」とも語り、「仕入れブランドとのパートナーシップも同時に強固なものとする」という。

 デジタル化については、「インスタグラム(INSTAGRAM)のライブ配信やユーチューブ(YOUTUBE)への動画投稿で、バイヤーや店舗スタッフによる商品紹介やコーディネート提案を行い、新たなファンの獲得に努めた。3月にはクロスユース率(EC、実店舗のどちらも利用する客の割合)を高めるため、ライトオン公式アプリの全面リニューアルも行い、利便性を高めた。将来的には1対1のオンライン接客も実現したい」と話す。

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中国発eコマース「ラブストック」が日本上陸 注目は12人の次世代タレントブランド

 中国のソーシャルeコマースプラットフォーム「ラブストック チャイナ(LOVESTOCK CHINA)」が日本に初上陸し、4月15日に「ラブストック ジャパン」の公式オンラインストアをスタートする。

 「ラブストック チャイナ」が扱う商品は、衣類、バッグ、シューズ、コスメ、家具、デジタル商品、食品など11ジャンルで約1万ブランド。2017年のサービス開始以来、3年間で約3000億円を売り上げたという。

 「ラブストック チャイナ」の創業者が、日本の投資家との共同出資により、ラブストックジャパンを昨年設立した。

 「ラブストック ジャパン」の商品ラインナップで注目したいのは、オリジナルのファッションブランド「ケーオーエル(KOL)」だ。ブランド名は、「キー・オピニオン・リーダー」(強い影響力を持つ人)を意味する。総合エンターテインメント企業プラチナムプロダクションと提携し、同社に所属する次世代のモデルやタレント12人をディレクターに起用して、1つのブランドを作り上げるユニークなブランディングだ。各ジャンルで活躍する彼女たちが、”自分らしく、自然体でファッションを楽しむ”をテーマに独自のスタイルをデザインした。生産は繊維商社の豊島が手掛け、同社が開発したオーガニックコットン「オーガビッツ(ORGABITS)」などを使用するほか、下げ札はFSC認証(森林認証制度)を受けた紙、タグネームはペットボトルをリサイクルした糸を用いるなどサステナビリティにも配慮していることも特徴だ。価格帯は、2000代~9000円。

 「ケーオーエル」のディレクターを担う12人のうち、モデル・タレントの茜子、女優・モデルの鈴木ゆうか、モデル・タレントの世良マリカの3人にデザインの思いを聞いた。

WWD:「ケーオーエル」のブランドサイトでは、各自がモデルとなって個性的なコーディネートを提案している。

鈴木ゆうか(以下、鈴木):ファッションブランドのディレクションは初めてです。自分が着たい服と、誰かに着てほしいと思う服の両方をデザインしました。やりたいことがあり過ぎて、頭の中がごちゃごちゃになりましたが、最後はきれいにまとまったと思います。

WWD:デザインのポイントは?

鈴木:“スタイルアップ&ハイウエスト”がテーマです。スタイルが良く、足が長く見えるようにデニムのスカートはハイウエスト。スカートの3段フリルは、可愛いポイントです。好きな韓流の要素も取り入れました。どれも流行に左右されないデザインです。

世良マリカ(以下、世良):私は、動きやすさと色使いにこだわりました。今日自宅から着てきたニットワンピースはストレッチ素材で、快適に過ごせています。スニーカーにも合わせられるし、ちょっとしたお出かけにも最適です。デザインはシンプルなので、目を引くカラーにこだわりました。ブルーやオレンジなどバリエーションが充実しているので、自分の好きな色を見つけて挑戦してほしいです。

茜子:海が大好きなので、「ザ・海!ヘルシー!」をテーマに、着心地の良いスタイルをイメージしました。私は小柄(153cm)なので合うサイズやデザインが見つからないという悩みがあったのですが、私と同じ思いをしている女性を意識しながら“脚長効果”や“細見え”にこだわったデザインがポイントです。股下のスナップボタンやインナーパッドなど、テクニカルな仕様が備わった機能的なボディスーツは、薄手のシャツやショートパンツと合わせて海に出掛けたいと思わせます。水着に合わせてもかわいいアイテムばかり。私以上に小柄な姉にも着てほしいです。

WWD:環境にやさしいもの作りも「ケーオーエル」の特徴だ。

世良:高校1年生の時、授業でSDGsのことを習って以来、サステナビリティに興味を持ちました。自分もマイバッグを持つようになったり、参加したミス・コンテストのスピーチでもSDGsに触れました。「ケーオーエル」の服作りにもサステナブルな素材使いを重視しています。可愛さだけでなく、着やすさにこだわったのも、できるだけ長く愛用してほしいからです。

鈴木:私がデザインしたアイテムの一部には、トレーサブルオーガニックコットンが使用されています。私自身も着なくなった服は捨てずに、回収サービスを利用することが多くなりました。自分ができるサステナビリティを実践しています。

WWD:売り上げ実績によってはディレクター交代もある厳しいルールだ。

茜子:みんなとはファッションショーで顔を合わせることはたまにありますが、ふだん一緒に仕事をする機会はないので新鮮です。ライバル意識は持っていません。

WWD:「ケーオーエル」で今後目指したいことは?

鈴木:幼いころから絵を描いたりして、ファッションデザインはやりたいことの1つだったので真剣に取り組みたいと思います。街を歩くのが楽しくなる可愛い服のデザインを目指します。

世良:自分の好きなものだけを詰め込むのではなく、着る人のことを考えないといけない。服作りは簡単でないと実感しています。たくさん売ることとサステナビリティの両立は難しいことですが、ファッションを通してどんな貢献ができるのか考えたいと思います。

茜子:肌の露出を気にせず、水着とコーディネートできる服は少ないと思っていたので、自分にとって新しい挑戦になりました。これまであまり知識がなかったサステナビリティについても、学ぶチャンスになると期待しています。

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再上陸したアメリカンラグシーの直営店が原宿キャットストリートにオープン

 アメリカンラグシー(AMERICAN RAG CIE)の直営店が4月17日、東京・神宮前キャットストリートにオープンする。4層構造の一軒家を改装した売り場面積は約131平方メートル。伊藤忠商事がマスターライセンシーで、サブライセンシーとして店舗運営とオリジナル品生産はカリテスが行い、2021〜22年度中に3〜5店舗の出店を計画する。ECはすでに開設している自社ECに加え、ZOZOやRAKUTEN FASHION への出店を予定する。
 
 アメリカンラグシーは、マーク・ワーツ(Mark Werts)創業者兼CEOが1984年に創業し、85年にラ・ブレラ通りにストアをオープンしたロサンゼルス発のライフスタイルストア。96年にサザビーリーグが80%出資して本国と合弁会社を設立し多店舗展開していたが、2008年をピークに売り上げが伸び悩み18年春夏シーズンをもって事業を終了していた。再上陸は19年9月。伊藤忠商事がワーツCEO率いる米インダストリーワーツ社とマスターライセンシーを、コロネットがサブライセンシー契約を締結し、同年10月からEC先行で事業を行っていた。しかし、サブライセンシーに関しては20年5月、OEM・ODM生産や店舗・ECの運営を手掛けるカリテスが締結していた。

 キャットストリート店は90年代に人気を博した「ビューティビースト(BEAUTY:BEAST)」がかつてアトリエを構えていた洋館で、その後、テナントがさまざま入れ替わり直近はIT企業が事務所として利用していた場所で、アメリカンラグシーの雰囲気にもマッチしている。
 
 内装は“リサイクル”“サステナブル”“エコフレンドリー”をコンセプトに空間やその場にあったというビリヤード台などを生かしたアットホームな雰囲気。バスルームや小部屋をそのままフィッティングルームに用いた。建材や什器には古材や衣類を粉砕したリサイクルボード「パネコ(PANECO)」など環境配慮型素材を採用。一階にはコーヒースタンドを併設し、フェアトレードのオーガニックコーヒーを250円で提供し、気軽に立ち寄れる雰囲気を演出した。今後は、店内でのライブイベントやポップアップスペースの貸し出しも行う。

 商品は仕入れ品が3割、オリジナル品が7割程度で、アメリカのビンテージ古着もそろえる。商品の平均価格は春夏シーズンが1万2000~1万3000円。仕入れ品とオリジナル品、古着のカジュアルなミックススタイルを提案する。

 ワーツCEOは東京に直営店を開く狙いを「アメリカンラグ シーは日本を愛している。日本のカルチャー、食、人々、ビューティはアメリカンラグ シーのDNAの一部だ。私たちは変わり続けてきた。21年はアメリカ・ロサンゼルスでポストコロナのファッションシーンをリードしていく。これを日本でも体現していくため、今回東京で出店した。アメリカ本国同様に、エンターテインメント、楽しさ、ソーシャルな交流、提案手法、カルチャー、商品構成を取り入れている。われわれはフェアであること、マーケットに適した商品・価格であること、素晴らしい接客を行うことを実直に体現していく」とコメントを発表した。

■アメリカンラグシー キャットストリート店
オープン日:4月17日
住所:東京都渋⾕区神宮前6-15-2営業時間:11:30~20:30(不定休日)
電話番号:050-3138-2222

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「ルイ・ヴィトン」親会社、21年1~3月期は30%増収 時価総額は39兆円を突破

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2021年1~3月期(第1四半期)決算は、売上高が前年同期比31.7%増の139億5900万ユーロ(約1兆8146億円)だった。コロナ禍以前の19年同期と比べても、既存事業および現地通貨ベースで8%増だった。

 部門別の売上高では、「ルイ・ヴィトン」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などのブランドを抱える主要事業のファッション・レザーグッズ部門が同45.1%増の67億3800万ユーロ(約8759億円)、香水&コスメティクス部門は同12.1%増の15億5000万ユーロ(約2015億円)、ワイン&スピリッツ部門は同28.5%増の15億1000万ユーロ(約1963億円)といずれも好調だった。

 20年12月に総額158億ドル(約1兆7222億円)で買収したティファニー(TIFFANY & CO.)が今期から組み込まれているウオッチ&ジュエリー部門は、「ブルガリ(BVLGARI)」が好調だったこともあり、同137.7%増の18億8300万ユーロ(約2447億円)と2倍以上の伸びとなった。「ティファニー」の売り上げは、19年同期との比較で8~9%増となっている。 

 免税店のDFSや化粧品のセレクトショップ、セフォラ(SEPHORA)を運営するセレクティブ・リテール部門は、観光客の不在が響き、同11.0%減の23億3700万ユーロ(約3038億円)だった。

 なお19年同期との比較では、既存事業および現地通貨ベースで、ファッション・レザーグッズ部門が37%増、香水&コスメティクス部門は4%減、ワイン&スピリッツ部門は17%増、ウオッチ&ジュエリー部門は1%増、セレクティブ・リテール部門は30%減となっている。

 全体として非常に好調だった決算内容を好感し、LVMHの時価総額は4月13日に初めて3000億ユーロ(約39兆円)を突破。17年と比べ、およそ3倍に膨らんでいる。

 ジャン・ジャック・ギヨニー(Jean-Jacques Guiony)最高財務責任者(CFO)は、「『ティファニー』のブランド力はとてつもなく強く、極めて大きな可能性を持っている。そこに疑いの余地はない。しかしその可能性を最大限に引き出すには販売網、マーチャンダイジング、マーケティングなどにおいて適切な戦略が必要であり、それを実行するには何年もかかる。大変な仕事だが、腰を据えてじっくりと取り組んでいきたい」と語った。

 ラグジュアリー業界では、臆測の段階にあるものも含めて買収の話題に事欠かない。アナリストやメディア向けの決算説明会で、検討している買収案件はあるかと問われたギヨニーCFOは、「ほかにやるべきことがある。現在は『ティファニー』をグループ内に統合し、長期的に成長させていくことが最優先事項だ。全てのリソースをそこに注ぎたいので、次の買収を検討している場合ではない」とこれを否定した。

 LVMHは四半期ベースでの地域別の売上高を開示していないが、米国とアジア地域が力強く成長した一方で、欧州は再ロックダウンなどの影響により回復が遅れているという。21年1~3月期では、売り上げ全体の41%がアジア地域によるものであり、中でもコロナ禍の影響から一足早く回復している中国市場は非常に重要な存在だ。

 中国では最近、新疆ウイグル自治区で生産されたコットンの使用中止を発表した企業に対する批判が高まっており、そうしたブランドの一つである「H&M」に対しては不買運動が起きている。LVMH傘下のブランドが同じようにボイコットされるリスクを考えたことはあるかという質問に対し、ギヨニーCFOは、「どの国においても成功することに脅威を感じたことはない。中国問題に関して誰もが話題にしているが、個人的には(脅威ではなく)ビジネスチャンスだと捉えており、中国で展開している事業について満足している。中国が複雑な国であることは否定しないが、それはどの国や事業も同じだと思うので、何か悪いことが起きるかもしれないというような心配はしていない」と述べた。同社はこれまで、新疆綿やウイグル問題に関する声明などは発表していない。

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「バレンシアガ」が過激メタルバンドのラムシュタインとコラボ プレイリストや限定アイテム発表

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、ドイツのロックバンドのラムシュタイン(RAMMSTEIN)が選曲したプレイリストをアップルミュージックで14日に公開した。同ブランドはアップルミュージックの公式キュレーターを務めており、デムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)=アーティスティック・ディレクターがアーティストを選出。プレイリストのトラックは、ゲストがこれまでに影響を受けた楽曲をセレクトしている。

 プレイリストの公開を記念したコラボコレクションを発売。ラムシュタインの公式ロゴとメンバーをプリントしたTシャツ(税込、以下同6万9300〜8万6900円)やフーディー(10万8900〜12万4300円)のほか、レインコート(26万6200円)、キャップ(5万6100円)、ウエストポーチ(9万9000円)、バックパック(14万8500円)をそろえる。「バレンシアガ」青山店や一部直営店で扱う。

 キービジュアルには、ラムシュタインの熱烈な3人のファンを起用。彼らが所有するレアなグッズやCD、ポスター、タオルマフラーを並べて撮影した。

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【開催間近】ロンハーマン、マッシュ、ベイクルーズ、ヤーマンに聞くサステナやライブコマースへの挑戦 「トレンド&ビジネス セミナー NEXT VISION」

 「WWDJAPAN」は4月20日、「トレンド&ビジネス セミナー NEXT VISION 2021-22FW」を開催します。今回は【BUSINESS TREND】2部と【FASHION TREND】の三部構成となり、【BUSINESS TREND】では実績のある先行企業からゲストスピーカーをお招きし、これまで取り組んできた施策や課題、また成功事例について詳しく伺います。オンライン開催のみとなる今回のお申込みは、3部からご希望のコースを選んでご参加いただくことができます。

- 第一部 -
選ばれるブランドになる!どこから始める?
サステナビリティなモノづくり~“売れている”人気ショップの実践例~

 第一部では、根岸由香里ロンハーマン事業部事業部長兼ウィメンズディレクターと小木充マッシュビューティーラボ代表取締役副社長兼「コスメキッチン」ディレクターにご登壇いただきます。ファッションやビューティのモノづくりの背景として今や欠かせないキーワードである“サステナビリティ”。サステナビリティに通じる理念を掲げ、かつ“売れている”人気ショップの責任者であるお二人を迎え、サステナビリティなモノづくりの背景について考えます。“サステナビリティの理想は分かるけどいったいどこから始めたら良い?”と悩む企業の課題を解消します。

- 第二部 -
2021-22年秋冬シーズンの
ファッション&ビューティトレンドを解説

 未曾有の状況かでファッションに“心地よさ”を求めた2021年春夏シーズンに対し、21-22年秋冬の海外コレクションで広がったのは、“ファッションで心踊らせたい”“オシャレを楽しみたい”というポジティブなムード。有力デザイナーたちは具体的にどのようなことを考え、それをどういったアイテムやスタイリング、ヘアメイクに落とし込んだのか。日本の市場動向を踏まえながら解説します。ご来場の皆さまには2021-22年秋冬シーズンのトレンド情報をまとめた完全保存版「TREND BOOK」の電子版を進呈いたします。

- 第三部 -
挑戦しよう!ライブコマース‼
~先行企業の動画を徹底分析~︎

 第三部では、ベイクルーズの橋本敬介EC統括プランニングアンドオペレーション セクションマネージャーとヤーマンの川崎布美子ブランド戦略本部PRグループにご登壇いただきます。ファッション業界で最もECが進んだ企業の一つと言われるベイクルーズは、1回の配信の最高売上高として配信後1週間で約2400万円を計上するなど、ライブコマースでも実績を上げています。美容機器の製造・販売を行うヤーマンは、中国市場からライブコマースをスタートし、「Tモール」が実施する昨年11月のセールイベント「独身の日(W11)」では、全在庫を約25秒間で完売。電子美容機器部門の販売実績と売り上げシェアで5年連続1位を獲得し、昨年売上高は過去最高を更新しました。両社がこれまで取り組んできた動画施策や“手応えのあった”ライブコマース、成功・失敗事例などお聞きします。

■「WWDジャパン トレンド&ビジネス セミナー NEXT VISION 2021-22FW」

<プログラム内容>
第一部 11:00~12:20
BUSINESS TREND Part1 【Aコース】【Cコース】

選ばれるブランドになる! どこから始める?サステナビリティなモノづくり~“売れている”人気ショップの実践例~

ゲストスピーカー:
根岸由香里/ロンハーマン事業部事業部長兼ウィメンズディレクター
小木充/マッシュビューティーラボ取締役副社長兼「コスメキッチン」ディレクター
モデレーター:
向千鶴/執行役員 WWDJAPAN 編集統括

第二部 13:30~14:50
FASHION TREND 【各コース共通】

1~3月に発表された2021-22年秋冬のデジタル&リアルコレクションをリポート。そこから映し出されるトレンドを国内マーケットに即してお届けします。

スピーカー:
向千鶴/執行役員 WWDJAPAN 編集統括、村上要/WWDJAPAN 編集長、五十君花実/WWDJAPAN 副編集長、北坂映梨/WWDJAPAN 副編集長

第三部 15:00~16:20
BUSINESS TREND Part2 【Bコース】【Cコース】

挑戦しよう!ライブコマース‼~先行企業の動画を徹底分析~︎

ゲストスピーカー:
橋本敬介/ベイクルーズ EC統括 デジタルマーケティングディビジョン プランニングアンドオペレーションセクション セクションマネージャー
川崎布美子/ヤーマン ブランド戦略本部PRグループ
モデレーター:
村上要/WWDJAPAN 編集長

<日時・受講料>下記A~Cから受講コースをお選びください。

2021年4月20日(火)
【Aコース】第一部+第二部/11:00~14:50
定期購読者:8,800円/1名(税込)※定期購読者割引クーポンをご利用時
一般:13,200円/1名(税込)

【Bコース】第二部+第三部/13:30~16:20
定期購読者:8,800円/1名(税込)※定期購読者割引クーポンをご利用時
一般:13,200円/1名(税込)

【Cコース】第一部+第二部+第三部/11:00~16:20
定期購読者:16,500円/1名(税込)※定期購読者割引クーポンをご利用時
一般:22,000円/1名(税込)

※開催後、4/30まで視聴いただけるアーカイブURLをメールにてお送りいたします。
※内容は予告なく変更になる場合がございます。
※各部後半には、質疑応答の時間を設けます。

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美容室の新たな通い方を提供 ヘア業界の課題解決を目指す「メゾン」の鈴木代表【ネクストリーダー2021】

 「メゾン(MEZON)」は、美容室のシャンプー・ブローやヘアケアサービスを月額定額で提供するサブスクリプションサービスだ。2018年2月から展開し、加盟店は首都圏を中心に全国約1000店にまで拡大。カット・カラーを軸に運営する従来のサロンの在り方に対し、ユーザーはさまざまなメニューをより手軽に試せるようになり、美容室にとってもリピート率向上に貢献している。ユーザーと美容師どちらに対してもメリットをもたらし、新しい“美容室の通い方”を提案する画期的なシステムだ。そんな「メゾン」を率いる鈴木みずほジョシー(JOCY)代表が、「WWDJAPAN NEXT LEADERS 2021」に選出された。

WWD:美容室での勤務経験がない鈴木代表が、このサービスを思いついた経緯は?

鈴木みずほジョシー代表(以下、鈴木):前職ではプレゼンを行う機会が多かったが、正直苦手だった。ところがある時美容室でシャンプー・ブローを受けてから臨んだら、いい結果を出せた。その時に「私は美容室で自信ももらっている」と気が付き、美容室をもっと気軽に通える場所にしたいと考えた。

WWD:目新しいサービスだが、どのように加盟店を増やしたのか。

鈴木:このサービスは美容室の協力が重要なので、最初から「どうしたら協力してくれますか」と美容師を巻き込んだ。サービス導入の営業ではなく、金額も含めて要望を聞き、ビジネスモデルを一緒に構築した。

WWD:美容室と話す中で、どのような経営課題が見えた?

鈴木:集客は大きな課題。美容室のお客のリピート率は約15〜30%と低く、新客の獲得はクーポン券に頼ることが多い。そうするとお客も価格で美容院を選ぶようになり、次回以降も新客向けクーポンを使い、別の美容室に行く……という負のスパイラルが起こる。一方で「メゾン」のメインユーザー層である30〜40代は価格より質を重視する。初めての美容室でカット・カラーを受けるのは、失敗が不安だという意見が多かった。だから「メゾン」は手軽なメニューで美容室をお試しでき、信頼を得て再来してもらえるように設計した。カット・カラー以外の収益は美容室のメリットも大きい。女性は年平均4.2回美容室に行くが、美容室は直近10年で7万軒も増えて、25万軒に達した。膨大な美容室がカット・カラーだけでお客を奪い合うのは限界がある。

WWD:美容室が増え競争が激化しても、なぜ業界は変わらない?

鈴木:要因はさまざま。美容室はもっと柔軟に、新しい収益基盤を作るべきだと感じる。それは働き方にも当てはまる。美容室は女性経営者が少ないが、その要因の一つに出産・育児が挙げられる。出産と産休で3年ほど仕事から離れれば、技術もトレンドも大きく変化し、復帰が難しい。ヘッドスパやトリートメントであれば専門職として新しい働き方も模索できるのでは、と思う。

WWD:ローンチから3年、順調に拡大しているように見える。大変だったことは?

鈴木:1つは資金調達。投資家の多くが50代以上の男性でサービスへの理解を得るのが難しく、自分まで事業内容に自信を持てない時期があった。2つ目は新型コロナ禍。昨年4月の緊急事態宣言では、ユーザーに一時解約を促進し、調達したばかりの資金がみるみる減っていった。ジョシーとしては新規事業も計画したが、結局全て白紙に。新事業は私たちがすべきことなのか、私たちが提供したい価値に近づくことかと考え直した結果だ。経営者としては一番勇気がいる決断だったが、今はコロナ以前の8割までユーザーが戻っている。

WWD:これからの市場をどう見据える?

鈴木:今後10年でメガヒットするサービスはなかなか生まれないのではないか。人の価値観やライフスタイルは多様化し、顕在化した課題を解決するサービスもほとんどそろった。その中で生まれるのは、細分化された価値観に合った商品、少数に愛されるサービスだろう。私たちは新しいライフスタイルを作ることで、生き方の選択肢を増やしたい。

【推薦理由】
 日本の美容室の数は約25万軒あり、コンビニよりも多いとされる。近年はクーポンサイトの台頭などで価格競争が激しくなる中、美容室にとってリピート顧客の定着や収益率が高いサービスの提供は課題とされてきた。一方ユーザーからすると、トリートメントやヘッドスパなど、これまでカット以外の目的で美容室に通うことはハードルが高いとされてきた。そこで「メゾン」はカット・カラー以外のメニューを定額で通えるようにすることでユーザーはより多くの美容室を気楽に通えるようにした。コロナ禍でヘアサロンも打撃を受ける中で、美容室の新たな通い方を提案している。またユーザーにも、美容室にもメリットがある仕組みとして、業界にポジティブなチェンジをもたらしている。

臼井杏奈:産経新聞社を経て、2017年から「WWDJAPAN.com」「WWDビューティ」編集記者として海外市場やビューティテックの取材を担当。現在はフリーライターとして活動。 日本美粧協会「チャイナコスメティックラボ」研究員

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ライトオンが原宿旗艦店を8月に閉店

 ジーンズ専門店大手のライトオンは、旗艦店と位置付ける原宿店を8月に閉店する。同社の創業者・藤原政博氏の長男で、2020年3月から社長を務める藤原祐介氏は、「同店はライトオンの象徴的店舗であり、それがなくなることは内外に少なからぬ影響を与えることを理解しているが、悩んだ末に決定した。今後は、池袋店にインバウンドの受け皿や情報発信の場としての役割をバトンタッチしたい。同時に、この時代に都心に実店舗を持つ意味をあらためて考えたい」と話す。

 原宿旗艦店は17年3月にオープン。明治通りに面した売り場面積830平方メートルの大型店で、ナショナルブランドからインポートブランド、同社のプライベートブランドまで多くのジーンズカジュアル商品を扱ってきた。コロナ直前の売り上げに占めるインバウンド比率は6割ほどで、それが消滅していた。

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「無印良品」営業利益48%増 9〜2月期、新常態が追い風

 「無印良品」を運営する良品計画の2020年9月〜21年2月期連結業績は、売上高に相当する営業収益が前の年の同じ期間に比べて2.7%増の2283億円、営業利益が48.2%増の233億円だった。コロナ下における新常態で同社が得意とする生活必需品へのニーズが高まった。値引きの抑制によって粗利益率が1.1ポイント改善したことも利益の底上げにつながった。

 日本の既存店およびEC(ネット通販)の売上高は同7.9%増だった。10月、1月に分けて実施した値下げの効果もあって客数が17.0%増えた。分野別売上高では衣服・雑貨が3.9%減の466億円と伸び悩んだが、生活雑貨が6.1%増の698億円、食品が59.8%増の229億円と牽引した。巣ごもり消費の追い風を受けた食品は、引き続きレトルトカレーなどがヒットした。食品の売上高は2年前に比べて倍増しており、売上高構成で16%に上昇した。

 日本だけでなく、中国を中心とした東アジア事業も増収増益を達成し、ロックダウンが続いた欧米事業の赤字をカバーした。

 通期(21年8月期)は売上高4876億円(前年の同じ期間に比べて21.4%増)、営業利益492億円(同約3倍)の過去最高業績を見込む。

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韓国発メイクブランド「ヒンス」から初のベースメイク 薄膜仕上げのファンデーションとハイカバーなコンシーラー

 韓国発メイクアップブランド「ヒンス(HINCE)」は4月14日、ブランド初のベースメイクライン“セカンドスキン“シリーズを公式オンラインショップで発売する。4月26日からは楽天市場、Qoo10でも販売する。

 同シリーズは、リキッドファンデーションとコンシーラーの2製品を展開する。“セカンドスキンファンデーション(SPF30・PA++)”(全5色、各40mL、税込各4290円)は、素肌のように軽いテクスチャーで、重ね塗りしても崩れにくく自然なカバー力をかなえる。肌と親和性の高いアミノ酸成分配合で、高い密着力としっとりとした使用感が特徴だ。“セカンドスキンカバーコンシーラー”(全5色、各6.5g 税込各1980円)は、ナチュラル・ハイカバーフォーミュラで高いカバー力と自然な仕上がりを両立。崩れにくく長時間美しい仕上がりが続く。カラーはさまざまな肌トーンに合うように設計した5色をラインアップする。

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追記:4月27日に「WWDJAPAN」がオンラインで美容師向け「ヘア&メイク トレンドセミナー2021SS」を開催

【追記4月21日】美容師向け「ヘア&メイク トレンドセミナー2021SS」の視聴用ユーチューブを追記しました。4月27日18時になったら上記から視聴できます。また、ユーチューブ(https://youtu.be/ISa78Fwv-i8)に直接アクセスする方法もあります。

 「WWDJAPAN」は4月27日18~19時、オンラインで美容師向け“ヘア&メイク トレンドセミナー2021SS”を開催し、ユーチューブでライブ配信します。主に全国の美容師に向け、21年春夏シーズンのコレクション映像を見ながら、村上要「WWDJAPAN」編集長ら編集部員が、最旬のヘア&メイクトレンドを分かりやすく解説します。

 デジタルとリアルを融合した、これまでにない形での発表となった2021年春夏コレクション。未曽有の状況下でデザイナーたちは何を感じ、どんなテーマでコレクションを提案したのか解説します。

 トレンドキーワードは、ファッションでは“心地よさ”や“安らぎ”、“自然からの癒やしと活力”。ビューティではマスク着用の影響を受けたパワフルな眼差しや、閉塞感を打ち破るビタミンカラーが台頭。

 そうしたトレンドを美容師はどう咀嚼し、どうサロンワークに生かすべきか。美容師にとって多くの気付きのある内容になっています。

 2つ目のコンテンツは、人気ヘアサロン「コクーン(Cocoon)」のSAKURAディレクターをゲストスピーカーに迎えた、“サロンワークに今必要なこと”をテーマにしたトークセッション。ヘアデザインやヘアカラーのトレンド、“サロンにおけるSDGs”をはじめとする気になるトピックス、さらには注目のアイテムなどについて掘り下げます。

■美容師向け「ヘア&メイク トレンドセミナー2021SS」~サロンワークに今必要なこと~
日時:2021年4月27日(火)18~19時
◆18時~18時25分:美容師向け「ヘア&メイク トレンドセミナー2021SS」(約25分)
【登壇者】
村上要/「WWDJAPAN」編集長
北坂映梨/「WWDJAPAN」副編集長

◆18時25分~18時50分:トークセッション「サロンワークに今必要なこと」(約25分)
【登壇者】
SAKURA「コクーン」ディレクター
村上要/「WWDJAPAN」編集長
中村慶二郎/「WWDJAPAN」サロンビューティデスク

※参加費無料 どなたでもご視聴いただけます。
※視聴用アドレス : https://youtu.be/ISa78Fwv-i8

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即完売した「ケイト」の“小顔シルエットマスク”第2弾の発売決定、お披露目会に井上咲楽が登場

 カネボウ化粧品のメイクブランド「ケイト(KATE)」は4月24日、第2弾となる“小顔シルエットマスク”を数量限定で発売する。“中顔面(眉下〜鼻先部分)を短くみせる”ことに着目した新デザインを採用し、第1弾で展開した4色に新たに5色(EC限定)を加えた全9色をラインアップする。価格は2枚入りで税込各990円(編集部調べ)。

 昨年12月に発売した第1弾は、ツイッターでトレンド入りするなど「小顔マスク」として話題を集め、即日完売した店舗が続出した。第2弾では、「中顔面の余白を短くすると小顔印象に見える」という事実に着目し、中顔面を短くみせる小顔シャープドットラインをマスクの上部とフェイスラインに施した。第1弾と同じく、吸水速乾で洗って繰り返し使用できる。同ブランドは、「マスクもメイクの一部」をコンセプトに掲げており、“小顔リメイクアイシャドウ”の呼び名で知られる“パーツリサイズシャドウ”を使用したマスクに似合うアイメイクを公式サイトで提案する。

 第2弾のお披露目会では、白のワンピースを着用した井上咲楽がゲストで登壇した。トレードマークだった太眉を卒業して話題になっている井上は、「眉を整えてから、ヘアカラーに合わせて『ケイト』のアイブロウを使っている。初心者の私でも使いやすく、つけたままのきれいな状態をキープできる」と、同ブランドを愛用していることを話した。イベントでは井上がモデルとなり、小顔メイクのデモストレーションが行われた。「(眉を整えてから)強調されるパーツが減ったので、アイシャドウを塗ったりと自分の顔をパレットのように楽しむことができるようになった。下まぶたのメイクは知らないことが多かったので、これから中顔面を短くみせるメイクを勉強しようと思う」と意気込みを語った。イメージチェンジしてからは、美容雑誌やグラビアの仕事のオファーが増えたという。「100ある“ウイッシュリスト”の1つに化粧品ブランドとの仕事を掲げていたので、今回夢がかなってうれしい」と終始笑顔だった。

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「カルティエ」初の光発電する時計“タンク マスト” CEOに狙いを聞く

 「カルティエ(CARTIER)」は、デジタル開催された世界最大の時計見本市「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ(WATCHES & WONDERS GENEVA)」(旧「S.I.H.H.」)で新作ウオッチを発表した。中でも目を引いたのは、オリジナルの光発電システム“ソーラービート”を搭載した“タンク マスト”だ。従来のモデルから見た目をまったく変えずに、新たなイノベーションを付与し、一方で価格は据え置いた。ストラップには廃棄リンゴ由来のノンレザーを使い、サステナビリティも意識した。シリル・ヴィニュロン(Cyrille Vigneron)=カルティエ インターナショナルプレジデント兼最高経営責任者に、新作に込めた思いについて聞いた。

WWD:“ソーラービート”搭載の“タンク マスト”によって「カルティエ」が表現・発信したいこととは?

シリル・ヴィニュロン=カルティエ インターナショナルプレジデント兼最高経営責任者(以下、ヴィニュロン):5年前、「『カルティエ』はスマートウオッチを発表するのか?」と聞かれたとき、私は「スマートウオッチはサイクルが早く、たびたび買い替えなくてはならない。つまりNOだ」と答えた。重要なのは、伝統あるメゾンが時間とどう向き合うか。その点、“ソーラービート”の寿命は16年。これが、われわれが出した答えだ。時計の動力とも向き合った。時計は、美的な妥協を一切せず、機構においてもいっそう長く愛されるべきと考える。

WWD:同じく新作で、ダイヤルとベルトを同色としたレッド、ブルー、グリーンの“タンク マスト”には、時計へのファッション的アプローチを感じた。

ヴィニュロン:ありがたい評価だが、これらはファッション的アプローチではなく、1970年代に「カルティエ」が発表した“マスト ドゥ カルティエ”へのオマージュとして誕生した。「カルティエ」は自身のレガシーも大切にする。

WWD:“サントス ドゥ カルティエ”“パシャ ドゥ カルティエ”に続き、今年は“タンク”も見直し、現代的に蘇らせた。近年の、代表的名作をモダナイズする動きは「カルティエ」が歩むべき道であり、結果も伴っている?

ヴィニュロン:メゾンは独自性を示さなくてはならない。独自性、そして美は、製品そのものよりも大事な要素と言える。自分たちがどんなメゾンであるかを大切にし、その姿勢を貫くことで「カルティエ」は顧客や時計愛好家から評価を得ている。われわれの方向性は正しかったと確信しており、継続していく。

WWD:「カルティエ」も参加した、「ウオッチ&ワンダー ジュネーブ」が2度目のデジタル開催を終えた。昨夏にはEC機能も付与され、デジタルにできることはもうこれ以上ないのでは?とも考える。同時に、1日も早くコロナが収束してフィジカルにイベントが開催されればと願う。デジタルの未来について「カルティエ」が考えることとは?

ヴィニュロン:今日では、全ての場面にデジタルが存在する。そして、デジタルは驚くべき早さで進化している。われわれはデジタルの現状を理解し、直近2、3年の動きを予測するが、詰まるところ未来のことは誰にも分からない。その点において、デジタルとは永遠に未完成なものなのだと思う。

WWD:「カルティエ」は時計における2021年について“メンズ強化の1年”と述べた。キング・オブ・ラグジュアリーである「カルティエ」の言葉に驚いたが、その真意とは?

ヴィニュロン:「カルティエ」のクリエーションは、自身の個性を外的に表現する欲求を持つ方に向けている。これはメゾン創設当時から続くもので、男性も魅了している。そして、この姿勢は今後も変わらない。

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パルグループHDが黒字確保 21年2月期、生活雑貨とECが健闘

 パルグループホールディングス(HD)の2021年2月期連結業績は、売上高が前期比17.9%減の1085億円、営業利益が同84.7%減の13億円だった。不採算店舗の増加に伴い減損損失が膨らんだものの、投資有価証券売却益を計上したため、純利益は2億7000万円と最終黒字を確保した。

 期末店舗数は純増6の932店舗。実店舗は大きく落ち込んだものの、EC(ネット通販)事業の売上高が下期に大きく伸長した。巣ごもり需要の高まりで「スリーコインズ(3COINS)」を中心とした生活雑貨が健闘した。昨年春の緊急事態宣言の解除後に、仕入れ抑制や在庫のコントロールを徹底した結果、上期で前年同期比4ポイント近く落ち込んだ粗利益率が下期には2ポイント強改善した。

 EC事業の売上高は同34.7%増の236億円だった。自社サイト「パルクローゼット」の売上高が同78.5%増の74億円となり、実店舗とほぼ同じオペレーションで展開していることが好業績につながった。EC化率は13.3ポイント増の31.4%になった。井上英隆会長は「この状態が続けば4割近くまでいくと思う」と予測する。

 セグメント別の売上高は、衣料事業は同22.2%減、雑貨事業は5.9%減。雑貨事業は下期には18%増と盛り返した。ブランド別では「スリーコインズ」のほか、アパレルでは「フーズフーギャラリー(WHO’S WHO GALLERY)」「チコ(WHO’S WHO CHICO)」「カスタネ(KASTANE)」「ミスティック(MYSTIC)」などカジュアル系が好調だった。「自宅で着るワンマイルウエアなどカジュアルなファッションと、生活雑貨がよく売れた。また、オンラインで購入する習慣が定着してきた」と井上会長は話す。

 22年2月期の連結業績は、売上高1340億円(前期比23.5%増)、営業利益74億円(同534.8%増)を見込む。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

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アダストリア次期社長に木村氏が昇格

 アダストリアは14日、福田三千男代表取締役会長兼社長(74)が5月27日付で会長職専任となり、新社長に木村治副社長(51)が就くと発表した。代表権は引き続き福田氏一人が持つ。また、同日付で財務や人事の責任者である金銅雅之取締役(53)、国内外の営業統括である北村嘉輝取締役(45)の2人が常務取締役に昇格する。

 木村新社長は1969年9月2日生まれ、茨城県出身。90年にアダストリアの前身である福田屋洋服店に入社し、販売員、店長、エリアマネジャー、本部バイヤーなどを経験した。2001年に退社して福岡市でワークデザインを設立。同社は07年にドロップ(後にポイント=アダストリアHDと統合するトリニティアーツの前身)と経営統合し、11年にトリニティアーツの社長に就任。13年にアダストリア取締役となり、16年の常務就任を経て18年から副社長を勤めていた。

 トリニティアーツで、「ニコアンド(NIKO AND…)」「ベイフロー(BAYFLOW)」などライフスタイル業態を打ち出し、市場を開拓してきた立役者。13年にアダストリアに参画して以降は、営業部門や新規事業開発を担当。EC専業ブランドを扱うBUZZWIT、飲食事業のADASTRIA eat Creationsなどの子会社を立ち上げてきた。

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「ロエベ」の“パウラズイビザ”第5弾発売 伊勢丹新宿本店など全国5カ所でポップアップも

 「ロエベ(LOEWE)」は、カプセルコレクション“パウラズイビザ(PAULA’S IBIZA)”の第5弾を4月15日に発売する。これに先駆け、伊勢丹新宿本店2階では、4月14日から5月5日までポップアップを開催。同店を皮切りに、横浜、福岡、名古屋、大阪の全国5カ所を巡回する。

 “パウラズイビザ”は、1970年代にカルト的人気を博したスペイン・イビサ島のブティック「パウラズ イビザ」が着想源。今回は“現実逃避”をコンセプトに、ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターのパーソナルな夏の思い出を込めながら、気ままなビーチの装いと都市部の夏のムードを融合させている。ビジュアルは、世界的写真家マリオ・ソレンティ(Mario Sorrenti)の娘、グレイ・ソレンティ(Gray Sorrenti)が撮り下ろした。

 今回は新たに程よくフォーマルなブレザーやドレス、スエットシャツ、トラウザーなど、抜けのあるウエアが登場。ほかにも、天然繊維を織って作った人気のバスケットバッグを中心に、ラフィア製のラッフルを採用したバルーンバッグやポシェット、キャンバス地のフィッシャーマンハットやサングラスなど、小物類も充実させている。イラカヤシ製のアナグラム バスケットは、女性職人の経済的自立を支援するNGO団体「Oficio y arte」の職人らがコロンビアで織ったもので、スペインの「ロエベ」のアトリエで細部を仕上げた。ポップアップ限定商品として、スクエア型のバスケットバッグ(税込8万1400円)も販売する。

 そのほか、伊勢丹新宿店ではストローアーティストのARKOと竹工芸家の松本破風の作品も展示・販売する。24、25日には、松本本人による作品紹介や、5月1日には華道家の渡井徹が生け花のデモンストレーションを行う。

■“パウラズイビザ”ポップアップストア
会期:4月14日〜5月5日
場所:伊勢丹新宿本店 本館2階 イセタン ザ・スペース
時間:10:00〜20:00
※竹工芸家・松本破風による作品紹介(4月24、25日12:00〜15:00, 16:00〜18:00)
※華道家・渡井徹による生花デモンストレーション(5月1日13:00〜13:30, 14:00〜14:30, 15:00〜15:30,16:00〜16:30)

会期:4月21日〜6月30日
場所:ニュウマン横浜 2階
時間:11:00〜20:00

場所:岩田屋本店 1階
会期:4月28日〜5月11日
時間:10:00〜20:00

会期:5月26日〜6月8日
場所:ジェイアール名古屋タカシマヤ 3階
時間:10:00〜20:00

会期:6月16日〜28日
場所:阪急うめだ本店 9階祝祭広場
時間:10:00〜20:00

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「ボッテガ・ヴェネタ」のベルリンでのショーがSNSで炎上 “特権階級主義”な行動に批判の声

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が4月9日にドイツ・ベルリンで行ったファッションショーが、物議を醸している。厳しいロックダウンの最中にあるベルリンで、関係者やゲストが規制を遵守していなかったという疑惑からSNSを中心に炎上。同ブランドは1月に公式インスタグラムアカウントなどを閉鎖してSNSと距離を置いているが、今回のイベントに対する反発とは無縁ではなく、参加者やそのスナップを掲載したメディアのアカウントに多くの批判的なコメントが書き込まれている。

 事の発端は、4月9日に有名ナイトクラブのベルクハイン(BERGHAIN)で開催された、2021-22年秋冬コレクションにあたる「サロン02(SALON 02)」のシークレットショーだ。「ボッテガ・ヴェネタ」は昨シーズンからコレクションの発表形式を刷新し、少数のみのゲストを招待したショーを撮影して、数カ月後にその映像を公開している。今回も現地の感染拡大防止ルールを守り、現地のゲストを呼んで撮影を行うだけなら問題はなかっただろう。しかし、そこにはヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)やスケプタ(Skepta)といった海外から渡航したセレブリティーも含まれ、会場周辺で撮られたスナップがインターネット上に出回ると、その写真を投稿した「ヴォーグ オム(VOGUE HOMMES)」などのインスタグラムアカウントにイベントに対する批判が上がり始めた。さらに、関係者やゲストが宿泊していたホテル「ソーホーハウス(SOHO HOUSE)」でアフターパーティーが行われたという情報や、マスクなしでソーシャル・ディスタンスも取らずに盛り上がる模様を収めたストーリーの動画が拡散され、火に油を注ぐことに。この問題を非難するインスタグムアカウント「ボッテガ ヴェネトノー(Bottega VenetNO)」まで登場し、12日にはファッション界のさまざまな不正を糾弾するアカウント「ダイエット プラダ(Diet Prada)」も投稿を行った。

 現在、ベルリンは新型コロナウイルスの第3波に見舞われ、感染者が急増。昨年11月から規制の内容が何度も変わりながら、終わりの見えないロックダウンが続いている状況だ。市民が厳しい接触制限や渡航制限を強いられる中で規制を軽視したブランドや参加者に対しては、「街全体への大きな侮辱」や「恥を知れ」「特権階級的」「ベルリンに住む人々は21時以降(自分の世帯以外の)誰とも会うことができないのに、こんなパーティーが許されるのは二重規範だ」「モラルに欠けた行動」などの辛辣なコメントが寄せられた。また、アメリカやイギリス、イタリア、フランスを含むリスク地域(独ロベルト・コッホ研究所が指定する感染リスクの高い地域)からベルリンへの渡航者には、原則として入国後最低5日間の隔離義務(入国後5日目以降のコロナ検査で陰性が確定した場合のみ。それ以外の場合は10〜14日間)が生じる。そのため、対象国から渡航した関係者やゲストがこの義務を遵守していないのではないかという疑問の声も上がっている。

 現地在住者の感覚で言うと、長引くロックダウンでベルリン市民は我慢することに疲れ切っているし、必ずしも皆が規制をきちんと守っているわけではない。そして、SNSのコメントの中には、“ベルクハインでパーティーが行われた”と事実を誤認しているものもある。しかし、影響力のあるビッグブランドやセレブリティーがこういうことを行ってしまうと、炎上するのは目に見えている。なお、「ボッテガ・ヴェネタ」は米「WWD」の取材に対し、コメントを拒否。13日時点では、公式のコメントも発表されていない。

JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員

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“ファッションは時代を映す鏡” 2021-22年秋冬コレクションから読み解く、少し先の明るい未来

 “ファッションは時代を映す鏡”と表現されますが、パリをはじめとする各都市からオンラインで発表された2021-22年秋冬コレクションではそれを強く実感しました。私自身、パンデミックという初めての経験で抱いた感情や思想を、どう処理すべきか分からない生活が続いていました。モヤモヤを抱えていたのはブランドも同じで、衣服を通して私たちの心の声を代弁してくれたように思います。コレクションを見ていると、「今こんな気分じゃない?私もだよ」とか「今不安だけど、こんな楽しい時間が少し先の未来で待っているからね」と対話しているような感覚になりました。世相の影響を受けるファッションが、どのように現代を映しているのか、今季の象徴的なルックとともに紹介します。

1960年代スタイルが豊作
ミニスカートが意味する新しい時代の幕開け

 今季は60年代をほうふつとさせるスタイルが多く見られました。その代表格であるミニスカートを「シャネル(CHANEL)」「ディオール(DIOR)」「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」「バルマン(BALMAIN)」が打ち出しています。ミニスカートは60年代に「マリークヮント(MARY QUANT)」と「クレージュ(COURREGES)」が火付け役となりました。イギリスでは「マリークヮント」がストリートの若い女性たちが履いていた短いスカートに目をつけて提案。その後フランス版「エル(ELLE)」やアメリカ版「セブンティーン(SEVENTEEN)」などの若い読者をターゲットにした小規模な婦人服の製造者たちも、ミニスカートを販売し広めたとされています。パリで「クレージュ」が初めてミニスカートを発表すると、大人の女性を顧客とするオートクチュール界では非難されるも、若年層を対象としたプレタポルテでは受け入れられ、多くのデザイナーが続々と取り入れていきました。当初、世間では脚を露出することは“ミニスカートは女性のエレガントな美しさを損ねるもの”と諭されても、若者がリードする時代に逆らえず、最終的には受け入れられたのです。ミニスカートの流行は服飾史において、従来の女性の服装についての既成概念を打ち破るものであり、上流階級から大衆へ、大人から若者へ、消費者大きくが移行したことを鮮明に示す出来事の一つでした。

 ミニスカートが60年代と現代とで異なるのは、ストリートファッションとしてではなく、性の価値観が大きく変化している側面を表している部分にあると感じます。性に対する女性の考え方もここ数年で変化が見られ、今季はほとんどのブランドがプレスリリースで“フェミニズム”という単語を出していませんでした。現在は、女性は女性であることをより楽しみ、世の中と力を合わせて社会で地位を確立していくという空気感があります。「エルメス」はギリシャ神話に登場する女性だけの騎士アマゾン族になぞらえ、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」ではショー映像のフィナーレにモデルが勝利の女神の彫刻「サモトラケのニケ」を見上げ、「ミュウミュウ(MIU MIU)」はランジェリーとダウンジャケットを着たルックが雪山を勇敢に進んでいく映像で“集合的な力”というメッセージを盛り込みました。新しい時代に向けて、女性が女性であることの意義を説いているように感じました。

構築的なシルエットと直線的な模様の
デジタル映えと快適性

 また今季は構築的なシルエットや、直線的な幾何学模様も多く登場しました。「ニナ リッチ(NINA RICCI)」はシャープなシルエット、「ロエベ(LOEWE)」は丸みのある立体的な袖とギザギザの裾、グラフィックは直線と曲線を合わせて抽象的に表現。「バルマン」はボーダー、「エルメス(HERMES)」「ディオール」「シャネル」も直線的な模様が印象的でした。

 構築的なシルエットと幾何学模様という2つの要素は、デジタルで映えるという特徴があります。二次元のスクリーン上で見た時にアウトラインや柄の線がハッキリとしていた服の方が目立ちやすいためです。これはパンデミックの影響により、多くの人がデジタルの世界に時間を費やしていたことが影響しているのかもしれません。消費者はリアルだけでなくデジタルでの見栄えの良し悪しも重要になり、ECサイトのスクリーン上で映える服といった点を、ブランドはマーケティングの観点から考慮すべきなのでしょう。「ヴァレンティノ(VALENTINO)」と、新ディレクターのデビューショーを披露した「クレージュ」は今季、無地の背景にすることで、服の輪郭と線の柄をしっかりと強調した演出になっていました。

 建築的なシルエットは西洋の服飾史では古くから存在しますが、これもまた「クレージュ」が60年代に新しい解釈で独自性を出しました。造形を優先してウエストを細くしたシルエットに、切替えやパネル、配色などのテクニックで快適性をもたらしたのです。65年に「イヴ サン ローラン(YVES SAINT LAURENT)」が打ち出した“モンドリアン”ルックは、直線と三原色を全面に配置し、芸術品の構図を取り入れながら、建築のようなAラインのシルエットを合わせた、新しい概念を生み出したミニドレスです。そして今季、多くのブランドが取り上げたキーワードは“コンフォート”であり、「クレージュ」のAラインドレスはストレッチジャージー素材が用いられ、「ニナ リッチ」はウエットスーツのようなネオプレン素材を採用するなど、機能的な素材と構築的なシルエットを合わせて、快適性を現代的に表現しています。

70年代の事象から解く
ファッションが示す明るい未来

 他にも「シャネル」が62年に創業したプライベートクラブのカステル(Castel)で撮影を行ったり、「クロエ(CHLOE)」が60年代に創業者のギャビー・アギョン(Gaby Aghion)がコレクション発表時にゲストを招いた老舗ブラッセリーのリップ(Lipp)をロケ地にしたりと、60年代のキーワードを発見しました。ただレトロ回帰やノスタルジーといった過去への感傷的な切望ではありません。ファッションはパンデミックの終息を予期して明るい未来に焦点を合わせ、その参照として、60年代からヒントを得たのでしょう。歴史は繰り返すと言いますが、もし60年代と現在の状況が似ているとしたら、私たちにどんな未来が待っているのでしょうか?

70年代はファッションが一気に多様化した時代です。高田賢三や三宅一生がパリコレに進出して成功を収め、ニューヨークも既製服産業が成長したことでパリに迫る勢いをつけました。イタリアではジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)やジャンニ・ヴェルサーチ(Giovanni Maria Versace)らが名を馳せたことで、ミラノにも世界中から人が集まるようになったのです。70年代の2度のオイルショックの影響で、経済成長率は緩やかに低下しますが、服飾を含む製造業は急速に発展。欧米ではそれ以前から活発であった女性解放運動が最盛期を迎え、離婚法と中絶法の改正、国連が国際女性デーを正式に制定するなど女性の社会的地位向上が進みました。60〜70年代の歴史を振り返って現代と重ねたら、いまは従来の価値観を揺るがす困難な状況ではあるけれど、私たちは確かに前進していると感じます。

 私が暮らすフランスは2020年3月中旬に最初のロックダウンが始まり、規制の緩和と強化を繰り返して現在(21年3月末時点)は3回目のロックダウン下にあります。私は今自分が置かれている状況や時代の輪郭をはっきりと捉えられていませんが、時間の経過によって、少し明瞭になっていくのだと思います。過去は現在に痕跡を残しますが、それは見方によって幾様にも姿を変え、今と未来を切り開くカギになることがあります。今はただ時流に身を委ね、ファッションが示す明るい未来に期待しましょう。今季のコレクションが店頭に並ぶ頃には、今が過去となり、各々の中でこの困難な経験に対する何かしらの答えや新たな側面が見え、私たちは前進しているはずです。

ELIE INOUE:パリ在住ジャーナリスト。大学卒業後、ニューヨークに渡りファッションジャーナリスト、コーディネーターとして経験を積む。2016年からパリに拠点を移し、各都市のコレクション取材やデザイナーのインタビュー、ファッションやライフスタイルの取材、執筆を手掛ける

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人気美容師が“21年春夏ヘアカラートレンド”を語る 肌がきれいに見える“春映えピンク”が今の気分

 プロフェッショナルヘアメーカーで、トップクラスのヘアカラーシェアを誇るナプラと、「WWDJAPAN」Digitalがコラボレートし、“2021年春夏ヘアカラートレンド”をテーマにトークセッションを実施した。参加したのは、ヘアカラーで高い支持を得ている人気美容師、「シキ(siki)」の伊藤竜代表、「ベル ギンザ(Belle Ginza)」の加藤千明店長、「アピッシュ オモテサンドウ(apish omotesando)」のmayuトップデザイナーの3人。村上要「WWDJAPAN」編集長がMCを務め、サロンワークで提案しているヘアカラーや顧客のニーズ、カラーリングのポイントなどについてトークした。

 3人ともトレンドセッターサロンで働いているが、それぞれ顧客の傾向は異なる。伊藤代表の顧客は20代の女性が大半で、この時期は高校を卒業し、大学に入るまでの期間にブリーチをしたいというお客がかなり多い。2~3回ブリーチするくらいの明るさが求められているという。加藤店長は銀座店勤務ということもあり、30~40代が客層のボリュームゾーン。比較的落ち着いたカラーのオーダーが多いが、その中でも「おしゃれを楽しみたい」「人と違った個性を出したい」と考える人が多いという。mayuトップデザイナーは看護師やCAの顧客が目立つ一方で、SNSで韓国の俳優が好むようなヘアカラーを提案しているので、それに刺激されて来店する人も少なくないという。

 トークの中で語られる客層によるヘアカラーニーズの違いや、客層に関係なく共通する全体的なトレンド傾向は要注目だ。

3人の人気美容師が語った
“2021年春夏
ヘアカラートレンド”とは?

“肌映え”“くすまない”といえば
「ナシードカラー」の春の新3色

 “2021年春夏ヘアカラートレンド”をテーマにしたトークの中で、3人の美容師が共通してトレンドとして挙げたのが、“くすまずに肌がきれいに見えるカラー”だ。ナプラのヘアカラー剤「ナシード(NASEED)」が今年1月に発売した春の新3色は、そのトレンドを体現したカラーになっている。黄みを抑えて透け感とシルバー感を表現できる“モノグレージュ”、他のピンクと比べて彩度が高く、中・低明度でもきれいに発色する“オリエンタルピンク”、にごりにくく透明感が出せる“スカイブルー”の3色だ。

 今回のトークの中で伊藤代表は、「僕は“モノグレージュ”がすごく好きで愛用している。グレー過ぎずベージュ過ぎず、日本人の髪に合っていて、透明感やクリア感を演出できる。発色や肌なじみもいいので、これ1本あればいいという印象」と話す。加藤店長も「艶が出て肌の色がきれいに見える“オリエンタルピンク”は多用している。発色がいい一方で、透明感のある“ほんのりピンク”にも調整できるので、ピンク初挑戦の人でも楽しめる」とコメント。mayuトップデザイナーは“スカイブルー”推しだ。「“スカイブルー”1本でオレンジみを消せるのでよく使っている。色の抜け方もきれいなので、お客さまからもすごく好評。“スカイブルー”と“モノグレージュ”を使った仕上がりを“アイスグレージュ”というネーミングでインスタグラムに投稿していたら、最近では『アイスグレージュで』とオーダーしてもらえるようになった」。

ファッションカラー全107色の
豊富なラインアップを誇る
「ナシードカラー」

 「ナシード」は、2種類の植物種子オイル(マカダミアナッツオイル、グレープシードオイル)に加え、6種類のオーガニックハーブエキスなどの保湿成分を配合したヘアカラー。艶やかで滑らかな仕上がり、ファッションカラー全107色の豊富なラインアップが特徴だ。

 春の新3色“モノグレージュ”“スカイブルー”“オリエンタルピンク”は、それぞれ6、8、10、12Lvをそろえる(“オリエンタルピンク”のみ6、8、10Lv)。

“2021年春夏
ヘアカラートレンド”に関する
トークセッションの様子を公開


PHOTOS:YOHEI KICHIRAKU

問い合わせ先
ナプラ
0120-189-720

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三陽商会5期連続の最終赤字 21年2月期で損失49億円

 三陽商会の2021年2月期連結業績は売上高が379億円(20年2月期は688億円)、営業損益が89億円の赤字(同28億円の赤字)、純損益が49億円の赤字(同26億円の赤字)だった。20年2月期は決算期変更により14カ月決算のため、カッコ内は参考値。16年の“バーバリー・ショック”から5期連続の最終赤字となった。

 新型コロナウイルスの影響による主力の百貨店ブランドの不振が響いた。特に緊急事態宣言が発出され、店舗休業に追い込まれた上期(3〜8月)は売上高が激減。余波の影響を受けた下期(9〜2月)も、在庫消化を目的としたセールの長期化が、利益率を悪化させた。固定資産売却益などによる特別利益84億円を得たものの、休業による損失、店舗撤退などの構造改革費用、加えて希望退職者募集に伴う特別退職金の支給もあり、特別損失49億円を計上。20年10月に発表した通期予想(純損失35億円)よりも、最終赤字は大きくなった。

 22年2月期連結業績は、売上高が前期比15.9%増の440億円、営業利益1億円、純損益トントンを予想する。

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「ケイト・スペード」がギフトキャンペーン 佐田真由美や近藤千尋とジャングルポケット太田博久夫婦らが出演

 「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」は4月14日、ギフトキャンペーン“i picked this for you”をローンチした。“perfectly imperfect life (完璧ではないけれども特別なライフスタイル)”を送る女性の日常を彩りながら喜びをもたらすギフトを提案するもので、動画3本を公開する。

 動画は女性に贈るギフトにまつわる3つのストーリーを描く。現役大学生のせたこが演じるのは、新生活のスタートを切った自分自身へギフトを贈る女性。母の日に、夫と子どもから日ごろの感謝の気持ちを込めたサプライズギフトを贈られる女性のストーリーには近藤千尋とジャングルポケット太田博久夫婦が出演する。さらにしばらく会えていない母の日常に寄り添い、母の幸せな毎日を願うギフトを贈る女性は佐田真由美と実母が演じる。

 またキャンペーンバッグもラインアップする。1993年の創業時にブランド初のハンドバッグとしてデビューした “サム”がサステナブルな素材で登場し、約40%のリサイクルナイロン、約50%のリサイクルポリエステルのいずれかを表地に、裏地には 70%のリサイクル糸を使用。春夏のデザインはストライプやドット、デイジーがらなどブランドを代表するプレイフルな柄だ。また、カジュアルトラディッショナルなシルエットながらカジュアル使いに適した“ノット”バッグや、オンオフ問わず片手にさっと持って外出でき、日常使いに最適な“エブリディサッチェル”も複数のデザインやサイズで登場する。

 キャンペーンに合わせ、4月28日〜5月9日は、全国の「ケイト・スペード」ストアでフラワーイベントを開催する。建築家兼アーティストの三谷基が考案した「折花」に、ブランドアイコンのスペードフラワーを落とし込んで特別にデザインしたペーパーフラワーをプレゼントする。

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ハッピー、カラフルを封印した「パーリーゲイツ」 ベージュににじむ未来への覚悟

 ある時は常夏のジャングルを表現したかと思えば、スカイクレイパーに圧倒されるNYの街 —— 。ポップでエネルギッシュに、日本のゴルフシーンをけん引してきたのが「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」だ。そんな世界観がゴルフ愛好家たちに唯一無二の高揚感を与えてきた。
 
 ところが2021年春に打ち出したのは、ベージュを基調としたコレクションである“エッセンシャル(ESSENTIAL)”。必要不可欠をメインテーマとし、大きなロゴや大胆な柄もないシンプル&ベーシックで、これまでのイメージとかけ離れている。加えて、今回は2分半の短編動画も制作・公開した。ところが、ここにはゴルフのシーンもなければ、商品も紹介しない。「これから」と題した動画は、世代や職種の異なる5人が出演し、その生きざまに迫るものだ。
 
 これまでの「パーリーゲイツ」とは全く違う、マジメで“らしくなさ”全開のコレクションとショートムービー。これらを通じてある「想い」を発信したのは、これまで通り、酒井昭征「パーリーゲイツ」ディレクター兼チーフデザイナーだ。普遍的なコレクションと動画に込めたものとは?「WWDJAPAN」編集長の村上要が聞いた。

一歩前へと踏み出す糧へ
短編動画ににじませた意思

「パーリーゲイツ」が2021年春夏に制作した短編ムービー「これから」

酒井昭征「パーリーゲイツ/ピージージー」ディレクター兼チーフデザイナー(以下、酒井):ショートムービーをご覧になって、どう思われましたか?率直な感想が気になります。
 
村上要「WWDJAPAN」編集長(以下、村上):いやー、エライです(爆笑)!言葉を選ばず言えば、“たかが”一つのゴルフブランドが、こんな手の込んだ、社会的なメッセージを詰め込んだ動画を作るなんて、本当に「エライ」と感じました。商品がほとんど出てこないんですもん(笑)。
 
酒井:作っている時はただただ必死だったんですが、見返してみると、「これって『パーリーゲイツ』なのかな?」って自分でも思うほどです(笑)。花火が上がってたり、古典芸能の横笛演奏など、ゴルフブランドの動画には見えませんよね。
 
村上:ですね(笑)。そもそも、なぜこの動画を作ったんでしょう?
 
酒井:最初の緊急事態宣言(2020年4〜5月)のころ、周りが心配するくらい気分が沈んでしまったんです。同時に、「このコロナ禍にブランドとして存在している以上、今までと同じようにしていてはいけない」「この時代に自分が一つのブランドに関わっている中で、この社会に何か出来ることは無いのか?」と悩み、その答えとしてこの「想い」を映像で表現しようと。展示会費を削り、動画の制作費に充てました。
  
村上:「パーリーゲイツ」なりの「想い」とはなんでしょう?
  
酒井:強制的に大きく変化した世の中になった今、その最中で感じたつらい気持ちを今記憶して、前に進む糧となるものを発信することです。それを見た人が、少しでもこのメッセージを発信しているブランドに興味を持ってもらえたらと。「パーリーゲイツ」も単に個性的なゴルフの服のデザインだけではなく、そういうブランドの“懐”みたいな部分を、映像を通じて感じて、知ってほしかった。これからの時代、この世の中に必要な存在でいられないとブランドは生き残れないと思うんです。

「今の時代に必要なものを」
行き着いたベージュという選択

村上:でも「パーリーゲイツ」にはすでに、「『パーリーゲイツ』らしいものが好き」というコアなファンが多いイメージです。
  
酒井:シーズンカタログはめちゃくちゃ凝って作っているし、コレクション自体も春夏、秋冬だけでなく月ごとにテーマを設けているんです。本当に大変なんですが、顧客さまもそれを知っていて、新作を求めて毎月のように来店してくださいます。「このスタッフから買いたい!」「次の(ゴルフの)ラウンドでは絶対これが着たい!」と人や商品をめがけて買いに来てくださる方も多い。ブランド主催のコンペなどでお客さま同士のコミュニティーもどんどん広がっていて、いつの間にか独自の強い世界ができていましたね。
 
村上:これからは、不特定多数のお客さんにそれなりに好かれるより、特定のファンに激しく愛してもらえるかが大事な時代がやってくる。“愛される”ことはますます重要になりますね。ただ21年春夏のベージュ基調のコレクション“エッセンシャル”には、ファンも驚いたのでは?

パーリーゲイツ」の2021年春
“エッセンシャル”

酒井:自然の中でプレイするゴルフは、ビビッドなカラーや原色のウエアの方が映えます。アースカラーは周りの自然に馴染みすぎてしまうから、セオリーではありません。でも、今の時代は「溶け込む」ことも選択肢の一つにしてもいいのかもしれない。それに、このコロナ禍においてゴルフのためだけに服を買うのはただの贅沢なのかも知れないと感じ、日常でも着られるようにお客さまが自由に選択して自由に着こなしが出来るような、汎用性が高いデザインにしました。そして、柄物のイメージが強いパーリーゲイツが無地のベージュを打ち出すこと自体がインパクトを与えるのかなと。最初は社内でも「大丈夫?」なんて言われましたが、説得を続けると納得してくれるようになりました。結果、大きな反響をいただき、店頭への入荷までに完売する商品も数多くありました。今の時代に、今を考えながらブランドビジネスをやることこそが、本来のあるべき姿なのだと考えさせられました。

パワフルなデザインに
“思い”が重なる服へ

村上:“エッセンシャル”は「パーリーゲイツ」が変わるきっかけになったんでしょうか?
 
酒井:今後も代名詞であるハッピーでカラフルで機能的な「パーリーゲイツ」を提案し続けていきます。しかし、仕事への向き合い方、特にデザインへの考え方は確実に変わりました。シーズン毎に展開する柄や色の背景をこれまで以上により考えるようになりましたね。「こういう柄の服を、なぜ今この時代に出すのか」という意味を、パーリーゲイツに関わるスタッフへもしっかりと伝えていく。その想いは、お客さまにもきっと伝わります。ブランドのキャッチーな部分だけでなく、“想い”を知った上で服を見てもらえるようになったら、もっともっと素晴らしいブランドになっていけると思うんです。
 
村上:なるほど。嫌う人もいるかもしれないけれど、臆せず、想いを伝えることは、これからのブランドビジネスで欠かせない覚悟だと思います。一番恐れるべきは、無関心・無反応。
「嫌い」はそれよりずっとマシです(笑)。
 
酒井:「パーリーゲイツ」は(年間売上高が)100億円以上あるブランドです。本当に多くの方々に「好き」と思ってもらえないと、この規模は保てません。定番と言われる商品にもしっかりとデザインに力を入れ、ベーシックな中にちょっとした新鮮味を与える要素を入れてみながら、前後のシーズンと被らないように細かく調整をし、半歩先のデザインをしています。定番商品と、シーズンテーマを明確に打ち出す強いデザインの商品とのバランスの取り方が本当に難しいと感じます。何よりその時・その時代にお客さまがどう思っているのか、自分自身がどんな気持ちになっているのかをしっかりと表現できるのか。さらに他業種とのコラボレーションや共同制作、SDGsへの考え方やブランドとしての取り組み方など……。毎日毎日やってくるたくさんの出来事に悩み、考え続けているので、つぶれてしまいそうになる時もあります。それでも、パーリーゲイツは32年の歴史がありながら常に驚きと楽しさを発する、本当に素晴らしいブランド。これからも、そうあり続けたいと考えています。
 
村上:カッコつけず、迷いながら試行錯誤している様子さえ、消費者に伝えていいと思うんです。そういうブランドにこそ共感が生まれ、支持される時代がやってくると思います。

問い合わせ先
パーリーゲイツ
03-6748-0392

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「クレパス柄カラーワックス」から“ももいろ”が登場 手軽に1日派手髪をかなえる

 コスメの製造・販売などを手掛けるエマジニーは、「クレパス柄カラーワックス」の新色として、春に映える“NO.20 ももいろ(桃)”(36g、税込3025円)を発売した。

 普通のヘアワックスのように使って整髪するだけで、髪に鮮やかな色をつけられるカラーワックス。まるで「クレパス」のような発色のよさが特徴で、ひと塗りで鮮やかに彩ることができる。

 日本製で無香料なので安心して使うことができ、お湯で簡単に洗い流せるため、翌日の学校や仕事を気にせずに今日1日をめいっぱい楽しむことができる。

 「クレパス」とは、1921年に創業した老舗画材メーカー、サクラクレパスの商標。大正時代から、幼い子どもの図画工作の描画アイテムとして多くの人に親しまれてきた。黄色いパッケージを見て、幼稚園や小学校のころの記憶が蘇る人も多いはずで、自由に色を選ぶ楽しみを思い出させてくれる、大人女子のためのカラーワックスシリーズになっている。

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吉野家HD、役員報酬3ヶ月減額。赤字75億円。

株式会社吉野家ホールディングス(本社:東京都中央区、代表取締役社長:河村 泰貴) が、新型コロナウイルス感染症拡大の影響による厳しい経営環境と業績を踏まえ、代表取締役と常勤取締役の役員報酬を減額する。
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「レイバン」と木村拓哉の憧れのコラボが実現 「思い入れのあるアビエーター」を限定販売

 眼鏡ブランド「レイバン(RAY-BAN)」は、歌手で俳優の木村拓哉とのコラボレーションによるサングラス「レイバン×タクヤ キムラ(RAY-BAN X TAKUYA KIMURA)」をレイバンストア渋谷と「レイバン」公式オンラインストアのみで、4月24日に限定200個を発売する。「レイバン」と日本人アーティストとのコラボレーションは初めて。

 デザインは、以前から木村が愛用しているという「レイバン」のアイコニックなモデル“アビエーター”。木村は、「僕にとって『レイバン』との出会いは、10代の頃に見た映画『トップガン』のトム・クルーズ(Tom Cruise)が掛けていたティアドロップ型のアビエーターで、その姿に憧れて以来ずっと愛用しています。初のコラボレーションには思い入れのあるアビエーターを指名して、日本製のチタンフレームとレンズのカラーを選びました。紫外線に反応するライトカラーの調光レンズなので室内でも屋外でもいろんな場面で、スタイルを表現するファッションアイテムとして使ってもらいたいです」とコメントした。

 商品は日本の職人が手掛ける日本限定モデルで、フレームにはシリアルナンバーが入り、木村の手書きイニシャルがテンプルエンドに刻印されている。「RAY-BAN X TAKUYA KIMURA」のロゴが入ったスペシャルボックスに、オリジナルケース、クリーニングキット、シリアルナンバー入り限定証明カードがセットになった特別仕様だ。価格は7万1500円。

 木村の長年の友人でもあるというフォトグラファーの操上和美が担当したキャンペーン動画が、「レイバン」の公式ユーチューブチャンネルで公開される。

 「レイバン」は、世界最大の眼鏡企業であるイタリアのルックスオティカグループが手掛けている。

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「まん防」下の大阪、目立つ「20時以降営業」。緊急事態宣言時より多い印象

 東京などに先んじて、4月5日からまん延防止等重点措置(以下、まん防)が適用された大阪。大阪府の新規感染者は13日に過去最多の1099人。吉村洋文知事は不要不急の外出自粛への協力を求めているが、飲食店への時短営業を強いるだけで効果はあるのだろうか。梅田と天満の飲食店街の様子と、飲食店オーナーの本音をお届けしたい。
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