なんてドリーミー!「トモ コイズミ」のショーに 森星、小嶋陽菜、安達祐実らがドレス姿で来場

 「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」は7月13日、京都・二条城で2022年コレクションを発表した。庭園内にしつらえたショー会場には、コレクションをサポートした京都の伝統産業の関係者が着物姿で数多く来場し荘厳な雰囲気に。一方で著名人の多くは、「トモ コイズミ」のカラフルなラッフルドレスを思い思いに着こなして登場。同ブランドのドレスは一点物が多くそれぞれが個性的。それをリアルに着こなすタレントやモデルが集まる光景は圧巻だった。

 森星、小嶋陽菜、安達祐実、MEGUMI、松田ゆう姫、モーガン茉愛羅、岩崎拓馬、谷まりあ、福士リナ、長谷川ミラらが来場した。

The post なんてドリーミー!「トモ コイズミ」のショーに 森星、小嶋陽菜、安達祐実らがドレス姿で来場 appeared first on WWDJAPAN.

「アッシュ」吉原会長がコロナ禍の美容室業界を総括 “アフターコロナ”で最も大切なこととは

 東京では4度目の緊急事態宣言が発令され、“ウィズコロナ”の生活がまだまだ続くことが示された。しかし、新型コロナウイルスワクチンの接種が進むなど、新たな局面を迎えていることも確かで、そろそろアフターコロナの生活の輪郭も描かなければいけない。緊急事態宣言により振り回された業種の1つ、美容室も予約制限などのオペレーションを確立させ、ニューノーマル時代のあるべき姿を模索し始めた。そこで、「アッシュ(ASH)」など300店舗超の多様な美容サロンを国内外に展開するアルテ サロン ホールディングスの創業会長で、“業界のご意見番”こと吉原直樹氏に話を聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):同じコロナ禍でも、昨年と今年で違うところは?

吉原直樹会長(以下、吉原):昨年の“コロナ初期”は未知のものに対する防御本能が働き、手術室でオペをするような格好で施術をするヘアサロンも現れるなど、今思えば過剰な取り組みも行われました。しかし実態が分かってからは、闇雲に恐れるのではなく、押さえるべきポイントが分かってきましたね。

WWD:そのポイントとは?

吉原:国立感染症研究所による濃厚接触者認定の定義です。明確な基準ができて、われわれは助かりました。スタッフから感染者が出たとき、濃厚接触者がいるかどうかが重要で、われわれは濃厚接触者を出さないことを第一に考えるべきなんです。

WWD:感染者を出さないことと同様に、濃厚接触者を出さないことも大事ということ?

吉原:そうです。というのも、当グループのように社員が約3000人いるような企業では、感染者が出ない方がおかしい。今のところ日本の総人口に占める感染者数の割合は0.5~1%くらいで、人口密集地なら1%を超えているでしょう。当社のように20代の社員が過半数を占めるような会社は、なおさらリスクが大きいので、30人が感染してもおかしくない状況にあるんです。

WWD:確かに、どんなに対策を徹底しても感染者は出てしまう。

吉原:当社でも昨年、感染者を出してしまいました。感染経路を追及すると、休日の活動の際に感染したことが分かりました。そこまで完全に防ぐことは、非常に難しいですね。でも濃厚接触者を出して1週間くらい閉めなければいけなくなったのは、「アッシュ」約128店舗の中で1店舗だけ。プライベートの管理には限界がありますが、店舗で濃厚接触者を出さない対策を徹底していたことで、最小限の影響に留めることができました。ちなみに、40代後半から50代の顧客が多い「チョキペタ」は、400人ほどの従業員がいて去年1年間で1人も感染者を出していません。プライベートでも会社の方針を守ってくれれば、感染者を出さない体制はできあがっていると思います。

有効な戦略を打てる店長の存在が明暗を分けたポイント

WWD:ヘアサロン業界の昨年の業績は?

吉原:緊急事態宣言が出た昨年の4~5月に休業したサロンは、年間の来店客数が10~15%減っています。例えばコロナ前に年間1万2000人の来店があった店舗だと、1000人減った計算になります。ほかの11カ月が毎月10%減くらいだったので、年間の客数が9900人ということになります。もちろん、店舗が首都圏にあるか郊外にあるかなど、諸条件によって異なりますが、おしなべるとこれが数字的な事実でしょう。

WWD:立地条件以外に、サロンの明暗を分けた要因は?

吉原:危機を乗り切れたサロンは、客単価が10%くらいアップしています。例えば、年間10回来店していたお客さまが、9回に減ってしまったけれど、1回の客単価が10%アップしたイメージです。以前の普段の施術に、トリートメントが加わった感じでしょうか。これは、顧客側に余裕のあるサロンで可能なことで、低価格を売りにしたお店では難しかったと思います。あと、そうした戦略を打てる店長やオーナーがいたかどうかも、明暗を分けたポイントだと思います。

WWD:乗り越えようという意志と発想が大事。

吉原:そうですね。あと小池百合子都知事の発言1つで大きく変わりました。マイナスの発言の後は顕著に売り上げが落ち、プラスの発言の後は上がりました。「行政の発言の影響力は大きい」と改めて感じました。

WWD:そのほかの要因は

吉原:ステイホームを強く意識しない、若年層の顧客が多い店舗の売り上げはあまり落ちていない傾向があります。イメージでいうと、ベテランスタッフの顧客が50人減った一方で、若手スタッフのお客さまが100人増え、客単価は低くなったものの、客数で補填できた感じです。当グループでも、ベテランが売り上げを落とした反面、主にインスタグラムで集客している若手スタッフは売り上げを落とさず、むしろ「セット面が空いたのでチャンス!」とばかりに頑張って、指名売り上げを伸ばしたスタッフもいました。

WWD:SNSで集客しているスタッフは多い?

吉原:コロナ禍で会社としてSNSを強化したこともあり、増えましたね。ただプラスの側面だけでなく、SNSで集客できるようになったスタッフがサロンを辞め、業務委託サロンに行ってしまう、という問題が業界で起きています。そうした働き方を否定する気はありませんが、彼らに一言アドバイスしておきたいのは、「瞬間的な集客力に頼ってはいけない」ということです。SNS集客のスターは次から次へと現れるので、今の状態がずっと続くとは限りません。“フォロワー=顧客”ではないことを理解しておく必要があると思います。

美容学校の勢力図にも変化

WWD:アフターコロナの美容師の働き方・美容業界はどうなるのか。

吉原:まず、マスクはしばらく外せないと思います。マスク生活が始まったことで、インフルエンザの感染率が顕著に下がったニュースが広まったことで、コロナ関係なしにマスクの必要性が明らかになりました。美容室はこの1年、改めて“衛生産業”としての側面を強調して運営してきたので、コロナ禍で生まれたマスクや消毒などの衛生基準はサロンの中で残ると思います。当グループでは、エントランスで顔認証と体温計測が同時にでき、それだけで受付けが済んでしまう機器の導入をテスト的に進めているのですが、そうした設備投資も重要ですね。

WWD:美容業界に関しては?

吉原;コロナ禍で美容学生の内定取り消しを行ったサロンもありましたが、そうしたサロンは企業としての姿勢が問われてきています。昨年4月に採用したのに、4~5月は給料を払わずに、「6月から来て」などとしたサロンも同様ですね。あと、美容学校の勢力図も変わっていくと思います。断捨離ができない老舗の美容学校は、生徒集めに苦労するようになっています。逆に“SNSフォロワー数の増やし方”など、時流に合った授業を柔軟に取り入れている新興の美容学校は人気が高まっています。

WWD:教育に関しては?

吉原:当グループでは、動画で予習と復習をし、リアルで技術チェックをするという“サンドイッチ方式”を取り入れています。どのサロンも、オンラインとオフラインの“いいとこ取り”を追求していくと思います。あとチェーンサロンは特に、幹部にデジタル専門職をおくことが重要になってきます。以前は“技術に長けたトップ”をおくことが重要だったのですが、今は違いますね。当社では役員にCMO(チーフマーケティングオフィサー)をおいているのですが、CMOの存在の有無で会社の格が変わってくると思います。

The post 「アッシュ」吉原会長がコロナ禍の美容室業界を総括 “アフターコロナ”で最も大切なこととは appeared first on WWDJAPAN.

廃棄イチゴで染めた織物 兵庫県・播州産地のサステナブルな取り組み

 織物の産地として知られる播州(兵庫県西脇市を中心とした地域)で、廃棄イチゴなどを活用したモノ作りプロジェクトが進んでいる。仕掛けるのは桑村繊維(兵庫県多可郡多可町、桑村達郎社長)で先染織物のコーディネーターを務める松原俊介氏だ。地元のイチゴ農家と協業し、廃棄イチゴで染めた生地を開発。7月1日からクラウドファンディングサイト「キャプファイヤー」で開発資金の調達とファン作りに挑戦している。

 播州は先染めの綿織物を得意とし、国産織物における国内シェアはおよそ58%(2018年度)。シャツやブラウスなどに用いられ、海外のハイブランドからの評価も高い。ただ、ピーク時の1987年に比べ、近年の生産量は10分の1にまで落ち込む。安価な海外製に押され、後継者不足やアパレル不振などもあいまって衰退の危機に直面する。

 「産地では分業制でモノ作りをしているため、一つのパートが廃業すれば、全体に影響が出る。時代が激変する今、先行きが見えないのが現状」と松原氏は話す。播州で生まれ育った松原氏にとって、歴史のある播州織を守り、後世に残していきたいという思いは強い。

 そこで2020年5月に立ち上げたのが「PLOW COLORSプロジェクト」である。野菜や果物などの染料で天然繊維を染めて製品化し、オリジナル商品として展開する。第1弾が地元の篠田いちご園から無償提供された廃棄イチゴの活用だった。

「キズがあり、流通ルートには乗らないイチゴが毎年500kg以上ある。コロナ禍でイチゴ狩りができなくなり、例年よりその量が増えているが、廃棄コストがかかり、農家の負担になっていた」(松原氏)

 植物の染料で染める場合、色の濃度の調整が難しい。イチゴも従来のやり方ではうまく染まらなかった。染料の作り方を変えながら何度もやり直した。独自の染色方法にたどり着くまで約半年。既存の染工場で安定的に生産でき、色むらも少なく、安全な堅牢度を保てるノウハウを生み出した。

糸を染色した後は、最少限の水で洗い加工を行い、天日干しする。整経工程で糊を使わないことで糊抜き剤が不要になり、糸のしなやかさを残すことができた。糸はGOT認証(オーガニックテキスタイルの世界認証)付きのインド産オーガニックコットンを使用した。すでにイチゴと相性のいいシルク地でも実証済みだ。

 現在、目標金額100万円の達成をめざし、クラウドファンディングに挑戦中。「同じ危機感を抱いているモノ作りの人たちと、音声SNSのクラブハウスで出会い、感化されたのがクラファンにチャレンジするきっかけになった」と松原氏。目標達成できなければ、プロジェクトは成立しないため、未経験の広報活動にも奔走中だ。

 リターン品としては、ドット柄や迷彩柄、ペイズリー柄のイチゴ染めジャカード生地とデニム生地を50センチ1100円から提供するほか、オリジナルデザインのシャツや帽子、オールインワンも用意。20万円以上の支援で、オリジナル柄のジャカード生地製作にも対応する。

 廃棄イチゴに続く取り組みとして、兵庫県産の山田錦(酒米で知られるコメ)のもみ殻とぶどうの染料づくりにも成功している。耕作休耕地を活用した綿花栽培も今後も計画している。「第2、第3弾につなげるために、クラファンでの消費者の声をモノ作りに生かしていきたい。ゆくゆくは先染ならではのチェック柄やストライプ柄も作る予定」と、松原氏は意欲を燃やす。

 コロナ禍で大打撃を受けたファッション業界は、モノ作りの考え方から仕組みまで根本的に変えざるをえない大転換期にある。そんななか、松原氏はこれまでアパレルや商社との取引に頼ってきた産地に変革を起こそうとしている。生産者と消費者を直接つなぐことで繊維産地に新たな産業を創出できるのではと期待する。廃棄イチゴ染めはその第一歩。成功すれば、疲弊する全国の産地にとっても活性化のヒントになるだろう。

橋長初代(はしなが・はつよ)/流通ライター:同志社女子大学卒。ファッション専門誌の編集を経てフリーランスのライターに。関西を拠点に商業施設、百貨店、専門店、アパレル、消費トレンド、ホテル、海外進出などの動向を「WWD JAPAN.com」「日経クロストレンド」などに寄稿。取材では現場での直感と消費者目線を大事にしている。最近の関心事は“台湾”と“野菜づくり”と“コロナ後のファッションビジネス”。「リモート取材が浸透すれば、もっと取材先を広げていきたい」

The post 廃棄イチゴで染めた織物 兵庫県・播州産地のサステナブルな取り組み appeared first on WWDJAPAN.

ユニクロ、スウェーデン代表選手団の特別公式ウエアを追加発表

 ユニクロは、東京五輪・パラ五輪でスウェーデン代表選手団に提供する特別公式ウエアを追加発表した。ユニクロのパリR&Dセンターを率いて「ユニクロ ユー(UNIQLO U)」を手掛けている、クリストフ・ルメール(Christophe Lemaire)がデザインした。

 ユニクロは2019年1月に、スウェーデンオリンピック・パラリンピックチームと4年間のパートナー契約を締結。スウェーデン代表選手団と関係者にウエアを提供している。

 今回追加発表したウエアは、回収ペットボトルから作った再生ポリエステルを一部に使用した“ドライEXポロシャツ”、再生ポリエステル100%の“イージーアンクルパンツ”、アッパーに和紙繊維を使用した“Uスリップオンスニーカー”の3アイテム。スウェーデンの国旗の色であるイエローとブルーからインスピレーションを受けたという微妙に異なる4色展開で、ルメールらしい少しくすんだ色調がポイント。「新しく機能的であり、美しく、着るすべての選手にとって快適なLifeWearであること(中略)。東京での瞬間だけでなく、選手たちにその後も着続けたいと思ってもらえるようなウエアができた」とルメールはコメントしている。

 今回発表した商品の一般発売は予定していないが、ユニクロは東京五輪・パラ五輪にも出場するスウェーデンのトップアスリートらの声を生かして開発した商品群「ユニクロプラス(UNIQLO +)」を6月から販売している。

The post ユニクロ、スウェーデン代表選手団の特別公式ウエアを追加発表 appeared first on WWDJAPAN.

大坂なおみ選手のドキュメンタリーの見どころ5選 ネットフリックスで配信

 プロテニスの大坂なおみ選手の軌跡を追うドキュメンタリーシリーズ「大坂なおみ」がネットフリックス(NETFLIX)で配信された。シリーズは全部で3エピソードからなる。グランドスラム(ウィンブルドン選手権、全豪オープン、全仏オープン、全米オープンの四大大会)チャンピオンとしての実績に加えて、日頃から人種差別といった社会問題に触れて次世代のリーダーとしても注目を浴びる大坂選手の心の内に迫る。

 ドキュメンタリーでは、2018年の全米オープンで憧れのセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)選手に打ち勝ち、優勝して以来激変した大坂選手のキャリアや私生活を、本人によるナレーションを交えて振り返る。ここでは、ドキュメンタリーの見どころ5つをお届けする。

1 子どもの頃からテニスに自信を持てなかった大坂選手が、プロを目指すときっかけとなった母親の存在

 大坂選手の両親は、子どもたちにはテニスを楽しめる子に育ってほしいと夢を抱いており、スポーツをしたことがないにもかかわらず他の選手のコーチングを見て学び、熱心にテニスを教えた。子どもの頃から大坂選手は姉のマリ(Mari)と毎日コートに足を運んでは、少なくとも8時間はプレーしていた。当時、大坂選手は自身のテニスの腕前に自信がなく「あまり得意ではなかった」と語る。

 そんな彼女がプロを意識するようになった背景には、母親の存在が大きい。テニスの大会にも参加するようになるなってから、大坂選手は送り迎えを通して母親と過ごす時間が増えた。「母が残業し、車の中で寝ているのも時々見かけていた。彼女に幸せになって欲しかったし、仕事を辞めてもらいたかった。それがテニスをする上で一番大事だった。チャンピオンになるか、ずっと苦しい生活を続けるかしかなかった」と語る。

2 故コービー・ブライアン選手の死が大坂選手に与えた影響

 バスケットボール界レジェンド、故コービー・ブライアント(Kobe Bryant)選手は大阪選手にとっても尊敬の的。2020年1月の訃報は世界中のファンを悲しみに包んだ。大坂選手はニュースの直後に動画を撮影し、「彼と初めて話した時、私たちはとても似ていると感じた。“敵”の懐に入り込む戦法など、私もやろうとしていることだ、と。だから彼をがっかりさせてしまった気がする。彼の教えをテニスで引き継いでいきたいのに、試合に勝てず精神的にも弱い。彼はそんな人ではなかったのに……」と自身とブライアント氏の写真を見せながら語った。

 ドキュメンタリーでは、彼女がブライアント氏に送ろうとしていたテキストメッセージも公開している。「彼に、苦しい時にどうやって向き合っているのかを聞きたかった。でも悩んだ末に結局送れなかった。その後事故が起こったので彼と話す機会を永遠に失ってしまった。信じられなかったよ」。その後大坂選手は、20年フェデレーション・カップで同じ選手相手に敗れている。大阪選手のコーチは当時を振り返り、「彼女は試合の時、心も体も完全でなかった。それだけブライアント氏の死は彼女の心を揺さぶった。とても近しい2人だった」という。

 20年全米オープンのインタビューで大坂選手は、「ブライアント氏が誇りに思ってくれるようなことを、続けていきたい。彼と友人になれて、いろんな話ができてとっても幸せだった。だから、私が何をしてもきっと彼は怒らないだろうし、見守っていてくれるだろう」と述べた。

3 黒人と日本人のミックスレースとしてのアイデンティティー

 日本語について、常々「もっとうまく話せたら」と思っている大坂選手。母親や妹とは日本語で会話しているが、「そもそもみんな文法も適当なので、お互いに指摘することはない」のだという。しかし脚光を浴びるにつれて、自身の言語能力について考えることが増えた。「私はメディアで取り上げられることも増えた。黒人と日本人のミックスレースの一人として、間違った“ハーフ”へのイメージを植え付けてしまっているんじゃないかと考えてしまう」と語る。

 ドキュメンタリーでは、彼女の両親が日本で“外国人カップル”として直面した数々のハードルについても触れている。彼女の父、ハイチ共和国南東県ジャクメルにルーツを持つレオナルド・フランソワ(Leonard Francois)は北海道に留学生として滞在していた時に母に出会った。大坂選手のアイデンティティーについて、「何をどうしても、移民として完全な日本人になることはない。娘の名前を選ぶ時に気をつけたのは、どの国に行っても通じるような名前にすること。(名前に惑わされず)彼女たちがどんな人物であるか、を見てもらいたかった」と述べた。

4 オリンピックに日本枠で出場することで受けた批判の声

 大坂選手は2019年に、20年の東京オリンピックで日本代表として出場するために米国籍を放棄すると決めた。彼女は人生の大部分をアメリカで過ごしているが、妹とともにいつも日本人としてのアイデンティティーも大事に生きており、22歳を迎えたタイミングで日本国籍を選択した。

 日本からプレーすることを決意したというニュースによって、アメリカでは多くの批判を受けたという。ドキュメンタリーでは、「私は14歳の時から、日本の国旗を掲げてプレーしてきた。だからアメリカを選ばなかったことはすごく自然な選択だった。オリンピックのために日本でプレーすることを隠していたわけでも、突然決めたわけでもない。すると、『ブラックアイデンティティーを捨てた』『黒人としての立場はこれで無くなる』と言われてしまった。アフリカ系アメリカ人だけが“黒人”ではないのに……。多くの人は国籍と人種の違いがわからないように感じる。ブラジルには黒人がたくさんいるが、その人たちはブラジル人なのだ」と語る。

5 BLM運動をきっかけに、発信のために立ち上がると決めた

 多くのアスリートや著名人が考えるように、大坂選手も“炎上”を避けるために自分とは関係のない問題には干渉しないべきだと思っていた時期があったという。さらに彼女は、自分の考えを発信することを「怖い」と感じていた。そんな大坂選手だが、20年5月に黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)氏が白人の警察官に首を押さえつけられて死亡した事件を受けて派生したBLM運動に参加した。その背景について「私はいつも人の後を追って、誰かが残してくれたヒントをもとに生きていた。実際は自分の好きなこともやりたいことも見つかっておらず、すぐに行き詰まった。そこで、自分が自分のために道を作ってあげないといけないのだと気がついた」と語る。

 8月には、黒人男性のジェイコブ・ブレイク(Jacob Blake)氏が射殺された事件を受けて、米国の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)などをはじめとする多くのアスリートがボイコットをした。ウエスタン・アンド・サザン・オープン(Western & Southern Open)の準決勝を控えていた大坂選手も、「声をあげる必要があった。トーナメントを棄権することが反響を呼ぶのなら、それを使って関心を向けるのが私の使命だと思った」とし、その日はプレーをしないと決めた。「声を上げるのは怖かった。でも今は自信も少し付いてきた。これが今自分のやるべきことだと迷いなく感じている」と振り返る。

 彼女のコーチは、「私たちは一緒にNBAの選手らが声を上げるのを見ていた。彼らはチームとして発信して選択し、チームメートとともに団結して立ち上がっていた。他のテニスプレーヤーに支えられることなく、彼女はたった一人で向き合った。自分で受け止めて考え、立ち上がった。歴史上初めてテニスの試合を止めた」と語る。

 その後も全米オープンで彼女は被害者の名前がプリントされたマスクをつけて抗議活動を続けた。その狙いについて聞かれると、「こうやって、人々の間に社会についての対話を生みだしたかった」と答えている。ドキュメンタリーでは、アクティビストとして社会課題に声を上げ続ける彼女について両親に尋ねるシーンも。2人とも「素晴らしいことだ」と支持を示し、父親のフランソワは、「マスクに関して言えば、彼女は私のためを思って立ち上がっているような気がしている。彼女が自分で考え抜いて決めた決断を、素晴らしいと思う。正しい歴史を築いている」と語った。

The post 大坂なおみ選手のドキュメンタリーの見どころ5選 ネットフリックスで配信 appeared first on WWDJAPAN.

吸水力と速乾性を備えたまるで“ハグ”されるような「瞬間一瞬ハグタオル」

 スタイルアイコンはこのほど、“日本のものづくりの地大阪から、サステナブルかつ、ジャパンメイドの革新的タオルでたくさんの人を快適に”という思いからライフスタイルブランド「HUG.JP」を立ち上げ、「瞬間一瞬ハグタオル」を発売した。

 「瞬間一瞬ハグタオル」は日本のタオル産業発祥の地と言われる大阪・泉州地域で後晒製法によって製造。抜群の吸収性と肌触りの良さ、化学薬品不使用の環境に優しいサステナブルなもの作りといった泉州タオルの特徴に加え、最速1秒の瞬間吸水と速乾力を備え滑らかな質感に仕上げた。

 家事での利便性を考慮して、収納や洗濯が楽なフェイスタオルとバスタオルの中間のミニバスサイズ(税込1760円)と、出先や旅行など持ち運びに便利なスマートバスサイズ(税込2420円)をそろえる。カラーはミスティックグレージュとサフランパープル、アンティークブラウニーを用意する。

 一般的なタオルに比べてコンパクトながらも、1枚でも髪や体を十分に拭き取ることができ、ドライヤーの時間も短縮できる。撥水性に優れているため、タオルドライ中や汗を拭いているときも残留水分を蒸発するが、拭きあがりは肌に潤いが残るのが特徴だ。

The post 吸水力と速乾性を備えたまるで“ハグ”されるような「瞬間一瞬ハグタオル」 appeared first on WWDJAPAN.