しまむらもサステナビリティを意識 裁断クズを利用した商品を発売

 しまむらが運営する「ファッションセンターしまむら」は8月11日から、生地の裁断クズを撚り直して作った糸で作った商品を販売している。「サステナビリティへの取り組みの一環として(中略)環境配慮型商品の販売を開始した」(発表資料より)。

 11日に発売した商品は、生地の10%で裁断クズ由来のリサイクル綿を使用。「Disney」のワンポイント刺しゅう入りTシャツ(ウィメンズ、メンズ各979円)と、バックプリントTシャツ(女児、男児各979円)がある。

 しまむらは2021年2月期の売上高が前期比4.0%増の5426億円、営業利益が同65.4%増の380億円となり、続く21年3〜5月期も売上高、営業利益ともに第1四半期では過去最高を記録するなど、コロナの勝ち組の道を邁進中だ。新常態下でもともとの郊外単独立地が味方したことに加え、自社ブランドやサプライヤーとの共同開発ブランドの強化による商品力の底上げも寄与している。

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「ニューバランス」が産地直“走”キャンペーンを始動 フワちゃんが気になる食材は?

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、クッション性に特化したランニングシューズ“フレッシュ フォーム 1080(FRESH FOAM 1080)”の新色を発売した。これに合わせて、“産地直走 フレッシュ→ホーム キャンペーン”と題した施策をスタートした。「STRAVA」などのランニングアプリで100kmや10kmなど全5種類からランニング目標を選択し、期間中に目標を達成すると、抽選で全国13の産地から食材が“直送”される。食材は、鳥取和牛の特上ロースや北海道の豚しゃぶセットなど。さらに“フレッシュ フォーム”シリーズの購入者に向けて、購入時のレシートを特設サイトにアップロードすると、抽選で食材や空気清浄機などを届けるメニューもそろえる。期間は9月12日まで。

 キャンペーン開始に合わせて行った記者発表会には、タレントのフワちゃんが登壇した。“フレッシュ フォーム 1080”について、「さっきから飛んだり跳ねたりしてるけど、クッション性が超すごいの。本当に疲れない」と感想を語ったほか、キャンペーンに参加する農家との会話をオンラインで楽しんだ。記者から気になる産地を聞かれると、「最高なサーモンを送ってくれる青森県深浦市。サーモンが一番大好きだから」と回答。普段からランニングを取り入れているそうで、「週2~3回くらい走ってるかな。“ワイナイナ”っていうランニンググループを作ってて、そこで『今日は何時に走る?』とか連絡し合ってる。モチベーション上がるよ」と話した。

 “フレッシュ フォーム 1080”は、柔らかな履き心地と高いクッション性を備える“フレッシュ フォーム エックス”を使ったミッドソールと、縫い目を無くしてフィット感を高めたストレッチ性のニットアッパー、かかとを固定して安定した走りを実現する設計“ウルトラヒールサポート”を採用したモデル。フルマラソンからジョギングまで幅広い用途で使用できる。新色は、イエロー、インディゴ、ホワイトなどメンズ5色とウィメンズ3色をそろえる。税込1万7600円で、ブランド直営店と公式オンラインストア、ゼビオグループ各店で扱う。

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高島屋が公式ECを刷新 ライフスタイル提案とギフトに特化

 高島屋はこのほど、公式EC「高島屋オンラインストア」をリニューアルした。百貨店の幅広い商品やサービスを生かし、衣食住の垣根を超えたライフスタイルの発信を強化。ギフトニーズの高まりにも対応した。また、UIや UXもスマートフォン向けに、視認性や直感的な操作性を向上させた。

 トップページには、生活シーンを意識した特集コンテンツのバナーを並べた。例えば「暮らしを彩る朝生活」というテーマでは白米やキッチングッズ、コーヒー豆のドリップセット、選りすぐりのフルーツを提案。「敬老の日」では、老舗の和菓子やフラワーギフトなど。「ワインのたしなみ方」「ギフトのマナー」といった、暮らしに役立つノウハウなども紹介する。これら記事内で登場したアイテムは、リンクから商品ページにアクセスして購入することができる。

 また同社の2021年2月期のEC売上高は、ギフトニーズの高まりなどを追い風に前期比60.5%と伸長した。そこで、ギフト需要に対応する機能も強化した。商品の検索窓では、ブランドだけでなく、ギフトを贈るシーンや記念日などからも絞り込めるようにした。商品ページには購入者レビュー機能を追加し、単に商品のよしあしではなく「おみやげ」「ビジネス」「パーソナルプレゼント」など、どんな購入用途に適しているかを採点できるようにした。

 同社は24年2月期を最終年度とする中期経営計画において、ECを主軸としたネットビジネスで売上高500億円を目指している(21年2月期は297億円)。

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高島屋が公式ECを刷新 ライフスタイル提案とギフトに特化

 高島屋はこのほど、公式EC「高島屋オンラインストア」をリニューアルした。百貨店の幅広い商品やサービスを生かし、衣食住の垣根を超えたライフスタイルの発信を強化。ギフトニーズの高まりにも対応した。また、UIや UXもスマートフォン向けに、視認性や直感的な操作性を向上させた。

 トップページには、生活シーンを意識した特集コンテンツのバナーを並べた。例えば「暮らしを彩る朝生活」というテーマでは白米やキッチングッズ、コーヒー豆のドリップセット、選りすぐりのフルーツを提案。「敬老の日」では、老舗の和菓子やフラワーギフトなど。「ワインのたしなみ方」「ギフトのマナー」といった、暮らしに役立つノウハウなども紹介する。これら記事内で登場したアイテムは、リンクから商品ページにアクセスして購入することができる。

 また同社の2021年2月期のEC売上高は、ギフトニーズの高まりなどを追い風に前期比60.5%と伸長した。そこで、ギフト需要に対応する機能も強化した。商品の検索窓では、ブランドだけでなく、ギフトを贈るシーンや記念日などからも絞り込めるようにした。商品ページには購入者レビュー機能を追加し、単に商品のよしあしではなく「おみやげ」「ビジネス」「パーソナルプレゼント」など、どんな購入用途に適しているかを採点できるようにした。

 同社は24年2月期を最終年度とする中期経営計画において、ECを主軸としたネットビジネスで売上高500億円を目指している(21年2月期は297億円)。

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9月2日発売の「H&M」×「トーガ」、全国16の販売店舗を発表 アプリ会員の先行ショッピングも実施

「H&M」は、9月2日に発売する「トーガ(TOGA)」とのコラボレーション商品の取り扱い店舗と販売開始時間を発表した。全国16の店舗で午前10時から販売する予定。自社ECでは午前8時からの販売を予定している。

 東京都内での販売店舗は、渋谷店、新宿店、原宿店、二子玉川ライズ店の4店。それ以外の12店は、梅田店、沖縄・浦添PARCO CITY店、京都店、神戸ハーバーランドウミエ店、コクーンシティ店、札幌店、心斎橋店、テラスモール湘南店、天神店、名古屋松坂屋店、ららぽーと横浜店、ランドマークプラザ横浜店(順不同)。

 コロナ感染拡大防止のため、店頭では発売日の午前10〜11時に限り、アプリ会員であるH&Mメンバーの中から抽選で先行ショッピングを実施。先行ショッピングの抽選は8月11〜22日にアプリ上で受け付け、当選者には店頭入場可能時間を通知する。また、転売などを防ぐため、実店舗では発売日の午後1時までは、各商品1点のみの販売に制限する(サイズ違いは重複購入不可能、色違いは可能)。自社ECも、発売日の午前11時まで同様とする。

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「オニツカタイガー」が映画「シンデレラ」とコラボ ステレオタイプな女性像を破る現代版“ガラスの靴”

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は、アマゾンオリジナルムービー「シンデレラ」とのコラボスニーカーを9月に発売する。ステレオタイプなシンデレラ像を破る映画のストーリーに合わせて、“ガラスの靴”をスニーカーとして再解釈し、性別問わず着用できるデザインに仕上げた。税込2万2000円で、サイズは22.5~30.0cm、31.0cm。「オニツカタイガー」の一部直営店と公式オンラインストア、アマゾンジャパン公式サイトで800足限定で販売する。

 アッパーはプリズムカラーが特徴の“ピートレーナー ピーアールゼットエム(P-TRAINER PRZM)”をベースに、ガラスのようなシルバーカラーにアレンジした。厚底ソールには「オニツカタイガー」のストライプを、ヒールトップには映画「シンデレラ」のアイコンであるティアラをあしらい、シュータンとインソールにはブランドロゴと映画タイトルを施した。映画に着想したグラフィックを乗せたシューズボックスとショッパーも付く。

 映画「シンデレラ」は、シンガーソングライターのカミラ・カベロ(Camila Cabello)演じるヒロインが、夢を実現させるために奮闘する姿を描く。“物静かなシンデレラが王子様を待つ”という従来のストーリーを、ダイバーシティなどの現代的な視点で再解釈した作品だ。

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「オニツカタイガー」が映画「シンデレラ」とコラボ ステレオタイプな女性像を破る現代版“ガラスの靴”

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は、アマゾンオリジナルムービー「シンデレラ」とのコラボスニーカーを9月に発売する。ステレオタイプなシンデレラ像を破る映画のストーリーに合わせて、“ガラスの靴”をスニーカーとして再解釈し、性別問わず着用できるデザインに仕上げた。税込2万2000円で、サイズは22.5~30.0cm、31.0cm。「オニツカタイガー」の一部直営店と公式オンラインストア、アマゾンジャパン公式サイトで800足限定で販売する。

 アッパーはプリズムカラーが特徴の“ピートレーナー ピーアールゼットエム(P-TRAINER PRZM)”をベースに、ガラスのようなシルバーカラーにアレンジした。厚底ソールには「オニツカタイガー」のストライプを、ヒールトップには映画「シンデレラ」のアイコンであるティアラをあしらい、シュータンとインソールにはブランドロゴと映画タイトルを施した。映画に着想したグラフィックを乗せたシューズボックスとショッパーも付く。

 映画「シンデレラ」は、シンガーソングライターのカミラ・カベロ(Camila Cabello)演じるヒロインが、夢を実現させるために奮闘する姿を描く。“物静かなシンデレラが王子様を待つ”という従来のストーリーを、ダイバーシティなどの現代的な視点で再解釈した作品だ。

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ベイクルーズがグループ再編 7子会社を統合

 ベイクルーズグループは9月1日付でファッション、飲食、家具事業を展開する子会社7社をベイクルーズに統合する。分社化体制でバックオフィス部門の業務が煩雑化し、それに伴う運営コストの増加などが表面化していた。11月に予定する初の複合大型店舗「ベイクルーズストア」の出店などを見据え、情報共有や相互サポートがしやすい社内体制を整える。

 統合する子会社はファッション事業のジョイントワークス、フレームワークス、JS.ワークス、ルドーム、ラクラス、家具事業のアクメ、飲食事業のフレーバーワークス。これによるブランドの統廃合は予定していない。

 杉村茂CEOは、「コロナの直接的な影響はないが、分社化の運営体制には年間数億円規模のコストがかかっており、グループをスリム化すべきだと考えた。分社体制をとってから約18年が経ち、当初の目的であった次世代の経営を担うリーダー社員の育成や、各ブランドの世界観やターゲットの明確化がある程度達成されたと判断した。多数の経営層の輩出や個性ある複数ブランドの創出、各カンパニーが独自の運営を行うナレッジも蓄積できた一方で縦割り組織によるマイナス面も感じていた。今後は縦割りの垣根を取り払うことでいろいろなチャレンジができる。各地に出店予定の『ベイクルーズストア』をはじめ、各カンパニーが長い時間をかけて磨いてきたそれぞれの強みを生かして成長してくれると思う」とコメントした。

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「2030年アパレルの未来」から2年「日本のアパレルは極めてガラパゴス。それを強みに変えたい」ローランド・ベルガー福田氏

サステナビリティを考えるとき、ついてまわるのは「グリーンウォッシュ」という言葉だ。グリーンウォッシュ、グリーンウォッシングとは、環境へ配慮している印象を与える「グリーン」と上辺だけという意味の「ホワイトウォッシュ」を組み合わせた造語で、環境に配慮しているように見せて、中身はそうではなく消費者に誤解を与える主に企業活動を指す。具体的には広告や商品パッケージに製品と関係がないグリーンの色や写真を使うといったことだが、明確な基準はない。専門家は「グリーンウォッシュ」の基準をどう考えるのか。「2030年アパレルの未来 日本企業が半分になる日」の著者でもあるローランド・ベルガー 福田稔パートナーに、日本企業とサステナビリティの取り組みの進捗と併せて聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):福田さんはアパレルのサステナビリティの取り組みに関して数多く相談を受けるかと思いますが、コンサルタントとして「グリーンウォッシュ」か否かをどこで判断しますか?

福田稔ローランド・ベルガー パートナー(以下、福田):ローランド・ベルガーは戦略コンサルティング会社なので、「広告表現に不必要に緑を使っている」といった話ではなく、本質的な視点でグリーンウォッシュって何なの?と考えています。

WWD:「広告表現に不必要な緑」とは、商品と関係なく緑をパッケージ使用したり、企業のCSRリポートに関連性がない森林の写真を添えて環境に配慮をしているかのような印象を与えたりする行為ですね。ではコンサルタントとして「本質的な視点」とは?

福田:その会社が「ダブルスタンダードになっていないか」という視点です。消費者に対してはエコやサステナビリティな取り組みをアピールしながら、実は裏で大量廃棄をしているとか、ビジネスモデルは旧態依然とした大量生産、大量消費モデルである、といったことです。オーガニックコットンを打ち出しながら一方で環境負荷が高いカシミヤやアルパカを使用することも同様です。企業活動がダブルスタンダードになっているか否かがグリーンウォッシュであるか否かの判断です。

WWD:サステナビリティに関しては「できることから始めよう」という考え方もあります。「できることから始めた結果、ダブルスタンダードになる」ことはどう考えますか?

福田:企業によって取り組みのレベルにばらつきがあるのは仕方がないことです。サステナビリティが進んでないのであれば消費者に打ち出しもしなければいい。実態が違うのに見せかけだけやっているのはたちが悪い。そういった会社はグリーンウォッシュだと考えます。「できることから始めて」まだ課題が多い場合は、大手を振ってアピールするべきではないと思う。サステナビリティのレベルに1から10があるとしたら、1や2のレベルなのに5以上の会社であるかのような打ち出しをしたらグリーンウォッシュと言われても仕方がありません。自分たちの身の丈にあった一貫した発信をすることが大切です。「一貫性」、英語で言うと「integrity(誠実さや整合性の意)」の視点が重要だと思います。

WWD:企業が一貫性を失いがちなのはなぜでしょう。

福田:日本企業が弱い部分です。売り上げや利益、「儲かるか儲からないか」だけが判断理由となり、倫理的や道徳的など複数の側面から意思決定することが苦手です。五輪がまさにダブルスタンダードです。東京オリンピックからスポンサーが離れ始めたときにテレビコマーシャルを流さないと決めたのはトヨタだけ。他企業も見直している風ではありましたが結局予定通りテレビコマーシャルを流した。あの判断が日本と世界の差だと思います。企業経営においてサステナビリティを本気で実践するにはこのあたりの感覚、視点が求められます。

WWD:その差異はどこから生まれているのでしょう。

福田:最大の原因はこの国のリーダーシップと政策でしょう。欧州では政治が主導しグリーン中心の経済を作る動きが加速しています。サステナビリティに関しては10年以上前から進んできました。となるとアパレル産業にもサステナビリティへの取り組みが求められ、自然と意識が高くなってきました。日本は政治がまだまだ昭和的成長主義でカーボンニュートラルの取り組みも先進国の中で一番遅れています。

WWD:日本では政治、投資家、消費者、NGOなど企業に対するサステナビリティのプレッシャーが弱い?

福田:そこがコロナを経てだいぶ変わりました。特に、グローバル企業は投資家からプレッシャーを受けやすくなっています。ヨーロッパでは、EUタクソノミーに代表される企業がCO2排出を減らす設備投資を誘導する政策がどんどん出ている。逆にカーボンニュートラルに力を入れないと投資を受けられない。日本でも少なくとも上場企業は影響を受けています。消費者もコロナ禍でだいぶ変わりました。サステナビリティへの関心は、コロナ以前は低かったものが、今は欧米に近いくらい一気に高まっているという結果が定量調査で出ています。

WWD:日本の産業はガラパゴス傾向と言われますがアパレルもそうですね。

福田:極めてガラパゴスです。私はローランド・ベルガーで消費財全般を担当していますが、日本の消費財の中でアパレルが一番ガラパゴスで、サステナビリティの取り組みが遅れています。理由のひとつは、アパレルは“黒船”の影響を受けにくいから。どの業界も海外からの圧力は強く、携帯で言えば日本市場の売り上げに占めるiPhoneのシェアは50%以上あります。iPhoneによって日本のガラケーが駆逐されたのはご存じですよね。他方、グローバルの消費財領域における寡占状況を見ると、スポーツでは「ナイキ(NIKE)」が約17%、化粧品は「ロレアル(LOREAL)」が15%くらい。それに対してアパレルでの「ザラ(ZARA)」のインディテックスのシェアは全世界でも2.5%位しかない。そもそもアパレルはローカルが強く細分化された市場構造なので、グローバルからの外圧を受けにくいのです。

日本は川上から川下がそろう稀有な国

WWD:福田さんの著書「2030年のアパレルの未来 日本企業が半分になる日」は2019年発行ですが、今読むとコロナ後の今を予測していたかのような内容で驚きます。ご自分でも特に合っていたな、と思うのはどの部分ですか。

福田:市場の二極化と多極化でしょうか。コロナ禍でもラグジュアリーは案外強く、マスも底堅い。他方、中間のトレンド市場ではD2Cブランドが増える一方、従来型の一定規模のある中間価格帯ブランドが厳しくなっています。そしてそのスピードが加速している。もう一点、デジタル化の重要性も加速しています。DX(デジタルトランスフォーメーション)ができていない、EC化率が低い企業は軒並み厳しい。一方でイギリスの「ブーフー(BOOHOO)」など、AIやビッグデータといったテクノロジーを徹底活用するオンライン特化型のファストファションは急成長しています。

WWD:では、著書では予測しきれなかった部分はありますか?

福田:コロナを経て、サステナビリティの重要度が予測よりスピードアップしています。特に、加速化する気候変動、温暖化の影響が深刻です。国連の政府間パネルによる最新の報告では、温暖化のスピードが2018年の想定より10年ほど早くなり、人間活動による影響は疑う余地が無いことが記されました。本でも触れましたが、急に問題が見える化された印象です。

WWD:話が変わりますが福田さん自身について教えてください。なぜコンサルタントとしてアパレル分野を選んで仕事をしているのでしょうか?

福田:アパレルに思い入れがあるからです。学生時代は、この服はどういうバックグラウンドがあるか、モードとしてのファッションの意味は何かなど文化的・歴史的背景からの服飾を議論するのが好きでファッションデザイナーになりたかった。そのため大学を1年間休学して、昼間は憧れのセレクトショップでアルバイトをして、夜間は服飾専門学校に通いました。そこでは業界の裏も多く見聞きして、今もその違和感が自分の中にずっと残っています。コンサルタントは業界全体に働きかけることができるからその違和感を解決できるチャンスがあると思っています。

WWD:解決したいこととは?

福田さん:日本のアパレル産業は川上、川中、川下の全部がそろう稀有な国。他はフランスとイタリアくらいです。だけどその良さを生かせていない。川上の産地が生み出す生地や素材や川上・川中の職人が海外で支持されているが、川下の多くの国内アパレルは海外素材・生産に頼っている。需要と供給のねじれ、たすき掛け構造です。それを解消してつなげて日本のクリエイションを海外にもっと出してゆきたいと思っています。テキスタイル産業は弱っているとは言え、それでも年間3000億円以上を輸出しています。地場地場でよい企業があり、コロナもあり今後ローカル経済が注目されていく中で、エイガールズや第一織物のように、ローカルの雄の企業には人が集まる。それに対して完成品の製品輸出は500億円程度。「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のような国内生産で海外で売れるブランドを後10個以上作らないと。

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「エンダースキーマ」を運営するライコスが書籍を出版 みうらじゅんや長谷川昭雄らによるコンテンツも収録

 「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」などを手掛けるライコス(laicoS)が、これまでの活動をまとめた書籍「principle」(全102ページ、税込2860円)を出版した。

 ライコスは、靴を中心としたアイテムを取り扱うブランド「フォート(_FOT)」やドイツ発のユニセックスブランド「ポリプロイド(POLYPLOID)」、東京・恵比寿の「ケージギャラリー(CAGE GALLERY)」を運営し、「エンダースキーマ」が立ち上げ10周年を迎えた節目として今回の出版に至った。

 書籍は、一般発売する「principle Social」版と「principle laicoS」版の2種類を製作。2冊は対の関係にあり、ライコスの歩みをそれぞれ異なる方法で表現したという。「principle Social」版には、写真家の三部正博やイラストレーターのみうらじゅん、ファッションディレクターの長谷川昭雄、弁護士の水野祐、アーティストの平山昌尚の5人が自由に制作した“解釈と表現”を収録した。

 書籍は直営店のスキマ各店舗のほか、スキマ オフィシャルオンラインショップや全国の「エンダースキーマ」取扱店で販売中。スキマでは、「principle laicoS」版を同梱したレザーケースによるパッケージのスペシャルエディション(同8800円)を30部限定で取り扱っている。

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「エル」コスメが日本初上陸 第1弾は美容液ファンデなど全4アイテムを発売

 化粧品や美容雑貨を扱うフューチャーラボはこのほど、ファッションメディア「エル(ELLE)」の日本におけるブランド製品や開発を担うラガルデール アクティブ エンタープライズ ジャパンとライセンス契約を締結した。メイクシリーズ「エル メイクアップ(ELLE MAKEUP)」を立ち上げ、第1弾として美容液ファンデーションとルージュ、アイシャドウ、専用シャープナー(税込1650〜6600円)の全4品を取り扱う。今月上旬から公式サイトで発売。8月18日にはショッピング専門チャンネル「QVC」でも販売する。

 「エル メイクアップ」は、“洗練なのにナチュラル”をコンセプトに、⼥性⼀⼈一人が⾃分らしさを発揮することを⽬指す「エル」の哲学のもと、パリジェンヌのように自由で自分らしい美しさを手に入れる化粧品をラインアップする。
 
 “リンクルデザインファンデーション” SPF50+ ・PA++++(全1色、税込6600円)は、有効成分ナイアシンアミドがシワをケアし、シミ、そばかすを防ぐほか、グリチルリチン酸ジカリウムが肌荒れを防ぐことで、シワケアとトラブルカバーを同時に実現。ワンタッチでファンデーションが出てくるパフ一体型の容器で、手を汚さずに素早く仕上げることが可能だ。

 “カラーロックルージュ”(全2色、各税込4180円)は3種のセラミドと5種の植物性オイルを配合したルージュ&セラムコートで、色持ちをキープしつつ艶めくふっくら唇を演出。マスクなどに色移りしにくいカラーロック処方により、色みを密着させマットで上質な仕上がりをキープする。

 バーガンディとコーラルピンクの2色がセットになった“パウダーマジック アイシャドウ”(2色セット、税込5500円)は、2色を重ねるだけで奥行きのあるグラデーションが完成し、トレンドの温かみのあるナチュラルカラーで洗練された目元がかなう。“パウダーマジック アイシャドウ”専用の“ELLE専用シャープナー”(税込1650円)も展開する。

 なお、日本上陸を記念して、オリジナルポーチがセットになった第1弾のアイテムを全て試せる“デビュー記念メイクセット”(税込1万7930円)も発売中だ。

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「エル」コスメが日本初上陸 第1弾は美容液ファンデなど全4アイテムを発売

 化粧品や美容雑貨を扱うフューチャーラボはこのほど、ファッションメディア「エル(ELLE)」の日本におけるブランド製品や開発を担うラガルデール アクティブ エンタープライズ ジャパンとライセンス契約を締結した。メイクシリーズ「エル メイクアップ(ELLE MAKEUP)」を立ち上げ、第1弾として美容液ファンデーションとルージュ、アイシャドウ、専用シャープナー(税込1650〜6600円)の全4品を取り扱う。今月上旬から公式サイトで発売。8月18日にはショッピング専門チャンネル「QVC」でも販売する。

 「エル メイクアップ」は、“洗練なのにナチュラル”をコンセプトに、⼥性⼀⼈一人が⾃分らしさを発揮することを⽬指す「エル」の哲学のもと、パリジェンヌのように自由で自分らしい美しさを手に入れる化粧品をラインアップする。
 
 “リンクルデザインファンデーション” SPF50+ ・PA++++(全1色、税込6600円)は、有効成分ナイアシンアミドがシワをケアし、シミ、そばかすを防ぐほか、グリチルリチン酸ジカリウムが肌荒れを防ぐことで、シワケアとトラブルカバーを同時に実現。ワンタッチでファンデーションが出てくるパフ一体型の容器で、手を汚さずに素早く仕上げることが可能だ。

 “カラーロックルージュ”(全2色、各税込4180円)は3種のセラミドと5種の植物性オイルを配合したルージュ&セラムコートで、色持ちをキープしつつ艶めくふっくら唇を演出。マスクなどに色移りしにくいカラーロック処方により、色みを密着させマットで上質な仕上がりをキープする。

 バーガンディとコーラルピンクの2色がセットになった“パウダーマジック アイシャドウ”(2色セット、税込5500円)は、2色を重ねるだけで奥行きのあるグラデーションが完成し、トレンドの温かみのあるナチュラルカラーで洗練された目元がかなう。“パウダーマジック アイシャドウ”専用の“ELLE専用シャープナー”(税込1650円)も展開する。

 なお、日本上陸を記念して、オリジナルポーチがセットになった第1弾のアイテムを全て試せる“デビュー記念メイクセット”(税込1万7930円)も発売中だ。

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オイテル、トイレットペーパーのように生理用ナプキンが無料で提供される世の中に

 ウエルネスを事業領域とするスタートアップ企業のオイテル(東京都、小村大一社長)は、商業施設やオフィス、学校、公共施設などの個室トイレで生理用ナプキンを無料で提供するサービス「オイテル(OITR)」を開始した。8月下旬から、三井ショッピングパークららぽーと富士見のほか、横浜市、川崎市、東京都中野区、豊島区と連携し、同地域の公共施設などで順次導入する。

 同サービスは、デジタルサイネージ広告が流れるディスペンサーを個室トイレに設置。利用者は無料のアプリをダウンロードし、アプリを起動した状態でスマートフォンをディスペンサーにかざすと生理用ナプキン1枚を取り出せる。2回目以降は初回の2時間後から利用でき、25日を期間とし一人につき最大7枚無料で取り出すことができる。収益は企業から募った広告収入で、提供する生理用ナプキンとシステム運営管理費は同社が負担する。導入施設の生理用ナプキンの在庫は、災害時には備蓄品として活用してもらう。

 同サービスを発案した飯﨑俊彦専務事業本部長COOは、エイベックス・グループが運営する大人のカルチャースクール「エイベックス・ライフデザインラボ(avex life design lab)」をはじめ、飲食やインテリアなどさまざまな業態で新規事業のプロデュースを手掛けてきた人物。飯﨑専務は「残りの人生をどう生きるかを考えるなかで、ゼロからイチを生み出すスキルを活かして、社会に役立つ何かを生み出したいという思いが強くなった」と話す。

 中でも、依然として女性の正規雇用率が低いことや、女性特有の健康問題に対する社会インフラが整っていないことに着目した。飯﨑専務は「特に女性は生理用品の購入のために、男性よりも多く税金を支払っていることや、生理休暇が名ばかりの制度で、女性の働きやすい環境には寄与していないことなどに課題感があった。リサーチを重ねる中で、『なぜトイレレットペーパーは当たり前に常備されているのに、生理用品はないのか?』という不満を見つけ、ハッとした。より良い社会の実現のためには、違いを理解して補いあう仕組みが必要で、『オイテル』はそれに向け、必要不可欠な社会インフラだと確信した」という。

 ららぽーと富士見で実施した実証テストでは、同サービスへの需要の高さが証明された一方で、「『生理の貧困』には当てはまらないため使って良いのかためらった」というコメントもあった。飯﨑専務は「日本で『生理の貧困』とは、金銭的な貧困と解釈されているが、私たちは心理的なストレスも含めた広義の意味でこの問題を解決したいと思っている。例えば、急に生理になった女性がトイレットペーパーをあてがって、コンビニまで走らなければいけない事例もある。生理にまつわるさまざまなストレスから女性を解放し、不均衡を是正することが狙いだ」と強調する。

 今後は商業施設や大学などで導入を予定しており、初年度でディスペンサー3000台の導入を目指す。さらに、学校などの広告配信ができない施設に向けてボックスでの生理用ナプキンの提供や、アプリのダウンロードを必要としないディスペンサーの開発も進める。飯﨑専務は「ビジネスで社会課題を解決できないかという思いから始まった。『オイテル』を通して、企業が社会課題に貢献できるエコシステムを構築していきたい」と話す。

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FEILERとのコラボレートアイテムに新作が登場!

こんにちは。

本日は新作アイテムのご紹介です。

 

ドイツ老舗ブランド<フェイラー>の新作アイテムがバーニーズ ニューヨーク限定で登場!

今回は巾着トートバッグ・ポーチ・ハンカチがラインナップ。

きのこと<バーニーズ ニューヨーク ベビー>のアイコンであるライオンをモチーフにした柄で、レッドとイエローの色合いが可愛らしい雰囲気です。

フェイラー>のアイテムは厚みがあってやわらかい質感と吸水性が特徴。

使えば使うほどなじみます。

 

新作アイテムは813日(金)より、銀座本店・六本木店・横浜店・神戸店・福岡店・オンラインストアにてお求めいただけます。

 

2157677 FEILERとのコラボレートアイテムに新作が登場! 

巾着トートバッグ ¥9,900(税込)

2157676 FEILERとのコラボレートアイテムに新作が登場!

ポーチ ¥6,050(税込)

2157678 color BEIGE FEILERとのコラボレートアイテムに新作が登場!

ハンカチ ¥2,420(税込)

2157678 FEILERとのコラボレートアイテムに新作が登場!

ハンカチ ¥2,420(税込) こちらはオンラインストア限定カラーのアイテムです。

 

各アイテムは数量限定。ギフトにもおすすめです!

 

<フェイラー>新作アイテム発売

8/13 FRI. 11:00 – 銀座本店3F / 六本木店1F / 横浜店2F 神戸店2F 福岡店3F / オンラインストア

 

全ての商品は先着販売とさせていただきます。

代引やお取置きは816日(月)11:00以降お承りいたします。お取置きは当日のみとさせていただきます。

商品は数に限りがあり、なくなり次第終了となります。

販売内容、販売方法、ルールは都合により予告なく変更となる可能性もございますので予めご了承ください。

 

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西陣織の細尾が考える現代の美 伝統工芸と最新技術の協業から美を生み出す 【後編】

 西陣織で知られる細尾は、伝統工芸の西陣織を先端テクノロジーを用いて新しい織物を制作して、注目を集めている。昨年R&D部門のHOSOO STUDIESを立ち上げ、東京大学の筧康明研究室やZOZOテクノロジーズ、数学者やプログラマーなどと協業して織物の拡張を試みている。最新技術と協業から現代の“美”の表現を試みる細尾12代目の細尾真孝代表取締役社長に話を聞いた。

WWD:昨年、R&D部門のHOSOO STUDIESを立ち上げましたね。

細尾真孝代表取締役社長(以下、細尾):実は展覧会で発表した、数学者とコンピュータープログラマーと協働して三原組織を一切使わない組織を作ることを試みたプロジェクトや、東大とZOZOテクノロジーズと取り組んだ環境を織物で表現するプロジェクトもHOSOO STUDIESの一環です。それ以外にも現在約10のプロジェクトが走っています。

WWD:HOSOO STUDIESのメンバー構成を教えてください。

細尾:僕がディレクターを務め、そのほかにキュレーターとリサーチャーがいます。プロジェクトごとに大学機関や研究者、有識者やアーティストといった方々と協働しながらプロジェクトが走っています。

WWD:染色の探求も始めたそうですね。4月には京都・西陣の工房のそばに、古代染色の研究所を作られたとか。

細尾:古代の自然染色を研究するのが目的です。例えば、ニホンムラサキの根っこの紫根は、冠位十二階の紫の色を出していました。このニホンムラサキは絶滅危惧種ですが、辛うじて伊勢神宮の式年遷宮のために作られています。そうしたところと提携しながら、場合によっては自分たちで栽培したり作ったりできないかと考えています。

WWD:染色も奥深いですよね。

細尾:そうなんです。リサーチすると面白くて。もともと自然染色のものは漢方として用いられていた。だから、“服用”という言葉があるように、服に、用って、着ることは薬だったんです。服は大薬、中薬、小薬の三薬あり、小薬が塗り薬、中薬が飲み薬、そして、大薬は衣だったんですよね。もともと漢方で体にいいもの、これを染めたら体にいいんじゃないの?という考えがあった。リサーチするとここ200年ぐらい、特に産業革命以降に見落とされてきた知恵や美を見つけることができます。それをもう1回、掘り起こして現代に転換していくことができないかと考えています。

WWD:染色のテーマもやはり、美、ですか?

細尾:西陣のDNAは、美を上位の概念に置きながら、協業と革新をしてきたところにあります。フラットなコラボレーションとさまざまな協業によってイノベーションを生み出していく――長く続けていくための一つの方法論だったと思うんです。

ただイノベーション起こすための先進的なテクノロジーだけの話でも、実はないんです。やっぱり過去を振り返ることも大切にしています。リサーチだけではなく、実際に染める職人を招く、植物を栽培して育ててみる、山に入ってみる――そういうことを繰り返しながら、未来に対する有益なものをアウトプットしていきたいとも考えています。

国内での養蚕もスタートしています。産業革命以降、日本は養蚕業が輸出の主たるものでしたが、その後、米軍のパラシュート素材とか産業資材に振っていった。ここのポイントは、美のためではなくて資材に振ったという点です。その結果、何が起きたかというと、昔は、サイズが小さくても確度が高くて光沢がある美のために育てられていたけれど、だんだん、なるべく大きくて、糸が取りやすいという点が重視されていき、結局はブラジルや中国など人件費の安いところに移行して、日本で養蚕がほとんどなくなりました。

WWD:蚕は日本に残っているのでしょうか。

細尾:いわゆる農研機構や生物研究所で1000種類以上の種の保存はされています。その中から現代によみがえらすべく、取り組みを始めました。今回は「セヴェンヌ」という、東の「小石丸」、西の「セヴェンヌ」といわれるくらい、小さいんですが確度が高くて、めちゃめちゃ白い蚕を養蚕農家と提携して育てました。「セヴェンヌ」はもともとフランスのセヴェンヌ地方でロココ時代の王様が愛したものです。

WWD:さまざまに取り組まれていますが、ゴールは美、ということですよね。

細尾:今の時代にしかできない美を求めていきたい。私たちはモノづくりのビジョンに“More than Textile”と掲げています。織物の常識を超え続けていくという思いを込めました。西陣のDNAである究極の美を追い求めていくということでもありますが、その方法は時代によって異なってくると思うんですよ。150年前は、当時のハイテクノロジーであるジャカードを持ち込んでいたわけですが、当然、今も最先端のテクノロジーでしかできないアプローチがあるんじゃないかと思うんです。AIや機械学習などさまざまな技術を用いて、人が感動するようなものを作っていけるのか――それと古代から脈々と受け継がれている美と、全方位からやれることを全部やって美を求めていきたい。それこそがHOSOO STUDIESです。

WWD:研究したものを実際にHOSOO GALLERYで展示されています。

細尾:研究開発で終わっちゃって……とかよくあるじゃないですか。ではなくて、HOSOO旗艦店の2階のHOSOO GALLERYで年に2回行う企画展でまず提案していきたい。無理やりマイルストーンを作ることで、火事場の(馬鹿力)的な力を引き出していけるように思うんです。「あと1年あればもっといいものができる」ということって多いと思うんですが、多分、1年あっても同じことを言っていると思うんですよ。

WWD:確かに(笑)。STUDIESとGALLERYにそれぞれ役割があるんですね。

細尾:いろんな人が展示を見に来てくれて、その中でフィードバックとか、場合によっては、(展示を受けて)次のプロジェクトがまた走りだしたり。それができる一連の仕組みとしてHOSOO SUTUDIESとアウトプットの場としてのHOSOO GALLERYがあるんです。だから、STUDIESの中にキュレーターがいるのは、常にプロジェクトが展覧会になるということを想定しているからです。何かしら世の中に対して問い掛ける展覧会にしていきたいと考えています。

WWD:時代とともに美の概念自体も変わっていますね。ぜいを尽くすということでもなくなってきています。今、どういうものが美だと考えますか?

細尾:確かに概念は変わっていますね。昔はすごいお金持ちに見えるとか、いろいろあったと思いますけど、今は“調和”みたいなところが大切だと思っています。美を概念に置いて、美と、協業、革新がありながら調和する、ということなんじゃないかなあ。多様性を大切にするところはあるでしょうね。調和の部分においても、「環境と織物」展を通じて人間にとっての豊かさとは何か、人間とは何か、人にとっての美とは何かを表現しました。ラグジュアリーだけではなくて調和を含めて美、みたいな時代になっていますね。

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ジュンが空手道場 女性限定で本格指導

 ジュンが原宿で運営するスポーツジム「ナージー アクティブ スタジオ」は、女性限定の本格的な空手道場を始めた。空手家の宇佐美里香氏を師範に迎えて、初心者から経験者、3歳の子供から大人まで幅広い女性が学べる場を作る。全日本空手道連盟による昇級・昇段審査による段位の取得も可能で、試合への出場もサポートする。

 2日に「ナージー空手クラブ」を開講した。幼年部(3歳から小学2年生)、少女部(小学3年生から中学3年生)、一般部(高校1年生以上)の3クラスに分けて運営する。師範の宇佐美氏のほか、指導員として川崎衣美子氏、山田沙羅氏、杉本りさ氏、山口睦貴氏ら国内外の大会で活躍してきた女性空手家が名前を連ねる。

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