八村塁ら出演のインスタ国内初テレビCM メイキング映像も公開

 インスタグラムは、新たなブランドキャンペーン“LOVE YOUR LOVE 好きっていいね。”をスタートし、国内初のテレビCMを放映している。テレビCMの第1弾には、NBAバスケットボール選手の八村塁や女優の山本美月、お笑い芸人「四千頭身」の都築拓紀、ダンサーのアオイヤマダを起用。ナレーションはアーティストのあっこゴリラが務める。

 インスタグラムは同キャンペーンに、「自分にとって本音の "LOVE(好き)"を大切にしよう」というメッセージを込め、テレビCMでは出演者がそれぞれの“好き”を伝える演技を披露している。スニーカー好きでコレクションを保管する専用の部屋が自宅にあるという八村は、スニーカーに囲まれたクローゼットでお気に入りの一足を選ぶシーンを演じた。イラストや手芸など多趣味な山本美月は、幼い頃から憧れていた魔法少女に扮した姿で登場。ファッション好きの都築拓紀は私服を使った撮影に挑戦し、外出自粛期間中に“野菜ダンス”が話題を集めたアオイヤマダは広大な畑で自由に踊る姿を披露した。

 ほかにも、昆虫やロングスケートボード、ビートボックスやサウナなど多種多様な"好き"をインスタグラムで発信するクリエイターが登場する。

 キャンペーンは年末まで続き、テレビCMのほか屋外広告やデジタル広告も登場する。今後も新たなクリエイターが登場する予定だ。

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テーラードバカ一代「リトルビッグ」の10年 一本気で不器用な男、決意の夜

 馬渡圭太が手掛ける「リトルビッグ(LITTLEBIG)」は15日、ホテル メルパルク東京の地下駐車場で2022年春夏コレクションを初のランウエイショー形式で披露した。同ブランドはセレクトショップのカンナビス(CANNABIS)オリジナルのブランドとして11年にスタートし、今年で設立から10年を迎えた。13年には馬渡デザイナーが独立して自身で運営を続けており、現在の取引先は20店舗で売上高は1億円を超える。ショー形式での発表は半年以上前から計画し、8月30〜9月4日の「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」への参加を目指していたが、「アイテムが間に合いませんでした」(馬渡デザイナー)という正直な理由で、オフスケジュールでの開催となった。それでも会場にはバイヤーやメディア関係者、さらにブランドに携わってきた生地問屋やパタンナーなど約200人が集まった。ショー開催の目的は、10周年の節目を祝すものか、もしくはビジネスを飛躍させるきっかけをつかむためか。この日、馬渡デザイナーにとっては忘れられない一夜となった。

いきなり迎えた最大のピンチ

 この日のショーにキャスティングしたモデルは24人で、組んだルックは42体。これは「RFWT」に参加した「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」や「ハイク(HYKE)」よりも多いルック数である。初の舞台にしてはかなり思い切ったチャレンジではあるものの、「リトルビッグ」の22年春夏はメンズとウィメンズ合わせて110型を制作しているため、アイテム数としては十分だ。リハーサル前にルック撮影をスムーズに終え、あとはフィッティングをし、モデルが歩くコースを確認し、リハーサルをし、本番を迎えるのみ。「初めてなので大変ですけど、本当にみなさんに助けてもらってます」という馬渡デザイナーの表情も和やかだ。しかし、ランウエイショーはそんなに甘くはなかった。

 16時30分を予定していたリハーサルが、17時になっても、17時30分になっても始まらない。さきほどまでの余裕はどこへやら、スタッフたちが緊迫した表情で、慌ててスタイリングやモデルの歩く順番を整理している。ショーはルックごとに同じアイテムを使い回すことが多いため、計算が狂うとアイテムがなくて着替えられないといった事故が起こるのだ。最終的に、当初予定していた42体から38体に減らし、1時間半遅れの18時過ぎに何とかリハーサルを終えた。ほぼ同時に会場もオープンするという、ギリギリセーフな進行だった。この日、馬渡デザイナーの手には常に何かしらのA3プリント紙があり、スケジュールやスタイリングを何度も何度も、何度も何度も確認する姿が印象的だった。

不良っぽくも“壊しきらない”スタイル

 今シーズンのコレクションも、ブランド設立時から10年間貫いているテーラードの軸はぶらさない。“ストリートで着るテーラード”として、パンクやロックなどの音楽やカルチャー的要素を加えるのも同ブランドの得意技である。今季はその十八番に加え、カマーバンドやタキシードがベースのフォーマルなスタイルや、ジャケットの肩にアクションプリーツを加えたり、コンケープドショルダーを用いたりと、強さを意識したデザインも見られた。ロックやカルチャーをテーラリングと融合させるブランドは世界に山ほどある。正直、「リトルビッグ」よりも洗練されたクリエイションを見せるデザイナーもいる。しかし、馬渡デザイナーの実直な性格がゆえに、顧客を置き去りにしないギリギリなバランス感のテーラードは、強い個性であるとショーを見て確信した。好青年がロックスターを真似ても育ちの良さがにじんでしまうように、馬渡デザイナーの服はいくら不良っぽく見せても、根底には不思議と優しさを感じるのだ。ひとつ気になったのは、ジーンズにボーダーTシャツといったカジュアルなルックも多かったこと。ブランドの強みを分かりやすく伝えるならば、スタイルをもっと絞ってもよかったのかもしれない。

「テーラードを辞めるならブランドを辞める」

 フィナーレで登場した馬渡デザイナーは、360度全方位に頭を何度も小刻みに下げて感謝を伝えた。「コロナ禍でも売り上げが伸び、取引先や顧客に支えれらているのだと改めて感じたんです。そんな人たちに『リトルビッグ』が前を向いている姿を見せたかった。かっこいい服を見せることで、僕らと仕事してて面白いと思ってほしかった。大げさかもしれないけれど、少しでもみんなの希望や光になればいいなって」。ショーの後、額に汗を光らせながら馬渡デザイナーはそう語った。さらに「ショーをやってみて、やっぱりずっと興奮してるんです。うちの武器は強さと美しさなんだって再認識できました。まだ終わったばかりですけど、やってよかった。これからもショーは続けていきたいし、海外にも出てみたい」。この大きな経験でクリエイションに何か変化があったとしても、愛するテーラリングだけは絶対にやめないという。「ストリートウエア全盛時や今の外出自粛で、ジャケットを着る人は減っているのかもしれない。でもテーラードは僕の原点でもあるし、売り上げの主軸でもある。これからもその根底を変えるつもりはないし、テーラードを辞めるときはブランドを辞めるときです」。気が付けば、馬渡デザイナーの汗は額を光らせるどころではないほど大量に流れ出て、腕にまで噴き出している。それでも、この日着ていたテーラードジャケットは最後まで脱がなかった。

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20歳でこの世を去った望月める セルフプロデュースによるメモリアル写真集が登場

 講談社は10月15日、女の子の圧倒的支持を集めながら、20歳でこの世を去ったアイドル、望月めるさんのセルフプロデュースによるメモリアル写真集“望月める写真集 mell”(税込3630円)を発売する。

 望月さんは、2018年に開催されたオーディションプロジェクト“ミス iD2019”で、その恐れを知らぬ立ち振る舞いが選考委員から絶賛され、“君がいる景色がこの世界賞”を受賞したことをきっかけに世に出たアイドル。

 SNSを中心に、かわいい自撮りと嘘のない言葉で同世代の女の子からの圧倒的支持を集め、“もちめる”の愛称で一躍インターネット界の寵児になりつつ、大きくなった虚像に時にコントロールを失い、誹謗中傷にも悩んだ。そして昨年12月、20歳で永眠した。

 講談社の担当者は「彼女が生前にセルフプロデュースで撮影を終え、発売を熱望していた写真集。一度は企画を中止したが、何よりも本人の残した強い希望があり、ご遺族との相談のうえ、このたび刊行の運びとなった。20年、10代最後の夏に撮影した、”もちめる”一冊だけのメモリアル写真集。彼女が見せたかった“もちめる”が、皆さまのもとに届けば幸いに思う」と話す。

 遺族からの申し出により、同書の印税の全額が、彼女と同じように悩みを抱え、居場所のない中高生と10代女性を支援している団体に寄付される。

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「推し時計、燃ゆ」 勝手連が本国スイスに公認され、コラボモデル販売に至るまで

 今回の「推し時計、燃ゆ」の主人公は、名古屋在住の中澤浩司さん(41歳)だ。スイスの時計ブランド「モーリス・ラクロア(MAURICE LACROIX)」の代表的モデル“アイコン オートマティック”の写真を2年半インスタグラム(@koji_nkzw)に投稿し続け、ついには本国から世界初の公認ファンクラブの運営を任された人物だ。さらに驚くべきは今秋、中澤さんが企画した日本限定ウオッチが発売されるという。“推し活”の最高型とも言える夢は、いかにしてかなえられたのか?

WWD:「モーリス・ラクロア」との出合いは?

中澤浩司(以下、中澤):スイス・バーゼルで開催されていた世界最大の時計見本市「バーゼル・ワールド(BASEL WORLD)」でした。もともとはバイヤーやメディア向けに行われていたイベントですが、近年は一般ユーザー向けにも情報が同時に解禁されていて、時計ファンは年に一度のタイミングで発表される新作に注目していました。そこで2018年にお披露目されたのが、“アイコン オートマティック”でした。それまでの“アイコン”はクオーツ式で、初の機械式モデルでした。

WWD:ビビビ!ときたわけですね?

中澤:はい(笑)。「バーゼル・ワールド」をリアルタイムで見るようになったのは10年ごろからなんですが、ビビビ!ときて購入したのは初めてでした。

WWD:これまでの時計遍歴について教えてもらえますか?

中澤:初めての本格時計は、「オリス(ORIS)」の“BC3”でした。04年のことです。その後、「オメガ(OMEGA)」の“シーマスター”、「ティソ(TISSOT)」「ラドー(RADO)」などを購入し、今では十数本をコレクションしています。価格は10万~20万円が中心で、ファッションアイテムとして取り入れています。1980~90年代のデザインに引かれるため、中古品も多いです。とはいえ、最近身に着けるのは“アイコン オートマティック”ばかりです。

WWD:何にそんなに引かれるんですか?

中澤:う~ん、ドンズバの答えになっていないかもしれませんが“人”かなぁ。時計って、狭く深いコミュニティーが特徴だと思うんですが、だからこそ人がとても大事で。もちろん実機も重要ですが、時計には歴史があるので、それをきちんと伝えるストーリーテラーの存在が欠かせません。“この人から買いたい”と思えるかどうかは、間違いなく分岐点になりますね。

WWD:その点、「モーリス・ラクロア」は合格したと?

中澤:はい。「バーゼル・ワールド」で“アイコン オートマティック”を見た直後に、日本の正規代理店であるDKSHジャパンに問い合わせました。電話対応してくれた方の印象が、とても良くて。それに続く連絡でも、つまり人が代わっても皆さん丁寧で。その年の10月に名古屋の百貨店に入荷したと聞きお邪魔した際も、販売員の方がとても熱心でした。

WWD:“時計縁”とでも言うべきものですね。他ブランドにはない、「モーリス・ラクロア」の魅力とは?

中澤:75年デビューと時計としては新興ブランドで、認知度も“もうすこしがんばりましょう”なんですが、全ての商品がスイスメードで、部品製造メーカーとしての出自を持つことから機能面も信頼できます。デザイン性にも優れ、それでいて中心価格帯が20万円前後とコストパフォーマンスも高いです。つまり、“バランスが良い”んだと思います。

WWD:初めての高級時計の候補として最適で、かつセカンドウオッチにもなり得るということですね。インスタグラムに“アイコン オートマティック”の写真を投稿する推し活を始めたのはいつから?

中澤:もともと時計をメインに投稿していたんですが、“アイコン オートマティック”を買ってから数カ月で「モーリス・ラクロア」一色になりました(笑)。インスタ映えする時計なんですよ。写真も動画も全て僕が1人で撮影していて、1日1回のペースでアップしています。当初1000弱だったフォロワーが、今では3000を超えるまでになりました。コメントやDMでブランドや新作モデルについて質問を受けることも多く、自分がかつてそうしてもらったように、きちんと対応することでコミュニティーを強化できているのかな?と思います。

WWD:「モーリス・ラクロア」から公認を受けた経緯について教えてもらえますか?

中澤:毎日“アイコン オートマティック”の写真をアップしていたので、そのうちに本国の公式アカウントにシェアされるようになりました。そんな関係が続く中で2019年の春に、僕が撮った動画を公式アカウント内で使いたいと相談されました。もちろん、即OKの返事をしました。その年の8月に、ステファン・ワザー(Stephane Waser)=マネジングディレクターが来日すると聞いて、初めてお会いしました。その場で、「実はアメリカに非公認のファンクラブがあるのだが、その日本版をオフィシャルとして運営しないか?」と打診を受けました。「モーリス・ラクロア」がファンクラブを公認するのは世界初とのことで、大変光栄でした。公認を得たことで、本来ならオフ会なども企画したかったんですが、新型コロナの影響でオンライン限定の活動を余儀なくされています……。

WWD:さらには、これまでの貢献が認められ、コラボモデル“アイコン オートマティック クラブジャパン エディション”を発売するに至りました。

中澤:ワザー=マネジングディレクターから「おまえになら任せられる」と言われ、天にも昇る気持ちでした!日本でお会いしたあと、「僕なら、より日本市場にフィットした商品が作れる」とメールで直談判していたんです。

WWD:コラボモデル製作において最も苦労した点、またこだわった点は?

中澤:まずは、ファンクラブに寄せられたコメントをさかのぼり、全て洗い出しました。分かったつもりになっている日本人の好みについて、あらためて学びました。そのうえで変更したのは大きく3点です。

1.デイト表示

 “アイコン オートマティック”には、3時位置にデイト(日付)表示がありますが、それをなくしました。「よりシンプル、かつソリッドなものを」というファンの声に応えた形です。実際のアクションは、シート状の文字盤でデイト表示をふさぐといった安直なものではなく、今回のコラボモデルのためにムーブメントに手を加えてもらいました。

2.文字盤

 従来モデルの文字盤は、小さなピラミッド状の意匠が連結する“クル・ド・パリ”を採用していますが、“アイコン オートマティック クラブジャパン エディション”では手の動きに合わせて、さまざまな表情を見せてくれるサンブラッシュ仕上げにしました。カラーも日本人に人気のダークブルー一択です。

3.ベルト

 “アイコン オートマティック”用に初めてラバーベルトを製作しました。他モデルのベルトを転用するのではなく、一から作りました。カラーにもこだわっていて、ブランドや売り場からはブラックやダークグレーを希望されましたが断固拒否(笑)。アクティブイメージのラバーベルトを上品に見せたくて、“クールグレー”にしました。キーワードやニュアンスを伝えるのではなく、きっちりパントーンで指定したんですよ。ステンレススチール製ベルトも付属するので、TPOや気分に合わせて付け替えてほしいですね。

WWD:すごい!形だけの、“なんちゃってコラボ”ではないんですね。最後に、中澤さんにとって時計とは?

中澤:“つながり”です。“アイコン オートマティック”との出合いもそうだし、それがきっかけで憧れのブランドとも協業できました。こうして「WWDJAPAN」から取材も受けています。これからも時計を通じて、世界中の人とコミュニケーションしていきたいですね。

<「推し時計、燃ゆ」とは?>
「推し、燃ゆ」が芥川賞を受賞し、“推し活”が豊かな生き方につながるとの認識が広まっている。そこで元来、推しの要素が強い時計の世界で、さまざまな人に“推し時計があることで得られる幸福感”や“そもそも、なぜ推しているのか?”などを聞き、時計の持つ“時間を知る”以上の価値について探る企画。

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無印良品やアダストリアとコラボする上智大学発ブランド 環境問題にリメイクでアプローチする学生団体「カルテナ」

 ファッション系の大学生サークルも、最近はサステナビリティを強く意識している。現役大学生の多くは、デジタルネイティブのZ世代。その存在感は大きくなるばかりで、つながり方や対話方法を模索する企業も多いだろう。そこで「WWDJAPAN」は現役大学生らとタッグを結び、彼らのリアルやファッション業界への思いなどを届ける。どんなサークル活動をしているのか、またいち“若者”として、業界に発信したいことなどを寄稿形式で語ってもらった。

 共同代表の野中晴菜と樋口栞那が2020年の4月に設立したcarutena(カルテナ)では、いらなくなった衣類を消費者から自主回収し、トートバッグやエコバッグ、巾着などの小物商品を製作・販売しています。8月にはアパレルメーカー、アダストリア(ADASTRIA)のアップサイクリングブランド「フロムストック(FROMSTOCK)」とコラボしました。シンプルでロスの少ない“黒染”を施した「フロムストック」の生地と、私たちのシグネチャーモデルのトートバッグへのリメイクを合わせた“ダブル・ストーリー・バッグ(Double Story Bag)”を製作。世代を超えたコラボでした。9月25、26日は、「無印良品」錦糸町パルコ店でのポップアップ販売を予定しています。サステナブルファッションに取り組むほか2ブランドとともに参加して、「おやさい」x「おしゃれ」がコンセプトのファッションブランド「ラピス・プライベート(LAPIZ PRIVATE)」とコラボしたアイテムを販売します。

 トートバッグ、手提げバッグという意味を持つスペイン語の“cartera(カルテーラ)”から団体名を決め、洋服の大量廃棄問題にアプローチすべくトートバッグの製作を始めました。発足当初は服のリメイクなども検討しましたが、「性別」「年齢」「人種」関係なく、誰もが手軽に手にとれる商品を消費者に提供したいという思いからトートバッグにしました。駅や大学、ウェブサイトなどを通して回収した古着はすでに約400枚あり、今も回収を続けています。取り組みの根幹にあるのは、利益を求める姿勢ではなく、服の大量廃棄問題を一人でも多くの消費者に知ってもらいたいという気持ち。私たちが手掛けるアイテムを使うことが、サステナブルな生活の一歩になるよう願いを込めています。

 共同設立者の野中が洋服の大量廃棄問題に課題意識を抱いたきっかけは、大学の講義でした。ファッションショーを運営する団体に所属していた経験もあり、ファッションが大好き。ファッションは多くの人に幸せを届けるものだと信じていましたが、国際協力を専攻とする授業の中で、環境破壊の実態や工場での人権侵害があると知り、自分にできることはないかと考えました。樋口は、アパレル業界でのアルバイトから業界の社会問題を知りました。知的好奇心が強く、セール後の商品の行方に疑問を感じました。その中で、アパレル業界のビジネスは地球環境の汚染の上に成り立っていることや、先進国と、そういった国々が衣類などを寄付している開発途上国との間に不平等があることを実感。一方で自分にはファッションのおかげで同じ毎日が少し楽しくなった経験があるので、多くの人にファッションの楽しさを伝えながら、状況の改善にも取り組みたいと決意しました。

 現在は多様な大学生や専門学生が集まって、20人で活動しています。アイテムの販売に加えて、小学校へ足を運び社会問題やSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を題材にした課外授業や、針を使用しないトートバッグのオンラインでワークショップを開催。上の世代や下の世代にもこの問題を知ってもらい、自分事ととらえてもらうことを目指しています。生産されている衣類のうち6割は破棄されていることや、アパレル業界が環境を汚染している業界ランキングで第2位と聞いても、自分には関係のない話に感じられるかもしれません。でも実際破棄される洋服の多くは、私たち消費者が生んでいるもの。取り組みや発信を続けて、まずは社会問題について知るきっかけとなってほしいです。サステナブルは、すごく身近な生活の習慣ととらえています。購買行動や購買後の意識を改めて見つめ直す人が増えたらいいと思います。リサイクルショップに持っていくことやメルカリで販売することに加えて、carutenaに渡すのも選択肢にぜひ入れてみてほしいです。


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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オーナーは世界照準の22歳 eスポーツ強豪のリジェクトが本気のアパレルブランド

 プロeスポーツチームを運営するリジェクト(REJECT)は、メンズブランド「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」の中嶋峻太デザイナーをディレクターに迎えて、アパレルブランド「リジェクト」を立ち上げた。アイテムは16日に公式ECサイトで発売し、チームカラーのブラックで統一したモッズコート(税込2万9700円)やブルゾン(同2万4200円)、シャツ(同1万6500円)、カーゴパンツ(同1万7600円)、Tシャツ(同6930円)の5型からスタート。今後はグッズなども拡充する予定だという。初年度売上高の目標は5000万円。さらに同社はeスポーツを軸とした他の事業にも積極的で、9月には東京・本郷に合計4フロアの新たな拠点リジェクト ゲーミング ベースを開いた。eスポーツチームでは日本トップクラスの実績を誇る組織を率いるのは、若干22歳の甲山翔也代表取締役。世界を見据える若きリーダーは、ゲームを起点にビジネスの世界をどう攻略していくのだろうか。そして、その武器としてなぜファッションを選んだのか。甲山代表と中嶋ディレクターを新オフィスで直撃した。

ファッションで“バフ”をかけろ

WWD:アパレルブランドを立ち上げた経緯は?

甲山翔也リジェクト代表取締役(以下、甲山):20歳前後の若いスタッフがチームに所属しているんですけど、ゲームで結果を出して人前に出るようになると着る服も変わり、成長していく姿を見ていたことが大きかったです。ゲームだけしているときは何も気にしていなかったのに、顔出しでゲームの配信をし始めると美意識が急に高くなって、プロとして覚悟が出てくるのだなと気づきました。彼らのために何かできないかなと思ったのがきっかけです。

WWD:ではファン用のグッズというより、選手のためという考え?

中嶋峻太「リジェクト」ディレクター(以下、中嶋):出発点は、選手とスタッフをかっこよくしたいという思いでしたね。もちろん一般販売もしますが。最初にイメージしたのは、プロレスラーが入場時にマントを着て、リングに上がるときにバンって脱ぐ瞬間があるじゃないですか。それをeスポーツ選手が全員でモッズコートをフードまで被って入場し、座るときは脱ぐっていうのもかっこいいんじゃないかと。急にアパレルを販売しても売れないけれど、選手が着ていいイメージを作ることができれば、ファンはアイテムをきっと欲しくなるはずだと考えています。

WWD:中嶋ディレクターが参加した経緯は?

中嶋:eスポーツの分野にはもともと興味があったんです。ファッション的な角度からも今後伸びてくるだろうと。そんなときに、僕が生地のディレクションをしているスタイレム瀧定大阪にリジェクトのスタッフの知人がいて、アパレルブランド立ち上げを計画しているという話を聞きました。そのときは正直リジェクトを知らなかったんですけど、調べたら日本で断トツ1位のチームで、ぜひやりたいと手を挙げました。それで春ごろに甲山さんと初めて会い、企画が実際にスタートしました。

WWD:これまで接点がなかったeスポーツチームのオーナーとの協業で何を感じた?

中嶋:出発点がたまたまeスポーツへの興味だったというだけで、甲山さんと実際に会うと「この人と何かしたい」ってすぐに思ったんですよ。年齢が15歳も下なのに話している目線が同じだし、良い悪いの判断が早くてびっくりしました。それに甲山さんの実家が製造業ということもあって、生地や縫製のクオリティーに強くこだわる姿勢も信頼できたんです。品質には徹底的にこだわりながら、スタイレムでディレクションしている生地“トライアングル”を使うなどして、手が届きやすい価格に抑えることもできました。よくあるチームグッズではないけれど、やっぱりファンの人に買ってもらいたいですからね。

WWD:プロのファッションデザイナーと仕事をした印象は?

甲山:選手や会社のストーリーをとても上手く表現してくれました。例えば、モッズコートに刺しゅうしている座標は、僕が初めて事務所を立ち上げた京都のアパートの場所なんです。僕はオーナーとして所属選手の生き様を本当に尊敬していて、彼らのストーリーが僕のストーリーでもあり、会社のストーリーでもあるんです。それがデザインとして服になることで、これからチームがどんどんかっこよくなれそうだなと自信が付きました。僕自身も好きな服を着るとその日はずっと楽しいし、自分が強くなった気がするんですよね。ゲーム用語っぽく言うと“バフ”がかかるというか。

中嶋:それがまさにファッションの醍醐味ですよね。新しい服を買って着たら、今でもテンション上がりますもん。いい武器を手に入れた感覚みたいなものというか。だから、選手たちのテンションが上がる服を作りたいとはずっと考えていました。

甲山:僕はチームが世界で1位をとるために、選手たちには常に最高のデバイスを提供しています。そのデバイスの次に彼らに提供できるものは何だろうと考えたら、身に着けるものなんじゃないかという答えにたどり着いたんですよね。ゲームをプレーしてる人たちって、究極を言えばファッションに興味はないんですよ。でも、かっこいいものへの憧れはある。だからメタバースの世界にみんな魅了されて、5万円とか平気で課金するんです。その“憧れ”を、身に着けるもので表現できればいいんじゃないかって。彼らはユニホームを着ると“バフ”がかかるから、今回のアパレルでさらに強力な“バフ”がかかるとうれしいですね。

世界を視野に入れる若きリーダーの原点

WWD:リジェクト社の現在の規模は?

甲山:社員が20人で、プロ契約の選手は45人所属しています。トップチームとアカデミー組織があり、全員に給料を支払っています。トップチームの中には、年収1000万円の選手もいます。来年のチームの収益は約3億円を見込んでいますが、これぐらいの規模は世界では一般的で、日本の市場が急成長しているだけなんですよ。逆をいうとゲームを起点にした事業の実例がまだまだ少ないので、僕たちが始めようとしているアパレルブランドのような取り組みにもチャンスはあると考えています。

WWD:eスポーツの世界に参加したきっかけは?

甲山:大きなきっかけはなくて、自然にのめりこんでいましたね。小学生のときに親友にオンラインゲームを教えてもらい、小学生でも大人に勝てる世界が面白いなと。親にめちゃくちゃ怒られながら、1日3時間ぐらいプレーする毎日でした。中学生になってゲームをするためのパソコン“ゲーミングPC”の存在をしり、父親に頼んで頼んで2、3年がかりで買ってもらいました。“ゲーミングPC”のおかげで強くなり、高校生で初めて大会で優勝したんです。それから自然とプロを目指すようになっていました。

WWD:実際にプロ契約したのはいつ?

甲山:18歳のときです。ただプロ契約とはいえ、当時の平均月給って2〜3万円でした。でも僕は10万円のオファーで喜んだのですが、どうせなら自分でチームを作りたかった。だから当時のオーナーに「僕にチームをやらせてください」と逆提案したんです。それでチームを任されて、僕も含めて4人チームを結成しました。

WWD:すぐに実績を残せた?

甲山:実績も何も、オーナーが突然失踪したんですよ。4人の中には本業を辞めてプロ一本で活動すると決めて参加してくれたメンバーもいたのに、チームが発足して2、3カ月したらオーナーが給料を一度も支払わず失踪するという。信じられませんでした。チームも結成しちゃったし、プロのリーグにも上がっちゃったし、結果も残していたので後戻りができなかった。でも選手たちに給料を支払えないので、まずは僕が資金を集めようと19歳でオーナー業に専念することにしました。最初は自分の貯金を切り崩して、各選手に2万円ぐらいの給料を払ってましたもん。

WWD:その逆境からどう盛り返した?

甲山:当時はビジネスについて無知だったので、「スポーツチームにはスポンサーが必要だ」という思い込みで、何も知らないまま1人で謎のスポンサー営業を1年間やっていました。そうしたらウェブ系の会社が僕のプレゼンに共感してくれて、本当にスポンサーしてくれることになったんです。その会社もeスポーツ についていろいろ調べてくれて、グッズ販売やコンテンツ制作など、いろいろなかたちの収益モデルがあるというのを一緒に学びました。何も知らなかった自分にとっても、視座が上がるきっかけになりましたね。

WWD:今の規模にどのように拡大した?

甲山:世界大会でサウジアラビアに遠征したときに、投資会社のイースト ベンチャーズ(East Ventures)から会いたいと連絡が届いたんです。僕はまだ学生だったので「べんちゃーきゃぴたるって何?」という感じでしたし、警戒もしていて。でも実際にビデオ通話してみると「君のチームはこれからの時代を見れている」と褒められて、気分がよくなったところに「1000万円投資したい」とオファーが届きました。僕の年齢が若いことと、eスポーツが盛り上がっていたタイミングだったこと、それに日本では競合相手が少ないモバイルeスポーツに絞って実際に結果を残していたのも評価されたみたいです。

WWD:今年春には、複数社から国内最大規模となる約3億6000万円の資金を調達したが、今後の目標は?

甲山:日本でもeスポーツが盛り上がっていますけど、世界との差はまだまだ大きい。ビジネスの規模も、選手の待遇も、何もかもが圧倒的に違います。でも、ただ海外を追いかけるのではなく、日本は独自の路線で盛り上がっていくと予想しています。まずは新しく立ち上げたアパレルブランドや新オフィス、将来的にはゲーミングギアなどの事業を立ち上げて成長させながら、いつかはIT系の企業と組み、メタバースの世界でリジェクトを収益化するビジネスがしたいです。リジェクトがこの2年で急速に拡大したように思われていますけど、ゲーム界の変化の速さを考えるといたって普通のこと。人、お金、時代の流れが今は一気に変わっていますから。

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「エアリズムマスク」も手掛けた敏腕MDに聞く ユニクロ女性下着の歩みと展望

 圧倒的な存在感で国内女性下着市場でのシェアを伸ばす「ユニクロ(UNIQLO)」。今年2月にはユニクロ史上最高のリフトアップをかなえる「ワイヤレスブラ シェイプリフト」、6月には「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」とのコラボレーションのインナーウエアを発売し、9月17日には吸水ショーツを発売するなど話題も絶えない。これらを始め、昨年6月に発売して大ヒットした「エアリズムマスク」なども手掛けるのが炬口佳乃子ユニクログローバル商品本部ウィメンズMD部長だ。数々のヒット商品を世に送り出す敏腕MDに、ユニクロ女性下着の歩みを振り返ってもらいながら、展望を聞いた。

――はじめに「マメ クロゴウチ」とのコラボレーションの反響はどうだったか?

炬口佳乃子ユニクログローバル商品本部ウィメンズMD部長(以下、炬口):非常に好評いただきありがたい。私も発売日は販売応援で売り場に立ったが「マメ クロゴウチ」ファンだけでなく、同ブランドを知らなかったけれど、事前告知やメディアでの紹介を見て「世界観がすてきだったから」と来店してくださる方が非常に多かった。コラボ商品ではあったが、下着などデイリーに使うアイテムの価格を上げることは避けたかったため、ワイヤレスブラもブラトップも既存商品と同じ1990円にしたことも好調要因のひとつだろう。ある程度在庫を積んで販売したこともあり、リピート買いしてくださったお客さまも多かった。海外での反響も大きく、シンガポールなどでも発売直後に品切れが起こるほど。今回のコラボは“下着と洋服の境界線を超える”という発想からスタートしたのが最大のメリット。花火のように打ち上げて一瞬で終わるコラボではなく、商品そのものが評価され、幅広い世代の方に「長く愛せる商品に出合えた」と言っていただけたことは嬉しかった。

――現在の「ユニクロ」の中でのウィメンズインナーの位置付けは?

炬口:女性の下着はユニセックス化しにくいものであり、女性の体の変化を支えていける商品。ライフスタイルや年齢による体の変化などに合わせた下着はまだまだ提案をしきれていない部分も多く、その開発は重要だ。気に入ればリピートしていただけるので、当然伸び代も期待できる。日本国内ではユニクロの下着が認知されてきたが、海外ではまだまだで「ユニクロに下着を買いに行こう」とまでには至っていない。世界のお客さまに支持されるようにならなければと思う。

――MDとして次々とヒット商品を送り出しているが、その手応えは?

炬口:お客さまが求めているものをチームで追求していったことの結果だ。「エアリズムマスク」も同様で、お客さまからのマスクの要望にすぐに応える必要があり、たまたま私が担当しただけ。常識にとらわれず、新しいアイデアをぶつけられる環境にあるのは恵まれているし、R&Dチームのたゆまぬ努力は大きい。そのチャレンジ精神にサプライヤー(工場)が高い技術で応えてくれる循環がうまくいっている。社内でいくらアイデアを持っていても、それを形にしてくれるサプライヤーがいなければ実現しない。

ブラトップで「世の中になかったカテゴリーを作った」

――03年のブラジャー発売から現在までで、エポックメイキングだったと感じる商品は?

炬口:06年のブラトップの発売は大きい。当時ブラトップのような商品は一部の下着メーカーは扱ってはいたが「Tシャツのようにもっと手軽に着られるものを作ればラクなのではないか?」という発想で完成した。初めは馴染みがなかったかもしれないが、その便利さが口コミで全国にじわじわと広がり、幅広い年齢のお客さまに支持される商品となった。ブラトップに関しては、デザインをちょっと変えたものを新商品として出すというような商品開発ではなく、それまで世の中にはなかった新しいカテゴリーを作ることができたと思うし、それができるとこんなに世の中に広がるんだと実感した。お客さまに対し、日常の中の満足を提供することに喜びを感じた。

――11年にブラジャーをワイヤレスに一本化した経緯は?

炬口:ユニクロは03年にブラジャーを発売し、しばらくはワイヤ入りブラが主力だった。ただ、ユニクロの店頭では常時接客し採寸するのが難しい。さらにそのころから、世の中全体の流れが、バストを寄せて上げて男性の目線を気にするというよりも、自分自身のために美しく、心地いい状態であることを重視する方向へと移っていった。それを受け「着けていて快適」がこれからの主流になると判断し、ワイヤレスに一本化した。その延長に16年の「ワイヤレスブラ ビューティライト(現在の「ワイヤレスブラ 3Dホールド」)がある。カップに樹脂テープを内蔵することで、“バストメイクできるワイヤレスブラ”としてデビューし、「ワイヤレスブラ=ゆるい(機能性に劣る)」という概念を転換させた。

体に一番近い下着は、体にできることがたくさんある

――9月17日に発売する「吸水サニタリーショーツ」も大きな話題になっている。

炬口:発表会には想定を超える多くの方が来場され、これだけ高い関心を持っていただいていることに、私たちがハッとさせられた。女性誌だけでなく、テレビのニュースとしても取り上げられていたが、それは大変有り難く嬉しいこと。吸水ショーツを初めて使う人にはまだまだハードルがあるだろうが、間口が広がってお客さまの手に届きやすくなることで、ハードルは越えやすくなる。吸水ショーツは使うことで人生が変わると思う。そうした変化がユニクロだけでなく、多くのプレーヤー(吸水ショーツメーカー)の手で広がることを願っている。

――最近は、吸水ショーツや乳がん手術後などに便利な前開きインナー、マタニティインナーなどを、「フェムケア関連インナー」として打ち出すようになっている。その意図や今後の展開は?

炬口:吸水ショーツ、マタニティインナー、前開きインナーなどは、女性のライフスタイルの変化やウエルネスに寄り添うフェムケア特化商品ではある。しかし、それ以外でも実はブラトップが授乳ブラとして高く支持されていたり、「ウルトラシームレスショーツ」を妊婦さんが愛用していたりなど、通常商品も女性のライフシーンやバイオリズムに寄り添っていることがメディアの評価やリサーチによって浮き上がってきた。これはつまり、快適な日常着である“LifeWear”の一環として、われわれが20年前から下着で取り組んできたことに間違いはなく、しっかり認知されているということだ。今後もユニクロは、そういった価値を提供していくとあらためて伝えたい。まずは17日に発売する吸水ショーツがお客さまのニーズにあっているのか一つ一つ検証し、改良にも注力しなければならない。それと並行して、新しいニーズがあれば開発していきたい。

――これからチャレンジしたい商品は?

炬口:インナーに限らず、新しいカテゴリーを作ることにMDとして挑戦していきたい。「こういうものって今までなかったけれど、確かに面白い」と思える新しい価値の商品が生まれれば、今まで当たり前過ぎて意識さえしていなかった不便が解消され、生活がラクになる。そういった商品を作ることに、私はMDとしてやりがいを感じる。体に一番近い存在である下着は体に対して解決できることがたくさんあり、毎日身に着けるからこそ、下着が少しよくなれば生活全体が快適になる。そんな日常を支える相棒のような存在、一歩踏み出す背中を押してくれるような商品を作っていきたい。

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「メゾン ミハラヤスヒロ」が福岡に“無責任な”コンセプトショップ 地元とのコラボやアートの展示も

 「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」は、コンセプトショップ「メゾンエムワイラボ(Maison (MY) Labo. )」を福岡に9月17日にオープンする。内装には、スマイルズが運営する「パスザバトン(PASS THE BATON)」の店舗から譲り受けた什器や壁を使用した。同店について三原康裕デザイナーは、「カルチャー、アート、ファッション、サイエンスなどを、可能な限り広く浅く。そんな適当で無責任な空間です」とコメントする。

 同店では「メゾン ミハラヤスヒロ」のほか、サステナブルなシューズライン“ジェネラル スケール(General Sacle)”と、部屋着としても着られるシンプルなウエアライン“インストルメンタル(in・stru(men-tal))”を扱う。さらに、雑貨や家具、地元企業とコラボしたプロダクトなども販売予定だ。

 店内では、アーティストによる展示も不定期で実施する。オープンでは、写真や音楽の領域で活動する丹野篤史による展示を開催。ロードバイクに乗って撮影したランドスケープ写真やコラージュ作品などを置く。

■Maison (MY) Labo.
オープン日: 9月17日
住所;福岡県福岡市中央区赤坂2-3-6 東急ドエルアルス赤坂 1-B
営業時間:12:00〜20:00
定休日:水曜日、木曜日

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“ファッション好きな若者たち”の思い 自作のショーを通して社会とつながる慶應義塾大学のファッション団体

 ファッション系の大学生サークルも、最近はサステナビリティを強く意識している。現役大学生の多くは、デジタルネイティブのZ世代。その存在感は大きくなるばかりで、つながり方や対話方法を模索する企業も多いだろう。そこで「WWDJAPAN」は現役大学生らとタッグを結び、彼らのリアルやファッション業界への思いなどを届ける。どんなサークル活動をしているのか、またいち“若者”として、業界に発信したいことなどを寄稿形式で語ってもらった。

 Keio Fashion Creatorのメイン活動は、毎年12月に開催するファッションショーです。コロナ禍前には1日で600人以上の来場者数を記録。年々クオリティーの向上と規模感の拡大が進んでいます。2020年には「国立科学博物館 地球館」で開催し、「辿る」というテーマのルックとノスタルジックな会場の雰囲気がマッチしたショーを届けました。

 私たちの集大成であるファッションショーは、団体と社会をつなぐコミュニケーションの手段です。ショーでは、みんなが同じ瞬間を「体験」できる。意思を表現・表明するために、実際に観て肌で感じるというファッションショーの醍醐味にこだわっています。なぜなら、ファッションは体の最も近くで自分を守り、同時に力を与えてくれる存在でもあるから。「服と人間が一体となって風をはらみ、動いている姿の美しさを思い出そう」「何かしらの“媒体”を通して服を見ることに慣れてしまっている現代において、服の本来の姿を忘れかけてはいないだろうか?」と投げかけています。

 Keio Fashion Creatorは、02年に慶應義塾大学の「ファッションビジネス研究会」から独立する形で設立。09年から服飾専門学校エスモードジャポンと提携した授業を開講し、未経験者でも一から本格的に服作りを学ぶことができる環境を整えています。12年にインターカレッジ化し、21年現在は約150人のさまざまなバックグラウンドを持つ学生が所属します。それぞれの部員がショーの開催に向けて、デザイナー、ディレクター、プレス、モデルマネージャーの4つの役職に分かれ活動。デザイナーは洋服の製作を担当し、ディレクターはショーの音響、照明、映像などの総合演出やインビテーションを作成します。プレスは団体と企業様間の取りまとめや企画の打ち出し、SNSの運営などを担います。モデルマネージャーはショーに向けたモデルハンティングや当日の導線案内などを指揮します。

 20年度のファッションショーは無観客でのオンライン配信となったため、細かなディティールや生地感を存分に伝えることが出来ませんでした。そこで21年5月、ルックをより多くの人に届けるために展示会を開催しました。展示会ではルックを制作したデザイナーが実際にその場でアイテムの説明をしたり、質問に答えたりしました。当団体に興味を抱く学生や企業様と話が弾む場面も。ほかにも、「作品を通して伝えたいこととは何か」「どのように表現するのか」を一から考え、作品を撮ります。衣装はレンタルアイテムやデザイナー部員が制作したルックを使用。ヘアメイクからカメラマン、スタイリング、オブジェ制作も部員が担当します。作品は当団体のインスタグラム(@keio_fashioncreator)に掲載中です。

 当団体は学生ファッション界の第一線にいる身として、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)に関連する企画にも力を注いでいます。若者マーケティング機能の確立と情報発信のための研究機関「シブヤイチマルキューラボ(SHIBUYA109 lab.)」との共同企画「アイズ・プロジェクト(EYEZ PROJECT)」では、トートバッグを製作。Z世代である私たちがSDGsの課題に取り組むことで同年代が理解を深めて、行動するきっかけとなるような情報を発信します。上智大学が伝統的なミスコンを廃止して新たに開催する“新しいミスコン”「ソフィアンズコンテストSOPHIAN’S CONTEST」では、ファイナリストが着なくなった服にリメイクを施し、衣装を提供する共同企画を実施中です。

 21年度も12月中旬にファッションショーを開催する予定です。コロナ禍ではありますが一人でも多くの方にファッションショーを通した感動を味わってもらえるよう励んでいきます。今後も学生服飾団体として大きな影響力を持っていると自負しているからこそ、「ファッション好きとしての責任」をもちながら取り組みます。私たち“ファッション好きな若者たち”のリアルな声をお届けできたらうれしいです。


 9月20日発売の「WWDJAPAN」は、ファッション系サークルを持つ4つの学生団体の声に耳を傾け、Z世代のファッションとサステナビリティに対する意識や考えを調査。Z世代とのコミュニケーション方法を模索する業界人は必読だ。

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「ジル サンダー」新CEOに、親会社OTBのCEOが就任

 「ディーゼル(DIESEL)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「マルニ(MARNI)」などを擁するOTBは9月15日、ウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)OTB最高経営責任者(CEO)を「ジル サンダー(JIL SANDER)」の新たなCEOに任命した。2018年から「ジル サンダー」を率いてきたアクセル・ケラー(Axel Keller)CEOの後任となる。なお、ミネッリ新CEOは引き続きOTBのCEOも務める。

 「ジル サンダー」はデザイナーのジル・サンダーによって1968年にドイツで創業。99年にプラダ グループ(PRADA GROUP以下、プラダ)に買収されたものの、同社のパトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)CEOと意見が合わず、サンダーは半年後に「ジル サンダー」を離れている。その後、プラダは2006年に英投資会社チェンジ・キャピタル・パートナーズ(CHANGE CAPITAL PARTNERS)に同ブランドを売却。08年にオンワードホールディングス(ONWARD HOLDINGS以下、オンワードHD)の傘下となった後、21年3月にOTBが同ブランドを買収した。

 「ジル サンダー」のクリエイティブ・ディレクターとしては、現在「プラダ」の共同クリエイティブ・ディレクターであるラフ・シモンズ(Raf Simons)が05年から12年まで、17年からはルーシー・メイヤー(Lucie Meier)とルーク・メイヤー(Luke Meier)夫妻が務めている。

 レンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)OTB会長は、「ジル サンダー」を買収した際、「クリエイティブ面を変更するつもりはない」としつつも、同ブランドをさらに発展させるべく経営体制の見直しを視野に入れ、マーチャンダイジングの改善とデジタル強化を推し進めていくと発言していた。年内には、ニューヨークに店舗をオープンする計画だという。

 オンワードHDが21年3月に発表した適時開示情報によれば、ジル サンダー事業の20年2月通期の売上高は4860万ユーロ(約62億円)、営業損失は1782万ユーロ(約22億円)、純損失は2274万ユーロ(約29億円)の赤字だった。

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H&Mが“100歳のファッションアイコン”アイリス・アプフェルとコラボ

 H&Mは、ファッションアイコンとして知られるアイリス・アプフェル(Iris Apfel)の生誕100歳を記念したコラボレーション“アイリス・アプフェル × H&M”を2022年初旬に発売する。限定店舗及び公式オンラインストアで取り扱う予定。

 同コレクションは、アイリスのカラフルな衣装や大胆なアクセサリーなど、ユニークなスタイルセンスから着想を得たもの。フローラルプリントのスーツやティアードフリルのドレス、鮮やかなプリントドレスなどのウエアのほか、大振りなチャンキージュエリーや、植物、動物、異世界の宝物などさまざまなテーマのアクセサリーもラインアップする。コレクションの詳細は22年に改めて発表するという。

 アイリスはスタイルアイコンとしてだけでなく、インテリアコーディネーターやファッションデザイナーとしても活躍している。15年には密着ドキュメンタリー映画「アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー」の公開で、さらに注目を集めた。

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「ケネス ニコルソン」2022年春夏ニューヨーク・コレクション

 「ケネス ニコルソン(KENNETH NICHOLSON)」が2022年春夏コレクションをニューヨークで発表した。

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「オスカー デ ラ レンタ」2022年春夏ニューヨーク・コレクション

 「オスカー デ ラ レンタ(OSCAR DE LA RENTA)」が2022年春夏コレクションをニューヨークで発表した。

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ユーチューバーかんだまがユナイテッドアローズとモノ作りに挑んだワケ

 ユナイテッドアローズ(以下、UA)は16日、人気ユーチューバーの“かんだま”こと神田麻衣をディレクターに迎えた新ブランド「マルゥ ユナイテッドアローズ(MARU UNITED ARROWS)以下、マルゥ」を公式サイトとECモール限定で発売した。25〜34歳の女性をターゲットに「消費者目線のリアルクローズ」を提案する。

 神田は、前職のバロックジャパンリミテッド(以下、バロック)に勤めていた2017年に自身のYouTubeチャンネル「かんだま劇場」を立ち上げ、ユーチューバーとしての活動を開始した。プチプラアイテムを組み合わせたコーディネートや着まわし動画が、20〜30代の女性を中心に支持を集め、現在は約32万人の登録者を持つ。神田とUAの池谷啓介営業統括本部プランニングディレクターに同ブランドを立ち上げた狙いやビジョンを聞いた。

WWD:「マルゥ」立ち上げの背景は?

神田麻衣(以下、神田):昨年末に前職のバロックを退社し、今年は少しのんびりしようかなと思っていました。ただ、最近自転車での移動が多く、おしゃれなジャージーが欲しくて、自分の生活雑貨ブランド「白黒商店」でジャージーを製作していたんです。そこで、シルエットや生地のバリエーションなど、改めて服作りの難しさにぶつかりました。困っていた私に、所属事務所から「UAさんが相談に乗ってくれるよ」と話があったんです。

池谷啓介UA営業統括本部プランニングディレクター(以下、池谷):実は僕は神田さんがYouTubeを始めた当初からフォロワーでした。丁寧な商品紹介や共感できるコーディネート提案など、独りよがりでない発信の仕方に感心していました。ちょうどコロナ禍で社としてもECやデジタル上のコミュニケーション力を向上させる施策を考えていて、神田さんのような方と商品開発ができたら面白いのでは、と思い立ったんです。

WWD:ファッションユーチューバーの中でも神田さんの際立っている点は?

池谷:視聴者への愛情のある伝え方だと思います。バズを起こして、一過性の売り上げを立たせるのではなく、神田さんとは本質的なモノづくりに取り組めると思いました。

神田:ありがたいですね。私はバロックに入社以前は全然ファッションに興味がありませんでした。でも、「マウジー(MOUSSY)」に出合ってファッションに目覚め、雑誌の好きなコーディネートを見つけては文字でその要素を書き出してみるなど、コツコツ学んできたタイプです。だからこそファッションの“カッコ良さ”や“可愛さ”を、噛み砕いて伝える力は強みだと自負しています。その手法の一つとして、プチプラアイテムと組み合わせたコーディネート提案があります。

池谷:「マルゥ」でも、着まわしやすさが大きなポイントです。自社ブランドだけで完結した提案はリアルではない。神田さんには是非、他のブランドともどんどん組み合わせて提案してほしい。

WWD:神田さんのUAに対するイメージは?

神田:高級感や大人、優等生。いろいろな意味で距離感が遠い。SNSでのコミュニケーションに対しても距離を感じていたのが正直なところです。

池谷:それは私たちも認識しているところ。だからこそ、神田さんと取り組むことでその距離感を縮めていきたい。神田さんとの会議で印象的だったのは、「スカートはビールっ腹をカバーできるようなシルエットに」といったリアルな意見です。これまでファッションは、カッコ悪い部分を隠して表現していましたが、赤裸々な悩みをベースに提案してくのもありかもしれないと思いました。神田さんを通すことで良い意味で「UAなのに言えること」が増え、社の多様性を高めたい。

悩みの多いアラサーにリアルクローズを提案

WWD:神田さんはこれまで「ファッションを楽しむ消費者側にいること」にこだわっていたと思うが、UAと組むと決めた理由は?

神田:実際に過去に同様の話をもらったことがありましたが、断っていました。でも、UAとなら、モノを見て買ってもらえると思いました。おそらく、バロックからブランドを出せば、すでに私を知っている人が多いので、売れたと思います。だけど、「この人だから買いたい」ではなく、「モノがいいから買いたい」と思ってほしいんです。モノづくりへの圧倒的な安心感があるUAとならば、それができると思いました。

WWD:あえてコミュニティーの枠から出て挑戦したということ?

神田:はい。なので正直、毎日めちゃくちゃ不安でいっぱいです。最近、変な夢もたくさん見ます。自分は満足しているけど、自己満足で終わってしまわないかが不安です。ただ、先日YouTubeで「マルゥ」誕生を発表した時には、ファンの方から予想以上に「応援する」といったコメントがもらえてうれしかったです。

WWD:神田さんの想像する“消費者”とはどんな人?

神田:郊外に住んでいるアラサーを想定しています。アラサーは体型やライフスタイルも変化が多く、悩みの尽きない年代です。周りも生活におけるファッションの優先順位が落ちて、服を買わない人も多い。そんな人たちに、「マルゥ」を通してファッションの高揚感を伝えたい。都会に住んでいるとさまざまなアイテムに挑戦しやすいですが、私が以前住んでいた八王子では派手すぎると浮いてしまう。「マルゥ」では、郊外での日常にも馴染むし、おしゃれを頑張りたくない人でも自然におしゃれになるアイテムを提案したい。

WWD:デザインでこだわった点は?

神田:私自身や周りのファッションに関する悩みをベースに考えています。例えば世に出ているパフスリーブ袖は、パフッとしすぎているものが多い。「マルゥ」では、仕事中や洗い物する時など袖をまくっても邪魔にならないボリューム感をパタンナーと相談して作りました。ほかにも、ワンピースは身長によって着こなし方がわからないといった悩みも多い。「マルゥ」のワンピースはサイドにスリットを入れ、段差を生み、高身長の方はパンツやミドルブーツと組み合わせてレイヤードを楽しめるようにしました。同時に159cmの私で長すぎない丈なので、低身長の方はすっぽりロング丈として着られる。切り替え位置を上に持ってくることで、スタイルアップもできます。ハリ感のある素材で体型カバーも叶えています。

池谷:当社のブランドも消費者の課題解決を商品開発の軸に置いていますが、神田さんのように特定少数に向けた開発はめずらしい。でも、神田さんが狙う層のニーズを拾うことで、共感の輪が広がり、マーケットが大きくなることを想定しています。

10年後も商品が消費者の手に渡り続けてほしい

WWD:神田さんのコミュニケーション力はどう生かす?

神田:一方的に世界観を提示するのではなく、消費者と共創する姿勢を「マルゥ」の強みにしたい。公式インスタグラムでは、どんどんコメントしてくださいと呼びかけています。アンケートを実施して、色展開に反映するなど商品を購入する以外の関わり方ができるような施策も考えています。まだ相談中ですが、生産過程も生配信したい。業界にいなければ、服作りの裏側ってなかなか想像できないですよね。あえて、モノ作りの現場を見てもらうことで、ファッションの楽しみ方が変わったり、商品への愛着が湧いたり、何かしらのきっかけになると思います。

WWD:「マルゥ」では、サステナビリティにどう取り組む?

神田:バロックでは廃棄予定の在庫を再販する事業に取り組んでいて、やはり私の問題意識は在庫です。まずは作りすぎず、適正価格で売り切ることに注力します。チームでは、“高みえ正直プライス”と呼んでいます。そして、着回しや商品の良さを私がきちんと伝えることで、長く楽しんでもらいたい。今後は環境配慮型素材も視野に入れて採用したいですし、UAの在庫を活用したモノ作りにも挑戦してみたいです。一つの会社で解決できる問題ではないと思うので、業界がもっとチームになってほしい。

WWD:今後どのようにブランドを成長させていく?

神田:個人的には、10年後もブランドを続けられていたらうれしいです。10年後にも「マルゥ」の商品を着てくれている人がいたり、家族や友人に引き継がれていたりするのが理想です。そのためにもカテゴリーを広げる前に、まずは“ダマベーシック”と呼んでいるシャツやジャケット、セットアップなどを中心にモノ作りに注力します。ただ商品を購入してほしいのではなく、おしゃれをすることの楽しさをさまざまなな角度で表現したい。「マルゥ」をいろんなアイテムと組み合わせて、「この格好している自分が好き」と思える経験を多くの人に提供したいです。

池谷:当社も神田さんの思いに共感しています。安心、安全なイメージだけでなく、改めてファッションの楽しみを発信するブランドとして育てていきたい。具体的な目標数値は非公開ですが、神田さんが持っているコミュニケーションのサークルが壊れないことを最優先させ、規模よりもお客さまとの関係性を深めていくことを重視します。

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FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

こんにちは。

本日はスペシャルなお知らせをお届けします。

 FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

バーニーズ ニューヨークが福岡天神に上陸して、本日で10周年を迎えました!

10年間の感謝の気持ちを込めまして、福岡店店頭でお買上げいただいたお客様に2つの特別なプレゼントをご用意しています。

 

SPECIAL PRESENT 1

LUCKY DRAW

<MY BARNEYS>ポイントプレゼント抽選

対象期間中、福岡店店頭にて¥10,000(税込)以上お買上げいただいた<MY BARNEYS>メンバーの方には、バーニーズ ニューヨークのショッピングでお使いいただける100,000ポイントまたは10,000ポイントが当たる抽選にご応募いただけます。

 

 

●プレゼント●

<MY BARNEYS>100,000ポイント 1名様

<MY BARNEYS>10,000ポイント  5名様

 

●ご応募期間●

9月16日(木)〜9月26日(日)

 

●ご応募対象●

期間中、福岡店各フロアにて¥10,000(税込)以上お買上げいただいた<MY BARNEYS>メンバーのお客様

※<MY BARNEYS>への新規ご入会も店頭にて承っております。

 

●ご応募方法●

お会計時にレジカウンターにて応募券をお渡しさせていただきます。

必要事項をご記入の上、福岡店1Fに設置しております応募箱へご応募ください。

※応募用紙のお渡しは一回のお会計につき、一枚までとさせていただきます。

 

●当選発表●

当選発表は10月初旬以降に、ポイントの付与およびご当選者のお客様への公式アプリ・メールでのご連絡をもって代えさせていただきます。

※当選に関するお問合せはご遠慮ください。

 

<MY BARNEYS>はお買物でポイントが貯まり使える、バーニーズ ニューヨークのメンバーシッププログラム。まだご登録いただいていない方は、この機会にぜひ!

メンバーシッププログラム<MY BARNEYS>についてはこちらから>>>

 

SPECIAL PRESENT 2

POP UP STORE: EGUCHI TOKEI TEN

「江口時計店」期間限定ストア・スペシャルプレゼントのご案内

 FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

厳選されたアンティークウォッチが揃う、こだわりのセレクトで人気の東京 吉祥寺発「江口時計店」が福岡店に9月19日(日)・9月20日(月)の期間限定で登場。

期間中に「江口時計店」お取扱いのアイテムを福岡店店頭にてお買上げいただいたお客様には、10周年のお祝いとして特別に特製のウォッチケースをプレゼントいたします。

 

 FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

店内にも10周年のディスプレイがちらほらと。

九州エリア随一のスペシャリティストアとして10年の歴史を刻んできたバーニーズ ニューヨーク福岡店。

 

福岡店ならではの情報をタイムリーにお届けしているインスタグラムアカウントもぜひフォローしてくださいね!

@barneysnewyork_fukuoka

 

さらに福岡店スタッフがおすすめするアイテムもこちらのブログでご紹介していきますので、どうぞお楽しみに。

 

HAPPY BIRTHDAYTO US !

FUKUOKA 10TH ANNIVERSARY

FUKUOKA 10 LOGO 100x100 01 1 FUKUOKA STORE 10TH ANNIVERSARY!

水原希子が「ラックス」の新ブランドアンバサダーに就任

 ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングが展開するトータルビューティケアブランド「ラックス(LUX)」は、ブランドビジョンをリニューアル。新たに“BRAVE VISION 2030”を掲げ、その象徴としてモデルや女優として活躍する水原希子氏をアンバサダーに起用した。新テレビCM“私をすすめるのは、私。”篇を9月27日から全国で放映開始する。

 時代が移り変わるとともに、人々の“美しさ”のとらえ方も変わり、現代では容姿だけにとらわれない“生き方”そのものを反映するものとしても考えられつつある。“BRAVE VISION 2030”は、「自分自身を美しいと思えることが自信になり、一歩踏み出す勇気につながる。そしてその踏み出す姿勢こそが美しい」という同ブランドが大事にしていく信念を表したものだ。それを体現する勇敢な(=BRAVE)女性の代表として水原氏を起用するに至った。

 CMでは、現代を生きる人々に向けて「自分で自分を引き止めることなく、勇気を持って踏み出そう」というメッセージを発信する。映像内で「諦めるたび、ほっとしていた。やらない理由を探していた」と語る過去の水原氏が、ダメージケアで美しくなった髪によって自信を持ち、「踏み出すことも傷つくことも恐れない」と“BRAVE”に変化。一歩踏み出していく姿勢を映し出す。

 なお9月14日に“ラックス ブランドリニューアル発表会”を開催。その中でアンバサダーに起用された感想を聞かれた水原氏は「以前からかっこいい女性がCMに出ているという印象があり、そのアンバサダーに選んでもらえてとてもうれしい。ブランドのオフィシャルサイトには女性の活動を応援するメッセージなどが公開されていて、私自身も参考になったので是非見てほしい」と話した。

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2021年「MTV VMA」のファッション ドージャ・キャットのアートな衣装チェンジに注目

 米MTVは9月12日(現地時間)、2021年の「ビデオ・ミュージック・アワード(MTV VIDEO MUSIC AWARDS以下、VMA)」授賞式をニューヨークのバークレイズ・センター(Barclays Center)で開催した。その年にヒットを生んだアーティストや来場者による奇抜な衣装でも知られている「VMA」だが、今年も例外ではなかったようだ。

 「最優秀ビデオ賞」など3冠を獲得したリル・ナズ・X(Lil Nas X)は「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のアシメントリーなパープルのドレスで登場した。同じく「最優秀楽曲賞」など3冠を獲得したオリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)も、「ヴェルサーチェ」の2001年春夏クチュールコレクションからピンクのチュールドレスをセレクト。普段から古着やハイブランドのビンテージを着用することが多い自身のサステナブルなスタイルを貫徹した。「ヴェルサーチェ」によれば、「ドレスのシルエットは1940年代のテイラードからインスパイアされたもの。ボディーに巻いた複雑なドレープと、外側からも見える骨組みが特徴」だ。

 ミーガン・フォックス(Megan Fox)は「ミュグレー(MUGLER)」のシアーのシースルードレスを着用。インフルエンサーのブレットマン・ロック(Bretman Rock)は、2001年に飛行機事故で亡くなったアーティスト、アリーヤ(Aaliyah)にオマージュを捧げ、彼女が00年の「VMA」で着用していた「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」のイエローのゼブラプリントのドレスで来場した。マディソン・ビアー(Madison Beer)もビンテージアイテムをピックアップ。「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」03年春夏のピンクサテンのドレスを着こなした。

 授賞式の司会を務め、2冠を達成したドージャ・キャット(Doja Cat)は奇抜な衣装をいくつも披露。レッドカーペットでは、「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」のドレープが施されたビスチェドレス、ステージでは「トム ブラウン(THOM BROWNE)」18年春夏コレクションの彫刻的なシルエットとさまざまなカラーを組み合わせたデザインが特徴のドレスで登場した。さらに、「ヴィヴィアン・ウエストウッド」18年春夏コレクションの椅子が逆さまになったような形のハットとビスチェドレスに衣装チェンジした。

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マッシュルームレザーの生産拠点が日本に 「ダブレット」が組んだインドネシア発スタートアップ創業者が語る

 キノコの菌製の人工レザー“マッシュルームレザー”が環境への負荷や動物の権利といった問題を解決する新素材として注目を集めている。すでに有力ブランドが“マッシュルームレザー”を開発・運用する新興企業との協働に乗り出しており、特に米国の新興企業と組んだエルメスやアディダスやステラ マッカートニーなどはその成果を発表し商品化を進めているブランドもある。

 「日本に“マッシュルームレザー”の生産拠点を作る」――インドネシア発のマイセル/マイコテック ラボ(MYCL / MYCOTECH LAB)は、8月23日に開催された京都工芸繊維大学主催のオンラインレクチャー「スクール オブ ファッション フューチャー」に登壇し、日本に生産拠点を構えることを明かした。彼らはアジアでの生産拠点拡大を目指しており、中でも日本は「きのこの培養に関して非常に優れた自動化技術がある」と期待を寄せる。同社が開発したマッシュルームレザー“マイリー(Mylea)”は、東京のデザイナーズブランド「ダブレット(DOUBLET)」が2022年春夏コレクションで用い、ライダースジャケットやミニポーチを来春発売すると発表している。

 マイセルは2015年にインドネシアで創業し、地元のキノコ農家と協力してキノコの菌糸を天然接着剤として使用したバインダーレスボード“BIOBO”やキノコの菌糸体を用いたマッシュルームレザー“マイリー”を開発した。米クランチベースによると累計の資金調達額は83万3000ドル(約9080万円)。共同創業者でチーフイノベーションオフィサーのロナルディアス・ハータンチョ(Ronaldiaz Hartantyo)にオンラインで話を聞いた。

WWD:先日登壇したウェビナーで日本での生産拠点を開発すると明かしていたが、どこと組むのか。

ロナルディアス・ハータンチョ共同創業者兼チーフイノベーションオフィサー(以下、ロナルディアス):マッシュルーム関連のコンサルティング会社で長野県を拠点にしているサライ・インターナショナル(SALAI INTERNATINAL、 キノコプラントなどの栽培設備の輸出・輸入・販売、キノコなどの食品生産に関わるコンサルティングを行う)と組む。本格的に動き出すのは来年で、将来的には新会社を設立することになるだろう。当社の担当者がこれから日本に向かう予定だ。

WWD:なぜ、サライ・インターナショナルだったのか。

ロナルディアス:ビジョンやミッションに共通点を感じた。メールでのやりとりを経て、バーチャルなミーティングを行うようになり、今はサンプルや製品を交換しながら進めている。

WWD:具体的な計画は?

ロナルディアス:現在検討中だ。最終的にどのようなコラボレーションになるのか、ライセンス契約になるのか合弁会社を設立するのか――現時点でははっきりわからないが、2023年ごろの供給を目指している。

WWD:日本での生産拠点の候補地は?

ロナルディアス:現時点では言えない。サライ・インターナショナルの協力を得て、素材(原料となる農業廃棄物)が調達できる候補地を紹介してもらい、どの素材を使用するか検討した上で、その素材を調達できる場所にアプローチしていきたい。

WWD:マイコテック ラボは“マッシュルームレザー”の生産(オガクズなどの木質機材に米ぬかなど栄養源を混ぜて栽培する)に農業廃棄物を用いているが、具体的に何を用いているか。

ロナルディアス:森林廃棄物に加え、農業廃棄物は米、とうもろこし、サトウキビなどを用いている。

WWD:原料に農業廃棄物を利用する点が、他社とは異なる優位性だと感じる。改めてマイコテック ラボの優位性を教えてほしい。

ロナルディアス:効率性だといえる。廃棄物を利用して、さらに、マッシュルームレザーを作る工程で出る液体と個体の廃棄物も活用する。個体廃棄物は建材に、液体廃棄物はバイオプラスチック製造に用いる予定だ。生産工程における環境負荷の低減にも取り組んでいる。イノベーションでどう社会的にインパクトを与えることができるか、どう貢献できるかを考えながら、マイセリウムレザーを市場に供給できるように取り組んでいる。

WWD:菌糸体から作られた“マッシュルームレザー”が本革よりも優れていると話していた。

ロナルディアス:ポイントは3つある。1つ目は耐火性。2つ目は30~60日で成長する点。3つ目は、生産コストが安い点だ。

WWD:量産に向けた計画は?

ロナルディアス:2023年の生産目標は25万平方フィート(2万3225平方メートル)だ。現在はパイロットプラントで製造しながら、品質の標準化と最適化を行っている。また、ISOなどの認証取得に力を入れている。加えて、今、インドネシアに1万平方フィート(929平方メートル)規模の工場を建設中で11月に完成する予定だ。

WWD:量産する上で難しいと感じていることは何?

ロナルディアス:現時点で挑戦的なことは品質を標準化することだ。1枚のシートをラボで作るのは簡単だが、同じ品質のものを2000枚作るのが難しい。自社の標準を質量や衛生面など108の項目を決めて取り組んでいるが、キノコは生物的なものだから思うようにいかないね。人間に例えるといろいろうるさいタイプ(笑)。

WWD:森林廃棄物や農業廃棄物の利用についてのハードルはない?

ロナルディアス:これまでサトウキビやパイナップル、おがくずなど15種類の廃棄物を活用してみたが、問題なかった。それよりも現時点で挑戦的なのは品質の標準化だ。

WWD:加工に関しての課題は?

ロナルディアス:本革に比べて低い環境負荷で加工することができる。一例を挙げると、菌糸体は重金属のクロムを使わずになめすことができる。現在、セチャンという木材から作られたタンニン材を用いているが、さらに環境への負荷が低い方法があるかも探っていく。

WWD:そもそもあなたがサステナビリティに興味を持ったきっかけは?

ロナルディアス:大学生のころにエコキャンパス運動に参加したことだ。その後、建築家として自然保護やヴァナキュラー建築を手掛けるようになり、より深くサステナビリティについて学び、サステナビリティを推進するコミュニティーや運動を起こすようになった。私は、サステナビリティはトレンドではなく、必要不可欠なものだと考えている。次の世代のために世界を守るために、私たちはイノベーションと小さな習慣の変化で貢献することができる。

WWD:もともと建築家としてキャリアをスタートしたが、キノコが持つ素材としての可能性を感じて創業したと聞いたが。

ロナルディアス:建材、ファッション、バイオプラスチックの梱包材とビジネスのポテンシャルは高い。ファッションを優先して進めているのは、製品だけではなくコンセプトが重視されているから。消費者も自分が着ている服が何から作られているかを知りたいと思うようになっている。建材にする場合、軽くて丈夫なレンガを作ることができるが、建材は今、価格が重視されている(がアパレルはコンセプトが良ければ多少価格が高くても売ることができる)。

WWD:数あるキノコの中でもレイシを選んだ。

ロナルディアス:品種さえ同じであれば品質は変わらないが、育つ環境がポイントで、レイシは、いろんな気候に順応できるんだ。

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「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃんに宣戦布告」『東京ラムストーリー』が東京・大塚に現れた

 ついに現れたよ。一家ダイニングプロジェクトが展開する「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」の"パクリ"業態。9月7日(火)東京・大塚に新規オープンしたのが「東京ラムストーリー」。単なる"パクリ"業態かと思ったら、そこには"パクリ"以上にお店の"らしさ"が溢れていた。
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フレッシュネス、テイクアウト専門チーズバーガー店オープン。トリキバーガーと同じセット590円。

コロワイドグループの株式会社フレッシュネス(本社:横浜市西区、代表取締役社長:斎藤 健太朗)が展開するハンバーガーチェーン「フレッシュネスバーガー」が、テイクアウトオンリーのチーズバーガー専門店「Cheeseness Burger ToGo(チーズネスバーガー トゥーゴー)」を10月にオープンさせる。
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ソファ「ヨギボー」がハンバーガー店をやってた。グルテンフリーの「エッグウィッチ」?

ソファYogibo(ヨギボー)を展開する株式会社ウェブシャーク(大阪市中央区、代表取締役社長:木村 誠司)が、運営するエッグウィッチ専門店「ドン・ウォーリー・エッグウィッチ」において、すべてのバーガーメニューを完全グルテンフリー化した。
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「ミンクス」が流山にセカンドブランドをオープン 岡村享央社長に新プロジェクトの狙いと現況を聞いた

 ヘアサロン「ミンクス(MINX)」は7月、セカンドブランド「ミンクスプラス(MINXplus)」をスタートさせ、1号店として千葉県流山市に「ミンクスプラス 流山おおたかの森美容室」をオープンした。ここでは岡村享央ミンクスワールド社長兼「ミンクス 青山店・銀座店」ディレクターに、セカンドブランドに込めた思いと1号店の現況を聞いた。

「WWDJAPAN」(以下、WWD):セカンドブランド「ミンクスプラス」とは?

岡村享央ミンクスワールド社長(以下、岡村):「ミンクス」グループでありながら、「ミンクス」とは異なったコンセプトを持つヘアサロンです。「ミンクス」には、経験を積んだ30代半ばくらいのスタッフも多く、彼らが「自分のお店を持ちたい」と考えるケースも少なくありません。しかし、長年一緒にやってきたスタッフが辞めてしまうのは寂しいし、スタッフにとっても、独立にはさまざまなリスクがともなうため、実現のハードルはかなり高いんです。そこで、独立したように店舗運営は任せ、かつ「ミンクス」とのつながりも持ち続ける“セカンドライン”を考えました。

WWD:セカンドブランドは初の試み?

岡村:初めてですね。独立しても良好な関係性を継続しているスタッフはいますが、「ミンクス」の名を冠したサロンを出店するのは初の試みです。これはスタッフからの要望で、「セカンドブランドを出すなら『ミンクス』の名前をつけたい」という意見が多かったんです。それによって集客やリクルート面でのリスクがぜんぜん違いますから。セカンドブランドは、長年当社に貢献してくれた幹部クラスのスタッフにセカンドステージを用意し、彼らの夢の実現をサポートするという目的で始めました。よって、可能な限り彼らの要望に応えたコンセプトになっています。

WWD;「ミンクス」との違いは?

岡村:「ミンクス」は東京の銀座・青山・原宿にこだわって出店していますが、セカンドブランドは全国展開を視野に入れています。だから、例えば「自分の地元に出店したい」といった要望も、今後は出てくるかと思います。1号店は流山でしたが、例えば九州や北海道でも可能性は十分にあります。ちなみに流山は、現在は同店のCEOを務めている花渕慶太が、マーケティングの末に「これから発展していく街なのでここに出店したい」と提案してきた場所なんです。私も実際に行ってみたのですが、自然と商業施設が共存する住みやすそうな街で、タワーマンションなどの建設が進んで若い家族連れも増えていて、発展性が見込めると判断して決めました。

WWD:「ミンクスプラス 流山おおたかの森美容室」はどんな店舗?

岡村:子どもが遊べるスペースなどもあり、「ミンクス」のブランディングに“地域性”をより強く持たせたような店舗です。流山周辺に住んでいる産休明けのスタッフが、同店での勤務を希望するなど、既にセカンドブランドならではのメリットも出始めています。花渕には「『ミンクス』でできないことをセカンドブランドでやってほしい」と言っているので、引き続き“ならでは”の取り組みを模索中だと思います。

WWD:オープンから1カ月の商況は?

岡村:好調ですね。お客さまの約半数が地元の方で、狙い通りに進んでいます。新客の大半が、「『ミンクス』は以前から知っていて、それが地元にできたから来た」という理由で来店してくれています。あと、お客さまの中には地元の美容師の方も多いようです。1カ月足らずで、予約サイトに70件以上の口コミが集まりました。口コミには「待ってました!」「期待以上でした!」といった内容が多く、うれしい限りです。このまま成長していけば、2店舗目の出店も大いに考えられます。「ミンクス」にも「ミンクスプラス」にも、共通して“地域1番店を目指す”という目標があります。これからも、お互いが得たノウハウを共有するなど助け合いながら、ミンクスグループの発展を目指していきたいです。

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カフェも導入した新生「ユニクロ 銀座店」をパトロール! ユニクロ37年の歴史や商品のヒミツを発信

 
 「ユニクロ(UNIQLO)」は、9月17日にリニューアルオープンする東京・銀座のグローバル旗艦店「ユニクロ 銀座店」を公開した。12フロアの各階に、「ユニクロ」の商品やサステナビリティ関連の活動、同社の歴史などを紹介するインスタレーションブースを設置。気づけばわれわれの生活の中に溶け込んでいた「ユニクロ」を、改めてしっかり知ることができる売り場となっている。12階には初のカフェも導入し、オープン前から話題を呼んでいる。

 銀座地区には昨年6月にオープンしたグローバル旗艦店、「ユニクロ トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」もある。「『ユニクロ トウキョウ』は商品がたくさん詰まっていて、世界観を感じてもらうにはいい売り場。ただし、商品1点1点についての発信がやや弱い」(広報担当者)。そんな考えから、銀座店はユニクロが打ち出す“LifeWear”1点1点の価値を改めて発信する場としてリニューアルした。

 「ユニクロの服はいつの間にか世の中に浸透していた部分もあると思う。定番商品であっても、それがどんな仕組みなのかを知って着ている方は実はそんなに多くない」と分析。そこで、「ヒートテック」「ウルトラライトダウン」といった看板商品がなぜ暖かいのか、軽いのか、ジーンズ生産の過程ではどのように環境負荷を減らしているのか、「ドライEXポロシャツ」などに使われている再生ペットボトル繊維はどう作られるのかといったことを、アートや理科の実験風など、あの手この手のインスタレーションで発信している。「3Dニット」のインスタレーションでは、島精機製作所の「ホールガーメント」編み機を持ち込み、生産風景を実演。文字だけではなかなか分からない“無縫製ニット”がどんなものかを実感できる。

「ユニクロ」×「セオリー」コラボも
先行販売

 次のインスタレーションは何だろうとワクワクしながら各階を巡るのは、まるでさまざまなコンテンツが詰まった雑誌を読み進めていくかのような、もしくは科学館や博物館を訪ねるような感覚。注目ポイントは非常に多いが、中でも新鮮なのが“LifeWearフロア”と名付けた12階だ。初のカフェ「ユニクロコーヒー」を導入し、「銀座の喫茶店なら一杯1000円以上するところもある」という希少なゲイシャ種のハンドドリップコーヒーを450円というユニクロ価格で提供している。

 12階には創業当時の店の写真やかつてのCM動画、柳井正ファーストリテイリング会長兼社長直筆の創業時のコンセプトシート、今はなき業態「スポクロ」「ファミクロ」のロゴ入りアイテムなどを集めたコーナーもあり、ユニクロ37年の歴史を振り返ることもできる。日本人の定番になったユニクロの歴史を振り返ることは、自然と「このCMのころは自分はこうしていたな」「このロゴの店に親と買い物に行ったな」というように自分のことも振り返ることになって面白い。

 リニューアルオープンの9月17日に合わせて、ウィメンズのインナーウエアで吸水ショーツも発売。また、「ユニクロ」とファーストリテイリング傘下の「セオリー(THEORY)」とのコラボコレクションの一部も、他店での発売(10月1日)に先駆けて17日から販売する。

■「ユニクロ 銀座店」
リニューアルオープン日:9月17日(10時開業予定)
住所:東京都中央区銀座6-9-5 ギンザコマツ東館1〜12階
売り場面積:計4950平方メートル

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