「ルルルン」がロゴとパッケージをリニューアル 紙素材の容器を採用

 グライド・エンタープライズのフェイスマスクブランド「ルルルン(LULULUN)」は10月1日、デビュー10周年を記念してブランドロゴを一新する。新しいロゴは、旧デザインを生かしつつ“ゆらめく”ようなラインで潤いを表現。ロゴのリニューアルに伴い、ブランドを代表するフェイスマスクシリーズ“ルルルン”は商品名を“ルルルンピュア”に変更し、パッケージデザインや処方を刷新して同日発売する。

 「ルルルン」は2011年の誕生以来、「毎日使いのフェイスマスク」を提案しながら、大容量タイプのフェイスマスクを中心にスキンケアアイテムを展開してきた。今回のリニューアルを機に、ブランドコンセプトの“ごきげんをつくる”を軸にしながら、今後“地球もごきげんにする”べく、地球環境に配慮した取り組みをはじめる。

 まずは、“ルルルンピュア”の大容量パッケージでFSC認証紙を使用した紙素材の容器を採用する。容器の変更により、年間約110トンのプラスチック削減(20年2月~21年1月におけるルルルンBOXタイプの総生産数より算出/対象シリーズ:“ルルルン”、“プレシャス”、“オーバー45”)を見込む。また、従来品よりも高さを15mm低くしコンパクト設計を実現した。なお、同フェイスマスクシリーズにおける大容量サイズのパッケージデザインの刷新は今回が8回目。

 “ルルルンピュア”は、10~20代の肌荒れやゆらぎ肌のために開発。潤いタイプの「ルルルンピュア ピンク(バランス)」(36枚入り・税込1650円、7枚入り・税込385円)、高保湿タイプの「ルルルンピュア 青(モイスト)」(36枚入り・税込1760円、7枚入り・税込495円)、透明感タイプの「ルルルンピュア 白(クリア)」(36枚入り・税込1760円、7枚入り・税込495円)の3タイプを展開する。シリーズの共通成分として整肌成分のビルベリー葉エキスを配合。ブルーライトなどの外部刺激による乾燥から肌を守るほか、スキンコンディショニング効果で肌荒れを防ぎ、ピュアな素肌へ導く。

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「ケンゾー」が故・高田賢三氏の似顔絵を刺しゅうした新作コレクションを発売

 「ケンゾー(KENZO)」はこのほど、2021-22年秋冬コレクションから、故・高田健三氏をモチーフにした新作“ケンゾー タカダ トリビュート コレクション”を発売した。ゾゾヴィラ(ZOZOVILLA)と全国の直営店で取り扱っている。

 新作は、ブランド創立者の高田氏が残したアーカイブにオマージュを捧げ、「ケンゾー」が掲げる自由や喜び、多様性、自然への愛、コントラストが生み出す調和といったテーマをビビッドな色彩とイラストで表現した。アイテムは、高田氏の似顔絵のイラストを刺しゅうしたTシャツ(税込2万2000円)やフーディー(同5万3900円)、スエット(同3万9600円)の3型。Tシャツはウィメンズがブルーとブラック、メンズがグリーンとブラック、フーディーはウィメンズがグリーン、メンズがブラウン、スエットはウィメンズがブラウン、メンズがブルーを用意した。

 また、コレクションの発売を記念して、明治神宮前駅周辺をポスターでジャックするワイルドポスティングを実施したほか、「ケンゾー」のジャパン社としては初のローカルコンテンツとなるムービーを制作。東京を舞台に、モトーラ世理奈をはじめとした6人のキャストが周囲を巻き込みながら自由を謳歌する様子を描いた。

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ビギが40代以上向け新ブランド 新時代で求められる「服作りの熱量」を追求

 ビギは2021-22年秋冬にウィメンズの新ブランド「デパリエ(DEPAREILLE)」をスタートし、このほどニュウマン新宿M2階に1号店をオープンした。40代以上をメインターゲットに、パリジェンヌをテーマとしたクラシックな女性服を提案する。

 中心価格帯はニットやパンツで3万円台中盤、ウールコートで8万円台中盤。ファッションビルブランドとしてはややハイプライスだが、同社の百貨店ブランドに負けない品質で提供する。ジャケットは芯地の処理を手仕事で仕上げたり、ウールニットはオリジナルの糸から作ったりと、生産背景にもこだわる。

 デザイナーは大槻聡士氏で、同社の「プルミエ アロンディスモン(1ER ARRONDISSEMENT)」との兼業。海外のメゾンブランドで培った経験を生かし、ファーストシーズンはパリの1960年代に思いを馳せ、セットアップを軸としたマニッシュなスタイルを提案する。「(60年代は)ファッションはオートクチュールからプレタポルテの時代へと移り変わった。ヌーベルヴァーグ運動も起こるなど、とにかく人々が“新しいもの”を求めていたころだ。コロナ禍の中で服を求めるマインドは停滞している。だが、当時のクリエイションへの熱量を服で表現できれば、これからの時代の女性の心にも響かせられる」。

 初年度売り上げ目標は設定していない。将来的には路面店や高感度ファッションビルに8〜10店舗を構える計画だ。

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窪塚洋介、磯村勇斗らが「ダンヒル」銀座本店のリニューアルを祝福

 「ダンヒル(DUNHILL)」はこのほど、東京・銀座に構えるダンヒル銀座本店の1階をリニューアルした。当日は窪塚洋介や磯村勇斗、大平修蔵らが来店し、オープンを祝福。そのほかにも桜田通や、小関裕太、SWAY、山口貫也、高橋文哉、長谷川慎、内藤秀一郎、泉大智、橘柊生、UTA、よしあき、YUTOも同ブランドの2021-2022年秋冬コレクションを着用して登場した。

 リニューアル後の店内は、ファサードの正面に置かれた回転式のディスプレーや、ブラッシュドメタル、レザー、ウォールナットバールなどの素材を組み合わせた内装デザインが特徴だ。

 改装オープンに合わせて、“GTロックバッグ”や“シグネチャーフレグランスコレクション”の限定アイテムも販売している。

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「ドルチェ&ガッバーナ」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

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誘惑する「プラダ」新作 官能的な2022年春夏にクローズアップ

 ミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)とラフ・シモンズ(Raf Simons)が共同で手掛ける「プラダ(PRADA)」は、2022年春夏コレクションを9月24日にミラノで発表した。ラフ加入後初のリアルショーは、ミラノと上海で同時開催。ほぼ同じように組んだセット内の一部にスクリーンを設置し、互いのショー映像を中継して現実と仮想現実の対話を表現した。

 今季のコンセプトを“削ぎ落とすことで生み出す誘惑”とし、シンプリシティを極め、フェミニンとマスキュリンのコントラストによる官能性を探求したという。ミニスカートの下に重ねたボクサータイプのスイムウエアやオーバーサイズのバイカージャケット、テーラードジャケットなどは、2022年春夏メンズ・コレクションにも登場したアイテムを共有したもの。コルセットの骨組みとメタル、レースアップのディテールを多く取り入れつつ、それらをゆるめたまま着用することで現代的な官能性を表現している。アーカイブから引用したスカーレットのレースは、真っ赤なドレスにあしらった。

 小物の新作は少なめで、バッグにはオフィスウエアと合わせるトートバッグ“キャロライン(CAROLYN)”を2サイズで発表。シューズはポインテッドトーのミュールが中心で、過去のコレクションからヒールを変形させてアレンジを加えた。キャンディカラーのピアスを追加し、二の腕に着けるバングルははめるタイプで簡単に着脱可能だ。

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阪神梅田本店2階にBASEの売り場 関西エリア初

 阪急阪神百貨店の阪神梅田本店は、第2期棟の地下1階を除くフロアを10月8日に先行開業する。同日、EC設営サービスを主な事業とするBASE(鶴岡裕太CEO)は、中小事業者の委託を受けて商品を代行販売する売り場「ザ ベイス マーケット(THE BASE MARKET)」を2階雑貨・アクセサリーフロアにオープンする。

 BASEが手掛けるリアルの売り場としては東京・渋谷モディ1階の「シブヤ ベース(SHIBUYA BASE)」、ラフォーレ原宿1階の「ベース ラボ(BASE LAB.)」に続いて3つ目。関西エリアでは初出店となる。

 売り場面積はわずか16平方メートル。事業者は展示したい商品を送付するだけでよく、陳列・接客などの業務は全てBASE側が担う。また、出展費用としてかかるのは委託販売手数料(売上高の30%)のみで、什器や機材などの初期投資も不要。金銭的・人的リソースの乏しい事業者が、商業施設へ出店するよりコストを抑えて消費者とリアルの場での接点を持つことができる。

 9月28日時点でアクセサリーブランドの「アロ(ARRO)」やファッション雑貨の「ソメヤスズキ」、コスメの「祈雨(KIU)」など6ブランドの出展が決まっている。展示ブランドは2週間〜2カ月を目安として入れ替える。

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2022年春夏ミラノコレ現地リポート Vol.3 バッグ&シューズの新作満載の3日目。今季は鮮やかな色が目白押し

 こんにちは!ヨーロッパ通信員の藪野です。早くもミラノコレは折り返し地点。3日目はバッグ&シューズのプレゼンテーションが盛りだくさんなので、新作の写真たっぷりでお届けします!

9:30 SANTONI

 朝イチは「サントーニ(SANTONI)」。ダブルモンクストラップやペニーローファーといったクラシックなメンズシューズのデザインを、サンダルやパンプスからスリッパ、クロッグにまで落とし込みました。緑、オレンジ、ブルー、ベビーピンクなど、美しいパティーヌの色合いに惹かれます。

10:00 TOD’S

 ヴァルター・キアッポーニ(Walter Chiapponi)=クリエイティブ・ディレクターが手掛けるコレクションを初めて生で拝見しました。デジタルで見た時から気になっていたのは、いい感じに肩の力が抜けた上品でモダンなスタイルと綺麗な色使い。今季は、スポーツやアウトドアウエアの要素が強めです。ドレスやスカートは、1960年代から着想を得たトラペーズシルエットのミニ丈で快活なイメージ。カラフルな抽象柄を取り入れたジャカードニットのドレスやレギンス、ボクシングシューズ、ボーリングバッグからヒントを得たようなミニバッグもスポーティーな印象につながります。テーラードジャケットやショート丈のトレンチは直線的なラインでシャープに仕上げた一方で、薄いナイロンを使ったウインドブレーカーは丸みのあるシルエットに。素材使いではレザーとリネンの組み合わせが新鮮で、今季もナチュラルカラーとビビッドカラーのコンビネーションが好印象でした。

11:00 MISSONI

 まだお昼前なのに、まさかの1時間遅れで始まった「ミッソーニ(MISSONI)」は、5月に退任したアンジェラ・ミッソーニ(Angela Missoni)の後任として、暫定的にクリエイティブ・ディレクターに就任したアルベルト・カリーリ(Arberto Caliri)のデビューショー。コレクションは、かなりセクシー路線にシフトしました。シグネチャーのジグザグニットは、ラメ糸を取り入れたり、異なる柄をパッチワークのように組み合わせたり。タイトなロングドレスからクロップドセーター、ブラトップまでに落とし込んでいます。他にも、キワどいビキニや超ミニのニットドレス、一部をくり抜いたようなドレスなどが登場。大胆な肌見せスタイルが軸になっています。

 顧客の若返りを図る「ミッソーニ」にとっては変わることも必要ですし、今季のミラノにはセクシーやセンシュアルに着目するブランドも多いですが、こういう方向への変化でいいのか?新たな若い顧客からの支持を得ることはできるのか?好き/嫌いが分かれるところだとは思いますが、ちょっと振り切りすぎたかな〜と感じ、戸惑いを隠せませんでした。

12:00 SPORTMAX

 ミラノを横断して、「スポーツマックス(SPORTMAX)」の会場へ。もう間に合わないかと思いましたが、多くのエディターやジャーナリストが「ミッソーニ」から移動してくるので、こちらも1時間待っててくれました。エッジの効いたトレンドスタイルが得意なブランドという印象ですが、今季は「秩序と混沌」や「光と闇」といった対比から着想。コルセットやランジェリーを想起させるディテールと、アウトドアウエアのようなユーティリティーの要素をミックスしました。キーアイテムは異なる2着のウエストを重ねたようなデザインのバギーパンツや、ロープなどで作るギャザーをたっぷり入れたアシンメトリードレス、胸元や背中のグログランリボンをぎゅっと結んでシルエットにメリハリをつけた構築的なテーラリング。色もエクリュやオフホワイト、パステルに、インナーやディテールでネオンカラーを加えるなど、いろんなコントラストがポイントになっています。

14:00 BVLGARI

 「ブルガリ(BVLGARI)」のテーマは、ブランドの創業地であるローマへの愛。そんな街の永遠の輝きを表現した、放射線状のステッチやパーフォレーションが目を引きました。今季もアイコニックな蛇モチーフのカボションをあしらった”セルペンティ”シリーズが中心ですが、ブランドネームを型押しで並べたトートやバニティケース風のミニバッグも。

14:30 SERGIO ROSSI

 「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」が今季プッシュするのは、彫刻的なプラットフォームヒールが特徴の”シー ロッシ(SI ROSSI)”シリーズ。シアン、イエロー、マゼンタといった、まるでプリンターのインクのようなカラーパレットで提案。今季のアクセサリーは、どこのブランドもポジティブマインドなビビッドカラーが目白押しです。

15:00 VALEXTRA

 「WWDJAPAN」の社員時代にレザーグッズを担当していたこともあり、これまで数え切れないほどのバッグを見てきました。見たことのないようなユニークな形状にときめくのですが、“トリックトラック”はそういう意味で◎。手持ちのハンドルを延長したり、ショルダーストラップをつけたりできるようになり、さらに魅力を増しました。新たに登場した小ぶりなトートは、ぴったりサイズのインナーポーチ付きで、ポイント高し。また、アイコンバッグの“イジィデ”のマイクロサイズは、iPhone Pro Maxなど大きめのスマホが入るようにリサイズ。現代のニーズに柔軟に対応する姿勢が良いですね。

16:00 ACT N.1

 ミラノの若手「アクト N.1(ACT N.1)」と言えば、部分的なチュール使いでドラマチックに仕上げたアイテムですが魅力です。会場前では、ジャーナリストのマスイユウさんをはじめ、そんな”映え”アイテムを着た来場者をパシャリ。今回のショーにも、チュールをあしらったテーラードジャケットやデニムなどが登場しました。驚いたのは、最後に登場した3体の巨大なドレスです。モデルが登場したと思ったら、ドレスが縦に真っ二つに割れて、途中からは中に着ていたずっとリアルなドレスでウォーキング。アイデアとしては面白いですが、完全に舞台衣装ですね。もしくは来年のメットガラ用でしょうか?ちなみに巨大なドレスは、車輪付きで移動も楽々。是非映像でご覧ください。

17:00 SUNNEI

 アジアで人気の若手イタリアブランド「スンネイ(SUNNEI)」では、入場するとまず何かが入った小さな袋が配られました。そして、ショー開始まで開けないようにと言われ、会場の中へ。そこに座席はなく、指定されたスポットでショー開始を待ちます。

 「開けないで!」や「そこのあなた!開けようとしているのが見えてるわよ」といった天からの怒鳴り声が何度も繰り返された後、ようやく袋を開けていいというアナウンスがありました。その中には、スキーゴーグルのようにバンドがついたサングラスが入っていて、とてつもなく強い光のフラッシュと共にショーがスタート。眩しい演出から目を守るためだったのかもしれませんが、つけていても若干気分が悪くなりました(笑)。真っ白なランウエイを歩くモデルも皆、このデザインのサングラスを装着。その「マトリックス」的な近未来感は、アバターを使ったコレクション発表などバーチャルとの親和性の高いブランドらしいと感じました。コレクションは、ハリのある素材やクリーンな細長いシルエット、軽やかな色使いを生かした「スンネイ」らしいスタイルをべースにしつつ、大胆なビーズフリンジ使いでドラマチックです。

18:00 GIANVITO ROSSI

 「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」は、ミラノのシンボルであるドゥオモ(Duomo)のすぐ横にあるショッピングアーケード、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガレリア(Galleria Vittorio Emanuele II)の中のレストラン、クラッコスで新作のプレゼンテーション&パーティーを開催。テーブルや棚、バーカウンターの上からショーケースの中、ウェイターのお盆の上まで、店内の至るところに鮮やかな色が弾ける新作が飾られています。メタリックカラーのサンダルやパンプスは、ジェフ・クーンズ(Jeff Koons)の代表作”バルーンドッグ(Balloon Dog)”のような色合いが印象的です。

おまけ:今日のワンコ

 本日は、「サントーニ」の会場で2匹発見!そして、ラストの「ジャンヴィト ロッシ」でも、モフモフの超絶キュートなワンちゃんを激写しました〜。

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「ウズ」創業者の桑島社長が退任 新社長は外部から招聘、医療コンサル経験者

 「ウズ バイ フローフシ(UZU BY FLOWFUSHI)」を展開するフローフシは、9月1日付で外部から招聘した田中信行氏が社長に就任したと発表した。創業者の桑島正幸・前社長は8月31日付で退任し、今後は個人のクリエイティブ活動に専念するという。

 田中新社長は過去10年間、医療コンサルティングに従事。桑島氏とは旧知の仲で、フローフシの創業時から商品開発や資材調達など協力してきた。田中社長はこれまで、「一貫して医療の裏方で経営陣を支えることに徹していたが、桑島氏のリクエストもあり、かつフローフシの事業を十分理解している」(広報担当者)ことから、社長に任命された。

 フローフシは2010年に桑島氏が創設。最初の製品として11年に登場した「モテマスカラ」を皮切りに、「モテライナー」や「LIP38℃ リップトリートメント」などメイクアップアイテムを展開してきた。18年末には「フローフシ」ブランドの終了を発表したが、翌年3月に新ブランド「ウズ バイ フローフシ」を披露しSNSでも話題を集めた。現在、アイライナー、マスカラ、リップ、リップトリートメント、アイケアをラインアップする。

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「グッチ」がオンラインコンセプトストア「ヴォールト」を開設 ビンテージと若手デザイナーのアイテムを販売

 「グッチ(GUCCI)」はミラノ・ファッション・ウイーク期間中の9月25日、現地で記者会見とイベントを開き、オンラインコンセプトストア「ヴォールト(VAULT)」のオープンを発表した。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが「生涯にわたる自分のビンテージへの愛や、人とモノをつなぐことへの情熱を形にしたもの」と語る同ストアでは、修復やカスタマイズが施された「グッチ」のビンテージアイテムに加え、彼自身が招へいした若手デザイナーズブランドの商品を取り扱う。

 「ヴォールト」は、貴重品が保管されている場所を指す。アレッサンドロは、その立ち上げについて、「私の頭の中には、常に進化し続ける場所を作りたいというアイデアがあった。そこでは、異なるルーツやクリエーター、時代のモノたちが“ありえない”会話を交わし、過去と現在の対話の中心人物となり、未来のインスピレーションを呼び起こすことができる」とコメント。そして、あえて実店舗ではなくオンラインを選んだ理由を「この1年半活用して身近なものとなったオンラインは、(この時代における)リアリティー。誰でもアクセスできる、今に最もふさわしい場所だから」と説明する。

 ビンテージ品はバッグやウエアをはじめ、スカーフやネクタイなどの小物、スーツケース、グラスや陶器、オブジェなどをラインアップ。1960〜80年代を中心に、トム・フォード(Tom Ford)が手掛けていた時代のアイテムまでが含まれ、中にはアレッサンドロ自身がハンドペイントを加えたアイテムや彼が所有していた70年代のバッグもある。ただし、すべて一点モノのため、現在は多くのアイテムがすでに売り切れた状態だ。「『グッチ』はこの20年間、アーカイブの収集に取り組んでいるので、オークションハウスや個人の販売者など幅広い調達ルートが確立されている」とし、継続的にビンテージ品を収集し、定期的に追加していくという。

 ストアのローンチに際して選ばれた若手デザイナーズブランドは、昨年11月の「グッチフェス(GUCCIFEST)」でショートフィルムを制作した15組のうちの13組。ロンドンの「アルワリア(AHLUWALIA)」や「ステファン クック(STEFAN COOKE)」、ミラノの「コルミオ(CORMIO)」、パリの「シャルル ドゥ ヴィルモラン(CHARLES DE VILMORIN)」「ボラミー ビジュアー(BORAMY VIGUIER)」、ストックホルムの「レイヴ・レビュー(RAVE REVIEW)」、ニューヨークの「コリーナ ストラーダ(COLLINA STRADA)」、2021年版「LVMHプライズ(LVMH PRIZE)」で“カール・ラガーフェルド賞(審査員特別賞)”に選ばれたルイ・チョウ(Rui Zhou)による「ルイ(RUI)」などが名を連ねる。

 イベント会場にいたボラミーは、「僕たちに自由を与えてくれることがとてもうれしかったし、感謝している」とコメント。一方、「アルワリア」と手掛けるプリヤ・アルワリア(Priya Ahluwalia)は、「『グッチ』から突然メールが届いたとき、最初はスパムかフレグランスの広告かと思った。こんなことが起こるなんて想像もしていなかったから」と笑う。

 今後は、ブランドのラインアップがさらに増えたり、さまざまな形の協業が生まれたりと、従来の枠にとらわれない提案が広がるという。「ファッションは、生活に直接的に関わっているもので、偉大な力を持っている」とアレッサンドロ。実験的な取り組みを通して、その力を表現する「ヴォールト」を、予想外のことが起こり、多様な物語が生まれる場所へと進化させていく。

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イトーヨーカドーが衣料品回収キャンペーン 伊藤忠と協業で循環型へ

 イトーヨーカ堂は28日、同社初の衣料品回収キャンペーンを10月1日から実施すると発表した。全国のイトーヨーカドー108店舗で顧客から着古した衣料品を集める。再生ポリエステル素材「レニュー(RENU)」を展開する伊藤忠商事と協業して、新しい衣料品などに循環させる。

 10月1日から24日まで衣料品回収キャンペーン「アイリサイクル」を実施する。回収の対象は婦人服、紳士服、子供服など。肌着、靴下、パジャマ、レザーウエア、ダウンウエアは対象外とする。回収した衣料品1点につき10%オフのクーポン券を渡す。

 衣料品は分別され、ポリエステル100%の衣料品はリサイクル工場に送られる。ポリエステルのペレット(粒状)に加工されたのち、再生糸として衣料品に使われる。綿などポリエステル以外の衣料品は、クッション材やウエスに加工して再利用する。

 24日間の期間中で、3万7000〜4万枚の回収を目指す。店頭での反応を見て、今後の取り組み拡大を決める。

 同社は衣料品の回収こそ初めてだが、ペッドボトルの回収では長年の実績がある。セブンイレブンなどグループ会社各店に1001台のペッドボトル回収装置を設置しており、2020年度には3億3000万本、8700t分を回収した。これらのペットボトルは、プライベートブランド「セブンプレミアム」の飲料のペッドボトルや機能性肌着の原料になっている。また20年3月からは羽毛ぶとんやダウンジャケットの回収とリサイクルをグリーンダウンプロジェクトと、21年3月からは傘の回収とリサイクルを日本環境設計とそれぞれ協業して行っている。

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「グッチ」100周年記念のエキシビションに上野樹里や岩橋玄樹、夏木マリ、浅野忠信らが来場

 「グッチ(GUCCI)」は、ブランド創設100周年を記念して、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが描くビジョンや美学、哲学を反映したエキシビション「グッチ ガーデン アーキタイプ(GUCCI GARDEN ARCHETYPES)」を東京・天王洲で10月31日まで開催中だ。

 9月22日に行われたオープニングセレモニーには、上野樹里や元King & Princeの岩橋玄樹、夏木マリ、浅野忠信、仲里依紗、前田敦子、三吉彩花、MIYAVI、板垣李光人ら多くのゲストが駆けつけた。

 同エキシビジョンのテーマは、ミケーレが現職就任後の6年間に発表した広告キャンペーン。ロサンゼルスの地下鉄や東京、パリの5月革命など、テーマごとに分けられた複数の展示室で構成している。

■GUCCI GARDEN ARCHETYPES
日程:〜10月31日
時間:11:00〜20:00(金・土・祝前日は21:00まで)※最終入場は閉館時間の30分前まで
場所:B&C HALL・E HALL
住所:東京都品川区東品川2-1-3
入場料:無料、事前予約制

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ユナイテッドアローズが富裕層向けサービス ECの上顧客にも特別なおもてなし

 ユナイテッドアローズは、富裕層向けのサービス拡充を目的とした「プライベートサービスデスク」を営業統括本部内に10月1日新設する。これまで上顧客を対象に店頭で実施していたコンシェルジェサービスを、同社のECサイトで高い年間購入金額を持つ顧客にも提供する。

 同社のトップ販売員の藤田裕貴氏が室長をつとめ、高い販売スキルを持つスタッフを複数人コンシェルジュとして配置する。顧客の嗜好やライフスタイルに応じて、同社の全ブランドから最適な商品を紹介したり、スタイリングやアフターケアなどの提案も行う。希望する顧客には、電話やチャットなどでも対応する。超富裕層顧客に向けては、他社と連携した衣食住遊知の多岐にわたるライフスタイル提案を行う。

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「エルマンノ シェルヴィーノ」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

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70周年アニバーサリーイヤーの「マックスマーラ」 東京と大阪でポップアップを開催

 1951年にイタリアでアキーレ・マラモッティ(Achille Maramotti)が創業した「マックスマーラ(MAX MARA)」は今年、ブランド創立70周年を迎えた。アニバーサリーを記念したポップアップストアを、阪急うめだ本店と伊勢丹新宿本店に出店する。会場には、“101801”や “テディベアコート”といったアイコンコートとバッグに創業年「1951」のアップリケを施し、リバーシブル仕立てにアレンジした「70周年アニバーサリーカプセルコレクション」を用意。さらに、“テディベアコート”の素材を採用した “テディ バケット バッグ” (日本限定発売)も登場する。このほかポップアップストア先行販売アイテムとして、ブランケットやクッションなどのホームコレクション、ピアス、ヘアアクセサリー、ステーショナリーなども展開する。

 期間は、阪急うめだ本店が9月29日から10月5日まで、伊勢丹新宿本店が10月13日から19日まで。

■「マックスマーラ」70周年アニバーサリー ポップアップストア

阪急うめだ本店
期間:9月29日〜10月5日
場所:1階コトコトステージ11
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7

伊勢丹新宿本店
日程:10月13日~19日
場所:伊勢丹新宿店本館3階 センターパーク/プロモーション
住所: 東京都新宿区新宿3-14-1

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“攻める”新人「カナコ サカイ」がデビュー 大手も注目するNY仕込みの個性派ベーシック

 ニューヨークでファッションデザインを学んだサカイカナコ(29)が、自身のブランド「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」を2022年春夏シーズンに立ち上げる。サカイはパーソンズ美術大学でファッションデザインを学びながら、「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」や「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」で経験を積み、帰国後は国内のデザイナーズブランドに勤務。21年に独立して自身のブランドを立ち上げた。ファーストシーズンは全22型のウィメンズウエアで、コートやジャケットはメンズでも着用可能だ。価格帯はコート(税込14万3000円)、ワークジャケット(同7万1500円)、テーラードジャケット(同9万4600円)、シャツ(同3万6000円〜)、ワイドパンツ(同6万3800円)、スカート(同5万7200円〜)、ニットドレス(同5万7200円〜)など。

 デビューコレクションは、メキシコの複合施設カーサ ワビ(CASA WABI)の空間をイメージした。同施設は国内外のアーティストの交流の場として開設し、砂漠や木々の中に安藤忠雄がデザインした建築物が並ぶ。この自然と人工物の対比をクリエイションに取り入れ、カラーリングや柄などで表現している。

 「カナコ サカイ」の特徴は、一見するとベーシックで軽やかなデザインに対し、素材使いやディテールにクラフツマンシップや反骨心が感じられるところだ。そのこだわりは、素材に最も表れている。「私の服はまず素材作りから。今回使った生地はほとんどがオリジナルです。海外での経験があるからこそ日本の技術の高さが分かり、産地の人の顔が浮かぶ服を作りたかった」とサカイデザイナー。全国の産地や工場をめぐり、山形の米富繊維とのニット製品や茨城の老舗工場とのスラックス、自身と同年代のデュオ“タイダイ フリーク”とのタイダイ染めアイテムなどを、コミュニケーションを何度も重ねて形にしていった。デザインは「自分が着たいと思える楽で便利な服」というように、ベーシックが軸である。しかしコートの背中に巨大なタックをあしらったり、ジャケットのサイドに深いスリットを入れたり、ドレスとしても着られるたっぷりな生地のオリガミシャツなど、“攻め”のディテールで一点一点に個性を込めた。「ひと目見てすぐあそこだと分かるアイコン的なデザインは嫌だけど、『カナコ サカイ』らしさは徐々に確立していきたいんです」。

 サカイデザイナーから感じられる反骨心のルーツは、幼少期にまでさかのぼる。「厳格な両親だったので、着たい服が着られないときもありました。だからこそ、ファッションに強く憧れた。近所のショッピングセンターで『大人になったら絶対に好きな服を着まくってやる』と決意したのを鮮明に覚えています」。地元から飛び出したい、ニューヨークで学びたい、いろいろなブランドで経験を積みたい、広い世界が見たい、という常にどん欲な姿勢が、こだわりとなって服にも反映されているのだ。デビューシーズンながら、国内大手セレクトショップからの反応も上々。今後は海外での発表も視野に入れ、日本の技術を世界に発信していく。

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「ザラ」がアクティブウエアの新ライン立ち上げ 9月30日にECで発売

 「ザラ(ZARA)」はアクティブウエアの新ラインを立ち上げ、9月30日から日本や各国の自社ECで販売する。「全てのアスリートに向けたエリートレベルのアクティブウエアやギアを含む」というコレクションで、名称は“アスレチックス(ATHLETICZ)”。環境負荷に配慮したラインである“ジョインライフ(JOIN LIFE)”の一環として、さまざまなスポーツの動きに対応したウエアやシューズ、インナー、バックパックなどをそろえる。

 発売に先駆けて公開されたのは、バスケットボールやランニング、ヨガを楽しむモデルの着用ビジュアル。「屋内外を問わず、(スポーツの)全てのカテゴリーをカバー」するといい、スポーツをする際に求められる機能性を追求している。縫い目が肌に当たりづらいフラットロックシーム縫製や、熱圧着による縫い目のないヘム(生地の端)処理などを取り入れ、素材は「サステナブルなオーガニック素材と合成素材をブレンドした生地」を用いるという。色展開はネイビー、黒、白をベースに、バーガンディーや黄、カーキを差し色にする。価格や詳しいアイテム構成などは未公表。

 コロナ禍以降、ウエルネスやアウトドアに注目が集まっていることを背景に、大手ファッションSPAや専門店が、スポーツウエアやアウトドアウエアを開発する流れが拡大している。ユナイテッドアローズの「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ(BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS)は2021年春にアウトドアレーベルの“コティ(KOTI)”を立ち上げ。「ファッションセンターしまむら」では、アウトドアショップ「ロゴス」と組んで開発し、6月から販売しているブランド「ロゴスデイズ(LOGOS DAYS)」の動きが好調だ。「ジーユー(GU)」は既存のアクティブウエアのライン内で、9月からアウトドアウエアも販売。メンズ、ウィメンズ、キッズで全50型をそろえている。

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「廃棄もセールもしない」ブランドが、「苦肉の策」として取り組んだ在庫問題解消法とは?

 D2Cブランド「ソージュ(SOEJU)」は、適正価格での衣服の提供やムダの少ないブランドビジネスを目指し、長く着用できる商品を、なるべくリピート生産し、これまでセールを行わずに販売してきた。しかし、素材・副資材の流通や消費者の要望に基づくアップデートなどにより、「完全に同じモノを作り続けるのは、難しい」(市原明日香代表)。結果、“旧仕様”の洋服は少しずつ増え、それは在庫となっていった。普通ならセールで在庫問題を解消するところだが、「『廃棄はしない』『セールもしない』は、ブランドポリシー」。そこで同社は「セールを行わないブランドの苦肉の策」として、通常のECとは異なる期間限定サイト「ソージュ シクロ」を立ち上げ、“旧仕様”の商品を価格改定して販売。合わせてプロパーで購入してくれた消費者を裏切らないよう、さまざまな工夫を重ねた。

 「ソージュ」は、2015年にスタートしたパーソナル・スタイリング・サービスで蓄えたリアルなデータと声を基にシンプルなアイテムを企画・生産・販売。トラベルフレンドリーやシーズンレス、デイ&ナイト、そしてラグジュアリーを目指し、アイテム数と流通経路を絞り込むことで市場価格の60~70%で販売している。原価率は現在、45~50%。「WWDJAPAN」が推定する年商は、現在1億円前後だ。

 アップデートを続ける洋服は、「本来なら、旧品番を売り切ってから次を出したい」ところだが、一方で「あるサイズは新仕様なのに、別のサイズは旧品番は許されない」。だがブランドの拡大とともに、そんな旧品番は少しずつ増加。そこで考えたのが、在庫限りの商品を「ソージュ シクロ」で販売し、加えて売り上げの一部を公益財団法人などに寄付する取り組みだ。

 「ソージュ シクロ」で販売する商品は、従来よりも低い価格に改定している。まずは当初価格の3割オフに、それでも売れなかったら原価ギリギリの半額程度にもう一度改定して。つまり、「結局は、セール」だ。だが「ソージュ シクロ」での販売に至るまでには、社内で議論を重ね、いくつかの工夫を盛り込み、消費者も自分たちも納得できるように努めた。主な工夫は、以下の通りだ。

1.改定前の価格は表示せず、「オフ率をメリットにしない」
2.既存のECでは告知をしない
3.価格を改定する商品は、遅くとも1カ月前までに店頭から撤去する
4.言い訳はしない。正直な想いはnoteにしたためる

 ユニークなのは、3、そして4の取り組みだろう。3について市原代表は、「昨日買った洋服が翌日セールになっていたら、お客様は裏切られたような気分になってしまうかもしれない」という。そこで可能なら2カ月前、遅くとも1カ月前までには価格を改定して販売する予定の商品を店頭やECから撤去。「1、2カ月着用していたら、手頃な価格で販売されても納得していただけると思った」という。

 4については、期間限定サイトをオープンした当日の朝、「まだまだ葛藤中の私達ですが、ここに至るまでに考えてきたことをお伝えさせていただくことで」という書き出しで、在庫に偏りが生じること、悩み抜いた中で「ソージュ シクロ」にたどり着いたことを綴った。「一見すると普通のセールのようにも見えるかもしれません」「在庫限りの商品をどのようにすれば必要な方にその時の適正価格でお届けできるかと頭を悩ませました」「ここを出発点としてより進化した方法を模索して行きたい」(以上、すべてnoteの文章から)と素直な気持ちを吐露している。

 結果は、総じてポジティブだった。「普段はなかなか買えないから、今回参加できて嬉しい」という新客から、「終わってしまうなら、全色買っておこう」というファンまで、「ネガティブなご意見は、ほとんどなかった。暖かく見守ってくれるファンの存在を知った」という。初回は「怖々行った」ので「ソージュ シクロ」と通常のECは切り離したが、今回はポジティブなリアクションを踏まえてカートは1つに、それぞれで商品を買っても決済は1回で済むようにアップデートしたという。

 9月30日までオープンしている今回のサイトでは、生地メーカーの残反を活用したアイテムも数量限定で販売。引き続き、売り上げの一部は天災被害に遭った自治体や個人、援助を必要とする国内外に寄付する。期間限定サイトを1カ月程度、年に1、2回構えれば、旧品番の「在庫はほとんど解消できる」手応えをつかんだ。なにより「セールも100%悪ではない。宝探し的な楽しさがあるし、廃棄するよりは使っていただいた方が良い」と自分たちも納得できるようになったという。

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日本ロレアルが社長交代 APAC地域のリュクス事業部マネジャーが就任

 世界最大の化粧品会社ロレアル グループ(L'OREAL GROUP)の日本法人である日本ロレアルは、11月1日付でジャン・ピエール・シャリトン(Jean-Pierre Charriton)=ロレアル アジア太平洋地域(APAC) ロレアル リュクス事業本部ジェネラルマネジャーを社長に任命した。2015年から社長を務めるジェローム・ブリュア(Jerome Bruhat)氏の後任だ。

 シャリトン新社長は1991年に仏ロレアル本社に入社し、「ビオテルム(BIOTHERM)」でキャリアをスタート。タイや韓国、イギリス・アイルランドにおけるロレアル リュクス事業本部本部長を経て、2008年に「ジョルジオ アルマーニ ビューティ(GIORGIO ARMANI BEAUTY)」のグローバルプレジデントに就任し、13年から現職を務めている。

 シャリトン新社長は「ロレアルは110年以上にわたり美の専業プレイヤーとして美の創造に捧げてきた。われわれは『世界をつき動かす美の創造』をパーパスとして掲げており、世界中の消費者にオーダーメイドの美を創造し、提供することを目指す」とコメント。日本事業は戦略地域と続け「日本ロレアルは日本のブランドである『シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)』や『タカミ』のクリエティブ本部や、戦略的なリサーチ&イノベーションセンター、ロレアルリュクス事業本部の東アジア全域における製品を製造する工場、さらには日本でのGTM(Go-to-Market)戦略を推進するチームを擁している。日本には非常に精通した消費者、優れた小売業者、そして絶え間ないイノベーションの流れがある。私たちのイノベーション、テクノロジー、デジタルの卓越性、そしてチームの絶え間ない献身を通じ、日本の消費者に優れた製品とサービスを提供するともに、環境、コミュニティー、社会への全ての取り組みに完全にコミットしていく」と語る。

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ナイキが考える持続可能性をサステナビリティ責任者に聞く CO2排出と廃棄のゼロに向けて 【前編】

 ナイキ(NIKE)は2020年度に同社が排出したCO2量が1170万6664トンだったと公表した。同社は1500以上の拠点を有し、約7万5400人の従業員を抱え、サプライヤーの工場には100万人を超える従業員が働いており、その排出量と人口の規模はオランダ・アムステルダム市に匹敵する。同社はサステナビリティ戦略のコンセプトを“MOVE TO ZORO”とし、CO2排出量と廃棄物、2つのゼロを目指している。1170万6664トンから排出ゼロをどのように達成していくのか。ノエル・キンダー(Noel Kinder)=チーフ・サステナビリティ・オフィサーに聞く。

WWD:ナイキの考えるサステナビリティとは?サステナビリティ戦略でCO2排出と廃棄のゼロを目標にしていますね。

ノエル・キンダー=チーフ・サステナビリティ・オフィサー(以下、キンダー):ナイキは世界の都市1つ分のCO2を排出しており、気候変動に影響を与えています。これは、私たちが行う全てのことに目を向ける動機となっています。一企業が果たすべき重要な役割であり、小さな調整が大きな変化につながります。この精神に基づき、私たちは解決策を待つのではなく、解決策を生み出し、その規模を拡大するために取り組んでいます。私たちのサステナビリティ活動は、炭素、廃棄物、水、化学に焦点を当てており、科学的根拠に基づく大胆な目標を設定して、地球の保護に貢献する責任を果たしています。 さらに私たちは、どのような製品を、どのようにして作り、どのようにしてアスリートに届け、どのようにして回収して新しいものに変えていくのか、というナイキのあらゆる側面を常に考え直し、新しいソリューションを生み出してビジネス全体で迅速にスケールアップする方法を模索しています。

WWD:先日公開した資料で、2020年度のCO2排出量が1170万6664トンというリポートがありました。その数字をゼロにするには現状のビジネスの見直し、改良を積み重ねていくことだけでは難しいようにも思います。

キンダー:気候変動の緊急性に対処するために必要な変化の規模は、ナイキのあらゆる部分で革新を必要とします。私たちはただ解決策を待つだけではなく、解決策を生み出さなければならないのです。そして、新しい解決策を見つけたら(あるいは業界内の他の人から学んだら)、スケールアップするためのハードワークを迅速に行わなければなりません。

 私たちはCO2排出量を削減することを決意し、その規模と影響力を利用して他の企業が同じことをするのを支援しています。気候変動対策には集団行動が不可欠なので、私たちは業界内外でパートナーとなり、共通する影響を軽減しています。

WWD:CO2排出量に並び、水リスクに関しても深刻化しています。ナイキの対応策は?

キンダー:水資源の使用量を削減するために、私たちは原材料が生産されている現場での取り組みに重点を置いています。また、製造の効率化と廃水のリサイクルにより、繊維の染色・仕上げに使用する淡水の使用量を削減しています。実際、私たちの繊維製品の染色・仕上げを行うサプライヤーは、20年の目標を大幅に上回る30%の淡水使用量を削減しました。

WWD:環境負荷の低減を考えたときに重視されるのが素材ですが、ナイキが考える環境配慮型素材とはどういうものですか?

キンダー:私たちは持続可能な素材を、化学的に優れ、資源強度が低く、廃棄物が少なく、リサイクルが可能であることにより、製品の環境影響を低減するものと定義しています。材料を大規模に改善するためには、製品開発、材料、製造において、材料サプライヤーを含めてナイキチーム間の関係の調整が必要になります。私たちは、リサイクル素材やリサイクル可能な素材、素材を最も効率的に使用するための新しい機械や製造方法、新しいリサイクル技術の飛躍的な向上を可能にするために、イノベーションへの投資を計画しています。また、廃棄物を新製品に使用する新しい方法を見つけたいと考えています。重量に対して25%以上のリサイクル素材を使用したスニーカー“スペース ヒッピー”をはじめとし、今後の新製品にも採用することでスケールアップしていきます。

WWD:近年、キノコの菌糸体由来の“マッシュルームレザー”やリサイクル可能なセルロース繊維の革新、人工たんぱく質素材など、これまでになかった新素材が登場しています。注目している素材があれば教えてください。

キンダー:私たちが注力しているのは、影響の少ない素材を拡大し、廃棄物を新素材に変えることで、より持続可能な選択肢を新たに提供することです。具体的には、スタイルや性能を損なうことなく、大量生産される製品の素材に低炭素の代替素材を使用する方法を検討しています。

 例えば、主要素材(ポリエステル、コットン、レザー、ゴム)の低炭素素材の使用率を50%にすることで、25年までに50万トンの温室効果ガス排出量を削減することができます。この例を基に、私たちはリサイクルポリエステルを全製品に拡大しています。 現在、リサイクルポリエステルは当社の全ポリエステルの26%を占めており、そのおかげで、年間平均10億本のペットボトルが埋め立て地や水路に行くのを回避しています。廃棄物の削減に加えて、リサイクルポリエステルはバージンポリエステルに比べてCO2排出量を最大30%削減します。

WWD:生産工程で出る廃棄物を再資源化した“ナイキ グラインド”をデザインに活用していますね。

キンダー:はい。このプログラム(Reuse-A-Shoe)では、ゴム、フォーム、レザー、テキスタイルの混合物など、回収可能な価値を持つ余剰のフットウエア素材と、使用済みのシューズを回収し、リサイクルして新しい製品に再利用しています。このプログラムは25年以上続いていますが、今も成長し、進化し続けています。“ナイキ グラインド”で部分的に作られた最も新しいイノベーションは、ナイキ クレーター フォームです。この新しいフォームは、“スペースヒッピー”プロジェクトから生まれたもので、現在ではライフスタイルやパフォーマンスフットウエアのさまざまなスタイルに採用されています。

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「ジョルジオ アルマーニ」2022年春夏ミラノ・コレクション

 「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」が2022年春夏コレクションをミラノで発表した。

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英高級スパブランド「エレミス」がロクシタンジャポン傘下で展開開始

 英国発の高級スパ・スキンケアブランド「エレミス(ELEMIS)」は今秋、ロクシタンジャポン(L'OCCITANE JAPON)傘下で日本事業を始動する。これまでスタービューティーが日本の代理店としてスパでの展開を手掛けてきたが、2019年に本国のロクシタングループ(L'OCCITANE GROUP)が「エレミス」を買収したことをきっかけに、今回日本事業の一部をロクシタンジャポンが担うことになった。今後スタービューティーは継続してスパ事業を展開し、ロクシタンジャポンは百貨店などでのリテールおよびEC展開を担う。

 「エレミス」は1989年にアロマセラピストのノエラ・ガブリエル(Noella Gabriel)が自然由来の成分を用いたスキンケアラインとしてローンチ。自然由来成分とサイエンス、スパの3本柱を特徴とし、これまで世界中の高級ホテルやクルーズ船へのスパ・店舗出店やアメニティー提供に加え、英国の航空会社、ブリティッシュ・エアウェイズ(BRITISH AIRWAYS)のファースト・ビジネスクラスのアメニティーとして製品を展開し、ラグジュアリーブランドとしてのポジションを確立してきた。45を超える国で1000以上の店舗とスパを手掛け、日本では現在ラグジュアリーホテル中心に8カ所にスパを出店している。人気製品は“プロコラジェン クレンジングバーム”(100g、税込7700 円)や“プロコラジェン マリンクリーム”(50g、税込1万5400円)などだ。

 ロクシタンジャポンエレミス担当者は「『エレミス』はラグジュアリースパの目利きのお客さまに認められた、肌への手応えと心が満ちる実感の両方を兼ね備えたブランド。今の時代だからこそ、肌と心のウエルネスが求められていると確信している」と語る。日本では看板製品のクレンジングバームに加え、最高峰ライン“ウルトラスマート プロコラジェン”を注力製品として打ち出す。国内の一般認知度はそこまで高くないため、百貨店でのポップアップ・店舗出店で露出を高めることを最優先事項に掲げる。東京では10月20日から伊勢丹新宿店でポップアップを開催する。大阪では10月6日からうめだ阪急本店でポップアップを行い、10月20日には常設店舗をオープンする。また高島屋大阪店でも11月6日から販売を開始する。なお、それぞれの百貨店ECでも製品を同時販売し、来春にはブランド公式ECのリローンチに向けて準備中だ。欧米ではデジタルネイティブなブランドとしても知られ、日本でもデジタルマーケティングに重きを置いた戦略を取る」。

 「エレミス」は“イギリスNo.1のラグジュアリースキンケアブランド”として知られ、これまで欧米を中心に展開してきたが、ここ数年で一気にアジア事業を強化した。ショーン・C・ハリントン(Sean C. Harrington)=エレミス最高経営責任者はブランドの成功について「今の消費者は成分や処方についての知識が豊富で、かつ高い・素早い効果実感を求める。『エレミス』は30年以上にわたりスパ施術の経験と、高い研究力を強みとしてきた。さらにコロナ禍で自宅でもぜいたくなセルフケアを求めるニーズが高まり、今まさに高まっているさまざまな消費者のニーズに応えている」と分析する。

 またデジタルの戦略も成長の要だと話す。「製品と同じくらい重要視しているのが、デジタルコンテンツだ。インフルエンサーを積極的にし、彼らとともに製品だけでなくスキンケア全般に関するコンテンツを作っている。ECサイトもただ製品を売る場ではなく、バーチャルカウンセリングをはじめ消費者と対話できる重要なツールだと捉え、そこで拾った声は施術や製品開発に生かしている。トランスペアレント(透明)かつリアルな声を生かしたコンテンツにより独自のコミュニティを築いてきた。日本でも、デジタル戦略の成功を生かし、ビジネスを拡大したい」。

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英高級スパブランド「エレミス」がロクシタンジャポン傘下で展開開始

 英国発の高級スパ・スキンケアブランド「エレミス(ELEMIS)」は今秋、ロクシタンジャポン(L'OCCITANE JAPON)傘下で日本事業を始動する。これまでスタービューティーが日本の代理店としてスパでの展開を手掛けてきたが、2019年に本国のロクシタングループ(L'OCCITANE GROUP)が「エレミス」を買収したことをきっかけに、今回日本事業の一部をロクシタンジャポンが担うことになった。今後スタービューティーは継続してスパ事業を展開し、ロクシタンジャポンは百貨店などでのリテールおよびEC展開を担う。

 「エレミス」は1989年にアロマセラピストのノエラ・ガブリエル(Noella Gabriel)が自然由来の成分を用いたスキンケアラインとしてローンチ。自然由来成分とサイエンス、スパの3本柱を特徴とし、これまで世界中の高級ホテルやクルーズ船へのスパ・店舗出店やアメニティー提供に加え、英国の航空会社、ブリティッシュ・エアウェイズ(BRITISH AIRWAYS)のファースト・ビジネスクラスのアメニティーとして製品を展開し、ラグジュアリーブランドとしてのポジションを確立してきた。45を超える国で1000以上の店舗とスパを手掛け、日本では現在ラグジュアリーホテル中心に8カ所にスパを出店している。人気製品は“プロコラジェン クレンジングバーム”(100g、税込7700 円)や“プロコラジェン マリンクリーム”(50g、税込1万5400円)などだ。

 ロクシタンジャポンエレミス担当者は「『エレミス』はラグジュアリースパの目利きのお客さまに認められた、肌への手応えと心が満ちる実感の両方を兼ね備えたブランド。今の時代だからこそ、肌と心のウエルネスが求められていると確信している」と語る。日本では看板製品のクレンジングバームに加え、最高峰ライン“ウルトラスマート プロコラジェン”を注力製品として打ち出す。国内の一般認知度はそこまで高くないため、百貨店でのポップアップ・店舗出店で露出を高めることを最優先事項に掲げる。東京では10月20日から伊勢丹新宿店でポップアップを開催する。大阪では10月6日からうめだ阪急本店でポップアップを行い、10月20日には常設店舗をオープンする。また高島屋大阪店でも11月6日から販売を開始する。なお、それぞれの百貨店ECでも製品を同時販売し、来春にはブランド公式ECのリローンチに向けて準備中だ。欧米ではデジタルネイティブなブランドとしても知られ、日本でもデジタルマーケティングに重きを置いた戦略を取る」。

 「エレミス」は“イギリスNo.1のラグジュアリースキンケアブランド”として知られ、これまで欧米を中心に展開してきたが、ここ数年で一気にアジア事業を強化した。ショーン・C・ハリントン(Sean C. Harrington)=エレミス最高経営責任者はブランドの成功について「今の消費者は成分や処方についての知識が豊富で、かつ高い・素早い効果実感を求める。『エレミス』は30年以上にわたりスパ施術の経験と、高い研究力を強みとしてきた。さらにコロナ禍で自宅でもぜいたくなセルフケアを求めるニーズが高まり、今まさに高まっているさまざまな消費者のニーズに応えている」と分析する。

 またデジタルの戦略も成長の要だと話す。「製品と同じくらい重要視しているのが、デジタルコンテンツだ。インフルエンサーを積極的にし、彼らとともに製品だけでなくスキンケア全般に関するコンテンツを作っている。ECサイトもただ製品を売る場ではなく、バーチャルカウンセリングをはじめ消費者と対話できる重要なツールだと捉え、そこで拾った声は施術や製品開発に生かしている。トランスペアレント(透明)かつリアルな声を生かしたコンテンツにより独自のコミュニティを築いてきた。日本でも、デジタル戦略の成功を生かし、ビジネスを拡大したい」。

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「オニツカタイガー」の東京を舞台にした軽やかなスポーティーレイヤード 日本からもミラノコレvol.4

 ニューヨーク&ロンドンに続きスタートしたミラノ・コレクションも終盤に差し掛かりました。現地在住スタッフの取材に加え、日本の「WWDJAPAN」編集部員もデジタルショーを見て、ファッションウイークならではの“お祭り感”をリポートします。ミラノ第4弾は、編集部・益成がお届けします。

見る人を東京の街角へと誘った「オニツカタイガー」

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は、アントニオ・ポンピリオ(Antonio Pompilio)がアーティスティック・ディレクションを手がける日本発のブランド。2回目の参加の今回、ポンピリオはショートフィルム「ミラノー東京」で新作コレクションを発表しました。その設定は、まるで映画「ロスト・イン・トランスレーション」のよう。東京の街の魅力が十分に伝わる内容になっています。

 モデルたちが乗り込むのは「オニツカタイガー」のチャーター便。東京に到着後、スポーティーなクロップドブルゾンやセットアップなどをまとったモデルたちが夜の東京を放浪するというストーリーです。ブランドのシンボルで来年の干支である“寅”モチーフが、ボーダーやグラフィカルなラインのウエアのアクセントに。オレンジ、ミント、レッドと大胆なカラーミックスの軽やかなレイヤードスタイルが新宿のネオン街に映えます。色の組み合わせやレイヤードの楽しさがリアルに感じられるコレクション。デジタルならではの凝った演出も最高でした。

「エミリオ・プッチ」は自宅でバカンス気分 創業者の開放的なスピリットを再解釈

 「エミリオ プッチ(EMILIO PUCCI)」は、デザインチームによるコレクションを発表しました。9月初めに「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「ディオール(DIOR)」などで活躍したカミーユ・ミチェリ(Camille Miceli)が同ブランドのクリエイティブ・ディレクターに就任したばかり。彼女によるコレクションは 2022-23年秋冬からを予定しています。

 今回のコレクションのテーマは“海岸でのやすらぎ”。創設者であるエミリオのビジョン“飛行機でエキゾチックな場所への旅を楽しむ女性のワードローブ”を再解釈して表現しています。自宅やビーチで活躍するチュニックはもちろん、胸元を深くカットしたカラフルなマイクロミニドレスにブラトップ、大胆にカットアウトを施したホルターネックドレス、究極のリラックスウエアであるパジャマ風ルックなど開放的なスタイルを発表しました。アーカイブからのプリントをアップデートしたアイテムも登場。自宅にいながらバカンス気分を味わえるようなラインアップです。

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ついに出た!立ち飲み「ほていちゃん」パクリ店。行ってみて、あまりに「完パク」で驚いていたら・・・

 ここ2年ほどで急速に店舗数を増やした立ち飲み酒場「ほていちゃん」。首都圏で20店ほどになり、緊急事態宣言下でも酒類提供をしていることで、どこもお客が店の外に溢れるほどの人気だ。そのパクリ店ができたという情報を聞き、潜入したら、びっくりした。
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ついに出た!立ち飲み「ほていちゃん」パクリ店。行ってみて、あまりに「完パク」で驚いていたら・・・

 ここ2年ほどで急速に店舗数を増やした立ち飲み酒場「ほていちゃん」。首都圏で20店ほどになり、緊急事態宣言下でも酒類提供をしていることで、どこもお客が店の外に溢れるほどの人気だ。そのパクリ店ができたという情報を聞き、潜入したら、びっくりした。
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ついに出た!立ち飲み「ほていちゃん」パクリ店。行ってみて、あまりに「完パク」で驚いていたら・・・

 ここ2年ほどで急速に店舗数を増やした立ち飲み酒場「ほていちゃん」。首都圏で20店ほどになり、緊急事態宣言下でも酒類提供をしていることで、どこもお客が店の外に溢れるほどの人気だ。そのパクリ店ができたという情報を聞き、潜入したら、びっくりした。
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しまむら3〜8月期、過去最高業績を達成 商品政策やウェブ販促に手応え 

 しまむらが引き続き好調だ。2021年3〜8月期(22年2月期上期)連結業績は、売上高、営業利益、純利益それぞれで上期として過去最高を記録した。地方ロードサイドの独立店舗が中心の同社にとって、コロナ禍による都心への外出抑制は大きな追い風。実際、売上高の75%以上を占める「ファッションセンターしまむら(以下、しまむら)」業態の客数は、3〜8月で前年同期比10.6%増、コロナ禍前の19年同期に対しても伸ばしている。ただし、コロナの神風ばかりが好調の要因ではない。①商品、②販促、③ECの3軸それぞれで、この間実践してきた施策が実を結んでいる。

 ①の商品では、「しまむら」で進めてきたPB(自社開発ブランド)、JB(Joint Development Brand=サプライヤーとの共同開発ブランド)の強化策が奏功している。JBは、アウトドアショップ「ロゴス(LOGOS)」と共同開発し、6月に立ち上げた「ロゴスデイズ(LOGOS DAYS)」などが代表例。また、インフルエンサーを起用した共同企画にも注力している。「しまむら」での好調を受け、「アベイル」「バースデイ」など他業態でもPB、JB強化策の水平展開を進めている。

 PB、JB強化に伴い、期初に大量に作り込んで売れ残ったら値引きするというこれまでの手法に代えて、旬の商品を短期間で生産し売り切っていくQR(クイックレスポンス)の比率が高まっている。「全体に占めるQRの比率は、3〜8月で28%にまで高まった。これにより、上期は在庫のコントロールも非常にうまくいった」と、9月27日に行われたリモート決算会見で鈴木誠社長は手応えを語った。

 ②の販促では、テレビCMをやめて動画サイトなどウェブへの広告出稿に切り替えると共に、「しまむら」の公式インスタグラムアカウント(@shimastyle.jp)を4月に立ち上げ。これらの成果により、広告宣伝費は19年3〜8月に比べて35.6%削減でき、これが値引きの抑制などと共に利益面に大きく貢献した。

 ③のECでは、「しまむら」で20年10月に自社ECを本格スタートした。配送料のかからない店舗受け取りを選択する客が利用客の90%を占め、店舗受け取りの際についで買いする客はそのうちの50%と狙い通り。会員登録者は3〜8月で60万人を超え、22年2月末には100万人突破を見込む。「EC開始から1年がたち、知見が大分蓄積されてきた」と鈴木社長は語り、EC限定商品や限定カラーなどを「EC取り扱い商品全体の65%にする」というのが、現時点で編み出している勝ちパターンだ。「ECは店頭よりもさらに回転率を高め、20日前後で商品が入れ替わるようにしている。売れ残りが出た際は実店舗を持つ強みを生かし、速やかに店頭に流す」。

 ただし、22年2月期で目標としていた年間EC売上高は、50億円から35億円に修正した。昨年の「しまむら」EC立ち上げに続き、この9月には子ども服の「バースデイ」でもECを開始したが、当初は2月末までにこの2業態以外でもECを立ち上げる予定だった。しかし、ひとまずはこの2業態に注力。「ECセンターの稼働が追いつかず、3〜8月のEC売上高は10億円となり予算には届かなかった。ただし、9月以降はフル稼働できている」という。また、以前は外部EC倉庫も活用して「バースデイ」のEC売り上げを拡大していく構想を描いていたが、「内製化して社内にノウハウを貯めるべきという意見が強まったため、(スピードは落ちるが)今はしっかり基礎を固めている」。EC事業は23年2月期で黒字化を見込んでいる。

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