「ケイト」が品薄状態の“リップモンスター”を12月14日から供給強化

 カネボウ化粧品の「ケイト(KATE)」は、品薄状態が続く“リップモンスター”の増産体制を整え、12月14日から順次供給を強化すると発表した。

 落ちにくい口紅の“リンプモンスター”(全11色・うちウェブ限定4色、税込各1540円/編集部調べ)は、累計出荷数が120万本(2021年4月20日~10月31日)を突破し、セルフメイク口紅市場においてシェア55%超え(インテージSRI 21年5月10~16日調べ)を記録。21年5月1日の発売(先行発売4月20日)以来、「保湿力が高くてマスクにつきにくい」と話題で品薄状態が続いていた。

 なお、既存色で人気の03(陽炎)と05(ダークフィグ)の2色がミニサイズで登場。一部店舗を除き、12月18日に数量限定で発売する。

The post 「ケイト」が品薄状態の“リップモンスター”を12月14日から供給強化 appeared first on WWDJAPAN.

「ザラ」とジョー・マローンのコラボに新作登場 世界の都市に着想した香水

 「ザラ(ZARA)」は11月20日、ジョー・マローン(Jo Malone)の香水ブランド「ジョー ラブズ(JO LOVES)」とコラボレーションした「ザラ オルファクティブ(ZARA OLFACTIVE)」シリーズから、新作フレグランスを発売する。「ザラ」国内全店舗と公式オンラインストアで扱う。

 昨年の「エモーションズ(EMOTIONS)」に続き、今シーズンは世界各国の都市(ニューヨーク、ベネチア、ドバイ、ロンドン、マドリード、東京、上海、ソウル)に着想を得た。

 新作フレグランスコレクション「ザラ ヴァイブラント(VIBRANT CITIES)」は、“フレグランス”(75mL、各税込4590円、40mL、同2990円、10mL、同1190円)をはじめ、“ハンド&ボディ ウォッシュ”(200mL、同1790円)、“ハンド&ボディクリーム”(200mL、同2290円)、“キャンドル”(200g、同3590円)、トラベルサイズのフレグランスやハンド&ボディークリームなどをおさめた“アドベントカレンダー”(同1万9990円)を用意。また、フレグランスの“ディスカバリーセット”(全8種×4mL 同3590円)、キャンドルの“ディスカバリーセット”(全8種×35g、同7990円)、“コレクターセット”(全8種×40mL、同1万9990円)、“トラベルセット”(同3590円)もラインアップする。

The post 「ザラ」とジョー・マローンのコラボに新作登場 世界の都市に着想した香水 appeared first on WWDJAPAN.

「アレキサンダー・マックイーン」2022年プレ春夏コレクション

 「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)」が2022年プレ春夏コレクションを発表した。

The post 「アレキサンダー・マックイーン」2022年プレ春夏コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「ドクターマーチン」が「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル」とコラボの防水ブーツ

 「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は、「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル(THE NORTH FACE PURPLE LABEL)」とコラボブーツ(税込3万9600円)を11月27日に発売する。「ドクターマーチン」と「ザ・ノース・フェイス」、ナナミカ(NANAMICA)の直営店とオンラインストアで取り扱う。

 ブーツは「ドクターマーチン」の“101ブーツ”がベースで、防水機能とマウンテンブーツ風のデザインが特徴。アウトソールには滑りにくい素材“Wintergrip(ウィンターグリップ)”を採用し、多様な環境で使用できる。インソールと靴ひもにはパープルを差し色として使用し、両ブランドのロゴもデザインした。カラーはグレーとブラックの2色で、メンズとウィメンズサイズを用意する。

 両ブランドのコラボは2回目で、2019年にはコラボのワークブーツを発売している。

The post 「ドクターマーチン」が「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル」とコラボの防水ブーツ appeared first on WWDJAPAN.

「アーデム」初のメンズは「ヴィヴィアン・ウエストウッドと双子の妹」から影響 デザイナーが探求する“実用的ロマン主義”

 ロンドン発のブランド「アーデム(ERDEM)」は、2022年春夏シーズンからメンズ・コレクションを立ち上げる。同ブランドは、トルコ人とイギリス人の血を引くアーデム・モラリオグル(Erdem Moralioglu)デザイナーが2005年に設立。15周年を迎えた今年6月に、メンズのファーストコレクションを発表した。テーラードジャケットやトレンチコートといったクラシックなアイテムに、シグネチャーであるロマンティックな花柄や、鮮やかな色のケーブル編みのカーディガンなどは若々しい雰囲気だ。ロンドンの老舗百貨店ハロッズ(HARRODS)や、大手ファッションECサイトのミスターポーター(MR PORTER)とマイテレサ(MYTHERESA)、日本ではユナイテッド アローズ(UNITED ARROWS)や阪急メンズなどでの取り扱いが決まっている。

 メンズ立ち上げの背景には、「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」でのインターン経験や、18年に「H&M」とのコラボレーションで初めてメンズのデザインを手掛けたこと、そして双子の妹の影響があるという。次なるステージへと向かうモラリオグル=デザイナーに話を聞いた。

空想的なウィメンズ
現実的なメンズ

ーーメンズライン立ち上げに至った経緯とは?

アーデム・モラリオグル=デザイナー(以下、モラリオグル):パンデミックで全てが止まり、アトリエも静まり返っていた。設立から15年で初めての穏やかな時間でもあった。その時、男性スタッフが「アーデム」の服をさまざまに着こなす姿を見て、メンズのクリエーションや色彩が、鮮明なアイデアとして浮かんできたんだ。そこから、僕が大好きな映画監督でアーティスト、園芸家でもあるデレク・ジャーマン(Derek jarman)のワードローブから着想を得てデザインに取り掛かった。彼の作品はカラフルで幻想的だが、彼自身はユニホームを独自に解釈して私服にするという面白い人物だ。また「H&M」との3年前のコラボレーションでメンズを初めて発売し、予想以上に好評だった。本格的に立ち上げるにはいいタイミングだったんだ。

ーーメンズとウィメンズではデザインアプローチは異なるか?

モラリオグル:ウィメンズでは、空想的な物語や特定のアーティストや過去の偉人などがコレクションに関係している。“このコレクションを着用する現代の女性とは誰なのか””彼女に今何が起こっているのか”と考えながら制作する。一方でメンズは“彼には今何が必要なのか”という、より現実的な問いを自分に投げかけ、僕自身が何を求めているかという直接的な欲求もアプローチに含まれている。

ーーメンズはどのようなイメージ?

モラリオグル:姉の服を、自分なりの着方で楽しむ弟だろうか。夫ではない。同じアイデンティティを共有する姉弟で、男性の中にあるフェミニティを引き出すことが重要だった。メンズでは「アーデム」のロマン主義と、実用性を重視している。なぜなら、男性服は基本的にユニホームに由来していると思うから。ファーストシーズンはテーラードやコーデュロイパンツ、モヘアニットといったベーシックアイテムを、色とプリント、カッティングでロマン主義の要素を加えている。

ーーウィメンズはフェミニン、ロマンティック、幻想的と表現されることが多いが、メンズはどんな言葉を付け加えたい?

モラリオグル:“実用的ロマン主義”だろうか。例えば、ウィメンズのアイテムに触発されたケープは、まさに実用的でロマンティックな作品に仕上がっている。メンズウエアのカテゴリーの中で、“実用的ロマン主義”を具現化することは僕にとっての新たな挑戦だった。そして、ウィメンズやメンズを問わず「アーデム」創設当初から大切にしている言葉は、“永続性”だ。トレンドや一過性とは関係がなく、必ずそこへ戻ってくるような、永遠に続く洋服をデザインするという考えが芯にある。

「ヴィヴィアンには真の流動性があった」

ーーメンズライン立ち上げに至り、デザインチームを再編成した?

モラリオグル:全く同じメンバーだ。非常に小さいチームで、ウィメンズとメンズの両方を手掛けている。

ーーメンズウエアのデザイン経験がほぼないあなたにとって、挑戦だったのでは?

モラリオグル:確かに、ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(Royal College of Art)ではウィメンズデザインを学び、「アーデム」で15年間ウィメンズに注力してきた。メンズの制作で想起したのは、「ヴィヴィアン ウエストウッド」でのインターン経験だ。ヴィヴィアンが生み出す作品には、性差の対話や性別の遊び、進歩的なユニセックスの概念が宿っていた。そこには真の流動性が存在していて、学生だった僕にとっては刺激的で素晴らしい経験だった。また、双子の妹を持つ僕にとって性別は、関係上で成り立つ相対的なものにすぎない。子供の頃、祖母が編んでくれたセーターを妹とおそろいで着ていたこともあるぐらいだから。洋服における性差や、フェミニティとマスキュリニティの認識は、こういった幼い頃の経験が影響しているのだろう。「アーデム」にとってフェミニティとは、自信を与える力のようなもの。メンズウエアでもそれを表現することに、とてもワクワクしている。

ーーメンズを始めたことが、ウィメンズのデザインにも影響を与えることはあるか?

モラリオグル:それは絶対にある。両方に大きな影響を与え合っている。前途したケープと同じく、トレンチコートもウィメンズのデザインを踏襲したものだ。逆に、男性的なラインのテーラードジャケットやニットのネックラインは、今後のウィメンズのデザインに影響を与えそうだ。メンズが店頭に並ぶと、女性顧客もメンズのフラットなシェイプのチノパンや、ざっくりと着られるニットを手に取るのではないだろうか。顧客にも、その動向を見た僕にも影響を与えることになるだろう。

ーー次の15年に向けての展望は?

モラリオグル:まずはメンズを拡大させ、同時にウィメンズも成長させていく。ロンドン・メイフェアにある旗艦店では、両方のコレクションのボリュームがこれから増えていくだろう。次の目標は、ブランドの世界観に没入できる実店舗を各都市で育てること。ロックダウンを経て、服を見て、触れて、感じることができる物理的な体験の重要性を、これまで以上に認識したと思うから。日本やニューヨークに出店して、「アーデム」の世界観に足を踏み入れる人が増えることを目指したい。

The post 「アーデム」初のメンズは「ヴィヴィアン・ウエストウッドと双子の妹」から影響 デザイナーが探求する“実用的ロマン主義” appeared first on WWDJAPAN.

バーバリー、2021年上半期は38%増収 南北アメリカや中国がけん引

 バーバリー(BURBERRY)の2021年4〜9月期決算は、売上高が前年同期比38.1%増の12億1260万ポンド(約1855億円)、営業利益は2倍以上(同135.5%増)の2億750万ポンド(約317億円)、純利益は3倍(同200.6%増)の1億4520万ポンド(約222億円)と大幅な増収増益だった。

 地域別の売上高では、アジア太平洋地域が同18.7%増の5億2180万ポンド(約798億円)、欧州・中東・インド・アフリカは同43.9%増の3億6090万ポンド(約552億円)、南北アメリカは同82.8%増の3億990万ポンド(約474億円)だった。南北アメリカ、中国、韓国はコロナ禍前の19年同期との比較で2桁成長となるなど非常に好調だったが、その他の地域は観光客の大幅な減少によって苦戦を強いられた。

 部門別に見ると、バッグなどアクセサリー類の売上高が前年同期比44.3%増の4億3490万ポンド(約665億円)、メンズは同34.8%増の3億4700万ポンド(約530億円)、ウィメンズは同36.3%増の3億2960万ポンド(約504億円)だった。

 既存店ベースでの売り上げは同37%増となったものの、19年同期比では1%増と微増にとどまった。一方で、既存店ベースかつ定価での売り上げは19年同期比で18%増となっており、ラグジュアリーブランドとしての価値を高める戦略の一環として値下げを減らしたことが奏功している。ECも好調で、定価での売上高は19年同期の2倍近くとなった。

 ジェラルド・マーフィー(Gerard Murphy)=バーバリー会長は、「渡航制限の影響をあまり受けていない国での業績が加速度的に伸びており、中期目標を達成できるものと確信している」と語った。また、12月末でバーバリーを離れるマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)最高経営責任者(CEO)と、22年4月1日付でその後任に就くジョナサン・アクロイド(Jonathan Akeroyd)新CEOについて、「その優れたビジョンとリーダーシップによって、バーバリーの変革を導いてくれたマルコに心から感謝している。4月に新CEOとなるジョナサンは、強固な基盤の上でさらに事業を成長させ、株主にいっそうの価値をもたらしてくれるだろう」と述べた。

 決算発表後、その内容が好調だったにもかかわらず、バーバリーの株価は一時前日比10.1%安を付けた。その後やや持ち直したものの、記事の執筆時点では発表前の水準に戻っていない。業界アナリストらによれば、これは“新生バーバリー”を成功に導いたゴベッティCEOの戦略をアクロイド新CEOが受け継ぐと言明されなかったことが理由の一つではないかという。

The post バーバリー、2021年上半期は38%増収 南北アメリカや中国がけん引 appeared first on WWDJAPAN.

「ディプティック」が世界最大級の店舗を表参道にオープン

 パリ発フレグランスブランドの「ディプティック(DIPTYQUE)」は11月20日、世界最大級の新店舗となるディプティック表参道店を東京・表参道のジャイル(GYRE)1階にオープンする。

 東京10店舗目となる新店舗は、パリのインテリアと日本の建築様式を融合し、カラフルで華やかな世界を表現した。典型的なフランスのアパルトマンにある大きな暖炉、グランドピアノ、バスタブなどを備え、クロムメッキを施したインテリアや彩色されたラックも配置した。

 また、オープンを記念して、ジャイル内のレストラン「ボネラン(BONELAN)」とコラボレーションを実施。「ディプティック」のデコレーションアイテムを使用し、11月20日〜12月30日の期間限定で、1日限定20食のオリジナルメニュー(ランチとディナー、税込5500円)を提供する。メニューは肉料理、魚料理、野菜料理から選ぶことが可能だ。

 さらに、ホリデーシーズンに向けたデコレーションアイテムを公式オンラインストアで11月19日に、店舗では表参道店限定で11月20日に発売。キャンドルアクセサリーやオブジェ、テーブルアイテムなどを中心に豊富なアイテムを用意する。

■ ディプティック 表参道店
オープン日:11月20日
時間:11:00〜21:00
住所:東京都渋谷区 神宮前5-10-1 GYRE 1F

The post 「ディプティック」が世界最大級の店舗を表参道にオープン appeared first on WWDJAPAN.

「アンリアレイジ」と日本酒ブランド「サケハンドレッド」が協業 グローバルブランドを目指す両者の熱い思い

 Clearが運営する日本酒ブランド「サケハンドレッド(SAKE HUNDRED)」は、森永邦彦によるファッションブランド「アンリアレイジ(ANREALAGE)」とコラボレーションした商品を発売した。「サケハンドレッド」を代表する日本酒「百光(BYAKKO)」に、森永がデザインしたラベルをのせた「百光 ANREALAGE Edition “A LIGHT/UN LIGHT”」(5万2800円)と、限定グラスを合わせた「百光 ANREALAGE Edition “A LIGHT/UN LIGHT” 限定グラスセット」(7万4800円)の2種をラインアップ。「光と影」をテーマに、一見モノクロのラベルが光によってその表情はがらりと変化する。カメラでフラッシュ撮影すると、彩られ輝くラベルが画面上に映し出される仕掛けだ。

 コラボレーションに至った経緯や異業種の協業の意義について、「サケハンドレッド」を運営する生駒龍史Clear CEOと森永邦彦「アンリアレイジ」デザイナーに聞いた。

「光と影」をテーマにした
限定ラベル
共通する“細部への
異様なまでのこだわり”

—コラボレーションの経緯は?

生駒龍史Clear CEO(以下、生駒):「サケハンドレッド」は「心を満たし、人生を彩る」というブランドパーパスを掲げています。心を満たすためには、おいしいという味覚にとどまらず、五感で楽しむ豊かさを提供する必要があります。その思いをコラボレーションで表現しようと考えたときに、一緒に取り組む相手先に必然性がなければなりませんでした。そこで「アンリアレイジ」は、細部への異様なまでのこだわりがあるブランドであり、僕らがつくる日本酒と重なる部分があると思いました。日本酒は嗜好品で、透明の液体なのですが、原料の米がどういう育ち方をしたのか、日照量や雨はどのくらいだったのか、どんな酵母を用いるのか、麹やもろみの発酵管理は適切かどうかなど、細かいことが生産背景に隠されています。そういった要素の全てが味に大きく影響し、その緊張感がブランドの佇まいに表れます。また、「日本から世界に挑戦する」というミッションを持っているところも両ブランドが持ち合わせている共通点でした。

森永邦彦「アンリアレイジ」デザイナー(以下、森永):業界は違えど、同世代で世界に挑戦する同志であり、コンセプトやビジョンも一致すると思いました。「アンリアレイジ」は「日常と非日常」をテーマにして服作りをしながら、“光”や“クリア”をキーワードにしたコレクションを発表したこともあり、親近感を覚えました。

「百光」であり、
「アンリアレイジ」である
お互いの延長線上で
交差したコラボレーション

—実際のコラボレーション商品の制作はどのように依頼した?

生駒:「サケハンドレッド」には現在8つの商品がありますが、今回コラボレーションした「百光」はブランドを代表する日本酒です。「100年先まで光照らすように」という思いを込めて名付け、ラベルには日本の古来の吉祥文様であるひし形を採用しています。味わいにはとても透明感があり、滑らかで余韻も長い、最高品質の日本酒です。僕らの中心にあるフラッグシップ商品でご一緒したいと思いました。そして、このひし形のラベルを使ったコラボレーションを実現したいと伝えさせていただきました。

森永:「アンリアレイジ」は「神は細部に宿る」というコンセプトでモノ作りをしており、いかに小さく、誰もが見過ごしてしまうようなものにも価値があるということを考えています。「百光」はその名前と、ひし形のラベルという2つの要素が完成されているものだったので、そこにどう付加価値を出していくのかということにフォーカスしました。まずはひし形を100分の1スケールに小さくして、光が当たることでさまざまな色が浮かび上がる仕掛けで、ラベルの彩りが満たされることを表現しました。また光は影がないと確認できないものなので、グラスでは光が当たるとひし形と文字の影として落ちるデザインを考えました。

生駒:これを見て、「『百光』であり、『アンリアレイジ』だ!」と思いました。それはこれ以上ない成功であり、しっかりお互いの延長線上で交差できたことがとてもうれしかったですね。これは僕らが100年かけても、絶対できない、「アンリアレイジ」でなければ実現できないデザインでした。両方のブランドの良さが一目でうまく入っていると分かることが何よりも大事に感じていました。

森永:従来、商品名を認識しやすいラベルにしなければいけないと思いますが、僕らが提案したのは、黒いラベルに小さい文字が書いてあるもの(笑)。一見すると何か分からないものを生駒さんたちが受け入れてくださいましたね。ボトルを手にした方がこれを見て、「何て書いてあるの?」という疑問を持ち、「百光」を飲んだ体験が、記憶に残るものになってほしいと思いました。

—このコラボレーションのラベルの「百光」は、どのようなシーンで飲んでもらいたい?

生駒:「サケハンドレッド」は、何か大切な場面で飲んでいただけるケースが多いですが、それはお客さまの自由ですので、委ねたいと思っています。数に限りがある商品ではあるので、誰かの人生の記憶に残るようなタイミングに飲んでいただけたらうれしいです。

森永:僕はハレの日にとてもふさわしいお酒だと思いました。「アンリアレイジ」は非日常のファンタジーへの扉のような洋服を作っていますが、「百光」を飲んだときにもその非日常を感じられるような、艶やかな感覚を味わえますね。

新しい価値観が出てくる中で、
恐れずに挑戦していきたい

—日本酒とファッションの異業種の協業の面白さとは?

生駒:このコラボレーションを通じて、「アンリアレイジ」に触れることができたと思いました。自分たちの知らない「百光」の側面に出合えたことができたことが良いサプライズであり、有機的な取り組みを通して新しい学びとなり、ブランドとしてとてもいい経験になりました。

森永:僕らは洋服を作る上で、着る人に寄り添って、その人たちにどう力を与えるのか、ということを考えてきました。今回はお酒でしたが、いろいろ議論を重ねて、異なる価値を与えるということは、ファッションでやっていることと変わらないと思いましたね。今まで自分たちが成してきたことで、また異なる形の可能性を見ることができました。

—両ブランドともに世界に向けた発信を強化しているが、どう独自性を見せていきたいと考えているか?

生駒:グローバルブランドを目指しています。根本には「日本酒の魅力を伝えたい」という思いがあり、1人でも多くの人に日本酒を通じて、日本の米や酵母、麹の魅力を知ってもらいたいという気持ちもあります。日本酒は、日本らしさや日本文化があらゆる側面から感じられる飲み物。おいしいものは世界共通なので、ブランドの体験を通じて、まさに世界中の人々の「心を満たし、人生を彩る」ことに貢献していきたいと思っています。

森永:ファッションには先代からジャポニズムがあり、その強さが必ずあると思っています。僕らも独自のジャポニズムを打ち出そうと考えたとき、2022年春夏にアニメーションとテクノロジーという分かりやすい“日本らしさ”を表現しました。日本にルーツがあるからこそできることを武器として、今後も発展させていきたいです。

—今後のビジョンはどのように考えているか?

生駒:日本酒産業はコロナ禍において苦しんでいる産業ですので、その中でも成長する姿を見せていくという意味で、産業全体をリードしていけるような会社になっていきたいと思っています。また日本酒産業だけでなく、日本の産業全体にとって希望になれるように頑張りたい。まだまだ日本酒は、世界に高く評価される可能性を秘めていると思っています。

森永:今年ブランドが18年目を迎え、ある程度、慣れが出てきてしまっている部分もありますが、時代が変わり新しい価値観が出てくる中で、恐れずに挑戦していきたいですね。やりたいことはたくさんあり、特にNFT(非代替性トークン)にも可能性を感じていますし、仮想3次元空間「メタバース」を使った接客などにも取り掛かっています。僕らが持つデジタルやテクノロジーの強みをファッションで発信する時が来たと思っています。

日本的な美意識が
込められた限定ラベル

 今回のコラボレーションは特別動画でも概要を確認できる。谷崎潤一郎による『陰翳礼讃』に着想を得た、日本人の美意識がラベルデザインに落とし込まれている。商品は、2021年11月8日からオンラインで発売されており、商品発送は2021年12月下旬を予定する。

TEXT : MAMI OSUGI

問い合わせ先
サケハンドレッド
https://sake100.com/inquiry/create/customer

The post 「アンリアレイジ」と日本酒ブランド「サケハンドレッド」が協業 グローバルブランドを目指す両者の熱い思い appeared first on WWDJAPAN.

「ティファニー」銀座本店がホリデー仕様の装飾に 日本限定ペンダントも発売

 「ティファニー(TIFFANY & CO.)」はこのほど、ホリデーシーズンに向けたデコレーションを銀座本店で開始し、全国の直営店でも同様の装飾を順次スタートする。またホリデーシーズン向けの特別アイテムとして、日本限定ペンダント“ティファニー T トゥーマザー オブ パール サークル ペンダント”(税込15万7300円)を発売する。虹色のマザーオブパールが、18Kローズゴールドのサークルペンダントにセットされたデザインだ。

 今年のデコレーションでは、1956年に「ティファニー」のデザイナーに就任した、ジャン・シュランバージェ(Jean Schlumberger)の幻想的な世界観を表現。ファサードには、シュランバージェの代表作であるブローチ“バード オン ア ロック”を施した。店内にはダークブルーや金箔の要素を散りばめ、シュランバージェの美意識を反映したほか、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の作品“Equals Pi”をフィーチャーしたアドベントカレンダーも設置した。

 さらに、ブルーボックスにネイビーのリボンを巻いた、ホリデー仕様のラッピングを11月中旬に開始するほか、銀座本店と大阪梅田店では、限定のショッピングバッグも用意する。

The post 「ティファニー」銀座本店がホリデー仕様の装飾に 日本限定ペンダントも発売 appeared first on WWDJAPAN.

増永眼鏡の新作で実践! アイウエアとヘアメイクのすてきな関係の築き方

 マスク着用がニューノーマル化し、これに伴ってアイメイクやヘアの重要性が増している。そして意外と語られてこなかったのが、ここに眼鏡をプラスした際のこなし方かもしれない。ここでは増永眼鏡が推す新作を“グレー”と“ブラック”にカテゴライズし、ヘアメイクアップアーティストのMIO(ミオ)に、それぞれにマッチするテクニックについて聞く。

“グレー”の眼鏡は、
たっぷりマスカラな目力で手なずける

 増永眼鏡が今季イチ押しするのが“グレー”のアイウエアだ。野原弘道広報担当は、「眼鏡業界ではこれまでそれほどフィーチャーされなかった色だが、今春あたりから上品なクリアグレーが流行色になった。肌なじみや顔写りが良くなり、トレンドは秋冬も継続。トープのような茶系カラーを選ぶと、季節感も意識できるはず」と話す。

 ではヘアメイク的に、“グレー”のアイウエアはどう取り入れれば良いのか?MIOは、「今回は黒のマスカラを上下にたっぷり付けて目力を出した。ビューラーでまつげをしっかり上げて、硬めのマスカラを使ってラフな束感を作り、黒のペンシルでインラインも入れている。アイシャドウは、ブラウンとパールオレンジをまぶた全体にのせた。ダークな色味を避けることでマスカラの黒が引き立ち、軽さが出ている。ポイントは、アイホールの中心に置いたオーロラカラーのハイライト。軽くぼかすことで抜け感が生まれ、角度によって色が変わるドラマチックな目元に仕上げた。グレーの眼鏡とのバランスを考慮して、くすみのない色を選び、“あくまで軽やかに”が正解だ」と説明する。

締まって見える“ブラック”は
暖色系メイクで華やかに

 “グレー”と双璧をなす推しカラーが“ブラック”だ。野原広報担当は、「ブラックは眼鏡の定番色。増永眼鏡ではオリジナリティーを出すためにツートーンにするなどし、印象として重たくならないよう注意している」と言う。

 では、その定番色をヘアメイクで今季らしく見せるには?MIOは「ブラックフレームの場合、アイメイクも黒やブラウン、寒色系だと目元が暗く見えるので、ワインレッドやテラコッタ、オレンジ寄りの明るいブラウンなど、暖色系のカラーがオススメ。今回は、トレンドのワインレッドのカラーマスカラと、同系色のアイシャドウ、アイラインで統一感を出した。同系色でそろえることで、エレガントな大人の印象になる。アイラインは目尻の形に沿って長めに引き、“キャットアイ”を演出。アイシャドウは下まぶたのみに入れて、ハイライトを目頭にのせ、適度にぼかすことで華やかさをプラスした。ヘアは、顔まわりだけ巻いて遊び心のあるニュアンスを作った。普段のメイクにカラーマスカラやアイラインなど、一点取り入れるだけで印象はがらりと変わるので試してほしい」と解説する。

“ラージ”なサングラスは
眉のアーチを大きめに描いて攻略

 サングラスのトレンドは“ラージ”“太め”。「マスク生活下で人気になった薄めカラーのレンズはもちろん、今季はフレームも薄めカラーを推奨している」と野原広報担当。MIOからのアドバイスは「オフのときなら、いつも以上に眉のアーチを大きめに描いたり、眉毛にカラーを入れてみるのもあり!」だった。

「アイウエア効果で
足し算も引き算も“1.5倍”に」

 ここまで細かくテクニックを指南してもらったMIOに、“アイウエアとメイクの関係”について総括してもらった。「フレームとレンズの影響でメイクの彩度と明度がハーフトーンほど落ちるので、マスカラとアイライナー以外は濃度を薄く、くすみのない色を選ぶことがポイント。また、アイウエア効果で足し算も引き算も“1.5倍”になるのでバランスにも気を付けて」とのことだった。

HAIR & MAKEUP : MIO(SIGNO)
PHOTOS : WAKABA NODA(TRON)[MODEL]
STYLING : MARIE HIGUCHI(TRON)
MODEL : HARUNA MATSUI(DONNA)
問い合わせ先
マスナガ1905
03-3403-1905

The post 増永眼鏡の新作で実践! アイウエアとヘアメイクのすてきな関係の築き方 appeared first on WWDJAPAN.

G-DRAGON × 「ナイキ」新作はサッカースパイクとゴルフシューズを融合 

「ナイキ(NIKE)」は、K-POPアーティストのG-DRAGON(ジードラゴン)とコラボレーションしたスニーカー“ナイキ クウォンド 1(NIKE KWONDO1)”(税込2万2000円)を12月3日に発売する。「ナイキ」の公式アプリやドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)などで扱う。

 “ナイキ クウォンド 1”は、「ナイキ」のサッカースパイク“ティエンポ(TIEMPO)”と、クラシックなゴルフシューズを掛け合わせて製作した。穴が開いた装飾のブローグが付くレザーアッパーに、G-DRAGONが主宰するブランド「ピースマイナスワン(PEACEMINUSONE)」の、花びらが1枚欠けた雛菊のモチーフをヒールタブに刺しゅうしたほか、往年のサッカースパイクを彷彿とさせるシュータンや、ウイングチップを採用した。個性的なデザインに対し、カラーはタウンユースで使いやすいホワイトを選んだ。モデル名は、韓国武道のテコンドーや、G-DRAGONの本名のクォン・ジヨン(Kwon Ji Yong)、「ナイキ」のスローガン“JUST DO IT“を掛け合わせた造語だ。

 G-DRAGONは、「服を着ることや、自分のスタイルを作ることなど、私はあらゆる点に自由を求めている。今あるものでは少し足りない、あるいはやりすぎだと感じる人に、“ナイキ クウォンド 1”で自分の表現を探り、自由を見つけて欲しい」とコメントした。

The post G-DRAGON × 「ナイキ」新作はサッカースパイクとゴルフシューズを融合  appeared first on WWDJAPAN.

「ユニクロ」が「鬼滅の刃」とコラボ キッズのラウンジウエアを発売

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、アニメ「鬼滅の刃」とコラボレーションしたキッズのラウンジウエア ホリデーコレクションを11月26日に発売する。全国のユニクロキッズ取扱い店舗とオンラインストアで取り扱う。

 コレクションは、竈門炭治郎や禰豆子といったキャラクターの着物柄をモチーフにしたフリースセット(3色柄、税込1990円)や、キッズ初となる半纏ウエア(4色柄、1990円)を用意。胸元にはそれぞれのキャラクターを象徴するワンポイントをあしらった。同じくキッズでは初のポケッタブルトートバッグ(3色柄、990円)には、同アニメを手掛ける制作会社のユーフォテーブル(ufotable)が特別に描き下ろしたイラストを使用した。同社が描き下ろしたユニクロギフトカードも用意する。

The post 「ユニクロ」が「鬼滅の刃」とコラボ キッズのラウンジウエアを発売 appeared first on WWDJAPAN.

「コーチ」が藍にいなとコラボのイスタレーション公開 YOASOBIのMVなど制作の話題のクリエイター

 「コーチ(COACH)」は、次世代クリエイター藍にいなとコラボレーションしたストアインスタレーションを実施する。第1弾として11月12~25日に、2週間限定のインスタレーションをコーチ 表参道のみで披露する。

 藍にいなは、YOASOBIのデビュー曲「夜に駆ける」や山下達郎の「さよなら夏の日」などのミュージックビデオなどを手掛ける話題のアーティストだ。独自の色彩感覚とタッチで作り上げるアニメーション表現を軸に、装丁やライブの映像演出なども手掛け、漫画家としての顔も持つなど、マルチな才能を見せる。

 「コーチ」とのコラボレーションでは、「自由な精神・反骨心・夢多き若者」がコンセプトのアイコンバッグ“ローグ(Rogue)”を少女の姿として擬人化。彼女たちが生命を生み出すシーンをオリジナルのイラストで表現したという。

 コーチ表参道では、同イラストをウィンドーや店内パネルとして設置。店内モニターにはオリジナル動画として映し出す。さらにウィンドーのQRコードを読み込むと、藍にいなの世界が現れるARコンテンツも公開するなど、同店でしか味わえない仕掛けを楽しめる。

 藍にいなは「コーチ」のイメージについて「(もともと)自分と同世代、また下の世代の方がモデルをやられていることもあり、若いフレッシュなパワーのあるブランドだと感じていた。街とそこに生きる人々に近い場所にいて、かつその街を投影しながらブランドを構築している印象がある」とコメント。さらに「今回、ARや実際のプロダクトへのペイントなどデジタルからアナログまで、さまざまな展開をさせていただいた。ここからどうやって広がっていくのかがとても楽しみ」と加えた。

 このコラボレーションのインスタレーションは今後、定期的にデザインを変えて提案される予定だ。

問い合わせ先
コーチ・カスタマーサービス・ジャパン
0120-556-750

The post 「コーチ」が藍にいなとコラボのイスタレーション公開 YOASOBIのMVなど制作の話題のクリエイター appeared first on WWDJAPAN.

東急百貨店が銀座の「ヒンカリンカ」閉店 東急プラザ銀座の3フロア

 東急百貨店は、東急プラザ銀座の3〜5階で運営する中型のファッションショップ「ヒンカリンカ」を15日に閉店する。東急不動産が2016年3月の東急プラザ銀座を開業した際、同じ東急グループの目玉テナントとして3フロア・2000平方メートルの売り場で出店した。何度かの改装でテコ入れしたものの、業績は軌道に乗らず、さらにコロナの打撃もあって5年半で撤退を決めた。

 ヒンカリンカは東急百貨店のサテライト戦略の一環として作られた。中型店とはいえ同社初の銀座進出として話題になった。特徴はアパレルよりも靴やバッグ、化粧品、食品など雑貨を前面にしたMD。さまざまなカテゴリーの商品をミックスした自主編集売り場を作ったり、地方の有力セレクトショップと協業したり、新しい試みを行なっていた。

 東急プラザ銀座のテナントの中でもロッテ免税店などに次ぐ規模の面積を占めており、数寄屋橋交差点を見下ろす一等地で営業していた。

The post 東急百貨店が銀座の「ヒンカリンカ」閉店 東急プラザ銀座の3フロア appeared first on WWDJAPAN.

なぜアウトドアウエアが引っ張りだこなの?:記者談話室vol.7

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第7回は「なぜアウトドアウエアが引っ張りだこなの?」。密にならないレジャーとしてキャップを始める人が増え、アウトドアウエアが売れています。アウトドアブランドは自然の中だけでなく、普段着としてもすっかり浸透。マーケットでの存在感が高まっています。その背景について話し合ってみました。

【今回のキーワード】
「ザ・ノース・フェイス」の新しいECサイトが素敵/ゴールドウインの業績急回復/アウトドア大型店が急拡大/山専/原宿はブランドショップだらけ/渋谷パルコ、ルクア大阪の改装/ビジネスウエアでもアウトドアブランド/ユニクロのフリースブーム/渡辺貴生さんの予言/「エディー・バウアー」日本撤退/「山と道」/ガレージブランド/「ナゴンスタンス」がキャップに移行/「スノーピーク」/アーバンリサーチ運営の蓼科のコテージ/「サップを始めました」/本栖湖の洪庵キャンプ場/「登山部でニッカポッカをはいていた」

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post なぜアウトドアウエアが引っ張りだこなの?:記者談話室vol.7 appeared first on WWDJAPAN.