ロンハーマンのサステナブルなバレンタインチョコレート ECで1月8日に先行発売

 セレクトショップのロンハーマン(RON HERMAN)は2022年1月8日から、オリジナルのバレンタインチョコレートボックスを公式ECで先行販売する。21日からは、全国8店のロンハーマン カフェと同6店のRHC カフェ店頭でも販売する。

 12個入りで価格は2970円(本体)。フルーティーな甘さとミルクがマッチしたカカオ39%と、ビターな味わいのカカオ62%の2種類がある。

 「チョコレートを通じて送る人と受け取る人、生産者も温かい心がつながり、たくさんのハッピーが生まれる」がコンセプト。「カカオ・トレース」という、チョコレートのサステナブル・プログラム認証を受けたベトナム産のトリニタリオ種カカオ豆を使用している。「カカオ・トレース」は、カカオ生産者の栽培技術や生活向上を支援し、売り上げの一部をカカオ生産者や農村に還元すると共に、チョコレートの風味や品質の向上も目指すもの。

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慌ただしい年末年始こそ、ポップで選びやすいCBD「ピーク」で“お疲れケア”

 「ピーク(PEAQ)」は、現代人に寄り添った4つの習慣(趣味、睡眠、瞑想、セックス)をテーマにしたCBD入りアロマブランドだ。同ブランドは、LGBTQ向けのカルチャーメディア「ジェンクシー(GENXY)」と、CBDメーカーのドロームによる共同プロジェクトから誕生した。2021年春に公式サイトを含むオンラインのみで販売を開始し、初月から1000万円の売り上げを達成するなど好調に推移している。

 CBDとは、植物の麻に含まれる成分カンナビノイドの一つであるカンナビジオールを指す。大麻草に含まれる中毒性の高い成分・THC(テトラヒドロカンナビノール)を取り除いたCBDは日本において合法であり、覚醒作用はない。バームなどのスキンケア製品に加えて、オイルやタブレットタイプなどの経口タイプ、さらにペット用のアイテムに至るまで、目にする機会が増えたCBD。「ピーク」は、CBDを水蒸気にしてから体内に取り込む“吸うCBD(吸引式)”アイテムで、無農薬で栽培された麻を使用している。好きなアロマを本体にセットし、1日に10〜20回を目安にゆっくり吸引することで、手軽にリラックスタイムを楽しむことができる。

 目を引くのはポップなパッケージデザインと、CBD初心者もセレクトしやすいシーン別・4種のアロマ(味)だ。趣味や一人時間をポジティブに楽しむひとときに取り入れたい“バカンス”、上質な睡眠のための“スリープ”、強いストレスを感じた時やヨガ、瞑想時などに深いリラクゼーションへと導く“エスケープ”、不安や緊張、あらゆる社会的な縛りから解放されポジティブなセックスライフをサポートする“プレジャー”をラインアップする。

 ディレクターを務めるのは、LGBTQ向けウエブメディア「ジェンクシー」の編集長でもある上地牧人氏。パッケージのイラストも自身が担当している。上地氏に「ピーク」開発の経緯や今後の課題に加えて、マイノリティーのメンタスヘルスという社会的観点から見るCBDについて話を聞いた。

WWD:CBDに着目したきっかけは?

上地牧人「ピーク」ディレクター(以下、上地):メディアに携わり、国内外の情報を見聞きする中で、数年前から米国のゲイコミュニティーの中でCBDが人気だと知った。個人的な興味から使い始めると、心が落ち着いたり、頭がすっきりしたりすることを体感した。生活にCBDを取り入れることはセルフケアにつながると考え、商品開発をスタートしたが、当時(2年前)は、国産のCBD商品がほとんど無かったため「であれば自社で!」と開発を始めた。

WWD:LGBTQコミュニティーにCBDが人気といえるのはなぜか?

上地:LGBTQ含めたマイノリティーはメンタルヘルスに不調を感じやすい。国内においては、同性婚などの法制度が整っておらず、90%以上の当事者がクローゼット(自身がLGBTQであることを公開していない)の状態だ。そのため、会社や友人、親族からの孤独感や疎外感を感じやすいといわれている。自殺率はマジョリティーの数倍という統計もある。心と体のバランスを保つことが難しい今の社会にあって、心身のバランスを整えてくれる作用持つCBDはピッタリな成分だと考えている。元々はマイノリティー向けにスタートしたブランドだが、コロナ禍になり、メンタルヘルスはマイノリティーだけの問題ではなく社会全体の課題となった。ストレスでバランスを崩す人が急増する中、CBDはセルフケアの一つとして効果的だと感じている。

WWD:日本でCBD製品を販売する難しさや課題は?

上地:「ピーク」は、CBD製品の開発を行うメーカーとコラボ制作したこともあり、開発自体のハードルはそこまで高くはなかった。ただ、販売する上での難しさは多々ある。事業者目線では、「決済の制限」「ネット広告の制限」という点が挙げられる。「ピーク」は、オンライン主体の販売(D2C形式)だが、クレジットカードといった主要な決済は、CBDに対する審査が厳しく、申請から1年経ってようやくカード決済が使えるようになったほど。また、主要なネット広告(Google、Twitter、Instagramなど)もCBD製品は出稿できない状態だ。オンライン販売をメインとしている者としては、非常に厳しい制限を感じている。

 お客さま向けで難しいのは“CBDの体感”だ。CBDの体感は個人差が大きいため、期待をもってCBDを試したはいいものの、「あまり効かずにがっかりした」という声もある。体にはCBDをキャッチする受容体というものが存在しているが、受容体が反応する前に使用を辞めてしまう人も多い。CBDは2週間〜1カ月程度使うことで、じわじわと受容体が反応していくため、継続利用も重要だ。ファッション、ビューティ業界ではだいぶ浸透してきたとはいえ、一般的にはCBDはまだまだ認知度が低く、分かりづらい成分だからこそ、正しい知識を広めていきたい。

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大丸松坂屋の澤田太郎社長が若き日&震災を振り返り、百貨店の未来を想う  音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.6

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、川島蓉子ジャーナリストが毎回「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回のゲストは、大丸松坂屋百貨店の澤田太郎社長。最初に配属された大丸神戸店での機転、阪神・淡路大震災を経ての再オープンで感じた百貨店の矜持、そんな想いを踏まえて考える大丸松坂屋の未来などを聞いています。「これから百貨店が生き残っていくためには、トライ&エラーを重ねてもいいと思っている。若い人には失敗を恐れずチャレンジして欲しい。判断したからには腹をくくる用意はあります」という頼もしい言葉からも、百貨店への愛が溢れています。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

澤田太郎:1983年、滋賀大学を卒業し、大丸(当時)に入社して神戸店に配属される。2011年、同店店長に就任。その後は、大丸大阪・心斎橋店長事務管掌、経営企画室長兼経営企画部長兼未来定番研究所所長事務管掌などを歴任。J.フロントリテイリング発足後は、執行役常務などを務めた。20年、大丸松坂屋百貨店の社長に就任。J.フロントの取締役兼執行役専務も務めている

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ベイクルーズがEC主軸の新ブランド立ち上げ 「イエナ」の元デザイナーが企画

 ベイクルーズは2022年春、EC主軸の新ブランド「カルメール(CALMER)」の販売を開始する。同社で「イエナ(IENA)」を長年手掛けていたというデザイナーが企画を担当。サステナビリティを意識した素材を使い、商品の約半分はユニセックス商品として提案する大人のカジュアルウエアだ。

 ボタニカルダイの一環として、同社内の飲食業態で出た紅茶のティーバッグの出がらしで染めた生地も使用。オーバーサイズのシャツとパンツのセットアップなどに仕立てている。他に、ホームケアも可能なシルクや、オーガニックコットン、リサイクルポリエステルなどを使っている。ボーダー柄アイテムなども取り入れながら、リラックスしたフレンチムードで見せる。価格はコートで5万円台、オールインワンで3万円台。

 3月にECで販売開始する予定。21年秋に出店を開始した同社のブランド複合大型店、ベイクルーズストア(BAYCREW’S STORE)内などで、ポップアップストアも実施して認知を高めていく考え。

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今年もご愛顧ありがとうございました!

こんにちは。

本日は大晦日ですね!今年を振り返り、気持ちを新たにされる方も多いのではないでしょうか。

 

2021年、バーニーズ ニューヨークは多くのお客様に支えていただいたおかげをもちまして、8月に西武渋谷店をオープン、9月には福岡店10周年を迎えることができました。

 

来年もみなさまに喜んでいただけるようなバーニーズ ニューヨークならではのファッションをご提案してまいりますので、変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。

 

明日1月1日(土・祝)は、西武渋谷店・アウトレット店は営業、銀座本店・六本木店・横浜店・神戸店・福岡店は休業いたします。

 

年末年始の営業についてはこちらをご確認ください。>>>

 

アウトレット各店は各アウトレットモールに準じて営業いたします。詳しくは各サイトをご確認ください>>>

 

オンラインストアではもちろん年末年始もショッピングをお楽しみいただけます。冬物アイテムはもちろんのこと、開催中のウィンターセールも引続きチェックしてくださいね。>>>

 

ウィンターセールでは、明後日1月2日(日)からセール対象品が増え、店頭がいっそう充実します。

初売りはぜひバーニーズ ニューヨークで!

 

2022年もバーニーズ ニューヨークをどうぞよろしくお願いいたします。

よいお年をお迎えくださいね。

 

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

香取慎吾と祐真朋樹が手がける「ヤンチェ_オンテンバール」 初売りで「コンバース」とコラボ

 俳優・歌手の香取慎吾とスタイリストの祐真朋樹がディレクターを務めるセレクトショップ「ヤンチェ_オンテンバール(JANTJE_ONTEMBAAR)」は、2022年初売りで「コンバース(CONVERSE)」とのコラボレーションによるハイカットスニーカーを発売する。“オールスター 100 ハイ(ALL STAR 100 HI)”をベースに香取が描いた2021年春夏のアート作品「SAKURA」「NEW WORLD」(各税込み1万8000円)を施している。両アートをミックスした「LIMITED」(税込み2万2000円)も展開する。ボックスのデザインはすべて共通。サイズは22~29センチ。22年1月4日から来店抽選予約制で販売する。「LIMITED」はウェブのみで数量限定。

 また、3年連続となる開化堂とのコラボレーションでは、茶筒の天面を香取の2021年秋冬のアート「MEKKEMON」で装飾。茶匙にはアート「refresh」の一部がランダムに施される。税込み5万円。1月2日11時から発売する。

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人気ドラマ「SATC」のキャリー、女性ポッドキャスターの増加を後押し? 続編で新たな挑戦

 コロナ禍の影響により自宅で過ごす時間が増えたことから、“ながら聞き”ができる音声メディアの人気が高まっている。米市場調査会社エディソン・リサーチ(EDISON RESEARCH)のリポートによれば、「毎週ポッドキャストを聞く」と回答した人は、2020年では前年比22%増の6800万人、21年はさらに増加しておよそ8000万人に上るという。

 また、米ラジオ放送会社キュミュラス・メディア(CUMULUS MEDIA)と音声メディア調査会社シグナル・ヒル・インサイツ(SIGNAL HILL INSIGHTS)の調査によれば、20年に新たにポッドキャストを聴き始めたリスナーの60%が女性となっている。

 一方で、専門家らによれば、ポッドキャスター(ポッドキャスト番組のホスト)に占める女性の割合は21~28%だと推定されており、女性ポッドキャスターはまだ少ないようだ。人気ポッドキャスト「クライム・ジャンキー(Crime Junkie)」のアシュリー・フラワーズ(Ashley Flowers)、「スウェイ(Sway)」のカーラ・スウィッシャー(Kara Swisher)、「ア・スライト・チェンジ・イン・プランズ(A Slight Change in Plans)」のマヤ・シャンカー(Maya Shankar)らも、ポッドキャスト好きが高じて自分でも始めたが、女性の比率が低いのでもっと増えてほしいと口をそろえる。しかし、人気ドラマシリーズ「セックス・アンド・ザ・シティ(SEX AND THE CITY以下、SATC)」のメインキャラクターの一人、キャリー・ブラッドショー(Carrie Bradshaw)がそれを変えるかもしれない。

 サラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)が演じるキャリーはコラムニストとして活躍しているが、「SATC」の続編「AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章」では、新たに登場するキャラクターのチェ・ディアス(Che Diaz)と共にポッドキャストに挑戦している。キャリーが頻繁に着用したレタードネックレスや「マノロ ブラニク(MANOLO BLAHNIK)」のシューズ、オープニングシーンに使われたチュールスカートなどが流行したことを踏まえると、女性のポッドキャスターもこれを機に増える可能性があるだろう。

 なお、メキシコ系アメリカ人の俳優サラ・ラミレス(Sara Ramirez)が演じるチェは、ノンバイナリー(性自認や性表現を女性か男性かの2択で分類しない人)でクィア(性的少数者)なキャラクターであり、続編はさまざまな面で時代に合わせてアップデートされているようだ。

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ビリー・アイリッシュのファッションを21ルックで振り返る 「一番大切なのは、自分がいいなって思えること」

 2019年にアルバム「When We Fall Asleep, Where Do We Go?」をリリースして一躍人気を獲得したビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)。その後に発表した楽曲「Everything I Wanted」「Therefore I Am」も続けて大ヒットを記録した。そんなこれからの時代をけん引するポップスターの1人となったビリーは、21年9月に開催されたファッションの祭典「メットガラ(MET GALA)」でプロテニス選手の大坂なおみ、俳優のティモシー・シャラメ(Timothee Chalamet)、詩人のアマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)と4人でホストを務めるなど、ファッションシーンでも注目を集めている。

 ビリーがデビューしたのは、16年。まだ15歳の時だった。以来、レッドカーペットの着こなしにも、ゆったりとしていて着心地の良さそうな洋服を選ぶなど、ブレないスタイルを貫いている。中でも多いのは、「バーバリー(BURBERRY)」「シャネル(CHANEL)」「プラダ(PRADA)」「グッチ(GUCCI)」など、一つのビッグブランドで全身をまとめたスタイル。根元をネオングリーンに染めた黒髪をベースに、デザイナーズアイテムを使い、グリーンへの愛を表現している。また、バケットハットやサングラス、手袋、アクセサリーなどをうまく取り入れたスタイルは、期待を裏切らない。

 これまででもっとも印象的なルックの一つは、20年の「グラミー賞(Grammy Awards)」授賞式での全身「グッチ」でまとめたスタイル。ライムグリーンのスパンコールが輝くタートルネックトップに、黒と緑のラインストーンがあしらわれたオーバーサイズのシャツジャケットとパンツを合わせた。指なしの手袋を合わせ、グリーンの長い爪をアピール。メッシュのフェイスマスクで仕上げた。

 一転して21年4月には、大きくイメージチェンジした姿をインスタグラムに投稿した。ビリーといえばネオングリーンというイメージを塗り替え、ブロンドにブリーチしたスタイルをお披露目。実際は1月の時点ですでに髪色を変えていたというが、公開まではウイッグをつけて過ごしていたという。その後5月にイギリス版「ヴォーグ(VOGUE)」の表紙を飾り、1950年代のピンナップガールであったベティ・ブロズマー(Betty Brosmer)にインスピレーションを得た、かつてのハリウッドを想起させるようなクラシックなルックで登場した。これまでのイメージとは大きく異なるスタイリングでインターネットを沸かせたビリーだが、「一番大切なのは、自分がいいなって思えること。整形したいなら、すればいい。自分が着たい!と思うドレスを誰かに否定されても、そんなのはどうでもいいこと。自分が似合ってるって思うなら、全部素敵なんだよ」というメッセージを発信した。

 ビリーはこれまでのキャリアの中でグラミー賞を7回、アメリカンミュージックアワードを2回、MTVミュージック・アワードを3回、ブリットアワードを2回受賞している。7月には2作目のアルバム、「Happier Than Ever」をリリースし、10月には自身のフレグランスも発表した。

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芸能人着用で売れたブランドランキング 2021年もマッシュが上位独占

 アイエント(東京、大森智人社長)が運営する、芸能人の着用衣装を紹介するコミュニティサイト「コレカウ」はこのほど、2021年に放送されたドラマなどの番組におけるタレント衣装の人気ブランドランキングを発表した。1位がマッシュスタイルラボの「リリー ブラウン(LILY BROWN)」、2位「スナイデル(SNIDEL)」3位「セルフォード(CELFORD)」で、昨年に引き続き同社のブランドが上位を独占した。番組で着用し、ヒットにつながった商品を紹介する。

 なおランキングは、同サイトを経由し、ブランド公式ECやECモールなどに送客した定数データをもとに算出。昨年は「スナイデル」「ファーファー(FURFUR)」「セルフォード」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」「リリー ブラウン」がトップ5だった。

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芸能人着用で売れたブランドランキング 2021年もマッシュが上位独占

 アイエント(東京、大森智人社長)が運営する、芸能人の着用衣装を紹介するコミュニティサイト「コレカウ」はこのほど、2021年に放送されたドラマなどの番組におけるタレント衣装の人気ブランドランキングを発表した。1位がマッシュスタイルラボの「リリー ブラウン(LILY BROWN)」、2位「スナイデル(SNIDEL)」3位「セルフォード(CELFORD)」で、昨年に引き続き同社のブランドが上位を独占した。番組で着用し、ヒットにつながった商品を紹介する。

 なおランキングは、同サイトを経由し、ブランド公式ECやECモールなどに送客した定数データをもとに算出。昨年は「スナイデル」「ファーファー(FURFUR)」「セルフォード」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」「リリー ブラウン」がトップ5だった。

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EXILE NAOTOの「スタジオ セブン」7周年 ブランドとのコラボや有名デザイナーとの出会いを語る

 EXILEや三代目J Soul Brothersのパフォーマーを務めるNAOTOのファッションブランド「スタジオ セブン(STUDIO SEVEN)」が2022年に7周年を迎える。ブランド設立以来、彼らしい表現力とユニークな視点でファッションにアプローチし続けてきた。特にここ数年では「ジーユー(GU)」をはじめ、「ニューバランス(NEW BALANCE)」など大手ブランドとのコラボレーションも記憶に新しい。ダンサー、俳優、デザイナーといったあらゆる顔を持つ彼は、これまでどんな思いで洋服作りに挑んできたのか。7周年を前に「スタジオ セブン」の歩みを振り返る。

WWD:改めて、「スタジオ セブン」の名前の由来は?

NAOTO:まず、「R.Y.U.S.E.I.」がレコード大賞を受賞したときに、パフォーマンス用の衣装を僕が手掛けたのが服作りのきっかけでした。作るに当たり、何かグラフィックやワードを入れたくて、浮かんだのがメンバー7人の“セブン”。加えて、音楽や振り付けといったクリエイティブが生まれる場所はまさにスタジオでした。その2つの言葉を組み合わせて名付けました。

WWD:15年11月にブランドを立ち上げてからこれまでをどう振り返る?

NAOTO:やはりLDHという大きな母体があり、環境を整えてもらったからこそ続けてこられた。本当にたくさんのことがあり、チームで試行錯誤しながらここまでやってきました。でも、いまだに次の可能性を探しているし、「スタジオ セブン」の向かうべき道をチーム一丸となって常に模索し続けています。中でも3年前に実店舗をオープンできたことが大きかった。より自分の世界観を可視化できるようになったんです。うれしかった反面、もっと本気にならないといけないなと意識が強まりました。

WWD:やりがいを感じた瞬間や大変だったことは?

NAOTO:ブランドを立ち上げるきっかけとなったNIGO®️さんとの出会いが今でも一番の思い出ですね。10代のころから僕にとってNIGO®️さんはストリートのレジェンドで、憧れの存在でした。NIGO®️さんと親交を深める中で、さまざまな出会いがあり、洋服作りの楽しさを覚えていったんです。あとは「ジーユー」とのコラボレーションでしょうか。より多くの人たちに「スタジオ セブン」を知ってもらうきっかけになりました。

WWD:これまでさまざまブランドとのコラボを手掛けてきたが、コラボする相手の決め手は?

NAOTO:自分が愛用していたものや、憧れの感覚は大事にしています。例えば、「メゾン ミハラヤスヒロ」とコラボレーションするきっかけとなったトレッキングブーツは今でも愛用しています。僕が高校生のときは1万円以上の靴を買うなんてあまりなかったんですが、「メゾン ミハラヤスヒロ」の4万円以上のブーツがどうしても欲しくて、当時震えながら買いました。ずっとお気に入りで「元を取ろう」と履きつぶしましたね(笑)。

WWD:今の東京のファッションシーンをどう見ている?

NAOTO:少し前までラグジュアリーストリートやストリートモードがトレンドのスタイルでした。それが、いったんみんなに行き渡って、また新しい芽が生まれる直前、変革期が始まる前というイメージです。次のトレンドを生み出す“ネクスト・ヴァージル”のような存在をみんなが求めているように思えます。

WWD:NAOTOさん自身のファッションはどう変化した?

NAOTO:僕のファッション変遷はぐちゃぐちゃです(笑)。高校時代はよく代官山へ買い物に行きました。ハリウッド ランチ マーケット(HOLLYWOOD RANCH MARKET)やハイ!スタンダード(HIGH! STANDARD)、オクラ(OKURA)あたりに通いましたね。私服の高校で、金髪・ピアスOKの少し変わった学校だったんです。大学みたいな自由な校風だったので、生徒もファッション好きが多く、自由にファッションを楽しんでいました。そのころからダンスをするときにどんな服を着るかは意識していましたし、ファッションは自分のパフォーマーとしての人生に欠かせないピースだったと思います。

WWD:パフォーマーとしての視点は服作りにどう影響している?

NAOTO:「スタジオ セブン」のアイテムは間違いなくパフォーマンスありきです。どういう服で踊りたいか、どういう服だったら自信を持ってステージに立てるのかを考えます。ファッションは、自分がかっこいい表現をするための欠かせないポイントですね。

衣食住の全てに興味がある。ハマっている食べ物はうなぎ

WWD:普段の生活の中で、カルチャーに対してどのようにアンテナを張っている?

NAOTO:今は洋服だけでなく、衣食住の全てに興味があります。最近はとにかく食べ歩きが楽しみ。インテリアや建築に関しては、家具に触れたり、出来上がるまでの背景を本で読んだり、写真を撮ったりと自分の目で見て体験することを大切にしています。

WWD:最近ハマっている食べ物は?

NAOTO:ピンポイントですけど……うなぎです。うなぎって実はめちゃくちゃ深い食材なんですよ。全国各地のうなぎ屋さんに行くと、本当にうなぎ愛に満ちたヘンタイなお店がたくさんあるんです(笑)。そういう方々からさまざまなエピソードを聞き回っています。まだまだ僕は“ウナギスト入門”くらいです。ちなみに僕は断然パリパリな関西派。でもこれは難しいところで、関西と関東のいいとこ取りをしているうなぎ屋さんもある。皮はパリパリなのに、中身はふわふわトロトロ。関西派と自負はしていますが、本当は一概に関西と関東では分けられない。とにかく奥が深いんです!

WWD:“ウナギスト入門”……なるほど。では自身のYouTubeチャンネル「オネストTV」ではキャンプをしている姿も見かけるが、キャンプも好き?

NAOTO:僕はシティーボーイっぽいイメージを持たれているかもしれないですけど、めちゃくちゃ外や自然が好き。今年になって、テント泊もデビューしました。「スタジオ セブン」の21年秋冬シーズンも“アウトドア”がテーマです。自分流のアウトドアスタイルを見つけることも楽しいし、「そんな格好でキャンプする?」という思われるくらい、自由にファッションを楽しみながらキャンプできたらいいですよね。

次のジェネレーションの人たちにチャンスや夢を与えたい

WWD:メンバー内でおしゃれだなと思う人は?

NAOTO:やっぱり洋服がよく似合うのは(関口)メンディー。彼はどんな服を着ても自分のものにしてしまうんです。「スタジオ セブン」の服もメンディーだったら新しい着こなしを見せてくれるかもしれない。最近メンバーとは、ファッションよりもうまいお店の話が多いです(笑)。とにかくたくさん食べ歩きをするので、メンバーの中で食に関しては僕が圧倒的に詳しいはず。ほかのメンバーから「こんなお店ない?」とよく尋ねられます。EXILEのSHOKICHIもグルメ好きで詳しい。2人でよくどこに行ったとか、あのお店が良かったとか、情報交換しています。

WWD:7周年を迎える「スタジオ セブン」、そして自分自身はどのように進化していく?

NAOTO:LDHは若い子たちに夢とチャンスを与える場所で、みんながそれぞれLDHの思いをバトンとしてつなげてきた会社です。「スタジオ セブン」でも今後は次のジェネレーションの人たちにチャンスや夢を与えられるような活動をしたい。実は今までブランドとしてほかのメンバーと一緒に何かをやるのはあえて避けてきました。良い意味でも悪い意味でも僕のイメージが強いブランドなので、ちゃんと認知されるまでは一人でしっかり基盤を作りたかったから。それから7年間続けてきたので、今ならメンバーとの取り組みにチャレンジしてもいいのかなと思います。例えば、今僕が着ているトラックスーツは、普段から親交のあるGENERATIONS from EXILE TRIBEの佐野玲於と一緒に作りました。7周年で初めてほかのメンバーとのコラボレーションアイテムが実現できたんです。もし将来的に僕が踊れなくなったとしても、自分の経験や体験で得た知識、実績をみんなに伝えることを大切にしていきたいです。

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「フェンディ」が渋谷スクランブル交差点をジャック コムドットやまとや川口ゆりなが祝福

 「フェンディ(FENDI)」はこのほど、2021年ホリデーシーズンを祝して東京・渋谷のスクランブル交差点のビジョンをジャックした。

 「フェンディ」は11月にニューヨークのタイムズスクエアで45個の巨大スクリーンをジャックした。翌月には上海プラザ66のリニューアルを記念し、上海・外灘エリアのビルでもアイコニックな“ローマンイエロー”のビジョンを映し出した。3都市目となる東京では、12月24、25日に8つの大型デジタルサイネージをジャックし、オーディション番組「Girls Planet 999:少女祭典」で注目を集めた川口ゆりなや、ユーチューバーのコムドット やまと、なこなこカップル、ティックトッカーの那須ほほみ、モデルの花音らが祝福に駆けつけた。

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世界最大級の香料メーカーに聞く“エモーショナルな香り”の需要

 近年、香りが心や感情に与える影響の研究が進み、商品に落とし込む企業も増えている。「気分を高める」「リラックスする」といった特定の機能性を香りに結びつけることによって、心や感情へのアプローチを図り、「機能性フレグランス」「ソリューションフレグランス」など呼び方はさまざまだ。以前から研究は進んでいたが、特に新型コロナウイルスが蔓延してから化粧品各社により“心へのアプローチ”が加速し、香りを用いる傾向が強まっている。2021年5月にそんな香りとエモーション(感情)の関係性を研究し、商品化をサポートするプロジェクト「EmotiOn」を立ち上げた世界最大級の香料メーカー、フィルメニッヒ(FIRMENICH)に“エモーショナルな香り”のニーズや今後の可能性について聞いた。

WWD:「EmotiOn」とは。

レベンツァ・トー(Levenza Toh)=フィルメニッヒ 東南アジア・日本・韓国 バイス・プレジデント(以下、トー):ウエルネスアプローチが重要視される今の時代、“エモーショナルな香り”を作るためのツールやソリューションをそろえたプログラムだ。世界中の消費者調査や脳科学研究、弊社の調香師のノウハウを掛け合わせている。われわれは「ポジティブ・パリューマリー(Positive Perfumery)」を掲げており、香りを通して顧客のウエルビーイングの向上を目指している。フレグランス研究の先駆者として、人は香りと感情を結びつけることを発見し、香りは脳に直接さまざまな働きかけをしていることに着目した。

具体的にさまざまなソリューションやツールを展開しており、「EmotiClaim™」は特定の国の人々に刺さるように香りを設計、「Emoti360™」は原料や色料を感情と結びつけてフレグランスのエモーショナルな訴求を実現する。「EmotiCode™」は感情と香りを結びつける独自のコード(方式)で、「EmotiBoost™」はポジティブなムードに導くとされるアコードのコレクション、「EmotiWaves™」はfMRIを用いて香りを嗅いだときの脳波を測定する技術だ。

これらのツールを用いることにより、エモーショナルな効果が期待できる香りを作ることが可能だ。5月のローンチ以来、クライアントからは多くの反響があった。ホリスティックなアプローチで、心に訴求できる新たな香りとして好評を得ている。

WWD:機能性フレグランスの需要は高まっていると感じるか。

トー:現代の消費者は製品の中身に一層気をつけており、製品の効果効能にもシビアだ。オグリビー(OGLIVY)が20年に行った調査によると、消費者の80%はウエルネスを向上したいものの、現在使用しているブランドのたった46%しか信頼していないという。このデータから読み取れるのは、消費者に機能性をもっと分かりやすく伝える必要があること。香りの世界でもそうだ。

 香水はもちろん、日用品においても、今後香りはウエルビーイングを発信する強力なツールになる。コロナになってから香りを遠隔でも伝えるストーリーテリングがより重要になっている。そういう意味でも、分かりやすく伝えられる機能的な香りは必要されている。香りから期待できる機能性やメリットを求めるニーズは高まる一方だろう。

 香りと心身の関係性を誰よりも理解しているのは調香師だろう。われわれは独自で持つ研究力と調香師の力、AIといった最新技術を融合し、今の消費者が求める機能性フレグランスを提供していく。

WWD:「EmotiOn」プログラムではどんな香りが人気なのか。

トー:世界11カ国で実施した調査によると、63%の人がロックダウン中に感じた不安やストレスを和らげるために香りを用いたという。今の消費者は香りから安全性や清潔さ、心の落ち着きを求めている。これらを表現するために「Sereni-Clean™」という香りを開発した。この香りは今後も伸びると感じている。

WWD:コロナはどのように機能性フレグランス市場を動かしたか。

トー:コロナ前から香りのエモーショナルな機能性に着目してきたが、この1年でそのニーズや傾向は加速した。心身ともに影響をもたらしたパンデミックにより、香りの新たな可能性に光が当たったといえる。日本では女性の32%の香りへの興味関心が高まり、33%は清潔感を感じる香りを求めていることが分かった。コロナによってよりヘルシーなライフスタイルを求める人も増え、ウエルネス商材やマルチ機能な商品、自然由来の成分を生かした商品の需要が高まっている。

 香りでいうと、安らぎやストレス解消をかなえ、気分が向上するような健康的な香りのニーズが高まっている。消費者の39%が商品を選ぶ際、こういった健康に訴えかける効果効能を重視するという。外出制限が緩和されつつ今は、「いい気分」「魅惑的」な香りのニーズが戻っているが、安全性や衛生面に気を遣う傾向は依然として高い。少子高齢化が進む日本では、ウエルビーイングだけでなく、衛生や消臭といったニーズも高い。

WWD:機能性フレグランスの未来はどう見ているのか。

トー:商品の機能性は今まで以上に重要になっている。同時に中身も同様に大切だ。ウエルネスを求める消費者は、自身にとってだけでなく、環境のウエルネスにも気を使うだろう。今後の機能性フレグランスは、消費者の心にアプローチするだけでなく、よりサステナブルで地球のウエルビーイングもかなえるものが支持されそうだ。

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10人の日本人アーティストが手掛けたアルバム・アートワーク

 こんにちは。東京とロンドンを拠点に活動するエディターやライター、スタイリスト、フォトグラファー、グラフィックデザイナーが所属するクリエイティブコレクティブ“インターネット・ボーイフレンズ(Internet BoyFriends)”です。「WWDJAPAN」でのコラム第2回目は “日本人アーティストが手掛けたアルバム・アートワーク”です。

 アートワークは、ミュージシャンの音楽性の視覚的なアピールのためにデザインすると同時に、アーティストのファンであれば憧憬の作品を手軽に得ることができるものでもあります。誰もが一度は見たことのある名作から、意外と知られていない大作、そしてUSヒップホップシーンで引く手あまたの19歳が手掛けた最新作まで、ファッションと遠いようで近いアートとミュージックシーンの関係を日本人アーティストという視点で掘りたいと思います。

村上隆

 1人目は、現代芸術家で“スーパーフラット”の発案者である村上隆。“スーパーフラット”とは、日本美術の伝統的な絵画から漫画までに共通して用いられる、平面的で二次元的な絵画空間および、美術と大衆芸術の曖昧な境界線などを示す芸術運動・概念だ。彼は同名の展示「SUPER FLAT」を2000年に渋谷パルコで、01年にアメリカ・ロサンゼルスで開催したことで話題となり、02年にはフォークデュオ ゆずの4thアルバム「ユズモア」のアートワークを手掛けることになった。これ以降、村上氏とゆずは蜜月関係を続けており、6th「1~ONE~」や初のベストアルバム「HOME」、11th「LAND」なども担当している。

 だが村上といえばやはりカニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)との関係性だろう。イェは大の現代芸術&日本のアニメ好きで、「SUPER FLAT」で村上の存在を知り(故ヴァージル ・アブローの影響とも言われている)、3rd「Graduation」および、シングルカットした5曲のアートワークで協業した。同アルバムは全米・全英1位を獲得し、アメリカ国内だけで500万枚以上を売り上げる大ヒットとなったため、村上の名がミュージックシーンにも知れ渡るきっかけになった。18年にはイェとラッパーのキッド・カディ(Kid Cudi)によるコラボアルバム「Kids See Ghosts」のアートワークで再びコラボレーション。村上らしいポップな色味の日本画を披露した。またイェはファッションアイコンでもあることから、彼との協業以降は村上とファッションブランドのコラボは急増。ストリートからモードまで、ファッションにおけるシンボルの一つとなった。

 村上はほかにも、レゲトン歌手のJ.バルヴィン(J Balvin)の7thアルバム「Colores」や、AKB48の「涙サプライズ!」、“プレイステーション”用ゲームソフト「攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL」のサウンドトラック「Ghost In The Shell - Megatech Body」など、幅広いジャンルでアートワークを手掛けている。さらに、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)の「you should see me in a crown」のミュージックビデオを製作するなど、多岐にわたって活動を続けている。

奈良美智

 日本の現代美術の第2世代を代表する奈良美智は、作品の製作時には必ずBGMをかけるほどの音楽好き。ミュージシャンにアートワークを数多く提供しているアーティストの一人だろう。ドイツ・デュッセルドルフで学生時代を過ごしていたころ、インディーロックバンドのバーディー・ナム・ナムズ(The Birdy Num Nums)が1991年にリリースした3rdアルバム「Mannaka Over The World」のアートワークを制作した。さらに1998年には少年ナイフの1stアルバム「HAPPY HOUR」のアートワークを担当した際は、日本盤とアメリカ盤の2種類を制作する力の入れようだった。

 パンクやロック好きの奈良は、バンドのアートワークを手掛けたり、使用されたりすることが多い。世界的ロックバンドのR.E.M.による楽曲「I’ll Take the Rain」や、日本のパンク・ロックバンドのザ・スター・クラブ(THE STAR CLUB)の17thアルバム「PYROMANIAC」とベストアルバム「KITTY MISSILES」、ハワード・ハミルトン(Howard Hamilton)のソロプロジェクトであるビジー・シグナルズ(The Busy Signals)の2ndアルバム「Pretend Hits」、シンガーソングライターのマシュー・スウィート(Matthew Sweet)の日本企画アルバム「キミがスキ・ライフ」、ジャズドラマーのジム・ブラック(Jim Black)の2ndアルバム「Splay」や5thアルバム「Houseplant」、日本のロックバンドのブラッドサースティ・ブッチャーズ(bloodthirsty butchers)の9thアルバム「banging the drum」と10thアルバム「ギタリストを殺さないで」、日本のガールズバンド ヌードルス(noodles)のアルバム「I'm not chic」、オルタナティヴ・ロックバンド ヨ・ラ・テンゴ(Yo La Tengo)のEP「Sleepless Night」など、作品は枚挙にいとまがない。その多くを彼らしい柔らかな色とタッチで描いており、アート作品としてコレクションするのもいいだろう。

田名網敬一

 独特な色彩のサイケデリックな作風で、半世紀以上も活動するグラフィックデザイナーでありイラストレーターの田名網敬一は、古くからミュージシャンと協業していた稀有な人物だ。1967年にサイケデリック文化を象徴するロックバンドのジェファーソン・エアプレイン(Jefferson Airplane)がリリースした3rdアルバム「After Bathing at Baxter’s」(日本盤)、1967年にポップバンドのモンキーズ(The Monkees)がリリースした4th「Pisces,Aquarius, Capricorn & Jones Ltd」(日本盤)、1968年にロックバンドのザ・モップスがリリースした1st「サイケデリック・サウンド・イン・ジャパン」を担当している。最も有名な作品は、ロックバンドのスーパーカー(SUPERCAR)が2004年にリリースした5th『ANSWER』だろう。

 田名網はさらに1997年にロシアのエレクトロミュージックの先駆者ソーラー・X(Solar X)がリリースしたアルバム「Xrated」の2018年の再発盤を、19年にGENERATIONS from EXILE TRIBEがリリースした5th「SHONEN CHRONICLE」を、21年に八代亜紀がリリースしたベストアルバム『八代亜紀ベストヒット』を彩っている。また同氏はここ数年「ユニクロ(UNIQLO)」「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「ステューシー(STUSSY)」とのコラボなどアートの領域を越えて活動している。

横尾忠則

現代美術の巨匠である横尾忠則は、細野晴臣が1978年にリリースした5thアルバム「COCHIN MOON」のアートワークを制作した。アジアの異国情緒が漂う同作は、両氏が1カ月近くを共にしたインドの旅に着想しているそうで、収録曲からもインドを感じさせるシンセサウンドが盛り込まれている。またイエロー・マジック・オーケストラ(Yellow Magic Orchestra)は当初、横尾を加えた4人組の構想があったという逸話があり、細野のアーティスト写真を横尾が描いたこともある。ほかにもジャズトランペット奏者のマイルス・デイヴィス(Miles Davis)の1975年の大阪公演を収録した「Agharta」、ラテンバンドのサンタナ(Santana)の1973年の大阪公演を収録した「Lotus」(22面という超巨大作品)、桃井かおりが1982年にリリースした9th「おもしろ遊戯」、日本のヘヴィメタルバンドのラウドネス(LOUDNESS)が1992年にリリースした10th「LOUDNESS」、立花ハジメが2002年にリリースした「The End」なども手掛けた。

長岡秀星

故・長岡秀星が制作したのは、TikTokの影響で人気が再燃しているファンクミュージック・バンドのアース・ウィンド・アンド・ファイアー(Earth, Wind & Fire)の8thアルバム「All 'N All」や9th「I Am」だ。同氏は1970年に渡米してから約35年間、ハリウッドを拠点にアートワークや映画広告などの分野で活躍した。ほかにも、カーペンターズ(Carpenters)が1973年にリリースした5th「Now & Then」や、ディープ・パープル(Deep Purple)が1978年にリリースしたコンピレーション「When We Rock, We Rock, and When We Roll, We Roll」など、多くの大物を顧客として抱えていた。

草間彌生

現代芸術家の草間彌生も、実はCDのアートワークを手掛けた経験がある。その作品は、ダンスミュージック界のレジェンドであるテイ・トウワ(TOWA TEI)が2013年にリリースした7thアルバム「LUCKY」だ。草間がアートワークのために作品を描き下ろすのはこれが初めてで、同氏のアイコニックな水玉模様を引用した鮮やかな作品に仕上がっている。CDを購入しないとアートワークの全貌を見ることができない仕掛けになっていた。

空山基

「ディオール(DIOR)」2019年プレ・フォール・メンズ・コレクションで披露した巨大な「セクシーロボット」を手掛けた空山基といえば、エアロスミス(Aerosmith)が2001年にリリースした13thアルバム「Just Push Play」のアートワークだろう。同作をはじめ、空山の作品は「セクシーロボット」がモチーフになることが多い。ヘヴィーメタルバンドのオートグラフ(AUTOGRAPH)が1985年にリリースした2nd「THAT'S THE STUFF」をはじめ、作曲家の冨田勲が2014年にリリースしたBlu-rayディスク「イーハトーヴ交響曲」、声優の上坂すみれが15年にリリースした6thシングル「Inner Urge」、大沢伸一とRHYMEによるRHYME SOが19年にリリースしたデビューシングル「Just Used Music Again」、ラッパーのタイガ(Tyga)が18年にリリースした6th「Kyoto」、R&Bシンガーのニキ(NIKI)が19年にリリースしたシングル「Indigo」、ニューヨークを拠点とする気鋭音楽レーベルの88ライジング(88RISING)が19年にリリースしたコンピレーション「HEAD IN THE CLOUDS II」などに登場している。「セクシーロボット」は特にストリートファッションとの親和性が高く、88ライジングはたびたびコラボコレクションをリリースしている。

VERDY

「ガールズ ドント クライ(GIRLS DON'T CRY)」でおなじみのグラフィックアーティスト VERDYも数々のアートワークを手掛けている。同氏はこの記事で紹介してきたアーティストの中ではヒップホップ系に強く、ラッパーのメイドインTYO(MadeinTYO)が2018年にリリースしたデビューアルバム「Sincerely, Tokyo」、ヴィンス・ステイプルズ(Vince Staples)が18年にリリースした3rd「FM!」、韓国のアイドルグループ2PMの元メンバーでラッパーのパク・ジェボム(Jay Park)が19年にリリースした5th「The Road Less Traveled」、ジェイピー・ザ・ウェイビー(JP THE WAVY)が20年にリリースしたデビュー作「LIFE IS WAVY」などを担当。どれもVERDYらしいポップな仕上がりで、その特性からグッズにも採用されて商品化することも多い。

GUCCIMAZE

鋭くスピード感を帯びた立体的なタイポグラフィや、どこかダークさが漂う色彩のグラフィックを得意とするのがグッチメイズ(GUCCIMAZE)だ。彼はラッパーのニッキー・ミナージュ(Nicki Minaj)が2018年にリリースした4thアルバム「Queen」のタイポグラフィを担当した。当時まだ無名だったグッチメイズにSNS経由で制作依頼が届き、フリーランスデビューを飾る仕事としてアメリカンドリームをつかみ取ったのだ。ほかにも音楽プロデューサーのフライング・ロータス(Flying Lotus)が19年にリリースした6th「Flamagra」にタイトルロゴを提供したり、ヒップホップクルーのイエンタウン(YENTOWN)のメンバーでラッパーのPETZが19年にリリースした1st「COSMOS」のディレクションを行ったりしている。

K2

 最後は新進気鋭のアーティストのK2だ。彼はiPadで描くSF風デジタルアートが特徴で、ツイッターに投稿していたファンアートをきっかけにUSラッパーから引っ張りだこの19歳だ。ここ1~2年だけでも数多くの作品を手掛けており、トリッピー・レッド(Trippie Redd)が2021年にリリースした3rdアルバム「Neon shark vs Pegasus」、イアン・ディオール(Iann Dior)が21年にリリースしたシングル「Still Here」、エヌジーワイエル(NGeeYL)とリル・ウージー・ヴァート(Lil Uzi Vert)が21年にリリースしたシングル「Off-White」、ヤング・サグ(Young Thug)が21年にリリースした2ndアルバム「PUNK」を担当している。日本のラッパーでは、空音が20年にリリースした3rd「Treasure Box」や、LEXが21年にリリースした4th「LOGIC」、百足(むかで)が21年にリリースした3rd「Episode Ⅲ」を制作している。

 これまで紹介した10人のほかにも、倉石一樹によるイアン・ブラウン(Ian Brown)の「MY WAY」、大竹伸朗によるEGO-WRAPPIN'の「On The Rocks!」、井上嗣也によるサカナクションの「多分、風。」、オートモアイ(AUTO MOAI)によるキキ ヴィヴィ リリー(kiki vivi lily)の「Tasty」など、アーティスト×ミュージシャンの協業は書ききれないほどあるので、お気に入りのアートワークを探ってみてはどうだろうか。

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2021年、ファッション業界にインパクトを残した若手ブランドは? デュア・リパ着用でバズったブランドも

 ファッションECの検索プラットフォーム、リスト(LYST)は2021年を振り返り、ファッション業界で最も影響力のあったデザイナーを発表した。同サイトでは、オンラインショッピングの動向やトレンドの検索ワードを中心に消費者の関心を調査している。ここでは、その中でも米「WWD」が注目する若手にフォーカス。これからの活躍が期待されるブランドを紹介する。

「2021年にブレイクした若手ブランド」


 

 21年にブレイクしたブランドの背景には、SNSインフルエンサーよりもセレブリティーのパフォーマンス中や日常生活での着用が大きな影響を与えている。「リスト」のデータによると、デジタルでもリアルでも、ブランドやデザイナーの人気はセレブリティーなどの文化的な影響力を持つ人物に左右されることが多いという。そのため、21年はランウエイで披露されるファッションよりも、ネットフリックス(NETFLIX)シリーズがトレンドをけん引していたようにも見える。

 人気時代ドラマ「ブリジャートン家(Bridgerton)」のファッションにまつわる投稿やコメントなどの言及は、年間を通して10万5000件を超えた。1970〜80年代にかけて一世を風靡した故・ホルストン・フローイック(Halston Frowick)氏のデザイナー人生を描いたオリジナルドラマ「ホルストン(HALSTON)」は、ドラマ配信開始後にブランドの検索数が550%上昇。同じく、21年にシーズン3が公開された人気シリーズ「セックス・エデュケーション(SEX EDUCATION)」では、作中で着用されていたスタジャンやフレアジーンズの検索数が配信開始後1週間で、それぞれ93%と50%増加した。

 ミュージックビデオも同様の効果をもたらし、21年8月にカニエ・ウエスト(Kanye West)が新作アルバム「Donda」をリリースした後、彼が手がけるブランド「イージー(YEEZY)」への関心は128%上昇した。ほかにも、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)やドジャ・キャット(Doja Cat)、オリビア・ロドリゴ、ブラックピンク(BLACKPINK)のリサ(LISA)らは、ラインストーンのトップスからラテックスパンツやプラットフォームブーツまで、多くのアイテムのオンライン需要を高め、21年最大のトレンドセッターとなった。

 そして2022年は、ベラ&ジジ・ハディッド姉妹(Bella & Gigi Hadid)もファンだというパリ発ブランド「コペルニ(COPERNI)」をはじめ、ロンドンを拠点とするアップサイクルブランド「コナー アイヴス(CONNER IVES)」、NY発の「エリア(AREA)」、七色に輝く“シンデレラシューズ”が人気の「マッハ&マッハ(MACH&MACH)」などが、マーケットでの支持を集めそうだ。

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2021年、ファッション業界にインパクトを残した若手ブランドは? デュア・リパ着用でバズったブランドも

 ファッションECの検索プラットフォーム、リスト(LYST)は2021年を振り返り、ファッション業界で最も影響力のあったデザイナーを発表した。同サイトでは、オンラインショッピングの動向やトレンドの検索ワードを中心に消費者の関心を調査している。ここでは、その中でも米「WWD」が注目する若手にフォーカス。これからの活躍が期待されるブランドを紹介する。

「2021年にブレイクした若手ブランド」


 

 21年にブレイクしたブランドの背景には、SNSインフルエンサーよりもセレブリティーのパフォーマンス中や日常生活での着用が大きな影響を与えている。「リスト」のデータによると、デジタルでもリアルでも、ブランドやデザイナーの人気はセレブリティーなどの文化的な影響力を持つ人物に左右されることが多いという。そのため、21年はランウエイで披露されるファッションよりも、ネットフリックス(NETFLIX)シリーズがトレンドをけん引していたようにも見える。

 人気時代ドラマ「ブリジャートン家(Bridgerton)」のファッションにまつわる投稿やコメントなどの言及は、年間を通して10万5000件を超えた。1970〜80年代にかけて一世を風靡した故・ホルストン・フローイック(Halston Frowick)氏のデザイナー人生を描いたオリジナルドラマ「ホルストン(HALSTON)」は、ドラマ配信開始後にブランドの検索数が550%上昇。同じく、21年にシーズン3が公開された人気シリーズ「セックス・エデュケーション(SEX EDUCATION)」では、作中で着用されていたスタジャンやフレアジーンズの検索数が配信開始後1週間で、それぞれ93%と50%増加した。

 ミュージックビデオも同様の効果をもたらし、21年8月にカニエ・ウエスト(Kanye West)が新作アルバム「Donda」をリリースした後、彼が手がけるブランド「イージー(YEEZY)」への関心は128%上昇した。ほかにも、ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)やドジャ・キャット(Doja Cat)、オリビア・ロドリゴ、ブラックピンク(BLACKPINK)のリサ(LISA)らは、ラインストーンのトップスからラテックスパンツやプラットフォームブーツまで、多くのアイテムのオンライン需要を高め、21年最大のトレンドセッターとなった。

 そして2022年は、ベラ&ジジ・ハディッド姉妹(Bella & Gigi Hadid)もファンだというパリ発ブランド「コペルニ(COPERNI)」をはじめ、ロンドンを拠点とするアップサイクルブランド「コナー アイヴス(CONNER IVES)」、NY発の「エリア(AREA)」、七色に輝く“シンデレラシューズ”が人気の「マッハ&マッハ(MACH&MACH)」などが、マーケットでの支持を集めそうだ。

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月経前の女性を優しくサポート 大塚製薬が提案するPMSの新たなセルフケア

 大塚製薬はこのほど、月経前の女性の体の変化をサポートする複合型サプリメント「トコエル(TOCOELLE)」を発売した。

 “女性の健康”をテーマに研究を重ねてきた同社は、月経前という女性特有のサイクルがもたらす健康課題の改善へと導く。

 女性の社会進出が期待される中、多くの企業が制度改革に取り組むが、女性の活躍を妨げる要因の一つとして “PMS(月経前症候群)”が立ちはだかる。個人差はあるものの月経前の約3~10日間でさまざまな精神的・身体的症状をもたらし、約80%の女性がこの症状を実感しているという。

 同社が行ったPMSに関する意識調査では、“症状が重い人ほど相談できずに抱え込んでしまう”“PMSの自覚症状がある人のうち約2人に一人が退職を経験・検討している”という結果となった。また、PMS症状は管理職への昇進自体に影響しているのが現状であり、多くの人が企業側の対策を求めている。

 これらの結果を受け、「トコエル」は女性特有の周期的な心身の変化にアプローチし、むくみの改善効果を期待できる“γ -トコフェロール”と“γ -トコトリエノール”、女性の健康と美容をサポートする“エクオール”、日本人に不足しがちな“カルシウム”“”を組み合わせた。“γ -トコフェロール”“γ -トコトリエノール”を一つのソフトカプセルに、“エクオール”と“カルシウム”をそれぞれタブレットに配合し、合計3粒を1日の目安料として1袋にまとめている。

 また同社では、企業に対しても女性の活躍や健康経営の視点で情報提供を行うとともに、マスメディア、WEBサイト、セミナー等を通じた女性特有の健康課題について発信している。自社ホームページでは、情報サイト「更年期ラボ」、「PMSラボ」を開設し、より広い世代の女性に寄り添いながら、日々の健康をサポートする取り組みを行う。

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ドレイクらが出資するeスポーツブランド「100シーヴス」が約67億円を資金調達

 カリフォルニア州ロサンゼルスを拠点に活動するeスポーツ団体でゲーミングライフスタイルブランドを展開する「100シーヴス(100 THIEVES)」は12月、シリーズCの資金調達ラウンドで、6000万ドル(約67億円)を調達した。新規の投資家を獲得したほか、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)の主要株主であるグループ・アルノー(GROUP ARNAULT)のテック投資会社、アグラエ ベンチャーズ(Aglae Ventures)などが追加投資を実施。これにより同社の企業価値は4億6000万ドル(約519億円)に達した。

 同ブランドは、2017年にeスポーツアスリートとして活躍したマシュー・ハーグ(Matthew Haag)が引退後に設立し、最高経営責任者を務める。オーナーと役員には、社会学者のダニエル・ギルバート(Daniel Gilbert)、ラッパーのドレイク(Drake)、音楽プロデューサーのスクーター・ブラウン(Scooter Braun)などが名を連ねる。

 設立以来、1億人のファンを持つコミュニティーを構築し、20年にはコンテンツ制作スタジオとショップを兼ねた約1400平方メートルのeスポーツ施設をオープン。これまで「グッチ(GUCCI)」とのコラボレーションでバックパックを発売するなどしており、21年10月にテクノロジー・ハードウェア企業のハイグラウンド(HIGROUND)を買収している。彼らによると、2021年の売上高は前年の2倍以上になっているという。

 今回の資金調達により、主力のeスポーツ、エンターテインメント、アパレルの成長を加速させ、新規事業や戦略的買収などを行う計画だ。「われわれがeスポーツ、コンテンツ、アパレルにおいて期待を上回り、計画を達成したことが、投資家やコミュニティーに認められた」と、ジョン・ロビンソン(John Robinson)社長兼最高執行責任者。「この資金を活用によって、『100シーヴス』の次の章を開くことができる。私たちはまだ“始まったばかり”だ」。

 「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」のほか、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「モンクレール(MONCLER)」がオンラインゲーム「フォートナイト(FORTNITE)」とコラボレーションしたり、「ロブロックス(ROBLOX)」にナイキランドが登場するなど、多くのブランドがゲームとの直接コラボに軸足を移している。しかし、eスポーツ団体や、トーナメントでの勝利とコンテンツストリーミング、グッズを組み合わせた戦略に対する関心と成長の余地はまだまだあると言えそうだ。

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超吸収型サニタリーショーツの「ベア」が会員制福利厚生サービスを提供するベネフィット・ワンと連携

 ベア ジャパン(BE-A JAPAN)はこのほど、会員制福利厚生サービスを提供するベネフィット・ワン(BENEFIT ONE)と連携した。同社が提供する会員制福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」と、インセンティブ・ポイントの利用者を対象に超吸収型サニタリーショーツブランド「ベア(BE-A)」を優待価格で提供する。

 ベネフィット・ワンは、1万1341団体、会員約863万人に対して、レジャー施設や、介護・育児サービス、eラーニング、オンラインフィットネスなど140万件以上のサービスが優待価格で利用できる会員制福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」を提供。優秀な成績を収めた社員や自己研鑽に努める社員、勤怠の良い社員などにポイントを付与し、ポイントを活用して好きな商品と交換できる報奨制度「インセンティブ・ポイント」も提供している。

 今回の連携にあたり「ベア シグネチャー ショーツ」を試したというベネフィット・ワンのバイヤーは「もともと興味は持っていたもののなかなか試す機会がなかった。最初は本当に漏れないか不安だったが、量が多い日でも一切漏れることなく快適に過ごせた。働く女性たちに自信を持っておすすめできる製品」とコメント。

 なお両社は協力してベネフィット・ワンの会員向けウェビナー「働く女性のための『女性特有の身体の変化』セミナー 〜生理事情から更年期まで〜」を2022年2月17日にBeneTV上で開催する。今後は、女性の働く環境の改善に向けてキャリアやライフプランを支援する活動を連携して行う。

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「エミリー、パリへ行く」シーズン2のファッションを米「WWD」が辛口評価 着用アイテムの検索数は急増

 ネットフリックス(NETFLIX)は、ドラマ「エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)」のシーズン2を12月22日から配信している。「セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)」を手掛けたダーレン・スター(Darren Star)監督とスタイリストのパトリシア・フィールド(Patricia Field)が再びタッグを組んだシーズン1はファッション的に多くの議論を巻き起こしたが、シーズン2でも同ドラマのファッションは引き続き注目の的のようだ。

 ファッションECのポータルサイト、「ショップスタイル(ShopStyle)」によれば、同ドラマのキャラクターが着用したアイテムの検索数がシーズン2配信開始から24時間もしないうちに急上昇したという。

 同サイトによれば、例えばリリー・コリンズ(Lily Collins)演じるエミリー・クーパー(Emily Cooper)が着用したベレー帽をキーワードにした検索数は配信前と比較して43%増えたという。マリンボーダーのニット、ギンガムチェックのテイラードジャケットとバケットハットはそれぞれ42%増。赤いドレスの検索数は41%増え、ニーハイブーツは37%増えた。また、エミリーが劇中で頻繁に着用しているブランド「ディオール(DIOR)」のインターネットの検索数は40%増えた。

 シーズン2ではマリリン・フィトゥシ(Marylin Fitoussi)が衣装を手掛け、パトリシア・フィールドは衣装コンサルトとして関わっているが、引き続きプリントと色を多用したエミリーのファッションは健在だ。特にヘッドピースは、エミリーのシグニチャーアイテムとしてイエローのベレー帽、白と黒のバケットハット、チェックのバケットハット、ヘッドスカーフ、カチューシャなどあらゆる形で登場。大きなサングラスや全身単色コーデ、グローブもエミリーのお気に入りのファッションのようだ。ここでは米「WWD」による、ウィットと皮肉に富んだエミリーのシーズン2のファッション評を紹介する。

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ストライプ「ホテル コエ」が1月末閉館 コロナで訪日客激減、4年で幕

 ストライプインターナショナルは28日、渋谷で運営する「ホテル コエ トーキョー」を2022年1月末で閉館すると発表した。1階の飲食店「ホテル コエ ベーカリー」、2階のアパレルショップ「コエ 渋谷」の営業も終了する。

 同施設は2018年2月にオープン。渋谷の公園通りの渋谷パルコの隣に、ホテル、飲食店、 アパレルショップを併設するかたちで、同社のブランド「コエ(KOE)」の衣食住の世界観を国内外に発信する拠点として営業していた。ホテルは10室と小規模ながら、デザインに趣向を凝らした高級ホテルとして、開業時の室料はスタンダードが3万6000円〜、ミディアムが8万5000円〜、ラージが11万円〜、エキストララージが25万円〜で営業していた。1階はさまざまな企業やブランドのイベントでも使われていた。

 だが、コロナ禍によってインバウンド(訪日客)を見込んでいた宿泊施設は苦戦を強いられていた。同社では「(コロナなどの影響を鑑み)今後における事業の成長戦略を見直した結果」と説明している。

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ストライプ「ホテル コエ」が1月末閉館 コロナで訪日客激減、4年で幕

 ストライプインターナショナルは28日、渋谷で運営する「ホテル コエ トーキョー」を2022年1月末で閉館すると発表した。1階の飲食店「ホテル コエ ベーカリー」、2階のアパレルショップ「コエ 渋谷」の営業も終了する。

 同施設は2018年2月にオープン。渋谷の公園通りの渋谷パルコの隣に、ホテル、飲食店、 アパレルショップを併設するかたちで、同社のブランド「コエ(KOE)」の衣食住の世界観を国内外に発信する拠点として営業していた。ホテルは10室と小規模ながら、デザインに趣向を凝らした高級ホテルとして、開業時の室料はスタンダードが3万6000円〜、ミディアムが8万5000円〜、ラージが11万円〜、エキストララージが25万円〜で営業していた。1階はさまざまな企業やブランドのイベントでも使われていた。

 だが、コロナ禍によってインバウンド(訪日客)を見込んでいた宿泊施設は苦戦を強いられていた。同社では「(コロナなどの影響を鑑み)今後における事業の成長戦略を見直した結果」と説明している。

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濃度・泡立ち・彩度にこだわったカラーシャンプーが登場 ジュースのようなパッケージデザインにも注目

 ヘアケア商材などを展開するマウロアは、カラーシャンプーブランド「イロア(ILOA)」をローンチした。全国の美容室や、楽天などのショッピングモールで取り扱う。

 これは「染まりが悪い・泡立ちが悪い・シャンプー後の髪がきしむ」などといったカラーシャンプーのマイナス要素を、シャンプーのみで解消、かつカラートリートメントと同等の色づきを目標に開発したカラーシャンプー。「ダブルカラーを楽しみたい」「カラーリング後の色みを長く保ちたい」といったニーズに応えるブランドになっている。

 特徴は、カラートリートメントいらずのシャンプーのみの展開で、サロンクオリティーの色みを表現することにこだわり抜いた点。アミノ酸系を中心に、褪色防止効果と、泡立ちの良さをかなえる洗浄成分を使用している。さらに毛髪強度改善作用が認められた成分を配合して髪を保護。ハリと艶感のある髪に導く植物由来成分をバランスよく配合している。

 清潔感を感じられる優しいフレッシュフローラルの香りも特徴の1つ。トップノートは爽やかなグリーンノートの効いたホワイトティーで、ミドルでは華やかなオーキッドや透明感のあるリリー、ミュゲで優しさを演出。ラストにはナチュラルなウッディと清涼感のあるムスクの香りを採用している。

 パッケージデザインにもこだわりを発揮。ボトルには、ジュースのようなパック型を採用し、外箱にはぷっくりと浮き上がったようなエンボス加工を施した。エンボス加工がしてあることで、角度によって見え方が変わり、「触ってみたい」「手にとってみたい」と思ってもらえることを目指した。

 ラインアップは、鮮やかな発色の“イロア カラーシャンプー ピンク”、髪に透明感をもたらす“同 パープル”、寒色やマットカラーにぴったりの“同 アッシュ”、艶と潤いのあふれる髪に導く“同 ベージュ”の4種(各185mL、各税込2750円)。

 なおブランド名の「ILOA」は、フィンランド語で喜びを意味する。世界一幸福度が高い国であるフィンランドのように、同ブランドを使うことで理想のヘアカラーを実現し、「1人でも多くの人に喜んでほしい」という思いを込めている。

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ミラノメンズ 2022-23年秋冬スケジュール 「JW」や「アリックス」参加

 イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)は、2022年1月14〜18日に開催する、2022-23年秋冬シーズンのミラノ・メンズ・コレクションのスケジュールを発表した。各ブランドの発表方法は明らかになっていないが、スケジュールによると最終日の18日を除くほぼ全てのブランドが、リアルでのショーを現段階では予定している。前シーズンまでパリ・メンズのスケジュールで参加していた「ジェイ ダブリュー アンダーソン」と「1017 アリックス 9SM」も名を連ねている。

【ショースケジュール】(日時はすべて現地時間。変更の場合あり)

1月14日(金)
15:00 「ゼニア(ZEGNA)」
17:00 「ディー スクエアード(DSQUARED2)」
18:00 「フェデリコ・チーナ(FEDERICO CINA)」
19:00 「44 ラベル グループ(44 LABEL GROUP)」
20:00 「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」

1月15日(土)
11:00 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」
12:00 「ジョーダンルカ(JORDANLUCA)」
14:00 「フェンディ(FENDI)」
16:00 「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」
19:00 「MSGM」
20:00 「フィリップ プレイン(PHILIPP PLEIN)」

1月16日(日)
10:00 「マリアーノ(MAGLIANO)」
12:00 「エトロ(ETRO)」
14:00 「プラダ(PRADA)」
15:00 「ヌメロ 00(NUMERO 00)」
18:00 「ジャスティン ゴール(JUSTIN GALL)」
20:00 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」

1月17日(月)
11:00 「デヴィッド カタラン(DAVID CATALAN)」
12:00 「ミゲル ヴィエイラ(MIGUEL VIEIRA)」
14:00 「ケーウェイ(KWAY)」
16:00 「スパイダー(SPYDER)」
18:00/19:00 「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」

1月18日(火)※デジタル発表
10:00 「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」
10:30 「チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス(CHILDREN OF THE DISCORDANCE)」
11:00 「APN73」
11:30 「KB ホン(KB HONG)」
12:00 「MTLスタジオ(MTL STUDIO)」
12:30 「ダルパオス(DALPAOS)」
13:00 「セルダー(SERDAR)」
13:30 「レヴェナント RV NT(REVENANT RV NT)」

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ミラノメンズ 2022-23年秋冬スケジュール 「JW」や「アリックス」参加

 イタリア・ファッション協会(Camera Nazionale della Moda Italiana)は、2022年1月14〜18日に開催する、2022-23年秋冬シーズンのミラノ・メンズ・コレクションのスケジュールを発表した。各ブランドの発表方法は明らかになっていないが、スケジュールによると最終日の18日を除くほぼ全てのブランドが、リアルでのショーを現段階では予定している。前シーズンまでパリ・メンズのスケジュールで参加していた「ジェイ ダブリュー アンダーソン」と「1017 アリックス 9SM」も名を連ねている。

【ショースケジュール】(日時はすべて現地時間。変更の場合あり)

1月14日(金)
15:00 「ゼニア(ZEGNA)」
17:00 「ディー スクエアード(DSQUARED2)」
18:00 「フェデリコ・チーナ(FEDERICO CINA)」
19:00 「44 ラベル グループ(44 LABEL GROUP)」
20:00 「1017 アリックス 9SM(1017 ALYX 9SM)」

1月15日(土)
11:00 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」
12:00 「ジョーダンルカ(JORDANLUCA)」
14:00 「フェンディ(FENDI)」
16:00 「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」
19:00 「MSGM」
20:00 「フィリップ プレイン(PHILIPP PLEIN)」

1月16日(日)
10:00 「マリアーノ(MAGLIANO)」
12:00 「エトロ(ETRO)」
14:00 「プラダ(PRADA)」
15:00 「ヌメロ 00(NUMERO 00)」
18:00 「ジャスティン ゴール(JUSTIN GALL)」
20:00 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」

1月17日(月)
11:00 「デヴィッド カタラン(DAVID CATALAN)」
12:00 「ミゲル ヴィエイラ(MIGUEL VIEIRA)」
14:00 「ケーウェイ(KWAY)」
16:00 「スパイダー(SPYDER)」
18:00/19:00 「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」

1月18日(火)※デジタル発表
10:00 「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」
10:30 「チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス(CHILDREN OF THE DISCORDANCE)」
11:00 「APN73」
11:30 「KB ホン(KB HONG)」
12:00 「MTLスタジオ(MTL STUDIO)」
12:30 「ダルパオス(DALPAOS)」
13:00 「セルダー(SERDAR)」
13:30 「レヴェナント RV NT(REVENANT RV NT)」

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Tシャツの「グラニフ」がミッフィーとコラボ スエットやキッズアイテムも

 グラフィックTシャツブランドの「グラニフ(GRANIPH)」は、ミッフィー(Miffy)とコラボしたコレクションを2022年1月18日に発売する。「グラニフ」の国内店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

 コレクションは、ミッフィーのアップリケがついたスエット(税込4950円)やミッフィーを刺繍したシャツ(同6600円)、ボーダーのロングTシャツ(同3520円)、ポケット付きTシャツ(同2200円)、長袖のワンピース(同4950円)。キッズ・ベビー用の、ワンピース(同3300円)やボアフリースのスエット(同3850円)、ロンパース(同3850円)、ロングTシャツ(同3300円)も用意する。

 ミッフィーは、オランダ人絵本作家ディック・ブルーナ(Dick Bruna)による同名の作品の主人公。過去には、「レスポートサック(LESPORTSAC)」などとのコラボも発表した。

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J.フロント黒字転換 3〜11月期、名古屋や神戸で外商がけん引

 J.フロント リテイリングの2021年3〜11月期業績(国際会計基準)は、営業損益が44億円の黒字だった。前年同期の184億円の赤字から転換した。主力の大丸松坂屋百貨店では緊急事態宣言が解除された10月以降、入店者数や売り上げが少しずつ回復している。総額売上高は前年同期比16.6%増の6233億円、純損益も20億円の黒字(前年同期は215億円の赤字)に戻した。

 大丸松坂屋百貨店は総額売上高が同19.3%増の3543億円だった。ラグジュアリーブランドなど高額品がけん引した。店舗別の売上高をコロナ前の19年3〜11月期と比べると、ターミナル駅の立地で集客する大丸東京店や大丸梅田店が未だ4割前後の減収であるのに対し、外商などの固定客に強い松坂屋名古屋店は14.7%減、大丸神戸店は12.3%減まで戻している。ターミナル立地も宣言明け以降は客足が回復傾向にある。

 通期(22年2月期)は、総額売上高が前期比19.8%増の9220億円、営業損益が55億円の黒字(前年同期は184億円の赤字)、純損益が10億円の黒字(同156億円の赤字)を見込む。

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「カール・ラガーフェルド」がNFTコレクション第3弾を発売 イベントへの招待状を兼ねた特別限定モデルも

 「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」は12月17日、NFTコレクションの第3弾をファッション関連のマーケットプレイス、「ザ・ディマテリアライズド(The Dematerialised)」で発売した。

 2021年9月にリリースされた第1弾と同様に、19年2月に逝去したデザイナーのカール・ラガーフェルド氏をアニメのキャラクター風に仕上げたバーチャルフィギュアが登場。今回は、ロンドンを拠点とするアーティストのエンドレス(Endless)によるグラフィティーがフィギュアのスーツに描かれている。なお、19年6月にフィレンツェで開催されたメンズファッション最大の見本市、ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)に「カール・ラガーフェルド」が参加した際、エンドレスはラガーフェルド氏の巨大な壁画を制作している。

 今回発売された2種類のバーチャルフィギュアのうち、“KL7×エンドレス(KL7 x Endless)”は、エンドレスによるパフォーマンスも行われるという22年6月に開催予定のイベントへの招待状も兼ねている。価格は777ユーロ(約9万9400円)で、限定7個というエクスクルーシブなモデルだ。なお、ラガーフェルド氏は7を自身のラッキーナンバーとしていた。

 より手ごろな“KL×エンドレス(KL x Endless)”モデルの価格は100ユーロ(約1万2800円)で、こちらは500個限定となっている。エンドレスによるパフォーマンスのハイライト映像や舞台裏シーン、独占ニュースなどにアクセスできる権利が含まれている。

 ピエール・パオロ・リーギ(Pier Paolo Righi)=カール ラガーフェルド最高経営責任者は、デジタルとリアルイベントを融合した今回のハイブリッドなアイテムを「エキサイティングな進化」だと語り、「当社は創業デザイナーであるカールの“今”を大切にするスピリットを受け継ぎ、今後も新しい分野に挑戦して顧客のために素晴らしい体験を作り続けていく」と述べた。

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「カール・ラガーフェルド」がNFTコレクション第3弾を発売 イベントへの招待状を兼ねた特別限定モデルも

 「カール・ラガーフェルド(KARL LAGERFELD)」は12月17日、NFTコレクションの第3弾をファッション関連のマーケットプレイス、「ザ・ディマテリアライズド(The Dematerialised)」で発売した。

 2021年9月にリリースされた第1弾と同様に、19年2月に逝去したデザイナーのカール・ラガーフェルド氏をアニメのキャラクター風に仕上げたバーチャルフィギュアが登場。今回は、ロンドンを拠点とするアーティストのエンドレス(Endless)によるグラフィティーがフィギュアのスーツに描かれている。なお、19年6月にフィレンツェで開催されたメンズファッション最大の見本市、ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)に「カール・ラガーフェルド」が参加した際、エンドレスはラガーフェルド氏の巨大な壁画を制作している。

 今回発売された2種類のバーチャルフィギュアのうち、“KL7×エンドレス(KL7 x Endless)”は、エンドレスによるパフォーマンスも行われるという22年6月に開催予定のイベントへの招待状も兼ねている。価格は777ユーロ(約9万9400円)で、限定7個というエクスクルーシブなモデルだ。なお、ラガーフェルド氏は7を自身のラッキーナンバーとしていた。

 より手ごろな“KL×エンドレス(KL x Endless)”モデルの価格は100ユーロ(約1万2800円)で、こちらは500個限定となっている。エンドレスによるパフォーマンスのハイライト映像や舞台裏シーン、独占ニュースなどにアクセスできる権利が含まれている。

 ピエール・パオロ・リーギ(Pier Paolo Righi)=カール ラガーフェルド最高経営責任者は、デジタルとリアルイベントを融合した今回のハイブリッドなアイテムを「エキサイティングな進化」だと語り、「当社は創業デザイナーであるカールの“今”を大切にするスピリットを受け継ぎ、今後も新しい分野に挑戦して顧客のために素晴らしい体験を作り続けていく」と述べた。

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桐生の名店と「ダブレット」がタッグ 新春の買い物気分を盛り上げる“食レポTシャツ”

 コロナ禍以降、フリー客中心の都心のショップに対し、顧客との関係性が深い地方の専門店の強さが際立っている。群馬・桐生のセレクトショップ、エスティーカンパニー(ST COMPANY)はそうした店の代表格の1つだ。毎シーズン、取り扱いブランドと組んで受注会などさまざまなイベントを仕掛けているが、2022年の新春は人気ブランド「ダブレット(DOUBLET)」、親交のある名古屋発のセレクトショップ、ミッドウエスト(MIDWEST)と組み、トリプルコラボ企画としてお土産感覚の特別商品を両店で販売する。

 企画したアイテムは、題して“食レポTシャツ”。エスティーカンパニーでは、群馬名物の焼きまんじゅう、ミッドウエストでは名古屋めしとして人気の天むすをプリントのモチーフにしたロングスリーブTシャツを1月2日の初売りに合わせて発売する。それぞれ4サイズ展開で各1万5000円(本体)。

 発売に合わせて、エスティーカンパニーの桐生店とミッドウエストの名古屋店では、“服笑い”をテーマにしたインスタレーションも実施。ファッションを楽しむ気持ちを盛り上げる。

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業界の次世代を担うネクストリーダーの自薦・他薦を募集 ルミネと「WWDJAPAN」で最終審査

 「WWDJAPAN」は2017年、創刊2000号企画として、未来のファッション業界をけん引するであろうネクストリーダーを発掘・紹介する企画を立ち上げました。将来の日本のファッション&ビューティ業界を広い視野と高い志で引っ張ってくれる人たちを選び、紹介し、応援したいという気持ちで取り組んでいます。

 今回「WWDJAPAN」はルミネとともに、あらゆる業界人と、業界を取り巻くビジネスパーソン&クリエイター、そしてファッションを楽しむ皆さんと、業界の前進・進化・成熟を考えるプロジェクト「MOVE ON」をスタート。今回は「MOVE ON」というプロジェクトの中で、未来のファッションとビューティ業界をけん引するネクストリーダーの自薦・他薦によるエントリーを募集しています。

 選考は、特設ページからエントリーいただいた情報をもとに一次審査を行い、通過者には、ルミネと「WWDJAPAN」が1月21日に開催するオンラインプレゼンテーションに参加していただきます。最終審査で選ばれたネクストリーダーは、2月14日発売・公開する「WWDJAPAN」で発表し、3月2日に開催する「Next Generations Forum」で表彰します。

 応募締切は22年1月10日まで。そしてオンラインプレゼンテーションは、1月21日午後に開催します。(一次審査の通過者には、追って詳細をお伝えします)。ぜひ特設ページからふるってご応募ください。

“Msスナイデル”に1日密着して分かったブランド好調のわけ

 「WWD JAPAN」11月8日号の販売員特集で、好調な「スナイデル(SNIDEL)」を支える中心人物(=Msスナイデル)として、横内真由美マッシュスタイルラボ担当課長を取材した。特に注目したのが、横内課長が“監督”となり全国のショップスタッフに配信する5分程度の短い動画の存在だった。「『スナイデル』快進撃の秘密はここにある!」と感じたのだが、その時には取材がかなわなかった……。もっと横内課長を知りたいと、1日密着を依頼。もちろん、動画の撮影現場もリクエストした。特集では伝え切れなかった人となりや「スナイデル」スタッフの仕事ぶり、果てはマッシュホールディングス(HD)の福利厚生についても伝えたい。

動画撮影現場でのMsスナイデルは、
まるで映画監督のよう!?

 まずは、追加取材最大のモチベーションである、販売員向け動画の撮影現場にお邪魔した。「スナイデル」では隔週ペースで、強化アイテムとそのポイント、提案すべきコーディネート例など、接客に役立つ具体的な情報を5分ほどの短い動画にして配信している。出演は平田彩織さんと井口冬美さん両トレーナー店長で、横内課長は台本片手にカメラ(iPhone)の横に陣取る。この日は、パーティーシーン向けアイテムの効果的な販売方法をロープレ形式で撮影。時に、温厚な横内課長から厳しい言葉が飛ぶ。それもそのはずで、この動画こそが全国に31店舗(FCを除く)ある「スナイデル」の“原動力”となる。横内課長も、「撮影現場に毎回同席はできませんが、企画段階、台本ができた際、編集済みの状態で必ずチェックしています」と話す。

 動画は1つのテーマを決めて、約2時間半かけて撮影する。販売員が出勤時や休憩中に手軽に見やすいよう5分程度に編集して、3本ほどで配信する。編集済みの動画を見せてもらうとタイトルや字幕はもちろん、専門的な原料についての説明もイラスト入りで分かりやすく解説されていた。展示会時やデザイナーを招いた店舗営業後の勉強会などで販売員向けに商品説明を行う店舗は少なくないが、「スナイデル」では動画配信によって隙間時間で効率良く学ぶことができる。そして、確かな知識を持つことで“厚みのある接客”が可能になる。

 トレーナー店長らに、横内課長について尋ねると「ひと言でいえばムードメーカー。スタッフのことをよく見てくれて、褒めてほしいポイントを的確に褒めてくれます(笑)。逆にダメ出しも的確なので、改善しなくちゃという前向きな気持ちになれます。スタッフ全員から愛されている方です」と2人声をそろえた。


 

売上一番店の店長に聞く、
「Msスナイデルは接客も一流!」

 展示会シーズンなどの繁忙期を除き、横内課長は週に1度は店頭に顔を出す。中でも、マッシュスタイルラボの全店舗の中で、トップの売上を誇る「スナイデル」ルミネ新宿2店は最も頻度が高い。同店には14人の販売員が所属し、店長も2人いる。店舗や販売員の様子について、店から報告される情報を聞くのだけでなく、自分の目で確かめるのが横内流だ。時間さえあれば1日店頭に立ち、接客もする。

 半田あかり店長にも、横内課長について聞いた。「一番の相談相手で、いつも親身になってくれます。そして、優しい人柄がにじみ出た接客も素晴らしいんです!だから、若手スタッフには『お手本になるから、よく観察して』と言っています。どんなタイプのお客さまの懐にも、すっと入り込むところが特にすごいです」と大絶賛だった。


 

「パリヤ」の社食に代表される
マッシュHDの手厚い福利厚生

 東京・四ツ谷にあるマッシュHD本社には、ファッション業界でもうわさの社員食堂がある。運営するのは傘下のデリカデッセン「パリヤ」だ。「店舗回りもしているので、残念ながら社食を食べられるのは週に1回ほど……。でも、ほんとにおいしいんです!」と横内課長。取材後に食べさせてもらうと、確かにおいしい。それに見た目に美しく、ボリュームも満点。これには、2022年春夏にスタートするメンズブランド「アウール(AOURE)」の影響で増えたという男性スタッフも満足なはずだ。

 同社は17年4月に「ウェルネスデザイン研究所」という専門の研究機関を設立し、コーポレートスローガンにも“ウェルネスデザイン”を掲げるなど社員の健康に気を遣っており、社食のほかにフィットネスジムやヨガスタジオ、託児施設も備える。横内課長は、「コロナ禍の今は休止していますが、本社では“ウェルネスウェンズデー”と称して毎週水曜日の午前中はヨガや瞑想、フィットネス、ウォーキングなどをする時間として、仕事を一切しない時間を設けているんですよ」と説明する。

<まとめ>
 売り場で仕事をしていると本社都合の仕事にうんざりするのに、本社勤務になったとたんに店でのことをすっかり忘れて本社都合の指示を出してしまう“本社病”というのがあるが、横内課長がなぜ“本社病”にかからないのか1日密着して分かった。「スナイデル」というブランドを支えるハブ的存在でありながら店頭にも立ち、現場の今を熟知しているからこそ、販売員が働きやすい店舗を作るアクションができる。そして、いつもにこやかにハードワークをこなす横内課長の後ろ姿にスタッフは信頼を寄せ、この心の強固なつながりが「スナイデル」好調の理由であることを知った。

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「アタッチメント」がデザイナー交代で新体制 託す者の思い、継ぐ者の覚悟

 メンズブランド「アタッチメント(ATTACHMENT)」は、2022年春夏シーズンをもって創業者の熊谷和幸デザイナーが退任し、22-23年秋冬からは熊谷のアシスタントだった榎本光希デザイナー率いる新体制で動き出す。新社長は、親会社である繊維専門商社のヤギから迎える。榎本デザイナーは「アンダーカバー」や「ユリウス」でも経験を積み、同じ運営会社の「ヴェイン(VEIN)」も手掛ける36歳だ。00年代の東京メンズを牽引したブランドの一つ「アタッチメント」が迎えた転機の背景や、ビジネスの現状、ブランドがどう変わるのかを新旧デザイナーに聞いた。取材現場で新たなコレクションのビジュアルを初めて見た創業者は、「変わったね」と表情をゆるめた。

事業拡大と共に生じた創業者の葛藤

WWD:デザイナー退任を決めたのはいつごろ?

熊谷和幸(以下、熊谷):2020年の年末です。1999年に「アタッチメント」を1人で創業し、日本の中ではニッチなブランドとしての立ち位置を築いて規模も少しずつ拡大していきました。一方で、経営とクリエイションを両立させる難しさも感じていたんです。そこで、2017年に繊維専門商社のヤギとM&Aをし、将来的にはデザイナーに専任しようと計画していました。ただ、これまでのニッチな立ち位置から、店を増やしたり、規模を拡大したりと、よりマスに向けたブランドへの進化が必要でした。加えて、ファッション業界がものすごいスピードで変化する中で、デザイナーとしていい物をただ真面目に作るだけではなく、会社全体をデザインする総合力やスピードが今の時代には求められます。その点、私はチーム全体をまとめて運営していくのが得意ではなかった。そこで、ファーストアシスタントだった榎本君にデザイナーも引き継ぐ決意をし、本人に伝えました。

WWD:創業デザイナーからその思いを聞いたときの率直な感想は?

榎本光希デザイナー(以下、榎本):「本当に言ってますか?」と驚きました。「ヴェイン」が立ちげ2年でこれからというタイミングだったので、規模の大きい「アタッチメント」を同時にディレクションできるのだろうかという不安が大きく、4日ほど悩みましたね。でも、ずっと一緒に仕事をしてきた熊谷さんが後任として認めてくれたうれしさと、自分がやらないとという使命感もあり、最終的に引き継ぐことを決めました。

WWD:榎本デザイナーに期待することは?

熊谷:彼にはクリエイターとしての才能に加え、私にはない優れたコミュニエーション能力があり、会社全体をデザインできる総合力を持っています。チームを盛り上げて、ブランドをさらに高みへと導く力があるんです。ワンマンプレーヤーである私が不得意だった部分を彼が持っているので、そこに期待しています。

榎本:自分では総合力を意識したことはありませんが、ファーストアシスタントとして先輩たちに指示を出さないといけない状況に揉まれ続け、それでも周りに助けられている様子を熊谷さんは見てくれていたんだと思います。

“原点”を守る継承者が目指す先

WWD:チームの刷新に近年のビジネスの状況は影響している?

熊谷:コロナウイルスによる売り上げの落ち込みは、きっかけの一つではあります。近年は年間売上高10億円前後で大きな変動はなく推移していました。しかし昨年はコロナ禍による直営店の営業停止とインバウンドの落ち込みで、リーマンショックが直撃した08年以来となる、創業以降2度目の赤字に終わりました。今年度は計画通り売上高8億円前後の黒字着地で復調傾向ではあるものの、今後は売り方や販路の調整など、ビジネスをよりスピードアップさせないといけません。私は正直、そのビジネスのスピードに追いつけなかった。

榎本:ビジネスでは、現在の直営店ベースの運営を維持させながら、売り上げ全体の約2割を占める海外セレクトとの取り組みを拡大させるために、世界に向けたクリエイションも意識していきたいです。今は欧米アジア各国で約30アカウントとの取引があり、近年も少しずつですが伸び続けています。輸出すると日本よりも上代が上がって富裕層向けの価格帯になりますが、それでも通用する国や地域はあります。日本と海外では、サイズ感はもちろん、求められるスタイルやカルチャーも異なるので、その両方に刺さるバランスを物作りと見せ方の両面から探るのが今後の課題ですね。

WWD:では逆に、変えずに守っていきたいことは?

榎本:熊谷さんが創業時に掲げた“服は、着る人の魅力や個性、内面を引き出す付属である”という物作りの姿勢です。22年前からこの考え方で物作りしてきた人は他にいないですし、僕にとっては今でも心に刺さる言葉。デザイナー就任の話をもらったときも、そこだけは絶対にブラしてはいけないと覚悟しました。「アタッチメント」は一見するとシンプルですが、素材や仕上げ、シルエットなど一つひとつが本当に丁寧で真面目なんです。僕自身いろいろと経験しましたが、どのシーズンでも均一のサイズで仕上げるのはなかなかできることではないんです。熊谷さんが創業時から積み重ねてきた表には見えない当たり前を、今後も変えるつもりはありません。僕にとっての原点ですから。

WWD:新体制での初となるコレクションのビジュアルに若いモデルを起用したのは、客層の若返りを意識しているから?

榎本:特にそういう意図はありません。中心顧客である30代は維持しながら、10〜50代まで幅広くリーチさせる物作りの方向性はこれまでと同じです。21歳の池谷陸さんに撮影をお願いし、若いモデルを起用してビジュアルでユース感を意識したのは、若いころのファッションに対する情熱を表現したかったから。僕が入社した20歳のころは、昼ご飯を100円のカップラーメンにして節約しながら服を買うほどでした。そういう感情を込めながら、新しい「アタッチメント」像を表現しています。実は、今この取材で熊谷さんも初めてビジュアルを見るんですよ。

熊谷:確かに、変わったね。

WWD:熊谷さんの今後は?

熊谷:2021年末で社長を退任し、22年5月で退社します。その後はやりたいことが多くてか迷っているので、今はじっくり考えたいですね。服作りには携わりたいですが、組織として運営していくというより、1人でもできることがしたいです。

榎本:僕もまだ何をやりたいか知らないんですよ。熊谷さんは実家の父親のような存在なので、気になります。

熊谷:榎本君は昔はもっとやんちゃだったのに、歴代アシスタントで一番バランスがとれたデザイナーに成長してくれました。僕がとっちらかしたところをまとめ上げてくれる存在だと信じています。ブランドを託すよりも受け取る方が勇気がいるのに、引き受けてくれて本当にありがとう。

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写真家・奥山由之が初のクライアントワーク集を出版 米津玄師や星野源の写真など400点以上収録

 写真家・映像監督の奥山由之は、デビューから12年間のクライアントワークをまとめた写真集「BEST BEFORE」(青幻舎)を発売する。黒の表紙の通常版(8000円)と、シルバーの表紙でサインと著者による手書きナンバーが入る500部限定のスペシャルエディション(1万5000円)を用意。2022年1月23日から代官山 蔦屋書店で先行発売し、2月上旬に一般発売する。

 全512ページにおよぶこの写真集は、米津玄師や星野源、Mr.Children、RADWIMPS、あいみょん、福山雅治、サカナクションといったアーティストとのコラボ、ポカリスエット、JR SKISKI、NTTドコモなどの広告写真、大河ドラマ「麒麟がくる」のメインビジュアル、広瀬すず、菅田将暉、平手友梨奈、小松菜奈といった時代を象徴するアイコンたちのポートレートなどを収録する。平林奈緒美がアートディレクションを手掛けたタイトル「BEST BEFORE」は“賞味期限”を意味する言葉、収録された作品の輝きが永遠に色褪せないことを証明するため、逆説的に名付けられた。

 奥山由之は、1991年東京生まれ。2010年のデビュー以来、数々の写真集や展覧会で作品を発表し続け、写真新世紀優秀賞や、講談社出版文化賞を受賞。近年では、米津玄師や星野源、あいみょんのMVや「ポカリスエット」のTVCMを監督し、クリエイティブシーンをけん引している。「マメ クロゴウチ」2021年春夏と2021-22年秋冬のコレクションムービーの監督も務めた。

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NANAMIが渋谷からサステナを発信 ヘアケアブランド「ヘアキッチン」体験イベントでの取り組み

 資生堂プロフェッショナルのサロン向けヘアケアブランド「ヘアキッチン(HAIR KITCHEN)」は12月18・19 日の2日間、体験スペース“ヘアキッチンマルシェ”を東京・渋谷にオープンした。渋谷モディの店頭プラザ(正面入口)に、同ブランドの原材料の1つでもある規格外野菜や果物を、商品ともにディスプレイ。さながらマルシェ(市場)のような装いになった会場の、身近なサステナブルワードを学べる展示物を通して、野菜や果物の力を髪に生かす「ヘアキッチン」の取り組みを紹介した。

 冒頭のトークショーでは、モデル兼アイデザイナーで、同ブランドの愛用者でもあるNANAMIさんがゲストとして登壇。会場の世界観に驚きつつ、“ヘアキッチン フィニッシングミスト”を使った、自身の日々のヘアケア方法などを紹介。同ブランドがコンセプトに掲げるサステナブルに関しては、「私も廃棄野菜問題には関心があり、本当に小さな取り組みですが、例えばスーパーで大根を買った時など、葉まで活用するようにしています。私に限らず周りの同年代の友だちも、サステナやSDGsへの関心は高いのですが、一歩踏み込んで何かアクションを起こすとなると、何から始めればいいのか分からない人が多いですね。この会場に来て、『ヘアキッチン』で楽しくヘアケアすることが、サステナアクションにしっかりとつながっていることを改めて実感できました」と話した。

 そのほか、“ヘアレシピチェッカー”を使って自身の髪・頭皮に合ったレシピを見付ける提案や、スタイリストによるヘアアレンジレクチャーなども実施。「ヘアキッチン」の“クリーンビューティ”ブランドとしての取り組みと、ヘアケアブランドとしての機能性、双方を体験できる場となった。フォトジェニックな空間になったことで、足を止めて写真を撮る通行人や、SNSで拡散する来場者の姿も見られ、時代を象徴する次世代ブランドの世界観が多くの人に発信された。

渋谷の真ん中に
“ヘアキッチンマルシェ”が出現

 海外のキッチンにあるような大きいテーブルを会場の中心に置き、ブランドを象徴する規格外フルーツや野菜、花などを使った市場のような世界観でイベントスペースを演出。ゆったりとリラックスした雰囲気で、来場者は気楽にテーブルを囲みながら、レシピの提案を受けたり、商品を試したりした。NANAMIさんは規格外フルーツなどのディスプレイを見て、「普通においしそうなのに、規格外というだけで廃棄されちゃうんですね……」と驚いていた。

モデルのNANAMIが
“フィニッシングミスト”の
使い方をレクチャー
会場では商品体験や
サンプリングを実施

大阪の阪急ビッグマン前広場でも
“ヘアキッチンマルシェ”を実施
コンセプトに賛同した
ヘアサロンも協力

「ヘアキッチン」とは

 「ヘアキッチン」は、7月にデビューした新ヘアケアブランド。髪のパサつきや艶の低下、頭皮のニオイなど、さまざまな悩みの根源となる“酸化”に着目し、野菜や果物が持つ、自然環境を生き抜くパワフルな力を用いたオリジナル処方が特長だ。シャンプーは乾燥、デリケート、脂性などの頭皮悩みに合わせてチョイスできて、トリートメントは乾燥、まとまり、ボリュームといった髪悩みに合わせて複数のラインアップを用意。ユーザーはシャンプー、トリートメント、フィニッシングミストなどのステップごとに最適なアイテムを選び、よりパーソナルな組み合わせで楽しめる。

 髪や頭皮だけでなく、地球環境にも負荷の少ない成分やパッケージを使用するなど、サステナブルにまつわる情報をデジタルやサロンで配信し、社会問題への意識が高い次世代のニーズに応える。

PHOTOS:YOHEI KICHIRAKU
問い合わせ先
資生堂プロフェッショナル
0120-785-466

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ビームスのバーチャルショップ案内 2階が浅草に! タクシーで渋谷上空の周遊も

 ビームス(BEAMS)は12月4〜19日に開催された世界最大級のバーチャルイベント「バーチャルマーケット2021」に出展した。バーチャルリアリティー空間でさまざまな展示や体験、3Dアイテムやリアル商品の売買ができる同イベントへの参加は3回目。ビームスは主催社HIKKYとxR領域における業務提携を結んでおり、毎回ユニークな取り組みとスタッフによるリアルタイム接客で注目を集めている。

 今回は渋谷の街を再現した「パラリアル渋谷」に出店。1階では初のオリジナルアバター2体を販売したほか、TVアニメ「ちびまる子ちゃん」「オッドタクシー(ODD TAXI)」などとのコラボアイテムも用意した。エレベーターで2階に上がると、12月9日配信開始のネットフリックス映画「浅草キッド」の舞台となった昭和の浅草が再現されており、居酒屋や演芸場などが楽しめる。

 筆者は2階の福引でゲットした「浅草キッド」法被Vketちゃんで取材。ビームスの木下香奈VR担当にショップを案内してもらった。外国人の一団が通り過ぎるなど、「バーチャルマーケット」ならではの面白さを紹介する。

ビームスのバーチャルショップ案内

【おまけ】
 店外には「オッドタクシー」の主人公、小戸川が運転するタクシーが。乗り込むと渋谷の上空を周遊してくれる(筆者はうまく座れず、タクシーから頭が飛び出ていた模様……)。

タクシーで渋谷の上空を周遊

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「ショーメ」のアイコン“ビー マイ ラブ” 重ねづけが楽しめるラッキーモチーフのリングやペンダント

 フランス・パリ発の「ショーメ(CHAUMET)」のアイコンジュエリー“ビー マイ ラブ”コレクション。ハニカム(ミツバチの巣)の繊細で精密なフォルムと内に秘めた力強さを表現した同コレクションは、グラフィカルかつシャープなデザインが特徴だ。1780年の創業から貫く自然主義のスタイルをモダンに踏襲している。“黄金のミツバチ”は、皇帝ナポレオン・ボナパルトの勲章にもあしらわれた由所あるモチーフでもある。

 2021年8月に発売され、人気の“ハニカム”ペンダントは、ハニカムシェイプを積み重ねたようなシンプルで洗練されたデザイン。ミラーポリッシュ仕上げのセルのひとつひとつが光りを捉えて、身に付ける人の動きに合わせて美しく反射する。ラインアップは、ピンクゴールドと、それぞれ12個のダイヤモンドを散りばめたピンクゴールドとホワイトゴールドの全3タイプ。ダイヤモンドカットのチェーンは、3段階のアジャスター付きで、ファッションや気分に合わせて長さを調整することが可能だ。

 “富と繁栄”の象徴ミツバチのラッキーモチーフは、リングからピアス、ペンダントまでバリエーション豊かなラインアップ。重ねづけやコーディネートの幅が広がる。

問い合わせ先
ショーメ
03-5635-7057

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しまむら3〜11月期、売上高と純利益が過去最高 調達コスト上昇を受け価格見直しへ

 しまむらの2021年3〜11月期連結業績は、売上高が前年同期比8.0%増の4368億円、営業利益が同24.5%増の387億円、純利益が同24.9%増の269億円だった。売上高、純利益は、3〜11月の累計として過去最高となった。

 売り上げの75%超を占める「ファッションセンターしまむら」で、引き続き自社開発ブランド(PB)、サプライヤーとの共同開発ブランド(JB)、インフルエンサーとの共同企画商品が好調。ヤングファッションの「アベイル」、ベビー・トドラーの「バースデイ」でもJBが好調だった。売り場のレイアウト変更やタブレット端末の導入による人件費の削減、マス広告からデジタル広告への切り替えなども利益に貢献した。

 「ファッションセンターしまむら」国内の9〜11月の既存店売上高は、前年同期比0.2%増。前年は緊急事態宣言明けの反動消費で一昨年同期比14.5%増と大きく伸ばしていたが、それを上回ったことに手応えを得ている。3〜11月の累計の既存店売上高は前年同期比7.5%増となった。

 中国の電力不足を受けて、9〜11月は部門によっては1割程度の商品に1週間前後の納期遅れが発生したという。今後は、同一商品の生産地分散によるリスク回避や、テスト運用中の生地契約や縫製ライン契約の拡大で納期の安定を目指す。また、世界的な原材料高騰を背景に、定番商品は早期発注をロット拡大を進めると共に、寝具等は国内生産に切り替えて物流費を圧縮。ただし、「調達コスト上昇は避けられない」として、23年2月期に向けてサプライチェーンや価格帯の見直しを進める。

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ファーストリテイリング財団が難民支援 学習支援教室をメディアに公開

 ファーストリテイリング財団はこのほど明治学院大学で、「難民子女のための学習支援教室」をメディア向けに公開した。同教室は、2018年に設立した同財団がいくつか行っている支援活動のひとつで、日本在住の難民の小中学生、高校生を対象にその学力を向上させ全日制高校・大学への進学や将来の選択肢を広げることを目的としている。

 社会福祉法人さぽうと21が難民からの相談窓口や教室運営を行い、明治学院大学が教室や学習の効果測定を提供。活動を支えるのはボランティアスタッフで同大学の学生も参加している。東京・錦糸町での毎週日曜日の対面教室に加えて、オンラインでは毎日教室を開き、春・夏休みには集中学習教室を開催している。同財団はこの活動に2020年度は1050万円を支援した。

 現在は61人の難民が受講している。出身国はミャンマー45人、シリア6人、エジプト5人、アンゴラ2人、アフガニスタンとコンゴとウガンダがそれぞれ1人。うち22人が難民の両親を持つ、日本生まれの子供たちだ。

 さぽうと21は1979年から日本で暮らす難民などの教育を支えてきた。現在ミャンマー出身の子供が多いこと理由ついて矢崎理恵コーディネーターは記者会見で、「1988年の民主化運動以降、ミャンマーから逃れた人が日本で結婚し、その子どもが教室を利用している」と説明。両親の多くは非正規雇用や無職など経済的に不安定な状態に置かれているという。「やむを得ず日本に逃れてきた難民の多くが、子どもにはしっかりした教育を受けさせたいと考えている。彼らは日本にとっても貴重な人材だと思う」と話す。このような背景から当初の目標は全日高校への進学だったが、現在は進学校、大学への進学へと変化している。

 会見には、教室の卒業生代表として現在は明治大学に通うシリア難民のラーマ・ジャマール・アルディーンが出席。小学6年生で来日したころを振り返り「来日したばかりの頃は支援がなく偏見も強く、日本語と文化の壁が大きかった。ボランティアの方が学習をサポートしてくれたことで、精神的に大きな支えになり居場所ができた。これからは私も貢献したいし、応援する側になりたい」と夢を語った。

 難民支援を行う理由について、財団の理事長を務める柳井正ファーストリテイリング会長兼社長は「難民の方は好んで母国を出たわけではない。難民問題は全世界で取り組むべきだ」とコメントしている。ユニクロでは難民を数名採用しており「どの方も非常に優秀で、勤勉である。ファーストリテイリング財団は、日本に居住するさまざまな背景を持つ難民の方の子どもたちに、未来があることを感じさせてあげたい。小学校・中学校が未来を決める大事なときだと思う」とも話している。

 難民は紛争や人権侵害でやむを得ず自国を離れることを余儀なくされた人を指し、「第3国定住難民」「条約難民」「人道配慮」などいくつかの分類がある。同財団の石田吉生事務局長は「当初はどこに何人くらいの難民がいるのかもわからなかった。続けてきて得た知見を活かして、今後は行政や地域と連携して対象地域も広げてゆきたい」と話している。

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旭化成「ベンベルグ」が2050年カーボンニュートラル実現、トレーサビリティ強化、サプライチェーンの環境負荷低減へ

 旭化成は、キュプラ繊維「ベンベルグ」をリブランディングする。今年90周年を迎え、次の100年を見越してサステナビリティをさらに推進する。具体的には2050年カーボンニュートラル達成に向けた施策の実行、原料調達におけるトレーサビリティ(追跡可能性)の強化に加え、サプライチェーン全体の環境負荷低減技術の開発に取り組む。

 「ベンベルグ」は綿糸としては使用されないコットンのための周りに生える産毛(コットンリンター)を100%原料に用いた生分解する素材。これまでも生産工程での廃棄物のゼロ・エミッション化や生産工程の環境負荷低減技術開発、自社発電による再生可能エネルギーを活用するなど環境に配慮した生産に取り組んできた。リブランディングの理由は外部環境の変化にあるといい、前田栄作ベンベルグ事業部長によると「環境・社会・経済への取り組みはやっていて当然という状況で、求められている内容も高度になっているから」という。

 リブランディングに伴い、タグラインと公式ウェブサイトをリニューアルした。タグラインは上質さを前面に打ち出した“It feel so precious”から“Crafted Elegance”に。Craftedは「拘りをもって造られた、日本産のセルロース繊維」をEleganceは「華美ではない、普遍的な美しさ」を表現し、「環境改善や社会課題の解決を通じた技術革新に努め、お客さまから愛されるオンリーワン素材として付加価値の向上を追求していく」。公式サイトでは、原料の調達先や世界各地のパートナー企業、燃焼生成ガスの発生率の低さなどの機能性を紹介している。また、ステークホルダーのインタビューも紹介しており、中でも注目は世界の繊維産業の環境負荷を抑えることを目的としたNPO団体テキスタイル・エクスチェンジ(Textile Exchange)のラ・レア・ペッパー(La Rhea Pepper)最高経営責任者(CEO)のインタビューだ。ファッション業界の目指すべきサステナビリティや再生セルロース繊維の役割と目標、テキスタイル・エクスチェンジの、役割と使命などを語っている。

 「ベンベルグ」は旭化成が世界で唯一、宮崎県延岡市で生産するキュプラ繊維。シルクのような光沢となめらかさがある。吸放湿性が高くムレにくく、また、繊維の中に水分を多く含むので静電気を逃す機能がある。

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「虎へび珈琲」が渋谷パルコでポップアップ 「スノーピーク」などとコラボしたアイテムも販売

 コーヒー豆ブランドの「虎へび珈琲」は、1月2日から渋谷パルコにポップアップストアをオープンする。会期は10日まで。

 オリジナルブレンドの深煎り(税込3240円)、浅煎り(3780円)やエイジドブレンド(4860円)をそろえ、限定で“パルコブレンド”(3240円)も用意する。また、“焼き菓子虎へび”(1650円)を初披露する。

 「サスクワァッチファブリックス(SASQUATCHFABRIX.)」とコラボしたスエットの第2弾、「スノーピーク(SNOW PEAK)」とコラボした珈琲染めチェアの第3弾、「ヤマイ(YAMAI)」とコラボした巾着バッグ、陶芸作家の伊藤環とコラボしたデミタスカップなども発売する。

 「虎へび珈琲」は、科学者として研究・開発を行ってきた焙煎士の今井惇人が新潟県で創業したコーヒー豆ブランド。

■「虎へび珈琲」×渋谷パルコ ポップアップストア
日程:1月2〜10日
場所:渋谷パルコ1階 ポップアップスペース「ゲート」
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1

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マッシュHDがサステナビリティ・リンク・ローンで資金調達 国内ファッション・ビューティ企業で初

 マッシュホールディングスはこのほど、「サステナビリティ・リンク・ローン(以下SLL)」による融資契約をみずほ銀行と締結した。調達金額は3億円で、事業の運転資金に充てる。SLLによる資金調達の事例は、国内のファッション・ビューティ企業としては初めてという。

 SSLは、借り手が資金調達と同時にサステナビリティ目標を設定し、その達成の進捗に応じ、金利などにおけるインセンティブが得られるというもの。ESG投資の拡大を背景に、企業のサステナビリティ戦略を促進する融資のフレームワークとして、世界的に普及が進んでいる。

 今回の資金調達にあたりマッシュHDは、厚労省が認定する、女性活躍を推進する企業に与えられる「プラチナえるぼし認定」の取得を目標に設定。3年間の契約期間で認定取得に向けた取り組みを進める。

 マッシュHDは「当社がこれまでも取り組んできた、女性が活躍する社会の実現のさらなる推進を目指し、持続可能な社会の実現に貢献する」とコメントを出した。

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三陽商会3〜11月期、営業赤字11億円 損失幅は改善

 三陽商会の2021年3〜11月期は、売上高が前年同期比2.1%増の274億円、営業損益が11億円の赤字(前年同期は67億円)、純損益が10億円の赤字(同12億円の赤字)だった。仕入原価の低減、在庫管理の強化、プロパー消化率の底上げなど一連の効率化策によって、粗利益率は9.2ポイント改善したため損失幅は縮小した。

 緊急事態宣言が明けた10月以降、主力販路である百貨店の集客力が回復している。気温の低下もあってコートなど防寒着も動きを見せている。

 通期(22年2月期)の見通しは、売上高が前期比9.4%増の415億円、営業利益が1億円、純損益が収支トントン。6年ぶりの営業黒字を目指す。

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三陽商会3〜11月期、営業赤字11億円 損失幅は改善

 三陽商会の2021年3〜11月期は、売上高が前年同期比2.1%増の274億円、営業損益が11億円の赤字(前年同期は67億円)、純損益が10億円の赤字(同12億円の赤字)だった。仕入原価の低減、在庫管理の強化、プロパー消化率の底上げなど一連の効率化策によって、粗利益率は9.2ポイント改善したため損失幅は縮小した。

 緊急事態宣言が明けた10月以降、主力販路である百貨店の集客力が回復している。気温の低下もあってコートなど防寒着も動きを見せている。

 通期(22年2月期)の見通しは、売上高が前期比9.4%増の415億円、営業利益が1億円、純損益が収支トントン。6年ぶりの営業黒字を目指す。

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2021年に結婚したセレブのウエディングドレスを振り返り アリアナ・グランデやパリス・ヒルトンらが選んだ一着とは?

 コロナ禍が続く中ではあったものの、2021年も多くのセレブリティーが結婚した。歌手のアリアナ・グランデ(Ariana Grande)やグウェン・ステファニー(Gwen Stefani)、俳優のリリー・コリンズ(Lily Collins)など、21年に挙式したセレブのウエディングドレスを振り返る。

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「ミズノ」と「ホワイトマウンテニアリング」が初コラボスニーカー“ウエーブ プロフェシー 10”を発表

 「ミズノ(MIZUNO)」は、相澤陽介デザイナーが手掛ける「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」との初のコラボレーションスニーカーを2022年1月8日に発売する。価格は税込2万9700円で、「ホワイトマウンテニアリング」の代官山店と伊勢丹新宿店、「ミズノ」の公式ECストア、ミズノトウキョウ、ミズノオオサカ茶屋町、「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF)」などで扱う。

 ベースには、「ミズノ」のテクノロジーを結集した、安定性とクッション性に優れたパフォーマンスカテゴリーの最上位モデル“ウエーブ プロフェシー 10(WAVE PROPHECY 10)”を採用した。アッパーサイドに、モデル名に着想した波模様を配したり、ソールにスプラッターペイントを施したり、ヒールのステッチをブランドの頭文字“WM”にしたりと、ディテールをアレンジした。カラーは、モノトーンのスタイリングを好む相澤デザイナーらしいブラックと、雪山に着想したホワイトの2色を用意する。

 「ミズノ」は相澤デザイナーと2012年から関係があり、20年には「ミズノ」がサプライヤーを、相澤デザイナーがクリエイティブディレクターを務めるサッカー・Jリーグの北海道コンサドーレ札幌のユニホームで協業した。「ホワイトマウンテニアリング」としてのコラボは今回が初めて。

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「ミズノ」と「ホワイトマウンテニアリング」が初コラボスニーカー“ウエーブ プロフェシー 10”を発表

 「ミズノ(MIZUNO)」は、相澤陽介デザイナーが手掛ける「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」との初のコラボレーションスニーカーを2022年1月8日に発売する。価格は税込2万9700円で、「ホワイトマウンテニアリング」の代官山店と伊勢丹新宿店、「ミズノ」の公式ECストア、ミズノトウキョウ、ミズノオオサカ茶屋町、「スニーカーズエンスタッフ(SNEAKERSNSTUFF)」などで扱う。

 ベースには、「ミズノ」のテクノロジーを結集した、安定性とクッション性に優れたパフォーマンスカテゴリーの最上位モデル“ウエーブ プロフェシー 10(WAVE PROPHECY 10)”を採用した。アッパーサイドに、モデル名に着想した波模様を配したり、ソールにスプラッターペイントを施したり、ヒールのステッチをブランドの頭文字“WM”にしたりと、ディテールをアレンジした。カラーは、モノトーンのスタイリングを好む相澤デザイナーらしいブラックと、雪山に着想したホワイトの2色を用意する。

 「ミズノ」は相澤デザイナーと2012年から関係があり、20年には「ミズノ」がサプライヤーを、相澤デザイナーがクリエイティブディレクターを務めるサッカー・Jリーグの北海道コンサドーレ札幌のユニホームで協業した。「ホワイトマウンテニアリング」としてのコラボは今回が初めて。

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LVMHアルノー会長の23歳の末息子、「ルイ・ヴィトン」ウォッチ部門のディレクターとして入社

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)のベルナール・アルノー(Bernard Arnault)会長兼最高経営責任者(CEO)の末息子であるジャン・アルノー(Jean Arnault)が、2021年8月にルイ・ヴィトンのウォッチ部門マーケティングおよびプロダクト・ディベロップメント・ディレクターに就任していたことが分かった。

 直属の上司となるキャサリン・ラカーズ(Catherine Lacaze)=ルイ・ヴィトン ウォッチ&ジュエリー・ディレクターは、社内向けの文書で、「ジャンは『ルイ・ヴィトン』シャンゼリゼ店と本社のウォッチ&ジュエリー部門での経験を経て、正式にわれわれのチームに加わる。就任以降は、経営戦略の策定や製品開発、小売りの指揮など、バリューチェーン全体の運営に携わっていく」と述べている。同文書によれば、ジャンはLVMH傘下の時計ブランド「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」の研究施設でウォッチ製造の知識を養ったという。

 ジャンは1998年生まれの23歳。パリの有名私立校サン・ルイ・ドゥ・ゴンザーグ(Saint-Louis-de-Gonzague)のカレッジを優れた成績で卒業し、英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)の大学院で機械工学を学んだ。その後、米マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)で数理ファイナンスの修士号を取得。ビジネス特化型SNS「リンクトイン(LinkedIn)」のプロフィールには、投資会社モルガン・スタンレー(MORGAN STANLEY)、F1のマクラーレン・レーシング(McLaren Racing)、「ルイ・ヴィトン」などでインターンとして経験を積んだことが記載されている。

 アルノーLVMH会長兼CEOには5人の子どもがいるが、これで全員がグループ内で要職に就いたことになる。長男のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)=ベルルッティ(BERLUTI)CEO兼ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)会長は2018年6月、LVMHのヘッド・オブ・コミュニケーション&イメージに就任。長女でルイ・ヴィトンのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるデルフィーヌ(Delphine Arnault)は、19年1月にLVMHの執行委員会のメンバーとなった。次男でリモワ(RIMOWA)のCEOを務めるアレクサンドル(Alexandre Arnault)は、21年にLVMHの傘下となったティファニー(TIFFANY & CO.)で新体制が発足した際、同社のプロダクトおよびコミュニケーション部門のエグゼクティブ・バイス・プレジデントに就任した。三男のフレデリック(Frederic Arnault)は、20年6月にタグ・ホイヤーのCEOとなっている。

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「YSL」のパーソナライズデバイスついに日本上陸 4000通りのカラーから好みの口紅を作成

「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT 以下、YSL)」のパーソナライズビューティテック“YSL ルージュ シュール ムジュール”が2022年3月18日、数量限定で発売される。AI搭載デバイスとスマートフォンアプリを連動させ、一人一人に合った口紅を作るツールで、20年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショー (Consumer Electronics Show 以下、CES)で初披露。今春から米国での販売がスタートしていたが、ついに日本初上陸を果たす。

 発売されるのはマグネット付きブラシがセットになったデバイス(税込4万1800円)と、専用カートリッジ“ルージュ シュール ムジュール カートリッジ タトワージュ クチュール ベルベットクリーム”(全4種、各税込1万2540円)。その他、専用アプリもローンチされる。

専用アプリにはAIを使用した最新のカラー再現機能が備わっており、自分の顔を撮影し好みの唇の色に調整すると、デバイスに格納したカラーカートリッジからリップカラーとして色味を再現。分量を調整したリップカラーが抽出されてデバイスの上部で混ざり合い、4000通りの中から自分だけのルージュを作ることができる。また、デバイス上部は取り外しが可能で、作ったルージュをポーチに入れ持ち歩くこともできる。

 3本セットのカラーカートリッジは、リッチな発色とソフトな潤いでマットな質感をかなえるレッド、ピンク、ヌード、オレンジを用意している。

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原点回帰でデニムやスーツ推し、ポジティブで力強い差し色も メンズセレクト22春夏展

 大手セレクトショップ(メンズ)の2022年春夏展示会の特徴は、“原点回帰”だった。各社ともそれぞれのアイデンティティーに立ち返り、あらためて提案していた。“ミリタリー”“ワーク”“スポーツ”といったメンズ服の根源的なモチーフはもちろん、さらに推し進めて“デニム”や“スーツ”を打ち出しているのが印象的だった。

静かなるデニムがいよいよ目を覚ます? セットアップ提案も

 まずはデニムの復権だ。「WWDJAPAN」でも数年にわたって“デニムが売れない”と伝え、コロナに伴うおうち時間の増加がそれに拍車をかけていたが、ようやく復調の兆しか?かかつては“MDから外す”というセレクトショップもあった中、22年春夏は各社がしっかり展示会でコーナー展開していた。特に規模が大きかったのはロンハーマンだ。会場入口にスペースを取り、ぜいたくにディスプレーしていた。また、フリークス ストアはクラボウと協業し、“落ち綿” (紡績の際に発生する繊維くず)を使ったサステナブルなジーンズを安価(税込7975円~)に提案。そこに刺しゅうを入れ、フォークロアに昇華しているのがフリークス流だ。ビームスでは、セットアップ提案も多数見た。

あげるためのスーツ 男の色気も醸す

 ドレス部門を持つ業態では、スーツの押し出しも強かった。それも“ビジネス着”ではなく、「機能よりファン!気分をあげるための服」(ユナイテッドアローズ)としてだ。それは時として、男の色気も醸す。Vゾーンで遊ぶのはもちろん、スーツ自体に色や柄があるものが多い。また、ダブルブレステッドの提案も顕著だった。

満を持してブレザーブーム来るか? こちらもダブルが多数

 カジュアルとドレスをつなぐ存在として、“いよいよ”感があるのがブレザーだ。こちらもダブルブレステッドが多い。イタリア・フィレンツェで開催されるメンズファッション最大の見本市、ピッティ ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)などで数年前に生まれたトレンドの種が、ついにリアルクローズでも芽を出すか?目玉はシップスが、20年に商標を獲得した米国のメンズクロージングファクトリー、サウスウィック(SOUTHWICK)を再起動させたこと。シグネチャーアイテムであるブレザー(9万円)のほか、ボタンダウンシャツ(2万3000円)やTシャツ(9000円)も用意し、トータルウエアブランド化を目指すという。

効果的に差された、ポジティブで力強いカラー

 最後にもう一つ、うれしい動きを付け加えたい。“カラフルな差し色”だ。コロナによるうっぷんを晴らすような、ポジティブで力強いカラーがリアルクローズ界にも戻ってきた。この心意気がエンドユーザーにも伝播し、22年は街が色とりどりに染まればと願う。

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合成化合物不使用の日本発ヴィーガニッシュ®︎ブランド「サイライ」がデビュー

 プランドゥはこのほど、日本発のヴィーガニッシュ®︎ブランド「サイライ(SAIRAI)」を公式サイトで販売を開始した。ファーストコレクションはベースメイクアイテムを中心とした5製品で、公式サイトより購入可能。単に動物由来素材を取り入れないだけではなく、合成化合物を使用せずよりクリーンな美しさを目指すコスメとして“ヴィーガニッシュ®︎コスメ”と名付けた。

 同社が提案する新たな造語“ヴィーガニッシュ®︎”とは、“ビーガン(植物性主義)”よりさらに地球環境に配慮し、体も心も環境も美しく、そしてやわらかな形の新しい考えを指す。ビーガンコスメの中には植物由来成分を使用しながらも、一部合成化合物を含む製品が多く存在するが、超高純度プレミアムミネラル粒子と天然植物由来成分EGTを採用。独自新製法「ヴィーガンシナジー製法®︎」により生成された高純度プレミアムミネラル粒子が、隙間なく肌をカバーし、メイクしたての質感を長時間キープしてくれる。

 また、多くのクレンジング剤が肌に必要なバリア機能を洗い流してしまうことから、「サイライ」の製品は全て石けんでメイクオフが可能。スーパーアミノ酸EGT配合で肌のターンオーバーを活性化する効果も期待でき、毎日のエイジングケアをサポートする。

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ファッションブランドとしてシーズンごとに作ることは大事だが、タイムレスなアイテムを提供することも同じぐらい重要 byマリア・グラツィア・キウリ

マリア・グラツィア・キウリ「ディオール」アーティスティック・ディレクター

 「ディオール」は、LVMHが掲げている二酸化炭素排出量の削減目標などを達成することに加えて、サプライヤーにも類似の数値目標を設定することを求めている。ほかの取り組みとしては、シーズンごとに買い替える必要のないタイムレスなアイテムの品ぞろえを強化しており、ブランドを象徴する“バー”ジャケットやチュールのスカート、Tシャツ、セーターなどで構成されたカプセルコレクション、“30モンターニュ(30 MONTAIGNE)”を発表した。マリア・グラツィアは、「ファッションブランドとしてシーズンごとに服を作ることは大事だが、こうしたタイムレスなアイテムを提供することも同じぐらい重要だ」と話した。

【The WORDS】
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。


【マリア・グラツィア・キウリの思考を知るトピックス】

 「ディオール(DIOR)」の2020年春夏パリ・コレクションは、ロンシャン競馬場(LONGCHAMP RACECOURSE)に設置したテント内に種類が異なる164本の木々を配し、森を再現した中で開催された。園地栽培に取り組むアーティスト集団アトリエ コロコ(COLOCO)と協業したもので、ショーの後で木々は移設されてパリの街造りに生かされることになっている。

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2年ぶりに「イザ ピンククリスマス」開催 「すべての人の幸せを応援したい」という思いを形に

 セレクトショップのイザ(IZA)は12月21日、恒例のチャリティーイベント「イザ ピンククリスマス2021(IZA PINK CHRISTMAS 2021)」をザ・リッツ・カールトン大阪で開催した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて昨年は中止を余儀なくされたため、2年ぶりの開催となる。07年に乳がんの啓蒙活動であるピンクリボン運動としてスタートしたイベントだが、支援の幅は年々拡大。14回目となる今年はロゴやコンテンツも刷新し、ピンクリボンだけでなく、災害支援や動物愛護、⼥性の命や健康を守る活動、LGBTQ、ダイバーシティ、サステナビリティなど広がる支援のメッセージを明確化するとともに、「すべての人の幸せを応援したい」という思いを表現した。

 イベントは、BENIのライブパフォーマンスで開幕。昨年リリースした「Beautiful」や、この季節にぴったりな「粉雪」の英語版などを披露し、優しくも力強い歌声で会場を包んだ。続いて行われた女優の杉本彩と田中タキ=イザ代表による「AyaTaki Live〜Another Editon〜」では、普段インスタグラムで配信しているライブトークを会場から配信。来場者や視聴者からの質問に答えながら、息ぴったりのトークを繰り広げた。“パワフルな秘訣”について聞かれると、杉本は「何かを変えたいという思いが湧いてきたときに、腹の底から力がみなぎる」とコメント。そして、10年以上続いている同イベントについては、「継続するには、本当の思いが必要。毎回これだけゴージャスなイベントを開催して、寄付を行うというのは、生半可な気持ちではできない」と話した。それに対して、田中代表は「ベースあるのは、恩返しをしたいという気持ち。何もないところから夫と一緒に商売を始めて、毎年パーティーを開けるということに感謝している。それを世の中に還したい」と答えた。

 ミラノやパリコレのファッションショーの感動を日本でも再現したいという願いから毎年取り組んでいるショーは、本場さながらの長いランウエイが印象的だ。今年は、冨永愛や平田かのんといったグローバルに活躍するモデルに加え、IMALUや奈良裕也、AMIAYA、マドモアゼル・ユリア、秋元剛ら、田中代表と親交のあるゲストもランウエイに登場。イザで取り扱う「ヌメロ ヴェントゥーノ(N21)」「ニナ リッチ(NINA RICCI)」「パトゥ(PATOU)」「セルフ-ポートレート(SELF-PORTRAIT)」「コート(CO|TE)」の新作を披露したほか、ビンテージアイテムに「ダミアーニ(DAMIANI)」のジュエリーを合わせて、「良いもの、好きなものを⻑く愛そう」というメッセージを発信した。

 そのほか、ステージにはランウエイモデルも務めたお笑い芸人のゆりやんレトリィバァが登場。自身が通っていた教習所の先生のモノマネなど独特のネタを披露し、会場を盛り上げた。一方、冨永は田中代表、向千鶴WWDJAPAN編集統括サステナビリティ・ディレクターと共に、「SDGs」をテーマにしたトークステージに登壇。「私は誰かのために何かをすることが、SDGsだと考えている。17のグローバル目標があって、そこから枝分かれし300以上の指標があるという難しいことを考えるよりも、誰かのためにここに集まるということこそがSDGs。その思いが、これからの地球や子どもたちの未来を支えていくのではないかと思う」と語った。

 会場では、ラグジュアリーブランドの豪華賞品が当たるチャリティーくじも販売。会費の⼀部とチャリティーくじの売上⾦全額を合わせた241万8472円を、公益財団法⼈⽇本対がん協会 乳がんをなくす「ほほえみ基⾦」、公益財団法⼈動物環境・福祉協会Eva、公益財団法⼈ジョイセフの3団体に寄付した。

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ウィンターセール開催中

こんにちは。

ただいまバーニーズ ニューヨーク各店ではウィンターセールを開催中です!

人気のデザイナーブランドから<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションまで多彩なアイテムをオフプライスでお求めいただけます。

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今日は銀座本店の店内の様子を少しだけご紹介しますね。まずはウィメンズフロアから。

コートやダウンジャケットなどのアウターウェアからドレス・ニット・スカート・パンツまで取り揃えています。

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デイリーユースにぴったりな、さまざまなサイズ感のバッグも並んでいますよ。

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ストールやグローブなど、この季節に欠かせないアイテムもオフプライスに。

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冬のコーディネートのアクセントになる可愛らしいネックレスも。

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メンズフロアでは、カジュアルなアウターウェアやオンオフ問わず使えるコートがプライスダウン。

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コートやアウターウェアのインナーに合わせたいニットや、カジュアルに使えるパンツも。

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もちろん、スーツやジャケットなどのビジネスアイテムもございます。

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コーディネートを彩るストールも、柄やカラーのバリエーション豊富に取り揃えております。

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大人の洗練されたスタイリングに合わせたいブーツやスニーカーも、オフプライスでご用意。

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※こちらは銀座本店でチェックしたアイテムの数々です。一部の店舗ではお取扱いのない場合がございます。

 

ほかにもまだまだお得なアイテムが・・・!

1月2日(日)からはセール対象アイテムをさらに追加しますよ。

バーニーズ ニューヨークでお得なショッピングをお楽しみくださいね。

 

開催中

WINTER SALE

銀座本店 / 六本木店 / 横浜店 / 神戸店 / 福岡店 / 西武渋谷店 / オンラインストア

詳しくはこちらから>>>

※一部対象外商品もございます。予めご了承ください。

※セール内容は予告なく変更となる場合がございます。

※セール品の返品・返金・交換はご容赦ください。

※お直しの際は別途加工料を頂戴いたします。

 

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

今年の54時間限定「アットコスメ」祭典は過去最高の流通総額11億円超を記録

 アイスタイルは、12月1〜3日にかけて開催した54時間限定のビューティショッピングイベント「アットコスメ ビューティデー(@COSME BEAUTY DAY)」で、流通総額11億3000万円を記録したと発表した。内訳はECで10億円、店舗で1億円3000万円。旗艦店「アットコスメ トーキョー(@COSME TOKYO)」では、1日あたりの売上金額が2020年1月のオープン以降、過去最高額を達成した。

 「アットコスメ ビューティデー」は、「アットコスメ」が2018年から年に1度開催するイベント。4回目となる今回は、過去最多の350以上のブランドが参画し、同イベント限定アイテムやキットなどを販売した。期間中に「アットコスメ」の美容部員がユーザーの相談にリアルタイムで回答するライブ配信企画「ワタシ何買ったらいいの?教えて!美容部員さん」を開催したところ、幅広い商品とユーザーの出会いを生み出すことに寄与した。

 アイスタイルの吉松徹郎社長兼最高経営責任者(CEO)は、「昨年に続いてコロナ禍の影響が色濃い1年となった21年は、美容業界にとって厳しい状況が続いた。しかし今回、「アットコスメ ビューティデー」の流通総額が前年比60%増となったことや、『アットコスメ トーキョー』が20年1月のオープン日を超える売り上げを記録し、日々多くのお客さまで賑わいを見せていることなどは、22年の美容業界にとっても光明であるように感じている」とコメントを寄せた。

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ファーストリテイリング、セルフレジ訴訟でアスタリスク、NIPと和解

 ファーストリテイリングは、係争中だったRFID(電子タグ)を活用したセルフレジについて、アスタリスクとNIPと全面的な和解をした。これにより、アスタリスクとNIPは特許権侵害訴訟を取り下げ、ファーストリテイリングは無効審判請求を取り下げる。

 和解により、ファーストリテイリングは引き続き国内外の店舗でセルフレジを展開。アスタリスクとNIPは、セルフレジの開口型RFID読み取り機能の特許品としての販売、サービス提供を継続する。

 同訴訟は、「ユニクロ(UNIQLO)」「ジーユー(GU)」などの店頭に導入されているセルフレジをめぐるもの。「セルフレジの開口型RFID読み取り機能に関する特許を取得していたアスタリスク(現在はNIPに譲渡)と、特許取得前から独自にセルフレジを開発・使用していたファーストリテイリングとの間で見解の相違があった」(ファーストリテイリング発表資料より)というのが経緯。和解条件については非公表。

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慶應大学発のファッションサークルがファッションショー 「純粋で自由な若者のクリエイションを堪能して」

 慶應義塾大学発の学生服飾団体、Keio Fashion Creator(ケイオウファッションクリエイター)は27日、三越日本橋本店で発表した2021年度のファッションショー「MONTAGE(モンタージュ)」をオンラインで公開する。33大学から109人が所属する大型ファッションインカレサークルで、有数のファッション好きの学生が集う同団体は、テーマ決めから洋服の製作、ステージづくりなど全て自分たちで行う。そんな学生たちがテーマ・作品にこめた想い、歴史ある日本橋の三越劇場を舞台に選んで発表すると決めたメッセージとは。ここでは、寄稿形式でコレクションへの思いを語ってもらい、ルックを紹介する。

ランウエイショー2021 「MONTAGE」について

 21年度のファッションショーで私たちは、モンタージュという、映画において別々に撮影されたカットとカットをつなぎ合わせる技法をテーマに設定しました。私たちが目にする完成した映画作品は一つの物語となっていますが、実際には切断されたバラバラのカットによって構成されています。それらをつなぎ合わせるモンタージュという編集技術を私たち自身の人生と重ねて解釈して、今回のコレクションに落とし込みました。ショー会場ではデザイナーの名前とともに、それぞれがインスピレーションを受けた映画をリストで公開。「パラサイト」や「戦場のメリークリスマス」「ハウルの動く城」「ミッドサマー」といった作品から感じたことを洋服に落とし込み、デザインで表現しています。例えば「ジョーカー」の映画からインスピレーションを受けたルックでは、ドレスの裾に映画を象徴するセリフを大胆に描き込み、社会へのメッセージとも受け取れるものに仕上げました。

 映画同様に、私たちの人生も「生」から「死」まで本来は一つの大きな物語であるはずです。しかし人生の中でさまざまな苦労や困難に直面したときに、私たちは先行きの見えない不安に苛まれ、まるで人生がそこで終わってしまうのではないかと思うこともあるのではないでしょうか。あらゆる社会の不条理や抗えない不安によって人生の物語が「カット」されてしまったように感じても、時間は止まることなく進んでいきます。そのようなときにあえて立ち止まって考えてみると、自分は多くの大切なものに囲まれて生きてきていたのだと気づけるはずです。友人、家族、大切な服、好きな本……。自分にとって大切な何かは、不安に押し潰されそうなときにいつも私たちを勇気づけ、前へ押し進めてくれます。そして大切なものとともにまた次のカットへ、物語を前進させていくのです。私たちはこの大切なものを“記銘”と呼び、それをデザイナーの部員各々が大切にする映画の中から衣服で表現することにしました。

 19日に発表した会場は、日本橋三越本店内の「三越劇場」です。私たちが三越劇場を選んだのは、この伝統ある劇場の存在が、ショーテーマである「MONTAGE」と重なると感じたからです。昭和2年(1927年)の誕生以来、戦争や災害を経験しながら文化を次の時代へ継承してきたこの劇場は、私たちのショーテーマでいうと、日本文化を次のカットへ伝えてきた映画におけるモンタージュのような役割であるような気がします。そして、三越劇場は日本最初のファッションショーが開催された場所でもあります。日本のファッションショーの始まりの場であるこの会場で、学生である私たちが94年の時を経て今この時代にファッションショーを開催しました。そんな三越劇場で私たち若者が、ファッションという流動的な文化を次のカットへとつないでゆき、文化という物語を前進させる役目を果たすことができればと思っています。(文・プレスチーフ 杉山陽紀)

開催への想い(代表 脇嶋のに花)

 私が代表に就任し始めた21年1月から常にここだけは譲れないと思っていたこと、それは「自己満足のショーで終わらせない」。見た人が「?」で終わるショーには絶対にしたくありませんでした。「何かよくわからないけれど美しいな……」という印象でも人は感動すると思います。しかしメッセージを断片でも伝えることが出来た瞬間に、もっと大きな感動を与えることができます。その"感動"は、コロナという不条理によって沈んだ社会と失望した人々に勇気を与え、明るい未来へ進むための原動力になると信じています。私たちのショーが素敵な感動体験の場になることを願い、今年度「MONTAGE〜記銘との縫合〜」を約110名の部員で制作しました。コロナ禍であろうが無かろうが、人に与えられる時間に変化はありません。私たちの学生生活はあっという間に終わりを迎えます。「学生」という誰からの圧もかけられない立場でいられる時間は限られています。屈している時間は1秒たりともありません。純粋で自由な若者のクリエイションを堪能して頂きたいです。

※ルック16、33を除く

Keio Fashion Creatorとは

 Keio Fashion Creatorは、毎年12月にファッションショーを開催する学生服飾団体。2002年に慶應義塾大学の「ファッションビジネス研究会」から生まれ、09年から服飾専門学校エスモードジャポンと提携した授業を開講する。12年にインターカレッジ化し、19年目を迎えた21年現在は約110人のさまざまなバックグラウンドを持つ学生が、デザイナー、ディレクター、プレス、モデルマネージャーの4つの役職に分かれ活動中。ファッションショーにこだわる理由は「ファッションは体の最も近くで自分を守り、同時に力を与えてくれる存在でもあるから」。自分たちの意思を表現・表明するために、設立当初から実際に観て肌で感じるというファッションショーの醍醐味にこだわりを置く。20年度は「辿る」をテーマに、「国立科学博物館 地球館」が醸すノスタルジックな雰囲気に合わせたショーを届けた。コロナ禍前には、1日で600人以上の来場者数を記録した。

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「エンダースキーマ」×「クラークス」 新しい“デザートブーツ”

 「エンダースキーマ(HENDER SCHEME)」は、「クラークス オリジナルズ(CLARKS ORIGINALS)」とコラボしたブーツを発売する。12月28日から抽選予約を「エンダースキーマ」の特設サイトで開始し、1月8日から公式オンラインストアで一般販売する。

 アイテムは、「クラークス オリジナルズ」の定番“デザートブーツ”をベースにした“Desert Seam(デザート シーム)”(税込3万1900円)。“ブラック”と“サンド”の2色展開で、サイズは24~30cmを用意する。

 はっ水性のあるスエードとベジタブルタンニンレザーを使用し、両ブランドのロゴを刻印したレザーチャームが付いている。

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なぜD2Cにリアル店舗が必要なのか 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。ネット通販の専門事業として創業したD2Cは、リアル店舗を増やす新しい局面に突入した。ネットとリアルの相乗効果とは、具体的にはどのようなことなのか。考察してみた。

 ノードストロム(NORDSTROM)がD2Cブランドを取り扱い始めたのは2012年のボノボス(BONOBOS)からである。このときにノードストロムは1640万ドルで投資もしている。その後にウォルマート(WALMART)がボノボスを買収したので単なる投資で終わったが、資金を投ずるほどに興味を持っていたということになる。

 その後ノードストロムによるD2Cブランドの取り扱いは年々増えている。思いつく限り列挙すると、アウェイ(AWAYA)、エヴァーレイン(EVERLANE)、リフォーメーション(REFORMATION)、シンクス(THINX)、ボーイ・スメルズ(BOY SMELLS)、レント・ザ・ランウェイ(RENT THE RUNWAY)、キャスパー(CASPER)、トナル(TANAL)等々。

 また15年にはワービーパーカー(WARBY PARKER)、19年にはグロシエ(GLOSSIER)を、ポップアップストアで取り上げている。

 ノードストロムだけではなくて、メイシーズ(MACY’S)、コールズ(KOHL'S)、ウォルマート、ターゲット(TARGET)、アルタ、セフォラ(SEPHORA)など、D2Cを取引先として仕入れて売るチェーンストアは数多い。

正しいバランスを探る

 D2Cから見た場合、このタイプをホールセールと呼ぶ。

 ルルレモン(LULULEMON)のCEOをやめてから、2つD2Cブランド立ち上げ、既存のD2Cを1つ加えて3つとし、The House of LR&Cという企業名でこれから成長させようとしているクリスティーヌ・デイがこんなことを言っている。重要なコメントなので長いが全文引用しよう。

 「成功のカギはD2Cとホールセールの正しいバランスを見つけ出すことだ。ホールセールの粗利はD2Cの半分だが、しかしホールセールには多くの価値がある、ノードストロムやコールズとの取引では最低仕入れ量を確保することができて、在庫の流動化スピードが速くなる、それをD2Cビジネスに利用することができる、ただしD2Cのビジネスモデルは高粗利を前提としているので低粗利のホールセールを運営できなくなる危険がある、私はそれを可能にするためにホールセールの粗利を前提にビジネスをデザインするよう絶えず心に留めている」

 ここでいうD2Cとは文字通りの消費者直販、つまりネット通販である。ご理解いただくために言葉を変えると、D2CはBtC、ホールセールはBtoBである。

 D2Cとホールセールはビジネスの構造が異なっている、ホールセールはD2Cよりも粗利は低いが取扱量が多いので在庫の回転率を上げることができる、双方を同じ思考で運営していると失敗する、低粗利のホールセールをいつも前提にせよ、つまり販管費を低く抑える気を配れ、ということを言っているのである。

 前回取り上げたキャスパー(CASPER)の決算書を眺めると経費高によって営業利益が出ていない印象があるのだが、店舗やホールセールという異なるビジネス構造を持つ異質の事業をまとめて運営することができていないのではないかと推測できる。

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ミールキットのホームシェフが成功したわけ

 整理すると、ネットオンリーが「D2C」、リアルは「直営店舗」と「ホールセール」の3つの形態が存在することになる。それぞれビジネスモデルが異なるのだが、ではなぜD2Cにリアルが必要なのかというと、1つめは認知度の向上である。いかにネットが普及したとはいえ、消費者がネットに触れている時間とリアルな生活時間と比較すれば後者の方が多い。ブランド名が目に触れる機会をネットのみに限定するのは限界があり、持続的に成長させていくにはいずれにしてもリアルが必要になるのだ。

 2つめはデジタル広告のROI(投資利益率)が低くなってきているという指摘が出始めているのである。フェイスブックやインスタグラムといったSNSの広告料が値上がりしていて、その反動でリアル広告の価値が上がりつつあり、双方をミックスするマーケターが増えているという。商品を見せる場がネットと店舗と2つあり、どちらかに偏らず2つのバランスを取ることが重要なのである。

 このミックス戦略で成功している企業の1つが、スーパーマーケット最大手クローガー(KROGER)が買収したホームシェフ(HOME CHEF)だ。今年入って年商が10億ドルを超えたのだが、アメリカでは10億ドルをマイルストーンとみなす商習慣があり、ホームシェフは一躍メジャーなブランドとして認知されることになった。

 ホームシェフがミールキットをネット上でサブスク形式で売るビジネスモデルによって創業したのは2013年。クローガーが2億ドルで買収したのは18年半ばで、同年の10月から店頭販売を開始し、翌19年にはオーブンや電子レンジなどで温めるだけの簡便ミールを別ブランドとしてスタートしている。

 店頭では買収直後から入り口周辺の最も客数が多い動線上に特設の冷凍ケースを設置して認知度向上に努めている。リアルとネット、サブスクと単品売り、ミールキットと簡便総菜、という複数のチャネルと品ぞろえを駆使し、クローガーの販売力を生かしてシナジー効果を出せたことに成功要因があるだろう。クローガーが大企業の論理を押し付けて若い企業のやる気をそぐというよくある罠にはまっていないことも理由の一つと考えている。

アウトソーサーも選択肢に

 D2C、直販店舗、ホールセールと、この3つはそれぞれビジネスモデルが異なり、D2Cからリアルに進出してつまずく企業が少なくないのだが、直販店舗運営のアウトソースというビジネスがすでに生まれている。立地の選定、家主との交渉、店舗デザイン、営業スタート後の運営、集客、そしてデータとインサイツという、スタート地点からすべてを請け負う。

 大量出店は不要でショールームとしてのアンテナショップがいくつかあれば良いと考えているD2Cにとっては、苦労して自前店舗を運営するよりも投げてしまった方が効率が良いと考える企業があっても不思議ではない。特に立地の選定や家主との交渉が新興D2Cに取ってはハードルなのだという。

 アウトソーサーはすでに数社生まれているのだが、そのうちの一つのLeap社は現在31店舗で、来年中には250店舗体制を目指している。もちろん複数のD2Cブランドと取り引きしており、多くのD2Cブランドの集積としての250店舗体制である。

 このタイプを“店舗型”と呼ぶならば、店舗内のスペースを貸す“売り場型”がネイバーフッド・グッズ(NEIGHBORHOOD GOODS)である。現在3店舗、店内には多くのD2Cブランドの売り場が並んで全体で一つの店舗を形成している。また小型店舗でアイテム単位で売り場を貸す“単品型”が日本にも進出したベータ(B8TA)である。

 ネットを起業の入り口とするブランドは増えることはあっても減ることはないので、こういったショールーム需要も今後減ることはないだろう。

 D2Cの現在地を整理すると、成功のカギはネットとリアルのバランスで、ノウハウに欠けるリアルをいかに上手に運営できるか、そして必要に応じてアウトソーサーも利用する、といったところだと思う。


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初売り・セール・福袋 年始の店頭は変わるか:記者談話室vol.13

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第13回は「初売り・セール・福袋 年始の店頭は変わるか」です。正月の初売りはファッション小売業にとって最大の稼ぎ時でしたが、消費者の正月の過ごし方や働き方改革の影響を受けて、その様相がだいぶ変わりつつあります。

【今回のキーワード】
丸井が1月1日・2日を休業日に/都心は2日から、郊外は元日から営業が一般的/そごう・西武/従業員満足と顧客満足/元日営業が増えたのは2000年以降/かつては休業日は週1回あった/銀座の和光/三越伊勢丹/イオンモール/福袋をやめたアダストリア/ネットで予約/渋谷109/SNSと福袋/年内にネットでフライングセール/獅子舞復活?/三越の第九/「俺、百貨店行きたいよ」

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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「シセイドウ メン」が“サウナー”視点の限定キット発売 スキンケアとウエアがセットに

 資生堂のプレステージメンズスキンケアブランド「シセイドウ メン(SHISEIDO MEN)」は2022年1月5~11日、伊勢丹新宿本店メンズ館にてサウナをテーマにしたポップアップを開催する。同企画に合わせ、12月26日から架空の運送会社をイメージしたモバイル型コンセプトストア、フレッシュサービスとコラボレーションした限定キット“サウナスキンケアキット”(税込1万3750円)を三越伊勢丹オンラインストアで発売する。

 サウナ後の肌ケアを意識した限定キットは「シセイドウ メン」の洗顔料“フェイス クレンザー”(130g)、「SHISEIDO」を代表する美容液のメンズ版“アルティミューン パワライジング コンセントレート”(30mL)、化粧水の“ハイドレーティング ローション”(150m)の3アイテム。

 また、周囲の影響でサウナにハマったという南貴之フレッシュサービスディレクターによる「館内着のデザインをもっとアップデートできないのか」という発想から生まれた、速乾性と肌触り、デザイン性にこだわったTシャツとハーフパンツ、パイル地のサウナハットも付く。

■ SHISEIDO MEN POP-UP STORE
日程:2022年1月5~1月11日
時間:10:00~20:00
場所:伊勢丹新宿店 メンズ館1階 コスメティックス
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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「ニューエラ」が村上隆との初のコラボコレクションを発売

 「ニューエラ(NEW ERA)」は、現代芸術家・村上隆との初のコラボコレクションを発売する。2022年1月1日に直営店と公式ECサイトで日本先行発売し、世界各国のセレクトショップでも順次販売する。

 アイテムはブランドの定番キャップである“59FIFTY”や“9FIFTY”を中心としたヘッドウエア16種類(税込5500~9900円)に加え、ロングスリーブTシャツ2型(同7480円)とショートスリーブTシャツ2型(同6380円)もそろえる。村上のアイコンキャラクターである“お花”や“DOB君”に加え、今回のコラボのために制作したスペシャルロゴを、刺しゅうやグラフィックプリントで施している。

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26歳デザイナーの新ブランド「ペイズム」 「日本の加工技術を後世に残す」

 金子俊平デザイナーが手掛けるファッションブランド「ペイズム(PEISM)」が2022年春夏シーズンにデビューする。“革新的に行動する”をコンセプトに、特定の工場でしかできない加工や素材を積極的に用いたリアルクローズを提案する。

 金子デザイナーは1995年生まれの26歳。文化服装学院で服作りを学び、「カラー(KOLOR)」「ネーム(NAME.)」「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」などで経験を積んだ。コロナで次々に廃業する工場を目の当たりにして、「日本の加工技術を後世に残したい。加工を全面に出したものづくりで、業界の風向きを少しでも変えられたら」と「ペイズム」を設立した。ファーストシーズンはECやポップアップで販売し、今後は卸も視野に入れる。

 ファーストシーズンのテーマは“A LONG VACATION”。夏の終わりのセンチメンタルなムードを、トーンを抑えたグリーンやイエロー、パープルなどのカラーパレットで表現した。夕焼けをイメージし、ストーンバイオウオッシュの後に赤で製品染めしたデニムジャケットをはじめ、レーヨンやリヨセルなどの再生繊維にポリウレタンコーティングを施したシャツとショーツのセットアップ、凸凹のシワ加工とブランドロゴのワッペンが特徴のスタジャン、形状記憶のタフタシャツなど、メンズ7割、ウィメンズ3割で全15型をそろえる。中心価格はアウターが5万〜10万円、シャツが3万〜4万円、パンツが3万〜5万円。次のシーズンは50型まで拡大する予定だ。

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当選倍率214倍!?「ラッシュキッチンツアー」が期間限定で復活 人気のバスアイテムなど製造過程を見学・体験

 ナチュラルコスメブランド「ラッシュ(LUSH)」は2022年1月29日と2月12日、同ブランドのメールマガジン会員を対象とした工場見学「ラッシュキッチンツアー」を開催する。
同ツアーが開催されるのは5年ぶり。新鮮な野菜や果物を使った100%ベジタリアン対応の人気のバスアイテムやコスメの製造過程の見学や体験ができるもので、過去の開催時には当選倍率214倍にものぼる人気を博した。
ツアーでは、キッチンでハンドメイドするシェフから原材料のこだわりや商品にまつわる秘話も聞ける。各日午前の部、午後の部の2回開催。参加費は無料。

 参加応募期間は1月14〜19日で、12日までにメールマガジン会員になると応募方法がメールで送付される。
1月26日には、一部店舗で商品の製造体験ができる「インストアワークショップ」も開催し、実施店舗で14日から予約を開始する。

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2021年のデザイナー去就まとめ 「ボッテガ・ヴェネタ」や「ケンゾー」から「ヴェトモン」「アライア」まで

 ブランドのクリエイション全般を率いるクリエイティブ・ディレクターの任期が年々短くなり、組織再編や方向性の見直しを図るブランドが増える中、2021年も数多くの就任や退任が発表された。もっとも業界を驚かせたのは、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」をトレンドセッターに押し上げたダニエル・リー(Daniel Lee)の退任だろう。後任には、「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「セリーヌ(CELINE)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」でキャリアを積んだ後、20年に同ブランドに加わったマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)が内部昇格。22年2月にデビューコレクションを披露する予定だ。「ケンゾー(KENZO)」も2年間務めたフェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveria Baptista)から、日本のストリートカルチャーを代表する存在の一人であるNIGO®に交代。初のコレクションは、22年1月のパリ・メンズ・ファッション・ウイーク中に発表される。

 さらに、創業者が亡くなった後、デザインチームでコレクションを手がけてきた「アライア(ALAIA)」には、ラフ・シモンズの右腕として知られるピーター・ミュリエ(Pieter Mulier)が就任。「ヴェトモン(VETEMENTS)」でも、19年にブランドを去ったヘッドデザイナーのデムナ・ヴァザリア(Demna Gvasalia)の弟であり、ブランドの最高経営責任者でもあるグラム・ヴァザリア(Guram Gvasalia)がクリエイティブ・ディレクターに就いた。

 また、若い世代の顧客開拓を目指すイタリアの老舗ブランドでも新たな動きが活発だ。「ミッソーニ(MISSONI)」では、アンジェラ・ミッソーニ(Angela Missoni)が退任し、これまで兼務していた社長業に専念。暫定的なクリエイティブ・ディレクターとして、彼女の右腕を12年間務めてきたアルベルト・カリーリ(Arberto Caliri)にバトンをパスした。この数年、社内のデザインチームをベースにゲストデザイナーやアーティストを迎えていた「エミリオ・プッチ(EMILIO PUCCI)」や「トラサルディ(TRUSSARDI)」にも、それぞれクリエイティブのトップが就任し、新たなスタートを切る。

 2021年に発表された主な去就は以下の通り。

アーカー(AHKAH)
就任:ケイティ・ヒリヤー(Katie Hillier)

アタッチメント(ATTACHMENT)
退任:熊谷和幸=創業デザイナー
就任:榎本光希「ヴェイン(VEIN)」デザイナー

アライア
就任:ピーター・ミュリエ前「カルバン・クライン」グローバル・クリエイティブ・ディレクター

イザベル マラン(ISABEL MARANT)
就任:キム・ベッカー(Kim Bekker)
(創業デザイナーのイザベル・マランと共に監修)

ヴェトモン
就任:グラム・ヴァザリア=ヴェトモン最高経営責任者

ヴュアルネ(VUARNET)
就任:ボラミー・ビジュアー(Boramy Viguier)「ボラミー ビジュアー」デザイナー

エミリオ・プッチ
就任:カミーユ・ミチェリ(Camille Miceli)元「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」アクセサリー部門クリエイティブ・ディレクター

ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)
退任:ニコラ・グラス(Nicola Glass)

ケンゾー
退任:フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveria Baptista)
就任:NIGO®「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」創業者

サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)
退任:ポール・アンドリュー(Paul Andrew)

シャン シア(Shang Xia)(ファッション部門)
就任:ヤン・リー(Yang Li)

トラサルディ
就任:セルハト・イシク(Serhat Isık)&ベンジャミン・A・フゼビー(Benjamin A. Huseby)「ゲーエムベーハー(GMBH)」デザイナー

フェニックス(PHENIX)
就任:ニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)

ベルルッティ(BERLUTI)
退任:クリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)

ボッテガ・ヴェネタ
退任:ダニエル・リー
就任:マチュー・ブレイジー(内部昇格)

ミッソーニ
退任:アンジェラ・ミッソーニ
就任:アルベルト・カリーリ(内部昇格)

メゾン ウレンス(MAISON ULLENS)
就任(クリエイティブ・コンサルタント):ハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)

モンブラン(MONTBLANC)
退任:ザイム・カマル(Zaim Kamal)
就任:マルコ・トマセッタ(Marco Tomasetta)

レオナール(LEONARD)
就任:ゲオルク・ラックス(Georg Lux)

ロシャス(ROCHAS)
就任:シャルル・ドゥ・ヴィルモラン(Charles de Vilmorin)「シャルル ドゥ ヴィルモラン」デザイナー

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ショッピングセンターの施設数 3年連続で減少

 日本ショッピングセンター協会は、2021年の国内のショッピングセンター(SC)の総数が3年連続で減少して3182施設になったと発表した(12月23日時点の速報値)。1年間で24施設が開業し、37施設が閉鎖された。ただ、閉鎖のうち20施設は建て替えによるもので、総面積や総テナント数は増えている。

 21年に開業した主なSCは、アミュプラザくまもと(熊本県)、イオンモール白山(石川県)、イーアス春日井(愛知県)、イオンモールNagoya Noritake Garden(愛知県)など。

 SCの開業は、17年48施設、18年37施設、19年46施設、20年41施設、21年24施設と推移している。22年は31施設が開業する予定で、三井不動産が5月に「ららぽーと福岡」(福岡県)、秋に「ららぽーと堺」(大阪府)を開く。

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「バレンシアガ」青山店で造形作家・池内啓人の作品を展示

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、造形作家・池内啓人の作品を「バレンシアガ」青山店で2022年1月4日まで展示している。

 作品の展示は、「バレンシアガ」が2022年春コレクションのキャンペーンで池内の作品を使用したことから実現。キャンペーンで一際目を引いた、同氏とロボット製造業者スケルトニクス(Skeletonics)とのコラボレーションで制作した外骨格型スーツをはじめ、メカニックなフェイスマスクを展示している。

 池内啓人は1990年東京生まれ、多摩美術大学情報デザイン学科卒業。工業的でメカニックな作風は、幼少期に観た映画「スター・ウォーズ」や「ゾイド」などのアニメ作品、学生時代に多くの時間を費やしたプラモデル制作に強く影響を受けているという。22年1月8日からは、「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」内のギャラリー、サイ(SAI)で個展「IKEUCHI HIROTO EXHIBITION」を開催する。

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経済予測の名人ニトリ会長、2022年の日経平均を2万9000円と予測も「各国政府の財政出動で予測は困難」

 34期連続で増収増益を達成しているニトリホールディングス。12月24日のクリスマスイブに、東京・北区のオフィスで発表した、2021年3 〜11月決算説明会で、期初に掲げた業績予想を据え置きし、35期連続の増収増益に向けて全社一丸となって達成を目指すと強調した。株式や為替の見立て力で注目を集める似鳥昭雄ニトリホールディングス会長兼CEOは、アナリストや記者の質問にどう答えたのか?会見でのやり取りをまとめた。

――当面の為替の見方は?

似鳥昭雄会長(以下、似鳥):為替は、今まではわりあい順調に早め早めに手を打ったが、今回は逆に手が遅くなったなと。いや、申し訳ないと反省している。上半期は109円で予約できた。そのまま下半期もすればよかった。1、2円でも円高になるかもと思ったが、逆に円安に進んでしまった。私の読みが甘かったなと反省している。(米国大統領の)バイデンさんが100兆円200兆円とばらまいた結果、アメリカの消費が非常に増えて、全世界的にアメリカのほうに消費がいって、コンテナ(の物流費用)が5倍に上がったりした。めちゃくちゃになった。そういうのを予測できなかった。で、円安になってしまった。115円ぐらいまで円安になっているが、113円10~20銭で、2月20日までに予約した。

来年どうなるか。僕は前半は多少、円高になってくるのではないかなと。そしてまた、状況によっては、また110~115円に向かっているかもしれない。だから、3月からの第1、第2四半期に、円高のときに予約をすればいいかな、という予想をしている。アメリカ次第ということですよね。バイデンさんがどういう手を売ってくるか。ただ、お金をばらまいたとき、日本は70%貯蓄に回るが、アメリカの場合は80~90%消費して、すぐ使っちゃおうと。メンタルの違いかもしれないが。それも使ってしまって、消費が細ってくる。だからだいたい半年から8カ月後には、米国もだんだん消費が先細ってくるだろう。コンテナも原料高も来年、第2四半期(6〜8月)ぐらいには平常に戻るのではないかと思っている。

増収増益がどうなるかとみなさん心配していただいているが、第3四半期までは増収増益になると。大きくはならないけど、今ようやくとそういう計算ができるようになっている。11月末ごろから寒くなってきて、季節ものが売れ始めてきた。そして、前年比が95%前後できているので、91%以上上回れば増収増益は十分いける!と読んでいる。全力を挙げて今取り組んで、一層のコストを下げながら、経費を下げながら取り組んでいるところだ。必ず達成する。

達成できたらウォルマートと同じ、(連続増収増益の記録が)世界第1位となる。世界一になれるなんてことは滅多にないから、全社員一丸となって取り組んでいる。

――カインズと東急ハンズの経営統合の発表があった。住居関連業界がどういった方向に動いていくのか。会長の見解をお聞かせいただきたい。

似鳥:私はいいことだなと思うが、うちとしては、東急ハンズさんの店があるところはだいたいうちの店があるので、うちとしてはメリットはいまいちだなと思っていた。カインズさんにしては、ない地域なので、大変いいと思う。今の東急ハンズさんからの商品も、カインズさんからの商品も、どんどん入ったり。ネットを拡大したり。大変いいと思う。今後はホームセンターだけとか、ホームファニシングだけでなく、住関連の経営統合はますます増えていくんじゃないかな。そういう面では、提携、統合など、いいことだと思う。(こういった分野の経営統合は)まだほんの始まりに過ぎないと思う。これからますます盛んになるだろう。

――ニトリ自身のM&Aの計画は?

似鳥会長:あってもありますとは言えません(笑)。まあ、願望としてはもちろんあります。アメリカも合併、合併の状態。(われわれも)住関連だけでなく、家電も含めた提携や統廃合がある。衣料も始めたばかりだが、衣料の中でも提携・合併は出てくるだろうし、衣食住が一緒になる場合もある。チャンスが多い。

アメリカはウォルマートが(売上高)60兆円。アマゾンが45兆円。この2つに集約されてしまっていて。スポーツも電気のチェーンもベストバイ以外はみな、ディスカウントストアに(買収された)。トイザらスも日本はあるけど米国では破綻し、スポーツオーソリティも日本にはあるけどアメリカは倒産してしまって今はない。競合というのは苦しいけど、どこの業態も1、2位に集約され、あとはちょっと苦しい状況になっている。日本は(上位)5~10社はまだある。これが10年間で少なくなり、アメリカ型になってくると思う。どの業界、業態でも寡占化になってくるし、異業種との合併や提携が盛んに行われる時代になる。いよいよ競合から、競争状態になる。(業界動向として)日本には常にアメリカの10年から20年遅れでやってくる。(M&Aや淘汰など)この10年間だと思う。乗り遅れないように、常に中心になって進めていきたい。

――家具業界ではトップだが、異業種でもトップになりたいという野望は?

似鳥:お互いに野望は持っていますから。うちだけでなくて、どこも。カインズがやったように、どこも大手は持っている。うちだけがなんかどんどん寡占していこうとしているとは書かないで(笑)。よその国もみんな競争してトップになりたいと思っている。なんか答えにくい(苦笑)。

――先ほど為替相場の質問があったが、来年の日本経済、日経平均と来年の日本経済を見るうえでのポイントは?

似鳥:今の日経平均は2万8000円台だが、来年は2万8000~2万9000円、3万円近いところまで行くかもしれないが、10月ごろには2万6000円ぐらいに下がると思う。そんな感じで上がり下がりしながら、年末に向けて2万9000円になると。「がっちりマンデー」のいつもの(企画で)12月の予想も聞かれているが、来年も2万9000円に届くかなと。

為替は3月か4月ぐらいから円高になってきて、また110円を切る可能性は十分あると思う。そしてまた、夏、第3四半期ぐらいから年末まで円安になっていくんじゃないかと、ざっと見ている。当たるも八卦当たらぬも八卦。まあ運みたいなものだが、やっぱりコロナ次第。オミクロンが今ヨーロッパやアメリカで拡大中だし、これがどの辺までいくか想像できない。今、イギリスやフランスが、とくにイギリスは(1日の新規感染者数が)10万人など、すごい勢いで増えている。これがどう影響していくか。

米国政府の財政出動もなかなか厳しい。中間選挙もひょっとしたら(与党の)民主党が負けるかもしれない。財政がなかなか厳しいおり、どんどん国民にお金を配っていたのがなかなかできにくい。実際に今は、非常にお金を配って異常な状態になっている。それは沈下するのではないかなと僕は思っている。一時、円高に向かうというのはそういう根拠だ。

アメリカの景気も、10数年(上昇傾向が)長く続いている。戦後初めてでは?かつて経験したことがない、不況がない状態が続いている。これがいつ不況になっていくか。あとは株式の暴落だ。これはどの業界でも思っている。来年なのか、再来年なのか。必ずやってくるだろうと。証券業界の人もそう思っているし。いつになるかと思っていても、実際には突然やってくる。来年はどうかなと。ちょっとそれはわからないですけどね。あんまりうまく説明できないですが。いろんな条件がありすぎて、決め手がない。コロナの影響もあって、今回ほど株と為替の予測が難しかったことはないなあ。

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香りで社会課題を解決する「コードミー」 音楽業界や医療現場など異色コラボで香りの可能性を広げる

 フレグランスベンチャーのコードミー(CODE MEEE)は、香りxテクノロジーでさまざまなソリューションを生み出している。BtoC向けには香りのパーソナライズサービスを、BtoB向けにはオフィスをはじめとした空間の香りプロデュースなどを提供している。これまでにないユニークなサービスを次々と生み出し、2020年度の売り上げは前年比400%増とコロナ禍でも飛躍的に事業を成長させている。最近は音楽業界や医療現場とのコラボも試み、日本のフレグランス市場の発展と拡大に挑戦している。

 コードミーを率いる太田賢司・代表は、日本最大の香料メーカー、高砂香料工業で長く研究員を務めてきた。「香りとITでワクワクする世界を創造する」をミッションに、17年に独立してコードミーを創業。以来、研究員としてのノウハウを生かしつつ、香りの可能性や価値を広げるべく日本のフレグランス市場に変革をもたらしてきた。そんな太田代表は、どのように日本のフレグランス市場を拡大しようとしているのかーー。新たな事業や日本のフレグランス市場について聞いた。

WWD:なぜコードミーを立ち上げたのか。

太田賢司・代表(以下、太田):もともと高砂香料工業でフレグランスの開発を10年行っていた。だが香水、柔軟剤、シャンプー、ルームフレグランスなど、製品が限られたフレグランスマーケットの中で製品開発するのが物足りなく感じるようになり、原料開発に特化した香料会社にいる限りは業界全体のマーケットを広げられないと感じた。そこで香りの新しい市場を創造し、香りの可能性を広げるべく、コードミーを立ち上げた。特に日本は欧米に比べると香りの後進国という印象があると思うが、もっと香りの価値を世の中に問いながら新しい香りの価値を訴求して、新しいマーケットを作っていく。それこそ、香料会社出身の人間ができるのではないか、と思った。世界トップレベルの香料会社での経験は宝であり心から感謝しているし、将来的に事業で恩返しできるように頑張りたい。

WWD:香りの可能性を広げるために独立したということだが、市場を拡大するためにまず着手したことは。

太田:まずは自分で興味あることから仮説を立てて実行しようと考え、パーソナライゼーションに着目した。会社を立ち上げる2017年の少し前から、個人のライフスタイルに合わせて個別最適化されたパーソナライゼーションがヘルスケア領域から盛り上がっていた。香りは人の記憶や感情に直接訴えかける面白いもので、本来香りこそパーソナライズされたら、マーケットが広がるんじゃないかと思った。なので、まずはtoC向けに香り×パーソナライゼーションに挑戦した。

WWD:17年の創業当時、香りのパーソナライゼーションは新しいコンセプトだったが最初から順調に推移したのか。

太田:まず始めたのが、ライフスタイルに合わせてパーソナライズされたアロマ。しかし香水とは違って、自分のアロマを持ち歩く習慣が今までなかった。なので、新しい行動変容を起こすのは一つの壁だった。今までにない暮らし方や香りの取り入れ方にチャレンジするのは、確かに難しかった。

 ただ地道に続けて、徐々に変化を感じるようになった。ヘルスケアとして、ストレス課題に対応して最適な香りを3000パターン以上から、自分に合ったものを作る「CODE Meee ONE」というサービスを提供している。これはいろいろと細かい仮説検証を進めていく上で、一番受け入れられる明確なポイントになったのが、タバコの代わりになっていること。喫煙者がストレス解消のために持ち歩くタバコを、アロマに変えるように訴求した。期待される機能性をうたうソリューション型のアロマとして、コミュニケーションし続けた結果、徐々に浸透したように感じる。

社員のモチベーションを上げるべくオフィスの“香りプロデュース”需要が急伸
オフィスを香りで彩ることで採用コストが削減できた企業も

WWD:BtoB向けではどのようなサービスが好調なのか。

太田:香りの空間演出事業が好調で、中でも働く場所の空間デザインが一番伸びている。「従業員満足度を上げたい」「生産性が上がるような仕組みをリアルの場で設計したい」といったニーズに応えるように、香りを使って空間をプロデュースしている。例えばデスクエリアには集中力がアップする香り、ラウンジにはリラックスできる香り、会議室には会話を促す香りなど、エリアごとに期待される機能性と紐付けた香りを開発して、空間を演出している。これをソリューション・フレグランスと呼んでいる。

WWD:導入した企業からの反響は。

太田:いろいろな意見をいただくが、特に興味深かったフィードバックが2つある。一つは、サービス業に携わっている企業の話。従業員の休憩室に快適度やリラックス度の向上が期待されるような香りを導入した。香りを導入した部屋とそうでない部屋を設置し、さらに他社の香りAと弊社が作った香りBを一定期間置き、そこで休憩した人が次の職場に行くときのモチベーション度をアンケートでとった。すると弊社の香りでデザインした部屋で休憩した人の方が、モチベーションが上がったという回答が圧倒的に多くあった。

 もう一つが、企業の採用コストや離職率が下がった、という声をいただいたこと。組織に一体感がなく悩まれていた企業から、その企業のミッションを香りで表現して提供したところ、社員のモチベーションが上がり、社員からポジティブなフィードバックがたくさんあったそう。別の会社では採用面接に来た人が、オフィスに入った瞬間の香りによって心地よい気分になったと面接官に伝えたそうで、会社の第一印象にまで影響を与えることができた。そういう意味でも、香りの可能性ってまだまだたくさんあるのだと思う。

WWD:サービスの提供以外にも、研究開発にも力を入れている。

太田:先ほどから話に出ている脳波分析もそうだが、現在医療施設と連携して共同研究をしている。医療施設には薬剤や患者の生活臭など、独特な匂いで悩まれている現場が結構ある。最近ではコロナ渦の過酷な環境下で少しでも医療従事者のストレス緩和に役立てるように、弊社で作ったマスクスプレーを配布した。ビフォーアフターでどういう効果が得られるのか、モニタリングしながら研究を進めている。実際使っていただいた医者や看護師から「もうスプレーが手放せなくなった」と言っていただけるぐらい、香りの価値を感じていただけた。香りはこういう風にも作用するのだと、新しい発見につながった。

アイドルの“推しグッズ”にも活用する香り
香りで一生忘れられないライブもプロデュース

WWD:最近は音楽とのコラボレーションも行う。

太田:継続的にアーティストとの連携は進めたいと思っていて、いわゆる共感覚を追求したい。例えば、「音楽x香り」「映像x香り」「触覚×香り」といったクロスモーダルを突き詰めたい。そうすることで体験型コンテンツをより面白くできるんじゃないか、と。今一番興味あるのが音楽で、音楽の世界でより“エモい”体験を作るために香りを用いている。具体的にはアーティストのライブの香りを開発したり、フレグランスのグッズを作ったりしていて、それが今好評だ。

 初めて取り組んだのはシンガー・ソングライターの吉澤嘉代子さんで、セカンドシングル「残ってる」を発売したときに、曲の世界観をアロマで再現した。それはSNSでかなりの反響を得た。アーティストにとってはブランディングの一環になるし、レーベルにとっても新しいグッズ販売の一助にもなっている。19年の年末にはソニーとコラボして、アイドルのフレグランスもプロデュースした。

 コロナ禍において、人って孤独を感じ始めたと思うが、孤独を感じるときに、誰かを感じたり、自分の好きな人を身近に感じていたいというニーズが高まったと感じる。香りは、その人のアイデンティティーに結び付く、パーソナルなもの。だからこういったブランディング・フレグランスは、アーティストとつながる新たな方法、つまり“推しグッズ”の新たな形にもなっている。

WWD:日本は“香水砂漠”といわれたり、フレグランス市場がなかなか伸びないとされてきた。そんな中で日本の香り市場の未来は。

太田:個人的には、そもそも香りの嗜好性が欧米と日本人で違うのが1つの要因だと思う。香水のランキングを見ても、欧米と日本で全然違うので。香り自体が欧米の好みに合わせられてるものが多いため、日本で香水が受けないのだろう。また、日本人にとって香水は優先順位が低いというのもある。例えば外に出掛けるときに、どちらかというと髪型や洋服、メイクを優先する。だからこそ、ヘアケアやメイク、スキンケア市場は日本は大きい。

「香水市場を無理に伸ばそうと思わない」
香水以外の香りの可能性を拡大したい

WWD:それでも可能性はある市場だと感じているのか。

太田:個人的には香水は好きだが、香水のマーケットを無理に伸ばそうとはあまり思わない。それよりも、香りの本質的な価値を広げていきたい。香りのマーケット全体を広げていくのは、別に香水でなくてもいいわけで。香水としてまとわなくても、空間デザインやマスク用のスプレー、ルームフレグランスなど、可能性はいくらでもある。今まで興味なかったけど「香りってこんな価値があるんだ」と認識してもらえるような、新しいマーケットを作ることのほうが、より興味がある。

 最近では、横浜市と連携してオープンイノベーションを加速させる環境設計を目的に、スタートアップ成長支援拠点であるYOXO BOXから「イノベーションを誘発する香り」を発信したり、東京都港区との連携では、官・民・学の連携プロジェクトとして「街の香りブランディング」も始めている。

WWD:今後の展望は。

太田:フレグランス市場の可能性を広げること。香水や入浴剤といった既存のマーケットを伸ばすというより、今までにない香りの市場を作り、もっと香りに新しい価値を感じてもらう可能性を追求していきたい。自分たちの作る香りで新しいマーケットを作ることで、世の中の役に立つことを目標にしている。

 中でもブランディング・フレグランスとソリューション・フレグランスを主軸として事業を展開する。ソリューション・フレグランスに関しては、今後はより深い課題の解決に取り組みたい。大きいのは、医療・介護業界。どうしても香りは香水に代表されるように“Nice to Have(あったらいいな)”の領域だったので、これからは“Must Have(なくてはならない)”存在になるようにしたい。それはただの消臭ではなく、心地よさといったプラスアルファの効果をもたらすように、香りの可能性を探求していく。「これがあって本当に助かった」という領域で、医療・介護現場で活用できるようなソリューション型のフレグランスを作り、医療従事者や患者、患者の家族のQOLを向上させたい。

 一方でブランディング・フレグランスは、理屈を超え、人の本能を動かすような、記憶や感情に直接訴えかける香りを作りたい。それによって人に幸せを送れるような、心を動かすような香りの活用の仕方をしたい。今までと変わらず、音楽アーティストやインフルエンサーと一緒に、世の中にハッピーを届け、エモい体験を提供する。

 ブランディングはアートで、ソリューションはサイエンスだと考えると、アートとサイエンスの2軸で新しい香りのマーケットを作ることで、世の中に彩りを与えていきたい。

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末安弘明「キディル」デザイナーは「なんでも受け入れるが、柱は大事」 内田理央、本気でTシャツビジネスに挑むVol.5

 モデルや女優として活躍する内田理央の普段着は、Tシャツやパーカなどカジュアルな装い。そこで本人の感性と個性を存分に生かしながら、ファッション性やプロセス、ビジネスにまでこだわった「本気のTシャツビジネス」をスタート!「WWDJAPAN」が各界の先駆者を紹介することでTシャツ、イラスト、ビジネスについて学びながら、「名前貸し」とは全然違う、本気のタレントによるアパレルブランドを目指します。第5回は個性的なグラフィックも特徴の「キディル」を手掛ける末安弘明デザイナーに話を聞きました。

内田理央(以下、内田):そもそも末安さんは、どうしてデザイナーを志したんですか?

末安弘明「キディル」デザイナー(以下、末安):最初は美容師として6年くらい働きましたが、ファッションが大好きだったのでデザイナーになりました。高校生の頃からファッション業界で働きたかったのですが、親に反対されて泣く泣く美容学校に通ったんです。ヘアサロンで仕事をした後、ヘア&メイクアップアーティストを志しロンドンに留学しましたが、現地でファッションへの思いが募り、27、8くらいから洋服を作り始めたんです。

内田:私も今年30になったんですが、27、8の時は色々考えました。自分の仕事と向き合い、私の場合は「頑張ろう」って思い直したんです。ブランドビジネスは、どうやって学んだんですか?

末安:専門学校にも行かず会社にも属さなかったので、完全に我流です。おそらく他のブランドとは違うんだろうけれど、それすらわからないです。最初はパターンどころか、生地をどこで買うのか?やミシンの使い方さえわからなかったんです。Tシャツ作りから始めました。Tシャツしか作れなかったからです。

内田:最初のTシャツは?

末安:誰にも言ってなかったけれど、東急ハンズに駆け込んで、オリジナルTシャツ制作キットの“Tシャツくん”を買って作り始めました。

内田:どんなデザインだったんですか?

末安:ありもののTシャツを安く買って、イラストレーターの友人と一緒にテーマに基づいたグラフィックを作り、シルクスクリーンの版を作り、ひたすら刷りましたね。売り先もないのに(苦笑)。

内田:みんな、そこからなんですね。

末安:何十万円もかかったのに、売るところがないんですよ。できて嬉しくて、友達のモデルや美容師にタダでプレゼントしていました。友達のモデルがスナップにのってくれて、それが異様に嬉しかったのを覚えています。

内田:そこから「キディル」というパンクなブランドにどうつながるんですか?

末安:最初の2年くらいはテーラードなどの服作りにフォーカスしていたんですが、2016年くらいにフォトグラファーのデニス・モリス(Dennis Morris)と知り合い、彼が撮影していたパブリック・イメージ・リミテッド(PUBLIC IMAGE LTD.)というパンクバンドと一緒に仕事をする機会があったんです。自分が若い頃に好きだったカルチャーに寄せて服を作ってみようという気持ちになりました。デニスと会って、服作りが変わって、ユースカルチャーとリンクした服作りにシフトして現在に至ります。

内田:最新コレクションには緊縛のルックもありました。私も少し前、ドラマで緊縛師に縛っていただいたことがあって、「面白いなぁ」と思ったんですが、インスピレーションはどこで?

末安:22年春夏コレクションでは、トレヴァー・ブラウン(Trevor Brown)というイノセントで少女性を感じるアーティストとの仕事に取り組んだんです。トレヴァーと緊縛カルチャーには親和性があり、「じゃあ、ショーでも縛りますか?」っていう話になり、緊縛師のHajime Kinokoさんに相談したんです。

内田:カルチャーに入り込んでいて、面白いですね。緊縛って、見ちゃいけない禁断のイメージだったんですが、信頼関係の上に成り立っていると聞きました。私も縛られても全然痛くなくって、ハグされているような感覚で。一つのカルチャーとしてアツいですよね。

末安:ファッションの世界ではヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)とマルコム・マクラーレン(Malcolm McLaren)がボンテージジャケットやボンデージパンツなどを発表して以来、枝分かれして、フェティッシュなカルチャーと結びついていると思います。

内田:自分とは違うカルチャーには抵抗を感じないんですか?

末安:受け入れ体制は、結構万全です。ひらけています。なんでも一度受け入れるようにしています。いろんなものを一度、自分に入れてみるのは大事にしています。

内田:私もなんでも受け入れてみて、素敵だと思ったら深めていってということが多いです。私は完全にアニメやマンガにハマって、触手が出てくるようなグロテスクな漫画などを読んできました。

末安:触手って、アップで撮影してファブリックにのせたらラグジュアリーブランドで使えそうですよね。本当にインスピレーションソースにしているかもしれない。触手も、全然受け入れますよ(笑)。

内田:新たなものが生まれるには出会いが必要だな、っていうのは、お芝居でも思います。一方で、新しいものへの挑戦になるとなおさら、チームのみんなに伝え、理解してもらうのは大変だと思うんですが。

末安:新しいものについては、例えばTシャツなら加工や色など細部まで決め込むので、ブレないんです。新しい人に出会って影響を受けることは大事ですが、「あれも作りたい」「これも作りたい」ではなく、特にデザイナーズブランドには柱が必要。ブレ始めると、意味のわからないブランドになってしまいます。それで困るのは、お客さまです。だから僕は、「こんな人たちに着てほしい」を目指して作っているので、わかりやすいかもしれないですね。

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元「アルティーダ ウード」ディレクター安部真理子の隠れ家的サロン「シャランポワ」が東京・南青山に登場 オリジナルのジュエリーや香りを堪能できるドリーミーな空間

 サザビーリーグによるD2Cジュエリーブランド「アルティーダ ウード(ARTIDA OUD)」のディレクションを手掛けた安部真理子氏の新ジュエリーブランド「シャランポワ(SHARANPOI)」が登場した。安部シャランポワ代表は、サザビーリーグを離れて独自のブランドを設立。インドと日本の伝統工芸を反映したジュエリーを提供する同ブランドの東京・南青山の隠れ家のようなサロンを訪れた。オリエンタルな家具がアクセントのゆったりとした空間の棚には、幾つもの香料のボトルがずらりと置かれ、まるでスパのような雰囲気。安部代表は「アルティー ダウード」でもフレグランスなどを展開し、総合的にブランドの世界観を作りあげた人物だ。自身のブランドをスタートし、サロンをオープンした安部代表に話を聞いた。

WWD:「シャランポワ」の構想はいつから?

安部真理子シャランポワ代表(以下、安部):約2年前から。週末だけでもサロンでオーダーできるジュエリーを提供したいと思った。日本は、欧米などと違ってジュエリーを代々引き継ぐ文化がなく、古いジュエリーは質屋に出すなど手放す人が多く、それらジュエリーに使用されていたきれいな石が元値よりずっと安い価格で販売されている。それらが、外国バイヤーにより海外に流出しているという話を聞いた。そこで、日本国内にある古い宝石を使用し、ジュエリーにしようと思った。古いけれども品質の高い石が安く買えることもある。デザイン的には、インド独特のダイヤモンドを大きく見せる技法“ポルキ”をはじめ、日本のうるしの技術などを融合させたオーダージュエリーを提供したいと「シャランポワ」を立ち上げた。

WWD:「シャランポワ」というブランド名は?

安部:ドリーミーな造語で東洋と西洋の伝統と価値、アップサイクルをテーマにしている。日本にある昔のジュエリーに使用されていた石など、できるだけあるものを使用してジュエリーを制作したい。

WWD:「シャランポワ」を立ち上げた理由は?

安部:今まで、オンライン中心でジュエリーを販売する活動をしてきた。「ストラスブルゴ(STRUSBURGO)」で販売をした経験があり、一人一人の顧客と対面でゼロからジュエリーを作り上げたいと思った。インドと日本の伝統工芸に向き合ったジュエリーを提供すると同時に、古くなったジャエリーをリフォームして喜んでもらえれば。そこで、プライベートなサロンをオープンした。ここは、作家の作品を展示するギャラリーとしても使用したいと思っている。

WWD:ブランドのコンセプトは?

安部:古いジュエリーに使用されていた宝石を使用し、インドのポルキやエナメル、日本のうるし工芸や象嵌技術など、慎ましくも流麗な東洋の工芸を生かしたジュエリー。宝石とは、身につけてこそ輝くもの。だから、古くなったジュエリーをリフォームして新たな息吹を与えることを目的にしている。

WWD:中心の価格帯は?

安部:リングが15万円、ピアスが12万円、バングルは40万円程度。ダイヤモンドやエメラルドを使用した110万〜160万円程度のネックレスもある。オーダージュエリーなので、各顧客の希望に合わせて柔軟に対応する。

WWD:背後のボトルの数々は?

安部:このサロンは、BtoBでイタリア・トスカーナ発オーガニックの香料の代理店としての役割も兼ねている。フランスの有名なコスメブランドなどのOEMを手掛けているオーガニックの認証を得た工場で、ここでは、既に香水として調合されている原液を約100種類、精油を約40種類そろえている。ミニマムのロットはあるが、オリジナルのオーガニックな香りを纏ったスキンケア、ヘアケア、キャンドル、ルームフレグランスなどの製造が可能だ。香料はイタリア・ロンバルディアの2社、シチリアの1社から調達している。日本のホテルのアメニティーなども手掛けていて、柔らかい香りが特徴だ。

WWD:「アルティーダ ウード」でもフレグランスなどを展開していたが、独自でフレグランスのブランドを立ち上げる可能性は?

安部:私自身、イタリアの工場と長年携わってきたので、ゆくゆくはオリジナルのフレグランスにチャレンジしてみたい。

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2025年の、ファッションが共存するサステナブルな未来 マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.42

 ついに2021年も最終週。ファッション界のサステナブル思考や抱える問題は、巷でもよく目に、耳にするようになった1年だった。来たる22年もサステナブルなアクションはさらに加速して欲しいと願っているが、作り手として業界を見つめていると正直「もう少しかかりそうだな」とも感じている。

 19~20年には、さまざまなサステナブル素材をベンチャー企業や繊維会社が発表した。夢のある繊維や色素、テクノロジーに心躍る素材の数々。蜘蛛の糸から繊維が!?「エルメス(HERMES)」がキノコレザーを!?ペットボトルからTシャツが!?リサイクルフェルトに土に還る生分解性素材?!

 だが21年は、それらを巧みに操りデザインとコストパフォーマンスに落とし込むことへの難しさに直面している。例えばせっかく生分解性の土に還る素材で洋服を使っているのに、そこに普通のファスナーが縫い付けられているのだ。つまるところ組み立てる側に未だ「why(なぜ、サステナブルに取り組むのか?)」という概念が育っていない。

 サステナブルな未来を目指す時代、我々が社会人として忘れてはいけない最初の一歩は、この「why」だ。そしてこれは、サステナブルな社会にとって大切なだけでなく、全てにおいて小さな存在が大きく成長するとき、必ず大切なマインドではないだろうか?

 「ゴールデンサークル」というビジネス構図・理論はご存知だろうか?簡単に説明すると、「商品を売るためにどうする?」ではなく、アイデンティティを持ち「なぜその商品が、世に出回る価値があるのか?」を売りにすることが長く持続的に愛され、ファンを増やし続けるコツという理論だ。今サステナブルな社会を組み立てる際に最も必要な考えが抜けているから、上述の事態がおこり、コストを理由に諦めてしまう人や企業が多いように感じている。ほとんどのデザイナーは、素材を作ることができない。そこで紡績会社がサステナブルではない農家や工場に赴いて気づき新しい開発をしたり、若いベンチャー企業が「このままではやばい!」と考え作り上げたりして新しい素材が生まれている。こうした素材は、「ゴールデンサークル」でいうところの「why」の部分を担っている。だから洋服を組み立てる側も「why」の精神を持たないと、前段階で作られた新しい未来への切符をゴミ同様にしてしまうのだ。

 私を含めデザイナーは組み立てる側として、トライ・アンド・エラーを繰り返して前にすすむしかない。ただそのスピードは、情報をどんどんシェアして加速できればと思う。食の世界では、すでに“共存”の世界が広がっている。ファストフードからオーガニック食材までの選択肢が共存している。ファッションはどうか?まさしく15年ほど前に世界的大ブームとなったファストファッションは、誰でも安くていいものが買える・着られる時代を作ったが、環境負荷や雇用問題を浮き彫りした。そこからエシカルファッションが生まれたが、まだ食のような”共存”には至っていない。果たして25年の大阪万博という大舞台が開かれるまでに世界の、日本のサステナブル・ファッションはどこまで進化できるだろうか?その頃には少なくとも”共存”という形が取られていることを切に願いながら、22年も地道な努力を続けようと思っている。

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商品到着は最長で1年後 「ゼロストックトウキョウ」創業者が挑む“ミニマリストが最後に残す服”

 9月にデビューした「ゼロストックトウキョウ(0 STOCK TOKYO)」は、その名の通り余剰在庫を持たないことをモットーに、生産者に負担をかけず、全ての人が幸せになるモノづくりを目指す完全受注生産のブランドだ。価格帯はコート6万9000円、プルオーバー1万9000〜2万2000円、パンツ1万9000〜2万2000円、ワンピース2万3000円など。創業者の大和聡は、大学時代にビンテージショップにのめり込み、ビンテージ専門のリペアショップで縫製技術を学んだ後、アパレルの企画製造を行うベンチャー企業やOEM会社などでキャリアを積んだ。ファッションへの深い愛情を感じる彼に、ブランドの立ち上げやこだわり、ビジネスプランを聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):「ゼロストックトウキョウ」のコンセプトが生まれたのはいつ頃?

大和聡・代表取締役社長(以下、大和):新型コロナウイルス感染拡大の影響が大きかった。20年以上アパレル業界に携わってきて、時代が大きく変わる中、個人でも課題解決や社会に貢献したいと考えた。自分が軸となり、胸を張って提案できるモノづくりがしたいと思ったのがきっかけだ。

WWD:リペアショップやOEMの経験がブランドにどう生かされている?

大和:生産工程全体に関わるポジションで活動してきた経験を生かせば、業界が抱える課題や技術の継承など、日本だからこそできる解決策を見出せるはずだ。日本のアパレル産業は、川上・川中・川下がそろう世界でも珍しい国。川上である原料や、川中の職人たちの縫製技術は、世界から称賛されるほどレベルが高い。「ゼロストックトウキョウ」は日本製にこだわり、企画者・生産者・消費者がシームレスなサプライチェーンを作ることをビジネスモデルに掲げている。

WWD:公式サイトに「オーダーをいただいてから半年〜1年近く商品をお待たせしてしまうかもしれません」とある。従来のアパレル業界からするとチャレンジングな試みだが?

大和:すぐ手に入るものは、その価値が失われるのも早いと考えた。メンバーに初めてそのステートメントを見せたときは、「そんなことを言ったら誰も買わないのでは?」という意見もあった。でも私たちは嘘をつかないモノづくりで、消費者だけでなく、ブランドに関わる全ての人々の幸せを紡いでいける未来を目指している。

WWD:その未来を実現させるために、具体的に実践していることは?

大和:主に、三つの柱を軸に取り組んでいる。一つ目は、「産業が抱える環境問題への取り組み」だ。現代のアパレル産業は、“余剰在庫による大量廃棄”と、それに伴う“環境問題”を抱えている。世界中で年間約1000億枚が生産され、日本国内だけでもその1%にあたる10億枚が一度も人の手に触れられることなく廃棄されているといわれている。処分対象の服を焼却することで発生する膨大な温室効果ガスや排水などは、大きな社会問題だ。完全受注生産の「ゼロストックトウキョウ」は、必要としてくれる人へ必要な量、届けられる量だけを製造することで課題解決を目指す。

 二つ目は、「クラフトマンシップの永続を目的としたクリエイションモデル」だ。余剰在庫を作らないビジネスモデルは、予約販売などで他ブランドも実践している。しかし私たちは製造により近い立場で、クラフトマンシップや工場の技術がどれほど大切かを感じてきたからこそ、余剰在庫を作らないだけでなく、技術の継承にもこだわりたいと考えた。

WWD:生産地の後継者問題は、深刻な課題だ。

大和:アパレルの国産生産比率は、ここ約30年で1990年の50.1%から2.0%まで減少した。その中には、世界の一流ブランドも発注する、高いクラフトマンシップの工場もある。ブランドにとって、顧客が必要なものを必要なときに必要な量を供給し、在庫を最小化することは重要だ。しかし工場にとって最も大事なのは、生産ラインが常に稼働していること。従来のアパレルの生産では、発注時期が重なる繁忙期がある一方で、生産ラインに空きができて従業員の雇用維持が難しくなる閑散期もあるのが問題だ。そこで「ゼロストックトウキョウ」では、工場が縫いたいときに縫うことを許容し、“生産のタイミングを一任する”ことで生産ラインを平準化し、大切なビジネスパートナーである工場と共に、100年後もクラフトマンシップを継承できるクリエイションモデルを目指したい。

WWD:しかし商品を生産する以上、売ることも大事になる。以前のように服が売れない現状をどう打開する?

大和:中長期的に見て、人々の価値観や志向は大きく変わり、中でもアパレルは1人当たりの衣類にかける消費額(購入型数)は、この先も減少するだろう。だが、服が世の中からなくなることはない。そこで三つ目の柱となる、「スローファッション・スロークリエイションの考え方の提唱」を考えた。「ゼロストックトウキョウ」は“ミニマリストが最後に残す服”として、最高のアイテムを最低限使いたい人、もしくはそんな生活に憧れて究極を求める人に寄り添う服を提供する。

 店舗を持たない私たちの強みは、シーズンの型数を極限まで絞り込み、時間と思いを存分に込めた1枚を作れること。そして、納得する商品が完成したタイミングで販売できることだ。これまでのアパレル業界では考えられない仕組みかもしれないが、究極のマフラーが完成すれば真夏でも販売する。本当にいいものであれば必ず多くの人に愛される。最良のものを最小に削ぎ落とし“一番好き”のみに囲まれた生活を実現させるためには、作り手にも時間や心の余裕が重要だ。

WWD:このビジネスモデルで目指す先は?

大和:もし年間1万枚の服を工場が作りたいときに作ることを許容するわれわれのようなブランドが100立ち上がれば、100万枚の服が自由なときに縫製され、工場の平準化につながる。そうなれば、小売業の持続可能性にもつながるはずだ。われわれの事業モデルに共感して、同じ思いでモノづくりをする会社がたくさん出てくることを期待し、まずは先駆者として挑戦していきたい。

WWD:ファーストコレクションのこだわりは?

大和:まず、全17型のファーストコレクションを通して「本当に必要なものか。われわれが作るべきものか」という本質を突き詰めた。自分のクローゼットを断捨離する際に、各カテゴリーで1枚を残すとしたら「ゼロストックトウキョウ」と思ってもらえるようなベーシックなアイテムを、1点ずつ丁寧に作っている。そして、ベーシックな中にも機能的で品格があり、シーズンレスでタイムレスに着られるモノを、ストレスフリーな素材を使ってデザインしている。アパレルのOEMは企画から納品まで長くて4カ月ほどだが、私たちは1年かけて完成させた。

WWD:コレクションの3シリーズ“ラゲージ(LUGGAGE)” “17 アワーズ(17 Hours)” “ゼログラム(0 gram)”について教えてほしい。

大和:“ラゲージ”シリーズのコートは、旅行の際に手ぶらで行動できるというコンセプト。バッグを持たず済むように、iPhoneや財布、週刊誌など、それぞれの用途に適したサイズ違いのポケットを11個作った。1サイズのみだが、150〜185cmの人が同じサイズで着られるシルエットで、100回洗っても落ちない撥水機能付きだ。

 “17 アワーズ”は、寝るとき以外の17時間を快適に過ごそうというコンセプト。生地の裏側の細かい凹凸が皮膚にあたる接触を最小限に抑え、常にさらさらの着心地を実現させた。高反発糸を使用したフクレ二重織で、世界に誇る日本の加工技術「SY加工」を施すことで、細かなシワと糸の膨らみを生み出した。また、オールシーズンで長時間着用でき、かつ長く愛用できるよう、洗濯後の劣化が少ない耐久性に優れた素材を使用している。

 “ゼログラム”は、見た目のボリュームを裏切る軽さが最大のポイントだ。ウレタンスポンジを2枚のジャージーではさみ、裏毛のような厚みとボリューム感を出すと共に、軽さと保温性も追求した。同じデザインのパーカで、従来の裏毛だと1000〜1200gあるところ、“ゼログラム”シリーズは60〜70%の重みで仕上げている。

WWD:カラーがブラックのみの理由は?

大和:“ミニマリストが最後に残す服”に、カラーものは選ばないのではないかと考えた。お客さまが悩まずに選べる色として、やはり黒や白をベースにしたかった。今後、他社とコラボレーションする機会があれば、他の色も取り入れるかもしれない。

WWD:素材へのサステナブルのこだわりは?

大和:ラゲージコートの撥水剤はPFC(フッ素化合物)フリーで環境に配慮したものを使っていたり、“ゼログラム”シリーズは独自開発した、生分解性のある再生セルロース繊維リヨセルを採用したり、細かく色々と取り入れている。しかし、原料がサステナブルなのは当たり前という感覚なのでそこを大々的には謳うことはせず、あくまで取り組みにこだわっていきたい。

WWD:原価率が55〜60%ということだが。

大和:一般的な原価率が25%くらいなので、2〜3倍くらいの原価率だ。インフルエンサーを使ったプロモーションなどをやらない代わりに、長期的なプランで、一度知ったらずっと愛してもらえるファンを増やすのが私たちの戦い方。前述の通り、余剰在庫を持たないモノづくりを行うために、お客さまには半年から1年待たせてしまうかもしれないと前面に謳っている。もし長く待ってもいいというお客さまには、価格以上の価値を感じてもらえる商品を届けたい。そう考えると、今の原価率がお客さまとの約束で妥当な数値だ。ただ、全ステークスホルダーにとっての現時点でのベストな原価率であって、数字に囚われるのではなく、関わる人たちにとってプラスの挑戦ができるなら、数値は前後してもいいと考えている。

WWD:ブランド立ち上げからファーストコレクション発表までで、一番大変だったことは?

大和:大変なことだらけで、正直何度も壁にぶち当たった(笑)。本当に1年待ってもらえるのか?立ち上げたばかりの小さなブランドに共感してくれる原料・縫製メーカーが見つかるのか?など、たくさんの不安があった。でも9月の展示会ではおかげさまで100組を超える人々が来場してくれて、いいスタートを切ることができた。

WWD:工場はどうやって見つけた?

大和:業界内のつながりから、ファーストコレクションは富山と岐阜の工場に依頼した。「ゼロストックトウキョウ」を陰で支えてくれている工場はみな能動的で、高度な職人技術に加え、将来的に自社でのブランディングも見据えた行動力や高い意識を持っている。社員へ生活に役立つデザインを公募し、選ばれた1人のデザインを自社で特許登録したり、若いメンバーが発言しやすい環境を作ったり、自分たちでほしい商品があればプロジェクト化して会社が応援する活気のあるところだ。

 また、私たちはあえて作り手の顔を見せている。オーダーを入れ、生地が製作され、縫製の段階に入ったことが見えると、ワクワク感が生まれる。いつ届くかわからないものをただ待つよりも、オーダーした商品が完成するまでの進捗を伝えながら待ってもらいたかった。

 この先、最終的には工場がモノを作る時代がやってくるだろう。究極のサステナビリティ(持続可能)のゴールは、工場がファクトリーブランドを作り、自社で平準化がかなうこと。ただ、情報やトレンドはやはり都心に集まるので、トレンドや情報収集、デジタルマーケティングなどの販売戦略で「ゼロストックトウキョウ」がバックアップしていきたい。そんなシームレスなサプライチェーンの実現に向けて、同じ思いをもった富山と岐阜の工場と一緒に協業できてよかった。

WWD:今後の予定は?

大和:現在、ファーストコレクションを来年の8月には届けられるよう動いている。並行してセカンドコレクションの企画もスタートさせている。自分たちが納得するものが完成したタイミングが基準なのであくまでも予定だが(笑)、3月を目途に新たな発表ができれば。

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「なめらか本舗」の保湿ラインがリニューアル

 常盤薬品工業の豆乳スキンケアブランド「なめらか本舗」は2022年2月8日、保湿ラインをリニューアル発売する。クレンジング洗顔、化粧水、乳液、クリームをそろえ、価格帯は税込770~1045円。

 リニューアルする保湿ラインは、オリジナル成分で九州産丸大豆のふくゆたか由来の純度の高いイソフラボンを新たに配合。パッケージは、“豆乳ホワイト”をテーマに変更し、環境に配慮した植物由来の原料配合のインキを採用した。

 「なめらか本舗」は​04年に誕生し、保湿ラインを筆頭に、美白ライン、エイジングケアライン、ハリツヤラインをラインアップする。デビュー以来、累計販売個数は1億8000万個を突破(21年11月30日時点)する勢いをみせている。

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「Z世代」の特徴は? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.12

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第12弾は、【Z世代】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【Z世代】

 「Z世代」は、主に1990年代後半から2010年前後までに生まれた人を指す言葉。1つ上のジェネレーションは1980~90年代前半のミレニアル(Y)世代で、Z世代の親の多くは、2つ上の1960~70年代のX世代だ。世代の境界を何年にするかは曖昧で、1994~2000年頃のZ世代とミレニアル世代の両方でもあり、どちらとも言えない世代をジレニアル(zillenial)世代とも呼ぶ。

 人格形成に大きく影響する時事的イベントや社会の風潮を共に経験しているから、世代ごとに近い価値観や思想を持っていると考えられている。例えば、Z世代は9・11同時多発テロやリーマンショック、東日本大震災などを幼いながら経験し、現在進行形でコロナ禍の青春を過ごしている。先進国での同性婚の合法化が活発になり、インターネットを駆使したBLM運動などの社会の動きを肌で感じてきた。

 Z世代は、社会運動への積極性で知られる反面、政治経済の不安定さ、自然災害の脅威を目の当たりにしたがゆえにミレニアル世代よりも安定を求めがちとも言われている。金銭的には貯蓄する傾向があり、“消費離れ”、“ブランド離れ”など何かと“離れる”ことで注目されている。

 一方で、TikTokなどソーシャルメディアでこれまでにないスピードでトレンドを作り出しているのも事実。国内では“エモい”を求めるトレンドで昭和レトロなアイテム、音楽や場所への関心が再燃、“ネオ大衆酒場・居酒屋”などが各地にオープンしている。ファッションやビューティでは、ジェンダー、体型や肌の色に関わらず楽しめるブランドやアイテムがマーケットに増え続けている。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

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ECでの売れ筋キーワードは“話題性”“お得感”“お試し” 「WWDJAPAN 2021下半期ベストコスメ」を読み解く

 「WWDJAPAN」は、「WWDJAPAN」の12月20日号および「WWDJAPAN」デジタルで「2021年下半期ベストコスメ」の結果を発表した。全国の百貨店とセミセルフショップ、バラエティーショップ、ドラッグストア、ECのバイヤーに21年5〜10月に“本当に売れた”アイテムをヒアリングし、この間発売された新製品の各部門ベスト3と、新製品と既存品を合わせた全製品(総合)の各部門ベスト3が出そろった。ここではECでのランキング結果をもとに、下半期ベストコスメから読み解ける市場のトレンドを紹介する。

 ECの売れ筋には、今回は3つの傾向が見られた。1つは「SNSやTVCMで話題になった製品が売れた」という傾向だ。アマゾンでは、SNSで“バズった”「メラノCC」の“メラノCC薬用しみ対策美白化粧水”、TVCMの影響で注目度が増した「バルクオム(BULK HOMME)」の“ザ フェイスウォッシュ”、SNSで情報が大いに拡散された「なめらか本舗」の“なめらか本舗リンクルUV乳液”などがヒット。ZOZOCOSMEでも韓国コスメブームで人気となった「モレモ(MOREMO)」の“リペア シャンプー R”などが好調だった。

 さらに(今回の「WWDJAPAN」ベストコスメではアンケート調査を行わなかったが)21年の“アットコスメ ショッピング ベストヒット賞”を見ると、“総合”ではSNSで「いい香り」と話題になった「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の“レプリカ オードトワレ レイジー サンデー モーニング”が1位、“下半期新人賞”では品薄であることも拡散された「ケイト(KATE)」の“リップモンスター”が1位となった。

メンズコスメのトライアルセットが人気

 2つ目は、「お得感のあるセットが人気」という傾向だ。アマゾンでは、「なめらか本舗」の“ミスト化粧水2本セット+なめらか本舗 美白ライン トライアルセットつき”(限定品)や、「デオナチュレ」の“ソフトストーンW×2個+汗スッキリ石けん付”がランクイン。ZOZOCOSMEでも「クリニーク(CLINIQUE)」の“テイク ザ デイ オフ クレンジング バーム Duo セット”(限定品)などが人気を博した。

 3つ目の傾向は、「トライアルセットやお試し商材が人気」ということだ。「オルビス ミスター(ORBIS MR.)」の“ミスター お試しセット(ウォッシュ+トライアル+Mr泡立てネット)”、「THREE」の“フォー・メン ジェントリング トライアルキット”などがランクイン。トライアルセットにメンズものが多いのは、コスメに慣れていない男性が“エントリーアイテム”を求めている流れを反映してのことだろう。さらに、タッチアップが難しい状況下であることも影響してか、「エクセル(EXCEL)」の“セラムオイルクレンズ お試しパウチ”などパウチ類の売れ行きも目立った。「店舗に行って購入するほどではないが、パウチがあればやはり試してみたい」というニーズに対し、手軽に購入できるECは親和性が高いようだ。

 一方“お試し”とは真逆の方向性である、“大容量もの”に関してもECは強い。「ロゼット(ROSETTE)」の“洗顔パスタ 海泥スムース 180g” (通常の1.5倍サイズ、アマゾン限定)や、「パンテーン(PANTENE)」の“シャンプー エクストラダメージケア 詰め替え 超特大 2200mL”なども売れ筋だった。「重くても持ち帰る必要がないから楽」というECならではの利便性に加え、「コスパがいい」「エコにつながる」などの購入理由もあったようだ。

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「メゾン ド フルール」がキキ&ララの誕生日を祝う限定コラボ

 ストライプインターナショナルの雑貨ブランド「メゾン ド フルール(MAISON DE FLEUR)」は、12月24日に誕生日を迎えたサンリオの人気キャラクター“リトルツインスターズ(通称キキ&ララ)”のコラボレーションアイテムを発売する。24日20時から2022年1月10日23時59分まで自社ECサイトで受注販売を行う。ラインアップはバッグ1型とポーチ4型の全5アイテムで、4月下旬に発送予定。

 キキとララのフェイス型ポーチ(税込5049円)や、妖精が2人のために作ったぬいぐるみ“パフ&ポフ”のフェイス型ポーチ(同4719円)には、やわらかい触り心地の布地を使用した。小ぶりなサイズで持ち手にはナスカンが付き、マスコットチャームとしてバッグなどに付けることもできる。

 ほかにも、ポーチには“パフ&ポフ”をイメージした、もこもこのロンパース姿の2人が眠る姿をプリントした。サテンとオーガンジーの生地の間に、流れ星をイメージした星形のパールを挟むなど、キャラクターの世界観を反映した工夫も凝らしている。

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ジュンがゴルフウエア強化 目指すは“新たなゴルフカルチャー”の創造

 ジュンは、2022年春夏からゴルフウエアを強化する。香港発のウェブメディア「ハイプビースト(HYPEBEAST)」が運営するゴルフ情報サイト「ハイプゴルフ(HYPE GOLF)」と協業し、アパレルラインを始動させるほか、「サタデーズ ニューヨーク シティ(SATURDAYS NYC)」でゴルフウエアラインを立ち上げる。

 「ハイプゴルフ」では“ストリートゴルフ”をテーマに、グラフィックにこだわったフーディーなど日常生活でも使えるアイテムをそろえる。12月には関係者を招待したゴルフイベントを開催し、好評を博した。佐々木進社長は「既存のゴルフウエアと異なる実験的なライン。これまでゴルフに興味がなかった人や若い層を取り込み、“新しいゴルフカルチャー”を創造するきっかけにしたい」と語る。

 「サタデーズ ニューヨーク シティ」では、ブランドを象徴するロゴやスラッシュデザインなどはそのままに、吸水速乾性や動きやすさにこだわった機能ウエアをそろえる。見た目重視のファンゴルファーから本格派まで幅広く取り込む。ポロシャツやクルーネックスエット、トラックジャケット、ブレザー、キャップ、手袋などのほか、「ブリーフィング(BRIEFING)」とコラボしたキャリーバッグも用意する。

 ジュンはゴルフ市場で長年の実績がある。主力ゴルフウエア「ジュン&ロペ(JUN&ROPE’)」は、11月に「リコーカップ」で優勝した三ヶ島かなプロら活躍する契約選手も多い。同社が経営する1975年開業の「ジュンクラシックカントリークラブ」(栃木県)と90年開業の「ロペ倶楽部」(同)は、ジュン創業者の佐々木忠氏がコース設計した人気ゴルフ場だ。「コロナの影響もあり、ゴルフ人口が急速に増えている。若年層のプレイヤーも多い。既存事業と並行し、デザインや機能、ブランディングを差別化して、異なるターゲットにゴルフカルチャーを届けていく」と佐々木社長は話す。

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ユニクロ年末祭、今年は“謎肉”最大量の「カップヌードル」を配布

 「ユニクロ(UNIQLO)」は12月29〜31日、全国の店舗とECで3000円以上購入した客に、スペシャル版の日清食品「カップヌードル」をプレゼントする。現在開催中の年末恒例「ユニクロ年末祭」に合わせたキャンペーンの一環。SNSなどで“謎肉”と呼ばれて人気のサイコロ肉を、「(カップヌードルの)従来品比で最大量」入れたというお祭り仕様だ。

 パッケージには大きく「ユニクロ」の赤いロゴ。それを取り巻くように描かれた人だかりの中に、よく見るとファーストリテイリングの柳井正会長兼社長らしき人物の姿も。テニスラケットを振っている人物は、「ユニクロ」グローバルブランドアンバサダーのプロテニス錦織圭選手風。店頭では、購入金額3000円ごとに1点、最大2点を毎日先着で配布する。

 日清食品とのコラボレーションは、昨年の年末祭で配布したスペシャル仕様の「どん兵衛」に続くもの。年末祭では、通常990円の“ヒートテック”のクルーネックTシャツを790円、5990円の“ウルトラライトダウン”のジャケットを4990円で販売するなど、目玉商品をそろえている。

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ナイキからセルジオ・ロザーノら要職4人が一斉に退社との報道 “エア マックス 95”のデザイナー

 アメリカのストリートメディア「コンプレックス(COMPLEX)」は、ナイキ(NIKE)からスニーカーのデザインなどに関わってきた4人の要職が11月に一斉に退社したと報じている。本件についてナイキからコメントは得られていない。

 報道によると、同社を離れたのはバスケットボール・フットウエア部門シニア・デザインディレクターのセルジオ・ロザーノ(Sergio Lozano)や、シニア・フットウエアデザイン・ディレクターのネイト・ジョーブ(Nate Jobe)、3Dフットウエアデザイン部門ディレクターのチャド・ナイト(Chad Knight)、メンズ・スポーツスタイル・イノベーション部門グローバル・シニア・デザインディレクターのトム・ラッシブルック(Tom Rushbrook)だ。ロザーノは1990年に入社以降、“エア マックス 95(AIR MAX 95)”をはじめ、“エア マックス 98”や“エア チューンド マックス(AIR TUNED MAX)”などのデザインを手掛けてきた。またジョーブは、「ナイキラボ(NIKELAB)」や「ナイキ ACG」のほか、2017年に発表した故ヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)とのコラボプロジェクト「THE TEN」にも携わっていた。

 なお、ロザーノとジョーブ、ラッシブルックの今後については明らかになっていない。ナイトは「(3Dデザインやメタバースの観点から)今後のナイキのデザインを手助けしたかったが、そのチャンスがなかった」という声明を発表し、仮想通貨のワイルダー・ワールド(Wilder World)に入社したことが分かっている。

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ブランドの“顔”を5〜6年ごとに変えるなんて、おかしいと思う byアレッサンドロ・ミケーレ

アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)「グッチ」クリエイティブ・ディレクター

 ここ数年多くのブランドがクリエイティブのトップに新しい人材を起用し、ブランドに新たな生命を与えようとしている。だけど、ブランドの“顔”を5〜6年ごとに変えるなんて、おかしいと思う。もしも自分がブランドのファンだったら、自分が選んだブランドで自分自身を識別したいんじゃないか。そういう意味で、「シャネル(CHANEL)」のコレクションを手掛け続けているカール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)のことをとても尊敬している。彼は唯一無二の存在だ。もしあなたが「シャネル」の顧客だったら、きっと昔のアイテムも全て大切に持っているんじゃないかな。「シャネル」からは長年にわたって、とても現代的で一貫した精神やアティチュードが感じられるからね。

【The WORDS】
ファッション業界人の残した名言を日々の糧に。デザイナーやバイヤー、社長、編集長らの心に響く言葉をお届け。


【アレッサンドロ・ミケーレの思考を知るトピックス】

 「グッチ(GUCCI)」にアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)=クリエイティブ・ディレクターが就任して、早くも3年が経とうとしている。フリーダ・ジャンニーニ(Frida Giannini)の後任として、舞台裏から影響力の頂点へと駆け上がった彼は、クリエイティビティーの力を信じて彼を抜てきしたマルコ・ビッザーリ(Marco Bizzarri)社長兼最高経営責任者(CEO)と共に改革に取り組み、ファッション界に大きなインパクトを与え続けている。エキセントリックなコレクションへのアプローチからファー使用廃止の理由まで、米「WWD」がミケーレの考えに迫った。

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「ディオール」から天然石に着想を得た春コレクションが登場 オパールを思わせる虹色のニュアンスカラーに注目

 「ディオール(DIOR)」は2022年1月1日、2022年春コレクション“ミネラルグロウ”を数量限定発売する。天然石にインスパイアされた、淡く澄んだニュアンスカラーのアイシャドウやリップ、ネイルの限定色を展開する。

 同コレクションは、ピーター・フィリップス(Peter Philips)=ディオール メイクアップクリエイティブ&イメージ・ディレクターが天然石に着想を得て、肌の内側から放たれる艶や自然な透明感を春らしいカラーバリエーションで表現。

 アイコニックなディオール オブリークのモチーフをあしらった“トリオ ブリック パレット”(限定2色、各税込8470円)には、サテンの仕上がりのアンバーを中心としたコーラル グロウと、ローズウッドを中心としたミネラル ローズの2色を用意し、ニュアンスあるフェミニンな目元を演出する。

 また、人気のリッププランパー“ディオール アディクト リップ マキシマイザー”(限定1色、税込4070円)からは、唇にオパールのようなクリアな虹色のニュアンスを加える限定カラーが登場する。

 その他、ティントリップバームの“ディオール アディクト リップ グロウ”(限定3色、税込4290円)、“スティック グロウ”(限定2色、税込5500円)、“ルージュ ディオール”(限定1色、税込4950円)、“ディオール ヴェルニ トップコート”(限定1色、税込3300円)、“ディオール ヴェルニ”(限定2色、税込3300円)からも春の限定色をラインアップする。

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AAA宇野実彩子がコスメブランドをプロデュース ティザーサイト公開

 ベクトル子会社のダイレクトテックはこのほど、デザインコンサルティングファームのアナイスカンパニーと協業し、パフォーマンスグループ・AAA 宇野実彩子プロデュースのコスメブランド「ユーチュー(U/CHOO)」を立ち上げた。2022年1月26日の製品発売を前にこのほど、ティザーサイトを公開した。

 宇野は、ライブ中でも落ちにくいコスメを作りたいという思いのもとで「ユーチュー」のプロデュースをスタート。“いつだってPLAYFULでカワイイが好き。”をコンセプトに、ティザーサイトとブランド公式SNSでアイテムの詳細を順次発表する。また、22年1月26日11:59までに公式LINEを友だち追加すると、1月26日12:00〜23:59限定で使える10%オフクーポンをプレゼントする。

 宇野は「さまざまなアーティスト活動の中で、今までたくさんのプロの方にメイクしていただいた経験を活かして、理想のプロダクトを開発しました。超絶落ちにくいけど、色味も妥協したくない!!トレンド感はあるけど、毎日使いやすくて、毎日ハッピーになれるコスメ。こだわりをたくさん詰め込みました」とコメントした。

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クリスマスイブのショッピングはバーニーズ ニューヨークで!

こんにちは。

 

今夜はクリスマスイブ、そして明日はクリスマス本番ですね!

大切な方へのギフト選びはもうお済みですか?

これからお探しの方へ、バーニーズ ニューヨークから選りすぐりのアイテムをご紹介します。

 

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<リーフ> スリッパ(ジンジャークッキー柄)>>>スリッパ(サンタクロース柄)>>>

こちらはカリフォルニアでスタートしたフットウェアブランド<リーフ>のフェイクムートンスリッパ。

クッション性が高いので履き心地が良く、足を温かく包みこんでくれます。ユニークなデザインがキュート♪

 

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<マイケルアラム>のアイテムは小物入れとしてお部屋に飾ったり、フルーツなどを盛りつけて食卓に並べたりと用途もさまざま。

洗練されたデコラティブなデザインで、空間を華やかに演出します。

 

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こちらはホリデーシーズン限定の<モルトン ブラウン>バス&シャワージェルとボディローション。

フレッシュなパインやジュニパーベリー、甘く深みのあるアンバーやバニラのブレンドが美しく香る、ノスタルジックなクリスマスを連想させる香りです。

ホリデーらしいパッケージで、バスルームがぐっと華やかなムードになりますよ。

 

ギフトといえば、バッグやカードケースなどのレザーグッズも人気です!

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ウールとレザーのコンビネーションが温かみを感じさせる<ヴァジック>のミニトートバッグ。

小ぶりですが、財布やモバイルなどの小物が十分に入る大きさです。

バーニーズ ニューヨーク限定カラーモデルはこちらをご覧ください。>>>

 

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<マルニ>キーケース>>>二つ折りウォレット>>>三つ折りウォレット>>>

見ているだけで気分が上がる、<マルニ>らしいカラフルな革小物たち。

アイテムバリエーションもあるので、どれにしようかと選ぶ過程も楽しいですね!

 

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<シセイ>サコッシュ>>>

上質なイタリアンシュリンクレザーを採用した<シセイ>のサコッシュ。

取外し可能なストラップつきで、クラッチバッグとしてもお使いいただける2WAY仕様です。

 

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<ラルコ バレーノ>IDカードケース>>>カードケース>>>

シンプルなIDカードケースとカードケースは、どちらもバーニーズ ニューヨーク限定モデル。バイカラーが効いています。

キャッシュレスが当たり前になってきた昨今、スマートに持ち歩きたいアイテムです。

 

「サプライズも嬉しいけれど、一緒にショッピングを楽しみたい」という方には、シューズをギフトにするのもおすすめ。

お相手がご一緒なら、サイズ選びで間違う心配もないですね。

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厚めのソールにショート丈というトレンドおさえた<ジャンヴィト ロッシ>のブーツ。

履き口がリブ編みになっているので、足入れがスムーズ。履き心地も快適です。

 

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<バーニーズ ニューヨーク>サイドゴアブーツ>>>チャッカブーツ>>>

ご好評いただいている<バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションのサイドゴアブーツとチャッカブーツには、いずれもアッパーにワインハイム社の撥水加工をほどこしたカーフレザーを贅沢に使用。
アウトソールには軽量かつ屈曲性、耐久性に優れたビブラム社のガムライトソールを採用しており、履き心地にこだわっています。

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<M モゥブレイ>シューケアボックス>>> ※オンラインストア限定のアイテムです。

散乱しちなシューケアアイテムを整理整頓できるこちらのシューケアアイテムボックスは、ぜひ革靴好きな方へ…!

シューケアアイテムと一緒に贈るのも素敵ですね。

シューケアアイテムはこちらから>>>

 

こちらの記事でもホリデーギフトをご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。

特別な日のショッピングは、ぜひバーニーズ ニューヨークで!

素敵なホリデーをお過ごしくださいね。

 

※アイテムのお取扱い状況は店舗により異なります。

 

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

この冬は“目出し帽風”ヘッドピースで小顔にキメる【21-22年秋冬トレンド】

 顔周りをすっぽり覆う“バラクラバ(目出し帽)”風のヘッドピースが登場しています。防寒に役立つのはもちろん、頭から顔にかけてコンパクトにまとまり、モード感もアップ。2022年春夏パリ・ファッション・ウイークスナップでは、ファッショニスタがいち早く取り入れていました。本来のバラクラバは目だけがのぞく形ですが、おしゃれアイテム化したバラクラバは、顔は見せながら、髪やあごは隠すデザイン。小顔効果も期待できます。

 一見扱いが難しそうに見えますが、実はニット帽やフードと同じような感覚で使いやすいアイテムです。写真の女性はレザージャケットに合わせてクールに着こなしていますが、バラクラバを脱いで後ろに下ろせば、付けフードのようなシルエットに。今回はミラノ・パリコレブランドが発表した2021-22秋冬コレクションルックから、多彩なヘッドピースをチェック。来年以降は、さらに多くのブランドから登場しそうです。

「ミュウミュウ」は頭巾風のタイプで愛らしさを演出

 顔周りを囲むように着用するヘッドピースは、小顔効果を発揮します。頭巾風のタイプは、さらに愛らしいムード作りも期待できます。

 イタリアを代表するスノーリゾートでのコレクション発表で話題をさらった「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、パステルピンクのヘッドピースを披露しました。ニットトップスの上から、センシュアルなスリップドレスをレイヤード。ロンググローブやレッグウエアでぬくもりをキープしています。キュートなヘッドピースとゴツめのボリューム靴で、顔周りとのムードをずらしているのがポイントです。

ワントーンで大人シックにまとめた「マックスマーラ」

 ヘッドピースを全身のトータルコーディネートに組み入れる提案が広がってきました。色や素材を服とそろえれば、全体が落ち着いた洗練ムードにまとまります。

 「マックスマーラ(MAX MARA)」は、シグネチャーカラーのベージュ系でトーンを統一。シックなスタイリングに仕上げました。頭に巻いたやわらかいスカーフのようなヘッドピースが顔周りをコンパクトに整えています。髪の毛を無造作に少しだけ出して、ナチュラルな印象に。上下をワントーンでまとめているおかげで、縦長のイメージもアップしています。

差し色でのアクセント使いが絶妙な「ラフ・シモンズ」

 目立つポジションに位置するヘッドピースは、差し色を使うことでアクセントとしても役立ちます。ポジティブな気分を表現したい今のおしゃれマインドにマッチする使い方です。

 トレンドカラーとして勢いが増すグリーンを取り入れたのは「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」。ボディースーツのようなストレッチ素材のヘッドピースをあしらいました。パキッとしたイエローパンツと響き合い、フレッシュなたたずまいに。オーバーサイズのキルティングアウターと、コンパクトなヘッド周りとのコントラストが絶妙です。

柄物投入で個性を発揮した「モスキーノ」

 単色が多いバラクラバ風ヘッドピースですが、ブームを追い風に、モチーフを配したタイプもお目見えしています。服と柄をそろえると、インパクトの強いルックに仕上がります。

 「モスキーノ(MOSCHINO)」のセットアップは、ダークなスマイリー柄が全身に散らされ、モダンアートのよう。バッグやロングブーツにも同じモチーフがあしらわれ、統一感を高めています。極めつけはヘッドピース。服の一部として溶け込み、ゴージャスな印象もアップ。ボディースーツを着ているかのような個性的なトータルコーディネートが完成しました。

 一口に“バラクラバ風”と言っても、本来の目出し帽のシルエット以外に、スカーフやスイミングキャップ型など、バリエーションはさまざま。人気が高まるにつれて、ニット帽やヘアバンド、フードのような感覚で、服とセットで提案してくるところが増える気配。頭周りがコンパクトに見えるのはもちろん、包み込まれることによる安心感や癒やし効果も感じられそう。髪型を気にしなくていいところも魅力の1つ。新たなフェイス小物として人気が広がる可能性大です。

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後半の冷え込みでアウターに動き ルミネエストや玉川高島屋S・Cで好調だったブランドは?(2021年11月)

 コロナ感染者数の減少もあり、11月は街や店頭にも本格的に人が戻ってきた。外出の機会も増えたため、購買欲も高まっているようだ。後半に気温が下がったこともあり、重衣料の動きも活発に。玉川高島屋S・Cはコロナ禍前の実績を超えるまでに回復している。

ルミネエスト

【高伸長ブランド】※( )内のパーセンテージは対前年同期比
フリークスストア(W)(14%増)/スローブ イエナ(13%増)/ヒステリックグラマー(38%増)/ビープル トウキョウ(41%増)/エテ(24%増)/シップス エニィ(W)(44%増)/オメカシ(60%増)/ダイアナ(30%増)/マウジー(21%増)/チャールズ&キース(17%増)/ロイヤルパーティー(32%増)/リエンダ(22%増)/メルトザレディ(33%増)/ジェイダ(27%増)/リゼクシー(33%増)/スパイラルガール(55%増)/リリーブラウン(23%増)/パパブブレ(49%増) /プニュズ(38%増)/ミィパーセント(45%増)/カスタネ(28%増)/サロン バイ チコ(57%増)/ダズリン(69%増)/KBF(35%増)/ページボーイ(33%増)/エスペランサ(31%増)/カミーユビスランダ(34%増)/ドリードール(55%増)/ハルタ(40%増)/ラブラリー バイ フェイラー(63%増)/レイヤード フレグランス(31%増)/ルイス(25%増)/フリークスストア(M)(21%増)/アーバンリサーチiD(84%増)/カルバン・クライン(85%増)/グレゴリー(65%増)/インケース(54%増)/ハレ(31%増)/レイジブルー(32%増)/エクストララージ(54%増)/ステューシー(48%増)/ラティス(34%増)/マンハッタンポーテージ(46%増)/リー(44%増)

【11月の概況】
 16日以降の気温低下とともに重衣料が稼働し始めた。ルミネカード10%オフキャンペーンも12〜21日の10日間開催(前年は12日間)で、丁度同じ時期に重なった。キャンペーン前半は気温が高かった事もあり、中物需要が高く、重アウターよりも軽アウター(ブルゾン、ジャケット)のほうが購買に繋がっていた。また、一枚で決まる、コーデの主役になるデザイン性の高いニットも前半好調。重アウターは吟味。顧客型店舗以外は、チェスターコートが売れたがアウターが伸びず苦戦。SNS告知、インスタライブ等行った店は好調だった。後半は重衣料へと移動していったが、重衣料が本格的に稼働し始めたのは月末からだった。

【12月の計画】
 1〜25日にルミネエスト新宿館内でルミネカードで税込8000円以上(合算可)購入し、ルミネのアプリ「ONE LUMINE」からの応募者に抽選で、ルミネエスト新宿の人気ブランドプロデューサー・ディレクターが当選者を直接コーディネートし選んだ洋服をプレゼントする。


ルミネ新宿

【高伸長ブランド】
スナイデル(71%増)/ウィム ガゼット(67%増)/ユナイテッド トウキョウ(52%増)/プチ ジャルダン デ パルファム(50%増)/アンドクチュール(48%増)/ビルケンシュトック(45%増)/ランデブー(43%増)/マイストラーダ(43%増)/エトヴォス(39%増)/ジャーナルスタンダード ラックス&ライフ(38%増)/クラネ(37%増)/ココディール(37%増)/カレンソロジー(35%増)/スノーピーク(30%増)/フレイ アイディー(30%増)/セルフォード(26%増)/パブリック トウキョウ(M)(26%増)/メゾン スペシャル(W)(21%増)/パブリック トウキョウ(W)(21%増)/エトレトウキョウ(20%増)/シンゾーン(19%増)/アタッシェドゥイデー(18%増)/リムアーク(17%増)/オルビス(17%増)/ドクターマーチン(17%増)/テネリータ(16%)/アルアバイル(16%増)/ダヴィネス(15%増)/サボン(10%増)/アンフィ(10%増)/グラッサージュ(9%増)/メゾン スペシャル(M)(9%増)/ピーチ・ジョン(9%増)/ジュエッテ(8%増)/ジルスチュアート ビューティ(5%増)/ユナイテッド トウキョウ(2%増)

【11月の概況】
 10月に続き新型コロナウイルスの新規感染者数が2ケタで推移していることから新宿エリアにも人流が戻ってきており入館客数は前年を上回った。ビジネスでもプライべートでも外出してリアルに人と会う機会が増えたこと、コロナ禍での断捨離によりクローゼットが整理されたことなどからお客さまの購買モチベーションは高かった。アパレルでは顧客を中心にアウターを含めたまとめ購買が散見された。またコスメではスキンケア商材の高い需要が継続していることに加えて、メイクアップ商材の需要が戻りつつあった。

 上旬は、東京都心の最高気温20度以上の日が10日以上となるのは17年ぶりというほど日中の気温が高い日が続いた。ルミネ2では、休日はフリーのお客さまが多数来店され決定率は高かった。アウターはカラー・柄物など満遍なく稼働しているが、仕事でもプライベートでも着られるベーシックな物への反応が特によい。

 12~21日にルミネカード10%OFFキャンペーンを10日間開催(前年は12日間)。期間中は気温が高かったためフリーのお客さまによるアウターの購買が伸び悩んだ。反面、即着できるニットやブラウスといった中物の反応はよかった。22~30日は、気温低下でアウターへのモチベーションが高まり、厚手のロングウールコート、マーメイドスカートと合わせられる丈短めのダウンが人気だった。

【12月の計画】
 11月22日から12月25日まで「GIFT of VOICE」ルミネ新宿クリスマスキャンペーンを実施。館内に設置されたクリスマスツリー型のご案内カードのQRコードを読み込み、インスタグラムを起動。その状態で、案内カードカード裏面や、館内装飾に使用されているクリスマスリースを読み込むと、オリジナルフィルターを楽しめる。さらに、こちらのオリジナルフィルターを利用して撮影した写真・動画に、@lumine_shinjuku のメンションと#giftofvoiceタグ付け投稿した人の中から抽選で5人に、豪華コスメセットをプレゼントする。

 1〜25日にルミネ新宿のカードカウンターで、税込5000円以上(レシート合算可)のレシート提示者に花を1輪、先着順でプレゼントする。


渋谷パルコ

【高伸長ブランド】
トム ブラウン/イプサ/スナイデル/ニュースタア/リリーブラウン/ベイト/カリフ

【安定・堅調ブランド】
ディスコード ヨウジヤマモト/エンフォルド/ナゴンスタンス/ジラフ/アンカーストア

【11月の概況】
 リニューアル2周年を迎え、各ショップからは先行販売のアイテムやミッキーマウスの誕生日を祝福した「ミッキーマウス バースデーコレクション」も同時にスタート。 ミッキーマウスデザイングッズがそろうポップアップストアやパルコ ミュージアム トーキョーでの展覧会、10階で11日間に渡って屋上イベントを開催。イベントごとに異なる客層が来店し、幅広いターゲットを集客した。

 前年は夕方より招待制でレセプションを行ったが、コロナ渦もあり今年は10%オフ施策のみ実施。各ショップ顧客を中心に訴求しプロモーションも連動した結果、館全体で前年クリアを達成。特に1〜3階のラグジュアリー、ストリート、カルチャーショップがそれぞれの客層に合わせた特化型の限定商品を準備しつつ、ミッキーコラボが4〜5階のファッションテナントで奏功し売り上げを牽引した。

 最低気温が10度を下回り、実需のダウンなど重衣料を中心に動きが活発化し、6階では菓子などのお土産商材が好調に推移していることから、遠方のお客さまの来店が10月よりも加速しており、トラフィックが回復傾向。

 1・2階にオープンした「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY SHIBUYA) 」(渋谷エリア初)や、1階の「セリーヌ(CELINE)」、1階の「カナダグース(CANADA GOOSE)」、5階の「ちいかわの森」などポップアップが堅調に売り上げを伸ばした。

【12月の計画】
 コスメブランド「YUBUNE 」や「ポケモン×ポーター(POKEMON×PORTER )」、映画「ラストナイト・イン・ソーホー」のアイテムショップ、「ジョゼフ ストゥディオ(JOSEPH STUDIO)」「イクミ(IKUMI )」、アウトドアセレクト「ナイスタイム マウンテン ギャラリー(NICETIME MOUNTAIN GALLERY)」、「プラスフェニックス(+PHENIX)」「魔法使いの約束2nd Anniversary store」などのポップアップを行う。


玉川高島屋S・C

【高伸長ブランド】※( )内のパーセンテージは対前年同期比
アイニー(43%増)/ウィム ガゼット(91%増)/マギー(54%増)/エルベンスドゥ(42%増)/デサント ブラン(41%増)/ブリーフィング ゴルフ(68%増)/ドレステリア(48%増)/東京ますいわ屋(47%増)/銀座ヨシノヤ(41%増)/アンテプリマ(67%増)/ディプティック(62%増)/ロイズ・アンティークス(163%増)

【安定・堅調ブランド】
エブール/エポカ ザ ショップ/アルアバイル/ストラスブルゴ(W)/エストネーション/ビームス/ユナイテッドアローズ/イワキ/スノーピーク/好日山荘/プロトリーフ(園芸)

【11月の概況】
 売上高前年同期比10%増、一昨年比でも3%増となり、10月に続き一昨年比をクリア。入館客数は一昨年比10%減と回復途上にあるものの、買上率が高く売り上げを伸ばした。タカシマヤカードのポイントアップ期間中(11月3~7日:通常3%→5%)に高額のアウターを購入する動きがあり、衣料品業種は前年同期比15%増、一昨年比1%増の結果となった。気温が下がってからはウールの動きが弱まり、ダウンが好調。バッグは近距離圏内への旅行用の動きが良い。コロナ禍以降、引き続き特選ブランド、フレグランス、アウトドア、ゴルフ、園芸、ペット関連が好調で館内全体を牽引している。

【12月の計画】
 9日に「ヤヌーク」、10日に「金魚坂」がオープン、17日に「ボッテガ・ヴェネタ」がリニューアルオープンする。


渋谷109

【高伸長ブランド】
サンリオビビティックスシブヤ(82%増)/ダズリン(74%増)/エスペランサ(54%増)/シークレットハニーバイハニーバンチ(48%増)/プニュズ(46%増)/リズリサ(40%増)/ヴォルカンアンドアフロダイティ(33%増)

【安定・堅調ブランド】
(上記以外で)アンクルージュ/エブリン/リゼクシー/ジェイダ/ロジータ/ミーア

【11月の概況】
 売上高は前年同期比3%減、入館者数2%減、前年実施のGoToキャンペーン、アーティストポップアップ好調の反動もあり、前年を割る状況となったが、アパレルでは売り上げ前年超の店舗も増えてきており回復傾向。気温低下と共にアウターや重衣料の動きが加速しており、客単価が上がっている。キャラクターと組んだ全館キャンペーンでは、アパレル店舗とのコラボ商品が即完売するなど好調。キャラクターのポップアップ店舗も好調に売り上げた。

【12月の計画】
 アーティストタイアップのクリスマスキャンペーンおよびポップアップ、骨格診断ポップアップ、クリスマス金券施策を行う。

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別の意味で「もったいな〜い!」SDGs鍋。 コンセプト斬新なのに、現場がお客に魅力を伝えきれていない

 株式会社ぐるなびが毎年秋口に発表する「トレンド鍋」。2021年は「まるごと鍋」に決定した。背景には食品ロスをはじめとした、SDGsへの興味が急速に高まったことが挙げられる。食材を余すところなく"まるごと"使い切り、端材で出汁をとり、〆を入れることでスープまで残さず味わう鍋は、食品ロス削減につながるという考えだ。そのトレンドを押さえた鍋がある。東京・恵比寿にある鉄板焼鳥鍋専門店「食鶏 しまや 恵比寿」で提供する「SDGs鍋」だ。
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「コパトーン」に新感覚トーンアップ日焼け止め コントロールカラー感覚の5色

 大正製薬のUVケアブランド「コパトーン」は2022年2月1日、肌を美しく見せる日焼け止め“シークレットチェンジUV”シリーズ(全5色、各30g、税込各990円)を発売する。5色ともコントロールカラー感覚で使い分けることができ、UVカット機能はSPF50+、PA++++。

 カラーはふんわりトーンアップした印象へと導くホワイトカラーの“マシュマロホワイト”、華やかで明るい印象をプラスするピンクカラーの“スイートローズ”、透明感を演出するブルーカラーの“ロイヤルブルー” 、 肌の色を均一に整えるイエローカラーの“イエローベルベット”、赤みをカバーするグリーンカラーの“ミスティグリーン”。

 カラーによってなりたい肌のトーンや質感を演出できるほか、頬や鼻、目の下など、顔のパーツごとにカラーを使い分けたり、異なるカラーを重ね塗りしたりと、メイクアップ感覚の使い方も可能。汗や水に強いウオータープルーフ仕様だが、石けんや洗顔料で落とすことができる点も特徴だ。

 仕上げ用のフェイスパウダー “コパトーン シャイニィスムースパウダー”(5g、同990円)も同時発売。“シークレットチェンジUV”使用後に重ね付けをすることでパウダーが皮脂を吸着しテカリを抑え、サラサラ肌を保つ。

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「水沢ダウン」の高機能モデル“アルパイン”発売 北京冬季五輪で各国がチームウエアに採用

 「デサント(DESCENTE)」は、「水沢ダウン」の新作“デサント 水沢ダウンジャケット アルパイン(DESCENTE MIZUSAWA DOWN JACKET “ALPINE”)”を発売した。ブランドの起源であるスキーウエアの技術を応用した高機能モデルで、価格は税込19万8000円。レッド、ブラック、ホワイトの3色をそろえ、東京・渋谷のデサント トウキョウや「デサント ブラン」梅田店、公式オンラインストアなどで扱う。2022年2月に中国・北京で開催される北京冬季五輪では、スイス(アルペンスキー)やスペイン(アルペンスキー)、カナダ(スキークロス)、ドイツ(ボブスレー)などがチームウエアに採用する。

 表面は、継ぎ目のない立体的な構造の“皮膚”をイメージした素材“スキーマテック スカイ(Schematech Sky)”を使用した。肘や背中など部位別の可動域を3Dで計測し、部位ごとに編みのパターンを変えて動きやすさとフィット感を向上させたほか、スピード競技で培った独自のカッティング技術を駆使してストレッチ性も高めている。衣服内のムレを防ぐため、胸と脇下にベンチレーションを施し、背裏は一定の間隔を開けてチューブ状のダウンを配置した。フロントは、フィット感を調節できるよう2つのジッパーを付けた。

 「水沢ダウン」は、熱圧着でダウンのステッチをなくし、防水性と耐久性を高めた高機能ダウンシリーズ。岩手県旧水沢市(現奥州市)の水沢工場で生産しており、2008年のスタート以降ブランドの定番として販売している。

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白洲正子のサステナブルな世界に学ぶ マリエが本音で語る「私の33年目のサステナブル」Vol.41

 よく「マリエはなぜ、サステナブル思考になったのか?」と聞かれる。いろんなきっかけがあったが、最近さらに「誰の存在が大きく影響したのか?」と突っ込まれた時、やはりこの人が頭に浮かんできた。

 白洲正子だ。

 ファッション好きなら、知っている人も多いと思う。私が彼女の存在に触れたのは、彼女の著書「ものづくり」という本をある建築家に教えてもらったから。当時私はニューヨークでの勉強を終え、日本とアメリカを行き来していた。サステナブルという言葉は、私も知らなかった時代。美しいものへの感覚は確立しつつあったが、日本の”美しいもの”の捉え方と、知識やものを大切にしない感覚に憤りさえ感じながら、「自分には今、何ができるのだろう?」と模索していた頃だった。25歳くらいだったと思う。アメリカで身につけたリベラルマインドとともに日本を行ったり来たりだった私は、もどかしさを覚え、苦しんでいたくらいだ。

 そんな時に出会ったのが、白洲正子だった。

 衝撃だった。こんなにものを愛し、生まれる過程を大切にし、自然との調和を感じ、それを伝えるために生きていた女性がいたなんて。自分の物差しをしっかり持っているため、金額や人の意見にブレることなく、ものの美しさの価値を見出している。一冊の本をきっかけに白洲家の歴史や周囲にいた作家、民芸運動のリサーチにどっぷりと浸かり、今では年に2回、白洲邸武相荘を訪れるほど。彼女を通して、私はサステナブルを学んだ。愛で続けられる耐久性と流行のない永遠の命を与えた黒田達明、民芸運動という活動とともに日本の文化を守り、支え、進化を促した柳宗悦。そのほか、バーナード・リーチ(Bernard Howell Leach)、小林秀雄、魯山人……。次々とのめり込んだ”粋”という美しさと各自の美の物差しは、まさに持続させたい学びの数々だった。そして戦争という全てを呑み込んでしまう大波の存在も学んだ。戦争は美や文化、教育、思想、そして命を奪ってしまった。

 戦争以外の全てをこよなく愛でていた白洲正子が毎日身をおき、暮らしていたのが武相荘だ。そこには自然との調和があった。春夏秋冬と流れる循環の中で移り行く素晴らしい自然の美を感じた時、何よりも大切にしなくてはいけないのは自然であり、それを大切にしなければ他の何も生まれてこないと強く感じたのは今も覚えている。白洲正子には会ったこともなければ喋ったこともないが、着物屋を銀座に構えてまで楽しんだ、和洋をミックスしながら織りなす独自のスタイリングは本当に見事だ。いまだにスタイルブックが欲しいと切に願っている。「白洲正子100日コーデ!」みたいな企画が見てみたい。

 そして私は時々、「彼女がサステナブルという言葉を耳にしたら、なんと答えるだろう?」という議題で盛り上がる。本当に何と答えるのだろう?想像するとキリがない。是非一度、膨大にある彼女の著書を読めとは言わないが、白洲邸武相荘を感じて欲しい。

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「シュプリーム」と「ディッキーズ」の最新コラボはワークウエアに着想した3型

 「シュプリーム(SUPREME)」は、「ディッキーズ(DICKIES)」とのコラボコレクションを12月25日に発売する。「シュプリーム」の公式オンラインストアと渋谷や原宿などにある旗艦店、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で取り扱う。

 今回のコラボは、「シュプリーム」が2021-22年秋冬コレクションのルックブックで予告していたもの。「ディッキーズ」創業者のC.Nウィリアムソン(C.N.Williamson)と、E.Eディッキー(E.E.Dickie)が牧場主や農場主のために製作したオーバーオールやワークパンツといったワークウエアに着想し、キルティング加工を施したカバーオールやワークジャケット、ワークパンツの3型を用意した。どれも定番のブラックとブルーに加え、ピンクやカモフラージュ柄の4種類をそろえる。

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LVMHジャパンが女性の再就職とキャリアアップを支援するプログラムの第2期参加者を募集

 LVMHジャパンが女性の再就職とキャリアアップを支援する「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」は、2022年4月1日にスタートする第2期プログラムの参加者を募集する。募集人数は14人(参加14ブランドにつき各1人)。希望者は、1月5日までに特設サイトからオンライン説明会にエントリーする必要がある。

 参加ブランドは、LVMH傘下の「ベルルッティ(BERLUTI)」「ブルガリ(BVLGARI)」「セリーヌ(CELINE)」「ショーメ(CHAUMET)」「クリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)」「フェンディ(FENDI)」「ゲラン(GUERLAIN)」「ケンゾー(KENZO)」「ロエベ(LOEWE)」「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」「パルファン・クリスチャン・ディオール(PARFUMS CHRISTIAN DIOR)」「ゼニス(ZENITH)」。

 同プログラムは、国際ファッション専門職大学およびモード学園とのパートナーシップのもとに実施され、参加者は週2日、両校の校舎であるコクーンタワーでファッションと美容の基礎を学ぶ座学や、接客やメイク、スタイリングの実習を受講する。またマスタークラスでは、販売のスペシャリストをメンターとして店舗でのインターンシップを実施する。受講生には職場実習期間中に生活支援手当が支給され、プログラム終了者はLVMHブランドでの就職の機会を得ることができる。

 第1期プログラムに参加した佐々木理沙子さんは、「子どもを産んだあとで仕事を探しているときに本プログラムのことを知り、キャリアチェンジしたいと応募した。LVMHはこのプログラムを通じて、社会復帰のチャンスを欲している女性に手を差し伸べてくれていると感じた。ファッションについて包括的に学べて知識の裏付けを得られ、同時にさまざまなバックグラウンドを持つ受講生と出会え、メゾンのすてきなショップで働くことができることが魅力」と話す。

 「ME LVMH JAPAN クライアント・アドバイザー・プログラム」は、結婚・出産・育児・介護などを経験した女性および性自認が女性の人を対象とし、復職やキャリアチェンジの支援を行うもの。ファッション、コスメ、ウオッチ&ジュエリーの販売における専門知識とトレーニングの場を提供する。アジアで初めて、21年4月にスタートした。

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ビームスが台湾・台中エリアに進出 台湾は5店体制に

 ビームスはこのほど、台湾・台中エリアで初の常設店となる「ビームス新光三越中港」と、「ビームス アウトレット 台中港」をオープンした。同社は台北エリアでは3店舗運営しており、台湾全体で5店舗を持つ。

 「ビームス新光三越中港」は、台中の中心地にある新光三越台中中港店の3階に12月11日にオープンした。ビームスやビームス プラス(BEAMS PLUS)、レイビームス(RAY BEAMS)、ビームス ボーイ(BEAMS BOY)などのメンズ・ウィメンズのカジュアルレーベルを扱う。店内にはプロジェクターを備えたイベントスペースを設け、公開インスタライブやポップアップショップ、コラボレーションの発表スペースなどに利用する予定だ。現在同スペースでは、創業45周年を記念して制作した初代ロゴ“American Life Shop BEAMS”を用いたアイテム群を集積している。

 商業施設の三井アウトレットパーク台中港内に16日にオープンした「ビームス アウトレット 台中港」は、期間限定で運営していたポップアップショップを施設内移転し、売り場面積は従来の約2倍に拡大した。台湾で2店舗目のアウトレット業態となる。店内は、人の行き交うラウンジをコンセプトに、家族連れの多い店舗の特性を活かしてワークショップを実施できるイベントスペースや、ハート型のフォトスポットを設けた。

 ビームスは17年に海外子会社の碧慕絲股份有限公司を設立した。21年12月現在で台北エリアのビームス 台北、ビームス 微風南山アトレ、ビームス アウトレット 林口、台中エリアのビームス新光三越中港、ビームスアウトレット台中港の計5店舗を運営する。同社は、法人立ち上げ時から台湾第二の都市である台中エリアに注目していたといい、20年に「ビームス アウトレット 台中港」を期間限定出店し、マーケットリサーチを続けていた。

 碧慕絲股份有限公司の伊藤雄一郎代表は「台湾現地法人設立から3年半を経て、ようやく念願の台中地区への進出が叶った。これから、台湾全土でビームスブランドを拡大する。ビームスならではの視点で台湾の地元企業・アーティストとも連携し、台湾独自のブランディングを仕掛けていく」とコメントを寄せた。

■ビームス新光三越中港
オープン日:12月11日
時間:月〜金曜日 11:00〜22:00 / 土日祝 10:30〜22:00
住所:台中市西屯區臺灣大道三段301號3樓 新光三越台中中港店 3階

■ビームス アウトレット 台中港
オープン日:12月16日
時間:月〜金曜日 11:00〜21:30 / 土日祝 10:30〜21:30
住所:台中市梧棲區台灣大道十段166號「三井アウトレットパーク台中港」(区画番号61400)

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イスラエル発クリーンビューティブランド「ラヴィド」からハンド&ボディーケアアイテムが登場

 イスラエル発クリーンビューティブランド「ラヴィド(LAVIDO)」は、“ナーチャリング ハンドクリーム”(全2種、各70mL、各税込1870円)と、“アロマティック ボディローション”(全2種、各120mL、各税込2530円)を12月23日に発売した。公式オンラインストア、三越伊勢丹の化粧品EC「ミーコ(meeco)」、伊勢丹新宿本店ビューティアポセカリーなどで取り扱う。

 ハンド&ボディケアシリーズ共通で、厳選した潤い成分を配合。「オーガニックシアバター」がすっと肌に馴染んで浸透し、潤いを与えて乾燥から肌を守る。濃密なのに伸びの良いテクスチャーで、べたつかずに心地よくケアする。前向きな気持ちになれるシトラスの香りと、上品で繊細なムスク&ココナッツの香りをラインアップ。こだわりのアロマの香りが全身を包み込む。

 「ラヴィド」はハーバリストのイド・マガル氏が、おむつかぶれに悩む甥のために化粧品を開発し、2003年に誕生。植物化学に基づき、ハーブの効果を生かしたスキンケアとボディケアを中心に、厳選された植物由来成分やビーガンフレンドリー、グルテンフリーにこだわった処方を採用し、“グリーン”かつ“クリーン”な方法で生産している。本国であるイスラエルをはじめ、アメリカやカナダ、オランダなど世界各地で支持を集めている。日本ではヘアサロン専売品などを取り扱うヘアケアメーカーのb-exが2021年6月から販売を開始。オンラインストアののほか、伊勢丹新宿本店ビューティアポセカリーや、「ベータ(b8ta)」といったオフラインでも展開する。

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自動車メーカーによる世界初の美容マシンで6サロンが限定メニュー開発 忽那汐里も体験

 自動車部品メーカーのアイシンは、水分子で髪と地肌を整える世界初の美容マシン“ハイドレイド(Hydraid)”を使った施術プログラムを都内6サロンと開発し、2022年3月から提供する。価格は税込1万1300〜2万1500円で、クラウドファンディングのマクアケで購入できる。

 “ハイドレイド”は、アイシンが「自動車業界で生まれた技術をより多くの人の生活に役立てたい」という思いで開発を始め、昨年秋から一部サロンに設置していた。水をキューティクルの隙間よりも小さくして放出し、ブリーチなどによるダメージの軽減やツヤとコシの向上、カラーやパーマ剤の持続性向上などが期待できる。

 施術プログラムを提供するサロンは「レコ(LECO)」「ミンクス(MINX)」「ブリッサ(BRISA)」「ピーク・ア・ブー(PEEK-A-BOO)」「ガーデン(GARDEN)」「リアン(LIEN)」で、それぞれのサロンの強みを生かしたオリジナルメニューを考案した。「レコ」は、カラーチェンジを楽しみたい人に向けて、カットとヘアカラーに“ハイドレイド”を組み合わせている。

 21日には関係者向けの発表会を行い、女優の忽那汐里が登壇した。“ハイドレイド”を試した忽那は「強くブリーチしているときに使いました。水分子は目に見えないけど、髪が明らかに変わって驚きました」と使用感を語り、「10分座っているだけで終わるので、本当に手軽。より多くの人に体験してほしいです」とアピールした。

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