「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2022年プレ・フォール・コレクションを発表した。
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「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」が2022年プレ・フォール・コレクションを発表した。
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ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は、自身と「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とのコラボレーションを、Nigo新アーティスティック・ディレクターによる「ケンゾー(KENZO)」2022-23年秋冬コレクションのショー会場に、とあるアイテムを着用して登場することで発表した。
ファレルが着用していたのは、リムがダイヤモンドで縁取られ、テンプルにエメラルドがはめられているサングラス。「『ティファニー』と僕は“婚約”しているんだ」とファレルは米「WWD」に語った。ファレルによれば、サングラスは「今後たくさん控えている『ティファニー』とのプロジェクトの最初のアイテム」だという。
ファレルはこのプロジェクトはコラボレーションではなく、パートナーシップであることを強調。「これは(コラボレーション)ではなくて、パートナーシップなんだ。ものの見方が変わってしまうようなね。でも詳しく教えることはできない。今日ここに来たのは、Nigoを祝福するためだから」と詳細については口を閉ざした。Nigo新アーティスティック・ディレクターのデビューショーとなった同コレクションの会場には、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)とその新たな恋人のジュリア・フォックス(Julia Fox)のほか、プシャ・T(Pusha T)、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)、シャイガール(Shygirl)らの姿もあった。
ファレルは「ティファニー」と同じくLVMH モエ ヘネシー·ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「ルイ・ヴィトン」とも08年にファインジュエリーのコレクションでコラボレーションしている。
「ティファニー」はLVMHの傘下入り以降、「シュプリーム(SUPREME)」とのコラボレーションのほか、ビヨンセ(Beyonce)、ジェイ・Z(Jay-Z)、BLACKPINKのROSE、トレイシー・エリス・ロス(Tracee Ellis Ross)、アニャ・テイラー・ジョイ(Anya Taylor-Joy)らをアンバサダーに起用しブランドのイメージを刷新している。
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ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は、自身と「ティファニー(TIFFANY & CO.)」とのコラボレーションを、Nigo新アーティスティック・ディレクターによる「ケンゾー(KENZO)」2022-23年秋冬コレクションのショー会場に、とあるアイテムを着用して登場することで発表した。
ファレルが着用していたのは、リムがダイヤモンドで縁取られ、テンプルにエメラルドがはめられているサングラス。「『ティファニー』と僕は“婚約”しているんだ」とファレルは米「WWD」に語った。ファレルによれば、サングラスは「今後たくさん控えている『ティファニー』とのプロジェクトの最初のアイテム」だという。
ファレルはこのプロジェクトはコラボレーションではなく、パートナーシップであることを強調。「これは(コラボレーション)ではなくて、パートナーシップなんだ。ものの見方が変わってしまうようなね。でも詳しく教えることはできない。今日ここに来たのは、Nigoを祝福するためだから」と詳細については口を閉ざした。Nigo新アーティスティック・ディレクターのデビューショーとなった同コレクションの会場には、カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)とその新たな恋人のジュリア・フォックス(Julia Fox)のほか、プシャ・T(Pusha T)、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, The Creator)、シャイガール(Shygirl)らの姿もあった。
ファレルは「ティファニー」と同じくLVMH モエ ヘネシー·ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「ルイ・ヴィトン」とも08年にファインジュエリーのコレクションでコラボレーションしている。
「ティファニー」はLVMHの傘下入り以降、「シュプリーム(SUPREME)」とのコラボレーションのほか、ビヨンセ(Beyonce)、ジェイ・Z(Jay-Z)、BLACKPINKのROSE、トレイシー・エリス・ロス(Tracee Ellis Ross)、アニャ・テイラー・ジョイ(Anya Taylor-Joy)らをアンバサダーに起用しブランドのイメージを刷新している。
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ワールドは、タレントの橋本マナミさんがブランドディレクターを務める婦人服ブランド「ナミマ(NAMIMA)」を1月20日から専用ECサイトで販売開始した。出産や子育てなどライフステージが変わる30〜40代の女性に向け、上品で機能的な服を提供する。
橋本さんが自身の妊娠や出産の経験をもとに企画した。「女性は産前・産後で体形が変わるし、授乳中に合う服はなかなか見つからない。どんなときでもきれいに見える服を作りたいと思い立った。特に丈のバランスにはこだわった」。リメイク服「スリュー(SRUE)」の植木沙織デザイナーと協業した。上品なワンピースやブラウスとして仕立てながらも、授乳などが楽に行えるよう工夫した。ワールドが社内に保有する在庫生地を使用するため、1品番あたりの生産は限られた点数になる。
税込価格は3WAYワンピースとタフタワンピースが2万4200円、サテンブラウスが1万9800円、サテンパンツが1万7600円。
ワールドの生産背景や人材などのリソースを活用し、社内外のデザイナーやインフルエンサーなど個人によるブランドを支援するプロジェクト「ワールド・ファッション・クラウド」の一環として展開する。昨年秋にスタートしたニット製婦人靴の「オイト(OITO)」、インフルエンサーの瀬戸晴加さんによるアパレルと食器の「クロエンス(CLOENC)」に続くD2Cブランドとなる。
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セブン&アイ・ホールディングス(HD)が、傘下のそごう・西武を売却する方向で最終調整に入ったと、31日夜に日経新聞電子版が報じた。セブン&アイHD広報は本紙の取材に対し、「(21年)7月に発表した中期経営計画に基づき、あらゆる可能性を排除せず検討していることは事実」と話すにとどめた。
セブン&アイHDはそごう・西武を2005年に買収、06年に完全子会社化したものの、長年の業績不振からの立て直しに道筋をつけられずにいた。19年から2年間は、地方店を中心に不採算店5店を閉店、約1300人の人員整理を行う大胆な構造改革を実施。だが新型コロナの厳しい市場環境もあり、直近の2021年3〜8月期も49億円の営業赤字と振るわなかった。
このことから近年セブン&アイグループは、米バリューアクトキャピタルなど同社の株式を保有する複数の海外投資家から百貨店事業の売却を求められていた。
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2022年のトレンドカラーにパープル系が浮上してきました。パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE)は、今年の“カラー・オブ・ザ・イヤー”として、青みがかった淡い紫“ベリーペリ(Very Peri)”を選びました。未来への期待を表現した色でもあるそうです。パープルは、大人っぽさや高貴なイメージが魅力。色選びやスタイリングをちょっと工夫すれば、今年らしいトレンドルックに仕上がります。
「パトゥ(PATOU)」からは、全身をパープルでまとめた装いが登場。気張らないスエット風のトップスと、ドレッシーなスカートを合わせた“カジュアル×グラマラス”ルックです。白文字のビッグロゴや腰周りの膨んだディテール、ドレーピーな仕立てが紫のトーンに動きや深みをもたらしています。今回は、濃淡パープル系のおすすめスタイリングをご案内します。
薄いパープルは優しい雰囲気で着こなせます。上下を近い濃淡でまとめる“トーン・オン・トーン”なら、きれいに仕上がります。
「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」は、ニットトップスとパンツで“トーン・オン・トーン”ルックに整えました。広めに開いたネックラインが、デコルテを美しく演出。チョーカーとネックレスも映えています。上下で素材の風合いをずらすことでリズムが備わりました。スッキリした“Iライン”が引き立っているのも、色調を抑えたからこそ。
薄めのトーンでまといやすい色といえば、ラベンダー。ピンク寄りのラベンダーなら、フェミニンなイメージに整います。2枚目の「CFCL」は、ニット素材のトップス&パンツのセットアップを、淡いラベンダーで彩りました。黒のライトアウターが、ラベンダーをさらに引き立てています。紫を生かすには、黒とのコンビネーションが効果的。ラベンダーにはさまれて、チラ腹見せがヘルシーにキマりました。
パープル系を使い慣れないうちは、押し出しの強い顔周りを避けて、ボトムスでトライするのがおすすめです。トップスとの合わせ方次第で、さまざまなムードに着こなせます。
「ニアー ニッポン(NEAR.NIPPON)」は、ラベンダーのスティックパンツがキーピースに。折り目の正しいセンタープレスがシャープな印象を与えています。パープルと相性抜群のオレンジをトップスに迎えて、コントラストを際立たせました。優美なドレープブラウスとマニッシュなパンツの組み合わせが、ジェンダーミックスのたたずまいに。ふんわりとしたブラウスのシルエットが、パンツの細さを引き立てています。
パープルは主張が強いので扱いに苦労しがちですが、白を合わせれば調和に導いてくれます。2枚目の「ババコ(BABACO)」は、上下をニットアップでまとめ、柔和な装いにまとめました。濃いパープルでもきつく見えないのは、白のレースニットが全体のトーンを和らげているから。パンツの脇からのぞくホールも軽やかな印象をプラスしています。足元はグリーンのサンダルでフレッシュにキメました。
ダイナミックな柄とパープルの組み合わせは、持ち味の妖艶さを濃くします。堂々と着こなすのがパープルを生かすコツです。
「ベース マーク(BASE MARK)」の装いがゴージャスに映るのは、紫がキーカラーだから。トレンドの“ベリーペリ”に近い色味が、グラマラスなムードを醸し出しています。プリーツスカートに施された絞り染め風の柄が動きを添えています。さらに、つばが波打つレディーハットもおそろいにすることで、あでやかさが一段と強まりました。
昔から高貴な色とされるパープル系だけに、装いを上品に落ち着かせる効果も期待できます。紫は陰影がきれいに出るので、プリーツやドレープとの組み合わせにぴったり。ラベンダーのプリーツパンツを、ムードメーカーに生かしたのは、2枚目の「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」。濃いピンク地の柄チュニックは、アートライクな着映え。パンツのおかげで、ノーブルな雰囲気が備わりました。
一見、癖が強そうなパープル系ですが、ミニマルなルックに取り入れたり、明るい色と合わせたりと、着こなしのバリエーションは意外と多彩。カラーブロックや柄物にも生かせます。持ち味の上品さやグラム感を押し出したスタイリングも可能なので、自分好みの“ベリーペリ”な着こなしを探し当ててみてはいかがでしょう。
The post 22年は“ベリーペリ”を押さえるべし! 淡いパープルコーデが人気急上昇【22年春夏トレンド】 appeared first on WWDJAPAN.
2022年のトレンドカラーにパープル系が浮上してきました。パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE)は、今年の“カラー・オブ・ザ・イヤー”として、青みがかった淡い紫“ベリーペリ(Very Peri)”を選びました。未来への期待を表現した色でもあるそうです。パープルは、大人っぽさや高貴なイメージが魅力。色選びやスタイリングをちょっと工夫すれば、今年らしいトレンドルックに仕上がります。
「パトゥ(PATOU)」からは、全身をパープルでまとめた装いが登場。気張らないスエット風のトップスと、ドレッシーなスカートを合わせた“カジュアル×グラマラス”ルックです。白文字のビッグロゴや腰周りの膨んだディテール、ドレーピーな仕立てが紫のトーンに動きや深みをもたらしています。今回は、濃淡パープル系のおすすめスタイリングをご案内します。
薄いパープルは優しい雰囲気で着こなせます。上下を近い濃淡でまとめる“トーン・オン・トーン”なら、きれいに仕上がります。
「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」は、ニットトップスとパンツで“トーン・オン・トーン”ルックに整えました。広めに開いたネックラインが、デコルテを美しく演出。チョーカーとネックレスも映えています。上下で素材の風合いをずらすことでリズムが備わりました。スッキリした“Iライン”が引き立っているのも、色調を抑えたからこそ。
薄めのトーンでまといやすい色といえば、ラベンダー。ピンク寄りのラベンダーなら、フェミニンなイメージに整います。2枚目の「CFCL」は、ニット素材のトップス&パンツのセットアップを、淡いラベンダーで彩りました。黒のライトアウターが、ラベンダーをさらに引き立てています。紫を生かすには、黒とのコンビネーションが効果的。ラベンダーにはさまれて、チラ腹見せがヘルシーにキマりました。
パープル系を使い慣れないうちは、押し出しの強い顔周りを避けて、ボトムスでトライするのがおすすめです。トップスとの合わせ方次第で、さまざまなムードに着こなせます。
「ニアー ニッポン(NEAR.NIPPON)」は、ラベンダーのスティックパンツがキーピースに。折り目の正しいセンタープレスがシャープな印象を与えています。パープルと相性抜群のオレンジをトップスに迎えて、コントラストを際立たせました。優美なドレープブラウスとマニッシュなパンツの組み合わせが、ジェンダーミックスのたたずまいに。ふんわりとしたブラウスのシルエットが、パンツの細さを引き立てています。
パープルは主張が強いので扱いに苦労しがちですが、白を合わせれば調和に導いてくれます。2枚目の「ババコ(BABACO)」は、上下をニットアップでまとめ、柔和な装いにまとめました。濃いパープルでもきつく見えないのは、白のレースニットが全体のトーンを和らげているから。パンツの脇からのぞくホールも軽やかな印象をプラスしています。足元はグリーンのサンダルでフレッシュにキメました。
ダイナミックな柄とパープルの組み合わせは、持ち味の妖艶さを濃くします。堂々と着こなすのがパープルを生かすコツです。
「ベース マーク(BASE MARK)」の装いがゴージャスに映るのは、紫がキーカラーだから。トレンドの“ベリーペリ”に近い色味が、グラマラスなムードを醸し出しています。プリーツスカートに施された絞り染め風の柄が動きを添えています。さらに、つばが波打つレディーハットもおそろいにすることで、あでやかさが一段と強まりました。
昔から高貴な色とされるパープル系だけに、装いを上品に落ち着かせる効果も期待できます。紫は陰影がきれいに出るので、プリーツやドレープとの組み合わせにぴったり。ラベンダーのプリーツパンツを、ムードメーカーに生かしたのは、2枚目の「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」。濃いピンク地の柄チュニックは、アートライクな着映え。パンツのおかげで、ノーブルな雰囲気が備わりました。
一見、癖が強そうなパープル系ですが、ミニマルなルックに取り入れたり、明るい色と合わせたりと、着こなしのバリエーションは意外と多彩。カラーブロックや柄物にも生かせます。持ち味の上品さやグラム感を押し出したスタイリングも可能なので、自分好みの“ベリーペリ”な着こなしを探し当ててみてはいかがでしょう。
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「タナカ(TANAKA)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。
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アディダス(ADIDAS)は26日、2022年中に新たに2800人を雇用すると発表した。47カ国・307の勤務地で雇用する予定だが、800人以上が同社の本拠地であるドイツでの勤務になると見込まれている。また、多くは店舗での採用になるという。
アディダスは22年現在、6万2000人の従業員を抱えている。そのうち7000人はドイツを拠点とするが、さまざまな国籍の人材がいるため、社内の公用語は英語だ。平均年齢は32歳。雇用拡大計画に伴い、多様性の向上にもいっそう力を入れる。例えば、現在は35%を占める女性リーダーの割合を、25年までに40%にすることを掲げた。
同社のアマンダ・ラージクマール(Amanda Rajkumar)=グローバル人事・人材・カルチャー担当取締役は、「雇用者として新たなスタンダードを設定したい。当社ならではの、従業員を惹きつける労働環境の整備にいっそう力を入れていく」とコメントした。
アディダスは21年8月、傘下の「リーボック(REEBOK)」をブランドマネジメント企業のオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)に売却することを発表しているが、取り引きは22年1〜3月(第1四半期)に完了する見通し。これに伴い、「リーボック」は150人の従業員を解雇するという。
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「シャネル(CHANEL)」はおなじみのグラン・パレが改修工事中のため、昨年10月のプレタポルテに続いて、グラン・パレ・エフェメールでショーを開催。一時的な施設ではあるが、全体の大きさは本家と変わらないという。そこに、シンプルな演出を好むヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)=クリエイティブ・ディレクターにしては珍しく、大がかりなセットを用意した。
今回の舞台装置や演出のためにタッグを組んだのは、彼女が長年コラボレーションを望んでいたというフランス人現代アーティストのグザヴィエ・ヴェイヤン(Xavier Veilhan)だ。グザヴィエが「ミニゴルフ場と馬術の障害飛越のコースの中間のような、庭園があるオープンエアの空間をコンセプトにした」と説明するセットについて、ヴィルジニーは「構成主義(1910〜20年代にロシアで起こった芸術運動)を軸とする彼の作風は、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)の作品を思い起こさせます」とコメント。天然木の合板など素朴な素材をベースに作る装飾は”万国博覧会”をイメージしており、空中には飛行船のように大きなバルーンや幾何学的なオブジェが浮かび、随所に曲線や回転する大きな円形モチーフが見られる。その中の一際高い台には巨大な楽器のような作品が置かれ、フランス人ミュージシャンのセバスチャン・テリエ(Sebastien Tellier)が生演奏を披露する舞台となった。
会場が暗くなると、グザヴィエが制作した映像が流れた後、グレース・ケリー(Grace Kelly)の孫で、「シャネル」のアンバサダーを務めるシャルロット・カシラギ(Charlotte Casiraghi)が黒のツイードジャケット姿で毛並みの美しい馬にまたがり登場。ゆっくりと闊歩したと思えば途中からは速度を上げ、土が敷かれたランウエイを駆け抜けてショーが幕を開けた。この演出は、創業者のガブリエル・シャネルが乗馬の世界を愛していたことに通じるもの。シャルロットもまた、かつて馬術の訓練を受けていたベテランだという。
冒頭に登場したのは、細身のノーカラージャケット。ウエストを絞り、サイドベンツを配した乗馬服のようなデザインが特徴的だ。そんなジャケットに合わせるゆったりしたパンツにはサイドに大胆な切り込みを入れ、ドレスやロングスカートには腿までの深いスリットを加えることで、今季の鍵となる”軽やかさ”を表現。ツイードのミニドレスやコートも腰を絞ったコンパクトなシルエットで、快活な印象に与える。
コレクションの中で新鮮に映ったのは、ドレスの上にツイードのジャケットとスカートを合わせたスタイル。スカートは腰のボタンのみで留めるフロントが開いたデザインで、下に着たドレスが覗く。エアリーなドレスは、セットにも呼応する幾何学モチーフや、可憐な小花の刺しゅう、フリル、フェザーで装飾。クロップドジャケットを合わせたホワイトのマキシドレスには、ルサージュによるビーズ刺しゅうのカメリアが咲いた。
ショー後、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは、「オートクチュールで大切なのは、コレクションのユニークなストーリーを感じてもらうこと。コレクションそのものだけでなく、装飾やセット、音楽などすべてをミックスすることで、特別なエモーションを伝えている。エモーションはお金で買うことはできない、ラグジュアリーの極みだ。クチュールはメゾンのDNAでもあり、イメージメーカーとしての大きな役割を担っている」と語った。今回の演出は、それを感じられるものだった。世界のクチュール顧客が必ずしも渡仏できない中、壮大な演出はコレクションのストーリーを伝播し、エモーションをかき立てるために、ますます重要になっているのかもしれない。「シャネル」は7月のクチュールショーでも再び、グザヴィエとタッグを組む予定だ。
2022年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークが、1月24日から27日まで開かれた。オートクチュールとは「高級仕立て服」のこと。職人たちが何百時間もかけて作り上げる贅を極めた作品が披露されるだけでなく、クリエイティビティーの実験ラボという側面もある。複数回に分けて、キーブランドの現地リポートをお届けする。
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ファーストリテイリングは、「サステナビリティレポート2022」の英字版・日本語版を公式サイト上で公開した。従来、同レポートはアナリストや株主などに向けて公開していたが、21年版から刷新し、一般消費者も読者として意識した構成としている。22年版では、巻頭特集で柳井正会長兼社長と、医学者である山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所所長との特別対談を掲載している。
柳井会長と山中所長の対談は、パンデミックを受けた世界の科学者たちの反応や、ワクチン接種に見る「個人の力、民間の力」の活性化などが要旨。柳井会長は20年に、個人として京都大学へ100億円の寄付をしており、山中所長らが進めている新型コロナウイルス研究やiPS細胞研究などに充てられている。
ほかに、「ユニクロ(UNIQLO)」のグローバルブランドアンバサダーで、09年からユニクロと所属契約を結んでいる車いすテニスのプロプレーヤー、国枝慎吾選手と、自動車産業や航空宇宙分野で注目を集める若手UXデザイナー、エマ・カライジャン(Emma Kalayjian)氏との対談や、バングラデシュ、ベトナム、米ロサンゼルスのZ世代アクティビスト3組の活動などを紹介。ファーストリテイリングとしての2030年に向けたサステナビリティ目標とそのアクションプラン、難民支援の取り組みの成果なども紹介している。
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セイコーウオッチは1月28日、「セイコーブティック 大阪心斎橋」をオープンした。売場面積は162平方メートル。隣接し、店舗内通路で行き来できる「グランドセイコーブティック 大阪心斎橋」と合算すると333平方メートル以上で、世界最大の売り場となった。
ブティック専用モデルや数量限定品をラインアップするほか、2月18日にローンチ予定の新生「キングセイコー」も発売前に手に取ることができる。またサービスカウンターでは、専門の技能士がメンテナンスや修理の相談に対応する。同社は、「ブランドの世界観を体感してもらえるイベントも定期的に開催したい」と話す。
■セイコーブティック 大阪心斎橋
オープン日:1月28日
時間:月〜土曜日 11:00~20:00 / 日祝 11:00〜19:00
定休日:無休
住所:大阪府大阪市中央区南船場4-3-11 大阪豊田ビルディング1階
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ドーバー ストリート マーケット ギンザ5階の「アンダーカバー(UNDERCOVER)」のスペースが、2月3日にリニューアルオープンする。従来は4階でウィメンズ、5階でメンズを扱っていたが、リニューアルによりウィメンズ、メンズを統合。共に5階で販売する。
リニューアルオープンを記念して、限定商品のTシャツを販売する。4サイズ展開で各1万1000円(税込)。
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「タン(TAN)」が2022年春夏コレクションを発表した。
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「H&M」は2月22日から順次、“キッズ・クラシック・コレクション”を発売する。クラシックの名の通り、フォーマルなアイテムを集めたもので、カラーもネイビーやグレー、白などを基調とする。全33種からなり、価格は税込999~3999円。卒園式や入学式をはじめ、習い事の発表会や食事会での需要を見込む。
同ブランドは、「われわれは世界最大のオーガニックコットンユーザーであり、綿はオーガニックかリサイクル、もしくはサステナブルに調達されたもののみを使用する。“キッズ・クラシック・コレクション”も同様だ」と話す。
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マッシュビューティーラボのオーガニックビューティブランド「セルヴォーク(CELVOKE)」の田上陽子ディレクターが、1月末をもって同職を退任、退社する。後任は未定という。
田上氏はPR会社を経て2012年マッシュビューティーラボ入社。13年にオーガニックビューティブランド「エッフェ オーガニック(F ORGANIC)」、16年に「セルヴォーク」をスタート。天然由来成分をベースに、先進テクノロジーを用いたスキンケアラインとモード感を追求したメイクアップラインをそろえ、オーガニックコスメ市場開拓に先鞭をつけた。18年にはプロユースのナチュラルヘアケアブランド「オーバイエッフェ(O BY F)」を立ち上げた。
田上氏は2月中にも北海道への移住を予定。「今後は北の大地で土から自然の素材と向き合い、夫のワイン業を手伝いながら、新たな発信をしていきたい」としている。
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仏発・プロフェッショナル向けラグジュアリーヘアケアブランド「ケラスターゼ(KERASTASE)」は、すべのカラーヘアに向けた新シリーズ「クロマアブソリュ」を全国の取り扱いサロン及び楽天ケラスターゼ公式ショップで3月2日から順次発売する。
「クロマアブソリュ」はカラーヘアのために開発された独自技術“トリプルアシッドケア”を採用。カラーリングによる髪ダメージと色落ちをケアして、ヘアカラーが映える美しい髪へと導く。さらにシカケア成分として有名なツボクサエキス(コンディショニング成分)を配合し、髪表面をなめらかに整え、ちぢれやうねりを抑える。
髪の状態や仕上がりの好みに応じて組み合わせることのできる2種のシャンプーと3種のトリートメント、1種のアウトバスをラインアップ。中でも"ソワン クロマグロス"はサロン専売品では珍しいリキッドタイプのトリートメントで、髪表面をコーティングして艶やかに仕上げることができる。
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「WWDJAPAN」はルミネと共に、ファッション&ビューティ業界の次世代を応援するプロジェクト「MOVE ON」を開始した。「WWDJAPAN」が2017年に立ち上げ、業界の未来を担う人材を讃えてきた企画「NEXT LEADER」も、今年は「MOVE ON」の中で実施する。受賞者は「WWDJAPAN」2月14日号で発表すると共に、3月2日に開催する「Next Generations Forum」にも登壇いただく予定だ。「MOVE ON」企画の一環として、業界の有力企業の経営者に、自身がNEXT LEADER世代(20〜30代)だったころを連載形式で振り返ってもらった。第4回は、「マルティニーク(MARTINIQUE)」や「コンバース トウキョウ(CONVERSE TOKYO)」「サードマガジン(THIRD MAGAZINE)」などを手掛ける、メルローズの武内一志社長に話を聞いた。
WWD:自身がネクストリーダー世代だったころは、どのように仕事をしていた?
武内一志メルローズ社長(以下、武内):20〜30代前半は、ビギでメンズブランドのデザイナーをしていた。当時はDCブランドブームの全盛期で、デザイナーを志す人はDCブランドで腕を磨いてディレクターやチーフデザイナーになるというのが主流だった。僕もご多分に漏れず、DCの部署で力をつけようと思っていた。1992 年にメルローズに移ったのは、当時のメルローズの社長に「手伝ってほしい」と頼まれたのがきっかけ。あのころはDCブランドに陰りが出始めていて、非常に苦しい時代だった。DCの後にインポートブランド、セレクトショップと次々と新しい潮流が出てきて、僕自身も迷い子になっていた。
WWD:苦しい時代にはどのようなことを考えていたのか。
武内:前職で手掛けていたブランドも退店を余儀なくされる中で、「なぜDCブランドが下火になったのか?」と分析すると、成功例にならって同じことを繰り返してきたことが、結果的に消費者に飽きられてしまっていたのだと気づいた。メルローズに入ってからは、僕はここで何をすべきか、しばらく思い悩んだ記憶がある。悩んだ結果たどり着いたのが、自分がやりたいと思うものをやるべきだということ。それで、時代の空気を捉えながらも、自分の想像力をかき立ててくれるモノを詰め込んだものを作ろうと思い、誕生したのが「マルティニーク」だった。
WWD:ビギ時代はデザイナーだったが、メルローズでは徐々に仕事の領域も広がっていった。
武内:仕事は「何でもやる!」という意気込みで、好き嫌いに関係なく、全てを取り込んでやろうと挑んでいた。ビギ時代はデザイナー職に注力していたが、メルローズでは、モノ作りから売り上げの責任、店作り、ショップスタッフの装いまで全てを指揮した。次第に、トータルで考えることこそクリエイティブな作業で、これがなければブランドの世界観はお客さまに伝わらないという考えに変わっていった。世の中に向けて「ワクワクやドキドキを作り出したい」という気持ちを原動力にして、毎日気がついたら夜遅くまで働き続けていた。今は時代が違うのでそうした働き方がいいとは思わないが、当時さまざまなことを把握するには、必然的にこのくらいの時間が必要だった。
WWD:そのように情熱を持って打ち込めるモノが、そもそも何なのか分からないという若者も今は少なくない。
武内:まず、自分のやりたいことを見つけることは重要だ。僕の場合は、古い映画をたくさん観て育ち、銀幕の海外スターの洋服に憧れを持っていた。学生時代は、原宿の希少なビンテージを扱う古着店でアルバイトをしていたし、旅行や出張でパリやロンドンに行くと蚤の市に足を運んでいた。古いものがすごく好きで、自分のデザインにもそのルーツを感じる。時代を超えてすばらしいものを見つけては、インスピレーションとして溜め込んで、これらをどう表現したら今の時代に通用するかを常に考えていた。
WWD:今のようなキャリアパスは、当時想像していた?
武内:全く想像できていなかった。どちらかというと「自分は将来どうなるんだろうか」「果たして、この仕事で食べていくことができるんだろうか」という不安があった。そんなふうに思い悩んでいたから、あのころには戻りたくない(笑)。プライベートで経験したことを仕事に生かすことももちろんできるが、その一方で、仕事での重いプレッシャーを越えた先に、初めて見える景色もある。ふもとから頂上(ゴール)へと、いきなり挑戦するのは大変だ。振り返ってみると僕のキャリアも、「マルティニーク」の立ち上げや、メインの販路を百貨店からファッションビルに切り替えたことなど、その時々で中間地点のような目標があって、それを目指して一歩ずつ進んできた。それが少しずつ自信につながっていったように思う。
WWD:チームをマネジメントする上で、大切にしていることは?
武内:ブランドであれば、モノ作りを通して、その考え方やテーマをどう消費者へと届けるかが鍵になる。その核となるのが各部署の「つなぎ目」の部分だ。苦しんでいるブランドはセクショナリズムになりがちで、それぞれ頑張っているのに、エネルギーが分散して的に当たらない。コミュニケーション不足のズレは、店にもお客さまにも伝わってしまう。「目標を達成するために何をすべきか」を共有し、目詰まりがないように働きかけることはかなり経験を積んできたし、今も勉強させてもらっている。
WWD:採用活動などを通し、社内外の若い世代と接する中で感じることは何か。
武内:そつなく受け答えできる人が増えている印象がある。マニュアルでもあるのかな、と感じる程だ。われわれの仕事は、AさんでもBさんでもなく「あなただから任せたい」と思わせるような、個性や特技を持っていることが大切だ。輝いているがゆえに(何かが欠けていて)アンバランスな人もいるが、それでもいい。(満遍なく全てができる人ももちろんすばらしいが)何か光るモノを感じる子が、この業界には必要だと思う。
WWD:若い世代にメッセージを。
武内:主体的に情熱を注げることを見つけて、挑戦できる場所を探すことが重要だ。好きなことで成功すれば、人よりももっともっと深く考えることができる。僕自身も、困ったときに立ち返ることができる原点を持っていることに、今も助けられている。「服」という時代と共に呼吸をする仕事の中では、過去の成功に捉われずに、人々の琴線に触れるような、変化をいとわない成長が求められる。それを常に忘れないでほしい。
TEXT:ANRI MURAKAMI
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「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」がイタリアのボローニャ大学と提携し、サステナビリティにおける新たなプラットフォームを導入したと発表した。
この取り組みでは、同大学のアウグスト・ビアンキーニ(Augusto Bianchini)教授が提唱する定量的アプローチを活用する。具体的には消費分析や廃棄物管理を通じて、「サステナビリティの3つの柱」とする環境、社会、経済に関するデータの収集と指標の算出を行う。例えば、製造工程で排出された二酸化炭素量を算出することで、排出量削減のための新たな方針を立てることを可能にする、という考え方だ。
この分析手法を用いることで地球環境に及ぼす影響を数値で理解でき、工場で排出されるカーボンフットプリントを60%軽減させる施策に役立ったという。
プロジェクトの第一段階では、短中期的計画による再生エネルギーへの移行と、AIを活用した施設内のエネルギー消費の削減及び作業プロセスの効率化を図った。第二段階では、同社のサプライチェーンにおける循環型経済に関する主要データを収集・分析し、このパートナーシップで開発された循環型ビジネスのベストプラクティスを実践する段階へ移行する。
さらにこのアプローチを全サプライヤーと販売店にも適用して環境指標を算出し、2025年までにブランド全体の完全なカーボンニュートラル達成を目指す。
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本実証実験は、ネクイノが3月から開始予定の専用アプリをダウンロード・起動し、女性用トイレに設置してあるディスペンサーにスマートフォンをかざすことで生理用ナプキンを無料で提供する。生理用ナプキンは性質上突如として必要となることも多く、かねてより解決が望まれてきな大きな課題の一つ。女性の経済的な負担やジェンダーギャップ解消に向け、より本質的な女性の課題解決を目指す。
3社は多様なお客の利便性向上を目的に、生理用ナプキンを提供できる環境を整備すべく、本実証実験を通じて、利用者のニーズや寄せられる意見などを把握し最適な形での導入を検討する。駅の改札内にある女性用トイレに導入するのは関西の鉄道会社で初めて。南海電鉄の難波駅や商業施設、泉北高速の泉ケ丘駅などの一部女性用トイレで実施する。
ネクイノは2016年に創業。「世界中の医療空間と体験をリデザイン(再定義)する」ことをミッションに掲げ、テクノロジーを活用した次世代の医療空間の実現を目指す。18年6月にリリースしたオンライン診療でピルの処方や医療相談を提供するアプリ「スマルナ」は、21年11月時点で累計65万ダウンロードを記録。そのほか、法人向けの健康支援サービスや自治体と連携して災害時の医療支援やオンラインでの無料医療相談、教育機関との連携などに取り組む。昨年12月に始動した渋谷未来デザインとの「#しかたなくない」プロジェクトが大きな話題になった。
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本実証実験は、ネクイノが3月から開始予定の専用アプリをダウンロード・起動し、女性用トイレに設置してあるディスペンサーにスマートフォンをかざすことで生理用ナプキンを無料で提供する。生理用ナプキンは性質上突如として必要となることも多く、かねてより解決が望まれてきな大きな課題の一つ。女性の経済的な負担やジェンダーギャップ解消に向け、より本質的な女性の課題解決を目指す。
3社は多様なお客の利便性向上を目的に、生理用ナプキンを提供できる環境を整備すべく、本実証実験を通じて、利用者のニーズや寄せられる意見などを把握し最適な形での導入を検討する。駅の改札内にある女性用トイレに導入するのは関西の鉄道会社で初めて。南海電鉄の難波駅や商業施設、泉北高速の泉ケ丘駅などの一部女性用トイレで実施する。
ネクイノは2016年に創業。「世界中の医療空間と体験をリデザイン(再定義)する」ことをミッションに掲げ、テクノロジーを活用した次世代の医療空間の実現を目指す。18年6月にリリースしたオンライン診療でピルの処方や医療相談を提供するアプリ「スマルナ」は、21年11月時点で累計65万ダウンロードを記録。そのほか、法人向けの健康支援サービスや自治体と連携して災害時の医療支援やオンラインでの無料医療相談、教育機関との連携などに取り組む。昨年12月に始動した渋谷未来デザインとの「#しかたなくない」プロジェクトが大きな話題になった。
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アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。コロナを経て、小売業では消費者のもとに届くまでのサービス合戦がし烈になっている。2回にわたって、米国のラストマイルの攻防についてリポートする。
小売企業にとっての物流とはもともと製造から小売りまでの商品の流れを指してきたが、Eコマースの市場成長に伴って小売りから消費者までも含まれるようになってきた。この2つを区別するために、前者はファーストマイル、後者はラストマイルと呼ばれる。サプライチェーンもファーストマイルを意味する用語だったが、今の時代は製造から消費者までの全物流フローを指すことが多い(ちなみに小売段階の商品フロー、店間移動やセンターと店舗間の物流はミドルマイルと呼ばれる)。
特にアメリカは一定規模になると自社物流化するので、小売業界にとってファーストマイルのプライオリティーは高く、長く効率化にいそしんできた。そのためウォルマート(WALMART)やコストコ(COSTCO)といった大手小売企業のファーストマイルの技術は高く、サプライヤーによる評価も非常に高い。
ところがECの成長で突然ラストマイルという、それまで考えることもなかった新たな取り組み課題が突きつけられてしまった。この分野で先駆けているのはもちろんアマゾン(AMAZON)で、ラストマイルの自社物流化を進めて、今年中には物量で専門企業のUPSやフェデックス(FEDEX)を抜くという話も出てきているほどとなっている。
ファーストマイルは既存の小売企業の方が強いが、ラストマイルはアマゾンが強い、このアマゾンに負けている分野で追いつこうと各社それぞれが試行錯誤を繰り返している、これが今の米小売業界の現状である。
ラストマイルは大きく、“センター発”と“店舗発”に分類することができる。また店舗発は“宅配”に加えて“店舗ピックアップ”も分類として加えたい。この店舗ピックアップをアメリカではBOPIS(バイオンライン、ピックアップインストア)と呼ぶ。
パンデミック時にファッション業界は非エッセンシャルと見なされて、多くの企業が店舗閉鎖を余儀なくされた。店舗というチャネルが閉じてしまい、販売チャネルがECだけになってしまうという想像もしなかった窮地に追い込まれた。ルルレモン(LULULEMON)といった一部の優秀な企業を除いて専門店チェーンの多くは店舗発の準備をしてこなかったので、慌てて取り組み始めたのであった。
そしてこのおよそ2年間で分かってきたこと、または定着してきた基本的な考え方は、最優先すべき取り組みは“店舗ピックアップ”に重心を置くということである。ECの普及は止めることのできないトレンドなので、どうぞECで買って下さい、ただしぜひ店舗に来て下さい、というスタンスである。
小売企業にとって最も価値のある資産は店舗と店員であり、これを有効活用することこそがEC企業との差別化要因となるので、これは当然の考え方である。またアマゾンが業界スタンダートとしてしまった、一定の買い物額を超えると宅配料フリーという条件は、黒字化への大きなハードルとなり、“宅配”か“店舗ピックアップ”か、という選択肢ならば、小売企業が後者を選ぶのは必然である。
アマゾンはAWS、今はデジタル広告を強化していて、EC以外で儲けを出す仕組みを持っており、同列に並んでいたら勝つことはできない。
そのため多くの企業が店舗ピックアップの宣伝に努めており、消費者も受け入れていて、今後は店舗ピックアップが増えるだろうという見通しを立てる調査企業が多い。
以上を大前提として、店舗発の次の選択肢として存在するのが宅配ということになるのだが、宅配にはUPSやフェデックスといった既存の宅配企業を使う通常宅配の他に、短時間で届ける(通常は2時間以内)短時間宅配がビジネスとして急成長して、ここにも選択肢が生まれることになった。
アメリカではオンデマンド・デリバリーと呼ばれる。日本にはウーバーイーツ(UBER EATS)が進出しているのでご存知のことと思うが、買物代行だとこのビジネスモデルの本質を見間違うと思っているので、私はオンデマンド型短時間宅配と呼ぶことにしている。
もともとはスーパーマーケット業界と外食業界からスタートしているのだが、利用する小売りや外食企業が増え、ネットワークが大きく広がって、いまは衣料品やビューティといったファッション業界も普通に使う時代に入っている。ノードストロム(NORDSTROM)やメイシーズ(MACY'S)といったデパートメントストアは言うに及ばず、ギャップ(GAP)やセフォラ(SEPHORA)といった専門店チェーンも導入している。
その規模はもはや小売りや外食といった彼らを利用する側を超えており、小売りや外食が彼らを使うのではなくて、小売りや外食を彼らが囲い込んでいると理解すべきだと私は考えている。買物代行という表現はそのビジネスの一部しか表しておらず、だから見間違うと書いたのだが、その理由は次回詳しく解説する。
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「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。
第17回は「『売らない店』ってどんな店?」です。ニューヨークの体験型ショールーミングストア「ショーフィールズ」が夏に日本上陸することが話題になっています。「売らない店」と称される店舗が少しずつ増えていますが、日本でも浸透するのでしょうか。
【今回のキーワード】
米ショーフィールズが日本上陸/映える/丸井グループが掲げ始めた「売らない店」/リアル店舗の再定義/ベータ/西武渋谷店のチューズベース/大丸東京店の明日見世/顧客体験/D2Cのスタートアップ/40×60cmの家賃/店内にたくさんのAIカメラ/日米の品ぞろえの違い/D2C企業もリアルの場を求める/高島涼さん
出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する
横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身
五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など
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「タクター(TACTOR)」が2022年春夏コレクションを発表した。
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毎年恒例のイベントとなった、美容師を対象としたフォトコンテスト「WWDJAPAN ヘアデザイナーズコンテスト」。ヘア・メイク・ファッションをトータルに審査するコンテストとして知名度を高めつつあり、現在は第5回のエントリー作品募集中だ。
同コンテストでもう1つ話題になっているのが、上位入賞者の副賞である星野リゾートの温泉旅館「界」のペア宿泊券だ。この副賞には、「日々の忙しさを忘れてリフレッシュしてほしい」という思いのほか、接客業である美容師に「宿泊業界トップクラスの接客を体験してほしい」という意図も込められている。
ここでは、第2~4回まで3年連続で準グランプリを受賞した西森由貴・資生堂ヘアメイクアップアーティストにフォーカス。第4回の副賞、「界 松本」の体験記を紹介する。
「界」は星野リゾートが展開する、全国に展開する温泉旅館ブランド。「界 松本」は、国宝松本城の奥座敷として栄えた閑静な温泉郷・浅間温泉で、ワインと美食を楽しめる温泉旅館だ。現代建築家の先鋭的な感性と、日本の伝統工芸美が調和したデザインが特徴。8種13通りの湯浴みで、松本城主の御殿湯(ごてんゆ)もあったという浅間の湯を堪能することができる。夜は音楽の街・松本にちなみ、地元の音楽家によるロビーコンサートを毎晩開催している。地元産ワインも常時50種類以上そろえ、音楽とワインに酔いしれる時間を過ごすことができる。
「松本には初めて行ったけれど、街と温泉街が近く、いろいろな楽しみ方ができる場所だと感じた。『界 松本』は、施設内に川が流れていたり、竹など自然あふれる中庭があったりと、特別な空間でとてもリフレッシュできた。お食事処からその川が見えて、大きく開放的な窓から朝日が差し込んできて、とても気持ち良かった。部屋の窓もすごく大きく、そこから見える雄大な山なみを部屋に居ながら感じることができた」と西森さんは話す。
西森さんのヘアメイク作品は“色”にこだわったものが多く、光や流木など自然のモチーフをインスピレーション源にすることも多い。ここで体験した自然も、今後作品を作る上での着想源の1つになったようだ。
「『界』に宿泊するのは3回目で、どの施設も温泉が充実していたけれど、『界 松本』は8種13通りの湯浴みがあり、これまでで最も多様な楽しみ方ができた。“ラディアントバス”(体温より少し高い温泉が循環する寝椅子型の温浴方法)や、浮力に身を任せる“寝湯”、音を楽しむ大浴場などがあり、今まで知らなかった温泉の入り方を学ぶことができ、心から癒やされた」。
また、星野リゾート全体に共通することで、その土地のものが生かされている。「長野県はワインが名産で、地元ワイナリーのテイスティングができたり、夕食に『界 松本』の名物料理“ワインすき鍋”が出てきたりと、地元を堪能できた。松本は“楽都”とも呼ばれているらしく、ドーム型の天井が印象的なロビー空間で、ジャズやクラシックのコンサートが毎日行われており、その空間とともに素敵だった。至るところに伝統工芸品が展示してあり、土地柄も含めて好きになった。今回はあまり観光地を巡らず、多くの時間を施設内で過ごしたけれど、それでも十分にその土地を感じられると体験をした」。
おもてなしにおいても印象に残ったことがあるという。「一人のスタッフの方が、最初から最後まで対応してくれた。今回はどこを観光するか決めずに行って、どこがおすすめかそのスタッフさんに聞いたところ、知識の広さと深さに驚いた。一緒に行った母も『1つ聞くといっぱい返ってきて、何でも知っている感じがする』と感心していて、『名産は何ですか?』『昨日の料理は……』とか、話をすること自体を楽しんでいたようだ。対話だけでもお客を楽しませる接客・おもてなしというのは、さすがだなと感じた」。
【第5回 WWDJAPAN ヘアデザイナーズコンテスト】作品募集中
詳しくはこちら
<テーマ>
2021〜22年のコレクション(NY、パリ、ミラノ、ロンドン)におけるファッションやビューティのトレンドを意識した作品
<応募方法>
テーマに沿った作品写真を、データ、もしくは紙焼きでお送りください。
紙焼き(郵送)の場合
作品をキャビネットサイズ(2Lサイズ)にプリントし、
❶ 氏名・肩書き・サロン名
❷ 住所・電話番号
❸ メールアドレス
❹ 作品の解説(100文字以内)
❺コンテストを知ったきっかけ(美容ディーラー●●からの紹介、当社ホームページを見て、など)
を記入した用紙(どんな用紙でも可)とともに封筒に入れ、下記宛に郵送してください。
宛先:
〒106-0032
東京都港区六本木6-1-24 ラピロス六本木4F
「WWD JAPAN」編集部 ヘアデザイナーズコンテスト係
データの場合
エントリーフォーム(上記「詳しくはこちら」よりリンク)に必要事項を入力の上、作品データ(JPEGデータで2MB以上、解像度350dpi以上)を添付し、応募してください。
<応募期間>
2022年2月15日(火)必着
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「リッチアイ(RICH I)」が2022年秋冬コレクションを発表した。
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「ディプティック(DIPTYQUE)」は2月1日から、バレンタインデーやホワイトデーのギフトセットを順次発売する。ハンドクリームとミニキャンドルを1つにしたキットを4種、ミニキャンドル5種を詰め合わせたキットが登場する。
2月1日〜3月14日に販売する“限定ギフトセット ハンドクリーム & キャンドル”(全4種、各税込1万780円)は人気のキャンドル“べ”(70g)と人気の香り“フルールドゥポー”のハンドクリーム(45mL)、“ベ”のキャンドルと“オー ローズ”のハンドクリーム、“ローズ”のキャンドルと“オー キャピタル”のハンドクリーム、“テュベルーズ”のキャンドルと“ドソン”のハンドクリームの4種をラインアップ。「ディプティック」の店舗では、好きなように組み合わせを変えることができる。
2月15日〜3月14日に販売する“限定ミニキャンドルコフレ”(税込1万2320円)は“ベ”“ローズ”“フィギエ”“アンブル”“テュベルーズ”の5種のキャンドルのミニサイズ(各35g)をそろえる。
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ユナイテッドアローズ(UA)は、駅ナカ業態「ザ ステーションストア ユナイテッドアローズ」の全店舗の営業をきょう30日で終了する。2011年11月に表参道駅に1号店を開いた同業態は、約10年で姿を消すことなる。駅ナカの立地はコロナによる鉄道利用者の減少によって客数の減少に直面する。逆風は同社だけにとどまらない。
「ザ ステーションストア」は1月10日に天神地下街店(福岡)、23日に大手町店(東京)とアトレ川崎店(神奈川)が閉店し、都内に残るエチカ表参道店、エチカフィット銀座店、エチカフィット東京店、エキュート品川店も30日で閉まる。
同社は昨年11月、中期経営計画(最終年度23年3月期)の一環として、不採算店舗を見極めて連結店舗数の1割程度を退店すると発表していた。駅ナカ業態もその一環として撤退を決めた。21年には「ユナイテッドアローズ」業態の銀座店と青山店(ウィメンズストア)も閉めている。
今から10年ほど前、ファッション企業による駅ナカへの出店ラッシュがあった。
鉄道会社による駅ナカ商業施設の開発が増えたことが背景にある。05年にJR東日本が大宮駅と品川駅の構内に設けた商業施設「エキュート」が大成功を収め、その後ターミナル駅での開業や増床が相次いだ。ルミネやアトレなどの駅ビルとは異なり、改札内を含めた駅構内を商業施設に改装する動きだ。東京メトロも商業施設「エチカ」を05年11月に表参道駅、09年3月に池袋駅に開業した。
当初のテナントは飲食一辺倒だったが、面積拡張に伴い、ファッション企業も出店するようになる。ベーシックな商品を扱う「ユニクロ」「無印良品」だけでなく、ワールド、ポイント(現アダストリア)、パル、クロスカンパニー(現ストライプインターナショナル)、ジュンといった企業が10坪前後の小型店でそれに続いた。中でも高単価な商品を扱う大手セレクトショップが表参道駅構内に1号店(11年11月)を出した「ザ ステーションストア」は、駅ナカブームで最も注目を集めた店舗だった。
当時のUAの重松理社長(現名誉会長)は「未知のお客さまとの接点を広げるために、あらゆる立地に出していく」と話していた。駅ナカだけでなく、10年7月に成田国際空港と羽田空港に「ジ エアポートストア ユナイテッドアローズ」、11年12月には東名高速道路の海老名サービスエリア(神奈川)に「ザ ハイウェイストア ユナイテッドアローズ」も出店した。駅ナカ、空港、高速道路のサービスエリアといった“トラフィックチャネル”で、路面店やファッションビルとは異なる消費者との接点を広げる試みだった。それぞれの立地に合わせたオリジナル商品や独自のMDを採用した。駅ナカでは移動する人たちの目にとまるようなキャッチーさなど、滞在型のファッションビルとは異なる店づくりを行った。
もともとUAは90年代後半に他のセレクトショップに先駆けて駅ビルに出店したり、ネットで服が売れるのか疑問視されていた時代にゾゾタウンに出店したりするなど、新規チャネル(販路)の開拓に積極的な会社だった。駅ナカ業態では「コンビニをUAらしく、かっこよく作るか」に知恵を絞った。女性客を想定し、雑貨やアクセサリーをメインにしながら、アパレルもそろえて試着室も完備し、UAのエッセンスを凝縮したような店舗を作った。
駅ナカ立地の強みは圧倒的なトラフィック(通行量)だ。かつて東京メトロの池袋駅の改札前に店舗を構えていたファッション企業の担当者は「1日に店舗の前を4万人以上が通り、2千数百人が10数坪の小さな店に入店する。こんな立地は他にない」と話していた。家賃は高いものの、MDが的中すれば高効率で売れる店舗になる。
だが、新型コロナウィルスの感染拡大によって状況が変わった。UAが3店舗を構えていた東京メトロの1日当たりの輸送人員は、コロナ前の19年4〜9月が783万人だったのに対し、21年4〜9月は504万人に減った。強みだったオフィスで働く女性に向けたMDも、リモートワークの普及で苦戦を強いられる。
小売業は人の移動で成り立つ。通勤、通学、出張、旅行、冠婚葬祭。人が移動するから、需要が発生する。コロナで移動が制限され、自宅周辺が生活の中心になる新常態は、スーパーマーケットを除くほとんどのリアル店舗にとって逆風になる。駅ナカに立地し、オフィスで働く女性を主な対象とする「ザ ステーションストア」のダメージは大きかった。
ワールドはファッション雑貨「イッツデモ」で都心ターミナルの駅ナカへの出店を積極的に行なっていたが、最近は郊外のベッドタウンの駅ナカや駅前など生活圏に出店立地をシフトしている。
鉄道系の商業デベロッパーの関係者は、UAに限らず衣料品や服飾雑貨は厳しいと見る。「たとえ物販で儲からなくても、広告効果と割り切って出店していたテナントの見直しが増えるだろう。ファッション市場全体が苦戦する中、駅ナカの高い家賃が重荷になっている」
UAの21年4〜9月期連結業績は、売上高が前年同期比5.3%減の504億円、営業損益が26億円の赤字(前年同期は68億円の赤字)だった。アパレル市場の回復が遅れる中で、不採算店や低収益店の整理に手を付けざるを得なくなった。
「未知のお客さまとの接点」として、駅を利用する大勢の人々にブランドを知ってもらい、品ぞろえが充実した既存店に足を運んでもらう――。10年ほど前はそんな広告効果も駅ナカ業態の役割の一つだった。だが、現在はSNSなどデジタルマーケティングがそれを代替するようになっている。
UAは高速道路のサービスエリアに2店舗あった「ザ ハイウェイストア」を15年2月に閉鎖。さらにコロナ禍による空港利用者の激減を受けて、「ジ エアポートストア」の成田空港店を21年1月に、羽田空港店を同2月にそれぞれ退店した。コロナの終息が見えず、人の移動の制限が続く中、トラフィックチャネルは厳しい状況に置かれている。
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「マスターキー(MASTERKEY)」が2022年春夏コレクションを発表した。
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「トッズ(TOD'S)」は、定番モデル“トッズ タブズ スニーカー”からバレンタイデーに向けた新作シューズを2月4日に一部のトッズ ストアと公式オンラインストアで発売する。
スニーカーは、ウィメンズ(税込8万300円)とメンズ(同8万6900円)ともに1型ずつ用意する。ウィメンズはかかと部分にハートモチーフを大胆に飾り、シュータンにはゴールドのロゴを用いた。メンズはソールにグラフィックを描き、アクセントを加えた。いずれもバレンタインデーらしい赤と白を基調にし、インソールに配した手書き風の文字“With Love”が目を引くデザインだ。
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「ラウル ミシュラ(RAHUL MISHRA)」が2022年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。
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PHOTO:ZENHARU TANAKAMARU
「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」は2022-23年秋冬シーズンのメンズとウィメンズのコレクションをパリ・メンズのスケジュールに合わせて映像で発表した。映像は、1月17日に東京で開催したランウエイショーを収録したもので、舞台は三原康裕デザイナーと関係性が深い浅草だ。
コレクションテーマは“SELF CULTURE”で三原デザイナー自身が体験してきた1990年代の要素を詰め込んだという。浅草のすし屋通りをランウエイに、登場したルック数は80体にもおよび、モデルには西内まりやや車いすバスケットボールの鳥海連志選手、三原デザイナーの旧友で、50歳でモデルを再スタートした津野貴生らが登場した。ショーの途中にはパトカーが乱入し、観客は息を呑んだが、パトカーから出てきたのは警察官に扮した三原デザイナー本人というドッキリの演出で、会場は大盛り上がり。そんな大々的なショーを実現できたのは、浅草すし屋通りにある老舗そば店「十和田」冨永照子おかみの協力だった。今回、ショー当日の朝からバックステージに潜入し、三原デザイナーや「十和田」おかみ、モデルの津野貴生に直撃。ショーができるまでの様子を捉えた。
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イラストレーターの永井博が、個展「summer place」を心斎橋パルコ4階のスキーマギャラリー(SkiiMa Gallery)で開催する。会期は2月4~15日で、入場は無料。
同展では、近年イラストレーターの枠組みを超えて活動する永井の新作を含む7点を展示・販売する。その中には、国内外の現代美術作家の作品を中心にセレクトし展示販売を行う「ギャラリーターゲット(GALLERY TARGET)」がプロデュースし、アダチ版画研究所が制作を担当した木版画作品も含まれている。また、会場と公式オンラインストアでは、本展のメーンビジュアルをプリントしたさまざまアイテムが受注販売される。
永井博は1947年徳島県生まれ。グラフィックデザイナーを経て、76年よりイラストレーターとして活動。大瀧詠一の「A LONG VACATION」や「NIAGARA SONG BOOK」のレコードジャケットに代表されるトロピカルでクリアな風景イラストレーションを得意とする。近年は若者を中心に人気が再燃し、2月には「コンバース(CONVESE)」が同氏のイラストを大胆に配した”オールスター(ALL STAR)”を販売予定だ。
■「summer place」
会期:2月4~15日
場所:心斎橋パルコ4階 スキーマギャラリー
住所:大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-8-3
入場料:無料
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「ネプラ(NEPLA.)」が2022年春夏コレクションを発表した。
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「ジルスチュアート ビューティ(JILLSTUART BEAUTY)」はラグジュアリーホテルのキンプトン新宿東京(KIMPTON SHINJUKU TOKYO)とコラボレートし、“香り”がテーマのアフタヌーンティー“ジルスチュアート フレグランスブーケ アフタヌーンティー at キンプトン新宿東京”を提供する。第1弾は2月11日から、第2弾は3月18日からスタート。ブランドのフレグランスからインスピレーションを受けた限定スイーツを楽しむことができる。
第1弾は2月25日発売の八重桜をイメージした限定コスメ“桜ブーケ(SAKURA BOUQUET)”からインスピレーションを受けた、満開の桜をコンセプトにしたアフタヌーンティー。桜チョコレートでデコレートされたマカロンやリップスティックをモチーフにしたルビーチョコレート、ジャスミン&マンダリンのミモザケーキなど、各スイーツに桜やフレグランスの香りの要素を取り入れ、春らしい彩りと味わいを堪能できる。また、アフタヌーンティー利用者にはフレグランス(2.5mL)のサンプルをプレゼントする。
さらにコラボアフタヌーンティーを自宅で楽しめるテイクアウトも用意。特別なプレゼントボックスで包装され、や友人へのギフトとして利用可能。
価格は平日5500円、土日祝日は6490円(税込、サービス料別)。第1弾は3月17日までで、第2弾の詳細については公式予約ページで順次公開予定。時間は11時半と14時からの2部制(各2時間)で前日16時までに予約が必要だ。提供場所はキンプトン新宿東京内の「ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」。
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「ネプラ(NEPLA.)」が2022年春夏メンズ・コレクションを発表した。
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純銀ジュエリーブランド「サラース(SARARTH)」はこのほど、金属アレルギーの人に向けて購入前にアレルギーが起きないかを試すことができる「センシティビティー トライアル キット(SENSITIVITY TRIAL KIT)」の無料配布を始めた。オフィシャルオンラインストアで申し込みを受け付ける。
「サラース」は独自で開発した特許技術で金属アレルギーが起こりにくい純銀”PURE SILVER 999”を用いたジュエリーを提案。純銀は硬度が低く、一般的なシルバージュエリー(SV925)は硬度を高めるために銅などの他の金属が含まれており、それが金属アレルギーの主な原因となっている。”PURE SILVER 999”は独自技術によりプラチナと同等の硬度を保つ。「サラース」はピアスポストの接合部に至るまで金属アレルギーの原因になりやすい溶接材を使用しておらず、ゴールドプレーティングもK24(純度99.9%の金)を用いている。
また使用済みキットは、「ミスティ(MISTY)」直営店で回収しリサイクルメタルとして再利用する。
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「ヴィクター&ロルフ(VIKTOR&ROLF)」が2022年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。
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「ナンバー(NO.)」が2022年春夏コレクションを発表した。
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ロレアル(L'OREAL)は、自宅でヘアカラーを簡単に均一に塗布できる最新デバイス“カラーソニック(Colorsonic)”を発表した。ラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics Show、通称CES)でお披露目されたもので、コロナ禍で高まるセルフカラーのニーズに応えるべく開発した。消費者向けには2023年のはじめに、まずはアメリカで発売する予定だ。またホームヘアカラーに加え、美容室でのヘアカラー体験の進化にも着目。美容師向けの最新ヘアカラーシステム“カラーライト”も発表した。AI技術を用いたもので、好みの色をバーチャルでトライできるほか、1500通り以上のヘアカラーをカスタマイズすることが可能だ。
開発に5年の歳月をかけたという“カラーソニック”は、カスタムミキサーメカニズムにより、染毛剤を組み合わせてヘアカラーを作る。ヘアカラーは40色の中から選ぶことができ、カートリッジをデバイスにセットするとその場でカラーを調合。そこからヘアカラーを適量出し、1分間に300回振動するノズルの毛先がジグザグに動くことで髪に均一に塗布する。その後30分放置した後、洗い流すだけで完成。カートリッジを本体から取り出して残った色を保存すれば、いつでも簡単にタッチアップが可能だ。
同デバイスはサステナビリティにも配慮した。リサイクル可能なカートリッジ式を採用することで従来の市販のセルフカラー製品よりもプラスチックの使用量を抑えた。また同封する手袋も1回限りの使い捨てタイプではなく、10回まで再利用が可能なものを採用した。
美容師向けの“カラーライト”は、オンデマンドでカスタマイズされたヘアカラーを作るAIヘアカラーシステムだ。専用のデバイスは髪の色や白髪の割合、長さ、密度など、ヘアカラーの効果に影響を与える要素を測定するリーダー(分析機器)と、ベースクリームやディベロッパー、希釈剤のカートリッジ、カラー剤などを搭載。1500色以上をカスタマイズすることができる。特許取得済みのアルゴリズムによりサロンのヘアカラー体験をカスタマイズし、より正確なカラーリングを可能にする。
ロレアルはテクノロジーやデジタルへの投資を加速させており、2021年のCESでも水の消費量を抑えるトリートメントデバイス“ロレアル ウォーター セーバー”や5000種類以上のリップが自由自在に作れるガジェットを発表している。
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「ニナ リッチ(NINA RICCI)」が2022年プレ・フォール・コレクションを発表した。
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私のブランド「パスカルマリエデマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS.以下、PMD)」のアイテムは、廃棄されるはずだった商材や廃棄寸前の素材を集めては、「かっこよく息を吹き返せ」とばかりに蘇らせている。無論、革やファーに関しても同じく、廃棄されるはずだったゴミやジビエの皮をアップサイクルしている。合成皮革も、エコファーも使わない。
そんな私が次に取り組むレザー企画(近日情報解禁!)の中で、最近恥ずかしながら初めて、皮革の加工工場に赴いた。現場や工場に足を運ぶことは何よりも大切にしてきたが、皮革の加工現場は初めてだった。工場案内が始まると工場長は、「最近、悪いウワサをよく聞く。『動物が可哀想』とか『ファッションアイテムになる動物は中身が捨てられ、食用の動物は皮が捨てられる』ってね。ここにある皮は、み~んな食用に育てられた動物のものだよ!」と。
耳を疑ったのは、私だけだろうか?私は、「『ここにあるのは』ってことですか?」と聞き返した。すると工場長は、「価格から考えれば、他も一緒だよ。全てが値段のつく素材でお金に変わるのに、捨ててしまう商売人はいないよ」と断言した。数年前に見た環境系ドキュメンタリー映画と話が違う。そう、私は「現場が大事」と知っているにもかかわらず、その映画を信じ込み、現場の声に耳を傾けなかったことを恥じて後悔した。
だからこそ皮革について、ゼロから勉強し直した。まず革製品の高級なイメージのせいか、私は「皮そのものが高級」と思っていたが、必ずしもそうではなさそうだ。令和2年8月の国産牛の原皮輸出価格は、一枚当たり約834円。豚はもっと安くて、一枚当たり約275円。コロナの影響で、近年は原皮価格が地の底まで落ちているという。これは、比較的手頃な布帛の価格とほぼ変わらない。それに比べて一頭の牛からとれる肉は、アメリカ産で高くて数十万円、ブランド和牛にいたっては平均して100万~200万円。牛一頭が700kgとすると、肉になるのは約290kg(42%)で、原皮になるのは約56kg(8%)という。原皮だけのために畜産をしていたら、とうてい割に合わない。皮のためだけに命を奪うのはありえない事、むやみやたらに捨てられている現状はほとんどない事を理解した。だが、問題が存在しないわけではない。
例えば、
問題1:世界には一部であまりにも無惨に殺戮される現場がある。
問題2:仮にレザーアイテムの需要が低下したら、副産物としての皮はただただ捨てられ、関係者の職は奪われ、闇での革の高額売買が始まり、なめしや革加工の現場はベールに隠れた産業と化す。
問題3:ラビットやミンク・害獣とされる駆除動物・さらにはエキゾチックレザーと呼ばれるクロコダイル(ワニ革)・リザード(トカゲ革)・パイソン(ヘビ革)・オーストリッチ(ダチョウ革)・シャーク(サメ革)・スティングレイ(エイ革)・エレファント(ゾウ革)は、そのほとんどが食されないので、革製品のみのために殺され売買されているケースもある。
問題4:確かに国産牛の原皮輸出価格は安いが、カーフスキンは例外。生後半年以内の子牛の原皮、カーフスキンは重量でさらに区別され、9.5ポンド(約4.3kg)以下のものは「カーフ」、9.5~15.0ポンド(約4.3~6.8kg)のものは「ヘビーカーフ」と呼ぶ。カーフは子牛の皮なので、1頭から採れるサイズが小さく、非常に高価。肉も同様、かなり高額で取引されている。皮にも肉にも柔らかさを求める気持ちはわかるが、そこは、めいっぱい生きたもので我慢できないだろうか?
問題5:合皮やフェイクレザー、エコファーは、そのほとんどが石油由来。エコファーにおいては、リサイクル素材でもマイクロプラスチックを作り出している。地球に還りにくく、燃やせば有害。持続可能とは言い難い。開発にも、莫大な予算とエネルギーが使われている。
昔はなめしの工程における排水問題が世界中で深刻だったが、少なくとも日本では改善の取り組みが進んでいる。「日本エコレザー」という基準があり、認定された革は、発がん性染料を使っていないことや、排水や廃棄物の適切な処理を厳守している。
デザイナーである私が今できるのは、バランスを保ちながら、レザーの使用を徐々に減らしていくことだろう。例えば問題1については、トレーサビリティのある革を高い技術と動物への感謝の気持ちを持った企業から買い取る、またはゴミとなるパーツを受け取って職人の技術の価値や現状を伝えながらアップサイクルすることだ。問題2については、私がアンバサダーを務めるオランダ発のプラントベースドミートブランド「ザ・ベジタリアン・ブッチャー(THE VEGETARIAN BUTCHUER)」でも発信しているように、動物肉だけの選択肢を変えていくことだ。少しでも動物肉の消費量を減らし、いずれ環境と需要のバランスを取らなくてはならない。何年かかるかわからないが、悪質な育て方への取り締まりがもっと厳しくなり、バランスの取れた状態で動物生肉とプラントベースドが共存し、革やそれを扱う職人の仕事も今より規模は小さくなっても受け継がれてほしい。全国のジビエの問題と数年向き合う中、まるでかつてのネイティブアメリカンのように、山の民のように神に感謝して全てをいただくことへの責任と感謝を捉えた映像を見せてもらったことがあった。そのような精神で、動物や動物肉、革やファーアイテムと向き合い、長く使ってほしいと切に願う。
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「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは、2023年8月に稼働予定のつくばの新倉庫に、100億円を投じ、先進的な自動化設備を導入する。
新倉庫「ZOZOBASEつくば3」は、5フロア構成で延べ床面積は13万7000平方メートル。日本初導入となるピッキングした商品を注文ごとに自動で仕分けする豊田自動織機の「ポケットソーター(POCKET SOTER)や、小型の自律走行型の荷役ロボットなどを導入。従来に比べ30%の省人化を進める考え。また、再生可能エネルギーを100%を導入する。
一方、2021年4〜12月決算は、商品取扱高(GMV)が前年同期比23.4%増の3755億円、売上高が同13.6%増の1237億円、営業利益が14.8%増の387億円、経常利益が同14.4%増の387億円、純利益が同12.3%増の266億円だった。テナントであるブランドが積極的に在庫を積み増した上、テレビやウェブ、SNS、ユーチューブなどを組み合わせたプロモーション施策が商品取扱高を押し上げた。10〜12月の平均出荷単価は8592円で、前年同期比0.9%増とわずかながら上昇した。商品単価は同3.1%減の4167円と低下したものの、まとめ買いの件数が増えた。倉庫内の作業効率化により、物流関連費用も同期間で0.5ポイント削減するなど、販売面の効率化施策が効果を上げつつある。
4〜12月期の主力の「ゾゾタウン」のGMVは同8.0%増。親会社のZホールディングスと組む「ペイペイモール」での販売は約2倍の315億円と引き続き急成長し、全体を押し上げた。
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ドイツ発のファッションブランド「MCM」は2月25日、ブランドを象徴する新作フレグランス“MCM オーデパルファム”(10mL、税込3520円/30mL、同7700円/50mL、同1万120円/75mL、同1万2540円)を発売する。ブランドを代表するバックパックをインスピレーション源にしたフローラルウッディー調の香りだ。
同製品はトラベルラゲージブランドとしての DNA を捉えながら、素材をインスピレーションの源にして旅を表現。また、ラグジュアリーとストリートスタイル、伝統とモダニティ、個人と集団など、フレグランスを通して相反する概念を結び付けている。活力あふれるラズベリーと手摘みのジャスミンを、クリーンなウッドとエレガントでムスキーな“アンブロックス® スーパー”の香りで洗練させながら、伝統的香りと最新のブレンド技術を融合させた。ボトルはバックパックをイメージし、トップハンドルやスタッズ、フロントポケット、モノグラムをあしらっている。
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コーセーの日焼け止めブランド「サンカット(SUNCUT)」の“プロディフェンス”シリーズのイメージキャラクターに女優の米倉涼子が起用された。米倉は2月1日発売の新製品“オールインワン UV ムース”(SPF50+・PA++++)の新CMに登場。同CMはYoutubeで先行公開、2月3日から全国TVCMで放映を開始する。
新製品の“オールインワン UV ムース”(税込2200円、編集部調べ)は、紫外線による肌へのダメージ研究から生まれたエイジングケア発想の日焼け止め“プロディフェンス”シリーズから登場するアイテム。1品で日焼け止め、トーンアップ、美容液、化粧下地、アレルガード機能の5役を兼ね備え、泡状で吐出されるのが特徴だ。国内基準最高値のUVカット指数で、汗や水、皮脂に強い“スーパーウオータープルーフ”でありながら、石けんでオフすることが可能。美容液を64%配合した軽いミクロの泡がムラなく広がり、明るい美肌に導く。
米倉が出演する新CM「泡誕生」篇は、太陽が照りつける夏の青空の下、真っ白なワンピース姿の米倉が美脚や美肌を披露。「私は、日焼け止めも妥協しない」という台詞と共に見せる、自信あふれる笑顔にも注目だ。
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「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第10弾は、【ベジタリアン/ビーガン】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。
ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む
佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン
牛豚鳥や魚類の肉などの動物性食品を避けた食生活をおくるのが「ベジタリアン(Vegetarian)」で、それに加えて「ビーガン(Vegan)」は、卵や乳製品、はちみつといった動物から得られる食材を避け、レザーやファーなどといった動物性の素材も身につけない生き方を指す。できる限り動物性の食事をしない、アイテムを持たない、動物に害のある生産過程を経たものを搾取しないことを目標としている。
「ベジタリアン」や「ビーガン」になる主な理由は3つある。1つ目は、環境保全・サステナビリティのため。畜産農業によるメタンガスの排出量や森林伐採の環境的問題や飢餓問題に対するアプローチ、あまりにも“効率的に”動物性の食物や素材を得ることのみが優先され、仕組み化された畜産農業の現状を「持続可能ではない」と受け止めた考えだ。2つ目は、動物の福祉のため。動物を犠牲にした素材や食品の採取に抗議する、エシカルなもの。3つ目は美容や健康のため。栄養学に関する研究は食習慣以外にも個人の生活環境などその他の要因が影響し合っていることは念頭に置かれるべきだが、食生活の一種の選択として取り入れる人もいる。
ファッションでは、「ビーガンレザー」や「エコファー」といった、動物から得られる素材を使用しない新素材が注目を集めている。動物性でないものには安価で多く生産できる石油由来の合皮もあるが、これらは環境問題へのアプローチとしては疑問視されることも多い。その点も踏まえ、完全に植物由来にしたり耐久性を高めたりして、よりサステナブルなものを生み出そうと挑戦する、パイナップルの葉やサボテン、キノコの菌などを使った人口レザーの開発が進んでいる。ビューティ製品における「ビーガン」は、はちみつやコラーゲンといった動物性成分を使用しないことや、動物実験を行っていないことが鍵となる。
「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。
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LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)の2021年12月通期決算は、売上高が前期比43.8%増の642億1500万ユーロ(約8兆2195億円)、営業利益は倍以上(同115.1%増)の171億5500万ユーロ(約2兆1958億円)、純利益は約2.5倍(同155.9%増)の120億3600万ユーロ(約1兆5406億円)と増収増益だった。
19年比でも売上高は19.6%増、営業利益は52.1%増、純利益は67.8%増とコロナ禍以前を上回る結果となっている。
部門別の売上高では、スターブランドの「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「ディオール(DIOR)」を抱える主要事業のファッション・レザーグッズ部門が前期比45.6%増の308億9600万ユーロ(約3兆9546億円)と好調だった。前述の2ブランドに加えて、「セリーヌ(CELINE)」はエディ・スリマン(Hedi Slimane)=アーティスティック、クリエイティブ&イメージディレクターの、「フェンディ(FENDI)」はキム・ジョーンズ(Kim Jones)=ウィメンズ・アーティスティック・ディレクターのコレクションが好評で、それぞれ過去最高の売り上げとなったことも寄与しているという。
ウオッチ&ジュエリー部門も、2.5倍以上(同167.1%増)の89億6400万ユーロ(約1兆1473億円)と非常に好調だった。その理由の一つとして、20年12月に総額158億ドル(約1兆8012億円)で買収したティファニー(TIFFANY & CO.)が記録的な売り上げとなり、業績に大きく貢献したことが挙げられる。
香水&コスメティクス部門は同25.9%増の66億800万ユーロ(約8458億円)、ワイン&スピリッツ部門は同25.6%増の59億7400万ユーロ(約7646億円)だった。免税店のDFSや化粧品のセレクトショップ、セフォラ(SEPHORA)などを運営するセレクティブ・リテール部門は、同15.7%増の117億5400万ユーロ(約1兆5045億円)だった。
ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)は、「世界的な健康被害から徐々に回復する中、素晴らしい業績を上げることができて大変うれしく思っている」と語るとともに、昨年11月に急逝したヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)「ルイ・ヴィトン」メンズ・アーティスティック・デザイナーにも言及。「21年は、ヴァージルというクリエイティブの天才が死去した悲劇的な年でもある。彼の先見性や豊かな才能、深い見識は当グループの歴史に永遠に刻まれている」と哀悼の意を示した。
なお、ヴァージルの後任について、マイケル・バーク(Michael Burke)=ルイ・ヴィトン会長兼CEOは、「時間をかけて決めるべきことなので、急いではいない」と米「WWD」との独占インタビューで述べている。
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「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は1月29日、イタリアのレザーブランド「グイディ(GUIDI)」とコラボした“ホースレザーバックジップブーツ”を発売する。カラーはベージュ、ダークブラウン、ブラックの3色で、価格は各23万1000円。
同ブーツは「グイディ」の代表作で、コラボモデルでもオリジナルデザインはそのままにバックジップの色をゴールドに変更した。また中敷と付属のトートバックには、GUIDIの“U”にアンダーバーを付け加えたコラボ限定ロゴを配す。
ホースレザーは薄く柔らかいが強度もあり、“ホースレザーバックジップブーツ”はそこに柔軟性と通気性を備えたディアスキンライナーを組み合わせる。“レザーの靴下”と称されるほどに履き心地に定評がある。また靴底には耐久性に優れ、安定したグリップ力を持つビブラム(VIBRAM)のタンクソールを採用する。
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「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は1月29日、イタリアのレザーブランド「グイディ(GUIDI)」とコラボした“ホースレザーバックジップブーツ”を発売する。カラーはベージュ、ダークブラウン、ブラックの3色で、価格は各23万1000円。
同ブーツは「グイディ」の代表作で、コラボモデルでもオリジナルデザインはそのままにバックジップの色をゴールドに変更した。また中敷と付属のトートバックには、GUIDIの“U”にアンダーバーを付け加えたコラボ限定ロゴを配す。
ホースレザーは薄く柔らかいが強度もあり、“ホースレザーバックジップブーツ”はそこに柔軟性と通気性を備えたディアスキンライナーを組み合わせる。“レザーの靴下”と称されるほどに履き心地に定評がある。また靴底には耐久性に優れ、安定したグリップ力を持つビブラム(VIBRAM)のタンクソールを採用する。
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美容室「air(エアー)」を全国で運営し、美に関する事業を展開するエアーエンターテイメントは、東京・麻布十番に美の総合プレイス“リバーステーション”をオープンした。
ここでは“新しい自分へ 生まれ変わる為の出発地”をコンセプトに、食・髪・肌・体内・心身など多角的に美へのアプローチを展開。「心身ともに健康であることがその人のもつ本来の美しさであり、美容と医療のダブルプロデュースによる最適な美しさを提供する」ことを目的とした新規事業展開の拠点とする。
具体的には、2~3階ではヘアサロン「エアーアザブ(air-AZABU)」が、4階では再生医療をベースに第一線で活躍する医師が集うプライベートクリニック「シゼンクリニック」が、5階では髪・頭皮のヘアケアマイスターと美容・再生医療のドクターが施術するコラボレーションサロン「チャージ」がゲストを出迎える。
1階はブレスラウンジで、美容と健康にフォーカスした商品を自由に試せる体験型ストアと、ドリンクを飲みながらじっくり美容トークができるカフェスタンドを併設している。ブレスラウンジに在籍するカウンタースタッフは専属のアンバサダーで、身近なビューティアイコン的存在として“リバーステーション”の魅力を伝える。
“リバーステーション”の名は、再生・復活を意味する「リバーズ(Rebirth)」と、ここから始める・たどり着く場所・交差する地点といったイメージを連想させる「ステーション(Station)」を掛け合わせたもの。各フロアには美のエキスパートがそろい、美容と医療の可能性を提案する。
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スイスのオーガニックコスメブランド「ヴェレダ(WELEDA)」はこのほど、Bコープ認証を取得した。同認証は米国を拠点とする非営利団体ビーラボ(B LAB)が、営利企業に対して利益と社会的意義を両立させるために設計したもので、透明性・説明責任・持続可能性・社会と環境パフォーマンスの分野において248の評価基準を設定している。取得のハードルが高いことでも知られる。
「ヴェレダ」は、「われわれのオーガニック化粧品、世界各地の栽培パートナーとの公正な取引に基づいた植物性原料の調達など、今まで行ってきたサステナブルな取り組みが認められ認証を得ることができた。評価プロセスのフィードバックをもとに、戦略的かつ包括的な指針を形成し、気候保護プログラムも開始した。2025年までに、生産時の二酸化炭素排出量だけでなく、製品使用時の環境負荷(お湯の使用を避けるなど)も劇的に削減することを目標とする」と話す。同ブランドは土壌の健全性向上、生物多様性の保護にも引き続き投資する予定だ。またBコープ認証に関心のある他者にも、講演会やワークショップを通じてアドバイスとサポートを行うという。
「ヴェレダ」は1921年に創立、昨年100周年を迎えた。2018年に、生物多様性に配慮した製品流通を目指す倫理的バイオトレード連合(UEBT)の認証を取得。世界各地で森林再生プロジェクトを実行ながら女性のリーダーシップも支援する非営利団体ツリーシスターズ(TREE SISTERS)とパートナーシップを結んだり、ボルネオ・オランウータン生存財団(BOS)と共に熱帯雨林の植林活動を行い、野生オランウータンの生息地保護、雇用創出や地域コミュニティーの活性化に寄与する活動を行ったりしている。
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スイスのオーガニックコスメブランド「ヴェレダ(WELEDA)」はこのほど、Bコープ認証を取得した。同認証は米国を拠点とする非営利団体ビーラボ(B LAB)が、営利企業に対して利益と社会的意義を両立させるために設計したもので、透明性・説明責任・持続可能性・社会と環境パフォーマンスの分野において248の評価基準を設定している。取得のハードルが高いことでも知られる。
「ヴェレダ」は、「われわれのオーガニック化粧品、世界各地の栽培パートナーとの公正な取引に基づいた植物性原料の調達など、今まで行ってきたサステナブルな取り組みが認められ認証を得ることができた。評価プロセスのフィードバックをもとに、戦略的かつ包括的な指針を形成し、気候保護プログラムも開始した。2025年までに、生産時の二酸化炭素排出量だけでなく、製品使用時の環境負荷(お湯の使用を避けるなど)も劇的に削減することを目標とする」と話す。同ブランドは土壌の健全性向上、生物多様性の保護にも引き続き投資する予定だ。またBコープ認証に関心のある他者にも、講演会やワークショップを通じてアドバイスとサポートを行うという。
「ヴェレダ」は1921年に創立、昨年100周年を迎えた。2018年に、生物多様性に配慮した製品流通を目指す倫理的バイオトレード連合(UEBT)の認証を取得。世界各地で森林再生プロジェクトを実行ながら女性のリーダーシップも支援する非営利団体ツリーシスターズ(TREE SISTERS)とパートナーシップを結んだり、ボルネオ・オランウータン生存財団(BOS)と共に熱帯雨林の植林活動を行い、野生オランウータンの生息地保護、雇用創出や地域コミュニティーの活性化に寄与する活動を行ったりしている。
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生活習慣や社会環境、価値観の変化に伴い、「どんなブランドなら、お客さまに愛されるの!?」と考えている人は多いだろう。また生産背景や販売手法が複雑なファッション&ビューティ業界ではお客さまのみならず、従業員や卸先、出店施設やテナント、ベンダーなど、あらゆるステークホルダーにも愛され、強い組織を作ることも欠かせない。お客さまに愛され、ステークホルダーと強固なチームを結成し、結果、売り上げを伸ばしている企業・ブランドの共通点は、「パーパス」だ。石川俊祐KESIKIパートナーと佐々木康裕Takramディレクター兼ビジネスデザイナー、村上要「WWDJAPAN」編集長が鼎談し、なぜ今、パーパスデザインが求められているのかを語り合った。
村上要WWDJAPAN編集長(以下、村上):日々取材をしていると「パーパス」が不明瞭だったり、そもそも持っていないように見えたりの企業やブランドは少なくないと感じている。特にサステナブルやDXは、「どうやって?」が先行しがちで、そもそもの「なぜ?」、つまり「サステナブルやDXのパーパス」が完全に欠落している場合も多い。同じように、企業やブランドとしてのパーパスも欠落しているのでは?と危惧している。
石川俊祐KESIKIパートナー(以下、石川):ここ数年、企業の大小を問わず「パーパス」が重要視されている。そもそも「なんで働いているのか?」がよく分からなくなり、自らに問いかける人が増えてきた。多くの人が「企業で働くことが正しいのか?」を考え始めた。対価として収入は得ているが、それだけだと生きづらく、満足感が得られなくなってきた。そんな人たちにとって労働はただの作業となってしまうので違和感を覚え始めたのではないか。企業カルチャーに対しても自分に合うか合わないかを意識する人が増え、人間らしい生き方を選択する時代になっているのだろう。高度成長期は大きな上昇気運の中で生きていたが、現在は生き方が多様になり、みんなが頼れるよりどころがなくなっている。“ただなんとなく”が成り立たなくなっている。
佐々木康裕Takramディレクター兼ビジネスデザイナー(以下、佐々木):言葉でいうと「ミッション」や「ビジョン」「パーパス」が乱立しているが、自分なりの定義でいうと、「パーパス」はいわゆる内発的な「自分はこうやりたい」という思いと、社会や環境が時代や会社に求めていることが重なる部分。「パーパス」という価値観の台頭には3つの大きな外的要因がある。まずは気候変動。天然資源を収奪しながらのビジネスはもう続かない。2つ目は消費者の価値観の変化。SDGsを学んでいる若い世代は企業に社会的な役割を期待している。役割を果たさない企業にはバイコット(buycott.BuyとBoycottを組み合わせた造語)などで社会的NOを突きつけるようになった。そして最後は投資家。ESG投資が主流化するにつれて、すでに海外の投資家は、パーパスドリブンじゃない企業には投資をしない。こうした条件がそろってきた。
村上:内的要因、外的要因の双方が「パーパス」の価値を高めている。ただ冒頭の通り、日本の企業やブランドからは「パーパス」が見えない場合も多い。日本、ファッション&ビューティ業界は遅れている?
石川:大陸でつながっている国々は、独自性を保ちながらも隣国を意識して競争もしている。一方の日本は、島国だからなかなか変わらない。特に投資の世界はいまだに売り上げや利益といった数字がファースト・プライオリティだ。ファッション業界では、確かに海外の方がパーパス・ドリブンに徹したブランドが多く、特に新興のD2Cブランドにその傾向が顕著だ。一方、日本のファッションやビューティ業界には旧態依然とした企業が多く、乗り遅れてしまっているのではないか。ただスパイバーや島精機製作所を筆頭に、繊維など特定の分野は異様な進化を遂げている。
佐々木:ファッション業界には年に数回最新コレクションを発表する宿命があり、そこで自分たちの進化を表現しなければいけない。変化に対してある種の解釈をして、実験するサイクルが回りやすい業界だ。そういう意味で、社会性をくみ取りながら、独自のメッセージを組み込んで、商品の形で表現することについては、ほかの業界に比べてはるかに進んでいるどころか先頭を走っている気もする。日本に「パーパス」が明確なブランドが少ないのは、ブランドという“木の実”より、文化や歴史、消費者という“土壌”の問題。例えば欧米の市場は、モノを購入する人を“消費者”ではなく“市民”と捉えるといろんなことが解釈しやすい。一方、日本は常に「消費者の意識がこう変わった」と言う。
村上:「消費者」ではなく「市民」もしくは「生活者」と捉えると、彼らの生活まで変える社会性の変化に敏感になれそうな気がする。社会性が意識できれば、「自分たちは、どんな社会づくりに貢献したいのか?」という「パーパス」が芽生えそうだ。
石川:例えば海外では投資会社でさえ多様な人材が働いている。日本のファッションやビューティ業界に心理学者や文化人類学者、哲学者がいてもいい。
佐々木:大手素材メーカーはR&D(研究開発)に注力しているが、文系の人もいた方がいい。ソニーは先日、文化人類学を学んだ人を採用すると発表したが、アメリカでは30年くらい前からそういう人たちが企業で活躍している。そういう意味でも日本の素材メーカーは面白いし、思考的にも勝負できる。
村上:日本の素材メーカーはR&Dが強いから、ファッション業界においても希望の星。批判覚悟で話せば、今「ファッションとビューティ、面白いのはどっち?」と聞かれたら、答えはビューティで科学的なR&Dに情緒的な感覚も同居している。いずれのビューティ企業も「パーパス」は、「キレイで高揚感を提供したい」など“人由来”。そのゴールに向かって、R&Dに取り組んでいる。
石川:R&Dには「テクノロジー」と「パーパス」の双方が必要。その両方がないとテクノロジーのためのR&Dになりがちだ。アパレルブランド「クラウディ」を展開する銅冶勇人DOYA社長は、「そのアイデアは雇用を増やすか?」や「そのテクノロジーは人のスキルを尊重しているか?」と問いかけている。多分、人の活躍の機会を奪うAIには興味がない。アフリカでの会社や学校の設立に尽力しているせいか、新しいアイデアやイノベーションを「雇用を増やすのか?」「人のスキルを育てるのか?」という視点で捉えている。
佐々木:最近はNFT(鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ)が話題だが、ナイキも昨年末、仮想スニーカーやグッズをデザインする新興企業のRTFKTを買収した。そういう技術を理解している人がいなければ、買収できなかっただろう。自分たちが属している産業だけじゃなく、これからの社会が向かっていく先に必要な技術を理解している。ニューヨークには「われわれは食べ物ではなく、食を通じたライフスタイルを提供している」というアートディレクターが監修し、皿やトートバッグを販売したりコミュニティーを作ったりしているレストランがある。「自分たちは何屋なのか?」を再定義して生まれたズレを埋めるため、新たなビジネスと人材が生まれた好例だと思う。日本のファッション業界でそんな動きを見せている企業は少ない。
村上:企業のトップが強く言い続け、一方みんなで一緒に考えてボトムアップしていく双方が必要だ。
佐々木:「パーパス」の浸透は深淵なテーマだ。トップダウンとボトムアップのバランスは難しい。日本は、特定の人・部署だけで「パーパス」を策定しがちだが、理想は事業のど真ん中に「パーパス」があり、プロダクトからコミュニケーションまでいろいろな活動に体現されていること。
村上:サステナやDXの専門部隊も組織の真ん中で誕生していない。だからチームは異物に捉えられ、組織内でハレーションが起きている。ダイバーシティー推進委員が一番孤立している、という姿は何度も見てきた。
佐々木:ナイキのジョン・ドナホーCEOはテック業界出身。いわゆる非主流系から初めてCEOに就任した。トップがハードルや壁を取り除いてあげないといけない。それには評価の仕方まで変える必要がある。
石川:経済性と同じくらい社会性や文化性も大切。そして日本は、社会性と文化性を混在しがち。内発的動機に由来する文化性を忘れたまま、社会性に引っ張られた真面目な「パーパス」ばかりになりそうで心配だ。「社会的に良い会社を作りました」なんて企業は世の中にごまんとある。自分らしいアプローチを考えることが多様性であり、豊かさ。「パーパス」という言葉にも少し懸念がある。社会性とだけひもづけて語っている人が多い。確かに「パーパス」は意義を意味するし、社会的であるべきだし、外圧もあるから策定すべきもの。でもそれだけだと面白みに欠ける。「パーパス」は、意義であり、意志。「カルチャーを作りたい」という文化的な視点がないと、パーパスフルになれない。「パーパス」が適切か否かのチェック項目は、「“ならでは”か?」「ワクワクするか?」そして「今の社会に適しているか?」。最初の2つが欠落してしまうと、みんなを動かせない。
村上:パーパスが明確だと組織作りも変わるだろう。例えばマクアケの採用面接は、半分人生相談みたいだそう。「ルルレモン」の採用面接も面白い。スキルの話を一切せず、「あなたは何をやりたいの?」「それだったら、この部分が『ルルレモン』で実現できるかもしれないね」「こうやって双方寄り添っていけたらいいね」という感じ。
石川:企業と個人が対等ってことでもある。イギリスにあるサンドイッチチェーン「プレタ・マンジェ」も同様で、個人の性格や個性を重視して採用を進めている。自由と責任、そして自立の三位一体の仕組みが生み出すムードは、ユーザーにも伝わっている。
佐々木:従業員という立場に属する人が変わり始めている。今後はますます社長の意を受けて実行する人ではなく、意思を持った人として行動するようになる。自分のやりたいことを会社でどう実現するか。その考えが主流になると、今の大企業は苦しくなると思う。変化しきれないだろうなと。
石川:日本に「パタゴニア」や「ラッシュ」のようなアクティビスト的な企業、社会課題の解決に逆行することに対して「うちはやりません」と強く表明できるブランドが少ないのは、日本人の危機意識が低いことも一因。世界の市民は、もっと強い危機感を持っている。社会課題をクリアするためにも「パーパス」を一気通貫で届けることが必須だ。
佐々木:そういう意味でも企業やブランドはパーパスをどう浸透させていくのかがものすごく重要になる。
世界を舞台に活躍するデザイン・イノベーション・ファーム。未来をつくる人、変化を生み出す組織のパートナーとして、プロダクトからサービス、ブランドから事業まで、デザインの力でイノベーションを生み出す。グローバルカンパニーからスタートアップまで多種多様な業種のクライアントを持つ。
人や社会や地球に愛される会社をデザインし、「優しさ」が巡る経済の実現を目指すクリエイティブ・コミュニティー集団。デザインコンサルティングや企業との共同プロジェクト、企業のリブランディング、教育プログラム設計、メディア開発、投資事業などさまざまなプロジェクトを手掛ける。
詳しくはこちら
受付開始 お客さまに愛され、チームを強くする
パーパスのあるブランドづくりを実践する全7回講座
受講日時:2022年4月1日(金)、4月8日(金)、4月22日(金)、5月13日(金)、5月27日(金)、6月10日(金)、6月24日(金)
今なぜパーパスが必要なのか
「WWDJAPAN」は今春、今その必要性が叫ばれる「パーパス」の策定から、組織内での共有、製品やサービスへの具現化、消費者への発信までを考えるセミナー&ワークショップを開催し、未来のブランド・ディレクターを育成・応援します。サステナブルやDXについての取材を重ねる中で、「どうやってサステナ?」や「何を使ってDX?」には真剣に向き合っているのに、「なんでサステナ?」や「どうしてDX?」の視点は置き去りなケースを見てきました。そこから「この会社はなんのために?」や「なぜ、このブランドを?」という思考が必要な時だと感じました。
セミナーを通して、経済性と社会性、何より内から湧き出るモチベーションなどの文化性を網羅した「パーパス」を見いだし、それを共有することで強い組織に、製品やコミュニケーションの形で発信することで顧客に愛されるブランドに進化することを願っています。(WWDJAPAN編集長 村上要)
受講で得られるスキル
先駆者たちが実践する新しい時代のブランド作りからヒントを獲得し、ワークショップではロードマップに沿って、受講者それぞれの確固たるブランドの価値をWWDJAPANと共に見つけます。
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「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」が2022年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。
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「ブルガリ(BVLGARI)」は1月28日、パーソナライズフレグランスシリーズ“アレーグラ”の新作3種を限定発売した。“アレーグラ”は2021年に誕生したラインで、オードパルファムに香料を濃縮した“マグニファイング エッセンス”を自由自在に組み合わせることでパーソナライズできるコンセプトになっている。新作はブルガリ 銀座タワーおよび公式ECで限定販売する。
今回登場するのは、オードオパルファム“スペッタコローレ”と“バチアーミ”、フレグランスに重ねて使えるエッセンス“マグニファイング ミルラ”の3種。“スペッタコローレ”(50mL、税込2万790円/100mL、税込2万9700円)は豊かなフローラルノートをもたらすイリスをハートノートに用い、光を表現。明るく華やかなフレグランスだ。“バチアーミ”(50mL、税込2万790円/100mL、税込2万9700円)はイタリア語で「Kiss me(私にキスして)」を意味し、イタリアの官能的な側面を昇華させたフローラル・アンバー調を特徴とする。ガーデニアアコードとバニラがブレンドされたうっとりするようなロマンチックな香りだ。“マグニファイング ミルラ”(40mL、税込2万3760円)はアフリカで古代から貴重な樹脂として珍重されてきた神聖な香料のミルラがテーマ。煌びやかなミルラとフルーティなリコリスに、樹脂を焚くと出るスモーキーかつレザリーでなめらかな香りを重ねた。オードパルファムと重ねて使うことにより香りに新たな表情を加えることができるほか、単独で使えば温かく官能的な香りを楽しむことができる。
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名古屋発のアパレルとヘア・ネイルサロンの複合ショップ「ユルク(JURK)」がこのほど、東京・表参道に2号店「ユルク トーキョー」をオープンした。
約160平方メートルの店内は入り口から、アパレルを中心としたセレクトショップ、ネイルサロン、ヘアサロン(6席)と続く。それぞれのエリアに垣根はなく、パステルグリーンの床色で統一感を持たせた空間設計となっている。
アパレルは「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」「アキコアオキ(AKIKOAOKI)」などを中心に約20〜30点をそろえ、「スリー(THREE)」のヘアケアアイテムも並べる。「サロンの待ち合いをしているお客さまにも、気兼ねなく(商品を)手に取って見ていただきたい」と沢井卓也オーナー兼クリエイティブ・ディレクター。
1号店の名古屋店は2019年4月にヘアサロンとして開業し、20年8月にアパレル物販との複合店として移転オープン。21年4月にはネイルサロンも併設した。現在は店舗収益の8割をサロンの売り上げが占めるが、数字では測れない相乗効果も生まれている。「ヘアカットの最中にお客さまの好きなブランドの話になり、当店のセレクトするアパレルに興味を持っていただくことも多い。そういうお客さまが当店で服を買い、その服に似合うヘアスタイルを求め、また来店される」。
ビューティサロン、アパレルショップともに激戦区の表参道だが、それらをトータルプロデュースする複合業態として差別化を図る。「ファッションに興味を持つことで、ヘアやネイルは間違いなく楽しくなるし、その逆も然り。『あそこ(ユルク)から出てくるお客さんって、皆かわいいよね』という口コミが絶えない店を目指していきたい」。
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「フェンディ(FENDI)」が2022年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。
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ファッション業界のサステナビリティを推進する団体「アクト・オン・ファッション(Act on Fashion)」とデザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)、ニューヨーク州のアレッサンドラ・ビアッジ(Alessandra Biaggi)上院議員とアナ・ケルズ(Anna Kelles)下院議員はこのほど、ニューヨーク州の消費者製品安全委員会に業界内のサステナビリティに関する法案「ファッション・サステナビリティ&ソーシャル・アカウンタビリティ・アクト」を提出した。昨年10月にニューヨーク州議会に初めて提出されて以来、業界から多くの支持者を集めてきた法案だ。
同法案は、世界的なファッション都市を抱えるニューヨーク州に、環境汚染および社会的不公正・搾取についての責任を取らせることを求めている。またニューヨークでビジネスをするアパレル・フットウエア企業で年間1億ドル(約114億円)以上の売り上げを計上する場合は「サプライチェーンの詳細や環境・社会への負荷を公表し、それを削減するための目標を掲げること」としている。なお環境負荷の計算は、パリ協定やGHGプロトコル基準に準じる。また原料・素材の詳細に加え、従業員の賃金も公表することを求める。これらに準じない企業は売上高の2%を罰金として課し、それを「環境問題で犠牲になっているニューヨークのコミュニティー向けのプロジェクトに充てる」という。
業界筋によると同法案が通る可能性は極めて低いというが、業界に大きな影響を与えることには違いない。サステナビリティを推進する業界内の女性を讃える「コンシャス・ファッション・キャンペーン」のケリー・バニガン(Kerry Bannigan)発足人は法案について「アパレル・フットウエア企業が本当に責任を持って社会・環境問題に取り組むことへの革新的な一歩になりうる」と話し、政府が関わる取り組みになるからにはきちんとした教育や支援システムが必要だと強調する。
中途半端な法律はさらなる混乱を招きかねないと懸念するサステナビリティの専門家もいるが、(政府による)法規制がほとんどない現状を憂う関係者も多い。ステラ・マッカートニーは、「ファッション業界は環境に最も負荷をかけている業界の一つであるにもかかわらず、取り締まりの欠如が目立つ。自主的なルールやレギュレーションを設けるだけでは限界がある。政府による規制や基準の設置など、ファッション業界へのサポートが必要だ」と話す。
なお、フランスでは循環型エコノミーや廃棄削減を掲げる循環経済法が昨年2月に施行され、今年1月1日付で本格的にスタートした。これにより、政府主導で循環型経済への一歩を踏み出すことになった。
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化粧品ECプラットフォーム「ノイン(NOIN)」を運営するノインはこのほど、化粧品業界DXに向けた事業拡大を図るため、マイナビや新日本製薬、ソニーイノベーションファンド、博報堂DYベンチャーズなどと資本提携を実施した。これによりシリーズC資金調達額が累計約10億円となった。
「ノイン」は誰でも自分に合う化粧品に当たり前に出合えるためのプラットフォームとして2017年にスタート。ユーザーに寄り添った機能拡充やSNSを活用した集客により、1年半でアプリのダウンロード数が250万を突破した。今年5周年を迎えるものの、いまだ化粧品業界はオンライン購入率約6%と未成熟な市場であることから、新たに強力なパートナーと提携。これにより多彩な商品を展開はもちろん、メイクアップ術やメイクの悩みを解決するオリジナル動画や記事といったコンテンツ、ユーザーとのコミュニケーションなど、同社がなすべき事業活動を加速する。渡部賢ノイン代表取締役は「素晴らしい商品が生まれ続け、それが伝わり、お客さまが幸せになるという循環を支える一員でありたい。『自分がきれいになることで、どこかにいるだれかが悲しんだり、何かを破壊したりしてはならない』この価値観が、1日も早く当たり前になるよう、全力で進んでいく」とコメントした。
マイナビの須山俊介経営企画本部 ベンチャー企業支援統括部 統括部長は「事業内容や業績推移・今後の成長可能性もさることながら、『明日の自分に、ドキドキしよう』という企業理念をビジネスを通じて体現されている経営陣に大変魅力を感じ、今回出資させていただいた。ノインの成長に寄与すべく、当社のアセットを最大限活かしながら事業連携を模索していく」と期待を寄せる。漆山乃介博報堂DYベンチャーズ パートナーは「博報堂DYグループの生活者発想とクリエイティビティを掛け合わせることで、さらなる高付加価値の実現に共にチャレンジしていきたい」と述べた。
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ドイツ発のファッションブランド「ボス(BOSS)」は、2022年春夏シーズンにリブランディングする。同ブランドは1923年の創立以降、高級スーツを中心に人気を広げてきたが、今後はデジタル上のコミュニケーションをさらに積極的に行い、若年層の取り込みを図る。メインブランド「ボス」の新ターゲットは30〜44歳、1990年代に立ち上げた「ヒューゴ(HUGO)」は20〜30歳だ。その皮切りとして、新しいロゴデザインと、世界のセレブを起用したキャンペーンを打ち出した。
50年ぶりにロゴを刷新
リブランディングの軸として、ブランドロゴを50年ぶりにリニューアルした。「ヒューゴ 」もロゴを変える。ボールドの書体からサンセリフとなり、インパクトと視認性を両立するデザインだ。ウエアはもちろん、店頭広告や雑誌、SNSなどのあらゆる媒体に用いて、新しくなったブランドイメージを訴求する。
世界中のセレブが登場
#BeYourOwnBossキャンペーン
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新ロゴの披露と合わせて、“自分らしく生きる”“自分の夢を追いかける”というメッセージを込めた#BeYourOwnBossキャンペーンを実施する。モデルのケンダル・ジェンナー(Kendall Jenner)やヘイリー・ビーバー(Hailey Bieber)、グラミー賞など数々の音楽賞も受賞するアメリカ人ラッパーのフューチャー(Future)、TikTokで1億2400万人ノフォロワーを抱えるカビー・ラメ(Khaby Lame)ら、世界の名だたるセレブリティーを起用したビジュアルを打ち出し、ファッション感度の高い層から、スポーツやポップカルチャー好きまでブランド認知拡大を図る。ほかにも、プエルトリコ人モデルのジョアン・スモールズ(Joan Smalls)、韓国人俳優のイ・ミンホ、イギリス人プロボクサーのアンソニー・ジョシュア(Anthony Joshua)、イタリアのテニスチャンピオン、マッテオ・ベレティーニ(Matteo Berrettini)、ドイツの陸上選手アリカ・シュミット(Alica Schmidt)らが登場する。写真はミカエル・ヤンソン(Mikael Jansson)が撮りおろした。
店舗やオウンドメディア、広告などで公開するキャンペーンムービーも用意した。ビジュアルにも登場したセレブリティーたちが、ブランドのDNAであるテーラードはもちろん、スタジアムジャンパーやトラックパンツ、シャカシャカ素材のフードジャケットなど、スポーツやカジュアルテイストのウエアを着用し、ブランドの新しいイメージを訴求する。黒と白というスーツスタイルの定番色に、新たなキーカラーとしてキャメルを加えたほか、3色のビッグロゴやロゴを複製したモノグラムなど、若年層に向けたキャッチーなデザインも特徴だ。
5本柱の成長戦略で
2025年に売上倍増へ
同ブランドは昨年8月、“CLAIM 5”と名付けた成長戦略を策定した。「ブランド力の向上」「商品構成」「デジタルのけん引」「オムニチャネルの最適化」「成長のための組織化」の5項目を軸に、2025年までの売り上げ倍増を目指す。サステナビリティーの取り組みや社員のエンパワーメントなども積極的に行う。
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「ストゥディオス(STUDIOS)」「ユナイテッド トウキョウ(UNITED TOKYO)」などを運営するTOKYO BASEを、創業者であり社長だった谷正人氏とともに支えた高嶋耕太郎氏が昨年5月に退社し、新会社ネクストニューワールド(NEXT NEW WORLD)を立ち上げた。天然素材を通じたサステナブル社会の実現を掲げ、養蚕業をスタート。D2Cモデルで新製品を発表している。次世代のファッション小売企業として注目されてきたTOKYO BASEの取締役という地位を捨て、なぜ起業したのか。真意を直撃した。
WWDJAPAN(以下、WWD):なぜ起業を?
高嶋耕太郎(以下、高嶋):TOKYO BASEにジョインする前から、いつかは起業したいと思っていました。実はTOKYO BASEにいながら社内ベンチャーとして起業するというアイデアもあったのですが、それもなんか違うな、と。やるなら思い切って単独でやりたいという思いが強かった。ネクストニューワールドには本当に少しだけエンジェル投資も入っていますが、ほぼ自己資金。実は日本とシンガポールで法人を設立していて、資本金は日本が500万円、シンガポールが3000万円という構成です。
WWD:企業理念に“ネイチャーマテリアル”を通じたサステナブル社会の実現を掲げている。その真意は?
高嶋:養蚕の産地であり、シルク織物の産地としても知られている群馬県桐生市で養蚕に取り組んでいます。いま、明らかに既存の資本主義は曲がり角を迎えていますよね。我が身を振り返ってみても発注側はとにかく原価や仕入れを抑え、一方で工場側も低賃金などで苦しむ、そういった悪循環が続いている。加えてアパレル産業は大量生産、大量廃棄のような問題も抱えている。環境に優しい天然原料を、いわばD2Cモデルのような形で無理や無駄を省き普及させられれば、地球にも消費者にも優しい形でビジネスを行える。社名の「ネクストニューワールド」にも、そうした意味を込めました。
WWD:まずは“養蚕”に目をつけた。その理由は?
高嶋:サステナブルを掲げていますが、そもそも起業家目線で見ても蚕って普通にめちゃくちゃ可能性がある。シルク糸の需要は着実に伸びているのに、世界的にもシルク糸の供給量や供給力は年々落ちていて、明らかな需給ギャップがある。加えて蚕自体、単に糸にするだけでなく、化粧品にも使えるし、最近では高タンパク質の食料としても注目を集めるなど、用途も実に幅広い。養蚕自体も、長い歴史を積み重ねていて、文化的にも産業的にも、積み重ねてきたものも大きい。起業後、いろいろな場所や人にあって、蚕の話を聞いたり、見たりしていますが、知れば知るほど、原料としてのポテンシャルの大きさに驚いています。
WWD:にもかかわらず、養蚕業自体は風前の灯火のような状態だが。
高嶋:だからこそ大きな商機がある。起業後、養蚕農家やシルク関連の企業などに話を聞いていますが、一番のハードルは、商品化に至るまでの長い道のり。逆に小売り発のD2Cモデルを構築できれば、やれることはたくさんあると実感している。僕自身はずっと小売りをやっていたので、最終的な製品を企画したり、作ったり、売ったり、そういったことはそう難しくはない。
WWD:具体的には?
高嶋:そもそもシルクってイメージがすごくいい。ラグジュアリーなアイテムを作りやすいので、付加価値を取りやすい。第一弾として昨年12月にクラウドファンディングの「マクアケ」で「ウィズオアウィズアウト(WITH OR WITHOUT)」のブランドで商品化したシルク石鹸は、開始からわずか1時間で目標金額の100万円を達成し、最終的には500万円を売り上げました。石鹸は原料の良さを伝えやすくて、ターゲットも大人から子どもまで、男女を問わず訴求できるという狙いがピッタリとハマった。2月2〜14日には伊勢丹新宿でポップアップストア、2月上旬からは「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」の3店舗での取り扱いも決まっています。
WWD:うまく行った理由は?
高嶋:1個3000円と石鹸にしては高いけど、シルクという原料の持つパワーが大きい。養蚕という原料まで遡ったからこそ、こうした商品のアイデアも生まれた。これが仮に、「シルク糸」にとどまっていたら、やはりこういったアイデアは生まれなかったと思う。水面下ではフードの商品化も進めていて、こちらもかなりの手応えがある。昆虫食というカテゴリー自体、高タンパク質原料という面で注目されていて、コオロギなども注目されているけど、ここでも蚕のポテンシャルは大きい。そもそも養殖する上で蚕を超える生産性を上げられる昆虫はない上、コオロギなどのわかりやすい昆虫よりも、蚕のほうがブランディングもしやすい。ある食料用の蚕の加工工場に行ったときに驚いたのは、その訪問者リスト。田舎の山奥の工場に、トヨタを筆頭に一流企業が毎日のように訪れている。
WWD:アパレルは?
高嶋:コスメ、フードもやってみて思ったけど、アパレルが一番難しい。一般的にシルク糸で使う長繊維ではなくて、実は繭や綿(ワタ)から糸を作る短繊維用の紡績工場は日本にないと言われていたが、なんとか探し出して糸にして、パーカーやTシャツを作った。ただ、D2Cモデルで作ったとしても普通にパーカーで5万〜6万円、Tシャツでも2万円近くになる。さすがにこの価格帯のアイテムを売るのは難易度が高い。もう少しビジネスプランを練らないとなあ、と。
WWD:毎日楽しそうですね。
高嶋:シンガポールに法人を作っていることもあり、商品化は常に日本発アジア、あるいはグローバルというコンセプトがあるけど、驚きと発見の毎日で、どんどんアイデアが湧き出してくる。楽しいですよ。
WWD:とはいえ、優良企業の取締役という地位を捨て起業した。実際にどうか?
高嶋:いやー、それはめちゃくちゃ大変です。ありとあらゆることを、全部自分でやらなきゃいけない。前は指示を出せば、部下がやってくれたり、形にしてくれた。あと一番堪えるのは、支払いです。自分ではかなりハートは強い方だと思っていたけど、家賃や経費の引き落としの日は本当に落ち込みます。5歳と3歳の子どもを抱えて、俺何やってんだろう、大丈夫なのかと不安になります。雇われていたときには感じなかった、毎日ヒリヒリする緊張感がありますね。
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「アライア(ALAIA)」が2022-23年夏秋コレクションを発表した。
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「ヴァレンティノ(VALENTINO)」が、サステナビリティを追求した新プロジェクトオープン フォー ア チェンジ」をローンチした。ブランドのアイコンである2種のスニーカー“オープン”と“ロックスタッズ アンタイトルド”のデザインを一新。リサイクル素材や植物由来の素材を使用した「ヴァレンティノ」初の商品となる。
レザーの代替素材として採用したのは、ヴィスコースとトウモロコシ由来のポリ乳酸から作ったポリウレタン。両モデルのアッパーと“オープン”のサイドバンドに使用した。“オープン”のシューレースには100%再生ポリエステルを使い、“ロックスタッズ アンタイトルド”のスタッズはリサイクルナイロンで作られた。ケースやパッケージにも、再生コットンや、持続可能な森林経営から生産された紙を使用している。植物由来の素材のサプライヤーは、製造から使用、廃棄されるまでのすべてのライフサイクルにおいてその製品が環境にどのような影響を与えるかを評価する LCA(ライフサイクルアセスメント)を採用している。
カラーバリエーションも豊富に揃う2種のスニーカーは、2022年春夏コレクションとして「ヴァレンティノ」各店舗とオンラインストアで販売している。価格は8万8000円〜10万4500円(税込)。
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バーチャルリアリティー(VR)空間上でさまざまな展示や体験、3Dアイテムやリアル商品の売買ができるイベント「バーチャルマーケット2021」が2021年12月4〜19日に開催された。個人が3Dアイテムを売買する場として18年にスタートした「バーチャルマーケット(以下、Vケット)」は、3DクリエイターやVRを楽しむ世界中の人々が集まる祭典となっており、今回も100万人以上が来場したという。「Vケット」を主催するHIKKYの舟越靖代表取締役に成果と展望を聞いた。
WWD:毎回現実ではありえない世界を舞台を3Dで表現してきたが、今回の企業出展ワールドは秋葉原と渋谷というリアルな街を再現した。なぜ現実にある“街”だったのか。
舟越:クリエーターが作り出すものを皆さんに見に来てほしいというのが大前提で、毎回ワールドを用意してきましたが、常設化や商業性を求める出展企業が増えてきました。そこに対応するモデルケースが、“街”です。でも、リアルの再現では面白くない。街は人が血液のように循環して、まるで生きているかのように変わっていきます。その変化が面白いと、人は「また行こう」という気になるでしょう。その変化を“見える化”できたら非常にいいなと思って、今回は来場者数に比例して、ビルが高くなるようにしました。
WWD:それは、気付かなかった。
舟越:裏テーマというか、テストだったので(笑)。「なんか大きくなってない?」と気付いたコアな人たちの間では、すごく盛り上がっていました。巨大なエヴァンゲリオンは前回も秋葉原駅前にいましたが、今回はそれが動くようにしました。それからリアルの天気と連動させました。渋谷が雨なら、バーチャルの渋谷も雨。でも、時々雪を降らせて盛り上げたり。現実とバーチャルの境目をなくして、参加する人たちの手によって変化するような世界を作ることを試みたのが、今回の一番の挑戦でした。
WWD:秋葉原と渋谷を常設化していく?
舟越:そうです。“街”を作っていきます。ただし、今回体現したように、リアルな街では味わえないような新しいものが組み合わさった世界、それを僕らは「パラリアル」と呼んでいますが、その「パラリアル」の世界観を広げていきます。そこに人が来て、お金がもうかり始めたら、名実共にそこが“本物”になる。渋谷がどう進化していくのかは、僕らが面白いと思った方向、もしくは、皆さんが求めるような方向に進化していきます。来る人が心から楽しめたり、現地の人たちがちゃんと恩恵を受けたりできるものにしていきたいです。
WWD:現実と違うところにバーチャルの面白みがあると思う。
舟越:その通りです。でも、何が面白いかという定義って、別に誰も決められないじゃないですか。逆に言うと、僕らが「これが面白い!」と思うものをやるしかない。バーチャルと現実をちゃんと交ぜた、僕らなりの最高の楽しさを「パラリアル」で実現していきます。
WWD:SMBC日興証券の“株価連動ジェットコースター”はすごくユニークで面白かった。
舟越:面白さでは圧倒的でしたね。株価を体感するって、現実ではないですよね。こういう今までなかったものが、バーチャルの世界では生まれています。発明ですし、これが実はまだ価値が一番高いです。こうした広告クリエイティブ事業は、企画と実現力があれば他社でもできる部分なので、市場が拡大している分野だと思います。
WWD:他に「Vケット2021」の成果は?
舟越:出展社は宣伝よりも商売を基軸に活動する企業がすごく増えました。僕らにも知見がたまってきているので、バーチャル空間上でのeコマース的なものが確立し始めているという実感を皆さんが持ち始めていると思います。それから、「Vケット」の盛り上がりによって、出展していないクリエイターたちのショップであっても期間中にキャンペーン的なことを行うと売り上げが上がるというようなことが起き始めました。こういう余波が生まれているのはうれしいです。
WWD:「Vケット」の課題は?
舟越:まだ一般化できていないことです。一般の人がまだまだアクセスしづらいというのも課題ですが、もっといろんな人が楽しめるものにならなくてはいけないと考えています。「Vケット」は、クリエイターと企業と、そして何よりも来場してくれる人がいないと成り立ちません。街が変わっていくというコンセプトを成立させるには、誰もが「Vケット」を使えるようにして、僕らの“楽しい”を一緒に作れるようにしていかなければと考えています。地方の商店街や小さい個人商店もそうだし、障がいのある人や会社で働くことが難しい人たちなど、みんながの恩恵を得られるようにしたいし、そのために“街”を作っています。とにかく“簡単さ”が大事だと思っています。
WWD:ファッションとビューティについては?
舟越:主に「Vケット クラウド」(スマートフォンおよびPCブラウザ上で動くVRコンテンツ開発エンジン)の方で、簡単にアバターにメイクや着替えができる機能を今年中に実装します。スマホで楽しめるので、一般のユーザーが楽しめるものになります。
WWD:それはすごく楽しみだ。11月にNTTドコモを引受先とした第三者割当増資により、65億円を調達を発表したが、多額の資金は何に使う?
舟越:僕ら、なぜこれまで資金調達してこなかったかというと、黒字でやってこれていたからというのと、戦略的にユニコーンレベルの資金調達をしないと世界で戦えないと考えていたからです。使途は主に3つです。まずは国際化。各国への支店や、そこでのコミュニティーを作るために使います。すでに上海に支店がありますが、ユーザーの多いアメリカにも構えたいです。あとは韓国やインド。そういうところにどうチームを作れるかは、正直、人の出会いによって変わるじゃないですか。現地で社長任せられるレベルの人がいかに見つかるかなので、それによって優先度は変わります。もう一つは、サービスのコンテンツを作るための内部のリソースの確保です。つまり、「Vケット クラウド」を含めたサービス開発の強化ですね。そして、多く寄せられる要望に応えられる体制作りも急務です。「一緒にやりたい」といってくださる企業が多いのですが、僕らが受け付けられる量をはるかに超えています。問い合わせの相談窓口を社内だけでなく、社外でも開拓したいです。
WWD:「メタバース」がにわかに話題になってきているが?
舟越:僕らが先行してやって、そこから市場が生まれていきましたが、それがさらに加速する状況になっています。メディアからの取材は前回に比べて3倍になりましたし、資金調達もあって、世界中のブロックチェーンやNFT関連の事業者の大手から連絡が来るなど、全く違うアプローチが来るようになりました。また次の展望につながる第一歩の話につながりそうですし、ものすごく可能性が広がっています。
WWD:企業として最終的な目標は?
舟越:僕らは「クリエイティブ・ファースト」でありたいです。例えば、うつ病になってしまって働けなくなったサラリーマンが、バーチャル空間で全く素人から始めて、今うちの役員になっていますし、半年前まで工場で働いていたシングルマザーがトップクリエイターとして活躍しています。皆んな“作りたい”という欲求はあると思うんです。でも、40代だからとか、周りが認めてくれないからとかで、諦めてしまっている。本当は誰しもがかなえられる可能性は十分にあるんです。「Vケット」に来て、個人クリエイターが作るものを見て、刺激を受けて、クリエイターになる人がとても多いんです。同じようにバーチャル空間で働くとか、バーチャル空間でだったらクリエイターになれる、なっていいっていう状態、例えば、家族5人を養うために日夜働いてるお父さんが、明日からクリエイターになっていい時代を作りたいんです。これが目指すべき目標です。
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「ザ・ロウ(THE ROW)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。
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「ザ・ロウ(THE ROW)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。
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「ミューラル(MURRAL)」が2022年春夏コレクションを発表した。
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2022年春夏オートクチュール・ファッション・ウイークが、1月24日から27日までパリで開催された。「高級仕立て服」を意味するオートクチュールは、職人やお針子たちが途方もない時間をかけて作り上げる贅を尽くした作品というだけでなく、クリエイティビティーや技術の実験室という役割もある。複数回に分けて、現地取材したショーリポートをお届けする。
初日には、マリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)=アーティスティック・ディレクターが手掛ける「ディオール(DIOR)」が、ショーを開催した。会場は、クチュールショーでいつも使用しているロダン美術館。中庭に建てられた箱型の会場に入ると、カラフルな刺しゅうで制作された色とりどりのアートが目に飛び込んでくる。これはインド人アーティストのマドヴィ・パレク(Madhvi Parekh)とメヌ・パレク(Manu Parekh)による22の作品をベースにしたもので、同メゾンが支援しているインドのチャーナキヤ工房とチャーナキヤ工芸学校の職人たちの刺しゅう技術によって生み出された。先シーズン(21-22年秋冬)のクチュールショーでもマリア・グラツィアは刺しゅう作品で壁面を覆い没入的な空間を作り上げたが、今季も手仕事が生み出すエモーショナルなエネルギーを会場作りに取り入れた。
カラフルな空間に対してコレクションは、エクリュやアイボリー、ベージュ、グレー、黒、優しいシャンパンや鈍く光るシルバーといった落ち着いたカラーと、ピュアでクリーンなシルエットが特徴だ。削ぎ落としたラインへのこだわりは、人間の体をドレスアップするというオートクチュールの本質的な役割へのオマージュだといい、「優美」という言葉が似合う。一見非常にシンプルだが、同系色であしらわれた刺しゅうが立体感や輝きをもたらす。
マリア・グラツィアが今シーズンの鍵として着目したのは、そんな複雑かつ繊細な手仕事。近くで見ると、一着の中でさまざまな技法を織り交ぜていたり、フリンジのようなビーズ刺しゅうをスカートの全面にあしらったり、軽やかさを出すためにチュールの上に刺しゅうを施していたりと、控えめでありながらラグジュアリーを極めていることが分かる。そして、タイツやシューズにもビーズ刺しゅうを施し、ミニマルなウールのスーツや透け感のあるマキシドレスにさりげなく輝きを添えている。
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シチズン時計は「2021年度 シチズン・オブ・ザ・イヤー」の受賞者を決定し、1月27日に表彰式を行った。同賞は、社会に感動を与えた良き市民を毎年選び表彰するもので、1990年にスタートし、32回目を迎えた。受賞者には賞金100万円と時計を贈呈する。2021年度の受賞者は平井大輝さん(26歳)、谷岡哲次さん(44歳)、飯田和幸さん(80歳)の3人。
平井さんは、大阪市でNPO法人クラック(CLACK)の理事長を務める。貧困家庭の高校生を対象に、無料のプログラミング講習(3カ月、週2回)とキャリア教育(お金や生活に関する講義やIT企業訪問など全5回)を実施している。使用するパソコンも無償提供し、交通費も支給する。修了時には、ウェブサイトやアプリが自作できるようになるという。また、さらなるスキルアップを望む生徒には、企業インターンやプログラミング講師のアルバイトなど実践の場も提供する。設立以来、100人超の高校生が受講した。今後は、東京をはじめ他の地域にも拠点を開設し、各地の支援団体と連携して全国の高校生を支援していきたいという。
谷岡さんは、国が指定する難病「レット症候群」を抱える娘のために、病気の研究や治療薬開発の支援を行っている。「レット症候群」は生後6カ月~1歳半ごろの、主に女児に発症する進行性の神経疾患で、治療法が確立されていない。運動機能が後退し、てんかんや側彎症(そくわんしょう)などさまざまな障害を併発する。1万~1万5000人に1人の確率で発症し、日本には3000~5000人の患者がいると言われる。谷岡さんは2011年にNPO法人レット症候群支援機構を立ち上げ、代表理事として1.患者や家族同士の交流 2.患者と研究者間の橋渡し 3.治療法や治療薬の確立に向けた研究費の助成を行っている。研究支援にまで踏み込む例は珍しく、レット症候群支援機構はこれまでに1400万円の助成金を公募した研究に給付している。また21年には、患者や家族が病気に関する情報を共有できるアプリ「レッコミ」を無料公開した。集めた情報をデータベース化し、研究者に提供することで治療薬開発に役立てるという。
帯広市在住の画家である飯田さんは、30年以上にわたり月に2回ほどのペースで帯広少年院で絵画を教えた。飯田さんは、「絵がうまくならなくてもいい。歌でも文章でもいい。夢中になれることがあれば、人生を諦めないようになる。諦めなければ、いつか道が開ける」と話す。
「シチズン・オブ・ザ・イヤー」は、日本人および日本に在住する外国人の中から、社会に感動を与えた、あるいは社会の発展や幸せ、魅力づくりに貢献した市民(個人もしくは団体)を1年単位で選び、表彰するもの。社名にCITIZEN(市民)を掲げるシチズン時計が1990年に創設した。
2021年中に発行された日刊紙(朝日新聞、毎日新聞、読売新聞、日本経済新聞、産経新聞の東京および大阪本社版、北海道新聞、河北新報、東京新聞、中日新聞、西日本新聞)の記事の中から、「シチズン・オブ・ザ・イヤー」事務局が候補として19人(グループ)をノミネートし、今年1月5日に選考会が開かれた。
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オンワード樫山は1月28日、ウィメンズブランド「アンフィーロ(UNFILO)」から環境に配慮したシューズライン「ステッピ・バイ・アンフィーロ(STEPPI BY UNFILO)」を発売し、第1弾として再生ポリエステルを使ったニットパンプスとスニーカーを4日間限定で予約販売する。
「アンフィーロ」は今後、サステナブルな商品開発に力を入れる方針で、ニットシューズはその第一段となる。長所としてうたうのは、片足120グラムの軽さと、一枚仕立てのニットアッパーならではのフィット感、洗濯機洗いも可能なケアの容易さ、9990円という競合ブランドより押さえた価格設定だ。アパレルが主力の同社が、強化アイテムにニットパンプスを選んだ理由について、木下知都江デザイナーは「機能的でおしゃれなアイテムを今までよりももっと心地よく、というニーズが高まっている。パンプスを履いたときの“足が痛さ”を徹底的になくしたくニットシューズならできると考えた。また、環境配慮や動物性素材を使わないことはメンタルの心地よさにもつながると思う」と説明する。
アッパーのニットには使用済みペットボトルやプラスチック廃材由来の100%再生ポリエステルを採用。アウトソールと中敷きも一部を再生素材とし、シューキーパーには生分解性素材を使用した。販売時の靴箱をなくし、有料のショッパーは靴を洗濯機洗いする際の洗濯ネットを兼ねる。
“サステナブル”をうたう商品開発にはさまざまな矛盾が生じるものだが、同ブランドも矛盾の中で、素材や加工を選択している。例えば、撥水加工は汚れにくさにつながるが、同時にフッ素化合物(PFC)を使った同加工は環境や人体に深刻な影響があると言われる。そのため同ブランドではPFCフリーの撥水加工を選択した。また靴の成形に不可欠な接着剤の使用は解体のしづらさなど、廃棄の視点から課題が残る。「部材の数を通常の靴の半分くらいに減らしておりその分接着剤の使用も減らしている。廃棄方法は確かに課題。改善ポイントをひとつずつクリアし、アップデートしてゆきたい」と話す。
過剰在庫を出さない受注生産・販売もポイントで、1月28日から4日間限定で予約販売し、OMO型店舗「オンワード・クローゼット ストア/セレクト(ONWARD CROSSET STORE/Select)ららぽーとTOKYO-BAY」店で試着会を開催する。「アンフィーロ」はECでのテストマーケティングを経て2021年9月から単独ブランドとしてローンチ。機能性とデザイン性を併せ持つことをコンセプトに掲げ、ジャージー素材の“ジョグパンツ”は期中追加生産を8回繰り返し1万本販売、9割消化のヒット商品となった。山本洋輔第二カンパニー アンフィーロDiv.課長は「初年度で過剰在庫を出さない企画生産スキームを組むことができた。今年は、靴という単品アイテムでサステナブル商材を開発。今後は、それぞれのカテゴリーでお客様の生活に入り込むサステナブルな商品開発をスピード感持って進めたい」と話す。
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ラオックスは1月28日、都内2店舗目となるアジアコスメ専門店「ラオックス ビューティー エアポート(LAOX BEAUTY AIRPORT)」を東京・吉祥寺にオープンする。韓国、中国、台湾、タイからセレクトした120ブランド・約1300アイテムをそろえるほか、オフライン初展開の製品も導入する。売り場面積は98平方メートル、場所は「ユニクロ(UNIQLO)」吉祥寺店の隣で、中道通りに店舗を構える。
同店は、21年12月にオープンした自由が丘店と同コンセプト“お客さまのコスメ・ビューティの旅路の場所”を掲げ、空港をイメージした空間を演出する。取り扱いは、韓国ブランド6割、中国ブランド3割、台湾・タイブランド1割で、スキンケア、メイクアップ、ベースメイク、ヘアケア、ネイルケアをラインアップする。また、オフライン初展開となる韓国の「ミグハラ(MIGUHARA)」の美容液・シートマスクや、中国の「キャットキン(CATKIN)」の“山海魂”シリーズ、タイの「フォーユーツー(4U2)」の“ハーダーリキッドリップ”シリーズをそろえる。さらに、自由が丘店でも人気のシートマスクは、160種以上を展開する。
オープンを記念し、今年就航10周年を迎えるジェットスター・ジャパン(以下、ジェットスター)とコラボレーションしたキャンペーンを実施。店内では、“アジアコスメと空旅”をテーマにジェットスターの装飾を施し、旅行気分を盛り上げる。また、乾燥しやすい機内でのスキンケアや分刻みのフライトスケジュールに対応する時短美容を日頃から実践するジェットスターのキャビンクルー(客室乗務員)が、独自の視点で製品を提案する特設コーナーも展開。第1弾では、ジェットスターのキャビンクルーは6人に1人が男性であることから、男性キャビンクルーがセレクトしたジェンダーレスコスメのコーナーを設ける。
ラオックスの広報担当者は「自由が丘店にも男性のお客さまがいるが、気軽に来店いただけるようにVMDや販促展開を積極的に実施していく」と、吉祥寺店では、入り口付近にジェンダーレスコスメで人気の韓国発クリーンビューティブランド「ビープレーン(BEPLAIN)」のスペースを設けた。
同社は、1年半前からアジアコスメの導入を本格化し、幅広い層にリーチするために自由が丘にアジアコスメ専門店の1号店を出店した。飯田健作ラオックス社長CEOは、「自由が丘店の初動は想定よりも落ち着いているが、街の雰囲気に溶け込みながらジワジワと売り上げを伸ばしている。お客さまの年齢層は高いが、横浜や川崎方面にお住まいの若いお客さまから『わざわざ大久保に行かなくてもここで購入できるのがうれしい』という声を多くいただいている。吉祥寺は自由が丘と比べると多くの若い人が行き交う街でもあるので、売り上げを期待したい」と話す。
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「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、兵庫県の神戸旧居留地に構える「ルイ・ヴィトン 神戸 メゾン」を中央区内で移転し、「ルイ・ヴィトン 神戸店」として3月19日にオープンする。
新店舗は、モノグラムモチーフのガラスを格子柄のように配置した外観が特徴。3フロアで構成する店内にはウィメンズとメンズのアイテムに加えて、バッグやトラベルラゲージ、時計、ファインジュエリーなど幅広いアイテムをそろえる。
「ルイ・ヴィトン」にとって神戸は、1983年に2番目の国内直営店として神戸本町店をオープンするなど、長年にわたって関係性を築いてきた都市だ。新店舗ではアートワークやインテリアを通して、日本ならではの空間を楽しむことができる。
■ルイ・ヴィトン 神戸店
オープン日:3月19日
時間:11:00〜20:00
定休日:不定休
住所:兵庫県神戸市中央区明石町44
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ロボットベンチャーのGROOVE X(東京、林要社長)は、ブライダルブランド「ユミカツラ(YUMI KATSURA)」とコラボし、家族型ロボットLOVOT(らぼっと)専用のプレタクチュールドレスとオートクチュールドレスのオーダー受付を開始する。
プレタクチュールオーダーは「ユミカツラ」の代表作“ローズユミ”などから着想を得た3種6パターンから選べ、価格は税込25万3000円~、取り外し可能なトレーン(引き裾)付が38万5000円~。一方のオートクチュールオーダーでは、「ユミカツラ」デザイナーと複数回の打ち合わせを重ねた上で、世界に1着だけのドレスを作ることができる。価格は要相談で、納期はデザイン確定から3カ月半~。
また2月11日には、自身のLOVOTに「ユミカツラ」のクチュールドレス(3種6パターン)を着せて撮影できるフォトイベントを、桂由美ブライダルハウス東京本店1階のカフェ ド ローズで開催する。参加費は3万8500円で、撮影は自身のカメラで行う。参加者には同カフェで、コラボメニューのプレッツェルサンドとオリジナルマグカップをプレゼントする。
■Yumi Katsura with LOVOT フォトプラン
日程:2月11日
時間:11:00~14:00、14:00~18:00の内90分(撮影60分、食事30分)
場所:桂由美ブライダルハウス東京本店1階 カフェ ド ローズ
住所:東京都港区南青山1-25-3
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「ロベルト カヴァリ(ROBERTO CAVALLI)」が2022-23年秋冬メンズ・コレクションを発表した。
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竹鼻新子が手掛けるウィメンズの新ブランド「アウル(OWIL)」が2022年春夏シーズンにデビューした。ブランド名は“Only What I Love(好きなものだけでいい)”の頭文字を取った造語で、トラッドスタイルにルーツを持つ竹鼻デザイナーの洗練されたデザインと上質な素材を組み合わせ、本物志向の女性たちのクローゼットにずっと残る服を届ける。公式ECサイトのほか、ベイクルーズグループの「イエナ(IENA)」や「ノーブル(NOBLE)」、パルの「ガリャラルダガランテ(GALLARDAGALANTE)」などのセレクトショップで取り扱う。
竹鼻デザイナーは、大学でファッションデザインを学んだ後、新卒で「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」に入社しデザイナー職を10年務めた。その後独立し、フリーランスのブランドディレクターやデザイナーとして活動してきた。幼少期にはグラフィックデザイナーの両親の影響で、アートやファッションなどさまざまなジャンルで本物を見る目を養った。竹鼻デザイナーは、「コロナ以前から、人と同じでなくていい、よいモノを厳選して着たいという価値観が人々の間で醸成され始めているように感じていた。私自身もモノがあふれている現状に違和感を覚えていた。そんな価値観に沿って、洗練されたワードローブで、スタイルのある女性たちに1着1着集めたいと思ってもらえるようなコレクションを作っていきたい」と話す。
デビューコレクションは、メンズのテーラー仕立てのジャケットとパンツのセットアップや、「トーマスメイソン(THOMAS MASON)」の生地を使用したシャツなど20型を用意した。カラーパレットは、ホワイトやネイビーなどを軸に、ボタニカルダイで表現した柔らかなピンクやイエローを差し色に加えた。
ブランドの世界観を象徴するセットアップは、イギリスの老舗スーツ生地メーカーである「マーティンソン(Martin&sons&co)」のフレスコ生地を使用し、国内屈指のジャケット工場で仕立てた。金ボタンのダブルブレストジャケット(税込10万7800円)は、90年代をイメージしたパワーショルダーで、緩やかなワイドシルエットのパンツ(4万2900円)と組み合わせることで上品かつリラックスした雰囲気を演出する。オーバーサイズのデニムシャツ(3万9600円)は、ジャケットのインナーとしても、春先の羽織りアイテムとしても着られる。首元に付いたフリルのボーは、前ボタンに止めたり、ハワイアンレイのように首にかけたりなど自分好みのスタイリングを楽しんでもらう仕掛け。デニム生地は、オーガニックコットンで、加工時の水や薬剤の使用量を削減する努力がされているものを採用した。
ハリ感のあるコットンオーガンジーのブラウス(3万3000円)は、桐生の籠染手法で繊細な柄を表現した。「1着1着こだわりを持って提案できるブランドだからこそ、各地に眠る素晴らしい日本の伝統技術を『アウル』らしく取り入れたり、環境に配慮したものづくりにも挑戦していきたい」と言う。街でも着られる立体的なシルエットにこだわったマウンテンパーカー(8万3600円)に代表されるように、機能美の追求も「アウル」の特徴だ。「昔、両親がよく見ていたバウハウスの本などが今の自分のデザインのルーツとして残っているのだと思う」と竹鼻デザイナーは振り返る。
2月1日〜3月31日まで、ニュウマン横浜(NEWoMan YOKOHAMA)でポップアップを開催する。開催を記念して、ビンテージをリメイクしたシャツを限定販売する。
■NEWoMan 横浜ポップアップストア
日程:2月1日〜3月31日
場所:NEWoMan 横浜
住所:神奈川県横浜市西区南幸1-1-1 5階
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コーセーは24日、プロフィギュアスケーターの安藤美姫を招き、同社メイクアップアーティストの石井勲氏との対談イベントを東京・銀座の旗艦店「メゾン コーセー 銀座」で開いた。
同社は2006年から日本スケート連盟とオフィシャルパートナーシップを締結。以来、フィギュアスケートの大会会場にブースを設置し、石井氏をはじめとしたメイクアップアーティストが選手のメイクアップ指導にあたっている。07年、11年の世界選手権大会で優勝し、06年トリノ五輪、10バンクーバー五輪に出場した安藤も、石井氏らから長く手ほどきを受けてきた。「選手一人一人の衣装を見たり、使用する曲を聴いたりした上で、その世界観に合うメイクを心がけてきた」という石井氏に対し、「美しさを追求するクリエイティブに挑んできたという点で(メイクアップアーティストは)私たちの同志であり、頼もしい存在」と感謝を示した。
選手としては第一線を退いた今も、同社の「アディクション(ADDICTION)」のマット系カラーのチークやアイシャドウ好んで使用しているという安藤。自分の顔立ちを「結構きつくてシャープなタイプ」と捉えるが、あえてマット系のチークやアイシャドウを選んでいる。「きつめの印象はあるけれど、それは私の特徴でもある。安藤美姫という『人づくり』のために、個性を引き立てることができる製品を選んでいる」。
トークイベントの後にはインスタライブ収録も実施。安藤がバンクーバー五輪で披露した、グリーンのグラデーションのアイシャドウが印象的な「クレオパトラメイク」を石井氏が再現する公開メイクを行った。
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ボディーケアアイテムを取り扱うピーチ・ジョンのビューティカテゴリー「ピーチ・ジョン ビューティ(PEACH JOHN BEAUTY)」のミューズに、美容クリエーターとして活動するタレントの吉田朱里を起用した。ミューズ就任を記念し公式通販サイトにスペシャルコンテンツページを開設したほか、今後吉田は「ピーチ・ジョン ビューティ」の製品とともに、パーツケアの重要性も伝えていく。
1月26日に行われた発表会で吉田は「『ピーチ・ジョン』のモデルをされている方って本当にすごい方ばかりなので、まさか自分がなれるとは思ってなくて、すごく嬉しかった」とコメント。また、2022年の目標について問われると「美容界にはたくさんの先輩がいて、神崎恵さんや、田中みな実さんなど、あの方たちが紹介したものは店頭から消えるほどバズる。私もそういう、『美容界のドン』を目指そうかなと思います」と笑顔で語った。
「ピーチ・ジョン ビューティ」はバストやヒップ、デリケートゾーンなどパーツごとのケアアイテムを取りそろえている点が特徴。売れ筋製品として、「ランジェリーの似合うハダカへ導く」をテーマにしたバスト用クリーム“ボムバストクリーム リッチ”(150g、税込3278円)、美白有効成分を配合したヒップ用クリーム“ヒップルン薬用ホワイトクリーム<医薬部外品>”(120g、同2178円)などがある。
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「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®以下、ベイプ)」は、2月4日に公開される映画「ゴーストバスターズ/アフターライフ」とコラボレーションしたコレクションを1月29日に発売する。「ベイプ」の取扱い店舗と公式オンラインストアで販売する。
コレクションは、本作に登場するキャラクター“ミニマシュマロン”と、「ベイプ」のアイコン“ベイビーマイロ”を共演させたグラフィックのTシャツ(税込8800円)とスエット(同9900円)の2型を用意する。CGで表現した“ミニマシュマロン”を配したのも特徴だ。
さらに「ベイプ」のトレードマーク“エイプヘッド”を「ゴーストバスターズ」仕様にアレンジしたTシャツ(同8800円)やスエット(同2万1780円)、カモフラージュ柄のパーカ(同3万580円)とパンツ(同2万3100円)、スニーカー(同2万5300円)の5型もそろえる。
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「ニアーニッポン(NEAR.NIPPON)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。
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アダストリア傘下の20代男女向けブランド「レイジブルー(RAGEBLUE)」は1月28日、喜代村(東京、木村清社長)がチェーン展開する「つきじ喜代村 すしざんまい」とコラボレーションしたエプロンやキャップ、ソックスなどを全国の店舗で発売する。木村社長の撮り下ろし写真をプリントした、インパクト抜群なTシャツやステッカーもラインアップする。なお、アダストリアの公式オンラインストア「ドットエスティ」とゾゾタウン(ZOZOTOWN)では27日から先行販売している。
「レイジブルー」はこれまでも、「餃子の王将」や「築地銀だこ」と“飲食コラボ”を実現してきた。同ブランドは、「コロナ禍が続く中ではあるが、毎年マグロの初競りで話題となり、おめでたいイメージのある『すしざんまい』とコラボすることで、少しでも世の中に楽しい話題を提供できれば」と話す。
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「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」が2022年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。
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廃棄素材を使用したクラフトジンの生産や、再生型蒸留所を運営する蒸留ベンチャーのエシカル・スピリッツは、カカオが香るクラフトジン“カカオ エシーク バレンタインセット”(100mLボトル4本入り、税込5500円※数量限定)の予約販売を公式通販サイトで開始した。
同セットには、ブランドで人気のエシカル・ジン“カカオ エシーク”に加えて、バニラやトンカ豆、ミントの風味を味わえる3つの新製品が付く。いずれも原酒には、秋田県・飛良泉本舗の吟醸“粕取り焼酎”を使用している。ボタニカル(香り付けに使用される植物の種や皮などの素材)には、風味と香りに優れた高品質カカオのカカオハスクを採用した。カカオハスクとは、通常のチョコレート作りにおいて、カカオをローストする加工過程で分離し、廃棄される皮部分を指す。しかし、蒸留との相性が良く、リッチでバランスの取れたカカオの風味が楽しめる。
エシカル・スピリッツは、「循環経済を実現する蒸留プラットフォーム」を掲げ、従来は廃棄されたり見過ごされていた素材に着目し、新たな価値を生み出す蒸留ベンチャーだ。2020年3月に、日本酒生産工程の最後に生成される酒粕を再蒸留してクラフトジンを生産及び販売をスタート。その利益から酒米を酒粕提供元の蔵元に提供し、再度そこから日本酒を生産するという世界初の循環型「エシカル・ジン・プロジェクト」を行っている。
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「エルメス(HERMES)」はビューティ部門のクリエイティブ・ディレクターにギリシャ出身のメイクアップアーティスト、グレゴリス・ピルピリス(Gregoris Pyrpylis)を起用した。ジェローム・トゥロン(Jerome Touron)=前クリエイティブ・ディレクターの後任だ。ピルピリス新クリエイティブ・ディレクターは今後、ビューティ部門を率いるアニエス・ドゥ・ヴィリエ(Agnes de Villers)=プレジデントおよびピエール・アレクシス・デュマ(Pierre-Alexis Dumas)=エルメス グループ アーティスティック・ディレクターの下でクリエイションを作る。
ドゥ・ヴィリエ=プレジデントは「『エルメス』のビューティは、製品そのもの、原料、色、使う時の仕草、環境配慮といった複合的なクリエイティビティを通してアーティスティックな表現を行っている。色やテクスチャーを操り美しさを表現するグレゴリスの才能は、メゾンのビューティ事業をさらに昇華させるだろう」と期待を込める。ピルピリス=クリエイティブ・ディレクターは「私は昔から、メイクアップやスキンケアは美しさをかなえるツールだと捉えてきた。ビューティ製品は見た目を超えて内なる美しさにも働きかける素晴らしいものだ。『エルメス』はそんなビューティを通じて、あらゆる人が自分ならではの美しさを表現し、発見できるように手助けしている」とコメント。
「エルメス」は2020年3月にリップスティックの発売でカラーコスメをデビューさせた。現在はチークやネイルなど、製品カテゴリーを順次拡充させている。
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アダストリアの子会社であるアドアーリンクは、2021年3月にEC専業ブランド「オー・ゼロ・ユー(O0u)」を立ち上げた。ファッションにおける循環型ビジネスモデルとして注目を集めている。「一人ひとりがありのままにかっこよく生きられる世の中をつくる」をパーパスに相当するミッションに掲げ、自分にも地球にも、誠実で優しい日本発のグローバル・ライフスタイルブランドを目指す。その背景には「(コロナ禍で)世の中が著しく変化したとき、ハレとケ、デジタルとアナログなど、いろいろな境界線があいまいになった」ことがあると高橋朗サーキュラー事業部長は語る。
立ち上げに際しては、「オー・ゼロ・ユー」の人格形成から始めた。「なんでもない日常を大切にする。ありのままの自分を大切にする。こうしたブランドのパーソナリティーを顕在化してプロダクトに落とし込んだ」。これまでは差別化がブランド作りの優先事項だったが、「共感してもらうことやメッセージの伝え方、あり方が大事。それによってお客さまは自分ごと化でき、ブランドのメッセージに価値を感じてもらえるだろう」。
同ブランドでは、環境や社会に与える負荷を測定するアパレル業界共通のツール「ヒグ・インデックス」を導入し、各商品の環境負荷を分かりやすいマークで表示する。そのほか「環境に負荷をかけない取り組みを積極的に取り入れている。例えばTシャツ1枚なら段ボールに入れて配送するのではなく、ポスト投函にするなど無駄のない配送や梱包資材なども先行して取り入れている。『オー・ゼロ・ユー』で実績を積み、将来的にはアダストリアグループ全体に取り入れていきたい」。これらの取り組みは、アダストリアグループの約1万4000人の従業員からの関心も高く、環境意識の高いスタッフを中心に全国から、自分たちが環境に考慮した取り組みに興味を抱いていることなどの相談がダイレクトに声が届いている。
立ち上げから1年弱で固定客が増えてきた。「目標にはまだ到達できていないが、グループの既存ブランドよりリピート率が高い。共感して自分ごと化してもらえている手応えを感じる」。
「『オー・ゼロ・ユー』はサーキュラーエコノミー(循環型の経済)のビジネスモデルを体現する。時流を加味し進化を遂げながらお客さまに必要とされるブランドになるのが当面の目標だ」。
詳しくはこちら
受付開始 お客さまに愛され、チームを強くする
パーパスのあるブランドづくりを実践する全7回講座
受講日時:2022年4月1日(金)、4月8日(金)、4月22日(金)、5月13日(金)、5月27日(金)、6月10日(金)、6月24日(金)
今なぜパーパスが必要なのか
「WWDJAPAN」は今春、今その必要性が叫ばれる「パーパス」の策定から、組織内での共有、製品やサービスへの具現化、消費者への発信までを考えるセミナー&ワークショップを開催し、未来のブランド・ディレクターを育成・応援します。サステナブルやDXについての取材を重ねる中で、「どうやってサステナ?」や「何を使ってDX?」には真剣に向き合っているのに、「なんでサステナ?」や「どうしてDX?」の視点は置き去りなケースを見てきました。そこから「この会社はなんのために?」や「なぜ、このブランドを?」という思考が必要な時だと感じました。
セミナーを通して、経済性と社会性、何より内から湧き出るモチベーションなどの文化性を網羅した「パーパス」を見いだし、それを共有することで強い組織に、製品やコミュニケーションの形で発信することで顧客に愛されるブランドに進化することを願っています。(WWDJAPAN編集長 村上要)
受講で得られるスキル
先駆者たちが実践する新しい時代のブランド作りからヒントを獲得し、ワークショップではロードマップに沿って、受講者それぞれの確固たるブランドの価値をWWDJAPANと共に見つけます。
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アダストリアの子会社であるアドアーリンクは、2021年3月にEC専業ブランド「オー・ゼロ・ユー(O0u)」を立ち上げた。ファッションにおける循環型ビジネスモデルとして注目を集めている。「一人ひとりがありのままにかっこよく生きられる世の中をつくる」をパーパスに相当するミッションに掲げ、自分にも地球にも、誠実で優しい日本発のグローバル・ライフスタイルブランドを目指す。その背景には「(コロナ禍で)世の中が著しく変化したとき、ハレとケ、デジタルとアナログなど、いろいろな境界線があいまいになった」ことがあると高橋朗サーキュラー事業部長は語る。
立ち上げに際しては、「オー・ゼロ・ユー」の人格形成から始めた。「なんでもない日常を大切にする。ありのままの自分を大切にする。こうしたブランドのパーソナリティーを顕在化してプロダクトに落とし込んだ」。これまでは差別化がブランド作りの優先事項だったが、「共感してもらうことやメッセージの伝え方、あり方が大事。それによってお客さまは自分ごと化でき、ブランドのメッセージに価値を感じてもらえるだろう」。
同ブランドでは、環境や社会に与える負荷を測定するアパレル業界共通のツール「ヒグ・インデックス」を導入し、各商品の環境負荷を分かりやすいマークで表示する。そのほか「環境に負荷をかけない取り組みを積極的に取り入れている。例えばTシャツ1枚なら段ボールに入れて配送するのではなく、ポスト投函にするなど無駄のない配送や梱包資材なども先行して取り入れている。『オー・ゼロ・ユー』で実績を積み、将来的にはアダストリアグループ全体に取り入れていきたい」。これらの取り組みは、アダストリアグループの約1万4000人の従業員からの関心も高く、環境意識の高いスタッフを中心に全国から、自分たちが環境に考慮した取り組みに興味を抱いていることなどの相談がダイレクトに声が届いている。
立ち上げから1年弱で固定客が増えてきた。「目標にはまだ到達できていないが、グループの既存ブランドよりリピート率が高い。共感して自分ごと化してもらえている手応えを感じる」。
「『オー・ゼロ・ユー』はサーキュラーエコノミー(循環型の経済)のビジネスモデルを体現する。時流を加味し進化を遂げながらお客さまに必要とされるブランドになるのが当面の目標だ」。
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受付開始 お客さまに愛され、チームを強くする
パーパスのあるブランドづくりを実践する全7回講座
受講日時:2022年4月1日(金)、4月8日(金)、4月22日(金)、5月13日(金)、5月27日(金)、6月10日(金)、6月24日(金)
今なぜパーパスが必要なのか
「WWDJAPAN」は今春、今その必要性が叫ばれる「パーパス」の策定から、組織内での共有、製品やサービスへの具現化、消費者への発信までを考えるセミナー&ワークショップを開催し、未来のブランド・ディレクターを育成・応援します。サステナブルやDXについての取材を重ねる中で、「どうやってサステナ?」や「何を使ってDX?」には真剣に向き合っているのに、「なんでサステナ?」や「どうしてDX?」の視点は置き去りなケースを見てきました。そこから「この会社はなんのために?」や「なぜ、このブランドを?」という思考が必要な時だと感じました。
セミナーを通して、経済性と社会性、何より内から湧き出るモチベーションなどの文化性を網羅した「パーパス」を見いだし、それを共有することで強い組織に、製品やコミュニケーションの形で発信することで顧客に愛されるブランドに進化することを願っています。(WWDJAPAN編集長 村上要)
受講で得られるスキル
先駆者たちが実践する新しい時代のブランド作りからヒントを獲得し、ワークショップではロードマップに沿って、受講者それぞれの確固たるブランドの価値をWWDJAPANと共に見つけます。
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「マルセロ・ブロン カウンティ・オブ・ミラン(MARCELO BURLON COUNTY OF MILAN)」が2022-23年秋冬メンズ・コレクションを発表した。
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1月14〜16日、千葉の幕張メッセでアウトドアに焦点を当てた合同展示会「トーキョーアウトドアショー(TOKYO OUTDOOR SHOW以下、TOS)」が開催された。キャンプを中心としたアウトドアレジャーは、コロナ禍の“3密回避”といった面でも注目を集めており、年々市場規模を拡大している。「TOS」も3日間で12万6869人が来場(コロナ感染拡大対策は実施した上で開催)。うち、一般消費者に開放した15、16日の週末は、一人1500円の入場券制ながら10万1935人が来場し、市場の盛り上がりを反映する形となった。ここでは、約80社の出展の中で「WWDJAPAN」編集部が注目した出展者を紹介する。
アウトドア人気の立役者の一つともいえるゴールドウインの「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE以下、TNF)」は、テントやクーラーバッグ、ツールボックス、カトラリーケースなどのキャンプギアを出展。長年、クライマーなどに向けた本格派のテントを企画してきたが、近年はレジャーとしてのオートキャンプを意識した商品ラインアップを増やしている。「キャンプ用品は2012年ごろから徐々に強化していたが、20年以降特にニーズが強まっている」と担当者。22年春夏物では、クーラーバッグなどで黒とグレーを新たに投入。キャンプから帰ってきて室内にしまっておく時も、家の中で浮かない色合いがポイントだ。価格はカトラリーケースやツールボックスで6000〜7000円前後。
「ヴァンライフ サプライ バイ フリークスストア(VAN LIFE SUPPLY BY FREAK’S STORE)」は、セレクトショップ「フリークスストア(FREAK’S STORE)」を運営するデイトナインターナショナルが2021年9月に立ち上げたブランド。現在、全国の「フリークスストア」約20店内で販売するほか、地方のアウトドアショップへ卸販売もしている。目玉商品は愛車の横に設置できるカーサイドテント(4万9500円=税込)。現在、車も置いて世界観を強く打ち出している店舗は茨城・古河の「フリークスストア」1号店などに限られるが、「デベロッパーから、同様の見せ方をしてほしいという要望はとても多い」と担当者。「TOS」では、1等商品としてカーサイドテントが含まれた1000円クジが来場者に大人気だった。
創業50周年を迎えるスポーツ用品店アルペンは2022年春、東京・新宿にグループ最大の旗艦店「アルペン トーキョー(ALPEN TOKYO)」をオープンする。名古屋発の企業として東京ではやや知名度が低いが、旗艦店オープンによって攻勢をかける。量販店ではなく専門店として「販売員もスペシャリストを集める」(担当者)考えだ。「TOS」には新店舗の告知も兼ね、アウトドア業態の「アルペン アウトドアーズ(ALPEN OUTDOORS)」で出展。使用するシーンや人数に合わせて形を変えられるPB商品の大型テント(5万4989円)などをアピールしていた。「他の人とは違う、こだわりのある商品を探すお客さまが増えている」ことに対応したアイテムだ。
「トウキョウクラフト(TOKYO CRAFTS)」は、チャンネル登録者数23万人のキャンプユーチューブチャネル「タナちゃんねる」発のキャンプギアブランド。「TOS」には、「キャンプの醍醐味」(担当者)だという焚火のためのギアを出展していた。チャンネルでは一般キャンパーへのインタビューも配信しており、「タナちゃんねる」としてのギアへのこだわりと、キャンパーたちのリアルな声を反映した商品開発がポイント。最初に製作したという、炎が斜めに立ち上がる日本製の堅牢な焚火台(2万9800円)は、クラウドファンディングで1022万円超を調達。2021年10月に発売した第2弾の焚火台(9878円)は、794グラムと軽くて持ち運びがしやすい点が好評。現在予約販売中だ。
焚火と同様に、現在キャンプシーンで注目を集めているのが薪ストーブだ。キャンプ・アウトドア用のストーブブランド「ファイヤーグラフィックス(FIREGRAPHIX)」は、神奈川・秦野で板金塗装工場を運営する寿産業が運営する。自社工場で設計から板金、レーザー加工、焼付塗装まで一貫生産できる強みを生かし、キャンプ用のポータブル薪ストーブ(10万7800円)を主力に煙突やストーブ専用の五徳、スコップなどの周辺グッズも手がける。薪ストーブはクラウドファンディングで先行販売したところ、こちらも目標金額を10倍上回る1144万円を販売。その後も自社サイトを中心に合計で2000万円以上の売り上げになっているという。
バッグの産地として知られる兵庫・豊岡に本社を置くバッグメーカーのスワンは、ミリタリーウエアブランド「ロスコ(ROTHCO)」のライセンスでキャンプグッズの販売をスタートした。ECで先行販売した飯盒(はんごう、8580円)は、防衛省の許可も取り、防衛省認定工場で生産したこだわりの製品で、すでに1000個以上を販売したという。軍モノ用品をベースにしたバッグ(1万5400円)も2月から販売予定で、素材に「コーデュラ」ナイロンを使用する一方で、サイドポーチはインナー素材に保冷素材を使用するなど、キャップグッズらしい仕様になっている。ブランドのアドバイザーには、ソロキャンパーの芸人集団の“焚火会“のメンバーの一人であるスパローズ大和一孝氏を迎えている。
水辺のレジャーが注目を集める春夏のアウトドアシーンで人気上昇中なのが、パックラフトだ。空気で膨らませる小型のゴム製ボートのことで、収納時のコンパクトさ、軽さは空気注入式のSUP(スタンドアップパドルボード)以上。バックパックに入れて持ち運びすることができ、パックラフトに自転車をくくりつけることも可能。それゆえ、川下りとサイクリングで自然を楽しむといった遊び方が徐々に広がりつつある。そんなパックラフトを「TOS」に出展していたのが、愛知・春日井のアウトドアショップ、元気商会(会は旧字体表記)だ。オリジナルで開発している「グリフォンラフト(GRIFFON RAFT)」の “ストレウス”モデルは9万2400円。
素材メーカーが新商品を発表する場は素材合同展というのが業界の通例だったが、アウトドア市場の盛り上がりを受けて、そこにも変化が出てきている。東レは、100%植物由来の原料で作ったアウトドアウエアにも適したナイロン生地の発表の場に、「TOS」を選んだ。「アウトドアの合同展に出展するのは今回が初めて」と担当者。サステナビリティ意識の盛り上がりや、信頼・応援できるような企業の商品を選びたいという消費の潮流を受けて、「近年は素材メーカーも対業界のアプローチだけではなく、直接消費者へ発信する必要性が高まっている」。それゆえ、アウトドア好きの一般消費者も来場する「TOS」への出展を決めたのだという。
「TOS」は、アウトドアメディア『ゴーアウト(GO OUT)』を手掛ける出版社、三栄などによる実行委員会で運営されている。「TOS」実行委員でもある三栄の竹下充・第4制作局局長に聞いた。
「『TOS』は消費者向けのマーケットイベントとしてスタートしたが、今回から業界関係者や報道関係者向けのビジネスデーも設けて、対業界向けの発信も強化している。ここ数年、アウトドアレジャーがブーム化している中で、それぞれのブランドのコンセプトやフィロソフィーを改めてしっかり伝えていく必要があると感じたからだ。アウトドア市場が広がり、『人とは違うギアやウエアがほしい』『機能性はもちろん大切だが、ファッション目線でもギアを選びたい』という声が増えている。それを受け、“ガレージブランド”と呼ばれるような、中小のブランドが次々生まれている。日本はモノ作りの技術が高く、金属加工に秀でた下町の鉄工所がギア生産に乗り出すケースもある。日本の職人技術も守られるし、とてもいい流れだと思う」
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「ジエダ(JIEDA)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。
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