ミラノ3日目のスタートは、1995年生まれのイタリア人デザイナー、ルカ・マリアーノ(Luca Magliano)が手掛ける「マリアーノ」です。2018年に「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」で新人デザイナー賞「Who’s on next !」を受賞した、イタリア若手の注目株です。奇抜なモチーフ使いでミステリアスな雰囲気の一方で、テーラリング技術を生かして洋服を丁寧に作っているというイメージがあり、今季のミラノで楽しみにしていたショーの一つでした。
「エトロ」は昨年、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン(L CATTERTON)に株式の60%を売却し、新たな最高経営責任者(CEO)を迎え入れました。新章へとページをめくった今、新たなモチーフとシェイプを取り入れて、ブランドにとっての大きな変化を楽しんでいるように見受けられます。喜びとポジティブなエネルギーに満ちたブランドの原点はそのままに、「エトロ」の物語りは時代と共にこれからも続いていきそうです。
ショー会場のプラダ財団の中は、オリーブグリーンの絨毯と壁、ベルベットの椅子が並べられており、映画館を模した会場装飾。ランウエイの扉が開くと、宇宙船へと続きそうなトンネルの出口から俳優のカイル・マクラクラン(Kyle MacLachlan)がファーストルックとして登場しました。BGMはテクノポップ、ヒューマン・リーグ(The Human League)の“Morale… You’ve Lost That Loving Feeling”で始まり、“The Black Hit of Space”“Being Boiled”の3曲です。
加藤泉(以下、加藤):え?なんで俺?という感じ。ファッションだとコム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)と展覧会を一緒に開いたぐらいで、作品で協業したことはなかった。僕はマニアックな作家なので、アートが好きな人は知っているけれど、普通の人にはあまり知られていない。だからそもそも依頼自体がほとんどこないし、僕でいいの?と。
(女性モデル):ビスチェ6万6000円/HAENGNAE(HAENGNAEカスタマーサポート customer@haengnae.com)、レオタード2万1400円、シアートップス1万7600円/ともにSIMONE WILD(Filg Showroom 03-5357-8771)、タンクトップ1万6500円/DIESEL(DIESEL JAPAN 0120-55-1978)、ピアス1万6500円/BIIS(WANDERLUST DISTRIBUTION INC. 03-3797-0997)
(男性モデル):シャツ3万5200円、カットソー3万800円、肩に巻いたトップス2万3100円 / 全 てDIESEL、メッシュトップス/スタイリスト私物