「ギャップ」が初のNFTコレクション 環境に優しいテゾスを採用、約1000円相当から

 「ギャップ(GAP)」は1月13日から順次ブランド初となるNFTコレクションを発売している。同コレクションは、デジタルとリアルの両方で展開するという。コミュニティー、クリエイティビティー、自己表現をテーマに、“フランク・エイプ(Frank Ape)”で知られるアーティスト、ブランドン・サインス(Brandon Sines)とのコラボレーションにより実現した。コレクションは “Common(一般)”“Rare(素晴らしい)”“Epic(最高)”“One of a Kind(唯一無二)”の4段階に分けられ、先着順で販売する。

 フランク・エイプのアートに込められたポジティブで平等な価値観と「ギャップ」の価値観が合致したことが今回の協業に至った理由だという。「われわれはアメリカらしい楽観的な精神にあふれた彼のポジティブなメッセージが大好きだ。『ギャップ』のNFTをクリエイターのためのプラットフォームとして活用し、デジタル上のアートコミュニティーの発展に寄与できることにわくわくしている。これは氷山の一角にすぎない。今後『ギャップ』はデジタル資産の可能性を広げ、皆の創造性を解き放つはずだ」と同ブランドのウィメンズウエアデザイン部門のミシェル・パーク(Michele Park)=シニア・ディレクターは明かす。

 「ギャップ」のNFTの発行には、エネルギーの効率化やスマート・コントラクトで知られるブロックチェーンプラットフォーム、テゾス(XTZ)を採用した。消費者の間ではNFTが脚光を浴びているが、ブロックチェーンを活用したスマート・コントラクトは、安全性が非常に高く特定の条件を満たせば自動的に実行されるため、さまざまな分野の水面下で強い関心を集めている。「ギャップ」の今回の取り組みは、VIPイベントや限定アイテムへのアクセス権や、新たな顧客サービスの提供など、その他のプロジェクトの礎にもなりそうだ。

 さらに、テゾスはエネルギー消費量と二酸化炭素排出量の少なさを武器にしているため、テゾスと協業することは「ギャップ」の環境保護に対する取り組みをより強調することになる。ギャップのジョン・ストレイン(John Strain)=チーフ・デジタル&テクノロジー・オフィサーは、「顧客と永続的な関係を築くためにわれわれは常に進化している。地球に優しいブロックチェーンで、顧客と今までにない形でつながることができる」と語る。

 なお“Common”は13日に約980円に相当する2XTZで、“Rare”は15日に約3000円に相当する6XTZで、“Epic”は19日に約5万円に相当する100XTZで、“One of a Kind”は24日にオークション形式で各日9時(現地時間)に販売される。“Common”と“Rare”を買うことができた人のみが、“フランク・エイプ”の限定版デジタルアートとリアルのコラボフーディーのセット“Epic”を購入するチャンスが与えられるという。

The post 「ギャップ」が初のNFTコレクション 環境に優しいテゾスを採用、約1000円相当から appeared first on WWDJAPAN.

シルヴィア・フェンディが挑んだメンズファッションの解放 「フェンディ」2022-23年秋冬メンズを語る

 「フェンディ(FENDI)」は、ミラノ・メンズ・ファッション・ウイークで現地時間1月15日に2022-23年秋冬メンズ・コレクションを発表した。メンズでリアルのショーを開催するのは1年半ぶりで、ミラノのオフィス内を会場にセットを組んだ。コレクションのテーマは"狂騒の20年代"。アメリカの1920年代を現す言葉で、第一次世界大戦後に経済が好転し、芸術や文化、文学が花開いた時代だ。クリエイティブ・ディレクターのシルヴィア・フェンディ(Silvia Fendi)は、”狂騒の20年代"のようにファッションの新たなスタイルを開花させるべく、クラシックに焦点を当ててメンズウエアを再解釈。「再びドレスアップすることの喜びを示すため、洗練されたコレクションを作りたかった」と彼女は言う。"狂騒の20年代"を現代に巻き起こすために必要なものとは?今季のコレクションについて、シルヴィアに詳しく聞いた。

ドレスアップの喜びを再び

ーー2022-23年秋冬メンズコレクションの着想源は?

シルヴィア・フェンディ「フェンディ」クリエイティブ・ディレクター(以下、シルヴィア):クラシックスタイルの原型とロマン主義的な世界観に触発され、それを現代の日常着に押し上げたかった。私たちは過去2年間ドレスアップの機会を極端に失い、フーディーやスエットパンツを着用して多くの時間を自宅の中で過ごした。だから再びドレスアップすることの喜びや、時代が進んで私たちも成長したことを示すため、とても洗練されたコレクションを作りたかった。

ーー1年半ぶりにリアルなショーを開催した理由は?またスポットライトを鋭く照らすシンプルな演出の意図は?

シルヴィア:リアルのショーをできるかどうかという不安定な状況だったが、通常は会場に1300の座席を用意するのを120に絞って開催した。例え多くのゲストを迎えられなくても、リアルなつながりを生み出すショーの開催は重要だと考えたから。シンプルな演出にしたのは、ショーではなく洋服に焦点を当てるため。意思を持った男性が力強く歩みを進める姿を映したかった。

ーー過去2シーズンのデジタルでの発表を経験し、デジタルとリアルの違いは何だと感じている?

シルヴィア:デジタルの経験は非常に興味深く、楽しみながら制作できた。映像の場合はイメージをコントロールしやすいため、見る人に強いインパクトとパワーを与えられる。映画業界が文化的に重要な役割を果たしているのはそのためだろう。今季は非常に限られた席数のため、リアルの完全復帰ではなく、デジタルとリアルのミックスだったと言える。やはり瞬間的な感情の喚起や人々の感情のつながりは、リアルでこそ生まれるものだ。ショー最中にバックステージにいても、私はゲストの感情や緊張感を感じられるし、最後に拍手で迎えられるのも特別な瞬間だ。規模を縮小せざるを得なかったとはいえ、今季は私たちが物理的なつながりに戻る出発点になるだろう。

「ストリートウエアはもう十分」

ーーコレクション制作おいて最も大切にしていることは?

シルヴィア:創造性の自由を常に意識し、コレクションに可能性と実験性をもたらすこと。「フェンディ」には、それを具現化できる卓越した職人たちがいる。彼らがいるから、パンデミックの影響でたくさんの工場が閉鎖する厳しい状況のときでさえ、新しいことに挑戦し、あらゆる境界線を破ることができるのだ。昨年のクリスマスあたりに感染が再び拡大し、制作に遅れが生じるなど誰もが困難を強いられた。しかしその分、私たちは柔軟で寛容さを身につけることができた。結果的に今シーズンも全てを完成させられて本当に嬉しいし、私たちにとっては神話的なコレクションになった。

ーー世の中の男性は今ファッションに何を求めていると考える?

シルヴィア:ストリートウエアはもう十分。今こそ“新しい洗練されたスタイル”を再考すべき。今季のコレクションで、私は洋服に焦点を当てたかった。今ではほとんど忘れ去られたように見える“洗練とエレガンス”の概念を分析し、着心地が良く、着る人にドレスアップの作法を取り戻させるような洋服をデザインした。ストリートウエアの流行でドレスアップは一つの儀式のようになってしまっているため、男性がブローチやイヤリングを着用するという、私のお気に入りのアイデアを取り入れた。

ーージュエリーだけでなく、今季は“ジェンダーニュートラル”の意思を示すスタイルも多くあったが?

シルヴィア:今、私が最も関心を寄せていることの一つだ。メンズとウィメンズの洋服の境界線は曖昧になり、女性は男性のジャケットやスーツを着用し、形式張ったメンズウエアの世界は自由に解放され始めた。人々は多くの境界線を再考しており、ファッションにはそれを打開する力があると思う。これまでもファッションは自由を表現し、人々を制限していたコードから解放するために重要な役割を担ってきた。私はコレクションを作っているときに、初めてメンズのジャケットを着た女性はどのように着たのだろうかとを考えた。そして、なぜ男性は女性のワードローブから洋服を借りることができないのかも想像した。だって、スーツがスカートであってもいいはずだから。今は特に若い世代にジェンダーニュートラルの傾向が強く、自由な思考を尊重することはとても重要だと考えている。

ーージェンダーニュートラルなスタイルは、Z世代にアプローチする目的も含んでいる?

シルヴィア:「フェンディ」は常に変化を受け入れることにオープンだし、私は「不可能なことは何もない」といつも言っている。だからクラシックとアバンギャルドの融合も、とても自然な流れだった。私たちの基盤は、品質と創造性を維持すると同時に、革新と実験性に常に挑み続けるため、新しい研究と技術に投資している。近未来を受け入れ、リアルかつバーチャルなラグジュアリーの架け橋となることが重要だ。今季発表した、レジャー(Ledger)社との協業による、暗号資産ハードウェアウォレット(仮想通貨を安全に保管するためのツール)のテックアクセサリーは、その革新的な第一歩である。

ーーZ世代のニーズを汲み取る方法とは?

シルヴィア:「フェンディ」チームのスタッフはとても若く、いつも「私はみんなの母だ」と言っている。彼らからインスピレーションを得ながら、上の世代と何が違うのか、何を望んでいるのかを感じ取ってきた。偏見を持たず、心をオープンにして好奇心を持ち続けていれば、若い世代とつながり、クリエイションにも影響を与えてくれる。

ーーあなた自身も「フェンディ」メンズの洋服を着用している?

シルヴィア:いつもメンズを着ている。母は私の未来を予期していたのか、幼い頃にピンク色のかわいいドレスを着させることはなかった。この社会で生きていくために、男性的に振る舞う強い女性になれるよう準備させてくれたのかも。

The post シルヴィア・フェンディが挑んだメンズファッションの解放 「フェンディ」2022-23年秋冬メンズを語る appeared first on WWDJAPAN.

「ミナ ペルホネン」と土屋鞄製造所が2023年用のランドセルを発売

 土屋鞄製造所は、ランドセルの“アトリエシリーズ”から「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)と協業した2023年用の新作を発売する。受注受付は3月2日から土屋鞄製造所の全国直営店と公式オンラインストア、ランドセル出張店舗で開始する。

 “アトリエシリーズ”は、土屋鞄製造所の「子どもたちの感性をはぐくみたい」という思いから生まれたもの。アーティストとタッグを組んで、内装の絵柄を毎年変えて新作を発表している。

 2023年用の内装には、「ミナ ペルホネン」がオリジナルで描き下ろしたチョウや花々、空想の動物の絵柄を施した。それぞれのパターンに3色をそろえた計9種類を用意し、価格やサイズなどの詳細は2月2日に特設サイトで公開する。

 親子で楽しめるように、コラボランドセルの絵柄を用いた大人向けのトートバッグ(税込1万7600円)やロールペンケース(同1万9800円)、3点セットのポーチ(同2万8600円)も製作した。いずれも数量限定で、3月2日に土屋鞄製造所のECサイトで販売する。

 さらに、子ども向けのワークショップを2月7〜20日の期間限定で開催する。会場では、土屋鞄製造所の余り革や「ミナ ペルホネン」のテキスタイルの端切れを使用し、サコッシュを作ることが可能だ。予約は特設サイトで受け付けている。

The post 「ミナ ペルホネン」と土屋鞄製造所が2023年用のランドセルを発売 appeared first on WWDJAPAN.

「バレンシアガ」やKOHHを魅了する造形作家・池内啓人 オタク文化発の“組み合わせ”の手法を語る

 造形作家・池内啓人が「ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)」内のギャラリー、サイ(SAI)で個展「IKEUCHI HIROTO EXHIBITION」を開催している。池内は、幼少期に見て影響を受けた「機動戦士ガンダム」や「ゾイド(ZOIDS)」といったアニメや映画を軸に、既製品のプラモデルや工業製品のパーツを組み合わせて作り上げるヘッドセットやマスクで知られる気鋭作家だ。彼の生み出す作品の数々は、身の回りのありふれたものを素材として組み合わせることで非日常感を帯び、ノスタルジックでありながら近未来的でもあり、見る者を童心に帰してくれる。

 過去には仏インディペンデントファッション誌「パープル ファッション マガジン(Purple Fashion magazine)」の表紙を飾ったほか、韓国発のアイウエアブランド「ジェントル・モンスター(GENTLE MONSTER)」のアートプロジェクトや、ラッパーKOHHのミュージックビデオ、エイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)のポップアップにも作品を提供。さらに「バレンシアガ(BALENCIAGA)」が2022年春コレクションのキャンペーンで池内の作品を多数起用するというコラボレーションを実現させた。個展の開催に合わせ、池内にアーティストを志したきっかけや“組み合わせ”の作風に至った経緯などを聞いた。

——幼い頃に、今の作風に通ずる「機動戦士ガンダム」や「ゾイド」に引かれていたのは何が理由だと思いますか?

池内啓人(以下、池内):理由は……分からないですね(笑)。ほかにも「スター・ウォーズ(STAR WARS)」や「ビーストウォーズ」(注:「トランスフォーマー」シリーズの1作目)を観ていたし、純粋にそういったものが多かった時代だからだと思います。中高生時代は普通のオタクで、「涼宮ハルヒ」シリーズを読んだり、「らき☆すた」を観たりしていました。

——中高生の頃から将来的にアーティストになることを思い描いていたのでしょうか?

池内:全くなかったですね。高校時代に勉強ができなかったので進学先について悩んでいたところ、美術の先生に美大を勧められたので多摩美術大学に進学を決めた感じです。

——そのときからすでに光る才能があったということ?

池内:いいえ、美術の授業は勉強しなくてよかったから、ほかの教科と比べて好きだった程度。本当に勉強ができなかったので、美術の成績だけが良く見えたのだと思います(笑)。

——大学進学を機に現在の作風の軸となるプラモデルや模型作りをはじめたとのことですが、きっかけは?

池内:模型作り自体は、高校卒業から大学入学までの暇な時間に始めていたんですが、大学に入ってみると周りの人たちは何かしらの一芸に秀でていたんですよ。その輪に入るには僕も一芸を身に付ける必要があり、その時ハマっていた模型作りを極めることにしたんです。「ガンダム」や戦闘機とか、一般販売してるものは割となんでも作ってましたね。大学の授業では平面のグラフィックなどを作っていたんですけど、そこまで得意ではなくて。そうこうしているうちに卒業制作の時期になり、趣味だった模型を生かしたジオラマを作りました。

——その卒業制作の際に、初めて“組み合わせ”の技法を思い付いたそうですね。

池内:“組み合わせ”に対してひらいたような感覚は特にないですね。模型作りであれば、「ガンダム」が本来持っていない武器を持たせられるし、同人誌をはじめとするオタクの2次創作文化であれば、オリジナルの作者が意図していないことを勝手に創作する引用やサンプリングの手法が一般的にありますから。それに、身の回りにあるものを組み合わせる手法は、造形作家の横山宏さんがやっています。サンプリング的な“組み合わせ”は昔から人類のみんながやってきたことです。

——日常にある物で非日常な作品を生み出していますが、素材の調達やイメージソースは?

池内:「アマゾン」や「ヨドバシカメラ」で購入することがほとんどです。パソコンの基盤が必要であれば自分で解体することもあるし、もらうこともあります。アトリエが物であふれていそうだと思われがちですけど、そうでもないんですよ。約2年ごとに引っ越ししているので、運ぶのがめんどうで全部捨ててますから(笑)。イメージソースは、人に勧められた本や映画、その時に好きなものや時代感など、フィクションとノンフィクションが混ざり合っています。自分から作りたいものがあまり浮かばないので、何かしらの外的要因がないと制作しないですね。過去には「アクロニウム(ACRONYM)」のアパレルがイメージソースだったこともありますし、最近はネットフリックス(NETFLIX)のアニメ「アーケイン(Arcane)」がおもしろかったので、近いうちに影響された作品ができるかもしれません。そのときの感情や好きなものの意思を残しつつ、僕の中でろ過して作品に落とし込んでいます。

——作品を制作する際は、具体的なイメージができ上がってから着手するのか、それとも制作しているうちにイメージが固まっていくのでしょうか?

池内:作っているうちにイメージが固まっていくことが多いです。でもその通りになることはほとんどなくて、僕自身どうやって作っているか分からないうちに気付いたら完成しています。自分から「あんなものを作りたい」というゴールもあまりなくて、何かに影響を受けたら取り掛かりますね。

——ヘッドセットやフェイスマスクを例に作品の多くが左右対称で、ロジカルなアプローチで作り上げていると感じます。

池内:スタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick、左右対称の構図を好む映像作家)の作品は大好きですね。左右対称の作品が多いのは、僕が人の感情や神秘性、印象的なものを全く信じていないからかもしれません。それよりも数学的なものを信頼していて、「非対称だからこそ作品に神秘的なものが宿る」的なことはないと思っています。そういえば、今回の展示で作品を設置していた際、ギャラリーの方にどれにもサインが入っていないことを驚かれました。僕はそういうものに意味があるとは考えていないので入れておらず、そもそもサイン自体ありません。

 普段から人間の主体性が好きじゃないんですよね。思い返してみると、僕らの世代のゲームやアニメのオタク文化って、今と比べて主人公の顔や主体性がないことが多かったんです。それで育ってきたから自分が主体になるのが得意ではなく、無理やりこじつけると顔を隠すフェイスマスクの制作にもつながっているのかもしれません。

——無機質な作風からどことなく電子音楽が好きなのかなと思いましたが?

池内:おそらくそう感じたのは、作品に人間の意図や主体性があまりないからかもしれません。普段は友人に勧められたアーティストを聴くことが多いですね。最近は「アイドルマスター シャイニーカラーズ」をプレイしているのでその楽曲をずっと聴いていて、落ち込んでいる時は環境音を聴きます。

——「文化庁メディア芸術祭」で優秀賞を受賞したことから広く名が知られるようになりましたが、これがアーティストの道を歩むきっかけですか?

池内:どうなんでしょう……仕事がもらえるかなとは思いましたけど、ひと段落したらこの世界から離れようと考えていたんです。周りにずっと流されるまま、今ここにいる感じです(笑)。

——以前にはラッパーKOHHのミュージックビデオや、エイサップ・ロッキーのポップアップに作品を提供していましたね。

池内:KOHHさんは、現在マネジメントを務める深水くららが元KOHHチームで、僕の作品を知っていたことから「 I Want a Billion」のMVでヘッドセットなどを提供することになりました。また、これがきっかけでラストアルバム「worst」のアートワークも担当しています。エイサップ・ロッキーのポップアップで作品が使用されたのも彼女のおかげで、エイサップ本人も気に入ってくれたみたいです。

——今回の展示「IKEUCHI HIROTO EXHIBITION」では、まず初めに「バレンシアガ」2022年春コレクションのキャンペーンで目を引いた外骨格型スーツが設置されていますね。

池内:ロボット製造業者スケルトニクス(Skeletonics)とのコラボレーションで制作したものです。「バレンシアガ」との協業は、マネージャーに「『バレンシアガ』って知ってる?」って言われて、「名前は知ってます。スニーカーがカッコいいですよね」って答えたらチームアップが決まっていました。オタクはファッションに疎いですから(笑)。キャンペーンでは外骨格型スーツのほかにヘッドセットとフェイスマスクも登場しています。

——「バレンシアガ」のキャンペーンに登場していた作品や「ジェントル・モンスター」と制作したものも含め、ヘッドセットとフェイスマスクは10点展示しています。

池内:どれもVRゴーグルやシュノーケリングマスクなどベースとなるものがあって、それに「ガンプラ」や「ゾイド」などを装飾として組み合わせています。そして、既製品が持つ機能性を損なわないことをモットーに制作しているため、原理的には全て実際に使用することができます。「ジェントル・モンスター」との作品はかなり昔にアートピースを作る企画のために制作したのですが、もともと交流のあったアーティストが同ブランドに入社したことがきっかけですね。後頭部には、増槽(兵器外部に取り付けられる追加の燃料タンクのこと)を模してソニー(SONY)のウォークマンを挿しています。

——今後、文明の発展と共にプロダクトはますますスマート化していき、池内さんが得意とするアナログの雰囲気を持つ素材は少なくなることが予想されます。

池内:そうですね。iPhoneやVRゴーグルのように、どれも時代を追うごとにアップデートしスマート化・小型化していくでしょう。ただ、必ず初期段階のものは大きかったりゴツかったりするんですよ。それにiPhoneなら少し前のモデルというだけで古さを感じますよね。だからあまり気にしていないです(笑)。

■IKEUCHI HIROTO EXHIBITION
会期:〜1月30日
時間:11:00〜20:00
場所:SAI
住所:東京都渋谷区神宮前6-20-10 MIYASHITA PARK 3階
料金:無料

The post 「バレンシアガ」やKOHHを魅了する造形作家・池内啓人 オタク文化発の“組み合わせ”の手法を語る appeared first on WWDJAPAN.

「グッチ」が限定NFTやイタリア製フィギュアを発売 「スーパープラスチック」とのコラボ「スーパーグッチ」で

 「グッチ(GUCCI)」は2月1日、エンターテイメントカンパニーで、バーチャルセレブリティーや限定ビニールトイ、デジタルのコレクションアイテムのクリエーションを手掛けるブランド「スーパープラスチック(SUPERPLASTIC)」とコラボレートした「スーパーグッチ」を発売する。

 「スーパーグッチ」は3つのシリーズで展開され、第1弾は「グッチ」を象徴するパターンやシンボル、モチーフを取り入れた「スーパープラスチック」のオリジナルキャラクター、“クリプトジャンキー(CRYPTOJANKY)”の限定NFT(10種類)と、キャラクターをハンドメードしたイタリア製セラミックフィギュアからなる。「スーパープラスチック」のオンラインショップと、「グッチ」のオンラインショップ「ヴォールト(VAULT)」で販売する。

 「スーパープラスチック」は、アーティストで起業家のポール・バッドナイッツ(Paul Budnitz)が2017年に創業。ファンはお気に入りのバーチャルセレブリティーをSNSでフォローしたり、そのNFTやフィギュア、さらにバーチャルセレブリティーが創作したアートを購入してコレクションしたりできる。また、バーチャルセレブリティーはオンラインゲームの「フォートナイト(FORTNITE)」や、スニーカー&ストリートウエアのオンラインリセールショップ「スタジアム・グッズ(STADIUM GOODS)」に登場するなどポップカルチャーシーンで活躍し、人気を博している。

The post 「グッチ」が限定NFTやイタリア製フィギュアを発売 「スーパープラスチック」とのコラボ「スーパーグッチ」で appeared first on WWDJAPAN.

若手アーティストのエド・オリバーが初の個展開催 セクシャリティや愛をテーマに活動

 マルチアーティストとして活動するエド・オリバー(Edo Oliver)は、初の個展「Dys・Morphia」を高円寺のブックショップ兼ギャラリー、タタで1月27日から2月13日に開催する。同展では写真作品14点を展示する。

 オリバーは1994年にメキシコで生まれ、カナダで育った。2010年代中ごろから日本に滞在し、クリエイティブスタジオのリング(REING)でクリエイティブ・ディレクターとしてファッションや広告の仕事を手掛ける。ほかにもパーソナルな活動としてフォトグラファーやドラァグクイーンのアンドロメダ(Andromeda)とのパフォーマンス・アートなど、写真やテキスタイル、パフォーマンス・アートを中心に多岐に渡る表現活動を行う。人間性の理解や内省を核に、セクシャリティや身体、愛、孤独などさまざまなテーマを扱っている。

 オリバーは同展について、「私は常に男性らしさと女性らしさのバランスに悩んできたが、この2つの概念の境界線が曖昧になり、新しい身体の形を再構築するような世界を作りたかった。そして、身体の限界を探り、さらに身体がその定義から離れ無になることを想像してみたかったのだ。この個展は、私自身の性、身体との関係、この地球上で生きていく中で自分がどのように認識されているかを探る、非常に個人的なものだ。作品を見る人には、自分がイメージの暗闇に落ちていくのを想像し、体の重さや重力、そして、どこか軽さも感じてほしい」と語った。

■Dys・Morphia
会期:1月27日〜2月13日
場所:タタ bookshop / gallery
住所:東京都杉並区高円寺北2-38-15
時間:13:00〜21:00
休廊日:月・火・水曜日
入場料:無料

The post 若手アーティストのエド・オリバーが初の個展開催 セクシャリティや愛をテーマに活動 appeared first on WWDJAPAN.

デジタルの“バーキン”は模倣かNFTアートか 「エルメス」がクリエイターを提訴

 「エルメス(HERMES)」は14日、“バーキン(Birkin)”をデジタル上で模した“メタバーキンズ(MetaBirkins)”を製作・販売したメイソン・ロスチャイルド(Mason Rothschild)に対して商標権侵害などを理由にニューヨーク州連邦裁判所に提訴した。

 ロスチャイルドは「エルメス」の“バーキン”に類似したバッグをデジタル上で100個製作し、NFTマーケットプレイスの「オープンシー(OpenSea)」上で販売したという。訴状の中で「エルメス」は、ロスチャイルドが「一般名称である“メタ(meta)” を足すことで『エルメス』の“バーキン”という著名な商標を略奪し、一攫千金を狙っている」と述べている。これに対してロスチャイルドは17日、自身のインスタグラムアカウントで、問題となっているバッグはアートだと主張。「私は偽物のバーキンを作っているわけでも販売しているわけでもなく、ファーで覆われた想像上のバーキンを描いたアート作品を作ったにすぎない。アメリカ合衆国憲法修正第1条がアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)に『キャンベル(CAMPBELL)』のスープ缶を描いた作品を作って売る権利を認めているように、バーキンのバッグを描いた作品を作って売る権利を私に認めていると、私の弁護士は言っている」と述べている。

 「エルメス」はロスチャイルドに対して12月16日に警告書を送付し、同時にオープンシーにも通知したという。これを受けてオープンシーは出品一覧から削除したが、「ラリブル(Rarible)」や「ゾラ(Zora)」といったNFTマーケットプレイスでは引き続き販売されている。

 正規品のバーキンは9000~50万ドル(約100万~5700万円)で取り引きされている。ロスチャイルドが出品し、12月に売れた“メタバーキンズ”の価格は10イーサリアムで、これは4万ドル(約450万円)以上に相当するという。

 ロスチャイルドによると、当初は裁判所の外で交渉することで解決を目指していたが、「『エルメス』は交渉を打ち切り私を訴えることを選択した」とインスタグラムで説明している。

 「エルメス」は訴状の中で、「ロスチャイルドは『Build-a-MetaBirkin(メタバーキンを作ってみよう)』コンテストで“メタバーキンズ”を作るよう他者を奨励した。これは“バーキン”の商標をより一層希釈し、さらなる損害を与えている」と主張。このほかにもロスチャイルドが“メタバーキンズ”という名称を使用した今後の展開を語っていることからも、先んじて手を打とうてとしている様子がうかがえる。

The post デジタルの“バーキン”は模倣かNFTアートか 「エルメス」がクリエイターを提訴 appeared first on WWDJAPAN.

2021年最も話題を集めたデザイナー、デムナが「バレンシアガ」のビッグイヤーを振り返る

 2021年は、まさにデムナ(Demna)「バレンシアガ(BALENCIAGA)」アーティスティック・ディレクターにとって大きな1年だったと言える。7月には50年以上ぶりに再開したオートクチュール・コレクションをお披露目し、9月のメットガラではキム・カーダシアン・ウェスト(Kim Kardashian West)の覆面ドレスなどの衣装を手掛けた。そして、10月のパリコレではレッドカーペット・イベントを再現し、新作コレクションと共に「ザ・シンプソンズ(THE SIMPSONS)」とコラボしたオリジナル作品を上映。そのほかにも、「グッチ(GUCCI)」のアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)クリエイティブ・ディレクターとお互いのコレクションを“ハッキング”し合ったり、人気オンラインゲーム「フォートナイト(FORTNITE)」のためにデジタルファッションを制作したりと、その一挙一動が話題を集めた。22年に入ってからも「イージー(YEEZY)」と「ギャップ(GAP)」のコラボレーションライン“イージー・ギャップ”とのコラボを発表するなど、その動きが見逃がせないデムナが、昨年の取り組みを振り返るとともに仕事への向き合い方を語る。

米「WWD」(以下、WWD):「バレンシアガ」のクチュール・コレクション再開は、ファッション業界における歴史的なニュースだった。クチュールは、デザインワークにどのような影響を及ぼしている?

デムナ=アーティスティック・ディレクター(以下、デムナ):クチュールを始めたことで、素晴らしいファッションや上質な服を生み出すための時間がいかに重要であるかを実感した。プレタポルテでは、もうそんな時間を確保することはできないからね。フィッティングの時間や、デザイナーとしてアームホールを調整する時間、ディテールや生地、仕上げを考える時間など、特定の製品にかける時間を増やすため、プレタポルテ・コレクションの負荷を減らす必要があると思った。それから、個人的なことでは、久しぶりに自分自身に絶対的な自信を持てたよ。自分のビジョンが明確になったし、これこそ本当に自分がやりたいことだと感じた。クチュールに取り組んでいる時、ふと自分が楽しんでいることに気づいてね。流れに逆らったり戦ったりしているわけではなく、大好きなことをやっているんだ。

WWD:その一方で、22年夏コレクションの発表では、「ザ・シンプソンズ」というとても親しみやすいものを選んだ。その理由は?

デムナ:私はいつも、自分のビジョンを明確に表現できる新たな分野を探している。今回の発表はクチュールよりも前から計画していたもので、自分が何を見せたいかという点での長期的なシナリオの一部だった。7月にクチュールがあることは分かっていて、それは私にとって、とてもエモーショナルかつシリアスで、静かな瞬間だった。だから、その後に来るものは、ブランドの表現としてもっとポップカルチャー寄りで面白いと同時にコンセプチュアルである必要があると考えた。

WWD:そのために、パリコレのイベントでは「ザ・シンプソンズ」を軸に華やかな映画のプレミア(試写会)のようなスペクタクルな演出をしたと?

デムナ:クチュールでは、セレブリティともっと一緒に仕事をし、どこか並外れた存在になるというアイデアに、自分自身とバレンシアガを開放した。「セレブリティは今の時代、何を意味するのか?」という自分自身の疑問を浮き彫りにする必要があったからね。私の挑戦は、いつだって「バレンシアガ」での私の取り組みをフォローし、製品を購入し、私がもたらそうとしているマインドセットを分かってくれる存在であるオーディエンスを魅了すること。次の回は、常にこれまでと異なり、刺激的かつ意表を突くもので、楽しくなければいけない。

WWD:21-22年冬シーズンのビデオ「フィール・グッド」では、愛らしい動物の赤ちゃんやドラマチックな空、抱き合う人々を映し出すなどして、製品は使わなかった。そういった演出も含め、2021年のブランドコミュニケーションでは多くの実験をしていたが、その背景にはどのような考え方があるのか?

デムナ:パンデミックの中、今までのやり方ではダメだという現実に直面することになった。ただ、それは私たちをこのコンフォートゾーンから引き出してくれるからこそ、面白い。ブランドが映像や画像を発表するとなると、なぜいつも製品についてになるのだろう?例えば、あのビデオでは「製品を入れず、メッセージだけを込めよう」と考えた。それは、「バレンシアガ」のビジョンに呼応するメッセージを視聴者に届けるというストーリーの一部。それが、必ずしもブーツやスニーカー、コートである必要はない。そして、“フィール・グッド”な映像は、まさに発表当時にふさわしいと感じた。あまりにも(一般的なものとは)異なるフォーマットだから、製品が出てこないことに気づかない人もいたよ。大切なのは小難しくなく、人を笑顔にすること。それは、ファッションが時として忘れてしまうものでもあると思う。

WWD:この約1年のコレクションの発表方法は、映画監督のハーモニー・コリン(Harmony Korine)によるVHSテープを使ったローファイなものから、最先端のビデオゲーム「アフターワールド:ザ・エージ・オブ・トゥモロー(Afterworld: The Age of Tomorrow)」まで多岐にわたっていた。実際、どのくらい先のことまで考えているのか?

デムナ:ビデオゲームと「ザ・シンプソンズ」のプロジェクトは20年3月にセドリック(・シャルビ=バレンシアガ最高経営責任者)と話し合っていたけれど、ちょうどパンデミックが始まり、今後のコレクションを見せるための別の方法を考えなければならないと気づかされた。こうしたプロジェクトの多くは3〜6カ月以上の期間が必要。例えば、「アフターワールド」では制作に9カ月近くかかり、「ザ・シンプソンズ」もかなり予測不可能なものだった。だから、私はプロジェクトを早めにスタートすることが多い。22年の計画は、もうすべて決まっているよ。もちろん、サプライズは常にあるし、私自身もサプライズが好き。そのための余白はあるけれど、核となるものもある。重要なのは、目的地があること。さもなければ、それはどこに向かっているのか分からないままタクシーに乗っているようなものだし、奇妙なことだろう。一方で、コレクションに関しては、徐々に発展してきたものであり、“進化”と言える。前回のコレクションで作ったトラックスーツのジャケットは、それより前のものより良くなっていると思う。自分の美学に近い製品を作り続け、より良いバージョンへと進化させているからね。例えるならば、iPhoneのようなものかな。iPhone 13がiPhone 12よりはるかに優れているかどうかは分からないけど、それでも確実に少しは進化しているだろう?

WWD:メットガラでは、キム・カーダシアン・ウェストと一緒に覆面姿で登場し、大きな注目を集めた。その狙いは?

デムナ:顔を覆い隠すことは、本当にプライバシーを守ることになるのか?私がそうすれば、そうなるかもしれないけれど、キムのようなセレブリティがそれをしたら?メットガラはバズを起こし、ハロウィンには彼女を真似たコスチュームで溢れ返った。そんな効果は、とても興味深いものだった。(覆面を被っているのは)キムじゃないかもしれないし、彼女の影武者かもしれない。(真実を知っている)私以外は、誰も100%の確信はない。でも、体型やシルエットが実際の顔以上にブランドとなることもあるから、顔を見る必要さえないのかもしれない。それは、人類学的な観点からもとてもワクワクすることだと思ったよ。

WWD:あなた自身も覆面姿でメットガラに参加したが、どうだった?

デムナ:まるで違う惑星にいるような気分で、自分のコンフォートゾーンとは真逆という感じだった。覆面は周りで起こっていることと私の間にあるバリアのようなもので、ほとんど自分自身でないかのように振る舞うことができた。あの場所は、居心地が悪かったからね。それから、視界があまりはっきりしないから、不安も和らいだ。ある意味、本当にあの場をやり過ごすに役立ったよ。

デムナが次に取り組むものは?

WWD:そうしたショービジネス的な要素も大きいが、その裏側で「バレンシアガ」は着々と商品ラインアップを広げ続けている。次はどんなものを考えている?

デムナ:ファッションは、私が「バレンシアガ」に加わった当初からずっと非常に重要な部分。というのも、デザイナーを生業にする私はファッションが大好きで、ファッションで目立つこと、違いを出すこと、自分自身のアイデンティティを表現することが大好きだから。でも、過激になることもあり、万人向けではないことは確かだ。その一方で、着こなしやすいTシャツやスニーカーなどのコマーシャルな製品もある。ただ、それだけではなく、私がずっと愛してやまない服があり、それは実は自分の原点でもある。私が初めて自分の手で作ったのは、シングルブレストのメンズテーラードジャケットだった。私は、脱構築よりもテーラリングからファッションを学んだので、それを少し恋しく思っている。だから次に来るものものは、シーズンを問わずタイムレスで、品質という点でファッション的なアイテムよりもはるかに高く、しかしクチュールほどクレイジーではない、とてもクラシックなワードローブというアイデアだよ。

 というのも、「バレンシアガ」のビジョンや私が手掛ける製品には、基本的にクラシックなワードローブという層が欠けているということに気づいたんだ。それは、この上なくクラシックで、仕立ての技術によって磨き上げられたワードローブのようなもの。もちろん、フィット感やプロポーションは若干アレンジするけど、通常のシーズナルなコレクションとはまったく違う方法で取り組んでいる。今年発表予定の次のクチュール・コレクションとは別に、今取り組んでいる主な仕事のひとつだよ。私の美意識の中でとても新しい“言語”であり、まだ人からあまり知られていない部分だと思うので、とてもワクワクしている。

WWD:デザイナーは、メディアからの称賛やビジネスの成功、文化的な関連性、あるいはただ人が自分の服を着るのを見ることなど、さまざまなところにやりがいを見出す。あなたにとって、ファッションビジネスの原動力は?

デムナ:毎朝、クローゼットの前で「今日におけるファッションは何だろう?それはどんなものか?気分やシルエットなど、今日は何が私を心地よい気分にしてくれるだろう?」と自分に問いかける。これがおそらく私とファッションの関係であり、ある意味、私のアイデンティティの決め手になっていると思う。

 一方で、真の意味で私の原動力になっているのはこれだ、という光景を最近見かけた。チューリッヒの街角でスケボーを楽しむ若者たちだ。その姿は15~20年前の私のようだった。シルエットや極端に長いスリーブなど、私に特有のスタイルという点でね。ただ、その子たちは私が手掛けた服着ているわけではなかったし、ブランドものでもなかった。今となっては、これはある世代を象徴するスタイルのようなものなのだろうし、ファッションでさえなくなり単なるスタイルになっている。

 そうして私がメインストリームに持ち込んだものは、もう私のものではない。でもそこに存在し、若者たちの間で独自の発展を遂げている。そうしたことが私を駆り立て、もっと遠くへ行きたい、もっと自分のコンフォートゾーンから抜け出したい、どこかにいる誰かに影響を与えるようなことをしたいと思わせてくれるんだ。私はその人たちのことを知りもしないし、多分一生会うこともないだろう。でも、私が作ったものが彼らに影響を与え、そこからスタイルが生まれるんだよ。

The post 2021年最も話題を集めたデザイナー、デムナが「バレンシアガ」のビッグイヤーを振り返る appeared first on WWDJAPAN.

コロナ感染再拡大で延期・中止を発表した海外イベントまとめ

 新型コロナウイルス感染再拡大のため、1月以降に開催予定だったイベントの多くは中止または延期となっている。31日に予定されていた「グラミー賞(Grammy Awards)」の第64回授賞式は4月3日に延期。ファッションでは、ミラノで1月15日と17日に発表予定だった「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」と「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」の2022-23年秋冬コレクションのショーが中止された。ほかにも中止や延期を発表したファッション関連のイベントをまとめる。

「ジェイ ダブリュー アンダーソン」

 「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」を手掛けるデザイナーのジョナサン・アンダーソンは10日、2022年1月14〜18日に開催された2022-23年秋冬シーズンのミラノ・メンズ・コレクションでのリアルなショー発表を見送り、代わりに16日20時(現地時間)からデジタルで披露した。「新型コロナの感染再拡大による物流への影響や行動制限を考慮した」という。6月には復帰し、23年春夏コレクションをミラノで発表するとしている。

ピッティ・イマージネ・ウオモ

 メンズファッション最大の見本市、ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)はフィレンツェで1月11〜13日に開催されたが、「アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)」や「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」は不参加。「ブルネロ クチネリ」は4日の時点ですでに参加しないと発表していたが、ミラノコレでは新型コロナ感染症対策に配慮しながら22-23年秋冬コレクションを発表するという。

ミド

 眼鏡の国際展であるミド(MIDO)は7日、2月12〜14日に開催予定だったところを4月30〜5月2日に延期した。

ヴィチェンツァオーロ

 ジュエリーやジェムストーンの国際見本市、ヴィチェンツァオーロ(VicenzaOro)を運営するイタリアン・エキシビジョン・グループ(Italian Exhibition Group)は、同イベントの延期を発表した。もともとは1月21〜26日に開催予定だったが、5月17〜21日の開催となる。

The post コロナ感染再拡大で延期・中止を発表した海外イベントまとめ appeared first on WWDJAPAN.

創設25周年の「サボン」から限定コレクション、“同い年”の桜井日奈子がアンバサダーに就任

 「サボン(SABON)」は1月20日、ブランド創設25周年を記念した“パチュリ・ラベンダー・バニラ コレクターズ・エディション”を数量限定で発売する。ブランドを象徴する香り“パチュリ・ラベンダー・バニラ”シリーズの限定パッケージで、ブランド発祥の地でもあるイスラエルのアーティスト、ガブリエラ・バルッフ(Gabriella Barouch)とコラボレーションした。ボディーソープやホームフレグランス、ソリッドソープ(同品のみ定番化)、同香りでは初登場となるヘアミストなど11アイテムをそろえ、特別キットも用意する。

 サボンは1997年にイスラエルでアヴィ・ピアトク(Avi Piatok)とシガール・コテラー・レヴィ(Sigal Kotler-Levi)が立ち上げ、日本には2008年に上陸した。97年に誕生したベストセラーの“パチュリ・ラベンダー・バニラ”の香りは、オリエンタル、フローラル、スイート・グルマンの異なる3つのフレグランスで構成。トップ、ミドル、べースノートを区別せずに作られており、複雑で奥行きのある香りを演出する。

 また、アニバーサリーを記念し、サボン ジャパン初のアンバサダーに女優の桜井日奈子が就任した。桜井は「サボン」と同じく1997年に生まれ、今年25歳を迎える。1年間、アンバサダーとして、オンライン・オフラインの各種イベントやコンテンツに出演し、ブランドや製品の魅力を広く発信する。

The post 創設25周年の「サボン」から限定コレクション、“同い年”の桜井日奈子がアンバサダーに就任 appeared first on WWDJAPAN.

LVMHが擁する投資ファンドがNY発「エメ レオン ドレ」の少数株式を取得

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY- LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する投資ファンドのLVMHラグジュアリー・ベンチャーズ(LVMH LUXURY VENTURES)は、ニューヨーク発のブランド「エメ レオン ドレ(AIME LEON DORE)」の少数株式を取得した。取引額などの詳細については明らかにされていないが、これによりブランドは国際的な事業展開を図ることができ、早ければ3月にもロンドンに新店をオープンするという。

 「エメ レオン ドレ」創業者のテディ・サンティス(Teddy Santis)は今回の件について、「LVMHのグローバルリーダーとしての広大なネットワークと、卓越したブランドの育成における豊かな歴史は、『エメ レオン ドレ』のさらなる成長に弾みを付ける貴重なパートナーシップだ」とコメントしている。

 「エメ レオン ドレ」は、2014年にサンティスがニューヨーク・クイーンズで設立。1990年代のヒップホップやバスケットボール、グラフィティなどのストリートカルチャーを軸としながらも、どこかエレガンスな雰囲気を漂わせるアイテムを得意とする。これまでに「ナイキ(NIKE)」や「ポルシェ(PORSCHE)」などとコラボレーションを成功させてきたが、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのアイテムがとりわけ人気が高く、これを起因として2021年4月にサンティスはニューバランスと長期パートナーシップ契約を締結。“メイド・イン・USA”コレクションのクリエイティブ・ディレクターに就任し、ブランドを象徴する“990”シリーズの最新作“M990v6”の開発などに携わっている。

The post LVMHが擁する投資ファンドがNY発「エメ レオン ドレ」の少数株式を取得 appeared first on WWDJAPAN.

LVMHが擁する投資ファンドがNY発「エメ レオン ドレ」の少数株式を取得

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY- LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する投資ファンドのLVMHラグジュアリー・ベンチャーズ(LVMH LUXURY VENTURES)は、ニューヨーク発のブランド「エメ レオン ドレ(AIME LEON DORE)」の少数株式を取得した。取引額などの詳細については明らかにされていないが、これによりブランドは国際的な事業展開を図ることができ、早ければ3月にもロンドンに新店をオープンするという。

 「エメ レオン ドレ」創業者のテディ・サンティス(Teddy Santis)は今回の件について、「LVMHのグローバルリーダーとしての広大なネットワークと、卓越したブランドの育成における豊かな歴史は、『エメ レオン ドレ』のさらなる成長に弾みを付ける貴重なパートナーシップだ」とコメントしている。

 「エメ レオン ドレ」は、2014年にサンティスがニューヨーク・クイーンズで設立。1990年代のヒップホップやバスケットボール、グラフィティなどのストリートカルチャーを軸としながらも、どこかエレガンスな雰囲気を漂わせるアイテムを得意とする。これまでに「ナイキ(NIKE)」や「ポルシェ(PORSCHE)」などとコラボレーションを成功させてきたが、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのアイテムがとりわけ人気が高く、これを起因として2021年4月にサンティスはニューバランスと長期パートナーシップ契約を締結。“メイド・イン・USA”コレクションのクリエイティブ・ディレクターに就任し、ブランドを象徴する“990”シリーズの最新作“M990v6”の開発などに携わっている。

The post LVMHが擁する投資ファンドがNY発「エメ レオン ドレ」の少数株式を取得 appeared first on WWDJAPAN.

「トッズ」の寅年リミテッドエディションはタイガープリント&赤×ゴールド

 イタリアのレザーブランド「トッズ(TOD'S)」は、新年を祝したリミテッドエディションを銀座店とオンラインストアで販売中だ。

 寅の美しいシマ模様と、旧正月のラッキーカラーである赤とゴールドからインスピレーションを得たもので、黒のレザーにタイガープリントのファブリックを組み合わせた“トッズ T タイムレス バッグ”(税込16万8300円~)や、赤のオールカーフレザーバージョンも用意する“トッズ ケイト バッグ”(18万5900円)、タイガープリントの“トッズ ケイト ローファー”(10万5600円)、“トッズ ケイト スニーカー”(9万4600円)からなる。

 キャンペーン動画には、中国でアンバサダーを務める俳優のリウ・シーシー(Liu Shishi)が登場する。

The post 「トッズ」の寅年リミテッドエディションはタイガープリント&赤×ゴールド appeared first on WWDJAPAN.

K-POPアイドル御用達の韓国コスメ「ジヴェルニー」が日本上陸

 韓国のファッションやビューティアイテムを輸入販売するディーホリックFBLは韓国コスメブランド「ジヴェルニー(GIVERNY)」の日本展開を開始した。現在同社が手掛けるコスメのセレクトショップ「クリマレ バイ ディーホリック(CREE`MARE BY DHOLIC)」で販売中で、2月上旬からはロフトやプラザなど、全国のバラエティーショップやドラッグストアで順次発売する。

 「ジヴェルニー」は“韓国アイドルメイクの定番”として知られ、ベースメイクを中心に扱う。ファンデーションやコンシーラーはくすみや赤みなどの肌トラブルをカバーしながらも、素肌のような仕上がりに定評がある。人気製品の“ミルチャック カバー ファンデーション SPF30/PA++ 30ml”(税込3300円)は軽い質感で肌にピタッと密着し、保湿成分を多く配合ししっとりした仕上がりを特徴とする。さらに少量で伸びが良く、しっかり肌悩みをカバーする。

The post K-POPアイドル御用達の韓国コスメ「ジヴェルニー」が日本上陸 appeared first on WWDJAPAN.

パーパスから広がるビジネスをビジュアルで伝えて組織力をアップする「ファミリア」のオフィスを拝見

 神戸を拠点とするファミリア(familia)は、「子どもの可能性をクリエイトする」をパーパスに相当する企業理念に掲げ、近年はライフスタイルブランドとしてレストラン、小児科クリニック、子どもたちや産前のママを対象にしたイベントなどにも挑戦。子ども服以外のコンテンツビジネスは、全体の3割に迫ってきた。

 企業理念を掲げた岡崎忠彦社長は、グラフィックデザイナーとしての経験を生かし、「経営の勉強はしたことがないけれど、『経営をビジュアル化できたら、みんながついてくるのでは?』と考えた。経営を言葉ではなくビジュアルでコミュニケーションできたら、僕も一端の経営者になれるのではないか?」と考え、オフィスの“縮小移転”を機に、その環境整備を開始。「子どもの可能性をクリエイトする」というパーパスの共有や20代社員の活躍で、少子化時代なのに「10年後が楽しみな会社になってきた」という。

 「子どもの可能性をクリエイトする」という企業理念の根幹を担うのは、オフィスの入り口にあるから誰もが目にする「ビジュアルプラットフォーム」だ。「確立までに20年の歳月を要した。簡単には真似できないから、見せても構わない」と話す「ビジュアルプラットフォーム」は、子ども服、飲食、提供するカリキュラムなど、「ファミリア」のさまざまなコンテンツをイラストを中心に図式化したもの。同時期に展開する多様なコンテンツを縦一列に並べて構成する、「ファミリア」の半年間の指針をビジュアル化したものだ。「ビジュアルプラットフォーム」の制作には本社スタッフの全員が関わり、カリキュラムなどのモノ以外のコンテンツ開発さえデザイナーらアパレルのプロが兼任する。そして各ジャンルのコンテンツは「ビジュアルプラットフォーム」の縦軸展開、つまり他のカテゴリーに水平展開できないと採用されない。こうして子ども服の「ファミリア」のスタッフを、「子どもの可能性をクリエイトする」という「ファミリア」の企業理念と多様なコンテンツを体現するスタッフへの進化を促している。全員が「ビジュアルプラットフォーム」の制作に関わることで、「ファミリア」のコンテンツはいずれも「子どもの可能性をクリエイトする」という「ファミリア」らしさを体現しながら、モノからコト、さらにマナビへと拡大。同時に社内には異なる業務をしながらも、同様の志を持つ人間が存在することを可視化する。

 同じ志を持つ人間同士のコミュニケーションを妨げないよう、社内の机は高さを全て揃え、ミーティングスペースは個々人のデスクを取り巻くように配置した。「ファミリア」でもDXは進んでいるが、インスタグラムの投稿やUGC(User Generated Contents)は壁に一覧表を掲出して毎週一回、最新版に更新する。岡崎社長が憧れる理想の工房を描いた「エルメス(HERMES)」のビンテージスカーフを筆頭に、壁には1950年代のポスター、棚にはお気に入りの書籍。壁のポスターは「70年以上前の作品だが今見ても新鮮。そんな『ファミリア』が目指すモノづくりを大義名分化」したもので、棚の書籍は「僕の頭の中を表現したもの」。「ビジュアルプラットフォーム」同様、ビジュアルで想いまで表現しながら、新しいことにこそ積極的になれるクリエイティブな環境を整えている。

 神戸のオフィスで、パタンナーとして働きながら、最近はマナビのコンテンツも手掛けている女性に本音を聞いてみた。「最初は、プロフェッショナルな(パタンナーの)仕事がやりたくて入社したので、『えっ!?』とか『はっ!?』という思いでした(笑)。でも、マナビのカリキュラム作りも子どもを幸せにする仕事だし、周りには助けてくれる人がたくさんいます。自分の世界が広がり、いつまでも柔らかい頭でいられる気がします」という。グラフィックデザイン出身の岡崎社長、そして子ども服で70余年の「ファミリア」の周りには、大勢のクリエイターが存在する。「会社は、みんなもの」と話す岡崎社長は、自身の役割を「ビジュアルプラットフォーム」同様、「グリッド(それぞれのコマ)を整える人」と捉え、親交のあるクリエイターを巻き込み続けている。

 「ファミリア」は、NHKの連続テレビ小説「べっぴんさん」の通り、今で言う4人のママ友から始まった。岡崎社長を支える林良一取締役執行役員は、「当時は足りていなかった子ども服だったけれど、『あの4人は、今なら何に取り組むだろう?』と考える」という。「子どもの可能性をクリエイトする」は、同社の、創業当時からの「パーパス」なのだ。


【WWDJAPAN Educations】セミナー案内


詳しくはこちら
受付開始 お客さまに愛され、チームを強くする
パーパスのあるブランドづくりを実践する全7回講座
受講日時:2022年4月1日(金)、4月8日(金)、4月22日(金)、5月13日(金)、5月27日(金)、6月10日(金)、6月24日(金)
今なぜパーパスが必要なのか
「WWDJAPAN」は今春、今その必要性が叫ばれる「パーパス」の策定から、組織内での共有、製品やサービスへの具現化、消費者への発信までを考えるセミナー&ワークショップを開催し、未来のブランド・ディレクターを育成・応援します。サステナブルやDXについての取材を重ねる中で、「どうやってサステナ?」や「何を使ってDX?」には真剣に向き合っているのに、「なんでサステナ?」や「どうしてDX?」の視点は置き去りなケースを見てきました。そこから「この会社はなんのために?」や「なぜ、このブランドを?」という思考が必要な時だと感じました。
 セミナーを通して、経済性と社会性、何より内から湧き出るモチベーションなどの文化性を網羅した「パーパス」を見いだし、それを共有することで強い組織に、製品やコミュニケーションの形で発信することで顧客に愛されるブランドに進化することを願っています。(WWDJAPAN編集長 村上要)
受講で得られるスキル
先駆者たちが実践する新しい時代のブランド作りからヒントを獲得し、ワークショップではロードマップに沿って、受講者それぞれの確固たるブランドの価値をWWDJAPANと共に見つけます。

The post パーパスから広がるビジネスをビジュアルで伝えて組織力をアップする「ファミリア」のオフィスを拝見 appeared first on WWDJAPAN.

「ナイキ」が“脱・厚底” 新作ランシューは接地感重視の短距離向け

 「ナイキ(NIKE)」は、5〜10キロの短距離向けランニングシューズ“ナイキ ズームエックス ストリークフライ(NIKE ZOOMX STREAKFLY)”を発表した。着地時の足裏の感触(接地感)と軽さを重視したシューズで、ソールの厚さは25.0ミリで、“厚底”と称される49.5ミリの“エア ズーム アルファフライ ネクスト%(AIR ZOOM ALPHAFLY NEXT%以下、アルファフライ)”に比べて“薄底”だ。第1弾のホワイトを会員限定で2月に発売予定。価格は税込1万9250円。

 ミッドソールは、「ナイキ」で最も反発力に優れた“ズームエックスフォーム(ZOOMX FOAM)”を採用した。軽量性とコントロール性をそこなわないよう、ボリュームは最小限に抑えている。プレートは中足部にのみ使い、シューズのねじれを抑えながら推進力をもたらす。アウトソールは、かかとや前足の外側で着地してもスムーズに体重移動できるようにカッティングした。アッパーはエンジニアードメッシュ生地を使い、通気性を求めた編みをベースに、つま先など負担のかかる部分のみ編みを変えて耐久性を高めた。第1弾は“プロトタイプ”と名付けたホワイトで、ソールの内側に開発時の試作番号を記した。

 「ナイキ」は近年、 “アルファフライ”や“ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%(ZOOMX VAPORFLY NEXT%以下、ヴェイパーフライ)”など、フルレングスのカーボンプレート入りシューズでランニング分野をけん引してきた。一方で、「『接地感が悪くコントロールしづらい』などの意見があるのも事実。“厚底”にとらわれず、あらゆる可能性を試す必要があった」と語るのは、プロダクトマネージャーを務めるエリオット・ヒース(Elliott Heath)だ。「日本はもちろん、世界中のランナーに着用テストを行い、このモデルにたどり着いた。“アルファフライ”と“ヴェイパーフライ”は長距離向け。短距離向けの“ストリーク フライ”で、ランナーの選択肢がぐっと広がるはずだ」。プロランナーとして活動した過去もあるエリオット氏は、「日本なら、5〜15キロと幅広いコースがある出雲駅伝にぴったりだと思う」と加えた。

The post 「ナイキ」が“脱・厚底” 新作ランシューは接地感重視の短距離向け appeared first on WWDJAPAN.

「ジバンシイ」のローズが香る“イレジスティブル”からスパイシーな新作と固形香水が登場

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は2月4日、フレグランス“イレジスティブル”の新作2種を発売する。ローズの香りにスパイシーなアクセントを加えた“イレジスティブル オーデトワレ フレッシュ”(35mL、税込8800円/50mL、税込1万450円/80mL、税込1万2870円)と、固形フレグランス“イレジスティブル ソリッド パフューム”(3.3g、税込4400円)が登場する。

 2020年に誕生した“イレジスティブル”シリーズは英語で「あらがえない」を意味し、心躍るような魅力的で甘美な香りだ。新作はローズの蕾のエレガントな香りに、ジューシーなスパイスのアクセントを加えた。トップノートでは、ピンクペッパーとスパークリングオレンジが若々しくフルーティに弾け、ミドルノートは、アイリスのパウダリーな香りが“フレッシュ ローズ エッセンシャル”と混ざりあい、繊細な香りを放つ。ラストノートでは、セダ―ウッドやムスクが落ち着いた温もりのある余韻を奏でる。担当した調香師は ドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)、アン・フリッポ(Anne Flipo)、ファニー・バル(Fanny Bal)。

 同製品は蒸留過程で生まれるローズウオーターを再蒸留して使用することで、より自然体のローズの香りを再現することに成功。ローズの蕾の香気成分を余すことなく使用することで、生花のような香り立ちを実現させた。環境にも配慮し、ボトルはシリーズとして初めてリサイクルガラスを11%含み、外箱はFSCTM(森林管理協議会)認証を受けている森林やそのほかの管理された産地由来の繊維から作った厚紙を使用している。

 また同シリーズのソリッドパフュームも限定発売する。リップスティックのようなコンパクトサイズで、持ち運びやすさにこだわった。華やかなローズを、ブロンドウッドが包み込むフェミニンな香りが優しく香る。なお、百貨店カウンターもしくは公式オンラインショップで“イレジスティブル”シリーズ製品を税込9900円以上購入した人には新作“イレジスティブル オーデトワレ フレッシュ”のミニチュアボトルをプレゼントする。

The post 「ジバンシイ」のローズが香る“イレジスティブル”からスパイシーな新作と固形香水が登場 appeared first on WWDJAPAN.

「ジバンシイ」のローズが香る“イレジスティブル”からスパイシーな新作と固形香水が登場

 「ジバンシイ(GIVENCHY)」は2月4日、フレグランス“イレジスティブル”の新作2種を発売する。ローズの香りにスパイシーなアクセントを加えた“イレジスティブル オーデトワレ フレッシュ”(35mL、税込8800円/50mL、税込1万450円/80mL、税込1万2870円)と、固形フレグランス“イレジスティブル ソリッド パフューム”(3.3g、税込4400円)が登場する。

 2020年に誕生した“イレジスティブル”シリーズは英語で「あらがえない」を意味し、心躍るような魅力的で甘美な香りだ。新作はローズの蕾のエレガントな香りに、ジューシーなスパイスのアクセントを加えた。トップノートでは、ピンクペッパーとスパークリングオレンジが若々しくフルーティに弾け、ミドルノートは、アイリスのパウダリーな香りが“フレッシュ ローズ エッセンシャル”と混ざりあい、繊細な香りを放つ。ラストノートでは、セダ―ウッドやムスクが落ち着いた温もりのある余韻を奏でる。担当した調香師は ドミニク・ロピオン(Dominique Ropion)、アン・フリッポ(Anne Flipo)、ファニー・バル(Fanny Bal)。

 同製品は蒸留過程で生まれるローズウオーターを再蒸留して使用することで、より自然体のローズの香りを再現することに成功。ローズの蕾の香気成分を余すことなく使用することで、生花のような香り立ちを実現させた。環境にも配慮し、ボトルはシリーズとして初めてリサイクルガラスを11%含み、外箱はFSCTM(森林管理協議会)認証を受けている森林やそのほかの管理された産地由来の繊維から作った厚紙を使用している。

 また同シリーズのソリッドパフュームも限定発売する。リップスティックのようなコンパクトサイズで、持ち運びやすさにこだわった。華やかなローズを、ブロンドウッドが包み込むフェミニンな香りが優しく香る。なお、百貨店カウンターもしくは公式オンラインショップで“イレジスティブル”シリーズ製品を税込9900円以上購入した人には新作“イレジスティブル オーデトワレ フレッシュ”のミニチュアボトルをプレゼントする。

The post 「ジバンシイ」のローズが香る“イレジスティブル”からスパイシーな新作と固形香水が登場 appeared first on WWDJAPAN.

ミルボンがブランドムービー“美容室で出会った言葉たち”を公開

 美容室向けヘア化粧品メーカーのミルボンは、2021-22年度ブランドムービー“美容室で出会った言葉たち”を公開した。

 同社は、ヘアデザイナーを通じてサロンユーザー一人一人の美しい生き方を応援する事業を展開している。今回のブランドムービーでは、美容室でお客が実際に出合った言葉にフォーカス。気持ちが生き生きと変化し、知らなかった自分の個性が光り出し、より前向きに生きる姿を描くことで「外見の美しさだけじゃない、心までケアしてくれる場所」である美容室の存在を表現した。

 制作にあたっては、お客が実際に美容室で出合った言葉を生かすことで、誰にでも起こるリアルな体験として感じてもらうことを重視した。また、全国各地で今日もお客と向き合っている美容師に、「その言葉や技術には想像以上に“人生を豊かにする力”があることを感じていただきたい」という思いも込めている。

The post ミルボンがブランドムービー“美容室で出会った言葉たち”を公開 appeared first on WWDJAPAN.

「ア コールド ウォール」2022-23年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション

 「ア コールド ウォール(A-COLD-WALL)」が2022-23年秋冬メンズ・コレクションをミラノで発表した。

The post 「ア コールド ウォール」2022-23年秋冬ミラノ・メンズ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

「キディル」3度目のパリコレも“挑戦者” 孤高の芸術家とリンクする物作りの真髄

 「キディル(KIDILL)」が、2022-23年秋冬コレクションのリアルショーを開催した。会場は、東京・江戸川橋の鳩山会館。パリ・メンズ・ファッション・ウイークに参加する同ブランドは、1カ月前まで現地でショーを行う予定だったが、オミクロン株の流行で国内開催へと変更した。ショー本番前には「直前までパリに行く気だったから、一回テンションは下がりました。でも、日本の場所をゼロから探して、ここまでこぎつけた。あとはやるだけ」と末安弘明デザイナーは語った。

“作ること”に喜びを見出した芸術家
ヘンリー・ダーガーとコラボ

 今シーズンは“THE OUTSIDER“をテーマに、アウトサイダーアートの巨匠として知られるヘンリー・ダーガー(Henry Darger)とコラボした。ダーガーは、病院の清掃員として働くかたわら、小説や絵画を作り続けた人物。売ることは考えず、作ること自体に喜びを見出す彼の姿勢に、独学で服作りを始めた末安デザイナーは共感する。「僕も服を始めたころ、売り先がないのに毎日何かを作っていた。作り続けることで精神を保っていたから、なんとなく理解できるんです」。物作りの姿勢だけでなく、アウトサイダーという立ち位置もリンクする。ダーガーの作品は今でこそ名だたる美術館に収蔵されているが、当初は芸術界の本流とは距離があった。「僕も王道のパリコレに参加してるけど、『キディル』はラグジュアリーじゃないし、ファッションの中心にはいない。常に挑戦者です」。

強烈なモチーフと強烈なウエア

 コレクションのメインモチーフは、ダーガーの小説「非現実の王国で」に登場する挿絵と、物語の鍵となる少女“ヴィヴィアンガールズ”だ。くすんだイエローやパープル、水色などをベースに、花や自然を多く描いた水彩の挿絵は、一見するとハッピーな雰囲気。しかし子ども一人一人の表情や服、植物などを異様なほど詳細に描いたり、変わった造形の生き物を登場させたりと、不気味さも際立つ。“ヴィヴィアンガールズ”は、女性の裸体を見たことがないと言われるダーガーが想像で描いたキャラクターのため、男性器が付いている。そんな強烈なモチーフを、プリントや総柄、ジャカードで表現し、パンクがベースの「キディル」のスタイルに組み込んだ。

 「最近、トレンドを追わなくなった」と語る末安デザイナーは、“売れる”よりも“やりたい”を追求した。挿絵の総柄を使ったオーバーサイズのドレスシャツは、レースやリボンを複数縫い付けてジェンダーレスなムードを強調した。セットアップは、ディテールを削いで柄を際立たせたかと思えば、チャイナシャツ風の前立てとインサウドアウトのデザインも披露。一見シンプルなパーカーは、サイドと袖にワンピースを、裾にプリーツスカートをつけたフェイクレイヤーで、腕のジップを開閉して内側のワンピースを見せることができる。ほかにも、たっぷりした生地をステッチで折り畳んだ超オーバーシルエットのシャツ、ボディを複数枚重ねて泥やエイジング加工を施したスエットなどが登場。極め付けは、“ヴィヴィアンガールズ”をイメージした着ぐるみ。つなぎをベースに、目や口、髪を施し、男性器までをつけた着ぐるみが現れると、「ここまでやるか!」とのけぞった。

 「キディル」の服はトレンドに迎合しないからこそ、「着たい」「着こなしたい」と思わせる力がある。会場には同ブランドを着こなそうと、これまでのコレクションピースを身に付けた来場者が多かった。現在のアカウントは国内20、海外15で、パリやニューヨークといった主要エリアのほか、北欧などでも新規の卸先を増やしている。トレンドを追わない覚悟を決めた「キディル」が、ファッションの勢力図を塗り替える日が来るかもしれない。評価を気にせず、欲求のままに作った作品が、長い年月を経て陽の目を浴びたダーガーのように。

The post 「キディル」3度目のパリコレも“挑戦者” 孤高の芸術家とリンクする物作りの真髄 appeared first on WWDJAPAN.

TGCが韓国ファッションのEC 「ディーホリック」と協業

 「東京ガールズコレクション(以下、TGC)」を運営するW TOKYO(東京、村上範義社長)はこのほど、ライフスタイル通販「ディーホリック(D HOLIC)」を運営するDHOLIC FBL(東京、李東桓社長)と協業し、韓国のトレンドファッションを扱うEC「トーキョー ガールズ マーケット(TOKYO GIRLS MARKET、以下TGM)」をスタートした。

 近年の「TGC」は韓国ファッションへの注目度を高めており、韓国アパレル通販の「イチナナキログラム(17KG)」などもランウエイショーに参加している。「TGM」のベータテスト(2021年10月〜)では、月間利用ユーザー数が約120万人前後まで伸長。好調を受けて本格ローンチを決めた。

 若者に影響力のある人気モデルやインフルエンサーらをディレクターとして起用し、彼女たちが「ディーホリック」と取引のあるソウルの東大門(韓国のファッションタウン)に拠点を構える約1000ブランドから商品を選んで仕入れる。商品群は「トップス」「ボトムス」といったカテゴリー別ではなく、身長別(146〜155cm、156〜160cm、161〜165cm、166〜170cm)、スタイル別(カジュアル、フェミニン、トレンディ、ガーリー)で編集し、自分と似た体形やテイストのインフルエンサーの着用画像を参考に商品を選ベるようになっている。

 本格ローンチにあたり、ディレクターは既存の60人に加え、モデルの近藤千尋、インフルエンサーのミチ、モデルの三戸なつめ、武智志穂、南部桃伽ら43人を新たに迎えた。

 「TGC」との連動企画による相乗効果も狙う。EC内ではディレクターのファン投票(〜1月31日)を実施し、得票数1、2位は3月21日に東京・代々木で開催されるTGCへの出演権を得る。

The post TGCが韓国ファッションのEC 「ディーホリック」と協業 appeared first on WWDJAPAN.

「トム フォード」の海洋プラスチックごみ再生時計から初の自動巻き バリエーションもカラフルに

 「トム フォード タイムピース(TOM FORD TIMEPIECES)」は、海洋プラスチックごみを再生する時計シリーズから、初の自動巻きモデル“トム フォード オーシャンプラスチック スポーツ タイムピース”を発売した。スイス製で、価格は税込各24万9700円。既存モデルがオールブラックだったのに対して、ケースにホワイトが初登場し、ベルトもブルー、オレンジ、イエローとカラフルにそろえるのが特徴だ。直営店(一部)と百貨店、時計専門店、オンラインストアで販売している。

 既存モデル同様、ケースに使用するのは海洋プラスチックごみ100%で、回収した場所も明記する。輸送はカーボンニュートラルで、製造も太陽エネルギーによって行われる。

 ファッション業界でも使われるレジ袋(薄膜プラスチック)は、海洋にある約1400万tのプラスチックの46%を占めると言われており、同ブランドは「これらを事実上除去することは不可能だが、われわれは非営利の環境保護団体ロンリー・ホエール(LONELY WHALE)とパートナーシップを組み、薄膜プラスチックの代替となる大量生産可能な新素材の開発を目的とした“トム フォード プラスチック イノベーション プライズ”を創設するなど、プラスチック汚染との戦いの歴史的転換点に向けてグローバルコミュニティーをけん引している」と話す。

The post 「トム フォード」の海洋プラスチックごみ再生時計から初の自動巻き バリエーションもカラフルに appeared first on WWDJAPAN.

「モッズ・ヘア」がヘアアイロン用リチウムイオン電池を自主回収

 理美容家電などを展開するゼリックコーポレーションは、「モッズ・ヘア(MOD’S HAIR)」のヘアアイロンで使用しているリチウムイオン電池を自主回収・交換すると発表した。理由は一部製品のリチウムイオン電池内部から発火、発煙、破裂する恐れがあるため。

 対象商品は2019年に発売された“コードレスストレートアイロン(黒)”(品番:MHPS-2070-K、対象ロット番号:V09A、V10B)、“コードレスストレートアイロン(白)”(品番:MHPS-2070-W、対象ロット番号:V09A、V10C)、“コードレスブラシアイロン(黒)”(品番:MHPB-2240-K、対象ロット番号:V09A)。

 回収・無償交換は、「モッズ・ヘア」のホームページと専用電話窓口で受け付ける。

The post 「モッズ・ヘア」がヘアアイロン用リチウムイオン電池を自主回収 appeared first on WWDJAPAN.

北京五輪で「オメガ」がフィギュア選手のジャンプまで計測 フライング防止にも貢献

 北京オリンピックのオフィシャルタイムキーパーである「オメガ(OMEGA)」は、新たな計時技術を発表した。

 フィギュアスケートにはモーションセンサーとポジショニングシステムを導入し、選手の位置と動きをトラッキング。リンクの周りに6台のカメラを設置し、ジャンプの高さ、飛距離、滞空時間などをリアルタイムに測定する。スピードスケートでは、これまでフライングを審判が目視判定していたが、「オメガ」は各レーンにカメラを1台ずつ配置し、画像追跡システムを活用して確認する。またアイスホッケーでは、リンク周囲のアクリル板にLEDを一体化したディスプレーを導入し、試合時間とペナルティータイムを常時表示する。

 「オメガ」は、世界最大の時計企業であるスウォッチ グループ(SWATCH GROUP)傘下のスイスブランド。北京大会で、オリンピックオフィシャルタイムキーパーを務めるのは30回目となる。

The post 北京五輪で「オメガ」がフィギュア選手のジャンプまで計測 フライング防止にも貢献 appeared first on WWDJAPAN.

ロコンドが英国で急成長中のスポーツウエアブランド「カストーレ」を独占輸入販売

 シューズとアパレルのネット通販サイト「ロコンド」を運営するロコンドはこのほど、英国のスポーツウエアブランド「カストーレ(CASTORE)」と国内独占代理店契約を締結した。2022-23年秋冬物から販売する。従来インポートブランドとの独占代理店契約は商社が行ってきたが、ECサイトを運営するロコンドは直接の販売に乗り出す。同社は16年からスペイン発ファストファッションブランドの「マンゴ(MANGO)」の運営を行っており、第2弾になる。

 「カストーレ」は2015年にフィリップ・ビーホン(Philip Beahon)とトーマス ビーホン(Thomas Beahon)兄弟が設立した英国発のD2C型のスポーツウエアブランド。サッカーやテニスなど英国のプロスポーツチームやプレイヤーと積極的な提携で人気を拡大。日本を含む海外への無料配送なども行っており、現在は50カ国・地域に販路を広げている。ロコンドとの提携で、日本市場を開拓する狙いがあると見られる。

 ロコンドは自社ECサイト「ロコンド」、21年9月に買収したサッカーウエアのECサイト「スポーツウェブショッパーズ(SWS)」に加え、ロコンドは自社倉庫を活用した在庫一元化サービスも提供しており、他社のECモールや店舗での販売も行う。同社は人気ユーチューバーのプロゴルフプレイヤーの中井学と提携したゴルフウエアブランド「ニブリック ゴルフ(NIBLIC GOWF)」もスタートしており、スポーツアイテムの拡充に取り組んでいる。

The post ロコンドが英国で急成長中のスポーツウエアブランド「カストーレ」を独占輸入販売 appeared first on WWDJAPAN.

ラバーブーツの「ハンター」から寅年を祝うアジア限定コレクション 子どもとオソロで楽しめる

 英国ブランドの「ハンター(HUNTER)」は、寅年を祝うアジア限定コレクションを銀座のフラッグシップストアと公式オンラインショップで販売中だ。同ブランドを代表するラバーブーツ(税込2万350円)とバックパック(2万5300円)は、それぞれ子ども用も用意する。「ハンター」の赤いボックスロゴとタイガーを組み合わせた、特別なロゴが特徴だ。

 「ハンター」は、1856年にアメリカの起業家ヘンリー・リー・ノリス(Henry Lee Norris)が創業した。

The post ラバーブーツの「ハンター」から寅年を祝うアジア限定コレクション 子どもとオソロで楽しめる appeared first on WWDJAPAN.

ラバーブーツの「ハンター」から寅年を祝うアジア限定コレクション 子どもとオソロで楽しめる

 英国ブランドの「ハンター(HUNTER)」は、寅年を祝うアジア限定コレクションを銀座のフラッグシップストアと公式オンラインショップで販売中だ。同ブランドを代表するラバーブーツ(税込2万350円)とバックパック(2万5300円)は、それぞれ子ども用も用意する。「ハンター」の赤いボックスロゴとタイガーを組み合わせた、特別なロゴが特徴だ。

 「ハンター」は、1856年にアメリカの起業家ヘンリー・リー・ノリス(Henry Lee Norris)が創業した。

The post ラバーブーツの「ハンター」から寅年を祝うアジア限定コレクション 子どもとオソロで楽しめる appeared first on WWDJAPAN.

リセール市場はまだまだ伸びそう? 「今週の特集お届け隊」2022年1月17日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年1月17日号からの抜粋です)

井口:リセール特集ということで、NY在住のライターさんにスレッドアップ(THREDUP)体験記を寄稿してもらいました。

林:何か発見がありました?

井口:体験記の中に、著者の高校生のお嬢さんが2年くらい前から「もう新品の服は買わない」と宣言していると書いてあり、すごく印象的でした。若い世代がリセールの急拡大をけん引しているというのはよく読んでいましたが、自分が若いころにはなかった発想なので、リアルな声が衝撃でした。

林:マインドが変わってきていますよね。日本も若い人ほど中古品に抵抗がないようです。

井口:スレッドアップは、みんなのクローゼットに眠っているものを簡単に販売できれば、新品のいらない循環型経済が促進できるのではないかという創業者の考えのもとに始まっています。

林:サステナビリティですね。僕が取材したコメ兵もやっていることは昔と変わっていないのですが、後からサステナビリティという意味付けが加わって、ポジティブに捉えられるようになってきたのが面白かったです。最近は雰囲気のいい買い取り店を高級住宅街にも多く出店しています。

井口:そうですよね。昔は中古品を買うのって、「お金がなくて新品を買えないのかな?」という印象でした。

林:業界的にもかつては企業が多大なマーケティング費用を投じて築いたブランドにタダ乗りしているという見方でしたが、変わりましたね。競合も増え、たんすの中身を巡って、まるで都市鉱山のように資源獲得争いですよ。

井口:利用する側としては、いかに売る作業が簡単かが大事ですよね。

林:一番いいのは、家に来てもらって見てもらうことなんです。でもすごくハードルが高い。その点、百貨店は外商があるし、信頼があるので、強いんですよね。実際に百貨店がリセール企業と組んで買い取りを店舗内で始めていますが、利用者は現金が手に入るので、そのお金をまた百貨店で使うらしいです。

井口:なるほど。外商員だと顧客の家に上がる機会もあるでしょうし、顧客もたんすにいいものを多く持っていそうです。意外と百貨店はリセールと相性がいいのかもしれないですね。

The post リセール市場はまだまだ伸びそう? 「今週の特集お届け隊」2022年1月17日号 appeared first on WWDJAPAN.

リセール市場はまだまだ伸びそう? 「今週の特集お届け隊」2022年1月17日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年1月17日号からの抜粋です)

井口:リセール特集ということで、NY在住のライターさんにスレッドアップ(THREDUP)体験記を寄稿してもらいました。

林:何か発見がありました?

井口:体験記の中に、著者の高校生のお嬢さんが2年くらい前から「もう新品の服は買わない」と宣言していると書いてあり、すごく印象的でした。若い世代がリセールの急拡大をけん引しているというのはよく読んでいましたが、自分が若いころにはなかった発想なので、リアルな声が衝撃でした。

林:マインドが変わってきていますよね。日本も若い人ほど中古品に抵抗がないようです。

井口:スレッドアップは、みんなのクローゼットに眠っているものを簡単に販売できれば、新品のいらない循環型経済が促進できるのではないかという創業者の考えのもとに始まっています。

林:サステナビリティですね。僕が取材したコメ兵もやっていることは昔と変わっていないのですが、後からサステナビリティという意味付けが加わって、ポジティブに捉えられるようになってきたのが面白かったです。最近は雰囲気のいい買い取り店を高級住宅街にも多く出店しています。

井口:そうですよね。昔は中古品を買うのって、「お金がなくて新品を買えないのかな?」という印象でした。

林:業界的にもかつては企業が多大なマーケティング費用を投じて築いたブランドにタダ乗りしているという見方でしたが、変わりましたね。競合も増え、たんすの中身を巡って、まるで都市鉱山のように資源獲得争いですよ。

井口:利用する側としては、いかに売る作業が簡単かが大事ですよね。

林:一番いいのは、家に来てもらって見てもらうことなんです。でもすごくハードルが高い。その点、百貨店は外商があるし、信頼があるので、強いんですよね。実際に百貨店がリセール企業と組んで買い取りを店舗内で始めていますが、利用者は現金が手に入るので、そのお金をまた百貨店で使うらしいです。

井口:なるほど。外商員だと顧客の家に上がる機会もあるでしょうし、顧客もたんすにいいものを多く持っていそうです。意外と百貨店はリセールと相性がいいのかもしれないですね。

The post リセール市場はまだまだ伸びそう? 「今週の特集お届け隊」2022年1月17日号 appeared first on WWDJAPAN.

「新業態に悩んだらここで学べ」20代女子が集まる新スポットには業態開発のヒントが盛りだくさん

サムギョプサルやスンドゥブ、新しいところではチーズダッカルビなど、日本人の食事の選択肢の一つに入り込むようになった韓国料理。これまでもテレビドラマやK-popなどの韓国文化の影響により、幾度となく韓流ブームが訪れ、その度に韓国に注目が集まっている。特に一つの"スタイル"として韓国に憧れを抱く10〜20代女性の勢いは未だ衰えず、SNS投稿からリアルタイムでトレンドが生み出されている。こうした韓国人気を裏付けるように、コロナ禍にかかわらず東京のコリアンタウン・新大久保もエネルギッシュだ。そんな新大久保に誕生した韓国グルメの新スポットがある。それが2020年12月にオープンした「新大久保韓国横丁」である。
Posted in 未分類