「ユリス・ナルダン」&「ジラール・ペルゴ」のMBOは、ケリングにも2つの老舗にも幸福な決断

 ケリング(KERING)は1月24日、傘下の時計ブランド「ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)」と「ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)」という2つの時計ブランドを傘下に持つソーウインドグループ(SOWINDOW GROUP)の全株式を、現在同社の最高経営責任者(CEO)を務めるパトリック・プルニエ(Patrick Pruniaux)ら現経営陣に売却すると発表した。このマネジメント・バイ・アウト(MBO=現経営陣に会社を譲渡すること)で、「ユリス・ナルダン」と「ジラール・ペルゴ」は、ケリングのグループ戦略から離れて独自の道を歩むことになる。

 一部の海外メディアは「ケリングが時計事業から撤退」という見出しを付けて報じたが、これはいささか早計だろう。なぜなら「グッチ(GUCCI)」は2021年、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)のデザインで、これまでより格段に技術レベルが高い初の自社開発機械式ムーブメントを搭載した、複雑時計のトゥールビヨン機構モデルもあるウルトラスリムウォッチ「GUCCI 25H」を発表・発売しているからだ。ミケーレのラッキナンバーである「25」を冠したコレクションは、コロナ禍のせいか今ひとつ注目されていないが、もっと高く評価されるべき本格時計だ。「グッチ」の時計事業は、これまでにない成長が見込めるだろう。だからこそ2つの時計ブランドのMBOをもって、ケリングが時計事業から全面撤退という報道は誤報なのだ。

老舗過ぎる!? 2つの時計ブランド

 ではなぜケリングは「ユリス・ナルダン」と「ジラール・ペルゴ」という、時計業界では誰もが知っている名門ブランドを手放すのだろうか?

 それは、コンテンポラリーなブランドで構成されるケリングにとって、この2つは老舗で重厚すぎるゆえ、「持て余した」というのが正直なところだろう。この2つは、それほどまでに老舗すぎる歴史を持っている。

 ジラール・ペルゴの創業は1791年。つまり200年を超える歴史を持つ。そしてユリス・ナルダンの創業は1846年で、昨年には創業175周年を迎えた。どちらも時計史上に残る偉大な発明を重ね、2度の世界大戦を乗り越え、時計コレクターを魅了する複雑時計を開発&製造してきた敬愛される存在だ。

 だが、それだけにグループにとっては扱いにくい存在だったのかもしれない。この2つを中核にした時計事業は、いくらコンテンポラリーなコレクションを作らせても、主軸は複雑時計などコレクター向け。コアな時計愛好家に対する戦略を取らざるをを得ない。

 顧客層も「グッチ」を筆頭にグループの他のブランドや、その顧客層と重なる部分が少ないから、シナジー効果もさほど期待できない。これがMBOでグループの戦略から外した最大の理由だろう。その判断は、筆者も適切と考える。

 ケリング傘下になってからこの3年あまり、 「ジラール・ペルゴ」は複雑時計も含まれてはいたが、新作コレクションをファッションのように1つのテーマのもとで発表してきた。だが、このやり方が成功したとは残念ながら言い難い。今から考えれば、ケリングの中での可能性を探っていたように思える。

2つのブランドは時計のプロの手に

 今後、ケリングから離れたソーウインドグループのトップとして2つの名門時計ブランドを率いるのは、CEOのプルニエだ。プルニエCEOは、タグ・ホイヤー(TAG HEUER)でグローバルセールス&リテール事業のヴァイス・プレジデントを務め、2014年夏に「アップル ウォッチ(APPLE WATCH)」スタートアップ・プロジェクトのためにアップルに引き抜かれた人物。プロジェクトを成功させた後、まずは「ユリス・ナルダン」のCEOとなり、時計業界に復帰したプロフェッショナルだ。今回のMBOが、どのようなグループの出資で実現したのか、現時点では発表されていない。だがこの2つの時計ブランドのコアバリューが「歴史と伝統」であることは、最低限理解しているに違いない。

 だとすれば、2つの時計ブランドは今後、現経営陣の手で、このコアバリューに沿った時計事業を展開するだろう。それは「歴史と伝統」の価値がさらに高まっている時計業界の現状を考えれば、本領を発揮する機会が整うわけで、両ブランドにとっても幸福なことと考えられる。ここ数年のコレクションを見る限り、残念ながら停滞気味という印象だった2つのブランドが、本来の顧客である時計愛好家に向けた事業を展開することを期待したい。

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「ル ラボ」が南青山にオープン ラボ併設、その場で調合するサービス実施

 ニューヨーク発のフレグランスブランド「ル ラボ(LE LABO)」は2月1日、都内2店舗目となるラボを併設した直営店「ル ラボ青山」を南青山にオープンする。店舗は「ディーゼル(DIESEL)」青山店の並びに位置する。

 同店では、注文を受けてからフレグランスを手作業で調合する“フレッシュブレンディングサービス”を4月下旬から開始する。また、フレグランスのラベルには、日付けと23文字以内で好きなメッセージや名前をその場で入れて パーソナライズできる"メイド・トゥ・オーダー方式"を採用。ブランドのクラフツマンシップを実感できるアイテムを展開する。

 「ル ラボ」は、2006年に米・ニューヨークに誕生し、20年2月にELCグループ傘下となった。ユニークで特別なモノを作りたいという思いから、丁寧に香水を作る美しさと芸術に特化したラボを設立。オードパルファムをはじめ、ボディー、ヘア、フェイス、グルーミングなどのアイテムを取りそろえる。日本では07年に旗艦店を代官山にオープンしたのを皮切りに、ギンザ シックス、阪急うめだ本店、京都などに出店。今回オープンの青山店は7店舗目となる。

■「ル ラボ青山」
オープン日:2月1日
時間:11:00~20:00
定休日:年中無休
住所:東京都港区南青山5-5-24

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ファッション誌「ジッパー」復刊第1号の表紙はBiSH 専属モデルオーディションの2次募集も開始

 女性向けファッション誌「ジッパー(Zipper)」は、復刊第1号(3月発売予定)の表紙にBiSHを起用する。同誌は1993年に祥伝社が創刊。原宿ファッション界においてさまざまなトレンドを生み出し、カリスマ的人気のモデルを輩出してきたが2017年に休刊した。

 「ジッパー」は復刊に合わせて専属モデルも募集している。「1次募集に予想を上回るエントリーをいただき、急遽1月26日から2次募集を開始した」という。ライブ配信アプリ「ミクチャ」での審査などを経て、ファイナリスト7人を決定。最終的に1人にグランプリを授与する。グランプリ受賞者は復刊第1号の誌面で発表され、その後1年間専属モデルを務める。

 「ジッパー」はクラウドサービス事業などを行うDONUTS(東京、西村啓成社長)と、きゃりーぱみゅぱみゅなどが所属する芸能事務所のアソビシステムの共同事業として復刊される。なおBiSH は昨年末、23年で解散することを発表している。

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新生「ケンゾー」デビューの歴史的瞬間に立ち会い「サカイ」の最新コラボをチェック 22-23年秋冬メンズコレ現地突撃リポートVol.8

 ボンジュール!欧州通信員の藪野です。パリ・メンズもいよいよ最終日を迎えました。本日は、今季の目玉である新生「ケンゾー(KENZO)」デビューの日。そして、明日から息つく間もなくオートクチュール・ファッション・ウイークが開幕することもあり、それに先駆けて「パコ ラバンヌ(PACO RABANNE)」と「アライア(ALAIA)」のウィメンズショーもあります。

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11:00 KENZO

 本日は、今季のメンズコレ最大のトピックであるNigoさんによる「ケンゾー」のデビューショーから取材をスタート。メンズとウィメンズ・コレクションの合同ショーを、故・髙田賢三さんも最初のショーを行ったギャルリー・ヴィヴィエンヌ(Galerie Vivienne)で開きます。世界的なラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドのアーティスティック・ディレクターに日本人が就任するというのは、極めて稀なこと。「サカイ(SACAI)」阿部さんがゲストデザイナーとして手掛けた「ゴルチエ パリ(GAULTIER PARIS)」のオートクチュールショーもそうでしたが、そんな歴史的瞬間に立ち会い、取材できるのは、日本人としても、ジャーナリストとしても、うれしい限りです。

16:00 PACO RABANNE

 夕方には、ジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)による「パコ ラバンヌ」の2022-23年秋冬ウィメンズ・コレクションへ。明日からオートクチュール・ファッション・ウイークが始まることもあり、パリ入りしたアナ・ウィンター(Anna Wintour)やスージー・メンケス(Suzy Menkes)の姿もありました。

 赤や青みがかった淡い光に照らされる中に登場したのは、ボリュームとテクスチャーの対比を生かしたドレッシーなスタイル。一着の中で質感の異なる素材を重ねたり、切り替えたり。ドレープや大きなバックリボン、ラッフルといったクラシックなクチュールドレスのような要素を、エッジの効いたミニドレスやスカートルックに取り入れています。ショーにはアウター類が一切出てこなかったのですが、強みであるオケージョンウエアを全面的に推していくという意図なのか?その真意は分からずですが、豪華なパーティーやイベントが目に浮かぶラインアップです。

17:30 DOVER STREET MARKET PARIS SHOWROOM

 続いては、ヴァンドーム広場からマレの「ユニクロ(UNIQLO)」横にある「3537」というスペースに移転したドーバー ストリート マーケット パリ(DOVER STREET MARKET PARIS以下、DSMP)のショールームを訪問。DSMPとはコム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)の子会社で、ドーバー ストリート マーケットの運営やオリジナル商品の企画開発のほか、ブランドの育成や支援などを行っています。今回はメンズやユニセックスの6ブランドを展示していましたが、個人的に気になったのは、NYを拠点に22年春夏にスタートしたばかりの「スカイハイ ファーム ワークウエア(SKY HIGH FARM WORKWEAR以下SHFWW)」。同ブランドは、食糧不足の解決や再生農業の実践に取り組む非営利の農場、スカイハイ ファームを支援するために、アーティストのダン・コーレン(Dan Colen)が立ち上げたそう。デッドストック生地やオーガニック素材などを使った、フリースジャケットやフーディー、フランネルシャツなどのワークウエアがそろいます。

 リサイクルコットンを手編みしたニットはポケットの中に毛糸でつながれた小さなぬいぐるみが付いていて、めちゃくちゃキュート。テイストの違うアーティストにアイコンのイチゴと月のキャラクターを描いてもらい、それをデザインに取り入れているのも面白いと感じました。

20:30 ALAIA

 本日2つ目のウィメンズショーは、ピーター・ミュリエ(Pieter Mulier)による2シーズン目の「アライア」です。会場は、マレ地区のヴェルリー通りにある、アトリエやギャラリーを擁するメゾンの”ホーム”。かつて故アズディン・アライア氏がショーに使っていたこともある、ガラス屋根が特徴的なホールに、観客を迎えました。

 今季もピーターが探求したのは、メゾンの核と言える”女性の体”。ボディラインにピッタリと沿うシルエットと構築的なボリュームのコントラストで、より大胆な「アライア」像を打ち出しています。デビューシーズンに見せたマーメイドラインは、今季を象徴するシルエットの一つ。ドレスだけでなく、極端なフレアデザインでジーンズやパンツに取り入れたり、ニーハイブーツの履き口にラッフル状のパーツを加えたり。モデルのウォーキングに合わせ、踊るように揺れるのが印象的です。

 そして、真っ白なコットンポプリンのタキシードシャツはたっぷりとした量感と切り替えでロングドレスになり、ライダースやボンバージャケットは体の線をなぞるようにタイトなドレスに変化。テーラリングの提案も増えていて、肩のラインとオーバーサイズシルエットが強さにつながります。また、終盤のドレス群の中には、ピカソ財団とのパートナーシップによる、パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の手掛けた陶芸作品の刺しゅうやニットで表現したタイトなロングドレスも登場しました。

 クラフトへのこだわりや彫刻的な服作り、シルエットの実験と探求といった「アライア」らしさに敬意を表しながらも、ピーター自身の考える美がより強く表れたように感じられた今季。アズディン時代をよく知る人にとっては、違うものになってしまったという見方もあるかもしれません。しかし、ピーターが目指しているのは、メゾンが過去の遺産にならぬよう、そのレガシーを未来に受け継いでいくこと。それがアズディンの死後、デザインチームでコレクション制作を続けてきたメゾンにクリエイティブ・ディレクターとして加わった使命でもあります。これからも「アライア」のDNAをどのように彼らしく解釈していくのか楽しみです。

22:00 SACAI

 パリ・メンズの締めくくりは、夕方にデジタルで発表された「サカイ(SACAI)」をチェック。今季の映像は雪山をバックにした開けた道路を舞台に、若者のグループが”デロリアン”を追いかけて走ったり、その上に乗ってポーズを取ったりというもの。2分半しかなく、「サカイ」好きとしては、もうちょっと見たかったというのが本音です。

 コレクションは、デザイナーの阿部さん自身の技術や希望を再構築して完成させるという原則のもと、オリジナルのビジョンを再考し、「サカイ」らしいハイブリッドの極意を探求し続けたとのこと。メンズと一緒に発表されたウィメンズのプレ・フォールでは、初期のランジェリーディテールを再考し、ドレスやジャケットにブラカップのようなデザインをプラス。メンズもベースにある考え方は一緒ですが、こちらはランジェリーディテールではなくスノーボードウエアの雰囲気をテーラリングとハイブリッド。足元には、ボリュームのあるスノーブーツを合わせています。

 また、今季はアーティストのMADSAKIとのコラボアイテムも発表。自分の意見を持たずにマジョリティに従う人や無気力な人を表す「Sheeple, Zombies and Kool-Aid」という言葉が、セーターのフロントや「ショット(SCHOTT)」とのコラボによるライダースジャケットの背面などにあしらわれています。さらに「ナイキ(NIKE)」とのコラボも継続。新たに”コルテッツ(CORTEZ)”をベースにしたモデルが登場しました。

おまけ:今日のワンコ

 「パコ ラバンヌ」のショー会場となったパレ・ド・トーキョー前の人混みの中で、お散歩中ワンちゃん2匹を発見。動物をうまく撮るのって難しいですよね。来シーズンからは、おもちゃを持参して気を引こうかな(笑)。

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「トム フォード」からローズの香り3種が登場 レザーやピオニーなどと組み合わせたドラマチックな香り

 「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」は2月1日、フレグランスシリーズ“プライベート ブレンド”からローズをイメージした3つの香りを発売する。トム・フォード(Tom Ford)自身が保有するローズガーデンに咲く希少な花々からインスパイアされたオリジナルの香りのエッセンス“ローズ・オン・ローズ”を使用している。

 “ローズ ダマルフィ オード パルファム スプレィ”(50mL、税込3万1900円)は親密で控えめな官能性を持つローズとベルガモットが重なったフローラルムスクの香り。肌と肌が触れ合うような、柔らかな温もりを思わせる。“ローズ ド シーヌ オード パルファム スプレィ”(50mL、税込3万1900円)はローズとピオニーのコントラストが効いた自由奔放な香りで、刺激的な官能性を持つフローラルアンバーの香調を特徴とする。“ローズ ド リュスィー オード パルファム スプレィ”(50mL、税込3万1900円)はロシアン ブラックレザーのエッセンスにダークで濃厚な薔薇をブレンド。華麗に、ドラマチックな香り立つ。

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富士フイルムからミレニアル世代の敏感肌に向けたD2Cスキンケアブランド誕生

 富士フイルムは3月1日、ミレニアル世代に向けたD2Cスキンケアブランド「クレスク バイ アスタリフト(CRESC BY ASTALIFT)」(全2品、税込3960〜5500円)を発売する。季節の変わり目やマスク生活などによる環境変化で起きる敏感肌に向け、2ステップで完了するスキンケアを提案する。

 同社は多くのミレニアル世代が敏感肌に悩んでいることに着目。その中で今回は湿度変化に焦点を当てた。マスクの着脱や昼夜による湿度変化によりバリア機能が低下し肌不調になることを“きまぐれ敏感肌”と命名。きまぐれ敏感肌はバリア機能と免疫機能をケアすることで、環境変化の影響を受けない肌を作れるとし、「アスタリフト(ASTALIFT)」のメイン成分であるWナノヒト型セラミドのほか、チャ葉エキスを配合。さらに、無香料、無着色、アルコールフリーの低刺激設計で肌が敏感な時も安心して使える処方にこだわった。

 製品は2ステップで完了する。肌の土台を整えるジェリー状化粧液“ジェリー コンディショナー”(120mL、税込5500円)は、敏感肌に不足がちなヒト型ナノアシルセラミドを バランス良く配合した。整った肌の土台を維持するクリーム状乳液“モイスチュア リッチミルク”(55g、同3960円)はビタミンC誘導体やアンズ果汁など保湿成分をふんだんに配した。それぞれレフィルも用意し、レフィルは8種のデザインがあり、どの柄が届くかは受け取ってからの楽しみとなる。

 ブランド担当者は「『クレスク』はミレニアル世代と共に、楽しみ、寄り添い、変化していく。デジタルを起点としてコミュニケーションを重視する」とし、専用アプリにその日の気分を入力すると気分に合った楽曲をセレクトして提供する。メンバーシッププログラムもスタートし、メンバーにはパッケージデザインやノベルティー開発などの意見を求める予定だ。

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富士フイルムからミレニアル世代の敏感肌に向けたD2Cスキンケアブランド誕生

 富士フイルムは3月1日、ミレニアル世代に向けたD2Cスキンケアブランド「クレスク バイ アスタリフト(CRESC BY ASTALIFT)」(全2品、税込3960〜5500円)を発売する。季節の変わり目やマスク生活などによる環境変化で起きる敏感肌に向け、2ステップで完了するスキンケアを提案する。

 同社は多くのミレニアル世代が敏感肌に悩んでいることに着目。その中で今回は湿度変化に焦点を当てた。マスクの着脱や昼夜による湿度変化によりバリア機能が低下し肌不調になることを“きまぐれ敏感肌”と命名。きまぐれ敏感肌はバリア機能と免疫機能をケアすることで、環境変化の影響を受けない肌を作れるとし、「アスタリフト(ASTALIFT)」のメイン成分であるWナノヒト型セラミドのほか、チャ葉エキスを配合。さらに、無香料、無着色、アルコールフリーの低刺激設計で肌が敏感な時も安心して使える処方にこだわった。

 製品は2ステップで完了する。肌の土台を整えるジェリー状化粧液“ジェリー コンディショナー”(120mL、税込5500円)は、敏感肌に不足がちなヒト型ナノアシルセラミドを バランス良く配合した。整った肌の土台を維持するクリーム状乳液“モイスチュア リッチミルク”(55g、同3960円)はビタミンC誘導体やアンズ果汁など保湿成分をふんだんに配した。それぞれレフィルも用意し、レフィルは8種のデザインがあり、どの柄が届くかは受け取ってからの楽しみとなる。

 ブランド担当者は「『クレスク』はミレニアル世代と共に、楽しみ、寄り添い、変化していく。デジタルを起点としてコミュニケーションを重視する」とし、専用アプリにその日の気分を入力すると気分に合った楽曲をセレクトして提供する。メンバーシッププログラムもスタートし、メンバーにはパッケージデザインやノベルティー開発などの意見を求める予定だ。

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ビームスが農林水産省と協業 食と農を考えるプロジェクト立ち上げ

 ビームス(BEAMS)は、自社ブランド「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」で農林水産省との初の協業プロジェクト「たがやす BEAMS JAPAN ~食のカルチャーとスタイルを伝える~」を始動した。26日に記者発表会を開き、設楽洋ビームス社長と武部新・農林水産副大臣、ビームスのオリジナブランド「SSZ」のディレクターで、同プロジェクトのディレクションを務める加藤忠幸が登壇した。

 同プロジェクトは、農林水産省が国産農作物の消費拡大や人々の農業への興味喚起を目的に推進する官民連携プロジェクト「ニッポンフードシフト」の主旨に、ビームスが共感したことで実現。これまでさまざまな日本の文化を発信してきた「ビームス ジャパン」のプロデュース力で、農業ウエアの販売や野菜の直売イベントなどを通して農業の魅力を伝え、農家の後継者不足や農業への関心低下といった課題に取り組む。

 設楽社長は、「僕が子どもの頃は、よく市場で農家の人と会話をしながら野菜を買っていた。現在は農家との距離感が随分離れてしまった。洋服屋で野菜を売ることで、若い人たちがいろんなことに気付くきっかけになることを期待する。『ビームス ジャパン』が得意とする作り手の思いを感じる場作りを通して、食にまつわるハッピーを届けたい」とコメントした。武部副大臣は、「若い人と農業の接点が減る中、さまざまな文化を発信してきたビームスから協力を得られたことは大きい。まず、生活者が食の背景に意識を向けるきっかけを作りたい」と話した。

 加藤ディレクターは、神奈川・大船の加藤農園の4代目で、4日に1度は農家の仕事に携わるという。公式ユーチューブチャンネルでは、ファッションと農業を生業とする加藤ディレクターの日常に密着した特別動画を配信。今後も、同プロジェクトの舞台裏や加藤ディレクターが農業への思いを語る動画コンテンツを継続して配信する予定だ。

 さらに「ビームス ジャパン」新宿店、渋谷店、京都店では、加藤ディレクターによるストリートカジュアルの要素を取り入れた農業ウエアを販売する。アイテムはコーチジャケット(税込2万4200円)とパンツ(同2万2000円)、ベスト(同1万3200円)、手甲(同6600円)。素材はコットンライクな伸縮性のあるポリエステルを採用して動きやすさを考慮し、ゆったりとしたシルエットや、工具や野菜などを運ぶ作業を想定したポケット位置へのこだわりなど、加藤ディレクターの実体験に基づく利便性を備えたウエアに仕上げた。3300円以上の購入者には、野菜が簡単に栽培できるセットをプレゼントする。また、店内では食をテーマに制作したZINEも配布する。

 「ビームス ジャパン」新宿店の1階では、農家から直接野菜を購入できる野菜の即売会を2月末まで不定期で開催する。店内には、農業を身近に感じてもらうためにプランターや農機具を展示した。屋上ではショップスタッフが屋上農園に挑戦し、その様子を特設サイト内でリポートする。

 加藤ディレクターは「耕すという言葉はカルチャーの語源でもある。ガチ農家をしている自分が前に立って発信し、ライフスタイル全般に感度の高いファッション好きな若い人たちに自分の手で野菜を作る楽しさや、農業カルチャーの魅力を伝えたい」とコメントした。

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ビームスが農林水産省と協業 食と農を考えるプロジェクト立ち上げ

 ビームス(BEAMS)は、自社ブランド「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」で農林水産省との初の協業プロジェクト「たがやす BEAMS JAPAN ~食のカルチャーとスタイルを伝える~」を始動した。26日に記者発表会を開き、設楽洋ビームス社長と武部新・農林水産副大臣、ビームスのオリジナブランド「SSZ」のディレクターで、同プロジェクトのディレクションを務める加藤忠幸が登壇した。

 同プロジェクトは、農林水産省が国産農作物の消費拡大や人々の農業への興味喚起を目的に推進する官民連携プロジェクト「ニッポンフードシフト」の主旨に、ビームスが共感したことで実現。これまでさまざまな日本の文化を発信してきた「ビームス ジャパン」のプロデュース力で、農業ウエアの販売や野菜の直売イベントなどを通して農業の魅力を伝え、農家の後継者不足や農業への関心低下といった課題に取り組む。

 設楽社長は、「僕が子どもの頃は、よく市場で農家の人と会話をしながら野菜を買っていた。現在は農家との距離感が随分離れてしまった。洋服屋で野菜を売ることで、若い人たちがいろんなことに気付くきっかけになることを期待する。『ビームス ジャパン』が得意とする作り手の思いを感じる場作りを通して、食にまつわるハッピーを届けたい」とコメントした。武部副大臣は、「若い人と農業の接点が減る中、さまざまな文化を発信してきたビームスから協力を得られたことは大きい。まず、生活者が食の背景に意識を向けるきっかけを作りたい」と話した。

 加藤ディレクターは、神奈川・大船の加藤農園の4代目で、4日に1度は農家の仕事に携わるという。公式ユーチューブチャンネルでは、ファッションと農業を生業とする加藤ディレクターの日常に密着した特別動画を配信。今後も、同プロジェクトの舞台裏や加藤ディレクターが農業への思いを語る動画コンテンツを継続して配信する予定だ。

 さらに「ビームス ジャパン」新宿店、渋谷店、京都店では、加藤ディレクターによるストリートカジュアルの要素を取り入れた農業ウエアを販売する。アイテムはコーチジャケット(税込2万4200円)とパンツ(同2万2000円)、ベスト(同1万3200円)、手甲(同6600円)。素材はコットンライクな伸縮性のあるポリエステルを採用して動きやすさを考慮し、ゆったりとしたシルエットや、工具や野菜などを運ぶ作業を想定したポケット位置へのこだわりなど、加藤ディレクターの実体験に基づく利便性を備えたウエアに仕上げた。3300円以上の購入者には、野菜が簡単に栽培できるセットをプレゼントする。また、店内では食をテーマに制作したZINEも配布する。

 「ビームス ジャパン」新宿店の1階では、農家から直接野菜を購入できる野菜の即売会を2月末まで不定期で開催する。店内には、農業を身近に感じてもらうためにプランターや農機具を展示した。屋上ではショップスタッフが屋上農園に挑戦し、その様子を特設サイト内でリポートする。

 加藤ディレクターは「耕すという言葉はカルチャーの語源でもある。ガチ農家をしている自分が前に立って発信し、ライフスタイル全般に感度の高いファッション好きな若い人たちに自分の手で野菜を作る楽しさや、農業カルチャーの魅力を伝えたい」とコメントした。

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ジュード・ロウ親子がケリング傘下「ブリオーニ」のブランドアンバサダーに

 ケリング(KERING)傘下のイタリアのメンズブランド「ブリオーニ(BRIONI)」は、俳優のジュード・ロウ(Jude Law)とラフ・ロウ(Raff Law)親子をブランドアンバサダーに指名した。2022年春夏キャンペーンから出演する。

 ジュードは「『ブリオーニ』の技術、そして品質へのこだわりは感動的で、個人的に着るのも好きだった。今回、息子のラフと一緒に仕事ができることもうれしく感じている」と言い、ラフは「父とは好みや考え方で異なる点もあるが、それ以上に同じパッションを持つ部分が多い。その一つが服への愛情であり、『ブリオーニ』はわれわれが共感するものだ」と話す。

 メディ・ベナバジ(Mehdi Benabadji)=ブリオーニ最高経営責任者は、「ジュードは偉大な俳優であり、ラフは同じ世界の新進気鋭のスターだ。どちらも個性的で力強いスタイルを持ち、新たな価値を生み続けている」と選定理由について述べる。

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ジュード・ロウ親子がケリング傘下「ブリオーニ」のブランドアンバサダーに

 ケリング(KERING)傘下のイタリアのメンズブランド「ブリオーニ(BRIONI)」は、俳優のジュード・ロウ(Jude Law)とラフ・ロウ(Raff Law)親子をブランドアンバサダーに指名した。2022年春夏キャンペーンから出演する。

 ジュードは「『ブリオーニ』の技術、そして品質へのこだわりは感動的で、個人的に着るのも好きだった。今回、息子のラフと一緒に仕事ができることもうれしく感じている」と言い、ラフは「父とは好みや考え方で異なる点もあるが、それ以上に同じパッションを持つ部分が多い。その一つが服への愛情であり、『ブリオーニ』はわれわれが共感するものだ」と話す。

 メディ・ベナバジ(Mehdi Benabadji)=ブリオーニ最高経営責任者は、「ジュードは偉大な俳優であり、ラフは同じ世界の新進気鋭のスターだ。どちらも個性的で力強いスタイルを持ち、新たな価値を生み続けている」と選定理由について述べる。

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「ホットペッパービューティーコスメ」がサービス終了

 リクルートは、コスメの口コミ検索アプリ・ウェブサービス「ホットペッパービューティーコスメ(HOT PEPPER BEAUTY COSME)」を5月9日に終了すると発表した。市場やニーズの動向から今後の運営方針について検討した結果、サービスを終了することになったという。

 2007年4月にスタートした「ホットペッパービューティー」のユーザーが抱えるコスメに関する悩みを解決すべく、「ホットペッパービューティーコスメ」は19年3月にサービスを開始。“自分に似合うコスメに出会える”をコンセプトにしたコスメ専用のユーザー投稿型アプリ・サイトで、ユーザーは実際に使用したコスメの使用感をテキストや画像で投稿でき、他のユーザーによる投稿も閲覧することが可能。コスメの検索機能ほか、コスメの詳細情報が充実している。

 なお、「ホットペッパービューティー」に掲載している「ホットペッパービューティーコスメ タイアップキャンペーン」は7月13日に終了する。

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「モンクレール」がファーフリー宣言 環境負荷の少ない素材を使用した「ボーン トゥ プロテクト」コレクション第2弾も発売

 「モンクレール(MONCLER)」がファーフリーを宣言した。全コレクションでファーの使用を段階的に廃止する。まず2022年中にファーの調達を中止し、23-24年秋冬をファーを使用する最後のシーズンとする予定だ。同ブランドは別途、23年までに従来型の使い捨てプラスチックをゼロにし、ナイロンの80%以上をリサイクル。世界中の自社拠点で100%再生可能エネルギーを使用する、支援を必要とする10万人を寒さから保護するなどのサステナビリティプランを発表している。

 また「モンクレール」は、「地球を守り、より良い未来を創造するためのブランドの姿勢を反映した」という「ボーン トゥ プロテクト(BORN TO PROTECT)」コレクションの第2弾を発表した。第1弾のダウンジャケットに続き、パーカ(税込10万1200円)やバックパック(13万8600円)、帽子(4万2900円~)やスニーカー(5万9400円)をラインアップする。再生ナイロンやオーガニックコットン、原産地や生産ルートが明確で、徹底した品質管理が行われていると認定した製品に付与されるDIST認証(Down Integrity System and Traceability)を得たダウンなどを用いる。

 「モンクレール」は自身のDNAが山にあるとし、新たなキャンペーンにおいて“かつて私たちは山に登っていた。しかし今、私たちは山を助けなければならない”とのスローガンを掲げる。

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「エイトザタラソ ユー」が「WWDJAPAN 2021下半期ベストコスメ」で1位を受賞 理想の“さら・つや髪”に導くユニセックスシャンプー

 ステラシードシリーズが展開するヘアケアブランド「エイトザタラソ(8 THE THALASSO)」から2021年8月、初のユニセックスライン“エイトザタラソ ユー”が登場。同ラインの“CBD&リフレッシング クレンズ 美容液シャンプー”は、「WWDJAPAN 2021下半期ベストコスメ」のバラエティーショップ・ドラッグストア・ECカテゴリー、シャンプー・コンディショナー部門の新製品で1位を受賞した。

 その他のラインアップとして、詰め替え用や1DAYトライアルをそろえる。シャンプー・ヘアトリートメントのボトルと、詰め替え用パウチには、サトウキビ原料を使⽤した植物由来のバイオマスプラスチックを採用。地球環境にも配慮している。

 「WWDJAPAN ベストコスメ」の特徴は、全国の百貨店やドラッグストア、バラエティーショップやECなどにアンケート調査を実施し、“本当に売れた製品”を取材・集計して順位を導き出すこと。つまり忖度なしで売れた製品を称えるアワードで、“正真正銘のベストコスメ”ともいえる。

 アンケートに回答してくれた小売店の担当者からは、「美容液たっぷりのサロンクオリティブランドで、発売以来安定して売れ続けている」「サラサラ、艶髪がかなうシャンプー。香りの良さも人気」などといったコメントが寄せられた。

 「エイトザタラソ」は、シリーズ累計出荷数1300万本(21年10⽉末時点)突破のスキンケア発想の美容液ヘアケアブランド。“エイトザタラソ ユー”は、海洋美髪成分と⾼品質CBD(保湿成分のカンナビジオール)を配合した“タラソCBD処⽅”(保水)を採用。硬くなった髪と頭⽪を柔らかくほぐし、理想の“さら・つや髪”へと導く。

 美容分野で注⽬の成分である、100%オーガニックの⾼品質なCBD(保湿)を配合。製造プロセスにおいて、WHO制定の適正製造基準(GMP)認証や、国連からの評価を受けている成分で、リフレッシュ効果が期待できる。

 海洋深層⽔やマリンコラーゲン、海藻エキスなど、保⽔のための海洋美髪成分が、空洞化した髪のダメージ部分に⽔分を届けて補修し、潤いを持続させる。髪保⽔ハーブやビタミンCをはじめとする保湿の美容成分が髪に栄養を与え、キューティクルの剥がれを補修。ヒートプロテクト成分(加⽔分解コラーゲンPGプロピルメチルシランジオール)が、ドライヤーや紫外線などの熱から⽔分の蒸発を防ぐ。

 ラインアップは、シャンプーとヘアトリートメント。“CBD&リフレッシング クレンズ 美容液シャンプー”は、セイヨウハッカ葉エキスやショウガ根エキスをはじめとする保湿成分配合で、頭⽪がリフレッシュするクレンズシャンプー。キメの細かい泡で汚れをすっきり落とす。

 “CBD&バランシング ダメージリペア 美容液ヘアトリートメント”は、髪を保⽔して柔らかくするヘアトリートメント。髪の内部にみずみずしい潤いを届けて、キューティクルを補修。⽔分と油分のバランスが整った、艶やかでさらさらな美髪へと導く。

問い合わせ先
ステラシード
03-6804-5584

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「トム フォード」、最新コレクションのショーを中止

 「トム フォード(TOM FORD)」は新型コロナウイルスの感染再拡大により、2月16日にニューヨークで発表予定だった2022-23年秋冬コレクションのショーを中止する。デザインスタジオやロサンゼルスのアトリエ、イタリアの生産工場などでの感染状況が悪化し、今回の決断に至った。なお、代わりとなるデジタルコンテンツの公開については、追って発表するという。

 アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA、CFDA)の会長も務めるトム・フォードは、「ニューヨーク・ファッション・ウイーク期間中にショーができないことを大変残念に思う。オフラインでの発表は、ブランドのメッセージを明確に届けるための大切な機会だ。ショーをキャンセルしないで済むように全力を尽くしたが、(感染再拡大によって)制作に支障が出ており、開催日までにコレクションを完成させる見通しが立たなかったことを受けて、苦渋の決断に至った」とコメントした。

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「ナノ・ユニバース」刷新の仕掛け人に聞く 50年続けるための「第三の道」

 TSIホールディングスの「ナノ・ユニバース(NANO UNIVERSE)」は今春から、ブランディング戦略を大きく転換する。25周年を迎える2024年に向け、セレクトショップとして始まった「ナノユニバース」をブランド化し、6つのレーベルからなる“マルチレーベルストア”の構築に取り組む。中田浩史クリエイティブディレクターにその全貌を聞いた。

 中田ディレクターは、「最近ではセレクト比率が15%程度となり、オリジナル商品は若年化した顧客層を意識した価格帯や、ECで売れやすいシンプルなデザインの商品が増えていた。ファッション感度の高い層に刺さる強気の買い付けをしていた頃から見ると失った顧客も多い。この事業を50年続けるためには、現状のまま進むべきか、服屋の魂を取り戻すべきか、社員70人と話し合いを続けた。その結果、セレクトショップに戻るわけでも、ファストファッション路線を走るわけでもなく、新たな切り札としての“マルチ・レーベルストア”を作ることに行き着いた」と話す。

 事業パーパスは、中田ディレクターの愛読書である米国の「ホールアースカタログ(Whole Earth Catalog)」からヒントを得て、「地球上で生きるために役立つ商品や情報を知恵として集めることを活動とする」ことを新たに掲げた。

 レーベルは“01”〜“06”と名付けた6つで構成する。“01(ステートメント)”は、ブランドイメージを訴求する高品質のドレスライン。メンズとウィメンズともにテーラリングにこだわったスーツや国内有数のシャツメーカーの生地を使用したシャツなどを展開する。“02(ビブリオグラフィー)”は、日本製にこだわった高価格帯のカジュアルラインで、ミリタリーやワークウエアの要素を取り入れたオリジナルアイテムのほか、ビンテージアイテムなども仕入れる。中田ディレクターは、「この2つのトップレーベルのモノ作りを主役に、ブランドビジネスに力を入れる。ジャパンメイドが中心だが、各地の高品質なモノ作りも取り入れ、海外卸も視野に入れる」という。

 “03”は、既存の顧客層や価格帯を引き継ぐ位置付け。22年の春夏は襟付きのワンピースやボリュームを持たせたパフスリーブのブラウスなどを用意し、今後もデザイン性のあるアイテムを打ち出す。“04”はTSIホールディングスの強みであるゴルフウエアを展開する。“05”“06”はいずれも仕入れ商品を軸とする。特に“05”はTSIホールディングス内のブランドの仕入れや別注アイテムを中心とし、“06”では外部ブランドの仕入れのほか、ファッションに限らず、音楽や花、ライフスタイルに関するイベントやワークショップなども手がける。モノ作りにこだわる日本ブランドにも積極的に目を向ける。

 中田ディレクターは、「“01”〜“03”は、セレクトショップのオリジナルブランドではなく、『ナノ・ユニバース』というブランドの商品として打ち出す。最もボリュームを持たせる“03”の上に、トップレーベルの“01”“02”を上乗せし、“04”〜“06”で裾野を広げていくイメージだ」と説明する。

 3月には公式サイトを一新。以降、段階的に新レーベルの商品を導入する。合わせて店舗屋号は、「ナノユニバース トラック ストア」、ECサイトは「ナノユニバース カタログ」に統一する。「これは3年間の長期計画で、各レーベルの割合なども市場の反応を見ながら調整していく」。今後は半年ごとに展示会も開催予定。

 現在「ナノ・ユニバース」は、渋谷・神南の路面店のほか、ファッションビルやショッピングモールなどに約70店舗を持つ。「今後の出店は縁があれば進める。これまでは70坪規模で運営してきたが、“01”“02”だけの25坪の店舗を開いたり、各レーベルの要素を引き出す見せ方にこだわっていく」。店舗の内装は、従来のヨーロッパスタイルから脱却し、中性的なシンプルなデザインに変えていく。またサステナビリティを意識し、店内の什器は、繰り返し使用できるよう組み替え式のものを導入する。ショッパーとトルソーは再生紙を用いた紙製へ、ハンガーは檜の間伐材を利用したものへと切り替える。

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「ナノ・ユニバース」刷新の仕掛け人に聞く 50年続けるための「第三の道」

 TSIホールディングスの「ナノ・ユニバース(NANO UNIVERSE)」は今春から、ブランディング戦略を大きく転換する。25周年を迎える2024年に向け、セレクトショップとして始まった「ナノユニバース」をブランド化し、6つのレーベルからなる“マルチレーベルストア”の構築に取り組む。中田浩史クリエイティブディレクターにその全貌を聞いた。

 中田ディレクターは、「最近ではセレクト比率が15%程度となり、オリジナル商品は若年化した顧客層を意識した価格帯や、ECで売れやすいシンプルなデザインの商品が増えていた。ファッション感度の高い層に刺さる強気の買い付けをしていた頃から見ると失った顧客も多い。この事業を50年続けるためには、現状のまま進むべきか、服屋の魂を取り戻すべきか、社員70人と話し合いを続けた。その結果、セレクトショップに戻るわけでも、ファストファッション路線を走るわけでもなく、新たな切り札としての“マルチ・レーベルストア”を作ることに行き着いた」と話す。

 事業パーパスは、中田ディレクターの愛読書である米国の「ホールアースカタログ(Whole Earth Catalog)」からヒントを得て、「地球上で生きるために役立つ商品や情報を知恵として集めることを活動とする」ことを新たに掲げた。

 レーベルは“01”〜“06”と名付けた6つで構成する。“01(ステートメント)”は、ブランドイメージを訴求する高品質のドレスライン。メンズとウィメンズともにテーラリングにこだわったスーツや国内有数のシャツメーカーの生地を使用したシャツなどを展開する。“02(ビブリオグラフィー)”は、日本製にこだわった高価格帯のカジュアルラインで、ミリタリーやワークウエアの要素を取り入れたオリジナルアイテムのほか、ビンテージアイテムなども仕入れる。中田ディレクターは、「この2つのトップレーベルのモノ作りを主役に、ブランドビジネスに力を入れる。ジャパンメイドが中心だが、各地の高品質なモノ作りも取り入れ、海外卸も視野に入れる」という。

 “03”は、既存の顧客層や価格帯を引き継ぐ位置付け。22年の春夏は襟付きのワンピースやボリュームを持たせたパフスリーブのブラウスなどを用意し、今後もデザイン性のあるアイテムを打ち出す。“04”はTSIホールディングスの強みであるゴルフウエアを展開する。“05”“06”はいずれも仕入れ商品を軸とする。特に“05”はTSIホールディングス内のブランドの仕入れや別注アイテムを中心とし、“06”では外部ブランドの仕入れのほか、ファッションに限らず、音楽や花、ライフスタイルに関するイベントやワークショップなども手がける。モノ作りにこだわる日本ブランドにも積極的に目を向ける。

 中田ディレクターは、「“01”〜“03”は、セレクトショップのオリジナルブランドではなく、『ナノ・ユニバース』というブランドの商品として打ち出す。最もボリュームを持たせる“03”の上に、トップレーベルの“01”“02”を上乗せし、“04”〜“06”で裾野を広げていくイメージだ」と説明する。

 3月には公式サイトを一新。以降、段階的に新レーベルの商品を導入する。合わせて店舗屋号は、「ナノユニバース トラック ストア」、ECサイトは「ナノユニバース カタログ」に統一する。「これは3年間の長期計画で、各レーベルの割合なども市場の反応を見ながら調整していく」。今後は半年ごとに展示会も開催予定。

 現在「ナノ・ユニバース」は、渋谷・神南の路面店のほか、ファッションビルやショッピングモールなどに約70店舗を持つ。「今後の出店は縁があれば進める。これまでは70坪規模で運営してきたが、“01”“02”だけの25坪の店舗を開いたり、各レーベルの要素を引き出す見せ方にこだわっていく」。店舗の内装は、従来のヨーロッパスタイルから脱却し、中性的なシンプルなデザインに変えていく。またサステナビリティを意識し、店内の什器は、繰り返し使用できるよう組み替え式のものを導入する。ショッパーとトルソーは再生紙を用いた紙製へ、ハンガーは檜の間伐材を利用したものへと切り替える。

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“希望”を発信するという原点回帰でパーパスドリブンなブランディングを実現する「カネボウ」

 2020年2月にリブランディングした「カネボウ」は、消費者の共感を得て長く愛されるためにはブランドパーパスが重要であると感じ、「まず市場におけるブランドの存在意義はなにか、“なぜ”その商品・サービスをお客さまに届けるのか、などを熟考した」(山口聡一花王「カネボウ」ブランドグループ長)という。そこで、鐘紡が創業した1887年まで歴史をさかのぼり、会社の哲学・思想・世の中での存在意義等を検証。鐘紡は約10年に一度のスパンでその時代を象徴する宣言を打ち出していたが、中でも印象的だったのは、「1979年にイギリスのサッチャー首相を口紅“レディ80”の新聞広告に起用していたことだ。このように女性の社会進出を応援するなど、希望を語り強く生きる人を応援してきた。そこで、「社名を背負うブランドとして“希望”を発信するという原点に回帰し、『I HOPE.』をブランドステートメントに掲げた」。

 “希望”というメッセージをかつての社員も含めた全ステークホルダーに発信したいと思い、ブランドムービーを制作。SNSでの訴求はもちろん、あえてテレビ放映することを選択した。20年1月には「唇よ、熱く希望を語れ」をテーマに、ありのままの自分を肯定するモデルなど、希望をシンボリックに伝える4人の主要キャストを起用した。

 一方で“希望”につながる製品を提供できたことも大きい。「ブランドを成長させるには共感を得られるパーパスと、パーパスを具現化する製品の両輪が必要」。リブランディングのスタート時は口紅をブランドパーパス早期伝達の主要アイテムに位置づけ、さらにパーパスを自分ごと化してもらうために「自分の肌や個性を知り、自分を磨くことが“希望”につながるとして、洗顔料とクリームを強く打ち出したところ、確かな肌効果で自分をアップデートできたという声もあがり、大ヒットした」。リブランディング後は、「“希望”を化粧品メーカーがいうなんて、にわかには信じられないくらい。」「意志を持つブランドは強い。」といった顧客の声に支えられ、売上高は市場を30%上回る伸長を見せている。

 1年後には美容部員や顧客参加型情報発信のプラットフォームを構築し、“希望”でつながるファンプログラムなどを提供する。3年後はエリア旗艦店やECを結びつけるOMO(オンラインとオフラインの融合)を深耕し、ブランドならではの新プレステージ戦略を訴求、5年後にはアジアで唯一のジェンダーインクルーシブブランドとして、「HOPEを軸にした新ビジネスを創出したい」と“希望”で溢れた世界の実現に貢献する。


【WWDJAPAN Educations】セミナー案内


詳しくはこちら
受付開始 お客さまに愛され、チームを強くする
パーパスのあるブランドづくりを実践する全7回講座
受講日時:2022年4月1日(金)、4月8日(金)、4月22日(金)、5月13日(金)、5月27日(金)、6月10日(金)、6月24日(金)
今なぜパーパスが必要なのか
「WWDJAPAN」は今春、今その必要性が叫ばれる「パーパス」の策定から、組織内での共有、製品やサービスへの具現化、消費者への発信までを考えるセミナー&ワークショップを開催し、未来のブランド・ディレクターを育成・応援します。サステナブルやDXについての取材を重ねる中で、「どうやってサステナ?」や「何を使ってDX?」には真剣に向き合っているのに、「なんでサステナ?」や「どうしてDX?」の視点は置き去りなケースを見てきました。そこから「この会社はなんのために?」や「なぜ、このブランドを?」という思考が必要な時だと感じました。
 セミナーを通して、経済性と社会性、何より内から湧き出るモチベーションなどの文化性を網羅した「パーパス」を見いだし、それを共有することで強い組織に、製品やコミュニケーションの形で発信することで顧客に愛されるブランドに進化することを願っています。(WWDJAPAN編集長 村上要)
受講で得られるスキル
先駆者たちが実践する新しい時代のブランド作りからヒントを獲得し、ワークショップではロードマップに沿って、受講者それぞれの確固たるブランドの価値をWWDJAPANと共に見つけます。

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「ダイソン コラール」 ヘアアイロンが「WWDJAPAN 2021下半期ベストコスメ」で2位を受賞 バレンタイン向けの限定モデルも登場

 「ダイソン(DYSON)」が2021年6月に発売した“ダイソン コラール ヘアアイロン”が、「WWDJAPAN 2021下半期ベストコスメ」の百貨店・セミセルフショップカテゴリー、美容機器・ツール部門の新製品で2位を受賞した。

 「WWDJAPAN ベストコスメ」の特徴は、全国の百貨店やドラッグストア、バラエティーショップやECなどにアンケート調査を実施し、“本当に売れた製品”を取材・集計して順位を導き出すこと。つまり忖度なしで売れた製品を称えるアワードで、“正真正銘のベストコスメ”ともいえる。

 “ダイソン コラール ヘアアイロン”は、独自のフレックスコッパープレートが毛束の形状に合わせて優しく包み込み、髪にかかるテンションを均一にすることで、より低温で理想のスタイリングをかなえるヘアアイロンだ。

 “インテリジェント・ヒートコントロール”が髪質や髪の太さ、長さに合わせてスタイリングに適した温度にコントロール。過度な熱によるダメージから髪を守る。うねりやくせ毛を滑らかにまとめ、ストレートもカールも1台で対応可能。丸みを帯びた本体はカールやウェーブを作りやすく、先端は熱を帯びない設計のため、しっかり持ってコントロールできる。

 何度も往復させる必要がないうえ、コードレスなので場所を選ばず、安全・簡単にスタイリングができる。コードレスでも最長30分のスタイリングが可能だ(髪質やスタイリング方法、使用環境によって異なる場合がある)。

 アンケートに回答してくれた小売店の担当者からは、「コードレスで場所を問わず使用できる点や、プレート部分が大きく、髪の長い方でも短時間でセットできる点が人気」「特殊なプレートが採用されており、一度で多くの髪をキャッチできると人気」などといったコメントが寄せられた。

 「ダイソン」は、髪を速く乾かし、過度な熱によるダメージを防ぐ“ダイソン スーパーソニック イオニック ヘアドライヤー”や、濡れた髪から“風”でブローやドライができる“ダイソン エアラップ スタイラー”などもラインアップ。一般ユーザーだけでなく、美容家や美容師からも高い支持を得ている。

 なお“ダイソン コラール ヘアアイロン”“同 スーパーソニック イオニック ヘアドライヤー”“ダイソン エアラップ コンプリート”は現在、バレンタインデーやホワイトデーのギフトにも最適な、限定レッドモデルを販売中だ。

問い合わせ先
ダイソンお客様相談室
0120-295-731
dyson.co.jp (チャット・メール) AM9:00~PM5:30

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「ディオール」が2022年春夏メンズの限定店 優美な“サドルバッグ”やスニーカーなど

 「ディオール(DIOR)」は、2022年春夏メンズ・コレクションのポップアップストアを、東京・神宮前のバツ・アート・ギャラリー(BA-TSU ART GALLERY)で2月3日まで開催中だ。

 内装と外装共に創業者のムッシュ ディオールが愛したバラのオブジェを散りばめ、コレクションの世界観に合わせた鮮やかなカラーパレットで店舗をデザインした。メンズ・アーティスティック・ディレクターのキム・ジョーンズ(Kim Jones)が手掛けたプレタポルテのほか、バッグやシューズといったアクセサリーなどを含む最新コレクションを先行販売している。

 また、“ディオール オブリーク”モチーフにマクラメ編みを施した“サドル”バッグや“B23”スニーカーのシリーズをポップアップ限定として販売中だ。

■サマー 2022 メンズ ポップアップ
会期:〜2月3日
場所:BA-TSU ART GALLERY(東京都渋谷区神宮前5-11-5)
営業時間:11:00-19:00

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「世界にギブバックするため、サーフィンをもっとメジャーに」サーファー興梠サラが「MSGM」をまとう 「ユニコーン・アスリート」Vol.1


 競技に⼈⽣や⻘春を賭けている選⼿たちが、社会から多くのサポートを得られるような「⽂化」を育てていきたい。そういった思いから、「ユニコーン・アスリート」企画を立ち上げた。なかでも社会人や学生生活と両立させながらマイナースポーツで活動するアスリートたちの背景や魅⼒を、より多くの⼈に伝えていきたい。そんな彼らのストーリーをファッションで表現し、個⼈のキャリアやアスリートとしてのブランディングにつながっていくよう、ひとつのきっかけを与えていければ。
今回は、リハビリのためにサーフィンを始めた興梠サラ(こうろぎ・さら)が「MSGM」で海に出た。

興梠サラ/サーファー
PROFILE:(こうろぎ・さら)1996年10月21日、カリフォルニア生まれ。14歳の時に脊柱側湾症を患い、リハビリのためにサーフィンを始める。16歳でカリフォルニア州の大会で優勝。バークレー大学のビジネス科を卒業後、世界各地の大会に参加しながら、NPO法人「ベリー フィフティ」を通じて日本とアジア新興国の学生たちをサポートする。好きなファッションは、ストリート、ビジネスカジュアル、クラッシースタイル。自身を表す漢字は「流」

 私にはかけがえのない瞬間がある。それは、チューブ(波のトンネル)に入る時。なんどトライしてもあの快感は決して忘れられない。海では同じ波は二度と来ない。だからこそ、その一瞬に賭ける思いが強く働く。リハビリのために始めたサーフィンが、人生のメインストリートとなっているのは、そんな自然の壮大さに惹かれたから。強者と弱者に加え、「持っているか、持っていないか」の運試し的な要素が大きいスポーツというのも性に合っているのかもしれない。

 自分がなりたい人間は、愛を大切にする、誠実で正直な人。それらを形にして世界にギブバックしていくには、サーフィンというスポーツをもっとメジャーにしていかなければならない。その手段のひとつとして、ファッションは大切なツールだと考えている。スケボーから生まれたスタイルは、いまではハイファッションの世界でも重要な役割を果たしている。サーフィンでも質の高い流行を生み出していくために、いろいろと試行錯誤している。たくさんの人に伝えるためには、一種懸命に練習をして、もっと強くなって、いい成績を残すことが大事。それが自分達の発信にもつながることだから。

 私は常に波のあるところにいる。春はカリフォルニア、秋は日本、冬はハワイ。夢は世界中どこにいても、「興梠サラ」という個性のダイバーシティを持ちながら、いろんな人とつながっていくこと。MLBとNPBの架け橋となった祖父(アイク生原:本名は生原昭宏。福岡県出身。ロサンゼルス・ドジャースの球団職員として日米間の野球交流に尽力。2002年野球殿堂入り)のような存在になりたい。近い将来は、慈善事業がビジネスとして稼げるようなシステムを作りたい。サーフィンのコミュニティで皆がハッピーになれるような。

問い合わせ先
POD Corporation
info@pod-corp.com

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フランスで売れ残り品の廃棄を禁止する法律が施行 違反者には罰金も

 2022年1月1日、「廃棄禁止及びサーキュラーエコノミーに関する法律」がフランスで施行された。同法律は20年2月に議会で採択されたものだ。

 この法律によって、生鮮食品や新聞・雑誌のプラスチック包装の禁止や再利用を支援するパブリック・ファンドの創設が定められたほか、商品が与える環境への影響を明示する表示義務や食品以外の売れ残り品の廃棄を原則として禁止すること定めている。違反した場合は1万5000ユーロ(約195万円)の罰金が科される。

 フランスの百貨店ギャラリー・ラファイエット(GALERIES LAFAYETTE)およびBHVのCSRディレクター、ダミアン・ペレ(Damien Pelle)は、「ブランドにとって在庫処分は絶対的な失敗であり、経済的な合理性もない」とコメントする。フランス環境エネルギー管理庁(ADEME)が発表した最近の調査で、2019年に売れ残ったファッションアイテムの小売価格は推定17億ユーロ(約2210億円)、業界の売上の4.1%に相当する結果が出たことを付け加えた。

 この調査結果によると、廃棄に至るのはたった5%で、23%がオフプライスで販売され、20%がチャリティ名目で寄付、約10%が修理・リサイクルに回されているという。しかし、ADEMEが公表する別の統計によると、新品の繊維製品の廃棄量は毎年1万~2万トンに上り、これはエッフェル塔2本分の重さに相当するという。

 この法律の施行を業界にとって前向きな変化ととらえる関係者がいる一方、「(採択されてから施行まで)2年という期間は、すべての法的要件を満たすにはあまりにも時間がない。特に1月1日に施行されはずの法令が(取材時点で)まだ発表されていない」(仏プレタポルテ連盟のピエール=フランソワ・ル・ルエ会長(Pierre-François Le Louet))と企業側に与えられた準備期間の短さを懸念する声もある。

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「シャネル」2022年春夏オートクチュール・コレクション

 「シャネル(CHANEL)」が2022年春夏オートクチュール・コレクションを発表した。

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「シセイドウ メン」の春夏コミュニケーションに佐野玲於や奥野瑛太、ラッパーのIO、彫刻家のTAKU OBATAを起用

 資生堂のプレステージメンズスキンケアブランド「シセイドウ メン(SHISEIDO MEN)」は、日本での2022年春夏コミュニケーションにパフォーマーの佐野玲於、俳優の奥野瑛太、ラッパーのIO、彫刻家のTAKU OBATAを起用する。春夏のビジュアルは1月24日から公式サイトを皮切りにデジタル広告や新宿駅南口の大判ポスター、表参道駅の大判ポスターおよびデジタルサイネージで順次展開している。

 「シセイドウ メン」2022年春夏コミュニケーションでは、大人男性のこれまでの道のりを肯定し、未来に向かってより前向きになれる価値を提供するブランドとして“ブレない自信を持つ男の生き様”を表現する。起用された4人は、それぞれ多様なバックグラウンドを持つ“ブレない自信を持つ男たち”として、二面性を描きながらメンズビューティの新しい可能性と男の美学を提示していく。

 ブランド公式サイトでは出スペシャルコンテンツも掲載。“ブレない生き様”にフォーカスを当てたインタビューでは、今まで明かされなかったストーリーや、それぞれの人生の美学を知ることができる。またデジタル広告では、4人それぞれの“ブレない自信”を表現するメッセージを取り入れることで、本質的な男の美学を表現する。

 資生堂の男性向け本格スキンケアラインとして2003年に誕生した「シセイドウ メン」は、昨年3月にブランド初の大幅リニューアルを行い、新スキンケア製品やメイクアップラインを加えるなど進化を続けている。1月21日には高機能エイジングケアアイテム“SHISEIDO メン トータルR クリーム N”(税込8470円)などスキンケアアイテム3品を発売した。

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ケリング、高級時計ブランド「ジラール・ペルゴ」と「ユリス・ナルダン」を売却

 ケリング(KERING)は1月24日、傘下のソーウインド グループ(SOWIND GROUP以下、ソーウインド)の保有株式を全て同社の経営陣に売却すると発表した。ソーウインドはスイスの高級時計ブランド「ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)」や「ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)」などを擁する。売却額などの詳細は明らかにされていないが、2022年上半期中に取り引きが完了する予定だという。

 「ジラール・ペルゴ」は1791年、「ユリス・ナルダン」は1846年の創業といずれも長い歴史を持つ。ケリング(旧PPR)は08年に「ジラール・ペルゴ」を擁するソーウインドの少数株主となり、11年に同社の支配株主となった。14年には「ユリス・ナルダン」も傘下に収めた。なお、今回の取引に伴い、同じくソーウインドが保有するスイスの時計ブランド「ジャンリシャール(JEANRICHARD)」や、スイス・ヌーシャテル州にある時計工房などもケリングの手を離れることになる。

 「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「ブシュロン(BOUCHERON)」などを擁するケリングは、これで高級時計専門のブランドを持たないことになるが、「グッチ」や「ブシュロン」では今後もハイエンドの腕時計などを販売する。

 ケリングは、「この取り引きは、グループ内で相当規模の資産となる可能性が高いメゾンを優先するという当社の戦略に沿ったものだ。当社は『ジラール・ペルゴ』と『ユリス・ナルダン』の発展を支え、市場でのポジショニングを強化するとともに、成長に必要な資金やリソースを十分に提供してきた。今後は、(ソーウインドの)経営陣がその役割を引き継ぐことで、両ブランドがさらなる成功を収めるものと確信している」とコメントした。

 ジラール・ペルゴおよびユリス・ナルダンを率いるパトリック・プルニエ(Patrick Pruniaux)最高経営責任者は、「ケリングの投資やサポートのおかげで、いずれのブランドもしっかりとした事業基盤がある。これを土台に、長期的な成長計画を実行していく」と語った。
 
 米投資銀行バーンスタイン(BERNSTEIN)のルカ・ソルカ(Luca Solca)=シニア・アナリストは、「高級時計市場は全体として回復基調にあるが、もともとケリングのシェアは低く、強力なライバルの多いこの部門では苦戦していた。今後は得意分野に注力できるという意味で、今回の取り引きは同社にとってプラスとなるだろう」と分析した。

 ケリングの競合であるラグジュアリー企業の中で、高級時計市場に最も強いのは、「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」「ピアジェ(PIAGET)」「オフィチーネ パネライ(OFFICINE PANERAI)」「IWC」「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」などを擁するコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)だろう。実際、スペシャリストウォッチメーカー部門における21年9~12月期の売り上げは前年同期比29%増、コロナ禍以前の19年同期比でも19%増となっている。

 同じく競合のLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)は、数は多くないものの、「タグ・ホイヤー(TAG HEUER)」や「ウブロ(HUBLOT)」といった人気の高級時計ブランドを保有している。

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「セルフォード」が「ハナエモリ」と協業 オートクチュールの情熱から得た進化のヒント

 マッシュスタイルラボの「セルフォード(CELFORD)」は、「ハナエモリ(HANAE MORI)」(MNインターファッション)との協業コレクション(アパレル9型、バッグ、ハンカチそれぞれ1型)を2月23日に発売する。三越銀座店、阪急うめだ本店で開催するポップアップストア(2月23日〜3月1日)でコラボ商品を先行販売する。

 企画にあたり、過去に「ハナエモリ」がランウエイなどで発表してきた2000着以上のオートクチュールのコレクションの仕様を研究。蝶ネクタイ付きプリーツワンピース(2万9700円)、フリルショルダーのブラウス(1万9800円)、“HANAE MORI”のロゴ入りレース素材のTシャツ(1万3200円)などは「ハナエモリ」のアーカイブ作品をデザインのヒントに、「セルフォード」ならではの着回しのしやすさや着心地のよさ、機能性を付加した。ほとんどの商品にリサイクルポリエステルやリサイクルコットンなどのサステナブル素材を使用している。

 「(『ハナエモリ』のアーカイブは)どう着想して、どう作ったのかと不思議に思うほど、制作工程が複雑なディテールがたくさん。服を研究するほど、畏敬の念が湧いてきた」と山根和セルフォードチーフデザイナー。「どれもが古くさくなく、自分たちが今見ても『かわいい』『すてき』と感じられる服ばかりだった。研究を進めるうち、それが必然だと気付かされた。見えない部分に細かく針を通して立体感を出すというような、クチュールならではのこだわりが、時代を超えても廃れないデザインを生み出していると知った」と振り返る。「(コラボ商品の企画では)これらを手に取りやすい価格を前提に、しかもブランドらしいデザインとの落としどころを見つけなくてはならなかった。途方もなく大変な作業だったが、とても刺激的な時間でもあった」。

「世代を超えて愛される」ブランドへ
成長と進化のための協業

 「セルフォード」は「これまでもコラボレーションを持ち掛けられることはあった」が、70年以上の歴史を持つオートクチュールブランドへ、初めての協業相手としてのラブコールを送った。

 現在、百貨店やファッションビルに28店舗(22年1月現在)を構える。ブランドが成長する過程で、親子2世代だけでなく、3世代で買いに来ることも増えたという。「単なる『オケージョンに強いブランド』ではなく、世代と時代を超えて愛されるブランドにしていきたいという思いが強くなってきた」と山根チーフデザイナーは語る。「ハナエモリ」とのコラボは「箔がつくということは、もちろんある」としながら、「このコラボで学んだことを、進化の糧にしたい」と前を向く。

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富裕層がショッピングに求めるものは? 「今週の特集お届け隊」2022年1月24日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年1月24日号からの抜粋です)

村上:今どきの若い富裕層がどんなモノやコト、サービスを求めているのかが分かると、ラグジュアリーブランドや百貨店のビジネスヒントになりそう。学びのある特集になりましたね。

益成:はい。平山美春さんには毎月の連載でもどこで、何を買ったのかを聞いていますが、これまでそういったことをオープンに語ってくれる富裕層っていなかったと思うんです。そういった意味でも新しい世代だなと思いますし、今回の特集では友人の渡辺沙耶子さんとの対談の中で、買い物の先にある価値まで語ってもらえたと思います。

村上:対談では何が印象的でしたか?

益成:二人とも、とてもオープンで、自分は価値があると思うものに積極的にお金を使いますし、幅広く関心を持っていて、感心しました。ショッピングに関わる人にも感謝や敬意を持って接していますね。

村上:僕もブランドの上顧客向けイベントで歴史やデザイナーについて語る機会があるけれど、今の富裕層は「所有する」だけでなく、それを持つことの「意味」にも興味を持っていますよね。知的好奇心をどれだけ喚起できるかが大事で、「御用聞き」とは違う対等な関係性が求められていると感じました。

益成:伊勢丹の外商の吉村朋代さんにも「御用聞き」という感じは全くありません。平山さんと同じ価値観でモノが見られるようにアンテナを張って努力しているそうです。

村上:ブランドには、「競合ブランドやファッション業界、世の中について、お客さまと対等に会話できるスタッフが少ない」と悩んでいる人が少なくない印象です。そんな悩みを解決するセミナーを求められる機会が増えました。商品が持つ価値や意味を伝える上でも、対等な関係を築く上でも、店頭のスタッフのアップデートが急務になっていますね。吉村さんは伊勢丹の枠を超えた情報や視点を持って、接客されているんでしょうね。

益成:はい。その上でさらに的確な提案ができるから、平山さんも全面的に信頼しているようです。欲しいものを欲しいときに提案する、無駄がないというのも大きなポイントです。

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0秒レモンサワー ときわ亭、女性集客キャンペーンを中止。100店舗目標にコロナが水をさす。

GOSSO株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:藤田 建)が、新型コロナウイルス感染拡大の状況を受け、「0秒レモンサワー仙台ホルモン焼肉酒場 ときわ亭」で2月に予定していた『レモンサワー来て、飲みいこう』キャンペーンを中止すると発表した。
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「スシだけではない。下遠野マジックは焼肉でもヒットを連発」20代女子から客単価7000円がとれるマジックとは?

今年、全国に広がりつつあるのが"カタカナスシ"。2020年11月、東京・恵比寿に誕生した「スシエビス」、翌年の7月には東京・新宿に「魚学マニア スシンジュク」も誕生した。すしマーケットに"カタカナスシ"という新たなジャンルを作り出した人物が、スパイスワークスホールディングスのトップ、下遠野亘氏である。"カタカナスシ"の話題が先行しがちだが、下遠野マジックは焼肉でもヒットを連発している。
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【外食市場21年12月】飲酒業態はコロナ前比55%。元には戻りそうにない。

社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2021年12月度は、全体売上はコロナ禍第3波の影響を受けた前年と比べて109.5%となったものの、コロナ前の2019年比では92.0%と厳しい状況が続いている。
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コンセプトストアを皮切りに、22年がバーガー元年となるか?「ワクワクするぜ」

2020年11月、東京・中目黒にオープンし業界内外の話題をさらった「BLUE STAR burger(ブルースターバーガー)」。原価率68%(現、59%)を投じたグルメバーガーであることと、フードテックを活用した新たなファストフード業態であること、そしてあの西山知義社長(株式会社Dining Innovation Investmentファウンダー)の息子が手掛けたブランドであることなどが注目された理由だろう。
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