「ニューバランス」の定番“990”シリーズからエシカルな“990v5”が登場

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、ブランドを象徴する“990”シリーズの最新作“990v5”から、環境に配慮した最新モデルを2月25日に数量限定で発売する。価格は3万5200円で、カラーはグレーのみ。直営店と公式オンラインストアで取り扱う。

 スニーカーは、環境に配慮したエシカルな素材をボディに採用。アッパーはエンボス加工したメッシュとビーガンレザーを重ねて構成した。ミッドソールには衝撃吸収性に優れている“アブゾーブ(ABZORB)”と“エンキャップ(ENCAP)”を使用。サイドには足首のホールド性を高めるTPUパーツを施し、快適な履き心地にこだわっている。

 発売に先駆けて2月22日からは、同ブランドの“マイエヌビー(myNB)”のシルバー会員以上に向けて、先行予約受付を公式オンラインストアで開始する。

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「サステナブルファッションがなくなる、当たり前になるのはいつ?」 マリエの「私の34年目のサステナブル」Vol.49

 「私たちは、このアワードを2030年に廃止する未来を描いています!」。

 そう力強く語ったのは、サスティナブルコスメアワード2021の表彰式で登壇した主催者の岸紅子さんだ。私も審査員として参加しているアワードは、環境省の森里川海アンバサダーでもあるアクティビストチームMOTHER EARTHが19年に始め、「人にも地球にもやさしいコスメ」を表彰している。この表彰式は、先日行われたNEW ENERGYという新しい合同展示会で行われた。冒頭の言葉は、私の心に強く訴えかけた。こうした表現は、サステナブルな未来を目指す企業やグループ、アクティビストの中でよく出てくるものだ。

 「せっかく広げた風呂敷なのに、もうやめることまで考えているの!?」という異表をつく使い方であり、人々の関心を高めながら、しっかりとゴールも定めている。締切の提示で、いい意味での「焦り」を与えることも可能だ。「アクティビストのいない未来を!」と語るアクティビスト、「サステナブルなんて言葉のない社会を!」と語るサステナブルの推奨者など、こうした表現を使うリベラルな活動家はさまざまだ。

 その言葉を会場で聞いていた時、ふと頭をよぎるものがあった。「では『パスカルマリエデマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS.以下、PMD)』を含め、サステナブルなファッションが常識になるのは一体いつなのだろうか?」ということだ。もちろん「今すぐに!」と願うが、そうは簡単にいかない。大手の衣料品メーカーと商談していると「生産・製造の現場では、そんなこと難しい」と正直な胸の内を明かしてくれるリーダーもいる。一体何から手をつけていいのかわからない企業もあれば、そもそもサステナブルは利益の妨げと考えている業者もまだまだ多く、ゴールを定めるにはまだ早い。けれど5年もモノづくりや情報交換を続けていると、面白いことに気がついた。

 私は現在34歳、昭和62年生まれというギリギリの昭和世代だ。10代の頃はポケベルもiモードも使えなかったが、20代になるとmixiやマイスペース、そしてiPhoneが登場し、現在に至っている。デジタル・コミュニケーションにはそれなりに苦労したから、私より上の世代の「サステナブル社会への理解に対する苦しみ」や「今までのリニアエコノミー方式を変えられない気持ち」がなんとなく理解できると思うのだ。一方出来上がった社会で成長した私たち世代は「このままでいいのかなぁ~?」なんてクエスチョンを抱きながら、今まさに子どもを持つ世代となり、将来のことをこれまで以上に真剣に考えている。ミレニアルやZ世代の気候変動に対する不安も他人事じゃない。

 まさに2つの世代の板挟みにあっており、これは「橋渡し役」として活躍するしかない世代なのかもしれない、と感じている。

 ファッションで言うと、ミレニアルやZ世代の古着への関心は世界的だが、一方で上の世代が夢中になったファストファッションも最近はサステナブルになっている。だから「またファストファッション買っちゃいます」と言う人も増えている。これも、世代を超えてSDGsという考え方が広がってきた証ではないだろうか?より早くサステナブル・ファッションが普通の社会になるには、世代間の差を埋めるか、世代交代を待つかの二択だろう。我々「橋渡し役」世代が、”新しいが当たり前”の時代が早く訪れるようコミットすべきなのは明らかだと思いを巡らせている。

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「ニューバランス」のアイコンカラー“グレー”の歴史を読み解く展示が原宿店でスタート

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、ブランドを象徴する“グレー”をテーマにした展示“ニューバランス グレー ミュージアム(NB GREY MUSEUM)”を、ニューバランス原宿の4階で3月9日まで開催している。グレーにまつわるブランドの歴史を紹介するほか、これまでに発表してきたグレーのアーカイブシューズや、その場で購入できる最新のグレーシューズを並べる。

 1906年創業の同ブランドが初めてグレーを採用したのは、1980年代に発売したロード向けランニングシューズ“620”だった。当時のランニングシューズは、ホワイトや原色などのポップなカラーがメインで、グレーは異色だった。以来、メイド・イン・USAの“990”シリーズや、ハイエンドライン“1000”シリーズなど、ブランドのアイコンモデルに継続して採用し、象徴的なカラーとなった。

 展示では、上記のアーカイブを並べるほか、“M900VS4”(税込3万6300円)、“M1700JP”(同3万9600円)、“M1500BSG”(同2万8600円)などのシューズを販売。併設のカフェではグレーをテーマにしたドリンクをテイクアウトのみで提供する。

■NB GREY MUSEUM
日程:2月18日〜3月9日
場所:ニューバランス原宿4階
住所:東京都渋谷区神宮前4-32-16

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「アディダス」とグラフィックアーティストのグッチメイズがコラボスニーカー クラブカルチャーに着想

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、グラフィックアーティストのグッチメイズ(GUCCIMAZE)とコラボレーションしたスニーカー“オズラ GM(Ozrah Gm)”を2月23日に発売する。価格は税込1万9800円で、カラーはブラックを用意する。「アディダス」の直営店と公式オンラインストア、アプリに加えて、GR8(グレイト)やミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)、アトモス(ATMOS)などで取り扱う。

 スニーカーは、東京のアンダーグラウンドなクラブカルチャーやナイトライフに着想を得たもの。アッパーに施したグッチメイズによる“adidas OZRAH”ロゴや、リフレクター素材をあしらったトゥキャップとヒールキャップ、2000年台初期のスケートシューズに影響を受けたボリュームのあるシュータンが目を引くデザインだ。さらにミッドソールには、ナイトクラブのエントリースタンプのようにUVライトを当てると、“Stay Techno”の文字が浮かび上がるという仕掛けも取り入れた。

 同シューズはマットブラックのシューズボックスに収納し、リフレクター素材のシューレースとオリジナルのソックスライナーが付属する。

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女性の裸のバスト写真をSNSに投稿した「アディダス」に賛否両論 新作スポーツブラのプロモーションで

 「アディダス(ADIDAS)」が新作のスポーツブラコレクションのプロモーションとして25人の裸の女性の胸の写真を公式ツイッターに投稿したことが物議を醸している。

 投稿には「私たちはいかなる形、サイズの女性の胸もサポートと快適さを得る権利があると信じています。この考えに基づき新しいスポーツブラのコレクションは43型をそろえ、誰しもにぴったり合うものが見つかります」とコメントを添えている。

 裸の女性の胸の写真を投稿するという判断について「アディダス」は、「異なる形やサイズの胸を見せることでいかに胸は1人ずつ違うか、オーダーメイドのサポートが重要であるかを強調する」ための投稿だったとコメントしている。

 問題となった「アディダス」の投稿には、多様性を尊重する「アディダス」の行動に賛同するコメントや「ブラのプロモーションなら商品を着用させるべきだ」といった批判のコメントも投稿されており、賛否両論を呼んでいる。

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女性の裸のバスト写真をSNSに投稿した「アディダス」に賛否両論 新作スポーツブラのプロモーションで

 「アディダス(ADIDAS)」が新作のスポーツブラコレクションのプロモーションとして25人の裸の女性の胸の写真を公式ツイッターに投稿したことが物議を醸している。

 投稿には「私たちはいかなる形、サイズの女性の胸もサポートと快適さを得る権利があると信じています。この考えに基づき新しいスポーツブラのコレクションは43型をそろえ、誰しもにぴったり合うものが見つかります」とコメントを添えている。

 裸の女性の胸の写真を投稿するという判断について「アディダス」は、「異なる形やサイズの胸を見せることでいかに胸は1人ずつ違うか、オーダーメイドのサポートが重要であるかを強調する」ための投稿だったとコメントしている。

 問題となった「アディダス」の投稿には、多様性を尊重する「アディダス」の行動に賛同するコメントや「ブラのプロモーションなら商品を着用させるべきだ」といった批判のコメントも投稿されており、賛否両論を呼んでいる。

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UAが“英国”コンセプトのブライダル用メンズタキシード ベスト-アニバーサリーとのコラボ第2弾

 「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS 以下、UA)」は、ウエディングの総合プロデュースを行うベスト-アニバーサリーと協業し、ブライダル用メンズタキシードのコラボレーション第2弾を2月から順次レンタルする。ベスト-アニバーサリーの全国のドレスサロン、アクア・グラツィエ(AQUA GRAZIE)、デスティニーライン(DESTINY Line)、ア・リリアーレ(A Liliale)で取り扱う。

 第2弾のコンセプトは“英国”で、ウォリック、ハイクレアなど英国の城名をつけたモーニングコート、ダブルブレスト、シングルブレストの6モデルを用意。豊富なデザインとカラーをそろえることで、新郎衣装の選択肢が少ない状況を改善し、新郎新婦のハレの日を彩ることを目的とする。商品は、ベスト-アニバーサリーの顧客の意見を反映し、UAのオリジナルパターンを採用したタキシードを提案する。レンタル価格は税込16万5000〜19万8000円。

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パルコがジェイミー・リードとの新たな広告ビジュアル公開

 パルコはこのほど、イギリス人アートディレクターのジェイミー・リード(Jamie Reid)が手掛けた、2022年春夏シーズンの広告を公開した。同氏との協業は3年目となる。

 両者は、何を表現・発信していくべきかを毎シーズン議論し、テーマを決めてクリエイティブを制作してきた。初の協業となった20年は、渋谷パルコ再開後の企業姿勢を表現した「PARCO HEROES」、2021年は未来へ向かう希望の大切さを表現した「HOPE FLOATS」をテーマとし、2022年はコロナ禍でともに力を合わせて、夢や目標を実現していく姿勢を「TEAM HARMONY」として表現した。リードのほかにも、フォトグラファーに「プラダ(PRADA)」「マルニ(MARNI)」「アディダス(ADIDAS)」「ナイキ(NIKE)」などのビジュアルも手掛けるチャーリー・エングマン(Charlie Engman)が、スタイリストに日本生まれでロンドンを拠点に活動するアイ・カモシタ(Ai Kamoshita)が参加した。

 2022年春夏シーズンの広告は、2022 スプリングと2022 サマーの2種類で、それぞれ縦と横のグラフィックを公開。3月以降、さまざまな媒体に掲載される

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大迫傑が現役復帰 「もう一回ワクワクさせる場所に立ちたい」

 昨年8月の東京五輪後に現役を引退した大迫傑選手が、競技復帰を表明し、関係者向けにオンライン会見を行った。復帰レースは「未定」としつつ、大まかなタイミングについて「今年の秋冬か、来年の春くらい」と答えた。

 復帰の決め手は、昨年10月のシカゴマラソンで3位に入賞したゲーレン・ラップ(Galen Rupp)選手の走りだったという。「娘の誕生日のためにアメリカに1カ月滞在していたタイミングだった。練習を共にしていた彼が力強い走りを見せてくれて『やっぱりかっこいいな』と思うと同時に、僕ももう一回、見てくれる人をワクワクさせる場所に立ちたいと思った」。また、2月6日に行われた大分・別府の大分毎日マラソンでは、一号者に乗り解説を担当し、「鎧坂(哲哉)選手(旭化成)の臨場感ある走りに興奮した。身近な選手の良い走りに刺激を受けた」と振り返る。

 2024年開催のパリ五輪については「出たい気持ちはあるが、そんなに甘くないことは僕が一番分かっている。(昨年立ち上げた会社I(アイ)の)事業も続けつつ、競技のパフォーマンスも修正しながら、さらに良くなることを目指す」と語った。

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ユニクロの「LifeWearマガジン」22年春夏号 ソフィア・コッポラのインタビューなどを掲載

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、フリーマガジン「LifeWearマガジン」の2022年春夏号の配布を開始した。“The Joys of Clothing”をテーマに、映画監督のソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)のインタビューや、オーストラリアの「frankie magazine」誌と共にメルボルンの海辺で撮影した「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)」のファッションストーリーなどを掲載している。同誌は19年8月に創刊し、今号で6号目。

 ソフィアのインタビューでは、「ニューヨークの好きなところ」など、25の質問とその返答を掲載。インスピレーションを得るために彼女がよく訪れるという本屋やダイニングなども紹介している。ほか、カリフォルニアのサーファーやスケーターをモデルにした「UT」のページや、夏の定番インナー“エアリズム”の機能性を解説したページなどもある。

 「今回の特集タイトル“The Joys of Clothing”は、1930年代からアメリカで出版され、今も人々に愛されているレシピ集“Joy of Cooking”をヒントにした。料理を楽しむように、服選びやスタイリングを楽しんでもらえれば」と、同誌を手掛ける木下孝浩ファーストリテイリンググループ上席執行役員。

 配布開始に合わせて2月18日に、UNIQLO TOKYO、UNIQLO GINZA、ユニクロ原宿店、ユニクロ浅草店、ユニクロ名古屋店、ユニクロ京都河原町店内に、「LifeWearマガジン」のポップアップショップをオープンした。「LifeWearマガジン」のロゴ刺しゅう入りシャツ(税込2490円)やキャップ(2490円)、トートバッグ(3490円)などを販売している。

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色・柄・素材を“掛け合わせる”「マルプラ」 元「カラー」のウィメンズデザイナーが立ち上げ

 大藤千恵子デザイナーが手掛けるウィメンズブランド「マルプラ(MULPLA)」が、デビュー2シーズン目となる2022年春夏コレクションを発表した。

 同ブランドは、“マルチプライ”(=掛け合わせる)をコンセプトに21-22年秋冬シーズンにスタートした。複数の色や柄、素材、ディテールを掛け合わせた洋服を提案している。中心価格帯は、ブラウスが2万5000〜3万円、スカートが4万5000円、パンツが4万5000〜5万5000円、アウターが8万〜14万円だ。ブランド名には、パタンナーや工場など「ブランドに携わるさまざまな人の思いを体現する」という意味も込めた。大藤デザイナーは大阪モード学園を卒業後、英セントラル・セント・マーチンズ (Central Saint Martins)に進学。その後、「カラー(KOLOR)」のウィメンズ部門で約5年間のデザイン経験を積んだ。

 今シーズンのテーマは“旅”。大藤デザイナーが過去に訪れた街の建築や風景に着想し、色や柄を考えた。古着好きなパーソナリティーを反映した、ビンテージから取り入れたデザインも多い。古着のアロハシャツとショーツのセットアップに着想したジャンプスーツ、スカジャンの裏地をジャージーにしたリバーシブルのブルゾン、カットジャカードやオーガンジーなどの異素材を組み合わせたスカートなど全23型だ。

 袖が取り外せるブラウスや、ジップの開閉でフードから襟に変化するディテールなど、1着で複数の着こなしが楽しめるアイテムも用意する。「私はデザインの強い服が大好き。でも、スタイリングが一辺倒になるため、購入をためらう人もいる。そんな人にも手に取ってもらえるよう、複数の着方が楽しめるディテールとデザインを積極的に盛り込んだ」と大藤デザイナー。同ブランドのターゲットは30〜40代女性で、パンツのウエストにゴムを使うなど、「客層に合わせた機能も取り入れている」。

 現在の販路はECのみ。今後は卸売りを視野に入れ、まずはセレクトショップでのポップアップでファンを増やす予定だ。

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WWDJAPAN サステナビリティ・ディレクター養成  悩み深くも夢がある参加18人の実行宣言

 「WWDJAPAN」は「サステナビリティ・ディレクター養成」講座を2021年9月から12月まで全9回で実施した。リアル参加の18人は素材知識から循環型デザインの未来、社内への情報共有方法などに関するセミナーを受講した上でワークショップに参加。参加企業はSPA、OEM、専門商社、合繊メーカー、インポーター、セレクトショップ、ラグジュアリー、スポーツ、PR、非営利組織、美容室、デベロッパーなど多岐にわたり、それぞれに悩みを抱えつつ議論を重ねた。最終回には、各人が「循環型ファッションに向けた2022年の実行プラン」を発表。宣言内容からは垣根を越えて取り組むべき課題や希望が浮かび上がった。中でもポイントはこの4つだ。

① まず必要なのは社内の体制作りと啓蒙活動

 サステナビリティ担当に任命された人がまず悩むのが社内の啓蒙活動だ。「あの人は関心がありそうだから」と属人的に任されるケースも多いがそれでは波及と継続は難しい。重要なのは決定権ある立場の人が担当となる組織作りだ。

【悩み&宣言】

・今年はサステナビリティ推進担当部署を設立する(専門商社)

・全員がサステナビリティを自分事として捉え、全部署が目標にサステナビリティ関連を入れて実行できるようになる(セレクトショップ)

・推進に取り組む部署の活動をマネジメント含め社内公示し、社内協力を得やすくする(ラグジュアリー)

・講座に参加した自分と社のほかのメンバーとの知識量の差の広がりを懸念。専門部署はあるが数値目標がない(合繊メーカー)

・社内が一番課題。そもそも「なぜ、アパレルがサステナビリティを推進しなければならないのか」の啓蒙活動を行う(SPA)

・2022年はサステナ元年。意識向上と参加意識を高めるため貢献と指標を数値化(ラグジュアリー)

・デベロッパーとしてアパレルの課題を認識。商業施設づくりに携わる各部署が共通意識を持てるよう研修を実施(商業施設)

・取引先ブランドのデザイナーにSDGs に対する考えを問い、自分の考えも伝える。新しいラグジュアリーファッションの在り方を見つめる(インポーター)

② 外資日本法人の課題は環境負荷計測と再エネ導入

 外資ラグジュアリーの多くは、本社主導でサステナビリティ戦略が進んでおり「販社のジャパン社がすべきことは?」が共通課題。まずは日本事業の環境負荷の現状を把握。そして、本社・店舗の再エネへの切り替えだ。

【悩み&宣言】

・日本事業全体の環境負荷のアセスメントを初めて実施。ロードマップ(2050 年カーボンニュートラル)達成を目指してアクションプランロードマップを作成し実行する(ラグジュアリー)

・現状把握しているスコープ1~2における、CO₂削減目標値の設定とロードマップの策定(SPA)

・直営店は使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替え済み。百貨店に切り替えリクエストを続ける(ラグジュアリー)

・使用総量の削減に努める(ラグジュアリー)

・自社倉庫近くにソーラーシェアリングを検討(セレクト)

③ 長期セールを見直し売り上げ至上主義から脱却

 特に小売業から多く挙がったのがセールの慣習の見直しだ。すなわち売り上げ至上主義や作り過ぎ問題からの脱却、販売員の働き方改革というアパレルの根本かつ緊急課題につながる。ブランド間や商業施設との連携がマスト。

【悩み&宣言】

・常々違和感があったが業界全体が賛同しルールを守る座組みが必要(インポーター)

・特に夏季は本番に夏物が店頭にないくらい開始時期が早い。とはいえ、自社だけセールを中止しても売り上げが取れず、出店区画が不利に。セールで売り上げを取るための過剰生産は過剰な値引きにつながり、消費者は値引きで買うことが当たり前。負のスパイラルから抜けるために官民一体で改善を!(セレクトショップ)

④未来を見据える循環型商品・プラットフォームの開発

 ファッションビジネスは直線のリニア型から循環型へ。それは一社では完結せず、企業や業界の枠を超えたつながりが欠かせない。とは言え同じ業界でも隣のことは案外知らないもの。ワークショップではその場でつながりが生まれることもあり、対話の重要さを痛感した。

【悩み&宣言】

・物作りに頼らないビジネスを展開。廃棄予定の服をアップサイクルして販売するプロジェクト(OEM)

・リセールやアップサイクルを通じた循環型事業に着手し、「無駄を出さない」ビジネスモデルを確立(SPA)

・環境配慮型商品に加えて、循環型商品・プラットフォームの販売推進(専門商社)

・引っ越し業者との業務提携。引っ越しの前後に大量に出る処分対象の衣類や家具を一般ごみではなく回収につなげる仕組み(SPA)

・造作物のごみ削減と循環。建築廃棄物のリサイクル(ラグジュアリー)

・受注⽣産への切り替え。素材に在庫リスクをはり、 QRにより最適量の⽣産へ(SPA)

課題は進化の種

 ワークショップでは上記以外にもたくさんのアイデアや宣言が飛び出した。これから取り組む企業の担当者はぜひ参考にしてほしい。アイデアの共有を惜しまないのがサステナビリティ・シフトを加速させるポイントだ。

【悩み&宣言】

・JSFA(ジャパン・サステナブル・ファッション・アライアンス)をはじめ国内の業界団体への加盟(専門商社)

・国内輸送において貨物利用を拡大してエネルギー使用を抑える(ラグジュアリー)

・環境負荷が少ない新素材の開発と採用(SPA)

・使用サーバー容量の削減を目指す(ラグジュアリー)

・デベロッパーとテナントの関係性のアップデート。 “売り上げ”以外のKPI設定(デベロッパー)

・理美容室をプラットフォームとしたドライヤーレス推進でCO2削減(美容室)

・SDGs体験の場を通じた商業施設のコミュニティーセンター化(小売り)

・商品を販売することで得た利益の一部を地球環境、そして社会へドネーション(PR)

・梱包に用いる未使用プラスチックの削減。再利用または全て再生可能に(ラグジュアリー)

・認証取得の推進(SPA)

・生物多様性保護につながる国際認証取得(ラグジュアリー)

業界から行政へのリクエスト

 サステナビリティ・シフトには民間と行政のタッグが欠かせない。そこでワークショップのラスト2回には、オブザーバーとして環境省、経済産業省の責任者を招き、本音で意見を交わした。下記は受講者から行政への質問やリクエスト。行政は「業界からの意見やアイデアを待っている」という。

・衣料品の環境配慮について、小・中学校の義務教育内にカリキュラム設定

・認知と導入が進んだFSC認証の(海外調達の)木材等建築資材は、需要の高まりもあり枯渇気味で原材料が高騰。 国内でFSC認証の資材調達が可能になるよう、国内森林(間伐材など)を有効活用し認証を与えることができないか。

・プラスチック代替の梱包製品の導入をクリーニング業界と連携

・サステナビリティに取り組んだら「助成金が出る」「減税になる」など、「取り組んだ方が得」と経営層に思わせる、説得のためのインセンティブ

・認証取得の支援。手続きや作業面や税制優遇など

・副業⽀援や派遣先企業への助成など、企業が外部の知⾒を取り⼊れやすい環境づくり

・循環型都市のネットワーク強化。都市の代表者とともに都市のリサイクルの可能性を分析・評価する試み

・CO₂排出量の算出サポート。環境負荷を可視化する業界共通のツール開発とその発信

・リサイクル/リユースに貢献できるリペア職人などの育成のサポート

・衣料リサイクル、回収促進のための法整備・仕組みづくり

・循環型商品、低環境負荷商品の消費推進となる仕組み(低減税率適用やエコカー補助金のようなもの)

・環境負荷の低い商品の輸入関税率緩和

・競合他社で連携してセールを適正な時期に遅らせるだけでは、消費者のマインドセットはできない。政府からの働きかけによりオープンセールの解禁日を設けるなど、官民一体で業界カレンダーの設定と消費者の啓蒙を

「サステナビリティ・ディレクター養成」講座(2021年9月から12月実施) 企画ページはこちら

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「シセイドウ」から登場したメラニンの発生源にアプローチする美白美容液が話題

 資生堂が世界88の国と地域で展開する「シセイドウ(SHISEIDO)」からローンチした高機能な美白アイテムがロングセラーになっている。2020年2月に発売した美白ケアシリーズの美容液“ホワイトルーセント イルミネーティング マイクロS セラム”[医薬部外品](30mL、税込1万2650円)と、21年3月に発売したエイジングケア※1シリーズのシワ改善もかなう美白クリーム“バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト5” [医薬部外品](20g、税込1万4740円)だ。

 紫外線を浴びた肌をケアするのに適している美白関連製品は今や通年で愛用する人も少なくないが、これから紫外線が増えるこの時期から注目度が高まる。そんな中で“イルミネーティング マイクロS セラム”は、同社が26年をかけて開発した美容液で、美白有効成分のアクティブ4MSK※2を配合している。肌にメラニンが溜まる前に多面的にアプローチし、メラニン生成の引き金となる酵素チロシナーゼの働きをブロックすることで、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ。さらにSAKURAブライトテクノロジーが、乾燥による小ジワも目立たなくし、潤いがあって明るい桜のような肌へ導く。

 “リンクルリフト ディープレチノホワイト5”はシワ改善も美白も妥協したくない多くの人から支持を得ている製品。今回、同社は年齢を重ねるごとに肌の表面の角層が固く、奥の真皮は柔らかくなる「肌ギャップ」が、シワの要因であることを新たに発見した。目まわりや口角まわりのゆるみジワまで異なる部位のシワに対応し、素早い手入れで改善する。

 同社は1916年に設立した試験室からはじまり、長年化粧品や美容食品などの研究を続けている。蓄積した研究結果などを製品に生かすほか、消費者に還元するため資生堂の技術力や研究の成果を交えて、美容に関する疑問を分かりやすく解説するウェブコンテンツ「Why?SHISEIDO」をスタート。そこでは美白に関する疑問に同社の研究者が丁寧かつ明確に答えている。今後もモノのみならずコトの提案も強め美白アイテムを訴求していく。

※1 年齢に応じた潤いによる手入れのこと
※2 4-メトキシサリチル酸カリウム塩

問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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「ディオール」「カルヴェン」の元デザイナーによるシューズ&アクセサリーブランドがデビュー

 「ディオール(DIOR)」のヘッドデザイナーや「カルヴェン(CARVEN)」のアーティスティック・ディレクターを務めたセルジュ・ルフュー(Serge Ruffieux)によるシューズ&アクセサリーブランド「13 09 SR」が、2022年春夏にデビューする。同ブランドは21年、仏「フィガロ」紙に勤めていたジャーナリストのエミール・フォール(Emile Faure)と共同で設立したもの。「品質」「責任」「自由」をキーワードに掲げ、DIY的なアプローチを生かした遊び心あふれるシューズを中心に、サングラスとそのストラップを提案する。

 「一足ごとに異なる仕上がりやクラフト感を楽しんでほしい」とルフューが語るシューズの特徴は、手作業で結ばれたシルクやベルベットのリボンとクリスタルの装飾、そして「カルヴェン」時代を彷彿とさせる大胆なフリンジ使い。廃棄物を極力抑えるため、素材にはデッドストックやリサイクル、端材などをできる限り用いている。「履き心地にもこだわった」というコレクションは、すべてがフラット。ポインテッドトーのサンダルやミュールには“エッグヒール”と呼ぶラバー製の丸みのあるヒールパーツを、モカシンには底面にドット状のラバーを配している。一方、サングラスはテンプルにピアス風の装飾をあしらったデザインとノーズブリッジにメタルプレートを用いたモデルをラインアップ。ネオプレンにクリスタルやビーズを施したデコラティブなサングラス用ストラップも用意する。

 シューズはイタリアとルーマニアで、サングラスはイタリアで生産。価格帯は上代でシューズが390〜790ユーロ(約5万700〜10万2700円)、サングラスが280~435ユーロ(3万6400〜5万6550円)、ストラップが190~470ユーロ(2万4700〜6万1100円)。ショールームのトゥモロー(TOMORROW)が卸を手掛けており、ファーストシーズンからミラノのディエチ コルソ コモ(10 CORSO COMO)やシカゴのイクラム(IKRAM)、パリの眼鏡店マーク ル ビアン(MARC LE BIHAN)などに並ぶ。また、公式オンラインショップでも販売する。

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人見知りの職人が動画で語り始めた TOKYO KNITの「語りはじめたファクトリー」に注目

 東京ニットファッション工業組合(以下、 TKF)は、加盟各社で「TOKYO KNIT」ブランドを構築し、品質と技術を保証する認証制度を導入するなど、ニットの産地としての東京の付加価値向上に取り組んでいる。OEMやODMを担い、消費者に直接発信することが少なかった認証企業はこのほど、「語りはじめたファクトリー TOKYO KNIT STORY」をテーマに、D2CやSNSなどへの挑戦から長年のモノづくりにかける想いを語り出した。

 「語りはじめたファクトリー TOKYO KNIT STORY」は、参画企業の取り組みを取材・編集した一連の動画だ。現在TKFの公式YouTubeチャンネルで順次配信している。「企業・工場紹介編」と「オリジナルブランド紹介編」「特別編」「総集編」の全24話を2月末までにアップする予定だ。取材・編集は、メディアやコミュニティスペース「セコリ荘」を通じて産地の情報発信を続ける糸編(代表:宮浦晋哉)が担当。口下手な認証企業の「語り」を引き出した。各社は長年“縁の下の力持ち”だったから、正直消費者と直接コミュニケーションするD2Cブランドを作ったり、その試みを各種SNSで発信したり、ましてや動画に出演したりは慣れていない。それでも取り組むのは、「変わらなければいけない」という危機意識と、「決して変わらない」モノづくりへの愛があるから。下町のニットメーカーも、想いを発信することで共感してもらう時代を試行錯誤しながら生きている。24本の動画は、彼らの想いだ。

 認証に際して審査員を務めるユナイテッドアローズの栗野宏文上級顧問は、「TKFの取り組みを知ったのは最近だが、認証各社にはユナイテッドアローズを創業した頃からの取引先もあった。各社のクオリティは、信頼できる。タッグを結成すれば、『1+1』は『3』にも『4』にもなるだろう。朴訥でシャイな職人には、動画が苦手な人もいるだろう。そもそも日本人は長年、発信を苦手としてきた。だが今は、世界を相手に戦う時代。皆が『自分が』『自分が』とシャウト(叫ぶ)するのはシンドいかもしれないが、スピーク(語る)するのは大事だ」とエールを送る。

 TKFは2月24~26日の3日間、「TOKYO KNIT総合展2022」を開催する。一般に広く開放し、入場は無料だ。総合展では、認証企業のファクトリーブランドや、高い技術でデザイナーを支えるコラボレーションを筆頭に、OEM/ODMや染色、プリント、テキスタイル、糸、付属品など、日本のモノづくりを支える本来の活動についても、製品や動画を通じて発信する。各社は、消費者との直接的な交流に期待を寄せている。26日には糸編の宮浦代表を司会に、廣川玉枝「ソマルタ」デザイナーと村上要「WWDJAPAN」編集長がトークショーを開催(先着50人限定)。その模様はライブ配信する予定だ。

■「TOKYO KNIT総合展2022」
期間:2月24~26日
(24日は16~18時まででメディア・関係者向け。25日は11~19時、26日は11~18時まで。トークショーは26日16:30~の予定)
場所:渋谷ヒカリエ「COURT&CUBE」(東京都渋谷区渋谷2-21-1 8F)

問い合わせ先
コスモ・コミュニケーションズ
contact@tokyoknit.jp

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人見知りの職人が動画で語り始めた TOKYO KNITの「語りはじめたファクトリー」に注目

 東京ニットファッション工業組合(以下、 TKF)は、加盟各社で「TOKYO KNIT」ブランドを構築し、品質と技術を保証する認証制度を導入するなど、ニットの産地としての東京の付加価値向上に取り組んでいる。OEMやODMを担い、消費者に直接発信することが少なかった認証企業はこのほど、「語りはじめたファクトリー TOKYO KNIT STORY」をテーマに、D2CやSNSなどへの挑戦から長年のモノづくりにかける想いを語り出した。

 「語りはじめたファクトリー TOKYO KNIT STORY」は、参画企業の取り組みを取材・編集した一連の動画だ。現在TKFの公式YouTubeチャンネルで順次配信している。「企業・工場紹介編」と「オリジナルブランド紹介編」「特別編」「総集編」の全24話を2月末までにアップする予定だ。取材・編集は、メディアやコミュニティスペース「セコリ荘」を通じて産地の情報発信を続ける糸編(代表:宮浦晋哉)が担当。口下手な認証企業の「語り」を引き出した。各社は長年“縁の下の力持ち”だったから、正直消費者と直接コミュニケーションするD2Cブランドを作ったり、その試みを各種SNSで発信したり、ましてや動画に出演したりは慣れていない。それでも取り組むのは、「変わらなければいけない」という危機意識と、「決して変わらない」モノづくりへの愛があるから。下町のニットメーカーも、想いを発信することで共感してもらう時代を試行錯誤しながら生きている。24本の動画は、彼らの想いだ。

 認証に際して審査員を務めるユナイテッドアローズの栗野宏文上級顧問は、「TKFの取り組みを知ったのは最近だが、認証各社にはユナイテッドアローズを創業した頃からの取引先もあった。各社のクオリティは、信頼できる。タッグを結成すれば、『1+1』は『3』にも『4』にもなるだろう。朴訥でシャイな職人には、動画が苦手な人もいるだろう。そもそも日本人は長年、発信を苦手としてきた。だが今は、世界を相手に戦う時代。皆が『自分が』『自分が』とシャウト(叫ぶ)するのはシンドいかもしれないが、スピーク(語る)するのは大事だ」とエールを送る。

 TKFは2月24~26日の3日間、「TOKYO KNIT総合展2022」を開催する。一般に広く開放し、入場は無料だ。総合展では、認証企業のファクトリーブランドや、高い技術でデザイナーを支えるコラボレーションを筆頭に、OEM/ODMや染色、プリント、テキスタイル、糸、付属品など、日本のモノづくりを支える本来の活動についても、製品や動画を通じて発信する。各社は、消費者との直接的な交流に期待を寄せている。26日には糸編の宮浦代表を司会に、廣川玉枝「ソマルタ」デザイナーと村上要「WWDJAPAN」編集長がトークショーを開催(先着50人限定)。その模様はライブ配信する予定だ。

■「TOKYO KNIT総合展2022」
期間:2月24~26日
(24日は16~18時まででメディア・関係者向け。25日は11~19時、26日は11~18時まで。トークショーは26日16:30~の予定)
場所:渋谷ヒカリエ「COURT&CUBE」(東京都渋谷区渋谷2-21-1 8F)

問い合わせ先
コスモ・コミュニケーションズ
contact@tokyoknit.jp

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「シュプリーム」が新クリエイティブ・ディレクターに「デニム・ティアーズ」のトレマイン・エモリーを任命か

 「シュプリーム(SUPREME)」が、新クリエイティブ・ディレクターに「デニム・ティアーズ(DENIM TEARS)」を手掛けるトレマイン・エモリー(Tremaine Emory)を任命したと英「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」など複数の海外メディアが報じている。エモリーは今後、ファウンダーのジェームス・ジェビア(James Jebbia)やデザインチームと共にブランド全体のクリエイティブに携わっていく予定だという。

 エモリーはジョージア州アトランタ出身で、ニューヨーク育ちの30歳。2010年にロンドンへ移住すると、16年にアサイド(Acyde)と共にクリエイティブ・エージェンシー「ノー バカンシー イン(NO VACANCY INN)」を設立。カニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)やヒップホップ・クルーのエイサップ・モブ(A$AP Mob)、フランク・オーシャン(Frank Ocean)、「ステューシー(STUSSY)」などのコンサルティングを務めた。その後、19年に自身のブランド「デニム・ティアーズ」を立ち上げ、「アグ(UGG)」や「リーバイス(LEVI’S)」「アシックス(ASICS)」といった多くのブランドとのコラボレーションを成功させるなど、ストリートシーンを中心に存在感を示してきた。

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「ハーパーズ バザー」の新編集長は「変わる遺志を示したい」 表紙に日本人初の小松菜奈を起用

 ハースト婦人画報社の「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」は2月19日、小栗裕子新編集長体制になって初めての2022年4月号を発行、日本人として初めて表紙に起用した小松菜奈のムービーも発表した。小栗新編集長が目指す、新しい「ハーパーズ バザー」とは?

WWDJAPAN(以下、WWD):編集長に就任して、どう感じている?

小栗裕子「ハーパーズ バザー」編集長(以下、小栗):率直に「まだまだ知られていないな」と思っています。「ハーパーズ バザー」の誕生は、1867年。150余年という長い歴史を持ち、グローバルの視点を大事にしながら各国でローカライズも実現している、働く女性を大事にしたメディアです。一般的なファッションメディアは、「ファッション」や「ビューティ」「バッグ&シューズ」「トラベル」という軸の中で“らしさ”を追求しますが、「ハーパーズ バザー」はキャリアやビューティにおけるサイエンス、国によっては政治なども、さまざまな視点から、美しく、まさにバザールのように届けています。隠れた声に光を当て、今で言うSDGsやエンパワーメントにも取り組んできました。読みやすく、入りやすい世界観を持っているのに、「まだまだ伝わっていないな」と思っています。

WWD:「伝わっていない」原因は?

小栗:ローカライズの視点やバランスだと思っています。インターナショナル・メディアは長らく、欧米の価値観をインポートしてきました。それに価値がある時代だったんです。でも今は、リアリティも必要です。リアリティをどう取り入れ、どう発信するか?は、大きな課題であり、ポテンシャルです。具体的には、プリントメディアではデザインやフォント(書体)選び、装飾などで親近感を表現したい。モデルも、「どのページも外国人」ではありません。デジタルは、可能な限りシンプルにして、メッセージを明確に。今はまず「やらないライン」を決め、「社会を動かす女性をもっと美しく」というブランドパーパスを追求したいと思います。

WWD:「やる」だけではなく、「やらない」も考える?

小栗:「やる」「やりたい」は欲求、「やらない」は意志だと思っています。今は、「そのコンテンツは、働く女性のライフスタイルに即しているか?」「彼女たちに、ポジティブな影響を与えることができるか?」をすごく選別しています。プリントもデジタルも、大事なのは「言いたいことが明確」なことです。そこで昨年以降、スタッフ一人ひとりとかなり密に話し合って、みんなの意志を確認しました。私が指揮を執る媒体にロイヤリティを感じてくれるか?は、本人の幸せにも直結します。幸いエディターはみんな、私同様に「ハーパーズ バザー」のパーパスに魅力を感じている、私よりはるかにプロフェッショナルな人たちでした。

WWD:「エル・ガール(ELLEgirl)」では、インフルエンサーコミュニティの「ELLEgirl UNI」やオンラインサロン「ELLEgilr NextLAB」などのコミュニティ作りに尽力した。

小栗:「良いお手本」も「残念なお手本」もありますが(笑)、立ち上げの時はみんなが「へぇ。頑張ってね」くらいのテンションだったからこそ、「絶対成功させたい」と努力してきました。「エル・ガール」は立ち上げ当初、正直誰も読者像を分かっていなかったんです。彼女たちの最先端を感じて共感を得なくてはと考えた時、「手を借りたかった」というのが本音です。私にとって「エル・ガール」のコミュニティは、“外付けの編集部”です。お互いのクリエイティビティを出し合い、コンテンツを作ってもらったり、教えてくれた言葉をコンテンツにしたりのアイデアボックスでした。「ハーパーズ バザー」でも読者に寄り添い、コミュニティを形作りたいと思っています。

WWD:具体的には?

小栗:昨年はオンラインでSDGsなどを学ぶ「バザー サミット」を立ち上げ、ご好評をいただきました。ロイヤリティや知的欲求が高く、英語のコンテンツもライブで楽しめるような方々が集ってくださり、その可能性を体感しました。視聴者と直接関わりたいし、働く世代とコンテンツを作り続けたい。日本同様「バザー サミット」に取り組む、イギリスや香港ともタッグを組みたいと思っています。

WWD:時に一方通行な「本国」との協業のみならず、「リージョン」と呼ばれる各国のメディアと相互協力するのは、インターナショナル・メディアとしては珍しい。

小栗:確かにこれまで現場レベルでの会話は、多くなかったかもしれません。でもムードは、コロナ禍で確実に変わりました。今は環境が違っても、同じマインドを持つ仲間として、チームになりたい。規模感やクラス感のあるチームを結成できるのは、「ハーパーズ バザー」の強みです。

WWD:新生「ハーパーズ バザー」の表紙は、小松菜奈が務めた。

小栗:インターナショナル・メディアの「ハーパーズ バザー」にとって、いわゆる通常版の表紙で日本人をフィーチャーするのは、はじめてのことです。雑誌のみならず動画にもご出演いただきました。「最初の表紙に誰を?」は、本当に考えました。そんな中で小松さんを選んだのは、彼女にパワーウーマンの全てをのせたかったのではなく、「変わる」「変える」という意志を示したかったからです。カメラマンも、ラグジュアリー・ファッションの撮影は初めての若手です。もちろん読者に喜んでいただきたいけれど、メディアは関わる人たちにとってもチャレンジの場であって欲しい。「これから、どうなって行くのか?」を読者とともに楽しみ、皆で一緒に育っていきたいと思います。

WWD:雑誌も、オンラインも、SNSも、コミュニティも変わって行く中で、まずは新生「ハーパーズ バザー」の何を見て欲しい?

小栗:「ちょっと覗きに来ました」で構いません。とにかく一度、見ていただきたいと思います。「ハーパーズ バザー」の日本版は、来年創刊10周年を迎えます。創刊当時の「次世代」が、社会の中核を担うようになりました。彼女たちのライフステージが変わりつつ、世の中のパラダイムシフトも進みました。だからこそ一度固定概念を捨てて、彼女たちを見つめ直さないと思っています。一方で私たちの「顔」も大事ですね。作っている人たちの魅力は、メディアに反映されます。今はモノではなく、人にお金を払う時代。読者は、私たちのステートメントに集まりますから。

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居酒屋チェーンが真似るなら、韓国酒場より断然カナカナ寿司だ

居酒屋チェーン店の新店や業態転換といえば、ここ2、3年は、カタカナ寿司半端パクりか、韓国酒場だらけ。いい加減食傷気味だったが、株式会社イートファクトリー(大阪市北区代表取締役 山口 功)の「すしや コトブキツカサ」を訪問して、人気の理由と、韓国酒場が20~30代にしかウケない理由と、チェーン店ならではのメリットを再発見した。
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アパレルの「値上げ」問題を考える:記者談話室vol.20

  「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第20回は「アパレルの『値上げ』問題を考える」です。原材料、燃料費、物流費など過去に経験したことのないコスト高騰によって、食品や日用品の値上げが相次いでいます。衣料品もコスト高騰は同じですが、現時点で値上げする企業は限定的です。なぜでしょうか。

【今回のキーワード】
船のコンテナ物流費はコロナ前の最大7倍/綿花価格は2倍/食品は一斉値上げ/値上げを恐れるアパレル/ユニクロはどうするか/無印良品「価格は維持したい」/東レの地ならし/業界はユニクロ次第?/ユナイテッドアローズは一部値上げ/ユニクロのコラボ祭りの背景/値上げは当たり前/30年続くデフレマインド/値上げアレルギー/「ルイ・ヴィトン」「シャネル」は超強気の大幅値上げ/秋冬物は上げるべき/新価格

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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アパレルの「値上げ」問題を考える:記者談話室vol.20

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 第20回は「アパレルの『値上げ』問題を考える」です。原材料、燃料費、物流費など過去に経験したことのないコスト高騰によって、食品や日用品の値上げが相次いでいます。衣料品もコスト高騰は同じですが、現時点で値上げする企業は限定的です。なぜでしょうか。

【今回のキーワード】
船のコンテナ物流費はコロナ前の最大7倍/綿花価格は2倍/食品は一斉値上げ/値上げを恐れるアパレル/ユニクロはどうするか/無印良品「価格は維持したい」/東レの地ならし/業界はユニクロ次第?/ユナイテッドアローズは一部値上げ/ユニクロのコラボ祭りの背景/値上げは当たり前/30年続くデフレマインド/値上げアレルギー/「ルイ・ヴィトン」「シャネル」は超強気の大幅値上げ/秋冬物は上げるべき/新価格

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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