「M・A・C」から桜にインスパイアされたコレクションが登場

 「M・A・C」は3月4日、桜にインスパイアされた“ワイルドチェリー”コレクションを発売する。毎年恒例の桜コレクションは、今年は遊び心を散りばめたエネルギッシュなピンクのパッケージで登場する。24日からはECで先行販売する。

 コレクションはリップスティックやチーク、アイライナーなどをそろえる。“ラブミー リップ スティック”(全3色、各税込3960円)はシアーなピンクやビビッドなピンク、レッドの3色を、チーク“グロープレイブラッシュ”(全3色、各同4180円)はラベンダーピンクやピーチオレンジ、フューシャピンクの限定カラーで登場。そのほか桜の花びらをエンボス加工したハイライター“エクストラ ディメンション スキン フィニッシュ”(同5500円)やフューシャピンクのパッケージのリキッドアイライナー“ブラシストロークライナー”(同3850円)、チェリーブロッサムの香りをつけたメイクアップのフィックスミスト“フィックス+CBM”(同3520円)、桜のデザインを施したリップバーム“プレップ プライム リップ”(同2970円)、つけまつげ“#81チャーマー ラッシュ”(同1980円)、アイシャドウケース“プロカラー×2コンパクト”(同770円)をラインアップする。

The post 「M・A・C」から桜にインスパイアされたコレクションが登場 appeared first on WWDJAPAN.

コペンハーゲンはこの3人のデザイナーが面白い 「ここのがっこう」卒業生や「セシル バンセン」出身者ら

 2月1〜3日に開催された2022-23年秋冬シーズンのコペンハーゲン・ファッション・ウイーク(Copenhagen Fashion Week、以下CPHFW)に参加してきました。デンマークは2月1日から感染対策に関する規制が全面解除。24ブランドがリアルのショーを行い、ディナーや上映会などさまざまなイベントが開催されました。デンマークを代表する「セシル バンセン(CECILIE BAHNSEN)」は2シーズン前からパリに発表の場を移しており、コペンハーゲンではジュエリーブランド「ソフィ ビレ ブラーエ(SOPHIE BILLE BRAHE)」と共にディナー会を実施。市場規模を広げている「ガニー(GANNI)」はデジタル発表で、最終日に上映会を兼ねたディナーを開きました。目玉となるブランドのショーはなかったものの、欧州とアメリカから多くのインフルエンサーとジャーナリストが現地入りしていました。

 参加ブランドでは、「サックス ポッツ(SAKES POTTS)」「スティーヌ ゴヤ(STINE GOYA)」「マーク ケンリー ドミノ タン(MARK KENLY DOMINO TAN)」などのベテラン勢が安定のクリエーションを披露。しかしCPHFWが今後さらに発展していくためには「セシル バンセン」のような、個性の強い新進ブランドが出てきてほしかったというのが本音です。そこで今回は、若手デザイナーの取材に奔走してきました!CPHFWが次なる「セシル バンセン」と期待を寄せるデンマーク人や、革新的な生地開発に取り組むウクライナ発のブランド、若手支援を目的としたコンペティションで受賞した日本人ら、現地で見つけた注目のデザイナー3人を紹介します。

注目度はナンバーワン
ROEGE HOVE

 まずは、2019年創設のウィメンズ・リブリットウエアブランド「エ ローエ ホーベ(A. ROEGE HOVE)」。デンマーク人デザイナーのアマリー・ ローエ・ホーベ(Amalie Roge Hove)は、デンマーク王立美術アカデミーでニットデザインを学び、「マーク ケンリー ドミノ タン」と「セシル バンセン」でテキスタイルデザイナーを経験しました。CPHFWに参加するのは昨シーズンに続いて2回目。昨年11月にはデンマーク最大のファッション・デザイン賞“デンマークズ・マガザン・デュ・ノード・ファッション・プライズ(Denmark’s Magasin du Nord Fashion Prize)”でグランプリに輝き、賞金約620万円(35万クローネ)を獲得しました。イタリア綿を使った高品質な素材を、デンマークの伝統的なニットウエア技術を用いて製作。伸縮性のあるリブニットが着る人の体のラインを称えるように、ボディーコンシャスなシルエットを生み出します。各国のジャーナリストと話していると、同ブランドが今季最も評価され、多くのメディアに取り上げられていました。

 ほぼ全ての製品が家庭用洗濯機で洗えるのも、評価すべきポイントです。日本が最大のマーケットだといい、伊勢丹やコンセプトストアと取り引きがあるそうです。今季のショーでは、昨シーズンからの新たなデザインの提案は見られなかったものの、賞金を使って来シーズンにはアクセサリーやアウターなどバラエティを増やして、クリエーションに磨きがかかっていくことを期待しています。

ボタニカル・ラグジュアリー
TG BOTANICAL

 2つ目は、CPHFWに初参加したウクライナ発のウィメンズウエア「TG ボタニカル(TG BOTANICAL)」です。デザイナーのタチアナ・チュマック(Tatyana Chumak)は、「タゴ(TAGO)」というブランドを17年前に立ち上げました。同ブランドのリブランディングにより、「TGボタニカル」として再スタートして2シーズン目となります。タチアナは、各アイテムを“生きた服”と表現し、自然由来の原料を使って生分解性テキスタイルで作っています。オーガニックコットンやリネンといった生地に加え、雑草のイラクサや、大麻草100%でファーに見立てたアウターなど、ウクライナで収穫される植物や薬草を、革新的な技術を用いて独自素材を開発しています。染色は茜の根っこ、どんぐり、玉ねぎの皮による草木染めで、テラコッタ、ピンク、ライラック、ブラウンの優しいカラーパレット。「時間の経過と日光を浴びることで色あせていく、自然な色彩を楽しんでほしい」という思いを教えてくれました。

 タチアナの実家は農家で、自然の中で生まれ育ちました。成人してからは都心での生活を続けていたものの、ロックダウンが転機となりました。地元の農家のコミュニティをサポートすることと地球の自然を守っていくために、持続可能なファッションブランドへとリブランディングする決心をしました。「最新テクノロジーと自然の調和で、環境負荷の少ない洋服の製造に注力していく」と話してくれました。

彫刻のように美しいニット
飯野 麟太郎

 若手支援を目的としたコンペティション、デザイナーズ・ネスト(Designer’s Nest)では、日本人デザイナーの飯野麟太郎さんがインターンシップ賞を獲得しました。飯野さんは1994年東京生まれで、「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」の山縣良和デザイナーが主宰するデザインスクール、ここのがっこうで学び、法政大学で学士号を修め、イギリス・ロンドンにある名門セント・マーチン美術大学(Central Saint Martins)を卒業しました。「ウェールズ・ボナー(WALES BONNER)」でインターンシップを経験し、ノルウェーの首都にあるオスロ国立芸術アカデミー(Oslo National Academy of the Arts) を昨年卒業したばかりです。今回のコンペでは、審査委員を務めた「トラサルディー(TRUSSARDI)」のクリエイティブ・ディレクター兼ベルリン発「ゲーエムベーハー(GMBH)」の共同創設者である、ベンジャミン・アレクサンダー・ヒュズビー(Benjamin Alexander Huseby)とセルハト・イシック(Serhat Isik)の二人に高く評価されました。飯野さんにはベルリンでのインターンシップの機会が与えられます。

 独りを意味する“Solitude”と題したコレクションは、縫製を一切していない、異なるニット技術で構成した彫刻のようなニットウエアです。体を包み込む優しさと同時に、外敵から守る鎧のような、コンセプチュアルな作品がランウエイに5体登場しました。パンデミックの最中に、オスロでコレクションを制作した飯野さんは、「孤立感・疎外感と、逆に一人になることで得られた居心地の良さのジレンマがとても人間的で、それをそのまま愛おしいと思い、制作を始めました」と教えてくれました。在学中にウールのリサーチをしていた際、牧場から脱走したまま洞窟に6年間住んでいた、ニュージーランドの“脱走羊”として知られる“シュレック”の話に感銘を受けたことがコレクション制作の出発点になったといいます。「服は“個”を定義するのに欠かせない要素。共有や共感が是とされる現代において、確固とした“個”を貫くことは同じくらい尊いこと。それ表現するために、このコレクションを制作をしました」と語る飯野さん。イギリスとノルウェー、そしてドイツに渡り、仕事と人生経験を重ねて彼自身の“個”を磨いていくのでしょう。それを今後クリエイションにどのように反映させ、私たちに見せてくれるのか。無限の可能性に満ちた日本人デザイナーに注目していきたいです。

The post コペンハーゲンはこの3人のデザイナーが面白い 「ここのがっこう」卒業生や「セシル バンセン」出身者ら appeared first on WWDJAPAN.

人類1万年の美のミューズ! 「猫」とアーティストたちの不思議な関係 【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.18。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回は、今世紀最大の猫の祭典を記念して(?)、猫の美に魅せられたアーティストたちの猫愛溢れるエピソードをご紹介。偉人たちは猫のどこに美を見出し骨抜きにされたのか妄想を膨らませつつ、美容界のアーティストやビューティクリエイターたちの猫コスメをご紹介します。

描かずにはいられない!? 猫は最強の美のモチーフ

 猫は人類1万年の友。農耕を始めた人類がネズミから穀物を守るためにリビアヤマネコを飼い慣らしたことが始まりといわれる。食糧としての家畜ではなく、猫は猫のまま、人間とウィンウィンな関係の家畜として共に暮らしてきた稀有な存在だ。

 Vol.1でも少し触れたが、猫は古代エジプト時代にはすでにペットとしてかわいがられていたことが分かっている。その様子は当時の壁画に残されており、以降、後世に名を残す古今東西の著名なアーティストたちが、猫をモチーフにした名画をたくさん描いてきた。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、サルバドール・ダリ、アンリ・マティス、ピエール・ボナール、アンディ・ウォーホル、藤田嗣治、歌川国芳、河鍋暁斎など、彼ら実際に大の猫好きを公言しており、さまざまなエピソードも残されている。その一部をご紹介しよう。

巨匠から現代アーティストまで。深すぎる猫愛エピソード

 現代アーティストのアイ・ウェイウェイは、北京に自身のスタジオを構えたときに猫を飼い始め、一時は30匹以上の猫と共に暮らしていたとか。食材として売るために小さな檻に入れられトラックの荷台に積まれた400匹もの猫たちを仲間たちと分担して引き取り、そのうちの3〜40匹を自宅に連れ帰ったという。どんなに広いアトリエでも、あまりに猫が多いと創作活動に支障をきたしそうだが、「一匹一匹、全く違い、それぞれ違った個性がある。猫たちはいつも幸せな気持ちにしてくれる」と気にも留めない。それどころか、「本能と直感を備えた別の生き物と接するのは大切なこと。心を開いて猫の世界を理解しようとすれば、人間の社会では味わえないことを経験できる。知識など何一つ持っていなくても、幸せな人生を送ることができると猫は教えてくれる」と猫愛深く語っている。

 パブロ・ピカソは動物好きでさまざまなペットを飼っていたと伝えられているが、猫も大好きで街を彷徨いていたシャム猫にミノーと名づけ溺愛していたというのは有名な話。写真家で愛人でもあったドラ・マールを描いた「ドラ・マールと猫」、最後の恋人ジャクリーヌ・ロックが猫と戯れる「ジャクリーヌと猫」など、作品にも猫がたびたび登場する。甘えて擦り寄ってきたと思ったらそっぽを向く、いつでも気ままに人間を翻弄する猫は、付き合う女性が変わるたび画風が変わるほどの恋多き男としても知られるピカソにとって、追いかけたくなる女性のような存在だったのかもしれない。

 一時期には1ダースの猫たちと暮らしていた猪熊弦一郎。食糧難にあえぐ戦時中に飼っていたみっちゃんという雄猫と、タヌ子という雌猫を疎開先に連れていったり(のちに、みっちゃんが近所の農家で大切に飼われていた鶏を襲って死なせてしまうという大事件が勃発し肩身の狭い思いをする)、猫たちが家の柱で爪研ぎをしても叱ることなく「これは猫の作品だ」と言ってそのままにしたりと、なかなかの猫好きエピソードが多く残されている。猪熊は生前、「猫は一匹、二匹飼うよりも、沢山飼って見る方が其習性が解って面白く、一つ一つを特にかわいがらなくとも、猫同志で結構楽しく生活して居て、見て居ても実に美しい」と語っており、猫たちを写生することはしなかったという。共に暮らし頭の中に住み着いた猫をキャンバスに落とし込むことで、猫らしい自由さや面白さを巧みに表現していたようだ。

 人間と出会ったときから、今の今まで己を曲げることなく生きてきた猫は、人間にとって一番身近な野生動物と言っても過言ではない。流麗なフォルム、かわいらしい声、柔らかな毛並み、甘い匂い、表情の豊かさ、ミステリアスな目、時折見せる野生味。いくつもの魅力を秘めた魔性の存在だからこそ、いつの時代も、感性を刺激する美のニューズとして魅了されてきたのだろう。

美容界にも! 猫溺愛クリエーターのビューティアイテム

 そんな猫の美に魅了されたクリエーターはビューティ界にもたくさん。今回は、特に猫愛の深いブランドの猫コスメをご紹介!

 愛猫家でも知られる勝田小百合さんが手がける「アムリターラ(AMRITARA)」。猫の萌えパーツである肉球をかたどった“オーガニック ハニー クリア ソープ”は、猫のために保護猫活動を支援したいという思いから制作されたチャリティーグッズで、売り上げの一部は保護猫支援団体「AHAHA」に寄付される。オーガニックのオリーブ油やパーム油をぜいたくに使った釜焚き石けんで、ぷにぷにの肉球部分はインド・メルガート地方の原生林で採蜜されたはちみつを氷温熟成したアムリターラの<原生林の黒はちみつ>を使用。カリウムなどのミネラル類を多く含みしっとりとしなやかな洗い上がりをかなえてくれる。


 人気ヘアメイクアップアーティストの松田未来さんがディレクションをつとめる「リーカ(RIHKA)」。人気のアイパレットは、8色の中から好みの4色を選んで自分仕様にカスタムできる注目アイテム。こちらは、毎日使いやすいナチュラルな4色があらかじめセットインされたパレット。その中の1色・NAC001 coussinetは、松田さんの愛猫・マドレーヌの肉球カラーを再現した猫愛あふれる可愛らしいピンクベージュ。サラッと軽やかな塗り心地のマットテクスチャーで目元に奥行きを与え、抜け感のある今っぽい目元に。


 猫コスメといえば「ポール & ジョー ボーテ(PAUL & JOE BEAUTE)」。モチーフとしてよく登場する2匹の猫は、デザイナーのソフィー・メシャリーの愛猫、ジプシーとヌネット。「私にとって猫はとても美しく、完璧な動物。感情的でいて、凛として独立しているところがとても魅力的」と語っており、インスピレーション源として欠かせない存在であることがうかがえる。そんな彼女の相棒であるジプシー&ヌネットが、ブランド20周年のアニバーサリーイヤーをセレブレートするキュートなコスメで登場。人気の猫リップは、アニバーサリーをお祝いしアーモンドの花を耳に飾っておめかしした特別仕様に。なりたい表情をかなえる全10色をそろえる。どこか懐かしい肌ざわりの人形のような限定リップケースは、ドレッサーに飾って愛でたくなる愛くるしさだ。

 画家以外にも、詩人や作家などにも猫好きが多く、さらには北京五輪での勇姿が記憶に新しい羽生結弦も一番好きな動物は猫なのだそうだ。ジャンルを問わず、美を表現する者はどうしても猫に惹かれてしまうらしい。ストイックでミステリアスなイメージのある羽生結弦までも骨抜きにする猫、やっぱり最強!

参考文献
「猪熊弦一郎猫画集 ねこたち」(リトルモア)
The New York Times Style Magazine:Japan「芸術家 アイ・ウェイウェイとモフモフな仲間たち」
ART it「作品「三花」に関する対話 艾未未のことば20:猫が盗まれて広州で食べられる作品「三花」に関する対話」

The post 人類1万年の美のミューズ! 「猫」とアーティストたちの不思議な関係 【ニャンダフルなコスメたち】 appeared first on WWDJAPAN.

「ジルスチュアート ビューティ」から毎年人気の“サムシングピュアブルー”コレクションが登場 今年は“祝福の雨”がテーマ

 「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」は恒例の限定コレクション“クリスタルブルーム サムシングピュアブルー”を4月22日に発売する。結婚式で花嫁が身につけると幸せになれると言われる “サムシングフォー”から着想を得た人気コレクションで、今年は“雨の日の結婚式は幸運をもたらす”というヨーロッパの言い伝えをテーマにフレグランスやボディーケアアイテム、メイクアップアイテムをランアップする。

 雨の日の結婚式をイメージしたボトルのフレグランス“オードパルファン”(30mL、税込6050円)は、祝福の雨を大きなクリスタルチャームで表現。“サムシングブルーブーケアコード”の香調はトップノートにペアとアップルのみずみずしさとベルガモットが繊細に香り、ミドルノートはミュゲやピーチ、ジャスミン、オレンジフラワー、ローズのリッチフローラルノート、ラストはムスクが花嫁の純粋な美しさを表現する。同じ香調で、持ち運びに便利な“オードパルファン ローラーボール”(10mL、税込3080円)、“パフュームド ヘアミスト”(30mL、税込3960円)、“パフュームド ハンド エッセンス”(40.3g、税込2640円)、“シャンプー”(300mL、税込2860円)、“ヘアマスク”(190g、税込3080円)を展開する。

 さらに、人気化粧下地“イルミネイティング セラムプライマー”のコレクション限定品“01 crystal diamond” (SPF20/PA++、30mL、税込3520円)が登場する。シルバーとゴールドのパールでリッチな艶を与え、自然に毛穴をカバーして凹凸のない美しい肌をかなえる。そのほか、2種のパールを配合したジェルタイプの日やけ止め“シマリング UVプロテクター”(SPF50+/PA++++、60g、税込3520円)、唇の水分に反応してピンクに発色する“マイリップス 00 something pure blue”(税込3080円)、9種の保湿成分を配合したあれやカサつきをケアするリップバーム“リップグロウ セラムバーム 01 blessed rain”(税込3080円)を取りそろえる。

The post 「ジルスチュアート ビューティ」から毎年人気の“サムシングピュアブルー”コレクションが登場 今年は“祝福の雨”がテーマ appeared first on WWDJAPAN.

「ジーユー」が「クレヨンしんちゃん」とコラボアイテムを発売

 「ジーユー(GU)」は、今年30周年を迎えるアニメ「クレヨンしんちゃん」との初のコラボレーションアイテムを3月上旬に発売する。

 このコラボレーションでは、同作に登場するしんのすけやアクション仮面、ぶりぶりざえもん、チョコビなどのモチーフを散りばめたアイテムをそろえる。メンズはスエットセット(税込2490円)など8型、ウィメンズはサテンパジャマ(税込2990円)など10型、キッズは5部袖のグラフィックTシャツ(同990円)など4型に加え、バッグ(税込1490円)やポーチ(税込990円)もラインアップする。親子でのリンクコーデも可能だ。

 また、ブランドの公式ツイッターでは、4月22日公開の「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」の鑑賞チケットが当たるキャンペーンを実施する。

The post 「ジーユー」が「クレヨンしんちゃん」とコラボアイテムを発売 appeared first on WWDJAPAN.

「YSL」の人気クッションファンデから漆黒のレザーに身を包んだ限定デザインが登場

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は3月4日、人気のクッションファンデーション“アンクル ド ポー ルクッションN”の限定デザインを発売する。2月22日にはEC、23日には表参道フラッグシップブティックで先行販売する。

 毎年クチュールからインスパイアされた限定デザインは、今年ひと際存在感を放つ“究極のブラックシック”を表現。パッケージはビンテージライクなブラックのクラッシュドレザーに、マットブラックのカサンドラロゴを施した。クールで大胆な、エッジの効いたデザインに仕上げた。

 同製品は高いカバー力とリアルな艶を実現し、フィルターをかけたかのような肌を演出する。皮脂を吸収するネオンスキンパウダーとハイブリッドホールドテクノロジーにより、皮脂・汗・乾燥があっても24時間崩れず、テカらず、くすまない処方だ。さらにモロッコの厳しい環境下にある「イヴ・サンローラン」のガーデンで栽培されたジャスミンから抽出したジャスミンエキスを配合し、肌にぴたりと密着し、美しい透明感をキープする。日本のみならず人気で、アジアで売り上げナンバーワンのクッションファンデーションだ。

The post 「YSL」の人気クッションファンデから漆黒のレザーに身を包んだ限定デザインが登場 appeared first on WWDJAPAN.

豊田貿易が伊フレグランスの独占輸入販売権を取得 アパレル以外の取り扱いは創業以来初

 豊田貿易はこのほど、イタリア・カプリ島生まれのフレグランスブランド「カルトゥージア(CARTHUSIA)」の日本における総代理店となった。今春、順次取り扱いを開始する。これに伴い、豊田貿易は3月11日までバイヤー向け展示会を同社ショールームで行っている。

 主力商品は香水(予価・税込1万3200~1万9800円)、ディフューザー(5500~1万7600円)、アロマキャンドル(6600~1万9800円)などで、ほかにハンドクリーム(3300円)やボディーローション(6600~8800円)なども扱う。カプリ島の花や果実、ハーブなど天然由来の素材を原料とし、昔ながらの製法で、ボトル詰めやパッケージングまで全て手作業で生産する。

 豊田貿易はこれまで、イタリアブランドの「ラルディーニ(LARDINI)」や「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」などメンズに強いアパレルブランドを多く手掛けてきた。1984年創業の同社が、アパレル以外の商材を扱うのは初めてだ。「今後、ウィメンズ市場の開拓を含め、新たなカテゴリーの獲得により、フィールドをいっそう広げていきたい」と話す。

The post 豊田貿易が伊フレグランスの独占輸入販売権を取得 アパレル以外の取り扱いは創業以来初 appeared first on WWDJAPAN.

ワークマンが銀座に初出店 都心立地に本腰

 ワークマンは東京・銀座にアウトドアウエア業態「#ワークマン女子」を4月28日オープンする。近年、同社は横浜・桜木町や大阪・難波に出店しているが、東京の都心は初めて。6月には池袋にも同業態を出す。空白地帯だった都心に出ることで、新しい顧客との接点を持つとともに、認知度を高める。

 銀座5丁目の中央通りの商業施設イグジットメルサの5階に297平方メートルの売り場で出店する。同じ場所では昨年9月末まで免税店のラオックスが営業していた。アウトドアウエアに加えて、本日22日から販売を開始したテントなどのキャンプ用品も並べる。現在の一番店である「#ワークマン女子」コレットマーレ店(横浜・桜木町)を上回る6億〜7億円の売上高を見込む。

 ワークマンはロードサイドや商業施設に出店する際、賃料を売上高の3%以内に抑える基準を持つ。一般的なアパレルの店舗だと10%前後、場所によっては20%を超える場合もある。都心出店はだいぶ前から計画していたが、コロナ下でデベロッパー側がテナント集めに苦戦する中、集客力のあるワークマンの店舗は有利な条件で借りられる環境になっている。人気商品によって売り上げが稼げるため、結果として家賃比率は抑えられ、3%に収まらなくても黒字確保のめどが立つようになった。

 6月に池袋のサンシャインシティに「#ワークマン女子」を出店し、4月には大阪のなんばシティの既存店を1.6倍に増床してインショップとして新業態「ワークマンシューズ」も併設する。都心だけでなく、東京ではこれまで手薄だった中央線沿線や東急線沿線などへの出店を増やす。土屋哲雄専務は「(都心の)百貨店からも良い条件で出店の話をいただいている」と明かす。

 同社はキャンプ用品への参入を機に、オンラインで注文した商品を店舗で受け取るクリック&コレクトを重点的に強化する。「受け取り拠点として都心の店舗を機能させる」(土屋専務)方針だ。現在940店舗の2030年までに1500店舗に増やす。

The post ワークマンが銀座に初出店 都心立地に本腰 appeared first on WWDJAPAN.

「グッチ」が“グッチ パイナップル”コレクションを発売

  アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が手掛ける「グッチ(GUCCI)」は、コレクション“グッチ パイナップル(GUCCI PINEAPPLE)”を発売した。貴族のエンブレムをほうふつとさせるパイナップルとローズのモチーフを施したウエアとアクセサリーをラインアップ。暖かな季節に向けて、遊び心がありながらも、洗練されたワードローブがそろう。

パームビーチを舞台にしたキャンペーン
優雅でリラックスしたムード

 キャンペーンビジュアルとムービーは、上流社会のジェットセッターたちに愛されたリゾート地、パームビーチ(アメリカ・フロリダ州)のコロニーホテルが舞台。色鮮やかなインテリアが魅力のホテルの部屋や、日差しが差し込む開放的なプールサイドで時間を過ごす、“グッチ パイナップル”を身にまとったモデルたちの姿を切り取った。レトロなホテルの空間に、「グッチ」のタイムレスなコレクションが合わさり、優雅でリラックスしたムードが漂う。

カレッジウエアと
ストリートウエアの融合

 “グッチ パイナップル”は、カレッジウエアとストリートウエアの融合がポイント。クラシカルなテーラードアイテムに、ギンガムチェックやストライプの柄、パステル調のブルー、グリーン、ピンクのカラーを合わせ、プレッピーファッションの印象を強めている。同コレクションを象徴するパイナップルとローズのエンブレムを大胆にあしらったウエアやアクセサリーも目を引く。

  “22,705”のロゴも特徴の1つ。1921年から現在までにブランド名「グッチ」が歌詞に登場した曲の数であるこの番号を、ジャケットやトラックスーツなどに施している。またスニーカーやレザーアクセサリーは、アイコニックな “GGスプリーム キャンバス”をベースに、パイナップルプリントを合わせた。

グッチ六本木 メンズショップでは
先行発売となるアイテムも

 “グッチ パイナップル”は、一部のグッチショップと公式オンラインストアで取り扱っている。2月23日にオープンするグッチ六本木 メンズショップでは、先行販売のバッグを取りそろえ、"グッチ パイナップル"の世界観を楽しめる空間を用意。専用ディスプレイを設けたショップは、パイナップルとローズのモチーフを使ったイルミネーション サインが目印。ルビーレッドのカーペットや、ホワイトとブルーのチェックのファブリックで仕上げられたウォール、グリーンに輝くLEDライトで構成された空間で、同コレクションのスペシャルな世界観を堪能することができる。

INFORMATION
■NEW OPEN グッチ六本木 メンズショップ

オープン:2月23日
住所:東京都港区六本木 六丁目10-3 六本木けやき坂通り1階

TEXT : MAMI OSUGI
PRODUCED BY WWDJAPAN FOR GUCCI
問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177

The post 「グッチ」が“グッチ パイナップル”コレクションを発売 appeared first on WWDJAPAN.

「エルメス」出身デザイナーが追求 日本の伝統織物から洋服を作るオーダー会を実施

 「アルルナータ(ARLNATA)」は、「エルメス(HERMES)」のウィメンズデザインチームで経験を積んだ寺西俊輔が、2018年の帰国後に立ち上げたブランド。日本の伝統産業の持続可能性を追求しており、日本三大紬の一つ、石川の牛首紬の反物を使ったアウターやニットアイテムなどをオーダーで作っている。2月23〜27日に、東京・北青山でオーダー会を開く。

 寺西は京都大学工学部建築学科卒業後、ヨウジヤマモトに入社し、生産管理・パタンナーを担当。その後イタリアに渡り、「キャロル クリスチャン ポエル(CAROL CHRISTIAN POELL)」「アニオナ(AGNONA)」をへて仏エルメスに入社し、ウィメンズプレタの3Dデザイナーとして勤務した。パリ在住時代に、テキスタイル展示会プルミエール・ビジョンで日本の伝統織物の美しさや職人の手仕事のすばらしさを再認識し、「アルルナータ」で今の時代に合ったラグジュアリーとしての提案を模索している。

 オーダーの際はまず反物を選び、そこからトレンチコートやケープなどに仕立てていく。襟部分などに、ポイントとしてらでん細工を取り入れることも可能だ。ニット地と反物をはぎ合わせて作るカーディガンやケープなどもデザインサンプルとしてそろえている。1つの反物から仕立てられるのは平均で2着。オーダーが可能なデザインは、ウィメンズが9型、メンズが5型、ユニセックスアイテムが3型だ。

 ウィメンズのテーラードジャケットなどは、今回のオーダー会が初お披露目となる。「アルルナータ」は牛首紬を手掛ける石川の白山工房と継続的に組んでおり、今回のオーダー会でも牛首紬の反物を多数そろえる他、寺西が厳選した全国の反物からのオーダーも可能だ。

■「ARLNATA×牛首紬 SPECIAL COLLECTION 4」
開催期間:2月23日~27日
場所:GUM表参道
住所:東京都港区北青山3-10-25
※予約優先、来場予約は公式ホームページで受付中

The post 「エルメス」出身デザイナーが追求 日本の伝統織物から洋服を作るオーダー会を実施 appeared first on WWDJAPAN.

「グッチ」が復調したケリング、21年は34%増収 商品のハイエンド化で平均価格アップへ

 ケリング(KERING)の2021年12月通期決算は、売上高が前期比34.7%増の176億4520万ユーロ(約2兆2938億円)、営業利益は同45.4%増の47億9740万ユーロ(約6236億円)、純利益は同47.6%増の31億7570万ユーロ(約4128億円)だった。

 19年比でも、売上高は11.0%増、営業利益は4.0%増、純利益は37.5%増とコロナ禍前を上回る結果となった。

 地域別の売上高は、西欧が前期比10.6%増の40億4500万ユーロ(約5258億円)、北米が同70.8%増の46億8530万ユーロ(約6090億円)、日本を除くアジア太平洋地域が同34.5%増の66億9540万ユーロ(約8704億円)、日本が同13.7%増の10億5940万ユーロ(約1377億円)だった。

 ブランド別の売上高では、主力の「グッチ(GUCCI)」が同30.7%増の97億3090万ユーロ(約1兆2650億円)だった。同ブランドは、21年第1四半期の売り上げが前年同期比20.2%増、第2四半期は同82.3%増だったが、第3四半期はアジア市場などで新型コロナウイルスの感染が再拡大したことから同4.5%増と大幅に減速。しかし第4四半期には同34.6%増に持ち直した。

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」は前期比44.5%増の25億2100万ユーロ(約3277億円)と記録的な売り上げとなったほか、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は同24.1%増の15億280万ユーロ(約1953億円)だった。その他のメゾン部門に含まれる「バレンシアガ(BALENCIAGA)」と「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」も好調で、同部門は同43.1%増の32億6470万ユーロ(約4244億円)だった。

 ケリングは21年12月末の時点で1565の店舗を運営しており、売り上げの81%が小売り(自社EC含む)によるものだ。ECは売り上げ全体の15%を占めており、19年の7%からほぼ倍となっている。

 フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「19年をも上回る素晴らしい業績を上げることができ、大変うれしく思う。22年においても、この勢いを維持できるものと考えている」と語った。

 こうした業績の好調ぶりを反映し、21年におけるケリングの手元資金はおよそ39億5000万ユーロ(約5135億円)と前年の倍程度となっている。買収をする予定はあるかとアナリストに問われたピノー会長兼CEOは、「当社に合う企業を積極的に探している」と述べた。なお、同社は22年1月、スイスの高級時計ブランド「ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)」や「ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)」などを擁するソーウインド グループ(SOWIND GROUP)の保有株式を全て同社の経営陣に売却すると発表した。

 ここ数年、生産コストや人件費の上昇を受け、ラグジュアリーブランドでハンドバッグの値上げが続いている。中でもその幅が大きいのは、21年1月から22年2月にかけて米国で29%の値上げをしたモデルもある「シャネル(CHANEL)」や、同じく66%の値上げをしたモデルがある「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」だろう。

 米「WWD」によれば、実は「グッチ」も21年に2回の値上げをしているという。今後も値上げをする予定はあるかというジャーナリストからの質問に対して、ピノー会長兼CEOは明言を避け、コレクションをより洗練されたハイエンドなものにすることで平均価格を上げつつ、地域的な価格差に関しては「妥当な」幅にしたいと回答。「ボリューム(生産流通量)とバリュー(商品やブランド価値)の微妙なバランスを取る必要がある」と説明した。

 メタバースへの参入について、同氏は「様子見をするのではなく、実践して学んでいくアプローチで進めている」と話した。その言葉通り、「グッチ」はデジタルのコレクションアイテムのクリエーションを手掛ける「スーパープラスチック(SUPERPLASTIC)」と協業して限定NFTなどを発売しているほか、「バレンシアガ」は人気オンラインゲーム「フォートナイト(Fortnite)」と協業してゲーム内でスキンなどを販売している。

The post 「グッチ」が復調したケリング、21年は34%増収 商品のハイエンド化で平均価格アップへ appeared first on WWDJAPAN.

「ビープル バイ コスメキッチン」がショップ名を「ビープル」に変更 オリジナリティー溢れる業態へ

 マッシュビューティーラボはこのほど、食やコスメ、ライフスタイル製品を取り扱うナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「ビープル バイ コスメキッチン(Biople by CosmeKitchen)」のブランド名を「ビープル」に変更した。環境に配慮したオーガニックなライフスタイルに寄り添い、独自の商品やサービスを強化しながら、オリジナリティー溢れる業態として一層の成長を目指す。

 「ビープル バイ コスメキッチン」は、ナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」のセカンドブランドとして2013年に誕生。「オーガニックがもっと身近なものであることを実感してほしい」という思いから、「自然のものに囲まれてオーガニックライフを送る人たち」の意味を込めて「BioなPeople=Biople(ビープル)」と名付けた。コスメのほか、食品やサプリメントなどインナーケア製品を多数取り扱い、現在23店舗を展開。23年9月には10周年を迎える。

 椋林裕貴マッシュビューティーラボ副社長は、「『ビープル バイ コスメキッチン』はフードカテゴリーが定着し、ここ数年インナーケアカテゴリーも成長してきた。さらに最近では、フェムケアやレメディ、ペット、ベビーカテゴリーにも力を入れ、オーガニックライフ全般における挑戦ができている。そこで10周年を機に、次なる成長を見据えて『バイ コスメキッチン』という屋号を外した。覚悟をもって挑戦する」と話す。一方で「コスメキッチン」は現在約60店舗を展開し、今春もいくつか出店を控えておりその存在感は大きい。「名前に『コスメキッチン』がないリスクへの恐怖はある。しかし、それよりも将来の楽しみの方が大きい」と期待をかける。今後、化粧品のMDが約8割が同じという「コスメキッチン」との役割を棲み分け、「ビープル」ならではのカテゴリーを際立たせながら、さらなるステージへとステップアップする。

 ブランド名の変更に伴いロゴもリニューアル。新しいロゴは、近藤広幸マッシュホールディングス社長がデザインした。デザインコンセプトは、“親しみやすさと心を穏やかにするウェルネスデザイン”。「by CosmeKitchen(バイ コスメキッチン)」から、「ORGANIC LIFE(オーガニックライフ)」に変更し、オーガニックに寄り添ったデイリーストアであることへの理解や、ブランド名を短くしたことによる視覚認知性を高めた。また、モノクロのロゴから色相を追加。グリーンの配色は、「性別問わず楽しめる空間作りの強化」とグループのアイデンティティとして掲げる「GO GREEN」への一致を体現した。中央の「O」は、“ハッピーの連鎖”の思いを込めてオリジナルのサークルをデザインしている。

 さらに、これまで誤読が多かったブランド名の「ビープル」の読みやすさや、正式なブランド名の認知の向上を図る。「『BIOPLE』を『ビオープル』や『ビープレ』と読み間違えられることが多かった。新しいロゴは、Oがデザインのアクセントとなったことで、Oを飛ばして呼んでも『ビープル』と読めるようになっている」。

 店頭のロゴの変更は3月上旬から、錦糸町店テルミナからスタートし、順次変更する。「今春は商業施設のリニューアルも多く、そういった新しいアクションがあるところから徐々に変えていく。また、ロゴ変わったからといって以前のショッパーを捨てるようなことはしない。サステナビリティを前提に、当面は新旧のロゴが混在するが、1年以内に統一させるのが理想だ」という。また、店頭スタッフの制服もリニューアルする。廃棄物を減らすことを考え、玉ねぎの皮から抽出した天然成分で染めたブラウンカラーが特徴。各店舗、順次変更してく。

 3月下旬には、名古屋パルコに出店している「コスメキッチン」の売り場を22坪から30坪へと拡大し、「ビープル」のフードカテゴリーを切り出した新業態を併設する。「ハーブティーを軸としたドリンク類やCBD関連、フェムケアを盛り込む予定だ」という。

The post 「ビープル バイ コスメキッチン」がショップ名を「ビープル」に変更 オリジナリティー溢れる業態へ appeared first on WWDJAPAN.

漫画家JUN INAGAWAがビリー・アイリッシュのツアー衣装を制作

 漫画家のJUN INAGAWAが、歌手のビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)のツアー衣装を制作した。

 アイリッシュは、2ndアルバム「Happier Than Ever」のツアーを2月3日(現地時間)からスタートしており、INAGAWAはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで18日(同時間)に行われた公演の一部衣装を担当した。衣装はアイリッシュが好むオーバーサイズのTシャツとレギンスのセットアップで、オリジナルキャラクターや“RAGE”の文字を随所に配したデザインだ。

 なお、アイリッシュは19日(同時間)の公演では漫画「デスノート(DEATH NOTE)」をモチーフとしたTシャツを着用し、髪型も登場キャラクターの弥海砂を真似たスタイルでパフォーマンスを披露。他の公演でもソウル発のストリートブランド「スクート アパレル(SKOOT APPAREL)」による「美少女戦士セーラームーン」と「ポケモン」のゲンガーをモチーフとしたTシャツを着用するなど、日本のアニメ・漫画への愛を見せている。

The post 漫画家JUN INAGAWAがビリー・アイリッシュのツアー衣装を制作 appeared first on WWDJAPAN.

テーラリングの更新に挑んだ「ダンヒル」の反抗、破壊 2022-23年秋冬コレクション

 英国発の「ダンヒル(DUNHILL)」は、2022-23年秋冬コレクションを発表した。18-19年秋冬以降はパリでの発表を続けていたが、今シーズンは拠点のロンドンに帰還。主軸であるテーラリングの伝統に回帰すると同時に、身にまとう者の個性によってその規律が破壊される感覚に着目した。マーク・ウェストン(Mark Weston)=クリエイティブ・ディレクターが、クリエイションの意図やロンドンで発表した理由を語る。

今、ロンドンで発表するのが
正しいと感じた

WWD:発表の場をパリからロンドンに移した理由は?

マーク・ウェストン「ダンヒル」クリエイティブ・ディレクター(以下、ウェストン):パリのファッション・ウイークに参加したことで、広い世界の人たちとつながることができ、目的にしていた新たな「ダンヒル」の世界観を見せることができた。しかし私たちは英国ブランドなので、いつでもロンドンを中心に考えている。そして今シーズンは英国のテーラリングの探求を大きなテーマにしているため、ロンドンで発表するのが正しいと感じた。また、パンデミックで不透明な状況が続いているのもきっかけの一つではある。

WWD:英国のテーラリングに着目したきっかけは?

ウェストン:仕立ての感覚と洗練された厳格さをもう一度追求したかったから。英国のテーラリングのルーツは、制服やミリタリーに通じる。その厳格なスーツを若い男性が着ることで、どれほど破壊的で反抗的に見えるのか、型にはまったユニホームをどこまで型破りに見せられるのかに挑んだ。今シーズンは規律と伝統への回帰であると同時に、作る側と着る側に英国的な破壊の感覚が常に存在していることを表現したかった。伝統を更新するのは服そのものではなく、着る人なのだから。

若い世代はテーラリングに
魅力を感じている

WWD:メンズのスタイルの変化についてはどう分析している?

ウェストン:若い世代は、飽和しているスポーツウエアへの反動でテーラリングに魅力を感じており、それを現代的なスタイルで自分たちのものにしようとしている。「ダンヒル」の強みは厳格なテーラリングと専門性なので、非常に優位な立場にあるといえる。今度はいかに伝統と新しい時代感を掛け合わせ、再文脈化していけるかが成功へのカギだ。

WWD:ブランドを率いて8シーズン目になるが、どのようなクリエイションを意識してきた?

ウェストン:現職に就いてからは、ステレオタイプな古典主義をいかにしてゆがませ、官能と挑発によって破壊することをテーマに掲げてコレクションを制作してきた。伝統のスタイルにモダンな要素を、日常的なスタイリングに時代感を取り入れてコントラストを利かせ、英国らしさを伝えるための視点を盛り込んできた。好奇心をもってアーカイブを探求し、時代に合わせて進化させたい要素のみをくみ取っている。過去にとらわれるのではなく、アーカイブとのつながりを作り出すことが好きだから。

アーカイブを継承し時代を
超えるアイテム

WWD:数々生み出してきた新しいアイテムのアイデアは?

ウェストン:全てのコレクションはつながっており、前シーズンのアップデートを繰り返すことでアイデアを磨き、進化させてきた。18-19年秋冬に発表したラップジャケットや、19年春夏のスプリットヘムのトラウザー、クラシックなアタッシュケースに着想したクロスボディーバッグの“ロックバッグ”などは、アーカイブと現代的なプロポーションや機能性を組み合わせたもの。これらは今季もアップデートして継続する、時代を超えたアイテムである。

WWD:ブランドとして、また個人として今後チャレンジしたいことは?

ウェストン:クリエイティブ・ディレクターとして、まずは「ダンヒル」のクリエイションの定義と一貫性にこだわること。そして新しい時代を見据え、ほかのクリエイターやコミュニティ、顧客とのつながりを魅力的な方法で作り出すことが目標だ。個人としては、仕事を通じてさまざまな業界の尊敬するクリエイターたちと出会うことができた。このリアルのつながりが、今後どのように発展していくか楽しみだ。

着る側の個性で洗練された
テーラリングの殻を破る

 今シーズンはテーラリングを主軸に、シティボーイやミリタリーのユニホームの要素を融合した。規律と伝統の象徴である男性服同士を組み合わせ、それを現代の男性が着用することで生じる破壊的、反抗的な感覚を表現した。パワーショルダーのジャケットは男性性を強調し、裾に向かってゆるやかにフレアするスプリットヘムのトラウザーが、伝統のシルエットを優しく覆す。またネオプレンをボンディングしたウールカシミヤのコートや、表面にモアレを表現したナイロンのコートなど、素材の探究も積極的だ。

問い合わせ先
ダンヒル
0800-000-0835

The post テーラリングの更新に挑んだ「ダンヒル」の反抗、破壊 2022-23年秋冬コレクション appeared first on WWDJAPAN.

ワークマン、キャンプ用品の販売開始 テントや寝袋など「初心者5点セットで1万円以下」

 ワークマンは22日、キャンプ用品の販売をオンラインストアで開始した。アウトドアウエアと同様に、作業着で培った機能性を応用して低価格で訴求する。小型テント4900円(税込、以下同)、シュラフ(寝袋)1500円、イス1780円など「初心者向け5点セット」を1万円以下で売り出す。初年度売上高の目標は40億円で、5年後には200億円規模を目指す。

 「キャンプを始めたい人は多いが、ギアの高い価格が障壁だった。第一歩が踏み出しやすい低価格でお客さまの期待に応えたい」。22日に東京・品川で行った発表会で、同社の土屋哲雄専務が参入の狙いを話した。

 春夏商品として販売するのは、テント、シュラフ、イス、テーブル、ランタン、調理器具、手袋など130点。ウエアと素材を共有することでコストダウンを図る。例えば、マウンテンパーカの撥水素材や防虫素材をテントに使ったり、中綿ジャケットの表生地や中綿をシュラフに応用したりする横展開で、調達コストを抑えた。

 場所をとるキャンプ用品は既存店での展開が難しいため、オンライン注文によって全国940店舗で受け取れるクイック&コレクトを主軸にする。同社はキャンプ用品に限らず、クイック&コレクトを重要戦略に掲げており、そのための受け取り拠点として2030年までに1500店舗体制を構築する。未進出だった都心にも積極的に出る。4月28日には銀座のイグジットメルサに、6月には池袋のサンシャインシティに「#ワークマン女子」を出す。

 5年後の売上高目標とする200億円を達成できれば、キャンプ用品大手のスノーピークの257億円(21年12月期実績)に迫ることになり、市場での存在感は大きくなる。

The post ワークマン、キャンプ用品の販売開始 テントや寝袋など「初心者5点セットで1万円以下」 appeared first on WWDJAPAN.

ヴィーナスフォートが3⽉27⽇の閉館に向けてイベントを連打 最大80%オフのセールも

 森ビルが運営する東京・台場のショッピングモール、ヴィーナスフォートが3⽉27⽇に閉館する。同施設は最後のイベントとして、「ヴィーナスフォート サンクフル カーニバル」の第3弾を2⽉26⽇から順次スタートする。

 2⽉26、27⽇には、「タヒチ フェスタ お台場 ヴィーナスフォート ファイナル」を行う。過去10回開催したイベントで、タヒチアンダンスショーやタヒチ関連雑貨を販売する。3月19〜21日には、「お台場ハワイ・フェスティバル ファイナル」を予定する。2003年から18回開催し、通算約850万人を動員したイベントで、ハワイアンダンスショーやハワイアンマーケットを開設。「自宅でもハワイを感じられるよう」、2月26日から3月27日までオンラインイベントも開催する。

 このほか館内各所をイルミネーションで装飾し、噴水広場では降雪イベント「スノー ウィッシュ ファイナル」も行う。デックス東京ビーチ、アクアシティお台場、ダイバーシティ東京 プラザ、ヒルトン東京お台場、グランドニッコー東京 台場の近隣5施設と合同イベントも開催する。閉館前日の3月26日と当日の27日には、「ヴィーナスフォート ファイナル カーニバル」を実施する。

 また、館内約60店舗で最大80%オフの「ファイナルセール」を行い、3月18日からは「ファイナル10デイズ」と題して、値引率をさらに高めた売り尽くし企画も実施する。

 ヴィーナスフォートは、1999年8月25日に“テーマパーク型ショッピングモール”としてオープン。中世ヨーロッパの雰囲気を模した装飾が特徴で、館内に噴水を設置したり、2階の天井を空に見立て1日の空の移り変わりを演出するプログラムを導入したりした。2009年に大規模リニューアルを行い、アウトレットフロアを新設した。来館者数は、のべ約2億人。

The post ヴィーナスフォートが3⽉27⽇の閉館に向けてイベントを連打 最大80%オフのセールも appeared first on WWDJAPAN.

ヴィーナスフォートが3⽉27⽇の閉館に向けてイベントを連打 最大80%オフのセールも

 森ビルが運営する東京・台場のショッピングモール、ヴィーナスフォートが3⽉27⽇に閉館する。同施設は最後のイベントとして、「ヴィーナスフォート サンクフル カーニバル」の第3弾を2⽉26⽇から順次スタートする。

 2⽉26、27⽇には、「タヒチ フェスタ お台場 ヴィーナスフォート ファイナル」を行う。過去10回開催したイベントで、タヒチアンダンスショーやタヒチ関連雑貨を販売する。3月19〜21日には、「お台場ハワイ・フェスティバル ファイナル」を予定する。2003年から18回開催し、通算約850万人を動員したイベントで、ハワイアンダンスショーやハワイアンマーケットを開設。「自宅でもハワイを感じられるよう」、2月26日から3月27日までオンラインイベントも開催する。

 このほか館内各所をイルミネーションで装飾し、噴水広場では降雪イベント「スノー ウィッシュ ファイナル」も行う。デックス東京ビーチ、アクアシティお台場、ダイバーシティ東京 プラザ、ヒルトン東京お台場、グランドニッコー東京 台場の近隣5施設と合同イベントも開催する。閉館前日の3月26日と当日の27日には、「ヴィーナスフォート ファイナル カーニバル」を実施する。

 また、館内約60店舗で最大80%オフの「ファイナルセール」を行い、3月18日からは「ファイナル10デイズ」と題して、値引率をさらに高めた売り尽くし企画も実施する。

 ヴィーナスフォートは、1999年8月25日に“テーマパーク型ショッピングモール”としてオープン。中世ヨーロッパの雰囲気を模した装飾が特徴で、館内に噴水を設置したり、2階の天井を空に見立て1日の空の移り変わりを演出するプログラムを導入したりした。2009年に大規模リニューアルを行い、アウトレットフロアを新設した。来館者数は、のべ約2億人。

The post ヴィーナスフォートが3⽉27⽇の閉館に向けてイベントを連打 最大80%オフのセールも appeared first on WWDJAPAN.

ファストリのサステナビリティ目標をどう読み解く? WWDJAPANサステナディレクターが解説【前編】

 決算発表とは別にサステナビリティに関する方針を定期的に公表する企業が増えています。その企業の戦略がよく分かる重要な情報です。とはいえ、サステナビリティ関連の事柄をしっかり読み解き、その背景を理解することは難しいと感じている人も少なくないのではないでしょうか。私もその一人です。そこで、ファーストリテイリングの2030年度に向けたサステナビリティ目標とそのためのアクションプランを例に、その読みどころを「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターの向千鶴と深掘りします。


ファーストリテイリングの2030年度
サステナビリティ目標&アクションプラン
環境領域 要旨

【温室効果ガス】
30年度までに自社のオフィスや店舗で温室効果ガス排出量を19年度比で90%削減
縫製工場などのサプライチェーン領域では、30年度までに同20%削減
店舗設計の段階からエネルギー効率の高い新店舗フォーマットを開発し、23年中にプロトタイプ店舗を出店
30年度までに全世界店舗と主要オフィスで使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替え

【商品】
30年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などに切り替え

【廃棄物】
物流資材の削減、切り替え、再利用、リサイクルを通し、早期に廃棄物ゼロを実現


 
――本題に入る前に、そもそも「アクションプラン」とはどういうものでしょうか。

向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター(以下、向):文字通り、「目標達成のための具体的計画」です。サステナビリティにおいては未来へ自らの「あるべき姿を」投げかける「バックキャスティング」という考え方が重要です。あるべき姿から逆算して今何をすべきかを考え、行動に移す手法です。特に日本ではこれまで、企業の目標は現状から積み上げて堅実な短・中期目標を掲げる「フォアキャスティング」方式が主流だったので、大きく違います。今回のファストリのアクションプランはまさにバックキャスティング。ちなみに日本の企業でバックキャスティング手法をいち早く取り入れたのはトヨタ自動車で、15年に「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表しています。

――30年度に向けた目標&アクションプランになっているのはなぜでしょうか。

向:15年に国連サミットで採択された世界の共通目標「30年までにSDGs達成」からきています。

――温室効果ガスの削減目標を、店舗やオフィス、そしてサプライチェーン領域それぞれで設定しています。

向:50年のカーボンニュートラル実現という未来の起点に向けた具体的なアクションプランですね。店舗やオフィスで19年度比90%削減、サプライチェーン領域で20%削減を掲げていますが、ポイントは、削減目標の数値に第3者からの科学的なお墨付きを取得しようとした点です。科学的な根拠に基づくものの証明となる、国際機関SBT(Science-Based Targets)の認定を取得することで、目標とする数値の信頼度が増します。風呂敷を広げるだけなら誰でもできますからね。

――オフィスや店舗の排出量はファストリの努力で削減できますが、サプライチェーン領域での排出量については、取引先工場と連携して減らしていく必要があるので、より複雑です。

向:ここは非常に重要。サプライチェーン全体の排出量のことを「スコープ3」と呼びます。スコープ3の削減は大変難しく、投資を必要とします。それでも行うのは、温室効果ガス排出量の全体の90%が工場などから排出されているからです。結局そこに踏み込まないと、目標は成し遂げられないのです。ファストリでは生産部とサステナビリティ部の総勢150人体制で、スコープ3削減目標のモニタリングと進捗管理を行うそうです。150人ですよ!大きな投資ですよね。そこまでする背景には、「現場に通って人が目で見て確認しないとわからない」という現実があります。サステナビリティはきれいごとではなく地味なアクションの積み重ね。先ほどの外部機関のお墨付きと同じで、「言うだけじゃダメ」なんです。

ファストリ流の循環型ビジョンに注目

――エネルギー効率の高い新店舗フォーマットとして、23年中にプロトタイプ店舗の出店を目指すという目標も掲げています。

向:プロトタイプ店舗はぜひ見てみたい!現状から全てを丸っと変えるのは非常に大変。ならばプロトタイプという小さな実験の場を設けて、徹底的にやってみる。これもサステナビリティにおいて大事な視点だと思います。30年度までに全世界の店舗と主要オフィスで再エネに100%切り替えるという目標もあります。国内はロードサイドの独立型店舗はファストリの判断で再エネへの切り替えが可能なので先行していますが、商業施設内の店舗の切り替えはデベロッパー側の判断になります。今後全国の商業施設が、ファストリから再エネへの切り替えを迫られるのでしょう。正しい影響力の使い方だと思います。ちなみに、欧州9ヵ国では切り替えが全64店舗で完了したそうです。

――商品そのものについては、30年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などに切り替えると発表しました。このサステナビリティ目標とアクションプランを発表した会見では、「競合他社に比べて控えめな目標だ」といった声も記者からあがっていましたが。

向:ここは、「サステナブル素材」ではなく「リサイクル素材」という表現を採用した点が大切です。同社に限らずグローバル企業は、サステナブル素材ではなくリサイクル素材という言葉を使うケースが増えています。サステナブル素材は幅が広く定義が不明瞭です。ファストリはリサイクル素材を、ポリエステルに始まり、レーヨン、ナイロンに広げていくとしています。化繊のインナーやフリース、ダウンといったアイテムに強い同社の商品特性や、東レなど最新素材開発のパートナーを持つ点から考えると自然なことです。同時に、課題は山積みです。複合素材の分解やリサイクルはどうするの?回収課題は?など。サステナビリティ目標を発表した会見でも「複合素材のリサイクルはイノベーションが必要」と語られていました。課題は多いが目指す、その背景には世界的な潮流である循環型のビジョンがあると思います。

――循環型のビジョンというのは、会見で示された後、1月に発表されたファストリの22年版サステナビリティレポートにも掲載されたイラスト(※1)のことですね。

向:そう、このイラストがあの会見の全てだったと言っても過言ではありません。作って売って終わりのリニア(直線)型から循環型へ。言葉ではよく聞きますが、このように分かりやすいイラストに落とし込んだことで、同社が掲げる「LifeWear」「新しい服のビジネスモデル」と、サステナビリティが結びつきました。循環型の図は一つの円で表現したものをよく見ますが、肌の色が異なる3人の顧客を中央に据えて、8の字型にしているところがファストリらしいし、世界のスタンダードでもあります。前出の「リサイクル素材」は図の1と4の間の「リサイクル」にあたります。服から服への水平リサイクル、これをケミカルリサイクルと呼びます。

The post ファストリのサステナビリティ目標をどう読み解く? WWDJAPANサステナディレクターが解説【前編】 appeared first on WWDJAPAN.

ファストリのサステナビリティ目標をどう読み解く? WWDJAPANサステナディレクターが解説【前編】

 決算発表とは別にサステナビリティに関する方針を定期的に公表する企業が増えています。その企業の戦略がよく分かる重要な情報です。とはいえ、サステナビリティ関連の事柄をしっかり読み解き、その背景を理解することは難しいと感じている人も少なくないのではないでしょうか。私もその一人です。そこで、ファーストリテイリングの2030年度に向けたサステナビリティ目標とそのためのアクションプランを例に、その読みどころを「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターの向千鶴と深掘りします。


ファーストリテイリングの2030年度
サステナビリティ目標&アクションプラン
環境領域 要旨

【温室効果ガス】
30年度までに自社のオフィスや店舗で温室効果ガス排出量を19年度比で90%削減
縫製工場などのサプライチェーン領域では、30年度までに同20%削減
店舗設計の段階からエネルギー効率の高い新店舗フォーマットを開発し、23年中にプロトタイプ店舗を出店
30年度までに全世界店舗と主要オフィスで使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替え

【商品】
30年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などに切り替え

【廃棄物】
物流資材の削減、切り替え、再利用、リサイクルを通し、早期に廃棄物ゼロを実現


 
――本題に入る前に、そもそも「アクションプラン」とはどういうものでしょうか。

向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター(以下、向):文字通り、「目標達成のための具体的計画」です。サステナビリティにおいては未来へ自らの「あるべき姿を」投げかける「バックキャスティング」という考え方が重要です。あるべき姿から逆算して今何をすべきかを考え、行動に移す手法です。特に日本ではこれまで、企業の目標は現状から積み上げて堅実な短・中期目標を掲げる「フォアキャスティング」方式が主流だったので、大きく違います。今回のファストリのアクションプランはまさにバックキャスティング。ちなみに日本の企業でバックキャスティング手法をいち早く取り入れたのはトヨタ自動車で、15年に「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表しています。

――30年度に向けた目標&アクションプランになっているのはなぜでしょうか。

向:15年に国連サミットで採択された世界の共通目標「30年までにSDGs達成」からきています。

――温室効果ガスの削減目標を、店舗やオフィス、そしてサプライチェーン領域それぞれで設定しています。

向:50年のカーボンニュートラル実現という未来の起点に向けた具体的なアクションプランですね。店舗やオフィスで19年度比90%削減、サプライチェーン領域で20%削減を掲げていますが、ポイントは、削減目標の数値に第3者からの科学的なお墨付きを取得しようとした点です。科学的な根拠に基づくものの証明となる、国際機関SBT(Science-Based Targets)の認定を取得することで、目標とする数値の信頼度が増します。風呂敷を広げるだけなら誰でもできますからね。

――オフィスや店舗の排出量はファストリの努力で削減できますが、サプライチェーン領域での排出量については、取引先工場と連携して減らしていく必要があるので、より複雑です。

向:ここは非常に重要。サプライチェーン全体の排出量のことを「スコープ3」と呼びます。スコープ3の削減は大変難しく、投資を必要とします。それでも行うのは、温室効果ガス排出量の全体の90%が工場などから排出されているからです。結局そこに踏み込まないと、目標は成し遂げられないのです。ファストリでは生産部とサステナビリティ部の総勢150人体制で、スコープ3削減目標のモニタリングと進捗管理を行うそうです。150人ですよ!大きな投資ですよね。そこまでする背景には、「現場に通って人が目で見て確認しないとわからない」という現実があります。サステナビリティはきれいごとではなく地味なアクションの積み重ね。先ほどの外部機関のお墨付きと同じで、「言うだけじゃダメ」なんです。

ファストリ流の循環型ビジョンに注目

――エネルギー効率の高い新店舗フォーマットとして、23年中にプロトタイプ店舗の出店を目指すという目標も掲げています。

向:プロトタイプ店舗はぜひ見てみたい!現状から全てを丸っと変えるのは非常に大変。ならばプロトタイプという小さな実験の場を設けて、徹底的にやってみる。これもサステナビリティにおいて大事な視点だと思います。30年度までに全世界の店舗と主要オフィスで再エネに100%切り替えるという目標もあります。国内はロードサイドの独立型店舗はファストリの判断で再エネへの切り替えが可能なので先行していますが、商業施設内の店舗の切り替えはデベロッパー側の判断になります。今後全国の商業施設が、ファストリから再エネへの切り替えを迫られるのでしょう。正しい影響力の使い方だと思います。ちなみに、欧州9ヵ国では切り替えが全64店舗で完了したそうです。

――商品そのものについては、30年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などに切り替えると発表しました。このサステナビリティ目標とアクションプランを発表した会見では、「競合他社に比べて控えめな目標だ」といった声も記者からあがっていましたが。

向:ここは、「サステナブル素材」ではなく「リサイクル素材」という表現を採用した点が大切です。同社に限らずグローバル企業は、サステナブル素材ではなくリサイクル素材という言葉を使うケースが増えています。サステナブル素材は幅が広く定義が不明瞭です。ファストリはリサイクル素材を、ポリエステルに始まり、レーヨン、ナイロンに広げていくとしています。化繊のインナーやフリース、ダウンといったアイテムに強い同社の商品特性や、東レなど最新素材開発のパートナーを持つ点から考えると自然なことです。同時に、課題は山積みです。複合素材の分解やリサイクルはどうするの?回収課題は?など。サステナビリティ目標を発表した会見でも「複合素材のリサイクルはイノベーションが必要」と語られていました。課題は多いが目指す、その背景には世界的な潮流である循環型のビジョンがあると思います。

――循環型のビジョンというのは、会見で示された後、1月に発表されたファストリの22年版サステナビリティレポートにも掲載されたイラスト(※1)のことですね。

向:そう、このイラストがあの会見の全てだったと言っても過言ではありません。作って売って終わりのリニア(直線)型から循環型へ。言葉ではよく聞きますが、このように分かりやすいイラストに落とし込んだことで、同社が掲げる「LifeWear」「新しい服のビジネスモデル」と、サステナビリティが結びつきました。循環型の図は一つの円で表現したものをよく見ますが、肌の色が異なる3人の顧客を中央に据えて、8の字型にしているところがファストリらしいし、世界のスタンダードでもあります。前出の「リサイクル素材」は図の1と4の間の「リサイクル」にあたります。服から服への水平リサイクル、これをケミカルリサイクルと呼びます。

The post ファストリのサステナビリティ目標をどう読み解く? WWDJAPANサステナディレクターが解説【前編】 appeared first on WWDJAPAN.

「シャネル」と「サンローラン」が知財保護に関する広告を共同掲載 その意図は?

 「シャネル(CHANEL)」と「サンローラン(SAINT LAURENT)」は2月10日、米「WWD」に知的財産の保護に関する広告を共同で出稿した。

 広告の上部に「シャネル」、下部に「サンローラン」のロゴを配置し、中央には共同声明を掲載した。声明の内容は以下の通り。

 「フランスのファッションとクチュールメゾンは、フランスの遺産を構成する重要な要素です。彼らのクリエイティビティ、サヴォアフェール(受け継がれる職人技術)、そして世界中の人々にインスピレーションを与える能力は、フランス産業の国際的な影響力に寄与しています。われわれは、盗作や模倣頼みのビジネスモデルを構築している寄生虫のような企業から真のクリエイティビティと創意工夫を守らなければいけません。『シャネル』と『サンローラン」は長い間相互にリスペクトし合い、クリエイションに対する価値や投資の努力を台無しにしたり希釈したりする者に対して、共同で立ち向かっていきます」と記載されている。

 ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlofsky)=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは、「サンローラン」が2021-22年秋冬コレクションに発表したツイードのジャケットが「シャネル」の王道スタイルであるそれと酷似しているとして批判していた。パブロフスキー=プレジデントは当時、「あのような素晴らしいブランドが他のブランドに寄生するのを見るのはとても悲しいことだ。自分たちの歴史を築けず、他人の歴史を吸い取るような行為は実に残念でならない。しかし顧客は騙されることはないだろう。どちらのブランドが最も美しいツイードジャケットを作るかは、お客さまが決めること。私はあまり心配していない」とコメントしていた。

 それから9カ月後にこの共同広告の掲載に至ったため、業界関係者を驚かせている。広告出稿の意図について「シャネル」は、特定の企業に向けたメッセージではないとコメントした。また、この広告が法的解決に関連した動きかどうかについてはコメントを得られなかった。

The post 「シャネル」と「サンローラン」が知財保護に関する広告を共同掲載 その意図は? appeared first on WWDJAPAN.

トップシェフ御用達の仏発シルバーブランド「クリストフル」から万能のカトラリーセット“ムード・アジア”が登場

 仏発シルバーブランド「クリストフル(CHRISTOFLE)」は2月、東京・虎ノ門のモダンフレンチレストラン「ユニ(UNIS)」で2022年新作発表会を行った。「クリストフル」は1830年、パリの宝石商であったシャルル・クリストフル(Charles Christofle)が創業。電気分解の原理に基づいた金銀メッキに関する技術の特許の取得により、装飾品から食器まで製造するブランドに発展させた。ナポレオン3世が愛した「クリストフル」は、今でも世界中のトップシェフから高い支持を得ている。

 会場の「ユニ」はフュージョンフレンチ「スガラボ(SUGALABO)」で経験を積んだ薬師神睦シェフによるカウンター8席限定のレストラン。誕生日やアニバーサリーなど“ハレの日”を彩るレストランがコンセプトの料理を提供している。隠れ家的なエントランスを入ると落ち着いた雰囲気のサロンに迎えられる。

 「クリストフル」の新作は、アイコニックなカトラリーセット“ムード”から“ムード・アジア”。“ムード”は卵型のケースに6人分のカトラリーを収めたユニークなセット。ディナー用カトラリーやパーティー用、エスプレッソ用スプーンなど幾つかタイプがある。“ムード・アジア”は、和食や中華に欠かせない箸や箸置き、スプーンの形をアレンジした蓮華とデザートフォークを収めたもので、卵型のケースは、ディナーサイズ“ムード”と比べると一回り小さく高さは27cm。まずは蓮華で、カニ、ローストパプリカ、柚子胡椒、ミカンのババロア添えをいただく。普通の蓮華よりも浅く滑らかなフォームで仕上げているため、口へ運びやすく、このような前菜にもぴったりだ。特にディナースプーンは日本人の口には大きすぎるので、これくらいのサイズの方が使いやすい。上品な味のスターターの次は、シルバーでコーティングした箸で、香ばしくローストしたアオリイカ、山菜、セリのピューレ、すだちドレッシング、玉露パウダー添えのブーケサラダをいただいた。「クリストフル」には今までも箸を販売しているが、全てシルバーというものは初めてだ。一見、細く滑るかなと思いきや想像以上に持ちやすく、普通の箸と同じく違和感なく使える。芳しいさまざまな食材の風味が引き立てあったサラダは絶品だった。

あらゆる食に合う万能なシルバーカトラリー

 もう一つの新作は、“インフィニ”シリーズだ。15種類のメーンカトラリーと2種類のサービングカトラリー全17種類。人間工学に基づき、角度や太さ、重さ、バランス、持ちやすさが計算されデザインされている。世界のさまざまな料理に対応でき、カジュアルに楽しめるよう、“ユニバーサル”と付くカトラリーは1本で数通りに使用できるという優れものだ。

 例えば、“ミディアムユニバーサルフォーク”は、前菜やサラダにぴったりのサイズだが、フィッシュフォークとしても使用でき、“ミディアムユニバーサルスプーン”は、デザートスプーンとティースプーンの機能両方を備えている。“ミディアムユニバーサルナイフ”は、前菜やデザートナイフとして、また、チーズや他の料理にも使用が可能だ。価格は、9460円〜4万40円。薬師神シェフは、「食のニーズが目まぐるしく変化する中、“これしかできないカトラリー”から“これもできるカトラリー”と幅広い可能性を感じる。各ゲストのニーズからわれわれのテーブルのあり方を考えたい」と語った。

時代により変化する食文化とカトラリー

 今や食はボーダレスになり、文化や国境を越えて世界中で味わわれるようになった。それによりレストランで使用されるカトラリーもさまざま。特に“モダン”“ニュー”“フュージョン”などという言葉のつくレストランでは、ナイフやフォークに、蓮華や箸などを自由に組み合わせて使用するようになった。フレンチを箸で味わう店もある。堅苦しいテーブルマナーなど忘れて“料理に合う器とカトラリーで”というのが一般的。それは料理をつくるシェフのこだわりや演出、おもてなしの気持ちを表すものでもあると思う。「日本人にとってなくてはならないカトラリーが“箸”。“ムード・アジア”は、どんな料理にも寄り添うフォルムとデザインで、“欲しかった”を叶える新作だ」と薬師神シェフ。和・洋・中・エスニックとさまざまな国の料理が家庭の食卓に並ぶことが多い日本にはぴったりだ。一方で、世界的な和食ブームで“ムード・アジア”への欧米の反応は予想以上だそうだ。

The post トップシェフ御用達の仏発シルバーブランド「クリストフル」から万能のカトラリーセット“ムード・アジア”が登場 appeared first on WWDJAPAN.

「焼肉業態が好調だからって、いくらなんでも(笑)」”がってん”と言えば『寿司』、いや『カルビ』だよ。でも、少し心配だよ

"がってん"と言えば、『がってん寿司』。注文する職人さんが「がってん承知!」と答えてくるのが特徴なグルメ回転寿司チェーンである。運営するのは株式会社RDCホールディングス(本社:埼玉県熊谷市、代表取締役社長:久志本京子)。『がってん寿司』のイメージが強いが、実は寿司業態を軸に約30のブランドを展開している企業である。そんな同社が昨年12月10日(金)に、焼肉業態をオープンさせた。店名はもちろん、"がってんカルビ"。
Posted in 未分類

「アディクション」の2022年サマーコレクションは雨の情景を表現 人気アイシャドウやネイルカラーの限定色が登場

 「アディクション(ADDICTION)」は、2022年サマーコレクション“SONGS OF RAIN”を4月22日に発売する。アイシャドウやチーク、ネイルカラーなどの限定色をラインアップする。

 同コレクションは、“雨の世界に息づく深みと透明感が混在する美しさ”を繊細な色で表現した。異なるきらめきを持つ3色を組み合わせたアイシャドウ“ザ アイシャドウ ソングス オブ レイン”(限定4色、各税込2750円)は、重ねるごとにさまざまなニュアンスを楽しめる。しっとりとしたパール感が艶と透明感を与える“ザ アイシャドウ パール”(限定6色、各税込2200円)と、肌に溶け込むようになじむクリームタイプの“ザ アイシャドウ クリーム”(限定5色、各税込2200円)にも注目だ。さらに、人気のネイルカラーからは “ザ ネイルポリッシュ L”(限定6色、各税込1980円)が登場。シアーな色彩で雨の情景を表現した。そのほか、濡れたような艶と輝きを与えるハイライター“ザ グロウ スティック”(限定1色、税込4180円)、“ザ リップスティック エクストレム シャイン”(限定1色、税込4070円)、“リップ オイル プランパー”(新2色、各税込3300円)、“ザ ブラッシュ パール”(限定2色、各税込3300円)をそろえる。

 また、アイシャドウとブラッシュを自由にセットできるコンパクトケースも限定デザインで登場する。ブラックにゴールドのパールをあしらい、にぎやかな都会の街並みが雨に染まり、落ち着きのある空気感とともに美しく光る情景をイメージした。プラスチック部分の85%にリサイクル素材を使用し、環境にも配慮した。

The post 「アディクション」の2022年サマーコレクションは雨の情景を表現 人気アイシャドウやネイルカラーの限定色が登場 appeared first on WWDJAPAN.