“売らない小売り”「ベータ」の日本事業が米国から独立 米国では全店を閉鎖

 米国発の“売らない小売り”「ベータ(b8ta)」を国内で3店舗運営するb8ta Japan(北川卓司代表)は、日本国内向け事業の商標権と店舗運営に関わるソフトウエアのライセンスを、2021年12月末に米本国のb8ta inc.から独占的に取得し、独立した。今後は日本からアジアへの進出も目指す。

 b8ta Japanは19年に、米国のベンチャーキャピタル、Evolution Venturesと米b8ta inc.との合弁会社、ベータ・ジャパン合同会社として設立。20年8月に新宿と有楽町に日本1号店、2号店を出店した。しかし、コロナ禍などの環境変化の中で、20年9月には米b8ta inc.との資本関係を解消。以来、日本国内での商標、ソフトウエアの使用については本国にライセンス料を支払う形となっていた。

 米国の「ベータ」は2月18日に全店舗を閉鎖しているが、「日本の事業には一切関係がない」と北川代表。米国の「ベータ」は、コロナ禍で客数が大幅に減る中、徐々に退店を進めると共に、「21年以降は体験型ストアからライブコマースを中心としたビジネスへとシフトしていた」という経緯があった。日本では今後も上陸時と変わらず、“売らない小売り”の体験型ストアとして運営していく。現在、合同会社から株式会社への移行準備も進めており、「これを機に第三者割当増資も実施し、日本の『ベータ』を一気に加速させていく」(発表資料より)考えだ。

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若手の登竜門2022年「LVMHプライズ」候補に「リュウノスケオカザキ」ら

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、2022年の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」のセミファイナリストを発表した。セミファイナリスト20組はパリ・ファッション・ウイーク期間中の3月4日と5日に行われるショールームイベントに参加する。

 セミファイナリストに選ばれたのは、岡﨑龍之祐による「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」やアンソニー・アルバレス(Anthony Alvarez)が手掛ける「ブルーマーブル(BLUEMARBLE)」、ヴィクトル・ヴァインサント(Victor Weinsanto)の「ヴァインサント(WEINSANTO)」、スティーブン・ストーキー・デイリー(Steven Stokey Daley)による「エス・エス・デイリー(S.S.DALEY)」、アレハンドロ・ゴメス・パロモ(Alejandro Gomez Palomo)による「パロモ スペイン(PALOMO SPAIN)」など、すでに各地のファッション・ウイークに参加している候補者が多い。

 「LVMHプライズ」の立役者であるデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、セミファイナリストを「皆クリエイティブな才能と職人技、テクノロジーを大胆に掛け合わせた多様性を持ち合わせている」と評価。特に「環境、地域、社会、倫理的な面に配慮しており、世界をより良い場所にするために、そして私たちの業界が打開策を発見することに貢献している」ことが印象的で、リサイクル素材の使用、アップサイクル、出身地の伝統的な技術を好んで使うなど、「環境への責任感」があるという。

 また、彼らのコレクションはメンズウエアとウィメンズウエアの境が流動的であることも指摘。「以前はウィメンズウエアのデザイナーが大半を占めていたが、今回はメンズウエアやジェンダーレスなコレクションを作るデザイナーがほとんどで、ウィメンズウエアだけを作るデザイナーは少なくなっている。また候補者の多くがメンズウエアとジェンダーレスコレクション、レディスウエアとジェンダーレスコレクション、またはその3つのラインを展開している」とコメント。「若いデザイナーたちは、メンズウエアとウィメンズウエアを融合させてジェンダーの境を広げ、よりインクルーシブな服を作ることに尽力している。ジェンダー、多様性、アイデンティティー、平等であることは、社会を前進させる議題であり、『LVMHプライズ』はこうしたトピックスにスポットライトを当てるものだ」と続ける。

 さらに同氏は、候補者のコミュニケーション能力の高さにも注目しているという。「クリエィティブなだけでなく、候補者は自分たちのイメージに非常に配慮しており、自分たちの個性を引き立てるコミュニケーションの仕方を熟知している。インスタグラムがこの変化の大きな要因だ。また、パンデミックがこの傾向をさらに加速させたかもしれないが、セミファイナリストの成熟度の高さが各自のビジョンを表現する上で重要な役割を果たしていると思う」とアルノー=エグゼクティブ・バイス・プレジデントは語る。

 「LVMHプライズ」はパンデミックの間オンライン開催とデジタルシフトを加速させていたが、今回も公式サイトで3月4~9日に一般投票を行う予定だ。

 今年のエキスパート委員にはセルフポートレート写真で知られるアーティスト、シンディ・シャーマン(Cindy Sherman)のほか、「ESマガジン(ES Magazine)」のベン・コブ(Ben Cobb)、SNSで“PAM_BOY”のハンドルネームで知られる仏「GQ」のピエール・マペル(Pierre M’Pele)、「インタビューマガジン(Interview Magazine)」のメル・オッテンバーグ(Mel Ottenberg)ら編集者などを招聘した。
 
 勝者は賞金として30万ユーロ(約3900万円)を受け取るほか、LVMHグループのエキスパートによる1年にわたる指導を受けることができる。故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏の功績を称えた特別賞「カール・ラガーフェルド賞」の勝者は賞金15万ユーロ(約1950万円)と、1年間の指導を受ける機会を手にする。また22年のファッション学校の卒業生の中から3人を選出し、賞金1万ユーロ(約130万円)を与えるほか、受賞者はLVMH傘下メゾンの1つで1年間学ぶことができる。この学生向けのプライズは3月15日まで出願を受け付けている。

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カニエ・ウエスト×「ギャップ」×「バレンシアガ」 第1弾はデニムジャケットやフーディーなど

 カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)の「イージー(YEEZY)と「ギャップ(GAP)」のコラボライン“イージー・ギャップ(YEEZY GAP)はこのほど、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」とのコラボプロジェクト“イージー・ギャップ エンジニアド バイ バレンシアガ(YEEZY GAP ENGINEERED BY BALENCIAGA)の第1弾のアイテムを発売した。アイテムは“イージー・ギャップ”公式オンラインストアとファーフェッチ(FARFETCH)で取り扱っている。

 アイテムは、ジーンズ(220ドル、約2万5080円)やデニムジャケット(440ドル、約5万160円)、スエットパンツ(180ドル、約2万520円)、Tシャツ3種(120~140ドル、約1万3680~1万5960円)、ロングTシャツ(140ドル、約1万5960円)、フーディー(240ドル、約2万7360円)の8型を用意した。実用的なデザインに、「ギャップ」のロゴや“未来への名もなき希望”を象徴する抽象的なハトのモチーフがあしらわれている。

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「パトゥ」が世界初の旗艦店をオープン 「バーバパパ」とのコラボアイテムも

 「パトゥ(PATOU)」は2月26日、世界初となる旗艦店を表参道ヒルズ1階にオープンする。店舗は、同ブランドを取り扱うセレクトショップのイザ(IZA)が1月4日まで運営していたポップアップストア「イザ ウィズ フレンズ(IZA WITH FRIENDS)」の場所に開く。

 同店ではウエアやアクセサリーに加えて、フランスの人気キャラクター「バーバパパ(BARBAPAPA)」とコラボレーションしたカプセルコレクションも用意する。アイテムは、「パトゥ」を象徴する、セーラー帽をかぶったバーバパパをプリントしたパーカ(税込7万5900円)や、両者の文字を組み合わせたロゴ“BARBAPATOU”をあしらったスエット(同6万9300円)などをそろえる。いずれもユニセックスで着用可能で、環境に配慮したオーガニックコットンとリサイクル素材を採用している。

 コラボコレクションは、伊勢丹新宿店でのポップアップストアで先行販売中で、2月26日からは同ブランドの直営店とイザでも取り扱う。

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靴下1つでイメチェン可能! 最新レトロかわいい靴下コーデ【22年春夏トレンド】

 靴下をキーアイテムに使った、レトロかわいいスタイリングが登場しています。ほっこりしたムードに加え、どこか懐かしいたたずまいに仕上がるのが“靴下コーデ”の持ち味。盛り上がりを見せる昭和レトロ風のファッションの流れにもマッチしています。ノスタルジーを漂わせながら、初々しくチャーミングにアップデートするのが今のムードです。

 ニットならではの穏やかな風合いを靴下で取り入れるだけで、優しげなムードを呼び込めます。服で強さやエッジーな印象を押し出していても、靴下を投入すれば全体のバランスが取りやすくなるのが、“靴下コーデ”のメリット。たとえば、「ミュウミュウ(MIU MIU)」は肌見せやミリタリーなどの要素を盛り込んだチャレンジングな装いを披露。でも、グレーの靴下とローファーを合わせることで、足まわりに落ち着きをもたらしました。今回は、靴下を生かしたオントレンドのスタイリングを22年春夏のランウエイルックからご紹介します。

コンパクトボトムスと合わせて縦長ルックを強調

 タイトなボトムスに靴下を合わせれば、細さが際立つ装いに整えられます。引き締めカラーのブラック系が効果大です。「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」は、ブランドらしいスレンダーなルックで、シャープなレッグラインを描き出しました。膝丈のボトムスと靴下の黒コンビネーションがストイックな印象を漂わせる一方、ふくらはぎを覆う黒靴下がどことなくガーリーなムードもまとい、“ストイック×ガーリー”の相反する塩梅に仕上げました。着丈が長めのニットトップスが縦長イメージも引き出しています。

好バランスな“ミニボトムス×靴下”はローファーが決め手

 メンズライクなローファーにソックスを引き合わせると、程よい“ずれ感”が生まれます。「トッズ(TOD'S)」はミニ丈ワンピースとコートの同色セットアップで、若々しい装いにまとめました。ニュートラルなベージュのセットアップに、黒の靴下でコントラストを効かせています。マニッシュな厚底のローファーがさらに別の表情を生み、ミニワンピースと靴下で脚線を伸びやかに演出。大襟とミニバッグの対比もリズム感をもたらしています。

ゴージャスなルックにスポーツ要素投入でこなれ感を演出

 はき口のあたりにラインが入ったソックスは、スポーティーな気分を呼び込めるアイテム。全身をカジュアルでまとめず、あえてシックでエレガントな装いにマッチさせると、こなれた印象に整います。

 まばゆいメタリックな服にライン入りソックスを合わせたのは、「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」。ゆったりめのトップスとスリット入りスカートのセットアップで、レトロフューチャーなムードに。そこに白ソックスでアクティブな雰囲気を添えました。厚底シューズでストリートの要素もプラス。キラピカ服とのちぐはぐ感が、今風のミックスコーデに導いています。

白ソックスでカジュアルワンピがグッドガール風に

 スクールガールを思わせる短めの白ソックスは、フレッシュな雰囲気をまとえます。服の色や柄がアイキャッチーな場合に、足元をスッキリまとめるのにも重宝します。

 「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」のミニ丈ワンピースは、マルチカラーのボーダー柄が目を引きます。服にダイナミックな動きが備わっている分、足元は白ソックスでシンプルにまとめ、爽やかなムードを呼び込みました。靴はローファーでトラッドな顔つきに。アクティブさとリセ(フランスの女子高生)っぽさが同居しています。

ルーズソックスで遊び心をプラス

 人気が復活したルーズソックスは、もはや高校生だけの特権ではありません。あえてモードな装いに取り入れて、足元をキュートに見せるスタイリングにも試せます。

 「エドワード クラッチリー(EDWARD CRUTCHLEY)」は、レトロなムードを漂わせるミニ丈ワンピースに厚手のルーズソックスをくしゅくしゅにたるませて、遊び心を宿らせました。厚底のプラットフォームシューズを履き、2000年頃のトレンドをリバイバルする“Y2K”ファッションを印象づけています。朗らかなモチーフと柔和なルーズソックスが調和し、表情に深みが増しています。

 体の中心から最も離れたポジションの靴下ですが、靴とのコンビネーションなど使い方を工夫するだけで、装いのイメージをガラリと変えるチェンジメーカーになってくれます。服よりも手に入れやすい価格帯なので、スタイリングに合わせていろいろと使い分けしやすいのもうれしいところ。手軽な着回しツールだからこそ、アレンジのレパートリーを広げるのに役立つこと請け合いです。

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「フェンディ」が「アリーナ」とコラボしたスイミングキットを発売 

 「フェンディ(FENDI)」は、2022年春夏のメンズ・コレクションでスイムブランド「アリーナ(ARENA)」とのコラボレーションアイテムを発売した。商品はスイミングキャップとゴーグルのセット(税込4万6200円)で、「フェンディ」の一部直営店と、「テリオス(Thélios)」社のアイウエア取扱店で販売している。

 今回の協業では、スポーツとラグジュアリー界をけん引する両社のクリエイティビティや技術力を表現。スイミングキャップは「フェンディ」を象徴するFFロゴを全面に配しており、快適性と水中での保護機能に加え、デザイン性も兼ね備えている。ゴーグルは、「アリーナ」のベストセラー“ザ・ワン(The One)”のミラーレンズにFFロゴを施した。カラビナが付く専用のポーチには、「FENDI」のロゴをあしらっている。

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「ロクシタン」がホテル椿山荘東京とコラボ 桜香るアメニティーと庭園の桜を堪能する“桜づくし”の宿泊プラン

 「ロクシタン(L'OCCITANE)」はホテル椿山荘東京とコラボレーションをし、桜の季節限定の宿泊プランを3月2日から提供する。期間限定プラン「ラグジュアリーアフタヌーンティー in 桜ビューバススイート」では部屋でアフタヌーンティーやアメニティーを堪能するのはもちろん、帰宅後も自宅で「ロクシタン」の世界観と桜気分を楽しめるギフトも用意している。

 これまでも両社は季節限定コラボを行っており、桜シーズンのプランは昨年も好評だった。宿泊プランは南仏リュベロン地方に咲き誇る、淡く繊細な桜の花の香りを閉じ込めた「ロクシタン」の“チェリーブロッサム”シリーズの世界観を楽しめる点が特徴で、同シリーズのバスアメニティのほか、新登場の“サクラサボン”シリーズなども用意する。

 「ラグジュアリーアフタヌーンティー in 桜ビューバススイート」プランでは、普段予約が取りづらい「ル・ジャルダン」のアフタヌーンティーをスパークリングワインと共に部屋にセット。部屋はバスタブから庭園を望むビューバススイートのため、桜の香りの“チェリーブロッサム”のアメニティーに浸りながら、窓の外に広がる桜の景色を望むバスタイムも可能だ。また、帰宅後も桜気分を楽しめる「ロクシタン」のブランケットやトートバッグ、“チェリーブロッサム”シリーズなどのギフトコレクションを持ち帰り用ギフトとして用意する。価格は1室2名利用で19万9800円~(消費税・サービス料込、宿泊税別)。4月10日までで、1日1室限定。

 さらに、ホテル椿山荘東京内「悠 YU, THE SPA by L'OCCITANE」で体験できるスパメニュー“ガーデン シークレット シグネチャートリートメント”(150分、税込5万600円)のケアアイテムも、3~5月の期間は“チェリーブロッサム”シリーズとなる。

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ネッタポルテが教育基金を設立 メンターシップで学生をサポート

 ネッタポルテ(NET-A-PORTER)は、タレント発掘プログラムの一環として、「ヴァンガード教育基金」を設立した。英国ファッション協議会(British Fashion Council以下、BFC)とのパートナーシップで、文系学士号を専攻とする最終学年の学生を対象に、メンターシップ方式でファッション業界でプロとしてのキャリアのスタートをサポートする。

 メンターは「ケイト(KHAITE)」創業者兼デザイナーのケイト・ホルスタイン(Cate Holstein)と、デザイナーのコナー・アイヴス(Conner Ives)、クリストファー・ジョン・ロジャース(Christopher John Rogers)、英「ヴォーグ(VOGUE)」ファッションディレクターのジュリア・サー・ジャモア(Julia Sarr-Jamois)、インスタグラム ファッション パートナーシップ・ディレクターのエヴァ・チェン(Eva Chen)、実業家でミュージシャン、女優でもあるジェシカ・チョン(Jessica Jung)、ネッタポルテのコンテンツ・ディレクター、アリス・ケイスリー・ヘイフォード(Alice Casely-Hayford)、同シニア・マーケット・エディターのリビー・ペイジ(Libby Page)が務める。

 イギリス国内のBFCカレッジカウンシルに属した各大学と、選抜された国際教育機関(ニューヨークのパーソンズ美術大学、イタリアのミラノ工科大学、TAFEオーストラリア、FEDISAファッション・スクール・ケープタウン)などの最終学年の学生達が対象で、ファッション、デザイン、陶芸、ファインアート、フォトグラフィー、ジュエリー、などコースを問わず、募集する。

 応募受付締め切りは3月3日で、6月に受賞者を発表。選ばれた4人の受賞者には1万2500ポンド(約195万円)の奨学金が授与され、ファッション業界から2人のリーダーがメンターとなり、最終学年中サポートする。

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フランス、リップの3本に1本以上は中国へ輸出 化粧品輸出がコロナ前の水準を上回る 

 フランス化粧品・トイレタリー企業連合(La Federation des entreprises de la Beaute 以下、FEBEA)が発表したリポートによれば、2021年におけるフランスの化粧品の輸出総額は169億ユーロ(約2兆1970億円)にのぼり、コロナ前の19年を2.5%上回った。メイクアップ、スキンケア、フレグランスが好調だったことに加え、中国市場の活況が貢献した。

 貿易収支で見ると、化粧品は129億ユーロ(約1兆6770億円)の黒字となっており、同じく308億ユーロ(約4兆円)の航空機、146億ユーロ(約1兆8980億円)のワイン・スピリッツに続いてフランスで3番目。21年、同国内では16万人以上が化粧品業界で働いた。

 輸出先はヨーロッパとアジアが全体の約3分の2を占めた。国別では2年連続で中国がトップになり、全体の11.7%にあたる19億ユーロ(約2470億円)を輸出した。また中国への輸出は19年比で56%伸びた。中でもカラーコスメの需要が高く、現在フランスのリップスティックの3本に1本以上は中国に輸出している。2位は米国で、全体の11.2%にあたる18億ユーロ(約2340億円)を輸出した。フレグランスの輸出額は昨年比66%増と急伸している。3位はドイツで、全体の9.5%の15億ユーロ(約1950億円)を輸出した。

 一方で景気が不安定なロシアとブラジルへの輸出は停滞しており、現地でのフランス化粧品の売り上げは19年比で約22%落ちた。中東への輸出もコロナの影響で同5.7%減だった。

 輸出化粧品の全体のうち86.2%をメイクアップ、スキンケア、フレグランスが占めた。メイクアップとスキンケアは合わせて55.6%にあたる90億ユーロ(約1兆1700億円)を輸出し、うちスキンケアは75億ユーロ(約9750億円)を占めた。スキンケアに次ぎ輸出がが大きかったのは、リップスティックとアイメイクアップ。フレグランスは30.6%を占め、20年比で35.4%伸びた。

 エマニュエル・ギシャール(Emmanuel Guichard)FEBEA総長は「化粧品産業は新型コロナウイルスという危機的状況からの力強い回復力を見せた。市場の復調はもちろん、変化する消費者のニーズに応えたことが要因となった。今回の成長には、メイド・イン・フランスを象徴する大小さまざまな企業が貢献した。またコロナ禍においてナチュラルや環境に配慮した製品の需要が高まる中、フランスが誇る化粧品の研究開発力が世界で力を発揮した」とコメントする。

 FEBEAはフランスの350以上のビューティ・ウエルネス企業からなる連合。フレグランスやスキンケア、衛生用品、トイレタリー、ヘアケアを含む化粧品企業を対象とし、全体の82%を中小企業が占める。

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フランス、リップの3本に1本以上は中国へ輸出 化粧品輸出がコロナ前の水準を上回る 

 フランス化粧品・トイレタリー企業連合(La Federation des entreprises de la Beaute 以下、FEBEA)が発表したリポートによれば、2021年におけるフランスの化粧品の輸出総額は169億ユーロ(約2兆1970億円)にのぼり、コロナ前の19年を2.5%上回った。メイクアップ、スキンケア、フレグランスが好調だったことに加え、中国市場の活況が貢献した。

 貿易収支で見ると、化粧品は129億ユーロ(約1兆6770億円)の黒字となっており、同じく308億ユーロ(約4兆円)の航空機、146億ユーロ(約1兆8980億円)のワイン・スピリッツに続いてフランスで3番目。21年、同国内では16万人以上が化粧品業界で働いた。

 輸出先はヨーロッパとアジアが全体の約3分の2を占めた。国別では2年連続で中国がトップになり、全体の11.7%にあたる19億ユーロ(約2470億円)を輸出した。また中国への輸出は19年比で56%伸びた。中でもカラーコスメの需要が高く、現在フランスのリップスティックの3本に1本以上は中国に輸出している。2位は米国で、全体の11.2%にあたる18億ユーロ(約2340億円)を輸出した。フレグランスの輸出額は昨年比66%増と急伸している。3位はドイツで、全体の9.5%の15億ユーロ(約1950億円)を輸出した。

 一方で景気が不安定なロシアとブラジルへの輸出は停滞しており、現地でのフランス化粧品の売り上げは19年比で約22%落ちた。中東への輸出もコロナの影響で同5.7%減だった。

 輸出化粧品の全体のうち86.2%をメイクアップ、スキンケア、フレグランスが占めた。メイクアップとスキンケアは合わせて55.6%にあたる90億ユーロ(約1兆1700億円)を輸出し、うちスキンケアは75億ユーロ(約9750億円)を占めた。スキンケアに次ぎ輸出がが大きかったのは、リップスティックとアイメイクアップ。フレグランスは30.6%を占め、20年比で35.4%伸びた。

 エマニュエル・ギシャール(Emmanuel Guichard)FEBEA総長は「化粧品産業は新型コロナウイルスという危機的状況からの力強い回復力を見せた。市場の復調はもちろん、変化する消費者のニーズに応えたことが要因となった。今回の成長には、メイド・イン・フランスを象徴する大小さまざまな企業が貢献した。またコロナ禍においてナチュラルや環境に配慮した製品の需要が高まる中、フランスが誇る化粧品の研究開発力が世界で力を発揮した」とコメントする。

 FEBEAはフランスの350以上のビューティ・ウエルネス企業からなる連合。フレグランスやスキンケア、衛生用品、トイレタリー、ヘアケアを含む化粧品企業を対象とし、全体の82%を中小企業が占める。

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「バルクオム」が川崎フロンターレとのコラボBOXを発売

 メンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」は、日本プロサッカー1部リーグ(J1リーグ)に所属する「川崎フロンターレ」のクラブ創立26周年を記念し、2月25日にコラボラッピングを使用したスペシャルBOX(税込6930円)を限定50個で販売する。製品は武蔵小杉駅北口に隣接するクラブの公式グッズショップ「AZZURRO NERO」で取り扱う。

 2022年で創立26周年を迎える川崎フロンターレは、フロンターレの“フロ”と“26”をかけた周年記念として今回のコラボが実現。累計出荷本数300万本を突破した(2021年12月まで)人気の洗顔料と女性にも人気がある泡立てネット、濃厚ジェルが泡立ち汚れを落とすシャンプーといった、“おふろ”に関連する3製品を限定デザインのBOXに入れて発売する。

 セットBOXはコラボのためにデザインされたオリジナルパッケージで、川崎フロンターレのクラブカラーとクラブロゴ、バルクオムのブランドロゴを使用している。

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「ディーゼル」2022-23年秋冬コレクション

 「ディーゼル(DIESEL)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。

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ソフトバンクとZOZO子会社、繊維商社MNインターの3社で仮想試着アプリの実証プロジェクト

 ソフトバンクと、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの子会社のZOZOネクスト、大手繊維商社のMNインターファッションの3社は、バーチャル試着の実証実験を行う。被験者はソフトバンクの開発した3Dのバーチャルアバターアプリ「オルターム(ALTRM)」を使い、身長と体重を入力するだけで、アバターで試着できる。MNインターファッションは、このためにアプリと同名の紳士服ブランドを立ち上げ、3DのアパレルCADデータを提供している。

 同プロジェクトではアプリ「オルターム」を提供するソフトバンクがバーチャルアバターの生成とバーチャル試着を、ZOZOネクストがスマートフォン上で試着を体験できるアプリを、MNインターファッションがアプリ上の3Dデータや実際の商品となる服の企画・生産を行う。3社で選んだ400人の被験者には被験者はバーチャル試着機能のある/なしなどの形でアプリを提供し、購入率の変化を検証する。

 紳士服ブランド「オルターム」は全14型で、サイズはS・M・Lの3サイズ。実証実験は2月21日〜3月29日の約1カ月間になる。

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モデル吉井添が語る「FF14愛」とファッション

 ゲーム好きで知られるファッションモデルの吉井添だが、その中でも「ファイナルファンタジー14(以下、FF14)」は人生に欠かせないほど重要だ。「FF14」はドラマでいうところの新シーズンとなる拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」の発売にあたって昨年の12月8〜14日、伊勢丹新宿店でポップアップショップを行った。駆けつけた吉井に、全世界で2500万人以上のプレイヤーを持つオンラインRPG「FF14」への「FF14愛」を聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):FF14、本当に好きなんですね。

吉井添(以下、吉井):本当に本当に大好きです。「暁月のフィナーレ」はアーリーアクセス(予約特典として得られる発売日前の先行プレイ権のこと)から、やらせていただいているのですが、すごくあつくてとても興奮しました。早く家に帰って体を取り戻しに行きたいです。

WWD:「暁月のフィナーレ」、どうプレイしていますか?

吉井:とりあえず、電気を消してカーテンを閉めて、スマホの電源も落としてプレイに専念しています。あ、仕事用のスマホは切ってないです(笑)。ゲームの中身は余り言うとネタバレになってファンの方にご迷惑をおかけするので言えませんが、実は最近、「モンク」から「リーパー」にジョブチェンジしたんです。これまで「モンク」で3年くらいプレイしていて、お前のモンク愛はそんなものなのかって言われそうなんですが、「リーパー」も熱い!楽しみしかないです。

WWD:「FF14」の魅力は?

吉井:うーん。正直思い入れが強すぎて、伝えたいことが多すぎるというか、逆に伝えられないというか。自分なんかがどうこう言えることはないというか。でも自分にとっては、生涯思い続けるゲームであり、もしなければ性格や人生が変わっていたかも。少なくとも性格はもう少し暗かったと思います。そんな僕からあえて言わせてもらうなら、コアな層からライトな層まで色々な楽しみ方ができますし、年齢も地域もとても幅広い人たちがプレイしていますよね。スクウェア・エニックスの方々には、もうリスペクトと感謝しかないです。

WWD:ゲームではどんなプレイヤーですか?

吉井:自分、リアルではコミュニケーションを取るのが得意じゃなくて、ゲームならうまくできるかなと思ったら、ゲームでも陰キャは変わらず(笑)。NPC(=Non Player Character、プレイヤーが操作しないキャラクターのこと)やストーリーも本当は生きている人間じゃないけど、寄り添ってくれるんですよね。ビジュアルもかっこいいキャラクターが多くて。

WWD:プライベートでよくコスプレをしていますが、コスプレイヤーとして気になるキャラは?

吉井:アサヒが好きで、この前アサヒのコスプレをしました。もっと大人の方々もやりたいと思っていて、次はエメトセルクもやりたいし、人間じゃないキャラクターにも挑戦してみたいですね。

WWD:人生にはどういった影響を与えています?

吉井:昔からコミュニケーションが苦手でゲームばかりしていました。でも「FF14」で人との繋がり合いや理念みたいなことに触れることで、精神の深いところで前向きになれた。具体的にはこれもネタバレになるので言えないのですが、「暁月のフィナーレ」で、アリゼーとアルフィノがめっちゃ深いこと言ってて、刺さりました。キャラクターがストーリーのなかで成長していく様子をみて、涙腺崩壊でした。

WWD:ゲームやネット上の仮想空間の世界を指す「メタバース」が注目されていますが、吉井さんはどういったところに注目されていますか?

吉井:ゲームだと姿や服を思い通りに変えられて、そのことでポジティブになれたり、色んな人と繋がれたりみたいなことがありますよね。リアルの世界も、もっと自由になったらいいなと思います。自分はコスプレをしますが、そういったところで繋がれるのはとてもいいことだと感じています。そういった新しい繋がり方、コミュニケーションの仕方、そういった場がもっと増えればいいなと思います。

WWD:最後に「FF14」に一言お願いします。

吉井:コロナ禍で大変な時期にもかかわらず、こうしてゲームをリリースしていただいてとても感謝していますし、感動もしました。ゲームを無事にできたということが本当に嬉しいし、ありがたいです。こんな大変なときだからこそ、「FF14」があって変わらずにプレイできることで、自分自身はすごく救われています。本当に感謝です。

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「ヴィヴィアン・ウエストウッド」2022-23年秋冬コレクション

 「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。

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「ラッシュ」が自分だけのラベルを作れるサービスを提供開始

 「ラッシュ(LUSH)」はこのほど、アジア最大規模の旗艦店である新宿店でカスタムラベルが作れるサービスの提供を開始した。「カスタムラベルステーション」では、メッセージや名前を自由に選び、世界で一つだけのオリジナルラベルを作ることができる。数量限定かつ無料で提供する。
 
 今回カスタムラベルの製作が可能なのは、安らぐ香りが人気の“スリーピー”シリーズの“シャワージェル”(260g、税込2400円)、“トワイライト ボディスプレー”(200mL、同3700円)、“トワイライトムーン ボディローション”(225g、同2780円)の3種。文字だけでなく、イラストのスタンプを自由自在に組み合わせることが可能だ。

 また5月12日まで、新宿店の2階でギフティングステーションを導入している。日本の風呂敷からインスピレーションを受けたギフトラッピング方法「ノットラップ(Knot Wrap)」に加え、未使用のギフトラッピングペーパーをリサイクルしてできたメッセージカード、約50種類のオリジナルスタンプを用意し、オリジナルのメッセージカードを作ることができる。

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「フェイラー」が新しい銀座店をオープン 人気柄バラエティー豊富に

 ドイツのシュニール織「フェイラー(FEILER)」を販売するフェイラージャパンは、直営の銀座旗艦店を移転して2月23日にオープンした。独特の色柄が特徴のハンカチ、インテリアクロス、ポーチ、バッグなどを多数取りそろえ、ギフト需要にも応える。オープンを記念した人気柄「ハイジ」の新作を先行発売している。

 移転前は銀座5丁目の西五番街通りの2フロアの店舗を2015年から営業していた。今回の移転で、銀座4丁目のレンガ通りと松屋通りの交差点の1フロアに移った。売り場面積は移転前とほぼ同じ165平方メートルだが、ガラス張りで外光を取り入れた店内は開放的でゆったりとした空間になった。

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「シセイドウ」の最高級プレミアムシリーズから、スキンケア成分約75%配合のラグジュアリーな化粧下地が誕生

 資生堂は3月1日、グローバルブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」の最高級プレミアムシリーズ“フューチャー ソリューション LX”から化粧下地“インフィニトリートメント プライマー”(税込7480円)を発売する。日本では全国の百貨店約120店舗と同社サイト「ワタシプラス」で展開する。

 “インフィニトリートメント プライマー”は、潤いを与えて肌を整えるスキンケア効果と、光の力で肌を補正するメイク効果を兼ね備えた デュアルアプローチの化粧下地だ。特長は、約75%ものスキンケア成分を配合したこと。長時間保湿効果を発揮し、使うたびに肌を守りながら、肌そのものを美しく整える。さらに真珠の多層構造が生み出すプリズム反射に着目し、奥深い輝きを演出する技術を搭載。パールのように上品で複雑な色・艶を肌の上に作り出すことで、滑らかで美しい肌をかなえ、くすみ・色むら・毛穴を瞬時に補正する。

 パッケージは、キャップに花椿マークの形を再現したミニマルでシンプルなデザイン。プラスチック粉末を配合せず、環境に優しいプライマーでありながら、滑らかでシルキーなテクスチャーを実現した。

 “フューチャー ソリューション LX”は2009 年に誕生し、スキンケアやボディーケア、ベースメイクをそろえる。17 年に主要なスキンケア、ベースメイクアイテムをリニューアル。日本古来の豊かな自然に育まれた植物の生命力と、先進テクノロジーの融合から生まれ、心地よく五感を満たしながら、ハリと艶を兼ね備えた"自分史上最高の肌"へ導く、「シセイドウ」の最高級プレミアムシリーズとして人気を集めている。

問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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朝の腸活に!“フードコスメ”でスイッチ・オン 【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は食物繊維豊富なこうじとオートミールの組み合わせについて。

 超不健康児から健康優良児へと変化していく中で、決めたことがあった。「朝は排出、昼は補給、夜は休養の時間にしよう」と。これはご飯を食べるときのマイルールなのだが、15年ほどかけて体質改善してきた結果、このルーティーンが私の体にとってのベストなのだと実感している。睡眠から目覚めた空っぽの体に、まず何を取り入れるのか。朝だけ断食をすることもあるが、あまりにも空腹すぎると昼の補給時間に予想外に食べすぎてしまい、「やってもた……」と頭をかかえることもある(爆)。体に負担なく、かつ1日の始まりのスイッチを軽やかにオンしてくれるものって何があるのか。あれこれ試している中で見つけたそのひとつが、“こうじ”だった。

こうじ×オートミールの豊富な食物繊維

 最近、名越が朝に食べているのが、「オリゼ(ORYZAE)」のこうじグラノーラ。こうじの自然な甘みを感じられるグラノーラで、おいしいのはもちろんのこと、サクサクとした食感も楽しめる。砂糖はもちろん不使用。ほのかな甘味のベースになっているこうじは、農薬・化学肥料不使用のお米から作られている(これ、健康オタク的にかなりポイント高いところ!)。そもそもグラノーラの原料であるオートミールは全粒穀物のため、食物繊維やミネラルが豊富。特に食物繊維は玄米のおよそ3倍で、こうじと組み合わさると白米のおよそ18倍にもなるという。善玉菌のエサとなる食物繊維は便秘解消に欠かせないもの。取り続けることで腸内環境の改善に期待できそうだ。また、オートミールの水溶性食物繊維には、こうじの吸収を穏やかにするβ-グルカンが含まれているので、血糖値の急激な上昇を抑えてくれる働きがあるという。せっかくの早起きも、朝食後に急激な眠気や倦怠感に襲われてしまったらもったいない。何かとバタバタする朝、手軽に食べたい、頭も体もとにかくスッキリしたい!という時の心強い味方になっている。

意外と知らないこうじパワー

 オートミールに続いて、こうじの話。こちらは米こうじを100%使ったストレートタイプの「糀ドリンク」。そのまま飲んでも、グラノーラにかけても、スムージーにいれても美味しい。最初は「かなり甘いんじゃないか」と心配になるが、びっくりするほどすっきりとした甘さで、とにかく飲みやすい。こうじには多くの酵素が含まれ、その数は30種類以上とも言われている。こうじの酵素によって生み出されるオリゴ糖も食物繊維同様、善玉菌の大好物。オリゴ糖をエサにして繁殖してくれるのだ。さらに食物の栄養を分解して消化や吸収を助ける役割があるほか、ビタミン類を生成する働きがあり、知れば知るほど「こうじってすごいわぁ……」とため息ものなのですよ。

シンプルだから、続けられる

 グラノーラは1食あたりおよそ40g目安で、1袋で5食分楽しめる。基本的にシンプルな味わいなので、ヨーグルトに混ぜたりフルーツをトッピングしたりと、その日の体調や気分に合わせて好きにアレンジできる。中でも名越のお気に入りは「アールグレイ」。紅茶の香りがふわっと広がり、豆乳や牛乳をかけるとミルクティーのような味わいに変化。毎日食べても飽きのこない美味しさで、朝の楽しみの一つとなっている。

スッキリ、朗らかな私へ

 朝に気持ちいいスタートを切れると、その日一日がなんだかずっとご機嫌で過ごせる気がする。いつでもスッキリした自分でいられるための“フードコスメ”。毎日体に取り入れるものだから、安心して続けられるものを選択したい。

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NEW ARRIVALS! SPRING & SUMMER 2022 MEN’S COLLECTION

こんにちは。

風はまだ冷たいですが、日差しに春の気配を感じるようになってきましたね。

バーニーズ ニューヨーク各店店頭には2022年春夏シーズンのアイテムがラインナップしています。
本日は横浜店のメンズフロアより、新着アイテムをご紹介します。

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人気の<サカイ>からはペイズリー柄の半袖シャツがラインナップ。
バケットハットを合わせれば、トレンド感満載のカジュアルスタイリングが完成!

 

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<ジル サンダー>のアウターは、さらりとシャツのように羽織って。
セットアップで着られるパンツと合わせてミニマルなスタイリングを愉しむのもいいですね。

 

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今シーズン白シャツを新調するなら、<ダブレット>や<フミト ガンリュウ>のような個性的なディテールの効いたアイテムがおすすめです。

 

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アメリカンクラシックの要素をデザインに落とし込む<エンジニアド ガーメンツ>や高感度なファッションを提案する<ホワイト マウンテニアリング>からは、異なる生地を繋ぎ合わせたリメイク調のアイテムも登場。
どこかビンテージを感じさせるムードは、今シーズンおさえておきたいトレンドです。

 

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<グランサッソ><フェデリ><バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションから登場している薄手ニットは今の時期にはアウターのインナーとして、春先にはメインで活躍してくれます。

着回しできるので、一枚あると重宝しますよ。

 

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<フィナモレ>や<ピーティー トリノ>からもきれいなカラーリングのアイテムがお目見え!
上質なリネンシャツや快適な履き心地のパンツが揃っています。

落ち着いた色味なので、大人の洗練された印象に。

 

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こちらは素材や着心地にこだわる<ラルディーニ>のジャケットをメインに、やわらかく淡い色味でまとめたコーディネート。

春は軽やかな色味の組合せに挑戦したくなりますよね!

 

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アッパーにスエード素材を使用したエスパドリーユ風のスリップオン。

グレイッシュなカラーリングが、こなれた抜け感を演出する一足です。

 

春夏シーズンらしい色をスタイリングに取り入れ、季節を先取りしたファッションを楽しみましょう!

 

※アイテムのお取扱い状況は店舗により異なります。

 

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

シャネルの未来をプレジデントに直撃 クチュールやクラフツマンシップ、サステナビリティまで

 「シャネル(CHANEL)」はコロナ禍で大きな打撃を受けたが、2021年上期からは本格的な復活を遂げた。同年7月のオートクチュールからは、観客を迎えたショーも再開。今年に入ってからは、傘下の専門アトリエが集結する複合施設「le19M」を正式にオープンするなど、活発な動きを見せている。ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントに、クチュールビジネスから新たな取り組みまでを聞いた。(この記事はWWDジャパン2022年2月21日号からの抜粋です)

WWDJAPAN(以下、WWD):アジアのクチュール顧客は、まだ自由にパリを訪れられる状況には戻っていない。コロナによって、その制作にはどのような変化があったか?

ブルーノ・パブロフスキー=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデント(以下、パブロフスキー):自由な渡航ができなくなった2020年7月のクチュールから半年は正直、簡単にはいかなかった。顧客とのつながりを保つため、各国のチームのサポートを得たり、コレクションを現地に送って紹介したりしたが、初めて経験することでパリのチームに戸惑いがあったのも事実だ。しかし、21年1月からは遠隔でのアプローチをブラッシュアップ。7月にはアジア以外の海外顧客がパリに戻ってきたので、取り組みやすくなった。まだ渡航できない日本や韓国、中国、香港などの顧客については、現地のチームを育成するとともに、ビデオ通話の画面越しでも求められる詳細の説明やフィッティングを提供できるようにしている。最初は少し低調だったと言わざるを得ないが、今は渡航できないからといって全てをやめてしまうのではなく、人々の生活は続いていくということが分かった。実際、オンラインでもオフラインでも顧客は戻ってきていて、ビジネスは好調だ。この期間を通して、私たちは顧客自身やそのニーズに対して多くのことを学んだ。これを機に確立した新たな方法は、今後も活用し続けていく。

WWD:環境や価値観が大きく変わった現代におけるクチュールの価値とは?

パブロフスキー:クチュールとは、コレクション、舞台装飾、音楽など全てのミックスで作り上げられる完璧かつインパクトのあるものであり、大切なのはユニークなストーリーや特別なエモーションを届けること。エモーションはお金で買えるものではないからこそラグジュアリーの極みであり、クチュールは私たちが顧客に提供できる究極の体験だ。そして、「シャネル」のルーツでありDNAの一部でもある。ビジネスの規模は関係なく、(プレタポルテと比べて)顧客は多くないとしても、ブランドにとっての価値という点で大きな存在だ。そして、クチュールにおける探求や作品は、プレタポルテにも大きなインスピレーションを与えている。クチュールはマネーメーカーではなく、イメージメーカー。だからこそ、守り続ける必要がある。

「最大のカギ、ビジネスの原動力は
シャネルにおいてはクリエイション」

WWD:1月20日には、パリ19区にクリエイションの中心地となる新複合施設「le19M」を正式にオープンした。刺しゅうのルサージュや羽根細工のルマリエ、金細工のゴッサンスといった傘下の専門アトリエが集まる施設に期待する役割は?

パブロフスキー:「シャネル」にとって最大のカギは、ビジネスの原動力でもあるクリエイションだ。その点で、「le19M」のオープンは重要だった。10年をかけて開発したこの施設は、今回のクチュール・コレクションにも見られたメティエダール(芸術的な手仕事)のための“窓”になる。大切なのは、専門技術を持ったアトリエにふさわしい空間を提供し、製品に魂を吹き込む職人の存在を可視化すること。それは、新たな人々や若い世代を引きつけることにつながるだろう。落成式でも話したが、この施設の目的は“伝承”だ。経験豊かな職人が若手と関わり合い、エネルギーを生み続けることは大きな価値になる。

WWD:フランスでは、1月1日に「廃棄禁止およびサーキュラーエコノミーに関する法律」が施行された。在庫や売れ残り品の廃棄などが禁止されたが、「シャネル」ではどのように取り組んでいるか?

パブロフスキー:私たちは、すでに19年に「アトリエ デ マティエール」という新会社を設立した。その目的は、「シャネル」だけでなく他ブランドの販売されなかった製品や未使用の素材を解体し、新たな素材を生み出すこと。私たちはもともと多くの在庫を抱えているわけではないが、売れ残った商品がある場合、この会社で引き取り、新たな素材へと生まれ変わらせる。例えば、テキスタイルではウール、シルク、カシミヤなどに分かれていて、コスチュームジュエリーやチェーンといった金属、そしてレザーの再生にも取り組んでいる。そのため、技術的や化学的などの新しいプロセスで素材の開発を実現するスタートアップ企業とも協業している。

WWD:19年には、パイナップルの葉の繊維から作られるレザーに似た素材「ピニャテックス」製の帽子を販売したこともあった。

パブロフスキー:あれはパイロット版のようなものだったが、私たちは常に新たな素材とイノベーションを探求し続けている。例えば、22年クルーズ・コレクションで用いたツイードの中には、この循環型の取り組みから生まれた糸が使われているものもあり、一歩ずつ前進しているところだ。今はまだ少し高価で、ビジネスモデルを確立するには、ある程度の時間を要するだろう。しかし、将来のための良い投資だと考えている。

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横丁シリーズの最新作「大宮横丁」。従来のクオリティは期待しないで。

「横丁」ブームを牽引し、古き良き酒場文化を継承しつつ、若者の出会いの場など新たな使い方を提案するなど、カルチャーを生み出してきた株式会社浜倉的商店製作所。同社の新プロジェクトが、JR大宮駅構内で2021年12月にオープンした「全国ご当地グルメコート 大宮横丁」だ。"浜倉的横丁"に期待を込めて行くも、正直に言って中身は別物であった。
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ラグジュアリービジネスの秘訣はインフレスパイラル 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。ラグジュアリーブランドが2021年12月期決算を発表した。コロナどこ吹く風で好業績を上げるLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、ケリング、エルメスの3社。なぜ強いのか。決算書を細かく分析すると見えてくるものがある。

 ラグジュアリー3社(LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、ケリング、エルメス)の2021年12月期決算が出そろったが、コロナ禍が長引いて業績が低迷するわが国ファッション業界の苦境を尻目に、各社ともコロナ前を大きく上回る増収増益でブランド力を見せつけた。この極端な明暗はいったい何に起因するのだろうか。3社の決算をさかのぼって探ってみた。

営業利益2兆2330億円を稼ぐラグジュアリー帝国LVMH

 LVMHは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「セリーヌ(CELINE)」などキラ星のようなラグジュアリーブランドを多数擁するファッション&レザーグッズ部門、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ショーメ(CHAUMET)」「ウブロ(HUBLOT)」などを擁するジュエリー&ウォッチ部門、「モエ・エ・シャンドン(MOET ET CHANDON)」「ドン ペリニオン(DOM PERIGNON)」「ヘネシー(HENNESSY)」「シャトーディケム(CHATEAU D'YQUEM)」などを擁するワイン&スピリッツ部門、「ディオール(DIOR)」「ゲラン(GUERLAIN)」など多くのブランドを展開するパヒューム&コスメティクス部門、化粧品小売りの「セフォラ(SEPHORA )」や免税店の「DFS」、ハイファッションデパートに変貌した「ル・ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)」などを展開するセレクティブリテイリング部門から成る世界最大最強のラグジュアリー帝国だ。

 そのLVMHの21年12月期決算は、売り上げが前期から43.8%も伸びて642億1500万ユーロ(8兆3610億円)とコロナ前19年も19.6%上回り、営業利益は171億5100万ユーロ(2兆2330億円)と前期の2倍を超え19年からも1.5倍になった。営業利益が2兆円を大きく超えたのみならず、営業利益率は26.7%とコロナ前19年の21.4%を大きく凌駕し、11年の22.2%も超えて同社の最高益率を更新した。売り上げ27兆2145億円(21年3月期)のトヨタ自動車でさえ営業利益は2兆1977億円とLVMHには届かないから、とんでもない儲けようだ。

 最も伸びたのが20年末に158億ドルで買収した「ティファニー」の売り上げが押し上げたウォッチ&ジュエリー部門で、89億6400万ユーロと前期から2.67倍、19年からも2.03倍に拡大。営業利益は前期の5.56倍、19年からも2.28倍に急増し、営業利益率は18.7%と19年の16.7%も超えた。

 全社売り上げの半分近くを占めるファッション&レザーグッズ部門は308億9600万ユーロと前期から45.7%、19年からも38.9%拡大し、営業利益は前期の1.79倍、19年からも1.75倍に伸び、営業利益率は41.6%!(粗利益率ではありません)と前期の33.9%から7.7ポイントも高まって最高益率を更新している。そんな大儲けの決算発表から3週間も経たないうちに、製造コストや物流コストの上昇を理由に大幅な値上げに踏み切って顧客の焦燥感をあおるあたりに高収益ビジネスの秘訣がありそうだ。

ケリングの営業利益率はLVMHも凌ぐ28.4%

 ケリング(KERING)は「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」を擁してLVMHと競い合うラグジュアリーグループだ。そのケリング の21年12月期決算は、売り上げが前期から34.7%伸びて176億4520万ユーロ(2兆2974億円)とコロナ前19年を11.1%上回り、営業利益は50億1720万ユーロ(6532億円)と前期の1.6倍に回復して19年からも5%伸びたが、営業利益率は28.4%と19年の30.1%には届かなかった。

 売り上げや営業利益の伸びがLVMHに見劣りするのは、LVMHの「ティファニー」買収のようなビッグイベントを欠いたことに加え、売り上げの55.1%、営業利益の74.0%を占める基幹ブランドの「グッチ」の売り上げが19年比で1.1%増と伸び悩み、営業利益も5.9%減にとどまったためだ。売り上げの14.3%/営業利益の14.2%を占める「サンローラン」が売り上げで23.0%/営業利益で27.1%、同8.5%/5.7%を占める「ボッテガ・ヴェネタ」が売り上げで28.7%/営業利益で33.1%伸びても、全体を押し上げる勢いを欠いた。

 そうはいっても「グッチ」は97億3090万ユーロ(1兆2670億円)を売り上げて37億1460万ユーロ(4836億円)の営業利益を稼いだわけだが、営業利益率は38.2%と19年の40.1%には届かず、LVMHのファッション&レザーグッズ部門の41.6%にも及ばなかった。とはいえ赤字企業や1ケタ黒字企業ばかりのわが国アパレル業界から見ればどちらもケタ違いの高収益で、わずかな差を問う意味もないだろう。

エルメスの営業利益率は39.3%と突出

 エルメス(HERMES)は前述の2社とは異なる単独ブランドのメゾン企業だが、世界の富裕層の「エルメス」へのロイヤリティーはコロナ下も高まるばかりで、美術工芸品や宝飾品と並んで旅行が抑制されたぜいたく支出の受け皿となった感がある。

 21年12月期は売り上げが89億8200万ユーロ(1兆1695億円)と前期から40.6%、19年からも30.5%伸び、営業利益は35億3000万ユーロ(4596億円)と前期から39.3%、19年からは53.1%も伸び、営業利益率は39.3%と17年の34.6%も超えて同社の最高益率を更新した。

 エルメスは富裕層が支持する貴族的会社というイメージがあるが、財務内容を見ると盤石なお金持ち会社であることがわかる。長年にわたって単独ブランドに磨きをかけ、買収による拡張を行わなかったため借入金がほとんどなく(純資産の0.3%)、超高収益の積み上げで純資産が売り上げよりも大きく蓄積されている。LVMHの純資産が売り上げの76.2%、ケリング が同77.8%であるのと比べれば、エルメスの104.8%という純資産蓄積は突出している。ましてや純資産対比の借入金比率となると、LVMHの41.4%、ケリング の44.8%に対してコンマ以下とないに等しい。

 LVMHもケリングも十分にお金持ち会社であり欧州貴族階級の洗練された慎重な振る舞いを逸脱することはないが、エルメスはゆったりとした時間軸の中でとりわけ貴族的に振る舞っているように見える。

スローな生産と在庫回転

 3社ともブランド価値を維持向上すべく生産設備と生産要員(職人)への投資を怠らず、わが国のブランドアパレルのようにファブレスな(工場を所有しない)企画・販売会社に堕すことを拒否してきた。陶磁器やウォッチなど一部の非中核アイテムではOEM調達が残るブランドもあるし、プレタポルテは生産技術が突出した工場へ外注するブランドもあるが、「ディオール」や「シャネル」などは自社工場(アトリエ)生産に徹している。

 その分、生産設備の減価償却や生産にかかわる人件費、仕込み材料や仕掛かり在庫の負担が大きくなるが、商社やOEM業社への手数料負担はないから原価の透明性は高くなる。21年のLVMHの原価率は31.7%、ケリングは25.9%、エルメスは28.7%だが、LVMHは原価率の高い仕入れ販売小売業のセレクティブリテイリング部門が売り上げの18.3%を占めており、同部門を除外すればエルメスと大差ない。ケリングはやや低いが、外部工場生産が多いプレタポルテの比率が高いゆえと推察される。ラグジュアリーブランドの公式通りに自社工場生産に徹するなら設備投資の減価償却が加わる原価率は28〜29%になり、ファブレスな百貨店アパレルなどより一回りも高く、高価なプライスに見合う手厚い生産コストが掛けられている。

 手間もコストもかけて主要部材から自社生産し、売れ残り品もセールを避けて持ち越すラグジュアリービジネスの棚資産(在庫)回転は極めてスローで、ケリングは268.7日、仕込みから販売まで数年を要するワイン&スピリッツ部門を擁するLVMHは296.7日と長く、人気バッグは慢性的に生産が追いつかないエルメスは205.0日と最も短いが、それでも年1.87回転に過ぎない。粗利益率が高くても在庫の回転はスローで、商品資本の生産性指標である交叉比率は最も高いエルメスでも126.9、ケリングは100.7、LVMHは84.0にとどまる。

 ラグジュアリービジネスの本質は、手間もコストもかけて完成度の高い商品を生産し、焦らず値引きせずじっくり売っていく時空を超えたインベスティメント(投資価値のある商品)ビジネスなのだと理解される。ならば商品は時とともに減価せず、むしろプレミアムが加わっていくのが理想だ。そこにこそ、ラグジュアリービジネス成功の秘訣があるのではないか。

値上げ継続とセール回避でインフレ好循環

 長期にわたり成功を継続しているラグジュアリーブランドに共通するのが、値上げの繰り返しと在庫の持ち越しによるセール回避というインフレ政策ではないか。とりわけ徹底しているのが「シャネル」と「ルイ・ヴィトン」のハンドバッグで、前者はコロナ前19年から4回の値上げを繰り返して人気モデルは60%も値上がりし、後者も人気モデルは最大66%の値上がりが報告されている(販売国で価格は多少異なる)。「エルメス」の値上げは両者ほど目立たないが、為替変化に対応して数%の値上げが繰り返されている。

 もっと長い目で見れば、「ルイ・ヴィトン」は為替変化も加わって3〜4倍も高騰している。私が社会人となって初のボーナスを握ってパリの「ルイ・ヴィトン」を訪れたのは半世紀近くも前(1973年)のことだが、当時の大卒初任給1.5カ月分でショルダーバックやハンドバッグを4点買えた。今の価格からすれば3分の1以下だが、それだけ値上げが繰り返されてきたわけだ。「ルイ・ヴィトン」の名誉のために断っておくが、為替変化と値上げだけで3〜4倍になったわけではなく、当時の塩化ビニール製モノグラムバッグはお世辞にもラグジュアリーとは言いかねる実用的で質素なものだったが、今や素材も縫製も付属も改良を重ねて完成度もラグジュアリー感も格段に高まっている。

 価格がインフレを続けるブランドは先では手が届かなくなると購入を急ぐ心理が働くから、売り上げも継続的に伸びていく。値引き販売されることがなく、年々、価格が高騰していくと中古品の2次販売価格もインフレし、新品で手に入りにくい人気モデルは定価以上のプレミアムプライスも付くから、さらなる新品の値上げを招く。「ルイ・ヴィトン」や「エルメス」「シャネル」のバッグにはそんな好循環が長期にわたって継続している。プレタポルテでプレミアムが付くのは稀だが、「シュプリーム」などストリート・ラグジュアリーでは珍しくないから、年々インフレして売り上げも拡大していく。

デフレスパイラルを脱してインフレスパイラルへ

 逆に見るなら、売れ残りを毎シーズンのように値引き販売し、販売が伸び悩めば価格を抑制せざるを得ず、2次流通でもさらに叩き売られるわが国のアパレルブランドには強いデフレ圧力が働くわけで、日本の少子高齢化と貧困化も加わって年々、売り上げが必然的に落ちていく悪循環に陥っている。それをラグジュアリーブランドのようなインフレ好循環に転換できれば、一転して全てが好都合に回り出す。

 そんなことが簡単にできるわけはなく、突出した完成度を求めての生産設備投資と生産技術開発が何年も先行し、原材料の開発・調達と製品の仕掛かりから販売までの在庫回転も気の遠くなるほどスローで膨大な運転資金を要するから、もとより資金に恵まれたお金持ち企業でないと収益化する前に行き詰まってしまう。逆にいうなら、ワイン&スピリッツなど時空を超えた超低回転生産事業者、投資の規模も大きく回収期間も長い不動産開発事業者(LVMHのベルナール・アルノー会長兼CEOも不動産業出身)などにとっては自然なキャッシュフローで無理がない。どちらも時と共に減価するのではなく増価する性格の強い分野であることも共通している。

 ラグジュアリービジネスは日銭の回転に依存する小売事業者やシーズンごとの資金回収を必要とするアパレル事業者には向かないが、投資先行で回収期間の長い事業者には向いており、そんな事業者による新規参入や既存ブランド事業の買収の方がはるかに近道だと思われる。わが国アパレル事業者に染み付いた業界常識、とりわけ在庫回転とキャッシュフローに関する経営感覚は中途半端で革新性がなく、超高速の無在庫経営や超低速のプレミアム経営は見えていない。そんな業界人の視野狭窄こそデフレスパイラルの元凶ではないか。

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ファッション業界が知るべき高級時計の「認定中古」ビジネス最前線に迫る

 ファッションの世界でも二次流通市場の存在感は高まる一方で、最近はファッションブランドが自ら同市場のビジネスに乗り出しているという。高級時計の世界では何年も前から、一部の時計ブランドによる自社製品のリユース、販売した製品の顧客からの買い取り&再販という二次流通のビジネスモデルが、それなりの成功を収めている。高級時計、中でも機械式時計は数十年も使えるため、昔から二次流通、つまりアンティークウオッチ市場が確立されている。なのになぜ時計ブランドは、自ら二次流通に乗り出したのか?そしてファッションブランドにも、高級時計ブランド同様、自ら二次流通に乗り出すメリットはあるのだろうか?(この記事はWWDジャパン2022年2月21日号からの抜粋です)

「フランク ミュラー」や「ブライトリング」
「ヴァシュロン コンスタンタン」も参入

 時計ブランドや正規輸入代理店が自ら、自動車のように「正規認定中古品」として二次流通を行う日本での先駆者は、ワールド通商が日本正規代理店の「フランク ミュラー(FRANCK MULLER)」だ。

 ワールド通商は2009年春から、購入した時計を売却したいというオーナーからの依頼を受けて、その時計を再整備。「プレミアム・アプルーブド・ウオッチ(Premium Approved Watch. 正規認定中古時計のこと)」として保証付きで、公式サイトや直営店で販売している。

 さらにスポーツウオッチの名門「ブライトリング(BREITLING)」も、正規販売店での製品購入者のためのカスタマーサービス「クラブ・ブライトリング」の会員を対象に、購入した時計を査定・下取りして、新しい「ブライトリング」の時計購入を促す「トレード・イン・システム」を09年前後にスタート。現在は全国展開している。ただしこの下取りは、買い取りのみは不可。時計は「ブライトリング」のサービスセンターで正規のメンテナンスを受け、1年間の品質保証付きで「認定中古ウオッチ」として、新宿の「BEST VINTAGE(ベスト ヴィンテージ)」が販売している。

 同様の二次流通ビジネスを12年にスタートして、目覚ましい成功を収めているのは「リシャール・ミル(RICHARD MILLE)」だ。同ブランドは銀座にオープンした店舗で、過去に購入した時計を売却したいオーナーからの委託を受けて再整備し、正規認定中古ウオッチとして販売。現在は大阪、渋谷、神戸、福岡にも支店を構えている。

 ジュネーブの名門「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」は、オークションなどで買い取った自社のアンティークウオッチを完全に修理し、保証付きで「レ・コレクショナー」と銘打って販売する。日本では唯一、昨年移転オープンした銀座本店だけで購入可能だ。

二次流通の目的は「買い替え促進」
そして「ブランド価値の保全」

 ではブランドはなぜ、自らの製品の二次流通ビジネスに乗り出したのか?

 「ブライトリング」の日本法人は、「このシステムのメリットは、(『クラブ・ブライトリング』の)メンバーが下取りに出したい時計を一般の買取店などに持ち込む手間を省き、慣れ親しんだ正規販売店の販売員との間で、下取りと新しい時計の購入が同時にできること。正規店での購入を好む方にとっては、安心感のあるもの」という。

 アンティークウオッチの販売価格や下取り価格は、それなりの相場感はあるものの不明瞭だ。これは個々の時計のコンディションや業者のビジネス上の方針や事情から仕方のないことではあるが、時計の二次流通や買い替えを妨げていることは間違いない。ブライトリング・ジャパンは自社製品のオーナーに対して「安心できる買い替えの機会」を提供しつつ、新作時計の需要を増やすことができる。二次流通を増やしたいわけではなく、あくまでクラブ・メンバー、さらに正規販売店へのサービスが目的だ。

 一方「フランク ミュラー」は、中古品の品質保証と価格の適正コントロールによる「ブランド価値の保全」が狙いだ。アンティークウオッチの取引にはどうしても、不公正とまでは言えないが、投機的で不透明な部分が付きまとう。その価値は、その時の人気で乱高下し、時に本来の価値を超えた異常な価格になる一方、いきなり下落して“処分価格”で出回ることもある。こうした「アンティーク価格の乱高下」は、時計ブランドの側から長期的に見ると、決して好ましいことではない。ブランドの価値に大きなキズが付き、その価値を貶めることになる。二次市場での価格が壊滅的に下落するとブランド価値も一気に下がり、やがて現行品のビジネスにも大きなダメージを与える。たとえ実質的な価値が高くても、中古価格が低いブランドを人は選ばないものだ。だが逆にブランドの人気が高まって二次流通市場で高値で取引されても、良いことはあまりない。中古品の価格がどんなに高騰しても、時計ブランドにとって利益はゼロ。アンティークウオッチの業者が儲かるだけだ。しかも、市場に出回るアンティークウオッチの中には、見た目は問題がなくてもメンテナンスが不十分なものも少なくない。まともなアンティークウオッチの業者なら適切なメンテナンスを施すが、交換用パーツには入手困難なものも多く、代替品で修理されるケースも少なくない。アンティークウオッチの品質には販売業者が可能な範囲で責任を負うべきものだが、もし高額で購入した時計に問題が起きた場合、消費者の怒りはブランドに向かってしまう。

 さらに中古市場での異常な価格高騰は、現行品のビジネスにもダメージを与える。「中古市場でも価値が高い」と知ると、それだけで「転売ヤー」や、「儲かる投資」としての購入希望者が増えて品薄状態が加速。すると「生産数が少なすぎる」との不満が高まり、さらには「意図的に減らしているのでは」などという陰謀論まで囁かれたりもする。販売店にも良いことはない。ある時計ブランドは日々「〇〇さんの紹介だ」というコネや嘘を振りかざして購入を目論む“良からぬ客”に悩まされているという。

 だから時計ブランド自身が二次流通に直接関わり始めたのだ。こうした二次流通のビジネスモデルは、時計ブランドにとって、中古品の品質保証と価格の適正コントロールを通じて「ブランド価値の保全」という、ブランドビジネス最大の課題を克服できる唯一無二、最善の方法だろう。

少量生産ブランドでは
売り上げの「第2の柱」に

 しかもこのビジネスモデルは「リシャール・ミル」のような、少量生産の複雑時計を主力商品とし、供給が追い付かない時計ブランドにとって、もうひとつの大きなメリットがある。販売する製品がなくても売り上げが確保できたり、新製品が入荷しないという非常事態でもビジネスを維持できたりするのだ。「リシャール・ミル」は、人気モデルは10本前後の限定販売。最低でも数千万円するにもかかわらず、新作は発表と共に即予約完売する。ただ、いつ納品されるかは分からない。このため、経営的には販売計画を立てることが難しい。

 だが認定中古ウオッチなら、待たされている顧客にとって新作に代わる選択肢となる。顧客にとっては「発売当時は購入不可能だった人気モデルが入手できるチャンス」にもなる。販売価格も新作とほとんど変わらない。つまり新作の販売に近い売り上げが立つのだ。製造・販売数も少なく、新作の納品が遅れている状況では、二次流通は売り上げの「第2の柱」になるのだ。

 「リシャール・ミル」日本法人の川﨑啓太社長は、「私たちの時計は世代を超えて受け継ぐ価値のある美術工芸品であり、私どもはお客様のために資産価値を守る責任がある」と述べる。各社の超絶複雑時計は、販売価格はもちろん、希少性から考えても「腕に着ける最高峰の美術工芸品」であり、その資産価値に着目して購入している富裕層も多いはずだ。こうした「芸術作品」には、安心できる二次流通が必要だ。正規の定期的なメンテナンスによる資産価値の維持という観点からも、高級時計、特に複雑時計については時計ブランド自身による二次流通が望ましい。

 高級時計の世界では今後、正規のメンテナンスや保証を受けた「認定中古品」が、時に新作モデルを超える価値を持つことが増えるだろう。加えて、認定中古品が時計ブランドの製品史の中でも重要なモデルであり、前のオーナーが特別な人物ともなれば、それらは魅力的なストーリーとしてコミュニティーの中で「特別な付加価値」になる。

 高級時計の二次流通ビジネスが、ファッションの参考になる部分があるとすれば、こうした「特別な付加価値」だろう。正規のメンテナンスサービスによる新品同様、あるいはそれ以上に魅力あるデザイン、素材や色、風合い。さらにその魅力的なストーリー。こうした付加価値をプラスするブランド自身の二次流通ビジネスは、顧客とブランド、どちらにとっても嬉しいビジネスだ。ファッションの中で高級時計の二次流通ビジネスに近いことが可能なのは、時計のようなカッチリ、しっかりした素材のアイテム、つまりジュエリーやバッグだろう。その製品を世に送り出した当事者だから持っているストーリーやメンテナンスを活かせば、二次流通ビジネスでも、価格以外の新しい価値を提供できると筆者は考える。

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