Nigoによる「ケンゾー」限定コレクション第2弾 虎がモチーフのフーディーやカーゴパンツ

「ケンゾー(KENZO)」は、3月5日にアーティスティック・ディレクターが手掛けたカプセルコレクションの第2弾を発売する。今回のコレクションは、全3回に分けてドロップするシリーズの2回目。アイテムはフーディーやカーゴパンツ、スエット、Tシャツなどで、限定ストアとオンラインのみで販売する。

 アイテムは、第1弾と同様に創業者の高田賢三への敬意を込めた。ブランドのエンブレムでもある虎をモチーフに使い、メンズ、レディース共にジェンダーレスかつタイムレスで、ユーモアなデザインをそろえた。

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Nigoによる「ケンゾー」限定コレクション第2弾 虎がモチーフのフーディーやカーゴパンツ

「ケンゾー(KENZO)」は、3月5日にアーティスティック・ディレクターが手掛けたカプセルコレクションの第2弾を発売する。今回のコレクションは、全3回に分けてドロップするシリーズの2回目。アイテムはフーディーやカーゴパンツ、スエット、Tシャツなどで、限定ストアとオンラインのみで販売する。

 アイテムは、第1弾と同様に創業者の高田賢三への敬意を込めた。ブランドのエンブレムでもある虎をモチーフに使い、メンズ、レディース共にジェンダーレスかつタイムレスで、ユーモアなデザインをそろえた。

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「ミュウミュウ」からスポーツに特化したカプセルコレクション ヨガマットやウオーターボトルを発売

 「ミュウミュウ(MIU MIU)」は、スポーツアクセサリーのカプセルコレクション“ミュウミュウ ワークアウト”を発売した。ロゴ入りのヨガマット(税込16万3900円)やヨガブロック(7万8100円)、ウオーターボトル(1万6500円)などをラインアップする。「ミュウミュウ」の一部店舗およびオンラインストアで販売中だ。

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「H&M」の“循環型ファッションを体現する店”が池袋にオープン 都内の路面店出店は09年以来

 H&Mジャパンは、3月1日に東京・池袋にオープンする路面店「H&M 池袋店」を公開した。注目は、売り場1階入り口付近などの一部の什器に、同社の不良品衣類を原料にした“循環型繊維リサイクルボード”の「PANECO」を導入した点だ。グローバルで進めているサステナビリティシフトの一環として店舗設計の面でも循環型を追求しており、それを体現する店になっている。

 H&Mは2030年までに、全商品をリサイクル可能な原料、またはサステナブルに調達された原料に切り替えると発表している。現在、「既に64%が切り替わっている」(広報担当者)が、「商品そのものだけでなく、店舗設計、輸送、働き方、経営など全ての面で真にサステナブルな企業を目指す」。

 池袋店で初導入する「PANECO」は、什器デザインなどを手がけるワークスタジオによるもの。輸送中に傷が付くなどして販売ができなくなったH&Mジャパンの不良品の衣類を裁断し、結合剤を加えて成形。テーブル什器やハンガー、ビジュアルを掲出するボードなどにした。繊維含有量は90%以上、粉砕して再成形することもできるという完全な循環型だ。「『PANECO』は池袋店で試験的に導入し、耐久性や導入にあたりかかるコスト、お客さまの反応などを検証していく」と、H&Mジャパンの山浦誉史サステナビリティ・コーディネーター。「店内の什器すべてを『PANECO』に置き換えるといった計画ではなく、今後もさまざま手法でサステナブルな店舗設計のあり方に取り組んでいく」という。「PANECO」の他店舗への導入スケジュールなどは現時点で未定。

 「PANECO」に加え、組み立てや解体がしやすく、再度加工してリサイクルすることも可能なアルミ製の什器もワークスタジオと組んで導入。店内照明は全てLEDにし、消費電力を従来の照明に対し最大50%抑えた。また、壁面塗料は揮発性有機化合物が1%未満のものを使用しているという。

 池袋店は3層の作りで、売り場面積は約1000平方メートル。ウィメンズ、メンズと、主にティーンに向けた“ディバイデッド(DIVIDED)”ラインの商品を販売する。「H&M」の国内店舗は、これで117店となる。路面店のオープンは19年9月の「H&M 戎橋店」(大阪・心斎橋)のリニューアル以来となり、東京都内に限れば09年の「H&M 原宿店」以来。池袋への出店は08年の日本上陸以来初めて。

 約1000平方メートルという売り場面積は、新宿などの旗艦店に比べれば3分の1ほどの広さ。「(路面店オープンにあたり、店舗設計の面でのサステナビリティの追求としてどんなことができるかを考えたが)本国のスウェーデンの旗艦店などで行っているリペアステーションの設置などは広さの面で難しい。この面積の中でどんな取り組みができるかを考えた」と広報担当者。「今後も新店出店、中でも路面店出店の際は、店舗設計としてどのようなサステナブルな取り組みができるかを考えていく」という。

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「グッチ」22-23年秋冬コレクション、「アディダス」コラボが話題 ショーにはリアーナの姿も

 「グッチ(GUCCI)」は、2022-23年秋冬コレクションのショーを2月25日にミラノで開催。「アディダス(ADIDAS)」とのコラボアイテムを披露し、話題になった。

 コラボは、スポーティーなトラックスーツとフォーマルなスーツを融合させたようなセットアップや「アディダス」の“スリーストライプス(3本線)”をデザインした帽子、グローブ、ヘッドスカーフなど。アイテムには、「アディダス」の三つ葉の下に「グッチ」の名を入れたコラボロゴがあしらわれている。

 ショーのフロントローには、妊娠中のリアーナ(Rihanna)と交際中のエイサップ・ロッキー(A$AP Rocky)が着席。他にも、セリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)やデイジー・エドガー・ジョーンズ(Daisy Edgar-Jones)、キアラ・フェラーニ(Chiara Ferragni)らが参加した。

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「ドリス ヴァン ノッテン」が化粧品を発売 香水や口紅などをラインアップ

 「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」は3月2日、初のビューティアイテムを発売する。オードパルファム10種とオードコロン2種、リップスティック30色、石けん、クリーム、コーム(櫛)、ポーチをそろえる。価格は100mLのオードパルファムが220〜240ユーロ(約2万8000〜3万円)、リップスティックが35ユーロ(約4500円)。ヨーロッパのブティックおよびECサイトで取り扱い、ほかの小売り店は4月末〜5月に発売予定だ。

 同ブランドは2018年にスペインのファッション・ビューティ企業であるプーチ(PUIG)に買収され、デザイナーのドリス・ヴァン・ノッテン(Dries Van Noten)は傘下になった当初からビューティを手掛けたいと思ったという。「われわれは早い段階からビューティアイテムの構想を始めた。私はいろいろなタイプの人に服を作っているので、フレグランスもあらゆる人にアピールできるものを作りたかった」と話す。

 ノッテンにとって、香りは幼少期から馴染みのあるものだという。「キッチンに行けば鍋やオーブンに鼻を突っ込み、料理の香りに夢中になっていた。子どものころの記憶は母親が使っていた『ゲラン(GUERLAIN)』の名香“シャリマー”の印象が残っているし、幼いころから香りや香水でいろいろ遊ぶのが好きだった」と振り返る。

 ビューティアイテムは、異なるカラーやプリント、テクスチャーを組み合わせるファッションのデザインと同様の考えで作った。透明な瓶にラベルを貼り付けた従来の香水瓶ではなく、鮮やかなカラーやプリントを組み合わせたデザインにこだわった。たとえばオスマンサス(金木犀)のノートを含む“フルール ドゥ マル(Fleur du Mal)”はべっ甲柄とバイオレットのガラスボトルを組み合わせ、栗とバニラをブレンドした“ソワイエ マラケ(Soie Malaquais)”はバーガンディー色のガラスと陶器から作られたボトルに閉じ込めた。

 フレグランスの中身はインターナショナル・フレバー・アンド・フレグランス(IFF)やジボダン(GIVAUDAN)、フィルメニッヒ(FIRMENICH)といったさまざまな香料メーカーの調香師が手掛けた。ノッテンは調香師をアントワープにある自宅やガーデンに直接呼び、共に香りを作り上げたという。中身も異なる要素を用い、カンナビス(大麻)とパチョリ、ローズマリーとパチョリなど意外な組み合わせにこだわった。

 リップスティックは30色のうち、15色がサテン、10色はマット、5色はシアー(艶やか)な仕上がりだ。リップバームも用意する。フレグランス同様にカラフルなケースにそれぞれ詰め替えが可能になっている。これまで数々のファッションショーやキャンペーン撮影のメイクを選んできたことから、メイクアップもノッテンにとって馴染み深いものだ。「メイクは人の印象を大きく左右するもの。目元を少しミステリアスにしたり、口元にダークなカラーをのせて目立たせたりするだけで、見た目が一気に変わる。メイクアップは人を変える無限の可能性を秘めている」。

 サステナビリティも開発の大きなポイントだ。香水のボトルは全て倫理的に調達された再生可能な素材を用い、充填もできるようになっている。ポーチは洋服で余った生地をリサイクルして作り、製品の外箱は紙を使用した。

 プーチは近年カラーコスメに力を入れており、18年には「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」のビューティライセンスを取得、20年4月にはイギリスの人気メイクアップブランド「シャーロット ティルブリー(CHARLOTTE TILBURY)」を買収した。

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「ベドウィン」とジェンダーを超え、伝統を生かしたサステナコラボ マリエの「私の34年目のサステナブル」Vol.50

 旅はいい。コロナで今は旅がしづらいが、規制が緩い合間の出張は今までよりも心に響く出会いになっている。

 昨年は、徳島の藍染の聖地まで職人に会いに行った。旅を共にしたのは、「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」の渡辺真史ディレクター、そして事業の循環サイクルを生み出してステップアップに導くメイキットコープの亀石太夏代表を初めとするチーム。藍染を取り入れたサステナブルなアイテムを製作する現場で出会い、感じ、届けるための旅は、旅路でもお互いの感覚を調整するようにデザインやビジョンをシェアして過ごした。

 以前のコラムでも「自然由来だから」と語りながら藍染の液をすくって舐める職人の姿に感化されたと伝えたが、徳島の藍を学び、また徳島で今注目されている上勝町のサステナブルなあり方を知り、私たちのモノづくりは更にリベラルになりそうだ。

 藍染は、【合い初め】 。

 【合う】 は、二つ以上のものが近寄って一つに調和すること。

 【馴れ初め】は、 恋仲の者が知り合ったきっかけ、そのはじまり。

 そして【合い初め】は 二つ以上のものが調和するきっかけ。特に藍によって生じること。

 「ベドウィン&ザ ハートブレイカーズ」と私のブランド「パスカル マリエ デマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS)」は上記のテーマを掲げ、藍染という天然の染めを使い、伝統文化の持続と新たな可能性に挑戦するプロダクションを共にする。今ファッション業界が抱える在庫問題に取り組み、新たな価値を与える貴重なコラボレーションが実現した。ジェンダー問わず楽しめる、ロンT、Tシャツ、ソックス、デニム、シャツなど、数に限りはあるが、たっぷり楽しめるラインアップだ。

 私たちは今後も、この旅を通して立ち上がった有機的ユニット「FRUITS」として活動を続ける。果物に優劣は無く、比べるものではない。それは、自然の恩恵から生まれた命の結晶だ。私たちは「地球」と言う惑星以外に住む場所を持たない。大切なことは、いかに地球環境を守り、継続し、次世代へ受け継ぐかだ。メイキットコープは、社会課題をアートとビジネスの視点からひも解き、プロジェクトを通して社会課題を可視化し、解決の糸口を見つけることを目指す。そこで、さまざまな才能を持った仲間を集め、多様な表現方法で形にしていこうと考えている。これを「FRUITS」と名付け、メイキットコープがカルチャーにビジネスとテクノロジーのエッセンスを加えて発表する。

 藍染については、艶やかに一つ一つ伝統の技で染めた商品、ジェンダーを超えたストリートカルチャーを感じさせるファッションが一堂に並ぶ。会場にぜひ立ち寄って欲しい。

会期:3月2~8日 (5日17時~は、FRUITSメンバーが在店予定)
時間:11~20時(※最終日は18時まで)
会場:阪急メンズ東京 6F BASE6

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ラクして“しゃれ見せ”がかなう、アノラックやライトアウター6選【22年春夏トレンド】

 アノラックなどのライトアウターが22年春夏のキーアイテムになりそうです。“アノラック”とは防寒や防風などの機能を備えたフード付きのアウターで、北極に近い極寒の地域で着られていたウエアですが、この春夏は彩り豊かな軽い羽織り物として登場。アウトドア気分を帯びた、おしゃれなシティーウエアとして打ち出されています。

 もともとアウトドアはスポーティーな印象がありますが、あえてモードかつフェミニンに着こなすのがこの春夏の操り方。たとえば、「トッズ(TOD'S)」はイエローやオレンジの明るい配色で取り入れました。ふんわりと空気をはらんだシルエットが、ミニ丈とのコンビネーションでみずみずしい印象に仕上げています。今回は、新顔のアノラックやライトアウターを生かした、今季おすすめの着こなしを集めてみました。

プルオーバー×ミニスカートで“アクティブキュート”

 アノラックには“かさばる防寒着”のイメージもありますが、今季の新タイプは軽やか。シャツのような感覚のアノラックも増えてきました。暖かい春夏なら1枚で着られるので、爽やかな雰囲気をまとえます。

 フレッシュなネオングリーンでまとめたのは「エルマンノ シェルヴィーノ(ERMANNO SCERVINO)」。パーカに近いシルエットのアウターに、あえてレース仕立てのミニスカートを合わせて、トレンドの“Y2K”ファッションに。斜め掛けしたミニポシェットが愛らしさをかさ上げしています。

色のハーモニーでショートパンツをフレッシュに格上げ

 「MSGM」は、アスレチックウエア風のライトアウターをセレクト。ショートパンツと合わせたことも手伝って、防寒服の印象はほぼ感じられません。ジューシーなイエローをアウターとシューズで取り入れ、装いにビタミンチャージ。花柄のシャツに重ねてフレッシュに整えました。無造作にバサッと羽織り、気負わないムードを醸し出すのがポイントです。

ボリュームタイプは、袖をたくし上げて“華奢見せ”

 ボリュームたっぷりのアウターは、立体感を生かして着やせ効果を狙えます。フードをかぶって、小顔効果も印象づけて。「イザベル マラン(ISABEL MARANT)」のライトアウターは、サーモンピンクがキュート。ややオーバーサイズのシルエットなので、のどかな落ち感が備わりました。さらに、両袖をたくし上げて二の腕周りにふんわりしたパフ状の膨らみをこしらえることで、腕を華奢に見せることが可能に。オールインワンを含む全体をピンクでまとめた、ハッピーオーラ漂う装いです。

ときめくピンクコーデでフェミニン濃度MAX

 軽量のパーカタイプも登場しています。薄手でエアリーなので、春夏の装いにうってつけです。

 「アナ スイ(ANNA SUI)」は、花柄で飾ったナイロン素材のパーカを披露。両袖には着物ライクなボリュームを持たせて空気をはらませる一方、ひじ先で絞りを加え、細さを印象づける工夫も凝らしています。同じ濃いピンクのトップスやワンピースと合わせて、フェミニン濃度をアップ。気軽に羽織れるライトアウターは、気温が定まりにくい春夏の温度調節にも便利です。

きらめくボトムスとブルゾンのハイブリッドコーデ

 ライトアウターのカジュアルさを逆手に取って、ゴージャスなの装いに意外性を添えるスタイリングも提案されています。適度な抜け感を漂わせるピースとして効果的です。

 「トム フォード(TOM FORD)」は、アイキャッチーなまばゆいボトムスに、ネオンピンクのブルゾンを重ねました。ウエットスーツにも似たボンディング素材の羽織り物が、一段と装いのムードを弾ませています。さらに、きらびやかなブリンブリン系のネックレスも投入し、グラマラスなハイブリッドコーデに仕上げました。

 ライトアウターは、サッと羽織るだけでスタイリングがキマる“時短ウエア”。ゆったりと体を覆ってくれるので、体のラインを拾わないのも薄着になる春夏にはうれしいところ。着心地が軽く、お手入れも割とイージーで、使い勝手に優れているのは、汗ばむ季節に助かります。カラフルなタイプが増えて、今のトレンドにもマッチ。勢いづくミニボトムスやフェミニンなワンピースと合わせれば、こなれたムードに整えられるので、ぜひこの春夏に試してみてはいかがでしょう。


その他のコーデもチェック!

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「カルティエ」の第六感に訴えるハイジュエリー第3弾 メゾンのクラフツマンシップとコードの完璧な融合

 「カルティエ(CARTIER)」からハイジュエリー“シジエム サンス パル カルティエ(SIXIEME SENS PAR CARTIER)”のチャプター3が登場した。“シジエム サンス”とは、“第六感”という意味。トロンプルイユ(だまし絵)やグラフィック効果により、人間のあらゆる感覚を刺激し、想像力を掻き立てて第6感までも呼び覚ますというコレクションだ。チャプター3は3点で構成。メゾンのサヴォアフェールが駆使され、躍動感としなやかさ、コントラストが融合した作品ばかりだ。

 “シネステジー”ネックレスの主役は、透明感溢れる約35カラットのコロンビア産のエメラルド。その透明感と面取りを施した丸みのあるカッティングは飴玉のようで、味覚と触覚が誘発される。台座には四角、長方形、円形にカットされたターコイズとダイヤモンドがぎっしりと敷かれた台座にセットされており、アール・デコのような印象を受ける。ネックレスの部分には、カボションカットのエメラルドビーズをはじめ、大小さまざまな形にカットされたダイヤモンドとターコイズが立体的に連なり、グラデーションを描いている。房飾りとセンターの部分は付け替えて着用が可能で、ブローチとしても着用できる。センターは、もちろんペンダントトップとしても使用可能だ。

連続性をメゾンのコードと明暗で描いた傑作

 1925年に登場した“ベレニス”と呼ばれたショルダージュエリーから着想を得たのが、“ヴィクトリエンヌ”ネックレスだ。エメラルド、天然パール、ダイヤモンド、ブラックエナメルでオリジナリティー溢れるデザイン“ベレニス”は当時センセーションを巻き起こし、グリーン、ホワイト、ブラックというカラーコントラストは「カルティエ」を象徴するコードの1つになった。“ベレニス”をモダンに再解釈した“ヴィクトリエンヌ”の中央には約16カラットのコロンビア産のエメラルドがセットされ、そのわきからダイヤモンドセッティングされた波状のパーツが連なり、それらに施されたブラックラッカーがダイヤモンドの輝きと交互に明暗のリズムを描き、視覚的に強いインパクトを与えている。ランダムにセットされたエメラルドが波状のモチーフに動きを加え、菱形にカットされたダイヤモンドがその連続性の方向を変化させる。気の遠くなるような複雑で緻密なテクニックで仕上げられたネックレスには、見れば見るほど惹きつけられる、まるで磁石のようなパワーがみなぎっている。

見たことのないカットと技術で立体的な美しさを実現

 “エテラクティス”リングは、上から見ても横から見ても存在感たっぷりだ。一見、イソギンチャクのように見えるリングには、約7.8カラットのスリランカ産サファイアをセンターストーンに、ダイヤモンドとパンジール産の10個のエメラルドを花びらのようにセッティングしている。驚くのは、10個のエメラルドだ。これらの美しさを最大限に引き出すために、宝石細工職人が考案した新しい立方体のカットにより、エメラルドの上と横の両方の面がそのままリングに生かされている。上と横、別々に石をセットするのが通常だが、ジュエリー職人が外から見えないレールを使用で1個で両面の美しさを損なうことないセッティングを実現。宝石のカットには輝きが重要視される。新しいカットで輝きを出すために、レールの底面にはエメラルドが光を反射させられるようミラーポリッシュが施されているという。このリングには、宝石の美しさを最大限に生かすカット、そして、それをジュエリーに美しく仕上げるテクニックが凝縮された1点だ。

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「グッチ」がウィメンズ期間中にメンズを発表の意味は? 「アディダス」との大型コラボも

 「グッチ(GUCCI)」が2年ぶりにミラノ・ファッション・ウイークでショーを開き、新作コレクション「EXQUISITE GUCCI」を発表した。本社のグッチ・ハブに作られた会場は歪んだ姿が映る凸凹な鏡に囲まれ、ショーが始まるとサーチライトの眩しい光が動きながら点滅したり、赤く染まったり。現実と非現実の間にいるような感覚を覚える。

 もともとメンズのコレクションを予定していたという今回は、全84ルックのうち15ルックだけを「ウィメンズ」とした。ウィメンズのミラノコレクション期間中に、メンズを発表したことになる。アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)は、就任当初からジェンダーの概念は流動的なものと捉えている。本人は、「示したかったのは、スーツに代表されるメンズウエアは、女性が着ても美しいということ。(自分が『グッチ』を手がけるようになった)7年前はジェンダーフリュイドなコレクションと評されたが、私の中では何も変わっていない」という。今回は、メンズウエアの核となるスーツをベースに、スポーツ、レトロ、グラムロック、パンク、センシュアリティなどの要素を自由にミックスしたスタイルを全ての人に向けて提案した。80年代風の力強いショルダーラインのスーツや大ぶりのバッグ、パンクなスタッズ使いは、メンズウエアとしての提案だが、「女性が着ても美しい」というのがミケーレの主張。それは、ジェンダーレスやユニセックスという特別な服ではなく、男性向け・女性向けに作った普通の洋服さえ、あらゆるジェンダーが自由に楽しんで良いと訴える。ジェンダーレスという言葉に縛られ「マスキュリン」や「フェミニン」という言葉に抵抗を覚えるようになってしまったムードを打破した2022年春夏のファッション業界からの提案をさらに一歩深めた印象だ。

 もう1つ、コレクションを語る上で欠かせないのは「アディダス(ADIDAS)」とのコラボレーションだ。そのきっかけはアレッサンドロが見た、1990年代に発表された「アディダス」とデザイナーのローラ・ウィットコム(Laura Whitcomb)のコラボによるドレスを着たマドンナの写真という。それを再解釈した真っ赤なドレスも目を引くが、中心となるのは「グッチ」が誇るサルトリアに「アディダス」のアイコニックなデザインを取り入れたスーツだ。素材には“GGモノグラム”と「アディダス」の“トレフォイル”を組み合わせたジャカードをはじめ、コーデュロイやチェック地を使用。ジャケットの胸元には“トレフォイル”と「GUCCI」の文字を刺しゅうであしらい、袖やパンツのサイドにはグログランテープで3本ストライプを描いている。そのスタイルは、ストリートウエアやスポーツカジュアルからドレスアップスタイルへの変容を表すかのよう。「メタモルフォーゼ(変身)」を重要なキーワードとして掲げたミケーレは、「3本線などの『アディダス』のアイコンを、別の洋服にのせることでメタモルフォーゼした。スポーツウエアはエレガントなスタイルにメタモルフォーゼしたし、クラフツマンシップを誇る『グッチ』の伝統はコンテンポラリーにメタモルフォーゼした」と語る。冒頭で説明したショー会場は、往年のディスコのイメージ。「ディスコは、さまざまなカルチャーや人種が入り混じる、メタモルフォーゼの場所だった」と語る。「アディダス」とのコラボは、“ガゼル”スニーカーやボクシングシューズからヒントを得たフットウエア、手袋、スイミングキャップのような帽子、スカーフといったアクセサリーまで、バリエーション豊かなアイテムをラインアップする。

 引き続きエクストリームなルックもあるが、一つ一つのアイテムに目を向けると、ずっと着られるタイムレスなものが多い。今回はバッグも“バンブー”や“ジャッキー”といった既存モデルのアップデートのみという。アレッサンドロが就任して以来、「グッチ」は一貫したスタイルを打ち出し続けてきた。すでにシーズン性は薄く、一点ずつ買い足してワードローブに加え、楽しむことができる。話題を集めるコラボ以外の、今の「グッチ」の魅力だ。

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吸水ショーツを展開する「アヤメ」がソフトブラを発売 ブランド誕生から1周年

 サニタリーショーツのパイオニアとして知られる老舗下着メーカーのタカギは、女性向け下着ブランド「アヤメ(AYAME)」から“スクエアハーフソフトブラ”(全4色、各税込6600円)を3月2日に発売する。同ブランドがブラジャーを展開するのは初めて。

 ブランドデビュー1周年を記念し手掛けた“スクエアハーフソフトブラ”はノンワイヤータイプで、女性の体を締め付けないようにデザインを設計。上質な素材を使用し、ふんわりとした優しい着心地を追求した。月経時のデリケートな時期にもしっかりと寄り添い、どんな時でもアクティブに過ごしてほしいという思いを込めた。

 加えて、3月8日から現在発売中の吸水ショーツを含め、コットンを使用した製品を全てオーガニックコットンに変更する。さらに、フロントからバックにかけて上質なレースを施した吸水ショーツ“エコナップレースサニタリーショーツ”(全4色、各税込3850円)も発売する。

 「アヤメ」は昨年3月8日に誕生。女性の社会での活躍を応援し、SDGsの環境問題やジェンダー問題に取り組むことを掲げている。吸水パッドが取り外し可能な分離型の“エコナップサニタリーショーツなどを提案している。

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吸水ショーツを展開する「アヤメ」がソフトブラを発売 ブランド誕生から1周年

 サニタリーショーツのパイオニアとして知られる老舗下着メーカーのタカギは、女性向け下着ブランド「アヤメ(AYAME)」から“スクエアハーフソフトブラ”(全4色、各税込6600円)を3月2日に発売する。同ブランドがブラジャーを展開するのは初めて。

 ブランドデビュー1周年を記念し手掛けた“スクエアハーフソフトブラ”はノンワイヤータイプで、女性の体を締め付けないようにデザインを設計。上質な素材を使用し、ふんわりとした優しい着心地を追求した。月経時のデリケートな時期にもしっかりと寄り添い、どんな時でもアクティブに過ごしてほしいという思いを込めた。

 加えて、3月8日から現在発売中の吸水ショーツを含め、コットンを使用した製品を全てオーガニックコットンに変更する。さらに、フロントからバックにかけて上質なレースを施した吸水ショーツ“エコナップレースサニタリーショーツ”(全4色、各税込3850円)も発売する。

 「アヤメ」は昨年3月8日に誕生。女性の社会での活躍を応援し、SDGsの環境問題やジェンダー問題に取り組むことを掲げている。吸水パッドが取り外し可能な分離型の“エコナップサニタリーショーツなどを提案している。

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ドレスXがウクライナ国旗カラーのARルックを無償提供 創業者はキエフ出身

 デジタルファッションのスタートアップ企業、ドレスX(DRESSX)はロシアからの軍事侵攻を受けているウクライナのサポートを目的に、アプリを通じてウクライナ国旗をイメージしたドレスや帽子、イヤリングなどのARルックスがダウンロードできるサービスを始めた。アプリをダウンロードすると「ドレスX」のARルックを“着用”した自撮り写真を簡単に手に入れることができる。また、仮想通貨のコインベース・コマース(Coinbase Commerce)で寄付も受け付けている。ドレスXは「その寄付金が戦争を止めるため、ウクライナを助けるために使われることをわれわれが確認する」と言う。

 ドレスXは米国ロサンゼルスを拠点としたスタートアップ企業で、共同創業者たちはウクライナ出身。ダリア・シャポヴァロヴァ=ドレスX共同創業者兼CEOはキエフでファッションウィークを立ち上げるなど、ファッションとデジタルをつなぐ起業家として注目されている。同CEO自身のインスタグラム(@moredaria)を通じて、「今日も、そしてこれからも、私の心はウクライナとともにあります。私たちはウクライナを支援するための募金活動を開始し、ウクライナ国防省やさまざまな基金に寄付をするよう皆さんに呼びかけました。私たちにできることは、それくらいしかない。でも、みんなが“最低限”のことをすれば、歴史の流れを変えることができるのです。だから、一緒に、アクションを起こしませんか?」と、ハッシュタグ #supportukraine をつけて呼びかけている。

 2020年に創業したドレスXは急成長しており、開催中のファッションウィークでも数々のブランドがドレスXとコラボレーションをしている。アメリカ、ロシア、フランス、モロッコ、ルーマニア、スペイン、リトアニア、カザフスタン、ドミニカ共和国など、さまざまな国に拠点を置くチームメンバーで構成されており、同社はホームページを通じて「私たちは、世界のどの国も、どの民族も、戦争や紛争の中にあってはならないと考えている。平和は私たちの最大の美徳であり、誰かが助けを必要としているときに団結することが人類の目標。コミュニティの力は奇跡を起こすことができる。団結して、一緒にこの奇跡を起こそうではないか」と発信している。

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ドレスXがウクライナ国旗カラーのARルックを無償提供 創業者はキエフ出身

 デジタルファッションのスタートアップ企業、ドレスX(DRESSX)はロシアからの軍事侵攻を受けているウクライナのサポートを目的に、アプリを通じてウクライナ国旗をイメージしたドレスや帽子、イヤリングなどのARルックスがダウンロードできるサービスを始めた。アプリをダウンロードすると「ドレスX」のARルックを“着用”した自撮り写真を簡単に手に入れることができる。また、仮想通貨のコインベース・コマース(Coinbase Commerce)で寄付も受け付けている。ドレスXは「その寄付金が戦争を止めるため、ウクライナを助けるために使われることをわれわれが確認する」と言う。

 ドレスXは米国ロサンゼルスを拠点としたスタートアップ企業で、共同創業者たちはウクライナ出身。ダリア・シャポヴァロヴァ=ドレスX共同創業者兼CEOはキエフでファッションウィークを立ち上げるなど、ファッションとデジタルをつなぐ起業家として注目されている。同CEO自身のインスタグラム(@moredaria)を通じて、「今日も、そしてこれからも、私の心はウクライナとともにあります。私たちはウクライナを支援するための募金活動を開始し、ウクライナ国防省やさまざまな基金に寄付をするよう皆さんに呼びかけました。私たちにできることは、それくらいしかない。でも、みんなが“最低限”のことをすれば、歴史の流れを変えることができるのです。だから、一緒に、アクションを起こしませんか?」と、ハッシュタグ #supportukraine をつけて呼びかけている。

 2020年に創業したドレスXは急成長しており、開催中のファッションウィークでも数々のブランドがドレスXとコラボレーションをしている。アメリカ、ロシア、フランス、モロッコ、ルーマニア、スペイン、リトアニア、カザフスタン、ドミニカ共和国など、さまざまな国に拠点を置くチームメンバーで構成されており、同社はホームページを通じて「私たちは、世界のどの国も、どの民族も、戦争や紛争の中にあってはならないと考えている。平和は私たちの最大の美徳であり、誰かが助けを必要としているときに団結することが人類の目標。コミュニティの力は奇跡を起こすことができる。団結して、一緒にこの奇跡を起こそうではないか」と発信している。

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ドレスXがウクライナ国旗カラーのARルックを無償提供 創業者はキエフ出身

 デジタルファッションのスタートアップ企業、ドレスX(DRESSX)はロシアからの軍事侵攻を受けているウクライナのサポートを目的に、アプリを通じてウクライナ国旗をイメージしたドレスや帽子、イヤリングなどのARルックスがダウンロードできるサービスを始めた。アプリをダウンロードすると「ドレスX」のARルックを“着用”した自撮り写真を簡単に手に入れることができる。また、仮想通貨のコインベース・コマース(Coinbase Commerce)で寄付も受け付けている。ドレスXは「その寄付金が戦争を止めるため、ウクライナを助けるために使われることをわれわれが確認する」と言う。

 ドレスXは米国ロサンゼルスを拠点としたスタートアップ企業で、共同創業者たちはウクライナ出身。ダリア・シャポヴァロヴァ=ドレスX共同創業者兼CEOはキエフでファッションウィークを立ち上げるなど、ファッションとデジタルをつなぐ起業家として注目されている。同CEO自身のインスタグラム(@moredaria)を通じて、「今日も、そしてこれからも、私の心はウクライナとともにあります。私たちはウクライナを支援するための募金活動を開始し、ウクライナ国防省やさまざまな基金に寄付をするよう皆さんに呼びかけました。私たちにできることは、それくらいしかない。でも、みんなが“最低限”のことをすれば、歴史の流れを変えることができるのです。だから、一緒に、アクションを起こしませんか?」と、ハッシュタグ #supportukraine をつけて呼びかけている。

 2020年に創業したドレスXは急成長しており、開催中のファッションウィークでも数々のブランドがドレスXとコラボレーションをしている。アメリカ、ロシア、フランス、モロッコ、ルーマニア、スペイン、リトアニア、カザフスタン、ドミニカ共和国など、さまざまな国に拠点を置くチームメンバーで構成されており、同社はホームページを通じて「私たちは、世界のどの国も、どの民族も、戦争や紛争の中にあってはならないと考えている。平和は私たちの最大の美徳であり、誰かが助けを必要としているときに団結することが人類の目標。コミュニティの力は奇跡を起こすことができる。団結して、一緒にこの奇跡を起こそうではないか」と発信している。

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「N.ハリウッド」×「チャンピオン」が10年ぶりのコラボ “リバースウィーブ®︎”を再構築した5型

 「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」は、「チャンピオン(CHAMPION)」と10年ぶりのコラボレーションとなる、カプセルコレクションを3月4日に発売する。アイテムは、「チャンピオン」を象徴する“リバースウィーブ®︎”を再構築したフーディー(税込3万800円)やスエット(同2万8600円)、Tシャツ(2万5300円)、スエットパンツ(2万8600円)、ハーフパンツ(2万4200円)の5型をそろえる。「ミスター ハリウッド(Mister hollywood)」や「ミスターハリウッド オオサカ(Mister Hollywood OSAKA)」、「N.ハリウッド」直営店舗、「N.ハリウッド ゾゾヴィラ(N.HOOLYWOOD ZOZOVILLA)」、公式オンラインストアで販売する。

 約10年ぶりの協業について、尾花大輔「N.ハリウッド」デザイナーは「“リバースウィーブ®︎”のニューコンセプトでありながら、別軸となるプロダクトを考えた。今後いろいろな形で派生しながら、言わば『チャンピオン』にとって新たな原点となりえるプロダクト制作を目指した」とコメントした。

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青山商事が「麻布テーラー」運営会社を買収

 紳士服最大手の青山商事は28日、オーダースーツ「麻布テーラー」などを運営するエススクエアード(大阪、清水貞行社長)の全株式を取得すると発表した。取得金額は非公表。青山商事はオーダースーツを成長分野の一つと捉え、拡大戦略をとる。

 持ち株会社エススクエアードの傘下にメルボメンズウェアー、メルボ紳士服工業などがある。中でもメルボメンズウェアーが展開する「麻布テーラー」は高いブランド力で知られており、青山商事のスケールメリットと掛け合わせることでシェア拡大につながると判断した。エススクエアードの業績は非公開だが、「麻布テーラー」は全国で26店舗を運営している。メルボ紳士服工業は広島県と滋賀県に自社工場を持つ。

 仕事着のカジュアル化がコロナによって加速し、ビジネススーツ市場は強烈な逆風下にある。青山商事は飲食業やシェアオフィスなどのスーツ以外の事業を強化する一方で、本業のスーツ事業では知名度のあるブランドを取得することで着実に基盤を固める。

 エススクエアード、メルボメンズウェアー、メルボ紳士服工業の社長には、4月1日付で青山商事の岡野真二・取締役兼常務執行役員商品本部長が就任する。

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世界最大級のデジタル卸プラットフォーム「ジョア」を日本のブランド・小売店が支持する理由

 米国発のデジタル卸プラットフォーム「ジョア(JOOR)」が存在感を強めている。2010年に創業した「ジョア」は、「世界最大規模のB to Bマーケットプレイス」を標榜し、現在ファッション関連を中心に53カテゴリー、1万3200のブランドをユーザーとして抱え、直近12カ月の流通総額(卸売ベース)は約2兆円に到達した。日本では、19年から伊藤忠商事が独占的な戦略パートナーとして本格始動。海外の大手ラグジュアリーブランドから国内の雑貨メーカーまで取り扱いジャンルも幅広く、累計流通総額(卸ベース)は約2700億円に上った。多くのブランド、小売店は、なぜ「ジョア」を信頼するのか?

150カ国、
約37万5000の小売店にリーチ

 「ジョア」の強みはシステムの開発力だ。ブランドと小売り間のデータ連携といった業務効率化はもちろん、トレンド分析やレコメンド機能なども搭載する。米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)や仏百貨店プランタン(PRINTEMPS)、パリの個店メルシー(MERCI)、ECのショップボップ(SHOPBOP)などの有力ショップは、自社の基幹システムと「ジョア」を連携させて、受発注や在庫管理、売れ行き傾向の把握などをよりスムーズに行っている。

 また、注目したいのが「ジョア」がSNSのような要素を持ち合わせている点だ。小売り側には現在、150カ国に約37万5000の小売店がおり、本格展開して2年で既に日本国内でも2万4000以上の店が既にユーザーになっている。ブランド側もバイヤー側も「ジョア」上で新しいクライアントを探すことができるため、日本のブランドに、海外の小売店から「買いたい」と突然連絡が来る事例も多い。決済機能もあるので、初めての取引先で万が一、売掛金が回収できないというリスクを防げるのも魅力だ。

 使用料はブランド側のみが課金する仕組みで、ミニマムプラン(社内4人のユーザーが使用する場合)で年間9999ドル(約115万円)。ユーザーが増えるごとに使用料も増す。小売店側は無料で使用できるが、基幹システムの連携には別途経費がかかる。

 今回は、既に「ジョア」を導入している日本のファッション関連企業3社から声を集めた。オリジナルブランドで海外卸を進めるビームス(BEAMS)、社内での受注の取りまとめに「ジョア」を活用しているバッグ専門店の「サックスバー(SAC’S BAR)」、メンズブランド「エフシーイー(F/CE.)」を手掛けると共に、ショップ「ノルディスク キャンプ サプライ ストア(NORDISK CAMP SUPPLY STORE)」も運営し、ブランド側とバイヤー側の両方で「ジョア」を使用しているOPEN YOUR EYESの担当者が、それぞれ「ジョア」導入の決め手や使用した感想を語った。

まるでiPhoneのような
スピード感でアップデート
されていく(ビームス)

 まず登場するのは、ビームスで「ビームス プラス(BEAMS PLUS)」「ビームス ボーイ(BEAMS BOY)」「ピルグリム サーフ+サプライ (PILGRIM SURF + SUPPLY)」などの海外卸を担う担当者。「海外での受発注に対応したサービスであること、ラインシートの作成時間を削減できることの2点を重視し、“『ジョア』一択”で導入に至った。ラインシート作成の効率化は期待以上だった。これまでは2〜3週間、終電ギリギリまで作業していたが、導入後には3分の1ほどになり、浮いた時間を他の業務に充てることができた」。

 「2019年にパリで展示会を実施して、“これから”というタイミングでコロナが拡大し、リアル展示会を行えない状況となった。デジタル上でのやりとりで、オーダー数に影響が出ないか不安だったが、ズームアップ機能で柄や素材などのディテールもよく分かるとバイヤーからは好評だ。想像以上に世界各地の小売店からのコンタクトが多く、海外卸のオーダー数はむしろ右肩上がりとなった。新規の取引先とは直接会えない不安もあるが、支払いはデポジットにしたので、不安も解消できた」。

 「システムの反映の速さにも驚いている。まるでiPhoneのようにどんどんアップデートされていく。新機能についても『ジョア』のカスタマーサクセスチームがサポートしてくれるので安心だ。『ジョア』のシステムにこちら側がアジャストする必要もなく、自分たちに合わせた使い方ができるのも非常に魅力に感じている。今後は、海外バイヤーからの新規オファーに対して、『ジョア』上で相手の情報を網羅できるようになるとより便利になるだろう」と、口々に語る。

6人体制で2日間かかっていた
集計が一瞬で終了
(サックスバー)

 バッグ専門店の「サックスバー」の担当者からは、以下のようなコメントが出た。「当社は、全国630店舗の各店長がそれぞれの裁量で、展示会で気に入った商品を発注する仕組みになっている。コロナ以前は年に2回、東京で展示会を開催しており、そこに全国から各店長が足を運んでいた。当初、『ジョア』はブランドの卸向けのサービスの印象が強かったが、当社のような小売りにとっても便利なツールだと感じた。コロナ禍で、移動が困難でもオンラインでオーダーを全国から集められる。さらに、これまで6人体制で丸2日もかかっていた集計業務がオンライン上で、一瞬で終わるようになった。それまで紙ベースで発注を受けて、一枚ずつ集計していたときには考えられないほど、効率化できている」。

 「『ジョア』は慣れればECで買い物する感覚に近いが、まだ各店長からの操作方法についての問い合わせが多いのは事実だ。社内用の説明書を作成するときには、カスタマーサクセスチームがアドバイスをくれ、店舗からの直接の質問や相談にも対応いただいている」。

 「気に入っている機能は、オーダーの進捗状況が可視化できる機能。展示会の最中にどんな商品にオーダーが入っているか一目で分かり、意外な人気商品も途中経過の時点で分かる。逆に動きの鈍い商品に対しては、個別に営業をかけられるし、紙の受注体制ではできなかったことができるようになった」。

国内外のブランドと
バイヤーのニーズを
盛り込んだ「ジョア」には
今後も更に期待ができる
(エフシーイー)

 OPEN YOUR EYESでは、自社ブランド「エフシーイー」の卸のために「ジョア」を導入している。「2020年5月に『ジョア』を導入したが、それまでは自社開発のシステムを使っていた。創意工夫して作ったシステムだったが、不便な面が多かったり、オンラインじゃないと使えなかったりして、不便な面があった。海外では『ジョア』を利用している小売店が多く、われわれのブランドは海外比重も大きいことが導入の決め手になった。『ジョア』はオフラインでも使用できる。展示会の会場は必ずしも通信環境が良いとは限らないので、非常に便利だ。ラインシートや受注をPDF化できる機能も重宝している。国内の展示会では、紙資料を渡すことがまだ多いので、すぐにラインシートを紙で出力できるのは助かる」と、同社の山根敏史代表。

 OPEN YOUR EYESは、渋谷、京都、世田谷などでショップを展開する「ノルディスクキャンプ サプライ ストア」で、買い付けのためにも「ジョア」を使用している。同社はブランド側としてだけでなく、バイヤー側の目線でも「ジョア」を見ているというわけだ。高橋真バイヤーは、「『ジョア』では過去のオーダー履歴をさかのぼって見ることができ、バイヤーとして非常に助かっている。今後は、ブランド側で推しているアイテムがどれかといったことが分かるようにしてほしい。展示会では数多くのブランドの商品を目にするため、『ジョア』上でそれがまとまっていると、後から見返したときに助かる。今は『ジョア』で買い付けしているブランドもあれば、独自のフォーマットで買い付けしているブランドもあるので、それらが『ジョア』で統一できたりすると更に便利になると思う」と話す。

問い合わせ先
ジョア(JOOR)
050-1743-2610

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世界最大級のデジタル卸プラットフォーム「ジョア」を日本のブランド・小売店が支持する理由

 米国発のデジタル卸プラットフォーム「ジョア(JOOR)」が存在感を強めている。2010年に創業した「ジョア」は、「世界最大規模のB to Bマーケットプレイス」を標榜し、現在ファッション関連を中心に53カテゴリー、1万3200のブランドをユーザーとして抱え、直近12カ月の流通総額(卸売ベース)は約2兆円に到達した。日本では、19年から伊藤忠商事が独占的な戦略パートナーとして本格始動。海外の大手ラグジュアリーブランドから国内の雑貨メーカーまで取り扱いジャンルも幅広く、累計流通総額(卸ベース)は約2700億円に上った。多くのブランド、小売店は、なぜ「ジョア」を信頼するのか?

150カ国、
約37万5000の小売店にリーチ

 「ジョア」の強みはシステムの開発力だ。ブランドと小売り間のデータ連携といった業務効率化はもちろん、トレンド分析やレコメンド機能なども搭載する。米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)や仏百貨店プランタン(PRINTEMPS)、パリの個店メルシー(MERCI)、ECのショップボップ(SHOPBOP)などの有力ショップは、自社の基幹システムと「ジョア」を連携させて、受発注や在庫管理、売れ行き傾向の把握などをよりスムーズに行っている。

 また、注目したいのが「ジョア」がSNSのような要素を持ち合わせている点だ。小売り側には現在、150カ国に約37万5000の小売店がおり、本格展開して2年で既に日本国内でも2万4000以上の店が既にユーザーになっている。ブランド側もバイヤー側も「ジョア」上で新しいクライアントを探すことができるため、日本のブランドに、海外の小売店から「買いたい」と突然連絡が来る事例も多い。決済機能もあるので、初めての取引先で万が一、売掛金が回収できないというリスクを防げるのも魅力だ。

 使用料はブランド側のみが課金する仕組みで、ミニマムプラン(社内4人のユーザーが使用する場合)で年間9999ドル(約115万円)。ユーザーが増えるごとに使用料も増す。小売店側は無料で使用できるが、基幹システムの連携には別途経費がかかる。

 今回は、既に「ジョア」を導入している日本のファッション関連企業3社から声を集めた。オリジナルブランドで海外卸を進めるビームス(BEAMS)、社内での受注の取りまとめに「ジョア」を活用しているバッグ専門店の「サックスバー(SAC’S BAR)」、メンズブランド「エフシーイー(F/CE.)」を手掛けると共に、ショップ「ノルディスク キャンプ サプライ ストア(NORDISK CAMP SUPPLY STORE)」も運営し、ブランド側とバイヤー側の両方で「ジョア」を使用しているOPEN YOUR EYESの担当者が、それぞれ「ジョア」導入の決め手や使用した感想を語った。

まるでiPhoneのような
スピード感でアップデート
されていく(ビームス)

 まず登場するのは、ビームスで「ビームス プラス(BEAMS PLUS)」「ビームス ボーイ(BEAMS BOY)」「ピルグリム サーフ+サプライ (PILGRIM SURF + SUPPLY)」などの海外卸を担う担当者。「海外での受発注に対応したサービスであること、ラインシートの作成時間を削減できることの2点を重視し、“『ジョア』一択”で導入に至った。ラインシート作成の効率化は期待以上だった。これまでは2〜3週間、終電ギリギリまで作業していたが、導入後には3分の1ほどになり、浮いた時間を他の業務に充てることができた」。

 「2019年にパリで展示会を実施して、“これから”というタイミングでコロナが拡大し、リアル展示会を行えない状況となった。デジタル上でのやりとりで、オーダー数に影響が出ないか不安だったが、ズームアップ機能で柄や素材などのディテールもよく分かるとバイヤーからは好評だ。想像以上に世界各地の小売店からのコンタクトが多く、海外卸のオーダー数はむしろ右肩上がりとなった。新規の取引先とは直接会えない不安もあるが、支払いはデポジットにしたので、不安も解消できた」。

 「システムの反映の速さにも驚いている。まるでiPhoneのようにどんどんアップデートされていく。新機能についても『ジョア』のカスタマーサクセスチームがサポートしてくれるので安心だ。『ジョア』のシステムにこちら側がアジャストする必要もなく、自分たちに合わせた使い方ができるのも非常に魅力に感じている。今後は、海外バイヤーからの新規オファーに対して、『ジョア』上で相手の情報を網羅できるようになるとより便利になるだろう」と、口々に語る。

6人体制で2日間かかっていた
集計が一瞬で終了
(サックスバー)

 バッグ専門店の「サックスバー」の担当者からは、以下のようなコメントが出た。「当社は、全国630店舗の各店長がそれぞれの裁量で、展示会で気に入った商品を発注する仕組みになっている。コロナ以前は年に2回、東京で展示会を開催しており、そこに全国から各店長が足を運んでいた。当初、『ジョア』はブランドの卸向けのサービスの印象が強かったが、当社のような小売りにとっても便利なツールだと感じた。コロナ禍で、移動が困難でもオンラインでオーダーを全国から集められる。さらに、これまで6人体制で丸2日もかかっていた集計業務がオンライン上で、一瞬で終わるようになった。それまで紙ベースで発注を受けて、一枚ずつ集計していたときには考えられないほど、効率化できている」。

 「『ジョア』は慣れればECで買い物する感覚に近いが、まだ各店長からの操作方法についての問い合わせが多いのは事実だ。社内用の説明書を作成するときには、カスタマーサクセスチームがアドバイスをくれ、店舗からの直接の質問や相談にも対応いただいている」。

 「気に入っている機能は、オーダーの進捗状況が可視化できる機能。展示会の最中にどんな商品にオーダーが入っているか一目で分かり、意外な人気商品も途中経過の時点で分かる。逆に動きの鈍い商品に対しては、個別に営業をかけられるし、紙の受注体制ではできなかったことができるようになった」。

国内外のブランドと
バイヤーのニーズを
盛り込んだ「ジョア」には
今後も更に期待ができる
(エフシーイー)

 OPEN YOUR EYESでは、自社ブランド「エフシーイー」の卸のために「ジョア」を導入している。「2020年5月に『ジョア』を導入したが、それまでは自社開発のシステムを使っていた。創意工夫して作ったシステムだったが、不便な面が多かったり、オンラインじゃないと使えなかったりして、不便な面があった。海外では『ジョア』を利用している小売店が多く、われわれのブランドは海外比重も大きいことが導入の決め手になった。『ジョア』はオフラインでも使用できる。展示会の会場は必ずしも通信環境が良いとは限らないので、非常に便利だ。ラインシートや受注をPDF化できる機能も重宝している。国内の展示会では、紙資料を渡すことがまだ多いので、すぐにラインシートを紙で出力できるのは助かる」と、同社の山根敏史代表。

 OPEN YOUR EYESは、渋谷、京都、世田谷などでショップを展開する「ノルディスクキャンプ サプライ ストア」で、買い付けのためにも「ジョア」を使用している。同社はブランド側としてだけでなく、バイヤー側の目線でも「ジョア」を見ているというわけだ。高橋真バイヤーは、「『ジョア』では過去のオーダー履歴をさかのぼって見ることができ、バイヤーとして非常に助かっている。今後は、ブランド側で推しているアイテムがどれかといったことが分かるようにしてほしい。展示会では数多くのブランドの商品を目にするため、『ジョア』上でそれがまとまっていると、後から見返したときに助かる。今は『ジョア』で買い付けしているブランドもあれば、独自のフォーマットで買い付けしているブランドもあるので、それらが『ジョア』で統一できたりすると更に便利になると思う」と話す。

問い合わせ先
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050-1743-2610

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エルメス、21年は40%増収 22年にバッグなどを3.5%値上げ予定

 エルメス・インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL以下、エルメス)の2021年12月通期決算は、売上高が前期比40.5%増の89億8200万ユーロ(約1兆1586億円)、営業利益は同70.2%増の35億3000万ユーロ(約4553億円)、純利益は同76.5%増の24億4500万ユーロ(約3154億円)だった。営業利益には、エルメスが立ち上げた中国発のラグジュアリーブランド「シャンシア(SHANG XIA)」の株式を一部手放したことによる売却益9100万ユーロ(約117億円)が含まれている。

 19年比でも、売上高は30.5%増、営業利益は50.9%増、純利益は60.0%増とコロナ禍前を大幅に上回る結果となった。

 地域別での売上高は、フランスが前期比35.1%増の8億3800万ユーロ(約1081億円)、フランス以外のヨーロッパは同36.7%増の13億300万ユーロ(約1680億円)、日本は17.1%増の9億7700万ユーロ(約1260億円)、日本以外のアジア太平洋地域は同45.8%増の42億5100万ユーロ(約5483億円)、南北アメリカは同52.0%増の14億5800万ユーロ(約1880億円)だった。

 カテゴリー別での売上高は、レザーグッズが前期比27.4%増の40億9100万ユーロ(約5277億円)、衣料・アクセサリーは同57.4%増の22億1900万ユーロ(約2862億円)、シルク・テキスタイルは同48.0%増の6億6900万ユーロ(約863億円)、香水・ビューティは同46.3%増の3億8500万ユーロ(約496億円)、ウオッチは同71.9%増の3億3700万ユーロ(約434億円)だった。ECも好調で、オンラインストアのユーザーの78%が新規客だったという。

 四半期ベースで見ると、21年10~12月期(第4四半期)はレザーグッズが前年同期比3.2%減の10億1500万ユーロ(約1309億円)となっている。同社によれば、これは生産面で制約があったことや在庫不足によるもので、22年には6~7%の増産を見込んでいるという。

 ここ数年、生産コストや人件費の上昇を受け、ラグジュアリーブランドでハンドバッグの値上げが続いている。中でもその幅が大きいのは、21年1月から22年2月にかけて米国で29%の値上げをしたモデルもある「シャネル(CHANEL)」や、同じく66%の値上げをしたモデルがある「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」だろう。米「WWD」によれば、ケリング(KERING)が擁する「グッチ(GUCCI)」も21年に2回の値上げをしたほか、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁する「ディオール(DIOR)」や「セリーヌ(CELINE)」もいくつかのモデルで値上げに踏み切っている。

 こうした中、「エルメス」も生産コストの上昇により、22年に3.5%程度の値上げをする予定だという。アクセル・デュマ(Axel Dumas)最高経営責任者は、アナリスト向けの説明会で、「当社は他社に追随することはしないし、値上げによってさらに業績を上げようとは考えていない。『エルメス』の価格は適正なものだ。当社は顧客と本物の信頼関係を築いており、それを傷つけるようなことはしたくない」と語った。

 同社は世界でおよそ1万8000人の従業員を抱えているが、コロナ禍の中でも業績が好調なことを受け、全員に3000ユーロ(約38万円)のボーナスを支給する。

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「グッチ」 × 「アディダス」ほぼ全アイテムを一挙公開 ミラノ現地から展示会速報

 「グッチ(GUCCI)」は、2022-23年秋冬コレクションをミラノで現地時間2月25日に発表した。ショーは“EXQUISITE GUCCI”と題し、「アディダス(ADIDAS)」とのコラボレーションも披露した。クラシックなテーラリングに、「アディダス」のスリーストライプスとトレフォイルロゴが入ったアイキャッチーなウエアは現地でもSNS上でも大きな話題となったが、展示会に並んでいたアクセサリーにも注目だ。

 スニーカーは、「アディダス」が1960年代後半に発表した“ガゼル(GAZELLE)”に、「グッチ」のモノグラムを配したスエード素材やパイソンの型押し、ウェッジソールのタイプがあり、シュータンに「アディダス」ロゴと「グッチ」の文字をあしらっている。「グッチ」のアーカイブから引用したボクシングブーツには「アディダス」の3本線と、ヒールの左右にそれぞれのブランドロゴを飾る。ニットとレザー素材のグローブやバラクラバ、スカーフ、前後にツバを備えたキャップなども登場した。

 コラボレーション以外の作品では、シアリングを全面に施したローファーやパンキッシュなプラットフォームブーツが新作として加わった。「グッチ」のアイコニックなバッグ、“バンブー”“ジャッキー”“ダイアナ”にグラフィカルな柄やスタッズを施したものも並んだ。

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 「グッチ(GUCCI)」は、2022-23年秋冬コレクションをミラノで現地時間2月25日に発表した。ショーは“EXQUISITE GUCCI”と題し、「アディダス(ADIDAS)」とのコラボレーションも披露した。クラシックなテーラリングに、「アディダス」のスリーストライプスとトレフォイルロゴが入ったアイキャッチーなウエアは現地でもSNS上でも大きな話題となったが、展示会に並んでいたアクセサリーにも注目だ。

 スニーカーは、「アディダス」が1960年代後半に発表した“ガゼル(GAZELLE)”に、「グッチ」のモノグラムを配したスエード素材やパイソンの型押し、ウェッジソールのタイプがあり、シュータンに「アディダス」ロゴと「グッチ」の文字をあしらっている。「グッチ」のアーカイブから引用したボクシングブーツには「アディダス」の3本線と、ヒールの左右にそれぞれのブランドロゴを飾る。ニットとレザー素材のグローブやバラクラバ、スカーフ、前後にツバを備えたキャップなども登場した。

 コラボレーション以外の作品では、シアリングを全面に施したローファーやパンキッシュなプラットフォームブーツが新作として加わった。「グッチ」のアイコニックなバッグ、“バンブー”“ジャッキー”“ダイアナ”にグラフィカルな柄やスタッズを施したものも並んだ。

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“セミマット”と“つや”の仕上がりから選べる「シセイドウ」のファンデが人気 ベスコス受賞のブラシも話題

 資生堂はこのほど、世界88の国と地域で展開する「シセイドウ(SHISEIDO)」から、スキンケア発想から生まれたファンデーションを発売した。環境に配慮したパッケージを採用し、サステナビリティへの取り組みにも注力する。また、ベース・ポイントメイクなどをメイクアップアーティストが手掛けたように仕上げるブラシもWWDJAPANのベストコスメ賞を受賞するなど注目を集めている。

 いつでも付けたのような美しい肌をかなえる“シンクロスキン”シリーズから、リキッドファンデーション2種が登場した。日常の“光”をコントロールして、ハリのある艶やかな肌の仕上がりをかなえる“シンクロスキン ラディアントリフティング ファンデーション” SPF30・PA++++(全12色、各30g、各税込6600円)と、フレッシュで自然な仕上がりの肌が長時間続き、セミマットな肌に仕上げる“シンクロスキン セルフリフレッシング ファンデーション” SPF35・PA++++(全12色、各30mL、各税込6600円) を用意。好みの仕上がりで選ぶことができる。

 いずれも環境に配慮したパッケージを採用し、CO2排出実質ゼロ※1のガラスボトルを使用。使用後に各パーツを分解でき、リサイクルに回しやすい仕様に改善した。

 また、プロ級の仕上がりに導くブラシも好評だ。ダイアモンド型のユニークな形状の“DAIYA FUDE フェイス デュオ”は、熊野筆の技術を用いた筆職人による手作りで、ファンデーションと肌が一体感のあるような仕上がりになる。WWDJAPAN2021年下期ベストコスメの百貨店・セミセルフの美容機器・ツール新製品部門の2位を獲得した“KATANA FUDE アイ ライニング ブラシ”は目尻や目もとなどの繊細なラインをアイライナーのようシャープに描くことができる。ファンデーションなどに支持が集まりやすいものの、実はブラシ類も隠れた名品で、品薄になることもあるので要注目だ。

※1ガラス瓶製造時にカーボンニュートラルLNGとJ-クレジットでのカーボンオフセットを使用することによる

問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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“セミマット”と“つや”の仕上がりから選べる「シセイドウ」のファンデが人気 ベスコス受賞のブラシも話題

 資生堂はこのほど、世界88の国と地域で展開する「シセイドウ(SHISEIDO)」から、スキンケア発想から生まれたファンデーションを発売した。環境に配慮したパッケージを採用し、サステナビリティへの取り組みにも注力する。また、ベース・ポイントメイクなどをメイクアップアーティストが手掛けたように仕上げるブラシもWWDJAPANのベストコスメ賞を受賞するなど注目を集めている。

 いつでも付けたのような美しい肌をかなえる“シンクロスキン”シリーズから、リキッドファンデーション2種が登場した。日常の“光”をコントロールして、ハリのある艶やかな肌の仕上がりをかなえる“シンクロスキン ラディアントリフティング ファンデーション” SPF30・PA++++(全12色、各30g、各税込6600円)と、フレッシュで自然な仕上がりの肌が長時間続き、セミマットな肌に仕上げる“シンクロスキン セルフリフレッシング ファンデーション” SPF35・PA++++(全12色、各30mL、各税込6600円) を用意。好みの仕上がりで選ぶことができる。

 いずれも環境に配慮したパッケージを採用し、CO2排出実質ゼロ※1のガラスボトルを使用。使用後に各パーツを分解でき、リサイクルに回しやすい仕様に改善した。

 また、プロ級の仕上がりに導くブラシも好評だ。ダイアモンド型のユニークな形状の“DAIYA FUDE フェイス デュオ”は、熊野筆の技術を用いた筆職人による手作りで、ファンデーションと肌が一体感のあるような仕上がりになる。WWDJAPAN2021年下期ベストコスメの百貨店・セミセルフの美容機器・ツール新製品部門の2位を獲得した“KATANA FUDE アイ ライニング ブラシ”は目尻や目もとなどの繊細なラインをアイライナーのようシャープに描くことができる。ファンデーションなどに支持が集まりやすいものの、実はブラシ類も隠れた名品で、品薄になることもあるので要注目だ。

※1ガラス瓶製造時にカーボンニュートラルLNGとJ-クレジットでのカーボンオフセットを使用することによる

問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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「グッチ」2022-23年秋冬コレクション

 「グッチ(GUCCI)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。

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新生「ボッテガ・ヴェネタ」がデビュー 躍動感あるテーラリングを軸にした完成度の高いコレクション

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は2月26日、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)新クリエイティブ・ディレクターによるデビューコレクションを発表した。同ブランドがミラノ・ファッション・ウイークに参加するのは、2年ぶりとなる。会場は、歴史的建造物のパラッツォ・サン・フェデーレ。ミラノを象徴するドゥオモ(大聖堂)やスカラ座から程近いこの場所は2023年末までにはブランドの新たな本社になる予定で、現在は改装真っ最中だ。円形の会場内には、廃棄される金属を再利用した椅子が並ぶ。

 ファーストルックは、フレッシュな白のタンクトップとジーンズのようなストレートパンツ。よく見ても見分けがつかないほどリアルに再現されているが、パンツは実はヌバックレザーにデニム風のトロンプルイユ(だまし絵)・プリントから発展させた精巧な加工を施したものだ。これからも分かるように、カギとなるのはブランドが誇る上質なレザーとクラフツマンシップだ。

 「『ボッテガ・ヴェネタ』にイタリアの要素を取り戻したかった」とショー後のバックステージで話すマチューが提案したのは、スーツやコートなどのテーラリングを軸にした現代的なワードローブだ。テーラリングにこだわったのは、「イタリアでは、実際にストリートで着る服という意味で“ストリートウエア”だから」。そして、「時に伝統を受け継ぎ、異なる視点から見ることで、時代にふさわしいもの見い出すことも大切だ」と話す。

 そこに、未来派の芸術家ウンベルト・ボッチョーニ(Umberto Boccioni)が100年以上前に制作した彫刻から着想を得た曲線的なフォームを取り入れることで、躍動感をもたらしているのがポイント。例えば、ピーコートの背中や袖は大きなカーブを描き、クロップド丈のフレアパンツは前に向かって少し長くなっている。その背景には「ボッテガ・ヴェネタは、ハンドバッグがルーツの会社。バッグを持つのは、どこかに出掛けるときだから」という考えがあったという。

技巧を駆使したドラマチックなアイテムも

 全体的にクリーンなシルエットをベースにしながらも、巧みな技術を駆使してドラマチックに仕上げたアイテムも多い。象徴的なのは、裾から極細のレザーフリンジが覗くフレアスカートとドレス、そしてレースにスパンコールを重ねたスリップドレス。メンズは、レザーコードを編んだセーターやパッチワークのようにさまざまな編み地を組み合わせたジップアップニットでクラフト感を取り入れた。

 アクセサリーでも、シグニチャーの編み込み“イントレチャート”を生かしたクラフト感あふれるデザインが目立つ。バッグは、ロープ状のストラップを肩から背負うように持つバケットバッグや、座席に置かれたクッションを縮小したようなクラッチ、鈍い輝きを放つメタルパーツを施したフラップバッグやボックスクラッチなど。ウィメンズのシューズは大胆なスーパープラットフォームヒールのスタイルから、ヒールが踵より前に入ったパンプスやニーハイブーツまでをそろえ、メンズではオーバーサイズのラグソールをポイントにしたショートブーツや金具付きのローファー、スリッパなどをそろえる。前任のダニエル・リー(Daniel Lee)はアクセサリーで高い支持を得ていただけに、新たなラインアップを市場がどのように受け止めるか気になるところだ。

 イメージ的にもビジネス的にもブランドに大きな成功をもたらしたダニエルが突如退任した後、20年から同ブランドのデザイン・ディレクターを務めていたものの無名だったマチューが、クリエイティブ・ディレクターを任されることにはプレッシャーや不安もあったかもしれない。しかし、デビューコレクションは、これまで「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA/現メゾン マルジェラ)」のアーティザナル・コレクションや、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)による「セリーヌ(CELINE)」、そしてラフ・シモンズ(Raf Simons)による「カルバン クライン(CALVIN KLEIN)」などで培ってきた実力とブランドへの理解を感じさせる、美しく完成度の高いものだった。

 また、何度も「we(私たち)」という言葉を使い、「自分だけでなくチームで作り上げたものだから」と話す彼の姿からは、モノづくりに欠かすことのできないチームワークを大切にしていることが伺える。マチュー、そして彼と一緒にコレクションを作り上げるデザインチームや職人たちによって、新生「ボッテガ・ヴェネタ」は力強い一歩を踏み出した。

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小売り・外食のカギを握る「宅配企業」 ラストマイルの攻防(後編) 鈴木敏仁USリポート

 アメリカ在住30年の鈴木敏仁氏が、現地のファッション&ビューティの最新ニュースを詳しく解説する連載。前回に続き、商品が消費者のもとに届くまでの“ラストマイル”を詳しくリポートする。急成長する短時間宅配サービス企業を単なる運送業と捉えると、本質から大きく外れる。小売業の生命性を握る存在なのだ。

 前回の「『店舗ピックアップ』という新常識 ラストマイルの攻防(前編)」に続いて、今回はオンデマンド型短時間宅配についてさらに詳しく説明するつもりだが、その前に“センター発”のラストマイルを効率化するためにフルフィルメントセンター(FC)を自前化する動きが出ていることに軽く触れておく。

 昨年11月にアメリカンイーグル・アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS、以下AEO)がクワイエット・ロジスティックス(QUIET LOGISTICS)を3億5000万ドルで買収すると発表した。クワイエット社はロボット化を強化したFCを8カ所運営し、マック・ウェルドン(MACK WELDON)やアウトドア ヴォイシズ(OUTDOOR VOICES)といったアパレル企業のフルフィルメントを請け負っている企業である。

 AOEは先立つ5月に、エアーテラ(AIRT ERRA)というシッピングに特化した専門企業も買収している。宅配企業との契約管理や、複数の宅配企業を管理してラストマイルを効率化するといった技術を開発している企業で、センター運営技術のクワイエット社とシッピング技術のエアーテラ社を組み合わせてラストマイルの全体効率を図るというわけである。

 ファーストマイルの効率化のために自社配送センターを所有するのはアメリカの小売業界では普通の業界慣行だが、ECの急増でラストマイル効率化の必要性が急速に高まり自前化する衣料専門店チェーンが出始めた。ウォルマート(WALMART)やターゲット(TARGET)といった大手ディスカウントストアチェーンはかなり前から自社FCを増やしているのだが、衣料専門店チェーンにもそういう時代が来ているのだ。

 ちなみにウォルマートとターゲットはオンデマンド型短時間宅配も自社組織を有している。前者はゼロからスタートして事業化しいまや他社に販売するに至っており、後者はスタートアップ企業を買収で傘下に組み込んでいる。

流通総額が全米4位に浮上したドアダッシュ

 短時間宅配業界の最大手はドアダッシュ(DOOR DASH)で、次いでウーバー(UBER)、インスタカート(INSTACART)と上位3社に集約されはじめている。

 2020年末に上場したのがドアダッシュだが、株価は初日に85%高騰し、調達した総額は34億ドル、20年最大の上場案件と称された。これを執筆している1月末の時点での時価総額は366億ドルで、最大手スーパーマーケットのクローガー(KROGER)の331億ドルを超えている。1ドル115円で日本円換算すると4兆2000億円で、セブン&アイ・ホールディングスの4兆7000億円より若干低いというレベルである。

 短時間宅配のビジネスモデルは、宅配車、宅配人、センター、在庫、店舗、といったハードな資産を持たない点を強調しておきたい。デジタルテクノロジーというソフトな資産だけでこれだけの時価総額に達しているということに、私は時代というものを感じる。

 一方のウーバーはご存知の通りライドシェアが出自だが、個人事業主としての宅配人の仕事を増やすために人ではなくてモノを運ぶビジネスを開始して、パンデミック時には人流が減る一方で物流(宅配)需要が急増して、昨年第3四半期の決算では流通総額でデリバリーがライドシェア(ウーバーはグロスブッキング事業と呼ぶ)を上回るに至っている。

 もともと外食宅配からスタートしているのでウーバーイーツという名称だが、多数の小売企業とすでに契約しているので“イーツ”という呼称はふさわしくなくなりつつある。ドアダッシュも同様に外食出自だが多くの小売企業と組んでおり、小売りと外食という垣根は消滅している。また短時間が重視される食品業界からスタートしているが、百貨店、衣料専門店チェーン、ビューティ専門店チェーンなど、非食品企業も多くが利用しており、食品と非食品とう垣根もなくなってしまっている。

 要するにアメリカでは分野を問わず小売りと外食の業界全体が短時間宅配企業にカバーされているのである。

 もともと2時間だった短時間という定義も、業界に新規参入プレーヤーが増えて競合が生まれ、今では30分宅配が常識的となり、最短で10分をうたう企業も登場している。30分だとコンビニニーズを埋めることができるので、セブン-イレブン(SEVEN ELEVEN)などコンビニチェーンも短時間宅配企業と契約し始めており、そうなると短時間宅配企業のネットワークはさらに密にそして拡大する。

 こういった市場の拡大によって大手3社の事業規模は中堅小売企業や外食企業を超えてしまっている。

 短時間宅配のビジネスモデルとは、彼らのアプリで決済し、そこから手数料を引いて預り金を小売りや外食に支払う。これは日本におけるショッピングモールと専門店の関係性と同じである。短時間宅配企業の売り上げは手数料売り上げであり、これに小売りや外食に支払う預り金を加えたものを流通総額という。

 この流通総額を推定しランキングを作ると、ダントツ1位はもちろんアマゾン(AMAZON)で、次いでイーベイ(E BAY)、ウォルマート、そして4位がドアダッシュなのである。そしてその下に、アップル(APPLE)、ホームデポ(THE HOME DEPOT)、ウィッシュ(WISH)、ターゲットと並び、9位ウーバー、10位インスタカートとなる。

 つまり流通総額の上位10社に3社がランクインするというわけで、こうなると小売企業が彼らを外部委託業者として利用しているのではなくて、彼らのネットワークの中に取り込まれていると理解する方が実情に合っているということになる。

本質は足代わりでなく、プラットフォーム業

 昨年インスタカートが、スーパーマーケットで使用するカートに専用端末を組み込んだスマートカートを開発するスタートアップ企業を買収している。短時間宅配企業がなぜスマートカートなのか?

 彼らは取引先としての中小スーパーマーケット向けに独自のECシステムを開発して提供しており、そこにソリューションとして組み込んで売っていくことを考えているのである。つまり小売企業の単なる足代わりではなくて、システムから入り込んでいるのだ。これはインスタカートだけではなくて、大手短時間宅配企業全体に通じることである。ドアダッシュも取引先向けの多くのシステムを開発し提供している。

 彼らはシステムで取引先としての小売企業や外食企業を囲い込みはじめているのである。

 もう一つ重要な視点は、既述のごとく金融スキーム上はショッピングモールと同じで、つまり彼らのビジネスモデルの本質は専門店(またはサードパーティー)としての小売り・外食企業にプラットフォームを使ってもらって利ざやを稼ぐビジネスなのだ。このビジネスモデルをマーケットプレイスとも呼ぶ。

 実は奥が深いビジネスモデルだということが分かっていただけただろうか。ドアダッシュの時価総額が大きいのも単なる宅配企業ではない点に投資企業が大きな可能性を見いだしているからなのだ。

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新生「アスティーグ」は多様な美をサポートするストッキング テーマは“はきかえよう、自由を。”

 アツギのストッキングブランド「アスティーグ(ASTIGUE)」がリブランディングし、パッケージも中身も新たに登場した。商品特長を漢字1文字で表現したスタイリッシュなパッケージと幅広いラインアップで高い支持を得ていたが、“はきかえよう、自由を。”をテーマに、さらにはき心地や機能性を高めただけでなく、素材の大半に紙を使用したパッケージを採用。“脚線美”を追求していた今までとは違う、多様な美をサポートする新しいストッキングの価値観を提案している。

一人一人の美と快適に
寄り添うラインアップ

 リブランディング後の「アスティーグ」は11種類。新たに、再生素材を使用した“再”とパンティー部の蒸れを解決すると同時にトイレでの着脱の手間を減らした“快”の2種類が登場した。その他の商品も、パンティー部の締め付けを緩和すると同時にズリ下がりにくくするなど快適な着用感を実現し、穴が開いても伝線しにくく強度がアップ。パッケージは以前同様、漢字1文字を施した分かりやすくスタイリッシュなものだが、画像を白黒にすることで、性別、国籍を問わず、手に取りやすいデザインに。素材の大半に紙を使用したイージーオープンな設計は、「2021年度グッドデザイン賞」を受賞した。

専用サイト「アスティーグ
ビューティ チェック」で
私にぴったりの1足を

 今まで、何となくストッキングを選んできたという人がほとんどのはずだ。新生「アスティーグ」では、自分にぴったりのストッキングを選べる専門サイト「アスティーグ ビューティ チェック(以下BC)」をスタート。肌の色やライフスタイルなどを入力すると11種類の「アスティーグ」から自分にぴったりの1足が選べるというものだ。自分の肌の色に合うものはもちろん、生活や目的別に提案してくれるので「BC」を使って“私にぴったり”な1足を選びたい。

ストレスフリー&
サステナブルなパッケージ

 一般的なストッキングのパッケージは、外袋や紙の素材、台紙などの使用部材が多く、商品を取り出すまで6動作以上が必要。取り出す途中で伝線したなどいう人も多いことだろう。新生「アスティーグ」では、ストッキング特有のパッケージのストレスを大幅に削減。新しい紙製のパッケージは、切り目に沿って簡単にオープンでき、ごみの分別も不要だ。だから、ストッキングをすぐに取り出せて、パッケージはそのまま資源ごみとして処分できる。これは、消費者への気配りでもあり、アツギの企業活動におけるプラスチックごみの削減を目指すパッケージだ。

購入から着用まで
ストレスフリーな
ストッキングを

 「アスティーグ」のリニューアルを手掛けたのは、アツギで長年にわたり、ストッキングの開発を行っている加藤理子アスティーグ企画担当だ。「アスティーグ」は2011年のデビュー以来、美意識やその日の気分、その日のファッションで選べる豊富なバリエーションをそろえたプレーンストッキングとして知られている。商品特長を漢字1文字で表現したパッケージもインパクトたっぷりだ。加藤担当は、リブランディングについて、「ストッキングの存在理由が変化した。以前は、マナーや仕事、冠婚葬祭ではくことの他に、他人から見た脚線美が重要視されてきた。今は、性別や体形という枠を超えて、着用する人一人一人が美しいと感じ、快適だと感じるものが必要とされている」と語る。それを反映しているのがキャンペーンビジュアルだ。ありのままの容姿、その人本来の持つ美しさを表現している6人のモデルを起用。「“はきかえよう、自由を。”というメッセージを通して、美の固定観念にとらわれないストッキングを提供したい」と加藤担当。リブランディングにあたり、もともと11種類あったアイテムを、今の時代に合わせて再編し、新たに“再”と“快”を加えた。加藤担当は、「ウエスト部が苦しいという声があり、ウエストのテープ部を幅広にし、パンティー部上部をメッシュに変えることにより長時間着用しても快適さが継続。ズリ落ちない、伝線しにくいという点でも改良されている」と話す。パッケージに関しては、「ストッキングは過剰包装という声があり、購入から着用までストレスのない商品を提供したいと思った」と言う。「アスティーグ」の幅広いラインアップから、自分の好みやライフスタイルを入力することで簡単に診断できる「ビューティチェック」も新たな試みだ。「『アスティーグ』のさまざまな機能とバリエーション豊かなカラーを紹介できるツール。これを活用して、それぞれの人に合う1足を見つけてほしい」。

問い合わせ先
アツギ お客さま相談窓口
046-235-2911

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「ボッテガ・ヴェネタ」2022-23年秋冬コレクション

 「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。

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アッシュ・ペー・フランスがセレクトショップ「デイム」を表参道にオープン イメージビジュアルに本田翼を起用

 アッシュ・ペー・フランスは3月18日、新業態であるセレクトショップのデイム(DEIM)を表参道にオープンする。1月31日に閉店したセレクトショップ、カンナビス レディースの後継店と位置付ける。また同社はデイムのオープンに伴い、別注アイテムを着用した俳優・モデルの本田翼を起用したイメージビジュアルも公開した。

 デイムとは、英国で大きな功績を残して勲章を授与された女性に対する尊称。“媚びない黒”“柔順な白”“自分を表す肌色”をコンセプトカラーに服、アクセサリー、ランジェリー、ルームウエアをトータルで提案。2022年春夏シーズンは、「ベリーブレイン(VERYBRAIN)」や「フェティコ(FETICO)」など23ブランドを取り扱う。

■デイム
オープン日:3月18日
時間:月〜土曜日 12:00〜19:00 / 土日祝11:00〜19:30
住所:東京都渋谷区神宮前4-28-15

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ZOZO610(武藤貴宣)の喜び溢れるファッション人生^_^ Vol.12とある事件で会社の人事方針が決まりました

 座右の銘は「泣かぬなら 笑わせてみせよう ホトトギス」。ZOZOTOWN立ち上げメンバーで、「ファッションチアリーダー」に就任した武藤貴宣氏が、ファッションへの愛と明るい未来について、ゆるく語ります。

前回から続く)
 すごく初期の頃、その後の人事方針を決めるような事件がありました。

 社員が6人くらいの時は、アルバイトも3人くらいいたんです。そこに20歳くらいの若い女性がアルバイトで入ってきたんです。その子はガムをかみながら香水をつけて出社して、結構生意気で。僕らは真面目というか、ピュアにやっていたのに、意見も言うし、「変なやつが来た」という感じでした。なめた態度だし、試用期間が終わる時に、そこでその子の雇用はおしまいにしようということになったんです。

 でも、どうやら現場は仲が良かったんですよね。ほかのスタッフにとっては少し姉御的な存在になっていて。雇用をしなかったことで本人もショックを受けたようだし、現場のスタッフもほかの子たちからも「辞めさせるなんて、あり得ない」って熱い意見がありました。それで、みんなで夜遅くまで、彼女についてどうするかを議論したんです。現場のスタッフたちは、「もうやってらんない!」みたいに、泣いたりして。

 正直、僕は「ほかの若い子たちも辞めたかったら一緒に辞めればいい」ぐらいに思っていました。そんな感じで、すごく煮詰まった状態になってしまった時に、前澤(友作)さんが、腐ったリンゴの話をしたんです。「同じ箱に腐ったリンゴがあると、まわりのリンゴも腐っちゃう。だから苦しい決断だったけどやりました」みたいな感じで、丁寧に意図を説明したんです。

 ただ、その後、「結構後悔している」と語り出して。「『腐ったリンゴと一緒』は、表現がよくない。スタートゥデイ(現ZOZO)はどんなやつでも受け入れる会社にしようと覚悟を決めた」と。「スタッフは家族なのに、皆を傷つけてしまった。俺は何て浅はかなことをしたんだろう」って、その場で号泣したんです。

 僕はそこまで深い話になると思っていなくて、内心「早くこの会議、終わんないかな」と考えていたことについて「申し訳なかったな」と思いました。雇用しなかった女性は、前澤さんにとっては“みんなに悪影響を与えてしまう可能性がある人”だったのですが、“だから排除する”のは間違っていると。これは会社の輪郭を作る上でのすごく重要なターニングポイントだったと思います。誰が来ても受け入れられる会社がいいよね、という方針がこの時に生まれました。

 ただ、その後、前澤さんが3時間ぐらい泣きやまないんですよ、本当に。皆で囲んで落ち着くまで待っていました。

 僕は常々「早く終わるといいな」と思いつつ、「前澤さんはこの会議にどういう落としどころをつけるんだろう」って、いつも見ていました。前澤さんは常に会議の“答え”を持っているので、その答え合わせが結構、楽しかったんです。

 その日は前澤さん、散々泣いた後、「掃除しよう」って言い出して。「みんなで会社をきれいにして帰ろう」って。別に普段は掃除なんてしないんですよ。でもあの煮詰まった状況で「掃除して帰ろう」って言ったのが、すごいと感心しました。僕の中の景色が変わりましたね。

 その3年後くらいから毎年新卒を採用するようになったのですが、前澤さんは「一番いい採用方法は抽選」と言っていました。「人が人を選ぶっていうことがあんまりよくないから、抽選が世界平和に近いんじゃないか」って。ただ、一緒に働く人の意見を尊重して、それをやったことはないんですけれど。若い現場の子たちは会社が大好きだし、仲間が大事だから、不協和音は嫌だし、自分たちの会社を愛してくれる仲間を増やしたいって思うのは当然です。「じゃあ、お前たちがしっかり、どういう仲間を選びたいか考えなさい」って、採用プランやセミナーの企画は現場にやらせていましたが、すごく強烈なこだわりがありましたね。人事には一番力を入れていたと思います。パンフレットにしろ、ムービーにしろ、どういう形にするかを常に議論して進めていました。(次回は3月7日12時にアップ予定です)

武藤貴宣(むとう・たかのぶ)/ZOZOファッションチアリーダー:1978年2月6日生まれ、岐阜県出身。東京情報大学卒業後、東光オーエーシステムを経て、2002年にスタートトゥデイ(現ZOZO)に入社。04年、ZOZOTOWN立ち上げに携わる。19年5月から執行役員(EC事業本部管掌)。22年2月から現職。610(=むとう)は昔からのニックネームで、社内でも浸透している。趣味はジャケ買い、お墓参り

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「外食の様々な場面で活躍している冷凍食品」改めて、その魅力を知る。

コロナ禍の影響による内食需要の拡大により、家庭では冷凍食品の需要が高まっている。 調理の負担が軽減でき、手軽にバリエーション豊富なメニューを揃えられる冷凍食品は欠かせないアイテムとなっている。一方、外食市場でも人材不足、食材ロス削減などの場面で冷凍食品の活躍が目立っている。冷凍食品と聞くと、品質を維持しながら長期保存ができるイメージが強いが、コスト削減や売上向上などにも大いに役立っている。飲食店がニューノーマル時代を勝ち抜くためには、冷凍食品を活用することが不可欠になってきている。改めて、外食市場における冷凍食品の魅力について知ってもらいたい。
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コロナ禍2年目の秋冬で好調だったブランドや売れたアイテムは? 「2021年秋冬ビジネスリポート」発売

 「WWDJAPAN」年2回の特別付録「ビジネスリポート」が完成しました。

 化粧品と特選(ラグジュアリー)・宝飾については、全国の百貨店25店超にアンケートを実施。各カテゴリーごとに好調ブランドと商況を尋ね、ヒットアイテムとその好調要因を探りました。

 2年続くコロナ禍で、安心感のある定番が売れ続けていますが、いかに話題を作り拡散できるかが非常に重要になっています。特に特選では、引き続き富裕層の海外旅行予算が流入して活況を呈しており、資金が潤たくなビッグメゾンがさらに勢力を拡大するような状況になっています。

 化粧品では最大商戦となる11月、12月について、伊勢丹新宿本店と阪急うめだ本店に店頭とEC、両方の商況もまとめています。特選・宝飾は、主要百貨店7店には担当者インタビューも行い、売り場のよりリアルな声を伝えます。

 アパレルの好調ブランドについては、ルミネ新宿、渋谷109、渋谷パルコ、玉川高島屋S・Cに取材。今回はルミネエスト新宿にも好調なブランドとその要因、消費者の動向を聞きました。7〜12月の月毎の高伸長ブランドのデータも収録。どのブランドが大きく成長しているのかが読み取れます。

 また、国内最大級のファッションEC、ZOZOTOWNにもアンケートおよび担当者取材を実施。メンズ、ウィメンズのZ世代顧客の検索アイテムにはウエアから雑貨まで、2021年秋冬のトレンドアイテムが見事に凝縮されています。全て写真付き!必見です。

 加えて今回はZOZOCOSMEの月毎の好調アイテムと担当者インタビューも掲載。ウィメンズだけでなく、メンズもあり、Z世代に人気のコスメが一覧になっています。

 さらに月額レンタルサービスのエアークローゼットとメチャカリの人気アイテムも網羅。レンタルだからこそ人気のアイテム、レンタルした結果販売につながったアイテムからは今、支持されるウエアの特徴が読み取れます。こちらも全て写真付きです。

 「ビジネスリポート」は本来、定期購読者向け特典ですが、購読者以外の方からの「他店の売り上げ進捗を知りたい」「好調ブランドのヒット商品を知りたい」といった声を受け、単品での販売も行っています。他では見られない「WWDJAPAN」ならではの貴重なデータ集となっています。ぜひご高覧ください。

ビジネスリポートの購入はこちら

「WWDJAPAN」定期購読者には、8月30日号とともに特典として送付します。ご注意ください

単体のウェブ記事はここでも読めます。


■WWDJAPAN vol.2226 「ビジネスリポート」2021年秋冬
定価:11,000円(税込) A4版 76ページ
Business Report
2021年秋冬の好調ブランドとヒットアイテム

■CONTENTS
02-05
全国百貨店化粧品売り場リポート
売れる共通点は安心感・話題性・高揚感

06-13
全国百貨店等27店の化粧品売り場
5〜10月期好調ブランド&ヒット商品アンケート

14-17
全国百貨店特選・宝飾売り場リポート
コロナ禍で高額品購入の主役が一気に若返り

18-25
全国百貨店25店の特選売り場
7〜12月期好調ブランド&商況アンケート

26-29
全国百貨店17店の宝飾売り場
7〜12月期好調ブランド&商況アンケート

30-39
主要ショッピングセンターの7〜12月期振り返り
玉川高島屋S・C、ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、渋谷109、渋谷パルコ

41-53
ZOZOTOWNでZ世代にヒットしたアイテムは?
7〜12月の検索数上昇アイテムと好調ショップ

54-57
ZOZOCOSMEでZ世代にヒットしたアイテムは?
7〜12月の好調アイテムBEST5

58-64
エアークローゼットのレンタル人気アイテムの傾向は?
7〜12月のレンタル人気アイテム&売れたアイテムTOP5

65-71
メチャカリのレンタル人気アイテムの傾向は?
7〜12月のレンタル人気アイテム&売れたアイテムTOP5

72
EDITOR’S NOTE
「リアル」の重要性とコミュニティー作り

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資生堂が独自のDNA検査法を開発 今春から検査サービスのモニター体験開始

 資生堂は独自のアルゴリズムを活用したDNA検査法により、一人一人が生まれ持った肌の特徴に基づいて最適なケアを提案するサービス「ビューティー・ディーエヌエー・プログラム(Beauty DNA Program)」を開発した。同サービスは3月下旬からモニター体験をスタートする。

 同社はこのほど、長年の皮膚科学研究知見と蓄積してきた日本人女性1472人のビッグデータに機械学習法などのAI技術を組み合わせ、DNAの特徴と肌状態との関連性を明らかにした。その研究を活用して独自のアルゴリズムを構築し、シワやシミのできやすさなど個々で異なる先天的な肌の特徴を高精度に評価する、新たなDNA検査法の開発に成功した。
            
 「ビューティー・ディーエヌエー・プログラム」は、AI技術を用いてDNAから生まれ持った肌の特徴を明らかにするテクノロジーと、デジタルに特化したビューティコンサルタント(以下、BC)が検査結果に応じて最適なケア方法をオンラインで提案するサービス。お客は自宅に郵送される専用キットで唾液を採取しDNA検査を行ったのち、BCによるオンラインセッションでDNA検査結果をもとに“なりたい肌”に導くケア方法を受ける。同社はオンラインセッション以外にもパーソナルサポートとして、DNA検査結果をもとにした季節に合わせた美容アドバイスをメールで送付するなど継続的でパーソナルなサポートを実施する。

 資生堂は「ビューティー・ディーエヌエー・プログラム」をはじめ、デジタル活用により多様化するお客のニーズに合わせた「テーラーメイド エクスペリエンス(一人ひとりのニーズに合った美容体験)」を、いつでもどこでもスムーズに提供することを目指していく。

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「ハンバーガー、チキンバーガー戦争、生き残るのはどのブランド?」評論家、松原氏の目は?

コロナ禍に伴い、テイクアウトやデリバリーと親和性の高いバーガーが人気だ。ハンバーガーでは「ブルースターバーガー」や「ベックスバーガー」が新規参入、さらにチキンバーガーをウリにした「TORIKIバーガー」や「DooWop」といった新ブランドも注目を集めている。
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バラクラバで一石二鳥! 「ゾゾタウン」でZ世代に検索されたアイテムは?(2022年1月)

 ファッションEC「ゾゾタウン」で好調なアイテムやショップは? 同サイトの最大顧客層でもあるZ世代顧客の1カ月間の動向を聞いた。デジタルネイティブな20代前半までの層の支持を集めたアイテムは? ZOZOコスメ始動で、ビューティの人気アイテムも気になるところだ。今のトレンドが一目で分かる結果になっている(掲載は全て順不同)。

【検索数急上昇/トレンドのアイテムカテゴリー10選】

※( )内は前年同期比

伸長要因:
 “スタイル盛り”ができるロング丈がアウターもボトムスもワンピースも人気。引きずりそうなくらい長い着丈のアウター類は春夏も商品展開が豊富だ。トップスのオーバーサイズはずっと人気ですが派生して、アウター類もオーバーサイズの人気が高まっている。

 厚手のニットやスエットの上にも着られる利便性と、華奢見えするなども好まれる理由。ファーベストは冬にはアウターの上から、春先にはトップスの上に着られるため比較的長く着られる。直近はトレーナーやニットの上から羽織るスタイルが人気。キルティングジャケットは今年も好調。キルティングジャケットもスタンダードなノーカラータイプのミディアム丈だけではなく、ベストと合わせたタイプや襟付きなど進化している。

 レイヤードスタイルがここ数年人気なため、ニットやトレーナーとレイヤードできるタートルネックタイプのトップスが好調。また、秋冬で大流行したハーフジップニットは春夏でもカットソーなどで多数出ている。1枚で着ても、中にカラーTシャツなど忍ばせても良いのでところが魅力。マーメイドスカートは着るだけでトレンド感のコーディネートに。キレイめにもカジュアルにも合うので、さまざまな方に需要がある。

 バラクラバは秋冬トレンドの代表ともいえるアイテム。ビジュアルが可愛いく、暖も取れるという一石二鳥ぶり。年々小型のショルダーバッグの人気が高まっているが、ここ最近はスマートフォンだけ入れられる程度の超小型がトレンド。キャッシュレス化も進み、財布を持ち歩かなくなる方が増えている影響がありそう。

【好調ビューティアイテム5選】

【好調/人気ショップ10選・順不同】

【1月の取り組み成功事例】
 「ゾゾタウン」の年間購入者数が創業以来初めて1000万人を突破。

【2月の取り組み】
 10〜15日、「PayPayモール ファッション祭 2022 FINAL WINTER」に「ゾゾタウン」PayPayモール店も参加。2020年夏の限定配送箱が「JPM POPクリエイティブ・アワード」金賞受賞。スマホで簡単に足の3Dサイズが計測できる「ゾゾマット」が約2年で計測者数200万人を突破した。

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【外食市場22年1月】まん防、飲酒業態はコロナ前比35%。のんきに誕生会してた社長もいましたが。

社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡 慎一郎)による 協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2022年1月度は、全体売上で2021年1月比で112.2%となったが、これはあくまでも21年1月が2回目の緊急事態宣言で売上が大きく落ち込んだから。
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セットアップに検索集中  「ゾゾタウン」でZ世代に人気のショップやコスメは?(2022年1月)

 ファッションEC「ゾゾタウン」で好調なアイテムやショップは? 同サイトの最大顧客層でもあるZ世代顧客の1カ月間の動向を聞いた。デジタルネイティブな20代前半までの層の支持を集めたアイテムは? ZOZOコスメ始動で、ビューティの人気アイテムも気になるところだ。今のトレンドが一目で分かる結果になっている(掲載は全て順不同)。

【検索数急上昇/トレンドのアイテムカテゴリー10選】

※( )内は前年同期比

伸長要因:
 デニムオンデニムのスタイルは昨年から引き続きのトレンド!上下別での着用汎用性が高い点やこれからの季節に向けてさらにニーズが高まってきている。「アウトドアプロダクツ」や「U.S.ポロアッスン」がZ世代を中心に人気で、スエットセットアップも急上昇中。

 ハーフジップスエットは多くのブランドが商品を展開。特にオーバーサイズの商品が人気を博している。モックネックも定番となりつつあるため、定期的に着用の目的買いユーザーが多そう。スノーカモは、特にタウンユースに合わせやすい商品が人気を博す傾向。

 ストリート需要が高いことに加え、スケートボードの競技人口も増えていることから、定番の「ディッキーズ」パンツが再燃している。同様にダブルニーの「ディッキーズ」パンツも大人気。ダブルニー仕様であれば耐久性も高く、よりスポーツライクに着用が可能。

 マスクチェーンはコロナ禍において継続して伸長率を伸ばしてきたが、引き続きニーズが高い。大人気の“エア フォース 1”が「ゾゾタウン」でもシューズカテゴリを牽引。また、定番の「クラークス」ワラビー熱が再燃。特にブラックが大人気で多くのショップで欠品の人気商品となっている。

【好調ビューティアイテム5選】

【好調/人気ショップ10選・順不同】

【1月の取り組み成功事例】
 「ゾゾタウン」の年間購入者数が創業以来初めて1000万人を突破。

【2月の取り組み】
 10〜15日、「PayPayモール ファッション祭 2022 FINAL WINTER」に「ゾゾタウン」PayPayモール店も参加。2020年夏の限定配送箱が「JPM POPクリエイティブ・アワード」金賞受賞。スマホで簡単に足の3Dサイズが計測できる「ゾゾマット」が約2年で計測者数200万人を突破した。

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「感動の肉と米」ってアレ系?『あみやき亭』が大胆なフォロワー戦略で再起を賭ける

株式会社あみやき亭(愛知県春日井市)が、「感動の肉と米」を展開し始めた。昨年4月、本社近くに「春日井本店」をオープン以来、地元愛知で既存店の業態転換で年内に4店舗、2月にも1店舗出店して、じわじわと5店舗。郊外ロードサイド立地で勢力図を広げてきている。競合店が値上げに踏み切る中、ご飯やサイドメニュー食べ放題、ステーキセット税込1000円を武器に、訪問したところ、なかなか大胆なフォロワー業態だった。
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セレクトショップの過去・現在・未来:記者談話室vol.21

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第21回は「セレクトショップの過去・現在・未来」です。長年ファッション業界をリードしてきたセレクトショップが曲がり角を迎えています。そもそもセレクトショップとはどんなビジネスモデルなのか。基本から考えます。

【今回のキーワード】
ユナイテッドアローズが好き/そもそもセレクトショップって何?/ビームスのオレンジの袋/渋カジ/セレクト御三家/ミウラ&サンズ/ダンボールの会社/1989年/平成育ち/セレオリ/事業規模/業界人はUA、一般人はアローズと呼ぶ/TOKYO BASE/百貨店からアッパーミドル層を奪う/成熟化/ロンハーマン、エストネーション/リモートワークの逆風/プロデュース業/「努力は夢中にはかなわない」/アニメ、フード、工芸品/属人的/オウンドメディアの編集力

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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