「赤から」も韓国化。もはや食傷気味の業態だが、料理を切り抜いた地方展開ならあり?

本サイトでも多く取り上げるようになってきた「韓国酒場」。韓流ブームの後押しなどもあり、大手企業も韓国酒場にチャレンジしてきている。 「赤から」を主軸ブランドとして全国226店(2021年2月23日時点)を展開する、株式会社甲羅も韓国酒場に着目し、新ブランド「赤からソウル」を開発。同ブランド3店目で、関東初進出となる「赤からソウル 恵比寿西口店」に行ってみた。
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“売らない小売り”「ベータ」の日本事業が米国から独立 米国では全店を閉鎖

 米国発の“売らない小売り”「ベータ(b8ta)」を国内で3店舗運営するb8ta Japan(北川卓司代表)は、日本国内向け事業の商標権と店舗運営に関わるソフトウエアのライセンスを、2021年12月末に米本国のb8ta inc.から独占的に取得し、独立した。今後は日本からアジアへの進出も目指す。

 b8ta Japanは19年に、米国のベンチャーキャピタル、Evolution Venturesと米b8ta inc.との合弁会社、ベータ・ジャパン合同会社として設立。20年8月に新宿と有楽町に日本1号店、2号店を出店した。しかし、コロナ禍などの環境変化の中で、20年9月には米b8ta inc.との資本関係を解消。以来、日本国内での商標、ソフトウエアの使用については本国にライセンス料を支払う形となっていた。

 米国の「ベータ」は2月18日に全店舗を閉鎖しているが、「日本の事業には一切関係がない」と北川代表。米国の「ベータ」は、コロナ禍で客数が大幅に減る中、徐々に退店を進めると共に、「21年以降は体験型ストアからライブコマースを中心としたビジネスへとシフトしていた」という経緯があった。日本では今後も上陸時と変わらず、“売らない小売り”の体験型ストアとして運営していく。現在、合同会社から株式会社への移行準備も進めており、「これを機に第三者割当増資も実施し、日本の『ベータ』を一気に加速させていく」(発表資料より)考えだ。

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若手の登竜門2022年「LVMHプライズ」候補に「リュウノスケオカザキ」ら

 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、2022年の「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」のセミファイナリストを発表した。セミファイナリスト20組はパリ・ファッション・ウイーク期間中の3月4日と5日に行われるショールームイベントに参加する。

 セミファイナリストに選ばれたのは、岡﨑龍之祐による「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」やアンソニー・アルバレス(Anthony Alvarez)が手掛ける「ブルーマーブル(BLUEMARBLE)」、ヴィクトル・ヴァインサント(Victor Weinsanto)の「ヴァインサント(WEINSANTO)」、スティーブン・ストーキー・デイリー(Steven Stokey Daley)による「エス・エス・デイリー(S.S.DALEY)」、アレハンドロ・ゴメス・パロモ(Alejandro Gomez Palomo)による「パロモ スペイン(PALOMO SPAIN)」など、すでに各地のファッション・ウイークに参加している候補者が多い。

 「LVMHプライズ」の立役者であるデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=ルイ・ヴィトン エグゼクティブ・バイス・プレジデントは、セミファイナリストを「皆クリエイティブな才能と職人技、テクノロジーを大胆に掛け合わせた多様性を持ち合わせている」と評価。特に「環境、地域、社会、倫理的な面に配慮しており、世界をより良い場所にするために、そして私たちの業界が打開策を発見することに貢献している」ことが印象的で、リサイクル素材の使用、アップサイクル、出身地の伝統的な技術を好んで使うなど、「環境への責任感」があるという。

 また、彼らのコレクションはメンズウエアとウィメンズウエアの境が流動的であることも指摘。「以前はウィメンズウエアのデザイナーが大半を占めていたが、今回はメンズウエアやジェンダーレスなコレクションを作るデザイナーがほとんどで、ウィメンズウエアだけを作るデザイナーは少なくなっている。また候補者の多くがメンズウエアとジェンダーレスコレクション、レディスウエアとジェンダーレスコレクション、またはその3つのラインを展開している」とコメント。「若いデザイナーたちは、メンズウエアとウィメンズウエアを融合させてジェンダーの境を広げ、よりインクルーシブな服を作ることに尽力している。ジェンダー、多様性、アイデンティティー、平等であることは、社会を前進させる議題であり、『LVMHプライズ』はこうしたトピックスにスポットライトを当てるものだ」と続ける。

 さらに同氏は、候補者のコミュニケーション能力の高さにも注目しているという。「クリエィティブなだけでなく、候補者は自分たちのイメージに非常に配慮しており、自分たちの個性を引き立てるコミュニケーションの仕方を熟知している。インスタグラムがこの変化の大きな要因だ。また、パンデミックがこの傾向をさらに加速させたかもしれないが、セミファイナリストの成熟度の高さが各自のビジョンを表現する上で重要な役割を果たしていると思う」とアルノー=エグゼクティブ・バイス・プレジデントは語る。

 「LVMHプライズ」はパンデミックの間オンライン開催とデジタルシフトを加速させていたが、今回も公式サイトで3月4~9日に一般投票を行う予定だ。

 今年のエキスパート委員にはセルフポートレート写真で知られるアーティスト、シンディ・シャーマン(Cindy Sherman)のほか、「ESマガジン(ES Magazine)」のベン・コブ(Ben Cobb)、SNSで“PAM_BOY”のハンドルネームで知られる仏「GQ」のピエール・マペル(Pierre M’Pele)、「インタビューマガジン(Interview Magazine)」のメル・オッテンバーグ(Mel Ottenberg)ら編集者などを招聘した。
 
 勝者は賞金として30万ユーロ(約3900万円)を受け取るほか、LVMHグループのエキスパートによる1年にわたる指導を受けることができる。故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏の功績を称えた特別賞「カール・ラガーフェルド賞」の勝者は賞金15万ユーロ(約1950万円)と、1年間の指導を受ける機会を手にする。また22年のファッション学校の卒業生の中から3人を選出し、賞金1万ユーロ(約130万円)を与えるほか、受賞者はLVMH傘下メゾンの1つで1年間学ぶことができる。この学生向けのプライズは3月15日まで出願を受け付けている。

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カニエ・ウエスト×「ギャップ」×「バレンシアガ」 第1弾はデニムジャケットやフーディーなど

 カニエ・ウェスト(Kanye West)改めイェ(Ye)の「イージー(YEEZY)と「ギャップ(GAP)」のコラボライン“イージー・ギャップ(YEEZY GAP)はこのほど、「バレンシアガ(BALENCIAGA)」とのコラボプロジェクト“イージー・ギャップ エンジニアド バイ バレンシアガ(YEEZY GAP ENGINEERED BY BALENCIAGA)の第1弾のアイテムを発売した。アイテムは“イージー・ギャップ”公式オンラインストアとファーフェッチ(FARFETCH)で取り扱っている。

 アイテムは、ジーンズ(220ドル、約2万5080円)やデニムジャケット(440ドル、約5万160円)、スエットパンツ(180ドル、約2万520円)、Tシャツ3種(120~140ドル、約1万3680~1万5960円)、ロングTシャツ(140ドル、約1万5960円)、フーディー(240ドル、約2万7360円)の8型を用意した。実用的なデザインに、「ギャップ」のロゴや“未来への名もなき希望”を象徴する抽象的なハトのモチーフがあしらわれている。

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「パトゥ」が世界初の旗艦店をオープン 「バーバパパ」とのコラボアイテムも

 「パトゥ(PATOU)」は2月26日、世界初となる旗艦店を表参道ヒルズ1階にオープンする。店舗は、同ブランドを取り扱うセレクトショップのイザ(IZA)が1月4日まで運営していたポップアップストア「イザ ウィズ フレンズ(IZA WITH FRIENDS)」の場所に開く。

 同店ではウエアやアクセサリーに加えて、フランスの人気キャラクター「バーバパパ(BARBAPAPA)」とコラボレーションしたカプセルコレクションも用意する。アイテムは、「パトゥ」を象徴する、セーラー帽をかぶったバーバパパをプリントしたパーカ(税込7万5900円)や、両者の文字を組み合わせたロゴ“BARBAPATOU”をあしらったスエット(同6万9300円)などをそろえる。いずれもユニセックスで着用可能で、環境に配慮したオーガニックコットンとリサイクル素材を採用している。

 コラボコレクションは、伊勢丹新宿店でのポップアップストアで先行販売中で、2月26日からは同ブランドの直営店とイザでも取り扱う。

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靴下1つでイメチェン可能! 最新レトロかわいい靴下コーデ【22年春夏トレンド】

 靴下をキーアイテムに使った、レトロかわいいスタイリングが登場しています。ほっこりしたムードに加え、どこか懐かしいたたずまいに仕上がるのが“靴下コーデ”の持ち味。盛り上がりを見せる昭和レトロ風のファッションの流れにもマッチしています。ノスタルジーを漂わせながら、初々しくチャーミングにアップデートするのが今のムードです。

 ニットならではの穏やかな風合いを靴下で取り入れるだけで、優しげなムードを呼び込めます。服で強さやエッジーな印象を押し出していても、靴下を投入すれば全体のバランスが取りやすくなるのが、“靴下コーデ”のメリット。たとえば、「ミュウミュウ(MIU MIU)」は肌見せやミリタリーなどの要素を盛り込んだチャレンジングな装いを披露。でも、グレーの靴下とローファーを合わせることで、足まわりに落ち着きをもたらしました。今回は、靴下を生かしたオントレンドのスタイリングを22年春夏のランウエイルックからご紹介します。

コンパクトボトムスと合わせて縦長ルックを強調

 タイトなボトムスに靴下を合わせれば、細さが際立つ装いに整えられます。引き締めカラーのブラック系が効果大です。「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」は、ブランドらしいスレンダーなルックで、シャープなレッグラインを描き出しました。膝丈のボトムスと靴下の黒コンビネーションがストイックな印象を漂わせる一方、ふくらはぎを覆う黒靴下がどことなくガーリーなムードもまとい、“ストイック×ガーリー”の相反する塩梅に仕上げました。着丈が長めのニットトップスが縦長イメージも引き出しています。

好バランスな“ミニボトムス×靴下”はローファーが決め手

 メンズライクなローファーにソックスを引き合わせると、程よい“ずれ感”が生まれます。「トッズ(TOD'S)」はミニ丈ワンピースとコートの同色セットアップで、若々しい装いにまとめました。ニュートラルなベージュのセットアップに、黒の靴下でコントラストを効かせています。マニッシュな厚底のローファーがさらに別の表情を生み、ミニワンピースと靴下で脚線を伸びやかに演出。大襟とミニバッグの対比もリズム感をもたらしています。

ゴージャスなルックにスポーツ要素投入でこなれ感を演出

 はき口のあたりにラインが入ったソックスは、スポーティーな気分を呼び込めるアイテム。全身をカジュアルでまとめず、あえてシックでエレガントな装いにマッチさせると、こなれた印象に整います。

 まばゆいメタリックな服にライン入りソックスを合わせたのは、「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」。ゆったりめのトップスとスリット入りスカートのセットアップで、レトロフューチャーなムードに。そこに白ソックスでアクティブな雰囲気を添えました。厚底シューズでストリートの要素もプラス。キラピカ服とのちぐはぐ感が、今風のミックスコーデに導いています。

白ソックスでカジュアルワンピがグッドガール風に

 スクールガールを思わせる短めの白ソックスは、フレッシュな雰囲気をまとえます。服の色や柄がアイキャッチーな場合に、足元をスッキリまとめるのにも重宝します。

 「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」のミニ丈ワンピースは、マルチカラーのボーダー柄が目を引きます。服にダイナミックな動きが備わっている分、足元は白ソックスでシンプルにまとめ、爽やかなムードを呼び込みました。靴はローファーでトラッドな顔つきに。アクティブさとリセ(フランスの女子高生)っぽさが同居しています。

ルーズソックスで遊び心をプラス

 人気が復活したルーズソックスは、もはや高校生だけの特権ではありません。あえてモードな装いに取り入れて、足元をキュートに見せるスタイリングにも試せます。

 「エドワード クラッチリー(EDWARD CRUTCHLEY)」は、レトロなムードを漂わせるミニ丈ワンピースに厚手のルーズソックスをくしゅくしゅにたるませて、遊び心を宿らせました。厚底のプラットフォームシューズを履き、2000年頃のトレンドをリバイバルする“Y2K”ファッションを印象づけています。朗らかなモチーフと柔和なルーズソックスが調和し、表情に深みが増しています。

 体の中心から最も離れたポジションの靴下ですが、靴とのコンビネーションなど使い方を工夫するだけで、装いのイメージをガラリと変えるチェンジメーカーになってくれます。服よりも手に入れやすい価格帯なので、スタイリングに合わせていろいろと使い分けしやすいのもうれしいところ。手軽な着回しツールだからこそ、アレンジのレパートリーを広げるのに役立つこと請け合いです。

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「フェンディ」が「アリーナ」とコラボしたスイミングキットを発売 

 「フェンディ(FENDI)」は、2022年春夏のメンズ・コレクションでスイムブランド「アリーナ(ARENA)」とのコラボレーションアイテムを発売した。商品はスイミングキャップとゴーグルのセット(税込4万6200円)で、「フェンディ」の一部直営店と、「テリオス(Thélios)」社のアイウエア取扱店で販売している。

 今回の協業では、スポーツとラグジュアリー界をけん引する両社のクリエイティビティや技術力を表現。スイミングキャップは「フェンディ」を象徴するFFロゴを全面に配しており、快適性と水中での保護機能に加え、デザイン性も兼ね備えている。ゴーグルは、「アリーナ」のベストセラー“ザ・ワン(The One)”のミラーレンズにFFロゴを施した。カラビナが付く専用のポーチには、「FENDI」のロゴをあしらっている。

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「ロクシタン」がホテル椿山荘東京とコラボ 桜香るアメニティーと庭園の桜を堪能する“桜づくし”の宿泊プラン

 「ロクシタン(L'OCCITANE)」はホテル椿山荘東京とコラボレーションをし、桜の季節限定の宿泊プランを3月2日から提供する。期間限定プラン「ラグジュアリーアフタヌーンティー in 桜ビューバススイート」では部屋でアフタヌーンティーやアメニティーを堪能するのはもちろん、帰宅後も自宅で「ロクシタン」の世界観と桜気分を楽しめるギフトも用意している。

 これまでも両社は季節限定コラボを行っており、桜シーズンのプランは昨年も好評だった。宿泊プランは南仏リュベロン地方に咲き誇る、淡く繊細な桜の花の香りを閉じ込めた「ロクシタン」の“チェリーブロッサム”シリーズの世界観を楽しめる点が特徴で、同シリーズのバスアメニティのほか、新登場の“サクラサボン”シリーズなども用意する。

 「ラグジュアリーアフタヌーンティー in 桜ビューバススイート」プランでは、普段予約が取りづらい「ル・ジャルダン」のアフタヌーンティーをスパークリングワインと共に部屋にセット。部屋はバスタブから庭園を望むビューバススイートのため、桜の香りの“チェリーブロッサム”のアメニティーに浸りながら、窓の外に広がる桜の景色を望むバスタイムも可能だ。また、帰宅後も桜気分を楽しめる「ロクシタン」のブランケットやトートバッグ、“チェリーブロッサム”シリーズなどのギフトコレクションを持ち帰り用ギフトとして用意する。価格は1室2名利用で19万9800円~(消費税・サービス料込、宿泊税別)。4月10日までで、1日1室限定。

 さらに、ホテル椿山荘東京内「悠 YU, THE SPA by L'OCCITANE」で体験できるスパメニュー“ガーデン シークレット シグネチャートリートメント”(150分、税込5万600円)のケアアイテムも、3~5月の期間は“チェリーブロッサム”シリーズとなる。

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ネッタポルテが教育基金を設立 メンターシップで学生をサポート

 ネッタポルテ(NET-A-PORTER)は、タレント発掘プログラムの一環として、「ヴァンガード教育基金」を設立した。英国ファッション協議会(British Fashion Council以下、BFC)とのパートナーシップで、文系学士号を専攻とする最終学年の学生を対象に、メンターシップ方式でファッション業界でプロとしてのキャリアのスタートをサポートする。

 メンターは「ケイト(KHAITE)」創業者兼デザイナーのケイト・ホルスタイン(Cate Holstein)と、デザイナーのコナー・アイヴス(Conner Ives)、クリストファー・ジョン・ロジャース(Christopher John Rogers)、英「ヴォーグ(VOGUE)」ファッションディレクターのジュリア・サー・ジャモア(Julia Sarr-Jamois)、インスタグラム ファッション パートナーシップ・ディレクターのエヴァ・チェン(Eva Chen)、実業家でミュージシャン、女優でもあるジェシカ・チョン(Jessica Jung)、ネッタポルテのコンテンツ・ディレクター、アリス・ケイスリー・ヘイフォード(Alice Casely-Hayford)、同シニア・マーケット・エディターのリビー・ペイジ(Libby Page)が務める。

 イギリス国内のBFCカレッジカウンシルに属した各大学と、選抜された国際教育機関(ニューヨークのパーソンズ美術大学、イタリアのミラノ工科大学、TAFEオーストラリア、FEDISAファッション・スクール・ケープタウン)などの最終学年の学生達が対象で、ファッション、デザイン、陶芸、ファインアート、フォトグラフィー、ジュエリー、などコースを問わず、募集する。

 応募受付締め切りは3月3日で、6月に受賞者を発表。選ばれた4人の受賞者には1万2500ポンド(約195万円)の奨学金が授与され、ファッション業界から2人のリーダーがメンターとなり、最終学年中サポートする。

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フランス、リップの3本に1本以上は中国へ輸出 化粧品輸出がコロナ前の水準を上回る 

 フランス化粧品・トイレタリー企業連合(La Federation des entreprises de la Beaute 以下、FEBEA)が発表したリポートによれば、2021年におけるフランスの化粧品の輸出総額は169億ユーロ(約2兆1970億円)にのぼり、コロナ前の19年を2.5%上回った。メイクアップ、スキンケア、フレグランスが好調だったことに加え、中国市場の活況が貢献した。

 貿易収支で見ると、化粧品は129億ユーロ(約1兆6770億円)の黒字となっており、同じく308億ユーロ(約4兆円)の航空機、146億ユーロ(約1兆8980億円)のワイン・スピリッツに続いてフランスで3番目。21年、同国内では16万人以上が化粧品業界で働いた。

 輸出先はヨーロッパとアジアが全体の約3分の2を占めた。国別では2年連続で中国がトップになり、全体の11.7%にあたる19億ユーロ(約2470億円)を輸出した。また中国への輸出は19年比で56%伸びた。中でもカラーコスメの需要が高く、現在フランスのリップスティックの3本に1本以上は中国に輸出している。2位は米国で、全体の11.2%にあたる18億ユーロ(約2340億円)を輸出した。フレグランスの輸出額は昨年比66%増と急伸している。3位はドイツで、全体の9.5%の15億ユーロ(約1950億円)を輸出した。

 一方で景気が不安定なロシアとブラジルへの輸出は停滞しており、現地でのフランス化粧品の売り上げは19年比で約22%落ちた。中東への輸出もコロナの影響で同5.7%減だった。

 輸出化粧品の全体のうち86.2%をメイクアップ、スキンケア、フレグランスが占めた。メイクアップとスキンケアは合わせて55.6%にあたる90億ユーロ(約1兆1700億円)を輸出し、うちスキンケアは75億ユーロ(約9750億円)を占めた。スキンケアに次ぎ輸出がが大きかったのは、リップスティックとアイメイクアップ。フレグランスは30.6%を占め、20年比で35.4%伸びた。

 エマニュエル・ギシャール(Emmanuel Guichard)FEBEA総長は「化粧品産業は新型コロナウイルスという危機的状況からの力強い回復力を見せた。市場の復調はもちろん、変化する消費者のニーズに応えたことが要因となった。今回の成長には、メイド・イン・フランスを象徴する大小さまざまな企業が貢献した。またコロナ禍においてナチュラルや環境に配慮した製品の需要が高まる中、フランスが誇る化粧品の研究開発力が世界で力を発揮した」とコメントする。

 FEBEAはフランスの350以上のビューティ・ウエルネス企業からなる連合。フレグランスやスキンケア、衛生用品、トイレタリー、ヘアケアを含む化粧品企業を対象とし、全体の82%を中小企業が占める。

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フランス、リップの3本に1本以上は中国へ輸出 化粧品輸出がコロナ前の水準を上回る 

 フランス化粧品・トイレタリー企業連合(La Federation des entreprises de la Beaute 以下、FEBEA)が発表したリポートによれば、2021年におけるフランスの化粧品の輸出総額は169億ユーロ(約2兆1970億円)にのぼり、コロナ前の19年を2.5%上回った。メイクアップ、スキンケア、フレグランスが好調だったことに加え、中国市場の活況が貢献した。

 貿易収支で見ると、化粧品は129億ユーロ(約1兆6770億円)の黒字となっており、同じく308億ユーロ(約4兆円)の航空機、146億ユーロ(約1兆8980億円)のワイン・スピリッツに続いてフランスで3番目。21年、同国内では16万人以上が化粧品業界で働いた。

 輸出先はヨーロッパとアジアが全体の約3分の2を占めた。国別では2年連続で中国がトップになり、全体の11.7%にあたる19億ユーロ(約2470億円)を輸出した。また中国への輸出は19年比で56%伸びた。中でもカラーコスメの需要が高く、現在フランスのリップスティックの3本に1本以上は中国に輸出している。2位は米国で、全体の11.2%にあたる18億ユーロ(約2340億円)を輸出した。フレグランスの輸出額は昨年比66%増と急伸している。3位はドイツで、全体の9.5%の15億ユーロ(約1950億円)を輸出した。

 一方で景気が不安定なロシアとブラジルへの輸出は停滞しており、現地でのフランス化粧品の売り上げは19年比で約22%落ちた。中東への輸出もコロナの影響で同5.7%減だった。

 輸出化粧品の全体のうち86.2%をメイクアップ、スキンケア、フレグランスが占めた。メイクアップとスキンケアは合わせて55.6%にあたる90億ユーロ(約1兆1700億円)を輸出し、うちスキンケアは75億ユーロ(約9750億円)を占めた。スキンケアに次ぎ輸出がが大きかったのは、リップスティックとアイメイクアップ。フレグランスは30.6%を占め、20年比で35.4%伸びた。

 エマニュエル・ギシャール(Emmanuel Guichard)FEBEA総長は「化粧品産業は新型コロナウイルスという危機的状況からの力強い回復力を見せた。市場の復調はもちろん、変化する消費者のニーズに応えたことが要因となった。今回の成長には、メイド・イン・フランスを象徴する大小さまざまな企業が貢献した。またコロナ禍においてナチュラルや環境に配慮した製品の需要が高まる中、フランスが誇る化粧品の研究開発力が世界で力を発揮した」とコメントする。

 FEBEAはフランスの350以上のビューティ・ウエルネス企業からなる連合。フレグランスやスキンケア、衛生用品、トイレタリー、ヘアケアを含む化粧品企業を対象とし、全体の82%を中小企業が占める。

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「バルクオム」が川崎フロンターレとのコラボBOXを発売

 メンズスキンケアブランド「バルクオム(BULK HOMME)」は、日本プロサッカー1部リーグ(J1リーグ)に所属する「川崎フロンターレ」のクラブ創立26周年を記念し、2月25日にコラボラッピングを使用したスペシャルBOX(税込6930円)を限定50個で販売する。製品は武蔵小杉駅北口に隣接するクラブの公式グッズショップ「AZZURRO NERO」で取り扱う。

 2022年で創立26周年を迎える川崎フロンターレは、フロンターレの“フロ”と“26”をかけた周年記念として今回のコラボが実現。累計出荷本数300万本を突破した(2021年12月まで)人気の洗顔料と女性にも人気がある泡立てネット、濃厚ジェルが泡立ち汚れを落とすシャンプーといった、“おふろ”に関連する3製品を限定デザインのBOXに入れて発売する。

 セットBOXはコラボのためにデザインされたオリジナルパッケージで、川崎フロンターレのクラブカラーとクラブロゴ、バルクオムのブランドロゴを使用している。

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「ディーゼル」2022-23年秋冬コレクション

 「ディーゼル(DIESEL)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。

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ソフトバンクとZOZO子会社、繊維商社MNインターの3社で仮想試着アプリの実証プロジェクト

 ソフトバンクと、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOの子会社のZOZOネクスト、大手繊維商社のMNインターファッションの3社は、バーチャル試着の実証実験を行う。被験者はソフトバンクの開発した3Dのバーチャルアバターアプリ「オルターム(ALTRM)」を使い、身長と体重を入力するだけで、アバターで試着できる。MNインターファッションは、このためにアプリと同名の紳士服ブランドを立ち上げ、3DのアパレルCADデータを提供している。

 同プロジェクトではアプリ「オルターム」を提供するソフトバンクがバーチャルアバターの生成とバーチャル試着を、ZOZOネクストがスマートフォン上で試着を体験できるアプリを、MNインターファッションがアプリ上の3Dデータや実際の商品となる服の企画・生産を行う。3社で選んだ400人の被験者には被験者はバーチャル試着機能のある/なしなどの形でアプリを提供し、購入率の変化を検証する。

 紳士服ブランド「オルターム」は全14型で、サイズはS・M・Lの3サイズ。実証実験は2月21日〜3月29日の約1カ月間になる。

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モデル吉井添が語る「FF14愛」とファッション

 ゲーム好きで知られるファッションモデルの吉井添だが、その中でも「ファイナルファンタジー14(以下、FF14)」は人生に欠かせないほど重要だ。「FF14」はドラマでいうところの新シーズンとなる拡張パッケージ「暁月のフィナーレ」の発売にあたって昨年の12月8〜14日、伊勢丹新宿店でポップアップショップを行った。駆けつけた吉井に、全世界で2500万人以上のプレイヤーを持つオンラインRPG「FF14」への「FF14愛」を聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):FF14、本当に好きなんですね。

吉井添(以下、吉井):本当に本当に大好きです。「暁月のフィナーレ」はアーリーアクセス(予約特典として得られる発売日前の先行プレイ権のこと)から、やらせていただいているのですが、すごくあつくてとても興奮しました。早く家に帰って体を取り戻しに行きたいです。

WWD:「暁月のフィナーレ」、どうプレイしていますか?

吉井:とりあえず、電気を消してカーテンを閉めて、スマホの電源も落としてプレイに専念しています。あ、仕事用のスマホは切ってないです(笑)。ゲームの中身は余り言うとネタバレになってファンの方にご迷惑をおかけするので言えませんが、実は最近、「モンク」から「リーパー」にジョブチェンジしたんです。これまで「モンク」で3年くらいプレイしていて、お前のモンク愛はそんなものなのかって言われそうなんですが、「リーパー」も熱い!楽しみしかないです。

WWD:「FF14」の魅力は?

吉井:うーん。正直思い入れが強すぎて、伝えたいことが多すぎるというか、逆に伝えられないというか。自分なんかがどうこう言えることはないというか。でも自分にとっては、生涯思い続けるゲームであり、もしなければ性格や人生が変わっていたかも。少なくとも性格はもう少し暗かったと思います。そんな僕からあえて言わせてもらうなら、コアな層からライトな層まで色々な楽しみ方ができますし、年齢も地域もとても幅広い人たちがプレイしていますよね。スクウェア・エニックスの方々には、もうリスペクトと感謝しかないです。

WWD:ゲームではどんなプレイヤーですか?

吉井:自分、リアルではコミュニケーションを取るのが得意じゃなくて、ゲームならうまくできるかなと思ったら、ゲームでも陰キャは変わらず(笑)。NPC(=Non Player Character、プレイヤーが操作しないキャラクターのこと)やストーリーも本当は生きている人間じゃないけど、寄り添ってくれるんですよね。ビジュアルもかっこいいキャラクターが多くて。

WWD:プライベートでよくコスプレをしていますが、コスプレイヤーとして気になるキャラは?

吉井:アサヒが好きで、この前アサヒのコスプレをしました。もっと大人の方々もやりたいと思っていて、次はエメトセルクもやりたいし、人間じゃないキャラクターにも挑戦してみたいですね。

WWD:人生にはどういった影響を与えています?

吉井:昔からコミュニケーションが苦手でゲームばかりしていました。でも「FF14」で人との繋がり合いや理念みたいなことに触れることで、精神の深いところで前向きになれた。具体的にはこれもネタバレになるので言えないのですが、「暁月のフィナーレ」で、アリゼーとアルフィノがめっちゃ深いこと言ってて、刺さりました。キャラクターがストーリーのなかで成長していく様子をみて、涙腺崩壊でした。

WWD:ゲームやネット上の仮想空間の世界を指す「メタバース」が注目されていますが、吉井さんはどういったところに注目されていますか?

吉井:ゲームだと姿や服を思い通りに変えられて、そのことでポジティブになれたり、色んな人と繋がれたりみたいなことがありますよね。リアルの世界も、もっと自由になったらいいなと思います。自分はコスプレをしますが、そういったところで繋がれるのはとてもいいことだと感じています。そういった新しい繋がり方、コミュニケーションの仕方、そういった場がもっと増えればいいなと思います。

WWD:最後に「FF14」に一言お願いします。

吉井:コロナ禍で大変な時期にもかかわらず、こうしてゲームをリリースしていただいてとても感謝していますし、感動もしました。ゲームを無事にできたということが本当に嬉しいし、ありがたいです。こんな大変なときだからこそ、「FF14」があって変わらずにプレイできることで、自分自身はすごく救われています。本当に感謝です。

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「ヴィヴィアン・ウエストウッド」2022-23年秋冬コレクション

 「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」が2022-23年秋冬コレクションを発表した。

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「ラッシュ」が自分だけのラベルを作れるサービスを提供開始

 「ラッシュ(LUSH)」はこのほど、アジア最大規模の旗艦店である新宿店でカスタムラベルが作れるサービスの提供を開始した。「カスタムラベルステーション」では、メッセージや名前を自由に選び、世界で一つだけのオリジナルラベルを作ることができる。数量限定かつ無料で提供する。
 
 今回カスタムラベルの製作が可能なのは、安らぐ香りが人気の“スリーピー”シリーズの“シャワージェル”(260g、税込2400円)、“トワイライト ボディスプレー”(200mL、同3700円)、“トワイライトムーン ボディローション”(225g、同2780円)の3種。文字だけでなく、イラストのスタンプを自由自在に組み合わせることが可能だ。

 また5月12日まで、新宿店の2階でギフティングステーションを導入している。日本の風呂敷からインスピレーションを受けたギフトラッピング方法「ノットラップ(Knot Wrap)」に加え、未使用のギフトラッピングペーパーをリサイクルしてできたメッセージカード、約50種類のオリジナルスタンプを用意し、オリジナルのメッセージカードを作ることができる。

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「フェイラー」が新しい銀座店をオープン 人気柄バラエティー豊富に

 ドイツのシュニール織「フェイラー(FEILER)」を販売するフェイラージャパンは、直営の銀座旗艦店を移転して2月23日にオープンした。独特の色柄が特徴のハンカチ、インテリアクロス、ポーチ、バッグなどを多数取りそろえ、ギフト需要にも応える。オープンを記念した人気柄「ハイジ」の新作を先行発売している。

 移転前は銀座5丁目の西五番街通りの2フロアの店舗を2015年から営業していた。今回の移転で、銀座4丁目のレンガ通りと松屋通りの交差点の1フロアに移った。売り場面積は移転前とほぼ同じ165平方メートルだが、ガラス張りで外光を取り入れた店内は開放的でゆったりとした空間になった。

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「シセイドウ」の最高級プレミアムシリーズから、スキンケア成分約75%配合のラグジュアリーな化粧下地が誕生

 資生堂は3月1日、グローバルブランド「シセイドウ(SHISEIDO)」の最高級プレミアムシリーズ“フューチャー ソリューション LX”から化粧下地“インフィニトリートメント プライマー”(税込7480円)を発売する。日本では全国の百貨店約120店舗と同社サイト「ワタシプラス」で展開する。

 “インフィニトリートメント プライマー”は、潤いを与えて肌を整えるスキンケア効果と、光の力で肌を補正するメイク効果を兼ね備えた デュアルアプローチの化粧下地だ。特長は、約75%ものスキンケア成分を配合したこと。長時間保湿効果を発揮し、使うたびに肌を守りながら、肌そのものを美しく整える。さらに真珠の多層構造が生み出すプリズム反射に着目し、奥深い輝きを演出する技術を搭載。パールのように上品で複雑な色・艶を肌の上に作り出すことで、滑らかで美しい肌をかなえ、くすみ・色むら・毛穴を瞬時に補正する。

 パッケージは、キャップに花椿マークの形を再現したミニマルでシンプルなデザイン。プラスチック粉末を配合せず、環境に優しいプライマーでありながら、滑らかでシルキーなテクスチャーを実現した。

 “フューチャー ソリューション LX”は2009 年に誕生し、スキンケアやボディーケア、ベースメイクをそろえる。17 年に主要なスキンケア、ベースメイクアイテムをリニューアル。日本古来の豊かな自然に育まれた植物の生命力と、先進テクノロジーの融合から生まれ、心地よく五感を満たしながら、ハリと艶を兼ね備えた"自分史上最高の肌"へ導く、「シセイドウ」の最高級プレミアムシリーズとして人気を集めている。

問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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朝の腸活に!“フードコスメ”でスイッチ・オン 【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は食物繊維豊富なこうじとオートミールの組み合わせについて。

 超不健康児から健康優良児へと変化していく中で、決めたことがあった。「朝は排出、昼は補給、夜は休養の時間にしよう」と。これはご飯を食べるときのマイルールなのだが、15年ほどかけて体質改善してきた結果、このルーティーンが私の体にとってのベストなのだと実感している。睡眠から目覚めた空っぽの体に、まず何を取り入れるのか。朝だけ断食をすることもあるが、あまりにも空腹すぎると昼の補給時間に予想外に食べすぎてしまい、「やってもた……」と頭をかかえることもある(爆)。体に負担なく、かつ1日の始まりのスイッチを軽やかにオンしてくれるものって何があるのか。あれこれ試している中で見つけたそのひとつが、“こうじ”だった。

こうじ×オートミールの豊富な食物繊維

 最近、名越が朝に食べているのが、「オリゼ(ORYZAE)」のこうじグラノーラ。こうじの自然な甘みを感じられるグラノーラで、おいしいのはもちろんのこと、サクサクとした食感も楽しめる。砂糖はもちろん不使用。ほのかな甘味のベースになっているこうじは、農薬・化学肥料不使用のお米から作られている(これ、健康オタク的にかなりポイント高いところ!)。そもそもグラノーラの原料であるオートミールは全粒穀物のため、食物繊維やミネラルが豊富。特に食物繊維は玄米のおよそ3倍で、こうじと組み合わさると白米のおよそ18倍にもなるという。善玉菌のエサとなる食物繊維は便秘解消に欠かせないもの。取り続けることで腸内環境の改善に期待できそうだ。また、オートミールの水溶性食物繊維には、こうじの吸収を穏やかにするβ-グルカンが含まれているので、血糖値の急激な上昇を抑えてくれる働きがあるという。せっかくの早起きも、朝食後に急激な眠気や倦怠感に襲われてしまったらもったいない。何かとバタバタする朝、手軽に食べたい、頭も体もとにかくスッキリしたい!という時の心強い味方になっている。

意外と知らないこうじパワー

 オートミールに続いて、こうじの話。こちらは米こうじを100%使ったストレートタイプの「糀ドリンク」。そのまま飲んでも、グラノーラにかけても、スムージーにいれても美味しい。最初は「かなり甘いんじゃないか」と心配になるが、びっくりするほどすっきりとした甘さで、とにかく飲みやすい。こうじには多くの酵素が含まれ、その数は30種類以上とも言われている。こうじの酵素によって生み出されるオリゴ糖も食物繊維同様、善玉菌の大好物。オリゴ糖をエサにして繁殖してくれるのだ。さらに食物の栄養を分解して消化や吸収を助ける役割があるほか、ビタミン類を生成する働きがあり、知れば知るほど「こうじってすごいわぁ……」とため息ものなのですよ。

シンプルだから、続けられる

 グラノーラは1食あたりおよそ40g目安で、1袋で5食分楽しめる。基本的にシンプルな味わいなので、ヨーグルトに混ぜたりフルーツをトッピングしたりと、その日の体調や気分に合わせて好きにアレンジできる。中でも名越のお気に入りは「アールグレイ」。紅茶の香りがふわっと広がり、豆乳や牛乳をかけるとミルクティーのような味わいに変化。毎日食べても飽きのこない美味しさで、朝の楽しみの一つとなっている。

スッキリ、朗らかな私へ

 朝に気持ちいいスタートを切れると、その日一日がなんだかずっとご機嫌で過ごせる気がする。いつでもスッキリした自分でいられるための“フードコスメ”。毎日体に取り入れるものだから、安心して続けられるものを選択したい。

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NEW ARRIVALS! SPRING & SUMMER 2022 MEN’S COLLECTION

こんにちは。

風はまだ冷たいですが、日差しに春の気配を感じるようになってきましたね。

バーニーズ ニューヨーク各店店頭には2022年春夏シーズンのアイテムがラインナップしています。
本日は横浜店のメンズフロアより、新着アイテムをご紹介します。

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人気の<サカイ>からはペイズリー柄の半袖シャツがラインナップ。
バケットハットを合わせれば、トレンド感満載のカジュアルスタイリングが完成!

 

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<ジル サンダー>のアウターは、さらりとシャツのように羽織って。
セットアップで着られるパンツと合わせてミニマルなスタイリングを愉しむのもいいですね。

 

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今シーズン白シャツを新調するなら、<ダブレット>や<フミト ガンリュウ>のような個性的なディテールの効いたアイテムがおすすめです。

 

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アメリカンクラシックの要素をデザインに落とし込む<エンジニアド ガーメンツ>や高感度なファッションを提案する<ホワイト マウンテニアリング>からは、異なる生地を繋ぎ合わせたリメイク調のアイテムも登場。
どこかビンテージを感じさせるムードは、今シーズンおさえておきたいトレンドです。

 

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<グランサッソ><フェデリ><バーニーズ ニューヨーク>オリジナルコレクションから登場している薄手ニットは今の時期にはアウターのインナーとして、春先にはメインで活躍してくれます。

着回しできるので、一枚あると重宝しますよ。

 

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<フィナモレ>や<ピーティー トリノ>からもきれいなカラーリングのアイテムがお目見え!
上質なリネンシャツや快適な履き心地のパンツが揃っています。

落ち着いた色味なので、大人の洗練された印象に。

 

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こちらは素材や着心地にこだわる<ラルディーニ>のジャケットをメインに、やわらかく淡い色味でまとめたコーディネート。

春は軽やかな色味の組合せに挑戦したくなりますよね!

 

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アッパーにスエード素材を使用したエスパドリーユ風のスリップオン。

グレイッシュなカラーリングが、こなれた抜け感を演出する一足です。

 

春夏シーズンらしい色をスタイリングに取り入れ、季節を先取りしたファッションを楽しみましょう!

 

※アイテムのお取扱い状況は店舗により異なります。

 

感染拡大防止へのお願いと安全・安心への取組みについて>>>

シャネルの未来をプレジデントに直撃 クチュールやクラフツマンシップ、サステナビリティまで

 「シャネル(CHANEL)」はコロナ禍で大きな打撃を受けたが、2021年上期からは本格的な復活を遂げた。同年7月のオートクチュールからは、観客を迎えたショーも再開。今年に入ってからは、傘下の専門アトリエが集結する複合施設「le19M」を正式にオープンするなど、活発な動きを見せている。ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントに、クチュールビジネスから新たな取り組みまでを聞いた。(この記事はWWDジャパン2022年2月21日号からの抜粋です)

WWDJAPAN(以下、WWD):アジアのクチュール顧客は、まだ自由にパリを訪れられる状況には戻っていない。コロナによって、その制作にはどのような変化があったか?

ブルーノ・パブロフスキー=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデント(以下、パブロフスキー):自由な渡航ができなくなった2020年7月のクチュールから半年は正直、簡単にはいかなかった。顧客とのつながりを保つため、各国のチームのサポートを得たり、コレクションを現地に送って紹介したりしたが、初めて経験することでパリのチームに戸惑いがあったのも事実だ。しかし、21年1月からは遠隔でのアプローチをブラッシュアップ。7月にはアジア以外の海外顧客がパリに戻ってきたので、取り組みやすくなった。まだ渡航できない日本や韓国、中国、香港などの顧客については、現地のチームを育成するとともに、ビデオ通話の画面越しでも求められる詳細の説明やフィッティングを提供できるようにしている。最初は少し低調だったと言わざるを得ないが、今は渡航できないからといって全てをやめてしまうのではなく、人々の生活は続いていくということが分かった。実際、オンラインでもオフラインでも顧客は戻ってきていて、ビジネスは好調だ。この期間を通して、私たちは顧客自身やそのニーズに対して多くのことを学んだ。これを機に確立した新たな方法は、今後も活用し続けていく。

WWD:環境や価値観が大きく変わった現代におけるクチュールの価値とは?

パブロフスキー:クチュールとは、コレクション、舞台装飾、音楽など全てのミックスで作り上げられる完璧かつインパクトのあるものであり、大切なのはユニークなストーリーや特別なエモーションを届けること。エモーションはお金で買えるものではないからこそラグジュアリーの極みであり、クチュールは私たちが顧客に提供できる究極の体験だ。そして、「シャネル」のルーツでありDNAの一部でもある。ビジネスの規模は関係なく、(プレタポルテと比べて)顧客は多くないとしても、ブランドにとっての価値という点で大きな存在だ。そして、クチュールにおける探求や作品は、プレタポルテにも大きなインスピレーションを与えている。クチュールはマネーメーカーではなく、イメージメーカー。だからこそ、守り続ける必要がある。

「最大のカギ、ビジネスの原動力は
シャネルにおいてはクリエイション」

WWD:1月20日には、パリ19区にクリエイションの中心地となる新複合施設「le19M」を正式にオープンした。刺しゅうのルサージュや羽根細工のルマリエ、金細工のゴッサンスといった傘下の専門アトリエが集まる施設に期待する役割は?

パブロフスキー:「シャネル」にとって最大のカギは、ビジネスの原動力でもあるクリエイションだ。その点で、「le19M」のオープンは重要だった。10年をかけて開発したこの施設は、今回のクチュール・コレクションにも見られたメティエダール(芸術的な手仕事)のための“窓”になる。大切なのは、専門技術を持ったアトリエにふさわしい空間を提供し、製品に魂を吹き込む職人の存在を可視化すること。それは、新たな人々や若い世代を引きつけることにつながるだろう。落成式でも話したが、この施設の目的は“伝承”だ。経験豊かな職人が若手と関わり合い、エネルギーを生み続けることは大きな価値になる。

WWD:フランスでは、1月1日に「廃棄禁止およびサーキュラーエコノミーに関する法律」が施行された。在庫や売れ残り品の廃棄などが禁止されたが、「シャネル」ではどのように取り組んでいるか?

パブロフスキー:私たちは、すでに19年に「アトリエ デ マティエール」という新会社を設立した。その目的は、「シャネル」だけでなく他ブランドの販売されなかった製品や未使用の素材を解体し、新たな素材を生み出すこと。私たちはもともと多くの在庫を抱えているわけではないが、売れ残った商品がある場合、この会社で引き取り、新たな素材へと生まれ変わらせる。例えば、テキスタイルではウール、シルク、カシミヤなどに分かれていて、コスチュームジュエリーやチェーンといった金属、そしてレザーの再生にも取り組んでいる。そのため、技術的や化学的などの新しいプロセスで素材の開発を実現するスタートアップ企業とも協業している。

WWD:19年には、パイナップルの葉の繊維から作られるレザーに似た素材「ピニャテックス」製の帽子を販売したこともあった。

パブロフスキー:あれはパイロット版のようなものだったが、私たちは常に新たな素材とイノベーションを探求し続けている。例えば、22年クルーズ・コレクションで用いたツイードの中には、この循環型の取り組みから生まれた糸が使われているものもあり、一歩ずつ前進しているところだ。今はまだ少し高価で、ビジネスモデルを確立するには、ある程度の時間を要するだろう。しかし、将来のための良い投資だと考えている。

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横丁シリーズの最新作「大宮横丁」。従来のクオリティは期待しないで。

「横丁」ブームを牽引し、古き良き酒場文化を継承しつつ、若者の出会いの場など新たな使い方を提案するなど、カルチャーを生み出してきた株式会社浜倉的商店製作所。同社の新プロジェクトが、JR大宮駅構内で2021年12月にオープンした「全国ご当地グルメコート 大宮横丁」だ。"浜倉的横丁"に期待を込めて行くも、正直に言って中身は別物であった。
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ラグジュアリービジネスの秘訣はインフレスパイラル 小島健輔リポート

 ファッション業界の御意見番であるコンサルタントの小島健輔氏が、日々のニュースの裏側を解説する。ラグジュアリーブランドが2021年12月期決算を発表した。コロナどこ吹く風で好業績を上げるLVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、ケリング、エルメスの3社。なぜ強いのか。決算書を細かく分析すると見えてくるものがある。

 ラグジュアリー3社(LVMHモエヘネシー・ルイヴィトン、ケリング、エルメス)の2021年12月期決算が出そろったが、コロナ禍が長引いて業績が低迷するわが国ファッション業界の苦境を尻目に、各社ともコロナ前を大きく上回る増収増益でブランド力を見せつけた。この極端な明暗はいったい何に起因するのだろうか。3社の決算をさかのぼって探ってみた。

営業利益2兆2330億円を稼ぐラグジュアリー帝国LVMH

 LVMHは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「セリーヌ(CELINE)」などキラ星のようなラグジュアリーブランドを多数擁するファッション&レザーグッズ部門、「ティファニー(TIFFANY & CO.)」「ブルガリ(BVLGARI)」「ショーメ(CHAUMET)」「ウブロ(HUBLOT)」などを擁するジュエリー&ウォッチ部門、「モエ・エ・シャンドン(MOET ET CHANDON)」「ドン ペリニオン(DOM PERIGNON)」「ヘネシー(HENNESSY)」「シャトーディケム(CHATEAU D'YQUEM)」などを擁するワイン&スピリッツ部門、「ディオール(DIOR)」「ゲラン(GUERLAIN)」など多くのブランドを展開するパヒューム&コスメティクス部門、化粧品小売りの「セフォラ(SEPHORA )」や免税店の「DFS」、ハイファッションデパートに変貌した「ル・ボン・マルシェ(LE BON MARCHE)」などを展開するセレクティブリテイリング部門から成る世界最大最強のラグジュアリー帝国だ。

 そのLVMHの21年12月期決算は、売り上げが前期から43.8%も伸びて642億1500万ユーロ(8兆3610億円)とコロナ前19年も19.6%上回り、営業利益は171億5100万ユーロ(2兆2330億円)と前期の2倍を超え19年からも1.5倍になった。営業利益が2兆円を大きく超えたのみならず、営業利益率は26.7%とコロナ前19年の21.4%を大きく凌駕し、11年の22.2%も超えて同社の最高益率を更新した。売り上げ27兆2145億円(21年3月期)のトヨタ自動車でさえ営業利益は2兆1977億円とLVMHには届かないから、とんでもない儲けようだ。

 最も伸びたのが20年末に158億ドルで買収した「ティファニー」の売り上げが押し上げたウォッチ&ジュエリー部門で、89億6400万ユーロと前期から2.67倍、19年からも2.03倍に拡大。営業利益は前期の5.56倍、19年からも2.28倍に急増し、営業利益率は18.7%と19年の16.7%も超えた。

 全社売り上げの半分近くを占めるファッション&レザーグッズ部門は308億9600万ユーロと前期から45.7%、19年からも38.9%拡大し、営業利益は前期の1.79倍、19年からも1.75倍に伸び、営業利益率は41.6%!(粗利益率ではありません)と前期の33.9%から7.7ポイントも高まって最高益率を更新している。そんな大儲けの決算発表から3週間も経たないうちに、製造コストや物流コストの上昇を理由に大幅な値上げに踏み切って顧客の焦燥感をあおるあたりに高収益ビジネスの秘訣がありそうだ。

ケリングの営業利益率はLVMHも凌ぐ28.4%

 ケリング(KERING)は「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」を擁してLVMHと競い合うラグジュアリーグループだ。そのケリング の21年12月期決算は、売り上げが前期から34.7%伸びて176億4520万ユーロ(2兆2974億円)とコロナ前19年を11.1%上回り、営業利益は50億1720万ユーロ(6532億円)と前期の1.6倍に回復して19年からも5%伸びたが、営業利益率は28.4%と19年の30.1%には届かなかった。

 売り上げや営業利益の伸びがLVMHに見劣りするのは、LVMHの「ティファニー」買収のようなビッグイベントを欠いたことに加え、売り上げの55.1%、営業利益の74.0%を占める基幹ブランドの「グッチ」の売り上げが19年比で1.1%増と伸び悩み、営業利益も5.9%減にとどまったためだ。売り上げの14.3%/営業利益の14.2%を占める「サンローラン」が売り上げで23.0%/営業利益で27.1%、同8.5%/5.7%を占める「ボッテガ・ヴェネタ」が売り上げで28.7%/営業利益で33.1%伸びても、全体を押し上げる勢いを欠いた。

 そうはいっても「グッチ」は97億3090万ユーロ(1兆2670億円)を売り上げて37億1460万ユーロ(4836億円)の営業利益を稼いだわけだが、営業利益率は38.2%と19年の40.1%には届かず、LVMHのファッション&レザーグッズ部門の41.6%にも及ばなかった。とはいえ赤字企業や1ケタ黒字企業ばかりのわが国アパレル業界から見ればどちらもケタ違いの高収益で、わずかな差を問う意味もないだろう。

エルメスの営業利益率は39.3%と突出

 エルメス(HERMES)は前述の2社とは異なる単独ブランドのメゾン企業だが、世界の富裕層の「エルメス」へのロイヤリティーはコロナ下も高まるばかりで、美術工芸品や宝飾品と並んで旅行が抑制されたぜいたく支出の受け皿となった感がある。

 21年12月期は売り上げが89億8200万ユーロ(1兆1695億円)と前期から40.6%、19年からも30.5%伸び、営業利益は35億3000万ユーロ(4596億円)と前期から39.3%、19年からは53.1%も伸び、営業利益率は39.3%と17年の34.6%も超えて同社の最高益率を更新した。

 エルメスは富裕層が支持する貴族的会社というイメージがあるが、財務内容を見ると盤石なお金持ち会社であることがわかる。長年にわたって単独ブランドに磨きをかけ、買収による拡張を行わなかったため借入金がほとんどなく(純資産の0.3%)、超高収益の積み上げで純資産が売り上げよりも大きく蓄積されている。LVMHの純資産が売り上げの76.2%、ケリング が同77.8%であるのと比べれば、エルメスの104.8%という純資産蓄積は突出している。ましてや純資産対比の借入金比率となると、LVMHの41.4%、ケリング の44.8%に対してコンマ以下とないに等しい。

 LVMHもケリングも十分にお金持ち会社であり欧州貴族階級の洗練された慎重な振る舞いを逸脱することはないが、エルメスはゆったりとした時間軸の中でとりわけ貴族的に振る舞っているように見える。

スローな生産と在庫回転

 3社ともブランド価値を維持向上すべく生産設備と生産要員(職人)への投資を怠らず、わが国のブランドアパレルのようにファブレスな(工場を所有しない)企画・販売会社に堕すことを拒否してきた。陶磁器やウォッチなど一部の非中核アイテムではOEM調達が残るブランドもあるし、プレタポルテは生産技術が突出した工場へ外注するブランドもあるが、「ディオール」や「シャネル」などは自社工場(アトリエ)生産に徹している。

 その分、生産設備の減価償却や生産にかかわる人件費、仕込み材料や仕掛かり在庫の負担が大きくなるが、商社やOEM業社への手数料負担はないから原価の透明性は高くなる。21年のLVMHの原価率は31.7%、ケリングは25.9%、エルメスは28.7%だが、LVMHは原価率の高い仕入れ販売小売業のセレクティブリテイリング部門が売り上げの18.3%を占めており、同部門を除外すればエルメスと大差ない。ケリングはやや低いが、外部工場生産が多いプレタポルテの比率が高いゆえと推察される。ラグジュアリーブランドの公式通りに自社工場生産に徹するなら設備投資の減価償却が加わる原価率は28〜29%になり、ファブレスな百貨店アパレルなどより一回りも高く、高価なプライスに見合う手厚い生産コストが掛けられている。

 手間もコストもかけて主要部材から自社生産し、売れ残り品もセールを避けて持ち越すラグジュアリービジネスの棚資産(在庫)回転は極めてスローで、ケリングは268.7日、仕込みから販売まで数年を要するワイン&スピリッツ部門を擁するLVMHは296.7日と長く、人気バッグは慢性的に生産が追いつかないエルメスは205.0日と最も短いが、それでも年1.87回転に過ぎない。粗利益率が高くても在庫の回転はスローで、商品資本の生産性指標である交叉比率は最も高いエルメスでも126.9、ケリングは100.7、LVMHは84.0にとどまる。

 ラグジュアリービジネスの本質は、手間もコストもかけて完成度の高い商品を生産し、焦らず値引きせずじっくり売っていく時空を超えたインベスティメント(投資価値のある商品)ビジネスなのだと理解される。ならば商品は時とともに減価せず、むしろプレミアムが加わっていくのが理想だ。そこにこそ、ラグジュアリービジネス成功の秘訣があるのではないか。

値上げ継続とセール回避でインフレ好循環

 長期にわたり成功を継続しているラグジュアリーブランドに共通するのが、値上げの繰り返しと在庫の持ち越しによるセール回避というインフレ政策ではないか。とりわけ徹底しているのが「シャネル」と「ルイ・ヴィトン」のハンドバッグで、前者はコロナ前19年から4回の値上げを繰り返して人気モデルは60%も値上がりし、後者も人気モデルは最大66%の値上がりが報告されている(販売国で価格は多少異なる)。「エルメス」の値上げは両者ほど目立たないが、為替変化に対応して数%の値上げが繰り返されている。

 もっと長い目で見れば、「ルイ・ヴィトン」は為替変化も加わって3〜4倍も高騰している。私が社会人となって初のボーナスを握ってパリの「ルイ・ヴィトン」を訪れたのは半世紀近くも前(1973年)のことだが、当時の大卒初任給1.5カ月分でショルダーバックやハンドバッグを4点買えた。今の価格からすれば3分の1以下だが、それだけ値上げが繰り返されてきたわけだ。「ルイ・ヴィトン」の名誉のために断っておくが、為替変化と値上げだけで3〜4倍になったわけではなく、当時の塩化ビニール製モノグラムバッグはお世辞にもラグジュアリーとは言いかねる実用的で質素なものだったが、今や素材も縫製も付属も改良を重ねて完成度もラグジュアリー感も格段に高まっている。

 価格がインフレを続けるブランドは先では手が届かなくなると購入を急ぐ心理が働くから、売り上げも継続的に伸びていく。値引き販売されることがなく、年々、価格が高騰していくと中古品の2次販売価格もインフレし、新品で手に入りにくい人気モデルは定価以上のプレミアムプライスも付くから、さらなる新品の値上げを招く。「ルイ・ヴィトン」や「エルメス」「シャネル」のバッグにはそんな好循環が長期にわたって継続している。プレタポルテでプレミアムが付くのは稀だが、「シュプリーム」などストリート・ラグジュアリーでは珍しくないから、年々インフレして売り上げも拡大していく。

デフレスパイラルを脱してインフレスパイラルへ

 逆に見るなら、売れ残りを毎シーズンのように値引き販売し、販売が伸び悩めば価格を抑制せざるを得ず、2次流通でもさらに叩き売られるわが国のアパレルブランドには強いデフレ圧力が働くわけで、日本の少子高齢化と貧困化も加わって年々、売り上げが必然的に落ちていく悪循環に陥っている。それをラグジュアリーブランドのようなインフレ好循環に転換できれば、一転して全てが好都合に回り出す。

 そんなことが簡単にできるわけはなく、突出した完成度を求めての生産設備投資と生産技術開発が何年も先行し、原材料の開発・調達と製品の仕掛かりから販売までの在庫回転も気の遠くなるほどスローで膨大な運転資金を要するから、もとより資金に恵まれたお金持ち企業でないと収益化する前に行き詰まってしまう。逆にいうなら、ワイン&スピリッツなど時空を超えた超低回転生産事業者、投資の規模も大きく回収期間も長い不動産開発事業者(LVMHのベルナール・アルノー会長兼CEOも不動産業出身)などにとっては自然なキャッシュフローで無理がない。どちらも時と共に減価するのではなく増価する性格の強い分野であることも共通している。

 ラグジュアリービジネスは日銭の回転に依存する小売事業者やシーズンごとの資金回収を必要とするアパレル事業者には向かないが、投資先行で回収期間の長い事業者には向いており、そんな事業者による新規参入や既存ブランド事業の買収の方がはるかに近道だと思われる。わが国アパレル事業者に染み付いた業界常識、とりわけ在庫回転とキャッシュフローに関する経営感覚は中途半端で革新性がなく、超高速の無在庫経営や超低速のプレミアム経営は見えていない。そんな業界人の視野狭窄こそデフレスパイラルの元凶ではないか。

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ファッション業界が知るべき高級時計の「認定中古」ビジネス最前線に迫る

 ファッションの世界でも二次流通市場の存在感は高まる一方で、最近はファッションブランドが自ら同市場のビジネスに乗り出しているという。高級時計の世界では何年も前から、一部の時計ブランドによる自社製品のリユース、販売した製品の顧客からの買い取り&再販という二次流通のビジネスモデルが、それなりの成功を収めている。高級時計、中でも機械式時計は数十年も使えるため、昔から二次流通、つまりアンティークウオッチ市場が確立されている。なのになぜ時計ブランドは、自ら二次流通に乗り出したのか?そしてファッションブランドにも、高級時計ブランド同様、自ら二次流通に乗り出すメリットはあるのだろうか?(この記事はWWDジャパン2022年2月21日号からの抜粋です)

「フランク ミュラー」や「ブライトリング」
「ヴァシュロン コンスタンタン」も参入

 時計ブランドや正規輸入代理店が自ら、自動車のように「正規認定中古品」として二次流通を行う日本での先駆者は、ワールド通商が日本正規代理店の「フランク ミュラー(FRANCK MULLER)」だ。

 ワールド通商は2009年春から、購入した時計を売却したいというオーナーからの依頼を受けて、その時計を再整備。「プレミアム・アプルーブド・ウオッチ(Premium Approved Watch. 正規認定中古時計のこと)」として保証付きで、公式サイトや直営店で販売している。

 さらにスポーツウオッチの名門「ブライトリング(BREITLING)」も、正規販売店での製品購入者のためのカスタマーサービス「クラブ・ブライトリング」の会員を対象に、購入した時計を査定・下取りして、新しい「ブライトリング」の時計購入を促す「トレード・イン・システム」を09年前後にスタート。現在は全国展開している。ただしこの下取りは、買い取りのみは不可。時計は「ブライトリング」のサービスセンターで正規のメンテナンスを受け、1年間の品質保証付きで「認定中古ウオッチ」として、新宿の「BEST VINTAGE(ベスト ヴィンテージ)」が販売している。

 同様の二次流通ビジネスを12年にスタートして、目覚ましい成功を収めているのは「リシャール・ミル(RICHARD MILLE)」だ。同ブランドは銀座にオープンした店舗で、過去に購入した時計を売却したいオーナーからの委託を受けて再整備し、正規認定中古ウオッチとして販売。現在は大阪、渋谷、神戸、福岡にも支店を構えている。

 ジュネーブの名門「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」は、オークションなどで買い取った自社のアンティークウオッチを完全に修理し、保証付きで「レ・コレクショナー」と銘打って販売する。日本では唯一、昨年移転オープンした銀座本店だけで購入可能だ。

二次流通の目的は「買い替え促進」
そして「ブランド価値の保全」

 ではブランドはなぜ、自らの製品の二次流通ビジネスに乗り出したのか?

 「ブライトリング」の日本法人は、「このシステムのメリットは、(『クラブ・ブライトリング』の)メンバーが下取りに出したい時計を一般の買取店などに持ち込む手間を省き、慣れ親しんだ正規販売店の販売員との間で、下取りと新しい時計の購入が同時にできること。正規店での購入を好む方にとっては、安心感のあるもの」という。

 アンティークウオッチの販売価格や下取り価格は、それなりの相場感はあるものの不明瞭だ。これは個々の時計のコンディションや業者のビジネス上の方針や事情から仕方のないことではあるが、時計の二次流通や買い替えを妨げていることは間違いない。ブライトリング・ジャパンは自社製品のオーナーに対して「安心できる買い替えの機会」を提供しつつ、新作時計の需要を増やすことができる。二次流通を増やしたいわけではなく、あくまでクラブ・メンバー、さらに正規販売店へのサービスが目的だ。

 一方「フランク ミュラー」は、中古品の品質保証と価格の適正コントロールによる「ブランド価値の保全」が狙いだ。アンティークウオッチの取引にはどうしても、不公正とまでは言えないが、投機的で不透明な部分が付きまとう。その価値は、その時の人気で乱高下し、時に本来の価値を超えた異常な価格になる一方、いきなり下落して“処分価格”で出回ることもある。こうした「アンティーク価格の乱高下」は、時計ブランドの側から長期的に見ると、決して好ましいことではない。ブランドの価値に大きなキズが付き、その価値を貶めることになる。二次市場での価格が壊滅的に下落するとブランド価値も一気に下がり、やがて現行品のビジネスにも大きなダメージを与える。たとえ実質的な価値が高くても、中古価格が低いブランドを人は選ばないものだ。だが逆にブランドの人気が高まって二次流通市場で高値で取引されても、良いことはあまりない。中古品の価格がどんなに高騰しても、時計ブランドにとって利益はゼロ。アンティークウオッチの業者が儲かるだけだ。しかも、市場に出回るアンティークウオッチの中には、見た目は問題がなくてもメンテナンスが不十分なものも少なくない。まともなアンティークウオッチの業者なら適切なメンテナンスを施すが、交換用パーツには入手困難なものも多く、代替品で修理されるケースも少なくない。アンティークウオッチの品質には販売業者が可能な範囲で責任を負うべきものだが、もし高額で購入した時計に問題が起きた場合、消費者の怒りはブランドに向かってしまう。

 さらに中古市場での異常な価格高騰は、現行品のビジネスにもダメージを与える。「中古市場でも価値が高い」と知ると、それだけで「転売ヤー」や、「儲かる投資」としての購入希望者が増えて品薄状態が加速。すると「生産数が少なすぎる」との不満が高まり、さらには「意図的に減らしているのでは」などという陰謀論まで囁かれたりもする。販売店にも良いことはない。ある時計ブランドは日々「〇〇さんの紹介だ」というコネや嘘を振りかざして購入を目論む“良からぬ客”に悩まされているという。

 だから時計ブランド自身が二次流通に直接関わり始めたのだ。こうした二次流通のビジネスモデルは、時計ブランドにとって、中古品の品質保証と価格の適正コントロールを通じて「ブランド価値の保全」という、ブランドビジネス最大の課題を克服できる唯一無二、最善の方法だろう。

少量生産ブランドでは
売り上げの「第2の柱」に

 しかもこのビジネスモデルは「リシャール・ミル」のような、少量生産の複雑時計を主力商品とし、供給が追い付かない時計ブランドにとって、もうひとつの大きなメリットがある。販売する製品がなくても売り上げが確保できたり、新製品が入荷しないという非常事態でもビジネスを維持できたりするのだ。「リシャール・ミル」は、人気モデルは10本前後の限定販売。最低でも数千万円するにもかかわらず、新作は発表と共に即予約完売する。ただ、いつ納品されるかは分からない。このため、経営的には販売計画を立てることが難しい。

 だが認定中古ウオッチなら、待たされている顧客にとって新作に代わる選択肢となる。顧客にとっては「発売当時は購入不可能だった人気モデルが入手できるチャンス」にもなる。販売価格も新作とほとんど変わらない。つまり新作の販売に近い売り上げが立つのだ。製造・販売数も少なく、新作の納品が遅れている状況では、二次流通は売り上げの「第2の柱」になるのだ。

 「リシャール・ミル」日本法人の川﨑啓太社長は、「私たちの時計は世代を超えて受け継ぐ価値のある美術工芸品であり、私どもはお客様のために資産価値を守る責任がある」と述べる。各社の超絶複雑時計は、販売価格はもちろん、希少性から考えても「腕に着ける最高峰の美術工芸品」であり、その資産価値に着目して購入している富裕層も多いはずだ。こうした「芸術作品」には、安心できる二次流通が必要だ。正規の定期的なメンテナンスによる資産価値の維持という観点からも、高級時計、特に複雑時計については時計ブランド自身による二次流通が望ましい。

 高級時計の世界では今後、正規のメンテナンスや保証を受けた「認定中古品」が、時に新作モデルを超える価値を持つことが増えるだろう。加えて、認定中古品が時計ブランドの製品史の中でも重要なモデルであり、前のオーナーが特別な人物ともなれば、それらは魅力的なストーリーとしてコミュニティーの中で「特別な付加価値」になる。

 高級時計の二次流通ビジネスが、ファッションの参考になる部分があるとすれば、こうした「特別な付加価値」だろう。正規のメンテナンスサービスによる新品同様、あるいはそれ以上に魅力あるデザイン、素材や色、風合い。さらにその魅力的なストーリー。こうした付加価値をプラスするブランド自身の二次流通ビジネスは、顧客とブランド、どちらにとっても嬉しいビジネスだ。ファッションの中で高級時計の二次流通ビジネスに近いことが可能なのは、時計のようなカッチリ、しっかりした素材のアイテム、つまりジュエリーやバッグだろう。その製品を世に送り出した当事者だから持っているストーリーやメンテナンスを活かせば、二次流通ビジネスでも、価格以外の新しい価値を提供できると筆者は考える。

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銀座ルノアール、「シャトレーゼ」のジーに。ベーカリーでは足りない。

株式会社銀座ルノアール(本社:東京都中野区、代表取締役社長:小宮山 誠)が、株式会社シャトレーゼ(本社:山梨県甲府市、代表取締役社長:古屋 勇治)との間で菓子小売「シャトレーゼ」のフランチャイジーとしてFC店舗の出店および運営を行うと発表した。
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【新時代女将酒場】4回転する髪型コンセプト立ち飲み店。 24歳店主の夢はアイドルプロデュース

スタッフ全員がツインテール、髪型コンセプト立ち飲み屋「スタンドツインテール」が大阪日本橋に10月22日にオープンするや、連日満員の大人気店に。翌11月には2階に「BAR Pony Tail」をオープン。両店のプロデュースは「もみだれ辛ホルモン 獅子楼」(大阪、東京、石垣島)など、業態開発力に定評ある株式会社イチバノチカラ代表取締役の長原士郎氏。「将来の夢はアイドルのプロデュースと、アイドルが公演する劇場経営です」という24歳の異色オーナーに話を伺った。
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写真家・篠山紀信×「シュープ」、ヌードの美を讃えるコレクションを発表

 スペイン・マドリードを拠点に活動するユニセックスブランド「シュープ(SHOOP)」は、このほど、写真家の篠山紀信氏とのカプセルコレクションを発売する。それを記念して、篠山氏のスタジオ跡に店舗を構える「リステア(RESTIR)」にてローンチ・インスタレーションの開催とエクスクルーシブTシャツの販売を行う。

“Nude is Beautiful”をスローガンに設けた今回のコラボレーションでは、篠山氏の写真集「ヌード(Nude)」と「28人のおんなたち」からブランドが選出した作品を洋服に落とし込んだ。ヌードの自然さ、その美を讃えるカプセルコレクションになっている。

 「リステア(RESTIR)」で2月25日より開催されるインスタレーションでは、このコレクションに使用された篠山氏の写真だけでなく、スペイン人の写真家であるアレックス・カスカローナによってオマージュ、撮影されたルック写真を組み合わせている。限定アイテムのEye T-shirt(税込15950円)も販売される。

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持続型炭酸ガスパックで肌の筋トレ?!【爆裂!健康美容マニア道】

 1日8食、ジャンクフード漬けの超不健康児から超健康優良児へと大変身を遂げたフリーアナウンサーの名越涼。およそ15年かけて自らの体で人体実験を繰り返してきた結果、“超絶良かったもの”だけを余すことなくお伝えする。今回は持続力が期待できる炭酸ガスパックについて。

 このコラムでも幾度も取り上げてきた炭酸ガスパック。週末のご褒美としてだけでなく、大切な約束前の集中的なお手入れとして大活躍。そんなスペシャルケアとしてはもちろんなのだけど、今や肌の土台作りの定期的なアイテムとして欠かせない存在となった。とはいえ、決して安くない買い物。どうせ買うなら、「あ。お値段以上♡」と感じられるものを使いたい。ということで、今回ピックアップするのは、〝炭酸の持続力″に特化したユニークなガスパック。数ある炭酸ガスパックが炭酸濃度の高さで進化している中で、“持続”にフォーカスしたものなのだ。肌へどんな風にアプローチしてくれるのか。それでは、いってみよう!

最長60分間!驚きの持続力!

 こちらが、「エカト(EKATO.)」のプレシャスジェルパック。特徴的なのは特許を取得しているという独自処方により、炭酸ガスの発生時間がなんと最長60分間(!)という驚きの持続時間を誇ること。圧倒的な持続力で安定的に炭酸ガスを送り続けることで、肌が本来持つ力を引き出し、揺らぎにくい肌に導いてくれるそうだ。うれしいのは、まぶたや唇にも使えること。唇って意外とカサついたり皮がむけたりと、お手入れをおろそかにすると、ここぞってときにパクっと割れて100年の恋も冷める事態になりかねないのよね……(経験有り)。普段から唇もしっかりケアしておきましょ。そうそう、パックに使用している美容成分は全て国産というこだわり。品質の高さや安心感を重視して厳選したという素材がギュッと詰め込まれているのだ。特に注目すべきは、ヒト型セラミドに近く、保湿効果をサポートしてくれるという「ユズ果実エキス」と、皮膚のバリア機能を高めてくれるという「シラカバ樹皮エキス」が配合されているところ。それらを30分から60分、じっくりパックできるのだから肌の仕上がりは大満足。ちなみに、固まったパックを剥がした後は洗い流し不要。すぐに次のスキンケアにすすめるのでとっても使いやすい。朝のむくみケア、夜のお疲れ肌ケアにと、すでにあらゆる場面で大活躍している。

まず試したい!というあなたに


 「いいものかもしれないけど、購入する前にちょっと試してみたい」という人におすすめなのが、麻布十番にあるエステサロン「エメリリア」。ここで「エカト」を使ったスペシャルメニューがうけられるのだ。プレシャスジェルパックの良さを最大限に引き出すためにつくられたメニューということで、これは期待感が高まる……!


 クレンジングをしたら、早速プレシャスジェルパックを顔から首にかけて塗布。塗っている時に広がる精油の爽やかな香りとひんやりした感触にひたすら癒やされる時間。これが癖になる気持ち良さなのよね。さて、パックをしている間に炭酸ガスローションを頭と首にスプレーし、電気バリブラシでマッサージ。


 仕上げに頭と首、肩のマッサージ。あまりの心地よさに終始まどろむ至福のひととき。最後にパックを剥がして施術終了。頭の芯まですっきり、しゃっきり!鏡を見てみると……。

使うほど、自分の肌が好きになる

 「おお〜!」と声を上げてしまうツルピカ肌!パック前のどんより感はいずこ。生き生きと蘇った肌に「うふ♡」と言いたくなる満足感。肌が調子いいと、不思議と表情まで明るくなるのよね。使うほどに自分の肌が好きになる、「エカト」のプレシャスジェルパック。自分史上最高の肌を目指して、しばし肌トレに勤しもうと思う。

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オートクチュールからコロナ禍を振り返る 「今週の特集お届け隊」2022年2月21日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年2月21日号からの抜粋です)

藪野:今回のオート・クチュール・コレクションでは、着る人に向き合う姿勢が感じられました。派手さはなかったですが、顧客の美しさを際立たせるのがクチュールの本質なので良いと思いました。

村上:個々人の美しさを引き出すというアプローチですよね。最近、ビューティ業界も一方的な提案をやめて、「あなたの個性を引き出します」という商品開発やコミュニケーションになっています。

藪野:そうなんですね。オート・クチュールに関して言えば欧米や中東の顧客がパリに戻ってきているという背景もあるかもしれません。パリに来て、仮縫いやフィッティングができる状態になってきているのではないかと。

村上:なるほどね。でもやはり全体のムードとしては、メンズもそうだったけど、新時代の幕開けを高らかに宣言した前回ほどの勢いはなかったよね。

藪野:新時代が日常化したというテンションなのかもしれないです。欧州では、ワクチンさえ打っていれば、ほぼ普通の生活ができます。ファッション・ウイークも割と淡々と行われている感じでした。

村上:ブランド側のリアルorデジタルの議論は終わっていて、「やっぱりリアル!」なんだよね。次のウィメンズもほぼリアルショーに戻るし、パリコレ復帰する「サカイ(SACAI)」の阿部(千登勢)さんも2年ぶりのショーに張り切っていました。

藪野:デジタル配信だけだと、インフルエンサーを起用するなどして再生回数が得られるビッグメゾンはいいですが、それ以外はかなり厳しかったようです。

村上:デジタルで“開かれた”コレクションを目指したけど、残念ながら従来と変わらない人しか見てくれなくて、結局“開けなかった”という感じだね……。

藪野:コロナ禍に入った時は、「ファッションシステムを再考すべき時!」と皆が声を挙げましたが、「結局何も変わっていない」というのが、最近のファッション・ウイークを現地で見た印象です。

村上:僕も最近は年に2回、社会に即した自分たちの考えを問いかける機会としてのシステムは、結構いいんじゃないかと思ってきました。

藪野:長年続いている意味は、あるんだなと思いますね。

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「M・A・C」から桜にインスパイアされたコレクションが登場

 「M・A・C」は3月4日、桜にインスパイアされた“ワイルドチェリー”コレクションを発売する。毎年恒例の桜コレクションは、今年は遊び心を散りばめたエネルギッシュなピンクのパッケージで登場する。24日からはECで先行販売する。

 コレクションはリップスティックやチーク、アイライナーなどをそろえる。“ラブミー リップ スティック”(全3色、各税込3960円)はシアーなピンクやビビッドなピンク、レッドの3色を、チーク“グロープレイブラッシュ”(全3色、各同4180円)はラベンダーピンクやピーチオレンジ、フューシャピンクの限定カラーで登場。そのほか桜の花びらをエンボス加工したハイライター“エクストラ ディメンション スキン フィニッシュ”(同5500円)やフューシャピンクのパッケージのリキッドアイライナー“ブラシストロークライナー”(同3850円)、チェリーブロッサムの香りをつけたメイクアップのフィックスミスト“フィックス+CBM”(同3520円)、桜のデザインを施したリップバーム“プレップ プライム リップ”(同2970円)、つけまつげ“#81チャーマー ラッシュ”(同1980円)、アイシャドウケース“プロカラー×2コンパクト”(同770円)をラインアップする。

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コペンハーゲンはこの3人のデザイナーが面白い 「ここのがっこう」卒業生や「セシル バンセン」出身者ら

 2月1〜3日に開催された2022-23年秋冬シーズンのコペンハーゲン・ファッション・ウイーク(Copenhagen Fashion Week、以下CPHFW)に参加してきました。デンマークは2月1日から感染対策に関する規制が全面解除。24ブランドがリアルのショーを行い、ディナーや上映会などさまざまなイベントが開催されました。デンマークを代表する「セシル バンセン(CECILIE BAHNSEN)」は2シーズン前からパリに発表の場を移しており、コペンハーゲンではジュエリーブランド「ソフィ ビレ ブラーエ(SOPHIE BILLE BRAHE)」と共にディナー会を実施。市場規模を広げている「ガニー(GANNI)」はデジタル発表で、最終日に上映会を兼ねたディナーを開きました。目玉となるブランドのショーはなかったものの、欧州とアメリカから多くのインフルエンサーとジャーナリストが現地入りしていました。

 参加ブランドでは、「サックス ポッツ(SAKES POTTS)」「スティーヌ ゴヤ(STINE GOYA)」「マーク ケンリー ドミノ タン(MARK KENLY DOMINO TAN)」などのベテラン勢が安定のクリエーションを披露。しかしCPHFWが今後さらに発展していくためには「セシル バンセン」のような、個性の強い新進ブランドが出てきてほしかったというのが本音です。そこで今回は、若手デザイナーの取材に奔走してきました!CPHFWが次なる「セシル バンセン」と期待を寄せるデンマーク人や、革新的な生地開発に取り組むウクライナ発のブランド、若手支援を目的としたコンペティションで受賞した日本人ら、現地で見つけた注目のデザイナー3人を紹介します。

注目度はナンバーワン
ROEGE HOVE

 まずは、2019年創設のウィメンズ・リブリットウエアブランド「エ ローエ ホーベ(A. ROEGE HOVE)」。デンマーク人デザイナーのアマリー・ ローエ・ホーベ(Amalie Roge Hove)は、デンマーク王立美術アカデミーでニットデザインを学び、「マーク ケンリー ドミノ タン」と「セシル バンセン」でテキスタイルデザイナーを経験しました。CPHFWに参加するのは昨シーズンに続いて2回目。昨年11月にはデンマーク最大のファッション・デザイン賞“デンマークズ・マガザン・デュ・ノード・ファッション・プライズ(Denmark’s Magasin du Nord Fashion Prize)”でグランプリに輝き、賞金約620万円(35万クローネ)を獲得しました。イタリア綿を使った高品質な素材を、デンマークの伝統的なニットウエア技術を用いて製作。伸縮性のあるリブニットが着る人の体のラインを称えるように、ボディーコンシャスなシルエットを生み出します。各国のジャーナリストと話していると、同ブランドが今季最も評価され、多くのメディアに取り上げられていました。

 ほぼ全ての製品が家庭用洗濯機で洗えるのも、評価すべきポイントです。日本が最大のマーケットだといい、伊勢丹やコンセプトストアと取り引きがあるそうです。今季のショーでは、昨シーズンからの新たなデザインの提案は見られなかったものの、賞金を使って来シーズンにはアクセサリーやアウターなどバラエティを増やして、クリエーションに磨きがかかっていくことを期待しています。

ボタニカル・ラグジュアリー
TG BOTANICAL

 2つ目は、CPHFWに初参加したウクライナ発のウィメンズウエア「TG ボタニカル(TG BOTANICAL)」です。デザイナーのタチアナ・チュマック(Tatyana Chumak)は、「タゴ(TAGO)」というブランドを17年前に立ち上げました。同ブランドのリブランディングにより、「TGボタニカル」として再スタートして2シーズン目となります。タチアナは、各アイテムを“生きた服”と表現し、自然由来の原料を使って生分解性テキスタイルで作っています。オーガニックコットンやリネンといった生地に加え、雑草のイラクサや、大麻草100%でファーに見立てたアウターなど、ウクライナで収穫される植物や薬草を、革新的な技術を用いて独自素材を開発しています。染色は茜の根っこ、どんぐり、玉ねぎの皮による草木染めで、テラコッタ、ピンク、ライラック、ブラウンの優しいカラーパレット。「時間の経過と日光を浴びることで色あせていく、自然な色彩を楽しんでほしい」という思いを教えてくれました。

 タチアナの実家は農家で、自然の中で生まれ育ちました。成人してからは都心での生活を続けていたものの、ロックダウンが転機となりました。地元の農家のコミュニティをサポートすることと地球の自然を守っていくために、持続可能なファッションブランドへとリブランディングする決心をしました。「最新テクノロジーと自然の調和で、環境負荷の少ない洋服の製造に注力していく」と話してくれました。

彫刻のように美しいニット
飯野 麟太郎

 若手支援を目的としたコンペティション、デザイナーズ・ネスト(Designer’s Nest)では、日本人デザイナーの飯野麟太郎さんがインターンシップ賞を獲得しました。飯野さんは1994年東京生まれで、「リトゥンアフターワーズ(WRITTENAFTERWARDS)」の山縣良和デザイナーが主宰するデザインスクール、ここのがっこうで学び、法政大学で学士号を修め、イギリス・ロンドンにある名門セント・マーチン美術大学(Central Saint Martins)を卒業しました。「ウェールズ・ボナー(WALES BONNER)」でインターンシップを経験し、ノルウェーの首都にあるオスロ国立芸術アカデミー(Oslo National Academy of the Arts) を昨年卒業したばかりです。今回のコンペでは、審査委員を務めた「トラサルディー(TRUSSARDI)」のクリエイティブ・ディレクター兼ベルリン発「ゲーエムベーハー(GMBH)」の共同創設者である、ベンジャミン・アレクサンダー・ヒュズビー(Benjamin Alexander Huseby)とセルハト・イシック(Serhat Isik)の二人に高く評価されました。飯野さんにはベルリンでのインターンシップの機会が与えられます。

 独りを意味する“Solitude”と題したコレクションは、縫製を一切していない、異なるニット技術で構成した彫刻のようなニットウエアです。体を包み込む優しさと同時に、外敵から守る鎧のような、コンセプチュアルな作品がランウエイに5体登場しました。パンデミックの最中に、オスロでコレクションを制作した飯野さんは、「孤立感・疎外感と、逆に一人になることで得られた居心地の良さのジレンマがとても人間的で、それをそのまま愛おしいと思い、制作を始めました」と教えてくれました。在学中にウールのリサーチをしていた際、牧場から脱走したまま洞窟に6年間住んでいた、ニュージーランドの“脱走羊”として知られる“シュレック”の話に感銘を受けたことがコレクション制作の出発点になったといいます。「服は“個”を定義するのに欠かせない要素。共有や共感が是とされる現代において、確固とした“個”を貫くことは同じくらい尊いこと。それ表現するために、このコレクションを制作をしました」と語る飯野さん。イギリスとノルウェー、そしてドイツに渡り、仕事と人生経験を重ねて彼自身の“個”を磨いていくのでしょう。それを今後クリエイションにどのように反映させ、私たちに見せてくれるのか。無限の可能性に満ちた日本人デザイナーに注目していきたいです。

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人類1万年の美のミューズ! 「猫」とアーティストたちの不思議な関係 【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.18。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回は、今世紀最大の猫の祭典を記念して(?)、猫の美に魅せられたアーティストたちの猫愛溢れるエピソードをご紹介。偉人たちは猫のどこに美を見出し骨抜きにされたのか妄想を膨らませつつ、美容界のアーティストやビューティクリエイターたちの猫コスメをご紹介します。

描かずにはいられない!? 猫は最強の美のモチーフ

 猫は人類1万年の友。農耕を始めた人類がネズミから穀物を守るためにリビアヤマネコを飼い慣らしたことが始まりといわれる。食糧としての家畜ではなく、猫は猫のまま、人間とウィンウィンな関係の家畜として共に暮らしてきた稀有な存在だ。

 Vol.1でも少し触れたが、猫は古代エジプト時代にはすでにペットとしてかわいがられていたことが分かっている。その様子は当時の壁画に残されており、以降、後世に名を残す古今東西の著名なアーティストたちが、猫をモチーフにした名画をたくさん描いてきた。レオナルド・ダ・ヴィンチ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、サルバドール・ダリ、アンリ・マティス、ピエール・ボナール、アンディ・ウォーホル、藤田嗣治、歌川国芳、河鍋暁斎など、彼ら実際に大の猫好きを公言しており、さまざまなエピソードも残されている。その一部をご紹介しよう。

巨匠から現代アーティストまで。深すぎる猫愛エピソード

 現代アーティストのアイ・ウェイウェイは、北京に自身のスタジオを構えたときに猫を飼い始め、一時は30匹以上の猫と共に暮らしていたとか。食材として売るために小さな檻に入れられトラックの荷台に積まれた400匹もの猫たちを仲間たちと分担して引き取り、そのうちの3〜40匹を自宅に連れ帰ったという。どんなに広いアトリエでも、あまりに猫が多いと創作活動に支障をきたしそうだが、「一匹一匹、全く違い、それぞれ違った個性がある。猫たちはいつも幸せな気持ちにしてくれる」と気にも留めない。それどころか、「本能と直感を備えた別の生き物と接するのは大切なこと。心を開いて猫の世界を理解しようとすれば、人間の社会では味わえないことを経験できる。知識など何一つ持っていなくても、幸せな人生を送ることができると猫は教えてくれる」と猫愛深く語っている。

 パブロ・ピカソは動物好きでさまざまなペットを飼っていたと伝えられているが、猫も大好きで街を彷徨いていたシャム猫にミノーと名づけ溺愛していたというのは有名な話。写真家で愛人でもあったドラ・マールを描いた「ドラ・マールと猫」、最後の恋人ジャクリーヌ・ロックが猫と戯れる「ジャクリーヌと猫」など、作品にも猫がたびたび登場する。甘えて擦り寄ってきたと思ったらそっぽを向く、いつでも気ままに人間を翻弄する猫は、付き合う女性が変わるたび画風が変わるほどの恋多き男としても知られるピカソにとって、追いかけたくなる女性のような存在だったのかもしれない。

 一時期には1ダースの猫たちと暮らしていた猪熊弦一郎。食糧難にあえぐ戦時中に飼っていたみっちゃんという雄猫と、タヌ子という雌猫を疎開先に連れていったり(のちに、みっちゃんが近所の農家で大切に飼われていた鶏を襲って死なせてしまうという大事件が勃発し肩身の狭い思いをする)、猫たちが家の柱で爪研ぎをしても叱ることなく「これは猫の作品だ」と言ってそのままにしたりと、なかなかの猫好きエピソードが多く残されている。猪熊は生前、「猫は一匹、二匹飼うよりも、沢山飼って見る方が其習性が解って面白く、一つ一つを特にかわいがらなくとも、猫同志で結構楽しく生活して居て、見て居ても実に美しい」と語っており、猫たちを写生することはしなかったという。共に暮らし頭の中に住み着いた猫をキャンバスに落とし込むことで、猫らしい自由さや面白さを巧みに表現していたようだ。

 人間と出会ったときから、今の今まで己を曲げることなく生きてきた猫は、人間にとって一番身近な野生動物と言っても過言ではない。流麗なフォルム、かわいらしい声、柔らかな毛並み、甘い匂い、表情の豊かさ、ミステリアスな目、時折見せる野生味。いくつもの魅力を秘めた魔性の存在だからこそ、いつの時代も、感性を刺激する美のニューズとして魅了されてきたのだろう。

美容界にも! 猫溺愛クリエーターのビューティアイテム

 そんな猫の美に魅了されたクリエーターはビューティ界にもたくさん。今回は、特に猫愛の深いブランドの猫コスメをご紹介!

 愛猫家でも知られる勝田小百合さんが手がける「アムリターラ(AMRITARA)」。猫の萌えパーツである肉球をかたどった“オーガニック ハニー クリア ソープ”は、猫のために保護猫活動を支援したいという思いから制作されたチャリティーグッズで、売り上げの一部は保護猫支援団体「AHAHA」に寄付される。オーガニックのオリーブ油やパーム油をぜいたくに使った釜焚き石けんで、ぷにぷにの肉球部分はインド・メルガート地方の原生林で採蜜されたはちみつを氷温熟成したアムリターラの<原生林の黒はちみつ>を使用。カリウムなどのミネラル類を多く含みしっとりとしなやかな洗い上がりをかなえてくれる。


 人気ヘアメイクアップアーティストの松田未来さんがディレクションをつとめる「リーカ(RIHKA)」。人気のアイパレットは、8色の中から好みの4色を選んで自分仕様にカスタムできる注目アイテム。こちらは、毎日使いやすいナチュラルな4色があらかじめセットインされたパレット。その中の1色・NAC001 coussinetは、松田さんの愛猫・マドレーヌの肉球カラーを再現した猫愛あふれる可愛らしいピンクベージュ。サラッと軽やかな塗り心地のマットテクスチャーで目元に奥行きを与え、抜け感のある今っぽい目元に。


 猫コスメといえば「ポール & ジョー ボーテ(PAUL & JOE BEAUTE)」。モチーフとしてよく登場する2匹の猫は、デザイナーのソフィー・メシャリーの愛猫、ジプシーとヌネット。「私にとって猫はとても美しく、完璧な動物。感情的でいて、凛として独立しているところがとても魅力的」と語っており、インスピレーション源として欠かせない存在であることがうかがえる。そんな彼女の相棒であるジプシー&ヌネットが、ブランド20周年のアニバーサリーイヤーをセレブレートするキュートなコスメで登場。人気の猫リップは、アニバーサリーをお祝いしアーモンドの花を耳に飾っておめかしした特別仕様に。なりたい表情をかなえる全10色をそろえる。どこか懐かしい肌ざわりの人形のような限定リップケースは、ドレッサーに飾って愛でたくなる愛くるしさだ。

 画家以外にも、詩人や作家などにも猫好きが多く、さらには北京五輪での勇姿が記憶に新しい羽生結弦も一番好きな動物は猫なのだそうだ。ジャンルを問わず、美を表現する者はどうしても猫に惹かれてしまうらしい。ストイックでミステリアスなイメージのある羽生結弦までも骨抜きにする猫、やっぱり最強!

参考文献
「猪熊弦一郎猫画集 ねこたち」(リトルモア)
The New York Times Style Magazine:Japan「芸術家 アイ・ウェイウェイとモフモフな仲間たち」
ART it「作品「三花」に関する対話 艾未未のことば20:猫が盗まれて広州で食べられる作品「三花」に関する対話」

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「ジルスチュアート ビューティ」から毎年人気の“サムシングピュアブルー”コレクションが登場 今年は“祝福の雨”がテーマ

 「ジルスチュアート ビューティ(JILL STUART BEAUTY)」は恒例の限定コレクション“クリスタルブルーム サムシングピュアブルー”を4月22日に発売する。結婚式で花嫁が身につけると幸せになれると言われる “サムシングフォー”から着想を得た人気コレクションで、今年は“雨の日の結婚式は幸運をもたらす”というヨーロッパの言い伝えをテーマにフレグランスやボディーケアアイテム、メイクアップアイテムをランアップする。

 雨の日の結婚式をイメージしたボトルのフレグランス“オードパルファン”(30mL、税込6050円)は、祝福の雨を大きなクリスタルチャームで表現。“サムシングブルーブーケアコード”の香調はトップノートにペアとアップルのみずみずしさとベルガモットが繊細に香り、ミドルノートはミュゲやピーチ、ジャスミン、オレンジフラワー、ローズのリッチフローラルノート、ラストはムスクが花嫁の純粋な美しさを表現する。同じ香調で、持ち運びに便利な“オードパルファン ローラーボール”(10mL、税込3080円)、“パフュームド ヘアミスト”(30mL、税込3960円)、“パフュームド ハンド エッセンス”(40.3g、税込2640円)、“シャンプー”(300mL、税込2860円)、“ヘアマスク”(190g、税込3080円)を展開する。

 さらに、人気化粧下地“イルミネイティング セラムプライマー”のコレクション限定品“01 crystal diamond” (SPF20/PA++、30mL、税込3520円)が登場する。シルバーとゴールドのパールでリッチな艶を与え、自然に毛穴をカバーして凹凸のない美しい肌をかなえる。そのほか、2種のパールを配合したジェルタイプの日やけ止め“シマリング UVプロテクター”(SPF50+/PA++++、60g、税込3520円)、唇の水分に反応してピンクに発色する“マイリップス 00 something pure blue”(税込3080円)、9種の保湿成分を配合したあれやカサつきをケアするリップバーム“リップグロウ セラムバーム 01 blessed rain”(税込3080円)を取りそろえる。

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「ジーユー」が「クレヨンしんちゃん」とコラボアイテムを発売

 「ジーユー(GU)」は、今年30周年を迎えるアニメ「クレヨンしんちゃん」との初のコラボレーションアイテムを3月上旬に発売する。

 このコラボレーションでは、同作に登場するしんのすけやアクション仮面、ぶりぶりざえもん、チョコビなどのモチーフを散りばめたアイテムをそろえる。メンズはスエットセット(税込2490円)など8型、ウィメンズはサテンパジャマ(税込2990円)など10型、キッズは5部袖のグラフィックTシャツ(同990円)など4型に加え、バッグ(税込1490円)やポーチ(税込990円)もラインアップする。親子でのリンクコーデも可能だ。

 また、ブランドの公式ツイッターでは、4月22日公開の「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」の鑑賞チケットが当たるキャンペーンを実施する。

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「YSL」の人気クッションファンデから漆黒のレザーに身を包んだ限定デザインが登場

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」は3月4日、人気のクッションファンデーション“アンクル ド ポー ルクッションN”の限定デザインを発売する。2月22日にはEC、23日には表参道フラッグシップブティックで先行販売する。

 毎年クチュールからインスパイアされた限定デザインは、今年ひと際存在感を放つ“究極のブラックシック”を表現。パッケージはビンテージライクなブラックのクラッシュドレザーに、マットブラックのカサンドラロゴを施した。クールで大胆な、エッジの効いたデザインに仕上げた。

 同製品は高いカバー力とリアルな艶を実現し、フィルターをかけたかのような肌を演出する。皮脂を吸収するネオンスキンパウダーとハイブリッドホールドテクノロジーにより、皮脂・汗・乾燥があっても24時間崩れず、テカらず、くすまない処方だ。さらにモロッコの厳しい環境下にある「イヴ・サンローラン」のガーデンで栽培されたジャスミンから抽出したジャスミンエキスを配合し、肌にぴたりと密着し、美しい透明感をキープする。日本のみならず人気で、アジアで売り上げナンバーワンのクッションファンデーションだ。

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豊田貿易が伊フレグランスの独占輸入販売権を取得 アパレル以外の取り扱いは創業以来初

 豊田貿易はこのほど、イタリア・カプリ島生まれのフレグランスブランド「カルトゥージア(CARTHUSIA)」の日本における総代理店となった。今春、順次取り扱いを開始する。これに伴い、豊田貿易は3月11日までバイヤー向け展示会を同社ショールームで行っている。

 主力商品は香水(予価・税込1万3200~1万9800円)、ディフューザー(5500~1万7600円)、アロマキャンドル(6600~1万9800円)などで、ほかにハンドクリーム(3300円)やボディーローション(6600~8800円)なども扱う。カプリ島の花や果実、ハーブなど天然由来の素材を原料とし、昔ながらの製法で、ボトル詰めやパッケージングまで全て手作業で生産する。

 豊田貿易はこれまで、イタリアブランドの「ラルディーニ(LARDINI)」や「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」などメンズに強いアパレルブランドを多く手掛けてきた。1984年創業の同社が、アパレル以外の商材を扱うのは初めてだ。「今後、ウィメンズ市場の開拓を含め、新たなカテゴリーの獲得により、フィールドをいっそう広げていきたい」と話す。

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ワークマンが銀座に初出店 都心立地に本腰

 ワークマンは東京・銀座にアウトドアウエア業態「#ワークマン女子」を4月28日オープンする。近年、同社は横浜・桜木町や大阪・難波に出店しているが、東京の都心は初めて。6月には池袋にも同業態を出す。空白地帯だった都心に出ることで、新しい顧客との接点を持つとともに、認知度を高める。

 銀座5丁目の中央通りの商業施設イグジットメルサの5階に297平方メートルの売り場で出店する。同じ場所では昨年9月末まで免税店のラオックスが営業していた。アウトドアウエアに加えて、本日22日から販売を開始したテントなどのキャンプ用品も並べる。現在の一番店である「#ワークマン女子」コレットマーレ店(横浜・桜木町)を上回る6億〜7億円の売上高を見込む。

 ワークマンはロードサイドや商業施設に出店する際、賃料を売上高の3%以内に抑える基準を持つ。一般的なアパレルの店舗だと10%前後、場所によっては20%を超える場合もある。都心出店はだいぶ前から計画していたが、コロナ下でデベロッパー側がテナント集めに苦戦する中、集客力のあるワークマンの店舗は有利な条件で借りられる環境になっている。人気商品によって売り上げが稼げるため、結果として家賃比率は抑えられ、3%に収まらなくても黒字確保のめどが立つようになった。

 6月に池袋のサンシャインシティに「#ワークマン女子」を出店し、4月には大阪のなんばシティの既存店を1.6倍に増床してインショップとして新業態「ワークマンシューズ」も併設する。都心だけでなく、東京ではこれまで手薄だった中央線沿線や東急線沿線などへの出店を増やす。土屋哲雄専務は「(都心の)百貨店からも良い条件で出店の話をいただいている」と明かす。

 同社はキャンプ用品への参入を機に、オンラインで注文した商品を店舗で受け取るクリック&コレクトを重点的に強化する。「受け取り拠点として都心の店舗を機能させる」(土屋専務)方針だ。現在940店舗の2030年までに1500店舗に増やす。

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「グッチ」が“グッチ パイナップル”コレクションを発売

  アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が手掛ける「グッチ(GUCCI)」は、コレクション“グッチ パイナップル(GUCCI PINEAPPLE)”を発売した。貴族のエンブレムをほうふつとさせるパイナップルとローズのモチーフを施したウエアとアクセサリーをラインアップ。暖かな季節に向けて、遊び心がありながらも、洗練されたワードローブがそろう。

パームビーチを舞台にしたキャンペーン
優雅でリラックスしたムード

 キャンペーンビジュアルとムービーは、上流社会のジェットセッターたちに愛されたリゾート地、パームビーチ(アメリカ・フロリダ州)のコロニーホテルが舞台。色鮮やかなインテリアが魅力のホテルの部屋や、日差しが差し込む開放的なプールサイドで時間を過ごす、“グッチ パイナップル”を身にまとったモデルたちの姿を切り取った。レトロなホテルの空間に、「グッチ」のタイムレスなコレクションが合わさり、優雅でリラックスしたムードが漂う。

カレッジウエアと
ストリートウエアの融合

 “グッチ パイナップル”は、カレッジウエアとストリートウエアの融合がポイント。クラシカルなテーラードアイテムに、ギンガムチェックやストライプの柄、パステル調のブルー、グリーン、ピンクのカラーを合わせ、プレッピーファッションの印象を強めている。同コレクションを象徴するパイナップルとローズのエンブレムを大胆にあしらったウエアやアクセサリーも目を引く。

  “22,705”のロゴも特徴の1つ。1921年から現在までにブランド名「グッチ」が歌詞に登場した曲の数であるこの番号を、ジャケットやトラックスーツなどに施している。またスニーカーやレザーアクセサリーは、アイコニックな “GGスプリーム キャンバス”をベースに、パイナップルプリントを合わせた。

グッチ六本木 メンズショップでは
先行発売となるアイテムも

 “グッチ パイナップル”は、一部のグッチショップと公式オンラインストアで取り扱っている。2月23日にオープンするグッチ六本木 メンズショップでは、先行販売のバッグを取りそろえ、"グッチ パイナップル"の世界観を楽しめる空間を用意。専用ディスプレイを設けたショップは、パイナップルとローズのモチーフを使ったイルミネーション サインが目印。ルビーレッドのカーペットや、ホワイトとブルーのチェックのファブリックで仕上げられたウォール、グリーンに輝くLEDライトで構成された空間で、同コレクションのスペシャルな世界観を堪能することができる。

INFORMATION
■NEW OPEN グッチ六本木 メンズショップ

オープン:2月23日
住所:東京都港区六本木 六丁目10-3 六本木けやき坂通り1階

TEXT : MAMI OSUGI
PRODUCED BY WWDJAPAN FOR GUCCI
問い合わせ先
グッチ ジャパン クライアントサービス
0120-99-2177

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「エルメス」出身デザイナーが追求 日本の伝統織物から洋服を作るオーダー会を実施

 「アルルナータ(ARLNATA)」は、「エルメス(HERMES)」のウィメンズデザインチームで経験を積んだ寺西俊輔が、2018年の帰国後に立ち上げたブランド。日本の伝統産業の持続可能性を追求しており、日本三大紬の一つ、石川の牛首紬の反物を使ったアウターやニットアイテムなどをオーダーで作っている。2月23〜27日に、東京・北青山でオーダー会を開く。

 寺西は京都大学工学部建築学科卒業後、ヨウジヤマモトに入社し、生産管理・パタンナーを担当。その後イタリアに渡り、「キャロル クリスチャン ポエル(CAROL CHRISTIAN POELL)」「アニオナ(AGNONA)」をへて仏エルメスに入社し、ウィメンズプレタの3Dデザイナーとして勤務した。パリ在住時代に、テキスタイル展示会プルミエール・ビジョンで日本の伝統織物の美しさや職人の手仕事のすばらしさを再認識し、「アルルナータ」で今の時代に合ったラグジュアリーとしての提案を模索している。

 オーダーの際はまず反物を選び、そこからトレンチコートやケープなどに仕立てていく。襟部分などに、ポイントとしてらでん細工を取り入れることも可能だ。ニット地と反物をはぎ合わせて作るカーディガンやケープなどもデザインサンプルとしてそろえている。1つの反物から仕立てられるのは平均で2着。オーダーが可能なデザインは、ウィメンズが9型、メンズが5型、ユニセックスアイテムが3型だ。

 ウィメンズのテーラードジャケットなどは、今回のオーダー会が初お披露目となる。「アルルナータ」は牛首紬を手掛ける石川の白山工房と継続的に組んでおり、今回のオーダー会でも牛首紬の反物を多数そろえる他、寺西が厳選した全国の反物からのオーダーも可能だ。

■「ARLNATA×牛首紬 SPECIAL COLLECTION 4」
開催期間:2月23日~27日
場所:GUM表参道
住所:東京都港区北青山3-10-25
※予約優先、来場予約は公式ホームページで受付中

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「グッチ」が復調したケリング、21年は34%増収 商品のハイエンド化で平均価格アップへ

 ケリング(KERING)の2021年12月通期決算は、売上高が前期比34.7%増の176億4520万ユーロ(約2兆2938億円)、営業利益は同45.4%増の47億9740万ユーロ(約6236億円)、純利益は同47.6%増の31億7570万ユーロ(約4128億円)だった。

 19年比でも、売上高は11.0%増、営業利益は4.0%増、純利益は37.5%増とコロナ禍前を上回る結果となった。

 地域別の売上高は、西欧が前期比10.6%増の40億4500万ユーロ(約5258億円)、北米が同70.8%増の46億8530万ユーロ(約6090億円)、日本を除くアジア太平洋地域が同34.5%増の66億9540万ユーロ(約8704億円)、日本が同13.7%増の10億5940万ユーロ(約1377億円)だった。

 ブランド別の売上高では、主力の「グッチ(GUCCI)」が同30.7%増の97億3090万ユーロ(約1兆2650億円)だった。同ブランドは、21年第1四半期の売り上げが前年同期比20.2%増、第2四半期は同82.3%増だったが、第3四半期はアジア市場などで新型コロナウイルスの感染が再拡大したことから同4.5%増と大幅に減速。しかし第4四半期には同34.6%増に持ち直した。

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」は前期比44.5%増の25億2100万ユーロ(約3277億円)と記録的な売り上げとなったほか、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は同24.1%増の15億280万ユーロ(約1953億円)だった。その他のメゾン部門に含まれる「バレンシアガ(BALENCIAGA)」と「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」も好調で、同部門は同43.1%増の32億6470万ユーロ(約4244億円)だった。

 ケリングは21年12月末の時点で1565の店舗を運営しており、売り上げの81%が小売り(自社EC含む)によるものだ。ECは売り上げ全体の15%を占めており、19年の7%からほぼ倍となっている。

 フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「19年をも上回る素晴らしい業績を上げることができ、大変うれしく思う。22年においても、この勢いを維持できるものと考えている」と語った。

 こうした業績の好調ぶりを反映し、21年におけるケリングの手元資金はおよそ39億5000万ユーロ(約5135億円)と前年の倍程度となっている。買収をする予定はあるかとアナリストに問われたピノー会長兼CEOは、「当社に合う企業を積極的に探している」と述べた。なお、同社は22年1月、スイスの高級時計ブランド「ジラール・ペルゴ(GIRARD-PERREGAUX)」や「ユリス・ナルダン(ULYSSE NARDIN)」などを擁するソーウインド グループ(SOWIND GROUP)の保有株式を全て同社の経営陣に売却すると発表した。

 ここ数年、生産コストや人件費の上昇を受け、ラグジュアリーブランドでハンドバッグの値上げが続いている。中でもその幅が大きいのは、21年1月から22年2月にかけて米国で29%の値上げをしたモデルもある「シャネル(CHANEL)」や、同じく66%の値上げをしたモデルがある「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」だろう。

 米「WWD」によれば、実は「グッチ」も21年に2回の値上げをしているという。今後も値上げをする予定はあるかというジャーナリストからの質問に対して、ピノー会長兼CEOは明言を避け、コレクションをより洗練されたハイエンドなものにすることで平均価格を上げつつ、地域的な価格差に関しては「妥当な」幅にしたいと回答。「ボリューム(生産流通量)とバリュー(商品やブランド価値)の微妙なバランスを取る必要がある」と説明した。

 メタバースへの参入について、同氏は「様子見をするのではなく、実践して学んでいくアプローチで進めている」と話した。その言葉通り、「グッチ」はデジタルのコレクションアイテムのクリエーションを手掛ける「スーパープラスチック(SUPERPLASTIC)」と協業して限定NFTなどを発売しているほか、「バレンシアガ」は人気オンラインゲーム「フォートナイト(Fortnite)」と協業してゲーム内でスキンなどを販売している。

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「ビープル バイ コスメキッチン」がショップ名を「ビープル」に変更 オリジナリティー溢れる業態へ

 マッシュビューティーラボはこのほど、食やコスメ、ライフスタイル製品を取り扱うナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「ビープル バイ コスメキッチン(Biople by CosmeKitchen)」のブランド名を「ビープル」に変更した。環境に配慮したオーガニックなライフスタイルに寄り添い、独自の商品やサービスを強化しながら、オリジナリティー溢れる業態として一層の成長を目指す。

 「ビープル バイ コスメキッチン」は、ナチュラル&オーガニックのセレクトショップ「コスメキッチン(COSME KITCHEN)」のセカンドブランドとして2013年に誕生。「オーガニックがもっと身近なものであることを実感してほしい」という思いから、「自然のものに囲まれてオーガニックライフを送る人たち」の意味を込めて「BioなPeople=Biople(ビープル)」と名付けた。コスメのほか、食品やサプリメントなどインナーケア製品を多数取り扱い、現在23店舗を展開。23年9月には10周年を迎える。

 椋林裕貴マッシュビューティーラボ副社長は、「『ビープル バイ コスメキッチン』はフードカテゴリーが定着し、ここ数年インナーケアカテゴリーも成長してきた。さらに最近では、フェムケアやレメディ、ペット、ベビーカテゴリーにも力を入れ、オーガニックライフ全般における挑戦ができている。そこで10周年を機に、次なる成長を見据えて『バイ コスメキッチン』という屋号を外した。覚悟をもって挑戦する」と話す。一方で「コスメキッチン」は現在約60店舗を展開し、今春もいくつか出店を控えておりその存在感は大きい。「名前に『コスメキッチン』がないリスクへの恐怖はある。しかし、それよりも将来の楽しみの方が大きい」と期待をかける。今後、化粧品のMDが約8割が同じという「コスメキッチン」との役割を棲み分け、「ビープル」ならではのカテゴリーを際立たせながら、さらなるステージへとステップアップする。

 ブランド名の変更に伴いロゴもリニューアル。新しいロゴは、近藤広幸マッシュホールディングス社長がデザインした。デザインコンセプトは、“親しみやすさと心を穏やかにするウェルネスデザイン”。「by CosmeKitchen(バイ コスメキッチン)」から、「ORGANIC LIFE(オーガニックライフ)」に変更し、オーガニックに寄り添ったデイリーストアであることへの理解や、ブランド名を短くしたことによる視覚認知性を高めた。また、モノクロのロゴから色相を追加。グリーンの配色は、「性別問わず楽しめる空間作りの強化」とグループのアイデンティティとして掲げる「GO GREEN」への一致を体現した。中央の「O」は、“ハッピーの連鎖”の思いを込めてオリジナルのサークルをデザインしている。

 さらに、これまで誤読が多かったブランド名の「ビープル」の読みやすさや、正式なブランド名の認知の向上を図る。「『BIOPLE』を『ビオープル』や『ビープレ』と読み間違えられることが多かった。新しいロゴは、Oがデザインのアクセントとなったことで、Oを飛ばして呼んでも『ビープル』と読めるようになっている」。

 店頭のロゴの変更は3月上旬から、錦糸町店テルミナからスタートし、順次変更する。「今春は商業施設のリニューアルも多く、そういった新しいアクションがあるところから徐々に変えていく。また、ロゴ変わったからといって以前のショッパーを捨てるようなことはしない。サステナビリティを前提に、当面は新旧のロゴが混在するが、1年以内に統一させるのが理想だ」という。また、店頭スタッフの制服もリニューアルする。廃棄物を減らすことを考え、玉ねぎの皮から抽出した天然成分で染めたブラウンカラーが特徴。各店舗、順次変更してく。

 3月下旬には、名古屋パルコに出店している「コスメキッチン」の売り場を22坪から30坪へと拡大し、「ビープル」のフードカテゴリーを切り出した新業態を併設する。「ハーブティーを軸としたドリンク類やCBD関連、フェムケアを盛り込む予定だ」という。

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漫画家JUN INAGAWAがビリー・アイリッシュのツアー衣装を制作

 漫画家のJUN INAGAWAが、歌手のビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)のツアー衣装を制作した。

 アイリッシュは、2ndアルバム「Happier Than Ever」のツアーを2月3日(現地時間)からスタートしており、INAGAWAはニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで18日(同時間)に行われた公演の一部衣装を担当した。衣装はアイリッシュが好むオーバーサイズのTシャツとレギンスのセットアップで、オリジナルキャラクターや“RAGE”の文字を随所に配したデザインだ。

 なお、アイリッシュは19日(同時間)の公演では漫画「デスノート(DEATH NOTE)」をモチーフとしたTシャツを着用し、髪型も登場キャラクターの弥海砂を真似たスタイルでパフォーマンスを披露。他の公演でもソウル発のストリートブランド「スクート アパレル(SKOOT APPAREL)」による「美少女戦士セーラームーン」と「ポケモン」のゲンガーをモチーフとしたTシャツを着用するなど、日本のアニメ・漫画への愛を見せている。

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テーラリングの更新に挑んだ「ダンヒル」の反抗、破壊 2022-23年秋冬コレクション

 英国発の「ダンヒル(DUNHILL)」は、2022-23年秋冬コレクションを発表した。18-19年秋冬以降はパリでの発表を続けていたが、今シーズンは拠点のロンドンに帰還。主軸であるテーラリングの伝統に回帰すると同時に、身にまとう者の個性によってその規律が破壊される感覚に着目した。マーク・ウェストン(Mark Weston)=クリエイティブ・ディレクターが、クリエイションの意図やロンドンで発表した理由を語る。

今、ロンドンで発表するのが
正しいと感じた

WWD:発表の場をパリからロンドンに移した理由は?

マーク・ウェストン「ダンヒル」クリエイティブ・ディレクター(以下、ウェストン):パリのファッション・ウイークに参加したことで、広い世界の人たちとつながることができ、目的にしていた新たな「ダンヒル」の世界観を見せることができた。しかし私たちは英国ブランドなので、いつでもロンドンを中心に考えている。そして今シーズンは英国のテーラリングの探求を大きなテーマにしているため、ロンドンで発表するのが正しいと感じた。また、パンデミックで不透明な状況が続いているのもきっかけの一つではある。

WWD:英国のテーラリングに着目したきっかけは?

ウェストン:仕立ての感覚と洗練された厳格さをもう一度追求したかったから。英国のテーラリングのルーツは、制服やミリタリーに通じる。その厳格なスーツを若い男性が着ることで、どれほど破壊的で反抗的に見えるのか、型にはまったユニホームをどこまで型破りに見せられるのかに挑んだ。今シーズンは規律と伝統への回帰であると同時に、作る側と着る側に英国的な破壊の感覚が常に存在していることを表現したかった。伝統を更新するのは服そのものではなく、着る人なのだから。

若い世代はテーラリングに
魅力を感じている

WWD:メンズのスタイルの変化についてはどう分析している?

ウェストン:若い世代は、飽和しているスポーツウエアへの反動でテーラリングに魅力を感じており、それを現代的なスタイルで自分たちのものにしようとしている。「ダンヒル」の強みは厳格なテーラリングと専門性なので、非常に優位な立場にあるといえる。今度はいかに伝統と新しい時代感を掛け合わせ、再文脈化していけるかが成功へのカギだ。

WWD:ブランドを率いて8シーズン目になるが、どのようなクリエイションを意識してきた?

ウェストン:現職に就いてからは、ステレオタイプな古典主義をいかにしてゆがませ、官能と挑発によって破壊することをテーマに掲げてコレクションを制作してきた。伝統のスタイルにモダンな要素を、日常的なスタイリングに時代感を取り入れてコントラストを利かせ、英国らしさを伝えるための視点を盛り込んできた。好奇心をもってアーカイブを探求し、時代に合わせて進化させたい要素のみをくみ取っている。過去にとらわれるのではなく、アーカイブとのつながりを作り出すことが好きだから。

アーカイブを継承し時代を
超えるアイテム

WWD:数々生み出してきた新しいアイテムのアイデアは?

ウェストン:全てのコレクションはつながっており、前シーズンのアップデートを繰り返すことでアイデアを磨き、進化させてきた。18-19年秋冬に発表したラップジャケットや、19年春夏のスプリットヘムのトラウザー、クラシックなアタッシュケースに着想したクロスボディーバッグの“ロックバッグ”などは、アーカイブと現代的なプロポーションや機能性を組み合わせたもの。これらは今季もアップデートして継続する、時代を超えたアイテムである。

WWD:ブランドとして、また個人として今後チャレンジしたいことは?

ウェストン:クリエイティブ・ディレクターとして、まずは「ダンヒル」のクリエイションの定義と一貫性にこだわること。そして新しい時代を見据え、ほかのクリエイターやコミュニティ、顧客とのつながりを魅力的な方法で作り出すことが目標だ。個人としては、仕事を通じてさまざまな業界の尊敬するクリエイターたちと出会うことができた。このリアルのつながりが、今後どのように発展していくか楽しみだ。

着る側の個性で洗練された
テーラリングの殻を破る

 今シーズンはテーラリングを主軸に、シティボーイやミリタリーのユニホームの要素を融合した。規律と伝統の象徴である男性服同士を組み合わせ、それを現代の男性が着用することで生じる破壊的、反抗的な感覚を表現した。パワーショルダーのジャケットは男性性を強調し、裾に向かってゆるやかにフレアするスプリットヘムのトラウザーが、伝統のシルエットを優しく覆す。またネオプレンをボンディングしたウールカシミヤのコートや、表面にモアレを表現したナイロンのコートなど、素材の探究も積極的だ。

問い合わせ先
ダンヒル
0800-000-0835

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ワークマン、キャンプ用品の販売開始 テントや寝袋など「初心者5点セットで1万円以下」

 ワークマンは22日、キャンプ用品の販売をオンラインストアで開始した。アウトドアウエアと同様に、作業着で培った機能性を応用して低価格で訴求する。小型テント4900円(税込、以下同)、シュラフ(寝袋)1500円、イス1780円など「初心者向け5点セット」を1万円以下で売り出す。初年度売上高の目標は40億円で、5年後には200億円規模を目指す。

 「キャンプを始めたい人は多いが、ギアの高い価格が障壁だった。第一歩が踏み出しやすい低価格でお客さまの期待に応えたい」。22日に東京・品川で行った発表会で、同社の土屋哲雄専務が参入の狙いを話した。

 春夏商品として販売するのは、テント、シュラフ、イス、テーブル、ランタン、調理器具、手袋など130点。ウエアと素材を共有することでコストダウンを図る。例えば、マウンテンパーカの撥水素材や防虫素材をテントに使ったり、中綿ジャケットの表生地や中綿をシュラフに応用したりする横展開で、調達コストを抑えた。

 場所をとるキャンプ用品は既存店での展開が難しいため、オンライン注文によって全国940店舗で受け取れるクイック&コレクトを主軸にする。同社はキャンプ用品に限らず、クイック&コレクトを重要戦略に掲げており、そのための受け取り拠点として2030年までに1500店舗体制を構築する。未進出だった都心にも積極的に出る。4月28日には銀座のイグジットメルサに、6月には池袋のサンシャインシティに「#ワークマン女子」を出す。

 5年後の売上高目標とする200億円を達成できれば、キャンプ用品大手のスノーピークの257億円(21年12月期実績)に迫ることになり、市場での存在感は大きくなる。

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ヴィーナスフォートが3⽉27⽇の閉館に向けてイベントを連打 最大80%オフのセールも

 森ビルが運営する東京・台場のショッピングモール、ヴィーナスフォートが3⽉27⽇に閉館する。同施設は最後のイベントとして、「ヴィーナスフォート サンクフル カーニバル」の第3弾を2⽉26⽇から順次スタートする。

 2⽉26、27⽇には、「タヒチ フェスタ お台場 ヴィーナスフォート ファイナル」を行う。過去10回開催したイベントで、タヒチアンダンスショーやタヒチ関連雑貨を販売する。3月19〜21日には、「お台場ハワイ・フェスティバル ファイナル」を予定する。2003年から18回開催し、通算約850万人を動員したイベントで、ハワイアンダンスショーやハワイアンマーケットを開設。「自宅でもハワイを感じられるよう」、2月26日から3月27日までオンラインイベントも開催する。

 このほか館内各所をイルミネーションで装飾し、噴水広場では降雪イベント「スノー ウィッシュ ファイナル」も行う。デックス東京ビーチ、アクアシティお台場、ダイバーシティ東京 プラザ、ヒルトン東京お台場、グランドニッコー東京 台場の近隣5施設と合同イベントも開催する。閉館前日の3月26日と当日の27日には、「ヴィーナスフォート ファイナル カーニバル」を実施する。

 また、館内約60店舗で最大80%オフの「ファイナルセール」を行い、3月18日からは「ファイナル10デイズ」と題して、値引率をさらに高めた売り尽くし企画も実施する。

 ヴィーナスフォートは、1999年8月25日に“テーマパーク型ショッピングモール”としてオープン。中世ヨーロッパの雰囲気を模した装飾が特徴で、館内に噴水を設置したり、2階の天井を空に見立て1日の空の移り変わりを演出するプログラムを導入したりした。2009年に大規模リニューアルを行い、アウトレットフロアを新設した。来館者数は、のべ約2億人。

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ヴィーナスフォートが3⽉27⽇の閉館に向けてイベントを連打 最大80%オフのセールも

 森ビルが運営する東京・台場のショッピングモール、ヴィーナスフォートが3⽉27⽇に閉館する。同施設は最後のイベントとして、「ヴィーナスフォート サンクフル カーニバル」の第3弾を2⽉26⽇から順次スタートする。

 2⽉26、27⽇には、「タヒチ フェスタ お台場 ヴィーナスフォート ファイナル」を行う。過去10回開催したイベントで、タヒチアンダンスショーやタヒチ関連雑貨を販売する。3月19〜21日には、「お台場ハワイ・フェスティバル ファイナル」を予定する。2003年から18回開催し、通算約850万人を動員したイベントで、ハワイアンダンスショーやハワイアンマーケットを開設。「自宅でもハワイを感じられるよう」、2月26日から3月27日までオンラインイベントも開催する。

 このほか館内各所をイルミネーションで装飾し、噴水広場では降雪イベント「スノー ウィッシュ ファイナル」も行う。デックス東京ビーチ、アクアシティお台場、ダイバーシティ東京 プラザ、ヒルトン東京お台場、グランドニッコー東京 台場の近隣5施設と合同イベントも開催する。閉館前日の3月26日と当日の27日には、「ヴィーナスフォート ファイナル カーニバル」を実施する。

 また、館内約60店舗で最大80%オフの「ファイナルセール」を行い、3月18日からは「ファイナル10デイズ」と題して、値引率をさらに高めた売り尽くし企画も実施する。

 ヴィーナスフォートは、1999年8月25日に“テーマパーク型ショッピングモール”としてオープン。中世ヨーロッパの雰囲気を模した装飾が特徴で、館内に噴水を設置したり、2階の天井を空に見立て1日の空の移り変わりを演出するプログラムを導入したりした。2009年に大規模リニューアルを行い、アウトレットフロアを新設した。来館者数は、のべ約2億人。

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ファストリのサステナビリティ目標をどう読み解く? WWDJAPANサステナディレクターが解説【前編】

 決算発表とは別にサステナビリティに関する方針を定期的に公表する企業が増えています。その企業の戦略がよく分かる重要な情報です。とはいえ、サステナビリティ関連の事柄をしっかり読み解き、その背景を理解することは難しいと感じている人も少なくないのではないでしょうか。私もその一人です。そこで、ファーストリテイリングの2030年度に向けたサステナビリティ目標とそのためのアクションプランを例に、その読みどころを「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターの向千鶴と深掘りします。


ファーストリテイリングの2030年度
サステナビリティ目標&アクションプラン
環境領域 要旨

【温室効果ガス】
30年度までに自社のオフィスや店舗で温室効果ガス排出量を19年度比で90%削減
縫製工場などのサプライチェーン領域では、30年度までに同20%削減
店舗設計の段階からエネルギー効率の高い新店舗フォーマットを開発し、23年中にプロトタイプ店舗を出店
30年度までに全世界店舗と主要オフィスで使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替え

【商品】
30年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などに切り替え

【廃棄物】
物流資材の削減、切り替え、再利用、リサイクルを通し、早期に廃棄物ゼロを実現


 
――本題に入る前に、そもそも「アクションプラン」とはどういうものでしょうか。

向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター(以下、向):文字通り、「目標達成のための具体的計画」です。サステナビリティにおいては未来へ自らの「あるべき姿を」投げかける「バックキャスティング」という考え方が重要です。あるべき姿から逆算して今何をすべきかを考え、行動に移す手法です。特に日本ではこれまで、企業の目標は現状から積み上げて堅実な短・中期目標を掲げる「フォアキャスティング」方式が主流だったので、大きく違います。今回のファストリのアクションプランはまさにバックキャスティング。ちなみに日本の企業でバックキャスティング手法をいち早く取り入れたのはトヨタ自動車で、15年に「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表しています。

――30年度に向けた目標&アクションプランになっているのはなぜでしょうか。

向:15年に国連サミットで採択された世界の共通目標「30年までにSDGs達成」からきています。

――温室効果ガスの削減目標を、店舗やオフィス、そしてサプライチェーン領域それぞれで設定しています。

向:50年のカーボンニュートラル実現という未来の起点に向けた具体的なアクションプランですね。店舗やオフィスで19年度比90%削減、サプライチェーン領域で20%削減を掲げていますが、ポイントは、削減目標の数値に第3者からの科学的なお墨付きを取得しようとした点です。科学的な根拠に基づくものの証明となる、国際機関SBT(Science-Based Targets)の認定を取得することで、目標とする数値の信頼度が増します。風呂敷を広げるだけなら誰でもできますからね。

――オフィスや店舗の排出量はファストリの努力で削減できますが、サプライチェーン領域での排出量については、取引先工場と連携して減らしていく必要があるので、より複雑です。

向:ここは非常に重要。サプライチェーン全体の排出量のことを「スコープ3」と呼びます。スコープ3の削減は大変難しく、投資を必要とします。それでも行うのは、温室効果ガス排出量の全体の90%が工場などから排出されているからです。結局そこに踏み込まないと、目標は成し遂げられないのです。ファストリでは生産部とサステナビリティ部の総勢150人体制で、スコープ3削減目標のモニタリングと進捗管理を行うそうです。150人ですよ!大きな投資ですよね。そこまでする背景には、「現場に通って人が目で見て確認しないとわからない」という現実があります。サステナビリティはきれいごとではなく地味なアクションの積み重ね。先ほどの外部機関のお墨付きと同じで、「言うだけじゃダメ」なんです。

ファストリ流の循環型ビジョンに注目

――エネルギー効率の高い新店舗フォーマットとして、23年中にプロトタイプ店舗の出店を目指すという目標も掲げています。

向:プロトタイプ店舗はぜひ見てみたい!現状から全てを丸っと変えるのは非常に大変。ならばプロトタイプという小さな実験の場を設けて、徹底的にやってみる。これもサステナビリティにおいて大事な視点だと思います。30年度までに全世界の店舗と主要オフィスで再エネに100%切り替えるという目標もあります。国内はロードサイドの独立型店舗はファストリの判断で再エネへの切り替えが可能なので先行していますが、商業施設内の店舗の切り替えはデベロッパー側の判断になります。今後全国の商業施設が、ファストリから再エネへの切り替えを迫られるのでしょう。正しい影響力の使い方だと思います。ちなみに、欧州9ヵ国では切り替えが全64店舗で完了したそうです。

――商品そのものについては、30年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などに切り替えると発表しました。このサステナビリティ目標とアクションプランを発表した会見では、「競合他社に比べて控えめな目標だ」といった声も記者からあがっていましたが。

向:ここは、「サステナブル素材」ではなく「リサイクル素材」という表現を採用した点が大切です。同社に限らずグローバル企業は、サステナブル素材ではなくリサイクル素材という言葉を使うケースが増えています。サステナブル素材は幅が広く定義が不明瞭です。ファストリはリサイクル素材を、ポリエステルに始まり、レーヨン、ナイロンに広げていくとしています。化繊のインナーやフリース、ダウンといったアイテムに強い同社の商品特性や、東レなど最新素材開発のパートナーを持つ点から考えると自然なことです。同時に、課題は山積みです。複合素材の分解やリサイクルはどうするの?回収課題は?など。サステナビリティ目標を発表した会見でも「複合素材のリサイクルはイノベーションが必要」と語られていました。課題は多いが目指す、その背景には世界的な潮流である循環型のビジョンがあると思います。

――循環型のビジョンというのは、会見で示された後、1月に発表されたファストリの22年版サステナビリティレポートにも掲載されたイラスト(※1)のことですね。

向:そう、このイラストがあの会見の全てだったと言っても過言ではありません。作って売って終わりのリニア(直線)型から循環型へ。言葉ではよく聞きますが、このように分かりやすいイラストに落とし込んだことで、同社が掲げる「LifeWear」「新しい服のビジネスモデル」と、サステナビリティが結びつきました。循環型の図は一つの円で表現したものをよく見ますが、肌の色が異なる3人の顧客を中央に据えて、8の字型にしているところがファストリらしいし、世界のスタンダードでもあります。前出の「リサイクル素材」は図の1と4の間の「リサイクル」にあたります。服から服への水平リサイクル、これをケミカルリサイクルと呼びます。

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ファストリのサステナビリティ目標をどう読み解く? WWDJAPANサステナディレクターが解説【前編】

 決算発表とは別にサステナビリティに関する方針を定期的に公表する企業が増えています。その企業の戦略がよく分かる重要な情報です。とはいえ、サステナビリティ関連の事柄をしっかり読み解き、その背景を理解することは難しいと感じている人も少なくないのではないでしょうか。私もその一人です。そこで、ファーストリテイリングの2030年度に向けたサステナビリティ目標とそのためのアクションプランを例に、その読みどころを「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクターの向千鶴と深掘りします。


ファーストリテイリングの2030年度
サステナビリティ目標&アクションプラン
環境領域 要旨

【温室効果ガス】
30年度までに自社のオフィスや店舗で温室効果ガス排出量を19年度比で90%削減
縫製工場などのサプライチェーン領域では、30年度までに同20%削減
店舗設計の段階からエネルギー効率の高い新店舗フォーマットを開発し、23年中にプロトタイプ店舗を出店
30年度までに全世界店舗と主要オフィスで使用する電力を100%再生可能エネルギーに切り替え

【商品】
30年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などに切り替え

【廃棄物】
物流資材の削減、切り替え、再利用、リサイクルを通し、早期に廃棄物ゼロを実現


 
――本題に入る前に、そもそも「アクションプラン」とはどういうものでしょうか。

向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター(以下、向):文字通り、「目標達成のための具体的計画」です。サステナビリティにおいては未来へ自らの「あるべき姿を」投げかける「バックキャスティング」という考え方が重要です。あるべき姿から逆算して今何をすべきかを考え、行動に移す手法です。特に日本ではこれまで、企業の目標は現状から積み上げて堅実な短・中期目標を掲げる「フォアキャスティング」方式が主流だったので、大きく違います。今回のファストリのアクションプランはまさにバックキャスティング。ちなみに日本の企業でバックキャスティング手法をいち早く取り入れたのはトヨタ自動車で、15年に「トヨタ環境チャレンジ2050」を発表しています。

――30年度に向けた目標&アクションプランになっているのはなぜでしょうか。

向:15年に国連サミットで採択された世界の共通目標「30年までにSDGs達成」からきています。

――温室効果ガスの削減目標を、店舗やオフィス、そしてサプライチェーン領域それぞれで設定しています。

向:50年のカーボンニュートラル実現という未来の起点に向けた具体的なアクションプランですね。店舗やオフィスで19年度比90%削減、サプライチェーン領域で20%削減を掲げていますが、ポイントは、削減目標の数値に第3者からの科学的なお墨付きを取得しようとした点です。科学的な根拠に基づくものの証明となる、国際機関SBT(Science-Based Targets)の認定を取得することで、目標とする数値の信頼度が増します。風呂敷を広げるだけなら誰でもできますからね。

――オフィスや店舗の排出量はファストリの努力で削減できますが、サプライチェーン領域での排出量については、取引先工場と連携して減らしていく必要があるので、より複雑です。

向:ここは非常に重要。サプライチェーン全体の排出量のことを「スコープ3」と呼びます。スコープ3の削減は大変難しく、投資を必要とします。それでも行うのは、温室効果ガス排出量の全体の90%が工場などから排出されているからです。結局そこに踏み込まないと、目標は成し遂げられないのです。ファストリでは生産部とサステナビリティ部の総勢150人体制で、スコープ3削減目標のモニタリングと進捗管理を行うそうです。150人ですよ!大きな投資ですよね。そこまでする背景には、「現場に通って人が目で見て確認しないとわからない」という現実があります。サステナビリティはきれいごとではなく地味なアクションの積み重ね。先ほどの外部機関のお墨付きと同じで、「言うだけじゃダメ」なんです。

ファストリ流の循環型ビジョンに注目

――エネルギー効率の高い新店舗フォーマットとして、23年中にプロトタイプ店舗の出店を目指すという目標も掲げています。

向:プロトタイプ店舗はぜひ見てみたい!現状から全てを丸っと変えるのは非常に大変。ならばプロトタイプという小さな実験の場を設けて、徹底的にやってみる。これもサステナビリティにおいて大事な視点だと思います。30年度までに全世界の店舗と主要オフィスで再エネに100%切り替えるという目標もあります。国内はロードサイドの独立型店舗はファストリの判断で再エネへの切り替えが可能なので先行していますが、商業施設内の店舗の切り替えはデベロッパー側の判断になります。今後全国の商業施設が、ファストリから再エネへの切り替えを迫られるのでしょう。正しい影響力の使い方だと思います。ちなみに、欧州9ヵ国では切り替えが全64店舗で完了したそうです。

――商品そのものについては、30年度までに全使用素材の約50%をリサイクル素材などに切り替えると発表しました。このサステナビリティ目標とアクションプランを発表した会見では、「競合他社に比べて控えめな目標だ」といった声も記者からあがっていましたが。

向:ここは、「サステナブル素材」ではなく「リサイクル素材」という表現を採用した点が大切です。同社に限らずグローバル企業は、サステナブル素材ではなくリサイクル素材という言葉を使うケースが増えています。サステナブル素材は幅が広く定義が不明瞭です。ファストリはリサイクル素材を、ポリエステルに始まり、レーヨン、ナイロンに広げていくとしています。化繊のインナーやフリース、ダウンといったアイテムに強い同社の商品特性や、東レなど最新素材開発のパートナーを持つ点から考えると自然なことです。同時に、課題は山積みです。複合素材の分解やリサイクルはどうするの?回収課題は?など。サステナビリティ目標を発表した会見でも「複合素材のリサイクルはイノベーションが必要」と語られていました。課題は多いが目指す、その背景には世界的な潮流である循環型のビジョンがあると思います。

――循環型のビジョンというのは、会見で示された後、1月に発表されたファストリの22年版サステナビリティレポートにも掲載されたイラスト(※1)のことですね。

向:そう、このイラストがあの会見の全てだったと言っても過言ではありません。作って売って終わりのリニア(直線)型から循環型へ。言葉ではよく聞きますが、このように分かりやすいイラストに落とし込んだことで、同社が掲げる「LifeWear」「新しい服のビジネスモデル」と、サステナビリティが結びつきました。循環型の図は一つの円で表現したものをよく見ますが、肌の色が異なる3人の顧客を中央に据えて、8の字型にしているところがファストリらしいし、世界のスタンダードでもあります。前出の「リサイクル素材」は図の1と4の間の「リサイクル」にあたります。服から服への水平リサイクル、これをケミカルリサイクルと呼びます。

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「シャネル」と「サンローラン」が知財保護に関する広告を共同掲載 その意図は?

 「シャネル(CHANEL)」と「サンローラン(SAINT LAURENT)」は2月10日、米「WWD」に知的財産の保護に関する広告を共同で出稿した。

 広告の上部に「シャネル」、下部に「サンローラン」のロゴを配置し、中央には共同声明を掲載した。声明の内容は以下の通り。

 「フランスのファッションとクチュールメゾンは、フランスの遺産を構成する重要な要素です。彼らのクリエイティビティ、サヴォアフェール(受け継がれる職人技術)、そして世界中の人々にインスピレーションを与える能力は、フランス産業の国際的な影響力に寄与しています。われわれは、盗作や模倣頼みのビジネスモデルを構築している寄生虫のような企業から真のクリエイティビティと創意工夫を守らなければいけません。『シャネル』と『サンローラン」は長い間相互にリスペクトし合い、クリエイションに対する価値や投資の努力を台無しにしたり希釈したりする者に対して、共同で立ち向かっていきます」と記載されている。

 ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlofsky)=シャネル ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントは、「サンローラン」が2021-22年秋冬コレクションに発表したツイードのジャケットが「シャネル」の王道スタイルであるそれと酷似しているとして批判していた。パブロフスキー=プレジデントは当時、「あのような素晴らしいブランドが他のブランドに寄生するのを見るのはとても悲しいことだ。自分たちの歴史を築けず、他人の歴史を吸い取るような行為は実に残念でならない。しかし顧客は騙されることはないだろう。どちらのブランドが最も美しいツイードジャケットを作るかは、お客さまが決めること。私はあまり心配していない」とコメントしていた。

 それから9カ月後にこの共同広告の掲載に至ったため、業界関係者を驚かせている。広告出稿の意図について「シャネル」は、特定の企業に向けたメッセージではないとコメントした。また、この広告が法的解決に関連した動きかどうかについてはコメントを得られなかった。

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トップシェフ御用達の仏発シルバーブランド「クリストフル」から万能のカトラリーセット“ムード・アジア”が登場

 仏発シルバーブランド「クリストフル(CHRISTOFLE)」は2月、東京・虎ノ門のモダンフレンチレストラン「ユニ(UNIS)」で2022年新作発表会を行った。「クリストフル」は1830年、パリの宝石商であったシャルル・クリストフル(Charles Christofle)が創業。電気分解の原理に基づいた金銀メッキに関する技術の特許の取得により、装飾品から食器まで製造するブランドに発展させた。ナポレオン3世が愛した「クリストフル」は、今でも世界中のトップシェフから高い支持を得ている。

 会場の「ユニ」はフュージョンフレンチ「スガラボ(SUGALABO)」で経験を積んだ薬師神睦シェフによるカウンター8席限定のレストラン。誕生日やアニバーサリーなど“ハレの日”を彩るレストランがコンセプトの料理を提供している。隠れ家的なエントランスを入ると落ち着いた雰囲気のサロンに迎えられる。

 「クリストフル」の新作は、アイコニックなカトラリーセット“ムード”から“ムード・アジア”。“ムード”は卵型のケースに6人分のカトラリーを収めたユニークなセット。ディナー用カトラリーやパーティー用、エスプレッソ用スプーンなど幾つかタイプがある。“ムード・アジア”は、和食や中華に欠かせない箸や箸置き、スプーンの形をアレンジした蓮華とデザートフォークを収めたもので、卵型のケースは、ディナーサイズ“ムード”と比べると一回り小さく高さは27cm。まずは蓮華で、カニ、ローストパプリカ、柚子胡椒、ミカンのババロア添えをいただく。普通の蓮華よりも浅く滑らかなフォームで仕上げているため、口へ運びやすく、このような前菜にもぴったりだ。特にディナースプーンは日本人の口には大きすぎるので、これくらいのサイズの方が使いやすい。上品な味のスターターの次は、シルバーでコーティングした箸で、香ばしくローストしたアオリイカ、山菜、セリのピューレ、すだちドレッシング、玉露パウダー添えのブーケサラダをいただいた。「クリストフル」には今までも箸を販売しているが、全てシルバーというものは初めてだ。一見、細く滑るかなと思いきや想像以上に持ちやすく、普通の箸と同じく違和感なく使える。芳しいさまざまな食材の風味が引き立てあったサラダは絶品だった。

あらゆる食に合う万能なシルバーカトラリー

 もう一つの新作は、“インフィニ”シリーズだ。15種類のメーンカトラリーと2種類のサービングカトラリー全17種類。人間工学に基づき、角度や太さ、重さ、バランス、持ちやすさが計算されデザインされている。世界のさまざまな料理に対応でき、カジュアルに楽しめるよう、“ユニバーサル”と付くカトラリーは1本で数通りに使用できるという優れものだ。

 例えば、“ミディアムユニバーサルフォーク”は、前菜やサラダにぴったりのサイズだが、フィッシュフォークとしても使用でき、“ミディアムユニバーサルスプーン”は、デザートスプーンとティースプーンの機能両方を備えている。“ミディアムユニバーサルナイフ”は、前菜やデザートナイフとして、また、チーズや他の料理にも使用が可能だ。価格は、9460円〜4万40円。薬師神シェフは、「食のニーズが目まぐるしく変化する中、“これしかできないカトラリー”から“これもできるカトラリー”と幅広い可能性を感じる。各ゲストのニーズからわれわれのテーブルのあり方を考えたい」と語った。

時代により変化する食文化とカトラリー

 今や食はボーダレスになり、文化や国境を越えて世界中で味わわれるようになった。それによりレストランで使用されるカトラリーもさまざま。特に“モダン”“ニュー”“フュージョン”などという言葉のつくレストランでは、ナイフやフォークに、蓮華や箸などを自由に組み合わせて使用するようになった。フレンチを箸で味わう店もある。堅苦しいテーブルマナーなど忘れて“料理に合う器とカトラリーで”というのが一般的。それは料理をつくるシェフのこだわりや演出、おもてなしの気持ちを表すものでもあると思う。「日本人にとってなくてはならないカトラリーが“箸”。“ムード・アジア”は、どんな料理にも寄り添うフォルムとデザインで、“欲しかった”を叶える新作だ」と薬師神シェフ。和・洋・中・エスニックとさまざまな国の料理が家庭の食卓に並ぶことが多い日本にはぴったりだ。一方で、世界的な和食ブームで“ムード・アジア”への欧米の反応は予想以上だそうだ。

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「焼肉業態が好調だからって、いくらなんでも(笑)」”がってん”と言えば『寿司』、いや『カルビ』だよ。でも、少し心配だよ

"がってん"と言えば、『がってん寿司』。注文する職人さんが「がってん承知!」と答えてくるのが特徴なグルメ回転寿司チェーンである。運営するのは株式会社RDCホールディングス(本社:埼玉県熊谷市、代表取締役社長:久志本京子)。『がってん寿司』のイメージが強いが、実は寿司業態を軸に約30のブランドを展開している企業である。そんな同社が昨年12月10日(金)に、焼肉業態をオープンさせた。店名はもちろん、"がってんカルビ"。
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「アディクション」の2022年サマーコレクションは雨の情景を表現 人気アイシャドウやネイルカラーの限定色が登場

 「アディクション(ADDICTION)」は、2022年サマーコレクション“SONGS OF RAIN”を4月22日に発売する。アイシャドウやチーク、ネイルカラーなどの限定色をラインアップする。

 同コレクションは、“雨の世界に息づく深みと透明感が混在する美しさ”を繊細な色で表現した。異なるきらめきを持つ3色を組み合わせたアイシャドウ“ザ アイシャドウ ソングス オブ レイン”(限定4色、各税込2750円)は、重ねるごとにさまざまなニュアンスを楽しめる。しっとりとしたパール感が艶と透明感を与える“ザ アイシャドウ パール”(限定6色、各税込2200円)と、肌に溶け込むようになじむクリームタイプの“ザ アイシャドウ クリーム”(限定5色、各税込2200円)にも注目だ。さらに、人気のネイルカラーからは “ザ ネイルポリッシュ L”(限定6色、各税込1980円)が登場。シアーな色彩で雨の情景を表現した。そのほか、濡れたような艶と輝きを与えるハイライター“ザ グロウ スティック”(限定1色、税込4180円)、“ザ リップスティック エクストレム シャイン”(限定1色、税込4070円)、“リップ オイル プランパー”(新2色、各税込3300円)、“ザ ブラッシュ パール”(限定2色、各税込3300円)をそろえる。

 また、アイシャドウとブラッシュを自由にセットできるコンパクトケースも限定デザインで登場する。ブラックにゴールドのパールをあしらい、にぎやかな都会の街並みが雨に染まり、落ち着きのある空気感とともに美しく光る情景をイメージした。プラスチック部分の85%にリサイクル素材を使用し、環境にも配慮した。

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「ニューバランス」の定番“990”シリーズからエシカルな“990v5”が登場

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、ブランドを象徴する“990”シリーズの最新作“990v5”から、環境に配慮した最新モデルを2月25日に数量限定で発売する。価格は3万5200円で、カラーはグレーのみ。直営店と公式オンラインストアで取り扱う。

 スニーカーは、環境に配慮したエシカルな素材をボディに採用。アッパーはエンボス加工したメッシュとビーガンレザーを重ねて構成した。ミッドソールには衝撃吸収性に優れている“アブゾーブ(ABZORB)”と“エンキャップ(ENCAP)”を使用。サイドには足首のホールド性を高めるTPUパーツを施し、快適な履き心地にこだわっている。

 発売に先駆けて2月22日からは、同ブランドの“マイエヌビー(myNB)”のシルバー会員以上に向けて、先行予約受付を公式オンラインストアで開始する。

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「サステナブルファッションがなくなる、当たり前になるのはいつ?」 マリエの「私の34年目のサステナブル」Vol.49

 「私たちは、このアワードを2030年に廃止する未来を描いています!」。

 そう力強く語ったのは、サスティナブルコスメアワード2021の表彰式で登壇した主催者の岸紅子さんだ。私も審査員として参加しているアワードは、環境省の森里川海アンバサダーでもあるアクティビストチームMOTHER EARTHが19年に始め、「人にも地球にもやさしいコスメ」を表彰している。この表彰式は、先日行われたNEW ENERGYという新しい合同展示会で行われた。冒頭の言葉は、私の心に強く訴えかけた。こうした表現は、サステナブルな未来を目指す企業やグループ、アクティビストの中でよく出てくるものだ。

 「せっかく広げた風呂敷なのに、もうやめることまで考えているの!?」という異表をつく使い方であり、人々の関心を高めながら、しっかりとゴールも定めている。締切の提示で、いい意味での「焦り」を与えることも可能だ。「アクティビストのいない未来を!」と語るアクティビスト、「サステナブルなんて言葉のない社会を!」と語るサステナブルの推奨者など、こうした表現を使うリベラルな活動家はさまざまだ。

 その言葉を会場で聞いていた時、ふと頭をよぎるものがあった。「では『パスカルマリエデマレ(PASCAL MARIE DESMARAIS.以下、PMD)』を含め、サステナブルなファッションが常識になるのは一体いつなのだろうか?」ということだ。もちろん「今すぐに!」と願うが、そうは簡単にいかない。大手の衣料品メーカーと商談していると「生産・製造の現場では、そんなこと難しい」と正直な胸の内を明かしてくれるリーダーもいる。一体何から手をつけていいのかわからない企業もあれば、そもそもサステナブルは利益の妨げと考えている業者もまだまだ多く、ゴールを定めるにはまだ早い。けれど5年もモノづくりや情報交換を続けていると、面白いことに気がついた。

 私は現在34歳、昭和62年生まれというギリギリの昭和世代だ。10代の頃はポケベルもiモードも使えなかったが、20代になるとmixiやマイスペース、そしてiPhoneが登場し、現在に至っている。デジタル・コミュニケーションにはそれなりに苦労したから、私より上の世代の「サステナブル社会への理解に対する苦しみ」や「今までのリニアエコノミー方式を変えられない気持ち」がなんとなく理解できると思うのだ。一方出来上がった社会で成長した私たち世代は「このままでいいのかなぁ~?」なんてクエスチョンを抱きながら、今まさに子どもを持つ世代となり、将来のことをこれまで以上に真剣に考えている。ミレニアルやZ世代の気候変動に対する不安も他人事じゃない。

 まさに2つの世代の板挟みにあっており、これは「橋渡し役」として活躍するしかない世代なのかもしれない、と感じている。

 ファッションで言うと、ミレニアルやZ世代の古着への関心は世界的だが、一方で上の世代が夢中になったファストファッションも最近はサステナブルになっている。だから「またファストファッション買っちゃいます」と言う人も増えている。これも、世代を超えてSDGsという考え方が広がってきた証ではないだろうか?より早くサステナブル・ファッションが普通の社会になるには、世代間の差を埋めるか、世代交代を待つかの二択だろう。我々「橋渡し役」世代が、”新しいが当たり前”の時代が早く訪れるようコミットすべきなのは明らかだと思いを巡らせている。

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「ニューバランス」のアイコンカラー“グレー”の歴史を読み解く展示が原宿店でスタート

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、ブランドを象徴する“グレー”をテーマにした展示“ニューバランス グレー ミュージアム(NB GREY MUSEUM)”を、ニューバランス原宿の4階で3月9日まで開催している。グレーにまつわるブランドの歴史を紹介するほか、これまでに発表してきたグレーのアーカイブシューズや、その場で購入できる最新のグレーシューズを並べる。

 1906年創業の同ブランドが初めてグレーを採用したのは、1980年代に発売したロード向けランニングシューズ“620”だった。当時のランニングシューズは、ホワイトや原色などのポップなカラーがメインで、グレーは異色だった。以来、メイド・イン・USAの“990”シリーズや、ハイエンドライン“1000”シリーズなど、ブランドのアイコンモデルに継続して採用し、象徴的なカラーとなった。

 展示では、上記のアーカイブを並べるほか、“M900VS4”(税込3万6300円)、“M1700JP”(同3万9600円)、“M1500BSG”(同2万8600円)などのシューズを販売。併設のカフェではグレーをテーマにしたドリンクをテイクアウトのみで提供する。

■NB GREY MUSEUM
日程:2月18日〜3月9日
場所:ニューバランス原宿4階
住所:東京都渋谷区神宮前4-32-16

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「アディダス」とグラフィックアーティストのグッチメイズがコラボスニーカー クラブカルチャーに着想

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、グラフィックアーティストのグッチメイズ(GUCCIMAZE)とコラボレーションしたスニーカー“オズラ GM(Ozrah Gm)”を2月23日に発売する。価格は税込1万9800円で、カラーはブラックを用意する。「アディダス」の直営店と公式オンラインストア、アプリに加えて、GR8(グレイト)やミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)、アトモス(ATMOS)などで取り扱う。

 スニーカーは、東京のアンダーグラウンドなクラブカルチャーやナイトライフに着想を得たもの。アッパーに施したグッチメイズによる“adidas OZRAH”ロゴや、リフレクター素材をあしらったトゥキャップとヒールキャップ、2000年台初期のスケートシューズに影響を受けたボリュームのあるシュータンが目を引くデザインだ。さらにミッドソールには、ナイトクラブのエントリースタンプのようにUVライトを当てると、“Stay Techno”の文字が浮かび上がるという仕掛けも取り入れた。

 同シューズはマットブラックのシューズボックスに収納し、リフレクター素材のシューレースとオリジナルのソックスライナーが付属する。

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女性の裸のバスト写真をSNSに投稿した「アディダス」に賛否両論 新作スポーツブラのプロモーションで

 「アディダス(ADIDAS)」が新作のスポーツブラコレクションのプロモーションとして25人の裸の女性の胸の写真を公式ツイッターに投稿したことが物議を醸している。

 投稿には「私たちはいかなる形、サイズの女性の胸もサポートと快適さを得る権利があると信じています。この考えに基づき新しいスポーツブラのコレクションは43型をそろえ、誰しもにぴったり合うものが見つかります」とコメントを添えている。

 裸の女性の胸の写真を投稿するという判断について「アディダス」は、「異なる形やサイズの胸を見せることでいかに胸は1人ずつ違うか、オーダーメイドのサポートが重要であるかを強調する」ための投稿だったとコメントしている。

 問題となった「アディダス」の投稿には、多様性を尊重する「アディダス」の行動に賛同するコメントや「ブラのプロモーションなら商品を着用させるべきだ」といった批判のコメントも投稿されており、賛否両論を呼んでいる。

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女性の裸のバスト写真をSNSに投稿した「アディダス」に賛否両論 新作スポーツブラのプロモーションで

 「アディダス(ADIDAS)」が新作のスポーツブラコレクションのプロモーションとして25人の裸の女性の胸の写真を公式ツイッターに投稿したことが物議を醸している。

 投稿には「私たちはいかなる形、サイズの女性の胸もサポートと快適さを得る権利があると信じています。この考えに基づき新しいスポーツブラのコレクションは43型をそろえ、誰しもにぴったり合うものが見つかります」とコメントを添えている。

 裸の女性の胸の写真を投稿するという判断について「アディダス」は、「異なる形やサイズの胸を見せることでいかに胸は1人ずつ違うか、オーダーメイドのサポートが重要であるかを強調する」ための投稿だったとコメントしている。

 問題となった「アディダス」の投稿には、多様性を尊重する「アディダス」の行動に賛同するコメントや「ブラのプロモーションなら商品を着用させるべきだ」といった批判のコメントも投稿されており、賛否両論を呼んでいる。

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UAが“英国”コンセプトのブライダル用メンズタキシード ベスト-アニバーサリーとのコラボ第2弾

 「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS 以下、UA)」は、ウエディングの総合プロデュースを行うベスト-アニバーサリーと協業し、ブライダル用メンズタキシードのコラボレーション第2弾を2月から順次レンタルする。ベスト-アニバーサリーの全国のドレスサロン、アクア・グラツィエ(AQUA GRAZIE)、デスティニーライン(DESTINY Line)、ア・リリアーレ(A Liliale)で取り扱う。

 第2弾のコンセプトは“英国”で、ウォリック、ハイクレアなど英国の城名をつけたモーニングコート、ダブルブレスト、シングルブレストの6モデルを用意。豊富なデザインとカラーをそろえることで、新郎衣装の選択肢が少ない状況を改善し、新郎新婦のハレの日を彩ることを目的とする。商品は、ベスト-アニバーサリーの顧客の意見を反映し、UAのオリジナルパターンを採用したタキシードを提案する。レンタル価格は税込16万5000〜19万8000円。

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パルコがジェイミー・リードとの新たな広告ビジュアル公開

 パルコはこのほど、イギリス人アートディレクターのジェイミー・リード(Jamie Reid)が手掛けた、2022年春夏シーズンの広告を公開した。同氏との協業は3年目となる。

 両者は、何を表現・発信していくべきかを毎シーズン議論し、テーマを決めてクリエイティブを制作してきた。初の協業となった20年は、渋谷パルコ再開後の企業姿勢を表現した「PARCO HEROES」、2021年は未来へ向かう希望の大切さを表現した「HOPE FLOATS」をテーマとし、2022年はコロナ禍でともに力を合わせて、夢や目標を実現していく姿勢を「TEAM HARMONY」として表現した。リードのほかにも、フォトグラファーに「プラダ(PRADA)」「マルニ(MARNI)」「アディダス(ADIDAS)」「ナイキ(NIKE)」などのビジュアルも手掛けるチャーリー・エングマン(Charlie Engman)が、スタイリストに日本生まれでロンドンを拠点に活動するアイ・カモシタ(Ai Kamoshita)が参加した。

 2022年春夏シーズンの広告は、2022 スプリングと2022 サマーの2種類で、それぞれ縦と横のグラフィックを公開。3月以降、さまざまな媒体に掲載される

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大迫傑が現役復帰 「もう一回ワクワクさせる場所に立ちたい」

 昨年8月の東京五輪後に現役を引退した大迫傑選手が、競技復帰を表明し、関係者向けにオンライン会見を行った。復帰レースは「未定」としつつ、大まかなタイミングについて「今年の秋冬か、来年の春くらい」と答えた。

 復帰の決め手は、昨年10月のシカゴマラソンで3位に入賞したゲーレン・ラップ(Galen Rupp)選手の走りだったという。「娘の誕生日のためにアメリカに1カ月滞在していたタイミングだった。練習を共にしていた彼が力強い走りを見せてくれて『やっぱりかっこいいな』と思うと同時に、僕ももう一回、見てくれる人をワクワクさせる場所に立ちたいと思った」。また、2月6日に行われた大分・別府の大分毎日マラソンでは、一号者に乗り解説を担当し、「鎧坂(哲哉)選手(旭化成)の臨場感ある走りに興奮した。身近な選手の良い走りに刺激を受けた」と振り返る。

 2024年開催のパリ五輪については「出たい気持ちはあるが、そんなに甘くないことは僕が一番分かっている。(昨年立ち上げた会社I(アイ)の)事業も続けつつ、競技のパフォーマンスも修正しながら、さらに良くなることを目指す」と語った。

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ユニクロの「LifeWearマガジン」22年春夏号 ソフィア・コッポラのインタビューなどを掲載

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、フリーマガジン「LifeWearマガジン」の2022年春夏号の配布を開始した。“The Joys of Clothing”をテーマに、映画監督のソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)のインタビューや、オーストラリアの「frankie magazine」誌と共にメルボルンの海辺で撮影した「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン(UNIQLO AND JW ANDERSON)」のファッションストーリーなどを掲載している。同誌は19年8月に創刊し、今号で6号目。

 ソフィアのインタビューでは、「ニューヨークの好きなところ」など、25の質問とその返答を掲載。インスピレーションを得るために彼女がよく訪れるという本屋やダイニングなども紹介している。ほか、カリフォルニアのサーファーやスケーターをモデルにした「UT」のページや、夏の定番インナー“エアリズム”の機能性を解説したページなどもある。

 「今回の特集タイトル“The Joys of Clothing”は、1930年代からアメリカで出版され、今も人々に愛されているレシピ集“Joy of Cooking”をヒントにした。料理を楽しむように、服選びやスタイリングを楽しんでもらえれば」と、同誌を手掛ける木下孝浩ファーストリテイリンググループ上席執行役員。

 配布開始に合わせて2月18日に、UNIQLO TOKYO、UNIQLO GINZA、ユニクロ原宿店、ユニクロ浅草店、ユニクロ名古屋店、ユニクロ京都河原町店内に、「LifeWearマガジン」のポップアップショップをオープンした。「LifeWearマガジン」のロゴ刺しゅう入りシャツ(税込2490円)やキャップ(2490円)、トートバッグ(3490円)などを販売している。

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色・柄・素材を“掛け合わせる”「マルプラ」 元「カラー」のウィメンズデザイナーが立ち上げ

 大藤千恵子デザイナーが手掛けるウィメンズブランド「マルプラ(MULPLA)」が、デビュー2シーズン目となる2022年春夏コレクションを発表した。

 同ブランドは、“マルチプライ”(=掛け合わせる)をコンセプトに21-22年秋冬シーズンにスタートした。複数の色や柄、素材、ディテールを掛け合わせた洋服を提案している。中心価格帯は、ブラウスが2万5000〜3万円、スカートが4万5000円、パンツが4万5000〜5万5000円、アウターが8万〜14万円だ。ブランド名には、パタンナーや工場など「ブランドに携わるさまざまな人の思いを体現する」という意味も込めた。大藤デザイナーは大阪モード学園を卒業後、英セントラル・セント・マーチンズ (Central Saint Martins)に進学。その後、「カラー(KOLOR)」のウィメンズ部門で約5年間のデザイン経験を積んだ。

 今シーズンのテーマは“旅”。大藤デザイナーが過去に訪れた街の建築や風景に着想し、色や柄を考えた。古着好きなパーソナリティーを反映した、ビンテージから取り入れたデザインも多い。古着のアロハシャツとショーツのセットアップに着想したジャンプスーツ、スカジャンの裏地をジャージーにしたリバーシブルのブルゾン、カットジャカードやオーガンジーなどの異素材を組み合わせたスカートなど全23型だ。

 袖が取り外せるブラウスや、ジップの開閉でフードから襟に変化するディテールなど、1着で複数の着こなしが楽しめるアイテムも用意する。「私はデザインの強い服が大好き。でも、スタイリングが一辺倒になるため、購入をためらう人もいる。そんな人にも手に取ってもらえるよう、複数の着方が楽しめるディテールとデザインを積極的に盛り込んだ」と大藤デザイナー。同ブランドのターゲットは30〜40代女性で、パンツのウエストにゴムを使うなど、「客層に合わせた機能も取り入れている」。

 現在の販路はECのみ。今後は卸売りを視野に入れ、まずはセレクトショップでのポップアップでファンを増やす予定だ。

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WWDJAPAN サステナビリティ・ディレクター養成  悩み深くも夢がある参加18人の実行宣言

 「WWDJAPAN」は「サステナビリティ・ディレクター養成」講座を2021年9月から12月まで全9回で実施した。リアル参加の18人は素材知識から循環型デザインの未来、社内への情報共有方法などに関するセミナーを受講した上でワークショップに参加。参加企業はSPA、OEM、専門商社、合繊メーカー、インポーター、セレクトショップ、ラグジュアリー、スポーツ、PR、非営利組織、美容室、デベロッパーなど多岐にわたり、それぞれに悩みを抱えつつ議論を重ねた。最終回には、各人が「循環型ファッションに向けた2022年の実行プラン」を発表。宣言内容からは垣根を越えて取り組むべき課題や希望が浮かび上がった。中でもポイントはこの4つだ。

① まず必要なのは社内の体制作りと啓蒙活動

 サステナビリティ担当に任命された人がまず悩むのが社内の啓蒙活動だ。「あの人は関心がありそうだから」と属人的に任されるケースも多いがそれでは波及と継続は難しい。重要なのは決定権ある立場の人が担当となる組織作りだ。

【悩み&宣言】

・今年はサステナビリティ推進担当部署を設立する(専門商社)

・全員がサステナビリティを自分事として捉え、全部署が目標にサステナビリティ関連を入れて実行できるようになる(セレクトショップ)

・推進に取り組む部署の活動をマネジメント含め社内公示し、社内協力を得やすくする(ラグジュアリー)

・講座に参加した自分と社のほかのメンバーとの知識量の差の広がりを懸念。専門部署はあるが数値目標がない(合繊メーカー)

・社内が一番課題。そもそも「なぜ、アパレルがサステナビリティを推進しなければならないのか」の啓蒙活動を行う(SPA)

・2022年はサステナ元年。意識向上と参加意識を高めるため貢献と指標を数値化(ラグジュアリー)

・デベロッパーとしてアパレルの課題を認識。商業施設づくりに携わる各部署が共通意識を持てるよう研修を実施(商業施設)

・取引先ブランドのデザイナーにSDGs に対する考えを問い、自分の考えも伝える。新しいラグジュアリーファッションの在り方を見つめる(インポーター)

② 外資日本法人の課題は環境負荷計測と再エネ導入

 外資ラグジュアリーの多くは、本社主導でサステナビリティ戦略が進んでおり「販社のジャパン社がすべきことは?」が共通課題。まずは日本事業の環境負荷の現状を把握。そして、本社・店舗の再エネへの切り替えだ。

【悩み&宣言】

・日本事業全体の環境負荷のアセスメントを初めて実施。ロードマップ(2050 年カーボンニュートラル)達成を目指してアクションプランロードマップを作成し実行する(ラグジュアリー)

・現状把握しているスコープ1~2における、CO₂削減目標値の設定とロードマップの策定(SPA)

・直営店は使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替え済み。百貨店に切り替えリクエストを続ける(ラグジュアリー)

・使用総量の削減に努める(ラグジュアリー)

・自社倉庫近くにソーラーシェアリングを検討(セレクト)

③ 長期セールを見直し売り上げ至上主義から脱却

 特に小売業から多く挙がったのがセールの慣習の見直しだ。すなわち売り上げ至上主義や作り過ぎ問題からの脱却、販売員の働き方改革というアパレルの根本かつ緊急課題につながる。ブランド間や商業施設との連携がマスト。

【悩み&宣言】

・常々違和感があったが業界全体が賛同しルールを守る座組みが必要(インポーター)

・特に夏季は本番に夏物が店頭にないくらい開始時期が早い。とはいえ、自社だけセールを中止しても売り上げが取れず、出店区画が不利に。セールで売り上げを取るための過剰生産は過剰な値引きにつながり、消費者は値引きで買うことが当たり前。負のスパイラルから抜けるために官民一体で改善を!(セレクトショップ)

④未来を見据える循環型商品・プラットフォームの開発

 ファッションビジネスは直線のリニア型から循環型へ。それは一社では完結せず、企業や業界の枠を超えたつながりが欠かせない。とは言え同じ業界でも隣のことは案外知らないもの。ワークショップではその場でつながりが生まれることもあり、対話の重要さを痛感した。

【悩み&宣言】

・物作りに頼らないビジネスを展開。廃棄予定の服をアップサイクルして販売するプロジェクト(OEM)

・リセールやアップサイクルを通じた循環型事業に着手し、「無駄を出さない」ビジネスモデルを確立(SPA)

・環境配慮型商品に加えて、循環型商品・プラットフォームの販売推進(専門商社)

・引っ越し業者との業務提携。引っ越しの前後に大量に出る処分対象の衣類や家具を一般ごみではなく回収につなげる仕組み(SPA)

・造作物のごみ削減と循環。建築廃棄物のリサイクル(ラグジュアリー)

・受注⽣産への切り替え。素材に在庫リスクをはり、 QRにより最適量の⽣産へ(SPA)

課題は進化の種

 ワークショップでは上記以外にもたくさんのアイデアや宣言が飛び出した。これから取り組む企業の担当者はぜひ参考にしてほしい。アイデアの共有を惜しまないのがサステナビリティ・シフトを加速させるポイントだ。

【悩み&宣言】

・JSFA(ジャパン・サステナブル・ファッション・アライアンス)をはじめ国内の業界団体への加盟(専門商社)

・国内輸送において貨物利用を拡大してエネルギー使用を抑える(ラグジュアリー)

・環境負荷が少ない新素材の開発と採用(SPA)

・使用サーバー容量の削減を目指す(ラグジュアリー)

・デベロッパーとテナントの関係性のアップデート。 “売り上げ”以外のKPI設定(デベロッパー)

・理美容室をプラットフォームとしたドライヤーレス推進でCO2削減(美容室)

・SDGs体験の場を通じた商業施設のコミュニティーセンター化(小売り)

・商品を販売することで得た利益の一部を地球環境、そして社会へドネーション(PR)

・梱包に用いる未使用プラスチックの削減。再利用または全て再生可能に(ラグジュアリー)

・認証取得の推進(SPA)

・生物多様性保護につながる国際認証取得(ラグジュアリー)

業界から行政へのリクエスト

 サステナビリティ・シフトには民間と行政のタッグが欠かせない。そこでワークショップのラスト2回には、オブザーバーとして環境省、経済産業省の責任者を招き、本音で意見を交わした。下記は受講者から行政への質問やリクエスト。行政は「業界からの意見やアイデアを待っている」という。

・衣料品の環境配慮について、小・中学校の義務教育内にカリキュラム設定

・認知と導入が進んだFSC認証の(海外調達の)木材等建築資材は、需要の高まりもあり枯渇気味で原材料が高騰。 国内でFSC認証の資材調達が可能になるよう、国内森林(間伐材など)を有効活用し認証を与えることができないか。

・プラスチック代替の梱包製品の導入をクリーニング業界と連携

・サステナビリティに取り組んだら「助成金が出る」「減税になる」など、「取り組んだ方が得」と経営層に思わせる、説得のためのインセンティブ

・認証取得の支援。手続きや作業面や税制優遇など

・副業⽀援や派遣先企業への助成など、企業が外部の知⾒を取り⼊れやすい環境づくり

・循環型都市のネットワーク強化。都市の代表者とともに都市のリサイクルの可能性を分析・評価する試み

・CO₂排出量の算出サポート。環境負荷を可視化する業界共通のツール開発とその発信

・リサイクル/リユースに貢献できるリペア職人などの育成のサポート

・衣料リサイクル、回収促進のための法整備・仕組みづくり

・循環型商品、低環境負荷商品の消費推進となる仕組み(低減税率適用やエコカー補助金のようなもの)

・環境負荷の低い商品の輸入関税率緩和

・競合他社で連携してセールを適正な時期に遅らせるだけでは、消費者のマインドセットはできない。政府からの働きかけによりオープンセールの解禁日を設けるなど、官民一体で業界カレンダーの設定と消費者の啓蒙を

「サステナビリティ・ディレクター養成」講座(2021年9月から12月実施) 企画ページはこちら

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「シセイドウ」から登場したメラニンの発生源にアプローチする美白美容液が話題

 資生堂が世界88の国と地域で展開する「シセイドウ(SHISEIDO)」からローンチした高機能な美白アイテムがロングセラーになっている。2020年2月に発売した美白ケアシリーズの美容液“ホワイトルーセント イルミネーティング マイクロS セラム”[医薬部外品](30mL、税込1万2650円)と、21年3月に発売したエイジングケア※1シリーズのシワ改善もかなう美白クリーム“バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノホワイト5” [医薬部外品](20g、税込1万4740円)だ。

 紫外線を浴びた肌をケアするのに適している美白関連製品は今や通年で愛用する人も少なくないが、これから紫外線が増えるこの時期から注目度が高まる。そんな中で“イルミネーティング マイクロS セラム”は、同社が26年をかけて開発した美容液で、美白有効成分のアクティブ4MSK※2を配合している。肌にメラニンが溜まる前に多面的にアプローチし、メラニン生成の引き金となる酵素チロシナーゼの働きをブロックすることで、メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ。さらにSAKURAブライトテクノロジーが、乾燥による小ジワも目立たなくし、潤いがあって明るい桜のような肌へ導く。

 “リンクルリフト ディープレチノホワイト5”はシワ改善も美白も妥協したくない多くの人から支持を得ている製品。今回、同社は年齢を重ねるごとに肌の表面の角層が固く、奥の真皮は柔らかくなる「肌ギャップ」が、シワの要因であることを新たに発見した。目まわりや口角まわりのゆるみジワまで異なる部位のシワに対応し、素早い手入れで改善する。

 同社は1916年に設立した試験室からはじまり、長年化粧品や美容食品などの研究を続けている。蓄積した研究結果などを製品に生かすほか、消費者に還元するため資生堂の技術力や研究の成果を交えて、美容に関する疑問を分かりやすく解説するウェブコンテンツ「Why?SHISEIDO」をスタート。そこでは美白に関する疑問に同社の研究者が丁寧かつ明確に答えている。今後もモノのみならずコトの提案も強め美白アイテムを訴求していく。

※1 年齢に応じた潤いによる手入れのこと
※2 4-メトキシサリチル酸カリウム塩

問い合わせ先
SHISEIDOお客さま窓口
0120-587-289

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「ディオール」「カルヴェン」の元デザイナーによるシューズ&アクセサリーブランドがデビュー

 「ディオール(DIOR)」のヘッドデザイナーや「カルヴェン(CARVEN)」のアーティスティック・ディレクターを務めたセルジュ・ルフュー(Serge Ruffieux)によるシューズ&アクセサリーブランド「13 09 SR」が、2022年春夏にデビューする。同ブランドは21年、仏「フィガロ」紙に勤めていたジャーナリストのエミール・フォール(Emile Faure)と共同で設立したもの。「品質」「責任」「自由」をキーワードに掲げ、DIY的なアプローチを生かした遊び心あふれるシューズを中心に、サングラスとそのストラップを提案する。

 「一足ごとに異なる仕上がりやクラフト感を楽しんでほしい」とルフューが語るシューズの特徴は、手作業で結ばれたシルクやベルベットのリボンとクリスタルの装飾、そして「カルヴェン」時代を彷彿とさせる大胆なフリンジ使い。廃棄物を極力抑えるため、素材にはデッドストックやリサイクル、端材などをできる限り用いている。「履き心地にもこだわった」というコレクションは、すべてがフラット。ポインテッドトーのサンダルやミュールには“エッグヒール”と呼ぶラバー製の丸みのあるヒールパーツを、モカシンには底面にドット状のラバーを配している。一方、サングラスはテンプルにピアス風の装飾をあしらったデザインとノーズブリッジにメタルプレートを用いたモデルをラインアップ。ネオプレンにクリスタルやビーズを施したデコラティブなサングラス用ストラップも用意する。

 シューズはイタリアとルーマニアで、サングラスはイタリアで生産。価格帯は上代でシューズが390〜790ユーロ(約5万700〜10万2700円)、サングラスが280~435ユーロ(3万6400〜5万6550円)、ストラップが190~470ユーロ(2万4700〜6万1100円)。ショールームのトゥモロー(TOMORROW)が卸を手掛けており、ファーストシーズンからミラノのディエチ コルソ コモ(10 CORSO COMO)やシカゴのイクラム(IKRAM)、パリの眼鏡店マーク ル ビアン(MARC LE BIHAN)などに並ぶ。また、公式オンラインショップでも販売する。

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人見知りの職人が動画で語り始めた TOKYO KNITの「語りはじめたファクトリー」に注目

 東京ニットファッション工業組合(以下、 TKF)は、加盟各社で「TOKYO KNIT」ブランドを構築し、品質と技術を保証する認証制度を導入するなど、ニットの産地としての東京の付加価値向上に取り組んでいる。OEMやODMを担い、消費者に直接発信することが少なかった認証企業はこのほど、「語りはじめたファクトリー TOKYO KNIT STORY」をテーマに、D2CやSNSなどへの挑戦から長年のモノづくりにかける想いを語り出した。

 「語りはじめたファクトリー TOKYO KNIT STORY」は、参画企業の取り組みを取材・編集した一連の動画だ。現在TKFの公式YouTubeチャンネルで順次配信している。「企業・工場紹介編」と「オリジナルブランド紹介編」「特別編」「総集編」の全24話を2月末までにアップする予定だ。取材・編集は、メディアやコミュニティスペース「セコリ荘」を通じて産地の情報発信を続ける糸編(代表:宮浦晋哉)が担当。口下手な認証企業の「語り」を引き出した。各社は長年“縁の下の力持ち”だったから、正直消費者と直接コミュニケーションするD2Cブランドを作ったり、その試みを各種SNSで発信したり、ましてや動画に出演したりは慣れていない。それでも取り組むのは、「変わらなければいけない」という危機意識と、「決して変わらない」モノづくりへの愛があるから。下町のニットメーカーも、想いを発信することで共感してもらう時代を試行錯誤しながら生きている。24本の動画は、彼らの想いだ。

 認証に際して審査員を務めるユナイテッドアローズの栗野宏文上級顧問は、「TKFの取り組みを知ったのは最近だが、認証各社にはユナイテッドアローズを創業した頃からの取引先もあった。各社のクオリティは、信頼できる。タッグを結成すれば、『1+1』は『3』にも『4』にもなるだろう。朴訥でシャイな職人には、動画が苦手な人もいるだろう。そもそも日本人は長年、発信を苦手としてきた。だが今は、世界を相手に戦う時代。皆が『自分が』『自分が』とシャウト(叫ぶ)するのはシンドいかもしれないが、スピーク(語る)するのは大事だ」とエールを送る。

 TKFは2月24~26日の3日間、「TOKYO KNIT総合展2022」を開催する。一般に広く開放し、入場は無料だ。総合展では、認証企業のファクトリーブランドや、高い技術でデザイナーを支えるコラボレーションを筆頭に、OEM/ODMや染色、プリント、テキスタイル、糸、付属品など、日本のモノづくりを支える本来の活動についても、製品や動画を通じて発信する。各社は、消費者との直接的な交流に期待を寄せている。26日には糸編の宮浦代表を司会に、廣川玉枝「ソマルタ」デザイナーと村上要「WWDJAPAN」編集長がトークショーを開催(先着50人限定)。その模様はライブ配信する予定だ。

■「TOKYO KNIT総合展2022」
期間:2月24~26日
(24日は16~18時まででメディア・関係者向け。25日は11~19時、26日は11~18時まで。トークショーは26日16:30~の予定)
場所:渋谷ヒカリエ「COURT&CUBE」(東京都渋谷区渋谷2-21-1 8F)

問い合わせ先
コスモ・コミュニケーションズ
contact@tokyoknit.jp

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人見知りの職人が動画で語り始めた TOKYO KNITの「語りはじめたファクトリー」に注目

 東京ニットファッション工業組合(以下、 TKF)は、加盟各社で「TOKYO KNIT」ブランドを構築し、品質と技術を保証する認証制度を導入するなど、ニットの産地としての東京の付加価値向上に取り組んでいる。OEMやODMを担い、消費者に直接発信することが少なかった認証企業はこのほど、「語りはじめたファクトリー TOKYO KNIT STORY」をテーマに、D2CやSNSなどへの挑戦から長年のモノづくりにかける想いを語り出した。

 「語りはじめたファクトリー TOKYO KNIT STORY」は、参画企業の取り組みを取材・編集した一連の動画だ。現在TKFの公式YouTubeチャンネルで順次配信している。「企業・工場紹介編」と「オリジナルブランド紹介編」「特別編」「総集編」の全24話を2月末までにアップする予定だ。取材・編集は、メディアやコミュニティスペース「セコリ荘」を通じて産地の情報発信を続ける糸編(代表:宮浦晋哉)が担当。口下手な認証企業の「語り」を引き出した。各社は長年“縁の下の力持ち”だったから、正直消費者と直接コミュニケーションするD2Cブランドを作ったり、その試みを各種SNSで発信したり、ましてや動画に出演したりは慣れていない。それでも取り組むのは、「変わらなければいけない」という危機意識と、「決して変わらない」モノづくりへの愛があるから。下町のニットメーカーも、想いを発信することで共感してもらう時代を試行錯誤しながら生きている。24本の動画は、彼らの想いだ。

 認証に際して審査員を務めるユナイテッドアローズの栗野宏文上級顧問は、「TKFの取り組みを知ったのは最近だが、認証各社にはユナイテッドアローズを創業した頃からの取引先もあった。各社のクオリティは、信頼できる。タッグを結成すれば、『1+1』は『3』にも『4』にもなるだろう。朴訥でシャイな職人には、動画が苦手な人もいるだろう。そもそも日本人は長年、発信を苦手としてきた。だが今は、世界を相手に戦う時代。皆が『自分が』『自分が』とシャウト(叫ぶ)するのはシンドいかもしれないが、スピーク(語る)するのは大事だ」とエールを送る。

 TKFは2月24~26日の3日間、「TOKYO KNIT総合展2022」を開催する。一般に広く開放し、入場は無料だ。総合展では、認証企業のファクトリーブランドや、高い技術でデザイナーを支えるコラボレーションを筆頭に、OEM/ODMや染色、プリント、テキスタイル、糸、付属品など、日本のモノづくりを支える本来の活動についても、製品や動画を通じて発信する。各社は、消費者との直接的な交流に期待を寄せている。26日には糸編の宮浦代表を司会に、廣川玉枝「ソマルタ」デザイナーと村上要「WWDJAPAN」編集長がトークショーを開催(先着50人限定)。その模様はライブ配信する予定だ。

■「TOKYO KNIT総合展2022」
期間:2月24~26日
(24日は16~18時まででメディア・関係者向け。25日は11~19時、26日は11~18時まで。トークショーは26日16:30~の予定)
場所:渋谷ヒカリエ「COURT&CUBE」(東京都渋谷区渋谷2-21-1 8F)

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「シュプリーム」が新クリエイティブ・ディレクターに「デニム・ティアーズ」のトレマイン・エモリーを任命か

 「シュプリーム(SUPREME)」が、新クリエイティブ・ディレクターに「デニム・ティアーズ(DENIM TEARS)」を手掛けるトレマイン・エモリー(Tremaine Emory)を任命したと英「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」など複数の海外メディアが報じている。エモリーは今後、ファウンダーのジェームス・ジェビア(James Jebbia)やデザインチームと共にブランド全体のクリエイティブに携わっていく予定だという。

 エモリーはジョージア州アトランタ出身で、ニューヨーク育ちの30歳。2010年にロンドンへ移住すると、16年にアサイド(Acyde)と共にクリエイティブ・エージェンシー「ノー バカンシー イン(NO VACANCY INN)」を設立。カニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)やヒップホップ・クルーのエイサップ・モブ(A$AP Mob)、フランク・オーシャン(Frank Ocean)、「ステューシー(STUSSY)」などのコンサルティングを務めた。その後、19年に自身のブランド「デニム・ティアーズ」を立ち上げ、「アグ(UGG)」や「リーバイス(LEVI’S)」「アシックス(ASICS)」といった多くのブランドとのコラボレーションを成功させるなど、ストリートシーンを中心に存在感を示してきた。

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「ハーパーズ バザー」の新編集長は「変わる遺志を示したい」 表紙に日本人初の小松菜奈を起用

 ハースト婦人画報社の「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」は2月19日、小栗裕子新編集長体制になって初めての2022年4月号を発行、日本人として初めて表紙に起用した小松菜奈のムービーも発表した。小栗新編集長が目指す、新しい「ハーパーズ バザー」とは?

WWDJAPAN(以下、WWD):編集長に就任して、どう感じている?

小栗裕子「ハーパーズ バザー」編集長(以下、小栗):率直に「まだまだ知られていないな」と思っています。「ハーパーズ バザー」の誕生は、1867年。150余年という長い歴史を持ち、グローバルの視点を大事にしながら各国でローカライズも実現している、働く女性を大事にしたメディアです。一般的なファッションメディアは、「ファッション」や「ビューティ」「バッグ&シューズ」「トラベル」という軸の中で“らしさ”を追求しますが、「ハーパーズ バザー」はキャリアやビューティにおけるサイエンス、国によっては政治なども、さまざまな視点から、美しく、まさにバザールのように届けています。隠れた声に光を当て、今で言うSDGsやエンパワーメントにも取り組んできました。読みやすく、入りやすい世界観を持っているのに、「まだまだ伝わっていないな」と思っています。

WWD:「伝わっていない」原因は?

小栗:ローカライズの視点やバランスだと思っています。インターナショナル・メディアは長らく、欧米の価値観をインポートしてきました。それに価値がある時代だったんです。でも今は、リアリティも必要です。リアリティをどう取り入れ、どう発信するか?は、大きな課題であり、ポテンシャルです。具体的には、プリントメディアではデザインやフォント(書体)選び、装飾などで親近感を表現したい。モデルも、「どのページも外国人」ではありません。デジタルは、可能な限りシンプルにして、メッセージを明確に。今はまず「やらないライン」を決め、「社会を動かす女性をもっと美しく」というブランドパーパスを追求したいと思います。

WWD:「やる」だけではなく、「やらない」も考える?

小栗:「やる」「やりたい」は欲求、「やらない」は意志だと思っています。今は、「そのコンテンツは、働く女性のライフスタイルに即しているか?」「彼女たちに、ポジティブな影響を与えることができるか?」をすごく選別しています。プリントもデジタルも、大事なのは「言いたいことが明確」なことです。そこで昨年以降、スタッフ一人ひとりとかなり密に話し合って、みんなの意志を確認しました。私が指揮を執る媒体にロイヤリティを感じてくれるか?は、本人の幸せにも直結します。幸いエディターはみんな、私同様に「ハーパーズ バザー」のパーパスに魅力を感じている、私よりはるかにプロフェッショナルな人たちでした。

WWD:「エル・ガール(ELLEgirl)」では、インフルエンサーコミュニティの「ELLEgirl UNI」やオンラインサロン「ELLEgilr NextLAB」などのコミュニティ作りに尽力した。

小栗:「良いお手本」も「残念なお手本」もありますが(笑)、立ち上げの時はみんなが「へぇ。頑張ってね」くらいのテンションだったからこそ、「絶対成功させたい」と努力してきました。「エル・ガール」は立ち上げ当初、正直誰も読者像を分かっていなかったんです。彼女たちの最先端を感じて共感を得なくてはと考えた時、「手を借りたかった」というのが本音です。私にとって「エル・ガール」のコミュニティは、“外付けの編集部”です。お互いのクリエイティビティを出し合い、コンテンツを作ってもらったり、教えてくれた言葉をコンテンツにしたりのアイデアボックスでした。「ハーパーズ バザー」でも読者に寄り添い、コミュニティを形作りたいと思っています。

WWD:具体的には?

小栗:昨年はオンラインでSDGsなどを学ぶ「バザー サミット」を立ち上げ、ご好評をいただきました。ロイヤリティや知的欲求が高く、英語のコンテンツもライブで楽しめるような方々が集ってくださり、その可能性を体感しました。視聴者と直接関わりたいし、働く世代とコンテンツを作り続けたい。日本同様「バザー サミット」に取り組む、イギリスや香港ともタッグを組みたいと思っています。

WWD:時に一方通行な「本国」との協業のみならず、「リージョン」と呼ばれる各国のメディアと相互協力するのは、インターナショナル・メディアとしては珍しい。

小栗:確かにこれまで現場レベルでの会話は、多くなかったかもしれません。でもムードは、コロナ禍で確実に変わりました。今は環境が違っても、同じマインドを持つ仲間として、チームになりたい。規模感やクラス感のあるチームを結成できるのは、「ハーパーズ バザー」の強みです。

WWD:新生「ハーパーズ バザー」の表紙は、小松菜奈が務めた。

小栗:インターナショナル・メディアの「ハーパーズ バザー」にとって、いわゆる通常版の表紙で日本人をフィーチャーするのは、はじめてのことです。雑誌のみならず動画にもご出演いただきました。「最初の表紙に誰を?」は、本当に考えました。そんな中で小松さんを選んだのは、彼女にパワーウーマンの全てをのせたかったのではなく、「変わる」「変える」という意志を示したかったからです。カメラマンも、ラグジュアリー・ファッションの撮影は初めての若手です。もちろん読者に喜んでいただきたいけれど、メディアは関わる人たちにとってもチャレンジの場であって欲しい。「これから、どうなって行くのか?」を読者とともに楽しみ、皆で一緒に育っていきたいと思います。

WWD:雑誌も、オンラインも、SNSも、コミュニティも変わって行く中で、まずは新生「ハーパーズ バザー」の何を見て欲しい?

小栗:「ちょっと覗きに来ました」で構いません。とにかく一度、見ていただきたいと思います。「ハーパーズ バザー」の日本版は、来年創刊10周年を迎えます。創刊当時の「次世代」が、社会の中核を担うようになりました。彼女たちのライフステージが変わりつつ、世の中のパラダイムシフトも進みました。だからこそ一度固定概念を捨てて、彼女たちを見つめ直さないと思っています。一方で私たちの「顔」も大事ですね。作っている人たちの魅力は、メディアに反映されます。今はモノではなく、人にお金を払う時代。読者は、私たちのステートメントに集まりますから。

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居酒屋チェーンが真似るなら、韓国酒場より断然カナカナ寿司だ

居酒屋チェーン店の新店や業態転換といえば、ここ2、3年は、カタカナ寿司半端パクりか、韓国酒場だらけ。いい加減食傷気味だったが、株式会社イートファクトリー(大阪市北区代表取締役 山口 功)の「すしや コトブキツカサ」を訪問して、人気の理由と、韓国酒場が20~30代にしかウケない理由と、チェーン店ならではのメリットを再発見した。
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アパレルの「値上げ」問題を考える:記者談話室vol.20

  「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第20回は「アパレルの『値上げ』問題を考える」です。原材料、燃料費、物流費など過去に経験したことのないコスト高騰によって、食品や日用品の値上げが相次いでいます。衣料品もコスト高騰は同じですが、現時点で値上げする企業は限定的です。なぜでしょうか。

【今回のキーワード】
船のコンテナ物流費はコロナ前の最大7倍/綿花価格は2倍/食品は一斉値上げ/値上げを恐れるアパレル/ユニクロはどうするか/無印良品「価格は維持したい」/東レの地ならし/業界はユニクロ次第?/ユナイテッドアローズは一部値上げ/ユニクロのコラボ祭りの背景/値上げは当たり前/30年続くデフレマインド/値上げアレルギー/「ルイ・ヴィトン」「シャネル」は超強気の大幅値上げ/秋冬物は上げるべき/新価格

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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アパレルの「値上げ」問題を考える:記者談話室vol.20

  「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第20回は「アパレルの『値上げ』問題を考える」です。原材料、燃料費、物流費など過去に経験したことのないコスト高騰によって、食品や日用品の値上げが相次いでいます。衣料品もコスト高騰は同じですが、現時点で値上げする企業は限定的です。なぜでしょうか。

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出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

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