期待の若手「タナカダイスケ」や前代未聞の「ベッドフォード」ARショー 記者3人が選ぶ“今日の東コレダイジェスト”

 2022-23年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が3月14日に開幕しました。3日目は華々しいデビューショーを飾った「タナカ ダイスケ(TANAKADAISUKE)」や実験的なショーを行った「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」など、多彩なラインアップが目白押しです。記者3人がその日に発表したブランドから面白かったブランドを“今日の東コレピックアップ“と題してダイジェストでリポートします!


東コレ取材4シーズン目
編集部 美濃島
「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」

見どころ:「ベッドフォード」の実験的なショーが面白かった!経済産業省による“産業高度化推進事業“の一環で、ボリュメトリクス撮影(撮影物の形や位置、動きなどをデータ化し、ARなどに応用できる技術)を活用。QRコードを読み取ると該当ルックの3Dデータがスマホに現れ、カメラと連動してその場がランウエイになります。ルックのイメージが伝わってくるし、モデルのウオーキングもリアル。服の細部まで見えるわけではありませんが、今後の可能性を感じました。フィジカルショーは、バックステージとランウエイを一体化させた開放的なロケーション。「親しみのあるスタッフやモデルとショーの仕事ができるのが、東京で発表する価値」と山岸慎平デザイナーが語った通り、ショーの前後でモデルやスタッフがそれぞれに会話を楽しんでいたのが印象的でした。コレクションテーマは“男の子“。クラシックで色気のあるテーラードジャケットやひもを垂らしたシャツなどを軸に、花のモチーフや星のバッジ、仮面ライダーのようなスカーフ、長い耳当てが付いたハットなど、少年時代に親しんだ要素を散りばめました。淡いブルーやイエローのカラーパレットもどこかノスタルジック。現場の和やかな空気感とウエアのビュアなムードがマッチした、気持ちいいコレクションでした。


初取材のルーキー
編集・記者 福永
「チノ(CINOH)」

見どころ:茅野誉之デザイナーの「チノ(CINOH)」は、前シーズンに引き続き、オンラインでコレクションを発表しました。映像は、それぞれ異なるカラーのコートをまとった女性が勇ましく歩く後ろ姿からスタート。茅野デザイナーの「表面の質感にこだわった」という言葉通り、凹凸でうねりを表現したアイテムや、立体感のあるベルベットを使った素材感が目を引きました。ダブルのコートやベスト、ハイネックのニット、スラックスなどのタイムレスなアイテムが多く、“洗練されたナチュラル“という印象です。中盤以降は、一面に草と林が広がる空間。都会的なファッションと自然背景のギャップが、人の持つ生命力をより鮮やかに映し出しているように見えました。着る人の内に秘めた強さや輝きを際立たせるのは、このような普遍性がベースにある服なのかも――そう感じ取れる映像でした。

東コレ取材は10年目
ファッションリポーター大杉
「タナカ ダイスケ(TANAKADAISUKE)」

見どころ:田中大資による「タナカ ダイスケ」が、母校である大阪文化服装学院のサポートで初のショーを開催しました。田中デザイナーは、「ケイタマルヤマ(KEITA MARUYAMA)」で経験を積み、刺しゅうアーティストや衣装デザイナーとしても活動。デビューから2年目ですが、デザイナー自ら手掛ける繊細な刺しゅうでロマンチックなスタイルを確立し、業界にもファンを増やしています。デビューショーでは、アイコニックな刺しゅうをふんだんに施したドレスやテーラードアイテムがズラリ。モデルにスポットライトを当て、スパンコールをのせたシースルーのドレスがキラキラと輝いていました。メンズモデルが着こなした、背面に羽を刺しゅうしたジャケットとパンツのセットアップなども印象的。日常と非日常の狭間を美しく描きました。ショー後に「楽しかった!次もショーを行いたい」という田中デザイナーは、やる気も実力も充分。手の込んだ刺しゅうアイテムが多いため、現在は卸を行わず、ECでの受注生産が中心とのこと。今後の動向にも注目したい期待の若手です。

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期待の若手「タナカダイスケ」や前代未聞の「ベッドフォード」ARショー 記者3人が選ぶ“今日の東コレダイジェスト”

 2022-23年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が3月14日に開幕しました。3日目は華々しいデビューショーを飾った「タナカ ダイスケ(TANAKADAISUKE)」や実験的なショーを行った「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」など、多彩なラインアップが目白押しです。記者3人がその日に発表したブランドから面白かったブランドを“今日の東コレピックアップ“と題してダイジェストでリポートします!


東コレ取材4シーズン目
編集部 美濃島
「ベッドフォード(BED J.W. FORD)」

見どころ:「ベッドフォード」の実験的なショーが面白かった!経済産業省による“産業高度化推進事業“の一環で、ボリュメトリクス撮影(撮影物の形や位置、動きなどをデータ化し、ARなどに応用できる技術)を活用。QRコードを読み取ると該当ルックの3Dデータがスマホに現れ、カメラと連動してその場がランウエイになります。ルックのイメージが伝わってくるし、モデルのウオーキングもリアル。服の細部まで見えるわけではありませんが、今後の可能性を感じました。フィジカルショーは、バックステージとランウエイを一体化させた開放的なロケーション。「親しみのあるスタッフやモデルとショーの仕事ができるのが、東京で発表する価値」と山岸慎平デザイナーが語った通り、ショーの前後でモデルやスタッフがそれぞれに会話を楽しんでいたのが印象的でした。コレクションテーマは“男の子“。クラシックで色気のあるテーラードジャケットやひもを垂らしたシャツなどを軸に、花のモチーフや星のバッジ、仮面ライダーのようなスカーフ、長い耳当てが付いたハットなど、少年時代に親しんだ要素を散りばめました。淡いブルーやイエローのカラーパレットもどこかノスタルジック。現場の和やかな空気感とウエアのビュアなムードがマッチした、気持ちいいコレクションでした。


初取材のルーキー
編集・記者 福永
「チノ(CINOH)」

見どころ:茅野誉之デザイナーの「チノ(CINOH)」は、前シーズンに引き続き、オンラインでコレクションを発表しました。映像は、それぞれ異なるカラーのコートをまとった女性が勇ましく歩く後ろ姿からスタート。茅野デザイナーの「表面の質感にこだわった」という言葉通り、凹凸でうねりを表現したアイテムや、立体感のあるベルベットを使った素材感が目を引きました。ダブルのコートやベスト、ハイネックのニット、スラックスなどのタイムレスなアイテムが多く、“洗練されたナチュラル“という印象です。中盤以降は、一面に草と林が広がる空間。都会的なファッションと自然背景のギャップが、人の持つ生命力をより鮮やかに映し出しているように見えました。着る人の内に秘めた強さや輝きを際立たせるのは、このような普遍性がベースにある服なのかも――そう感じ取れる映像でした。

東コレ取材は10年目
ファッションリポーター大杉
「タナカ ダイスケ(TANAKADAISUKE)」

見どころ:田中大資による「タナカ ダイスケ」が、母校である大阪文化服装学院のサポートで初のショーを開催しました。田中デザイナーは、「ケイタマルヤマ(KEITA MARUYAMA)」で経験を積み、刺しゅうアーティストや衣装デザイナーとしても活動。デビューから2年目ですが、デザイナー自ら手掛ける繊細な刺しゅうでロマンチックなスタイルを確立し、業界にもファンを増やしています。デビューショーでは、アイコニックな刺しゅうをふんだんに施したドレスやテーラードアイテムがズラリ。モデルにスポットライトを当て、スパンコールをのせたシースルーのドレスがキラキラと輝いていました。メンズモデルが着こなした、背面に羽を刺しゅうしたジャケットとパンツのセットアップなども印象的。日常と非日常の狭間を美しく描きました。ショー後に「楽しかった!次もショーを行いたい」という田中デザイナーは、やる気も実力も充分。手の込んだ刺しゅうアイテムが多いため、現在は卸を行わず、ECでの受注生産が中心とのこと。今後の動向にも注目したい期待の若手です。

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松坂屋上野店、美術品売り場を2倍に増床

 松坂屋上野店は16日、本館7階の美術品売り場を約2倍に増床(240平方メートル)し、リニューアルオープンした。新設したキュレーション区画「アートスペース」では、新人作家や学生に焦点を当てた企画展などを定期的に開催。“人とアートをつなぐ場所”をコンセプトに、美術品をより生活者に身近な、開かれた文化として発信する。

 上野エリアは東京都美術館や日本芸術院、東京藝術大学などが所在する「アートと共生する街」(中村聡店長)。新型コロナウイルスによる生活者の価値観の変化で、「心を潤すコンテンツの価値がますます高まっている」。同店における2021年3〜8月期の美術品の売り上げは、コロナ前(19年)の同期間との比較では1.8倍と好調。「アートの街・上野のブランディングに貢献するとともに、地域共生を通じて自店の存在価値を発揮していきたい」と話す。上野からほど近い湯島、本郷、根津など文京区エリアに住む富裕層や、若年層の取り込みも視野に入れる。

「アートスペース」では柿落としの企画として「藝大100ドロ展」と題し、東京藝大美術学部デザイン学科の1年生の作品400点を展示。同大の新入生に毎年課される、1つのテーマでひたすら観察と描写を重ねる「100枚ドローイング」の成果物が並ぶ。

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「バイレード」がメイクアップパートナーにルチア・ピカを起用

 「バイレード(BYREDO)」はこのほど、クリエイティブイメージ&メイクアップパートナーにイタリア・ナポリ出身のメイクアップアーティスト、ルチア・ピカ(Lucia Pica)を起用した。2022年秋に初のプレゼンテーションを行う予定だ。

 ルチアは15年から「シャネル(CHANEL)」のクリエイティブメイクアップ&カラーデザイナーとして6年、その前はフリーランスのメイクアップアーティストとして20年、業界の最前線で活躍してきた。彼女は「『バイレード』はシャープなクールさや面白さと共に、エレガンスを持っています。創業者のベン・ゴーラム(Ben Gorham)と共にそのエッセンスをメイクアップに落とし込み、見た瞬間にブランドの感性が伝わるような製品を作っていくことにとても興奮しています。『バイレード』の愛用者は、自分の感情を完全に解放している人だと想像しています。そして色には、詩や深みといったストーリーが必要です。その感性をメイクアップに吹き込むことは、私にとって正しいプロジェクトだと感じています」と意気込む。

 一方のベン・ゴーラムは「私自身はメイクをしないし、メイクアップは『バイレード』の中でも新しいカテゴリーなので、コラボレーターの主観的な視点を尊重すると共に高く評価している。そんな中で、ルチアの作品は格別だ。彼女がメイクアップを通して表現する人々の姿は、力強さだけでなく、弱さもあり、佇まいも美しい。私が『バイレード』を通して実現したいものと共鳴している」とコメントした。

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「アメリ ヴィンテージ」名古屋店、初日売り上げは1480万円 

  ビーストーン(黒石奈央子CEO)が運営する「アメリ(AMERI)」は3月5日に、JR名古屋駅直結のタカシマヤ ゲートタワーモール2階にショップ「アメリ ヴィンテージ(AMERI VINTAGE)」をオープンした。初日は朝6時から入場整理券を求めて行列ができ、15時から一般入場に切り替えたところ店外に最大で130人の入場待ちができたという。「初日の売上高は1480万円だった」と広報担当者。

 東海地区初出店ということもあり、ショップオープンを楽しみにしていたファンが駆けつけた。名古屋への出店で、実店舗は中国・上海の店舗や東京・神宮前で運営しているデザイナーズビンテージアイテムの専門店と合わせて計6店舗となった。

 名古屋店の売れ筋は、同店限定商品として企画したデニム調のドレス(税込2万1450円)や、同じく限定商品のレースブラウス(1万8150円)、雑誌「オトナミューズ」とのコラボアイテムのショートジャケットとドレスのセット(2万9700円)、2月25日に発売し、他店やECなどでは既に完売していた「N.ハリウッド(N.HOLLYWOOD)」に「アメリ」が別注をかけたアイテムなど。

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「アメリ ヴィンテージ」名古屋店、初日売り上げは1480万円 

  ビーストーン(黒石奈央子CEO)が運営する「アメリ(AMERI)」は3月5日に、JR名古屋駅直結のタカシマヤ ゲートタワーモール2階にショップ「アメリ ヴィンテージ(AMERI VINTAGE)」をオープンした。初日は朝6時から入場整理券を求めて行列ができ、15時から一般入場に切り替えたところ店外に最大で130人の入場待ちができたという。「初日の売上高は1480万円だった」と広報担当者。

 東海地区初出店ということもあり、ショップオープンを楽しみにしていたファンが駆けつけた。名古屋への出店で、実店舗は中国・上海の店舗や東京・神宮前で運営しているデザイナーズビンテージアイテムの専門店と合わせて計6店舗となった。

 名古屋店の売れ筋は、同店限定商品として企画したデニム調のドレス(税込2万1450円)や、同じく限定商品のレースブラウス(1万8150円)、雑誌「オトナミューズ」とのコラボアイテムのショートジャケットとドレスのセット(2万9700円)、2月25日に発売し、他店やECなどでは既に完売していた「N.ハリウッド(N.HOLLYWOOD)」に「アメリ」が別注をかけたアイテムなど。

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原宿カルチャーをニットで編む ジムが新ブランド

 ニットアパレルのジム(東京、八木原保社長)は、新ブランド「ジム コンテクスト(GIM CONTEXT)」を今年秋から販売する。1965年から本社を構える原宿の歴史や文化から着想を得て、ニット製品を作る。セレクトショップでの卸販売のほか、ECで売る。

 ファーストコレクションのテーマは「ワシントンハイツ」。終戦後、現在の代々木公園の作られた米軍居住区とそのライフスタイルに着想を得た。

 フライトジャケットのMA-1をローゲージのニットで手編みしたブルゾン(税抜7万円)、デニムのカバーオールを手編みで再現したジャケット(同8万8000円)、ワシントンハイツ内の少年野球チームのスタジャンを英国羊毛で編んだブルゾン(同4万8000円)、米百貨店シアーズの40〜50年代の通販カタログに掲載された服の柄を用いたベスト(同2万5000円)やパイルセーター(同3万2000円)、40年代のスエットを度詰めのカシミアに置き換えたなどパーカ(同12万円)など。古くからあるデザインや柄であっても、糸の太さや細さ、編み地を変えたニットで表現することで新鮮な雰囲気を作り出す。ユニセックスで展開する。

 企画した八木原雄介氏(28)は、ジム創業者・八木原社長の孫として原宿で生まれ育った。「ジムコンテクスト」を作るにあたり、原宿の老舗古着店を巡って当時の服を集めたり、昔の原宿を知る地元住民にインタビューしたりして、イメージを膨らませた。またフェイスブック上にワシントンハイツの元住民のコミュニティがあるのを発見し、当時のことを彼らに取材したり、写真を見せてもらったりした。

 雄介氏は「原宿で60年近く続くニットアパレルとして、歴史や文化と交差するような服を作りたい。自分と同世代の若者にも共感してもらえるだろう」と話す。

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アディダスの21年12月通期は15%増収 コロナ前の水準には届かず

 アディダス(ADIDAS)の2021年12月通期決算は、売上高が前期比15.1%増の212億3400万ユーロ(約2兆7179億円)、営業利益は2.5倍以上(同166.2%増)の19億8600万ユーロ(約2542億円)、純利益は5倍近く(同389.8%増)の21億1600万ユーロ(約2708億円)だった。21年8月に売却したリーボック(REEBOK)に関する分を除いた継続事業の純利益は、3倍以上(同223.6%増)の14億9200ユーロ(約1909億円)だった。19年に約240億ユーロ(約3兆720億円)の売上高を計上したコロナ前の水準には達しなかったものの、増収増益を記録した。

 地域別で見ると中国は現地通貨ベースで前期比3%増、EMEA(欧州・中東・アフリカ地域)は同24%増、北米は同17%増だった。成長の鈍化の要因として、中国国内の欧米商品のボイコットやコロナ禍の影響によるロックダウン、サプライチェーンの問題などを挙げた。これらにより年間でおよそ15億ユーロ(約1920億円)の売り上げロスがあったという。JPモルガン(JP MORGAN)やバーダー バンク(BAADER BANK)、カナダロイヤル銀行(ROYAL BANK OF CANADA)をはじめとする投資銀行のアナリストは、アディダスは目標に達しなかったものの、業績の結果は「予測通り」と分析した。

 決算会見では、キャスパー・ローステッド(Kasper Rorsted)最高経営責任者(CEO)が22年の戦略について説明した。まず、直営店やECといったD2Cビジネスを強化する。昨年直営ビジネスは売り上げの38%を占め、25年までに全体の半分を担うことを目指す。またプレミアムスポーツウエア市場にさらに進出する狙いで、現在ジェリー・ロレンゾ(Jerry Lorenzo)「フィア オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」デザイナーとバスケットボール関連のウエアを手掛け、「プラダ(PRADA)」や「グッチ(GUCCI)」ともコラボレーションしている。さらに、ボイコットの影響を受けた中国事業を安定させることも課題だ。新たに同エリアのマネージャーを立て、本来成長率が高い同エリアのビジネスを強化する。

 現在は新型コロナウイルスによるリテール市場への影響は落ち着きつつあるものの、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が懸念される。アディダスは先日ロシア事業を停止し、ロシアとウクライナにいる約7000人の従業員の支援をしているという。同社の15〜20年の成長率は毎年13%ほどを記録していたが、今年はロシアでの事業を考慮し、11〜13%の成長を見込む。

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アディダスの21年12月通期は15%増収 コロナ前の水準には届かず

 アディダス(ADIDAS)の2021年12月通期決算は、売上高が前期比15.1%増の212億3400万ユーロ(約2兆7179億円)、営業利益は2.5倍以上(同166.2%増)の19億8600万ユーロ(約2542億円)、純利益は5倍近く(同389.8%増)の21億1600万ユーロ(約2708億円)だった。21年8月に売却したリーボック(REEBOK)に関する分を除いた継続事業の純利益は、3倍以上(同223.6%増)の14億9200ユーロ(約1909億円)だった。19年に約240億ユーロ(約3兆720億円)の売上高を計上したコロナ前の水準には達しなかったものの、増収増益を記録した。

 地域別で見ると中国は現地通貨ベースで前期比3%増、EMEA(欧州・中東・アフリカ地域)は同24%増、北米は同17%増だった。成長の鈍化の要因として、中国国内の欧米商品のボイコットやコロナ禍の影響によるロックダウン、サプライチェーンの問題などを挙げた。これらにより年間でおよそ15億ユーロ(約1920億円)の売り上げロスがあったという。JPモルガン(JP MORGAN)やバーダー バンク(BAADER BANK)、カナダロイヤル銀行(ROYAL BANK OF CANADA)をはじめとする投資銀行のアナリストは、アディダスは目標に達しなかったものの、業績の結果は「予測通り」と分析した。

 決算会見では、キャスパー・ローステッド(Kasper Rorsted)最高経営責任者(CEO)が22年の戦略について説明した。まず、直営店やECといったD2Cビジネスを強化する。昨年直営ビジネスは売り上げの38%を占め、25年までに全体の半分を担うことを目指す。またプレミアムスポーツウエア市場にさらに進出する狙いで、現在ジェリー・ロレンゾ(Jerry Lorenzo)「フィア オブ ゴッド(FEAR OF GOD)」デザイナーとバスケットボール関連のウエアを手掛け、「プラダ(PRADA)」や「グッチ(GUCCI)」ともコラボレーションしている。さらに、ボイコットの影響を受けた中国事業を安定させることも課題だ。新たに同エリアのマネージャーを立て、本来成長率が高い同エリアのビジネスを強化する。

 現在は新型コロナウイルスによるリテール市場への影響は落ち着きつつあるものの、ロシアのウクライナへの軍事侵攻が懸念される。アディダスは先日ロシア事業を停止し、ロシアとウクライナにいる約7000人の従業員の支援をしているという。同社の15〜20年の成長率は毎年13%ほどを記録していたが、今年はロシアでの事業を考慮し、11〜13%の成長を見込む。

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「オニツカタイガー」が日本の美学で世界を驚かせる ミラノで挑んだ漆黒のランウエイショー

 「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は、ミラノ・ファッション・ウイークで2022-23年秋冬コレクションを発表した。ミラノでのリアルのランウエイショーは、参加3シーズン目にして初めて。今季は1980年代の日本の美学にオマージュを捧げる内容で、黒を軸にしたコレクション"Shadow(陰影)”で西洋に再び衝撃を与える。

1980年代の“ジャパンブラック”
革命再び

 記念すべきショーのテーマに選んだのは、1980年代の日本のファッションだ。当時は男性服をミックスした少女グループの“ツッパリファッション”や、ロンドンの若者をほうふつとさせるブラックレザーの“パンクボーイズ”など、日本では当たり前だった全身まっ黒の“ジャパンブラック”が、豪華絢爛を美の絶頂とする西洋に衝撃を与えた。ミラノを拠点にするアンドレア・ポンピリオ(Andrea Pompilio)=クリエイティブディレクターは、「オニツカタイガー」のルーツである日本の美学に焦点を当て、イタリア人である彼自身のフィルターを通して、“ジャパンブラック”の革命を再び呼び起こす。

 ルックには、80年代のアンダーグラウンドカルチャーのムードを盛り込み、レイヤリングの手法を多く取り入れた。地厚なコットンのウルトラオーバーサイズのTシャツの上にナイロンジャケットを羽織ったり、マキシバミューダパンツ、ミディ丈のプリーツスカート、マルチポケットのベストを重ねたりし、異素材の対比で黒の“陰影”を浮かび上がらせる。グラフィカルな刺しゅうを施したオーバーサイズのカフタンは、学生服を変形させた少年少女の自由さを想起させ、ひときわ存在感を放っていた炎のプリントは、黒で統一したコレクションにエネルギッシュなパワーを与えた。

漆黒のスタイルに映える
アクセサリー

 黒で統一したスタイルには、アクセサリーがいっそう際立った。頭部を飾ったバラクラバは、80年代の日本にいた全身黒服の少年たちをイメージ。コレクションにパンキッシュな要素を加えたのは、レザーのフラットソールのサンダルと、薄いナイロンのキルティングを用いたプラットフォームソールのスニーカーだろう。カフタンとリンクするナイロンのバッグに施した刺しゅうは、“ジャパニーズ・ファッション”の代表格であるスカジャンの装飾へのオマージュでもある。「金子眼鏡」とコラボレーションしたクリアフレームの眼鏡は、黒いスタイルをいっそう洗練させ、コンテンポラリーな印象を加えた。

“ジャパニーズ・ファッション”の
真髄を再び示したい

 「1980年代に日本のデザイナーがファッション業界に与えた影響はとても大きかった。装飾主義の西洋美学に対して、日本はミニマルでピュア、わびさびに通じる“不完全さ”があり、それが美しく新鮮だった。今では、全身黒のスタイルは世界でも当たり前になった。そのスタイルを西洋にもたらしたのは、間違いなく日本人だ。『オニツカタイガー』に携わって約10年が経ち、自分自身が半分イタリア人、半分日本人という感覚だ。だから“ジャパニーズ・ファッション”の真髄を再び示したいと、今季のコレクションを制作した。ミラノでの初のランウエイショーとして、最も相応しい内容だと思えたしね。先シーズンのデジタル発表では、バーチャルな旅によって東京の街中を巡った。その続編として、今回はミラノの街中に小さな東京を作るべく、真っ暗なコンクリートジャングルを抜けるようなイメージで演出した。ショーを終えた今、僕の愛する街ミラノで、東京の断片を芸術の一部として見せられて、念願が叶った気分。とにかく、うれしいんだ」

TEXT:ELIE INOUE
問い合わせ先
オニツカタイガージャパン お客様相談室
0120-504-630

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「トモ コイズミ」がAwichの衣装を制作 「ナイキ」のアパレルを再構築

 「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」は、ラッパー・Awichが14日に開催した日本武道館公演の衣装を、「ナイキ(NIKE)」のアパレルを再構築して制作した。衣装はボディスーツとスカートで構成した。ボディスーツ部分は「ナイキ」のパフォーマンスアパレルの素材を使い、スカート部分は「トモ コイズミ」らしいボリューミーなラッフルドレスに仕上げた。パフォーマンスに応じてボタンとファスナーで取り外せる構造だ。全体はシックなブラウンを基調にし、ステージの照明を受けて輝くよう、カラフルなストーンを散りばめた。

 「トモ コイズミ」の小泉智貴デザイナーは、「クリエイターとしてインスピレーションを与えてくれる Awichさんの衣装をデザインできることをうれしく思います。ナイキのスポーツウエアを再構築して、ステージ上での動きやすさ、パフォーマンスのしやすさを考慮しつつも、華やかな印象に仕上がるようにデザインしました。」とコメントした。

 衣装を着用したAwichは、「今回の衣装を、ナイキと『トモ コイズミ』と一緒に制作するにあたり、舞台に立って気持ちよく最大限のパフォーマンスできる衣装とはどういうものかを伝え、トモさんにその全てを理解してもらい、お願いした以上の素晴らしいドレスが完成しました」とコメント。さらに、「ナイキ」へのブランド愛も語った。「常にイノベイティブなことをしているナイキが昔から大好きで、そのナイキとの取り組みは大きな夢で、人生にとっても大きなステップです。」

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高島屋、日本一めざして3倍に増床 新宿で加熱するゴルフ商戦

 高島屋は16日、新宿店9階にゴルフ用品売り場「有賀園ゴルフ ザ クラブ」を開いた。手薄だったゴルフクラブなどの用品を専門店の導入で強化する。4月20日に増床オープンを控えるゴルフウエア売り場と合わせて、ゴルフ売り場の面積は3倍超の1000平方メートルになり、関東の百貨店で最大級になる。コロナ下でも好調なゴルフ市場で存在感を高め、百貨店として「規模も売上高も日本一を目指したい」(難波斉・執行役員新宿店長)考えだ。

 ゴルフ用品(300平方メートル)とゴルフウエア(700平方メートル)を合わせたエリアの新名称を「ゴルフ・メゾン」としてアピールする。増加する30代の新規参加者や女性客を呼び込むともに、外商などの上顧客の満足度を高める。

 「有賀園ゴルフ ザ クラブ」は約2500本のクラブをそろえ、専門知識を持ったスタッフが接客する。クラブのカスタムメイドや修理も受け付ける。弾道測定などのシミュレーションゴルフが体験できる試打室を2カ所設けるほか、実際にパターを試せるスペースも40平方メートルと広くとった。体験型の売り場として、長く滞在できるようにする。

 4月20日に増床するゴルフウエア売り場は、取り扱いブランド数を2倍の15ブランドに増やす。「ムータ・マリン・ゴルフ(MUTA MARINE GOLF)」「SY32 バイ スウィートイヤーズ(SY32 BY SWEET YEARS)」「ダンスウィズドラゴン(DANCE WITH DRAGON)」「デサントゴルフ(DESCENTE GOLF)」などが加わる。主に若い世代を狙ったブランドを強化する。

 コロナ下で消費が低迷する中、ゴルフは密にならないレジャーとして、キャンプとともに新規参加者が増えている。旅行を自粛する代わりに、ゴルフの頻度を増やす人も少なくない。若い世代の参加に伴い、アパレル市場では新規ブランドが相次いで登場している。

 なかでも新宿エリアのゴルフ商戦は特に激しい。引き金は百貨店として都内最大の規模を誇った小田急百貨店のゴルフ売り場(別館の小田急ハルク)だ。同店は9月末に控える本館の営業終了に先立ち、今月から売り場面積の大幅な縮小を余儀なくされている。同店の持つ優良顧客や若い世代の受け皿を狙った動きが、新宿エリアで活発になっているのだ。

 高島屋新宿店に続いて、23日には伊勢丹新宿本店は従来のスポーツ売り場をゴルフのセレクトショップ「ダブルイーグル パワードバイ イセタンゴルフ」に改装する。大手スポーツ専門店のゼビオが運営する「ダブルイーグル」と伊勢丹との協業で、ファッションに関心の高い層から本格派のゴルファーにも対応する。4月1日には大手スポーツ専門店のアルペンが、東口のヤマダ電機跡地に1万2300平方メートルの大型旗艦店「アルペン・トーキョー」をオープンする。この中にはアスレチックスポーツやアウトドア業態とともに、同社のゴルフ業態「ゴルフファイブ」の大型店が入る。

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三陽商会「クレストブリッジ」からミレニアル世代に向けた新ライン

 三陽商会の「ブルーレーベル/ブラックレーベル クレストブリッジ(BLUE LABEL/BLACK LABEL CRESTBRIDGE)」は、2022-23年秋冬にミレニアル世代向けの新ライン“シービー・クレストブリッジ(CB CRESTBRIDGE)”を立ち上げる。

 百貨店を主販路とするメインラインと販路を分け、都市圏の商業施設(ファッションビル、SC)に店舗展開する。「クレストブリッジ」のブランドECでも取り扱う。4月22日には単独店をららぽーと横浜に出店し、22年春夏プレコレクションを発売する。25年2月期までに10店舗程度の出店を計画している。

 ブランドの英国的で上品なムードやチェックデザインは踏襲しつつ、ジェンダーレスなムードやスポーティテイストを柔軟に取り入れ、「自分らしさとありたい自分を表現し、楽しむことができるファッション」(同社)を提案する。メインラインよりも3〜4割程度抑えた価格設定で、主要ターゲットである20代中盤〜30代後半に訴求する。春夏プレコレクションの価格帯は、ウィメンズのアウターが2万4200〜4万6200円、ドレスが1万6500〜2万4200円、トップスが6600〜1万5400円。メンズのアウターが2万900〜3万5200円、ジャケットが2万4200〜2万9700円、トップスが6600〜1万5400円、ボトムスが9900〜1万5400円。

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「ケースティファイ」が「ハリー・ポッター」とコラボ グリフィンドールなど各寮の紋章を採用したスマホケースを発売

 カスタム可能なスマホケースなどを手掛ける「ケースティファイ(CASETIFY)」は3月31日、「ハリー・ポッター(HARRY POTTER)」とコラボしたコレクションを発売する。販路は渋谷パルコ店、ルクア大阪店、公式オンラインストア(13時〜)。価格はスマホケースが4200円〜、アップルウォッチのバンド、エアーポッズケースなどが3600円〜だ。

 ハリーにとって初めての魔法のほうきである“ニンバス2000”や、「ハリー・ポッターと秘密の部屋」で描かれた巨大なヘビ“バジリスク”との戦いなど、初期にホグワーツ魔法魔術学校で起きた象徴的な出来事やアイテムからインスパイアされた商品をラインアップする。グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンの各寮の紋章を採用したデザインもある。

 なおキャンペーンビジュアルには、映画で主人公ハリー・ポッターのライバル役ドラコ・マルフォイを演じた俳優のトム・フェルトン(Tom Felton)を起用する。

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「ギャルソン」「ニューバランス」「UA」がタッグを組む渋谷パルコの限定店 栗野上級顧問も販売スタッフで参加

 「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」「ニューバランス(NEW BALANCE)」「ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS、以下UA)」の3ブランドが、ポップアップストア“自由な背広”を3月23日〜4月12日に渋谷パルコで開催する。

 今回の協業は、ワークスタイルのカジュアル化やリモートワーク浸透によって進んでいるスーツやジャケット離れに対し、それらをもっと自由に楽しく着ることを目的に実現した。スーツやジャケットだけでなく、ファッションそのものにもポジティブなエモーションをもたらすことを目指し、アイテムやスタイリング、ビジュアル、販売スタッフなどさまざまな面で小売の既成概念を超えた提案を試みるという。

 限定店のファサードは川久保玲「コム デ ギャルソン」デザイナーがデザインしたほか、「UA」と「コム デ ギャルソン」から選抜したユニークな販売スタッフをそろえ、栗野宏文ユナイテッドアローズ上級顧問がサポートスタッフとして参加する。

「コム デ ギャルソン」は、「カルーゾ(CARUSO)」別注のジャケット(同15万4000円)とベスト(同4万4000円)、「ナイキ(NIKE)」“AIR FORCE1”のカスタム(価格未定)、“自由な背広”ロゴをバックプリントしたコーチジャケット(同1万6500円)などのアイテムを発売する。「UA」は、各レーベルから今季を象徴するスーツやセットアップを用意し、「フィータ(PHEETA)」や「テゲ ユナイテッドアローズ(TEGE UNITED ARROWS)」では、ポップアップストア用にベストを制作した。また、昨年 12 月に発売し即完売した「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO NEW BALANCE)」の“TDS 574 BLACK”(税込3万800円)を再販するほか、「ニューバランス」を象徴する“990v5”などをラインアップする。ファッションアイテムだけでなく、書籍やレコードも用意する。

■“自由な背広”ポップアップストア
期間:3月23日〜4月12日
場所:渋谷パルコ 1階 POP UP SPACE「The window」
住所:東京都渋谷区宇田川町 15-1

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「WWDJAPAN」が25歳以下を対象に業界の“今”と基礎知識を学ぶ「U25スペシャルプラン」をスタート! 受付は5月15日まで

 「WWDJAPAN」は25歳以下を対象に、ファッションとビューティ業界の“今”と基礎知識を学ぶ「U25スペシャルプラン」をスタートします。価格は年間で1万6500円(税込)。申込み受付は5月15日まで。新入社員や若手社員への活用をご希望の企業人事や教育ご担当の方からのお問い合わせもお待ちしています。

【「U25スペシャルプラン」とは?】

 本プランは「WWDJAPAN」年間定期購読(紙版または電子版)や全4回短期集中セミナー「U25ブートキャンプ」、「WWDJAPAN.com」有料記事読み放題、「WWDJAPAN Education」セミナー受講優待など、ご自身のライフスタイルにあわせて、さまざまな方法で業界の知識と理解を深めることができます。

 ユースのみなさんには、リアルな業界の“今”を多角的な視点で学び、実践につながる真の力を身につけ、業界のエースとして活躍をしていただきたい、業界に新風を吹き込む存在になっていただきたい。「WWDJAPAN」はそんなユースの取り組みを応援していきたいと考えています。


【「U25スペシャルプラン」5つのメリット】

① 「WWDJAPAN Weekly」年間定期購読(紙版または電子版)
 紙面ではそのニュースが起きた理由や業界への影響など裏側まで取材し、独自の調査やデータ分析に基づき、正確な情報をわかりやすくお届けします。専門性に富んだ記者たちがウェブ検索ではたどり着くことのできない“ニュースの先”を追いかけ、徹底取材した特集やトピックスを一目で分かりやすく紹介しているので、ウェブニュースよりも理解も知識も深まります。

② 業界の“今”を知る全4回短期集中セミナー「U25ブートキャンプ」参加権
 クリエイションの源泉である“コレクション”の概要や、今知っておきたいデザイナー、サステナビリティ、ダイバーシティ&インクルージョンといった新しい価値観、売れている企業の秘密など、業界の川上から川下まで幅広く取材する「WWDJAPAN」の記者たちが解説します。これを受ければ、ファッション&ビューティ業界をもっと身近に感じ、ビジネスが楽しくなるはず。

③ 「WWDJAPAN.com」有料記事が読み放題
 業界の注目トピックをより深堀した価値のある記事を掲載中。「U25スペシャルプラン」契約中はすべての有料会員限定記事が読み放題です。

④ 「WWDJAPAN Education」セミナー受講料が30%割引
 エース記者や特別ゲストを招いて独自のセミナーを開催。本プランの申込み者は30%割引価格で受講が可能です。

⑤ 「お悩み相談会」参加権
 業界を幅広く取材する各分野の記者や業界をリードする大先輩が、みなさんのお悩みに耳を傾け、タメになるアドバイスを行います。

 さらに!4月18日午後12時までのお申込みで「2022-23年秋冬トレンドセミナー」オンライン視聴権をプレゼント

【お申込みはこちら】


■「U25スペシャルプラン」概要
対象:25歳以下の全ての方
申込締切:5月15日 23時59分まで
内容:「WWDJAPAN」年間定期購読 紙版または電子版
   業界の“今”を知る全4回短期集中セミナー「U25ブートキャンプ」参加権
   「WWDJAPAN.com」有料記事読み放題
   「WWDJAPAN Education」セミナー受講優待
   「お悩み相談会」参加権
   4月18日午後12時までの申込み者限定「2022-23年秋冬トレンドセミナー」オンライン視聴権
価格:特別価格1万6500円/1購読

※複数部ご希望の法人の方は、問い合わせフォームよりお問い合わせください

注意事項:
※本プランは新規購読のお申込みに限ります
※お申込み後、同価格で2年間の購読が可能です。その後は特別価格での自動更新となります
※本プランはお申込み時点で25歳以下である方が対象になります
※お手続きには「WWDJAPAN.com」の会員登録が必要です
※お申込みには、生年月日と学校名または社名の入力が必要です
※お支払い方法はクレジットカード決済のみとなります
※紙版の定期購読はお申込み日の翌月の初号から発送開始となります
※「2022-23年秋冬トレンドセミナー」オンライン視聴権は4月18日(月)午後12時までの申込み者限定となります

【お申込みはこちら】


問い合わせ先
INFASパブリケーションズ 販売部
https://www.wwdjapan.com/contact/inquiry/

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「ナナミカ」が新たな3店舗を代官山に同時オープン 「パープルレーベル」取扱店も

 「ナナミカ(NANAMICA)」は、既存店の「ナナミカ 代官山(nanamica DAIKANYAMA)」をメンズ取り扱い店舗としてリニューアルし、3月18日にオープンする。さらに隣にはウィメンズの新店舗「ナナミカ D.W.S. (nanamica D.W.S.)」を、 ななめ向かいには「ザ・ノース・フェイス パープルレーベル(THE NORTH FACE PURPLE LABEL)」を扱う「ナナミカ マウンテン(nanamica MOUNTAIN)」を同日にオープンする。

 「ナナミカ 代官山」のコンセプトは“都会の中の海の家”で、波打ち際のような小石が混ざった石壁などの海を意識した素材で、日本らしさを表現した。「ナナミカ D.W.S.」でも同様に海と日本らしさをイメージし、白を基調としたシンプルかつクリーンな空間作りを目指した。

 「ナナミカ マウンテン」は“都会の中の山の家”をテーマに、自然光を生かしたガラス張りの店舗デザインに仕上げた。同店では、都会で機能するアウトドアウエアを提案するという。

■ナナミカ 代官山(nanamica DAIKANYAMA)
住所:東京都渋谷区猿楽町26-13
営業時間:11:00〜20:00

■ナナミカ D.W.S. (nanamica D.W.S.)
住所:東京都渋谷区猿楽町26-13
営業時間:11:00〜20:00

■ナナミカ マウンテン(nanamica MOUNTAIN)
住所:東京都渋谷区猿楽町19-6 CUBE代官山
営業時間:11:00〜20:00

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日本にラグジュアリーはあるのか? 「ある研究」から生まれた日本のラグジュアリー=JAXURYアワード 大賞受賞の3ブランドとは?

JAXURYアワードは、いかにして生まれたか?

 日本にラグジュアリーはあるのか? そもそもラグジュアリーとは何なのか? それは「一つの研究」から始まる。日本におけるラグジュアリーの位置づけに、ある種の疑問を持つことからスタートしたのだ。つまり、高級であること、贅を尽くすことを「ラグジュアリー」と訳すのは間違いであると。むしろ「人を心地よくするもの」「愛される本物」こそを、ラグジュアリーと呼び、光を当てるべき……そうしたスタンスから、さらにその意義、その可能性を探るべく生み出されたのが、ジャパン・オーセンティック・ラグジュアリー=JAXURY(ジャクシュアリー)という全く新しい概念だった。具現化の1つとしてJAXURYアワードも設けられ、いまだ日本のラグジュアリーの何たるかを伝えきれていない世界に向け、熱意を持って発信していくツールという役割を持ったのである。

 JAXURYなものとは、1.「日常」を上質にしてくれるもの、2.「いま」の時代にアップデートされているもの、3.「世界」から見ても輝いて見えるもの……さらにはアカデミックな考察により導かれた「JAXURY10の視点」(後述)もあり、世界に類例のない価値。世界基準のラグジュアリーなアワードとは一線を画すものとなり、政府文化庁の協力も得られることとなった。

 研究の母体となったのは、幸福学の第一人者、前野隆司氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究所教授)のもと、日本が誇る「もの、こと、サービス」の真の価値を考える“オーセンティック・ラグジュアリーラボ”。研究員でもある隅谷彰宏氏(オーカ・デザイン代表)が立ち上げたのが、JAXURY委員会だった。あくまでも学究的にラグジュアリーを捉え、“日本が育んだ本物とは何か?”を真摯に追い求めるラボの活動、またその理念に賛同するスペシャリストが各界から集まり、委員会を組織していったのである。委員は他に小山薫堂氏、ユナイテッドアローズ名誉会長・重松理氏、裏千家の奈良宗久氏、講談社・吉岡久美子氏、柿山代表・川合寛妥氏、ファッションディレクター森岡弘氏、そして美容ジャーナリスト齋藤薫。

 きしくもそのスタートは、コロナ禍と前後しており、性急な価値観の変化は、地球規模で“人にとって大切なもの”が新たに模索される中、ラグジュアリーの新定義も急務となり、2021年3月25日、東京都港区三田の三井倶楽部で第1回JAXURYアワード受賞式を開催した。まずJAXURYブランド100社が選出され、その中から大賞3大ブランド、部門賞20ブランドが発表された。(なお、飲食店は今回除外されている)。大賞は次の3社。

タイムアンドスタイル(TIME&STYLE):インテリア

 日本の伝統的なものづくりの本質を変えることなく、究極のモダンを追求。現代の暮らしに新しい表情をもたらすインテリアの力を見せつけた。世界でも展開され、アムステルダムに続き、ミラノにも進出。洋館と和の調和はまさに圧巻である。


ホソオ(HOSOO):西陣織

 西陣織1200年の歴史を継承しながらも、革新的なクリエーションで21世紀にしか表現できない無類の美を確立。12代目となる今、世界最高峰のテキスタイルブランドとして、海外プレステージブランドや五つ星ホテル、レクサスの内装までを手がける。


パレスホテル東京:ホテル

 皇居を望む丸の内の奇跡的な立地に甘んじることなく、記憶に残る「最上質の日本」を目指し、設えからサービスまで、有形無形に比類のない上質を見せつける。フォーブストラブルガイドにおいて、日本のホテル初の五つ星を獲得している。


 受賞ブランドに限らず、JAXURY100のブランドのこだわりや挑戦には100のドラマがあり、100の哲学がある。またいずれもが謙虚に献身的にそれぞれの使命を果たしていることは感動的ですらある。それらはまさに日本の誇り。ラグジュアリーの語源はルクス=光だが、日本のラグジュアリーは、行燈のほの明かりのように隠しても覆ってもにじみ出る穏やかな光。「本物ほど慎み深い」ことまで含めて、JAXURYの定義と言えるのだろう。

 JAXURYアワード第2回受賞ブランド発表は3月24日、慶應三田キャンパス西館ホールで開催する。選考基準でもあるJAXURY10の視点は、そのまま10の部門賞のカテゴリーとなった。部門賞は以下の通り。

1、「クラフトマンシップ」部門賞:開化堂/グランドセイコー
2、「感性」部門賞:ACRO/サントリー
3、「信頼」部門賞:一澤信三郎帆布/日本橋 千疋屋総本店
4、「本来感」部門賞:資生堂/スノーピーク
5、「唯一無二」部門賞:ガンツウ/京都宇治茶房 山本甚次郎
6、「美」部門賞:中川木工芸/マメ クロゴウチ
7、「日常的な上質さ」部門賞:朝日焼/ジャクソン
8、「神話・歴史」部門賞:とらや/仁和寺 松林庵
9、「幸運・僥倖」部門賞:ショウナイホテル スイデンテラス/LEXUS
10、「利他」部門賞:小布施堂/勇心酒造

■JAXURYアワード第二回受賞ブランド発表
日時:3月24日 15:00~17:30
場所:慶應三田キャンパス西館ホール ※オンラインでの参加も可能
主催:一般社団法人JAXURY委員会、慶應義塾大学大学院SDM研究所オーセンティックラクシュアリーラボ
協力:文化庁 、講談社 
問い合わせ先:JAXURY委員会事務局 official@jaxury.jp

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シャープから初のスキンケア製品 化粧品事業に参入

 シャープは3月22日、医薬部外品のスキンケアブランド「薬用クリスタリーク(CRISTALIQ)」(全3品、税込1280円〜)を立ち上げる。近年注目の保水有効成分ヘパリン類似物質を配合し、マスク生活で起こる肌悩みにアプローチする。第1弾商品は保湿クリームで、4月以降順次アイテムを拡張する。公式ECサイト「ココロストア(COCORO STORE)」で販売する。同社が化粧品を手掛けるのは初めて。

 同社はマスクを販売する中で、マスクと肌の間に生じる摩擦や、息や汗による蒸れ、着脱の繰り返しで起こる肌環境の変化などで、肌の乾燥、肌あれ、ニキビなどの悩みを抱える人が増加傾向にあることに着目。そこで乾燥や肌のバリア機能低下をケアするヘパリン類似物質を配合したスキンケアを開発した。さらに、抗炎症有効成分・グリチルリチン酸ジカリウムも配合し、ニキビ予防の効果も期待する。

 第1弾の“薬用保湿クリーム”(30g、税込1280円)は、ECサイトで先行受注を開始している。第2弾は“薬用保湿化粧水”(120mL、同1980円)“薬用保湿乳液”(75mL、同2280円)で、4月下旬以降に販売する。

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「サボン」からサステナビリティを意識した固形シャンプー ジャスミンとローズ2種類の香り

 「サボン(SABON)」は3月24日、オーガニックボタニカルオイルを使った固形シャンプーを発売する。“デリケート・ジャスミン”と“グリーン・ローズ”の2種類の香りで、価格は税込各2750円。動物性原料を含まず、パッケージは再生紙で作られる。

 ブランド担当者は、「潤いを守りながら汚れをすっきり落とし、ふんわりと軽やかな髪に仕上がる。毎日の使用で1〜2カ月間使える」と話す。また製造過程において、「従来品に比べ、水の使用量を大幅に削減した」という。

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「サボン」からサステナビリティを意識した固形シャンプー ジャスミンとローズ2種類の香り

 「サボン(SABON)」は3月24日、オーガニックボタニカルオイルを使った固形シャンプーを発売する。“デリケート・ジャスミン”と“グリーン・ローズ”の2種類の香りで、価格は税込各2750円。動物性原料を含まず、パッケージは再生紙で作られる。

 ブランド担当者は、「潤いを守りながら汚れをすっきり落とし、ふんわりと軽やかな髪に仕上がる。毎日の使用で1〜2カ月間使える」と話す。また製造過程において、「従来品に比べ、水の使用量を大幅に削減した」という。

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故カール・ラガーフェルド氏の遺品がオークションに 愛猫シュペットゆかりのアイテムなど

 競売会社「サザビーズ(SOTHEBY'S)」は、ファッションデザイナー、故カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)氏の遺品のオークションをオンラインとオフラインで開催する。ドイツ・ケルンの会場では5月4〜5日に300ロットを、オンラインではそれらに加えて250ロットを4月29日〜5月6日に取り扱う。

 オークションには、ラガーフェルド氏がフランス・ルーヴシエンヌで暮らした家で使用していた、建築家のブルーノ・パウル(Bruno Paul)が手掛けたドイツ製の家具や、過去30年間にわたってラガーフェルド氏が集めたドイツの広告ポスターなどのビンテージ品に加えて、同氏の愛猫シュペットのフードボウルやキャットタワーなども出品される予定だ。ドイツ出身のアーティスト、オスカー・シュレンマー(Oskar Schlemmer)による1926年のトリアディッシュ・バレエ(Das Triadische Ballett)のポスターは、1万5000〜2万ユーロ(約190〜250万円)になると見られている。一方、ノートやうちわなどの小物を扱うロットも設けており、これらは10ユーロ(約1280円)から競売を開始する予定だという。落札総額は70万ユーロ(約8900万円)程度になると予想されている。

 今回は、2021年12月にモナコのモンテカルロで開催された1回目と、パリで開催された2回目に続く3回目のオークションとなる。主催した「サザビーズ」によると、パリでの落札額の合計は1820万ユーロ(約23億円)を記録し、予想を4倍上回る結果となった。中でもラガーフェルド氏が日常的に愛用していたという「シャネル(CHANEL)」のクロコダイルレザーのトートバッグは9万4500ユーロ(約1200万円)、アーティストのマルタン・ゼケリ(Martin Szekely)による“ミラー ソレイユ”は37万5500ユーロ(約4800万円)と、それぞれ記録的な高値がついた。

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「サボン」が世界初のスパをオープン 人気のボディースクラブを用いたトリートメント

 今年ブランド創設25周年を迎えた「サボン(SABON)」は3月30日、ブランドにとって世界初のスパ「サボン アトリエ スパ」をオープンする。中目黒の旗艦店「アトリエ サボン」を改装してのオープンだ。

 スパは「サボン」の起源であるオアシスをテーマにし、五感を満たす空間を目指した。バスタブで入浴した後、オリジナルメソッドによるオールハンドのトリートメントで心身の疲れをリリースする。コースは、ブランドを代表する“ボディスクラブ”を用いて全身を磨き上げながら透明感あふれる肌に導く“デッド シー ジャーニー”(60分、税込1万9800円)、オールハンドの全身オイルマッサージで全身に安らぎをもたらす“ブルーミング ジャーニー”(90分、同2万5300円)、“ボディスクラブ”で肌を磨いた後にオイルマッサージやヘッドマッサージで全身をリラックスさせる“オアシス ジャーニー”(120分、同3万800円)を用意。なお、スパの予約の開始は4月13日を予定している。

 隣接するストアは、人気のボディーケアやフェイスケア、ヘアケア、フレグランス、ホームアイテムを取りそろえる。店内にはブランドを象徴するウォータースタンドに加え、オアシスに訪れたかのように自然を感じられるフラワーウォールや、フレッシュなロス(廃棄)フラワーのディスプレイが広がる。自由な組み合わせでギフトラッピングを選べる「アートオブギフティング」スペースも設置した。

 また今回、廃棄される前の花に新たな命を吹き込む「RIN」とコラボレーションした「SABON × RIN『FLOWER SHOP』」も誕生。店内を飾るロスフラワーがドライフラワーへと変化した後、それをギフトボックスに詰めたり、ブーケとして贈ることが可能だ。フラワーブーケはSサイズが同1650円、Lサイズが同2750円。ギフトボックス(同1万4850円)は“パチュリ・ラベンダー・バニラ”“デリケート・ジャスミン”“グリーン・ローズ”“ホワイトティー”とブランドを代表する4つの香りのボディーアイテムに、それぞれの香りをイメージしたドライロスフラワーを詰める。

 そのほか製品に名前やイニシャル、メッセージや日付などを刻印できるエングレービングサービスも展開する。税込7000円以上の購入で好きな文字を無料で刻印することができる。カリグラフィーサービスも用意し、オリジナルタグにメッセージを描くことも可能だ。今後は季節のイベントや製品に合わせて、イベントやワークショップ、コラボレーションによるアフタヌーンティーカフェなどを順次実施する。

■SABON l’Atelier SPA (サボン アトリエ スパ)
オープン日: 2022年3月30日
営業時間 : 11:00~20:00(不定休)
住所 : 東京都目黒区上目黒1-17-3

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2022-23年秋冬の注目トレンドとブランドは? 「今週の特集お届け隊」2022年3月14日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年3月14日号からの抜粋です)

藪野:2022-23年秋冬トレンドはミラノから完全にテーラリングでした。伝統的なメンズウエアの要素と掛け合わせることで女性性を際立たせるスタイルが本当に多かったです。パリでも初日の「サンローラン(SAINT LAURENT)」を見て、「決定的だ」と確信しました。

村上:売れるかどうかについてはどう思います?メンズでは在宅勤務が増えて、スーツの意味が変わった。スーツが非日常になってきたからこそ、主張のあるデザインがイケそうなんだけど。

藪野:2年間のコロナ禍のリラックスした(だらけていた)ファッションから、「再びちゃんと服を着こなしたい」というムードはあると思っていて。ドレスはデイウエアではないので、テーラリングで日常にかっちり感を取り入れるのは広がるんじゃないでしょうか。スタイルのバリエーションも増えていますし、テーラリングを自分らしく取り入れるという流れは秋冬に来そうです。

村上:確かに「グッチ(GUCCI)」や「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」もそんな感じがありましたね。

藪野:新生「ボッテガ・ヴェネタ」、よかったです!百年以上前の彫刻から着想を得たシルエットで、新しいプロポーションが作れるんだと感心しました。

村上:全体的なバランスがよかったですよね。マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)はフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の下で働いていたから新しいプロポーションを作る力がある。

藪野:まさに!ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)の下で培った奇抜な素材をコレクションに落とし込むセンスなど、これまでのキャリアが垣間見えるコレクションでした。

村上:アイコンバッグ“カバ”の復活など、ブランドのヘリテージもしっかり組み込んでいて、本当にバランスがいい。

藪野:でも、値段を見てビックリしましたね。ファーストルックのバッグは、なんと80万円台後半でした。

村上:“フィービー門下生”としてのセンスも発揮してたから、彼女が復活したら面白くなりそう!

藪野:確かに、フィービーの新ブランドに先んじたデビューでよかったですね。彼女のカムバックは皆が心待ちにしていますが、それによって勢力図もまた変わりそうです。

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2022-23年秋冬の注目トレンドとブランドは? 「今週の特集お届け隊」2022年3月14日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年3月14日号からの抜粋です)

藪野:2022-23年秋冬トレンドはミラノから完全にテーラリングでした。伝統的なメンズウエアの要素と掛け合わせることで女性性を際立たせるスタイルが本当に多かったです。パリでも初日の「サンローラン(SAINT LAURENT)」を見て、「決定的だ」と確信しました。

村上:売れるかどうかについてはどう思います?メンズでは在宅勤務が増えて、スーツの意味が変わった。スーツが非日常になってきたからこそ、主張のあるデザインがイケそうなんだけど。

藪野:2年間のコロナ禍のリラックスした(だらけていた)ファッションから、「再びちゃんと服を着こなしたい」というムードはあると思っていて。ドレスはデイウエアではないので、テーラリングで日常にかっちり感を取り入れるのは広がるんじゃないでしょうか。スタイルのバリエーションも増えていますし、テーラリングを自分らしく取り入れるという流れは秋冬に来そうです。

村上:確かに「グッチ(GUCCI)」や「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」もそんな感じがありましたね。

藪野:新生「ボッテガ・ヴェネタ」、よかったです!百年以上前の彫刻から着想を得たシルエットで、新しいプロポーションが作れるんだと感心しました。

村上:全体的なバランスがよかったですよね。マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)はフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の下で働いていたから新しいプロポーションを作る力がある。

藪野:まさに!ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)の下で培った奇抜な素材をコレクションに落とし込むセンスなど、これまでのキャリアが垣間見えるコレクションでした。

村上:アイコンバッグ“カバ”の復活など、ブランドのヘリテージもしっかり組み込んでいて、本当にバランスがいい。

藪野:でも、値段を見てビックリしましたね。ファーストルックのバッグは、なんと80万円台後半でした。

村上:“フィービー門下生”としてのセンスも発揮してたから、彼女が復活したら面白くなりそう!

藪野:確かに、フィービーの新ブランドに先んじたデビューでよかったですね。彼女のカムバックは皆が心待ちにしていますが、それによって勢力図もまた変わりそうです。

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【定食屋新業態が激突】 食堂に振り切った庄や「定食のまる大」vs天狗「てんぐ大ホール」は居酒屋との二毛作

居酒屋チェーンで、集客を見込めない店舗を定食屋に転換して、食事需要を喚起する動きが広がっている。これに成功したのが、「庄や」、「やるき茶屋」などを展開してきた大庄で、昨年10月、東京・飯田橋に出店した「大衆食堂 定食のまる大」がヒット。早くも8店まで増えた。一方、「旬鮮酒場 天狗」、「炭火串焼 テング酒場」などを展開するテンアライドも、今年3月に入って、負けじと「大衆食堂 てんぐ大ホール」を立て続けに3店出店。今年中に10店にまで増やしたいと、自信をのぞかせている。
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「ジミー チュウ」から初のジュエリーコレクション ハンドバッグ“ボンボン”を模した真ちゅう製ネックレスなど

 「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」は3月16日、ジュエリーコレクションを発売する。テーマに“クリスタル”“パール”“モノグラム”“スター”を掲げ、銀座店と心斎橋大丸店、公式オンラインショップで販売する。

 価格は、パールを模したプラスチックを飾ったリングが税込2万5300円、星を象った真ちゅう製のピアスが5万8300円、同じく真ちゅう製のモノグラムカフバングルが6万8200円など。ハンドバッグ“ボンボン(BON BON)”のデザインを踏襲したブレスレット(5万600円)やネックレス(6万8200円)もラインアップする。

 サンドラ・チョイ(Sandra Choi)=クリエティブ・ディレクターは、「『ジミー チュウ』のシューズやバッグは常々、足元や手元を美しく演出するジュエリーのような存在だと考えており、その延長線上にあるのが今回ローンチするジュエリーコレクションだ」と説明する。

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ウェブマーケティングも限界かも? すし食べ放題の「すし酒場 フジヤマ」の口コミが賛否な理由

「すし70種以上食べ放題3999円!」を打ち出し、SNSやメディアにも多く取り上げられてきた株式会社Globridgeの「すし酒場 フジヤマ」。2019年11月に秋葉原本店のオープンを皮切りに、20年6月に上野店、10月に秋葉原昭和通店、21年5月に有楽町店(現閉店)を相次いで出店、22年2月には大崎店をオープンした。
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ウェブマーケティングも限界かも? すし食べ放題の「すし酒場 フジヤマ」の口コミが賛否な理由

「すし70種以上食べ放題3999円!」を打ち出し、SNSやメディアにも多く取り上げられてきた株式会社Globridgeの「すし酒場 フジヤマ」。2019年11月に秋葉原本店のオープンを皮切りに、20年6月に上野店、10月に秋葉原昭和通店、21年5月に有楽町店(現閉店)を相次いで出店、22年2月には大崎店をオープンした。
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轟音ライブの「キディル」や爆音ベッドルームの「ネグレクト アダルト ペイシェンツ」 記者3人が選ぶ“今日の東コレダイジェスト”

 2022-23年秋冬シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO以下、RFWT)」が3月14日に開幕しました。2日目もライブパフォーマンスで会場を沸かせた「キディル(KIDILL)」や東コレ初参加の「ペイエン(PEIEN)」など、盛りだくさんのスケジュールです。記者3人がその日に発表したブランドから面白かったブランドを“今日の東コレピックアップ“と題してダイジェストでリポートします!


東コレ取材4シーズン目
編集部 美濃島
「キディル(KIDILL)」

見どころ:「キディル」のランウエイショー、ではなくライブパフォーマンスが最高でした。1月のリアルショーでコレクションの世界観を存分に見せつけた末安弘明デザイナーは、東コレではファッションショーを行わず、ロックバンドのPSYSALIA 人(サイサリア ヒト)を起用したライブを敢行。アウトサイダーアーティストのヘンリー・ダーガー(Henry Darger)とコラボし、彼の挿絵をグラフィックやジャカード、くすんだ紫やイエローなどのカラーリングで表現したシーズン、という説明は一切なし。その代わりに、バンドメンバーがとにかく自由に演奏し、ドラムセットをぶっ壊すほど熱いパフォーマンスを見せました。ルックは5体でライティングは暗め。初見だと洋服はほとんど分かりません。それでも、「キディル」が音楽を大事にする姿勢がひしひしと伝わってきて、気づいたら拍手喝采を送ってました。演奏後にギターの松本亨が語った、「(衣装のおかげで)武装したようにハイになった」というファッションの根幹を言い得たコメントにもグッときました。


東コレ取材初参加
編集・記者 竹内
「ネグレクト アダルト ペイシェンツ(NEGLECT ADULT PATiENTS)」

見どころ:「ネグレクト アダルト ペイシェンツ以下、ネグレクト)」は、毎シーズン想像の斜め上をいくパフォーマンスで観客やファンを楽しませてくれます。今回もその期待を裏切りません。会場には、布団を敷いたフワフワのランウエイとリクライニングベッドを設置し、さらにスモークと甘い香りが漂い、まるで夢の中に迷い込んだような空間です。また、選ばれたメディア関係者はフロントローならぬ“フロントベッド”で、ベッドに寝てショーを見るという発想も同ブランドならでは(弊誌の記者も演者として参加!)。オルゴールのメロディと共にコレクションがスタートすると、寝ぐせを思わせる無造作ヘアのモデルたちが気だるそうに登場します。チェック柄のパジャマ風セットアップやオーバーサイズのロンT、ロゴ入りジャージーなど、リラックスしたデザインのルックが目を引きました。もちろん、ファスナーをあしらったストライプのパンツやデニムジャケットなど、「ネグレクト」らしいパンキッシュなアイテムも継続。フィナーレでは観客を夢から現実に引き戻すように、爆音のノイズが会場中に響きわたりました。「いつまでもこの夢が続けばいいなあ」と思うつかの間のひとときが、なんとも名残り惜しい!


東コレ取材は10年目
ファッションリポーター大杉
「ペイエン(PEIEN)」

見どころ:伊澤直子デザイナーによる「ペイエン」は東コレ初参加。東京・表参道のプラダ青山店向かいの空きテナントの中で、来場客が回遊できるプレゼンテーション形式での発表でした。着想源は、伊澤デザイナーがリノベーションをしたときに見た、打ちっぱなしの壁やむき出しの水道管で、“普段は見えないものの内側”をヒントにしたそう。目を引くのは、裏地がむき出しになったコートやジャケットなど、一度作ったものを壊す脱構築的なテクニック。メンズが着こなすデニムのコルセットとシースルートップスのコーディネートや、肌が透けるローゲージのニットドレスなどは、センシュアルで、儚さも醸し出します。初の東コレで、ショーではなくプレゼンテーションにした理由を「じっくり近くで見てほしかった」と伊澤デザイナー。その言葉通り、細部まで凝ったユニークなテクニックや、手仕事の美しさを自分のペースで見ることができました。コンクリート打ちっぱなしの空間にカラフルなライティングを当てた演出も、脱構築的なムードにぴったりで、コレクションの強さも引き出していました。

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東コレ 3度目の「コンダクター」が演劇場でショーと舞台芸術の融合 人間の二面性を表現

 長嶺信太郎デザイナーが手掛けるメンズブランド「コンダクター(EL CONDUCTORH)」は15日、「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で2022-23年秋冬コレクションのファッションショーを行った。同ブランドは21-22年秋冬シーズンから東コレに参加しており、今回で3回目。会場は、品川の演劇場「クラブイーエックス(Club eX)」だ。長嶺デザイナーは「1回目は(ホテルの地下駐車場で)オーセンティックなショーを行い、2回目は短編映画を作り渋谷の映画館で上映した。今回はランウエイショーだけど、舞台芸術の要素を取り入れた新しい表現に挑戦したかった」と会場選びの意図を説明した。

“愛情と憎悪”に着想
不穏な演出で増幅する世界観

 コレクションテーマは“愛情と憎悪”。「強すぎる愛情の裏返しや、一つのきっかけで愛が憎しみに変わる瞬間の二面性」を表現した。バロック柄のシャツは一見するとエレガントだが、よく見ると般若の顔や有刺鉄線などのモチーフが散りばめられ、毒々しさがある。定番のラメツイードのセットアップは、ベルトとファスナーを付けてボンテージにしたほか、左右を黒の無地とトラ柄で大胆に切り替えたフェイクファーのコートや、“LOVE”を逆さにしたレタードTシャツなど、二面性をストレートに伝えるアイテムもあった。

 舞台の上空には、草花で作った大きなプロップと赤い風船を複数用意した。ショーが進むと、それぞれの風船が大きな音を立てて破裂し、中から赤い紙吹雪が散ってステージを覆っていく。この演出は、長嶺デザイナーのある思いを表現したものだ。「毎シーズン、つらかったり悲しかったり、心に痛みを抱える人に向けて洋服を作っている。僕自身も孤独な時代があったが、洋服に夢中になることで救われた。(ショーを通して)そんな人の支えになれたら」。

 今シーズンは、シャツワンピースやチェックスカートなどウィメンズアイテム4型も登場した。“PASSION”(=情熱)“DESIRE”(=欲望)と描かれた「コンバース(CONVERSE)」の“オールスター(ALL STAR)”も披露した。

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「サボン」が東京・中目黒の路面店をリニューアルして、スパを常設する世界初の旗艦店に

 イスラエルのナチュラルコスメブランド「サボン(SABON)」は3月30日、東京・中目黒の路面店をリニューアルしてサボン アトリエ スパ(SABON L’ATELIER SPA)をオープンする。店舗面積は約111平方メートル。世界で初めてスパを常設する。例えば60分、税込1万9800円のメニュー“デッド シー ジャーニー(DEAD SEA JOURNEY)”では、イスラエルの名所でもあるミネラル豊富な死海の塩とボタニカルオイルを配合したボディースクラブを使用する。

 また、花のアップサイクルを提唱するRIN(東京、河島春佳社長)と共に「フラワーショップ(FLOWER SHOP)」を運営する。長さや大きさが不ぞろいだったり、生花店や式場などで短い役目を終えたりした廃棄予定の“ロスフラワー”をドライフラワーにして、ブーケ(1650円〜)や、シャワーオイルやボディースクラブとセットにしたギフトボックス(1万4850円)として販売する。

 サボン アトリエ スパでは今後、アフタヌーンティーカフェやワークショップなどにも取り組む。

 「サボン」は1997年に創業。今年、25周年を迎えた。

■サボン アトリエ スパ
オープン日:3月30日
時間:11:00~20:00
定休日:不定休
住所:東京都目黒区上目黒1-17-3

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