「レットルース」が伊勢丹新宿メンズ館でポップアップ ニットベストなど限定品も

 安田光作デザイナーの「レットルース(LET LOOSE)」は、2022年春夏コレクションを扱うポップアップストアを伊勢丹新宿メンズ館6階で3月29日まで開催中だ。

 同店にはTシャツやフーディー、マグカップなどの定番アイテムのほか、ジャカードのポロシャツやニットベストなどの限定品もそろえる。さらに、花のアレンジメントなどを行う「ムードトーキョー(mood_tokyo)」とコラボした花の展示・販売も行う。

 安田デザイナーは1994年生まれ。文化服装学院で服作りを学び、在学中に「レットルース」を立ち上げた。デザインのみならず、生地・資材の購入から裁断、縫製まで、ほとんどのアイテムを自分で量産するのが特徴だ。

■「レットルース」2022年春夏ポップアップ
日程:3月23〜29日
会場:伊勢丹新宿本店メンズ館6階 メンズコンテンポラリー プロモーションスペース
住所:東京都新宿区新宿3-14-1

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春夏ニットはクロシェ編みに注目 抜け感のある軽やかな着こなしに【22年春夏トレンド】

 クロシェ編み(かぎ針編み)の装いが盛り上がってきました。以前は秋冬が主な出番でしたが、最近はゆるく編んだニットが春夏でも人気に。クロシェ編み以外にも、やさしげな表情のニットウエアが相次いで提案されています。手仕事感やナチュラルなムードがこなれたスタイリングに導いてくれるところがニットウエアのよさ。表情豊かなので、薄着になるシーズンにも頼りになります。

 たとえば「アナ スイ(ANNA SUI)」は、70年代を思わせるラブ&ピースなフラワーモチーフでニットキャミソールを華やかに仕上げました。ニット帽とバッグにも同じ柄を生かして、全身でポジティブなムードを演出。ニット特有のふんわりした風合いが装い全体にほっこりした雰囲気を添えて、平穏や安心感を望む今の気分を醸し出しています。今回は、ニットの新ルックをご紹介します。

きれいめニットワンピは手仕事技がアクセント

 

 ストレスフリーで着られるニット仕立てのワンピースが、一段と支持を広げています。手仕事の編み地を組み入れると表情が深くなり、カラーだとアクセントも加わります。

 「クロエ(CHLOE)」のワンピースは、白をベースにレインボーカラーを腰回りにあしらい、ノーブル×チアフルな装いに仕上げました。ウエストのカラーがくびれ効果も発揮。長く垂れたフリンジ風のカラー糸が、ヒッピーライクな気分も演出しています。クラッチバッグもカラフルなニットで編み上げ、視線を引きつけています。

手編みのブラトップでヘルシーな肌見せ

 ニットをトップスやボトムス以外でまとう提案も増えてきました。ゆるめの編み地を生かせば、程よい肌見せにも効果的。サマールックへの活用も広がりそうです。

 「エトロ(ETRO)」は、ニットのブラトップをキーピースに据えました。不ぞろいのゆったりとした編み地に、ハンドクラフトの技が光ります。ヌーディーな演出もゆるめの編み地ならヘルシーな印象に。膝周りにバンダナモチーフを配したデニムパンツと合わせて、70年代調のムードに整えました。ブラトップの上にライトアウターを羽織ったり、Tシャツの上にブラトップを重ねたりといった、夏のレイヤードファッションにも生かせそうです。

マルチカラーが朗らかに映るのは手編みならでは

 手編みニット特有のやさしげな風合いは、はっきりした色もソフトに落ち着かせてくれます。カラフルな装いをチャーミングに着こなすという点でも、参考になります。

 「ポール&ジョー(PAUL & JOE)」は、ミニ丈のオールインワンをマルチカラーで彩りました。ポジティブな色合いと朗らかな表情の手編みニットが、絶妙のマリアージュ。目が詰まっていない編み地が、リラクシングな雰囲気も添えています。カラフルな色を穏やかに着こなしたい場合は、このようなクロシェ編みを選ぶのが正解。足元はブーツで引き締めました。

編み目の変化でワントーン・ルックに動きをプラス

 凝った編み模様は、薄着になる春夏の装いを華やかに見せてくれます。体の美しい曲線美やめりはりを引き立てる効果もあり、ワントーン・ルックでも動きを盛り込めます。

 「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」は、白で統一したニットアップを提案しました。ショート丈のトップスにミニスカートという、どちらもコンパクトなコンビネーション。部分ごとに編み方を変えたニットがサマールックに味わいを添え、キュートでありつつ、丁寧なクラフトワークも感じさせる装いに仕上げました。

 柔らかい質感にレトロテイストやほっこりしたムード、包み込まれるような安心感が加わるのは、手編みニットならでは。締め付けられない着心地は、伸びやかにおしゃれを楽しみたい春夏シーズンにぴったりです。今季の着こなしに取り入れてみてはいかがでしょう。

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香水“ミス ディオール”から世界限定100個のクチュールエディション ミニトランク付で57万2000円!

 「ディオール(DIOR)」は4月1日、香水コレクション“ミス ディオール”から世界限定100個のクチュールエディション“ミス ディオール オードゥ パルファン クチュール エディション”を発売する。ボトルには「ディオール」のアトリエの職人が刺しゅうした特別なボウ(リボン)をあしらい、同じくアトリエの職人が作ったミニトランクに収めて販売する。価格は税込57万2000円。

 カラフルなボウは、“ミス ディオール”のキャンペーンで俳優のナタリー・ポートマン(Natalie Portman)がまとったクチュールドレスの花模様を再現したもの。レザーの縁取りを金具で留めたミニトランクにも、あふれんばかりの花を描いた。

 日本ではディオール ビューティ 銀座、ディオール パフューム&ビューティ 表参道ブティック、ディオール ビューティ シブヤで販売する。

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ベイクルーズ1000坪超の複合大型店を公開 名古屋パルコに20ブランド集積

 ベイクルーズは23日、名古屋パルコ内の複合大型店「ベイクルーズ ストア(BAYCREW’S STORE)」を24日の開店に先駆けて関係者に公開した。同社が運営する多数のブランドを集積した戦略店舗で、昨年11月に開店した仙台店に続く2号店。だが売り場面積は仙台店の2倍以上の3300平方メートルもあり、名古屋パルコ南館の4フロアを占める。同社は業界屈指のEC化率で知られているが、リアル店舗の体験価値を高めるため新業態の開発に取り組む。

 名古屋パルコ南館の地下1階から地上3階までの4フロアを「ベイクルーズ ストア」として運営する。自社ECサイト「ベイクルーズ ストア」と同じ屋号になるが、ECとの連携よりも「訪れる価値のある新しいマーケットの創造」に軸足を置く。

 単一業態の店舗に比べて10数倍から20倍以上の3300平方メートルの売り場を「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」「イエナ(IENA)」「ウィズム(WISM)」「シティショップ(CITYSHOP)」「レショップ(L’ECHOPPE)」「ジャーナル スタンダード ファニチャー(JOURNAL STANDARD FURNITURE)」など20ブランドで構成する。南1階の正面入り口の前には、新たに立ち上げたコスメセレクトブランド「ロー パー イエナ(L’EAU PAR IENA)」の売り場を設けた。スタッフ数も100人近くで、前例のない規模になる。売上高も同社最大の30億円規模を目指す。

 5カ所に設けたポップアップスペースは、3週間前後の周期で旬のブランドに入れ替える。同社がセレクトしたブランドだけでなく、同社のOBやOGをキュレーターとして招へいし、一緒に売り場を作る。またベイクルーズのブランドと親和性の高い“ゲストブランド”をコーナー展開し、ブランドミックスによる相乗効果を出す。ゲストブランドとして「ウーア(UHR)」「ダイリク(DAIRIKU)」「レッドウイング(REDWING)」などのコーナーを設けた。

 売り場の内装はあえて作り込まずに、柔軟に動かせる什器を用いた。客の反応を見て、ブランドを入れ替えたり、場所を移動したりできるようにする。1号店の仙台店も開店半年に満たないが、すでに入れ替えを行った。商業施設内では、このような改装はコストがかさむが、自社運営の複合大型店なら融通がきく。グループで約30ものファッション系ブランドを有するメニューの幅広さも強みになる。

 ベイクルーズは売上高に占めるEC化率が約45%(21年8月期)に達し、自社ECの運用ではファッション業界の先進企業だ。しかし古峯正佳副社長は「ベイクルーズ ストア」はリアル店舗の体験価値を突き詰める場にすると話す。「ブランド価値を上げるには、ECでは限界がある。ヒト、モノ、ハコというリアル店舗があって初めてブランド価値は高まり、ECの発展にもつながる」。

 複合大型店の目的は2点あると話す。「第一に自分たちが集客のフックになること。商業施設の館(やかた)の集客力に頼るだけでなく、当社の魅力でお客さまを呼べるようにならないと長い目で見て生き残れない。ベイクルーズグループの街を作るつもりで臨んでいる」「第二にスタッフの活躍の場を作ること。現状では、地方在住のスタッフは店長から先のキャリアステップが描きづらい。ベイクルーズ ストアは(本部主導ではなく)現場のスタッフが自分たちの裁量でさまざまな企画を立てて、運営を行う場にしたい」。

 連結売上高1212億円(21年8月期)まで成長した同社は、ベイクルーズ ストアを新しいステージに進むための戦略店舗と位置付ける。仙台、名古屋に続き、4月末に開業するららぽーと福岡への出店が決まっている。

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ベイクルーズ1000坪超の複合大型店を公開 名古屋パルコに20ブランド集積

 ベイクルーズは23日、名古屋パルコ内の複合大型店「ベイクルーズ ストア(BAYCREW’S STORE)」を24日の開店に先駆けて関係者に公開した。同社が運営する多数のブランドを集積した戦略店舗で、昨年11月に開店した仙台店に続く2号店。だが売り場面積は仙台店の2倍以上の3300平方メートルもあり、名古屋パルコ南館の4フロアを占める。同社は業界屈指のEC化率で知られているが、リアル店舗の体験価値を高めるため新業態の開発に取り組む。

 名古屋パルコ南館の地下1階から地上3階までの4フロアを「ベイクルーズ ストア」として運営する。自社ECサイト「ベイクルーズ ストア」と同じ屋号になるが、ECとの連携よりも「訪れる価値のある新しいマーケットの創造」に軸足を置く。

 単一業態の店舗に比べて10数倍から20倍以上の3300平方メートルの売り場を「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」「イエナ(IENA)」「ウィズム(WISM)」「シティショップ(CITYSHOP)」「レショップ(L’ECHOPPE)」「ジャーナル スタンダード ファニチャー(JOURNAL STANDARD FURNITURE)」など20ブランドで構成する。南1階の正面入り口の前には、新たに立ち上げたコスメセレクトブランド「ロー パー イエナ(L’EAU PAR IENA)」の売り場を設けた。スタッフ数も100人近くで、前例のない規模になる。売上高も同社最大の30億円規模を目指す。

 5カ所に設けたポップアップスペースは、3週間前後の周期で旬のブランドに入れ替える。同社がセレクトしたブランドだけでなく、同社のOBやOGをキュレーターとして招へいし、一緒に売り場を作る。またベイクルーズのブランドと親和性の高い“ゲストブランド”をコーナー展開し、ブランドミックスによる相乗効果を出す。ゲストブランドとして「ウーア(UHR)」「ダイリク(DAIRIKU)」「レッドウイング(REDWING)」などのコーナーを設けた。

 売り場の内装はあえて作り込まずに、柔軟に動かせる什器を用いた。客の反応を見て、ブランドを入れ替えたり、場所を移動したりできるようにする。1号店の仙台店も開店半年に満たないが、すでに入れ替えを行った。商業施設内では、このような改装はコストがかさむが、自社運営の複合大型店なら融通がきく。グループで約30ものファッション系ブランドを有するメニューの幅広さも強みになる。

 ベイクルーズは売上高に占めるEC化率が約45%(21年8月期)に達し、自社ECの運用ではファッション業界の先進企業だ。しかし古峯正佳副社長は「ベイクルーズ ストア」はリアル店舗の体験価値を突き詰める場にすると話す。「ブランド価値を上げるには、ECでは限界がある。ヒト、モノ、ハコというリアル店舗があって初めてブランド価値は高まり、ECの発展にもつながる」。

 複合大型店の目的は2点あると話す。「第一に自分たちが集客のフックになること。商業施設の館(やかた)の集客力に頼るだけでなく、当社の魅力でお客さまを呼べるようにならないと長い目で見て生き残れない。ベイクルーズグループの街を作るつもりで臨んでいる」「第二にスタッフの活躍の場を作ること。現状では、地方在住のスタッフは店長から先のキャリアステップが描きづらい。ベイクルーズ ストアは(本部主導ではなく)現場のスタッフが自分たちの裁量でさまざまな企画を立てて、運営を行う場にしたい」。

 連結売上高1212億円(21年8月期)まで成長した同社は、ベイクルーズ ストアを新しいステージに進むための戦略店舗と位置付ける。仙台、名古屋に続き、4月末に開業するららぽーと福岡への出店が決まっている。

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「シュプリーム」と「ザ・ノース・フェイス」がコラボ 5型のアパレルやゴーグルなど

 「シュプリーム(SUPREME)」は、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とのコラボコレクションを3月26日に発売する。「シュプリーム」の公式オンラインストアと渋谷や原宿などの旗艦店で販売し、「ザ・ノース・フェイス」では取り扱わない。

 両者のコラボは毎シーズンの定番で、今回が2022年では初めて。アイテムは、「ザ・ノース・フェイス」を代表するダウン“バルトロライトジャケット”や“マウンテンプロジャケット”“マウンテンパンツ”ほか、ロングスリーブトップス、Tシャツという5型のアパレルに加え、バックパックとウィンタースポーツブランド「スミス(SMITH)」とのトリプルコラボとなるゴーグルを加えた全7型を用意する。アパレルは、ロングスリーブトップス以外すべてが「ザ・ノース・フェイス」の最上級ライン“サミットシリーズ(SUMMIT SERIES)”のもので、過酷な環境下にも耐えうる本格的な機能性を備えている。また、ロングスリーブトップスとTシャツを除くアイテムに、今回のコラボコレクションのキーデザインである反射加工を施したクロスをあしらっている。

 シュプリームは、20年11月に米「ザ・ノース・フェイス」を擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)に買収されている。

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「シュプリーム」と「ザ・ノース・フェイス」がコラボ 5型のアパレルやゴーグルなど

 「シュプリーム(SUPREME)」は、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」とのコラボコレクションを3月26日に発売する。「シュプリーム」の公式オンラインストアと渋谷や原宿などの旗艦店で販売し、「ザ・ノース・フェイス」では取り扱わない。

 両者のコラボは毎シーズンの定番で、今回が2022年では初めて。アイテムは、「ザ・ノース・フェイス」を代表するダウン“バルトロライトジャケット”や“マウンテンプロジャケット”“マウンテンパンツ”ほか、ロングスリーブトップス、Tシャツという5型のアパレルに加え、バックパックとウィンタースポーツブランド「スミス(SMITH)」とのトリプルコラボとなるゴーグルを加えた全7型を用意する。アパレルは、ロングスリーブトップス以外すべてが「ザ・ノース・フェイス」の最上級ライン“サミットシリーズ(SUMMIT SERIES)”のもので、過酷な環境下にも耐えうる本格的な機能性を備えている。また、ロングスリーブトップスとTシャツを除くアイテムに、今回のコラボコレクションのキーデザインである反射加工を施したクロスをあしらっている。

 シュプリームは、20年11月に米「ザ・ノース・フェイス」を擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)に買収されている。

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世界最大のメタバースファッションショー開催、日本からはAMIAYAらが参加

 NFTなどのバーチャルリアリティ(VR)プラットフォームのディセントラランド(DECENTRALAND)は3月24~27日、世界最大のメタバースファッションショー「メタバース・ファッション・ウイーク(METAVERSE FASHION WEEK)」を開催する。

 同イベントには、「エトロ(ETRO)」「トミー ヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「エリー サーブ(ELIE SAAB)」「ペリー エリス(PERRY ELLIS)」「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」など、60ブランド以上が参加。バーチャルランウエイでのファッションショーやポップアップでの販売に加えて、パネルディスカッションや展示会、ライブパフォーマンスやパーティーなどを行い、デジタル空間でのさまざまな体験を提供する。

 日本からは、アソビシステムが出資するメタトーキョーが参加し、アソビシステムに所属するファッションアイコンのAMIAYAとコラボレーションしたプロジェクトを行う。また「アンリアレイジ」も参加する。

 ディセントラランドは、ブロックチェーンのイーサリアムを利用したVRプラットフォームで、イーサで作られたアバターなどのNFTアイテムなどを使うことができる。人気NFTブランドの「RTFKT(アーティファクト)」や「ボアード エイプ ヨット クラブ(Bored Ape Yacht Club)」などはイーサリアムベースで作られているため、数多くの所有者が人気のNFTアイテムで参加している。

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「オーラリー」と「ブレディ」が初コラボ “自立する”ショルダーバッグを発売

 「オーラリー(AURALEE)」は、イギリスの老舗バッグブランド「ブレディ(BRADY)」と初めてコラボレーションしたショルダーバッグを3月26日に発売する。「オーラリー」の店舗と両ブランドの公式オンラインストア、セレクトショップのビオトープ(BIOTOP)、ロンハーマン(RON HERMAN)、エイチ ビューティ&ユース(H BEAUTY&YOUTH)などで取り扱う。

 ショルダーバッグは、猟弾の弾薬を入れるバッグに着想したスモールサイズ(税込3万7400円)と、大容量で自立するビッグサイズ(同5万7200円)の2型をそろえる。いずれもボディには「ブレディ」を象徴するツイル素材のキャンバス地を使用し、縁と側面には耐久性が高いブライドルレザーをあしらった。また特別に作った同ブランドのオリジナルネームタグと、「オーラリー」のロゴを施した。カラーはホワイトとダークブラウンの2色を用意する。

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伊勢丹に阪急、岩田屋、セレクト3社が、60ブランド以上の「リーバイス」501のアップサイクルを販売 「デニム de ミライ」開幕

 伊勢丹新宿本店は3月23日、ユーズドストックの「リーバイス(LEVI’S)」501を60以上のブランドがアップサイクルした200以上のアイテムを販売するイベント「デニム de ミライ」をスタートした。4月5日まで。「デニム de ミライ」には、競合他社の阪急阪神百貨店(阪急うめだ本店)のほか、岩田屋三越(岩田屋本店)、エスティーカンパニー(群馬)、ファッションコアミッドウエスト(愛知や東京、名古屋)、佐藤繊維(山形)の百貨店やセレクトショップも参画。ヤマサワプレスが集めて検品、洗い、修理した20tの「リーバイス」501のうち、約半分をアップサイクルして蘇らせた上述商品を同じ期間中に販売する(販売するアイテムは店舗によって異なる)。

 伊勢丹新宿本店では、本館・メンズ館合わせて11の拠点で商品を展示・販売する。1階のザ・ステージは1週間の期間限定で、それぞれのアイテムの素材となった「リーバイス」の501を展示。壁面には、三越伊勢丹が使わなくなった制服から生まれた循環素材の「パネコ(PANECO)」を用いた。壁面の一部はサイドテーブル(3万5200円)のパーツをはめ込んだ状態で、購入者は壁面の一部を切り出し、組み立て家具のパーツとして持ち帰る仕組み。それでも残る壁面は、分解して再度「パネコ」として用いたり、ハンガーなどに変えたりすることでゴミを極力出さないよう努力する。

 6つの小売店、60以上のブランド、伊勢丹新宿本店の中でも多くの担当者が動いた「デニム de ミライ」の中核を担った神谷将太リ・スタイルバイヤーは、「2020年9月に大量の『リーバイス』501を見たとき、競合を含め、『みんなでメッセージを届けたい』という衝動に突き動かされた。いろんなブランドや小売店にも、ヤマサワプレスに足を運んでいただいた。改めて百貨店の強みは、さまざまなブランド、メーカー、工場、小売店、そしてお客さまと繋がっていることだと感じた。店内でも、多くのバイヤーがさまざまな仕掛けに取り組んでいる。日本に、業界全体のメッセージを届けたい」と語った。またヤマサワプレスの山澤亮治代表は、「このアクションを通じて、多くの方、そして仕事に巡り会えた。ワークからファッションまで、全てに精通している『リーバイス』501の魅力を再認識した。今後も多くの人が501の魅力を体感できるよう頑張りたい」と話した。

 本館1階のザ・ステージでは、約40ブランドの商品を取り揃えた。「セルジオ ロッシ(SRGIO ROSSI)」や「ペリーコ(PELLICO)」「ゴールデン グース デラックス(GOLDEN GOOSE DELUXE BRAND)」との橋渡し役を担った担当者は、「素晴らしい企画に各ブランドと取り組むことができた。続々とサンプルが届き、『リ・スタイル』チームと喜んだ記憶が残っている。各ブランドのクリエイションの高さに驚いた。皆さんにお披露目できて嬉しい」とコメント。「アルフレックス(ARFLEX)」と「N.ハリウッド(N. HOOLYWOOD)」とのコラボレーションクッションなどを仕掛けた担当者は、「インテリアや家具は代々使うものでありながら、サステナブルの価値観を伝えきれていなかった。今回のイベントを契機に、インテリアフロアでも意識したい」と話した。

 また1階の別エリアでは、ヤマサワプレスのプライベートブランド「ワンオーファイブ・デニムトウキョウ(ONE-O-FIVE DENIM TOKYO)」のオーダーイベントを開催。ここでは、「リーバイス」によるスペシャルディスプレイも行う。「リ・スタイル」のある本館3階では、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」のクッションやトートバッグのほか、アートなどを販売。ディズニーのサステナブル・プロジェクト「ディズニー ヘルシー・テイメント」と連携したミッキーマウスなどのTシャツやトートバッグ、チャームも販売する。同フロアでは文化服装学院の学生による「マスターイノベーション」がユーズドストックのデニムを用いた卒業制作を展示している。

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伊勢丹に阪急、岩田屋、セレクト3社が、60ブランド以上の「リーバイス」501のアップサイクルを販売 「デニム de ミライ」開幕

 伊勢丹新宿本店は3月23日、ユーズドストックの「リーバイス(LEVI’S)」501を60以上のブランドがアップサイクルした200以上のアイテムを販売するイベント「デニム de ミライ」をスタートした。4月5日まで。「デニム de ミライ」には、競合他社の阪急阪神百貨店(阪急うめだ本店)のほか、岩田屋三越(岩田屋本店)、エスティーカンパニー(群馬)、ファッションコアミッドウエスト(愛知や東京、名古屋)、佐藤繊維(山形)の百貨店やセレクトショップも参画。ヤマサワプレスが集めて検品、洗い、修理した20tの「リーバイス」501のうち、約半分をアップサイクルして蘇らせた上述商品を同じ期間中に販売する(販売するアイテムは店舗によって異なる)。

 伊勢丹新宿本店では、本館・メンズ館合わせて11の拠点で商品を展示・販売する。1階のザ・ステージは1週間の期間限定で、それぞれのアイテムの素材となった「リーバイス」の501を展示。壁面には、三越伊勢丹が使わなくなった制服から生まれた循環素材の「パネコ(PANECO)」を用いた。壁面の一部はサイドテーブル(3万5200円)のパーツをはめ込んだ状態で、購入者は壁面の一部を切り出し、組み立て家具のパーツとして持ち帰る仕組み。それでも残る壁面は、分解して再度「パネコ」として用いたり、ハンガーなどに変えたりすることでゴミを極力出さないよう努力する。

 6つの小売店、60以上のブランド、伊勢丹新宿本店の中でも多くの担当者が動いた「デニム de ミライ」の中核を担った神谷将太リ・スタイルバイヤーは、「2020年9月に大量の『リーバイス』501を見たとき、競合を含め、『みんなでメッセージを届けたい』という衝動に突き動かされた。いろんなブランドや小売店にも、ヤマサワプレスに足を運んでいただいた。改めて百貨店の強みは、さまざまなブランド、メーカー、工場、小売店、そしてお客さまと繋がっていることだと感じた。店内でも、多くのバイヤーがさまざまな仕掛けに取り組んでいる。日本に、業界全体のメッセージを届けたい」と語った。またヤマサワプレスの山澤亮治代表は、「このアクションを通じて、多くの方、そして仕事に巡り会えた。ワークからファッションまで、全てに精通している『リーバイス』501の魅力を再認識した。今後も多くの人が501の魅力を体感できるよう頑張りたい」と話した。

 本館1階のザ・ステージでは、約40ブランドの商品を取り揃えた。「セルジオ ロッシ(SRGIO ROSSI)」や「ペリーコ(PELLICO)」「ゴールデン グース デラックス(GOLDEN GOOSE DELUXE BRAND)」との橋渡し役を担った担当者は、「素晴らしい企画に各ブランドと取り組むことができた。続々とサンプルが届き、『リ・スタイル』チームと喜んだ記憶が残っている。各ブランドのクリエイションの高さに驚いた。皆さんにお披露目できて嬉しい」とコメント。「アルフレックス(ARFLEX)」と「N.ハリウッド(N. HOOLYWOOD)」とのコラボレーションクッションなどを仕掛けた担当者は、「インテリアや家具は代々使うものでありながら、サステナブルの価値観を伝えきれていなかった。今回のイベントを契機に、インテリアフロアでも意識したい」と話した。

 また1階の別エリアでは、ヤマサワプレスのプライベートブランド「ワンオーファイブ・デニムトウキョウ(ONE-O-FIVE DENIM TOKYO)」のオーダーイベントを開催。ここでは、「リーバイス」によるスペシャルディスプレイも行う。「リ・スタイル」のある本館3階では、「ミナ ペルホネン(MINA PERHONEN)」のクッションやトートバッグのほか、アートなどを販売。ディズニーのサステナブル・プロジェクト「ディズニー ヘルシー・テイメント」と連携したミッキーマウスなどのTシャツやトートバッグ、チャームも販売する。同フロアでは文化服装学院の学生による「マスターイノベーション」がユーズドストックのデニムを用いた卒業制作を展示している。

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ルミネ×WWDJAPANでイベントを開催 ファッション&ビューティの未来を担うリーダーに注目!

 ルミネと「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティ業界の次世代に光を当て、業界のさらなる活性化を目指すプロジェクト「MOVE ON」の一環として、3月2日に「Next Generations Forum 2022」を開催した。会場となった東京・新宿のルミネゼロに、「WWDJAPAN」2月14日号で発表した国内外のネクストリーダーや、業界の有力企業トップらで構成し、ネクストリーダーの選出を担ったアドバイザー陣などが集結。午前と午後で計9つのトークセッションを行い、来場した業界関係者らとも交流を持った。

 感染拡大予防のため、来場者は延べ200人に絞り、ライブ配信も実施。ここでは、当日のトークセッション内容のダイジェストを複数回に分けて紹介する。配信内容のアーカイブは、このページから登録すれば4月24日まで無料で視聴できる。

「福祉とアートを包括、障がいのイメージを変えていきたい」

 ファッション&ビューティ業界のダイバーシティー&インクルージョン(多様性と包括性)をテーマにしたセッションには、ネクストリーダーに選出された松田崇弥&文登ヘラルボニー代表&副代表と、アドバイザーの佐々木進ジュン社長、同じく辻愛沙子arca CEO・クリエイティブ・ディレクターが登壇した。

 松田崇弥代表と文登副代表は、障がいを持つ人のアート作品を通じて、ダイバーシティー&インクルージョンのある社会の実現を目指している。「福祉とアートを包括してブランドとして見せていけたら、障がいへのイメージが変わる」(崇弥代表)という思いで、知的障がいのあるアーティストの作品をアイテムに生かすヘラルボニーを立ち上げたといい、「支援だけに偏ることなく、作品の素晴らしさを伝えることで、みんなの目線を変えていきたい」(文登副代表)と、アートの力を熱弁した。ファッション、ビューティを含めた表現活動には、さまざまな垣根を取り払うポテンシャルがあるという発言に他の登壇者も深く賛同した。

「職人にも光が当たる、そんな業界を作りたい」

 サステナビリティについてのセッションには、ネクストリーダーのサカイカナコ「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」デザイナー、奥寺昇平WOTA CTO(前田瑤介CEOの代理出席)と、アドバイザーの近藤広幸マッシュホールディングス社長、齋藤峰明ルミネ顧問が登壇した。

 日本各地の産地の技術継承に向き合うサカイデザイナーは、いくつもの取引先工場が消えていくさまをその目で見てきたことから、「ブランドだけでなく、服作りのために手を動かしている職人にも光が当たる業界を作っていかなければ未来はない」と語る。「持ち運べる浄水場」をうたう循環型浄水システムの手洗いスタンド「WOSH」をルミネなど商業施設に導入するWOTAの奥寺昇平CTOは、「『WOSH』は単に手を洗うのではなく、使った水がその場で循環することで、使用時にお客さまが環境について考えることになる」と話した。

「パーパスが自由な発想をもたらし、イノベーションを生む」

 ブランドや企業のパーパス経営の必要性を語るセッションに登壇したのは、ネクストリーダーの坊垣佳奈マクアケ共同創業者・取締役、石井リナBLAST CEOと、アドバイザーの山井梨沙スノーピーク社長、石川俊祐KESIKIパートナーの4人。クラウドファンディングサイト「マクアケ」で、応援購入という新しい消費文化をけん引する坊垣取締役は「パーパスは自由な発想をもたらし、イノベーションにつながる」とコメント。

 そのように、市場の現状にとらわれず、広い視野でビジョンを実現する姿勢は、メディアとして始まり、吸水ショーツなどのブランド「ナギ」も手掛けるBLASTにも共通する。BLASTの石井CEOは、「女性をエンパワーメントするための活動を続けている。ミッションを掲げ、スタンスを表明する企業が次世代に選ばれる」と話した。

問い合わせ先
ルミネ代表電話
03-5334-0550

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アレキサンダー・マックイーンが新CEOを任命 2022年5月に就任

 ケリング(KERING)は、傘下のブランド、アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER McQUEEN)の最高経営責任者(CEO)にジャンフィリッポ・テスタ(Gianfilippo Testa)を任命した。現職のエマニュエル・ギンヅベルジュ(Emmanuel Gintzburger)CEOの退任に伴い、5月から後任を務める。なお、ギンヅベルジュCEOは「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を運営するジャンニ・ヴェルサーチェ(GIANNI VERSACE)のCEOに就任する。

 テスタ新CEOはイタリア国籍で、2002年にLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下のスイスの時計ブランド、タグ・ホイヤー(TAG HEUER)でキャリアをスタートした。その後、同じくLVMHが擁するフェンディ(FENDI)のイタリア、日本、香港事業で要職を歴任。16年にケリングが擁するグッチ(GUCCI)のグレーターチャイナ・プレジデントに就任し、19年からは同ブランドのEMEAプレジデントおよびグローバルリテール部門のバイス・プレジデントを務めている。

 ギンヅベルジュCEOは、「12年にわたって私をサポートし、信頼してくれたケリングおよびフランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼CEOと、『アレキサンダー・マックイーン』のサラ・バートン(Sarah Burton)=クリエイティブ・ディレクターに心から感謝している。この素晴らしいブランドとチームを忘れることはないだろう」と語った。

 新生バーバリー(BURBERRY)を成功に導いたマルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)前CEOが21年12月末に退任し、サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)のCEO兼ジェネラル・ディレクターに就任した。これに伴い、バーバリーの新CEOに、カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)が擁するジャンニ・ヴェルサーチェ(GIANNI VERSACE)のジョナサン・アクロイド(Jonathan Akeroyd)CEOが22年4月1日付で就任する。このため、ジャンニ・ヴェルサーチェでは新たなCEOの選定を行っていた。

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「フミエ タナカ」2022-23年秋冬東京コレクション

 「フミエ タナカ(FUMIE TANAKA)」が2022-23年秋冬コレクションを東京で発表した。

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完成前の銀座ソニーパークに実験的スペース「ソニーパークミニ」がオープン

 銀座ソニーパークは3月23日、ポップアップスペース「ソニーパークミニ」をオープンした。面積は約30平方メートル。場所は東京・銀座の数寄屋橋交差点のほぼ真下で、2024年に完成予定の銀座ソニーパークに隣接する西銀座駐車場の地下1階だ。

 第1弾として、音楽家の江﨑文武による「Ayatake Ezaki presents None Session」を4月5日まで行う。ソニーパークミニに1台のピアノが置かれ、誰でも演奏できる。楽器を持ち込んでもいいし、手拍子やハミングでもよいという。そこに江﨑がピアノを重ね、世界に一つだけの音楽を完成させ、SNSで公開。江﨑の創作の様子は公式ユーチューブで配信する。

 その後も現代美術家の玉山拓郎、画家の門田千明、映画監督の空音央と映画キュレーターの増渕愛子によるプログラムを順次実施する。担当者は「年間30以上のプログラムを行う」と話す。

 ソニーパークミニ内にはテイクアウト専門の「西銀座駐車場コーヒー」もオープンし、カフェラテやレモネード、ビーガンドーナツやクッキーを販売する。

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サザビーリーグが本国と共同出資でカナダグースジャパンを設立 社長に平井洋司氏

 サザビーリーグは、カナダグース ホールディングス(CANADA GOOSE HOLDINGS)との共同出資によりカナダグースジャパンを設立する。出資比率は50:50。社長には、日本における「カナダグース」ビジネスを支えた平井洋司サザビーリーグ リトルリーグカンパニー カンパニーオフィサーが就く。

 サザビーリーグは2015年に、「カナダグース」の日本における独占販売契約を締結。4月以降はカナダグースジャパンが、東京にある直営店や日本国内のオンラインストアの運営および卸を行う。

 ダニー・リース(Dani Reiss)=カナダグース ホールディングス社長は、「日本は長年にわたり、『カナダグース』にとって重要なマーケットだ。ジャパン社の設立によって、小売および卸のさらなる成長の準備が整った。サザビーリーグの優れたブランディング力は、今後の事業発展に大きく寄与するだろう」と述べ、平井カナダグースジャパン新社長は「カナダグースの商品力と業界をリードするサステナビリティへの取り組みは、世界で広く認知されている。これからも誠実にブランドストーリーを伝えていきたい」と話す。

 「カナダグース」は、1957年にカナダ・トロントで創業。2018年に、カナダの靴メーカーのバフィン(BAFFIN)を買収。今年1月、ブランド初のシューズを発売した。

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「パレス スケートボード」がメルセデスAMGとコラボ アパレルコレクションと特別仕様車を発売

 ロンドンのスケートボード&ストリートウエアブランド「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」は、メルセデスAMG(MERCEDES AMG)とコラボしたアパレルコレクションを3月26日に発売する。表参道にある「パレス スケートボード トウキョウ」と公式オンラインストアで販売する。

 カバーオール、ペインターパンツ、パーカ、Tシャツ、キャップ、ニット帽など23商品からなり、価格は発売日まで非公開。「メルセデスAMGのメカニックをモチーフにしながらも、機能性のみを追求しない、日常のファッションとしての提案」だという。

 両者は昨年、提携をスタート。第1弾は、ドイツのニュルブルクリンク24時間レースに際して、共同でデザインを行った。そこではモータースポーツを強く意識したが、第2弾ではサーキットを離れ、ストリートや都市のライフスタイルに合わせた。それを象徴するように、アパレルコレクションと共に4台のアートカーを発表。「パレス スケートボード」が旗艦店を持つロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、東京の4都市のイメージを1台ごとに反映したものだ。

 「パレス スケートボード」のスケーターらが4台のアートカーを運転する動画も公開し、日本では4月12日まで六本木の「メルセデス ミー 東京」の1階ギャラリーで東京バージョンを展示する。なお、アートカーはオークション形式で販売し、売り上げの一部をスポーツを通じて社会貢献を行う財団に寄付する。

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ZOZOが90年代ドラマ「101回目のプロポーズ」とコラボ キャンペーンに主役の武田鉄矢を起用

 ファッションEC「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは3月25日正午から、フジテレビ系ドラマ「101回目のプロポーズ」とコラボレーションしたTシャツ(税込4400円)やステッカー(2200円)など全8商品の予約を開始する。4月4日正午まで受け付け、商品の発送は5月下旬を予定する。

 「101回目のプロポーズ」は不器用な男性、星野達郎(武田鉄矢)とチェリスト矢吹薫(浅野温子)との恋模様を描いた90年代を代表するトレンディードラマ。Tシャツには、流行語にもなったセリフ「僕は死にましぇん!」に通じるダンプカーの前に飛び出すシーンなどをプリントする。なおTシャツのボディーは「フルーツオブザルーム(FRUIT OF THE LOOM)」製で、90年代をイメージしたVHS風のパッケージに入れて販売する。パッケージの裏には、ドラマのあらすじを記載する。

 またキャンペーンビジュアルには、ドラマで主人公を演じた武田鉄矢本人を起用した。武田は、「あまり欲張ってはいけないけれど、ぜひ若い方に着てほしい。そして、同じTシャツを着た人と街ですれ違ったとき、その2人が交わす笑みそのものが『101回目のプロポーズ』というラブコメディーの始まりになるはず。お年を召した方には、懐かしい思い出を振り返る気持ちで楽しんでほしい」と述べる。

<「101回目のプロポーズ」あらすじ>
建築会社で万年係長の達郎は、真面目が取り柄の中年サラリーマン。見合いで99回断られ続け、自信を失っている達郎に100回目の見合話が舞い込む。相手はチェロ奏者の薫。当然のようにフラれる達郎だが、どうしても諦めきれず、猛烈なアタックを開始。始めは戸惑っていた薫だが、達郎の純粋な心に触れ、次第に心を開いていく……。

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ZOZOが90年代ドラマ「101回目のプロポーズ」とコラボ キャンペーンに主役の武田鉄矢を起用

 ファッションEC「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」を運営するZOZOは3月25日正午から、フジテレビ系ドラマ「101回目のプロポーズ」とコラボレーションしたTシャツ(税込4400円)やステッカー(2200円)など全8商品の予約を開始する。4月4日正午まで受け付け、商品の発送は5月下旬を予定する。

 「101回目のプロポーズ」は不器用な男性、星野達郎(武田鉄矢)とチェリスト矢吹薫(浅野温子)との恋模様を描いた90年代を代表するトレンディードラマ。Tシャツには、流行語にもなったセリフ「僕は死にましぇん!」に通じるダンプカーの前に飛び出すシーンなどをプリントする。なおTシャツのボディーは「フルーツオブザルーム(FRUIT OF THE LOOM)」製で、90年代をイメージしたVHS風のパッケージに入れて販売する。パッケージの裏には、ドラマのあらすじを記載する。

 またキャンペーンビジュアルには、ドラマで主人公を演じた武田鉄矢本人を起用した。武田は、「あまり欲張ってはいけないけれど、ぜひ若い方に着てほしい。そして、同じTシャツを着た人と街ですれ違ったとき、その2人が交わす笑みそのものが『101回目のプロポーズ』というラブコメディーの始まりになるはず。お年を召した方には、懐かしい思い出を振り返る気持ちで楽しんでほしい」と述べる。

<「101回目のプロポーズ」あらすじ>
建築会社で万年係長の達郎は、真面目が取り柄の中年サラリーマン。見合いで99回断られ続け、自信を失っている達郎に100回目の見合話が舞い込む。相手はチェロ奏者の薫。当然のようにフラれる達郎だが、どうしても諦めきれず、猛烈なアタックを開始。始めは戸惑っていた薫だが、達郎の純粋な心に触れ、次第に心を開いていく……。

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「カルティエ」のハイジュエリー400点以上が京都へ集結 特別一般公開も

 「カルティエ(CARTIER)」は4月8〜18日、京都市京セラ美術館でハイジュエリーイベント「シジエム サンス パル カルティエ(SIXIEME SENS CARTIER以下、シジエム サンス)」を開催する。“シジエム サンス”とは“第六感”という意味で、人間の五感に訴えかけ第六感をも呼び起こすような新作ハイジュリーコレクションだ。同イベントでは、過去最高の400点以上のハイジュエリーをはじめ、ファインジュエリー&ウオッチが集結するほか、ルースのスペシャルオーダーもできる。新作および、アイコンの“パンテール”や“トゥッティ フルッティ”などの1点ものが約160点あり、日本で初めて披露されるものも多い。

 3月19日、都内で行われた記者会見で、宮地純カルティエ ジャパン プレジデント兼最高経営責任者(CEO)は、「日本で約7年ぶりのハイジュエリーイベントを京都で開催できることをうれしく思う。京都は美と自然、革新と伝統技術が共存する唯一無二の場所。それは『カルティエ』が守り続ける価値と共鳴する」と語った。「カルティエ」は2004年に醍醐寺霊宝館で「エットレ・ソットサスの目がとらえた『カルティエ宝飾デザイン』」展を開催して以来、15年には京都国立博物館でハイジュエリーイベント、17年には東寺でガラディナーを行ってきており、もの作りの中心である京都と関係を育んできた。建築家の青木淳・京都市京セラ美術館長は、「この美術館は1933年に開館した。ジャンヌ・トゥーサン(Jeanne Toussaint)がカルティエのクリエイティブディレクターに就任した年でもある。京都は伝統と歴史を継承しながら、特にフランスと交流を通して美を追求してきた」と述べた。

 8~16日は、日本全国から顧客を招いて受注会を行うが、17〜18日は特別一般公開日で、先着300組を招待する。宮地CEOは一般公開について、「石のエネルギーや美しいハイジュエリーに触れて心の平穏を感じてもらえれば」とコメント。18日には青木館長と総本山醍醐寺執行の仲田順英氏などによるトークショー「カルティエと京都 ― 伝統と革新、受け継がれる心」 を開催。(カルティエLINE 公式アカウントから応募要。3月末締め切り)。

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「カルティエ」のハイジュエリー400点以上が京都へ集結 特別一般公開も

 「カルティエ(CARTIER)」は4月8〜18日、京都市京セラ美術館でハイジュエリーイベント「シジエム サンス パル カルティエ(SIXIEME SENS CARTIER以下、シジエム サンス)」を開催する。“シジエム サンス”とは“第六感”という意味で、人間の五感に訴えかけ第六感をも呼び起こすような新作ハイジュリーコレクションだ。同イベントでは、過去最高の400点以上のハイジュエリーをはじめ、ファインジュエリー&ウオッチが集結するほか、ルースのスペシャルオーダーもできる。新作および、アイコンの“パンテール”や“トゥッティ フルッティ”などの1点ものが約160点あり、日本で初めて披露されるものも多い。

 3月19日、都内で行われた記者会見で、宮地純カルティエ ジャパン プレジデント兼最高経営責任者(CEO)は、「日本で約7年ぶりのハイジュエリーイベントを京都で開催できることをうれしく思う。京都は美と自然、革新と伝統技術が共存する唯一無二の場所。それは『カルティエ』が守り続ける価値と共鳴する」と語った。「カルティエ」は2004年に醍醐寺霊宝館で「エットレ・ソットサスの目がとらえた『カルティエ宝飾デザイン』」展を開催して以来、15年には京都国立博物館でハイジュエリーイベント、17年には東寺でガラディナーを行ってきており、もの作りの中心である京都と関係を育んできた。建築家の青木淳・京都市京セラ美術館長は、「この美術館は1933年に開館した。ジャンヌ・トゥーサン(Jeanne Toussaint)がカルティエのクリエイティブディレクターに就任した年でもある。京都は伝統と歴史を継承しながら、特にフランスと交流を通して美を追求してきた」と述べた。

 8~16日は、日本全国から顧客を招いて受注会を行うが、17〜18日は特別一般公開日で、先着300組を招待する。宮地CEOは一般公開について、「石のエネルギーや美しいハイジュエリーに触れて心の平穏を感じてもらえれば」とコメント。18日には青木館長と総本山醍醐寺執行の仲田順英氏などによるトークショー「カルティエと京都 ― 伝統と革新、受け継がれる心」 を開催。(カルティエLINE 公式アカウントから応募要。3月末締め切り)。

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「ヴィーナスフォート」誕生から閉館までの波乱万丈 仕掛け人たちが見た夢

 東京・お台場エリアの森ビルの商業施設「ヴィーナスフォート」は、3月27日の完全閉館に向けてカウントダウンが進んでいる。1999年8月25日に「女性のための美のテーマパーク」としてオープンし、非日常の劇場型ショッピングモールとして話題を創出。のちに、23区初のアウトレットゾーンを開設したり、インバウンドブームに沸くなどして、開業以来、延べ約2億人の来館者を迎えた。この館を総合プロデュースしたのは、「ファイナルファンタジー」の生みの親であるスクウェアの創業者の宮本雅史氏だ。当初は10年間の期間限定事業だったものの、時代に翻弄されて22年にわたって営業することになった。この間、さまざまなドラマも生まれた。あらためて「ヴィーナスフォートの誕生」を振り返り、記憶を記録にとどめたい。

 ヴィーナスフォートは、「女性のためのビューティ・テーマパーク」をコンセプトに、“全天候型のテーマパーク型ショッピングモール”として、1999年に開業した東京・青海のパレットタウン内にオープンした。

 開発を手掛けたのは森ビルと、大ヒットゲームで映画にもなっている「ファイナルファンタジー」の生みの親である宮本雅史氏、そしてコンサルタントとして携わったのが大前研一氏だ。

「ファイナルファンタジー」の宮本氏がプロデュース

 33歳でスクウェアの社長を辞めた後、顧客の声を企画に生かしたSPA型のウィメンズブランド「ファイナルステージ」を、エスシステム社を通じて1995年春にデビューさせていた。同じころから、都心でターゲットを若い女性に絞ったテーマパーク型ショッピングモールを開発する構想を抱いていた。

 相談を受けた大前氏は、96年から1年にわたり可能性やあるべきビジネスモデルを調査・研究し、勝機はあると結論を出した。しかし、時はバブル崩壊後の失われた10年の真っただ中。実際に開発・運営ができるパートナー企業が見つからず、お蔵入りしてしまった経緯があった。

 そこに、森ビルの森稔社長(当時)と、臨海副都心の土地との縁が生まれたのだ。

 もともと臨海副都心は、鈴木俊一都知事時代に、第二の大手町を創ろうと計画されたもの。けれども、91年にバブルが崩壊。95年都知事選で青島幸男が東京都知事に当選。公約の一つだった翌年開催予定の「世界都市博覧会」の中止を決定したこともあり、臨海副都心の開発は頓挫していた。

 青海S街区と呼ばれた東京都所有の土地を森ビルと三井物産に貸与し、10年間暫定利用することが決定した。大観覧車や、トヨタ自動車の体験型エンタメパーク「メガウェブ」、ライブ会場のZEPP TOKYOなどを集積した大規模複合施設パレットタウンの開発が計画された。森ビルはそのウエストモールに、大型ショッピングモールを構えることになった。

幻に終わった「ナイキタウン」誘致

 最初の計画では、幅広いターゲットに向けた商業施設とし、その核テナントに「ナイキタウン」を誘致するプランが進んでいた。森社長はナイキの社外取締役を務めていた大前氏に橋渡し役を依頼。米ポートランドのナイキ本社でフィル・ナイト会長と交渉し、前向きな答えを得たが、担当者らの反対や、集客力や売上高への不安などから、幻に終わってしまった。

 その失敗が、宮本氏が森社長に温めてきた構想を提案する機会につながり、ヴィーナスフォートの誕生に寄与することになった。宮本氏は構想をプレゼンするだけでなく、50%ずつの合弁事業とすることまで提案した。森ビルと宮本氏のエスシステム社が100億円ずつ出資しあい、ヴィーナスフォート社を設立。宮本氏の構想をもとに、ハードやテナント開拓の領域をアークヒルズやラフォーレ原宿などを手がけてきた森ビル、ソフトの領域を宮本氏の企画会社のバネットが担った。総合プロデューサーは初期の「ファイナルファンタジー」と同様、宮本氏が務めた。ヴィーナスフォート開業当時、まだ43歳の若さで、マスメディアにも姿を現さないことで有名だった宮本氏の存在が、ヴィーナスフォートへの期待度や神秘性を高めることに大きく寄与した。

お台場にイタリアの街並みを再現

 ヴィーナスフォートはパレットタウン・ウエストウォークの2、3階の約4万4100平方メートル、長さ295メートルの縦長の建物内に、5つの広場を中心に、全長約400メートルのメイン導線(メインプロムナードと呼んでいた)を走らせ、そこにわざと複雑に脇道のようなサブ導線を配した。これで総導線は1.5キロメートルになり、ラビリンス(迷路)のような作りで没入感を高め、時間消費を楽しめたり、いつ来ても何度来ても新鮮さや、偶然の出会いが生まれるような仕掛けとした。

 内装の参考にしたのは、ラスベガスの巨大ホテル・カジノの「シーザーズ・パレス」内にあるショッピングモール「フォーラム・ショップス」だ。1平方メートル当たりの売上高が米国ナンバーワンといわれるクローズドモールで、ローマの古い街並みの内装や、天空の色が変わる空間演出などもお手本にしている。

 単に手本にしているだけでなく、本物志向に徹した。内装デザインには、フォーラム・ショップスを手がけた、テリー・ドゴール氏率いるドゴール・デザイン・アソシエートを起用した。天空演出では、米国のテーマパークなどで実績があるマーキャド・デザイン社と提携。天井を青空から夕焼け、夜空、朝焼け、そしてまた青空へと1時間間隔で変化するようにコンピュータ制御で「スカイフィーチャー・プログラム」を開発した。

 街を意識した構成で、いくつかの「広場」を象徴的に配置したことがユニークだった。「噴水広場」はトレビの泉のような雰囲気で、館内のほぼ中央にあることもあり、待ち合わせ場所ナンバーワンとして知られた。のちに導入した、雪が舞い降りる「スノーウィッシュ」も目玉の一つになった。また、館内の最奥に配した「教会広場」では、イベントはもちろんのこと、本物のウェディングパーティも開催した。館内随所でウェディング写真を撮るカップルも多く見受けられた。
 
 さらに、多くのイベントや、館内を案内するアテンダントクルーを独自に採用・育成するなど、ホスピタリティーを加味した美しい異空間を作ることで街の魅力を創造。高い集客力と、劇場効果による購買意欲の刺激、時間消費に伴う消費促進力の発揮を目指した。

ラスベガスの視察ツアーで評価が急上昇

 しかし、当初、テナント開拓には苦戦した。バブル崩壊後の不況が続く時期に、「ぺんぺん草が生えた場所」と揶揄(やゆ)されるほどの陸の孤島だった臨海副都心の青海地区で、無から有を生み出し、創客する(集客を新たに創り出す)。そのコンセプトに共感はすれども、集客や売り上げは不透明だとして、および腰になる企業がほとんどだった。

 起死回生策として打ち出したのが、ラスベガスツアーの実施だ。小売業者やマスコミ関係者など約200人を2班に分けて、大視察団としてフォーラム・ショップスに送り込んだ。私もこの視察ツアーに取材メディアとして帯同した。森ビルグループの佐藤勝久ラフォーレ原宿館長や、サンエー・インターナショナルの三宅正彦社長、ジャヴァグループの細川数夫社長、後に「スープ・ストック・トウキョウ」1号店をヴィーナスフォートに出店することになるスマイルズの遠山正道社長(肩書はすべて当時)らと同班で、大前氏や一橋大学教授だった竹内弘高氏(弟が森ビル広報に勤めていた縁も)による、小売業の現状と将来をテーマにしたセミナーなどとともに、ヴィーナスフォートの構想を聞いた。フォーラム・ショップスの空間デザインを担当し、ヴィーナスフォートも手がけたテリー・ドゴール氏による完成予想図も披露された。この体験と、未来へのビジョンを融合した見事なストーリーテリングは、参加者を魅了した。その情報を見聞きした企業の出店意欲も急増し、大きな転機になった。

 結果、総事業費200億円(1階のサンウォーク部分を含む)、初年度売上高目標300億円、年間来場客数2000万人を掲げて、1999年8月にオープンした。開業時にはアパレル、コスメ、雑貨、飲食の137店舗と、1坪ショップのKIOSK(キオスク)の計160店舗を集積していた。実験室のような雰囲気を醸し出す「シュウウエムラ」のアトリエファクトリーや、フランドルの複合業態「フランドルシティ」1号店、そして、宮本氏が手がける「ファイナルステージ」、歯のトータルビューティサロン「TEETHART」など、画期的な店も多くそろった。

 アクセサリーやパワーストーン、似顔絵描きなど、通路にワゴンを並べた1坪ショップのKIOSKも開業時には23店舗が軒を並べ、館に多様性を与えた。ここでヒットして他所に店を構えたり、事業を大きくするチャンスをつかむ「チャレンジショップ」としても注目を集めた。

10年間の期間限定営業のはずが…

 10年後の事業終了に向け、2008年には東京都からトヨタと森ビルが土地を購入し、13年をめどに大規模商業ビルを建設するという計画も進んでいた。しかし、08年のリーマン・ショックなどがあり、景気が低迷。施設の営業が続けられることが決まった。営業期限は17年9月末とされ、更地で東京都に返還する予定だったが、それだと後継事業が20年開催の東京五輪に向けた商機に間に合わないと判断された。東京五輪の延期なども経て、22年3月27日の閉館が決まったのだった。「メガウェブ」は先行してクローズし、大観覧車は22年8月末まで営業が続けられる。なお、ヴィーナスフォートは最初の延長時に、宮本氏との資本関係は解消され、森ビル100%の運営体制に移行している。

 気になるパレットタウン跡地は、トヨタグループ子会社の東和不動産と森ビル、東京都が協議して複合商業施設の開発を進めている。すでに東和不動産が、プロバスケットボール「Bリーグ」のアルバルク東京のホームとして使用する多目的アリーナ(1万席)を25年に開業することを発表している。

 森稔社長(当時)は生前、臨海副都心での統合型リゾート(IR)開発に意欲を見せていた。3月に入り、一般客だけでなく、関係者も含めて、ヴィーナスフォートやその仲間たちに別れを告げる人々が多く参集している。森ビルの次の一手も気になるが、残すところ、あと5日。記録よりも記憶に残るショッピングモールに最後に駆け込み、あの非日常空間を味わいたいものだ。

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「ヴィーナスフォート」誕生から閉館までの波乱万丈 仕掛け人たちが見た夢

 東京・お台場エリアの森ビルの商業施設「ヴィーナスフォート」は、3月27日の完全閉館に向けてカウントダウンが進んでいる。1999年8月25日に「女性のための美のテーマパーク」としてオープンし、非日常の劇場型ショッピングモールとして話題を創出。のちに、23区初のアウトレットゾーンを開設したり、インバウンドブームに沸くなどして、開業以来、延べ約2億人の来館者を迎えた。この館を総合プロデュースしたのは、「ファイナルファンタジー」の生みの親であるスクウェアの創業者の宮本雅史氏だ。当初は10年間の期間限定事業だったものの、時代に翻弄されて22年にわたって営業することになった。この間、さまざまなドラマも生まれた。あらためて「ヴィーナスフォートの誕生」を振り返り、記憶を記録にとどめたい。

 ヴィーナスフォートは、「女性のためのビューティ・テーマパーク」をコンセプトに、“全天候型のテーマパーク型ショッピングモール”として、1999年に開業した東京・青海のパレットタウン内にオープンした。

 開発を手掛けたのは森ビルと、大ヒットゲームで映画にもなっている「ファイナルファンタジー」の生みの親である宮本雅史氏、そしてコンサルタントとして携わったのが大前研一氏だ。

「ファイナルファンタジー」の宮本氏がプロデュース

 33歳でスクウェアの社長を辞めた後、顧客の声を企画に生かしたSPA型のウィメンズブランド「ファイナルステージ」を、エスシステム社を通じて1995年春にデビューさせていた。同じころから、都心でターゲットを若い女性に絞ったテーマパーク型ショッピングモールを開発する構想を抱いていた。

 相談を受けた大前氏は、96年から1年にわたり可能性やあるべきビジネスモデルを調査・研究し、勝機はあると結論を出した。しかし、時はバブル崩壊後の失われた10年の真っただ中。実際に開発・運営ができるパートナー企業が見つからず、お蔵入りしてしまった経緯があった。

 そこに、森ビルの森稔社長(当時)と、臨海副都心の土地との縁が生まれたのだ。

 もともと臨海副都心は、鈴木俊一都知事時代に、第二の大手町を創ろうと計画されたもの。けれども、91年にバブルが崩壊。95年都知事選で青島幸男が東京都知事に当選。公約の一つだった翌年開催予定の「世界都市博覧会」の中止を決定したこともあり、臨海副都心の開発は頓挫していた。

 青海S街区と呼ばれた東京都所有の土地を森ビルと三井物産に貸与し、10年間暫定利用することが決定した。大観覧車や、トヨタ自動車の体験型エンタメパーク「メガウェブ」、ライブ会場のZEPP TOKYOなどを集積した大規模複合施設パレットタウンの開発が計画された。森ビルはそのウエストモールに、大型ショッピングモールを構えることになった。

幻に終わった「ナイキタウン」誘致

 最初の計画では、幅広いターゲットに向けた商業施設とし、その核テナントに「ナイキタウン」を誘致するプランが進んでいた。森社長はナイキの社外取締役を務めていた大前氏に橋渡し役を依頼。米ポートランドのナイキ本社でフィル・ナイト会長と交渉し、前向きな答えを得たが、担当者らの反対や、集客力や売上高への不安などから、幻に終わってしまった。

 その失敗が、宮本氏が森社長に温めてきた構想を提案する機会につながり、ヴィーナスフォートの誕生に寄与することになった。宮本氏は構想をプレゼンするだけでなく、50%ずつの合弁事業とすることまで提案した。森ビルと宮本氏のエスシステム社が100億円ずつ出資しあい、ヴィーナスフォート社を設立。宮本氏の構想をもとに、ハードやテナント開拓の領域をアークヒルズやラフォーレ原宿などを手がけてきた森ビル、ソフトの領域を宮本氏の企画会社のバネットが担った。総合プロデューサーは初期の「ファイナルファンタジー」と同様、宮本氏が務めた。ヴィーナスフォート開業当時、まだ43歳の若さで、マスメディアにも姿を現さないことで有名だった宮本氏の存在が、ヴィーナスフォートへの期待度や神秘性を高めることに大きく寄与した。

お台場にイタリアの街並みを再現

 ヴィーナスフォートはパレットタウン・ウエストウォークの2、3階の約4万4100平方メートル、長さ295メートルの縦長の建物内に、5つの広場を中心に、全長約400メートルのメイン導線(メインプロムナードと呼んでいた)を走らせ、そこにわざと複雑に脇道のようなサブ導線を配した。これで総導線は1.5キロメートルになり、ラビリンス(迷路)のような作りで没入感を高め、時間消費を楽しめたり、いつ来ても何度来ても新鮮さや、偶然の出会いが生まれるような仕掛けとした。

 内装の参考にしたのは、ラスベガスの巨大ホテル・カジノの「シーザーズ・パレス」内にあるショッピングモール「フォーラム・ショップス」だ。1平方メートル当たりの売上高が米国ナンバーワンといわれるクローズドモールで、ローマの古い街並みの内装や、天空の色が変わる空間演出などもお手本にしている。

 単に手本にしているだけでなく、本物志向に徹した。内装デザインには、フォーラム・ショップスを手がけた、テリー・ドゴール氏率いるドゴール・デザイン・アソシエートを起用した。天空演出では、米国のテーマパークなどで実績があるマーキャド・デザイン社と提携。天井を青空から夕焼け、夜空、朝焼け、そしてまた青空へと1時間間隔で変化するようにコンピュータ制御で「スカイフィーチャー・プログラム」を開発した。

 街を意識した構成で、いくつかの「広場」を象徴的に配置したことがユニークだった。「噴水広場」はトレビの泉のような雰囲気で、館内のほぼ中央にあることもあり、待ち合わせ場所ナンバーワンとして知られた。のちに導入した、雪が舞い降りる「スノーウィッシュ」も目玉の一つになった。また、館内の最奥に配した「教会広場」では、イベントはもちろんのこと、本物のウェディングパーティも開催した。館内随所でウェディング写真を撮るカップルも多く見受けられた。
 
 さらに、多くのイベントや、館内を案内するアテンダントクルーを独自に採用・育成するなど、ホスピタリティーを加味した美しい異空間を作ることで街の魅力を創造。高い集客力と、劇場効果による購買意欲の刺激、時間消費に伴う消費促進力の発揮を目指した。

ラスベガスの視察ツアーで評価が急上昇

 しかし、当初、テナント開拓には苦戦した。バブル崩壊後の不況が続く時期に、「ぺんぺん草が生えた場所」と揶揄(やゆ)されるほどの陸の孤島だった臨海副都心の青海地区で、無から有を生み出し、創客する(集客を新たに創り出す)。そのコンセプトに共感はすれども、集客や売り上げは不透明だとして、および腰になる企業がほとんどだった。

 起死回生策として打ち出したのが、ラスベガスツアーの実施だ。小売業者やマスコミ関係者など約200人を2班に分けて、大視察団としてフォーラム・ショップスに送り込んだ。私もこの視察ツアーに取材メディアとして帯同した。森ビルグループの佐藤勝久ラフォーレ原宿館長や、サンエー・インターナショナルの三宅正彦社長、ジャヴァグループの細川数夫社長、後に「スープ・ストック・トウキョウ」1号店をヴィーナスフォートに出店することになるスマイルズの遠山正道社長(肩書はすべて当時)らと同班で、大前氏や一橋大学教授だった竹内弘高氏(弟が森ビル広報に勤めていた縁も)による、小売業の現状と将来をテーマにしたセミナーなどとともに、ヴィーナスフォートの構想を聞いた。フォーラム・ショップスの空間デザインを担当し、ヴィーナスフォートも手がけたテリー・ドゴール氏による完成予想図も披露された。この体験と、未来へのビジョンを融合した見事なストーリーテリングは、参加者を魅了した。その情報を見聞きした企業の出店意欲も急増し、大きな転機になった。

 結果、総事業費200億円(1階のサンウォーク部分を含む)、初年度売上高目標300億円、年間来場客数2000万人を掲げて、1999年8月にオープンした。開業時にはアパレル、コスメ、雑貨、飲食の137店舗と、1坪ショップのKIOSK(キオスク)の計160店舗を集積していた。実験室のような雰囲気を醸し出す「シュウウエムラ」のアトリエファクトリーや、フランドルの複合業態「フランドルシティ」1号店、そして、宮本氏が手がける「ファイナルステージ」、歯のトータルビューティサロン「TEETHART」など、画期的な店も多くそろった。

 アクセサリーやパワーストーン、似顔絵描きなど、通路にワゴンを並べた1坪ショップのKIOSKも開業時には23店舗が軒を並べ、館に多様性を与えた。ここでヒットして他所に店を構えたり、事業を大きくするチャンスをつかむ「チャレンジショップ」としても注目を集めた。

10年間の期間限定営業のはずが…

 10年後の事業終了に向け、2008年には東京都からトヨタと森ビルが土地を購入し、13年をめどに大規模商業ビルを建設するという計画も進んでいた。しかし、08年のリーマン・ショックなどがあり、景気が低迷。施設の営業が続けられることが決まった。営業期限は17年9月末とされ、更地で東京都に返還する予定だったが、それだと後継事業が20年開催の東京五輪に向けた商機に間に合わないと判断された。東京五輪の延期なども経て、22年3月27日の閉館が決まったのだった。「メガウェブ」は先行してクローズし、大観覧車は22年8月末まで営業が続けられる。なお、ヴィーナスフォートは最初の延長時に、宮本氏との資本関係は解消され、森ビル100%の運営体制に移行している。

 気になるパレットタウン跡地は、トヨタグループ子会社の東和不動産と森ビル、東京都が協議して複合商業施設の開発を進めている。すでに東和不動産が、プロバスケットボール「Bリーグ」のアルバルク東京のホームとして使用する多目的アリーナ(1万席)を25年に開業することを発表している。

 森稔社長(当時)は生前、臨海副都心での統合型リゾート(IR)開発に意欲を見せていた。3月に入り、一般客だけでなく、関係者も含めて、ヴィーナスフォートやその仲間たちに別れを告げる人々が多く参集している。森ビルの次の一手も気になるが、残すところ、あと5日。記録よりも記憶に残るショッピングモールに最後に駆け込み、あの非日常空間を味わいたいものだ。

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ファンが多い洋食店が手間暇かけず新メニューにトライアルしたポイントとは

季節の変わり目にはメニューに新しい試みをしてみたい。それは常連客をはじめ新しいお客を想定する上でも同じこと。一方、従業員にとっては、何もかも新しいことを行うのではなく既存の食材をベースとして、あまり手間暇をかけないことも条件としたい。そのようなトライアルを洋食店で行った二つの事例を紹介しよう。
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「コンバース」と「プレイ・コム デ ギャルソン」が再びコラボ 赤をアクセントにした“チャック70“

 スニーカーブランドの「コンバース(CONVERSE)」と「プレイ・コム デ ギャルソン(PLAY COMME DES GARCONS)」は24日、コラボスニーカーを発売する。「コム デ ギャルソン」や「ドーバー ストリート マーケット(DOVER STREET MARKET)」の店舗などで取り扱う。価格は150ドル(約 1万7000円)。

 黒と白をベースにした「コンバース」の定番モデル“チャック70(CHUCK 70)”を、「コム デ ギャルソン」のアイコンであるハートロゴでデコレーション。ソールの部分にも赤をあしらった。ローカットとハイカットの2モデルを、ホワイトとブラックで展開する。

 広告キャンペーンは、ファッションフォトグラファーのクレイグ・マクディーン(Craig McDean)が撮り下ろし、ルーニー・クック・ニューハウス(Ronnie Cooke Newhouse)とカール・ボランダー(Karl Bolander)がクリエイティブ・ディレクターを務めた。

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b-exがカーボン排出量削減を掲げ「グリーンプロジェクト」を発足 25年に賛同サロン5000店舗を目指す 

 ヘアサロン専売品などを取り扱うヘアメーカーのb-exはこのほど、ヘアサロンから世界のゼロカーボンを目指す「グリーンプロジェクト」を発足した。

 昨年資本業務提携した台湾発のカーボンニュートラルグリーンコスメメーカーのオーライト(O’right)製品のヘアサロンへの本格展開とともに、「グリーンプロジェクト」ではカーボン排出量削減に向けてサロンが取り組むべき24の項目を「グリーンスコア」として明確化し、各項目の推進に向けヘアサロンをサポートする。ヘアサロンを起点にエンドユーザーまで、“グリーン革命(よりよい未来のために世界を変えること)”の浸透を図る。

 「グリーンスコア」はESGの観点から設定。「エネルギー使用に関する配慮をしているか」「水使用に関する配慮をしているか」「次世代を担う人材に職業訓練などの機会を提供しているか」「男女の労働価値が平等となるような公平な報酬体制を整備しているか」などが含まれる。

 初年度の2022年はサロンでの取り組みの現状を「グリーンスコア」を用いて見える化し、少しでも多くのサロンが最初の一歩を踏み出すきっかけになるようにプロジェクトを進めていく。その後、「グリーンスコア」は毎年アップデートしながら、サロンで取り組めるグリーン活動を進化させて、ゼロカーボンからカーボンネガティブにまで進めていけるように制度構築を目指す。また、率先してプロジェクトに取り組む「グリーンパートナーサロン」を中心に、ヘアサロンだけでなくエンドユーザーを巻き込んだ「グリーンセミナー」など、さまざまな活動を行う予定だ。

 22年は賛同サロン2000店舗、「グリーンスコア」の一定の項目をクリアする認定サロン150店舗を目標に掲げ、25年には賛同サロン5000店舗、認定サロン300店舗まで拡大を目指す。

 早くも「グリーンプロジェクト」に賛同したヘアサロン「フィルムズ(FILMS)」の若林紀元代表は、「創業当時よりCSR、環境問題への取り組みを推進してきた。b-exの環境問題への取り組みを業界に広げていきたいという思いに共感した。昨今の厳しい情勢の中、サロン運営も厳しい状況が続いている。しかし、本プロジェクトを通じて、経済と環境の調和を重視し、両立するサロンのロールモデルを目指す」とコメント。「フィルムズ」では、若手スタイリストを中心としたCSRチームを中心に豊かな発想でサステナブルな活動に取り組む。ボランティアカットやヘアドネーション、社員へのビーガン弁当の配布、カラーチューブのリサイクル活動などを行なっているという。

 オーライトは2001年設立の美容メーカーで、“グリーン革命”を企業ミッションとし、環境に優しい製品開発を推進。野菜や果物から抽出したでんぷんを原料にした生分解性がある“ツリー イン ザ ボトル”を打ち出すなど、“グリーン革命”につながる“グリーンイノベーション”を継続的かつ、徹底的に行っている。その取り組みは世界でも大きく評価され、台湾企業を代表してAPEC中小企業大臣会合に参加するなど、世界に向けて発信している。11年には国家標準化機構イギリスBSI認証のもと、世界初のゼロカーボンシャンプーを発売した。現在までに世界中で100以上もの賞を受賞。“グリーン革命”を推進しながら、美容業界内でも環境保全についてリードし独自素材を生かした製品開発力を強みとする。

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「イソップ」が「リック・オウエンス」とコラボ

 「イソップ(AESOP)」はこのほど、「リック・オウエンス(RICK OWENS)」とコラボしたコレクションを発売した。ヘアケア・ボディーケアアイテム・フレグランスのセットとアロマキャンドルをそろえ、「イソップ」の公式ECストアおよび一部店舗、リック・オウエンス東京店で限定販売中だ。

 「イソップ」と「リック・オウエンス」は、ほかと一線を画する互いのデザインアプローチに長らく敬意を表してきたこと、またデザイナーのリック・オウエンス(Rick Owens)が長年にわたり「イソップ」のヘアケアとボディーケア製品を愛用してきたことから、今回のコラボが誕生した。コレクションに登場する“イソップ & RO トラベルキット”(税込2万350円)はリックが愛用している“コリアンダー ボディクレンザー”“レゾルート ボディバーム”“CL シャンプー”“CL コンディショナー”に加え、今回のために作ったフレグランスをセットにした。

 “ストイック オードトワレ”と名付けたフレグランスは、調香師のバーナベ・フィリオン(Barnabe Fillion)と共に開発し、両ブランドの調和を抽出した香りになっている。ブラックペッパーとコリアンダーシードのスパイシーな香りは「リック・オウエンス」の先鋭性を、フランキンセンスに代表されるウッディーな香りは「イソップ」の静穏な精神を表現。そこにピリッとしたパチュリを加え、全体をまとめた。トラベルキットには、アミュレット(お守り)をイメージして作られた10個のセラミックビーズのブレスレットも含まれ、オードトワレを染み込ませることで、直接肌につけるより長く香りを楽しむことができる。トラベルキットを包むジャージー素材の布には、リックが自身のコレクションでもよく用いる認証済みのオーガニックコットンを採用。リストバンドやバンダナとしても使うことができ、 双方のブランド名が記されている。

 また3つのサイズのアロマキャンドルもラインアップ。リックの家具コレクションのデザイン理念を意識して作られ、セラミック製の容器は彫刻家のコンスタンティン・ ブランクーシ(Constantin Brancusi)とハンス・アルプ(Hans Arp)の作品から着想を得た。火を灯すと、光と影が織りなすダンスの中に“ストイック”の香りが放たれ、空間を満たす。

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「ネットに情報がない?」逆張りのオオバコ居酒屋を大阪と神戸で十数店舗展開する謎の飲食企業

居酒屋が軒を連ねるお初天神通りで、見るからに個店ではなく、飲食企業のようだが、ネット上の情報を探しても、運営会社などが不明。気になるオープンしたばかりの新店を訪問したところ、実は、大阪と神戸で10数店舗を展開、20代の社長が率いる謎の新興飲食企業だった。
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LVMHの財務諸表に見るポートフォリオ経営【齊藤孝浩のファッション業界のミカタVol.35】

 企業が期ごとに発表する決算書には、その企業を知る上で重要な数字やメッセージが記されている。企業分析を続けるプロは、どこに目を付け、そこから何を読み取るのか。この連載では「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)の著者でもある齊藤孝浩ディマンドワークス代表が、企業の決算書やリポートなどを読む際にどこに注目し、どう解釈するかを明かしていく。今回はLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンの財務諸表を読み解く。(この記事はWWDジャパン2022年3月14日号からの抜粋です)

 初めてLVMHの財務諸表を見たのですが、なかなか面白いです。ブランド企業というよりは、投資会社なんですね。今回は僕が興味深いと思った点を紹介します。

 まず2021年12月期決算でいくと、過去最高売り上げを記録しました。売上高は8兆円超。コロナ禍の影響を受けて20年はへこみましたが、もう大回復しています。

 稼ぎ頭のファッション&レザーグッズは、20年こそ5%減でしたが、ほぼ20%増をキープし、けん引し続けています。ワイン&スピリッツも4%前後の成長を維持し、これまで10%弱の成長だったウオッチ&ジュエリーは、ティファニー(TIFFANY & CO.)が入った影響で、2.5倍の成長になっています。セレクティブ・リテーリングは免税店とセフォラ(SEPHORA)が主なので、まだ回復には至っていませんね。

 損益計算書(PL)を見てみましょう。構造的にいうと粗利が68%を占めます。過去と比べて21年は粗利率が非常に高まりました。販管費も50%ぐらいかけていますが、19%の営業利益率を確保しています。

 PLは広告宣伝費をそれなりにかけて(売上比率11%:後述)、しっかりと営業利益を残している会社という感じですが、貸借対照表(BS)が面白いと思いました。

ブランドという無形固定資産

 特徴的なのは、無形固定資産とのれんの大きさです。これまでずっとお話ししてきたように、大概のファッション企業では、無形固定資産といえば、主にシステムに関する費用です。確かに彼らもシステムを計上していますが、その他扱いで、ブランドと商標が無形固定資産の7割以上を占めているんです。ここでいうブランドと商標はM&Aしたときのマーケットバリュー(金額)です。でも、いい企業を買収する際にはそれに上乗せ(プレミアム)が必要です。その上乗せした分の金額がのれん代です。例えば、7000億円で企業を買った場合、マーケットバリューが5000億円だったら、それがブランドと商標として扱われ、2000億円がのれん代になります。こののれん代は長い年月をかけて償却していきます。ですから、これらはほぼ合算で考えていいかなと思います。つまり、資産としてブランドをこれだけのウエートで持っているということなんです。額にすると8兆円弱です。

 もう1つ面白いと思ったのは有形固定資産で、一般的には店舗、設備、倉庫を示すのですが、LVMHはワイン&スピリッツでワインヤードを持っているんですよね。資料を読んでいて分かったのですが、収穫によってバリューの出し方が違うみたいなんです。それから在庫には商品だけでなく仕掛品と原料も入るのですが、どうやら半分ぐらいは原材料とビンテージを出すために寝かしている酒類が占めているようです。ですから、ワイン&スピリッツだけ見ると、ものすごく商品回転が悪いです。在庫が重いということですね。でも全体に対する構成比がそれほど高くないので、全体的には影響を及ぼさない程度ですね。

 ブランドや商標、のれんは、自社で開発したブランドには発生しません。つまり、それだけお金を投資して、ブランドを買ってきた。そこに売上高の11%(約9000億円)の広告宣伝費を投じ、それが付加価値を生んで、高い粗利率と成長を実現しているということです。19年末に買収したティファニーは、収益力アップにも貢献しています。

 カテゴリーごとの強弱を見るために、今回はバブルチャートを作ってみました。縦軸は営業利益率(同社が開示するEBITDAから減価償却を引いたもの)で、横軸に商品回転率(売上高÷平均在庫原価)を持ってきました。僕としては、在庫回転率(売上原価÷平均在庫原価)でやりたいですが、カテゴリー別の売上原価が分からないので、今回は、仕入原価が売上高に変わるスピードを表す、売上高ベースの商品回転率を採用します。つまり、縦軸は利益率の高さ、横軸は在庫効率の良さ、そして、バブルの大きさが売り上げ規模です。

 まず縦軸から見てみると会社全体は約19%の営業利益率ですが、ファッション&レザーグッズは34.5%です。横軸を見ると、会社全体の商品回転率は4.34回転で、一番回転しているのは、ファッション&レザーグッズの10回転。つまり、同カテゴリーは利益率も高くて、在庫効率も良くて、規模も大きいので、圧倒的な稼ぎ頭です。

 さらにそのファッション&レザーグッズを年平均20%で伸ばし続けているというのがすごいです。ここが断トツで強いのは間違いないですが、投資会社としてポートフォリオを考えていますよね。例えば、ワイン&スピリッツは、商品回転は悪いが、売れたときの利益率は高い。パフューム&コスメティクスは、利益率も低いけれど、単価も安くて、購買頻度も高くて、在庫が回転しているため、キャッシュフローには貢献します。

 そして、やはり年平均成長率。全体でも20年を除けば、ほぼ10%の安定的な成長率を継続しているのは、すごいと思います。投資家に対してしっかりと計画されている大手企業は、やはり年平均成長率というのを大事にしていると改めて感じましたし、それがしっかりと数字にも表れていると思いました。

最近気になっているのは
ウクライナ支援を表明する企業姿勢

 昨年の8月にここで取り上げたウクライナがロシアに侵攻され、胸が痛みます。ロシアとの取引、営業を休止するなど、制裁的な行動をとる企業がある一方、民泊マッチングのエアビーアンドビーは10万もの宿泊施設を避難民に一時的に無償提供すると発表。日本でもドン・キホーテなどが住宅や生活支援に名乗りを上げました。侵攻は決して許されることではありません。避難民発生も望みません。しかし、国家だけでなく、企業が姿勢を示す時代なのだなと感じました。一日も早く平和な日々が戻ることをお祈りしています。


齊藤孝浩/ディマンドワークス代表
PROFILE:1988年、明治大学商学部卒業。大手総合商社アパレル部門に勤め10年目に退職。米国のベンチャー企業で1年勤務し、年商100億円規模のカジュアルチェーンへ。2004年にディマンドワークス設立。ワンブランドで年商100億円を目指すファッション専門店の店頭在庫最適化のための人材育成を支援。著書に「ユニクロ対ZARA」「アパレル・サバイバル」(共に日本経済新聞出版社)。「今回のLVMHもそうですが、グローバル成長企業は前年比や単年度計画に一喜一憂することなく、売上高も利益も中長期、つまり3年から5年の平均成長率という視点で見ていることが分かります。 それはユニクロ対ZARAで両社の取材や決算書の長期時系列分析をしていて学んだことでもありました。持続可能な経営をする上でも経営者の理念や中長期経営ポリシーは大変参考になります」

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「居酒屋アルバイトが1日1万円超も?」 チップで飲食人のモチベが変わる?

日本ではなかなか根付きにくいチップ文化。昔から「おもてなし=お気持ち」という気質を持つ日本人にとって、そもそも感謝に対価を支払うという概念がない。しかしコロナ禍では、窮地に立つ人々や店、企業を支援する"応援消費"も増えている。そうした中では、チップも一つの応援消費と言えるだろう。
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