「無印良品」とURの団地活性化プロジェクト 千葉市とも組み花見川団地の課題を解決

「無印良品」を運営する良品計画と、そのグループ会社で住生活事業を担うMUJI HOUSE、千葉市、都市再生機構(以下、UR)はこのほど、千葉市の花見川団地とその周辺地域の生活圏活性化を目指し、協定書を締結した。MUJI HOUSEとURは2012年から、団地リノベーションのための共同企画を実施している。高齢化や老朽化など、各地の大規模団地が抱える社会課題への対応を目指している。

 「UR団地でも有数の規模を誇る」という花見川団地では、従来からMUJI HOUSEとURがタッグを組んで住戸のリノベーションやイベントなどに取り組んできた。今回新たに良品計画と千葉市も加わることで、商店街区のリノベーションや公共スペースでのワークショップ、イベント開催などによる地域コミュニティーの活性化をさらに進める。商店街区のリノベーションは23年3月に完成予定。

 団地住人の高齢者などを対象に、団地内の移動支援として良品計画がデザインを手掛けた自動運転バス「GACHA」の実証実験も行っている。期間は5月25日から6月1日までを予定。

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「YSL」が人気フレグランスシリーズ“モン パリ”の新作を発売

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT、以下YSL)」は、大人気のフレグランスシリーズ“モン パリ(Mon Paris)”の新作オーデトワレを6月17日に発売する。表参道フラッグシップブティックとコンセプトストアのイヴ・サンローラン・ボーテ デア トゥ ステージ、公式オンラインストアで取り扱う。

 “モン パリ”(30mL、税込8800円/50mL、同1万3200円)は現代の恋人たちの心を奪う街、パリに着想をえて誕生。みずみずしいフローラルシプレーを中心に、ホワイトロータスやジャスミン、ローズアプソリュ、シダーウッドなどを調香しクリーンな女性らしさを作り出した。

 ボトルはブランドのアイコニックなアーカイブを踏襲したデザインを採用した。ボトルネックにはブラックのレザータイと“YSL”ロゴを装飾。シースルーオーガンジーのリボンを加えて、“モン パリ”のキーノートであるホワイトロータスの透明感溢れる香りを表現した。

 また、ミネラルウッディフレグランスとして生まれ変わったメンズ香水“Y メン(Y Men)”(60mL、同1万1550円)を6月3日に発売する。ベルガモッドやジンジャー、ゼラニウム、シダーウッドなどを融合し、フレッシュでありながらも官能的な香りに仕上げた。キャンペーンビジュアルにはアンバサダーであるミュージシャンのレニー・クラヴィッツ(Lenny Kravitz)を起用した。

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きれいな“腕魅せ”をかなえるノースリーブジャケットの着こなし、教えます【22年春夏トレンド】

 ノースリーブジャケットは、夏に重宝するキーピースです。袖がない分、涼しく過ごせるのが最大のメリット。ベストより着心地がゆったりしていながら縦長効果も発揮してくれるのに加え、節度や気品をキープできるのもうれしいところです。

 「エルメス(HERMES)」は2022年春夏コレクションで、ノースリーブジャケットとのセットアップを発表しました。ジャケットの裾を開けて軽やかさを演出。襟のないノースリーブジャケットとゆったりめのパンツが、気負わないエフォートレスな雰囲気を漂わせています。今回は、カシュクールやロング丈、アート柄など、品よく着こなせるノースリーブの新ルックを、有名ブランドからピックアップしてみました。

ゆったりしたアームホールがリラックスムードを演出

 一般的なノースリーブは腕の露出が気になりますが、肩口から少し張り出した短い袖付きのタイプなら、気負わずに着られます。アームホールの周りにボリュームを持たせれば、腕がきゃしゃに写ります。

 「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」のジャケットはカシュクール仕立てで、結んだ帯も柔道着を思わせます。脇の開きがたっぷりしている楽な着心地に加え、帯を無造作に結んでリラックスした雰囲気に。総柄のワイドパンツと合わせて、涼やかなたたずまい。ビッグモチーフのネックレスがさらなるインパクトをもたらしました。

目新しさを求めるなら“コンパクト×ボクシー”

 両腕が出るノースリーブでも、ショルダーラインに張りを持たせると“きちんと感”が生まれます。パッドを入れた構築的なシルエットは、“強さ”を印象づけるトレンドとも好相性です。

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」のジャケットは、肩のラインが水平で凜々しいシルエット。マニッシュな表情のジャケットに、あえてレース生地やシアー素材のスカートを合わせて、フェミニンなムードとのテイストミックス。少しだけ横に張り出した肩パッドが二の腕をカバーしています。着丈は短く、横幅はゆったりという“コンパクト×ボクシー”のコントラストがアイキャッチーです。

アートモチーフで縦長シルエットを強調

 ダイナミックな柄をあしらえば存在感が高まり、装いにリズムと立体感も備わります。さっぱりして見えがちな夏の装いを華やかに見せる効果が期待できそう。ロング丈で生かせば、縦長シルエットを強調できます。

 「バーバリー(BURBERRY)」のノースリーブコートは、アイコンのトレンチコートの両袖を裁ち落としたかのようなシルエット。着丈が長いおかげで、きれいな落ち感が生まれています。端正なフォルムに表情を添えているのは、全体を彩った大胆なアートモチーフ。同じ柄を配したワンピースとのコンビネーションが生きて、ドラマティックな着こなしに仕上がりました。

スタイリッシュなミニ丈ワンピース風も

 ジャケットから両袖をカットしたのがノースリーブジャケットの基本形ですが、さらなる進化形も提案されています。ドレスライクにトランスフォームしたタイプは、鮮度の高い新顔アイテムです。

 「サカイ(SACAI)」のノースリーブジャケットは、トレンドのグリーンがインパクト大。ワンピース風に着こなしやすいシルエットです。ミニ丈のワンピースは愛らしく見えがちですが、こちらはベースがジャケットなので、ミニ丈でもスタイリッシュな出で立ち。足元に厚底サンダルを迎えて、ファニーな雰囲気も盛り込みました。

異素材ミックスで“クール&シック”に

 カジュアルなイメージのあるノースリーブも、つややかな素材とレイヤードで組み合わせれば、ドレッシーな印象が備わります。全体をダークカラーで落ち着かせると、一段とシックなムードで着こなせます。

 「ロク(ROKH)」のノースリーブジャケットは着丈が少し長く、マスキュリンな風情。ダークカラーの単色が大人度をアップしています。ドレスアップした装いに重ねても違和感のない羽織り物です。フロントを全開にして立体的なレイヤードを組み上げ、パテントレザーのボトムスが異素材ミックスを際立たせました。

 腕を見せるウエアでありながら、節度や気品を漂わせるノースリーブジャケットは、自在にアレンジしやすい点で、サマールックの頼もしい味方です。トップスに半袖Tシャツやブラウス、タートルネックなどを迎えれば、ムードをいろいろと変えてシーズンレスに着回しが楽しめます。爽やかにまとえる夏のうちから、着こなしレパートリーを増やし始めてみては。

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きれいな“腕魅せ”をかなえるノースリーブジャケットの着こなし、教えます【22年春夏トレンド】

 ノースリーブジャケットは、夏に重宝するキーピースです。袖がない分、涼しく過ごせるのが最大のメリット。ベストより着心地がゆったりしていながら縦長効果も発揮してくれるのに加え、節度や気品をキープできるのもうれしいところです。

 「エルメス(HERMES)」は2022年春夏コレクションで、ノースリーブジャケットとのセットアップを発表しました。ジャケットの裾を開けて軽やかさを演出。襟のないノースリーブジャケットとゆったりめのパンツが、気負わないエフォートレスな雰囲気を漂わせています。今回は、カシュクールやロング丈、アート柄など、品よく着こなせるノースリーブの新ルックを、有名ブランドからピックアップしてみました。

ゆったりしたアームホールがリラックスムードを演出

 一般的なノースリーブは腕の露出が気になりますが、肩口から少し張り出した短い袖付きのタイプなら、気負わずに着られます。アームホールの周りにボリュームを持たせれば、腕がきゃしゃに写ります。

 「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」のジャケットはカシュクール仕立てで、結んだ帯も柔道着を思わせます。脇の開きがたっぷりしている楽な着心地に加え、帯を無造作に結んでリラックスした雰囲気に。総柄のワイドパンツと合わせて、涼やかなたたずまい。ビッグモチーフのネックレスがさらなるインパクトをもたらしました。

目新しさを求めるなら“コンパクト×ボクシー”

 両腕が出るノースリーブでも、ショルダーラインに張りを持たせると“きちんと感”が生まれます。パッドを入れた構築的なシルエットは、“強さ”を印象づけるトレンドとも好相性です。

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」のジャケットは、肩のラインが水平で凜々しいシルエット。マニッシュな表情のジャケットに、あえてレース生地やシアー素材のスカートを合わせて、フェミニンなムードとのテイストミックス。少しだけ横に張り出した肩パッドが二の腕をカバーしています。着丈は短く、横幅はゆったりという“コンパクト×ボクシー”のコントラストがアイキャッチーです。

アートモチーフで縦長シルエットを強調

 ダイナミックな柄をあしらえば存在感が高まり、装いにリズムと立体感も備わります。さっぱりして見えがちな夏の装いを華やかに見せる効果が期待できそう。ロング丈で生かせば、縦長シルエットを強調できます。

 「バーバリー(BURBERRY)」のノースリーブコートは、アイコンのトレンチコートの両袖を裁ち落としたかのようなシルエット。着丈が長いおかげで、きれいな落ち感が生まれています。端正なフォルムに表情を添えているのは、全体を彩った大胆なアートモチーフ。同じ柄を配したワンピースとのコンビネーションが生きて、ドラマティックな着こなしに仕上がりました。

スタイリッシュなミニ丈ワンピース風も

 ジャケットから両袖をカットしたのがノースリーブジャケットの基本形ですが、さらなる進化形も提案されています。ドレスライクにトランスフォームしたタイプは、鮮度の高い新顔アイテムです。

 「サカイ(SACAI)」のノースリーブジャケットは、トレンドのグリーンがインパクト大。ワンピース風に着こなしやすいシルエットです。ミニ丈のワンピースは愛らしく見えがちですが、こちらはベースがジャケットなので、ミニ丈でもスタイリッシュな出で立ち。足元に厚底サンダルを迎えて、ファニーな雰囲気も盛り込みました。

異素材ミックスで“クール&シック”に

 カジュアルなイメージのあるノースリーブも、つややかな素材とレイヤードで組み合わせれば、ドレッシーな印象が備わります。全体をダークカラーで落ち着かせると、一段とシックなムードで着こなせます。

 「ロク(ROKH)」のノースリーブジャケットは着丈が少し長く、マスキュリンな風情。ダークカラーの単色が大人度をアップしています。ドレスアップした装いに重ねても違和感のない羽織り物です。フロントを全開にして立体的なレイヤードを組み上げ、パテントレザーのボトムスが異素材ミックスを際立たせました。

 腕を見せるウエアでありながら、節度や気品を漂わせるノースリーブジャケットは、自在にアレンジしやすい点で、サマールックの頼もしい味方です。トップスに半袖Tシャツやブラウス、タートルネックなどを迎えれば、ムードをいろいろと変えてシーズンレスに着回しが楽しめます。爽やかにまとえる夏のうちから、着こなしレパートリーを増やし始めてみては。

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「シュウ ウエムラ」が目元の立体美をつくるアイメイクコレクションを発売

 「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は、目元の立体美をつくるトータルアイメイクスタイリング“3D アイ&ブロウ”を6月15日に発売する。全国の百貨店で取り扱うほか、6月1日には公式オンラインストアと表参道の旗艦店シュウ トウキョウ メイクアップ ボックスで先行販売する。

 ペンシル型のアイブロウ“ブロウ スウォードナギナタ”(全8色、税込4840円)はウォータプルーフ処方で、ブランドが追求したなぎなた形カットを採用しリニューアル。シルクのような使い心地と発色はそのままに、眉の細部をふんわりと自然な印象に描くことができる。

 “3Dラッシュ ケアブラック マスカラ”(全1色、同4180円)は、コシを良くし、美しくしなやかなまつ毛へと導くツバキ種子油を配合。新テクノロジーを採用した濃密発色の漆黒ピグメントと繊維豊富なフォーミュラを取り入れ、目元を引き立たせてボリュームアップする。

 “プレスド アイシャドウ MF (メタルフォイル)”(税込全6色、同2530円)は、ラメのきらめきを強めて、光沢感ある華やかな目もとに仕上げる。パウダーはしっとりしたなめらかな質感で、まぶたへの密着感が特徴だ。

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「捨てる服はもういらない」を貫く「ミカコ ナカムラ」22-23年秋冬 南青山のオーダーサロンが10周年

 欧米の勢いにはまだ追いつきませんが、日本でも日に日にアフターコロナのムードが強まっています。ファッションビジネスも長かった冬眠から目を覚まし、活力を取り戻していく時期。この2年間、展示会の規模を縮小していたり、イベントを取りやめたりしていたブランドや企業がそれらを再開する動きが強まっており、われわれも外出し取材する機会が増えています。

 中村三加子さんが手掛けるオーダー中心のウィメンズブランド「ミカコ ナカムラ(MIKAKO NAKAMURA)」の展示会にも、先日久々にお邪魔しました。同ブランドは今からちょうど3年前、コロナ禍前の2019年6月に東京・銀座の和光本館でブランド立ち上げ15周年の記念展覧会を行っていました。その際、中村さんにインタビューしたのですが、「“捨てる服はもういらない”をコンセプトとして、15年間やってきた」といったお話をされていたのが印象的です。

 その言葉通り、同ブランドは色や素材の提案を少しずつ変えながらシーズンを超えて作り続けている“銘品”的なアイテムが豊富。シーズン毎にガラッと変わるような提案ではありません。こういった考え方や服の作り方は、ブランドがスタートした04年当時はかなり異色だったと思います。異色というか、かなりコンサバ(保守的)に見られたのでは。ブランド立ち上げから4年後の08年以降の数年間は、日本にもファストファッションブームが吹き荒れましたから。トレンドをお手軽価格で取り入れて使い捨てするというファストファッションブームは、「ミカコ ナカムラ」とは真逆の発想だったものです。

 それから10数年が経ち、さらにコロナ禍も経て、ファッション業界や生活者一人一人の服との向き合い方は、かつてとは大きく変わりました。どんぶり勘定で大量に作って、売れなければ値引きしながら売り減らしていく、スピードに追われながら年に4、5回新作を発表し、自分たちで作ったものを“流行遅れ”として自分たちで否定するといったようなビジネスの組み立て方は健康的とは言えません。「そうした世の中の考え方と、中村が目指してきたものがマッチしてきた」と、「ミカコ ナカムラ」の広報担当者も展示会で話していました。実際、コロナによる自粛期間中も商売は比較的好調だったとか。「南青山のオーダーサロンを訪れるお客さまの数はもちろん減ったけれど、来店できない地方のお客さまからは電話で注文も入った」といいます。今春は広島の有力個店「ザ ステージ(THE STAGE)」や福岡の岩田屋本店でオーダーイベントを行い、好評だったそうです。

 さて、「ミカコ ナカムラ」の南青山のオーダーサロンは、この度オープン10周年を迎えました。22-23年秋冬の展示会では、過去10年間で作ってきたアイテムも展示していました。ずっと作り続けているダブルフェースのカシミヤケープコート(セミオーダーで税込37万4000円〜)は、シーズン毎に提案してきたさまざまな色を重ねて展示。実際にこのコートを買った客がこれを見たら、「安くはなかったけれど、買ってよかった」と改めて感じるんじゃないでしょうか。ブランド側に聞くと、昨今増えている30〜40代の“新世代富裕層”客も多いようなので、実際のところは「安くはなかったけれど」とは思わないのかもしれませんが。客の中心は士業や管理職、キャスターなどの自立した女性だそうです。

 コロナの自粛ムードから一歩踏み出していく今の気分にぴったりだったのが、ミラノリブやウールポンチ、デニムなど、「ミカコ ナカムラ」にしてはカジュアルな印象の素材を使ったアイテム群です。といっても、ドレープが流れるドレスやロングジレとスカートのセットアップなどに仕立てており、タイムレスなエレガンスであることは変わりません。これらは、外出もままならなかった状況を越えて再び動き出した女性たちへの中村デザイナーからのエールなんだと思います。ルック画像のモデルに、アテネ五輪のアーティスティックスイミング銀メダリスト、藤丸真世さんを起用していたのも非常にブランドの雰囲気にマッチしていて印象的でした。

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「捨てる服はもういらない」を貫く「ミカコ ナカムラ」22-23年秋冬 南青山のオーダーサロンが10周年

 欧米の勢いにはまだ追いつきませんが、日本でも日に日にアフターコロナのムードが強まっています。ファッションビジネスも長かった冬眠から目を覚まし、活力を取り戻していく時期。この2年間、展示会の規模を縮小していたり、イベントを取りやめたりしていたブランドや企業がそれらを再開する動きが強まっており、われわれも外出し取材する機会が増えています。

 中村三加子さんが手掛けるオーダー中心のウィメンズブランド「ミカコ ナカムラ(MIKAKO NAKAMURA)」の展示会にも、先日久々にお邪魔しました。同ブランドは今からちょうど3年前、コロナ禍前の2019年6月に東京・銀座の和光本館でブランド立ち上げ15周年の記念展覧会を行っていました。その際、中村さんにインタビューしたのですが、「“捨てる服はもういらない”をコンセプトとして、15年間やってきた」といったお話をされていたのが印象的です。

 その言葉通り、同ブランドは色や素材の提案を少しずつ変えながらシーズンを超えて作り続けている“銘品”的なアイテムが豊富。シーズン毎にガラッと変わるような提案ではありません。こういった考え方や服の作り方は、ブランドがスタートした04年当時はかなり異色だったと思います。異色というか、かなりコンサバ(保守的)に見られたのでは。ブランド立ち上げから4年後の08年以降の数年間は、日本にもファストファッションブームが吹き荒れましたから。トレンドをお手軽価格で取り入れて使い捨てするというファストファッションブームは、「ミカコ ナカムラ」とは真逆の発想だったものです。

 それから10数年が経ち、さらにコロナ禍も経て、ファッション業界や生活者一人一人の服との向き合い方は、かつてとは大きく変わりました。どんぶり勘定で大量に作って、売れなければ値引きしながら売り減らしていく、スピードに追われながら年に4、5回新作を発表し、自分たちで作ったものを“流行遅れ”として自分たちで否定するといったようなビジネスの組み立て方は健康的とは言えません。「そうした世の中の考え方と、中村が目指してきたものがマッチしてきた」と、「ミカコ ナカムラ」の広報担当者も展示会で話していました。実際、コロナによる自粛期間中も商売は比較的好調だったとか。「南青山のオーダーサロンを訪れるお客さまの数はもちろん減ったけれど、来店できない地方のお客さまからは電話で注文も入った」といいます。今春は広島の有力個店「ザ ステージ(THE STAGE)」や福岡の岩田屋本店でオーダーイベントを行い、好評だったそうです。

 さて、「ミカコ ナカムラ」の南青山のオーダーサロンは、この度オープン10周年を迎えました。22-23年秋冬の展示会では、過去10年間で作ってきたアイテムも展示していました。ずっと作り続けているダブルフェースのカシミヤケープコート(セミオーダーで税込37万4000円〜)は、シーズン毎に提案してきたさまざまな色を重ねて展示。実際にこのコートを買った客がこれを見たら、「安くはなかったけれど、買ってよかった」と改めて感じるんじゃないでしょうか。ブランド側に聞くと、昨今増えている30〜40代の“新世代富裕層”客も多いようなので、実際のところは「安くはなかったけれど」とは思わないのかもしれませんが。客の中心は士業や管理職、キャスターなどの自立した女性だそうです。

 コロナの自粛ムードから一歩踏み出していく今の気分にぴったりだったのが、ミラノリブやウールポンチ、デニムなど、「ミカコ ナカムラ」にしてはカジュアルな印象の素材を使ったアイテム群です。といっても、ドレープが流れるドレスやロングジレとスカートのセットアップなどに仕立てており、タイムレスなエレガンスであることは変わりません。これらは、外出もままならなかった状況を越えて再び動き出した女性たちへの中村デザイナーからのエールなんだと思います。ルック画像のモデルに、アテネ五輪のアーティスティックスイミング銀メダリスト、藤丸真世さんを起用していたのも非常にブランドの雰囲気にマッチしていて印象的でした。

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フリークス ストアがフレッシュネスバーガーと異業種コラボ Tシャツをオンライン限定販売

 セレクトショップのフリークス ストアはこのほど、ハンバーガーチェーンのフレッシュネスバーガーとコラボしたTシャツをオンラインストアおよび「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」で発売した。フレッシュネスバーガーのハンバーガーやメニューをモチーフにしたもので、価格は4994円(税込)。

 フリークス ストアは、“アメリカの豊かさとワクワク・ドキドキを日本に伝えたい”との思いから1986年に創業。フレッシュネスバーガーは、アメリカ・テネシー州の手作りハンバーガー店をイメージして92年にスタート。共に“アメリカ”をキーワードとすることから、コラボレーションが実現した。

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スタイレム瀧定大阪がアパレル向けに「サステナブル素材相談会」をスタート

 繊維専門商社のスタイレム瀧定大阪は6月から、アパレルメーカー向けに「サステナブル素材相談会」をスタートする。 環境や社会に配慮した素材の背景理解や選択のサポートが目的で、同社が東京・神宮前に構える生地スワッチを集めたギャラリーで週3回、事前アポイント制で実施する。参加は無料。既存の取り引き先以外も対象とする。

 アパレル産業のサステナビリティの取り組みの中でも、環境への負荷が最も大きいとされるのが原材料で、その取り組みの重要性は高まっている。一方でアパレルブランドが環境や社会に配慮した素材をその背景を確認しながら調達することは簡単ではない。同社は、環境や社会に配慮したテキスタイルとマテリアル「エコアーチ(ECOARCH)」に力を入れるなどノウハウが蓄積していることから、同会を企画したという。

 「サステナビリティへの取り組みは昨年一年でも変化があり、業界内で現状共有し共に課題解決する重要性を感じている。今回の取り組みは大手だけではなく、中小のブランドや弊社と間接的に接点のあるブランド、取り引きのないブランドを含めて、サステナビリティへの課題意識のあるブランドすべてが対象。理解を共に深め取り組みの輪を広げたい」と谷田修一専務取締役経営企画本部兼サステナビリティ推進室長。

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スタイレム瀧定大阪がアパレル向けに「サステナブル素材相談会」をスタート

 繊維専門商社のスタイレム瀧定大阪は6月から、アパレルメーカー向けに「サステナブル素材相談会」をスタートする。 環境や社会に配慮した素材の背景理解や選択のサポートが目的で、同社が東京・神宮前に構える生地スワッチを集めたギャラリーで週3回、事前アポイント制で実施する。参加は無料。既存の取り引き先以外も対象とする。

 アパレル産業のサステナビリティの取り組みの中でも、環境への負荷が最も大きいとされるのが原材料で、その取り組みの重要性は高まっている。一方でアパレルブランドが環境や社会に配慮した素材をその背景を確認しながら調達することは簡単ではない。同社は、環境や社会に配慮したテキスタイルとマテリアル「エコアーチ(ECOARCH)」に力を入れるなどノウハウが蓄積していることから、同会を企画したという。

 「サステナビリティへの取り組みは昨年一年でも変化があり、業界内で現状共有し共に課題解決する重要性を感じている。今回の取り組みは大手だけではなく、中小のブランドや弊社と間接的に接点のあるブランド、取り引きのないブランドを含めて、サステナビリティへの課題意識のあるブランドすべてが対象。理解を共に深め取り組みの輪を広げたい」と谷田修一専務取締役経営企画本部兼サステナビリティ推進室長。

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LVMH、「フェンディ」が大学機関と連携しファーの代替素材を開発

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)と傘下の「フェンディ(FENDI)」はこのほど、英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)とロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)と連携し、新たなバイオ素材の開発に関する共同研究イニシアチブを発表した。

 LVMHはかねてより、セントラル・セント・マーチンズとパートナーシップを結び、持続可能なラグジュアリーファッションを目指した研究開発および人材育成に取り組んできた。このパートナーシップを発展させる形で実現した今回の研究では、2年間かけてラグジュアリーファッションに向けたファーの代替素材の開発に取り組む。LVMHによれば、ファーをはじめとした、さまざまな高級素材の代替繊維としての可能性を持つケラチンが初めて研究の焦点になるという。

 LVMHのエレーヌ・ヴァラド(Helene Valade)環境開発ディレクターは、「LVMHは環境戦略“ライフ360(LIFE 360)”の下、持続可能なラグジュアリーファッションを目指している。新素材や技術への投資を通して、当社が掲げる気候や生物多様性に向けた目標を達成することができるだろう」と話した。

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LVMH、「フェンディ」が大学機関と連携しファーの代替素材を開発

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)と傘下の「フェンディ(FENDI)」はこのほど、英インペリアル・カレッジ・ロンドン(Imperial College London)とロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズ(Central Saint Martins)と連携し、新たなバイオ素材の開発に関する共同研究イニシアチブを発表した。

 LVMHはかねてより、セントラル・セント・マーチンズとパートナーシップを結び、持続可能なラグジュアリーファッションを目指した研究開発および人材育成に取り組んできた。このパートナーシップを発展させる形で実現した今回の研究では、2年間かけてラグジュアリーファッションに向けたファーの代替素材の開発に取り組む。LVMHによれば、ファーをはじめとした、さまざまな高級素材の代替繊維としての可能性を持つケラチンが初めて研究の焦点になるという。

 LVMHのエレーヌ・ヴァラド(Helene Valade)環境開発ディレクターは、「LVMHは環境戦略“ライフ360(LIFE 360)”の下、持続可能なラグジュアリーファッションを目指している。新素材や技術への投資を通して、当社が掲げる気候や生物多様性に向けた目標を達成することができるだろう」と話した。

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「ジョー マローン ロンドン」が紺碧のナイトコレクション発売 ピローミストも

 「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」は7月8日、“夜に過ごす時間”にフォーカスし、日中から夜に移り変わる時間からインスパイアされた“ナイト コレクション”を発売する。7月1日から、公式オンラインで先行販売する。

 同コレクションには2種類の香りをラインアップする。イングリッシュラベンダーにホワイトムスクと夜に咲くムーンフラワーを合わせた“ラベンダー & ムーンフラワー”では、“ピロー ミスト”(50mL、税込5940円)、“ホーム キャンドル”(200g、税込9350円)、“セント サラウンド ディフューザー”(165mL、税込1万3530円)の3つのアイテムを用意。イングリッシュカモミールにムーンフラワーの香りが重なる“ムーンリット カモミール”には“コロン”(100mL、税込1万8260円)と“ピロー ミスト”(50mL、税込5940円)をそろえる。ボトルデザインは、月光で輝く妖艶な夜をイメージしたナイトブルーを取り入れた。

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「フェノメノン」と「マスターマインド」が10年ぶりにタッグ 「ミハラヤスヒロ」、「ニューエラ」とのトリプルコラボも

 「フェノメノン(PHENOMENON)」は2022-23年秋冬シーズンに、「マスターマインド・ワールド(MASTERMIND WORLD)」とのコラボコレクションを発売する。販路は「フェノメノン」の取り扱い店舗と、「マスターマインド」の店舗およびオンラインストア。

 12年の初コラボ以来10年ぶりのタッグで、「フェノメノン」を代表するブルータイガーカモを同コレクション用に黒くし、「マスターマインド・ワールド」を象徴するスカルとミックスした商品などをラインアップする。背面に複数のポケットをクロス状に配置したボンバージャケットや、「フェノメノン」のアーカイブに着想を得たスエットなども用意する。さらに「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」、「ニューエラ(NEW ERA)」とのトリプルコラボ商品も販売する。

 コラボコレクションのキャンペーンモデルには韓国のラッパー、Reddy(レディー)を起用した。

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お笑いコンビのレインボーが美容を学ぶ特別講義“レインボー ファンケル大学へ行く!!!”がスタート

 ファンケルは企業ブランドサイト「そこまでやりますチャンネル」で、新コンテンツ“レインボー ファンケル大学へ行く!!!”の配信を開始した。

 ファンケル大学とは、従業員の人材育成を目的とした学びの場。そのオープンキャンパスを訪れた、お笑いコンビ“レインボー”のひやまくん(ジャンボたかお)とみゆきさん(池田直人)が、“超個性的な講師陣”から「そこまでやります」的な特別講義を体験するという内容だ。

 1限目のテーマは“サプリメントを学ぶ”。ファンケルの人気製品“内脂サポート”に隠された“体内効率”の秘密について、レインボーの2人が実験を通して楽しく学んだ。1限目は5月27日に配信し、今後も2限目の“美しい肌を学ぶ、つくる”、3限目の“接客を学ぶ、体験する”を随時配信予定だ。

 “レインボー ファンケル大学へ行く!!!”について、ファンケルの柏倉香奈子・広告宣伝部は「ジャンボさんのアドリブ力に圧倒され、池田さんの美しさにびっくり。撮影は終始和気あいあいと進み、講師陣との絶妙な掛け合いに、スタッフ一同笑いをこらえるのが大変だった。研修に込められた、お客さまのために“そこまでやります”的なファンケルの思いを感じてもらえたら嬉しい」と話した。

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VRクリエイター・せきぐちあいみが語るバーチャル × ファッションの可能性 AR、NFTなどもわかりやすく解説

 昨年フェイスブック(Facebook)が仮想空間の開発を強化するため社名をメタ(Meta)に変更したことを皮切りに、世界中でVRコンテンツの普及が加速している。ファッション業界でも今年「メタバース・ファッションウィーク(MVFW)」が開催されたり、東京ガールズコレクション公式のメタバース「バーチャルTGC」が生まれたりなど、今後さらにメタバース市場に注目が集まりそうだ。今回はVRクリエイターとして活躍するせきぐちあいみが、メタバースやVRとファッション業界のつながりを紐解く。

WWDJAPAN(以下、WWD):VRアーティストに関心を持ったきっかけとは?

せきぐちあいみ(以下、せきぐち):もともとはクリーク&リバー社(CREEK&RIVER)所属のユーチューブクリエイターとして活動していました。その時はVRやARとは関係なくライフスタイルやバラエティ系の発信をしていたのですが、たまたま3Dペンに興味を持ち、その様子を発信するように。3Dペンは、熱でプラスチックが溶けたもので描くと、描いた瞬間から冷えて固まるもので立体が描けるのが面白い。作品を作り続けていくうちにデジタル上での3Dアートにも興味が湧き、2016年から公式でVRアーティストと名乗るようになりました。当時はまだVRアーティストという職業もなかったような時期です。

 ちなみに最近は、脳波を使って絵を描く実験もしています。頭蓋骨や頭皮を通して受け取ることができる脳波はかなり微弱なので、まだコントロールするまでに修行が必要です。でも脳波で何かをするというのはたくさんの可能性があると思い挑戦しています。

WWD:VRとARの違いとは?

せきぐち:VRとはバーチャルリアリティー(仮想現実)のことで機器の中に別の世界が広がっているという面白さや魅力があります。この別世界の空間に3Dの絵を描くのが私が、行なっているVRアートです。360度広がるキャンバスの中に、自分だけのワンルームから壮大なテーマパークまでの世界が作れるのも魅力です。

 VRはバーチャル空間に世界を作っていくものですが、ARはオーグメンテッドリアリティ(拡張現実)のことで、現実の世界に重ねてバーチャルを作っていくもの。パンデミックの影響で現実世界の行き来が難しくなったので、ARのトレンドは少し後回しになってしまいましたが、もしコロナがなかったらVRよりARの方が流行っていたのでは、と思います。ARの技術を使えば、何もないところに新たな観光名所を作ったり、観光地や遺産などを工事することなく新たな魅力を加えたりできます。ちょうど今、歴史ある神社とコラボレーションして、NFTアートの作品を作っているので、ぜひ見ていただけると嬉しいです。

 とはいえ、VRやARの面白さは世間的に皆さんが使っているパソコンやスマートフォン、テレビなどでは伝えにくい。まずは実際にデバイスを使って感動体験をしないと、初めての人にとっては少し遠い存在のように感じてしまうと思います。コロナ禍で直接人と会う機会がなくなったのでオンライン上のテクノロジーが注目された一方、リアルでデバイスを体験してもらう機会がなくなり、VRの体験施設もかなり減ってしまいました。

WWD:ファッション業界におけるメタバースにはどんな可能性がある?

せきぐち:ファッション業界における廃棄の問題は、事前にVRでシミュレーションができるのがメリットだと思います。最近は素材感の再現度も非常に高いため、材料を無駄にせず仕上がりをテストできると思います。実際に建築業界ではすでにこのシミュレーション技術が役立っていて、建物が建つことを想定した人の動きなどを事前に確認し、安全性と効率性を確かめているのです。

 また、消費者にとってメタバース空間が身近になり、仮想空間の中にもう1人の自分を持つようになったら、第二の自分の容姿もこだわりたくなる人もでてくると思います。デジタルファッションだと現実の制約から開放されるので、現実とはまた違ったクリエイティブが楽しめ、リアルだとできない素材や形状など、新たなファッションが登場します。現実の洋服とアバター用の洋服がセット販売も増え、新たな市場が広がると思います。

 メタバース上での雇用についても、今後は注目が集まりそうです。メタバースのプラットフォームの一つである「VRチャット(VRChat)」内では、「バーチャルマーケット」という即売会イベントが開催されていて、バーチャルファッションやアバターなど、VR内で使えるものがたくさん売られ、百貨店やコンビニエンスストアチェーンなども出店しています。

 そういった仮想空間でのショップ運営の中で、メタバース上のカリスマ店員なども生まれてくると思います。すでにメタバース上にアルバイト求人を出しているショップもありますし、実際に収益を得ている人もいますよ。地方の人がメタバース上でなら都会でお仕事できたり、さまざまな事情で自宅から出られない人もメタバース内で働いて実際に収入が得られたりするのは嬉しいですよね。「バーチャルの中ならショップスタッフもAIでいいじゃん」と思う方もいるでしょうが、VR内とはいえ実際に人間が販売と売上は全く異なります。「この店員さんから服を買いたい!」というファンが生まれることもあるし、1人でAIと話しながら買い物するよりは画面の向こうに誰かがいて、お買い物をサポートしてもらう方が楽しんでしょうね。現実とVR内では商品のおすすめの仕方が変わってくるので、現実は売れっ子店員さんでも、VR内ではなかなかうまくいかない、なんてことも起きてくるかもしれません。

WWD:メタバース上で購入した商品は、どのように価値が保証される?

せきぐち:メタバース上では、NFT(非代替性トークン)であることが本物の価値を担保します。NFTはブロックチェーンで管理されている、誰にも改竄(かいざん)することのできないデータ。そのためコピーされることも変更されることもなく、きちんと本物であることが証明されるのです。

 現実で物を買う時、「コピー品でもいいや」という人には「人に偽物だとバレなければいいや」という感覚の人が多いと思うのですが、メタバース上では人の持っているもののリストを可視化できる“ウォレット”という機能があり、NFTに紐付けることで本物かどうかが他人にもわかります。そのため、メタバース上で本物のレアアイテムを持っていれば、世界中から注目されることもあります。実際にNFTのレアスニーカーはすでにかなり高額で販売されています。

 変更されることがないのがNFTですが、洋服自体が経年劣化したり、逆に育ったりするプログラムは可能です。経年劣化した服のみを扱う古着屋さんのようなショップも今後メタバース上で生まれるかもしれません。

 また、NFTのデータは過去に持っていた人も可視化することができます。だからセレブリティが昔着用していた服などは付加価値がついたりするのです。セレブが買っているから私も買おう、という売れ方も実際に多いです。パリス・ヒルトン(Paris Hilton)やジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)など、多くの海外セレブもNFTアートに進出しています。日本でもこれらの動きは今後活発化してくると思います。

 ただ、現状NFTと連携しているメタバースの有名なプラットフォームは「メタバースファッション・ウィーク」を行なっていた「ディセントラランド(DECENTRALAND)」くらいです。現実のイベントと連携しているので、ファッションビジネスに向いているのかもしれませんね。

WWD:ファッション業界に置いて注目したいプラットフォームは?

せきぐち:初心者でも楽しみやすいのは「クラスター(cluster)」だと思います。アバターやファッションもいろいろなものが選べるし、スマホやパソコンでも楽しめるのでおすすめです。ちょうど話題になっていた“バーチャル渋谷”をやっていたのも「クラスター」です。

 ファッションビジネスとして注目したいのは「バーチャルコレクション(Virtual Collection)」。クリエイターたちが自主的に集まり、アバターのファッションショーを定期的に行なっている団体です。これまでに何度も開催しているので、大企業よりノウハウがあり、クオリティがどんどん上がってきているので今後の参考になりそうです。例えば「メタバース・ファッションウィーク」ではお客さん一人ひとりの洋服のデータを読み込むため、膨大なデータ量が発生して会場のコントロールができなくなるなど、多くのトラブルが発生しました。一方「バーチャルコレクション」では、ランウエイ会場に入った途端にお客さんは皆、シンプルな服装に強制的に変更される仕様にしました。会場のデータ量を軽減でき、その分ランウエイを歩くモデルたちの衣装をより細かく作り込むことができるのです。また、デジタルファッションはリアルな服とはまた見せ方が少し変わってくるので、ランウエイ上での動きにも工夫が必要です。「バーチャルコレクション」では、そういったメタバース上のファッションショーに適したモーションを得意とするモデルも生まれてきています。

WWD:メタバースが抱える課題とは?

せきぐち:一つ目はVRデバイスの問題だと思います。先述した通り実際に体験できる場所が少ないことのほか、デバイスそのもののをまだ進化させる必要があります。もっと手軽に、スタイリッシュに、サングラスのような感覚で着用できるようになった時に、VRやARの技術、そしてメタバースも爆発的に広まっていくのではないでしょうか。ちょうど昨年「レイバン(RAY-BAN)」とフェイスブックがコラボしたスマートアイウエアが発売されていましたが、スタイリッシュにするため機能をかなり削ぎ落としていました。今後見た目も機能もアップデートされ、皆さんが「これならアリかも!」と思えるものがきっと生まれるでしょう。また、仕事や友達とコミュニケーションができるなど、日常生活で活かしやすいVRデバイス向けアプリケーションが増えていくことも、世間に浸透するために必要な要素です。

 二つ目の課題は、プラットフォームの統一。現状違うプラットフォーム同士を行き来することはできません。アバターの形式もそれぞれ違うことから、プラットフォームを移動すると全く違う人になってしまうのです。この課題についてはメタバース業界だけではなく、国を挙げて検討している段階なので、今後何らかの取り組みが行われるはずです。個人的には、日本だけではなく世界共通の規制やルールができると良いと思うのですが、著作権の問題などまだまだたくさんの壁があります。今後絶対的に支持されるような今後プラットフォームができたら、自然と周囲もその形式に合わせることになると思うので、時間が問題を解決していくことでしょう。


 6月6日発行の「WWDJAPAN」(ウィークリー版)では、「メタバース特集」と題し業界の先駆者たちにフォーカスしていく。

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VRクリエイター・せきぐちあいみが語るバーチャル × ファッションの可能性 AR、NFTなどもわかりやすく解説

 昨年フェイスブック(Facebook)が仮想空間の開発を強化するため社名をメタ(Meta)に変更したことを皮切りに、世界中でVRコンテンツの普及が加速している。ファッション業界でも今年「メタバース・ファッションウィーク(MVFW)」が開催されたり、東京ガールズコレクション公式のメタバース「バーチャルTGC」が生まれたりなど、今後さらにメタバース市場に注目が集まりそうだ。今回はVRクリエイターとして活躍するせきぐちあいみが、メタバースやVRとファッション業界のつながりを紐解く。

WWDJAPAN(以下、WWD):VRアーティストに関心を持ったきっかけとは?

せきぐちあいみ(以下、せきぐち):もともとはクリーク&リバー社(CREEK&RIVER)所属のユーチューブクリエイターとして活動していました。その時はVRやARとは関係なくライフスタイルやバラエティ系の発信をしていたのですが、たまたま3Dペンに興味を持ち、その様子を発信するように。3Dペンは、熱でプラスチックが溶けたもので描くと、描いた瞬間から冷えて固まるもので立体が描けるのが面白い。作品を作り続けていくうちにデジタル上での3Dアートにも興味が湧き、2016年から公式でVRアーティストと名乗るようになりました。当時はまだVRアーティストという職業もなかったような時期です。

 ちなみに最近は、脳波を使って絵を描く実験もしています。頭蓋骨や頭皮を通して受け取ることができる脳波はかなり微弱なので、まだコントロールするまでに修行が必要です。でも脳波で何かをするというのはたくさんの可能性があると思い挑戦しています。

WWD:VRとARの違いとは?

せきぐち:VRとはバーチャルリアリティー(仮想現実)のことで機器の中に別の世界が広がっているという面白さや魅力があります。この別世界の空間に3Dの絵を描くのが私が、行なっているVRアートです。360度広がるキャンバスの中に、自分だけのワンルームから壮大なテーマパークまでの世界が作れるのも魅力です。

 VRはバーチャル空間に世界を作っていくものですが、ARはオーグメンテッドリアリティ(拡張現実)のことで、現実の世界に重ねてバーチャルを作っていくもの。パンデミックの影響で現実世界の行き来が難しくなったので、ARのトレンドは少し後回しになってしまいましたが、もしコロナがなかったらVRよりARの方が流行っていたのでは、と思います。ARの技術を使えば、何もないところに新たな観光名所を作ったり、観光地や遺産などを工事することなく新たな魅力を加えたりできます。ちょうど今、歴史ある神社とコラボレーションして、NFTアートの作品を作っているので、ぜひ見ていただけると嬉しいです。

 とはいえ、VRやARの面白さは世間的に皆さんが使っているパソコンやスマートフォン、テレビなどでは伝えにくい。まずは実際にデバイスを使って感動体験をしないと、初めての人にとっては少し遠い存在のように感じてしまうと思います。コロナ禍で直接人と会う機会がなくなったのでオンライン上のテクノロジーが注目された一方、リアルでデバイスを体験してもらう機会がなくなり、VRの体験施設もかなり減ってしまいました。

WWD:ファッション業界におけるメタバースにはどんな可能性がある?

せきぐち:ファッション業界における廃棄の問題は、事前にVRでシミュレーションができるのがメリットだと思います。最近は素材感の再現度も非常に高いため、材料を無駄にせず仕上がりをテストできると思います。実際に建築業界ではすでにこのシミュレーション技術が役立っていて、建物が建つことを想定した人の動きなどを事前に確認し、安全性と効率性を確かめているのです。

 また、消費者にとってメタバース空間が身近になり、仮想空間の中にもう1人の自分を持つようになったら、第二の自分の容姿もこだわりたくなる人もでてくると思います。デジタルファッションだと現実の制約から開放されるので、現実とはまた違ったクリエイティブが楽しめ、リアルだとできない素材や形状など、新たなファッションが登場します。現実の洋服とアバター用の洋服がセット販売も増え、新たな市場が広がると思います。

 メタバース上での雇用についても、今後は注目が集まりそうです。メタバースのプラットフォームの一つである「VRチャット(VRChat)」内では、「バーチャルマーケット」という即売会イベントが開催されていて、バーチャルファッションやアバターなど、VR内で使えるものがたくさん売られ、百貨店やコンビニエンスストアチェーンなども出店しています。

 そういった仮想空間でのショップ運営の中で、メタバース上のカリスマ店員なども生まれてくると思います。すでにメタバース上にアルバイト求人を出しているショップもありますし、実際に収益を得ている人もいますよ。地方の人がメタバース上でなら都会でお仕事できたり、さまざまな事情で自宅から出られない人もメタバース内で働いて実際に収入が得られたりするのは嬉しいですよね。「バーチャルの中ならショップスタッフもAIでいいじゃん」と思う方もいるでしょうが、VR内とはいえ実際に人間が販売と売上は全く異なります。「この店員さんから服を買いたい!」というファンが生まれることもあるし、1人でAIと話しながら買い物するよりは画面の向こうに誰かがいて、お買い物をサポートしてもらう方が楽しんでしょうね。現実とVR内では商品のおすすめの仕方が変わってくるので、現実は売れっ子店員さんでも、VR内ではなかなかうまくいかない、なんてことも起きてくるかもしれません。

WWD:メタバース上で購入した商品は、どのように価値が保証される?

せきぐち:メタバース上では、NFT(非代替性トークン)であることが本物の価値を担保します。NFTはブロックチェーンで管理されている、誰にも改竄(かいざん)することのできないデータ。そのためコピーされることも変更されることもなく、きちんと本物であることが証明されるのです。

 現実で物を買う時、「コピー品でもいいや」という人には「人に偽物だとバレなければいいや」という感覚の人が多いと思うのですが、メタバース上では人の持っているもののリストを可視化できる“ウォレット”という機能があり、NFTに紐付けることで本物かどうかが他人にもわかります。そのため、メタバース上で本物のレアアイテムを持っていれば、世界中から注目されることもあります。実際にNFTのレアスニーカーはすでにかなり高額で販売されています。

 変更されることがないのがNFTですが、洋服自体が経年劣化したり、逆に育ったりするプログラムは可能です。経年劣化した服のみを扱う古着屋さんのようなショップも今後メタバース上で生まれるかもしれません。

 また、NFTのデータは過去に持っていた人も可視化することができます。だからセレブリティが昔着用していた服などは付加価値がついたりするのです。セレブが買っているから私も買おう、という売れ方も実際に多いです。パリス・ヒルトン(Paris Hilton)やジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、スヌープ・ドッグ(Snoop Dogg)など、多くの海外セレブもNFTアートに進出しています。日本でもこれらの動きは今後活発化してくると思います。

 ただ、現状NFTと連携しているメタバースの有名なプラットフォームは「メタバースファッション・ウィーク」を行なっていた「ディセントラランド(DECENTRALAND)」くらいです。現実のイベントと連携しているので、ファッションビジネスに向いているのかもしれませんね。

WWD:ファッション業界に置いて注目したいプラットフォームは?

せきぐち:初心者でも楽しみやすいのは「クラスター(cluster)」だと思います。アバターやファッションもいろいろなものが選べるし、スマホやパソコンでも楽しめるのでおすすめです。ちょうど話題になっていた“バーチャル渋谷”をやっていたのも「クラスター」です。

 ファッションビジネスとして注目したいのは「バーチャルコレクション(Virtual Collection)」。クリエイターたちが自主的に集まり、アバターのファッションショーを定期的に行なっている団体です。これまでに何度も開催しているので、大企業よりノウハウがあり、クオリティがどんどん上がってきているので今後の参考になりそうです。例えば「メタバース・ファッションウィーク」ではお客さん一人ひとりの洋服のデータを読み込むため、膨大なデータ量が発生して会場のコントロールができなくなるなど、多くのトラブルが発生しました。一方「バーチャルコレクション」では、ランウエイ会場に入った途端にお客さんは皆、シンプルな服装に強制的に変更される仕様にしました。会場のデータ量を軽減でき、その分ランウエイを歩くモデルたちの衣装をより細かく作り込むことができるのです。また、デジタルファッションはリアルな服とはまた見せ方が少し変わってくるので、ランウエイ上での動きにも工夫が必要です。「バーチャルコレクション」では、そういったメタバース上のファッションショーに適したモーションを得意とするモデルも生まれてきています。

WWD:メタバースが抱える課題とは?

せきぐち:一つ目はVRデバイスの問題だと思います。先述した通り実際に体験できる場所が少ないことのほか、デバイスそのもののをまだ進化させる必要があります。もっと手軽に、スタイリッシュに、サングラスのような感覚で着用できるようになった時に、VRやARの技術、そしてメタバースも爆発的に広まっていくのではないでしょうか。ちょうど昨年「レイバン(RAY-BAN)」とフェイスブックがコラボしたスマートアイウエアが発売されていましたが、スタイリッシュにするため機能をかなり削ぎ落としていました。今後見た目も機能もアップデートされ、皆さんが「これならアリかも!」と思えるものがきっと生まれるでしょう。また、仕事や友達とコミュニケーションができるなど、日常生活で活かしやすいVRデバイス向けアプリケーションが増えていくことも、世間に浸透するために必要な要素です。

 二つ目の課題は、プラットフォームの統一。現状違うプラットフォーム同士を行き来することはできません。アバターの形式もそれぞれ違うことから、プラットフォームを移動すると全く違う人になってしまうのです。この課題についてはメタバース業界だけではなく、国を挙げて検討している段階なので、今後何らかの取り組みが行われるはずです。個人的には、日本だけではなく世界共通の規制やルールができると良いと思うのですが、著作権の問題などまだまだたくさんの壁があります。今後絶対的に支持されるような今後プラットフォームができたら、自然と周囲もその形式に合わせることになると思うので、時間が問題を解決していくことでしょう。


 6月6日発行の「WWDJAPAN」(ウィークリー版)では、「メタバース特集」と題し業界の先駆者たちにフォーカスしていく。

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「モーリス・ラクロア」、海のプラスチックごみを再利用した新作時計のポップアップ開催

 スイスの時計ブランド「モーリス・ラクロア(MAURICE LACROIX)」は、海洋プラスチックゴミを再利用した新作時計“アイコン タイド”のポップアップストアを、6月4〜10日に東京・豊島区のイケ・サンパーク(IKE・SUN PARK)内のレストランイート グッド プレイス(EAT GOOD PLACE)で開く。

 3月に発売した“アイコン タイド”は、ミレニアル世代に向けたモダンなデザインと優れた視認性、心地よい装着感が特徴の“アイコン”シリーズの新作。最大の特徴は、海辺で回収したプラスチックにグラスファイバーを組み合わせた新素材だ。

 海洋プラスチックのアップサイクルに取り組む団体#tideとパートナーシップを結び、タイやインドネシア、フィリピンの周辺海域から原料となるペットボトルを回収。回収したペットボトルを、#tideの技術で新たなプラスチック素材に再生している。これは標準的なプラスチックの2倍の硬度と5倍の耐久性を持ち、PET(ポリエチレンテレフタレート)と比較してカーボンフットプリントを6分の1に抑えることができる。新作モデルでは、ベゼル、ケース、ケースバック、リューズ、エンドビース、バックルおよびボックスにこの素材を採用した。

 ポップアップストアでは、“アイコン タイド”の素材背景に焦点を当てSDGs、サステナビリティを啓蒙するコンテンツを用意する。また、規格外の食材などから生まれたアイスクリームを数量限定で提供する。4日と5日には、海洋プラスチックゴミからキーホルダーを作成するワークショップも開催する。

■AIKON #tide POP UP STORE
日程:6月4〜10日
場所:IKE・SUN PARK内 EAT GOOD PLACE 店内・テラスの一部
住所:東京都豊島区東池袋4-42

■ワークショップイベント〖プラスチックを知ろう〗~海洋プラスチックごみからキーホルダーを作ろう!~
日程:6月4、5日
時間:11:00~/14:00~(所要時間90分程度)
※公式インスタグラムのDMで予約受付

問い合わせ先
モーリス・ラクロア(DKSH MES ジャパン)
mailto:cg.csc1@dksh.com

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「モーリス・ラクロア」、海のプラスチックごみを再利用した新作時計のポップアップ開催

 スイスの時計ブランド「モーリス・ラクロア(MAURICE LACROIX)」は、海洋プラスチックゴミを再利用した新作時計“アイコン タイド”のポップアップストアを、6月4〜10日に東京・豊島区のイケ・サンパーク(IKE・SUN PARK)内のレストランイート グッド プレイス(EAT GOOD PLACE)で開く。

 3月に発売した“アイコン タイド”は、ミレニアル世代に向けたモダンなデザインと優れた視認性、心地よい装着感が特徴の“アイコン”シリーズの新作。最大の特徴は、海辺で回収したプラスチックにグラスファイバーを組み合わせた新素材だ。

 海洋プラスチックのアップサイクルに取り組む団体#tideとパートナーシップを結び、タイやインドネシア、フィリピンの周辺海域から原料となるペットボトルを回収。回収したペットボトルを、#tideの技術で新たなプラスチック素材に再生している。これは標準的なプラスチックの2倍の硬度と5倍の耐久性を持ち、PET(ポリエチレンテレフタレート)と比較してカーボンフットプリントを6分の1に抑えることができる。新作モデルでは、ベゼル、ケース、ケースバック、リューズ、エンドビース、バックルおよびボックスにこの素材を採用した。

 ポップアップストアでは、“アイコン タイド”の素材背景に焦点を当てSDGs、サステナビリティを啓蒙するコンテンツを用意する。また、規格外の食材などから生まれたアイスクリームを数量限定で提供する。4日と5日には、海洋プラスチックゴミからキーホルダーを作成するワークショップも開催する。

■AIKON #tide POP UP STORE
日程:6月4〜10日
場所:IKE・SUN PARK内 EAT GOOD PLACE 店内・テラスの一部
住所:東京都豊島区東池袋4-42

■ワークショップイベント〖プラスチックを知ろう〗~海洋プラスチックごみからキーホルダーを作ろう!~
日程:6月4、5日
時間:11:00~/14:00~(所要時間90分程度)
※公式インスタグラムのDMで予約受付

問い合わせ先
モーリス・ラクロア(DKSH MES ジャパン)
mailto:cg.csc1@dksh.com

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「ゾゾタウン」の元クリエイティブ責任者が手掛ける“ラジコン”をテーマにしたブランドが千葉に初の店舗 コロナ禍でブーム

 デザイン会社HANAKUMO INC.代表でグラフィックデザイナーのジュン ワタナベ(JUN WATANABE)が手掛ける、ラジコンをテーマにしたブランド「ブロックヘッドモータース(BLOCKHEAD MOTORS)」はこのほど、同名のショップを千葉県・津⽥沼にオープンした。同ブランドによる実店舗の出店は初。

 店舗ではラジコンやパーツ、プラモデルに加え、「ブロックヘッドモータース」のパーカやバッグ、ステッカーも販売。店内には、ワタナベの作業デスクも設置する。

 ワタナベは、「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」発足時から2017年までクリエイティブ責任者としてデザイン部⾨を統括した人物。その傍ら、16年に「ブロックヘッドモータース」をスタートした。同ブランドは、⽇本で最初のラジコンブームが起きた1980年代のタミヤのラジコンをテーマとする。今年のゴールデンウイークに、新宿マルイ メンにオープンしたポップアップストアは⾏列ができるほどの盛況ぶりだったという。

 ワタナベは、「ラジコンはコロナ禍で、品薄になるほどの盛り上がりを⾒せている。一方で、いまだオタク的に捉えらえている部分があり、新店舗をハブにラジコンカルチャーをもっと格好良くしていきたい」と話す。

■BLOCKHEAD MOTORS
オープン日:5月28日
時間:月〜金曜日 12:00〜20:00 / 土日祝 11:00〜19:00
定休日:火〜水曜日
住所:千葉県習志野市津⽥沼6-4-9 ⽊村ビル3階

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松坂屋名古屋店が時計売り場面積を2倍に 「売り上げ日本一」目指す

 松坂屋名古屋店は、北館5階時計・宝飾フロアの時計売り場の面積を2倍に拡大し、新フロア「ジェンタ ザ ウォッチ(GENTA THE WATCH)」として7月6日にオープンする。改装面積は1400平方メートルで、改装後の時計展開面積は約1200平方メートル。総投資額は12億円。

 改装の目玉が、高級時計を中心としたショップ面積の大幅拡張。中でも「ロレックス(ROLEX)」のショップ面積は約3倍となる。面積を広げた分、ショップ数を維持しながら個々の売り場においてゆとりのある空間設計が可能になる。フロア中央に新設する「ウオッチテラス」では、修理の工程を見て楽しめる工房や買い物の合間に立ち寄ることを想定したレストスペースなども設け、来店客の体験価値を高める。新規導入は「アントワーヌ・プレジウソ(ANTOINE PREZIUSO)」「キングセイコー(KING SEIKO)」「フレデリック・コンスタント(FRÉDÉRIQUE CONSTANT)」など12ブランド・ショップ。

 同店における22年2月期の高額品(時計宝飾、アート、特選カテゴリー)の売り上げは、コロナ前の20年同期を16%上回って推移しており、特に30〜40代への販売が好調という。新たにスタートする「ジェンタ ザ ウオッチ」のホームページでは、腕時計好きに向けたコンテンツを発信するとともに、ブランドショップごとの来店予約やオンライン試着サービスも用意し、若い世代や女性客とのさらなる接点拡大や利便性向上を目指す。

 全面改装オープンは22年秋を予定。23年3月期は改装効果により、22年は同期比15%の増収を見込むとともに、中長期的には「全国の百貨店において日本一の時計売り場を目指す」(同社)としている。

 なお名古屋地区では21年夏、ジェイアール名古屋タカシマヤが時計売り場を近接する「大名古屋ビルヂング」に移設・大幅増床し、面積1200平方メートルの売り場を構えた。松坂屋名古屋店の時計売り場も、今回のリニューアルで同等の規模にスケールアップすることになる。同地区における百貨店の高級時計のシェア争いは激しさを増していきそうだ。

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松坂屋名古屋店が時計売り場面積を2倍に 「売り上げ日本一」目指す

 松坂屋名古屋店は、北館5階時計・宝飾フロアの時計売り場の面積を2倍に拡大し、新フロア「ジェンタ ザ ウォッチ(GENTA THE WATCH)」として7月6日にオープンする。改装面積は1400平方メートルで、改装後の時計展開面積は約1200平方メートル。総投資額は12億円。

 改装の目玉が、高級時計を中心としたショップ面積の大幅拡張。中でも「ロレックス(ROLEX)」のショップ面積は約3倍となる。面積を広げた分、ショップ数を維持しながら個々の売り場においてゆとりのある空間設計が可能になる。フロア中央に新設する「ウオッチテラス」では、修理の工程を見て楽しめる工房や買い物の合間に立ち寄ることを想定したレストスペースなども設け、来店客の体験価値を高める。新規導入は「アントワーヌ・プレジウソ(ANTOINE PREZIUSO)」「キングセイコー(KING SEIKO)」「フレデリック・コンスタント(FRÉDÉRIQUE CONSTANT)」など12ブランド・ショップ。

 同店における22年2月期の高額品(時計宝飾、アート、特選カテゴリー)の売り上げは、コロナ前の20年同期を16%上回って推移しており、特に30〜40代への販売が好調という。新たにスタートする「ジェンタ ザ ウオッチ」のホームページでは、腕時計好きに向けたコンテンツを発信するとともに、ブランドショップごとの来店予約やオンライン試着サービスも用意し、若い世代や女性客とのさらなる接点拡大や利便性向上を目指す。

 全面改装オープンは22年秋を予定。23年3月期は改装効果により、22年は同期比15%の増収を見込むとともに、中長期的には「全国の百貨店において日本一の時計売り場を目指す」(同社)としている。

 なお名古屋地区では21年夏、ジェイアール名古屋タカシマヤが時計売り場を近接する「大名古屋ビルヂング」に移設・大幅増床し、面積1200平方メートルの売り場を構えた。松坂屋名古屋店の時計売り場も、今回のリニューアルで同等の規模にスケールアップすることになる。同地区における百貨店の高級時計のシェア争いは激しさを増していきそうだ。

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デザイナーを刺激する「染色の技」 都心でファッションを染める老舗工場

 湯気がのぼる釜からシャツを引き上げると、南国の海のような青の濃淡に染まっていた。丸ノ内線・茗荷谷駅から徒歩8分。内田染工場(文京区白山)は都心の染色工場としてファッション業界では知られた企業だ。釜と呼ばれる染色機械をはじめ、いたるところから蒸気が立ちのぼる。冷房設備はあるものの、場所によっては気温が40℃になることも。社長の内田光治さんは「これからの季節、猛暑日に屋外に出ると涼しく感じることもあります」と笑う。

パリコレブランドからアイドルの衣装まで

 製品染めを中心に手がける。なめらかな色の変化が楽しめる「グラデーション染め」、染料や顔料を直接吹き付ける「スプレー染め」、板で挟んで染めたり脱色したりする「板締め染め」などの特殊加工を得意とする。色の調合、素材の見極め、染めのタイミング、一瞬の判断が出来上がりを左右する繊細な職人仕事である。

 染める服は多岐にわたる。パリコレクションに出展するような数々のデザイナーブランド、有力セレクトショップのプライベートブランド、さらにはアイドルグループのステージ衣装、清涼飲料水のCMの衣装ーー。昨年の東京五輪・パラリンピックでは一部スタッフの衣装を担当し、世界中の人の目にとまった。

 5月下旬に訪れると、あるデザイナーブランドが6月に店頭に並べる盛夏物の染色と、同じブランドが6月のパリコレクション(23年春夏メンズ)のショーで発表する服の試作が同時に行われていた。デザイン画や着想源の写真などをもとに、デザイナーが表現したいニュアンスや空気感まで染色で作り上げる。

 都心という地の利もある。ブランド担当者が訪れやすく、職人と現場で微妙な色合いのすり合わせができる。バイク便によるスワッチ(素材見本)の確認もひっきりなしに行われる。「ミュージシャンがコンサートで着る衣装を2、3日後までに染めてほしい、といった駆け込み依頼もあります。(短い納期でも)できる限りは応えるようにしています」。

現場から新しい技法を発信する

 1909年、和装織物の糸染め工場として現在の場所で創業した。目の前には川が流れていた。水をたくさん使う染色業に適した土地のため、同業が点在していたという。戦時中は創業者の故郷である群馬県桐生市に移転して靴下製造業を営んだ。55年に東京に戻って染色業を再開。内田さんは2005年に3代目の社長に就いた。

 創業から113年。川はとうの昔に埋め立てられ、付近で稼働する染色工場は同社だけになった。手仕事の伝統を守りつつ、時代に合わせて変えるべき部分は変える。染料の配合を自動化するCCM(コンピュータ・カラーマッチング・システム)や、生産スケジュールのデジタル管理システムなどを他に先駆けて導入してきた。有害物質を使わない安全な繊維製品の国際認証「エコテックス スタンダード100」も取得した。今後は、染色工程で出る熱い排水を熱交換によって再エネ化する、新しい設備の導入を計画している。

 19年にはオリジナルブランド「ウチダ・ダイイング・ワークス(UCHIDA DYEING WORKS)」「小石川染色工房」を立ち上げた。若手を中心としたスタッフが実験的な加工を施した服をインスタグラムに投稿したり、展示会に出展したりしている。それらを見たブランドからの問い合わせも少なくない。新しい技法がデザイナーの感性を刺激し、新しい服を生み出す。

 染色工場にもファッション市場の変化が波及する。アパレルによる大ロットの見込み生産が減り、小ロットの注文が多くなった。在庫の廃棄が問題視される中、いったん店頭に並べられた商品を、デザイン変更した上で染め直すアップサイクルも急増した。サステナビリティーを重視する傾向は年々強まる。内田さんは「従来のアパレルの作り方が急速に見直されているように感じます。私たちも技術を磨き、変化に対応したい」と話す。

 明治、大正、昭和、平成、令和。着物の時代に創業し、戦争を乗り越え、戦後の既製服の発展を支えた。成熟の時代を迎え、持続可能なモノ作りを模索する。同社の歩みは、ファッション産業の縮図といえる。

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ロングセラー駄菓子“梅ミンツ”がプロテインに 遊び心のある当たりくじ付きで登場

 プロテインやスポーツサプリメントを展開するウエニ貿易は7月6日、オリオンのタブレット菓子“当たり梅ミンツ”とコラボレートしたプロテイン“マイルーティーン オリオン ウメミンツ風味プロテイン”を発売する。公式オンラインショップ「U.HEALTH&BEAUTY ONLINE」にて先行発売し、7月22日から全国のスーパー、家電量販店、スポーツショップなどで販売する。

 1979年に誕生したロングセラーの“当たり梅ミンツ”は、程よい甘さと酸っぱさが口の中をすっきりさせるタブレット菓子。当たりくじ付きの遊び心も人気の要因だ。今回登場する“マイルーティーン オリオン ウメミンツ風味プロテイン”は、“梅ミンツ”の甘酸っぱさをプロテインで再現。さらに当たりくじ付きにしており、当たりくじを指定送付先に送ればもう1個製品をプレゼントする。また、はずれくじには”浪花の駄菓子王”ことオリオン常務取締役企画本部長の高岡五郎氏によるマーケティング語録がプリントされている。

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「ルイ・ヴィトン」がNBAとの第3弾コラボを発表 鮮やかなブルーを基調としたアイテムを用意

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、北米の男子プロバスケットリーグ、ナショナル・バスケット・アソシエーション(National Basketball Association以下、NBA)との第3弾コラボコレクションを6月2日に発売する。公式オンラインストアと一部店舗で取り扱う。

 「ルイ・ヴィトン」とNBAのコラボは、2020年にスタート。今回は、NBAのアイコニックなロゴに使用されている鮮やかなブルーを基調としたメンズの新作バッグやレザーグッズを用意する。それぞれのアイテムには、「ルイ・ヴィトン」仕様のバスケットボールやゴールネットのグラフィックがあしらわれている。価格は旅行用バッグ“キーポル・バンドリエール 55”が税込55万5500円、バックパック“クリストファー MM”が同59万9500円、カードケース“オーガナイザー・ドゥ ポッシュ NM”が8万2500円など。

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NY発のバッグブランド「ヴァジック」が初のカスタマイズイベント トゥモローランド各店で開催

 ニューヨーク発のバッグブランド「ヴァジック(VASIC)」は、“ボンド ナノ(BOND NANO)”バッグのカスタマイズオーダーイベントをトゥモローランド各店で6月2日から順次、ヴァジック 青山店で7月1日から開催する。

 ミニマルデザインが特徴の「ヴァジック」は、ニューヨーク発のアクセサリーブランドとして2015年に誕生。カスタマイズオーダーイベントでは、ブランドのシグネチャー“ボンド”シリーズから昨年新たに登場した“ボンド ナノ”を対象とした。ボディカラー5色、パイピングカラー17色の組み合わせを用意し、アーカイブカラーを含むシュリンクレザーを2色選んでカスタムが可能だ。オーダー価格は税込3万800円。

■「ヴァジック」カスタマイズオーダーイベント
6月2〜8日:トゥモローランド ルミネ大宮店、トゥモローランド 新潟ビルボードプレイス店
6月9〜15日:トゥモローランド ルミネ横浜店、トゥモローランド タカシマヤ ゲートタワーモール店
6月16〜22日:トゥモローランド ルミネ新宿店、トゥモローランド 熊本New-S店
7月1~7月10日:ヴァジック 青山店
7月7〜13日:トゥモローランド ソラリアプラザ店、トゥモローランド 大阪高島屋店、トゥモローランド 札幌パルコ店

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「ユニクロフラワー」の花をプレゼント 自然派化粧品「レルボラリオ」がギフトキャンペーン 

 イタリア発の自然派化粧品「レルボラリオ(L’ERBOLARIO)」は、6月19日に2周年を迎えるユニクロのグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」内の「ユニクロフラワー(UNIQLO FLOWER)」と共同で、ギフトキャンペーンを6月10〜30日に実施する。

 キャンペーンでは、レルボラリオ有楽町マルイ店で商品を購入すると、「ユニクロ トウキョウ」内の「ユニクロフラワー」の花一束と引き換えられるチケットをプレゼントする。一方、「ユニクロフラワー」で税込1980円以上を購入すると、「レルボラリオ」のパウチサンプルをランダムにセットしたサンプルボックス1箱と引き換えられるチケットをプレゼントする。

 「レルボラリオ」は1978年、イタリア・ローディで自然派化粧品を専門に扱うハーブ薬局として誕生。ボディケアやフレグランス、フェイシャルケア、ヘアケアプロダクトなどを揃え、イタリアの1000万世帯以上の家庭で使用されているほか、世界40カ国以上で展開している。日本国内では、有楽町丸井店と名古屋ゲートウォーク店、公式オンラインストアで販売している。

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カラカラの“砂漠髪”をすばやくレスキューするヘアケア「911ヘア」が登場

 ドライヤーやヘアアイロンを企画販売するホリスティックキュアーズは、美容大国イスラエル発のプロフェッショナルヘアケアブランド「バイオトッププロフェッショナル(BIOTOP PROFESSIONAL)」から、“砂漠髪(乾燥したダメージヘアのこと)”をレスキューする“911ヘア”シリーズを発売する。6月1日からメーカー直営公式オンラインショップや全国の美容室で販売するほか、順次サロンメニューの提供を開始する。

 一般的にヘアサロンで行う集中トリートメントは、効果の高いものほど加温やスチームなどプロセスが多く、時間がかかる傾向にある。“911ヘア”はシャンプーとヘアマスクに特殊なオイルケアをプラスするだけで、しっかりと髪に潤いが浸透し、セルフでも簡単に集中トリートメントができる。その手軽さと効果の高さが、本国イスラエルをはじめアメリカやカナダのサロンでも話題になっている。

 性能の秘密は独自の純水精製技術にある。“10tの水を1tまでろ過”した実験室レベルの精製水を原料に使用し、健康毛と同じpH4.5~5.5を保つよう徹底的にコントロール。その特殊な製造技術により、加温やスチームを使わなくても、短時間でしっかりと髪に潤い成分を行き渡らせることができる。

 また、ダメージした髪は濡らすたびに大きく膨らみ、その後のドライで収縮する。これを繰り返すことでしぼんだ風船のように毛髪の断面形状が乱れ、ダメージが進行し艶が失われていく。“911ヘア”は使い続けることで毛髪内部から保水され、風船を膨らますように内側からふっくらハリのある健康毛へと導く。

 ラインアップは、洗いながらダメージを補修する“911ヘア シャンプー”(330mL、税込3300円)、髪と頭皮に水を与える“同 オイル”(30mL、税込3850円)、毛髪内を潤いで満たしてキューティクルを補修する“同 マスク”(350mL、税込5500円)の3種。各アイテムのミニサイズを集めた“同 SOSキット”(税込2200円)も用意する。

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「ベアミネラル」から”つけないよりも、肌に良い”高性能なパウダー ファンデーションが登場

 「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は7月13日に、美肌を16時間キープし、使い続けるほどに健やかな肌へ導く"ベアプロ 16HR パウダー ファンデーション”(全10色、各税込5280円)を発売する。

 同製品は前作"ベアプロ パウダー ファンデーション”の発売から5年を経て進化し、粉感を感じさせないつけ心地と、皮脂や汗による崩れやテカリを抑え、美しい肌が16時間持続する。また、つけている間にスキンケア成分が潤いを与えてキメを整え、明るさを備えた美しい素肌に導く。

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「カラー ビーコン」×とんだ林蘭 シーズンビジュアルでアーティストと初の協業

 「カラー ビーコン(KOLOR BEACON)」は、2022-23年秋冬のビジュアルを公開した。目玉は20シーズン⽬で初めてアーティストとコラボする点で、ミュージシャンのCDジャケットや広告などを手掛ける、とんだ林蘭が担当する。

 同ブランドは6⽉下旬、「カラー」直営店での購入者に新ビジュアルを収録したA3サイズのルックブックを配布する予定だ。

 とんだ林は1987年⽣まれ。コラージュ、ぺインティング、⽴体、映像など幅広い⼿法を⽤いた、かわいらしくも刺激的な表現が特徴。

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H&Mジャパン、古着回収サービスの提携先を日本企業に変更

 H&Mジャパンは今春、古着回収に関して大阪の古着リサイクル企業ファイバーシーディーエムと新たに提携した。「H&M」は2013年から、グローバルで古着回収を進めている。日本でも欧州を本拠地とする大手繊維リサイクル企業傘下にあるアイコレクトと組んで回収を行ってきたが、「国内企業と提携することで、輸送などの面でより低い環境負荷で古着回収を行う」(発表資料から)ことが目的。

 日本国内の「H&M」全117店で回収された衣類は、全てファイバーシーディーエムに送られる。衣類の状態に合わせ、リウエア(古着として再販売)、リユース(清掃用品などに作り変えて再利用)、リサイクル(リウエア、リユースできないものを自動車の断熱材などに活用)、エネルギー(いずれにも適さないものをエネルギー生産に利用)に仕分けされる。「H&M」以外の衣類やシーツやカーテンなども受け付けており、1袋の持ち込みにつきブランドアプリ登録者に3000円以上の買い物で使える500円クーポンやポイントを配布する。皮革製品やシューズ、アクセサリーは回収対象外。

 「H&M」はグローバルで、21年に1万5944トンの衣類を回収。日本国内では、13年からの累計で6733トンを回収しているという。

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食に“地球を救う”商機あり パタゴニアが食産業に参入した理由を本社キーマンが語る【前編】

 パタゴニアは食品事業プロビジョンズ(PROVISIONS)を立ち上げ、フードビジネスに力を入れる。現在のプロビジョンズのビジネス規模はアパレルに比べると非常に小さいが、創業者のイヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)は、プロビジョンズがアパレルのビジネスを上回ると断言する。背景には2018年に改訂した企業理念“私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む”がある。パタゴニアは創業当時から環境保護に熱心に取り組むが、改訂された企業理念はより強い使命感が現れており、発表後、環境保護の取り組みを加速させている。創業当時から断続的に同社で働くパタゴニア哲学の要、ヴィンセント・スタンリー=フィロソファー(哲学者の意。パタゴニア独自の役職)にオンラインで話を聞いた。

WWD:パタゴニアがフードビジネスに参入した理由は?

ヴィンセント・スタンリー哲学者(ヴィンセント):イヴォン(シュイナード創業者)が食べるのが大好きだから(笑)。実は25年ほど前にフードビジネス参入を試みましたが、うまくいきませんでした。2011年にフードビジネス業界出身のバーゲット・キャメロン(Birgit Cameron、現在はプロビジョンズのマネジメントを担当)が加わってから、真剣に取り組むようになりました。

WWD:スープや缶詰め、ドライフルーツやビール、最近では日本酒やワインとさまざまに提案していますが製品作りの基準は?

ヴィンセント:食産業のシステムにある問題(サプライチェーンが複雑に絡み合い複雑であること)を改善できるか、あるいは環境再生型農業に貢献できるかを重視しています。これこそ進むべき道だと考えたから。

 プロビジョンズビジネスで私たちが土を作る時、農薬を使わないだけでなく、最低限の耕作を行うことで、自然界よりもはるかに速く表土を作り上げることができます。この惑星に、取るよりも多く返せています。また、食だけではなく(農耕が必要な)コットンやヘンプなどの繊維に関しても農法を変革することで良い影響を与えることができます。再生型農業は、私たちが小規模農家や農業コミュニティーを支援できるので、環境面だけでなく社会的なサポートも行うことができます。

WWD:2016年に発売したビールは見たことがない植物“カーンザ”が原料でした。どのように生まれたのですか?

ヴィンセント:私たちの大切な友人にカンザス在住の農学者ウェス・ジャクソン(Wes Jackson)という人がいます。彼のライフワークはカンザス州の大平原を健全な状態に戻すこと。彼は約20年前に根が6mの深さまで伸びる多年草麦“カーンザ”を開発したと教えてくれました。根が土の中に深く張ると、あらゆる微生物や菌類をかき乱すことで表土を作り上げ、土中に新しい命が宿ります。カーンザは長い根と多年生という特徴により、耕起や農薬なしに成長し、従来の小麦より水を使いません。また、表土を回復させて一年生穀物より多くの炭素を大気中から吸収します。収穫後は地中に残った根が分解され、炭素を土に封じ込めることができる特徴がありました。

 「素晴らしいね、ウェス。そのカーンザはどこで買えるの?」と聞いたら、「カーンザは買えないよ」と言われました。「なぜ?」と聞くと、彼は「カーンザを栽培しようと思う農家はないと思うよ。彼らは売れないものは植えないから」と。

WWD:どうやって製品化まで漕ぎつけたのですか?

ヴィンセント:私たちはオレゴンのポートランドにあるビール醸造所とパートナーになり、カーンザをエールの成分として取り入れることを試みました。まず100ヘクタール(100万平方メートル)にカーンザを栽培し、いくつかの穀物会社に関心がないかアプローチし、数社が関心を持ってくれました。今では、何千ヘクタールにも渡ってカーンザが植えられています。

 私たちは、これまで使われていなかったものを取り入れることで環境的問題を解決する方法になると学びました。もし私たちが問題を解決できるような商品を作れば、政府が税金を引き上げる必要もないし、慈善家に資金をお願いする必要もありませんよね。

WWD:独自の商品開発するにあたり、パートナーに求める条件は?

ヴィンセント:最終的な製品が、土壌の状態をより良くすること、海も同様で同じでより健康な状態にすることーーその手助けに興味を持ってエキサイトしてくれるかどうかでしょうか。

WWD:新製品はどのように選定していますか?

ヴィンセント:自然な流れとして、ビールが成功したから次は酒やワインに、ムール貝が成功したから鯖缶という流れでした。私たちは自分たちに環境を改善できるか、という問題を課しています。時々農学者や科学者と意見交換をし、穀物にはとてつもない可能性があるという話をしています。また、ワシントン州西部に有名な研究所からアプローチされたり、フードビジネスを行っている人から提案されたりもします。環境が改善されるかどうかに加えて、栄養はあるか、上質な製品か、そして大切なのは美味しいかどうか、です。美味しければ、それだけで食べてもらえますからね。自然食品は可能性に満ちていますが、私たちはその可能性の一部しか見ていませんし、まだ革新の初期段階と言えるでしょう。

WWD:環境改善のほかに地方・地域を盛り上げていくことも戦略にありますか?

ヴィンセント:私たちは、ローデールプレス(The Rodale Institute)とブロナー博士(Dr. Bronner)とともに、環境再生型農業の認可基準を作りました。土を健全な状態に戻せるかどうかに加え、同じくらい鍵となる要素が2つあります。1つ目は動物福祉です。多くの農場はバイソン(バッファロー)や牛などを放牧することによって土壌の改善を行っていて、バイソンや牛は最後にはジャーキーになります。命をいただくことに敬意を持ち、最後まで優しい気持ちを持って動物と接することも認可基準に含まれています。もう一つは人間のコミュニティーです。労働者がきちんとサポートされているか、良い賃金が払われているか、きちんと待遇されているか、農業コミュニティーの状態はどうか、などです。人の状態が良くないと、農業への良い状態を保証できないと考えるからです。

WWD:「五人娘」では千葉の酒造、寺田本家と組みましたね。

ヴィンセント:千葉はとても複雑な場所ですね。都心から離れて農業を営む人がいると同時に都会でもあります。農業を営んでいる人やそのコミュニティーの状態がどうなっているのかに目を向けました。

 環境再生型農業は小規模農家ととても相性がいいんです。小さい農家は、どんな害虫がいるのか、土の状態はどうかなど細部のあらゆる状態までしっかりと目が行き届くから。日本の農業やアメリカ北東部で行われている農業と相性がいいですね。

WWD:今後、どういう形でビジネスを拡大していきますか?プロビジョンズビジネスがアパレルビジネスを上回ることは本当にあるのでしょうか。

ヴィンセント:そうですね。イヴォンも断言しています。すごく時間はかかるでしょうけどね。プロビジョンズビジネスはアパレルビジネスと比べると非常に小さく、長い時間と注意力を必要とします。どう商品を作り、どう良い品質にするか、その解決策を見つけなければいけません。でも、素晴らしい可能性があると確信しています。

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食に“地球を救う”商機あり パタゴニアが食産業に参入した理由を本社キーマンが語る【前編】

 パタゴニアは食品事業プロビジョンズ(PROVISIONS)を立ち上げ、フードビジネスに力を入れる。現在のプロビジョンズのビジネス規模はアパレルに比べると非常に小さいが、創業者のイヴォン・シュイナード(Yvon Chouinard)は、プロビジョンズがアパレルのビジネスを上回ると断言する。背景には2018年に改訂した企業理念“私たちは、故郷である地球を救うためにビジネスを営む”がある。パタゴニアは創業当時から環境保護に熱心に取り組むが、改訂された企業理念はより強い使命感が現れており、発表後、環境保護の取り組みを加速させている。創業当時から断続的に同社で働くパタゴニア哲学の要、ヴィンセント・スタンリー=フィロソファー(哲学者の意。パタゴニア独自の役職)にオンラインで話を聞いた。

WWD:パタゴニアがフードビジネスに参入した理由は?

ヴィンセント・スタンリー哲学者(ヴィンセント):イヴォン(シュイナード創業者)が食べるのが大好きだから(笑)。実は25年ほど前にフードビジネス参入を試みましたが、うまくいきませんでした。2011年にフードビジネス業界出身のバーゲット・キャメロン(Birgit Cameron、現在はプロビジョンズのマネジメントを担当)が加わってから、真剣に取り組むようになりました。

WWD:スープや缶詰め、ドライフルーツやビール、最近では日本酒やワインとさまざまに提案していますが製品作りの基準は?

ヴィンセント:食産業のシステムにある問題(サプライチェーンが複雑に絡み合い複雑であること)を改善できるか、あるいは環境再生型農業に貢献できるかを重視しています。これこそ進むべき道だと考えたから。

 プロビジョンズビジネスで私たちが土を作る時、農薬を使わないだけでなく、最低限の耕作を行うことで、自然界よりもはるかに速く表土を作り上げることができます。この惑星に、取るよりも多く返せています。また、食だけではなく(農耕が必要な)コットンやヘンプなどの繊維に関しても農法を変革することで良い影響を与えることができます。再生型農業は、私たちが小規模農家や農業コミュニティーを支援できるので、環境面だけでなく社会的なサポートも行うことができます。

WWD:2016年に発売したビールは見たことがない植物“カーンザ”が原料でした。どのように生まれたのですか?

ヴィンセント:私たちの大切な友人にカンザス在住の農学者ウェス・ジャクソン(Wes Jackson)という人がいます。彼のライフワークはカンザス州の大平原を健全な状態に戻すこと。彼は約20年前に根が6mの深さまで伸びる多年草麦“カーンザ”を開発したと教えてくれました。根が土の中に深く張ると、あらゆる微生物や菌類をかき乱すことで表土を作り上げ、土中に新しい命が宿ります。カーンザは長い根と多年生という特徴により、耕起や農薬なしに成長し、従来の小麦より水を使いません。また、表土を回復させて一年生穀物より多くの炭素を大気中から吸収します。収穫後は地中に残った根が分解され、炭素を土に封じ込めることができる特徴がありました。

 「素晴らしいね、ウェス。そのカーンザはどこで買えるの?」と聞いたら、「カーンザは買えないよ」と言われました。「なぜ?」と聞くと、彼は「カーンザを栽培しようと思う農家はないと思うよ。彼らは売れないものは植えないから」と。

WWD:どうやって製品化まで漕ぎつけたのですか?

ヴィンセント:私たちはオレゴンのポートランドにあるビール醸造所とパートナーになり、カーンザをエールの成分として取り入れることを試みました。まず100ヘクタール(100万平方メートル)にカーンザを栽培し、いくつかの穀物会社に関心がないかアプローチし、数社が関心を持ってくれました。今では、何千ヘクタールにも渡ってカーンザが植えられています。

 私たちは、これまで使われていなかったものを取り入れることで環境的問題を解決する方法になると学びました。もし私たちが問題を解決できるような商品を作れば、政府が税金を引き上げる必要もないし、慈善家に資金をお願いする必要もありませんよね。

WWD:独自の商品開発するにあたり、パートナーに求める条件は?

ヴィンセント:最終的な製品が、土壌の状態をより良くすること、海も同様で同じでより健康な状態にすることーーその手助けに興味を持ってエキサイトしてくれるかどうかでしょうか。

WWD:新製品はどのように選定していますか?

ヴィンセント:自然な流れとして、ビールが成功したから次は酒やワインに、ムール貝が成功したから鯖缶という流れでした。私たちは自分たちに環境を改善できるか、という問題を課しています。時々農学者や科学者と意見交換をし、穀物にはとてつもない可能性があるという話をしています。また、ワシントン州西部に有名な研究所からアプローチされたり、フードビジネスを行っている人から提案されたりもします。環境が改善されるかどうかに加えて、栄養はあるか、上質な製品か、そして大切なのは美味しいかどうか、です。美味しければ、それだけで食べてもらえますからね。自然食品は可能性に満ちていますが、私たちはその可能性の一部しか見ていませんし、まだ革新の初期段階と言えるでしょう。

WWD:環境改善のほかに地方・地域を盛り上げていくことも戦略にありますか?

ヴィンセント:私たちは、ローデールプレス(The Rodale Institute)とブロナー博士(Dr. Bronner)とともに、環境再生型農業の認可基準を作りました。土を健全な状態に戻せるかどうかに加え、同じくらい鍵となる要素が2つあります。1つ目は動物福祉です。多くの農場はバイソン(バッファロー)や牛などを放牧することによって土壌の改善を行っていて、バイソンや牛は最後にはジャーキーになります。命をいただくことに敬意を持ち、最後まで優しい気持ちを持って動物と接することも認可基準に含まれています。もう一つは人間のコミュニティーです。労働者がきちんとサポートされているか、良い賃金が払われているか、きちんと待遇されているか、農業コミュニティーの状態はどうか、などです。人の状態が良くないと、農業への良い状態を保証できないと考えるからです。

WWD:「五人娘」では千葉の酒造、寺田本家と組みましたね。

ヴィンセント:千葉はとても複雑な場所ですね。都心から離れて農業を営む人がいると同時に都会でもあります。農業を営んでいる人やそのコミュニティーの状態がどうなっているのかに目を向けました。

 環境再生型農業は小規模農家ととても相性がいいんです。小さい農家は、どんな害虫がいるのか、土の状態はどうかなど細部のあらゆる状態までしっかりと目が行き届くから。日本の農業やアメリカ北東部で行われている農業と相性がいいですね。

WWD:今後、どういう形でビジネスを拡大していきますか?プロビジョンズビジネスがアパレルビジネスを上回ることは本当にあるのでしょうか。

ヴィンセント:そうですね。イヴォンも断言しています。すごく時間はかかるでしょうけどね。プロビジョンズビジネスはアパレルビジネスと比べると非常に小さく、長い時間と注意力を必要とします。どう商品を作り、どう良い品質にするか、その解決策を見つけなければいけません。でも、素晴らしい可能性があると確信しています。

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