ヘアサロン「リップス」を手掛けるレスプリが資本提携 社名を“リップス”に変更 

 ヘアサロン「リップス(LIPPS)」の運営サポート、スタイリング剤やメンズコスメの企画・販売を手掛けるレスプリは6月30日、“リップス”に社名を変更。同日付で野村ホールディングス傘下の野村キャピタル・パートナーズとの資本提携を発表した。出資比率および金額は非公表。

 リップスの担当者は「野村グループの豊富な資金と、人的支援を含むさまざまなソリューションの提供を通じて、当社が目指すメンズビューティのイノベーションに向け、さらなる成長を加速させていく。祖業であるヘアサロン『リップス』の屋号を社名へ掲げることで、商品認知度の向上とブランドイメージの醸成を図りたい」とコメント。

 一方、野村キャピタル・パートナーズの担当者は「リップスグループは、身だしなみ意識の高い顧客のニーズに応える商品・サービスを提供し続けており、メンズビューティのリーディングカンパニーとしての地位を確立している。当社は、メンズビューティのイノベーションを目指すリップスのさらなる成長を、野村グループ内外のネットワークを生かして支援していく」と話す。

 メンズサロン市場をけん引するだけでなく、メンズコスメ市場でも存在感を増しつつある「リップス」。資金的・人的な支援を得ることで、さらなる躍進が期待される。

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香水とファッションのペアリング  おしゃれ賢者愛用のフレグランス12選

 自粛の緩和により、外出する機会が増えてきた人も多いのでは?なかなか人と会えなかった分、これまでにも増してファッションやメイクを楽しみたいという思いが膨らんでいるはず。そんな気持ちにさらに彩りを添えてくれるのは、コーディネートにマッチする香りだ。今回はデザイナーやスタイリスト、バイヤーなど自身のスタイルを知り尽くした12人のファッショニスタに愛用している香水を教えてもらった。

長尾悦美/高島屋ウィメンズファッションクリエイティブ・ディレクター
「ル ラボ」の“ローズ31”

 私にとって香りをまとうことは、ジュエリーを身につける感覚に似ています。長年つけていくことで、肌の一部になっていくようなイメージですね。ずっと愛用している「ル ラボ(LE LABO)」の“ローズ31(Rose31)”は、その名の通りローズがベースですが、フェミニンな感じではなくスモーキーで色気のある香りが気に入っています。普段からメンズライクなアイテムをスタイリングに取り入れることが多いのですが、香水もユニセックスなムードの中に女性らしさを感じられるようなものが好きです。

濱本あゆみ/スタイリスト
「フエギア1833」の“ヤグアレテ”

 以前から気になっていたフレグランスブランド「フエギア1833(FUEGUIA 1833)」。誕生日の記念にと、2022年の1月に“ヤグアレテ(Yaguarete)”を購入しました。店頭で個性的で芯の強い女性が好むジャガーの香りと説明を受け、調香師さんが考えたその女性像に一目惚れ。この香水をまとうことで、私自身もそんな人に少しでも近づけたらなと思っています。私にとって、香りは着こなしの一部です。自分のスタイリングに合うように、品のある男性がつけていそうな香りを選ぶことが多いですね。

マティー/「リトマス/ルーテンス」エリアマネージャー
「セリーヌ」の“ナイトクラビング”

  新たな香りでフレッシュな気持ちになりたいと思い、「セリーヌ(CELINE)」の“ナイトクラビング(Nightclubbing)”を購入しました。 その名前の通り、エディ・スリマン(Hedi Slimane)が働いていたパリのナイトクラブが着想源で、「夜にふさわしい香水」というのが自分にぴったりでした。毎日欠かさずつけていますが、その日のスタイリングと香りのムードがズレないように意識しています。着こなしに馴染み、深みやスパイスを与えてくれるフレグランスは、コーディネートの“調味料”のようなものですね。

横澤琴葉/「コトハヨコザワ」デザイナー
「ラボラトリオ・オルファティーボ」の“コズメル”

 普段からカジュアルな服装が多いので、甘すぎず少し男性っぽさを感じる香水が好きです。4、5年くらい前から愛用している「ラボラトリオ・オルファティーボ(LABOTATORIO OLFATTIVO)」の“コズメル(Cozumel)”は、ノーズショップ(NOSE SHOP)で色んなフレグランスを試して見つけました。爽やかさがありつつも、スモーキーで少し塩分を感じるクセのある香りがお気に入りです。香水は、その日の気分と今までの記憶を結びつける架け橋のようなもの。出かける前に香りをまとうことで、自分にスイッチを入れています。

記虎ミア/モデル
「ディプティック」の“フィロシコス”

 ロンドンのセルフリッジ(SELFRIDGES)で働いていた時に出合った「ディプティック(DIPTYQUE)」の“フィロシコス(Philosykos)”。これまでも色々と試してきましたが、結局この香りに戻ってきてしまいます。フレッシュなのにミルキーな甘さもあり、どんなシーンでも合うナチュラルな香水です。普段はどこかにビンテージアイテムをミックスさせるのが定番の着こなしなので、スタイリングの引き締め役として、香りを添えることで自分らしさをさらに引き出せているような気がします。

高橋れいみ/「ララガン」デザイナー
「ララガン」の“キサッコ”

 香水は着こなしに合わせるよりも、自分のスタイルやパーソナルな部分に響くものを選んでいます。最近つけているのは、「ララガン(R.ALAGAN)」で初となる“キサッコ(Kissako)”の練り香水と液体香水。「ロク(6、ROKU)」でポップアップを開催した際にノベルティーで香水を作り、香りを追求してみたいと思ったのがきっかけで制作しました。つける人の体温や体臭と混ざって変化していくので、唯一無二の匂いを楽しめます。香りをまとうことは、自分の身体と心を落ち着かせるためのお守りのようなものですね。

白石理絵/ヘア&メイクアップアーティスト
「バイレード」の“ヤングローズ”

 仕事柄、香水は休日につけることがほとんどです。香りは目に見えませんが、人を印象づけるものなので、スタイリングの延長線上にあるものだと考えています。最近購入したのが、コスメラインが好きでフレグランスも気になっていた「バイレード(BYREDO)」の“ヤングローズ(Young Rose)”。ダマクスローズにスパイシーなシシュアンペッパーを重ねた甘すぎない香りに引かれました。普段はカジュアルな服装が多いので、大人っぽい香りをつけることで、全体のバランスを整えるようにしています。

長谷川左希子/アデライデ、アディッション アデライデ =マネジング・ディレクター
「フエギア 1833」の“マレーナ”

 2年ほど前からつけているのが、「フエギア1833」の“マレーナ(Malena)”。マグノリアとカシスのフルーティーな香りなのに、どこか哀愁を帯びているところが気に入りました。つける時のポイントは、直接肌へつけず空中でワンプッシュをし、その下を通ること。身体からほんのりと香りがするようにしています。香水は、いつものコーディネートをさらに自分らしくするためのスパイスのようなものですね。スタイルを作る上でなくてはならない存在です。

クヴァジェ彩/セラミックアーティスト
「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」の“ローズ・ドゥ・ダマス”と“スミ・ヒノキ”

 本格的な夏になる前の季節は、「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY 以下、ビュリー)」の“ローズ・ドゥ・ダマス(Rose de Damas)”と“スミ・ヒノキ(Sumi Hinoki)”を愛用中。雨の日には2つセットで、晴れている時は“ローズ・ドゥ・ダマス”のみを使用するなど、季節やその日の気候に合わせて香水を変えています。土に近い足首にはウッディなものを、フローラル・煙っぽいものは上半身につけるのも自分ならではのこだわりかもしれません。ジュエリーをまとうような感覚で、フレグランスも気分とムードにマッチするものを選ぶことが多いですね。

山野邉彩美/「トゥモローランド」バイヤー
「サノマ」の“1-24”

 「トゥモローランド(TOMORROWLAND)」で取り扱いがスタートした際に、「サノマ(CANOMA)」クリエイターの渡辺裕太さんに会ったのがきっかけで、“1-24”という香りを一年ほど前から使っています。どこかノスタルジックで安堵感のある香りが好みですね。肌の温度で匂いも変化しているような気がして、季節問わずに身につけています。毎日スタイリングをする上で、香水は欠かせないアイテムです。しっかりと存在感がありながらも、主張しすぎない匂いを選ぶようにしています。

佐藤友美/「RUMIKA」ヘアスタイリスト・ヘアメイク
「ノンフィクション」の“ガイアックフラワー”

 以前、韓国人の友人がインスタグラムでアップしているのを見て以来、気になっていたブランドが「ノンフィクション(NONFICTION)」です。最近日本に初上陸したのですが、ローンチイベントの手伝いをしたことを機に購入しました。自身の直感を頼りに選んだ香りは、“ガイアックフラワー(Gaiac Flower)”。可憐なのにセンシュアルなムードも感じるところが気に入っています。香りは、記憶に残るものだと思うんです。私にとって香水をつけることは、自分という人間がどういう人なのかを伝えるための手段のひとつですね。

リコ/デザイナー、ディレクター
「アポーシア」の“イフ ロールオン”

 10年以上前から使っているのが「アポーシア(APOTHIA)」の“イフ ロールオン(If Roll On)”。お店ではじめて香りを嗅いだその瞬間から、心を奪われたのを覚えています。香水特有のツンツンした感じが一切無く、自然な匂いがお気に入りです。フレグランスをまとうことは、自分のスタイリングをまとめてくれる最後の飾り付けのようなもの。出かけるときは欠かさずつけています。毎日の気分で洋服を選ぶような感覚で、その日のムードにマッチする香りを楽しんでいますね。

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映画「エルヴィス」、大スターの苦悩と本当の幸せ【エンタメで読み解くトレンドナビ Vol.6】

※本記事は一部ネタバレを含みますので、未鑑賞の方はご注意ください

 映画やドラマなどのエンタメを通して、ファッションやビューティ、社会問題などを読み解く連載企画「エンタメで読み解くトレンドナビ」。LA在住の映画ジャーナリストである猿渡由紀が、話題作にまつわる裏話や作品に込められたメッセージを独自の視点で深掘りしていく。

 第6回は、伝説的ミュージシャン、エルヴィス・プレスリー(Elvis Presley)の波乱万丈な人生を描いた映画「エルヴィス(Elvis)」にフォーカス。社会の壁を打ち砕く若きスーパースターを通して、成功の裏に隠された苦悩や、昔と今のアメリカの変化などに迫る。

 42歳の若さで亡くなってから、45年。バズ・ラーマン(Baz Luhrmann)監督の新作映画「エルヴィス」が、エルヴィス・プレスリーにあらためてスポットライトを当てる。日本より1週間早く公開されたアメリカでは、見事に首位デビュー。現在50歳の人はエルヴィスが亡くなった時まだ5歳だったし、この映画を観に来る層は限られるのではないかとの見方もあったが、そんな悲観的な予測を裏切り、3120万ドル(約42億4300万円)という大人向けの作品では立派すぎるオープニング成績を達成してみせた。

 「ムーラン・ルージュ(Moulin Rouge!)」や「華麗なるギャツビー(The Great Gatsby)」を手掛けたラーマン監督は、独特の芸術センスで、冒頭からいきなり観客をエルヴィスの世界に引き込む。ミュージシャンの伝記映画というのは、たとえ優れた映画であったとしても、どこか似たものになることが多いが(何もないところから始まったが、成功すると酒やドラッグ、女性問題が出てきて離婚となる、など)この映画は、ストーリーにその要素が含まれるにもかかわらず、ほかのどんな作品にも似通っていない。そして今作は、エルヴィスという1人のスーパースターを通じて、当時の、そして今のアメリカ社会という大きなものを見つめてもいくのだ。

黒人コミュニティーで育った若きスーパースター

 そんな中で語られることのひとつは、「偏見を持たないことでインスピレーションの幅は大きく広がるのだ」ということ。エルヴィスは、1935年にアメリカ南部に生まれ、黒人だらけの小さな街で唯一の白人の子どもとして育った。幼かった頃、教会でゴスペルを歌う黒人たちを見たことで、彼は音楽への情熱に目覚めたのである。エルヴィスは独特のダンスの仕方、体の動きでも有名だが、あれらも黒人のミュージシャンから受けた影響だ。市民権運動が起こるずっと前の時代、人種差別がとりわけ根強い土地に住みながら、1人だけ壁をもうけなかったことで、彼は多くのことを吸収し、ほかにないアーティストになっていったのだ。

 この映画のためにリサーチをする中で一番驚いたのは、エルヴィスにとってゴスペルがいかに大事だったかを知ったことだったと、ラーマン監督は述べている。「ショーが終わった後の夜中にもかかわらず、彼は黒人女性のゴスペルグループであるザ・スウィート・インスピレーションズ(The Sweet Inspirations)と朝までゴスペルを歌っていたんです。心の中にあるたくさんの穴を埋めるために、彼にはゴスペルが必要だったんですよ」。

 体の内部から湧き上がってくることを表現しているにすぎない彼のダンスは、保守的な当時のアメリカの大人たちの目に、セクシーすぎて下品だと映る。やめるように言われ、しばらくは従うが、本当の自分ではないものを演じ続けることに限界が来て、ある時、言いつけを破ってしまった。その結果、彼は刑務所入りか軍隊入りかを迫られ、米軍兵としてドイツに送られることになる。帰国後は、彼のマネージャーであるトム・パーカー(Tom Parker)大佐に言われる通りに、映画やテレビに出て金を稼いだ。だが、それは自分が本当にやりたいことではないと、彼自身も気づいていた。他人が考えるマーケティングのために、若いタレントが本来ふさわしくない箱の中に入れられ、せっかくの才能が押し殺されるというのは、日本の芸能界でも起きることではないだろうか。

エルヴィスと現代の若者に通ずる“承認不安”

 ラーマン監督によれば、今作はまた、ソーシャルメディアで何人からフォローされるかに必死になる現代の若者に、警告のメッセージを送るものでもある。有名になるのは良いことばかりではない。そのせいで苦しめられることもあるのだ。「名声とは、嫌になったらすぐにはがせるものではないんです。人はエルヴィスを“キング”と呼びましたが、彼が自分でそう呼んだことはありません。彼はそれをとても嫌っていたのです。エルヴィス・プレスリーを演じるのに疲れたと言ったこともありました」。

 今作でエルヴィスを名演するオースティン・バトラー(Austin Butler)は、前例がなかっただけに、エルヴィスにとってはなおさら大変なことだっただろうと想像する。「エルヴィスはすごいスピードで、とんでもない大スターになりました。舞台に上がれば何千人から叫ばれる。でもホテルの部屋に戻ったら、たった独り。それはどんな気持ちなのでしょうか?しかも、自分が本当にやりたいことをやっているのではないのだとしたら、なんのための人生なのだろうと考えてしまうかもしれません」。

 これらの物語がパーカー大佐の視点から語られるのも、今作のユニークなところだ。好感度ナンバーワンのトム・ハンクス(Tom Hanks)を、普段のイメージとまるで違うこの役に起用したのも面白い。最初から悪役を匂わせるパーカー大佐だが、映画の後半で彼が本当はどんな人物だったのかが明かされると、エルヴィスに対して感じる悲しみはさらに募る。

 世界中の人々に愛され、偉大な音楽を遺してくれたエルヴィス・プレスリー。あの時代の、あの環境の中で生まれた彼のようなアーティストはもう2度と生まれない。だが彼は幸せだったのだろうか。見終わった後も、「エルヴィス」はいろいろなことを考えさせてくれる。

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三上悠亜が新ブランドスタートで経営者に デビュー7年目、再出発の裏側

 セクシー女優の人気の大半は、男性ファンから得た支持である。これはステレオタイプ的な解釈だが、事実として今なお根強い。しかし現代にはインターネットによって可視化されたもうひとつの事実が存在する。SNS総フォロワー数1000万人超えの人気セクシー女優・三上悠亜は、一糸纏わぬ姿で世の男性を魅了するAVの世界に身を投じる一方、SNSの個人アカウントでは自身のファッションやライフスタイルを公開することで女性から多くの共感を得ている。その裏付けの一つとして、今年4月に発表された帽子ブランド「カシラ(CA4LA)」と三上のコラボレーションアイテムでは発売後瞬く間に完売、ECサイトのサーバーがダウンするなどの人気ぶりを見せた。

 今年3月、三上は自身がプロデューサーを務めたアパレルブランド「ミーユアーズ(MIYOUR’S)」を終了させ、6月に個人事務所としてミス(Miss)を設立。続けてアパレルブランド「ミストレアス(MISTREASS)」のスタートを自身のYouTubeチャンネルで発表した。AVデビュー7周年を機に起こした新たなアクションについて、三上本人に聞く。

安心できる環境からの決別

WWD:新会社設立は三上さん自身によるもの?

三上悠亜(以下、三上):はい。独立後に自分で設立した会社で、他タレントの所属はなく、私だけです。主に、「ミストレアス」の運営、SNS、YouTubeなど、私が関わるAV以外のお仕事全般を請け負います。

WWD:では、経営者でもあるということですね。

三上:どうなんでしょうか(笑)。社長という立場が今の自分に全く定着していないので。元々経営者になる予定もなく、自分がやりたいことを選んだ結果に独立があり「ミストレアス」開始までの間に会社の設立があっただけな気もします。

WWD:前ブランド「ミーユアーズ」でパートナーだったクージー(Coogee)と離れて、新たなブランド運営となる。その意図は?

三上:クージーには、自分が一から携われるブランド運営に挑戦してみたいと昨年末ごろに伝えていました。実際、自分一人でどこまでできるのかも分からなかったので、少し悩んだ時期もありますが、安心できる環境に甘えていたら何も変わらないと思い、離れることを決断しました。

WWD:新ブランド「ミストレアス」における三上さんの役割は?

三上:ブランドディレクターとして、デザインチームとともに制作を進めながら細かな部分まで携わっています。「ミーユアーズ」の時との一番大きな違いは、私の関わる領域が増えていることです。それは独立したことにも関係していて、今までの事務所を経由したやりとりでは打ち合わせ一つにしてもなかなか時間が取れず、任せてしまうこともありました。今のブランドでは洋服や展示会などさまざまなところで自分の意見を反映させながら、時間を思う存分使うことができています。

「着たい服を形にできた喜びで胸がいっぱいです」

WWD:そもそも、自らアパレル運営に切り出したきっかけは?

三上:洋服が好きだったことはもちろんですが、アパレルブランド開始のきっかけのひとつに、私が普段着用している洋服に対して「どこのブランドですか?」と、SNSを通じて多くの女性ファンが質問してきてくれたことがあります。自分でブランドを始めることで「どこの?」に対する回答を全て「ミストレアス」にできたらという気持ちでいます。

WWD:「ミストレアス」におけるこだわりは?

三上:特にシルエットや生地感にはこだわりたいです。私は男性向けのお仕事をしている手前、セクシーな目で見られることも多いです。だけどそれは女性の武器でもあるので、女性のしなやかなシルエットを生かしたいという思いがあります。女性ファンの中には体型にコンプレックスを持っている方も少なくないので、それをカバーしながら綺麗に見せることは重要視しています。

WWD:販売方法や実店舗の予定などは?

三上:まずは自社ECと展示会での販売、それから先はイベント実施やポップアップ形式を予定しています。実店舗については今のところ考えておらず、その分の費用は洋服のサイズ展開や型数に回したりしながら、ラインアップを少しずつ増やしていきたいと思います。

WWD:“展示会での販売”について詳しく教えてほしい。

三上:コレクションブランドでいう春夏、秋冬といった季節ごとの展開を基本にしながら、展示会で見た洋服が半年待たずに手に入るクイック感を大事にしています。コロナの影響で少し流動的な対応になっていますが、今シーズンだと6月の展示会で買ってもらったものは7月以降、順次発送する予定です。現状は受注方式ではなく、事前に数を決めて生産しています。

WWD:商品構成や上代設定は?

三上:今回は24型です。セットアップ商品などの展開もありますが、私が日頃よく着用することもあり、半分以上はワンピースが占めています。上代はおおよそワンピースが2万5000円、トップスやスカートが高いもので1万5000円、Tシャツが5000円くらい。価格帯は「ミーユアーズ」の時と大きく変わらないと思います。

WWD:購入してもらいたい層は?

三上:SNSやYoutubeなどで私のことを知ってくれた女性ファンの方が着てくださることが多かったので、これからも大切にしたいと思っています。でも、「ミストレアス」ではそれをさらに広げて、私を知らない人でも興味を持ってもらえる洋服作りを目指したいです。

WWD:ブランドは今後どういった方向性を予定している?

三上:とても強気な発言にはなりますが、トレンドを重視するのではなく自分が本当に好きなものや着たいと思えるものだけを商品化していくブランドでありたいです。第一弾のコレクションでは、まずそれを形にできた喜びで胸がいっぱいです。今後も私自身が365日着られる洋服を作っていきたいと思います。

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「ルルレモン」が初のハイキングコレクションを発売 ビジュアルはLA在住の気鋭写真家が担当

 「ルルレモン(LULULEMON)」は7月5日、初のハイキングコレクションを発売する。撮り下ろしのコレクションビジュアルは、ロサンゼルス在住の気鋭写真家・飯田麻人が担当した。店舗または公式オンラインで取り扱う。

 今回のコレクションは、マルチに活躍するアウトドアウエアとアクセサリーの22アイテムをラインアップする。“ルルレモンウエア”の心地よさはそのままに、収納性・通気性・適応性に優れた機能にフォーカスした。ジッパーを外すとショートパンツになるハイキングパンツ(2万3800円税込、以下同)や、重さを分散して圧がかかりやすい部分の負担を緩和することができるバックパック(2万3800円)、防風性・防水性・通気性を備えた雨の日のハイキングにも活躍するオンライン限定販売のハーフジッププルオーバー(2万6800円)などを展開する。

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「ルルレモン」が初のハイキングコレクションを発売 ビジュアルはLA在住の気鋭写真家が担当

 「ルルレモン(LULULEMON)」は7月5日、初のハイキングコレクションを発売する。撮り下ろしのコレクションビジュアルは、ロサンゼルス在住の気鋭写真家・飯田麻人が担当した。店舗または公式オンラインで取り扱う。

 今回のコレクションは、マルチに活躍するアウトドアウエアとアクセサリーの22アイテムをラインアップする。“ルルレモンウエア”の心地よさはそのままに、収納性・通気性・適応性に優れた機能にフォーカスした。ジッパーを外すとショートパンツになるハイキングパンツ(2万3800円税込、以下同)や、重さを分散して圧がかかりやすい部分の負担を緩和することができるバックパック(2万3800円)、防風性・防水性・通気性を備えた雨の日のハイキングにも活躍するオンライン限定販売のハーフジッププルオーバー(2万6800円)などを展開する。

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「ジバンシイ」ビューティがNFTアートの第二弾を発表 プライド月間を支援

 「パルファム ジバンシイ(PARFUMS GIVENCHY)」は、プライド月間を記念したNFT(Non Fungible Tokens/非代替性トークン。独自性と信頼性を確保する方法でエンコードされたデジタル作品)アートの新作を発表した。アート作品は29日(パリ時間)に「ジバンシィ ビューティ(GIVENCHY BEAUTY)」の公式インスタグラムアカウント(@givenchybeauty)で公開した。

 ロンドンのギャラリーオーナーで LGBTQ+活動家のアマール・シン(Amar Singh)、アーティストのリワインド・コレクティブ(Rewind Collective)と共同で、ブランドを代表するフェイスパウダー“プリズム・リーブル”シリーズのロゴやレインボーフラッグのカラーを取り入れた作品を手掛けた。販売期間は6月29日〜7月6日。モバイルファーストのデジタルコレクティブルズプラットホームのヴィヴィ(VeVe)で1952個の限定シリーズとして取り扱う。6月17日に公開した作品同様に、収益は全額、フランスのLGBTQ+支援組織のLe MAG Jeunes(Movement for the Assertion of Young Gay, Lesbian, Bi & Trans people)に寄付する。

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2022年「ANDAM賞」、グランプリは「ボッター」 元「ニナ リッチ」のデザイナー夫婦

 フランス国立モード芸術開発協会が主催する2022年「ANDAMファッション・アワード(ANDAM Fashion Award以下、ANDAM賞)」の授賞式が30日、パリのパレ・ロワイヤルで行われた。グランプリに選ばれたのは、ルシェミー・ボッター(Rushemy Botter)とリジー・ヘレブラー(Lisi Herrebrugh)によるメンズブランド「ボッター(BOTTER)」。2人には賞金30万ユーロ(約4260万円)に加えて、ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル(CHANEL)ファッション部門プレジデント兼シャネルSASプレジデントによる一年間のコーチングセッションが贈られる。

 2人は18年のイエール国際モードフェスティバルでグランプリを獲得し、LVMHプライズのファイナリストに選ばれた後、同年8月にギョーム・アンリ(Guillaume Henry)の後任として「ニナ リッチ(NINA RICCI)」のアーティスティック・ディレクターに就任。3年半務めた後、22年2月に同職を退任している。オランダ領であるキュラソー島出身のボッターとドミニカ共和国の島で育ったヘレブラーは、カリブ海のインスピレーションをもとにした、ジェンダー・フルイドなアプローチを得意とする。

 特別賞はロンドンを拠点とする「ロバート・ワン(ROBERT WUN)」、ピエール・ベルジェ(Pierre Berge)賞はパリベースの「ブルーマーブル(BLUEMARBLE)」、アクセサリー賞はやはりパリを拠点とするジュエリーデザイナーのドリー・コーエン(Dolly Cohen)が受賞した。

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「リーバイス」が新進ブランド「リース クーパー」とのコラボコレクションを発売 グリーンを効果的に用いる

 「リーバイス(LEVI'S)」は7月5日、「リース クーパー(REESE COOPER)」とのコラボコレクションを発売する。販路は「リーバイス」原宿フラッグシップストアと公式オンラインストアで、7月4日に原宿フラッグシップストアで会員向けに先行販売を行う。

 コラボコレクションは10商品からなり、グリーンを効果的に用いる。価格はジーンズが3万4100円(税込、以下同)、トラッカージャケットが3万4100円、パーカが1万3200円など。素材には、「リーバイス」が独自開発した“コットナイズドヘンプ”(綿に比べて生育のための水を削減できる麻を加工して、柔らかな綿の肌触りを実現したもの)やオーガニックコットンを採用する。

 キャリン・ヒルマン(Karyn Hillman)「リーバイス」チーフプロダクトオフィサーは「リース クーパー」について、「伝統的なワークウエアの素材と構造を、モダンなスタイルと融合させる。そして、クリエイティブでサステナブルだ」と評価する。

 米国生まれのデザイナー、リース・クーパー(Reese Cooper)は2017年に自身の名を冠したブランドをスタート。持続可能性や社会的責任に重きを置いたモノ作りが特徴だ。

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メルマガ連載「SNSトレンドに、業界は「どうする?」」がスタート(有料会員限定)

FROM SNS TREND 「SNSトレンドに、業界は「どうする?」」

”SNSトレンド"から掴むコミュニケーションのヒントを毎週お届け

 「WWDJAPAN」は、有料会員(スタンダードプランおよびライトプラン)読者に向けたプレミアムコンテンツとして、メルマガ新連載「SNSトレンドに、業界は「どうする?」」をスタートします。

 「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、TwitterやFacebook、Instagram、そしてTikTokをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしています。

 この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズるに至った背景を探ります。今、SNSで何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントを毎週お届けします。


Vol.1は、「ジェンダーレスと可愛いは両立するの?」

 「ジェンダーレス」を意識するあまり「可愛さ」が見えづらくなったコスメのプチ炎上について、「WWDJAPAN」編集長の村上要とソーシャルエディターの浅野ひかるがディスカッション形式で掘り下げます。

 皆様の購読をお待ちしております。

【連載概要】

7月8日(金)スタート
毎週金曜日配信
※7月29日(金)までに配信されるメルマガの内容はアーカイブ記事として、8月4日(木)まで無料公開を予定しています。8月5日(金)以降は有料会員限定の配信を予定しています

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「コム デ ギャルソン・オム プリュス」がパリに堂々帰還 道化の内にはパンクが潜む

 「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS以下、オム プリュス)」は6月24日、パリ・メンズファッション・ウイークで2023年春夏コレクションを発表した。コロナ禍を経て、同ブランドがパリでランウエイショーを行うのは2年半ぶりとなる。インドストリアルな雰囲気の会場内にはパイプ椅子が並べられ、窓のカーテンを閉めた暗闇でルックにライトを当てる、シンプルな演出だ。

 川久保玲デザイナーは今季、中世の道化師に触発されてピエロをランウエイに出現させた。マルチカラーのハーレクインプリントやストライプ、ジグザグにカットしたテール、チェック柄のパッチワークを備えた後ろ身頃が視線をくらませ、おどけて見せるピエロを彷彿とさせる。ペプラムの層で仕立てたジャケットやコートの裾はフープ状に広がり、女性のスカートのような曲線を描くフォームは、男性服の既存のシルエットに反抗しているようだった。膨らんだバルーニングパンツでボリュームを出す一方で、レギンスとシガレットパンツは直線的なラインでシャープなコントラスト。しわを寄せた生地、二重に重ねたスリーブ、生地の表面を切り裂いて内部構造を露わにしたジャケット、そして王族の衣装を思わせるモーニングコートやジャケットは、これらの破壊的なディテールによって服の既成概念を超越し、テーマである“アナザー・カインド・オブ・パンク(Another Kind of Punk)”の挑発的なアプローチをにじませた。

 川久保デザイナーは、「中世における宮廷道化師は、癒しを与える存在だけに限らず、主君に別の世界、斬新な考え方をアドバイスする役を持つ存在でもあったことに興味を持った」と綴る。文学において宮廷道化師がこのような役所で描かれたのは、ウィリアム・シェイクスピア(William Shakespeare)による戯曲「リア王(King Lear)」だ。宮廷道化師は王様にへりくだることなく、常にふざけた振る舞いを見せながら、時折真理を突いた発言で知性と誠実さの象徴として異彩を放つ。身分が最も低い道化師が、最も正しい助言者でもあるのだ。この物語とコレクションがクロスオーバーする。威圧するようなヘアスタイルと100年前の不気味なアンティークマスク、フレッド・マイロー (Fred Myrow) の楽曲“ファンタズムⅡ(Phantasm Ⅱ)”がホラー映画のような狂気を感じさせる一方で、「雰囲気や見た目で判断してはならない」と、物ごとの本質を突くようなメッセージが伝わってきた。権力に惑わされていないか、偏見で物事を捉えていないか、道徳とは何かーー時に真実とは、装いの下に隠されているものである。会場内の熱気はとてつもなく、フィナーレでは大きな拍手が沸き起こる。「オム プリュス」が2年半ぶりにパリに戻ってきた。

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「エミ」 × 「ヘリーハンセン」の新作はペットボトルや漁網を使った高機能アイテム

 マッシュスタイルラボの「エミ(emmi)」は、「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」とのコラボアイテムの新作を発売した。アイテムはパーカ(税込2万2000円)とラッシュガードスカート(同1万3200円)で、「エミ」全国直営店舗とオフィシャルオンラインストア、自社ECのウサギオンライン(USAGI ONLINE)で取り扱う。

 今回のコレクションでは、ビーチやプールなどのアウトドアシーンで活躍する2型をそろえた。パーカは、ペットボトルをリサイクルしたポリエステルを使用しており、UVカット機能と吸水速乾、ストレッチ性を備える。ラッシュガードスカートは、漁網を使用したリサイクルナイロン素材を採用し、UVカット機能と耐海水、耐塩素を備えている。

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「コム デ ギャルソン・オム プリュス」×「ナイキ」の最新コラボは“ターミネーター”

 「コム デ ギャルソン・オム プリュス(COMME DES GARCONS HOMME PLUS)」は、「ナイキ(NIKE)」とコラボレーションした“ターミネーター(Terminator)”を2023年春夏コレクションで発表した。パリで現地時間6月24日に実施したランウエイショーには登場しておらず、展示会で披露した。シューズのカラーはブラックとネイビー、レッドの3色で、ヒール部分に“CDG”と“NIKE”の文字を左右それぞれに大きくあしらっている。発売日や価格は現時点では未定。

 「ナイキ」のバスケットシューズ“”は、1985年に誕生したモデルで2003年、08年、14年に復刻されている。

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「スタッフスタート」のバニッシュが来年上場へ

 販売員のスナップ投稿サービス「スタッフスタート(STAFF START)」を運営するバニッシュスタンダードは、来春をめどに東証グロース市場への新規株式公開(IPO)を検討している。「スタッフスタート」は16年9月にスタート後に急速にユーザーを拡大、現在は1700ブランドが導入し、10万人以上の販売員が利用するサービスになった。同社は上場で得た資金で海外進出に投じる考え。

 同社は創業者の小野里寧晃社長CEOが2011年3月に創業。当初はアパレル企業のEC支援などを行っていたが、社員が全員退社するなど倒産の瀬戸際に追い込まれていた16年9月に「スタッフスタート」を開始。ウェブサイトでは定番コンテンツなっていた販売員スナップを、手軽な操作でECサイトと連携した同サービスは、ECサイトの購買率を大幅に向上させたことから導入企業が急拡大。同社が「スタッフコマース」と呼ぶ、巨大な市場を創出した。「スタッフサービス」経由で21年の流通額は1388億円に達している。小野里社長は「すでに『スタッフスタート』のユーザーの販売員の中には月に1億770万円を売り上げる人もいる。それ以上にECと接続したことで10万人20万人単位のお客を獲得し、それがリアル店舗への来店へとつながり始めている」という。

 バニッシュ・スタンダードはベンチャーキャピタルやファンドからの出資を受けておらず、同社の株式は小野里社長が100%所有している。19年にはスマレジの元取締役の地引一由氏を社外取締役に招くなど、上場に向けた準備を進めている。

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草生えた「ロエベ」ワールドにぼう然 色彩豊かな「エルメス」「オーラリー」も登場の2023年春夏メンズコレ取材24時Vol.8

 2023年春夏コレクションサーキットの皮切りとして、各都市のメンズ・ファッション・ウイークが開催しています。日本から渡航する関係者は多くないものの、「WWDJAPAN」は今季も現地取材を敢行し、現場から臨場感たっぷりの情報をお届けします。担当するのは、大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリの2人。今回はキレキレの「ロエベ(LOEWE)」や「エルメス(HERMES)」、メンズのファッション・ウイーク初参加の「マリーン セル(MARINE SERRE)」などが登場します。

9:30「コム デ ギャルソン・シャツ」

 今日はいつもよりも少し早めのスタート。朝9時30分から、「コム デ ギャルソン・シャツ(COMME DES GARCONS SHIRT)」のフロアショーに向かいました。ショーでは、今朝の爽やかな気候と同様、和やかな気持ちになるウエアが登場します。イチゴやキノコといったモチーフや、“FRESH”というメッセージ、縦や横にランダムに付くフリルが無邪気で、ホワイト、ピンク、ブルーのシンプルなカラーパレットに映えます。ネクタイをゆるく巻くスタイリングやモコモコのハットも遊び心たっぷりで、ファッションを楽しもうというシンプルなメッセージを受け取りました。

10:00「アーネスト W ベーカー」

 次はポルトガル発の「アーネスト W ベーカー(ERNEST W BAKER)」のプレゼンテーションです。同ブランドは、2016年に創立。アメリカ人のリード・ベーカー(Reid Baker)とポルトガル人のイネス・アモリム(Ines Amorim)のデュオによるメンズウエアブランドです。2018年度の「LVMHプライズ」では、ショートリストに選ばれました。バラのモチーフがシグネチャーで、ツイードジャケットを筆頭に両性具有的なフェミニンなアプローチを得意としています。今季は1970年代のバイカーに触発されて、真っ赤なライダースジャケットやグローブ、映画から着想を得たショーツと合わせるタキシードなど、若い世代に向けてウエラブルなクラシックウエアと、ロッカースタイルを提案します。生産は全て地元ポルトガル・ポルトで行なっており、クオリティは上々。ただシューズは素材と縫製に改善すべき点があるかなという印象です。彼らにとって日本と韓国が最大のマーケットで、Kポップアイドルが着用したアイテムは爆発的に売れるそう。日本では東京のゴッファ エックス(Goffa X)やベービーズ・オールライト(Baby’s all right)で取り扱っています。

10:30「オーラリー」

 「オーラリー(AURALEE)」のプレゼンテーションは、ピカソ美術館(Musee Picasso Paris)の敷地で開催。きれいなカラーが強みの一つなので、屋外で見るのも気持ちいいものです。この日3回実施するミニショーの初回だったためか、人の入りはやや少なめ。ただコレクションにはいつも通りの安定感があり、パステルカラーの中に差し込むターコイズやオレンジ、パープルといった発色のバランスはさすが。イージーフィットのテーラリングにスポーツやアウトドアの要素を盛り込み、快活なリアルクローズを披露します。個人的には、ブルーのザクザクしたツイードセットアップが気になりました。「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボシューズは今回も登場。深いグリーンのカラーリングが絶妙で、毎回欲しくなってしまいます。ブレないメンズに対し、ウィメンズは肌見せが多く、これまでよりも女性性の主張がやや強くなった感じがしました。無地の上質カジュアルはどうしても派手なコレクションに比べて埋もれてしまいがちですが、海外クリエイターと組んだり、趣向を凝らしたプレゼンテーションだったり、戦い方によってはパリコレでも存在感を十分発揮できます。「オーラリー」はそれができるはずです。

12:00「ロエベ」

 「ロエベ(LOEWE)」の会場は、中心地から離れたテニスクラブ。中には真っ白な傾斜のある床が用意されていました。招待状がまさかの土付きカイワレだったので畑のようなセットを予想してましたが、想像とは真逆の無機質な空間でした。ゲストは階段状になった座席に座り、スクリーンのようにショーを正面から見る仕組みです。

 地平線上のスクリーンの最も高いところからモデルが登場し、白い土から芽が出てきたような演出でした。モデルが傾斜を降下して歩くと、まるでこちらに迫ってくるような不思議な視覚効果です。そしてコレクションで驚いたのは、スニーカーやコート、ジーンズに生えた草です。自然と服が融合していくアイデアのもと、実際に生地に種をまき、水を与え、20日間かけて栽培した本物の植物なんです。ショー後のバックステージでジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=クリエイティブ・ディレクターは、購入者には種が付くことを明かしていました。“自然とテクノロジーの共存”をテーマに、コートに取り付けたスクリーンに自然の映像を流し、レギンスには野原や海をプリントで描きます。明るい色彩の、パフ入りのボンバージャケットやフーディー、スニーカーといったボリュームのあるアイテムに対して、レギンスやトランクスのタイトなアイテムとのコントラストでシルエットに焦点を当てます。バーチャル空間に似せた会場と、植物が生えた異様なピース、軸となるのはスポーティーな日常着。後半にかけて盛り上がっていく音楽が後押しして、未知なる惑星の中で浮遊してるようなインタラクティブな演出に没入し、ショーが終わった後も当分は頭の中が真っ白な状態……。

 手仕事によるクラフトを大切にする「ロエベ」なので、テクノロジーとは縁遠いイメージだった分、今季のクリエイションは驚きでした。ジョナサンはショー後のバックステージで今回のアイデアについて「ファッションを進化させるため」と説明します。「自然が自然を拡張させるのではなく、自然がテクノロジーを、もしくはテクノロジーが自然を先導するというアイデアが出発点。私たちが試行錯誤を続け、異なるメソッドを見つければ、ファッションは進歩することができるかもしれない」と続けます。つまり、自然とテクノロジーは対立構造ではなく、高め合う関係を構築することで、ファッションないしは人間も進歩できるのだという大きなスケールのテーマなのだと解釈しました。バーチャルだけでなく、現実を直視すべきという意味も込められていたのでしょう。サステナビリティやメタバースといった最近の話題をすでに超越しています。未来を予見する彼の言葉は、いつも学びを与えてくれます。

15:00「エルメス」

 「エルメス」のショーは、パリ13区に18世紀に建てられた国立ゴブラン織工房の中庭で開かれました。ショーの直前にタイミング悪く雨が降り出してきたものの、来場者には「レインズ(RAINS)」のレインウエアが配られるというホスピタリティ。さすがです。ショーは、ここ最近協業を続けているフランス人アーティストのシリル・テスト(Cyril Teste)とのコラボレーション。今シーズンは、“ホリデイ”を意識したコレクションで、明るい色使いや快活なムードがたっぷりです。

 例えば、ビーチやサンセットの柄を織りで表現したニットウエアや、インパクトのあるビッグなタツノオトシゴ柄といったモチーフ使いをはじめ、水を意識したディテールも取り入れます。ネオプレンのサンダルは軽やかなスタイルを後押しし、チェック柄は水の中でゆらめくように波打つ“ウォーターエフェクト”にアレンジ。オールインワンはリネンとシルクをミックスした上質な肌触りで、紙のように軽いコットンポプリンやコットンサージがあれば、きれいな発色の重厚なクロコダイルブルゾンが登場するなど、素材のバリエーションも豊富です。また、“ホリデイ”に合わせてボタニカルのモチーフをレザーのブルゾンにあしらっているのですが、プリントでもなく、ステッチでもなく、まさかのパンチング。美しいクラフツマンシップにびっくりです。多くのルックにアクセントとして取り入れた、バブルガムカラーの機能素材のブルゾンが印象的でした。真似したいスタイリングです。

16:30「カラー」

 阿部潤一デザイナーによる「カラー(KOLOR)」が、ひさしぶりとなるパリでのショーを開催。ショー前は、ブランドのキーカラーであるブルーのライトが空間を染めます。「カラー」のショーを見たのが私は初めてでしたが、各ルックの色のコントラストが緻密に計算されていて美しいという第一印象で、全体を通して流れていくような配色の魅力に引き込まれました。そしてテクニカルな素材を使ったスポーツウエアは、襟と裾、ポケットがねじれ、さらに異なるアイテムをドッキング。じっくり見ないと構造をつかめないほど複雑ですが、日常に根ざしたデザインになっていて、コンセプチュアルでありながら行き過ぎた印象は受けません。個人的には、ねじれたシューレースのランニングスニーカーを履きたくなりました。お買い物気分でランウエイを見ているとリポートは務まりませんが、単純に“着たい”と思わせるピースを作るのってデザイナーとしてすごいなと感嘆します。

18:00「カサブランカ」

 「カサブランカ(CASABLANCA)」のショー会場となった旧証券取引所でゲストを迎えたのは、なんと4頭の馬。着想源がメキシコにあったのは明確で、シグネチャーであるシルク素材のシャツは、刺しゅうやビーズの装飾を施してメキシコの伝統馬術競技チャレアーダの騎士のような仕上がり。ハイウエストのタイトなレザージャケットはメキシコの現代建築を思わせるカラーブロッキングで飾り、多用したフリンジの装飾と、夕陽カラーのグラデーションに染まったシフォンのドレスで、躍動感あるドラマチックなコレクションを披露しました。サボテンが生えた砂漠の夜景や幾何学柄を、全面ビーズで装飾した豪華なピースはブランドの成長を物語り、テーマである“楽観的な未来(Futuro Optimisto)”を示していたようです。フィナーレでは馬が指示に従ってクルクル回ったり整列したりと、ほっこりするパフォーマンスに癒されました。

20:00「マリーン セル」

 最後は、メンズ・ファッション・ウイークでは初の発表となる「マリーン セル(MARINE SERRE)」です。会場はパリから離れた陸上トラック。会場には、先着順でチケット獲得した一般顧客1000人も来場しており、同ブランドのモチーフである“三日月ロゴ”を着た若者を多数見かけました。日本人席はスピーカーの真ん前だったため、爆音を正面から受け止める過酷な状況でショーがスタートしました。

 ショーのテーマは“STATE OF SOUL”。同ブランドが目指す包括性をスポーツに例え、“三日月マーク”のスポーツウエア軍団を筆頭に、デザイナーの友人やミューズ、アスリート、アーティストらがオリンピックの開会式のように複数のチームに分かれて登場します。登場するモデルは性別や年代、人種、またスタイルもストリートウエアやスポーツウエアなど多種多様。スポーツとビンテージウエアからの引用が多く見られ、リサイクル繊維を使ったスイムウエアや、デニムをアップサイクルしたコート、パンツ、グランジライクなドレスといった、ブランドらしいアプローチも披露します。中でも、ポーチが山ほどくっ付いたターコイズのコートと、アンティークのジュエリーを元ネタにした一点物のアクセサリーはインパクトがありました。登場するメンズのモデルは確かに多いのですが、メンズウエアに寄せた内容という感じではなかったため、今回のパリメンズ参加は、メンズやウィメンズといった枠に囚われないブランドであるということをアピールしたい意図があったのでしょうか。バリエーション豊富なスポーツウエアは個人的にもほしいです。

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「ナイキ」と「ジャックムス」のコラボアイテムが8月発売 ニットウエアやスニーカーなど

 「ナイキ(NIKE)」は、「ジャックムス(JACQUEMUS)」とコラボレーションしたコレクションを8月5日に発売する。「ナイキ」の公式オンラインストアとアプリ、ナイキラボ MA5(NIKE LAB MA5)、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)などで取り扱う。

 コレクションは女性に焦点を当て、日常生活になじむスポーツスタイルを提案する。アイテムは、1997年発売のトレイルランニングシューズ“エア フマラ(AIR HUMARA)”がベースのスニーカー(税込1万9800円)をはじめ、背中が大きく開いたニットウエア(同1万5400円)やブラトップ(同9900円)、スカート(同1万4300円)などバリエーション豊富にそろえる。いずれもクリームやブラウン、ネイビーなど落ち着いたカラーを用いている。

 「ナイキ」との協業について、「ジャックムス」デザイナーのシモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)は次のようにコメントしている。「『ナイキ』とタッグを組んだことは本当に大きな意味を持ちます。この 13 年間で『ジャックムス』として創り上げてきたものが成長してきたことを誇りに思いますし、世界最大のブランドの一つとコラボできるという夢がかなった瞬間でもあります。私たちが今協力して作り出すものによって、次の世代のアスリートに感動や影響を与えることができるのです」。

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「ナイキ」と「ジャックムス」のコラボアイテムが8月発売 ニットウエアやスニーカーなど

 「ナイキ(NIKE)」は、「ジャックムス(JACQUEMUS)」とコラボレーションしたコレクションを8月5日に発売する。「ナイキ」の公式オンラインストアとアプリ、ナイキラボ MA5(NIKE LAB MA5)、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)などで取り扱う。

 コレクションは女性に焦点を当て、日常生活になじむスポーツスタイルを提案する。アイテムは、1997年発売のトレイルランニングシューズ“エア フマラ(AIR HUMARA)”がベースのスニーカー(税込1万9800円)をはじめ、背中が大きく開いたニットウエア(同1万5400円)やブラトップ(同9900円)、スカート(同1万4300円)などバリエーション豊富にそろえる。いずれもクリームやブラウン、ネイビーなど落ち着いたカラーを用いている。

 「ナイキ」との協業について、「ジャックムス」デザイナーのシモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)は次のようにコメントしている。「『ナイキ』とタッグを組んだことは本当に大きな意味を持ちます。この 13 年間で『ジャックムス』として創り上げてきたものが成長してきたことを誇りに思いますし、世界最大のブランドの一つとコラボできるという夢がかなった瞬間でもあります。私たちが今協力して作り出すものによって、次の世代のアスリートに感動や影響を与えることができるのです」。

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上海のストリートスナップ 2000年代の渋谷スタイルが中国で大流行!?

 中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が6月1日に解除されたことを受け、街に人出が戻っている。中でも、“おしゃれ街”として知られる安福路では、思い思いにファッションを楽しむ人々の姿が見られた。トレンドの傾向としては、2000(ゼロゼロ)年代のY2Kスタイルが主流。ビンテージのコルセットをカーゴパンツと合わせたり、カモフラージュ柄のスカートを合わせたりした渋谷のストリートスタイルの影響が見られる。フレッシュなムードが溢れる上海のストリートスナップを紹介する。

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 中国・上海のロックダウン(都市封鎖)が6月1日に解除されたことを受け、街に人出が戻っている。中でも、“おしゃれ街”として知られる安福路では、思い思いにファッションを楽しむ人々の姿が見られた。トレンドの傾向としては、2000(ゼロゼロ)年代のY2Kスタイルが主流。ビンテージのコルセットをカーゴパンツと合わせたり、カモフラージュ柄のスカートを合わせたりした渋谷のストリートスタイルの影響が見られる。フレッシュなムードが溢れる上海のストリートスナップを紹介する。

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「メゾン ミハラヤスヒロ」2023年春夏コレクション

 「メゾン ミハラヤスヒロ(MAISON MIHARA YASUHIRO)」が2023年春夏コレクションを発表した。

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JSFAが進捗報告 CO2排出量とファッションロス現状把握に着手も “あ~大変!”

 ジャパンサステナブルファッションアライアンス(以下、JSFA)は6月30日、第2回総会後に記者会見を開き、昨年11月に発表した目標「ファッションロスゼロ」「カーボンニュートラル」の進捗を発表した。共同代表の伊藤忠商事、ゴールドウイン、JEPLAN(ジェプラン、日本環境設計から社名変更)に加え、来年度から共同代表となるアダストリアの担当者が説明した。

 JSFAは2021年8月に設立し、現在は正会員19社、賛助会員25社から成る。設立後は毎月の定例会や勉強会に加え、「政策提言委員会」「技術開発のための環境整備委員会」「コミュニケーション(PR)委員会」を設けて活動している。

 11月に掲げた目標「ファッションロスゼロ」「カーボンニュートラル」に向けてまずは現状把握のために、各社にアンケートを実施。そこで見えた課題を踏まえ、今後のロードマップを策定する段階にある。4月には政策提言を行っている。また、「人権・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」も対象とする検討を始めた。

 ファッションロスの現状については、把握すべき項目を自社調達の①原材料②副資材③原料、④回収資源⑤製品在庫、に整理。アンケートを実施したものの、個社で開示することのリスクや独占禁止法への抵触の恐れといった課題が浮かび、現状把握そのものが難航。現在、公正取引委員会、弁護士、各省庁への相談を進めている。

 温室効果ガス排出量の現状については、スコープ1、2、3の把握状況について2月に34社対象にアンケートを実施。「把握の対象範囲を決めているか?」の問いに対して16社が「決めている」と答えたものの、サプライチェーン全体の排出量の把握を意味するスコープ3までを把握した企業は3社にとどまった。これらから排出削減のプロセスの見える化やデータの正確性をあげて経営に結びついた削減活動、スコープ3の算出の難しさを踏まえ共通基準の設定といった課題を共有。パブリックパートナーである省庁などへ把握のためのデーターベースやツールの開発の協力、算出方法を簡素化するための統一化などを求めてゆく。

 JSFAを構成するのは原料メーカー、商社、アパレル、ECプラットフォームと幅広い。成果について共同代表のひとり下田祥朗伊藤忠商事繊維カンパニーファッションアパレル第三部繊維原料課長は「場を設け、互いの生の声を聞き、課題が見えたことが大きな一歩。個社では届かない声も、業界として把握することで政策提言として国に届けることができた」と振り返る。課題については、「各社で基準が異なるなか、提言内容をいかに具体的なアクションにつなげてゆくか」(藤本朱美アダストリア経営企画室アシスタントマネジャー)が共通の認識だ。

 高尾正樹JEPLAN社長は「何もないところから始め、あ~これは大変だ、というのが現状だが、やりがいのあるテーマ。排出量把握は、いずれ非財務情報として開示が求められることが予測される。スコープ3までしっかり把握できるという結果を出せたら(産業として)大きなインパクトが出せる」と話す。

 ファッションロスに関して勝田悦弘ゴールドウイン管理本部ESG推進室はその成果を「定義づけと目指す先が明確になり、ファッションロスとは何かをぶれずに議論することができた」とした上で、循環利用のグランドデザインにつながる回収・分別の仕組み作りの目標に触れ「回収システムは一筋縄ではいかない課題。個社では解決できない課題解決に期待が寄せられている」とコメントした。

 会員を希望する企業については事務局が個別ヒアリングを行っており事務局は「まだ何もできていないが加わっていいかという質問が多い。まずは状況をシェアして議論に加わってほしい」と呼びかけた。設立から1年弱。今はできていないことを数え上げるより、連携と現状把握、課題の整理、ロードマップの策定が優先といえるだろう。

【JSFA会員企業】
正会員19社:アーバンリサーチ、アダストリア、伊藤忠商事、倉敷紡績、クラレトレーディング、 ゴールドウイン、JEPLAN、鈴木商会、ZOZO、帝人フロンティア、TSI ホールディングス、東レ、豊島、福助、フルカイテン、丸紅、モリリン、ユナイテッドアローズ、YKK

賛助会員25社:旭化成アドバンス、アシックス、一広、カケンテストセンター、清原、cross Ds Japan、グンゼ、コーベル、サザビーリーグ、サルト、シキボウ、タカキュー、日華化学、日本化薬、日本生活協同組合連合会、日本繊維製品品質技術センター、ハイケム、バリュエンスホールディングス、フジックス、ブックオフグループホールディングス、ボーケン品質評価機構、メンケン品質検査協会、ヤマダヤ、リファインバース、良品計画

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JSFAが進捗報告 CO2排出量とファッションロス現状把握に着手も “あ~大変!”

 ジャパンサステナブルファッションアライアンス(以下、JSFA)は6月30日、第2回総会後に記者会見を開き、昨年11月に発表した目標「ファッションロスゼロ」「カーボンニュートラル」の進捗を発表した。共同代表の伊藤忠商事、ゴールドウイン、JEPLAN(ジェプラン、日本環境設計から社名変更)に加え、来年度から共同代表となるアダストリアの担当者が説明した。

 JSFAは2021年8月に設立し、現在は正会員19社、賛助会員25社から成る。設立後は毎月の定例会や勉強会に加え、「政策提言委員会」「技術開発のための環境整備委員会」「コミュニケーション(PR)委員会」を設けて活動している。

 11月に掲げた目標「ファッションロスゼロ」「カーボンニュートラル」に向けてまずは現状把握のために、各社にアンケートを実施。そこで見えた課題を踏まえ、今後のロードマップを策定する段階にある。4月には政策提言を行っている。また、「人権・ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)」も対象とする検討を始めた。

 ファッションロスの現状については、把握すべき項目を自社調達の①原材料②副資材③原料、④回収資源⑤製品在庫、に整理。アンケートを実施したものの、個社で開示することのリスクや独占禁止法への抵触の恐れといった課題が浮かび、現状把握そのものが難航。現在、公正取引委員会、弁護士、各省庁への相談を進めている。

 温室効果ガス排出量の現状については、スコープ1、2、3の把握状況について2月に34社対象にアンケートを実施。「把握の対象範囲を決めているか?」の問いに対して16社が「決めている」と答えたものの、サプライチェーン全体の排出量の把握を意味するスコープ3までを把握した企業は3社にとどまった。これらから排出削減のプロセスの見える化やデータの正確性をあげて経営に結びついた削減活動、スコープ3の算出の難しさを踏まえ共通基準の設定といった課題を共有。パブリックパートナーである省庁などへ把握のためのデーターベースやツールの開発の協力、算出方法を簡素化するための統一化などを求めてゆく。

 JSFAを構成するのは原料メーカー、商社、アパレル、ECプラットフォームと幅広い。成果について共同代表のひとり下田祥朗伊藤忠商事繊維カンパニーファッションアパレル第三部繊維原料課長は「場を設け、互いの生の声を聞き、課題が見えたことが大きな一歩。個社では届かない声も、業界として把握することで政策提言として国に届けることができた」と振り返る。課題については、「各社で基準が異なるなか、提言内容をいかに具体的なアクションにつなげてゆくか」(藤本朱美アダストリア経営企画室アシスタントマネジャー)が共通の認識だ。

 高尾正樹JEPLAN社長は「何もないところから始め、あ~これは大変だ、というのが現状だが、やりがいのあるテーマ。排出量把握は、いずれ非財務情報として開示が求められることが予測される。スコープ3までしっかり把握できるという結果を出せたら(産業として)大きなインパクトが出せる」と話す。

 ファッションロスに関して勝田悦弘ゴールドウイン管理本部ESG推進室はその成果を「定義づけと目指す先が明確になり、ファッションロスとは何かをぶれずに議論することができた」とした上で、循環利用のグランドデザインにつながる回収・分別の仕組み作りの目標に触れ「回収システムは一筋縄ではいかない課題。個社では解決できない課題解決に期待が寄せられている」とコメントした。

 会員を希望する企業については事務局が個別ヒアリングを行っており事務局は「まだ何もできていないが加わっていいかという質問が多い。まずは状況をシェアして議論に加わってほしい」と呼びかけた。設立から1年弱。今はできていないことを数え上げるより、連携と現状把握、課題の整理、ロードマップの策定が優先といえるだろう。

【JSFA会員企業】
正会員19社:アーバンリサーチ、アダストリア、伊藤忠商事、倉敷紡績、クラレトレーディング、 ゴールドウイン、JEPLAN、鈴木商会、ZOZO、帝人フロンティア、TSI ホールディングス、東レ、豊島、福助、フルカイテン、丸紅、モリリン、ユナイテッドアローズ、YKK

賛助会員25社:旭化成アドバンス、アシックス、一広、カケンテストセンター、清原、cross Ds Japan、グンゼ、コーベル、サザビーリーグ、サルト、シキボウ、タカキュー、日華化学、日本化薬、日本生活協同組合連合会、日本繊維製品品質技術センター、ハイケム、バリュエンスホールディングス、フジックス、ブックオフグループホールディングス、ボーケン品質評価機構、メンケン品質検査協会、ヤマダヤ、リファインバース、良品計画

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「ティファニー」がケンドリック・ラマーと“いばらの冠”を製作 ダイヤ8000石で総カラット137超

 「ティファニー(TIFFANY & CO.)」はこのほど、アーティストのケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)とコラボレーションした“クラウン・オブ・ソーンズ(いばらの冠)”を製作した。ラマーは、イギリスの大規模野外音楽フェス「グラストンベリー・フェスティバル」のヘッドライナーとして6月26日に出演し、クラウンを着用して登場した。

 同作品はラマーと、彼と長年のコラボレーターで、pgLangの共同設立者でもあるデイヴ・フリー(Dave Free)が「ティファニー」に依頼し、ニューヨークの工房で4人の職人たちが10カ月をかけて製作した。

 “クラウン・オブ・ソーンズ”の重さは約200gで、チタン素材で14個の鋳造部品を一つのピースに組み立てた。ダイヤモンドは8000石以上、総カラットは137を越え、バラをイメージしたトゲは計50本にもおよぶ。

 同作品は「ティファニー」を代表するデザイナーの一人であるジャン・シュランバージェ(Jean Schlumberger)が、入社前の1947年に製作した“いばら”ブローチからインスピレーションを得ている。“クラウン・オブ・ソーンズ”は宗教的図像の象徴として広く認識され、芸術面での優れた能力、謙虚さ、忍耐力を表す隠喩になっているという。

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楽天ファッションがリアル強化、「スタッフスタート」と連携

 楽天はファッションECサイト「楽天ファッション(RAKUTEN FASHION)」で、販売員スナップ投稿サービス「スタッフスタート」との連携をスタートする。「スタッフスタート」の導入ブランドのうち「ビームス」や「エディフィス」「ユナイテッドアローズ」など200ブランド、9500人の販売員の投稿と連携する。楽天の松村亮・上級執行役員は「顧客はリアル店舗とECを横断して当たり前のように使っている。在庫や売り方もこうした”クロスチャネル化”に対応して、一元的な運用に迫られている。『スタッフスタート』の導入は、このクロスチャネル化の中で進む販売員のメディア化に対応するものだ」と語った。

 「スタッフスタート」を運営するバニッシュスタンダードの小野里寧晃社長は「これまで自社ECやSNSにとどまっていた販売員の露出先を、『楽天ファッション』と連携することで、一気に広がることになる。また今後はオンライン接客のノウハウと、楽天の持つ膨大なデータベースと連携することで、スタッフ起点のレコメンドの精度を上げることができる。

 楽天は、リアル店舗のDX支援サービスを相次いで発表しており、昨年11月には、リアル店舗とECの在庫を一元管理するサービス「楽天ファッションオムニチャネルプラットフォームを開発し、ジュンが導入を発表していた。

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LAでビーガン・ファッション・ウイーク開催 コロナの解散危機を乗り越え

 アメリカ・ロサンゼルスでは6月、エシカル&サステナブルなファッションの国際的発展を目指し、ビーガン・ファッション・ウィーク(以下、VFW)によるビーガン・ファッション展示会が開かれた。VFWの創設者で動物愛護運動家のエマニュエル・リエンダ(Emmanuelle Rienda)が選び集めた、世界中のビーガンデザイナーのコレクションが展示され、未来のビーガン・ファッションを提唱した。ロサンゼルスに拠点を移し、日本と米国で活躍するファッション・スタイリストの水嶋和恵が展示会を訪れ、エマニュエルをインタビューした。

 「ハイファッションも優しく、気高く、思いやりを持てるはず」と語るエマニュエルは、エシカル・ファッションとサステナブル・ファッションのギャップを埋めるべく、2018年にVFWを創立。当時からファッション業界でもサステナブルなムーブメントは存在していたが、動物保護はそこまで深掘りされておらず、レザーやウール、そしてシルクについては特に何も考えず多用するブランドも多かった。だがエマニュエルは生産背景をよく知ると、到底エシカルとは思えない一面も多かったという。そこで19年2月、「ヴィーガン・ファッション・ウイーク」をロサンゼルスにて初開催。「2年のリサーチを経て創立したの。パイナップルレザーをはじめとする画期的なビーガンマテリアルを見つけ、それをランウエイで発表することができたわ」と振り返る。

 VFWは、環境配慮はもちろん、動物保護や雇用にも目を向け、そのユニークなメッセージと国際的なインパクトで、各国政府や多くの企業から注目され始めている。壮大なプロジェクトを一人で始めたエマニュエルは、自身の挑戦を「Life Mission(人生をかけたミッション)」と語る。金銭的な準備や、関わってくれる人々を探していると、アクションはどんどん遅れてしまう。だから自分一人でも行動したのだ。その挑戦は、「簡単ではなかった」と言う。「当時“ビーガン”という言葉には、暴力的な描写で人々を糾弾するイメージもあったけれど、私は当初から『インクルーシブでポジティブ、そしてクリエイティブ』なプラットフォームにすることにこだわった。今ではチームにも恵まれ、ここロサンゼルスにビーガン・ファッション専門のショールームも構えるまでに成長したのよ。地球環境と動物保護に目を向けつつ、同時にファッションはアーティスティックな表現ツールである事も忘れない。アートとエクスプレッション、インクルーシビティ、これらの集合体がファッションなの。このプラットフォームに興味を持ち関わりたいと思う人々が、ビーガンであろうがなかろうが構わないわ。どんな人も迎え入れたいと思うし、教育がとても大事」。

 やっと成果が見えてきた中で新型コロナウィルスが世界中に蔓延し、VFWはイベントを行うことができなくなった。デザイナーも生産から販売まで、さまざまな過程で苦悩に堪え、疑問と闘っていたという。一時はVFWの解散さえ考えたが前に進んできた。

 そんな中で開いた今回の展示会では、“ウーマンエンパワーメント”をテーマに女性デザイナーによるブランドが数多く揃った。

 例えば(NOUS ETUDIONS)」は、テキスタイルの質感を大事にしたミニマムでオーバーサイズなシルエットが特徴、新しい世代と時代を打ち出すジェンダーレスでサステナブルなアルゼンチン発のブランドだ。「ヴィーガンオロジー(VEGANOLOGIE)」は「Fashion should be caring(ファッションには思いやりがあるべき)」をコンセプトに100%リサイクルの素材で生産した商品を展開するドバイ発のビーガン・アクセサリー・ブランド。「ヴィーガン・タイガー(VEGAN TIGER)」は、トレンディなコレクションで注目される、韓国でのビーガンなファッションシーンを先導する存在だ。カナダの「マインドフル・ピッグス(MINDFUL PIGS)」はモダンな思想を現代に落とし込み、ウィットに富んだファッション性の高いアイテムが揃える。「センティエント(SENTIENT)」は、サボテンレザーを使用するメキシコの発ビーガン・レザー。ブランドだ。「シューズ・ゴーサンゼロヨンゴー(SHOES 53045)」は、生産や輸送の過程で発生する二酸化炭素排出量の多さに気づき、それらを見直すフランス発のハイテクスニーカーブランド。そしてアメリカからは、「ダーク・ソウル」をコンセプトにエッジの効いたコレクションを展開する「ファン・オール・フレームズ(FAN ALL FLAMES)」や、生産と消費が環境に与えるインパクトの大きさを念頭に置いた上で洗練されたシューズを提示する「シルバン・ニューヨーク(SYLVEN NEW YORK)」、そしてオールプラントベースで作られたルームシューズブランドの「ドゥーリーズ(DOOLEYS)」が参加した。

 「今計画しているのは、ウクライナのファッション業界及びデザイナーをサポートするイベント。現在コンセプトをまとめている最中で、10月のビーガン・ファッション・ウイークで開催予定なの。思いやり、人権、平和、それらのメッセージを世界中に発信する事ができたら。さまざまな人種が存在し、サステナブルファッションへの理解と繋がりが深いロサンゼルスは、そのようなイベントを開催するのに、ピッタリな場所だと思うわ」。意味あるプロジェクトを精力的に実現していくエマニュエルの姿に、スタイリストの水嶋は、「こういったグローバルでサステナブルなイベントに、日本国内のブランドも参加出来るよう、私が日本と世界を繋げる役割を担うことが出来れば」。

 「VFWは壮大で大変なプロジェクトだけれど、とてもやりがいがある。『We never quit!(私たちは、決して諦めないわ!)』」。そう強く語るエマニュエルの表情は明るかった。

INTERVIEW:KAZUE MIZUSHIMA
TEXT:ERI BEVERLY

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魔裟斗が「ダミアーニ」のキャンペーンに登場 アイコン“ベル エポック・クラウン”を着用したスペシャルムービーも

 イタリアのハイジュエラー「ダミアーニ(DAMIANI)」は、新たなアイコン“ベル エポック・クラウン”のキャンペーンに、元K-1世界王者で現在、格闘技解説、企業広告などで活躍する魔裟斗を起用した。以前から「ダミアーニ」の愛用者である魔裟斗が、“クラウン”のLサイズを身に着けていたことが出演のきっかけになったという。

 “Crowning Glory(最高の栄誉) ”を象徴する“ベル エポック・クラウン”は、王冠のクロスモチーフからインスピレーションを得た「ダミアーニ」の真骨頂だ。ジオメトリックな“ベル エポック”コレクションの新作ネックレスとして昨年発売し、幅広い世代から人気を集めている。熟練の金細工職人がハンドメイドであしらったダイヤモンドのクロスは、サイドの厚みも特徴。イタリアンジュエリーらしい重厚感や存在感を覚えることができる。また5月には、ロープチェーンを組み合わせたMサイズも発売し、全3サイズ各3色展開で、さらに多彩なレイヤードを楽しめるようになった。

 同キャンペーンでは、魔裟斗が“ベル エポック・クラウン”の世界観である「威厳・生命力・壮大さ・勝利」といったキーワードを魅力的に表現した。クールなスーツ姿とナチュラルなニットジャケット姿の2つの異なるイメージで、シーンやスタイルを問わず、長く愛用できるジュエリーの魅力を引き出している。「ダミアーニ」の公式LINEや一部店舗では、スペシャルムービーもチェックすることができる。

問い合わせ先
ダミアーニ 銀座タワー
03-5537-3336

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H&M、2022年上半期は純利益が2倍以上に 定価販売の強化が奏功

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)の2021年12月~22年5月期(上半期)決算は、売上高が前年同期比19.7%増の1036億7000万スウェーデンクローナ(約1兆3477億円)、営業利益は約2倍(同99.9%増)の54億4600万スウェーデンクローナ(約707億円)、純利益は2倍以上(同129.7%増)の38億9900万スウェーデンクローナ(約506億円)と増収増益だった。

 ヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)最高経営責任者は、業績が好調な要因として、定価での販売を強化し値引きを減らしたことや、実店舗への客足が大幅に増加したことを挙げた。ECも引き続き好調だったという。

 ニルス・ヴィンジ(Nils Vinge)=インベスターリレーションズ担当責任者は、コロナ禍の影響で発生したサプライチェーン上の問題は緩和しつつあり、原料の価格も安定してきているが、輸送費は引き続き注視が必要だと述べた。なお、同社は生産コストの上昇を相殺するため、先進国を中心に段階的に値上げをする予定だが、その時期や値上げ幅については両氏ともコメントしなかった。

 同社は販売網の最適化に取り組んでおり、22年は成長市場で94店をオープンし、欧州などの成熟市場では272店をクローズする予定のため、全体では178店減少する見込み。6月24日には「H&M」の上海旗艦店を閉店した。中国本土での1号店であり、中国で最大かつ世界でも2番目の大きさを誇るストアだったが、同社が新疆ウイグル自治区産のコットンを使用しないと宣言したことによる不買運動の影響を受けたと見られている。

 また、同社は6月29日から30億スウェーデンクローナ(約390億円)相当分の自社株買いを行うことを発表した。

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激撮! 2021-22シーズンの“NBAランウエイ”でオシャレ番長を探せ!

 ここ数年、ラッパーたちのファッションアイコン化が著しいが、その次にフォーカスされるのはNBA選手たちかもしれない。平均身長約199cmで筋骨隆々という地球最高レベルのプロポーションを持ち、トレンドのスニーカーとも相性抜群の彼らは、オフコートでモデルとして活躍することも増えている。また、シーズン中は“NBAランウエイ”で日々自らのスタイルをセルフプロモーションしているのをご存知だろうか。そこで、2021-22シーズンが終了したこの機に、際立ってオシャレだった選手たちのスタイルを振り返りたいと思う。

What is NBA Runway?

 NBA選手が会場入りする際、大勢のカメラマンが待ち構えていることから次第にオシャレを楽しむ選手が増え、いつからか通路をランウエイに見立て“NBAランウエイ”と呼ばれる名物行事に発展。今では、ブランドのコマーシャルやコラボアイテムのお披露目の場にもなっているほか、ハロウィンの時期になると本気のコスチュームが楽しめ、“NBAランウエイ”専用のインスタグラム・アカウントなども存在する

1位
シェイ・ギルジャス=アレクサンダー(Shai Gilgeous-Alexander)
所属チーム:オクラホマシティ・サンダー

 今季のNBAランウエイは、オクラホマシティ・サンダーの得点源、シェイ・ギルジャス=アレクサンダーの独壇場だった。ストリートライクな服装を好む彼は、ある日は元NBAのスーパースター、アレン・アイバーソン(Allen Iverson)になりきってみたりと、心からファッションを楽しんでいるのが伝わってくる。ラップシーンでトラヴィス・スコット(Travis Scott)がファッションアイコンであるように、NBAではシェイがその立場を築いていくだろう。ちなみに、先日パリで披露された「トム ブラウン(THOM BROWNE)」2023年春夏メンズ・コレクションで“本物のランウエイ”デビューを果たしている。

2位
カイル・クーズマ(Kyle Kuzma)/
所属チーム:ワシントン・ウィザーズ

 デビューから4シーズンを過ごしたロサンゼルス・レイカーズに別れを告げ、今季から八村塁も所属するワシントン・ウィザーズの一員となったカイル・クーズマ。ファッション血中濃度が高くモードからストリート、クリーンまでを華麗に着こなすが、チャレンジングなスタイルでこそ彼らしさが発揮される。2021年11月に見せた「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」の超オーバーサイズニットを取り入れたコーディネイトは、今季のNBAランウエイのハイライトの1つ。

3位
ジョーダン・クラークソン(Jordan Clarkson)
所属チーム:ユタ・ジャズ

 昨シーズン、ベンチスタートで好成績を残す“6人目の選手”に授与されるシックスマン賞を、ユタ・ジャズの選手として史上初めて受賞したジョーダン・クラークソン。だが、NBAランウェイではスターティングファイブの常連だ。ワイドめなパンツに絶妙なサイジングのトップスを合わせるのが得意。かつ、ヘッドフォンをはじめとする小物使いにも定評があり、いつも何かを手に持っているのがクラークソン流だ。

次点
ステフィン・カリー(Stephen Curry)
所属チーム:ゴールデンステート・ウォリアーズ

 ゴールデンステート・ウォリアーズの2018年以来4年ぶりのNBA制覇に大きく貢献し、自身初のファイナルMVPも受賞したステフィン・カリー。機械のように正確なシュートを放つ彼だけに、オフコートでも無駄を削ぎ落としたようなシンプルな服装が好み。着飾るよりも自身のブランドのコマーシャルの場としての認識が強いのか、NBAランウェイではコート上ほどの存在感はない。

頑張りま賞
八村塁
所属チーム:ワシントン・ウィザーズ

 NBA3年目を迎え、フィールドゴール成功率や3ポイント成功率で自己最高を更新するなど、数字だけを見ればベストシーズンだったものの、“個人的な理由”で前半戦のほとんどを欠場していた八村塁。当然、NBAランウエイに姿を見せる回数も少なかったが、自身の手掛ける「ブラック サムライ(BLACK SAMURAI)」のアイテムや「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」とのコラボ“エア ジョーダン 8(AIR JORDAN 8)”を披露していた。来シーズンはコート内外で話題を振りまいてほしいところ。期待を込めて“頑張りま賞”!

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「シャネル」から“No 5”をモチーフにした新作ジュエリーが登場

 「シャネル(CHANEL)」は7月1日、“シャネル No 5”の新作ジュエリーを発売する。マドモアゼル シャネルのラッキーナンバーであった“5”をモチーフにしたネックレス、アシンメトリーなイヤリング、シングルイヤリング2型の全4型。香水のしずくをほうふつとさせるダイヤモンドがあしらわれている。“No 5”というとまず、香水を思い浮かべるが、マドモアゼルの星座、しし座が5番目の星座だった。また、彼女は年2回のオートクチュールの発表を5日におこなっていたという。

 税込価格はネックレス(ベージュゴールド、ダイヤモンド)が115万5000円、イヤリング(ベージュゴールド、ダイヤモンド、2ウェイタイプ)が139万7000円、シングルイヤリング(ベージュゴールド、ダイヤモンド)が52万8000円、シングルイヤリング(ホワイトゴールド、ダイヤモンド)が53万9000円。

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「ルイ・ヴィトン」が新作ハイジュエリーを祝したディナーイベント カイリー・ミノーグらセレブがマラケシュに集結

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はこのほど、新作ハイジュエリーコレクション「スピリット(SPIRIT)」の発表を祝して、モロッコのマラケシュでディナーイベントを開催した。

 イベントにはウオッチ&ファインジュエリーのアーティスティック・ディレクターを務めるフランチェスカ・アムフィテアトロフ(Francesca Amfitheatrof)をはじめ、シンガーソングライターのカイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)や女優のクロエ・グレース・モレッツ(Chloe Grace Moretz)、ファッションエディターのカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)、アーティストのシャロン・アレクシー(Sharon Alexie)らセレブリティーが多く来場した。

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「ルイ・ヴィトン」が新作ハイジュエリーを祝したディナーイベント カイリー・ミノーグらセレブがマラケシュに集結

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」はこのほど、新作ハイジュエリーコレクション「スピリット(SPIRIT)」の発表を祝して、モロッコのマラケシュでディナーイベントを開催した。

 イベントにはウオッチ&ファインジュエリーのアーティスティック・ディレクターを務めるフランチェスカ・アムフィテアトロフ(Francesca Amfitheatrof)をはじめ、シンガーソングライターのカイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)や女優のクロエ・グレース・モレッツ(Chloe Grace Moretz)、ファッションエディターのカリーヌ・ロワトフェルド(Carine Roitfeld)、アーティストのシャロン・アレクシー(Sharon Alexie)らセレブリティーが多く来場した。

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「シセイドウメン」2022年秋冬コミュニケーションにアーティストのSIRUPと歌舞伎役者の片岡千之助を起用

 資生堂ジャパンは、プレステージメンズスキンケアブランド「シセイドウメン(SHISEIDO MEN)」の日本における2022年秋冬コミュニケーションに、シンガーソングライターのSIRUPと歌舞伎役者の片岡千之助を起用する。7月1日から公式サイトやデジタル広告で展開した。

 同ブランドは、22年春夏から「ブレない自信を持つ男の生き様」を表現するコミュニケーションを開始。22年秋冬はファッション誌や広告、ランドスケープ、ポートレイトなど幅広く活躍する写真家・水谷太郎氏がSIRUPと片岡千之助を撮り下ろした。

 公式サイトでは、マルチクリエイターの野村訓市氏がインタビュアーとして制作に携わり、2人にスペシャルインタビューを掲載。今まで明かされなかった話や、それぞれの人生の美学を伝える。デジタル広告は、彼らのインタビュー内の「ブレない自信」を表現するメッセージを取り入れ、本質的な男の美学を表現した。

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「シセイドウメン」2022年秋冬コミュニケーションにアーティストのSIRUPと歌舞伎役者の片岡千之助を起用

 資生堂ジャパンは、プレステージメンズスキンケアブランド「シセイドウメン(SHISEIDO MEN)」の日本における2022年秋冬コミュニケーションに、シンガーソングライターのSIRUPと歌舞伎役者の片岡千之助を起用する。7月1日から公式サイトやデジタル広告で展開した。

 同ブランドは、22年春夏から「ブレない自信を持つ男の生き様」を表現するコミュニケーションを開始。22年秋冬はファッション誌や広告、ランドスケープ、ポートレイトなど幅広く活躍する写真家・水谷太郎氏がSIRUPと片岡千之助を撮り下ろした。

 公式サイトでは、マルチクリエイターの野村訓市氏がインタビュアーとして制作に携わり、2人にスペシャルインタビューを掲載。今まで明かされなかった話や、それぞれの人生の美学を伝える。デジタル広告は、彼らのインタビュー内の「ブレない自信」を表現するメッセージを取り入れ、本質的な男の美学を表現した。

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「オフィシン ジェネラーレ」2023年春夏メンズ・コレクション

 「オフィシン ジェネラーレ(OFFICINE GENERALE)」が2023年春夏メンズ・コレクションを発表した。

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「サンローラン」が新型バッグ“ル・フィフティセブン”を発売 ラムスキンにキルティングを施す

 「サンローラン(SAINT LAURENT)」は7月1日、新型バッグ“ル・フィフティセブン(LE 57)”を発売した。柔らかなラムスキンにキルティングを施し、中央にブランドを象徴するゴールドカラーの“カサンドラ”ロゴをあしらう。価格は31万3500円(税込)。

 なお、モデル名はイヴ・サンローラン(Yves Saint Laurent)がアメリカで初出店した、ニューヨークの57番街に由来する。

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「ザ・ノース・フェイス」が原宿にアスレチックの旗艦店をオープン ランニングジャケットを好みにアレンジ

 ゴールドウインが手掛ける「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」は、ランニングやトレーニングを軸とするアスレチックカテゴリーの旗艦店「ザ・ノース・フェイス スフィア(THE NORTH FACE SPHERE)」を東京・原宿に7月1日にオープンする。地下1階と地上1~6階で、地上1階がエントランス、地下1階と地上2〜3階が物販、4階がオフィス、5階がイベントスペース、6階がテラスだ。

 物販では、アウトドアで培った機能性を生かしたアパレルとグッズをメンズ・ウィメンズともにそろえる。4階にはカスタムサービス“141CUSTOMS(ワンフォーワンカスタムズ)”のコーナーを常設。ジャケットやパンツなど特定のアイテムを対象に、ロゴや生地の色、身幅や股下などを自分好みにアレンジできる。アスレチックカテゴリーで同サービスを導入するのは初めてだ。店頭には、マラソンやトレイルランニング、日常的なファンラン、フィトネスなど、幅広いアクティビティに精通するスタッフが立つ。アイテム選びはもちろん、大会の情報提供やエントリーのサポート、トレーニングのアドバイスまでを行う。

 持続可能性への意識も高く、全商品の87%を境配慮素材で構成する。不要な服を回収し、再資源化してアップサイクルしたアイテムなどがそろう。店舗設計では、柱や壁を薄くして建築全体に使う資源を削減。ほかにも、効率よく空調管理できる吹き抜け構造や、空気を効率的断熱や紫外線カットに優れたガラスを採用して、店舗の消費電力を抑える。

 同社は1983年に「ザ・ノース・フェイス」を含めた複数ブランドを扱うかたちで初の直営店「ウェザーステーション」を原宿の竹下口にオープン。93年に明治通りに移転し、2000年から「ザ・ノース・フェイス」の屋号で営業するようになった。現在、原宿にはアウトドアの「マウンテン(MOUNTAIN)」、都市生活を意識した「スタンダード(STANDARD)」、女性向けの「マーチ(MARCH)」、子ども向けの「キッズ」、キャンプに特化した「オルター(ALTER)」の5店舗を構え、今回で6店舗となる。渡辺貴生ゴールドウイン社長は「原宿はさまざまなことを経験してきた場所。パンデミックを経て、再生へと向かう今、球体や循環を意味する“スフィア”と名付けて出店を決めた。カルチャーにたくさん触れられ、アスレチックも根付くこの街で、新しい気づきを得てもらいたい」と語った。

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「シュプリーム」2022年夏のTシャツコレクションに森山大道らの作品を採用

 「シュプリーム(SUPREME)」は、2022年夏シーズンのTシャツコレクションを7月2日に発売する。今シーズンは全8型で、そのうちの2型に日本を代表する写真家・森山大道の作品を採用した。作品は1971年発表の「三沢の犬」と87年発表の「TIGHTS IN SHIMOTAKAIDO」で、フロント部分にプリントしている。ほかにもニューヨークを拠点に活動するコラージュアーティストのウィアード・デイブ(Weirdo Dave)や、アメリカのマルチメディアアーティストのレッド・グルームス(Red grooms)らの作品をプリントしたものも用意する。

 Tシャツコレクションは「シュプリーム」の公式オンラインストアと渋谷や原宿などの旗艦店、ドーバー ストリート マーケット ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA)で取り扱う。

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「H&M」×レゴのキッズコレクション Tシャツが799円(税込)〜など

 「H&M」はこのほど、レゴ(LEGO)とコラボしたキッズ向け商品を発売した。Tシャツやワンピース、ショーツなど約20アイテムからなり、価格は799~3999円(税込)。ライトグリーンやラベンダーといったパステルカラーを基調とし、“レゴブロック”を散りばめたデザインが特徴だ。

 「H&M」はコラボコレクションの発売を記念して、会員向けに“レゴブロック”商品をプレゼントするキャンペーンも実施中だ。

 レゴは、1932年にデンマークで創業。今年90周年を迎えた。社名は、デンマーク語で「よく遊べ」を意味するLEg GOdtに由来する。

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ジュエリー「タサキ」が“デインジャー”シリーズの新作を発売 オンライン試着できるサービスもスタート

 ジュエリーブランドの「タサキ(TASAKI)」はこのほど、アイコンシリーズ“デインジャー”の新作を発売した。

 同シリーズは、食虫植物などの持つ神秘的で美しいフォームをモチーフにしたもので、パール1粒ごとに“とげ”モチーフをセットしたネックレス(63万8000円〜税込、以下同)が初登場。また、同デザインのイヤーカフ(24万2000円)もラインアップする。

 さらに、パールと並ぶ「タサキ」の2大要素であるダイヤモンドを贅沢に用いたリング(55万円〜)も用意する。ダイヤモンド一つ一つにも“とげ”モチーフを用いており、「タサキ」は「光を多く取り込めるよう、セッティングにもこだわった」と話す。

 同社はスマートフォンを使って、AR(拡張現実)技術で“デインジャー”シリーズをオンライン試着できるサービス「バーチャル トライオン(VIRTUAL TRY ON)」も公式サイト上でスタートした。

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「ウィズム」が「プレイグラウンド」の「PG」とコラボ ブラウンとパープルがテーマのシューズ3型

 ベイクルーズの「ウィズム(WISM)」は、スニーカーショップ「プレイグラウンド(PLAYGROUND)」のオリジナルブランド「PG」とのコラボシューズを7月2日に発売する。シューズは3型で、価格は1万3200円(税込、以下同)〜2万2000円。サイズはそれぞれ41〜44をそろえる。ウィズム 渋谷店、新宿店、堀江店とベイクルーズの公式オンラインストアで取り扱う。

 今回ラインアップするシューズはそれぞれダークブラウンとパープルがテーマカラーになっている。 “ガーデン ウーヴン(GARDEN WOVEN)(1万3200円)は、アッパーにウーヴン素材を使用しており、通気性が良いのが特徴。“ノック(KNOCK)”(2万900円)は、フリーロックやビブラムのタンクソール、コルクのインソールを採用した、「PG」を代表するデザイン。アッパーにはカウスエードを使用し、高級感のある一足に仕上げた。“ノーティー(NAUGHTY)”(2万2000円)は、「PG」として初めて、シューレースとフリーロックを合わせたシューズ。シューレースは通したままでも外しても、フリーロックでホールドできるため、快適に着脱ができる。

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「ア ベイシング エイプ」から新作スニーカー “夏”をテーマにパテントレザーをナショナルカラーで彩色

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は、オリジナルスニーカー“ベイプスタ(BAPE STA)”の新作を発売する。

 素材にはパテントレザーを使用し、価格は2万5300円(税込)。“夏”をテーマにしたもので、最大の特徴は3パターンのナショナルカラーだ。ミッドソールの“BAPE”ロゴも、それぞれのベースとなる色にリンクする。

 7月1日に公式サイトで、7月2日に「ア ベイシング エイプ®」取り扱い店舗で販売する。

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モデル・DJのエリー・ローズがスキンケアブランドを立ち上げ 「スキンケアは生活を豊かにするための儀式」

 モデルのエリー・ローズはこのほど、自身がプロデュースするスキンケアブランド「オトネ(OTONE)」を立ち上げる。「“誰かの美肌”に憧れるより、あらゆる人が“自分らしい肌”と心地よく生きてほしい」という思いを込め、2層式化粧水(120mL、税込4800円)と美容オイル(45mL、6600円)、保湿クリーム(50mL、6800円)をラインアップ。7月7日にローンチする公式ECサイトで販売する。

 エリー・ローズは10代でモデルデビューし、20歳でDJとしての活動をスタート。最近では、ビューティやファッション、恋愛から性に関する話題まで等身大の発信が幅広い層から支持を集めている。多方面で活躍する彼女に「オトネ」に込めた想いを聞いた。

WWD:スキンケアブランドを立ち上げた理由は?

エリー・ローズ:世界中がパンデミックにみまわれ、モデルとDJの活動をストイックに両立してきた日常が突然ストップしてしまいました。そんな中で自分と向き合いながら次にできることは何かを悶々と考えていたんです。自宅で過ごす時間が増え、バスタイムやスキンケアをして過ごすセルフケアの時間が持つ癒しのパワーをあらためて感じました。肌がきれいだとメンタルも整います。自分の肌に向き合い、寄り添うことが、生活の中でどんどん大切になり、スキンケアプロダクトの開発に挑戦したいと思うようになりました。

心地良い音楽に包まれるようなスキンケアタイムを

WWD:ブランド名の由来は。

エリー・ローズ:私は生活のムードやフィーリング、肌や体のコンディションを全て「トーン」=「音」で捉えています。音楽もスキンケアも、私を心地よい状態に仕上げてくれる生活に欠かせないものです。スキンケアと音楽を融合させることで、自分にしか作れないストーリーが生まれるのではないかと考えました。ブランドのコンセプトは“setting the tone”。「オトネ」はそんな「トーン」と、「音」(オト/ネ)を重ねています。

WWD:「オトネ」のプロダクトでどんなスキンケアタイムを演出する?

エリー・ローズ:忙しい毎日を過ごす中で、スキンケアをしている時間ぐらいはゆっくりと自分の時間を楽しんでほしいんです。ルーティーンというよりも生活を豊かにするための儀式のような……。その一瞬だけでも一息ついて、自分と向き合う時間にしてもらえたらうれしいです。

WWD:製品へのこだわりは?

エリー・ローズ:ナチュラルで、艶やか、たおやかな肌になるために、必要な成分を厳選しました。かつ、センシティブな人も使える優しい使い心地がこだわり。音でいうと「ふわふわ」「すべすべ」な肌を目指しています。愛おしい音に包まれているような感覚に満ちてほしいですね。香りにもこだわりました。インスタグラムでアンケートを取ってみなさんの好きな香りを聞きながら、ジャスミンとベルガモットの精油に決めました。甘さもあるけれども、少し爽やかで、移り変わるノートも楽しんでいただきたいですね。私のファンは年齢層が幅広いので、20代でも手が届く価格帯や、30代や40代でも満足できる使い心地を追求しました。今後はみんなとコミュニケーションをとりながら、いろいろなタイプを作るのもありですね。

何でも屋さんではなく
スキンケアブランドとして成長させる

WWD:音楽と「オトネ」はどのようにコラボさせていく?

エリー・ローズ:「オトネ」の動画を制作するために、大好きなベルリン在住のアーティスト、ビビアン・コック(Vivian Koch)さんに「オトネ」のためにトラックを制作してもらったんです。今後ホームページでは「今週のミックス」のようなイメージでスキンケアをしながら音楽を楽しんでもらえるコンテンツを載せていきます。

WWD:サステナビリティについても熱心に発信しているが、「オトネ」ではどのような取り組みを?

エリー・ローズ:ボトルはリサイクルが可能なガラス瓶にしました。最終的には、当社で回収する仕組みを作ることが理想です。また発送する際の箱にはリユースペーパーを採用し、なるべくロスが出ないようにギフトサービスやメッセージカード、パンフレットは削減しました。サステナビリティやSDGsを流行りで終わらせるのではなく、当たり前のものとして広げていきたいですね。

WWD:今後の展望は?

エリー・ローズ:最初は小さく細々と、自分のファンに届けば良いかなと思っていたんです。でも、試行錯誤しながら「オトネ」が形になり、作ったからにはたくさんの人に届けたいと強く思うようになりました。美味しいご飯を食べたり、素敵な美術館に行ったり、体験や経験が大切な時代にシフトチェンジしています。そんな選択肢の中に「オトネ」が入ったらうれしいですね。ライフスタイル商品にも興味はありますが、まずはキンケアブランドとしてブレずに成長させていきたいです。

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モデル・DJのエリー・ローズがスキンケアブランドを立ち上げ 「スキンケアは生活を豊かにするための儀式」

 モデルのエリー・ローズはこのほど、自身がプロデュースするスキンケアブランド「オトネ(OTONE)」を立ち上げる。「“誰かの美肌”に憧れるより、あらゆる人が“自分らしい肌”と心地よく生きてほしい」という思いを込め、2層式化粧水(120mL、税込4800円)と美容オイル(45mL、6600円)、保湿クリーム(50mL、6800円)をラインアップ。7月7日にローンチする公式ECサイトで販売する。

 エリー・ローズは10代でモデルデビューし、20歳でDJとしての活動をスタート。最近では、ビューティやファッション、恋愛から性に関する話題まで等身大の発信が幅広い層から支持を集めている。多方面で活躍する彼女に「オトネ」に込めた想いを聞いた。

WWD:スキンケアブランドを立ち上げた理由は?

エリー・ローズ:世界中がパンデミックにみまわれ、モデルとDJの活動をストイックに両立してきた日常が突然ストップしてしまいました。そんな中で自分と向き合いながら次にできることは何かを悶々と考えていたんです。自宅で過ごす時間が増え、バスタイムやスキンケアをして過ごすセルフケアの時間が持つ癒しのパワーをあらためて感じました。肌がきれいだとメンタルも整います。自分の肌に向き合い、寄り添うことが、生活の中でどんどん大切になり、スキンケアプロダクトの開発に挑戦したいと思うようになりました。

心地良い音楽に包まれるようなスキンケアタイムを

WWD:ブランド名の由来は。

エリー・ローズ:私は生活のムードやフィーリング、肌や体のコンディションを全て「トーン」=「音」で捉えています。音楽もスキンケアも、私を心地よい状態に仕上げてくれる生活に欠かせないものです。スキンケアと音楽を融合させることで、自分にしか作れないストーリーが生まれるのではないかと考えました。ブランドのコンセプトは“setting the tone”。「オトネ」はそんな「トーン」と、「音」(オト/ネ)を重ねています。

WWD:「オトネ」のプロダクトでどんなスキンケアタイムを演出する?

エリー・ローズ:忙しい毎日を過ごす中で、スキンケアをしている時間ぐらいはゆっくりと自分の時間を楽しんでほしいんです。ルーティーンというよりも生活を豊かにするための儀式のような……。その一瞬だけでも一息ついて、自分と向き合う時間にしてもらえたらうれしいです。

WWD:製品へのこだわりは?

エリー・ローズ:ナチュラルで、艶やか、たおやかな肌になるために、必要な成分を厳選しました。かつ、センシティブな人も使える優しい使い心地がこだわり。音でいうと「ふわふわ」「すべすべ」な肌を目指しています。愛おしい音に包まれているような感覚に満ちてほしいですね。香りにもこだわりました。インスタグラムでアンケートを取ってみなさんの好きな香りを聞きながら、ジャスミンとベルガモットの精油に決めました。甘さもあるけれども、少し爽やかで、移り変わるノートも楽しんでいただきたいですね。私のファンは年齢層が幅広いので、20代でも手が届く価格帯や、30代や40代でも満足できる使い心地を追求しました。今後はみんなとコミュニケーションをとりながら、いろいろなタイプを作るのもありですね。

何でも屋さんではなく
スキンケアブランドとして成長させる

WWD:音楽と「オトネ」はどのようにコラボさせていく?

エリー・ローズ:「オトネ」の動画を制作するために、大好きなベルリン在住のアーティスト、ビビアン・コック(Vivian Koch)さんに「オトネ」のためにトラックを制作してもらったんです。今後ホームページでは「今週のミックス」のようなイメージでスキンケアをしながら音楽を楽しんでもらえるコンテンツを載せていきます。

WWD:サステナビリティについても熱心に発信しているが、「オトネ」ではどのような取り組みを?

エリー・ローズ:ボトルはリサイクルが可能なガラス瓶にしました。最終的には、当社で回収する仕組みを作ることが理想です。また発送する際の箱にはリユースペーパーを採用し、なるべくロスが出ないようにギフトサービスやメッセージカード、パンフレットは削減しました。サステナビリティやSDGsを流行りで終わらせるのではなく、当たり前のものとして広げていきたいですね。

WWD:今後の展望は?

エリー・ローズ:最初は小さく細々と、自分のファンに届けば良いかなと思っていたんです。でも、試行錯誤しながら「オトネ」が形になり、作ったからにはたくさんの人に届けたいと強く思うようになりました。美味しいご飯を食べたり、素敵な美術館に行ったり、体験や経験が大切な時代にシフトチェンジしています。そんな選択肢の中に「オトネ」が入ったらうれしいですね。ライフスタイル商品にも興味はありますが、まずはキンケアブランドとしてブレずに成長させていきたいです。

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