ワークマン、価格見直しを検討 23年春夏物で

 ワークマンは、プライベートブランド(PB)の2023年春夏商品の価格見直しを検討する。急速な円安をはじめ、原材料費の高騰、海上輸送費の高止まりなど、現状の価格設定が難しくなったことを受けて対策を講じる。具体的な値上げ幅や対象商品は未定だが、低価格の維持を掲げてきたワークマンも曲がり角を迎えている。

 9日に行われた同社の2022年4〜6月期決算説明会(オンライン)で小濱英之社長が明らかにした。

 食品メーカーや一部アパレルによる値上げが次々発表される中、ワークマンは2月に「価格据え置き宣言」を行い、売上高の約6割を占めるPB商品については当面値上げを行わないとアナウンスしていた。「ワークマンプラス」や「#ワークマン女子」といった新業態のブームによって獲得した新規顧客が離れるのを防ぐため、コスト高の分を飲み込む「やせがまん」(土屋哲雄専務)を決めた。そのため23年3月期は引き続き増収を見込むものの、営業利益は久々の減益の予想を立てていた。

 ただ、その際も極端な円安や原材料費の高騰が進行した場合は、値上げに踏み切らざるをえないとの見通しを述べていた。

 今回、2月に比べて円安が加速したことを受け、方針を見直す。商品調達がほぼ終わっている22-23年秋冬物は価格を維持するが、23年春夏物は価格の見直しを検討する。定番の継続品が多い同社では一部商品の改廃も行う。アイテムの集約に加えて、アパレルやキャンプ用品などで共通素材を増やすなどしてコスト削減にも務める。

 小濱社長は「柱となる商品は極力価格を維持する。一方で、機能性を高めた上で価格を変更するなど、お客さまの支持が得られる方法を探りたい」と話す。その上で「来期(24年3月期)は増収増益をしっかり確保する」考えだ。

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ワークマン、価格見直しを検討 23年春夏物で

 ワークマンは、プライベートブランド(PB)の2023年春夏商品の価格見直しを検討する。急速な円安をはじめ、原材料費の高騰、海上輸送費の高止まりなど、現状の価格設定が難しくなったことを受けて対策を講じる。具体的な値上げ幅や対象商品は未定だが、低価格の維持を掲げてきたワークマンも曲がり角を迎えている。

 9日に行われた同社の2022年4〜6月期決算説明会(オンライン)で小濱英之社長が明らかにした。

 食品メーカーや一部アパレルによる値上げが次々発表される中、ワークマンは2月に「価格据え置き宣言」を行い、売上高の約6割を占めるPB商品については当面値上げを行わないとアナウンスしていた。「ワークマンプラス」や「#ワークマン女子」といった新業態のブームによって獲得した新規顧客が離れるのを防ぐため、コスト高の分を飲み込む「やせがまん」(土屋哲雄専務)を決めた。そのため23年3月期は引き続き増収を見込むものの、営業利益は久々の減益の予想を立てていた。

 ただ、その際も極端な円安や原材料費の高騰が進行した場合は、値上げに踏み切らざるをえないとの見通しを述べていた。

 今回、2月に比べて円安が加速したことを受け、方針を見直す。商品調達がほぼ終わっている22-23年秋冬物は価格を維持するが、23年春夏物は価格の見直しを検討する。定番の継続品が多い同社では一部商品の改廃も行う。アイテムの集約に加えて、アパレルやキャンプ用品などで共通素材を増やすなどしてコスト削減にも務める。

 小濱社長は「柱となる商品は極力価格を維持する。一方で、機能性を高めた上で価格を変更するなど、お客さまの支持が得られる方法を探りたい」と話す。その上で「来期(24年3月期)は増収増益をしっかり確保する」考えだ。

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マッシュビューティーラボがファミリーマートと協業 ビューティブランド「ミティア オーガニック」がデビュー

 マッシュビューティーラボは10月4日、「ミティア オーガニック(MITEA ORGANIC)」を発売する。医薬部外品を含むスキンケアアイテム4種にリップ1種(全3色)をラインアップ。同社の独自基準に準拠したナチュラルオーガニック処方でありながら、価格は全て税込2000円以下だ。コスメキッチンやビープル、そして全国のファミリーマートで同時発売する。同社のプライベートブランドがコンビニエンスストアで販売されるのは初めてだ。

 プロダクトは水とオイルに徹底 してこだわり、20種類の植物エキス・オイルを配合。水とオイル、そして ナチュラル&オーガニックの力で肌の角層からみなぎらせ、潤いを与え、透明感やシワ改善※1にも手応えを感じられる製品作りを目指した。 その20種類の植物エキス・オイルの中で最も注目したのが、オーガニックブナエキス※2だ。自然界には、年月を重ねるほど生命力がアップする 植物「逆齢植物」が存在する。その研究から行き着いたのが、オーガニッ クブナエキスだった。ブナの胎芽から UHF(極超短波)という手法でそれを抽出し、唯一無二の処方が完成した。

 開発を担当した倉田翔子マッシュビューティーラボ ブランド事業本部 企画・マーケティング部MD部 部長は、「最もこだわったのは、手のひらに取り肌につけた時の心地よい感触と、肌へと行き渡ることを自分の手で実感できること。それらを追求して生まれたのが、独自設計のジャストス ピードローション処方。もちろん、このブランドは全ての人のためのものですが、特に子育てや家事、仕事で自分の時間が取りづらい時短志向、その一方で美しさは諦めたくない、そんな女性に手に取ってほしい」と語る。香りは5つの天然精油のブレンドによるウッディラベンダーで、スキンケアの時間に安らぎをもたらす。

 デビューに先駆け、8月8日に公式ウエブサイトをオープンした。

※1“ミティア セラムO”[医薬部外品]に配合の有効成分ナイアシンアミド
※2 保湿成分

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マッシュビューティーラボがファミリーマートと協業 ビューティブランド「ミティア オーガニック」がデビュー

 マッシュビューティーラボは10月4日、「ミティア オーガニック(MITEA ORGANIC)」を発売する。医薬部外品を含むスキンケアアイテム4種にリップ1種(全3色)をラインアップ。同社の独自基準に準拠したナチュラルオーガニック処方でありながら、価格は全て税込2000円以下だ。コスメキッチンやビープル、そして全国のファミリーマートで同時発売する。同社のプライベートブランドがコンビニエンスストアで販売されるのは初めてだ。

 プロダクトは水とオイルに徹底 してこだわり、20種類の植物エキス・オイルを配合。水とオイル、そして ナチュラル&オーガニックの力で肌の角層からみなぎらせ、潤いを与え、透明感やシワ改善※1にも手応えを感じられる製品作りを目指した。 その20種類の植物エキス・オイルの中で最も注目したのが、オーガニックブナエキス※2だ。自然界には、年月を重ねるほど生命力がアップする 植物「逆齢植物」が存在する。その研究から行き着いたのが、オーガニッ クブナエキスだった。ブナの胎芽から UHF(極超短波)という手法でそれを抽出し、唯一無二の処方が完成した。

 開発を担当した倉田翔子マッシュビューティーラボ ブランド事業本部 企画・マーケティング部MD部 部長は、「最もこだわったのは、手のひらに取り肌につけた時の心地よい感触と、肌へと行き渡ることを自分の手で実感できること。それらを追求して生まれたのが、独自設計のジャストス ピードローション処方。もちろん、このブランドは全ての人のためのものですが、特に子育てや家事、仕事で自分の時間が取りづらい時短志向、その一方で美しさは諦めたくない、そんな女性に手に取ってほしい」と語る。香りは5つの天然精油のブレンドによるウッディラベンダーで、スキンケアの時間に安らぎをもたらす。

 デビューに先駆け、8月8日に公式ウエブサイトをオープンした。

※1“ミティア セラムO”[医薬部外品]に配合の有効成分ナイアシンアミド
※2 保湿成分

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デザイナーの三宅一生が死去 84歳

 イッセイ ミヤケグループ創設者の三宅一生氏が5日、がんのため死去した。84歳だった。故人の遺志で葬儀はすでに執り行い、告別式やお別れ会は実施しないという。

 三宅氏は1938年生まれ、広島出身。多摩美術大学を卒業後、65年に渡仏しオートクチュールの技術などを4年間学んだ。69年に渡米後はプレタポルテの経験を積み、70年に帰国して三宅デザイン事務所を設立した。翌年にブランド「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」を立ち上げ、73年にはパリ・ファッション・ウイークに参加。日本のデザイナーズブランドの海外市場開拓に貢献した。

 三宅氏はパリコレに初参加した際から“一枚の布”という考えのもと、産地や企業との協働により一本の糸から研究開発を行い、独自素材や技術でもの作りを行い続けた。93年には“プリーツ プリーズ(PLEATS PLEASE)”を、98年には“エイポック(A-POC)”を発表。日本の伝統技術を生かしたもの作りは、国内外のファッション界に大きな影響を与えた。2010年には文化勲章を受章。イッセイ ミヤケグループの各ブランドは後任に引き継いだものの、“生涯現役”として現場をサポートしていた。

 同社は「三宅は1970年に三宅デザイン事務所を設立し、生涯にわたり現役として衣服デザインの研究開発に取り組み、デザイン文化の発展に貢献し続けて参りました。その精神は次世代に受け継がれています。これまでのご厚誼に、グループ一同、心より御礼を申しあげます」とコメントした。

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デザイナーの三宅一生が死去 84歳

 イッセイ ミヤケグループ創設者の三宅一生氏が5日、がんのため死去した。84歳だった。故人の遺志で葬儀はすでに執り行い、告別式やお別れ会は実施しないという。

 三宅氏は1938年生まれ、広島出身。多摩美術大学を卒業後、65年に渡仏しオートクチュールの技術などを4年間学んだ。69年に渡米後はプレタポルテの経験を積み、70年に帰国して三宅デザイン事務所を設立した。翌年にブランド「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」を立ち上げ、73年にはパリ・ファッション・ウイークに参加。日本のデザイナーズブランドの海外市場開拓に貢献した。

 三宅氏はパリコレに初参加した際から“一枚の布”という考えのもと、産地や企業との協働により一本の糸から研究開発を行い、独自素材や技術でもの作りを行い続けた。93年には“プリーツ プリーズ(PLEATS PLEASE)”を、98年には“エイポック(A-POC)”を発表。日本の伝統技術を生かしたもの作りは、国内外のファッション界に大きな影響を与えた。2010年には文化勲章を受章。イッセイ ミヤケグループの各ブランドは後任に引き継いだものの、“生涯現役”として現場をサポートしていた。

 同社は「三宅は1970年に三宅デザイン事務所を設立し、生涯にわたり現役として衣服デザインの研究開発に取り組み、デザイン文化の発展に貢献し続けて参りました。その精神は次世代に受け継がれています。これまでのご厚誼に、グループ一同、心より御礼を申しあげます」とコメントした。

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ユニクロ「UT」がディズニーやピクサーをテーマにしたTシャツデザインコンペを開催 入賞デザインは世界で販売

 ユニクロ(UNIQLO)のグラフィックTシャツブランド「UT」は、デザインコンペティション「UT グランプリ(UT GRAND PRIX 2023)」を開幕した。今年はディズニーとピクサー、スターウォーズ、マーベルをテーマに、8月9日から9月10日まで全世界でデザインを募集する。

 入賞デザインは2023年春夏UTコレクションとして全世界のユニクロで販売する。また、グランプリ受賞者には賞金2万ドル(約270万円)を授与し、副賞として本国・アメリカへのツアーに招待する。応募に関する詳細は、「UTGP2023」特設サイトで随時発表する予定だ。「UTグランプリ」は、Tシャツをキャンバスととらえ、グラフィックやメッセージを表現するコンペティションとして2005年にスタート。過去にはマーベルや任天堂、ポケモンなどをテーマに応募の中から選ばれたデザインを商品化、世界で販売してきた。

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「ジルスチュアート」で人気の“紅茶の香り”が定番化 ミルクティーブレンドなど3種の香り

  「ジルスチュアート(JILLSTUART)」は、これまで限定アイテムとして登場させていた紅茶の香り3種を定番アイテムとして発売する。新たに定番に加わったのはミルクティーブレンド、ストロベリー&ティー、ハニーシトロンティーの香り。10月7日にローラーボールタイプのフレグランス、リップバーム、ハンドクリームを発売し、3種の香りをそれぞれ楽しむことができる。

 ブランドでは過去に、優雅な紅茶の香りが広がるボディーミルクやハンドクリームなどを限定で発売していた。新たに加わるミルクティーブレンドの香りは、甘く濃厚なミルクティーにラベンダーを組み合わせ、安らぎや深い癒やしをもたらす。ストロベリー&ティーは、高揚感あふれるフレッシュ&スイートな香り。ハニーシトロンティーの香りは、爽やかなシトロンに甘いハニーとスパイス、ウッディを組み合わせ、穏やかな気持ちをもたらす。

 3種の香りは、携帯サイズで持ち歩きに便利な“ローラーボール”(全3種、税込各1980円)、クリーミーベージュ・レッドピンク・オレンジの3カラーをそろえ、保湿効果&ケア効果が高く艶やかな唇に導く“リップバーム”(全3種、税込各1650円)、コクのあるクリームが手肌に潤いを与える“ハンドクリーム”(全3種、税込各1320円)で楽しむことができる。

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「エスティ ローダー」の公式インフルエンサーにタカラトミー「リカちゃん」が就任 メイクアップ動画などに登場

 「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」は、ブランドのオフィシャルインフルエンサーにタカラトミーの「リカちゃん」を起用した。8月9日からリカちゃんがメイクアップ動画や製品を紹介するコラボキャンペーン「LiccA loves ESTEE LAUDER」をスタートしている。

 リカちゃんがインフルエンサーとして登場するキャンペーンは公式SNSで展開するほか、LINEスタンプやオリジナル付箋のプレゼントなど、さまざまな企画を実施する。

 リカちゃんはインフルエンサー就任について「『エスティ ローダー』のコスメはリカも大好きなアイテムがいっぱいあって、これからみなさんに伝えていくのが楽しみ。リカのおすすめメイクをSNSでたくさん紹介していく予定です」とコメントしている。

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「ディオール」から“ムッシュ”の故郷の空の色をイメージした“サドル”バッグ

 「ディオール(DIOR)」は、“CD 1947”カプセルコレクションから新作の“サドル”バッグを発売した。価格は49万円(税込)。

 “ムッシュ”こと、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)デザイナーが幼少期を過ごしたフランス・ノルマンディー地方のグランヴィルの空の色をイメージした“ディオール グレー”が最大の特徴で、フラップに“ムッシュ”が初めてファッションショーを開催した年“1947”を刺しゅうする。

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「ディオール」から“ムッシュ”の故郷の空の色をイメージした“サドル”バッグ

 「ディオール(DIOR)」は、“CD 1947”カプセルコレクションから新作の“サドル”バッグを発売した。価格は49万円(税込)。

 “ムッシュ”こと、クリスチャン・ディオール(Christian Dior)デザイナーが幼少期を過ごしたフランス・ノルマンディー地方のグランヴィルの空の色をイメージした“ディオール グレー”が最大の特徴で、フラップに“ムッシュ”が初めてファッションショーを開催した年“1947”を刺しゅうする。

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阪急メンズ東京がファッション学生支援プロジェクトの第2弾 特別販売会を開催

 阪急メンズ東京は8月13、14日の2日間、ファッションに携わる学生を支援する「HMT(Hankyu Men’s Tokyo) for Students」プロジェクトの第2弾として学生限定の特別販売会を行う。

 「HMT for Students」は今年1月にスタート。第1弾として学生限定の特別販売会やバンタンデザイン研究所の学生による卒業制作作品の館内展示、在校生・卒業生によるコレクション受注会などを開催した。

 阪急メンズ東京は、「新型コロナの影響でアルバイト収入が減少し、ファッションへの投資も後ろ向きとなる中、1月に行った特別販売会は非常に大きな反響を得た。また学生向けファッションイベントも中止、学びの機会や体験の場も消失しており、将来ファッション業界に携わりたいと考える学生に、新たなつながりのきっかけや、自身のクリエーションを発表できる場を提供していければと思う」と話す。

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ユナイテッドアローズ、商品廃棄率0.1%へ引き下げ目指す

 ユナイテッドアローズは4日、サステナビリティに関する目標数値および行動指針を発表した。「サーキュラリティー」「カーボンニュートラル」「ヒューマニティー」のカテゴリーで、2031年3月期を達成目処とする7つの数値目標を設定した。合わせて初めてESGデータブックを公表した。

 循環型の仕組みを目指す「サーキュラリティー」では、商品の廃棄率を現在の1.0%から0.1%へ引き下げと、環境配慮商品の割合を現在の2.0%から50%へ引き上げを目指す。定価販売比率を向上させると同時に、サンプル品の販路拡大や傷物商品を発生させない方法を模索していくという。環境配慮商品については、現在社内基準の改定に着手しており今後事業ごとの目標値を策定していく。

 「カーボンニュートラル」では、温室効果ガス排出量をスコープ1(自社による直接排出)と2(自社が購入したエネルギーによる間接排出)で20年3月期と比較して30%、スコープ3(自社がかかわるサプライチェーン全体での間接排出)で15%の削減を目指し、省エネと再生可能エネルギー由来の電力に切り替えを進める。この目標値は、気候変動による世界の平均気温上昇を産業革命前と比べ1.5度未満に抑えるというパリ協定へのコミットを証明する国際機関SBT(Science-Based Targets)認定を申請中だ。再生可能エネルギーの使用率は、現在の3.2%から50%へ引き上げることを目指し、店舗が入居するデベロッパーやビルオーナーなどに対して呼び掛けていく。

 「ヒューマニティー」においては、「国連ビジネスと人権に関する指導原則」などに基づき策定した「行動指針同意書」の取得率100%達成と、従業員のエンゲージメントスコアを現在の70%から80%へ引き上げることを目指す。

 また同社は先ほど中国のウイグル地区で生産されている新疆綿の使用を中止する方針を発表した。今年秋冬の一部の商品で先行して使用をやめ、2023年秋冬以降全面的に中止する。トレーサビリティーについて4日のオンライン決算説明会で松崎善則社長執行役員CEOは、「大事にすべき人権の問題や認証項目よりも企業活動が優先されることがないよう、お客さまに自信を持って商品・サービスを提供していく」とコメントした。

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10年かけ全国300カ所のショッピングモールを撮影、小野啓が見た「新しい日本の原風景」

 小野啓は、最も忍耐強くストイックな写真家の一人だ。今年1月に出版した「モール」(赤々舎、2022)は、約10年をかけて累計で全国300カ所近くの大型ショッピングモールを回って撮影した。同書には中判のブローニーフィルムで撮影されたほぼトリミングなしの6×7比の約100枚の写真が収められ、巨大なモールをすっぽり収めた遠景から、住宅が重なりの中に顔を出すモールの外観、館内の中を行き交う人たち、無味乾燥にも見える画一的なモール外観まで、ショッピングモールを軸にさまざまな風景が映し出されている。小野啓はなぜ「モール」を撮り始めたのか。10年以上撮り続けた小野は、その目で何を見たのか。全国のモール300カ所を回った小野啓が一番最初に撮影に訪れた場所という、日本最大の大型ショッピングモール「レイクタウン」(埼玉県越谷市)で聞いた。

WWDJAPAN:「モール」のあとがきの中で、ショッピングモールを撮影するきっかけは「青い光」や「NEW TEXT」で撮影している高校生たちから撮影場所に指定されることが増えたからだと書いてある。本格的に撮影を始めたのは?

小野啓(以下、小野):2012年からです。基本的には10万㎡以上の敷地面積のある大型モールをネットで検索して、北は青森から、南は鹿児島まで、10年くらいかけて合計で200〜300カ所くらいのモールを撮影しました。中には複数回訪れているところもあるので、正確に何カ所かと言われると答えづらいですが、北海道と沖縄を除く大半の大型モールは行ったと思います。

WWD:撮影するモールはどう決めた?

小野:ショッピングモールをテーマに撮影をしようと思い、最初にこのレイクタウンを訪れたときに、あまりの大きさに圧倒されました。同時に巨大な箱のような得体の知れない建築物でありながら、無個性などこにでもある外観が面白くて、まずは日本全国のいろんな大型ショッピングモールに行って撮影してみよう、と。

WWD:モールの大きな特徴の一つが、その無個性さ。撮影する中で、途中で「飽きる」ということはなかったのか。

小野:むしろ、それは逆です。僕も最初は外観だけを見れば無個性だと感じましたが、実際に訪れてみればモールのある場所も人も、全部が違う。厳密に言えば中に入っているショップもそれぞれ微妙に異なる。大抵のモールは自動車じゃないと行きづらい場所にあるので、シャトルバスなんかに乗っていくのですが、車窓から見える風景もそれぞれに全然違うんです。もちろん幹線道路からのアクセスがいいとか、外観とか、テナント構成とか、共通点も多いかもしれませんが、すべてのモールにはそれぞれの存在意義や理由みたいなものがあると感じました。あと僕は基本的に、トリミングや過度な色調整をしません。それは写真家の態度だと思っているからです。この「モール」の写真は共通点も差異も、あえて強調したりはせず、あるがままそのままを写し取りったつもりです。

WWD:撮影のやり方は?

小野:誰かにお願いされて撮影するわけではないので、当たり前ですが、基本的には自腹で、月に2〜3回、時間を見つけて回っていました。最初の頃は何かのついでに、ということもやりましたが、カメラをリュックに詰め、三脚も持ち運ぶとなると10kg以上の機材を抱えて、モールの周辺も含めて歩き回るのでかなり体力を消耗しました。とてもじゃないけど複数のモールを回ったり、他のプロジェクトや仕事と一緒にもできなかったですね。だから、とにかく撮影に全力を注ぎたかったものの、お金も節約しなければならなかったので、行きは特急に乗って、帰りは深夜バスでみたいな旅程です。撮影の後はいつもクタクタでした。モールは全国に点在しているので、色んな場所を巡ったことは巡ったものの、正直観光などはまったくできなかったですね。

WWD:撮影のときに苦労した点は?

小野:撮影時、大半の時間はポイントを見つけるために歩き回っていました。先ほども言ったように、モールにも立地や場所など、それぞれの個性がある。それを見つけ出すためには、周辺も館内も含め、とにかく歩き回るしかない。その上で広大なモールの無数にある撮影ポイントを見つけなければならない。例えば外観を撮るときには住宅街が周りにあったり、季節によっては樹木で隠れてしまったり。それに基本的に大型モールは高さに比べて横幅が大きいので引きで撮ると画角がアンバランスになってしまう。館内に行けば、時間によって人が多かったり少なかったりもする。だから長時間歩き回っているけどシャッターを押す瞬間やポイントは、ある意味一瞬しかない。なので心身ともに疲れました。どうでもいいかもしれませんが、モールならではの設備、例えば荷物を入れたカートごと保管できる「カートロッカー」はとても重宝しました(笑)。

WWD:機材は?

小野:メーンが「マミヤ7-Ⅱ」で、館内用のサブ機として「コンタックス645」を使いました。できるだけ画質の高いカメラであるのと同時に、周囲数kmにも及ぶ大型モールの周辺を持ち運びながら歩き回って撮影できる、ということも重要でした。

WWD:印象的だったモールは?

小野:一番はやはり、「モール」を作ることを決めるきっかけにもなった、この「レイクタウン」です。もう何回も来ていますが、訪れるたびに発見がある。もう一つは「ピエリ守山」です。ここには1度訪れた後にかなり異質な状態になっているという噂を聞いて再訪したのですが、行ってみて驚きました。人がおらず、多くのテナントが閉店状態だった時期があり、綺麗な廃墟という印象でした。モールの光と影のようなものを感じました。

WWD:10年をかけたモール撮影プロジェクトの区切りはどうつけたのか?

小野:毎年のように新しいモールができる一方で、「ピエリ守山」のように廃墟化するモールも出てきた。その一方で撮影を続けていると、モールの中には福祉施設や公共機関が入るようにもなっていて、モール自体がコミュニティーを生み出したり、その核になり、かつてのように異質なものではなくなってきた。例えば僕は今年で44歳で滋賀県の出身なのですが、僕が中学生・高校生くらいのときは地元で時間を潰したり、遊んだり、溜まったりする場所って駅前のゲーセンだったり、商店街だったりしたんですよね。でも今の高校生くらいの世代にとって、そうした場所がモールになっている。もうファーストプレイスであって、青春時代の思い出の中には常にモールがあると思うんです。この10年は、モールがそうやって原風景へと移り変わるタイミングで、その変化を撮影してきた。撮影の区切りが何かと言われれば、モールが僕らの生活の中に深く根ざすようになったと感じたから。ここでいったん区切れると感じたんです。あと、細かいことかもしれませんが、2020年3月以降に撮影した写真に映るひとたちは全員マスクをしている。むしろモールのような場所でマスクをしていないコト自体が今見ると違和感がありますよね。

WWD:写真の並びやセレクトは?

小野:ベタ焼きから100枚くらいセレクトした写真を基準に、編集者と何度も話し合いながら、これまでに撮ったものを振り返ったり、新たに撮り足したり、を何度も繰り返しました。実は編集作業は2年くらいかかっていて、途中で本当にできあがるのか、とも思ったり(笑)。ただ、そのおかげでコロナ禍のモールも入れられた。写真の構成は遠景から始まって徐々に近づいていって、館内の風景と行き来する人、そしてまた引いて周辺などへと広がっていくイメージにしています。解説には著書「都市と消費とディズニーの夢 ショッピングモーライゼーションの時代」(角川書店)で知られる速水健朗さんに、デザインはグルーヴィジョンズにお願いしました。

WWD:この「モール」も10年をかけているが、ライフワークのように続けている全国の高校性を撮影する「NEW TEXT」も今年で20年になる。写真集になるのかわからない中で撮り始めて、長く続ける中で途中で不安になることは?

小野:それはなりますよ。最終的に納得できる作品になるのか、果たして出版できるのか、モールに向かう途中の電車の中で、何やってるんだろうとふと思ったり。そんな不安は常にあります。でもモールが近づいてくれば、撮影のことしか考えられなくなります。いずれにしろ、こればっかりは自分で自分を信じてやりきるしかない。だからこそ、納得できるまでやりきる、という感じです。

WWD:この10年を振り返って、日本は何が変わり、何が変わらなかったのでしょう?

小野:うーん。僕の個人の制作に関して言えば「NEW TEXT」は、明らかにコミュニケーションツールが変わりました。「NEW TEXT」は場所を問わず、リクエストをもらって全国どこへでも高校生を撮影しに行くプロジェクトなのですが、以前はウェブサイトで募集をかけてメールでやり取りしていたのが、いまはほとんどインスタグラム経由です。メールだと文章でのやり取りですが、インスタグラムだと文字のやり取りみたいになって、以前に比べて熱量というか、感情が見えにくくなった実感があります。ただ実際に会うと、人間性や内面にある若いからこそのほとばしるような感情そのものはあまり変わらない。つまり、ネットを介したコミュニケーションは前よりも難しくなったなあと。あと、高校生に関して言えば今はやっぱりコロナの影響が大きいと思います。外出もままらなず、イベントも軒並み制限されるか、あるいは中止になった。かけがえのない貴重な時間を奪われた、という感覚は強いと思います。

WWD:最後に全国のショッピングモールの関係者にメッセージを。

小野:モールはあまりにも当たり前の存在になりすぎているせいもあるのかもしれませんが、意外とモール社会的に捉えて語る機会や文章って実は少ないように思います。写真集にしても僕のこの「モール」以外に、モールそのものを主体に捉えたものはほとんどないんじゃないかな。単なる希望ではありますが、この写真集の巡回展を、僕が全国のモールで撮影したように、全国のモールでやってみたいし、実際の関係者ほどではないかもしれませんが、僕もモールについては写真家としては誰よりも考えたつもりです。ぜひそのときにはその関係者と一緒にトークイベントなどもやってみたいですね。

■小野啓 写真集「モール」
発行:赤々舎
ISBN:978-4-86541-139-3
定価:3000円+税

■小野啓 「モール」写真展
日程:2022年9月27日〜10月9日
時間:12:00〜19:00
定休日:月曜日
場所: TOTEM POLE PHOTO GALLERY
住所:〒160-0004 東京都新宿区四谷四丁目22 第二富士川ビル1F
入場料:無料

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「ニューバランス」がスニーカー“90/60”の新色ブラウンを発表

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、スニーカー“90/60”の新色ブラウンを8月13日に発売する。価格は税込1万8700円で、「ニューバランス」の公式オンラインストアと一部直営店などで取り扱う。

 “90/60”は、ブランドを代表する“900”番台と、2000年代初頭のランニングシューズ“860”に着想して22年にデビューしたばかりのモデル。アッパーサイドの“N”ロゴが外側と内側でデザインが異なるほか、シュータンには特直的な三角ロゴのパーツを配し、ミッドソールはボリューミーな形状となっている。

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「リーボック」が気鋭ストリートウエアブランド「ボット」と初コラボ スニーカーとTシャツを用意

 「リーボック(REEBOK)」は、グラフィックデザイナーやアーティストとして活躍するTEITOが手掛けるストリートウエアブランド「ボット(BOTT)」との初コラボコレクションを発表した。コレクションは2回に分けて発売し、その第1弾を8月12日から「リーボック」や三越伊勢丹の公式オンラインストア、「リーボックストア 渋谷」などで順次取り扱う。

 第1弾コラボコレクションでは、定番スニーカー“クラシックレザー(CLASSIC LEATHER)”と4色展開のTシャツをラインアップする。“クラシックレザー”は、ダークブラウンのアッパーにスエードと耐久性の高いリップストップ生地を採用し、シュータンとソックライナーに両ブランドのロゴを配したほか、ヒールカウンターに“BoTT”のロゴを型押し、サイドのストライプにはラベンダーカラーを差し込んでいる。Tシャツは、「ボット」のアイコニックなロゴTシャツがベースで、“BoTT”のグラフィックの中に「リーボック」の“ベクターロゴ”をリピートパターンで落とし込んでいる。価格は“クラシックレザー”が税込1万4300円、Tシャツが同7290円だ。

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アートな「ガンダム」が渋谷パルコに NYアーティストのカーティス・クリグとコラボ 

 ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、カーティス・クリグ(Curtis Kulig)と「機動戦士ガンダム」がコラボした特別展示が21日まで、渋谷パルコ4階イベントスペースで実施されている。カーティスはこれまでに「カルティエ(CARTIER)」「ナイキ(NIKE)」「ペンドルトン(PENDLETON)」などファッションブランドとの協業実績があり、絵画や彫刻などさまざまなプラットフォームで作品を発表してきた。

 バンダイナムコグループによる、「機動戦士ガンダム」の最新作「機動戦士ガンダム 水星の魔女」の放送(10月毎週日曜午後5時〜、MBS/TBS系列)を記念した巡回イベント「ガンダム ネクスト フューチャー」のコンテンツの一つ。カーティスの代表作である“Love me”を全面にペイントしたガンダムを展示している。

 「機動戦士ガンダム」は昨年12月、「シュプリーム(SUPREME)」とコラボした真っ赤なプラモデルを発売したことも話題を呼んだ。

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「ユニクロ」が錦織圭着用の新ウエアを発売 速乾素材の鮮やかなポロシャツ

 「ユニクロ(UNIQLO)」は、グローバルブランドアンバサダーを務めるテニスの錦織圭が今年8月以降の大会で着用するゲームウエアのレプリカ“NK ドライ EX ポロシャツ”を、一部店舗とオンラインストアで8月15日に発売する。

 ウエアは鮮やかなブルーを基調とし、ホワイトの襟と胸元のボーダーをアクセントにした。東レと協業して開発した、再生ポリエステルの速乾素材“ドライ EX”を採用し、ボディ全体にパターンの異なる2種類のマッピングメッシュを施すことで、高い通気性を実現した。サイズはXS〜XXLをそろえ、価格は税込2990円。カラーはブルーとホワイトの2色を用意した。

 錦織は「ユニクロのデザインチームと話し合いを重ねて完成したウエアは、胸元のボーダー柄がとても気に入っています。機能的な素材やメッシュのデザインが工夫されたユニクロのウエアのおかげでストレスを感じず、常にプレーに集中できます。今後出場するどの大会でも、最高のパフォーマンスを皆さんにお見せできるよう、全力を尽くして頑張ります」とコメントした。

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伊藤忠が「バブアー」の販売権取得、マッシュ設立の子会社を通じ展開

 伊藤忠商事は8月9日、英ブランド「バブアー(BARBOUR)」の日本での独占輸入販売権を取得したと発表した。2022-23年秋冬からバブアー パートナーズ ジャパン(東京都、濱田博人社長)を通じて販売する。バブアー パートナーズ ジャパンは今年4月1日に設立。代表取締役にはマッシュホールディングスの近藤広幸社長と、元ナノ・ユニバース社長で現マッシュスタイルラボ専務の濱田氏の2人が就任している。

 「バブアー」は八木通商傘下のスープリームスインコーポレーテッドが展開してきたが、三井アウトレットジャズドリーム長島店と御殿場プレミアム・アウトレットの2店舗を除き、国内の店舗を一斉に閉店。公式オンラインストアも2月24日にクローズしていた。伊藤忠とマッシュのタッグにより、メンズに加え、ウイメンズなどのウエア全般の商品を拡充。5年後に100億円(小売り換算)の売り上げを目指す。

 「バブアー」は1894年にスタート。冷たい雨風をしのぐためのワックスコーティングのスポーツジャケットに加え、八木通商が日本市場向けの商品開発に注力し、日本でも高感度層を中心に支持を広げていた。

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千原徹也が「原宿・神宮前」から新プロジェクト 街とクリエイターとの新しい関係

 アートディレクターの千原徹也(れもんらいふ代表)が、原宿・神宮前を拠点にした新しいプロジェクトに取り組む。神宮前交差点で建設中の「神宮前六丁目地区第一種市街地再開発事業」(神六再開発、東急不動産)は、さまざまな分野のクリエイターとの連携を進めており、千原氏もその一人だ。広告から企業ブランディング、映像作品まで幅広いジャンルで活躍する千原氏は、原宿・神宮前で何を仕掛けようとしているのか。

原宿は若い才能を刺激し続ける街

WWD:東急不動産と連携したきっかけは?

千原徹也れもんらいふ代表(以下、千原):4~5年前に東急不動産から話をいただいたのがきっかけだった。神宮前交差点にはかつて原宿セントラルアパートがあり、クリエイターの聖地でもあった。その背景を引き継ぎ、「原宿の文化を残せるようなビルにしたい」と相談を受けた。

WWD:その時は率直にどう思った?

千原:文化を作るには時間がかかる。商業施設やオフィスのように「坪単価いくら」という話ではないので、果たしてそんなことが成立するのか?という感覚だった。一方で、大阪・ミナミの味園ユニバースのように、そこにクリエイターたちが集まって、自発的に何かが生まれるようなビルは面白いなとワクワクした。

 僕は京都出身で、原宿や渋谷に憧れて上京した人間だ。表参道に同潤会アパートがあったり、裏原宿でNIGO®さんが色々な仕掛けをしたり。セントラルアパートの歴史も雑誌を読んで知っていて、川久保玲さんや山本耀司さんがここで打ち合わせをしたのか、糸井重里さんの事務所はここにあったのか、と訪れるたびに想像した。実は2011年にれもんらいふを設立した際、事務所を置いたのは、今まさに再開発されている神宮前六丁目地区にあったマンションの一角だった。原宿がクリエイターの街であってほしいという願いは個人的にも強い。若い人に刺激を与える街であってほしい。僕が携わるならそこを主張したいとも思った。

WWD:千原さんにとって、原宿はどんな街?

千原:僕のカルチャーを作ってくれた街といえる。青春時代を過ごした1990年代は、半年に1度お金を貯めて、京都から深夜バスで上京していた。雑誌「オリーブ」の切り抜き片手に原宿のおすすめの店に行ったり、青山のロケットギャラリーにグルーヴィジョンズ展を観に行ったり、六本木のウェーブでレコードを買ったりするカルチャー少年だった。当時は、音楽も渋谷系が流行っていて、ファッションデザイナーでいうと丸山敬太さんや三原康裕さん、高橋盾さんなどが出始めてきた頃。自分もいつか原宿界隈に住むか、働けるような人間になりたいと考えていた。

WWD:当時の経験は、自身にどのような影響を与えている?

千原:雑誌を見て、話題の店を探すようなことは、東京の人はやらない。僕は東京の人よりも原宿に詳しかったと思う。あのとき培ったものが、僕の血と骨になったという実感がある。

 社会人になって最初に入った地元のデザイン事務所は、名刺の肩書こそグラフィックデザイナーだったけど、やっていることは飲食店のクーポン制作だった。有名な美大やデザイン事務所出身の人たちが東京でクリエイティブやマスを作っていたので、僕なんかが入り込める隙はない。憧れと現実の距離も、渋谷・原宿という街の物理的な距離も遠く、半ばあきらめの趣味レベルで雑多な情報を吸収していた。でも、いざ東京で仕事に就くとそれが強みになった。今アートディレクターとして他の人と違う部分があると言ってもらえるのは、僕の中にある1990年代カルチャーの“わちゃわちゃ感”が生かされているから。切り抜き片手に街を歩き回った経験があればこそだと思う。

WWD:今の原宿はどう映る?

千原:かつてはファッションやカルチャーが好きな人が遊びに来る街というイメージが強かったが、今は「みんなの原宿」になってしまった。街が多様化する半面、個性がどんどん薄まっている。東京は何でも移り変わりが早い。そこが“らしさ”でもあるけれど、「やっぱり、この場所いいよね」となっていくには、リアルの魅力、この場でしか感じられない価値を磨いてくべきだ。東急不動産との協業を通じて、原宿に来る意味や意義を再構築したい。

リアルに集うことが価値になる
偶然性のあるクリエイション

WWD:消費ではなく、文化を作るために大切なことは?

千原:おしゃれな店をオープンしたり、イベントを開いたりといった一時的な話題作りだけでは行き詰まる。この場所からクリエイティブを発信し続ける、意思を持った人がたくさん必要だ。山本宇一さんがプロデュースしたカフェ「モントーク」も、かつてあの場所と彼の周りにクリエイターが集うことで、新たな文化やコラボレーションが生まれた。クリエイターがそこに「居続ける」ことが価値となる。人と人が交わることで偶然性のあるクリエイティブが生まれる。東急不動産との連携で、クリエイターやタレントによるオープンなサロンなどを定期的に開催できれば、お客さんをリアルに引きつける要素の一つになるかもしれない。

WWD:東急不動産との連携を通じて千原さんが目指したいことは?

千原:買い物に訪れた人が、クリエイターが仕事する現場を見ることができる。ミュージシャンとCDジャケットについて打ち合わせするところを一般公開したりするのも面白い。デザイン事務所が仕事場を開放すると何が起きるのか?実験的にやっていきたい。

 僕が若い頃、有名な本屋に行くと、雑誌で見たことのある店主と編集者が店先で話をしていて、憧れを抱きながらも「いつかあの輪に入りたい」という気持ちになった。ここもクリエイティブの裏方の人たちの仕事が垣間見れて、デザインに興味を持ってもらえるような場所になってほしい。

新しいことを生み出そうとしている
人がクリエイター

WWD:千原さんが考える「クリエイター」の定義とは?

千原:面白いことを思いつく人が、仕事を生み出していく時代になった。何かを変えたいとか、新しいことを生み出したいと思う気持ちがあれば、普通のサラリーマンでもクリエイターだと僕は思う。そういう人をたくさん巻き込めれば、原宿はもっと面白くなる。

WWD:千原さんが東急不動産と協業するメリットは?

千原:10年間、れもんらいふでデザインをやってきたが、それだけでは物足りなくなってきた。せっかく、れもんらいふが一つのジャンルとして認知され始めたなら、企業と組むことが僕の資源を生かす次なるフェーズになる。自分たちがやりたいこともできるし、企業がやってこなかったような企画も実現できるので、いいタイミングでこの話をいただけた。

WWD:デジタル化が進む時代に、リアルにこだわる理由とは?

千原:オンラインで事足りるケースが増えているが、実はいろいろなコミュニケーションがぽっかり抜け落ちている状態だということに気付いてもらいたい。オンライン会議は「何かを生み出そう」と思ってからの行動なので、偶然性は生まれにくい。メールだと仰々しいこともリアルだと「一緒にやろう!」のハードルが低くなる。人と人がリアルに介することで生まれるクリエイションがあることを原宿から発信したい。ジャンルや立場という「壁」を全て取り払って、買い物客も働く人も巻き込む新しいクリエイションの形を作りたい。

PHOTO:SHUHEI SHINE
TEXT:ANRI MURAKAMI
問い合わせ先
東急不動産

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「マジョリカ マジョルカ」人気のまつげ美容液“ラッシュジェリードロップ EX”からプレミアムタイプが登場

 「マジョリカ マジョルカ(MAJOLICA MAJORCA)」は8月21日、人気のまつげ美容液“ラッシュジェリードロップ EX”から、プレミアムタイプの“マジョリカ マジョルカ ラッシュジェリードロップ EX プレミアム”(税込2420円、編集部調べ)を発売する。

 同製品は、まつげにハリを与えて、1本1本のボリューム感を際立たせる“濃密まつげ美容液”だ。選りすぐりの20種類の美容成分を配合し、まぶたにもやさしい使い心地の美容液で素まつげ全体を包み込むようにパックする。夜のみ使用するプレミアムなケアで、ダメージを補修しながら印象的な目元へ導く。

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「マジョリカ マジョルカ」人気のまつげ美容液“ラッシュジェリードロップ EX”からプレミアムタイプが登場

 「マジョリカ マジョルカ(MAJOLICA MAJORCA)」は8月21日、人気のまつげ美容液“ラッシュジェリードロップ EX”から、プレミアムタイプの“マジョリカ マジョルカ ラッシュジェリードロップ EX プレミアム”(税込2420円、編集部調べ)を発売する。

 同製品は、まつげにハリを与えて、1本1本のボリューム感を際立たせる“濃密まつげ美容液”だ。選りすぐりの20種類の美容成分を配合し、まぶたにもやさしい使い心地の美容液で素まつげ全体を包み込むようにパックする。夜のみ使用するプレミアムなケアで、ダメージを補修しながら印象的な目元へ導く。

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「ブリーフィング」がアウトドアコレクション発売 「スタンレー」「ナンガ」とのコラボも

 「ブリーフィング(BRIEFING)」はこのほど、インラインとして初のアウトドア向けコレクション“アウトドア イクイップメント(OUTDOOR EQUIPMENT)”を発表した。キャリーワゴンやソフトクーラーをはじめとした5つのインラインアイテムに加え、アメリカ・シアトル発のサーマルウエアブランド「スタンレー(STANLEY)」や、日本のアウトドアブランド「ナンガ(NANGA)」とのコラボレーションアイテムも用意する。

 インラインアイテムと「スタンレー」コラボは8月19日に、「ナンガ」コラボは9月9日にブリーフィング公式サイトとブリーフィングの一部直営店舗で発売する。

 インラインアイテムでは、鞄作りで培った技術を落とし込み、お馴染みの“500D コーデュラナイロン”素材や“モールシステム”のデザインを採用した。「ブリーフィング」で人気のブラックとカーキのカラーでそろえた。キャリーワゴン(税込3万6000円)、ソフトクーラーバッグ(同2万7500円)、トラッシュボックス(同1万6500円)、ツールエプロン(同1万8700円)、ドリンクホルダー(同4620円)をラインアップする。

 「スタンレー」コラボは、真空ステンレスマグボトル3サイズ(0.47L 同8360円、0.35L 同7920円、0.25L 同7150円)、7.5Lのウォータージャグ(同1万4300円)、15.1Lのクーラーボックス(同1万4300円)をそろえ、全アイテムには両ブランドのロゴを配した。「ナンガ」とのコラボでは、“ワーケーション”をコンセプトに難燃素材を配合した「ナンガ」独自のタキビ生地を使ったトートバッグ(同3万3000円)とPCケース(同1万8700円)を用意した。トートバッグには、取り外し可能なインナーケースを付属する。

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「スタバ」が新学期をイメージした新作グッズを発売 鉛筆のようなストローキャップ付きタンブラーなど

 スターバックス コーヒー ジャパンは、“BACK TO SCHOOL”をテーマに、新学期をイメージした新作グッズをオンラインストアで8月10日に発売する。

 新作は、世界の「スターバックス」で販売されるコレクションの一部を特別に日本のオンラインで販売するもの。カラフルなステーショナリーや「スターバックス」らしい字体で描いたタイポグラフィなど、自分でカスタマイズしたような遊び心のあるデザインが特徴だ。

 ステッカーやステーショナリーをポップに描いたライトブルーのステンレスタンブラー(473mL、税込4250円)、ノートのようなボディにいたずら書きをしたようなデザインのステンレスボトル(384mL、同3850円)、鉛筆のようなストローキャップが印象的なコールドカップタンブラー(591mL、同2200円)の3アイテムを用意する。

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「ビューティフルピープル」の“ライダースバッグ”から限定の星型スタッズバージョン

 「ビューティフルピープル(BEAUTIFUL PEOPLE)」は8月11日、ライダースジャケットのディテールを取り入れた“ライダースバッグ”から限定バージョンを発売する。

 人気の5型に大小の星型スタッズを打ったもので、価格は2万8600〜7万4800円(税込)。素材は特殊な加工を施し、柔らかさと艶感を出した羊革だ。直営店のみで扱う。

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「グッチ」の親会社、22年上半期は23%増収 ビューティ事業内製化の可能性を示唆

 ケリング(KERING)の2022年1~6月期決算は、売上高が前年同期比23.4%増の99億3000万ユーロ(約1兆3405億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同22.5%増の36億1700万ユーロ(約4882億円)、純利益が同34.4%増の19億8800万ユーロ(約2683億円)だった。

 地域別の売上高では、西欧は同53.3%増の26億600万ユーロ(約3518億円)、北米は同36.6%増の27億500万ユーロ(約3651億円)、日本を除くアジア太平洋地域は同1.1%減の33億3900万ユーロ(約4507億円)、日本は同25.7%増の5億7700万ユーロ(約778億円)、その他の地域は同32.1%増の7億300万ユーロ(約949億円)だった。

 ブランド別の売上高では、主力の「グッチ(GUCCI)」が同15.4%増の51億7300万ユーロ(約6983億円)だった。同ブランドは中国市場への依存度が比較的高いことから、上海などでロックダウンが続いた上半期は売り上げが減速した。「サンローラン(SAINT LAURENT)」は同41.5%増の14億8100万ユーロ(約1999億円)、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は同17.8%増の8億3400万ユーロ(約1125億円)だった。「バレンシアガ(BALENCIAGA)」や「アレキサンダー・マックイーン(ALEXANDER MCQUEEN)」などを含むその他のメゾン部門は、同31.6%増の19億5500万ユーロ(約2639億円)だった。

 フランソワ・アンリ・ピノー(Francois Henri Pinault)会長兼最高経営責任者(CEO)は、「非常に好調だった21年度に引き続き、22年上半期もしっかりと売り上げを伸ばし、素晴らしい業績を上げることができた。世界中で売り上げが良く、コロナ禍に関する規制措置の影響があった中国市場の分を相殺して余りある結果となった。マクロ経済の不透明感が続いているが、当社は盤石な状態にある。短期的なチャレンジを乗り越え、新たな機会への挑戦をし、今後も傘下ブランドの大きな可能性や野心的な戦略を支援していく」と語った。

 また、ジャン・フランソワ・パル(Jean-Francois Palus)=マネジング・ディレクターは、アナリスト向けの説明会で、「ファッションブランドがビューティ領域に進出するのは自然なことだ。現在、当社が擁する複数のブランドがライセンス契約に基づいてビューティを展開しているが、ケリング アイウエア(KERING EYEWEAR)の成功を踏まえると、革新的なアプローチをすることで、ブランドにとってもケリングにとってもさらに大きな価値を作り出せるかもしれない。あらゆる選択肢をオープンに考えたい」と述べ、ビューティ事業を内製化する可能性があることを示唆した。ケリング アイウエアはアイウエア事業の内製化のため14年に設立したが、17年にはコンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)傘下の「カルティエ(CARTIER)」と戦略的提携を発表するなど、大きな成功を収めている。

 ケリングの傘下では、「グッチ」「アレキサンダー・マックイーン」「ボッテガ・ヴェネタ」はコティ(COTY)と、「サンローラン」はロレアル(L'OREAL)と、「ブシュロン(BOUCHERON)」はインターパルファム(INTERPARFUMS)とビューティのライセンス契約を締結している。なお、ピノー会長兼CEOは20年2月、コティに関して「ビューティ事業には巨大なポテンシャルがあるにもかかわらず、スピード感を持ってそれが開発されていないことにフラストレーションを感じている」と発言している。

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「ラクロワ」もNFTとメタバースに進出 クチュールブランドのWeb3.0戦略

 「クリスチャン・ラクロワ(CHRISTIAN LACROIX)」は、35周年のパーティーをメタバースの一つとして注目されるプラットフォーム、ディセントラランド(DECENTRALAND)で7月28日に行った。NFTのプラットフォームであり、メタバース上の不動産デベロッパーでもあるエクスクルーシブル(EXCLUSIBLE)とのパートナーシップにより、マドンナ(Madonna)が着用した2002-03年秋冬のクチュールコレクション“レッド ブライド”のドレスやレディー・ガガ(Lady Gaga)が11年のMV「Judas」で着用した08年のクチュールウエディングドレスなど、ブランドの過去のアイコニックな作品を3Dおよびデジタルで再現してパーティー会場で展示した。

 パーティーの来場者にはカスタムできるバーチャルTシャツが配布されたが、事前にNFTを購入していたVIPゲストには「クリスチャン・ラクロワ」のシグネチャーでもある“パセオ(Paseo)”柄のデジタルスーツが配布された。「クリスチャン・ラクロワ」のメタバース戦略は、エクスクルーシブルとバーチャルのペントハウスを6月に賃貸契約したところからスタートした。その直後に「オープンシー(OpenSea)」でブランド初のNFTをリリースした。日本語で“シルクの夢”を意味する“レーヴ・ドゥ・ソワ(Reves de Soie)”と名付けられたNFTコレクションは、ブランドのスカーフ“カレ(Carres)”をベースに、350種類のデザインを用意。合計700のNFTを発売した。

 「クリスチャン・ラクロワ」によれば、これらのプロジェクトは同ブランドをWeb3.0に進出させるための構想の一部であり、各段階で他とは違う面を打ち出してきたという。例えば“レーヴ・ドゥ・ソワ”はプリペイド形式にすれば先行購入することができた。NFTにおいて、事前登録やドロップのアラートといった先行特典はよくあるが、直接取引につながるような販売方法は珍しい。さらにこのデジタルのスカーフはジェネラティブミュージックを基盤にしている点もユニークだ。ジェネラティブとは、1つのオリジナル作品からシステムやアルゴリズムによってさまざまなバリエーションが生み出され、独自性のある作品が複数誕生すること。この仕組みにより希少性が高まるので、買い手にもメリットがあるという。現在、音楽業界ではジェネラティブミュージックの使い方が模索されているが、その手法をNFTに取り込んだのは新しい。このような独自の手法を市場がどう受け止めてたかは未知数だが、このNFTの買い手たちはその価値を早期に見出していたのだろう。

 ニコラ・トピオル(Nicolas Topiol)「クリスチャン・ラクロワ」最高経営責任者(CEO)は「NFTの所有者は7月末から8月の初旬までに申し込めば、本物のスカーフというリアルアイテムも入手できる。我々はこうして2つの世界をつなぐことができると考えている」と明かす。同氏によれば、エクスクルーシブルと契約したバーチャルのペントハウスはミーティングやイベントの会場のほか、「ラクロワ」のインテリアやプリント、テキスタイルのショールームとしても活用していくという。「我々のプリントはインテリアやライフスタイルの分野でも愛されているので、バーチャルのペントハウスもプロデュースした。また半年から1年後には、NFT所有者向けにワークショップを開催する計画をしている」。トピオルCEOは、Web3.0への進出は簡単に利益を出すためのものではなく、メタバースという新しい世界を学び、その中でどうブランドを表現し、ブランドを知らない人たちにアピールするかを模索することが目的だということを強調した。

 バーチャルペントハウスやNFT、パーティーなどプロジェクトの過程に多く関わってきたエクスクルーシブルのオリヴィエ・モワンジョン(Olivier Moingeon)共同設立者兼CEOは、「コレクターは好奇心旺盛だが、ブランドについての知識はあまりないため、彼らが理解できるところからスタートする。NFTはブランドを発見するための新たな方法だ」と、プロジェクトのプロセスについて説明する。モワンジョン共同設立者兼CEOは「カルティエ(CARTIER)」「ゴヤール(GOYARD)」「パルファム ドゥ ラ バスティード(PARFUMS DE LA BASTIDE)」など、ラグジュアリーブランドで20年以上の経験があり、ラグジュアリーとテクノロジーの融合を目標としている。トピオル「クリスチャン・ラクロワ」CEOは「彼は我々のルーツやブランドコードを理解している」と彼を評価している。

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「Nオーガニック」の基軸化粧水がベスコス1位受賞 8月9日に平愛梨親子がテレビCMで共演し製品アピール 

 ライフスタイルビューティブランド「Nオーガニック(N ORGANIC)」は、昨年3月に7年ぶりに刷新した基幹製品の化粧水“モイスチュア&バランシングローション”が高い支持を集めている。WWDJAPANの2022年上半期ベストコスメでも、バラエティー&ドラッグストアの 化粧水総合1位を獲得。機能性の高さと香りによるリラックス効果が多くの人をとりこにする。8月9日には、平愛梨さんと息子(愛称:バンビーノ君)を起用したテレビCMを放映する。バンビーノ君との共演したシリーズのほか、平さんの日常をリアルに再現した3シリーズを用意。CMを通じて毎日忙しく過ごす女性に向けて、明るくいられるための秘訣を伝え、ブランド価値をさらに高めていく。

 “モイスチュア&バランシングローション”は、ブランドの中でもリピート率の高いアイテムで、幅広い層から高評価を得ている。“肌幹スキンケア”を軸とし、肌荒れなどを抑えるアボカド油(整肌成分)やオリーブ油(同)、医薬品部外品にも使われているグリチルリチン酸2Kを有効濃度配合。潤いを与えるグリセリルグルコシド(同)も新たに加え、健康で揺らぎにくい肌に整える。

 “モイスチュア&バランシングローション”を含め「Nオーガニック」のさらなる認知度向上を図るため、テレビCMを放映する。「心から潤う、パッと明るい私に」をキーメッセージに、バンビーノ君との親子共演による「Nオーガニック×平愛梨 〜 親子との日常篇 〜」「Nオーガニック×平愛梨 〜 夜のリラックス時間篇 〜」、「Nオーガニック×平愛梨 〜 マスク悩み篇 〜」を制作。さらに、ブランド愛用者でもある平さんが約1年間製品を使用したリアルな感想や普段のスキンケア方法、周囲の反響などを語った「Nオーガニック×平愛梨 〜 インタビュー篇 〜」の計4シリーズを放映する。

 平さんはCMについて「公園で遊ぶシーンがありますが、本当に日常そのままを再現したCMになっていると思います。『Nオーガニック』をたくさんの人に使っていただきたいのですが、特に同じママさんには、スキンケアを癒やしの時間にしてほしいなと思います。『Nオーガニック』の香りの良さは使ってみると実感できるので、ぜひ一度手に取ってみてください」とコメントした。

平愛梨親子が共演したテレビCM

問い合わせ先
「Nオーガニック」
0120-150-508

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「ニューバランス」が家族コーデを楽しめる“373”シリーズの新色を発売

 「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、“373”シリーズから新色を発売した。

 大人用ユニセックスモデルの“ML373”と同ウィメンズモデルの“WL373”は、かかと回りの形状をアップデートし、いっそうの履き心地の良さを追求。ジュニア用の“YV373”とインファント(幼児)用の“IZ373”は、はがれにくく耐久性に富む面ファスナーを採用する。いずれもクッション性の高いEVAミッドソールを搭載する。

 「ニューバランス」は、「“373”シリーズで家族コーデを楽しんで」と話す。

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「ザボディショップ」の人気No.1スキンケアシリーズ“DOY”刷新 植物の力とグリーンケミストリーを融合した“エーデルワイス”に

 「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」は8月18日、誕生から10周年を迎える人気No.1(2021年同社直営店売り上げスキンケアシリーズ比較)のスキンケアシリーズ“DOY”を、処方やエシカルなコンセプトをさらに強め“エーデルワイス”(全4品、税込3080〜8360円)と名称を変えて刷新する。環境ダメージに立ち向かうしなやかで強いレジリエンス(正常なバリア機能を保ち潤いとハリのある肌)な肌作りをサポートする。

 同ブランドはパワフルな植物の力に着目し、ファーストエイジングサインにアプローチする美容液“ボタニカル コンセントレート ドロップス”を2012年に発売。その後シリーズでの展開を広げ、16年にエーデルワイスなど3種の植物エキスが主力成分の“DOY”として生まれ変わった。“DOY”は、あらゆる肌悩みに対応するベーシックなスキンケアシリーズとして人気を博し、ブランド内のスキンケアシリーズで売り上げNo.1を誇る製品を生み出してきた。10周年を機に、植物の力と人や環境への負荷を最小限に抑える技術のグリーンケミストリーを融合し“エーデルワイス”として進化する。

 主要成分の一つだったエーデルワイスは、標高1500〜3000メートルの高山に生息し、紫外線や激しい気温変化、強風など過酷な環境下でも生き抜くレジリエンスを持つ植物。スイスでオーガニック栽培されているエーデルワイスの花と葉のエキスと、グリーンケミストリーによって採取したエーデルワイスの植物エキスとエーデルワイスカルス培養エキスをダブルで配合した。その他、肌バランスやバリア機能を高めるコメペプチドや潤いを与えるモリンガシードオイルなどを配合し、内側から弾むような透明感のある肌をかなえる。

 スタート時は洗顔料、ピーリングジェル、美容液、保湿クリームの4品を扱い、全てビーガン認証を取得する。今後は順次アイテムを拡充する計画だ。

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「ザボディショップ」の人気No.1スキンケアシリーズ“DOY”刷新 植物の力とグリーンケミストリーを融合した“エーデルワイス”に

 「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」は8月18日、誕生から10周年を迎える人気No.1(2021年同社直営店売り上げスキンケアシリーズ比較)のスキンケアシリーズ“DOY”を、処方やエシカルなコンセプトをさらに強め“エーデルワイス”(全4品、税込3080〜8360円)と名称を変えて刷新する。環境ダメージに立ち向かうしなやかで強いレジリエンス(正常なバリア機能を保ち潤いとハリのある肌)な肌作りをサポートする。

 同ブランドはパワフルな植物の力に着目し、ファーストエイジングサインにアプローチする美容液“ボタニカル コンセントレート ドロップス”を2012年に発売。その後シリーズでの展開を広げ、16年にエーデルワイスなど3種の植物エキスが主力成分の“DOY”として生まれ変わった。“DOY”は、あらゆる肌悩みに対応するベーシックなスキンケアシリーズとして人気を博し、ブランド内のスキンケアシリーズで売り上げNo.1を誇る製品を生み出してきた。10周年を機に、植物の力と人や環境への負荷を最小限に抑える技術のグリーンケミストリーを融合し“エーデルワイス”として進化する。

 主要成分の一つだったエーデルワイスは、標高1500〜3000メートルの高山に生息し、紫外線や激しい気温変化、強風など過酷な環境下でも生き抜くレジリエンスを持つ植物。スイスでオーガニック栽培されているエーデルワイスの花と葉のエキスと、グリーンケミストリーによって採取したエーデルワイスの植物エキスとエーデルワイスカルス培養エキスをダブルで配合した。その他、肌バランスやバリア機能を高めるコメペプチドや潤いを与えるモリンガシードオイルなどを配合し、内側から弾むような透明感のある肌をかなえる。

 スタート時は洗顔料、ピーリングジェル、美容液、保湿クリームの4品を扱い、全てビーガン認証を取得する。今後は順次アイテムを拡充する計画だ。

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テキスタイルの基礎を学ぼう!:記者談話室vol.43

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第43回は「テキスタイルの基礎を学ぼう!」です。知っているようで案外しらない服の素材について、この分野を専門にする横山記者が解説します。原料にはどんな種類があるのか。横編みと丸編みは何が違うのか。今さら聞けないテキスタイルの基本を分かりやすく説明します。

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