博物館でタイムトラベルの「ヨウヘイ オオノ」、物流センターを舞台に消費を問う「ベイシックス」 「WWDJAPAN」が選ぶ東コレ4日目のヒットブランド

 2023年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」(以下、東コレ)が8月29日に開幕した。9月3日までの6日間、国内外のバイヤーやジャーナリストに向けて、全49ブランドがリアルショーやオンライン形式でコレクションを披露する。

 「WWDJAPAN」は今シーズンも、総力をあげて東コレを取材。ここでは、取材班が“イケてる!面白い“と思ったブランドを毎日リポートする。4日目は「ベイシックス」「ヨウヘイ オオノ」「リコール」をお届け。


東コレ取材2シーズン目
ソーシャルエディター佐立
「ベイシックス(BASICKS)」

見どころ:2020年1月に休止した「クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)」デザイナーの森川マサノリが、21年3月に立ち上げた「ベイシックス(BASICKS)」。ブランド初のショーを、新木場の国際輸送物流会社DHLのディストリビューションセンターで開催しました。“消費“がテーマのコレクションを、ファッション業界になくてはならない物流施設で発表するというメッセージ性たっぷりな演出。アイテムはリサイクル素材に加え、ユーズドの「リーバイス」、倉庫に眠るミリタリーウエアなどのアップサイクルが続々登場します。最後のピースは、廃棄されるDHLのユニホームをドレスに仕立てたもの。サステナビリティを推し進めるDHLと同ブランドの、意外だけど納得なコラボレーションです。フットボールブランド「アンブロ(UMBRO)」とのコラボアイテムも印象的でした。「ショーをあまりするようなブランドではないが、“消費“への問題提起の場という意味合いもあった」と森川デザイナーはコメント。今年は新ブランド立ち上げも計画しているようで、目が離せなそうです。


東コレ取材は10年目
ファッションリポーター大杉
「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」

見どころ:「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」が突き抜けたいいコレクションを見せてくれました。ショーは約5年ぶり。それまでの間は展示会とルックブックでの発表で、ショー映えするようなクリエイションを封印(ルック用のユニークなピースはありましたが)。”売れる服”に注力し、卸先も順調に拡大させてきました。しかし、独自の世界観がしっかりある「ヨウヘイ オオノ」は、派手なショーが合うブランド。今日はそれを再確認できました。会場は恐竜の骨格標本が並ぶ、東京国立科学博物館の展示室。時空を超えたディテールを組み合わせた今回のコレクションにぴったりな空間でした。ショーでは、ウエストバッグで19世紀後半のバッスルスタイルを表現したり、シースルージャケットにアーマー風のディテールを施したりと、西洋服装史の要素をモダンにアレンジ。またツノが付いたトップスなど、ウィットを効かせたアイテムもありましたが、ビスチェのようにコーディネートされ、エレガントな着こなしです。さらにスパンコールのような光沢感のある素材感使いが、フューチャリスティックな雰囲気ををプラス。過去現在未来の要素をごちゃ混ぜにした、大野デザイナーの創作を楽しめます。ナイトミュージアムでタイムトラベルするような、ワクワク感が味わえたショーでした。


東コレ取材5シーズン目
編集部 美濃島
「リコール(REQUAL≡)」

見どころ:東コレ常連の「リコール」は、ブランドの原点である“ドッキング”に回帰。ラグタグと協業し、同社の倉庫からジャケットやポロシャツ、Tシャツなどの廃棄品を調達して、解体・再構築しました。前後に前見頃を組み合わせたり、袖や襟ぐりを無数に付けたりと、ユニークな発想は健在。チュールやフリルも積極的に使っていたため、上品に映りました。赤や緑、オレンジといったカラーパレットも快活で、見ていて気持ちいいコレクションでした。カラーパレットは、土居哲也デザイナーの祖母が描いた絵画に着想したそう。囲み取材では実際に絵を見せてくれて、パーソナリティーを感じるクリエイションにグッときました。

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博物館でタイムトラベルの「ヨウヘイ オオノ」、物流センターを舞台に消費を問う「ベイシックス」 「WWDJAPAN」が選ぶ東コレ4日目のヒットブランド

 2023年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」(以下、東コレ)が8月29日に開幕した。9月3日までの6日間、国内外のバイヤーやジャーナリストに向けて、全49ブランドがリアルショーやオンライン形式でコレクションを披露する。

 「WWDJAPAN」は今シーズンも、総力をあげて東コレを取材。ここでは、取材班が“イケてる!面白い“と思ったブランドを毎日リポートする。4日目は「ベイシックス」「ヨウヘイ オオノ」「リコール」をお届け。


東コレ取材2シーズン目
ソーシャルエディター佐立
「ベイシックス(BASICKS)」

見どころ:2020年1月に休止した「クリスチャンダダ(CHRISTIAN DADA)」デザイナーの森川マサノリが、21年3月に立ち上げた「ベイシックス(BASICKS)」。ブランド初のショーを、新木場の国際輸送物流会社DHLのディストリビューションセンターで開催しました。“消費“がテーマのコレクションを、ファッション業界になくてはならない物流施設で発表するというメッセージ性たっぷりな演出。アイテムはリサイクル素材に加え、ユーズドの「リーバイス」、倉庫に眠るミリタリーウエアなどのアップサイクルが続々登場します。最後のピースは、廃棄されるDHLのユニホームをドレスに仕立てたもの。サステナビリティを推し進めるDHLと同ブランドの、意外だけど納得なコラボレーションです。フットボールブランド「アンブロ(UMBRO)」とのコラボアイテムも印象的でした。「ショーをあまりするようなブランドではないが、“消費“への問題提起の場という意味合いもあった」と森川デザイナーはコメント。今年は新ブランド立ち上げも計画しているようで、目が離せなそうです。


東コレ取材は10年目
ファッションリポーター大杉
「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」

見どころ:「ヨウヘイ オオノ(YOHEI OHNO)」が突き抜けたいいコレクションを見せてくれました。ショーは約5年ぶり。それまでの間は展示会とルックブックでの発表で、ショー映えするようなクリエイションを封印(ルック用のユニークなピースはありましたが)。”売れる服”に注力し、卸先も順調に拡大させてきました。しかし、独自の世界観がしっかりある「ヨウヘイ オオノ」は、派手なショーが合うブランド。今日はそれを再確認できました。会場は恐竜の骨格標本が並ぶ、東京国立科学博物館の展示室。時空を超えたディテールを組み合わせた今回のコレクションにぴったりな空間でした。ショーでは、ウエストバッグで19世紀後半のバッスルスタイルを表現したり、シースルージャケットにアーマー風のディテールを施したりと、西洋服装史の要素をモダンにアレンジ。またツノが付いたトップスなど、ウィットを効かせたアイテムもありましたが、ビスチェのようにコーディネートされ、エレガントな着こなしです。さらにスパンコールのような光沢感のある素材感使いが、フューチャリスティックな雰囲気ををプラス。過去現在未来の要素をごちゃ混ぜにした、大野デザイナーの創作を楽しめます。ナイトミュージアムでタイムトラベルするような、ワクワク感が味わえたショーでした。


東コレ取材5シーズン目
編集部 美濃島
「リコール(REQUAL≡)」

見どころ:東コレ常連の「リコール」は、ブランドの原点である“ドッキング”に回帰。ラグタグと協業し、同社の倉庫からジャケットやポロシャツ、Tシャツなどの廃棄品を調達して、解体・再構築しました。前後に前見頃を組み合わせたり、袖や襟ぐりを無数に付けたりと、ユニークな発想は健在。チュールやフリルも積極的に使っていたため、上品に映りました。赤や緑、オレンジといったカラーパレットも快活で、見ていて気持ちいいコレクションでした。カラーパレットは、土居哲也デザイナーの祖母が描いた絵画に着想したそう。囲み取材では実際に絵を見せてくれて、パーソナリティーを感じるクリエイションにグッときました。

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伊勢丹新宿本店、過去最高売上高を5カ月連続で更新 

 主要百貨店5社の2022年8月度業績は、おしなべて2〜4割の増収だった。ただし、コロナ禍以前の19年同月との比較では1割程度の減収。高額品消費の堅調に加え、ボリュームゾーンの衣料品でも秋冬の新作がよく売れた。一方、感染者数が高止まりする新型コロナの影響で入店客数が伸びなかった。

 各社の前年同月と比較した売上高は、三越伊勢丹が46%増(19年同月比3.9%減)、高島屋が24.0%増(同10%減)、そごう・西武が22.5%増(同11.3%減)、大丸松坂屋百貨店が29.9%増(同14.4%減)、阪急阪神百貨店が42.6%増(同約10.0%減)。

 三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店は前年同月比59.3%増。増税前の駆け込み消費があった19年実績をも2ケタ上回り、三越・伊勢丹統合後(08年〜)の最高売り上げを5カ月連続で更新した。同店の衣料品カテゴリーは前年同月比56%増、19年比で12%増。夏物のセール消化と並行して7月から秋冬物へのシフトを進めたことが奏功した。「特に高額なダウンジャケットなどの反応がよく、人気商品は早期に完売した」と同社広報。

 阪急阪神百貨店の阪急本店では、ラグジュアリーファッションやバッグ、婦人靴で秋冬の新作が動いた。100万円以上の高額品も前年同月比1.9倍と高伸した。そごう・西武も衣料品が前年同月比25%増、19年同月比10%減と健闘。「帰省や旅行など外出機会の増加で、ジャストタイムで着られる軽めの秋物が動いた」(同社広報)。

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ユニクロ、店舗とECの一体化を推進 360度カメラで撮影したバーチャル店舗で買い物が可能に

 ECが拡大する中で、実店舗はどうあるべきか。実店舗とECはどのように連携していくべきか。こうした問いへの対応をユニクロが強化している。9月1日、同社がコンセプトとする“LifeWear”の価値を伝えるイベント「LifeWear Exhibition 2022」を、東京・銀座のグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ」で開始。同時に、同店をバーチャル体験できる仕組みもオンラインで整え、そのままECで商品を購入できるようにした。桑原尚郎ファーストリテイリンググループ上席執行役員兼ユニクロ日本CEOは、イベントに合わせて開いた記者会見で、「実店舗は(単に商品を売り買いするだけでなく)今まで以上にユニクロを理解し、深いつながりを体感していただく場に変えていきたい」「店舗とECとを一体化するサービスを拡充する」と強調した。

 同様の展示イベントはこれまでもニューヨーク(17年)、パリ(18年)、ロンドン(19年)で行ってきたが、店舗を会場とするのは今回が初めて。会期は10月末までを予定する。「ユニクロ(UNIQLO)」の2022-23年秋冬物をテーマ別に打ち出すと共に、モノ作りにおけるイノベーションや、サステナビリティに関する取り組みをインスタレーション形式で発信。巨大な“ウルトラライトダウン”を使った写真撮影スポットや、オリジナルブレンドのコーヒーが楽しめるコーヒースタンドも店内に設けた。東京だけでなく、ニューヨーク、パリ、ロンドンの旗艦店でも同様のイベントを開催している。

“お取り寄せ”サービスも開始

 バーチャル店舗はイベントの特設サイトからアクセスが可能で、360度カメラで撮影した「ユニクロ トウキョウ」の1階を擬似体験できる。陳列してある商品のうち、56商品はそのままECに遷移して購入が可能だ。ユニクロがこのようなバーチャル店舗を公開するのは初めて。イベントに合わせて10月末で一旦バーチャル店舗は閉じるというが、バーチャル店舗は実店舗とオンラインを一体運営する上で、今後もカギの一つになりそうだ。

 実店舗とオンラインの一体化としては、商品の“お取り寄せ”サービスも8月下旬に開始した。これまでもECで購入した商品を最寄りの店舗で受け取る仕組みはあったが、“お取り寄せ”はEC経由ではなく、販売員が商品探しから購入までをサポートし、商品を店頭に手配する。空港内などの一部店舗を除き、国内全店で実施するという。「小型店舗でも、超大型店向け商品やEC限定商品を見たいという声が多かった」(桑原CEO)ことから、小型店舗でも展示する商品数を増やして“お取り寄せ”ニーズに応えていく。

 ほか、店舗から行うライブ配信も全国47店に今後拡大。地域ごとのニーズに即した情報を発信し、店頭の販売員が配信中に客の質問にリアルタイムで答えていく。パーソナルカラー診断や骨格診断のコンテンツをオンライン上に設けて、ECでの商品選びのサポートにつなげる。


アンバサダーの綾瀬はるかと平野歩夢も登場

「LifeWear Exhibition 2022」開幕に合わせて行った記者会見には、“LifeWear”スペシャルアンバサダーの俳優、綾瀬はるかと、「ユニクロ」グローバルブランドアンバサダーのプロスノーボーダー、スケートボーダー平野歩夢選手も登場した。綾瀬はバーチャル店舗について「実際に店に来ているみたい。忙しくて買い物に行けないときや、仕事の待ち時間にも買い物ができるのはいい」とコメント。平野はファッションへの思いやこだわりを聞かれ、「服は競技をする中でも気持ちを上げてくれるアイテムの一つであり、自分自身を再確認させてくれる鏡のような存在」などと語った。

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ユニクロ、店舗とECの一体化を推進 360度カメラで撮影したバーチャル店舗で買い物が可能に

 ECが拡大する中で、実店舗はどうあるべきか。実店舗とECはどのように連携していくべきか。こうした問いへの対応をユニクロが強化している。9月1日、同社がコンセプトとする“LifeWear”の価値を伝えるイベント「LifeWear Exhibition 2022」を、東京・銀座のグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ」で開始。同時に、同店をバーチャル体験できる仕組みもオンラインで整え、そのままECで商品を購入できるようにした。桑原尚郎ファーストリテイリンググループ上席執行役員兼ユニクロ日本CEOは、イベントに合わせて開いた記者会見で、「実店舗は(単に商品を売り買いするだけでなく)今まで以上にユニクロを理解し、深いつながりを体感していただく場に変えていきたい」「店舗とECとを一体化するサービスを拡充する」と強調した。

 同様の展示イベントはこれまでもニューヨーク(17年)、パリ(18年)、ロンドン(19年)で行ってきたが、店舗を会場とするのは今回が初めて。会期は10月末までを予定する。「ユニクロ(UNIQLO)」の2022-23年秋冬物をテーマ別に打ち出すと共に、モノ作りにおけるイノベーションや、サステナビリティに関する取り組みをインスタレーション形式で発信。巨大な“ウルトラライトダウン”を使った写真撮影スポットや、オリジナルブレンドのコーヒーが楽しめるコーヒースタンドも店内に設けた。東京だけでなく、ニューヨーク、パリ、ロンドンの旗艦店でも同様のイベントを開催している。

“お取り寄せ”サービスも開始

 バーチャル店舗はイベントの特設サイトからアクセスが可能で、360度カメラで撮影した「ユニクロ トウキョウ」の1階を擬似体験できる。陳列してある商品のうち、56商品はそのままECに遷移して購入が可能だ。ユニクロがこのようなバーチャル店舗を公開するのは初めて。イベントに合わせて10月末で一旦バーチャル店舗は閉じるというが、バーチャル店舗は実店舗とオンラインを一体運営する上で、今後もカギの一つになりそうだ。

 実店舗とオンラインの一体化としては、商品の“お取り寄せ”サービスも8月下旬に開始した。これまでもECで購入した商品を最寄りの店舗で受け取る仕組みはあったが、“お取り寄せ”はEC経由ではなく、販売員が商品探しから購入までをサポートし、商品を店頭に手配する。空港内などの一部店舗を除き、国内全店で実施するという。「小型店舗でも、超大型店向け商品やEC限定商品を見たいという声が多かった」(桑原CEO)ことから、小型店舗でも展示する商品数を増やして“お取り寄せ”ニーズに応えていく。

 ほか、店舗から行うライブ配信も全国47店に今後拡大。地域ごとのニーズに即した情報を発信し、店頭の販売員が配信中に客の質問にリアルタイムで答えていく。パーソナルカラー診断や骨格診断のコンテンツをオンライン上に設けて、ECでの商品選びのサポートにつなげる。


アンバサダーの綾瀬はるかと平野歩夢も登場

「LifeWear Exhibition 2022」開幕に合わせて行った記者会見には、“LifeWear”スペシャルアンバサダーの俳優、綾瀬はるかと、「ユニクロ」グローバルブランドアンバサダーのプロスノーボーダー、スケートボーダー平野歩夢選手も登場した。綾瀬はバーチャル店舗について「実際に店に来ているみたい。忙しくて買い物に行けないときや、仕事の待ち時間にも買い物ができるのはいい」とコメント。平野はファッションへの思いやこだわりを聞かれ、「服は競技をする中でも気持ちを上げてくれるアイテムの一つであり、自分自身を再確認させてくれる鏡のような存在」などと語った。

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ユニクロ、店舗とECの一体化を推進 360度カメラで撮影したバーチャル店舗で買い物が可能に

 ECが拡大する中で、実店舗はどうあるべきか。実店舗とECはどのように連携していくべきか。こうした問いへの対応をユニクロが強化している。9月1日、同社がコンセプトとする“LifeWear”の価値を伝えるイベント「LifeWear Exhibition 2022」を、東京・銀座のグローバル旗艦店「ユニクロ トウキョウ」で開始。同時に、同店をバーチャル体験できる仕組みもオンラインで整え、そのままECで商品を購入できるようにした。桑原尚郎ファーストリテイリンググループ上席執行役員兼ユニクロ日本CEOは、イベントに合わせて開いた記者会見で、「実店舗は(単に商品を売り買いするだけでなく)今まで以上にユニクロを理解し、深いつながりを体感していただく場に変えていきたい」「店舗とECとを一体化するサービスを拡充する」と強調した。

 同様の展示イベントはこれまでもニューヨーク(17年)、パリ(18年)、ロンドン(19年)で行ってきたが、店舗を会場とするのは今回が初めて。会期は10月末までを予定する。「ユニクロ(UNIQLO)」の2022-23年秋冬物をテーマ別に打ち出すと共に、モノ作りにおけるイノベーションや、サステナビリティに関する取り組みをインスタレーション形式で発信。巨大な“ウルトラライトダウン”を使った写真撮影スポットや、オリジナルブレンドのコーヒーが楽しめるコーヒースタンドも店内に設けた。東京だけでなく、ニューヨーク、パリ、ロンドンの旗艦店でも同様のイベントを開催している。

“お取り寄せ”サービスも開始

 バーチャル店舗はイベントの特設サイトからアクセスが可能で、360度カメラで撮影した「ユニクロ トウキョウ」の1階を擬似体験できる。陳列してある商品のうち、56商品はそのままECに遷移して購入が可能だ。ユニクロがこのようなバーチャル店舗を公開するのは初めて。イベントに合わせて10月末で一旦バーチャル店舗は閉じるというが、バーチャル店舗は実店舗とオンラインを一体運営する上で、今後もカギの一つになりそうだ。

 実店舗とオンラインの一体化としては、商品の“お取り寄せ”サービスも8月下旬に開始した。これまでもECで購入した商品を最寄りの店舗で受け取る仕組みはあったが、“お取り寄せ”はEC経由ではなく、販売員が商品探しから購入までをサポートし、商品を店頭に手配する。空港内などの一部店舗を除き、国内全店で実施するという。「小型店舗でも、超大型店向け商品やEC限定商品を見たいという声が多かった」(桑原CEO)ことから、小型店舗でも展示する商品数を増やして“お取り寄せ”ニーズに応えていく。

 ほか、店舗から行うライブ配信も全国47店に今後拡大。地域ごとのニーズに即した情報を発信し、店頭の販売員が配信中に客の質問にリアルタイムで答えていく。パーソナルカラー診断や骨格診断のコンテンツをオンライン上に設けて、ECでの商品選びのサポートにつなげる。


アンバサダーの綾瀬はるかと平野歩夢も登場

「LifeWear Exhibition 2022」開幕に合わせて行った記者会見には、“LifeWear”スペシャルアンバサダーの俳優、綾瀬はるかと、「ユニクロ」グローバルブランドアンバサダーのプロスノーボーダー、スケートボーダー平野歩夢選手も登場した。綾瀬はバーチャル店舗について「実際に店に来ているみたい。忙しくて買い物に行けないときや、仕事の待ち時間にも買い物ができるのはいい」とコメント。平野はファッションへの思いやこだわりを聞かれ、「服は競技をする中でも気持ちを上げてくれるアイテムの一つであり、自分自身を再確認させてくれる鏡のような存在」などと語った。

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「M A S U」会心の東コレ 世界への扉をこじ開ける一閃

 満を持しての東コレ初参加だった。後藤愼平デザイナーの「M A S U」の2023年春夏シーズンのショー会場に集った約400人から起こった大きな拍手が、その期待感を証明していた。今季のコレクションテーマは“ready”。「国内で熱狂を作り出し、それを海外に持っていきたい」――1年前から繰り返し口にしてきた後藤デザイナーに、フィナーレの光景はどう映ったのだろうか。

予想外の壁に直面した1年

 同ブランドは、自己資金でのショーを2回開催した後、3回目の舞台に「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」を選んだ。文化庁の支援による参加で、今シーズンはほかにも工藤司デザイナーの「クードス(KUDOS)」「スドーク(SUDOK)」と、「ワタル トミナガ(WATARU TOMINAGA)」が同支援でのショーを開催する。

 後藤デザイナーは21年2月に初のランウエイショーを行った際、「今は東コレに出たいとは思わない」と断言していた。ファッション・ウイークという枠組みに収まるよりも、会場や時間、表現などのあらゆる面で自由を求めたからだ。同年7月には、単独でのショーを東コレ開催1カ月前に再び実施した。後藤デザイナーが求めていた会場や時間、表現の自由は、確かにそこにあった。一方で、きらびやかな空間と疾走感溢れる演出に「服が負けている」とも気付かされた。予想外の壁に当たり、ショーでの発表をいったん休止した。そしてクリエイションを飾ることよりも磨くことに徹し、もの作りに改めて向き合う決意をしたのが、アメカジをテーマに選んだ22-23年秋冬シーズンだった。結果、見せる華やかさと、腹が据わった強さのバランス、クオリティーが飛躍的に向上。同シーズンの卸先での店頭消化率は高く、完売するアイテムが早くも多く出ている。

高まる熱気と真紅に輝く服

 そんな万全の状態で迎えたのが、東コレで披露する23年春夏コレクションだった。場所は東コレの公式会場である渋谷ヒカリエで、真っ暗な空間に好き嫌いが別れるホールである。少なくとも、「M A S U」がかつて求めた自由さはない。会場には、床一面にレッドカーペットを敷いた。バックステージでは後藤デザイナーが「本番で泣いちゃうかも」と語るほどエモーショナルで、スタッフも「今日は裏方で入ったのに、本番が早く見たいんです」と待ちきれない様子だ。これまで数々のバックステージを取材したきたが、ここまで熱気に溢れた雰囲気はあまりない。

 いよいよショーが開幕。真っ赤なライトの中に黒いシルエットが浮かぶと、手絞りと熱の形状記憶で作った通称“ポップコーン トップス”にハットを身に着けたスタイルが現れた。コレクションの根底にあるのは、アメリカの世界スターであるマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)だ。1992年生まれの後藤デザイナーにとって、物心が付いた頃には晩年を迎えていたポップアイコンである。コレクションでは、その“キング オブ ポップ”の光と陰を描き、ステージ上での輝く姿や、パパラッチに終われるリアルな姿をスタイルに投影した。キーカラーはもちろんレッド。22-23年秋冬シーズンで手応えをつかんだアメカジの雰囲気を残しながら、後藤デザイナーのフィルターを通したクラシックなテーラリングやアグレッシブなグランジ、シグネチャーのレーザーカットによるクラフト感など、あらゆる要素を自由自在にミックス。時代や性別を超越して人々の心をつかんだMJを、29歳の等身大の感覚で現代に蘇らせる。

 マイケル・ジャクソンは、例え装いは私服でも、存在そのものの“華”は隠せなかった。後藤デザイナーはその二面性に焦点を当て、ネルシャツやテック素材に共地のフリルを付けてドレス風に仕立てたり、フーディーにスパンコールを敷き詰めたミラーボールのような“ディスコ フーディー”だったり、ブリーチしたジーンズをファンシーなスタッズで装飾したりと、ファンタジーとリアルという対極のファッションを交差させた。アクセサリーも過去最高に充実させ、赤いバッグはショー会場のカーペットをアップサイクルして量産するという。“キング オブ ポップ”ほど強烈なキャラクターを題材にすることは、一歩間違えるとコスプレになりかねないリスクがある。しかし今の「M A S U」にそんな心配は無用だった。ストリートウエアからにじみ出す輝きは、まるでホールの暗い空間に放たれた一閃。フィナーレではきらめく紙吹雪が舞い、ショーは盛大なフィナーレを迎えた。

見えた世界への道すじ

 東コレの勢いそのままに、次に目指すのは海外での発表だろう。しかし、世界には圧倒的多数の競合ブランドが待ち構えている。「M A S U」の現在の卸先30件前後のうち、海外との取引はほとんどなく、日本以外ではほぼ無名に近い状態といっていいだろう。初めて世界に出た日本人デザイナーは「あのブランドっぽい」「全体的に弱い」というように、バイヤーから手厳しい評価を受けて帰国することも少なくない。だが、逆境を力に変えることを東コレで証明した「M A S U」は、そんなアウェイな状況でさえ楽しむ覚悟だ。「海外に出たことはないですけど、伸びしろしかないってことです」。笑いながら話す29歳の次世代デザイナーからは、早くも大物の風格が感じられる。世界は、すぐそこに見えた。

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「マウジー」×「エックスガール」のコラボアイテムが発売 1990年代のガールズカルチャーを思わせる8型

 バロックジャパンリミテッドの「マウジー(MOUSSY)」は、ビーズインターナショナルのウィメンズストリートウエアブランド「エックスガール(X-GIRL)」とのコラボコレクションを発売する。ラインアップはデニムパンツ(1万8590円、税込以下同)やグラフィックTシャツ(5995円)、ニットウエア(9900円)など8型。現在は公式オンラインストアとゾゾタウンで先行予約販売中で、9月15日からは国内全店で取り扱う。また、購入したユーザーには先着でオリジナルステッカーをプレゼントする。

 今回は、「マウジー」が今季のテーマに“90’s America”を掲げていることから、当時のガールズカルチャーシーンを牽引していた「エックスガール」とのコラボコレクションが実現した。アイテムは、「マウジー」のジーンズやシルエット、ビンテージテイストに「エックスガール」のアイコニックなグラフィックを落とし込んだものをそろえる。

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「アンダーカバー」と「クラークス オリジナルズ」が初コラボ 特別な“ワラビー”を発売

 「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は9月3日、「クラークス オリジナルズ(CLARKS ORIGINALS)」とコラボした“ワラビー”を発売する。ベージュとブラックの2色展開で、価格は各3万3000円(税込)。両ブランドの協業は初。

 “ワラビー”は「クラークス オリジナルズ」のアイコンシューズであり、「アンダーカバー」は右足に“CHAOS”、左足に“BALANCE”の文字をプラスした。また、左足の側面と“フォブ”(三角形のタグ)に稲妻の刺しゅうを入れた。

 コラボ“ワラビー”は「アンダーカバー」の店舗や公式オンラインストア、ドーバー ストリート マーケット ギンザなどで販売する。

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米と発酵技術を生かした「ライスフォース」からエイジングケアシリーズ誕生

 第一三共ヘルスケア傘下のアイムは9月1日、スキンケアブランド「ライスフォース(RICE FORCE)」のコンセプトを刷新した。さらにエイジングケアをかなえる“プレミアムパーフェクト”シリーズ(全3種、1万1000〜1万3200円)を公式サイトなどで発売した。

 「ライスフォース」は2000年に誕生。米を発酵した自然由来の美容成分、ライスパワーエキスを開発し、医薬部外品の有効成分で肌の水分保持能を改善するライスパワーNo.11など特定の働きをもつエキスにナンバーを付け、それらを配合しているのが特長だ。ブランド誕生時から一貫して“素肌が本来もつ健やかさかを育むこと”を目指す中で、米と発酵の力を最大限に引き出し本質的なケアをかなえるブランドとしてコンセプトを「今こそ本質的な美しさへ。」と新たに掲げる。

 それを具現化した一つとして、“プレミアムパーフェクト”シリーズが誕生した。ブランド誕生時から処方変更せず累計販売本数2400万本と突破した“ディープモイスチュア”の愛用者からエイジングケアを求める声が高まったため開発した。“ディープモイスチュア”に配合するライスパワーNo.11に、老化の引き金となる炎症や酸化を防ぐ肌あれ防止成分ビタミンE酢酸エステルを加え、潤いやハリ、艶のある肌に導く。ヒーローアイテムの美容液、化粧水、クリームの3アイテムをそろえる。クリームはすでに展開していたが、今回美容有効成分を40%から50%に引き上げた。

 また、00年から開始した肌分析も機能を向上した。独自の肌細胞分析システムを構築し、これまでは表皮の状態を確認していたが角層分析も可能となった。肌細胞を自身で採取して送付することで、美肌、バリア機能、老化リスクの項目の分析を自宅にいながら受けられる。

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ユニクロがフリーマガジンの最新号を9月2日に配布 東京・銀座などにポップアップショップもオープン

 ユニクロは9月2日、フリーマガジン「ライフウェアマガジン(LIFEWEAR MAGAZINE)」の2022年秋冬号を配布する。

 第7号となる同号のテーマは“TODAY’S CLASSICS”。「一見トラディショナルでベーシックなデザインでも、現代的なディテールでアップデートされている、そんな創意工夫を感じられる服やモノ作りの姿勢に注目して」(ユニクロ)、ロンドンを舞台にしたファッション企画や、コラボ4シーズン目となる「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」の黒河内真⾐⼦デザイナーへのインタビューなどを掲載する。

 「ライフウェアマガジン」を手掛ける木下孝浩ファーストリテイリング グループ上席執行役員は、「2022年秋冬号では、世の中に存在する“古くて新しいもの”について思いを巡らせた。古いだけのものは廃れ、目新しいだけのものは淘汰される。“古くて新しいもの”にこそ“TODAY’S CLASSICS”な価値がある。私たちの“ライフウェア”も歴史を重んじながら進化していきたい、そんな気持ちを込めて作った」と話す。同号の表紙は、染色家・宮入圭太のアーカイブを採用したもので、「これも“古くて新しいもの”だ」と木下上席執行役員は言う。

 またユニクロは最新号の配布に先駆けて9月1日に、「ライフウェアマガジン」のポップアップショップをマロニエゲート銀座内のユニクロ トウキョウにオープンした。「ライフウェアマガジン」オリジナルのワッペン付きスタジアムジャケットや刺しゅう入りスエットを販売し、同商品の購入者にはクリアファイルをプレゼントする。また2日には銀座店、原宿店、浅草店、名古屋店、京都河原町店にもポップアップショップを開店する。

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「マスターピース」からペット用の新シリーズ キャリーバッグやリード、首輪などを発売

 日本のバッグブランド「マスターピース(MASTER-PIECE)」は9月2日、ペット用の新シリーズ“マスターピース ペット”を発売する。価格はキャリーバッグが2万9700円〜(税込、以下同)、リードが9350円、首輪が4730円〜など。

 デザインは、特殊加工を施したナイロンツイルを用いる“リンク”シリーズを踏襲し、機能面では強度や防汚・抗菌性をさらに向上させたという。

 「マスターピース」1994年にスタートした。

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「エドウイン」が定番ジーンズ“EDWIN 503”をリニューアル 広末涼子や坂口憲二らがCM出演

 「エドウイン(EDWIN)」は、ブランドの定番ジーンズ“EDWIN 503”の発売開始から25周年を迎えリニューアルする。“503 IS BLUE”をテーマに、新モデルの販売を行う。

 新モデルでは、自社工場で生地の裁断時に生まれるくずや客がはかなくなったジーンズを回収して、デニム生地やジーンズにリサイクルするプロジェクト“コア(CO:RE)”を採用。61年の歴史で培ったスタンダードフィットをベースに、サステナブル素材にこだわりながら現代に合う機能を提供するという。価格は税込1万1000円で、シルエットはスリムテーパード、レギュラーストレート、ルーズトレートの3種類を用意する。

 リニューアルに合わせて、新たなウェブCMを配信する。広末涼子、坂口憲二、トータス松本が出演し、それぞれが独自のスタイルで“EDWIN 503”の伝統的なCMソングを披露する。

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「バーバリー」がリカルド・ティッシの後任探し? 元「ボッテガ」ダニエル・リーと交渉か

 「バーバリー(BURBERRY)」は、チーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)との契約が2023年初めに満了を迎えるため、その後任候補を探すために複数のデザイナーとコンタクトを取っているようだ。

 業界筋によると、そのうちの1人は21年11月に突然「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のクリエイティブ・ディレクターを退任したダニエル・リー(Daniel Lee)だという。ある関係者は、リーと「バーバリー」は、契約に至っていないものの話し合いを進めていると話す。

 「バーバリー」は噂や憶測にはコメントしないと述べている。同ブランドは、7月に開催された第1四半期決算発表の場で、ティッシに満足していると述べ、後任探しをしているかどうかについてはコメントしなかった。ティッシは17年間「バーバリー」を率いてきたクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)の後任として18年に同ブランドのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任した。

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「バーバリー」がリカルド・ティッシの後任探し? 元「ボッテガ」ダニエル・リーと交渉か

 「バーバリー(BURBERRY)」は、チーフ・クリエイティブ・オフィサーを務めるリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)との契約が2023年初めに満了を迎えるため、その後任候補を探すために複数のデザイナーとコンタクトを取っているようだ。

 業界筋によると、そのうちの1人は21年11月に突然「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)のクリエイティブ・ディレクターを退任したダニエル・リー(Daniel Lee)だという。ある関係者は、リーと「バーバリー」は、契約に至っていないものの話し合いを進めていると話す。

 「バーバリー」は噂や憶測にはコメントしないと述べている。同ブランドは、7月に開催された第1四半期決算発表の場で、ティッシに満足していると述べ、後任探しをしているかどうかについてはコメントしなかった。ティッシは17年間「バーバリー」を率いてきたクリストファー・ベイリー(Christopher Bailey)の後任として18年に同ブランドのチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任した。

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yutoriが手掛ける「ゲンザイ」が東コレに参戦 次世代アパレルがショーに挑む真意

 yutoriが運営するファッションブランド「ゲンザイ(GENZAI)」が、2023年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で初のランウエイショーを行った。同ブランドは、アートディレクターの永戸鉄也をデザイナーに起用して2021年に設立し、EC直販のビジネスモデルで運営する。アイテムは主にTシャツやフーディーなどにグラフィックや刺しゅうを施したストリートウエアで、顧客は10〜20代の若年層が中心だ。

 ファッションショーは、コレクション発表の舞台であると同時にビジネスの場でもある。卸売がメインのブランドの場合、バイヤーやジャーナリストに世界観を伝えて、ビジネスにつなげるのも大きな目的だ。ECやポップアップが軸の「ゲンザイ」にとってのメリットとは何か。片石貴展yutori社長は、「ショーは、ファッションのド真ん中の表現。王道ではなく外からファッションに入った僕にとって、こういうアプローチもできることが示したかった。デザイナーの永戸さんや、演出の山田健人さんをはじめ、携わる人もプロフェッショナル。会社を立ち上げて5年が経ち、そんなプロとも一緒に仕事ができるようになった。僕らの現在地点を、業界内外に知ってもらえたらうれしい」。

 コレクションテーマは“ディストピア”。「すでに社会はディストピアだ。そう思うと、どこか気が楽になりませんか?」と永戸デザイナー。リリースは、旧約聖書で描かれるレンガ作りの高い塔“バベルの塔”に言及していた。「人類は空高く、神の領域まで届かんとする塔を建設するも、神の怒りに触れ、塔は破壊された。(中略)人々はそれ以来、共通の言語を失い、広い世界の中で散り散りになっていった。ユートピアからディストピアへ、大きな変容を迎えたのだ」。

ディストピアへの変貌を
100人の群衆で表現

 会場の代々木第2体育館に爆音が流れると、ラッパーのHIDEYOSHIが現れ、パフォーマンスが始まった。同氏がこのショーのために制作したオリジナル楽曲だ。途中でモデルが四方から入場し、HIDEYOSHIの周りを取り囲む。モデルは規律を守るように、円の形を崩さない。共通の言語を持ち、意思疎通していたユートピアの人類を表現しているのだろうか。しばらくするとグレーのウエアを着た約100人のダンサーが乱入し、会場全体を動き回り始めた。目線も合わせず、バラバラに動くその姿は、世界がディストピアへと変わり、コミュニケーションがとれなくなった群衆のようだった。

 エンドユーザーも巻き込むため、SNSでは臨場感あるカメラワークでショーの様子を発信した。会場には、業界関係者に加えて、抽選で選ばれた一般客100人も来場。ショー直後には、コレクションアイテムも扱うポップアップショップも開いた。

初の舞台でも変わらないリアルクローズ

 ウエアは、ベーシックなストリートウエアが中心だ。ド派手なコレクションピースも登場するかと思っていたが、「ショーというよりは、普段のブランドの延長にあるプレゼンテーションにしたかった」と永戸デザイナー。オールドイングリッシュの字体が特徴の“GENZAI”の刺しゅうや“G”のモノグラムといったアイコンを、オーバーサイズのブルゾンやフーディー、カバーオールなどに落とし込んだ。バベルの塔をリファレンスにしたグラフィックもあった。クリエイションの新たな可能性も示すため、バナナフーディーやボンテージジップなど、いつもよりディテールを盛ったアイテムも用意した。

 片石社長は、「今後もECメインだが、面白い取り組みがあれば、新たなチャレンジもゼロではない」と語った。ブランドを初めてまだ1年半。ビジネスの発展はもちろん、表現のさらなる進化にも期待したい。

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「キス」が「オン」&ロジャー・フェデラーとコラボ クレー加工を楽しめるシューズセット

 ニューヨーク発のスニーカーショップ「キス(KITH)」は、「キス」創設者のロニー・ファイグ(Ronnie Fieg)、プロテニス選手ロジャー・フェデラー(Roger Federer)、スイス発のランニングシューズブランド「オン(ON)」とコラボレーションしたシューズ2足セット“ロジャー RF2 セット(THE ROGER RF2 Set)”を、キス トウキョウで9月2日に発売する。

 コラボレーションは、1990年代風デザインの“ロジャー クラブハウス ミッド(THE ROGER Clubhouse Mid)”と、「オン」初の競技用テニスシューズ“ロジャープロ(THE ROGER Pro)”が1セットになったもの。両モデルのスペアシューレース3本と、それぞれのダストバッグが付属し、価格は税込8万2500円。

 “ロジャー クラブハウス ミッド”は、「オン」のクラウドテック(CloudTec)クッショニング やスピードボード(Speedboard)エンジニアリングを搭載し、一日中履いていられる快適性を実現した。アッパーにはヴィーガンレザーを使い、履き口とライニングにはリサイクルポリエステルを採用した。ロジャーのキャリア初期やテニスのマイナーリーグを参考に、シューズ全体にレッドクレー仕上げを施したほか、ロジャーの直筆サインを入れた。

 テニスシューズの“ロジャープロ”は、ゼログラヴィティフォーム(Zero Gravity foam)のミッドソールを採用し、ヴィーガンレザーのアウトソールにはカーボンのスピードボードを埋め込んだ。シューズにはUSオープンの舞台にある球体のランドマーク“Unisphere”をモチーフにしたロゴが施したほか、ロニーの直筆サインを入れた。また、付属のレッドクレーでカスタマイズを楽しむことができる。

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ロレアル プロフェッショナルのヘアカラー剤「イノアカラー」が“2022 ヘアサロン版ベストコスメ”で連覇達成!

 2019年に日本に上陸し、ロレアル プロフェッショナルが展開するオイルヘアカラー剤「イノアカラー」が、「WWDBEAUTY 2022 ヘアサロン版ベストコスメ」のヘアカラー部門において、2年連続で1位を獲得した。

 「WWDBEAUTY 2022 ヘアサロン版ベストコスメ」とは、都内の人気ヘアサロン50軒の美容師に、各カテゴリーで“ここ1年で実際に使ってみて良かった製品”についてアンケート調査を実施し、その得票数でランキングをはじき出したもの。つまり、第一線で活躍する美容師が太鼓判を押した製品となる。

 ここでは“iNOA GANG(イノア ギャング)”と呼ばれる、「イノアカラー」の良さを知り尽くした人気美容師たちに、連覇を引き寄せたその魅力を語ってもらった。

艶やかに仕上がる
“グロスオイルカラー”の「イノアカラー」

 髪表面のダメージに着目。ロレアル独自の先進テクノロジーであるオイルデリバリーシステム(オイルと水の反発力を使って染料を毛髪内部に届ける)で、手触りも滑らかに仕上げる「イノアカラー」。

 特徴は、“オイルグロスカラー”の愛称が示す通り、カラーリング後に艶感が出ること。加えて発色がよく、髪のダメージへの配慮やニオイの軽減など“ユーザーファースト”な機能も兼ね備えている。“艶”という代名詞的な特徴を持ちながらも、抜けがないマルチさが、連覇という快挙に導いたようだ。

一度使うと手放せなくなる
“実感型 ”のヘアカラー

 「イノアカラー」の良さは、艶が出ることはもちろん、嫌な赤みが出ずに、ちょうどいいブラウンになりやすい点。黄色くなりがちな人には“ウォームブラウン”、赤みが残りやすい人やオレンジが強く出がちな人には“クールブラウン”がおすすめ。ダメージ部分でも変に色が沈まず、そのままフラットにクリア感のあるきれいな色みになる。
 
 お客さま目線から見ると、嫌なニオイがしないことも大きなポイント。「イノアカラー」を使うようになって、実はニオイを気にする人が多いことが改めて分かった。大抵の美容室で最も需要の高い“ニュートラルなブラウン”が上質かつナチュラルに仕上がるので、“美容師が提案しなくてもいいくらいニーズの高いカラー剤”になってきている。個人的に、一度使うと手放せなくなる“実感型”のヘアカラーだと思う。(坂狩トモタカ/「シア(SHEA.)」代表)

“iNOA GANG”たちから感動の声が届いた

MODEL PHOTOS:KENTARO MINAMI
問い合わせ先
ロレアル プロフェッショナル
03-6911-8321

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「メアグラーティア」2023年春夏東京コレクション

 「メアグラーティア(MEAGRATIA)」が2023年春夏コレクションを発表した。

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「メアグラーティア」2023年春夏東京コレクション

 「メアグラーティア(MEAGRATIA)」が2023年春夏コレクションを発表した。

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“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”が第7弾コラボを発表 川村JURY洋一のスツールを一点限定で発売

 ヨウジヤマモトの新コンセプチュアルプロジェクト“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、第7弾コラボレーションとして川村JURY洋一が手掛ける「アイファニー オブジェクト(EYEFUNNY OBJECTS)」とのスツールを発表した。

 本作は、ベルジェスツール(羊飼いの椅子)に着想した3つ足仕様で、素材には御影石の中でも最高級と言われる香川県・高松市産の“庵治石”を使用した一点モノだ。サイズは32cm × 32cm × 29cmで、重量は27kg。天面に「ヨウジヤマモト プールオム(YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME)」のコレクションに登場した“スカル&ローズ”柄が石材職人によって掘られているほか、側面には川村JURY洋一のサインが施されている。価格は税込143万円で、9月2日23時59分まで公式サイトで抽選販売を受け付けている。

 なお公式サイトでは、本作の発売を記念した川村JURY洋一と“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”のキュレーターを務める小木“POGGY”基史の対談が公開されている。

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“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”が第7弾コラボを発表 川村JURY洋一のスツールを一点限定で発売

 ヨウジヤマモトの新コンセプチュアルプロジェクト“ワイルドサイド ヨウジヤマモト(WILDSIDE YOHJI YAMAMOTO)”は、第7弾コラボレーションとして川村JURY洋一が手掛ける「アイファニー オブジェクト(EYEFUNNY OBJECTS)」とのスツールを発表した。

 本作は、ベルジェスツール(羊飼いの椅子)に着想した3つ足仕様で、素材には御影石の中でも最高級と言われる香川県・高松市産の“庵治石”を使用した一点モノだ。サイズは32cm × 32cm × 29cmで、重量は27kg。天面に「ヨウジヤマモト プールオム(YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME)」のコレクションに登場した“スカル&ローズ”柄が石材職人によって掘られているほか、側面には川村JURY洋一のサインが施されている。価格は税込143万円で、9月2日23時59分まで公式サイトで抽選販売を受け付けている。

 なお公式サイトでは、本作の発売を記念した川村JURY洋一と“ワイルドサイド ヨウジヤマモト”のキュレーターを務める小木“POGGY”基史の対談が公開されている。

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元「ルームス」チームが立ち上げた新合同展「ニュー エナジー」 9月8〜11日に新宿で開催

 ファッションECサイト制作などを担うダイアモンドヘッド内のBlue Marbleは9月8〜11日に、新宿住友ビル三角広場で新規の合同展「ニュー エナジー」を開催する。2月にキックオフ展は実施したが今回が本格的なスタートという位置づけで、ブランドやクリエイター約200組が参加予定。Blue Marbleは、合同展「ルームス」を手掛けていたチームで構成されている。現在、公式サイトでファッション業界関係者の来場登録を受け付けている。

 合同展としてブランドが出展し商談を行うほか、クリエイターなどによる展示やライブパフォーマンスにも力を入れ、「多様なエネルギーが混ざりあい、溶け合い、未来への希望という結晶になる」場を目指す。展示などを行うクリエイターやブランドは、アーティストの新宅加奈子、陶芸家で器ブランド「シオネ(SIONE)」を手掛けるSHOWKO、花道家の上野雄次、ファッションクリエイティブカンパニーのレインボーシェイク、ウィゴーの新レーベル“リィエニナル(RIENINAL)”など。俳優の井浦新さんが手掛ける、自然由来のヘアケア製品「クルヒ(KURUHI)」も出展する。

 ほか、次世代のインキュベーションとして、装苑賞受賞作品も展示。パルコが運営する購入型クラウドファンディングサービス「ブースター」との協業で、日本各地のモノ作りとクリエイターとを掛け合わせたプロジェクトなども行っていく。

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「アナ スイ」と「キプリング」のコラボ第2弾 アールデコ調のバラを施したバッグ登場

 「アナ スイ(ANNA SUI)」は、ベルギー・アントワープ発のバッグブランド「キプリング(KIPLING)」とのコラボレーションによるカプセルコレクション第2弾を発売した。両ブランドの取扱い店舗と公式オンラインストアで販売中だ。

 コレクションは、「アナ スイ」の2022-23年秋冬コレクションから引用したアールデコ調のバラの花をあしらっている。クロスボディーバッグ(税込2万4200円)やトートバッグ(同2万9700円)、バッグパック(同2万7500円)、キャリーケース(税込3万6300円)などをラインアップ。いずれもブラックとクリームホワイトを基調とし、オリジナルのロゴとバタフライのメタルチャームを施している。

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「マーク ジェイコブス」が革小物の新シリーズ“スリム84”を発売

 「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は、革小物の新シリーズ“スリム84(SLIM 84)”を発売した。価格は財布が3万800円(税込、以下同)、カードケースが1万5400円など。

 シリーズ名の“84”は、「マーク ジェイコブス」のデビューした1984年に由来する。同じくシリーズ名にある“スリム”なデザインが特徴で、同ブランドは「ミニマリストやワンマイルの移動にも最適」と話す。素材には、上質な風合いのゴートレザーを用いる。

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「ディオール」から新作ジュエリー 付け襟ネックレスやバイカーグローブに着想したマルチフィンガーリングなど

 「ディオール(DIOR)」は、新作ジュエリー“D-ルネサンス”を発売した。ゴールドトーンのメタルに淡水パールやレジンパール、クリスタルをあしらったデザインで、レースを思わせる付け襟ネックレス(65万円税込、以下同)や、バイカーグローブに着想したマルチフィンガーリング(18万5000円)などユニークな商品もラインアップする。

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「ジバンシィ」が⼀体構造のニットスニーカー“TK-360”から初のウィメンズモデル

 「ジバンシィ(GIVENCHY)」は、⼀体構造のニットスニーカー“TK-360”から初のウィメンズモデル“TK-360+”を発売した。価格は12万9800円だ。

 “TK-360+”は、メンズモデルにはないグリッド状のダイナミックなラインとグラデーションのアクセントが特徴で、グレー、ブラック、ホワイトの3色展開。

 “TK-360”は、今年6月に発売された。

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ウクライナ人デザイナーが東京・表慶館でショーを開催 平和を願う日本とウクライナの国旗色ドレス

 ウクライナ人デザイナーのレシャ・ヴェルリンジェーリ(Lessja Verlingieri)によるドレスブランド「レバークチュール(LEVER COUTURE)」が8月31日、日本で初のファッションショーを東京国立博物館 表慶館で披露した。「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」冠スポンサーの楽天がショーの開催をサポートし、ウクライナと日本文化に着想を得たイブニングドレスの新作を通して、平和への願いを東京から世界に発信した。

“ウクライナの涙”のドレスを着用して
ウクライナの国民的歌手が熱唱

 「レバークチュール」は2011年にベルリンでスタート。同年に行ったデビューショーが、レディー・ガガ(Lady GaGa)のファッション・ディレクターを務めてきたニコラ・フォルミケッティ(Nicola Formichetti)の目に留まり、ガガをはじめ、ミラ・ジョヴォヴィッチ(Milla Jovovich)やジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、ケイティ・ペリー(Katy Perry)らハリウッドセレブたちも着用した。大判のスパンコールやテープなど大胆な素材を用いながら、ボリュームのある立体的なシルエットをエレガントに演出するのが得意なブランドだ。現在はイブニングドレスの需要が高いロサンゼルスに拠点を移している。

 今回のコレクションは、ヴェルリンジェーリの才能を見出したフォルミケッティとの対話から生まれた。フォルミケッティはイタリア人の父と日本人の母の間に生まれ、日本で幼少期を過ごしたルーツがあり、日本を感じさせる要素も盛り込んだ。

 ショーには、ウクライナの国民的歌手であり、ブランドのミューズでもあるチーナ・カーロリ(Tina Karol)が駆けつけ、ライブパフォーマンスを行った。ウクライナの伝統的な民謡「コロミイカ(Kolomiyka)」をモダンにアレンジした歌など、ウクライナ語で2曲を熱唱。カーロリが着用したドレスは、ゴールドのスパンコールのヘッドピースを、フリンジにして頭から流れるようにあしらったもので、“ウクライナの涙”をイメージしたものだった。

明るい未来への希望を託した
未来的で伝統的な日本を表現したドレス

 オープニングの2ルックは、日本の国旗色をイメージし、白いオーガンジーで体を包んだ立体的なドレスと、赤いオーガンジーのドレスが登場した。帯風のテープを使った構築的なドレスや、フィルムのような素材を使った着物ガウンなど、伝統的な日本らしさとポップでフューチャリスティックな要素を掛け合わせた。ショーのクロージングには黄色と青いオーガンジードレスが登場し、ウクライナの国旗色で幕を閉じた。

 デザイナーのヴェルリンジェーリは、最後の挨拶に“MADE IN UKRAINE”のTシャツを着て現れた。「日本で、ウクライナ人の才能を発信できる場所を与えてもらえたことに感謝している。日本の独特な文化と未来的なイメージは、ずっと私のクリエイションのインスピレーション源の一つだった」とコメントし、平和への願いで締めくくった。「母国で起こっていることは胸の張り裂けそうなこと。しかし、私たちデザイナーは、クリエイションによって人の心を動かせることができると信じている。このショーで、明るい未来への希望や、前向きな気持ちを受けとってもらえたらうれしい」。

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“ネットフリックスの息子”、俳優・ソン・ガンが「ボビイ ブラウン」がブランドアンバサダーに就任

 「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」は8月31日、アジア・パシフィック(APAC)ブランドアンバサダーに韓国の人気俳優、ソン・ガン(SongKang)を起用すると発表した。ソン・ガンは2017年、TVシリーズ「カノジョは嘘を愛しすぎてる」でデビュー。スクリーン上でのダイナミックな存在感と高い演技力により、過去数年の間に瞬く間に人気を博し、海外でも注目を浴びている。ネットフリックス作品に多く出演していることから“ネットフリックスの息子”との異名を持つことで知られる。スクリーン内外で輝きを放つソン・ガンは今後、「ボビイ ブラウン」が展開するキャンペーンなどでブランドの顔を務める。

 ソン・ガンは、「『ボビイ ブラウン』の“自らの自然な美しさを受け入れ、自信を称賛する”という価値観に大変共感しています。今回のパートナーシップは非常にエキサイティングな挑戦であり、僕の新しい姿をお見せできるのが待ちきれません。ぜひ楽しみにしていただきたいです」とコメント。

 ソン・ガンのブランドアンバサダー就任を記念し、ファンデーションなどの愛用アイテムを含む限定キットを 9月2日に発売する。百貨店限定で“インテンシブ セラム ファンデーション”(※または“インテンシブ スキン セラム クッション ファンデーション”をはじめとした4点の “インテンシブ セラム セット”(税込1万4520円〜1万4960円)を、公式オンラインショップ限定で“インテンシブ セラム ファンデーション”のミニサイズなど3点のキット“インテンシブ セラム ミニ スターター キット”(税込7150円)を販売する。

 また、ソン・ガンのスペシャルインタビューも公開された。

――「ボビイ ブラウン」のフィロソフィーは、ソン・ガンさん自身とどのような親和性があると思いますか?

ソン:僕を含めるほとんどの人たちは、さまざまなコミュニティで定義される美の定義に簡単に影響を受けやす く、自分自身の本来の美しさを忘れがちになると思うんです。「ボビイ ブラウン」のフィロソフィーは、ありのままの自分と、自身が持つ個性が本当の美しさなんだ、ということを思い出させてくれます。 この気持ちが自信につながり、自然と自己表現の源になってくれるんです。

――新しいキャンペーンでは、最高に輝いているソン・ガンさんを見せてくれます。ソン・ ガンさんの今までの人生で最も輝かしい瞬間は?そしてその理由は?

ソン:今、この瞬間。「ボビイ ブラウン」とです(笑)!それはさておき、初めてのドラマの撮影でスタジオに足を踏み入れた瞬間は一生忘れないと言わざるを得ません。あれは間違いなく、僕の最も輝かしい瞬間の一つであり、今の僕を形成してくれたと確信しています。

――ファンの皆さんにおすすめしたい「ボビイ ブラウン」のお気に入り製品は?

ソン:“インテンシブ セラム ファンデーション”と“エクストラ リップ ティント”です。僕は比較的ナチュラルなメイクを好むので、この2つの製品は僕自身の肌を自然に美しくしてくれるところが大好きです。 コンパクトな“エクストラ リップ ティントはいつも持ち歩いていますし、軽いテクスチャーで簡単にメイクが落とせる“スージング クレンジング オイル”も気に入りました。すっと肌に溶け込んでくれて、 撮影の後にいつも使用しています。

――誰も知らない隠れた才能などはありしますか?

ソン:才能ではないけれど、これはあまり知られていないんじゃないかな?僕は左利きなんです。なのでリップなどは左手で塗るんですよ。

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新デザイナーと共に成長中の「カンペール」 マヨルカ島から生まれる鮮やかなシューズが若者にささる理由

 スペインはマヨルカ島生まれのシューズブランド「カンペール(CAMPER)」が、アキレス・イオン・ガブリエル(Achilles Ion Gabriel)=クリエイティブ・ディレクターとともに急成長中だ。特に若者層・ファッショナブル層の関心を集める同ブランドの好調の理由とは。「歩く時間を楽しい時間にする」を掲げ、プレイフルなデザインとサステナビリティ、歩きやすさに磨きをかけるアキレス=クリエイティブ・ディレクターに聞く。

2022-23年秋冬コレクションは
ミニマルかつ大胆なラインアップ

 「カンペール」2022-23年秋冬コレクションのテーマは、「OUT OF OFFICE」。“異なる世界の衝突”をテーマに自然環境に調和するオフィス空間を想定し、さまざまなオケージョンで活躍するシューズをそろえた。ブランドの魅力を代表する品質や丈夫であること、履き心地はそのままに、型にはまらないデザインへのアップデートが続く。

 今季のデザインは、19年からブランドのクリエイティブを統括するアキレス=クリエイティブ・ディレクターが得意とする「明るくプレイフルなアイテム」の進化版だ。スニーカーといった定番モデルにローファーやブーツが仲間入り。遊び心溢れる大胆な色使いを惜しみなく使いながら、ミニマルで洗練されたシルエットを提案する。

新ディレクターが仕掛る
地中海の息吹を詰め込んだ
ブランドイメージ改革

WWDJAPAN(以下、WWD):ディレクターに就任して、最初に手掛けたのは?

アキレス・イオン・ガブリエル=「カンペール」クリエイティブ・ディレクター(以下、アキレス=クリエイティブ・ディレクター):最初に着手したかったのは、ブランドのイメージのアップデート。地中海のマヨルカ島で育ったブランドの温もりや空気感があんまり伝わっていない感じがしていた。唯一無二のブランドだからこそ、その人間味や親しみやすさ、あたたかさを発信していきたい。

WWD:一方、変えたくないところは?

アキレス=クリエイティブ・ディレクター:1975年創業の歴史あるブランドだからこそ、アイコン製品はたくさんある。ブランド名の「カンペール」はマヨルカ語で“農夫”を意味しており、その農夫たちが履いていたシューズからインスピレーションを受けて、ブランド最初のシューズである“カマレオン(CAMALEON)”は生まれた。ブランドのアイデンティティーやヘリテージを継承して守っていくことも私の役割だと思っている。

WWD:ブランドのアイデンティティーをどう捉えている?

アキレス=クリエイティブ・ディレクター:ブランドのスローガン、“Walk, Don't Run.(歩こう、走らず、ゆっくりと)”は、のんびりとした、真摯なブランドらしさを表現していると感じる。そんなブランドを率いている自分が、時期によってはオフィスを駆け回っているので困っちゃうけど……(笑)。

WWD:就任以来、客層や消費者の反応に変化は感じるか?

アキレス=クリエイティブ・ディレクター:すごく感じる!ここ数年で客層は格段に広がったし、増えた。多くの人に対して開けているブランドであるかどうかは大事なことだし、多様なシルエット展開に加えて、価格を抑えることに努力してきたので、とてもうれしい変化だ。かっこいいモデルたちから、街のおばあちゃんまで、幅広い人たちに愛されるブランドでありたい。

WWD:要因はなんだと思う?

アキレス=クリエイティブ・ディレクター:やっぱり心をつかむのは製品だと思う。ブランドが好きで購入してくれる人も一定数いるが、最終的な決め手はデザインだろう。ショーウインドーで「かわいい」とどこか引かれるアイテムがそろっていること。売り上げリポートもチェックするが、新たにブランドアイテムを購入する人は店頭での購買がほとんどだ。

「カンペール」の哲学を体現する
プレイフルでハッピーなデザイン

WWD:自身のブランド「イオン(ION)」や、「マルニ(MARNI)」でシューズのデザインを担当した経験はどう生きている?

アキレス=クリエイティブ・ディレクター:これまでシューズの審美的な要素に加えて、歩きやすさや履き心地のデザインまで全てを学んできた。クリエイティブ・ディレクターを務めるにあたって、機能的な側面も理解しているのは大きな強み。全てのディレクターに求められることではないが、自分の作りたいシューズを実現するためにすごく大事なことだ。「マルニ」ではシューズを担当するコンサルタントのポジションだった。ミラノにあるオフィスに数週間に一度は訪れて、デザインなどを見ていた。これまでパターンを引いたり、素材を調達したり、一から取り組んできたことは、全て今日のための準備だったような感覚だ。

WWD:製品のデザインはブランド価値をどう体現している?

アキレス=クリエイティブ・ディレクター:デザインの出発点にあるのはいつだってサステナブルであるかどうか。世の中は既にモノで溢れているので、それでも作るなら責任をもって取り組まなければいけない。だからこそタイムレスで長く愛される製品を作ることは必須。自分のデザインの特徴は、カラフルでプレイフルなことだと思う。タイムレスな製品を手掛けるためにベーシックカラーをそろえるのは自分らしくないし、ビビッドでサステナブルなアイテムが「カンペール」らしいプレイフルなアティチュードを作っているはずだ。

「サステナビリティは当たり前」
意識せずとも安心を保証

WWD:ブランドのサステナビリティへの取り組みにはどのようなものがある?

アキレス=クリエイティブ・ディレクター:素材調達から製作工程、配送、労働環境や賃金など、多岐にわたる。オフィスから工場まで、全従業員の労働環境の保護は確かにしている。素材に関しては、「カンペール」の2022-23年秋冬メインコレクションは、アッパーとライニングの80%の素材が認証を受けており、96%はバージンプラスチックを使用していない。アウトソールの35%は、リサイクルまたは天然のコンパウンドを20%以上使って、レザーワーキンググループの認証を得たレザーをほとんどの製品に用いている。ほかにも、新たにポップアップストアを開く際にはインテリアを再利用するなど、素材に限定しない取り組みもある。

WWD:「カンペール」でディレクションをするからこそ実現したことは?

アキレス=クリエイティブ・ディレクター:ブランドの規定があるので、キノコ菌を活用したレザーなど、開発途中の新素材を試してみたくても耐久性の観点から手が出せないことや、少量の調達が難しいことはある。一方で、本当に変革を起こせるようなパワーを実感することが多い。「カンペールラボ」からはこの秋、新たに“トス(TOSSU)”ラインが登場する。スペインのスタートアップ企業と協業して開発されたスニーカーで、アッパーとシューレースにリサイクル素材を使用し、製造工程で廃棄物を出さず、接着剤も使用していない。「カンペール」の持つ資源があるからこそ生まれたリサイクル可能かつ、耐久性が保証されたアイテムだ。

WWD:どのようなブランドとして成長していきたいか?

アキレス=クリエイティブ・ディレクター:「カンペール」はもともと、サステナビリティや責任ある企業として社会的な事柄にアクションを起こしてきたブランドだ。経済の大きな成長期で多くのブランドがとにかく売ることに注力していた2000年に「カンペール」は、「if you don’t need it, don’t buy it(必要じゃないなら買わないで)」というスローガンを掲げたキャンペーンを出していたのを覚えている。サステナビリティは、とっくに新しいスタンダードになっているべきこと。真剣なトピックにはとことん真剣だし、黙々と取り組んでいる。一方で、ブランドとしてコンテンツやビジュアルを作るときはとにかくハッピーでカラフルなものにこだわっている。発信する方法や内容に合わせて、ムードを切り替えながら伝えていき、生活者に驚きとワクワクを提供できるブランドであり続けたい。

問い合わせ先
カンペールジャパン
press@camper.co.jp

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「ア ベイシング エイプ®」×マーベル アイアンマンやハルクをモチーフにフィギュア風パッケージでスニーカーを発売

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は9月4日、米国の出版社マーベル(MARVEL)とコラボしたカプセルコレクションの最新作を発売する。「ア ベイシング エイプ®」の取り扱い店舗と公式オンラインストアで扱う。

 アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ハルク、ソー、ロケット・ラクーン、ブラック・ウィドウをモチーフにしたもので、スニーカー“ベイプスタ”(2万9700円税込、以下同)とTシャツ(9900円)をそれぞれ販売する。

 “ベイプスタ”には各キャラクターのカラーを反映し、マーベルのロゴ入りシューチャームを付ける。何よりコレクター心を刺激するのが、フィギュアと同じ“ブリスターケース”を用いたパッケージングだ。インソールにも、ケースの台紙と同じコミック柄をプリントする。

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青山テルマがプロデュースするブランド「ミズム」からヘアジェルが発売 “濡れツヤニュアンス髪”がかなう

 歌手の青山テルマがプロデュースするヘアケアブランド「ミズム(MYTHM)」は9月1日、艶やかな濡れ髪と程よい抜け感がつくれるスタイリング剤“グロッシーパールジェル”(税込1408円)を発売する。

 同製品は自然な抜け感・毛束感、上質な濡れツヤを与え、新感覚なスタイリングをかなえるオイルinジェル仕様。パール成分を配合することで、なめらかで輝くような艶髪へと導く。香りは、甘すぎず洗練されたペアーとバイオレットの2種類をメインに据え、パッケージにはくすみピンクの半透明チューブにマット加工を施し、かわいさと高級感を演出している。

 青山は、「私は長年何度もヘアチェンジやカラーチェンジを繰り返していく中で、ヘアダメージに悩むことが多く、髪の毛をキレイに見せられるスタイリング剤が欲しいなと思い、濡れ感のある艶髪がセルフで作れるヘアジェルを作ることになりました。この商品にはパール成分が入っており、髪の毛がキレイに見えるだけでなく、ダメージケアしながらスタイリングすることができます。どんな髪質やヘアスタイルでも使いやすいヘアジェルになっています」とコメントしている。

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