【動画】「M A S U」はなぜ尖りながら幅広い層に刺さる? 2023年春夏のショーで理由を探る

 後藤愼平デザイナーが手掛ける「M A S U」は、2023年春夏コレクションを「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fashion Week TOKYO)」で発表した。今回が3度目のランウエイショーで、東コレへの参加は初。今季のテーマは“ready”で、マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)から着想し、同氏が舞台に立つ表の部分と、パパラッチに追われるなど裏の部分の2面性を表現した。

 「WWDJAPAN」映像チームはバックステージやショーの様子を捉え、デザイナーへのインタビューを行った。さらに、フォトグラファーのシトウレイやビームスプレスチーフの安武俊宏らファッション業界人から後藤デザイナーの友人まで、幅広い来場者にブランドの魅力を聞いた。

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「イソップ」の“複雑な香り”シリーズに新香水が仲間入り ギリシャ神話から着想したウッディベースの香り

 「イソップ(AESOP)」は9月12日、オードパルファムコレクション“アザートピアス(Othertopias)”から、ウッディな香りが特徴の“イーディシス オードパルファム”(50mL、税込2万1450円)を発売する。

 “イーディシス オードパルファム”は、ギリシャ神話のナルキッソスを着想源に、水面や鏡ガラスを暗示するようなフローラルノートを、土や樹木を思わせるベチバー、サンダルウッド、シダーなどのウッディベースと融合した。パッケージには、ベルファスト在住の画家ジャック・コールター(Jack Coulter)の作品をあしらった。
 
 店頭では、植物を使ったインスタレーションを10月31日まで実施。スパイスや樹木、琥珀色の深みなどを表現してイーディシスを視覚化した。東京店では、ナルキッソスの水面をイメージしたガーデンを特設する。

 オードパルファムコレクション“アザートピアス”は2021年7月に誕生。フレグランス部門の長年のパートナーであるバーナベ・フィリオン(Barnabe Fillion)とともに制作しており、船をコンセプトにした“ミセラッティ”、海岸をイメージした“カースト”、荒廃の地からインスパイアした“エレミア”をそろえる。

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スラム街の廃棄物アートが伝えるメッセージ 美術家・長坂真護が個展

 廃棄物からアートを作る長坂真護(ながさか・まご)氏による展覧会「長坂真護展 Still A “BLACK” STAR Supported by なんぼや」が9月10日から11月6日まで東京・上野の森美術館で開催される。気鋭の美術家として話題の長坂氏にとって初の美術館での個展となる。

 会場に並ぶ約200点の作品は、パソコン、携帯電話、ビデオデッキ、ラジカセ、ゲーム機、テレビ、リモコン、衣料品、靴、ペッドボトルなどの廃棄物を用いたもの。捨てられた電子機器をキャンバスに貼り付けて油絵を施したり、大量の古着を重ね合わせたドレスのオブジェを作ったり、それらの作品は実に生々しく消費社会への批評にもなっている。

 2017年に訪れたアフリカのガーナで、日本を含めた先進国から持ち込まれた廃棄物の山を見たことが今の作風につながった。長坂氏は「美しかったラグーン(海の浅瀬)がわずか十数年で先進国からのゴミでいっぱいになり、スラム化した風景に衝撃を受けた。この現実を世界中の人に伝えようと決めた」と話す。以来、“サステナブル・キャピタリズム(持続可能な資本主義)”を提唱。スラムに溜まった廃棄物をアート作品に活用し、その売り上げを現地の人々に還元する活動を続ける。伊勢丹新宿本店、大丸東京店、三越日本橋本店などで開催した美術催事も反響を呼び、計画を大幅に上回る販売実績を記録した。

 今回の展覧会は、ブランド品のリユース店「なんぼや」を運営するバリュエンスホールディングス(HD)が特別協賛する。バリュエンスHDは長坂氏の問題提起に共感し、グローバルパートナーとしてその活動を支援している。同社のニューヨーク、パリ、香港の現地法人に長坂氏のギャラリーを併設するなど、海外での認知拡大をサポートする。

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