「ラニュイ」×「虎へび珈琲」で17万円のディフューザー コーヒー豆から香りを抽出

 クラシック音楽をモチーフに香りづくりを行うフレグランスブランドの「ラニュイ(LA NUIT)」は、コーヒーブランド「虎へび珈琲」とコラボレーションしたアロマディフューザーを伊勢丹新宿本店で20日から開催される「サロン ド パルファン2022」で発売する。価格は税込17万円で2点限定。調香は国内外で活躍する「かほりとともに、」の沙里調香師が手掛け、虎へび珈琲が廃棄するコーヒー豆から香りを抽出したサステイナブルな精油を活用している。

 香りはコーヒーで多くの人がイメージする“眠気覚まし”から、ロシアの作曲家・リムスキーコルサコフ(Rimsky-Korsakov)の管弦楽曲「シェヘラザード(王を眠らせないため夜伽をする姫の話)」をイメージ。コーヒーをキーノートに、グレープフルーツ、竹、イランイラン、パチュリでセンシュアルな空間を創出する。

 器は新潟・燕三条の伝統工芸である鎚起銅器(ついきどうき)によるコーヒーカップで、カップ前面に「虎へび珈琲」、蓋に「ラニュイ」のロゴを手彫りした。カップに菊炭を詰めており、オリジナルのアロマオイルを垂らして使用。菊炭を取り除けばコーヒーカップとしても使うことができる。

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「ファセッタズム」×「ウィンダンシー」のコラボコレクション第2弾を発売

 「ファセッタズム(FACETASM)」は10月22日、昨年に続き2度目となる「ウィンダンシー(WIND AND SEA)」とのコラボコレクションを発売する。第2弾となるコレクションはそれぞれがデザインしたスペシャルなアイテムをラインアップする。

 「ファセッタズム」からは、ブランドを象徴するリブデザインをあしらったデニムのセットアップ、ロングスリーブTシャツ、「ファセッタズム」のオリジナルフォントを両ブランドのロゴに採用しプリントしたビッグTシャツを販売する。

 「ウィンダンシー」からは、同じく両ブランドのロゴをプリントしたフーディー、「SEA」のグラフィックがプリントされたスエット、ロングスリーブTシャツを用意する。

 また、「カンゴール(KANGOL)」も加わり、トリプルコラボしたハットも限定販売する。「カンゴール」のアイコン“ファーゴラ カジュアル”をベースにし、それぞれのブランドロゴをあしらった。

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「プラダ」のショー来場者はタンクトップかぶり続出 アイコニックなトライアングルのアイテムも人気

 「プラダ(PRADA)」は2023年春夏ミラノ・ファッション・ウイーク期間中、ミラノに構えるプラダ財団(FONDAZIONE PRADA)でショーを開催した。

 会場には、22-23年秋冬の新作をまとった来場者が多数。アイコニックなトライアングルロゴをのせたタンクトップをはじめ、ハイネックトップス、ビッグショルダーのジャケットやシースルースカートなどを着こなした。特にタンクトップは人気で、着用アイテムかぶりが続出。ショルダーバッグの“クレオ”や三角の形をした “トライアングル”などを持つ人も多く見られた。

 また会場の外にはTWICEのサナを待つファンたちが集まっていて、本人が到着すると大きな歓声が湧き上がった。日本からは永野芽郁やミチとよしあき、AMIAYAらも来場し、「プラダ」の新作を着こなしていた。

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「フラグメント デザイン」×「ジョン スメドレー」第6弾は胸元に“SEQUEL”のチェーンステッチ

 藤原ヒロシが手掛ける「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」は、英ブランド「ジョン スメドレー(JOHN SMEDLEY)」とのコラボレーション第6弾を10月28日に発売する。ジョン スメドレー銀座店、同特設サイト、シークエル(SEQUEL)オンラインサイトで取り扱う。

 コラボはこれまで同様、藤原ヒロシが普段から愛用するシーアイランドコットン製のハイゲージニットをベースにした。ネック部分のリブ幅や首周りのディテールなどを調整し、一枚着としての着やすさを重視。同色またはトリム配色のネックラインとカフス、胸元に“SEQUEL”のチェーンステッチ、裏側にはパーソナルネームタグを施した。

 また、「ジョン スメドレー」の20年前のアーカイブに着想を得て、「フラグメント デザイン」の稲妻マークと融合したスペシャルロゴを製作したほか、コラボステッカーを同梱する。コラボは4カラーをそろえ、サイズはS〜XL。価格は税込3万9600円だ。

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「ギャップ」の90年代フリースウエアがリサイクル素材で復刻 キッズ&ベビーも

 「ギャップ(GAP)」は10月18日、1990年代に人気を集めたフリースウエアを復刻した「アークティックフリース(ARCTIC FLEECE)コレクション」を発売した。当時のデザインを参考に、ディテールやシルエットを再解釈し、アノラックやタートルネックのプルオーバーなどを用意。またリサイクルポリエステルを25%使用し、現代に合う新しいフリースウエアを提案する。

 サイズはメンズからウィメンズ、キッズ、ベビーまでがそろい、ネオンカラーやモノトーンといった幅広いカラーリングを展開する。メンズ(ユニセックス)は、90年代のデザインを再現したスナップボタンとパイピングを施し、ピンクやブルー、グリーンのネオンカラーに加え、ホワイトとブラックの5色がラインアップする。ウィメンズはタートルネックタイプのウエアで、ビビッドピンクやネイビー、ホワイトの全5色。

 キッズ(110~160cm)は、メンズと同じスナップボタンとパイピングを施したデザインで、グリーンとネイビー、ホワイト。ベビー(50~90cm)はフリースパンツ付きのセットアップも用意する。

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「ギャップ」の90年代フリースウエアがリサイクル素材で復刻 キッズ&ベビーも

 「ギャップ(GAP)」は10月18日、1990年代に人気を集めたフリースウエアを復刻した「アークティックフリース(ARCTIC FLEECE)コレクション」を発売した。当時のデザインを参考に、ディテールやシルエットを再解釈し、アノラックやタートルネックのプルオーバーなどを用意。またリサイクルポリエステルを25%使用し、現代に合う新しいフリースウエアを提案する。

 サイズはメンズからウィメンズ、キッズ、ベビーまでがそろい、ネオンカラーやモノトーンといった幅広いカラーリングを展開する。メンズ(ユニセックス)は、90年代のデザインを再現したスナップボタンとパイピングを施し、ピンクやブルー、グリーンのネオンカラーに加え、ホワイトとブラックの5色がラインアップする。ウィメンズはタートルネックタイプのウエアで、ビビッドピンクやネイビー、ホワイトの全5色。

 キッズ(110~160cm)は、メンズと同じスナップボタンとパイピングを施したデザインで、グリーンとネイビー、ホワイト。ベビー(50~90cm)はフリースパンツ付きのセットアップも用意する。

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「エンポリオ アルマーニ」、イタリアの冬季スポーツ選手に機能性ウエアなどを提供 GRS認証のリサイクル素材を使用

 「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」は、イタリア冬季スポーツ連盟(FISI)と提携したことを発表した。同ブランドのスポーツライン“EA7 エンポリオ アルマーニ”は、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪までの4シーズンに渡り、イタリアチームの機能性ウエアやバッグなどのアクセサリーを提供する。

 “EA7”は「エンポリオ アルマーニ」のスポーツラインとして04年にスタート。12年ロンドン五輪以来、イタリア代表チームの公式ウエアを手掛け、直近では22年北京冬季五輪開会式でのウエアやアクセサリーを提供した。今回はスキースーツやサロペット、ジャケット、パフジャケットといった競技用ウエアから、パンツやショーツ、スエットシャツ、ジレ、Tシャツなどのレジャーウエア、ジムバッグやバックパック、帽子、スニーカーなどのアクセサリーまでを含む。

 中でもアウターは、“EA7”が採用してきた“ARDOR7”と“STRATUM7”というリサイクル製品の国際認証であるGRS(GLOBAL RECYCLE STANDARD)を取得した2種類の中綿を使用。“ARDOR7”は、マイクロファイバーと認証リサイクルポリエステルを混ぜ合わせた素材からなり、高い保温性と防水性(Protectum7 20,000mm)、通気性を備える。認証マイクロファイバーで作られた“STRATUM7”は、通気性のある表地で熱シールドを作り出す。バーガンディーとグレイの配色で作られており、“ITA”の国別コードと白・赤・緑の国旗カラーがデザインされている。“EA7”がイタリアチームに機能性ウエアを提供するのは初めて。

 今回の発表の際、イタリア政府はウィンタースポーツとスキーリゾートの活性に期待し、FISIへの年間100万ユーロ(約1億4400万円)の支援のほか、26年まで300万ユーロ(約4億3200万円)を追加支援することを表明している。

 デザイナーのジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)は、「スポーツは私を常に鼓舞してくれるし、団結心やハードワーク、敬意、忠誠心といった私の信ずる価値観によって成り立っている。数年前に始めた今回の協業はわれわれにとって新しいステップであり、素晴らしいアスリートたちをサポートできる機会を得られたことで大きな達成感にもつながった。またウィンタースポーツは、環境保護がより重視されるようになった中、新たなスタイルやパフォーマンスに挑戦できる絶好の場でもある」と話した。

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「バレンシアガ」が舞台衣装を提供 カート・コバーンを着想源とした映画のオペラ版で

 「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、英ロイヤル・オペラ・ハウス(Royal Opera House)の小劇場リンバリー・シアター(Linbury Theatre)で上演された「ラストデイズ(Last Days)」の衣装を提供した。ロイヤル・オペラ・ハウスが[IK1] ファッションブランドと提携するのは初めて。

 同作品は、2005年に公開された、映画監督のガス・ヴァン・サント(Gus Van Sant)による同名の作品をオペラ化したもの。1990年代の音楽シーンをけん引したロックバンド、ニルヴァーナ(NIRVANA)のフロントマンで94年に突然自死したカート・コバーン(Kurt Cobain)の人生に想を得て、架空の若きロックスターの最後の日々をつづっている。さらに今回のオペラは、カートが作詞・作曲したニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット(Smells Like Teen Spirit)」のミュージックビデオの冒頭部分にインスピレーションを受けているという。

 デムナ(Demna)=アーティスティック・ディレクターは、脚本を担当したマット・コプソン(Matt Copson)=ディレクターと、「バレンシアガ」のキャンペーンビジュアルなどで撮影とスタイリングを手掛けた、衣装担当のパトリック・ウェルド(Patrick Welde)と組み、8人の出演者の衣装を制作。リメイクしたオーバーサイズのデニムや毛足が長いふわふわのグリーンコートといった「バレンシアガ」らしいシルエットのウエアに、重いシルバーのチェーンネックレスなどを合わせた。
 
 コプソン=ディレクターは、「『バレンシアガ』による衣装は今回のステージにピッタリはまっていた。デムナの作品には、普遍的な原型に対する疑問や歪み、モードとストリートが共存するオルタナティブの美学、破壊的で詩的な90年代のレガシーが含まれている」とコメントした。

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「ア ベイシング エイプ®」がNBA開幕に合わせて「ミッチェルアンドネス」とのコラボユニホームを発売

 「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は10月19日(現地時間18日)のNBA開幕に合わせて、22日に米国のスポーツウエアブランド「ミッチェルアンドネス(MITCHELL & NESS)」とコラボした新作のNBAコレクションを発売する。「ア ベイシング エイプ®」の取り扱い店舗と同ブランドの公式オンラインストアで扱う。

 NBAのアーカイブモデルをベースにしたもので、特にニューヨーク・ニックス、ニュージャージー・ネッツ(現ブルックリン・ネッツ)、ロサンゼルス・レイカーズ、マイアミ・ヒートの4チームにフォーカスする。タンクトップ型のスウィングマンジャージと、ポケット付きショーツを各チーム2色ずつ計8商品ラインアップする。

 ボディーには各チームカラーにアレンジした“ベイプカモ”を用い、肩部分には“エイプヘッド”をあしらう。また初めてプレイヤーズモデルとして、元ニューヨーク・ニックスのスター選手パトリック・ユーイング(Patrick Ewing)をフィーチャーする。

 ビジュアルのモデルにはニューヨーク出身のラッパー、ファボラス(Fabolous)を起用した。

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細川雄太「レディメイド」デザイナーが国内最大級のヒップホップフェスのTシャツをデザイン

 国内最大級のヒップホップフェス「ザ・ホープ(THE HOPE)」は、「レディメイド(READYMADE)」や「セント マイケル(©︎SAINT MXXXXXX)」を手掛ける細川雄太がデザインしたTシャツをイベント当日の10月23日に、会場の国立代々木競技場 第一体育館で発売する。価格は8000円(税込)で1000枚限定。購入時にはチケットの提示が必要となる。

 「ザ・ホープ」にはAwich(エイウィッチ)、AK-69(エーケーシックスティナイン)、ANARCHY(アナーキー)ら50組を超えるミュージシャンが出演する。

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伊ミラノ発ジュエラー「ポメラート」が“ミラネーゼデザイン”にフォーカスした展覧会を東京・表参道で開催

 イタリア・ミラノ発「ポメラート(POMELLATO)」は10月21〜30日、東京・表参道のジング(JING)で「ミラノから東京へ、クラフツマンシップ、クリエイティビティ、デザインの旅」展を開催する。同展では、「ポメラート」の作品の根幹にある“ミラネーゼ”のスタイルにフォーカス。キュレーションは、作家でミラノ工科大学ジュエリーデザイン学科教授のアルバ・カッペリエーリ(Alba Cappellieri)が手掛けた。彼女は、「ミラノは、ファッションとデザインの世界的な中心地だ。過去と未来、職人技とノウハウ、美と優雅さが共存する包容力のある町。正反対のものを組み合わせたオリジナルな表現を大切にする。今回の展覧会では、ミラノに息づく『ポメラート』の価値観と精神を表現している」とコメント。

 展覧会は3分構成になっており、最初のエリアは“クリエイティブデザイン”ジュエリーと家具の対話を試みている。「ポメラート」のシグニチャーである“イコニカ”と家具ブランド「カッシーナ(CASSINA)」が製作する巨匠ジオ・ポンティ(Gio Ponti)がデザインした椅子“スーパーレジェーラ”と、“ヌード”は、「マジス(MAGIS)」が製作するアレッサンドロ・メンディーニ(Alessandro Mendini)による“プルースト アームチェア”と、“カテネ”は、照明ブランド「フロス(FLOS)」のマイケル・アナスタシアデス(Michael Anastassiades)がデザインした“アレンジメンツ”と展示している。

 2つ目のエリアのコンセプトは“至高の技術”で、数世紀にわたる職人技を継承する「ポメラート」の職人の手仕事の様子を録音したサウンドインスタレーションで紹介。3つ目は“ミラネーゼエレガンス”。ハイジュエリー“ラ・ジョイア”から世界初公開の5点のジュエリーを展示する。

■「ミラノから東京へ、クラフツマンシップ、クリエイティビティ、デザインの旅」展
会期:10月21~30日
時間:10:00~20:00(最終入場19:30)
会場:jing 東京都渋谷区神宮前6-35-6
入場無料(公式LINEで要予約)

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伊ミラノ発ジュエラー「ポメラート」が“ミラネーゼデザイン”にフォーカスした展覧会を東京・表参道で開催

 イタリア・ミラノ発「ポメラート(POMELLATO)」は10月21〜30日、東京・表参道のジング(JING)で「ミラノから東京へ、クラフツマンシップ、クリエイティビティ、デザインの旅」展を開催する。同展では、「ポメラート」の作品の根幹にある“ミラネーゼ”のスタイルにフォーカス。キュレーションは、作家でミラノ工科大学ジュエリーデザイン学科教授のアルバ・カッペリエーリ(Alba Cappellieri)が手掛けた。彼女は、「ミラノは、ファッションとデザインの世界的な中心地だ。過去と未来、職人技とノウハウ、美と優雅さが共存する包容力のある町。正反対のものを組み合わせたオリジナルな表現を大切にする。今回の展覧会では、ミラノに息づく『ポメラート』の価値観と精神を表現している」とコメント。

 展覧会は3分構成になっており、最初のエリアは“クリエイティブデザイン”ジュエリーと家具の対話を試みている。「ポメラート」のシグニチャーである“イコニカ”と家具ブランド「カッシーナ(CASSINA)」が製作する巨匠ジオ・ポンティ(Gio Ponti)がデザインした椅子“スーパーレジェーラ”と、“ヌード”は、「マジス(MAGIS)」が製作するアレッサンドロ・メンディーニ(Alessandro Mendini)による“プルースト アームチェア”と、“カテネ”は、照明ブランド「フロス(FLOS)」のマイケル・アナスタシアデス(Michael Anastassiades)がデザインした“アレンジメンツ”と展示している。

 2つ目のエリアのコンセプトは“至高の技術”で、数世紀にわたる職人技を継承する「ポメラート」の職人の手仕事の様子を録音したサウンドインスタレーションで紹介。3つ目は“ミラネーゼエレガンス”。ハイジュエリー“ラ・ジョイア”から世界初公開の5点のジュエリーを展示する。

■「ミラノから東京へ、クラフツマンシップ、クリエイティビティ、デザインの旅」展
会期:10月21~30日
時間:10:00~20:00(最終入場19:30)
会場:jing 東京都渋谷区神宮前6-35-6
入場無料(公式LINEで要予約)

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「ヨーク」が英国アーティストのジュリアン・オピーとのコラボTシャツ 展覧会開催記念で

 イギリスを代表する現代アーティストのジュリアン・オピー(Julian Opie)は、世界初公開のVR作品の個展を渋谷パルコ4階のアートスペース「パルコミュージアムトーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)」で10月21日〜11月14日に開催する。同展では、VRゴーグルを装着して複数の異なる展示空間を体験できる。さらに、東京・渋谷の「マホ クボタ ギャラリー(MAHO KUBOTA GALLERY)」でも同氏の個展を10月21日〜11月26日に同時開催する。

 両展覧会の開催を記念し、寺田典夫デザイナーの「ヨーク(YOKE)」とコラボレーションしたTシャツを、それぞれの会場で数量限定販売する。オーガニックコットンを使用したTシャツはユニセックスのS・M・Lの3サイズで、VR展にまつわるデザインを用いた8柄を用意する。価格は1万1000円(税込)。

 ジュリアン・オピーは1958年生まれ、ロンドン出身。80年代から風景や人物などの作品を発表し始め、点と線を使ったアニメのようなタッチの作風が代表的で、徐々に人気を獲得していった。英国の国民的バンド、ブラー(Blur)が2000年に発売したアルバム「ザ・ベスト・オブ・ブラー(The Best Of Blur)」のアートワークを担当して知名度をさらに広げるなど、さまざまな分野で活躍している。

 「ヨーク」は近年、シーズンごとに作家や作品からクリエイションを広げる手法を取り入れており、2023年春夏シーズンはアメリカ人画家ヘレン・フランケンサーラー(Helen Frankenthaler)に着想したコレクションを発表した。

▪️Julian Opie「O P .VR@PARCO」
会期:10月21日〜11月14日
時間:11:00〜20:00 ※入場は閉場の30分前まで ※最終日は18時閉場
会場:PARCO MUSEUM TOKYO
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 4F
入場料:一般1500円 ※事前予約制

▪️JULIAN OPIE
会期:10月21日〜11月26日
時間:12:00〜19:00(日月祝日休廊)
会場:MAHO KUBOTA GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前2-4-7

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未来の宇宙飛行士をイメージ 「サウザンドカラーズ」の新作フレグランス

 カラーズが展開するフレグランスブランド「サウザンドカラーズ(THOUSAND COLOURS)」は、未来の宇宙飛行士をテーマにした新作フレグランス“M2472 アナザープラネット オードパルファン”(25mL、税込9350 円 /100mL、同1万7600 円 )を発売する。10月20日から伊勢丹新宿本店で開催される「サロン ド パルファン 2022」(19日は招待客のみ)のほか、19日から三越伊勢丹化粧品オンラインストアで発売。10月25日からは全国で順次販売を行う。

 “M2472 アナザープラネット オードパルファン”は誰も知らないもう1つの地球へ訪れるために、宇宙へ冒険に旅立った若き宇宙飛行士をイメージ。カシスやプチグレン、マンゴーのジューシーなトップノートからオークモス、ジャスミン、ローズ、アイリス、ナツメグのミドルノートへと移り変わり、ラストノートは落ち着きのあるパチュリ、サンダルウッド、クラリセージ、トンカビーンズとなっている。

 そのほか、新作と人気フレグランス5種をオリジナルデザインのブリキ缶に詰め込んだた数量限定のミニオードパルファンキット“ディスカバリーキット”(同6380円)、前身ブランド「トバリ(TOBALI)」の人気フレグランスを数量限定で復刻した“M1952 ウォーター リフレクション オードパルファン”(50mL、同1万3200円)も同時発売する。

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藤原ヒロシの「フラグメント」とバッグ「ラミダス」がランドセルの最新作を発売 トートバッグとシューズポーチも

 藤原ヒロシが手掛ける「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とバッグブランドの「ラミダス(RAMIDUS)」の共作によるランドセル“ランセル(RANSEL)”は、10月20日正午から、裏原宿の「ラミダス東京ストア」と特設サイトで最新版の受注販売を開始する。価格は8万9650円(税込、以下同)。

 ランドセルにデイパックの要素をミックスしたデザインはそのままに、新たな要素としてフラップに、はっ水・防汚性を高めるスコッチガード加工を施した牛革を用い、昨今の学習スタイルに対応した緩衝材付きのタブレットポケットを備える。また、防犯ブザーなどを取り付けられるフックや、紛失防止用の“エアタグ”専用ポケットを設ける。

 さらに両ブランドは、“ランセル”に入り切らない荷物の持ち運びに便利な“スクールトートバッグ”(1万450円)と、上履きや靴入れとして活躍する“シューズポーチ”(7150円)も販売する。

 「ラミダス」は2019年、「ヘッド・ポーター(HEAD PORTER)」の後継ブランドとしてスタートした。

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「アメリカンイーグル」と「エアリー」店舗が渋谷と池袋で営業開始 ジャパン社が運営

 米カジュアルブランド「アメリカンイーグル アウトフィッターズ(AMERICAN EAGLE OUTFITTERS)」が、渋谷と池袋に出店した。渋谷店は10月14日から、池袋店は同7日から営業している。米本国の100%子会社であるジャパン社が運営する。

 渋谷店は、マグネット・バイ・シブヤ109(旧109メンズ)に隣接するビルの1、2階で、売り場面積は約770平方メートル。1階が「アメリカンイーグル」で、2階には同じくアメリカンイーグルが運営するインナーやアスレチックウエアの「エアリー」が入る。「アメリカンイーグル」の主力商品であるジーンズは1万1290円(税込)が中心、「エアリー」はブラトップが3000〜5000円前後、レギンスが5000〜8000円前後。

 池袋店は駅東口からすぐの立地。1階1フロアで「アメリカンイーグル」のみが入る。「両店とも駅近で交通量の多い立地ということもあり、オープン以来主対象とする10〜20代だけでなく、幅広い客層を集めている」と、ヴィジャイ・チャウハーン(Vijay Chauhan)シニアバイスプレジデント インターナショナル。

 「アメリカンイーグル」は2012年に日本1号店をオープン、19年に全店撤退していた。当時は青山商事子会社のイーグルリテイリングが両ブランドを日本で運営していたが、今回は「日本市場によりしっかりコミットするために、(パートナー企業と組まず)自分たちで参入し、日本市場の声をしっかり吸い上げ、勉強したい」という。

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「リーボック」と「メゾン マルジェラ」のコラボ“インスタポンプフューリー”から新色が登場

 「リーボック(REEBOK)」は、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」とコラボレーションしたスニーカーコレクション“インスタポンプフューリー メモリー オブ(INSTAPUMP FURY MEMORY OF)”の新色を、10月21日にアジア太平洋地域限定で発売する。価格は税込4万3000円で、「リーボック」の公式オンラインストアで取り扱う。

 “インスタポンプフューリー メモリー オブ”は今年5月から展開しており、今回はベースモデル“インスタポンプフューリー”にオマージュを捧げた2色のOGカラーを用意。どちらもアイコニックなポンプブラッダー部分のボリュームを増し、ヒール周りやトゥにメッシュ生地を採用するなど、ジョン・ガリアーノ(John Galliano)「メゾン マルジェラ」クリエイティブ・ディレクターらしい細やかなアップデートを施している。

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「ルイ・ヴィトン」の最新レディスウオッチ ブラックラッカー仕上げの文字盤に、ダイヤモンドを散りばめた“モノグラム・フラワー”が浮かび上がる

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、レディスウオッチの最新作“タンブール スリム モノグラム ダンテル ブラック”を発売した。価格は28mmが124万5200円(税込、以下同)、33mmが141万5700円。

 「ルイ・ヴィトン」を象徴する“モノグラム・フラワー”にオマージュを捧げたデザインで、ブラックラッカー仕上げの文字盤の上にブリリアントカットのダイヤモンドを散りばめたシルバーカラーの花々が浮かび上がる。

 ベゼルにもダイヤモンドをセッティングし、「ルイ・ヴィトン」が特許を持つ自ら交換可能なインターチェンジャブルストラップを備える。ケースはステンレススチール製で、ムーブメントはクオーツだ。

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「ゾゾタウン」が青学・中央・法政・立教大学のカレッジロゴスエットを期間限定で受注販売

 ファッション通販サイト「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」は、青山学院大学、中央大学、法政大学、立教大学の私立4大学とコラボレーションしたカレッジロゴスエットを、10月21日正午〜11月4日11:59にゾゾタウンで受注販売する。価格は税込5500円で、12月中旬の配送を予定する。

 アイテムは、アメリカの大学ロゴが使われているカレッジロゴスエットをインスピレーション源に、各大学のロゴやイメージカラーをモチーフにしてデザインに落とし込んだ。アメリカの大学でも多く使われている「ラッセルアスレティック(RUSSELL ATHLETIC)」のボディを採用し、各大学2型2色ずつをラインナップする。

 青山学院大学は、イメージカラーのグリーンで大学の略称「AGU」をロゴ仕様にデザインしたほか、学内で使用されているモチーフなどをワッペン風にプリントした。中央大学は、王道のカレッジロゴデザインに加え、大学の象徴「白門」をイラストにした。法政大学は、王道のカレッジロゴデザインと、学生に馴染みのあるボアソナード博⼠をイラストにした。立教大学は、ワッペン風デザインをランダムな配置でプリントしたほか、「Rikkyo University」の頭文字をロゴ風に見立てた。各大学が、アパレル企業によるロゴを使用した公式アイテムを販売するのは、今回が初だという。

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「アヴィレックス」×新日本プロレスの第2弾 “MA-1”とスエットを販売

 TSIホールディングス傘下の「アヴィレックス(AVIREX)」は、新日本プロレスとのコラボ最新作を発売した。新日本プロレスの50周年を記念したもので、両者のタッグは今夏に続いて2度目。「アヴィレックス」の直営店と公式オンラインストアで、“MA-1”(3万3000円税込、以下同)とスエット(1万3200円)を販売中だ。

 「アヴィレックス」は、1975年に米空軍正式指定業者として誕生したフライトジャケットをシグネチャーアイテムとするミリタリーブランド。映画「トップガン」の衣装を監修したことでも知られる。新日本プロレスとも、選手の衣装をディレクションするなど20年以上の関係性を持つ。

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伊勢丹新宿本店で日本最大級の香りの祭典「サロン ド パルファン」が開幕 日本初上陸から話題のブランドまで全44ブランドが勢ぞろい

 日本最大級の香りの祭典である「サロン ド パルファン 2022(SALON DE PARFUM 2022)」が10月20日、伊勢丹新宿本店で開幕する。“香りは、わたしに、刻まれる”をテーマにし10回目を迎えた同祭典は、3年ぶりに本館6階の催事場で開催。初登場の12ブランドを含む全44ブランドが、先行販売品や限定品など「サロン ド パルファン 2022」でしか出合えない香りなどをそろえる。試した香りのメモができ、ムエット(試香紙)を入れられる会場のマップが用意され、自分にぴったりの香りを選べるようになっている。昨年に引き続き、メンズ館でも同時開催し、300商品以上を提案。24日までの会期中には、香りのプロによるイベントやセミナーが行われる。

 「ゲラン(GUERLAIN)」や「ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)」「ディプティック(DIPTYQUE)」などの人気ブランドをはじめ、話題の韓国発「ノンフィクション(NONFICTION)」、日本発「サウザンド カラーズ(THOUSAND COLORS)」、アルゼンチン発「フエギア 1833(FUEGUIA 1833)」などが出展。「ノンフィクション」では、ハンドソープを先行販売する。

 注目ブランドは、日本発上陸の“体験したことのないような香り”を提案するフランス発「メゾン クリヴェリ(MAISON CRIVELI)」と、伊勢丹新宿本店初登場の世界の王族から支持される「ブーディカ ザ ヴィクトリアス(BOADICEA THE VICTORIOUS以下、ブーディカ)」だ。「ブーディカ」では、100万円以上のフレグランスを受注販売する。

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コーセーがマツキヨココカラ&カンパニーと共同企画 「ファシオ」からカールキープ力とボリューム両立のマスカラ登場

 コーセーはマツキヨココカラ&カンパニーとの共同企画品として、メイクアップブランド「ファシオ(FASIO)」からマスカラとマスカラリムーバーをセットにした“パーマネントカール マスカラ ネオ キット(ウルトラボリューム)”(税込1320円※編集部調べ)を11月16日に発売する。同製品は、一部店舗を除く全国のマツキヨココカラ&カンパニーグループ店舗とオンラインストアで限定発売する。

 2000年のブランドデビューからマスカラは「ファシオ」を象徴するアイテム。今回の共同開発では、ブランド歴代のマスカラの中でも特に支持されていた「迫力のあるボリューム機能」を復活させた。高いカールキープ力を兼ね備えて新たに開発したマスカラ“パーマネントカール マスカラ ネオ(ウルトラボリューム)」に、発売中の“マスカラ リムーバー”をセットにした。

 “パーマネントカール マスカラ ネオ(ウルトラボリューム)”は、まつ毛を上向きに固定させる成分と、ボリューム効果に優れてまつ毛への付着を高める成分を配合。ウオータープルーフ&皮脂プルーフのため涙や皮脂、こすれに強く、カールが1日持続する。ブラシは長さの異なる毛材を組み合わせた「ウルトラボリュームひょうたん形ブラシ」を採用し、根元からまつ毛を持ち上げて1本1本を太く濃く仕上げることが可能。マスカラ専用のメイクアップリムーバー“マスカラ リムーバー”は、ウオータープルーフマスカラも簡単に落とすことができる。

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慶大医学部教授・宮田裕章が「ギリギリを攻める」自身のスタイルとファッション業界について大いに語る

宮田裕章/慶應義塾大学医学部教授、データサイエンティスト

PROFILE:(みやた・ひろあき)1978年生まれ。2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)。早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科 医療品質評価学講座助教を経て、09年4月東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座 准教授、14年4月に同教授に就任(15年5月から非常勤) 。15年5月から慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室 教授、20年12月から大阪大学医学部 招へい教授に就任。著書に「共鳴する未来 データ革命で生み出すこれからの世界」)河出新書、「データ立国論」(PHP新書)などがある

 慶應義塾大学医学部教授であり、データサイエンティストの宮田裕章は、自宅の部屋を埋め尽くすほどに洋服を蓄える生粋のファッションアディクトだ。そのホワイトヘアとモードをまとう出立ちで報道番組やニュースメディアに出演し、その名前とビジュアルは瞬く間に世間へと広まった。

 宮田自身が人類のプリミティブな文明と位置づける“まとうこと”への哲学は、「枕草子」や「モナ・リザ」の話へと広がり、医療ビッグデータ活用のアカデミアでいながらアーティスト然とした感受性を併せ持つ彼の脳内の一角を占めるファッションについての話は興味深い。自身のファッション論に加え、データサイエンティストとしてファッション業界をどのように見ているのか。そしてその課題とは何か。理路整然と語る中にもファッションへの熱量が伝わってくるロングインタビュー。

世界をどう感じて、何をするのかは自分次第

WWDJAPAN(以下、WWD):テレビ番組出演時などの“攻めた”ファッションの印象が強いが、今のスタイルにたどり着くまでのきっかけは?

宮田裕章・慶應義塾大学医学部教授(以下、宮田):呉服屋を営んでいた祖母からの影響があります。祖母のスタイルは和服でも洋服でもとにかく強烈なものだったと記憶しており、それは「派手」というより「尖っていた」と言い表すほうがしっくりきます。そんな祖母の姿を幼少期から目にしてきた私もまた、“まとうこと”への意識が早い段階から芽生えていたように思います。

 そもそも、現代社会を生きていく上で“まとう”ことからは逃れられません。であれば、「好むと好まざるとにかかわらずなんらかの意味を持つものであり、それに対して自分はどういったスタイルを持つべきなのか」ということを10代半ばごろから考えてきました。また同時期には、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」のデザイナー、川久保玲さんの“自分と社会、または世界が向き合うための一つの考え方であり鎧である”や、“自らを奮い立たせるためのもの”といったコンセプトにとても共感していました。日頃制服を着用する高校生ながら私はそこから徐々にモードの世界へと入り込み、大学進学後、着る服に制限がかからなくなったことで本格的にワードローブとして取り入れるようになりました。

WWD:当時よく着ていたのは?

宮田:「コム デ ギャルソン」のパッチワークのアイテムや、エディ・スリマン(Hedi Slimane)が手掛けていた「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT)」(現「サンローラン」)。「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」や「ラフ・シモンズ(RAF SIMONS)」などです。エディ・スリマンの「イヴ・サンローラン」のファーストコレクションで登場したワイドパンツは今でも穿いています。あとは初期の「メゾン マルタン マルジェラ(MAISON MARTIN MARGIELA)」(現「メゾン マルジェラ」)。ファッションの刹那的な側面ではなく、100年の歴史を見通すなかでのスタンダードを考えるというアイデアに斬新さを覚えました。2010年前後にはフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)の「セリーヌ(CELINE)」や、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)の「ジバンシィ(GIVENCHY)」など、ウィメンズ展開の服も着ていました。

WWD:番組出演でもテーマに合わせてファッションを決めることもあるがファッションの重要性は?

宮田:高校生の頃から、自分が何者でもないにもかかわらず「世界をどう感じて、何をするのか」などと意気込んでいました。10代の多感な時期というのはさまざまな物事とつながることができる時期でもあって。私が学生時代にもネット環境はありましたが今ほどのものではなく、書籍など直接アーカイブに触れるほうが主流でした。それらをもとに時間軸をさかのぼり、いろいろな物事とつながって、何が大切なのかというのを掘り下げていましたが、その中でもファッションはとても大切な存在だったと当時も今も感じます。ファッションには言葉を介さずとも、こうした志やアティテュードを奮い立たせたり、同じ意識を持つもの同士を共鳴させたりする性質があるように思います。そういった面で、私がマスメディアに登場した際のスタイルに共感できる何かを感じ取ってくれる方がいることは大変光栄なことです。

WWD:今日のスタイリングについて教えてほしい。

宮田:あえてブランドをミックスして着てきました。白のアウターはラフ・シモンズが手掛ける「プラダ(PRADA)」で、ピーター・デ・ポッター(Peter De Potter)のアートワークが使用されています。花柄のインナーはヴァージル・アブロー(Virgil Abloh)期の「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」。彼の提案するファッションスタイルの中でも、ダイバーシティー&インクルージョンの打ち出しや考え方にとても共感していました。スニーカーはデムナ(Demna)が手掛ける「バレンシアガ(BALENCIAGA)」のランナー。個人的にですが、デムナはファッションが似たようなものであふれた時代に新たな動きをもたらした功労者だと思っています。また、美醜を超えたチャレンジングな表現を一貫している点も素晴らしいですね。パンツは古着で「マリテ + フランソワ ジルボー(MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD)。これは渋谷の古着屋「シーン(SCENE)」で購入しました。オーナーの伊藤さんは原宿にあった古着屋「ゴーゲッター(GO-GETTER)」でバイイングをされていた方で、私は伊藤さんのことをリスペクトしています。ピアスは「クロムハーツ(CHROME HEARTS)」のペンダントトップをフェイクピアスとして使っています。フェイクピアスは自分の中でファッションの密やかな楽しみ方の一つですね。バングルは代官山の「リフト(LIFT)」で購入したもので、自然をモチーフにしたデザインになっています。

今の世界と美しさの基準を知るためのパリコレ

WWD:服を選ぶときのこだわりやポイントは?

宮田:自分に備わる属性や伝えたいインスピレーションと、洋服が響き合うことを大切にしています。私の中には自分のパーソナリティーがいくつかの“キーワード”として存在していて、基本はそれに沿いながら服を選んでいます。そのキーワードに合わないものを取り入れると事故が起こりますし(笑)、かといって同じものばかりではマンネリズムを起こすので、属性に合わせつつうまく崩すことで調整しています。ちなみにこのキーワードをお教えすることはできません(笑)。それは広告などで、“さわやか”をキーワードにする表現において「さわやか」と口に出して説明してしまうような、元も子もないものになるからです。ただ、絶対キーワードにならないものはあります。それは“愉快”。面白い系の服は自分に似合わないんです。「ウォルター ヴァン ベイレンドンク(WALTER VAN BEIRENDONCK)」の服がすごく好きで今までに何度も買っているんですが、そのたびに大事故を起こしてきました……(笑)。同様に、アレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)の「グッチ(GUCCI)」も好きですが彼のユーモラスな感性が自分に似合わず、着るとけんかしてしまいます。定期的な事故は大事な経験だと思う一方で、さすがに20年以上いろいろな洋服を着てきたことで、愉快は似合わないと理解しました。

WWD:ファッションの情報はどのように入手している?

宮田:メゾンブランドのショー開始を待ち構えてリアルタイムで視聴、なんていうこともしていましたが、最近はリアルタイムにこだわらずアーカイブとして上がってきたショーをチェックして、その中から関心を持ったブランドを探ることが多いです。コロナウイルスの影響でブランド側もオンラインを前提に映像を作ったりと、さまざまな変化が見られます。私としても、コレクション発表の現地にいることや情報をリアルタイムで入手することより、「みんなは今世界をどう見ているのか」や、「何を美しいとしているのか」など、インスピレーションをどう受け取るかを大切にするようにしています。そういった意味では、パリのウィメンズコレクションが見ていて一番楽しいです。ファッションの流れは基本的にウィメンズから作られていて、実際にも多くのメゾンがウィメンズに力を入れていますよね。そこに新しい時代や息吹きが込められているのだと感じます。コレクション時期には、いろいろなファッションメディアにも目を通します。例えば「WWDJAPAN」ならこのコレクションをどう捉えているのかと、答え合わせのように確かめていく作業も好きなんです。それもまた、ファッションの楽しみ方の一つの側面だと思っています。

WWD:現在、好きなブランドは?

宮田:決まったブランドは特にありませんが、ここ最近だと現代美術家のスターリング・ルビー(Sterling Ruby)の服をよく着ています。彼の作品、そして洋服から、異なるもの同士の出合いや相反する存在を組み合わせることで生まれる強烈なエネルギーを感じ取っています。この感覚というのは、現在進めている飛騨での大学作り「Co-Innovation University」(仮称)をはじめ、人と人、人と世界、人と社会をどうつなぐかという私自身のクリエイションともつながる部分があるように思えるんです。

WWD:会ってみたいデザイナーは?

宮田:まず、川久保玲さん。ですが過去に一度対談をオファーさせていただいたことがありますが断られてしまったので難しいでしょうね。あとはデムナ・ヴァザリア。彼が見ているファッションの未来は知りたいです。まぁどちらも、向こうからしたら「誰だお前は」って感じでしょう(笑)。会ってみたい、からは少し離れますが「ユイマ ナカザト(YUIMA NAKAZATO)」のデザイナー中里くん。「ファッションフロンティアプログラム(FFP)」というプロジェクトの発起人で、私も一緒に審査員をやらせてもらっていますが、彼は若手の中で期待値がとても高く、面白いデザイナーだと思います。

「変化する状況を踏まえて、ギリギリを攻めています」

WWD:ファッションスタイル以外に髪型も注目を集めたが、今のヘアスタイルはいつごろから?

宮田:ホワイトブリーチにしたのは5年ほど前からです。その前は黒髪の長髪、さらにその前はアシンメトリーと、もともとエッジが立ったヘアスタイルを好んできました。おそらく日本の多くの皆さんが私を認識してくれたのは、NHK「クローズアップ現代」や日本テレビ「真相報道 バンキシャ!」などの番組出演あたりからだと思います。マスメディアというのは大衆に対しての発信を意図している性質上、少しはみ出したようなことをするとすぐに「それはどうかと思うよ」と言われる空気が強かったりします。私はそれをある程度読みながらも、ある部分では覚悟のもと傾(かぶ)く、という姿勢で続けています。ファッションでもヘアスタイルでも、自分の中のスタンダードを変えるとき、大きく踏み出すと狂気じみた存在になりますよね。私は既に故人となったアレキサンダー・マックイーン(Lee Alexander McQueen)が放っていた狂気も好きですが、スタンダードを考える場合だとある程度のバランスが必要になります。そこで、「WWDJAPAN」や「VOGUE RUNWAY」、あとは当時だと「STYLE.COM」など、モードの過去10年分ほどのアーカイブに目を通し、狂気まではいかず、しかし多すぎて陳腐化しないものは何かとリサーチしました。その中から特に直近3年間で、時折登場してくるものの流行までに及んでいないのがホワイトブリーチだったんです。

 もう一つ別の理由として、私が教授として勤めている慶應大学病院にはTPOがあります。それは接客業としての身だしなみのようなもので、肩以上の長さになったら束ねる、攻撃的な色は禁止などです。そこでも白系のカラーならTPOを守れているな、と思いました。なぜなら、カラードヘアの中でもホワイトブリーチはエクストリームなわけですが、いわゆる攻撃的な色ではないからです。これを攻撃的だとすると、シニアの方のシルバーヘアを否定することにつながる可能性があります。様々な状況下でギリギリを攻めている、といえるかもしれません(笑)。しかもこのホワイトブリーチはものすごくブリーチ時間が長くて、人によってはこの色になるまでに髪が溶けてしまう可能性もあるので、そもそもやる人が少ないです。万人向きではないので、流行する心配もありません。

 ただ、私自身が今後もこの髪型でい続けるかどうかは分かりません。これはファッションの面白さともつながる話になりますが、つい1週間前まで「こんなダサい格好するものか」と思っていたことが急にカッコよく見えたりする瞬間ってありますよね。私も学生時代、友だちに対して「あのときはあんなふうに言ってしまって悪かった。やっぱりこれは最高だよ」と、自分の言動や考えを180度覆した経験が何度もあります。その逆で、一生着続けると思っていた存在が急にどうでもよくなってしまう瞬間もある。その変化がファッションの醍醐味でもあると思っています。もちろん、その波を意図的に作り、使えるものを廃棄させる業界のビジネスモデルはサステナビリティという観点から変えなければなりませんが、移り変わる人の心の中で美しいものを探していく行為はとても大切なことです。これに関しては僕ら世代より、インターネットを通して世界中とつながるアルファ世代の子どもたちのほうが「サステナビリティとは何か」や、「ウェルビーイングとは何か」などといった本質的な部分をキャッチできるような気がします。むしろ、彼らがつながったことによって磨き上げてきた倫理観が今の世界をドライブしているとも言えます。

千年前の刹那の美、五百年前の普遍の美

WWD:自分の価値観に影響を与えた存在は?

宮田:清少納言の「枕草子」と、レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)が描いた「モナ・リザ」です。まず「枕草子」ですが、これは私にとってファッションのバイブルです。私のような研究者や新たに事業を興す人物たちは、今後世界でどれが普遍的でスタンダードな存在になるのかを探り、揺るがないものに価値を置きます。それこそマルタン・マルジェラの“100年の歴史を見通す中でのスタンダード”や、メンズならば時計やビンテージデニムをはき続けることにも近く、私も一人の研究者として普遍的な美を大事に思っています。しかしその一方で、変わりゆく一瞬の中にある美しさというのも大切にしたいものになります。

 「枕草子」は冒頭を飾るフレーズ「春はあけぼの」から幕を開けます。当時の価値観においても「春=桜(花)」ですが、しかしそのあとも「やうやう白くなりゆく山ぎは……」と続きます。清少納言は、冬が終わって訪れる命の芽吹きを夜明けに例え、周辺が次第に明るくなっていく様子や命そのものが灯っていくさまを「春」としています。清少納言と、彼女が仕えていた中宮定子のサロンが有していたエッジの効いたセンスが際立つ表現ですが、私はこの瞬間の美しさを捉えた「枕草子」とファッションに覚える刹那的な感覚は共通するように感じました。現代では刹那的なファッションの存在は軽視されがちでもありますが、移ろいゆく美しさはファッションの素晴らしい部分ですし、どの産業と比べてもそこを明確に表現しているのがファッションだと私は思っています。

 次に「モナ・リザ」ですが、これは私のキャリア開始時に何をしたいか考えていた際、「モナ・リザ」を見る機会がありました。そのことが自分にとってかなり大切な体験になっています。この作品には諸説あるため、ここでお話しするのは私の考えになりますが、ダ・ヴィンチが「モナ・リザ」を通して伝えたかったことは普遍的な美であり、微笑みで人と人とがポジティブに共鳴し合うことこそが美しさなのではないか、と考えています。

 後世の学者たちが検証した結果、ダ・ヴィンチはいろいろな作品を残していたことから万能の天才なんていわれてもいますが、それらは全部「モナ・リザ」を描くための手段であったと考えます。死体を解剖していたというのも表情筋を研究するためで、「笑顔とは何か」を知ることでスフマート画法にたどり着いたのではないでしょうか。また、物理学も学ぶことでダ・ヴィンチは超遠近画法による無二の空間を作品内に表現しています。

 そして、作品に描かれた人物。女神でも偉人でもなければ、かつての美意識からも美しい存在ではない「モナ・リザ」は今見ても微妙で、ただただ一人の女性が微笑んでいる絵画なのに、作品を目の前にするとなぜか時間が滞留しているように感じるのです。おそらく、鑑賞者と「モナ・リザ」の視点が結ばれたときに作品は完成するのだと思います。人類が誕生したときからこの先千年、一万年……ダ・ヴィンチは「モナ・リザ」の微笑みによって普遍的に大切なことを表現しているのか、とまぁ私の勝手な解釈ですが(笑)。とにかく感銘を受けて、自分もこんな仕事をしたいと思いました。もちろん私はダ・ヴィンチのようにはなれないし、彼も今の時代を生きていたらきっと油彩画家ではないだろうとも思いつつ、そのとき感じたイメージに近づけるように意識しているので「モナ・リザ」からの影響は大きいものでした。

“まとう”ことでコミュニティーが形成される未来

WWD:著書「データ立国論」の中で、社会はデータ活用による「個別最適」へと移行し「最大“多様”の最大幸福」の実現が重要と述べているが、今後、個人に最適化されたファッションは提供される?

宮田:データ活用による「個別最適」はファッション業界を発展させていく一つの契機だと思っています。これまでの歴史上、ファッションの個別化にはオートクチュールがありますが、お金と時間を有する人だけを対象にしたもので現実的とはいえず、多くの人にとってファッションは作られた歯車の中に存在しているわけです。この個別化の考えはこれからの十数年で変わっていくだろうといわれています。

 映画や音楽など、エンターテインメント業界はすでに「個別最適」にシフトしていて、全員が同じものを見たり聴いたりするのではなく、一人一人の個性を捉えた上でもの作りをしていく流れがクリエイターたちにも備わってきていますよね。幅広い層の集客や購買のための“みんなの人気もの”は、みんなという不特定多数の存在によって牙を落とされ、分かりやすく、非常に典型的なブランディングによって拡散していくことになります。しかし今は、例えば映像の世界であれば映画館の集客を見込む方法よりも早く世界中とつながることができ、魅力的な作品を生み出せば経済を回せるようになっています。データの活用によってクリエイションの時代は間違いなく変わり始めていて、それがファッションにもやってくるのではないかなと。

WWD:さらに「データ立国論」の中での将来の話として、ファッションが好きで環境問題に興味がある人が、エシカル素材の商品を購入することでその行動履歴がアプリのポイントとして蓄積され、ポイントが高い人たちは「ソーシャルグッド・ファッショニスタ」に認定されることで、お金では買えない体験をすることができる時代が来るという話が興味深い。

宮田:例として中国ではユーザーが環境にいい行動をするとバーチャルで植物が育っていくアプリケーションが実際に開発、運用されています。その植物を一定以上育てていくと、今度は本当に植樹されるというシステムで、植樹された自分の植物を見に行くツアーを開催している会社もあったりします。

 つまり、以前なら見えづらかった行動がデータ活用によって個別に可視化されるようになってきているということなんです。環境は一つの切り口になりますが、ファッションは今後服を着ることや瞬間的な映えだけではなく、多様なコミュニティーの中で何を大事にして、どういうふうに人や社会とつながっていくかという役割を担う可能性を大いに秘めていると思います。なぜならファッションは元来から、言葉で説明せずとも“まとうこと”でつながりを形成していける性質を備えているからです。

 そして、服を着る意味も変わってくるだろうと予想されます。多様性の中からいかに未来を作れるかは、日本のビジネスにとっても非常に重要なところで、その面でもファッションが果たせる役目は大きいように感じます。さらにこれからの時代、メタバースになれば、いよいよファッションの振り幅は広がります。男性の私がバーチャル空間で女性の体をしたアバターによってファッションを楽しむこともできるかもしれません。現実空間における自分の体形の限界と向き合いながら選択するファッションだけではなく、制限のかからないところでファッションにまつわるさまざまなことを楽しみながら、リアル空間でそれをバックアップしていくファッションのあり方が生まれていいと思っています。これからは、今までのファッション産業が変わるだけではなく、ほかのビジネス分野や社会と結びつきながらどう成長していくかがポイントなのではないでしょうか。

WWD:同書にはフューチャータグを例にした「この洋服を買うことは、生地の生産国の労働者を支援する基金の支援につながる。さらに洋服のタグにスマートフォンをかざせば、生産者それぞれの情報がすぐに出てきて、どんな人々の支援につながるのかといった情報も得られる」とあるが、洋服を買う際の付加価値についてどう考える?

宮田:まずは自分がまとうものより先に、人への贈りものとして広がっていくのではないでしょうか。いろいろな企業と話をしていると「自分のものは安くて便利なもの」という風潮はいまだ強く、人へ何かを贈るときに気を配る人が大半です。そうなると、「これは良いものです」や、「おいしい」、服ならば「似合う」など、それらをフルチューニングするのは難しいですよね。けれども、善意の中で「未来に貢献するものです」というものであれば、より贈りやすく、受け取りやすくもなるはすなので。

「データはあくまでも手段です」

WWD:ファッション業界への提言は?

宮田:一つ言えるのは、モノを売るだけの時代はどの産業においても終わります。今はモノを売るという感覚の時代ではないので。それこそ医療の現場は今、だれが、どういう薬を、どのタイミングで提供して、それを飲んだ人が元気になったのかまでのデータを回すことで初めて価値が発生する時代になっています。薬を売り、多剤投薬で何かしらの害や副作用が出たけど知らん顔、なんて企業は絶対に生き残れません。

 音楽にしても、もはやCDだけを頑張って売る時代ではないですよね。それに、CDを買って1年間で2、3回しか聴かない人もいれば、何十回と繰り返して聴く人もいるかもしれないのに、同じ価格というのもよくよく考えてみればおかしな話なのかもしれません。音楽は、聴くという体験を売るビジネスへと変わり、さらにどういうシチュエーションでどう聴くかまでになっています。スマートフォンを通じて聴くかや、ライブで聴くのかなど、それぞれに付加価値をつけながら体験を作っています。

 服もまた、売るだけのビジネスからその服を着てどういう生活を送るのかにシフトするのだろうと思います。ファッション産業においてはそこを捉えるようなビジネスが次のスタンダードをつかむのでしょう。今までアナログで分かり合ってきたものが、今ならデータによって具体的に理解することができます。そうすると余剰在庫を出さずに、生産、受注管理を行うことも現実的になってきます。もちろんそのためにはエンゲージメントの高いコミュニティーをしっかり形成しなければ成立しませんし、ファストファッションのような超大量生産では人のニーズをつかみきれない部分が出てくるという点で、全てのブランドで同じことができるかは課題になってくるのだと思います。

 この先の時代はNFTや新しいデジタルマネーなど、さらに多様なコミュニティーが生まれていきます。WEB3.0以降においては、トップダウンで大きなものを作ることより、ボトムアップで生まれてくる多様な価値でありコミュニティーをいかに多層的につなげるかがカギを握っていくことになるのだと思います。そうなると、人々のライフスタイルを彩る美しい体験や楽しさ、さまざまな文化の架け橋として大きな可能性があるのがファッションです。

 これまでの日本だとドレスコードは個性を刈り取るものとして存在してきました。いかに無難なのかが重要視され、私自身そこと向き合ってきましたが、本来のドレスコードというのはルールの中で個性を表現することです。そのことからスーツや制服、着物なども、オンラインが大きなウエイトを占めつつある現代で、いかに人と人との対話に寄り添う存在になり得るのかを創造した先に次の姿があるように感じます。私自身としても、個別化や多様化に対応するビジネスモデルを作るというのは職務上の鉄板ですが、データはあくまでも手段です。多様なコミュニティーを作ることと“まとう”ことを含めたファッションがつながっていくことも踏まえながら、その先に作るべき未来に向けて楔(くさび)をさしていきたいと考えています。

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b-exがサロン専売品をロフトで先行発売 髪質ではなく「好き」で選ぶ新ブランド「フューズ」

 「ロレッタ(LORETTA)」などのヘアケアブランドを多数展開し、アジアNo.1のクリーンビューティカンパニーを目指すb-exは、29歳以下をターゲットにしたヘアケアブランド「フューズ(WHEWS)」のミニパウチ(全8種、各100mL、各税込1430円)を全国のロフトで11月1日に先行発売する。本格展開はサロン専売品として、来年1月25日からを予定する。消費者により認知をしてもらうために、サロン専売品としては異例の販売戦略をとる。

 「フューズ」はシャンプー2種と、トリートメント6種の全8種を取りそろえるヘアケアブランド。「好き」という直感でアイテムを選べるように、6種のトリートメントを人格化。ノエルやレンといった人名をつけることで、毎日使うヘアケア製品に愛着を持って、楽しんでもらいたいという思いを込めた。ターゲットは29歳以下のミレニアル世代後期およびZ世代で、さまざまな髪の悩みにサロンクオリティで対応しながらも遊び心を持ってヘアケアにのぞむライフスタイルを提案する。

 開発には若年層から支持を集める29歳以下の次世代美容師6人が協力。配合成分にフェアトレード原料やサステナブルな方法で栽培した原料、天然由来成分などを採用し、髪だけでなく肌や環境に配慮した処方を採用する。

 b-exは1975年の創業以来、ヘアケアの総合メーカーとしてサロンで使用・販売するプロフェッショナル製品と、一般消費者向けのコンシューマー製品の製造・販売を行う。インターネットの普及やECの台頭により、近年は商流が複雑化していると分析。さらに、SNSなどを使いこなし情報を取得し、SDGs教育などを受けた新しい感覚を持ち合わせた新世代が消費の中心になりつつあるとし、コロナ禍を経てより安心感を重視した購買行動への変化を感じている。

 同社はこういった生活者や時代に合わせた柔軟な対応が美容業界にとって必要と考え、美容商材において新規客獲得のタッチポイントとなるロフトで、新ブランドのミニパウチの先行発売の実施に至ったという。

 サロン販売するブランドを一般流通で先行販売するというのは同社にとっても初めての取り組みで、業界でもまれ。12月には大型プロモーション施策も実施予定という。ネットなどで事前に情報を確認してから実店舗などで購入する“ウェブルーミング”などを意識し、U-29世代のユーザーファーストでブランド認知を拡大すべく、取り組みを段階的に行なっていく。

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b-exがサロン専売品をロフトで先行発売 髪質ではなく「好き」で選ぶ新ブランド「フューズ」

 「ロレッタ(LORETTA)」などのヘアケアブランドを多数展開し、アジアNo.1のクリーンビューティカンパニーを目指すb-exは、29歳以下をターゲットにしたヘアケアブランド「フューズ(WHEWS)」のミニパウチ(全8種、各100mL、各税込1430円)を全国のロフトで11月1日に先行発売する。本格展開はサロン専売品として、来年1月25日からを予定する。消費者により認知をしてもらうために、サロン専売品としては異例の販売戦略をとる。

 「フューズ」はシャンプー2種と、トリートメント6種の全8種を取りそろえるヘアケアブランド。「好き」という直感でアイテムを選べるように、6種のトリートメントを人格化。ノエルやレンといった人名をつけることで、毎日使うヘアケア製品に愛着を持って、楽しんでもらいたいという思いを込めた。ターゲットは29歳以下のミレニアル世代後期およびZ世代で、さまざまな髪の悩みにサロンクオリティで対応しながらも遊び心を持ってヘアケアにのぞむライフスタイルを提案する。

 開発には若年層から支持を集める29歳以下の次世代美容師6人が協力。配合成分にフェアトレード原料やサステナブルな方法で栽培した原料、天然由来成分などを採用し、髪だけでなく肌や環境に配慮した処方を採用する。

 b-exは1975年の創業以来、ヘアケアの総合メーカーとしてサロンで使用・販売するプロフェッショナル製品と、一般消費者向けのコンシューマー製品の製造・販売を行う。インターネットの普及やECの台頭により、近年は商流が複雑化していると分析。さらに、SNSなどを使いこなし情報を取得し、SDGs教育などを受けた新しい感覚を持ち合わせた新世代が消費の中心になりつつあるとし、コロナ禍を経てより安心感を重視した購買行動への変化を感じている。

 同社はこういった生活者や時代に合わせた柔軟な対応が美容業界にとって必要と考え、美容商材において新規客獲得のタッチポイントとなるロフトで、新ブランドのミニパウチの先行発売の実施に至ったという。

 サロン販売するブランドを一般流通で先行販売するというのは同社にとっても初めての取り組みで、業界でもまれ。12月には大型プロモーション施策も実施予定という。ネットなどで事前に情報を確認してから実店舗などで購入する“ウェブルーミング”などを意識し、U-29世代のユーザーファーストでブランド認知を拡大すべく、取り組みを段階的に行なっていく。

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「メゾン フランシス クルジャン」から新作の“724” フローラル、ハーブ、ムスクをブランドしたフレッシュで都会的な香り

 フランス発「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJIAN 以下、クルジャン )」から、新作“セブン / トゥエンティーフォー(以下、724)が登場した。“724”とは、“週7日、24時間”という意味。米ニューヨーク、仏パリ、中国・上海、東京など世界中の大都市のダイナミックな雰囲気や鼓動を香りで表現した。「クルジャン」は、今月開催される伊勢丹新宿本店で開催される催事「サロン ド パルファン」に出展。同展限定で、「724」のスモールサイズ(35ml、税込1万9030円)を発売予定だ。

 調香師のフランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)が、今まで滞在した世界各国の都市のエネルギーやクリエイティビティー、何でも可能にするポジティブな面を香りに封じ込めている。彼は、「大都市は、人を圧倒し、元気づけ、気分を高めてくれる何かがある。そのエネルギーと鼓動するような生命力をムスキーでフローラルな香りで表現した。週7日、24時間、香りに包まれた時間を楽しんでほしい」とコメント。

爽やかさ、華やかさ、温かさが共存する定番のフレグランスに

 東京都内で開催されたローンチイベントでは、トップノート、ハートノート、ベースノートそれぞれの香りを体験した。トップノートは、どこかコリアンダーを彷彿とさせる清潔感と存在感のある香り。ニューヨークのランドリーから夜明けに漂ってくるようなクリーンな爽快感を、イタリア産ベルガモットとアルデヒドが織りなすメタリックで洗練された香りだ。ハートノートは、芳しい花々を想起させるフローラル系。エジプト産のジャスミンアブソルートとスイートピー、モックオレンジを束ねたブーケの香りだ。ジャスミン1kgを調達するには、早朝に600万個もの花を手摘みする必要があるという。朝露が滴り開花したばかりのジャスミンのフレッシュな華やかさが広がる。ベースノートでは、サンダルウッドや洗い立てのコットンをほうふつとさせるホワイトムスクアコードが包み込むような香りを実現。爽やかさ、華やかさ、温かさ、そして複雑なノートが混ざり合う洗練された香りは、その名前通り、あらゆるシチュエーションにぴったりだ。

 フレグランスが好きで、今までさまざまな香りを試してきたが、“724”は、香りに華やかさと清々しさ、独自の個性を求める私にぴったり。都会の鼓動をまとう気分で楽しみたい新たな定番のフレグランスだ。

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「ザボディショップ」本国CEOが語る 「環境配慮型店舗拡大と商品ポートフォリオ再構築で2023年を飛躍の1年に」

 イギリス発の自然派化粧品ブランド「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」は1976年の創業以来、社会と環境の変革を追求する事業を行い、チェンジメーカーとしてビューティ業界に革新をもたらしてきた。2017年9月にブラジル最大規模のビューティ企業、ナチュラ & コー(NATURA & CO.)の傘下に入り、原点回帰して再び存在感を強めている。17年12月からザボディショップインターナショナル(THE BODY SHOP INTERNATIONAL)を率いるデイビッド・ボイントン(David Boynton)CEOにブランドの目指す道を聞いた。

WWDJAPAN(以下、WWD):日本市場へは1990年に参入し、20年10月にイオンの子会社であるイオンフォレストから本国のザボディショップ・インターナショナル・リミテッドが株式を取得。10月からザボディショップジャパンが事業を引き継いだ。日本の業績、日本市場の変化はどのように捉えている?

デイビッド・ボイントン=ザボディショップインターナショナルCEO(以下、ボイントンCEO):今のところとても好調だ。ただ新型コロナの影響で市場が混乱し、チャネルにも変化があった。ボディショップジャパンにとってよかったのは、オムニチャネルがあること。これによって物理的な店舗のトラフィックが減ったもののeコマースの売り上げが増えた。もちろんコロナ禍前の計画に及んでいないが、進捗度は良いし、今後の展望に関してもハッピーな目で見ている。

WWD:創業時から手掛けるリフィルステーションや、サステナブルとエシカルにフォーカスした店舗であるアクティビストワークショップは世界中で展開する。その中でも日本の進捗は、世界と比べても進んでいるのか。

ボイントンCEO:現在、全世界でアクティビストワークショップは200店舗ある。日本は今年度末までに20店舗を実現させる。リフィルステーションは日本では18カ所ある。世界のほかの市場と比べても日本の進捗のペースは同等、あるいはほかの地域より少し早いペースで進んでいる。

東海道新幹線の再生アルミを店内什器などに活用

WWD:日本独自のアクティビストワークショップの取り組みとしては、東海道新幹線の再生アルミを店内什器やスキンケアツールに利用しているが、その話があったときにどう感じたのか。

ボイントンCEO:とても素晴らしいアイディアだ。グローバルブランドのため、世界のどこでも「ザボディショップ」と認識される一貫性は重要。その一方で、それぞれでその国らしさを打ち出すことも大切だ。東海道新幹線の再生アルミの利用は、ビューティ産業におけるサステナビリティをリードする立場にあることをとても表し、素晴らしいと思う。そしてリサイクル、リユースという考え方、店舗のデザインといった細かいところまでとても丁寧に行われているので、日本を象徴している。日本のチームが世界のどこのチームより最もクリエイティブだ。リサイクルの観点でも今後ますますアルミニウムは重要性が高まっていくので、このコンセプトは素晴らしい。

WWD:来年、日本市場に期待することとは?

ボイントンCEO:当社が推進するアクティビストワークショップが4店舗増え、日本の全店舗に対し28%のシェアになる。17年にナチュラ & コーの傘下になり、新商品が出続けているがビーガン的な商品や、パッケージもサステナビリティの高いものばかりになっている。8月に主軸のベーシックスキンケアライン“DOY”を刷新し、“エーデルワイス”ラインとして発売したが、今後もフェイシャルスキンケアにはもっと力を入れていく方針だ。もともとユニセックスな商品であるため、男性客が増えているが、さらに男性の使用率を高めたい。そのほか、アクティビズムキャンペーン「BE SEEN. BE HEARD」の取り組みをグローバルに行う中で、日本では若者の政治参画を促す団体NO YOUTH NO JAPANとコラボレーションを進めている。店舗の環境もどんどん良くなってアップグレードが進んでいること、商品のポートフォリオに大きな期待ができること、そして社会的な課題に対しての取り組みが進む。そういう意味で、23年はとてもよい年になると思っている。

コロナ禍で全世界の93%の店舗が休業

WWD: 20、21年と各社厳しい状態にあったが、ザボディショップインターナショナル全体の状況は。

ボイントンCEO:グルーブ全体も大変な時期だった。20年は全世界の店舗の93%が休業する経験をした。各社がその時期にeコマースへの転換・増加が顕著にみられたが、当グループもEC売り上げが3〜4倍に増えた。それからイギリスで20年以上前から展開するダイレクトセリングのビジネスモデルがある。「ザボディショップ アットホーム」という訪問販売的な直接販売の一つの形態で、これらを展開するイギリスとオーストラリアの一部では店舗休業による売り上げ減をかなり埋めてくれる役割を果たした。

WWD:22年はかつてないほど難しい年になりそう?

ボイントンCEO:多くの国でコロナ禍が収束できていない。さらにヨーロッパでは戦争が勃発し、インフレが激しくなり生活費が非常に高くなった。そうはいうものの、22年は4半期ごとに回復している。22年第4四半期は最もいい業績になる予定で、それを跳躍台に23年に入っていけるだろう。アクティビストワークショップのパフォーマンスは、従来型の店舗と比べても強い業績・パフォーマンスをすでに発揮しているし、新しい商品も従来のものより結果を出している。

ビューティ業界のゲームチェンジャー

WWD:創業時からゲームチェンジャーとしてビューティ業界に影響を与えてきた。

ボイントンCEO:創業者のアニータ・ロディック(Anita Roddick)自身が初期の店舗でリフィルをはじめていたし、フォーミュラも自然な原料を使って作っていた。当時のビューティ業界でこれは非常に珍しいこと。まさに業界を変えるゲームチェンジャーの取り組みだった。彼女は女性のエンパワーメント・社会進出・リーダーシップを取ることについてもリードしてきた。それに関してアニータが言ったのは「世界にはスーパーモデルの女性は7人しかいないけど、なんでほかの女性を称えないのか」と(※当時の美容業界は外見の美を追求していた。外見至上主義にアニータは違和感を覚えていた。今でこそ「ありのままの美」がうたわれるが、それを創業時から訴えていた)。業界の動物実験禁止にも貢献した。これはブランドの中核的なDNAだ。

 しかし07年にアニータが亡くなった後、「自分たちは他とは違う存在である」という方向性を失っていた時期が10年ほどあった。17年にナチュラ& コーが親会社になり新しい経営陣が入り、もう一度アニータの考えに立ち戻り、アニータのレガシィを生かすためにはどうすればいいのかを真剣に考えるようになった。再びゲームチェンジャーになるために、リサイクルの分野でリーダーになることを決心した。さらに処方も自然原料を使いながら有効性も高める。そして社会的な課題である物事にも取り組もうということで「BE SEEN. BE HEARD」も行う。アニータがゲームチェンジャーであるべきと考えたミッションに立ち戻ると決めた。

サステナブルで倫理的な企業の証明でBコープ認証取得

WWD:リサイクル分野や自然原料を用いた処方などは、Bコープ(B Corp/「Benefit Corporation」の略)認証の取得につながっている。

ボイントンCEO:私がザボディショップインターナショナルに入社した際、「サステナブルで倫理的。とても優れた企業だ」とスタッフから口をそろえて言われた。しかし、具体的に証明できないためBコープの認証を取得した。これは80以上の国と地域でビジネスを展開しているわれわれのような企業にとっては複雑で、容易ではなかった。Bコープ側から受けた監査はかつてないほど細かく厳しいものだったので取得でき誇りに感じている。

WWD:日本はBコープ認証が浸透していないが、イギリスでは購入する際の選択の一つにBコープ認証取得が入っているのか。

ボイントンCEO:その傾向が高まりつつある。全体的に社会問題への意識、環境問題への意識が高まっている。23年はBコープの更新が控えており、厳しいチャレンジだが再取得できると確信している。

WWD:23年はグローバルでもポジティブな状況になりそうだ。

ボイントンCEO:コロナ禍前のビジネスに戻す時期と捉えている。今年はコロナ禍や戦争下で対応するべきことを必死に務めてきた。それを全て見直しリセットする。世界中の消費者に「ザボディショップ」が創業時からの倫理的でサステナブルなビューティ業界のパイオニアであることのストーリーが語れるような年にする。それが全スタッフのモチベーションにもなっている。日本の消費者にも語りきれていない部分も多いが、優秀な日本のチームがいるので期待して欲しい。

PHOTOS:SHUHEI SHINE

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パリコレで気になった3つのこと 「今週の特集お届け隊」2022年10月17日号

 毎週発行している「WWDJAPAN」は、ファッション&ビューティの潮流やムーブメントの分析、ニュースの深堀りなどを通じて、業界の面白さ・奥深さを提供しています。巻頭特集では特に注目のキーワードやカテゴリー、市場をテーマに、業界活性化を図るべく熱いメッセージを発信。ここでは、そんな特集を担当記者がざっくばらんに振り返ります。(この記事は「WWDJAPAN」2022年10月17日号からの抜粋です)

村上:久しぶりのパリコレ取材では3つのことが気になりました。1つは「肌見せはどこまでいっちゃうのか?」。これまではブラトップだったけれど、今回はブラジャー。おっぱいが見えてもいといません。一方「コペルニ(COPERNI)」のスプレードレスには「なぜ女性だけが全裸なんだ」という反応もあり、ボディー・ポジティブの流れとはいえ、日本の市場はどこまでいけるのか?なんて考えました。

藪野:「クレージュ(COURREGES)」などの勢いやストリートでの着こなしを見ると、若い人たちは観点が違うと感じますね。表現の一つとして肌見せもありだと思いますが、皆が自分の体を肯定し、自信を持てるわけでもないというのも事実。多様なモデルが登場する今、肌の露出だけではない体の美しさの表現もあると感じます。

村上:もう1つ気になったのは、社会問題に対してどこまで切り込むべきか、その伝え方について。「クロエ(CHLOE)」が一番衝撃的でした。「原子力エネルギー、賛成!」を表現したショーで意欲的だったけれど、共感して「クロエ」を買う人はいるのかな?センシティブな問題に向き合いメッセージを発信する勇気と、その表現方法のバランスは全てのブランドにとっての課題になりますね。

藪野:伝え方って重要ですよね。僕らはプレスリリースやデザイナー本人の話からすぐに意図を知ることができますが、ショーの動画だけを見た人や店頭を訪れた人に肝心のメッセージが届かなかったらもったいない。もちろん我々もそれを伝える役目を担っているわけですが、服であるからには「素敵!」や「欲しい!」と思わせられるかが大事です。

村上:3つ目は伊勢丹外商部員の活躍。紙面にも登場いただく吉村(朋代)さんがオシャレなことにまずビックリ(笑)。そして、当たり前のようにスマホを逆さにして、脚が長く見えるように撮影するなど、アテンドする顧客へのホスピタリティーに感動しました。彼女が撮った画像はSNSで拡散されるし、ブランド側もすごくウエルカムで、一つのエコシステムとして成立しそう。

藪野:VIP顧客は実際にブランドを愛用しているし、その歴史やストーリーも理解しているから発信に説得力もありますよね。

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