「エミリー、パリへ行く」主人公エミリーの装いは最新トレンドだらけ シーズン3の着こなしを読み解く

 おしゃれ好きの間で話題なのがネットフリックス(NETFLIX)の「エミリー、パリへ行く(Emily in Paris)」です。最新のシーズン3では、リリー・コリンズ(Lily Collins)演じるエミリー・クーパー(Emily Cooper)が過去のシーズンにも増してパリでオリジナルな着こなしを披露しています。“世界で最もファッショナブルなドラマ”といわれた「セックス・アンド・ザ・シティ(Sex and the City)」で知られたパトリシア・フィールド(Patricia Field)に代わって、シーズン3ではマリリン・フィトゥシ(Marylin Fitoussi)がメーンスタイリストに就いたことから、今までとは一味違う変化が起こりそう。今のトレンドを映すエミリーの装いを読み解いていきます。

 これまでのシーズンを上回る勢いでシーズン3に目立つのは、多彩なテイストミックスです。たとえば、こちらのプールパーティー姿は、レトロ風味のギンガムチェック柄の水着がアイキャッチー。でも、羽織っているのは、花柄の着物のような薄物。タイムレスで無国籍風のカオス感がエミリーの奔放さを示しています。今回はこのようなエミリーらしい着こなしをまとめてご紹介します。

大人仕様のY2Kコーデはなつかしげでまばゆく

 主人公のエミリー・クーパーは、20代の設定だから、Z世代にギリギリ引っ掛かる年頃。着こなし方も若めで、2000年代に盛り上がった装いをよみがえらせたY2K風もお得意です。パリの街中で見るY2Kは、ベーシック好みのパリジェンヌたちの間で、いい具合に浮いて見えます。

 カフェで談笑するエミリー(写真中央)が着たのは、マルチカラーのゆる編みニットトップス。抽象画のような配色が印象的です。ボトムスはメタリックのマイクロミニで、Y2Kの原点となったLAセレブ風に仕上げています。ゆるニットは古着っぽくて、どこかレトロな雰囲気。一方、きらめきを帯びたスカートとサイハイブーツは未来的な見え具合です。“レトロ×フューチャー”のミックステイストが、型にはまらないエミリーらしさを物語るかのようです。

 グリッターなゴージャス感もY2Kルックを華やがせる演出です。2023年春夏シーズンのトレンドにもキラキラ素材やアクセサリーがカムバック。エミリーは、メタリックなつやめきを帯びたジャケットをまとっています。端正なテーラリングのクラシックなジャケットに、ひねりを加えるうえで、ブリンブリン(きらきらに光輝く)なディテールは効果的。Y2Kを大人っぽくクールにまとう際に役立つアレンジです。

“柄ミックス”コーデは肌見せや袖まくりが鍵

 エミリーの装いに特徴的なのは、適度にチグハグな雰囲気です。全体をきれいにまとめすぎないで、ほどほどにバランスを崩すスタイリング。異なるモチーフ同士を、やや強引に引き合わせる“柄ミックス”もエミリー流コーディネートの得意技です。

 黒と白のモノトーンでまとめたエミリー(右から2人目)ですが、程よいずれ感が出ているのは、上下で柄が異なるから。クロップド丈のニットトップスは格子が大きなウィンドーペン柄。一方、ハイウエスト気味のスカートは千鳥格子(ハウンドトゥース)です。大きなくくりでは同じチェック柄ですが、モチーフの寸法も形もずれていて、動きが生まれています。

 柄ミックスのスタイリングにマルチカラーを取り入れると、さらに表情が深くなります。ポジティブな気分をまといたくなるこの春夏のおしゃれマインドにもマッチしたコーデです。エミリー(写真左)はボーダー柄Tシャツの上から、マルチカラーのチェック柄ジャケットを着て、入り組んだ柄ミックスのレイヤード姿に仕上げました。ネオン系の強めなカラーが響き合って、“着るダイバーシティ(多様性)”のようです。

フリルやピンクで“あざとかわいく”

 野暮ったさやダサ感を戦略的に盛り込むのは、エミリーらしさの際立つ着こなし術です。日本で言う“あざとかわいい”に似た独特の押し出し方。ぎりぎりの線を狙うきわどい感じのリスクテイクぶりがキャラクターを引き出しています。

 フリルを生かしたドラマティックな装いです。デコルテから肩口に迎えたビッグコサージュは抜群の小顔効果を発揮。ボリューミーなコントラストを使って、めりはりを際立たせました。赤とピンクのくどめな組み合わせで、濃厚な華やぎを盛り上げています。リップも濃いめのレッドで顔周りもたおやかに。妖艶なあでやかさをまとうスタイリングも、エミリーのレパートリーです。

 中世の宮廷貴婦人をイメージした、クラシカルでエレガントなテイストが復活しています。エミリーの身を包んだドレスは、お姫様ライクなムードで、フリルやドレープをふんだんに施しました。英国ヴィクトリア朝時代を思わせる襟や袖先のひだ飾りが優美な風情。全体に抽象的なぼかし花柄をあしらって、上品なロマンチックを薫らせました。背中側に長く垂れたスーパーロングのトレーンが立体感を強めています。

ランジェリーとボディコンで艶っぽくヘルシーに

 自分の体を肯定する「ボディー・ポジティブ」が昨年からのトレンドキーワード。ランジェリーを街着として着たり、ぴったりとした服でボディーラインを際立たせたりするのが旬な装いに。ほのかにセンシュアル(官能的)を醸し出しつつ、健やかでフェミニンに見せるのが“新・ボディコンシャス”のポイントです。

 ランジェリーの街着使いはセクシー感が強く出すぎるところがありますが、今のさじ加減は“控えめセクシー”。むしろ健康的なイメージを押し出すテイストが本命です。エミリーはギンガムチェックのブラトップの上から、オパール加工のジャケットを重ねて、見え具合をセーブ。色も黒と白にまとめて、過剰なセクシー感を封じ込めました。

 体の線に沿うボディーコンシャスの装いがリバイバルしつつあります。昔との違いは、異性の視線を求めないプラウドなスタンス。凜々しくストイックなボディースーツは、“新・ボディーコンシャス”の象徴的なアイテムです。エミリーはかつての歌姫・マドンナ(Madonna)を思い起こさせるような宇宙服風のボディースーツを着用。首から下はほとんど肌を隠しているのに、体の各パーツを強調したデザインが目を引く仕掛けです。

 エミリーの装いは、大胆で前向きな彼女のパリライフを代弁しているかのよう。異素材ミックスや肌見せ、ボリューミーなコントラスト、ランジェリー、ボディコンなど、今のトレンドが凝縮されていて、登場するたびにおしゃれ心を刺激してくれそうです。海外ドラマではこうしたファッション面での工夫がしっかり加えられているから、“物言わぬ裏・主人公”のような役割を果たしていて、ドラマの大事な見どころにもなっているのではないでしょうか。

The post 「エミリー、パリへ行く」主人公エミリーの装いは最新トレンドだらけ シーズン3の着こなしを読み解く appeared first on WWDJAPAN.

「ウォルター ヴァン ベイレンドンク」2023-24年秋冬メンズ・コレクション

 「ウォルター ヴァン ベイレンドンク(WALTER VAN BEIRENDONCK)」が2023-24年秋冬メンズ・コレクションを発表した。

The post 「ウォルター ヴァン ベイレンドンク」2023-24年秋冬メンズ・コレクション appeared first on WWDJAPAN.

【2023年バレンタイン】三越伊勢丹はチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」ほか、各店でイベント開催 オンライン販売も充実

 お正月ムードが過ぎ去り、次にやってくるのはバレンタイン。今年も各ブランドや百貨店が続々と催事の内容や商品ラインアップを公開しており、ますますバレタイン本番が待ち遠しくなってきた。三越伊勢丹では、毎年恒例のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」をはじめ、「スイーツコレクション」などバレンタインに向けたイベントを各店で用意している。この記事では三越伊勢丹のバレンタインイベントやその注目ブランドなどを紹介する。

※情報は2023年1月19日現在のものです
※商品の販売状況は公式オンラインストアや各店舗でご確認ください。

伊勢丹のバレンタインのポイント

 2023年の三越伊勢丹は、伊勢丹新宿本店のフランス・パリがルーツの「サロン・デュ・ショコラ」や「スイーツコレクション」のほか、各店と三越伊勢丹オンラインストアでバレンタインに向けたイベントを用意する。「サロン・デュ・ショコラ」は伊勢丹新宿本店 6階 催物場のほか、丸井今井札幌本店、仙台三越、ジェイアール京都伊勢丹、広島三越、岩田屋本店でも開催する。「スイーツコレクション」は伊勢丹新宿本店、三越日本橋店、三越銀座店で開催する。

三越伊勢丹開催のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ2023」とは?

 「サロン・デュ・ショコラ」は、1995年にフランス・パリで生まれたチョコレートの展示見本市。本場では、世界中から著名なショコラティエやパティシエ、カカオ生産者やチョコレート機械製造者などが参加し、会期中に約10万人もの来場者が訪れる。ステージではファッションショーや演奏なども行われ、会場は熱気に包まれるという。国内では三越伊勢丹と伊勢丹新宿店の主催によって6都市で開催される。「サロン・デュ・ショコラ 東京」は、2003年にスタートした。第21回目となる今回は「LoveこそPeaceだ!」をテーマに、注目ブランドの商品や、人気シェフによるチョコレートを集めた限定セレクションボックスなどをラインアップする。

「サロン・デュ・ショコラ2023」開催期間、店舗情報

 「サロン・デュ・ショコラ2023」は伊勢丹新宿本店のほか、丸井今井札幌本店、仙台三越、ジェイアール京都伊勢丹、広島三越、岩田屋本店でも開催する。伊勢丹新宿本店は2部制をとり、パート1は1月19〜25日の期間、パート2は1月29日〜2月5日の期間、本館 6階 催物場で開催する。期間によってラインアップが異なる。会場の混雑状況が予想される日には、無料の入場整理券を持つ人のみの入場に限定する。それ以外の日時でも混雑状況によっては入場制限を実施する場合もある。詳細は公式ホームページに記載している。

 丸井今井札幌本店は1月27日から、仙台三越は28日から、ジェイアール京都伊勢丹は18日から、広島三越は28日から、それぞれ2月14日まで開催する。岩田屋本店では25〜31日の期間で開催する。営業時間は店舗によって異なる。特設オンラインストアでは先行して商品を販売中で、販売期間は2月2日まで。

「サロン・デュ・ショコラ2023」出展ブランド・注目ブランド紹介

 「サロン・デュ・ショコラ2023」は店舗によってラインアップが異なる。東京会場の伊勢丹新宿本店では、パート1の期間は「テイスト オブ カカオ ~広がる、楽しむ、カカオの世界~」をテーマに、カカオの個性を楽しめるチョコレートやカカオ豆からチョコレートの製造まで一貫して行うビーントゥーバー、カカオの個性を広げる職人たちによるチョコレートなどを取りそろえる。ラインアップするのは、カカオ農家との直接取引などを通してサステナビリティにも取り組むブラジルの「ミッション チョコレート(MISSION CHOCOLATE)」“トゥーリバース タブレット”(1枚/1788円)や、ティーブランドと協業したお茶シリーズなど、独自の世界観を持つチョコレートを生み出すシンガポールの「フォッサ チョコレート(FOSSA CHOCOLATE)」“サテソース”(1枚/2160円)、世界のカカオと日本の素材・文化を掛け合わせる日本の「ル ショコラ ドゥ アッシュ(LE CHOCOLAT DE H)」“プチガトーアソート”(3個/2401円)など。

 パート2の期間は「ジ アーチザン ~最高峰ショコラティエの技~」をテーマに、トップシェフの新作や注目の新ブランドのほか、限定のセレクションボックスを取りそろえる。ラインアップするのは、1925年創業のパリの5つ星ホテル内のレストラン「エピキュール」の田中シェフと同ホテルのショコラ工房のジャケティ氏によるコラボアソート“ショコラアソート エピキュール”(4個入/3240円)や、20代の若さでM.O.F(Meilleur Ouvrier de France、フランス国家最優秀職人章)を取得した「ポール・オキパンティ(PAUL OCCHIPINTI)」による、ヘーゼルナッツとアーモンドのプラリネをダークチョコに閉じ込めた“タブレット プラリネ フランセ アマンド ドゥ プロヴァンス エ ノワゼット デュ ガール 70%”(1枚/3456円)、2004年にM.O.Fを取得したフランスの「フィリップ・ベル(PHILIPPE BEL)」が男女をイメージしてデザインしたという“ブッシェ プラリネ”(2個入/3672円)など。新進ブランドにおいては、フランスのチーズ農家生まれで山や湖、アルプスを背景にチョコレートを作る「パトリック・アニヨレ(PATRICK AGNELLET)」の“ショコラ アソート コレクション モンターニュ”(9個/4860円)、”アソート ルフレ ダヌシー”(9個/5940円)や、素材とアイデアの多様性に定評があるショコラティエの夫婦による「アニエス エ ピエール(AGNES & PIERRE)」の“ショコラアソート”(9個入/3672円)と“コフレ195°”(8個+1枚/3888円)、シェフの二人組がタッグを組んで新たなチョコレートを作り出す「アレノ&リヴォワール(ALLENO & RIVOIR)」の“コフレ ドゥ スティック”(6個/3888円)“ガナッシュ・エリタージュ”(12個入/5184円)などをそろえる。

 また、パート2の期間では、ショコラティエたちの想いが込められたという限定アソートボックスを4種類用意する。ラインアップするのは、“共に歩んでいきたい人への想い”を込めたという“アンサンブル ~ともに~”(16粒/9072円)、故郷や地域のエッセンスを感じられるショコラを集めた“マ ヴィル ~地と生きる~”(12粒/6912円)、今伝えたい作り手の想いを込めた“メサージュ ~想い~”(9粒/5616円)。さらに、チョコレート業界最高峰の大会「ワールドチョコレートマスターズ」の歴代日本代表シェフ8人によるセレクションボックス“ワールドチョコレートマスターズBOX2023”(4752円)もラインアップする。

他にもたくさん、伊勢丹のバレンタイン限定商品・企画
「サロン・デュ・ショコラ」の伊勢丹新宿本店&オンライン限定商品

 「サロン・デュ・ショコラ」では、伊勢丹新宿本店とオンラインストア限定の商品もランアップする。板チョコはフランスの老舗ショコラトリー、「ボナ(BONNAT)」の8種類のカカオ豆をブレンドしたビターチョコレートをフリーズドライのチェリーを入れたチョコレート(2592円税込、以下同)や、ノルウェー発「フョークチョコレート(FJAK CHOCOLATE)」のホワイトチョコレートにカシスなタルトやグラノーラをミックスしたパイをミックスしたチョコレート(1512円)をラインアップする。

 アソートは、フランスの「イバン・シュバリエ(YVAN CHEVALIER)」による東京限定のプラリネサラザンのハート粒を含んだ“ショコラアソート”(4320円)や「ネル クラフト チョコレート トーキョー(NEL CRAFT CHOCOLATE TOKYO)」のレモン、パッションフルーツ、海風しいたけ、そばチーズなどのボンボンショコラを含んだ“アーバンデザインコレクション2023”(4104円)をそろえる。

 そのほか、イスラエル発「イカチョコレート(IKA CHOCOLATE)」の塩を含んだ“死界の塩コレクション”(2700円)や「トシ・ヨロイヅカ(TOSHI YOROIZUKA)」の柔らかなマロンギモーブとマロンプラリネクランチをショコラでコーティングした“ギモーヴ・ド・マロン”(1601円)など、個性豊かな顔ぶれが並ぶ。

「スイーツコレクション」

 「サロン・デュ・ショコラ」のほかにも、伊勢丹新宿本店と三越日本橋、三越銀座店では「スイーツコレクション」を開催する。店舗によって企画、商品ラインアップは異なる。伊勢丹新宿店では、本館地下1階で1月25日〜2月14日の期間、本館6階催物場では2月7〜14日の期間開催する。現在、公式オンラインでは、店頭に先駆けて商品を販売している。イベントでは「ライフ ウィズ チョコレート」をテーマに、暮らしに寄り添うチョコレートを多く提案する。ラインアップするのは約65ブランドで、身体と心、社会や環境にも配慮したブランドや日本各地の魅力や食文化を再発見できるブランド、そのほか定番ブランドの限定商品が登場する。さらに、イートインスペースを設け「クレープリー・イクアリー(CREPERIE EQUALLY)」のスイーツコレクション限定クレープを提供する。

 伊勢丹新宿店とオンラインストア限定でラインアップするのは「ノルマンディーショコラ(NORMANDIE CHOCOLAT)」の、豆から完成まで一貫して制作した、カカオパルプとバナナ、コーヒーにキャラメルを合わせたビーントゥボンボン3種と品種の違うカカオを食べ比べできるガナッシュ3種のアソート“ボンボンショコラ エクアドルアソート”(6個入/2592円)、低音調理によってカカオ本来の栄養素と風味を生かした「オープナー チョコレート(OPENER CHOCOLATE)」の“かろやかヴィーガンクリームケーキ”(2個)/3541円)、バターをたっぷり使ったビスケットをミルクチョコレートでコーティングした「ラブ ココア(LOVE COCOA)」の“ソルティキャラメルビスケット”(175g/2808円)と“ダブルチョコレートビスケット”(175g/2808円)、全ての食材を生のまま調理するローフード製法で仕上げる「ロースーク(RAWSOUK)」の“ローガナッシュサンド”(5個/3780円 )など。

 そのほか、ショコラティエのクリエイションを楽しめる商品も伊勢丹新宿店とオンラインストア限定でラインアップする。ピスタチオペーストとミルクチョコレートの風味が漂う「ジャン=ポール・エヴァン(JEAN-PAUL HEVIN)」の“サブレ ロン ピスターシュ”(10枚/2290円)やシュー生地にダークチョコレートクリームをたっぷり加えた「ラ・メゾン・デュ・ショコラ(LA MAISON DU CHOCOLAT)」のエクレール ショコラ”(1個/702円)、フラワー型のフィナンシェ生地に、ガナッシュクリームを合わせたプチガト―「ル・ショコラ・アラン・デュカス(LE CHOCOLAT ALAIN DUCASSE)」“フルール マルグリート”(3個/1944円)など。

まとめ

 三越伊勢丹は、今年も各店でバレンタインイベントを用意している。この記事では、伊勢丹新宿本店の「サロン・デュ・ショコラ」と「スイーツコレクション」の内容を中心に紹介したが、企画やラインアップは店舗によって異なるため、目当ての店舗の公式ホームページでどのようなイベントを開催しているかを事前にリサーチするのがよいだろう。年に1度のバレンタインデーという機会に、レアなチョコレートを手に入れてみては。

The post 【2023年バレンタイン】三越伊勢丹はチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」ほか、各店でイベント開催 オンライン販売も充実 appeared first on WWDJAPAN.

「エックスガール」がアニメ映画「パプリカ」とコラボ 挑発的な表情の主人公をプリントしたTシャツなど

 「エックスガール(X-GIRL)」は、アニメ映画「パプリカ」とのコラボレーションアイテムを全国直営店とオンラインストアのカリフ(calif)で1月20日に発売する。発売に先駆け、オンラインストアでは先行予約を受付中だ。

 コラボでは、主人公のパプリカの挑発的な表情が魅力のひとコマをプリントしたロングスリーブTシャツ(税込7150円)とスエットフーディー(同1万4300円)、タイトルロゴやキャッチコピーを落とし込んだコーチジャケット(同1万6500円)をラインアップ。Tシャツとフーディーはブラックとホワイトを、コーチジャケットはブラックを用意する。

 「パプリカ」は今敏(こんさとし)監督によるアニメ映画。キャッチコピーは「私の夢が、犯されている―」「夢が犯されていく―」。原作は1993年に筒井康隆による長編小説「パプリカ」。精神医療研究所が開発した、他人の夢を共有できる画期的テクノロジーDCミニが盗まれ、それを機に研究員たちは次々に奇怪な夢を見るようになり、精神を冒されていく。謎の解明に挑む美人セラピスト千葉敦子は、極秘のセラピーを行うため、性格も容姿もまったく別人の夢探偵パプリカに姿を変え、クライアントの夢の中へと入り込む。しかし、狂ったイメージに汚染された夢の中では、おぞましい罠がパプリカを待ち受けていたというストーリー。

The post 「エックスガール」がアニメ映画「パプリカ」とコラボ 挑発的な表情の主人公をプリントしたTシャツなど appeared first on WWDJAPAN.

「ディオール」が“30 モンテーニュ”シリーズから牛革製ダブルブレスレットを発売

 「ディオール(DIOR)」は、“30 モンテーニュ”シリーズから牛革製のダブルブレスレットを発売した。カラー展開はホワイト、ピンク、ブラウン、ブラックなどで、価格は各8万4000円(税込)。“CDシグネチャー”を用いたゴールドカラーの留め具がアクセントだ。

The post 「ディオール」が“30 モンテーニュ”シリーズから牛革製ダブルブレスレットを発売 appeared first on WWDJAPAN.

「マーク ジェイコブス」が阪急うめだ本店でポップアップ 日本先行販売のバッグなど

 「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は、日本先行販売のバッグなどを取りそろえたポップアップを阪急うめだ本店1F プロモーションスペース12で1月25日〜2月7日に開催する。

 ポップアップでは、人気の“ザ レザー トートバッグ(THE LEATHER TOTE BAG)”と“ザ レザー バケットバッグ(THE LEATHER BUCKET BAG)”の春の新色に加え、マイクロサイズのバッグを日本先行販売する。ポップアップを記念して、税込5万5000円以上の購入で数量限定のオリジナルギフトをプレゼントするほか、ブランドの公式LINEアカウントに新規登録するとオリジナルスイーツを先着でプレゼントする。なお、2月1日から一部商品の価格を変更するという。

■マーク ジェイコブス ザ ポップアップ
会期:1月25日〜2月7日
場所:阪急うめだ本店1F プロモーションスペース12
住所:大阪府大阪市北区角田町8-7
営業時間:10:00〜20:00

The post 「マーク ジェイコブス」が阪急うめだ本店でポップアップ 日本先行販売のバッグなど appeared first on WWDJAPAN.

話題のライフスタイルアプリ「Lemon8」って何? クリエイターが集うイベントに潜入

 ライフスタイルアプリ「Lemon8(レモンエイト)」が2022年12月17日、クリエイターを集めたイベント「Lemon8 ベストアワード2022」を開催した。12月15〜25日には渋谷キャストで一般参加型イベント「Lemon8 ハッピーイエロークリスマス」も開催し、話題を集めている。「Lemon8」とはどんなアプリなのか、受賞したクリエイターたちに聞いた。

話題のSNS「Lemon8」の特徴は?

 「Lemon8」は爽やかなレモネードを由来とし、若者を中心に新鮮でポジティブな価値観の共有を行うアプリ。画像や動画が投稿され、フォローしたアカウントだけでなく「おすすめタブ」と「分類タブ」で自分の関心に近い、新しい投稿に出合うことができる。

 特に人気カテゴリー「ビューティー」「ファッション」「グルメ」「トラベル」の投稿が多く、コーディネートやメイクハウツー、商品レビュー、カフェや旅行先の紹介など、実用的で楽しい、新しいアイデアが発見ができる場となっている。

「Lemon8」のクリエイターが集まる
表彰式に潜入!

 「Lemon8 ベストアワード2022」は5部門から計50人のクリエイターがノミネートされ、それぞれ3人のベスト投稿が選ばれた。

 ビューティ部門「#垢抜けメイク術」で受賞した「カナコ@透明感を求めるイエベ女」は「あざと可愛いメイク」と題した、顔の重心を下に持ってくる“中顔面短縮メイク”を投稿。ファッション部門「#コーデの着こなし術」で受賞した「uki」はパーソナルカラーを軸に“イエベ秋”向けの着回しコーディネートを投稿。両者とも、その人が持つ特徴に合わせた役立つ発信が注目を集めた。

 ホーム部門「#我が家のイチオシアイテム」では水色と白に統一されたインテリアが目を引く「みよしの」の投稿が受賞。部屋の世界観にマッチする水色パッケージのコスメをインテリア代わりに紹介し、「Lemon8」ユーザーの憧れの的に。

 またグルメ部門「#絶対食べたいグルメ」では「うざみちゃん(関西グルメ)」が受賞。お寿司の食べ放題を取り上げた投稿は「食べ放題は裏グルメみたいな感じで、このお店を投稿する方たちは一品ずつの注文で投稿していた。誰も投稿していないということに目をつけた投稿」だという。トラベル部門「#行きたくなる旅プラン」の受賞者「miho」は無料で楽しめる福岡絶景スポット7選を投稿。「他のアプリと異なり写真ごとにつけられる位置情報ステッカーは便利な機能だった」と話した。

 このように実用的で参考になる情報量の多い投稿から、見ていて楽しい投稿まで、幅広いコンテンツが「Lemon8」にユーザーを引きつけている。

受賞者が語る
「Lemon8」の魅力とは?

 多くのSNSがある中、「Lemon8」が人気を集める理由は何か。「Lemon8」を知り尽くす受賞クリエイターたちによると、大きな理由は3つだ。

 1つは情報量。「カナコ@透明感を求めるイエベ女」はアプリのおすすめ画面を指し、「2列で投稿が表示されるので、他のSNSに比べて情報量が多い。映えている写真を見たい、というより情報を知りたい人が多いので、1枚の中にきれいにまとめられるかが大事」だと話す。メイクテクニックを紹介するような情報量の多い投稿が人気で、コメントでも商品の購入場所などについて質問を多く受けている。ファッション投稿を行う「uki」も「ルックブックや“一週間コーデ”など、情報がまとまった投稿が人気」だと語った。

 2つ目は豊富な機能だ。特に人気が高いのは位置情報機能で、カフェの場所や旅行先などを紹介するときに分かりやすく、外部の地図アプリにも直接飛べることから参考にしやすいという。また、ジャンル別のタブがあることで検索性が高く、興味を持った投稿を一気に見ることができ、効率的に欲しい情報が得られる。加えてアプリ側から提案される「投稿テーマ」も魅力だ。季節やイベント、時期に合わせたテーマが出され、ユーザーがテーマに沿った投稿を行う。インテリア投稿を行う「みよしの」は「他のSNSは自由な分、ネタ切れしてしまうこともあるが、最近だと“カラーチャレンジ”という色縛りのテーマのおかげで投稿ネタを増やすことができた。また、投稿タグから他の人の投稿を見て、刺激をもらったりする」という。ファッション系クリエイターの「uki」もこれまで「アウター」「骨格」などのアプリ側提案のテーマで投稿していた。

 3つ目がユーザー同士の距離感の近さだ。「うざみちゃん(関西グルメ)」は「他のSNSならメッセージで個別に送られてくるような内容や、おしゃべり口調のコメントをいただく。私自身も詳細をコメント欄に書いたり、コメントを書いてねと誘導したりしている」のだとか。トラベルクリエイターの「miho」も「気軽にコメントができ、内容もあたたかいものが多いと感じる」といい、プラットフォーム上での交流を楽しんでいた。

広がる「Lemon8」
クリエイターのコミュニティー

 イベントでは表彰式だけでなく懇親会が設けられ、ワークショップも催された。総フォロワー300万のアカウント運営を行う「こうよう」がクリエイターに写真撮影方法をレクチャー。スマホの持ち方による脚長効果の出し方、カフェでの撮影の仕方などのテクニックを伝授し、クリエイターたちを釘付けに。レクチャーの様子は「Lemon8」のインスタグラム(Instagram)アカウントでも配信された。クリエイター同士の交流も深まり、「Lemon8」のコミュニティーの盛り上がりを感じさせる会となった。

TEXT : ANNA USUI
問い合わせ先
Lemon8 広報事務局
lemon8@prap.co.jp

伊藤忠の繊維部門トップに武内氏

 伊藤忠商事は19日、繊維カンパニーの新しいプレジデントに執行役員ブランドマーケティング部門長の武内秀人氏が4月1日付で昇格する人事を発表した。現任のプレジデントである諸藤雅浩常務執行役員は理事に異動する。

 武内氏は1966年1月1日生まれ、京都出身。神戸大学法学部を卒業後、88年に伊藤忠に入社し、輸入繊維部、ブランドマーケティング部第三部長などを経て、16年にジョイックスコーポレーションに出向して17年6月から社長に就いた。20年には伊藤忠に戻ってブランドマーケティング第一部門長、同第二部門長を経て、22年7月から現職に就いていた。

 武内氏の後任のブランドマーケティング部門長には、レリアンに出向して22年4月から社長を務めていた福垣学氏が就任する。

The post 伊藤忠の繊維部門トップに武内氏 appeared first on WWDJAPAN.

新ヘアカラーブランド「ソマルカラボ」から8色のカラージェリーが登場

 ホーユー プロフェッショナルカンパニーは2月16日、サロンカラーブランド「ソマルカラボ(SOMARCA LAB.)」から8色の“カラージェリー”とクリア剤の“ジェリーメディウム”を発売する。

 「ソマルカラボ」は、サロン専売品で人気のカラーシャンプー「ソマルカ(SOMARCA)」から、新たに誕生する業務用カラーリング剤を展開するブランドだ。Z世代を中心にハイトーンカラーを楽しむ若者が増加し、サロンカラーにもよりバリエーション豊かな色みが求められてきた流れを受けて誕生。常識にとらわれない組み合わせや使い方で、まるでラボで実験するかのように、自由なヘアカラーの提案をサポートする。

 特徴は、塩基性染料を使用したカラーリングに適したベース基材を採用し、クリアな液色で染色時の高い視認性を実現したこと。ジェリーの持つ浸透性の高さが色むらを抑え、均一感のある染まりをかなえる。ダメージ毛のキューティクル層に働きかける毛髪補修成分“Z-ボンディング成分”を配合。ブリーチベースのカラーデザインに対して高いケア効果を発揮する。

 さらに持続可能な社会の実現に向け、包材にバイオマス材を使用することで、バージンの石油由来樹脂の使用量を削減。製品調製時において、加温および冷却工程を必要とせず、電力や水の使用量にも配慮している。

 ラインアップは、アネモネパープル、キャンディーピンク、シアン、スウィートミルクティー、ブリリアントイエロー、マンダリンオレンジ、ミントグリーン、ロイヤルブルーの8色。“ジェリーメディウム”は、“カラージェリー”のポテンシャルを維持するクリア剤となっている。

The post 新ヘアカラーブランド「ソマルカラボ」から8色のカラージェリーが登場 appeared first on WWDJAPAN.

「デルヴォー」が表参道ヒルズに旗艦店をオープン CEOが語る戦略と展望

 ベルギー・ブリュッセル発のラグジュアリーレザーグッズブランド「デルヴォー」は12月3日、東京・表参道ヒルズに新たな旗艦店をオープンした。パリのサントノーレ通りやニューヨークの五番街などブランドを代表するショップ同様に独自の魅力を放つ新店舗は、ジャン=マルク・ルビエ最高経営責任者(CEO)のクリエイティブなアイデアに基づいた空間デザインが特徴。伝統的な要素に現代的な解釈を加えることで、新旧が入り交じる表参道の二面性を反映している。来日したルビエCEOに、そこに込めた想いから、戦略や今後の展望までを聞いた。

ブリュッセルと東京の
架け橋になる旗艦店

 「デルヴォー」の各店舗は、それぞれ異なるコンセプトで作り上げられている。2フロアからなる表参道ヒルズの新旗艦店は「ブリュッセルと東京の架け橋をイメージした」とルビエCEOは話す。その最大の特徴は、店内の吹き抜けと壁面を生かし、美しい歴史的建造物に囲まれたブリュッセルの象徴的な広場、グラン・プラスを再現しているところだ。また、白を基調にした空間には、17世紀のフランドル地方の家具からヒントを得たキャビネットや、美しい装飾が目を引く階段、有機的なラインを描く調度品を配置。邸宅のような心地よい雰囲気を醸し出している。

 表参道は、「デルヴォー」にとって2014年に日本初の店舗を構えた場所。「表参道は日本のファッションの象徴であるだけでなく、並木道になっていたり、近隣に根津美術館があったりと自然を感じられる散歩道でもある。新たな旗艦店を設けることで、このエリアに今一度貢献したかった」と、出店の理由を語る。そんな店舗の幅20mに及ぶガラス張りのファサードには、ブランドのシグネチャーである王冠から着想を得た木のモチーフを施し、表参道へのオマージュを表現。2階からは、季節によって姿を変える雄大な木々や美しい景色を眺められるようになっている。「この店のキーワードは、人と人や場所、伝統と現代性など、さまざまな“つながり”。お客さまには、“驚き”と“ホッとするような居心地の良さ”を感じてもらいたい。それが会話を生み出すことになるだろう。ショップではあるが意識しているのは、店を超えたコミュニケーションの場。製品を販売するだけでなく、訪れた人に『デルヴォー』の歴史や伝統、ノウハウを伝えていくという役割を担っている」という。

「世界最古の
ラグジュアリーレザーグッズブランド」

 「『デルヴォー』との出合いは約30年前。出張中に訪れた銀座の和光だった。ブランド名も知らなかったが、オリジナリティーがあり、素晴らしいものだったことを覚えている」と振り返るルビエCEOは、11年に自身が設立した投資ファンドのファースト ヘリテージ ブランズで、倒産の危機に瀕していた「デルヴォー」を買収。「卓越性」を軸にした大胆な戦略と緻密な行動計画によって売り上げを伸ばすとともに、わずか3%だったという海外の売り上げ構成比率を90%に高め、インターナショナルブランドとして再興させた。

 その成功については、「『デルヴォー』は、1829年に創業した世界最古のラグジュアリー・レザーグッズ・ブランド。そして、自社のアトリエでバッグを作り続けてきた深い歴史がある。ただし、ストーリーがあるだけでは十分ではなく、それだけは博物館のようになってしまう。重要なのは、それを元にブランドの“今”を作り上げ、未来に向けて積み重ねていくこと。そこには、オリジナリティーが欠かせない。『デルヴォー』では、バッグの内側にも外側と同じくらい上質なレザーを使用する。そして、その卓越性を軽やかかつプレイフルに表現することを大切にしている」と説明。「人気を博している“ブリヨン”や“タンペート”といったバッグは現代を象徴する製品だが、その背景にはデザインにおいても、ノウハウにおいても、ブランドの歴史が詰まっている。伝統と革新性の融合によって、今が築かれている」と続ける。

 そして、2021年6月にはコンパニー フィナンシエール リシュモンの傘下に入った。その経緯については、「11年のファースト ヘリテージ ブランズによる買収当時から、いずれは長期的な成長のために大きなグループに属することが賢明だと考えていて、引き継ぐのにふさわしい時期が来た」と明かす。

日本での商況は
「傑出している」

 「デルヴォー」は現在、日本国内では東京、大阪、京都に6店舗を構えている。「日本はとても重要なマーケットで、ブランドへの意識が高い。しかし、実用性を兼ねた美しさとクオリティーがなければ、日本人には受け入れてもらえない」と分析しつつ、22年の商況については「傑出している」とコメント。「全ての店舗が好調で、性別を問わず幅広い年代のお客さまに愛されている」と付け加える。今後に関しては、「福岡や名古屋、横浜などへの出店も検討しているが、むやみに多店舗化するつもりはない。適切なタイミングとロケーションを見極めつつ、それが整った時にだけ進めていく」と、一歩ずつ着実に発展させていく考えだ。

 日本以外で市場規模が大きいのは韓国、中国、ベルギーだが、世界から観光客が集まる主要都市に旗艦店を構えるイタリア、フランス、イギリス、そしてアメリカの成長も著しく、今後の拡大が期待されるという。また、中東市場には今年、アラブ首長国連邦のドバイにショップをオープンして参入したばかり。来年には、サウジアラビアの首都リヤドにも出店予定だ。「現在の店舗数は全世界で57と、他のブランドに比べると少ない。しかし、『デルヴォー』が本格的に海外市場に打って出たのは、この10年のこと。明確な成長戦略と行動計画はグローバルで考えているが、各店舗が同じフィロソフィーを掲げながらも異なる独自の個性を持っているように、価値観や目標を共有しながら、それぞれの市場に合わせた取り組みを行っていく」。

INTERVIEW & TEXT : JUN YABUNO
問い合わせ先
デルヴォー・ジャパン
03-6432-9125

The post 「デルヴォー」が表参道ヒルズに旗艦店をオープン CEOが語る戦略と展望 appeared first on WWDJAPAN.

「オーラリー」の優しい進化 パリコレで披露した2023-24年秋冬コレクション

 「オーラリー(AURALEE)」は、2023-24年秋冬コレクションをパリ・メンズ・ファッション・ウイークの公式スケジュールで現地時間1月18日に発表した。今季は、18世紀初頭に建てられた、ヴァンドーム広場に面する歴史的建築物オテル・デヴルー(Hotel d’Evreux)の一室を会場に選んだ。ショー開始前に現場に到着すると、最終リハーサルを始める直前。音響やプロダクションのスタッフがナーバスな面持ちで準備を進める中、こちらに気づいた岩井良太デザイナーが、「早く来ていただいてありがとうございます」と一礼。優しい眼差しで口元を緩め、ショー前とは思えないほどリラックスした様子のままリハーサルを終えた。

 本番では、ミニショーを計3回にわたって披露した。この日のスケジュールはぎっしりと詰まっており、公式スケジュールで5ブランドのショーとプレゼンテーションが同時間に行われたものの、最初の回はゲストが座席に座りきれないほど賑わっていた。石造りのオフホワイトの壁に真っ白のランウエイを構え、パリの真冬の澄んだ空気が漂う中を、「オーラリー」が得意とするニュートラルカラーのスタイリングが、心地よい空気感を生み出す。大きなストールがブランケットのように体を包み込み、アルパカやカシミアを用いたアウターとニットウエアもふんわりと膨らみ、まとうというよりも着用者を優しく抱擁するようだ。

重厚だが軽やかで
上質で親しみやすい服

 「起き抜けにそのまま自宅から出たような、“無造作”な雰囲気をイメージした」という岩井デザイナー。シルクにシワを寄せ、起毛感たっぷりの上質素材にあえて毛玉を作り、着込むほどに味が出る洋服が今季のコレクションを特徴づける。リラックスシルエットのニットのボトムスが、トレンチコートやステンカラーコートといったフォーマルにも適用するアウターを、ほどよくカジュアルダウンさせた。かかとを畳んでスリッパ風にしたローファーには、モヘアのエアリーなソックスを合わせた。

 さらに、2019年から継続している「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボレーションスニーカーも、シューレースを結ばずに、足を固定する新たなデザインと機能性を取り入れた。岩井デザイナーは「急ぐわけではないけれど、自然体のままラフに自宅を出る。例えづらいけれど、そんなムード」と言葉を探す。しかしコレクションではそのイメージを十分に具現化しており、重厚だが軽やかで、上質だが親しみ深い。素材とディテールには、新作なのに愛着のあるパーソナルな洋服が持つ親密感が伝わってきた。快適な洋服に身を包むからこそ、ありのままの個性が引き立つ。

 次シーズンの発表で、パリのファッション・ウイーク公式スケジュールに参加して10回目を迎える。大舞台で発表を続けたことで、国外の販路を広げるという大きな成果を得たが、口にしたのは「なかなかうまくはいきません」と意外な言葉。「ブランドを愛し、協力してくれるスタッフの存在が励みになっています。でも、売り上げ以外のところで納得できていません。毎シーズン、パリに来るのが嫌になるんです。クオリティーを高め、認知度を上げて、コミュニティを広げていくことが常に課題なので」と続けた。このようにデザイナーがどん欲になればなるほど、コレクションは優しく、しなやかに進化していく。「オーラリー」は不思議なブランドだ。

The post 「オーラリー」の優しい進化 パリコレで披露した2023-24年秋冬コレクション appeared first on WWDJAPAN.

【スナップ】「YSL」春コスメイベントに鈴木えみ、藤井夏恋、ミチらが来場

 「イヴ・サンローラン(YVES SAINT LAURENT 以下、YSL)」は1月17日、2023年のスプリングルック「モロッカン ピンク ヌード」発売を記念したイベントを開催し、鈴木えみ、藤井夏恋、ミチらが来場した。

 春のコレクション「モロッカン ピンク ヌード」は夕日を浴びてピンクに染まり輝くモロッコの砂漠にインスピレーションを受けた、甘すぎないピンクカラーが特徴。チークやハイライター、ブロンザーなどに使える全10色のマルチカラーパレット“クチュールカラークラッチ #5デザート ヌード”(税込1万3860円、以下同)や、人気のマットリップ“ルージュ ピュールクチュール ザ スリム ベルベットラディカル”(各5500円)の限定色のほか、クッションファンデーション“ラディアント タッチ グロウパクト コレクター”[SPF50+/PA++++](全2色、各1万230円)は限定パッケージを用意。そのほか、“アンクルドポールクッションN” [SPF50+/PA++++](全3色、各9790円)は今年限定発売され高い人気を集めたブラック一色の「オーバーノワール エディション」を復刻発売した。

 イベントではそれら限定アイテムを手に取り実際に体験する空間を用意。会場には川口ゆりなや南りほも訪れた。

The post 【スナップ】「YSL」春コスメイベントに鈴木えみ、藤井夏恋、ミチらが来場 appeared first on WWDJAPAN.

ミラノにオマージュを捧げた「ジョルジオ アルマーニ」からゴジラにオマージュを捧げすぎた新鋭まで 2023-24年秋冬メンズコレ取材24時Vol.4

 2023-24年秋冬コレクションサーキットは、メンズからスタート。「WWDJAPAN」は現地で連日ほぼ丸一日取材をし、コレクションの情報はもちろん、現場のリアルな空気感をお伝えします。担当は、前シーズンのメンズと同様に大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリのコンビ。ミラノ・メンズ最終日は、御大による貫禄のコレクションからゴジラまでが登場する振り幅が極端な1日です。

10:00 「ジョルジオ アルマーニ」

  ミラノ・メンズもあっという間に最終日。「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」からスタートです。今シーズンは、貴族の館のアトリウムから着想し、褐色と白の大理石を用いたミニマルな空間をスタイルで再現します。グレートーンのカラーリングに映えるのは、カシミアやベルベット、アルパカなどの素材感。客席からでも分かるその上質な素材感に見入ってしまいました。

 体に沿うジャケットやブルゾンには、裾にかけてゆったりとテーパドしていくトラウザーやカーゴ、リブパンツを合わせます。ジャストフィットとイージーフィットの組み合わせで、現代風のフォームを取り入れるバランス感は、BGMを担当した作曲家ルドヴィコ・エイナウディ(Ludovico Einaude)のクラシックとモダンを掛け合わせたピアノの音色と呼応します。

 後半には、冬のリゾートに向けたスキーウエアのカプセルコレクション“ジョルジオ アルマーニ ネーヴェ(GIORGIO ARMANI NEVE)”の新作を披露し、フィナーレにはベルベットのイブニングルックをまとった男女が登場。個人的にベルベット フェチなのですが、「ジョルジオ アルマーニ」のそれは一線を画す品格を感じます。今回のコレクションでは、日常生活で忘れがちなミラノの街のエレガンスにオマージュを捧げたといいます。新作アイテム披露の場ではありますが、映画でも観ているかのようにストーリーを感じさせる、素敵なショーでした。

12:00 「ドゥルーフ カプール」

 インド発の「ドゥルーフ カプール(DHRUV KAPOOR)」のショーを観たのは2回目で、正直ここまで驚くとは思っていませんでした。だって今季は、あのゴジラとコラボレーションをしているのですから。しかもなかなかの型数で。

 序盤からコミック風のプリントが登場し、何となく(ゴジラっぽいな。大丈夫か?)と心配していたら、ウエアに思いっきり“ゴジラ”とカタカナで描いているではないですか。きれいに二度見をしていると、オーバーサイズのTシャツやウィンドブレーカー、シャツといった典型的なストリートウエアにゴジラとモスラ、キングギドラといったキャラクターがプリントで登場。シルバーのアウターの背中には、ゴジラの背びれを再現するという芸の細かさ。1シーズンをここまでゴジラに捧げていいのだろうかという余計な心配はさておき、ゴジラ以外のアイテムは、インドの学校で刺しゅう技術を学んだとあって、装飾の美しさには才能を感じます。ショー後に、大塚さんが「ゴジラを刺しゅうすれば良かったのに」とポロリ。工芸品の域に達する作品づくりに臨めば、ストリートウエアの新たなカテゴリーを開拓できるかも。

14:00 「プラダ」展示会

 ショーの合間で、「プラダ」の展示会に駆け込みます。「服の本質を見直す」というシーズンテーマに沿って、華美な装飾やパーツなどを削ぎ落としたコレクションを改めて復習します。ショーのときは(削ぎ落としすぎかも)と感じたのですが、じっくり見ていると、確かにミニマルではあるものの、「プラダ」らしいキャッチーさは随所に表現されていました。例えば、革靴とスニーカーを融合させたようなシューズは色彩豊かなカラーリングと複数パーツを用いたデザインで、ローファーに続くヒットの予感。シューズに合わせたピッタピタのスキニーパンツは、イージーフィットに慣れた世の中の男性に「フィットネスしないとやばい」と意識させ、健康志向の高まりをさらに後押しするかもしれません。

15:00 「ゼニア」

 今季も「ゼニア」がミラノ・メンズ・ファッション・ウイークを締めくくります。ショー前に行われたエクスクレーシブなプレビューに参加し、すでにコレクションの一部を見ていました。とはいえ、やはりショーで目にすると印象は大きく変わるもの。ランウエイでは空気を含んだカシミアが弾むようにしなやかに動き、どこまでも優雅でした。また、ゲストとしてモデルのUTAさんや渡辺真史「ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」デザイナーが来場。さらに、マッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)も来ていたらしいと小耳に挟み、会いたかったと嘆いていると、ショー終わりのエントランスでギリギリの遭遇。かっこよすぎました。会場のインスタレーションやショーの内容、アレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)=アーティスティック ディレクターがコレクションに込めた思いについては、別記事でご覧ください。

 嵐のように過ぎ去ったミラノを終えて、次はパリメンズが開幕。さらなる怒涛の日々になること間違いなしのリポートをお届けします。

The post ミラノにオマージュを捧げた「ジョルジオ アルマーニ」からゴジラにオマージュを捧げすぎた新鋭まで 2023-24年秋冬メンズコレ取材24時Vol.4 appeared first on WWDJAPAN.

ミラノにオマージュを捧げた「ジョルジオ アルマーニ」からゴジラにオマージュを捧げすぎた新鋭まで 2023-24年秋冬メンズコレ取材24時Vol.4

 2023-24年秋冬コレクションサーキットは、メンズからスタート。「WWDJAPAN」は現地で連日ほぼ丸一日取材をし、コレクションの情報はもちろん、現場のリアルな空気感をお伝えします。担当は、前シーズンのメンズと同様に大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリのコンビ。ミラノ・メンズ最終日は、御大による貫禄のコレクションからゴジラまでが登場する振り幅が極端な1日です。

10:00 「ジョルジオ アルマーニ」

  ミラノ・メンズもあっという間に最終日。「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」からスタートです。今シーズンは、貴族の館のアトリウムから着想し、褐色と白の大理石を用いたミニマルな空間をスタイルで再現します。グレートーンのカラーリングに映えるのは、カシミアやベルベット、アルパカなどの素材感。客席からでも分かるその上質な素材感に見入ってしまいました。

 体に沿うジャケットやブルゾンには、裾にかけてゆったりとテーパドしていくトラウザーやカーゴ、リブパンツを合わせます。ジャストフィットとイージーフィットの組み合わせで、現代風のフォームを取り入れるバランス感は、BGMを担当した作曲家ルドヴィコ・エイナウディ(Ludovico Einaude)のクラシックとモダンを掛け合わせたピアノの音色と呼応します。

 後半には、冬のリゾートに向けたスキーウエアのカプセルコレクション“ジョルジオ アルマーニ ネーヴェ(GIORGIO ARMANI NEVE)”の新作を披露し、フィナーレにはベルベットのイブニングルックをまとった男女が登場。個人的にベルベット フェチなのですが、「ジョルジオ アルマーニ」のそれは一線を画す品格を感じます。今回のコレクションでは、日常生活で忘れがちなミラノの街のエレガンスにオマージュを捧げたといいます。新作アイテム披露の場ではありますが、映画でも観ているかのようにストーリーを感じさせる、素敵なショーでした。

12:00 「ドゥルーフ カプール」

 インド発の「ドゥルーフ カプール(DHRUV KAPOOR)」のショーを観たのは2回目で、正直ここまで驚くとは思っていませんでした。だって今季は、あのゴジラとコラボレーションをしているのですから。しかもなかなかの型数で。

 序盤からコミック風のプリントが登場し、何となく(ゴジラっぽいな。大丈夫か?)と心配していたら、ウエアに思いっきり“ゴジラ”とカタカナで描いているではないですか。きれいに二度見をしていると、オーバーサイズのTシャツやウィンドブレーカー、シャツといった典型的なストリートウエアにゴジラとモスラ、キングギドラといったキャラクターがプリントで登場。シルバーのアウターの背中には、ゴジラの背びれを再現するという芸の細かさ。1シーズンをここまでゴジラに捧げていいのだろうかという余計な心配はさておき、ゴジラ以外のアイテムは、インドの学校で刺しゅう技術を学んだとあって、装飾の美しさには才能を感じます。ショー後に、大塚さんが「ゴジラを刺しゅうすれば良かったのに」とポロリ。工芸品の域に達する作品づくりに臨めば、ストリートウエアの新たなカテゴリーを開拓できるかも。

14:00 「プラダ」展示会

 ショーの合間で、「プラダ」の展示会に駆け込みます。「服の本質を見直す」というシーズンテーマに沿って、華美な装飾やパーツなどを削ぎ落としたコレクションを改めて復習します。ショーのときは(削ぎ落としすぎかも)と感じたのですが、じっくり見ていると、確かにミニマルではあるものの、「プラダ」らしいキャッチーさは随所に表現されていました。例えば、革靴とスニーカーを融合させたようなシューズは色彩豊かなカラーリングと複数パーツを用いたデザインで、ローファーに続くヒットの予感。シューズに合わせたピッタピタのスキニーパンツは、イージーフィットに慣れた世の中の男性に「フィットネスしないとやばい」と意識させ、健康志向の高まりをさらに後押しするかもしれません。

15:00 「ゼニア」

 今季も「ゼニア」がミラノ・メンズ・ファッション・ウイークを締めくくります。ショー前に行われたエクスクレーシブなプレビューに参加し、すでにコレクションの一部を見ていました。とはいえ、やはりショーで目にすると印象は大きく変わるもの。ランウエイでは空気を含んだカシミアが弾むようにしなやかに動き、どこまでも優雅でした。また、ゲストとしてモデルのUTAさんや渡辺真史「ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」デザイナーが来場。さらに、マッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)も来ていたらしいと小耳に挟み、会いたかったと嘆いていると、ショー終わりのエントランスでギリギリの遭遇。かっこよすぎました。会場のインスタレーションやショーの内容、アレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)=アーティスティック ディレクターがコレクションに込めた思いについては、別記事でご覧ください。

 嵐のように過ぎ去ったミラノを終えて、次はパリメンズが開幕。さらなる怒涛の日々になること間違いなしのリポートをお届けします。

The post ミラノにオマージュを捧げた「ジョルジオ アルマーニ」からゴジラにオマージュを捧げすぎた新鋭まで 2023-24年秋冬メンズコレ取材24時Vol.4 appeared first on WWDJAPAN.

ミラノにオマージュを捧げた「ジョルジオ アルマーニ」からゴジラにオマージュを捧げすぎた新鋭まで 2023-24年秋冬メンズコレ取材24時Vol.4

 2023-24年秋冬コレクションサーキットは、メンズからスタート。「WWDJAPAN」は現地で連日ほぼ丸一日取材をし、コレクションの情報はもちろん、現場のリアルな空気感をお伝えします。担当は、前シーズンのメンズと同様に大塚千践「WWDJAPAN」副編集長とパリ在住のライター井上エリのコンビ。ミラノ・メンズ最終日は、御大による貫禄のコレクションからゴジラまでが登場する振り幅が極端な1日です。

10:00 「ジョルジオ アルマーニ」

  ミラノ・メンズもあっという間に最終日。「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」からスタートです。今シーズンは、貴族の館のアトリウムから着想し、褐色と白の大理石を用いたミニマルな空間をスタイルで再現します。グレートーンのカラーリングに映えるのは、カシミアやベルベット、アルパカなどの素材感。客席からでも分かるその上質な素材感に見入ってしまいました。

 体に沿うジャケットやブルゾンには、裾にかけてゆったりとテーパドしていくトラウザーやカーゴ、リブパンツを合わせます。ジャストフィットとイージーフィットの組み合わせで、現代風のフォームを取り入れるバランス感は、BGMを担当した作曲家ルドヴィコ・エイナウディ(Ludovico Einaude)のクラシックとモダンを掛け合わせたピアノの音色と呼応します。

 後半には、冬のリゾートに向けたスキーウエアのカプセルコレクション“ジョルジオ アルマーニ ネーヴェ(GIORGIO ARMANI NEVE)”の新作を披露し、フィナーレにはベルベットのイブニングルックをまとった男女が登場。個人的にベルベット フェチなのですが、「ジョルジオ アルマーニ」のそれは一線を画す品格を感じます。今回のコレクションでは、日常生活で忘れがちなミラノの街のエレガンスにオマージュを捧げたといいます。新作アイテム披露の場ではありますが、映画でも観ているかのようにストーリーを感じさせる、素敵なショーでした。

12:00 「ドゥルーフ カプール」

 インド発の「ドゥルーフ カプール(DHRUV KAPOOR)」のショーを観たのは2回目で、正直ここまで驚くとは思っていませんでした。だって今季は、あのゴジラとコラボレーションをしているのですから。しかもなかなかの型数で。

 序盤からコミック風のプリントが登場し、何となく(ゴジラっぽいな。大丈夫か?)と心配していたら、ウエアに思いっきり“ゴジラ”とカタカナで描いているではないですか。きれいに二度見をしていると、オーバーサイズのTシャツやウィンドブレーカー、シャツといった典型的なストリートウエアにゴジラとモスラ、キングギドラといったキャラクターがプリントで登場。シルバーのアウターの背中には、ゴジラの背びれを再現するという芸の細かさ。1シーズンをここまでゴジラに捧げていいのだろうかという余計な心配はさておき、ゴジラ以外のアイテムは、インドの学校で刺しゅう技術を学んだとあって、装飾の美しさには才能を感じます。ショー後に、大塚さんが「ゴジラを刺しゅうすれば良かったのに」とポロリ。工芸品の域に達する作品づくりに臨めば、ストリートウエアの新たなカテゴリーを開拓できるかも。

14:00 「プラダ」展示会

 ショーの合間で、「プラダ」の展示会に駆け込みます。「服の本質を見直す」というシーズンテーマに沿って、華美な装飾やパーツなどを削ぎ落としたコレクションを改めて復習します。ショーのときは(削ぎ落としすぎかも)と感じたのですが、じっくり見ていると、確かにミニマルではあるものの、「プラダ」らしいキャッチーさは随所に表現されていました。例えば、革靴とスニーカーを融合させたようなシューズは色彩豊かなカラーリングと複数パーツを用いたデザインで、ローファーに続くヒットの予感。シューズに合わせたピッタピタのスキニーパンツは、イージーフィットに慣れた世の中の男性に「フィットネスしないとやばい」と意識させ、健康志向の高まりをさらに後押しするかもしれません。

15:00 「ゼニア」

 今季も「ゼニア」がミラノ・メンズ・ファッション・ウイークを締めくくります。ショー前に行われたエクスクレーシブなプレビューに参加し、すでにコレクションの一部を見ていました。とはいえ、やはりショーで目にすると印象は大きく変わるもの。ランウエイでは空気を含んだカシミアが弾むようにしなやかに動き、どこまでも優雅でした。また、ゲストとしてモデルのUTAさんや渡辺真史「ベドウィン & ザ ハートブレイカーズ(BEDWIN & THE HEARTBREAKERS)」デザイナーが来場。さらに、マッツ・ミケルセン(Mads Mikkelsen)も来ていたらしいと小耳に挟み、会いたかったと嘆いていると、ショー終わりのエントランスでギリギリの遭遇。かっこよすぎました。会場のインスタレーションやショーの内容、アレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)=アーティスティック ディレクターがコレクションに込めた思いについては、別記事でご覧ください。

 嵐のように過ぎ去ったミラノを終えて、次はパリメンズが開幕。さらなる怒涛の日々になること間違いなしのリポートをお届けします。

The post ミラノにオマージュを捧げた「ジョルジオ アルマーニ」からゴジラにオマージュを捧げすぎた新鋭まで 2023-24年秋冬メンズコレ取材24時Vol.4 appeared first on WWDJAPAN.

“香りが選べる”と人気のUVケアスプレー「ミーファ」 新たに“シトラスグリーン”の香りが登場

 プロ向けヘアメーカーのナプラが手掛ける“香りながら守る”がコンセプトのフレグランスUVスプレー「ミーファ(MIEUFA)」に新展開だ。同ブランドは、髪にも肌にも使える手軽さと、パッケージデザインのかわいさ、SPF 50+・PA++++という高いUVカット機能が魅力。しかし何と言っても、最大の特徴は“香りを選べる”という点だ。
 
 その特徴をさらに際立たせるように、2023年2月、新たに“シトラスグリーン”の香りが登場する。シトラスが爽やかに香る中、ラストにはムスクが存在感を放つ、男女ともに好まれるユニセックスな香りとなっている。
 
 「現在、既存品で1番人気の香りは“マグノリア”。ファンの方の中には、“マグノリア”は毎年購入し、さらにその年の気分によってもう1品、新たな香りに挑戦するという人も多い。“シトラスグリーン”はこれまでにない男女ともに受けそうな香りで、“マグノリア”を抜いて1番人気に躍り出る可能性も秘めている」と同ブランド広報は話す。
 
 取り扱うヘアサロンによっては、レジ横に数種類のサンプルを並べておき、帰り際の顧客に好きな香りを試してもらう取り組みをしている店舗も多い。現在、市場には数多くの髪のUVスプレーがあるため、UV機能だけだと明確な差別化は難しい。「ミーファ」は、そこに髪にも肌にも使える手軽さと、香りを選べるエンターテインメント性を加えることで、定番のベストセラーブランドの地位を確立している。

ユニセックスで楽しめる
“シトラスグリーン”の香り

 2月に新たに登場するのは、エーデルワイスエキス(保湿)をキー成分とした“シトラスグリーン”の香り。シトラスが爽やかに香る中、ラストにはムスクが存在感を放つ、男女ともに好まれるユニセックスな香りとなっている。

“シトラスグリーン”は
シトラスに始まり、ネロリ、
ムスクへと続くノート

 新作の“シトラスグリーン”はシトラスから始まり、続いてネロリやジャスミンの芳香が存在感を放ち、ラストにはホワイトムスク、アンバーが落ち着きをもたらす香り。“シトラスグリーン”が仲間に加わることで、6種類の香りと無香料の全7種類から香りを選べるようになる。

楽しみながら選ぶことができる
「ミーファ」の香りのラインアップ

PHOTOS:KOUICHI IMAI
問い合わせ先
ナプラ
0120-189-720

The post “香りが選べる”と人気のUVケアスプレー「ミーファ」 新たに“シトラスグリーン”の香りが登場 appeared first on WWDJAPAN.

“香りが選べる”と人気のUVケアスプレー「ミーファ」 新たに“シトラスグリーン”の香りが登場

 プロ向けヘアメーカーのナプラが手掛ける“香りながら守る”がコンセプトのフレグランスUVスプレー「ミーファ(MIEUFA)」に新展開だ。同ブランドは、髪にも肌にも使える手軽さと、パッケージデザインのかわいさ、SPF 50+・PA++++という高いUVカット機能が魅力。しかし何と言っても、最大の特徴は“香りを選べる”という点だ。
 
 その特徴をさらに際立たせるように、2023年2月、新たに“シトラスグリーン”の香りが登場する。シトラスが爽やかに香る中、ラストにはムスクが存在感を放つ、男女ともに好まれるユニセックスな香りとなっている。
 
 「現在、既存品で1番人気の香りは“マグノリア”。ファンの方の中には、“マグノリア”は毎年購入し、さらにその年の気分によってもう1品、新たな香りに挑戦するという人も多い。“シトラスグリーン”はこれまでにない男女ともに受けそうな香りで、“マグノリア”を抜いて1番人気に躍り出る可能性も秘めている」と同ブランド広報は話す。
 
 取り扱うヘアサロンによっては、レジ横に数種類のサンプルを並べておき、帰り際の顧客に好きな香りを試してもらう取り組みをしている店舗も多い。現在、市場には数多くの髪のUVスプレーがあるため、UV機能だけだと明確な差別化は難しい。「ミーファ」は、そこに髪にも肌にも使える手軽さと、香りを選べるエンターテインメント性を加えることで、定番のベストセラーブランドの地位を確立している。

ユニセックスで楽しめる
“シトラスグリーン”の香り

 2月に新たに登場するのは、エーデルワイスエキス(保湿)をキー成分とした“シトラスグリーン”の香り。シトラスが爽やかに香る中、ラストにはムスクが存在感を放つ、男女ともに好まれるユニセックスな香りとなっている。

“シトラスグリーン”は
シトラスに始まり、ネロリ、
ムスクへと続くノート

 新作の“シトラスグリーン”はシトラスから始まり、続いてネロリやジャスミンの芳香が存在感を放ち、ラストにはホワイトムスク、アンバーが落ち着きをもたらす香り。“シトラスグリーン”が仲間に加わることで、6種類の香りと無香料の全7種類から香りを選べるようになる。

楽しみながら選ぶことができる
「ミーファ」の香りのラインアップ

PHOTOS:KOUICHI IMAI
問い合わせ先
ナプラ
0120-189-720

The post “香りが選べる”と人気のUVケアスプレー「ミーファ」 新たに“シトラスグリーン”の香りが登場 appeared first on WWDJAPAN.

時計「スウォッチ」が「ドラゴンボールZ」と再びコラボ 今度はカスタム可能に

 スイスの時計ブランド「スウォッチ(SWATCH)」は、カスタムサービスの“スウォッチ バイ ユー(SWATCH X YOU)”に「ドラゴンボールZ」を追加した。原宿店と公式オンラインストアで利用できる。

 客は孫悟空、クリリン、ピッコロ、トランクス、ブルマ、ゴテンクス、人造人間18号の7人のキャラクターから好みのものをセレクト。ほかにストラップやムーブメントの色、インデックスの有無も選べる。

 両者は2022年8月にも協業している。

 「ドラゴンボールZ」は、鳥山明の漫画「ドラゴンボール」を原作とするテレビアニメ。

The post 時計「スウォッチ」が「ドラゴンボールZ」と再びコラボ 今度はカスタム可能に appeared first on WWDJAPAN.

「オークリー」×藤原ヒロシの「フラグメント」の最新作はサングラス&アパレル

 「オークリー(OAKLEY)」は、藤原ヒロシの「フラグメント デザイン(FRAGMENT DESIGN)」とコラボした最新コレクションを1月19日に発売した。両ブランドの協業は6度目。

 同コレクションはアイコンサングラスの“フロッグスキン”とアパレルで構成され、「オークリー」の渋谷店と大阪心斎橋店、「ゴッド セレクション トリプルエックス(GOD SELECTION XXX)」の原宿店と大阪店で販売する。

 “フロッグスキン”は、サテンブラックカラーのチタン製とマットブラックが2本セットになったもので8万9100円(税込、以下同)。収納ケースとマイクロバッグが付属する。また、アパレルは黒と白の日本製パーカ(1万6500円)とTシャツ(8800円)からなる。藤原は、「ミニマルかつタイムレスなデザインで、あらゆる方のワードローブに溶け込んでくれるはず」と話す。

 さらに両ブランドは第2弾として31日に、別デザインの“フロッグスキン”を発売する。こちらはテンプル部分のイエロー、ピンク、ブルーのロゴが特徴で2万4420円。「オークリー」の店舗および公式オンラインストアで扱う。

The post 「オークリー」×藤原ヒロシの「フラグメント」の最新作はサングラス&アパレル appeared first on WWDJAPAN.

「アディダス オリジナルス」×「遊☆戯☆王」のコラボ“ADI2000”が誕生 特別仕様のカード“ブラック・マジシャン”を付属

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、故・高橋和希の漫画「遊☆戯☆王(ゆうぎおう, YU-GI-OH!)」とコラボレーションしたスニーカー“ADI2000”を1月26日に発売する。価格は税込1万9800円で、「アディダス」の公式アプリ「コンファームド(CONFIRMED)」とアディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 原宿、一部直営店で取り扱う。なお、一般発売に先駆け、「コンファームド」では19日18時から26日16時30分まで、アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 原宿では19日18時から24日23時59分まで抽選販売を受け付けている。

 「アディダス オリジナルス」と「遊☆戯☆王」のコラボは、今回が2度目。今作は、主人公・武藤遊戯の別人格である闇遊戯をモチーフに、ブラックレザーのアッパーサイドにゴールドのスリーストライプスをあしらい、アクセントカラーとして随所にパープルとピンクを落とし込んだ。また、「遊☆戯☆王」のロゴと作中の重要アイテム“千年アイテム”をかたどったレースジュエルのほか、人気カード“封印されしエクゾディア”のハングタグや、トレフォイルロゴをプリントした特別仕様のカード“ブラック・マジシャン”を付属し、シューズボックスも特製デザインとなっている。

 なお、アディダス オリジナルス フラッグシップ ストア 原宿では19日から31日まで、「遊☆戯☆王」とのコラボフォトブースを設置し、限定カードの特別展示も行う。

 「遊☆戯☆王」は、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で1996年42号から2004年15号まで連載され、22年7月時点で電子版を含めたシリーズ累計発行部数は4000万部を突破している。現在までのコンテンツシリーズには、原作マンガをはじめとして、900話を超えるアニメシリーズや、ゲーム「遊戯王 デュエルリンクス」「遊戯王 マスターデュエル」「遊戯王 クロスデュエル」のほか、劇場版アニメやグッズに加え、販売枚数250億枚以上にのぼる[遊戯王」 トレーディングカードゲームがある。

The post 「アディダス オリジナルス」×「遊☆戯☆王」のコラボ“ADI2000”が誕生 特別仕様のカード“ブラック・マジシャン”を付属 appeared first on WWDJAPAN.

クリスチャン・ワイナンツが「メゾン ウレンス」のアーティスティック・ディレクターに就任

 ベルギー発のファッションブランド「メゾン ウレンス(MAISON ULLENS)」は、ベルギー人デザイナーのクリスチャン・ワイナンツ(Christian Wijnants)をアーティスティック・ディレクターに任命した。2023-24年秋冬コレクションでデビュー予定。2月初めにブリュッセルでバイヤー向けに披露し、2月末から3月上旬に開催されるパリコレ期間中にショーを行うという。

 「メゾン ウレンス」は09年、起業家で慈善家のミリアム・ウレンス(Myriam Ullens)が“ウエアラブル・ラグジュアリー”を掲げて設立。過去にはヴェロニク・ルロワ(Veronique Leroy)やハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)らがクリエイションを手掛けてきたが、ここ2シーズンは社内のデザインチームでコレクションを制作してきた。現在はパリやニューヨークに店舗を構えているが、昨年新たな最高執行責任者とリテールディレクターを迎え、販売網の拡大を目指している。

 ウレンスは、「ブランドのイメージをさらに高めていきたい。基本的なDNAを大切にしながらもダイナミックかつ新しいエネルギーを生み出すために、より幅広くカラフルなアイテムを提供していく」とコメント。「また、ベルギーのルーツを強化し、それを今後のコレクションで表現できるようなデザイナーと一緒に仕事をしたかった。私たちは、素材や色だけでなく、未来の女性に提案したいシルエットやアティチュードにおいても、常に進化を続けている。クリスチャンは、新鮮さやモダンかつリラックスしたスタイル、気取らない強いアティチュードを体現している」と続ける。

 一方、ワイナンツはアントワープ王立芸術アカデミー卒のデザイナー。01年にイエール国際ファッション&写真フェスティバルでグランプリを受賞し、「ドリス ヴァン ノッテン(DRIES VAN NOTEN)」を経て、03年に自身の名を冠したブランドを設立した。その後、06年にANDAM賞、2013年にウールマーク賞を受賞。パリコレでコレクションを発表し続けており、ニットウエアに定評がある。

 ウレンスとすぐに共通のデザイン理念で意気投合したという彼は、「タイムレスで必ずしもトレンドを追わないブランド、そして、何年もずっと年中着たくなるような美しいアイテムを作るブランドが大好き。ワードローブに欠かせないクラシックなデザインや落ち着いた繊細なカラーパレットだけでなく、シーズンごとに新たなストーリーを描くことで、ブランドに深みをもたらしたい」と話す。

The post クリスチャン・ワイナンツが「メゾン ウレンス」のアーティスティック・ディレクターに就任 appeared first on WWDJAPAN.

「御堂筋」と「心斎橋筋」 コロナ下の空室率と賃料で明暗

 不動産サービス会社のCBREは、大阪の繁華街である心斎橋エリアで商業不動産が二極化しているというリポートを発表した。2022年7〜9月時点の調査で、南北に並行する2本のメインストリート、御堂筋と心斎橋筋で空室率と賃料にはっきり差が出た。高級ブランドが多い御堂筋は空室率がほぼ0%、1坪当たりの月の賃料も30万円で14年の調査開始以来、最も高い値になった。一方、カジュアルファッションや飲食店が中心の心斎橋筋は空室率が19.8%、賃料は12万円で調査開始以来、最も低い値に沈む。しかしコロナによる行動制限がなくなり、秋以降は訪日客も戻っているため、心斎橋筋も回復が予想される。

 御堂筋と心斎橋筋は60mほどの間隔で南北に並行して走っているが、通りの性格は大きく異なる。御堂筋は道路幅が広く、イチョウ並木の美しい景観でも知られる。また間口の広い大きなビルが多いことから、ラグジュアリーブランドや高級時計店、宝飾店、高級車のショールームなどの旗艦店が軒を連ねる。一方、心斎橋筋商店街とも呼ばれる心斎橋筋はアーケードのある歩行者専用道路で、たくさんの人々が行き交い、大衆的なカジュアルファッションや飲食店、ドラッグストアが並ぶ。CBREの調査によると、心斎橋エリアの御堂筋の商業テナントの47.0%は「ラグジュアリー」と分類される高級ブランドで、心斎橋筋の40.9%は「ファッション」と分類できるアパレルブランドだった。

 コロナ前までは心斎橋筋も空室率がほぼ0%で推移していた。賃料についても心斎橋筋は訪日客の拡大を背景にしたドラッグストアの強い出店ニーズがけん引し、1坪当たりの月の賃料は御堂筋よりも高い30万円で高止まりしていた。しかし前述のように22年7〜9月時点では12万円に落ち込み、コロナ前の19年10〜12月の賃料を6割も下回った。対照的に、御堂筋の賃料はコロナ前に25万円前後だったのが、高級ブランドの出店が活発になったため22年7〜9月時点で30万円に上昇した。

 近接していても高級ブランドの出店が多い通りと、カジュアルファッションの出店が中心の通りで空室率などの明暗が分かれるのは、東京でも同じだ。原宿・表参道エリアの表参道沿いは高級ブランドなどの出店が旺盛なのに対し、明治通りやキャットストリートはカジュアルファッションの回復が遅れている。コロナ以降、国内の富裕層や若者の関心がラグジュアリーブランドに向かう中、カジュアルファッションの戻りはそれらに比べると弱い。

 CBREは、御堂筋については空室が少なく出店希望も多いため、賃料水準は23年も上昇する可能性が高いとしている。一方、心斎橋筋の賃料水準は23年上期には底入れし、24年上期には上昇すると予想している。

The post 「御堂筋」と「心斎橋筋」 コロナ下の空室率と賃料で明暗 appeared first on WWDJAPAN.

「マメ クロゴウチ」旗艦店が青山にオープン 「生地を織り上げるように」職人と作り込んだ空間

 黒河内真衣子が手掛ける「マメ クロゴウチ(MAME KUROGOUCHI)」は1月19日、東京・北青山に旗艦店をオープンする。ラグジュアリーブランドのショップが立ち並ぶ表参道からすぐの立地だが、1本路地を入るだけで青山店が入る建物の周辺はずいぶんと静か。建築家の柳原照弘や左官や植木の職人らと意見を出し合い、「一枚の生地を織り上げるように、素材を1つ1つ組み合わせて店を作っていった」と黒河内が話す空間は、ブランドの世界観や黒河内の美意識をじっくり体感できる場所になっている。

 もともと住居だったというレンガの外壁の建物の1、2階がショップとなっており、面積は2フロアで約100平方メートル。1階はストックやスタッフルームとして使用し、売り場は2階だ。1階奥にある箱庭をガラス越しに眺めつつ階段を登ると、そこに広がっているのは黄みがかった白の空間。住居の名残もどことなく感じる店内は、壁やガラスで空間が仕切られていて、全景は見渡せない。

回遊するように店の中に迷い込む

 内装を手掛けるにあたり、柳原が黒河内に最初に提案したのは巻き貝というコンセプト。「来店されたお客さまが回遊し、店に迷い込むといった感覚の、いい緊張感のある店を作りたかった」(黒河内)という。店の中央にあるガラスで仕切られた試着室は、リラックスできるよう広めの作りで、中からカーテンで目隠しできる。ラックや陳列棚にはケヤキを使用。数百年から数千年、地中や海中に埋まっていたという、“神代欅(じんだいけやき)”と呼ばれる木材を使用しており、独特の灰みがかった色合いがポイントだ。

 産地の職人と組んで、伝統的な手仕事やクラフトといった要素をモダンに表現するのが「マメ クロゴウチ」の服作り。店作りの考え方も共通している。壁や天井、階段は、全てサンゴなどが蓄積した沖縄の石灰石の左官仕上げで、白い中にところどころ混じっているのは大分産の竹の破片だ。通常、漆喰にはワラを混ぜることが多いが、竹をインスピレーション源にした2023年春夏のパリでのランウエイショーに招待した左官職人から、ワラではなく竹を混ぜて、よりクリーンなムードに仕上げるという提案があったのだという。何度も試作を重ね、服を陳列したときに最も美しく見える漆喰の質感や色合いを追求した。

故郷の原風景を感じさせる空間

 「職人さんたちと何度もキャッチボールを交わしながら、1つ1つ考えて店を作っていくことができた。その分、2022年内に完成予定だったはずのスケジュールが押してしまったけれど」と黒河内。コミュニケーションの中で職人たちに伝えたのは、具体的にどんな空間を作りたいかといったイメージだけでなく、「故郷の長野の原風景」だ。「長野で見て育った建物や窓には歪みがあり、都会のコンクリート建築のように真っ直ぐではなかったことや、土間や土壁に感じるノスタルジーを伝えた」。箱庭の植栽は、佐賀の植木職人と共に山に入って、長野の里山を思わせる木々を探したという。

 20年3月に、世田谷・羽根木のアトリエそばに直営店をオープンしているが、コレクションライン、シーズンを超えて提案する黒一色の“マメ クロゴウチ ベーシックス”のライン、人気のバッグやアクセサリーといったブランドの全てがそろうのは青山店のみ。待望の旗艦店オープンに、開店前からSNSを中心にファンが盛り上がっている。

■「Mame Kurogouchi Aoyama」
場所:東京都港区北青山3-8-3
営業日:毎週木、金、土、日曜
営業時間:13〜20時

The post 「マメ クロゴウチ」旗艦店が青山にオープン 「生地を織り上げるように」職人と作り込んだ空間 appeared first on WWDJAPAN.

ルチア・ピカが手掛ける「バイレード」のメイクアップコレクション 官能的な色彩で恋の予感を表現

 「バイレード(BYREDO)」は1月19日、メイクアップアーティストのルチア・ピカ(Lucia Pica)が手掛けるメイクアップコレクション“ファースト エモーションズ(FIRST EMOTIONS)”(全5種、税込4620〜9790円)を発売する。

 同コレクションでは、昨年3月にクリエイティブイメージ&メイクアップパートナーに起用されたルチア・ピカメイクアップアーティストが「恋の予感」をコンセプトに、脳が言語化する前の体の直感的な反応や感情を表現。ワインレッドやブラウン、ローズバッドなど官能的で温かみのある色彩のアイテムをラインアップした。シェープが湾曲したユニークなパッケージは、創設者兼クリエイティブディレクターのベン・ゴーラム(Ben Gorham)がデザインを手掛けた。

 バーニッシュブラウン、バーンローズ、ゴールドのグラデーションがパレットになった “アイシャドウ ステート オブ エモーションズ” (限定品、税込9790円)は、愛のさまざまな感情をメタリックとマットのシェード、ピグメントの輝きで表現。“カジャールペンシル アンビバレント” (限定品、税込4620円)はビーガン処方で、深いブラウンとバーガンディを絶妙にミックスしたカラーに仕上げた。 “マスカラ ミックスト エモーションズ” (限定品、税込6490円)は天然ワックスを使用し、従来のパッケージをブラックに刷新した。

 また、マットな仕上がりの“リップスティック トランスポーテッド”(限定品、税込6820円)と“リップスティック オン ザ フェンス” (税込6820円)は、ワックス、シリカ、バンブーステムの相乗効果により、優れた彩度と均一な発色を実現。ヌードカラーの“リップスティック オン ザ フェンス”は発売日未定となっている。

The post ルチア・ピカが手掛ける「バイレード」のメイクアップコレクション 官能的な色彩で恋の予感を表現 appeared first on WWDJAPAN.