コーセーは、1970年から続くハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」の広告モデルに米MLB「ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels」に所属する2023年ワールド・ベースボール・クラシック(World Baseball Classic、以下WBC)日本代表(侍ジャパン)の大谷翔平選手を起用した。3月16日から全国で放送を開始するCMに登場するほか、全国の「コスメデコルテ」取扱店の化粧品カウンター約780カ所に大谷選手の新ビジュアルを設置。ほか、伊勢丹新宿本店、三越銀座店、岩田屋本店、名古屋三越栄店、高松三越、そごう大宮店で巨大懸垂幕を、JR大阪梅田駅や仙台駅など全国8カ所に巨大屋外広告を期間限定で設置するなど大規模なプロモーションを行う。
イタリアファッションは今、転換期を迎えており、歴史ある企業が新任CEOやデザイナーを迎えてブランドを次のステージへ進めようとしている。「エトロ(ETRO)」もその一つで、2021年に新たな最高経営責任者(CEO)にファブリッツォ・カルディナリ(Fabrizio Cardinali)が着任し、2023年春夏シーズンからはクリエイティブ・ディレクターにマルコ・デ・ヴィンチェンツォ(Marco De Vincenzo)が就任した。イタリアのファッションを代表する一企業である彼らはどこへ向かおうとしているのか?アイコンバッグ“ラブトロッター”のお披露目のため、2月に来日したヴィンチェンツォに話を聞いた。
では彼は老舗ブランドをどう変えてゆくのだろうか?自身のブランド「マルコ デ ヴィンチェンツォ(MARCO DE VINCENZO)」では、実験的な素材使いが特徴的だった。しかし「『エトロ』にもその革新性を吹き込んでいくのか?」と問うと、「あそこまではやらない」と返ってきた。「私自身のブランドでは私自身のコードを発信し、私自身のストーリーを語る場だから極端に急進的なこともしてきた。けれど『エトロ』においての革新性は別の切り口で表現すると思う。なぜなら『エトロ』には『エトロ』が築き上げたストーリーがあり、コードがあるから。私が加わったことで新しい視点を感じてはもらえるとは思うけど、やりすぎてはいけない。今まで培われたものをベースにゆっくりした歩調で一歩一歩進めていきたい」。
心斎橋店のオープンと同時に発売したのが、佐藤氏とキャロウェイアパレルのコラボコレクションだ。ストレッチ素材のカーゴパンツや布帛のシャツ、ビッグサイズのパーカなど、通常のゴルフウェアにはないカジュアルなデザインが特長だ。プロが試合で着用できるように撥水性や通気性など機能と着心地を追求しながら、デザイン性も兼ね備えたウェアを展開する。カラーは、ゴルフクラブのニューモデル「パラダイム」と同じネイビーと黒の2色。グラフィックプリントには、店舗空間でも採用したキャロウェイゴルフの哲学「Demonstrably Superior & Pleasingly Different(明らかに優れていてその違いを楽しむことができるの意)」を取り入れた。
心斎橋店のオープンと同時に発売したのが、佐藤氏とキャロウェイアパレルのコラボコレクションだ。ストレッチ素材のカーゴパンツや布帛のシャツ、ビッグサイズのパーカなど、通常のゴルフウェアにはないカジュアルなデザインが特長だ。プロが試合で着用できるように撥水性や通気性など機能と着心地を追求しながら、デザイン性も兼ね備えたウェアを展開する。カラーは、ゴルフクラブのニューモデル「パラダイム」と同じネイビーと黒の2色。グラフィックプリントには、店舗空間でも採用したキャロウェイゴルフの哲学「Demonstrably Superior & Pleasingly Different(明らかに優れていてその違いを楽しむことができるの意)」を取り入れた。
ファーストリテイリング傘下の「セオリー(THEORY)」は、「ランバン(LANVIN)」でメンズのアーティスティック・ディレクターを務めたルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)が手掛ける“セオリー プロジェクト バイ ルカ・オッセンドライバー(THEORY PROJECT BY LUCAS OSSENDRIJVER)”の2023年春のカプセルコレクションを青山店とオンラインストアで3月25日に先行発売する。一般発売は3月29日。
ファーストリテイリング傘下の「セオリー(THEORY)」は、「ランバン(LANVIN)」でメンズのアーティスティック・ディレクターを務めたルカ・オッセンドライバー(Lucas Ossendrijver)が手掛ける“セオリー プロジェクト バイ ルカ・オッセンドライバー(THEORY PROJECT BY LUCAS OSSENDRIJVER)”の2023年春のカプセルコレクションを青山店とオンラインストアで3月25日に先行発売する。一般発売は3月29日。
岩嵜博論/武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科教授、ビジネスデザイナー:イリノイ工科大学Institute of Design修士課程修了後、京都大学経営管理大学院博士後期課程修了、博士(経営科学)。リベラルアーツと建築・都市デザインを学んだ後、博報堂でマーケティング、ブランディング、イノベーション、事業開発、投資などに従事。2021年武蔵野美術大学クリエイティブイノベーション学科に着任。ストラテジックデザイン、ビジネスデザインを専門として研究・教育活動に従事しながら、ビジネスデザイナーとしての実務を行う。著書に『機会発見―生活者起点で市場をつくる』(英治出版)、共著に『パーパス 「意義化」する経済とその先』(NewsPicksパブリッシング)など
いよいよショー当日、会場の国際フォーラムには巨大なセットを組んだ。1月下旬にショーをやると決めてから、実質1カ月半とは思えないほどの規模感である。東京からパリに飛び立つ“滑走路”をショーのテーマに掲げ、照明やBGM、スタッフパス、パスポート風のインビテーションなどを、最後だという思いで前日深夜まで妥協なく作り込んだ。リハーサルを終えると寺田デザイナーは「すごい。自分の想像を遥かに超えていました」と興奮気味に語り、ゲストを驚かせる前に自分自身が一番驚いていた。バックステージには「シュタイン(STEIN)」の浅川喜一朗デザイナーや「ティー(TTT_MSW)」の玉田翔太デザイナー、「ダイリク(DAIRIKU)」の岡本大陸デザイナーら、多くのデザイナーや関係者がサポートにかけつけ、落ち着かない様子の寺田デザイナーの背中を押した。前回のショーで、「存在感が薄いからバックステージで見つけられない」という声があり、自分用のスタッフTシャツの背中には“I AM A DESIGNER”と大きくプリント。しかし、本番直前には真っ白なTシャツ姿になっていた。「動画サイトのロゴをオマージュしたんですけど、そのデザインが引っかかってショー動画がバンされる危険性があるので、脱ぎました」。いつも通りの寺田典夫だった。
いよいよショー当日、会場の国際フォーラムには巨大なセットを組んだ。1月下旬にショーをやると決めてから、実質1カ月半とは思えないほどの規模感である。東京からパリに飛び立つ“滑走路”をショーのテーマに掲げ、照明やBGM、スタッフパス、パスポート風のインビテーションなどを、最後だという思いで前日深夜まで妥協なく作り込んだ。リハーサルを終えると寺田デザイナーは「すごい。自分の想像を遥かに超えていました」と興奮気味に語り、ゲストを驚かせる前に自分自身が一番驚いていた。バックステージには「シュタイン(STEIN)」の浅川喜一朗デザイナーや「ティー(TTT_MSW)」の玉田翔太デザイナー、「ダイリク(DAIRIKU)」の岡本大陸デザイナーら、多くのデザイナーや関係者がサポートにかけつけ、落ち着かない様子の寺田デザイナーの背中を押した。前回のショーで、「存在感が薄いからバックステージで見つけられない」という声があり、自分用のスタッフTシャツの背中には“I AM A DESIGNER”と大きくプリント。しかし、本番直前には真っ白なTシャツ姿になっていた。「動画サイトのロゴをオマージュしたんですけど、そのデザインが引っかかってショー動画がバンされる危険性があるので、脱ぎました」。いつも通りの寺田典夫だった。