伊勢丹新宿本店の売上高が31年ぶりに「過去最高」を更新した理由 バブル期超えの3726億円

三越伊勢丹の伊勢丹新宿本店は、2023年3月期の総額売上高(小売業の売上高に相当)が前期比29.2%増の3276億円だった。コロナ禍以前の19年3月期の売上高(2888億円)を400億円近く上回り、1991年度に記録した年間の売上高記録(約3000億円)も更新した。

伊勢丹新宿本店の年間客数は19年3月期と比較すると「8割程度の水準にとどまる」(細谷敏幸社長)。その分、1客当たりの売り上げを大きく伸ばしたことが最高業績につながった。背景には同社の細谷社長が主導してきた“個客化”戦略がある。

識別顧客のうち「100万円以上購入」が半数

21年4に就任した細谷社長は、顧客の「識別化」(カード会員やデジタル会員、外商顧客にすること)と、識別顧客に対する「高感度上質」な商品・サービスの拡充を両輪で進めてきた。「三越伊勢丹アプリ」の会員数は22年3月期に前期比2.1倍となり、200万人を突破した。識別顧客の最上に位置付けられる外商顧客に対しては、MDと外商セールスが連携してニーズを深堀りし、百貨店で扱っていない商品も取り寄せるようにした。23年3月期の百貨店外MD(通常は百貨店で扱っていない商品の取り寄せ商 )は前期比2.5倍に増えた。

これらの個客化戦略の先行モデルとなったのが、三越伊勢丹の両本店(伊勢丹新宿本店と三越日本橋本店)だ。23年3月期の両本店の売上高の内訳を見ると、識別顧客による購買シェアが20年3月期の50%から約70%まで上昇した。また、識別顧客の約半数が年間100万円以上購入している。

売上高3500億円の先に「楽しみな数字」

伊勢丹新宿本店では今期中にラグジュアリーブランドや宝飾・時計ゾーンの拡大、上顧客向けラウンジの拡充を計画。25年3月期に単店で売上高3500億円を目指す。好調はコロナ禍からのリバウンド消費とも捉えられるが、細谷社長は成長フェーズは今後も続くと見る。「まだ戻りきっていないインバウンドへの期待値があるだけでなく、伊勢丹新宿本店をグローバルに発信できれば、世界中のお客さまにご来店いただけるようになる。その先にはもっと楽しみな(売上高の)数字が期待できるはずだ」。

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ニトリの似鳥会長&幹部が語った「アジア集中投資」「コロナ」「製造物流IT小売業」

ニトリホールディングスの似鳥昭雄会長兼CEOは5月9日、2023年3月期決算説明会に登壇し、「アジアを制するものが世界を制する」として、人材を含めた投資を中国・東南アジアに集中する意向を明かした。中国事業は販売会社と商社の合算ですでに黒字化を達成しており、今期は40店舗の新規出店投資を行う中でも黒字化が見込まれている。アナリストやメディアからの質問も海外関連が大半を占めた中で、幹部や似鳥会長は何を語ったのか?

――海外、とくに中国について。今期、40店舗程度の純増で100店舗を超えるというが、出店の状況や競合の環境、収益の状態は?

武田政則ニトリホールディングス取締役兼ニトリ社長:前年はロックダウンがありお店が完全に営業できなかった時期なので、比べるのは難しいが、今現在、既存店前年売上高は168%で推移している。全体の事業でも前年比200%で推移している。数字としては復活しつつある。出店についても、今期40店舗は計画よりも少し早いペースで物件の交渉が進んでいて、順調に進んでいるところ。前月アモイにオープンしたが、想定よりもはるかに売れていて、商品が足りない状態になっている店もある。北京も売上げがもとに戻っている。数字については手ごたえがある。コロナの状況で退店しているテナントが多くあるので、ニトリの中国のお店は標準500坪と700坪で出店しているが、300坪のホームファッション店でも物件が出てきている。ホームファッション店での出店も含めて加速していきたいと考えている。

東南アジアは私が自分で交渉に行っているが、8月にタイ、9月に香港、11月には韓国、その他、インドネシアもベトナムもフィリピンも順調に交渉が進んでいる。年末に近いころに各地でオープンできると思う。精力的に準備を進めている。交渉している店舗を全部足すと50店舗以上になる。1年間でこれだけの数はオープンできないので、しっかりと準備を進めたい。ASEANではニトリのようにホームファニシング、いわゆるホームファッションと家具を一斉に見れて、しかもリーズナブルに買えるというのは、IKEAさんの他にない。私たちにとってまだまだチャンスだと考えている。逆に早く展開していかなければならないと思っている。

白井俊之社長兼COO(以下、白井):中国については、責任者である董事長はその前、台湾で責任者をしていた。台湾は2007年にオープンし、今は利益率が日本とそん色ないぐらいの成績を上げている。あるところで知名度がついてきてニトリが強くなってくると、他社さんが相対的に弱くなって、お客様がニトリを選ぶようになる。また、そうすることによって、出店の条件が非常に良い条件で(契約)できるようになる。たとえば賃料が相対的に安くなるなど、知名度が上がって、利益率が上がってきたということを彼は肌に感じている。今、中国がその前触れのようになっていることを感じているという。台湾と中国の違いは、国土が広いということと、店舗の面積も広いということが違いになっているが、今年は出店経費をかけても黒字だ。それは最低限のラインで、これから一気に利益率を上げていきたい。

今一番力を入れているのは、人材だ。ニトリグループとして次の世代を担う40代の本当に優秀な人材を、中国、台湾、ASEANにはどんどん輩出して、そういうメンバーが本当にいい仕事をしてきている。そういう人材がどんどんそういう形で力を出していくことよってその地域も良くなるし、次のときにもいい経験になり、さらに発展できると思う。海外は必ず次のニトリの大きな大きなエンジンとして発展させたい。

海外店舗を大型化、1500坪のサイズで積極出店

――現在中国の店舗サイズは500~700坪だが、ニトリの本来のパワーを出すには、1300坪、1400坪が欲しいところだ。でも、ショッピングモールに出ている限りはなかなか大きな面積を任せてもらうのは難しいというジレンマがあると思うが、どう対応していくか?

似鳥昭雄ニトリホールディングス会長兼CEO(以下、似鳥):私もその通りだと思う。やはり自前で土地を買ってとか借りてとか、ショッピングセンター以外のところに路面店を出していくという考えもある。今まで知名度(不足の問題)やコロナがあってなかなか進んでいなかったが、ようやくゴーサインを出した。今探している。1~2年はかかると思うが、かかりの数の自前の店ができてくるのではないかと思う。面積として、日本の場合は大型店は2000坪で、人口が20万~30万人いるところ(は2000坪、それ以外は)、1000坪、700坪となっている。中国は広いから、2000坪まではできると思うが、実験で始めるのは1000坪から1500坪かなと思っている。やってみないとわからないが。

台湾は今、知名度がついて、飛躍的に既存店が2ケタずつ伸びている。前年比110~120%で推移している。去年、おととしぐらいからのことだ。知名度がついてきた。やはり店数が増えて、テレビ戦略で宣伝できるようになった。台湾、暑い国なので、「Nクール」など、どんどんPRされるようになり、飛躍的に伸びている。

では、中国はどうか。人口が多いので、できるだけ湾岸に近いところや北京や大都市周辺に出店して、300~400店舗ぐらいできれば知名度ができるかなと。だから、100店舗、200店舗では知名度が一気に伸びるところまではいかない。できるだけ300店舗まで早く出店したい。今年40店舗、来年は50店舗、その次は70~100店舗と、早く中国だけで毎年100店舗の出店ができるように、再来年ぐらいにはと思っている。その次は毎年200店舗を出店していきたい。

僕はユニクロさんと同じように、海外がビッグビジネスになると思う。これからこれからは東南アジアの時代だと思う。日本にかける精力よりも、海外にかけるべきだなと思う。いい人材、優秀な人材をどんどん送り込んでいる。コロナでなかなか出店ができなかったが、去年、50店舗になり、今年は75店舗、来年は100店舗、再来年は130~150店舗をやりたい。再来年は1年間に200店舗やりたい。そのようなシステムや仕組みを作って、うちの一線級の人材をつぎ込んでいく考えだ。

日本のことだが、将来どうなるかというね……。昔、1990年代はGNP(国内総生産)が17%あったが今4%。あと数年で3%になる。中国はアメリカを10年以内に追い抜くが、アジアと合わせると、世界の40%になる。アジアの時代になる。だから、アジアを制する者が世界を制すると考えている。だから、徹底的にアジア(を成長・発展させたい)。

日本は借金が総生産のGNPの2.6倍。3倍になると日本は破綻状態、破産状態になる。10年以内になると。僕は常に悪い予測をしますから。それに対して、どういう手を打つか。僕はチャンスにしようとしている。(為替が)150円になるか、170円、200円になるかもしれない。日本も借金が増え、格付けも下がるかもしれないし、インフレが毎年10%ということになると、われわれ住関連はとくに我慢して買わなくなると思う。食品は前年ぐらいは買わざるをえない。何に支出をするか。住関連、家電は我慢できる。そのためみも、海外でアジアの成長にどんとん攻め込んで、最悪の場合には、日本でたとえば利益が出なくなっても、海外で十分出していけるように準備をしなければならないと個人的に思っている。社内ではまだ討論の段階だが、私個人としては、早いうちに、勝負はこの5年間だと思っている。(ニトリは)55年間で(売上高を)9500億円にしたのを、たった10年でその倍の2兆円で3000店舗、海外は小型店が多いから4000店舗になると思うが、これを絶対にするんだと。約束したからにはするというのが私の信念ですから。計画を立てて。要はアジアだなと。つくづくそう思う。世界中、EUも1%以内、アメリカも1%台。アジアだけは10%。世界はアジアを中心に回っていく。日本はそのおこぼれをもらっていく感じになる。人口も少なくなってくるので、投資もアジア、人材もアジアに振り向けるべきだなと思う。会社の代表者だが、私個人の独り言ということで聞いていただきたい。

(ゴホン、ゴホン……)。今回、中国に行ってコロナにかかって、熱は下がったが、咳がとまらない。今回、久しぶりに3年ぶりに現地に行ってきた。3年間で非常に成長していて、品質も機能性も良い商品がどんどん開発されるようになった。ただ、食事会で中国の現地の人にコロナの人がいた。検査して陰性だったが、そのまま台湾に行って、四半期決算説明会に出席したが、コロナになってしまって、陰性になってから日本に帰ってきた。熱は冷めたが、痩せた。今ちょっと体調がよくなったが、だるさや疲れが抜けない状況。咳が出っぱなしな状況で、声が聞きづらいと思うが、申し訳ない。老体に鞭を売って、今後も海外、今年は半分は海外に行こうと思ったが、早く治して活躍したいと思っている。

――PBの開発について、アジアが将来の中心になるという話で、これまでどちらかというと中国中心だったと思うが、東南アジアなどにも拠点は変わって行くか?

似鳥:変わっていくと思う。中国以外のところに。事実、ベトナム、タイ、マレーシア、インド、バングラデシュなどでも商品を開発しているし、うちの家具の約半分はベトナムで、その半分は自社工場だ。どんどん拡大していこうと考えている。

――為替予約はしていないということだが、今後の為替動向について、どう見ているのか?

似鳥:(為替レート見込みは1ドル)130円にしているが、実際に今は134~135円。ですが、120~125円ぐらいに夏以降、秋にはなるんじゃないかと。そうすると、平均130円ぐらいになるかなと考えている。理由としては、金利差はいかんともしがたいが、アメリカが思ったよりも景気が悪くなると思っている。事実、銀行も3行破綻しているし。これは前触れだ。これから本格的にアメリカの不景気が始まる。住宅も前年比30%ぐらい下がってくる。インフレも下がっていくと思う。そういう意味では期待している。

――ニトリの国内事業で店舗の改装がテーマの一つになっている。従来以上に「見せる」や「試す」など、従来以上に体験型にしている。ネットとリアルの店舗との棲み分けということで店舗でしかできないことを打ち出そうとしていると思う。ネットにはない店舗の役割をどう考えているか?

似鳥:ネットだとどうしても単品になる。住まいの豊かさや楽しさというのはなかなか提案できない。それを売り場でコーディネートして楽しんでもらおうと、実際に触ってもらったり座ってもらったり、感じてもらったり。寝心地、触り心地はリアルでしか絶対できない。僕はネットは増えていくが、リアルが主役であるべきだと思っている。まだまだ足りないと思う。どんどん開発中ですから、まだまだニトリは変化していかなければならないと思っている。

――決算期の変更があったが、12カ月換算では増収増益と認識しているか?

似鳥:12カ月ではいっていない。決算期がずれて増収増益と。国際会計基準に変える中で月末にしなければならないということで、3月期末にした。

――2024年3月期は前年に対して160億円減収という見通しだが、増収増益を目指していくのか?

似鳥:増収のほうは計画では少なく(減収に)なって)いるが、チャンスがあれば、M&Aに限らず、どこかと資本提携したり、合併したり。チャンスがあればそういう努力をしていく。

――2025年3月期での1兆円達成は?

似鳥:もちろん、視野に入っている。

13カ月の変則決算ながら純利益減
35年間連続増収増益はストップ

なお、ニトリHDの2023年3月期の連結業績は、13カ月の変則決算で、売上高が前期比16.8%増の9480億円、営業利益は1.3%増の1400億円、経常利益が1.6%増の1440億円、当期純利益は1.6%減の951億円となった。12カ月決算では、前期まで続いてきた35年間連続増収増益は途切れたが、堅実な成長「急激な円安や貿易費の高騰など厳しい状況の中でも、製造物流IT小売業というビジネスモデルを生み出したことでこのような結果をもたらすことができた」と白井社長。今後も増収増益にこだわっていくと幹部とともに口をそろえた。

店舗数は国内ニトリが22店舗純増し494店舗、グループの国内店舗数は65店舗純増し773店舗。海外店舗数は36店舗純増し129店舗、グループ計店舗数は101店舗増加し、902店舗となった。
国内通販事業は28.3%増加し、売上高は911億円となり、通販化率は11.1%に上昇。1601万人となったアプリ会員数は今期末で1900万人まで増やしたい考え。

海外ニトリ事業の売上高構成比は3.8%になった。先行する台湾事業で9店舗増の53店舗に。アプリの改善を重ね、アプリ会員数は100万人を突破した。今期は10店舗の純増を計画する。中国大陸事業では21店舗を出店し67店舗に。今期は41店舗の純増を計画し、100店舗体制にのせる。マレーシア事業は、首都クアラルンプール以外のエリアに店舗網を広げ、7店舗に。初進出したシンガポールには今期2店舗を出店し3店舗となる予定だ。

2024年3月期は連結売上高が前期比1.7%減の9320億円、営業利益が3.6%増の1451億円、経常利益が2.0%増の1470億円、当期純利益が5.1%増の1000億円を予想する。既存店売上高の前提は4.4%増で、設備投資は1020億円を計画する。国内129店舗、海外77店舗の純増により、期末店舗数は1108店舗を見込む。

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田中みな実監修「フジコ」のリップが限定復刻 即完売した“みな実の粘膜ピンク”

「フジコ(FUJIKO)」は、田中みな実とヘア&メイクアップアーティストの中野明海のコラボレーションしたリップ“ニュアンスラップティント みな実の粘膜ピンク”(1408円)を5月16日に期間限定で発売する。コラボリップは雑誌「ヴォーチェ(VoCE)」の2022年9月号付録として登場し、その雑誌は即完売するほど高い反響を得たカラーを復刻した。発色は、田中みな実の唇の粘膜色をイメージしたペールピンクだ。

公式オンラインサイトやアマゾン、全国のバラエティストア、一部ドラッグストアなどで取り扱う。

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「ヴェルサーチェ」とデュア・リパが協働で“ラ ヴァカンツァ”コレクションを発表

「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は、シンガーソングライターのデュア・リパ(Dua Lipa)と協働デザインした“ラ ヴァカンツァ”コレクションを発表した。同コレクションは5月10日から全国のブティック、オンラインショップで発売する。リパと共同したウィメンズアイテムは5月24日から銀座本店ポップイン限定で販売。ショーは、5月23日(現地時間)にフランス・カンヌで開催予定だ。

今回のコレクションについて、ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)「ヴェルサーチェ」チーフクリエイティブオフィサーは、「デュアとの仕事はとても刺激的で、私たちの間に生まれたダイナリズムをとても気に入っている。デュアは強く、恐れを知らず、自由で、彼女のクリエイティブビジョンは並外れている。私たちはカンヌで開催されるショーを通じて、この感覚と色彩を表現します」と述べる。

一方、デュア・リパは、「今回ドナテラと協働デザインできたことに心から感激している。このコレクションを協働デザインし、私の夏のインスピレーションをすべて解放するという栄誉を与えてくれたことは、まさに夢のよう。カンヌでデビューするのが待ちきれない」とコメントした。

◼︎ラヴァカンツァ ポップインストア
日程:5月10日 〜 7月31日
場所:ヴェルサーチェ銀座本店
住所:東京都中央区銀座5-6-2

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「ヴェルサーチェ」とデュア・リパが協働で“ラ ヴァカンツァ”コレクションを発表

「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は、シンガーソングライターのデュア・リパ(Dua Lipa)と協働デザインした“ラ ヴァカンツァ”コレクションを発表した。同コレクションは5月10日から全国のブティック、オンラインショップで発売する。リパと共同したウィメンズアイテムは5月24日から銀座本店ポップイン限定で販売。ショーは、5月23日(現地時間)にフランス・カンヌで開催予定だ。

今回のコレクションについて、ドナテラ・ヴェルサーチェ(Donatella Versace)「ヴェルサーチェ」チーフクリエイティブオフィサーは、「デュアとの仕事はとても刺激的で、私たちの間に生まれたダイナリズムをとても気に入っている。デュアは強く、恐れを知らず、自由で、彼女のクリエイティブビジョンは並外れている。私たちはカンヌで開催されるショーを通じて、この感覚と色彩を表現します」と述べる。

一方、デュア・リパは、「今回ドナテラと協働デザインできたことに心から感激している。このコレクションを協働デザインし、私の夏のインスピレーションをすべて解放するという栄誉を与えてくれたことは、まさに夢のよう。カンヌでデビューするのが待ちきれない」とコメントした。

◼︎ラヴァカンツァ ポップインストア
日程:5月10日 〜 7月31日
場所:ヴェルサーチェ銀座本店
住所:東京都中央区銀座5-6-2

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「スック」からシトラス香るフィックスミストとハンドクリームが登場 

「スック(SUQQU)」は6月2日、シトラスの香りが特徴のフィックスミストとハンドクリームを発売する。ブランド誕生20周年を記念し、「澄」という漢字から着想した新たな香りを打ち出す。

新たな香り“澄の香”は、トップノートがレモン、ベルガモット、カルダモンのシトラス系、ミドルノートがフローラル、ラストノートにサンダルウッドやムスクなどで構成し、爽やかさと柔らかさが融合した香りを演出する。パッケージはグレイッシュなブルーで奥深さを表現した。共通成分として植物由来の保湿成分を配合し、乾燥から肌を守る。

繊細なミストでメイクを密着させる“メイクアップフィックスミスト 澄の香”(50mL、4400円)は、伸縮性のあるポリマーを配合し、皮脂やテカリを抑え、マスクへのメイク移りを軽減する。肌に潤いを与えながら、ベースメイクの艶感を長時間キープする。

“ハンドトリートメント 澄の香”(50g、3850円)は、保湿しながらさらりとした仕上がりをかなえる。また、屈折率の高いオイルを配合し、光の効果で艶のある印象へと導く。

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ワールド、ブランド事業の利益「過去最高」を計画 販売チャネル拡大がカギ

ワールドの2023年3月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前期比25%増の2142億円、本業のもうけを示すコア営業利益が同2.5倍の135億円、純利益に相当する当期利益が63億円(前期は2億3900万円)だった。

主力のブランド事業は、外部収益(グループ内取り引きを除いた売上高)が前期比29%増、セグメント利益が同3.2倍の100億円と大きく伸長した。既存店の売上高はコロナ前の20年3月期と比較しても8割以上の水準まで回復した。販路別では、「オペークドットクリップ(OPAQUE.CLIP)」「シューラルー(SHOO・LA・RUE)」などSC中心のミドルロワー向けブランドが46億円の増益、「アンタイトル(UNTITLED)」「インディヴィ(INDIVI)」など百貨店中心のミドルアッパー向けブランドが19億円の増益とけん引した。

ブランド古着買取販売の「ラグタグ(RAGTAG)」やブランドバッグレンタルの「ラクサス(LAXUS)」などを束ねるデジタル事業は、セグメント利益が8億8300万円と黒字化した。生産や販売などの仕組みを外販するプラットフォーム事業は、投資の先行と円安の影響により、セグメント利益は同90%減の1億1700万円にとどまった。

同社は今期から、決算期を3月期から2月期に変更する。24年2月期は、売上収益2001億円、コア営業利益110億円、当期利益64億円を予想する。11カ月間の変則決算となるため、前期との比較は行わない。

既存の販路にとらわれない
マルチチャネル戦略を加速

ブランド事業のセグメント利益は、過去最高となる115億円を計画する。「コロナ禍を経て消費者の購買行動が変化し、お客さまとより多くの接点を持つことが重要になっている」と鈴木信輝社長。そのような考えの下、これまで出店していなかった販路にも販売網を拡大する「マルチチャネル戦略」を加速する。

「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」は百貨店からSCに出店先を広げ、併せて雑貨などの品ぞろえを充実させたことで成果が出ている。これを成功事例に、「他のブランドでも(販路によって)必要とされるカテゴリー、価格の商品を既存のMDに付け加えながら、新しい販路へのトライを進めていきたい」(鈴木社長)とする。足元では、大型SCが主販路の「シューラルー」をファッションビルに、百貨店主軸の「ローラ アシュレイ(LAURA ASHLEY)」をショッピングセンターに、それぞれテスト出店を開始した。今後は「アンタイトル」「インディヴィ」といった主力百貨店ブランドでも販路拡大を進める。

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香港の研究所HKRITAがマイクロプラスチックを音波で分離する技術を開発 H&M財団の支援を受けて

 香港繊維アパレル研究所(HKRITA)はこのほど、H&M ファウンデーション(H&M Foundation)の支援を受けて、音波を利用して廃水からマイクロプラスチックを分離する技術「アコースイープ(Acousweep)」を開発したと発表した。この技術は特殊な形状の房室内(流体の安定した流れ、適切な音波の形成、捕捉されたマイクロプラスチックの回収を容易にする形状)で掃引音響波(小さな粒子を特定の方向へ引き寄せる音波)を利用し、排水からマイクロプラスチック繊維を捉えて効率的に分離するもの。化学物質や溶剤、生化学的な添加物は不要で、分離されたマイクロプラスチックは回収タンクに滴下される。

 一般的に、排水からのマイクロプラスチック回収には膜型フィルターを活用するため定期的な交換が必要だが、今回開発した装置では連続的な水処理とマイクロプラスチック繊維の回収が可能になる。現在、20um以上のマイクロプラスチックを80%の分離効率で捕獲することを目標に、設計と運転パラメーターの最適化を進めているという。

 HKRITAはかねてからマイクロプラスチックの回収に向けて、工場や排水施設で直接使用できるソリューションを探していた。「アコースイープ」はプラグを挿すだけで使用可能でどんな廃水施設にも簡単に持ち運び、接続することができる。

 HKRITAはこの技術の独占権を持たず、興味を持つ全ての人が活用できるように「アコースイープ」のライセンスと、エンジニアリングのコンサルタントを提供するという。

 研究チームは物理学、応用物理学、繊維工学、プロセス工学からシステム工学まで、多様な分野から構成。音響波に注目した理由は、文献調査から音響ピンセット(音響波で形成されるもの)が対象物のサイズ範囲を広くカバーでき、比較的低い入力電力で済むことから、応用に適した候補だと発見したからだという。

 海洋マイクロプラスチック汚染の主な原因は、合成繊維に由来しており、欧州環境機関によると、全体の約16%~35%を占めると言われている。そのほか、大きなプラスチック破片が段々と小さくなっていくものや、角質除去用の健康・美容製品や歯磨き粉などの洗浄剤に含まれているマイクロビーズなど、さまざまな原因から発生しており、世界的な問題になっている。

 HKRITAは2006年創設の公的資金を受けた応用研究センター。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金に資金援助を受けている5つの応用研究センターの1つ。繊維・衣料産業を支援し、サステナブルな改善を推進し、社会の向上を促進するための、ミッドストリーム、ダウンストリームの応用研究に携わっている。

 H&Mファウンデーションは業界全体の変革を目指す非営利団体。気候や水、海、生物多様性、土壌の全ての地球環境にプラスの影響を与えるプラネット・ポジティブなファッションの未来に貢献できる技術を見つけるという野心のもと活動している。

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香港の研究所HKRITAがマイクロプラスチックを音波で分離する技術を開発 H&M財団の支援を受けて

 香港繊維アパレル研究所(HKRITA)はこのほど、H&M ファウンデーション(H&M Foundation)の支援を受けて、音波を利用して廃水からマイクロプラスチックを分離する技術「アコースイープ(Acousweep)」を開発したと発表した。この技術は特殊な形状の房室内(流体の安定した流れ、適切な音波の形成、捕捉されたマイクロプラスチックの回収を容易にする形状)で掃引音響波(小さな粒子を特定の方向へ引き寄せる音波)を利用し、排水からマイクロプラスチック繊維を捉えて効率的に分離するもの。化学物質や溶剤、生化学的な添加物は不要で、分離されたマイクロプラスチックは回収タンクに滴下される。

 一般的に、排水からのマイクロプラスチック回収には膜型フィルターを活用するため定期的な交換が必要だが、今回開発した装置では連続的な水処理とマイクロプラスチック繊維の回収が可能になる。現在、20um以上のマイクロプラスチックを80%の分離効率で捕獲することを目標に、設計と運転パラメーターの最適化を進めているという。

 HKRITAはかねてからマイクロプラスチックの回収に向けて、工場や排水施設で直接使用できるソリューションを探していた。「アコースイープ」はプラグを挿すだけで使用可能でどんな廃水施設にも簡単に持ち運び、接続することができる。

 HKRITAはこの技術の独占権を持たず、興味を持つ全ての人が活用できるように「アコースイープ」のライセンスと、エンジニアリングのコンサルタントを提供するという。

 研究チームは物理学、応用物理学、繊維工学、プロセス工学からシステム工学まで、多様な分野から構成。音響波に注目した理由は、文献調査から音響ピンセット(音響波で形成されるもの)が対象物のサイズ範囲を広くカバーでき、比較的低い入力電力で済むことから、応用に適した候補だと発見したからだという。

 海洋マイクロプラスチック汚染の主な原因は、合成繊維に由来しており、欧州環境機関によると、全体の約16%~35%を占めると言われている。そのほか、大きなプラスチック破片が段々と小さくなっていくものや、角質除去用の健康・美容製品や歯磨き粉などの洗浄剤に含まれているマイクロビーズなど、さまざまな原因から発生しており、世界的な問題になっている。

 HKRITAは2006年創設の公的資金を受けた応用研究センター。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金に資金援助を受けている5つの応用研究センターの1つ。繊維・衣料産業を支援し、サステナブルな改善を推進し、社会の向上を促進するための、ミッドストリーム、ダウンストリームの応用研究に携わっている。

 H&Mファウンデーションは業界全体の変革を目指す非営利団体。気候や水、海、生物多様性、土壌の全ての地球環境にプラスの影響を与えるプラネット・ポジティブなファッションの未来に貢献できる技術を見つけるという野心のもと活動している。

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「ディオール」がNewJeansヘリンの新ビジュアルを公開 ファインジュエリー“ローズ デ ヴァン”を着用

「ディオール(DIOR)」は、ファインジュエリーコレクション“ローズ デ ヴァン”のブレスレット(54万円〜)とリング(39万円〜)を着用したNewJeans(ニュージーンズ)のヘリンのビジュアルを公開した。

NewJeansは、韓国の多国籍5人組ガールズグループ。メンバーのヘリンは今年、「ディオール」のアンバサダーに就任した。

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“エア ジョーダン 1”と映画「スパイダーマン」が再びコラボ 最新作公開に合わせて

ナイキ(NIKE)の「ジョーダン ブランド(JORDAN BRAND)」は、映画「スパイダーマン:スパイダーバース」シリーズの最新アニメ映画「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」の6月公開を記念し、コラボレーションスニーカー“エア ジョーダン 1 ハイ OG SP ネクストチャプター(AIR JORDAN 1 HIGH OG SP NEXT CHAPTER)”を5月20日に「ナイキ」の公式アプリ「SNKRS」などで発売する。価格は2万3100円。

「ジョーダン ブランド」は、2018年にも「スパイダーマン:スパイダーバース」公開に合わせて“エア ジョーダン 1”を制作しており、同シリーズとのコラボは2回目となる。アッパーは、“エア ジョーダン 1”を象徴するアイコンカラー“シカゴ(CHICAGO)”をベースに、通常のパーツ構成よりも複雑なパッチワーク風にアレンジ。アイステイやアンクルフラップには、劇中で描かれる鮮やかな色彩や円形のグラフィックを落とし込み、サイドのスウッシュと履き口付近には、見る角度によってレインボーに輝くパテントレザーを採用。半透明のアウトソールは、暗闇で光る仕様だ。

同日にはジュニアサイズ(1万6500円)とキッズサイズ(9900円)、ベビーサイズ(8250円)も合わせて販売する。

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「パレス スケートボード」と「ニューバランス」がコラボ メイド・イン・UKの“991”とアパレル5型

「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS以下、パレス)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とコラボレーションしたコレクションを5月13日に発売する。価格は発売日まで非公開で、「パレス」の公式オンラインストアと東京店で取り扱う。

コラボコレクションは、メイド・イン・UKモデルのスニーカー“991”とアパレル全5型をラインアップする。“991”は、アッパーの生地をリップストップやスエード、ヌバックなどの異素材で構成し、パーツごとにカラーが異なる2色を用意。アパレルは、防水性の高いナイロンを用いたシェルジャケットとショーツ、キャップ、スエット、Tシャツで、どれも1990年代後半のアウトドアアイテムを彷ふつとさせるカラーリングに仕上げた。

コレクションの発売に合わせて、短編映像「LOL」を公開。脚本・監督はスチュアート・ハモンド(Stuart Hammond)が務め、チャーリー・バーチ(Charlie Birch)やディノ・ダ・シルヴァ(Dino Da Silva)ら「パレス」と「ニューバランス」に所属するスケーターらが出演している。

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ジェニファー・ロペスが主演映画のプロモーションに「ブルネロ クチネリ」で登場

俳優のジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)がニューヨークで、主演するアクション映画「ザ・マザー」のプロモーションに登場した。

この日ロペスが選んだのは、イタリアブランドの「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」。ミルクティーカラーのジャケットに、同色のフリンジスカートをコーディネートした。

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小松マテーレは12.7%の増収、海外高級ブランド向け好調 23年3月期

 染色加工大手の小松マテーレの2023年3月期の連結決算は、売上高が前期比12.7%増の354億円、営業利益が同0.7%増の16億円、経常利益が同21.8%減の16億円、純利益が同48.8%減の11億円だった。経常利益と純利益の減少は為替予約解約損が約6億円と、前年の有価証券売却益の反動によるもの。同社が強みを持つ高級向けの合繊テキスタイル販売が絶好調で、海外売上比率は前年から5.8ポイントアップし、40.3%に上昇した。佐々木久衛社長(70)は「海外、特に欧州のラグジュアリーブランド向けの販売が好調だった。この数年コロナ禍などで設備投資には慎重だったが、今年からは攻めに移る」として、設備投資を積み増す。23年3月期に約9億円だった設備投資を今期は18億円に引き上げる。

 部門別では衣料ファブリックが18.1%増の256億円。全体の6割を占める北米や欧州の有力ブランド向けのテキスタイル販売が20.7%増と大幅に伸びた。

 その一方で、原料及び燃料価格は前期から約20億円の上昇し、利益を圧迫、増収分をほぼ打ち消した。「染色時に大量に使用するLNGやC重油などの燃料価格は倍以上に上昇しており、現在も続いている。省エネ設備などを導入しているが、焼け石に水のような状況だ」として24年3月期は価格転嫁を強化する。

 24年3月期の見通しは売上高が前期比2.9%増の365億円、営業利益は12.7%減の14億円、経常利益は同15.8%減の19億円、純利益は同56.4%増の17億円の見通し。

 また、6月23日付で中山大輔・専務取締役(53)を、代表権のある代表取締役専務に昇格させる。これで代表権のある取締役は佐々木社長を含め2名体制になる。

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ウィゴーがZ世代特化のシンクタンク設立 全国1800人の販売員を軸に“界隈”の情報抽出

 ウィゴー(WEGO)がZ世代に特化したマーケティング、シンクタンク事業を強化する。2020年秋から、Z世代の細分化した趣味嗜好に合わせたSNSの運用をZ世代スタッフを中心に開始。この5月には、シンクタンク「WE LABO [ヒト・コト・モノ・バ]研究所(以下、ウィゴー ラボ)」を立ち上げ、他社へのデータ提供などのB to B事業を目指す。「ウィゴーは全国に168店があり、約1800人のZ世代販売員が在籍している。それぞれが自身の趣味嗜好別の“界隈”に生息しており、(彼らを軸に)濃い新鮮な情報を抽出できる」と望月大作取締役ウィゴー事業本部長は話す。

 ウィゴーが運営しているZ世代向けSNSコミュニティーは、高校生活の楽しみ方を発信する“WEGO SCHOOL・ユース学園”(フォロワー数計14万7000人)、推し活にフォーカスした“推シゴトメディア”(6万3000人)、サブカル地雷系女子に向けた“サブカル地雷”(4万2000人)、ダンスカルチャーを発信する“WEGO DANCE UP”(1万8000人)などがある。これらの総計により、「高校生を対象としたSNSでは、年間リーチ数1億2000万で日本最大規模」(発表資料より)という。

 SNSを通した情報抽出に加え、リアルなコミュニケーションの場のアレンジも「ウィゴーラボ」として行っていく予定。同ラボの公式サイト上では、「地雷界隈の“推し”ランキング」「SNS世代が選ぶ これだけば見ちゃうテレビ番組ランキング」といった、SNSを通した調査結果を随時無料公開している。

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“アディダスゴルフ”が定番の“スタンスミス”と“サンバ”をアレンジしたシューズを発売

 “アディダスゴルフ(ADIDAS GOLF)”は5月12日、「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」の定番モデルをゴルフ仕様にした“スタンスミス ゴルフ”(1万5400円 ※編集部調べ、以下同)と“サンバ ゴルフ”(1万5400円)を発売する。直営店や公式オンラインストア&アプリ、クラブハウスやハイプゴルフなどの一部卸先で扱う。

 どちらも靴底はゴム製で、スパイクレスタイプ。カラフルなマーブル柄が特徴だ。また、ミッドソールにはEVA製のクッション素材を採用する。

 デザインは「自然に敬意を表したもの」で、かかと部分には木をイメージしたブラウンのタブを設定。さらに、インソールには葉の模様をプリントする。

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ユナイテッドアローズの温室効果ガス排出削減目標が認証取得 パリ協定にコミット

 ユナイテッドアローズはこのほど、温室効果ガス排出削減目標において、科学的根拠に基づき、パリ協定に準じたものであることを認定する国際的イニシアチブSBT(Science-Based Targets)の認定を取得した。

 2030年までに、スコープ1(自社による直接排出)と2(自社が購入したエネルギーによる間接排出)で19年度比30%、スコープ3(自社がかかわるサプライチェーン全体での間接排出)で同15%削減を目指す。これに向け、店舗やオフィスで使用する電力を再生可能エネルギーに切り替えを進めているほか、自社商品のカーボンフットプリントの算出にも着手した。

 同社は20年4月に、サステナビリティ推進の指針として5つのテーマと16の重要課題を公表した。特に「サーキュラリティー」「カーボンニュートラル」「ヒューマニティー」の3つのカテゴリーに焦点を絞り、30年を達成目標年度にそれぞれのカテゴリーに紐づく数値目標を設定。自社サイト内で進捗を報告している。

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NCTドヨンが「ドルチェ&ガッバーナ」の日韓初のアンバサダーに就任

 K-POPグループNCTのドヨンが「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)」の日本と韓国における初のアンバサダーに就任した。

 「ドルチェ&ガッバーナ」は「音楽とファッションの両方で常にユニークなスタイルを生み出してきた。『ドルチェ&ガッバーナ』のアンバサダーとして、芸術性の高さにこれからも期待し続けたいと思います」とコメント。

 一方でドヨンは、「『ドルチェ&ガッバーナ』ファミリーの一員となることに、とても興奮している。私とブランドの間には、素晴らしい相乗効果を生み出せるつながりがあると信じている。共に創り出すものを楽しみにしてほしい」と意欲をのぞかせた。

 NCTの派生ユニットで、ドヨンの属するNCT127は今年2月に「プーマ」の太平洋地域のアンバサダーに就任。その他にも、2022年9月にNCTのメンバーであるSHOTAROは「M・A・C」とのコラボレーションを行っている。

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【2023年母の日】「ヘレンカミンスキー」がコットンシリーズのハットを発売 

 オーストラリアのハットブランド「ヘレンカミンスキー(HELEN KAMINSKI)」は、母の日に向けてコットンシリーズのヘッドウエアを発売した。通気性に優れたファインコットンキャンバスを採用した“Ella”(2万4200円)や“Fauna”(2万4200円)、光沢のあるヨーロピアンブークレ素材で仕立てたハット“Sapo” (3万800円)やキャップの“Pacific” (2万8600円)、レトロなイメージの刺しゅうを施したキャップ“Tasha” (2万4200円)やハットの“Corso” (2万8600円)などをそろえる。ギンザシックス内の店舗と公式オンラインストアでカラーバリエーション豊富に販売している。

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ユナイテッドアローズ別注の「ビルケンシュトック」は“でかバックル”が特徴

 ユナイテッドアローズは5月11日、「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」に別注したサンダルを発売する。価格は2万8600円。

 「ビルケンシュトック」の定番モデル“ギゼ”をベースにしたもので、バックルを大型に変更。また、フットベッドには黒のスムースレザーを用いる。

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ユナイテッドアローズ別注の「ビルケンシュトック」は“でかバックル”が特徴

 ユナイテッドアローズは5月11日、「ビルケンシュトック(BIRKENSTOCK)」に別注したサンダルを発売する。価格は2万8600円。

 「ビルケンシュトック」の定番モデル“ギゼ”をベースにしたもので、バックルを大型に変更。また、フットベッドには黒のスムースレザーを用いる。

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【2023年夏コスメ】「ニコアンド」のコスメ「ティニーティニー」がアイシャドウやグリッターライナーを発売

 アダストリアが運営する「ニコアンド(NIKO AND…)」のコスメライン「ティニーティニー(TINY TINY)」は、2023年春夏コレクションを発売した。アイシャドウやリップなどの4アイテムを販売中。

 商品は、涙袋などの細かい部分にも使いやすい細筆タイプの“グリッターライナー”(全3色、各1540円)と、テクニックいらずで簡単にアイメイクが完成する2色セットのアイシャドウ“ルックミーアイズ”(全2色、各1650円)など。“シェルリップ”(全2色、各1980円)はヘルシーなピンクオレンジと、どんなメイクにも合わせやすいベージュの2色をそろえる。使い切りサイズの“ネイルポリッシュ”(全2色、各385円)で、夏らしいカラーを指先までまとえる。

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 アダストリアが運営する「ニコアンド(NIKO AND…)」のコスメライン「ティニーティニー(TINY TINY)」は、2023年春夏コレクションを発売した。アイシャドウやリップなどの4アイテムを販売中。

 商品は、涙袋などの細かい部分にも使いやすい細筆タイプの“グリッターライナー”(全3色、各1540円)と、テクニックいらずで簡単にアイメイクが完成する2色セットのアイシャドウ“ルックミーアイズ”(全2色、各1650円)など。“シェルリップ”(全2色、各1980円)はヘルシーなピンクオレンジと、どんなメイクにも合わせやすいベージュの2色をそろえる。使い切りサイズの“ネイルポリッシュ”(全2色、各385円)で、夏らしいカラーを指先までまとえる。

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 アダストリアが運営する「ニコアンド(NIKO AND…)」のコスメライン「ティニーティニー(TINY TINY)」は、2023年春夏コレクションを発売した。アイシャドウやリップなどの4アイテムを販売中。

 商品は、涙袋などの細かい部分にも使いやすい細筆タイプの“グリッターライナー”(全3色、各1540円)と、テクニックいらずで簡単にアイメイクが完成する2色セットのアイシャドウ“ルックミーアイズ”(全2色、各1650円)など。“シェルリップ”(全2色、各1980円)はヘルシーなピンクオレンジと、どんなメイクにも合わせやすいベージュの2色をそろえる。使い切りサイズの“ネイルポリッシュ”(全2色、各385円)で、夏らしいカラーを指先までまとえる。

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LVMHアルノー会長の野望を追ったドキュメンタリー 「カシミヤを着た狼 〜Kingdom of Dreams〜」をHuluが独占配信 

 「ディオール(DIOR)」「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「セリーヌ(CELINE)」「ジバンシィ(GIVENCHY)」などを擁するナンバーワン・ラグジュアリーコングロマリット、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)はどのように誕生したのか。”カシミヤを着た狼”の異名を持つベルナール・アルノー会長兼CEOがどのようにLVMH帝国を築いてきたかを知ることができるドキュメンタリー「カシミヤを着た狼 〜Kingdom of Dreams〜」全4話(英2022年)がオンライン動画配信サービスHuluで5月17日から独占配信される。

 第1話はLVMH草創期。「ディオール」や「ジバンシィ」など、輝きを失っていたブランドをアルノー会長が獲得する80年代から90年代半ばまでが描かれる。

 第2話はジョン・ガリアーノの起用とハンドバッグがビジネスの基幹になる契機となったメットガラでの出来事や、トム・フォードによって「グッチ」が復活する様子が紹介される。

 第3話は「ジバンシィ」に起用されたアレキサンダー・マックイーン、「グッチ」に対抗して「ルイ・ヴィトン」のウィメンズウエアを任されたマーク・ジェイコブス、「サンローラン」を手掛け酷評されたトム・フォードと、マネーゲームに翻弄され、重圧に耐えきれなくなっていくデザイナーたちの様子が描かれる。

 第4話は、トム・フォードが追い出されても人気が続く「グッチ」、ガリアーノが壊れていく一方で「売り上げが6倍になった」と喜ぶアルノー会長、重圧と孤独に耐えきれなくなり自殺したマックイーンと、華やかに見えるラグジュアリーブランドビジネスの陰の部分を明らかにしている。

 1990年代のガリアーノやマックイーン、トム・フォード、マーク・ジェイコブスによる才気あふれるコレクションはもちろん、アルノー会長が生家を訪れ、「ディオール」買収を父親と決断した時を振り返ったり、アルノー家のホームビデオが公開されるなど、貴重な映像が盛り沢山。デザイナーとブランドのフィクサーとして大きな影響力を持ったアナ・ウィンター米「ヴォーグ」編集長、ホワイトナイトとして「グッチ」をLVMHの買収から救ったPPR(現ケリング)のフランソワ・ピノー会長の当時の映像や、帽子デザイナーのスティーブン・ジョーンズやグッチCEOだったドメニコ・デ・ソーレなどが当時について語る映像が交錯し、ドキュメンタリーでありながら、まるでドラマを見るよう。その後の20年でさらに拡大したLVMH帝国の礎が理解できる。

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身近な女性の死から自己の表現に向き合う 石内都×頭山ゆう紀の対談から見えたもの

京都の街を舞台に14日まで開催されている「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭(以下、KYOTOGRAPHIE)」とパートナーシップを結ぶケリングによる、文化や芸術の世界に貢献する女性を称えるプログラムの一環「ウーマン・イン・モーション」。2023年に支援するのは、写真家の石内都と頭山ゆう紀による2人展 A dialogue between Ishiuchi Miyako and Yuhki Touyama「透視する窓辺」展だ。

同展は石内が次世代の作家として頭山を選んだ対話的な2人展。石内は波乱の人生を歩んだ「母」を1人の女性としてとらえ、身につけていた衣類や使いかけの口紅、髪の毛のついた櫛といった遺品を撮影したシリーズ「Mother’s」を、頭山は2006年の「ひとつぼ展」に入選し、石内からも高い評価を受けた原点といえるシリーズ「境界線13」から家族がいる風景写真とコロナ禍に亡くした祖母の介護中に風景や庭を撮影した作品をそれぞれ展示している。

展示会場となった老舗の帯匠「誉田屋源兵衛 竹院の間」には、世代を超えた2人の作家の視線が交錯するよう、写真に写真が重なるように作品が展示されている。「KYOTOGRAPHIE」開催初日に行われた2人の対談「石内都と頭山ゆう紀の視点」では、モデレーターに赤々舎代表でディレクターの姫野希美を迎え、展示写真についてと同展の構成から、身近な女性の死に直面し、ごく私的な写真が作品になるまでの境界についてのトークが交わされた。

石内都
1979年に「Apartment」で第4回木村伊兵衛写真賞を受賞。2005年、母親の遺品を撮影した「Mother’s」で第51回ヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家に選出される。2007年より現在まで続けられる被爆者の遺品を撮影した「ひろしま」も国際的に評価されている。2013年紫綬褒章受章。2014年には「写真界のノーベル賞」と呼ばれるハッセルブラッド国際写真賞を受賞。近年の主な展覧会・出版物に、個展「Postwar Shadows」(J・ポール・ゲッティ美術館 ロサンゼルス 2015)、写真集『フリーダ 愛と痛み』(岩波書店 2016)、個展「肌理と写真」(横浜美術館 2017)、個展「石内 都」(Each Modern 2022 台湾)、個展「Ishiuchi Miyako」(Stills 2022 エディンバラ)、「六本木クロッシング」(森美術館 2022)等がある。作品は、東京国立近代美術館、東京都写真美術館、横浜美術館、ニューヨーク近代美術館、J・ポール・ゲッティ美術館、テート・モダン等に収蔵されている。

頭山ゆう紀
東京ビジュアルアーツ写真学科卒業。生と死、時間や気配など目に見えないものを写真に捉える。自室の暗室でプリント作業をし、時間をかけて写真と向き合うことで時間の束や空気の粒子を立体的に表現する。主な出版物に『境界線13』(赤々舎 2008)、『さすらい』(abp 2008)、『THE HINOKI Yuhki Touyama 2016−2017』(THE HINOKI 2017)、『超国家主義−煩悶する青年とナショナリズム』(中島岳志著、頭山ゆう紀写真/筑摩書房 2018)がある。

2人の出会いと同展が2人展に至った背景

2人の出会いは、頭山が写真学生の頃に沖縄で開催されていた石内のワークショップに訪れたこと。その後、石内が審査員をしていた「ひとつぼ展」に頭山が入選し、その後発表した作品集「境界線13」の帯のコメントも寄せている。今回、2人展の構成を打診された時に、頭山の名前がすぐに浮かんだという。

「頭山さんと榛名湖アートレジデンスで会った時にお祖母さまの介護をしていた時の写真があるとは聞いていました。でも、写真は見ていなかったんです。今回、私からは「Mother’s」を出してほしいと言われていましたので、彼女のお祖母様と、その後お母様も急逝されてしまい、2人の身近な女性を亡くした。私の作品と共通するテーマでもあり、一緒にやりませんかと声を掛けて今回の展示になりました」。

頭山は「作品にするつもりはなかったんですが、ちょうど祖母を介護していた時の写真があったので発表したいという気持ちになり、姫野さんにも写真集にしたいという相談をしていたタイミングでした。石内さんから代表作も展示したほうが良いとアドバイスを頂いたこともありました。『境界線13』には家族の写真も結構入っているので、今回の写真を選びました」と、出展のきっかけとなった新作に加えて、2人の出会いであり、代表作でもある「境界線13」から家族のいる風景を選んだ。モノクロの同作と新作にはカラー写真もある。「そもそも、カラーの写真は作品にしようと思って撮っていなくて。コロナ禍の初期だったので、人にも会っていないし、買い物に行く途中に撮ったものなので、ちょっと爽やかというか、自然にカラーになった。ちょっとした気晴らしでもあったので、その流れでたくさん撮りためていった」。

展示会場に入ると中央には、頭山のモノクロの写真が壁紙のように拡大され、その上に2人の作品が重ねられ、左側が石内の右側が頭山の作品を展示しているユニークな構成になっている。この演出はどのように考えられたのだろうか。それには石内が「Mother’s」を撮り始めた頃の記憶も関係しているという。

「応接間のガラスの窓に両面テープを貼り付けて撮ったのが『Mother’s』の始まりなんです。最初の背景には庭が写ってた。頭山さんが庭を撮っていたと聞いた時に、ふと思いだしたので、モノクロだし、初心に戻るじゃないけど、一番初めの私の撮影を思い出してこの演出にしたんです。それに、頭山さんのお祖母様の介護をしていた時の部屋から庭を撮ったモノクロの写真を拡大して、それぞれの写真を重ねて展示したいって何となく思ってました。1つの実験的な試みですね。実は、今回の写真はこれまで日本で展示しなかった作品もあります。階段の上にある長襦袢の写真は『ベネチア・ビエンナーレ』の展示用。和モノではないですが、ベネチアなので日本的な写真を展示しようと思って、今回の展示写真の着物に関する写真の展示はそれ以来です。『Mother’s』の中でもこれまで見たことのないような写真を展示しています。母が亡くなって23年が経ちます。ついこの間のような感覚もあり、かなり長い時間でもある。同じシリーズですが、場所とテーマで見え方が変わります。今回は新しい母に再会した気持ちで展示しています」。

創業約280年を迎える帯匠 「誉田屋源兵衛」の空間を生かしたこと、 展示で初めて建築家を加えたことが2人の作品が渾然一体となり、 既視感のない印象の構成に至ったのだという。また、 石内の作品は敷居をくぐったり、低い位置に写真が展示されていたり、頭山の作品も壁紙の写真をプリントとして横にかかるような並びで展示されていることで、これまでの作品のトーンとは異なる鑑賞体験ができる。

頭山は「今回の窓の作品は、祖母の目線を作品にしたもの。介護中に祖母が外に出られなくなってしまったんです。幻覚が見えていたようで、その中で『壁に墨絵が見える』と言っていたことがありました。墨絵が見える世界ってどういうものか。家から出れなくなって、さらに墨絵が見える。その墨絵を意識してプリントしました。介護ではどうしても閉鎖的になってしまって、1人の時間というか、写真があることが救いになりました」と新作の制作過程の一端を明かした。

石内は「さきほど頭山さんが話したことと全く一緒で、『Mother’s』も作品にするつもりはなかった。母親がもういないっていう現実を受け入れられなかった。その時に、彼女が残したものが本当にたくさんあって、それをどう処分するか考えた時に写真に収めればよいと思ったんです。今、対話できるのはそこにあるものしかない。非常に切羽詰まった現実感から「Mother’s」が始まって、ようやくプリントして人に見せられたとしても、作品にするには時間がかかるので簡単ではない。写真って他人の目線が入ってきた時に問題意識が反映される。その個性がどんどん広がってくことは写真1つのあり方です。写真は見る人がいて成立するわけですから。その意味で、彼女と私が何か根底的に写真に対する考え方が似ているんです」とし、頭山は「母が亡くなった後に、母が生まれた場所に行くと目の前が海で、そんなことは全然知らなかったし、。母が居た風景を撮りたいと思いました」とそれぞれの母への思いも語った。

“女性写真家”という言葉が持つ意味

芸術分野における女性の地位と認識や評価への理解と変化を促進するためのプラットフォームとしての「ウーマン・イン・モーション」に繋がる話として、石内は1976年に企画した「百花繚乱」について、頭山は“女性写真家”というセグメントと介護中に感じた違和感について語った。

「企業の女性支援は、現在の社会の成り立ちの1つになってしまったけれど、本来はない社会であるべき。1976年に企画した『百花繚乱』のテーマは“男”。その時は写真界では無視されました。なぜ、この企画を考えたかというと、少しずつ女性が社会進出しているような流れがあった時代だったものの、女性は結婚して子どもを産むと写真をやめなければいけない人が多かった。男性の考えが変わらない限り物事は変わらなかった。それに、女性写真家という表現が嫌いなんです。女性であることは1つの特徴であって、全てではないわけですから」と振り返る石内に頭山は「『ウーマン・イン・モーション』のテーマを考えた時に、以前は雑誌等で『若手女性写真家特集』が組まれていたことを思い出しました。自分ではあまり意識していなかったです。介護も女性の役割という意識もあるし、決め付けられている」と呼応した。

これまで、さまざまな文脈と空間で展示されてきた写真は、鑑賞するたびに新しい気付きをもたらしてきた。石内と頭山それぞれの個展と2人の作品が重なるように展示された空間とトークで語られた言葉からは、身近な女性の死という経験から生じた個人的な意識とともに、社会が抱える普遍的な問題さえも浮き彫りにしていると感じられた。

■石内都/頭山ゆう紀 A dialogue between Ishiuchi Miyako and Yuhki Touyama「透視する窓辺」展
会期:5月14日まで
会場:誉田屋源兵衛 竹院の間
住所:京都府京都市中京区室町通三条下ル烏帽子屋町489
時間:10:00〜18:00
休日:5月10日
公式サイト:https://www.kyotographie.jp/

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「アディダス オリジナルス」がダンサーのRANAとのコラボ“スーパースター 82”を発売

 「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」は、ブランドのヘリテージ(遺産)を次世代に向けて再構築する“アディダスエナジー”コレクションから、東京にフォーカスした“トーキョーエナジー(TOKYO ENERGY)”の第8弾スニーカーを5月13日に発売する。価格は税込1万9800円で、2カラーを用意。「アディダス」の公式アプリ「CONFIRMED」と直営店、ビリーズエンター(BILLY'S ENT)の各店舗、エービーシー・マート グランドステージ(ABC-MART GRAND STAGE)の限定店舗で取り扱う。

 今作は、1982年のオリジナルモデルを再現したレザースニーカー“スーパースター 82(SUPERSTAR 82)”をベースモデルに採用し、16歳のヒップホップ・ダンサーRANAとコラボレーションした1足だ。ブラックベースのトライブカラーとホワイトベースのトリコロールカラーをそろえ、どちらもアウトソールにはクリアラバーソールを採用。そして、RANAが描いた“BE HERE NOW”のグラフィティをアウトソールとインソールに落とし込んでいる。

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ウルトラライトハイキングって何だ?:記者談話室vol.78

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第78回は「ウルトラライトハイキングって何だ?」です。「WWDJAPAN」5月8日号は、登山マーケットで注目を集める「UL(ウルトラライトハイキング)」を特集しました。そもそもULとは何なのか。どんなブランドが人気を集めているのか。特集を担当した五十君花実記者と本橋涼介記者が、ULの基本からその奥深さまで語り尽くします。

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ウルトラライトハイキングって何だ?:記者談話室vol.78

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