2024年トレンドカラー“ピーチファズ” ミラノコレに学ぶ甘すぎない着こなし【2024年春夏トレンド】

パントン・カラー・インスティテュート(PANTONE COLOR INSTITUTE以下、パントン)が毎年発表する「カラー・オブ・ザ・イヤー(Color of the Year)」。2024年は、ピーチとオレンジの中間色である、“ピーチファズ(Peach Fuzz : Pantone 13-1023)”が選ばれました。穏やかさや人間味、ポジティブさを帯びた、淡くやわらかいトーンなので、着こなしにも取り入れやすい色です。不穏な情勢が続く中、ファッションにも思いやりや調和を託す意識がうかがえます。今回は、2024年春夏ミラノコレクションから、“ピーチファズ”系カラーの迎え方をつかんでいきます。

“ピーチファズ”は、より赤味の強い23年のトレンドカラー“ビバ マゼンタ”に比べると、ぐっと柔和な色で、愛らしい雰囲気を帯びています。平和や共感といったメッセージも感じられます。例えば、「ヌメロ ヴェントゥーノ(N°21)」は、サテン調の艶めいたスカートにこの色を取り入れました。ボディーにうまくなじんで、ヘルシーな色香を薫らせています。一般的なベージュよりオレンジ味がある分、体温や親しみを感じやすいトーンです。素肌と響き合う、春夏の装いに役立ちそうです。

穏やかなニットの風合いにマッチ

やさしげなトーンのピーチファズは、同系色でまとめるとソフトな印象が強まります。ワンピースやセットアップは取り入れやすいアイテムなので、おすすめです。

「ジル サンダー(JIL SANDER)」のニットワンピースは、ウエストで色と生地を切り替えたデザインが特徴的。上半身はボディーラインにピッタリとフィットする一方、ボトムは裾に向かって広がる“フィット&フレア”のシルエットです。ニットのリラックスした雰囲気にピンクがマッチし、ベージュ系の色合いがたっぷりのドレープを引き立てています。

シアーでつくる自然体なレイヤード

薄手のシアー素材を取り入れたレイヤードは、春夏の新たなスタンダードになりつつあります。エアリーでライトな質感は、ピーチファズとも好相性です。

オレンジがかったピーチファズ系の装いを用意したのは、「ミッソーニ(MISSONI)」。ボディースーツの上からシアー素材のワンピースをレイヤードして、女神のような着映えに仕上げています。素肌が透けたときにあたたかみを醸し出してくれるのも、この色合いのよさ。気負わない自然体のムードに導きます。

ベージュ寄りでニュートラルな印象に

トレンドカラーは、自分好みにいくらか拡張してとらえるのが着こなしのコツ。ピーチファズの場合、ピーチ寄りとベージュ寄りにずらしたアレンジが可能です。ベージュトーンを強めると、ヌーディーな見た目に仕上げやすくなります。

「プラダ(PRADA)」は、ニュートラルなベージュ系カラーで、ミニマルなワンピースを仕立てました。羽衣のようなシアー素材を重ねて、霞がかった空気感でボディーを包み込んでいます。透明感を醸し出しつつ、うっすらと光沢も添えて、ぬくもりを帯びたベージュ系ならではの質感が漂っています。

ピンクはあえてマニッシュに

ピンク味を高めると、一般的にはガーリーな印象が強まりがちです。大人のムードで着こなすには、テーラードジャケットのような正統派イメージを帯びたアイテムを選んで。スーツやセットアップに取り入れる選択肢もあります。

「グッチ(GUCCI)」は、マニッシュなテーラードジャケットとマイクロ丈のショートパンツを合わせました。上下を淡いピンクで統一し、キュートさとクールな印象をミックスしました。足元は、プラットフォームのローファーでウィットフルに。サングラスとビッグネックレスでグラマラスさを添えて、ピーチ系のルックに強さも盛り込んでいます。

テイストミックスでムードチェンジ

ピーチファズはトーンが濃くないので、大胆なアイテムを使って、テイストミックスに仕上げる着こなしを選べます。シースルーのような素肌見せのアレンジともなじみやすいです。やや攻めたアイテムを迎えて、上下でムードをずらすと、甘さをトーンダウンできます。

「MSGM」は、ピンクのポロトップスに、ピーチファズ系のジャケットを重ねて、上半身をピンキーにまとめました。一方、ボトムスはメッシュのスカートでフェティッシュなムードに。上下でがらりと雰囲気を変えています。足元は、ハイソックスとストラップシューズでさらにムードをひとひねり。さまざまなテイストをミックスして、ピンク系ルックから別の表情を引き出しています。

ピーチファズは扱いが難しく感じるかもしれませんが、基本的なイメージである“ポジティブな気持ち”や“人とのつながり”をつかんでおけば、自分好みの味付けができます。春の定番であるパステルカラーにも似ているので、その延長線でトライしてみてください。ピンク系を普段着慣れない人にも取り入れやすい色味なので、この機会にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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アダストリア子会社アドアーリンクが「Bコープ」取得 「オー・ゼロ・ユー」を運営

アダストリア子会社で、サーキュラーエコノミーを目指すライフスタイルブランド「オー・ゼロ・ユー(O0u)」を運営するアドアーリンク(2020年設立、福田泰生社長)は、環境に配慮したビジネス運営を行う企業に送られる認証「Bコープ」を取得したと発表した。

「Bコープ」は、米国拠点のNPO、Bラボ(06年設立)が設計した、営利企業に対する利益と社会的意義両立のための認証制度。透明性、説明責任、持続可能性、社会と環境パフォーマンスの分野において248の評価基準を設定しており、取得のハードルは高い。アドアーリンクは取得にあたり、特に従業員の健康・ウエルネスと安全、キャリアアップの将来性、満足度などで高いスコアを獲得したという。

「ビーコープ」はファッション・ライフスタイル分野では「パタゴニア(PATAGONIA)」「オールバーズ(ALLBIRDS)」「バートン(BURTON)」「フランク&アイリーン(FRANK&EILEEN)」 などが取得していることで知られる。国内のファッション関連の取得ブランド・企業は、高橋悠介による「CFCL」(22年7月取得)、岡山・児島のデニム縫製工場ナイスコーポレーション(23年4月取得)、レザーグッズ製造のエヌ・ケー(23年7月取得)、レザー製品の製造・販売のアンドゥアメット(23年11月取得)。

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アダストリア子会社アドアーリンクが「Bコープ」取得 「オー・ゼロ・ユー」を運営

アダストリア子会社で、サーキュラーエコノミーを目指すライフスタイルブランド「オー・ゼロ・ユー(O0u)」を運営するアドアーリンク(2020年設立、福田泰生社長)は、環境に配慮したビジネス運営を行う企業に送られる認証「Bコープ」を取得したと発表した。

「Bコープ」は、米国拠点のNPO、Bラボ(06年設立)が設計した、営利企業に対する利益と社会的意義両立のための認証制度。透明性、説明責任、持続可能性、社会と環境パフォーマンスの分野において248の評価基準を設定しており、取得のハードルは高い。アドアーリンクは取得にあたり、特に従業員の健康・ウエルネスと安全、キャリアアップの将来性、満足度などで高いスコアを獲得したという。

「ビーコープ」はファッション・ライフスタイル分野では「パタゴニア(PATAGONIA)」「オールバーズ(ALLBIRDS)」「バートン(BURTON)」「フランク&アイリーン(FRANK&EILEEN)」 などが取得していることで知られる。国内のファッション関連の取得ブランド・企業は、高橋悠介による「CFCL」(22年7月取得)、岡山・児島のデニム縫製工場ナイスコーポレーション(23年4月取得)、レザーグッズ製造のエヌ・ケー(23年7月取得)、レザー製品の製造・販売のアンドゥアメット(23年11月取得)。

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「プラステ」24年春夏は“クワイエット・インパクト” 上品なシアーやサテンを提案

ファーストリテイリンググループの「プラステ(PLST)」は、2024年春のテーマに“クワイエット・インパクト(Quiet Impact)”を掲げた。“日常の中の非日常な驚き”という意味だ。ミニマルにサプライズを盛り込むという世界トレンドに沿った提案と映る。このブランドが得意とする上品テイストを軸にしながらも、普遍性と意外性の掛け合わせを試みている。具体的には透け感と光沢感のある素材を打ち出した。さらに、「ユニクロ(UNIQLO)」が強みとしてきた「ホールガーメント」ニットもプラステ流にラインアップしている。

アイテムやシルエットはベーシック主体だが、サテンやシアー系など、表面感を帯びた素材でインパクトを乗せている。ゆるめに編まれた粗野な風合いのローゲージニットトップス(8990円)と光沢のあるサテン仕立てのパンツといった「ざらっ×つやっ」コントラストを利かせた組み合わせを提案。異素材の質感違いを際立たせるマッチングだ。

「ちょっとだけ違うものがほしい」に対応

「ちょっとだけ変わったものが欲しい、少し周りと違うものが欲しいといったニーズに応えている」(プラステ マーケティング部・今井妙子氏)。シアードルマンボリュームシャツ(8990円)は透けすぎない、控えめなさじ加減。「ジャケットを羽織れば、オフィスにも着て行ける。脱いだらちゃんとトレンドルックになる。」。23-24年秋冬から打ち出した新コンセプト“きちんとしていたい時の「毎日服」”に沿った提案だ。今回は袖がドルマンになったややオーバーサイズで企画した。

グレージュなどの近い色でグラデーション風にずらす二アカラーで“クワイエット・インパクト”仕様に仕上げている。つやめいた素材を使いながら、落ち着いたグレーをキーカラーに選んだ。セットアップ人気が続く中、あえて上下をきっちりはそろえない。色は微妙に違っても、素材は同じなのでなじみやすく、逆にこなれて見える着こなしだ。

小見出し

次の“スティックパンツ”と期待
「ホールガーメント」ニット

「ホールガーメント」ニットのシリーズは、23年秋冬からヒットが続く。「主力商品である“スティックパンツ”に続く、次の柱に育てていきたい」という。「ホールガーメント」ニットで秋冬に提案していたロングスリーブのワンピースに代わって、春夏はVネックのノースリーブワンピース(1万5000円)を推す。脇が開きすぎないため、1枚でも安心して着ることができ、体に張り付かず涼やかに着られて立体フォルムが叶う。薄着になる夏の装いに1枚で決まるワンピースは頼もしい。

「ホールガーメント」ニットのカーディガン(1万1000円)は、前後の2ウェーで着られるデザイン。ペプラムのノースリーブニットトップスも登場し、「ホールガーメント」シリーズのバリエーションがいっそう豊富になった。家の洗濯機で洗えて型崩れしにくいのは、汗をかくシーズンに重宝しそうだ。

デニムの新顔は“プラススタイルジーンズ”。看板商品“スティックパンツ”のデニム版だ。レーザー加工でセンタープレスを入れて、きれいめに仕上げた。「10年前のオフィスカジュアルと今のオフィスカジュアルは違ってきている」。新たなクリーンカジュアルの選択肢を示したいという狙いもあるようだ。

きちんと感あるアイテムも充実

きちんと感を備えたカテゴリーでは、伸縮性を持つカットソー素材で仕立てた“トリコットシリーズ”を新たに用意した。“スティックパンツ”、ストレートパンツ、ジャケット、ジレをそろえている。

色はエレガントなグレーの濃淡を軸に据えた。春はセージグリーン、ペールピンク、ペールブルー、夏はトマトレッド、ロイヤルブルーのビビッドカラーで彩りを添える。落ち着いた雰囲気のトーナルカラーで整える装いを提案している。

「ユニクロ」の大型店舗内に「プラステ」がインショップ展開で増えている。ブランドを知らなかった人にも知ってもらえる機会が増えてきたという。柔らかいニュアンスカラーやきちんと系、きれいめアイテムを探していた人を呼び込んでいるようだ。オフィスカジュアルにジーンズを持ち込む提案には、きちんと感・品のよさを柱に据えつつ、これまでの枠を超えるチャレンジがうかがえた。

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箱根駅伝2024の注目シューズは? スポーツ各社の激しい争い続く

正月の風物詩、箱根駅伝が2024年1月2〜3日に開催される。同大会は2日に渡り全国放送される世界的にも珍しいレースなだけに、宣伝効果も絶大で、スポーツメーカー各社が送り出す新作シューズの“シェア争い”の舞台でもある。ここでは、「ナイキ(NIKE)」「アディダス(ADIDAS)」「アシックス(ASICS)」「ミズノ(MIZUNO)」「プーマ(PUMA)」「ニューバランス(NEW BALANCE)」の全6社の前回大会の着用者数と、今大会で着用が期待されるシューズを紹介する。

「ナイキ」
前回着用者:130人(1位)
注目モデル:“アルファフライ 3”

前回トップは「ナイキ(NIKE)」で、210人中130人(61.9%)が着用した。21年は201人、22年は154人とシェアは徐々に落ちているものの、昨年総合優勝の駒澤大学は全選手が「ナイキ」を着用し、上位3大学の選手のうち9割が「ナイキ」だった。実力のある選手からの支持はいまだに高いといえる。

同社の注目シューズは“アルファフライ 3(ALPHAFLY 3)”。厚底シューズの先駆け“ヴェイパーフライ(VAPORFLY)”から派生したシリーズで、前回大会では2区区間賞の吉居大和選手(中央大)、6区区間賞の伊藤蒼唯選手(駒澤大)、9区区間賞の岸本大紀選手(青山学院大)らが、この前身モデルを着用した。同シリーズは、推進力を生み出すカーボンプレートをミッドソールに内蔵し、前足部の“エア ズーム ユニット”で反発力を最大化させる仕組み。今回はアッパーの改良などでシリーズ最軽量を実現したほか、前足部とかかとが一体化したソールを初めて採用し、中足部やかかとでの接地にも対応する。より扱いやすく進化した「ナイキ」の厚底は、今回も箱根を席巻するのか。

「アディダス」
前回着用者:38人(2位)
注目モデル:“アディゼロ アディオス プロ 3”

前回2位の「アディダス(ADIDAS)」は38人が着用した。4区で区間新記録を出したイェゴン・ヴィンセント選手(東京国際大)、7区区間賞の葛西潤選手(創価大)、8区区間賞の宗像直輝選手(法政大)らが履いた。

注目シューズは、上記3選手も着用した“アディゼロ アディオス プロ 3(ADIZERO ADIOS PRO 3)”。同モデル最大の特徴は、ミッドソールに内蔵したカーボンの形状だ。プレート状に成形するメーカーが多い中、同モデルでは5本骨状のカーボンバーを採用。パーツごとに硬さも調整することで、自然な足の動きを損なわず、推進力をもたらす。また、カーボンバーを挟み込むミッドソール素材は、硬度を見直してクッション性と弾力性、安定性が向上した。アッパーには“アディゼロ”シリーズ最軽量のメッシュ素材を使用し、27cmで片足215グラムの軽さだ。

「アシックス」
前回着用者:32人(3位)
注目モデル:“メタスピード スカイ プラス”

「アシックス(ASICS)」は、かつて箱根の定番だった。しかし「ナイキ」をはじめとする厚底シューズ旋風に乗り切れず、2021年は着用者ゼロという屈辱を味わった。これを受けて当時の廣田康人社長(現会長)は“トップ奪還”を掲げ、自身直轄の開発プロジェクトを始動。エリートランナー向けの“メタスピード”シリーズを生み出した。

同シリーズはランナーの走法に合わせたシューズ設計が特徴で、スピードと共に歩幅が広がる“ストライド走法”と、歩数を増やしてタイムを短縮する“ピッチ走法”に対応。国内外でランナーの自己ベスト更新に貢献しており、箱根では21年のゼロから22年の24人、23年の32人と着実にシェアを広げている。中でも期待がかかるのは、前回10区区間賞の西沢侑真選手(順天堂大)が履いた“メタスピード スカイ プラス(METASPEED SKY +)”。歩幅を広げ、少ない歩数でゴールする“ストライド”走法に合わせたシューズで、ミッドソール上部に平らなカーボンプレートを置き、その下に同社で最も反発性に優れる“エフエフ ブラスト ターボ”を配置。接地時に足裏全体のプレートが“エフエフ ブラスト ターボ”を圧縮し、その復元により大きなエネルギーリターンをもたらす仕組みだ。今年は駅伝に合わせて紅白の限定カラーを用意した。

「プーマ」
前回着用者:7人(4位)
注目モデル:“ファスト-アール ニトロ エリート 2”

「プーマ(PUMA)」は前回、東京国際大の丹所健選手ら7人が着用し、22年の着用者1人から大きく躍進した。同社は21年にランニングカテゴリーへの投資を強化し、窒素を注入した独自の高反発素材“ニトロ フォーム”を開発。翌年には駅伝向けの限定色の企画を始動した。

今年は駅伝に向けて4モデルの限定色を用意した。中でも注目は “ファストアール ニトロエリート 2(FAST-R NITRO ELITE 2)”。同モデルは、昨年発売した“ファストアール ニトロエリート”の進化版で、前作に比べて反発力が46%向上し、20%の軽量化を実現。さらに、カーボン製プレートがつま先まで突き出た独自構造により、自然と歩幅が広がるという。その結果、3時間ジャストのマラソンランナーは平均2分30秒、2時間30分のランナーで平均1分24秒のタイム短縮が可能とのことだ。「プーマ」は同モデルを中心に、15人のシェアを目指す。なおシューズ開発には、青山学院大初優勝と、学生駅伝初の三冠を経験した安藤悠哉氏が携わっている。

「ミズノ」
前回着用者:1人(5位)
注目モデル:“ウエーブ リベリオン プロ 2”

「ミズノ(MIZUNO)」といえば創価大の嶋津雄大選手だった。嶋津選手は2020年、「ナイキ」の厚底がレースを席巻する中、「ミズノ」の真っ白なプロトタイプを着用して10区区間賞を獲得。23年まで同モデルを履き続けた。

嶋津選手が卒業した今、同社はほかの選手にもアピールするため12月に“攻め”のシューズを発表した。“ウエーブ リベリオン プロ 2(WAVE REBELLION PRO 2)”だ。同モデルは“トップスピードを長く保つ”ことを追求し、陸上短距離用スパイクに着想したソール形状を採用。かかとをえぐり、中足部に厚みを持たせた形状が、前足部や中足部での接地を促し、かかとの落ち込みを最小限に抑える。ミッドソール内部には波形に成形したカーボンファイバー製のプレートを組み込み、衝撃吸収や反発力、安定感をもたらす。嶋津選手に次ぐ「ミズノ」着用者は現れるのか。

「ニューバランス」
前回着用者:1人(同率5位)
注目モデル:“フューエルセル スーパーコンプ エリート V4”

前回着用者1人だった「ニューバランス(NEW BALANCE)」は、スピード重視の新作“フューエルセル スーパーコンプ エリート V4(FUELCELL SUPER COMP ELITE V4)”に期待がかかる。ミッドソールには高反発素材“フューエルセル”をベースにした新配合を採用し、反発性と弾性が向上した。またミッドソールに組み込むカーボン製のプレートも、より強い弾性を持つ形状に変化させ、ミッドソールとの相乗効果で大きなエネルギーリターンを生む。アッパーはフィット感を重視して、縫い目を最小限に抑えた。

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羽田空港に“日本発ラグジュアリー”集積ショップ「JMC」 岩手県からは南部鉄瓶の急須

【岩手県】
「岩鋳」の急須

「JMC」は「岩鋳」の急須を販売する。使い込むほどに風合いが生まれ使い手によって表情が変化していく南部鉄瓶は、一生もののアイテムとして使える一品。茶道から生まれた南部鉄瓶はお湯の味わいも優しくまろやかで、日々の暮らしに採り入れると不足気味な鉄分を補給することもできる。

日本空港ビルデングと東京国際空港ターミナルは12月22日、羽田空港第3ターミナル出国エリア内に日本発の地方創生型ラグジュアリーブランド「ジャパン マスタリー コレクション(JAPAN MASTERY COLLECTION)以下、JMC」のショップをオープンした。

「JMC」は、単なるメード・イン・ジャパン商品の展開ではなく、ジャパン・ラグジュアリーを通じて“守るべき日本の美と技”を未来につなぐためのプラットフォームを構築し、製品への評価、生産者への資金の還元、後継者育成を目指すブランドだ。国内外の人々との接点である出国エリア内の店舗を通じて、同ブランドの感性基準に基づき日本各地から選定したオリジナル商品を含むアパレル、靴やバッグ、生活雑貨、現代アートなどを販売する。

店舗にはプロモーションエリアも設置。オープン第1弾は、「日本の美術工芸を世界へ実行委員会」による特別展「ひかりの底」を予定している。甘橘山美術館準備室長(小田原文化財団 江ノ浦測候所)を務める橋本麻里氏をキュレーターに迎え、変化し続ける工芸の最先端で活躍する作家6人が作品の展示と販売を行う。第2弾は、 株式会社山本寛斎事務所と当社の共同のファッション企画「婆娑羅 BASARA」を予定している。

常時日本語、中国語、英語に対応できるサービスも整えており、店頭ポップの2次元コードを読み取ると選択した言語で商品説明や作家の紹介などを閲覧できる。

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エディターの偏愛で選んだ、買って良かった&5000円以内のギフトにもおすすめの3選

今年1年で実際に購入&試して良かった、ギフトにもおすすめしたい5000円以内の商品を紹介します。私は最近、原料や生産方法にこだわり、小さい規模ながらも丁寧なモノ作りをしている商品に引かれます。生産者の思いや熱量が伝わってくると、なんだか自分も嬉しくなっちゃうんですよね。そんな“愛ある”プロダクトを自分へのご褒美や、ちょっとしたギフトにいかがでしょう?

中身も外見も優秀な「ブイス」のヘアオイル (60mL)4600円

まず、おすすめしたいのが「ブイス(BOUISSOU)」の“ザ ヘアオイル01”。ベタつかないのにしっとりまとまり、フランス産ゼラニウムと国産の柚子の香りがちょうど良い爽やかさでお気に入りです。そしてこの佇まいも飾っておきたいくらい素敵。岐阜県春日地区には “天空の茶畑”と呼ばれる農薬不使用のお茶栽培を40年以上続ける土地があり、「ブイス」はその地の休耕茶園のティーシードオイルと天然由来原料で作られているブランドです。

髪の毛に塗った後、乾燥しがちな手肌にもそのまま使えるので重宝しています。髪を乾かす前や朝のスタイリング、頭皮やボディーのマッサージにも使えるそう。男性には髪やひげの保湿、ひげ剃り後の肌のお手入れや、ヘアスタイリング、ハンドケアにも使えるユニセックスの“ザ ヘア&ビアードオイル01”(30mL、3800円)もギフトにおすすめです。

ちなみに「ブイス」では粉末緑茶(1100円)や“ザ バーム 01”(1600円)、自宅でラッピングする用に“ギフト巾着”(330円)もそろえていますよ。

「ブイス」

しっとり包まれる香りにうっとり! 「ザ・コールドプロセス」
はちみつ&シアバター フェイスソープ 4500円

「ザ・コールドプロセス」のはちみつ&シアバターは、なんと言っても香りにうっとり。パッケージを開けた瞬間に、ほのかにはちみつの甘い香りとハニーシトラスのフルーティーな香りが広がり、ずっと嗅いでいたいくらい。私は乾燥する時期は特に保湿にこだわり、これまでもはちみつが入ったソープを使用していましたが、「ザ・コールドプロセス」は、はちみつやシアバターの他にもオリーブ果実油、ヤシ油、パーム油も配合されていて、洗顔後しっとりとした感触で嬉しくなります。私は泡立てネットでたっぷりの泡にしてから使用しています。

「ザ・コールドプロセス」は、低温で30日以上じっくり熟成させるコールドプロセス製法を採用したナチュラルクラフトソープのブランド。しっとりの理由は、熟成させることにより、植物エキスやハーブが持つ天然由来の美肌成分が壊れにくく、保湿成分であるグリセリンがたっぷりと溶け込んでいるからだそう。肌に余計なものを残さず、潤いを残してくれます。他にもボティー用などいろんな種類のソープを発売しており、公式サイトでは効能や香り、“肌荒れ”や“毛穴”といった気になる項目ごとに選べるので、自分用や友人の好みを思い浮かべながら選ぶのも楽しそうです。男性の肌におすすめのソープもありますよ!

>「ザ・コールドプロセス

無農薬で国産の上品な甘さ
いしはら農園のレモングラス ハーブティー 30包 1620円

いしはら農園のレモングラス ハーブティーに出合ってからは、お気に入りでこればかり飲んでいます。ティーバッグタイプとリーフタイプがあり、私は会社でも手軽に飲めるようにティーバッグタイプを常備しています。30包(1620円)の他に15包(918円)もあります。

レモングラスの爽やかな味わいに、ほのかに感じる甘さは雑味がなくてとても上品。いしはら農園は、熊本県合志市でレモングラスを中心にハーブティーを無農薬・無化学肥料栽培で自社生産、自社加工、販売、卸を行っているファームです。調べてみると、現在流通しているレモングラスの大半が海外シェアなのだそうですが、いしはら農園のレモングラスは収穫まで農薬や除草剤を使用しておらず、丁寧に育てていると知ってからはよりファンになりました。どんな料理にも合わせやすいし、食後に飲むと口の中もスッキリします。もちろん仕事の合間のリフレッシュにも最適ですよ!

>「いしはら農園

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ヘアケア課金勢が増加する!? 「アットコスメ」が予測する2024年上半期トレンド5つ

アイスタイルのリサーチ業務を担うトレンド予測部は、24年上半期のビューティトレンドとしてヘアケアに力を入れる「美髪課金」を挙げた。23年にはドラッグストアやスーパーマーケット、飲食店、テーマパークなどの多くの企業が髪型・髪色の自由化を導入したが、その流れを受け24年はブリーチやハイトーンのニーズがさらに増加すると予測。その結果、ブリーチなどで傷んだ髪をケアする意識も高まるとみている。

粉状のトリートメント、髪の導入美容液……
ヘアケアアイテムが続々登場!

同社の口コミサイト「アットコスメ(@COSME)」に寄せられた投稿ワードの出現率を調査すると、「ブリーチ毛」という単語は5年前と比較して5.4倍、「ハイトーン」は4.8倍と大幅に増加していた。「アットコスメ」ユーザー8539人を対象に23年11月下旬に行ったアンケートでも、約34%が「カラーによる髪のダメージが気になるようになった」と答え、約54%が「ヘアケアにかける金額を増やしたい」と回答しており、消費者の関心がヘアケアに向いていることが伺える。

消費者ニーズに比例するように、ヘアケア市場も盛り上がりを見せている。「アットコスメ」上でのヘアケア商品登録数は昨年比で1.7倍。特に日常のケアに追加できるアイテムが続々と登場しており、頭皮ケアで人気を得ている「サボン(SABON)」のヘッドスクラブ(各90g、各2420円/各300g、各5390円)や、手持ちのトリートメントに混ぜる「トレンドホリック」の粉トリートメント“ヘアエイド”(全2種、各3回分、各1210円)、美容家が紹介し話題になった「コスメデコルテ(DECORTE)」の髪の導入美容液“AQブースティング トリートメント ヘアセラム”(200mL、5500円)などが注目を集めている。

東京・原宿駅前の「アットコスメトーキョー」でスタッフエキスパートとして勤務するウトン光恵氏は「これまではヘアオイルやヘアバームなどの髪のスタイリングを目的とした商品が売れていたが、昨今はヘアケアを目的としたインバス・アウトバスアイテムなどがよく動いている印象」と店頭の売れ行きについて話した。

若年層もインナーケアに夢中に!?

そのほかのトレンド予測として挙がったのが、若年層のインナーケアだ。韓国でインナーケアが流行している影響を受け、日本の若年層にも拡大すると予測した。韓国ではドラッグストア「オリーブヤング」明洞本店のリニューアル時にインナービューティコーナーを拡大しているほか、韓国大手企業のアモーレパシフィックなどの化粧品メーカーもインナーケアアイテムを発売するなどしており、24年はその動きが日本にも到達するとみている。

インナーケアは以前から美容感度の高い人やエイジングケアに関心がある世代を中心に支持されているが、美容にかける金額が多い人が顧客になりやすいため高価格帯の商品が多い。原田彩子リサーチプランナーは日本でインナービューティがトレンドになるためのキーワードとして「ひとくち美容投資」を挙げ、「若年層は限られた収入でやりくりをしなければならない。低価格かつ気軽にひと口で投資できるようなサプリメントが発売されれば、より支持されるのではないかと考える。また、グミなどでおいしく摂取できる商品や、思わず手に取りたくなるようなおしゃれなパッケージも売れるポイントになりそうだ」と分析している。

そのほか、同社はスティック状や混ぜるタイプなど、ユニークな形状のフェイスマスクが増えつつあることを受けた「エンタメマスク」、ファッション業界でも注目を集めている最旬スタイリング“クワイエットラグジュアリー”の上品さを取り入れたメイク提案「クワイエットラグジュアリーメイク」などを24年のビューティトレンドに挙げている。

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