【第66回グラミー賞】グーグルで最も検索されたレッドカーペットルックは?

現地時間2月4日にロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催された第66回グラミー賞授賞式。レッドカーペットは華やかな衣装を披露した音楽スターたちで溢れかえった。マイリー・サイラス(Miley Cyrus)はカスタムメイドの「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を着用し、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)はビンテージの「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を着用したことなど、セレブ達のワードローブは一晩中インターネット検索クエリの上位を占めた。グーグル(Google)の報告によると、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のドレスが、この授賞式でのレッドカーペットで最も検索されたルックだそうだ。
ここではグラミー賞授賞式のレッドカーペットルックの中から検索された、ワードローブ上位10スタイルを紹介する。

10位 マイリー・サイラス(Miley Cyrus)

マイリーは安全ピンだけで作られた「メゾン マルジェラ」の特注のミニドレスを着用。ゴールドドレスに合わせて、「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」と「メゾン マルジェラ」のコラボレーションである、ベルベット素材ハイヒールを。この日、マイリーは米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で自己最長首位記録をした大ヒット曲「Flowers」を披露した。

9位 オリビア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)

スーパーモデルの代表格であるリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)が、かつてランウエイを歩いた「ヴェルサーチェ」の1995年春コレクションから、オリビアは赤いビーズが無数に施された白いガウンをチョイス。ダイヤモンドとルビーのピアス、大きなブルーのストーンが印象的なリングを合わせた。

8位 カイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)

楽曲「Padam Padam」で“最優秀ポップ・ダンス・レコーディング賞”を獲得したカイリーは、同曲のミュージックビデオをほうふつとさせる「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」の真っ赤なサテンドレスで登場。コルセットスタイルでメリハリのあるスタイルに仕上げた。

7位 ジェリー・ロール(Jelly Roll)

ラッパーのジェリーは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が手掛けた「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の2024年秋コレクションからジャケットをセレクト。スニーカーも「ルイ・ヴィトン」でそろえた。

6位 ビクトリア・モネ(Victoria Monet)

「アトリエ ヴェルサーチェ(ATELIER VERSACE)」特注のシルキーブロンズのドレスを着用したのは、最優秀新人賞を手にしたビクトリア。娘のヘイゼル・モネ・ゲインズ(Hazel Monet Gaines)とおそろいのコーディネートで注目の的に。これまでの道のりを振り返り、涙ながらに感謝のスピーチを披露。

5位 デュア・リパ(Dua Lipa)

この日オープニングアクトを担当したデュアが着こなしたのは、フロントと腰回りのセクシーなカットラインが特徴的な「クレージュ(COURREGES)」のロングドレス。今年トレンドのメタリックを取り入れた。首元に輝くのは、2匹の魚をモチーフにした「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のチョーカー。

4位 グレイシー・エイブラムス(Gracie Abrams)

シンガーソングライターのグレイシーはコルセットトップにフリルのついたスカートのドレスでシルエット美を表現。「シャネル(CHANEL)」のオートクチュールのカスタムドレスだ。

3位 ビリー・ジョエル(Billy Joel)

スーツやシャツ、ネクタイをオールブラックで統一し、シルバーのアクセントを添えたビリー。同じくブラック&シルバーのコーディネートで来場した家族とともにポーズ。この日、ビリーが22年ぶりにグラミー賞授賞式のステージでパフォーマンスを披露したことも話題に。

2位 ボーイジーニアス(Boygenius)

米バンド・ボーイジーニアスのフィービー・ブリジャーズ(Phoebe Bridgers)、ルーシー・ダッカス(Lucy Dacus)、ジュリアン・ベイカー(Julien Baker)は、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」の白いスーツと黒いドレスシューズでレッドカーペットへ。

1位 テイラー・スウィフト(Taylor Swift)

最も検索されたテイラーは「スキャパレリ」のホワイトドレスにブラックのグローブやシューズ、チョーカーを合わせた。この色合いが近々リリースが噂されるアルバム「eputation」のジャケットカラーと被っていることから、「何かを意味しているのでは」とファンの考察が盛り上がった。さらに、チョーカーの時計が指し示すのは、ノミネートされているアルバムタイトルでもある「Midnights (3am Edition)」の通り、3時を示していると指摘する声も。

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【第66回グラミー賞】グーグルで最も検索されたレッドカーペットルックは?

現地時間2月4日にロサンゼルスのクリプト・ドットコム・アリーナで開催された第66回グラミー賞授賞式。レッドカーペットは華やかな衣装を披露した音楽スターたちで溢れかえった。マイリー・サイラス(Miley Cyrus)はカスタムメイドの「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を着用し、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)はビンテージの「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を着用したことなど、セレブ達のワードローブは一晩中インターネット検索クエリの上位を占めた。グーグル(Google)の報告によると、テイラー・スウィフト(Taylor Swift)の「スキャパレリ(SCHIAPARELLI)」のドレスが、この授賞式でのレッドカーペットで最も検索されたルックだそうだ。
ここではグラミー賞授賞式のレッドカーペットルックの中から検索された、ワードローブ上位10スタイルを紹介する。

10位 マイリー・サイラス(Miley Cyrus)

マイリーは安全ピンだけで作られた「メゾン マルジェラ」の特注のミニドレスを着用。ゴールドドレスに合わせて、「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」と「メゾン マルジェラ」のコラボレーションである、ベルベット素材ハイヒールを。この日、マイリーは米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で自己最長首位記録をした大ヒット曲「Flowers」を披露した。

9位 オリビア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)

スーパーモデルの代表格であるリンダ・エヴァンジェリスタ(Linda Evangelista)が、かつてランウエイを歩いた「ヴェルサーチェ」の1995年春コレクションから、オリビアは赤いビーズが無数に施された白いガウンをチョイス。ダイヤモンドとルビーのピアス、大きなブルーのストーンが印象的なリングを合わせた。

8位 カイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)

楽曲「Padam Padam」で“最優秀ポップ・ダンス・レコーディング賞”を獲得したカイリーは、同曲のミュージックビデオをほうふつとさせる「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」の真っ赤なサテンドレスで登場。コルセットスタイルでメリハリのあるスタイルに仕上げた。

7位 ジェリー・ロール(Jelly Roll)

ラッパーのジェリーは、ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)が手掛けた「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の2024年秋コレクションからジャケットをセレクト。スニーカーも「ルイ・ヴィトン」でそろえた。

6位 ビクトリア・モネ(Victoria Monet)

「アトリエ ヴェルサーチェ(ATELIER VERSACE)」特注のシルキーブロンズのドレスを着用したのは、最優秀新人賞を手にしたビクトリア。娘のヘイゼル・モネ・ゲインズ(Hazel Monet Gaines)とおそろいのコーディネートで注目の的に。これまでの道のりを振り返り、涙ながらに感謝のスピーチを披露。

5位 デュア・リパ(Dua Lipa)

この日オープニングアクトを担当したデュアが着こなしたのは、フロントと腰回りのセクシーなカットラインが特徴的な「クレージュ(COURREGES)」のロングドレス。今年トレンドのメタリックを取り入れた。首元に輝くのは、2匹の魚をモチーフにした「ティファニー(TIFFANY & CO.)」のチョーカー。

4位 グレイシー・エイブラムス(Gracie Abrams)

シンガーソングライターのグレイシーはコルセットトップにフリルのついたスカートのドレスでシルエット美を表現。「シャネル(CHANEL)」のオートクチュールのカスタムドレスだ。

3位 ビリー・ジョエル(Billy Joel)

スーツやシャツ、ネクタイをオールブラックで統一し、シルバーのアクセントを添えたビリー。同じくブラック&シルバーのコーディネートで来場した家族とともにポーズ。この日、ビリーが22年ぶりにグラミー賞授賞式のステージでパフォーマンスを披露したことも話題に。

2位 ボーイジーニアス(Boygenius)

米バンド・ボーイジーニアスのフィービー・ブリジャーズ(Phoebe Bridgers)、ルーシー・ダッカス(Lucy Dacus)、ジュリアン・ベイカー(Julien Baker)は、「トム ブラウン(THOM BROWNE)」の白いスーツと黒いドレスシューズでレッドカーペットへ。

1位 テイラー・スウィフト(Taylor Swift)

最も検索されたテイラーは「スキャパレリ」のホワイトドレスにブラックのグローブやシューズ、チョーカーを合わせた。この色合いが近々リリースが噂されるアルバム「eputation」のジャケットカラーと被っていることから、「何かを意味しているのでは」とファンの考察が盛り上がった。さらに、チョーカーの時計が指し示すのは、ノミネートされているアルバムタイトルでもある「Midnights (3am Edition)」の通り、3時を示していると指摘する声も。

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社長の「体当たり動画」も追い風? オーダースーツSADA、過去最高業績ねらう

佐田展隆/オーダースーツSADA社長

PROFILE:(さだ・のぶたか)1974年生まれ。一橋大学経済学部を卒業後、東レに入社。2003年に父が経営する佐田に入社し、05年に社長。PRのため自社スーツをまとってスキージャンプを飛ぶ、富士山に登る、東京マラソンを走る等のチャレンジをユーチューブで配信。「カンブリア宮殿」(テレビ東京)等メディア出演多数。著書に「迷ったら茨の道を行け」(ダイヤモンド社) PHOTO:SHUHEI SHINE

オーダースーツSADAは、全国に47店舗を有する注文服大手だ。初回限定1万9800円という手頃な価格でフルオーダースーツを製造販売する。3代目の佐田展隆社長はこれまでバブル崩壊による消費低迷、東日本大震災による自社工場(宮城県)の被災、そしてコロナ禍によるスーツ離れ――数々の困難に直面してきたが、2024年7月期は過去最高の売上高を達成する見込みだ。ライトネイビーのスーツに赤ネクタイの姿で体当たりの企画に挑戦し、スーツの魅力を発信するユーチューバーとしての顔も持ち合わせる。

WWD:リモートワークが進んだコロナ禍を経て、ビジネスウエア市場は大きく変わった。直近のオーダースーツの商況は?

佐田展隆社長(以下、佐田):コロナ前の売り上げ水準に回復しており、今期(24年7月期)は過去最高の売り上げを更新する見通しだ。振り返るとコロナ禍は本当に大変だった。スーツ自体の需要が激減してしまったのだから。昨年も猛暑によって9月まで苦戦したものの、10月以降は復調した。以降、1月まで前年売り上げをクリアし続けている。

WWD:好調の要因は?

佐田:顧客の平均単価が上がった。現在の購買平均単価は4万円強。原料高にともない商品価格を上げたことも一因だが、“スーツは勝負の場で着るもの”という認識がコロナ以降に浸透した。ビジネススーツ市場自体は縮小している一方で、顧客が「スーツを何のために着るか」を見直したようだ。コロナ前はとりあえず仕事で必要だから何着か持っておく。それがTPOをわきまえ、大事な相手と会うときの勝負服、一張羅としての意味合いを強めた。せっかく購入するのであれば、サイズや着心地、デザインに納得いくフルオーダーの一着を持っていたいという声を聞くようになった。高価なインポート生地を選ぶ方も多い。

実際、オーダースーツへの関心が高まっている。グーグルの分析データによると「オーダースーツ」という検索キーワードがコロナ前の倍に増えているという。弊社公式ホームページの10月アクセス数が前年同期比4倍、11月も2.5倍に急伸した。こうしたことが追い風になっている。

初めてのフルオーダーの着心地に驚く

WWD:コロナ前後で顧客層も変化した?

佐田:顧客の平均年齢が10歳以上若返った。現在のボリュームは30代から40代。初めてオーダースーツを作りに来てくれるお客さまが多い。スーツをあつらえた経験があると言う方も、よくよく聞くと(既成の型紙から作る)パターンオーダースーツであることがほとんど。当社のように一人一人の体形を細かく採寸し、着心地も好みにも合わせるフルオーダーを経験している方は本当に少ない。そんなお客さまが出来上がったスーツに袖を通すと、一様に着心地やクオリティに驚く。そしてリピーターになってくれる。45%のお客さまが3年以内に再びSADAでスーツを作る。年に2回来店してくれるコアなファンもおり、こうしたロイヤルリピーターをどれだけ増やせるかが今後の鍵になりそうだ。

WWD:オーダースーツSADAの強みは?

佐田:自社工場(宮城県と中国・河北省)だ。細かいニーズに柔軟に対応できるほか、パターンオーダーとほぼ同価格でフルオーダースーツを作ることができる。流れとしては、個人に合わせたオリジナルパターンをおこし、好みのゆとり幅に調整しながら細かく補正。そのパターンに合わせ自社工場で縫い上げていく。

ヌード寸法(服ではなく着用者自身の寸法)に対して、どのくらいのゆとりが好まれるかを把握するのが重要だ。一口にスーツを着るホワイトカラーといっても仕事内容によって体の動きは異なる。デスクワークが多いのか、外回りが多いのか、車を運転することも多いのか。丁寧なヒアリングを重ね、仮縫いしたスーツを試着してもらいながら肩や背中などパーツごとに細かくゆとりを確認していく。ここを緻密に行うことで体形にジャストフィットし、着心地の良さに納得してもらっている。SADAのスーツはプロ野球やJリーグなど27のプロスポーツチームに公式スーツを提供(24年1月11日現在)している。アスリートの皆さんはフルオーダーでなければ体形に合うスーツが見つかない。契約数を通しても評価をもらえていると思う。

社長がスーツを着て過酷な山登りに挑戦

WWD:社長自身も自社スーツを着て、スポーツから山登りまで数多くのアクティビティにチャレンジしている様子をユーチューブで配信している。

佐田:富士山登頂からスキージャンプ、スキューバダイビング、トライアスロンまで本当にさまざまなことに挑戦してきた。きっかけは全部、社員からの無茶振り(笑)。ちなみに今日着ているスーツは海に潜ったとき、何回も着用していたものなので、クリーニングしても塩が落ちきれていない。こうした挑戦を通して、スーツにゆとりがあれば山登りでも何でも問題なく動けることを私自身も実感している。昨年のモンブラン(4807m、ヨーロッパアルプス最高峰)登頂の際は、あまりの強風でアンダーウエアやアウターが必須だったが、寒さ対策さえ万全にしていればスーツでも余裕で山に登れる。

毎月1回のペースで山に登り、ユーチューブで配信している。これまで登った数は、日本百名山でいえば35座。百名山を完登するまで絶対に続けると決めている。年に1回は海外の山にも登っている。もともと学生時代にノルディック複合の選手だったので、基礎体力には自信があるし追い込まれる方が好きなタチ。スーツが似合う体形をキープするためにも体脂肪率は11%を維持している。基本、夕食では炭水化物を食べない。

会社の公式チャンネルも開設していて、そちらではビジネスマナーやスーツの着こなしの動画が人気だ。私のチャンネルはあくまでも、笑いを交えてオーダースーツの敷居を下げたいという思いから。店頭スタッフによるとお客さまから社長動画について話題に上ることも非常に多いらしく、たいへんだけど続けてよかった。

WWD:会社として、社長個人として、今年に成し遂げたいことは?

佐田:会社としては、2024年7月期に過去最高の売上高40億円を達成し、コロナ脱却を証明する年にしたい。創業100周年を迎えたメモリアルイヤーに成し遂げる意義も大きい。個人としては、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(5895m)登頂だ。標高5000メートル以上の山に挑むのは初めて。頂上でキリマンジャロコーヒーを飲むと決めている。実は昨年末に左腕を骨折してしまい手術をしてリハビリ中だが、問題なくやり遂げられる自信はある。

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佐田展隆/オーダースーツSADA社長

PROFILE:(さだ・のぶたか)1974年生まれ。一橋大学経済学部を卒業後、東レに入社。2003年に父が経営する佐田に入社し、05年に社長。PRのため自社スーツをまとってスキージャンプを飛ぶ、富士山に登る、東京マラソンを走る等のチャレンジをユーチューブで配信。「カンブリア宮殿」(テレビ東京)等メディア出演多数。著書に「迷ったら茨の道を行け」(ダイヤモンド社) PHOTO:SHUHEI SHINE

オーダースーツSADAは、全国に47店舗を有する注文服大手だ。初回限定1万9800円という手頃な価格でフルオーダースーツを製造販売する。3代目の佐田展隆社長はこれまでバブル崩壊による消費低迷、東日本大震災による自社工場(宮城県)の被災、そしてコロナ禍によるスーツ離れ――数々の困難に直面してきたが、2024年7月期は過去最高の売上高を達成する見込みだ。ライトネイビーのスーツに赤ネクタイの姿で体当たりの企画に挑戦し、スーツの魅力を発信するユーチューバーとしての顔も持ち合わせる。

WWD:リモートワークが進んだコロナ禍を経て、ビジネスウエア市場は大きく変わった。直近のオーダースーツの商況は?

佐田展隆社長(以下、佐田):コロナ前の売り上げ水準に回復しており、今期(24年7月期)は過去最高の売り上げを更新する見通しだ。振り返るとコロナ禍は本当に大変だった。スーツ自体の需要が激減してしまったのだから。昨年も猛暑によって9月まで苦戦したものの、10月以降は復調した。以降、1月まで前年売り上げをクリアし続けている。

WWD:好調の要因は?

佐田:顧客の平均単価が上がった。現在の購買平均単価は4万円強。原料高にともない商品価格を上げたことも一因だが、“スーツは勝負の場で着るもの”という認識がコロナ以降に浸透した。ビジネススーツ市場自体は縮小している一方で、顧客が「スーツを何のために着るか」を見直したようだ。コロナ前はとりあえず仕事で必要だから何着か持っておく。それがTPOをわきまえ、大事な相手と会うときの勝負服、一張羅としての意味合いを強めた。せっかく購入するのであれば、サイズや着心地、デザインに納得いくフルオーダーの一着を持っていたいという声を聞くようになった。高価なインポート生地を選ぶ方も多い。

実際、オーダースーツへの関心が高まっている。グーグルの分析データによると「オーダースーツ」という検索キーワードがコロナ前の倍に増えているという。弊社公式ホームページの10月アクセス数が前年同期比4倍、11月も2.5倍に急伸した。こうしたことが追い風になっている。

初めてのフルオーダーの着心地に驚く

WWD:コロナ前後で顧客層も変化した?

佐田:顧客の平均年齢が10歳以上若返った。現在のボリュームは30代から40代。初めてオーダースーツを作りに来てくれるお客さまが多い。スーツをあつらえた経験があると言う方も、よくよく聞くと(既成の型紙から作る)パターンオーダースーツであることがほとんど。当社のように一人一人の体形を細かく採寸し、着心地も好みにも合わせるフルオーダーを経験している方は本当に少ない。そんなお客さまが出来上がったスーツに袖を通すと、一様に着心地やクオリティに驚く。そしてリピーターになってくれる。45%のお客さまが3年以内に再びSADAでスーツを作る。年に2回来店してくれるコアなファンもおり、こうしたロイヤルリピーターをどれだけ増やせるかが今後の鍵になりそうだ。

WWD:オーダースーツSADAの強みは?

佐田:自社工場(宮城県と中国・河北省)だ。細かいニーズに柔軟に対応できるほか、パターンオーダーとほぼ同価格でフルオーダースーツを作ることができる。流れとしては、個人に合わせたオリジナルパターンをおこし、好みのゆとり幅に調整しながら細かく補正。そのパターンに合わせ自社工場で縫い上げていく。

ヌード寸法(服ではなく着用者自身の寸法)に対して、どのくらいのゆとりが好まれるかを把握するのが重要だ。一口にスーツを着るホワイトカラーといっても仕事内容によって体の動きは異なる。デスクワークが多いのか、外回りが多いのか、車を運転することも多いのか。丁寧なヒアリングを重ね、仮縫いしたスーツを試着してもらいながら肩や背中などパーツごとに細かくゆとりを確認していく。ここを緻密に行うことで体形にジャストフィットし、着心地の良さに納得してもらっている。SADAのスーツはプロ野球やJリーグなど27のプロスポーツチームに公式スーツを提供(24年1月11日現在)している。アスリートの皆さんはフルオーダーでなければ体形に合うスーツが見つかない。契約数を通しても評価をもらえていると思う。

社長がスーツを着て過酷な山登りに挑戦

WWD:社長自身も自社スーツを着て、スポーツから山登りまで数多くのアクティビティにチャレンジしている様子をユーチューブで配信している。

佐田:富士山登頂からスキージャンプ、スキューバダイビング、トライアスロンまで本当にさまざまなことに挑戦してきた。きっかけは全部、社員からの無茶振り(笑)。ちなみに今日着ているスーツは海に潜ったとき、何回も着用していたものなので、クリーニングしても塩が落ちきれていない。こうした挑戦を通して、スーツにゆとりがあれば山登りでも何でも問題なく動けることを私自身も実感している。昨年のモンブラン(4807m、ヨーロッパアルプス最高峰)登頂の際は、あまりの強風でアンダーウエアやアウターが必須だったが、寒さ対策さえ万全にしていればスーツでも余裕で山に登れる。

毎月1回のペースで山に登り、ユーチューブで配信している。これまで登った数は、日本百名山でいえば35座。百名山を完登するまで絶対に続けると決めている。年に1回は海外の山にも登っている。もともと学生時代にノルディック複合の選手だったので、基礎体力には自信があるし追い込まれる方が好きなタチ。スーツが似合う体形をキープするためにも体脂肪率は11%を維持している。基本、夕食では炭水化物を食べない。

会社の公式チャンネルも開設していて、そちらではビジネスマナーやスーツの着こなしの動画が人気だ。私のチャンネルはあくまでも、笑いを交えてオーダースーツの敷居を下げたいという思いから。店頭スタッフによるとお客さまから社長動画について話題に上ることも非常に多いらしく、たいへんだけど続けてよかった。

WWD:会社として、社長個人として、今年に成し遂げたいことは?

佐田:会社としては、2024年7月期に過去最高の売上高40億円を達成し、コロナ脱却を証明する年にしたい。創業100周年を迎えたメモリアルイヤーに成し遂げる意義も大きい。個人としては、アフリカ大陸最高峰のキリマンジャロ(5895m)登頂だ。標高5000メートル以上の山に挑むのは初めて。頂上でキリマンジャロコーヒーを飲むと決めている。実は昨年末に左腕を骨折してしまい手術をしてリハビリ中だが、問題なくやり遂げられる自信はある。

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「ビームス ジャパン」× 牛乳石鹸 × 都営バス 銭湯の壁画が富士山からウシへ、限定イラストのラッピングバスも

ビームスが運営する「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」は、牛乳石鹸、都営バスとコラボした新企画「銭湯のススメ 2024〜都営バスでめぐる編〜」を、きょう2月6日“風呂の日”に始動した。銭湯の壁画を特別イラストでジャックする企画や都営バスのラッピング企画、スタンプラリーによるプレゼント企画、「ビームス ジャパン」各店でのオリジナルグッズ販売などを行う。

今回のコラボは、2019年に始まった「銭湯のススメ」プロジェクトの第4弾に当たる。「ビームス ジャパン」と牛乳石鹸の協業プロジェクトとして始動し、これまでにオリジナルグッズの販売などを実施してきた。

3者コラボは、日本の文化や名産品を扱う「ビームス ジャパン」に対して、東京都が「都営交通100周年に合わせて何かできないか」と声掛けしたのが始まりだ。都営バスは都内を縦横に走り、地域住民の生活を支える。銭湯は地域に根差し、人々のコミュニティーやコミュニケーションに貢献する。「いずれも公共インフラとして機能する、日本独自の文化だ。それぞれを掛け合わせて、さらにファンを増やしたいと思い、3者コラボを構想した」とプロジェクトをリードしたビームス クリエイティブの佐野明政氏は語る。

イラストレーター田渕周平氏が書き下ろしたイラストをベースにして、さまざまな企画を行う。例えば都営バスでは、このイラストでラッピングした限定バスを走らせる。2月7日〜3月21日まで、「都01系統 渋谷駅前〜六本木駅前〜新橋駅前」の路線を走行する。また、都営バスや地下鉄を使ってさまざまな銭湯に向かってほしいとの思いから、都営地下鉄各駅の自動販売機で、同イラストを用いたデザインの一日乗車券を発売する。

東上野の銭湯「寿湯」では、このイラストをベースにした限定内装を採用。大浴場の壁画や、のれん、外装までをコラボ仕様にアレンジする。壁画は4月17日まで、のれんは3月22日まで掲出する。

銭湯で使えるオリジナルグッズも販売する。折り畳み可能な湯桶やロングスリーブTシャツ、手拭い、サウナハット、サコッシュなどを用意した。「ビームス ジャパン」新宿店と渋谷店、「ビームス」六本木ヒルズ店で扱う。

都内各所を回るスタンプラリーも実施する。該当する都内約440軒の銭湯のうち、12カ所を巡ると、先着4000人にオリジナルソックスが配られるほか、限定の一日乗車券を一部の銭湯で提示すると、先着でオリジナルステッカーがもらえる。

コラボ企画始動に合わせて6日、東上野の「寿湯」で記者会見を行った。東京都公衆浴場業生活衛生同業組合の石田眞理事長、牛乳石鹸共進社の宮崎悌二社長、ビームス クリエイティブの池内光社長が登壇した。石田理事長は「銭湯は、世代も身分も超えた裸の付き合いができる特別な空間。誰もが平等にコミュニケーションができる、日本独自の文化だ。近年は若い世代からの認知も高まっている。今回のコラボレーションを機に、より多くの方に利用いただき、もっと身近な存在になれたらうれしい」とコメント。池内社長は「2019年から続く人気企画を、都営交通という新しいパートナーを迎えて、さらに深みのある企画に更新でききることを光栄に思う。これからも、日本文化の担い手となる企業や団体とコラボを行い、その魅力を継続して伝えていく」と語った。

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「ビームス ジャパン」× 牛乳石鹸 × 都営バス 銭湯の壁画が富士山からウシへ、限定イラストのラッピングバスも

ビームスが運営する「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」は、牛乳石鹸、都営バスとコラボした新企画「銭湯のススメ 2024〜都営バスでめぐる編〜」を、きょう2月6日“風呂の日”に始動した。銭湯の壁画を特別イラストでジャックする企画や都営バスのラッピング企画、スタンプラリーによるプレゼント企画、「ビームス ジャパン」各店でのオリジナルグッズ販売などを行う。

今回のコラボは、2019年に始まった「銭湯のススメ」プロジェクトの第4弾に当たる。「ビームス ジャパン」と牛乳石鹸の協業プロジェクトとして始動し、これまでにオリジナルグッズの販売などを実施してきた。

3者コラボは、日本の文化や名産品を扱う「ビームス ジャパン」に対して、東京都が「都営交通100周年に合わせて何かできないか」と声掛けしたのが始まりだ。都営バスは都内を縦横に走り、地域住民の生活を支える。銭湯は地域に根差し、人々のコミュニティーやコミュニケーションに貢献する。「いずれも公共インフラとして機能する、日本独自の文化だ。それぞれを掛け合わせて、さらにファンを増やしたいと思い、3者コラボを構想した」とプロジェクトをリードしたビームス クリエイティブの佐野明政氏は語る。

イラストレーター田渕周平氏が書き下ろしたイラストをベースにして、さまざまな企画を行う。例えば都営バスでは、このイラストでラッピングした限定バスを走らせる。2月7日〜3月21日まで、「都01系統 渋谷駅前〜六本木駅前〜新橋駅前」の路線を走行する。また、都営バスや地下鉄を使ってさまざまな銭湯に向かってほしいとの思いから、都営地下鉄各駅の自動販売機で、同イラストを用いたデザインの一日乗車券を発売する。

東上野の銭湯「寿湯」では、このイラストをベースにした限定内装を採用。大浴場の壁画や、のれん、外装までをコラボ仕様にアレンジする。壁画は4月17日まで、のれんは3月22日まで掲出する。

銭湯で使えるオリジナルグッズも販売する。折り畳み可能な湯桶やロングスリーブTシャツ、手拭い、サウナハット、サコッシュなどを用意した。「ビームス ジャパン」新宿店と渋谷店、「ビームス」六本木ヒルズ店で扱う。

都内各所を回るスタンプラリーも実施する。該当する都内約440軒の銭湯のうち、12カ所を巡ると、先着4000人にオリジナルソックスが配られるほか、限定の一日乗車券を一部の銭湯で提示すると、先着でオリジナルステッカーがもらえる。

コラボ企画始動に合わせて6日、東上野の「寿湯」で記者会見を行った。東京都公衆浴場業生活衛生同業組合の石田眞理事長、牛乳石鹸共進社の宮崎悌二社長、ビームス クリエイティブの池内光社長が登壇した。石田理事長は「銭湯は、世代も身分も超えた裸の付き合いができる特別な空間。誰もが平等にコミュニケーションができる、日本独自の文化だ。近年は若い世代からの認知も高まっている。今回のコラボレーションを機に、より多くの方に利用いただき、もっと身近な存在になれたらうれしい」とコメント。池内社長は「2019年から続く人気企画を、都営交通という新しいパートナーを迎えて、さらに深みのある企画に更新でききることを光栄に思う。これからも、日本文化の担い手となる企業や団体とコラボを行い、その魅力を継続して伝えていく」と語った。

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「エコー」と「ミノトール インスト」が共同で日本限定シューズを発売 日常からゴルフまで

デンマークのシューズブランド「エコー(ECCO)」は、泉栄一デザイナーのブランド「ミノトール インスト(MINOTAUR INST.)」と共同でゴルフシューズ“エコー ゴルフ バイオム C4 – ジャパン リミテッド エディション”(10万円/税抜価格)を日本限定で発売する。

2月9日から「ミノトール インスト」の店舗とオンラインストア、「エコー」表参道店と銀座店、「ハイプゴルフ(HYPE GOLF)」で販売する。ウィメンズはホワイトとブラックを、メンズはブラックをそろえ、ホワイトは300足、ブラックは200足の数量限定販売となる。

同アイテムは「エコー」のゴルフシューズ“バイオム C4”をベースに、日常でも快適に着用できるモデルにアップデートしたもの。アルミニウム製のBOAシステム(ダイヤルでフィッティングを調整する機構)をゴルフシューズに初めて採用し、フィット感の精密な調整を可能にした。アッパーに使用したのは「エコー」が自社の革工場で製造した高品質レザー。靴紐部分までプレミアムレザーのフラップでカバーするなど、未来的でスタイリッシュなアイデアを随所に施した。

スパイクに劣らないグリップ力を発揮するオリジナルの“MTN グリップ アウトソール”と約2500人のアスリートの足を解析した“バイオム ナチュラル モーションテクノロジー”が、高い安定性とコントロール性を実現する。また、360度の防水と透湿を誇る“ゴアテックス サラウンド(GORE-TEX SURROUND)”技術が靴内の湿気を逃がし、常にドライで快適な履き心地をキープする。悪天候に左右されず18ホールを通してプレーを楽しめる一足だ。

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【2024年春コスメ】「キス」のアイパレットに甘やかなピーチカラーが新登場

「キス(KISS)」は3月11日、大粒グリッターと4色のアイカラーをセットにした定番のアイパレット“カクテルデイズ”(全5種うち新1種、各2090円)から、甘やかな目元を演出する新色のピーチティーカラーを発売する。

“カクテルデイズ”は好きなカラーや質感を混ぜて、毎日異なる仕上がりを楽しめる5色アイシャドウパレット。全てのカラーに高密着オイルを配合し、溶け込むように目元にフィットする。パレット上部にあるアイカラー“プリズムドットグリッター”は、4色の大粒グリッターを砕かずに手作業で組み合わせている。

新たに追加するカラー“ピーチアマレット”は、春らしい桃のようなピンクや柔らかなベージュの質感の異なる色味を組み合わせたパレットに仕上げた。明るさや色みを調整できるため、肌トーンを選ばずに使用できる。

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【2024年春コスメ】「キス」のアイパレットに甘やかなピーチカラーが新登場

「キス(KISS)」は3月11日、大粒グリッターと4色のアイカラーをセットにした定番のアイパレット“カクテルデイズ”(全5種うち新1種、各2090円)から、甘やかな目元を演出する新色のピーチティーカラーを発売する。

“カクテルデイズ”は好きなカラーや質感を混ぜて、毎日異なる仕上がりを楽しめる5色アイシャドウパレット。全てのカラーに高密着オイルを配合し、溶け込むように目元にフィットする。パレット上部にあるアイカラー“プリズムドットグリッター”は、4色の大粒グリッターを砕かずに手作業で組み合わせている。

新たに追加するカラー“ピーチアマレット”は、春らしい桃のようなピンクや柔らかなベージュの質感の異なる色味を組み合わせたパレットに仕上げた。明るさや色みを調整できるため、肌トーンを選ばずに使用できる。

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「ドクターマーチン」×「リック・オウエンス」の新作が2月8日に発売 第2弾も準備中

「ドクターマーチン(DR. MARTENS)」は、「リック・オウエンス(RICK OWENS)」とのコラボシューズの新作を2月8日に発売する。価格は5万7200円で、サイズはUK3(22cm)〜11(30cm)をそろえる。ドクターマーチン公式オンラインストアとブランドコンセプトストア ドクターマーチン ショールームTYO、「リックオウエンス」取扱店舗で販売する。今回のコラボコレクションは2つのフェーズで構成され、第2弾は3月上旬に発売する予定だ。ビジュアルには、パフォーマーのシシー・ミスフィット(Sissy Misfit)を起用した。

両ブランドの協業は2021年に始まり、今回は23年末に登場した「ドクターマーチン」の新コレクション“14XX”の“DMXLソール”から構築した。ブーツのアッパー全体にわたってサイズを拡張したソールにルナレザーを組み合わせた。ブラッシュド仕上げのシルバーハードウエアは、シグネチャーのメガレースパターンで固定した。

リック・オウエンス(Rick Owens)は、今回のコラボコレクションの発表に際して、次のようにコメントを寄せた。「私は、シシー・ミスフィット(Sissy Misfit)のような生き生きとした自己創造、トランスの力でテクノを爆発させるようなものを、コラボレーションを通じて称えるのが好きだ。『ドクターマーチン』は常に私にとってインスピレーショナルなサブカルチャーを表現しており、その伝統を称賛している」。

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「ドクターマーチン」×「リック・オウエンス」の新作が2月8日に発売 第2弾も準備中

「ドクターマーチン(DR. MARTENS)」は、「リック・オウエンス(RICK OWENS)」とのコラボシューズの新作を2月8日に発売する。価格は5万7200円で、サイズはUK3(22cm)〜11(30cm)をそろえる。ドクターマーチン公式オンラインストアとブランドコンセプトストア ドクターマーチン ショールームTYO、「リックオウエンス」取扱店舗で販売する。今回のコラボコレクションは2つのフェーズで構成され、第2弾は3月上旬に発売する予定だ。ビジュアルには、パフォーマーのシシー・ミスフィット(Sissy Misfit)を起用した。

両ブランドの協業は2021年に始まり、今回は23年末に登場した「ドクターマーチン」の新コレクション“14XX”の“DMXLソール”から構築した。ブーツのアッパー全体にわたってサイズを拡張したソールにルナレザーを組み合わせた。ブラッシュド仕上げのシルバーハードウエアは、シグネチャーのメガレースパターンで固定した。

リック・オウエンス(Rick Owens)は、今回のコラボコレクションの発表に際して、次のようにコメントを寄せた。「私は、シシー・ミスフィット(Sissy Misfit)のような生き生きとした自己創造、トランスの力でテクノを爆発させるようなものを、コラボレーションを通じて称えるのが好きだ。『ドクターマーチン』は常に私にとってインスピレーショナルなサブカルチャーを表現しており、その伝統を称賛している」。

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「ア ベイシング エイプ®」が“ベビーマイロ”の25回目の誕生日を祝福!

「ア ベイシング エイプ®」のマスコットキャラクター“ベビーマイロ”が25周年

「ア ベイシング エイプ®(A BATHING APE®)」は、“ベビーマイロ”の誕生日(2月5日)に合わせて、ぬいぐるみ(1万1000円)やキーチェーン(4400円)、灰皿(7700円)などを発売した。

“ベビーマイロ”は、1999年に「ア ベイシング エイプ®」のマスコットキャラクターとして誕生。今年、25周年を迎えた。

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デジタル広告の最新トレンドは3DクリエイティブとコネクテッドTV Teads Japanがイベントを初開催

インリード型広告プラットフォームを提供するティーズ ジャパン(TEADS JAPAN)は1月25日、「ティーズ ラグジュアリー サミット(TEADS LUXURY SUMMIT)を開催した。同イベントは、グローバルおよび日本におけるデジタル広告に関する最新情報を提供し、ティーズの今後の取り組みを披露するイベントで、日本での開催は初となる。イベントには、ラグジュアリーブランドのマーケティング担当者を中心に同社のクライアントが参加し、知見の共有やネットワーキングが行われた。

イベントは、今村幸彦ティーズ ジャパン 東アジアマネージング・ディレクターによる開会の挨拶からスタート。今村マネージング・ディレクターは、ティーズが掲げる「質の高いメディア」「データドリブンマスリーチ」「データに基づいたクリエイティブ」「測定&最適化」という“4つの柱”について触れ、「他社と一線を画す価値を訴求し、サプライヤーではなく、マーケティングパートナーでありたい。ブランドが安心して配信できる場所、ユーザーが嫌がらない場所にデジタル広告を配信していきたい」と語った。

続いて登壇したラシッド・アイト・アッディ=ティーズ ストラテジック・アカウントSVPからは、グローバル動向とティーズの今後の取り組みが語られた。ラシッドSVPは、デジタル広告の最新トレンドとして3Dクリエイティブを活用した広告手法について実例を交えて説明した。これまでの3D技術ではラグジュアリーブランドを満足させることが難しかったが、ティーズが提供する3D・VR技術は、本物との区別がつかないほど高いクオリティーを誇るという。ラシッドSVPは、「これからは3Dでストーリーテリングをする時代」であると述べ、3Dやバーチャル トライオンを活用することで「店頭でも体験できないデジタル独自の体験を提供する」と語った。ティーズでは今後、これまでは限られたカテゴリーでしか提供できなかった3DやVRの技術をラグジュアリーの全カテゴリーに拡張していくという。

また、ラシッドSVPは、ティーズの最新の取り組みであるコネクテッドテレビ(CTV)への広告出稿についても解説した。テレビのコンテンツよりも先に広告を表示させることで得られる効果や、モバイルデバイスとCTVを組み合わせて広告展開していくことでさらに効果が上がることを数字や事例を交えて解説した。

CTVの日本における取り組みについては、内田功ティーズ ジャパン ストラテジック・アカウント・ディレクターによる日本の動向に関するプレゼンテーションの中でも触れられた。同氏は、「ラグジュアリーブランドの世界観を映像で配信するにはCTVが最適なソリューション」と語り、日本におけるCTVビジネスは「まだテストを開始したばかり」としつつも、「ワンストップでCTVとインリード型広告を組み合わせたソリューションを提供していきたい」と語った。

ティーズは、2011年に南フランスで創業。現在は30カ国に50の拠点を構えるAIテクノロジーを搭載したインリード®型の広告プラットフォームを提供する企業だ。日本法人であるティーズ ジャパンは15年創業。日本ではラグジュアリーブランドを中心に約500のブランドがティーズのプロダクトを利用している。

問い合わせ先
ティーズ ジャパン
sales-jp@teads.com

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デジタル広告の最新トレンドは3DクリエイティブとコネクテッドTV Teads Japanがイベントを初開催

インリード型広告プラットフォームを提供するティーズ ジャパン(TEADS JAPAN)は1月25日、「ティーズ ラグジュアリー サミット(TEADS LUXURY SUMMIT)を開催した。同イベントは、グローバルおよび日本におけるデジタル広告に関する最新情報を提供し、ティーズの今後の取り組みを披露するイベントで、日本での開催は初となる。イベントには、ラグジュアリーブランドのマーケティング担当者を中心に同社のクライアントが参加し、知見の共有やネットワーキングが行われた。

イベントは、今村幸彦ティーズ ジャパン 東アジアマネージング・ディレクターによる開会の挨拶からスタート。今村マネージング・ディレクターは、ティーズが掲げる「質の高いメディア」「データドリブンマスリーチ」「データに基づいたクリエイティブ」「測定&最適化」という“4つの柱”について触れ、「他社と一線を画す価値を訴求し、サプライヤーではなく、マーケティングパートナーでありたい。ブランドが安心して配信できる場所、ユーザーが嫌がらない場所にデジタル広告を配信していきたい」と語った。

続いて登壇したラシッド・アイト・アッディ=ティーズ ストラテジック・アカウントSVPからは、グローバル動向とティーズの今後の取り組みが語られた。ラシッドSVPは、デジタル広告の最新トレンドとして3Dクリエイティブを活用した広告手法について実例を交えて説明した。これまでの3D技術ではラグジュアリーブランドを満足させることが難しかったが、ティーズが提供する3D・VR技術は、本物との区別がつかないほど高いクオリティーを誇るという。ラシッドSVPは、「これからは3Dでストーリーテリングをする時代」であると述べ、3Dやバーチャル トライオンを活用することで「店頭でも体験できないデジタル独自の体験を提供する」と語った。ティーズでは今後、これまでは限られたカテゴリーでしか提供できなかった3DやVRの技術をラグジュアリーの全カテゴリーに拡張していくという。

また、ラシッドSVPは、ティーズの最新の取り組みであるコネクテッドテレビ(CTV)への広告出稿についても解説した。テレビのコンテンツよりも先に広告を表示させることで得られる効果や、モバイルデバイスとCTVを組み合わせて広告展開していくことでさらに効果が上がることを数字や事例を交えて解説した。

CTVの日本における取り組みについては、内田功ティーズ ジャパン ストラテジック・アカウント・ディレクターによる日本の動向に関するプレゼンテーションの中でも触れられた。同氏は、「ラグジュアリーブランドの世界観を映像で配信するにはCTVが最適なソリューション」と語り、日本におけるCTVビジネスは「まだテストを開始したばかり」としつつも、「ワンストップでCTVとインリード型広告を組み合わせたソリューションを提供していきたい」と語った。

ティーズは、2011年に南フランスで創業。現在は30カ国に50の拠点を構えるAIテクノロジーを搭載したインリード®型の広告プラットフォームを提供する企業だ。日本法人であるティーズ ジャパンは15年創業。日本ではラグジュアリーブランドを中心に約500のブランドがティーズのプロダクトを利用している。

問い合わせ先
ティーズ ジャパン
sales-jp@teads.com

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「マーク ジェイコブス」は40周年の節目のショー デフォルメしたデザインとファンタジーの絶妙なバランス

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」がニューヨーク・ファッション・ウィーク公式スケジュールに先駆け、現地時間の2月2日に2024年春夏コレクションを発表した。ブランド40周年の節目のショーとなった。同コレクションは6月にバーグドルフ グッドマン(BERGDORF GOODMAN)限定で販売予定。会場は最近マーク・ジェイコブスが好んでショー会場に選んでいるパーク・アベニュー・アーモリー。会場にはソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)やクロエ・セヴィニー(Chloe Sevigny)、ダコタ・ファニング(Dakota Fanning)、アナ・スイ(Anna Sui)といったお馴染みの顔ぶれも駆けつけた。

真っ暗だった会場はショーのスタートとともに明転し、アメリカ人アーティスト、故ロバート・テリアン(Robert Therrien)による巨大なベージュの机と折りたたみ椅子が出現した。マチュー・シュライヤー(Mathieu Schreyer)による生演奏に合わせてペーパードールのようなモデルたちが巨大な机と椅子をすり抜けてゆっくりとランウエイを歩いてくる。ショーのテーマは「WONDER」。マークが感じる、ありふれたものに対する絶え間なく生涯続く愛を表現したという。時間というレンズを通したり、ありふれたものを吟味したりすることで素朴でエレガントなものを表現したかったそうだ。

マークのワンダーランドに包まれた会場

ボリューム感のあるヘアに人形のようなメイクを施した60年代を彷彿とさせるモデルたちがまとうのは、ボリューム感のあるショルダーラインのコートや人形のように腕のラインがカーブしたジャケット、オーバーサイズのスカートやキュロットなど。ほとんどのルックをハリ感のある素材で仕立てた。カラフルなチャンキーニットやスエットで登場したモデルたちは、キャットウォーク中も手は前に垂らしたまま微動だにせず、まるでペーパードールのよう。ランジェリーを騙し絵のように刺繍したニットや大きめのビスチェドレスなども、モデルたちのペーパードール感を助長する。

オーバーサイズのボトムスはウエスト部分のつまみを外に出し、ドレスは型紙をハサミで切ってそのままモデルに着せたよう。ペンシルスカートのウエスト部分は体から離れて完全に浮いている。大きなバッグやフラットシューズ、おもちゃのようなメリージェーンのハイヒールも、このスタイリング、ヘアメイクだからこそマッチしている。後半はビジューを散りばめたシアーなドレスや、歩くたびにミラーのような装飾がキラキラと反射するロングドレスが登場し、全47体の中にマークらしい、エレガントなスタイルを詰め込んだ。40年という長い間、ニューヨークのファッションシーンをけん引してきたデザイナーは数えるほど。フィナーレを迎えた会場は、マークのワンダーランドに包まれた。

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「マーク ジェイコブス」は40周年の節目のショー デフォルメしたデザインとファンタジーの絶妙なバランス

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」がニューヨーク・ファッション・ウィーク公式スケジュールに先駆け、現地時間の2月2日に2024年春夏コレクションを発表した。ブランド40周年の節目のショーとなった。同コレクションは6月にバーグドルフ グッドマン(BERGDORF GOODMAN)限定で販売予定。会場は最近マーク・ジェイコブスが好んでショー会場に選んでいるパーク・アベニュー・アーモリー。会場にはソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)やクロエ・セヴィニー(Chloe Sevigny)、ダコタ・ファニング(Dakota Fanning)、アナ・スイ(Anna Sui)といったお馴染みの顔ぶれも駆けつけた。

真っ暗だった会場はショーのスタートとともに明転し、アメリカ人アーティスト、故ロバート・テリアン(Robert Therrien)による巨大なベージュの机と折りたたみ椅子が出現した。マチュー・シュライヤー(Mathieu Schreyer)による生演奏に合わせてペーパードールのようなモデルたちが巨大な机と椅子をすり抜けてゆっくりとランウエイを歩いてくる。ショーのテーマは「WONDER」。マークが感じる、ありふれたものに対する絶え間なく生涯続く愛を表現したという。時間というレンズを通したり、ありふれたものを吟味したりすることで素朴でエレガントなものを表現したかったそうだ。

マークのワンダーランドに包まれた会場

ボリューム感のあるヘアに人形のようなメイクを施した60年代を彷彿とさせるモデルたちがまとうのは、ボリューム感のあるショルダーラインのコートや人形のように腕のラインがカーブしたジャケット、オーバーサイズのスカートやキュロットなど。ほとんどのルックをハリ感のある素材で仕立てた。カラフルなチャンキーニットやスエットで登場したモデルたちは、キャットウォーク中も手は前に垂らしたまま微動だにせず、まるでペーパードールのよう。ランジェリーを騙し絵のように刺繍したニットや大きめのビスチェドレスなども、モデルたちのペーパードール感を助長する。

オーバーサイズのボトムスはウエスト部分のつまみを外に出し、ドレスは型紙をハサミで切ってそのままモデルに着せたよう。ペンシルスカートのウエスト部分は体から離れて完全に浮いている。大きなバッグやフラットシューズ、おもちゃのようなメリージェーンのハイヒールも、このスタイリング、ヘアメイクだからこそマッチしている。後半はビジューを散りばめたシアーなドレスや、歩くたびにミラーのような装飾がキラキラと反射するロングドレスが登場し、全47体の中にマークらしい、エレガントなスタイルを詰め込んだ。40年という長い間、ニューヨークのファッションシーンをけん引してきたデザイナーは数えるほど。フィナーレを迎えた会場は、マークのワンダーランドに包まれた。

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【2024年春コスメ】「トーン」×「ケイタマルヤマ」コラボ 桜色のアイシャドウやチークなど全5アイテム発売

「トーン(TO/ONE)」は、丸山敬太デザイナーが手掛けるアパレルブランド「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」とコラボレーションし、メイクアップコレクション“SAKURA Collection 2024”を3月13日に数量限定で全国発売する。1日に予約受け付けを開始し、阪急うめだ本店では6日に先行発売、さらに発売日当日には「アットコスメ トーキョー(@COSME TOKYO)」でポップアップストアを開催する。

優美で清らか、儚くも力強い、さまざまな表情を見せる桜からインスピレーションを受けたアイシャドウやチークなどのメイクアイテム4種と、フラワーティーを発売する。

しっとりとまぶたになじむアイカラー“ペタル フロート アイシャドウ”(限定6色、各2530円)からは、桜の情景からインスパイアされた限定の6色が登場する。ピンクをベースに、コーラルやモーヴ、ベージュなどを用意し、ペールピンクの“EX08”のみアットコスメ限定色となる。パッケージはピンクの桜デザイン。

“ペタル フロート ブラッシュ”(全5色うち限定2色、各3300円)は、頬に血色と透明感を宿すパウダーチーク。カラーは限定パッケージのピーチベージュ、コーラル、ウォームピンクの新3色に加え、モーヴピンクとグロウピンクの限定2色。新3色は完売次第、通常のパッケージとなって店頭に並ぶ。

そのほか、なめらかな肌に仕上げるルースパウダー“ルミナス ヴェール フェイス パウダー”(限定2種、各3850円)や、潤いがにじむような輝きと血色感を与えるUVエッセンス“シルキー デイ エッセンス UV SAKURA in bloom”(3520円)、花々のエキスが溶け込んだ香り高い“フレッシュベリー”と“カーミングジンジャー”の2種の味わいを楽しめる“フラワーティー”(16包入り、3456円)をラインアップする。

購入者特典も用意した。同コレクションの商品1点を含む6600円以上の購入者にオリジナルポーチのプレゼントと、「トーン」の商品1点購入でショッパー(110円)を販売する。

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マイリー・サイラスのグラミー“ほぼ裸”ドレスは「メゾン マルジェラ」 1万4000個の安全ピン

第66回グラミー賞で最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞と年間最優秀レコード賞を受賞したマイリー・サイラス(Miley Cyrus)が、レッドカーペットで着ていたドレスは、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」の “アーティザナル”コレクションだった。ジョン・ガリアーノ(John Galliano)がマイリーのためにデザインしたドレスは1万4000個の安全ピンを使用し、素肌に直接装飾を施したようなデザインで675時間を要した。ガリアーノは「銀幕の魅惑的な女神たちに着想を得た」という。

足元の“タビ”のアンクルストラップパンプスは「クリスチャン ルブタン(CHRISTIAN LOUBOUTIN)」と「メゾン マルジェラ」のコラボレーションで、黄色いベルベットとゴールドのフェイクリザードを用いている。

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「ロンシャン」2024年春夏のテーマは“現代のパリジェンヌ”を謳歌する大学生たち

ロンシャン(LONGCHAMP)

「ロンシャン(LONGCHAMP)」が2024年春夏コレクションでフォーカスしたのは、パリの大学生生活を存分に楽しむフレッシュな女性たち。ボヘミアンとフレンチシックなスタイルをミックスした現代のパリジェンヌたちのリアルな日常に、最新コレクションのバッグが彩りを添えている。

国際色豊かな学生たちが集う
「ロンシャン大学」

クリエイティブ・ディレクターのソフィ・ドゥラフォンテーヌが今季描いたミューズは、架空の大学「ロンシャン大学」に通う国際色豊かな顔ぶれの学生たち。自由な好奇心に満ち溢れ、パリのアパルトマンでルームシェアをしながら勉強や遊びを存分に楽しむ。そこでパリの流儀や文化に感化され、“現代のパリジェンヌ”へと成長するストーリーだ。

コレクションで提案されているのは、「ロンシャン大学」のロゴが目を引くスエットに、レザースカートやギャバジンのバミューダショーツといったシックなアイテムを組み合わせた彼女たちのスタイル。そこに洗練されたデザインの“ル フローネ”ウオレットや、教科書などの荷物がたっぷり入る“トレ パリ”のショルダーバッグを加えてコーディネートが完成する。“エピュレ”の中からのぞく鉛筆やノートから、彼女たちが大学で美術を専攻していることがうかがえる。

現代のパリジェンヌたちの
日常にフォーカス

彼女たちが生活するのは、5区のカルチエ・ラタンや6区のサン・ジェルマン・デ・プレといったパリの中でも象徴的なエリア。ウエストを結んだTシャツにロングドレスの軽快なスタイルで、アートギャラリーや展示会、古本屋などを巡ってセンスを磨く。柄物セットアップの1970年代スタイルにロゴTシャツを合わせるといった、スポーティーなミックススタイルもお手のもの。グレーやネイビー、ブラック、ヌードピンクの控えめなカラーの装いに、“ロゾ”のバッグでシルバーやホワイト、オレンジといったアクセントになる差し色を加え、色合いのコントラストを楽しんでいる。

「ロンシャン大学」の日常を切り取った
2024年春夏キャンペーンムービー

芝生にレジャーシートを敷いて、ランチの時間を楽しむ「ロンシャン大学」の学生たちを描いたムービーを公開中。学生生活を思い切り楽しむシティガールたちの傍で、「ロンシャン」のバッグがさりげなく主張する。

好奇心に満ちた
彼女たちのアイコンバッグ“ロゾ”

大学生生活を送る彼女たちのアイコンバッグは“ロゾ”。ダッフルコートの留め具に着想した“バンブー”トグルがカジュアルシックなスタイルに好相性だ。上品なカウハイドレザーからゴートスキン、大きなストラップがポイントのカーフスキンまで、素材もカラーも豊富なラインアップ。ボヘミアンなフラワーモチーフをのせたコットンキャンバスのバケットバッグも登場した。

TEXT : CHIKAKO ICHINOI
問い合わせ先
ロンシャン・ジャパン
0120-150-116

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「ザ・ノース・フェイス」と「ハイク」が共同企画を再始動 トレイルランに特化

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」と「ハイク(HYKE)」は2024年春夏シーズンから、トレイルランニングに特化した共同プロジェクト“ティー エヌ エフ エイチ ザ ノース フェイス ハイク(TNFH THE NORTH FACE× HYKE)”をスタートする。

同プロジェクトは、“トレイルランニングに特化した「ザ・ノース・フェイス」の製品デザインと機能性に「ハイク」独自のデザインを融合する”をコンセプトに始動。「ゴアテックス(GORE-TEX)」素材をはじめとする機能素材のアウター、プリーツスカート、カットソー、パック、シューズ、その他小物など、メンズとウィメンズ各21商品をそろえる。アイテムは2月22日からザ・ノース・フェイス スフィアと両ブランドの公式オンラインストアで販売する。

さらに「ザ・ノース・フェイス」は、24年春夏のテーマである“EXPLORATION OF CURIOSITY - 好奇心の探求”を表現するキャンペーンをスタートした。

キャンペーンでは、今季のトピックである“SUMMIT RUN(トレイルランニング)”、“MOUNTAIN(ロングディスタンスハイキング)”、“URBAN EXPLORATION(ENRIDE COLLECITON)”の3つのシーンで構成するムービーを制作。“SUMMIT RUN”ではザ・ノース・フェイス アスリートのトレイルランナー・土井陵氏を、“URBAN EXPLORATION – ENRIDE”ではインディペンデント雑誌「ハイアーマガジン(HIGH(er)magazine)」編集長のハル氏をフィーチャーし、多種多様な人々に向けて探求の素晴らしさと新たな一歩の後押しを伝える。

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「ニューエラ」×「アナ スイ」のコラボレクション キャプやアパレルなど

「ニューエラ(NEW ERA)」は2月8日、「アナ スイ(ANNA SUI)」とのコラボレクションを発売する。ヘッドウエアをメーンに、ウィメンズアパレルやネックポーチ(4400円)を含めた全25アイテムを展開する。「ニューエラ」の各店舗と公式オンラインストアで取り扱う。

アイテムは黒と紫をメーンカラーに、ブランドロゴやアナロケットなど「アナスイ」を象徴するアートワークを各所にデザインした。ヘッドウエアは、キャップ(4180〜4400円)やニット帽(3960円)、バケットハット(5280〜5500円)をそろえるほか、ベレー帽(5500円)、アドベンチャーハット(6050円)をラインアップ。アパレルからは、Tシャツ(6600円)、ポロシャツ(1万450円)、ショートパンツ(9900円)を発売する。

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「キス」のアイスクリームバーが旧正月を祝うコレクションを発売 麻雀セットや限定スイーツも

ニューヨークのスニーカーショップの「キス(KITH)」が手掛けるシリアルアイスクリームバー「キス トリーツ(KITH TREATS)」は、旧正月を称えるアパレルや小物のコレクション“キス トリーツ ルナー ニューイヤー(Treats Lunar New Year)”を販売中だ。アイテムは東京・渋谷の「キス トウキョウ(KITH TOKYO)」で取り扱っている。

4種類のアパレルには、中国の伝統的なアートワークやタイポグラフィーに影響を受けたオリジナルのグラフィックを施した。「キス」の“ウィリアムス III フーディー”と“ネルソンクルーネック”をベースにしたアイテムには、「キス トリーツ」のクラシックロゴとドラゴンをモチーフにした刺しゅうをあしらう。ロングスリーブとポケットTシャツには、辰年に着想したグラフィックをプリントした。

そのほか、「キス」仕様の麻雀牌、ミックスホーンのサイコロ、マルチカラーのチップを収納した“キス モノグラム サフィアーノレザーケース”が特徴の麻雀セットや、新しい年の幸運を象徴する赤い封筒にお金を入れて友人や家族に贈るという中国の風習に因んで、金箔の「キス」ロゴを施した25枚セットの赤い封筒も用意する。

2月18日までの期間、「キス トリーツ」では新作スイーツ“ザ ドラゴン”を販売している。“ザ ドラゴン”は、ドラゴンフルーツ、アーモンドクッキー、ライスクリスピーズをミックスしたバニラアイスクリームスワールにチェリージャムをかけたものだ。トッピングには黄金のシュガーパールを使用し、黒ゴマバタークッキーロールとドラゴンフルーツチップを添える。

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「シャネル」が軽やかな使用感のメイクアップベースを発売 トーンアップした肌印象に

「シャネル(CHANEL)」は3月1日、“ル ブラン”シリーズのブライトニングメイクアップベースから、軽やかなテクスチャーの“ル ブラン ラ バーズ レジェール”[SPF40・PA+++](30mL、7480円)を発売する。

メイクアップとスキンケアの両方をかなえる“ル ブラン ラ バーズ レジェール”は、肌悩みをカバーしながら潤いをキープする化粧下地だ。均一で滑らかな肌に導く整肌成分の“サーマル コンプレックス”に加えて、保湿成分の“ガーデニア フルーツ エキス”とナイアシンアミド、さらに光を反射する微粒子の粉体を配合した。発売するカラーは繊細なローズの色味“ロゼ”で、薄いパールのヴェールをかけたようなトーンアップした肌印象に導く。

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「ハルノブムラタ」と「OAO」がコラボスニーカーを発売 1日限定のポップアップも

村田晴信デザイナーが手掛ける「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」は、東京・京都を拠点とするスニーカーブランド「オーエーオー(OAO)」とのコラボレーションモデル(5万5000円)を発売する。2月11日に1日限定のポップアップストアで先行販売し、2月14日から両ブランドの公式オンラインストアと各取扱店舗で販売する。

同アイテムは2024年春夏コレクションのショーの冒頭にも登場したスニーカーで、22年に発売した「OAO」の人気モデル“オース(AUTH)”をベースに、アッパーの素材をエレガント且つ艶のあるキップカウレザーにアップデートした一足。ストラップには「ハルノブムラタ」のシグネチャーであるゴールドプレートをあしらい、スリッポン式の構造が快適な着脱を実現する。

キービジュアルには俳優でモデルの甲田益也子とバレエダンサーの飯島望未を起用し、「ハルノブムラタ」のラグジュアリーな雰囲気の中に軽やかさと躍動感を映し出した。

◾️ハルノブムラタ×OAO スペシャルポップアップ
開催日: 2月11日
営業時間:12:00〜17:30
場所:LIGHT BOX GALLERY
住所:東京都港区南⻘山5丁目15-9 フラット⻘山103

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カテゴリーを問わず各消費者に合う香りを提案 【ブルーベル・ジャパン セルジュ・グレベール社長】

PROFILE: セルジュ・グレベール/ブルーベル・ジャパン社長

セルジュ・グレベール/ブルーベル・ジャパン社長
PROFILE: (Serge Grebert)仏パリのビジネススクールHEC経営大学院を卒業後に来日。20年以上にわたり欧米企業の日本国内における事業の開発、営業戦略、マーケティング、業務プロセス最適化、組織づくりなどに従事。日本在住歴は30年以上になる。2009年11月から現職 PHOTO:TSUKASA NAKAGAWA

「グッチ(GUCCI)」「バーバリー(BURBERRY)」などのファッションフレグランスを手掛けるブルーベル・ジャパンは、「キリアン パリ(KILIAN PARIS)」「メゾン フランシス クルジャン(MAISON FRANCIS KURKDJIAN」などのニッチフレグランス、「ペンハリガン(PENHALIGON'S)」「ロジェガレ(ROGER & GALLET)」といった老舗ブランドまで幅広く輸入販売している。香水だけでなく、ボディーソープやハンドクリームなどライフスタイル全般に関わる“香り”を提供する企業として業界をリードする存在だ。
(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

多様化、拡大するフレグランス市場 
香りのプロの育成とタッチポイントの強化が鍵

WWDJAPAN(以下、WWD):2023年の日本におけるフレグランス市場の動向は?

セルジュ・グレベール社長(以下、グレベール):欧米に比べると、まだまだ日本におけるフレグランス市場のシェアは低いが、ファッション、ニッチ、ホームと全てのカテゴリーで伸長しており、絶好調だ。ギフト需要が多い商材だが、コロナ禍以降は自分で楽しむ需要も高まっている。“おうち時間”が増えた影響でホームフレグランスも伸びている。日本では、長い間、清潔感のあるフレッシュな香りの人気が高かった。代表的なフローラル系の人気は相変わらず高いが、最近、通好みの洗練された香りの市場が出てきて、個性のあるフレグランスも売れるようになってきている。ブランドで選び香水を購入する層もあれば、自分だけの香りを探す層もあり、多様化している。個性を求める層の増加により市場は拡大している。

WWD:若い消費者を中心にニッチフレグランスの市場が拡大しているが?

グレベール:ファッションもニッチも両方のカテゴリーの需要がある。消費者の需要がファッションフレグランスからニッチへとアップグレードするわけではなく、それぞれに顧客がいる。基本的に、好きな香りは変わらないものだ。以前は、オフィスなどではフレグランスは使いにくいという風潮があったが、それが変わりつつあり、男性も普通に香水をつけるようになった。また、日本では、香水をシーン別に使い分けする傾向がある。フレグランスに対する許容範囲が広がり、消費者の関心の高まりが見られる。次々と新しいフレグランスが登場し、まずは小さいサイズを購入して新しい香りの体験をしている人も多いようだ。

WWD:23年の売上高の伸長率は?

グレベール:前年比2ケタ増で、19年の売上高にほぼ戻った。フレグランスはインバウンド比率が低いため、あまり売り上げに影響はない。

WWD:現在販売しているフレグランスのブランド数は?

グレベール:約35ブランドだ。

WWD:23年に成長したブランドとその理由は?

グレベール:ファッションカテゴリーでは、「バーバリー」の“ゴッデス”が世界的に大ヒット。香りだけでなく、レトロなイメージのボトルも人気だ。憧れのブランドの代表格「ティファニー(TIFFANY & C0.)」も人気が高い。「コーチ(COACH)」では、メンズフレグランスが伸びている。ニッチでは、「キリアン パリ」や「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」が好調で前年比30%以上伸長した。いろいろな香りを試してみたいという人が増えて、ディスカバリーセットがよく動いた。「メゾン フランシス クルジャン」は、ボディーソープやボディークリームなどを発売し、好評だった。ストーリー性のある「ペンハリガン」も好調。香りには長いトレンドと短いトレンドがあるが、“いい香り”のものしか市場で長続きしない。ニッチフレグランスは、洗練されたまねできない香りが高い支持を得ている。

WWD:コロナ禍前後のECの売り上げの変化は?

グレベール:コロナ禍でECの売上高は30%以上伸長した。好調をキープし、さらに10%程度ずつ伸長している。市場が広がり、ECではリピート購入やディスカバリーセットの購入が増えている。

WWD:ECでフレグランスを販売するための施策は?

グレベール:購入者へ新たな香りの体験を促すためにサンプルを同梱したり、メンバーシッププログラムでプレゼントを用意したりする。また、継続的にフレグランスに関する情報発信なども行っている。

WWD:ここ数年の日本におけるフレグランス市場の動向を踏まえて、24年のフレグランス市場の予測は?

グレベール:ファッション、ニッチ、ホーム、全てのカテゴリーで伸長するだろう。ブランドが多くなり市場が活性化し、拡大している。アイテム数やカテゴリーが増え、販路も広がり、さまざまな香りにアプローチしやすくなった。そのため、勉強してファンになる消費者が増えている。

WWD:フレグランス業界における“ブレークスルー”を目指して、ブルーベル・ジャパンとして取り組むべき課題は?

グレベール:日本のフレグランス市場をどう広げていくかが課題だ。社内に“パルファム ソムリエール”という資格制度があり、香りのプロを育成している。現在社内に約50人資格を持ったスタッフがおり、使い方のアドバイスをするだけでなく、好みやライフスタイルをヒアリングして、各顧客に合う香りをすすめている。自社で展開するショップ“ジャルダン デ パルファム”などで気軽にフレグランスを試してもらえるようタッチポイントも増やしていく予定だ。

会社概要

ブルーベル・ジャパン
BLUEBELL JAPAN

1954年、ラグジュアリーブランドのアジアに特化したディストリビューターとしてブルーベル・グループが誕生。世界市場をけん引する有名ブランドをアジアの消費者に紹介してきた。日本、韓国、中国、香港、台湾、シンガポール、タイなどに現地法人を構える。ブルーベル・ジャパンは1976年に創設。複合的な小売りと卸売りネットワーク、ECサイトを擁し、ファッション、香水、化粧品などのビジネスをオムニチャネルで幅広く展開

問い合わせ先
ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部
0120-005-130

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2024年はBtoBの強化を図る【アイスタイル 遠藤宗社長兼COO】

PROFILE: 遠藤宗/アイスタイル社長兼COO

遠藤宗/アイスタイル社長兼COO
PROFILE: (えんどう・はじめ)船井総合研究所、たしろ薬品などを経て、2007年コスメネクスト設立、アットコスメストア開業とともに取締役に就任しアイスタイルグループに参画。コスメネクスト社長を経て、21年7月から店舗・ECの運営を行うアイスタイルリテール社長に就任。アイスタイルグループの国内外のリテール事業全般を統括する。22年9月から現職 PHOTO : SHUNICHI ODA

リテールの好調で
スタート地点に回帰

アイスタイルの勢いが止まらない。既存店の成長に加え、関西に初上陸した旗艦店「アットコスメオーサカ」や、買収した老舗化粧品専門店シドニー7店舗が寄与し、直近の2024年7〜9月期の売上高は前年同期比35.3%増と四半期で過去最高の124億円を記録。リテールを中心にマーケティング支援やグローバルなど全セグメントにおいて増収を達成し、好調に推移している。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

WWDJAPAN(以下、WWD):23年6月期は過去最高の売り上げを達成した。

遠藤宗社長兼COO(以下、遠藤):この2〜3年はコロナ禍で店舗事業を中心に大きな影響を受けたが、やっと厳しかった時期を乗り越えたという感覚にある。コロナ直前の20年1月にオープンした「アットコスメストア」初の旗艦店「アットコスメトーキョー」は連日にぎわいを見せており、平日は約9000人、週末は約1万5000人と来客数が増加。買い上げ率は約40%で、月間の売り上げも平均約5億円まで伸ばしている。「アットコスメトーキョー」をフックに、会社全体が盛り上がっており、ようやくスタート地点に戻ってきた思いだ。

WWD:中でもリテール事業が好調だ。

遠藤:9月に関西初の旗艦店として、JR大阪駅直結の商業施設ルクア イーレ3階に出店した「アットコスメオーサカ」が好調で、館全体の盛り上がりにも貢献している。当社は「アットコスメ」の口コミ情報を利用して店舗やEC展開できるのが強み。ただブランドごとに商品を並べるだけでなく、プチプラからラグジュアリーコスメまで価格差のあるランキングをもとに豊富な品ぞろえで世界観を作ることができるのがリテール事業の好調理由の1つだろう。また、同店のオープンで近隣百貨店の売り上げが落ちることも無く、人流をつくりながら新マーケットを創出する役割を果たした。生活者とブランドをつなぐために地道にやってきたことがまさに評価されたと感じており、今後もチャンスがあれば主要都市に旗艦店を出店していきたい。

WWD:生活者とブランドをつなぐために具体的に行ったことは。

遠藤:社長就任から社内で言い続けているのは、ミッションである「Beautyの世界をアップデートしながら、多くの人を幸せにする」ために、どのような行動をしなければいけないかということ。当社のミッションを実現するには、生活者とブランドの双方を深く理解し、メディアの「アットコスメ」、ECの「アットコスメショッピング」、店舗の「アットコスメストア」の3つを密に連携させてビジネスをしていくことが重要になる。また、当然ながら持続的に事業成長させることが求められるが、これまでのアイスタイルでは、「かけたコストを必ず事業成長につなげる」という部分への意識が薄くなりがちな部分があったように思う。社長就任後、基本的な事業戦略はなにも変わっていないが、そういった部分の社員の行動指針や考え方をそろえることに注力してきた。

WWD:コロナ前後で消費者の買い方はどう変化したか。

遠藤:訪日外国人客の買い方は大きく変化した。これまでは日本で特定の商品の指名買いだったが、自身の悩みに対応する化粧品を求めるようになった。個人旅行も多く、団体での爆買いもほとんどない。また、業界の変化としては日本に進出したい海外ブランドも増加している。日本は米国、中国に次ぐ世界第3位の規模を誇るビューティ市場で、日本で支持される商品は良いモノという認識が根強い。今後は、そういったブランドの日本進出のサポートにもより力を入れていきたい。このほか20年に設立した、インフルエンサーマーケティングを行うアイスタイルミーでは「アットコスメ」のプラットフォームとSNSの双方を活用したプランニングはもちろんのこと、「アットコスメ」を全く介在させない純粋なSNSマーケティングのサポートも多くおこなっており、順調に成長している。

WWD:22年に業務資本提携を締結した米国アマゾンと三井物産との取り組みについて。

遠藤:昨年11月にアマゾンジャパン合同会社と協業し、Amazon.co.jp上に「アットコスメ ショッピング」をオープンした。まだ8ブランドの取り扱いではあるが、当初の狙い通りラグジュアリーブランドに参画いただき、まずはオープンというスタート地点に立つことができ安堵した。「アットコスメ」の特徴である口コミに加え、美容部員のレコメンドやアドバイスなども掲載し、アマゾンユーザーに新たな化粧品の購入体験を提供。この先も、ラグジュアリーブランドを中心に取り扱いを増やしていくほか、リアル店舗でのコラボレーションなども引き続き推進していく。三井物産とも海外での取り組みについて引き続きいろいろと可能性を検討している。

WWD:24年に注力することは?

遠藤:リテールやメディアの勢いでBtoC事業が順調な一方、BtoB事業の成長スピードが追い付いていない。今後は、これまで中心だったキャンペーン型の広告ではなく、より包括的なブランドのマーケティング支援事業を中心に据えたい。その準備に24年は注力する。花開くのは25年以降になると思うが、しっかりやり切りたい。

会社概要

アイスタイル
ISTYLE

前職で化粧品メーカーに勤務していた山田メユミ取締役の化粧品のメルマガへの大きな反響をきっかけに、コスメ・美容の総合サイト「アットコスメ」事業化のため、アクセンチュアに勤務していた吉松徹郎会長と山田取締役が共同で1999年7月に設立。2002年にEC事業、07年に店舗事業を開始し、ネットとリアルで事業を展開。12年に東証一部上場

問い合わせ先
アイスタイル
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TEXT:WAKANA NAKADE

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ソフトとハードに磨きをかけ、唯一無二の商品力を発信【SK-II 西田文彦事業代表】

PROFILE: 西田文彦/P&Gプレステージ「SK-Ⅱ」事業代表

西田文彦/P&Gプレステージ「SK-Ⅱ」事業代表
PROFILE: (にしだ・ふみひこ)「日本発のイノベーションを世界に羽ばたかせるビジネスリーダーになりたい」という信念の下、国内医療機器メーカーの海外営業を経て2011年にP&Gに入社。一貫して「SK-Ⅱ」事業に携わり、シンガポール、日本、香港、台湾でのブランドマネジメントを経験。日本の「SK-Ⅱ」営業組織を統括した後、22年1月から現職 PHOTO:SHUHEI SHINE

主力商品の“フェイシャル トリートメント エッセンス”を中心に、世界中の女性から支持され続けるプレステージスキンケアブランド「SK-Ⅱ」を展開する。「秋田10年肌研究」をはじめとする同ブランドが誇る最先端の肌研究は進化を続け、2023年は第25回世界皮膚科学会で炎症老化にまつわる新知見を発表した。24年も進化の手を緩めず、スキンケアエキスパートとしてまだ見ぬエイジングケア領域を切り開く。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

“ドント・ストップ・ザ・モメンタム”を合言葉に
“No.1”ブランドを目指す

WWDJAPAN(以下、WWD):2023年はどのような年だったか。

西田文彦「SK-Ⅱ」事業代表(以下、西田):一貫してプレステージスキンケアブランドとして“No.1”を意識した1年で、業績は非常に好調だった。21年から2年連続で新客2ケタ成長を実現している勢いを維持すべく、23年は“ドント・ストップ・ザ・モメンタム(勢いを止めない)”を合言葉に走り抜けた。ブランドの真骨頂である“フェイシャル トリートメント エッセンス”を柱とする多角的な施策が奏功し、さらに加速することができた。

WWD:具体的な要因は?

西田:特別な酵母を独自に発酵させた成分「ピテラ™」※1の優位性を丁寧に伝え続ける実直な姿勢が、お客さまの心に響いている。22年に開催したグローバルイベント「ワールド ピテラ™ デイ」を進化させ、23年は7月に「ワールド ピテラ™ マンス」として1カ月にわたる啓蒙キャンペーンを全国で実施した。その一環として東京・表参道でピテラ™の秘密を解き明かす五感体験型イベント「シークレットキーハウス」を2日間限定で開催し、多くの人に来場いただいた。ピテラ™の便益やサイエンスを再訴求することができ、新客のカウンターへの誘引にも寄与した。23年後半は「メゾン キツネ」とコラボレートした限定ホリデーコフレが大変好評だった。このように独自成分ピテラ™の魅力を発信する場を持つことや、思わず手に取ってしまう特別感のある商品を定期的に打ち出すことで、新客獲得のチャンスをまだまだ生み出せる手応えを感じている。

WD:2年ぶりの新商品発売も話題を呼んだ。

西田:これまでも世界最先端の皮膚科医と共同研究を重ねてきたが、23年はエイジング領域の新知見として炎症老化の引き金となる“エイジングの火種”※2を発表した。この新知見を基に開発したのが “スキンパワー アドバンスト クリーム”だ。発売4カ月で53※3のアワードを受賞するなど大きな反響をいただいている。また新商品の発売に伴い、全国のカウンターに設置する非接触型肌測定マシン「マジックスキャン」にも“エイジングの火種”※2を測定する最新機能を導入した。

WWD:ピテラ™の研究では新知見を発表し続けている。

西田:昨年は“肌調和研究”が進み、ピテラ™には乾燥やキメの乱れなどの肌悩みの要因となる肌の不調和を整える働きがあることを発表した。ピテラ™の無限の可能性を生かして商品開発や店頭カウンセリングにさらに磨きをかけられるのは当社の大きな強みだ。売り上げやランキングなど数値化される評価だけにとらわれず、スキンケアエキスパートブランドとして、R&D分野を含む価値ある情報と商品を届け、本当の意味で支持されるブランドを目指したい。とはいえ、他社と顧客を奪い合うつもりはない。当社独自の調査によると、「SK-Ⅱ」を含めて高価格帯プレステージスキンケアは世帯普及率(ある商品の100世帯あたりの保有数)がまだまだ低い。

つまりプレステージスキンケア商品に触れたことのない層がまだまだ多いということだ。伊勢丹新宿本店で「SK-Ⅱ」の最高級ライン“LPX”のポップアップショップを開催した際、予想をはるかに上回る新客に購入いただく一方で、「百貨店には頻繁に訪れ商品を購入するが、スキンケアは良いものに出合ったことがなく投資していなかった」という声も聞かれ、潜在的なニーズと購買力があるにもかかわらず、プレステージスキンケアとの接点がない人の多さを実感した。カテゴリー自体の普及率が低い中でシェアを奪い合うのではなく、カテゴリーの成長に貢献したい。潜在顧客とのタッチポイントを精力的に増やすことで、市場自体を活性化させることがわれわれの目指す“No.1”への近道だと信じている。

WWD:プレステージスキンケアを身近に感じてもらう施策は?

西田:オフラインでの体験と掛け合わせたSNSコンテンツの配信などだ。例えば肌測定マシン「マジックスキャン」の店頭体験動画や、ビューティ・インフルエンサー(美容部員、以下BI)との店頭からのライブ配信は反響が大きかった。「SK-Ⅱ」に興味がありながら百貨店のカウンターに行くハードルの高さを感じている層を取り込むには、オンラインで手軽に閲覧できるコンテンツを入り口として、魅力的な店頭体験を伝える必要がある。また数年前に発足した、全国の卓越した接客力を持つBIを集結させた選抜チームを派遣するポップアップのメガイベントも強化する。

WWD:24年に注力することは?

西田:ピテラ™の魅力をより幅広く発信する大型キャンペーンや、商品面での新たなイノベーションを控えている。店頭においては“共感型接客”をテーマにソフト面(BI)とハード面(肌測定マシン)の進化に磨きをかけていく。商品とカウンセリングの双方でイノベーションを起こし、スキンケアエキスパートとしてさらなる高みを目指す。

※1 特別な酵母の株を、独自のプロセスで発酵させ生み出した「SK-Ⅱ」だけの天然由来成分(『SK-Ⅱ』独自のガラクトミセス培養液-整肌保湿成分)
※2 ハリの低下や乾燥による小じわ、キメの乱れ、毛穴の目立ちを引き起こす乾燥状態
※3 2023年12月31日時点での雑誌・ウェブ等のメディア・SNSにおけるビューティアワード相当賞受賞総数

会社概要

エスケーツー
SK-II

1980年に、日本酒の酒造所の杜氏の手肌の美しさにヒントを得て、特別な酵母の発酵がもたらす唯一無二の成分「ピテラ™」(※1)を配合したスキンケア商品“フェイシャル トリートメント エッセンス”が誕生したのが「SK-Ⅱ」ブランドの始まり。1991年にマックスファクター傘下からプロクター・アンド・ギャンブル傘下に移った。その後、「SK-Ⅱ」商品の海外への販売を開始し、2016年8月に社名をP&Gプレステージ合同会社に変更した。現在、世界12の国と地域で展開する

問い合わせ先
「SK-Ⅱ」お客さま相談室
0120-021325

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多様なワクワク・ドキドキとつながるプラットフォーマー企業へ【デイトナ 佐々木聡社長】

PROFILE: 佐々木聡代表取締役/社長執行役員CEO

佐々木聡代表取締役/社長執行役員CEO
PROFILE: (ささき・あきら)1965年9月3日生まれ、北海道出身。古着店、アパレルメーカーを経て21年デイトナ・インターナショナル代表取締役に着任 PHOTO:YOW TAKAHASHI

2021年4月に代表取締役に就任した佐々木聡氏の指揮のもと第2創業期を迎えているデイトナ・インターナショナル。23年はさまざまなプロジェクトや子会社の発足のニュースが目を引いたが、そこにあるのは一貫して、多様な価値観を応援する企業でありたいという思いだった。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

デジタルとリアルを融合
お客さまとの全タッチポイントで満足度を高める

WWDJAPAN(以下、WWD):社長就任から3年弱、業績の変化と取り組んできたことは。

佐々木聡社長(以下、佐々木):売り上げは、この3年間順調に成長している。注力したことは、多様な「ワクワク・ドキドキ」を伝えるプラットフォームとしてのデジタルとリアルの融合だ。リアル店舗とeコマースとSNS、お客さまとのタッチポイント全てにおいて満足度を高めるために私たちはいるのだ、ということを軸にしてきた。

WWD:売上高が成長した要因は。

佐々木:顧客体験価値の最大化を全てのタッチポイントで改善、向上していくことを積み上げていった結果と思う。

WWD:就任時からどんな考え方で会社経営に取り組んできたか。

佐々木:広義の意味での「ファッション」とは何か、「豊かさ」とは何かを考え続けることが大事なポイントだと思っている。服だけにしばられずに、私たちは人々の生活をどう豊かにするかを社員と一緒に取り組んできた。社員もステークホルダーの皆さんも多様なメンバーがそろっている。だから面白いことができる。

WWD:マーケットや消費者の変化をどう見ているか。

佐々木:人の「好き」の細分化が非常に深まり、それが顕在化している。特に23年は、多様性を尊重することが大事であることが広く認識され、ポジティブな感覚を認め合うモチベーションが高まった年だったように思う。私たちはファッションの企業であると同時に人の「好き」を応援する企業でありたいと考えている。23年に始動し、個性的なアーティストや行政、企業とのコラボレーションを行う「フリークス ビレッジ」は、まさにその一例。何かが好きという感覚を軸に誰かとつながることはうれしい。私たちはモノのセレクトだけではなく、「好き」のセレクト業態を目指したい。ほかにもラジオ番組「ラジオフリークス」やサステナブルプロジェクト、映像事業(映画の配給・宣伝など)の「フリークスムービー」、そしてOMOソリューションの企画・製造・販売などデジタルDX事業を行う子会社のイノベーションスタジオの設立、ヨセミテ・ストラップの企画・製造・販売を行っているスモーキーサンデーを当社グループに迎えた。ユーチューブで「オカルト部」を作ったりも。多様な「好き」でコミュニティーを作ることがブランドになると考えているからだ。年齢・性別・国籍をまたいでつながることができる多様な「好き」をベースにセグメントすることが成長のキーだと思う。

WWD:精力的に多方面へチャレンジしているように見える。

佐々木:自分たちがドキドキ、ワクワクするものをお客さまにご提案、共有し、お客さまからも同じように共有いただいて、互いにリスペクトし合える時間を生み出していく会社でありたいと考えている。社員がさまざまな価値観にふれ、つながることで企業の枠を超えて新しいビジネスを生み出していける。23年12月の京成電鉄とのコラボレーションもそんな考えから生まれている。開業90周年を迎えた東京・上野にある廃駅、旧博物館動物園駅に「フリークス ストア」のポップアップストアを開き、京成電鉄のスカイライナーや限定ロゴのグッズを販売した。これは異業種コラボレーション「京成フリーク」の第1弾で、今後も複数の企画が進行している。

WWD:アイデアを形にするための組織体系の工夫は?

佐々木:組織体系は普通だが、横串を通したさまざまなプロジェクトを走らせて業務の壁を越える機会を作っている。業務・職種関係なく、他部門・他社の価値観をリスペクトすることが浸透しているので、新規事業を始めたときに、協力、応援しようという流れになりやすい。チーム編成もジェネラリストとスペシャリストと分けがちだが、横串を通したプロジェクトを走らせることや、人事制度も職種の枠を柔軟に超えられる仕組みにした。その方が風通しがよくなり、さまざまなケイパビリティを一人一人が備えることが今の時代に対応した職種や働き方を作っていくと考えている。チャレンジャーな企業であるためにはtoB、toCで分けたビジネスモデルや組織体制ではなく、もっと自由に社内のシナジーを生み出すことが大事だ。

WWD:24年はどんな年にしようと思っているか。

佐々木:今もいろいろなプロジェクトを準備しているが、今年は一段ギアを上げて行きたい。昨年面白かったのは「着る、名店スウェット」という企画だ。長野県の地元で愛される店や人にちなんだイラストのオリジナルスエットを着て応援しようというもの。ショップスタッフやお客さんが盛り上がって始めたものだが、かなり人気でテレビの取材も5社ほど来たり、他の市町村からも相談が来たりした。店舗や社員がさまざまなステークホルダーの皆さんの「好き」を、表現することが当社のミッションだと思っている。

会社概要

デイトナ・インターナショナル

1986年茨城県古河市に「フリークス ストア」1号店をオープン。90年デイトナ・インターナショナル設立。96年に渋谷店をオープンし全国へ展開。協業規格住宅「フリークス ハウス」、コワーキングスペース「アンドフリーク」、再エネ電力プロジェクト「フリークス電気」など幅広く⼿がける。2023年には、新ブランド「カウラム」、映像事業「フリークスムービー」、新プロジェクト「フリークスビレッジ」などを始動。グループ企業に「イノベーションスタジオ」や「スモーキーサンデー」など。従業員数は751人

問い合わせ先
デイトナ・インターナショナル
03-5770-8798
TEXT: MIWAKO ANNEN

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BtoB事業と海外を拡大し コミュニティーを世界へ【ビームス 設楽洋社長】

PROFILE: 設楽洋/ビームス社長

設楽洋/ビームス社長
PROFILE: (したら・よう)1951年4月13日生まれ、東京都新宿区出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、75年に電通入社。76年2月に家業の新光の新規事業として「ビームス」1号店を原宿に出店。83年電通を退社し、ビームスと新光の専務に。88年ビームス、新光、ビームスクリエイティブの代表取締役を兼任。2011年に持株会社化し、ビームスホールディングス社長に PHOTO:YOW TAKAHASHI

コミュニティーブランド化を図るビームスは2023年、その柱となる人施策を強化し、「一人一人が光る」をスローガンにスタッフのスター化を推進した。24年はこのコミュニティーの輪を広げ、BtoB事業、さらにはグローバル事業も巻き込んでいく。新物流センターにも注目だ。(この記事は「WWDJAPAN」2024年1月29日号からの抜粋です)

人施策が絶大な効果に

WWDJAPAN(以下、WWD):23年を振り返ると?

設楽洋社長(以下、設楽):コロナ禍から行ってきた創意工夫が今、非常に効果を発揮し、売り上げ、客数共に伸び、過去最高益に近い数字が出ている。さらに、アジア圏のみならず欧米を含むインバウンドの売り上げが全体の1割に達し、海外進出への可能性も感じた。上期は売上高が前年同期比10%増で、EC化率は30%台に落ち着いた。

WWD:注力した施策と収穫は?

設楽:一つは「人施策」だ。店舗を中心としたスタッフの活躍で、オンライン、オフライン問わず絶大な効果を上げた。もう一つは「セール時期の変更・短縮」だ。業界を上げて取り組みたかったが調整の難しさもあり、自社単独で22年から行ってきたところ、昨年夏のセールでもプロパー販売が増え、微減収だが粗利は増えた。懐疑的だった幹部らにも、売り上げより利益、粗利を重視する意識が浸透したことは大きな収穫だ。三つ目が「BtoB事業」だ。年間400〜500案件ほどオファーがあり、小売りビジネスの粗利を超える収益性も含め、次の時代の布石になった。

WWD:コミュニティーブランド化への動きも活発化した。

設楽:各セクションで濃いファンのオフ会のような催しをしたり、人施策においては、コミュニティーを持っているスター社員の本を出版したり、出雲や日光に出店した「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」のゲートストアや地方店舗などで地域コミュニティーを作ったり。「フェルメリスト ビームス(VERMEERIST BEAMS)」20周年イベントには200人が来場。「ビームス エフ(BEAMS F)」45周年イベントではこんなにもスーツやジャケットをビシッと着こなす男性が集まるものなのかと驚きつつ、お客さま同士のつながりもできていた。「ビームス ボーイ(BEAMS BOY)」では企画会議に参加してもらったお客さまの声を反映した商品作りも実践。若手バイヤー主導の「フューチャー アーカイブ(FUTURE ARCHIVE)」も新世代のコミュニティーを生み出すなど、理想の形に近づいてきている。

WWD:24年のスローガンは?

設楽:「自ら熱源になれ!」だ。一人一人が進化し、お客さまにも取引先にも、スタッフ同士も経営陣も熱い思いを持った集団になりたい。店舗のスタッフは「ルミネスト認定会」で最上位のルミネストゴールドを獲得し、「スタッフオブザイヤー」で上位になるなどロープレにも前向きだし、SNS時代に入っても成果を出している。ビームスの自由かったつな社風が若手の熱量と相まっていい効果が出ている。

WWD:24年の大きなトピックスは?

設楽:次の時代のビームスのために、近代的なロジスティクスにすべく、物流センターを深川に移転する。面積は約1万坪で、世界初のロボティクス技術を使ったマテハン機器も導入する計画だ。色別、サイズ別で10万アイテム超、しかも、ファッションだけでなく家具やアートのような1点ものまで扱う難しさもあるが、自社物流で培ってきたノウハウに磨きをかける。

WWD:課題は海外事業とBtoB事業のさらなるブランディングだ。

設楽:海外は現地法人が8店舗を運営する台湾が先行している。ビームスは業界内では欧米、アジアで有名だが、一般の方にはアジア以外は認知度が高くないのでブランディングが必要だ。店を持つのが一番だが、セレクト業態は難しいので、海外バイヤーから評価の高い「ビームス プラス(BEAMS PLUS)」と「ビームス ボーイ」を欧米の展示会に出して、ブランドとして育てたい。また、台湾で現地企業とBtoBで協業するなど有機的につながる海外進出のビジョンが見えてきた。ビームスはとんがった面白いことをやる集団で、スポーツやマンガ、アートに強いスタッフも多い。それらをグローバル事業やBtoB事業に活用したい。人材育成の面でも、長い経験のあるスタッフに次の挑戦を促すいい流れができている。27校ある制服デザインのような、恒常的ビジネスのパートナー作りも重要だ。

WWD:基幹のtoC事業での課題は?

設楽:持続的なビジネスのためにも商品と価格のバランスは考えていきたい。極端な例だが、コラボ商品が発売日にメルカリで倍の値段で出品されているケースを考えると、その価値があるなら最初からその値段を付ければいいとも言える。お客さまの満足度を高めるこだわりがあり利益も出る、ビームスなりのリーズナブルのあり方を模索したい。

WWD:最後に、ファッション業界で働く人々にエールを。

設楽:日本を背負っているという思いで、一緒に日本を元気にしましょう!日本は歴史の中で培われた素晴らしいものがある。それを世界に送り届けるのはわれわれの役目だ。経済的な豊かさよりも文化やスピリチュアリティが重要になる時代の中で、日本自体がスーパーブランドになれる可能性がある。社内では「日本=ビームスになる」と言っている。48年前、たった6.5坪で「日本の若者の文化・風俗を変えるぞ」と言ってここまで来たのだから、それくらい言ってもいいでしょ(笑)。

会社概要

ビームス
BEAMS

1976年、段ボールを中心に扱う家業のパッケージ会社、新光紙器(現新光)がオイルショック直後に新事業「ビームス」を立ち上げる。82年ビームス設立。87年ビームスクリエイティブを設立。2011年にビームスホールディングス設立。売上高は23年2月期で831億円。30以上レーベルを展開し、期末店舗数は162店舗(うち、海外12店舗)。台湾と英国に現地法人を構える。従業員は2233人

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ビームス
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INTERVIEW : KUMI MATSUSHITA

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2府6県で約30店舗展開するイコン。2024年は6店舗出店。第1弾「日本酒と湯葉と海鮮 神聖酒場」が2/6オープン!

【記事のポイント】 ●「今年2024年8月までに、移転を含めて出店予定が6店舗あります」と語る、イコン株式会社営業チームスーパーバイザー兼ブランドマネージャーの中澤幸司氏。同社は関西中心に13ブランドを展開する実力派。2024年の初出店が、29店舗目となる2月6日オープンの「日本酒と湯葉と海鮮 神聖酒場」だ。コロナ禍を乗り越えて、出店攻勢に打って出る。
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2府6県で約30店舗展開するイコン。2023年は6店舗出店。第1弾「日本酒と湯葉と海鮮 神聖酒場」が2/6オープン!

【記事のポイント】 ●「今年2024年8月までに、移転を含めて出店予定が6店舗あります」と語る、イコン株式会社営業チームスーパーバイザー兼ブランドマネージャーの中澤幸司氏。同社は関西中心に13ブランドを展開する実力派。2024年の初出店が、29店舗目となる2月6日オープンの「日本酒と湯葉と海鮮 神聖酒場」だ。コロナ禍を乗り越えて、出店攻勢に打って出る。
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「ミラノ・ウニカ」とは何ぞや:記者談話室vol.114

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

114回目の今回のテーマは「ミラノ・ウニカ」です。ファッション・ウィークにもミラノ版とパリ版があるように、ファッション素材にもミラノ版とパリ版があります。記者・横山が行ってきた(収録時点では行く前)「ミラノ・ウニカ」とは何か、どういったものなのか。分かりやすく解説します。

「記者談話室」ではみなさまからのお便りをお待ちしております。ご感想ご意見を聞かせてください。メールアドレスは、danwashitu@infaspub.co.jp です。

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