コーセーが純粋持株会社体制への移行意思を表明 「脱・自前」で企業力を強化

コーセーはこのほど、純粋持株会社体制への移行に向けた検討の開始を表明した。2025年3月の取締役会を経て、2026年1月をめどに移行する。これにより、グローバルでの多様なビジネスモデルの展開と提供価値の拡大に向けた体制「ビューティーコンソーシアム構想」の実現を目指す。

「ビューティーコンソーシアム構想」とは、コーセーグループと同じ思いを持つ企業やブランドと互いの強みを活かし相互的な連携を通じて、持続的な成長と企業価値向上を目指すものだ。この実現に向けて、持株会社傘下の企業と機能を連携して統合し、資金配分の戦略性や機動性をより一層高める体制を確立する。また、グローバルでの多様なビジネスモデルの展開とウェルビーイング領域への提供価値拡大を加速する。

脱・自前でグローバルでの成長を目指す

同社は30年のマイルストーンに向け、グローバル企業への進化・構造改革の完遂と基盤再構築・確実な成長スパイラルへの転換の3つのフェーズを設定。その中で、既存事業の収益性の改善によるキャッシュの創出と手元資金を有効に活用し、インオーガニックな成長のためにM&Aや事業提携に投資し新たな事業領域拡大につなげる。利益創出の源泉として、「コスメデコルテ(DECORTE)」「アルビオン(ALBION)」「タルト(TARTE)」を中心としたハイプレステージ事業を定める。

「これまで自社のリソースを活用し日本生産の商品を海外で展開してきたが、成長スピード上がらなかった」(小林一俊社長)ことから、グローバルでの事業成長は、脱・自前による地域への最適化を主軸の考えとし、現地起点のマーケティングやモノ作りへの転換やM&A、提携を積極的に進める。「中華圏への依存を反省し、次の成長領域としてグローバルサウス市場に目を向ける」と小林社長は語る。グローバルサウス市場攻略のため、コーセーコスメポートなどのコスメタリー事業に注力する。それぞれの地域特性に合わせたグループ連携を通じて、30年度の海外売り上げ比率50%以上を目指す。

内側から筋肉質な事業構造へ

事業規模の拡大と筋肉質な事業構造への転換に向けて業務改革も推進する。グローバルでの成長の実現に向けて、組織のグローバル機能を拡充し、現地法人に対する機能と権限の委譲を進める。同時に、グローバル人材の育成と拡充にも着手する。

商品開発体制のグローバル化や事業規模拡大に対応できる基盤の構築も進める。「稼ぐ力」を再構築するべく、SKUあたりの効率性の向上、在庫、原価、廃棄低減活動の推進、投資対効果の可視化と最大化にも注力していく。

さらにビューティに軸足を置きながら、医薬品、美容医療、健康美容食品といったウェルビーイング領域にもアプローチする。成長領域として、ジェンダー、ジェネーレーションの拡大を推進する。

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文化服装学院が「ホットソックス」とコラボレーション 13種の靴下をロフトで販売


ロフトは11月11月の“靴下の日”にちなみ、文化服装学院とニューヨークのソックスブランド「ホットソックス(HOTSOX)」のコラボレーション企画“「文化服装学院×HOTSOX」コラボソックスプロモーションバトル 第3弾”を実施中だ。今年で3年目の取り組みとなる本企画では、文化服装学院ファッション流通科ファッションプロモーションコースの学生が、自身のデザインした靴下のプロモーション活動を自ら行う。販売実績を競いながら、実践的な学びの機会とするのが目的だ。

今年は学生10チームのほか、アンバサダーとして俳優のSUMIRE、絵描きの堀米春寧、コラージュ作家のMIDORIが特別参戦。合計13種のソックスは、1月11日まで 「ホットソックス」特設ページと全国のロフト10店舗で販売を行う。販売数及び優勝チームの決定は、2025年1月後半にレンフロ・ジャパン公式サイトで行う。

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草彅剛の「人生の集大成」 84本のビンテージデニムが一堂に会する「STAY BRAVE」に潜入

1999年から5年連続で日本ジーンズ協議会主催の男性ベストジーニストに選ばれて殿堂入りを果たすなど、芸能界屈指のビンテージデニム愛好家として名高い草彅剛。そんな草彅は現在、私物の貴重なビンテージデニムを一堂に公開する展示会「ステイ ブレイブ(STAY BRAVE)」を11月17日まで東京・原宿の6142で開催中だ。今回、9日からの一般公開に先駆けて前日に関係者向けの内覧会が行われたのでレポートしたい。

「人生の集大成」と話す展示および書籍

「人生の集大成」と草彅が豪語する「ステイ ブレイブ」は、彼も出演したドラマ「拾われた男 LOST MAN FOUND」内の台詞を引用して名付けられた。開催のきっかけは昨年、香取慎吾と稲垣吾郎らと食事中にビンテージデニムの話で盛り上がり、2人の口から放たれた「デニムを見せてほしい」という一言だ。そのため主な内容は、彼が30年以上前から購入してきた私物のデニムの中より、計84本のビンテージデニムを展示するというもの。そして、全てが「リーバイス(LEVI’S)」の名品モデル“501”というのは、世界でも類を見ない。また、開催を記念して書籍「STAY BRAVE BOOK Vintage Levi's 501XX Collection」も上梓する熱の入れようだ。

会場は3フロア構成で、1階入口の扉を開けるとすぐに目に入るのが、プロローグと3台のビンテージバイクだ。プロローグの書き出しが「この本は」となっていることから分かるように、書籍の内容が現実世界に飛び出してきたような展示形態で、全84本のビンテージデニムをはじめ、会場の随所で展示されているファッションシュートの作品なども収録されている。3台のビンテージバイクは、いずれも草彅が普段からハンドルを握っている愛車の「ハーレーダビッドソン(HARLEY-DAVIDSON)」で、デニムに負けず劣らずの希少車だ。

その先の壁は、草彅本人が考案したオリジナルキャラクターと写真が撮影できるフォトスポットに。描かれているのは、ステージ上で頻繁に「リーバイス」を着用したことで知られるエルビス・プレスリー(Elvis Presley)風の“ツヨビス”と“エルビス”、草彅の愛犬“クルミ”と“レオン”に着想した“ツヨビス”の愛犬“シュガー”と“セサミ”だ。この2人と2匹は、展示および書籍で解説役を担っており、ビンテージデニムに明るくない人にも親しみやすく分かりやすい言葉で説明してくれる。

“501”のディテールの変遷を辿ることができる、愛好家らしい展示方法

フォトスポットを抜けるとエレベーターで1階から3階へと昇り、3階から2階にかけてメインとなるビンテージデニムの展示がスタートする。なお、この2フロアに関しては大半のエリアで写真・動画撮影が禁止となっているので注意が必要だ。

全84本は、“501”の原型が完成した1901年から草彅の誕生年である1974年まで、デザインの変遷を辿ることができるよう製造年順に10区分して展示。内訳は、1901年製が4本、ベルトループが付くなどディテールに大きな変化が生まれた1922年製が6本、レッドタブが付きサスペンダーボタンが無くなった1937年製が7本、いわゆる大戦モデルに当たる1942年製が17本、草彅が密かに1番推している年代だという1946年製が8本、デニムの完成形と謳われ「最終的にこのモデルが欲しくなる」という1947年製が15本、ジェームズ・ディーン(James Dean)らも愛した1953年製が7本、初のジッパーフライが登場した1954〜57年製が9本、革パッチから紙パッチに移行した1957〜66年製が6本、XX表記がなくなった1967〜74年製が5本で、そのどれもが博物館級の垂涎ものだ。

そして、「マネキンに穿かせたくなかった」とガラスケースの中に吊り下げるディスプレー方法を採用。こうすることで、ビンテージデニム特有の綾織による左右差のある歪んだ股下の形状が楽しめるだけでなく、サスペンダーボタンや欠損した革パッチ、ペンキステッチといった裏表のディテールもくまなく見ることができるのがポイントだ。

こだわりのグッズを豊富に展開

ビンテージデニムの展示を見終え階段で再び1階に戻ると、出口前にグッズ販売エリアが広がる。ここでしか購入することができない「フリーホイーラーズ(FREEWHEELERS)」との別注タートルネックスエット(5万円)をはじめ、デニム地のトートバッグ(7500円)や草彅直筆のイラストを落とし込んだリンガーTシャツ(1万1000円)、オリジナル柄のバンダナ(4000円)などが並ぶが、やはり最大の目玉は書籍「STAY BRAVE BOOK Vintage Levi's 501XX Collection」(1万3500円)だろう。「僕にしか書けない唯一無二の書籍」と太鼓判を押す同本は、先述の通り計84本のビンテージデニムの写真と解説だけでなく、エッセイやファッションシュートなどもオールカラーで320ページにわたって収録。製本にもこだわっており、デニム地を張り付けることで経年変化が楽しめる仕様となっている。

草彅剛のビンテージデニム愛好家という一面が楽しめると共に、訪れるだけでデニムの知識と理解が深まる貴重な展示会は、現在公式サイトにてチケットを販売中。平日限定が1800円、土日限定が2300円だ。

■「STAY BRAVE」

日程:11月9〜17日
時間:月〜木・日曜日11:00~19:00/金・土曜日 11:00~20:00
場所:6142
住所:東京都渋谷区神宮前6-14-2
入場料:平日1800円/休日2300円

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ディズニーの古着を中心に約350枚集めた“みんなのファンタジーTシャツ展”が開催

サンキュロット(Sans-Culotte)が主催するキャラクター古着Tシャツのポップアップストア“みんなのファンタジーTシャツ展”が、11月16日と17日の2日間、中目黒のコンプレックス ブースト(COMPLEX BOOST)で開催される。

今回、サンキュロットがコレクトしてきた1500枚を超えるコレクションの中から、選りすぐりの約350枚を展示、販売する。※展示枚数は約150枚で、都度在庫を補充しながらの運用となる。

同イベントの店舗開催は、8月に開催された「ドゥージョー(dojoe)」、「グレイト(GR8)」に続き、3度目となる。今回もディズニーを中心にグッドレギュラーアイテムから、捻くれた珍品アイテムまで幅広くラインアップし、販売商品の一部は販売価格含めインスタグラムで順次告知していく。

また同会場では、サンキュロットがディレクションに参画する、キャラクターTシャツにフォーカスした新プロジェクト「マルシー(MALCI)」のサンプル展示も実施。本プロジェクトでは、定期的にさまざまなキャラクターがデザインされたTシャツを販売。デザインは至ってシンプルながら、プリントのインクや版のサイズにこだわったり、普段はあまり商品化されてこなかった様なキャラクターにフォーカスしたりと、”キャラクターが主役”の新しいプロジェクトとなっている。
※「マルシー」のアイテムは11月18日から「グレイト」と「NEVER ON SALE」で、限定数量で販売する。

サンキュロットはバンドや映画、アニメといったジャンルに疎く “そんな自分でも着られるジャンルの古着”というキッカケで、キャラクター古着にのめりこ み、自身での着用を目的にコレクションをはじめ、結果1500枚を超えるTシャツを収集。 普段は会社員として勤務しつつ、趣味の延長線上として“みんなのファンタジーTシャツ展”を開催。店舗はなく、ポップアップとオンラインのみで販売をしており、インスタグラムにはコレクションの一部を掲載している。

■“みんなのファンタジーTシャツ展”
日程:11月16、17日
場所:コンプレックス ブースト
住所:東京都目黒区青葉台1-15-10 1F
販売枚数:約350枚
価格帯:3300〜3万8500円
※販売商品については、Sans-Culotteの公式インスタグラムで要確認

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ディズニーの古着を中心に約350枚集めた“みんなのファンタジーTシャツ展”が開催

サンキュロット(Sans-Culotte)が主催するキャラクター古着Tシャツのポップアップストア“みんなのファンタジーTシャツ展”が、11月16日と17日の2日間、中目黒のコンプレックス ブースト(COMPLEX BOOST)で開催される。

今回、サンキュロットがコレクトしてきた1500枚を超えるコレクションの中から、選りすぐりの約350枚を展示、販売する。※展示枚数は約150枚で、都度在庫を補充しながらの運用となる。

同イベントの店舗開催は、8月に開催された「ドゥージョー(dojoe)」、「グレイト(GR8)」に続き、3度目となる。今回もディズニーを中心にグッドレギュラーアイテムから、捻くれた珍品アイテムまで幅広くラインアップし、販売商品の一部は販売価格含めインスタグラムで順次告知していく。

また同会場では、サンキュロットがディレクションに参画する、キャラクターTシャツにフォーカスした新プロジェクト「マルシー(MALCI)」のサンプル展示も実施。本プロジェクトでは、定期的にさまざまなキャラクターがデザインされたTシャツを販売。デザインは至ってシンプルながら、プリントのインクや版のサイズにこだわったり、普段はあまり商品化されてこなかった様なキャラクターにフォーカスしたりと、”キャラクターが主役”の新しいプロジェクトとなっている。
※「マルシー」のアイテムは11月18日から「グレイト」と「NEVER ON SALE」で、限定数量で販売する。

サンキュロットはバンドや映画、アニメといったジャンルに疎く “そんな自分でも着られるジャンルの古着”というキッカケで、キャラクター古着にのめりこ み、自身での着用を目的にコレクションをはじめ、結果1500枚を超えるTシャツを収集。 普段は会社員として勤務しつつ、趣味の延長線上として“みんなのファンタジーTシャツ展”を開催。店舗はなく、ポップアップとオンラインのみで販売をしており、インスタグラムにはコレクションの一部を掲載している。

■“みんなのファンタジーTシャツ展”
日程:11月16、17日
場所:コンプレックス ブースト
住所:東京都目黒区青葉台1-15-10 1F
販売枚数:約350枚
価格帯:3300〜3万8500円
※販売商品については、Sans-Culotteの公式インスタグラムで要確認

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「アンダーカバー」とハローキティがコラボ マイメロやパティ&ジミーのアイテムも

「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は、生誕50周年を迎えた“ハローキティ”、“パティ&ジミー”、“マイメロディ”とコラボレーションしたアイテムを発売する。11月20日から伊勢丹新宿本店、名古屋栄三越店で先行販売を、23日から「アンダーカバー」公式オンラインストア、店舗で販売する。

同コラボは、それぞれのキャラクターの誕生時のデザインを採用し、Tシャツ、スエット、トートバッグ、ポーチ、キャップをラインアップ。スエットは、オーバーサイズ、前裾が短く後ろが長いプルオーバー、フーディータイプの3種が登場する。

“ハローキティ”のアイテムは、「アンダーカバー」のアイコンであるベアと共にデザインしたTシャツ(ハローキティ)(カラー:ホワイト/ブラック/グレーブルー、各1万5400円)やビッグスエット(カラー:ベージュ/ブラック、各2万8600円)、トートバッグ(カラー:ブラック/アイボリー、各1万3200円)、ポーチ(7700円)、ポーチチャーム(7700円)を用意。“マイメロ”は、ビーズやスパンコールで刺しゅうしたビッグスエット(カラー:ブラック/トップグレー、各9万9000円)やキャップ(2万7500円)、ポーチ(マイメロ)(3万7400円)を、 “パティ&ジミー”は、「アンダーカバー」のロゴと組み合わせたビッグスエット(カラー:ベージュ/ブラック、各2万8600円)、フーディー(カラー:ブラック/トップグレー、各3万7400円)、キャップ(カラー:ネイビー、2万5300円)などのアイテムをそろえる。

アイテム一覧

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「アンダーカバー」とハローキティがコラボ マイメロやパティ&ジミーのアイテムも

「アンダーカバー(UNDERCOVER)」は、生誕50周年を迎えた“ハローキティ”、“パティ&ジミー”、“マイメロディ”とコラボレーションしたアイテムを発売する。11月20日から伊勢丹新宿本店、名古屋栄三越店で先行販売を、23日から「アンダーカバー」公式オンラインストア、店舗で販売する。

同コラボは、それぞれのキャラクターの誕生時のデザインを採用し、Tシャツ、スエット、トートバッグ、ポーチ、キャップをラインアップ。スエットは、オーバーサイズ、前裾が短く後ろが長いプルオーバー、フーディータイプの3種が登場する。

“ハローキティ”のアイテムは、「アンダーカバー」のアイコンであるベアと共にデザインしたTシャツ(ハローキティ)(カラー:ホワイト/ブラック/グレーブルー、各1万5400円)やビッグスエット(カラー:ベージュ/ブラック、各2万8600円)、トートバッグ(カラー:ブラック/アイボリー、各1万3200円)、ポーチ(7700円)、ポーチチャーム(7700円)を用意。“マイメロ”は、ビーズやスパンコールで刺しゅうしたビッグスエット(カラー:ブラック/トップグレー、各9万9000円)やキャップ(2万7500円)、ポーチ(マイメロ)(3万7400円)を、 “パティ&ジミー”は、「アンダーカバー」のロゴと組み合わせたビッグスエット(カラー:ベージュ/ブラック、各2万8600円)、フーディー(カラー:ブラック/トップグレー、各3万7400円)、キャップ(カラー:ネイビー、2万5300円)などのアイテムをそろえる。

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エレクトロニック・ユニット、キアスモスが語る——10年振りの新作、そして音楽と自然の関係性について

PROFILE: キアスモス(Kiasmos)

キアスモス(Kiasmos)
PROFILE: 2007年結成。アイスランドの作曲家オーラヴル・アルナルズ(Ólafur Arnalds)と、エレクトロポップ・バンド、ブラッドグループ(Bloodgroup)で活動していたヤヌス・ラスムセン(Janus Rasmussen)によるエレクトロニック・ユニット。2009年にRival Consolesとのスプリット12インチ「65/Milo」、12年に2曲の新曲とフォルティDL(FaltyDL)、65デイズオブスタティック(65daysofstatic)によるリミックスを収録した12インチ「Thrown EP」をリリース。 14年にデビューアルバム「Kiasmos(キアスモス)」をリリース。18年にはフェス「タイコクラブ」にヤヌスがKiasmos DJ Setとして来日。24年7月5日に10年振りのフルアルバム「Ⅱ(トゥー)」をリリースし、10月にキアスモスとして初来日公演を行った。オーラヴル・アルナルズ(左)とヤヌス・ラスムセン(右)。PHOTO:YUKI KAWASHIMA

アイスランド出身のオーラヴル・アルナルズとヤヌス・ラスムセンによるエレクトロニック・ユニット、キアスモス(Kiasmos)。その結成は古く、かたや映画やドラマのスコア制作でも高い評価を得る「ポスト・クラシカル」の雄として、かたやエレクトロ・ポップ・バンドのブラッドグループ(Bloodgroup)のメンバーとして、オーラヴルとヤヌスが個々に築いてきたキャリアと並走するかたちで営まれてきた活動は、今年ではや15年になる。キアスモスの魅力は、そんな2人の個性やスタイルのダイナミックな交差にあり、そのサウンドはアンビエントやミニマル・テクノ、レイヴ、UKガラージなどクラブ・ミュージックの間を自在に行き来しながらスケール感溢れる“映像喚起”的な世界をつくり上げている。2014年に発表したデビュー・アルバム「Kiasmos」は、ピアノやストリングスなど多彩な生楽器と硬質なエレクトロニクスが相乗効果をもたらし、クラシック音楽の壮大で深遠な美しさをダンスフロアに召喚したような傑作だった。

対して、今年の7月5日に10年ぶりにリリースされたニュー・アルバム「Ⅱ(トゥー)」では、アイスランドを離れてバリ島で行われたレコーディングの経験が彼らの音楽に新たなインスピレーションをもたらしている。変化の目まぐるしいビート、柔らかくも力強く推進するグルーヴ、オーケストラを導入したシネマティックで高揚感に満ちたサウンドスケープはそのままに、ガムランの金属的なパーカッションや民族楽器のサンプリング、そして自然環境のフィールド・レコーディングが彩るオーガニックで開放感のあるアトモスフェリアが印象的だ。

「音楽の原点に立ち返ったような感覚だった」――そう今作の制作について振り返るヤヌス。そんな好奇心と冒険心に突き動かされた新作について、さらにその背景にある音楽と「自然」や「スピリチュアリティ」をめぐる哲学について、ライブ直前の2人に聞いた。

ライブ環境について

——キアスモスとしては今回が初来日ということで、今夜(10月11日)のライブも楽しみですが、特に明日の「朝霧ジャム」のステージは特別な体験になるのではと期待しています。2人にとって、クラブや都市型のフェスではなく、自然に囲まれた野外でパフォーマンスを行うことの意義や醍醐味はどんなところに感じていますか。

オーラヴル・アルナルズ(以下、オーラヴル):正直言うと、野外でのライブは親密さが少し失われる感じがして(笑)。人が多いし、エネルギーで溢れているからね。だから個人的には、こういうクラブ(※恵比寿LIQUIDROOM)の方が本当は好きなんだ。こぢんまりとしていて、タイトで、汗だくでムンムンしていてね。

ヤヌス・ラスムセン(以下、ヤヌス):フェスティバルって、何が起こるか分からないというか、天候とかいろんな要素で想定外のことが起こったりするから。雨が降ってグチャグチャになっちゃうこともあるし、人が多すぎて身動きが取れなくなることもある。その点、クラブの方がコントロールしやすいし、安全というか、僕たちにとっては音楽を始めた原点でもあるからね。

——そうなんですね。ただ、キアスモスのサウンドは自然の風景やオープンエアな環境と親和性がとても高いと思います。

オーラヴル:僕たちもやりながら自然を感じられたらいいんだけどね。というのも、パフォーマンス中の僕たちって、ステージの上でライトに照らされている状態だから(笑)。だから周りの環境を意識することって難しくて。でも、フェスティバルによって場所が変わると、まったく違う感覚を味わえることがある。たまにはね。

——例えば、野外でのステージ用にセットやアレンジを変えたり、視覚的な演出を変えたりすることはありますか。

ヤヌス:どうだろう? 通常、フェスティバルだと演奏時間が短くてね。でもクラブだとたっぷり演奏できるから、今夜も長めのセットを用意したんだ。85分くらいかな。ただ、いったん曲の順番や照明とか、音響を含めた全体のプロダクションを決めてしまうと、しばらくはその通りにやるのが普通なんだよね。だから唯一アレンジする可能性があるとすれば、3曲くらいを通しで演奏して、それをセットの前半か後半かに移動させることぐらいかな。

——そういえば、7月にフランスのシストロンで行われたライブの映像を見ました。あの美しい自然と城塞の遺構に囲まれた中でのパフォーマンスは、さすがに特別な体験だったのではないですか。

オーラヴル:そうだね。あれは素晴らしかったな。山の壮大さに圧倒されて、自然の力強さを全身で感じることができた、特別な体験だったよ」

ヤヌス:特に、昼間に始まって終わったのが日が暮れるころだったから、昼の自然な光の中で演奏する時間と、夜になって照明がきらめく中で演奏する時間と、両方のエネルギーを感じることができた。昼は山の緑や空の青が僕たちの演奏に彩りを加えてくれて、夜はクラブみたいに、集まった人たちの熱気が会場を一つにしていて。確かにあれは忘れられない瞬間だったね。

ニュー・アルバムの「II」とフィールドレコーディング

——今度のニュー・アルバムの「II」は、一部がバリ島でレコーディングされたと聞きました。アイスランドとはまったく異なる環境だったと思いますが、バリ島はどんなインスピレーションを与えてくれる場所でしたか。

ヤヌス:とても楽しい経験だったよ。アイスランドや自分のスタジオとはまったく違う環境で一緒に曲を作ったのは初めてだったし、それが曲のサウンドにかなり影響したと思う。普段使っている機材もなかったからね。だから最初は戸惑うこともあったけど、それが楽しかったし、大きなチャレンジでもあった。限られた環境の中で、僕たちは音楽の原点に立ち返ったような感覚だった。自然の音を取り入れながら、手づくりで音楽をつくり上げる――それはまるで音楽的な冒険に出かけたようなもので、本当に刺激的だった。普段とは違う環境だからこそ、新しいサウンドを生み出すことができたのは大きな収穫だったよ。

——確かに、今度のアルバムからは、これまでのキアスモスのサウンドでは聴かれなかったさまざまな“音”が聞こえてきますよね。

オーラヴル:環境によって聞こえる音はさまざまで、それが僕たちの作る音楽にも大きな影響を与えている。例えば、バリ島ではコオロギの鳴き声とか自然の音がとても身近に感じられる。また、ガムランという伝統楽器もバリの音楽に独特の雰囲気を与えている一つで、今回僕たちの曲でもその音色を少し取り入れてみた。一方、アイスランドはもっと静かで、自然の音も少ない。その“静けさ”が僕たちの音楽にも影響し、より繊細で落ち着いたサウンドをつくり上げているというのはあるんじゃないかな。

——そもそも、どうしてバリ島でレコーディングすることになったんですか。

オーラヴル:妻がジャカルタ生まれで、バリ島で育ったんだ。だからバリとは深いつながりがあって。それで2017年ぐらいから年に数カ月ほど、そこを拠点に生活しているんだ。

——そうだったんですね。ちなみに、今回のアルバムで使われているフィールド・レコーディングは全てバリ島で録音されたものですか。

オーラヴル:そうだね。というか、アイスランドではこうした経験はまったくないから(笑)。実はピアノの一部をバリ島でレコーディングしたんだけど、そしたらコオロギの鳴き声が偶然混混ざっていて。ただ、それを完全に消してしまうのはかえって不自然だと思って、そのまま残すことにしたんだ。結果的に、その音が曲に独特の雰囲気を出してくれて、とても気に入っているよ。

——コオロギの鳴き声以外にも、何か面白い音は録れましたか。

ヤヌス:うん。早朝にバリの山で録音した、とても美しい音がある。「Dazed」で聴くことができるんだけど、鳥たちが目覚めていく様子と、日の出の音を録音したんだ。鳥たちのさえずりと日の出の音が重なり合って、素晴らしいハーモニーを生み出していた。その瞬間、自然と音楽が一体になったような、特別な体験だったよ。

——そうしたフィールド・レコーディングを取り入れることで、どんな効果やフィーリングを自分たちの音楽に持ち込みたいというアイデアがあったのでしょうか。

ヤヌス:いや、特に具体的な計画は立てずに、ただレコーダーを持って早朝の山へと出かけたんだ。すると、鳥のさえずりや風の音など、自然が奏でる美しいハーモニーが耳に入ってきた。その音をそのまま録音して、曲に取り入れてみた感じだったんだ。

オーラヴル:僕たちが自然の音を音楽に取り入れるのは、単に楽器の音を重ねるだけではなく、音楽にストーリー性を持たせたかったから。例えば、鳥のさえずりを加えることで、聴いている人に早朝の森の中にいるようなイメージを喚起させたり、川のせせらぎの音で穏やかな時間の流れを感じてもらったりね。楽器だけでは表現できない、自然の奥深さを音楽に表現したいと思って。それは、音楽に新たなレイヤーを加えて、聴く人に没入感を与えるためでもある。

——例えば、KLFの「Chill Out」のような、フィールド・レコーディングを取り入れた作品で好きなものとかあったりしますか。

ヤヌス:どうだろう? 自然の音を音楽に取り入れる試みって、古くから多くのアーティストによって行われてきたわけで。自然の音は、音楽に豊かなインスピレーションを与える素材としてアーティストたちに愛されてきた。中には、フィールド・レコーディングのみを作品として発表するアーティストもいて、個人的には、そういった作品をよく聴いてきた感じかな。

——併せて、「Sailed」や「Flown」で聴けるように、今度のアルバムでガムランや民族音楽の要素を取り入れることになったのも、いつもと違う制作環境だったからこその試みだったりするのでしょうか。

ヤヌス:というか、実はバリ島に到着した初日に、持っていたシンセサイザーが壊れてしまってね(笑)。それで急遽、アンティークショップで竹製と金属製のガムランを2台購入して。それらを組み合わせて新しい楽器を作り、サンプリングして、楽曲に取り入れてみたんだ。結果、今回の音楽制作に欠かせない要素になったし、独自のサウンドを生み出していると思うよ。

オーラヴル:竹は柔らかいものから硬いものまでさまざまな素材を重ねて作られていて、それをバチの種類や叩き方を変えることでいろんな音色を試してみたんだ。そうした音をレイヤーすることで、より深みのあるサウンドを作り出すことができたんじゃないかな。

音楽と自然の関係性

——先日、ジョン・ホプキンス(Jon Hopkins)にインタビューした際、彼の近作が「自然」や「スピリチュアリティ」をテーマとしていることを伺いました。音楽と自然の関係性は、それこそバロックや古典の時代から多くの作曲家によって探求されてきたテーマです。単に自然の音を模倣するだけでなく、自然に対する人間の心象を音楽で表現するなど、その表現方法は多岐にわたります。2人がこうしたテーマについてどのような見解を持っているのか、興味があります。

オーラヴル:場所が音楽に与える影響はとても大きい。アイスランド、日本、バリ島など、演奏する場所によって生まれる音はまったく異なるし、同じ楽器であっても場所が変われば奏でられる音楽は違う表情を見せる。それは、自然の景色だけでなく、その場所の空気感や聞こえる音、そしてそこに身を置いたときの感覚が音楽に大きな影響を与えるからだと思う。

ヤヌス:僕が個人的に自然の音に惹かれる理由は、音はどこから生まれ、なぜ僕たちが音楽や自然を美しいと感じるのかという根源的な問いに対する探究心が強いからだと思う。僕たちが奏でる音楽は複雑なアレンジやテクニックを用いて作られているけど、その根源には、自然のリズムや鳥のさえずりなどシンプルな自然の音がある。つまり音楽の多くには、自然を模倣している側面があると思う。だから結局、僕たちの音楽も分解してみればただの自然の音なんじゃないかな。音楽と自然は、けっして切り離すことのできない、密接な関係にあると信じているよ。

——なるほど。ただ、あなたたちの音楽は、単に自然の音を書き写そうとしてやっているものではないですよね?

オーラブル:そうだね。それよりもフィーリングが大事なんだ。

——例えば、コロナ以降、アンビエントなどのエレクトロニック・ミュージックはセラピーや瞑想、マインドフルネスを促すものとして特に求められている傾向があるように感じます。自分たちの音楽にもそうした“効能”があると思いますか。

ヤヌス:僕たちの音楽が好き人は、さまざまなシチュエーションで、それぞれのスタイルで楽しんでくれている。料理を作りながら聴く人もいれば、ヨガや瞑想をしているときに聴く人、ビールを飲みながらパーティーで踊っているときに聴く人もいる。本当に人それぞれだと思う。僕たち音楽家は、単に音を重ね合わせるだけでなく、聴く人々に何かを感じてもらうために音楽を作っている。聴く人が何を思うかは自由で、メロディーを紡いでいく中で、音楽が自然と感情を呼び起こす瞬間があることに気づかされる。少しメランコリックな気分にさせる曲もあれば、高揚感を与える曲もある。ただ、それはけっして意図的なものではなく、音楽が持つ自然な力なんじゃないかな。だからどんな瞬間にも、僕たちの音楽が寄り添えることを願っているよ。

オーラヴル:音楽はマインドフルネスや瞑想の一種であり、それが“音楽を聴く”ということなんだと思う。ジャズ、アンビエント、ダンス・ミュージック、どんなジャンルも関係ない。大切なのは、音楽に心を委ね、その瞬間に没頭することなんじゃないかな。

——ちなみに、キアスモスのコンセプトは「ダンス・フロアで泣かせること」だと読みました。それも一種のセラピーだったり、マインドフルネスへの働きかけを意識してのことだったりするのでしょうか。

オーラヴル:まあ、それは冗談で言ってるところもあるんだけどね(笑)。

ヤヌス:僕たちのライブに足を運んでくれる人の中には、僕たちの音楽を静かなものだと捉えている人が多いみたいなんだ。アルバムによっては、激しい曲よりも落ち着いた曲が中心のものもあるから、そう思われているのかもしれない。だから実際にライブに来ると、クラブで観客が踊り狂うような激しいパフォーマンスをしていることに驚くみたいで。エモーショナルでありながら多幸感溢れるライブを目指しているから、時には涙を流しながら踊っている観客の姿を目にすることもある。僕たちのライブでは、さまざまな感情的な体験を提供したいと思っているんだ。静かに音楽に耳を傾けたり、時には涙を流しながら踊ったりと、それぞれがさまざまな形で音楽を楽しんでくれたらって思っているよ。

——ここまで話してきたことともつながるかと思いますが――最後に、昨年亡くなった坂本龍一さんについてコメントをいただけますか。特にオーラヴルさんは坂本さんと共演もあり、その影響について公言されてきましたが、あらためて、坂本龍一という音楽家はオーラヴルさんにとってどんな存在でしたか。

オーラヴル:実は今朝、そのことについてたっぷり喋ってきたばかりなんだ(笑)。それはともかく……彼の音楽は、クラシック楽器を巧みに使いながらも、どこかエレクトロニックな雰囲気が漂っていて、従来のクラシック音楽の概念を覆すような、新鮮な驚きを与えてくれるものだった。12〜14歳のころ、クラシック音楽といえばオーケストラや伝統的な楽器で演奏されるものだと信じていた僕にとって、彼との出会いは音楽に対する固定観念を打ち破る衝撃的なものだったんだ。音楽の境界線を超えて、新たな可能性を切り開いてくれるようなね。だから彼を見つけたことは本当に大きな発見だったし、彼の音楽はまったく新しい音楽の世界へと僕を導いてくれるきっかけだったんだよ。

——ありがとうございます。ところで、今回のアルバムは曲名が全て過去形や過去分詞なのはどうして?

ヤヌス:いい質問だね。ただ、その質問には答えがない。理由はないんだ。ただそうすることに決めたってだけでね。でも、制約があるのはいいことだよ。そうすることでユニークなものになるんだ。だからいい質問だけど、“いい答え”はないんだよ(笑)。

Translation:Kazumi Someya

■「Ⅱ (トゥー)」
アーティスト:Kiasmos(キアスモス)
レーベル:Erased Tapes
発売日:2024年7月5日
価格:国内流通盤CD 3190円、国内流通盤2枚組LP(全世界2000枚限定Clear Vinyl)7260円、国内流通盤2枚組LP 6820円
https://www.inpartmaint.com/site/39125/

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エレクトロニック・ユニット、キアスモスが語る——10年振りの新作、そして音楽と自然の関係性について

PROFILE: キアスモス(Kiasmos)

キアスモス(Kiasmos)
PROFILE: 2007年結成。アイスランドの作曲家オーラヴル・アルナルズ(Ólafur Arnalds)と、エレクトロポップ・バンド、ブラッドグループ(Bloodgroup)で活動していたヤヌス・ラスムセン(Janus Rasmussen)によるエレクトロニック・ユニット。2009年にRival Consolesとのスプリット12インチ「65/Milo」、12年に2曲の新曲とフォルティDL(FaltyDL)、65デイズオブスタティック(65daysofstatic)によるリミックスを収録した12インチ「Thrown EP」をリリース。 14年にデビューアルバム「Kiasmos(キアスモス)」をリリース。18年にはフェス「タイコクラブ」にヤヌスがKiasmos DJ Setとして来日。24年7月5日に10年振りのフルアルバム「Ⅱ(トゥー)」をリリースし、10月にキアスモスとして初来日公演を行った。オーラヴル・アルナルズ(左)とヤヌス・ラスムセン(右)。PHOTO:YUKI KAWASHIMA

アイスランド出身のオーラヴル・アルナルズとヤヌス・ラスムセンによるエレクトロニック・ユニット、キアスモス(Kiasmos)。その結成は古く、かたや映画やドラマのスコア制作でも高い評価を得る「ポスト・クラシカル」の雄として、かたやエレクトロ・ポップ・バンドのブラッドグループ(Bloodgroup)のメンバーとして、オーラヴルとヤヌスが個々に築いてきたキャリアと並走するかたちで営まれてきた活動は、今年ではや15年になる。キアスモスの魅力は、そんな2人の個性やスタイルのダイナミックな交差にあり、そのサウンドはアンビエントやミニマル・テクノ、レイヴ、UKガラージなどクラブ・ミュージックの間を自在に行き来しながらスケール感溢れる“映像喚起”的な世界をつくり上げている。2014年に発表したデビュー・アルバム「Kiasmos」は、ピアノやストリングスなど多彩な生楽器と硬質なエレクトロニクスが相乗効果をもたらし、クラシック音楽の壮大で深遠な美しさをダンスフロアに召喚したような傑作だった。

対して、今年の7月5日に10年ぶりにリリースされたニュー・アルバム「Ⅱ(トゥー)」では、アイスランドを離れてバリ島で行われたレコーディングの経験が彼らの音楽に新たなインスピレーションをもたらしている。変化の目まぐるしいビート、柔らかくも力強く推進するグルーヴ、オーケストラを導入したシネマティックで高揚感に満ちたサウンドスケープはそのままに、ガムランの金属的なパーカッションや民族楽器のサンプリング、そして自然環境のフィールド・レコーディングが彩るオーガニックで開放感のあるアトモスフェリアが印象的だ。

「音楽の原点に立ち返ったような感覚だった」――そう今作の制作について振り返るヤヌス。そんな好奇心と冒険心に突き動かされた新作について、さらにその背景にある音楽と「自然」や「スピリチュアリティ」をめぐる哲学について、ライブ直前の2人に聞いた。

ライブ環境について

——キアスモスとしては今回が初来日ということで、今夜(10月11日)のライブも楽しみですが、特に明日の「朝霧ジャム」のステージは特別な体験になるのではと期待しています。2人にとって、クラブや都市型のフェスではなく、自然に囲まれた野外でパフォーマンスを行うことの意義や醍醐味はどんなところに感じていますか。

オーラヴル・アルナルズ(以下、オーラヴル):正直言うと、野外でのライブは親密さが少し失われる感じがして(笑)。人が多いし、エネルギーで溢れているからね。だから個人的には、こういうクラブ(※恵比寿LIQUIDROOM)の方が本当は好きなんだ。こぢんまりとしていて、タイトで、汗だくでムンムンしていてね。

ヤヌス・ラスムセン(以下、ヤヌス):フェスティバルって、何が起こるか分からないというか、天候とかいろんな要素で想定外のことが起こったりするから。雨が降ってグチャグチャになっちゃうこともあるし、人が多すぎて身動きが取れなくなることもある。その点、クラブの方がコントロールしやすいし、安全というか、僕たちにとっては音楽を始めた原点でもあるからね。

——そうなんですね。ただ、キアスモスのサウンドは自然の風景やオープンエアな環境と親和性がとても高いと思います。

オーラヴル:僕たちもやりながら自然を感じられたらいいんだけどね。というのも、パフォーマンス中の僕たちって、ステージの上でライトに照らされている状態だから(笑)。だから周りの環境を意識することって難しくて。でも、フェスティバルによって場所が変わると、まったく違う感覚を味わえることがある。たまにはね。

——例えば、野外でのステージ用にセットやアレンジを変えたり、視覚的な演出を変えたりすることはありますか。

ヤヌス:どうだろう? 通常、フェスティバルだと演奏時間が短くてね。でもクラブだとたっぷり演奏できるから、今夜も長めのセットを用意したんだ。85分くらいかな。ただ、いったん曲の順番や照明とか、音響を含めた全体のプロダクションを決めてしまうと、しばらくはその通りにやるのが普通なんだよね。だから唯一アレンジする可能性があるとすれば、3曲くらいを通しで演奏して、それをセットの前半か後半かに移動させることぐらいかな。

——そういえば、7月にフランスのシストロンで行われたライブの映像を見ました。あの美しい自然と城塞の遺構に囲まれた中でのパフォーマンスは、さすがに特別な体験だったのではないですか。

オーラヴル:そうだね。あれは素晴らしかったな。山の壮大さに圧倒されて、自然の力強さを全身で感じることができた、特別な体験だったよ」

ヤヌス:特に、昼間に始まって終わったのが日が暮れるころだったから、昼の自然な光の中で演奏する時間と、夜になって照明がきらめく中で演奏する時間と、両方のエネルギーを感じることができた。昼は山の緑や空の青が僕たちの演奏に彩りを加えてくれて、夜はクラブみたいに、集まった人たちの熱気が会場を一つにしていて。確かにあれは忘れられない瞬間だったね。

ニュー・アルバムの「II」とフィールドレコーディング

——今度のニュー・アルバムの「II」は、一部がバリ島でレコーディングされたと聞きました。アイスランドとはまったく異なる環境だったと思いますが、バリ島はどんなインスピレーションを与えてくれる場所でしたか。

ヤヌス:とても楽しい経験だったよ。アイスランドや自分のスタジオとはまったく違う環境で一緒に曲を作ったのは初めてだったし、それが曲のサウンドにかなり影響したと思う。普段使っている機材もなかったからね。だから最初は戸惑うこともあったけど、それが楽しかったし、大きなチャレンジでもあった。限られた環境の中で、僕たちは音楽の原点に立ち返ったような感覚だった。自然の音を取り入れながら、手づくりで音楽をつくり上げる――それはまるで音楽的な冒険に出かけたようなもので、本当に刺激的だった。普段とは違う環境だからこそ、新しいサウンドを生み出すことができたのは大きな収穫だったよ。

——確かに、今度のアルバムからは、これまでのキアスモスのサウンドでは聴かれなかったさまざまな“音”が聞こえてきますよね。

オーラヴル:環境によって聞こえる音はさまざまで、それが僕たちの作る音楽にも大きな影響を与えている。例えば、バリ島ではコオロギの鳴き声とか自然の音がとても身近に感じられる。また、ガムランという伝統楽器もバリの音楽に独特の雰囲気を与えている一つで、今回僕たちの曲でもその音色を少し取り入れてみた。一方、アイスランドはもっと静かで、自然の音も少ない。その“静けさ”が僕たちの音楽にも影響し、より繊細で落ち着いたサウンドをつくり上げているというのはあるんじゃないかな。

——そもそも、どうしてバリ島でレコーディングすることになったんですか。

オーラヴル:妻がジャカルタ生まれで、バリ島で育ったんだ。だからバリとは深いつながりがあって。それで2017年ぐらいから年に数カ月ほど、そこを拠点に生活しているんだ。

——そうだったんですね。ちなみに、今回のアルバムで使われているフィールド・レコーディングは全てバリ島で録音されたものですか。

オーラヴル:そうだね。というか、アイスランドではこうした経験はまったくないから(笑)。実はピアノの一部をバリ島でレコーディングしたんだけど、そしたらコオロギの鳴き声が偶然混混ざっていて。ただ、それを完全に消してしまうのはかえって不自然だと思って、そのまま残すことにしたんだ。結果的に、その音が曲に独特の雰囲気を出してくれて、とても気に入っているよ。

——コオロギの鳴き声以外にも、何か面白い音は録れましたか。

ヤヌス:うん。早朝にバリの山で録音した、とても美しい音がある。「Dazed」で聴くことができるんだけど、鳥たちが目覚めていく様子と、日の出の音を録音したんだ。鳥たちのさえずりと日の出の音が重なり合って、素晴らしいハーモニーを生み出していた。その瞬間、自然と音楽が一体になったような、特別な体験だったよ。

——そうしたフィールド・レコーディングを取り入れることで、どんな効果やフィーリングを自分たちの音楽に持ち込みたいというアイデアがあったのでしょうか。

ヤヌス:いや、特に具体的な計画は立てずに、ただレコーダーを持って早朝の山へと出かけたんだ。すると、鳥のさえずりや風の音など、自然が奏でる美しいハーモニーが耳に入ってきた。その音をそのまま録音して、曲に取り入れてみた感じだったんだ。

オーラヴル:僕たちが自然の音を音楽に取り入れるのは、単に楽器の音を重ねるだけではなく、音楽にストーリー性を持たせたかったから。例えば、鳥のさえずりを加えることで、聴いている人に早朝の森の中にいるようなイメージを喚起させたり、川のせせらぎの音で穏やかな時間の流れを感じてもらったりね。楽器だけでは表現できない、自然の奥深さを音楽に表現したいと思って。それは、音楽に新たなレイヤーを加えて、聴く人に没入感を与えるためでもある。

——例えば、KLFの「Chill Out」のような、フィールド・レコーディングを取り入れた作品で好きなものとかあったりしますか。

ヤヌス:どうだろう? 自然の音を音楽に取り入れる試みって、古くから多くのアーティストによって行われてきたわけで。自然の音は、音楽に豊かなインスピレーションを与える素材としてアーティストたちに愛されてきた。中には、フィールド・レコーディングのみを作品として発表するアーティストもいて、個人的には、そういった作品をよく聴いてきた感じかな。

——併せて、「Sailed」や「Flown」で聴けるように、今度のアルバムでガムランや民族音楽の要素を取り入れることになったのも、いつもと違う制作環境だったからこその試みだったりするのでしょうか。

ヤヌス:というか、実はバリ島に到着した初日に、持っていたシンセサイザーが壊れてしまってね(笑)。それで急遽、アンティークショップで竹製と金属製のガムランを2台購入して。それらを組み合わせて新しい楽器を作り、サンプリングして、楽曲に取り入れてみたんだ。結果、今回の音楽制作に欠かせない要素になったし、独自のサウンドを生み出していると思うよ。

オーラヴル:竹は柔らかいものから硬いものまでさまざまな素材を重ねて作られていて、それをバチの種類や叩き方を変えることでいろんな音色を試してみたんだ。そうした音をレイヤーすることで、より深みのあるサウンドを作り出すことができたんじゃないかな。

音楽と自然の関係性

——先日、ジョン・ホプキンス(Jon Hopkins)にインタビューした際、彼の近作が「自然」や「スピリチュアリティ」をテーマとしていることを伺いました。音楽と自然の関係性は、それこそバロックや古典の時代から多くの作曲家によって探求されてきたテーマです。単に自然の音を模倣するだけでなく、自然に対する人間の心象を音楽で表現するなど、その表現方法は多岐にわたります。2人がこうしたテーマについてどのような見解を持っているのか、興味があります。

オーラヴル:場所が音楽に与える影響はとても大きい。アイスランド、日本、バリ島など、演奏する場所によって生まれる音はまったく異なるし、同じ楽器であっても場所が変われば奏でられる音楽は違う表情を見せる。それは、自然の景色だけでなく、その場所の空気感や聞こえる音、そしてそこに身を置いたときの感覚が音楽に大きな影響を与えるからだと思う。

ヤヌス:僕が個人的に自然の音に惹かれる理由は、音はどこから生まれ、なぜ僕たちが音楽や自然を美しいと感じるのかという根源的な問いに対する探究心が強いからだと思う。僕たちが奏でる音楽は複雑なアレンジやテクニックを用いて作られているけど、その根源には、自然のリズムや鳥のさえずりなどシンプルな自然の音がある。つまり音楽の多くには、自然を模倣している側面があると思う。だから結局、僕たちの音楽も分解してみればただの自然の音なんじゃないかな。音楽と自然は、けっして切り離すことのできない、密接な関係にあると信じているよ。

——なるほど。ただ、あなたたちの音楽は、単に自然の音を書き写そうとしてやっているものではないですよね?

オーラブル:そうだね。それよりもフィーリングが大事なんだ。

——例えば、コロナ以降、アンビエントなどのエレクトロニック・ミュージックはセラピーや瞑想、マインドフルネスを促すものとして特に求められている傾向があるように感じます。自分たちの音楽にもそうした“効能”があると思いますか。

ヤヌス:僕たちの音楽が好き人は、さまざまなシチュエーションで、それぞれのスタイルで楽しんでくれている。料理を作りながら聴く人もいれば、ヨガや瞑想をしているときに聴く人、ビールを飲みながらパーティーで踊っているときに聴く人もいる。本当に人それぞれだと思う。僕たち音楽家は、単に音を重ね合わせるだけでなく、聴く人々に何かを感じてもらうために音楽を作っている。聴く人が何を思うかは自由で、メロディーを紡いでいく中で、音楽が自然と感情を呼び起こす瞬間があることに気づかされる。少しメランコリックな気分にさせる曲もあれば、高揚感を与える曲もある。ただ、それはけっして意図的なものではなく、音楽が持つ自然な力なんじゃないかな。だからどんな瞬間にも、僕たちの音楽が寄り添えることを願っているよ。

オーラヴル:音楽はマインドフルネスや瞑想の一種であり、それが“音楽を聴く”ということなんだと思う。ジャズ、アンビエント、ダンス・ミュージック、どんなジャンルも関係ない。大切なのは、音楽に心を委ね、その瞬間に没頭することなんじゃないかな。

——ちなみに、キアスモスのコンセプトは「ダンス・フロアで泣かせること」だと読みました。それも一種のセラピーだったり、マインドフルネスへの働きかけを意識してのことだったりするのでしょうか。

オーラヴル:まあ、それは冗談で言ってるところもあるんだけどね(笑)。

ヤヌス:僕たちのライブに足を運んでくれる人の中には、僕たちの音楽を静かなものだと捉えている人が多いみたいなんだ。アルバムによっては、激しい曲よりも落ち着いた曲が中心のものもあるから、そう思われているのかもしれない。だから実際にライブに来ると、クラブで観客が踊り狂うような激しいパフォーマンスをしていることに驚くみたいで。エモーショナルでありながら多幸感溢れるライブを目指しているから、時には涙を流しながら踊っている観客の姿を目にすることもある。僕たちのライブでは、さまざまな感情的な体験を提供したいと思っているんだ。静かに音楽に耳を傾けたり、時には涙を流しながら踊ったりと、それぞれがさまざまな形で音楽を楽しんでくれたらって思っているよ。

——ここまで話してきたことともつながるかと思いますが――最後に、昨年亡くなった坂本龍一さんについてコメントをいただけますか。特にオーラヴルさんは坂本さんと共演もあり、その影響について公言されてきましたが、あらためて、坂本龍一という音楽家はオーラヴルさんにとってどんな存在でしたか。

オーラヴル:実は今朝、そのことについてたっぷり喋ってきたばかりなんだ(笑)。それはともかく……彼の音楽は、クラシック楽器を巧みに使いながらも、どこかエレクトロニックな雰囲気が漂っていて、従来のクラシック音楽の概念を覆すような、新鮮な驚きを与えてくれるものだった。12〜14歳のころ、クラシック音楽といえばオーケストラや伝統的な楽器で演奏されるものだと信じていた僕にとって、彼との出会いは音楽に対する固定観念を打ち破る衝撃的なものだったんだ。音楽の境界線を超えて、新たな可能性を切り開いてくれるようなね。だから彼を見つけたことは本当に大きな発見だったし、彼の音楽はまったく新しい音楽の世界へと僕を導いてくれるきっかけだったんだよ。

——ありがとうございます。ところで、今回のアルバムは曲名が全て過去形や過去分詞なのはどうして?

ヤヌス:いい質問だね。ただ、その質問には答えがない。理由はないんだ。ただそうすることに決めたってだけでね。でも、制約があるのはいいことだよ。そうすることでユニークなものになるんだ。だからいい質問だけど、“いい答え”はないんだよ(笑)。

Translation:Kazumi Someya

■「Ⅱ (トゥー)」
アーティスト:Kiasmos(キアスモス)
レーベル:Erased Tapes
発売日:2024年7月5日
価格:国内流通盤CD 3190円、国内流通盤2枚組LP(全世界2000枚限定Clear Vinyl)7260円、国内流通盤2枚組LP 6820円
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「ディーン&デルーカ」がワインと食材がたっぷり入るワイングロサリーバッグを発売 

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は11月15日、“ワインングローサリーバッグ”(6600円)を発売する。麻布十番の“ザ ワイン ストア ディーン&デルーカ(THE WINE STORE DEAN &DELUCA)”のみで取り扱う。さらに、店頭購入限定特典として“ワイングラサリーバッグ”と3300円以上のワインを購入した先着30人に“ゴビーノ ワインカップ”(2脚)をプレゼントする。

店舗限定の同商品は、ワインを購入する客との会話や、さまざまなハウスウエア、キッチンツールを開発しているバイヤーのアイデアを生かして制作した。重い荷物でも安定して持ち運びやすいよう制作し、ワインストアならではの工夫も凝らしている。

ワインストアならではの工夫を凝縮

内側の両サイドにワインを1本ずつ収納できる仕切り付きで、ワインを緩衝材で巻かなくても差し込むことで持ち運びができるデザインになっている。また、重い荷物を入れても肩に負担がかかりにくいよう、幅があるショルダーハンドルに仕上げた。従来のトートバッグよりも厚みがあり、底板もついているため、重い荷物を入れても安定感がある点も特徴だ。

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【2024年イルミネーション】渋谷ストリームでゴールドとシルバーのオーナメントをモチーフにしたイルミネーション 毎年恒例のクリスマスガチャも

渋谷ストリームは11月25日〜2025年2月28日の期間、イルミネーションイベント“シャイニング ウィンター シブヤ ストリーム(SHINING WINTER SHIBUYA STREAM)”を開催する。また、11月25日〜12月25日には、毎年恒例のクリスマスプレゼントが当たるキャンペーン“シブヤ ストリーム クリスマス ガチャ(SHIBUYA STREAM XMAS ガチャ)”も開催する。

好奇心にあふれた大人に向けたイルミネーション

見慣れたホリデーシーズンを新しい視点で体験したい大人に向けたイルミネーションを目指した同イベントは、色褪せないゴールドの輝きとモードなシルバーなオーナメントをモチーフとした装飾で演出する。

毎年恒例のクリスマス ガチャ

毎年開催される“シブヤ ストリーム クリスマス ガチャ”は、渋谷ストリーム内各対象店舗で1000円以上利用するとガチャに参加することができる。景品は渋谷ストリームホテル 1泊朝食付き宿泊券をはじめ、渋谷ストリームホテル内にあるレストラン・トレントのペアディナーコースやウイスキーボトルなどを展開する。

イベント概要

◾️シャイニング ウィンター シブヤ ストリーム
期間:11月25日〜2025年2月28日
場所:渋谷ストリーム 2階貫通通路、大階段・シンボルツリー
住所:東京都渋谷区渋谷3-21-3
時間:7:00〜24:00(2階貫通通路)、16:30〜24:00(大階段・シンボルツリー)

◾️シブヤ ストリーム クリスマス ガチャ
期間:11月25日〜12月25日
対象店舗:渋谷ストリーム内各飲食店舗(29店舗)
景品交換期間:12月31日 18:00
景品:渋谷ストリームホテル 一泊朝食付きペア宿泊券、ペアシネマチケット、ウイスキーボトルなど

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「ラッシュ」が映画「ウィキッド ふたりの魔女」とコラボ ピンクや緑のバスボムなど11種が登場

「ラッシュ(LUSH)」は、11月21日と12月5日に2025年春公開予定の映画「ウィキッド ふたりの魔女」とコラボレーションした“ウィキッド×ラッシュ(WICKED × LUSH)”を発売する。国内の「ラッシュ」78店舗で取り扱う。

主人公たちの帽子やティアラ、ほうきなどがモチーフ

同コラボレーションでは、主人公エルファバの帽子などをモチーフにしたアイテムや、お湯の中で振るとモコモコの泡が魔法のように現れるバブルバー(115g、2340円)など11種をそろえる。

映画「ウィキッド ふたりの魔女」は、2003年初演以来20年間不朽のミュージカルとして愛され続けている「ウィキッド」初の映画化作品。主演は、力強い歌声でエミー賞、グラミー賞、トニー賞を受賞したシンシア・エリヴォ(Cynthia Erivo)と、グラミー賞受賞や数々のプラチナレコード記録を持つアリアナ・グランデ(Ariana Grande)が務める。

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「ルナソル」美容部員のユニホームが「ハルノブムラタ」デザインに 自在な着こなしと細かな配慮が好評

「ルナソル(LUNASOL)」は10月上旬から、美容部員が着用するユニホームを刷新している。新たな制服は「ハルノブムラタ(HARUNOBUMURATA)」がデザインしたもので、東武百貨店池袋店、伊勢丹新宿本店、三越銀座店、そごう横浜店、あべのハルカス近鉄本店、博多阪急の計6店舗のスタッフが着用。自在なコーディネートと細かな配慮、ブランドを象徴するキーワードを落とし込んだミニマルなデザインが美容部員たちから好評だ。

全6アイテムでコーディネート自在

新ユニホームとして用意されたのはジャケット、ワイドパンツ、スカート、襟付きロングシャツ、ノーカラーのサテンシャツ、半袖シャツの6アイテム。トップスの裾はイン、アウトを変えるだけでも異なる印象を与えるほか、襟付きのロングシャツは首元のボタンの開け閉めで印象が変わるデザインで、ブランドは季節を問わず自由なコーディネートを推奨している。

美容部員たちからは「制服感が強すぎず、ファッション性が高い」「着ていると高揚感がある」という声が寄せられているほか、「合わせる靴によっても印象が変わる」ことからシーズン問わずさまざまな着こなしができると好評だ。

評判の高さは見た目に止まらず、細部に渡るこだわりのデザインにまで及ぶ。ボトムスにペンポケットを備えているほか、ジャケットの内ポケットの角度も業務しやすいよう調整。メイクアップを行っている際に邪魔にならないよう、長袖トップスの袖部分にゴムを忍ばせている。

月の普遍的な美しさや曲線美を表現

ユニホームを新たにデザインするにあたり、「ルナソル」のアイテムの特徴でもある“輝き”や“エッセンシャルなベージュの色彩”“水艶感に基づく繊細な上質さ”を意識。加えて、ブランド名の由来でもある月の満ち欠けや多くの神話を残す普遍的な美しさにインスピレーションを受け作り上げた

「ハルノブムラタ」とは、2025年春夏コレクションのメイクアップを「ルナソル」が行った縁もある。村田晴信デザイナーは「互いのブランドが共有する美のあり方を具現化し、ショー全体に一貫したビジョンを提供していただきました」と振り返り、今回のコラボユニホームについて「ブランドの特徴である繊細な上質さと、『ハルノブムラタ』のエレガントな曲線美を融合させ、時代に合わせて進化し続ける普遍的な美を体現しています」とコメントを寄せている。

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「アシックス スポーツスタイル」と「ダブレット」が初コラボ “ゲルカヤノ 20”発売

「アシックス スポーツスタイル(ASICS SPORTSTYLE)」は「ダブレット(DOUBLET)」と初のコラボレーションとなる新スニーカー“ゲルカヤノ 20(GEL-KAYANO 20)”を11月16日に、「アシックス」原宿、大阪心斎橋、オンラインストア、「ダブレット」オンラインストアなどで発売する。価格は2万9700円、サイズは22.5〜29.5cm(0.5cm 刻み)、30.5cmを展開する。

シューズのコンセプトは、「アシックス スポーツスタイル」のインラインシューズボックスとボール紙に基づき、シューズのアッパーはシューズサイズやカラー名が記載されるスペックステッカーや高機能インソールで知られる Ortholiteラベルへのオマージュとしてデザインされている。ダンボールのような色が変化する素材を使用しており、履き続けることで色合いの経年変化が楽しめる。

また、ダンボールの断面を模した波型の素材断面を採用し、付属のシューレースはブルーを採用。ダンボール箱をまとめるときに使われるビニールテープをイメージして制作した。シューズボックスにもこだわりが詰まった仕様になっている。

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【2024年クリスマスコフレ】「バーバリー」のフレグランスからホリデーシーズンを祝す人気の香りのセットが登場

香水と化粧品の輸入・販売を手掛けるブルーベル・ジャパンは11月13日、「バーバリー(BURBERRY)」の人気フレグランス3種の限定ギフトセットを発売する。

同商品は、人気フレグランス“ゴッデス”、“ハー”、“ヒーロー”をホリデーシーズンの華やかさを添えるレッドカラーにバーバリーチェックが施されたボックスにセットする。

商品一覧

“バーバリー ゴッデス ギフトセット”

“バーバリー ゴッデス ギフトセット”(1万9250円)は、バニラが香る芳醇なノートが特徴の“ゴッデス”のオードパルファム(50mL)と同じ香りのボディローション(75mL)を組み合わせた。

“バーバリー ハー ギフトセット”

“バーバリー ハー ギフトセット”(1万6390円)は、大胆で冒険心あふれる女性をイメージしたフルーティフローラルの香り“ハー”のオードパルファム(50mL)と同じ香りのボディローション(75mL)をセットした。

“バーバリー ヒーロー ギフトセット”

“バーバリー ヒーロー ギフトセット”(1万5950円)は、強さと繊細さを持ち合わせた現代的な男性らしさを体現したウッディな香り “ヒーロー”のオードトワレ(50mL)と同じ香りのシャワージェル(75mL)をそろえた。

取り扱い店舗は百貨店のフレグランスコーナーや、ブルーベル・ジャパンの「ラトリエ デ パルファム」など。詳細は公式サイトで紹介されている。
取り扱い店舗詳細

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LE SSERAFIM × 吉田ユニによるルミネのクリスマスキャンペーン公開 ステッカープレゼントも実施

ルミネは、5人組ガールグループのルセラフィム(LE SSERAFIM)を起用したクリスマスキャンペーンを11月21日からスタートする。期間中は、吉田ユニがアートディレクションしたクリスマスオリジナルビジュアルとムービーを館内で掲示するほか、ルセラフィムのメンバーによる館内アナウンスを放送する。

また、抽選でルセラフィムのスペシャルアイテムが当たる「ONE LUMINE」応募キャンペーンや、先着でオリジナルステッカーがもらえるプレゼントキャンペーンを実施。さらに、「ルミネ エスト新宿」で期間限定「ルセラフィム ×ルミネ スペシャルポップアップ」がオープンし、ルセラフィムのオリジナルビジュアルを使用したグッズを展開する。

キャンペーンビジュアル

吉田ユニによるキャンペーンビジュアルは、「クリスマスということで、ルミネに来る人へのプレゼントのように、奥のドアから漏れる光と壁を大きなリボンに見立て、その光に包まれ部屋でクリスマスを楽しむルセラフィムの5人で表現した。奥のドアから漏れる光がリボンのようになっており、キラキラと輝くクリスマスプレゼントをイメージしている」(吉田)。

オリジナルムービーではルセラフィムの新曲「Star Signs」を使用し、5人のメンバーが優しく歌い上げた楽曲でホリデームードを高める。ムービーはルミネ各館にて11月21日から放映され、さらに館内ではメンバーによるアナウンスも流れる。

「ONE LUMINE」応募キャンペーン

11月21日〜12月5日の期間中、ルミネ・ニュウマン各館にてルミネのアプリ「ONE LUMINE」と連携しているルミネカードで、税込5000円以上(合算可)を購入した人は応募キャンペーンに参加ができ、「ONE LUMINE」内にある応募フォームにて必須事項を入力すると、抽選で、ルセラフィム 日本3rdシングル「CRAZY」オンライン特典会(5人)や3Dボイスメッセージ(10人)、サイン入りチェキ(10人)、オリジナルステッカーセット 全員集合Ver.+全メンバー1枚ずつ(100人)、キャンペーンポスター(300人)が当たる。発表は12月下旬〜25年1月上旬で、賞品発送を持って当選の連絡となる。

オリジナルステッカー キャンペーン

11月21日から12月25日までルミネ各館(ルミネ藤沢・ルミネ川越を除く)で、税込3000円以上のレシート(合算不可)をカウンターで提示すると、先着でオリジナルステッカーをプレゼント。ステッカーがなくなり次第終了。

ルセラフィム ×ルミネ スペシャルポップアップ

ルミネエスト新宿の6Fエストマで12月6〜22日、「ルセラフィム ×ルミネ スペシャルポップアップ」を開催する。「ルセラフィム」のオリジナルビジュアルを使用したフォトカードセット、アクリルキーリング、カプセルトイなど計5商品を展開。※ポップアップの入店には事前予約が必要となる。

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LE SSERAFIM × 吉田ユニによるルミネのクリスマスキャンペーン公開 ステッカープレゼントも実施

ルミネは、5人組ガールグループのルセラフィム(LE SSERAFIM)を起用したクリスマスキャンペーンを11月21日からスタートする。期間中は、吉田ユニがアートディレクションしたクリスマスオリジナルビジュアルとムービーを館内で掲示するほか、ルセラフィムのメンバーによる館内アナウンスを放送する。

また、抽選でルセラフィムのスペシャルアイテムが当たる「ONE LUMINE」応募キャンペーンや、先着でオリジナルステッカーがもらえるプレゼントキャンペーンを実施。さらに、「ルミネ エスト新宿」で期間限定「ルセラフィム ×ルミネ スペシャルポップアップ」がオープンし、ルセラフィムのオリジナルビジュアルを使用したグッズを展開する。

キャンペーンビジュアル

吉田ユニによるキャンペーンビジュアルは、「クリスマスということで、ルミネに来る人へのプレゼントのように、奥のドアから漏れる光と壁を大きなリボンに見立て、その光に包まれ部屋でクリスマスを楽しむルセラフィムの5人で表現した。奥のドアから漏れる光がリボンのようになっており、キラキラと輝くクリスマスプレゼントをイメージしている」(吉田)。

オリジナルムービーではルセラフィムの新曲「Star Signs」を使用し、5人のメンバーが優しく歌い上げた楽曲でホリデームードを高める。ムービーはルミネ各館にて11月21日から放映され、さらに館内ではメンバーによるアナウンスも流れる。

「ONE LUMINE」応募キャンペーン

11月21日〜12月5日の期間中、ルミネ・ニュウマン各館にてルミネのアプリ「ONE LUMINE」と連携しているルミネカードで、税込5000円以上(合算可)を購入した人は応募キャンペーンに参加ができ、「ONE LUMINE」内にある応募フォームにて必須事項を入力すると、抽選で、ルセラフィム 日本3rdシングル「CRAZY」オンライン特典会(5人)や3Dボイスメッセージ(10人)、サイン入りチェキ(10人)、オリジナルステッカーセット 全員集合Ver.+全メンバー1枚ずつ(100人)、キャンペーンポスター(300人)が当たる。発表は12月下旬〜25年1月上旬で、賞品発送を持って当選の連絡となる。

オリジナルステッカー キャンペーン

11月21日から12月25日までルミネ各館(ルミネ藤沢・ルミネ川越を除く)で、税込3000円以上のレシート(合算不可)をカウンターで提示すると、先着でオリジナルステッカーをプレゼント。ステッカーがなくなり次第終了。

ルセラフィム ×ルミネ スペシャルポップアップ

ルミネエスト新宿の6Fエストマで12月6〜22日、「ルセラフィム ×ルミネ スペシャルポップアップ」を開催する。「ルセラフィム」のオリジナルビジュアルを使用したフォトカードセット、アクリルキーリング、カプセルトイなど計5商品を展開。※ポップアップの入店には事前予約が必要となる。

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「マリークヮント」× 「ビオップ」くすみブルーのコラボバッグ5型を発売

マッシュビューティーラボが運営する“立ち寄るお店で、からだは変わる。”をコンセプトにしたセレクトショップ“ビオップ(BIOP)” は、11月14日と12月13日に「マリークヮント(MARY QUANT)」とコラボレーションしたアイテムを発売する。“ビオップ”、“ビープル(BIOPLE)”の店舗及び公式オンラインストアで取り扱う。

第2弾となる今回は、くすみブルーを基調としたエコバッグやポーチなど全5型を展開する。すべてのアイテムに環境に配慮した素材を使用し、持つ人のライフスタイルに寄り添う。デイジーモチーフが印象的エコバッグ(2530円)は、モノトーンベースにくすみブルーのデイジーがあしらわれシックな印象に。同じく大きなデイジーが印象的なポーチ(2750円)は、ストラップを取り付ければポーチとしてだけではなくサコッシュとしても使用できる。そのほか、ポーチタオル(1485円)やリップホルダー(2420円)などをそろえる。

アイテム詳細

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【2025年春コスメ】「エクセル」が4色アイシャドウ2種を復刻販売 18年&22年発売のピンクブラウン系

「エクセル(EXCEL)」は2025年1月14日、ブラウンベースの4色アイシャドウパレット“スキニーリッチシャドウ”(1650円)から過去に発売した限定色を数量限定で復刻販売する。カラーは18年に発売したSR07(マグノリアブラウン)と22年発売のSR13(ヘーゼルブラウン)で、春の目元を彩る柔らかなピンクブラウンカラーが特徴だ。

インスタグラムに寄せられたファンの声に

今回復刻販売する2種はインスタグラムで行ったアンケートで、特に熱いメッセージが寄せられたカラーを選んだ。SR07はパープルが溶け込んだピンクブラウンパレットで、透明感のあるニュアンスピンクが上品な目元に仕上げる。SR13は穏やかな発色で、カジュアルな印象へと導く。

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高額フレグランスが好調な理由 いかにして日本人は「香り沼」にハマるのか?

フレグランス市場が拡大する中、2024年下半期は5万円前後の高価格帯商品が続々登場した。購入者は富裕層が多いのかと思いきや、実際に購入するのは少々意外な顧客であるという。今回、接客経験が豊富であり、アロマセラピストの資格も持つ「フエギア1833(FUEGUIA1833)」のラウンダー、佐藤まり代氏に「日本人特有の香水事情」を聞いた。

家賃より高いフレグランスを購入する人たち

経済産業省の生産動態統計によると、国内の香水・オーデコロン市場は、直近2年で約1.9倍へと拡大している。その背景には、コロナ禍を経て、生活の中に香りを取り入れる人が増加し、フレグランス自体の価格上昇も、少なからず影響している。

佐藤氏によると、「フレグランスは商品も原料も輸入品が多いため、為替の影響で軒並み価格が上昇しています。原料に関していうと、世界的な環境破壊の影響もあり、ワシントン条約で保護対象になった香料は、高値で取引されている状況です」と話す。

その中で、24年下半期に各メゾンから登場したのがラグジュアリーなフレグランス。希少な香料をぜいたくに用いた「他にはない」「心に響く」香りであるが、いずれも価格帯は5万円前後。ターゲットは富裕層かと思いきや、「いわゆる富裕層のお客さまは、ひと握りに過ぎません」という。

「お客さまの中には、家賃より高い香りを購入したり、『ボーナスはこの香りに使います』と、10万円以上のフレグランスを複数購入されるお客さまもいます。特長としては、皆さん香水そのものが本当にお好きなんです。美容やファッションの一環として香りを楽しむというより、『香水沼』にどっぷりハマった人が多い印象です」。

「推し」の香りに包まれて眠りたい

佐藤氏によると、高額フレグランスを購入する人には、大きく分けて2タイプいる。1つは「推しの香りをまといたい」人たちだ。著名人の愛用香水を思い浮かべそうだが、そうではないという。「もちろん、著名人の愛用品をお求めのお客さまもいますが、より情熱的なのは『推しをイメージした香り』をまといたい人たちです。『〇〇君(=推しの名前)はこういうキャラだから、きっとこんな香りを使っているはず』という風に、ご自身の中にストーリーをお持ちなんですね。推し対象は、日本のアイドルやK-POPアーティストもいれば、アニメのキャラなど、実在しない人物のケースもあります」。

自身の中で推しのイメージを作り上げるのは、クリエイティブで知的な楽しみがある作業だろう。それを香りに落とし込むことで、感覚的な喜びも味わえる。

「イメージに合致した香りに出合うと『この香りに包まれて眠りたい』と、高額な商品でも購入するお客さまが多い印象です。香りは嗅覚を通じて感情に働きかけるため、誰かを身近に感じる体験や、背中をそっと押してくれるような感覚を抱きやすいのかもしれません」。

好きになったら、とことん極める
生真面目&オタク気質の日本人

もう1つのタイプは、フレグランスそのものに魅了された、いわゆる「香水沼にハマった」人たちである。日本人を接客していると、好きになったらとことん知識を深めたいという、「香水道ともいうべき、いい意味でのオタク気質を感じる」と話す。

「海外のお客さまに香りの説明をする際は『ローズを使っています』程度なんですね。ところが日本の、特に香水好きなお客さまは、『ローズの品種は何か』『産地はどこか』『抽出の方法は』など、非常に研究熱心な人が多い。中にはびっしりメモを取る方もいます」。

メモは「SNSで香りを語り合う」際に活用されるらしい。現在SNSにはフレグランスのコミュニティーが複数存在し、香りに関する知識や情報がシェアされている。その多くが、テキストベースの「X」であるという。

「香りをご自身の言葉で表現すること。それに対して共感を得ることに、特別な喜びを感じる人が多いのではないでしょうか。SNSでつながった人たちと百貨店で待ち合わせをして、隅から隅まで色々なフレグランスを試す、オフ会的なイベントもよく見かけます」。

ある時そんな百貨店巡り中の男性に、「僕、まだ『フエギア1833』は『未履修』なんで」と言われ、「大学の授業で使う言葉では!?」と、佐藤氏は驚いたという。

実はオタク用語としての「履修」には、マンガ、アニメ、舞台など広く展開される作品を、網羅的に把握するという意味がある。フレグランスにも使われるとは驚きだが、確かに香料や、調香師、ブランドの歴史など、香りには網羅的に極めたくなる要素が多いのかもしれない。

香りだけが持つセラピー的な側面

なぜ人は、ここまでフレグランスに「沼る」のか。そこには、香りだけが持つ「嗅覚を通じて記憶や感情に働きかける」特性が関係しているように思えてならない。

「店舗で香りを試しながら、『亡くなった父を思い出します』『実家の香りがします』など、個人的な思い出を語って下さるお客さまが、とても多いんですね。『フエギア1833』には、『雨に濡れた草』『古い図書館』のように、記憶と結びつく香りがあるからかもしれません。時には香りを試しながら、涙する人もいるほどです」。

もう1つ、佐藤氏が注目するのは、特定の香りの前で立ち止まり、その場を離れなくなってしまう人がいること。代表的なものはウッディ系や、ウード(沈香)の香りである。

「樹木の香りやベチバーなど土を想起する香りは、気分を落ちつかせるといわれています。またウードは瞑想的な気分へと誘うものとして、古来宗教的な儀式にも使われてきました。お疲れの人ほど、このような香りの前で立ち止まるんですね。すでにこのような香りをご愛用のお客さまは、『この香りがあるから眠れる』と、お守りのように使う人もいます」。

精油を用いたアロマセラピーとはまた違った形で「フレグランスにも一種のセラピー効果があるのでは」と佐藤氏は分析する。だからこそ、自分にとって唯一無二の香りに出合ったら、ラグジュアリーな商品でも購入したいという、強い心理が働くのではないだろうか。

心に響く24年秋の「ラグジュアリーフレグランス」

今回はこの秋に誕生したラグジュアリーなフレグランスの中から「他にはない」「心に響く」という視点で3つの香りを紹介したい。

ディオールの名香を再解釈した特別なコレクション

「ディオール(DIOR)」の主要なフレグランスを、調香師フランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)が再解釈した“メゾン クリスチャン ディオール エスプリ ドゥ パルファン”シリーズ。選び抜かれた香料を用いた全5種の香りの中で、“グリ ディオール”は、メゾンを象徴する色「グレー」を濃密な形で表現している。インドネシア産のパチョリやアトラス産シダーに、アンバーの温もりが重なり、ブルガリアンローズなどの花々と調和していく。伝統的なシプレーをモダンに昇華した、洗練された作品だ。

ミラノの夜にインスパイアされた濃密な香り

独学で音楽家、弦楽器制作者、研究者でもある創設者ジュリアン・ベデルが手がける「フエギア1833」。最新作の“ノクトゥルナ”は、ジュリアンがラボを構える、ミラノの夜の静けさをイメージした香り。ウッディなパチョリを基調に、アンバーがエレガントな雰囲気を添え、バニラオーキッドの深みと甘みが包み込んでいく。ミラノが持つ長い歴史と、ファッションの中心地の華やかな空気を融合した、官能的な香り。

香りのない「砂漠のバラ」を巧みに表現したフレグランス

「ディプティック(DIPTYQUE)」の“レ ゼサンス ドゥ ディプティック”は、サンゴや睡蓮など、本来香りのない自然界の存在を、巧みに表現したコレクション。全5種の中で“ローズ ロッシュ”は、花の形に結晶化した鉱物「砂漠のバラ」をイメージしている。フレッシュなイタリア産のレモンに、ミネラル感のあるパチョリが深みを添え、ローズの甘みと調和。砂漠のドライな空気とローズの透明感あふれる甘さが奏でる、余韻のある香り。

フレグランスは下半期にも大型商品が登場し、クリスマスに向けて販売数も増加していく。高価格帯フレグランスが増えている今、経済産業省の生産動態統計を元に過去2年の販売数の伸張率から考えると、24年度にはフレグランス市場は100億円規模の成長が予想される。

ストレスが多い現代において、香りは私たちにどのような影響をもたらし、今後どのような香りが支持されるのか。そして高価格帯を含め、フレグランス市場はどのように成長していくのか、興味深く見守りたい。

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「N.ハリウッド」×米「アルファ・インダストリーズ」 ナイロン素材のフライトジャケットが登場

「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」のミリタリーアイテムをタウンユースへと再解釈したライン“N.ハリウッド テストプロダクト エスクチェンジサービス(N.HOOLYWOOD TEST PRODUCT EXCHANGE SERVICE)”は11月16日、ミリタリーウエアが主力の米アパレルブランド「アルファ・インダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)」とコラボレーションしたミリタリーブルゾン(ブラック/セージ グリーン、各8万2500円)を発売する。ミスター ハリウッド、ミスター ハリウッド大阪、N.ハリウッド直営店舗、N.ハリウッド ゾゾヴィラ、N.ハリウッド 楽天ファッション、N.ハリウッド公式通販で取り扱う。

「アルファ・インダストリーズ」開発ナイロンツイルの別注色を使用

米軍のミリタリーウエア配給会社である「アルファ・インダストリーズ」と、“軍の正式採用に発展していくためのテストプロダクト”というコンセプトを掲げる「N.ハリウッド TPES」のコラボとなる同コレクションは、アメリカ軍で正式採用されているフライトジャケット“CWU-45/P”と、そのアップデートモデルとして登場した“CWU-106/P”の要素を融合したブルゾンを製作。

同アイテムは、ベースに“CWU-106/P”を採用し、1980年代に登場した“CWU-45/P”用のオプションフードを使用した着脱可能なフルオープン仕様のフードを合わせ、大きめのデザインにすることでボディとの調節を図った。“CWU-45/P”の生地をもとに「アルファ・インダストリーズ」が開発したナイロンツイルの別注色を使用。綾織のテクスチャーが微光沢やドライな質感が特徴。

アイテム一覧

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「ボッテガ・ヴェネタ」から魚モチーフのレザーアイテム登場 財布やキーリングなど

「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、ウィメンズの2024年ウィンターコレクションから新作のレザーアイテムを発売する。フィッシュ型のクラッチバッグを連想する魚をモチーフに、ジップアラウンドウオレット(16万600円)、二つ折りウオレット(16万600円)、カードホルダー(16万600円)、キーリング(カラー:チューリップ/ゼニス、各6万2700円)をラインアップする。

ジップアラウンドウオレット、二つ折りウオレット、カードホルダーはブランドを象徴するイントレチャートのアイテムで、3色のレザーを組み合わせ、レザー製のフィッシュのプラーをあしらった。また、魚を模ったフォームの“キーリング”はビビットなチューリップとゼニスの2色を用意。同アイテムには、ミューズ型の真鍮クリップで好きな文字を入れることもできる。

アイテム一覧

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「ボッテガ・ヴェネタ」から魚モチーフのレザーアイテム登場 財布やキーリングなど

「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」は、ウィメンズの2024年ウィンターコレクションから新作のレザーアイテムを発売する。フィッシュ型のクラッチバッグを連想する魚をモチーフに、ジップアラウンドウオレット(16万600円)、二つ折りウオレット(16万600円)、カードホルダー(16万600円)、キーリング(カラー:チューリップ/ゼニス、各6万2700円)をラインアップする。

ジップアラウンドウオレット、二つ折りウオレット、カードホルダーはブランドを象徴するイントレチャートのアイテムで、3色のレザーを組み合わせ、レザー製のフィッシュのプラーをあしらった。また、魚を模ったフォームの“キーリング”はビビットなチューリップとゼニスの2色を用意。同アイテムには、ミューズ型の真鍮クリップで好きな文字を入れることもできる。

アイテム一覧

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【2024年クリスマスコフレ】「ファシオ」がグリッターマスカラを発売 ネイビー&ピンクの星空カラー

「ファシオ(FASIO)」は11月16日、2024年ホリデーコレクションとして、グリッタータイプのマスカラ“星空マスカラ”(限定2色、各1540円※編集部調べ)を数量限定で発売する。12日には、ブランドミューズを務めている今田美桜を起用した新ビジュアルを公開した。

“星空マスカラ”は、澄んだ夜空とマジックアワーを連想させる2つの夜空の輝きを表現したグリッターマスカラだ。光を取り込む高輝度なスターダストパールを配合したことで、動くたびにまつ毛がきらめく。カラーはクールな印象を与えるネイビーと、華やかで幻想的なパープルピンクの2色。単品使いはもちろん、手持ちのマスカラの上に重ねも使用できる。

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大森時生&酒井善三による「フィクショナル」 原宿や背筋、魚豊、梨とのトークイベントも

テレビ東京の大森時生が、酒井善三監督とタッグを組みプロデュースしたBLドラマ「フィクショナル」と酒井監督の「カウンセラー」が11月15日から「シモキタ - エキマエ - シネマ『K2』」で劇場公開される。公開に先立ち15~21日までの上映チケットおよびトークイベント付きチケットを12日10時に「K2」のオンラインサイトで予約を開始した。トークショーには酒井監督や大森のほか、日替わりでオモコロ編集長・原宿、小説家・背筋、漫画家・魚豊、ホラー作家・梨が登場する。

トークショー スケジュール

11月15日

17:20 「カウンセラー」上映開始/上映終了後トーク
オモコロ編集長 原宿×酒井善三監督×大森時生(テレビ東京)

18:55 「フィクショナル」上映開始/上映終了後トーク
オモコロ編集長・原宿×酒井善三監督×大森時生(テレビ東京)

11月16日

17:25 「カウンセラー」上映開始/上映終了後トーク
小説家・背筋×酒井善三監督×大森時生(テレビ東京)

19:00 「フィクショナル」上映開始/上映終了後トーク
小説家・背筋×酒井善三監督×大森時生(テレビ東京)

11月17日

17:15 「カウンセラー」上映開始/上映終了後トーク
漫画家・魚豊×酒井善三監督×大森時生(テレビ東京)

18:50 「フィクショナル」上映開始/上映終了後トーク
漫画家・魚豊×酒井善三監督×大森時生(テレビ東京)

11月21日

17:15 「カウンセラー」上映開始/上映終了後トーク
ホラー作家・梨×酒井善三監督×大森時生(テレビ東京)

18:50 「フィクショナル」上映開始/上映終了後トーク
ホラー作家・梨×酒井善三監督×大森時生(テレビ東京)

「フィクショナル」コメント

また、「フィクショナル」に関して新たなコメントも到着した。

「身に覚えのある寒気。真実はいつだって自分の内側にしかない。だから本当は、世界でどんなことが起こっても、傷つく必要も傷つける必要もない。いくつもの陰謀論と嘘でがんじがらめにされて、いつのまにか心まで侵食されませんように。本当に"創る"ことができるのは、その心だけなのだから」(超歌手・大森靖子)。

「痺れました。遍くフィクションを横断する、ささやかで壮大なナラティブ。『虚構』について誰よりも思索を深めてきた制作陣だからこそ至った、ひとつの答えなのだと受け取りました。フィクションという怪物を描ききるためには、きっとこうしなければならなったのでしょう。唖然としました」(ホラー作家・梨)。

「圧倒的緊張感! 『信じる』と『疑う』の間にある『緩衝地帯』こそが、ポストトゥルースにおいて最重要領域だ。真実を堅持する為に必要なのは、言い放ったパブリックな表明では無く、寧ろ、言わなかったプライベートな印象を保留させ続ける事なのかもしれない。焚き火をただ、何と無く見つめる。その慕情こそが、テクノロジーに翻弄される彼らの、そして私達の、現代への反逆の根拠となり得る。ザワメキたい方は是非………!!」(漫画家・魚豊)。

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バーニーズ ニューヨーク六本木店で初音ミクのアートイベントを開催 

 

バーニーズ ジャパンは、 ディーエヌエー、モバオクと共に初音ミクの現代アート展“アート オブ ミク フォー バーニーズ ニューヨーク(ART OF MIKU for BARNEYS NEW YORK)”をバーニーズ ニューヨーク六本木店で11月23日から12月22日まで開催する。また、バーニーズ ニューヨーク神戸店、福岡店での開催も予定している。

“アート オブ ミク”は、さまざまな現代アーティストが初音ミクやピアプロキャラクターズをテーマに、作品を制作・発表する現代アートイベントだ。バーニーズ ニューヨーク六本木店の同イベントでは、新しいメーンビジュアルを手掛けたタカハシマホをはじめ、ヨコサカタツヤ、SHETA、feebee、谷敷謙の新しいアーティストを招き、新作アート作品の展示・販売を行う。また、“アート オブ ミク”とバーニーズ ニューヨークのコラボレーションアイテムを含むオリジナルアイテムも販売する。アート作品の販売期間は、六本木店では11月23日11時から12月22日20時まで、オフィシャルサイトでは12月2日11時から12月22日20時までだ。

XまたはInstagramで指定のハッシュタグをつけて投稿した来場者には、先着でオリジナルステッカーをプレゼントする。また、バーニーズ ニューヨーク六本木店で“アート オブ ミク”のアイテムを含む5万5000円以上の購入者には、先着でオリジナルTシャツをプレゼントする。

公式サイト

イベント概要

◾️ “アート オブ ミク フォー バーニーズ ニューヨーク(ART OF MIKU for BARNEYS NEW YORK)”

日程:11月23日〜12月22日
時間:11:00~20:00
場所:バーニーズ ニューヨーク六本木店
住所:東京都港区六本木7-7-7

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バーニーズ ニューヨーク六本木店で初音ミクのアートイベントを開催 

 

バーニーズ ジャパンは、 ディーエヌエー、モバオクと共に初音ミクの現代アート展“アート オブ ミク フォー バーニーズ ニューヨーク(ART OF MIKU for BARNEYS NEW YORK)”をバーニーズ ニューヨーク六本木店で11月23日から12月22日まで開催する。また、バーニーズ ニューヨーク神戸店、福岡店での開催も予定している。

“アート オブ ミク”は、さまざまな現代アーティストが初音ミクやピアプロキャラクターズをテーマに、作品を制作・発表する現代アートイベントだ。バーニーズ ニューヨーク六本木店の同イベントでは、新しいメーンビジュアルを手掛けたタカハシマホをはじめ、ヨコサカタツヤ、SHETA、feebee、谷敷謙の新しいアーティストを招き、新作アート作品の展示・販売を行う。また、“アート オブ ミク”とバーニーズ ニューヨークのコラボレーションアイテムを含むオリジナルアイテムも販売する。アート作品の販売期間は、六本木店では11月23日11時から12月22日20時まで、オフィシャルサイトでは12月2日11時から12月22日20時までだ。

XまたはInstagramで指定のハッシュタグをつけて投稿した来場者には、先着でオリジナルステッカーをプレゼントする。また、バーニーズ ニューヨーク六本木店で“アート オブ ミク”のアイテムを含む5万5000円以上の購入者には、先着でオリジナルTシャツをプレゼントする。

公式サイト

イベント概要

◾️ “アート オブ ミク フォー バーニーズ ニューヨーク(ART OF MIKU for BARNEYS NEW YORK)”

日程:11月23日〜12月22日
時間:11:00~20:00
場所:バーニーズ ニューヨーク六本木店
住所:東京都港区六本木7-7-7

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【2025年春コスメ】「アディクション」がリキッドチークを発売 ベージュトーンのカラーアイテムも

「アディクション(ADDICTION)」は2025年1月10日、スプリングコレクションを発売する。新作のリキッドチークをはじめ、定番4色アイパレットやリップの限定色をそろえる。予約受け付けは12月26日に開始する。

新商品の“ザ リキッドブラッシュ”(各3740円)は、溶け込むような血色感をかなえるクリーミーな“フォギー”タイプ(全8色)と、ハリ艶を与えるみずみずしい“グロウ”タイプ(全5色)の2種を用意した。カラーはピンク系やオレンジ系、ローズ系などをラインアップし、フレッシュな頬へと導く。

“ザ アイシャドウ パレット + サイレンスト セレニティ”(各6820円)は、定番の4色アイシャドウパレットで、マットやパールなどの4種のテクスチャーをセットしている。カラーは静寂に包まれる時間をイメージしたクールトーンのグレージュ系と、調和がもたらす自由をイメージしたウォームトーンのベージュ系の2種。パッケージはマーブルマットのモダンなデザインに仕上げた。

リップアイテムは2種。ソフトマットカラーの新感覚リップバーム“ザ リップバーム ソフトマット サイレンスト”(各4070円)からピンクベージュとオレンジベージュの限定2色が、艶高い唇に仕上げる“リップ オイル プランパー”(各3300円)からはミルキーブルーとミルキーイエローの限定2色が登場する。マットリップの上にリップオイルを重ねて、質感をチェンジすることも可能だ。

定番のネイルポリッシュ“ザ ネイル ポリッシュ +”(限定6色、各2420円)からは、ミュートな浮遊感を表現したベージュ系の限定色を販売する。

マスカラの新色や新商品のリップバームなども

同日、まつ毛を美しくセパレートに仕上げ、存在感を際立たせるマスカラ“ザ マスカラ カラーニュアンス WP”(各4180円)と、まつ毛に漆黒の強さとエレガントさをまとう“ザ マスカラ インテンス ラッシュ”(4180円)から新色や限定パッケージが登場し、シュガースクラブを配合した“リップ スクラブ バーム”(3300円)も発売する。

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【2025年春コスメ】「アディクション」がリキッドチークを発売 ベージュトーンのカラーアイテムも

「アディクション(ADDICTION)」は2025年1月10日、スプリングコレクションを発売する。新作のリキッドチークをはじめ、定番4色アイパレットやリップの限定色をそろえる。予約受け付けは12月26日に開始する。

新商品の“ザ リキッドブラッシュ”(各3740円)は、溶け込むような血色感をかなえるクリーミーな“フォギー”タイプ(全8色)と、ハリ艶を与えるみずみずしい“グロウ”タイプ(全5色)の2種を用意した。カラーはピンク系やオレンジ系、ローズ系などをラインアップし、フレッシュな頬へと導く。

“ザ アイシャドウ パレット + サイレンスト セレニティ”(各6820円)は、定番の4色アイシャドウパレットで、マットやパールなどの4種のテクスチャーをセットしている。カラーは静寂に包まれる時間をイメージしたクールトーンのグレージュ系と、調和がもたらす自由をイメージしたウォームトーンのベージュ系の2種。パッケージはマーブルマットのモダンなデザインに仕上げた。

リップアイテムは2種。ソフトマットカラーの新感覚リップバーム“ザ リップバーム ソフトマット サイレンスト”(各4070円)からピンクベージュとオレンジベージュの限定2色が、艶高い唇に仕上げる“リップ オイル プランパー”(各3300円)からはミルキーブルーとミルキーイエローの限定2色が登場する。マットリップの上にリップオイルを重ねて、質感をチェンジすることも可能だ。

定番のネイルポリッシュ“ザ ネイル ポリッシュ +”(限定6色、各2420円)からは、ミュートな浮遊感を表現したベージュ系の限定色を販売する。

マスカラの新色や新商品のリップバームなども

同日、まつ毛を美しくセパレートに仕上げ、存在感を際立たせるマスカラ“ザ マスカラ カラーニュアンス WP”(各4180円)と、まつ毛に漆黒の強さとエレガントさをまとう“ザ マスカラ インテンス ラッシュ”(4180円)から新色や限定パッケージが登場し、シュガースクラブを配合した“リップ スクラブ バーム”(3300円)も発売する。

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「ヘレンカミンスキー」豪産メリノウールの生産過程を追跡可能に

オーストラリア発のヘッドウエアブランド「ヘレンカミンスキー(HELEN KAMINSKI)」は、ウールフェルトハットの一部コレクションの生産過程を追跡可能にしたと発表した。

対象となるのはオーストラリア産メリノウール。環境再生型農業を行うバルナー・プレーンズとのパートナーシップにより、今回のトレーサビリティが実現した。

農場とそこでの刈り取りから始まり、洗浄、カーディング(羊毛をほぐす工程)、コーミング(不純物を取り除く工程)、縮絨(厚みと強度を増やす工程)、成型、出荷まで、複数の国をまたいだ生産工程が追跡可能になる。

オーストラリア・ビクトリア州の西部地区で牧場を営むバルナー・プレーンズは、1840年代に牧畜のパイオニアであるラッセル一族によって設立された。毛刈り小屋、厩舎、馬車庫、コテージは、オーストラリアのナショナルトラストに指定されている。

追跡可能なウールを使用した製品は「ヴァレリー」5万9400円、「オーガスティン」6万4900円、「フリーダ」5万7200円など。公式ホームページではクリーニング方法や保管方法なども併せて紹介している。

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山口壮大に聞く「障がい ✕ ファッション」:記者談話室vol.152

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

152回目となる今回は、ゲストにファッションディレクターの山口壮大さんをお迎えして、11月16日につくばで実施する障がい✕ファッションのイベント「ファッション・フォームズ(fashionforms)」や、ファッションディレクターとしてのお仕事、山口さんが運営するセレクトショップ「ミキリハッシン」、これまでのキャリアなどについて語ってもらいました。知ってそうでよく知らないファッションディレクターという仕事の醍醐味、障がいから見えてくる新しいファッションのあり方は必聴です。

この配信は以下のアプリでもご利用いただけます。
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「ボビイ ブラウン」×「パックマン」 カラフルでエネルギッシュなアイパレットやリップなど限定8品

「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」は11月15日、アーケードゲーム「パックマン」とコラボレーションした限定コレクションを発売する。12日に「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」と直営店舗で予約受け付けを開始する。

目玉は“パックマン パワー プレイ アイ パレット”(限定、1万450円)で、「パックマン」から着想を得た遊び心たっぷりの8色アイシャドウパレットだ。セットしたカラーは肌なじみの良いベージュから、鮮やかなブルー、メタリックゴールド、シマーなピンクまでそろえた。組み合わせ次第でさまざまなメイクが楽しめる。パッケージ天面はゲーム画面のようなデザインで、キャラクターたちが動き回る様子を描いた。

リップアイテムは2種。美容液リップグロス“エクストラ プランプ リップ セラム”(各4950円)から、既存のレッドブラウン系と限定色のピンクレッド系が、“リュクス マット リップスティック”(各5940円)からは、既存の人気3色と、「パックマン」のキャラクターからインスピレーションを受けた限定3色が登場する。

限定パッケージのベースメイクやスキンケアアイテムなど

ベースメイクアイテムは3品で、立体的な艶を宿す“ハイライティング パウダー アフタヌーングロウ”(7920円)や、美容液をぜいたくに配合した“インテンシブ スキン セラム クッション ファンデーション”[SPF40・PA++++](限定2色、各9900円)、シルクのような滑らかな肌に整える“シアーフィニッシュ プレストパウダー L11 ソフトポーセリン”(7370円)の限定パッケージを販売する。ハイライターとプレストパウダーの部分には、「パックマン」のエンボス加工を施している。

さらに、メイクノリを良くするフェイスクリーム“ビタエンリッチド クリーム&フェイスベース”(50mL、1万10円)と、スキンケア成分98%で構成したクレンジングオイル“スージング クレンジング オイル”(400mL、1万2980円)も限定デザインで販売する。

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【2025年新春コスメ】「シュウ ウエムラ」は“扇”モチーフの4色アイパレットやリップの限定色を発売

「シュウ ウエムラ(SHU UEMURA)」は2025年1月1日、定番アイテム5品から、縁起物の“扇”をモチーフにしたデザインの“イルーシブフレアニューイヤーコレクション”を発売する。予約は12月26日に直営店舗で開始する。また、一般発売に先駆けて、12月19日から公式オンラインストアで、26日から東京・表参道の旗艦店「シュウ トウキョウ メイクアップ ボックス」で先行販売を行う。

4色アイシャドウパレット“アイスカルプト”(7150円)から、センシュアルなまなざしを演出する限定色“ イルーシブ フレア”が登場する。3Dプリズマティック、アイスカルプト、マット、メタルフォイルの4種のテクスチャーをセットにした。

リップアイテムは2品。マットなのに付けたての軽やかで快適な心地よさが続くリップスティック“キヌルージュ マット”(各4950円)は既存色のブラウン系と、限定色のレッド系の2色を、高発色なマットリキッドリップ“ルージュ アンリミテッド アンプリファイド ピグメント”(各4620円)は既存色のベージュレッド系と、限定色のブラウン系を用意した。

ほか、ロングセラーのアイブロウペンシル“ハードフォーミュラハード9”(3850円)と、クレンジングオイル“アルティム8∞ スブリムビューティ クレンジング オイルn”(450mL、1万4850円)の華やかなレッドカラーをまとった限定パッケージをラインアップする。

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