「ラグタグ」がタイに進出 ワールドがサハと合弁でブランド古着を販売

ワールドは、ブランド品の買取・販売店「ラグタグ(RAGTAG)」でタイに進出する。現地大手企業サハグループと組んで合弁会社を設立する。2025年春にバンコクに1号店を開く。

タイを中心としたASEANでの二次流通市場の発展を見込む。今年3月からバンコクで2カ月半にわたってポップアップストアを営業したところ、想定以上に反響があった。「ラグタグ」の原宿店などで、アジアの訪日客の購買が活発なことも背中を押した。

合弁先のサハグループは財閥系の企業グループで、化粧品や衣料品、日用品など幅広い消費財の製造や販売を手掛ける。すでにワールドとは17年に合弁会社ワールド サハ ファッションを設立し、タイを中心に「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」の事業を展開している。

「ラグタグ」はワールド傘下のティンパンアレイ(東京、平野大輔社長)が運営する。デザイナーズブランドを中心としたアパレル、バッグ、シューズを消費者から買い取って販売する。国内で23店舗を運営するほか、EC(ネット通販)に強いことでも知られる。

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「ラグタグ」がタイに進出 ワールドがサハと合弁でブランド古着を販売

ワールドは、ブランド品の買取・販売店「ラグタグ(RAGTAG)」でタイに進出する。現地大手企業サハグループと組んで合弁会社を設立する。2025年春にバンコクに1号店を開く。

タイを中心としたASEANでの二次流通市場の発展を見込む。今年3月からバンコクで2カ月半にわたってポップアップストアを営業したところ、想定以上に反響があった。「ラグタグ」の原宿店などで、アジアの訪日客の購買が活発なことも背中を押した。

合弁先のサハグループは財閥系の企業グループで、化粧品や衣料品、日用品など幅広い消費財の製造や販売を手掛ける。すでにワールドとは17年に合弁会社ワールド サハ ファッションを設立し、タイを中心に「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」の事業を展開している。

「ラグタグ」はワールド傘下のティンパンアレイ(東京、平野大輔社長)が運営する。デザイナーズブランドを中心としたアパレル、バッグ、シューズを消費者から買い取って販売する。国内で23店舗を運営するほか、EC(ネット通販)に強いことでも知られる。

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英写真家キングスリー・イフィルが日本初展示 髙橋優香によるブックストア「ハイ・ブリッジ・ブックス」で開催

髙橋優香によるブックストア「ハイ・ブリッジ・ブックス(Hi Bridge Books)」は12月15日まで、イギリス人の写真家キングスリー・イフィル(Kingsley Ifill)の日本初となる展示「Bard-o」を開催中だ。

同展は、写真表現の一つである「不確かさ」と「曖昧さ」がテーマで、カラーハンドプリントを使って色の感情と記憶を探究した作品を展示。プリントテクニックによる景色が溶け出したように混じり合う色彩は、「現実を捉える写真は、実は記憶と意識が混ざり合っているものではないか」という不確かな感情を表現している。

キングスリー・イフィルの作品一覧

イフィルは、ロンドンを拠点に活動するアーティスト。これまでに「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」2024年ブライダル・クチュールコレクションのキャンペーンを撮影しているほか、英雑誌「ザ・フェイス(The Face)」や「アリーナ・オム・プラス(Arena HOMME+)」などの表紙やファッションストーリーも手がけている。

◼️写真展「Bard-o」
会期:12月15日まで
場所:ハイ・ブリッジ・ブックス
住所:非公開 ※ハイ・ブリッジ・ブックスのインスタグラムから詳細を確認
入場料:無料

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「ソフトハイフン」×「サキアス」第3弾 アイコニックなデザインを採用したメンズブーツ

「ソフトハイフン(SOFTHYPHEN)」は、ウィメンズシューズブランド「サキアス(SAKIAS)」とのコラボレーションアイテムを12月13日に発売する。

第3弾となるコラボレーションでは「サキアス」のアイコニックなデザインの1つである甲のステッチが特徴の5-(ファイブ・ステッチ)シリーズから、ウィメンズブーツとして展開している“5-LES”をベースに素材やディテールの検討まで両者のものづくりを反映し、メンズサイズで展開する。価格は8万5800円で、ソフトハイフン“ザ・ハウス“(SOFTHYPHEN “THE HOUSE”)、ザ・コンテンポラリー・フィックス(THE CONTEMPORARY FIX)京都店、「ソフトハイフン」公式オンラインストアで取り扱う。

素材はマットなカウレザーに対してマットブラックに塗装したシューレースフックを追加し、メンズブーツとして上品でモダンに仕上げた。また、ウィメンズの“5-LES”同様にブーツの甲にアイコニックなハンドステッチが施された、取り外し可能なフォルスタンが付く。

足の動きに合わせて屈曲するタンクソールは素材を軽量性、クッション性を兼ね備えたEVA素材を採用し重厚感のあるブーツのデザインでありながらも、柔らかな履き心地と軽さを実現した。

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ビームス設楽社長、2027年に退任へ

「ビームス」創業者の設楽洋社長が2027年4月末で退任し、会長に就任すると複数のメディアが報じた。後任は未定。設楽社長は現73歳。遠藤恵司副社長は25年4月末で退任し、最高顧問に就任する。

設楽社長は1951年生まれ。76年2月に家業の新光の新規事業として「ビームス」1号店となる洋品店「アメリカン ライフ ショップ ビームス」を開業。83年電通を退社し、ビームスと新光の専務に。88年ビームス、新光、ビームスクリエイティブの代表取締役を兼任。2011年からビームスホールディングス社長を務める。

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「ラッシュ」が全身でチョコレートを満喫できるバレンタインコレクションを発売 

英国発のナチュラルコスメブランド「ラッシュ(LUSH)」は2025年1月3日、フェアトレードオーガニック認定カカオバターを使用したバレンタインコレクションを発売する。チョコレートの香りのシャワージェルや板チョコ型のバスボムなどのバスアイテムほか、ボディーケアアイテムやギフトセットなど、バレンタインを彩る全35アイテムをラインアップする。

バレンタインに着想したキュートなアイテム

単品アイテムは全22種で、価格は750〜6000円。バレンタインのハプニングをサイケデリックな色合いに溶けるラメで表現した“ラブバグ”(1300円)などのバスボム6種や、チョコレートの甘い香りがバスルームに広がる“ポッシュチョコレート シャワージェル”(110g、1530円/280g、3060円/560g、5160円)などのシャワージェル3種のほか、バレンタインのスイーツや香りに着想したバスメルツ1種、バブルバー1種、ソープ2種、シャワージェリー1種、ボディーウォッシュ1種、マッサージバー1種、スキンケアアイテム5種、ピロースプレー1種をラインアップする。

大切なあの人に送るギフトセット

甘酸っぱいバレンタインにぴったりのギフトセットには、バスボム、バブルバー、ソープをピンクのハンバーガーに組み立てた“ラブバーガー ギフト”(3200円)や、シャワージェルとソープを組み合わせて使うことでチェリーチョコレートケーキのような泡立ちを楽しめる“チェリーチョコレート ギフト”(3400円)、バスボム2個とステッカーシートをセットにした“ラブトリップ ギフト”(2400円)など全6種をラインアップ。さらに1月20日、カエルのバックパックにバスアイテム4種を入れた“ホッピーフロッグ ギフト”(7700円)を発売する。

限定ラッピング&グリーティングカード

ギフトラッピング用商品“ノットラップ(Knot Wrap)”(1000〜1300円)と手すきの紙“ロクタラップ”(320円)にも、バレンタインギフトにぴったりのデザインが登場。併せて使えるグリーティングカード“ザ パーフェクトペア”(1200円)もラインアップする。

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経産省から中川政七商店へ 意外なキャリアチェンジの理由

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「サステナブルファッション・トーク」は、ファッション業界のサステナビリティに関する最新ニュースやトレンドをざっくばらんにお話しする番組です。本番組では、サステナビリティ担当記者木村和花がホストを務め、「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター向千鶴とともにお届けします。

今回は、中川政七商店で働く羽端大さんをゲストにお迎えしました。中川政七商店は、衣食住にまつわる生活工芸品の企画・製造・卸・小売を行う老舗企業です。羽端さんは経済産業省で行政官として務めたのち昨年、中川政七商店に転職。現在全国のメーカーのコンサルティング事業などに携わっています。羽端さんの意外なキャリアチェンジの背景や、ニューヨークの芸術大学パーソンズ・スクール・オブ・デザインで学んだデザイン思考、ファッション産業のサステナビリティについて思うことなどを聞きました。



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「ザ・ノース・フェイス」韓国の2024-25年秋冬コレクションの一部をゴールドウインの公式サイトで発売

「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」 の韓国レーベル「ザ・ノース・フェイス・コリア(THE NORTH FACE KOREA)」の2024-25年秋冬コレクションの一部をゴールドウインの公式オンラインストアで発売した。

韓国の文化やトレンドをスタイリッシュに落とし込んだアイテム全10型をラインアップする。フード一体型のスポーティーなシルエットをクロップド丈に仕上げてフェミニン感をプラスした“グロッシーショートダウンジャケット”(4万8400円)は光沢感のある生地でスタイリッシュな雰囲気を演出。1990年代の「ザ・ノース・フェイス」を代表するヘリテージモデルであるヌプシジャケットのデザインを継承したウィメンズシルエットの“WL ヌプシベスト”(3万1350円)と“WL ヌプシジャケット”(4万4550円)も用意。どちらもバックに干渉する肩部分は厚手の素材に切り替え、ややクロップド丈に仕上げた。

ほか、トートとクロスバッグの2ウエイ使用の“バケットバッグミニ”(8800円)は、片手で持ち歩けるサイズ感でメーンコンパートメントは大きく開閉できるドローコード仕様。バッグ以外のアパレルは韓国限定レーベルのアイテムだ。

アイテム一覧

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注目のオルタナティブ・ロック・バンド、ニューダッド(NewDad) ピクシーズやザ・キュアーからの影響を語る

PROFILE: ニューダッド(NewDad)

PROFILE: アイルランド、ゴールウェイ出身の4人組インディー・ロック・バンド。フロントマンのボーカル/ギター、ジュリー・ドーソン(Julie Dawson)を中心に学校で知り合ったベースのエインドル・オーバイン(Aindle O‘Beim)、ドラムスのフィアクラ・パースロー(Fiacra Parslow)で2018年に結成。20年にギタリストのショーン・オダウド(Sean O’Dowd)が加入。22年にカーラ・ジョシ(Cara Joshi)がアーインドルに代わって加わり、現在のラインアップとなった。2021年に自主制作でEP「WAVES」を、22年にEP「BANSHEE」をリリース。24年2月にフル・アルバムを「Madra(マドラー)」発売した。

フォンテインズD.C.の登場以降、活況が続いているアイルランドのロック・シーン。中でも、今年を代表するホープの筆頭といえるのが、港町のゴールウェイで結成された4人組のバンド、ニューダッド(NewDad)だ。その魅力は、シューゲイザーやグランジ、ドリーム・ポップなど1980〜90年代のオルタナティブ・ロックの影響を受けた没入感のあるサウンド。そして、敬愛するザ・キュアーの面影も重なるダークでメランコリックなムード。さらに加えて、チャーリー・xcxやピンクパンサレスのカバー/リワークにも窺えるポップ・ミュージックへの鋭い感覚を持ち合わせたソングライティングが、彼女らの音楽を華やかに際立たせている。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインやスマッシング・パンプキンズの作品で知られるアラン・モウルダーがミキシングを手がけたデビュー・アルバム「Madra(マドラー)」は、そんな彼女らの個性が凝縮された目覚ましい成果だった。

今はアイルランドを離れ、ロンドンに新たな活動拠点を置いているニューダッド。早くも次のアルバムを制作中と伝えられる中、「Madra」のブレイクによって拓けたバンドの現在地を彼らはどう見ているのか。その音楽的な背景や創作のインスピレーション、そして彼女らが直面しているアイリッシュネスの問題について、先日大盛況に終わったジャパン・ツアーの東京公演2日目のライブ直前、ボーカリストでソングライターのジュリー・ドーソンに話を聞いた。

初来日について

——日本での初めてのライブはどうでした?

ジュリー・ドーソン(以下、ジュリー):最高だった! ずっと楽しみにしていたツアーだったので、ここに来られて本当に嬉しい。こんな素晴らしい場所は初めてだし、観客のみんなも温かく迎えてくれて感動しました。だから、この場所を離れるのが今からもう寂しくて(笑)。

——東京をぶらぶらする時間はありましたか。

ジュリー:今日は一日中ショッピングを楽しみました。キャットストリートだっけ? 原宿をあちこち歩き回って、可愛い洋服やぬいぐるみとか、たくさん買い物ができて大満足です(笑)。

——一番のお気に入りは?

ジュリー:古着屋で「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」のスカートを見つけて! シモーン・ロシャ(Simone Rocha)はアイルランド出身の素晴らしいデザイナーで、彼女の服が大好きなんです。だから最高に嬉しい。しかもとても安く買えて、ラッキーでした(笑)。

——今日のファッションも素敵ですが、タトゥーも個性的で目を惹きます。

ジュリー:(日本語で)アリガトウゴザイマス(笑)。ほとんどのタトゥーは友達のサラがデザインしてくれたもので。中でも一番のお気に入りは、(ワシリー・)カンディンスキーの絵をモチーフにしたもの。ゴールウェイの私の家に飾ってあった絵がずっと好きで、その一部を参考にデザインしてもらいました。あの絵の、虹の橋を渡るような神秘的なイメージがずっと心に残っていて、タトゥーを入れられる年齢になったら入れたいって思っていたんです。それと、ケイト・ブッシュの「Hounds of Love」からインスピレーションを得たこれも気に入っています。このいかつい表情をした2匹の犬は、「Hounds of Love」ってタイトルから連想したイメージなんです(笑)。

影響を受けたアーティスト

——デビュー・アルバムの「Madra」は大きな反響を呼びました。自分たちとしてはどんな手応えを感じていますか。

ジュリー:正直、リリースされた当初はあまり注目されてなかった気がしていて。でも、ここ数カ月の間にアートワークがバズり始めたり、より多くの人に知ってもらえるようになって、みんなが自分たちの曲を大好きだってって言ってくれるようになった。だから、最近になってあらためてあのアルバムへの愛が深まった気がするし、バンドとして着実に成長していることを実感できていて嬉しいです。

——最近リリースされた新曲の「Under My Skin」は、そうしたバンドを取り巻く世界の広がりを象徴するナンバーですよね。

ジュリー:はい。「Under My Skin」は当初、「Madra」の収録曲としてレコーディングされた曲だったんだけど、その後、「Life is Strange」というビデオゲームのサウンドトラックとして使われることになって。あの曲をゲームに登場するキャラクターのストーリーと重ねて聴いてくれているファンがいて、そうした“相乗効果”を見るのはとてもクールだし楽しい。聴いた人がそれぞれにいろんなものを感じ取ってくれることは、私たちにとっても大きな喜びなんです。

——ニューダッドのサウンドからは1980年代や90年代のオルタナティブ・ロックの影響が強く感じられますが、実際にどんなアーティストがインスピレーションになっているのでしょうか。

ジュリー:私たちの音楽を聴いてそう感じてもらえたなら嬉しい。私たちがバンドを始めたきっかけはピクシーズで、彼らが奏でるベース・サウンドや、独特な表現スタイルに惹かれて自分たちもバンドをやりたいって思ったんです。そこから90年代のギター・バンドやスロウダイブにハマって、ザ・キュアーやコクトー・ツインズのようなバンドからも影響を受けながら曲をつくり始めるようになりました。彼らのような、夢見心地でワクワクするような感覚を自分たちも音楽で表現したいなって。

——ライブではキュアーの「Just Like Heaven」のカバーをレパートリーに入れていますが、キュアーはやはりニューダッドにとって特別なバンドですか。

ジュリー:はい、みんなキュアーを聴いて育ったようなものなので(笑)。ニューダッドを始めた頃、ダブリンでジャスト・マスタードというアイルランドのバンドがキュアーの前座を務めたのを観て。ダンドーク出身の小さなバンドが、世界でも最も偉大なバンドをサポートしていて、私たちもいつかこんなステージに立てたらいいなって夢を抱くようになりました。キュアーへの愛は、私たちの音楽の原点と言えるんじゃないかな。それに、ロバート・スミスはやっぱり最高のソングライターだと思う。

——同じソングライターとして、ロバート・スミスのどんなところに惹かれますか。

ジュリー:ちょっと陰鬱な雰囲気が好きなんです(笑)。彼の曲は、とても美しくて繊細で、でも同時にゾッとするようなところがあって。抱きしめられるような、それでいて突き放されるような感じというか。何か新しいものが生まれそうな予感があって面白いし、その相反する感覚をうまく調和させているところが魅力だと思う。

——ちなみに、カバーについて本人から何か反応はありましたか。

ジュリー:そう、彼がリツイートしてくれて! とても興奮しました(笑)。いつか彼と共演できたら最高。それが今の私たちの目標なんです。

憧れのアラン・モウルダーのミックス

——「Madra」はミックスをアラン・モウルダーが手がけたことも話題ですが、ニューダッドの音楽性を考えると、彼の貢献は大きなものがあったのではないでしょうか。

ジュリー:アランとは2枚目か3枚目、それか4枚目のアルバムで一緒に仕事ができたらって思っていて。だからデビュー・アルバムのミックスをやってくれるなんて夢にも思っていなかったし、彼から返事が戻ってきて、私たちの曲を気に入ってくれたと聞いたときはとても興奮しました。彼は、私たちに影響を与えた90年代の素晴らしいギター・バンドの作品を生み出したひとだから。スタジオで完成した楽曲も素晴らしい出来だったけど、アランの手によってさらに磨きがかかり、完成度は格段に向上しました。彼の才能にあらためて気付かされたし、彼に仕事を引き受けてもらえてとても感謝しています。

——アラン・モウルダーが手がけた作品の中で、お気に入りの一枚は?

ジュリー:そうだな……スマッシング・パンプキンズの「Mellon Collie and the Infinite Sadness」かな。あとは……そうだ、彼が「Loveless」(マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン)をやっていたのをすっかり忘れていました! 同じアイルランドのバンドなのに……こういう大事なことを忘れてしまうところがあるんです、私は(笑)。でもそうですね、「Loveless」は間違いなく彼の代表作の一つだと思います。

——そういえば、「Madra」のリファレンスとして、ピクシーズの「Doolittle」と共にウィーザーのファーストを挙げていましたね。リブァース・クォモの詩はナーディーというか……。

ジュリー:うん、わかります(笑)。

——(笑)なので少し意外な気もしたんですが、あのアルバムのどんなところに繋がりを感じていますか。

ジュリー:学生の頃に大好きだったバンドの一つなんです。16歳のときの私は、とにかくクールになりたくて、誰にどう思われても気にしない!みたいな感じで。既存のルールにとらわれず、周囲の目を気にしないような自分になりたかった。ウィーザーみたいな“スラッカー・ロック”はまさにそうした私の心情を代弁した音楽で、友達のパーティーで彼らの「Undone – The Sweater Song」を初めて演奏した時の興奮は今もはっきりと覚えています。

私が書くギター・ラインの多くは彼らの音楽から生まれたもので、とてもシンプルだけど彼らの楽曲に込められた世界観は、私自身のアイデンティティーの形成に大きな影響を与えています。自分たちがどうありたい、どんな音楽を作りたいかを模索しているとき、その初期の段階で彼らからたくさんのインスピレーションをもらったんです。

ポップミュージックとの関わり

——一方で、ニューダッドはチャーリー・xcxのカバー(「ILY2」)やピンクパンサレスのリワーク(「Angel」)もやっていたりと、今のポップ・ミュージックへの関心も窺えますが、そのあたりはいかがですか。

ジュリー:ポップ・ミュージックは大好きです。最近は自分が書く曲もだんだんとポップな要素が強くなってきたように思うし、大衆に広く受け入れられるものって確立された構造や巧みな表現技法があって、やっぱりよくできているというか(笑)。例えばチャペル・ローンみたいなアーティストを見て、自分ももっとうまく歌いたいって思うし、学ぶことがたくさんあって、何より聴いていて楽しい。それにライブの前とか、気難しいロックを聴くよりもチャーリー・xcxみたいなポップ・ミュージックを聴く方が気分転換になるし、パフォーマンスも上がる気がする。結局、私ってどんなものでも音楽は好きだし、自分の中でジャンルの区別ってないタイプなんです。

——最近書いている曲というのは、次のアルバム用の曲のことですか。

ジュリー:そうです。「Madra」の「Nightmares」や「Nosebleed」でコラボレーションしたジャスティン・パーカーとまた一緒に曲を書いていて。もうかれこれ何度も仕事をしているからお互いのことを深く理解し合えているし、とても高いレベルで曲づくりができていると思う。どれもポップな曲なんだけど、それをスタジオに持ち込んで生ドラムとかギターを重ねて、より立体感のあるサウンドに仕上げているところです。

——ジャスティン・パーカーといえば、ラナ・デル・レイやデュア・リパ、リアーナとのコラボレーションでも知られる、今のポップ・ミュージックと関わりの深いソングライターでありプロデューサーですよね。

ジュリー:ジャスティンは本当にすごいソングライターで、学ぶことが多いし、彼とのプロジェクトはとても刺激的です。例えば、ジャスティンはセッション中にレディオヘッドを聴かせてくれて、楽曲の構成やアレンジだったり、彼らの音楽から学ぶべきポイントをいろいろとディレクションしてくれます。特に「In Rainbows」は、作曲の前に必ず聴くアルバムになっていて。レディオヘッドは昔から好きだったけど、ジャスティンのおかげで彼らの音楽に対する理解が深まったというか、いろんなヒントをもらったりインスピレーション受けるようになりました。そんなふうにしてジャスティンは、私がもっといいソングライターになるように背中を押してくれます。今制作している曲は、今までやったどの曲よりも満足しているし、これまでで最も満足のいく出来栄えだと思う。

母国アイルランドへの思い

——今はアイルランドを離れてロンドンを拠点に活動されているそうですが、刺激を受けるところはありますか。

ジュリー:ロンドンではたくさんのライブを観れるのが楽しい。でも、個人的に一番刺激をもらっているのは、他のアイリッシュのアーティストたちの音楽なんです。カーディナルズっていうバンドはトラッド・ロックみたいなことをやっていてかっこいいし、スプリントもイギリスとかヨーロッパやアメリカでも大規模なツアーを回っててすごく活躍していて、とても刺激になる。友達のCiaraがやっているKynsyっていうプロジェクトも大好き。それに、フォンテインズD.C.も地元のこととかいろいろ話してくれて、新しい街に引っ越してきたばかりの私たちにとって彼らみたいな先輩がいるのは心強く、学ぶことが多くてとても助かっています。

——離れてみたことで、母国への想いや見方が変化したようなことはありますか。

ジュリー:愛着がより深まった気がします。ロンドンみたいに賑やかで大きな街と比べると、故郷の静けさがすごく心地よく感じる。ロンドンは私が慣れ親しんできたものとはまったく違っていて、だからゴールウェイに帰るととても穏やかで、平和なんです。ロンドンに引っ越すまでは、その素晴らしさをよくわかっていなかったんだと思う。だからアイルランドがもっと好きになりました。

——例えば、フォンテインズD.C.の「Skinty Fia」というアルバムでは、同じくアイルランドを離れてロンドンで暮らすようになり、そこで感じた葛藤や故郷への複雑な思い、アイルランド人としてのアイデンティティーがテーマになっていました。今のあなたたちも大いに共感するところがあるのではないでしょうか。

ジュリー:とても共感します。すごくありきたりかもしれないけど、次のアルバムでは、故郷を離れて暮らすことについて歌っていて。新しい国って、最初は期待に胸を膨らませてワクワクするけど、いざ住んでみると孤独で、家族と離れて暮らすのは本当につらい――特に私は家族ととても仲がいいから。グリアン・チャッテンが書く歌詞からは、そうした新しい環境への期待と現実の厳しさとのギャップに悩みながら、心の奥底から湧き出るような正直な感情が感じられて感心させられるし、とてもストレートで心に響いてくる。それでいてとても詩的で、いつか彼のように自分も率直な気持ちを歌えるようになりたいって思います。

彼がアイルランドについて書くのが好きなんです。アイルランドは完璧な国ではないし、多くの問題を抱えている。でも彼にとってかけがえのない故郷であるということが、彼の楽曲から伝わってきます。アイルランドへの深い愛着を持ちながら、その国の光と影を描き出していて、その2つのバランスを取る書き方が本当に面白いし、的確だと思う。とても力強くて説得力があるし、彼の楽曲は、現代のアイルランドの若者が感じていることを完璧に表現していると思う。

——「Madra」では、鬱や孤独など、10代が抱える不安が親密なトーンで綴られています。ジュリーさんが歌詞を書く上で大事にしていることは何ですか。

ジュリー:「Madra」は、まさに10代の自分そのもののような作品でした。あの頃の経験が私たちの音楽の根底にあって、「Madra」を聴くと10代の頃の自分に戻ったような気がします。私にとって、ハッピーな曲やラブソングを書くのは難しくて、どこか嘘っぽくて安っぽく感じてしまう。本心から楽しめなくて、心が重くなる。むしろ、心の奥底にある孤独や憂鬱な感情を掘り下げて音楽にぶつけると、心が軽くなる。表現の幅が広がる気がするし、大げさに書いたり深く考え込んだりできるから、そういう方が音楽を作るのが楽しいんです。

学生時代に曲を書き始めて、20代前半になって、10代の頃の経験から学んだことを振り返るようになりました。だから「Madra」は、私の人生のある章を要約したものなんだと思います。でも、次のアルバムは、24歳になり、新しい街で新しいことを始めた今の私の姿を映し出したものなんです。

——今年の春に開催されたSXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)では、米軍からのスポンサーシップをめぐってボイコットの動きが起こりました。ニューダッドをはじめ多くのバンドやアーティストが抗議の声を上げましたが、あの経験を今どのように受け止めていますか。

ジュリー:行動を起こしてよかったと思います。あの出来事を通じて、アイルランドのアーティスト同士が団結して、互いに協力し合い、連帯感を深めることができました。その結果、彼らは資金援助を打ち切った。あのボイコットには効果があったし、そこから多くのことを学ぶことができました。最初は不安もあったけど、現地を訪れ、みんなと一緒に行動したことで、自分たちの決断は正しかったと心の底から思えたんです。あの経験は、私にとって大きな意味がありました。

——勇気づけられたリアクションはありましたか。

ジュリー:インターネット上では、些細なことで過剰な反応を示されることが多くて残念に思います。でも、私たちのファンは本当に優しい。特にアイルランドの人たちは、今回のことでさらに応援してくれるようになった。何か新しいことを始めようとすると、反対意見が生じることは避けられない。でも、そんなの気にしなくていいと思うんです。大切なのは、本当に私たちのことを応援してくれる人たちなんだから。

——そうしたある種のポリティカルな視点も、今作っているアルバムに反映されそうですか。

ジュリー:うーん、それはないと思う。私自身、特に曲作りに関してはそういうことを言葉にするのに自信がないというか、自分が感じたことや個人的な経験しか表現できない。でも、いつか自分の音楽でそういうメッセージを伝えられるようなソングライターになりたいと思います。だから今はまだ、自分の内面と向き合ってる感じかな。

——改めて、次のアルバムはどんな感じになりそうですか。

ジュリー:もっとアコースティックな感じで、フォークっぽい曲が多いかな。「Modra」みたいに重たい感じじゃなくて、もっと軽やかで明るいサウンドになると思う。今、もう一人の新しいソングライターと一緒に仕事をしていて。彼はチェロ奏者でありながら素晴らしいギタリストで、彼が弾くアコースティックギターの音色が素晴らしくて、楽曲に心地よい響きや温かみを添えてくれています。だから「Madra」が深い海の底みたいな感じなら、次のアルバムは春の小川みたいに清澄というか、そんなイメージかな。

——アイルランドといえばトラッド・ミュージックが盛んですが、そうしたアイリッシュ・フォーク的なものもジュリーさんのルーツにあるのでしょうか。

ジュリー:いえ、個人的にはそれほど聴いてなくて。アイルランドでは小さな子供はみんな、ティン・ホイッスル(※アイルランドの伝統的な笛)を習うんだけど、フィアクラ(Dr)は歩けるようになる前からアイリッシュ・ミュージックに触れて育っていて、そうした影響がニューダッドの音楽にも出ているところはあるかもしれない。ステージでバウロン(※アイルランドの伝統的な打楽器)を演奏することがあるのも故郷へのリスペクトからで、そういうつながりがあるのは大切なことだと思います。

PHOTS:MASASHI URA

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なにわ男子高橋恭平がスキンケアブランド「アイランド」のイメージキャラクターに就任 新CMも公開

スキンケアブランド「アイランド(ISLAND)」は12月11日、イメージキャラクターになにわ男子の高橋恭平を起用し、新CMを公開した。

今回発表した新C Mは、日常の生活の中にほんの少しの彩りを届けたいという想いで制作し、高橋とフラワーアートと照明の彩り鮮やかな世界観に仕上げた。花畑の中で物憂げに佇む高橋の表情や仕草が見どころで、公式YouTubeでは高橋のインタビューも含めたメイキング動画も公開している。

「アイランド」は、“美白の女神(ミューズ)”と呼ばれる中島香里の化粧品ブランド「クリスタルジェミー(CRYSTAL JEMMY)」の“象の足クリーム”を後世に残したいという思いから生まれたブランド。“象の足クリーム”を受け継ぐ商品“ハンド&ボディー バター ベルガモット”(20g、2580円/50g、4980円)は、美容成分を92.75%配合し、シアバターを20%配合した濃厚なクリームで肌の上でじっくりとろけるような使用感を楽しめる。

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なにわ男子高橋恭平がスキンケアブランド「アイランド」のイメージキャラクターに就任 新CMも公開

スキンケアブランド「アイランド(ISLAND)」は12月11日、イメージキャラクターになにわ男子の高橋恭平を起用し、新CMを公開した。

今回発表した新C Mは、日常の生活の中にほんの少しの彩りを届けたいという想いで制作し、高橋とフラワーアートと照明の彩り鮮やかな世界観に仕上げた。花畑の中で物憂げに佇む高橋の表情や仕草が見どころで、公式YouTubeでは高橋のインタビューも含めたメイキング動画も公開している。

「アイランド」は、“美白の女神(ミューズ)”と呼ばれる中島香里の化粧品ブランド「クリスタルジェミー(CRYSTAL JEMMY)」の“象の足クリーム”を後世に残したいという思いから生まれたブランド。“象の足クリーム”を受け継ぐ商品“ハンド&ボディー バター ベルガモット”(20g、2580円/50g、4980円)は、美容成分を92.75%配合し、シアバターを20%配合した濃厚なクリームで肌の上でじっくりとろけるような使用感を楽しめる。

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「ニューエラ」とアニメ「僕のヒーローアカデミア」がコラボ キャラクターをあしらったキャップ9型

「ニューエラ(NEW ERA)」は12月20日、TVアニメ「僕のヒーローアカデミア」とのコラボアイテム を発売する。ニューエラ新宿、横浜、大阪、名古屋、福岡と公式オンラインストアで取り扱う。

“9THIRTY”をベースにクラウンをやや深くアレンジしたボディーに、フロントには緑谷出久、爆豪勝己、麗日お茶子、轟焦凍、エンデヴァー、ホークス、死柄木弔、荼毘、トガヒミコの9キャラクターをフィーチャーしたデザインをあしらい、後頭部にはヒーローは“PLUS ULTRA!”、敵(ヴィラン)は“VILLANS”の文字を施した。価格は6050円。

アイテム一覧

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【ハースト婦人画報社 ハースト メディア ソリューションズ】新規事業を創出する“感性×データ”の強力な掛け合わせ

ハースト婦人画報社は、1996年の「エル・オンライン(ELLE ONLINE)」立ち上げなど、出版社としていち早くデジタルに参入した。現在は、16メディアと3つのeコマースを運営し、そのCRM(顧客関係管理)やビッグデータは同社の大きな財産だ。それらを新事業へとつなげるのが、2020年に発足したハースト メディア ソリューションズである。組織にはビデオ制作の機能もあり、クライアントに対し最適解を導き出す体制を整えている。

WWD:「エル」のデジタル参入は、紙媒体が主流だった当時のファッションメディアにおいて先進的な取り組みだった。

山口大介・本部長(以下、山口):「エル」というメディアを軸に、情報発信をしながら、ファッションからフード、インテリアまで360度の生活の中で「エル」を感じてほしいと立ち上げました。さらに、eコマースやイベントでも多角的にユーザーを増やして得た情報が、私たちが大切にしているデータです。当社は定期購読のプロモーションも積極的に行ってきたので、メディアの価値を丁寧に伝えてきたことも多くのユーザー獲得につながった一因です。11年には「婦人画報のお取り寄せ」、21年には「ウィメンズヘルスショップ(Women's Health SHOP)」のeコマースも始め、自社で保有するデータは現在115万IDに達しています。

WWD:そのデータを生かす、データソリューションズの役割とは。

前西克哉マーケティング部 データ ソリューションズ ジェネラル マネージャー(以下、前西):データを使った、マーケティング課題解決のための専門部隊です。当社の強みである具体的なユーザーデータを年齢や職業などのデモグラフィックから、ライフスタイルなどを分析したサイコグラフィックまで可視化し、クライアントニーズに応えます。富裕層のデータを、ラグジュアリーブランドのターゲティングや、事前調査などに役立てるケースも増えています。例えば、購買データはパフォーマンスを求めるクライアントに重宝されています。また、フルファネルソリューションというサービスを活用し、通期で広告商品の訴求を可能にする取り組みも始めました。今後は各メディアでもログイン機能を導入し、カスタマージャーニーを細分化するなど、オリジナルの指標を作成して、データ活用における施策効果の可視化と最適化に挑戦していきたいです。

WWD:ビデオソリューションズは20年の発足から急成長している。要因は?

小林敬太マーケティング部 ビデオ ソリューションズ ジェネラル マネージャー(以下、小林):組織が発足した20年はちょうどコロナ禍で、ファッションにおいてもデジタル活用の動きが活発になり、クライアントとのライブ配信もすぐに取り組むことができました。SNSを軸に動画広告市場は年々活性化していて、動画制作とプランニングを行うデジタル領域の売上高も毎年2ケタ増の成長を遂げています。今年はすでに1000本を超える動画広告を制作しました。

WWD:最近特にニーズが高いのは?

小林:ショート動画が一番伸びており、あらゆるSNSに合わせたパターンを制作し、それぞれ異なる結果を分析することで、次のプランニングに生かしています。例えば、あるブランドのファッションチームの成功事例を同社のビューティチームが参考にすることで、同じ世界観を違う形で制作することも可能です。一方で、中長期的に提案するブランデッドムービーは、クリエイティブチームの創造性と作家性を強みに、出版社レベルを超えたクオリティーだと大変好評です。ブランドスータビリティ(広告とコンテンツの適合性)を意識することで、メディアの編集コンテンツ力との相乗効果となり、好感度がどれだけ増したかのブランドリフト調査にも大きく影響しています。

新たなチャレンジを蓄積し
財産に変えていく

WWD:組織として、他社にはない“ナンバーワン”の強みは?

小林:編集者の感性と、データが融合できる点です。編集者が思うトレンドなど、ユーザーのインサイトの目利きが制作側の“感性”にあたります。新たに取り組む場合は彼らのアイデアを基にチャレンジし、オリジナルの数値として可視化させます。そうした編集制作のさまざまな試みが徐々に蓄積し、ブランドとの継続的な関係性にも奏功しています。

WWD:デジタルの売上成長についてはどう分析している?

前西:前年比で20%伸びており、タイアップ案件の約4分の1はデータ活用したものになっています。もともとメディアブランドとして、ブランディングや広告の観点でのクリエイティブの高さをクライアントから評価いただいていました。そのユーザーのデータを活用することで特定のニーズにもアプローチでき、戦略的な広告を打ち出すことができています。

WWD:新たな領域を見いだす富裕層マーケティング活動「ビジネス トゥ ラグジュアリー(B2L)」とは何か。

山口:当社のメディアに存在する、感度の高い富裕層の女性に特化した消費動向のレポートです。男性の例はありますが、女性に特化したデータ保有は企業としては非常に珍しいと自負しています。リサーチから戦略策定まで提供するマーケティングサービスは、私たちのユニークな部分であり、強みとしているところ。「B2L」の調査レポート平均回答ユーザー数は3000人で、そこから女性の“消費スイッチ”が発動するポイントを分析することで、より精度の高い提案が可能となります。

WWD:今後の計画は。

山口:まずは、今後も当社メディアのユーザーインサイトをあらゆるデータから可視化すること、その精度を上げ続ける事が重要と考えます。そのデータを基に根拠ある提案と分析をクライアント企業に提供しプレミアムマーケティング領域のパートナーとなることを目指します。組織としての役割は増えますがチームをただ拡大するのではなく、既存メンバーから市場価値の高いマーケターを育てていく人材育成にも注力していきます。

TEXT : RIE KAMOI
PHOTO : HIDEAKI NAGATA

問い合わせ先
ハースト婦人画報社 広報
corporatepr@hearst.co.jp

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【ハースト婦人画報社 ハースト メディア ソリューションズ】新規事業を創出する“感性×データ”の強力な掛け合わせ

ハースト婦人画報社は、1996年の「エル・オンライン(ELLE ONLINE)」立ち上げなど、出版社としていち早くデジタルに参入した。現在は、16メディアと3つのeコマースを運営し、そのCRM(顧客関係管理)やビッグデータは同社の大きな財産だ。それらを新事業へとつなげるのが、2020年に発足したハースト メディア ソリューションズである。組織にはビデオ制作の機能もあり、クライアントに対し最適解を導き出す体制を整えている。

WWD:「エル」のデジタル参入は、紙媒体が主流だった当時のファッションメディアにおいて先進的な取り組みだった。

山口大介・本部長(以下、山口):「エル」というメディアを軸に、情報発信をしながら、ファッションからフード、インテリアまで360度の生活の中で「エル」を感じてほしいと立ち上げました。さらに、eコマースやイベントでも多角的にユーザーを増やして得た情報が、私たちが大切にしているデータです。当社は定期購読のプロモーションも積極的に行ってきたので、メディアの価値を丁寧に伝えてきたことも多くのユーザー獲得につながった一因です。11年には「婦人画報のお取り寄せ」、21年には「ウィメンズヘルスショップ(Women's Health SHOP)」のeコマースも始め、自社で保有するデータは現在115万IDに達しています。

WWD:そのデータを生かす、データソリューションズの役割とは。

前西克哉マーケティング部 データ ソリューションズ ジェネラル マネージャー(以下、前西):データを使った、マーケティング課題解決のための専門部隊です。当社の強みである具体的なユーザーデータを年齢や職業などのデモグラフィックから、ライフスタイルなどを分析したサイコグラフィックまで可視化し、クライアントニーズに応えます。富裕層のデータを、ラグジュアリーブランドのターゲティングや、事前調査などに役立てるケースも増えています。例えば、購買データはパフォーマンスを求めるクライアントに重宝されています。また、フルファネルソリューションというサービスを活用し、通期で広告商品の訴求を可能にする取り組みも始めました。今後は各メディアでもログイン機能を導入し、カスタマージャーニーを細分化するなど、オリジナルの指標を作成して、データ活用における施策効果の可視化と最適化に挑戦していきたいです。

WWD:ビデオソリューションズは20年の発足から急成長している。要因は?

小林敬太マーケティング部 ビデオ ソリューションズ ジェネラル マネージャー(以下、小林):組織が発足した20年はちょうどコロナ禍で、ファッションにおいてもデジタル活用の動きが活発になり、クライアントとのライブ配信もすぐに取り組むことができました。SNSを軸に動画広告市場は年々活性化していて、動画制作とプランニングを行うデジタル領域の売上高も毎年2ケタ増の成長を遂げています。今年はすでに1000本を超える動画広告を制作しました。

WWD:最近特にニーズが高いのは?

小林:ショート動画が一番伸びており、あらゆるSNSに合わせたパターンを制作し、それぞれ異なる結果を分析することで、次のプランニングに生かしています。例えば、あるブランドのファッションチームの成功事例を同社のビューティチームが参考にすることで、同じ世界観を違う形で制作することも可能です。一方で、中長期的に提案するブランデッドムービーは、クリエイティブチームの創造性と作家性を強みに、出版社レベルを超えたクオリティーだと大変好評です。ブランドスータビリティ(広告とコンテンツの適合性)を意識することで、メディアの編集コンテンツ力との相乗効果となり、好感度がどれだけ増したかのブランドリフト調査にも大きく影響しています。

新たなチャレンジを蓄積し
財産に変えていく

WWD:組織として、他社にはない“ナンバーワン”の強みは?

小林:編集者の感性と、データが融合できる点です。編集者が思うトレンドなど、ユーザーのインサイトの目利きが制作側の“感性”にあたります。新たに取り組む場合は彼らのアイデアを基にチャレンジし、オリジナルの数値として可視化させます。そうした編集制作のさまざまな試みが徐々に蓄積し、ブランドとの継続的な関係性にも奏功しています。

WWD:デジタルの売上成長についてはどう分析している?

前西:前年比で20%伸びており、タイアップ案件の約4分の1はデータ活用したものになっています。もともとメディアブランドとして、ブランディングや広告の観点でのクリエイティブの高さをクライアントから評価いただいていました。そのユーザーのデータを活用することで特定のニーズにもアプローチでき、戦略的な広告を打ち出すことができています。

WWD:新たな領域を見いだす富裕層マーケティング活動「ビジネス トゥ ラグジュアリー(B2L)」とは何か。

山口:当社のメディアに存在する、感度の高い富裕層の女性に特化した消費動向のレポートです。男性の例はありますが、女性に特化したデータ保有は企業としては非常に珍しいと自負しています。リサーチから戦略策定まで提供するマーケティングサービスは、私たちのユニークな部分であり、強みとしているところ。「B2L」の調査レポート平均回答ユーザー数は3000人で、そこから女性の“消費スイッチ”が発動するポイントを分析することで、より精度の高い提案が可能となります。

WWD:今後の計画は。

山口:まずは、今後も当社メディアのユーザーインサイトをあらゆるデータから可視化すること、その精度を上げ続ける事が重要と考えます。そのデータを基に根拠ある提案と分析をクライアント企業に提供しプレミアムマーケティング領域のパートナーとなることを目指します。組織としての役割は増えますがチームをただ拡大するのではなく、既存メンバーから市場価値の高いマーケターを育てていく人材育成にも注力していきます。

TEXT : RIE KAMOI
PHOTO : HIDEAKI NAGATA

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新鋭アーティスト・杉山日向子の個展が渋谷パルコで開催 印象的なポートレート作品を展示

パルコは、渋谷パルコ4階の「パルコミュージアム トーキョー」でアーティストの杉山日向子による「Hinako Sugiyama solo exhibition “Mirror Play”」を12月20日から25年1月13日まで開催する。

杉山は、ダイナミックかつセンセーショナルな画面構成で印象的なポートレートを描き、ナルシシズムを考察する新進気鋭のアーティスト。同展は、新作絵画を中心に約20点の作品を展示する過去最大の規模の個展となり、「杉山日向子」の現在地を感じられる内容となっている。また新作の一部やシルクスクリーンのエディション作品も発売予定だ。

■「Hinako Sugiyama solo exhibition “Mirror Play”」
会場:パルコミュージアム トーキョー(PARCO MUSEUM TOKYO)
会期:12月20日〜2025年1月13日
2025年1月1〜2日全館休館
時間:11:00〜21:00 ※入場は閉場の30分前まで。最終日18時閉場
※12月31日は営業時間11:00~18:00(全館)
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ4階
料金::無料
https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=1620

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「ファミリア」×「ビームス ジャパン」第5弾 2025年の干支・巳がモチーフ

「ファミリア(FAMILIAR)」は12月18日、ビームスが運営する日本の魅力を国内外に発信するブランド「ビームス ジャパン(BEAMS JAPAN)」との限定コラボレーションアイテムを各ブランドの公式オンラインストアで発売する。「ファミリア」は10時から、「ビームス ジャパン」は11時から販売を開始する。

本コラボは、2021年から“記憶に残る干支バッグを”をテーマに実施しているコラボレーション企画の第5弾。今年は2025年の干支“巳”をモチーフにしたデニムバッグ(2万2000円)、ショルダーバッグ(1万6500円)、ポーチ(9900円)を両ブランド限定カラーで展開するほか、お正月にぴったりのだるまやポチ袋も販売する。

「ファミリア」×「ビームス ジャパン」

デニムバッグはお花、ハート、リボンを詰め込んだ華やかでラブリーなアートで登場。花束には年号をデザインし、巳にあしらった花で「ビームス ジャパン」の“B”と「ファミリア」の“F“を表現した。ショルダーバッグとポーチには、クマちゃんが巳にいちごをプレゼントしているデザインを採用。女の子とクマちゃんの洋服は、両ブランドの頭文字を織り込んだオリジナルのチェック柄になっている。

「ファミリア」限定カラー

「ファミリア」は、明るいパープルの別注平デニム生地にグレーの合皮を合わせた華やかなカラー。

「ビームス ジャパン」限定カラー

「ビームス ジャパン」は、ネイビーの平デニム生地にネイビーの合皮を合わせた日常使いしやすいカラーパレットで用意した。

両ブランド販売アイテム

職人が手描きで絵付けをした個性のある表情が魅力のだるま(8800円)と、コラボアイテムとリンクしたデザインのポチ袋(1100円)を、両ブランド公式オンラインストアで販売する。ポチ袋のみ18日から一部「ファミリア」店舗で販売する。

お年玉キャンペーン

今回のコラボを記念し、両ブランドの公式インスタグラムをフォローし、キャンペーン投稿にいいねすると、抽選で6人にコラボアイテムをプレゼントするキャンペーンを実施する。応募期限は20日までだ。

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「ビオトープ」が「コンバース」に別注した2025年春夏モデルを発売 機能性とクラシックなデザインを両立

「ビオトープ(BIOTOP)」は12月26日、「コンバース(CONVERSE)」に別注した“コンバース フォー ビオトープ(CONVERSE for BIOTOP)”2025年春夏シーズンの新作を発売する。ビオトープ各店舗とオンラインストア、アダム エ ロペ全店で取り扱う。

今回のモデルは、リサイクルマテリアルを使用しつつ、履き心地とクラシックなデザインを両立させたオールスターの次世代モデル“オールスター アール”のソールをアレンジした。ほどよい高さの50mmのソールが特徴で、足もとにボリューム感を与えることでコーディネートのアクセントになり、男女問わずさまざまなスタイリングが楽しめる。ソール部分にはウレタンフォームを内蔵し、歩きやすいクッション性と軽量化も実現。長時間の歩行でも疲れにくい仕様に仕上げ、見た目だけでなく機能性にもこだわった。サイズは22.5〜28.0、29.0cmで価格は1万4850円。ビオトープのオンラインストアで予約を受付中だ。

アイテム詳細

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サブリナ・カーペンターが「シャネル」でホリデーグラマラスなスタイリングを披露 

12月6日(現地時間)、ニューヨークで行われたネットフリックスのバラエティー音楽特別番組「ナンセンス・クリスマス with サブリナ・カーペンター」(以下、ナンセンス・クリスマス)のプレミアにサブリナ・カーペンター(Sabrina Carpenter)が登場した。サブリナは、「シャネル(CHANEL)」1994-95年秋冬コレクションから、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)がランウエイで着用したルックを身にまとった。

ビンテージドレスでグラマラスなホリデーの装いを披露

 

サブリナが着用したのは、ホワイトの袖口と縁取りが特徴的な、ロングファーで作られたクロップドファージャケット。会場に入ると、下に身に着けていた、ブラックのニットトップに白黒のファースカートのスパゲティストラップのドレスを披露した。足元には、「キャンディー シューズ(KANDEE SHOES)」のフェイクミンクファーのストラップがついたブラックベルベットのミュールサンダルを合わせ、メイクアップはレッドリップとチークで仕上げた。

“ナンセンス・クリスマス”は、サブリナが2023年にリリースしたホリデーミニアルバム、“フルーツケーキ”(Fruitcake)をフィーチャー。配信は12月7日(日本時間)に開始され、チャペル・ローン(Chappell Roan)や、タイラ(Tyla)、シャナイア・トゥエイン(Shania Twain)、カリ・チウス(Kali Ushis)らスペシャルゲストとデュエットを披露した。ほか、キンタ・ブランソン(Quinta Brunson)、カーラ・デルヴィーニュ(Cara Delevingne)、ミーガン・ステルター(Megan Stalter)らが登場した。

ナオミ・キャンベルのファッションとリンク

サブリナは、今年10月、“Time 100 Next”にノミネートされた際にもナオミ・キャンベルのルックを引用。ナオミが97年に着用した「ヴィクトリアズ・シークレット(VICTORIA’S SECRET)」のアーカイブの赤いドレスで同雑誌の表紙を飾った。

また、「2024 Time 100 Nextガラ」では、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のアルミメタルメッシュのドレスで登場。スイートハートネックのメタリックなドレスは太ももの高さまでドラマチックなスリットが入っており、同じ素材のスカーフを巻いてコーディネートした。

 

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「コンバース」の厚底“オールスター”からハートのスタッズ煌めく大人可愛い新作

「コンバース(CONVERSE)」は12月20日、定番“オールスター”シリーズから“オールスター PLTS ハートスタッズ HI(ALL STAR PLTS HEARTSTUDS HI)”(全2色、各1万1000円)を発売する。カラーはブラックとホワイトの2色展開。サイズは22.0~25.0cmを用意した。

シンプルかつスタイリッシュな一足

“オールスター PTLS ハートスタッズ HI”は、厚底スニーカー“オールスター PLTS”をベースに、ハート型スタッズをあしらったキュートなデザイン。スタッズやハトメ、アンクルパッチはゴールドで統一し上品な華やかさを演出した。インソールには軽量で柔らかなE.V.A.インソールを採用することで、快適な履き心地をかなえた。

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【ハースト婦人画報社「エスクァイア」】ジャーナリズムの視点を加え刷新、年4回発行と動画強化

ハースト婦人画報社はメンズメディアの体制を刷新し、「エスクァイア(Esquire)」日本版の編集長は、佐藤俊紀「エスクァイア」「メンズクラブ(MEN'S CLUB)」「モダンリビング(MODERN LIVING)」グループ編集局長が兼任する。これに伴い、「エスクァイア・ザ・ビッグ・ブラック・ブック(Esquire The Big Black Book以下、BBB)」を終了し、「メンズクラブ」は不定期刊行に、「エスクァイア」は来年2月にリニューアル号を発行する。佐藤俊紀編集長は、新生「エスクァイア」のかじをどう切っていくのだろうか。

WWD:「エスクァイア」のリニューアルについて教えてほしい。

佐藤俊紀・編集長(以下、佐藤):「エスクァイア」はこれまで2018年にローンチしたデジタルメディア「エスクァイア・デジタル」を主軸に、年2回発行の雑誌「BBB」と連動しながら、コンテンツ作りをしていましたが、来年からはブランドとして一本化し、年4回発行、200ページ超えの定期誌とデジタルメディアにそれぞれ注力していきます。コアターゲットは35~45歳の探求心と好奇心旺盛な新富裕層。“Focusing on all creativity with a journalistic eye(創造の物語を、ジャーナリスティックな目線で)”をテーマに、21の国と地域で展開する「エスクァイア」のネットワークを用い、ファッションやライフスタイル、ジャーナリズムに焦点を当てたコンテンツを提供します。

WWD:リニューアルの目的とメンズメディア編成の背景にあったこととは。

佐藤:23年に、「BBB」の総編集長に十河ひろ美、編集長に柳川啓子「リシェス(Richesse)」副編集長、ファッション ディレクターに西川昌宏「メンズクラブ」編集長が就き、当社が得意とするファッションラグジュアリーの経験と知見を「エスクァイア」のフィルターで発信してきました。結果、新規ユーザーの獲得につながり、当社のラグジュアリーメディアのポートフォリオの一つとして「エスクァイア」の新たな形を見いだすことができました。

WWD:「エスクァイア」と同じくメンズメディアの一つである「メンズクラブ」が不定期刊行になる。

佐藤:10年後にも「メンズクラブ」の価値を残すために、コンテンツの魅力を凝縮した新しい形で提供することになりました。「メンズクラブ」が得意としてきた紳士服の豊富で確かな知識を「エスクァイア」でも発揮できると期待しています。

「なぜこの記事が必要か」
選定の精度を磨いていく

WWD:「エスクァイア」のコンテンツについて、具体的な方向性は。

佐藤:「エスクァイア」というブランドをシンプルでシームレスな体制にし、「BBB」のハイエンドで専門性の高い世界観を踏襲することで、カテゴリーの幅を広げられると考えています。例えば、海外のルポタージュ記事。イタリア版の巨大コンテナ船に潜入した記事では、わずかな乗組員のみで切り盛りされる知られざる運行事情のみならず、温暖化により北極海の氷が溶け出すことでもたらされる物流への影響など、環境問題に触れています。こうした世界で実際に起こっている物事の背景や裏側を書いたリアルな記事は、「エスクァイア」というブランドにおいて新境地になり得ると考えていますし、「エスクァイア」世代である新富裕層の関心も得られるでしょう。デジタルでは、海外版の多様な視点をより幅広く取り入れていく予定です。信頼性のある記事はラグジュアリーマーケティングを強化する上で必要不可欠だと考えています。

WWD:記事の信頼性や精度を高めるために力を入れることはあるか。

佐藤:なぜこの記事を取り上げるのか、なぜ必要かといった議論を大切にしたいと考えています。事実確認や法律の視点においてもどこよりも丁寧に取り組んでいくつもりですし、グリーンウォッシュ社内研修などを通じてナレッジのアップデートにも力を入れています。

WWD:デジタルで注力する点は?

佐藤:グローバル視点の記事の質に加え、撮り下ろしビジュアルのクオリティーやSNSでの動画表現を強化します。動画においては、当社が注力するデータ分析とデジタルマーケティングを駆使し、クリエイティブ制作を積極的に行います。

WWD:「エスクァイア」は1933年にアメリカで誕生した歴史の長いメディアだが、日本上陸から11年。その概念など変わった点はあるか。

佐藤:実は変わっていません。リニューアルに合わせ、本国ディレクターらとも何度も話し合いを重ねてきましたが、“Man at His Best(最高の自分になる)” というコンセプト、そして、情報過多のSNS時代においても物事の本質を分かっていて、自分に合ったスタイルや考えを根幹に持っている層にアプローチしていくという考えはグローバルで一貫しています。そうした男性像を持つ若い世代にも寄り添えるメディアでもありたいと考えています。

WWD:これまでの経験から自身のどんな強みを生かせられると思うか。

佐藤:振り返れば、自動車専門誌にカルチャー&ライフスタイル誌、ウィメンズのモード誌といった一通りのジャンルのメディアを経験してきました。海外向けメディアのプロデュースやコンテンツの発掘など、海外から日本のコンテンツがどう見られているかなど、さまざまな視点で企画や編集を考えてきました。「エスクァイア」で生かせる知見も多いと考えています。

WWD:新生「エスクァイア」の収益モデルをどう設計するか。

佐藤:基本的にはメディアとして、読者を増やして、広告の収益化を図りますが、「エスクァイア」の新たな世界観のもと、将来的には親和性の高い小規模のコミュニティー向けイベントの実施などを構想しています。さらには、「エスクァイア」読者とクライアントのお客さまという、同じ共通項を持つ方々との第3のコラボレーションも実現したい。そのために、メンバーシップの構築や読者との接点作りは積極的に行っていこうと思っています。

WWD:今後の展望は?

佐藤:1年目はまず下地を整え、3年後にはより信頼性のある情報基盤として力をつけ、日本の男性が常に触れておきたいと思えるメディアとして確立したいです。


「エスクァイア」(ハースト婦人画報社) DATA
【MAGAZINE】創刊:2013年 発行部数:5万部
【WEB】月間UU:300万 月間総PV:非公表
【SNS】X:2万 IG:4万1000 FB:6万4000 LINE:21万 YT:7100

TEXT : RIE KAMOI
PHOTO : HIDEAKI NAGATA

問い合わせ先
ハースト婦人画報社 広報
corporatepr@hearst.co.jp

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「2025年を象徴するカラー」はホライゾングリーン、日本流行色協会が発表

日本流行色協会(JAFCA)は、「2025年の色」としてホライゾングリーンを選定した。自然災害や紛争など先の見通せない状況が続く中で、「自然の色と言えばグリーン。中でも青みを帯びたグリーンは深い森の樹木、豊かな海、美しい珊瑚など、壮大な自然を想起させる。青みに、混沌とした時代を冷静に読むまなざしや、その先にある希望のイメージを重ね、青みを帯びたグリーンを2025年の色として選定した」という。

「流行色」について同協会は「単に来年流行する色という意味ではなく、特定の商品分野に向けたものでもない。その年の人々の心や考えを表す色であり、世の中にむけた”メッセージカラー”として選定している」という。

キーワードもあわせて発表し、「水平線/地平線/地球/自然/森林浴/空気/ラグーン/環境/平和/静けさ/冷静に考える/確かな希望/シーズンレス/二面性/開けた視野/確信」を挙げている。

■概要
色名:ホライゾングリーン(Horizon Green)
マンセル値:9.9BG4.4/7.0 
参考値:Hexadecimal・16進数=#007a88・CMYK値=C100/M20/Y40/K20
系統色名:モデレート・ブルーイッシュ・グリーン

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「2025年を象徴するカラー」はホライゾングリーン、日本流行色協会が発表

日本流行色協会(JAFCA)は、「2025年の色」としてホライゾングリーンを選定した。自然災害や紛争など先の見通せない状況が続く中で、「自然の色と言えばグリーン。中でも青みを帯びたグリーンは深い森の樹木、豊かな海、美しい珊瑚など、壮大な自然を想起させる。青みに、混沌とした時代を冷静に読むまなざしや、その先にある希望のイメージを重ね、青みを帯びたグリーンを2025年の色として選定した」という。

「流行色」について同協会は「単に来年流行する色という意味ではなく、特定の商品分野に向けたものでもない。その年の人々の心や考えを表す色であり、世の中にむけた”メッセージカラー”として選定している」という。

キーワードもあわせて発表し、「水平線/地平線/地球/自然/森林浴/空気/ラグーン/環境/平和/静けさ/冷静に考える/確かな希望/シーズンレス/二面性/開けた視野/確信」を挙げている。

■概要
色名:ホライゾングリーン(Horizon Green)
マンセル値:9.9BG4.4/7.0 
参考値:Hexadecimal・16進数=#007a88・CMYK値=C100/M20/Y40/K20
系統色名:モデレート・ブルーイッシュ・グリーン

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【小学館「プレシャス」】真のエレガンスを追い続ける唯一無二のラグジュアリー誌に

小学館初のラグジュアリー誌として誕生した「プレシャス(PRECIOUS)」が今年4月号で創刊20周年を迎えた。同誌はその名前を意味する「貴重な」「高価な」「尊敬すべき」に通ずるエレガンス、そしてラグジュアリーの本質を創刊から問うてきた。「エレガンスとはなんですか」 ―その探求心は、細部に宿る美にこだわりながら、誌面において美しく贅沢に表現されている。池永裕子新編集長に、同誌の揺るがない指針について聞く。

WWD:2025年1月号から率いる「プレシャス」の方向性は?

池永裕子編集長(以下、池永):根本的には大きく変えるつもりはありません。今もなお第一線で活躍されている方々を含め、フォトグラファーやエディトリアルデザイナー、スタイリスト、ヘアメイク、ライターら創刊メンバーも多く携わっていて、20年間打ち出している“エレガンス”と“ラグジュアリー”を探求する根幹は継続していきます。

WWD:「プレシャス」の根幹について改めて教えてほしい。

池永:情報過多の時代において、自分にとってのラグジュアリーとは何か、その本質とは何かを見極められる審美眼、そして内面も外面も輝いていたいと思う人の気持ちは創刊から大事にしています。トレンドは最優先にはしていません。かといって、必要じゃないということではなく、自分を潤してくれるものを求める読者にとって最終的に役立つものを厳選しています。

WWD:読者に役立つ、そして生き方につながるラグジュアリーな提案とは。

池永:例えば、上質なカシミヤのブランケットを紹介するために、森林に囲まれた別荘にある、暖炉とソファーを置いた温かな部屋の中心にブランケットをさりげなく置く。そうすることで、豊かな週末を思い描くことができます。なぜこのアイテムがここにあるのか、なぜこの人がここにいるのかという違和感のある写真にならないように、絵コンテからシーンを考え、単にモノにフォーカスするということではなく、ライフスタイルに寄り添った提案を心掛けています。

WWD:強みとしてきた“本質”の提案は、今のラグジュアリーブランドが打ち出していることに近いのでは?

池永:そうですね。“シンプル・ラグジュアリー”を以前から提案してきた雑誌なので、インティメートになってきたなという感覚はあります。アイテムの素晴らしさを伝えるために、サヴォアフェールのストーリーや上質な素材のテクスチャーだけでなく、実用性を伝えるスペックもしっかり説明するよう徹底しています。今やコスメも成分買いが主流ですが、ラグジュアリーアイテムを熟知する「プレシャス」読者もそうしたモノ作りの背景やエビデンスを大切にしています。どういう思いや経緯で生まれたアイテムなのか、そこにロマンを感じられるんですよね。

本質を知るため触れて理解する  
デジタル以前の編集の基本を徹底

WWD:変わりゆく時代の中、“変わらないもの”を続けることのやりづらさはないか。

池永:ていねいな交渉は必要です。名品を集めた人気の特集では、私たちが考える、受け継がれてきた絶対的人気の“永遠の名品”を紹介しています。必ずしも、店頭に並ぶ最新商品ではないため、その場合は編集部から、なぜこのアイテムが必要かをきちんと説明するようにしています。本誌のためにお力を貸してくださるPRのみなさまには、心より感謝申し上げます。

WWD:紙媒体としてのこだわりや、公式サイト「Precious.jp」との差別化は?

池永:紙の魅力はやはり写真だと思うのです。モデルやアイテムと、背景の余白をどう使うことで美しいビジュアルが作れるか、細かくこだわっています。なので、ロケハンにもよく行きますし、先方からアイテム画像だけを提供いただくことは極力避けています。“本質”を探求する上で、アイテムは必ず手に取り、重さや素材の風合いを理解します。そこから、フォトグラファーとどんなライティングにすれば、起毛した素材やダイヤモンドのきらめきを伝えられるドラマティックな撮影ができるか考えていきます。アイテムは必ず全方位見ること。デジタルがない時代の編集の基本ですよね。一方で、「Precious.jp」はラグジュアリー体験の入り口のような場所。紙は色校正を2回出す早めの進行スケジュールのため、キャッチーな情報を取りこぼしてしまうことがあるので、そこを補完する役割も担っています。

WWD:24年4月号から頻繁に発行している別冊付録は、本誌とは異なる、より身近なライフスタイルの視点、そしてクオリティーの高さが多くの反響を呼んでいる。

池永:「プレシャス」は当初から現物の付録文化のある媒体モデルではなかったので、単行本を作る気持ちで制作しています。世界各地のアマン、オープンしたばかりの麻布台ヒルズを丸々一冊紹介する編集企画もありますが、読者のライフスタイルの延長線にあるシーンやアイテムを、本誌とは違う切り口で考えています。トライアルで企画することも多く、たとえ1ブランドフォーカスでも媒体として今必要であると思えば、ブランド協力を得て編集企画として制作することもあります。付録の良さは長く読んでもらえること。ありがたいことに発行から数カ月〜数年後に問い合わせを頂くことがあるほど、継続的な反響もあり、売り上げに寄与していると実感しています。

WWD:今後の展望は?

池永:さらに20年後にもバトンをつなげたいという思いで取り組んでいます。創刊号で紹介したアイテムを、最新号でもう一度名品として紹介しているのも「プレシャス」という媒体だからこそ。やはり、持続していくことは、すごく難しい。私たちは未来にしか歩いていけないので、その未来を照らしてくれるものを常に提案していきたいです。いいものをきちんと見極めて、ちゃんと更新していきたい、ライフステージに合ったものを身につけていたいと思う人たちと常に対話をしながら誌面を作っているので、媒体を大きくし、もっと有名にするために違う方向性を考えるということはしていません。流動的な時代の中で、変化し続けるラグジュアリーの定義を自分自身に常に問いかけながら、真のエレガンスを探求していきたいです。


「プレシャス」(小学館) DATA
【MAGAZINE】創刊:2004年4月 発行部数:3万9000部
【WEB】月間UU:359万 月間PV:564万
【SNS】X:1万 IG:24万 LINE:84万 YT:7900

TEXT : RIE KAMOI
PHOTO : HIDEAKI NAGATA
問い合わせ先
小学館
03-3230-5350

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ローソンで「アンドバイロムアンド」の福袋発売 パーソナルカラー別の2種

韓国コスメブランド「ロムアンド(ROM&ND)」とローソンが共同開発するコンビニコスメブランド「アンド バイ ロムアンド(&ND BY ROM&ND)」は、全国のローソン店舗で"ラッキーバッグ"(全2種、各2200円)を発売した。アイテムは4色アイシャドウパレット、化粧下地、ティントリップの3品で、それぞれブルべ、イエベのパーソナルカラーに合わせた厳選カラーをセレクトしているほか、購入特典としてリボンピンを進呈する。

人気アイテムを詰めた2セット

詰め込まれたアイテムは柔らかなテクスチャーと高い密着力が特徴の 4色アイシャドウパレット"メロウアイパレット"、気になる赤みや黄みをカバーしながらナチュラルな肌に見せる化粧下地 "グラッシーミルキートーンアップ" 、唇にプルプルとした質感と光沢感を添えるリップ"グラッシーボムティント" の3種。

ブルベに向けた化粧下地は肌の黄みをカバーし透明感を演出するミルキーピーチ、リップティントはくすみ系のダークピンク、アイシャドウはローズブラウン系をそろえた。イエベ向けセットの下地は赤みをカバーしながらナチュラルな肌トーンを作るミルキーアイボリー、リップは肌馴染みの良いミュートベージュカラー、アイシャドウはブラウン系を合わせている。

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フィンランド発「カレワラ」が伊勢丹新宿本店でポップアップを開催 人気の「マリメッコ」コラボや代々受け継がれる1点ものジュエリーをそろえる

フィンランド発ジュエリー「カレワラ(KALEVALA)」は12月18~25日、伊勢丹新宿本店の本館3階でポップアップショップを開催する。フィンランドの国民的なブランドで、最近では「マリメッコ(MARIMEKKO)」と協業し、ウニッコのジュエリーをデザインした。職人が一つ一つ手仕事で仕上げるジュエリーは、まるで“身に着ける彫刻”のようにアーティスティックだ。「カレワラ」は、リサイクルメタルの使用をはじめ、工房やオフィスの運営を再生エネルギーで行うなど環境にやさしいジュエリーを提案している。

人気の“ウニッコ”ジュエリーから日本初上陸のセカンドハンドまで

今回のポップアップでは、人気の「マリメッコ」とのコラボジュエリーをはじめ、松の木をモチーフにした新作の“マントゥ”や1970年代の映画「スターウォーズ」でレイア姫が着用したアイコニックな“プラネターリセット・ラークソット”ネックレスなどをそろえる。また、日本では初めて、セカンドハンドコレクション“カレワラ・プリラブド”やゴールドジュエリーから構成される“ヴィンテージ・エクスクルーシブ”を展示販売する。

価格は、「マリメッコ」のコラボジュエリーが3万1900〜12万7710円、“マントゥ”シリーズが1万6830円〜43万430円、“プラネターリセット・ラークソット”ネックレスは66万9640円。“プリラブド”コレクションは1万1770円〜、“ヴィンテージ・エクスクルーシブ”が26万4000~。

世代から世代へと受け継がれる “プリラブド”

“プリラブド”コレクションは、2022年にスタート。「カレワラ」が力を入れているサステナビリティ活動の一環として始めたプロジェクトで、「カレワラ」やグループブランド「ラッポニア(LAPPONIA)」の中古ジュエリーを買い取り、自社工房でメンテナンス後に再販している。これは、1937年に創業し、国民的ブランドとして愛され続けてきた同ブランドだからこそできる取り組みだ。今では見られないようなデザインや独特な風合いを持つ1点ものの世代から世代へ受け継がれるジュエリーを提案している。

ポップアップでジュエリーを購入すると、ペンダントトップとしても使用できる小さなクマのブロンズ製プリラブドチャームをプレゼントする。

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【マガジンハウス「ギンザ」】“知的好奇心をくすぐる毒っ気”を継承する新体制の強み

矢部光樹子編集長が率いる新体制の「ギンザ(GINZA)」が、2024年10月発売号からスタートした。同誌は1997年の創刊以降、東京らしい視点でビューティやさまざまなカルチャーを新しいかたちで融合してきた。歴代編集長が作り上げてきた「ギンザ」の個性を引き継いだ矢部編集長は、「ギンザ」の強みをどう捉え、メディアとして進化させていくのか。誌面と連動させる仕掛けや、今後強化してくこと、目標について聞いた。

WWD:新体制の「ギンザ」をどのように率いていきたい?

矢部光樹子編集長(以下、矢部):まず、「ギンザ」がこれまでに作り上げてきたファッションとカルチャーを融合させたメディアとしての形は、引き継いでいきたいです。「ギンザ」は読者の中で「こういうテイストの雑誌」というイメージが確立している媒体です。大きな影響力を持つ媒体の強みは継承しつつ、どんなカラーで仕上げていくかを今後実践していくつもりなので、現状では大幅なリニューアルは考えていません。誌面のアートディレクターも変更せずにスタートしました。

WWD:特にこだわっていきたい点は?

矢部:洋服の見せ方です。まずは誌面巻頭のファッションビジュアルで、二次元バーコードとウェブを連動させました。ウェブでは洋服の物撮りを見ることができ、洋服のフォームからディテールまで情報がしっかり届くようにしました。「ギンザ」読者は洋服をしっかり見極めたいと思うほどファッション感度が高いため、満足度をさらに上げていくことが目的です。また、そうすることで誌面でさらに世界観重視の思い切ったチャレンジができるようになると思っています。また、その号を象徴するビジュアルページからスタートするといった新たな構成にも挑戦しています。

WWD:前任の編集長から引き継いだことは?

矢部:マガジンハウス入社以降、編集者として「ギンザ」に携わることも、編集長という役割も初めてなので、前任の芦谷富美子には基本的な編集長業務から心構えについてなど質問攻めの毎日でした。同時に、マガジンハウス入社1年目に受けた研修で「見慣れたはずのものであっても、どこに光を当てるかで見え方が全然変わる。それが編集だよ」と言われた言葉に改めて思いを馳せています。新鮮な情報や人選を常に追いながらも、視点を変えることで新しい面を引き出していきたいです。

WWD:編集長として「ギンザ」のナンバーワンをどう捉えているのか。

矢部:“情報に対する高い感度”と“ビジュアルの強さ”、そして“人選”です。それらが「ギンザ」らしさにつながり、クライアントからもアウトプットを任せていただける要因の一つなのだと自負しています。「ギンザ」らしさをひと言で表すなら、“知的好奇心をくすぐる毒っ気”。身の回りにあるハッピーなものを取り扱いながら、必ずどこかに仕掛けがあります。

WWD:「ギンザ」らしい人選はビジネスと相互作用していそうだ。

矢部:人選への期待は多方面からも当然大きいですし、実際にクライアントから喜んでいただけるケースも多いです。それも“ギンザはこういうもの”という像が脈々と受け継がれ、広く認知されているから成立することだと思います。

「これがギンザ」―
雑誌を面白くする強い結束力

WWD:初号の特集“モードなドラマたち”にはどのような思いを込めたのか。

矢部:読むことで前向きな気持ちになり、綴った言葉から気付きが得られる媒体でありたい。そんな思いから、ファッションと一見関連性のない“ドラマ”という切り口に至りました。中面はファッションページをはじめ、ドラマ衣装に関わるスタイリストの話やクリエイターインタビューなどの読み物企画。ファッションページは映像作品としてのドラマを切り口にしたページもあれば、“ドラマチック”という言葉を切り口にしたページもあり、広い解釈で捉えています。

WWD:「ギンザ」はファッションページ以外に特集内のコラムや連載ページなど読み物企画も充実している印象だ。

矢部:私自身、これまで培ったことを最も生かせるのが読み物企画なのかもしれません。編集者として見聞きした有益な情報を届けることが一番のモチベーションで、世の中にある多くの情報から何をピックし、プリントメディアという限られたページ枠でいかに面白く収めるかを考え続けてきたことで鍛えられた面はあります。何より、編集部員たちと外部スタッフ一人一人が本当にプロフェッショナル。今、「ギンザ」チームは比較的若い世代が中心になりつつあります。実際に読者として「ギンザ」を楽しんできたからこそ「こんな企画がやりたい」という思いを形にしてくれるので、心強いです。

WWD:矢部編集長はK-POPカルチャーに強いと聞いた。

矢部:一例ですが、かなり早くからBTSを「アンアン(anan)」で継続的に記事にしていました。22年に彼らを特集した号は、重販分も完売になるほど好評でした。K-POPに限らず、ポップカルチャーは関心がもともと強い部分です。これまでの「ギンザ」のカルチャー感にミックスしながらまた新しい層を築いていければと考えています。オルタナティブな存在を大切にする「ギンザ」に、フレッシュさも常に取り入れ続けたいです。

WWD:今後の展望は?

矢部:ビューティも強化したいと考えています。近年はインスタグラムを見て興味を持ち、そこから読者になってくださるケースが増えているので、面白くて役に立つSNSコンテンツは充実させる必要があります。ウェブは昨年リニューアルしたばかりなので、ここからどうアプローチしていくかを組み立てていく段階ですが、連載企画が特に人気です。綾瀬はるかさんや森星さんら、著名な方がほかでは読めない文章をつづってくださっています。また、ウェブからムック化した連載企画もあります。デジタルで大事なのは、熱心なファンが定期的にチェックしに来てくれる、面白い記事が届けられているかどうか。本誌同様これからも力を入れていく予定です。


「ギンザ」(マガジンハウス) DATA
【MAGAZINE】創刊:1997年3月 発行部数:4万5833部 印刷証明付き
【WEB】月間UU:111万8500 月間総PV:882万6900
【SNS】X:26万9900 IG:40万8000 LINE:33万9200 YT:1万1600 TikTok:7800

TEXT : KEISUKE HONDA
PHOTO : HIDEAKI NAGATA

問い合わせ先
マガジンハウス
gn_websales@magazine.co.jp

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「なめらか本舗」が美容液成分配合のUV下地と“まるで豆乳”なシートマスクを発売

豆乳のスキンケアブランド「なめらか本舗」は2024年3月4日、UV下地“スキンケアUV下地 NC[SPF45・PA++++](50g、1100円※編集部調べ、以下同)、 “薬用純白スキンケアUV下地 N”[SPF50+・PA++++]【医薬部外品】(50g、1210円)と、フェイスマスク “薬用リンクルエッセンスマスク ホワイト” 【医薬部外品】(7枚入り、770円)、“モイストエッセンスマスク NC”(7枚入、715円)を発売する。

美容液で肌を守るUV下地

リニューアルしたUV下地は肌を明るくみせながら、スキンケア要素とUVカット効果をパワーアップさせた。2品とも、6in1のオールインワンタイプで、ブルーライトカット成分も取り入れた。

“スキンケアUV下地 NC”[SPF45・PA++++]は、高純度豆乳イソフラボン、3種のセラミド、エクトインを含む美容液成分を87%配合。日中も美容液で肌を整え、潤いに満ちたなめらかな肌に導く。肌色補正効果で色むら等もカバーする。

“薬用純白スキンケアUV下地 N”[SPF50+・PA++++]【医薬部外品】は、美白有効成分のアルブチンのほか、3種のビタミンC誘導体や肌荒れ防止成分を配合しつつ、美容液成分を82%配合した。つるんと透明感のある肌に導きながら、トーンアップ効果で肌に透明感をプラスする。

豆乳発酵液配合のシートマスク

“薬用リンクルエッセンスマスク ホワイト” 【医薬部外品】は、有効成分ナイアシンアミド、ピュアレチノール、“たまほまれ”使用の豆乳発酵液を配合し、透明感とハリのある“もっちり透け肌”に導く。また、ヒト型セラミド、アラントイン配合で乾燥から肌を守り、キメを整える。シルクのような肌触りで、液がじゅわっと出てくる柔らかい3層構造のシートを採用した。

“モイストエッセンスマスク NC”は、高純度豆乳イソフラボンと“ふくゆたか”使用の豆乳発酵液、大豆由来の美容成分でカプセル化した3種のセラミドを配合。まるで豆乳のような美容液でゆらぎがちな肌を整えて潤い肌へ導く。潤いキープ成分、整肌成分配合。3層構造のシートは肌にぴったり密着し、エッセンスを角質層まで浸透させる。

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「オンリーミネラル」が薬用ミネラルシリーズのパッケージをリニューアル コンシーラーの新色も発売

ヤーマンのミネラルコスメブランド「オンリーミネラル(ONLY MINERALS)」は2025年2月1日、ミネラルの薬用有効成分を配合した “薬用ミネラルシリーズ”のパッケージをリニューアルする。また、大人ニキビを隠しながら予防する“薬用コンシーラー アクネプロテクター” 【医薬部外品】[SPF20・PA++](全2色、0.7g、各2530円)からトーンを抑えた新色“ナチュラル”も併せて発売する。

詰め替え可能容器やリサイクル樹脂を使用

美白と肌荒れを防ぐ、2種の薬用有効成分を配合したパウダーファンデーション“薬用ホワイトニングファンデーション”【医薬部外品】 [SPF50+・PA+++](5g/2.5g、4950円/3410円)では、中身はそのままに、詰め替えができる容器にリニューアルした。

薬用有効成分のビタミンC誘導体を配合した、日本初のミネラル100%薬用美白コンシーラー“薬用コンシーラー ホワイトニングケア”【医薬部外品】[SPF23・PA++](全2色、0.7g、各2530円)は、今あるシミを隠しながら新たなシミを予防するのが特徴で、容器の一部にリサイクル樹脂を使用する。

自然な色味の新色を追加

“薬用コンシーラー アクネプロテクター”は、ニキビの赤みや凹凸をカバーしながら、ニキビを予防し肌荒れを2種の薬用有効成分を配合したパウダーコンシーラーだ。中身はそのままに、容器の一部にリサイクル樹脂を使用したほか、トーンを抑えた自然な色味の新色“ナチュラル”を追加する。

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「オンリーミネラル」が薬用ミネラルシリーズのパッケージをリニューアル コンシーラーの新色も発売

ヤーマンのミネラルコスメブランド「オンリーミネラル(ONLY MINERALS)」は2025年2月1日、ミネラルの薬用有効成分を配合した “薬用ミネラルシリーズ”のパッケージをリニューアルする。また、大人ニキビを隠しながら予防する“薬用コンシーラー アクネプロテクター” 【医薬部外品】[SPF20・PA++](全2色、0.7g、各2530円)からトーンを抑えた新色“ナチュラル”も併せて発売する。

詰め替え可能容器やリサイクル樹脂を使用

美白と肌荒れを防ぐ、2種の薬用有効成分を配合したパウダーファンデーション“薬用ホワイトニングファンデーション”【医薬部外品】 [SPF50+・PA+++](5g/2.5g、4950円/3410円)では、中身はそのままに、詰め替えができる容器にリニューアルした。

薬用有効成分のビタミンC誘導体を配合した、日本初のミネラル100%薬用美白コンシーラー“薬用コンシーラー ホワイトニングケア”【医薬部外品】[SPF23・PA++](全2色、0.7g、各2530円)は、今あるシミを隠しながら新たなシミを予防するのが特徴で、容器の一部にリサイクル樹脂を使用する。

自然な色味の新色を追加

“薬用コンシーラー アクネプロテクター”は、ニキビの赤みや凹凸をカバーしながら、ニキビを予防し肌荒れを2種の薬用有効成分を配合したパウダーコンシーラーだ。中身はそのままに、容器の一部にリサイクル樹脂を使用したほか、トーンを抑えた自然な色味の新色“ナチュラル”を追加する。

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「コスメデコルテ」が新作ルージュの発売に先駆けてポップアップイベントを開催 先行発売や限定キットの販売も

「コスメデコルテ(DECORTE)」は2025年1月8〜14日、新商品“ルージュデコルテ クリームグロウ”の発売に先駆けて伊勢丹新宿本店と阪急うめだ本店で“ルージュデコルテ クリームグロウ デビュー ポップアップイベント”を開催する。

イベント限定キットの販売や刻印サービスも

同イベントでは、新ルージュを体感できるほか、パウダーのミニサンプルとオリジナルサコッシュポーチ、“ルージュデコルテ クリームグロウ”をセットしたイベント限定のキットの数量限定販売や商品への刻印サービス、“ルージュデコルテ クリームグロウ”のサンプルプレゼントを行う。

新作ルージュ“ルージュデコルテ クリームグロウ”は、ブランドが磨き続けてきたスキンケアとベースメイクの哲学を受け継いだ肌の美しさを引き立たせるスティックタイプのルージュで、プランプアップしたようなボリュームのある唇に仕上げる。体温でとろける使い心地で、滑らかに伸び広がるテクスチャーが特徴だ。

開催概要

日程:2025年1月8〜14日
場所:伊勢丹新宿本店 本館1階 化粧品/プロモーション、阪急うめだ本店 プロモーションスペース21
住所:東京都新宿区新宿3-14-1、大阪府大阪市北区角田町8-7
時間:10:00〜20:00(各店舗に準ずる)
特設サイト

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「キス」の眉コンシーラー“うす眉メーカー”から限定色ホワイトベージュ 地肌に限りなく近い明るさ

「キス(KISS)」は2025年1月22日、人気の眉コンシーラー“うす眉メーカー”(全2色、各1100円)から限定色のホワイトベージュを数量限定で発売する。

同商品は、自眉の黒さを抑えて柔らかな印象に仕上げる眉用のコンシーラーだ。限定色は、既存色よりもさらに明るく仕上がるホワイトベージュで、地肌に限りなく近い明るさを目指した。濃い眉もひと塗りで柔らかな眉に導く。

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「ステューシー」と「ドクターマーチン」がコラボ アーカイブシルエットを再構築

「ドクターマーチン(DR.MARTENS)」は12月13日、「ステューシー(STUSSY)」とコラボレーションしたブーツ“2295”(ブラック/サンド、各3万8500円)を発売する。サイズは「ステューシー」での取り扱いが23cm〜30cm、「ドクターマーチン」での取り扱いが24cm〜29cmで、「ドクターマーチン」公式アプリ、ドクターマーチン ショールーム ティーワイオー(Dr. Martens SHOWROOM TYO)、「ステューシー」公式オンラインストアおよびチャプターの一部店舗、ドーバー ストリート マーケット ギンザで販売する。

コラボならではのディテールが詰まった一足

同アイテムは、ドクターマーチンのアーカイブシルエットである“2295”を2種のレザーとカラーでモダンに再解釈した。ワーカーの足元を危険から守るために作られたプルオンタイプのリガースタイルブーツは、柔らかで履き心地の良いブラックのワナマレザーと、長めのナップのテクスチャーが独特なサンドヘアリースエードで仕上げた。プルタブは「ステューシー」の“ワーク ギア”エンボスバッジで固定され、アウトソールには「ドクターマーチン」のシグネチャーであるイエローステッチが施されたコラボならではのディテールが楽しめる。

商品詳細

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