森川マサノリが「ベイシックス」を1.5億円でANAPに売却 真意を聞く

森川マサノリが2021年3月に始動した「ベイシックス(BASICKS)」が、新たな局面を迎えている。6月9日にANAPが同ブランドを買収すると発表したのだ。取得総額は1億5000万円を予定しており、7月末までに完了するという。東京デザイナーズブランドのプチプラ衣料品メーカーへの合流は以外にも思えるが、森川はどんな考えから今回の決断に踏み切ったのか。「想像以上に反響が大きくて驚いている」と意外そうな本人に真意を聞いた。

WWD:なぜ売却を?

森川マサノリ「ベイシックス」デザイナー(以下、森川):リテールをさらに強化して利益率を伸ばす必要があるからだ。現在、国内の卸先は約55で、日本での卸販売をやり切った感覚でいる。海外に5ほどある卸先は「クリスチャン ダダ(CHRISTIAN DADA)」時代に付き合いがあった相手がほとんどだから、今後は海外の販路も広げたいし、直販にも着手したい。3カ年計画を立てており、数億円規模の売り上げを十数億円にまで成長させる目標だ。「ベイシックス」を運営しているAtoZは社員が自分を含めて数人しかいない。ブランドを共に成長させてくれるパートナーが必要だった。

WWD:そもそもANAPとの関係はどのように生まれた?

森川:僕はもともと経営者らとのつながりが多い。ANAPからも自分のファッションブランドを営むデザイナーとしてのアドバイスを求められることがあり、MDを調整するために知人を紹介するなど業務提携をしてきた。ANAPも23年10月に事業再生ADR手続きを申請して受理された後に経営陣がガラリと変わり、さまざまな事業を新たに始めながら再生を図ってきた。互いに成長できるシナジーを作りたいとの提案から、タッグを組むことになった。僕はブランドの「アナップ」に関わることはないが、会社が新ブランドを立ち上げる場合、監修という立場で関わることはあり得る。

昨年10月から「ベイシックス」事業譲渡に向けて動いてきた。とはいえ、インディペンデントなクリエイションを最大限尊重してくれるという前提だし、もしもブランドが成長した場合にもバイバック(買い戻し)の話し合いができる関係性でもある。僕はブランドを手放したというより、戦略的パートナーシップを結んだつもりでいる。

WWD:3月には「楽天 ファッション ウィーク東京(Rakuten Fasnion Week TOKYO))で25-26年秋冬コレクションを発表した。この時はすでにANAPとの連携が進んでいた?

森川:ANAPはそのクリエイションには全く関わっていない。ブランド5周年のタイミングだったから、以前から実施することは決めていた。実は、7月に東京で初の直営店をオープンするのだが、ANAPに本格的に資本注入してもらうのはここからだ。EC強化に当たっても、すでに何人かの担当者を採用済み。また、26年2月にはパリで展示会を開く予定であり、それに向けて韓国向けのPR担当者も新たに契約している。パリでコレクションを披露することで、アジア太平洋地域にアピールする流れを作りたい。

3月のショーを節目に、モノ作りの方向性には一旦区切りをつけた。これまではトレンドを汲んでマーケットに広がりやすい洋服を多く発表してきたが、今後はそのようなアイテムと、パリで展示するアイテムの趣向を変える。前者はリテール用で、後者は価格帯を変えずに、「『ベイシックス』はこういうことをやりたいブランドだ」ということを示すコンセプチュアルなものを見せるつもりだ。

WWD:今後のビジョンは?

森川:現在の「ベイシックス」のファンは20代女性が多めだが、特にターゲットの年齢層を限定しているわけでもないから、幅広い層に広げていきたい。海外で僕らのブランドの洋服が知名度をさらに獲得して、街中でも当たり前に「ベイシックス」を着た人を見られる状況を作れたらと思っている。

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ヤーマン、2期連続の減収 25年4月期は中国市場の低迷と広告投資抑制が影響

ヤーマンの2025年4月期連結業績は、売上高が前年比21.8%減の250億円、営業利益が同50.9%増の6億円、経常利益が同69.3%減の3億円、純利益が同77.5%増の7億円だった。中国国内の化粧品市場の低迷と利益最大化を目的とした広告投資の抑制が影響し、大幅な減収となった。24年4月期に続く、2期連続の減収だ。純利益は関係会社株式売却益の計上が寄与し、増益を確保した。

部門別では、通販部門はテレビ通販およびショッピング専門チャンネルの不振により、売上高が同21.0%減の33億円。一方で広告投資の抑制により、セグメント利益は同10.0%増の10億円となった。店販部門は23年11月にオープンした銀座の旗艦店や百貨店、家電量販店の販売が堅調に推移し、売上高が同8.0%増の80億円、広告投資の抑制効果もあり、セグメント利益は同88.9%増の18億円に伸長した。

直販部門は、コロナ禍後の外出型消費傾向の影響や広告投資の抑制により、売上高が同25.7%減の63億円、セグメント利益が同35.2%減の17億円となった。海外部門は、中国国内の化粧品市場の低迷が主要因で、売上高が同48.0%減の58億円、セグメント利益は同56.3%減の13億円と大きく落ち込んだ。

同社は25年7月開催予定の定時株主総会での承認を条件に、監査役会設置会社から監査等委員会設置会社への移行を予定している。併せて、現在の4月期決算を今期から12月期決算に変更する方針だ。これらは、独自技術の開発やグローバル展開の加速、経営意思決定のスピード向上を目的とした狙いがある。

同社は23年6月に策定した中期経営計画で、30年度末までに売上高1000億円を達成する目標を掲げている。当初は自社グループ単体で売上高500億円を達成後にM&Aや資本提携を加速すると計画していたが、これを前倒しして着手する方針に転換する。詳細は25年12月末までに新たな中長期経営計画として発表する予定だ。

25年12月期(移行期につき5〜12月の8カ月間)は、売上高180億円、営業利益4億円、経常利益4億円、純利益2億円を目指す。この期間においても、成長市場での戦略的投資、多角的な事業・販路の拡大、経営基盤の強化を通じて、持続的成長の実現を目指すとしている。

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映画「JUNK HEAD」&「JUNK WORLD」監督・堀貴秀の挑戦 映画作りの根源は「観たことがないものを観たい」

PROFILE: 堀貴秀/映画監督

PROFILE: (ほり・たかひで)1990年大分県立芸術緑丘高等学校卒。2000年にアートワーク専門の仕事で独立。09年12月に短編「JUNK HEAD1」(30分版)を自主製作として制作開始。13年10月に短編「JUNK HEAD1」(30分版)完成。14年2月クレルモンフェラン国際映画祭(フランス)アニメーション賞受賞。同年3月ゆうばりファンタスティック映画祭(北海道)短編部門グランプリ受賞。15年1月やみけん設立。長編「JUNK HEAD」制作開始。17年4月長編「JUNK HEAD」完成。海外国際映画祭で入賞入選多数。21年3月26日「JUNK HEAD」劇場公開。22年6月にシリーズ第2弾「JUNK WORLD」制作開始。

一人のクリエイターが独学で制作を始め、7年もの歳月をかけて作り上げたSFストップモーション・アニメ映画「JUNK HEAD」。その執念の一作はアカデミー賞監督ギレルモ・デル・トロから絶賛され、北米最大のジャンル映画祭と称されるファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を獲得するという偉業を達成。

2021年、逆輸入的に日本で公開されると瞬く間に話題を呼び、その唯一無二の世界観とユニークな物語に大勢が夢中になった。そして6月13日には、その待望の続編となる「JUNK WORLD」が公開された。全3部作として構成された「JUNK」シリーズの2作目であるが、位置付けは「JUNK HEAD」の前日譚。前作から1042年前の地下世界を舞台に、人類と人工生命体「マリガン」が協力して大冒険を繰り広げる。

メガホンを取るのはもちろん前作に続き堀貴秀監督。「JUNK WORLD」では脚本、照明、撮影、編集、声優なども手掛けているという。本作の特徴はその緻密で複雑な構成であるが、堀監督はどのように「JUNK HEAD」から話を膨らませ、物語として作り上げていったのか。「JUNK HEAD」公開時の体験からクリエイターとしてのこだわり、制作体制の変化から今後の構想まで、堀監督にたっぷり語ってもらった。

前作「JUNK HEAD」の反響

——40歳を目前に衝動に突き動かされ、映画制作経験もないまま作り始めた「JUNK HEAD」が世界中で大旋風を巻き起こす、というとんでもない体験をされたわけですが、今改めて「JUNK HEAD」の反響を振り返ってみていかがですか?

堀貴秀(以下、堀):何の経験もなしにいきなり作り始めた1本の映画がこんなことになるんだ……という驚きはもちろんありましたが、作っている最中は「これが完成すれば世の中が変わるぞ」という謎の自信があったんですよね。ただB級っぽい作品だし好きな人は限られているだろうなと思っていましたが、想像以上に広がって評価されたことは意外でした。

ただ、いざ公開となったときにはコロナ禍の真っ最中で、話題にはなったけど全然儲けにはならなくて……。最初から3部作を謳っていたものの、これで果たして続編は作れるのかという不安もありましたが、クラウドファンディングでも皆さんが応援してくれて、運良く作ることができました。以前は芸術家を目指しながらも日雇いのペンキ屋バイトや内装業で生活していたんですが、今は映画だけで食えるようになったので本当にうれしいし良かったなと思います。

——「JUNK HEAD」を機に、フィル・ティペット監督やギレルモ・デル・トロ監督、ヒグチユウコさんといった一流のクリエイターと関わる機会があったと思います。そのことは堀監督の制作スタイルや考え方に何かしらの影響を与えましたか?

堀:皆さんと交流する中で、それぞれが制作の苦しみを感じていると知って安心感を覚えました。「この苦悩を分かってくれる同志がいた!」というような感覚で(笑)。

「JUNK WORLD」での新たな取り組み

——「JUNK HEAD」公開時には既に「JUNK WORLD」の絵コンテができているというお話をされていたかと思います。前作とは制作環境や規模感、制作機器にも変化があったかと思いますが、想定していたストーリーや展開に変化はありましたか?

堀:基本的にはそのままですね。「時間もの」というセットを使い回せる設定を選んだのは、続編も予算は少ないということを前提としていたから。「JUNK HEAD」もそうですが、「JUNK WORLD」も予算感を見越して逆算して話を組み立てたので、そこはブレずに作っていきました。

——「JUNK HEAD」は脚本なしで、いきなり絵コンテから描き始めたと伺いました。「JUNK WORLD」は非常に複雑なストーリー展開が特徴的ですが、同じく脚本を書かずに進めていったのですか?

堀:確かに前作はいきなり絵コンテから始めたんですが、それは最初に作った30分の短編ありきで構成したからなんです。一方で今回は最初から長編として作ったので、脚本もちゃんとあります。だからこそ構成的な部分は前作より進化しているかなと思います。

——視点や時間軸を自由に行き交い、さまざまなツイストが加えられた全4部の複雑な構成となっていますが、この設定や構成のアイデアはどのように生まれたのでしょうか?

堀:「時間もの」ってSFの中でも定番のアイデアですし、セットも使い回しができるということで挑戦したいジャンルではあったんです。ただよくある単純なタイムループにしたくないなと思って、時間移動にパラドックスと並行世界という要素を組み合わせることにしました。

難解な物語ではあるんですが、流れを理解したときに「そうか!」という発見のような感覚が生まれると思うんです。ぜひ何度でも観て、その感覚を味わってほしいと思いますね。あと自主制作したパンフレットで説明を尽くしているので、ぜひそれも読んでもらえたらうれしいです(笑)。

——登場人物が日本語を話す、というのは前作との大きな違いですよね。

堀:台詞の内容量が「JUNK HEAD」の倍くらいあったので、字幕じゃ追いつかないなと思ったんです。でも声優さんを雇う予算もないので、自分を含むスタッフ3人でアフレコをやってみたらそれっぽくなりました。

——そこも自分たちで⁉︎ 日本語吹替版と同時に、前作同様のゴニョゴニョ版(日本語字幕)も公開されると聞きました。

堀:僕は日本語版のみでいいと思ったんですが、アニプレックスさんから「人気だから」とゴニョゴニョ版も作るように言われたんです。それほど面白くなるとは思えなかったのですが、完成品を観たらめちゃくちゃ面白くって(笑)。ゴニョゴニョと言ってる言葉に遊び心も盛り込まれていて思いもよらぬシーンで笑えたりするんですよ。下手したらそっちの方が面白いかもしれないので、ぜひどちらも観てほしいですね。

——ストップモーションでありながら、カメラが実写映画的なアクション性のある動きをすることも特徴的ですよね。

堀:自分の中に「実写のような画が撮りたい」ということがまず大前提としてあるんです。自分はゼロから自己流で「コマ撮りを実写のように表現するならこうかな」って試行錯誤していった結果こういう表現になりました。コマ撮りで人形を長時間動かそうと思うと歩かせるだけでも大変なんですが、それをできる限り格好良い構図からたくさんカット割りしたことも実写っぽくなった理由の一つかと思います。

——本作での新たな取り組みとして3Dプリンターを導入したことがあります。複製がいくつも作れるというメリットを語っていましたが、実際3Dプリンターを使用して制作を終えた今、表現的・制作的に変わったことを教えてください。

堀:本当に作り方がガラッと変わりました。「JUNK HEAD」のときは3Dプリンターもなく、粘土をこねて1個ずつ人形を作っていったんですが、今回は代理店が安く3Dプリンターを売ってくれたりしてかなり楽に人形を作ることができました。全部で20台くらい購入したんですが、造形における革命的なアイテムでしたね。

3Dプリンターで作った人形は細部まできれいなので、カメラがパッと寄っても画になるんです。同じ人形を作れるので、別の場所で同時に撮影もできるし、あるとないではまったく別物でした。ただ細かいところを作り込もうと思えば際限がないので、時間やストレスは逆に前より増えたかもしれません(笑)。

自動化できない
人形の色付け

——エンドロールでは撮影風景のほかに、人形の動きを決めるために監督が動きをシュミレーションする様子も映りますよね。

堀:それは「JUNK HEAD」からやっていて、基本的にコマ撮りするときはまず動画で人の動きを撮影するんです。その動画をコマ撮りソフトに入れて、同じ動きを人形で再現していくんですよね。

——今回はどれくらいのセットと人形を作成・使用したんですか?

堀:正式な数はまだ算出していないんですが、セット数は20〜30くらいで、人形は動かせるものだけで200体くらいですね。動かない小さなものなどを含めると倍以上あると思います。

——人形の制作は3Dプリンターの導入で楽になったと思うんですが、セットに関しては手作業ですよね。セットの制作風景がエンドロールに流れますが、改めてものすごく手間がかかっているなと。

堀:赤いグニュグニュに覆われた街が一番大きなセットなんですが、それをメインにしたいなと思ったのでスタジオの一部屋まるまる使って作りました。大工のような仕事ができるスタッフがほぼ1人で、4〜5カ月をかけて完成させてくれたんです。

——カット数はトータルで約2750カットと、前作よりも大幅に増えているそうですね。その分手間も増えたと思いますが、その中で特に苦労したことは何でしょうか?

堀:まず苦労したのは導入した3Dプリンターの使い方も覚えること。「JUNK HEAD」のときも映像作りの勉強から始めたんですが、初めのうちは勉強したことがなかなか結果につながらなくて。前回も今回もそういった時期は焦りがすごくて大変でしたが、その経験は3作目に活きてくると思います。

あと作業的に一番大変だったのが人形の色付けです。そこは自動化できないので、ずっと手作業でした。劇中に別の次元からたくさん出てくるキャラクターがいるんですが、実は画面上で複製しているだけで本当は1体しかいないんです。できれば人形を10体くらい作って撮りたかったんですが、色を塗る作業が大変すぎてそこは楽をさせてもらいました。

——3Dプリンター以外に制作面で大きく変わったことはありますか?

堀:今回から明確に変わったのはフル3DCGのシーンが入っているということ。実は造形物がまったくないカットも何カ所かあります。今回は6人くらいのチームだったんですが、CG経験者も特にいなかったので撮影を進めながらスタッフにCGの使い方を勉強してもらって実践していきました。なのでどアップでもリアルなCGを作れるほどの技術はなかったんですが、人形が少し歩く引きのシーンなどは自然なCGに置き換えることができたかなと。コマ撮りせずに済んだので、時間が短縮できましたし、表現の幅がかなり広がりましたね。

「あるのは妥協する苦しみばかり」

——確かにエンドロールでもグリーンバックが使われている様子が出てきますね。それにしても3、4人で作った前作に続き、今作も6人ほどの少ないチーム編成で作られたことに驚きました。

堀:少なすぎますよね(笑)。以前よりかは少し増えたとはいえ、なんとかやりくりしてギリギリ完成させた感じです。たださすがに今回までですね。身体の負担もすごいので、何とか今回稼いで次はもっと人数を増やしてできればなと。

——ただ少人数だからこそイメージが共有しやすく小回りが利くというメリットもありますよね。今回は以前より少し人数が増えたことで、監督として全体を統率する大変さは以前よりもあったのでは?

堀:その大変さはありましたが、そこはもう諦めるしかない。自分が思い描いた通りにいくことなんて絶対にないから、どこまで妥協してそれっぽく近づけるかというストレスとの戦いです。どこまでこだわるか、どこで妥協するかというせめぎ合いは自分の中ではずっとあるんですが、いずれは克服しなきゃいけないことなので。完璧にイメージ通りにしようと思うと全部自分一人でやるしかないけど、そんなことは無理ですから。だからできることは自分と似た感性のスタッフを集めて、みんなでレベルアップしながらベストを尽くすこと。それはこれからも変わらないと思います。

——本作を観ていると妥協があったとは全然感じないのですが……。

堀:基本的に本作の制作過程ですることは全て妥協なんですよ。というのも自分の頭の中には、何百億円レベルの製作費をかけて作るような「JUNK WORLD」のイメージが明確にあるんです。でもそれをいかに少ない予算の中コマ撮りで再現して、どこまでの表現であれば許容できるかと常に葛藤していて。だから映画制作中に「何かを作り出す喜び」は自分にはほとんどないんです。あるのは妥協する苦しみばかりなので(笑)。

——監督の脳内には、それこそ「スター・ウォーズ」並に壮大な“JUNK”シリーズの世界があるということですね。その壮大な世界観のイメージは初期段階から出来上がっていたのですか?

堀:3部作構成自体は頭にありましたが、「JUNK WORLD」の詳細が浮かんだのは「JUNK HEAD」が完成してからですね。完成してからもしばらく公開できなくて、このままでは3部作として作れないかもと思っていた時期がありまして。なら続編は前日譚として作って、それだけでも成り立つ物語にしようと思ったんです。

——ちなみに前作のカメラはCanonのkiss X4を使用していたかと思います。そこは変化なしですか?

堀:モデル名は忘れましたが今回はSonyのカメラを使用しました。前作は初めての映画制作ということもあり、映画の撮影としては比較的安価なカメラを使ったんです。それでも上手くできたのはコマ撮りだからこそですね。

——例えばギレルモ・デル・トロ監督は、ストップモーションについて「アニメーターと人形の絆を感じる最も美しいアニメーション。制作の過程が分かる不完全さこそ魅力」と語っていました。唯一無二の質感と動きを見せるストップモーションの魅力について、監督はどのように考えていますか?

堀:僕の場合、「どうしても映画を作りたい」と考えて手段を探した結果、コマ撮りを選んだので好きというわけではないんですよね。楽しいですけど、たまに「なんでこんな面倒くさいことを……」と思うときもありますし(笑)。ただ、置いてあるだけだとモノにしか見えない人形を、触り動かすことで命が宿る瞬間というのはやはり良いですよね。人形が感情を持ったと感じると、愛着が湧いてもうほっとけなくなっちゃいますから。実は「JUNK WORLD」で制作した人形はほぼほぼオークションで売る予定なんですよ。それも作品の売りにしようかなと思っています(笑)。

SF的な物語に惹かれる理由

——監督は前作に影響を与えた作品を質問された際に「不思議惑星キン・ザ・ザ」と答えていましたが、「JUNK WORLD」ではより色濃くその影響を感じました。それ以外にも、映画に限らずインスピレーション源となった作品はあるんですか?

堀:「不思議惑星キン・ザ・ザ」のシュールなクスッとくる笑いが好きなんですよね。その辺りはクリエイティブ面で影響を受けていると思いますし、映画だと「エイリアン」や「ヘルレイザー」などにも影響を受けたと思います。漫画であれば弐瓶勉さんの「BLAME!」とか。だけど一番大きいのは夢枕獏さんの作品をはじめとする小説だと思います。基本的にあまり文字が読めない体質なんですが、すごく読みやすいと感じる小説がたまにあって。それを読んでいるときに頭の中に浮かんでくる風景が、映画作りをする上で何よりのインスピレーション源になっていると思います。

——本作も最初から鮮明なイメージがあったと仰っていましたが、そうやって頭の中に鮮明な映像が浮かぶのは昔からなんですか?

堀:そうですね。例えば小さくなってこの机にある溝の上を飛んだり、アリ目線で自分を見上げたらどう見えるのか……といった風景をイメージすることは昔からやっています。

——監督がとりわけSF的な物語に惹かれる理由はなんなのでしょうか?

堀:映画はジャンルに限らず好きですが、SFは見たことがないものを見られる興奮があって惹かれるんですよね。ただほとんどが変わった設定やビジュアル頼りで、ヒューマンドラマなどに比べると物語的に面白いとか揺さぶられたと感じるSFはなかなかなくて。だから自分で作る映画では、登場人物に魅力がある物語的にも面白い作品にしたいと思っていますね。あと笑いを交えたSFが少ないので、あえて自分はユーモアを積極的に入れるようにしています。

——前作に続き今作もアクションシーンにこだわりを感じますが、アクション映画も好きなんですか?

堀:先ほどジャンルに限らず好き……と言いましたが、実はアクション映画は嫌いなんですよ。アクションそのものは映画の味付けとして必要だと思いますし好きなんですが、アクション映画ってひたすらアクションしているじゃないですか。それを観てると「いつ終わるんだろう……」となっちゃって(笑)。みんなアクションが好きなのは知っているので動きの参考として観ることはありますが、ジャンルとしては好きになれないんですよね。

——監督自身が面白いと感じた映画を、制作スタッフのみんなで観る会を毎週していると発信されていましたね。

堀:最初の方はやっていたんですが、やはり制作が忙しくなると同時に開催されなくなりました。映画を選ぶのにも時間がかかるしその時間で勉強した方が良いなと思いまして。でも作品のイメージや目指す面白さを共有できたし、「スカーフェイス」や「バグダッド・カフェ」など自分が昔観て影響を受けた作品をみんなで観られたのは良かったですね。

——「JUNK」シリーズ最終章の「JUNK END」の制作はどの段階なのでしょうか?

堀:あらすじはできているんですが、脚本や絵コンテはこれからですね。それを作るために九州の実家にこもってしばらく集中しようかなと思っています。ただキャラのデザインはおおよそできているので、スタジオのスタッフにはそれを基に先行して造形物を進めてもらう予定です。数年後の公開予定で進めているのでご期待ください。

——Xの投稿によれば、実写作品の構想もあるそうですね。

堀:はい。紹介文で「アニメーション監督」って書かれるのが嫌なので、実写映画はなんとしてもやりたいなと思っています。いくつかアイデアはあって、ヒグチユウコさんのキャラクターを登場させる映画や、これまでなかったゾンビ映画なんかを構想中です。あと実家が九州の山奥にあるんですが、そういう山奥で作れる映画もないかなと考えたり。

——「JUNK」シリーズのみならず、監督が作品を作る上で心掛けていることを教えてもらえますか?

堀:映画作りをする上で根源にあるのが「観たことがないものを観たい」という欲求なので、重視しているのは新しい価値観や世界観を描くことですね。さらに観た人には感動もしてほしいので、プラスで魅力的なキャラクターや展開を作っていきたいなと。あと映画は当然ビジネスなので、何回も観たくなるような映画にもしなきゃいけない。でも結局一番大事なのは、自分が観て面白い作品かどうかということですね。だから今後も自分が観て楽しめる映画を作っていきたいと思います。

PHOTOS:HIRONORI SAKUNAGA

「JUNK WORLD」

■「JUNK WORLD」
監督・脚本・撮影・照明・編集:堀貴秀
全国公開中
配給:アニプレックス
©YAMIKEN
https://junkworld-movie.com/

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映画「JUNK HEAD」&「JUNK WORLD」監督・堀貴秀の挑戦 映画作りの根源は「観たことがないものを観たい」

PROFILE: 堀貴秀/映画監督

PROFILE: (ほり・たかひで)1990年大分県立芸術緑丘高等学校卒。2000年にアートワーク専門の仕事で独立。09年12月に短編「JUNK HEAD1」(30分版)を自主製作として制作開始。13年10月に短編「JUNK HEAD1」(30分版)完成。14年2月クレルモンフェラン国際映画祭(フランス)アニメーション賞受賞。同年3月ゆうばりファンタスティック映画祭(北海道)短編部門グランプリ受賞。15年1月やみけん設立。長編「JUNK HEAD」制作開始。17年4月長編「JUNK HEAD」完成。海外国際映画祭で入賞入選多数。21年3月26日「JUNK HEAD」劇場公開。22年6月にシリーズ第2弾「JUNK WORLD」制作開始。

一人のクリエイターが独学で制作を始め、7年もの歳月をかけて作り上げたSFストップモーション・アニメ映画「JUNK HEAD」。その執念の一作はアカデミー賞監督ギレルモ・デル・トロから絶賛され、北米最大のジャンル映画祭と称されるファンタジア国際映画祭で最優秀長編アニメーション賞を獲得するという偉業を達成。

2021年、逆輸入的に日本で公開されると瞬く間に話題を呼び、その唯一無二の世界観とユニークな物語に大勢が夢中になった。そして6月13日には、その待望の続編となる「JUNK WORLD」が公開された。全3部作として構成された「JUNK」シリーズの2作目であるが、位置付けは「JUNK HEAD」の前日譚。前作から1042年前の地下世界を舞台に、人類と人工生命体「マリガン」が協力して大冒険を繰り広げる。

メガホンを取るのはもちろん前作に続き堀貴秀監督。「JUNK WORLD」では脚本、照明、撮影、編集、声優なども手掛けているという。本作の特徴はその緻密で複雑な構成であるが、堀監督はどのように「JUNK HEAD」から話を膨らませ、物語として作り上げていったのか。「JUNK HEAD」公開時の体験からクリエイターとしてのこだわり、制作体制の変化から今後の構想まで、堀監督にたっぷり語ってもらった。

前作「JUNK HEAD」の反響

——40歳を目前に衝動に突き動かされ、映画制作経験もないまま作り始めた「JUNK HEAD」が世界中で大旋風を巻き起こす、というとんでもない体験をされたわけですが、今改めて「JUNK HEAD」の反響を振り返ってみていかがですか?

堀貴秀(以下、堀):何の経験もなしにいきなり作り始めた1本の映画がこんなことになるんだ……という驚きはもちろんありましたが、作っている最中は「これが完成すれば世の中が変わるぞ」という謎の自信があったんですよね。ただB級っぽい作品だし好きな人は限られているだろうなと思っていましたが、想像以上に広がって評価されたことは意外でした。

ただ、いざ公開となったときにはコロナ禍の真っ最中で、話題にはなったけど全然儲けにはならなくて……。最初から3部作を謳っていたものの、これで果たして続編は作れるのかという不安もありましたが、クラウドファンディングでも皆さんが応援してくれて、運良く作ることができました。以前は芸術家を目指しながらも日雇いのペンキ屋バイトや内装業で生活していたんですが、今は映画だけで食えるようになったので本当にうれしいし良かったなと思います。

——「JUNK HEAD」を機に、フィル・ティペット監督やギレルモ・デル・トロ監督、ヒグチユウコさんといった一流のクリエイターと関わる機会があったと思います。そのことは堀監督の制作スタイルや考え方に何かしらの影響を与えましたか?

堀:皆さんと交流する中で、それぞれが制作の苦しみを感じていると知って安心感を覚えました。「この苦悩を分かってくれる同志がいた!」というような感覚で(笑)。

「JUNK WORLD」での新たな取り組み

——「JUNK HEAD」公開時には既に「JUNK WORLD」の絵コンテができているというお話をされていたかと思います。前作とは制作環境や規模感、制作機器にも変化があったかと思いますが、想定していたストーリーや展開に変化はありましたか?

堀:基本的にはそのままですね。「時間もの」というセットを使い回せる設定を選んだのは、続編も予算は少ないということを前提としていたから。「JUNK HEAD」もそうですが、「JUNK WORLD」も予算感を見越して逆算して話を組み立てたので、そこはブレずに作っていきました。

——「JUNK HEAD」は脚本なしで、いきなり絵コンテから描き始めたと伺いました。「JUNK WORLD」は非常に複雑なストーリー展開が特徴的ですが、同じく脚本を書かずに進めていったのですか?

堀:確かに前作はいきなり絵コンテから始めたんですが、それは最初に作った30分の短編ありきで構成したからなんです。一方で今回は最初から長編として作ったので、脚本もちゃんとあります。だからこそ構成的な部分は前作より進化しているかなと思います。

——視点や時間軸を自由に行き交い、さまざまなツイストが加えられた全4部の複雑な構成となっていますが、この設定や構成のアイデアはどのように生まれたのでしょうか?

堀:「時間もの」ってSFの中でも定番のアイデアですし、セットも使い回しができるということで挑戦したいジャンルではあったんです。ただよくある単純なタイムループにしたくないなと思って、時間移動にパラドックスと並行世界という要素を組み合わせることにしました。

難解な物語ではあるんですが、流れを理解したときに「そうか!」という発見のような感覚が生まれると思うんです。ぜひ何度でも観て、その感覚を味わってほしいと思いますね。あと自主制作したパンフレットで説明を尽くしているので、ぜひそれも読んでもらえたらうれしいです(笑)。

——登場人物が日本語を話す、というのは前作との大きな違いですよね。

堀:台詞の内容量が「JUNK HEAD」の倍くらいあったので、字幕じゃ追いつかないなと思ったんです。でも声優さんを雇う予算もないので、自分を含むスタッフ3人でアフレコをやってみたらそれっぽくなりました。

——そこも自分たちで⁉︎ 日本語吹替版と同時に、前作同様のゴニョゴニョ版(日本語字幕)も公開されると聞きました。

堀:僕は日本語版のみでいいと思ったんですが、アニプレックスさんから「人気だから」とゴニョゴニョ版も作るように言われたんです。それほど面白くなるとは思えなかったのですが、完成品を観たらめちゃくちゃ面白くって(笑)。ゴニョゴニョと言ってる言葉に遊び心も盛り込まれていて思いもよらぬシーンで笑えたりするんですよ。下手したらそっちの方が面白いかもしれないので、ぜひどちらも観てほしいですね。

——ストップモーションでありながら、カメラが実写映画的なアクション性のある動きをすることも特徴的ですよね。

堀:自分の中に「実写のような画が撮りたい」ということがまず大前提としてあるんです。自分はゼロから自己流で「コマ撮りを実写のように表現するならこうかな」って試行錯誤していった結果こういう表現になりました。コマ撮りで人形を長時間動かそうと思うと歩かせるだけでも大変なんですが、それをできる限り格好良い構図からたくさんカット割りしたことも実写っぽくなった理由の一つかと思います。

——本作での新たな取り組みとして3Dプリンターを導入したことがあります。複製がいくつも作れるというメリットを語っていましたが、実際3Dプリンターを使用して制作を終えた今、表現的・制作的に変わったことを教えてください。

堀:本当に作り方がガラッと変わりました。「JUNK HEAD」のときは3Dプリンターもなく、粘土をこねて1個ずつ人形を作っていったんですが、今回は代理店が安く3Dプリンターを売ってくれたりしてかなり楽に人形を作ることができました。全部で20台くらい購入したんですが、造形における革命的なアイテムでしたね。

3Dプリンターで作った人形は細部まできれいなので、カメラがパッと寄っても画になるんです。同じ人形を作れるので、別の場所で同時に撮影もできるし、あるとないではまったく別物でした。ただ細かいところを作り込もうと思えば際限がないので、時間やストレスは逆に前より増えたかもしれません(笑)。

自動化できない
人形の色付け

——エンドロールでは撮影風景のほかに、人形の動きを決めるために監督が動きをシュミレーションする様子も映りますよね。

堀:それは「JUNK HEAD」からやっていて、基本的にコマ撮りするときはまず動画で人の動きを撮影するんです。その動画をコマ撮りソフトに入れて、同じ動きを人形で再現していくんですよね。

——今回はどれくらいのセットと人形を作成・使用したんですか?

堀:正式な数はまだ算出していないんですが、セット数は20〜30くらいで、人形は動かせるものだけで200体くらいですね。動かない小さなものなどを含めると倍以上あると思います。

——人形の制作は3Dプリンターの導入で楽になったと思うんですが、セットに関しては手作業ですよね。セットの制作風景がエンドロールに流れますが、改めてものすごく手間がかかっているなと。

堀:赤いグニュグニュに覆われた街が一番大きなセットなんですが、それをメインにしたいなと思ったのでスタジオの一部屋まるまる使って作りました。大工のような仕事ができるスタッフがほぼ1人で、4〜5カ月をかけて完成させてくれたんです。

——カット数はトータルで約2750カットと、前作よりも大幅に増えているそうですね。その分手間も増えたと思いますが、その中で特に苦労したことは何でしょうか?

堀:まず苦労したのは導入した3Dプリンターの使い方も覚えること。「JUNK HEAD」のときも映像作りの勉強から始めたんですが、初めのうちは勉強したことがなかなか結果につながらなくて。前回も今回もそういった時期は焦りがすごくて大変でしたが、その経験は3作目に活きてくると思います。

あと作業的に一番大変だったのが人形の色付けです。そこは自動化できないので、ずっと手作業でした。劇中に別の次元からたくさん出てくるキャラクターがいるんですが、実は画面上で複製しているだけで本当は1体しかいないんです。できれば人形を10体くらい作って撮りたかったんですが、色を塗る作業が大変すぎてそこは楽をさせてもらいました。

——3Dプリンター以外に制作面で大きく変わったことはありますか?

堀:今回から明確に変わったのはフル3DCGのシーンが入っているということ。実は造形物がまったくないカットも何カ所かあります。今回は6人くらいのチームだったんですが、CG経験者も特にいなかったので撮影を進めながらスタッフにCGの使い方を勉強してもらって実践していきました。なのでどアップでもリアルなCGを作れるほどの技術はなかったんですが、人形が少し歩く引きのシーンなどは自然なCGに置き換えることができたかなと。コマ撮りせずに済んだので、時間が短縮できましたし、表現の幅がかなり広がりましたね。

「あるのは妥協する苦しみばかり」

——確かにエンドロールでもグリーンバックが使われている様子が出てきますね。それにしても3、4人で作った前作に続き、今作も6人ほどの少ないチーム編成で作られたことに驚きました。

堀:少なすぎますよね(笑)。以前よりかは少し増えたとはいえ、なんとかやりくりしてギリギリ完成させた感じです。たださすがに今回までですね。身体の負担もすごいので、何とか今回稼いで次はもっと人数を増やしてできればなと。

——ただ少人数だからこそイメージが共有しやすく小回りが利くというメリットもありますよね。今回は以前より少し人数が増えたことで、監督として全体を統率する大変さは以前よりもあったのでは?

堀:その大変さはありましたが、そこはもう諦めるしかない。自分が思い描いた通りにいくことなんて絶対にないから、どこまで妥協してそれっぽく近づけるかというストレスとの戦いです。どこまでこだわるか、どこで妥協するかというせめぎ合いは自分の中ではずっとあるんですが、いずれは克服しなきゃいけないことなので。完璧にイメージ通りにしようと思うと全部自分一人でやるしかないけど、そんなことは無理ですから。だからできることは自分と似た感性のスタッフを集めて、みんなでレベルアップしながらベストを尽くすこと。それはこれからも変わらないと思います。

——本作を観ていると妥協があったとは全然感じないのですが……。

堀:基本的に本作の制作過程ですることは全て妥協なんですよ。というのも自分の頭の中には、何百億円レベルの製作費をかけて作るような「JUNK WORLD」のイメージが明確にあるんです。でもそれをいかに少ない予算の中コマ撮りで再現して、どこまでの表現であれば許容できるかと常に葛藤していて。だから映画制作中に「何かを作り出す喜び」は自分にはほとんどないんです。あるのは妥協する苦しみばかりなので(笑)。

——監督の脳内には、それこそ「スター・ウォーズ」並に壮大な“JUNK”シリーズの世界があるということですね。その壮大な世界観のイメージは初期段階から出来上がっていたのですか?

堀:3部作構成自体は頭にありましたが、「JUNK WORLD」の詳細が浮かんだのは「JUNK HEAD」が完成してからですね。完成してからもしばらく公開できなくて、このままでは3部作として作れないかもと思っていた時期がありまして。なら続編は前日譚として作って、それだけでも成り立つ物語にしようと思ったんです。

——ちなみに前作のカメラはCanonのkiss X4を使用していたかと思います。そこは変化なしですか?

堀:モデル名は忘れましたが今回はSonyのカメラを使用しました。前作は初めての映画制作ということもあり、映画の撮影としては比較的安価なカメラを使ったんです。それでも上手くできたのはコマ撮りだからこそですね。

——例えばギレルモ・デル・トロ監督は、ストップモーションについて「アニメーターと人形の絆を感じる最も美しいアニメーション。制作の過程が分かる不完全さこそ魅力」と語っていました。唯一無二の質感と動きを見せるストップモーションの魅力について、監督はどのように考えていますか?

堀:僕の場合、「どうしても映画を作りたい」と考えて手段を探した結果、コマ撮りを選んだので好きというわけではないんですよね。楽しいですけど、たまに「なんでこんな面倒くさいことを……」と思うときもありますし(笑)。ただ、置いてあるだけだとモノにしか見えない人形を、触り動かすことで命が宿る瞬間というのはやはり良いですよね。人形が感情を持ったと感じると、愛着が湧いてもうほっとけなくなっちゃいますから。実は「JUNK WORLD」で制作した人形はほぼほぼオークションで売る予定なんですよ。それも作品の売りにしようかなと思っています(笑)。

SF的な物語に惹かれる理由

——監督は前作に影響を与えた作品を質問された際に「不思議惑星キン・ザ・ザ」と答えていましたが、「JUNK WORLD」ではより色濃くその影響を感じました。それ以外にも、映画に限らずインスピレーション源となった作品はあるんですか?

堀:「不思議惑星キン・ザ・ザ」のシュールなクスッとくる笑いが好きなんですよね。その辺りはクリエイティブ面で影響を受けていると思いますし、映画だと「エイリアン」や「ヘルレイザー」などにも影響を受けたと思います。漫画であれば弐瓶勉さんの「BLAME!」とか。だけど一番大きいのは夢枕獏さんの作品をはじめとする小説だと思います。基本的にあまり文字が読めない体質なんですが、すごく読みやすいと感じる小説がたまにあって。それを読んでいるときに頭の中に浮かんでくる風景が、映画作りをする上で何よりのインスピレーション源になっていると思います。

——本作も最初から鮮明なイメージがあったと仰っていましたが、そうやって頭の中に鮮明な映像が浮かぶのは昔からなんですか?

堀:そうですね。例えば小さくなってこの机にある溝の上を飛んだり、アリ目線で自分を見上げたらどう見えるのか……といった風景をイメージすることは昔からやっています。

——監督がとりわけSF的な物語に惹かれる理由はなんなのでしょうか?

堀:映画はジャンルに限らず好きですが、SFは見たことがないものを見られる興奮があって惹かれるんですよね。ただほとんどが変わった設定やビジュアル頼りで、ヒューマンドラマなどに比べると物語的に面白いとか揺さぶられたと感じるSFはなかなかなくて。だから自分で作る映画では、登場人物に魅力がある物語的にも面白い作品にしたいと思っていますね。あと笑いを交えたSFが少ないので、あえて自分はユーモアを積極的に入れるようにしています。

——前作に続き今作もアクションシーンにこだわりを感じますが、アクション映画も好きなんですか?

堀:先ほどジャンルに限らず好き……と言いましたが、実はアクション映画は嫌いなんですよ。アクションそのものは映画の味付けとして必要だと思いますし好きなんですが、アクション映画ってひたすらアクションしているじゃないですか。それを観てると「いつ終わるんだろう……」となっちゃって(笑)。みんなアクションが好きなのは知っているので動きの参考として観ることはありますが、ジャンルとしては好きになれないんですよね。

——監督自身が面白いと感じた映画を、制作スタッフのみんなで観る会を毎週していると発信されていましたね。

堀:最初の方はやっていたんですが、やはり制作が忙しくなると同時に開催されなくなりました。映画を選ぶのにも時間がかかるしその時間で勉強した方が良いなと思いまして。でも作品のイメージや目指す面白さを共有できたし、「スカーフェイス」や「バグダッド・カフェ」など自分が昔観て影響を受けた作品をみんなで観られたのは良かったですね。

——「JUNK」シリーズ最終章の「JUNK END」の制作はどの段階なのでしょうか?

堀:あらすじはできているんですが、脚本や絵コンテはこれからですね。それを作るために九州の実家にこもってしばらく集中しようかなと思っています。ただキャラのデザインはおおよそできているので、スタジオのスタッフにはそれを基に先行して造形物を進めてもらう予定です。数年後の公開予定で進めているのでご期待ください。

——Xの投稿によれば、実写作品の構想もあるそうですね。

堀:はい。紹介文で「アニメーション監督」って書かれるのが嫌なので、実写映画はなんとしてもやりたいなと思っています。いくつかアイデアはあって、ヒグチユウコさんのキャラクターを登場させる映画や、これまでなかったゾンビ映画なんかを構想中です。あと実家が九州の山奥にあるんですが、そういう山奥で作れる映画もないかなと考えたり。

——「JUNK」シリーズのみならず、監督が作品を作る上で心掛けていることを教えてもらえますか?

堀:映画作りをする上で根源にあるのが「観たことがないものを観たい」という欲求なので、重視しているのは新しい価値観や世界観を描くことですね。さらに観た人には感動もしてほしいので、プラスで魅力的なキャラクターや展開を作っていきたいなと。あと映画は当然ビジネスなので、何回も観たくなるような映画にもしなきゃいけない。でも結局一番大事なのは、自分が観て面白い作品かどうかということですね。だから今後も自分が観て楽しめる映画を作っていきたいと思います。

PHOTOS:HIRONORI SAKUNAGA

「JUNK WORLD」

■「JUNK WORLD」
監督・脚本・撮影・照明・編集:堀貴秀
全国公開中
配給:アニプレックス
©YAMIKEN
https://junkworld-movie.com/

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「ファミリア」の「ハンター」コラボや「ディーン&デルーカ」のライラックカラーのバッグなど! 今週発売のファッションアイテム14選【6/16〜6/22】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月16〜22日に発売するアイテムを紹介します。「ファミリア(FAMILIAR)」は、19日、「ハンター(HUNTER)」とコラボしたレインブーツを発売します。親子で楽しめるサイズ感で、“ファミリアチェック”をアクセントにした可愛らしいデザインです。一方、「ディーン&デルーカ」からは爽やかなライラックカラーのトートバッグが数量限定で発売になります。この梅雨の時期、雨の日でもお気に入りのアイテムがあれば、気分も上げていけますね。

【6月16日発売】
コロンビア
(COLUMBIA)

「フジロック 2025」コラボT
長場雄のアートワークをあしらう

「コロンビア(COLUMBIA)」は、「フジロックフェスティバル '25(FUJI ROCK FESTIVAL '25)」とのコラボTシャツを発売する。吸湿速乾機能“オムニウィック”を採用し、長場雄のアートワークをフロントにあしらった。カラーは“シーソルト”とブラックを用意する。

■商品詳細

Tシャツ(6600円)

【6月17日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

夏らしいメッシュ地のトート
2サイズをラインアップ

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、メッシュ地のトートバッグを数量限定で発売する。SとLの2サイズを制作し、清涼感のある“ライラック”カラーを採用、ライトグレーの持ち手を合わせた。Lサイズはロングハンドルとショートハンドルを共に配した。

■商品詳細

バッグ(3300円〜)

【6月17日発売】
クラネ
(CLANE)

「ラミダス」とのコラボバッグ
ハンドバッグとバックパックを制作

「クラネ(CLANE)」は、「ラミダス(RAMIDUS)」とのコラボバッグを発売する。細めのストラップを配し、レザーのクロシェットを付したハンドバッグと、コラボロゴを刺しゅうしたバックパックを用意、共にゴールドの金具をあしらう。

■商品詳細

コラボハンドバッグ(2万8600円)
コラボパックパック(3万5200円)

【6月18日発売】
ストーンアイランド
(STONE ISLAND)

「ニューバランス」コラボ
初のスケートボーディングライン

「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボスニーカーを発売する。「ストーンアイランド」2025年春夏カプセルコレクションに着想を得てデザイン。ホワイトとブルー、イエローの3色をラインアップする。

■商品詳細

コラボスニーカー(3万3000円)

【6月18日発売】
オールモストブラック
(ALMOSTBLACK)

「オールモストブラック」10周年
ラッパーのKREVAとコラボ

「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」は、ラッパーのKREVA(クレバ)とのコラボアイテムを発売する。「オールモストブラック」設立10周年と、KREVAのソロデビュー20周年を記念したもので、ウエアやサンダル、ソックス、バケットハットのほか、「オールモストブラック」公式オンラインおよびラブレスのポップアップ限定でネックレスを抽選販売する。

■商品詳細

コラボコーチジャケット(6万7980円)
コラボTシャツ(1万9800円)
コラボショートパンツ(4万6200円)
コラボバケットハット(1万6500円)
コラボネックレス(11万円/抽選販売)
※一部商品

【6月18日発売】
エトロ
(ETRO)

キンプリ髙橋海人とコラボ
ペイズリー柄をまとう豊富なラインアップ

「エトロ(ETRO)」は、グローバルアンバサダーを務める、King & Princeの髙橋海人とのコラボアイテムを発売する。ペイズリー柄をテーマに、Tシャツやシャツ、バケットハットやトートバッグなど幅広くそろえ、全てのアイテムに“ETRO per Kaito Takahashi”ロゴをあしらう。6月18〜24日にオープンする伊勢丹新宿本店メンズ館のポップアップを皮切りに、順次販売する。

■商品詳細

コラボTシャツ(5万8300円)
コラボ長袖シャツ(7万9200円)
コラボバケットハット(5万3900円)
コラボバッグ(14万3000円)
コラボソックス(1万6500円)
※一部商品

【6月18日発売】
マリークワント
(MARY QUANT)

ブランド70周年記念
ザ・ビートルズとのコラボTシャツ

「マリークワント(MARY QUANT)」は、ザ・ビートルズ(THE BEATLES)とのコラボTシャツを数量限定で発売する。アルバム「Help!」「A Hard Day's Night」のアートワークや、アーティストのグラフィックをプリント。バックにはオリジナルのコラボロゴを配した。すでに公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボTシャツ(7150円〜)

【6月18日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

白を基調とした
爽やかなウオッチ

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」の時計の日本総代理店を務めるウエニ貿易は、"プロジェクト ワン”シリーズから新色のウオッチを発売する。文字盤に三つ葉ロゴを配し、ストラップにはエンボス加工を施したラバー素材を使用、ソーラームーブメントを搭載する。すでに予約を受け付けている。

■商品詳細

ウオッチ(1万5950円)

【6月19日発売】
ファミリア
(FAMILIAR)

「ハンター」コラボのレインブーツ
キッズサイズもラインアップ

「ファミリア(FAMILIAR)」は、「ハンター(HUNTER)」とコラボしたレインブーツを発売する。それぞれ「ハンター」の“プレイ チェルシー ネオプレンブーツ”と、“キッズ ファースト クラシック”を土台とし、“ファミリアチェック”をあしらう。

■商品詳細

コラボレインブーツ(2万7500円)
コラボレインブーツ/キッズ(1万5400円)

【6月20日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

イチロー、役所広司がデザインした
チャリティーTシャツ

「ユニクロ(UNIQLO)」は、チャリティーTシャツプロジェクト“ピース フォー オール(PEACE FOR ALL)”から、Tシャツを発売する。新たなコラボレーターとして、元プロ野球選手のイチローや、俳優の役所広司が参画するほか、すでに同プロジェクトに参加している佐藤可士和、アカマイ・テクノロジーズによる新デザインも制作した。

■商品詳細

Tシャツ(1500円)

【6月20日発売】
ジーユー
(GU)

“エスターバニー”コラボ
ウィメンズとティーン向けアイテムを制作

「ジーユー(GU)」は、“エスターバニー”とのコラボアイテムを発売する。エスター・キム(Esther Kim)による描きおろしメッセージ“I CAN BE MYSELF AROUND MY FRIENDS(友達といると自分になれる)”をコンセプトとし、“好きなものが同じな仲良し姉妹”をイメージしたアイテムをラインアップする。

■商品詳細

コラボTシャツ/ウィメンズ(1290円)
コラボルームウエア/ウィメンズ(2990円)
コラボバッグ/ウィメンズ(1990円)
コラボポロシャツ/ティーン(1290円)
コラボキャップ/ティーン(1290円)
※一部商品

【6月21日発売】
クロックス
(CROCS)

「ワンピース」、アトモスと
トリプルコラボサンダル

「クロックス(CROCS)」は、アトモス(ATMOS)、アニメ「ワンピース」とトリプルコラボレーションしたサンダルを発売する。“クラシック クロッグ”を土台とし、“ギア5”の“ルフィ”をモチーフに制作。同キャラクターの草鞋を思わせるソールカラーをあしらう。

■商品詳細

コラボサンダル(1万3200円)

【6月21日発売】
ケイタマルヤマ
(KEITAMARUYAMA)

田中みな実とコラボ
浴衣やワンピース、チャイナブラウスなど

「ケイタマルヤマ(KEITAMARUYAMA)」は、タレントの田中みな実とのコラボアイテムを発売する。“品格のある大人の浴衣”をコンセプトとした浴衣のほか、ワンピースやチャイナブラウス、刺しゅうを施した巾着をラインアップする。すでに公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボ浴衣(6万6000円)
コラボワンピース(6万3800円)
コラボブラウス(4万1800円)
コラボ巾着(1万6500円)

【6月21日発売】
コロンビア
(COLUMBIA)

原宿に旗艦店オープン
店舗限定アイテムをラインアップ

「コロンビア(COLUMBIA)」は6月21日、東京・原宿に旗艦店、コロンビア トウキョウ フラッグシップをオープンする。これに伴い、Tシャツやボタンダウンシャツ、水筒のほか、残反を使った折り畳み傘など、同店限定商品を販売する。

■商品詳細

Tシャツ(6930円)
シャツ(9530円)
水筒(4400円)
折り畳み傘(1万7600円)

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「ファミリア」の「ハンター」コラボや「ディーン&デルーカ」のライラックカラーのバッグなど! 今週発売のファッションアイテム14選【6/16〜6/22】

ファッションアイテムの発売情報を「WWDJAPAN」的視点でピックアップ!今回は6月16〜22日に発売するアイテムを紹介します。「ファミリア(FAMILIAR)」は、19日、「ハンター(HUNTER)」とコラボしたレインブーツを発売します。親子で楽しめるサイズ感で、“ファミリアチェック”をアクセントにした可愛らしいデザインです。一方、「ディーン&デルーカ」からは爽やかなライラックカラーのトートバッグが数量限定で発売になります。この梅雨の時期、雨の日でもお気に入りのアイテムがあれば、気分も上げていけますね。

【6月16日発売】
コロンビア
(COLUMBIA)

「フジロック 2025」コラボT
長場雄のアートワークをあしらう

「コロンビア(COLUMBIA)」は、「フジロックフェスティバル '25(FUJI ROCK FESTIVAL '25)」とのコラボTシャツを発売する。吸湿速乾機能“オムニウィック”を採用し、長場雄のアートワークをフロントにあしらった。カラーは“シーソルト”とブラックを用意する。

■商品詳細

Tシャツ(6600円)

【6月17日発売】
ディーン&デルーカ
(DEAN & DELUCA)

夏らしいメッシュ地のトート
2サイズをラインアップ

「ディーン&デルーカ(DEAN & DELUCA)」は、メッシュ地のトートバッグを数量限定で発売する。SとLの2サイズを制作し、清涼感のある“ライラック”カラーを採用、ライトグレーの持ち手を合わせた。Lサイズはロングハンドルとショートハンドルを共に配した。

■商品詳細

バッグ(3300円〜)

【6月17日発売】
クラネ
(CLANE)

「ラミダス」とのコラボバッグ
ハンドバッグとバックパックを制作

「クラネ(CLANE)」は、「ラミダス(RAMIDUS)」とのコラボバッグを発売する。細めのストラップを配し、レザーのクロシェットを付したハンドバッグと、コラボロゴを刺しゅうしたバックパックを用意、共にゴールドの金具をあしらう。

■商品詳細

コラボハンドバッグ(2万8600円)
コラボパックパック(3万5200円)

【6月18日発売】
ストーンアイランド
(STONE ISLAND)

「ニューバランス」コラボ
初のスケートボーディングライン

「ストーンアイランド(STONE ISLAND)」は、「ニューバランス(NEW BALANCE)」とのコラボスニーカーを発売する。「ストーンアイランド」2025年春夏カプセルコレクションに着想を得てデザイン。ホワイトとブルー、イエローの3色をラインアップする。

■商品詳細

コラボスニーカー(3万3000円)

【6月18日発売】
オールモストブラック
(ALMOSTBLACK)

「オールモストブラック」10周年
ラッパーのKREVAとコラボ

「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」は、ラッパーのKREVA(クレバ)とのコラボアイテムを発売する。「オールモストブラック」設立10周年と、KREVAのソロデビュー20周年を記念したもので、ウエアやサンダル、ソックス、バケットハットのほか、「オールモストブラック」公式オンラインおよびラブレスのポップアップ限定でネックレスを抽選販売する。

■商品詳細

コラボコーチジャケット(6万7980円)
コラボTシャツ(1万9800円)
コラボショートパンツ(4万6200円)
コラボバケットハット(1万6500円)
コラボネックレス(11万円/抽選販売)
※一部商品

【6月18日発売】
エトロ
(ETRO)

キンプリ髙橋海人とコラボ
ペイズリー柄をまとう豊富なラインアップ

「エトロ(ETRO)」は、グローバルアンバサダーを務める、King & Princeの髙橋海人とのコラボアイテムを発売する。ペイズリー柄をテーマに、Tシャツやシャツ、バケットハットやトートバッグなど幅広くそろえ、全てのアイテムに“ETRO per Kaito Takahashi”ロゴをあしらう。6月18〜24日にオープンする伊勢丹新宿本店メンズ館のポップアップを皮切りに、順次販売する。

■商品詳細

コラボTシャツ(5万8300円)
コラボ長袖シャツ(7万9200円)
コラボバケットハット(5万3900円)
コラボバッグ(14万3000円)
コラボソックス(1万6500円)
※一部商品

【6月18日発売】
マリークワント
(MARY QUANT)

ブランド70周年記念
ザ・ビートルズとのコラボTシャツ

「マリークワント(MARY QUANT)」は、ザ・ビートルズ(THE BEATLES)とのコラボTシャツを数量限定で発売する。アルバム「Help!」「A Hard Day's Night」のアートワークや、アーティストのグラフィックをプリント。バックにはオリジナルのコラボロゴを配した。すでに公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボTシャツ(7150円〜)

【6月18日発売】
アディダス オリジナルス
(ADIDAS ORIGINALS)

白を基調とした
爽やかなウオッチ

「アディダス オリジナルス(ADIDAS ORIGINALS)」の時計の日本総代理店を務めるウエニ貿易は、"プロジェクト ワン”シリーズから新色のウオッチを発売する。文字盤に三つ葉ロゴを配し、ストラップにはエンボス加工を施したラバー素材を使用、ソーラームーブメントを搭載する。すでに予約を受け付けている。

■商品詳細

ウオッチ(1万5950円)

【6月19日発売】
ファミリア
(FAMILIAR)

「ハンター」コラボのレインブーツ
キッズサイズもラインアップ

「ファミリア(FAMILIAR)」は、「ハンター(HUNTER)」とコラボしたレインブーツを発売する。それぞれ「ハンター」の“プレイ チェルシー ネオプレンブーツ”と、“キッズ ファースト クラシック”を土台とし、“ファミリアチェック”をあしらう。

■商品詳細

コラボレインブーツ(2万7500円)
コラボレインブーツ/キッズ(1万5400円)

【6月20日発売】
ユニクロ
(UNIQLO)

イチロー、役所広司がデザインした
チャリティーTシャツ

「ユニクロ(UNIQLO)」は、チャリティーTシャツプロジェクト“ピース フォー オール(PEACE FOR ALL)”から、Tシャツを発売する。新たなコラボレーターとして、元プロ野球選手のイチローや、俳優の役所広司が参画するほか、すでに同プロジェクトに参加している佐藤可士和、アカマイ・テクノロジーズによる新デザインも制作した。

■商品詳細

Tシャツ(1500円)

【6月20日発売】
ジーユー
(GU)

“エスターバニー”コラボ
ウィメンズとティーン向けアイテムを制作

「ジーユー(GU)」は、“エスターバニー”とのコラボアイテムを発売する。エスター・キム(Esther Kim)による描きおろしメッセージ“I CAN BE MYSELF AROUND MY FRIENDS(友達といると自分になれる)”をコンセプトとし、“好きなものが同じな仲良し姉妹”をイメージしたアイテムをラインアップする。

■商品詳細

コラボTシャツ/ウィメンズ(1290円)
コラボルームウエア/ウィメンズ(2990円)
コラボバッグ/ウィメンズ(1990円)
コラボポロシャツ/ティーン(1290円)
コラボキャップ/ティーン(1290円)
※一部商品

【6月21日発売】
クロックス
(CROCS)

「ワンピース」、アトモスと
トリプルコラボサンダル

「クロックス(CROCS)」は、アトモス(ATMOS)、アニメ「ワンピース」とトリプルコラボレーションしたサンダルを発売する。“クラシック クロッグ”を土台とし、“ギア5”の“ルフィ”をモチーフに制作。同キャラクターの草鞋を思わせるソールカラーをあしらう。

■商品詳細

コラボサンダル(1万3200円)

【6月21日発売】
ケイタマルヤマ
(KEITAMARUYAMA)

田中みな実とコラボ
浴衣やワンピース、チャイナブラウスなど

「ケイタマルヤマ(KEITAMARUYAMA)」は、タレントの田中みな実とのコラボアイテムを発売する。“品格のある大人の浴衣”をコンセプトとした浴衣のほか、ワンピースやチャイナブラウス、刺しゅうを施した巾着をラインアップする。すでに公式オンラインで先行予約を受け付けている。

■商品詳細

コラボ浴衣(6万6000円)
コラボワンピース(6万3800円)
コラボブラウス(4万1800円)
コラボ巾着(1万6500円)

【6月21日発売】
コロンビア
(COLUMBIA)

原宿に旗艦店オープン
店舗限定アイテムをラインアップ

「コロンビア(COLUMBIA)」は6月21日、東京・原宿に旗艦店、コロンビア トウキョウ フラッグシップをオープンする。これに伴い、Tシャツやボタンダウンシャツ、水筒のほか、残反を使った折り畳み傘など、同店限定商品を販売する。

■商品詳細

Tシャツ(6930円)
シャツ(9530円)
水筒(4400円)
折り畳み傘(1万7600円)

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「ロクシタン」とロイヤルパークホテルがコラボアフターヌーンティーを開催

ロイヤルパークホテルは7月1日〜8月31日、1階ロビーラウンジ「フォンテーヌ」で「ロクシタン(L'OCCITANE)」とコラボレーションした“ロクシタン×ロイヤルパークホテル アフタヌーンティー”を提供する。「ロクシタン」らしい南仏プロヴァンスの世界観を散りばめ、“イモーテル”や“ローズ”、“シトラスヴァーベナ”などの人気シリーズに着想を得たセイボリーやスイーツが特徴だ。

ウェルカムドリンクはパイナップルが爽やかに香るすっきりとしたアイスティーを用意する。上段は「ロクシタン」のギフトボックスをイメージしたチョコレート細工をはじめ、カモミール・ローズヒップ・バタフライピーの3種類の紅茶が香るゼリーを使ったグラスデザート、ベルガモットの香り豊かなマカロンが並ぶ。

中段は、ソースをスポイトでかけながら楽しむシトラスヴァーベナタルト、ワインでコンポートした桃をバラに見立てたピーチ・メルバ、バラと甘酸っぱいベリーが香るムース、南仏プロヴァンス伝統菓子のカリソンなど。下段は、ライムを効かせたサーモンマリネ、パプリカとカリフラワーのムース、炙りチキンとビーツのポテトサラダをはさんだプロヴァンス風サンドウィッチで仕立てた。ほか、野菜のポタージュスコーン2種が別皿で提供されるほか、17種類のフリードリンクが付く。

料金は1人8000円(サービス料込み)で、ホテルスキンケアミニボトルがセットになったプラン(1万円)もあるほか、注文すると「ロクシタン」の“イモーテル オーバーナイトリセットセラム”と“ヘアミルクセラム”のサンプルを進呈する。

■ロクシタン×ロイヤルパークホテル アフタヌーンティー

日程:7月1日~8月31日
時間:11:00~18:00
場所:ロイヤルパークホテル1階 ロビーラウンジ「フォンテーヌ」
住所:東京都中央区日本橋蛎殻町2-1-1
料金:1人8000円(サービス料込)/ホテルスキンケアミニボトルセット付プラン1万円(同)

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「BABYMONSTER」のRUKAとASAが「ウィゴー」の25年サマービジュアルに 限定ノベルティーのプレゼントも

「ウィゴー(WEGO)」は2025年サマービジュアルのモデルとして、7人組ガールズグループのベイビーモンスター(BABYMONSTER)のメンバーから、RUKAとASAの2人を起用した。6月20日から第1弾のビジュアルを全国の店頭及びオフィシャルサイトで公開する。

2人は「ウィゴー」がこの夏に提案をするグランジスタイルとストリートスタイルの2つのスタイルを着用している。また、ビジュアルの公開を記念してオリジナルアイテムをノベルティーとしてプレゼント。ラインアップは、オリジナルロゴが刻印されたキーチェーンと同ロゴがプリントされた限定ショッパー、そして「ウィゴー」が発行するフリーマガジン“ウィゴーマガジンRUKA & ASA from BABYMONSTER特別版”だ。

キーチェーンとフリーマガジンは、それぞれ税込4000円以上の購入かつアプリの無料会員登録者を対象に、キーチェーンは6月20日、フリーマガジンは8月1日から全店舗で配布する。1人一点までの配布でなくなり次第終了となる。オンラインストアは配布日の10時に開始し、条件を満たしている全員に配布する。

RUKAとASAはYG ENTERTAINMENTから約7年ぶりにデビューしたガールズグループ、ベイビーモンスターのメンバー。2人はYG所属ガールズグループ初の日本出身メンバーとしてデビューを果たした。

■オリジナルキーチェーン
配布期間:6月20日 ※オンラインストアはAM10:00~
対象店舗:「ウィゴー」全店舗
※「ウィゴー ヴィンテージ(WEGO VINTAGE)」の以下店舗は除く
(下北沢店、アメリカ村店、ららぽーとTOKYO-BAY店)
配布条件:店内商品税抜4000円以上購入した人に1点プレゼント
※アプリ無料会員登録&アプリでノベルティークーポン画面の提示必須
※オンラインストアでは条件を満たしている人全員に配布 ※予約商品は対象外 ※なくなり次第終了

■“ウィゴー マガジン RUKA & ASA from BABYMONSTER特別版”
配布期間:8月1日 オンラインストアは10:00~
対象店舗:「ウィゴー」全店舗
※「ウィゴー ヴィンテージ(WEGO VINTAGE)」の以下店舗は除く
(下北沢店、アメリカ村店、ららぽーとTOKYO-BAY店)
配布条件:店内商品税抜4000円以上購入の人に1冊プレゼント
※アプリ無料会員登録&アプリでノベルティークーポン画面の提示必須
※オンラインストアでは条件を満たしている人全員に配布 ※予約商品は対象外 ※なくなり次第終了

■オリジナルショッパー
配布期間:8月1日~
配布条件:WEGOアプリ会員に、1点以上購入で1点プレゼント(購入金額の制限はなし)
※アプリ無料会員登録&アプリでノベルティークーポン画面の提示必須
※WEGO オンラインでの配布はなし ※なくなり次第終了
配布店舗:原宿本店/心斎橋店/札幌店/仙台パルコ店/SHIBUYA109店/ららぽーと横浜店/ららぽーとTOKYO-BAY店/大宮アルシェ店/高崎オーパ店/大須店/静岡パルコ店/三宮店/HEP FIVE店/あべのキューズモール店/京都店/ラブラ万代店/広島店/福岡パルコ店/アミュプラザくまもと店/サンエー浦添西海岸 パルコシティ店/ウィゴー 1.3.5... 原宿店

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「ジャーナル スタンダード」がレッチリのフォトTシャツを発売 写真家ロス・ハルフィンとのコラボで

「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」は、世界的音楽写真家ロス・ハルフィン(Ross Halfin)が撮影したロックバンド、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ(RED HOT CHILI PEPPERS)の写真を用いたグラフィックTシャツを発売した。販売は公式オンラインストアおよび一部店舗で行う。

今回のTシャツに使用された写真は、2006年にロサンゼルスのホテル「Sunset Marquis」で撮影されたもの。この年、レッド・ホット・チリ・ペッパーズは9枚目のスタジオアルバム「STADIUM ARCADIUM」を発表し、初めて全米アルバムチャートで1位を獲得。さらに、グラミー賞最優秀ロック・アルバム賞にも輝いている。そんな歴史的瞬間を切り取った1枚が、音楽とファッションをつなぐグラフィックTとして蘇る。Tシャツは各ソロとメンバー集合の写真を用い、ブラックとホワイトの2色展開で、サイズはS〜XLを用意。価格は各9350円。

音楽写真家 ロス・ハルフィンとは

ロス・ハルフィンは、40年以上にわたり音楽写真の第一線で活躍してきた英国出身の写真家。もともとは画家志望だったが、美術学校での経験を経て写真の道へ転向。無断でライブ撮影を始めたことがきっかけとなり、ザ・フー(THE WHO)、AC/DC、アイアン・メイデン(IRON MAIDEN)、メタリカ(METALLICA)、ガンズ・アンド・ローゼズ(GUNS N’ ROSES)など、名だたるロックバンドの撮影を手がけてきた。

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六本木ヒルズで夏のスイーツイベントを開催! アイスをテーマに全19店舗が出店

森ビルが運営する六本木ヒルズは、アイスをテーマに掲げた夏のスイーツイベント“六本木ヒルズ アイス! アイス! アイス! 2025”を6月28日〜8月31日で開催する。さらに同期間、グランドハイアット東京内のレストラン・カフェ 4店舗でも夏季限定のスイーツを提供する。

各店こだわりの個性豊かなアイスを用意

今年は昨年よりもさらに商品ラインアップが増え、六本木ヒルズ限定の13メニューを含む21メニューのひんやりスイーツが登場する。メニューは、白桃コンポートとヨーグルトクリームが贅沢に入った、松也の“白桃ヨーグルトのかき氷”(2640円)や、ラトリエ ドゥ ジョエル・ロブションの1日20食限定のかき氷”グラス ピレ マンゴー”(2600円)などを用意。そのほか、フランスの菓子パンとして知られるブリオッシュの中にイタリアンジェラートとクリームをたっぷりとトッピングしたヒルズ ダル・マットの”ふわふわジェラトッツォ”(1485円)など、アイスが主役のひんやりスイーツをそろえる。

ヘルシーで美味しいプラントベースアイスや自宅でも楽しめるテイクアウトアイスも

さらに、植物由来の素材のみを使用しながらも、濃厚なアイスともっちりドーナツが味わえるオスカー ワイルドの”ドーナツアイス” (各780円)や、ジェラート専門店ならではの旬のフルーツを使用した、ジェラテリア ラッフィナートの“ジェラート3種盛りコーン” (1100円)、栗菓子の名店小布施堂(おぶせどう)から“栗アイスクリーム”(各389円)などさまざまなフレーバーが盛りだくさん。

◼️ “六本木ヒルズ アイス! アイス! アイス! 2025”

開催日時:6月28日〜8月31日
開催場所:六本木ヒルズ内 各店舗
※そのほか、ヒルズボックスで1店舗ポップアップ出店予定。公式 HPで掲載予定(公式サイトは6月17日オープン)

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「ルルルン」から冷感マスクが登場 暑さによる不快感をクールダウン

「ルルルン(LULULUN)」は、貼った瞬間にひんやり感が楽しめるフェイスマスク “プレミアムルルルン ひんやりマスク”(5枚入り、1650円)を発売した。公式オンラインストアと全国のバラエティーストアで取り扱っている。

新採用の冷感シルクタッチシートが冷たさをキープ

冷蔵庫で冷やしてから使うこともできる同製品には、特殊な鉱物である氷瑩玉(ひょうえいぎょく)を練り込んだ“冷感シルクタッチシート”を新採用。肌に触れると瞬時に熱を奪い、シート自体も熱が集まりにくいため冷たさが長時間持続する。ほか、ミントエキスやパインセラミドなど5種類の冷感成分やスキンケア成分が夏の暑さでほてった肌をクールダウンし、潤いをチャージする。

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アパレルの国産比率「1.4%」に低下 四半世紀で生産量9分の1

2024年に日本で供給された衣料品のうち国産品が占める割合は、数量ベースで1.4%だった。23年に比べて0.1ポイント下がって過去最低を更新した。生産量は前年比6.6%減の6001万点。14年は1億2049万点だったため、10年間で半分になった。00年の5億5159万点と比べると四半世紀で9分の1に激減したことになる。

日本繊維輸入組合が13日に発表した「日本のアパレル市場と輸入品概況2025年版」で明らかにした。

24年の衣料品の国内供給量は35億1204万点で、そのうち輸入品は34億6193万点(同1.0%減)だった。国内供給量の98.6%を占める輸入品のシェア1位は、中国の19億2821万点だった。

1990年には50.1%あった国産品の割合は、生産拠点が中国を中心としたアジアに移り出した90年代半ば以降、減少に拍車がかかった。2000年に14.5%、10年には4.0%、20年には2.0%まで縮んでいた。日本の縫製工場は中小・零細企業が多く、長年の経営不振や人手不足から廃業する例が相次いでいる。

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アパレルの国産比率「1.4%」に低下 四半世紀で生産量9分の1

2024年に日本で供給された衣料品のうち国産品が占める割合は、数量ベースで1.4%だった。23年に比べて0.1ポイント下がって過去最低を更新した。生産量は前年比6.6%減の6001万点。14年は1億2049万点だったため、10年間で半分になった。00年の5億5159万点と比べると四半世紀で9分の1に激減したことになる。

日本繊維輸入組合が13日に発表した「日本のアパレル市場と輸入品概況2025年版」で明らかにした。

24年の衣料品の国内供給量は35億1204万点で、そのうち輸入品は34億6193万点(同1.0%減)だった。国内供給量の98.6%を占める輸入品のシェア1位は、中国の19億2821万点だった。

1990年には50.1%あった国産品の割合は、生産拠点が中国を中心としたアジアに移り出した90年代半ば以降、減少に拍車がかかった。2000年に14.5%、10年には4.0%、20年には2.0%まで縮んでいた。日本の縫製工場は中小・零細企業が多く、長年の経営不振や人手不足から廃業する例が相次いでいる。

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篠原ともえがドレス作品を発表 正倉院宝物の展覧会を大阪と東京で開催

“正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-”が大阪歴史博物館で6⽉14⽇ ~8⽉24⽇、上野の森美術館で9⽉20⽇ ~11⽉9⽇に開催する。篠原ともえは、同展覧会にコラボレーションアーティストとして参加し、正倉院宝物に着想を得た作品、“LACQUERED EWER SHOSOIN DRESS”を発表する。

同展覧会は、正倉院の神秘の魅力を現代へと再構築する新しい試みの特別展で、宮内庁正倉院事務所が全面監修した。篠原ともえが作品を発表するのは、2022年に発表した“THE LEATHER SCRAP KIMONO”以来約3年ぶりだ。

1300年の物語をまとうドレス

篠原が作品のモチーフに選んだのは、「国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)」にも記載された、草花や鳥獣を表現した水瓶の“漆胡瓶(しっこへい)”。“1300年の物語の証をなるべくそのままにつなぎたい”という考えから、鳥頭をかたどったペルシア風の水瓶のフォームを、高精細な3Dデジタルデータをもとに、人尺に割り出して構築した。文様の再現には400種以上のパーツを手作業でトレースし汲み取り、真鍮をエイジングして1300年の⽉⽇を具現化した。同作品には構想から約1年をかけ、制作チームには、「コムデギャルソン(COMME DES GAR CONS)」のメゾンドレス制作に携わった安部陽光が参加し、ビジュアル展開はアートディレクターの池澤樹が担当した。

篠原は、「職人技術の粋を集めた古代の水瓶は、時を超えた美意識とおおらかな大陸の流れを感じさせその歴史に魂が震えました。守り残された記憶をなぞり現代へと甦らせるこの手仕事は、過去の職人との創作を通じた会話のようであり、制作者として至福の瞬間でありました。新しい形で私たちの中に生きていく本作品が、正倉院宝物の魅力と手仕事の価値を届けるきっかけになればと願っています」とコメントした。

展覧会会場では、精緻な螺鈿細工・漆芸・楽器など、宝物に宿る職人技術が映像空間に浮かび上がる“時空のインスタレーション”を展開する。現代のアーティスト達が正倉院にインスピレーションを受けて制作した作品群も展示する。

イベント概要

◾️正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-大阪展

日程:6⽉14⽇ ~8⽉24⽇
時間:9:30〜17:00
場所:大阪歴史博物館
住所:大阪市中央区大手前4丁目1-32

◾️正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡- 東京展

日程:9⽉20⽇ ~11⽉9⽇
時間:10:00〜17:00
場所:上野の森美術館
住所: 東京都台東区上野公園1-2

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篠原ともえがドレス作品を発表 正倉院宝物の展覧会を大阪と東京で開催

“正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-”が大阪歴史博物館で6⽉14⽇ ~8⽉24⽇、上野の森美術館で9⽉20⽇ ~11⽉9⽇に開催する。篠原ともえは、同展覧会にコラボレーションアーティストとして参加し、正倉院宝物に着想を得た作品、“LACQUERED EWER SHOSOIN DRESS”を発表する。

同展覧会は、正倉院の神秘の魅力を現代へと再構築する新しい試みの特別展で、宮内庁正倉院事務所が全面監修した。篠原ともえが作品を発表するのは、2022年に発表した“THE LEATHER SCRAP KIMONO”以来約3年ぶりだ。

1300年の物語をまとうドレス

篠原が作品のモチーフに選んだのは、「国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)」にも記載された、草花や鳥獣を表現した水瓶の“漆胡瓶(しっこへい)”。“1300年の物語の証をなるべくそのままにつなぎたい”という考えから、鳥頭をかたどったペルシア風の水瓶のフォームを、高精細な3Dデジタルデータをもとに、人尺に割り出して構築した。文様の再現には400種以上のパーツを手作業でトレースし汲み取り、真鍮をエイジングして1300年の⽉⽇を具現化した。同作品には構想から約1年をかけ、制作チームには、「コムデギャルソン(COMME DES GAR CONS)」のメゾンドレス制作に携わった安部陽光が参加し、ビジュアル展開はアートディレクターの池澤樹が担当した。

篠原は、「職人技術の粋を集めた古代の水瓶は、時を超えた美意識とおおらかな大陸の流れを感じさせその歴史に魂が震えました。守り残された記憶をなぞり現代へと甦らせるこの手仕事は、過去の職人との創作を通じた会話のようであり、制作者として至福の瞬間でありました。新しい形で私たちの中に生きていく本作品が、正倉院宝物の魅力と手仕事の価値を届けるきっかけになればと願っています」とコメントした。

展覧会会場では、精緻な螺鈿細工・漆芸・楽器など、宝物に宿る職人技術が映像空間に浮かび上がる“時空のインスタレーション”を展開する。現代のアーティスト達が正倉院にインスピレーションを受けて制作した作品群も展示する。

イベント概要

◾️正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡-大阪展

日程:6⽉14⽇ ~8⽉24⽇
時間:9:30〜17:00
場所:大阪歴史博物館
住所:大阪市中央区大手前4丁目1-32

◾️正倉院 THE SHOW -感じる。いま、ここにある奇跡- 東京展

日程:9⽉20⽇ ~11⽉9⽇
時間:10:00〜17:00
場所:上野の森美術館
住所: 東京都台東区上野公園1-2

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