好調のオーダースーツ「カシヤマ」 SNS戦略や学割で10〜20代客が1.5倍に

オンワードパーソナルスタイルが運営するスーツを主力としたオーダーメード業態「カシヤマ(KASHIYAMA)」が実店舗ビジネスで急成長を遂げている。2024年度(25年2月期)の実店舗の売上高は前年比52%増と好調で、今期はさらに出店拡大を図っている。5月2日には京都初となる四条店を、24日には横浜駅西口から徒歩2分の場所に路面店をオープンし、66店舗に達した。

横浜西口店の売り場面積は約160平方メートル。オーダーメード店にありがちな“入りにくさ”を解消するため、ガラス張りの開放的なエントランスを採用し、店内は白を基調にした明るく洗練された空間に設計した。通路には明るい木材のハイチェアを設置し、「若者が自由に行き交うアップルストアのようなストアデザインを目指した」(関口猛社長)という。

試着室は大きな鏡を設置した6つを完備。目的や好みなどをヒアリングし、ウールベースの定番「クラシック」に加え、人気の高い“自宅で洗える”「コンフォート」などのカテゴリーを提案した後、3〜29号のサイズ、常時1000種類以上そろえる生地から選びながら、店頭のプロトタイプを試着し、専門スタッフが細かく採寸する。オーダーの内容は全てタブレットに記録され、決済が完了すれば、そのまま中国・大連にある工場にデータが送られる。完成したスーツは圧縮パックにていねいに梱包され、そのまま自宅に届く仕組みだ。その期間、わずか1週間ほど。このスピード感こそ、「カシヤマ」が2017年の設立から業界初の試みとして「カシヤマ」が強みとしてきたF2C(ファクトリー・トゥ・カスタマー)だ。

狙うは、オーダースーツに関心高い若年層と経験が少ない女性

「カシヤマ」はSNSを中心としたデジタルプロモーションや学割制度を通して、若年層の取り込みを強化してきた。1着2万円からオーダーできる学割の使用者は年々増え、24年度の10〜20代の顧客数は1.5倍に伸長。学割使用の売上高は同92%増を達成した。調査によると、既製品のサイズが合わない若者も多く、大半が「オーダースーツを買いたい」と回答しているという。またTikTokの公式アカウントでは、専門的なハウツー動画が特に好評で、600万回以上再生されているものも。若者の間でスーツへの関心が高まっていることがうかがえる。

横浜西口店の売り上げ目標は3億円。東口に構えるそごう横浜店との相乗効果と差別化を図る狙いだ。関口社長は、「横浜エリアだけでもまだまだ成長の余地があると期待している。今後さらに、世代別のプロモーション施策にも注力し、エントリー層のさらなる開拓やウィメンズの強化に取り組む。特にウィメンズは、若年層よりもオーダースーツに対する課題が多く、ファッション性のある商品力に加え、体験価値やコストパフォーマンスといった『カシヤマ』ならではの強みを活かして、新たな市場を切り拓きたい」と意気込む。今秋には新業態をローンチし、さらに出店を加速させる。

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「ディオール」、ジョナサン・アンダーソンが手掛けたデザインをデビューショーに先駆け公開 エムバペが着用する映像で

「ディオール(DIOR)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)新アーティスティック・ディレクターは、3日後に控える2026年春夏メンズ・コレクションでのデビューに先駆け、サッカー選手のキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)を起用した2本の短編映像を通して同メゾンのために手掛けたデザインを初公開した。

シューベルトの「未完成交響曲」が流れる映像の中で、エムバペは水色と白のストライプシャツに、赤と紺のストライプネクタイを締め、グレーのヘリンボーンウールジャケットを着用。もう1本の映像では、クラシックなブラックタキシードに白のウィングカラーシャツをまとい、黒のボウタイを結ぶ様子が捉えられている。

21年から「ディオール」のグローバルアンパサダーも務める彼について、アンダーソンは「キリアン・エムバペはその世代の声を代弁する存在で、スポーツ界のみならず多くの人々にインスピレーションを与えている。これらの映像は、彼がメゾンのアンバサダーにふさわしい魅力とカリスマ性を表現している」とコメントした。

27日の現地時間14時30分(日本時間同日21時30分)からパリで開かれる「ディオール」の 26 年春夏メンズショーは、今季のメンズ・コレクションで最も注目されているショーの一つ。今回公開されたファーストルックは、フリルのついたブルマショーツやカラフルなパッチワークセーターを男性向けに提案することでも知られるアンダーソンが、より保守的な方向に向かうことを示唆しているようでもある。

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「ニューエラ」がアーティスト落合翔平と再コラボ 独自のアートワークが光る新作

「ニューエラ(NEW ERA)」は6月26日、アーティストの落合翔平との2度目となるコラボレーションアイテムを発売する。ラインアップは、キャップやTシャツを含む全7型で、新宿、銀座、渋谷、心斎橋、梅田、仙台、栄、神戸、天神の「ニューエラ ストア」とキオスク名古屋駅および、「ニューエラ」公式オンラインストアで販売する。

落合のアートワークを精緻な刺しゅうで表現

本コラボでは、落合独自のタッチで表現された「ニューエラ」ロゴのアートワークを、消しゴムで消した痕や特徴的な紙の重なりまで、精緻な刺しゅうで表現した。全5型のキャップは、「ニューエラ」を代表するベースボールキャップ“59FIFTY“(全2型、各6600円)、カジュアルタイプの“9THIRTY”(4620円)をはじめ、”Retro Crown 9FIFTY”(6380円)、“9FORTY A-Frame Trucker”(4400円)を用意。また、同コレクション内のキャップをイラストに起こした特別デザインのTシャツ(全2型、各5500円)もそろえる。

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「スープストック」が2日間限定でカレー専門店に “東京ボルシチカレー”など新作カレーを試食レポート

「スープストック トーキョー(SOUP STOCK TOKYO)」(以下、スープストック)は6月26、27日の2日間、カレーを楽しむ夏のお祭り「カレーストック トーキョー(以下、カレーストック)」を開催する(白馬店を除く外食全店舗と、家で食べるスープストック一部店舗)。同イベントは今年10回目を迎え、2日限りのカレー専門店としてスープ専門店の“本気のカレー”8種類を提供する。開催に先がけて行われたメディア向け試食会で、2種類の新作カレーや復刻メニューを体験してきた。

今年の注目は“東京ボルシチカレー”と“チキンコルマカレー”

今年の目玉は、“東京ボルシチカレー”。スープストック創業時からの看板スープ“東京ボルシチ”を、スパイス香るカレーとしてアレンジした新作だ。ベースには、飴色になるまでじっくり炒めた玉ねぎと、旨味の強い国産和牛の牛すじを使用。隠し味にはデーツやワインを使用し、ただ甘いだけのカレーにならにように奥行きと深みにある味に仕上げた。ひと口目はボルシチのようにやさしい甘さが口の中に広がり、食べ進めるごとにスパイスの香りと辛さをじわじわと感じる。トッピングにはスライスレモンが添えられており、爽やかでキリッと締まった味に変わる。ぜひ“東京ボルシチ”のファンの人は食べてみて、スープとカレーの味の違いを感じてほしい。

もう一つの新作は、“チキンコルマカレー”。“コルマ”とは、インド北部を中心に親しまれている伝統的なカレーで、やわらかく蒸し煮にした肉とナッツやヨーグルト、クリームなどを使った濃厚でコクのある味わいが特徴だ。スープストックはこのレシピをベースに、ヨーグルトやトマトの酸味を前面に出しつつ、日本人の口に合うようにバランスよい味に仕上げている。トッピングには甘く香るスパイス“カスリメティ”が添えられており、本場の香りを楽しむことができる。ごろっと大きな鶏肉はご飯との相性もよく、食べごたえのある一皿だ。スパイシーかつヨーグルトの酸味の効いたカレーが好きな人におすすめしたい。

復刻やリニューアルしたカレーも

このほかに、2006年に初登場した“海老のフレンチカレー”が復刻するほか、南インドのスパイスと塩で仕上げた“チキンウプカレー”、グリルしたナスの旨味とスパイスが溶け合う濃厚なベジタリアンカレー“ベイガンバルタ”、7種の野菜が入った“ラタトゥイユカレー”酸味と大葉の風味が爽やかな“豚トロのビンダルーカレー”、ハラペーニョと香辛料をふんだんに使ったメニューの中では1番スパイシーな“茄子と鶏肉のスパイシーカレー”を用意する。

開催期間限定で、一度に2種類のカレーを味わえる2種がけのメニューが登場する。さらに、3種類のカレーを楽しめる“カレーとカレーとカレーのセット”も用意。スープストックの広報担当者によると「テイクアウトで全種類のカレーを購入し、大人数でシェアして食べる方もいる」そうで、おすすめの楽しみ方だという。

黄色のモノを持っていくと良いことがあるかも!?

「カレーストック」のテーマカラーは黄色。イベント期間中は、店内も黄色を基調とした装飾に彩られる。また、この2日間に限り、黄色いアイテムを持参し注文時にスタッフに見せると、“何かいいこと”があるという。

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「スープストック」が2日間限定でカレー専門店に “東京ボルシチカレー”など新作カレーを試食レポート

「スープストック トーキョー(SOUP STOCK TOKYO)」(以下、スープストック)は6月26、27日の2日間、カレーを楽しむ夏のお祭り「カレーストック トーキョー(以下、カレーストック)」を開催する(白馬店を除く外食全店舗と、家で食べるスープストック一部店舗)。同イベントは今年10回目を迎え、2日限りのカレー専門店としてスープ専門店の“本気のカレー”8種類を提供する。開催に先がけて行われたメディア向け試食会で、2種類の新作カレーや復刻メニューを体験してきた。

今年の注目は“東京ボルシチカレー”と“チキンコルマカレー”

今年の目玉は、“東京ボルシチカレー”。スープストック創業時からの看板スープ“東京ボルシチ”を、スパイス香るカレーとしてアレンジした新作だ。ベースには、飴色になるまでじっくり炒めた玉ねぎと、旨味の強い国産和牛の牛すじを使用。隠し味にはデーツやワインを使用し、ただ甘いだけのカレーにならにように奥行きと深みにある味に仕上げた。ひと口目はボルシチのようにやさしい甘さが口の中に広がり、食べ進めるごとにスパイスの香りと辛さをじわじわと感じる。トッピングにはスライスレモンが添えられており、爽やかでキリッと締まった味に変わる。ぜひ“東京ボルシチ”のファンの人は食べてみて、スープとカレーの味の違いを感じてほしい。

もう一つの新作は、“チキンコルマカレー”。“コルマ”とは、インド北部を中心に親しまれている伝統的なカレーで、やわらかく蒸し煮にした肉とナッツやヨーグルト、クリームなどを使った濃厚でコクのある味わいが特徴だ。スープストックはこのレシピをベースに、ヨーグルトやトマトの酸味を前面に出しつつ、日本人の口に合うようにバランスよい味に仕上げている。トッピングには甘く香るスパイス“カスリメティ”が添えられており、本場の香りを楽しむことができる。ごろっと大きな鶏肉はご飯との相性もよく、食べごたえのある一皿だ。スパイシーかつヨーグルトの酸味の効いたカレーが好きな人におすすめしたい。

復刻やリニューアルしたカレーも

このほかに、2006年に初登場した“海老のフレンチカレー”が復刻するほか、南インドのスパイスと塩で仕上げた“チキンウプカレー”、グリルしたナスの旨味とスパイスが溶け合う濃厚なベジタリアンカレー“ベイガンバルタ”、7種の野菜が入った“ラタトゥイユカレー”酸味と大葉の風味が爽やかな“豚トロのビンダルーカレー”、ハラペーニョと香辛料をふんだんに使ったメニューの中では1番スパイシーな“茄子と鶏肉のスパイシーカレー”を用意する。

開催期間限定で、一度に2種類のカレーを味わえる2種がけのメニューが登場する。さらに、3種類のカレーを楽しめる“カレーとカレーとカレーのセット”も用意。スープストックの広報担当者によると「テイクアウトで全種類のカレーを購入し、大人数でシェアして食べる方もいる」そうで、おすすめの楽しみ方だという。

黄色のモノを持っていくと良いことがあるかも!?

「カレーストック」のテーマカラーは黄色。イベント期間中は、店内も黄色を基調とした装飾に彩られる。また、この2日間に限り、黄色いアイテムを持参し注文時にスタッフに見せると、“何かいいこと”があるという。

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「プラダ」のCEOが退任 後任は未定、親会社のCEOが暫定的に兼任

プラダ(PRADA)のジャンフランコ・ダティス(Gianfranco D’Attis)最高経営責任者(CEO)が、6月30日付で退任する。22日に開催した「プラダ」2026年春夏メンズ・コレクションのショーに同氏が来場していなかったため、海外メディアが同社に問い合わせたところ、「彼は互いの同意の上で退任することになった」とコメントしたことから明らかになった。

なお、情報筋の話によれば、事業戦略上の意見の相違などにより、グループのオーナーや経営陣との関係が硬化したことが退任の原因だという。

後任は現時点では未定。当面は、親会社であるプラダ グループ(PRADA GROUP以下、プラダ)のアンドレア・グエラ(Andrea Guerra)CEOが暫定的にブランドのCEOも兼任する。

ダティスCEOの経歴

ダティスCEOは、23年1月2日付で現職に就任。それ以前には、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)が擁するジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)のインターナショナル・マネージング・ディレクターや、LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)アメリカ事業の社長を務めていた。

プラダの最近の動きについて

プラダは22年12月、当時LVMHで戦略開発シニア・アドバイザーを務めていたグエラを新たなCEOに任命。これに伴い、創業一族の出身でクリエイティブ面を率いるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)共同CEO(当時)は同職から退き、パトリツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli)共同CEO(当時)は会長兼エグゼクティブ・ディレクターに就任した。これはグループのさらなる進化を促進しつつ、ミウッチャとベルテッリ会長兼エグゼクティブ・ディレクターの息子であるロレンツォ・ベルテッリ(Lorenzo Bertelli)最高マーケティング責任者兼CSR部門ヘッドが、将来的にスムーズに後継者となるための第一歩だとしている。

また、同社の最近の主な動きとしては、カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)から「ヴェルサーチェ(VERSACE)」を12億5000万ユーロ(約2100億円)で買収したことが挙げられる。

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「バオ バオ イッセイ ミヤケ」が新作の猫型ハンドバッグ“ミャオ”を発売 映像も公開

「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」のバッグブランド「バオ バオ イッセイ ミヤケ(BAO BAO ISSEY MIYAKE)」は7月1日、猫に着想を得た新作バッグ“ミャオ(MEOW)”を発売する。ハンドバッグ(6万3800円)とミニ ハンドバッグ(4万7300円)の2サイズ展開で、カラーはそれぞれブラック×オフホワイト、ダークグレー×イエロー、ブルー×レッド、ブラックの4色展開だ。

同商品は、2025-26年秋冬シーズンテーマである“プレイフル(PLAYFUL)”に沿っており、三角形のピースを組み合わせてバッグを折りたたむことで猫のようなフォルムに変身する。レンチキュラー素材を使った動く左右の目としっぽの形を模したハンドルを採用し、バッグとしてもチャームとしても使用可能だ。

猫の鳴き声とバッグの立体的構造がアクセントの映像も公開

また、バッグを折りたたむことで、ネコのようなフォームに立体的に変身し、プレイフルな音楽に合わせて“ミャオ”と鳴くようなサウンドがアクセントを加えた映像も公開した。

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成長続ける「チャンピオン」日本社⻑が語る“オーセンティシティー”へのこだわりと見据える未来

1919年に創業したスポーツウエアの草分け的存在であり、アメリカンカジュアルを象徴するブランドである「チャンピオン(CHAMPION)」。同ブランドは近年、古着市場でのビンテージアイテムの高騰や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「シュプリーム(SUPREME)」「リック・オウエンス(RICK OWENS)」をはじめとする数々のブランドとのコラボレーションなどによって、今まで以上に存在感を高めている。それを裏付けるように「チャンピオン」は日本において、2024年度、前年から2ケタ成長を記録した。同ブランドが好調な理由はどこにあるのか。また昨年「チャンピオン」を買収したオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)(以下、オーセンティック)との関係性はどのようなものなのか。日本で「チャンピオン」ブランドの事業を展開するヘインズブランズ ジャパン(HANES BRANDS JAPAN)の及川洋一社長に、ブランドの現在地と、これからの展望を聞いた。

世界最大級のIP企業との連携強化

チャンピオン,Champion,ヘインズブランズジャパン

「チャンピオン」は、24年、1989年から同ブランドを管理していたヘインズブランズ(HANES BRANDS)からオーセンティック社への譲渡を経て、新たな体制に生まれ変わった。同社は、「リーボック(REEBOK)」「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」など50以上のブランドを傘下に持ち、グループ全体の売上高は320億ドル(4兆6150億円)に及ぶ世界有数の知的財産管理企業だ。

「オーセンティック社は、単にブランドを保有するだけではなく、ブランド同士、ブランドとエンタメ、カルチャーとの“接続力”に長けている。我々『チャンピオン』にとっても、新しいパートナーシップの可能性を広げうる存在」と及川社長は語る。前述の通り、日本国内においては引き続き、16年から「チャンピオン」を管理するヘインズブランズジャパンが、同社とのライセンス契約に基づいてブランドを運営する。オーセンティック社が23年に設立し、ジェフリー・ダゲット(Jeffery Daggett)=日本地区シニアバイスプレジデントおよびケビン・サルター(Kevin Salter)=アジア太平洋地区シニアバイスプレジデントらが常駐する日本法人とは日常的に協議を行い、スピード感をもってグローバルと連携できる環境が整っている。

価値観でつながるコラボレーション
ボディ提供ブランドから共創者へ

アスレチックウエアとしてのアイデンティティーが根幹にある「チャンピオン」だが、近年は、さまざまな施策を通じてライフスタイルウエアとしての側面もより強化している。ここ数シーズン、パリ・ファッション・ウイーク中にヨーロッパの「チャンピオン」チームと共同で実施している展示会もその一つ。国内外で実現してきた印象的なコラボレーションは、そんな中で自然に生まれてきたものも多い。

昨年、発表と同時に大きな話題となった「アンダーカバー」とのカプセルコレクションは、上述の展示会がきっかけとなり形になった。「『アンダーカバー』の高橋盾さんは、元々『チャンピオン』のビンテージアイテムに深い愛着を持たれていた。このような自然な関心の積み重ねが、パリでの展示会での対話となり、コラボレーションという形に育った」。この「オーガニックな繋がり」こそ、他社との協業において「チャンピオン」が大事にする哲学。単なる話題づくりや近視眼的な企画ではなく、互いの思想やこだわりが交差し、“1+1が2を超える”化学反応を目指す。

またブランドとの協業とは別に、アーティストや若手クリエイターとの「クリエイターズ・コラボレーション」も多数進行中だ。「チャンピオン」は創業当初から、多くのアーティストやデザイナーに無地のスエットやTシャツを“キャンバス”として提供してきた。このDNAは今も色濃く受け継がれており「鋭い感性を持つクリエイターの方々と、新しい何かを作っていく。そういった自由で柔軟な姿勢も、我々の強み」と及川社長は語る。

「本物」にこだわる
日本チームの挑戦

ブランドの価値を語る上で及川社長が強調したキーワードは「オーセンティシティー=本物志向」だ。例えば"MADE IN USA" というコレクションは、その名の通りアメリカ国内で作られている日本企画のもの。米国企画のプロダクトは、既に製造拠点を他国に移しているため、これは米国内で作られている唯一の「チャンピオン」製品ということになる。「“キング・オブ・スエットシャツ”と称されるブランドが築いてきた信頼を守る」という信念のもと、製造コストや流通効率の面から見れば非効率とも言えるこのような選択をあえて続け、「本物」にこだわる。また100年以上の歴史の中でリリースしてきたアーカイブアイテムを研究し、素材やデザインを忠実に再現したスペシャルライン「トゥルー・トゥー・アーカイブス」も、その信念を表現したもの。1930年代に特許を取得した「リバースウィーブ」のファーストモデルの復刻をはじめ、ビンテージの「チャンピオン」ファンもうならせるクオリティーを誇るアイテムの数々は、即完品も出るなど高い評価と人気を集めた。

その思いはプロモーション面にも反映されており、様々な分野で活躍する18名を起用し、それぞれが「チャンピオン」のスエット商品への愛を語る「I Love Sweats」というキャンペーンや、ラップグループ、スチャダラパーがブランドの歴史や背景をラップで表現した楽曲「キング・オブ・スエット」は、業界内外からも大きな反響があった。今後も、このような特色あるキャンペーンを通して、ブランドの資産である「オーセンティシティー」やブランド価値をアピールしていく。

成長を続けるための
戦略的なチャネル展開

ラップグループ、スチャダラパーが「チャンピオン」の「チャンピオン」の歴史や背景をラップで表現した楽曲「キング・オブ・スエット」

最後に、今後のビジネスの展望について聞くと「単年で2ケタ成長を達成した昨年度に比べて曲線はゆるやかになるかもしれないが、今後数年で再び2ケタ成長を目指す。そのためには、お客さまとつながり、意見に耳を傾けることが第一。各地のパートナーとの協力で、私たちだけではリーチできないお客様にもアピールできる卸売りはもちろん、さらなる成長のドライバーとして直営店舗とデジタルチャネルを改めて強化していく」と語った。

現在、全国に53店舗ある直営店は、顧客がブランドの世界観をリアルに体感できる場所。各地の直営店では顧客のエンゲージメントを高めるために、販売だけでなく体験型のイベントを実施する。また「デジタルファースト」の戦略を掲げ、自社サイトでの販売だけでなく、オンライン上でのキャンペーンやプロモーション、商品情報の発信にも注力していく。

誰もが知るブランドであり、今再び「本物」としての価値が注目される「チャンピオン」。遊び心と柔軟性のあるプロダクトやキャンペーン、そして革新性のあるコラボレーションを通じてブランドの「歴史」や「ストーリー」を消費者に丁寧に伝え、今後も成長を目指す。

問い合わせ先
チャンピオン カスタマーセンター
0120-456-042

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成長続ける「チャンピオン」日本社⻑が語る“オーセンティシティー”へのこだわりと見据える未来

1919年に創業したスポーツウエアの草分け的存在であり、アメリカンカジュアルを象徴するブランドである「チャンピオン(CHAMPION)」。同ブランドは近年、古着市場でのビンテージアイテムの高騰や「アンダーカバー(UNDERCOVER)」や「シュプリーム(SUPREME)」「リック・オウエンス(RICK OWENS)」をはじめとする数々のブランドとのコラボレーションなどによって、今まで以上に存在感を高めている。それを裏付けるように「チャンピオン」は日本において、2024年度、前年から2ケタ成長を記録した。同ブランドが好調な理由はどこにあるのか。また昨年「チャンピオン」を買収したオーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)(以下、オーセンティック)との関係性はどのようなものなのか。日本で「チャンピオン」ブランドの事業を展開するヘインズブランズ ジャパン(HANES BRANDS JAPAN)の及川洋一社長に、ブランドの現在地と、これからの展望を聞いた。

世界最大級のIP企業との連携強化

チャンピオン,Champion,ヘインズブランズジャパン

「チャンピオン」は、24年、1989年から同ブランドを管理していたヘインズブランズ(HANES BRANDS)からオーセンティック社への譲渡を経て、新たな体制に生まれ変わった。同社は、「リーボック(REEBOK)」「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)」など50以上のブランドを傘下に持ち、グループ全体の売上高は320億ドル(4兆6150億円)に及ぶ世界有数の知的財産管理企業だ。

「オーセンティック社は、単にブランドを保有するだけではなく、ブランド同士、ブランドとエンタメ、カルチャーとの“接続力”に長けている。我々『チャンピオン』にとっても、新しいパートナーシップの可能性を広げうる存在」と及川社長は語る。前述の通り、日本国内においては引き続き、16年から「チャンピオン」を管理するヘインズブランズジャパンが、同社とのライセンス契約に基づいてブランドを運営する。オーセンティック社が23年に設立し、ジェフリー・ダゲット(Jeffery Daggett)=日本地区シニアバイスプレジデントおよびケビン・サルター(Kevin Salter)=アジア太平洋地区シニアバイスプレジデントらが常駐する日本法人とは日常的に協議を行い、スピード感をもってグローバルと連携できる環境が整っている。

価値観でつながるコラボレーション
ボディ提供ブランドから共創者へ

アスレチックウエアとしてのアイデンティティーが根幹にある「チャンピオン」だが、近年は、さまざまな施策を通じてライフスタイルウエアとしての側面もより強化している。ここ数シーズン、パリ・ファッション・ウイーク中にヨーロッパの「チャンピオン」チームと共同で実施している展示会もその一つ。国内外で実現してきた印象的なコラボレーションは、そんな中で自然に生まれてきたものも多い。

昨年、発表と同時に大きな話題となった「アンダーカバー」とのカプセルコレクションは、上述の展示会がきっかけとなり形になった。「『アンダーカバー』の高橋盾さんは、元々『チャンピオン』のビンテージアイテムに深い愛着を持たれていた。このような自然な関心の積み重ねが、パリでの展示会での対話となり、コラボレーションという形に育った」。この「オーガニックな繋がり」こそ、他社との協業において「チャンピオン」が大事にする哲学。単なる話題づくりや近視眼的な企画ではなく、互いの思想やこだわりが交差し、“1+1が2を超える”化学反応を目指す。

またブランドとの協業とは別に、アーティストや若手クリエイターとの「クリエイターズ・コラボレーション」も多数進行中だ。「チャンピオン」は創業当初から、多くのアーティストやデザイナーに無地のスエットやTシャツを“キャンバス”として提供してきた。このDNAは今も色濃く受け継がれており「鋭い感性を持つクリエイターの方々と、新しい何かを作っていく。そういった自由で柔軟な姿勢も、我々の強み」と及川社長は語る。

「本物」にこだわる
日本チームの挑戦

ブランドの価値を語る上で及川社長が強調したキーワードは「オーセンティシティー=本物志向」だ。例えば"MADE IN USA" というコレクションは、その名の通りアメリカ国内で作られている日本企画のもの。米国企画のプロダクトは、既に製造拠点を他国に移しているため、これは米国内で作られている唯一の「チャンピオン」製品ということになる。「“キング・オブ・スエットシャツ”と称されるブランドが築いてきた信頼を守る」という信念のもと、製造コストや流通効率の面から見れば非効率とも言えるこのような選択をあえて続け、「本物」にこだわる。また100年以上の歴史の中でリリースしてきたアーカイブアイテムを研究し、素材やデザインを忠実に再現したスペシャルライン「トゥルー・トゥー・アーカイブス」も、その信念を表現したもの。1930年代に特許を取得した「リバースウィーブ」のファーストモデルの復刻をはじめ、ビンテージの「チャンピオン」ファンもうならせるクオリティーを誇るアイテムの数々は、即完品も出るなど高い評価と人気を集めた。

その思いはプロモーション面にも反映されており、様々な分野で活躍する18名を起用し、それぞれが「チャンピオン」のスエット商品への愛を語る「I Love Sweats」というキャンペーンや、ラップグループ、スチャダラパーがブランドの歴史や背景をラップで表現した楽曲「キング・オブ・スエット」は、業界内外からも大きな反響があった。今後も、このような特色あるキャンペーンを通して、ブランドの資産である「オーセンティシティー」やブランド価値をアピールしていく。

成長を続けるための
戦略的なチャネル展開

ラップグループ、スチャダラパーが「チャンピオン」の「チャンピオン」の歴史や背景をラップで表現した楽曲「キング・オブ・スエット」

最後に、今後のビジネスの展望について聞くと「単年で2ケタ成長を達成した昨年度に比べて曲線はゆるやかになるかもしれないが、今後数年で再び2ケタ成長を目指す。そのためには、お客さまとつながり、意見に耳を傾けることが第一。各地のパートナーとの協力で、私たちだけではリーチできないお客様にもアピールできる卸売りはもちろん、さらなる成長のドライバーとして直営店舗とデジタルチャネルを改めて強化していく」と語った。

現在、全国に53店舗ある直営店は、顧客がブランドの世界観をリアルに体感できる場所。各地の直営店では顧客のエンゲージメントを高めるために、販売だけでなく体験型のイベントを実施する。また「デジタルファースト」の戦略を掲げ、自社サイトでの販売だけでなく、オンライン上でのキャンペーンやプロモーション、商品情報の発信にも注力していく。

誰もが知るブランドであり、今再び「本物」としての価値が注目される「チャンピオン」。遊び心と柔軟性のあるプロダクトやキャンペーン、そして革新性のあるコラボレーションを通じてブランドの「歴史」や「ストーリー」を消費者に丁寧に伝え、今後も成長を目指す。

問い合わせ先
チャンピオン カスタマーセンター
0120-456-042

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「ジョルジオ アルマーニ」2026年春夏メンズ・コレクション

「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」が2026年春夏メンズ・コレクションを発表した。

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「セリーヌ」羽田空港がオープン チェーンウオレット“マーゴ”の新色を記念発売

「セリーヌ(CELINE)」羽田空港が、7月5日にオープンする。バッグ、スモールレザーグッズ、アクセサリー、オート パフューマリー、“セリーヌ ボーテ”のほか、ヘアコーム、パフュームケース、コスメポーチなど、“メゾン セリーヌ”(ホームコレクション)のトラベルアイテムも豊富に取り扱う。

また、オープンを記念してチェーンウオレット“マーゴ”の新色を発売する。同窓品は、内側にカードスロット、取り外し可能なチェーンストラップを備える。価格は29万1500円だ。

◼️セリーヌ 羽田空港
オープン日:7月5日
時間:11:00〜20:00
場所:羽田空港 第3ターミナル
住所:東京都大田区羽田空港2-6-5 第3ターミナル3階

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ユニリーバ、英国発の男性向けパーソナルケアブランドを買収

ユニリーバ(UNILEVER)は23日、米投資会社のサミット パートナーズ(SUMMIT PARTNERS)から英国発のパーソナルケアブランド「ドクター スクワッチ(DR. SQUATCH)」を買収することで合意したと発表した。取引の詳細は非公開だが、同ブランドの売上高は4億ドル(約576円)を超えると推定されている。

同ブランドは、2013年に米カリフォルニア州でジャック・ハルドルプ(Jack Haldrup)創業者によるハンドメイドソープから始まり、デオドラント、ヘアケア、コロンなど製品カテゴリーを広げた。19年にシードラウンドで資金を調達し、22年にはサミット パートナーズが過半数株式を取得した。複数の報道によると、同社は約1年にわたり売却先を模索しており、20億ドル(約2880億円)の評価額を目標にしていた。「ドクター スクワッチ」は北米と欧州を中心に展開し、昨年は俳優のシドニー・スウィーニー(Sydney Sweeney)やニック・キャノン(Nick Cannon)などを起用した広告を米最大のスポーツイベント「スーパーボウル」で公開した。

ユニリーバのファビアン・ガルシア(Fabian Garcia)=パーソナルケア部門社長は「『ドクター スクワッチ』は、魅力的な製品と卓越したデジタルエンゲージメント戦略で強固な基盤とロイヤルティーの高い顧客層を築いてきた。米国での成功を基盤に、国際的に拡大し、急成長する男性向けパーソナルケアカテゴリーにおける当社の製品ラインアップを強化できることを楽しみにしている」と述べた。

「ドクター スクワッチ」のジョシュ・フリードマン(Josh Friedman)最高経営責任者(CEO)は、「『ドクター スクワッチ』のミッションは、男性がより幸せで健康になるようインスパイアすることだ。ユニリーバと共に次の章でミッションに取り組めることを嬉しく思う。『ドクター スクワッチ』は始まったばかりだが、新たな高みを目指してブランドの規模を拡大し、高品質で自然な製品を求める世界中の消費者と出会う機会を得られることを嬉しく思う」と語った。

ユニリーバは、パーソナルケアブランドのポートフォリオを拡大する買収攻勢を強めている。同社は4月、英国のプレミアムパーソナルケアブランド「ワイルド(WILD)」を買収した。報道によると、取引額は2億3000万ポンド(約453億円)とみられている。同ブランドは20年に設立。再利用可能なアルミニウムケース入りと生分解性リフィルを特徴とするデオドラントを発売した後、ボディーソープやハンドソープ、リップバームなど、リフィル可能なパッケージを採用した製品ラインを拡大している。  

新たなブランドを取得する一方、ユニリーバは既存ブランドの終了や売却も続いている。昨夏に、米投資会社のイエロー・ウッド・パートナーズ(YELLOW WOOD PARTNERS)に「Qティップ(Q-TIPS)」「カレス(CARESS)」「ポンズ(POND’S)」「セントアイブス(ST.IVES)」などを含むエリダ・ビューティ(ELIDA BEAUTY)部門の売却を完了。5月には、内部要因と市場環境の悪化が重なったとして、自然派スキンケアブランド「レン(REN)」を終了した。フェルナンド・フェルナンデス(Fernando Fernandez)CEOは、業績不振の食品ブランドを売却する計画も明らかにしている。

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ユニリーバ、英国発の男性向けパーソナルケアブランドを買収

ユニリーバ(UNILEVER)は23日、米投資会社のサミット パートナーズ(SUMMIT PARTNERS)から英国発のパーソナルケアブランド「ドクター スクワッチ(DR. SQUATCH)」を買収することで合意したと発表した。取引の詳細は非公開だが、同ブランドの売上高は4億ドル(約576円)を超えると推定されている。

同ブランドは、2013年に米カリフォルニア州でジャック・ハルドルプ(Jack Haldrup)創業者によるハンドメイドソープから始まり、デオドラント、ヘアケア、コロンなど製品カテゴリーを広げた。19年にシードラウンドで資金を調達し、22年にはサミット パートナーズが過半数株式を取得した。複数の報道によると、同社は約1年にわたり売却先を模索しており、20億ドル(約2880億円)の評価額を目標にしていた。「ドクター スクワッチ」は北米と欧州を中心に展開し、昨年は俳優のシドニー・スウィーニー(Sydney Sweeney)やニック・キャノン(Nick Cannon)などを起用した広告を米最大のスポーツイベント「スーパーボウル」で公開した。

ユニリーバのファビアン・ガルシア(Fabian Garcia)=パーソナルケア部門社長は「『ドクター スクワッチ』は、魅力的な製品と卓越したデジタルエンゲージメント戦略で強固な基盤とロイヤルティーの高い顧客層を築いてきた。米国での成功を基盤に、国際的に拡大し、急成長する男性向けパーソナルケアカテゴリーにおける当社の製品ラインアップを強化できることを楽しみにしている」と述べた。

「ドクター スクワッチ」のジョシュ・フリードマン(Josh Friedman)最高経営責任者(CEO)は、「『ドクター スクワッチ』のミッションは、男性がより幸せで健康になるようインスパイアすることだ。ユニリーバと共に次の章でミッションに取り組めることを嬉しく思う。『ドクター スクワッチ』は始まったばかりだが、新たな高みを目指してブランドの規模を拡大し、高品質で自然な製品を求める世界中の消費者と出会う機会を得られることを嬉しく思う」と語った。

ユニリーバは、パーソナルケアブランドのポートフォリオを拡大する買収攻勢を強めている。同社は4月、英国のプレミアムパーソナルケアブランド「ワイルド(WILD)」を買収した。報道によると、取引額は2億3000万ポンド(約453億円)とみられている。同ブランドは20年に設立。再利用可能なアルミニウムケース入りと生分解性リフィルを特徴とするデオドラントを発売した後、ボディーソープやハンドソープ、リップバームなど、リフィル可能なパッケージを採用した製品ラインを拡大している。  

新たなブランドを取得する一方、ユニリーバは既存ブランドの終了や売却も続いている。昨夏に、米投資会社のイエロー・ウッド・パートナーズ(YELLOW WOOD PARTNERS)に「Qティップ(Q-TIPS)」「カレス(CARESS)」「ポンズ(POND’S)」「セントアイブス(ST.IVES)」などを含むエリダ・ビューティ(ELIDA BEAUTY)部門の売却を完了。5月には、内部要因と市場環境の悪化が重なったとして、自然派スキンケアブランド「レン(REN)」を終了した。フェルナンド・フェルナンデス(Fernando Fernandez)CEOは、業績不振の食品ブランドを売却する計画も明らかにしている。

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「パレス スケートボード」がフランス人アーティストのジャン・シャルル・ド・カステルバジャックとコラボ第3弾を発売

「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」は6月28日、フランス人デザイナーでアーティストのジャン・シャルル・ド・カステルバジャック(JEAN CHARLES DE CASTELBAJAC)と3度目のコラボコレクションを発売する。11時から「パレス スケートボード」東京、同大阪、ドーバー ストリート マーケット ギンザ、公式オンラインストアで取り扱う。なお、アイテムの価格は発売まで非公開。

カオスと創造性に根ざしたウエアラブルなアート

同コレクションは、カステルバジャックの特徴である大胆な色使いやシュールレアリスム(超現実主義)をベースにコラージュ手法を採用し、切り抜き文字、色々なかたち、グラフィックが、パレスのストリートウエアと融合した。
さまざまな色で切り抜かれたフェルト地のアップリケをデザインしたバーシティージャケット、コラージュデザインをプリントしたロンTやフーディー、新たにデザインした“トライファーグ(Tri-Ferg)ロゴ”が特徴のTシャツ、カステルバジャックらしい色使いとチェッカーボード柄をミックスしたニット、ワークウエアのイメージをベースにした白と黒の2色展開のデニムジャケットとデニムパンツなどを展開する。

アイテム一覧

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「バレンシアガ」が「プーマ」とコラボ スエットスーツやバレエシューズなどが登場

 

「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、「プーマ(PUMA)」とコラボレーションしたウエアとフットウエアを発売した。国内では、「バレンシアガ」青山店と銀座店で先行販売中で、他店舗でも順次発売予定だ。公式オンラインストアでも取り扱っている。同コラボは、「バレンシアガ」2025-26年秋冬コレクションの一部として発表され、テクニカルスポーツウエアとファッションの交差を体現している。

ウエアは、サッカーのウォームアップスーツを彷ふつとさせる「バレンシアガ」のライオンの紋章をあしらったエクストラドライモルトンのスエットスーツ(ジャケット全2色、各27万3900円/パンツ全2色、各17万1600円)や、1990年代の「プーマ」のアーカイブのディテールを取り入れた色あせたナイロンのトラックスーツ(ジャケット37万9500円、パンツ25万3000円)などをラインアップする。

レザージャケット(126万5000円)や起毛したリバースモルトンの裏地がついたトロンプルイユのスエードのバスローブコート(163万9000円)のほか、共同ブランドグラフィックを施したオーバーサイズTシャツ(全3色、各10万7800円)やミディアムサイズのフーディー(16万1700円)、ショートパンツ(11万8800円)、キャップ(全2種、各8万1400円)も用意する。

フットウエアは、1999年発売の“スピードキャット(Speedcat)”スニーカーをもとに製作した。スエードの“スピードキャット”(全7色、各10万4500円)は、アッパーの構造的な要素を削ぎ落としてソックスのような履き心地を実現し、カットオフしたフォームストリップ(FORMSTRIP)で仕上げ、1958年に初めて登場したモチーフを再解釈した。また、しなやかなレザーで仕上げたスリッポンシューズ(全2色、各10万4500円)に加え、“スピードキャット”とバレエシューズのシルエットを融合した、サテン素材のスリッポンシューズ(全3色、各8万3600円)も登場する。

キャンペーンビジュアルは、フォトグラファーのアリ・ヴァースルイス(Ari Versluis)が撮影した。ヴァースルイスは、エリー・イッテンブローク(Ellie Uyttenbroek)と共同制作した写真シリーズ「Exactitudes」で知られ、デムナ(Demna)が「バレンシアガ」で最後に手掛けたプレタポルテコレクションのルックブックも撮影していた。

アイテム一覧

ウエア

フットウエア

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「ポーター」が新作”モノクローム”を発売 実用主義の全5型を用意

吉田カバンの「ポーター(PORTER)」は6月27日、新作“モノクローム(MONOCHROME)”を発売する。本作は、バックパック(14万3000円)、デイパック(12万1000円)、大小のメッセンジャーバッグ(Lサイズ、11万円/Sサイズ、9万9000円)、2ウエイトートバッグ(9万9000円)の全5型、各2色(カーキ、ブラック)を用意する。公式オンラインストアでの取り扱いはなく、表参道、大阪のフラッグジップストア、「ポーター」新宿、ドーバー ストリート マーケット ギンザ、パリのポップアップストアのみで限定発売する。

機能性と利便性に特化したディテール

実用主義における最高峰のバッグを目指した本作は、ミリタリーバッグに着想を得たモールシステムを採用。生活防水性のある3層構造のナイロンタフタ、通気性や速乾性に優れた独自の背面構造、ワンハンドアクションで調整可能なストラップ、肩への負担を軽減するショルダーパッドなど、機能性や利便性に特化したディテールを取り入れた。

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映画「ベイビーわるきゅーれ」のコラボTシャツ発売 新カルチャープラットフォーム「Behind the Scenes」がローンチ

LIBERTY(リバティー)は、かつて雑誌やアンダーグラウンドカルチャーを賑わせた“あの時代”の熱狂を、現代の視点で再構築する新たなプラットフォーム「ビハインド・ザ・シーンズ(Behind the Scenes)」をスタート。6月23日には公式ウェブサイト「BEHIND web」を公開した。

第1弾企画として、根強い人気を誇る映画「ベイビーわるきゅーれ」とコラボレーションしたTシャツコレクションを発表。全3型で、かつて映画ファンを中心に支持を集めた“ムービーTシャツ”の文化を、現代的なグラフィックアプローチと高品質なボディーで再解釈した。価格は各1万4850円。公式ウェブサイト「BEHIND web」では、同アイテムの抽選販売も予定しており、詳細は今後発表される。

さらに、舞台裏やカルチャーの文脈を掘り下げるウェブマガジン「BEHIND mag(ビハインド・マグ)」を創刊。第1号は、エグゼクティブプロデューサー・鈴木祐介氏の単独インタビューをはじめ、作品制作にまつわる秘話、Tシャツに込められたメッセージなど、ここでしか読めない裏側が詰まった特集となっている。

コラボレーションを記念し、東京・六本木と大阪でポップアップストアを開催。Tシャツの販売に加え、購入者には「ベイビーわるきゅーれ」のロゴステッカーが配布される。東京はバーニーズ ニューヨーク 六本木店で、7月12〜20日。大阪は7月7日に詳細を発表予定。

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ウイスキー界の異端児、ロンドン発「コンパス ボックス」が誕生25周年を記念した限定品を発売 法規制にも挑戦する姿勢とは

「ウイスキー界の異端児」として注目を集めるロンドン発の独立系ブレンデッドウイスキーブランド「コンパス ボックス(COMPASS BOX)」はブランド誕生25周年を記念し、アイコニックな限定シリーズ“フレーミング ハート(Flaming Heart)”(2万6950円※編集部調べ)の第8弾を8月上旬から順次発売する。

ウイスキーは、単一の蒸留所で作られた「シングルモルト」と、複数の蒸留所のウイスキーをブレンドした「ブレンデッド」に大きく分けられる。これまでは、「シングルモルト=高級で純粋、丁寧に時間をかけて作られたもの」、「ブレンデッド=安いウイスキーを混ぜて、大量生産を目的に作られたもの」というイメージが根強かった。一方、「コンパス ボックス」は、「ブレンデッドは安価で粗雑なものではなく、シングルモルトの良い部分を組み合わせてブレンディングすることで、より豊かで立体的な味わいが生まれる」と主張してきた。2000年には、業界で安物のイメージが強いグレーンウイスキーを使用した高級ボトルを発売。その味わいとステートメントを通して、「グレーンウイスキー=安物」という固定観念を覆したとされている。このほど来日したニシャット・グプテ(Nishat Gupte)最高経営責任者(CEO)サミュエル・トラヴァース(Samuel Travers)=ウイスキーメーカーに、ブランドのスタンスや展望について聞いた。

挑戦の姿勢を貫く

WWD:「コンパス ボックス」の強みは?

ニシャット・グプテ最高経営責任者(以下、グプテ):クラフツマンシップと透明性、ストーリーテリングを重視している。ウイスキーはとても汎用的な酒で、ストレートやロック、ハイボール、カクテルなど、人それぞれ好きな飲み方は異なる。世界中のウイスキー愛好家に自由に楽しんでもらえる、おいしいウイスキーを届けている。

WWD:時には伝統や業界の慣習、法規制にも立ち向かうブランドのスタンスについて教えてほしい。

グプテ:伝統も尊重する一方で、ウイスキー本来の素晴らしい価値を邪魔するような慣習に挑戦することを恐れていない。われわれは「熟成=おいしい」では必ずしもないと考えており、一つ一つの構成要素にこだわり、ウイスキー作りを追求している。求めるフレーバーを作るために必要な熟成はもちろん行っているが、消費者には熟成の年数ではなく、どのようなフレーバーなのかを伝えている。

サミュエル・トラヴァース=ウイスキーメーカー(以下、トラヴァース):スコッチウイスキー業界では、これまではレシピを公開しないブランドが大多数で、スコッチウイスキー協会(Scotch Whisky Association以下、SWA)にも開示を制限されていた。「コンパス ボックス」は15年に「情報は飲む人の権利」との考えから、使用した蒸留所の名前や各原酒の比率、熟成年数、樽の種類などを公開したところ、同協会から開示停止を求められた。それを受けて、われわれは16年に「透明性運動」を実施。欧州連合(EU)と英国の規制に対し、レシピを開示する選択肢を生産者に与えるよう働きかけた。最終的には、現行の規制を変えることなく回避策を手に入れた。スコッチウイスキーメーカーは、消費者からの問い合わせに対してレシピの詳細を明らかにすることができるようになったのだ。

WWD:ブレンディングのプロセスや、そこにかける思いを教えてほしい。

トラヴァース:「コンパス ボックス」のウイスキー作りは、表現したいアイデアやコンセプト、感情から始まる。インスピレーション源は、音楽やアート、文化、ウイスキー業界で起こっていることなどさまざまだ。コンセプトが決定したら構成要素を検討し、ブレンドするウイスキーを慎重に選択する。プロトタイプを試飲し、コンセプトの再現に至ったら樽で数カ月なじませ、瓶詰めする。1カ月半で完成した製品もあれば、2年ほどかかった製品もある。

WWD:独自の世界観を持ったパッケージデザインも特徴だ。

グプテ:ウイスキーという製品において、最終的な体験はもちろん「飲む」ことだが、飲む前に消費者が何らかのストーリーを思い浮かべられるようなデザインを意識している。ラベルを見ただけで、味わいが口の中に広がるようなデザインを追求してきた。感情を喚起することから体験は始まると考えているからだ。

WWD:製品名やコンセプトに、風刺や問題提起を反映させた製品もある。

トラヴァース:今年初め、一部のイングランドの蒸留所が「自分たちのウイスキーを“シングルモルト”とは呼べない」という指摘を受けていたため、「スコッチウイスキーを含まないイングランド産のヴァテッドモルト(複数の蒸留所のモルトウイスキー原酒のみをブレンドしたもの)」を製造した。“スコットフリー(Scot-Free)”という製品名は、「スコットランドの要素がない」と「処罰を免れる」という2つの意味を持つ言葉を掛け合わせた。現在イギリスでウイスキーを製造する61の蒸留所を象徴し、61本の限定ボトルを作りプレゼントした。

WWD:日本市場の位置付けと、今後の戦略は?

グプテ:数量は限られていたものの、長きにわたり日本でも販売していた。日本人はクラフツマンシップや品質、透明性を重視しており、「コンパス ボックス」のフィロソフィーにフィットしている。今年から直接販売するようになったのでコミュニケーションを強化し、まずは代表作“オーチャード ハウス”の存在感を高めていく。ブランド誕生25周年を記念した“フレーミング ハート”にも期待する。かつては限定品に注力していたが、今後は“オーチャード ハウス”を含む“コアコレクション”を広くアピールする。また、異業種・分野でクラフツマンシップを発揮しているほかのブランドやアーティストとのコラボレーションも検討している。

“フレーミング ハート”について

“フレーミング ハート”は06年、米アーティストのM. ウォード(M. Ward)の楽曲「Flaming Heart」にインスパイアされて誕生した。誕生以来、スモーキーでスパイシーなブレンデッドモルトの可能性を追求し続けてきた。第8弾となる今作は、シリーズ史上最も構成を絞り込んだ4種のモルトウイスキーをブレンド。濃厚なピートとオークの風味が際立つ1本に仕上げた。

ラベルアートは、「炎を育むオークの構造体」に焦点を当てた。10年の10周年記念版以来、“フレーミング ハート”のラベルには木版画調のデザインを採用しているが、今作は従来の天使が「樽職人(クーパー)」へと進化し、炎を宿すオーク構造を点検する姿を描いた。「コンパス ボックス」のウイスキー作りへの情熱を象徴し、それが今なお燃え続けていることを示している。

「コンパス ボックス」とは

「コンパス ボックス」は、ブレンデッドウイスキーのパイオニアとして知られるジョン・グレイザー(John Glaser)が00年に創業したウイスキーブランド。“LONG LIVE INTERESTING”を主張し、ラグジュアリーを追求するオーセンティックなシングルモルトウイスキーと対角に位置するブランドとして、欧米を中心にストリートのバーシーンなどでカジュアルに楽しまれている。

24年、グレイザー創業者は一線を退き、ともにブレンディングを担当していたジェームス・サクソン(James Saxon)がディレクターに就任。これを機に、新たに定番シリーズ“コアコレクション”を設けた。これまでにブランドをけん引してきた代表作“オーチャード ハウス”と“ザ ピート モンスター”に、2種の新作“ネクタロシティ”と“クリムゾン カスク”を加え、“コアコレクション”として展開している。

また自らを「ウイスキーメーカー(創造者)」と呼び、ブランドの創造性を最大限に発揮する場として、毎年3つの限定品を発表。数百本限定の希少なリリースから、数千本規模で展開するやや入手しやすいものまで、ブレンデッドスコッチウイスキーの多様な表現を提案し続けている。

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ウイスキー界の異端児、ロンドン発「コンパス ボックス」が誕生25周年を記念した限定品を発売 法規制にも挑戦する姿勢とは

「ウイスキー界の異端児」として注目を集めるロンドン発の独立系ブレンデッドウイスキーブランド「コンパス ボックス(COMPASS BOX)」はブランド誕生25周年を記念し、アイコニックな限定シリーズ“フレーミング ハート(Flaming Heart)”(2万6950円※編集部調べ)の第8弾を8月上旬から順次発売する。

ウイスキーは、単一の蒸留所で作られた「シングルモルト」と、複数の蒸留所のウイスキーをブレンドした「ブレンデッド」に大きく分けられる。これまでは、「シングルモルト=高級で純粋、丁寧に時間をかけて作られたもの」、「ブレンデッド=安いウイスキーを混ぜて、大量生産を目的に作られたもの」というイメージが根強かった。一方、「コンパス ボックス」は、「ブレンデッドは安価で粗雑なものではなく、シングルモルトの良い部分を組み合わせてブレンディングすることで、より豊かで立体的な味わいが生まれる」と主張してきた。2000年には、業界で安物のイメージが強いグレーンウイスキーを使用した高級ボトルを発売。その味わいとステートメントを通して、「グレーンウイスキー=安物」という固定観念を覆したとされている。このほど来日したニシャット・グプテ(Nishat Gupte)最高経営責任者(CEO)サミュエル・トラヴァース(Samuel Travers)=ウイスキーメーカーに、ブランドのスタンスや展望について聞いた。

挑戦の姿勢を貫く

WWD:「コンパス ボックス」の強みは?

ニシャット・グプテ最高経営責任者(以下、グプテ):クラフツマンシップと透明性、ストーリーテリングを重視している。ウイスキーはとても汎用的な酒で、ストレートやロック、ハイボール、カクテルなど、人それぞれ好きな飲み方は異なる。世界中のウイスキー愛好家に自由に楽しんでもらえる、おいしいウイスキーを届けている。

WWD:時には伝統や業界の慣習、法規制にも立ち向かうブランドのスタンスについて教えてほしい。

グプテ:伝統も尊重する一方で、ウイスキー本来の素晴らしい価値を邪魔するような慣習に挑戦することを恐れていない。われわれは「熟成=おいしい」では必ずしもないと考えており、一つ一つの構成要素にこだわり、ウイスキー作りを追求している。求めるフレーバーを作るために必要な熟成はもちろん行っているが、消費者には熟成の年数ではなく、どのようなフレーバーなのかを伝えている。

サミュエル・トラヴァース=ウイスキーメーカー(以下、トラヴァース):スコッチウイスキー業界では、これまではレシピを公開しないブランドが大多数で、スコッチウイスキー協会(Scotch Whisky Association以下、SWA)にも開示を制限されていた。「コンパス ボックス」は15年に「情報は飲む人の権利」との考えから、使用した蒸留所の名前や各原酒の比率、熟成年数、樽の種類などを公開したところ、同協会から開示停止を求められた。それを受けて、われわれは16年に「透明性運動」を実施。欧州連合(EU)と英国の規制に対し、レシピを開示する選択肢を生産者に与えるよう働きかけた。最終的には、現行の規制を変えることなく回避策を手に入れた。スコッチウイスキーメーカーは、消費者からの問い合わせに対してレシピの詳細を明らかにすることができるようになったのだ。

WWD:ブレンディングのプロセスや、そこにかける思いを教えてほしい。

トラヴァース:「コンパス ボックス」のウイスキー作りは、表現したいアイデアやコンセプト、感情から始まる。インスピレーション源は、音楽やアート、文化、ウイスキー業界で起こっていることなどさまざまだ。コンセプトが決定したら構成要素を検討し、ブレンドするウイスキーを慎重に選択する。プロトタイプを試飲し、コンセプトの再現に至ったら樽で数カ月なじませ、瓶詰めする。1カ月半で完成した製品もあれば、2年ほどかかった製品もある。

WWD:独自の世界観を持ったパッケージデザインも特徴だ。

グプテ:ウイスキーという製品において、最終的な体験はもちろん「飲む」ことだが、飲む前に消費者が何らかのストーリーを思い浮かべられるようなデザインを意識している。ラベルを見ただけで、味わいが口の中に広がるようなデザインを追求してきた。感情を喚起することから体験は始まると考えているからだ。

WWD:製品名やコンセプトに、風刺や問題提起を反映させた製品もある。

トラヴァース:今年初め、一部のイングランドの蒸留所が「自分たちのウイスキーを“シングルモルト”とは呼べない」という指摘を受けていたため、「スコッチウイスキーを含まないイングランド産のヴァテッドモルト(複数の蒸留所のモルトウイスキー原酒のみをブレンドしたもの)」を製造した。“スコットフリー(Scot-Free)”という製品名は、「スコットランドの要素がない」と「処罰を免れる」という2つの意味を持つ言葉を掛け合わせた。現在イギリスでウイスキーを製造する61の蒸留所を象徴し、61本の限定ボトルを作りプレゼントした。

WWD:日本市場の位置付けと、今後の戦略は?

グプテ:数量は限られていたものの、長きにわたり日本でも販売していた。日本人はクラフツマンシップや品質、透明性を重視しており、「コンパス ボックス」のフィロソフィーにフィットしている。今年から直接販売するようになったのでコミュニケーションを強化し、まずは代表作“オーチャード ハウス”の存在感を高めていく。ブランド誕生25周年を記念した“フレーミング ハート”にも期待する。かつては限定品に注力していたが、今後は“オーチャード ハウス”を含む“コアコレクション”を広くアピールする。また、異業種・分野でクラフツマンシップを発揮しているほかのブランドやアーティストとのコラボレーションも検討している。

“フレーミング ハート”について

“フレーミング ハート”は06年、米アーティストのM. ウォード(M. Ward)の楽曲「Flaming Heart」にインスパイアされて誕生した。誕生以来、スモーキーでスパイシーなブレンデッドモルトの可能性を追求し続けてきた。第8弾となる今作は、シリーズ史上最も構成を絞り込んだ4種のモルトウイスキーをブレンド。濃厚なピートとオークの風味が際立つ1本に仕上げた。

ラベルアートは、「炎を育むオークの構造体」に焦点を当てた。10年の10周年記念版以来、“フレーミング ハート”のラベルには木版画調のデザインを採用しているが、今作は従来の天使が「樽職人(クーパー)」へと進化し、炎を宿すオーク構造を点検する姿を描いた。「コンパス ボックス」のウイスキー作りへの情熱を象徴し、それが今なお燃え続けていることを示している。

「コンパス ボックス」とは

「コンパス ボックス」は、ブレンデッドウイスキーのパイオニアとして知られるジョン・グレイザー(John Glaser)が00年に創業したウイスキーブランド。“LONG LIVE INTERESTING”を主張し、ラグジュアリーを追求するオーセンティックなシングルモルトウイスキーと対角に位置するブランドとして、欧米を中心にストリートのバーシーンなどでカジュアルに楽しまれている。

24年、グレイザー創業者は一線を退き、ともにブレンディングを担当していたジェームス・サクソン(James Saxon)がディレクターに就任。これを機に、新たに定番シリーズ“コアコレクション”を設けた。これまでにブランドをけん引してきた代表作“オーチャード ハウス”と“ザ ピート モンスター”に、2種の新作“ネクタロシティ”と“クリムゾン カスク”を加え、“コアコレクション”として展開している。

また自らを「ウイスキーメーカー(創造者)」と呼び、ブランドの創造性を最大限に発揮する場として、毎年3つの限定品を発表。数百本限定の希少なリリースから、数千本規模で展開するやや入手しやすいものまで、ブレンデッドスコッチウイスキーの多様な表現を提案し続けている。

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ヘラルボニーが「カンヌライオンズ」グラス部門受賞 契約作家報酬を期間限定で2倍に

ヘラルボニーは、世界最大級のクリエイティビティーの祭典「カンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバル(以下、カンヌライオンズ)」で「Glass: The Lion for Change(グラス: ザ ライオン フォー チェンジ)」ゴールドを受賞した。これを記念し、6月30日23時59分まで、ヘラルボニーの実店舗および公式オンラインストアで購入の全商品の作家報酬を通常の2倍にする。

同キャンペーンは、今回の受賞が150人以上の契約作家たちの力によるものだとして、“作家ファースト”の原点に立ち返る姿勢を示すものとして行う。

期間中、税込3000円以上の購入で、「カンヌライオンズ」の舞台でライブペイントを披露した契約作家・小林覚による描き下ろしアート「MERCI & ESPOIR(感謝と希望)」のステッカーをプレゼントする。同作品には、創業から7年間の“ありがとう(MERCI)”と“これからも共に希望を描いていきたい(ESPOIR)”という思いを込めた。

小林覚は、養護学校中等部在学中から独特の形にアレンジした文字を書くようになり、後に魅力的な造形表現として評価されるようになった作家だ。

現地レポートを交えた報告会を開催

6月24日19時からは、「カンヌライオンズ」での受賞を記念した報告会をオンラインで開催する。代表取締役の松田崇弥をはじめ、今回のプロジェクトに携わったクリエイティブメンバーが登壇し、現地での様子や制作の裏側、障害のある作家による“異彩”の表現がなぜ世界で評価されたのかを解説する。

報告会では現地レポートとともに受賞作品のプレゼンテーション、国際的なクリエイティブシーンの潮流と今後の展望についてのトークセッションも予定している。参加費は無料で、文字通訳も提供する。申し込みは特設サイトから受け付ける。

特設サイト

イベント概要

■報告会 “世界が注目した‘異彩’の挑戦” カンヌライオンズ2025報告会

日時:6月24日19時〜20時30分(18時50分開場)
会場:オンライン(Zoom)
参加費:無料

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「タサキ」が伊勢丹新宿店でポップアップを開催 ニッコロ・パスカレッティとのコラボを先行発売

「タサキ(TASAKI)」は6月25日〜7月1日、伊勢丹新宿本店でポップアップストアを開催する。同ポップアップでは、「タサキ」のアイコンジュエリーの1つである“チャンツ”の新作をはじめ、デザイナーのニッコロ・パスカレッティ(Niccolo Pasqualett)とのコラボレーション“タサキ ニッコロ・パスカレッティ(TASAKI NICCOLO PASQUALETT)”を先行発売する。

あらゆるシーンに映える多彩なコレクション

“チャンツ(chants)”は、花の輪郭をグラフィカルに描いたデザインが特徴のジュエリーシリーズだ。今回の新作は、ラグジュアリーなハイジュエリーや、日常に寄り添うデザイン、人生の節目にふさわしいエレガントなアイテムなど、多彩なコレクションを展開する。さらに、シリーズ初の腕時計(TIMEPIECES)も登場する。

また、パリとイタリア・トスカーナを拠点に活躍するデザイナー ニッコロ・パスカレッティ(Niccolo Pasqualett)とのコラボレーションアイテムを先行発売する。本コラボレーションでは、真珠が育つ情景に着想を得て誕生した、彫刻のような造形美を湛える全11型を4つのシリーズで用意。同ポップアップでの先行発売後は、「タサキ」銀座本店で8月6日から展開する。本コラボの全ラインアップやアイテムの詳細は、公式サイトに記載する。

▪️「タサキ」ポップアップストア

日程:6月25日〜7月1日
場所:伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
”チャンツ”スペシャルサイト

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「タサキ」が伊勢丹新宿店でポップアップを開催 ニッコロ・パスカレッティとのコラボを先行発売

「タサキ(TASAKI)」は6月25日〜7月1日、伊勢丹新宿本店でポップアップストアを開催する。同ポップアップでは、「タサキ」のアイコンジュエリーの1つである“チャンツ”の新作をはじめ、デザイナーのニッコロ・パスカレッティ(Niccolo Pasqualett)とのコラボレーション“タサキ ニッコロ・パスカレッティ(TASAKI NICCOLO PASQUALETT)”を先行発売する。

あらゆるシーンに映える多彩なコレクション

“チャンツ(chants)”は、花の輪郭をグラフィカルに描いたデザインが特徴のジュエリーシリーズだ。今回の新作は、ラグジュアリーなハイジュエリーや、日常に寄り添うデザイン、人生の節目にふさわしいエレガントなアイテムなど、多彩なコレクションを展開する。さらに、シリーズ初の腕時計(TIMEPIECES)も登場する。

また、パリとイタリア・トスカーナを拠点に活躍するデザイナー ニッコロ・パスカレッティ(Niccolo Pasqualett)とのコラボレーションアイテムを先行発売する。本コラボレーションでは、真珠が育つ情景に着想を得て誕生した、彫刻のような造形美を湛える全11型を4つのシリーズで用意。同ポップアップでの先行発売後は、「タサキ」銀座本店で8月6日から展開する。本コラボの全ラインアップやアイテムの詳細は、公式サイトに記載する。

▪️「タサキ」ポップアップストア

日程:6月25日〜7月1日
場所:伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
”チャンツ”スペシャルサイト

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「エスプリーク」が“ツヤどけ”パウダーファンデを発売 高濃度美容液で粉体をコーティング

コーセーのメイクブランド「エスプリーク(ESPRIQUE)」は8月21日、パウダーファンデーション“メルティセラム グロウパウダー”[SPF26・PA+++](4180円 ※編集部調べ、以下同)を発売する。カラーは全7色を用意した。

粉体を美容液でコーティングした“ツヤどけパウダー”

同アイテムは、リキッドファンデーションとフェイスパウダーで仕上げたような上品な艶肌へ導く“ツヤどけ”パウダーファンデだ。粉体一粒一粒を美容液で均一にコーティングすることで、しっとり滑らかな肌あたりと上品な艶感を実現した。さらに、美容液で包み込んだ粉体を再度乾燥させることで、かつてないきめの細かさをかなえた。高い透明性と弾力をもつ球状粉体“セラムタッチパウダー”も配合。肌の微細な起伏にフィットし、厚塗り感なく毛穴を自然にカバーする。

カラーはピンクオークルPO-205、ベージュオークルBO-305・BO-310、オークルOC-400・OC-405・OC-410・OC-415の7色を用意。詰め替え可能で、リフィル(各3080円)、スポンジ付のケースC(1100円)も販売する。

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「エスプリーク」が“ツヤどけ”パウダーファンデを発売 高濃度美容液で粉体をコーティング

コーセーのメイクブランド「エスプリーク(ESPRIQUE)」は8月21日、パウダーファンデーション“メルティセラム グロウパウダー”[SPF26・PA+++](4180円 ※編集部調べ、以下同)を発売する。カラーは全7色を用意した。

粉体を美容液でコーティングした“ツヤどけパウダー”

同アイテムは、リキッドファンデーションとフェイスパウダーで仕上げたような上品な艶肌へ導く“ツヤどけ”パウダーファンデだ。粉体一粒一粒を美容液で均一にコーティングすることで、しっとり滑らかな肌あたりと上品な艶感を実現した。さらに、美容液で包み込んだ粉体を再度乾燥させることで、かつてないきめの細かさをかなえた。高い透明性と弾力をもつ球状粉体“セラムタッチパウダー”も配合。肌の微細な起伏にフィットし、厚塗り感なく毛穴を自然にカバーする。

カラーはピンクオークルPO-205、ベージュオークルBO-305・BO-310、オークルOC-400・OC-405・OC-410・OC-415の7色を用意。詰め替え可能で、リフィル(各3080円)、スポンジ付のケースC(1100円)も販売する。

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「ワンバイコーセー」が“肌の潤いバリア”に着目した高保湿化粧水&乳液を発売 限定キットも

「ワンバイコーセー(ONE BY KOSE)」は8月21日、高保湿化粧水“セラムヴェール ローション”(180mL、3300円 ※編集部調べ、以下同)と、高保湿乳液“セラムヴェール エマルジョン”(135mL、3850円)を発売する。

今回登場する2品は、日々変化する外部環境から肌を守るバリア機能に着目し、肌の持久力にアプローチする高保湿化粧水&乳液だ。肌にもともと存在する天然保湿因子(NMF)を再現した成分を配合し、水分をつなぎとめることで肌本来の潤いバリアをサポートする。さらに、発酵した米から抽出している保湿成分“ライスパワーNo.7”を配合。角層細胞一つひとつに潤いを届け、乾燥や肌荒れ、毛穴目立ちなどの肌悩みをケアする。

“セラムヴェール ローション”はとろみ成分やオイルを使用せず、水系の保湿成分のみで構成した軽やかなテクスチャーが特徴で、すばやく肌になじみ浸透する。“セラムヴェール エマルジョン”は、こっくりとした濃密な使用感でありながらも、乳化技術によって軽やかに肌にのび広がり、肌をふんわりと包み込む。

3ステップで“潤密肌”をかなえる限定キットも

同日、限定キット“セラムヴェール うるおい体感キット”(1320円)も発売する。セット内容は、薬用導入美容液“セラムヴェールディープリペア”【医薬部外品】(9mL)と“セラムヴェールローション”(30mL)、“セラムヴェールエマルジョン”(24mL)の3品。“潤密肌”に導く3ステップの保湿ケアを試せる。

薬用導入美容液“セラムヴェールディープリペア”は、“肌が潤いを蓄える力”に着目したアイテムで、肌の水分保持能改善をもつ成分“ライスパワーNo.11”を配合。肌の潤い力を向上しながら乾燥や肌あれ、くすみ、肌の弾力感をトータルケアする。

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「ワンバイコーセー」が“肌の潤いバリア”に着目した高保湿化粧水&乳液を発売 限定キットも

「ワンバイコーセー(ONE BY KOSE)」は8月21日、高保湿化粧水“セラムヴェール ローション”(180mL、3300円 ※編集部調べ、以下同)と、高保湿乳液“セラムヴェール エマルジョン”(135mL、3850円)を発売する。

今回登場する2品は、日々変化する外部環境から肌を守るバリア機能に着目し、肌の持久力にアプローチする高保湿化粧水&乳液だ。肌にもともと存在する天然保湿因子(NMF)を再現した成分を配合し、水分をつなぎとめることで肌本来の潤いバリアをサポートする。さらに、発酵した米から抽出している保湿成分“ライスパワーNo.7”を配合。角層細胞一つひとつに潤いを届け、乾燥や肌荒れ、毛穴目立ちなどの肌悩みをケアする。

“セラムヴェール ローション”はとろみ成分やオイルを使用せず、水系の保湿成分のみで構成した軽やかなテクスチャーが特徴で、すばやく肌になじみ浸透する。“セラムヴェール エマルジョン”は、こっくりとした濃密な使用感でありながらも、乳化技術によって軽やかに肌にのび広がり、肌をふんわりと包み込む。

3ステップで“潤密肌”をかなえる限定キットも

同日、限定キット“セラムヴェール うるおい体感キット”(1320円)も発売する。セット内容は、薬用導入美容液“セラムヴェールディープリペア”【医薬部外品】(9mL)と“セラムヴェールローション”(30mL)、“セラムヴェールエマルジョン”(24mL)の3品。“潤密肌”に導く3ステップの保湿ケアを試せる。

薬用導入美容液“セラムヴェールディープリペア”は、“肌が潤いを蓄える力”に着目したアイテムで、肌の水分保持能改善をもつ成分“ライスパワーNo.11”を配合。肌の潤い力を向上しながら乾燥や肌あれ、くすみ、肌の弾力感をトータルケアする。

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【2026年春夏メンズコレ日記Vol.1】 熱中症とトイレのジレンマを乗り越え、“ちゃんと届く服”の価値に気付く

2026年春夏のメンズ・ファッション・ウイークがスタート。久々にメンズコレサーキットに舞い戻った編集長・村上と、初参戦のヘッドリポーター・本橋が、ヨーロッパを覆う熱波に負けないアツいリポートをお届けします!今回はミラノ1日目。

村上要「WWDJAPAN」編集長(以下、村上): いやー、初日から暑かったね。なかなかの灼熱地獄でした。
 
本橋涼介「WWDJAPAN」ヘッドリポーター(以下、本橋): 日差しすごすぎですね。熱中症対策で水分は摂りたいけど、今度はトイレ問題が……。街中に、本当に全然トイレがなくて驚いています。
 
村上:スケジュールと睨めっこしながら、「どこでトイレに行くか?」を」考えなくちゃね。「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」や「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE &GABBANA)」のトイレは安心なんだけど、今日は訪れたことのない会場ばかりで、トイレ事情がわからない(笑)。

セッチュウ(SETCHU)

本橋: 水分の摂取と排出のバランス感覚(?)に四苦八苦する中、ミラノ一発目のショー「セッチュウ(SETCHU)」がスタート。我々の悩みよりはるかの高尚な、服づくりにおけるバランス感覚という意味では、桑田悟史デザイナーが新機軸を見せてくれたと思います。

村上:ちゃんとコレクションを見るのは初めてだったんですが、ストイックなほどに静謐なカンジは一切なく、むしろプレイフル。勝手に懸念していた“気難しさ”は皆無で、直感的に楽しめました。
 
本橋: “巻く”“運ぶ”“結ぶ”といった動作を誘発する構造が多くて、和装やスポーツ、ミリタリーが溶け合っていた印象です。
 
村上:直感的なスタイリングや、それが成立する緻密なパターンワークは、「海外に出ると、必ず現地の人たちと手を動かす」と言っていた桑田デザイナーの感覚ならではなのかも。モノ作りの楽しさで既成概念を超越しつつ、その経験が緻密な洋服作りに生きている、そんな印象でした。

淡い虹色のストライプは、アフリカのジンバブエを訪れた時のビクトリア・フォールズの風景が着想源。瀑布ならではの水飛沫で淡く霞んだ虹の表現だそう。レインボーのストライプにチュール素材を重ねて表現しました。日本とイタリアのみならず、これからは世界を「セッチュウ」するんだね。ピッティ・イマージネ・ウオモでは「最初で最後のショー」って言ってたけれど、しれっとミラノでやってくれたね。観れてよかった。
 
本橋: また見たいと思わせるショーでした。削ぎ落としと構築の両方に向き合っていて、「服としてどう届くか」を真剣に考えてるのが伝わってきました。

「セッチュウ」が“静”と“動”の折衷で見せた進化 26年春夏ミラノメンズ開幕

ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)

村上:ちなみに、その前は「ジェントルモンスター(GENTLE MONSTER)」のプレゼンテーションに行きましたね。会場は、ミラノの名物セレクトの「ディエチ コルソ コモ(10 CORSO COMO)」。今年店内に本格オープンしたインショップで、「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」とのコラボラインなどを展示・販売しています。東京・青山の店舗にもある巨大な顔型のロボット“ジャイアントヘッド”は、ミラノにも3体設置しています。私、いつも行列している青山店には入ったことがないので、ミラノで先に“ジャイアントヘッド”と相対してしまいました(笑)。

本橋:新作は、テンプルを折り曲げるとコンパクトサイズになる“フォールド”というライン。チャームとしても使えるレザーケースに収納できます。こういう見せ方、やっぱり上手いですよね。

「MSGM」

本橋:「MSGM」のプレゼンテーション会場にはBMXが置かれ、グラフィックT、風景柄シャツ、ナンバリングニット、ショートパンツなど、“サイクルファッション”を軸にした構成でした。
 
村上: カルチャーと繋がるブランドは今シーズン、自転車なんだね。アクティブで「MSGM」っぽいとは思うけれど、サイクルファッション以外のコレクションは、少し物足りなかったかな。

本橋: 確かに今っぽいし、タイダイ調のシャツやクロップドのパーカなどは「MSGM」らしいけれど、“今も欲しいと思えるアプデ感”は見えづらかったですね。
 
村上:私は大好きだけど、もっと若い世代におけるメンズトレンドって、「MSGM」とはちょっと違う印象があります。別にそちらに寄せる必要はないけれど、一方で長らくのファンは「もう持っているもの」で代用できちゃうし、台頭する上質素材で作った普遍性の高いブランドの間で埋もれていってしまいそうな危機感を覚えます。
 

フィオ ルッチ(FIORUCCI)

 
本橋:そういう意味では、 「フィオルッチ(FIORUCCI)」も少し似た印象でした。
 
村上:フェイクレザーのチュールスカート、超コンパクトトップスにトリプルヘムのワイドジーンズ、スケスケ素材のベスト。ショーは見られなかったけど、Y2Kに寄せている感じだね。
 
本橋:そうなんです。ただ「フィオルッチ」って“かわいい”だけじゃなく、“毒っぽさ”とか“反骨のポップ”が持ち味だったはず。そこをもっと攻めてもよかったと思います。途中からスマホをいじり始める観客もいて、ショーとしての没入感も足りていなかったかもしれません。
 
村上:SNSを見て、「モデルの体に洋服を描いているヒマがあったら、作ろうよ!」って思っちゃいました(笑)。

C.P.カンパニー(C.P. COMPANY)

村上:一方の私は、「C.P. カンパニー(C.P. COMPANY)」へ。今シーズンはマリンを意識し、藍色っぽいブルーのボーダーTシャツなどを提案。ガーメントダイのブルゾンやフーディは、ミントグリーンやスカイブルーなど。淡いパステルカラー新鮮です。もちろん藍を思わせる深いブルーもキーカラー。天然繊維と化学繊維で異なる染まり方の双方が楽しめるゴーグルブルゾンは、ウンチク大好きなメンズの心に刺さること間違いなし!って感じです。

村上:そのあとは、「ラルフ ローレン パープル レーベル(RALPH LAUREN PURPLE LABEL)」のプレゼンへ。良い意味で「割り切った」ってカンジのコレクションでした。以前は「ラルフ ローレン ブラック レーベル(RALPH LAUREN BLACK LABEL)」とか「RLX」を思わせるモードなパートもありましたが、マリンとサファリのテイストが漂うデイウエアとイブニングにフォーカス。シルエットを少しコンテンポラリーなリラックスシルエットに改めつつ、リネンなどの素材を交えながら上品にまとめました。サファリなら生成り、マリンならネイビーやピュアホワイトとリネンは多彩な表情を見せ、いずれも清潔感たっぷり。結局「ラルフ ローレン」に求めるものは、こういうコトですよねぇ。

PDF

本橋: 「PDF」は、色んな意味で別次元でした。
 
村上: それ、褒めてる?
 
本橋: はい。“らしさ”を貫くという点においては、圧倒的でした。ローライズのチェックパンツ、ゴリゴリのレザーアウター、ロザリオのベルトに重たいレザーブーツ。そんなギャングモデルたちが冒頭、フェンスの中から発煙筒を焚いて脱走。モデルたちはランウエイウオークを終えるとその辺にたむろし、タバコをふかし、カメラを睨みつけてくる。前方にいたんですが、身の危険を感じました(笑)。
 
村上: 前回は会場がシンナーまみれだったらしいけど、今年もぶっ飛んでるね。
 
本橋: 金チェーン、ネックレスの重ね付け、ローライズのボトムス。すべてが過剰。でもそれを真正面からやりきることで、中性的でおとなしい今の男性像に対する強烈なカウンターになっていたようにも思いました。特に日本では、昨今の社会的な空気もあって、“大人の男性像”がどんどんおとなしく、中性的になってきています。発言や表現に慎重さが求められる場面も増えている中で、あそこまでテストステロン全開で“男らしさ”をぶつけてくるスタイルは、逆に今っぽく見えてきたりもします。
 

 
本橋: ちなみに「PDF」の前、近くのピザ屋に入ったら全然出てこなくて、結局テイクアウトにしてダッシュ。到着したら、受付で「ここではウーバーしてないよ」って笑われました。
 
村上:ともかく、間に合ってよかったね......。
 
本橋: でもちょっと思ったんです。「MSGM」や「フィオルッチ」は、“それっぽさ”はあるけど、「誰に届けたいか」が曖昧だった。一方「PDF」は“届ける相手”を選ぶけど、確実に刺さる。服もウーバーも、“ちゃんと届く”ことが今の時代、大事なんだなって思います。
 
村上: なんか、うまいこと言ったカンジでまとめましたね(笑)。

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大阪文化服装学院の学生が大阪万博でドレーピングのインスタレーションを実施

大阪文化服装学院のスーパーデザイナー学科3、4年の学生5人が、大阪・関西万博のポルトガルパビリオン内で開催されたライブ・インスタレーション企画“持続可能な素材によるドレーピング”に参加した。本企画は、ポルトガル繊維・服飾協会が主催する国際共同プロジェクトだ。協会メンバー5社のサステナブル素材を用い、学生がドレーピング(立体裁断)により即興で衣服を作る様子をライブ形式で来場者に披露した。

学生の創造性とポルトガルのテキスタイルの魅力が光るライブ

環境負荷の低減とイノベーションの両立で国際的な評価を集めるポルトガルの繊維業界と、サステナビリティを軸とした産官学連携を進める大阪文化服装学院の理念が合致し実現した本プロジェクトは、同学院にとって4月の“TGC in 大阪・関西万博”での作品出展に続く、2度目の万博連携となった。また9月には、大阪ヘルスケアパビリオンで行われる“サステナブルに基づく繊維ファッション産業の未来共創プロジェクト”の展示企画への参加も予定している。

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“尖った”日本発コスメ「アーレス」の勢い加速 海外も熱視線

ビューティブランド「アーレス(AHRES)」が、右肩上がりの成長を続けている。2022年12月の立ち上げ以降、百貨店を中心に販路を広げ、現在は国内で7店舗を展開。25年4月には、約1年半にわたりポップアップ展開していた阪急うめだ本店に常設店を開設した。同店3階の「ビヨンドワールド」内に位置し、ブランドの認知向上と売上増につながっている。

アジア市場への本格展開も進める。24年には、台湾の10/10グループが展開するセレクトショップ「10/10 HOPE」と「10X」の計7店舗で取り扱いを開始し、ECも展開。25年6月からは香港の「10/10 HOPE」4店舗およびECでも販売を開始した。今後もアジア圏を中心に海外展開を拡大する方針だ。

国内においては、訪日観光客による売り上げが堅調だ。旗艦店の表参道店では、来店客の6〜7割がインバウンド客で、特に中国、台湾に加え、アメリカ、ロシア、アラブ諸国の訪日客も増加している。大阪高島屋店も訪日客による売上構成比が高く、「“尖った”ジャパンビューティブランドとして高評価を得ている」(小野地貴志ゼネラルマネージャー)と、自信を見せる。

顧客は男女問わず広がっており、購入比率は女性7割、男性3割。女性はスキンケア製品、男性はフレグランスからのエントリーが多いという。売れ筋はクレンジングや、フレグランスの“サユ”が人気を集めており、3月に発売した“ザ リップ”(3種、 各5500円)も順調な滑り出しとなっている。

酒粕を用いた新製品で“土壌美容”を体現

「アーレス」が掲げるのは、“ニュージャパンラグジュアリー”という価値観だ。日本古来の素材や文化を現代的に昇華させた製品開発を進めており、9月には新たな象徴となる化粧水“PÅWN/ポーン”(300mL、9900円)を発売する。

同製品は、神奈川・茅ヶ崎の老舗酒蔵・熊澤酒造の酒粕を使用し、3年以上熟成させた後に再度酵母で発酵させた独自の“二段仕立て熟成発酵液”を配合。「アーレス」が提唱する「土壌美容」理論に基づき、肌の常在菌が快適に過ごせる潤い環境を素早く整えるという。

今後も「アーレス」は、スキンケア、フレグランス、メイクアップの3カテゴリーで独自性を追求しながら、国内外でのブランド価値向上を図る。ジャパンビューティの新たな形として、アジアを起点に世界市場でのプレゼンス拡大を狙う。

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佳子さまファッションを考察してみた:記者談話室vol.182

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、記者たちが分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

今回のテーマは「佳子さまファッションを考察してみた」です。秋篠宮家の次女・佳子さまのファッションが話題です。6月のブラジル訪問では、視察先でお召しになる服がメディアで連日紹介され、その服装に込められたメッセージを考察する記事もたくさん出ていました。皇室あるいは政治家などが着る服の意味を話し合ってみました。

この配信は以下のアプリでもご利用いただけます。
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Number_iを起用した「雪肌精」の新CMが公開 スペシャルインタビューやプレゼントキャンペーンも

コーセー「雪肌精」は6月30日、ブランドミューズのNumber_iを起用した新CM 「i Bright.-夏の肌に、つめたい愛を。-」の全国放映を開始する。同ブランドが夏に向け訴求する“冷やし雪肌精”のキャンペーンに合わせて放送するもので、CM以外にも“冷やし雪肌精”を体験した3人のインタビュー動画の公開や、抽選で豪華賞品が当たるプレゼントキャンペーン、東京、大阪でのメディアジャックなども行う。

神宮寺プロデュースの楽曲とともに表現する冷涼感と心地よさ

昨年放映のCM“i Bright.-前を向く、この肌に。-”に続くシリーズ第2弾となる今回は、メンバーの神宮寺勇太がプロデュースした楽曲「ロミジュリ」を起用。メロウな曲と真夏の日差しが差し込むスタイリッシュな世界観の中で、ブラックの衣装を着用したNumber_iがクールな透明感を表現する。

本CMの見どころについて、神宮寺は「今回はクールビューティな感じが表現できたんじゃないかなと思っています」とコメント。平野紫耀は「暑い日にこのCMを見て、涼しい、そして、心地いい気持ちになっていただけたらな、と思います」と語り、岸は、「“冷やし雪肌精”やってみたいな、と思ってもらえたら、すごく嬉しいです」とメッセージを寄せた。YouTubeでは、スペシャルインタビューやメイキング動画なども公開する。

冷凍庫で冷やして使える新発売のマルチジェルも

“薬用雪肌精”シリーズの化粧水(200mL、3850円/350mL、5940円/レフィル310mL、5170円)、や乳液(140mL、4180円/レフィル120mL、3520円)、クリーム(40g、4400円/レフィル40g、3960円)は、冷蔵庫で冷やして使用することで、肌が引き締まるようなひんやりした使用感が得られる。また、7月1日に発売する“薬用雪肌精 ブライトニング マルチジェル”【医薬部外品】(80g、4620円/レフィル80g、4180円/トライアル12g、880円)は、冷凍庫で冷やして使うこともできる。

7月1日〜8月29日の期間中、“薬用雪肌精 ブライトニングシリーズ”を1品以上購入すると、抽選で計3500人にNumber_iのメッセージカード付きヘアターバンやスキンケアセットを進呈するプレゼントキャンペーンを開催。同キャンペーンは、公式ウエブサイトの専用フォームから応募が可能だ。

また、7月7〜21日に表参道ヒルズ、7月21〜27日に阪急大阪梅田駅で、メディアジャックを行うほか、新宿駅や東京メトロビジョン、表参道ヒルズ エントランスビジョンなどで同CMを期間限定で放映する。

Number_i スペシャルインタビュー 「夏の肌に、つめたい愛を。― “冷やし雪肌精”を使って ―」

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