「スリーコインズ」高価格帯売れる パルグループHD3〜8月期、純利益19%増

パルグループホールディングス(HD)の2025年3〜8月期連結業績は、売上高が前年同期比15.6%増の1170億円、営業利益が同19.4%増の140億円、純利益が同19.1%増の91億円だった。売上高、利益ともに上期として過去最高を更新した。「スリーコインズ」による雑貨事業の大幅増収に加え、ノーリーズの連結加入により、売上高は158億円増えた。「スリーコインズ」の300円以上の比較的高い商品がよく売れたこともあり、粗利益率は同1.1ポイント上昇した。

セグメント別では、衣料事業の売上高が705億円(同17.9%増)、営業利益が89億47円(同3.4%増)。各ブランドがSNSの活用でヒット商品を生み出した。柔軟に発注数量を調整する仕組みで在庫を圧縮した結果、粗利益率が改善された。一方、子会社ノーリーズは旧来の発注体制が足かせとなり、減収減益に終わった。

雑貨事業は売上高が462億円(同12.3%増)。「スリーコインズ」は300円超の付加価値型商品の比率アップで売上総利益率が改善し、営業利益が同61.9%増の51億円に達した。海外展開も順調で、7月に香港・ハイサンプレイス、8月にマレーシア・クアラルンプールに1号店を開業。香港店は開店以来、日本を含む全店で売り上げトップを記録している。

ECの売上高は同16.2%増の292億円。衣料事業に占めるEC化率は41.4%と高水準を維持する。自社ECサイト「パルクローゼット」のアプリ会員数は1241万人、社内インフルエンサーのSNSフォロワー総数は2200万超に拡大した。

通期(26年2月期)の業績予想は据え置く。売上高で2310億円(前期比11.2%増)、営業利益で264億円(同11.6%増)、純利益168億円(同42.2%増)を見込む。

ECが好調な一方で、実店舗の既存店売上高が伸び悩んだことから、下期はこれまでの「ECファースト」から「店舗ファースト」へと軸足を移す。中核事業会社パルの小路順一社長は「われわれの主戦場はあくまで店舗なので、既存店売上高を2ケタくらい上げる施策を秋から始めた。人気の高い社員インフルエンサーを現場に配置したり、実店舗から新商品を先行発売したり、既存店売上高の向上に注力する」と話す。成長が著しい郊外型アパレルブランド「ディスコート」と「チャオパニックティピー」は、通期でそれぞれ売上高130億~140億円規模を見込む。「スリーコインズ」は国内でグローバル旗艦店の出店を視野に入れ、ブランディングと組織化を進める。

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「キス」シカゴ店オープン記念 “万国博覧会”をテーマに「アシックス」協業スニーカー

「キス(KITH)」は、「キス」シカゴ店のオープンを記念し、ロニー・ファイグ(Ronnie Fieg)=「キス」デザイナーと「アシックス(ASICS)」が協業したスニーカーを発売した。「キス」東京店および大阪店、公式オンライン、公式アプリで数量限定販売する。

“ゲルライト スリー”や“ゲルカヤノ”をラインアップ

スニーカーは、“ワールド フェア(WORLD’S FAIR)”コレクションと題し、“万国博覧会(WORLD’S FAIR)”がテーマ。キルティングを施したアンダーレイに、パテントレザーの“タイガーストライプ”、スプリットタンを合わせた“ゲルライト スリー(GEL-LYTE III)”の“ブラジル(BRAZIL)”“サウス コリア(SOUTH KOREA)”“イタリー(ITALY)”“カナダ(CANADA)”モデルや、“ゲルマイ(GEL-MAI)”を再解釈し、“フューズゲル(FUZEGEL)”テクノロジーを採用、メッシュのアンダーレイとシンセティッ‬クレザーのオーバーレイを合わせた“ロニー ファイグ 0.1(RONNIE FIEG’S. 0.1)”バージョンの“ジャパン(JAPAN)”モデル、アメリカへのオマージュとしてデザインした“ゲルカヤノ 12.1(GEL-KAYANO 12.1)”、1900年パリ万博を讃えるアートワークを配した“ゲルライト 3.1(GEL-LYTE 3.1)”、“ゲルカヤノ 14(GEL-KAYANO 14)”の“シカゴ(CHICAGO)”モデルなどを制作した。なお“シカゴ”と“フランス(FRANCE)”“ユナイテッド ステーツ(UNITED STATE)”モデルは、国内での取り扱いはない。

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【スナップ】磯村勇斗やジョシュアら来場 「オニツカタイガー」ゲストはユーティリティルックに身を包む

「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は2026年春夏コレクションをミラノで発表した。会場には俳優の磯村勇斗、SEVENTEENのジョシュア、TWICEのモモらセレブリティが来場し、沿道を埋め尽くしたファンの声援に応える姿を見せた。時折強まる雨脚さえも熱気を冷ますことはなく、会場周辺は熱気に包まれた。

同ブランドは昨今、ルーツであるスポーツの機能性にワークウエアの要素を掛け合わせたユーティリティルックに注力。最新ルックをまとったゲストは、モッズコートやアビエイタージャケットといったワークウエア由来のアウターを軸に、フレアのミニスカートやプリーツスカートを合わせて、無骨さと軽やかさを織り交ぜたスタイルが目立った。足元は、近年のレトロスニーカーブームを背景に再評価が進む“メキシコ 66”の人気が圧倒的。一方で、存在感のあるワークブーツを取り入れる来場者も少なくなく、軽快さと重厚さという二つの潮流に分かれた。鮮やかな“オニツカイエロー“は、より控えめで柔らかなバターイエローが主流となり、ストリート全体を柔和なトーンで包み込んでいた。

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【スナップ】磯村勇斗やジョシュアら来場 「オニツカタイガー」ゲストはユーティリティルックに身を包む

「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は2026年春夏コレクションをミラノで発表した。会場には俳優の磯村勇斗、SEVENTEENのジョシュア、TWICEのモモらセレブリティが来場し、沿道を埋め尽くしたファンの声援に応える姿を見せた。時折強まる雨脚さえも熱気を冷ますことはなく、会場周辺は熱気に包まれた。

同ブランドは昨今、ルーツであるスポーツの機能性にワークウエアの要素を掛け合わせたユーティリティルックに注力。最新ルックをまとったゲストは、モッズコートやアビエイタージャケットといったワークウエア由来のアウターを軸に、フレアのミニスカートやプリーツスカートを合わせて、無骨さと軽やかさを織り交ぜたスタイルが目立った。足元は、近年のレトロスニーカーブームを背景に再評価が進む“メキシコ 66”の人気が圧倒的。一方で、存在感のあるワークブーツを取り入れる来場者も少なくなく、軽快さと重厚さという二つの潮流に分かれた。鮮やかな“オニツカイエロー“は、より控えめで柔らかなバターイエローが主流となり、ストリート全体を柔和なトーンで包み込んでいた。

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「シャネル」はマチュー・ブレイジーに全幅の信頼寄せる カメリアさえ大刷新でフレッシュなスタート【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.19】

正直、予想以上だった。「シャネル(CHANEL)」がこんなに、新アーティスティック・ディレクターであるマチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)に全幅の信頼を寄せ、彼のデザインコードや発想をここまで取り入れるとは。そして彼の力により、「シャネル」がまだ、こんなにフレッシュになるとは。新デザイナーによる新しいコレクション発表が相次ぎ、その多くが新たな感動をもたらしている2026年春夏シーズン、そのデザイナー交代劇の大トリを務める形となった「シャネル」はメゾンのみならず、ファッション業界全体が新陳代謝を繰り返し、新しい時代に向かっているという自信のようなものを与えてくれた。

その変化は、カール・ラガーフェルド(Karl Lagerfeld)亡き後にトップを担った、ヴィルジニー・ヴィアール(Virginie Viard)がもたらしたものとは比較にならない。ブルーノ・パブロフスキー(Bruno Pavlovsky)=シャネル ファッション部門兼シャネル SAS プレジデントは、「リーダーシップにおける世代交代は、不可欠なもだった。ヴィルジニーはカールの死後、世代交代の波をうまく乗り越えてきた。コレクションにさらなる余裕をもたらし、ブランドの進化を促した。ただ私たちは同時に、勢いを取り戻すためには、いつかは新しいクリエイティブな視点が必要だと認識していた。15年後、ジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)やラルフ・ローレン(Ralph Lauren)、そしてカール・ラガーフェルドのような長寿のクリエイティブ・ディレクターは多くないだろう。新世代のデザイナーたちは、同じような持続力を持つだろうか?そう願うばかりだが、後継者問題やクリエイティブの刷新といった問題は避けられず、まさに今、あらゆる場所で同時に起こっている。時代の変化に対応していく中で、ある時点では変化が必要だ。マチューを迎え、心から嬉しく思っている。彼のビジョンと、『シャネル』を次のレベルへと導く力に、私は全幅の信頼を置いている」と話している。

コレクションは、まさに全幅の信頼の賜物。「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」時代に通じるマチューの美学を、ガブリエル・シャネル(Gabrielle Chanel)を中心とする「シャネル」の物語、職人技、そしてツイードやカメリカなどのアイコンを通してフレッシュに描いている。カメリアは、軽やかなファブリックを使って満開の花に。コサージュだけでなく、バッグや帽子、ドレスなどにふんだんにのせた。ピュアな気持ちで、足し算することでポジティブなムードを描いてきたマチューらしい。

ファーストルックは、千鳥格子のクロップド丈のジャケットとパンツのセットアップ。ガブリエル・シャネルが、恋人のアーサー・カペル(Arthur Capel)から服を借りていた習慣にインスピレーションを得ているという。2人は世界最古のシャツ店と言われる「シャルべ(CHARVET)」の顧客だったため、マチューはこの老舗シャツメーカーに協力を依頼。オーバーサイズの白いタキシードシャツにはふんわりとした黒いスカートを合わせ、ストライプのボーイフレンドシャツはクロップド丈にしてフェザーをあしらった深紅のボールガウンと合わせた。シャツの裾には、「シャネル」のデザインコードの1つのチェーンを縫い付けている。“落ち感”へのこだわりだ。千鳥格子のウールの後、ジャケットはツイードに変わった。ウール地のセットアップ同様のマスキュリンな見た目で、マチューらしくもあり、新しい時代のツイードのありようを提案しているかのようだった。本来ならフェミニンなツイードのマスキュリンなセットアップ、そしてツイードジャケットとボーイフレンドシャツとのコーディネイト。ここでマチューは、「シャネル」らしいパラドックス(矛盾)、既成概念を超越してきた姿勢を表現している。これまでとは違うフレッシュな印象を醸し出すのは、一貫したローウエストのシルエットだ。冒頭のパンツやラップスカートはヒップハングで、チュールとサテンを切り返したりサテンをノッティングしたりのドレスもローウエストにポイントをおいている。いずれもマチューが「ボッテガ・ヴェネタ」の際に好んでいたシルエットだ。

デイウエアのパートも、基本的なシルエットは変わらない。ローウエスト、オーバーサイズ、そして袖や背面のボリューム。マチューのデザインが全て融合すると、これまでの「シャネル」のイメージとは一線を隠し、若々しく見えてくる。そこにビンテージのムードも盛り込んだ。ハンドバッグの“2.55”は、代々受け継がれてきたかのようで、使い古されてペタンコ。マチューはこのバッグを徹底的に加工し、チェーンを外したり、ライニングに使われるバーガンディ色のレザーで作ったりしたという。マチューは、「最初はどうすればいいのか、全く分からなかった。いじくり回し、チェーンを変えたり、刺しゅうを入れたり、レザーを変えたりしたが、うまくいかない。そこで、ただ“爆発”させるのではなく、曾祖母から借りたバッグのように、何世代にもわたって受け継がれ、大切にされてきたもののように表現すべきでは?と考えた」という。こうした考えは洋服にも及び、糸を束ねて作ったカメリアは、縁の部分が変色してきたかのように見せ、切りっぱなしだったり、ほつれたりのスカートなどに合わせている。着古したムードは、恋多き女性だったガブリエルの別の恋人でもあった第2代ウェストミンスター公爵ヒュー・グローブナー(Hugh Grosvenor)にヒントを得ているという。マチューは、「彼女は彼を、この世で最もシックな男性だと考えていた。着古した服を着るのが好きだったから。『シャネル』といえば愛。ファッションにおけるモダニティは、ラブストーリーから誕生している。私は、そこにこそ美しさを見出す。時間や空間が存在しない、自由の概念。それは、シャネル が身に纏い、勝ち取った自由だ」と続ける。 裾がほつれたサックドレスには、シャネルにとって幸運のお守りの一つだった小麦の飾りを飾った。

終盤は、さらにマチューの思いが強くなる。ツイードジャケットは丸みを帯びてブルゾンのようになり、アールデコにインスピレーションを得たパイピングが輪郭を強調する。そして最終盤、ツイードは軽やかさを増し、同じような柄のチュールスカートとコーディネートしたり、フリンジをあしらったりでさらに躍動的に。中にはスレッドを甘く編み、ツイードのように見せたセットアップもあった。「ボッテガ・ヴェネタ」時代から職人と共に素材を探求し、「素材の魔術師」との異名もあるマチューは、「シャネル」でも同じくツイードの革新に挑み始めているのだろう。

ショーは、リサイクル可能な素材で作った星々が吊るされた、宇宙のような空間で行われた。マチューは、「私たちは皆、同じ空を見上げ、星を見る。そこには普遍的な何かがある。それは美しく、そして楽しくあるべき。ファッションは、まさにそれを提案しなければ」と話した。

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【スナップ】道枝駿佑、TOMORROW X TOGETHER スビン、IVEのレイとリズらが来場 「ヴァレンティノ」2026年春夏コレクション

「ヴァレンティノ(VALENTINO)」は10月5日、仏パリのアラブ世界研究所で2026年春夏コレクション “ファイアーフライズ(FIREFLIES)”を開催した。会場には、道枝駿佑、TOMORROW X TOGETHERのスビン、IVEのメンバーからREIとLIZ、メゾンのアンバサダーを務めるフリーン・サローチャ、ジェフ・サター、ラナ・デル・レイらセレブリティーが来場しリュクスな美しさを披露した。

来場者スナップ

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TVアニメ「幽☆遊☆白書」のビンテージ風Tシャツやパーカー、アクキーが新発売 キービジュアルや蔵馬&飛影のデザインなど

アニメ・ゲーム関連グッズのECサイト「アニゲーター(ANIGA-TER)」は10月7日からTVアニメ「幽☆遊☆白書」のグッズを予約販売する。商品は11月中旬以降から順次発送する。

今回は「キービジュアル」や「蔵馬・飛影」、「蔵馬・妖狐蔵馬」、「飛影」、「仙水・樹」をプリントした、ビンテージ風パーカー(5種、各9900円)、ビンテージ風Tシャツ(5種、各6380円)や印象的な劇中セリフをデザインしたアクリルキーホルダー(全13種、各1320円)をラインアップする。

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TVアニメ「幽☆遊☆白書」のビンテージ風Tシャツやパーカー、アクキーが新発売 キービジュアルや蔵馬&飛影のデザインなど

アニメ・ゲーム関連グッズのECサイト「アニゲーター(ANIGA-TER)」は10月7日からTVアニメ「幽☆遊☆白書」のグッズを予約販売する。商品は11月中旬以降から順次発送する。

今回は「キービジュアル」や「蔵馬・飛影」、「蔵馬・妖狐蔵馬」、「飛影」、「仙水・樹」をプリントした、ビンテージ風パーカー(5種、各9900円)、ビンテージ風Tシャツ(5種、各6380円)や印象的な劇中セリフをデザインしたアクリルキーホルダー(全13種、各1320円)をラインアップする。

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アニメ・ゲーム関連グッズのECサイト「アニゲーター(ANIGA-TER)」は10月7日からTVアニメ「幽☆遊☆白書」のグッズを予約販売する。商品は11月中旬以降から順次発送する。

今回は「キービジュアル」や「蔵馬・飛影」、「蔵馬・妖狐蔵馬」、「飛影」、「仙水・樹」をプリントした、ビンテージ風パーカー(5種、各9900円)、ビンテージ風Tシャツ(5種、各6380円)や印象的な劇中セリフをデザインしたアクリルキーホルダー(全13種、各1320円)をラインアップする。

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AIとクリエイティビティーはどのように共創するのか サム・オルトマン OpenAI CEOと日本人クリエイターがトーク

10月2日、AIツールChatGPT、動画生成AIツールSoraを有する、OpenAIのCEO、サム・アルトマン(Sam Altman) OpenAI CEO(以下、サム)が来日。プログラマー、メディアアーティストとしてライゾマティクスを主宰する真鍋大渡、AIを用いたアートを発信する草野絵美らとトークショーを行った。司会を務めるのは、バーチャルヒューマンimmaを展開するAwwのプロデューサー、沙羅ジューストー。

トークショーの前日、10月1日にはSoraの後継であるSora 2をリリースしたばかり。サムCEOは「AIは生産性から新たな発見に至るまで、素晴らしいことを成し遂げるだろう。その中で非常に重要なのは、『私たちが何を創造するか』ということ。AIというツールにより、クリエイターが活躍し、これまで不可能だったことや非常に困難だったことを乗り越え、新たな挑戦をする姿を見たいと願っている。そしてAIを使った新たな表現により、全ての人の人生が豊かになれば幸いだ」と語る。AIの最先端を行く彼らが「AIとクリエイティビティー」をテーマに意見交換した。

クリエイターにとってAIはどのような存在か

沙羅ジューストー(以下、沙羅):最初に取り上げたいのは「コラボレーター(共同製作者)としてのAI」。制作プロセスでAIを使うとき、AIはコラボレーターなのか。AIがこれまでの活動に与える影響とは?

真鍋大度(以下、真鍋):もうツールやコラボレーターというより、自分のこと一番よく知ってる存在だ。クリエイティブに関しては人間がやった方がいいところと、AIがやった方がいいところを見分ける必要がある。制作する内容によってバランスが変わってくるだろう。

沙羅:AIが自身の作品を変えた瞬間とは?

真鍋:2023年頃、画像生成のクオリティーが上がったとき。「こういう時代が来たんだな」と思った。そしてChatGPTが出たとき時代が変わったと感じた。インターネットが誕生したのと同じぐらいのインパクトがあったはずだ。

沙羅:サムさんはAIとアーティスト、あるいはAIと人間のコラボレーションをどのように受け止めている?

サム・アルトマン(以下、サム):AIはコラボレーターであり、時間が経つにつれますます加速していくことを願っている。今後、さらなる共同製作者になり得るだろう。そしてアーティスト達が、これまでに見たことがないような新たなアートを生み出していることが何よりうれしい。Soraをローンチしてすぐの頃、7〜8歳くらいの子どもが私たちのオフィスに来て、「考え方が変わった」と言ってくれたのは、私にとって最高の褒め言葉だと思っている。

日本市場におけるAIの可能性

沙羅:草野さんの作品は日本の文化をAIで再現している。日本の文化が受け継がれ、それをAIで表現することをどう見ているのか?日本は将来、AIとどのようにつながっていくのか?

草野絵美(以下、草野):日本にはアニミズム(animism)、そしてテクノアニミズム(techno-animism)という考え方がある。コンピューターやロボット、さらには回路に至るまで、すべてのものに魂が宿るという考え方で、テクノロジーを仲間や守護神として認識している。だからこそ、ほとんどの日本人はテクノロジーに対して非常に楽観的だと感じる。そして、テクノロジーの役割は完璧に複製することだと思っている。3Dプリンターはもちろん、最近リリースしたSoraはほぼ実写に見えるほどのクオリティー。AIはクリエイターの対極にあるとよく言われますが、実際はそんなことはないはずだ。

真鍋:日本ではAIに対し、敵対しないで楽観的。そしておそらく、法律的なことでも日本は利点が多いので、日本でしかできないクリエイションも多くあるだろう。

サム:日本文化の面白い部分は、非常に高度なテクノロジーと、職人技へのこだわりが組み合わさっていること。職人技の価値、特別な経験、そして素晴らしいものを作ることの価値は、ますます高まり、私たちにとってますます重要になるだろう。ですから、日本のその組み合わせは、他にはどこにも存在しないと思う。

クリエイターにとって、AIは脅威か

沙羅: クリエイティビティーを探求すると同時に、安全性と責任についても考える必要がある。特に海外ではクリエイションにおけるAI活用について懸念を持つ人々も多いが、OpenAIではどのように取り組んでいるのか?

サム:われわれはクリエイターの権利、そしてクリエイティビティーに注がれる労力とその価値、歴史を尊重している。しかし、私たちの役割はテクノロジープロバイダーであり、コミュニティーの一員であると捉えている。心地よく、有用であるためにどんなことが必要か、クリエイティブコミュニティーと対話していきたい。もちろん、誰もが同意するわけではないと思うし、AIを使用するためのルールはどんどん変わっていくだろう。そんな中で、人間の創造性を豊かにし、素晴らしいクリエイターたちが不利益を被らないようにすることを意識し続けていこうと思う。だからこそ、今日参加してくれたクリエイターの2人がAIに求めるのはどんなものか知りたい。

真鍋:リアルタイムなものを作ってほしい。そしてオープンソースのものが増えれば、ファインチューニング(学習済みのモデルに、独自のデータを学習させ新たな知識を加えること)可能なモデルがあると、面白さが広がるだろう。

草野:私もファインチューニングモデルと、よりニッチな文化のリファレンスがあるとうれしい。アメリカ的な文化を生成しようとすると非常に正確だが、ニッチな文化に焦点を当てるとあまり正確ではない。

真鍋:今はAIのアップデートにずっとついていく必要がある。1年前のことはもう古くなるような状態で、日々それにキャッチアップしていく状態だ。こんな状態がずっと続けば疲れてしまうと思うが、この先はどうなっていくのだろうか。

サム:情報のアップデートについて、将来はもっと速くなり、今後2年間でさらに加速するだろう。

草野:もし私がAIの未来を定義するなら、それは「エイリアンと共存すること」ーーAIはエイリアンの知性だと言われている。だからこそ、AIは守護神や仲間にもなり得るし、敵のようにもなり得る。このエイリアンと共存するためのヒントとは?

サム:「エイリアンとの共存」について同感できるが、言葉から想像するほど奇妙なことにはならないはず。ほんの3年前に戻れば、ChatGPTは存在していなかった。3年経った今、私たちはすでにエイリアンと共存し、生活は変わらず続いている。世界は大きく変わると思うが、人間としての経験はこれまでとさほど変わらないのではないか。AIは友好的なエイリアンであり、そのエイリアンと共に人間が新たな経験をして、人生はより良く、豊かになると信じている。

沙羅:AIを使って私たちの生活をより良くするためには?

サム:AIは生産性を高めるのに役立ち、すでに新たな科学の発見にも役立っている。我々はこれらのモデルを安全に使うため、どのようにテストし、世界的な安全基準を定義するかが重要な課題だ。世界にはAIを使うさまざまな方法があり、良いものも悪いものもある。非常に悪い事態を避けるために、急いで対応しなければならない。

沙羅:クリエイターはAIとどのように共創すべきか?

サム:われわれはクリエイティブな人たちのことを尊敬しているが、あくまでツールメーカーであり、アーティストではない。だからこそ、アーティストたちの声に耳を傾け、彼らにとって役立つものを作り、世に送り出して、それを世の中にどのように適応させるか考えることこそがわれわれの使命だと思う。そしてクリエイターから多く寄せられる「より良く、より強力で、より速く、より高性能なツールが必要だ」というメッセージこそ、われわれがこれから実現していく課題だ。

沙羅:AIに頼りすぎると人間の能力が弱まるという意見もある。その点について、注意を払っていることとは?

サム:私が子どもだった当時はGoogleが登場したばかりで、先生たちは生徒がGoogleを使うのを禁止しようとした。「何でもすぐに検索できるようになれば、子どもたちは学ばなくなり、事実を覚える必要もなくなる」と。しかし、人々はこの新しいツールがあるからこそ、もっと良く、難しく、面白いことに頭を使うようになり、より多くのことを得られるはずだと考え、今に至っている。そしてそれは、AIも同じはずだ。以前は考えなければならなかったことにAIを使い、それによって心の余裕が生まれ、さらに色々なことを考えられるようになった。もちろん誰もがそのように使っているとは限らず、明らかに“ただ楽をするため”に使っている人も事実だが、少なくとも私は自分が怠け者になったとは感じていない。

沙羅:アニメ以外にも、Soraでは“映画風”などスタイルを指定できる。ユーザーの間ではどんなリクエストが多いか。

サム:最も多いリクエストは、「もっと魅力的に見せてほしい」といったものです。人々は自分の写真をアップロードして、「こんなふうになりたい」と求める。人気のiPhoneアプリを見ても、ほとんどは見栄えを良くするようなものだ。

沙羅:アートにおいて、「人間が行うからこそ価値が残るもの」は何か?人々はAIとどのように生きるべきと考えている?そして、今日のセッションを対面で行うことの意義とは?

サム:人間は他の人間を気にかけるようにプログラムされている。AIが人間よりもうまくできることはたくさんあるものの、人々はそういったものに心惹かれません。私が子どもの頃、IBMが作ったスーパーコンピュータが、当時のチェスの世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフ(Garry Kasparov)をで破りました。当時、父が「チェスは終わった。もう誰もチェスに関心を持つことはないだろう。機械の方が強いんだから」と言ったのを覚えている。その頃の私にとって、父の言葉はもっともだと思いましたが、今でもチェスは根強い人気で、観戦する人もとても多い。それでも、AI同士が対戦するのを見たいと思う人はほとんどいないーー人々は、物語の背後にいる「人間」に関心があるのだ。私たち人間は「他の人々」の存在に非常に興味がある。昨今、AIがこのような知的作業をこなすようになるにつれ、人々は他の人々のやることや、人によって作り出された新たな経験に重点を置くようになるだろう。今日のトークを対面で行ったのも同じ。対面で行うことで人々の反応を得られるとともに、私は「雰囲気はどうだったか」「周りにどんな人がいたか」「その場所はどこだったか」と記憶するのだ。

沙羅:Appleの1987年のガイドラインは、「製品がユーザーにどのように感じさせ、どのような関係を築くべきか」を強調している。大手テック企業はそれぞれ異なるアプローチを取ってきたが、OpenAIのユーザーと開発者に対する哲学とは?

サム:私たちは、AIが人々の幸福を気にかけてくれる友人のような存在であると人々に感じてほしいと思っている。「あなたがつらいとき、あなたのことを本当に気にかけている人なら何をアドバイスするだろうか」という思想のもとつくられているのが、ChatGPTが他のテクノロジーと大きく異なる点だ。この「あなたを助けようとしている」と感じられることが、人々が好んでChatGPTを使っている理由の一つだと思うーーこれこそが、私たちが望むビジョンだ。

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「ビオトープ」の「ヘインズ」別注 25年秋冬はヘンリーネックとクルーネックのロンTセットを発売

ジュンが運営する「ビオトープ(BIOTOP)」は10月10日、「ヘインズ(HANES)」との別注企画、「ヘインズ フォー ビオトープ(Hanes for BIOTOP)」の2025年秋冬シーズンの新作を発売する。一般発売に先駆け、「ビオトープ」オンラインで予約を受け付けている。

今シーズンは、ヘンリーネックとクルーネック、2種類の異なるデザインを組み合わせた別注パックTをリリース。ヘンリーネックは、長めの前立てに小ぶりなボタンを並べたデザインがポイント。一方のクルーネックは、身体にほどよくフィットするコンパクトなサイズ感で、ネックラインは開きすぎず詰まりすぎない絶妙なバランスに設定。長めの袖丈により、一枚でさらりと着ても美しく決まるのはもちろん、ヘンリーネックやカーディガンなどとのレイヤードにも最適。着回し力の高いアイテムに仕上がっている。カラーは今季トレンドの深みのあるブラウンに加え、ブラックやホワイトのノーブルなカラーリングをラインアップ。価格は各8800円。

トリンドル玲奈を起用したシーズンビジュアル

シーズンビジュアルには、女優・モデルとして幅広く活躍するトリンドル玲奈を起用した。

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「スウォッチ」と「オメガ」、“スヌーピー”による協業ウオッチ “手”をデザインしたムーンフェイズを搭載

「スウォッチ(SWATCH)」は、「オメガ(OMEGA)」とピーナッツのキャラクター“スヌーピー”と協業したウオッチ“ミッション トゥー アースフェイズ−ムーンシャイン ゴールド(MISSION EARTHPHASE-MOONSHINE GOLD)”の第3弾モデルを発売した。価格は5万7200円。10月21日まで、「スウォッチ」一部店舗で販売、購入は1人につき1店舗で1日1本となる。

宇宙飛行士を思わせる
愛らしい“スヌーピー”

ウオッチ“ミッション トゥー アースフェイズ−ムーンシャイン ゴールド”は、8、9月に続き、10月モデルをラインアップ。本モデルは、2時位置に配したムーンフェイズ表示の月に、新たに着用者を指差す手のデザインをあしらった。そのほか月から見た地球の姿を示す「スウォッチ」の“アースフェイズ”機能や、セラミックとヒマシ油を原料とする“バイオセラミック”製のベルクロストラップ、「オメガ」独自の18kイエローゴールド合金である“ムーンシャイン ゴールド”をあしらったムーンフェイズを備え、文字盤には、宇宙飛行士を思わせるデザインの“スヌーピー”や、両ブランドのコラボロゴ、裏面には地球のイラストと“I BEAT EVERYBODY…”の文言を配した。

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「日本製」打ち出すエドウイン、トレンドを追い風に世界で存在感

デニム大手のエドウインが、復活の狼煙を上げている。伊藤忠の傘下に入って10年。大手ジーンズ専門店チェーンが相次ぐ破たんなど日本のジーンズ市場が激変する中で、直営店の拡大や新商品の開発、生産拠点の再編成などの手を打ってきた。インバウンドの拡大に伴う”メード・イン・ジャパン”の世界再評価などを追い風に、強い”ジーンズのエドウイン”が戻りつつある。伊藤忠出身の俵修一社長は「復活の形はほぼ見えている。新生とまで言うと大げさだが、以前と中身はだいぶ変わった。世界に向けて”EDWIN”を打ち出していく」と意気込む。

変わる市場が変革促す

PROFILE: 俵修一エドウイン社長

俵修一エドウイン社長<br />
PROFILE: (たわら・しゅういち)鳥取県出身。一橋大学経済学部を卒業後、1993年に伊藤忠商事入社。ユニフォーム製品部、開発戦略室などを経て2010年レリアンに出向、12年に董事兼副総経理として上海レリアンの立ち上げに携わる。2017年エドウイン取締役、20年4月ファッションアパレル第一部長を経て、23年4月から現職 PHOTO:MAYUMI HOSOKURA

エドウインはピーク時にグループで売上高500億円、年間で数百万本を日本の自社工場で生産してきた。ただ、主力販路だったジーンズ専門チェーン店は、ライトオンやマックハウス、ジーンズメイトなどの大手が軒並み大幅に売り上げを減らし、身売りやリストラを強いられ、販路は大きく縮んだ。エドウインも直営店を増やし、直近では60店舗に拡大、専門店を中心とした卸以外の売り上げを4〜5割にまで引き上げたものの、主力の卸の減少をカバーできていない。俵社長は「今は規模よりも利益を重視している。3年以内に、まずは営業利益率5%をコンスタントに稼ぐ体制に持って行き、将来的には8%を目指していく」という。伊藤忠の決算資料によると、25年3月期の純利益は4億円。売上高が仮に200億円だとすると営業利益10億円なので、現実的な数値と言える。「復活の形はほぼ見えている。新生とまで言うと大げさだが、以前と中身はだいぶ変わりつつある」という。

最も大きく変わったのは、生産体制だ。かつてエドウインの国内工場は生産ラインに独自改造した自動化ミシンを組み込み、世界的にも突出した効率性を誇っていた。ジーンズ専門店で5000〜7000円で販売していた商品も、その多くがメード・イン・ジャパンだった。

だが時代は変わった。今は効率よりも、いかに多彩で高付加価値のジーンズをタイムリーに作れるかが問われている。そのため青森県内の4工場(十和田、みちのく本社、弘前、青森)のうち、みちのくと青森、弘前の3工場を青森と弘前の2工場に集約。特に弘前工場は通常ラインに加え、小ロット多品種に対応できる生産ラインを構築したほか、熟練スタッフと若手を混在させ、技術継承と人材育成にも取り組んでいる。

また、昨年10月には秋田のエドウインベースをリニューアル&リノベーション。「秋田から世界へ」を掲げ、外部からの見学者などを受け付け、モノ作りを発信する拠点としても活用する。「スタッフを多能工化し、新しい技術に対応し、付加価値の高い製品をどれだけタイムリーに作れるか。そういったことを起点に今後も生産改革を続ける」(俵社長)という。

生産改革のベースには、エドウインの持つジーンズ開発と生産のノウハウを、ジーンズの新しい産業構造にフィットさせる狙いがある。原宿と京都に構えるコンセプトショップには、海外の訪日客からひっきりなしに訪れる。「訪日客の売り上げが月間で8割を超えることもしばしば。セルビッジを筆頭に、日本の高い技術が高く評価されている」という。

エドウインの場合、「エドウイン」ブランドのほか、「ラングラー」「リー」といったグローバルブランドのアイテムでも、ビンテージアイテムを本物同様に復刻させたアイテムや、過去のエドウイン製ビンテージアイテムもマニアの間でも高い値が付くほど人気がある。こうした訪日客からの高い評価を軸に、「エドウイン」の既存ラインのブラッシュアップに加え、来年以降は、「エドウイン」「サムシング」に関してもグローバル市場に向けた日本製の高付加価値ラインの販売も計画する。欧州及び米国のハイエンドラインの販売については、俵社長自らトップセールスも積極的に仕掛けていく。「日本製のセルビッジにはかなり引き合いがある。海外ならば200〜300ユーロの価格帯でも全然勝負できる。欧米の有力セレクトなどのリアクションはかなりいい」という。

この10年は、ジーンズをビジネスシーンに定着させる"デニスラ(デニムとスラックスをあわせた造語)”キャンペーンなども行い、新たな商品開発にも着実に取り組んできた。デニスラは、トレンドに左右されず、着実に新しい需要を開拓。すでに累計で数十万本にまで来ている。「エドウインは磨けば磨くほど、輝きを増す。3年後には、名実ともに変わった”新エドウイン”を見せられるはずだ」(俵社長)。

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「日本製」打ち出すエドウイン、トレンドを追い風に世界で存在感

デニム大手のエドウインが、復活の狼煙を上げている。伊藤忠の傘下に入って10年。大手ジーンズ専門店チェーンが相次ぐ破たんなど日本のジーンズ市場が激変する中で、直営店の拡大や新商品の開発、生産拠点の再編成などの手を打ってきた。インバウンドの拡大に伴う”メード・イン・ジャパン”の世界再評価などを追い風に、強い”ジーンズのエドウイン”が戻りつつある。伊藤忠出身の俵修一社長は「復活の形はほぼ見えている。新生とまで言うと大げさだが、以前と中身はだいぶ変わった。世界に向けて”EDWIN”を打ち出していく」と意気込む。

変わる市場が変革促す

PROFILE: 俵修一エドウイン社長

俵修一エドウイン社長<br />
PROFILE: (たわら・しゅういち)鳥取県出身。一橋大学経済学部を卒業後、1993年に伊藤忠商事入社。ユニフォーム製品部、開発戦略室などを経て2010年レリアンに出向、12年に董事兼副総経理として上海レリアンの立ち上げに携わる。2017年エドウイン取締役、20年4月ファッションアパレル第一部長を経て、23年4月から現職 PHOTO:MAYUMI HOSOKURA

エドウインはピーク時にグループで売上高500億円、年間で数百万本を日本の自社工場で生産してきた。ただ、主力販路だったジーンズ専門チェーン店は、ライトオンやマックハウス、ジーンズメイトなどの大手が軒並み大幅に売り上げを減らし、身売りやリストラを強いられ、販路は大きく縮んだ。エドウインも直営店を増やし、直近では60店舗に拡大、専門店を中心とした卸以外の売り上げを4〜5割にまで引き上げたものの、主力の卸の減少をカバーできていない。俵社長は「今は規模よりも利益を重視している。3年以内に、まずは営業利益率5%をコンスタントに稼ぐ体制に持って行き、将来的には8%を目指していく」という。伊藤忠の決算資料によると、25年3月期の純利益は4億円。売上高が仮に200億円だとすると営業利益10億円なので、現実的な数値と言える。「復活の形はほぼ見えている。新生とまで言うと大げさだが、以前と中身はだいぶ変わりつつある」という。

最も大きく変わったのは、生産体制だ。かつてエドウインの国内工場は生産ラインに独自改造した自動化ミシンを組み込み、世界的にも突出した効率性を誇っていた。ジーンズ専門店で5000〜7000円で販売していた商品も、その多くがメード・イン・ジャパンだった。

だが時代は変わった。今は効率よりも、いかに多彩で高付加価値のジーンズをタイムリーに作れるかが問われている。そのため青森県内の4工場(十和田、みちのく本社、弘前、青森)のうち、みちのくと青森、弘前の3工場を青森と弘前の2工場に集約。特に弘前工場は通常ラインに加え、小ロット多品種に対応できる生産ラインを構築したほか、熟練スタッフと若手を混在させ、技術継承と人材育成にも取り組んでいる。

また、昨年10月には秋田のエドウインベースをリニューアル&リノベーション。「秋田から世界へ」を掲げ、外部からの見学者などを受け付け、モノ作りを発信する拠点としても活用する。「スタッフを多能工化し、新しい技術に対応し、付加価値の高い製品をどれだけタイムリーに作れるか。そういったことを起点に今後も生産改革を続ける」(俵社長)という。

生産改革のベースには、エドウインの持つジーンズ開発と生産のノウハウを、ジーンズの新しい産業構造にフィットさせる狙いがある。原宿と京都に構えるコンセプトショップには、海外の訪日客からひっきりなしに訪れる。「訪日客の売り上げが月間で8割を超えることもしばしば。セルビッジを筆頭に、日本の高い技術が高く評価されている」という。

エドウインの場合、「エドウイン」ブランドのほか、「ラングラー」「リー」といったグローバルブランドのアイテムでも、ビンテージアイテムを本物同様に復刻させたアイテムや、過去のエドウイン製ビンテージアイテムもマニアの間でも高い値が付くほど人気がある。こうした訪日客からの高い評価を軸に、「エドウイン」の既存ラインのブラッシュアップに加え、来年以降は、「エドウイン」「サムシング」に関してもグローバル市場に向けた日本製の高付加価値ラインの販売も計画する。欧州及び米国のハイエンドラインの販売については、俵社長自らトップセールスも積極的に仕掛けていく。「日本製のセルビッジにはかなり引き合いがある。海外ならば200〜300ユーロの価格帯でも全然勝負できる。欧米の有力セレクトなどのリアクションはかなりいい」という。

この10年は、ジーンズをビジネスシーンに定着させる"デニスラ(デニムとスラックスをあわせた造語)”キャンペーンなども行い、新たな商品開発にも着実に取り組んできた。デニスラは、トレンドに左右されず、着実に新しい需要を開拓。すでに累計で数十万本にまで来ている。「エドウインは磨けば磨くほど、輝きを増す。3年後には、名実ともに変わった”新エドウイン”を見せられるはずだ」(俵社長)。

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オンワード元社長・馬場彰さん「お別れの会」 大好きだった海をイメージした祭壇

オンワード樫山(現オンワードホールディングス)の社長、会長を歴任し、8月5日に89歳で死去した馬場彰さんの「お別れの会」が7日に東京・内幸町の帝国ホテルで行われた。ファッション業界や小売業界、同社OBなど1000人以上が参列し、馬場さんの功績と人柄を偲んだ。

会場の「孔雀の間」には、大きな祭壇に馬場さんの朗らかに笑う遺影が置かれた。馬場さんが大好きだった釣りやクルージングにちなみ、祭壇は海をイメージした青と白の花で飾られた。また1958年に樫山(当時)に入社してからの社内外での活躍、映画出演や釣りなど多彩な趣味のパネルも展示された。会場には伊藤忠商事の岡藤正広会長CEO、高島屋の村田善郎社長、アンドエスティHDの福田三千男会長、三陽商会の大江伸治社長、TSIホールディングスの下地毅社長らの姿もあった。

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オンワード元社長・馬場彰さん「お別れの会」 大好きだった海をイメージした祭壇

オンワード樫山(現オンワードホールディングス)の社長、会長を歴任し、8月5日に89歳で死去した馬場彰さんの「お別れの会」が7日に東京・内幸町の帝国ホテルで行われた。ファッション業界や小売業界、同社OBなど1000人以上が参列し、馬場さんの功績と人柄を偲んだ。

会場の「孔雀の間」には、大きな祭壇に馬場さんの朗らかに笑う遺影が置かれた。馬場さんが大好きだった釣りやクルージングにちなみ、祭壇は海をイメージした青と白の花で飾られた。また1958年に樫山(当時)に入社してからの社内外での活躍、映画出演や釣りなど多彩な趣味のパネルも展示された。会場には伊藤忠商事の岡藤正広会長CEO、高島屋の村田善郎社長、アンドエスティHDの福田三千男会長、三陽商会の大江伸治社長、TSIホールディングスの下地毅社長らの姿もあった。

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ディズニーストアと70周年の「マリークワント」がコラボ 主役は”大人可愛い”ミニーマウス

ディズニーストアは10月10日、ブランド誕生70周年の「マリークワント(MARY QUANT)」とのコラボコレクションを発売する。ミニーマウスを主役に千鳥格子柄を取り入れた“大人可愛い”デザインで、お財布(5900円)やミニタオル(900円)、ポーチ(3700円)など幅広いアイテムを用意した。取り扱いは、ディズニーストア一部店舗および公式オンラインストアで行う。7日からは公式サイトで先行販売を実施する。

ラインアップには、クラシカルでレトロ感のあるミニーマウスをあしらった全12型をローンチ。ぬいぐるみ(3800円)とぬいぐるみキーチェーン(2600円)には、秋冬らしいベロア調リボンをあしらい季節感を演出。ボストンバッグ(7900円)は、ショルダー付きの2ウエイ仕様で機能性も備える。スカーフを巻いたようなハンドルや、内側に施したブランドシンボルであるデイジーモチーフの総柄など、細部までこだわりコーディネートに華を添えるアイテムだ。

アイテム一覧

>公式サイト

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ディズニーストアと70周年の「マリークワント」がコラボ 主役は”大人可愛い”ミニーマウス

ディズニーストアは10月10日、ブランド誕生70周年の「マリークワント(MARY QUANT)」とのコラボコレクションを発売する。ミニーマウスを主役に千鳥格子柄を取り入れた“大人可愛い”デザインで、お財布(5900円)やミニタオル(900円)、ポーチ(3700円)など幅広いアイテムを用意した。取り扱いは、ディズニーストア一部店舗および公式オンラインストアで行う。7日からは公式サイトで先行販売を実施する。

ラインアップには、クラシカルでレトロ感のあるミニーマウスをあしらった全12型をローンチ。ぬいぐるみ(3800円)とぬいぐるみキーチェーン(2600円)には、秋冬らしいベロア調リボンをあしらい季節感を演出。ボストンバッグ(7900円)は、ショルダー付きの2ウエイ仕様で機能性も備える。スカーフを巻いたようなハンドルや、内側に施したブランドシンボルであるデイジーモチーフの総柄など、細部までこだわりコーディネートに華を添えるアイテムだ。

アイテム一覧

>公式サイト

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ケリング「ウーマン・イン・モーション」トークが11月2日に開催 高畑充希、中島健人、デブラ・ゼイン、福間美由紀が登壇 

ケリングは、第38回東京国際映画祭の公式プログラムの一環で、ジェンダー平等をテーマにした恒例のトークイベント「ウーマン・イン・モーション」をTOHOシネマズ 六本木ヒルズで11月2日に開催する。ゲストには、俳優の高畑充希や俳優・アーティストの中島健人、「ベイビー・ブローカー」「遠い山なみの光」などの作品に携わり、国際共同制作の経験を持つプロデューサーの福間美由紀、さらにハリウッドを代表するキャスティング・ディレクターのひとりであるデブラ・ゼイン(Debra Zane)が登壇する。映画祭公式サイトから参加申し込みが可能で、入場は無料。 

カンヌ国際映画祭の公式パートナーであるケリングは、2015年に「ウーマン・イン・モーション」プログラムを創設し、今年で10周年を迎えた。日本では17年からトークイベントを継続。これまでに俳優の寺島しのぶや写真家兼映画監督の蜷川実花、アーティストのスプツニ子!など、多彩なバックグラウンドを持つ映画・テレビ業界関係者を招き、それぞれの職業における女性の立場について意見交換する機会を提供してきた。 

東京国際映画祭での開催は5回目となる今年は、来年3月開催の第98回アカデミー賞で“キャスティング賞”が新設されることを受け、キャスティングの重要性に焦点を当てる。さらに、映画で描かれる女性像の変遷、映画界における女性を取り巻く環境や課題、未来に向けた変革などについてもトークが交わされる予定だ。 

また、当日はキャスティング・ディレクターのマリオン・ドハティ(Marion Dougherty)の功績を通じて、キャスティングの重要性と歴史的背景を紹介する映画「キャスティング・ディレクター ハリウッドの顔を変えた女性」も会場で特別上映する。 

■ケリング「ウーマン・イン・モーション」トーク 

日程:11月2日   
時間:13:30〜16:45(予定) 
場所: TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン2 
住所:東京都港区六本木6-10-2 六本木ヒルズけやき坂コンプレックス内 
入場料:無料 
募集人数:30名 (申し込み多数の場合は抽選。申し込み期間は10月10日まで)応募は東京国際映画祭公式サイトより

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【2025年クリスマスコフレ】「ロクシタン」がアドベントカレンダー2種を発売 夜用美容液などをラインアップ

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は10月29日、クリスマスまでのカウントダウンを楽しむアドベントカレンダー2種を数量限定で発売する。現在店舗と公式サイトで予約を受け付け中だ。プレミアム版の“ロクシタン プレミアム アドベントカレンダー 2025”(2万9150円)には人気の夜用美容液“イモーテル オーバーナイトリセットセラム”の現品サイズを含む豪華ラインアップをそろえた。“ロクシタン アドベントカレンダー 2025”(1万7050円)には復刻ベン亭アイテムを含むミニアイテムなど24点をセットにしている。

プロヴァンス風デザインで2種類を展開

今年のデザインは、プロヴァンス地方の住宅建築やフランスの美しい暮らしの文化、アール・ド・ヴィーヴルから着想を得て制作。典型的なプロヴァンスの家を思わせるインテリアやアイテムで彩られた、心温まるデザインを採用した。プロヴァンスの邸宅をイメージしたボックスが目を引く“ロクシタン プレミアム アドベントカレンダー 2025”には“イモーテル オーバーナイトリセットセラム”以外にも5品の現品を収録。ほか、限定アイテムやフレグランスコレクション“アート オブ セント”のミニアイテムも詰め込んだ。“ロクシタン アドベントカレンダー 2025”はボディーケア、スキンケア、ヘアケア、フレグランスまで幅広いカテゴリーでメゾンの魅力を体験できる構成としている。

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「トーガ」が漫画家・宮崎夏次系とのコラボアイテムを発売 初の漫画作品原画展も「トーガ 青山」で開催

「トーガ(TOGA)」は、10月10日から開催されるマガジンハウス80周年イベント「マガジンハウス博」の特別企画として、唯一無二の世界観で多くのファンを魅了してきた漫画家・宮崎夏次系とのコラボレーションアイテムを発売する。

コラボでは、現在マガジンハウス「SHURO」で連載中の「カッパのカーティと祟りどもの愛」の作品を落とし込んだTシャツやトートバッグ、カバーオールに直接描き下ろされた1点ものまで、計4アイテムのスペシャルアイテムをラインアップ。

コラボアイテムは、銀座ソニーパーク(GINZA SONY PARK)で開催する同イベントと、同日からトーガ 青山(TOGA AOYAMA)の展示スペース「トーガ トライアングル(TOGA TRIANGLE)」で開催する宮崎夏次系デビュー15周年記念の初の漫画作品原画展、「トーガ」オンラインストアで販売する。

「トーガ トライアングル」では、「僕は問題ありません」をはじめとするこれまでの連載作品の原画に加え、本展のために特別に描き下ろした絵画を展示する。

宮崎夏次系は、「15年前描いた漫画原稿を見ますと、修正液の厚塗りでボコボコ、欄外には独り言と呪物のような原稿でお恥ずかしいですが、他にない素敵な空間をお借りしての楽しい展示です。15年前から今までの色々を、TOGA系というきらめき銀河の中に包括していただいています。見にきていただけますと、とてもうれしいです」とコメントする。

コラボアイテム

宮崎夏次系

宮崎夏次系(みやざき・なつじけい)は、1987年、宮城県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科版画専攻卒。2009年、第56回ちばてつや賞準入選。10年から「月刊モーニング・ツー」で初の連載「夕方までに帰るよ」をスタート。連載2作目の「変身のニュース」が、13年第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門・審査委員会推薦作品に選出される。著書に「僕は問題ありません」「夢から覚めたあの子とはきっと上手く喋れない」「ホーリータウン」(以上全1巻)「アダムとイブの楽園追放されたけど…」(全2巻)「あなたはブンちゃんの恋」(全5巻)(以上すべて講談社)、「なくてもよくて絶え間なくひかる」(全1巻・小学館)、「培養肉くん」(全2巻・KADOKAWA)、「と、ある日のすごくふしぎ」(全1巻・早川書房)、大前粟生作で宮崎が絵を担当した絵本「ハルにははねが生えてるから」(亜紀書房)、最新作「カッパのカーティと祟りどもの愛」(1巻・マガジンハウス)がある。海外翻訳版も続々と出版されており、国内外から注目を集める作品を発表し続けている。また、漫画に限らず、小説の装画など手がけるイラストレーターとしても活躍している。

展示概要

「マガジンハウス博」

◾️「マガジンハウス博」
会期:2025年10月10日〜25日
会場:Ginza Sony Park
住所:東京都中央区銀座5-3-1 B1階
時間:平日12:00~20:00(最終入場19:30)/土日祝11:00〜19:00(最終入場18:30)
※10月10日の開園時間は16:00~19:00、10月15日は休園
※開園時間は変更となる可能性があり
※入場料 無料(一部有料イベントあり)

「TOGA TRIANGLE VOL.09 with 宮崎夏次系」

◾️原画展「TOGA TRIANGLE VOL.09 with 宮崎夏次系」
会期:2025年10月10日〜11月3日
会場:TOGA AOYAMA
住所:東京都港区南青山5-3-5 ミル・ロッシュビルB1F
営業時間:12:00~20:00

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千原ジュニア「めちゃくちゃ、ようできてますわ」 「ポール・スミス」×「バブアー」の注目ポイント

「ポール・スミス(PAUL SMITH)」と「バブアー(BARBOUR)」と協業した新コレクション”ポール・スミス ラブズ バブアー(PAUL SMITH LOVES BARBOUR)”の発表イベントが3日に大阪で開催された。会場の「ポール・スミス」大阪店には、タレントの千原ジュニアさんがスペシャルゲストとして登場。ジュニアさんは500万円超の英国旧車バイクを即決購入するほどの旧車愛好家で、ビンテージギターなどクラシックなアイテムの収集家でもある。自分自身の基準でおもしろいと思えるモノを選び、大切にする姿勢が「ポール・スミス」の遊び心や世界観と重なることからゲストに選ばれた。

裏地こそ大人のおしゃれ

 

大阪店に登場したジュニアさんは、新コレクションからショート丈のトランスポートジャケットのダークレッドを着用。姿を見せるなり「これ、めちゃくちゃ、ようできてますわ。着た瞬間に“全然違う”って分かる。バイクに乗るときに風が入ってこないような作りになっているし、ゲリラ豪雨にも対応できる撥水性のある生地使いで実用的。それに、こんなに洒落た裏地はほかにない。小鳥を携えたデザインがすばらしい」と服を絶賛した。

トランポートジャケットはマウンテンバイクに乗る人々に着想を得て作成された。身頃の内側には風の侵入を防ぐウエストゲーターが付いている。斜めに配置させたポケットは自転車にまたがったままでもポケットの中にアクセスしやすく、走行中に中身がこぼれ出にくいよう計算されている。フラップ付きの胸ポケットは今回のコラボモデルのオリジナル仕様という。

ジュニアさんが感動した裏地は“バブアー タータン”を使い、オリジナルのブランドラベルと鳥のプリント、メッセージネームがアクセントに配されている。別のジャケットの裏地には、大きな牛を横にしてプリントしていた。ジュニアさんは「結局『大人って何か?』と聞かれたら、裏地なんですよ。表ばかりを意識しているようではまだ若い」と言い切り、会場を沸かせた。「裏地に遊び心があると、レストランでジャケットを脱いで店員さんに渡すときもちょっとうれしい気分になれる。家を出るときにはテンションのメモリが二つぐらい上がる」と語った。

トランスポートジャケットには6オンスのワックスドコットンを使用する。撥水性と保温性、耐久性を兼ね備える。化学繊維を使わずに撥水性を持たせているのもサステナブルだ。多趣味なジュニアさんは「釣りやキャンプなどのアウトドアにも最適。汚れても簡単に落とせるそうなので、子供と外で遊ぶときも気にならず『ガシガシ着られるよそゆき』って感じですね」と話す。

子供の頃から年代物に惹かれていたというジュニアさんは、ビンテージアイテムを購入し、愛用する際も「自分が現世で一時的に預かっている感覚」という。メンテナンスしながら次の世代に受け継いでいくという価値観は、長く愛用できる品質を追求する両ブランドの哲学とも共鳴する。

若い客を呼び込む決め手に

本コレクションは、クラシックな佇まいに遊び心を忍ばせる「ポール・スミス」と、タフで伝統的なアウトドアスタイルを守り続けてきた「バブアー」の強みが融合。「ポール・スミス」のユーモアあふれる視点で「バブアー」を象徴するコートをはじめ、ニット、アクセサリーを再解釈した、英国らしい新たなスタイルのアイテムを展開する。独特な色合いのワックスドコットンやパッチワークのディテール、フリージアン牛のモチーフなど、遊び心のあるデザインも特徴だ。

今回のコラボのきっかけについて、”「ポール・スミス」リミテッド”の安藤舞ヘッドオブPR&マーケティングは「50年を超える歴史の中で改めて、ブリティッシュブランドであることに立ち返り、さまざまなコラボレーションを行ってきた。同じ英国で愛されてきたブランドと取り組むことでどんな影響をもたらすのかという発想からスタート。過去には別のラインで部分協業したことはあるが、正式なコラボは今回が初めて」と話す。

グローバルで展開する「ポール・スミス」は、売り上げの約半分を日本市場が占める。そのため、日本限定企画を数多く展開してきたが、今回は英国ブランド同士がタッグを組むグローバルコラボレーションとして発表。10月1日に世界同時発売したところ、とりわけ英国本国では大きな反響があったという。日本国内では全店舗とオンラインで購入可能だが、大阪店と渋谷スクランブルスクエア店では、11月3日まで、世界観を表現した特別なディスプレイで来店強化を図る。

狙いは英国ブランドのおもしろさや機能性、デザインのユニークさを幅広い世代に知ってもらうこと。「とりわけ、いま増えつつある若い客層をさらに取り込むきっかけになればと考えている」(安藤氏)。

>公式サイト

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アエッフェと傘下の「ポリーニ」、イタリア倒産法の適用を申請 資産を保全し再建を目指す

アエッフェ(AEFFE)は10月2日、日本の民事再生法にあたるイタリア倒産法(Composizione Negoziata della Crisi以下、CNC)の適用を申請したことを発表した。CNCは破産の手続きではなく、金融や法律の専門家である第三者をファシリテーターとして迎え、法廷外で債権団と交渉して債務を整理し、事業の継続および再建を目指すためのものだ。なお、同社は「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」「モスキーノ(MOSCHINO)」「ポリーニ(POLLINI)」を擁しているが、今回の手続きは同社および「ポリーニ」にのみ適用するもので、ほかの2ブランドは対象外だという。

「ポリーニ」は1953年創業の、イタリアのシューズおよびレザーグッズブランド。アエッフェは、「当社および『ポリーニ』は現在、財務上の危機的な状況に直面している。これを乗り越えるべく行動する間、安定をもたらす最適な方法として(CNCの適用を)申請した。当社と『ポリーニ』の企業資産を保全し、事業を継続しつつ、全てのステークホルダーの利益を守ることが狙いだ」と説明した。なお、本件の報道を受け、同社の株価は3日、前日比43.3%安の0.25ユーロ(約44円)をつけた。

アエッフェ、25年上半期は赤字が拡大

同社の2024年12月期決算は、売上高が前期比9.1%増の3億5920万ユーロ(約632億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)はおよそ14倍(同1365.1%増)の8472万ユーロ(約149億円)、純損益は前年の3214万ユーロ(約56億円)の赤字から1932万ユーロ(約34億円)の黒字に転換した。なお、大幅な増益は主に「モスキーノ」のビューティ事業を9月に売却したことによる。

一方、直近の25年1~6月期(上半期)決算では、売上高が前年同期比27.5%減の1億279万ユーロ(約180億円)、EBITDAは前年同期の41万9000ユーロ(約7374万円)の黒字から1124万ユーロ(約19億円)の赤字に、純損失は2035万ユーロ(約35億円)から2846万ユーロ(約50億円)へと赤字が拡大。これを受け、マッシモ・フェレッティ(Massimo Ferretti)会長は「上半期における売り上げの減速や厳しい市場環境を踏まえ、固定費、直接経費、人件費の節減などを含む大型のコスト削減策を導入する」ことを明らかにしている。なお、同社は半期ベースではブランド別での売上高を開示していないが、24年12月期では全てのブランドが減収だった。

「バーバリー」を再建した辣腕CEOが取締役会メンバーに

また、決算発表と同日の8月1日には、アエッフェの取締役会の新たなメンバーとして、マルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)=サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO以下、フェラガモ)前最高経営責任者(CEO)が加わったことを発表した。同氏はキャリアの初期に「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」やイタリアの老舗レザーブランド「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」で経験を積んだ後、1993年から2004年までモスキーノのCEOを務めた。その後はジバンシィ(GIVENCHY)の会長兼CEOを、08年から16年まではセリーヌ(CELINE)の会長兼CEOを歴任。17年7月から21年12月まではバーバリー(BURBERRY)のCEOを務め、低迷していた同ブランドを再建したことで知られている。その後は22年1月から25年3月までフェラガモのCEOを務めた。

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アエッフェと傘下の「ポリーニ」、イタリア倒産法の適用を申請 資産を保全し再建を目指す

アエッフェ(AEFFE)は10月2日、日本の民事再生法にあたるイタリア倒産法(Composizione Negoziata della Crisi以下、CNC)の適用を申請したことを発表した。CNCは破産の手続きではなく、金融や法律の専門家である第三者をファシリテーターとして迎え、法廷外で債権団と交渉して債務を整理し、事業の継続および再建を目指すためのものだ。なお、同社は「アルベルタ フェレッティ(ALBERTA FERRETTI)」「モスキーノ(MOSCHINO)」「ポリーニ(POLLINI)」を擁しているが、今回の手続きは同社および「ポリーニ」にのみ適用するもので、ほかの2ブランドは対象外だという。

「ポリーニ」は1953年創業の、イタリアのシューズおよびレザーグッズブランド。アエッフェは、「当社および『ポリーニ』は現在、財務上の危機的な状況に直面している。これを乗り越えるべく行動する間、安定をもたらす最適な方法として(CNCの適用を)申請した。当社と『ポリーニ』の企業資産を保全し、事業を継続しつつ、全てのステークホルダーの利益を守ることが狙いだ」と説明した。なお、本件の報道を受け、同社の株価は3日、前日比43.3%安の0.25ユーロ(約44円)をつけた。

アエッフェ、25年上半期は赤字が拡大

同社の2024年12月期決算は、売上高が前期比9.1%増の3億5920万ユーロ(約632億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)はおよそ14倍(同1365.1%増)の8472万ユーロ(約149億円)、純損益は前年の3214万ユーロ(約56億円)の赤字から1932万ユーロ(約34億円)の黒字に転換した。なお、大幅な増益は主に「モスキーノ」のビューティ事業を9月に売却したことによる。

一方、直近の25年1~6月期(上半期)決算では、売上高が前年同期比27.5%減の1億279万ユーロ(約180億円)、EBITDAは前年同期の41万9000ユーロ(約7374万円)の黒字から1124万ユーロ(約19億円)の赤字に、純損失は2035万ユーロ(約35億円)から2846万ユーロ(約50億円)へと赤字が拡大。これを受け、マッシモ・フェレッティ(Massimo Ferretti)会長は「上半期における売り上げの減速や厳しい市場環境を踏まえ、固定費、直接経費、人件費の節減などを含む大型のコスト削減策を導入する」ことを明らかにしている。なお、同社は半期ベースではブランド別での売上高を開示していないが、24年12月期では全てのブランドが減収だった。

「バーバリー」を再建した辣腕CEOが取締役会メンバーに

また、決算発表と同日の8月1日には、アエッフェの取締役会の新たなメンバーとして、マルコ・ゴベッティ(Marco Gobbetti)=サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO以下、フェラガモ)前最高経営責任者(CEO)が加わったことを発表した。同氏はキャリアの初期に「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」やイタリアの老舗レザーブランド「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」で経験を積んだ後、1993年から2004年までモスキーノのCEOを務めた。その後はジバンシィ(GIVENCHY)の会長兼CEOを、08年から16年まではセリーヌ(CELINE)の会長兼CEOを歴任。17年7月から21年12月まではバーバリー(BURBERRY)のCEOを務め、低迷していた同ブランドを再建したことで知られている。その後は22年1月から25年3月までフェラガモのCEOを務めた。

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「ヴィヴィアン・ウエストウッド」と矢沢あいの人気漫画「NANA」がコラボか? 

「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」は10月6日、公式SNSアカウントで矢沢あい原作の人気漫画「NANA」(集英社)とのコラボレーションを思わせる投稿を公開した。“ねえ、ナナ。あたし達の出会いを覚えてる?(HEY NANA‘MEMBER WHEN WE FIRST MET)”のメッセージから始まる動画と共に、ブランドロゴと #VivienneWestwoodxNana をポスト。コメント欄にはすでに世界中のファンからのリアクションで溢れ、大きな話題を呼んでいる。

現時点で発売日や価格、製品ラインアップなどの詳細は明らかになっていないが、インスタグラムでは「この瞬間を19年間待っていた!」や「信じられない」、「念願のコラボ」などといった期待のコメントが涙ぐむ絵文字とともに寄せられている。

「NANA」は、矢沢あい原作の漫画で今なおレジェンド的人気を博す。本作品には「ヴィヴィアン・ウエストウッド」のアイテムが多数登場しており、これは著者の矢沢あいが同ブランドを敬愛していることが由来だそうだ。

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「ミティア オーガニック」の“ポケピース”デザインが登場 ファミマなどで10月21日に発売

「ミティア オーガニック(MITEA ORGANIC)」は10月21日、ポケモンたちの"ピース”なくらしを描いた“ポケピース”デザインのコレクションを発売する。全国のファミリーマートのほか、コスメキッチン(COSME KITCHEN)とビープル(BIOPLE)の各店舗および公式オンラインサイトで取り扱う。ラインアップはオイルクレンジングや洗顔料、ローション、乳液、全6色のリップスティックなど全7種で、ポーチ付きのミニサイズセットも用意した。予約販売は7日午前10時から17日11時59分まで、コスメキッチンとビープルの各ウェブストアで実施する。また、販売に合わせ21日から12月31日まで抽選で700人に当たるプレゼントキャンペーンも行う。

ピカチュウやポッチャマ、ミミッキュなどをデザイン

“ポケピース meets ミティア オーガニック”をコンセプトに展開する同企画は、ピカチュウやポッチャマ、ミミッキュなど人気ポケモンをデザインに採用。ポケモンと人間が共に暮らすシェアハウスでのんびりとした日常を描いたシリーズ“ポケピース”ならではの、ポケモンたちのリラックスした表情が特徴で、スキンケアに癒しと楽しさを届ける。

スキンケアアイテムは全3種で、W洗顔不要のアロマオイルクレンジング“クレンジングセラムオイル”(120mL、1848円)、美容液成分91%配合の泡洗顔料“アクアセラムウォッシュ”(100g、1188円)、持続型ビタミンCを配合した“ホワイトニングセラムローション”【医薬部外品】(120mL、1991円)をラインアップ。ほか、においケアと保湿を同時に行うヘア&ボディーミスト“アロマミスト”(40mL、1320円)、クレンジングセラムオイル30mLとリペアミルク20mLに、モンスターボール型の透明ポーチを付けた"ミニサイズキット"(1650円)も販売する。

メイクアップ製品では、“セラムオイルリップスティック”(全6色、各995円)を展開。限定新色3色を含む全6色のラインアップで、洗顔料でオフ可能な美容オイル配合のリップスティックだ。カラーはマンダリーヌコンフィ(ワッカネズミ)、マロングラッセ(モクロー)、ピグピンク(ポッチャマ)、カミナリクリア(ピカチュウ)、チュチュピンク(ピチュー)、フェアリーレンガ(ミミッキュ)をそろえた。

特別ボックスなどが当たるプレゼント企画を実施

今回の限定アイテム発売を記念し、“ポケピース”デザインの製品を1点以上購入した人を対象としたプレゼント企画を実施する。購入レシートまたはオンライン購入時の注文明細画面を「ミティア オーガニック」の特設ページにアップロードするとスキンケアラインアップを詰めた特別ボックス、リップラインアップ入りの特別ボックス、ビッグポーチ、リップチャームなどを抽選で進呈。企画は10月21日〜12
月31日で、当選者には2026年2月に発送する。

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「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」の2025年秋冬は英アウトドアをイメージ

「ユニクロ(UNIQLO)」は、「ジェイ ダブリュー アンダーソン(JW ANDERSON)」と協業した「ユニクロ アンド ジェイ ダブリュー アンダーソン」を10月17日から順次発売する。「ユニクロ」一部店舗および公式オンラインで販売する。

中綿ジャケットやポンチョ、
セーターなどをラインアップ

2025年秋冬シーズンの両ブランドの協業アイテムは、伝統的なフィールドウエアに着想を得て、メンズとウィメンズを制作。メンズは、ハンティングジャケットをイメージした“パフテックユーティリティジャケット”(9990円)や、袖に異素材を合わせたキルティングのジャケット(9990円)、オックスフォードシャツ(3990円)、ジーンズ(4990円)、コーデュロイのワークパンツ(4990円)などを販売する。

ウィメンズは、ポンチョ(5990円)や、短丈の中綿ジャケット(9990円)、“フェアアイル”柄のセーター(3990円)、ポロセーター(3990円)、パンツ(4990円)、ミニスカート(3990円)などを用意した。

またユニセックスのスフレヤーン素材のセーター(3990円)、マルチリブ編みのフィッシャーマンズセーター(3990円)、ヘリンボーン柄のセーター(4990円)、オックスフォードシャツ(3990円)、“ヒートテック”素材のソックス(590円)、コーデュロイのキャップ(1990円)、キャンバス地のトートバッグ(3990円)なども販売する。

ジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)=「ジェイ ダブリュー アンダーソン」デザイナーは、「今シーズンのコレクションは英国らしい冬のワードローブをアップデートし、コーディネートのしやすさと普遍的な遊び心が魅力だ。“ユーティリティジャケット”やポンチョといった『ジェイ ダブリュー アンダーソン』らしいユニークなアイテムに加え、シグネチャーとなったジーンズやオックスフォードシャツには温もりのある新色を加えた」とコメントしている。

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次世代のリテール戦略 非日常体験の創造がブランドの未来を拓く【Learn with WWDJAPAN EDUCATIONS】

「WWDJAPAN」では、多様化するファッション&ビューティ企業の課題解決やビジネススケールのためのヒントを、セミナーでも発信している。マーケターの第一人者であり、「WWDJAPAN EDUCATIONS」BXパートナーを務める藤原義昭300Bridge 代表が、9月17日に開催された「WWDJAPAN」のセミナー「リアルとデジタルが交わる次世代の小売業を再構築」のセッションから得た示唆を共有する。


リテールの未来:
リアルとデジタルが交わる世界

世界がフラット化していく中で、情報は誰でも手に入るようになった。情報アクセスは能動的に取りにいかない限り、今ではGAFAMのフィルターで、かなり世界は狭くなっているように感じる。事実世界中のデジタルネイティブたちはラブブなどに代表されるように、好きなものが同じになっているようにも感じる。どこでもいつでも買えるもの、どんな時でも体験できることには、ほぼ価値がなくなってきている。

今回は振り幅の大きな3社が登壇した。GENEROSITYは、XRやAIを駆使しながらリアルイベントにバーチャルストアを重ね合わせる取り組みなど、デジタルを「代替」ではなく「拡張」として位置づけている点が印象的。

大丸松坂屋は、老舗百貨店の枠を超え、インフルエンサー事業やメタバース事業を展開。店舗の固定観念を超えて、文化を発信するという役割をアップデートしている。

そしてシロは、「リアルを軸」にブランドの世界観をどう伝えるかを追求。「みんなの工場」限定商品を購入した顧客のLTVが高いのは、濃い体験をいかに作るかに尽きるということだ。

共通のキーワードは「非日常性」。リアル空間だからこそ生まれる熱狂や共感を、デジタルが補完する。その掛け算こそが次世代のリテールに求められている。改めて主語はリアルでありデジタルは手段であるという点においては、現時点ではまだデジタルが主語になり得ない。しかし今までの延長線上で考えるのではなくコスト面、スピード面でも「非日常」を作りやすいのはデジタルなので小さなテストはどんどんするべきであると考えている。

リアルとデジタルを交差させ、唯一無二の体験価値を設計するかという視点を持つこと。ここでしか、今しか味わえない体験の創造が、ブランドの未来を切り拓く鍵になると強く感じた。

藤原 義昭/WWDJAPAN Educations BXパートナー

PROFILE:(ふじはら・よしあき)1999年コメ兵ホールディングス入社。ECの立ち上げ、販売や物流などマーケティングの変革を牽引。2010年からIT事業部の部長に就任し、ウェブ事業やデジタルマーケティング、社内システムを統括する。21年4月にユナイテッドアローズに転職、その後プライベベートエクイティファンドであるアドバンテッジパートナーズを経て、BX(Business transformation)カンパニーである300Bridgeを創業して代表に就任

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次世代のリテール戦略 非日常体験の創造がブランドの未来を拓く【Learn with WWDJAPAN EDUCATIONS】

「WWDJAPAN」では、多様化するファッション&ビューティ企業の課題解決やビジネススケールのためのヒントを、セミナーでも発信している。マーケターの第一人者であり、「WWDJAPAN EDUCATIONS」BXパートナーを務める藤原義昭300Bridge 代表が、9月17日に開催された「WWDJAPAN」のセミナー「リアルとデジタルが交わる次世代の小売業を再構築」のセッションから得た示唆を共有する。


リテールの未来:
リアルとデジタルが交わる世界

世界がフラット化していく中で、情報は誰でも手に入るようになった。情報アクセスは能動的に取りにいかない限り、今ではGAFAMのフィルターで、かなり世界は狭くなっているように感じる。事実世界中のデジタルネイティブたちはラブブなどに代表されるように、好きなものが同じになっているようにも感じる。どこでもいつでも買えるもの、どんな時でも体験できることには、ほぼ価値がなくなってきている。

今回は振り幅の大きな3社が登壇した。GENEROSITYは、XRやAIを駆使しながらリアルイベントにバーチャルストアを重ね合わせる取り組みなど、デジタルを「代替」ではなく「拡張」として位置づけている点が印象的。

大丸松坂屋は、老舗百貨店の枠を超え、インフルエンサー事業やメタバース事業を展開。店舗の固定観念を超えて、文化を発信するという役割をアップデートしている。

そしてシロは、「リアルを軸」にブランドの世界観をどう伝えるかを追求。「みんなの工場」限定商品を購入した顧客のLTVが高いのは、濃い体験をいかに作るかに尽きるということだ。

共通のキーワードは「非日常性」。リアル空間だからこそ生まれる熱狂や共感を、デジタルが補完する。その掛け算こそが次世代のリテールに求められている。改めて主語はリアルでありデジタルは手段であるという点においては、現時点ではまだデジタルが主語になり得ない。しかし今までの延長線上で考えるのではなくコスト面、スピード面でも「非日常」を作りやすいのはデジタルなので小さなテストはどんどんするべきであると考えている。

リアルとデジタルを交差させ、唯一無二の体験価値を設計するかという視点を持つこと。ここでしか、今しか味わえない体験の創造が、ブランドの未来を切り拓く鍵になると強く感じた。

藤原 義昭/WWDJAPAN Educations BXパートナー

PROFILE:(ふじはら・よしあき)1999年コメ兵ホールディングス入社。ECの立ち上げ、販売や物流などマーケティングの変革を牽引。2010年からIT事業部の部長に就任し、ウェブ事業やデジタルマーケティング、社内システムを統括する。21年4月にユナイテッドアローズに転職、その後プライベベートエクイティファンドであるアドバンテッジパートナーズを経て、BX(Business transformation)カンパニーである300Bridgeを創業して代表に就任

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スタイリングを楽しむ新生「セリーヌ」のアクセサリー61選 ユニセックスなデザインが豊作【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.18】

マイケル・ライダー(Michael Rider)による新生「セリーヌ(CELINE)」は、初のメーンシーズンとなる2026年春夏コレクションを発表した。7月にお披露目したプレ・スプリングからの継続となる今回のコレクションは、引き続きスタイリングが楽しくなるようなアクセサリーが目白押し。ウィメンズとメンズでデザインを共有するアイテムも多い。

マイケルは、これまでのクリエイティブ・ディレクターたちが手掛けてきたデザインを再解釈しながら新作バッグを提案している。プレ・スプリングに初披露したフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)期の“ラゲージ“をアレンジした“ニューラゲージ“や、エディ・スリマン(Hedi Slimane)期の“ニノ“を横長にアレンジしたデザインは、今回のランウエイにも登場。持ち手部分のレザーストラップをまとめるリング状のパーツをスライドすることで開き具合が変わる大ぶりのバケットバッグは、レザーに加え、アーカイブロゴをプリントしたキャンバスモデルも用意する。

新しい提案としては、マチの広い台形シルエットのファスナー付きショルダーバッグにも注目。スムースレザーから“トリオンフキャンバス、クロコダイルまで多彩な素材使いで、2サイズを展開する。そのほか、小さな“トリオンフ“の金具を配したバナナシェイプのショルダーバッグや、マキシサイズとミニサイズで打ち出すざっくりとしたワンハンドルのバケットバッグ、新色でアップデートした“トリオンフキャンバス“のトート、上部のファスナー開閉と外側の大きなパッチポケットが特徴の縦型トートなど、デイリーに活躍しそうなアイテムを豊富にラインアップしている。

シューズの中心となるのは、エフォートレスに履くことができるフラットシューズ。ジャズシューズ風のデザインから踵を踏んでミュールのようにも履けるスリッポンまでをそろえる。ウィメンズでは、小花の刺しゅうを施した愛らしいデザインも目を引いた。ウエッジソールを配したエスパドリーユやヌーディーなフラットサンダルは、夏らしいアイテム。一方、ウエスタンブーツのような装飾を施したショートブーツもある。

そのほか、ビンテージライクな柄をモダンな配色で仕上げた多様なスカーフや、自由に組み合わせたくなるリングにバングル、ベルトも多数。今季は、自転車用のヘルメットも登場した。

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BLACKPINK ×「パリ・サン=ジェルマン」のコラボアイテムが10月9日から日本でも販売

ベイクルーズが運営する「パリ・サン=ジェルマン(PARIS SAINT-GERMAIN)」(以下、「PSG」)は10月9日、世界的ガールズグループBLACKPINKとの限定カプセルコレクション「BLACKPINK IN YOUR AREA」を、日本の「PSG」オフィシャルショップで販売する。

本コレクションはすでにグローバルでは「PSG」およびComplexのオンラインショップを通じて展開されていたが、今回、日本国内のファンが実際に手に取れる機会となる。

限定版のTシャツとパーカーには、「PSG」とBLACKPINKのロゴをグループのシグネチャーカラーであるブラック&ピンクで表現。「PSG」の象徴的なアイデンティティーと名声、そしてBLACKPINKが放つエネルギーとパワーが融合したデザインは、音楽・ファッション・スポーツを称え結びつける芸術的なアプローチとなっている。

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「ホワイトマウンテニアリング」×「ショット」から胸ファスナーポケットが左右非対称のレザージャケットが登場

「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は、アメリカの老舗レザーブランド「ショット(SCHOTT)」とコラボレーションしたレザーコーチジャケットを10月11日に発売する。価格は27万5000円で、「ホワイトマウンテニアリング」の公式オンラインストアと直営店などで取り扱う。

約1年ぶり2度目のコラボ

「ホワイトマウンテニアリング」と「ショット」のコラボは、約1年ぶり2度目だ。今回は、「ショット」のスリムなボックスシルエットのレザーコーチジャケットがベースで、素材には艶やかなラムレザーを採用。アニリン染料でドラム染めした後、イタリアでスプレー加工を施すことで美しく整った質感を実現した。また、胸ファスナーポケットを左右非対称に仕上げているほか、脇のマチや変形ラグランスリーブのデザインを落とし込むことで、腕周りの可動域を確保しているという。

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「ホワイトマウンテニアリング」×「ショット」から胸ファスナーポケットが左右非対称のレザージャケットが登場

「ホワイトマウンテニアリング(WHITE MOUNTAINEERING)」は、アメリカの老舗レザーブランド「ショット(SCHOTT)」とコラボレーションしたレザーコーチジャケットを10月11日に発売する。価格は27万5000円で、「ホワイトマウンテニアリング」の公式オンラインストアと直営店などで取り扱う。

約1年ぶり2度目のコラボ

「ホワイトマウンテニアリング」と「ショット」のコラボは、約1年ぶり2度目だ。今回は、「ショット」のスリムなボックスシルエットのレザーコーチジャケットがベースで、素材には艶やかなラムレザーを採用。アニリン染料でドラム染めした後、イタリアでスプレー加工を施すことで美しく整った質感を実現した。また、胸ファスナーポケットを左右非対称に仕上げているほか、脇のマチや変形ラグランスリーブのデザインを落とし込むことで、腕周りの可動域を確保しているという。

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新生「バレンシアガ」のアクセサリー50連発 独特の色彩感覚光る新作【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.17】

ピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)による新生「バレンシアガ(BALENCIAGA)」は、美しいシルエット際立つウエアを軸にしたスタイルを完成させるアクセサリーがそろう。その色使いはベーシックな黒やブラウンから鮮やかなイエローやラズベリー、オレンジ、ティールグリーンまで。ウエアにも通じる独特の色彩感覚は、まさにピエールパオロの真骨頂だ。

新作バッグは、アーカイブから着想を得たアンティーク調の金具がポイント。ハンドルの付け根に「B」を模ったパーツをあしらった、丸みのあるトップハンドルバッグ“ボレロ“は、底面にファスナーポケットを配したデザインがユニーク。大小2サイズと横長に引き伸ばしたようなデザインを提案する。エンべロップ(封筒)型の小ぶりなショルダーバッグ“メール“は、立体的なシルエットと大きな四角いクロージャーが特徴。「B」をくり抜いたヒンジ開閉のクロージャーがアクセントになったフラップ付きのバッグは、ストラップの長さを調節することでさまざまな持ち方で楽しめそう。「バレンシアガ」らしいクラッシュカーフスキンをはじめ、ナチュラルなヌメ革、カラフルなスエードと、さまざまな素材で打ち出す。

また今回のランウエイには、ニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)時代の2001年に発表され、デムナ(Demna)期に復活したアイコンバッグ“ル シティ“も登場した。ツヤのある柔らかなカーフスキンを使用した“ル シティ26”は、スムースとスエードタイプを3サイズで展開。さらにヌメ革を用いた“ル シティ“も新たにラインアップに加わる。近年のヒット作“ロデオ“を彷彿とさせるダブルクロージャーをあしらった小ぶりなショルダーバッグは、コントラストカラーで仕上げられた内側にも注目だ。

シューズはレザーに加え、ベルベットやサテンを使用。ピンヒールのパンプスやフラットシューズは甲が浅く、つま先が斜めになった小さなスクエアトーデザインが特徴になる。エレガントなスタイルに抜け感を加えるエフォートレスな厚底トングサンダルは、ビビッドカラーのベルベット使いが印象的。振袖に合わせる草履のようなデザインで仕上げたプラットフォームサンダルもある。また、コスチュームジュエリーはアーカイブに着想したようなスタイルが中心となり、スポーティーなキャップとクチュールのハットを融合したような帽子も登場した。

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「シャネル」2026年春夏コレクション

「シャネル(CHANEL)」が2026年春夏コレクションを発表した。

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「サロン ド パルファン」今年も伊勢丹新宿本店で開催 日本初上陸ブランドから1500万円越え香水まで

毎年開かれる香水の祭典「サロン ド パルファン2025(SALON DE PARFUM 2025)」が10月8日、伊勢丹新宿本店でスタートする。(8日はエムアイカード会員招待日)。13回目となる今回のテーマは“旅”だ。全39ブランドを国別に展開し、思い出の国や好きな都市とった体験から香りを選ぶことができる。また同日、伊勢丹新宿本店メンズ館フレグランスコーナーでも香りとファッションが交差する体験ができる。同イベントでは、新進気鋭ブランドやクリエイター系フレグランスをそろえた幅広さが特徴だ。

今年のテーマは“旅”

世界旅行の出発点である日本からは、「リベルタ パフューム(LIBERTA PERFUME)」の“松竹梅セット“(3万3000円)が登場。“マツリマツ”は、赤松の力強いウッディノート、“イツキタケ”は竹水の透明感と静かなインセンス、“アマノウメ”はまろやかでフルーティな梅酒の香り。日本の気候に寄り添う奥ゆかしさと繊細さ、ユニークな素材の力強さを兼ね備える。

ほか、フランスを代表するアーティスティックなフレグランスメゾン「ラルチザン パフューマー(L’ARTISAN PARFUMER)」の先行発売品も登場。先行発売する“トンカ ブラン オードパルファム”(100mL、3万2780円)は、意外性のある“カリフラワー”の香りを表現した。

また、「アンリ・ジャック(HENRY JACQUES)からは、フルオーダー香水セットが登場。オーダーメイド香水の先駆けとして、これまでに贅を尽くした香りの芸術を意味出してきた同ブランドは今回、その価値観をさらに極めた象徴的な提案で、限られた人しか体験できない世界を提示する価格は1694万円。

日本初上陸ブランドも複数登場

今回日本初上陸するのは、フランス・パリ発の「ソルフェリーノ(SOLFERINO)」、同じくフランス・パリ発の「メゾン・イルフェ(MAISON IRFE)」、ドイツ・ケルンの名門「ファリーナ(FARINA)」だ。

「ソルフェリーノ」は、ソルフェリーノ通り10番地の歴史ある邸宅から紡がれる。ボトルやパッケージに美術的な要素を取り入れ、香水そのものをギャラリーに展示する作品のように表現する。「メゾン・イルフェ」は、香りに物語を宿すことをテーマに掲げる孫孫気鋭のブランド。1本1本を小説や詩のように構築し、香りをまとう人の心や情景や記憶を呼び起こす。300年以上の歴史を誇る「ファリーナ」は、軽やかで爽やかな香りで当時のヨーロッパに革命を起こし、貴族から芸術家までを魅了した。現代的な感性で再構築した香りは、伝統を愛する人にも新さを求める人にも響く香りを提供する。

メンズ館ではタイラー・ザ・クリエイターが手掛けるフレグランスも

伊勢丹新宿本店メンズ館フレグランスコーナーも香りの魅力に引き込まれる来場者で熱気に包まれ、2025年シーズン売り上げも前年比で約15%増と好調。新進気鋭のブランドやクリエイター系フレグランスがそろい、華やウイスキーなど多彩な香りが日常を刺激する。

10月15〜21日限定で登場するのは、ラッパー兼プロデューサーのタイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)が手掛ける「ゴルフ ル フルール(GOLF LE FLEUR)」の新作フレグランス。花を基調とした香りに深みと個性と加え、香りを通して自分らしいスタイルを表現できる香りに仕上げた。

開催概要

◼️サロン ド パルファン 2025〜香りにのって、まだ見ぬ世界へ。〜

日程:10月9〜13日
場所:伊勢丹新宿本店 本館6階 催物場
住所:東京都新宿区新宿3-14-1
※10月8日は、エムアイカード会員特別招待日

◼️サロン ド パルファン2025 @イセタン メンズ

日程10月8〜21日
場所:伊勢丹新宿本店メンズ館1階 コスメティックス・プロモーション
住所;東京都新宿区新宿3-14-1

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「アニエスベー」と「ネイバーフッド」が初コラボ 第1弾は全15型を用意

「アニエスベー(AGNES B.)」は、「ネイバーフッド(NEIGHBORHOOD)」と初めてコラボレーションしたコレクションを発表した。第1弾を10月10日から両ブランドの公式オンラインストアと直営店で取り扱うほか、11日から13日まで東京・表参道のコンセプトストア「V.A.(ヴイエー)」にオープンするポップアップストアでも販売する。

レ・アールの「アニエスベー」と原宿の「ネイバーフッド」

今回のコレクションは、パリのレ・アールと東京の原宿という、カルチャーとファッションが交錯する2つの場所を拠点としてきたブランド同士のコラボだ。第1弾は、ジャケットやスエット、Tシャツ、キャップなど全15型をラインアップし、そのどれにも両ブランドのスピリットやルーツ、ヒストリーをデザインとして落とし込んでいる。アイテムの詳細や価格は、発売日当日に発表するそうだ。

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新生「メゾン マルジェラ」のアクセサリー18選 “4本ステッチ”や“タビ”など象徴的要素の新解釈は?【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.16】

新たに「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を率いるグレン・マーティンス(Glenn Martens)は、初となるプレタポルテ・コレクションのアクセサリーでも自身のダークなユーモアや加工へのこだわり、創業者マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)への敬意を表した。

新しいバッグは、レザーに熱加工を施すことで成形するとともに独特の風合いに仕上げた“ボックス バッグ”。ブランドを象徴する“4本ステッチ”を配したモデルと、そこにさらにビンテージライクなパーツを加えたモデルをそろえる。上部の持ち手部分を中に入れ、クラッチのように持つことも可能。襟やラペルを内側に折り込むことでデザインを変えられるトレンチコートやシャツなどのウエア同様、着用者に着こなしや持ち方を委ねる提案は、グレンらしいアプローチと言える。また、前任のジョン・ガリアーノ(John Galliano)時代に生まれた“5AC”や“ドレサージュ”などのデザインも引き続き展開されるようだ。

アイコンシューズの“タビ”は、7月のクチュールショーにも登場したプレキシガラスのプレートヒールと鳥の爪を模したような尖ったトーデザインでアレンジしたパンプスが新鮮。マルタン時代に見られたようなヒールが一体化したパンプスやウエスタンブーツ、“フューチャー”スニーカーのストラップ部分を靴全体に巻き付けるようなデザインで大胆にアレンジしたシューズもラインアップする。

ジュエリーで目を引いたのは、ショーでモデル全員が装着していた口の周りに4本ステッチをあしらうようなシルバー製のマウスピース。アンティークライクなジュエリーを樹脂プレートの間に挟んで熱加工を加えて作ったバングルや、色とりどりの小さなジュエリーパーツを球状にくっつけたイヤリングやペンダントネックレスもある。

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新生「メゾン マルジェラ」のアクセサリー18選 “4本ステッチ”や“タビ”など象徴的要素の新解釈は?【26年春夏 新デザイナーの初コレクションVol.16】

新たに「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」を率いるグレン・マーティンス(Glenn Martens)は、初となるプレタポルテ・コレクションのアクセサリーでも自身のダークなユーモアや加工へのこだわり、創業者マルタン・マルジェラ(Martin Margiela)への敬意を表した。

新しいバッグは、レザーに熱加工を施すことで成形するとともに独特の風合いに仕上げた“ボックス バッグ”。ブランドを象徴する“4本ステッチ”を配したモデルと、そこにさらにビンテージライクなパーツを加えたモデルをそろえる。上部の持ち手部分を中に入れ、クラッチのように持つことも可能。襟やラペルを内側に折り込むことでデザインを変えられるトレンチコートやシャツなどのウエア同様、着用者に着こなしや持ち方を委ねる提案は、グレンらしいアプローチと言える。また、前任のジョン・ガリアーノ(John Galliano)時代に生まれた“5AC”や“ドレサージュ”などのデザインも引き続き展開されるようだ。

アイコンシューズの“タビ”は、7月のクチュールショーにも登場したプレキシガラスのプレートヒールと鳥の爪を模したような尖ったトーデザインでアレンジしたパンプスが新鮮。マルタン時代に見られたようなヒールが一体化したパンプスやウエスタンブーツ、“フューチャー”スニーカーのストラップ部分を靴全体に巻き付けるようなデザインで大胆にアレンジしたシューズもラインアップする。

ジュエリーで目を引いたのは、ショーでモデル全員が装着していた口の周りに4本ステッチをあしらうようなシルバー製のマウスピース。アンティークライクなジュエリーを樹脂プレートの間に挟んで熱加工を加えて作ったバングルや、色とりどりの小さなジュエリーパーツを球状にくっつけたイヤリングやペンダントネックレスもある。

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