「早稲田大学繊維研究会らしさ」を示す ファッションショー「それでも離さずにいて」を開催

早稲田大学のファッション団体・早稲田大学繊維研究会は12月7日、科学技術館でファッションショーを開催した。ショーのテーマに掲げたのは「それでも離さずにいて(Still, Hold On)」。SNSやファストファッションの発達により、目まぐるしく流行や消費が加速する中で、「それでも持ち続けたいもの」は何なのかーー日々時代が変わりゆく中で在るべき姿を表現し、先輩達から受け継いできた“ファッション批評“、そして「早稲田繊維研究会らしさ」を追求したという。

代表の長野桃子さんをはじめとする総勢68人の所属学生による1年の集大成として、合計29ルックが登場。それぞれのルックはぬいぐるみやバッグなどの小物を携え、「それでも離さずにいて」を表現した。

当団体は1949年に創設して以来、森永邦彦「アンリアレイジ(ANREALAGE)」デザイナーや神田恵介「ケイスケカンダ(KEISUKE KANDA)」デザイナーなど、ファッション業界で活躍する要人を輩出。2部制で行われたショーには合計249人が動員し、同団体出身のファッション業界関係者も多く来場した。

PHOTOS:RYOHEI HASHIMOTO

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開催直前。サステナビリティ・サミットの見どころを視聴者だけに事前シェア

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「サステナブルファッション・トーク」は、ファッション業界のサステナビリティに関する最新ニュースやトレンドをざっくばらんにお話しする番組です。本番組では、サステナビリティ担当記者木村和花がホストを務め、「WWDJAPAN」サステナビリティ・ディレクター向千鶴とともにお届けします。


 

開催直前の今回は、1月28日(水)に東京で開催予定のイベント「WWDJAPANサステナビリティ・サミット2026」の見どころをポッドキャスト視聴者だけに事前シェア。「Value by Fashion(ファッションによって価値を与える)」というテーマに込めた問題意識を起点に、HOSOO COLLECTIVE×ソニーCTSによる次世代養蚕、「ダブレット(DOUBLET)」井野将之デザイナーの発想、CFCLとVEJAが語る“良い企業”の考え方、ケリング・ジェネレーション・アワード最優秀賞の舞台裏など、当日をより立体的に楽しむための視点を紹介します。サミット前に聴いておくことで、会場で交わされる言葉の奥行きがぐっと深まるはずです。



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米高級百貨店サックス・グローバルが破産申請 営業を継続しつつ事業再建を目指す

米高級百貨店の運営および店舗の土地開発など不動産業を行うサックス・グローバル(SAKS GLOBAL)は1月13日夜(現地時間)、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用を申請した。ECとの競争激化やインフレの長期化による百貨店離れ、競合の買収費用が重くのしかかったことによる資金繰りの悪化が主な要因。海外メディアの報道によれば、2025年12月30日が期限だった1億ドル(約158億円)の利払いの滞りが今回の申請の直接的な理由だという。なお、同社は債券保有者らから17億5000万ドル(約2765億円)の資金を確保しており、営業を継続しながら事業再建を目指す。

サックス・グローバルの成り立ち

サックス・グローバルは、米百貨店サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FITH AVENUE)などを擁するカナダの小売り大手ハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON'S BAY COMPANY以下、HBC)が2024年7月、米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)やバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)を運営するニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP以下、NMG)を26億5000万ドル(約4187億円)で買収した後に設立した新会社。HBCを率いるリチャード・ベーカー(Richard Baker)会長兼最高経営責任者(CEO)がエグゼクティブ・チェアマンに、CEOにはマーク・メトリック(Marc Metrick)=サックス・フィフス・アベニューCEOが就任した。

ベーカー=エグゼクティブ・チェアマンは当時、サックス・グローバルは年商100億ドル(約1兆5800億円)規模になる見込みで、内訳はサックス・フィフス・アベニューが60億ドル(約9480億円)、ニーマン・マーカスは40億ドル(約6320億円)と語っていた。

しかし、前述の理由により資金繰りに苦戦。取引先への支払いも滞るようになり、ここ数カ月は同社がいつ破産法第11条を申請するのかが注目されていた。なお、事業の立て直しを探る中でメトリックCEOが退任したため、ベーカー=エグゼクティブ・チェアマンがCEOも兼任していたが、今回の申請を機に同氏も退任。買収以前にNMGのトップだったジェフロイ・ヴァン・ラムドンク(Geoffroy van Raemdonck)前CEOがサックス・グローバルのCEOに就任し、今後の裁判手続きや債権団との交渉、事業再建などを率いる。

債権者はシャネルやケリング、リシュモンなど

裁判所に提出された文書によれば、サックス・グローバルに対する無担保債権者および金額は、シャネル(CHANEL)の1億3600万ドル(約214億円)、ケリング(KERING)の5990万ドル(約94億円)、カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)の3330万ドル(約52億円)、メイフーラ(MAYHOOLA)の3320万ドル(約52億円)、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)の3000万ドル(約47億円)などとなっている。

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米高級百貨店サックス・グローバルが破産申請 営業を継続しつつ事業再建を目指す

米高級百貨店の運営および店舗の土地開発など不動産業を行うサックス・グローバル(SAKS GLOBAL)は1月13日夜(現地時間)、日本の民事再生法に当たる米連邦破産法第11条の適用を申請した。ECとの競争激化やインフレの長期化による百貨店離れ、競合の買収費用が重くのしかかったことによる資金繰りの悪化が主な要因。海外メディアの報道によれば、2025年12月30日が期限だった1億ドル(約158億円)の利払いの滞りが今回の申請の直接的な理由だという。なお、同社は債券保有者らから17億5000万ドル(約2765億円)の資金を確保しており、営業を継続しながら事業再建を目指す。

サックス・グローバルの成り立ち

サックス・グローバルは、米百貨店サックス・フィフス・アベニュー(SAKS FITH AVENUE)などを擁するカナダの小売り大手ハドソンズ・ベイ・カンパニー(HUDSON'S BAY COMPANY以下、HBC)が2024年7月、米百貨店ニーマン・マーカス(NEIMAN MARCUS)やバーグドルフ・グッドマン(BERGDORF GOODMAN)を運営するニーマン マーカス グループ(NEIMAN MARCUS GROUP以下、NMG)を26億5000万ドル(約4187億円)で買収した後に設立した新会社。HBCを率いるリチャード・ベーカー(Richard Baker)会長兼最高経営責任者(CEO)がエグゼクティブ・チェアマンに、CEOにはマーク・メトリック(Marc Metrick)=サックス・フィフス・アベニューCEOが就任した。

ベーカー=エグゼクティブ・チェアマンは当時、サックス・グローバルは年商100億ドル(約1兆5800億円)規模になる見込みで、内訳はサックス・フィフス・アベニューが60億ドル(約9480億円)、ニーマン・マーカスは40億ドル(約6320億円)と語っていた。

しかし、前述の理由により資金繰りに苦戦。取引先への支払いも滞るようになり、ここ数カ月は同社がいつ破産法第11条を申請するのかが注目されていた。なお、事業の立て直しを探る中でメトリックCEOが退任したため、ベーカー=エグゼクティブ・チェアマンがCEOも兼任していたが、今回の申請を機に同氏も退任。買収以前にNMGのトップだったジェフロイ・ヴァン・ラムドンク(Geoffroy van Raemdonck)前CEOがサックス・グローバルのCEOに就任し、今後の裁判手続きや債権団との交渉、事業再建などを率いる。

債権者はシャネルやケリング、リシュモンなど

裁判所に提出された文書によれば、サックス・グローバルに対する無担保債権者および金額は、シャネル(CHANEL)の1億3600万ドル(約214億円)、ケリング(KERING)の5990万ドル(約94億円)、カプリ ホールディングス(CAPRI HOLDINGS)の3330万ドル(約52億円)、メイフーラ(MAYHOOLA)の3320万ドル(約52億円)、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)の3000万ドル(約47億円)などとなっている。

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「ニューエラ」が「WBC」日本代表“侍ジャパン”コレクションを発売 初のレプリカキャップ含む全64型

「ニューエラ(NEW ERA)」は2月12日、3月5日に開幕する「2026 World Baseball Classic」(以下、「WBC」に向け、日本代表チーム「侍ジャパン」のレプリカキャップをはじめとした全64アイテムのコレクションを発売する。ニューエラストア新宿、銀座、渋谷、横浜、千葉、心斎橋および公式オンラインストアで取り扱う。

本コレクションでは、「ニューエラ」として初の展開となる「侍ジャパン」のレプリカキャップを中心に、キャップ44型、キッズキャップ12型、アパレル6型、アクセサリー2型をラインアップ。大会を象徴するデザインを取り入れながら、スポーツ観戦時だけでなく日常のスタイリングにも取り入れやすいバリエーションをそろえる。

「侍ジャパン」モデルでは、オフィシャルシンボルマークの「J」や「SAMURAI JAPAN」のロゴを配したデザインを展開。アンダーバイザーに「結束」の刺繍を施したモデルや、過去3度の優勝を刺しゅうで表現したモデルなども用意する。また、日本文化をテーマにした「JAPANESE CULTURE」シリーズでは、富士山や桜、歌舞伎の隈取、漢字といったモチーフを採用し、日本らしさを感じさせるカラーリングを取り入れた。このほか、「WBC」公式ロゴをフロントに刺しゅうしたモデルや、キャップキーホルダー、Tシャツ、フーディーなども展開。大会期間中には、魅力的なパートナーを迎えたトリプルコラボレーションアイテムなど、新たな企画の発表も予定している。

キャップ

59FIFTY

9FIFTY

9FORTY

59FIFTY

59FIFTY

59FIFTY

9FORTY

Retro Crown 9FIFTY

9TWENTY

キッズキャップ

Youth 9FIFTY

Youth 9FORTY

Youth 9TWENTY

JAPANESE CULTURE

富士山、桜、歌舞伎の隈取、漢字といった日本を象徴するモチーフを採用したモデルに加え、抹茶・藤・東京タワーなど、日本らしさを感じさせるカラーを取り入れたラインアップ。

59FIFTY

59FIFTY

9FORTY

9FIFTY

59FIFTY

9TWENTY

2026 World Baseball Classic

フロントに「2026 World Baseball Classic」ロゴを刺しゅうしたラインアップ。

キッズ

アクセサリー

アパレル

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孤高のラッパーSkaaiが語る1stアルバム「Gnarly」 迷走期を経てたどり着いた音楽の現在地

PROFILE: Skaai/ラッパー、アーティスト

PROFILE: (スカイ):アメリカ合衆国・ヴァージニア州生まれ、大分県育ち。日本語・英語・韓国語が堪能なトリリンガル。2021年11月のシングル「Period.」を皮切りに、シングル「Nectar.」やEP「BEANIE」などを通して、新鮮なラップとソウルフルな歌唱力を世に知らしめる。2枚目のEPとなる「WE’LL DIE THIS WAY」では、音楽的により感情的で叙情的な印象を色濃くした。その後1年以上のブランクを経て、荘子itと共同シングル「変な空気」をリリース。25年にはシングル「MILLION」「Runaway」、プロデューサーKMとの共同EP「Podium」をリリースし、ヒップホップへの愛情を作品を通して証明。12月3日に1stアルバム「Gnarly」を発表した。

群雄割拠のヒップホップシーンにおいて、独自の存在感を放ち続けるラッパーのSkaai(スカイ)が、2025年12月3日に1stアルバム「Gnarly(ナーリー)」をリリースした。大学院研究者からラッパーへという異例のキャリアを歩み、AbemaTV「ラップスタア誕生2021」への出演を契機に注目を集めたSkaaiは、その後Spotify「RADAR: Early Noise 2023」に選出されるなど、表現の幅を更新しながら、マーケティングや一過性のムードに回収されることなく、自身の表現を磨き上げてきた。

「Gnarly」では、生楽器を基盤とした制作スタイルを本格的に導入し、バンドセットでのライブ演奏を重ねながら確立されたSkaaiのアーティスト像が鮮明に刻まれている。自身のレーベル〈FR WIFI〉で、BadFriends、uin、yuya saitoが制作からミキシングまでを一貫して担当。客演にはトランペッターの寺久保伶矢やシンガーソングライターの岩崎桃子を迎え、さらに多彩なミュージシャンが参加。生演奏とラップが高次元で交差する、Skaaiの現在地を示す作品に仕上がっている。本作を軸に、Skaaiの音楽に対する今の率直な想いを聞いた。

1stアルバムのリリースに至るまで

——Skaaiさんの名が知れ渡った「ラップスタア誕生 2021」から4年が経ちますが、改めて振り返ってみてどういう4年間でしたか?

Skaai:「ラップスタア」の最大の影響って、知名度が爆発的に上がるってことだったと思うんです。僕はポートフォリオがない状態で名前だけ先行して一般に知られちゃって。そこから初めて1stシングルを出して。最初の2年ぐらいは無条件に応援してくれるリスナーの方もたくさんいました。ただ、それで成り立ってたんだなっていうのを3年目に感じて。EPを2年連続で出して、ツアーもやってってなると、その時点では出せるものは全て出し切った気がして。でも、自分がいろんな音楽を聴きながらインプットしているものは最大限出せてないなと思ったんです。それに、自分が自分に対して思うSkaai像ががっちり固められすぎて。やっぱりヒップホップの中でやるべきなのかなとか、俺は歌うことから始めたのにラップしなきゃいけないのかとか、そういった状況にメンタル的に疲れちゃった部分もあって。で、1回ちょっと休もうかなという年を3年目に経験しました。

——(2023年リリースの2nd EP)「WE'LL DIE THIS WAY」の後ですよね。確かに個人名義では1年間リリースはなかったです。

Skaai:明らかに迷走期に入っていて。2025年の1年間はそこからの立て直し期間でしたね。

——25年8月には、KMさんとEP「Podium」出したじゃないですか。KMさんに「『ラップやめるなよ』って言われたのがキッカケでもあった」と渡辺志保さんとのポッドキャストで仰ってましたが、あのEPは今回のアルバム「Gnarly」とはどのような関係なのでしょうか?

Skaai:「Podium」と(1stアルバム)「Gnarly」を同じ年に出すというのが肝でしたね。アルバムは本当に自分のマックスパワーのクリエイティブを出すことが目標だったんですけど、それをいきなり出しても説得力に欠けるなと思って。あれこれ手をつける前に、まずKMさんと一緒にヒップホップのまとまったEPを作りたいと思ったんです。

実はuinにも「ラップやめるの早すぎない?」「歌だけのアルバムを作るの早すぎない?」って言われてたんですけど、確かに悩むけど「いやでも歌うっしょ」っていう感じではいて。でもKMさんに強く「やめんなよ」って言われて、「あ、すみません、やりましょう」と(笑)。そもそもヒップホップのアーティストやプロデューサーで、自分は友達とか知り合いがあんまりいなくて。その中で、uinも含め、ちゃんと自分の価値を評価してくれて、「やめんなよ」って言ってくれる人は大事にしたいなと思ったんです。

で、実際に作っていくうちに「俺って超ヒップホップ大好きだな」って再確認することができて。それがすごく良かった。「Gnarly」は「Podium」ができてからの4カ月で作ったアルバムなんですけど、EPを経てヒップホップへの愛を再確認したからこそ、自分がずっと好きな音楽も本当にいい意味でブレンドできたかなと。できた曲も制作過程も全部刺激的で、教訓をいっぱい得た気がします。

——確かに今聞いて思ったんですけど、孤高のラッパーって感じがしますよね。

Skaai:どの島にも属することができなかったやつって意味で孤高すぎてるかも(笑)。どこの国にも入れなかった亡命者みたいな。

「絶対ライブで勝負すべきだと思った」

——今回「Gnarly」は自身で立ち上げたレーベル〈FR WIFI〉からのリリースです。クレジットを見ても多くの人が関わっていますし、制作面ではこれまでとどのような違いがありましたか?

Skaai:これまでの楽曲とはもう明らかに違っていて、おっしゃる通りめちゃくちゃいろんな人が関わっています。

基本的に自分とuin、yuya saito、BadFriendsの4人でレーベルを作って、制作もコアメンバーとして作って、ライブも一緒にやる。一連の流れを同じメンバーで全てをやり切る、ミックスまでやり切る制作スタイルをとっています。それが一番大きな違いですね。

これまでは制作チームと演出チームとライブチームって、それぞれ別物だと思っていたけど、それを同じチームでやりきるっていうことに将来性がある気がして。というのも、音楽の真価はライブにあるんじゃないかなって今年思ったんです。

——なぜ「音楽の真価はライブにある」と思ったんですか?

Skaai:俺はラップを始めるまでライブに行ったことがほとんどなかったんですよ。フェスに行ったこともないし、グッズを買ったこともないに等しい。ライブって汗かいて立ちっぱなしで、キツいもんだろうってずっと思ってたから。

でも、2023年のカッサ・オーバーオール(Kassa Overall)のライブにマジでくらって。特にトモキ・サンダース(Tomoki Sanders)の演奏を見て、「あ、マジでやべえな。魂触れたわ」って思いました。それで同じ年に「サマソニ」でリアム・ギャラガーを見て、その後のケンドリック(・ラマー)よりもリアムの方に俺はくらっちゃいましたね。ステージに立つ人間を見るだけじゃなくて、自分も参加しているような感覚、体験することに価値があるんだって気づいたんです。

今は情報のスピードも速いし、音楽の消費スピード、クリエイティブの消費スピードも速い中で、体験って最も希少価値の高いものであり、熱狂が生まれるところだと思っていて。俺は絶対ライブで勝負すべきだと思いました。

運命共同体としてのバンド

——今作がこれまでと明らかに違うのって、生楽器の演奏がメインっていうところじゃないですか。バンドでのライブもかなりやってましたけど、それって修行的な意味合いとかってあったりするんですか?

Skaai:完全に修行でしたね。バンドセットでライブするアーティストやラッパーの方も多いですけど、「“俺がやりたいバンドセット”をやりたい」っていうのがずっとあって。

ラッパーのバンドセットについては、打ち込みの音楽をバンドアレンジにすることに限界があるなと思います。もちろんかっこいいアレンジをする人もいるんだけど。とりわけ日本のシーンにおいては、楽器のプレイヤーとフロントマンとしてのラッパーは、出自も考え方もかなり違うっていうことを前提として認識してないと、良いバンドセットにならないだろうって思って。

それで実際にyuya saitoとAlex Stevensというミュージシャンと一緒に住んでTRIPPYHOUSING(トリッピーハウジング)っていうユニットも組んでみたんです。楽器だったりサンプラーとかにも触れてみて、その深みに気づけた。発想自体が違うっていうか。「音楽」の中にヒップホップミュージックがあるっていう認識に変わったんです。だから俺は「音楽」をしたいなと思った。俺が最高だと思うバンドセットってなんだろうって試したかったんですよね。

——打ち込みのライブをバンドで再現するのではなく、本当に運命共同体としてのバンドを組むという。

Skaai:まさにそうですね。バンドであるべきだなと思った。バンドの一員であるべきだなと。だから「自分のためにバックバンドを用意する」という発想は傲慢だなっていうか。バックバンド用意して成功している人もいっぱいいるから、それ自体はなんとも思わないけど。でも自分がやるのはちょっとダサいなと思う。そういうのじゃなくて「俺はバンドをやりたかったんだな」って気づきました。

——今回の制作では何が一番大変でした?

Skaai:それはやっぱり人数が多い分、諸々の調整する手間というか、事務的な部分ですね。慣れないことをするのが難しかったです。リリース登録も自分でやったし、関わる人には全員に会って理念も共有しつつ進めました。一方で曲自体は割とすぐできましたね。マジで4カ月で作り切らないといけないっていうのが決まっていて、その現実はチーム全員に共有されていたから、本当に全員が主体的に動いてて。俺が事務作業に徹して音楽制作を完全に任せることができる期間もあったし、本当に有機的に全てが前進していたっていう感覚のもと進められました。だからこそできたのかなと思います。

——スタジオではどんなコミュニケーションがあったんですか?

Skaai:家にあるスタジオでみんな集まって作っていました。俺はずっと後ろのソファーに座ってパソコンで作業しながら、聞こえてくる音に対して「あ、ここいいね」って伝えたり。みんながアイディアマンだから、いろいろと試して、「あ、でもこれ違うな」みたいな。「Skaaiどう?」、「あ、でも俺さっきの方がいいと思う」って。そういうのをタイムラグなしで、インスタントに全てのことが決められたから。チームワークが形になってると思います。ほぼ共同生活みたいなもんです。毎日グループライン動くし、アレンジのチェックも毎日するし。

ジャズ文脈のプレイヤーとの共演

——歌詞の面では、「青さ」から決別して大人になろうとしてるみたいなフレーズが印象的でした。例えば「FR WIFI」の「尖っても尖っても尖っても 丸くなる大人ってもん」とか。「Gnarly」の「青臭くて品がないライムは1回きり」とか。ある種大人になることと向き合ってるような部分があるように受け止めましたが、どういった心境でこういう言葉が出てくるんですか?

Skaai:大人というよりむしろ子供のままでプロになりたいっていう思いですね。俺はタイラー・ザ・クリエイターが大好きで、彼は常に子供のように無邪気に新しいアートを提示していて、プロモーション臭さが全くない。それがマジでアーティストだなとずっと思ってて。

でも今は、アートが商業的価値を持ちすぎてしまって、ストリーミングの時代における最適解に接近するような動きをしている人が多いと感じています。自分のヒットソングの二番煎じみたいな曲を作ってる人があまりにも多すぎるんです。そんなことしたら文化が廃れるし、そういうものは排除した方がいいと思います。自分がどうしてアートをやっているのか、みんなもう一回考えようよって。

で、そういうことを発言するなら、自分がその姿勢を見せないといけない。自分が一番魂を込められるのは言葉だから、ストレートに「プロになれよ」、「アマチュアみたいな音楽作んな」って。過激派かもしれないけど、俺は本物を信じてる。そういう言葉を紡ぎたかったんです。

——今話してたようなことってストレートに「MILLION」に出てるなって思ってて。周りとの比較とか競争とかそういうものから距離を置いている曲かなとも思ったんですけど、それってやっぱ一番意識しているポイントなんですか?

Skaai:でも競争から離れることはできないっていうことに、全ての葛藤の根本があると思ってて。やっぱり文脈とかナラティブがアーティストの価値を作るっていうのは絶対的だから。文脈がある以上、アーティスト同士の関係性とか、シーンに属さないといけない。属さないといけない以上、やっぱり競争ってありますよね。

ただ、その競争の質をどうにかしようって話で。「MILLION」は嘆きっていうか……どれだけ洗練された価値観とか思想を持っていても、どこかで愚痴を言いたくなる瞬間って絶対あって。それがまさに「MILLION」で歌っていることです。アルバム最後に持ってきたのも、結局俺は愚痴りたいだけだったのかもと思って(笑)。ただ嘆きたいだけだったのかもなって。もう本当に正直な話をしようと、そういう曲を作りました。

——今回の客演ってラッパーはいなくて寺久保伶矢さんや梅井美咲さんといったジャズ文脈のプレイヤーが選ばれていると思いましたが、どういう経緯だったんですか?

Skaai:意図したものはほとんどないです。客演をそもそも入れようと思ってなかったんで。本当に自然発生的に「じゃあフィーチャリングしようか」って。

寺久保伶矢に関しては、最初は全曲に伶矢が入って一緒に作曲をするイメージだったんですけど、彼も自分の作品を作らなきゃいけないっていうので、「1曲だけやろう」っていうかたちになりました。ジャズの文脈というよりも、アーティストとしての野望とか音楽家としてのポテンシャルや希望に俺は惹かれていて。彼自身が貪欲で泥臭い人間だし、俺も泥臭く今年1年間やってきたし、そういった意味で通じ合うところがありました。2人でカフェに行って1日中ただ音楽の話をするような、それぐらい仲がいいっていうか、ソウルメイトって感じがするから。一緒にできてよかったなと。

——岩崎桃子さんはどんなつながりですか?

Skaai:岩崎桃子は大学の後輩で、同じ大学の中にオフィスがある会社で働いてたので同僚でもあった人です。音楽やってることは知っていて、曲聞いてみたらとんでもない才能を持ち合わせてるなと思ったので、俺が音楽始めたころから「絶対ももちゃんと曲は作りたい」と思ってて、1stアルバムでようやく実現しました。

「俺はDijonキッズ」

——このアルバムで大きなリファレンスになった作品とかあったりします? ディアンジェロ(D'Angelo)やロイ・ハーグローヴ(Roy Hargrove)周辺は大きいと思いますが。

Skaai:もちろんディアンジェロは流石に影響受けてるし、ロイ・ハーグローヴのあの感じも、やっぱ今年は1年間そういうライブしか見なかったから、そこには完全に影響を受けていて。

でもやっぱり一番はディジョン(Dijon)ですね。「Absolutely」のライブフィルムを見て完全にスイッチが入りました。俺はディジョン・キッズなんです。肩に“Dijon”のタトゥーが入ってるし。もうディジョンのあの「なんなんだこいつは」っていう……お前はブルースなのかソウルなのかファンクなのか、何なのか全く分からないけど、完全にくらってます。アコースティック×ブレイクビーツみたいなビートでソウルを歌うし。本当にジャンル横断的ってこういうことだなと思います。

でも、「ジャンル横断的」っていうのは状態しか表さない言葉であって、その上で魂を乗せるのが本当のセンスだと思います。ディジョンは人生を投影することに主軸を置いているからジャンルにこだわってないっていうだけで。音楽も大好きだけど、その姿勢に俺は共感します。アーティストとしてディジョンの存在は一番大きいですね。

——確かに昨年の「Baby!」ってジャンルを当然のように飛び越えまくっていてクールでありながらも、ストレートなラブソング集ですよね。

Skaai:だから、ディジョンがやってることって、常に自分でやり続けることっていうか。常に自分のメディアであり続けること。どんな風にもターゲットにもかけない。それがアーティストなんだっていうか。

今後について

——昨日(取材日は2025年12月9日)ライブフィルム動画が出たじゃないですか。"Am I sick"の最後に勢い余って「ありがとう!」って叫んでしまっているのがすごく良いです。

Skaai:あの思わず出ちゃう感じがやっぱりライブだなって思います。フルフィルム撮影の日は思い出したくもないぐらい過酷だったんだけど……。

——あれは一発撮りですか?

Skaai:最初の3曲は一発で撮ったけど、あとの曲は区切ってます。それでも1、2回しかテイクは取らなくて、結局ワンテイク目を採用することも多かったです。

「Am I sick」は真っ暗な状態で始まるから、監督の掛け声があるまで動かずに20分待ち続けたりしましたね。ものすごい緊迫感でした。だからこそ、最後に「ありがとう」って出たんだと思います。

——1月31日のライブはどういう仕上がりが見られそうですか。

Skaai:1年間ライブで準備してきたものを最大限に出す。特別なことをするというよりも、「Gnarly」を出したSkaaiを見てほしいです。この1年間、俺がなんでバンドセットをしてきて、何をシーンに提示したいのかを見せるライブです。時代を作るステークホルダー全員に見てほしい。絶対来てください。

——1stアルバムを出したことで、いろいろと見えてきたこともあると思いますが、率直な今の気持ちを教えてください。

Skaai:まだ全然迷走していると思っています。歴史的に名盤と呼ばれる作品ってもっとコンセプチュアルだし、その人に流れてる血が音楽で見えるようなものだと思います。俺はそれを今回やろうとした……けど、自分でも分かってないです。これがどういうアルバムなのか、その価値についてもまだ理解してなくて。だからもっと先があるんじゃないかって思い続けています。ただ、一つの区切りとしてデカいことしたなって感じはします。

——今後の活動はどこを目指していきますか?

Skaai:俺は自分の自己実現のためにシーンを利用しようとは全く思ってなくて。日本が好きだし、日本の音楽も好きだから。日本の音楽がかっこよければそれでいい。日本の音楽ってかっこいいやついるんだぜっていうのを証明したい。それしかない。

だからSkaaiというペルソナを通して発信できるもの全部発信していきたいし、〈FR WIFI〉をちゃんとレーベルとして大きくしていきたい。世の中を巻き込める影響力ってなんだろうっていうのを考え続けたいなと思ってます。やっぱでも俺のエゴとしては音楽が大好きだから、音楽に狂わされた人間として狂った曲を作っていきたい。あとはグラストンベリーフェスティバルに出たいですね。それがアルティメットゴールかもしれない。

PHOTOS:YUSUKE ABE(YARD)

ワンマンライブ

◾️「Skaai ONE MAN LIVE Gnarly」
日程:2026年1月31日
時間:OPEN 18:00 / START 19:00
会場:東京・渋谷 Spotify O-EAST
料金:(前売り)5500円(1D代別途)
一般発売(e+):〜1月30日18:00
https://eplus.jp/sf/detail/3734890001-P0030008P021001?P1=0175

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花王がRNA事業を本格実装 第1弾は「ソフィーナ」「ジアンサー」で始動 

花王は、化粧品とヘアケア事業において、RNA事業を2026年から本格的に開始する。RNA遺伝子の状態をもとにRNA肌タイプを判定する技術「肌遺伝子モード」を新たな指標として活用し、個々の特性に応じた最適な製品選択を可能にするシリーズを投入する。研究段階にとどまってきたRNA技術を、製品やサービスとして社会実装するフェーズへ移行する。

同社はこれまで、RNA遺伝子で肌タイプを分類する技術と、顔写真からRNA肌タイプを判定する技術「肌遺伝子モード」を開発。これにより肌状態と製品の最適なマッチングを可能にし、消費者が自分に合う化粧品を選べない、いわゆる「美容迷子」の解消を狙う。

500億円規模の事業基盤に活用

化粧品事業では、「ソフィーナ(SOFINA)」の“次世代”スキンケアブランド「ソフィーナ シンク(+SOFINA SYNC+)」を立ち上げる。長年蓄積してきた角層研究にRNA研究を融合し、「肌遺伝子モード」から導き出される“肌の欲求”と共鳴するスキンケアを提案する。新ブランドは、「ソフィーナiP」「プリマヴィスタ(PRIMAVISTA)」「アルブラン(ALBLANC)」などのブランド価値を集約した“新生ソフィーナ”の第1弾と位置付ける。専門的な知識がなくても、セルフで肌変化を実感できる体験の提供を目指す。

新ブランドでは、約80万人が利用するLINEのデジタルサービス「ソフィーナ 肌id」に導入したRNA肌タイプ解析の結果に基づき選定した2種類の先行美容液(各60包、各7700円)をECで販売する。肌状態を「知る」「使って答えを得る」「変化を実感する」という3段階を1カ月周期で繰り返し、「肌の欲求に寄り添ってスキンケアの成功確率を上げていく。それが『ソフィーナシンクプラス』のサービスだ」と強調する。

RNAモニタリング技術を活用した化粧品事業は今後、個別最適化された商品提案に加え、日常生活の動線上での顧客接点の創出にもつなげる。全国のGMS(総合スーパー)化粧品カウンターでは、診断結果を基にしたサービスの展開も予定する。

池辺順子・花王 化粧品事業部門 プレミアムブランドビジネスグループ長は、「総額500億円規模の事業基盤にこの技術を組み込み、商品・サービスの開発をさらに加速させていく」と述べる。将来的にブランドや販売チャネルを横断し、RNA技術の活用を広げる。

ヘアケア市場に個別最適の“答え”を

ヘアケア事業では、「ジアンサー(THE ANSWER)」でサブスクリプションサービス「ジアンサープログラム(THE ANSWER PROGRAM)」を3月2日に開始する。「肌遺伝子モード」は顔や肌にとどまらず、頭皮や髪にも応用できることを確認。ヘアケア分野においても、個々の状態に応じた最適化を図るための新たな“ものさし”として活用できるようになった。

守矢まゆみ・花王 ヘルスビューティケア事業部門 ヘアケア事業部長は、ヘアケア市場について「スキンケアに比べ、カウンセリング文化が十分に根付いておらず、誰に相談すればよいか分からない消費者が多い」と指摘する。その上で、「『ジアンサー』は24年に誕生し、多くの人が納得できるヘアケアの選択肢を提示してきた。今回、髪と頭皮の解析を組み合わせることで、一人ひとりの状態に応じた“答え”を届ける取り組みを一段と強化できる」と説明する。

同サービスでは、新たに開発したシャンプー、トリートメント、頭皮用ケアエッセンス、毛髪用アウトバストリートメントの4カテゴリー・全8品の専用アイテムを展開する。解析にはLINEを用い、45日周期で製品を提供する。料金は、2品プランが5940円、3品プランが7920円、4品プランが9900円とし、髪と頭皮の状態に応じた組み合わせを提案する。

「ソフィーナ シンク」と「ジアンサープログラム」のアイテムはいずれも、開始当初はEC限定とするが、消費者の反応や運用状況を踏まえ、実店舗での展開も検討する。

庭野悠・花王スキンビューティ第1研究所室長/RNA共創プロジェクトリーダーは「今後もRNA研究をさらに深化させることで、生活者一人ひとりの状態や変化パターンを、これまで以上に精緻に捉えていきたい。そうしたデータに基づき、手応えを実感できるビューティケアの実現を目指す」と語った。

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花王がRNA事業を本格実装 第1弾は「ソフィーナ」「ジアンサー」で始動 

花王は、化粧品とヘアケア事業において、RNA事業を2026年から本格的に開始する。RNA遺伝子の状態をもとにRNA肌タイプを判定する技術「肌遺伝子モード」を新たな指標として活用し、個々の特性に応じた最適な製品選択を可能にするシリーズを投入する。研究段階にとどまってきたRNA技術を、製品やサービスとして社会実装するフェーズへ移行する。

同社はこれまで、RNA遺伝子で肌タイプを分類する技術と、顔写真からRNA肌タイプを判定する技術「肌遺伝子モード」を開発。これにより肌状態と製品の最適なマッチングを可能にし、消費者が自分に合う化粧品を選べない、いわゆる「美容迷子」の解消を狙う。

500億円規模の事業基盤に活用

化粧品事業では、「ソフィーナ(SOFINA)」の“次世代”スキンケアブランド「ソフィーナ シンク(+SOFINA SYNC+)」を立ち上げる。長年蓄積してきた角層研究にRNA研究を融合し、「肌遺伝子モード」から導き出される“肌の欲求”と共鳴するスキンケアを提案する。新ブランドは、「ソフィーナiP」「プリマヴィスタ(PRIMAVISTA)」「アルブラン(ALBLANC)」などのブランド価値を集約した“新生ソフィーナ”の第1弾と位置付ける。専門的な知識がなくても、セルフで肌変化を実感できる体験の提供を目指す。

新ブランドでは、約80万人が利用するLINEのデジタルサービス「ソフィーナ 肌id」に導入したRNA肌タイプ解析の結果に基づき選定した2種類の先行美容液(各60包、各7700円)をECで販売する。肌状態を「知る」「使って答えを得る」「変化を実感する」という3段階を1カ月周期で繰り返し、「肌の欲求に寄り添ってスキンケアの成功確率を上げていく。それが『ソフィーナシンクプラス』のサービスだ」と強調する。

RNAモニタリング技術を活用した化粧品事業は今後、個別最適化された商品提案に加え、日常生活の動線上での顧客接点の創出にもつなげる。全国のGMS(総合スーパー)化粧品カウンターでは、診断結果を基にしたサービスの展開も予定する。

池辺順子・花王 化粧品事業部門 プレミアムブランドビジネスグループ長は、「総額500億円規模の事業基盤にこの技術を組み込み、商品・サービスの開発をさらに加速させていく」と述べる。将来的にブランドや販売チャネルを横断し、RNA技術の活用を広げる。

ヘアケア市場に個別最適の“答え”を

ヘアケア事業では、「ジアンサー(THE ANSWER)」でサブスクリプションサービス「ジアンサープログラム(THE ANSWER PROGRAM)」を3月2日に開始する。「肌遺伝子モード」は顔や肌にとどまらず、頭皮や髪にも応用できることを確認。ヘアケア分野においても、個々の状態に応じた最適化を図るための新たな“ものさし”として活用できるようになった。

守矢まゆみ・花王 ヘルスビューティケア事業部門 ヘアケア事業部長は、ヘアケア市場について「スキンケアに比べ、カウンセリング文化が十分に根付いておらず、誰に相談すればよいか分からない消費者が多い」と指摘する。その上で、「『ジアンサー』は24年に誕生し、多くの人が納得できるヘアケアの選択肢を提示してきた。今回、髪と頭皮の解析を組み合わせることで、一人ひとりの状態に応じた“答え”を届ける取り組みを一段と強化できる」と説明する。

同サービスでは、新たに開発したシャンプー、トリートメント、頭皮用ケアエッセンス、毛髪用アウトバストリートメントの4カテゴリー・全8品の専用アイテムを展開する。解析にはLINEを用い、45日周期で製品を提供する。料金は、2品プランが5940円、3品プランが7920円、4品プランが9900円とし、髪と頭皮の状態に応じた組み合わせを提案する。

「ソフィーナ シンク」と「ジアンサープログラム」のアイテムはいずれも、開始当初はEC限定とするが、消費者の反応や運用状況を踏まえ、実店舗での展開も検討する。

庭野悠・花王スキンビューティ第1研究所室長/RNA共創プロジェクトリーダーは「今後もRNA研究をさらに深化させることで、生活者一人ひとりの状態や変化パターンを、これまで以上に精緻に捉えていきたい。そうしたデータに基づき、手応えを実感できるビューティケアの実現を目指す」と語った。

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「ブルガリ」が次期CEOを任命、7月1日付で就任 副CEOが昇格

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、傘下に持つブルガリ・グループ(BVLGARI GROUP以下、ブルガリ)の次期最高経営責任者(CEO)として、ローラ・ブルデーゼ(Laura Burdese)=ブルガリ副CEOを任命した。7月1日付で就任する。なお、ジャン・クリストフ・ババン(Jean Christophe Babin)CEOは引き続きブルガリの取締役会会長、ブルガリ ホテル(BVLGARI HOTEL)事業CEO、ブルガリ財団(BVLGARI FOUNDATION)社長を務める。2人ともステファン・ビアンキ(Stephane Bianchi)LVMHグループ ジェネラル・マネージャー兼ウオッチ&ジュエリー部門CEOの直属となる。

次期CEOはウォッチやビューティの経験が豊富

ブルデーゼ次期CEOは、1996年に独スキンケア・消費財メーカーのバイヤスドルフ(BEIERSDORF)でキャリアをスタート。ロレアル(L'OREAL)を経て、99年にスウォッチ グループ(SWATCH GROUP)に加わった。2006年にはカントリー担当ジェネラル・マネージャーに、12年には同社がライセンスを持つ「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」ウォッチ&ジュエリー事業の社長兼CEOに就任。16年から21年までLVMHが擁する伊フレグランスブランド、アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)の社長兼CEOを務め、22年にマーケティング&コミュニケーション部門バイス・プレジデントとしてブルガリに移籍した。24年7月から現職。

ババンCEOは、パリの名門校HECビジネススクール(HEC Business School)を卒業後、1983年にプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)に入社。ボストン コンサルティング グループ(BOSTON CONSULTING GROUP)やヘンケル(HENKEL)などの要職を経て、2000年にLVMHが擁するタグ・ホイヤー(TAG HEUER)のCEOに就任した。12年にわたって同ブランドを率いた後、13年2月から現職。なお、25年3月からは「ウブロ(HUBLOT)」「タグ・ホイヤー」「ゼニス(ZENITH)」の3ブランドを統括するLVMHウオッチ部門のCEOを兼任している。

ビアンキ=ジェネラル・マネージャーのコメント

ビアンキ=ジェネラル・マネージャーは、「アイコニックなブランドである『ブルガリ』のトップ交代がスムーズに行われることを大変うれしく思う。ローラはこれまでの経験を生かし、新章を迎えた同ブランドをさらに発展させてくれるだろう。また、『ブルガリ』と『タグ・ホイヤー』の成功を形作ったジャン・クリストフに深く感謝する」と語った。

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「ブルガリ」が次期CEOを任命、7月1日付で就任 副CEOが昇格

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は、傘下に持つブルガリ・グループ(BVLGARI GROUP以下、ブルガリ)の次期最高経営責任者(CEO)として、ローラ・ブルデーゼ(Laura Burdese)=ブルガリ副CEOを任命した。7月1日付で就任する。なお、ジャン・クリストフ・ババン(Jean Christophe Babin)CEOは引き続きブルガリの取締役会会長、ブルガリ ホテル(BVLGARI HOTEL)事業CEO、ブルガリ財団(BVLGARI FOUNDATION)社長を務める。2人ともステファン・ビアンキ(Stephane Bianchi)LVMHグループ ジェネラル・マネージャー兼ウオッチ&ジュエリー部門CEOの直属となる。

次期CEOはウォッチやビューティの経験が豊富

ブルデーゼ次期CEOは、1996年に独スキンケア・消費財メーカーのバイヤスドルフ(BEIERSDORF)でキャリアをスタート。ロレアル(L'OREAL)を経て、99年にスウォッチ グループ(SWATCH GROUP)に加わった。2006年にはカントリー担当ジェネラル・マネージャーに、12年には同社がライセンスを持つ「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」ウォッチ&ジュエリー事業の社長兼CEOに就任。16年から21年までLVMHが擁する伊フレグランスブランド、アクア ディ パルマ(ACQUA DI PARMA)の社長兼CEOを務め、22年にマーケティング&コミュニケーション部門バイス・プレジデントとしてブルガリに移籍した。24年7月から現職。

ババンCEOは、パリの名門校HECビジネススクール(HEC Business School)を卒業後、1983年にプロクター・アンド・ギャンブル(PROCTER & GAMBLE)に入社。ボストン コンサルティング グループ(BOSTON CONSULTING GROUP)やヘンケル(HENKEL)などの要職を経て、2000年にLVMHが擁するタグ・ホイヤー(TAG HEUER)のCEOに就任した。12年にわたって同ブランドを率いた後、13年2月から現職。なお、25年3月からは「ウブロ(HUBLOT)」「タグ・ホイヤー」「ゼニス(ZENITH)」の3ブランドを統括するLVMHウオッチ部門のCEOを兼任している。

ビアンキ=ジェネラル・マネージャーのコメント

ビアンキ=ジェネラル・マネージャーは、「アイコニックなブランドである『ブルガリ』のトップ交代がスムーズに行われることを大変うれしく思う。ローラはこれまでの経験を生かし、新章を迎えた同ブランドをさらに発展させてくれるだろう。また、『ブルガリ』と『タグ・ホイヤー』の成功を形作ったジャン・クリストフに深く感謝する」と語った。

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「リーバイス」が日本初ウィメンズポップストアを期間限定オープン

「リーバイス(LEVI'S)」は1月19日〜2月2日まで、ルミネ新宿2で、日本初となるウィメンズ向けのポップストアを期間限定でオープンする。

“運命の1本“のデニムを見つけよう

ポップストア期間中、「リーバイス」は、ファインド ユア “フィット”(Find Your Fit)キャンペーンを実施する。ボトム1点以上の試着につき、ブックレット「Find Your “Fit” Book」をプレゼントする。「リーバイス」で人気の高い6つのフィットの身長別のおすすめの穿き方やサイズの選び方、裾上げメニューを紹介するものだ。ブックレットには、好きなテーラーメニューが1000円オフになるスペシャルクーポン付きだ。

日韓限定商品をポップアップで先行販売

今季登場する日韓限定の“リーバイス ソフト グランジ コレクション(Levi’s Soft Grunge Collection)”を全国に先駆けポップストアで先行販売する。また、特別にカスタマイズした“ロマンティック 501(Romantic 501)”と“ロマンティックトラッカー(Romantic Trucker)”が数量限定で発売する。1月20日には、「リーバイス」公式オンラインストアで“リーバイスライブチャンネルfromウィメンズポップストア”を公開予定。番組内で特別なカスタマイズ商品を紹介する。

また、プレゼント企画として、ルミネのエシカルなカーニバル「エシカーニバル」に合わせて、「リーバイス」の訳あり商品やユーズドジーンズをアップサイクルして作ったコサージュ、クッションカバー、クラッチバグなどのアイテムをプレゼント抽選する。さらに、税込2万4200円以上購入の人に先着で、アーティスト渡辺明日香がデザインしたオリジナルスカーフをプレゼントする。

特設サイト

◾️「リーバイス」ウィメンズポップアップストア
場所:ルミネ新宿2 2階
期間:1月19日〜2月2日
営業時間:11:00~21:00

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「リーバイス」が日本初ウィメンズポップストアを期間限定オープン

「リーバイス(LEVI'S)」は1月19日〜2月2日まで、ルミネ新宿2で、日本初となるウィメンズ向けのポップストアを期間限定でオープンする。

“運命の1本“のデニムを見つけよう

ポップストア期間中、「リーバイス」は、ファインド ユア “フィット”(Find Your Fit)キャンペーンを実施する。ボトム1点以上の試着につき、ブックレット「Find Your “Fit” Book」をプレゼントする。「リーバイス」で人気の高い6つのフィットの身長別のおすすめの穿き方やサイズの選び方、裾上げメニューを紹介するものだ。ブックレットには、好きなテーラーメニューが1000円オフになるスペシャルクーポン付きだ。

日韓限定商品をポップアップで先行販売

今季登場する日韓限定の“リーバイス ソフト グランジ コレクション(Levi’s Soft Grunge Collection)”を全国に先駆けポップストアで先行販売する。また、特別にカスタマイズした“ロマンティック 501(Romantic 501)”と“ロマンティックトラッカー(Romantic Trucker)”が数量限定で発売する。1月20日には、「リーバイス」公式オンラインストアで“リーバイスライブチャンネルfromウィメンズポップストア”を公開予定。番組内で特別なカスタマイズ商品を紹介する。

また、プレゼント企画として、ルミネのエシカルなカーニバル「エシカーニバル」に合わせて、「リーバイス」の訳あり商品やユーズドジーンズをアップサイクルして作ったコサージュ、クッションカバー、クラッチバグなどのアイテムをプレゼント抽選する。さらに、税込2万4200円以上購入の人に先着で、アーティスト渡辺明日香がデザインしたオリジナルスカーフをプレゼントする。

特設サイト

◾️「リーバイス」ウィメンズポップアップストア
場所:ルミネ新宿2 2階
期間:1月19日〜2月2日
営業時間:11:00~21:00

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「ネーミング」が日本限定ハート型リップグロスを発売 ニュアンス異なるピンク3色

韓国発のコスメブランド「ネーミング(NAMING.)」は2月11日、日本限定でハート型のリップグロス“デューアップ ハートリップグロス”(各1650円)を発売する。

同製品はベタつかない軽やかなテクスチャーが特徴のリップグロスで、水滴をまとったようなみずみずしい艶を与える。さらに、穏やかなプランピング効果でハリ感をアップし、ぷるんとした立体感のある唇に仕上げる。

カラーは、デイリーに使用できる上品なローズとヌーディーコーラルの定番2色に加え、ゴールド&ピンクパールが多彩にきらめく限定1色を含めた全3色。それぞれニュアンスの異なるクリアな発色のピンクカラーで、ひと塗りで唇に血色感を与えて華やかな表情に導く。

パッケージはピンクメタリックのハート型で、既存の“ブラーリーハートリップティント”、“グロウ ハートリップティント”に次ぐ、好評のハート型リップシリーズ第3弾となる。スタイリッシュさとかわいさを兼ね備えており、使うたびに気分が高まるデザインだ。

肌土台を整える化粧下地も登場

1月28日には、美しく整った肌土台をかなえる化粧下地“セラムスキンベース”[SPF50+・PA++++](1430円)も日本限定で発売する。美容液のような滑らかなテクスチャーが肌に均一に伸び広がり、ピタッと密着。ベタつかず、内側からうるおいで満たされたような艶感を演出する。さらに、肌のキメを均一に整えて化粧のりを高め、その後に重ねるファンデーションやポイントメイクの美しさをキープする。

カラーは、透明感を宿す明るめのベビーピンク。くすみがちな肌に自然な明るさと血色感を与え、ヘルシーでいきいきとした印象に仕上げる。

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「ネーミング」が日本限定ハート型リップグロスを発売 ニュアンス異なるピンク3色

韓国発のコスメブランド「ネーミング(NAMING.)」は2月11日、日本限定でハート型のリップグロス“デューアップ ハートリップグロス”(各1650円)を発売する。

同製品はベタつかない軽やかなテクスチャーが特徴のリップグロスで、水滴をまとったようなみずみずしい艶を与える。さらに、穏やかなプランピング効果でハリ感をアップし、ぷるんとした立体感のある唇に仕上げる。

カラーは、デイリーに使用できる上品なローズとヌーディーコーラルの定番2色に加え、ゴールド&ピンクパールが多彩にきらめく限定1色を含めた全3色。それぞれニュアンスの異なるクリアな発色のピンクカラーで、ひと塗りで唇に血色感を与えて華やかな表情に導く。

パッケージはピンクメタリックのハート型で、既存の“ブラーリーハートリップティント”、“グロウ ハートリップティント”に次ぐ、好評のハート型リップシリーズ第3弾となる。スタイリッシュさとかわいさを兼ね備えており、使うたびに気分が高まるデザインだ。

肌土台を整える化粧下地も登場

1月28日には、美しく整った肌土台をかなえる化粧下地“セラムスキンベース”[SPF50+・PA++++](1430円)も日本限定で発売する。美容液のような滑らかなテクスチャーが肌に均一に伸び広がり、ピタッと密着。ベタつかず、内側からうるおいで満たされたような艶感を演出する。さらに、肌のキメを均一に整えて化粧のりを高め、その後に重ねるファンデーションやポイントメイクの美しさをキープする。

カラーは、透明感を宿す明るめのベビーピンク。くすみがちな肌に自然な明るさと血色感を与え、ヘルシーでいきいきとした印象に仕上げる。

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俳優の村上虹郎が手掛けるファッションブランド「アンリミット シグマ」が始動 eスポーツのカルチャーを融合

eスポーツプロチームのアンリミット(UNLIMIT)を運営するFT アンリミット(FT UNLIMIT)は、同社のCBO(Chief Branding Officer)のsenju/村上虹郎と共にファッションブランド「アンリミット シグマ(UNLIMIT SIGMA)」を始動した。また一般販売に先駆けて、1月15〜18日まで札幌の大和ハウス プレミストドームで開催される“エーペックス レジェンズ グローバル シリーズ イヤー 5 チャンピオン”のアンリミットブースで先行販売する。

eスポーツ界を盛り上げるアパレルブランド

本ブランドは、eスポーツが持つ可能性を広げ、カルチャーをさらに盛り上げることを理念に、senju/村上虹郎が「アンリミット」と共に、eスポーツの世界に“ファッションを楽しむ”という新たな価値を提案する。第1弾ではフーディー(2万2000円)を発売する。ブラック、エクリュ、カーキの3色展開だ。

村上虹郎は、「アンリミットのオーナーからアパレルをやりたいねというお話を受けた当日には動き始め、CBOとして最速でカタチにしてみました(笑)。信頼しているデザイナーとそのチームが作ってくださるベースに、自分自身がリアルに着たいと思えるアイデアを重ねてみた」とコメント。また、モデルには“アンリミット エーペックス レジェンズ”部門に所属するPeace選手を起用した。

アンリミットは“限界のその先へ”をコンセプトに、ゲームを通じて生まれる楽しさ・感動・人とのつながりを世界へ発信するeスポーツチーム、エンターテインメントカンパニーだ。競技では限界を超えた強さを追求し、エンタメでは既成概念を打ち破る新たな体験を創出する。年齢や性別、業界や国境の壁を越え、世界とつながる文化を生み出す。

>公式サイト

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俳優の村上虹郎が手掛けるファッションブランド「アンリミット シグマ」が始動 eスポーツのカルチャーを融合

eスポーツプロチームのアンリミット(UNLIMIT)を運営するFT アンリミット(FT UNLIMIT)は、同社のCBO(Chief Branding Officer)のsenju/村上虹郎と共にファッションブランド「アンリミット シグマ(UNLIMIT SIGMA)」を始動した。また一般販売に先駆けて、1月15〜18日まで札幌の大和ハウス プレミストドームで開催される“エーペックス レジェンズ グローバル シリーズ イヤー 5 チャンピオン”のアンリミットブースで先行販売する。

eスポーツ界を盛り上げるアパレルブランド

本ブランドは、eスポーツが持つ可能性を広げ、カルチャーをさらに盛り上げることを理念に、senju/村上虹郎が「アンリミット」と共に、eスポーツの世界に“ファッションを楽しむ”という新たな価値を提案する。第1弾ではフーディー(2万2000円)を発売する。ブラック、エクリュ、カーキの3色展開だ。

村上虹郎は、「アンリミットのオーナーからアパレルをやりたいねというお話を受けた当日には動き始め、CBOとして最速でカタチにしてみました(笑)。信頼しているデザイナーとそのチームが作ってくださるベースに、自分自身がリアルに着たいと思えるアイデアを重ねてみた」とコメント。また、モデルには“アンリミット エーペックス レジェンズ”部門に所属するPeace選手を起用した。

アンリミットは“限界のその先へ”をコンセプトに、ゲームを通じて生まれる楽しさ・感動・人とのつながりを世界へ発信するeスポーツチーム、エンターテインメントカンパニーだ。競技では限界を超えた強さを追求し、エンタメでは既成概念を打ち破る新たな体験を創出する。年齢や性別、業界や国境の壁を越え、世界とつながる文化を生み出す。

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eスポーツプロチームのアンリミット(UNLIMIT)を運営するFT アンリミット(FT UNLIMIT)は、同社のCBO(Chief Branding Officer)のsenju/村上虹郎と共にファッションブランド「アンリミット シグマ(UNLIMIT SIGMA)」を始動した。また一般販売に先駆けて、1月15〜18日まで札幌の大和ハウス プレミストドームで開催される“エーペックス レジェンズ グローバル シリーズ イヤー 5 チャンピオン”のアンリミットブースで先行販売する。

eスポーツ界を盛り上げるアパレルブランド

本ブランドは、eスポーツが持つ可能性を広げ、カルチャーをさらに盛り上げることを理念に、senju/村上虹郎が「アンリミット」と共に、eスポーツの世界に“ファッションを楽しむ”という新たな価値を提案する。第1弾ではフーディー(2万2000円)を発売する。ブラック、エクリュ、カーキの3色展開だ。

村上虹郎は、「アンリミットのオーナーからアパレルをやりたいねというお話を受けた当日には動き始め、CBOとして最速でカタチにしてみました(笑)。信頼しているデザイナーとそのチームが作ってくださるベースに、自分自身がリアルに着たいと思えるアイデアを重ねてみた」とコメント。また、モデルには“アンリミット エーペックス レジェンズ”部門に所属するPeace選手を起用した。

アンリミットは“限界のその先へ”をコンセプトに、ゲームを通じて生まれる楽しさ・感動・人とのつながりを世界へ発信するeスポーツチーム、エンターテインメントカンパニーだ。競技では限界を超えた強さを追求し、エンタメでは既成概念を打ち破る新たな体験を創出する。年齢や性別、業界や国境の壁を越え、世界とつながる文化を生み出す。

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eスポーツプロチームのアンリミット(UNLIMIT)を運営するFT アンリミット(FT UNLIMIT)は、同社のCBO(Chief Branding Officer)のsenju/村上虹郎と共にファッションブランド「アンリミット シグマ(UNLIMIT SIGMA)」を始動した。また一般販売に先駆けて、1月15〜18日まで札幌の大和ハウス プレミストドームで開催される“エーペックス レジェンズ グローバル シリーズ イヤー 5 チャンピオン”のアンリミットブースで先行販売する。

eスポーツ界を盛り上げるアパレルブランド

本ブランドは、eスポーツが持つ可能性を広げ、カルチャーをさらに盛り上げることを理念に、senju/村上虹郎が「アンリミット」と共に、eスポーツの世界に“ファッションを楽しむ”という新たな価値を提案する。第1弾ではフーディー(2万2000円)を発売する。ブラック、エクリュ、カーキの3色展開だ。

村上虹郎は、「アンリミットのオーナーからアパレルをやりたいねというお話を受けた当日には動き始め、CBOとして最速でカタチにしてみました(笑)。信頼しているデザイナーとそのチームが作ってくださるベースに、自分自身がリアルに着たいと思えるアイデアを重ねてみた」とコメント。また、モデルには“アンリミット エーペックス レジェンズ”部門に所属するPeace選手を起用した。

アンリミットは“限界のその先へ”をコンセプトに、ゲームを通じて生まれる楽しさ・感動・人とのつながりを世界へ発信するeスポーツチーム、エンターテインメントカンパニーだ。競技では限界を超えた強さを追求し、エンタメでは既成概念を打ち破る新たな体験を創出する。年齢や性別、業界や国境の壁を越え、世界とつながる文化を生み出す。

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俳優の村上虹郎が手掛けるファッションブランド「アンリミット シグマ」が始動 eスポーツのカルチャーを融合

eスポーツプロチームのアンリミット(UNLIMIT)を運営するFT アンリミット(FT UNLIMIT)は、同社のCBO(Chief Branding Officer)のsenju/村上虹郎と共にファッションブランド「アンリミット シグマ(UNLIMIT SIGMA)」を始動した。また一般販売に先駆けて、1月15〜18日まで札幌の大和ハウス プレミストドームで開催される“エーペックス レジェンズ グローバル シリーズ イヤー 5 チャンピオン”のアンリミットブースで先行販売する。

eスポーツ界を盛り上げるアパレルブランド

本ブランドは、eスポーツが持つ可能性を広げ、カルチャーをさらに盛り上げることを理念に、senju/村上虹郎が「アンリミット」と共に、eスポーツの世界に“ファッションを楽しむ”という新たな価値を提案する。第1弾ではフーディー(2万2000円)を発売する。ブラック、エクリュ、カーキの3色展開だ。

村上虹郎は、「アンリミットのオーナーからアパレルをやりたいねというお話を受けた当日には動き始め、CBOとして最速でカタチにしてみました(笑)。信頼しているデザイナーとそのチームが作ってくださるベースに、自分自身がリアルに着たいと思えるアイデアを重ねてみた」とコメント。また、モデルには“アンリミット エーペックス レジェンズ”部門に所属するPeace選手を起用した。

アンリミットは“限界のその先へ”をコンセプトに、ゲームを通じて生まれる楽しさ・感動・人とのつながりを世界へ発信するeスポーツチーム、エンターテインメントカンパニーだ。競技では限界を超えた強さを追求し、エンタメでは既成概念を打ち破る新たな体験を創出する。年齢や性別、業界や国境の壁を越え、世界とつながる文化を生み出す。

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俳優の村上虹郎が手掛けるファッションブランド「アンリミット シグマ」が始動 eスポーツのカルチャーを融合

eスポーツプロチームのアンリミット(UNLIMIT)を運営するFT アンリミット(FT UNLIMIT)は、同社のCBO(Chief Branding Officer)のsenju/村上虹郎と共にファッションブランド「アンリミット シグマ(UNLIMIT SIGMA)」を始動した。また一般販売に先駆けて、1月15〜18日まで札幌の大和ハウス プレミストドームで開催される“エーペックス レジェンズ グローバル シリーズ イヤー 5 チャンピオン”のアンリミットブースで先行販売する。

eスポーツ界を盛り上げるアパレルブランド

本ブランドは、eスポーツが持つ可能性を広げ、カルチャーをさらに盛り上げることを理念に、senju/村上虹郎が「アンリミット」と共に、eスポーツの世界に“ファッションを楽しむ”という新たな価値を提案する。第1弾ではフーディー(2万2000円)を発売する。ブラック、エクリュ、カーキの3色展開だ。

村上虹郎は、「アンリミットのオーナーからアパレルをやりたいねというお話を受けた当日には動き始め、CBOとして最速でカタチにしてみました(笑)。信頼しているデザイナーとそのチームが作ってくださるベースに、自分自身がリアルに着たいと思えるアイデアを重ねてみた」とコメント。また、モデルには“アンリミット エーペックス レジェンズ”部門に所属するPeace選手を起用した。

アンリミットは“限界のその先へ”をコンセプトに、ゲームを通じて生まれる楽しさ・感動・人とのつながりを世界へ発信するeスポーツチーム、エンターテインメントカンパニーだ。競技では限界を超えた強さを追求し、エンタメでは既成概念を打ち破る新たな体験を創出する。年齢や性別、業界や国境の壁を越え、世界とつながる文化を生み出す。

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「アネッサ」のブラシ一体型UVカットパウダーが販路拡大 塗り直しニーズ受け昨年ヒット

資生堂は、サンケアブランド「アネッサ(ANESSA)」のブラシ一体型UVカットフェイスパウダー“アネッサ パーフェクト UV ブラッシュオンパウダー”[SPF50+・PA++++ UV耐水性★](3g、本体3498円/レフィル2442円※編集部調べ)を2月21日に全国発売する。ドラッグストア、GMS、化粧品専門店のほか、資生堂公式ECサイトで取り扱う。同製品は2025年にマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループで限定販売。当初の年間目標を2カ月で達成するなど好調な販売を記録し、ヒット製品やベストコスメなど各種アワードを受賞していた。

「メイク直しをしながらUVカット」でヒット

自社調査で「日焼け止めの持続性への不安から塗り直しの必要性」を感じている人が多く存在すること、メイクの上からの日焼け止めの塗り直しを求める声が多いことから開発した同製品は、持ち運びに便利なブラシ一体型でメイク直しのついでにUV対策ができる点が特徴。SNSなどで話題となり、当初の年間目標であった32万個を発売から2カ月で出荷するなどしていた。

SPF50+・PA++++の高い紫外線防御効果と汗・水に強いウォータープルーフ仕様で紫外線対策を行いつつ、紫外線散乱剤が均一に広がりやすい独自技術にを用いて白浮きせずにふんわりと軽い付け心地を実現した。カラーは肌になじみやすいトランスルーセントベージュで、皮脂吸着パウダーも配合してテカリを抑え、長時間サラサラな使用感が続くようメイクアップの要素も加えている。

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「アネッサ」のブラシ一体型UVカットパウダーが販路拡大 塗り直しニーズ受け昨年ヒット

資生堂は、サンケアブランド「アネッサ(ANESSA)」のブラシ一体型UVカットフェイスパウダー“アネッサ パーフェクト UV ブラッシュオンパウダー”[SPF50+・PA++++ UV耐水性★](3g、本体3498円/レフィル2442円※編集部調べ)を2月21日に全国発売する。ドラッグストア、GMS、化粧品専門店のほか、資生堂公式ECサイトで取り扱う。同製品は2025年にマツモトキヨシグループ、ココカラファイングループで限定販売。当初の年間目標を2カ月で達成するなど好調な販売を記録し、ヒット製品やベストコスメなど各種アワードを受賞していた。

「メイク直しをしながらUVカット」でヒット

自社調査で「日焼け止めの持続性への不安から塗り直しの必要性」を感じている人が多く存在すること、メイクの上からの日焼け止めの塗り直しを求める声が多いことから開発した同製品は、持ち運びに便利なブラシ一体型でメイク直しのついでにUV対策ができる点が特徴。SNSなどで話題となり、当初の年間目標であった32万個を発売から2カ月で出荷するなどしていた。

SPF50+・PA++++の高い紫外線防御効果と汗・水に強いウォータープルーフ仕様で紫外線対策を行いつつ、紫外線散乱剤が均一に広がりやすい独自技術にを用いて白浮きせずにふんわりと軽い付け心地を実現した。カラーは肌になじみやすいトランスルーセントベージュで、皮脂吸着パウダーも配合してテカリを抑え、長時間サラサラな使用感が続くようメイクアップの要素も加えている。

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「ミズノ」が“Y2K”ムードに包まれた限定カラーのシューズを発売

「ミズノ(MIZUNO)」は2月1日、ウエーブプロジェクシーシリーズのライフスタイル仕様としてデザインした“ウエーブプロフェシーライフスタイル”(2万7500円)を発売する。現在、先行予約を受け付けている。「ミズノ」の直営店をはじめ、ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)、ヘリンボーンフットウエア(HERRING FOOTWEAR)とシティショップ(CITY SHOP)で取り扱う。

ハイテクな構造とデザイン性を融合させたシューズ

本シューズのソールユニットには、“ミズノ ウェーブ”の進化系ソールユニット“インフィニティ ウェーブ”を採用した。半永久的に使用できる事から“インフィニティ”と名付けらた。ランナー用としても、普段使いとしても使用可能だ。パフォーマンスシーンにおける機能性の追求から生まれたシルエットはそのままに、ファッションシーンでの使用に特化した素材やカラーリングを採用した。テキスタイルにシンセティックレザーを重ね、ビビッドな差し色のアクセントが映える“Y2K”ムードに包まれたデザインが特徴的だ。サイズ展開は、24.0cm〜25.0cm、26.0cm〜29.0cmをそろえる。

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“SEBIRO”がフィレンツェの街をジャック!「ピッティ」開幕

世界最大級のメンズファッション展示会「第109回 ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO)」が現地時間1月13日、イタリア・フィレンツェのフォルテッツァ・ダ・バッソで開幕した。会期は16日までの4日間。今回は750以上のブランドが参加し、うち海外ブランドは約47%を占める。

今シーズンの「ピッティ」のテーマは「モーション(MOTION)」。会場内にはフランス人建築家・彫刻家のマルク・レシュリエ(Marc Leschelier)によるインスタレーションが設置され、空間そのものが動きのあるアートとして来場者を迎える。展示はドレスクロージング、アウトドア、中韓ファッションなどにフォーカスした5つのセクションで構成。ニッチフレグランスにフォーカスしたエリア「ハイ ビューティー(HI BEAUTY)」を新設するなど、近年注力するライフスタイル提案をさらに強化した。

会期中は、ゲストデザイナーとして大月壮士の「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」やスペシャルイベントとして小塚信哉の「シンヤコヅカ(SHINYAKOZUKA)」らがショーを開催する。また、人工タンパク質素材を開発するスパイバーと、JAFICが国産の優れたモノ作りを認定するブランド「Jクオリティー(J QUALITY)」が協業展示を行うなど、日本のクリエイションとサステナビリティの両面を発信する。

スーツ姿の180人がフィレンツェの石畳を歩く

初日の13日は、スーツを着た人々が街を歩く日本発のイベント「背広散歩」を公式スケジュールで実施。会場を飛び出し、フィレンツェの街全体をスーツ愛好家たちの熱気が包んだ。

日本からは、三越伊勢丹やビームスをはじめとする百貨店、大手セレクトショップや個店など、ドレスクロージングを生業とする関係者有志や現地の愛好家が参加。伊老舗生地メーカーヴィターレ・バルベリス・カノニコ(VITALE BARBERIS CANONICO、以下VBC)がスポンサーに付いた。

イベントは午後2時にスタート。当日は小雨が止まないあいにくの天候だったが、思い思いのクラシックスタイルに身を包んだ約180人は、会場周辺からサンタ・マリア・ノヴェッラ教会までの道のりを練り歩いた。

「背広散歩」はこれまで東京・浅草や大阪などで開催し、海外開催は今回が初。仕掛け人の一人である元ビームスPRの安武俊宏氏は、「コロナ禍でスーツを着る習慣がなくなり、『このままではスーツの文化自体がなくなってしまう』という危機感から始まった」と振り返る。「ビジネスや販促目的ではなく、純粋にスーツを楽しむ場として、SNSなどを通じて輪を広げてきた。ピッティというドレスクロージングの“聖地”での開催は念願だった」と感慨を深めた。

ピッティ・イマージネのラファエロ・ナポレオーネ(Raffaello Napoleone)CEOも、「これまでのピッティの中で最もファッショナブルなイベントの一つ。日本とイタリアの特別な絆を感じる」と称賛。VBCのアレッサンドロ・バルベリス・カノニコ(Alessandro Barberis Canonico)CEOも「日本独自の『セビロ』文化は、伝統と現代的な感性を融合させ、エレガンスが世界をつなぐことを証明してくれた」と語った。

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JTBとアソビシステムが合弁会社「アソビJTB」を設立 “KAWAII”×地域資源でインバウンド向け体験を創出

JTBとアソビシステムは、日本発のポップカルチャー、とりわけ“KAWAII”カルチャーと地域資源を融合させ、訪日外国人旅行者に向けた新たな体験価値の創出を目的に、合弁会社「アソビJTB株式会社」を設立する。持株比率はJTBが50%、アソビシステムが50%。

新会社「アソビJTB」は、「ポップカルチャーで世界をアップデートするビジネスプロデュースカンパニー」を掲げ、日本全国の地域や自治体、企業と連携した共創事業を展開。新たな地域IPの創出やコンテンツツーリズムの活性化を通じて、日本を世界から選ばれる“感動体験”の拠点へと進化させることを目指す。また、“KAWAII”を軸に日本のポップカルチャーのファンダム形成を進め、エンタテインメントおよびコンテンツビジネスの海外市場開拓にも挑戦していく。

設立の背景

両社は2024年2月に戦略的パートナーシップを締結し、協業の可能性を検討してきた。インバウンド市場が急速に回復・拡大する一方で、訪問先の偏在や地域消費の限定化、観光人材不足といった構造的課題が顕在化している。JTBはこうした状況を踏まえ、「量」から「質」への転換を掲げ、地域の担い手と来訪者が価値を共有し、その成果を地域に還流させる持続可能な観光モデルの構築を重視している。

JTBが長年培ってきた地域ネットワークや観光データ、送客ノウハウと、アソビシステムが持つエンタテインメント領域でのクリエイティブ力やIP創出力を融合させることで、地域の価値を再編集し、多様なステークホルダーに向けた新たな価値提供を行うため、合弁会社の設立に至った。

増田セバスチャンがChief Kawaii Officerに就任

アソビJTBでは、日本発の“KAWAII”カルチャーを象徴する存在として、アーティストの増田セバスチャンをChief Kawaii Officer(CKO)に迎える。1990年代から原宿を拠点に“KAWAII”を世界へ発信してきた第一人者であり、アート、エンターテインメント、ファッションを横断する活動で知られる同氏の思想や世界観を、新会社の象徴的な価値として位置づける。今後はプロジェクト単位でクリエイティブ面の知見を生かしていく。

3つの事業軸

アソビJTBは、以下の3つを事業の柱に据える。

1つ目は「飲食事業×KAWAII」。増田セバスチャンが監修し、世界的な支持を集めた象徴的IP「KAWAII MONSTER CAFE」の再展開や、新たなクリエイティブアプローチによる飲食ビジネスの事業開発支援を行う。

2つ目は「地域祭事×KAWAII」。飲食や物販、ワークショップ、ステージなどを“KAWAII”の世界観で編集した巡回型イベント「KAWAIIマーケット(仮称)」を全国各地で展開し、訪日外国人旅行者と地域住民が共に楽しめる交流機会を創出する。

3つ目は「コレクティブインパクト事業」。自治体やDMO、観光施設、企業との共創を通じ、地域文化の再編集や新たな体験・価値の創出を支援。持続可能な地域づくりにつなげる。

これらの取り組みを通じて、アソビJTBは日本のポップカルチャーを起点に、日本各地の魅力を世界へ発信していく。

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【2026年バレンタイン】「エテ」がアーティストVERDYとのチョコレートボックスを発売 6年続くコラボチョコ

「エテ(ETE)」の庄司夏子シェフと、グラフィックアーティストのVERDYによるバレンタインコレクション、“エテ×ガールズ ドント クライ ショコラボックス”(12個入り、9000円)が新たなパッケージで発売する。予約受付は1月15日12時から開始する。

モダンで上質な印象のボックス

本商品は、シックなシルバーベースのボックスに、VERDYが手掛けたロゴをあしらった。シェフの庄司夏子が手掛けるチョコレートは、本場ベルギーから厳選された素材を使用している。VERDYと共に試食を重ね、両者のロゴをブルーで配した。ナッツフレーバーは、初回コラボレーション時から高い支持を集めるアイコニックな存在だ。

庄司夏子は、1989年⽣まれ。24歳で「エテ 」をオープン。彼⼥の⽣み出した季節のフルーツを使⽤したケーキは「幻のケーキ」とされ、世界中で注⽬を集める。2015年に1日1組のレストランをオープン。20年、⽇本⼈⼥性初のアジアの最優秀ペストリーシェフに選出され、翌年ブルガリ アウローラ アワードを受賞。22年にはアジアの最優秀⼥性シェフ賞、同年、世界のトップシェフ100 ⼈に選出された。

VERDYは、VK DESIGN WORKS所属のアーティスト。ブランド「ガールズ ドント クライ(GIRLS DON'T CRY)」、アートプロジェクト「ウェイステッド ユース(WASTED YOUTH)」などを⼿掛ける。

>予約サイト

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「カンペール」のクリエイティブ・ディレクター、アキレス・イオン・ガブリエルが退任へ

スペインのフットウエアブランド、カンペールに6年以上にわたって在籍し、「カンペール(CAMPER)」および「カンペール ラボ(CAMPER LAB)」の両ブランドでクリエイティブ・ディレクターを務めていたフィンランド人デザイナー、アキレス・イオン・ガブリエル(Achilles Ion Gabriel)が同社を離れ、上記2ブランドでのディレクター職を退任することがわかった。

これを受けてカンペール社は、同デザイナーの退任後、社内のクリエイティブチームが2ブランドのクリエイティブ・ディレクションを担うと発表。今年の12月にローンチする予定の2027年春夏コレクションが、イオン・ガブリエルが指揮をとる最後のコレクションとなる。

声明の中で、イオン・ガブリエルは、これまでの年月を通じて自分に寄せられた信頼に対し、「カンペール」および「カンペール ラボ」に「深く感謝している」と述べた。

同社のミゲル・フルシャ(Miguel Fluxa)最高経営責任者(CEO)は、「イオン・ガブリエルは『カンペール』の現代的なアイデンティティーを強化する上で重要な役割を果たし、『カンペール ラボ』をフットウエアブランドからファッションブランドへと進化させた」と功績を強調。「彼の貢献に感謝するとともに、共に成し遂げてきたことを誇りに思う。今後の活躍を心より願っている」と語った。

イオン・ガブリエルは19年に「カンペール ラボ」のクリエイティブ・ディレクターとして同社に加入した。1年後には職務範囲を拡大して「カンペール」のクリエイティブ・ディレクターにも就任。21年秋冬コレクションでの「カンペール」デビュー以降、ブランド全体のプロダクトデザインを統括していた。

昨年6月には「カンペール ラボ」がパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中に初のランウエイショーを開催。フットウエアやウエア、アクセサリーからなるコレクションを発表し、イオン・ガブリエルのブランドビジョンを包括的に表現した。

イオン・ガブリエルはこれまで「マルニ(MARNI)」「スンネイ(SUNNEI)」「マリメッコ(MARIMEKKO)」でキャリアを積み、12年に自身のフットウエアブランド「イオン(ION)」を立ち上げ、19年に終了。24年には、ピッティ・ウオモで自身の名を冠した新ブランド「アキレス・イオン・ガブリエル(ACHILES ION GABRIEL)」を発表した。同コレクションは、ジェンダーニュートラルな視点を軸に、アパレル、フットウエア、アクセサリーで構成されている。

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「マーク ジェイコブス」×村上隆 デイジーボトルを村上流にデザインした全4種

「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」は、アーティストの村上隆とコラボレーションした限定フレグランス“マーク ジェイコブス デイジー ムラカミ オードパルファム”(全4種、各50mL、各1万6500円)を3月4日に発売する。ふたつのアイコニックな世界を融合させた今回の限定コレクションは、ブランドと村上氏の長年にわたるクリエイティブパートナーシップを記念し実現したもので、“デイジー リミテッド エディション”初のオードパルファム4種を用意した。表参道店、阪急うめだ店、公式オンラインストアのほか、アットコスメショッピング(@COSME SHOPPING)で取り扱う。

アートと香りが融合した特別なコレクション

デイジーのポップな魅力に村上氏のファンタジックなスピリットを重ね、遊び心や大胆さをテーマに色彩とエネルギーに満ちたデザインに仕上げたコレクション。クラシックなデイジーボトルはイエロー、ピンク、グリーン、ブルーの鮮やかな4つのカラーで、キャップには村上氏のシグネチャーであるフラワーモチーフを取り入れてアートと香りの融合を表現した。キャンペーンビジュアルはニック・ニューボールド(Nick Newbold)がコンセプトと撮影を手掛け、村上ワールドを生かし現実とファンタジーを融合させた世界観に仕上げている。

明るく遊び心のある4つの新しいフレグランス

4つのカラーに合わせた香りはデイジー ガーデンの世界観からインスピレーションを受け、明るく遊び心のある新しい香りに仕上げた。イエローは“デイジー オードトワレ”にインスパイアされた香りで、トップはストロベリー、ミドルにラズベリー、ラストにシダーウッドが香る。“デイジー ラブ”から着想を得たピンクは、ココナッツのトップノートからホワイトピオニーのミドルノートへ。ラストはプラリネの甘さが包み込む、幸福感あふれる香りだ。

自然のエネルギーとポジティブなムードを感じさせるグリーンは“デイジー ワイルド”にインスパイアされ調香。トップはバナナ、ミドルはジャスミン、ラストはバニラを据えた。ブルーは“デイジー オー ソー フレッシュ”をイメージし、みずみずしい洋梨から優雅なローズ、穏やかなムスクへと移りゆく、軽やかで爽やかなフレグランスに仕上げている。

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地域産業はどう世界と接続できるのか 与謝野町×LVMHに学ぶ文化産業の戦略

政策研究大学院大学(東京都港区)はこのほど、公共政策プログラム文化産業・地域創造コースの授業の一環として、「“ものづくり”未来を拓く礎か、官民による価値創出へ」をテーマに特別講義を開催した。登壇したのは、京都府与謝野町の山添藤真町長と、盛岡笑奈LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター 。人口約2万人の地域産業と、世界最大級のラグジュアリーグループという対照的な立場から議論が交わされる中で浮かび上がったのは、文化産業を持続可能な形で未来へつなぐには、技術や歴史を守るだけでなく、官民が産業構造の上流にまで踏み込み、地域の「テロワール」を世界基準で再定義する視点が不可欠だという共通認識だった。

山添藤真 京都府与謝野町長(以下、山添):与謝野町は京都府北部、丹後半島の付け根に位置する、人口2万人弱の町です。大江山連峰や町の中央を流れる野田川、日本三景・天橋立に面する阿蘇海に囲まれ、山・川・海が近接した自然豊かな環境にあります。こうした環境のもとで、織物業と農業という二つの地場産業が長い年月をかけて育まれてきました。

織物産業では「丹後ちりめん」をご存じの方も多いでしょう。与謝野町は長年、着物の生地をつくり続けてきた産地で、最盛期の昭和47年頃には年間1000万反、1反13メートル換算で地球3周半強に相当する 量を織っていました。その後、和装市場の縮小に伴い生産量は減少しましたが、培われてきた技術を生かし、現在は多くの事業者が新しい織物づくりに挑戦しています。

用途もファッションにとどまらず、インテリア分野へと広がっています。三百年続く伝統を基盤に、現代の生活に合う織物を生み出し続けている町だと理解していただければと思います。

盛岡笑奈LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター(以下、盛岡):LVMHは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「モエ・ヘネシー」の頭文字を取った名称で、75のブランドを擁するフランス発祥のコングロマリットです。1987年にベルナール・アルノー(Bernard Arnault)現会長によって設立され、ファッション、化粧品、ワイン・スピリッツ、時計・宝飾、ホスピタリティ、メディアなど幅広い領域で事業を展開しています。最も古いブランドは1365年創業の「クロ・デ・ランブレ」で、グループ全体の売上規模は日本円換算で約14〜15兆円に達します。

LVMHの本質は、二つのフランス語の概念に表れています。一つは「サヴォアフェール 」で、単なるノウハウではなく、職人による唯一無二の技を指します。原料選びから細部に至るまでこだわり抜き、職人技そのものが製品価値の核となる考え方です。もう一つが「アール・ド・ヴィーヴル」で、美しく豊かに、自分らしく日々を楽しむ“暮らしの芸術”を意味します。加えて重要なのが「テロワール」という概念です。これは土壌や風土にとどまらず、土地の自然や文化、人、歴史が重なり合って生まれる総体的な価値を指します。本日のテーマである文化産業は、このテロワールと深く結びついています。

山添:与謝野町は織物の町として知られていますが、農業も重要な産業です。農地の景観の裏側には、農家の方々が一年を通じて行う雑草除去や水路管理といった、日々の営みがあります。そうした積み重ねによって、美しい農村風景が保たれています。

農業政策の中でも重要なのが、町の施設で製造する100%オーガニックの有機質肥料です。魚のアラや米ぬか、おからなどの天然素材のみを原料とし、これを農家に安価に提供することで、土壌の質を継続的に高めています。織物業と農業の両方が長年受け継がれてきた背景には、行政のビジョンと、住民や農家による日々の実践があります。

これらの産業が何百年も継承されてきた理由は、「自立性」と「公共性」の両立にあると考えています。たとえば与謝野町の織物職人が開発した「絽や紗」という織物技法の普及の過程がそうであったように、新しい技術を独占せず、求められた人に教えることが良しとされてきました。この精神が産地全体で共有されることで、技術は地域に広がり、公共の財として根付いてきました。こうした文化こそが、与謝野町の産業を支える土壌になっています。

三百年続く産地の条件、与謝野町が守ってきた産業の哲学

盛岡:まさに今のお話にもあったように、「与謝野町といえば、ちりめん、絽や紗、そして有機肥料」といった具合に、地域の特徴を明確に語れること自体が、すでにブランドづくりの出発点になっています。地域には多くの資源がありますが、その中で何に力を入れ、何を強みとして打ち出すのかを選び取ることこそが、ブランディングの核心です。

ブランドの価値は、歴史や価値観、技術といった揺るがないDNAを根幹に持ちながら、時代に合わせて表現を更新し続けることで生まれます。テロワールという考え方は、これを地域で実践する際の概念だと言えます。その土地に宿るDNAをどう定義し、どのように世界へ向けて表現していくのかが鍵になります。山添さんは、与謝野町のテロワールをどのように捉えていますか。

山添:与謝野町のテロワールは、丹後ちりめんに代表されるシルク産業と、安全・安心な農業が基盤になっていると考えています。これらを支えているのは、美しい自然環境と、そこで暮らす住民の誠実さや素直さです。この二つが重なり合うことで、産業の根幹となるテロワールが形づくられているのではないでしょうか。
また、この考え方をもとに、産業ごとのトレーサビリティを確立する「みえるまち」の政策を進めてきました。地域の産業や取り組みを可視化することで、町の価値をより明確に伝えていきたいと考えています。

盛岡:LVMHはフランスを起点としながらも、75のブランドがそれぞれ異なる土地のテロワールの上に成り立っています。「グループ全体としてのテロワール」があるのではなく、ブランドごとに固有の文化や土地性を尊重している点が特徴です。「ディオール(DIOR)」と「ルイ・ヴィトン」を例にとっても、同じグループでありながら互いに競合し、模倣せずに独立して存在しています。

もっともわかりやすい例がシャンパーニュ地方です。シャンパンという名称は製法ではなく土地に結びついており、その土地性が世界的な評価につながっています。地域のテロワールを世界基準にまで昇華させた象徴的な例だと言えるでしょう。

北海道の余市の事例も興味深いと思います。もともと余市はウイスキーの産地として知られていましたが、気候変動の影響により、将来的にはブルゴーニュに近い気候になると予測されています。そこで齊藤啓輔町長は、50年、100年先を見据え、「ワイン造りに特化する」という意思決定をされました。

さらに、フランスのジュヴレ・シャンベルタン村と親善都市協定を結び、テロワールとしての評価を高めてきました。広げて、フランスのワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」も北海道へ進出し、余市の葡萄も活用したワイン造りをはじめたりするなど、官民連携による産業形成が現実のものとなりつつあります。こうした例からも、官と民が連携することで、地域産業が世界と接続していく道が開かれると考えています。

地域を語ることは、ブランドをつくること

盛岡:ここからは、官民連携によって何が可能になるのかという点をさらに掘り下げます。LVMHは、製品が店頭に並ぶ以前の段階、いわゆる川上のモノづくりを重視しています。高品質で夢のある製品をつくり続けるためには、素材調達から加工、仕上げまでの工程が安定して維持されている必要があるからです。ヨーロッパでは、かつて高度な技術を担ってきた工房がすでに失われ、再現できないものも少なくありません。その意味で、日本のものづくりの重要性は国際的に高まっています。

こうした背景から、2015年に創設されたメティエ ダール(LVMH Métiers d’Art)は、日本の優れたものづくりの継承と発展を目的として、2022年12月に世界で唯一の支部となるLVMH メティエ ダール ジャパンを日本に立ち上げました。 最初のパートナーとなったのが、岡山のデニム生地メーカー クロキ(下写真)で、その後、京都・西陣織ブランド「HOSOO」を手掛けるHOSOO COLLECTIVEが加わりました。

岡山のクロキについては、19世紀末のデニム黎明期のような(or アメリカ西部開拓期のジーンズのような)生地 から最先端の高速織機まで扱う技術力を評価しました。また西陣織のHOSOOについては、150cm幅の織機を自社開発し、洋服地やインテリア分野への展開を可能にするなど、新たな価値を切り開くものづくりを評価しています。 こうした伝統と革新の組み合わせが、グローバル展開において重要になります。また、2025年11月29日には、与謝野町で“養蚕×テクノロジー×文化×地域創生”を統合した未来のシルク産業エコシステム「KYOTO SILK HUB」のプロジェクトを発表しましたね。


 

山添:与謝野町は「織る工程」には強みがありますが、シルク産業の上流に当たる桑園づくり、養蚕、製糸という工程は、国内ではほとんど失われています。現在、町内で使われている生糸の99.5%は輸入品で、国内では桐生や富岡などにわずかに残る程度です。

そこで2016年頃から桑園や養蚕の調査・試験を始めましたが、製糸や販売の体制を整えることができず、一度は中止せざるを得ませんでした。そんな中で、10年来の交流がある西陣織のHOSOO・現会長の細尾真生氏、現社長の細尾真孝氏から、「日本のシルクをもう一度国産化したい」という構想を伺うようになりました。

約2年半前、細尾社長から「桑園、養蚕、製糸工場をすべて国内に整備したい。与謝野町を候補地にできないか」と相談を受けたことをきっかけに準備を進め、正式にプロジェクトを発表することができました。

国産シルク復活へ。官民連携で産業構造に踏み込む

山添:プロジェクトは、今後10年をかけて与謝野町に桑園、スマート養蚕施設、最新型の製糸工場を整備するという内容です。特に注目しているのが「スマート養蚕」で、AIやセンシング技術など、最新の農業技術を活用します。すでにソニーコンピュータサイエンス研究所をはじめとする国内企業が技術提供を始めています。

2027年に養蚕施設の着工を予定しており、完成すれば、与謝野町で原料から糸までを一気通貫で手がけるシルクづくりが可能になります。今後は町内の織物事業者との連動に加え、国内外からの見学者受け入れや子ども向けの教育プログラムなども進め、地域振興の核となる取り組みとして育てていきたいと考えています。官と民、それぞれの役割を掛け合わせることで初めて成立するプロジェクトだと実感しています。

盛岡:素晴らしい取り組みだと思います。糸がなければ織物産業は成立しません。つまり「ゼロから十までをトレーサブルに把握する」という、エコシステムそのものの再構築が必要であり、これは日本全体が抱えている課題です。日本のシルクや漆、金属加工など、多くの伝統素材は海外依存が高く、原材料の自給率が低いのが現状です。出口となる製品だけでなく、上流の原料生産から守り直す必要があります。その意味でも、与謝野町のこのプロジェクトは、日本にとって一つのモデルケースになり得ると感じています。

山添:おっしゃる通りです。官民連携は表面的な協力にとどまらず、産業構造そのものに踏み込む深い連携が求められています。このプロジェクトは、その一つの形であり、地域の未来を左右する重要な取り組みだと考えています。

盛岡:全国には世界的に評価される技術を持つ産地が多くありますが、それが十分に広がらないという課題があります。しかし、中にはこの課題を乗り越え、継続的な関係を築いている好例も存在します。そのひとつの例として、2025年4月に京都・東寺で発表した「ディオール」のショーを挙げたいと思います。ディオールは、日本の美にインスピレーションを得た「ジャルダン ジャポネ(日本庭園)」 ドレスを1953年に発表。その後、西陣織の技術を用いた作品を制作し、そのアーカイブを2025年のショーで甦らせました。こうした取り組みは他にもありますが、大抵単発的なコラボレーションに留まり、継続的なパイプにはなることは少ないです。

日本の技術が最も価値を発揮するのはラグジュアリー領域です。ファストファッションでは価格競争に勝てません。日本企業はこの10年、海外展示会で一定の成果を上げてきましたが、展示会型のビジネスモデルは今の時代には適していません。必要なのは、人と人が深く関係を築き、長期的に共同開発を行うことです。

LVMHでは2024年10月、日本の職人技術の神髄を直に現地の方々に知っていただきたい思惑から、パリでその卓越したノウハウを紹介する展示会を開催しそこから産業、地域の垣根を超えた新しい素材開発やコラボレーションも生まれています。こうした職人同士の交流から、新しい価値が生まれています。

文化産業とグローバル基準、その越え方

盛岡:ここからは、国際認証、いわばグローバルスタンダードについて触れたいと思います。世界のブランドは、環境負荷や労働環境、トレーサビリティに関して、すべてを自社だけで確認することはできません。そのため、国際的に認められた認証に依拠しています。しかし日本の事業者は、情報が届きにくい、取得や更新の費用が高いといった理由から、認証取得が進んでいないのが現状です。これは、海外市場に立つ前の段階ですでに不利な立場に置かれていることを意味します。

民間としては認証機関やEUへのロビー活動で対応することもできますが、行政には助成金や取得支援、情報提供といった役割が求められます。認証は文化産業を世界へつなぐ最低限のパスポートであり、これを超えなければテーブルにすら乗れません。

山添:「グローバルスタンダード」という言葉自体が、地域事業者にとってはまだ遠い存在です。補助金を用意しても活用が進まないのは、「世界市場とどう接続するのか」というビジョンを共有できていないからだと感じています。

盛岡:一方で、グローバルスタンダードを強化しすぎると、地域固有の特徴が薄まるという課題もあります。最低限の基準を満たしながら、地域らしさをどう守るか。そのバランスを取ることが重要です。文化産業への世界的関心が高まっている今こそ、日本は文化戦略を国家戦略として打ち出すべきタイミングにあると考えています。

イタリアやフランスは、文化産業を外交のカードとして位置づけ、自国のパトリモニー(文化遺産)として世界へ発信しています。大阪万博でも、イタリア館やフランス館は歴史、技術、テクノロジーを一体化したストーリーで強い存在感を示していました。日本も、その方向へ本気で向かう時期に来ていると感じます。

山添:文化産業を国家戦略として考えるとき、まず問うべきは「文化とは何か」という点です。詩人・批評家のT.S.エリオットは、文化を「人々の生き様・営み」と述べています。与謝野町の倭文神社の例祭では、織物の神様へ捧げるため、町内の織物職人が特別に織った布を飾ります。この祭りは、織物産業、地域の信仰、人々の生活が一体となった“生きた文化”です。文化という営みを支える産業が、住民一人ひとりにとって“自分ごと”として存在しているかどうか。これが、世界への発信力を左右すると感じています。

盛岡:地域の文化を世界へ接続するには、行政と企業だけでなく、住民が主体性を持って関わる第三の要素が不可欠です。官、民、住民。この三者が一体となったときに、初めて世界へ届けられる文化産業が形成されると考えています。

山添:まさにその通りです。小さな町が持続可能な未来をつくるためには、官と民と住民が同じ方向を向くことが重要です。全国の伝統産業を持つ産地においても、この三者が一体となった取り組みこそが未来へつながります。


 

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地域産業はどう世界と接続できるのか 与謝野町×LVMHに学ぶ文化産業の戦略

政策研究大学院大学(東京都港区)はこのほど、公共政策プログラム文化産業・地域創造コースの授業の一環として、「“ものづくり”未来を拓く礎か、官民による価値創出へ」をテーマに特別講義を開催した。登壇したのは、京都府与謝野町の山添藤真町長と、盛岡笑奈LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター 。人口約2万人の地域産業と、世界最大級のラグジュアリーグループという対照的な立場から議論が交わされる中で浮かび上がったのは、文化産業を持続可能な形で未来へつなぐには、技術や歴史を守るだけでなく、官民が産業構造の上流にまで踏み込み、地域の「テロワール」を世界基準で再定義する視点が不可欠だという共通認識だった。

山添藤真 京都府与謝野町長(以下、山添):与謝野町は京都府北部、丹後半島の付け根に位置する、人口2万人弱の町です。大江山連峰や町の中央を流れる野田川、日本三景・天橋立に面する阿蘇海に囲まれ、山・川・海が近接した自然豊かな環境にあります。こうした環境のもとで、織物業と農業という二つの地場産業が長い年月をかけて育まれてきました。

織物産業では「丹後ちりめん」をご存じの方も多いでしょう。与謝野町は長年、着物の生地をつくり続けてきた産地で、最盛期の昭和47年頃には年間1000万反、1反13メートル換算で地球3周半強に相当する 量を織っていました。その後、和装市場の縮小に伴い生産量は減少しましたが、培われてきた技術を生かし、現在は多くの事業者が新しい織物づくりに挑戦しています。

用途もファッションにとどまらず、インテリア分野へと広がっています。三百年続く伝統を基盤に、現代の生活に合う織物を生み出し続けている町だと理解していただければと思います。

盛岡笑奈LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター(以下、盛岡):LVMHは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「モエ・ヘネシー」の頭文字を取った名称で、75のブランドを擁するフランス発祥のコングロマリットです。1987年にベルナール・アルノー(Bernard Arnault)現会長によって設立され、ファッション、化粧品、ワイン・スピリッツ、時計・宝飾、ホスピタリティ、メディアなど幅広い領域で事業を展開しています。最も古いブランドは1365年創業の「クロ・デ・ランブレ」で、グループ全体の売上規模は日本円換算で約14〜15兆円に達します。

LVMHの本質は、二つのフランス語の概念に表れています。一つは「サヴォアフェール 」で、単なるノウハウではなく、職人による唯一無二の技を指します。原料選びから細部に至るまでこだわり抜き、職人技そのものが製品価値の核となる考え方です。もう一つが「アール・ド・ヴィーヴル」で、美しく豊かに、自分らしく日々を楽しむ“暮らしの芸術”を意味します。加えて重要なのが「テロワール」という概念です。これは土壌や風土にとどまらず、土地の自然や文化、人、歴史が重なり合って生まれる総体的な価値を指します。本日のテーマである文化産業は、このテロワールと深く結びついています。

山添:与謝野町は織物の町として知られていますが、農業も重要な産業です。農地の景観の裏側には、農家の方々が一年を通じて行う雑草除去や水路管理といった、日々の営みがあります。そうした積み重ねによって、美しい農村風景が保たれています。

農業政策の中でも重要なのが、町の施設で製造する100%オーガニックの有機質肥料です。魚のアラや米ぬか、おからなどの天然素材のみを原料とし、これを農家に安価に提供することで、土壌の質を継続的に高めています。織物業と農業の両方が長年受け継がれてきた背景には、行政のビジョンと、住民や農家による日々の実践があります。

これらの産業が何百年も継承されてきた理由は、「自立性」と「公共性」の両立にあると考えています。たとえば与謝野町の織物職人が開発した「絽や紗」という織物技法の普及の過程がそうであったように、新しい技術を独占せず、求められた人に教えることが良しとされてきました。この精神が産地全体で共有されることで、技術は地域に広がり、公共の財として根付いてきました。こうした文化こそが、与謝野町の産業を支える土壌になっています。

三百年続く産地の条件、与謝野町が守ってきた産業の哲学

盛岡:まさに今のお話にもあったように、「与謝野町といえば、ちりめん、絽や紗、そして有機肥料」といった具合に、地域の特徴を明確に語れること自体が、すでにブランドづくりの出発点になっています。地域には多くの資源がありますが、その中で何に力を入れ、何を強みとして打ち出すのかを選び取ることこそが、ブランディングの核心です。

ブランドの価値は、歴史や価値観、技術といった揺るがないDNAを根幹に持ちながら、時代に合わせて表現を更新し続けることで生まれます。テロワールという考え方は、これを地域で実践する際の概念だと言えます。その土地に宿るDNAをどう定義し、どのように世界へ向けて表現していくのかが鍵になります。山添さんは、与謝野町のテロワールをどのように捉えていますか。

山添:与謝野町のテロワールは、丹後ちりめんに代表されるシルク産業と、安全・安心な農業が基盤になっていると考えています。これらを支えているのは、美しい自然環境と、そこで暮らす住民の誠実さや素直さです。この二つが重なり合うことで、産業の根幹となるテロワールが形づくられているのではないでしょうか。
また、この考え方をもとに、産業ごとのトレーサビリティを確立する「みえるまち」の政策を進めてきました。地域の産業や取り組みを可視化することで、町の価値をより明確に伝えていきたいと考えています。

盛岡:LVMHはフランスを起点としながらも、75のブランドがそれぞれ異なる土地のテロワールの上に成り立っています。「グループ全体としてのテロワール」があるのではなく、ブランドごとに固有の文化や土地性を尊重している点が特徴です。「ディオール(DIOR)」と「ルイ・ヴィトン」を例にとっても、同じグループでありながら互いに競合し、模倣せずに独立して存在しています。

もっともわかりやすい例がシャンパーニュ地方です。シャンパンという名称は製法ではなく土地に結びついており、その土地性が世界的な評価につながっています。地域のテロワールを世界基準にまで昇華させた象徴的な例だと言えるでしょう。

北海道の余市の事例も興味深いと思います。もともと余市はウイスキーの産地として知られていましたが、気候変動の影響により、将来的にはブルゴーニュに近い気候になると予測されています。そこで齊藤啓輔町長は、50年、100年先を見据え、「ワイン造りに特化する」という意思決定をされました。

さらに、フランスのジュヴレ・シャンベルタン村と親善都市協定を結び、テロワールとしての評価を高めてきました。広げて、フランスのワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」も北海道へ進出し、余市の葡萄も活用したワイン造りをはじめたりするなど、官民連携による産業形成が現実のものとなりつつあります。こうした例からも、官と民が連携することで、地域産業が世界と接続していく道が開かれると考えています。

地域を語ることは、ブランドをつくること

盛岡:ここからは、官民連携によって何が可能になるのかという点をさらに掘り下げます。LVMHは、製品が店頭に並ぶ以前の段階、いわゆる川上のモノづくりを重視しています。高品質で夢のある製品をつくり続けるためには、素材調達から加工、仕上げまでの工程が安定して維持されている必要があるからです。ヨーロッパでは、かつて高度な技術を担ってきた工房がすでに失われ、再現できないものも少なくありません。その意味で、日本のものづくりの重要性は国際的に高まっています。

こうした背景から、2015年に創設されたメティエ ダール(LVMH Métiers d’Art)は、日本の優れたものづくりの継承と発展を目的として、2022年12月に世界で唯一の支部となるLVMH メティエ ダール ジャパンを日本に立ち上げました。 最初のパートナーとなったのが、岡山のデニム生地メーカー クロキ(下写真)で、その後、京都・西陣織ブランド「HOSOO」を手掛けるHOSOO COLLECTIVEが加わりました。

岡山のクロキについては、19世紀末のデニム黎明期のような(or アメリカ西部開拓期のジーンズのような)生地 から最先端の高速織機まで扱う技術力を評価しました。また西陣織のHOSOOについては、150cm幅の織機を自社開発し、洋服地やインテリア分野への展開を可能にするなど、新たな価値を切り開くものづくりを評価しています。 こうした伝統と革新の組み合わせが、グローバル展開において重要になります。また、2025年11月29日には、与謝野町で“養蚕×テクノロジー×文化×地域創生”を統合した未来のシルク産業エコシステム「KYOTO SILK HUB」のプロジェクトを発表しましたね。


 

山添:与謝野町は「織る工程」には強みがありますが、シルク産業の上流に当たる桑園づくり、養蚕、製糸という工程は、国内ではほとんど失われています。現在、町内で使われている生糸の99.5%は輸入品で、国内では桐生や富岡などにわずかに残る程度です。

そこで2016年頃から桑園や養蚕の調査・試験を始めましたが、製糸や販売の体制を整えることができず、一度は中止せざるを得ませんでした。そんな中で、10年来の交流がある西陣織のHOSOO・現会長の細尾真生氏、現社長の細尾真孝氏から、「日本のシルクをもう一度国産化したい」という構想を伺うようになりました。

約2年半前、細尾社長から「桑園、養蚕、製糸工場をすべて国内に整備したい。与謝野町を候補地にできないか」と相談を受けたことをきっかけに準備を進め、正式にプロジェクトを発表することができました。

国産シルク復活へ。官民連携で産業構造に踏み込む

山添:プロジェクトは、今後10年をかけて与謝野町に桑園、スマート養蚕施設、最新型の製糸工場を整備するという内容です。特に注目しているのが「スマート養蚕」で、AIやセンシング技術など、最新の農業技術を活用します。すでにソニーコンピュータサイエンス研究所をはじめとする国内企業が技術提供を始めています。

2027年に養蚕施設の着工を予定しており、完成すれば、与謝野町で原料から糸までを一気通貫で手がけるシルクづくりが可能になります。今後は町内の織物事業者との連動に加え、国内外からの見学者受け入れや子ども向けの教育プログラムなども進め、地域振興の核となる取り組みとして育てていきたいと考えています。官と民、それぞれの役割を掛け合わせることで初めて成立するプロジェクトだと実感しています。

盛岡:素晴らしい取り組みだと思います。糸がなければ織物産業は成立しません。つまり「ゼロから十までをトレーサブルに把握する」という、エコシステムそのものの再構築が必要であり、これは日本全体が抱えている課題です。日本のシルクや漆、金属加工など、多くの伝統素材は海外依存が高く、原材料の自給率が低いのが現状です。出口となる製品だけでなく、上流の原料生産から守り直す必要があります。その意味でも、与謝野町のこのプロジェクトは、日本にとって一つのモデルケースになり得ると感じています。

山添:おっしゃる通りです。官民連携は表面的な協力にとどまらず、産業構造そのものに踏み込む深い連携が求められています。このプロジェクトは、その一つの形であり、地域の未来を左右する重要な取り組みだと考えています。

盛岡:全国には世界的に評価される技術を持つ産地が多くありますが、それが十分に広がらないという課題があります。しかし、中にはこの課題を乗り越え、継続的な関係を築いている好例も存在します。そのひとつの例として、2025年4月に京都・東寺で発表した「ディオール」のショーを挙げたいと思います。ディオールは、日本の美にインスピレーションを得た「ジャルダン ジャポネ(日本庭園)」 ドレスを1953年に発表。その後、西陣織の技術を用いた作品を制作し、そのアーカイブを2025年のショーで甦らせました。こうした取り組みは他にもありますが、大抵単発的なコラボレーションに留まり、継続的なパイプにはなることは少ないです。

日本の技術が最も価値を発揮するのはラグジュアリー領域です。ファストファッションでは価格競争に勝てません。日本企業はこの10年、海外展示会で一定の成果を上げてきましたが、展示会型のビジネスモデルは今の時代には適していません。必要なのは、人と人が深く関係を築き、長期的に共同開発を行うことです。

LVMHでは2024年10月、日本の職人技術の神髄を直に現地の方々に知っていただきたい思惑から、パリでその卓越したノウハウを紹介する展示会を開催しそこから産業、地域の垣根を超えた新しい素材開発やコラボレーションも生まれています。こうした職人同士の交流から、新しい価値が生まれています。

文化産業とグローバル基準、その越え方

盛岡:ここからは、国際認証、いわばグローバルスタンダードについて触れたいと思います。世界のブランドは、環境負荷や労働環境、トレーサビリティに関して、すべてを自社だけで確認することはできません。そのため、国際的に認められた認証に依拠しています。しかし日本の事業者は、情報が届きにくい、取得や更新の費用が高いといった理由から、認証取得が進んでいないのが現状です。これは、海外市場に立つ前の段階ですでに不利な立場に置かれていることを意味します。

民間としては認証機関やEUへのロビー活動で対応することもできますが、行政には助成金や取得支援、情報提供といった役割が求められます。認証は文化産業を世界へつなぐ最低限のパスポートであり、これを超えなければテーブルにすら乗れません。

山添:「グローバルスタンダード」という言葉自体が、地域事業者にとってはまだ遠い存在です。補助金を用意しても活用が進まないのは、「世界市場とどう接続するのか」というビジョンを共有できていないからだと感じています。

盛岡:一方で、グローバルスタンダードを強化しすぎると、地域固有の特徴が薄まるという課題もあります。最低限の基準を満たしながら、地域らしさをどう守るか。そのバランスを取ることが重要です。文化産業への世界的関心が高まっている今こそ、日本は文化戦略を国家戦略として打ち出すべきタイミングにあると考えています。

イタリアやフランスは、文化産業を外交のカードとして位置づけ、自国のパトリモニー(文化遺産)として世界へ発信しています。大阪万博でも、イタリア館やフランス館は歴史、技術、テクノロジーを一体化したストーリーで強い存在感を示していました。日本も、その方向へ本気で向かう時期に来ていると感じます。

山添:文化産業を国家戦略として考えるとき、まず問うべきは「文化とは何か」という点です。詩人・批評家のT.S.エリオットは、文化を「人々の生き様・営み」と述べています。与謝野町の倭文神社の例祭では、織物の神様へ捧げるため、町内の織物職人が特別に織った布を飾ります。この祭りは、織物産業、地域の信仰、人々の生活が一体となった“生きた文化”です。文化という営みを支える産業が、住民一人ひとりにとって“自分ごと”として存在しているかどうか。これが、世界への発信力を左右すると感じています。

盛岡:地域の文化を世界へ接続するには、行政と企業だけでなく、住民が主体性を持って関わる第三の要素が不可欠です。官、民、住民。この三者が一体となったときに、初めて世界へ届けられる文化産業が形成されると考えています。

山添:まさにその通りです。小さな町が持続可能な未来をつくるためには、官と民と住民が同じ方向を向くことが重要です。全国の伝統産業を持つ産地においても、この三者が一体となった取り組みこそが未来へつながります。


 

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地域産業はどう世界と接続できるのか 与謝野町×LVMHに学ぶ文化産業の戦略

政策研究大学院大学(東京都港区)はこのほど、公共政策プログラム文化産業・地域創造コースの授業の一環として、「“ものづくり”未来を拓く礎か、官民による価値創出へ」をテーマに特別講義を開催した。登壇したのは、京都府与謝野町の山添藤真町長と、盛岡笑奈LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター 。人口約2万人の地域産業と、世界最大級のラグジュアリーグループという対照的な立場から議論が交わされる中で浮かび上がったのは、文化産業を持続可能な形で未来へつなぐには、技術や歴史を守るだけでなく、官民が産業構造の上流にまで踏み込み、地域の「テロワール」を世界基準で再定義する視点が不可欠だという共通認識だった。

山添藤真 京都府与謝野町長(以下、山添):与謝野町は京都府北部、丹後半島の付け根に位置する、人口2万人弱の町です。大江山連峰や町の中央を流れる野田川、日本三景・天橋立に面する阿蘇海に囲まれ、山・川・海が近接した自然豊かな環境にあります。こうした環境のもとで、織物業と農業という二つの地場産業が長い年月をかけて育まれてきました。

織物産業では「丹後ちりめん」をご存じの方も多いでしょう。与謝野町は長年、着物の生地をつくり続けてきた産地で、最盛期の昭和47年頃には年間1000万反、1反13メートル換算で地球3周半強に相当する 量を織っていました。その後、和装市場の縮小に伴い生産量は減少しましたが、培われてきた技術を生かし、現在は多くの事業者が新しい織物づくりに挑戦しています。

用途もファッションにとどまらず、インテリア分野へと広がっています。三百年続く伝統を基盤に、現代の生活に合う織物を生み出し続けている町だと理解していただければと思います。

盛岡笑奈LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター(以下、盛岡):LVMHは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「モエ・ヘネシー」の頭文字を取った名称で、75のブランドを擁するフランス発祥のコングロマリットです。1987年にベルナール・アルノー(Bernard Arnault)現会長によって設立され、ファッション、化粧品、ワイン・スピリッツ、時計・宝飾、ホスピタリティ、メディアなど幅広い領域で事業を展開しています。最も古いブランドは1365年創業の「クロ・デ・ランブレ」で、グループ全体の売上規模は日本円換算で約14〜15兆円に達します。

LVMHの本質は、二つのフランス語の概念に表れています。一つは「サヴォアフェール 」で、単なるノウハウではなく、職人による唯一無二の技を指します。原料選びから細部に至るまでこだわり抜き、職人技そのものが製品価値の核となる考え方です。もう一つが「アール・ド・ヴィーヴル」で、美しく豊かに、自分らしく日々を楽しむ“暮らしの芸術”を意味します。加えて重要なのが「テロワール」という概念です。これは土壌や風土にとどまらず、土地の自然や文化、人、歴史が重なり合って生まれる総体的な価値を指します。本日のテーマである文化産業は、このテロワールと深く結びついています。

山添:与謝野町は織物の町として知られていますが、農業も重要な産業です。農地の景観の裏側には、農家の方々が一年を通じて行う雑草除去や水路管理といった、日々の営みがあります。そうした積み重ねによって、美しい農村風景が保たれています。

農業政策の中でも重要なのが、町の施設で製造する100%オーガニックの有機質肥料です。魚のアラや米ぬか、おからなどの天然素材のみを原料とし、これを農家に安価に提供することで、土壌の質を継続的に高めています。織物業と農業の両方が長年受け継がれてきた背景には、行政のビジョンと、住民や農家による日々の実践があります。

これらの産業が何百年も継承されてきた理由は、「自立性」と「公共性」の両立にあると考えています。たとえば与謝野町の織物職人が開発した「絽や紗」という織物技法の普及の過程がそうであったように、新しい技術を独占せず、求められた人に教えることが良しとされてきました。この精神が産地全体で共有されることで、技術は地域に広がり、公共の財として根付いてきました。こうした文化こそが、与謝野町の産業を支える土壌になっています。

三百年続く産地の条件、与謝野町が守ってきた産業の哲学

盛岡:まさに今のお話にもあったように、「与謝野町といえば、ちりめん、絽や紗、そして有機肥料」といった具合に、地域の特徴を明確に語れること自体が、すでにブランドづくりの出発点になっています。地域には多くの資源がありますが、その中で何に力を入れ、何を強みとして打ち出すのかを選び取ることこそが、ブランディングの核心です。

ブランドの価値は、歴史や価値観、技術といった揺るがないDNAを根幹に持ちながら、時代に合わせて表現を更新し続けることで生まれます。テロワールという考え方は、これを地域で実践する際の概念だと言えます。その土地に宿るDNAをどう定義し、どのように世界へ向けて表現していくのかが鍵になります。山添さんは、与謝野町のテロワールをどのように捉えていますか。

山添:与謝野町のテロワールは、丹後ちりめんに代表されるシルク産業と、安全・安心な農業が基盤になっていると考えています。これらを支えているのは、美しい自然環境と、そこで暮らす住民の誠実さや素直さです。この二つが重なり合うことで、産業の根幹となるテロワールが形づくられているのではないでしょうか。
また、この考え方をもとに、産業ごとのトレーサビリティを確立する「みえるまち」の政策を進めてきました。地域の産業や取り組みを可視化することで、町の価値をより明確に伝えていきたいと考えています。

盛岡:LVMHはフランスを起点としながらも、75のブランドがそれぞれ異なる土地のテロワールの上に成り立っています。「グループ全体としてのテロワール」があるのではなく、ブランドごとに固有の文化や土地性を尊重している点が特徴です。「ディオール(DIOR)」と「ルイ・ヴィトン」を例にとっても、同じグループでありながら互いに競合し、模倣せずに独立して存在しています。

もっともわかりやすい例がシャンパーニュ地方です。シャンパンという名称は製法ではなく土地に結びついており、その土地性が世界的な評価につながっています。地域のテロワールを世界基準にまで昇華させた象徴的な例だと言えるでしょう。

北海道の余市の事例も興味深いと思います。もともと余市はウイスキーの産地として知られていましたが、気候変動の影響により、将来的にはブルゴーニュに近い気候になると予測されています。そこで齊藤啓輔町長は、50年、100年先を見据え、「ワイン造りに特化する」という意思決定をされました。

さらに、フランスのジュヴレ・シャンベルタン村と親善都市協定を結び、テロワールとしての評価を高めてきました。広げて、フランスのワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」も北海道へ進出し、余市の葡萄も活用したワイン造りをはじめたりするなど、官民連携による産業形成が現実のものとなりつつあります。こうした例からも、官と民が連携することで、地域産業が世界と接続していく道が開かれると考えています。

地域を語ることは、ブランドをつくること

盛岡:ここからは、官民連携によって何が可能になるのかという点をさらに掘り下げます。LVMHは、製品が店頭に並ぶ以前の段階、いわゆる川上のモノづくりを重視しています。高品質で夢のある製品をつくり続けるためには、素材調達から加工、仕上げまでの工程が安定して維持されている必要があるからです。ヨーロッパでは、かつて高度な技術を担ってきた工房がすでに失われ、再現できないものも少なくありません。その意味で、日本のものづくりの重要性は国際的に高まっています。

こうした背景から、2015年に創設されたメティエ ダール(LVMH Métiers d’Art)は、日本の優れたものづくりの継承と発展を目的として、2022年12月に世界で唯一の支部となるLVMH メティエ ダール ジャパンを日本に立ち上げました。 最初のパートナーとなったのが、岡山のデニム生地メーカー クロキ(下写真)で、その後、京都・西陣織ブランド「HOSOO」を手掛けるHOSOO COLLECTIVEが加わりました。

岡山のクロキについては、19世紀末のデニム黎明期のような(or アメリカ西部開拓期のジーンズのような)生地 から最先端の高速織機まで扱う技術力を評価しました。また西陣織のHOSOOについては、150cm幅の織機を自社開発し、洋服地やインテリア分野への展開を可能にするなど、新たな価値を切り開くものづくりを評価しています。 こうした伝統と革新の組み合わせが、グローバル展開において重要になります。また、2025年11月29日には、与謝野町で“養蚕×テクノロジー×文化×地域創生”を統合した未来のシルク産業エコシステム「KYOTO SILK HUB」のプロジェクトを発表しましたね。


 

山添:与謝野町は「織る工程」には強みがありますが、シルク産業の上流に当たる桑園づくり、養蚕、製糸という工程は、国内ではほとんど失われています。現在、町内で使われている生糸の99.5%は輸入品で、国内では桐生や富岡などにわずかに残る程度です。

そこで2016年頃から桑園や養蚕の調査・試験を始めましたが、製糸や販売の体制を整えることができず、一度は中止せざるを得ませんでした。そんな中で、10年来の交流がある西陣織のHOSOO・現会長の細尾真生氏、現社長の細尾真孝氏から、「日本のシルクをもう一度国産化したい」という構想を伺うようになりました。

約2年半前、細尾社長から「桑園、養蚕、製糸工場をすべて国内に整備したい。与謝野町を候補地にできないか」と相談を受けたことをきっかけに準備を進め、正式にプロジェクトを発表することができました。

国産シルク復活へ。官民連携で産業構造に踏み込む

山添:プロジェクトは、今後10年をかけて与謝野町に桑園、スマート養蚕施設、最新型の製糸工場を整備するという内容です。特に注目しているのが「スマート養蚕」で、AIやセンシング技術など、最新の農業技術を活用します。すでにソニーコンピュータサイエンス研究所をはじめとする国内企業が技術提供を始めています。

2027年に養蚕施設の着工を予定しており、完成すれば、与謝野町で原料から糸までを一気通貫で手がけるシルクづくりが可能になります。今後は町内の織物事業者との連動に加え、国内外からの見学者受け入れや子ども向けの教育プログラムなども進め、地域振興の核となる取り組みとして育てていきたいと考えています。官と民、それぞれの役割を掛け合わせることで初めて成立するプロジェクトだと実感しています。

盛岡:素晴らしい取り組みだと思います。糸がなければ織物産業は成立しません。つまり「ゼロから十までをトレーサブルに把握する」という、エコシステムそのものの再構築が必要であり、これは日本全体が抱えている課題です。日本のシルクや漆、金属加工など、多くの伝統素材は海外依存が高く、原材料の自給率が低いのが現状です。出口となる製品だけでなく、上流の原料生産から守り直す必要があります。その意味でも、与謝野町のこのプロジェクトは、日本にとって一つのモデルケースになり得ると感じています。

山添:おっしゃる通りです。官民連携は表面的な協力にとどまらず、産業構造そのものに踏み込む深い連携が求められています。このプロジェクトは、その一つの形であり、地域の未来を左右する重要な取り組みだと考えています。

盛岡:全国には世界的に評価される技術を持つ産地が多くありますが、それが十分に広がらないという課題があります。しかし、中にはこの課題を乗り越え、継続的な関係を築いている好例も存在します。そのひとつの例として、2025年4月に京都・東寺で発表した「ディオール」のショーを挙げたいと思います。ディオールは、日本の美にインスピレーションを得た「ジャルダン ジャポネ(日本庭園)」 ドレスを1953年に発表。その後、西陣織の技術を用いた作品を制作し、そのアーカイブを2025年のショーで甦らせました。こうした取り組みは他にもありますが、大抵単発的なコラボレーションに留まり、継続的なパイプにはなることは少ないです。

日本の技術が最も価値を発揮するのはラグジュアリー領域です。ファストファッションでは価格競争に勝てません。日本企業はこの10年、海外展示会で一定の成果を上げてきましたが、展示会型のビジネスモデルは今の時代には適していません。必要なのは、人と人が深く関係を築き、長期的に共同開発を行うことです。

LVMHでは2024年10月、日本の職人技術の神髄を直に現地の方々に知っていただきたい思惑から、パリでその卓越したノウハウを紹介する展示会を開催しそこから産業、地域の垣根を超えた新しい素材開発やコラボレーションも生まれています。こうした職人同士の交流から、新しい価値が生まれています。

文化産業とグローバル基準、その越え方

盛岡:ここからは、国際認証、いわばグローバルスタンダードについて触れたいと思います。世界のブランドは、環境負荷や労働環境、トレーサビリティに関して、すべてを自社だけで確認することはできません。そのため、国際的に認められた認証に依拠しています。しかし日本の事業者は、情報が届きにくい、取得や更新の費用が高いといった理由から、認証取得が進んでいないのが現状です。これは、海外市場に立つ前の段階ですでに不利な立場に置かれていることを意味します。

民間としては認証機関やEUへのロビー活動で対応することもできますが、行政には助成金や取得支援、情報提供といった役割が求められます。認証は文化産業を世界へつなぐ最低限のパスポートであり、これを超えなければテーブルにすら乗れません。

山添:「グローバルスタンダード」という言葉自体が、地域事業者にとってはまだ遠い存在です。補助金を用意しても活用が進まないのは、「世界市場とどう接続するのか」というビジョンを共有できていないからだと感じています。

盛岡:一方で、グローバルスタンダードを強化しすぎると、地域固有の特徴が薄まるという課題もあります。最低限の基準を満たしながら、地域らしさをどう守るか。そのバランスを取ることが重要です。文化産業への世界的関心が高まっている今こそ、日本は文化戦略を国家戦略として打ち出すべきタイミングにあると考えています。

イタリアやフランスは、文化産業を外交のカードとして位置づけ、自国のパトリモニー(文化遺産)として世界へ発信しています。大阪万博でも、イタリア館やフランス館は歴史、技術、テクノロジーを一体化したストーリーで強い存在感を示していました。日本も、その方向へ本気で向かう時期に来ていると感じます。

山添:文化産業を国家戦略として考えるとき、まず問うべきは「文化とは何か」という点です。詩人・批評家のT.S.エリオットは、文化を「人々の生き様・営み」と述べています。与謝野町の倭文神社の例祭では、織物の神様へ捧げるため、町内の織物職人が特別に織った布を飾ります。この祭りは、織物産業、地域の信仰、人々の生活が一体となった“生きた文化”です。文化という営みを支える産業が、住民一人ひとりにとって“自分ごと”として存在しているかどうか。これが、世界への発信力を左右すると感じています。

盛岡:地域の文化を世界へ接続するには、行政と企業だけでなく、住民が主体性を持って関わる第三の要素が不可欠です。官、民、住民。この三者が一体となったときに、初めて世界へ届けられる文化産業が形成されると考えています。

山添:まさにその通りです。小さな町が持続可能な未来をつくるためには、官と民と住民が同じ方向を向くことが重要です。全国の伝統産業を持つ産地においても、この三者が一体となった取り組みこそが未来へつながります。


 

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地域産業はどう世界と接続できるのか 与謝野町×LVMHに学ぶ文化産業の戦略

政策研究大学院大学(東京都港区)はこのほど、公共政策プログラム文化産業・地域創造コースの授業の一環として、「“ものづくり”未来を拓く礎か、官民による価値創出へ」をテーマに特別講義を開催した。登壇したのは、京都府与謝野町の山添藤真町長と、盛岡笑奈LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター 。人口約2万人の地域産業と、世界最大級のラグジュアリーグループという対照的な立場から議論が交わされる中で浮かび上がったのは、文化産業を持続可能な形で未来へつなぐには、技術や歴史を守るだけでなく、官民が産業構造の上流にまで踏み込み、地域の「テロワール」を世界基準で再定義する視点が不可欠だという共通認識だった。

山添藤真 京都府与謝野町長(以下、山添):与謝野町は京都府北部、丹後半島の付け根に位置する、人口2万人弱の町です。大江山連峰や町の中央を流れる野田川、日本三景・天橋立に面する阿蘇海に囲まれ、山・川・海が近接した自然豊かな環境にあります。こうした環境のもとで、織物業と農業という二つの地場産業が長い年月をかけて育まれてきました。

織物産業では「丹後ちりめん」をご存じの方も多いでしょう。与謝野町は長年、着物の生地をつくり続けてきた産地で、最盛期の昭和47年頃には年間1000万反、1反13メートル換算で地球3周半強に相当する 量を織っていました。その後、和装市場の縮小に伴い生産量は減少しましたが、培われてきた技術を生かし、現在は多くの事業者が新しい織物づくりに挑戦しています。

用途もファッションにとどまらず、インテリア分野へと広がっています。三百年続く伝統を基盤に、現代の生活に合う織物を生み出し続けている町だと理解していただければと思います。

盛岡笑奈LVMH メティエ ダール ジャパン ディレクター(以下、盛岡):LVMHは「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」と「モエ・ヘネシー」の頭文字を取った名称で、75のブランドを擁するフランス発祥のコングロマリットです。1987年にベルナール・アルノー(Bernard Arnault)現会長によって設立され、ファッション、化粧品、ワイン・スピリッツ、時計・宝飾、ホスピタリティ、メディアなど幅広い領域で事業を展開しています。最も古いブランドは1365年創業の「クロ・デ・ランブレ」で、グループ全体の売上規模は日本円換算で約14〜15兆円に達します。

LVMHの本質は、二つのフランス語の概念に表れています。一つは「サヴォアフェール 」で、単なるノウハウではなく、職人による唯一無二の技を指します。原料選びから細部に至るまでこだわり抜き、職人技そのものが製品価値の核となる考え方です。もう一つが「アール・ド・ヴィーヴル」で、美しく豊かに、自分らしく日々を楽しむ“暮らしの芸術”を意味します。加えて重要なのが「テロワール」という概念です。これは土壌や風土にとどまらず、土地の自然や文化、人、歴史が重なり合って生まれる総体的な価値を指します。本日のテーマである文化産業は、このテロワールと深く結びついています。

山添:与謝野町は織物の町として知られていますが、農業も重要な産業です。農地の景観の裏側には、農家の方々が一年を通じて行う雑草除去や水路管理といった、日々の営みがあります。そうした積み重ねによって、美しい農村風景が保たれています。

農業政策の中でも重要なのが、町の施設で製造する100%オーガニックの有機質肥料です。魚のアラや米ぬか、おからなどの天然素材のみを原料とし、これを農家に安価に提供することで、土壌の質を継続的に高めています。織物業と農業の両方が長年受け継がれてきた背景には、行政のビジョンと、住民や農家による日々の実践があります。

これらの産業が何百年も継承されてきた理由は、「自立性」と「公共性」の両立にあると考えています。たとえば与謝野町の織物職人が開発した「絽や紗」という織物技法の普及の過程がそうであったように、新しい技術を独占せず、求められた人に教えることが良しとされてきました。この精神が産地全体で共有されることで、技術は地域に広がり、公共の財として根付いてきました。こうした文化こそが、与謝野町の産業を支える土壌になっています。

三百年続く産地の条件、与謝野町が守ってきた産業の哲学

盛岡:まさに今のお話にもあったように、「与謝野町といえば、ちりめん、絽や紗、そして有機肥料」といった具合に、地域の特徴を明確に語れること自体が、すでにブランドづくりの出発点になっています。地域には多くの資源がありますが、その中で何に力を入れ、何を強みとして打ち出すのかを選び取ることこそが、ブランディングの核心です。

ブランドの価値は、歴史や価値観、技術といった揺るがないDNAを根幹に持ちながら、時代に合わせて表現を更新し続けることで生まれます。テロワールという考え方は、これを地域で実践する際の概念だと言えます。その土地に宿るDNAをどう定義し、どのように世界へ向けて表現していくのかが鍵になります。山添さんは、与謝野町のテロワールをどのように捉えていますか。

山添:与謝野町のテロワールは、丹後ちりめんに代表されるシルク産業と、安全・安心な農業が基盤になっていると考えています。これらを支えているのは、美しい自然環境と、そこで暮らす住民の誠実さや素直さです。この二つが重なり合うことで、産業の根幹となるテロワールが形づくられているのではないでしょうか。
また、この考え方をもとに、産業ごとのトレーサビリティを確立する「みえるまち」の政策を進めてきました。地域の産業や取り組みを可視化することで、町の価値をより明確に伝えていきたいと考えています。

盛岡:LVMHはフランスを起点としながらも、75のブランドがそれぞれ異なる土地のテロワールの上に成り立っています。「グループ全体としてのテロワール」があるのではなく、ブランドごとに固有の文化や土地性を尊重している点が特徴です。「ディオール(DIOR)」と「ルイ・ヴィトン」を例にとっても、同じグループでありながら互いに競合し、模倣せずに独立して存在しています。

もっともわかりやすい例がシャンパーニュ地方です。シャンパンという名称は製法ではなく土地に結びついており、その土地性が世界的な評価につながっています。地域のテロワールを世界基準にまで昇華させた象徴的な例だと言えるでしょう。

北海道の余市の事例も興味深いと思います。もともと余市はウイスキーの産地として知られていましたが、気候変動の影響により、将来的にはブルゴーニュに近い気候になると予測されています。そこで齊藤啓輔町長は、50年、100年先を見据え、「ワイン造りに特化する」という意思決定をされました。

さらに、フランスのジュヴレ・シャンベルタン村と親善都市協定を結び、テロワールとしての評価を高めてきました。広げて、フランスのワイナリー「ドメーヌ・ド・モンティーユ」も北海道へ進出し、余市の葡萄も活用したワイン造りをはじめたりするなど、官民連携による産業形成が現実のものとなりつつあります。こうした例からも、官と民が連携することで、地域産業が世界と接続していく道が開かれると考えています。

地域を語ることは、ブランドをつくること

盛岡:ここからは、官民連携によって何が可能になるのかという点をさらに掘り下げます。LVMHは、製品が店頭に並ぶ以前の段階、いわゆる川上のモノづくりを重視しています。高品質で夢のある製品をつくり続けるためには、素材調達から加工、仕上げまでの工程が安定して維持されている必要があるからです。ヨーロッパでは、かつて高度な技術を担ってきた工房がすでに失われ、再現できないものも少なくありません。その意味で、日本のものづくりの重要性は国際的に高まっています。

こうした背景から、2015年に創設されたメティエ ダール(LVMH Métiers d’Art)は、日本の優れたものづくりの継承と発展を目的として、2022年12月に世界で唯一の支部となるLVMH メティエ ダール ジャパンを日本に立ち上げました。 最初のパートナーとなったのが、岡山のデニム生地メーカー クロキ(下写真)で、その後、京都・西陣織ブランド「HOSOO」を手掛けるHOSOO COLLECTIVEが加わりました。

岡山のクロキについては、19世紀末のデニム黎明期のような(or アメリカ西部開拓期のジーンズのような)生地 から最先端の高速織機まで扱う技術力を評価しました。また西陣織のHOSOOについては、150cm幅の織機を自社開発し、洋服地やインテリア分野への展開を可能にするなど、新たな価値を切り開くものづくりを評価しています。 こうした伝統と革新の組み合わせが、グローバル展開において重要になります。また、2025年11月29日には、与謝野町で“養蚕×テクノロジー×文化×地域創生”を統合した未来のシルク産業エコシステム「KYOTO SILK HUB」のプロジェクトを発表しましたね。


 

山添:与謝野町は「織る工程」には強みがありますが、シルク産業の上流に当たる桑園づくり、養蚕、製糸という工程は、国内ではほとんど失われています。現在、町内で使われている生糸の99.5%は輸入品で、国内では桐生や富岡などにわずかに残る程度です。

そこで2016年頃から桑園や養蚕の調査・試験を始めましたが、製糸や販売の体制を整えることができず、一度は中止せざるを得ませんでした。そんな中で、10年来の交流がある西陣織のHOSOO・現会長の細尾真生氏、現社長の細尾真孝氏から、「日本のシルクをもう一度国産化したい」という構想を伺うようになりました。

約2年半前、細尾社長から「桑園、養蚕、製糸工場をすべて国内に整備したい。与謝野町を候補地にできないか」と相談を受けたことをきっかけに準備を進め、正式にプロジェクトを発表することができました。

国産シルク復活へ。官民連携で産業構造に踏み込む

山添:プロジェクトは、今後10年をかけて与謝野町に桑園、スマート養蚕施設、最新型の製糸工場を整備するという内容です。特に注目しているのが「スマート養蚕」で、AIやセンシング技術など、最新の農業技術を活用します。すでにソニーコンピュータサイエンス研究所をはじめとする国内企業が技術提供を始めています。

2027年に養蚕施設の着工を予定しており、完成すれば、与謝野町で原料から糸までを一気通貫で手がけるシルクづくりが可能になります。今後は町内の織物事業者との連動に加え、国内外からの見学者受け入れや子ども向けの教育プログラムなども進め、地域振興の核となる取り組みとして育てていきたいと考えています。官と民、それぞれの役割を掛け合わせることで初めて成立するプロジェクトだと実感しています。

盛岡:素晴らしい取り組みだと思います。糸がなければ織物産業は成立しません。つまり「ゼロから十までをトレーサブルに把握する」という、エコシステムそのものの再構築が必要であり、これは日本全体が抱えている課題です。日本のシルクや漆、金属加工など、多くの伝統素材は海外依存が高く、原材料の自給率が低いのが現状です。出口となる製品だけでなく、上流の原料生産から守り直す必要があります。その意味でも、与謝野町のこのプロジェクトは、日本にとって一つのモデルケースになり得ると感じています。

山添:おっしゃる通りです。官民連携は表面的な協力にとどまらず、産業構造そのものに踏み込む深い連携が求められています。このプロジェクトは、その一つの形であり、地域の未来を左右する重要な取り組みだと考えています。

盛岡:全国には世界的に評価される技術を持つ産地が多くありますが、それが十分に広がらないという課題があります。しかし、中にはこの課題を乗り越え、継続的な関係を築いている好例も存在します。そのひとつの例として、2025年4月に京都・東寺で発表した「ディオール」のショーを挙げたいと思います。ディオールは、日本の美にインスピレーションを得た「ジャルダン ジャポネ(日本庭園)」 ドレスを1953年に発表。その後、西陣織の技術を用いた作品を制作し、そのアーカイブを2025年のショーで甦らせました。こうした取り組みは他にもありますが、大抵単発的なコラボレーションに留まり、継続的なパイプにはなることは少ないです。

日本の技術が最も価値を発揮するのはラグジュアリー領域です。ファストファッションでは価格競争に勝てません。日本企業はこの10年、海外展示会で一定の成果を上げてきましたが、展示会型のビジネスモデルは今の時代には適していません。必要なのは、人と人が深く関係を築き、長期的に共同開発を行うことです。

LVMHでは2024年10月、日本の職人技術の神髄を直に現地の方々に知っていただきたい思惑から、パリでその卓越したノウハウを紹介する展示会を開催しそこから産業、地域の垣根を超えた新しい素材開発やコラボレーションも生まれています。こうした職人同士の交流から、新しい価値が生まれています。

文化産業とグローバル基準、その越え方

盛岡:ここからは、国際認証、いわばグローバルスタンダードについて触れたいと思います。世界のブランドは、環境負荷や労働環境、トレーサビリティに関して、すべてを自社だけで確認することはできません。そのため、国際的に認められた認証に依拠しています。しかし日本の事業者は、情報が届きにくい、取得や更新の費用が高いといった理由から、認証取得が進んでいないのが現状です。これは、海外市場に立つ前の段階ですでに不利な立場に置かれていることを意味します。

民間としては認証機関やEUへのロビー活動で対応することもできますが、行政には助成金や取得支援、情報提供といった役割が求められます。認証は文化産業を世界へつなぐ最低限のパスポートであり、これを超えなければテーブルにすら乗れません。

山添:「グローバルスタンダード」という言葉自体が、地域事業者にとってはまだ遠い存在です。補助金を用意しても活用が進まないのは、「世界市場とどう接続するのか」というビジョンを共有できていないからだと感じています。

盛岡:一方で、グローバルスタンダードを強化しすぎると、地域固有の特徴が薄まるという課題もあります。最低限の基準を満たしながら、地域らしさをどう守るか。そのバランスを取ることが重要です。文化産業への世界的関心が高まっている今こそ、日本は文化戦略を国家戦略として打ち出すべきタイミングにあると考えています。

イタリアやフランスは、文化産業を外交のカードとして位置づけ、自国のパトリモニー(文化遺産)として世界へ発信しています。大阪万博でも、イタリア館やフランス館は歴史、技術、テクノロジーを一体化したストーリーで強い存在感を示していました。日本も、その方向へ本気で向かう時期に来ていると感じます。

山添:文化産業を国家戦略として考えるとき、まず問うべきは「文化とは何か」という点です。詩人・批評家のT.S.エリオットは、文化を「人々の生き様・営み」と述べています。与謝野町の倭文神社の例祭では、織物の神様へ捧げるため、町内の織物職人が特別に織った布を飾ります。この祭りは、織物産業、地域の信仰、人々の生活が一体となった“生きた文化”です。文化という営みを支える産業が、住民一人ひとりにとって“自分ごと”として存在しているかどうか。これが、世界への発信力を左右すると感じています。

盛岡:地域の文化を世界へ接続するには、行政と企業だけでなく、住民が主体性を持って関わる第三の要素が不可欠です。官、民、住民。この三者が一体となったときに、初めて世界へ届けられる文化産業が形成されると考えています。

山添:まさにその通りです。小さな町が持続可能な未来をつくるためには、官と民と住民が同じ方向を向くことが重要です。全国の伝統産業を持つ産地においても、この三者が一体となった取り組みこそが未来へつながります。


 

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「サロモン」×「OAMC」のコラボシューズ“XT-クエスト OAMC”が1月15日に発売 

「サロモン(SALOMON)」は1月15日、「OAMC」とコラボレーションした"XT-クエスト OAMC(XT-Quest OAMC)”(3万4100円)を発売する。「サロモン」のオンラインストア、「サロモンストア」東京、渋谷、京都BALで販売する。

本モデルは、「サロモン」の都会的な"XT-クエスト"をベースに、レイヤードされたパネルワーク、無骨なハードウエアディテール、異素材のコンビネーションで、ビンテージ・トレイルシューズ風に表現。アウトソールには、あらゆる表面に対応する設計されたAll Terrain Contagripを採用し、濡れた路面や乾いた路面、岩場や泥道など、あらゆるコンディションで高い耐久性と安定性を発揮する。

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「サロモン」×「OAMC」のコラボシューズ“XT-クエスト OAMC”が1月15日に発売 

「サロモン(SALOMON)」は1月15日、「OAMC」とコラボレーションした"XT-クエスト OAMC(XT-Quest OAMC)”(3万4100円)を発売する。「サロモン」のオンラインストア、「サロモンストア」東京、渋谷、京都BALで販売する。

本モデルは、「サロモン」の都会的な"XT-クエスト"をベースに、レイヤードされたパネルワーク、無骨なハードウエアディテール、異素材のコンビネーションで、ビンテージ・トレイルシューズ風に表現。アウトソールには、あらゆる表面に対応する設計されたAll Terrain Contagripを採用し、濡れた路面や乾いた路面、岩場や泥道など、あらゆるコンディションで高い耐久性と安定性を発揮する。

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「サロモン(SALOMON)」は1月15日、「OAMC」とコラボレーションした"XT-クエスト OAMC(XT-Quest OAMC)”(3万4100円)を発売する。「サロモン」のオンラインストア、「サロモンストア」東京、渋谷、京都BALで販売する。

本モデルは、「サロモン」の都会的な"XT-クエスト"をベースに、レイヤードされたパネルワーク、無骨なハードウエアディテール、異素材のコンビネーションで、ビンテージ・トレイルシューズ風に表現。アウトソールには、あらゆる表面に対応する設計されたAll Terrain Contagripを採用し、濡れた路面や乾いた路面、岩場や泥道など、あらゆるコンディションで高い耐久性と安定性を発揮する。

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「サロモン(SALOMON)」は1月15日、「OAMC」とコラボレーションした"XT-クエスト OAMC(XT-Quest OAMC)”(3万4100円)を発売する。「サロモン」のオンラインストア、「サロモンストア」東京、渋谷、京都BALで販売する。

本モデルは、「サロモン」の都会的な"XT-クエスト"をベースに、レイヤードされたパネルワーク、無骨なハードウエアディテール、異素材のコンビネーションで、ビンテージ・トレイルシューズ風に表現。アウトソールには、あらゆる表面に対応する設計されたAll Terrain Contagripを採用し、濡れた路面や乾いた路面、岩場や泥道など、あらゆるコンディションで高い耐久性と安定性を発揮する。

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「アンダーカバー」2026年プレ・フォール・コレクション

「アンダーカバー(UNDERCOVER)」が2026年プレ・フォール・コレクションを発表した。

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「シャネル」が“ココ クラッシュ”のキャンペーンを公開 BLACKPINKのジェニーや歌手のグレイシー・エイブラムスらが出演

「シャネル(CHANEL)」は2026年、キルティングをモチーフとしたファインジュエリーの“ココ クラッシュ”のキャンペーン「HIDE AND SEEK」を公開した。キャンペーンには、BLACKPINKのジェニーや歌手のグレイシー・エイブラムス(Gracie Abrams)らが出演する。

あらゆる出会いを表現したキャンペーン

本キャンペーンは、かくれんぼを通じた出会いがテーマだ。アメリカ・ロサンゼルスのホテル、シャトー マーモントを舞台に、モデルらがかくれんぼを繰り広げる。

ストーリーの主役は、かくれんぼの“鬼役”を演じるジェニと、見つからないように巧みに逃げ回るグレイシー・エイブラムスの2人だ。楽しい遊び場に姿を変えたホテルの人気のない廊下や、隠れた空間を駆け巡る彼女たちの交錯する足取りを追いかけ、探し当てるスリルと、予期せぬ幸運な出会いを表現した。

ゴードン・フォン・シュタイナー(Gordon von Steiner)監督による本キャンペーン動画は、ジェニーとグレイシーに加えて、モナ・トゥガード(Mona Tougaard)、ルル・テニー(Lulu Tenney )、マチルダ・ガリアーニ(Mathilda Gvarliani)、エイコン・チャンコウ(Akon Changkou)、チュン・イー(chun yi)らも出演する。

また1月7日、新キャンペーンの舞台となった、ホテル、シャトー マーモントでイベントも開催した。俳優、ミュージシャン、そしてクリエイターたちが集まり、ファインジュエリー コレクションと新たなミューズを祝杯した。会場は、“ココ ラッシュ”の新作キャンペーンにインスパイアされた、変身した部屋や写真撮影コーナーなど用意した。夜は、グラミー賞ノミネートアーティスト、リリー・アレン(Lily Allen)によるサプライズパフォーマンスで幕を閉じ、最新アルバムの楽曲を披露した。

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「シャネル」が“ココ クラッシュ”のキャンペーンを公開 BLACKPINKのジェニーや歌手のグレイシー・エイブラムスらが出演

「シャネル(CHANEL)」は2026年、キルティングをモチーフとしたファインジュエリーの“ココ クラッシュ”のキャンペーン「HIDE AND SEEK」を公開した。キャンペーンには、BLACKPINKのジェニーや歌手のグレイシー・エイブラムス(Gracie Abrams)らが出演する。

あらゆる出会いを表現したキャンペーン

本キャンペーンは、かくれんぼを通じた出会いがテーマだ。アメリカ・ロサンゼルスのホテル、シャトー マーモントを舞台に、モデルらがかくれんぼを繰り広げる。

ストーリーの主役は、かくれんぼの“鬼役”を演じるジェニと、見つからないように巧みに逃げ回るグレイシー・エイブラムスの2人だ。楽しい遊び場に姿を変えたホテルの人気のない廊下や、隠れた空間を駆け巡る彼女たちの交錯する足取りを追いかけ、探し当てるスリルと、予期せぬ幸運な出会いを表現した。

ゴードン・フォン・シュタイナー(Gordon von Steiner)監督による本キャンペーン動画は、ジェニーとグレイシーに加えて、モナ・トゥガード(Mona Tougaard)、ルル・テニー(Lulu Tenney )、マチルダ・ガリアーニ(Mathilda Gvarliani)、エイコン・チャンコウ(Akon Changkou)、チュン・イー(chun yi)らも出演する。

また1月7日、新キャンペーンの舞台となった、ホテル、シャトー マーモントでイベントも開催した。俳優、ミュージシャン、そしてクリエイターたちが集まり、ファインジュエリー コレクションと新たなミューズを祝杯した。会場は、“ココ ラッシュ”の新作キャンペーンにインスパイアされた、変身した部屋や写真撮影コーナーなど用意した。夜は、グラミー賞ノミネートアーティスト、リリー・アレン(Lily Allen)によるサプライズパフォーマンスで幕を閉じ、最新アルバムの楽曲を披露した。

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「ロクシタン」原点のソープコレクションをリニューアル メゾン創設50周年を記念し

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は1月28日、メゾン創設50周年を記念しブランドの原点であるソープコレクションをリニューアルする全国のロクシタン店舗や公式通販サイトで取り扱う。ラインアップはリキッドタイプの“ル サボン リキッドハンドソープ”(全2種、各350mL、各7920円/各500mL、各4950円/リフィル各500mL、各4400円)やクリームタイプの“ラ ムース クリームハンドウォッシュ”(350mL、7920円/500mL、4950円/リフィル500mL、4400円)、固形タイプの“ル サボン ソリッドソープ”(全2種、各100g、1100円/各250g、各1760円)など5アイテムで、公式通販サイトなどで予約を受け付けている。

保湿の王様“シア”を配合し、伝統製法を継承

同コレクションは、ブランド創設者のオリビエ・ボーサン(Olivier Baussan)が1980年、南仏オート・プロヴァンスのマーヌ村にあった石けん工房を伝統製法とともに継承し、再建したことから始まった。今回のリニューアルでは、メゾンの原点である石けんを、今の時代に合わせて暮らしに彩りを添える製品へと刷新。保湿の王様と呼ばれるシアを配合しているのが特徴で、リキッドソープやソリッドソープは伝統的な釜炊き製法を用いた。手を洗う行為を香りをまとい、質感を味わう贅沢なひとときに昇華させる。

製品ラインアップ

リキッドタイプの“ル サボン リキッドハンドソープ”は「ヴェルヴェーヌ」と「ラヴァンド」の2種の香りをそろえ、クリームタイプの“ラ ムース クリームハンドウォッシュ”は「カリテ シア」の香りを用意した。固形石けん“ル サボン ソリッドソープ”は「ヴェルヴェーヌ」「ラヴァンド」「カリテ シア」の3種ラインナップする。ほか、ハンドスクラブの“カリテコンフォート シア ハンドスクラブ”(30mL、2090円)、ハンドローションの“ラ ローシオン ジェントルハンドローション”(全2種、各250mL、各4950円)も発売する。

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「ロクシタン」原点のソープコレクションをリニューアル メゾン創設50周年を記念し

「ロクシタン(L'OCCITANE)」は1月28日、メゾン創設50周年を記念しブランドの原点であるソープコレクションをリニューアルする全国のロクシタン店舗や公式通販サイトで取り扱う。ラインアップはリキッドタイプの“ル サボン リキッドハンドソープ”(全2種、各350mL、各7920円/各500mL、各4950円/リフィル各500mL、各4400円)やクリームタイプの“ラ ムース クリームハンドウォッシュ”(350mL、7920円/500mL、4950円/リフィル500mL、4400円)、固形タイプの“ル サボン ソリッドソープ”(全2種、各100g、1100円/各250g、各1760円)など5アイテムで、公式通販サイトなどで予約を受け付けている。

保湿の王様“シア”を配合し、伝統製法を継承

同コレクションは、ブランド創設者のオリビエ・ボーサン(Olivier Baussan)が1980年、南仏オート・プロヴァンスのマーヌ村にあった石けん工房を伝統製法とともに継承し、再建したことから始まった。今回のリニューアルでは、メゾンの原点である石けんを、今の時代に合わせて暮らしに彩りを添える製品へと刷新。保湿の王様と呼ばれるシアを配合しているのが特徴で、リキッドソープやソリッドソープは伝統的な釜炊き製法を用いた。手を洗う行為を香りをまとい、質感を味わう贅沢なひとときに昇華させる。

製品ラインアップ

リキッドタイプの“ル サボン リキッドハンドソープ”は「ヴェルヴェーヌ」と「ラヴァンド」の2種の香りをそろえ、クリームタイプの“ラ ムース クリームハンドウォッシュ”は「カリテ シア」の香りを用意した。固形石けん“ル サボン ソリッドソープ”は「ヴェルヴェーヌ」「ラヴァンド」「カリテ シア」の3種ラインナップする。ほか、ハンドスクラブの“カリテコンフォート シア ハンドスクラブ”(30mL、2090円)、ハンドローションの“ラ ローシオン ジェントルハンドローション”(全2種、各250mL、各4950円)も発売する。

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【スナップ】田中泯、向井理、有村架純らが来場 「ロエベ」がカサロエベ銀座のオープンを記念したイベントを開催

「ロエベ(LOEWE)」は1月8日、カサロエベ銀座のグランドオープンを祝した記念イベントを開催した。会場には、ダンサーの田中泯、俳優の向井理や有村架純、板垣李光人、ミュージシャンの羊文学(塩塚モエカ、河西ゆりか)、俳優・日本舞踊家の藤間爽子、落語家の桂枝之進らをはじめ、カサロエベ銀座のキャンペーン動画に出演した俳優の中野有紗、アーティストの浅野順子、坂本九の妻で俳優の柏木由紀子らが来場した。

また、京都を拠点とする陶芸ユニットのスナ・フジタや、京都で400年以上にわたり茶湯釜造りを業としてきた大西家の16代大西清右衛門、“ロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2025”の大賞受賞者であり、受賞作品“レルム オブ リビング シングス 19”(2024年)がカサロエベ銀座に展示されている青木邦眞らの多くの職人やアーティストも来場した。

◾️カサロエベ 銀座
住所:東京都中央区銀座5-8-15
時間:11:00〜20:00

来場者スナップ

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【スナップ】田中泯、向井理、有村架純らが来場 「ロエベ」がカサロエベ銀座のオープンを記念したイベントを開催

「ロエベ(LOEWE)」は1月8日、カサロエベ銀座のグランドオープンを祝した記念イベントを開催した。会場には、ダンサーの田中泯、俳優の向井理や有村架純、板垣李光人、ミュージシャンの羊文学(塩塚モエカ、河西ゆりか)、俳優・日本舞踊家の藤間爽子、落語家の桂枝之進らをはじめ、カサロエベ銀座のキャンペーン動画に出演した俳優の中野有紗、アーティストの浅野順子、坂本九の妻で俳優の柏木由紀子らが来場した。

また、京都を拠点とする陶芸ユニットのスナ・フジタや、京都で400年以上にわたり茶湯釜造りを業としてきた大西家の16代大西清右衛門、“ロエベ ファンデーション クラフト プライズ 2025”の大賞受賞者であり、受賞作品“レルム オブ リビング シングス 19”(2024年)がカサロエベ銀座に展示されている青木邦眞らの多くの職人やアーティストも来場した。

◾️カサロエベ 銀座
住所:東京都中央区銀座5-8-15
時間:11:00〜20:00

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フランスでJビューティが飛躍の兆し 立役者の須山佳子が語る「サマリテーヌを海外販路の入り口に」

PROFILE: 須山佳子/美容コンサルタント

須山佳子/美容コンサルタント
PROFILE: (すやま・けいこ)大学卒業後、2001年に渡仏。ファッション業界でブランド経営に携わった後、日本の美容ブランドの欧州市場進出を専門とするコンサルティング会社デッシーニュを立ち上げる。各国のディストリビューター、デパート、美容ストアへの交渉、欧州市場向けのeコマースの立ち上げ、PR、プロモーション、SNSサポートなどを行っている。取引先は約20ヵ国、150店舗

世界的に美容産業が成長を続ける中、フランスではJビューティの存在感が着実に高まりつつある。その潮流を現地で支えているのが、パリを拠点に欧州市場の開拓をサポートする美容コンサルタントの須山佳子だ。須山は19年、Jビューティに特化したポップアップ「ビジョ」を立ち上げ、22年にはLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON. 以下、LVMH)が有する高級百貨店ボンマルシェ(Le Bon Marche)に常設スペースをオープン。同年には日本の“美衣食住”をテーマにしたコンセプトストア「ビエン」をパリ6区に構えた。さらに昨年12月には、同じくLVMH傘下のサマリテーヌ百貨店(Samaritaine)にもJビューティをテーマにした常設スペースを新設した。

業績不振が続いていたサマリテーヌ百貨店には昨年、ボンマルシェ・グループの会長兼最高経営責任者(CEO)を務めてきたパトリス・ワグナー(Patrice Wagner)がトップに着任し、欧州最大規模を誇る美容フロアを免税小売事業DFSから買い戻すなど、大きな変革が進行中だ。その美容フロアにおいて、売り上げトップのKビューティのスペースの奥に、須山がキュレーションを手掛けるJビューティのエリアが設けられた。クリスマスシーズンのオープン時には、ギフト需要を背景に高価格帯の美顔器が好調な売れ行きを見せるなど、立ち上がりは順調だ。経済産業省が化粧品産業強化の一環としてJビューティの海外展開に本腰を入れ始めたことも、追い風になるとみられる。今回は須山に、欧州市場におけるJビューティの現在地から市場の変化、今後の戦略までを聞いた。

WWD:サマリテーヌ百貨店で常設スペースを構えるに至った経緯は?
須山佳子「ビエン」創業者兼美容コンサルタント(以下、須山):きっかけは、百貨店側からのアプローチ。昨年は変化の年で、欧州のディストリビューターや百貨店バイヤーから「Jビューティを打ち出したい」というリクエストが多く寄せられた。Jビューティの認知度と注目度は確実に高まっている。その流れを一過性のものに終わらせず、大きな飛躍につなげるため、さまざまなプロジェクトを同時進行で進めている。

業界も消費者もKビューティの速さに疲弊!?
Jビューティは「より本質的で、信頼できる」

WWD:ここ数年はKビューティが台頭していたが、Jビューティへと潮目が変わりつつある背景は?
須山:確かにドラッグストアや大手スーパーでの取り扱い拡大、ブティックの相次ぐ出店などにより、Kビューティは一大ムーブメントを築いた。しかしその一方で、裾野を急速に広げすぎたことによる反動も生まれつつある。新製品の発売やトレンドのサイクルが極端に速く、小売も消費者も疲弊し始めているようだ。その流れの中で、「より本質的で、信頼できるもの」を求める声が強まってきた。Jビューティは研究開発に時間をかけ、サイエンスも極めて緻密。その価値が、ようやく正しく伝わり始めている。

WWD:サマリテーヌ百貨店での常設スペースは、ボンマルシェ百貨店や「ビエン」とどう差別化している?
須山:ボンマルシェ百貨店と「ビエン」がある左岸と、サマリテーヌ百貨店の右岸では、客層が大きく異なる。左岸は地元のマチュア層が中心で、スタッフの説明を丁寧に聞いた上で購入する顧客が多い。一方サマリテーヌ百貨店は年齢層が比較的若く、新しいものやポップなアイテムに対する好奇心が強い。そこでサマリテーヌ百貨店のスペースは、Jビューティの“実験の場”と位置付けている。百貨店側からも、「日本のドラッグストアで販売されているような、手に取りやすい価格帯の製品を導入してほしい」という強い要望があった。ボンマルシェ百貨店では引き続きエクスクルーシブでハイエンドな製品を展開しつつ、サマリテーヌ百貨店では「Jビューティの今」を価格帯も含めてリアルに体験できる空間を目指す。

WWD:“実験の場”とは?
須山:ポップアップ頻繁に入れ替え、1カ月ごとにまったく異なるディスプレイを展開する予定。日本のブランドにとって、欧州市場への入り口となる開かれた場にしたい。数カ月後には、顔をスキャンし、美顔器やツールを使用した3分後の変化を可視化できるAIミラーの導入も計画している。Jビューティは技術力もデータの蓄積も非常に高い一方で、複雑な故に“伝え方”が難しい。だからこそAIやテクノロジーを活用し、誰もが直感的に理解し、体感できる場を目指している。最先端でありながら、アクセスしやすい空間へと育てていく考えだ。

サマリテーヌ百貨店では、花王「キュレル」と
ロート製薬の「肌研(ハダラボ)」を新規導入

WWD:百貨店ごとに取り扱うブランドは異なるのか?
須山:薬事法の手続きに時間を要するため、常設スペースのオープンに間に合わなかったブランドは少なくない。その中でサマリテーヌ百貨店では、ヨーロッパにも拠点を持つ花王の「キュレル(CUREL)」と、ロート製薬の「肌研(ハダラボ)」を新たに取り扱っている。百貨店側が求める製品と、欧州進出を希望する日本企業は多いが、薬事法をクリアし、フランスで販売するまでには2年以上かかるケースもある。Kビューティが世界的なムーブメントとなった背景には、開発段階から海外展開を視野に入れ、国際基準の処方で生産してきた点がある。

WWD:スキンケア製品の拡充に時間がかかる中で、Jビューティを飛躍させる戦略は?
須山:日本の高い技術力を生かした美顔器などのツールは、大きな強み。日本には長い歴史を持つ美顔器メーカーが多く、品質の高さは他国の製品と比べても群を抜いている。私が扱う中では、即効性が分かりやすい「コアフィット(COREFIT)」のフェイスポインターが一番の人気。次いで肌に当てるだけという手軽さが支持されている「ヤーマン(YA-MAN)」のリフトケア特化型美顔器が好調だ。美容家電は、欧州では操作や工程がシンプルな方が好まれる。最近では、日常使いのツールを高品質なアイテムにエレベートしたいというニーズが確実に存在している。高級車の内装にも採用されている技術を用いた「ラブクロム(LOVE CHROME)」の特殊表面加工ヘアコームの反響も出てきた。これらのツールやラインナップを拡充させるスキンケアラインも、製品の背景にある技術や処方を分かりやすく納得できる形で伝えることが重要だろう。

上層階のトップ販売員にフェイシャル
人から人へとつながる形の来店を促す

WWD:「Jビューティは複雑な故に“伝え方”が難しい」が、どう取り組む?
須山:ツールを実際に試し、短時間で変化を実感できる体験を提供する。その一環として、プロによる15分間のクイックフェイシャルサービスを展開する予定。これまでの経験上、「あなたの悩みの原因はここにある」と明確に伝えると、顧客は非常に納得してくれる。こうした教育のプロセスが欠かせない。体験と理解がセットになることで、Jビューティの価値はより深く、確実に浸透していくだろう。

WWD:今後の展望は?
須山:サマリテーヌ百貨店の売り場は地下1階の奥まった場所なので、まずは集客率を高めることが直近の課題。上階で大口顧客を抱える販売員にクイックなフェイシャルサービスを体験してもらい、効果を実感した上で顧客に紹介カードを渡してもらうなど、地道ではあるがパーソナルな導線づくりを重視している。一人ひとりの納得感を起点に、人から人へとつながる形で来店を促すことが結果的に最も強い集客だと思う。今年は、薬事法をクリアしたスキンケアブランドの展開も順次始める予定だ。ラインナップを充実させると同時にポップアップを企画し、Jビューティの魅力を多面的に伝えていきたい。サマリテーヌ百貨店の常設スペースは、日本のブランドが挑戦し、育ち、海外販路を広げていくための入り口になったら。

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カネボウ化粧品「ミラノコレクション」が神社で問う“美の原点”

今年、化粧品事業が90周年を迎えるカネボウ化粧品が、次の成長フェーズを象徴する取り組みに踏み出している。プレミアムブランド「ミラノコレクション(MILANO COLLECTION)」が、京都最古の神社の一つである下鴨神社(賀茂御祖神社)と連携。化粧文化を、神社に根付く精神文化と結び付ける体験型企画を展開している。

同企画は「ミラノコレクション」が年に1度、数量限定で販売する“フェースアップパウダー”の2026年版の発売に合わせたもの。1月31日まで、限定御朱印の授与や“大鏡絵馬”の展示、フェースパウダーのサンプル配布を実施している。昨年11月22日には一般参加者60人を招いた体験イベントも開催した。

体験はメイクレッスンから祈祷までを一連の流れとして構成し、「化粧をする時間における心の在り方」を体感してもらう場とした。化粧という行為そのものの意味を問い直す、そこに今回の取り組みの本質がある。

化粧文化と神社思想の親和性

舞台となった下鴨神社の摂社・河合神社は、女性守護・美麗の神と呼ばれる玉依姫命(たまよりひめのみこと)が祀られていることで知られる。神職の大塚高史氏は、「古代からおしろいは光に映える美の象徴で、美容文化の原点でもある。今回、外見だけでなく、所作や心のありようまで含めて美を捉える神社の思想と、鏡の前に立つ時間を大切にする『ミラノコレクション』の考え方が重なった。共に“美”を体験として考える取り組みは、他に例がない」と語る。

下鴨神社にとって体験を軸にした大手企業との本格的な連携は初めてだという。年間参拝者数は推計200万人規模。近年はSNSを背景に若年層や訪日客も増加している。文化資産を消費させるのではなく、価値を更新しながら次世代へとつなぐ姿勢が、今回の取り組みにも反映されている。

“美麗体験”で新たな接点を創出

イベントは午前・午後の2部制で各30人が参加した。体験は、下鴨神社の重要な祭祀空間「細殿」でのメイクレッスンから始まった。メイクアップアーティストが「美麗な表情」を引き出す技法をレクチャーし、参加者は化粧を通じて自身と向き合う時間を持った。

その後、参加者は鏡絵馬を手に、巫女を先頭に糺の森を参進し、下鴨神社から河合神社へ移動。通常は行われない美麗祈祷を受け、鏡絵馬を本殿に奉納した。参加者には、当日発売した「ミラノコレクション」の“フェースアップパウダー2026”と会場限定のコラボレーション手鏡をプレゼント。あわせて、製品容器と連動したピンク色の美鏡守も河合神社からサプライズで授与された。

当日はブランドだけではなく、河合神社のファンも参加した。参加者の一人は「毎年必ず訪れる場所だが、『ミラノコレクション』は知っていても使ったことはなかった。今回はとても良いきっかけになった」と終始笑顔で楽しんでいた。

今回の体験イベントは、神社側にとっても知名度向上に加え、新たな価値創出の機会と位置付ける。大塚氏は「多くの人に参拝してもらうこと自体が、神さまにとっての“経験”になる。願いが積み重なることで、神さまの成長につながり、ご加護が広がる」と説明する。

池辺順子・花王 化粧品事業部門 プレミアムブランドビジネスグループ長は、「私たちは、化粧品は単なる外見を飾り立てるものではなく、日々の所作を通して心を整え、人とつながるための行為だと考えている」と位置付ける。今回のイベントでは、内面と向き合う体験を通じ、時代を超えて変わらない「美」の価値を文化や思想とともに伝える狙いだ。神社との協業は、「美とは何か」を改めて問い直す機会とした。

「ミラノコレクション」はカネボウ化粧品の“美意識の結晶”

フェースパウダー(おしろい)市場が400億円規模へと拡大する中、「ミラノコレクション」は17年連続No.1(SRI調べ)を維持し、累計出荷数は1000万個を超える。毎年の予約者数は約20万人に達する。

池辺グループ長は、「芸術や感性、暮らしの豊かさといった価値観を軸に育まれてきたカネボウ化粧品のヘリテージの最たるものが『ミラノコレクション』だ」と胸を張る。毎年テーマを掲げ、パッケージ、香り、処方を時代に合わせて更新し続ける年次限定商品は、業界でも稀有な存在だ。

単なる機能価値にとどまらず、「その年の記憶と結びつくイヤーコスメ」として、三世代にわたり使い続ける顧客も少なくない。この受け継がれる価値こそが、他社には容易に模倣できない競争優位性となっている。

26年版では「女神カバーおしろい」という新たな価値表現を打ち出し、「女神カバー品質元年」と位置付けた。情報や商品が過剰にあふれる時代だからこそ、流行ではなく、長年支持されてきた品質そのものを正面から伝える狙いがある。加えて、化粧品事業90周年を迎える節目に、周年記念特別エディションの“フェースアップパウダー”を用意する計画も進めている。

“美”をめぐる競争が激しさを増す中で、「ミラノコレクション」は、単なる売り上げ拡大やトレンド追随を目的とするブランドではない。化粧品が本来持つ、心を整え、人を前向きにする力に立ち返り、その価値を文化資産と交わることで再定義しようとしている。

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カネボウ化粧品「ミラノコレクション」が神社で問う“美の原点”

今年、化粧品事業が90周年を迎えるカネボウ化粧品が、次の成長フェーズを象徴する取り組みに踏み出している。プレミアムブランド「ミラノコレクション(MILANO COLLECTION)」が、京都最古の神社の一つである下鴨神社(賀茂御祖神社)と連携。化粧文化を、神社に根付く精神文化と結び付ける体験型企画を展開している。

同企画は「ミラノコレクション」が年に1度、数量限定で販売する“フェースアップパウダー”の2026年版の発売に合わせたもの。1月31日まで、限定御朱印の授与や“大鏡絵馬”の展示、フェースパウダーのサンプル配布を実施している。昨年11月22日には一般参加者60人を招いた体験イベントも開催した。

体験はメイクレッスンから祈祷までを一連の流れとして構成し、「化粧をする時間における心の在り方」を体感してもらう場とした。化粧という行為そのものの意味を問い直す、そこに今回の取り組みの本質がある。

化粧文化と神社思想の親和性

舞台となった下鴨神社の摂社・河合神社は、女性守護・美麗の神と呼ばれる玉依姫命(たまよりひめのみこと)が祀られていることで知られる。神職の大塚高史氏は、「古代からおしろいは光に映える美の象徴で、美容文化の原点でもある。今回、外見だけでなく、所作や心のありようまで含めて美を捉える神社の思想と、鏡の前に立つ時間を大切にする『ミラノコレクション』の考え方が重なった。共に“美”を体験として考える取り組みは、他に例がない」と語る。

下鴨神社にとって体験を軸にした大手企業との本格的な連携は初めてだという。年間参拝者数は推計200万人規模。近年はSNSを背景に若年層や訪日客も増加している。文化資産を消費させるのではなく、価値を更新しながら次世代へとつなぐ姿勢が、今回の取り組みにも反映されている。

“美麗体験”で新たな接点を創出

イベントは午前・午後の2部制で各30人が参加した。体験は、下鴨神社の重要な祭祀空間「細殿」でのメイクレッスンから始まった。メイクアップアーティストが「美麗な表情」を引き出す技法をレクチャーし、参加者は化粧を通じて自身と向き合う時間を持った。

その後、参加者は鏡絵馬を手に、巫女を先頭に糺の森を参進し、下鴨神社から河合神社へ移動。通常は行われない美麗祈祷を受け、鏡絵馬を本殿に奉納した。参加者には、当日発売した「ミラノコレクション」の“フェースアップパウダー2026”と会場限定のコラボレーション手鏡をプレゼント。あわせて、製品容器と連動したピンク色の美鏡守も河合神社からサプライズで授与された。

当日はブランドだけではなく、河合神社のファンも参加した。参加者の一人は「毎年必ず訪れる場所だが、『ミラノコレクション』は知っていても使ったことはなかった。今回はとても良いきっかけになった」と終始笑顔で楽しんでいた。

今回の体験イベントは、神社側にとっても知名度向上に加え、新たな価値創出の機会と位置付ける。大塚氏は「多くの人に参拝してもらうこと自体が、神さまにとっての“経験”になる。願いが積み重なることで、神さまの成長につながり、ご加護が広がる」と説明する。

池辺順子・花王 化粧品事業部門 プレミアムブランドビジネスグループ長は、「私たちは、化粧品は単なる外見を飾り立てるものではなく、日々の所作を通して心を整え、人とつながるための行為だと考えている」と位置付ける。今回のイベントでは、内面と向き合う体験を通じ、時代を超えて変わらない「美」の価値を文化や思想とともに伝える狙いだ。神社との協業は、「美とは何か」を改めて問い直す機会とした。

「ミラノコレクション」はカネボウ化粧品の“美意識の結晶”

フェースパウダー(おしろい)市場が400億円規模へと拡大する中、「ミラノコレクション」は17年連続No.1(SRI調べ)を維持し、累計出荷数は1000万個を超える。毎年の予約者数は約20万人に達する。

池辺グループ長は、「芸術や感性、暮らしの豊かさといった価値観を軸に育まれてきたカネボウ化粧品のヘリテージの最たるものが『ミラノコレクション』だ」と胸を張る。毎年テーマを掲げ、パッケージ、香り、処方を時代に合わせて更新し続ける年次限定商品は、業界でも稀有な存在だ。

単なる機能価値にとどまらず、「その年の記憶と結びつくイヤーコスメ」として、三世代にわたり使い続ける顧客も少なくない。この受け継がれる価値こそが、他社には容易に模倣できない競争優位性となっている。

26年版では「女神カバーおしろい」という新たな価値表現を打ち出し、「女神カバー品質元年」と位置付けた。情報や商品が過剰にあふれる時代だからこそ、流行ではなく、長年支持されてきた品質そのものを正面から伝える狙いがある。加えて、化粧品事業90周年を迎える節目に、周年記念特別エディションの“フェースアップパウダー”を用意する計画も進めている。

“美”をめぐる競争が激しさを増す中で、「ミラノコレクション」は、単なる売り上げ拡大やトレンド追随を目的とするブランドではない。化粧品が本来持つ、心を整え、人を前向きにする力に立ち返り、その価値を文化資産と交わることで再定義しようとしている。

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