「コーチ」が伊勢丹新宿店でポップアップ サステナブルなレザーのバッグをそろえる

「コーチ(COACH)」は、5月24〜30日の期間、2023年春のランウエイショーとコレクションにインスパイアされた体験型ポップアップストアを伊勢丹新宿店 本館 1階 ザ・ステージで開催する。

ポップアップでは、循環性にフォーカスしたアイテムをそろえる。パッチワークレザーや炭素吸収を高める再生型農業を実践している農家から調達した “リジュネラティブ レザー” を採用した、ブランドのアイコンバッグ “タビー(TABBY)” や “ローグ(Rogue)” など、シーズンの限定スタイルをラインアップした。バッグやスモールレザーグッズのラインアップには、リサイクル素材を使用したコーチのアイコニックな“C”ハードウエアを採用し、地球環境への影響の軽減に貢献しようとするコミトメントを示した。

内装はサンライズをイメージしたオレンジのグラデーションとノスタルジックなボードウォークを感じさせるインスタレーションに、海岸に流れ着く空ボトルを表したカラーボトルで彩りを加えている。

同ポップアップで期間中に6万6000円以上を購入した人には、オリジナルギフトを数量限定でプレゼントする。

■コーチ”On the Pier”ポップアップ ストア
会期:5月24〜30日
場所:伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ
住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1

The post 「コーチ」が伊勢丹新宿店でポップアップ サステナブルなレザーのバッグをそろえる appeared first on WWDJAPAN.

牛乳石鹸が手掛ける初の新ヘアケアブランド「マドカ」登場 環境に配慮したエコな固形シャンプー&コンディショナー

牛乳石鹸共進社の関連会社であるバイソンは6月12日、牛乳石鹸が初めて手掛けるサステナブルヘアケアブランド「マドカ(MADOCA)」を立ち上げ、固形シャンプーの“シャンプーバー”(全2種、各1980円)と固形コンディショナーの“コンディショナーバー”(全1種、1980円)を発売する。6月1日には全国のバラエティーショップ、ドラッグストア、オンライン販売などで先行販売を開始する。

「カウブランド」などを手掛ける国内最大の化粧石鹸メーカーである牛乳石鹸共進社が3年の歳月をかけて開発した同ブランドは、「円(まどか)」の文字から着想を得て、「『地球(球体・丸)』に対して『あらゆる角度(360度)』で環境対応し、『穏やかさ、安らぎ』を与えられるブランド」をコンセプトとした。使いやすい丸型の形状を採用し、プラスチックボトル不使用で、製造には従来の液体シャンプーよりも水分量を約80%カットした大幅な節水を実現。商品パッケージには食べられなくなったお米を使用した紙素材「米紙(こめかみ)」を使用することでフードロスにも貢献できるなど、髪にも地球にも優しい高品質のヘアケアを提供する。

米由来のライスオイルと米セラミドを配合し、シャンプー成分を凝縮した弱酸性の“シャンプーバー”は、もっちりとした泡立ちの良さときしみにくさを両立。みずみずしいフルーティフローラル、爽やかなシトラスボタニカルの2つの香りをラインアップし、潤いのある艶髪に整える。また優しいサボンの香りの“コンディショナーバー”は、コンディショニング成分を10倍配合することにより、乾燥後も絡まない滑らかな指通りのさらさら髪に仕上げる。

The post 牛乳石鹸が手掛ける初の新ヘアケアブランド「マドカ」登場 環境に配慮したエコな固形シャンプー&コンディショナー appeared first on WWDJAPAN.

「プチバトー」と「ピーナッツ」スヌーピーのコラボアイテムが6月1日に発売 アジア限定商品も

「プチバトー(PETIT BATEAU)」は、創業130周年を記念して「ピーナッツ(PEANUTS)」とのコラボレーションアイテムを発売する。6月1日から全国の店舗及び公式オンラインブティックで取り扱う。また、6月1〜13日には伊勢丹新宿本店でポップアップストアをオープンする。

「プチバトー」のアイコニックなストライプ柄であるマリニエールやミラレボーダーのTシャツ、パジャマ、アンダーウエアをベースとしたラインアップでスヌーピーや「ピーナッツ」の仲間たちが登場する。また、アジア限定商品も発売する。「プチバトー」と「ピーナッツ」が共に掲げる「TAKE CARE(思いやり)で、みんなが笑顔になれる未来へ」の考えを、ベビー、キッズ、大人のTシャツに込めた。

ポップアップストアでは、同コレクションを中心に「#プチバトン」プロジェクトでのセカンドハンドアイテムを取り扱う。「#プチバトン」は、「プチバトー」が行っている衣料品の買い取り&回収サービスだ。また、週末限定のワークショップも開催を予定している。

「プチバトー」は、「子ども達と自然をつなぐ」をブランドのミッションに掲げる。採用する素材や生産環境、さらには販売した商品の回収・再販など循環型経済の実現に力を入れ、子ども達にも水や自然の大切さを伝える教育を積極的に行っている。同コレクションは100%オーガニックコットンを使用し、すべてフランスのトロワの工場でデザインした。

◾️「プチバトー」130周年記念ポップアップショップ
日程: 6月1〜13日
場所:伊勢丹新宿本店 本館6階 センターパーク/ザ・ステージ#6

The post 「プチバトー」と「ピーナッツ」スヌーピーのコラボアイテムが6月1日に発売 アジア限定商品も appeared first on WWDJAPAN.

「BABY-G」が サンゴ礁の保全活動を行うアクアプラネットとコラボ

カシオ計算機の女性向け時計ブランド「BABY-G」は、サンゴ礁の保全活動を行うNPO法人のアクアプラネットとコラボレーションモデル『BGA-320AQ』を6月16日に発売する。価格は1万6500円。

同モデルは沖縄県石垣のサンゴ畑で育つ、スゲミドリイシに着想を得ており、4時位置にはサンゴ礁の近くに生息するミスジリュウキュウスズメダイをデザインした。バンドには「アクアプラネット」のロゴや「Love The Sea And The Earth」の文字を、裏蓋には「Love The Sea And The Earth」シンボルマークを刻印する。

またバンドとケースには再生可能な有機性資源を含むバイオマスプラスチックを使用し、パッケージも紙素材を使用している。

The post 「BABY-G」が サンゴ礁の保全活動を行うアクアプラネットとコラボ appeared first on WWDJAPAN.

ファッションで社会課題の解決を目指す「ココ」が国際的広告賞で2冠受賞

NPO法人ディアミー(DEAR ME)の西側愛弓代表によるファッションブランド「ココ(CO×CO)」はこのほど、フィリピンの子どもたちと製作した“アップサイクルアート”において、国際的な広告賞「第102回ニューヨークADC賞」のゴールドとメリットの2冠を受賞した。

「アップサイクル アート」は、アートディレクターの橋本明花と、高松裕美・高梨大輔によるユニット、ビタミンと共に企画した。ディアミーが継続的に支援するフィリピンの子どもたちが「夢」をテーマに描いたアートを、購入者が選んだ「ココ」の商品に刺しゅうするという内容だ。アートは全6種類をそろえる。1つの刺しゅうにつき、ディアミーがフィリピン・マニラに開校したファッションスクール「ココラボ(CO×CO LAB)」の生徒1人にデッサンセット1式が届けられる仕組み。

同社によると、「このプロジェクトは、テレビやSNSを通じて拡散されて大きな反響があり、世界中の人々に参加して頂いた。それにより、フィリピンの貧困地区で生きる子どもたちの現状を、多くの人々に伝えることができた点を評価して頂いた」という。

「ココ」は「服のかたちをしたメディア」をコンセプトに、ファッションを通した社会課題の解決を目指す。廃棄衣料や海洋汚染などをテーマに、リサイクル素材や残布を用いたアイテムを製作してポップアップイベントや自社ECで販売する。2015年からフィリピンで「夢を描くこと」をテーマにしたファッションショーを計9回開催した。

今年2月に開校したファッションスクール「ココラボ」は、マニラの貧困地区で暮らす人々を対象にデザインや縫製などの教育機会を無償で提供する。初年度は16〜23歳の男女の計10人が在籍し、現地の専門学校の先生が授業を行う。また、技術教育だけでなく、SDGsや性教育の授業も実施する。

The post ファッションで社会課題の解決を目指す「ココ」が国際的広告賞で2冠受賞 appeared first on WWDJAPAN.

美容師が考案した再生ポリエステル100%のカットクロス発売 GRS認証を取得

“美容師が考えたカットクロス”を販売するNew STANDARDは5月20日、再生ポリエステル100%のカットクロスとカラークロス“ペズリ(PEs-Re)”(各3980円)をオンラインストアで発売する。同社がオリジナルで開発した素材を使用し、1枚につき500mLのペットボトルを約20本再利用する。同素材は国際的な環境認証であるGRS(GLOBAL RECYCLE STANDARD)も取得した。

サロンワークで美容師が抱えていた「首元のテープが邪魔」「襟足の隙間から毛が入ってしまう」「テープについた毛を取るのが大変」などのクロスに対する悩みから発案し、首元をフラットにして背中で割れない設計にした。また、静電気が起きにくい帯電防止機能や、撥水防水加工を施した。

坂倉耕太New STANDARD社長は、美容業界でのサステナブルな取り組みが他業種より少ないことを懸念し開発した。「日本でヘアサロンケープを販売する大手数社に問い合わせた結果、再生ポリエステルを使用したクロスはこれまでなかった。日本中の美容師に応援してもらい、思い描いていた再生素材を使用したクロスを製造・販売することができた。本来は交わることのないサロンやメーカーなど、地域や年齢の垣根を超えて交流があることも弊社の特徴だ。美容業界の新しい形を導く一端を担っていきたい」とコメントした。

すでにヘアサロン「スリーエヌ(NNN)」のNOBUプロデューサーをはじめ、原宿の「イル(iLe)」酒井元樹代表、西村涼代表、埼玉の「レディアル(REDEAL)」中村雄樹代表、神奈川の「フリーク(FLEEK)」大城俊也代表、北海道の「ウィークエンド(WEEKEND)/ソルト(SALT)」久保慎吾代表など、全国各地のサロンが導入している。

The post 美容師が考案した再生ポリエステル100%のカットクロス発売 GRS認証を取得 appeared first on WWDJAPAN.

「ザ・ノース・フェイス」「アークテリクス」「フライターグ」ら6ブランドが合同リペアイベント

東京の渋谷・原宿にショップを構えるアウトドアブランドが、合同イベント“ドゥ・リペアーズ(DO REPAIRS)”を5月19〜21日に開催する。参加ブランドは、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「パタゴニア(PATAGONIA)」「フライターグ(FREITAG)」「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」「アークテリクス(ARC’TERYX)」「ミステリーランチ(MYSTERY RANCH)」の6つ。それぞれの店舗で修理やアップサイクル、メンテナンスの実演などを行う。

「ザ・ノース・フェイス」は、リペアパッチを使ったシェルやダウンの破れの修理や、プル紐も交換、スナップボタンの取り付けなど、ミシンを使わないシンプルなリペア体験を実施する。「ヘリーハンセン」は、着古したコットンTシャツを対象とした染め直し体験を行う。「アークテリクス」は、アウトドアウエアやギアをより長く使うためのメンテナンスや、洗濯方法のアドバイズなどを行う。

修理サービスは、アパレル・バッグともに30分で完了する修理のみ受け付ける。メーカーやブランドは問わない。事前予約を優先するが、当日枠もある。また、初日の19日には「フライターグ」店舗でトークセッションを実施する。

■DO REPAIRS
日程:5月19日〜21日
時間:12:00〜18:00(17:00最終受付)、19日は12:00〜19:00(18:00最終受付)
場所:ザ・ノースフェイス マウンテン、アークテリクス原宿ブランドストア、パタゴニア東京・渋谷、ミステリーランチ 東京、ヘリーハンセン 原宿、フライターグストア トウキョウ シブヤ

■トークセッション
日程:5月19日19:00〜20:00
場所:フライターグストア トウキョウ シブヤ

The post 「ザ・ノース・フェイス」「アークテリクス」「フライターグ」ら6ブランドが合同リペアイベント appeared first on WWDJAPAN.

【2023年水着】「ヘリーハンセン」が街から海辺まで使えるシャツとショーツを発売 ウインドサーフィン体験イベントも実施

「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は、海で楽しむライフスタイルをイメージし、街から海辺まで使える、カジュアルウエアのコレクションを発売した。シャツ(1万4300円)とビーチショーツ(9900円)を用意した。さらに、6月18日と7月1日に、神奈川県鎌倉市の材木座海岸でウインドサーフィン体験イベントを開催する。応募概要の詳細は、公式ページおよび「ヘリーハンセン」ニュースページに記載する。

アパレルは、濡れても乾きやすいナイロン100%素材で、フィールドへの環境負荷を減らすために漁網リサイクルナイロンを採用した。はっ水加工を施しており、海やプールで着用しても劣化しにくい耐塩素仕様だ。カラーはサンドとヘリーブルーの2色を、サイズはWM,WM,M,L,XLの5サイズをそろえる。シャツはややオーバーサイズのボックスシルエットで、海外に漂着する流木や石などをモチーフにしたプリントをあしらった。ビーチショーツはウエストをゴムシャーリングで仕上げ、ドローコードで調節できるリラックス感のある仕様にした。

The post 【2023年水着】「ヘリーハンセン」が街から海辺まで使えるシャツとショーツを発売 ウインドサーフィン体験イベントも実施 appeared first on WWDJAPAN.

【2023年水着】「ヘリーハンセン」が街から海辺まで使えるシャツとショーツを発売 ウインドサーフィン体験イベントも実施

「ヘリーハンセン(HELLY HANSEN)」は、海で楽しむライフスタイルをイメージし、街から海辺まで使える、カジュアルウエアのコレクションを発売した。シャツ(1万4300円)とビーチショーツ(9900円)を用意した。さらに、6月18日と7月1日に、神奈川県鎌倉市の材木座海岸でウインドサーフィン体験イベントを開催する。応募概要の詳細は、公式ページおよび「ヘリーハンセン」ニュースページに記載する。

アパレルは、濡れても乾きやすいナイロン100%素材で、フィールドへの環境負荷を減らすために漁網リサイクルナイロンを採用した。はっ水加工を施しており、海やプールで着用しても劣化しにくい耐塩素仕様だ。カラーはサンドとヘリーブルーの2色を、サイズはWM,WM,M,L,XLの5サイズをそろえる。シャツはややオーバーサイズのボックスシルエットで、海外に漂着する流木や石などをモチーフにしたプリントをあしらった。ビーチショーツはウエストをゴムシャーリングで仕上げ、ドローコードで調節できるリラックス感のある仕様にした。

The post 【2023年水着】「ヘリーハンセン」が街から海辺まで使えるシャツとショーツを発売 ウインドサーフィン体験イベントも実施 appeared first on WWDJAPAN.

紙製マネキン「カミ トカシ」発売 紙製卵パックの製法で 本体に石油由来素材を不使用 

展示イベントや店舗の空間デザイン・施工・プロデュースを手掛ける彩ユニオンは、環境負荷の低減を目指して開発した紙製マネキン「カミ(KAMI)」シリーズのパルプモールド製法による新製品「カミ トカシ(KAMI TOCASI)」を2023年7月から販売する。本体には紙を、フレームにはスチールと木材のみを使用する。石油由来の素材をいっさい使わないこと、また使用後の分別が容易でリサイクルしやすいことが特徴だ。

パルプモールド製法は、紙を溶かして型で成形するもので、紙製の卵パックなどに用いられている。「見た目にはっきりとわかる紙独特の質感があり、サステナブルなコンセプトを直感的に伝えることができる」と同社。先行して発売中のオールハンドメイドによる「カミ テバリ(KAMI TEBARI)」に比べ、リードタイムの短縮とコスト減を実現しているという。

また、紙を溶かして型に流し込む製法を生かし、原材料に古紙やファブリックの端材を混ぜることで、オリジナルな仕上がりの製品に対応することが可能。例えばデニムの端材を混ぜればブルーの色味のあるボディとなるように、ブランド独自の世界観をアピールできる。

同社は、紙製マネキンの他にも、廃棄される木製パレットを再利用した什器シリーズ「ウッデン(WOODEN)」の開発や、国産材を用いた売り場づくりなどを行なっている。

The post 紙製マネキン「カミ トカシ」発売 紙製卵パックの製法で 本体に石油由来素材を不使用  appeared first on WWDJAPAN.

「ジースター ロゥ」がローラを起用しサステナブルコレクションを発表

アムステルダム発のデニムブランド「G-STAR RAW(ジースター ロゥ)」は、サステナブルなカプセルコレクション“ダイド・バイ・ミネラルズ(Dyed by Minerals)”を発表した。グローバルキャンペーンのアイコンにはタレントのローラ(Rola)を起用。同コレクションは、全国の店舗、公式オンラインサイトで発売中だ。メンズ、ウィメンズともにデニムパンツやジャケットなど各18型をラインアップし、価格は7700円〜2万8800円。

「ジースター ロゥ」はブランド理念にサステナビリティへの取り組みを掲げている。同コレクションでは、「森林」「火山」「砂漠」にそれぞれインスパイアされたグリーン、ピンク、イエローといったネイチャーカラーを採用。ガーメントの染色には、火山岩や土壌などから抽出した天然鉱物由来の色素を使用した。またこの技法は、デニムの染色過程において従来のエネルギー使用量の多い温水ではなく冷水を使用することを可能とし、環境負荷を軽減した。

素材自体も環境に配慮したものを採用した。デニムには再生可能コットン75%、リサイクルコットン25%を使用しており、“クレイドル・トゥ・クレイド(Cradle to Cradle)”のゴールドレベル認証を受けている。“クレイドル・トゥ・クレイドル認証”とは、使用する素材の健全性、水管理、社会的公正、素材の再利用、維持可能なエネルギーに着目した、循環型経済に特化した認証だ。この認証を受けた同ブランドのデニム商品は、ファブリックおよび素材の健全性カテゴリーでプラチナクラスの評価を受けており、ファブリックの安全性が証明されている。

今回起用されたローラはモデル、テレビタレント、女優、歌手として活躍する傍ら、環境保護やサステナビリティに関する問題に取り組む。「ジースター ロゥ」がグローバルキャンペーンのモデルとして日本人が起用するのは今回が初となる。

The post 「ジースター ロゥ」がローラを起用しサステナブルコレクションを発表 appeared first on WWDJAPAN.

「ジースター ロゥ」がローラを起用しサステナブルコレクションを発表

アムステルダム発のデニムブランド「G-STAR RAW(ジースター ロゥ)」は、サステナブルなカプセルコレクション“ダイド・バイ・ミネラルズ(Dyed by Minerals)”を発表した。グローバルキャンペーンのアイコンにはタレントのローラ(Rola)を起用。同コレクションは、全国の店舗、公式オンラインサイトで発売中だ。メンズ、ウィメンズともにデニムパンツやジャケットなど各18型をラインアップし、価格は7700円〜2万8800円。

「ジースター ロゥ」はブランド理念にサステナビリティへの取り組みを掲げている。同コレクションでは、「森林」「火山」「砂漠」にそれぞれインスパイアされたグリーン、ピンク、イエローといったネイチャーカラーを採用。ガーメントの染色には、火山岩や土壌などから抽出した天然鉱物由来の色素を使用した。またこの技法は、デニムの染色過程において従来のエネルギー使用量の多い温水ではなく冷水を使用することを可能とし、環境負荷を軽減した。

素材自体も環境に配慮したものを採用した。デニムには再生可能コットン75%、リサイクルコットン25%を使用しており、“クレイドル・トゥ・クレイド(Cradle to Cradle)”のゴールドレベル認証を受けている。“クレイドル・トゥ・クレイドル認証”とは、使用する素材の健全性、水管理、社会的公正、素材の再利用、維持可能なエネルギーに着目した、循環型経済に特化した認証だ。この認証を受けた同ブランドのデニム商品は、ファブリックおよび素材の健全性カテゴリーでプラチナクラスの評価を受けており、ファブリックの安全性が証明されている。

今回起用されたローラはモデル、テレビタレント、女優、歌手として活躍する傍ら、環境保護やサステナビリティに関する問題に取り組む。「ジースター ロゥ」がグローバルキャンペーンのモデルとして日本人が起用するのは今回が初となる。

The post 「ジースター ロゥ」がローラを起用しサステナブルコレクションを発表 appeared first on WWDJAPAN.

ユニクロがドラえもんのサステナ素材の新商品を発売 さかなクンを迎えて海洋ごみを学ぶイベントを全国で開催

ユニクロは、海洋ごみを減らす活動に貢献するプロジェクト「JOIN:THE POWER OF CLOTHING」の2023年夏キャンペーンを世界環境デーの6月5日から開始する。同プロジェクトはユーザー参加型で、7月4日までの期間中、対象商品の購入が寄付につながるプログラムと、東京海洋大学客員教授で魚類学者のさかなクンの協力により、全国4カ所で「スポギョミ!」イベントを実施する。

また、同社のサステナビリティアンバサダーであるドラえもんをデザインした「ドラえもん サステナモード」の新商品も同日に発売する。メンズTシャツ2柄(1500円)、キッズTシャツ1柄(990円)、トートバッグ1柄(1500円)をそろえる。

買い物が寄付につながるプログラムでは、リサイクルポリエステルを100%使用した「ドラえもん サステナモード」の新デザイン商品またはリサイクルポリエステルを一部に使用したメンズ、キッズのドライEX Tシャツの購入で、1商品あたり1USドルを海洋ごみの削減に国際的に取り組む団体に寄付する。海洋ごみ問題を子どもたちに啓発する教育プログラムに役立てる。

「スポギョミ!」では、企業や団体が取り組む従来型のごみ拾いにスポーツのエッセンスを加え、社会奉仕活動を競技に変換させた「スポ GOMI」を、さかなクンが隊長、「スポ GOMI」経験者のタレント、井上咲楽が副隊長となって開催する。6月5日に東京都・荒川河川敷、11日に福岡県・新宮海岸、25日に新潟県・藤塚浜、7月2日に神奈川県・片瀬東浜海岸で実施する。子どもから大人まで無料で参加でき、特設サイトで参加応募を受け付けている。参加者には、海洋ごみについて学べる特別授業を「スポGOMI」前に実施する。

さかなクンは今回、「スポギョミ!」隊長に指名された喜びのコメントを発表した。「『スポギョミ!』の隊長に任命していただき、大変光栄でギョざいます!海ギョミを減らす素晴らしいギョ活動に、ギョ一緒できる貴重なギョ機会を いただけたのは、とってもうれしくありがたい気持ちであります。皆さまに負けないぐらいたくさん見つけて、たくさん拾わせていただきたいと思います。みんなも、『スポギョミ!』に、JOIN!」

The post ユニクロがドラえもんのサステナ素材の新商品を発売 さかなクンを迎えて海洋ごみを学ぶイベントを全国で開催 appeared first on WWDJAPAN.

「グッチ」がサステナビリティに特化した新店舗 国内唯一で「グッチ コンティニュアム」を取り扱い

「グッチ(GUCCI)」は5月17日、阪急うめだ本店8階にある「グリーンエイジ(GREEN AGE)」ゾーン内に新店舗をオープンした。同店は、サステナブルな素材などを採用したメンズとウィメンズ向けのウエアやラゲージ、ウオッチ、ジュエリーに加え、限定アイテムをラインアップする。

持続可能性を高めた素材や製法を採用したアイテムを中心に、「グッチ」が開発した非動物由来かつ再生可能なバイオベース原料を用いた代替レザー、デメトラ(Demetra)を使ったスニーカー“グッチ バスケット(GUCCI BASKET)”や、端材や廃棄物が原材料の再生ナイロン糸「エコニール(ECONYL)」を使用したアイテム、バイオベースの原料を用いたウオッチ“グッチ ダイヴ(Gucci Dive)”などを取りそろえる。

また、実験的なオンラインスペース「ヴォールト(VAULT)」の新プロジェクト「グッチ コンティニュアム(Gucci Continuum)」のアイテムを国内で唯一、限定販売する。「グッチ コンティニュアム」は、さまざまなデザイナーやブランド、アーティストが「グッチ」の過去のアイテムや余剰ファブリックを独自の視点でアップサイクルするプロジェクト。「ヴァンズ(VANS)」のスニーカーや「アルファ インダストリーズ(ALPHA INDUSTRIES)」と「スラム ジャム(SLAM JAM)」によるボンバージャケット、「エゴンラボ(EGONLAB)」と「プロレタ リ アート(PROLETA RE ART)」によるウエア、「ホダコヴァ(HODAKOVA)」のハンドバッグなどが登場。今後は、ファインジュエリーなど新しいコレクションの先行販売や限定での取り扱いを予定している。

総面積約80平方メートルのスペースは、さまざまなトーンのグリーンを特徴としている。ラグやフィッティングルームにも採用。アイボリーの壁と相まって、リラックス感ある空間に仕上げた。また、過去に他店で使っていた棚をアイボリーに塗り替えて使用したり、ラックなどの全ての什器は可動式でリサイクル可能なものを採用したり、シンプルでありながら環境に配慮してデザインした店作りになっている。

さらに店内では、サステナビリティや自然に関連したアート作品を展示。第1弾は、竹によるインスタレーションを発表するアーティスト、四代田辺竹雲斎の作品を飾っている。「グッチ」とのコラボレーションは3度目になる。

「グリーンエイジ」は阪急うめだ本店8階に4月12日にオープンした新ゾーン。環境負荷が少ない建材を使用し自然に配慮した空間を創出するとともに、消費者・企業・地域のコミュニティー・ハブとして機能しながら、自然共生型ライフスタイルを提案する。

The post 「グッチ」がサステナビリティに特化した新店舗 国内唯一で「グッチ コンティニュアム」を取り扱い appeared first on WWDJAPAN.

エコミットが衣類品回収を大手町、丸の内、有楽町エリアに拡大、11月まで

エコミットは、不要品の回収・選別、再流通を一気通貫で担うサービス「パスト」を大手町、丸の内、有楽町エリアに設置した。11月30日までの期間、同エリア内の計10箇所に回収ポストを設置する。

大丸有エリアと呼ばれる同区域では現在、衣類品とファッション雑貨の回収を受け付けている。対象品目は徐々に拡大予定。集まった衣類はリユース(再利用)や寄付を行うほか、伊藤忠商事との業務提携で展開する繊維製品の回収サービス「ウェア・トゥ・ファッション」を通じ、リサイクルポリエステル素材レニューの原材料などとして活用する。

同プロジェクトは企業連携で取り組む「大丸有SDGs ACT5」の一環として実施するもの。期間中は、「サステナブル・フード」 「環境」「ひとと社会のWELL」「ダイバーシティ&インクルージョン」「コミュニケーション」の5つのテーマに沿って、様々な企業がキャンペーンやイベントを展開する。

The post エコミットが衣類品回収を大手町、丸の内、有楽町エリアに拡大、11月まで appeared first on WWDJAPAN.

三井不動産「服のリサイクル」のためのテーマパーク型店舗 6月8日、木更津に開店

三井不動産は、服のリサイクルをテーマした大型店舗を三井アウトレットパーク木更津(千葉県)の隣接地に6月8日開く。ファッション業界の余剰在庫の課題解決に向けた取り組み。ブランド各社や各種団体と連携し、余剰在庫やB品、アップサイクル品、リサイクル素材で作った服などを、独自の空間演出と売り場編集で販売する。エンターテイメント性を追求したテーマパークのような店舗を目指し、堅苦しくなりがちなテーマを新しい切り口で消費者に伝える。

店舗名は「木更津コンセプトストア(KISARAZU CONCEPT STORE)」。三井アウトレットパーク木更津に隣接する敷地面積7300平方メートルに、北棟と南棟で構成する3000平方メートルの売り場を設ける。中庭、カフェ、工房、イベントスペースもあり、長く滞在できる。同店はテナントではなく、デベロッパーである三井不動産が自ら経営する。

ユニークなリサイクルショップ「パス ザ バトン」を展開してきたスマイルズが企画プロデュースし、百貨店のアウトレット事業などで実績のある双日インフィニティが店舗運営を担う。客は入場料300円を支払い、店内に入る。入場料および商品の売り上げの一部は、衣料品のリサイクルなどを行う団体や企業に寄付する。パートナー企業などと新しいリサイクルやリユースの取り組みも行う実験場とも位置付ける。

商品は三井不動産がアパレルブランドなどから直接買い付ける。ユナイテッドアローズをはじめとした有力企業がパートナーとして名を連ねる。中価格帯から高価格帯のブランドが中心となる。

既存のオフプライスストアやアウトレットモールとの違いは、異なるテーマを持たせた5つのゾーンで構成し、迷路でさまよう感覚で宝探しが楽しめる点にある。「イケア」のように入口から出口まで一方通行の動線を作る。ブランドごとのわかりやすい編集はあえて行わない。什器やディスプレイも店舗の中古品、味のあるアンティークのマテリアルも多用する。スマイルズが「パス ザ バトン」で培ってきたノウハウを発展させた。定期的にさまざまなイベントも企画する。

三井不動産の佐野川靖・商業施設本部長補佐は「ショッピングセンターやアウトレットモールを展開してきた当社がハブになり、新しい商流を作りたい」と話す。

The post 三井不動産「服のリサイクル」のためのテーマパーク型店舗 6月8日、木更津に開店 appeared first on WWDJAPAN.

三井不動産「服のリサイクル」のためのテーマパーク型店舗 6月8日、木更津に開店

三井不動産は、服のリサイクルをテーマした大型店舗を三井アウトレットパーク木更津(千葉県)の隣接地に6月8日開く。ファッション業界の余剰在庫の課題解決に向けた取り組み。ブランド各社や各種団体と連携し、余剰在庫やB品、アップサイクル品、リサイクル素材で作った服などを、独自の空間演出と売り場編集で販売する。エンターテイメント性を追求したテーマパークのような店舗を目指し、堅苦しくなりがちなテーマを新しい切り口で消費者に伝える。

店舗名は「木更津コンセプトストア(KISARAZU CONCEPT STORE)」。三井アウトレットパーク木更津に隣接する敷地面積7300平方メートルに、北棟と南棟で構成する3000平方メートルの売り場を設ける。中庭、カフェ、工房、イベントスペースもあり、長く滞在できる。同店はテナントではなく、デベロッパーである三井不動産が自ら経営する。

ユニークなリサイクルショップ「パス ザ バトン」を展開してきたスマイルズが企画プロデュースし、百貨店のアウトレット事業などで実績のある双日インフィニティが店舗運営を担う。客は入場料300円を支払い、店内に入る。入場料および商品の売り上げの一部は、衣料品のリサイクルなどを行う団体や企業に寄付する。パートナー企業などと新しいリサイクルやリユースの取り組みも行う実験場とも位置付ける。

商品は三井不動産がアパレルブランドなどから直接買い付ける。ユナイテッドアローズをはじめとした有力企業がパートナーとして名を連ねる。中価格帯から高価格帯のブランドが中心となる。

既存のオフプライスストアやアウトレットモールとの違いは、異なるテーマを持たせた5つのゾーンで構成し、迷路でさまよう感覚で宝探しが楽しめる点にある。「イケア」のように入口から出口まで一方通行の動線を作る。ブランドごとのわかりやすい編集はあえて行わない。什器やディスプレイも店舗の中古品、味のあるアンティークのマテリアルも多用する。スマイルズが「パス ザ バトン」で培ってきたノウハウを発展させた。定期的にさまざまなイベントも企画する。

三井不動産の佐野川靖・商業施設本部長補佐は「ショッピングセンターやアウトレットモールを展開してきた当社がハブになり、新しい商流を作りたい」と話す。

The post 三井不動産「服のリサイクル」のためのテーマパーク型店舗 6月8日、木更津に開店 appeared first on WWDJAPAN.

イオンモールが衣料品廃棄ロスのイベント実施 10日間で35トンの不要衣料品を回収

イオンモールは、アースデーである4月22日を含む、4月14日から23日までの10日間を「イオンモールのアースデー」とし、地球環境について考えるきっかけとなるさまざまな取り組みを行った。開催3年目となる今年は、衣料品廃棄ロスをテーマに行政機関や地域団体、パートナー企業と連携し、不要な衣料品を回収しリユースする取り組み「幸服リレー」を開催。期間中に126店舗が各1、2日ずつ実施し、合わせて35トンを回収した。持参した人へのポイントなどのインセティブ付与は今年から行っていない。

回収・リサイクルの実務は、繊維製品の回収および循環再生事業を行うビーピーラボ(BPLab) と連携した。ビーピーラボは、繊維製品分別処理工場と再資源化工場を経てペレットなどの原料やウェスや吸着マットなどの資材へリサイクル。「日本再生資源事業協同組合連合会指定様式」のリサイクル化証明書を回収後1か月以内にイオンモールへ提出する。

イベントの成果について「不要になった衣料品をお持ちいただくアクションが環境に寄与するものだと共感してもらえる機会になった。今後は、スポット的に実施するのではなく、常設し継続していくことで、環境保全活動を身近に感じてもらう予定」とイオンモール広報。また、より共感を得るために「回収したものがどういうものに生まれ変わっているのかを次世代の子どもたちなどにも見せていく必要がある。衣料品廃棄問題の他にも、地域の課題に対応していくことが、地域とともにあるイオンモールのミッションだ」と話している。

The post イオンモールが衣料品廃棄ロスのイベント実施 10日間で35トンの不要衣料品を回収 appeared first on WWDJAPAN.

「キーン」が原宿の明治通り沿いに新旗艦店 ブランドの思想、カルチャーの発信拠点

米アウトドア・フットウエアブランド「キーン(KEEN)」を展開するキーン・ジャパンは、東京・原宿に新業態「キーン ガラージ ハラジュク」を4月28日オープンした。

店舗は渋谷と原宿をつなぐ明治通り沿いの好立地で、面積は約130平方メートルと国内では最大級。日本事業を統括するヒルダチャン キーン・ジャパン ジャパン&エイパック リージョナルマネジングディレクターは、復活しているインバウンド客の取り込みも念頭に、「アジアのフラッグシップショップとしてブランドの商品の魅力やカルチャーを発信する拠点にしたい」と意気込む。

店舗では、ブランドを代表する水陸両用サンダル“ニューポート(NEWPORT)”の誕生からのストーリーを紹介しており、同モデルをはじめ多くのラインアップがそろう。“ガレージ&ファクトリー”がコンセプトの店内中央には、タイの製造工場のシューズ製造ラインで使用していたコンベアを什器として再利用。そのほかにもデッドストックやサンプルのシューズ約200足を天井の装飾として用いるなど、サステナビリティへの配慮や職人のクラフツマンシップへの尊敬を感じさせる空間となっている。

「キーン」は社会貢献や環境保護活動にも力を入れている。創業20周年を記念して販売している“ニューポート”の限定モデルを購入すると、「キーン」のパートナー5団体から支援先を選び、商品の税抜本体価格(1万8000円)を全額寄付できる。限定モデルは、ポリエステル素材の通常品とは異なり、バケッタフルベジタブルのタンニングレザーを使用。メタルバンジーコードに“20”の印字を施した。また、店頭には使い終わった「キーン」のシューズ・サンダルを回収・寄付するシュードネーションボックスも設置している。

■KEEN GARAGE HARAJUKU
住所:東京都渋谷区神宮前6-12-17 ダイヤモンドビル 1F
電話番号:03-5466-7350
営業時間:11時〜20時

問い合わせ先
キーン・ジャパン
03-6804-2715

The post 「キーン」が原宿の明治通り沿いに新旗艦店 ブランドの思想、カルチャーの発信拠点 appeared first on WWDJAPAN.

「雪肌精」から「リトル・マーメイド」などディズニー100周年限定デザインのリフィルキットが登場

 コーセーのスキンケアブランド「雪肌精(SEKKISEI)」は、15年目を迎える美しい地球のための環境支援プロジェクト「セーブ ザ ブルー(SAVE the BLUE〜Ocean Project〜)」の夏のキャンペーンを7月1日から8月31日まで展開する。今年は、海にまつわるディズニーキャラクターがデザインされた空ボトル付きの特別なリフィルキットを7月1日に発売。「リトル・マーメイド」「モアナと海の伝説」「ファインディング・ニモ」のキャラクターが入ったディズニー100周年限定デザインが登場する。

 「セーブ ザ ブルー」は、キャンペーン期間中の対象製品の売り上げに応じてサンゴの保全活動を支援する取り組み。14年間の活動で延べ面積1億1858万9237cm2のサンゴを移植している。ブランドではリフィル展開も積極的に行っており、例えば毎日のスキンケアを「雪肌精」の“クリアウェルネス ピュア コンク SS”化粧水本体(200mL)・化粧水リフィル(170mL)に変えた場合、本体容器に比べてプラスチック使用量を約80%削減(容量1mLあたりで換算した場合は削減率約70%)できることになる。

 今回新たに登場する限定デザインボトルが付いたリフィルキットは、1品で乳液・美容液・クリーム・マッサージ・マスクの効果がある多機能ジェル“ハーバル ジェル StB23”(3960円※編集部調べ、以下同)、ワントーン明るい肌へ導く低刺激性洗顔料“クリアウェルネス ジェントル ウォッシュ StB23”(1705円)、肌荒れを乾燥から防いでくれる高保湿化粧水“クリアウェルネス ピュア コンク SS StB23”(2970円)、透明感のある肌を育む高保湿乳液“クリアウェルネス リファイニング ミルク SS StB23”(3190円)。

The post 「雪肌精」から「リトル・マーメイド」などディズニー100周年限定デザインのリフィルキットが登場 appeared first on WWDJAPAN.

「雪肌精」から「リトル・マーメイド」などディズニー100周年限定デザインのリフィルキットが登場

 コーセーのスキンケアブランド「雪肌精(SEKKISEI)」は、15年目を迎える美しい地球のための環境支援プロジェクト「セーブ ザ ブルー(SAVE the BLUE〜Ocean Project〜)」の夏のキャンペーンを7月1日から8月31日まで展開する。今年は、海にまつわるディズニーキャラクターがデザインされた空ボトル付きの特別なリフィルキットを7月1日に発売。「リトル・マーメイド」「モアナと海の伝説」「ファインディング・ニモ」のキャラクターが入ったディズニー100周年限定デザインが登場する。

 「セーブ ザ ブルー」は、キャンペーン期間中の対象製品の売り上げに応じてサンゴの保全活動を支援する取り組み。14年間の活動で延べ面積1億1858万9237cm2のサンゴを移植している。ブランドではリフィル展開も積極的に行っており、例えば毎日のスキンケアを「雪肌精」の“クリアウェルネス ピュア コンク SS”化粧水本体(200mL)・化粧水リフィル(170mL)に変えた場合、本体容器に比べてプラスチック使用量を約80%削減(容量1mLあたりで換算した場合は削減率約70%)できることになる。

 今回新たに登場する限定デザインボトルが付いたリフィルキットは、1品で乳液・美容液・クリーム・マッサージ・マスクの効果がある多機能ジェル“ハーバル ジェル StB23”(3960円※編集部調べ、以下同)、ワントーン明るい肌へ導く低刺激性洗顔料“クリアウェルネス ジェントル ウォッシュ StB23”(1705円)、肌荒れを乾燥から防いでくれる高保湿化粧水“クリアウェルネス ピュア コンク SS StB23”(2970円)、透明感のある肌を育む高保湿乳液“クリアウェルネス リファイニング ミルク SS StB23”(3190円)。

The post 「雪肌精」から「リトル・マーメイド」などディズニー100周年限定デザインのリフィルキットが登場 appeared first on WWDJAPAN.

ロレアル「髪色プロジェクト」発表会に高梨沙羅選手が登場 初めて髪を染めたのは……

ロレアル プロフェッショナルのヘアカラーブランド「イノア(INOA)」は5月15日、すべての人が自分らしい髪色で働ける社会を目指す「髪色プロジェクト」の発表会を行った。発表会には同プロジェクトのサポーターに就任したスキージャンプの高梨沙羅選手も登場した。

前日に「イノア」のアイコン的カラー剤“イノア カラー”でヘアカラーを行ったという高梨は「手触りが良くてつい触っちゃいます。後ろは自分では見えないんですけど、手触りだけで艶があるのがわかります」と笑顔。施術を行ったサンバレー(SUN VALLEY)の朝日光輝代表は「もとの髪が良かったので素材の良さを生かしてご本人の希望を聞きながら行いました」と語り、高梨は「すごく難しい注文をしたと思うんです。髪は明るくしたくないんですけど透明感がほしくて……」と恐縮し会場が笑いに包まれた。

ヘアカラー初体験は高校3年生の時で「遠征で海外にいくことがあったので、そのタイミングでやってみたいなと思って。その時は市販のカラー剤を使って髪を傷めてしまったんですが、テンションが上がったことを覚えています」と思い出を語り、「私の場合は自分のモチベーションを上げるというのもありますし、見せる競技でもあるので自分の個性を大切にしたいと思っています。髪を変えることで沈んでいた気持ちを切り替えられたり、新しいことを始める時にスイッチの切り替えになって、マインドとつながっているなと感じます」とヘアスタイルやヘアカラーへの思いを語った。

同プロジェクトは勤務先や職種の都合で好きなヘアカラーを楽しめない人が多い現状に対し、企業ブランドを尊重しつつもその人らしいスタイルや髪色で働くことができる社会の実現を目指すというもの。同社の調べによると、日本で髪色規定がある企業が約74%(8業種)にのぼるという。今後は賛同企業を募り“イノア カラー”でヘアカラーを行う福利厚生を提供するほか、自由な髪色で働ける環境作りに向け、企業・個人に対してさまざまな取り組みを行っていく。

The post ロレアル「髪色プロジェクト」発表会に高梨沙羅選手が登場 初めて髪を染めたのは…… appeared first on WWDJAPAN.

米「M・A・C」が32年ぶりにリサイクルプログラムを一新 「ループ」と提携

メイクアップブランド「M・A・C」はこのほど、1990年に開始したリサイクルプログラム「BACK TO M·A·C」を一新する。米国で新たに循環型ショッピングプラットフォーム「ループ(LOOP)」と提携するほか、再生プラスチックを提供する企業プラスチックス・フォー・チェンジ(Plastics for Change)へ10万ドル(約1330万円)を寄付する。日本では、対象の空き容器10個と“リップガラス”(税抜2300~2500円)1本を交換していたが、3月末で一時休止。新たな内容に見直す予定だ。

同プログラムは32年前にスタートし、消費者が「M・A・C」の空き容器を郵送、またはブランドのカウンターに返却することで、好きな商品と無料で交換できる仕組みで埋め立て廃棄物の削減を目指してきた。米国では2022年の1年間で、約930万本のリップスティックに相当する34万ポンド(約15万4000kg)以上の空き容器を回収した。

「ループ」との提携により、米国で年間約66万ポンド(約30万 kg)の商品を回収し、23年は22万〜44万ポンド(約10万〜20万kg)をリサイクルできると見込む。返送された空き容器は厳格なプロセスで処理し、自治体ではリサイクルできないとされるものも含め、新しい商品にリサイクルする。

「M・A・C」のアイーダ・ムダチルー・レボワ(Aida Moudachirou-Rebois)=シニア・バイス・プレジデント兼グローバル・チーフ・マーケティング・オフィサーは、「『BACK TO M·A·C』が誕生したとき、今ほどリサイクルへの関心は高くなく、『ループ』のようなパートナーもいなかった。われわれはリサイクルする量と方法のどちらも改善したい。目標は、商品提供と消費者の体験を損なうことなく、商品のライフサイクル全体を通じてより責任ある選択をすることだ」と語った。

リサイクルプログラムの強化に加え、環境負荷軽減のための取り組みにも投資しており、25年までにパッケージの60%をリサイクル素材で詰め替え・再利用可能なものにし、プラスチックの50%をPCR(ポストコンシューマーリサイクル、消費者が使用済みの商品を回収し再生資源化すること)素材にすることを目標とする。

The post 米「M・A・C」が32年ぶりにリサイクルプログラムを一新 「ループ」と提携 appeared first on WWDJAPAN.

ビューティ業界初、化粧品版“ボトルtoボトル”工場が本格稼働 ビューティクルが水平リサイクルに挑む

化粧品容器の製造販売事業を展開するツバキスタイルとグラセルの合弁会社ビューティクルは5月11日、佐賀・神埼市に化粧品容器における水平リサイクルのプログラムを導入した工場を竣工した。2階建てで、延べ床面積4000平方メートルのリサイクル工場と延べ床面積1650平方メートルの倉庫を併設する。総工費は約40億円。

「ビューティクル佐賀工場」は、化粧品やトイレタリー商品の容器回収から容器再生(製造)まで一気通貫で行い、PP(ポリプロピレン)とPE(ポリエチレン)製の化粧品容器の水平リサイクルに挑む。なお、同取り組みは化粧品業界で初。すでに病院やホテル、小売業との提携を開始しており、年内を目処に同工場で製造された再生化粧品容器の供給を図る。

竣工式に登壇した杉山大祐ビューティクル社長は、「飲料のペットボトルのリサイクルシステムは確立しているが、化粧品と日用品容器は水平リサイクルは現状できていない。この壁を乗り越えるべく、業界初の循環型プログラムを踏襲したこの工場を成功させ、新たなビジネスモデルとして日本におけるSDGsの取り組みに貢献していく」と話す。

谷村敏昭ビューティクル会長は、「化粧品を使用することで、髪や肌をきれいにすることができる一方、その商品の容器で地球を汚すことはいけない、という発想が同事業につながっている。新工場からより付加価値を高めたリサイクルプログラムを遂行していく」と述べる。 

従業員は約120人で大半を地元から新規雇用しており、神埼市の内川修治市長は「進出を心待ちにしていた。今後も自治体と手を組み、地域活性化のために関係を深めていけたら」と期待を寄せる。

なお、いち早く同取り組みに賛同した新日本製薬は、22年4月から水平リサイクルで同じ容器に再生させる「パーフェクトワン リサイクルプログラム」を実施。直営8店舗で一部の使用済容器を回収しており、近々、ビューティクル佐賀工場で再生製造したプラスチック容器を使った商品展開を目指す。

The post ビューティ業界初、化粧品版“ボトルtoボトル”工場が本格稼働 ビューティクルが水平リサイクルに挑む appeared first on WWDJAPAN.

「ゲラン」が原材料の産地からリサイクルまで追跡できるデジタルプラットフォームの日本語版を公開 LVMH傘下のビューティブランドでは初

「ゲラン(GUERLAIN)」は5月10日、商品のトレーサビリティープラットフォーム「ビーリスペクト(BEE RESPECT)」の日本語版を公開した。公式サイトからアクセスでき、スキンケアやメイクアップ、一部フレグランス商品の原材料の産地から輸送、販売、使用後にリサイクルされる場所まで追跡できる。2024年内に全てのフレグランスコレクションで利用可能となる。

サイトでは商品の成分や産地、パッケージの構成要素、生産地、納入業者など、商品にまつわる情報を閲覧できる。例えば、人気のリップ“キスキス ビー グロウ”は、原料の“ビーワックス”が中国、容器はスティック部分が中国、キャップはフランス、外箱はスペインが産地で、製造からリサイクルまではフランス国内で行われている。現在、152以上の商品、670以上の成分、40の生産者やパートナーを登録する。同ブランドが注力する商品のライフサイクル全体を積極的に開示する試みの一つだ。

「ビーリスペクト」は19年にフランス語版からスタートし、現在は英語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、中国語が対応する。トレーサビリティーツールの提供は、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)傘下のラグジュアリービューティブランドでは初めて。

The post 「ゲラン」が原材料の産地からリサイクルまで追跡できるデジタルプラットフォームの日本語版を公開 LVMH傘下のビューティブランドでは初 appeared first on WWDJAPAN.

資生堂「エリクシール」×ドラえもんのサステナビリティキャンペーン3年目は“未来を見守るドラえもん”の限定デザインボトル発売

資生堂のエイジングケアブランド「エリクシール(ELIXIR)」は、6月21日、ドラえもん限定デザインの化粧水“リフトモイスト ローション SP Ⅱ da”(170mL、3300円※編集部調べ)と乳液“リフトモイスト エマルジョン SP Ⅱ da”(130mL、3850円※同)を数量限定で発売する。全国のドラックストアや資生堂のECサイトなどで取り扱う。同商品はプラスチック・CO2の削減を目指すグローバルサステナビリティキャンペーンの一環で、ドラえもんとのコラボレーションは3回目となる。

「エリクシール」は、2012年から化粧水と乳液の詰め替え用パッケージを販売し、21年からグローバルサステナビリティキャンペーンをスタートした。23年のキーメッセージは、「Aging Care that Cares. エイジングケア。それは未来を想うケア」。2品とも、リサイクルPET72%以上のサステナブルなボトルを採用した。詰め替え用のパッケージの使用を促進するスペシャルムービーも配信し、サステナビリティへの興味・関心を高める発信を行う。

なお、同日から「エリクシール」の化粧水・乳液の詰め替え用2品の購入者には、ドラえもんオリジナルデザインのエコバッグをプレゼントする(なくなり次第終了)。

The post 資生堂「エリクシール」×ドラえもんのサステナビリティキャンペーン3年目は“未来を見守るドラえもん”の限定デザインボトル発売 appeared first on WWDJAPAN.

ワールド、衣料品回収拠点をショッピングセンターやアウトレットにも拡大

ワールドは15日から、百貨店で実施してきた衣料品回収を全国のショッピングセンターとアウトレットモールにも広げ、計50箇所を加えて展開する。

「ワールド エコロモ キャンペーン」と称する同取り組みは2009年に開始。年間約100万枚、累計1,739万点の衣料品を回収してきた。他社製品を含む婦人服、紳士服、子供服1点の回収につき、店頭で使用可能なクーポン1枚を配布する仕組み。今回追加となる拠点でも、店内や館の特設カウンターで引き取り時に配られるクーポンを館内のワールド店舗で使用できる。2030年までに企業全体で年間1000万点の衣料品回収を目指す。

同キャンペーンでは2011年秋冬からリサイクルパートナーとも提携し、引き取った衣料品を再利用し販売も行っている。収益金は福島県や宮城県のこども寄付金やあしなが育成会など、主に子ども達の支援を行う団体に寄付されており、これまでの寄付総額は1億500万円以上に上る。

The post ワールド、衣料品回収拠点をショッピングセンターやアウトレットにも拡大 appeared first on WWDJAPAN.

「クロエ」ガブリエラ・ハーストに学生が素朴な疑問 初来日で見せた素顔

「クロエ(CHLOE)」のガブリエラ・ハースト(Gabriela Hearst)=クリエイティブ・ディレクターが4月、2020年の現職就任以降初めて来日した。滞在中は、東京・新宿の専門学校モード学園で、在校生と国際ファッション専門大学の学生に向けた特別講義を実施。彼女のクリエイションの原点であるルーツをはじめ、念願だった「クロエ」での仕事についてやデザインへのこだわり、環境問題や女性のエンパワーメントに取り組む理由などについて、向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクターとの対談を通じて熱く語った。後半には生徒からの質問も相次ぎ、ハーストは時間が許す限り丁寧に答えた。ここでは特別講義の内容を紹介し、「クロエ」のクリエイションを進化させるリーダーの素顔に迫る。
(この対談はガブリエラ・ハーストの特別講義から抜粋したものです)

母がクリエイションの原点
農業からものづくりを学んだ

向千鶴「WWDJAPAN」編集統括兼サステナビリティ・ディレクター(以下、WWD):クリエイションに大きく影響する、自身のルーツについて教えてください。

ガブリエラ・ハースト=「クロエ」クリエイティブ・ディレクター(以下、ハースト):私はウルグアイにある農場の7代目として生まれました。私のクリエイションの原点といえるのが、当時18歳だった母の写真。母はサドルもなく不安定な馬に乗っているのに、彼女の顔からは恐怖などみじんも感じられない。この力強さと美しさを兼ね備えた母の姿が大好きで、私の約20年に及ぶキャリアに大きな影響を与えています。

2枚目は、母(左)と子どものころの私。これも私のクリエイションを語る上で、キーになる写真です。母はこの写真を通じて二つのことを教えてくれていて、一つ目はおでことおでこを当てるエスキモー流のあいさつ。もう一つは母が着ている服です。彼女はミニマルな人で、服は全て家族による手作りでした。母が着ているこのウールのスーツには、両親のイニシャルがあしらわれています。派手さはないけれど、丁寧に作られたこのスーツに私は影響を受け、自身のブランド「ガブリエラ ハースト(GABRIELA HEARST)」のファーストコレクションでは、このスーツをモデルにしたルックを発表しました。

ハースト:これは私が譲り受けた約8000ヘクタールの農場と、昨年農場173周年を祝して娘と帰省したときの写真です。私の娘たちは、家系で初めてウルグアイ以外で生まれましたが、彼女たちは自分のルーツをしっかりと認識しています。そして何より特別なのが、この農場が1850年から現在まで、女性が運営し続けている点です。

WWD:育った環境がクリエイションに大いにつながっていると感じます。

ハースト:「ガブリエラ ハースト」は、農業的な価値観を重んじて発足したブランド。私は農業を通じて二つのことを学びました。一つ目は、実用的で高品質なものづくり。私の故郷は市内から遠く、物を気楽に買いに行けなかった。だからこそ、服一つにしても次の世代まで着られるものである必要がありました。華やかさや豪華さではなく、実用的なものづくりを学びました。二つ目はサステナビリティ。農業は最も循環を体現した仕事であり、サステナビリティを学ぶ上でこれ以上の環境はなかった。このような環境で育ったことが、「ガブリエラ ハースト」と「クロエ」で働く今、とても役に立っています。

WWD:2015年には自身の名前を冠したブランド「ガブリエラ ハースト」をニューヨークで立ち上げました。世界一の大都市での生活はどのような影響を与えていますか?

ハースト:人生の半分をウルグアイで、もう半分をニューヨークで過ごしていて、その全ての経験がデザインの根源になっています。私は自分が好きになる街を瞬時に感じ取ることができるんです。18歳でニューヨークを訪れたとき、「私はここで生きていく」と感じました。世界にはあなたを呼んでいる場所があり、そういう場所での生活は、あなたに膨大なエネルギーを与えてくれるはず。でも、ウルグアイの、特に私の農場から見える地平線と建物が一つもない風景を見ると、心が落ち着きますね。

ファッションは過去を
エネルギーは未来を見据える

WWD:そして、20年のコロナ真っただ中に「クロエ」のクリエイティブ・ディレクターに就任します。

ハースト:「クロエ」でのデビューコレクションは、創業者ギャビー・アギョン(Gaby Aghion)の生誕100周年となる3月3日に行いました。「クロエ」は大好きでずっと働きたかったブランド。コロナ禍でリアルなショーを開催することはできなかったけれど、パリのサン=ジェルマンでムービーを撮影しました。この場所は、ギャビーが最もお気に入りで、彼女が最初にコレクションを披露した場所でもあります。

たった2カ月の準備期間でしたが、誇れることを実現しました。ホームレスの人々の保護に取り組む非営利団体シェルタースーツ ファンデーション(Sheltersuit Foundation)とコラボレーションしたことです。コロナによって世界中でホームレスが増えてしまった。だからこそ、私たちは“シェルタースーツ”と呼ばれる、寝袋になるコートや最大2人を保護してくれるジャケットをデザインしました。こういった取り組みは、社会問題に声明を発表しているのと同義。誰かのためのアクションは大切にしたいです。

WWD:「クロエ」というブランドをどう解釈していますか?

ハースト:「クロエ」で現職に就く前に、10万点以上の写真に目を通しました。私の中では「クロエ」がアフロディーテで、「ガブリエラ ハースト」がアテナ。アフロディーテは愛の神で、アフロディーテを象徴するスカラップは「クロエ」のシンボルでもあります。私はロゴを大きく見せるのが好きではないので、スカラップといったシンボルなど、分かる人には伝わるデザインを意識しています。これは、「クロエ」を創り上げた、創業者ギャビーの細部にまでこだわる精神にも通じています。

WWD:クリエイションの根底にあるサステナビリティへの考えについて、これまで手掛けたコレクションを題材に、まずは環境面から聞かせてください。

ハースト:服の美しさはもちろんですが、デザイナーの視点でいうと、私はサステナビリティを優先してデザインしています。自問自答と研究を繰り返しながら、素材が環境に与える影響を学びました。「クロエ」のデザイナー就任後、私はまず最初に「ガブリエラ ハースト」での素材の研究結果をブランドに落とし込みました。そして「クロエ」で当時使われていた素材を、サステナブルな素材に切り替えました。コットンジャージーの使用を控え、リサイクルコットンを多用しました。コットン栽培は大量の水に加え、除草剤や殺虫剤も多量に使用するので、自然に甚大な影響を及ぼします。皮膚は“人体最大の臓器”といわれるほど私たちの体の多くを占めるからこそ、肌に直接触れる服の素材には気を使わなくてはなりません。

WWD:リネンをよく使用しているのも、コットンに代わる素材としてでしょうか?

ハースト:リネンはよく使いますね。特に柔らかいリネンがお気に入りです。先ほどお話ししたリサイクルコットンもよく使っていて、23年春夏コレクションで発表したデニムルックは、87%がリサイクルコットン、17%がヘンプを採用しています。

WWD:サステナビリティは特に化学の世界に近く、従来のデザインの感覚とは違う知識や判断力が求められていると思いますが、それについては?

ハースト:サステナビリティは決して複雑ではなく、できる限り自然由来の素材を使い、石油由来の素材を控えるなど、とてもシンプルです。最も古い素材がウールであることを皆さんご存じですか?ウールは8000年もの歴史があります。例えばローマ時代、ヨーロッパではレザー、リネン、ウールの三つの素材を主に使っていました。日本はシルクでしょうか。その土地に元々どんな素材があったのかを知るのは大切なこと。私はファッションは過去を、エネルギーは未来を見据えて考えるようにしています。

WWD:女性のエンパワーメントにも熱心に取り組んでいますね。23-24年秋冬コレクションはそれが大きなテーマでしたが、着想源は?

ハースト:コレクションテーマは、17世紀のアルテミジア・ジェンティレスキ(Artemisia Gentileschi)です。これまで生きてきて、こんなに迫害され、辱めを受けた女性を私は知りません。女性は多かれ少なかれ一度は虐げられたり、辱めを受けたりすることがあると思いますが、このような状況は直ちに終わらせなくてはいけません。

コレクションでは、アルテミジアの作品に出てくるエスター王女を題材にしました。彼女は自身の権力を使って王を動かし、ユダヤ人、そして国を救った女性です。そしてアルテミジアは、ルネサンス時代に女性をとても明るく、力強く描いていました。600年も前から女性のエンパワーメントのために闘っていたのです。その意思は今日まで受け継がれ、私のような人間が現在は闘っています。コレクションでは彼女の作品を刺しゅうで描き、女性の力強さを表現しました。

環境を優先しても
創造性は失われない

WWD:世界のクラフトや企業との協業にも積極的です。その一つが、コレクションでもタッグを組んでいる「アカンホ(Akanjo)」ですね。

ハースト:「アカンホ」は、「クロエ」の約15年にわたるパートナーです。22年春夏コレクションで発表した、サステナブルな素材と職人の手仕事を融合するプロジェクト“クロエ クラフト(Chloe Craft)”では、過去のコレクションの余剰在庫のシルクを使ってマルチカラーのドレスやアクセサリーを作りました。私たちは、余剰在庫という“ごみ”になり得るものから何かを作り出すことで、廃棄問題を解決したいと考えています。今、資源はどんどん枯渇していて、これからのデザイナーは、“ごみ”をどのように使ってものづくりができるかを考える必要があります。再生資源であっても美しいものは作れるし、それを証明してみせます。

WWD:オーシャンソール(Ocean Sole)とはビーチサンダル“ロウ(Lou)”を製作しました。

ハースト:オーシャンソールはケニアのNPO団体で、彼らは海辺に漂着したビーチサンダルを年間約100万足収拾し、リサイクルして彫刻などのアート作品を制作しています。また、ビーチサンダルの回収や雇用を通じて、1200人以上のケニア人を支援しているほか、医療提供や1万2000人以上の学生に海洋保護の教育も行っています。環境を優先しても素晴らしいものは作れるし、創造性が失われるとは思いません。

WWD:ほかにも、「クロエ」はラグジュアリーファッションとして初めてBコープ認証(社会や環境への配慮、透明性、説明責任、持続可能性において企業のパフォーマンスを評価した認証制度)を取得しましたよね。

ハースト:Bコープに登録するのは、中〜大企業になったタイミングがおすすめです。なぜなら、ブランド規模が小さいうちは全体を見通せて、サステナブルかどうか把握できるけれど、規模が大きくなるほどそれが難しくなるから。Bコープ認証は、使用する素材や社員への待遇など約300の項目について細かく評価されるので、自分たちのブランドを見直す良いきっかけになります。認証の取得は、会社としてサステナブルな責任を持つ上で重要です。

WWD:23年春夏コレクションでは、新たな取り組み“クロエ・バーティカル”もスタートしました。

ハースト:23年春夏コレクションの一環で発表しました。商品に埋め込まれたデジタルIDを読み取ると専用ページに移動し、服に使われている素材をはじめ、製造工程や手入れ、修理方法、所有者番号付きの製品保証書などを確認することができます。顧客が求める知識や需要はどんどん広がっています。私たちデザイナーは製品の製造工程を理解していますが、私たちだけでなく、顧客の皆さんに知ってもらうことも大事。ファーストローンチでは、バッグ、シューズ、レディ・トゥ・ウエアの3カテゴリーで展開し、「クロエ」のサプライヤーや製造業者も全工程で参加しています。25年までに全製品へのデジタルID導入を目指します。


【ハースト × ファッション学生】
服が持つパワーは偉大
私たちを自由に変身させてくれる

生徒:ファッションに興味を持ったきっかけは?

ハースト:小さいころに映画「シンデレラ」でネズミや鳥の変身シーンを見て、ファッションに魅了されました。服が持つパワーは偉大で、私たちをいかようにも変身させてくれる。例えば起きたときに落ち込んでいても、気分が上がる服を着れば気持ちごと変えてくれますよね。服にはそういう魅力が詰まっていると思います。

生徒:故郷・秋田の伝統工芸を調べていくうちに、数百年から千年続く染めや織りの技法があることを知りました。将来は秋田で自分のブランドを立ち上げるため、ファッションやクラフトに興味がない人に、伝統工芸の技術の素晴らしさをどう伝えればいいですか?

ハースト:私はウルグアイやボリビアのNPO団体ともたびたび協業しています。伝統技術を自分のデザインに落とし込むには、協力し合いながら、デザインの精度を深めていくのが近道。個人的に興味があるのは、過去と未来のデザインや工芸品をミックスすること。日本の工芸品は海外の人から見てもとても魅力的。現在と過去、そしてそれを通して見る未来にワクワクします。

生徒:ものづくりにかける時間や考え方、生き方、売り方など、農場と都市におけるものづくりの違いはありますか?

ハースト:農業から一番影響を受けたことは、農業での長期的な視点をニューヨークという早いペースで物事が進む都市で実行すること。ファッションはアイデアを思いつくところから始まります。ミュージシャンが1年かけてアルバムを作り、2年かけてツアーを行うように、私は6カ月かけて8分間のファッションショーを制作します。常に時間を求めていますが、時間に縛られてはいけません。

生徒:自分のブランドも持ちながら他のブランドのデザイナーを務めるのはハードなはず。なぜ「クロエ」の仕事もしようと決めたのですか?

ハースト:「クロエ」はずっと好きだったブランドで、私自身の美の基準と「クロエ」の美の基準に違いを感じなかったから。似ている部分が多いスペイン語とフランス語みたいなものでしょうか。私はデザイン面でその感覚を分かっていたので、簡単に理解することができました。「ガブリエラ ハースト」で培った知識や経験が、「クロエ」のような大きなブランドでも役に立つか最初は不安でしたが、実際役に立ちました。この選択をしてとても良かったと思います。

生徒:5年後に達成したい目標は?

ハースト:「クロエ」を環境や生物多様性に配慮しながら、さらにクリエイティブに発展させたいです。私たちは、化石燃料に代わるエネルギーとして、核融合エネルギーの必要性を考えていて、30年までに完成することを願っています。気候変動への影響低減を目指したこの取り組みは、娘たちのためでもあります。子どもたちが成長したときに、やりたいことをやりたいだけできる世界であるために、今この問題に取り組んでいます。

The post 「クロエ」ガブリエラ・ハーストに学生が素朴な疑問 初来日で見せた素顔 appeared first on WWDJAPAN.

5月はフェアトレード月間 「ピープルツリー」がトークイベントやアイテム交換会を実施

フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー(PEOPLE TREE)」は、フェアトレード月間の5月に2つのイベントを開催する。毎年5月の第2土曜日は「世界フェアトレード・デー」として世界中で、また日本では5月全体を「フェアトレード月間」として、フェアトレードを広めるためオンラインと「ピープルツリー」自由が丘店とオンラインで、購入の選択基準となるフェアトレードやさまざまな商品ラベルについてトークイベントを無料で開催する。スピーカーは山口真奈美・日本サステナブル・ラベル協会代表理事、潮崎真惟子NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長。ファシリテーターは鈴木啓美ピープルツリー広報・啓発担当が務める。

「フェアトレードをはじめとする、さまざまな再生可能で社会的責任のあるビジネスを支援するために生活者にできることが、消費の選択基準とライフスタイルの見直しだ。新たに買うなら、環境や人権に配慮した生産背景のものを選ぶこと。その目安が、認証ラベルや保証マークとなる。もうひとつが“すでにつくられたもの”を捨てるのではなく、活用すること」と同社。そのため5月28日からの4日間は、同店でピープルツリーのアイテム交換会を実施する。着なくなった「ピープルツリー」の服を持参した人は期間中に使える1着分の引換券をもらえる。また1着につき500円で、3着を上限に持ち帰ることができる。イベントの収益はピープルツリーの母体NGO「グローバル・ヴィレッジ」へ寄付される。

■トークイベント「世界フェアトレード・デー」未来を創る、フェアトレードの暮らしー商品ラベルで選んでみるー
日時: 5月14日(日)  10:00~11:30
場所: ピープルツリー自由が丘店またはオンライン
参加費用: 無料※要申し込み

The post 5月はフェアトレード月間 「ピープルツリー」がトークイベントやアイテム交換会を実施 appeared first on WWDJAPAN.

5月はフェアトレード月間 「ピープルツリー」がトークイベントやアイテム交換会を実施

フェアトレード専門ブランド「ピープルツリー(PEOPLE TREE)」は、フェアトレード月間の5月に2つのイベントを開催する。毎年5月の第2土曜日は「世界フェアトレード・デー」として世界中で、また日本では5月全体を「フェアトレード月間」として、フェアトレードを広めるためオンラインと「ピープルツリー」自由が丘店とオンラインで、購入の選択基準となるフェアトレードやさまざまな商品ラベルについてトークイベントを無料で開催する。スピーカーは山口真奈美・日本サステナブル・ラベル協会代表理事、潮崎真惟子NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン事務局長。ファシリテーターは鈴木啓美ピープルツリー広報・啓発担当が務める。

「フェアトレードをはじめとする、さまざまな再生可能で社会的責任のあるビジネスを支援するために生活者にできることが、消費の選択基準とライフスタイルの見直しだ。新たに買うなら、環境や人権に配慮した生産背景のものを選ぶこと。その目安が、認証ラベルや保証マークとなる。もうひとつが“すでにつくられたもの”を捨てるのではなく、活用すること」と同社。そのため5月28日からの4日間は、同店でピープルツリーのアイテム交換会を実施する。着なくなった「ピープルツリー」の服を持参した人は期間中に使える1着分の引換券をもらえる。また1着につき500円で、3着を上限に持ち帰ることができる。イベントの収益はピープルツリーの母体NGO「グローバル・ヴィレッジ」へ寄付される。

■トークイベント「世界フェアトレード・デー」未来を創る、フェアトレードの暮らしー商品ラベルで選んでみるー
日時: 5月14日(日)  10:00~11:30
場所: ピープルツリー自由が丘店またはオンライン
参加費用: 無料※要申し込み

The post 5月はフェアトレード月間 「ピープルツリー」がトークイベントやアイテム交換会を実施 appeared first on WWDJAPAN.

香港の研究所HKRITAがマイクロプラスチックを音波で分離する技術を開発 H&M財団の支援を受けて

 香港繊維アパレル研究所(HKRITA)はこのほど、H&M ファウンデーション(H&M Foundation)の支援を受けて、音波を利用して廃水からマイクロプラスチックを分離する技術「アコースイープ(Acousweep)」を開発したと発表した。この技術は特殊な形状の房室内(流体の安定した流れ、適切な音波の形成、捕捉されたマイクロプラスチックの回収を容易にする形状)で掃引音響波(小さな粒子を特定の方向へ引き寄せる音波)を利用し、排水からマイクロプラスチック繊維を捉えて効率的に分離するもの。化学物質や溶剤、生化学的な添加物は不要で、分離されたマイクロプラスチックは回収タンクに滴下される。

 一般的に、排水からのマイクロプラスチック回収には膜型フィルターを活用するため定期的な交換が必要だが、今回開発した装置では連続的な水処理とマイクロプラスチック繊維の回収が可能になる。現在、20um以上のマイクロプラスチックを80%の分離効率で捕獲することを目標に、設計と運転パラメーターの最適化を進めているという。

 HKRITAはかねてからマイクロプラスチックの回収に向けて、工場や排水施設で直接使用できるソリューションを探していた。「アコースイープ」はプラグを挿すだけで使用可能でどんな廃水施設にも簡単に持ち運び、接続することができる。

 HKRITAはこの技術の独占権を持たず、興味を持つ全ての人が活用できるように「アコースイープ」のライセンスと、エンジニアリングのコンサルタントを提供するという。

 研究チームは物理学、応用物理学、繊維工学、プロセス工学からシステム工学まで、多様な分野から構成。音響波に注目した理由は、文献調査から音響ピンセット(音響波で形成されるもの)が対象物のサイズ範囲を広くカバーでき、比較的低い入力電力で済むことから、応用に適した候補だと発見したからだという。

 海洋マイクロプラスチック汚染の主な原因は、合成繊維に由来しており、欧州環境機関によると、全体の約16%~35%を占めると言われている。そのほか、大きなプラスチック破片が段々と小さくなっていくものや、角質除去用の健康・美容製品や歯磨き粉などの洗浄剤に含まれているマイクロビーズなど、さまざまな原因から発生しており、世界的な問題になっている。

 HKRITAは2006年創設の公的資金を受けた応用研究センター。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金に資金援助を受けている5つの応用研究センターの1つ。繊維・衣料産業を支援し、サステナブルな改善を推進し、社会の向上を促進するための、ミッドストリーム、ダウンストリームの応用研究に携わっている。

 H&Mファウンデーションは業界全体の変革を目指す非営利団体。気候や水、海、生物多様性、土壌の全ての地球環境にプラスの影響を与えるプラネット・ポジティブなファッションの未来に貢献できる技術を見つけるという野心のもと活動している。

The post 香港の研究所HKRITAがマイクロプラスチックを音波で分離する技術を開発 H&M財団の支援を受けて appeared first on WWDJAPAN.

香港の研究所HKRITAがマイクロプラスチックを音波で分離する技術を開発 H&M財団の支援を受けて

 香港繊維アパレル研究所(HKRITA)はこのほど、H&M ファウンデーション(H&M Foundation)の支援を受けて、音波を利用して廃水からマイクロプラスチックを分離する技術「アコースイープ(Acousweep)」を開発したと発表した。この技術は特殊な形状の房室内(流体の安定した流れ、適切な音波の形成、捕捉されたマイクロプラスチックの回収を容易にする形状)で掃引音響波(小さな粒子を特定の方向へ引き寄せる音波)を利用し、排水からマイクロプラスチック繊維を捉えて効率的に分離するもの。化学物質や溶剤、生化学的な添加物は不要で、分離されたマイクロプラスチックは回収タンクに滴下される。

 一般的に、排水からのマイクロプラスチック回収には膜型フィルターを活用するため定期的な交換が必要だが、今回開発した装置では連続的な水処理とマイクロプラスチック繊維の回収が可能になる。現在、20um以上のマイクロプラスチックを80%の分離効率で捕獲することを目標に、設計と運転パラメーターの最適化を進めているという。

 HKRITAはかねてからマイクロプラスチックの回収に向けて、工場や排水施設で直接使用できるソリューションを探していた。「アコースイープ」はプラグを挿すだけで使用可能でどんな廃水施設にも簡単に持ち運び、接続することができる。

 HKRITAはこの技術の独占権を持たず、興味を持つ全ての人が活用できるように「アコースイープ」のライセンスと、エンジニアリングのコンサルタントを提供するという。

 研究チームは物理学、応用物理学、繊維工学、プロセス工学からシステム工学まで、多様な分野から構成。音響波に注目した理由は、文献調査から音響ピンセット(音響波で形成されるもの)が対象物のサイズ範囲を広くカバーでき、比較的低い入力電力で済むことから、応用に適した候補だと発見したからだという。

 海洋マイクロプラスチック汚染の主な原因は、合成繊維に由来しており、欧州環境機関によると、全体の約16%~35%を占めると言われている。そのほか、大きなプラスチック破片が段々と小さくなっていくものや、角質除去用の健康・美容製品や歯磨き粉などの洗浄剤に含まれているマイクロビーズなど、さまざまな原因から発生しており、世界的な問題になっている。

 HKRITAは2006年創設の公的資金を受けた応用研究センター。香港特別行政区政府のイノベーション・テクノロジー基金に資金援助を受けている5つの応用研究センターの1つ。繊維・衣料産業を支援し、サステナブルな改善を推進し、社会の向上を促進するための、ミッドストリーム、ダウンストリームの応用研究に携わっている。

 H&Mファウンデーションは業界全体の変革を目指す非営利団体。気候や水、海、生物多様性、土壌の全ての地球環境にプラスの影響を与えるプラネット・ポジティブなファッションの未来に貢献できる技術を見つけるという野心のもと活動している。

The post 香港の研究所HKRITAがマイクロプラスチックを音波で分離する技術を開発 H&M財団の支援を受けて appeared first on WWDJAPAN.

ユナイテッドアローズの温室効果ガス排出削減目標が認証取得 パリ協定にコミット

 ユナイテッドアローズはこのほど、温室効果ガス排出削減目標において、科学的根拠に基づき、パリ協定に準じたものであることを認定する国際的イニシアチブSBT(Science-Based Targets)の認定を取得した。

 2030年までに、スコープ1(自社による直接排出)と2(自社が購入したエネルギーによる間接排出)で19年度比30%、スコープ3(自社がかかわるサプライチェーン全体での間接排出)で同15%削減を目指す。これに向け、店舗やオフィスで使用する電力を再生可能エネルギーに切り替えを進めているほか、自社商品のカーボンフットプリントの算出にも着手した。

 同社は20年4月に、サステナビリティ推進の指針として5つのテーマと16の重要課題を公表した。特に「サーキュラリティー」「カーボンニュートラル」「ヒューマニティー」の3つのカテゴリーに焦点を絞り、30年を達成目標年度にそれぞれのカテゴリーに紐づく数値目標を設定。自社サイト内で進捗を報告している。

The post ユナイテッドアローズの温室効果ガス排出削減目標が認証取得 パリ協定にコミット appeared first on WWDJAPAN.

“植物タンニンなめし”の持続可能性を科学的に証明 無料セミナーをイタリア文化会館で開催

 イタリア植物タンニンなめし革協会は5月18日(木)16時から、セミナー「WELCOME TO 2050 君たちを待っていたよ. 1282年から」をイタリア文化会館で開催する。事前予約制で、入場無料。同時通訳付きで、定員は300人だ。

 セミナーでは、全て天然原料の植物タンニンなめしが「持続可能である」ことを科学的に証明する。エビデンスに用いられるのは、繊維・なめし革分野の特殊分析に特化した検査機関“Ars Tinctoria”を設立し、企業のエコロジー・プロセスの研究なども行う科学者、グスターヴォ・アドリアン・デフェオ(Gustavo Adrián Defeo)博士と、フィレンツェの国立光学研究所の2年間にわたるプロジェクト“Bio-based by nature”の研究結果だ。

 両者が共同開発した“SCAR分析装置”により、革や繊維、プラスチック、化学製品など、さまざまな素材に含まれるバイオマス由来の炭素含有量の測定に成功。考古学的発掘物の年代測定と同様の分析方法で、物質中の放射性炭素を測ることで、植物タンニンなめしの持続可能性をデータから読み解く。

 当日は、デフェオ博士本人が講師として登壇。セミナー後には、プレス発表会やカクテルパーティーなども予定する。

 イタリア植物タンニンなめし革協会は、13世紀から続くトスカーナの伝統的な植物タンニンなめし革の保存と普及のために1994年に設立。現在は、高品質でニッチな製品を作りながら、卓越した技術や伝統を継承する19社のアルチザンタンナーで構成されている。また「トスカーナ産植物タンニンなめし革」は、同協会の製造規則に準拠し、トスカーナの職人たちが主に手作業で生産した革の品質を保証するための商標でもある。

問い合わせ先
イタリア大使館 貿易促進部
03-3475-1401

The post “植物タンニンなめし”の持続可能性を科学的に証明 無料セミナーをイタリア文化会館で開催 appeared first on WWDJAPAN.

“植物タンニンなめし”の持続可能性を科学的に証明 無料セミナーをイタリア文化会館で開催

 イタリア植物タンニンなめし革協会は5月18日(木)16時から、セミナー「WELCOME TO 2050 君たちを待っていたよ. 1282年から」をイタリア文化会館で開催する。事前予約制で、入場無料。同時通訳付きで、定員は300人だ。

 セミナーでは、全て天然原料の植物タンニンなめしが「持続可能である」ことを科学的に証明する。エビデンスに用いられるのは、繊維・なめし革分野の特殊分析に特化した検査機関“Ars Tinctoria”を設立し、企業のエコロジー・プロセスの研究なども行う科学者、グスターヴォ・アドリアン・デフェオ(Gustavo Adrián Defeo)博士と、フィレンツェの国立光学研究所の2年間にわたるプロジェクト“Bio-based by nature”の研究結果だ。

 両者が共同開発した“SCAR分析装置”により、革や繊維、プラスチック、化学製品など、さまざまな素材に含まれるバイオマス由来の炭素含有量の測定に成功。考古学的発掘物の年代測定と同様の分析方法で、物質中の放射性炭素を測ることで、植物タンニンなめしの持続可能性をデータから読み解く。

 当日は、デフェオ博士本人が講師として登壇。セミナー後には、プレス発表会やカクテルパーティーなども予定する。

 イタリア植物タンニンなめし革協会は、13世紀から続くトスカーナの伝統的な植物タンニンなめし革の保存と普及のために1994年に設立。現在は、高品質でニッチな製品を作りながら、卓越した技術や伝統を継承する19社のアルチザンタンナーで構成されている。また「トスカーナ産植物タンニンなめし革」は、同協会の製造規則に準拠し、トスカーナの職人たちが主に手作業で生産した革の品質を保証するための商標でもある。

問い合わせ先
イタリア大使館 貿易促進部
03-3475-1401

The post “植物タンニンなめし”の持続可能性を科学的に証明 無料セミナーをイタリア文化会館で開催 appeared first on WWDJAPAN.

神戸発シューズブランド「オッフェン」好調の理由 真摯な靴づくりの裏側

 2021年2月に誕生以来、口コミをベースに人気を高めているシューズブランドがある。セレクトショップのVMDやバイヤー、ディレクターを経験した、日坂さとみが手掛ける「オッフェン(OFFEN)」だ。ブランド名はドイツ語で“開放的な” “オープン”を意味する。

 軽い履き心地で足が疲れにくく、摩擦に強く、環境にも優しいのに“かわいい”——そんなシューズで“歩く楽しみ”を提案している同ブランドは、2万円以下という価格帯もあって幅広い層から支持を集め、立ち上げから2年目の22年の売上高は前年比230%、23年も150%のペースで推移している。伊勢丹新宿本店で4月5日から1週間開催したポップアップでは665足を販売し、1000万円以上を売り上げた。しかし日坂の歩みは至って堅実だ。素材や靴づくりの工程を徹底して調べ、開発には2年をかけるなど、シューズにもその誠実さが表れている。彼女の真摯なものづくりへの思いを聞きに、22年11月に創業地・神戸にオープンした初の路面店「オッフェン キタノ ハウス(Offen Kitano House)」を訪ねた。

“何を作るか”より
“余分を減らしてどう作るか”

WWDJAPAN(以下、WWD):環境に配慮したブランドを立ち上げようと思ったきっかけは?

日坂さとみ「オッフェン」プロデューサー(以下、日坂):一番は、子どもが生まれたことですね。それまでは買い物の基準も特になく、トレンドのアイテムを選んでいたのが、子どもが生まれ、子ども服の素材や環境、子育てについてなどいろいろ調べるようになり、自分が生産の裏側まで知らずに購入していたことに気付きました。

ブランド立ち上げに当たり、エシカル協会主催の「エシカル・コンシェルジュ講座」を受講していたのですが、坂野晶・元ゼロ・ウェイストアカデミー理事長の講義で、“ゼロ・ウェイスト(無駄や浪費をなくし、ゴミをゼロにすることを目標に廃棄物をできる限り減らす活動)”を実践する、徳島・上勝町に行く機会があったんです。そこで実際に分別されたゴミを見たときに、ほかのゴミは小分けにしてリサイクルできるのに、靴とバッグには“焼却”と書かれていたことに衝撃を受けて。これからものづくりに携わる人間として、ゴミが出ない仕組みに変えないと、自分の中のモヤモヤが晴れないと思いました。

WWD:「オッフェン」で大切にしていることは?

日坂:“ゼロ・ウェイスト”の考え方をベースに、ゴミが出ないように作るにはどうすればいいかを考えています。まずは生産工程を減らそうと、靴のパーツから見直しました。

WWD:具体的には?

日坂:「オッフェン」は、パーツを従来のパンプスの約半分に減らして作っています。通常パンプスは、中底や中敷、裏地、かかとの形状を保つ月型芯など、形状維持や結合のためさまざまなパーツを使います。そのため家庭で廃棄する際に分解できず、焼却処分になってしまう。「オッフェン」では、靴の加工に問題がない最小限までパーツを絞り、1足にかかる生産時間を半減させて、生産稼働率を上げました。これまでの靴づくりとは全く違う工程なので、2019年から工場と話し合いながら、約2年かけて製品化しました。

WWD:素材にもこだわっていると聞く。

日坂:アッパーはペットボトルの再生糸を100%使用し、独自に撚糸調整して強度を出しています。実は、ペットボトルの再生糸は靴に適した素材なんです。最初は違う素材を選んでいたのですが、長く使えて、劣化しにくいものを探していくうちに、たどり着きました。インソールは生物由来の資源を原料にしていて、約5年で生分解されます。取り外し可能なので自宅で洗えますし、インソールのみの買い替えもできます。ソールは、赤ちゃんの哺乳瓶と同じ成分で開発したオリジナルで、シリコンのような素材で摩耗に強く、丈夫です。製造方法も、機械でアッパーの形に編み上げることで裁断くずを極力減らし、ソールはカップに流し込んで作ることで、無駄が出ないよう配慮しています。

WWD:靴以外のこだわりは?

日坂:家に持ち帰ったときに捨てるものが出ないようにしたかったので、靴箱はありません。リユース可能な丈夫なペーパーバッグでお渡ししています。水で洗えるぐらい丈夫な再生紙で、観葉植物のプランターカバーや野菜を保存するバッグとしてなど、いろいろ活用できます。型崩れを防ぐ付属のシューキーパーは、トウモロコシやキャッサバのでんぷん質から生まれた、植物由来の生分解性プラスチック。コンポストで土に還ります。

WWD:デザインについて教えてほしい。

日坂:「オッフェン」は“何を作るか”ではなく、“余分なものを減らしてどう作るか”からスタートしたブランド。シーズンレスかつシーンレスで長く履いてもらえる靴を目指しています。私自身もともとスニーカー派で、たまにきれいめなスタイルをするときもヒールを履く勇気はなく、スニーカーとヒールの中間の靴があればとずっと思っていました。私たちの靴は、スニーカーのように軽快に歩けるけれど、見た目はエレガンス。“ポインテッドトー”“スクエアトー”“ラウンドトー”の3型を軸に、履き口のパターンで変えています。「オッフェン」で人気のベーシックなものに加え、リボンやフリル、ストラップなど女性らしいデザインも作っています。

WWD:フラットが特徴だが、今後ヒールを展開していく予定は?

日坂:作りたい気持ちはありますが、現在の靴づくりの工程では難しいので、無理せずフラットで、スニーカーに代わるエレガンスを追求したいです。

どうすれば“本物”になれるか
真の循環を目指して

WWD:ファッション業界歴が長いが、その経験が今どう生かされている?

日坂:「リステア(RESTIR)」ではVMDを、「ルシェルブルー(LE CIEL BLEU)」ではバイヤーとディレクターを経験しました。あの16年間で見せてもらったものは、ファッションの本質だったと思います。ファッションは心躍るものでないとテンションが上がらない。そして、どのアイテムにもデザイナーのストーリーが込められている。手に取ったときに感動するか——「オッフェン」の靴を作るときも、そういった思いを忘れないよう心掛けています。多くのブランドを見てきたからこそ、どうすれば“本物”になれるだろうと常に自問自答しています。そういうものづくりに対する考え方は、すごく学びましたね。

WWD:初の路面店を神戸・北野に決めた理由は?

日坂:神戸発のブランドなので、まずはこのエリアに出店したかった。“街中でも自然を感じられる場所”が出店の条件で、ここは日の光が入り、山も近く、1日の流れを感じられる。神戸は新しいものだけでなく、古いものも大切にしている街なので、ブランドコンセプトにも合っていると感じました。

WWD:この店舗ならではのこだわりは?

日坂:元の空間をあまり手直しせずに生かしています。家具も全てビンテージで、机やソファ、ラグなどもアップサイクル。新しい資源をできる限り使わずに店舗作りしました。将来的には、広尾で行っているようなワークショップやイベントをここでも開いたり、神戸の若手デザイナーともシェアしたりするスペースにしたい。だからシューズブランドとしては珍しく、フィッティングルームも作りました。いろいろな人にお声がけする予定です。

WWD:今後の目標は?

日坂:私たちはスローペースなブランドです。リピーターも多く、うれしいことに親子孫3代で履いてくださっている方もいて、口コミで広がっているのを感じています。急ぎ過ぎず、求め過ぎず進んでいますが、真剣にものづくりをしているので、より多くの人に知ってもらいたいという思いもある。現在は神戸の路面店と西宮阪急百貨店、東京・広尾に予約制サロンを構えており、今後はブランドの認知度を上げるためにも、もっと多くの人に「オッフェン」の世界観に触れてもらえる場所を作っていきたいです。

そして、ものづくりもまだ完成しているわけではありません。靴づくりの3R(リデュース、リユース、リサイクル)を実現させたので、次は「オッフェン」の靴をもう一度何か別の形に変えてリサイクルするという、本当の意味での循環を作ることが、自分が納得できるゴール。私たちのブランドだけでは難しい部分もあるので、循環を実現できるパートナーを探して2030年までにかなえたいです。

The post 神戸発シューズブランド「オッフェン」好調の理由 真摯な靴づくりの裏側 appeared first on WWDJAPAN.

「パトゥ」が仏スタートアップと連携 トレーサビリティーをスコア化

 LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「パトゥ(PATOU)」は、仏スタートアップ企業のフェアリーメイド(FAIRLY MADE)と連携し、定番商品をそろえた“エッセンシャル(Les Essentiels)”ラインの64アイテムを対象にトレーサビリティーと環境インパクトのスコアを測定した。

 フェアリーメイドが提供するサービスは、環境インパクト、社会インパクト、トレーサビリティー、リサイクル可能性、サステナビリティの5つのカテゴリーでサプライチェーン全体を評価する。2018年の創業時からLVMHと協業しており、「パトゥ」は同社と提携した初のラグジュアリーブランドとなった。

 取り組みの第一弾として「パトゥ」は、トレーサビリティーとリサイクル可能性に絞ってスコアを計測したところ、5点満点中トレーサビリティーが2.84、リサイクル可能性が2.39だった。同社は、「『パトゥ』はこうした情報を消費者に提供する数少ないラグジュアリーブランドだ。この結果をもとにさらに努力を重ねていく」という。23年秋冬コレクションからは、すべてのアパレル製品および革小物において計測する。

 「パトゥ」はギョーム・アンリ(Guillaume Henry)=アーティスティック・ディレクターが就任以降、製品追跡アプリを独自に開発したり、それぞれの商品の製造方法などについて詳細な情報を知れるQRコードを付けて販売したりするなどトレーサビリティーの担保に注力してきた。

The post 「パトゥ」が仏スタートアップと連携 トレーサビリティーをスコア化 appeared first on WWDJAPAN.

パタゴニアが注目するオーガニックに代わる新基準 “リジェネラティブ・オーガニック”とは?

 パタゴニア(PATAGONIA)は、リジェネラティブ・オーガニック(RO)農法を日本で普及すべく4月13日に初のカンファレンスを主催した。同社がパートナー企業と協業して2020年に設立した第三者認証機関リジェネラティブ・オーガニック・アライアンスのエリザベス・ウィットロー(Elizabeth・Whitlow)代表をはじめ、原材料生産地でのRO農法を推進する「ドクターブロナー(DR.BRONNER'S)」のゲロ・レソン(Gero Leson)=スペシャルオペレーション・ヴァイスプレジデント、日本で土壌生態学や農業環境工学を研究する専門家らを招き、RO農法の可能性について議論した。

 パタゴニアが「気候危機への解決策」として注目するRO農法は、不起栽培で炭素を固定しながら健全な土壌を構築する有機農法で、土壌の健康に加えて動物福祉と労働者の公平性の3本柱で構成する。ROC認証を監修するエリザベス・ウィットロー=エグゼクティブディレクターに、RO農法に注目すべき理由を聞いた。

WWD:近年、 ファッション業界でも“リジェネラティブ(環境再生型)”という考え方に注目が集まっている。その理由は?

エリザベス・ウィットロー=リジェネラティブ・オーガニック・アライアンス・エグゼクティブディレクター(以下、ウィットロー):もともとこの言葉は、食品業界で流行ったのが始まりだ。確かにこれまではファッションと農業の関係を意識する人はあまりいなかったが、最近人々は口に入れるものだけでなく、肌に触れる衣服に対しても同様に意識を向け始めている。そこで、自分たちが身につけているコットンやリネン、ヘンプが育てられる過程が、地球に負担をかけていることを意識する人たちも増えている。

WWD:RO認証を設立した理由は?

ウィットロー:ヨーロッパやアメリカでは“リジェネラティブ”がバズワード化する一方で、明確な基準が世の中になかったために、消費者が混乱してしまっていたからだ。畑を耕さない不耕起栽培であれば“リジェネラティブ”とうたうような企業もあった。しかし、作物を育てるのに化学薬品、肥料、除草剤、防虫剤、遺伝子組み換えの種子などを使用していては、たとえ不耕起であっても土壌の劣化は避けられない。そこで私たちは、土壌だけでなく、その土地に住む生物、人々などコミュニティー全体を維持し再生する包括的な基準を設けることにした。

WWD:パタゴニア以外に、どんなアパレル関連企業が興味を示している?

ウィットロー:加盟企業は約100社で、そのうち繊維関連企業は約10社。これまでは原材料に携わる農家からの問い合わせが多かったが、最近はブランドから直接「どこでROC認証を取得した綿花が買えるのか」や「どうやったら農家の支援ができるのか」といった問い合わせも増えてきた。「アディダス(ADIDAS)」や「H&M」といった大手のほか、ラグジュアリーブランドからの連絡もある。「ティンバーランド(TIMBERLAND)」も最初から興味を示してくれているブランドだ。彼らはRO認証済みのゴムの生産に挑戦しようとしている。ゴムの生産工程では、児童労働の問題も隠れており、そうしたリスクから自分たちのサプライチェーンを守ろうとしているわけだ。今は綿花での認証が進んでいるが、シルクやカシミアについても基準を作ってほしいといった要望ももらっている。

WWD:パタゴニアはインドの150以上の綿花農家と提携し、ROコットンの生産を進めてきた。同社のように直接農家を支援したいという企業も多い?

ウィットロー:パタゴニアはインドの農家と5〜6年かけて取り組み、RO農法のノウハウだけでなく、ジェンダー平等に向けた教育プログラムなども実施してきた。私たちもブランドと農家の橋渡し役を目指しており、パタゴニアが良い事例だ。まだ農家の直接的な支援をしたいという声は多くはないが、直近では「アウターノウン(OUTERKNOWN)」がペルーとインドの綿花農家の支援を始めたりしている。

Z世代やミレニアル世代で広がり

WWD:欧米の消費者の間では“リジェネラティブ”の認知度はどれくらい高まっているのか?

ウィットロー:急速な広がりに私たちも驚いているくらいだ。ニールセンによる市場調査では実際に“リジェネラティブ”を基準に買い物する層が一定数いるという結果が出ている。中でもZ世代やミレニアル世代の関心が高い。特に家庭を持ったミレニアル世代は、子どもに安心・安全なものを与えたいと考えたときに“リジェネラティブ”に行き着くようだ。

WWD:これまでのオーガニックでは不十分だと。

ウィットロー:そうだ。近年オーガニックへの基準が下がり、さまざまな問題が指摘されている。2017年に水耕栽培(土の代わりに水と液体肥料を使う栽培法)にオーガニック表記が認められたことも決定的な事例だ。工場畜産にも認可がおりた。動物にオーガニックな飼料を与えてはいるが、狭い劣悪な環境で飼育されており動物福祉の観点は全く考慮されていないといった現状もある。

WWD:パタゴニアは日本でRO農法を推進しようとしている。日本の農業はどんな課題があると考える?

ウィットロー:日本でもRO農法への研究が進んでいて、土壌の質の改善や炭素貯蔵量の増加などが証明されていることに驚いた。パタゴニアが主催したカンファレンスでは、日本特有の生物多様性をどのように維持していくのか、不耕起農業で雑草をいかに減らしていくかがポイントだと学んだ。また全世界が直面している最大の課題が気候変動だ。私が住んでいる北カルフォルニアでは、年々山火事の被害が拡大し、時期も早くなっている。土壌の微生物を増やし、そうした異常気象にも耐えうる土壌を作るためにもRO農法が重要だ。

WWD:日本では具体的にどのようにROC認証を広めていく?

ウィットロー:素晴らしいパートナーであるパタゴニアの日本支社が中心になって進めてくれる。ただ日本のファッション企業に伝えたいのは、自分たちの活動に責任を持ってほしいということ。ROC認証に興味を持ってくれたら、ぜひ私たちに声をかけてほしい。

The post パタゴニアが注目するオーガニックに代わる新基準 “リジェネラティブ・オーガニック”とは? appeared first on WWDJAPAN.

パタゴニアが注目するオーガニックに代わる新基準 “リジェネラティブ・オーガニック”とは?

 パタゴニア(PATAGONIA)は、リジェネラティブ・オーガニック(RO)農法を日本で普及すべく4月13日に初のカンファレンスを主催した。同社がパートナー企業と協業して2020年に設立した第三者認証機関リジェネラティブ・オーガニック・アライアンスのエリザベス・ウィットロー(Elizabeth・Whitlow)代表をはじめ、原材料生産地でのRO農法を推進する「ドクターブロナー(DR.BRONNER'S)」のゲロ・レソン(Gero Leson)=スペシャルオペレーション・ヴァイスプレジデント、日本で土壌生態学や農業環境工学を研究する専門家らを招き、RO農法の可能性について議論した。

 パタゴニアが「気候危機への解決策」として注目するRO農法は、不起栽培で炭素を固定しながら健全な土壌を構築する有機農法で、土壌の健康に加えて動物福祉と労働者の公平性の3本柱で構成する。ROC認証を監修するエリザベス・ウィットロー=エグゼクティブディレクターに、RO農法に注目すべき理由を聞いた。

WWD:近年、 ファッション業界でも“リジェネラティブ(環境再生型)”という考え方に注目が集まっている。その理由は?

エリザベス・ウィットロー=リジェネラティブ・オーガニック・アライアンス・エグゼクティブディレクター(以下、ウィットロー):もともとこの言葉は、食品業界で流行ったのが始まりだ。確かにこれまではファッションと農業の関係を意識する人はあまりいなかったが、最近人々は口に入れるものだけでなく、肌に触れる衣服に対しても同様に意識を向け始めている。そこで、自分たちが身につけているコットンやリネン、ヘンプが育てられる過程が、地球に負担をかけていることを意識する人たちも増えている。

WWD:RO認証を設立した理由は?

ウィットロー:ヨーロッパやアメリカでは“リジェネラティブ”がバズワード化する一方で、明確な基準が世の中になかったために、消費者が混乱してしまっていたからだ。畑を耕さない不耕起栽培であれば“リジェネラティブ”とうたうような企業もあった。しかし、作物を育てるのに化学薬品、肥料、除草剤、防虫剤、遺伝子組み換えの種子などを使用していては、たとえ不耕起であっても土壌の劣化は避けられない。そこで私たちは、土壌だけでなく、その土地に住む生物、人々などコミュニティー全体を維持し再生する包括的な基準を設けることにした。

WWD:パタゴニア以外に、どんなアパレル関連企業が興味を示している?

ウィットロー:加盟企業は約100社で、そのうち繊維関連企業は約10社。これまでは原材料に携わる農家からの問い合わせが多かったが、最近はブランドから直接「どこでROC認証を取得した綿花が買えるのか」や「どうやったら農家の支援ができるのか」といった問い合わせも増えてきた。「アディダス(ADIDAS)」や「H&M」といった大手のほか、ラグジュアリーブランドからの連絡もある。「ティンバーランド(TIMBERLAND)」も最初から興味を示してくれているブランドだ。彼らはRO認証済みのゴムの生産に挑戦しようとしている。ゴムの生産工程では、児童労働の問題も隠れており、そうしたリスクから自分たちのサプライチェーンを守ろうとしているわけだ。今は綿花での認証が進んでいるが、シルクやカシミアについても基準を作ってほしいといった要望ももらっている。

WWD:パタゴニアはインドの150以上の綿花農家と提携し、ROコットンの生産を進めてきた。同社のように直接農家を支援したいという企業も多い?

ウィットロー:パタゴニアはインドの農家と5〜6年かけて取り組み、RO農法のノウハウだけでなく、ジェンダー平等に向けた教育プログラムなども実施してきた。私たちもブランドと農家の橋渡し役を目指しており、パタゴニアが良い事例だ。まだ農家の直接的な支援をしたいという声は多くはないが、直近では「アウターノウン(OUTERKNOWN)」がペルーとインドの綿花農家の支援を始めたりしている。

Z世代やミレニアル世代で広がり

WWD:欧米の消費者の間では“リジェネラティブ”の認知度はどれくらい高まっているのか?

ウィットロー:急速な広がりに私たちも驚いているくらいだ。ニールセンによる市場調査では実際に“リジェネラティブ”を基準に買い物する層が一定数いるという結果が出ている。中でもZ世代やミレニアル世代の関心が高い。特に家庭を持ったミレニアル世代は、子どもに安心・安全なものを与えたいと考えたときに“リジェネラティブ”に行き着くようだ。

WWD:これまでのオーガニックでは不十分だと。

ウィットロー:そうだ。近年オーガニックへの基準が下がり、さまざまな問題が指摘されている。2017年に水耕栽培(土の代わりに水と液体肥料を使う栽培法)にオーガニック表記が認められたことも決定的な事例だ。工場畜産にも認可がおりた。動物にオーガニックな飼料を与えてはいるが、狭い劣悪な環境で飼育されており動物福祉の観点は全く考慮されていないといった現状もある。

WWD:パタゴニアは日本でRO農法を推進しようとしている。日本の農業はどんな課題があると考える?

ウィットロー:日本でもRO農法への研究が進んでいて、土壌の質の改善や炭素貯蔵量の増加などが証明されていることに驚いた。パタゴニアが主催したカンファレンスでは、日本特有の生物多様性をどのように維持していくのか、不耕起農業で雑草をいかに減らしていくかがポイントだと学んだ。また全世界が直面している最大の課題が気候変動だ。私が住んでいる北カルフォルニアでは、年々山火事の被害が拡大し、時期も早くなっている。土壌の微生物を増やし、そうした異常気象にも耐えうる土壌を作るためにもRO農法が重要だ。

WWD:日本では具体的にどのようにROC認証を広めていく?

ウィットロー:素晴らしいパートナーであるパタゴニアの日本支社が中心になって進めてくれる。ただ日本のファッション企業に伝えたいのは、自分たちの活動に責任を持ってほしいということ。ROC認証に興味を持ってくれたら、ぜひ私たちに声をかけてほしい。

The post パタゴニアが注目するオーガニックに代わる新基準 “リジェネラティブ・オーガニック”とは? appeared first on WWDJAPAN.

【2023年母の日】「サボン」がオリジナルギフト作り体験を開催 ドライフラワーをアップサイクル

 「サボン(SABON)」は、東京・中目黒にある旗艦店「サボン アトリエ スパ(SABON L’ATELIER SPA)」で、好きなドライフラワーと商品をセットにしたオリジナルギフトボックス作りが体験できるワークショップを、5月3日〜14日に開催する。

 同ワークショップは、本来は廃棄される“ロスフラワー“をドライフラワーにアップサイクルして商品やブーケとともにセットしたオリジナルギフトボックスを作るというもの。ドライフラワーは同ブランドで人気の香り“パチュリ・ラベンダー・バニラ”“デリケート・ジャスミン“”グリーン・ローズ“”ホワイトティー“にインスパイアされた4種を用意した。

 参加条件は商品1点以上およびギフトボックスの購入。参加費は税込1650円で、ドライフラワーと10分間のハンドマッサージチケット付きだ。所要時間は15分で、ビューティアドバイザーがドライフラワーのアレンジまで提案する。

■ SABON × RIN 『FLOWER SHOP』
日程:5月3日~14日
時間:11:00〜20:00(最終受付19:30)
場所:サボン アトリエ スパ(SABON L’ATELIER SPA)
住所:東京都目黒区上目黒1-17-3

The post 【2023年母の日】「サボン」がオリジナルギフト作り体験を開催 ドライフラワーをアップサイクル appeared first on WWDJAPAN.

「ザボディショップ」ビーガンメイクアップアイテムにティントタイプのリップ&チークが登場

 「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」は5月18日、ビーガンメイクアップのアイテムからティントタイプの“シアータッチ リップ&チーク”(全3色、各8mL、税込各2750円)を発売する。赤み系の3色をそろえ、軽いつけ心地で、シアーでマットな仕上がりが長時間持続する。

 同商品は、リップにもチークにも使え、ひと塗りでしっかりと発色。唇と頬に同じ色をプラスすることで、統一感のあるフェイスを演出する。コミュニティフェアトレードで調達したメキシコ産のアロエベラなど自然由来成分を85%配合し、乾燥しがちな唇や頬を保湿する。パッケージは、リサイクルガラスを採用した。

The post 「ザボディショップ」ビーガンメイクアップアイテムにティントタイプのリップ&チークが登場 appeared first on WWDJAPAN.

米化粧品小売大手「セフォラ」が化粧品容器回収プログラムを開始 アメリカとカナダの全600店舗で

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON、以下LVMH)傘下の化粧品小売店セフォラ(SEPHORA)はこのほど、空き容器回収プログラム「ビューティ・リパーパスド(Beauty (Re)Purposed)」を開始すると発表した。昨年7月にパッケージ容器の廃棄削減を目指すNPO団体パクトコレクティブ(PACT COLLECTIVE)と提携しパイロットプログラムをスタート。今回、アメリカとカナダの全600店に導入店舗を拡大し本格ローンチする。

 同プログラムは、消費者が自宅で使用済み容器の包装を外して洗い、中身が残っていないことを確認して店舗に返却する。容器は廃棄される代わりに、カーペットや再生ペレット、アスファルト、新たなパッケージ、エネルギー源などに生まれ変わる。米環境保護庁の推定では、米国のプラスチックのリサイクル率は9%にとどまる。米海洋大気庁によるとプラスチックは海洋環境に数百年残る可能性があり、ペットボトルは450年分解されずにとどまると言われている。

 セフォラのデスタ・レインズ(Desta Raines)=サステナビリティディレクターは、「多くの消費者が化粧品の容器の廃棄を複雑で手間だと感じている。廃棄・リサイクルが全ての人にとって身近なプロセスになるよう、価値観を共有し消費者と業界内外のサプライチェーン全体を啓蒙できるパートナーと組むことが重要だった」と語る。

 LVMH傘下の化粧品ブランド「ベネフィット・コスメティクス(BENEFIT COSMETICS、以下ベネフィット)」も、パクトコレクティブと提携する。消費者は空き容器を月に5個までパクトコレクティブに郵送でき、配送料は「ベネフィット」が負担する。郵送する化粧品のブランドは問わない。

 これらの取り組みはLVMHが推進する環境戦略“ライフ360(LIFE 360)”プログラムの一環で各ブランドが行なっている。“ライフ360”では、生物多様性の保護と気候変動に対する取り組み、循環経済の推進、透明性の保証の4つを柱に、2023年、26年、30年までのロードマップを掲げる。

The post 米化粧品小売大手「セフォラ」が化粧品容器回収プログラムを開始 アメリカとカナダの全600店舗で appeared first on WWDJAPAN.

環境に優しいシャンパーニュ「テルモン」 ボトルの軽量化から経営陣の自転車通勤まで

 シャンパーニュ「テルモン(TELMONT)」は、知る人ぞ知るサステナビリティとトレーサビリティーにこだわるブランドだ。同ブランドは1912年に創業。”母なる自然の名のもとに“をモットーに、環境に配慮したシャンパーニュを生産している。ルドヴィック・ドゥ・プレシ(Ludvic du Plessis)最高経営責任者(CEO)が4月末に来日し、都内ホテルで2023年に発行したサステナビリティ・ガイドの内容についてセミナーを開催した。

 多くのシャンパーニュメゾンがあるフランス・シャンパーニュ地方では、バイオダイバーシティー(生物多様性)へ配慮した農業が行われている。ブドウを原料とするシャンパーニュ業界では、生き生きとした土壌を保つことが重要だ。一方で、農薬、殺虫剤、化学肥料を使わないオーガニック農業をしているのは、わずか4%。シャンパーニュ地方は湿度が高いので、ブドウにカビが付きやすくオーガニック農業は難しいと言われているが「テルモン」では実施している。

 プレシCEOは、「畑から消費者に商品が届くまでCO2排出量を測るのが重要。『テルモン』では21年にサステナビリティプロジェクトをスタートして以来、計測して削減するためのビジョンを持ち実践している」と話す。ボックスをなくすことで、1本につき全体の8%のCO2削減を実現。輸送も、航空輸送は行わず全て海上輸送だ。空輸は海上輸送の27倍もの温室効果ガスを出すと言われている。

ラグジュアリー業界のリーダーとして先陣を切る

 全体の24%のCO2を排出するボトルについても軽量化を図った。シャンパーニュは発泡酒のため、通常のワインより強度のあるボトルが必要だ。プレシCEOは「ボトルは特注ボトルやクリアボトルを使用するのをやめ、再生ガラスを使用した緑色1種類のものに統一した。さらに、ボトル製造業社のベラリアと連携し835gのボトルを800gと最軽量化を実現。瓶内の圧力に耐えられるかテストをし、成功したばかりだ」と言う。わずか35gと思うかもしれないが、それでもCO2排出量が1本につき約1%削減になる。「年間3億2000本ものシャンパーニュが生産されているので、それらが軽量ボトルに切り替わればインパクトは大きい」と同CEO。

 「テルモン」の本社は、100%再生可能エネルギーで運営。全て電気自動車で、トラクターなどはバイオ燃料を使用している。経営陣の4人はパリから電車で移動し、最寄り駅からは折り畳み自転車で本社まで通勤している。

 プレシCEOは、「ラグジュアリー業界のリーダーとして『テルモン』は先陣を切って指針を示すことが大切。生産量を増やしてもCO2削減はできる。それを義務だと思い、プランを立案して進むだけだ」ときっぱり。

 「テルモン」では、2年ごとにサステナビリティ・ガイドを発行する予定だ。

The post 環境に優しいシャンパーニュ「テルモン」 ボトルの軽量化から経営陣の自転車通勤まで appeared first on WWDJAPAN.

パリ素材見本市「PV」がレイアウト刷新、来年7月展から「地域別」に

 世界有数の素材見本市の一つである「プルミエール・ヴィジョン(PREMIERE VISION以下、PV)」が岐路を迎えている。PVは長い間、パリの10数万㎡の広大な見本市会場で、年2回ファッションウィーク期間の前後にパリで開催され、世界中から5万人以上のバイヤーを集めてきた。だが、コロナ禍で来場者が激減。危機感をにじませるPVは2023年7月展から、大掛かりな改革に着手する。サステナビリティーを掲げ、資材などをリサイクル素材に切り替えるほか、1年後の7月展からは主力のテキスタイル部門で、これまでテイスト別に配置していた出展者ブースを、「欧州企業」「非欧州企業」でホール自体を分ける。改革の狙いを、同見本市を運営するプルミエール・ヴィジョン社のジル・ラスボルド(Gilles Lasbordes)ジェネラル・マネージャーに聞いた。

WWD:現状をどう見る?

ジル・ラスボルド(以下、ラスボルド):前回2023年2月展は、3万5500人の業界のプロが訪れた。1年前の22年2月展と比べると62%増、半年前の22年7月展と比べると48%増だった。コロナ禍の収束に伴い、来場者は戻りつつある。

WWD:コロナ前には5万人以上が訪れていたことを考えると、本回復には至っていない。その理由は?

ラスボルド:いくつもの要因が複雑に重なっているが、その一つは企業側が一旦減らした出張費を戻していないことがありそうだ。観光に比べ、ビジネストリップはまだコロナ前に戻っていない。国や地域によってもばらつきがある。遠い地域だから回復していないというわけでもなく、例えば日本はまだ戻っていないが、韓国は復活している。

 ただ、我々としては非常に危機感を持っている。今年の7月展の改革にあたってはバイヤーに大規模なアンケートも実施した。その結果は1.より効率化を求める 2.仕事のパフォーマンスに対するプレッシャー増 3.より計画的に 4.よりフォーラム重視 5.調達の優先順位の変化だった。

WWD:来年の7月展から、テキスタイルは「欧州」と「非欧洲」でホールを分ける。出展者数の多い日本やトルコを筆頭にアジアの企業から反発がありそうだが。

ラスボルド:出展者の配置・場所というのは、見本市の運営者にとって永遠の悩みであり、課題だ。ただ、今回の改変は、バイヤーへのアンケートに沿ったものであり、バイヤーのニーズに沿ったものだ。環境が激変し、改めて見本市の存在意義を見直す中で、我々の本質的な意義は、何よりもバイヤー、つまり来場者の使いやすさを常に高めていくこと。バイヤーはコロナ前に比べて、より早く、より効率的に会場を回りたいというニーズが強くなっている。その結果の一つが、「地域ごとに出展者を分類してほしい」というものだった。他の産業分野の見本市を見ても、グローバルなトレンドとして地域別・サプライチェーン別に配置するようになっている。出展者側には1年をかけて丁寧に説明していく。

WWD:サステナビリティへの対応は?

ラスボルド:見本市の運営会社としても、資材をリサイクル前提、あるいはリサイクル素材を使ったり、省エネに配慮した照明に変えたり、廃棄物の大幅な削減に取り組む。出展者やバイヤーに関しても、PV独自の基準を設け、来場者にわかりやすいツールなどを提供する。

WWD:デジタル化については?

ラスボルド:デジタルか、フィジカルか、という問題は我々にとって見れば古くて新しい問題ではあるが、我々の中ではすでにほぼ答えが出ている。素材見本市を運営する立場からすると、デジタルと比べると「生で見る・触る・感じる」のは圧倒的に情報量が多く、デジタルはあくまで補完的なものになるだろう。

WWD:どのくらいでコロナ前の水準に戻るのか?

ラスボルド:先のことは分からないし、特にいまは言うべきではない。ただ、21年9月に再開以降、回を重ねるごとに来場者の客足の回復スピードは増している。先ほども述べたようにデジタルはあくまで補完的な存在であり、リアルの方がバイヤーにとっては得られる情報量が圧倒的に多い。改革はもちろん今後も必要だが、本質的な部分で見本市の存在意義は変わらない。

The post パリ素材見本市「PV」がレイアウト刷新、来年7月展から「地域別」に appeared first on WWDJAPAN.

「エルメスのプティ アッシュ」展が大阪で開催 各部門の“不要”素材に職人とアーティストが命を吹き込むファンタジー 

 「エルメス(HERMES)」は、展覧会「エルメスのpetit h―― プティ アッシュ」を4月29日から5月18日まで大阪中之島美術館で開催する。展示のほか、予約制フロアでは購入できる一点物も多数登場する。「プティ アッシュ(petit h)」は、エルメス家第6世代のパスカル・ミュサールが2010年に設立した部門(メチエ)であり、現在はゴドフロワ・ドゥ・ ヴィリユー=クリエイティブ・ディレクターのもと、30人のチームで運営している。

 「プティ アッシュ」のモノづくりは素材から始まる。他の部門で使わなくなったレザー、シルク、クリスタル、陶器、馬の毛、金属といった素材を職人やアーティスト、デザイナーがあらゆる方法で組み合わせ、調整し、対話を重ねて製作する。結果、思いもよらない形と素材の出会いが生まれるという。「エルメス」はそれを「使われず埋もれかけたさまざまな素材に命を吹き込み、“役割”を与える場所」と表現している。美しさと機能性、上質な素材、卓越した職人仕事、そして遊び心を創造力でもってひとつにする、まさに「エルメス」らしさを凝縮した存在だ。

 28日に開いた内覧会で有賀昌男エルメス ジャポン社長は、日本における3度目の「プティ アッシュ」開催について「念願だった」と語り、「すべての素材に価値があると考える『エルメス』と、すべてに魂が宿ると考えてモノを大切にする日本の文化には共通点があると思う。ぜひここに来て、物に宿る価値を一人一人の観点で探し出してほしい」と話した。

大きな鯉のぼりの中はまるでパリの素材庫

 会場は2層で構成され、2階の展示エリア中央では大きな鯉のぼりが来場者を迎える。トンネルをくぐるように中に入るとそこにはパリの「プティ アッシュ」のアトリエの素材庫が再現されている。プレタポルテやレザーグッズ、家具、ジュエリーなど各部門から集められた廃棄予定のパーツや生地がところ狭しと並んでいる。ヴィリユーは「アーティストたちはこの素材庫に入ると皆目を輝かせ、驚くほどの速さで自分のお気に入りの素材を見つけ出す。その“反応力”にはいつも驚かされる」と振り返る。

 また、鯉のぼりの周りでは「プティ アッシュ」がどのような素材、技術、そして発想から生まれるかを図解とともに解説。「プティ アッシュ」の特徴は、アートのような存在でありながら必ず実用的である点だ。欠けたティーカップから作った置時計“ティータイム”や、水着の素材を使ったマスキングテープ、プレタポルテのボタンから生まれた“塩入れ”など日常使いのアイテムがそろう。ヴィリユーは「ボタンの穴を見たアーティストは“こんなに小さい穴なら塩入れにぴったり”とひらめいた。アーティストの目と、そのアイデアを具現化する職人の技の両方があるから実現している」と説明する。

予約制フロアでは数え切れないオブジェ。購入も可

 1階ホールは「プティ アッシュ」の完成品の販売エリア(要予約)で、数え切れない多種多様なアイテムが並ぶ。開化堂との共創など、日本のクラフトやアーティストとの協業も多い。来場者を迎える大きな馬のオブジェは、ねぶたの技法を採用した。

 会場の空間デザインを担当したのは、長年「プティ アッシュ」の活動に関わってきたアーティストの河原シンスケだ。パリを拠点とする河原は、独自のジャポニズムを感じさせる表現で知られており、今回は舞台美術のような書割によって「プティ アッシュ」のための空間を描き、来場者が俳優となり物語に入るこむような演出を設けた。

 制作時はいつも物語を創るところから始めるという河原は、今回は鳥獣戯画からヒントを得て物語を設定した。猿が随所に登場するのは、彼らが案内役だからだ。「猿は日本ではポピュラーだが、フランスの生活では身近な存在ではない。日本で開催する展覧会の案内役を猿が担い、エルメスの象徴である馬、そしてカエルやウサギをこの世界へと案内することにした」と河原。そんな物語を念頭に会場内を進むとより一層楽しい。

 同展の説明に“サステナブル”という言葉はないが、その言葉が広く使われる前に始まり継続してきた「プティ アッシュ」の活動は、これぞサステナブルなモノづくりと言えるだろう。

■「エルメスのpetit hープティ アッシュ」
会期:2023年4月29日(土・祝)~5月18日(木)
住所:大阪府大阪市北区中之島4-3-1大阪中之島美術館
開催時間:
・2階多目的スペース 展示エリア(入場無料) 10:00~18:00
・1階ホール 販売エリア(入場無料 / 要予約) 10:00~18:00
・2階芝生広場 プティ アッシュ カフェ 11:00~18:00
※展示エリアは混雑状況により入場制限
※プティ アッシュ カフェは天候により中止の可能性あり

PHOTO:MASASHI ASABA

The post 「エルメスのプティ アッシュ」展が大阪で開催 各部門の“不要”素材に職人とアーティストが命を吹き込むファンタジー  appeared first on WWDJAPAN.

ケリングのイノベーションラボがピッティと協業 若手デザイナーのサステナビリティを支援

 ケリング(KERING)のマテリアル・イノベーション・ラボ(Materials Innovation Lab以下、MIL)は、世界最大のメンズ見本市「ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMMAGINE UOMO 以下、ピッティ)」を主催するピッティ・イマージネと協業し、若手デザイナーのサステナビリティへの取り組みを支援する。6 月13〜16 日に開催される「ピッティ」のサステナビリティに特化した「S/Style サステナブルスタイル」コーナーで、MIL がサポートした若手ブランドの作品が展示される予定だ。 

 「S/Style サステナブルスタイル」のキュレーターで、ファッションジャーナリストのジョルジア・カンタリーニ(Giorgia Cantarini)が選んだ10 ブランドが作品を展示する。MIL は、アップサイクルやバイオベース素材の方法、製造工程における認証の取得方法など、最先端かつ環境負荷の低いデザイン工程の取り入れ方を指導した。
 
 ケリングのクリスチャン・トゥビト(Christian Tubito)=MIL ディレクターは、「S/Style プロジェクトは、オープンイノベーションを推進する私たちの姿勢と完璧にマッチした。今回の取り組みは、ケリングの基準に沿ってMIL が開発したプロトタイプの素材を提供すると同時に、環境負荷の低いコレクションを披露する機会を提供するもので、サステナビリティを取り入れたいと考えている若手デザイナーを支援する過去に例がないパートナーシップだ」とコメントした。MIL は2023 年に10 周年を迎える。 

 ピッティのコミュニケーション&スペシャルプロジェクト長兼ピッティ ディスカバリー財団事務局長のラポ・チャンキ(Lapo Cianchi)も、今回の取り組みはビジネスとサステナビリティの両立に悩む若手ブランドに対する画期的なパートナーシップだといい、「MIL の実践的な支援に感謝したい」と強調した。

The post ケリングのイノベーションラボがピッティと協業 若手デザイナーのサステナビリティを支援 appeared first on WWDJAPAN.

「ラッシュ」からブランド初のプラスチックパッケージ不使用のビーガン対応マスカラ誕生

 「ラッシュ(LUSH)」は5月5日、ブランド初のプラスチックパッケージを使わないビーガン対応の“ネイキッドマスカラ”(全4色、税込各1800円)を全国の77店舗及び公式オンラインストアで発売する。“ネイキッドマスカラ”の誕生により、プラスチックのごみを最も多く出している業界の1つである化粧品業界のごみ問題に一石を投じる。

 「ラッシュ」では現在、アイテムの約66%が使用後にごみとなってしまうパッケージを使用しない「ネイキッド(裸)」の状態で販売。身近にあるお気に入りのアイテムを「ネイキッド」にしていくことがプラスチック問題の解決の一歩になると考えている。新たに登場する“ネイキッドマスカラ”は、リジェネラティブ(再生可能)な方法で原材料を調達したビーガン対応製品で、自然由来の原材料を使用しているため使用後は自然に害を及ぼすことない環境に配慮したアイテムだ。

 “ネイキッドマスカラ”はピンク、ブルー、ブラウン、ブラックの4色を用意し、従来マスカラのもちを良くするために用いられる人工ポリマーの代替品としてメキシコ原産のキャンデリラソウから採れるキャンデリラワックスを配合。また、フェアトレードのオーガニックカカオバターを使用しまつ毛のコンディションを整える。さらにハゼノキの果皮からとれたモクロウがまつ毛をコーティングして立体感を高める。

 ブラシの種類は、ボリューム・ロング・ナチュラルをそろえ、店舗では“ネイキッドマスカラ”購入時に好みのブラシをセレクト。公式オンラインストアで購入の際は、3本全てを届ける。

The post 「ラッシュ」からブランド初のプラスチックパッケージ不使用のビーガン対応マスカラ誕生 appeared first on WWDJAPAN.

マッシュが「セサミストリート」の公式ストアを運営 11月、池袋サンシャインシティに1号店

 マッシュスタイルラボは、米国発の世界的な教育作品「セサミストリート(SESAME STREET)」の公式ストア「セサミストリートマーケット」の1号店を、東京・池袋のサンシャインシティに11月下旬オープンする。ライセンス代理店であるソニー・クリエイティブプロダクツを介し、番組を制作する非営利教育団体セサミワークショップとパートナーシップ契約を結び、店舗を運営する。物販にカフェやワークショップスペースなどを複合し、作品の世界観を表現する。「セサミストリートマーケット」事業単体で、2026年8月期までに売上高10億円を目指す。

 サンシャインシティの店舗は専門店街アルパ1階 。家族連れを中心に、平日で約8万人、休日で約10万人(コロナ禍前)が訪れる施設の集客力を生かす。店舗面積は約330平方メートル。物販スペースには、ぬいぐるみやバッグ、食物販、タンブラー、タオルなどの雑貨を中心に約200点が並ぶ。同社は「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」でぬいぐるみなどの雑貨の企画ノウハウがある。「キャラクターモチーフの服や雑貨だけでなく、バッグやボディークリーム、日焼け止めが(店に)並んでいてもいい」と親会社マッシュホールディングスの近藤広幸社長。同社の強みであるアパレルや化粧品のリソースも生かす。併設するカフェでは、“エルモ”や“ビッグバード”“クッキーモンスター”などのキャラクターをモチーフにしたカラフルで、「子どもが食わず嫌いや苦手食材を克服できるような」(同社)フードやドリンクを提供する。

ダイバーシティを作品を通じ伝える

 小学生のときには「セサミストリート」のグラフィックが描かれたペンケースを使っていたという近藤社長。「原色のキャラクターは幼い自分にとって衝撃的で、今の自分にも影響を与えている」と語り、グラフィック作品としての魅力にも注目する。サンシャインシティの店舗では工作や絵画教室を実施し、「子ども だけでなく大人も楽しめるコンテンツ」を盛り込む。

 また、「セサミストリート」はバラエティー豊かなキャラクターを通じて、多様性の尊重・共存の大切さを子どもたちに伝えてきた。近藤社長は「私たちはウエルネス とサステナビリティを旗印として会社を運営してきた。ウエルネス とは『人の笑顔』であり、サステナビリティとは『未来の子どもの笑顔を守る』ことだ」とし、「私たちも“ファミリー”となり、作品の持つ魅力 やダイバーシティへの姿勢を多くの人々に伝えていけたら」と話した。

The post マッシュが「セサミストリート」の公式ストアを運営 11月、池袋サンシャインシティに1号店 appeared first on WWDJAPAN.

「ルイ・ヴィトン」がサステナブル素材などを使用したメンズスニーカーを発売

 「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は、サステナブル素材やモノグラム・パターンを用いたメンズのスニーカーを発売した。

 オーバーサイズのLV イニシャルが目を引く“チャーリー・ライン スニーカー”(14万4100円税込、以下同)には、サステナブル素材を90%使用する。アッパーはリサイクル素材などで、アウトソールはバイオプラスチック製だ。

 モノグラム・デニムとメッシュを組み合わせた“ランアウェイ・ライン スニーカー”(17万6000円)は、ランニングシューズから着想を得たデザインで、側面には彗星(すいせい)のように尾を引くLV イニシャルをあしらう。

 柔らかなカーフレザーにマイクロ・モノグラム パターンをエンボス加工した“リヴォリ・ライン スニーカー”(13万9700円)は、透明なラバーソールがさりげなくデザインを引き立て、「形状記憶のアナトミックインソールが理想的な履き心地を実現する」という。

The post 「ルイ・ヴィトン」がサステナブル素材などを使用したメンズスニーカーを発売 appeared first on WWDJAPAN.

カリフォルニア発「マリブサンダルズ」からレインボーカラーの手編みサンダル

 カリフォルニア・マリブ発の「マリブサンダルズ(MALIBU SANDALS)」は、レインボーカラーのサンダル“ズマ”を販売中だ。価格は1万2100円(税込)。

 同ブランドは、「アッパーは手編みによるもので足なじみが良く、立体的なインソールがフィット感を高める。また、クッション性に富むEVAミッドソールと、グリップ力のあるアウトソールも備える」と話す。

 「マリブサンダルズ」は2015年に創業。動物由来の素材を使用しないことなどをブランド理念に掲げる。

 マリブは全米屈指の高級住宅地として知られる一方、サーフシティーとしての顔も持ち、「上質かつリラクシングなサンダルが必需品」だという。

The post カリフォルニア発「マリブサンダルズ」からレインボーカラーの手編みサンダル appeared first on WWDJAPAN.

カリフォルニア発「マリブサンダルズ」からレインボーカラーの手編みサンダル

 カリフォルニア・マリブ発の「マリブサンダルズ(MALIBU SANDALS)」は、レインボーカラーのサンダル“ズマ”を販売中だ。価格は1万2100円(税込)。

 同ブランドは、「アッパーは手編みによるもので足なじみが良く、立体的なインソールがフィット感を高める。また、クッション性に富むEVAミッドソールと、グリップ力のあるアウトソールも備える」と話す。

 「マリブサンダルズ」は2015年に創業。動物由来の素材を使用しないことなどをブランド理念に掲げる。

 マリブは全米屈指の高級住宅地として知られる一方、サーフシティーとしての顔も持ち、「上質かつリラクシングなサンダルが必需品」だという。

The post カリフォルニア発「マリブサンダルズ」からレインボーカラーの手編みサンダル appeared first on WWDJAPAN.

仏発サステナブルビューティブランド「ラ ブーシュ ルージュ」がスティックハイライターとチークを発売

 フランス発のサステナブルビューティブランド「ラ ブーシュ ルージュ(LA BOUCHE ROUGE)」は4月21日、“スティックハイライター” (全4色、税込6500円)と“スティックチーク” (全5色、税込6500円)を発売した。ジュンが展開する「センス・オブ・ヒューモア(SENSE OF HUMOUR)」の公式サイトと店舗で販売する。

 “スティックハイライター”は、クリーミーなテクスチャーで肌に潤いを与え繊細な輝きをもたらす。カラーバリエーションは虹色のベールがかかるホワイト、ローズトーンの輝きで顔色を引き立てるピンク、繊細な反射で顔立ちを引き締めるゴールド、メタリックの深みのある色合いで輪郭を際立たせるブロンズをラインアップ。クリーンな成分を用いて、一人一人の美しさを引き立てる。

 “スティックチーク”はヒアルロン酸とエイジングケアで知られる仏サン・シュリアックの海藻を原料に採用し、97%天然由来成分で製造した。カラーは肌になじむヌード、ほんのり頬を染めるブラウンピンク、瞬時に顔色に明るさを与えるポップピンク、コーラルカラーのアプリコット、グラマラスなタッチを加えるブリックレッドの5つをそろえた。クリーミーなテクスチャーは使いやすく、簡単に重ねることができる。頬にとろけるようになじみくすみのない仕上がりをかなえる。

 ハイライターとチークは共にビーガン、クルエルティフリー、シリコンフリー処方。紙製容器のリフィルは単独で使用できるほか、レザーケースに入れて使用することも可能だ。

 同ブランドはロレアル(L'OREAL)出身のニコラ・ジェルリエ(Nicolas Gerlier)が立ち上げ、日本ではジュンが独占販売とマーケティングのパートナーシップを契約。マイクロプラスチックを使わないリップスティックをアイコンに、サステナブルなビューティ商品を提案している。

The post 仏発サステナブルビューティブランド「ラ ブーシュ ルージュ」がスティックハイライターとチークを発売 appeared first on WWDJAPAN.

パイナップルの葉から作る繊維 東南アジアで量産体制へ

 スタートアップ企業のフードリボン(沖縄県大宜味村、宇田悦子社長)は24日、パイナップルの葉から繊維を抽出する機械の発表会を都内で行った。生産農家が廃棄していたパイナップルの葉やバナナの茎から作り出した繊維を衣料品などに利用する。

 これまでもパイナップルの葉から繊維を抽出する機械はあったが、手作業に頼る工程が多く、手間暇がかかるため、普及しなかった。フードリボンは21年から研究を開始し、水圧によって繊維を抽出する方法を開発。機械も小型化して、農家に設置できるようにした。パイナップルは東南アジアの零細農家で作られている場合が多く、彼らの所得向上に寄与する。繊維を抽出した後の残りかすは家畜の肥料として利用する。

 まず国内でパイナップル生産の盛んな沖縄県に20台を設置し、繊維の生産を始める。その後、夏にかけてインドネシアに200台を設置して月産20トン、フィリピンに600台を設置して月産60トンの生産を目指す。台湾、中国、タイ、マレーシアなどでも設置を進める。

 発表会には経産省、ファーストリテイリング、TSIホールディングス、豊島、ゴールドウイン、伊藤忠商事、旭化成などの関係者約110人が集まり、関心の深さをうかがわせた。昨年フードリボンと業務提携を結んだTSIホールディングスの下地毅社長は「実際に抽出された繊維に触れ、品質の良さに驚いた。事業のポテンシャルは大きい」と話す。

 フードリボンの宇田社長は「パイナップルはグローバルサウス(途上国)で生産されている。捨てていた葉に価値を見出し、農家の所得向上につなげるとともに、循環型の社会を実現したい」と語った。

The post パイナップルの葉から作る繊維 東南アジアで量産体制へ appeared first on WWDJAPAN.

服が肥料に? 衣と食の循環モデル「サーキュラーファーム」を体感できるフロアが銀座に期間限定オープン

 クレサヴァは、アルーフ ホームと協業し、4月22日、東急プラザ銀座7階に「サーキュラーファーム ミュージアム」をオープンした。7月末までの期間限定。約1320平方メートルの広大なスペースに、“学び・体験・実践”をコンセプトとするブースやショップスペースを設け、レストラン&バーを併設。衣と食の循環モデル「サーキュラー ファーム」を体感できる場所として、取り組みをアピールする。

 「サーキュラー ファーム」とは、廃棄されるはずだった衣類を肥料として土へと還しながら、野菜を育てることで循環させる仕組み。クレサヴァは衣類を肥料へと加工するテクノロジーを開発し、特許を取得。京都・南丹市に自社農園を持ち、回収した繊維を粉砕して有機発酵物物と混ぜ合わせて発酵させ、円柱状のペレットにして肥料として畑に使用して野菜を育てている。「サーキュラーファーム ミュージアム」では、鉢に土とペレットを入れてバジルやミニキャロットのタネをまく体験コーナーや、京都の野菜や食品、調味料などを販売するマルシェを構える。衣料回収コーナーもあり、会員登録すると重さに応じてポイントがもらえ、店舗内やオンラインストアで使用できる。

 「天然繊維のみを回収してきたが、このほど化学繊維も肥料化に成功した。肥料は農産物によってレシピの調整が可能だ。衣類から衣類の循環ではなく、衣類から食へ。『サーキュラー ファーム』をライフスタイルの一部になるくらい浸透させたいし、コミュニティーを構築したい。海外で特許の申請も行っており、日本から技術を発信したい」と園部皓志クレサヴァ社長は語る。

 「サーキュラーファーム ミュージアム」にはほかに、天然素材を用いたライフスタイルブランド「アルーフ ホーム(ALOOF HOME)」も展示・販売。さらにレストラン&バー「YUBA」では、京都の食材を使った和食中心のメニューがそろう。

 なお、「アルーフ ホーム」は7月末に東急プラザ銀座4階にショップをオープンする。

The post 服が肥料に? 衣と食の循環モデル「サーキュラーファーム」を体感できるフロアが銀座に期間限定オープン appeared first on WWDJAPAN.

コットンパフやシートマスクなど用途さまざま 環境配慮の不織布「ベンリーゼ」に熱視線

 旭化成の独自技術によって生まれた「ベンリーゼ(BEMLIESE)」は、サステナブルで高品質な不織布だ。宮崎県延岡市で1974年に製造をスタート、生分解性や密着性、吸液性、保液性、透明性といった優れた機能から、メディカル用品、コスメ用品、工業用資材などあらゆる分野で使用されている。今回は医療現場でも日々「ベンリーゼ」素材を使用している皮膚科・内科医でベストコスメの審査員など美容の専門家でもある友利新氏を迎え、「ベンリーゼ」の魅力や広がる素材の可能性について聞いた。

サステナブルな
高機能素材

WWD:「ベンリーゼ」は綿実油を作るときの副産物であるコットンリンター(種子の周りの産毛)を原料とし、旭化成独自に開発した製造工程によって、再生セルロース連続長繊維不織布にしたもの。美容分野では約20年前からシートマスク素材を中心に採用されている。

友利新氏(以下、友利):「ベンリーゼ」は繊維が絡み合って自己接着をしていることやシートの柄、糸の細さなど製造工程の全てが計算され尽くした技術から生まれている。そして長くつながった糸が積層されてロール状になっているということは、水を吸収すると毛管現象のように満遍なく一気に行き渡り、かつ保水能力も高いということ。シートマスクにありがちなパッケージの隅に液がたまってしまいシート自体に水分のムラができることもない。さらに保液性や密着性もあるため、液含みが良く長時間肌に付けていても使い心地が良いだろう。そして、毛羽残りや毛羽立ちがほとんどないことも美容の観点から見て素晴らしい可能性を感じる。

国際基準の認証を
数多く取得

WWD:約50年前から製造されている「ベンリーゼ」は、不織布ガーゼ“ハイゼガーゼ”として医療現場での活用からスタート。友利さんにとっても身近な素材では?

友利:“ハイゼガーゼ”は毛羽立ちにくい特性から、マイクロスコープやオペ器具、内視鏡などを拭く用途で使用している。家でも使用したいくらい愛用しておりとても身近な存在。そして、100%天然由来の原料である「ベンリーゼ」は生分解し土に還る素材のため、同素材の“ハイゼガーゼ”も実は土に還る素材なんだと驚いた。今でこそサステナブルやSDGsに取り組んでいる企業は多いが、約50年前から環境に配慮する素材を作り出しているのは誇れることだ。

WWD:今後の「ベンリーゼ」に期待することは。

友利:シートマスク以外の広がりも期待させてくれる素材だ。私は普段から肌に負担をかけないために日焼け・摩擦・乾燥の3つを避けるように伝えているが、コロナ禍のマスク生活で摩擦による肌への影響を意識する人が増加。肌の摩擦を避けるために洗顔後はタオルを使わずに使い捨てシートを使う人も増えている。「ベンリーゼ」は吸水力が高く肌を何度も押さえ込まずに1度で水分を拭き取ってくれる上に、肌当たりも良いため、そのような人に向けた商品もいいだろう。また、アイメイクをオフする際にこすることで生じる目回りの黒ずみにも悩んでいる人が多い。クレンジング液を含んだ「ベンリーゼ」のアイメイクリムーバーがあれば、保水性があるので目元を軽く押すだけの摩擦いらずでメイクオフできる。「ベンリーゼ」はしっかりとブランディングされた素材のため、何を選べばいいのか分からないという人にも選択肢の一つになる、美容分野に適した素材だといえる。

旭化成の
「ベンリーゼ」とは

 ベンリーゼは、綿実油を作る際の副産物、綿花の種子の周りの産毛である“コットンリンター”を原料とした、連続長繊維再生セルロース不織布だ。自然の働きによって生分解し土壌に害を及ぼすことなく土に還って堆肥化するなど、天然素材の持つ特性と化学的機能を持ち合わせたサステナブルで高機能な素材といえる。旭化成は1974年に「ベンリーゼ」の製造をスタートしており、長年の経験や技術開発により100%天然由来の原料を使って優れた機能と確かな品質の素材を日々生み出している。

PHOTOS : SHUHEI SHINE,
TEXT : WAKANA NAKADE
問い合わせ先
旭化成 ベンリーゼ営業部
03-6699-4648

The post コットンパフやシートマスクなど用途さまざま 環境配慮の不織布「ベンリーゼ」に熱視線 appeared first on WWDJAPAN.

タイ発のアクセサリーブランド「ピパチャラ」が伊勢丹新宿でポップアップ 地元コミュニティーと作るマクラメ編みのアイコンバッグなど販売

 タイ発のアクセサリーブランド「ピパチャラ(PIPATCHARA)」は伊勢丹新宿本店本館1階で初のポップアップを開催中だ。会期は4月25日まで。ポップアップ開催に合わせ、デザイナーのピパチャラ・ケオジンダ(Pipatchara Kaeojinda)が来日した。

 ベストセラー商品のイタリアンレザーにマクラメ編を施したハンドバッグ“ジェイド”(税込8万5800円)のほか、全面にクリスタルを施した“ミニ アム クリスタル”(同8万5800円)、リサイクルプラスチックのパーツで装飾した“インフィニチュード”(同11万8800円)、新作の月をイメージした“ムーンバッグ”(同12万9800円)などを販売する。

“ファッション・フォー・コミュニティー”を掲げ、地元の雇用を創出

 ケオジンダはタイ・バンコク生まれ。「シーバイクロエ(SEE BY CHLOE)」でアシスタントデザイナー、「ジバンシィ(GIVENCHY)」でジュニアプリントデザイナーなどを経験したのち、2018年に姉のジットゥリーニ(Jittrinee)と同ブランドを立ち上げた。地元タイで編まれたマクラメ編みがアイコンで、伝統工芸を尊重した「アートピースとしてのバッグ」を提案する。

 アイテムは、タイのコミュニティーと連携して全てハンドメイドで制作し、地元の雇用創出につなげている。22年には米「フォーブス(Forbes)」の「女性が設立したエシカルブランド 5選」にも選出された。「私たちは、“ファッション・フォー・コミュニティー”を掲げている。大切にしているのは、一緒に働く人達やそのコミュニティーのために尽くすことだ。私と姉はタイ北部にある5つのコミュニティーに定期的に訪れマクラメ編みの技術を教えている。そうした活動の甲斐もあり、ブランドを立ち上げた当初から今に至るまで現地の人々との信頼関係が築けた」とケオジンダデザイナー。

 商品軸でも環境に配慮に取り組む。例えば“インフィニチュード”コレクションで使用する装飾パーツは、タイのリサイクル工場と開発した独自の再生技術で製造する。コーラルピンクのパーツは100%ヤクルトボトルで、パールブルーのパーツは100%ペットボトルのキャップ部分をリサイクルし柔らかなカラーを再現した。「形は海の有機的な形をイメージしている。なぜなら、タイには多くのゴミが海から漂着するから。(原料が)ゴミであることをダイレクトに伝えるのではなく、手に取った人が海との関係性を感じられるようなデザインを意識した」。

 ECとポップアップを主販路に、タイ、アメリカ、フランス、アラブ首長国連邦、日本などで展開する。日本ではアイゼンが販売代理店となり、ポップアップのほかセレクトショップに販路を広げる。現在はレイビームス六本木ヒルズ店や「カーサ フライン(CASA FLINE)」などで取り扱う。ケオジンダデザイナーは、「明確なターゲット層は定めていないが、バッグの背景ストーリーを楽しみ広めてくれる人たちに届けていきたい」という。

The post タイ発のアクセサリーブランド「ピパチャラ」が伊勢丹新宿でポップアップ 地元コミュニティーと作るマクラメ編みのアイコンバッグなど販売 appeared first on WWDJAPAN.

【2023年GW】ユナイテッドアローズが「グリーンレーベル」キッズ商品の売り上げ1%を寄付

 ユナイテッドアローズは、サステナビリティ活動「サローズ(SARROWS)」の取り組みとして「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(UNITED ARROWS GREEN LABEL RELAXING以下、GLR)」の4月29日〜5月7日のキッズ商品の売り上げ1%を寄付する“1%チャリティキャンペーン”を実施する。

 寄付金は、認定NPO法人フローレンスを通じて、待機児童問題など、子どもたちを巡る社会問題の解決につなげるために使用される。2011年から継続している同企画は、毎年2回、ゴールデンウィークとクリスマスの時期に開催。前回22年12月には、56万3327円の寄付につながった。

 キャンペーンはGLRキッズ取り扱い店舗、ユナイテッドアローズ オンライン、ゾゾタウン、アイルミネ、タカシマヤファッションスクエア、楽天ファッション、アマゾン、マガシーク、dファッション、ハッピープラスストア、アンドモールで実施する。

The post 【2023年GW】ユナイテッドアローズが「グリーンレーベル」キッズ商品の売り上げ1%を寄付 appeared first on WWDJAPAN.

【2023年GW】ユナイテッドアローズが「グリーンレーベル」キッズ商品の売り上げ1%を寄付

 ユナイテッドアローズは、サステナビリティ活動「サローズ(SARROWS)」の取り組みとして「ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング(UNITED ARROWS GREEN LABEL RELAXING以下、GLR)」の4月29日〜5月7日のキッズ商品の売り上げ1%を寄付する“1%チャリティキャンペーン”を実施する。

 寄付金は、認定NPO法人フローレンスを通じて、待機児童問題など、子どもたちを巡る社会問題の解決につなげるために使用される。2011年から継続している同企画は、毎年2回、ゴールデンウィークとクリスマスの時期に開催。前回22年12月には、56万3327円の寄付につながった。

 キャンペーンはGLRキッズ取り扱い店舗、ユナイテッドアローズ オンライン、ゾゾタウン、アイルミネ、タカシマヤファッションスクエア、楽天ファッション、アマゾン、マガシーク、dファッション、ハッピープラスストア、アンドモールで実施する。

The post 【2023年GW】ユナイテッドアローズが「グリーンレーベル」キッズ商品の売り上げ1%を寄付 appeared first on WWDJAPAN.

アダム エ ロペと水着「スピード」が初コラボ ラッシュガードなど5型を発売

 セレクトショップのアダム エ ロペとスイムウエアの「スピード(SPEEDO)」は4月26日、初コラボした5型の商品を発売する。コンセプトは“スイムウエア×モード”で、「『スピード』の機能素材と、アダム エ ロペのデザイン性を融合した」と話す。両者の店舗および公式オンラインストアで扱う。

 ラッシュガード(3万1900円税込、以下同)、ロンパース(3万5200円)、ハット(9900円)の3商品には「スピード」が独自開発した“レーザー・コーデュラ”を用いる。同素材は、「はっ水・ストレッチ・耐久性に優れ、同時に柔らかな肌触りも兼ね備える。UVもカットする」という。

 また、セットアップにはリサイクルナイロン糸“レコ・ナイロン”を採用し、「環境に配慮した」。

 「スピード」は1928年にオーストラリアでスタートした。

The post アダム エ ロペと水着「スピード」が初コラボ ラッシュガードなど5型を発売 appeared first on WWDJAPAN.

「無印良品」がスキンケアに特化した初のポップアップストア カウンセリングや購入特典も

 「無印良品」は4月26日〜5月2日、スキンケアに特化した初のポップアップストアを原宿のアットコスメトーキョー1Fで開催する。“自然と心地よくなれるケア”をテーマに、自然素材を生かしたスキンケア商品を展開する本イベントでは、樹木や植物をちりばめた空間でブランドのもの作りや世界観を楽しめる。会場装飾には一般流通しない規格外の木材を積極的に利用し、再利用可能な植物や什器をセレクトするなど、サステナブルな工夫を取り入れた。

 ポップアップの開催期間中、ニキビや毛穴のケアに特化した“クリアケア薬用拭き取りローション”を中心に、これからの季節におすすめな商品がラインアップ。専任スタッフによるカウンセリングを通じ、来場者それぞれに合ったアイテムを提案する。また、本イベントのみの限定商品として、拭き取りローション、化粧水、オールインワンジェルとお試し用の敏感肌用化粧水1本がセットになった“クリアケアセット”(税込1330円)、クレンジングや洗顔、化粧水など基本のアイテムが試せる“敏感肌セット”(税込2110円)の10日間トライアルセットが登場する。

 商品を購入した人には、各日先着100人にオリジナルバッグ(B5サイズ)をギフトするほか、ハッシュタグ“#MUJIアットコスメ”をつけてSNS投稿、もしくはブランド公式アプリ“MUJIpassport”、LINE公式アカウントの画面提示で、4月26日に発売するシャンプー・コンディショナー3種が入ったスペシャルサンプルセットを配布する。

※ポップアップ限定トライアルセット、購入者特典のオリジナルギフトバッグ、SNS投稿や公式アプリ、LINE公式アカウントの画面提示による特典は、全て無くなり次第終了

問い合わせ先
無印良品
https://www.muji.net/contact/

The post 「無印良品」がスキンケアに特化した初のポップアップストア カウンセリングや購入特典も appeared first on WWDJAPAN.

「無印良品」がスキンケアに特化した初のポップアップストア カウンセリングや購入特典も

 「無印良品」は4月26日〜5月2日、スキンケアに特化した初のポップアップストアを原宿のアットコスメトーキョー1Fで開催する。“自然と心地よくなれるケア”をテーマに、自然素材を生かしたスキンケア商品を展開する本イベントでは、樹木や植物をちりばめた空間でブランドのもの作りや世界観を楽しめる。会場装飾には一般流通しない規格外の木材を積極的に利用し、再利用可能な植物や什器をセレクトするなど、サステナブルな工夫を取り入れた。

 ポップアップの開催期間中、ニキビや毛穴のケアに特化した“クリアケア薬用拭き取りローション”を中心に、これからの季節におすすめな商品がラインアップ。専任スタッフによるカウンセリングを通じ、来場者それぞれに合ったアイテムを提案する。また、本イベントのみの限定商品として、拭き取りローション、化粧水、オールインワンジェルとお試し用の敏感肌用化粧水1本がセットになった“クリアケアセット”(税込1330円)、クレンジングや洗顔、化粧水など基本のアイテムが試せる“敏感肌セット”(税込2110円)の10日間トライアルセットが登場する。

 商品を購入した人には、各日先着100人にオリジナルバッグ(B5サイズ)をギフトするほか、ハッシュタグ“#MUJIアットコスメ”をつけてSNS投稿、もしくはブランド公式アプリ“MUJIpassport”、LINE公式アカウントの画面提示で、4月26日に発売するシャンプー・コンディショナー3種が入ったスペシャルサンプルセットを配布する。

※ポップアップ限定トライアルセット、購入者特典のオリジナルギフトバッグ、SNS投稿や公式アプリ、LINE公式アカウントの画面提示による特典は、全て無くなり次第終了

問い合わせ先
無印良品
https://www.muji.net/contact/

The post 「無印良品」がスキンケアに特化した初のポップアップストア カウンセリングや購入特典も appeared first on WWDJAPAN.

「アニヤ・ハインドマーチ」がスーパー「ナショナル麻布」で再生素材のショッピングバッグ発売

 英バッグブランド「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は4月21日、日本のスーパーマーケット「ナショナル麻布(NATIONAL AZABU)」との協業で、100%再生プラスチック素材のショッピングバッグを発売する。2021年にスタートした各国のスーパーマーケットとの協業プロジェクト、「ユニバーサルバッグ(UNIVERSAL BAG)」の一環。これまでに英の「セインズベリーズ(SAINSBURY’S)」や香港の「シティスーパー(CITY’ SUPER)」などと協業してきた。今後、日本の他のスーパーとも協業を考えていくという。

 「ナショナル麻布」の店舗(麻布、田園調布、広尾)とECで取り扱い、価格は税込2750円。「アニヤ・ハインドマーチ」の店頭やECでは販売しない。「ユニバーサルバッグ」プロジェクトは協業先スーパーのイメージカラーを採用しており、今回は「ナショナル麻布」のグリーンカラーのバッグを企画した。

 「アニヤ・ハインドマーチ」は07年に、“I’m NOT A Plastic Bag”というメッセージを配したコットンキャンバス製トートバッグを発売し、プラスチック製レジ袋に対するアクションを開始。同バッグは日本を含め、各国で大ヒットした。20年には“I AM A Plastic Bag”というメッセージで、回収ペットボトルを原料とする再生素材のバッグを発売。引き続き廃棄プラスチックの減量を目指し、「ユニバーサルバッグ」プロジェクトをスタートしたという経緯がある。「ナショナル麻布」との協業バッグも含め、「ユニバーサルバッグ」プロジェクトのバッグは「10年程度の繰り返し使用を前提に製造している」(発表資料から)。また、「バッグとしての使命を終えた後は、回収し、再度リサイクルしていく予定」。

 「繰り返し使うことを前提にしたエコバッグやマイバッグも、数回使われるだけに止まったり、捨てられてしまったりといった現状がある。『ユニバーサルバッグ』では、100%リサイクル素材を用いるだけでなく、長い年月使える丈夫さを確保し、使用後は回収・リサイクルすることを前提にしている」「そうしたバッグを世界中のスーパーマーケットと共に広めていくことがこのプロジェクトの目的」と、アニヤはコメント。「協業バッグの発売を機に、さらに一歩進んだサステナブルでより良いライフスタイルの提供につながれば幸い」と、「ナショナル麻布」。

The post 「アニヤ・ハインドマーチ」がスーパー「ナショナル麻布」で再生素材のショッピングバッグ発売 appeared first on WWDJAPAN.

「アニヤ・ハインドマーチ」がスーパー「ナショナル麻布」で再生素材のショッピングバッグ発売

 英バッグブランド「アニヤ・ハインドマーチ(ANYA HINDMARCH)」は4月21日、日本のスーパーマーケット「ナショナル麻布(NATIONAL AZABU)」との協業で、100%再生プラスチック素材のショッピングバッグを発売する。2021年にスタートした各国のスーパーマーケットとの協業プロジェクト、「ユニバーサルバッグ(UNIVERSAL BAG)」の一環。これまでに英の「セインズベリーズ(SAINSBURY’S)」や香港の「シティスーパー(CITY’ SUPER)」などと協業してきた。今後、日本の他のスーパーとも協業を考えていくという。

 「ナショナル麻布」の店舗(麻布、田園調布、広尾)とECで取り扱い、価格は税込2750円。「アニヤ・ハインドマーチ」の店頭やECでは販売しない。「ユニバーサルバッグ」プロジェクトは協業先スーパーのイメージカラーを採用しており、今回は「ナショナル麻布」のグリーンカラーのバッグを企画した。

 「アニヤ・ハインドマーチ」は07年に、“I’m NOT A Plastic Bag”というメッセージを配したコットンキャンバス製トートバッグを発売し、プラスチック製レジ袋に対するアクションを開始。同バッグは日本を含め、各国で大ヒットした。20年には“I AM A Plastic Bag”というメッセージで、回収ペットボトルを原料とする再生素材のバッグを発売。引き続き廃棄プラスチックの減量を目指し、「ユニバーサルバッグ」プロジェクトをスタートしたという経緯がある。「ナショナル麻布」との協業バッグも含め、「ユニバーサルバッグ」プロジェクトのバッグは「10年程度の繰り返し使用を前提に製造している」(発表資料から)。また、「バッグとしての使命を終えた後は、回収し、再度リサイクルしていく予定」。

 「繰り返し使うことを前提にしたエコバッグやマイバッグも、数回使われるだけに止まったり、捨てられてしまったりといった現状がある。『ユニバーサルバッグ』では、100%リサイクル素材を用いるだけでなく、長い年月使える丈夫さを確保し、使用後は回収・リサイクルすることを前提にしている」「そうしたバッグを世界中のスーパーマーケットと共に広めていくことがこのプロジェクトの目的」と、アニヤはコメント。「協業バッグの発売を機に、さらに一歩進んだサステナブルでより良いライフスタイルの提供につながれば幸い」と、「ナショナル麻布」。

The post 「アニヤ・ハインドマーチ」がスーパー「ナショナル麻布」で再生素材のショッピングバッグ発売 appeared first on WWDJAPAN.

「モルトンブラウン」のアイコニックな香りが固形ソープになって発売 持続可能なパーム油を使用

 イギリス発のフレグランスブランド「モルトンブラウン(MOLTON BROWN)」は6月5日、固形ソープ“パフュームソープ コレクション”(全3種、各150g、税込各3300円)を発売する。旗艦店の新丸ビル店では4月15日から先行販売している。“デリシャス ルバーブ&ローズ”“オレンジ&ベルガモット”“ピンクペッパー”の3種類の香りをラインアップする。

 同コレクションは香水のようにトップノート、ハートノート、ベースノートで構成し、洗い上げた後の肌に程よく香りが残る。シアバターとホホバオイルを保湿成分として配合し、肌を滑らかに保ち手と体に使用できる。

 サステナビリティの取り組みとして、RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)認証を取得したパームオイル誘導体を使用した。パッケージは分別しやすいようプラスチックを使わず、50%リサイクル素材を採用。「モルトンブラウン」の他コレクションと同様に動物実験を行わないクルエルティフリーだ。

The post 「モルトンブラウン」のアイコニックな香りが固形ソープになって発売 持続可能なパーム油を使用 appeared first on WWDJAPAN.

「ベアミネラル」が1本でメイクが完成する多機能ベースを発売 人気ジェルクリームのマットタイプ

 「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は4月19日、スキンケアしながらメイクアップを時短でかなえる“CR”シリーズから多機能ベース“CR ナチュラル マット モイスチャライザー”(全8色、35mL、税込各4950円)を発売する。同商品は2015年に1本でメイクが完成する次世代多機能ベースとして発売しヒットした“CR ティンティッド ジェル クリーム”のマットタイプとして登場する。

 同商品は、メイクとスキンケアの融合を目指し生まれたスキンケア感覚のファンデーションで、肌と地球に負担をかけないミネラル成分で紫外線や大気の汚れから肌を守る。また、95%以上天然由来成分を使用し、全成分がビーガンのクリーンな処方を採用。優れた保湿効果で皮脂バランスにもアプローチし、肌のコンディションを整える。テクニックレスで気になるにきび跡や毛穴の開きを自然にカバーしながらマットな質感のベースメイクを実現する。

 また同日、低刺激で高機能なスキンケア“AGL”シリーズからクリーム2種を発売する。弾むようなハリ感に満ちた肌に導く“AGL フィトプロコラジェン10 スリーピング マスク”(75mL、税込7150円)は、ヒアルロン酸ナトリウムの約400倍の保湿力を持つシロキクラゲから抽出した成分であるフィトモイストやセラミド、アロエベラ花エキスを配合し、乾燥を防ぎながら潤いで満たし睡眠中の肌の活動をサポートする。“AGL フィトプロコラジェン10 クリーム”(50g、税込9900円)は、メイク前にも使いやすいベタつかないテクスチャーで日中の乾燥から肌を守る。

 両商品にはコラーゲン同様のアミノ酸組成を持つ植物由来の保湿成分トプロコラジェンを約10%配合。同成分はハイビスカスから抽出したエキスを中核に引き締まったハリと弾力感のある肌へ導く。環境に配慮してマスクには再生プラスチックPCRキャップとチューブを使用し、クリームには100%再生可能なガラスジャーとPCRキャップを使用している。

The post 「ベアミネラル」が1本でメイクが完成する多機能ベースを発売 人気ジェルクリームのマットタイプ appeared first on WWDJAPAN.

「ベアミネラル」が1本でメイクが完成する多機能ベースを発売 人気ジェルクリームのマットタイプ

 「ベアミネラル(BAREMINERALS)」は4月19日、スキンケアしながらメイクアップを時短でかなえる“CR”シリーズから多機能ベース“CR ナチュラル マット モイスチャライザー”(全8色、35mL、税込各4950円)を発売する。同商品は2015年に1本でメイクが完成する次世代多機能ベースとして発売しヒットした“CR ティンティッド ジェル クリーム”のマットタイプとして登場する。

 同商品は、メイクとスキンケアの融合を目指し生まれたスキンケア感覚のファンデーションで、肌と地球に負担をかけないミネラル成分で紫外線や大気の汚れから肌を守る。また、95%以上天然由来成分を使用し、全成分がビーガンのクリーンな処方を採用。優れた保湿効果で皮脂バランスにもアプローチし、肌のコンディションを整える。テクニックレスで気になるにきび跡や毛穴の開きを自然にカバーしながらマットな質感のベースメイクを実現する。

 また同日、低刺激で高機能なスキンケア“AGL”シリーズからクリーム2種を発売する。弾むようなハリ感に満ちた肌に導く“AGL フィトプロコラジェン10 スリーピング マスク”(75mL、税込7150円)は、ヒアルロン酸ナトリウムの約400倍の保湿力を持つシロキクラゲから抽出した成分であるフィトモイストやセラミド、アロエベラ花エキスを配合し、乾燥を防ぎながら潤いで満たし睡眠中の肌の活動をサポートする。“AGL フィトプロコラジェン10 クリーム”(50g、税込9900円)は、メイク前にも使いやすいベタつかないテクスチャーで日中の乾燥から肌を守る。

 両商品にはコラーゲン同様のアミノ酸組成を持つ植物由来の保湿成分トプロコラジェンを約10%配合。同成分はハイビスカスから抽出したエキスを中核に引き締まったハリと弾力感のある肌へ導く。環境に配慮してマスクには再生プラスチックPCRキャップとチューブを使用し、クリームには100%再生可能なガラスジャーとPCRキャップを使用している。

The post 「ベアミネラル」が1本でメイクが完成する多機能ベースを発売 人気ジェルクリームのマットタイプ appeared first on WWDJAPAN.

東レが非食用の農業廃棄物から人工タンパク質原料、2030年に最大1万トン生産へ

 東レは、製糖工場などで原料のサトウキビから出るバガスやキャッサパルプ(いずれも絞りカス)を原料に、人工タンパク質などの原料となる「セルロース糖」の新たな製造法を開発した。人工タンパク質素材はスタートアップ企業のスパイバーを筆頭に繊維やプラスチックで商業生産が始まるなど、需要が急増している。東レは水処理事業のコア技術である多彩な「膜技術」を活用。従来の熱を使った精製法と比べてエネルギーの使用量を50%削減できるという。早ければ2030年頃にも数千トン〜1万トン規模の商業プラントを稼働させる。

 タイは世界有数の砂糖輸出国で年間1億トンのサトウキビを生産しており、その際に発生するバガス(絞りカス)は1400万トンに達するという。現在は廃棄か、バイオマス発電などに使用していた。地球温暖化防止対策の高まりに伴い、繊維分野でもポリ乳酸繊維(PLA)やスパイバーの人工タンパク質素材など、石油を原料使わないカーボンニュートラル型のプラスチック原料の需要と生産は急増する一方で、現在は大半をさとうきびやとうもろこしなどの可食性のデンプンを使用していた。バガスを使用したセルロース原料は、食料と競合せず、かつカーボンニュートラルにもなるため、こうしたバイオマス素材企業からの需要は大きい。

 東レは、従来の熱処理ではなく、高価な酵素と、水処理事業などのコア技術である膜分離技術を組み合わせることで、省エネで品質の高いセルロース糖液の精製技術を確立した。酵素生産においても独自の酵素生産培養槽の開発に成功しており、市販酵素よりも安価な酵素調達に繋げられるという。

 技術を確立したことに伴い、2030年ごろをめどに商業生産に乗り出す。商業生産プラントは、数千トンから1万トン規模の設備になる見通しで、ビジネスモデルや原料調達、セルロース糖の販売などについては「パートナーとともに行う」(信正均・東レ常任理事 先端融合研究所所長)と述べるのみにとどまった。今後は自社生産、あるいは合弁パートナーで行うかなどについては未定だ。

 セルロース糖工場は、スパイバーもタイでセルロース糖の商業プラントを昨年夏から年産500トンクラスで稼働させているが、こちらは食用のデンプンを原料に使用しているが、並行して非可食の原料を用いたセルロース糖の研究も行っている。

The post 東レが非食用の農業廃棄物から人工タンパク質原料、2030年に最大1万トン生産へ appeared first on WWDJAPAN.

アパレル×サステナビリティは踊り場 「で、着る人は何を得られるか」を訴求せよ

 ファッション産業におけるサステナビリティの取り組みが、踊り場を迎えている。ここ数年はリサイクルや生分解といった素材開発が先行し、それらは継続ながら一段落。今はアパレルがそれを「どう使うか」のフェーズに来ている。同時に、サステナブル素材への置き換え以外にファッションビジネスが取り組むべき課題やアクションも数多く見えてきた。4月5日に東京ビッグサイトで開幕した「サステナブル ファッション EXPO」に出展企業からその傾向を探る。

 「サステナブル ファッション EXPO」は、合同展示会「ファッションワールド 東京(FaW TOKYO」の一コーナーとして2020年にスタートし、回を追うごとに規模を拡大してきた。当初は大手の繊維専門商社を中心に副資材メーカーなどが最新のリサイクル素材技術を競い合うように披露したが、一通り出そろった今は、各社が素材開発以外の取り組みの訴求を始めている。ここを見ればファッション×サステナビリティの今がわかる、見取り図のような存在になっている。今回、特に焦点が目立ったのは、資源循環の取り組みだった。

素材特性は大前提。それをブランドコンセプトにどう繋げるか?

 ファッションビジネスのサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)において、リサイクルや生分解性といった環境負荷を軽減する特性の素材活用は大前提だ。しかし、それだけでは消費者にとっては服の購買動機にはなりずらい。「それを身につけるとどのようなライフスタイルを送れるか、どのような自分になれるか」といった「サステナビリティ+α」の付加価値を訴求することが欠かせない。アウトドアやスポーツ、インナーの分野ではこの動きが先行している。

 展示会で特に目を引いたののが、フェムケアやスマート製品といったウェルネスを切り口にした提案である。繊維商社のヤギは、フェムテック商材に特化した「レイ(RE:I)」を“旅”を切り口に訴求。ブースにおしゃれなベッドを持ち込み、旅先のホテルの一室を演出した。吸水ショーツや吸水ブラなど機能アイテムが特徴の同ブランドだが、機能を前面に出すのではなく、着用シーンを想起させるビジュアル提案をすることで、ブランドコンセプト「女性の身体的・心理的ストレスをゼロにしたい」につなげている。

 初出展のイフミック(IFMC.)が打ち出したのは、テイコク製薬社が温泉療法に着眼して製造した非常に微小なミネラルの結晶体「イフミック」だ。これまでに帝人フロンティアのグループ会社テクセットと寝具の共同開発などをしている。「目指すのは健康寿命の延伸」と畠山進之介社長。身体に近接させることで血行促進効果が期待でき、200回の洗濯にも耐えうるとのことで、衣料品への活用を提案している。長年、服のデザインは生地や色が起点となってきたが、今後はこういった加工がフックの一つともなりそうだ。

「野菜染めの服で地元を盛り上げる」は購買きっかけになり得るか?

 「サステナビリティ+α」には、生活者の地元への貢献、社会貢献といった切り口もあり得る。中でも注目は、フードロスとファッションという新しい関係だ。

 繊維商社の豊島は社会貢献につながる様々なプロジェクトを進めており、廃棄食材を再活用した「フードテキスタイル(FOOD TEXTILE)」もそのひとつ。食品関連企業や農家・農園の食品残渣を染色に生かし、「タリーズ」「カゴメ」など多数のパートナー企業を持ち2月には靴下のタビオとの取り組みを発表している。

 瀧定名古屋は、同展で東京農業大学と取り組むプロジェクト「ハタケ ライフカラー」を発表した。全国の農家と連携し、野菜や植物の端材から抽出した色を使った染料使いを提案する。ブースには同社の拠点である愛知県周辺の生産者によるメロン、トマトなどで染めた生地が並んだ。「農家と直接取り組むことで、服を買う人に農家の方の顔が見える。服もフードも捨てるのはもったいない、という考えが広げたい」と同社の担当者は話している。

 フード染色のように「それを着ることが農家と地元を盛り上げる」といった価値観はファッションビジネスにおいて大きな力となり得るのか。特にアウトドアやウエルネス志向ではない“普通の”アパレルがこれらにどう取り組むかに注目したい。

The post アパレル×サステナビリティは踊り場 「で、着る人は何を得られるか」を訴求せよ appeared first on WWDJAPAN.

アパレル×サステナビリティは踊り場 「で、着る人は何を得られるか」を訴求せよ

 ファッション産業におけるサステナビリティの取り組みが、踊り場を迎えている。ここ数年はリサイクルや生分解といった素材開発が先行し、それらは継続ながら一段落。今はアパレルがそれを「どう使うか」のフェーズに来ている。同時に、サステナブル素材への置き換え以外にファッションビジネスが取り組むべき課題やアクションも数多く見えてきた。4月5日に東京ビッグサイトで開幕した「サステナブル ファッション EXPO」に出展企業からその傾向を探る。

 「サステナブル ファッション EXPO」は、合同展示会「ファッションワールド 東京(FaW TOKYO」の一コーナーとして2020年にスタートし、回を追うごとに規模を拡大してきた。当初は大手の繊維専門商社を中心に副資材メーカーなどが最新のリサイクル素材技術を競い合うように披露したが、一通り出そろった今は、各社が素材開発以外の取り組みの訴求を始めている。ここを見ればファッション×サステナビリティの今がわかる、見取り図のような存在になっている。今回、特に焦点が目立ったのは、資源循環の取り組みだった。

素材特性は大前提。それをブランドコンセプトにどう繋げるか?

 ファッションビジネスのサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)において、リサイクルや生分解性といった環境負荷を軽減する特性の素材活用は大前提だ。しかし、それだけでは消費者にとっては服の購買動機にはなりずらい。「それを身につけるとどのようなライフスタイルを送れるか、どのような自分になれるか」といった「サステナビリティ+α」の付加価値を訴求することが欠かせない。アウトドアやスポーツ、インナーの分野ではこの動きが先行している。

 展示会で特に目を引いたののが、フェムケアやスマート製品といったウェルネスを切り口にした提案である。繊維商社のヤギは、フェムテック商材に特化した「レイ(RE:I)」を“旅”を切り口に訴求。ブースにおしゃれなベッドを持ち込み、旅先のホテルの一室を演出した。吸水ショーツや吸水ブラなど機能アイテムが特徴の同ブランドだが、機能を前面に出すのではなく、着用シーンを想起させるビジュアル提案をすることで、ブランドコンセプト「女性の身体的・心理的ストレスをゼロにしたい」につなげている。

 初出展のイフミック(IFMC.)が打ち出したのは、テイコク製薬社が温泉療法に着眼して製造した非常に微小なミネラルの結晶体「イフミック」だ。これまでに帝人フロンティアのグループ会社テクセットと寝具の共同開発などをしている。「目指すのは健康寿命の延伸」と畠山進之介社長。身体に近接させることで血行促進効果が期待でき、200回の洗濯にも耐えうるとのことで、衣料品への活用を提案している。長年、服のデザインは生地や色が起点となってきたが、今後はこういった加工がフックの一つともなりそうだ。

「野菜染めの服で地元を盛り上げる」は購買きっかけになり得るか?

 「サステナビリティ+α」には、生活者の地元への貢献、社会貢献といった切り口もあり得る。中でも注目は、フードロスとファッションという新しい関係だ。

 繊維商社の豊島は社会貢献につながる様々なプロジェクトを進めており、廃棄食材を再活用した「フードテキスタイル(FOOD TEXTILE)」もそのひとつ。食品関連企業や農家・農園の食品残渣を染色に生かし、「タリーズ」「カゴメ」など多数のパートナー企業を持ち2月には靴下のタビオとの取り組みを発表している。

 瀧定名古屋は、同展で東京農業大学と取り組むプロジェクト「ハタケ ライフカラー」を発表した。全国の農家と連携し、野菜や植物の端材から抽出した色を使った染料使いを提案する。ブースには同社の拠点である愛知県周辺の生産者によるメロン、トマトなどで染めた生地が並んだ。「農家と直接取り組むことで、服を買う人に農家の方の顔が見える。服もフードも捨てるのはもったいない、という考えが広げたい」と同社の担当者は話している。

 フード染色のように「それを着ることが農家と地元を盛り上げる」といった価値観はファッションビジネスにおいて大きな力となり得るのか。特にアウトドアやウエルネス志向ではない“普通の”アパレルがこれらにどう取り組むかに注目したい。

The post アパレル×サステナビリティは踊り場 「で、着る人は何を得られるか」を訴求せよ appeared first on WWDJAPAN.

「ヴィヴィアン・ウエストウッド」“オーブ”モチーフの新作アイウエアを6月発売

 「ヴィヴィアン・ウエストウッド(VIVIENNE WESTWOOD)」のアイウエアを手掛けるモンドティカジャパンは、新作コレクションを6月に発売する。

 コレクションは8型で各3色をラインナップし、価格は各税込2万4000円。ブランドコンセプト同様のシルエット、カラーリングを取り入れたほか、テンプルなどに象徴的な“オーブ”モチーフを取り入れた。また、環境保護問題に熱心だったデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド(Vivienne Westwood)の意向に基づき、サステナブルなリサイクル・エコアセテートを素材に採用した。

The post 「ヴィヴィアン・ウエストウッド」“オーブ”モチーフの新作アイウエアを6月発売 appeared first on WWDJAPAN.

学生向けコンテスト「ザ・トゥエルブ」が初開催 “サステナブルなデザイン”を解釈した作品発表

 制作会社のFBC TOKYOとファッションブランド「アテノイ(ATENOY)」を運営するATENOYが学生を対象に“サステナブルなファッションデザインコンテスト”として新設した「ザ・トゥエルブ(THE12)」はこのほど、最終審査会を渋谷ストリームで開催した。1次審査を通過した16組がランウエイショー形式で作品を披露し、古着のリメイクや廃棄食材を原料とする染料を用いた作品など、参加者それぞれが自由に解釈した“サステナブルなデザイン”を表現した。

 審査員は、ファッションデザイナーの津村耕佑、神田千穂ラフォーレ原宿・愛と狂気のマーケット・リーダー、石原隼人PROJECT TOKYOディレクター、村川智博ベクトル社長、奥谷隆幸スタイルエージェント社長、篠崎友亮FashionStudies代表、重崎竜一Andwell社長、木村俊之アントレース社長、植木沙織・小山潮SREUデザインチームが務めた。

 「愛と狂気のマーケット賞」と「Andwell賞」をダブル受賞した、京都芸術大学の茶谷麻瑚さんは、出身地の滋賀県琵琶湖に自生するヨシに着目した。企業と連携し水質を維持するために毎年刈られているヨシを活用した糸で作ったデニムを用いて「自分が成人式で着たかった」いう振袖を発表した。茶谷さんには、ラフォーレ原宿の自主編集売り場「愛と狂気のマーケット」への出展権などが送られた。そのほかの受賞者には、コンサルティングや商品デザインの機会など審査員ごとに異なる特典が贈呈された。

 発起人の一人で「アテノイ」を手掛ける米田年範は、「ファッションコンテストが目に見えて減っているなか、学生が熱意を持って取り組めるきっかけを作りたいという思いで創設した」と話し、今後も年に1回のペースで開催していくという。

 全受賞者は下記の通り。

【KosukeTsumura賞】・【SREU賞】
西城瑚子(中部ファッション専門学校)

【愛と狂気のマーケット賞】 ・【Andwell賞】
茶谷麻瑚(京都芸術大学)

【PROJECT TOKYO賞】
猪瀬音羽(文化学園大学)

【ReP.賞】
今井有里紗(同志社女子大学)

【FashionStudies賞】
村井泰子/石川晴香/深井里菜(文化学園大学)

【UNTRACE賞】  
毛昕妍/張成林(文化ファッション大学院大学)

The post 学生向けコンテスト「ザ・トゥエルブ」が初開催 “サステナブルなデザイン”を解釈した作品発表 appeared first on WWDJAPAN.

学生向けコンテスト「ザ・トゥエルブ」が初開催 “サステナブルなデザイン”を解釈した作品発表

 制作会社のFBC TOKYOとファッションブランド「アテノイ(ATENOY)」を運営するATENOYが学生を対象に“サステナブルなファッションデザインコンテスト”として新設した「ザ・トゥエルブ(THE12)」はこのほど、最終審査会を渋谷ストリームで開催した。1次審査を通過した16組がランウエイショー形式で作品を披露し、古着のリメイクや廃棄食材を原料とする染料を用いた作品など、参加者それぞれが自由に解釈した“サステナブルなデザイン”を表現した。

 審査員は、ファッションデザイナーの津村耕佑、神田千穂ラフォーレ原宿・愛と狂気のマーケット・リーダー、石原隼人PROJECT TOKYOディレクター、村川智博ベクトル社長、奥谷隆幸スタイルエージェント社長、篠崎友亮FashionStudies代表、重崎竜一Andwell社長、木村俊之アントレース社長、植木沙織・小山潮SREUデザインチームが務めた。

 「愛と狂気のマーケット賞」と「Andwell賞」をダブル受賞した、京都芸術大学の茶谷麻瑚さんは、出身地の滋賀県琵琶湖に自生するヨシに着目した。企業と連携し水質を維持するために毎年刈られているヨシを活用した糸で作ったデニムを用いて「自分が成人式で着たかった」いう振袖を発表した。茶谷さんには、ラフォーレ原宿の自主編集売り場「愛と狂気のマーケット」への出展権などが送られた。そのほかの受賞者には、コンサルティングや商品デザインの機会など審査員ごとに異なる特典が贈呈された。

 発起人の一人で「アテノイ」を手掛ける米田年範は、「ファッションコンテストが目に見えて減っているなか、学生が熱意を持って取り組めるきっかけを作りたいという思いで創設した」と話し、今後も年に1回のペースで開催していくという。

 全受賞者は下記の通り。

【KosukeTsumura賞】・【SREU賞】
西城瑚子(中部ファッション専門学校)

【愛と狂気のマーケット賞】 ・【Andwell賞】
茶谷麻瑚(京都芸術大学)

【PROJECT TOKYO賞】
猪瀬音羽(文化学園大学)

【ReP.賞】
今井有里紗(同志社女子大学)

【FashionStudies賞】
村井泰子/石川晴香/深井里菜(文化学園大学)

【UNTRACE賞】  
毛昕妍/張成林(文化ファッション大学院大学)

The post 学生向けコンテスト「ザ・トゥエルブ」が初開催 “サステナブルなデザイン”を解釈した作品発表 appeared first on WWDJAPAN.

隈研吾がデザインした環境と人に優しいテーブルウエア 軽く割れず木目が美しい新素材を使用

 リサイクルできる新素材をはじめ、ライフスタイル関連の商品開発を行う「ヒデケー1896(HIDE K 1896)」は4月19日、建築家の隈研吾がデザインしたテーブルウエア“レトワ コレクション”を発売する。“レトワ”とは、フランス語で“3”という意味で、大皿、中皿、ボウルの3つの器で構成。“ワビ コンテンポラリー”がコンセプトで、カラーは料理の美しさを引き立てるブラックで和洋問わず、あらゆる料理に使用できる。

 素材には、間伐材と廃食用油などを使って製造されたバイオマス樹脂を配合した新素材“トランスウッド”を用いている。同素材には国産の杉とバイオマス樹脂が50%ずつ配合されているため、一つ一つ異なる木の表情が美しい。軽く割れにくいのが特徴で、食洗機にも対応。

 税込価格は、大皿(27cm)が8800円、中皿(21cm)が6600円、ボウル(15cm)が6600円。

 表参道の旗艦店および、公式ウェブサイトのほか、26日からは三越伊勢丹オンラインストアでも販売する。

The post 隈研吾がデザインした環境と人に優しいテーブルウエア 軽く割れず木目が美しい新素材を使用 appeared first on WWDJAPAN.

ロンハーマンがジップエアと業務提携 成田―ホノルル便でコラボアイテムを発売

 ロンハーマンはこのほど、日本航空(JAL)子会社の格安航空会社ジップエア トーキョー(ZIPAIR Tokyo以下、ジップエア)とサステナブル推進を目的に業務提携契約を締結した。

 ジップエアは、航空会社として世界初となるCO2排出量実質ゼロのカーボンニュートラル便を4月にスタート。ロンハーマンの持続可能な社会に向けた思いに共鳴し、成田―ハワイ・ホノルル線のカーボンニュートラル便でコラボレーションフライトを展開し、5月8日〜10月28日に運航する。

 ロンハーマンは、機体デザインや環境に配慮したオリジナルアイテムを提供するほか、社会貢献活動を行う。機体には、同社が2021年に発表したサステナビリティビジョンのスローガン“Love for Tomorrow”をベースに、オリジナルロゴをデザインした。機体装飾や機内のヘッドレストカバーにも使用する。オリジナルの限定アイテムは、オーガニックコットンのビーチバッグ(税込1万9000円)とハンドタオル(同1500円)、コラボレーションロゴを施したBPAフリーのボトル(同6500円)、コラボ機体を1/200で再現したモデルプレーン(価格未定)を用意する。アイテムは搭乗者限定で販売する。

■ZIPAIR×Ron Herman Carbon Neutral flight
就航期間:5月8日〜10月28日
就航路線:成田―ホノルル

The post ロンハーマンがジップエアと業務提携 成田―ホノルル便でコラボアイテムを発売 appeared first on WWDJAPAN.

ロンハーマンがジップエアと業務提携 成田―ホノルル便でコラボアイテムを発売

 ロンハーマンはこのほど、日本航空(JAL)子会社の格安航空会社ジップエア トーキョー(ZIPAIR Tokyo以下、ジップエア)とサステナブル推進を目的に業務提携契約を締結した。

 ジップエアは、航空会社として世界初となるCO2排出量実質ゼロのカーボンニュートラル便を4月にスタート。ロンハーマンの持続可能な社会に向けた思いに共鳴し、成田―ハワイ・ホノルル線のカーボンニュートラル便でコラボレーションフライトを展開し、5月8日〜10月28日に運航する。

 ロンハーマンは、機体デザインや環境に配慮したオリジナルアイテムを提供するほか、社会貢献活動を行う。機体には、同社が2021年に発表したサステナビリティビジョンのスローガン“Love for Tomorrow”をベースに、オリジナルロゴをデザインした。機体装飾や機内のヘッドレストカバーにも使用する。オリジナルの限定アイテムは、オーガニックコットンのビーチバッグ(税込1万9000円)とハンドタオル(同1500円)、コラボレーションロゴを施したBPAフリーのボトル(同6500円)、コラボ機体を1/200で再現したモデルプレーン(価格未定)を用意する。アイテムは搭乗者限定で販売する。

■ZIPAIR×Ron Herman Carbon Neutral flight
就航期間:5月8日〜10月28日
就航路線:成田―ホノルル

The post ロンハーマンがジップエアと業務提携 成田―ホノルル便でコラボアイテムを発売 appeared first on WWDJAPAN.

ロンハーマンがジップエアと業務提携 成田―ホノルル便でコラボアイテムを発売

 ロンハーマンはこのほど、日本航空(JAL)子会社の格安航空会社ジップエア トーキョー(ZIPAIR Tokyo以下、ジップエア)とサステナブル推進を目的に業務提携契約を締結した。

 ジップエアは、航空会社として世界初となるCO2排出量実質ゼロのカーボンニュートラル便を4月にスタート。ロンハーマンの持続可能な社会に向けた思いに共鳴し、成田―ハワイ・ホノルル線のカーボンニュートラル便でコラボレーションフライトを展開し、5月8日〜10月28日に運航する。

 ロンハーマンは、機体デザインや環境に配慮したオリジナルアイテムを提供するほか、社会貢献活動を行う。機体には、同社が2021年に発表したサステナビリティビジョンのスローガン“Love for Tomorrow”をベースに、オリジナルロゴをデザインした。機体装飾や機内のヘッドレストカバーにも使用する。オリジナルの限定アイテムは、オーガニックコットンのビーチバッグ(税込1万9000円)とハンドタオル(同1500円)、コラボレーションロゴを施したBPAフリーのボトル(同6500円)、コラボ機体を1/200で再現したモデルプレーン(価格未定)を用意する。アイテムは搭乗者限定で販売する。

■ZIPAIR×Ron Herman Carbon Neutral flight
就航期間:5月8日〜10月28日
就航路線:成田―ホノルル

The post ロンハーマンがジップエアと業務提携 成田―ホノルル便でコラボアイテムを発売 appeared first on WWDJAPAN.

レンチングが製造工程時の廃棄繊維リサイクルへ パートナー企業と協働 

 オーストリアの繊維大手レンチングはこのほど、製造工程で出る「テンセルリヨセル」の廃棄繊維をメカニカルリサイクルしたリヨセル繊維を用いたデニム生地の生産を始めると発表した。サプライチェーンパートナーであるパキスタンのアーティスティック ミリナーズ(Artistic Milliners)、ブラジルのカナチバ(Canatiba)、スペインのテキスタイル サンタンデリナ(Textil Santanderina)と協働する。このデニム生地は、バージン繊維と比較しても繊維の長さや抵抗性など全ての物理的特性を保持し、とてもソフトな手触りを実現しているという。

 この取り組みは循環とイノベーションを軸に繊維産業を変革していくことを目的とした「テンセル」の「ファイバー・リサイクル・イニシアチブ」の一環で、レンチング社を軸にサプライヤーと協働し、あらゆる技術を活用してサーキュラリティ実現を目指すもの。

 今回のメカニカルリサイクルは、水や化学物質を使用する必要がないため、素材のサステナビリティ機能を高めることができる。また、メカニカルリサイクルされた「テンセルリヨセル」繊維は最終製品でも繊維の識別が可能なため、生産工程のトレーサビリティが確保される。

The post レンチングが製造工程時の廃棄繊維リサイクルへ パートナー企業と協働  appeared first on WWDJAPAN.

レンチングが製造工程時の廃棄繊維リサイクルへ パートナー企業と協働 

 オーストリアの繊維大手レンチングはこのほど、製造工程で出る「テンセルリヨセル」の廃棄繊維をメカニカルリサイクルしたリヨセル繊維を用いたデニム生地の生産を始めると発表した。サプライチェーンパートナーであるパキスタンのアーティスティック ミリナーズ(Artistic Milliners)、ブラジルのカナチバ(Canatiba)、スペインのテキスタイル サンタンデリナ(Textil Santanderina)と協働する。このデニム生地は、バージン繊維と比較しても繊維の長さや抵抗性など全ての物理的特性を保持し、とてもソフトな手触りを実現しているという。

 この取り組みは循環とイノベーションを軸に繊維産業を変革していくことを目的とした「テンセル」の「ファイバー・リサイクル・イニシアチブ」の一環で、レンチング社を軸にサプライヤーと協働し、あらゆる技術を活用してサーキュラリティ実現を目指すもの。

 今回のメカニカルリサイクルは、水や化学物質を使用する必要がないため、素材のサステナビリティ機能を高めることができる。また、メカニカルリサイクルされた「テンセルリヨセル」繊維は最終製品でも繊維の識別が可能なため、生産工程のトレーサビリティが確保される。

The post レンチングが製造工程時の廃棄繊維リサイクルへ パートナー企業と協働  appeared first on WWDJAPAN.

「ダウンを廃止せよ」 H&M渋谷店で動物愛護団体が抗議

 動物愛護団体PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)の日本支部は4月12日、H&M渋谷店前で同社にダウンの使用を廃止するよう訴えた。アヒルのコスチュームに身を包んだ5人が、「ダウン=血まみれ」「ダウンを廃止せよ」などと書かれたプラカードを持ち、店舗入口付近で約1時間に渡って抗議した。人通りの多い時間帯だったが、人だかりができることはなく、カメラを向ける人もいれば、そのまま店舗に入っていく人などもいた。PETAは過去には「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」の店舗前などでも抗議を行っている。

 香港に拠点を置くPETAアジアが行った調査では、H&Mが取引している可能性があるベトナムのダウン農場で「糞が散乱した敷地や汚れた小屋の中でアヒルが苦しんでいる様子や、まだ完全に意識がある状態で首を刺されて血抜きされている様子などが確認された」という。また、責任ある素材調達を証明する第三者認証として普及し、H&Mも活用している「レスポンシブル・ダウン・スタンダード (RDS) 」認証が、動物福祉にまつわる適切な監査が行われていないとし、認証の信憑性に欠けていると主張している。

 PETAメンバーの今井レイラさんは、「日本の消費者は生産地で起こっていることを知らない人が多いので、私たちの活動を通して関心を持ち、自分たちの暖かさと、残酷な行為の代償を比べた上で選択をしてほしい。ダウンに代わる素材はたくさん出てきているのでファッションがアニマルフリーになることを望んでいる」と話した。H&M以外にもデサントやユニクロなどに、ダウン廃止の要望を提出しているという。

 H&Mは、「PETAがこの問題に取り組み、ファッション業界における容認できない違反を明らかにすることで、最終的に動物福祉に関する業界の基準や慣行の改善に貢献していることを歓迎している。PETAが調査したサプライヤーと直接の関係はないが、今回の疑惑を非常に深刻に受け止め、RDS認証のオーナーと緊密に連絡を取り合い、今後、当基準とその検証について改善の必要性があるのかを見出すために協力できることがないかを確認している。私たちは、これら規格や基準が動物福祉の向上を支援する重要なツールであると信じている」とコメントした。

 PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)は、世界最大の動物愛護団体。世界中に支部があり、公式サイトによると900万人が所属しているという。主に、動物福祉に反する慣行が見られる動物実験、食品産業、衣料品取引、エンターテインメント産業に焦点を当て、教育、調査報道、研究、動物救済、立法、イベント、抗議キャンペーンなどを通じて活動している。

The post 「ダウンを廃止せよ」 H&M渋谷店で動物愛護団体が抗議 appeared first on WWDJAPAN.

「ヘレナ ルビンスタイン」の“P.C.スキンミュニティ”がリニューアル 主軸の美容液が自然由来成分97%に

 ラグジュアリースキンケアブランド「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」は5月19日、エイジングケアシリーズ“P.C.スキンミュニティ”の代表アイテムである美容液“P.C.スキンミュニティ セラム”や乳液、目もと美容液、アイマスクを一新する。既存の肌の再生などを促すバイオテクノロジーに加え、新たにバリア機能を強化する成分エクトインと滑らかでトラブルのない肌をかなえるビックスアクティブ、ビサボロールを配合。土台を整え、トラブルのない滑らかなでハリのある肌へ導く。

 “P.C.スキンミュニティ”は2010年に誕生。植物始原細胞の再生能力に着目し、表皮の強化をかなえてきた。“P.C.スキンミュニティ セラム”(30mL、税込1万9800円/50mL、同2万9700円)は、今回のリニューアルで5代目となり、既存の植物原料を高濃度で配合するほか、エクトイン、ビックスアクティブ、ビサボロールを新配合。自然由来成分97%になった。乳液“P.C.スキンミュニティ エマルジョン”(75mL、同2万8600円)は、肌の水分蒸散を抑えるイーストエキスや、過剰な皮脂を吸収し毛穴の目立たない肌をかなえるマイクロジェルオイル メカニズムを新たに加え、さらっとした感触で潤いに満ちた肌に仕上げる。自然由来成分は92%。

 目もと美容液“P.C.スキンミュニティ アイ”(15mL、同1万4300円)は、緑茶葉から抽出した天然由来のグリーンカフェインや反射と色補正ができるパールを配合したスペクトラルパール テクノロジーを採用。アプリケーターも備えマッサージ効果も期待でき、明るくすっきりとした目もとをかなえる。公式サイトなどで限定販売する“P.C.スキンミュニティ アイ マスク”(4mL✕6枚、同1万3200円)はバイオセルロース素材の厚みのあるシートマスクで、15分のアイケアでと潤いと透明感のある目もとに導く。

 桝山純・日本ロレアル ヘレナ ルビンスタイン事業部事業部長は「“P.C.スキンミュニティ”はデビュー時の商品開発に携わったシリーズで思い入れがある。今回も植物細胞科学の最先端を取り入れ、肌の再生と防御力強化を図った」と商品力の高さを示した。また環境に配慮したモノ作りも推進。1グラムの植物で10億の始原細胞を作るため希少植物も過剰な収穫や摂取をしないほか、容器にリサイクルガラスを採用し、フットプリントの削減に貢献する。

The post 「ヘレナ ルビンスタイン」の“P.C.スキンミュニティ”がリニューアル 主軸の美容液が自然由来成分97%に appeared first on WWDJAPAN.

マッシュスタイルラボが原料調達のサステナ基準設ける 全ブランドの下げ札にアイコン掲載

 マッシュスタイルラボはこのほど、原料調達に関して独自のサステナビリティ基準を設けた。大手繊維商社など10社と立ち上げた「マッシュスタイルラボ サステナブルアライアンス」で協議・決定し、2023年夏物から基準を満たした製品は下げ札に「リサイクル」「セーブ・ウォーター」など7種類のアイコンを表示する。対象は全19ブランドで、4月13日から順次導入する。

 これまでも各ブランドで環境配慮型素材を採用し、ホームページ上やPOPなどで表記してきたが「何を持って環境配慮型と呼ぶか」はブランドごとの判断だった。サステナビリティ基準は、共通の「拠り所」を持ち発信するのが狙い。基準は毎年見直し・改善する。今後は下げ札にQRコードを掲載し、ホームページへリンクすることで店頭で客が生産背景を知ることができる仕組みも整える計画だ。

 基準の区分と概要は下記の7つ。

◾️リサイクル:リサイクル素材の有効活用・バージン資源使用の低減(ポリエステルやウール、ダウンなどのリサイクル原料を、マッシュグループの規定量を満たす割合で使用。バージン資源ではなく廃棄される予定だった資源を再利用することで、CO2削減に寄与)

◾️オーガニック:主原料へのオーガニック素材使用(綿や麻など有機肥料のみで土壌をつくり、禁止農薬を一切使用しないオーガニック原料をほぼ100%の割合で使用した素材)

◾️オーガニックブレンド:オーガニック素材の使用(綿や麻など、有機肥料のみで土壌をつくり、禁止農薬を一切使用しないオーガニック原料を一部採用した素材)

◾️ナチュラル:天然繊維の活用(綿や麻などの天然繊維を、規定量を満たす割合で使用。土壌環境へ配慮し、持続可能な環境を維持しながら生産された植物性原料を採用)

◾️セーブ・フォレスト:森林の保護(生態系に負担をかけない生産サイクル・製造プロセスなど、管理された環境下の木材を使用し、生分解性のある原料を採用)

◾️セーブ・ウォーター:海と水資源の保全(水によって分解性がある海洋分解性プラスチックなどの原料、無水染色・省水染色などの水資源使用を軽減して作られた原料などを採用)

◾️ファーフリー:動物福祉(動物の毛皮の使用を禁止し、毛並み・質感などを再現したエコファー素材を採用)

27回の話し合いを経て基準を設定

 同社は22年2月に大手繊維商社など10社と「マッシュスタイルラボ サステナブルアライアンス」をスタート。1年間で、2部門・合計27回の話し合いを経て基準を設定した。繊維商社は営業担当と品質管理担当がペアで会議に出席し、販売・生産の両面で話し合いを重ねた。参加企業は、原料調達・開発部門が三菱商事ファッション、豊田通商グループ、スタイレム瀧大阪、田村駒、豊島、モリリンの6社。生産・流通部門がザ・パック、東京アート、三景、ヴェストの4社。

 今後は、サプライチェーンにおける商取引証明をアライアンスメンバーがトレースし、独自の「原料証明書」を発行。製品に添付しサプライチェーン内を動かす。このプロジェクトをリードしたマッシュスタイルラボの岩木久剛執行役員生産管理本部本部長は、独自の基準を設け証明書を発行する背景について、「サプライチェーンに関わる全ての仕入先や工程において、国際的な認証プログラムの取得が完了していない現在、実現可能なトレース方法としてアライアンス内の商取引をつなぎ顧客に証明していくことが狙い」という。

 同アライアンスは当初、サプライチェーンにおけるCO2削減を目標にスタートした。「それを実行するためには、サプライチェーンのトレースが欠かせない。であればまずはまずは原料採用基準策定へと、アライアンスで決めた」岩木本部長。今後は当初目標のCO2削減に向けて、「マッシュスタイルラボ サステナブル工場監査基準」を設ける方向で、話し合いを進める。対象は縫製・編立80社、資材部20社。工場運営においてCO2削減につながる「LED化」「エアコンの温度設定」「ゴミの分別」など39の監査項目を設ける。同本部長は「合格不合格をつけることが目的ではない。基準を設けることで改善を進める」と話している。

 なお、13日からスタートする下げ札へのアイコン表示対象は、次の19ブランド。「スナイデル(SNIDEL)」 「ジェラート ピケ(GELATO PIQUE)」「フレイ アイディー(FRAY I.D)」「リリー ブラウン(LILY BROWN)」「ミラ オーウェン(MILA OWEN)」「ファーファ―(FURFUR)」「エミ(EMMI)」「スニーカーズ バイ エミ(SNEAKERS BY EMMI)」「スタイリング/(STYLING/)」「セルフォード(CELFORD)」「スナイデル ホーム(SNIDEL HOME)」「ジェラート ピケ スリープ(GELATO PIQUE SLEEP)」「ミースロエ (MIESROHE)」「アンダーソン アンダーソン(UNDERSON UNDERSON)」「ジェラート ピケ オム(GELATO PIQUE HOMME)」「ソフトハイフン(SOFTHYPHEN)」「ウェイヴ(WAVE)」「アウール(AOURE)」「リトルユニオン(LITTLE UNION)」 。

The post マッシュスタイルラボが原料調達のサステナ基準設ける 全ブランドの下げ札にアイコン掲載 appeared first on WWDJAPAN.

【スナップ】「ゲラン」香水“アクア アレゴリア”のイベントに桐谷美玲、山下美月、山田優らが来場

 「ゲラン(GUERLAIN)」は、5月1日に新作を発売する天然由来成分を使用したフレグランスシリーズ“アクア アレゴリア”コレクションの発売記念イベントを開催した。イベントにはジャパンアンバサダーの桐谷美玲や乃木坂46の山下美月、女優でモデルの山田優、三吉彩花らが来場し、コレクションの世界観を体感した。

 豊かな自然からインスピレーションを受けた“アクア アレゴリア”コレクションは1999年に誕生。2022年には最大95%の天然由来成分を配合したナチュラルフォーミュラに変更したほか、リサイクルガラスを使用した詰め替え可能なボトルやリフィルによりブランドのサステナビリティを体現するコレクションとしてリニューアルを行っている。

 新たに発売される“アクア アレゴリア ハーベスト”(全3種、125mL、税込2万1340円)は自然の恵みである稀少な“素材”にフォーカスした限定コレクションで、コレクションのアイコニックな香りである「マンダリン バジリック」「ローザ ロッサ」「ネロリア ベチバー」をラインアップ。パッケージも進化を遂げ、100%リサイクル可能な紙製の“セカンドスキン”に収めている。

 また、22年にデビューしたオーデパルファン“アクア アレゴリア フォルテ”(75mL、税込1万6720円)には既存の「マンダリン バジリック」「ローザ ロッサ」に加え、新たに「ネロリア ベチバー」が登場する。

 発売イベント会場には「ゲラン」が長く行っているミツバチ保護活動や女性養蜂家育成プログラム、子供たちにミツバチの大切さを伝える活動のパネルを用意。会場にはYAMATO、伊原葵、世良マリカも訪れ、ブランドの活動に理解を深めていた。

The post 【スナップ】「ゲラン」香水“アクア アレゴリア”のイベントに桐谷美玲、山下美月、山田優らが来場 appeared first on WWDJAPAN.

無印良品がプラスチック商品の回収・再資源化・再生に本腰

 「無印良品」は2月3日、狭小店などを除く全店舗でプラスチック商品の回収を始めた。対象商品は、衣装/収納クローゼットケースやダストボックス、ファイルボックスなどのポリプロピレン製品とやわらかポリエチレンケースシリーズ。店頭で回収を受け付け、基準をクリアした状態がよい製品は回収店舗で再販される。再販が難しい製品は社内配送便を用いて物流センターに集め、リサイクル工場で粉砕してペレット化。ペレットは国内の生産拠点に運ばれ、品質を損なわないように一部バージン素材を活用しながら、無印良品の製品として生まれ変わる。リサイクル素材を用いた製品は、マテリアルリサイクルの特性上、透明や白の再現は難しく、ダークグレーに染めて再販される。

 リサイクル・リユースに至った経緯を嶋崎朝子・上席執行役員兼生活雑貨部管掌は「主力製品の多くは石油由来。地球資源の循環化と廃棄物削減に向けて、また社会的責任を果たすためにもただ作って売るのではなく、再生方法を検討していた」と話す。合理的な活用方法を検証するために2021年9月から有明店でプラスチック商品の回収を始め、22年9月から東日本の13店舗で随時始めていたが、「発展させるには規模を拡大する必要があった」。大きく動き出したのは昨年の夏。「原料高騰が背中を押した。スキームを万全に整えて始める予定だったが、前倒すことにした。高騰分をリサイクルでカバーするために始めたわけではないが、ゆくゆくはカバーできるようにしたい」と話す。

 回収が始まり消費者からは「『プラスチックの大型ゴミの回収は自治体が行うものだと思っていたが、一般企業が行うのか』という驚きの声や『循環型社会に向けてついに始まるんだ』という期待感があったと聞いている。大型ゴミ回収のための費用がかからない点もポジティブに働いていると思う」と話す。3月末時点で2088kg(PP衣装ケース・引出式・大に換算すると720個分)を回収した。大型商品の持ち込みはハードルが高いと思いきや、「配送料をかけないために大型商品でも持ち帰る人が多い。もちろん、銀座店と郊外店では状況は異なるが、カーボンフットプリントを抑えるためにも店舗回収を進めたい」という。

 そもそも「無印良品」は創業当初から長く使うことができるデザインを大切にしており、汎用性が高くモジュール化できる製品が多い。「捨てないのが一番いい。多くの製品は数十年単位で使うことができるものだが、収納ケースは引っ越しなどでサイズが合わなくなると手放すことが多い製品。そういった製品を、粗大ごみシールを買って捨てるのではなく、地上にある鉱脈という感覚で、持ってきていただきたい。衣装ケースなど大きい製品で回収が進めば、それだけ資源が増える」。

 「ゴミにならない、長持ちして壊れない設計を大前提に、設計時から回収を考える必要がある。分類・分解のしやすさなど、できるだけ低負荷で循環できるようにしないと、回収がうまくいかない。さまざまな商品を展開しているが、どれも再資源化しようと思えばできるものが多い」。さらに循環できる製品開発にも力を入れる。

 課題は「物流の合理化」だという。「製品の状態では大きい。例えば店舗で小さく粉砕して製造工場に直送できればカーボンフットプリントも物流コストも削減できる。しかし、全ての店舗に粉砕機を置くとなると結構な設備になる。こうしたことを検討していく必要がある」。

The post 無印良品がプラスチック商品の回収・再資源化・再生に本腰 appeared first on WWDJAPAN.

無印良品がプラスチック商品の回収・再資源化・再生に本腰

 「無印良品」は2月3日、狭小店などを除く全店舗でプラスチック商品の回収を始めた。対象商品は、衣装/収納クローゼットケースやダストボックス、ファイルボックスなどのポリプロピレン製品とやわらかポリエチレンケースシリーズ。店頭で回収を受け付け、基準をクリアした状態がよい製品は回収店舗で再販される。再販が難しい製品は社内配送便を用いて物流センターに集め、リサイクル工場で粉砕してペレット化。ペレットは国内の生産拠点に運ばれ、品質を損なわないように一部バージン素材を活用しながら、無印良品の製品として生まれ変わる。リサイクル素材を用いた製品は、マテリアルリサイクルの特性上、透明や白の再現は難しく、ダークグレーに染めて再販される。

 リサイクル・リユースに至った経緯を嶋崎朝子・上席執行役員兼生活雑貨部管掌は「主力製品の多くは石油由来。地球資源の循環化と廃棄物削減に向けて、また社会的責任を果たすためにもただ作って売るのではなく、再生方法を検討していた」と話す。合理的な活用方法を検証するために2021年9月から有明店でプラスチック商品の回収を始め、22年9月から東日本の13店舗で随時始めていたが、「発展させるには規模を拡大する必要があった」。大きく動き出したのは昨年の夏。「原料高騰が背中を押した。スキームを万全に整えて始める予定だったが、前倒すことにした。高騰分をリサイクルでカバーするために始めたわけではないが、ゆくゆくはカバーできるようにしたい」と話す。

 回収が始まり消費者からは「『プラスチックの大型ゴミの回収は自治体が行うものだと思っていたが、一般企業が行うのか』という驚きの声や『循環型社会に向けてついに始まるんだ』という期待感があったと聞いている。大型ゴミ回収のための費用がかからない点もポジティブに働いていると思う」と話す。3月末時点で2088kg(PP衣装ケース・引出式・大に換算すると720個分)を回収した。大型商品の持ち込みはハードルが高いと思いきや、「配送料をかけないために大型商品でも持ち帰る人が多い。もちろん、銀座店と郊外店では状況は異なるが、カーボンフットプリントを抑えるためにも店舗回収を進めたい」という。

 そもそも「無印良品」は創業当初から長く使うことができるデザインを大切にしており、汎用性が高くモジュール化できる製品が多い。「捨てないのが一番いい。多くの製品は数十年単位で使うことができるものだが、収納ケースは引っ越しなどでサイズが合わなくなると手放すことが多い製品。そういった製品を、粗大ごみシールを買って捨てるのではなく、地上にある鉱脈という感覚で、持ってきていただきたい。衣装ケースなど大きい製品で回収が進めば、それだけ資源が増える」。

 「ゴミにならない、長持ちして壊れない設計を大前提に、設計時から回収を考える必要がある。分類・分解のしやすさなど、できるだけ低負荷で循環できるようにしないと、回収がうまくいかない。さまざまな商品を展開しているが、どれも再資源化しようと思えばできるものが多い」。さらに循環できる製品開発にも力を入れる。

 課題は「物流の合理化」だという。「製品の状態では大きい。例えば店舗で小さく粉砕して製造工場に直送できればカーボンフットプリントも物流コストも削減できる。しかし、全ての店舗に粉砕機を置くとなると結構な設備になる。こうしたことを検討していく必要がある」。

The post 無印良品がプラスチック商品の回収・再資源化・再生に本腰 appeared first on WWDJAPAN.

「トリンプ」からボディーにも環境にも優しい“癒しのブラ”がデビュー かつてない柔らかな着け心地

 「トリンプ(TRIUMPH)」は4月12日、“癒しのブラ”を発売した。“天使のブラ”や“恋するブラ”でお馴染みの同ブランドの新商品は、かつてないやわらかな着け心地が特徴だ。「ワイヤーとノンワイヤーを使い分けるのではなく、毎日使えるブラジャーが欲しい」という女性のニーズに応えたもので、新開発のしなやかフィットワイヤーが食い込みを解消し、下カップとストラップが一体化したワイドパーツ(特許出願中)により、まるで手のひらでバストを包んでいるかのような安心感を実現している。

 ラメ糸がさりげなく煌めくリーフ柄レースを使用しており、カラーは、グリーン、イエロー、ピンク、グレーの4色展開。税込価格は、ブラジャーが6160~6490円、ハイキニショーツが2750円、マキシショーツが2860円。

 カップには、植物由来のオイルを配合した環境配慮素材を、レースと背中の部分には、生産工程で出るくず糸をリサイクルして使用するなど環境にも配慮した製品だ。

The post 「トリンプ」からボディーにも環境にも優しい“癒しのブラ”がデビュー かつてない柔らかな着け心地 appeared first on WWDJAPAN.

阪急うめだ本店の新ゾーン「グリーンエイジ」がオープン 百貨店のセオリーに真っ向から挑む

 阪急阪神百貨店は12日、阪急うめだ本店8階に新ゾーン「グリーンエイジ(GREEN AGE)」をオープンした。“人と自然の共生”の旗印の下、ファッションやビューティ、食や雑貨など商品カテゴリーの枠組みを超えて約40ショップを集積。さらにラグジュアリーブランドとアウトドアブランドが垣根なく共存していたり、数時間ごとに催事を入れ替える大型のイベントスペースがあったりと、百貨店のセオリーにとらわれない挑戦的な売り場となっている。

ラグジュアリーとアウトドア
共通環境でシームレスに回遊

 約2300平方メートルの空間は緑を感じる植栽やモニュメントを随所に配した一体感のある作り。装飾には環境負荷が少ない建材を用いた。天井には大阪府内の間伐材を使った櫓(やぐら)をあしらい、床や柱には石灰石を主原料とした漆喰を使用した。

 これら共通環境の下で全ての商品を展開することで、客はブランドの垣根を意識することなく回遊できる。「パタゴニア(PATAGONIA)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」といったアウトドアブランドに並んで、「プラダ(PRADA)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」「クロエ(CHLOE)」といったラグジュアリーブランドのショップが連なる。「ロエベ(LOEWE)」の修理・補修専門ストア「ロエベ リクラフト(LOEWE RE CRAFT)」では、ガラス張りの工房で職人がリペアする様子が見える。余剰レザーから作ったバスケットバッグ(6万8200円)などの限定アイテムも販売する。

ステラ本人にも直談判
世界初のカフェ併設業態を実現

 エスカレーター脇には「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」の世界初のコンセプトストアである「ステラズワールド バイ ステラ マッカートニー(STELLA’S WORLD BY STELLA MCCARTNEY)」。DJのターンテーブルをモチーフにしたブランド初のカフェではビーガンスイーツやドリンクを提供し、買い物の合間に一息つくことができる。ここでしか買えない商品が並ぶスーベニアショップも併設する。ゾーン全体の設計からショップ誘致までを担当した宮本智美・グリーンエイジ開発部ディビジョンマネージャーが、ステラ本人への直談判とプレゼンを重ねた末に実現したショップだ。

買い取りや黒染め
モノを大切にする価値観に訴求

 自主編集売り場「グリーンエイジ エディット」では、家、自然、街をシームレスに行き来するライフスタイルを想定し、アパレルやアウトドアギア、自転車まで幅広く取りそろえる。併設する「リ・コンシェルジュ」のカウンターでは、アウトドア用品のレンタルやコメ兵による買い取り、京都紋付による黒染めなどを受け付け、モノを大切にする価値観に訴えかける。

数時間で入れ替わる催しで
“自然との共生”を広く発信

 「これまで小売業において“リアル”は店舗と同義だったように思うが、私たちはその枠を店の外まで広げていく。地域のコミュニティーと共存しながら自然共生型ライフスタイルを一緒に作り上げていく場所にしたい」と石田良太グリーンエイジ営業統括部ゼネラルマネージャー。そのような考えの下、ゾーンの中央にはグリーンエイジのコンセプトや価値観を体現する“場”を設けた。体験・イベントスペースの「コミュニティパーク」は催しを数時間ごとに入れ替える。たとえば、開店直後は惣菜マルシェ、昼過ぎにヨガ講座、昼下がりから夜にかけてワークショップ、映画上映といった具合だ。少なくとも年間500以上の催しを用意することになる。宮本ディビジョンマネージャーは「必死で準備をしてお客さまを楽しませたい」と話す。

The post 阪急うめだ本店の新ゾーン「グリーンエイジ」がオープン 百貨店のセオリーに真っ向から挑む appeared first on WWDJAPAN.

阪急うめだ本店の新ゾーン「グリーンエイジ」がオープン 百貨店のセオリーに真っ向から挑む

 阪急阪神百貨店は12日、阪急うめだ本店8階に新ゾーン「グリーンエイジ(GREEN AGE)」をオープンした。“人と自然の共生”の旗印の下、ファッションやビューティ、食や雑貨など商品カテゴリーの枠組みを超えて約40ショップを集積。さらにラグジュアリーブランドとアウトドアブランドが垣根なく共存していたり、数時間ごとに催事を入れ替える大型のイベントスペースがあったりと、百貨店のセオリーにとらわれない挑戦的な売り場となっている。

ラグジュアリーとアウトドア
共通環境でシームレスに回遊

 約2300平方メートルの空間は緑を感じる植栽やモニュメントを随所に配した一体感のある作り。装飾には環境負荷が少ない建材を用いた。天井には大阪府内の間伐材を使った櫓(やぐら)をあしらい、床や柱には石灰石を主原料とした漆喰を使用した。

 これら共通環境の下で全ての商品を展開することで、客はブランドの垣根を意識することなく回遊できる。「パタゴニア(PATAGONIA)」「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」といったアウトドアブランドに並んで、「プラダ(PRADA)」「ミュウミュウ(MIU MIU)」「クロエ(CHLOE)」といったラグジュアリーブランドのショップが連なる。「ロエベ(LOEWE)」の修理・補修専門ストア「ロエベ リクラフト(LOEWE RE CRAFT)」では、ガラス張りの工房で職人がリペアする様子が見える。余剰レザーから作ったバスケットバッグ(6万8200円)などの限定アイテムも販売する。

ステラ本人にも直談判
世界初のカフェ併設業態を実現

 エスカレーター脇には「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」の世界初のコンセプトストアである「ステラズワールド バイ ステラ マッカートニー(STELLA’S WORLD BY STELLA MCCARTNEY)」。DJのターンテーブルをモチーフにしたブランド初のカフェではビーガンスイーツやドリンクを提供し、買い物の合間に一息つくことができる。ここでしか買えない商品が並ぶスーベニアショップも併設する。ゾーン全体の設計からショップ誘致までを担当した宮本智美・グリーンエイジ開発部ディビジョンマネージャーが、ステラ本人への直談判とプレゼンを重ねた末に実現したショップだ。

買い取りや黒染め
モノを大切にする価値観に訴求

 自主編集売り場「グリーンエイジ エディット」では、家、自然、街をシームレスに行き来するライフスタイルを想定し、アパレルやアウトドアギア、自転車まで幅広く取りそろえる。併設する「リ・コンシェルジュ」のカウンターでは、アウトドア用品のレンタルやコメ兵による買い取り、京都紋付による黒染めなどを受け付け、モノを大切にする価値観に訴えかける。

数時間で入れ替わる催しで
“自然との共生”を広く発信

 「これまで小売業において“リアル”は店舗と同義だったように思うが、私たちはその枠を店の外まで広げていく。地域のコミュニティーと共存しながら自然共生型ライフスタイルを一緒に作り上げていく場所にしたい」と石田良太グリーンエイジ営業統括部ゼネラルマネージャー。そのような考えの下、ゾーンの中央にはグリーンエイジのコンセプトや価値観を体現する“場”を設けた。体験・イベントスペースの「コミュニティパーク」は催しを数時間ごとに入れ替える。たとえば、開店直後は惣菜マルシェ、昼過ぎにヨガ講座、昼下がりから夜にかけてワークショップ、映画上映といった具合だ。少なくとも年間500以上の催しを用意することになる。宮本ディビジョンマネージャーは「必死で準備をしてお客さまを楽しませたい」と話す。

The post 阪急うめだ本店の新ゾーン「グリーンエイジ」がオープン 百貨店のセオリーに真っ向から挑む appeared first on WWDJAPAN.

大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー

 大阪・関西万博の関連イベント「すみのえSDGsアクション/大和川スマイルプロジェクト」が4月2日に開催された。2025年の万博会場の夢洲に流れ込む大和川の河川敷を会場に、SDGsをテーマにしたファッションショー、川の清掃活動や環境問題を学ぶ取り組みなどを通じて、万博への機運を醸成させた。

 ファッションショーでは、大阪モード学園の学生が川のゴミのプラスチック廃材などを用いたドレスを披露したり、500人の子供たちの笑顔がプリントされた巨大なドレスが登場したり、バラエティーに富んだ内容で来場者の目を楽しませた。清掃活動では地元住民など約530人が参加して、大和川の精霊から生まれたキャラクター「ヤマトちゃん」と一緒に河川敷のゴミを拾い集めた。

 笑顔の巨大ドレスの制作やイベント企画などを行ったNPO法人「MERRY PROJECT」の水谷孝次氏は「万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。大和川の再生の思いをカタチにするために、8カ月アイデアを考えてやってきた」と話す。

The post 大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー appeared first on WWDJAPAN.

大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー

 大阪・関西万博の関連イベント「すみのえSDGsアクション/大和川スマイルプロジェクト」が4月2日に開催された。2025年の万博会場の夢洲に流れ込む大和川の河川敷を会場に、SDGsをテーマにしたファッションショー、川の清掃活動や環境問題を学ぶ取り組みなどを通じて、万博への機運を醸成させた。

 ファッションショーでは、大阪モード学園の学生が川のゴミのプラスチック廃材などを用いたドレスを披露したり、500人の子供たちの笑顔がプリントされた巨大なドレスが登場したり、バラエティーに富んだ内容で来場者の目を楽しませた。清掃活動では地元住民など約530人が参加して、大和川の精霊から生まれたキャラクター「ヤマトちゃん」と一緒に河川敷のゴミを拾い集めた。

 笑顔の巨大ドレスの制作やイベント企画などを行ったNPO法人「MERRY PROJECT」の水谷孝次氏は「万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。大和川の再生の思いをカタチにするために、8カ月アイデアを考えてやってきた」と話す。

The post 大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー appeared first on WWDJAPAN.

大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー

 大阪・関西万博の関連イベント「すみのえSDGsアクション/大和川スマイルプロジェクト」が4月2日に開催された。2025年の万博会場の夢洲に流れ込む大和川の河川敷を会場に、SDGsをテーマにしたファッションショー、川の清掃活動や環境問題を学ぶ取り組みなどを通じて、万博への機運を醸成させた。

 ファッションショーでは、大阪モード学園の学生が川のゴミのプラスチック廃材などを用いたドレスを披露したり、500人の子供たちの笑顔がプリントされた巨大なドレスが登場したり、バラエティーに富んだ内容で来場者の目を楽しませた。清掃活動では地元住民など約530人が参加して、大和川の精霊から生まれたキャラクター「ヤマトちゃん」と一緒に河川敷のゴミを拾い集めた。

 笑顔の巨大ドレスの制作やイベント企画などを行ったNPO法人「MERRY PROJECT」の水谷孝次氏は「万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。大和川の再生の思いをカタチにするために、8カ月アイデアを考えてやってきた」と話す。

The post 大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー appeared first on WWDJAPAN.

大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー

 大阪・関西万博の関連イベント「すみのえSDGsアクション/大和川スマイルプロジェクト」が4月2日に開催された。2025年の万博会場の夢洲に流れ込む大和川の河川敷を会場に、SDGsをテーマにしたファッションショー、川の清掃活動や環境問題を学ぶ取り組みなどを通じて、万博への機運を醸成させた。

 ファッションショーでは、大阪モード学園の学生が川のゴミのプラスチック廃材などを用いたドレスを披露したり、500人の子供たちの笑顔がプリントされた巨大なドレスが登場したり、バラエティーに富んだ内容で来場者の目を楽しませた。清掃活動では地元住民など約530人が参加して、大和川の精霊から生まれたキャラクター「ヤマトちゃん」と一緒に河川敷のゴミを拾い集めた。

 笑顔の巨大ドレスの制作やイベント企画などを行ったNPO法人「MERRY PROJECT」の水谷孝次氏は「万博のテーマは『いのち輝く未来社会のデザイン』。大和川の再生の思いをカタチにするために、8カ月アイデアを考えてやってきた」と話す。

The post 大阪・関西万博に向けて河川敷でSDGsイベント 環境問題を考えるファッションショー appeared first on WWDJAPAN.

「ゲラン」が天然由来の香水シリーズから新発売 マンダリンやローズ、自然の美しさを讃える香り

 「ゲラン(GUERLAIN)」は5月1日、天然由来成分を使用したフレグランスシリーズ“アクア アレゴリア コレクション”から新商品“アクア アレゴリア ハーベスト”(全3種、125mL、税込2万1340円)と、“アクア アレゴリア フォルテ ネロリア ベチバー”(75mL、税込1万6720円)を発売する。阪急うめだ本店では共に4月12日から、西武池袋本店は“アクア アレゴリア ハーベスト”を19日から先行販売する。

ヨーロッパの希少な素材を使用

 “アクア アレゴリア ハーベスト”の香りは3種類で、ヨーロッパの希少な素材にフォーカスした。みずみずしく爽快な“マンダリン バジリック”は、完熟する前に収穫した青いマンダリンを使用し、ほろ苦さが残るフレッシュな香りを放つ。“ローザ ロッサ”は夜明けにローズガーデンを散策するひとときをイメージした香りで、複数の産地のローズを組み合わせた。1日の中でも香りが変化するローズを、花びらの上部にオイルが溜まる早朝に摘むなど、調香師と生産農家のこだわりを詰め込んだ。“ネロリア ベチ バー”はイタリア・カラブリア地方で育つオレンジから抽出したネロリエッセンスに、同じ花から取れる蜂蜜を加えることで、まろやかさと繊細さを引き立てる。それぞれの香りは「ゲラン」が農家との数世代にも渡る関係性を築いてきた中で実現した。

 “アクア アレゴリア フォルテ”からも新たに“ネロリア ベチバー”が登場。フローラルかつスパイスの効いたネロリエッセンスを主役に、イチジクのフィグの芳醇さ、バニラ、アーモンドの甘さをベチバーがウッディな香りで包み込む。75mLのボトルに加え、一部店舗限定で200mLのリフィル(税込2万6950円)も発売する。

 同シリーズは自然の素晴らしさを称賛し、世界中の美しい庭園を描いた香りのコレクション。1999年に誕生しフランスとイタリアでは人気No.1で、2022年にサステナブルなフレグランスコレクションとしてリニューアルした。フランス産ビーツ由来のオーガニックアルコールを採用して最大95%の天然由来成分を配合する。ボトルにはリサイクルガラスを15%使用し、フランス国内での製造にこだわるほか、新商品“アクア アレゴリア ハーベスト”は100%リサイクル可能な紙製の箱“セカンドスキン”でパッケージする。

小学生への教育や女性養蜂家の支援も

 「ゲラン」は商品製造のほかにも、サステナビリティを意識した活動を続ける。世界10カ国で進めている「ビースクール」では、子どもを対象にミツバチ保護の重要性をレクチャー。日本では昨年5月に伊勢丹新宿本店で小学生のワークショップを実施した。ミツバチに対して「刺されそうで怖い」という印象を持っていた生徒たちが、受講後には「守るべき存在だ」と意見を変えたという。また、女性養蜂家の自立支援にも力を入れる。男性が多い養蜂業界の現状から、大阪・梅田や東京・銀座で合計 12 名の女性養蜂家育成を目指している。2022年には5月20~22日の3日間で100万ユーロ(当時のレートで約1.3億円)を寄付したり、顧客が商品の生産地を地図上で確認できるサービス「ビー リスペクト」の開発を進めたりするなど、ラグジュアリーと持続可能性の共存を模索する。

The post 「ゲラン」が天然由来の香水シリーズから新発売 マンダリンやローズ、自然の美しさを讃える香り appeared first on WWDJAPAN.

「クラランス」のエイジングケア美容液“ダブルセーラム”から春夏や男性にも適した軽やかなテクスチャーが登場

 「クラランス(CLARINS)」は4月27日、ブランドを代表するエイジングケア美容液“ダブル セーラム”から、軽やかなテクスチャーの“ダブル セーラムライト”(50mL、税込1万6500円)を発売する。

 “ダブル セーラム”は1985年の発売以来、スキンケアの専門性と植物研究を融合した2相のアイコニックな美容液として改良を重ねてきた。新商品の“ダブル セーラム ライト”は時代とともに変化するニーズに応えて、高温多湿になる季節や皮脂分泌量の多い男性、オイリー肌に傾きやすい若い世代にも使いやすい軽やかなテクスチャーを開発した。肌の保護膜に限りなく近い「水分7:油分3」の“黄金バランス”はそのままに、揮発性が高く軽い感触の植物由来オイルを3種配合することで、肌に素早く浸透しベタつかない使用感を実現した。小ジワや肌のハリなど目に見える全てのエイジングサインにアプローチする。

 新処方はクリーンビューティの基準に従い天然由来成分を優先的に配合したほか、オーガニック認証やフェアトレードの原料を最大限に使用。10種のオーガニック成分や6種のフェアトレード成分を含む20種類の植物エキスを配合した。ウォーターセラムとオイルセラムを1プッシュで供給するダブルダブルボトルにはリサイクル素材を35%使用し、外箱も持続可能な方法で管理された森林から調達している。

The post 「クラランス」のエイジングケア美容液“ダブルセーラム”から春夏や男性にも適した軽やかなテクスチャーが登場 appeared first on WWDJAPAN.

「クラランス」のエイジングケア美容液“ダブルセーラム”から春夏や男性にも適した軽やかなテクスチャーが登場

 「クラランス(CLARINS)」は4月27日、ブランドを代表するエイジングケア美容液“ダブル セーラム”から、軽やかなテクスチャーの“ダブル セーラムライト”(50mL、税込1万6500円)を発売する。

 “ダブル セーラム”は1985年の発売以来、スキンケアの専門性と植物研究を融合した2相のアイコニックな美容液として改良を重ねてきた。新商品の“ダブル セーラム ライト”は時代とともに変化するニーズに応えて、高温多湿になる季節や皮脂分泌量の多い男性、オイリー肌に傾きやすい若い世代にも使いやすい軽やかなテクスチャーを開発した。肌の保護膜に限りなく近い「水分7:油分3」の“黄金バランス”はそのままに、揮発性が高く軽い感触の植物由来オイルを3種配合することで、肌に素早く浸透しベタつかない使用感を実現した。小ジワや肌のハリなど目に見える全てのエイジングサインにアプローチする。

 新処方はクリーンビューティの基準に従い天然由来成分を優先的に配合したほか、オーガニック認証やフェアトレードの原料を最大限に使用。10種のオーガニック成分や6種のフェアトレード成分を含む20種類の植物エキスを配合した。ウォーターセラムとオイルセラムを1プッシュで供給するダブルダブルボトルにはリサイクル素材を35%使用し、外箱も持続可能な方法で管理された森林から調達している。

The post 「クラランス」のエイジングケア美容液“ダブルセーラム”から春夏や男性にも適した軽やかなテクスチャーが登場 appeared first on WWDJAPAN.

ポリ乳酸繊維のスタートアップ、バイオワークスが自社ブランド立ち上げ

 ポリ乳酸(PLA)繊維の「プラックス(PLAX)」を開発したスタートアップ企業バイオワークス(BIOWORKS)は、新たな自社ブランド「エヌイー(NE)」を立ち上げた。4月5〜7日に東京ビッグサイトで開催された合同展示会「ファッションワールド 東京(FaW TOKYO )2023春」で初披露した。2023年秋から自社ECサイトとポップアップを主販路に販売する。

 社内のデザインチームが企画するアパレルを中心に、枕カバーなどの寝具や生活雑貨もそろえる。同展では「プラックス」100%のカットソーのほか、「プラックス」30%にメリノウール70%を混紡したニットアップ、「プラックス」100%でナイロンのような風合いに仕上げたジップアップブルゾンとパンツのセットアップなど約20型を展示した。いずれも価格は未定。商品デザインの仲里遥香担当は、「まだ試作段階だが、将来的にはセレクトショップとの別注企画などにも挑戦したい」と話す。

 「プラックス」はサトウキビを主原料とするポリ乳酸に、独自に開発した植物由来の添加物を加えて染色性や耐熱性を高めた合成繊維。同社の調べでは、石油由来のポリエステル糸と比較して製造時のCO2排出量が35%抑えられるという。一定の温度や湿度の環境下に置くと水と二酸化炭素へと分解される生分解性の特性を持つ。製品の循環スキームも構築中で、「プラックス」と綿の混紡製品の分解はラボレベルで実現しているという。同社はこれまで天然由来の抗菌・消臭性を生かした自社ブランド「バイオ(BIO)」でタオルやルームウエアを販売してきたが、「エヌイー」ではよりファッション性を意識したアパレルに力を入れ素材の汎用性をアピールする。

The post ポリ乳酸繊維のスタートアップ、バイオワークスが自社ブランド立ち上げ appeared first on WWDJAPAN.

「イッセイ ミヤケ」が“ロードゥ イッセイ”から2つのビーガンフレグランスを発売 果実感あふれるピオニーとマスキュリンなベチバー

 「イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)」は4月19日、新作フレグランス“ロードゥ イッセイ ピオニー オードトワレ インテンス”(50mL、税込1万3200円/100mL、同1万8480円)と“ロードゥ イッセイ プールオム ベチバー オードトワレ インテンス”(50mL、税込1万230円/100mL、同1万4190円)を発売する。直営店や公式オンラインストア、取り扱い百貨店、資生堂の総合美容施設シセイドウ ザ ストア(SHISEIDO THE STORE)などで販売する。

 シリーズの原点である水(ロー)と植物の出合いをコンセプトに、自然を祝福する2つのビーガンフレグランスが登場した。 “ロードゥ イッセイ ピオニー オードトワレ インテンス”は、春の訪れを象徴するピオニーの香りをテーマにマリー・サラマーニュ(Marie Salamagne)調香師が手掛けた。伝統的な香料抽出法では取り出せないとされるピオニーの香りを、ローズと洋梨の天然由来成分のみを使用した香料をブレンドし再構築することで再現。シダーウッドの深みのあるベースにピオニーやホワイトラズベリーが重なる、アクアティックでナチュラルなフローラルアンバー調に仕上げた。

 男性向けフレグランス“ロードゥ イッセイ プールオム ベチバー オードトワレ インテンス”は、ウッディノートの中で最もエレガントなベチバーをキーノートに採用。ハイチの小規模農園で12カ月かけて栽培したハイチアンベチバーを調達した。ジンジャーとクラリセージがアクセントを添え、マスキュリンでアロマティックな香りにまとめた。

 ボトルは環境に配慮した改良を行い、原料の20%にリサイクルガラスを使用。キャップの素材にはプラスチックを一切使わず、持続可能な栽培環境で育つ100%天然木材を採用した。

The post 「イッセイ ミヤケ」が“ロードゥ イッセイ”から2つのビーガンフレグランスを発売 果実感あふれるピオニーとマスキュリンなベチバー appeared first on WWDJAPAN.

ティファニー財団が海洋や景観保護に1億ドル超の支援 20年以上の活動で

 ティファニー財団(Tiffany & Co. Foundation)はこのほど、全世界の海洋と景観の保護支援における助成金交付総額が1億ドル(約132億円)を上回ったことを発表した。同財団は、社会貢献活動に取り組むため2000年に設立。以来20年以上にわたり、海洋保護やサンゴ礁保護、景観保全をはじめ、地域社会と地球に有益な活動を行う団体を支援してきた。

 同財団は、海洋保護ではこれまでに30箇所以上の海洋保護区の創設と実現を支援し、五大洋にわたる1100万平方メートル以上を保護してきた。主な支援先は国際環境NGOのコンサベーション・インターナショナル(Conservation International)や、ワイルドライフ・コンサベーション・ソサエティ(Wildlife Conservation Society)、オーシャンズ 5(Oceans 5)などで、今後も支援活動を継続し、30年までに全海洋の30%の保護を目指す。ほかにも、ハワイやカリブ海、オーストラリア、コーラル・トライアングルなどの海域を対象に、世界30カ国以上のサンゴ礁の保護・育成を支援する。

 景観保全においては、米国西部各地の廃坑の浄化を支援し、豊かな生態系があり文化的にも重要とされる約4万平方キロメートルの土地を保護。非政府組織リゾルブ(RESOLVE)も支援し、西アフリカ・シエラレオネにあるダイヤモンドの廃坑を存続可能な農業用土地に復興する取り組みに貢献している。

The post ティファニー財団が海洋や景観保護に1億ドル超の支援 20年以上の活動で appeared first on WWDJAPAN.

ユニクロ、前橋の新店でリペアサービスを本格スタート 佐藤可士和が店舗をトータルディレクション

 ユニクロ(UNIQLO)は4月21日、群馬・前橋の前橋南インターチェンジ付近に「新しいロードサイド店舗」と位置付ける「ユニクロ 前橋南インター店」をオープンする。トータルクリエイティブディレクターを佐藤可士和が務め、店舗の建築デザインを監修。売り場面積約2475平方メートルの1フロアで、店舗の両脇に設置された7メートル四方のオブジェのような巨大ボックスロゴが目印であり、「環境に配慮したプロトタイプ店舗」として消費電力削減などさまざまな取り組みも行っていく。

 ボックスロゴは、花屋の「ユニクロ フラワー」のコーナーや、オリジナルブレンドのコーヒーが楽しめるカフェスペース「ユニクロ コーヒーボックス」などとして活用。カフェスペースは「ユニクロ 銀座店」「ユニクロ トウキョウ」に続き3店舗目。また、「ユニクロ世田谷千歳台店」で2022年9月から試験的にスタートしていたリペアスペース「リ・ユニクロ スタジオ(RE.UNIQLO STUDIO)」を本格導入する。グラフィックTシャツ「UT」のカスタマイズサービス「UTme!」の窓口と一体化し、ボタンの付け直しや穴のかがりなどに対応。ジーンズやシャツなどに刺し子などのリメークを施すサービスも受け付ける。

 ほか、子ども用の遊具を備えたキッズスペースをボックスロゴ内に設けると共に、店外の芝生部分にはベンチやパラソルを配置し、休憩や食事、団らんに活用できるようにする。

 環境面の取り組みとしては、店舗において最もエネルギー消費量の多い照明や空調の電力消費を抑えるため、大きな採光窓を設け、太陽光パネルを設置、着なくなった服を断熱材として活用するなどしている。継続的な取り組みによって他店舗も含め環境に配慮した運営を進める。

 「ユニクロ」は今春、東京・秋葉原の店舗を移転オープンする形で「ユニクロ ヨドバシAkiba店」を4月14日にオープンするほか、同28日には福岡・天神エリアの商業施設「ミーナ天神」に約2833平方メートルと九州最大の店舗「ユニクロ 天神店」を開業。大型の出店や移転リニューアルが続く。同じファーストリテイリンググループの「ジーユー(GU)」も、今春は増床4店を含み全国で20店をオープンすると発表している。

The post ユニクロ、前橋の新店でリペアサービスを本格スタート 佐藤可士和が店舗をトータルディレクション appeared first on WWDJAPAN.

「クロエ」からジャスミンが香る新フレグランスが誕生 100%自然由来の香料を用いたビーガン処方

 「クロエ(CHLOE)」から5月3日、新作フレグランス“クロエ ノマド ジャスミン ナチュレル オードパルファム インテンス(以下、ノマド ジャスミン)”が登場する。同フレグランスは、日常からの逃避を表現。ジャスミンやデーツ、洋ナシが奏でるコントラストが効いた香りにバニラやサンダルウッド、パチュリをブレンドしており、一瞬にして砂漠が広がる壮大な風景へ想像を掻き立てる。

 “ノマド ジャスミン”は、サステナブルな方法で収穫したジャスミンをはじめ、100%自然由来の香料、アルコール、水だけを使用したヴィーガン処方のフレグランスだ。ボトルにはリサイクルガラスを15%使用している。

 ゾエ・ガードナー(Zoe Ghertner)が撮影したキャンペーンには、イギリス人女優のナオミ・スコット(Naomi Scott)が登場。彼女は3人の女性と共に砂漠の中を前進する姿をフィーチャーしている。税込価格は、1万1440円(30mL)、1万6390円(50m L)、2万1120円(75mL)。

The post 「クロエ」からジャスミンが香る新フレグランスが誕生 100%自然由来の香料を用いたビーガン処方 appeared first on WWDJAPAN.

スノーボードの「バートン」が太陽光発電でリフトを動かす! 山形のスキー場でイベント開催

 スノーボードブランド「バートン(BURTON)」を手掛けるバートン ジャパンは、4月8、9日に山形・鶴岡の湯殿山スキー場で行われる、太陽光発電でロープトー(簡易リフト)を動かすイベント「フューチャーラボ 2023(FUTURE LAB.2023)」をサポートしている。スノーボードをはじめとするスノースポーツ愛好者にとって、気候変動による雪不足、また燃料費高騰によるリフト稼働難などでスキー場の経営が難しくなっていることは、切実な問題。現に今年も全国的に雪は少なく、4〜5月までの運営を見込んでいたスキー場にとっては痛手となっている。イベントによって、気候変動やスキー場が抱える課題と、その解決に向けた取り組みを発信していく。

 「フューチャーラボ」は、スノーボードカルチャー誌「ディギンマガジン(DIGGIN’ MAGAZINE)」が主催し、バートン ジャパンがサポートしている。昨年3月に初回が開催されたが、曇天によって太陽光発電でのロープトー稼働は叶わなかった。今年3月に新潟・南魚沼の八海山麓スキー場で2回目を予定していたが、雪不足で開催できなかった。

 3度目のチャレンジとなる今回は、湯殿山スキー場で行われるスノーボード滑走イベント「ドリームセッション(DRRREAM SESSION)」の中で「フューチャーラボ」を開催。「ドリームセッション」の参加費は1日4000円。ただし小中学生は無料、それ以外の18歳未満は3000円。ロープトーは一般的なチェア型のリフトとは違い、ケーブルに専用の搬器を引っ掛けて、雪面を自身の板で滑りながら斜面を登り上げる簡易リフトのこと。通常のリフトよりも稼働に必要なエネルギーが小さい。

 バートンは、1977年にジェイク・バートン・カーペンター(Jake Burton Carpenter)が米国バーモント州のガレージで作り始めた自作のスノーボードが原点となっているスノーボードの大手メーカー。ショーン・ホワイト(Shaun White)、平野歩夢、テリエ・ハーコンセン(Terje Hakonsen)、クロエ・キム(Chloe Kim)ら多数のスーパースター選手と契約している。2019年に、スノーボードメーカーとして初めてBコープ認証を取得。自然をフィールドにする企業として、気候変動や持続可能な成長、サプライチェーンの透明性といった課題への意識も高く、「2025年までのクライメート・ポジティブ(二酸化炭素排出量よりも吸収量の方が多い状態のこと)達成」を掲げている。

The post スノーボードの「バートン」が太陽光発電でリフトを動かす! 山形のスキー場でイベント開催 appeared first on WWDJAPAN.