「コーチ(COACH)」は、自分が心地よく感じるコミュニティーを見つけ、祝うことの重要性に光を当てたキャンペーン「プライド イズ ウエアー ユー ファインド イット(Pride Is Where You Find It)」を展開。ボブ・ザ・ドラァグ・クイーン(Bob the Drag Queen)、俳優のマイルズ・ハイザー(Miles Heizer)、歌手のリナ・サワヤマ(Rina Sawayama)らが自分なりの「プライド」について語る動画を公開した。レインボーカラーのアパレルやシューズを販売。ヘトリック・マーティン・インスティテュート(Hetrick-Martin Institute)やアルバート・ケネディ・トラスト(Albert Kennedy Trust)、ポイント・ファウンデーション(Point Foundation)、センターリンク:コミュニティ・オブ・LGBTQセンターズ(CenterLink: The Community of LGBT Centers)など、LGBTQ+の若者を支援する団体への寄付もを行う。
「コーチ」の「プライド イズ ウエアー ユー ファインド イット」から。歌手のリナ・サワヤマを起用
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「H&M」
「H&M」は、“ビヨンド・ザ・レインボー(Beyond the Rainbow)”キャンペーンを実施。女優のMJ・ロドリゲス(MJ Rodriguez)や、アーティストでアクティビストとしても知られるチェラ・マン(Chella Man)などが自身の経験や想いを語る動画を公開した。「プライド」にまつわる対話を増やし、機会平等に向けた支援に取り組む。集まった寄付金に対してH&Mが上乗せする“マッチング”方式で、トレバー・プロジェクトに寄付支援を行う。
「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は、レディー・ガガ(Lady Gaga)による、若者のメンタルヘルス問題改善に取り組むボーン・ディス・ウェイ財団(Born This Way Foundation)を支援する。LGBTQ+コミュニティーをエンパワーする楽曲として人気を集める“ボーン・ディス・ウェイ(Born This Way)”にちなみ、10年前のツアーでガガが着用したレザージャケットを再現した。ジャケットはオークションにかけ、収益を同財団に寄付する。加えて、Tシャツやベレー帽などもレインボーデザインに仕上げ、一部収益を財団の支援に充てる。
「コーチ(COACH)」は、自分が心地よく感じるコミュニティーを見つけ、祝うことの重要性に光を当てたキャンペーン「プライド イズ ウエアー ユー ファインド イット(Pride Is Where You Find It)」を展開。ボブ・ザ・ドラァグ・クイーン(Bob the Drag Queen)、俳優のマイルズ・ハイザー(Miles Heizer)、歌手のリナ・サワヤマ(Rina Sawayama)らが自分なりの「プライド」について語る動画を公開した。レインボーカラーのアパレルやシューズを販売。ヘトリック・マーティン・インスティテュート(Hetrick-Martin Institute)やアルバート・ケネディ・トラスト(Albert Kennedy Trust)、ポイント・ファウンデーション(Point Foundation)、センターリンク:コミュニティ・オブ・LGBTQセンターズ(CenterLink: The Community of LGBT Centers)など、LGBTQ+の若者を支援する団体への寄付もを行う。
「コーチ」の「プライド イズ ウエアー ユー ファインド イット」から。歌手のリナ・サワヤマを起用
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「H&M」
「H&M」は、“ビヨンド・ザ・レインボー(Beyond the Rainbow)”キャンペーンを実施。女優のMJ・ロドリゲス(MJ Rodriguez)や、アーティストでアクティビストとしても知られるチェラ・マン(Chella Man)などが自身の経験や想いを語る動画を公開した。「プライド」にまつわる対話を増やし、機会平等に向けた支援に取り組む。集まった寄付金に対してH&Mが上乗せする“マッチング”方式で、トレバー・プロジェクトに寄付支援を行う。
「ヴェルサーチェ(VERSACE)」は、レディー・ガガ(Lady Gaga)による、若者のメンタルヘルス問題改善に取り組むボーン・ディス・ウェイ財団(Born This Way Foundation)を支援する。LGBTQ+コミュニティーをエンパワーする楽曲として人気を集める“ボーン・ディス・ウェイ(Born This Way)”にちなみ、10年前のツアーでガガが着用したレザージャケットを再現した。ジャケットはオークションにかけ、収益を同財団に寄付する。加えて、Tシャツやベレー帽などもレインボーデザインに仕上げ、一部収益を財団の支援に充てる。
この投稿には660万以上の「イイネ」が押され、4万5000件以上のコメントがついている。姉のキム・カーダシアン(Kim Kardashian)やサイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)「ジャックムス」デザイナー、元「ラブ(LOVE)マガジン編集長でスタイリストのケイティ・グランド(Katie Grand)など、親族や業界関係者からは肯定的なコメントが投稿される一方で、ツイッターでは「ケンダル・ジェンナーはテキーラ生産に関するメキシコの文化背景を一切理解していなくて不快だ」といった否定的なコメントが多数散見され、文化の盗用だと批判されている。
5年前にはアメフト選手のコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が、有色人種への差別に抗議するために、ナショナル・フットボール・リーグ(National Football League以下)の試合で国歌斉唱中に起立することを拒否してひざまずくムーブメントを生み出した。2021年の今も同じ問題に声を上げる状況は続いているが、当時を振り返ってバーネットは「キャパニック選手は人種差別に対して声をあげたことで、職を失う結果となった。当時、黒人の命も大切だという当然の主張に対して反対する声もあり、議論が起こってしまった」と比較した。
ポール選手らも大統領選挙に向けて、“VOTE”と書かれたアパレルを何週間にもわたって着用した。ジェームズ選手は、自身が立ち上げた選挙促進団体「モア・ザン・ア・ヴォート(More Than a Vote)」のアパレルを繰り返し着用した。そして着用画像を、7800万フォロワーを持つ自身のインスタグラムに投稿した。「モア・ザン・ア・ヴォート」は黒人のアスリートやアーティストが手を組んで、選挙登録率の上昇や、少数民族や低所得層が投票に行きづらい環境や手続きを作って投票を抑制することの撲滅に働きかける団体。20年には4万人を超えるボランティアを投票所係員として採用し、殺人や性暴力を除く犯罪者の投票登録の支援などを通して投票率の向上に貢献した。
ファッション業界では、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」が20年10月、NBAとコラボレートしたカプセルコレクションを発表。「ディオール(DIOR)」は「ジョーダン ブランド」とコラボして、スニーカー“エア ジョーダン 1 OG ディオール(AIR JORDAN 1 OG DIOR)”を手掛け、約500万人からの購入資格申請があった。ファッションへの影響力の高さから、スタイリストのマイケルは、「選手入場は、今や新しい時代のランウエイだ」と語る。
国際労働機関(International Labour Organization以下、ILO)よると、衣類産業で働く女性は、新型コロナウイルスの感染拡大で差別やハラスメントの増加、賃金格差の拡大、不平等な家事や育児、介護の強要に直面している。続けて新型コロナが収束したとしても、これらの格差が縮まる可能性は低いと報告している。効果的な改善措置がなされなければこのような不平等な待遇は拡大し、貧困問題解消とジェンダー平等におけるコロナ禍前の前進を無にする可能性がある。ILOはその一因に、コロナ対策の議論の場に圧倒的に女性の代表が不足していることを挙げている。
JUN YABUNO:1986年大阪生まれ。ロンドン・カレッジ・オブ・ファッションを卒業後、「WWDジャパン」の編集記者として、ヨーロッパのファッション・ウィークの取材をはじめ、デザイナーズブランドやバッグ、インポーター、新人発掘などの分野を担当。2017年9月ベルリンに拠点を移し、フリーランスでファッションとライフスタイル関連の記事執筆や翻訳を手掛ける。「Yahoo!ニュース 個人」のオーサーも務める。20年2月からWWDジャパン欧州通信員
「ファッション協定」は2019年8月、フランス・ピアリッツで開催されたG7サミットで欧米を中心とするファッションおよびテキスタイル企業32社が、気候変動、生物多様性、海洋保護の3分野で共通の具体的な目標に向かって取り組むことを誓約したもので、現在までにグッチ(GUCCI)やサンローラン(SAINT LAURENT)を擁するケリング(KRING)、シャネル(CHANEL)、エルメス(HERMES)、ナイキ(NIKE)、アディダス(ADIDAS)、H&Mへネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ)、ザラ(ZARA)を擁するインディテックス(INDITEX)などが加盟している。
資生堂は2019年に企業使命を「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティイノベーションでよりよい世界を)」と定め、企業としての成長はもちろんのこと、本業であるビューティビジネスそのもので社会課題の解決や、人々が幸せになる持続可能な社会を実現することを目指している。特に同社の強みであるダイバーシティ経営では、SDGsの17の目標の一つである「ジェンダー平等の実現」を目指し、日本社会の課題である女性活躍の推進をリードするため、23年には国内事業の女性管理職比率を機会均等の象徴である50%に高めたいという。
ファッションシーンではリアーナ(Rihanna 本名:ロビン・リアーナ・フェンティ)によるブランド「サヴェージ×フェンティ(SAVAGE X FENTY)」が、新作コレクションのショーにたびたび障害のあるモデルを起用している。アメリカンイーグル(AMRTICAN EAGLE)の下着ブランド「エアリー(AERIE)」も車椅子に乗ったモデルを、“ボディーポジティブ”の考えを提唱するキャンペーンのロールモデルに起用した。しかし近年のインクルージョン(包括性)を促進する流れを受けてもファッションショーや宣伝素材に障害のある人を起用するブランドは少数で、障害のあるデザイナーはさらに少ない。