大丸松坂屋の澤田太郎社長が若き日&震災を振り返り、百貨店の未来を想う  音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.6

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、川島蓉子ジャーナリストが毎回「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回のゲストは、大丸松坂屋百貨店の澤田太郎社長。最初に配属された大丸神戸店での機転、阪神・淡路大震災を経ての再オープンで感じた百貨店の矜持、そんな想いを踏まえて考える大丸松坂屋の未来などを聞いています。「これから百貨店が生き残っていくためには、トライ&エラーを重ねてもいいと思っている。若い人には失敗を恐れずチャレンジして欲しい。判断したからには腹をくくる用意はあります」という頼もしい言葉からも、百貨店への愛が溢れています。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

澤田太郎:1983年、滋賀大学を卒業し、大丸(当時)に入社して神戸店に配属される。2011年、同店店長に就任。その後は、大丸大阪・心斎橋店長事務管掌、経営企画室長兼経営企画部長兼未来定番研究所所長事務管掌などを歴任。J.フロントリテイリング発足後は、執行役常務などを務めた。20年、大丸松坂屋百貨店の社長に就任。J.フロントの取締役兼執行役専務も務めている

The post 大丸松坂屋の澤田太郎社長が若き日&震災を振り返り、百貨店の未来を想う  音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.6 appeared first on WWDJAPAN.

初売り・セール・福袋 年始の店頭は変わるか:記者談話室vol.13

「WWDJAPAN」ポッドキャストの「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第13回は「初売り・セール・福袋 年始の店頭は変わるか」です。正月の初売りはファッション小売業にとって最大の稼ぎ時でしたが、消費者の正月の過ごし方や働き方改革の影響を受けて、その様相がだいぶ変わりつつあります。

【今回のキーワード】
丸井が1月1日・2日を休業日に/都心は2日から、郊外は元日から営業が一般的/そごう・西武/従業員満足と顧客満足/元日営業が増えたのは2000年以降/かつては休業日は週1回あった/銀座の和光/三越伊勢丹/イオンモール/福袋をやめたアダストリア/ネットで予約/渋谷109/SNSと福袋/年内にネットでフライングセール/獅子舞復活?/三越の第九/「俺、百貨店行きたいよ」

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 初売り・セール・福袋 年始の店頭は変わるか:記者談話室vol.13 appeared first on WWDJAPAN.

「Z世代」の特徴は? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.12

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第12弾は、【Z世代】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【Z世代】

 「Z世代」は、主に1990年代後半から2010年前後までに生まれた人を指す言葉。1つ上のジェネレーションは1980~90年代前半のミレニアル(Y)世代で、Z世代の親の多くは、2つ上の1960~70年代のX世代だ。世代の境界を何年にするかは曖昧で、1994~2000年頃のZ世代とミレニアル世代の両方でもあり、どちらとも言えない世代をジレニアル(zillenial)世代とも呼ぶ。

 人格形成に大きく影響する時事的イベントや社会の風潮を共に経験しているから、世代ごとに近い価値観や思想を持っていると考えられている。例えば、Z世代は9・11同時多発テロやリーマンショック、東日本大震災などを幼いながら経験し、現在進行形でコロナ禍の青春を過ごしている。先進国での同性婚の合法化が活発になり、インターネットを駆使したBLM運動などの社会の動きを肌で感じてきた。

 Z世代は、社会運動への積極性で知られる反面、政治経済の不安定さ、自然災害の脅威を目の当たりにしたがゆえにミレニアル世代よりも安定を求めがちとも言われている。金銭的には貯蓄する傾向があり、“消費離れ”、“ブランド離れ”など何かと“離れる”ことで注目されている。

 一方で、TikTokなどソーシャルメディアでこれまでにないスピードでトレンドを作り出しているのも事実。国内では“エモい”を求めるトレンドで昭和レトロなアイテム、音楽や場所への関心が再燃、“ネオ大衆酒場・居酒屋”などが各地にオープンしている。ファッションやビューティでは、ジェンダー、体型や肌の色に関わらず楽しめるブランドやアイテムがマーケットに増え続けている。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

The post 「Z世代」の特徴は? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.12 appeared first on WWDJAPAN.

私が選んだ2021年ベスト記事:記者談話室vol.12

「WWDJAPAN」ポッドキャストの連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第12回は「私が選んだ2021年ベスト記事」です。「WWDJAPAN」の21年のニュースを振り返り、3人の記者が特に印象に残った記事をそれぞれの視点で紹介します。取り上げた記事は、下記の「関連記事」から読むことができます。

【今回のキーワード】
インドの綿花農家の自殺問題/トレーサビリティ/中国の新疆綿問題/Z世代の大学生が買ったもの/30代の富裕層の平山美春さん/ヴァージルの死/追悼記事の重要性/緊急事態宣言下での営業めぐるせめぎ合い/小売店のいきどおり/金沢発D2C「ジェンヌ」/なぜ成功したか、ディテールを詳しく/10億円規模のD2Cブランド/頭が大きい人のための帽子ブランド/東日本大震災から10年、岩手の縫製工場の今/泥だらけのミシンからの復興/現場に行くこと

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 私が選んだ2021年ベスト記事:記者談話室vol.12 appeared first on WWDJAPAN.

ファッション業界「2021年ヒット商品」:記者談話室vol.11

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第11回は「ファッション業界『2021年ヒット商品』」です。2021年のファッション業界でのヒット商品はどんなものがあったでしょうか。コロナ2年目で人々の生活スタイルや働き方が変わり、デジタルネイティブのZ世代が消費市場での存在感を大きくする中、何が売れたのか振り返ります。

【今回のキーワード】
「日経MJ」の横綱は「Z世代」「大谷翔平」/「エルメス」がマッシュルームレザー採用/ポリ乳酸繊維/日本の素材メーカーは先を行き過ぎている/スノーピークの急成長/ゴルフへの新規参入広がる/Y2K/東京五輪のスケートボード、サーフィン/アシックスの赤いジャケット/メタバース/ゲームで「バレンシアガ」がパーカ売る/NFTのスニーカーや服/いずれヒット商品番付がリアル版とバーチャル版に/吸水ショーツ元年/BTS発のトレンド

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post ファッション業界「2021年ヒット商品」:記者談話室vol.11 appeared first on WWDJAPAN.

「ハーフ」ってなに? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.11

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第11弾は、【ハーフ】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

若手2人が考える【ハーフ】

 日本社会で使われる「ハーフ」は、一般的に片親がいわいる「日本人」、そしてもう片方が「外国人(非日本人)」である人を指す。本人のルーツに関わらず、「英語が話せる」「容姿がいい」「グローバルに活躍する」「違った視点を持っている」「かっこいい」というイメージを持たれることが多い。実際にはルーツや国籍、見た目、生まれた場所、生活をした場所、家庭環境、習得言語まで多様な人々が存在するが、「ハーフ」という言葉で括られている。

 「ハーフ」に対するイメージは、メディア・レプリゼンテーション(メディアへの露出量、取り上げ方など)の影響が大きい。露出量だけでいうと、“ハーフタレント”や“ハーフモデル”は実際に日本で生活を営む人口に比べて、かなり多いと言える。しかしその容姿には西洋化された美の基準や白人至上主義の影響があり、それらの基準やイメージに当てはまらない人を指す“残念ハーフ”という言葉が存在してしまっている。

 ほかにも、ファッション・ビューティ業界で「ハーフ」はたびたび製品名に使われている。カラーコンタクトの“ハーフ系”や、“ハーフ顔メイク”といった表現は日常的にSNSやオンラインサイトで目にする。広告では、着物店のポスターに「ハーフの子を産みたい方に」というコピーが使用された事例もある。このように「ハーフ」アイデンティティーのアクセサリー化と、偏った“ハーフ像”が世間に浸透している。

 この流れを受け、近年は「ハーフ」という言葉の使用を避ける動きも出始めた。代わりに「ダブル(Double)」「ミックスド(Mixed)」「ミックスドレースド(Mixed race)」「バイレイシャル(Biracial)」「マルチレイシャル(Multiracial)」などが使われている。人種(レース)を基にした表現では、例えば東アジア人同士の「ハーフ」が含まれないといった声もある。家族のルーツや自身の居住経験など、複数の文化に触れて育った個人を、“第3の文化”を育む「サードカルチャーキッズ(Third Culture Kids)」と呼ぶこともある。

 「ハーフ」「外国人風」という言葉が使われる背景には、“その場所になじんでいるかどうか”という見た目の影響が大きいことは間違いない。そういった容姿の「ハーフ」は、日常的に「ハーフなんですか?」「日本語上手ですね」と頻繁に言われる。会話の入り口として他者のルーツについて話すことも多いため、当人にとって毎日のように言われるうちに「自分は何者なのか」「この社会に属していると感じられない」という気持ちが芽生え、自信・自立心を喪失するアイデンティティー・クライシスへのきっかけになっているという理解は必要だ。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

The post 「ハーフ」ってなに? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.11 appeared first on WWDJAPAN.

百貨店は生き残れるか:記者談話室vol.10

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第10回は「百貨店は生き残れるか」。四半世紀以上続く市場縮小にコロナが重なり、百貨店の変革が待ったなしです。駅前一等地で集客力を競う手法、アパレルを中心にした売り場構成、当たり前と考えられた百貨店のビジネスモデルも見直しが進みます。百貨店はどこに向かうのか、話し合ってみました。

【今回のキーワード】
松屋の美術催事/国内百貨店売上高ピークは9.7兆円だったが…/閉店記事たくさん書いた/伊勢丹松戸店/ららぽーと、イオンモール/豊かな中間層の消失/手堅い富裕層/ゆりかごから墓場まで/「みんなの百貨店」から「お金持ちの百貨店」へ/伊勢丹新宿本店のVIPルーム/ハロッズは駅弁甲子園やらない/呉服屋/座売りに先祖返り?/松坂屋静岡店に水族館/西武渋谷店のチューズベースシブヤ/冠婚葬祭の常識を教えてくれる/叙勲の知らせがきたら三越日本橋本店/阪神梅田本店の食/捨てたものじゃない

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 百貨店は生き残れるか:記者談話室vol.10 appeared first on WWDJAPAN.

テキスタイルデザイナー梶原加奈子が軽やかな生地に込めるアツい想いの源泉は?  音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.4

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、川島蓉子ジャーナリストが毎回「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。
 
 今回のゲストは、テキスタイルデザイナーの梶原加奈子カジハラデザインスタジオ代表。両親に大反対された大学受験、教室で寝泊まりしていた(!?)日本での大学生活と、それとは全く違ったイギリスへの留学、そして、テキスタイルの魅力と、オンワードとの新しいプロジェクトまで。「フワフワな触感が好き」と軽やかな生地を生み出し続ける梶原さんの、エピソード盛りだくさんの半生とアツい想いを聞きました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post テキスタイルデザイナー梶原加奈子が軽やかな生地に込めるアツい想いの源泉は?  音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.4 appeared first on WWDJAPAN.

日本発「素材革命」の行方:記者談話室vol.9

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第4回は「日本発『素材革命』の行方」。服の素材が大きく変わろうとしています。火付け役はスタートアップ企業のスパイバー。人工タンパク質で作られた繊維は「クモの糸」にたとえられ、今後の服の素材の勢力図を大きく塗り替えると言われています。いったい何が画期的なのか、素材の基本から分かりやすく解説します。

【今回のキーワード】
日本で一番スパイバーに詳しい記者/天然繊維と化学繊維/ポリエステルの圧倒的シェア/綿は農作物/羊毛は畜産物/化繊は石油由来/人工タンパク質繊維はポリエステルに匹敵する発明/関山社長/ユニコーン企業/カシミヤにも変身?/自動車にも使える/ゴールドウインのムーンパーカ/地球に優しい/クモの糸は最強/20年前のWWD/帝国人造絹糸/昆虫ウォーズ/ミノムシの糸/世に出ていないのに/ボルトスレッズ/ステラ マッカートニーやパタゴニア/DNAをデザイン/染色企業の驚き/慶応幼稚舎/熊本のスマート養蚕ファクトリー

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 日本発「素材革命」の行方:記者談話室vol.9 appeared first on WWDJAPAN.

「ミーム」って何? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.10

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第10弾は、【ミーム】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【ミーム】

 「ミーム(meme)」とは主にインターネットを通じて拡散、模倣、再生産される画像や動画などの情報、それを利用する文化を指す。笑いや共感を得ることを目的としたものが多く、コミュニティーの団結や、拡散されやすい特性を生かして社会運動に利用することもある。日本では“あるあるネタ”や大喜利が近い存在。狭義では、画像に文字をつけ、新しいコンテクストを作り出す画像ミームを指し、同じフォーマットで新たな言葉と共に投稿するのが最も一般的な広がり方と言える。例えば、1990年代のアニメ「太陽の勇者ファイバード」でキャラクターが蝶を前にして「これは鳩ですか?」と発言するシーンは、社会の矛盾や勘違いを表現するミームとして2010年代後半から英語圏で頻繁に使われている。画像のみならず、動画やその中のダンスなどもミームになる。国際的に本来は悲しみを表す“目を潤ませた絵文字”を、日本語圏で“ぴえん”という言葉と共に、さまざまな感情を表すため使う行為が近年急速に普及している。このように模倣によって人から人へと伝わり、共通の理解や習慣を持つことが広義の現象としてのミームである。

 ミームは、インターネットの情報拡散には欠かせない文化になった。Z世代と若いミレニアル世代が中心のミーム文化には庶民的・市民的な視点が多く、皮肉的なユーモアが中心のため、社会的問題への風刺に重宝されている。BLM運動やLGBTQ+コミュニティへの理解促進などさまざまな場面で使われる。デザインの盗用や、多様性や差別問題などの視点でファッション業界をウオッチするメディア「ダイエットプラダ(Diet Prada) 」も、ミームを利用して情報を発信している。急速に情報が広がる特徴を利用し、企業もビジネス的に利用しようとするケースもみられる。2017年には、「グッチ(GUCCI)」が“ル マルシェ デ メルヴェイユ コレクション(LE MARCHE DES MERVEILLES COLLECTION)”の時計のプロモーションにミームをいち早く使用して注目を集めた。しかし、草の根運動的な一面を持つミームだからこそ、企業の商業的利用には冷ややかな反応が多いのも事実だ。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

The post 「ミーム」って何? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.10 appeared first on WWDJAPAN.

「+J」最終コレクションも話題 コラボを考える:記者談話室vol.8

 「WWDJAPAN」のポッドキャスト「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第8回は「『+J』最終コレクションも話題 コラボを考える」です。ファッション業界ではほぼ毎日のようにコラボレーションの話題が報じられます。異色の組み合わせによるコラボは、すっかり企業のマーケティング戦略の常套手段になっていますが、あまりに増えすぎて功罪も議論されるようになりました。詳しくはポッドキャストをお聞きください。

【今回のキーワード】
ユニクロの「+J」/確実にアクセスとれる/先駆けは「H&M」とカール・ラガーフェルド/「H&M」と「コム・デ・ギャルソン」/「H&M」と「トーガ」/「ユニクロ」と「マメ クロゴウチ」/1日に8本のコラボ記事/吉川晃司と布袋寅泰/「ルイ・ヴィトン」と「シュプリーム」/増えすぎて希少性がない/カツカレー/多様性/タコツボとタコツボの出合いの場/「プニュ」と「サイゼリア」/ブルーオーシャンはどこ/川久保玲と「ルイ・ヴィトン」/不況のカンフル剤/ユニクロはプレステ/マメクロ/サイズ基準/コラボ品、買ってる?

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 「+J」最終コレクションも話題 コラボを考える:記者談話室vol.8 appeared first on WWDJAPAN.

なぜアウトドアウエアが引っ張りだこなの?:記者談話室vol.7

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第7回は「なぜアウトドアウエアが引っ張りだこなの?」。密にならないレジャーとしてキャップを始める人が増え、アウトドアウエアが売れています。アウトドアブランドは自然の中だけでなく、普段着としてもすっかり浸透。マーケットでの存在感が高まっています。その背景について話し合ってみました。

【今回のキーワード】
「ザ・ノース・フェイス」の新しいECサイトが素敵/ゴールドウインの業績急回復/アウトドア大型店が急拡大/山専/原宿はブランドショップだらけ/渋谷パルコ、ルクア大阪の改装/ビジネスウエアでもアウトドアブランド/ユニクロのフリースブーム/渡辺貴生さんの予言/「エディー・バウアー」日本撤退/「山と道」/ガレージブランド/「ナゴンスタンス」がキャップに移行/「スノーピーク」/アーバンリサーチ運営の蓼科のコテージ/「サップを始めました」/本栖湖の洪庵キャンプ場/「登山部でニッカポッカをはいていた」

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post なぜアウトドアウエアが引っ張りだこなの?:記者談話室vol.7 appeared first on WWDJAPAN.

「フェムテック」って何? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.9

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第9弾は、【フェムテック】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

若手2人が考える【フェムテック】

 フェムテック(Femtech)とは、女性および非男性の健康のために新たに開発された商品やサービス、ソフトウエアなどを指す。女性や女性性の語源である「フェム(fem)」と、「テクノロジー(technology)」を合わせた造語。生理期間をより快適に過ごすためのサニタリーアイテムや月経周期の記録アプリ、子宮や膀胱を支える骨盤底筋を鍛える膣トレアイテム、安全で楽しい性のためのセクシャルヘルスにまつわるものなどが含まれる。日本でなじみのある生理日管理サービス「ルナルナ」は実はその先駆けだ。

 「フェムテック」という言葉が生まれたきっかけは、ドイツの月経周期を管理するアプリ「クルー(CLUE)」の資金調達をめぐってのこと。投資家の多くが男性であることで、「生理」「経血」にまつわるサービスがなかなか重要視されずに苦戦していたことから、イダ・ティン(Ida Tin)最高経営責任者が2013年にフェムテックというカテゴリーを設けてその大切さを訴えた。男性以外の性にまつわる健康問題やニーズが見過ごされていることやビジネスの世界が男性中心であること、女性主体の性に光が当たらないこと、タブー視されてきたことなどさまざまな社会的要因から立ち上がった言葉だ。

 提唱当初はアプリと連動したサービスなど、IT的な”テクノロジー色”が濃いものが主流だったが、21年現在は悩みを解決するためのテクノロジーとして幅広い製品を指すようになっている。ラフォーレ原宿に店舗を構えるラブピースクラブ(LOVE PIECE CLUB)や、“未来の日用品”を扱うニュースタンドトーキョー(NEW STAND TOKYO)、オンライン専門のフェルマータ(FERMATA)などのフェムテックストアでは、吸水ショーツや月経カップといったサニタリーアイテムからプレジャートイ、書籍などが並ぶ。吸水ショーツもレースなどを施したデザイン性に凝ったものから、ジェンダーレスでシンプルなボクサー型などの選択肢が年々増えている。

 しかし21年4月には、ドイツで男性起業家と投資家らがタンポンなどの生理用品を“手を汚さずに”交換処理できるとしてピンクの手袋をフェムテックと呼んで販売した事例も。これは生理をタブー化していることや、生理のある人に対して、ない人が「こうするべきだ」と指南してしまっているためマンスプレイニング(男性が女性を無知だと決めつけて知ったかぶること/男性が当事者でないトピックに関しても上から目線で説教する仕草を指す言葉)だと批判が殺到した。ビジネス的視点で金銭的利益のみを求めて作られ、使用者のことを第一に考えていなかったり、フェミニズム的パーパスを持ち合わせていなかったりするケースは非難の対象となる。

 フェムテックというサービスや製品、ストアの存在そのものが女性・多くのセクシュアリティーをエンパワーする(鼓舞したり、勇気づけたり、力の源となること)という性質を持っていて、悩みや存在を可視化する役割を持ち合わせている。一方で、医療機関に代わるものではなく、自力で体の不調を解決した方が良いと推奨しているものではないという考えの浸透も大切だ。ゆくゆくはこういった健康問題への意識の向上に合わせて、子宮に関する項目が含まれていない健康診断制度や生理休暇の取りづらい労働環境といった仕組みの変革、性を恥ずかしいものとせず、安全性を教える性教育の発達にも期待をする。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

The post 「フェムテック」って何? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.9 appeared first on WWDJAPAN.

令和のカリスマ販売員を考える:記者談話室vol.6

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第6回は「令和のカリスマ販売員を考える」。「WWDJAPAN」は、11月8号で恒例の「販売員特集」です。デジタル化が進むアパレル販売ですが、現場の販売員が大切であることは変わりありません。いま求められる販売員とはどんな人なのか。ざっくばらんに話し合いました。

【今回のキーワード】
社会現象だった平成のカリスマ販売員/渋谷109の「エゴイスト」/渡辺加奈、森本容子、中根麗子/販売員出身の「クラネ」松本恵奈、「アンスリード」萩原桃子、「アメリ」黒石奈央子/スタッフスタート/共感を得られる人/インスタにも生活感/地方店舗の販売員が天下を獲れる時代/販売員から占い師兼パーソナルスタイリスト/靴磨き/ユナイテッドアローズ販売員の商品知識はすごい/「マウジー」ルミネ立川店のなとりかさん/お目当ての販売員さんを予約/SNS/ライブコマースで光る説得力/コンビニで働きたい/ホテル、バスガイド、CA、看護師

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 令和のカリスマ販売員を考える:記者談話室vol.6 appeared first on WWDJAPAN.

5年で2倍に急成長「古着市場」を考える:記者談話室vol.5

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第5回は「5年で2倍に急成長『古着市場』を考える」。「メルカリ」に代表されるフリマアプリやリセール店舗の出店拡大によって、消費者が古着を売ったり買ったりすることが当たり前のように浸透しました。古着市場の発展は、ファッション業界のビジネスモデルにどんな影響を与えるのでしょうか。詳しくはポッドキャストをお聞きください。

【今回のキーワード】
下北沢/若者が買い物袋を持っている/ファッション業界はらせん/シカゴ、サンタモニカ、デプト/メルカリ/買取店が増加/Y2K/パリス・ヒルトン、リンジー・ローハン/ウィゴー/僕の授業では皆んな寝ている/ローリーズファーム、アース ミュージック&エコロジー/メルカリの一番人気/断捨離/サステナブル/ラグタグを巡る今昔/コム・デ・ギャルソンへの入り口/ストックX/リユースの国内市場規模/コメ兵/リーバイスの最大のライバル/工業製品として丈夫/売ってからが始まり/D2C/高島屋の祖業/この50年が異常だった

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 5年で2倍に急成長「古着市場」を考える:記者談話室vol.5 appeared first on WWDJAPAN.

在宅勤務で激変「スーツ市場」を考える:記者談話室vol.4

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第4回は「在宅勤務で激変『スーツ市場』を考える」。コロナによる働き方の変化でスーツ市場が大打撃を受けています。スーツは働く男性のシンボルのような存在でした。その変化は社会の変化を反映しています。スーツ市場のこれまでを振り返りつつ、今後の仕事着について語り合いました。詳しくはポッドキャストをお聞きください。

【今回のキーワード】
スーツの市場規模の推移/「振り返れば奴がいる」/洋服の青山、AOKI/オンワード、レナウン/団塊世代の2007年問題/金融機関も脱スーツ/クールビズ/小池百合子/男の制服/ファブリック トウキョウ/ワークマンの価格破壊/WWS/テーラードスーツからアクティブスーツへ/パジャマスーツ/白いTシャツ、合繊ジャケット、スタンスミス/最強のユーティリティーウエア/総理大臣がスーツを脱ぐ日?/万年筆/伊ロロ・ピアーナの工場/オンとオフの線引きがなくなる

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 在宅勤務で激変「スーツ市場」を考える:記者談話室vol.4 appeared first on WWDJAPAN.

「Y2K」ってどんなトレンド? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.8

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第8弾は、【Y2K】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【Y2K】

 「Y2K」は“2000年”の数略語で、“Y”は年(year)、“K”はキロ(Kilo、1000の単位)の意味。一般的にはコンピューターが誤作動すると騒がれた2000年問題を指していたが、ゼロゼロ年代(2000~09年)のファッションやビューティトレンドのリバイバル文化を表す言葉にもなりつつある。ひとえに“ゼロゼロ年代”と言うとその時代の多様なスタイルを含むが、「Y2K」はより特定のアメリカを中心とするポップカルチャー発のトレンドを指している。ファッションスタイルとしては、ベイビーピンクなどの甘い色やミニスカート、クロップド丈の小さなトップス、アクセサリーの多数付け、ローライズのジーンズ、小さなサングラスなどが特徴だ。またビューティは、コントラスト強めのハイライト入りヘアや寒色系のメタリックなアイシャドウ、クリアなリップグロスなど。

 2021年現在流行している「Y2K」ファッションとビューティの元になっているのは、ソーシャルメディアが普及していない当時、メディアを賑わせたセレブたち。中でも、ブリトニー・スピアーズ(Britney Spears)やパリス・ヒルトン(Paris Hilton)、クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)、ヒラリー・ダフ(Hilary Duff)、ビヨンセ(Beyonce)含めたデスティニーズ・チャイルド(Destiny's Child)は、この時代を代表するアイコンとして語られる。映画「ミーン・ガールズ(Mean Girls)」などゼロゼロ年代のポップカルチャーも今もインターネット上で引用されることが多く、今日の「Y2K」のイメージに大きなインパクトを残している。

 Z世代の新生ポップスター、オリヴィア・ロドリゴ(Olivia Rodrigo)のスタイルは、まさに「Y2K 」だとメディアも注目する。「ミュウミュウ(MIU MIU)」などラグジュアリーブランドの2022年春夏コレクションにもリバイバルの影響が強く見られた。ほかにもBLACKPINK(ブラックピンク)やaespa(エスパ)らK-popアーティストが「Y2K」スタイルを取り入れたことも再燃の理由の一つとされ、Stray Kids(ストレイキッズ)のヘアピンを使ったスタイルをはじめとして、男性アーティストもトレンドを楽しんでいる。

 このような“ジェンダーレス”なアプローチに加え、再燃した「Y2K」スタイルが当時と大きく違う点は、多様な体型の人がエンジョイしていることだ。「Y2K」自体が、スリムなセレブたちがけん引した露出多めのトレンドのため、“洋服のために痩せなくてはいけない”という風潮を加速させてしまうのではと危惧する声も上がっている。しかし、ティックトック(TikTok)などを中心に広まった「Y2K」リバイバルはZ世代のボディーポジティブな考え方と融合し、多様な楽しみ方が提案されている。

【ポッドキャスト】

「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズはSpotifyやApple Podcastsでもお聞きいただけます。

The post 「Y2K」ってどんなトレンド? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.8 appeared first on WWDJAPAN.

「アパレルDX」って何だろう?:記者談話室vol.3

「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第3回は「『アパレルDX』って何だろう?」。最近、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉をよく聞くようになりました。DXで服の作り方や売り方も変わるといわれていますが、具体的にはどういうことなのか。ユニクロと島精機製作所が作った都内のニット工場、かつてZOZOが挑んだ「ゾゾスーツ」、そして製造現場で導入が進む3DCADなどの事例から考えます。詳しくはポッドキャストをお聞きください。

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 「アパレルDX」って何だろう?:記者談話室vol.3 appeared first on WWDJAPAN.

「アパレルDX」って何だろう?:記者談話室vol.3

「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第3回は「『アパレルDX』って何だろう?」。最近、「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉をよく聞くようになりました。DXで服の作り方や売り方も変わるといわれていますが、具体的にはどういうことなのか。ユニクロと島精機製作所が作った都内のニット工場、かつてZOZOが挑んだ「ゾゾスーツ」、そして製造現場で導入が進む3DCADなどの事例から考えます。詳しくはポッドキャストをお聞きください。

出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 「アパレルDX」って何だろう?:記者談話室vol.3 appeared first on WWDJAPAN.

富裕層マーケットを考える:記者談話室vol.2

「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」は、ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第2回は「富裕層マーケットを考える」。コロナで消費が低迷する中、例外的に活況なのがお金持ちによる高級品の消費です。ラグジュアリーブランドや宝飾品、時計などは非常によく売れています。株高で富裕層の資産は増加。海外旅行などのイベントに使えなくなったおカネが高級品の消費に回っているのです。百貨店をはじめとした各社はここに商機を見出して、果敢にビジネスを仕掛けています。詳しくはぜひポッドキャストをお聞きください。


出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 富裕層マーケットを考える:記者談話室vol.2 appeared first on WWDJAPAN.

「文化の盗用」って何を盗んでいるの? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.7

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第7弾は、【文化の盗用】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

若手2人が考える【文化の盗用】

 欧米を始めとする支配的な立場にある文化が、マイノリティーの文化を使用し、“わが物化”してしまうこと。まず、欧米の先進国出身のデザイナーに比べて、アフリカやアジアのデザイナーは活躍の機会が少ない。だからこそ特定の文化を扱ったデザインは当事者がまず使用できる環境にあるべき、という考えが前提にある。文化の盗用になる原因が、1.文化の使用者と当事者の経済的・文化的パワーバランスが不均等であること、2.使用者のみに金銭的利益が生まれ、当事者が除外されていること、3.その文化を持つ人々や文化そのものを間違って表現していること、ステレオタイプを助長していること、など。つまり、さまざまな要因が重なり合って起こる社会課題である。

 英語では「カルチュラル・アプロプリエーション(Cultural Appropriation)」と呼ばれ、「アプロプリエート」は、時、場所、シチュエーションなどにふさわしい、すなわち「適応させる」という意味から派生し、公共物を“わが物化”することも指す。文化は国や地域から生まれるというイメージだが、特定のジェンダーやセクシュアリティー、障害のある人々の間など、さまざまなコミュニティーで存在する。

クリエイティビティーとの両立

 ファッション業界では、 インスピレーション源にあらゆる文化を使うことがたびたびあり、それが文化の盗用に当たると指摘される事例が増えている。そして文化の盗用に慎重になりすぎることで、クリエイティビティーが抑圧されてしまうと考える人も多い。新しいことや、唯一無二を常に求めるデザイナーやアーティストは、絵画の「オリエンタリズム(orientalism)」などの文化を引用してきた。これまでは、それらは異国的で真新しく見える「エキゾチシズム(exoticism)」があった。しかしデジタル・グローバル化が進んだ今、その“錯覚”は通用しなくなり、違和感を持つ人が増えた。ただ、つながる手段が増えたことでその文化の当事者への依頼や、協業が可能になった。

【ポッドキャスト】

下記にて、ポッドキャストで取り上げた事例を紹介します:

事例1 キム・カーダシアンの「キモノ」

 アメリカを拠点にするセレブリティ、キム・カーダシアン(Kim Kardashian)が2019年に立ち上げた矯正下着ブランド名を「キモノ(KIMONO)」にしようとした。結果「スキムス ソリューションウエア(SKIMS SOLUTIONWEAR)」に決まったものの、「キモノ」という言葉を使うことが文化の盗用だという声が多く集まった。ここでの問題点は影響力のあるセレブリティーが、和服の着物とは明らかに異なる下着に「キモノ」という名前を使うことで、文化が上書きされてしまうことである。「下着に『キモノ』という名称を使うのは無礼」という批判もあったが、下着の呼称として問題なのではなく、商標登録によって英語圏で着物という言葉の意味が変わってしまうことが懸念された。

事例2 ハロウィンのコスチューム
 「名誉を傷つける・ステレオタイプを助長する」文化の盗用は、ハロウィンのコスプレに見られる。必ずしも明るい歴史だけではない伝統衣装や文化的装いを、“かわいい”“面白い”部分だけを抽出してコスプレし、さらにそれを“セクシー”にアレンジして着る行為は、当事者が性的対象と見られることを助長したり、文化の歴史を修正したりしてしまうことにつながりかねない。またハロウィンはお化けやキャラクターなど、“架空のもの”に仮装することを楽しむ行事でもあるので、リアルに生活をしている人物に“仮装”することはその人々を非人間化してしまうのではないだろうか。

事例3 「ザラ」のバッグがメキシコで炎上

 大手ファッションブランドの「ザラ(ZARA)」は、メキシコで日常的に使われているショッピングバッグ「メルカドバッグ」と類似した商品を発売し、文化の盗用と指摘された。ここでの問題点は、「ザラ」親会社のインディテックス(INDITEX)はスペインの会社であり、メキシコはスペインの植民地だった歴史があるため、経済的パワーバランスが大きく異なること。現地では40ペソ(約200円)で売られているのに対し、「ザラ」のバッグはその20倍以上の価格で売られている。しかし発祥地であるメキシコや、現地で暮らす人々には利益が一切発生していない。これに対して、メキシコのファッション史について詳しいダニエル・エランツ(Daniel Herranz)は「(オリジナルとされるバッグのデザインは)どこにも登録されていないし、保護も受けていない。ラテンアメリカだったらどこにでもあるバッグだ」と「ザラ」を擁護。しかし人々の思いや尊厳が関わるため、「法律的に間違っていないから大丈夫」で済む問題ではないと理解するのも大事だ。

事例4 バティック技法の発祥地

 原色の幾何学模様「アフリカンワックスプリント」は、多くの人がアフリカ風の柄としてイメージするはず。主に西アフリカの伝統衣装として普及しているが、実はインドネシアの伝統的なろうけつ染めのバティック(batik)に由来する。1800年代にインドネシアを統治していたオランダが大量生産し、インドネシアに輸出するも現地では受け入れられず、それをオランダ領のギニア海岸に再輸出したことが始まりだ。そのため、オランダの会社ブリスコ(VLISCO)がアフリカンワックスプリントを“所有”している背景がある。近年は、中国企業が生産したアフリカンワックスプリントがアフリカ市場で需要が増し、世界から批判の声が上がった。歴史的背景を考慮すると、アフリカンワックスプリントの文化をブリスコが所有できるのか明らかではなく、この問題は“文化の所有者”を考える難しさがある。

その他:事例のその後・社会ができる一例
 文化の盗用による炎上が、SNSで留まることなく、行政や企業を動かす事例もある。「キモノ」のケースでは、京都市の門川大作市長が公式に名称変更を訴える公式文書を発表した。メキシコのアレハンドラ・フラウスト・ゲレロ(Alejandra Frausto Guerrero)文化相も、ファッション業界が先住民の文化を尊重する重要性について、「『私たち抜きに、私たちのものを使うな(Nothing from us without us)』ということを推進したいと考えている」と明言。女性たちが育てた「フェムテック」も、男性中心の企業や体制を持つ業界が「今話題となっているから」と安易に利益につなげることも問題視されており、「当事者性」を考えなくてはいけない。

 文化の盗用の問題は、自分のマジョリティー性(どれだけ社会的に力を持っているか)を、またはマイノリティー性を自覚し、さまざまなコミュニティーへの考慮が必要となる。炎上を避けることがゴールではなく、よりインクルーシブ(包括的)な社会のために何ができるかを考える過程に過ぎない。ここまではOKでこれ以上はダメ、と形式的に理解して境界線を探るのではなく、社会にどのような影響があるのかを考える想像力と対話が求められる。

The post 「文化の盗用」って何を盗んでいるの? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.7 appeared first on WWDJAPAN.

大変身中の「無印良品」を考える:記者談話室vol.1

 「WWDJAPAN」ポッドキャストの新連載「記者談話室」がスタートします。ファッション業界のその時々のニュースや話題について、3人の専門記者が分かりやすく解説したり、時には脱線したりしながら、掘り下げていきます。

 第1回は「大変身中の『無印良品』を考える」。誰もがよく知る「無印良品」ですが、大きく変貌を遂げようとしています。衣食住のあらゆる商品・サービスを扱う同店は今後、軸足を郊外や地方都市の生活圏に移し、2024年以降は国内で年間純増100店舗の出店拡大を目指すと発表しました。その主戦場になるのは、食品スーパーの横の立地です。小売業がEC(ネット通販)を強化してリアル店舗の出店を抑える中、なぜ逆張りの出店攻勢なのか。どうして食品スーパーの横に出るのか。はたして成功するのか――。3人でざっくばらんに語り合ってみまました。ぜひポッドキャストをお聞きください。


出演者:
林芳樹(はやし・よしき):1972年、千葉県生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て、98年に業界紙の日本繊維新聞社に入社。広告営業を経て編集記者になり、メンズウエア、スポーツウエア、SPAなどを取材する。2009年2月にINFASパブリケーションズに入社。「WWDジャパン」編集部に配属され、主にビジネスニュースを担当する

横山泰明(よこやま・やすあき):1978年生まれ。繊維・ファッション業界紙「日本繊維新聞」の記者を経て、2010年から「WWDジャパン」で記者。合繊メーカー、素材、商社、EC、ファッションビル、ショッピングセンターを担当。東京外国語大学ヒンディー語専攻出身

五十君花実(いそぎみ・はなみ):1983年、愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、2006年に繊研新聞社に記者として入社。大手アパレル、セレクトショップ、百貨店、デザイナーズブランド、海外コレクションなど一通りの分野を経験した後、2018年3月にINFASパブリケーションズに「WWDジャパン」記者として入社。同年5月からニュースデスク。現在の取材分野はグローバルSPA、ウィメンズアパレル、百貨店など

The post 大変身中の「無印良品」を考える:記者談話室vol.1 appeared first on WWDJAPAN.

「キッカ」でも「アンミックス」でも変わらぬ吉川康雄の思いは? 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.4

 「蓉子の部屋」改め「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回のゲストは、自身のビューティブランド「アンミックス(UNMIX)」を立ち上げた吉川康雄ビューティクリエイター。修行時代からニューヨークで掴んだ千載一遇のチャンス、そして現在に至るまでの半生を伺いました。さらにカネボウ化粧品とタッグを組んだ「キッカ(CHICCA)」時代から変わらない「美しさ」に対する想いと、そんな想いから生まれた製品がなかなか理解されなかった当時の葛藤までを吐露しています。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 「キッカ」でも「アンミックス」でも変わらぬ吉川康雄の思いは? 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.4 appeared first on WWDJAPAN.

「ファストファッション」は何が“速い”の? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.6

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第6弾は、【ファストファッション(fast fashion)】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【ファストファッション】

 一般的に低価格なファッションを「ファストファッション」と捉えがちだが、実際はデザイン、制作から販売までをスピーディーに行う企業やブランド、そしてそのスタイルを指す。短いサイクルでハイファッションが生んだ流行に迅速に反応し、より手ごろな価格で提供することを目的とすることが多く、安価なイメージが先行していると言える。価格帯からファストファッションに分類されることが多い「ユニクロ(UNIQLO)」は改善を重ねつつも生活に寄り添うベーシックなアイテムを常に販売していること、そもそも1型あたりの生産枚数が多く生産に要する時間はどこよりも長いことから、サイクルの速いファストファッションと異なる。

 同じ服がソーシャルメディアに並ぶことを避けたり、パーティーやフェスなどのイベントで普段着ないような"映える"服を着たり、テーマをそろえた服をグループやペアで着たりする若年層中心の文化では、ファストファッションが重宝される一面もある。特に「ブーフー(BOOHOO)」や「シーイン(SHEIN)」「ファッション・ノバ(FASHION NOVA)」といったECのファストファッションがその需要に応えている。

 今や最も身近になったファッションの形と言えるが、そのスピードと低価格を武器に競走するあまり、搾取的な労働環境や環境負荷の高い生産体制になりかねないのではないかと危惧されている。しかし、英国のNPO団体ファッションレボリューション(Fashion Revolution)が220の指標をもとに、対象のファッションブランドの透明性を評価する「ファッション トランスペアレンシー インデックス(Fashion Transparency Index)」では2020年、スコア73%で「H&M」が1位の座についた。ラグジュアリーやスポーツウエアを含めた全250のブランドの半数以上は20%以下のスコアであったことから、スピードと価格のためにサステナビリティや倫理を蔑ろにしない姿勢を見せる企業やブランドも増えていることがわかる。

The post 「ファストファッション」は何が“速い”の? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.6 appeared first on WWDJAPAN.

「ビンテージ」は“ただの古着”じゃない? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.5

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第5弾は、【ビンテージ】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

若手2人が考える【ビンテージ】

 ファッション業界で「ビンテージ(vintage)」は、時間が経っても需要が増えたり保持されたりし、「今の時代でも通用する年代物」を表す。“誰かが一度着た服”やシーズンを過ぎた洋服の価値は下がるのが一般的だが、さまざまな要因によって需要を落としていないもの。ブランドものの希少価値の高い古着や、レザーやジーンズなど履きこなされるほど趣が出るとされているものが該当する。

 ワインのための「ぶどうの収穫」を意味するラテン語が派生し、「出来の良い年のワイン」を意味する言葉に。毎年の出来が良いわけではないことから、その年の新鮮なものより過去の樽の方が高値がつくヨーロッパの文化的背景から生まれた言葉がワイン以外の服などに使われるようになった。

 英語圏では単に“古いもの”に対して使うことも多く、値段やブランドを問わず古着を「ビンテージ」と呼ぶが、日本では誰かが袖を通しただけの“ただの古着”と区別され、よりプレミアムな印象を与える傾向がある。しかし、下北沢などで売られるビンテージから切り離される“ただの古着“の多くも、リサイクルショップなどで元値より大幅に安くなった価格で販売される中古品に比べると、高級である。これには日本で流通する古着は“お洒落”なイメージのあるアメリカやヨーロッパから買い付けたものが多いため、付加価値などが加わり国内の二次流通より高くなるという背景がある。日本オリジナルのビンテージの1つには、大正〜昭和初期の国内のファッションアイテムなどを扱う、現代の“モダンガール・モダンボーイ御用達”の「東京蛍堂」などがある。

The post 「ビンテージ」は“ただの古着”じゃない? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.5 appeared first on WWDJAPAN.

抱腹絶倒!? ビームス「SSZ」ディレクターが語るZINEに込めた偏愛とは? 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」Vol.3

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回のゲストは、「ビームス」のサーフ&スケートバイヤーも務める加藤忠幸「SSZ」ディレクターです。「SSZ」と言えば、長年発行し続けるZINE。加藤ディレクターが語る、ZINEに込める思い、モデルとして登場した息子さんとの撮影秘話、さらには設楽洋社長の愛らしい応援エピソードは、立ち会った広報まで大笑いするほど。笑い過ぎにはご用心ください。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 抱腹絶倒!? ビームス「SSZ」ディレクターが語るZINEに込めた偏愛とは? 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」Vol.3 appeared first on WWDJAPAN.

「ギャル」って何者? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.3

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第3弾は、【ギャル】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

若手2人が考える【ギャル】

 黒ギャルや白ギャル、姫ギャルなどジャンルはさまざまだが、その起源は日本社会に存在する「女性は清楚で慎ましくあるべし」という固定概念への反骨精神。“普通”に挑戦して独自のスタイルを見つけていく、実験的ファッションと付随するライフスタイルを楽しむ人々を指す。つけまつげやカラーコンタクトといった“盛りメイク”アイテムは必需品で、渋谷109(マルキュー)は聖地だった。また時代の流行語もギャル発祥だったことが多く、自分たちの感情や“カワイイ”を表現するのに独自の言語や文化を生む。令和の今は、「アタシら最高」といったマインドを共有する人々を包括的にギャルと呼ぶようになり、みちょぱやゆきぽよといった王道ギャルに加えて、Z世代から人気を集めるKemioもギャルと自称して自分を高めている。韓国発アイドルグループaespa(エスパ)も日本のファンの間で“Kギャル”と他称され人気を集める。ときに社会を風刺するラップ文化との相性も良いのか、ラッパーでギャルと名乗るものも多い。一方で、既存の美の基準へのアンチテーゼであったはずのギャルコミュニティーでも普及とともに固定されたギャル像が確立されつつあり、青や緑などに肌を塗りSF映画のような“人間離れ”した姿を目指す異色肌ギャルも台頭している。その心にあるのは、一貫して自分たちの「アゲ」を追求するギャル精神だ。

The post 「ギャル」って何者? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.3 appeared first on WWDJAPAN.

「ギャル」って何者? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.3

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第3弾は、【ギャル】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

若手2人が考える【ギャル】

 黒ギャルや白ギャル、姫ギャルなどジャンルはさまざまだが、その起源は日本社会に存在する「女性は清楚で慎ましくあるべし」という固定概念への反骨精神。“普通”に挑戦して独自のスタイルを見つけていく、実験的ファッションと付随するライフスタイルを楽しむ人々を指す。つけまつげやカラーコンタクトといった“盛りメイク”アイテムは必需品で、渋谷109(マルキュー)は聖地だった。また時代の流行語もギャル発祥だったことが多く、自分たちの感情や“カワイイ”を表現するのに独自の言語や文化を生む。令和の今は、「アタシら最高」といったマインドを共有する人々を包括的にギャルと呼ぶようになり、みちょぱやゆきぽよといった王道ギャルに加えて、Z世代から人気を集めるKemioもギャルと自称して自分を高めている。韓国発アイドルグループaespa(エスパ)も日本のファンの間で“Kギャル”と他称され人気を集める。ときに社会を風刺するラップ文化との相性も良いのか、ラッパーでギャルと名乗るものも多い。一方で、既存の美の基準へのアンチテーゼであったはずのギャルコミュニティーでも普及とともに固定されたギャル像が確立されつつあり、青や緑などに肌を塗りSF映画のような“人間離れ”した姿を目指す異色肌ギャルも台頭している。その心にあるのは、一貫して自分たちの「アゲ」を追求するギャル精神だ。

The post 「ギャル」って何者? “めんどくさい”新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.3 appeared first on WWDJAPAN.

吉泉聡デザイナーが説く「まずやってみる」エヴォーキング・モデルの重要性 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.2

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回は、吉泉聡タクトプロジェクト代表/デザイナーと対談。次の世界を生み出すために取り組む新しい価値観に迫るプロジェクト、その時重要な考えをカタチ化した「エヴォーキング・モデル(evoking model)」というステップ、その一例となったメリヤスを使ったニット展などについて伺いました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 吉泉聡デザイナーが説く「まずやってみる」エヴォーキング・モデルの重要性 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.2 appeared first on WWDJAPAN.

吉泉聡デザイナーが説く「まずやってみる」エヴォーキング・モデルの重要性 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.2

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回は、吉泉聡タクトプロジェクト代表/デザイナーと対談。次の世界を生み出すために取り組む新しい価値観に迫るプロジェクト、その時重要な考えをカタチ化した「エヴォーキング・モデル(evoking model)」というステップ、その一例となったメリヤスを使ったニット展などについて伺いました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 吉泉聡デザイナーが説く「まずやってみる」エヴォーキング・モデルの重要性 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.2 appeared first on WWDJAPAN.

吉泉聡デザイナーが説く「まずやってみる」エヴォーキング・モデルの重要性 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.2

 「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。

 今回は、吉泉聡タクトプロジェクト代表/デザイナーと対談。次の世界を生み出すために取り組む新しい価値観に迫るプロジェクト、その時重要な考えをカタチ化した「エヴォーキング・モデル(evoking model)」というステップ、その一例となったメリヤスを使ったニット展などについて伺いました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 吉泉聡デザイナーが説く「まずやってみる」エヴォーキング・モデルの重要性 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.2 appeared first on WWDJAPAN.

「標準色」とは? “めんどくさい“新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.2

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第2弾は、【標準色】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」でソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

若手2人が考える【標準色】

 ファンデーションやコンシーラーなど肌色の製品を選ぶ目安となる基準の色。日本のマーケットで最も“頻出“するとブランドが予測した色に設定されており、指標として色選びをすることができる。鉛筆の「肌色」という表記を改める動きがあったように、消費者の中でも肌色に基準を設けられることへの抵抗が生まれつつあり、「標準色」という表現を再考する風潮が高まっている。近年、「ブルーベース」「イエローベース」といったアンダートーンについての話題がSNSで急増したことで、消費者の間でも肌の明るさだけが色選びの留意点ではないという意識が浸透し、そもそもの「標準色」の有用性を問う機会が増えたとも考えられる。実際、多くのブランドが展開色自体を拡大し、多様な肌の色に対応しようとする動きが顕著になりつつある。さらに「ランコム(LANCOME)」などが肌の色を測定し色を調合し、“十人十色“を体現するカスタムファンデーションを発表。展開色の拡大で生まれる在庫や需要の偏りという問題の解消も期待できる上に、色選びで自身の肌の色を相対的に見る必要もなくなる“ポスト標準色時代“を権化するテクノロジーなのかもしれない。

The post 「標準色」とは? “めんどくさい“新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.2 appeared first on WWDJAPAN.

「ストリート」って何? “めんどくさい“新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.1

 「WWDJAPAN」ポッドキャストシリーズの新連載「考えたい言葉」は、2週間に1回、同期の若手2人がファッション&ビューティ業界で当たり前に使われている言葉について対話します。担当する2人は普段から“当たり前”について疑問を持ち、深く考え、先輩たちからはきっと「めんどうくさい」と思われているだろうな……とビビりつつも、それでも「メディアでは、より良い社会のための言葉を使っていきたい」と思考を続けます。第1弾は、【ストリート】をテーマに語り合いました。「WWDJAPAN.com」では、2人が対話して見出した言葉の意味を、あくまで1つの考えとして紹介します。

ポッドキャスト配信者

ソーンマヤ:She/Her。入社2年目の翻訳担当。日本の高校を卒業後、オランダのライデン大学に進学して考古学を主専攻に、アムステルダム大学でジェンダー学を副専攻する。今ある社会のあり方を探求すべく勉強を開始したものの、「そもそもこれまで習ってきた歴史観は、どの視点から語られているものなのだろう?」と疑問を持ち、ジェンダー考古学をテーマに研究を進めた。「WWDJAPAN」では翻訳をメインに、メディアの力を通して物事を見る視点を増やせるような記事づくりに励む

佐立武士(さだち・たけし):He/Him。入社2年目、ソーシャルエディター。幼少期をアメリカ・コネチカット州で過ごし、その後は日本とアメリカの高校に通う。早稲田大学国際教養学部を卒業し、新卒でINFASパブリケーションズに入社。在学中はジェンダーとポストコロニアリズムに焦点を置き、ロンドン大学・東洋アフリカ研究学院に留学。学業の傍ら、当事者としてLGBTQ+ウエブメディアでライターをしていた。現在は「WWDJAPAN」のソーシャルメディアとユース向けのコンテンツに注力する。ニックネームはディラン

若手2人が考える【ストリート】

 地域密着型で生活者から生まれる草の根ファッションのこと。人の活気から生まれ、コレクションやデザイナーから生まれるメインストリームのファッションに対するカウンターカルチャーとしてその時々で変わっていく。地域ごとに発展してきたので、ファッションを通したアイデンティティーとしての強い側面を持つ。「ストリート」スタイルという固定の系統があるのではなく、音楽や映画などによって影響を受けながら進化するカルチャー全般を指すが、日常的に着られる実用的なファッションというのは共通項。日本ではストリートの数あるスタイルやカルチャーの中から、スケーターファッションなどを指す外来語としている印象を受ける。

The post 「ストリート」って何? “めんどくさい“新米2人によるポッドキャスト連載:考えたい言葉 vol.1 appeared first on WWDJAPAN.

立地の悪いショップに人を呼ぶLOVEの仕掛け人、クラスカ の大熊健郎に迫る 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.1

 「蓉子の部屋」改め「LOVE=好きの先の幸せ」は、伊藤忠ファッションシステムを辞めて心機一転の川島蓉子ジャーナリストが、毎回ゲストを招き、「LOVE=好き」がある人との対談を通して幸せを伝える音声番組です。引き続き、近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 今回は、大熊健郎クラスカ取締役 クラスカ ギャラリー&ショップ ドー ディレクターに迫りました。正直、立地は最悪だった(!?)「ホテル クラスカ」内のショップに人を招くために行った戦略を皮切りに、同じ生活者として消費者のニーズを捉えているからこそ売れるモノを発掘&プロデュースできるという「LOVE」の結果、ANAの機内誌「翼の王国」を経てなお続けるショップの編集というLOVEなお仕事について聞いています。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 立地の悪いショップに人を呼ぶLOVEの仕掛け人、クラスカ の大熊健郎に迫る 音声配信「LOVE=好きの先の幸せ」 Vol.1 appeared first on WWDJAPAN.

接客術を音声公開 25歳女性記者が都内最大級の時計専門店でコンシェルジュ体験

 地上5階・地下1階からなる都内最大級の時計専門店「イシダ新宿」が、6月19日にリニューアルオープンした。目玉の一つが、新設されたコンシェルジュ制度だ。「WWDJAPAN」編集部で最も若く、「経営層への取材機会も増え、身だしなみや礼儀として、そろそろちゃんとした時計が欲しい……」と思っていた高級時計ビギナーの木村和花記者(25歳)に、この新サービスを体験してもらった。

 事前に小林信介コンシェルジュに渡したのは、木村記者の好みのデザインや色、予算感など。このパーソナルデータをもとに小林コンシェルジュが選んだのは、1830年創業のスイスブランド「ボーム&メルシエ(BAUME & MERCIER)」、アイコンモデルの“レベルソ”がキャリア女性にも人気の「ジャガー・ルクルト(JAEGER LECOULTRE)」、“3大時計ブランド”である世界最古(1755年創業)のマニュファクチュール(時計の心臓部であるムーブメントから自社一貫製造する時計メーカー)「ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)」の3本。

 時に時計の奥深さに圧倒され、時に直径数十ミリメートルに宇宙を詰め込むクラフツマンシップに感動した木村記者は、最後に何を選ぶのか!?小林コンシェルジュの話術にも注目しながらお聞きいただきたい。

The post 接客術を音声公開 25歳女性記者が都内最大級の時計専門店でコンシェルジュ体験 appeared first on WWDJAPAN.

25歳のホテルプロデューサー、龍崎翔子が作る“アナログカルチャー”の入り口 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.12

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界は“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第12回は、龍崎翔子L&Gグローバルビジネス代表に迫りました。龍崎代表は2015年の大学在学中に同社を設立し、16年に京都・東九条の「ホテルシー京都(HOTEL SHE, KYOTO)」、17年に大阪・弁天町の「ホテルシー大阪(HOTEL SHE, OSAKA)」を開業したほか、神奈川・湯河原の温泉旅館「ザ・旅館 東京(THE RYOKAN TOKYO)」「ホテル雲井」も運営しています。それぞれのホテルのエントランスやスタイリッシュな客室の内装、オシャレなカフェスペースが若い世代を中心に話題を呼んでいます。また“アナログカルチャーの入り口を作る”というコンセプトで、全客室にレコードプレーヤーとレコードを備えているのも特徴です。音声座談会では、ホテルの在り方やヒット商品が生まれたわけ、「妄想しているときは脳汁が溢れ出る」と話す理由について聞きました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 25歳のホテルプロデューサー、龍崎翔子が作る“アナログカルチャー”の入り口 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.12 appeared first on WWDJAPAN.

作曲家の阿部海太郎が奏でる“記憶をなくす”メロディー 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.11

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界は“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第11回は、作曲家の阿部海太郎が登場。同氏は楽曲をはじめ、コンサートの企画やアルバム制作など、優れた美的感覚と知性から生まれる音楽表現に多方面から注目が集まっています。これまで森山開次が演出・振付の「星の王子さま ―サン=テグジュペリからの手紙―」やNHK「日曜美術館」テーマ曲、ドラマ「京都人の密かな愉しみ」、映画「ペンギン・ハイウェイ」などを手掛けてきました。音声座談会では、「最初は作曲家を目指していなかった」と話す理由や曲作りの苦悩、そして「メロディーが持つ再現の可能性」について聞きました。また音声内では、手巻きオルゴールの生演奏も流しています。優しい音の群れが心に染み入り、記憶の一部をなくしていくような感覚に陥ります。是非、お聞きください。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 作曲家の阿部海太郎が奏でる“記憶をなくす”メロディー 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.11 appeared first on WWDJAPAN.com.

ゴールドウイン渡辺貴生社長はこれからも遊び続ける 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.10

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界は“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第10回は、ゴールドウインの渡辺貴生社長に迫りました。渡辺社長はこれまで、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の事業発展に大きく貢献。20年には、スパイバー(SPIBER)と協業した人工構造タンパク質素材の「ブリュード・プロテイン」を使った“ムーンパーカ”を発表しました。音声座談会では、若者が持つ可能性やコラボレーションの価値、「仕事には遊びの感覚が必要だし、辛いと思ったことがない。私はこれからも遊び続ける。社員にゴールドウインが一番楽しい会社だと言ってほしいから」と話す理由を聞きました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post ゴールドウイン渡辺貴生社長はこれからも遊び続ける 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.10 appeared first on WWDJAPAN.com.

ゴールドウイン渡辺貴生社長はこれからも遊び続ける 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.10

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界は“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第10回は、ゴールドウインの渡辺貴生社長に迫りました。渡辺社長はこれまで、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」の事業発展に大きく貢献。20年には、スパイバー(SPIBER)と協業した人工構造タンパク質素材の「ブリュード・プロテイン」を使った“ムーンパーカ”を発表しました。音声座談会では、若者が持つ可能性やコラボレーションの価値、「仕事には遊びの感覚が必要だし、辛いと思ったことがない。私はこれからも遊び続ける。社員にゴールドウインが一番楽しい会社だと言ってほしいから」と話す理由を聞きました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post ゴールドウイン渡辺貴生社長はこれからも遊び続ける 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.10 appeared first on WWDJAPAN.com.

コクヨ黒田英邦社長が理想とする「Be Unique.」な会社 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.9

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界は“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第9回は、事務用品大手のコクヨの黒田英邦社長に迫りました。黒田社長はこれまで、別会社だった文房具のコクヨS&Tとオフィス家具を手掛けるコクヨファニチャーの統合、創業以来の企業理念の刷新など、116年続く巨大企業に新たな風を吹き込んできました。音声座談会では、新型コロナウイルスの影響で変化した自身の考え方、社員の評価基準のほか、コラボアイテムや新ブランド、「価値を高めるモノづくりを大事にしたい」理由などを聞きました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post コクヨ黒田英邦社長が理想とする「Be Unique.」な会社 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.9 appeared first on WWDJAPAN.com.

山井梨沙スノーピーク社長「自然界において世界一クリエイティブな会社に」 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.8

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界にはこれからの“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第8回は、アウトドアメーカーのスノーピークで社長を務める山井梨沙氏に迫りました。山井氏は2020年3月に32歳の若さで社長に就任。同社が培ってきた“ないものはつくるDNA”を受け継いだものづくりを次世代のフィルターを通し発信。14年の秋冬にアパレル事業を立ち上げ、18年からはプロダクト全般の統括のほか、「ローカル ウエア(LOCAL WEAR)」プロジェクトなど、新たな試みも率先して牽引してきました。音声座談会では、新潟県三条市に拠点を移す理由、ファッション業界に漂う閉鎖的な雰囲気について、「体験を売る会社にしていきたい」と話す理由などを聞きました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 山井梨沙スノーピーク社長「自然界において世界一クリエイティブな会社に」 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.8 appeared first on WWDJAPAN.com.

アパレルD2C「フーフー」、「身に着けることで、思いもかけない自分と出会える」 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.7

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界にはこれからの“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第7回は、アパレルD2Cブランド「フーフー(FOUFOU)」のデザイナー、高坂マール氏に迫りました。文化服装学院在学中からユニークなビジネスを始め、リアル店舗を持たず、SNSで新作を発表しオンラインストアでの販売を行ってきました。また2020年には自身初の著書となる『すこやかな服』を発表するなど、着実に成長を遂げています。音声座談会では、ブランドコンセプトである“健康的な消費のために”について、服が果たす役割、「世界一小さくて世界一大きなブランド」を目指す理由などを聞きました。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post アパレルD2C「フーフー」、「身に着けることで、思いもかけない自分と出会える」 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.7 appeared first on WWDJAPAN.com.

「アンリアレイジ」森永邦彦、「信じ抜いたからこそ今がある」 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.6

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界にはこれからの“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第6回は、「アンリアレイジ(ANREALAGE)」のデザイナー、森永邦彦氏に迫りました。森永氏は、2005年の東京・コレクションデビューを皮切りに、14年にはパリ・コレクションへ進出。これまで、15年「アンダム ファッション アワード(ANDAM FASHION AWARD)」や、19年「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE)」のファイナリストに選出されたほか、第37回毎日ファッション大賞を受賞しています。

 今年1月に伊・ミラノで行われた2020-21年秋冬メンズ・コレクションでは、日本人デザイナー初となる「フェンディ(FENDI)」とのコラボコレクションを発表しました。同ブランドについて、森永デザイナーは「繊維を作る現場まで足を運び、もっと新しい工夫ができないかと試行錯誤する姿、惜しみなく投資するところには一番驚かされた」と話す。音声座談会では、先日発表した2021年春夏コレクションや独自の世界観、ファッションを続ける理由について語ります。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 「アンリアレイジ」森永邦彦、「信じ抜いたからこそ今がある」 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.6 appeared first on WWDJAPAN.com.

ヒゲ剃りが「マスク荒れ」にいい!? 編集部が勝手にトーク

 ビューティにまつわるニュースを編集部で語り合う「WWDビューティポッドキャスト」。今回のテーマは、「ヒゲ剃りがマスクによる肌荒れに有効か?」です。ビューティ記者歴が社内で一番長い中村慶二郎記者と、サロン担当の米山奈津美記者に、福崎明子デジタルデスクが真相を聞きます。

 中村記者が長年取材を続けるエステサロンからの話や、米山記者が理容師に聞いたことなどから答えを考えます。中村記者の趣味であるバイクの話題から、バイカーとマスクとヒゲの関係にも発展……。思わぬ話にもなり、これまでとちょっと違った?ポッドキャストをお楽しみください。

The post ヒゲ剃りが「マスク荒れ」にいい!? 編集部が勝手にトーク appeared first on WWDJAPAN.com.

「ケイト」と「エヴァンゲリオン」のコラボレーションが話題! アニメとコスメのコラボは成功するのか?編集部が勝手に妄想

 ビューティにまつわるニュースを編集部員が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」は、「WWD JAPAN.com」の記事や編集部で話題になったトピックスをピックアップし解説と共にお届けします。

 カネボウ化粧品のセルフメイクブランド「ケイト(KATE)」は2021年2月2日、「エヴァンゲリオン(EVANGELION)」とコラボレーションした限定品“レッドヌードルージュ”を発売します。今回はこのコラボレーションについて、「エヴァンゲリオン」ファンの「WWD JAPAN.com」村上要編集長とソーシャルエディターの浅野ひかるが、デジタルデスクの福崎明子を巻き込みながら語り合います。2人の「エヴァンゲリオン」愛に福崎デスクはついていけるのか……。

The post 「ケイト」と「エヴァンゲリオン」のコラボレーションが話題! アニメとコスメのコラボは成功するのか?編集部が勝手に妄想 appeared first on WWDJAPAN.com.

博報堂ケトルの大木秀晃氏がストリートオフィスを開設した理由とは? 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.5

 「蓉子の部屋」は、川島蓉子・伊藤忠ファッションシステム取締役/ifs 未来研究所所長が、毎回ゲストを招き“未来”について考える音声番組です。未曾有の状況の中、業界にはこれからの“未来”について考えなければならない現実に直面しています。そんな中、少しでも業界人に役立つヒントやカケラを音声配信でお届けします。近所のスーパーに行く時や、通勤・通学時に気軽に聞いてください(笑)。

 第5回は、2018年に東急東横線の渋谷〜代官山間の線路跡地にストリートオフィス「トレイン トレイン トレイン(TRAIN TRAIN TRAIN以下、トレイン トレイン)」を開設した大木秀晃氏に迫りました。大木氏は05年に博報堂に入社以降、10年から博報堂ケトルに参加し、クリエイティブディレクターを務める。またアイスタイルのチーフクリエイティブオフィサーを務めるなど、幅広い分野で活躍されており、国内外問わずさまざまな賞を受賞。今年8月には自身の会社OOAAを設立した。音声座談会では、「トレイン トレイン」を立ち上げた理由、またその目的、「発想力だけでなく着地力も大事」と話すわけについても語ります。

川島蓉子:1961年新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒業、文化服装学院マーチャンダイジング科修了。伊藤忠ファッションシステム株式会社取締役。ifs未来研究所所長。ジャーナリスト。日経ビジネスオンラインや読売新聞で連載を持つ。著書に『TSUTAYAの謎』『社長、そのデザインでは売れません!』(日経BP社)、『ビームス戦略』(PHP研究所)、『伊勢丹な人々』(日本経済新聞社)、『すいません、ほぼ日の経営。』などがある。1年365日、毎朝、午前3時起床で原稿を書く暮らしを20年来続けている

The post 博報堂ケトルの大木秀晃氏がストリートオフィスを開設した理由とは? 音声座談会「蓉子の部屋」Vol.5 appeared first on WWDJAPAN.com.

温風で髪の毛をスタイリングするダイソンの“エアラップ”を編集部がお試し 使いこなすコツは?

 ビューティにまつわるニュースを編集部員が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」は、「WWD JAPAN.com」の記事や編集部で話題になったトピックスをピックアップし解説と共にお届けします。

 今回は特別編として、ダイソン(DYSON)のスタイリングツール“ダイソン エアラップ スタイラー”(5万4000円 編集部調べ)を編集部で試してみました。

 “エアラップ”は、アタッチメントを付け替えることでドライヤーもカールもヘアブラシも1台でまかなうことができるダイソンが2018年に発売したアイテム。ケア意識の高まりなどから高価格帯のドライヤーやアイロンはヘアサロンを中心に近年話題になるアイテムを多く世に出してきました。

 コロナ禍でセルフスタイリングにも注目が高まる中、ダイソンはヘアビューティ キャンペーンを8〜9月に実施し、“エアラップ”を訴求しました。美容室での“エアラップ”を使ったスタイリング提案や、すでに持っている人やレンタルサービスを行うことで自宅で受けれるオンラインサロンを開催し、トレンドスタイリングや悩み別スタイリングなどを人気美容師たちがレクチャーしました。

 “風の力でスタイリングする” という“エアラップ”最大の特徴を試してみるべく、「WWD JAPAN.com」デジタルデスクの福崎明子と記者の米山奈津美が、ダイソン ヘアビューティ キャンペーンに参加し、トレンドのスタイリングや髪の悩み別スタイリングなどエアラップを使ったオンラインセミナーで使い方を学びました。実際に使ってみた感想や、使い方のコツなどを語り合います。

The post 温風で髪の毛をスタイリングするダイソンの“エアラップ”を編集部がお試し 使いこなすコツは? appeared first on WWDJAPAN.com.

「シロ」のアールグレイの香りがSNSで話題に 今ビューティ業界で注目のキーワードは“紅茶”! 編集部が勝手に妄想

 

ビューティにまつわるニュースを編集部員が語り合う「WWDビューティポッドキャスト」は、「WWD JAPAN.com」の記事や、編集部で話題になったトピックスをピックアップし、解説と共にお届けします。

 今回は「シロ(SHIRO)」の限定フレグランス“アールグレイオードパルファン”がSNSを中心に話題になったことをはじめ、紅茶の香りのフレグランスが人気を集めている件について「WWD JAPAN.com」デジタルデスクの福崎明子と記者の澤田まり子、ソーシャルエディターの浅野ひかるが話します。そのほか、ビューティ業界で “紅茶”がバズるキーワードになっている件にも注目します。

The post 「シロ」のアールグレイの香りがSNSで話題に 今ビューティ業界で注目のキーワードは“紅茶”! 編集部が勝手に妄想 appeared first on WWDJAPAN.com.