「ゲス」は、本件訴訟の前にもアーティストのバンクシー(Banksy)とトラブルになっている。「ゲス」は“Guess x Brandalised With Graffiti by Banksy”と名付けたカプセルコレクションを発表し、バンクシーの作品を使用したと宣伝するプレスリリースを打ち出した。これに対してバンクシーは「ゲス」が作品を無断で使用したと非難し、ソーシャルメディア上で消費者に商品を万引きするよう呼びかけた。
「シャネル」が2018年にハイブランドのビンテージ商品を販売するワット ゴーズ アラウンド カムズ アラウンド(WHAT GOES AROUND COMES AROUND 以下、WGACA)に対して提起した裁判の証人尋問が進行中だ。「シャネル」は、WGACAが「シャネル」の模倣品を販売しただけでなく、あたかも「シャネル」との間に提携関係があり、「シャネル」が真贋鑑定した中古品をWCACAが扱っているような誤解を消費者に与えたとして、2018年に提訴した。両者は約6年にわたって主張を繰り広げ、今年1月9日から陪審員の前で証人尋問を実施している。さまざまな関係者が証言台に立ち、証人尋問が全て完了するまでに1か月程度かかる見込みだ。
バーク新LVMHファッショングループ会長兼CEOは、フランスの名門ビジネススクールとして知られるEDHEC経営大学院(EDHEC Business School)を卒業。アルノー一族の持株会社グループ アルノー(GROUPE ARNAULT)に入社後、1980年代半ばから2010年代にかけて「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ブルガリ(BVLGARI)」とLVMHが擁するブランドの要職を歴任。13年から23年1月までルイ・ヴィトンの会長兼CEOを務め、同年2月から現職。21年には、ティファニー(TIFFANY & CO.)の取締役会の非業務執行会長にも就任している。なお、バーク新LVMHファッショングループ会長兼CEOは今後より幅広い業務を手掛けることが期待されており、「フェンディ」もLVMHファッショングループに含まれる予定だという。また、12月に退任した「ジバンシィ」のマシュー・M・ウィリアムズ(Matthew M. Williams)前クリエイティブ・ディレクターの後任を探すことも、優先順位の高い業務の1つと見られている。
同社は、「業績を損益分岐点まで戻す軌道に乗ることができた」とコメント。業務の効率化によるコスト削減や、ECの内製化による顧客サービスの向上が奏効したという。なお、同社は09年からキッズラインを発表しているが、22年春夏シーズンからはイタリアの子ども服メーカー、シモネッタ(SIMONETTA)とライセンス契約を締結。これによるロイヤリティーも業績の改善に貢献している。また、22年8月には、19年7月にパートナーシップ契約を締結したLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)と共に、99%ナチュラルでクルエルティフリー(動物実験を行わない)のスキンケアライン「ステラ バイ ステラ マッカートニー(STELLA BY STELLA McCARTNEY)」を立ち上げた。
新田の父は多くの日本映画に加え、「激突!殺人拳」や「キル・ビル(Kill Bill)」、「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT」にも出演した日本のアクション俳優、サニー 千葉(千葉真一)。“演じること”に対する興味は「時間をかけて徐々に大きくなってきたもの」と新田は語る。「『よし!俳優になろう』と決めたターニングポイントがあったわけではなく、時間をかけて徐々に興味を抱いてきたのだと思います。父の作品や、たくさんの優れた日本の俳優たちを観ているうちに、自分も同じ道を歩み始めました」。
米国生まれの新田は、2014年から日本の芸能界で仕事をしているが、21年からは海外での活動を優先するため、米国に拠点を置いている。ハリウッドが制作した23年公開の実写版映画「聖闘士星矢 The Beginning」に出演したほか、前述の「ワンピース」は現在シーズン2の制作も進んでいる。また、現在フールー(HULU)で配信中の実写とアニメのハイブリッドドラマ「ワンダーニッチ-空飛ぶ竜の島-」にも出演している新田だが、英語を話す役やハリウッド作品への参加を望んでいるという。「これは日本の映画業界に慣れている自分自身への挑戦でもあります。日本のプロジェクトと違った形で進むであろう、ハリウッド作品が制作後の公開に至る過程にも興味がありました。」
ダグザン前社長兼CEOは、1984年フランス生まれ。2009年から13年までクリス ヴァン アッシュ(KRIS VAN ASSCHE)でデベロップメント・ディレクターを務めた後、13年にルメール(LEMAIRE)のCEOに就任。17年3月にプーチ(PUIG)が擁するパコ ラバンヌのジェネラル・ディレクターに就任してからは、同ブランドのリブランディングを指揮し、2年間で売り上げを3倍に伸ばしている。その当時からジャックムスのコンサルティングを引き受けていたこともあり、22年5月にCEOとして同社に加わった。それまでは、創業者のサイモン・ポート・ジャックムス(Simon Porte Jacquemus)=クリエティブ・ディレクターがCEO職も兼任していた。
同ブランドは、20年のワン・キャピタル(ONE CAPITAL)が主導するシードラウンドに続いて、22年初めにブリーズ・キャピタル(BREEZE CAPITAL)が主導する1000万人民元(約2億円)以上のエンジェルラウンドで資金調達を行った。昨年8月には、「上海の長い夜(Life and Death in Shanghai)」の著者である鄭念(Nien Cheng、ニェン・チェン )の邸宅だった上海の歴史的建造物に店舗をオープンした。その後、北京の複合商業施設、三里屯太古里(TAIKOO LI SANLITUN、タイクーリ・サンリトン)や、上海のショッピングモールの静安ケリーセンター(JING AN KERRY CENTRE)や前灘太古里(TAIKOO LI QIANTAN)、深圳の萬象城(THE MIXC、ワンシャンチャン)など人気のショッピングスポットに6店舗をオープンした。
同ブランドは、20年のワン・キャピタル(ONE CAPITAL)が主導するシードラウンドに続いて、22年初めにブリーズ・キャピタル(BREEZE CAPITAL)が主導する1000万人民元(約2億円)以上のエンジェルラウンドで資金調達を行った。昨年8月には、「上海の長い夜(Life and Death in Shanghai)」の著者である鄭念(Nien Cheng、ニェン・チェン )の邸宅だった上海の歴史的建造物に店舗をオープンした。その後、北京の複合商業施設、三里屯太古里(TAIKOO LI SANLITUN、タイクーリ・サンリトン)や、上海のショッピングモールの静安ケリーセンター(JING AN KERRY CENTRE)や前灘太古里(TAIKOO LI QIANTAN)、深圳の萬象城(THE MIXC、ワンシャンチャン)など人気のショッピングスポットに6店舗をオープンした。
12月5日には、情報筋の話として、ファーフェッチが傘下の英セレクトショップ、ブラウンズ(BROWNS)の売却を検討していると複数の海外メディアが報じた。また、同日に世界最大手の格付け機関S&Pグローバル・レーティング(S&P GLOBAL RATINGS)がファーフェッチの発行体格付けを“Bマイナス”から“CCCプラス”に引き下げたことに続き、12日には格付け会社ムーディーズ(MOODY'S)も同じく“B3”から“Caa2”に格下げした。
6日には、アリババのジョン・マイケル・エヴァンズ(John Michael Evans)=ディレクター兼社長が、ファーフェッチの取締役を辞任したと海外メディアが報じた。これはファーフェッチが規制当局に提出した書類から明らかになったもので、イギリスのファッションメディア「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion)」によれば、同氏はファーフェッチが非公開化を検討していると報じられた2日後の11月30日付で同社の取締役を辞任したという。同氏は、前述の通り、20年にファーフェッチがリシュモンおよびアリババと提携した際にファーフェッチの取締役に就任している。
2つ目の合意では、ブラジルのNGO団体ファウンデーション・フォー・アマゾン・サステナビリティ(Foundation for Amazon Sustainability)とのパートナーシップの下、森林保全の取り組みに100万ユーロ(約1億5699万円)を投資する。ユネスコ(UNESCO)と長期的に取り組む生物多様性の保護を目的とした「人間と生物圏(MAB)」計画の一環で、将来的に500万ヘクタールの野生生物の生息地を保護するという目標を掲げている。
2つ目の合意では、ブラジルのNGO団体ファウンデーション・フォー・アマゾン・サステナビリティ(Foundation for Amazon Sustainability)とのパートナーシップの下、森林保全の取り組みに100万ユーロ(約1億5699万円)を投資する。ユネスコ(UNESCO)と長期的に取り組む生物多様性の保護を目的とした「人間と生物圏(MAB)」計画の一環で、将来的に500万ヘクタールの野生生物の生息地を保護するという目標を掲げている。
カナダの投資銀行RBCキャピタルマーケッツ(RBC CAPITAL MARKETS)は、「ファーフェッチが非公開化し、かつYNAPの取引が予定通り進んだ場合、リシュモンとしてはYNAPは手放せるものの、傘下ブランドのECプラットフォームを非公開企業に委ねることになってしまう。これは運営上、多大なリスクが伴うことだ。一方で、YNAPの取引を破談にした場合、YNAPを売却するという当初の目的は達成できないが、ECプラットフォームは引き続き自社でコントロールできる。(ファーフェッチの非公開化という)想定外の展開となる可能性もある以上、リシュモンは最悪の事態を避けるため、後者の道を選ぶのではないか」と指摘した。
12月5日には、情報筋の話として、ファーフェッチが傘下の英セレクトショップ、ブラウンズ(BROWNS)の売却を検討していると複数の海外メディアが報じた。また、世界最大手の格付け機関S&Pグローバル・レーティング(S&P GLOBAL RATINGS)は、ファーフェッチの発行体格付けを“Bマイナス”から“CCCプラス”に引き下げている。
6日には、アリババのジョン・マイケル・エヴァンズ(John Michael Evans)=ディレクター兼社長が、ファーフェッチの取締役を辞任したと海外メディアが報じた。これはファーフェッチが規制当局に提出した書類から明らかになったもので、イギリスのファッションメディア「ビジネス・オブ・ファッション」によれば、同氏はファーフェッチが非公開化を検討していると報じられた2日後の11月30日付で同社の取締役を辞任したという。同氏は、前述の通り、20年にファーフェッチがリシュモンおよびアリババと提携した際にファーフェッチの取締役に就任している。
カナダの投資銀行RBCキャピタルマーケッツ(RBC CAPITAL MARKETS)は、「ファーフェッチが非公開化し、かつYNAPの取引が予定通り進んだ場合、リシュモンとしてはYNAPは手放せるものの、傘下ブランドのECプラットフォームを非公開企業に委ねることになってしまう。これは運営上、多大なリスクが伴うことだ。一方で、YNAPの取引を破談にした場合、YNAPを売却するという当初の目的は達成できないが、ECプラットフォームは引き続き自社でコントロールできる。(ファーフェッチの非公開化という)想定外の展開となる可能性もある以上、リシュモンは最悪の事態を避けるため、後者の道を選ぶのではないか」と指摘した。
12月5日には、情報筋の話として、ファーフェッチが傘下の英セレクトショップ、ブラウンズ(BROWNS)の売却を検討していると複数の海外メディアが報じた。また、世界最大手の格付け機関S&Pグローバル・レーティング(S&P GLOBAL RATINGS)は、ファーフェッチの発行体格付けを“Bマイナス”から“CCCプラス”に引き下げている。
6日には、アリババのジョン・マイケル・エヴァンズ(John Michael Evans)=ディレクター兼社長が、ファーフェッチの取締役を辞任したと海外メディアが報じた。これはファーフェッチが規制当局に提出した書類から明らかになったもので、イギリスのファッションメディア「ビジネス・オブ・ファッション」によれば、同氏はファーフェッチが非公開化を検討していると報じられた2日後の11月30日付で同社の取締役を辞任したという。同氏は、前述の通り、20年にファーフェッチがリシュモンおよびアリババと提携した際にファーフェッチの取締役に就任している。
「シャネル」はまた、人の筋肉や臓器、脳を取り囲む結合組織である筋膜など、体と心の関連性にも注目している。筋膜療法士のエレーヌ・ブルヒ=ボワ(Helene Bourhis-Bois)と共に独自のトリートメント技術「ラ・ファシア・ドゥ・シャネル」も開発した。同メソッドはホリスティックなアプローチで顔の筋膜をゆっくりと大きくストレッチすることで、深いレベルまで心と体を解きほぐしながら輝くような引き締まった肌へへと導く。ヴァレリー・ミッシェル・ビノット(Valerie Michel Binotto)=化粧品・研究所・スパ開発研修ディレクターは、「10年前、私たちはガブリエル・シャネルの美に対する総合的なビジョンを体現できる革新的なマッサージ技術を探していた。『ラ・ファシア』の技術は肌の美しさとウェルビーイングの実現を兼ね備えたものだ。これは心と体への真のアプローチであり、美に対する真の統合的なビジョンだ」と語った。
「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」は、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)傘下の「ヴーヴ・クリコ(VEUVE CLICQUOT)」とのパートナーシップの下、シャンパンの製造工程で発生するブドウの茎を原料とする“グレープレザー”を用いたアイテムを、2024年春夏コレクションで発表した。
小売業界を専門とする米コンサルティング会社ジェーン・ハリ&アソシエイツ(JANE HALI & ASSOCIATES)のジェシカ・ラミレズ(Jessica Ramirez)=シニア・リサーチ・アナリストは、「『シーイン』の新商品を投入するペースの速さには目を見張るものがあるが、“一回着用して捨てる”という、『H&M』や『ザラ』が離れようと努めている以前の消費方式を復活させてしまった」と述べた。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ベルルッティ(BERLUTI)」のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)最高経営責任者(CEO)が退任することが明らかになった。後任は同じくLVMHが擁する「ショーメ(CHAUMET)」のジャンマルク・マンスヴェルト(Jean Marc Mansvelt)CEOで、米「WWD」によれば、2024年1月1日付で就任するという。なお、マンスヴェルトCEOの後任には、やはりLVMHの傘下である「フレッド(FRED)」のチャールズ・レオン(Charles Leung)CEOが同日付で就任する。レオンCEOの後任は未定。
「ベルルッティ」は1895年にパリで創業し、1993年にLVMHの傘下となった。売り上げの80%はフットウエアによるものだったが、2005年にはレザーグッズ分野に進出。11年にアントワンが現職に就任し、12年には初代のアーティスティック・ディレクターとなったアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)による初のランウエイショーを行なった。16年からはハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)が、18年から21年4月まではクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)がアーティスティック・ディレクターを務めたが、その後は同職を置かず、デザインスタジオがコレクションを制作している。なお、「ベルルッティ」は、24年にパリで開催される夏季オリンピック・パラリンピックの開会式に参加するフランスチームの公式ウエアをデザインすることを11月17日に発表した。
LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)が擁する「ベルルッティ(BERLUTI)」のアントワン・アルノー(Antoine Arnault)最高経営責任者(CEO)が退任することが明らかになった。後任は同じくLVMHが擁する「ショーメ(CHAUMET)」のジャンマルク・マンスヴェルト(Jean Marc Mansvelt)CEOで、米「WWD」によれば、2024年1月1日付で就任するという。なお、マンスヴェルトCEOの後任には、やはりLVMHの傘下である「フレッド(FRED)」のチャールズ・レオン(Charles Leung)CEOが同日付で就任する。レオンCEOの後任は未定。
「ベルルッティ」は1895年にパリで創業し、1993年にLVMHの傘下となった。売り上げの80%はフットウエアによるものだったが、2005年にはレザーグッズ分野に進出。11年にアントワンが現職に就任し、12年には初代のアーティスティック・ディレクターとなったアレッサンドロ・サルトリ(Alessandro Sartori)による初のランウエイショーを行なった。16年からはハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)が、18年から21年4月まではクリス・ヴァン・アッシュ(Kris Van Assche)がアーティスティック・ディレクターを務めたが、その後は同職を置かず、デザインスタジオがコレクションを制作している。なお、「ベルルッティ」は、24年にパリで開催される夏季オリンピック・パラリンピックの開会式に参加するフランスチームの公式ウエアをデザインすることを11月17日に発表した。
同ブランドを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は7月、パリ五輪のプレミアムパートナーとしてスポンサー契約を締結した。契約料は非公開だが、情報筋によれば、1億5000万ユーロ(約241億円)程度ではないかという。
同ブランドを擁するLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)は7月、パリ五輪のプレミアムパートナーとしてスポンサー契約を締結した。契約料は非公開だが、情報筋によれば、1億5000万ユーロ(約241億円)程度ではないかという。
「i-D」は、英「ヴォーグ(VOGUE)」のアート・ディレクターを務めていたテリー・ジョーンズ(Terry Jones)が1980年に創刊。パンク全盛期のロンドンのストリートファッションやカルチャーを取り扱い、カルト的な人気を博した。2012年にヴァイス・メディア・グループ(VICE MEDIA GROUP)の傘下となったが、同社は経営不振のため、今年5月に日本の民事再生法に相当する米国連邦破産法第11章を申請。6月には、投資会社から成る債権団によって3億5000万ドル(約528億円)で買収された。
クロスはトップモデルとして活躍すると同時に、実業家の顔も持つ。15年には、性別による経済格差の是正に取り組むべく、13〜18歳の女性(ノンバイナリーやジェンダークィアを含む)に無料でコーディングを教えるサマーキャンプを運営する非営利団体コード・ウィズ・クロッシー(KODE WITH KLOSSY)を設立。また、テック系のスタートアップなどに投資しているほか、20年には投資家のコンソーシアムを率いて米国のファッション誌「Wマガジン(W MAGAZINE)」を買収している。
「ミスガイデッド」は、英国・マンチェスターで2009年に設立。ウィメンズ向けのファストファッションブランドとして急成長したものの、サプライチェーンの問題などで業績不振に陥り、22年5月に管財人の管理下に置かれた。同年6月、英百貨店ハウス・オブ・フレーザー(HOUSE OF FRASER)などを擁するフレーザーズ・グループが2000万ポンド(約36億円)で買収。当時、「シーイン」のほか、英ファストファッションブランド「ブーフー(BOOHOO)」や、英スポーツ用品小売のJDスポーツ(JD SPORTS)なども買い手候補に挙がっていた。
ABGは、「フォーエバー21」に加えて、「リーボック(REEBOK)」「バーニーズ ニューヨーク(BARNEYS NEW YORK)」「テッドベーカー(TED BAKER)」や、スポーツ月刊誌「スポーツ・イラストレイテッド(Sports Illustrated)」など、さまざまなカテゴリーで多数のブランドを保有している。4月には「クイックシルバー(QUIKSILVER)」「ビラボン(BILLABONG)」「ロキシー(ROXY)」「DCシューズ(DC SHOES)」などを擁する米サーフウエア会社ボードライダーズ(BOARDRIDERS)を、6月にはラバーブーツで知られる英ブランド「ハンター(HUNTER)」の知的財産権を買収した。
常に傘下ブランドを増やすことを考えているというソルター会長兼CEOは、今後について、「当社の事業の25%はエンターテインメント関連だが、これを50%に引き上げたいので、特にキッズ向けのエンターテインメント企業の買収を検討している。アパレルでは、『チャンピオン(CHAMPION)』に関心がある。また、仮にVFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)が傘下ブランドを手放すのであれば、それらの買収にも大いに関心がある」と述べた。VFCは「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「シュプリーム(SUPREME)」などを擁しているが、業績が芳しくないことから、“物言う株主”から傘下ブランドの見直しを迫られたと報じられている。
アルマンド・マルシアーノ(Armand Marciano、78歳)は、02年に株式の15%を売却。ロサンゼルスの服飾界の第一人者アレン・シュワルツ(Allen Schwartz)と手を組み、ワーナコ・グループ(WARNACO GROUP)から「ABS・バイ・アレン・シュワルツ(ABS by Allen Schwartz)を買い戻した。アルマンドは約10年前にABSを去った。
アルマンド・マルシアーノ(Armand Marciano、78歳)は、02年に株式の15%を売却。ロサンゼルスの服飾界の第一人者アレン・シュワルツ(Allen Schwartz)と手を組み、ワーナコ・グループ(WARNACO GROUP)から「ABS・バイ・アレン・シュワルツ(ABS by Allen Schwartz)を買い戻した。アルマンドは約10年前にABSを去った。
米投資会社エンゲージド・キャピタル(ENGAGED CAPITAL)は、「ザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)」「ヴァンズ(VANS)」「ティンバーランド(TIMBERLAND)」「シュプリーム(SUPREME)」などを擁するVFコーポレーション(VF CORPORATION以下、VFC)の株式を取得し、傘下ブランドの戦略的見直しなどを要求したと複数の海外メディアが報じた。
今年90歳になったレナード・A・ローダー(Leonard A. Lauder)が、現在の任期が満了する11月でエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)の取締役を退任する。名誉会長の肩書きは引き続き保持する。また、チーフ・ティーチャー・オフィサー(最高指導責任者) としての役割も継続し、従業員エンゲージメントやブランド・シンポジウムを中心とする重要なイニシアティブに携わる。
同社は、レナード・A・ローダー名誉会長の両親であるエスティ・ローダーとジョセフ・ローダー(Joseph Lauder)によって1946年に設立。ローダー一族は、同社の普通株式の35%、発行済株式の議決権の約84%を所有する。レナード・ローダー名誉会長は依然として同社の大株主であり、2人の取締役を指名する権利を持つ。レナード・ローダー名誉会長の息子であるウィリアム・P・ローダー(William P. Lauder)はそのうちの1席を占め、取締役会のエグゼクティブ・チェアマンを務めている。末子であり、シリコンバレーを拠点とするベンチャーキャピタル企業、ローダー・パートナーズ(LAUDER PARTNERS)のマネージングディレクターであるゲイリー・M・ローダー(Gary M. Lauder)が、11月の取締役員選挙に立候補し2つ目の席に座ることになる。ゲイリー・ローダーがエスティ ローダー カンパニーズで公式のポジションを担うのは今回が初めてだが、同社によるとこれまでも定期的に招待オブザーバーとして取締役会に出席してきたという。
今年90歳になったレナード・A・ローダー(Leonard A. Lauder)が、現在の任期が満了する11月でエスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)の取締役を退任する。名誉会長の肩書きは引き続き保持する。また、チーフ・ティーチャー・オフィサー(最高指導責任者) としての役割も継続し、従業員エンゲージメントやブランド・シンポジウムを中心とする重要なイニシアティブに携わる。
同社は、レナード・A・ローダー名誉会長の両親であるエスティ・ローダーとジョセフ・ローダー(Joseph Lauder)によって1946年に設立。ローダー一族は、同社の普通株式の35%、発行済株式の議決権の約84%を所有する。レナード・ローダー名誉会長は依然として同社の大株主であり、2人の取締役を指名する権利を持つ。レナード・ローダー名誉会長の息子であるウィリアム・P・ローダー(William P. Lauder)はそのうちの1席を占め、取締役会のエグゼクティブ・チェアマンを務めている。末子であり、シリコンバレーを拠点とするベンチャーキャピタル企業、ローダー・パートナーズ(LAUDER PARTNERS)のマネージングディレクターであるゲイリー・M・ローダー(Gary M. Lauder)が、11月の取締役員選挙に立候補し2つ目の席に座ることになる。ゲイリー・ローダーがエスティ ローダー カンパニーズで公式のポジションを担うのは今回が初めてだが、同社によるとこれまでも定期的に招待オブザーバーとして取締役会に出席してきたという。
この金額はカプリが米国証券取引委員会(Securities and Exchange Commission)に提出した文書に基づいており、内訳は現金が1510万ドル(約22億円)、株式報酬が2430万ドル(約35億円)相当となっている。これはアイドル会長兼CEOが現在の報酬条件で退職した場合の試算だという。なお、同氏の2022年の報酬は、基本報酬が135万ドル(約1億9980万円)、業績に連動した成果報酬が430万ドル(約6億3640万円)、株式報酬が850万ドル(約12億円)相当の合計1420万ドル(約21億円)だった。
「ナイキ」のスニーカーを無許可でカスタマイズして販売していた「ドリップ・クリエーションズ(DRIP CREATIONZ)」および運営会社のカスタム・バイ・イレーヌ・インク(CUSTOMS BY ILENE INC.)に対して「ナイキ」が2021年に商標権侵害で提訴していた件について、裁判所は6日、和解判決と永久差し止め命令を下した。
英国王室ファミリーの装いは、常に世界中の注目を浴びている。中でも、2022年にエリザベス女王(Queen Elizabeth II)が死去したことを受けて継承した“ウェールズ公妃”としての責務を果たすため、勢力的に公務に参加しているキャサリン皇太子妃(Catherine, Princess of Wales)の着こなしへの関心は非常に高く、多くのメディアが詳細に取り上げている。
故エリザベス女王やキャサリン皇太子妃の着こなしに関する著書を執筆してきたジャーナリストのベサン・ホルト(Bethan Holt)いわく、「かつては、ウィリアム皇太子(William, Prince of Wales)と夫婦ともに社交的で親しみやすいカジュアルな印象だったが、今年に入ってからは真剣に公務に取り組む姿勢を反映したようなルックが目立つようになった」という。実際、キャサリン皇太子妃はジャケットやスーツをこれまでよりも多く着用するようになっており、ウィリアム皇太子と仲睦まじく色などでリンクコーデすることもある。
インフルエンサーの影響を分析するマーケティング企業のウィアリズマ(WeArisma)によると、5月に行われたチャールズ国王(King Charles III)の戴冠式でのキャサリン皇太子妃の姿は最も影響力のある瞬間の一つだったとし、米タイム誌(Time Magazine)のインスタグラムに投稿された「アレキサンダー・マックイーン」のドレスは、34万9700ドル(約5105万円)のエンゲージメントバリューをもたらしたとされている。ますます高まるキャサリン皇太子妃によるファッションシーンへの影響力。2023年1〜7月の話題を集めたルックを月ごとに振り返るとともに、着用ブランドはもちろん、アクセサリーや色使いといったポイントをまとめた。
12日:王立リバプール大学病院(Royal Liverpool University Hospital)とバーケンヘッドの「オープン・ドア・チャリティ(Open Door Charity)」訪問時には、同行したウィリアム皇太子とネイビーとダークグリーンで仲良くカラーコーディネート。英「ホランド・クーパー(HOLLAND COOPER)」のタータンチェックのコートに、英「セフィン・スタジオ(CEFINN STUDIO)」のリブ編みニットドレス、「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO)」のパンプス、「マルベリー」のハンドバッグを合わせた。
17日:英国君主の誕生日を祝うセレモニー“トゥルーピング・ザ・カラー・セレモニー(Trooping the Colour Ceremonies)”のために、エメラルドグリーンの「アンドリュー・ゲン(ANDREW GN)」のコートドレスを特注。故ダイアナ元皇太子妃をほうふつさせると話題を集めた。帽子は「フィリップ・トレーシー」。
「ビルケンシュトック」は、1774年にヨハン・アダム・ビルケンシュトック(Johann Adam Birkenstock)が教会の公文書に「臣民の靴職人」と登録されたことを起源とする、250年近い歴史を持つシューズブランド。1896年には柔軟性のあるインソールを発売し、その後も医療用サンダルなど足の健康を守る機能性や履きやすさを重視した商品を主力としている。一方で、ここ数年は「リック・オウエンス(RICK OWENS)」や「ヴァレンティノ(VALENTINO)」とコラボレーションをしたり、パリ・ファッション・ウイークでコレクションイベントを開催したり、キャンペーンのモデルに“シューズ界の王様”と呼ばれるマノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)を起用したりとファッション性を強めている。2021年2月には、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)と、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者の一族の投資会社フィナンシエール アガシュ(FINANCIERE AGACHE)に過半数株式を売却した。当時、「ビルケンシュトック」の評価額は明らかにされなかったが、40億ユーロ(約6280億円)程度だったといわれている。
「ビルケンシュトック」は、1774年にヨハン・アダム・ビルケンシュトック(Johann Adam Birkenstock)が教会の公文書に「臣民の靴職人」と登録されたことを起源とする、250年近い歴史を持つシューズブランド。1896年には柔軟性のあるインソールを発売し、その後も医療用サンダルなど足の健康を守る機能性や履きやすさを重視した商品を主力としている。一方で、ここ数年は「リック・オウエンス(RICK OWENS)」や「ヴァレンティノ(VALENTINO)」とコラボレーションをしたり、パリ・ファッション・ウイークでコレクションイベントを開催したり、キャンペーンのモデルに“シューズ界の王様”と呼ばれるマノロ・ブラニク(Manolo Blahnik)を起用したりとファッション性を強めている。2021年2月には、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)系の投資会社Lキャタルトン(L CATTERTON)と、ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者の一族の投資会社フィナンシエール アガシュ(FINANCIERE AGACHE)に過半数株式を売却した。当時、「ビルケンシュトック」の評価額は明らかにされなかったが、40億ユーロ(約6280億円)程度だったといわれている。
カンポスCEO:屋外で過ごすのが好きで、ボートに乗ったり、ウエイクボードやサーフィンをしたり、泳いだりしている。また昔から動物好きでもあって、若いころは馬術の競技をしていたし、今は飼い犬のドーベルマンをワーキングトライアル(警察犬のように訓練して成果を競う大会)に出場させるために訓練している。そうしたこともあって、動物行動学に興味を持ち、ケンブリッジ・インスティテュート・オブ・ドッグ・トレーニング(Cambridge Institute of Dog Training)でインストラクター兼行動学者になるための勉強をしている。
ブラジルの化粧品会社ナチュラ&コー(NATURA & CO)はこのほど、イギリス発の自然派化粧品ブランド「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」の売却を検討していると発表した。4月、ザボディショップインターナショナル(THE BODY SHOP INTERNATIONAL)の最高経営責任者(CEO)を5年半務めたデイビッド・ボイントン(David Boynton)が突然退任。暫定の後任として、取締役会のメンバーで「コーチ(COACH)」の社長も務めたイアン・ビックリー(Ian Bickly)が就任し、黒字化に向けて事業計画の練り直しを図っていた。
ブラジルの化粧品会社ナチュラ&コー(NATURA & CO)はこのほど、イギリス発の自然派化粧品ブランド「ザボディショップ(THE BODY SHOP)」の売却を検討していると発表した。4月、ザボディショップインターナショナル(THE BODY SHOP INTERNATIONAL)の最高経営責任者(CEO)を5年半務めたデイビッド・ボイントン(David Boynton)が突然退任。暫定の後任として、取締役会のメンバーで「コーチ(COACH)」の社長も務めたイアン・ビックリー(Ian Bickly)が就任し、黒字化に向けて事業計画の練り直しを図っていた。
資産運用大手アライアンス・バーンスタイン(ALLIANCE BERNSTEIN)はこのほど、ラグジュアリーブランドや業界に精通したルカ・ソルカ(Luca Solca)=アナリストによるリポート「未来の高級品消費者(Luxury Goods Consumer of the Future)」を発表した。市場の動向について、彼は「新型コロナウイルスのパンデミックが明けた幸福感の中で、消費者は高級商材に溺れた後、“冷静さ”を取り戻す可能性が高い。そして、ラグジュアリーの成長はゆるやかになり、このセクターは周期的なパターンに戻るだろう」と分析。ただし、「富裕層とエントリー層という異なる顧客セグメントを取り込めるポジショニングにあるメガブランドの見通しは引き続き明るい」と続ける。
リポートでは、パンデミック後の幸福感による2年半の再興を経て落ち着いたアメリカ市場をラグジュアリーセクター正常化の先駆けとして捉えており、その(一時的な)成長の流れを中国市場が引き継いだと見ている。そして、「日本など、コロナによる規制解除が遅かった国の人々は今でもYOLO(You Only Live Onceの略、“人生は一度きりだから思い切り楽しもう”という意味合いの言葉)モードだ。アメリカ人と比べると、ヨーロッパ人さえ、もっと楽観的だ」という。
「ルイ・ヴィトン」は02年に初のウオッチコレクションとして“タンブール”を発表して以来、ウオッチメイキングのアトリエ、「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン(La Fabrique du Temps Louis Vuitton)」に投資している。同氏は、「幸運なことに、私たちの部門はウオッチメイキングに情熱のある、大きなメゾンの一部だ。短期間で投資のリターンを得ることを考えずに、のびのびとした発想でハイエンドなウオッチを作ることができる」とコメントした。
なお、今回の新作モデルは「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」初の自社製自動巻き3針ムーブメント、キャリバーLFT023を搭載しているが、これはスイスを拠点とするムーブメントのスペシャリスト、ル・セルクル・デ・オルロジェ(LE CERCLE DES HORLOGERS)と共同で開発・設計した。「当社のみで開発した場合、堅牢性など全ての面で満足できるものを作るには4〜5年かかってしまう。完全に自社製だと言うためだけに、信頼性の低い製品を発表したくなかった」。
なお、「ティファニー」の親会社であるLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)は7月24日、2024年開催のパリ・オリンピック&パラリンピックのプレミアム・パートナーとなったことを発表。スポンサーシップの金額は明らかにしていないが、情報筋によれば、1億5000万ユーロ(約235億円)程度ではないかという。傘下ブランドの「ショーメ(CHAUMET)」がメダルをデザインするほか、「ルイ・ヴィトン」「ディオール(DIOR)」「ベルルッティ(BERLUTI)」に加えて、化粧品のセレクトショップ、セフォラ(SEPHORA)や、ワイン&スピリッツ部門などもさまざまな形で参加する予定。
「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」を傘下に持つタペストリー(TAPESTRY)は8月10日、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」を擁するカプリ・ホールディングス(CAPRI HOLDINGS以下、カプリ)を買収した。取引額は約85億ドル(約1兆2155億円)。これにより、年商約120億ドル(約1兆7160億円)の巨大企業が誕生する。2社を合わせた昨年の調整後営業利益は約20億ドル(約2860億円)で、今後は75カ国で事業を展開することになる。
今回の買収は、アメリカ企業がフランスのLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)やケリング(KERING)のような、強力なブランドポートフォリオを有するコングロマリットに最も近づいた取引だといえるだろう。合併によってはるかに大きな存在感を持つようになるとともに、より合理的な運営で2億ドル(約286億円)規模の経費削減が可能になるという。また、ポートフォリオが広がることで、より強力なブランドがその他のブランドをカバーでき、企業としての安定性が増すことにもつながる。
「コーチ(COACH)」「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」を傘下に持つタペストリー(TAPESTRY)は8月10日、「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」を擁するカプリ・ホールディングス(CAPRI HOLDINGS以下、カプリ)を買収した。取引額は約85億ドル(約1兆2155億円)。これにより、年商約120億ドル(約1兆7160億円)の巨大企業が誕生する。2社を合わせた昨年の調整後営業利益は約20億ドル(約2860億円)で、今後は75カ国で事業を展開することになる。
今回の買収は、アメリカ企業がフランスのLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)やケリング(KERING)のような、強力なブランドポートフォリオを有するコングロマリットに最も近づいた取引だといえるだろう。合併によってはるかに大きな存在感を持つようになるとともに、より合理的な運営で2億ドル(約286億円)規模の経費削減が可能になるという。また、ポートフォリオが広がることで、より強力なブランドがその他のブランドをカバーでき、企業としての安定性が増すことにもつながる。