「コウタグシケン(KOTA GUSHIKEN)」は、“knitwear for human beings.”をコンセプトに、国籍も肌の色もバックグラウンドもセクシャリティーも関係なく、老若男女全ての人に向けたニットを手掛けるニットブランドだ。デザイナーの具志堅幸太は、東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)主催の「東京ファッションアワード 2024(TOKYO FASHION AWARD 2024)」を23年に受賞し、今年3月の「楽天 ファッション ウィーク東京」でブランド初のショーを開催した。ショーには芸人の又吉直樹と好井まさお、アーティストの酩酊麻痺が出演し、コントとライブパフォーマンスという異例のコレクション発表で観客を沸かせた。「WWDJAPAN」は当日の舞台裏に密着し、ショー後にはアトリエでデザイナーの学生時代を振り返りながら、クリエイションの真髄に迫った。
具志堅:僕の卒業コレクションが「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion、BoF)」に掲載されたのをきっかけに、就職のオファーが20件ぐらい届いた。伊勢丹からも「新しいコレクションがあれば売りたいので作りませんか?」と連絡をもらい、二つ返事でOKした。商品を見た代々木上原のセレクトショップ「デルタ(DELTA)」からもポップアップのお誘いをもらった。先輩のブランドを中国・上海で手伝う予定だったが、ビザが取れなかったので、ならば自分でブランドを立ち上げようと決めた。
セント・マーチンズの卒業コレクションで披露した、“Skin Head Wig”の文字が描かれたドレス
WWD:演出もユニークだった。
具志堅:大変な状況のときこそユーモアを意識すると、ハッと気付くことやアイデアが生まれることがたくさんある。そういうときのアイデアが好きだ。ファッションとユーモアは遠いところにあるように見えて、ユーモアを突き詰めていくと、ファッションになり得るんだと卒業コレクションで気付いた。きっかけは、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の「Skin Head Wig」の文字が描かれた作品。ウィッグ(カツラ)なのにスキンヘッドなのが面白くてデザインに取り入れたら、セント・マーチンズのチューターが大笑いで褒めてくれた。自分がかっこいいと思って作品にしたものが笑いにつながるバランス感に引かれ、現在はユーモアを積極的に取り入れている。
「コウタグシケン(KOTA GUSHIKEN)」は、“knitwear for human beings.”をコンセプトに、国籍も肌の色もバックグラウンドもセクシャリティーも関係なく、老若男女全ての人に向けたニットを手掛けるニットブランドだ。デザイナーの具志堅幸太は、東京都と日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)主催の「東京ファッションアワード 2024(TOKYO FASHION AWARD 2024)」を23年に受賞し、今年3月の「楽天 ファッション ウィーク東京」でブランド初のショーを開催した。ショーには芸人の又吉直樹と好井まさお、アーティストの酩酊麻痺が出演し、コントとライブパフォーマンスという異例のコレクション発表で観客を沸かせた。「WWDJAPAN」は当日の舞台裏に密着し、ショー後にはアトリエでデザイナーの学生時代を振り返りながら、クリエイションの真髄に迫った。
具志堅:僕の卒業コレクションが「ビジネス・オブ・ファッション(The Business of Fashion、BoF)」に掲載されたのをきっかけに、就職のオファーが20件ぐらい届いた。伊勢丹からも「新しいコレクションがあれば売りたいので作りませんか?」と連絡をもらい、二つ返事でOKした。商品を見た代々木上原のセレクトショップ「デルタ(DELTA)」からもポップアップのお誘いをもらった。先輩のブランドを中国・上海で手伝う予定だったが、ビザが取れなかったので、ならば自分でブランドを立ち上げようと決めた。
セント・マーチンズの卒業コレクションで披露した、“Skin Head Wig”の文字が描かれたドレス
WWD:演出もユニークだった。
具志堅:大変な状況のときこそユーモアを意識すると、ハッと気付くことやアイデアが生まれることがたくさんある。そういうときのアイデアが好きだ。ファッションとユーモアは遠いところにあるように見えて、ユーモアを突き詰めていくと、ファッションになり得るんだと卒業コレクションで気付いた。きっかけは、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の「Skin Head Wig」の文字が描かれた作品。ウィッグ(カツラ)なのにスキンヘッドなのが面白くてデザインに取り入れたら、セント・マーチンズのチューターが大笑いで褒めてくれた。自分がかっこいいと思って作品にしたものが笑いにつながるバランス感に引かれ、現在はユーモアを積極的に取り入れている。
「OMINOUS」は、動と静のコントラストが美しいバラード。暗闇の中で膝を抱えている私に手を差し伸べてくれるような、かと言って「大丈夫だよ」と安易に励ますのではなく、一緒に深いところで寄り添ってくれるような楽曲です。麗さんのギターソロから、ヴォーカリスト・RUKIさんが何度も繰り返しささやく「TRUE DREAD」の流れが大好きなんです。「Sleep…Count me down…Again」という歌詞で始まるので、子守唄としてもよく流しています。心の支えである歌詞を刻印したピアスは、商品が届いてから毎日お守りのように着けています。
ティーストレイナーで沐浴するピンクくるみリスの赤ちゃん2023年12月25日に開催されたガゼットのファンクラブ限定ライブ「LIVE 2023-HERESY LIMITED- A HYMN OF THE CRUCIFIXION ver.2」のグッズ、麗さんのトレーディングカードとクッキー通園服とバラの赤色がマッチ。BGMは、ガゼットの「ガンジスに紅い薔薇」でお願いします博多駅のイルミネーション前で、ユニコーンの着ぐるみを着た赤ちゃんバレンタイン撮影会の一コマ。「セバスチャン・ゴダール」のチョコレートを狙う赤ちゃんガゼット・麗さんのピックお花見にて、花の上で風に揺られる赤ちゃん
23年2月には伊勢丹新宿本店で、シルバニアファミリー公式アンバサダーの作品を展示するポップアップがあり、私も訪問しました。展示のテーマは“春のお花”で、趣向を凝らした作品群に創作意欲が刺激されました。オリジナルの衣装を作るとしたら、ガゼットの衣装を着せたいな……と妄想が膨らみます。以前X(旧ツイッター)で、同バンドのベーシスト・REITAさんを模して、トレードーマークの“鼻布(はなふ)”とクロスのチャームを着けたシルバニアファミリーを見たことがあります。麗さんの衣装で印象的なのは、やはり「SILLY GOD DISCO」のPVの紫の衣装でしょうか。いつかオリジナル衣装を着せたシルバニアファミリーをライブ会場に連れて行きたいです。
「OMINOUS」は、動と静のコントラストが美しいバラード。暗闇の中で膝を抱えている私に手を差し伸べてくれるような、かと言って「大丈夫だよ」と安易に励ますのではなく、一緒に深いところで寄り添ってくれるような楽曲です。麗さんのギターソロから、ヴォーカリスト・RUKIさんが何度も繰り返しささやく「TRUE DREAD」の流れが大好きなんです。「Sleep…Count me down…Again」という歌詞で始まるので、子守唄としてもよく流しています。心の支えである歌詞を刻印したピアスは、商品が届いてから毎日お守りのように着けています。
ティーストレイナーで沐浴するピンクくるみリスの赤ちゃん2023年12月25日に開催されたガゼットのファンクラブ限定ライブ「LIVE 2023-HERESY LIMITED- A HYMN OF THE CRUCIFIXION ver.2」のグッズ、麗さんのトレーディングカードとクッキー通園服とバラの赤色がマッチ。BGMは、ガゼットの「ガンジスに紅い薔薇」でお願いします博多駅のイルミネーション前で、ユニコーンの着ぐるみを着た赤ちゃんバレンタイン撮影会の一コマ。「セバスチャン・ゴダール」のチョコレートを狙う赤ちゃんガゼット・麗さんのピックお花見にて、花の上で風に揺られる赤ちゃん
23年2月には伊勢丹新宿本店で、シルバニアファミリー公式アンバサダーの作品を展示するポップアップがあり、私も訪問しました。展示のテーマは“春のお花”で、趣向を凝らした作品群に創作意欲が刺激されました。オリジナルの衣装を作るとしたら、ガゼットの衣装を着せたいな……と妄想が膨らみます。以前X(旧ツイッター)で、同バンドのベーシスト・REITAさんを模して、トレードーマークの“鼻布(はなふ)”とクロスのチャームを着けたシルバニアファミリーを見たことがあります。麗さんの衣装で印象的なのは、やはり「SILLY GOD DISCO」のPVの紫の衣装でしょうか。いつかオリジナル衣装を着せたシルバニアファミリーをライブ会場に連れて行きたいです。
「シモーン ロシャ」は23年春夏シーズンに初めてメンズ・コレクションを披露しました。以前から、コットンのニットやボンディング加工したタックパンツなどを購入していたそうで、コットンのスカートは「生地が硬いのでフェミニンになりすぎずに着られる」と言います。最近では、同ブランドを手掛けるシモーン・ロシャがゲストデザイナーを務めた「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER以下、ゴルチエ)」の24年春夏オートクチュール・コレクションも、彼女らしい「ゴルチエ」の解釈が素敵でした。
横浜・元町の古着店「オンザコーナー」は2月1日、みなとみらいのライブハウス「横浜MMブロンテ ライブ」で、「コム デ ギャルソン(COMME DES GARCONS)」と「ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)」のアーカイブだけを着用するファッションショー「2.1 THE SHOW」を行う。現在、イープラスでチケット(3500円/入場時別途ドリンク代600円)を販売中だ。