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例えばハワイ、タヒチ、マウイ。世界のビーチと比べても、それに負けない波と海の力が新島にはある。[東京”真”宝島/東京都 新島]
高画質(4K Ultra HD)の映像は、こちらからご覧ください。
監督・撮影・編集:中野裕之
撮影:大沼和也・佐藤宏 音楽:木下伸司・Borrtex サーファー:富田桂介
東京"真"宝島
幾十もの波が重なる海の交差点。それはまるで美しいレースのようだった。
「僕は、世界中のプロサーファーを30年近く撮り続けており、色々なビーチに行きました。ですが、国内外を問わず、羽伏浦海岸のように長いビーチは珍しいと思います。ましてや波も良く海も島も美しい。サーファーに愛される理由も良くわかります。ハワイやタヒチ、マウイなどと比べても、十分価値のある海だと思います」。
そう語る中野裕之監督は、「新島ではひたすら海を撮っていた」と言います。
島の南北に広がる約7kmの「羽伏浦海岸」は、新島のシンボル的存在であり、サーフスポットとして有名な聖地。白亜のメインゲートを抜ければ、その先には波の絶景が広がります。
「新島の波は独特だと思います。例えば、陸に向かって真っ直ぐ来る波はもちろんですが、縦から横から斜めからと予測不能な波が行き交います。上空から見ると良く分かるのですが、まさに波の交差点のよう。幾十にも折り重なり、まるで美しいレース生地のようでした」。
【関連記事】東京”真”宝島/映像作家・映画監督、中野裕之が撮る11島の11作品。それは未来に残したい日本の記録。
東京"真"宝島海ともうひとつ。新島を印象付ける白い絶壁を目の当たりにする。
新島は、縄文時代から人が住んでいたことが、本村や若郷の遺跡発掘物によって明らかにされていると言います。島は古代から自然の影響を多大に受け、886年の向山噴火では全島が真っ白になるほど、火山灰に覆われたそうです。
そんな火山灰の地層がむき出しになった巨大な絶壁、それこそが「白ママ断崖」です。
「“ママ”とは、崖を意味する新島の方言だとお聞きしました。そういう島特有の名称も、歴史や文化を継承していることだと思いました」。
高さ約30〜250mの崖が約7kmに渡り続くここは、波や雨風による侵食も激しく、日々刻々とその姿を変化させています。
「雨が流れる筋ができ、彫りも現れてきます。今日撮っても天候次第では明日には全く違う景色になってしまうのが、“白ママ断崖”。また、この崩れてしまった火山灰が砂浜に流れ、寄せては返す波の跡がくっきりと残るのもこの海岸の特徴なのだと思いました」。
「白ママ断崖」は、国立公園特別保護地区にも指定されているも、景色の変化が否めない稀有な場所でもあるのです。
東京"真"宝島波に始まり、海に終わる。似て非なる両者による映像の愛と力。
今回、この新島の映像作品に付けられたタイトルは、「波に愛された島」であり、最後には、「海の力を感じる島」というメッセージがあります。
つまり、今回、中野監督は、それほどまでにとにかく新島の波と海に魅了されたのです。
「新島の波は、ずっと見ていても飽きないんですよね。本当に動きと表情が豊かで。そんな様々な波を見て頂ければと思い、色々な側面から波を撮っています」。
陸から、海から、空から。多彩な角度で撮る波の映像美はもちろんだが、映像音に波音を重ねている効果も大きい。目と耳で感じる波は、静かに心を浄化していきます。そして、映像開始から約5分。音楽が切り替わり、より波にフォーカスした映像と朱色に染まりゆく夕刻への時の流れが、ゆっくりとクライマックスへと誘います。海の中に潜るようなラストシーンは、まるで自身も海とひとつになったような感覚すら覚えるでしょう。
波に始まり、海に終わる。
海から生まれた波が、また海に還る。当たり前の美しさこそが、自然の美しさなのです。
東京"真"宝島また新島へ訪れたい。そう語る中野監督のふたつの理由。
新島は大学生の時にも訪れたことがあった中野監督ですが、その時の印象と今回の印象はまるで異なると言います。
「学生のころに行った時の新島は、僕の中では山下達郎さんの音楽が鳴っていた。プリミティブなんだけど、どこか明るくて。でも今回は『ゴッドファーザー』の愛のテーマみたいな。マーロン・ブランドのように強固な印象でした。何でなんだろう……。僕が変わったのか……」。
それを確かめる意味でも再訪してみたいと言うも、ひとつ目の理由は波。
「冬の新島に訪れてみたいのです。なぜなら、その時期は、西からの風が強く吹き、波のサイズも良く、チューブやうねりを狙って来るサーファーも少なくないと聞きます。その時の波を見てみたくて」。
春夏秋冬、その季節によって景色や気温の変化がいわゆる四季の移ろいだが、新島では「波の変化を記録したい」というのが監督の視点です。
そして、ふたつ目の理由は食事。
「今回、色々な事情が重なり、新島で島のご飯を食べることができなかったのです。やっぱり旅と食事はセット。食事には、その島の文化や歴史が込められていると思います。その土地で採れた食材を島ならではの伝統的な調理法で作られた味は、きっとその旅を印象付けてくれるでしょう。だから、ご飯を食べないことには、本当の意味で新島へ訪れたとは言えませんからね!(笑)」。
(supported by 東京宝島)
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『DINING OUT』で芽生えた地元への誇り、地元の絆。それが形となり、あの感動が蘇る。[DINING OUT TOTTORI-YAZU REVIVAL/鳥取県八頭町]
ダイニングアウト鳥取八頭リバイバル地元スタッフが再び集結し、自らの手で『DINING OUT』を作り上げる。
2019年11月。鳥取県八頭町で『DINING OUT TOTTORI-YAZU REVIVAL』が開催されました。それは昨年の『DINING OUT TOTTORI-YAZU with LEXUS』で出会った地元スタッフが再び立ち上がり、手探りで一から作り上げたもうひとつの『DINING OUT』。地元鳥取の食材を使い、前回同様に鳥取出身の徳吉洋二シェフを招聘し、自分たちの力だけで運営する。そこに数々の困難があったことは、想像に難くありません。しかし、昨年の『DINING OUT』で雨の3日間を乗り越えたスタッフたちは、見事にこれを成し遂げたのです。
『DINING OUT』の意義は、現地の方が地元の価値に改めて気づき、それを誇りに思い、そして新たな挑戦へと繋がること。それを八頭のスタッフたちは、見事に体現してみせたのです。感動と笑顔に包まれた1年ぶりの『DINING OUT』。その詳細をレポートします。
【関連記事】DINING OUT TOTTORI-YAZU with LEXUS
ダイニングアウト鳥取八頭リバイバルオレンジに染まる花御所柿畑が、レセプションの舞台。
バスの車窓から見えてきたレセプション会場は、オレンジ色に染まっていました。枝にたわわに実るのは、花御所柿。八頭町の特産であり、鳥取県の一部でしかおいしい実が育たないといわれる希少な甘柿です。『DINING OUT TOTTORI-YAZU REVIVAL』が、少し肌寒い11月初旬に開催されたのも、この花御所柿の実りを待ってのことだったのでしょう。
レセプションは、そんな花御所柿のお茶とフィンガーフードとともに幕を開けました。挨拶に立ったのは『大江ノ郷自然牧場』の小原利一郎氏。昨年の『DINING OUT』でも地元スタッフの中核を担い、今回の開催にも尽力した人物だけに、その言葉には万感の思いが込められています。「今回は地元主導で、地元チームで作り上げたもの。前回以上のものにするつもりで頑張ってきました。ぜひ楽しんでいかれてください」
ぱらつき始めた雨に、動じるスタッフはいません。何しろ昨年、豪雨の晩餐を経験しているのですから。「これぞ八頭ですよね」小原氏もそう笑っています。八頭を象徴する花御所柿農園で、柿の紅茶とフードを味わい、そして柿狩りも楽しんだゲストたちも、その顔に笑顔を浮かべています。こうしてレセプションは、和やかに、あたたかみある雰囲気に包まれて進みました。
ダイニングアウト鳥取八頭リバイバルディナー会場は、廃校をリノベーションした『OOE VALLEY STAY』。
移動したディナー会場『OOE VALLEY STAY』は、廃校になった学校をリノベーションした宿泊施設。しかしそれは“廃校”という情報から想像する姿とはまるで異なる、スタイリッシュな佇まいでゲストを出迎えます。『OOE VALLEY STAY』の支配人でもある小原氏は言います。「この場所に長居しないで、次は別の場所に行ってほしい。そうして鳥取のすべてを楽しんでほしい。人と人、場所と場所が繋がる施設を目指して作りました」
それはまさに、地元チームが繋がり八頭の魅力を発信する『DINING OUT TOTTORI-YAZU REVIVAL』にふさわしいステージです。
ゲストが着席し、まずは八頭町長・吉田英人氏が挨拶。そして乾杯の音頭に、徳吉洋二シェフが登場しました。「食を通して鳥取をPRしたいという気持ちはもちろんですが、『DINING OUT』は僕たち自身が故郷を見つめ直すことができるイベント。今回戻ってきて、改めて気づいた鳥取の魅力を伝えられればと思います」徳吉シェフはそう言います。前回やり残したことがあるわけではないものの、あの『DINING OUT』を経験した今だからこそできる表現がある。それが徳吉シェフが、今年も鳥取に戻ってきたモチベーションなのでしょう。
そんな思いを象徴するように、最初に登場した“つかみ”の一品目は、実家でよく食べたというカレイの煮付けに着想を得た料理。カレイの形の最中のなかに、カレイの一夜干しを詰め、八頭『井尻農園』のドライトマト、グリーンオリーブ、いぶりがっこなどで仕立てたトンナートソースをあわせました。鳥取の家庭料理をイタリアンで表現した、徳吉シェフならではの一品です。
ダイニングアウト鳥取八頭リバイバル鳥取の伝統をイタリアの技術で。徳吉シェフだからできる、伝統の再解釈。
そこからのコース展開も、圧巻でした。
鳥取和牛とカンパチとキャビアを合わせ、大トロ以上の大トロの味を表現したという前菜「鳥取和牛+カンパチ+キャビア=大トロ炙り」、鳥取を代表する冬の味覚・ババア(タナカゲンゲ)をイタリアの手法であるオイル煮にした「ババアと鹿野地鶏」、鳥取の郷土料理である子まぶりを炭焼きにしたサワラと魚卵で再構成した「サワラの“いろんな子”まぶり」など、どれも鳥取の郷土料理や徳吉シェフの味の記憶を、現在持てる徳吉シェフの技術で再解釈、再構成した料理が続きます。
これらに一貫するテーマは、実は今回のイベントのために即席で考えたものではありません。徳吉シェフが拠点とするミラノで追求するのが、伝統の再解釈。「現在伝わっている“伝統”を自分のフィルターを通して“イノベーティブ”に変える。しかしそれがきちんとしたものならば、100年後にはそれがトラディショナルになります。100年後に伝統になっているイノベーティブを、どう組み立てるかを考えています」
聞けば徳吉シェフはイタリアで、各地の伝統的な郷土料理を知るおばあちゃんを訪ね歩いては料理を習って記録を残しているのだとか。「半分趣味みたいなもの」と徳吉シェフは笑いますが、“イノベーティブのためにまず伝統を知る”という姿勢、つまり伝統へのリスペクトがあるからこそ、人の心に響く料理が生み出されるのでしょう。
鳥取でもそれは同じ。自らが食べて育った鳥取の郷土料理だからこそ、それを大胆に壊し、再構築することができているのです。
ダイニングアウト鳥取八頭リバイバル登場する料理すべてに潜むのは、鳥取への愛と、伝統へのリスペクト。
鳥取という土地と徳吉シェフだからこそ生み出せた料理の数々、“徳吉劇場”は続きます。
「親ガニのキタッラ 焼きガニの香り」は、子供の頃におやつに食べていたという親ガニに、『大江ノ郷自然牧場』の天美卵を合わせたパスタ、お茶と茶菓子を思わせるプレゼンテーションで供された「コンソメとパテ」は、徳吉シェフの出身地である鹿野町の鹿野地鶏と干し柿で仕立てました。
メインディッシュの「万葉牛 木 藁」は、鳥取が誇る最高品質の牛を炭で香ばしく焼き上げ、さらに藁の香りをまとわせた後、レンズ豆で作った自家製味噌を添えました。上質な脂の甘み、味噌のコク、藁の香ばしい風味が合わさり、極上の味わいを演出しました。
そして締めに登場したのは、若桜町の鹿ロース肉と骨からとったブロードで炊いた鳥取産・白兎米に、アルバ産の最高級白トリュフを贅沢にふりかけた「白トリュフのリゾ アッラ ピロータ 鹿とキノコ」。世界最高峰の高級食材・白トリュフを前にしても、なお存在感を失わない鳥取の食材。その高次元の融合は、誰しもが顔をほころばせるような余韻を残しました。
8時間ローストした花御所柿とピスタチオのジェラートを合わせたデザート「花御所柿とピスタチオ」を食べ終えてもまだ、ゲストは夢見心地。徳吉シェフの実力と、鳥取の食材の底力を徹底的に見せつけられたディナーはこうして幕を下ろしました。
ダイニングアウト鳥取八頭リバイバル革新は時代を経て、やがて伝統になる。八頭の地に残した確かな一歩。
鳥取の食材、鳥取の郷土料理を、イタリアの技法を通して再構築する。そんな徳吉洋二シェフの料理は、ゲストを唸らせ、笑わせ、感動させながら終了しました。
合間に挟まれたのは、江戸時代からこの地方に伝わる講談、歌、踊りの融合である「大江手踊り」や、昨年の『DINING OUT』でもゲストを魅了した「麒麟獅子舞」。ゲストはもちろん、参加するスタッフたちにも馴染みの薄かったその伝統芸能は、鳥取の魅力を会場にいるすべての人に改めて伝えました。
「お客さまには、満足して帰ってもらいたい。しかしスタッフはそれだけじゃだめです。地元に何を残せるか。今日のレシピも全部教えますし、技術的な部分もなんでも答えます。そうしてスタッフには、少しでもイタリアを感じてほしい。パテの技法、パスタの茹で方、あえて白トリュフを使用したのもそう。それでこの地に、イタリアンが少しでも根付いてほしいんです」徳吉シェフは終演後、そう話しました。
「一度の打ち上げ花火で終わらせてはいけない」前回の『DINING OUT』の際にそう話したスタッフの言葉はたしかに現実となり、2発目の花火は上がりました。しかしこれもまだゴールではありません。ハイクオリティな晩餐を通して、スタッフの気持ちが変わる。それを起点に、八頭町の意識が変わる。そうしていつか八頭町が美食の街となったとき、この『DINING OUT TOTTORI-YAZU REVIVAL』は本当の意味で成功といえるのかもしれません。
鳥取県出身。『Ristorante TOKUYOSHI』オーナーシェフ。2005年、イタリアの名店『オステリア・フランチェスカーナ』でスーシェフを務め、同店のミシュラン2つ星、更には3つ星獲得に大きく貢献し、NYで開催された『THE WORLD'S 50 BEST RESTAURANTS』では世界第1位を獲得。 2015年に独立し、ミラノで『Ristorante TOKUYOSHI』を開業。オープンからわずか10ヵ月で日本人初のイタリアのミシュラン1つ星を獲得し、今、最も注目されているシェフのひとりである。
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伝統の和菓子をハイセンスにリブーティング![おはぎ専門店 OHAGI3/愛知県名古屋市]
おはぎ専門店 OHAGI3和菓子の「粋」と「妙」をそのままに新たな「おやつ」に再生。
「和スイーツ」。すっかり定着したワードですが、その多くは和菓子の素材を洋菓子にアレンジしたり、一部の要素を限定的に取り入れたもの。和菓子を和菓子のままでモダンにアップデートしたメニューには、なかなかお目にかかれないかもしれません。
そんな「リブーティング」を華麗に果たしたのが、『おはぎ専門店 OHAGI3(おはぎさん)』です。「日本で古くから親しまれてきた伝統の和菓子を、世界中の人に食べてもらいたい」。そんな想いで名古屋のベンチャー企業『ホリデイズ株式会社』がプロデュースしました。現在 名古屋に3店舗、東京・浅草に1店舗、神奈川 南町田に1店舗の計5店舗を展開し、四季の恵みをとりどりに散りばめた彩り豊かな創作おはぎをラインナップしています。
おはぎ専門店 OHAGI3「日本のおやつ」を可愛く、美味しく“再定義”。
『OHAGI3』の創始者は、『ホリデイズ株式会社』代表取締役の落合裕一氏。落合氏は元たこ焼きの世界チャンピオンという異色の経歴の持ち主で、テレビ愛知に入社後、出版業界の大手取次(書店と出版社の間を取り持つ流通業者)の日本出版販売株式会社に転職。さらに名古屋の総合IT企業エイチームに入社し、Webマーケティングのスペシャリストを経て、「社会に必要なもの」を追求したいと「くらしのすきまをあたためる」をテーマにした、食文化のリブーティング事業を行う『ホリデイズ株式会社』を立ち上げました。
そんな様々な経験を経た氏のこだわりは、「和菓子の粋や季節感を大切にしながら、いつでも、誰でも食べやすい味と食感に仕上げること」。さらに「おはぎ」を通じて「くらしのすきまをあたためる」ことを目指し、日常の充実をも提供しています。
おはぎ専門店 OHAGI3体と心にやさしさとゆとりをもたらす「おやつ」。
『OHAGI3』の「おはぎ」の特徴は、日本の伝統的なおやつを食べやすい大きさと新しい味、そして国産かつ無添加の原材料で「リブーティング」していること。この「リブーティング」こそがすべての軸であり、また、『OHAGI3』そのもののポリシーでもあるそうです。
ゼロから新たに生み出すのではなく、「もともと価値がある、日本に存在していたもの」を現代の嗜好に合わせて“再定義”。こうして今の時代に合わせて再起動された「おはぎ」は、さらに3つのテーマを内包しています。
まずは「デザイン」。サイズ、色、味、梱包資材、内装、モダンに美しく、そして可愛く、「目にも美味しい」を体現したビジュアルとなっています。さらにサイズは絶妙な「2口サイズ」で、一人で複数のフレーバーを楽しむことも、数人で様々なフレーバーをシェアすることもできます。
2つ目のテーマは「安心・安全」。ターゲット層は30代の小さなお子さんのいるお母さん達で、「子どもに安心して食べさせられるおやつ」としています。『OHAGI3』の製造責任者にも小さなお子さんがいて、「自分の娘にも安心して食べさせられる、原材料にこだわったおやつを作りたい」という想いで取り組んでいるそう。
例えば一般的な白砂糖ではなく、ミネラルを含む粗糖を採用。糖度は普通のおはぎが約60度あるのに対して、ぐっと控えめな45度。一緒に食べるお母さんにもうれしいヘルシーさです。
そして3つ目のテーマは「ブランディング」。
国内だけでなく、海外にも「日本のおやつ」を広めるために、「くらしのすきまをあたためる」というモットーのもと、ゆったり、ほっこり、どんなシーンにも似合う「おやつ」を目指しています。
日本で古くから親しまれてきた伝統の和菓子を「てのひらご褒美」として世界のおやつに昇華。
親から子へさずける、掌(たなごころ)のように心の想いを手に込めて。
おはぎ専門店 OHAGI3常に最良の味と食感を。
こうして生まれた『OHAGI3』は、和菓子を敬遠しがちな若年層にも大好評。「おはぎ」をプレゼントや手土産の選択肢に入れていなかった20~30代の人々にも広がっています。
その秘密は、伝統的なおはぎの欠点を様々に改善している点。
全体の中心となるお米は、うるち米ともち米をブレンドして、時間が経っても固くなりにくいように工夫しています。もち米は現在は熊本県産の「ひよくもち米」を使っていますが、時季によって産地を変え、常に最適な食感になるように調整しています。
餡の原料の小豆も、国産の中から季節ごとに最も食味の良い産地を厳選。今後はカナダ産などの良質な海外産も取り入れ、最良のローテーションを目指していくそうです。
「普通のおはぎはサイズが大きくて、食べられてもひとつかふたつ程度ですが、『OHAGI3』のおはぎは多数選べて食べられるというセレクションの楽しみがあります」と落合氏。「2口サイズ」の絶妙なボリューム感が、ひとりでいくつもの味を選んだり、シェアして複数の味を楽しむ、という娯楽になっています。
現在のメニューは6種類の定番+月替わりの1種類。2019年8月にオープンした浅草店は、これに準定番の2種類を加え、常時9種類を並べています。
「開業から2年半経ちましたが、春の『さくら おはぎ』などシーズナブル化している人気アイテムもあります。今後も和の伝統を大切に、温故知新の美味しさを追求していきます」と落合氏は語ります。
おはぎ専門店 OHAGI3世界中の人々に「おはぎ」を届けたい。
こうしてどんどんそのシェアを広げている『OHAGI3』ですが、今後は世界にも舞台を広げていくそうです。
世界中から訪れるインバウンドの注目を集めつつある東京・浅草店を足がかりに、期間限定ショップを5月に出店して好評だったシンガポールに、9月にも再出店。そして2020年以降は、イタリアのミラノに常設店を計画しており、その後はアジア圏への進出も目指しています。
そして国内では、「ゆりかごから墓場まで、人生を体現する知識の蔵」である書店との連動を開始。ブック&カフェの形態で日本の文化である禅や「わびさび」を感じられるマインドフルネスな空間を創出しています。
『TSUTAYA』に併設された2号店『草叢BOOKS 新守山店』は、そんなコラボレーションのモデルケースとなっています。
そして「食でくらしのすきまをあたためる」さらなるバリエーションとして、『多国籍レストラン YOAKE』もオープン。現在、名古屋駅から徒歩8分の廃小学校をリノベーションした『なごのキャンパス』を舞台に、複数企業のインキュベーション施設の一員として取り組んでいます。
日本から海外へ、そして海外から日本へ。各地の“良いもの”を還流させて繋げていくフードテック事業。食と暮らしを「リブーティング」することで、世界中の人々の「くらしのすきま」を温めていきます。
OHAGI3 守山店
住所:愛知県名古屋市守山区長栄12-17
電話:052-793-0820
営業時間:10:00~17:00
休日:水曜・年末年始 ※新年年明けから定休日が火・水になります。
OHAGI3 草叢BOOKS 新守山店
住所:愛知県名古屋市守山区新守山2830 アピタ新守山店 2F
電話:052-758-6560
営業時間:10:00~18:00(月曜~土曜) / 9:00~18:00(日曜)
※一部テナントを除く
休日:アピタの休業日に順ずる
OHAGI3 尼ヶ坂店
住所:愛知県名古屋市北区大杉1丁目19-10
電話:052-898-2888
営業時間:10:00~18:00
休日:水曜・年末年始 ※新年年明けから定休日が火・水になります。
OHAGI3 TOKYO(浅草店)
住所:東京都台東区浅草1丁目31-4
電話:03-5830-3103
営業時間:10:00~18:00(不定休)
OHAGI3 南町田店
住所:東京都町田市鶴間3-4-1 グランベリーパーク2F(D202)
電話:042-850-6856
営業時間:10:00〜20:00
休日:グランベリーパークの休業日に順ずる
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コーポレートサイト:https://ho-lidays.co.jp/
写真提供:ホリデイズ株式会社
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世の中の“普通”に異を唱えて。岩木山麓の森の奥、きらりと光る宝石のようなりんご園。[TSUGARU Le Bon Marche・おぐら農園/青森県弘前市]
津軽ボンマルシェ噂のりんご農家を訪ねて、粉雪舞う岩木山山麓へ。
津軽で取材を続けるうち、何度も名前を耳にするりんご農家がいました。たとえば弘前市のセレクトショップ『bambooforest』では、それはそれは甘い無添加のりんごジュースの生産者として。『パン屋といとい』では、酵母を起こすための果物の生産者として。鶴田町『澱と葉』では、料理のイマジネーションを刺激する植物の調達先として。さらにドライフラワーアーティスト『Flower Atelier Eika』やキャンドルアーティスト『YOAKE no AKARI』が使う花材も、一部はそのりんご農家で採取されているのだとか。みんなが口々に「面白い場所だよ」と話す農場とは、一体どんなところなのでしょう。向かったのは、津軽のシンボル・岩木山のふもと。「大森勝山遺跡」という縄文時代の大規模遺跡の近く、落葉樹の森に囲まれたりんご畑です。
最初の印象は“野趣あふれる畑”。りんごの樹がきれいに立ち並ぶほかの畑に比べ、さまざまな植物があちこちに点在し、のびのびと成長しています。「これはブルーベリー、こっちはぶどう。さくらんぼもありますよ」。ほかにも、栗にカシス、キウイにいちじく……果ては、なめこやヒラタケといったきのこまで! 農園主である小倉慎吾氏の案内で畑をめぐると、ワイルドに見えたこの場所が、豊かで美味しい宝の山に見えてきます。
標高160~190mの山麓に広がる1.2haほどの畑が、噂の農家「おぐら農園」の敷地。慎吾さんと妻・加代子さんがほぼ二人で切り盛りする小さな農園です。先ほどのフルーツ類やきのこはあくまで自家消費とごく少量の販売用で、メインで生産するのはりんごと桃。7年ほど前、慎吾氏の親戚のものだった畑を引き継いだ後、特別栽培認証を取得し、除草剤や化学肥料を使わない生産を続けてきました。
【関連記事】TSUGARU Le Bon Marché/100年先の地域を創造するために。多彩で奥深い「つながる津軽」発掘プロジェクト!
津軽ボンマルシェ“普通”への静かな反発。独自の栽培方法が農園の味を作る。
除草剤は使わず、病気対策に慣行栽培時の1/2〜1/3程度の農薬を使う減農薬栽培。それはかつて「大量の農薬を使わないと栽培は不可能」ともいわれてきた現代のりんご栽培において、大きなチャレンジです。弘前市出身、実家もりんご農家である慎吾氏は「両親の栽培方法を見て『自分ならもっと農薬を減らせる』と思っていました」と話します。「市場でのりんごの売値は、見た目で判断される。だから普通のりんご農家は見た目をよくするため、農薬を過剰に使ってしまう現状があるんです」と慎吾氏。元々環境問題に関心があったこともあり、自身の畑を持つと同時に減農薬栽培をスタートしました。
「理想としては無農薬栽培なんです。『奇跡のりんご』の木村秋則さんみたいに、それを実現させたすごい方々もいますよ。でもりんごの味や収量、価格を考えると、実際に厳しいことも多いはず。自分たちは美味しいりんごを手の届く価格で、たくさんの人に食べてもらいたい」。そう語る慎吾氏は、長年独自の栽培方法を模索してきました。「うちで減農薬栽培ができるなら、誰にだってできる。ほかのりんご農家から栽培方法を教えてほしいといわれれば、どんどんオープンにしています」と語ります。農薬への言及に慎重な農家が多い中、「おぐら農園」の公式サイトやブログには、さらりと数年分の防除暦(どんな農薬を、いつどれだけ使ったかの情報)の掲載がありました。
「美味しさの基準は人それぞれ。それでも僕らが目指すのは、たくさんの人が“美味しい”と思ってくれるりんご」と慎吾氏。採れたてのりんごを糖度計で計測すると、15.7度の高スコアが! 毎年平均14度ほどというから、2019年は「おぐら農園」にとってかなりの当たり年。手元にあったりんごを輪切りにしてみるとさらにびっくり、全体に蜜が入り、照明にかざすと宝石のようにきらきらと輝きます。減農薬でもきちんと美味しく、質の高いりんごを。慎吾さんの長年の執念が着実に実を結んでいることが、その輝きから伝わってくるようでした。
津軽ボンマルシェ身近なものの大事さに気付いたきっかけは、“時間どろぼう”との決別。
飄々とマイペースな慎吾氏ですが、聞けば経歴はかなりユニークです。地元・弘前大学で物理を学び、大学院まで進むも研究へのモチベーションが保てず退学、「自分探しのため」インドへ。帰国後、一度都会暮らしをしたくなり上京、「面白そうだから」という理由でなんと探偵の会社へ就職、養成学校へ通ったのち、探偵として活動していたのだとか。りんご農家である実家を継ぐことは考えていなかったという慎吾氏に転機が訪れたのは、そんな東京在住の頃。昔教科書で読みかじったミヒャエル・エンデ作の児童文学、『モモ』を再読したことでした。
『モモ』は、どんな人の心も開いてしまう不思議な少女が、人々の時間を奪っていく灰色のスーツ姿の男たち「時間どろぼう」から世界を救う物語。時間を節約し「時間貯蓄銀行」に預ければ、利子によって何十倍にも増やすことができると謳う時間どろぼうに誘導された街の人々は、しだいに時間に追い立てられる余裕のない人生を送ることになります。「読んでみて、東京の暮らしの中に自分にとって大事なものはないと気付いたんです。実家が農家なのは、実は恵まれているんじゃないかと。農業はやっただけお金になるし、一方で休みたいときに休める。自由なんですよ。それに、何かあったとき他人に頼らず自分の力で生きていける。実際、東日本大震災のときも3日ほど停電しましたが、家にある食材を食べ、裏の湧き水から水を汲み、薪で火を起こして、特に問題なく暮らしていました」と慎吾氏。
家業を数年手伝った後、親戚から畑を引き継ぎ、自分ならではの栽培方法を模索し出した慎吾氏は、同時にセルフビルドの家の建設にも挑戦します。「結婚式のパーティーのとき、いきなり『家を建てます』って宣言して(笑)。私もみんなも『えー!』ってびっくりしたけど、本当に建てちゃった。この人は有言実行なんです」と加代子さん。「お風呂も最近までなかったけれど、自分たちの価値観からしたら、いい生活をさせてもらってるなと思うんです」と笑います。
津軽ボンマルシェ正反対、でもぴったり。パズルのピースのようなふたり。
慎吾氏の次なる目標は、料理用りんごである“クッキングアップル”の栽培。慎吾氏が「これまでは自分が美味しいと感じられる味を追求してきたけれど、最近、加熱すると美味しくなるりんごを知って。今は、そういう面白いりんごがあったらとにかく作りたいんです」と話せば、「津軽だとりんごは生食するのが一般的。農家の中には、料理に使うなんてと嫌がる人もいます。でも付加価値を付けて売ることで、りんごの多様性を知ってもらいたい」と加代子さんが続けます。最近では、神戸在住のフランス菓子文化研究家で加代子さんが“りんご博士”と呼ぶ三久保美加さんやりんご農家仲間とともに、酸味が強く香り豊かなフランス原産品種「カルヴィル・ブラン」の勉強会を行うなど新たな活動にも積極的。日本ではほとんど生産されてこなかったものの、数年前、弘前大学内に遺伝資源として1本だけ残された木があることが判明したカルヴィル・ブラン。この場所が名産地として知られる日も近いかもしれません。
何を隠そう、慎吾氏がクッキングアップルを知ったきっかけは加代子さん。職人肌の慎吾氏と正反対で、「畑にずっといると飽きちゃう。人と話したいから、イベントに出店するのが好き」と話す加代子さんは、慎吾氏にアイデアを与え、人と繋げる媒体役です。話を聞けば聞くほど、出会うべくして出会ったのだと思わせるふたり。生産者の仲間はもちろん、ジャンルをまたいだたくさんの知り合いに囲まれているのも、彼らが私たちに「面白いから会ってみて!」と教えてくれたのも、互いのいいところを認めて受け入れ、共に新しいことに挑戦してきたふたりだからこそでしょう。
「農家をしていると、難しいことも色々あります。でも、とにかく今は彼のりんごを信じていこうかなって。自分に与えられたこの人生には、何か意味があるはずだって思ってるの。アパレル業界で働いていた頃は、まさか自分が生産者になるとは思いもよらなかったけれど、このロケーションでこういう暮らしができるって、すごいことでしょう?」。取材の最後、加代子さんは笑顔でそう話してくれました。岩木山の山麓、森の中の小さなりんご畑。一見地味にも見えるこの場所には、ナイフを入れて初めて分かるりんごの蜜のように、きらきら輝く魅力がぎっしり。取材終わり、真っ暗な山道を走る車の車内が、幸せな余韻に包まれていたのは言うまでもありません。
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ポップアップで世界を沸かせるシェフユニットが遂に『DINING OUT』に。ガガン・アナンドシェフ×福山剛シェフの「GohGan」による二夜限りの宴。[DINING OUT RYUKYU URUMA with LEXUS/沖縄県うるま市]
ダイニングアウト琉球うるま琉球王国の交易の要衝・勝連を舞台に、土地に伝わる「おもてなし」の精神を2人のシェフが表現。
2020年1月18日(土)、19日(日)に『DINING OUT RYUKYU URUMA with LEXUS』が開催されます。今回、舞台となるのは、沖縄県うるま市。那覇空港から車で約40分、沖縄らしい海景色をはじめとする豊かな自然と、深い歴史を持つ土地です。世界遺産・勝連城跡が古の栄華を伝える勝連は、琉球王国時代、中国や東南アジア、そして当時、外国であった日本などとの交易で大きく栄えた地域。異国と交わることで高尚な文化が育まれ、沖縄最古の歌謡集「おもろさうし」で詠われた「気高さ、心の豊かさ」を意味する「肝高(きむたか)」が、美徳として人々の暮らしや精神に根付いています。さまざまな異文化が伝わる交易の要衝ゆえに育まれたおもてなしの姿勢もまた、土地の人々に受け継がれているもの。
『DINING OUT RYUKYU URUMA with LEXUS』の厨房を仕切るのは、そんなうるま、勝連という地を象徴するようなシェフユニット。タイ・バンコク『Gaggan Anand』のオーナーシェフ、ガガン・アナンドシェフと、福岡『La Maison de la Nature Goh』の福山剛シェフによる『GohGan』です。いわずと知れた世界的なシェフ2人。『Asia's 50 Best Restaurants』において4年連続1位に輝き、 Progressive Indian Cuisine(進歩的インド料理)を打ち出したガガンシェフと、九州で唯一、同アワードにランクインした福山シェフは、2021年、福岡に『GohGan』をオープンすることでもガストロノミー界の話題をさらっています。3年前、北海道虻田郡で開催された『DINING OUT NISEKO with LEXUS』を体験した2人が、満を持しての登場。うるまの地での二夜にかける想いを、それぞれの料理哲学とともに紐解きます。
【関連記事】DINING OUT RYUKYU-URUMA with LEXUS
ダイニングアウト琉球うるま毎日満席になる、地域に愛される店を。原点を貫きながら、世界の舞台へ躍り出たガストロノミー界の異端児。
2016年、『Asia's 50 Best Restaurants』に選出された『La Maison de la Nature Goh』。九州地区のレストランとしては初。加えて、開業から14年目を迎える店のランクインは、大きな話題を呼びました。ランクインまでの道筋も、まったくもってユニーク。世界の舞台を目指す料理人たちにとっては登竜門的なアワード。ゆえに、そこに照準を定めたシェフたちはコースの価格設定から皿数、しつらえからプレゼンテーションに至るまで『50 Best Restaurants』スタンダードで店づくりを行います。が、福山剛シェフは違いました。2002年の開業以来14年、ただただ“地元に愛される店”として年月を重ねてきたのです。
「Best50の存在は知っていたけれど、まったく意識したことなどなかった。10年以上どうにか満席を続けて来られたご褒美かな、と思ったくらいで」
いたずらっぽく笑いながらそう話す福山シェフの表情には、おごりはもちろん、余分な気負いも一切ありません。
福岡県朝倉郡生まれ。物心ついた頃から料理に興味を持ち、高校時代にはアルバイトとしてフランス料理店『イル・ド・フランス』で働き始めます。今はなき福岡のクラシックフレンチの名店。そこで7年間、腕を磨いた後、ワインレストラン『マーキュリーカフェ』でさらに7年修業。開業したのは31歳のときでした。
「フランス料理は、リピーターがつきにくいジャンル。どうしたら“また来たい”と思って頂けるか。九州の食材や和の調味料も取り入れ試行錯誤していくうちに、いい意味で料理がボーダレス化していった気がします」
店舗での営業第一、「満席主義」を掲げる福山シェフは、他の料理人とのコラボレーション、ポップアップ等には、長い間、まったく興味がなかったといいます。
「むしろ否定的だった。イベントでつくる料理は、完成度でいったら店で100回つくっているものには叶わない。コストもかかるから、ゲストの負担も増える。いいことないな、と」
2015年、ガガン・アナンドシェフに出会い、その考えが大きく変わります。福山シェフは、店の10年来の常連客である中国人男性に招かれて出掛けた上海のある高級レストランでガガンシェフと初めて顔を合わせます。それから数か月後、『La Maison de la Nature Goh』で、その中国人男性のバースデーパーティが開かれることになり、ゲストとして招待されて来福していたガガンシェフと再会。「バースデーパーティは、サプライズで一緒に料理をつくろうよ」というガガンシェフの提案を「いいね」と受け入れます。福山シェフ、ガガンシェフがともに信頼を置く、大切なゲスト、たった一人を喜ばせるために即興で組まれた一夜限りのユニット。
「僕もガガンもすごく楽しかったんですよね。何よりそのゲストがとても喜んでくれたことが2人ともうれしくて。これはクローズドなイベントにしておいてはもったいないな、と」
これが『GohGan』のはじまり。世界中から注目を集めるシェフのユニットは、かくも偶発的に、かつビジネス抜きの「おもてなし」からスタートしたというのですから驚きです。
福山シェフは、ガガンシェフから、そして『GohGan』の活動から、大きな刺激を得たと話します。
「元々がきっちり、粗相なくやりたいという性格。料理や食材に対して“こうあるべき”みたいな考えが強くあったけれど、ガガンはまったく違う。一皿をどう楽しませるか。その方法に“べき論”はないんです。視野が開け、料理に自由を与えられたと感じました」
コラボレーションに対する考え方もまったく変わったといいます。
「他の料理人の仕事を、実際の作業の流れの中で間近で見られる。すると調理の技術だけでなく、スタッフの指導の仕方、ゲストとの向き合い方、すべてが見え、自分自身の仕事を客観的に見られるようになる。それが店のステップアップにつながれば、お客様に還元できますよね」
すべて「お客様を喜ばせるため」。これは、福山シェフの変わらぬ姿勢です。『Asia's 50 Best Restaurants』にランクインした後もコースは6,000円と8,000円のまま。県外、海外からのゲストは増えたものの、今も7割が、長く店に通う地元福岡のゲストだといいます。店であれ、ポップアップの会場であれ、目の前にいるゲストを喜ばせ、満足させたい。周囲の評価が変わっても、福山シェフの気持ちは変わらないのです。
ダイニングアウト琉球うるまインドの食文化を再解釈し、バンコクから世界へ。「進歩的インド料理」で、世界の頂点に。
福山シェフが、「料理界きってのエンターティナー」と、話すガガン・アナンドシェフ。祖国・インドの食文化を再定義するイノヴェーティヴな料理をアジアの国際都市、タイ・バンコクから発信し、『Asia's 50 Best Restaurants』で4年連続1位を獲得。2019年の『The World’s 50 Best Restaurant』では4位にランクインした、文字通り、アジアを代表する世界的トップシェフです。ガガンシェフが2010年に『Gaggan』を開業して以来、取り組んできたのは、インド料理の革新です。ガストロノミー界の伝説ともいえるスペイン・バルセロナ郊外の『エルブジ』での修業経験を活かし、モダンな調理テクニックと驚きに満ちたプレゼンテーションでつくり上げる料理は繊細で、エネルギッシュで、クリエイティブ。「Progressive Indian Cuisine(進歩的インド料理)」という新たなジャンルを世に打ち出しました。
ガガンシェフに改めて自身の料理哲学について尋ねると「なんでも調理してみること」との答えが。
「インド料理の伝統に縛られず、その時期の旬の食材、地元の産物をすべて見渡し、垣根なく取り入れる。それが私のフィロソフィーともいえる“5S”を支えています」
「5S」とは、Sweet (甘い)、 Salty(しょっぱい)、Spicy (スパイシー)、Sour(酸っぱい)、そして最後に加えられるのが「 Surprise(驚き)」です。
「この“5S”の料理が、私のスタイル。大きなポーションではなく、小さなサイズで一口ずつ味わって頂くことで、まるで花火のように、口の中のあちこちで、さまざまな味わいが爆発するような感覚を感じていただけるはず。この感覚を、楽しさを、料理を通じて伝えること。それが僕の目指すすべて、そして『Gaggan』そのものなのです」
そんなガガンシェフも、『GohGan』での活動から受けた刺激は、計り知れないと話します。福山シェフは「自分にとって、とても大切な人」とも。
「剛さんは本当に面白い人で、剛さんに出会ってから多くのことが変わりました。きっと、剛さんも私に会って変わったことがあるはず。つまり私たちは、お互いに刺激し合って、対等に、真にコラボレーションできる関係なのです。料理人のコラボレーションは珍しくない時代ですが、私たちのような関係は唯一無二ではないかと。『GohGan』での活動を誇りに思います」
福山シェフの日本・福岡だから生まれたフレンチと、ガガンシェフのインドをベースにしたテクニカルでボーダレスな料理。自由度は高いけれど、2つの揺るぎない軸がある。それが『GohGan』の新しさであり、ユニークさにほかなりません。そして、国籍も食の背景もつくる料理も違う2人が共有しているものが、「おもてなし」の気持ち。
ガガンシェフは2019年『Gaggan』を離れ、11月にバンコクの中心に開いた『Gaggan Anand』を新たな拠点に活動しています。「ラボであり、オフィスでもある」と話す空間は、オープンキッチンをテーブルが囲む形で、ゲストとの距離は、より密接に。シェフであるアナンド氏のエネルギッシュなオーラも、プレゼンテーションの一部になっています。
ダイニングアウト琉球うるまカジュアル? ファインダイニング? うるまの二夜で、『DINING OUT』の歴史を塗り替える。
福山シェフとガガンシェフの話から浮かび上がるのは、2人にとっていかにお互いの存在が、そして『GohGan』での活動が大切なものだったかということ。それだけに、ポップアップとしては最後となる『DINING OUT RYUKYU URUMA with LEXUS』に賭ける想いは、並々ならぬものがあります。
11月、ガガンシェフに先駆け沖縄に第一回目の視察に出掛けた福山シェフ。今年2度目の沖縄だったとのことですが、その前に行ったのは15年以上前。料理人として改めて旅をしたことで、「産地としてのポテンシャルが見えて来た」と、話します。
「地理的には比較的近い九州で仕事をしているけれど、自然も食材も食文化もまったく違う。アジア諸国に旅したときのような感覚を覚えました。肉に魚、フレッシュハーブやスパイス、フルーツと、素晴らしい食材が多い。きっとこれは使いたがるな、と、ガガンの顔を思い浮かべながらの旅でした」
視察から福岡に戻った福山シェフは、翌日、バンコクに向かいました。
「彼の新しい店で食事をした後、沖縄で見てきた食材の情報を一通りシェアしました。『GohGan』では最終的にメニューが決まるのは本番の2、3日前なんてこともザラでしたが、今回はそういうわけにはいかないよね、と。ガガンがどこまでいうことをきいてくれるかはわかりませんが(笑)」
話す様子から、2人がもうすでに『DINING OUT』を楽しんでいる様子が伝わってきます。
2017年『DINING OUT NISEKO with LEXUS』を経験して以来、『GohGan』での『DINING OUT』は夢だったと、2人は話します。
「徳吉洋二シェフの料理は文句なしに素晴らしかった。ニセコのローカルな食材をベストな形で調理し、表現は非常にクリエイティブだった。そのときから“僕らならどうやる?”と、剛さんと話していたんです」
そう話すガガンシェフ、実は沖縄は未訪の地なのだとか。取材の後に予定されてた視察の旅への期待を次のように話します。
「タイと似たイメージを抱いています。トロピカルフルーツ、野菜、ヤギと、食材にも共通点が多い。酒の文化もユニーク。例えば素晴らしいラムがありますよね。それからいい蟹があるとも! 早く行きたくて仕方ありません」
真剣に一皿に向き合う料理も好きだけれど、自分はハッピーで楽しい「時間」を提供したい。その想いこそが、『GohGan』という稀有なポップアップユニットを生み出した、2人のシェフに共通する姿勢です。
「ファインダイニングでいくか、カジュアルにするか。ガガンとさんざん話をして“祭をやろう”と」
福山シェフは笑いながら話します。2人の料理人でやる意味、その2人が『GohGan』である意味。『DINING OUT』の歴史に、これまでになかった新章を加える意欲は満々です。
『GohGan』では、双方のスタッフがチームに加わりますが、『DINING OUT』では、さらに地元スタッフ勢が加わることにも期待を寄せます。
「私たち2人のチームだけでなく、地元のシェフ、サービススタッフみんなが主役。彼らとコラボレーションをして『DINING OUT』を共に創り上げたい。私たちは沖縄という土地からいろんなことを学ぶはずですし、地元の方々にも何かを残したい」と、ガガンシェフ。
「沖縄のみなさん、ぜひ大いに狂っていきましょう! そうでないと、私も剛さんもクレイジーな人間ですから、一緒にやっていられないですよ。覚悟しておいてくださいね」
ファインダイニングかカジュアルかではなく、「祭」を。その全貌は、1月の沖縄うるまで明らかになります。
1971年生まれ。福岡県出身。高校在学中、フレンチレストランの調理の研修を受け、料理人の道へ。1989年、フランス料理店『イル・ド・フランス』で研鑽を重ね、その後、1995年からワインレストラン『マーキュリーカフェ』でシェフを務めた。2002年10月、福岡市西中洲に『La Maison de la Nature Goh』を開店。2016年には、九州で初めて「Asia's 50 Best Restaurants 」に選出され、2019年には24位にランクインを果たす。
インド コルカタ出身。2007年にバンコクへ移住し、その後レストランの料理長を務める一方、エルブジで研修を積む。2010年に開いたレストラン「Gaggan」では、エグゼクティブシェフを務め、Progressive Indian Cuisine(進歩的インド料理)を打ち出す。世界的注目が集まる「Asia's 50 Best Restaurants」において4年連続1位に輝き、2019年の「The World's 50 Best Restaurant」では4位を獲得。同年8月新たなチャレンジに向けてお店をクローズし11月に再始動をする。
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世界を舞台に地方創生を成し遂げる強い意志の元に開業。自然豊かな南木曽に生まれた看板一つない新しいホテルの形。[Zenagi/長野県木曽郡南木曽町]
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OVERVIEW
長野県木曽郡南木曽町(なぎそまち)は、ほとんど岐阜との県境に位置する、奥深い山の中にあります。「日本で最も美しい村」連合にも認定されている、人口4000人あまりの小さな町です。南木曽には、中山道妻籠宿(つまごじゅく)という江戸時代の風情を色濃く残す古い宿場町もあります。じつはいまインバウンドの観光客が好んで訪れる穴場的存在になっています。伊勢神宮に納める木曽ヒノキの産地としても知られるこの町に、最高級ホテルが開業したのが、2019年の4月のこと。「Zenagi」と名付けられたホテルは、THE EXPEDITION HOTELという冠も戴いて、日本の田舎を探検するという意味が込められています。
このホテルを開業したのは、MENEXという企業。彼らは、地方創生のプロフェッショナルであるとともに、世界で最も古く、また過酷と呼ばれるアドベンチャーレースの「ドロミテマン」で完走し、オリンピックに参加した経験もあるプロフェッショナルなアドベンチャーたちです。2020年のオリンピックを前に、日本中でインバウンドによる観光収入の増加を目指す動きが活発ですが、「Zenagi」がターゲットにしているのは、世界中のあらゆる高級なものを経験している「富裕層」です。その価格は、3食とアドベンチャー体験を含めたオールインクルーシブで¥120000からというもの。
南木曽町田立(ただち)という、和紙の里でもある棚田の最上部に立つこのホテルは、部屋数はわずか3室。12名が宿泊人数の上限です。江戸時代後期から明治初期に建てられたという古民家を改装して開業しました。単なる古民家ではありません。材木取引などで大きな財を成した豪農が所有していた建物です。内部空間の梁を見るだけで、その贅を尽くした造りに圧倒されます。そこに、ガラス窓による明るい開口部を作り、木曽地方の木材や、漆器などの伝統工芸を取り入れたのが「Zenagi」です。MENEXのCEOである岡部統行(むねゆき)氏は、テレビドキュメンタリーの監督も務める、異色の経歴の持ち主です。開業までの山あり谷ありのプロセスと、このホテルの魅力について、存分に伺いました。
住所:長野県木曽郡南木曽町田立222 MAP
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南会津に生きる人、それぞれの内なる「時間」に映像表現で挑戦した、トリップムービー第3弾。[南会津ショートフィルム/福島県南会津郡]
南会津ショートフィルム美しい景色とともに紡がれる「人」と「時間」の物語。
四季折々の南会津の姿を、4人の映像作家の作品を通じて表現するプロジェクト「南会津ショートフィルム」。その3作目となる「パラレル タイム ジャーニー」は、南会津の山々が織りなす美しい紅葉の景色とともに紡がれる「時間」──過去・現在・未来──とともに歩む「人」にフォーカスした物語です。指揮を執るのは、子ども向けの番組からミュージックビデオ、ショートフィルムまで、様々な舞台で活躍中の映像作家・大金康平氏。栃木県北部に位置する大田原市で生まれ育ったという大金氏は隣接する福島県について、言葉訛りも近く身近な存在に思っていたといいます。
「今回のお話をいただいた時、元々感じていた親近感は持ち味としつつも、まだ訪れたことのなかった南会津ならではの日常や小さなドラマには敏感でいたいと思いました。敢えて下調べをし過ぎず、旅行のような気分のまま現地に飛び込みました」。取材のための3日間の滞在では、その中で一貫した何かが見つかるかどうかを気にしていたという大金氏。そうして見つけたテーマが「時間」でした。
「南会津には、過去・現在・未来という3軸の、もしくはそれ以上に細分化された沢山の時間が同時に流れていると感じました。例えばそれは、何億光年も昔から今に到達している星の光や、太古から伝わる会津田島の神話、長い年月をかけて育ってきた木々の存在といったものです。それらに敬意を払い、慈しみながら関わりを持つ南会津の人々の中には、それぞれの“時間”が流れていることに気がついたのです。会津田島の神話を表現した太鼓のパフォーマンスに取り組む「田島太鼓 龍巳会」の子供達や、南会津の木々や山々を次世代に伝えたいとする森の案内人、これから一斉に咲く花々の美しさを願い、桜を植える人々──そういった方達の営み、“時間”に立ち会うということは、まさに“パラレルタイムの旅”なのではないかと。この目に見えない時間感覚を映像で伝えられたら、これまでにない新たな南会津の魅力を提案できるのではないかと考えました」。
南会津ショートフィルム自然体な人の営みと向き合い見えた、理想の生き方。
大金氏が制作において大切にしていることは、モチーフは極力平凡で小さく、日常生活で手が届く範囲から面白いことや心動かされるものを探す、ということ。むやみな壮大さや非日常的な演出はとらず、誰もが感じたことがあるような、身近でささやかな体験や想いを具現化することを得意としています。「まだまだ模索中ではありますが、誰でも参加できる“あるある探し”といいますか、馴染みやすさという点はひとつの特徴かもしれません」と大金氏は語ります。
また視覚的に大きな特徴として挙げられるのが、フィルムのような質感や色彩です。フィルムが紡ぎ出す特有の世界観は、人の心の奥底に訴えかける力があると大金氏は考えています。「デジタルが主流の時代でフィルムに“近づける”というと退化的に聞こえるかもしれませんが、そこには数値では表せない色彩がありますし、唯一無二の“情緒”や“懐かしさ”を引き出せる重要なツールであると信じています。今や簡単に扱えないメディアであるからこそその魅力を再認識し、私なりの表現に挑戦していきたいと考えています」。
こうして撮影された「パラレル タイム ジャーニー」は、南会津の人々のありのままの姿や言葉を通じて、過去・現在・未来へと自由に行き来するかのような感覚へ、観る者を誘う作品となりました。
「撮影を通じてたくさんの地元の方にお会いしましたが、年代・性別を問わず共通して感じたのは“今を生き急いでいない”ということでした。“今持っているものに感謝をもって生きること”、“自然の時の流れに身を任せて”など、語る言葉は人により様々ですが、その地で与えられたものに順応する力と、その中で自分らしく生きる・表現する力が絶妙なバランスで両立している、理想の生き方だなと思います」。
作品の主役は当然、南会津の人々ですが、同時に南会津に流れる“時間たち”でもあります。皆が平等に与えられたはずの時間が、南会津ではこんなに色・形の違うものとして多数存在しているという事実は、観光名所として訪れるだけでは気づけないかもしれません。大金氏が表現する南会津の「時」が誘う旅。それを作品を通じて擬似体験すれば、南会津が、そこに生きる人々が、より身近で尊いものに感じられるはずです。
1992年生まれ。栃木県大田原市出身。日本大学藝術学部映画学科監督コース卒業。中学生の時より短編映画づくりに取り組み、大学在学中は役者として演劇芝居も経験。微小なモチーフとノスタルジックな色彩表現を得意とし、NHK/Eテレ『シャキーン!』をはじめ、子ども番組やミュージックビデオ、ショートフィルムの演出・撮影等、幅広く手がける。「映像作家100人 2018 / 2019」選出。
監督・撮影・編集 大金 康平
ドローン 植田 城維
コピーライター 西垣 強司
MA 鈴木 泰憲
音響効果 徳永 綸
プロデューサー 植田 城維
制作 原田 大誠
スチール nasatam
南会津コーディネーター 瀬田 恒夫
<撮影協力>
じね〜んの森ガイド 星 義道
十文字星見台 岸 正一
田島太鼓 龍巳会 渡部 久留美、メンバーのみなさん
サイクルツアー 野田 雅之、藤原 純
福島県立田島高等学校のみなさん
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TOKYOで心に響く錦繍の秋と出合い、豊穣のときに深謝する。[SIX SENSES TOKYO/東京都八王子市高尾]
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天高く馬肥ゆる秋。
『京王電鉄』で都心からわずか1時間足らずで辿り着く、高尾では紅葉が辺り一体を包み込むベストシーズンを迎えていました。
赤、黄、茶、深紅、緋色。
暖色系のグラデーションが眩しい、それは、錦繍の秋と呼ぶに相応しい、見事な情景。
そんな感動と出合いたくて、今日も多くのツーリストが高尾山の頂を目指していました。
一方の『うかい』でも、今が最高の時季といえるでしょう。
美しく染まった庭園に、心は洗われ、春や夏では味わえなかった感傷的な気分も沸き起こります。
里山の風情に、秋の装いはとてもよく似合う。
秋が素晴らしいのは、料理も同様で、山海の美味は充実のときを迎えていました。
今年も素晴らしい新米が育ったようです。
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【関連記事】SIX SENSES TOKYO/五感に響くことで研ぎ澄まされる第六感。都心から60分のTOKYOに顕在する本物の四季
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キャンドル制作に情熱を傾け、炎が紡ぎ出す幻想の世界を旅するアーティスト。[TSUGARU Le Bon Marche・YOAKEnoAKARI(ヨアケノアカリ)/青森県南津軽郡]
津軽ボンマルシェキャンドルが持つ不思議な力を独自の世界観で表現。
優しく揺らめく炎に、人はしばし言葉を失います。しんと静まり返った森の中で、無数の小さな炎が囁くように瞬き、ただその場に無言で立ちすくんでしまう、一瞬が永遠のように感じる時間。キャンドルの灯りには、誰をも無限の幻想の世界へ引き込むような、不思議な力があります。『YOAKEnoAKARI』の安田真子さんも、そんなキャンドルに魅了され、独自の世界を表現している1人です。
安田さんの作ったキャンドルを初めて見たのは、以前紹介した竹森幹氏が営む店『bambooforest(バンブーフォレスト)』でした。そこに並ぶキャンドルは見れば見るほど精巧で、独特の風情をまといつつ、凛とした佇まいがありました。竹森氏もキャンドルの説明にはつい熱が篭るようです。
「うちでは初期から扱いがありますが、まずキャンドル自体のクオリティが日を追うごとにどんどん上がっているし、ラベルなどのパッケージデザイン、展示ディスプレイの技術など、トータルで『YOAKEnoAKARI』の世界観を表現している。その完成度がすごい」
そして毎年「Cidre night」でキャンドルのデコレーションを手がけている、『弘前シードル工房 kimori』代表の高橋哲史氏に至っては、「安田さんは考え方が面白く、すごい変態」と言わしめるほど。津軽を盛り上げるキーマンともいえる人々に何かと注目されている、期待のクリエイターなのです。
【関連記事】TSUGARU Le Bon Marché/100年先の地域を創造するために。多彩で奥深い「つながる津軽」発掘プロジェクト!
津軽ボンマルシェ探求すればするほど難しいから飽きることがない。
南津軽郡藤崎町に生まれた安田さんの実家はリンゴ農家。元々手先は器用な方だったと安田さんは自負しています。
「農家って結構なんでも自分で作ってしまうものなんです。機械を直したり、家を建てたり。父は5年くらいかけて家をリフォームしていましたし、子供の頃からものを作ることは見慣れていたんですね」。
それがキャンドルの場合は、全く分からなかったから引き込まれてしまった、という安田さん。納得のいく作り方を探求すればするほど、難しさが増し、どんどん深みにはまって行く…。気付いたらキャンドル作家になっていたというのです。
そのせいか、安田さんのキャンドル作りは、まるで科学者のようです。日々実験を繰り返し、材料も作り方も緻密に丁寧に調整していきます。例えば温度によってろうが固まった時の質感は微妙に変わってくるそうで、温度変化を慎重に見極めます。融点の違う3種類のろうを使い、キャンドルの部分によって配合を変えています。シンプルに見えるキャンドルでも、実は精密な式を頭に叩き込み、計算を重ねた上で試作を繰り返しているのです。
「色と質感、硬さ、溶け方、温度。私はぼんやりしているように見られるのだけど、キャンドルに関しては意外と真面目に考えて、日々研究しているんです。キャンドルを日常に使って欲しいから、炎の大きさやろうの溶け方、残り方など、美しく安全で実用的であることも配慮しています。そのままで綺麗なものをもっと綺麗にしたい、もっと何かできるんじゃないかと思う、常にその先へ進みたい。人間の本能的な欲求、探究心があります」
何事もとにかく経験値、と断言する安田さん。どれだけ経験を積むかで、見えてくるものがある、と。
「インスピレーションは降りてくるものだけれど、経験は自分でひとつひとつやって行き、自分のものにするしかない事ですよね」
と話しながら真剣な手付きでキャンドルに向かう安田さんの背中は、孤高の職人の佇まいでした。
津軽ボンマルシェ出会い、風景、旅の記憶。それらは感性を豊かにしてくれるもの。
安田さんは、時間ができると、糸の切れた風船のようにふわっと自由気ままに旅に出てしまいます。大好きな音楽イベントは、歌を聞き、踊り、お酒を飲み、友と語り合う楽しみはもちろん、キャンドルやドライフラワーで空間演出を手掛けることも多い安田さんにとって、灯りのディスプレイや空間デコレーションにも大いに学びがあります。旅は安田さんにとって大きなエネルギー源。そこで見たもの、出会った人、感じたことが自身の創作のインスピレーションに少なからず影響を与えているようです。
「旅に出ることは自分にとってご褒美のようなものです。ずっとこっちにいると、やるべき仕事をこなすことでいっぱいいっぱいになってしまうから、一旦仕事から完全に切り離し、頭をクリアにさせる。ピンと来たら即動くので、電車が目の前に止まったらとりあえず乗ってみよう、という感じ。知らない土地で、新しいものを見て、初めましての人に会うと、そこに気づきや学びがたくさんあり、多くの刺激を受けます。ああ、こんな生き方もあるんだなって、他の人の人生に少しでも触れる時間を持てることは、自分のこれからにも様々な影響を与えてくれますし、とても貴重に感じます」
だから実は、あまり生まれた土地に執着はないのだけれど、それはこの取材の趣旨に合っているでしょうか、と心配そうに気遣いを見せつつも、故郷である津軽の自然の風景は好きで、時に感動をもらう、と素直に話してくれました。
「りんご畑の風景を見るの、好きですよ。一番好きなのは11月中旬くらいに…あ、中旬でもないかな。一番遅い“ふじ”(りんごの品種)の収穫があるんですけど、一回ぐっと気温が下がって霜が降りると、なんだか空気が澄んで全てが変化したような感じがするんです。りんご自身がぐっと糖度を上げて、凍らないようにする。それは何とも言えないたくましさと美しさで、私には色も空気も鮮やかに変わって見えます。霜が降りて、りんごの表面には水滴が付いていたりして、それに朝の光がキラキラと反射して。本当に美しい景色だなあと思います。あ、冬も好きですよ。全部葉っぱが落ちてしまった畑の木々。一面の雪景色の中に凛として立ち続ける姿は、偉大な自然の生命力でしかない、と感じます」。
大いなる津軽の自然の美しさへ静かに目を凝らし、そっと耳を澄ます、安田さんの純粋な感性は、作品の中にじわりと染み込み、醸成され、さらなる深みを与えているようです。
津軽ボンマルシェポンコツが日々拾い集める小恍惚。
「常に自分のことはポンコツだと思っている」という安田さん。
「宇宙規模でこの世の中を考えれば、全てが塵みたいなものって思うようにしています。じゃないと自分に自信がなさ過ぎて持ちません。世の中には素晴らしいものを作る人や表現する人がたくさんいます。もちろん今できる精一杯で自分なりに頑張っていますが、職人としても人間としても、本当にまだまだ。全く自信はないです。でもポンコツなりの強みもあって。本当に沢山の人に助けてもらってます。それは私が生まれ持った強みだと思いますし、日々のご縁にとても感謝しています。尊敬している知人の書いたとある文章の中に、“生活の中で小恍惚を見出せヤツこそ幸福な人間だと思ってる”っていう一文があって、それが私にとってはとても心に残る一文です。子供のころから遊び場は春先から秋まで絶え間なく花々が咲く祖母のお庭とりんご畑。わたしは自然の中でたくさんの事を学び、拾い集めました。日々の暮らしの中でコツコツとキャンドルをつくる仕事をして、少し手を止めて美しい景色を眺めて、耳を傾けて。自分はそんな風に生きて行きたいのです。マイペースなポンコツが恍惚を拾い集めるように。」
『YOAKEnoAKARI』という屋号の生まれた背景は、日本語の言葉の響きが美しいことと、安田さんが幼少時に感じた経験から来ています。子供の頃、青森の冬の朝、夜明け前は真っ暗で雪に覆われているのですが、家には昔から薪ストーブがあり、暗闇の中で、その薪の燃える炎がほっと心を和ませていました。火の持つ光の温かさ、夜明けの時間帯の儚い美しさに心惹かれたことが、この名前に由来しているといいます。津軽の暗く厳しい冬だからこそ、温かな光に救われる、祈りのような気持ちが生まれるのかもしれません。
「でも実は、音楽イベントなどでキャンドルの装飾をすると、そこで私が夜明けまで遊んでキャンドルは置きっ放し、自分は代行で帰る、みたいなことも昔あったので、ヨアケノアカリなのかも。その辺がやっぱりポンコツなんですよね」。
職人としてストイックに探求し、アーティストとして確固たるこだわりを持ちながらも、適度に肩の力の抜けた愛嬌を覗かせる、そんな安田さんの気取らないキャラクターが、キャンドルの魅力にもきっと繋がっているのでしょう。
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本当のラグジュアリーとは何か? その考え方次第で、人生の豊かさは決まる。[HIRUME/福島県会津若松市]
冨永 愛×ヒルメ
豊かな生活には、身近に工芸品がある。
モデルとして日本人が世界で活躍する、大きな扉を開いた冨永 愛さん。17歳でニューヨークへ旅立ち、東洋人がランウェイを歩く地盤を築くまで、様々な試練と戦い続けてきました。国内外を飛び回る中で磨かれた審美眼は、古くから受け継がれ、あるいは発展されて、現存しているものに惹きつけられるといいます。
冨永さんが見せてくれたのは、継承した技術を駆使し進化させた「漆・蒔絵バングル」と作家の背景に想いを馳せるという「陶磁器」。こうした「Made in Japan」の本質の伴うものを、アクセサリーとして、食器として、生活に密着させ思い切り使うことに、豊かな気持ちになれる鍵がありました。
冨永 愛×ヒルメ伝統ある手仕事を身につけることこそ、本当のラグジュアリー。
冨永さんはある時に聞いた、「伝統芸能や工芸は、革新をしていかないと残らない」という野村萬斎氏の言葉に強く同感したといいます。「日本の素晴らしい文化、伝統、習慣はちゃんと継承していくべきだけど、ただ引き継いでいくだけでは残っていかないのだと、実感しています」と冨永さん。
もともと価値のある工芸を新しいモノとしていく、その信条の表れとして手に取ったのが、『HIRUME』の「漆・蒔絵バングル」です。古代、現代、未来を循環させる日本のものづくりの力を発信するブランドが、会津の伝統工芸士と一つひとつ丹精込めて生み出した逸品。機械には真似できない、漆を何層にも塗り重ね研ぎ出すことで表情が生まれる、このバングルを身につけることは、本質的な贅沢でもあります。「ラグジュアリーという言葉の本当の意味は、ファッションのひとつとしてちゃんと人の手の込んだ、伝統を受け継いだものを持つことで得られる、人生の豊かさでもあるのかなと今は思っていて。そういうモノを選べる生き方をしていきたいですね」と、冨永さんは話します。
冨永 愛×ヒルメ時を超えて、職人の手仕事を現代に生かす。そして受け継ぐ。
『HIRUME』のように、現代の技術を生かした工芸がある一方で、本当に古き良き匠の工芸も美しい。その両面から冨永さんは日本の工芸と向き合っています。
「海外へ出てから日本の文化が好きになって、最初は古い着物が欲しくて骨董市に行き始めたんです。でもそこで気に入ったのが、九谷焼の器でした。絵付けが手描きだったり、同じ柄でも作り手によって少しずつ違う。当時の職人はどうしてこの絵を描いたのかな?とその過程を考えながら、今にはないその人たちの時代の感性に想いを馳せるのが面白いんです」と、陶磁器を集め始めた理由を、冨永さんは話します。
冨永さんの器のコレクションは九谷焼に限らず、室町時代の漆器、李朝白磁の器、フランスで購入したカフェオレボウルなど、様々。年代物の貴重な品もありますが鑑賞用にはせず、漆器はお椀にしたり、日常で気前よく使っているのだといいます。重要なのは、自分にとって価値のある、背景のあるモノに囲まれた、ライフスタイルと生活空間を作ること。その中に身を置くと、ふとした時に心が和み、暮らしに彩りが生まれるのです。
「この九谷焼の皿の絵は、黒い頭で金色の羽のスズメなんです。全然そうは見えないんですけど、横に漢字で“雀”と書かれてあるから気付いて。作り手のユーモアを感じると、合わせる料理のイメージも広がりますね。蕎麦猪口やぐい呑みは飲み干した時に、底に描かれた絵を見るのも楽しいですよ」と冨永さん。
暮らしの中で道具を使えば、割れたり欠けたりしてしまうこともあります。そのたびに金継ぎをして、また味わい深い形に蘇らせるのが、冨永さんの器との付き合い方。先人もそうしてモノを慈しみ、古器は何人もの人の手に渡り、色々な時代をくぐり抜けてきました。時には人の寿命よりも長く現世にあり続けますが、持ち主が乱雑に扱えばすぐに消えてしまうモノでもあります。「長い歴史を経て、自分のところにやって来たっていうのが、可愛くもあるじゃないですか。それが骨董品に愛着を感じてしまう理由のひとつでもあります」と冨永さんは言います。
冨永 愛×ヒルメ冨永 愛が考える、「ジャパンクリエイティブ」とは。
前述した野村氏の言葉の他に、冨永さんの視点に広がりを与えたのが、谷崎潤一郎の随筆『陰翳礼讃』でした。西洋との本質的な相違に目を配り、便利さを求めたために失われた日本的な美の本質を問う本書。例えば、現代の蛍光灯の下で見る金蒔絵は柄が派手にも感じられますが、制作された江戸時代の明かりは蝋燭の灯火。その中で、ぬらっと美しく光る様子を美学としていたと知れば、ものの感じ方も変わってくるといいます。「こうした知識を自分の厚みにしていくと、若い頃とは違う感性が生まれて、歳を重ねた甲斐があると思いますよ。つるっとした綺麗な漆椀を開けて、四季が描かれていると、今はもう官能的にすら感じます(笑)」と冨永さん。
日本特有の四季を、伝来した器に表し独自の美しさを追求してみせるのは、日本人らしい表現ともいえます。日本発祥のモノを改良し存続させてきた一方で、古より日本は他国の文化を吸収し、国の風土や時代に合う様式を模索して、自分たちの形を残してきました。冨永さんは、「ジャパンクリエイティブ」とは、こうして発展され続けていくべきだと考えています。「繊細な技術と趣きをものに吹き込める、日本がすごくものづくりに長けている国だと思うからこそ、時代を超えて存在し続けるには、進化していかなければならない。それが今後の課題になるのではないかと思います」と冨永さんは語ります。
大事なことは、先人たちが続けてきたように、本質に忠実でありながら、その時代の日本に最適な創作をしていくこと。
冨永さんが考える「ジャパンクリエイティブ」とは、つまり「継承」。
継承することができなければ、革新することはできず、伝統は成し得ないのです。
17歳の時にNYコレクションでデビューし、一躍話題となる。以後約10年間にわたり、世界の第一線でトップモデルとして活躍。その後、拠点を東京に移し、モデルの他、テレビ、ラジオ、イベントのパーソナリティなど様々な分野にも精力的に挑戦。日本人として唯一無二のキャリアを持つスーパーモデルとして、チャリティ・社会貢献活動や日本の伝統文化を国内外に伝える活動など、その活躍の場を広げている。
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風土と人の手がつくる「クラフトな美味」。佐渡島の食を通じて見た新潟の食の奥深さ。~平野紗季子編~[Niigata Gastronomique Journey/新潟県]
新潟ガストロノミックジャーニーOVERVIEW
4賢者の紅一点を飾るのは人気フードエッセイストの平野紗季子さん。トップガストロノミーから老舗の一品、スイーツ、ジャンクフードまでユニークな視点と語り口で斬りまくり、味わいや料理人の仕事を伝えるのみならず、その価値を、食のシーンまでもを再編集してしまう稀代のタレントです。現在は、執筆活動のみならず、スイーツやショップ、商業施設のプロデュースも手掛ける敏腕。
平野さんが訪れたのは、佐渡島。フレンチ、イタリアン、蕎麦ダイニング3軒の店を軸に、郷土色豊かな海産物加工品店から新スタイルのワインショップまで、気の赴くまま土地を味わう旅をします。実は初めての佐渡島。新潟県の中でもユニークな地形と気候、それらが育む自然と島ならではの独特な文化に触れるスポットにも足を運び、豊かな食の背景に触れるひとときも。平野さんの感性に、佐渡島とそこで生まれる味がどう響くのか。その旅に密着します。
【関連記事】Niigata Gastronomique Journey/風土に根ざした独自の美食が花開く新潟へ。4名の食の賢者が各地を旅し、その全容を本気で斬る
1991年福岡県生まれ。小学生から食日記をつけ続け、大学生時代に日常の食にまつわる発見と感動を綴ったブログが話題になり文筆活動をスタート。雑誌「Hanako」「POPEYE」などで多数連載を持つほか、イベントの企画運営・商品開発など、食を中心とした活動は多岐にわたる。著書『生まれた時からアルデンテ』(平凡社)。instagram: @sakikohirano
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学びを、表現の源流を足下の海川山に求め、自分の手でつくり上げた「里浜ガストロノミー」。[pesceco/長崎県島原市]
ペシコOVERVIEW
2018年8月。島原のレストラン『pesceco』は、大きく舵を切りました。町の繁華街で3年9カ月営んだカジュアルなイタリアンレストランを閉め、海沿いの一軒屋を新たな拠点として再スタートしたのです。完全予約制で、料理は昼夜ともおまかせのコースのみに。
「敷居が高くなった」と、足を遠ざけた地元客もいます。その一方で、「ここでしか食べられない料理がある」「店での食事を目的に島原へ旅する価値がある」と、県外から訪れるゲストが少しずつ増え始めています。
井上稔浩シェフは、島原生まれの島原育ち。県外に、いや世界に伝えたい島原の素晴らしいところも、他の地方都市同様に抱える少なくない地元の問題点についても、誰よりもよく知っています。そのうえで「島原が好きだから」と、この地に根を張る道を選びました。愛する故郷のために、料理人だからできることがある。店のあり方を大きく変えた移転リニューアルは、井上シェフの「覚悟」にほかなりません。町の外の人にとっては、ガストロノミー界に彗星のごとく現れたニューフェイス。そのユニークな歩みと、『pesceco』が示すローカル発のガストロノミーの可能性を追います。
住所:長崎県島原市新馬場町223-1 MAP
電話:0957-73-9014(完全予約制)
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昼:12時入店
夜:19時入店
定休日:不定休
pesceco HP:https://pesceco.com/
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デニムストリートの姉妹店をご紹介☆
こんにちは![]()
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いきなりですが、
倉敷デニムストリートに姉妹店があることを
ご存じでしょうか??![]()
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じつは、、、
倉敷の他に
3店舗あるんです![]()
軽井沢デニムストリート(長野県)
こちらのお店はご存じの方も多いはず、、、
レンガ調のオシャレなお店です![]()
デニムのバッグ、小物、アパレルはもちろんのこと
軽井沢にはワンちゃん
とお散歩されている方が多いので
とくにワンちゃんのオシャレなお洋服をたくさん取り揃えています![]()
倉敷のようにメンズ館、レディース館もあるんです![]()
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草津デニムストリート(群馬県)
草津温泉、西の河原通りで営業しているお店です![]()
白を基調とした店内がとてもオシャレで
バッグ、ワンピース、パンツ、ストール、帽子など
幅広いデニム商品が沢山あります![]()
デニム雑貨工房ソラマチ店(東京都)
こちらのお店は
東京スカイツリーの1階に出来たばかりの姉妹店なのです![]()
見やすく清潔感がある店内に
バッグ、小物、アパレル、などなど取り揃えています![]()
そして、
岡山児島デニムも取り扱っているのです![]()
是非、各地に行かれた際には
デニムストリートにお立ち寄りくださいませ![]()
同じデニムストリートでも、
店内の雰囲気や取り扱っているモノが若干違ったりするのも見所です![]()
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『DINING OUT』を通して発見した能登・輪島の魅力を3人のキーマンが語る。[DINING OUT WAJIMA with LEXUS/石川県輪島市]
ダイニングアウト輪島
2019年10月、石川県輪島市にて『DINING OUT WAJIMA with LEXUS』が開催されました。
石川県輪島市は日本海に突き出した能登半島北部に位置し、門前町から続く美しい棚田や海岸線とのどかな里山や里海の景色には、誰もが懐かしさを感じずにはいられない、人と自然が共生する日本の原風景が大切に残されています。
そして、この地を代表する伝統工芸といえば、言わずと知れた「輪島塗」。日本の中でも輪島は、最も高度かつ広汎に漆文化が花開いた舞台なのです。なぜ輪島に最大の漆文化が花開いたのか?その答えを辿るべく設定された今回の『DINING OUT』のテーマは、「漆文化の地に根付く、真の豊かさを探る」。
この壮大なテーマに挑んだのは『DINING OUT』史上初のふたりのシェフでした。
ひとり目は、東京・西麻布「AZUR et MASA UEKI」の植木将仁シェフ。日本の優れた食材をフランス料理の技法で調理する「和魂洋才」をコンセプトにした、オリジナリティ溢れる料理で定評があります。石川県の出身であり、能登半島の食材の知識も豊富です。
ふたり目は、ジョシュア・スキーンズ氏。2009年 熾火料理を主としたスタイルの「Saison」をオープン。最高品質の食材への追求とその革新的な調理法で注目を浴び、アメリカ人として熾火料理で唯一ミシュランの3つ星を獲得。今世界が最も注目するシェフの一人です。
ディナーホストを務めたのは、『DINING OUT』ではおなじみのコラムニストの中村孝則氏が7回目の登場。
そして、今回は更なるサプライズをご用意。「輪島塗」に新たな息吹をもたらすプロジェクト『DESIGNING OUT Vol.2』も同時開催され。クリエイティブプロデューサーとして、新国立競技場のデザインを手がけたことも記憶に新しい、世界的な建築家である隈研吾氏を迎え、輪島塗職人と共にオリジナルの輪島塗を完成させました。
今だかつてない豪華メンバーを結集させた『DINING OUT WAJIMA with LEXUS』。3人のキーマンが振り返ります。
【関連記事】DINING OUT WAJIMA with LEXUS
1967年石川県金沢出身。1990年より渡仏し、南フランスの四ツ星ホテル『ホテル ル デュロス』をはじめ、フランスやイタリアで3年間に渡り料理の研鑽を積む。帰国後、1993年『代官山タブローズ』スーシェフを経て、1998年『白金ステラート』オープンと共にシェフに就任。2000年に独立後、青山に『RESTAURANT J』をオープンした。2007年からは軽井沢『MASAA’s』、銀座『RESTAURANT MASA UEKI』を経て、2017年には株式会社マッシュフーズとともに同店をオープン。日本の伝統的な食材や伝統文化を探求しながら自身の料理に落とし込み発信することで、オープンから間もなくして注目を集め、高い評価を得ている。2016年世界料理学会イン有田と函館にてスピーカーとして登壇もしている。
AZUR et MASA UEKI HP:http://www.restaurant-azur.com/
2006年、『Saison』のコンセプトを産み出し、2009年にサンフランシスコにて1号店をオープン。
熾火料理を主とした料理スタイルで食材の自然のあるべき姿を尊重しながら、最高品質の食材への追求とその革新的な調理法で注目を浴び,アメリカ人として熾火料理で唯一ミシュランの3つ星を獲得。「the world’s 50 best restaurant」、「Food & Wine’s 」のベストニューシェフ、「Elite Traveler Magazine’s」の次の世代を担う最も影響力のあるシェフ15名にも選出される。2016年、更なるイノベーションの促進と成長のプラットフォームを提供するために、『Saison Hospitality』 を設立。2017年には想いをLaurent Gras氏に引き継ぎ『Saison』の現場から完全に身を引き、さらなる革新と研究のラボラトリーとして『Skenes Ranch』を設立。同年、サンフランシスコ沿岸に Skenesの海に馳せる想いを込めた『Angler』をオープンさせると、 2018年 Esquire Magazineにて全米のベストニューレストラン、GQにおいても全米ベストニューレストランに選出され、ミシュラン一つ星を獲得。2019年にはビバリーヒルズに『Angler』 の2号店をオープン。今、世界が最も注目する料理人の一人である。
神奈川県葉山生まれ。ファッションやカルチャーやグルメ、旅やホテルなどラグジュアリー・ライフをテーマに、雑誌や新聞、テレビにて活躍中。2007年に、フランス・シャンパーニュ騎士団のシュバリエ(騎士爵位)の称号を受勲。2010年には、スペインよりカヴァ騎士(カヴァはスペインのスパークリングワインの呼称)の称号も受勲。2013年からは、世界のレストランの人気ランキングを決める「世界ベストレストラン50」の日本評議委員長も務める。剣道教士7段。大日本茶道学会茶道教授。主な著書に『名店レシピの巡礼修業』(世界文化社)がある。
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