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盗まれた発明
中小企業専門の弁理士の亀山です。お陰様で開業して6年目になります。開業して約300社の中小企業様・個人事業主様のご相談を受けてまいりました。今回は、とあるお客様との特許相談についてご紹介いたします。
事件発覚
新規のお客様は、特許出願をしたいという方。そこで、発明の内容を伺うと結構、複雑な発明。なので、「どこかで特許とれそうですね~」と思いながら、先行技術調査を行いました。
後日、先行技術調査の結果を報告したところ、お客様が驚かれる。
お客様:あれ?この特許文献にある技術。これウチが、昔、企業Xに納めたやつじゃない?
かめやま:え?こちらの出願人は・・・本当だ、企業Xです。発明者はご存知ですか?
お客様:そこまでは覚えていないです。
かめやま:納品したのはいつですか?
お客様:〇年〇月〇日。
かめやま:出願日は・・・、その3か月後か。
お客様:うちの発明をそのまま出願したということですか??こんなこと、法律上アリなんですか?
かめやま:アリかナシかといえば、ナシですが・・・ときどき起こります。
お客様:本当にそっくりですよ。この図面も、うちのものをそのまま描いたんじゃないのかな?
かめやま:仮に、当時の商品そのままの内容だとしたら、新規性もないので、特許は取れません。今回の場合、審査請求をしないまま請求期限を過ぎていますので、心配はいらないと思います。
お客様:油断も隙もないですね~。
かめやま:まぁ、今回の発明のポイントとは違うので・・・気を取り直して、今回の発明について作戦を立てましょう!ちなみに、今回の商品は、まだ納品前ですよね?
お客様:もちろんです。
情報開示の悩ましさ
提案書の開示、試作図面の開示、試作品の開示、展示会への出展、商品の納品。これらの行為は、取引上、避けて通ることができません。しかし、提案書、図面、試作品、商品には技術情報がたくさん詰まっています。そして、これらを相手方に開示し、その技術情報を相手方に理解されてしまうと、その情報は相手の頭の中に入ってしまいます。相手の頭の中の情報に対しては、「無断で使わないで!」といった制御は不可能です。
したがって、提案書の開示、試作図面の開示、試作品の開示、展示会への出展、商品の納品といった行為を、無策のまま行ってしまうと、その技術情報は相手に盗まれる一方・・・ともいえます。とはいえ、技術情報を非開示しようとすると、商売に発展しません。「商売のために開示するか」それとも「保護のために非開示するか」。ここは、悩ましいポイントです。
もちろん、相手を信用するというケースもあるでしょう。しかしながら、上述のケースのように、勝手に特許出願を出す企業(技術者)もいます。少し古い記事になりますが、昔からよくある事例なのでご紹介します。
記事「名ばかり共同研究」で知財搾取726件、公取委 オープンイノベのわな」 (日経XTECH 2019/06/19)
公正取引委員会は、共同研究先や取引先の知的財産権などを搾取する事例を調査し、結果を明らかにした。多くのメーカーが「オープンイノベーション」を掲げる中、かけ声とは裏腹な「名ばかり共同研究」のあくどい事例が多く見つかった。知財の獲得は技術開発の根幹で、搾取を放置すればその進展を妨げる。1万6000社弱が公取委に書面で回答し、知財やノウハウの開示を強要される事例などが726件あった。公取委にはかねて、「優越的地位にある事業者が取引先の製造業者からノウハウや知財を不当に吸い上げている」といった複数の指摘があった。その指摘を裏付けた形である。
記事より抜粋
もちろん、「盗まれた!」と証明できれば良いですが、相手は相手で、「自分で作りました」と言い張るでしょうし、こちらの主張を証明する作業も結構メンドクサイです。そして、こちらの主張が認められるか否かわからないようなメンドクサイことに手間をかけるほど、中小企業も暇ではありません。
技術情報の開示の防衛策
「商売のために情報を開示するか」それとも「保護のために情報を非開示にするか」。この悩ましさを解決する方法としては、次のようなものが良く利用されます。
- 納品前・開示前のNDA(秘密保持契約)
- 納品前・開示前の特許出願
それぞれのメリットデメリットは以下の通りです。
- 納品前・開示前のNDA(秘密保持契約)
保護される情報:秘密情報
効力の発生:相手の合意が必要
効力の範囲:合意した相手のみ - 納品前・開示前の特許出願 ※1
保護される情報:進歩性のあるもののみ(秘密情報より狭い)※2
効力の発生:特許出願が必要。相手の合意は不要
効力の範囲:日本における行為であれば誰でも。
※1、開示後の場合には、最初の開示から1年以内であれば、「新規性喪失の例外」を利用した特許出願も可能です。
※2、どの辺まで保護されるかは、個別の技術及びその技術分野ごとに変ります。
まとめ
提案書の開示、試作図面の開示、試作品の開示、展示会への出展、商品の納品の際に気を付けたいポイント。
- 開示前のNDA(秘密保持契約)
- 開示前の特許出願
- 開示後の特許出願(新規性喪失の例外あり)
お金がかかると、人の態度は変わります。企業の態度は変わります。明日の飯を食べていくために、そのビジネスチャンスを狙っています。ビジネスにおいて、油断はできないのです。
何かの参考になれば幸いです。
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NTN MULTI GRAPHIC L/S TEE
着丈 | 裄丈 | 身幅 | |
---|---|---|---|
S: | 71cm | 85cm | 45cm |
M: | 73cm | 88cm | 50cm |
L: | 76cm | 92cm | 55cm |
XL: | 78cm | 96cm | 60cm |
(約/cm)
NTN TAPE SWEAT PANTS
ウエスト | ヒップ | 股上 | 股下 | |
---|---|---|---|---|
S: | 69cm | 100cm | 28cm | 70cm |
M: | 72cm | 103cm | 29cm | 71cm |
L: | 75cm | 106cm | 30cm | 73cm |
XL: | 78cm | 109cm | 31cm | 75cm |
(約/cm)
NTN BIG SILHOETTE HOODIE
着丈 | 袖丈 | 身幅 | 袖口幅 | |
---|---|---|---|---|
S: | 71cm | 59cm | 63cm | 10.25cm |
M: | 72cm | 60cm | 66cm | 10.5cm |
L: | 74cm | 61cm | 69cm | 10.75cm |
XL: | 76cm | 62cm | 72cm | 11cm |
(約/cm)
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製造業向け「伝わる文章の書き方講座(3/4)」
元エンジニア。工業系エンジニアライターの石川です。製造業に強いライターとして、社長挨拶の代筆から、技術紹介、助成金の申請書などなど、さまざまな文章を書いてきました。その経験を元に、製造業に特化した「伝わる文章の書き方」を全4回にわたってご紹介します。
目的別、文章の型の紹介
第3回目は「目的別、文章の型の紹介」です。前回までは文章を書くための準備や、ちょっとしたテクニックについてお伝えしてきました。その中で、文章には目的ごとに型があり、目的に合わせた型に沿って書くと文章が書きやすいことに触れました。そこで今回は、目的ごとの文章の型をご紹介します。
1、紹介記事は事実と特徴を手短に述べよ(ホワイトペーパー・製品紹介等)
ホワイトペーパーや製品紹介など、企業がもつ技術について伝えたい文章の型は次のようになります。
- それは何か(何の会社か)
- 何に使うのか(何ができる会社か)
- (他社や旧製品に比べて)どこが、どう素晴らしいのか
- 3によって何が可能になるのか
ポイントは事実を淡々と伝えることと、特徴を端的に伝えることです。このときに注意しなければならないのは「新たな価値観を創造する」や「最先端の技術が拓く未来」のような、カッコいいけれど実体のない言葉に逃げないこと。第2回でもお伝えしましたが、このような言葉からは何の事実も分かりません。
機密などの問題もあり、表現が難しい場合もあるとは思いますが、自社の良さを伝えるためにも、一歩踏み込んだ内容を盛り込みましょう。また、他社や旧製品との比較も大切です。よほど唯一無二のサービスであれば問題はありませんが、多くの企業では競合他社との競争に勝たなくてはなりません。類似サービスや製品、旧製品との比較を入れ、自社の優位性を伝えましょう。
またこのときに言葉に頼りすぎると、文章だけが長くなる可能性があります。図や表、写真も併用しながら、分かりやすく表現しましょう。
2、活動報告は5W1Hを意識せよ(導入事例や展示会レポート)
技術や機械、システムの導入事例や、展示会への出展の様子を伝えるときには、次のような型が使えます。
- いつ、どこで、行ったか
- 何のために行ったか
- 何をやったのか
- どんな結果が出たのか
当たり前のように思えますが、どこかが抜けると伝わらなくなるのが活動報告の特徴です。伝え漏れが出ないよう、型にそって情報を整理しましょう。また意外と失念しがちなのが、1の、いつ、どこで行ったかを書くことです。特に実施した年(年号)は抜けがちです。
Web上の記事であっても、印刷される記事であっても、何かの拍子に数年前のものが見返される可能性は少なくありません。記事内で紹介されている活動報告が新しいものなのか、古いものなのか、すぐに判別できるようにするためにも、実施日の表記は年からスタートさせるといいでしょう。特に展示会の場合、同じ名前の展示会が数年おきに同じ都市で開催されるケースも多いですから、年号の表記は大切になります。
また実施された(する予定の)場所を伝える際には、必ず都道府県から記載しましょう。仮に県庁所在地であったとしても、市町村の場所は遠方の人には分からないものです。また「丸の内」のように、国内に複数の同じ名前の地名がある場合もあります。正確さを求めるためにも、都道府県を書き忘れないようにしましょう。
次回はライティング技術シリーズの最終回。製品の選び方やコラム、申請書などの文章の型をお伝えします。
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クラウドワークスと中小企業のクラウドソーシング活用を推進
テクノポートの徳山です。先日、株式会社クラウドワークスとの業務提携を発表させていただきました。業務提携の内容としては、まだまだ活用が広まっていない中小企業へのクラウドソーシング活用を広めていくための事業を行う、というものです。今回はその詳細についてご紹介したいと思います。
【参照】プレスリリース:中小企業の生産性向上を阻害するのは、「隠れ業務」 ~他社の“総合職”が中小企業の成長を支援!テクノポート株式会社と業務提携し、「クラウドワークス業務改善プログラム」を開始~
業務提携の背景
弊社はクラウドソーシング黎明期から積極的にクラウドソーシングを活用し、大きな業務変革に成功していました。その取組みに関してクラウドワークスさんにも評価していただき、数年前から中小企業のクラウドソーシング活用を広めるためのセミナーを共催してきました。
また、弊社もこれまで地方自治体主催のセミナーや、企業の勉強会などで積極的にクラウドソーシング活用に関するお話をさせていただいていました。
しかし、何年経っても一向に中小企業のクラウドソーシング活用が広まる気配がありません。スタートアップ企業では当たり前のように活用されているクラウドソーシングがなぜ中小企業では進まないのか、そんなことを疑問に感じていた頃、同じ悩みを抱えていたクラウドワークスさんからご連絡をいただき、その原因について議論を行うようになりました。
中小企業がクラウドソーシングを活用しない理由
議論を重ねた結果、中小企業の内部にクラウドソーシング活用を進めるための人材が居ないのではないかという話になりました。そこで、弊社のクライアントの中からモニター企業を募集し、実際に企業内部に入り込んで活用推進のためのコンサルティングを行ってみることになりました。
実際にコンサルティングを進めた結果、自社の課題をクラウドソーシングで解消できるという発想そのものがないことが分かりました。なぜなら課題の原因やそれに対する改善策を整理できていない状況があったからです。そんな状態では、クラウドソーシングを使えば自社の課題を解決できると頭の中で結びつくはずがありません。また、中小製造業の多くが図面をFAXでやり取りする文化が残っているなど、IT化が遅れておりオンライン上のやりとりに極端に慣れていない、という原因も浮かび上がってきました。
上記のような活用を阻害する要因が見えてきたので、我々は長期間に渡りモニター企業へのコンサルティングを続けることにしました。
クラウドソーシングを活用するためのフローを構築
弊社から派遣した人員(以下、業務改善プランナーと呼ぶ)がモニター企業へ何度か訪問による打合せを行い、業務改善に繋がる業務を洗い出し、実際に業務の一部をクラウドソーシングした結果、一定の成果を挙げられるようになりました。
以下は、クラウドワークス社のプレスリリース文からの引用(モニター企業の声)となります。
業務改善プランナーの方と共に、持っている業務を一つひとつ付箋で書き出し可視化。そこから相談の上、実はこれまで月に4〜5時間ほど費やし、全体の業務を圧迫していたことが判明した仕入伝票入力をクラウドソーシングで発注することにしました。外部化することにより作業時間が30分に短縮されただけでなく、原価率の算出時など経営視点で必要な数値処理の提出が速くなり、会社全体での生産性向上に貢献しています。最初は「外部の人に頼むべき業務は特にない」と思っていましたが、今は営業の見積書作成など、他にも外部化できる仕事のイメージが湧いてきています。
プレスリリースの中には導入事例は1件しか掲載されていませんが、他のモニター企業でも成果が出てきたので、本格的に事業化していこうという話になり、今回の事業提携に至りました。
具体的にどのようなサービスなのか
サービス提供が始まったものの、まだまだテストマーケティング段階でサービスを紹介するWebページを作成していないため、サービスの詳細をこちらでご紹介します。
サービスの流れ
下記の流れでサービス提供を行う予定です。
- 中小企業の課題をヒアリング
- ヒアリング内容をもとに最適な業務改善プランナーを選出
- プランナーのヒアリングにより経営課題と社内業務の全体像を把握
- 社員が注力するべき業務を整理した上で、潜在的に成長を阻害している業務課題を見える化
- クラウドワークスを活用した適切な課題解決の方法を検討・提案
- クラウドワークスでのワーカー集客・発注サポート
- 業務改善の成果が表れるまで継続的な支援を実施、内製化を図る
業務改善プランナーには副業者を積極活用
企業内で発生する経営課題は多種多様です。そこで、プランナーには副業者を積極活用していく予定です。最近、大企業でも副業解禁を行う会社が増え、時間は限られますが優秀な人材を活用できる機会が増えてきました。経理系の課題であれば経理の仕事を行っている人材を、IT系の課題であればIT系の会社に勤めている人材を派遣することで、専門性の高いサービスを提供することができます。
プランナーが業務課題を整理した後に発生する、ルーティンで回せる業務をクラウドワーカーへ発注する、という流れです。小難しい前工程に副業者を活用するというところが当事業の最大のポイントとなっています。
最終的に内製化することが目的
業務改善プランナーの最終目標は「クライアント企業へクラウドソーシングを自社だけで活用できるようになってもらうこと」です。だらだらとプランナーへの報酬が発生してしまっては、クラウドソーシング活用の最大のメリットであるコスト削減のメリットを享受することができないからです。
今回のプロジェクトに参加してくれている副業者の多くが、安定収益よりも自身の経験値を高める、というところにニーズがあるので、内製化が完了したら別のクライアント先へどんどん派遣していく予定です。
クラウドソーシングは様々な用途で活用可能です。弊社Webサイトにも活用法に関してご紹介していますのでご覧ください。
関係者すべてがハッピーになる取組みを目指す
今回の取組みが広がれば多くの中小企業の経営課題が解決されるきっかけになると思います。副業者としても、大企業で培ったスキルを中小企業支援という社会的意義が大きいステージで活かすことができる、という充実感があるのではないでしょうか。
そして、これでクラウドソーシング活用が中小企業にも広がり、プラットフォーム内での取引量が増えればクラウドワークスの収益も向上します。弊社は副業者を派遣する際の手数料収入を得ることができますので、うまく回していけば関係者すべてがハッピーになる素晴らしい取組みになると考えています。
とは言え、今まで活用が広まらなかった中小企業へのクラウドソーシング活用を広めるには相当に泥臭い活動が必要になってくると思いますので、引き続きクラウドワークスさんと力を合わせ粘り強く取り組んでいく所存です。
最後に、今回業務改善プランナーとしてモニター企業のコンサルティングを行ってくれた伊藤さんがnoteで体験談を語ってくれているので、そちらをご紹介します。
伊藤さんのような志を持ったプランナーがたくさん集まったら素晴らしい取組みに発展しそうです。伊藤さんを派遣してほしいという方がいらっしゃれば是非ご連絡ください。
当事業に興味がある方は、下記のフォームからお問合せいただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
https://forms.gle/cMpKH1VKBbBcdmbN6