
月別: 2020年7月
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お問い合わせフォームの改善ポイント5選
こんにちは、テクノポートの渡部です。
ホームページにお問い合わせフォームを設置している方も多いと思いますが、とりあえずで設置していませんか?不思議に思うかもしれませんが、お問い合わせフォームから問い合わせをしようと思っても途中でやめる人がいます。ただ、このお問い合わせフォームは改善することで問い合わせが2倍になったという会社もあるそうです。本日はこのお問い合わせフォームの改善手法について紹介します。
改善のポイント
改善の大枠としては下記の2つです。
- 入力の手間を省く。
- 信頼性をあげる。
それでは具体的な改善内容についてみていきたいと思います。
Point1 入力項目はできるだけ少なく
必要となる項目は
- 「名前」
- 「会社名」
- 「メールアドレス」
- 「電話番号」
- 「お問い合わせ内容」
ぐらいで十分です。もしこれよりも多ければできるだけ減らすようにしてください。「住所」に関しては必須と思われるかもしれませんが、問い合わせ後の対応で分かることがほとんどですので、問い合わせ時に必須という訳ではありません。
「部署名」、「役職」、「FAX番号」など、お問い合わせフォームから情報をできるだけ得ようとするお問い合わせフォームで、しかも各項目が必須になってくると、入力途中で面倒になり、離脱する人が出てきかねません。
Point2 入力はコピペで済む様にできるだけ項目をまとめる
例えば住所の欄が
- 「郵便番号」
- 「都道府県」
- 「住所1(○○市など)」
- 「住所2(番地、建物名など)」
と分かれているフォームを見かけますが、入力する手間を考えると、「住所」と一つの項目の方がはるかに入力しやすいです。なぜならコピペで入力ができるからです。取得できる情報は変わらないので、できるだけまとめましょう。 他にも「姓」「名」と分かれていたり、「電話番号」「郵便番号」なども、入力箇所が複数に分かれていると、入力が面倒になるので、まとめておいた方がいいでしょう。
Point3 添付ファイルを送れるようにする
製造業のホームページの問い合わせは、新規の問い合わせでも、いきなり図面を送って見積もり依頼、なんていうことは珍しくありません。なので、添付ファイルを送れるようにしておく方がいいです。
お問い合わせフォームのプログラムによっては添付ファイルが送れないこともありますが、その場合は、
「添付ファイルを送りたい場合は、その旨をお問い合わせ内容に記載してください。こちらから自動返信メールが届きますので、そちら宛てにお送りください。」
といった文面を、わかりやすい場所に配置しておきましょう。
Point4 個人情報保護の文面を記載して信頼性をアップする
個人情報保護についての文面があると、それだけでも信頼性があがり、お問い合わせフォームの入力の心理的ハードルが下がります。お問い合わせフォームの上下どちらかに設置しておくといいです。もし設置していない方は下記にコピペできるテキストを用意したので、活用して下さい。
入力していただいた個人情報は、弊社への問い合わせ対応以外には使用しません。ご本人の同意がなければ第三者に個人情報を提供することもありません。取得した個人情報は、紛失や漏洩などが発生しないように安全対策を実施しています。
また、最近ではサイトの常時SSL化についても進めておくと、信頼性はアップします。
SSL化についてはこちら
Point5 電話番号(FAX番号)は大きめに表示する
製造業に身を置く方は、Webでのやり取りに慣れていない、もしくは納期が迫っていて急ぎで返事をもらいたい場合も多いので、お問い合わせフォームに入力しているうちに、受話器や、スマホに手が伸びる場合も少なくありません。そんなときの為に、お問い合わせフォームの近くに問い合わせ先の電話番号やFAX番号は大きめに表示させておきましょう。「お急ぎの方は直接下記までお電話下さい」といった文面があるとなお良いです。
お問い合わせフォームのハードルはできるだけ低く
上記、大掛かりな改修ではないので、できるものから進めてみてください。
また、お問い合わせフォームよりも問い合わせの名目が具体的な方がユーザーが問い合わせしやすい場合があるので、資料請求フォームや、技術相談やサンプルテスト申込フォームを別途作成し、最小限の問合せ項目でリードを集めるといった方法もあります。まずはリード情報を多く取得することが重要なので、見せ方を変えることで問い合わせを呼び込む方法も是非試してみてください。
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「DeepL翻訳 vs. Google翻訳」プロの翻訳家が徹底評価!
テクノポートの稲垣です。現在、日本人ユーザーが驚異的な勢いで増加している機械翻訳「DeepL翻訳」をご存知でしょうか?DeepL翻訳とはドイツの人工知能システム開発を行うDeepL社が提供する機械翻訳システムです。
本記事では、DeepL翻訳とGoogle翻訳の翻訳精度(日本語→英語)の評価をプロの翻訳家の方に行って頂きました!翻訳評価をして頂いたプロの翻訳家の方の詳細については、過去の記事「フリーランス翻訳家にインタビュー①「カナダ在住のM.H.さん」前編」/「後編」をご参照ください。
DeepL翻訳とは?
概要
- 人工知能システム開発を行うDeepL社(ドイツ)が提供する機械翻訳システム
- 2020年3月に日本語対応して以降、日本人ユーザーが急増中
- Google翻訳より自然な翻訳ができると話題 ※下記の参考記事を参照してください
参考記事
1. 「「DeepL翻訳」が日本語対応、「自然な訳文」と話題に 独ベンチャーが開発」、ITmeia
2. 「ドイツの機械翻訳「DeepL」がすごい。ついに日本語対応も。」Forbes Japan
3. 「Googleより自然な翻訳「DeepL」が日本語有料版を展開 月額1200円から」HUFFPOST
基本仕様
- 使用料金:無料 ※有料版DeepL Proを使う場合、月額750円~5000円の使用料金
- 対応言語:11言語(英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語、イタリア語、ポーランド語、ロシア語、日本語、中国語)
- 対応可能ファイル形式:Microsoft Word(.docs)、Power Point(.pptx)、テキストファイル形式(.txt)※テキストファイル形式はDeepL Proへの登録が必要
無料版と有料版の違い
無料版を用いても基本的な翻訳機能は無制限で利用可能です。以下に有料版でのみ利用可能なサービスを列挙します。
- 文字制限なし:1度に翻訳するテキストの文字制限がなくなる
- 文書ファイル翻訳:プランによって毎月5~100の文書ファイルを翻訳可能
- 用語集の上限なし:用語集(特定の単語やフレーズの訳し方を定義できるシステム)に登録できる単語の上限がなくなる ※日本語は未対応
- データの機密性確保:DeepL翻訳を用いて入出力されたテキストは、ユーザーに訳文が届けられた後すぐに削除
特徴
DeepL翻訳の最大の特徴は、自然な訳文を作成する能力です。この能力を検証するために、DeepL社が行ったブラインドテストの結果を紹介します。下のグラフは、オンラインで使える3つの大手翻訳システム(Google、Amazon、Microsoft)で訳した文章とDeepL翻訳で訳した文章を並べ、翻訳システムの名前を伏せた状態で翻訳者に示し、評価をさせた結果を示しています。なお、翻訳に使用する文章は様々な分野のテキストから119段落を抽出したものを使用しています。
出典:DeepL翻訳が日本語と中国語を習得、DeepLブログ、DeepL
グラフの縦軸は各翻訳システムの訳文が、他より高い評価を得た確率を示しています。ただし、複数の翻訳システムが同時に最高評価を得た場合はカウントしていません。グラフから以下のことが分かります。
- 英語→日本語:DeepL翻訳はGoogle翻訳に対して約3.7倍の確率でプロの翻訳者から高い評価を得た
- 日本語→英語:DeepL翻訳はGoogle翻訳に対してい約2.8倍の確率でプロの翻訳者から高い評価を得た
以上の結果から、DeepL翻訳がプロの翻訳者から高い確率で高評価を得ていることが分かります。
翻訳精度評価
本記事では、プロの翻訳家の方にDeepL翻訳の精度評価(日本語→英語)を行っていただきました。詳細は下記に示します。
評価試験の条件
▶使用する機械翻訳:DeepL翻訳、Google翻訳
▶翻訳評価の方法:2種類の機械翻訳ツールを用いて翻訳した文章を1センテンスずつ下記の5段階評価を行う。
「5段階評価」
5 : 意味が分かる・自然
4 : 意味が分かる・やや不自然
3 : 意味が分かる・不自然
2 : 意味がやや分かる・不自然
1 : 意味が分からない・不自然
▶翻訳に使用する文章(日本語ビジネスメール)
①件名:【ABC株式会社】お問い合わせありがとうございます
②※このメールはシステムからの自動返信です
③ジョー・スミス様
④お世話になっております。
⑤ABC株式会社へのお問い合わせありがとうございました。
⑥以下の内容でお問い合わせを受け付けいたしました。
⑦3営業日以内に、担当者 田中よりご連絡いたしますので 今しばらくお待ちくださいませ。
結果
それでは、順に結果を見ていきましょう!
原文①
件名:【ABC株式会社】お問い合わせありがとうございます
訳文
DeepL翻訳 : Subject: [ABC Corporation] Thank you for your inquiry!
Google翻訳:Subject: [ABC Corporation] Thank you for your inquiry
評価
DeepL翻訳:5
Google翻訳:5
プロ翻訳家のコメント
DeepL翻訳:問題ありません。!はあってもなくても問題ありません。
Google翻訳:問題ありません。
原文②
※このメールはシステムからの自動返信です
訳文
DeepL翻訳 : This email is an automatic response from the system.
Google翻訳 : *This email is an automatic reply from the system
評価
DeepL翻訳:5
Google翻訳:5
プロ翻訳家のコメント
DeepL翻訳:※の部分は訳されていませんが内容は問題ありません。
Google翻訳:問題ありません。
原文③
ジョー・スミス様
訳文
DeepL翻訳 : Mr. Joe Smith.
Google翻訳 : Joe Smith
評価
DeepL翻訳:5
Google翻訳:5
プロ翻訳家のコメント
DeepL翻訳:基本的には問題ありませんが、Mr, Mrs, Miss, Ms, (他に Dr)などは会社側が把握していれば問題ないですが、女性か男性か分からない(または既婚、未婚か分からない)場合は、気を付けなくてはいけません。
Google翻訳:基本的には問題ありません。会社によっては最初に Hi XXX、や Dear XXX をつけることもあります。
原文④
お世話になっております。
訳文
DeepL翻訳 : Thank you for your help.
Google翻訳 : We become indebted to.
評価
DeepL翻訳:1
Google翻訳:1
プロ翻訳家のコメント
DeepL翻訳:”Thank you for your help” = 「助けてくれてありがとうございました。」というのはここでは必要ありません。メールの最初にもってくるのも不自然だと思います。
Google翻訳:文法的にも間違っていますし、不自然です。メールの最初にもってくる必要もないと思います。文法的には “We are indebted to you” ですが、普段あまり使用しません。使う場面としては、命を救われた時など、危機的状況を救われた時などに使います。
原文⑤
ABC株式会社へのお問い合わせありがとうございました。
訳文
DeepL翻訳 : Thank you for your interest in ABC Corporation.
Google翻訳 : Thank you for your inquiry to ABC Corporation.
評価
DeepL翻訳:5
Google翻訳:5
プロ翻訳家のコメント
DeepL翻訳:問題ありません。
Google翻訳:問題ありません。
原文⑥
以下の内容でお問い合わせを受け付けいたしました。
訳文
DeepL翻訳 : We are pleased to hear from you as follows.
Google翻訳 : We have accepted inquiries with the following contents.
評価
DeepL翻訳:2
Google翻訳:2
プロ翻訳家のコメント
DeepL翻訳:”hear form you as follows”というのは不自然です。例えば “We are pleased to accept your inquiry with the following contents.”、または “Below is a summary of the inquiry that we have received.” の方が自然です。
Google翻訳:文章として不自然ですし、1 inquiryもしくはmulitiple “inquiries” なのかによって文章は変わると思います。なので、先に挙げた例のような文章の方が適切だと思います。
原文⑦
3営業日以内に、担当者 田中よりご連絡いたしますので 今しばらくお待ちくださいませ。
訳文
DeepL翻訳 : Our representative, Tanaka, will contact you within 3 business days. Please be patient for a while.
Google翻訳 : Within 3 business days, Tanaka will contact you. Please wait for a while.
評価
DeepL翻訳:3
Google翻訳:3
プロ翻訳家のコメント
DeepL翻訳:最初の文章は問題ありませんが、2番目の文章が不自然なので削除した方が良いと思います。何か付け加えたい場合は “Thank you for your patience.” と付け加えても良いと思います。
Google翻訳:意味は分かりますが、Tanakaさんが”担当者”である。という部分が訳から抜けています。こちらも2番目の文章はなくても良いと思います。
総評
基本的には、内容が分かれば機械翻訳を利用してメールのやり取りをしても問題ないと思います。というのは、英語に不慣れな人たちもビジネスで英語の文章を書くことも多いからです。
一方で、”お世話になっております”の英訳は相手を混乱させてしまうかもしれません。また”Mr”なども、性別が前もってわかっていれば問題ないありませんが、名前から推測すると間違っている場合もあるので注意が必要です。
まとめ
結果からまとめると、DeepL翻訳、Google翻訳共に26/35点と同じ点数になりました。今回の検証結果から言えることは、現時点ではDeepL翻訳とGoogle翻訳のどちらが圧倒的に優れているということはないということです。
個人的な意見として、どちらの機械翻訳も意味が一意的に決まる文章の翻訳は高評価を得ていたと思います。対して、日本語独特の表現(例、お世話になっております。)や主語、単数・複数の概念が欠如した意味が曖昧な文章の翻訳に苦戦している印象を受けました。つまり、機械翻訳を使ってビジネスメールのやり取りをする場合は、原文の日本語は極力、日本語独特の定型表現を排除し、具体的な文章に置き換える必要があると感じました。(例、いつもお世話になっております。→ いつもご支援いただきありがとうございます。)
今回の記事で紹介した内容を参考に機械翻訳を上手にビジネスに役立てて頂ければ幸いです。