NECは2025年4月28日、サーバー構成管理ソフトウェア「Composable Disaggregated Infrastructure Manager(CDIM)」をオープンソースとしてGitHubに公開したと発表した。個々のシステムを構成するサーバー(CPU)、GPU、ストレージなどのリソースをワークロードに合わせて適切に組み合わせるコンポーザブルインフラストラクチャにおいて、可視化/リソース構成機能を提供し、リソース使用効率の向上や消費電力の低減に寄与する。
富士通と理化学研究所は2025年4月22日、256量子ビットの超伝導量子コンピュータを開発したと発表した。ハイブリット量子コンピュータシステム「Fujitsu Hybrid Quantum Computing Platform」を通じて、2025年度第1四半期中に提供開始する。2023年10月に公開した64量子ビット超伝導量子コンピュータを拡張して実現している。
さくらインターネットは2025年2月27日、GPUクラウドサービス「高火力」の第3弾として、VM(仮想サーバー)版の「高火力VRT(バート)」を2025年春から提供すると発表した。第1弾「高火力PHY」(物理サーバー)は2024年1月、第2弾「高火力DOK」(Dockerコンテナ実行環境)は2024年6月から提供中。これにVM版を追加した。価格(10%消費税込み)は、1時間990円または1日2万3100円または月額38万5000円。
米Hewlett-Packard Enterprise(HPE)は2025年2月12日(米国現地時間)、PCサーバー機「HPE ProLiant Compute」の新版「Gen12」を発表した。全8機種で構成する。Gen12では、Gen10との比較で、消費電力あたりの性能を最大で41%高めた。1または2ソケットサーバーでは直接液冷(DLC)オプションも採用可能である。Gen12ではまた、システム監視用のハードウエアチップを新世代の「iLO7」に置き換えた。8機種のうち6機種は2025年3月に受注を開始する。
大塚商会は2025年1月28日、生成AIアプライアンスサーバー「美琴 powered by cotomi」を同年4月23日から提供すると発表した。NECのLLM「cotomi」を搭載し、文書作成・要約、社内情報検索、ナレッジマネジメントなどにおいて機微情報を含む文書を安全なオンプレミス環境で運用できる。販売目標として300社を掲げる。
TD SYNNEXと日本IBMは2024年12月23日、生成AIプラットフォーム「IBM watsonx」を組み込んだ生成AI開発用のアプライアンスサーバーを提供開始したと発表した。サーバーにAIソフトウェアやOSをインストールする手間なく、自社専用の生成AIモデル開発/運用環境を迅速に構築できるとしている。
TD SYNNEXと日本IBMは2024年12月23日、生成AIプラットフォーム「IBM watsonx」を組み込んだ生成AI開発用のアプライアンスサーバーを提供開始したと発表した。サーバーにAIソフトウェアやOSをインストールする手間なく、自社専用の生成AIモデル開発/運用環境を迅速に構築できるとしている。
スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500は2024年11月19日、ランキング最新版(2024年11月版)を公開した。1位は米ローレンス・リバモア国立研究所とHPEの「El Capitan」(1.742EFLOPS)で、2位の「Frontier」と3位の「Aurora」に続く、エクサスケールに到達した3番目のシステムになった。理化学研究所と富士通の「富岳」(442.01PFLOPS)は6位で、前回の4位から順位を下げている。
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(千葉県千葉市)と大学共同利用機関法人自然科学研究機構核融合科学研究所(岐阜県土岐市、以下、核融合研)は、次期スーパーコンピュータシステムをNECに発注した。両組織は同システムを量研の六ヶ所フュージョンエネルギー研究所(青森県上北郡)に設置し、2025年7月から運用開始する。NECが2024年11月13日に発表した。
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構(千葉県千葉市)と大学共同利用機関法人自然科学研究機構核融合科学研究所(岐阜県土岐市、以下、核融合研)は、次期スーパーコンピュータシステムをNECに発注した。両組織は同システムを量研の六ヶ所フュージョンエネルギー研究所(青森県上北郡)に設置し、2025年7月から運用開始する。NECが2024年11月13日に発表した。
理化学研究所、東京大学、NTT、Fixstars Amplifyの共同研究グループは2024年11月8日、光方式による新型量子コンピュータを開発したと発表した。光方式により、これまで困難だった計算課題の解決など、量子コンピュータ研究が新たなステージに進むとしている。当面は共同研究契約を通じての利用となるが、インターネットを介したクラウドシステムから利用可能である。
ソフトバンクは2024年10月31日、同社が拡張を進めているAI計算基盤において、約4000基の「NVIDIA Hopper GPU」の整備を完了した。すでに導入済みの「NVIDIA Ampere GPU」(2000基)と合わせ、計算処理能力の合計は4.7EFLOPS(エクサフロップス)になった。
富士通と米Advanced Micro Devices(AMD)は2024年11月1日、省電力Arm CPU「FUJITSU-MONAKA」とGPU「AMD Instinct」を組み合わせたAI/HPC用サーバー基盤の共同開発にあたり、技術開発から事業まで含めた戦略的協業に関する覚書を締結した。協業の主な目的の1つは、AI/HPC用サーバーのコストと消費電力を下げることである。サーバー基盤は2027年の提供を目指す。
ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE/日本ヒューレット・パッカード)は2024年10月17日、AI学習用途のPCサーバー「HPE ProLiant Compute XD685」を発表した。GPUに「AMD Instinct MI325X」を8基搭載可能である。同日、見積もりを開始した。2025年初頭から出荷する。
富士通は2024年10月3日、省電力プロセッサ「FUJITSU-MONAKA」を搭載したAI用途向けサーバーシステムの開発に着手すると発表した。2027年の提供を目指し、米Super Micro Computerと共同で開発する。両社は、サーバー本体のほか、省電力データセンターやHPC向け水冷システムも開発する。
IDC Japanは2024年9月3日、国内のハイパーコンバージドシステム(ハイパーコンバージドインフラ:HCI)市場の予測を発表した。2023年~2028年における支出額の年間平均成長率(CAGR)を5.3%、2028年の同市場の支出額を713億400万円と予測している。
ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE/日本ヒューレット・パッカード)は2024年7月31日、ラック型AI基盤システム「HPE Private Cloud AI」を発表した。オンプレミスのデータセンターに設置するラック型のITシステムであり、AI処理に必要なサーバー/ストレージやミドルウェアを事前に設定済みの形で提供する。2024年末にかけて提供を開始する予定。オンプレミス設置のIT設備をサービス型で利用可能な「HPE GreenLake」を通じて提供する。
ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE)(日本ヒューレット・パッカード)は2024年7月11日、国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研:AIST)のAI用途向けスーパーコンピュータ「AI橋渡しクラウド(AI Bridging Cloud Infrastructure:ABCI)」の次世代版「ABCI 3.0」を構築すると発表した。GPUにNVIDIA H200を使い、理論ピーク性能は半精度(16ビット)の浮動小数点演算で約6.2 EFLOPS(エクサフロップス)を達成する予定である。
インターネット専業銀行のPayPay銀行(本社:東京都新宿区、旧ジャパンネット銀行)は、IT基盤をHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)の「Dell VxRail」で構築した。特徴は、使ったリソースのぶんだけ課金する従量課金型の導入モデル「APEX Flex On Demand」を採用したこと。これにより、導入から10年間のインフラコストを数億円相当の約1/3削減した。デル・テクノロジーズが2024年6月17日に発表した。
米IBMは2024年2月6日、Linux専用メインフレーム「IBM LinuxONE」のエントリーモデル「IBM LinuxONE 4 Express」を発表した。汎用のラックマウント構成で提供する。「Rockhopper 4ラックマウント」など現行の下位モデルと比べて、Linuxワークロード動作のための物理プロセッサコア(IFL)最大数を68から16に抑えている。価格はハードウェア本体が13万5000米ドルから。
さくらインターネットは2024年1月24日、生成AI向けベアメタルクラウドサービス「高火力 PHY(ファイ)」を発表した。同社の石狩データセンターで同年1月31日から提供する。生成AIの用途で需要が大きい「NVIDIA H100 Tensor コア GPU」をサーバー1台あたり8基搭載している。料金(税込み)は月額304万6120円(最低利用期間は2カ月)で、1年契約で月額274万1508円、3年契約で月額243万6896円に減額される。今後、時間単位など他の課金体系の提供を検討している。
大阪大学を中心とする共同研究グループは2023年12月20日、同大学に設置した超伝導量子コンピュータ国産3号機が稼働を開始したと発表した。同年12月22日に量子コンピュータをクラウドサービスの形態で提供を始める。今回の3号機は、初号機において海外製で構成していた部品を国産に置き換えるテストベッドとしての役割を果たしている。
東京大学は2023年11月27日、127量子ビットプロセッサを搭載した量子コンピュータ「IBM Quantum System One」を同年10月1日に稼働開始したと発表した。量子イノベーションイニシアティブ協議会(QII)に参加する企業や研究機関と共に専有利用し、バイオインフォマティクス、高エネルギー物理学、材料科学、金融などの分野における量子研究に活用するとしている。日本IBMによると、127量子ビットの量子コンピュータの北米以外での稼働は同大学が初めて。
スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500は2023年11月14日、ランキング最新版(2023年11月版)を公開した。1位は米オークリッジ国立研究所とHPEの「Frontier」(1194.00PFLOPS〈ペタフロップス〉、毎秒119京4000兆回)で前回(2023年6月版)と同じ。現時点でエクサフロップス級のスパコンはFrontierのみである。理化学研究所と富士通の「富岳」(442.01PFLOPS、毎秒44京2010兆回)は4位で、前回の2位から下がった。システム構成とベンチマーク値は前回と同じで、HPCGとGraph500の両ベンチマークでは8期連続1位となった。
富士通は2023年11月9日、GPUを効率よく利用するための技術「アダプティブGPUアロケーター」を開発したと発表した。同時・複数実行する処理のうち、GPUリソースを割り当てることで最も効率が向上する処理を判断し、リアルタイムかつ優先的に割り当てる。合わせて、HPCシステムで実行しているプログラムをリアルタイムに切り替える「インタラクティブHPC」技術を開発した。
ニュータニックス・ジャパンは2023年11月9日、「Nutanix Cloud Clusters(NC2)on Microsoft Azure」をAzureの日本リージョンで提供開始した。ハイパーコンバージドインフラ(HCI)を構築するソフトウェアを、Azureのベアメタルインスタンスで稼働させて提供する。これまでは北米リージョンからの提供のみだった。なお、NC2 on Amazon Web Services(AWS)としてAWSの日本リージョンで提供済みである。
日本ストラタステクノロジーは2023年11月2日、無停止型コンピュータ新機種「Stratus ztC Endurance」を発表した。2024年6月の出荷を予定するCPU/メモリーモジュールは、アクティブ/スタンバイ構成で冗長化し、故障の予兆を検知した際にメモリーデータなどをコピーし、故障時に切り替えて処理を継続する。アクティブ/アクティブ構成で処理を常時同期する既存機種「Stratus ftServer」のファイブナイン(99.999%)を超える、セブンナイン(99.99999%)の可用性をうたう。
富士通は2023年10月5日、ハイブリット量子コンピュータシステム「Fujitsu Hybrid Quantum Computing Platform」を提供開始した。両組織が開発した超伝導素子を用いた64量子ビット量子コンピュータ(超伝導量子コンピュータ)と、ソフトウェアシュミレーションで実現した40量子ビット量子コンピュータ(量子シミュレータ)を組み合わせている。ノイズによるエラーを含む量子コンピュータを用いた計算結果と、ノイズを含まない量子シミュレータによる計算結果の比較などが容易になるとしている。
理研数理とJSOLは2023年9月21日、ITコンサルティング/SIサービス「『富岳』利活用コンシェルジュ」を開始した。理化学研究所のスーパーコンピュータ「富岳」の民間利用を支援するサービスである。富岳の利用方法の提案から、利用報告書の作成・提出までをトータルで支援する。
NECは2023年9月13日、シミュレーテッドアニーリングサービス「NEC Vector Annealing」の性能を強化したと発表した。組み合わせ最適化問題を解く量子アニーリングをソフトウェア処理によって実現するサービスである。今回、100都市を回る巡回セールスマン問題において従来サービスと比べて求解性能を約9倍高速化した。また、「量子コンピューティング教育サービス」に、既存の数理最適化技術と量子アニーリング技術の違いを学び、適切に使い分けるスキルを習得するコース「実践編2」を追加した。
NECは2023年7月7日、NEC玉川事業場内に設置している5G/ローカル5Gの共創施設「NEC CONNECT 5G Lab」にAWS Outpostsサーバーを導入したと発表した。ユーザーやパートナー企業に向けて、これまでよりも低遅延でリアルタイム性の高い実証環境を提供する。
スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500は2023年5月22日、ランキング最新版(2022年6月版)を公開した。LINPACKベンチマーク値の上位10システムについては順位の変動はなかった。1位は、米オークリッジ国立研究所とHPEの「Frontier」(1194.00PFLOPS〈ペタフロップス〉、毎秒119京4000兆回)で、前回(2022年11月版)の1102.00PFLOPSから微増した。1194PFLOPSは1.194EFLOPS(エクサフロップス)であり、現時点でエクサフロップス級のスパコンはFrontierだけである。2位は理化学研究所と富士通の「富岳」(442.01PFLOPS、毎秒44京2010兆回)で、システム構成とベンチマーク値は前回と同じ。なお、富岳はHPCとGraph500の両ベンチマークで7期連続1位となった。
東京工業大学は2023年5月18日、次期スーパーコンピュータ「TSUBAME4.0」の構築を開始すると発表した。2024年春に稼働させる予定である。理論演算性能は、科学技術計算で使う倍精度(64bit)で66.8PFLOPS、AIで使う半精度(16bit)で952PFLOPSである。これらの数値は、現存する国内のスパコンの中では「富岳」に次ぐ2位に相当する。
東京大学は2023年4月21日、127量子ビットの量子コンピュータ「IBM Quantum System One with Eagleプロセッサー」を2023年中に稼働させる予定だと発表した。新川崎・創造のもり かわさき新産業創造センター(KBIC)に設置する。日本IBMによると、127量子ビットの量子コンピュータは現在北米だけで稼働しており、北米以外での稼働開始は日本が初である。
日本IBMは2023年4月4日、会見を開き、メインフレーム現行機「IBM z16」および「IBM LinuxONE 4」にラックマウント型モデルとシングルフレームモデルを追加したと発表した。いずれも同年5月17日に出荷する。ラックマウント型モデルは任意のラックに収容可能なモデルであり、同社がラックマウント型のメインフレームを販売するのは今回が初めて。z16のマルチフレームやシングルフレームも19インチラック型の形状だが、通常のラックのように自由に構成を組み合わせることはできない。これに対して今回追加したラックマウントモデルは、自由にラックの構成を組める。
理化学研究所(理研)は2023年3月27日、「量子計算クラウドサービス」を公開した。超伝導方式を採用した64量子ビットの国産量子コンピュータであり、外部からクラウドサービスとして利用可能である。ユーザーは当面、理研との共同研究契約を通じて利用する。今回の量子計算クラウドサービスは、理研、産業技術総合研究所(産総研)、情報通信研究機構(NICT)、大阪大学(阪大)、富士通、NTTの6組織で構成する共同研究グループが整備した。
大阪大学と富士通は2023年3月23日、現行コンピュータの計算性能を超える量子コンピュータの実用化を早める「高効率位相回転ゲート式量子計算アーキテクチャ」を確立したと発表した。量子エラー訂正に必要な物理量子ビット数を大幅に低減する。現行コンピュータの性能を超える64論理量子ビットの量子コンピュータを、1万物理量子ビットで構築可能としている。
NECは2023年3月20日、AI研究用のスーパーコンピュータを稼働開始したと発表した。NVIDIA A100 TensorコアGPUを928個搭載し、理論性能は580PFLOPS超である。NECの数百人のAI研究者が利用を始めている。社会全体のデジタルツインを実現を目指す。具体的なサービスとして、全人類を見分ける生体認証によるデジタル決済、パーソナライズされた行政サービス、都市全体を制御する交通管制などのサービスを創出するとしている。
SCSKは2023年3月16日、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品「SCSK Flexible HCI for Nutanix」を発表した。オンプレミス環境に設置するサーバーを、IaaSのように従量課金型で、負荷の増減に合わせてリソースをオンデマンドで増減しながら運用できる。
SCSKは2023年3月16日、ハイパーコンバージドインフラ(HCI)製品「SCSK Flexible HCI for Nutanix」を発表した。オンプレミス環境に設置するサーバーを、IaaSのように従量課金型で、負荷の増減に合わせてリソースをオンデマンドで増減しながら運用できる。
デル・テクノロジーズは2023年3月16日、エッジコンピューティング向け小型HCI製品「Dell VxRail VD-4000」の販売を開始したと発表した。小型化を図ったことと、サーバークラスタの監視機能を自己完結型で搭載したことで、建設現場や小売店のバックヤードなど設置条件に制約のある環境でも使えるようにした。価格(税別)は、最小構成で439万円。
米クオンティニュアム(Quantinuum)は同社のイオントラップ型量子コンピュータが続けて2つの記録を達成したと発表した。米IBMが開発したベンチマーク「量子ボリューム(Quantum Volume:QV)」で1万6384および3万2768を達成したという。2023年3月9日、日本法人のクオンティニュアムが国内で発表した。
米クオンティニュアム(Quantinuum)は同社のイオントラップ型量子コンピュータが続けて2つの記録を達成したと発表した。米IBMが開発したベンチマーク「量子ボリューム(Quantum Volume:QV)」で1万6384および3万2768を達成したという。2023年3月9日、日本法人のクオンティニュアムが国内で発表した。
気象庁は、線状降水帯の発生を予測するスーパーコンピュータシステムを2023年3月1日に稼動させる。線状降水帯は、土砂災害や河川の氾濫などの豪雨災害の要因となる。システムはスーパーコンピュータ「富岳」の技術を活用した「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000」24ラック(主系・副系各12ラック)で構成。総理論演算性能は約31.1PFLOPSで、スーパーコンピュータの世界ランキング「TOP500」の50位内、国内5位相当に主系と副系の2システムが入る見込み。システムを構築して納入した富士通が2023年2月27日に発表した。
NTTと科学技術振興機構(JST)は2022年12月22日、NTTと産業技術総合研究所(産総研)が、量子コンピュータの構成要素である超伝導量子ビットの寿命を延ばす手法を見出したと発表した。誤り耐性のある量子コンピュータの実現を目指す。
富士通は2022年12月23日、社会課題向けHPC/デジタルアニーラ/AIクラウドサービス「Fujitsu Computing as a Service」(CaaS)のGPUリソースとして、産業技術総合研究所(産総研、AIST)のAI向けスーパーコンピュータ「AI橋渡しクラウド」(AI Bridging Cloud Infrastructure、ABCI)を利用すると発表した。ABCIのGPU計算リソースを利用したアプリケーションをCaaSサービスとして2023年4月から提供する。このための協議を産総研との間で進めている。
スイッチサイエンスは2022年12月15日、ポータブル量子コンピュータ「Gemini Mini」を販売開始した。2量子ビットのNMR(核磁気共鳴)量子コンピュータであり、持ち運びが可能なデスクトップサイズ(200×350×260mm)と重さ(14kg)に抑えている。量子コンピューティングとアルゴリズム設計の基礎知識を学ぶ用途に向く。価格(税込み)は118万8000円で、同社のWebショップから購入可能。開発会社は、中国のスピンキューテクノロジー(SpinQ Technology)。
Preferred Networks(PFN)は2022年12月14日、ディープラーニング(深層学習)プロセッサ「MN-Core 2」を発表した。従来の「MN-Core」と比較して、ラックあたり演算性能が約3倍、ワットあたり演算性能(GFLOPS/W)が約25%向上している。代表的なワークロードでの動作確認が完了しており、現在量産化を進めている。2024年度中の稼働に向け、MN-Core 2を搭載したスーパーコンピュータ「MN-4」を構築する予定である。
ヒューレット・パッカード エンタープライズ(HPE、日本ヒューレット・パッカード)は2022年11月25日、小型スーパーコンピュータシステム「HPE Cray EX2500」を発表した。1.1EFLOPS(エクサフロップス)のスパコン「Frontier」や「HPE Cray EX4000」と同じアーキテクチャを採用し、一般的なデータセンター/サーバールームに設置できるように筐体を24%小型化している。2023年第1四半期より提供開始する予定。
スーパーコンピュータ性能ランキングのTOP500は2022年11月14日、ランキング最新版(2022年11月公開)を公開した。LINPACKベンチマーク値の1位と2位は前回から変動がなかった。1位は、米オークリッジ国立研究所とHPEの「Frontier」(1102.00PFLOPS〈ペタフロップス〉、毎秒110京2000兆回)、2位は理化学研究所と富士通の「富岳」(442.01PFLOPS、毎秒44京2010兆回)だった。なお、富岳はHPCとGraph500の両ベンチマークで6期連続1位となった。
米IBMは2022年11月9日(米国現地時間)、量子コンピュータのプライベートイベント「IBM Quantum Summit 2022」において、433量子ビットプロセッサ「IBM Quantum Osprey」を発表した。2021年に発表した「IBM Quantum Eagle」の127量子ビットと比べて、3倍以上の量子ビット数になる。
富士通は2022年11月8日、量子コンピューティング技術と、スーパーコンピュータなどのハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)を組み合わせたハイブリッド型の計算技術を開発したと発表した。必要に応じて量子アルゴリズムとHPCアルゴリズムの切り替えることで、計算の精度を高める。さらに、シミュレーション時間を推定する技術を開発し、指定した時間内でベストな結果が得られるようにした。まずは、材料開発など量子化学計算の領域をターゲットとする。
東京工業大学と富士通は2022年10月20日、「富士通次世代コンピューティング基盤協働研究拠点」を東京工業大学のすずかけ台キャンパス(神奈川県横浜市)に設置した。大規模なデータ処理が可能な次世代コンピューティング基盤の実現に向けて研究する。設置期間は2026年3月31日まで。当初は東工大と富士通の双方から合計約20人の研究者が所属し、今後、人員を拡大していく予定。
日立製作所は2022年10月11日、UNIXサーバー「EP8000」のミッドレンジモデル「EP8000 E1050」およびエントリーモデル「EP8000 S1024/S1014」を発表した。OSとして米IBMのAIXが動作するPowerプロセッサ搭載サーバーである。CPUに現行CPU「Power10」を搭載し、従来モデル(CPUはPower 9)と比べて性能が向上した。出荷開始は、ミッドレンジモデルが2023年3月31日、エントリーモデルが2023年6月30日。
NECは2022年10月7日、ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」の新モデル「SX-Aurora TSUBASA C401-8」を発表した。2023年3月31日から出荷する。既存モデル「同B401-8」と比べ、CPUのコア数を10から16に増やし、L3キャッシュを新規搭載したことで、処理性能を2.5倍に高速化した。価格(税別)は、最小構成(12台、ベクトルエンジン96枚)で2億500万円。販売目標は、2024年度までに100億円。
NECは2022年8月29日、シミュレーテッドアニーリング利用サービス「NEC Vector Annealingサービス」のラインアップを改定した。税別で月額25万円からの「スタンダードプラン」と月額125万円からの「プロフェッショナルプラン」の2種を同年11月1日から提供する。さらに、同年9月1日からは、オンプレミス型のソフトウェアライセンス(200万円から)を新規に提供する。
エルザ ジャパンは2022年8月1日、スーパーコンピュータ中核部品「NEC SX-Aurora TSUBASA Vector Engine」の取り扱いを開始したと発表した。NECのベクトル型スーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」の中核部品であり、汎用PCサーバー機のPCI Expressバスに装着することでスーパーコンピュータを構築できる。価格は、要問い合わせ。
米IBMは2022年7月12日(米国現地時間)、Powerプロセッサを搭載した「IBM Powerサーバー」のラインアップ刷新を発表した。ハイエンドからエントリーまでをカバーする5モデルに最新のPower10プロセッサを搭載する。既存のハイエンドモデル「IBM Power E1080」に加え、新たにミッドレンジモデル1機種「IBM Power E1050」と、スケールアウトモデル3機種「IBM Power S1014」「同S1022」「同S1024」を用意する。
日立製作所は2022年6月1日、「日立HCIソリューションfor Azure Stack HCI」を販売開始した。ミドルウェアに「Azure Stack HCI」を搭載したHCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)のアプライアンスサーバー機であり、日立製作所のHCIのラインアップを拡充する。Microsoft Azureと組み合わせたハイブリッドクラウド環境を短期間で導入可能としている。Azureを日立製作所から導入した場合、AzureとAzure Stack HCIの混在環境をワンストップでサポートする。
スーパーコンピュータの性能ランキングの1つ「TOP500(www.top500.org)」は2022年5月30日、最新のランキング(2022年6月公開)を公開した。LINPACKベンチマーク値のTOP500において、米国のORNL(Oak Ridge National Laboratory)が持つ「Frontier」が、1エクサFLOPSを超える1102.00ペタFLOPS(1.102エクサFLOPS、毎秒110京2000兆回)で1位になった。2位は理化学研究所と富士通が開発した「富岳」で、LINPACKベンチマーク値は442.01ペタFLOPS(毎秒44京2010兆回)で、3回前の回(2020年11月)から同じ。Frontierは、AI向けの「HPL-AI」ベンチマークでも1位だった(前回1位の富岳は2位)。なお、富岳は「HPC」と「Graph500」で5期連続で1位だった。
米IBMは2022年5月10日(米国現地時間)、量子コンピュータの今後のロードマップをアップデートした。量子ビット数を最大数十万ビットに拡大するため、モジュール式のアーキテクチャを計画している。2022年後半には433量子ビットのプロセッサ「IBM Osprey」を発表。2023年にはソフトウェアスタックにサーバーレスアプローチを導入するほか、1000量子ビットを超える量子プロセッサ「IBM Condor」を発表する。2025年にはモジュール型プロセッサとクラスタ接続によって、4000量子ビット以上のプロセッサの実現を目指す。
三菱重工業とNTTは2022年4月25日、NTTの光イジングマシン「LASOLV」を活用し、熟練者に頼っていたプロジェクト人員計画を自動化する共同実証を実施したと発表した。実証の結果、人員計画の作成に要する工数を大幅に削減できる可能性を確認している。
東北大学(本部:宮城県仙台市)のサイバーサイエンスセンターは、NECのベクトル型スーパーコンピュータを利用可能なシステム環境を導入する。東北大学が全国の企業や研究者に対して提供中のスパコン「AOBA」と組み合わせ、2022年10月から運用する。ベクトル型スパコンを受注したNECが同年4月25日に発表した。
米IBMは2022年4月5日(米国現地時間)、メインフレームシステムの新製品「IBM z16」を発表した。国内では同年5月31日から出荷する。IBM z16の特徴は大きく2つある。1つは、AI推論用のアクセラレータをオンチップで搭載した新プロセッサにより、基幹業務においてリアルタイムにAI推論させられるようにしたことである。もう1つは、暗号処理のハードウェア機構を強化し、耐量子暗号を使えるようにしたことである。
日本IBMは同年2月6日、発表会を開いて新製品の特徴を説明した。
富士通は2022年4月6日、クラウド型スーパーコンピュータ「Fujitsu クラウドサービス HPC」の販売を開始した。「富岳」の技術を活用した商用スーパーコンピュータ「FUJITSU Supercomputer PRIMEHPC FX1000」を、クラウド型で提供するサービスである。利用料金は、コンピュートノードにストレージやデータ通信料を含めて、必要最小限の構成で月額10万円程度。なお、富士通はコンピューティング技術の商用利用をクラウドサービス化によって促進する取り組みに注力している。量子着想技術を活用した「デジタルアニーラ」もクラウドサービスとして提供する。
コンテックは2022年3月29日、工場向けコンピュータ「VPC-5000」シリーズのラインアップを拡充し、新たに「MIRACLE LINUX 8.4」(サイバートラスト製)をプリインストールした製品を開発したと発表した。同年4月中旬に受注を開始する。これまで工場向けコンピュータのOSにCentOSを採用していた企業に向けて、CentOSと同等に利用可能な環境として提供する。
富士通は2022年3月30日、36量子ビットの量子シミュレータを構築したと発表した。「PRIMEHPC FX700」×64ノードで構成したクラスタシステム上で、オープンソースの量子シミュレータソフトウェア「Qulacs」を並列分散型で実行する仕組み。「他の主要な量子シミュレータの約2倍の性能を実現したとしている。同年4月1日から2023年3月31日まで、富士フイルムと共同で、材料分野における量子コンピュータアプリケーションの研究を開始する。2022年9月までに40量子ビットの量子シミュレータを開発し、金融や創薬などの分野への展開を計画している。
KDDIは2022年3月18日、量子コンピューティング技術を用いて基地局の通信品質を改善させたと発表した。同年1月から2月にかけて、東京都と神奈川県の一部の基地局約1000局の設定を最適化し、通信速度を向上させた。2022年度以降、量子コンピューティング技術を活用し、東名阪の都心部を中心に4G LTEと5Gの通信品質向上を目指す。
NECは2022年3月17日、超伝導パラメトロン素子を用いた量子アニーリングマシンの性能を高める工夫として、多ビット化が容易な方式を採用したハードウェアの基本ユニットを開発したと発表した。実際に同基本ユニットを用いてアニーリング動作の実証に成功した。開発した基本ユニットをタイル状に敷き詰めることで、容易に多ビット化が可能としている。多ビット化の方式として、オーストリアのベンチャー企業であるParity Quantum ComputingのLHZ方式を採用した。
昭和電工は2022年2月10日、半導体材料の最適な配合探索にかかる時間を、量子コンピューティング技術を活用し、従来の数十年以上から数十秒へと大幅に高速化できることを実証したと発表した。昭和電工のAIモデルと富士通のデジタルアニーラを連携させて実現した。
NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2022年1月18日、運用一体型エッジコンピューティングシステム「SDPF Edge」を提供開始した。サーバー仮想化ミドルウェアを搭載したPCサーバー機をエッジ環境(オンプレミス環境)に設置し、運用管理やアプリケーションの配備などをクラウド上の管理サーバーから一元管理する仕組み。運用サービスを含めて月額制で提供する。価格(税別)は、月額4万7700円から。別途、アプリケーションとして、画像認識AIやAIモデル作成ツールなども提供する。
早稲田大学は2022年1月11日、量子アニーリングマシンで大規模な問題を解法するための技術を開発したと発表した。まず、最適性を失わずに大規模な問題を小さな問題に分割する条件を解明した。さらに、これにもとづき、小さな問題を繰り返し解法することで、量子アニーリングマシンで大規模な問題を解法する技術を開発した。量子アニーリングマシン(イジングマシン)は従来、ハードウェア上の制約から、入力できる問題の規模に制限があった。これを解消する。
NECは2021年12月7日、量子コンピューティングクラウドサービス「Leap Quantum Cloud Service」(提供元:カナダD-Wave Systems)をグローバルで販売開始すると発表した。グローバルで各種サポートのためのプロフェッショナルサービスを提供し、オーストラリアを皮切りに順次地域を拡大する。国内では日本語によるサポートを提供する。
Preferred Networks(PFN)は2021年11月16日、ディープラーニング(深層学習)用途のスーパーコンピュータ「MN-3」が、最新の「Green500」リストで3度目の世界1位を獲得したと発表した。消費電力1ワット当たりのLINPACK性能は39.38GFLOPS(毎秒393.8億回の浮動小数点演算)で、前回の29.70GFLOPSと比べて約32.59%向上している。前々回(2020年11月)は2位だったが、前回(2021年6月)と3回前の回(2020年6月)は1位であり、今回3度目の1位になった。
スーパーコンピュータの性能ランキングの1つ「TOP500(www.top500.org)」は2021年11月15日、最新のランキング(2021年11月)を公開した。前回(2020年6月)と比べると、1位から9位までの順位に変動はなく、5位のベンチマーク値が向上したことを除けば1位から9位までベンチマーク値も変動はなかった。1位は理化学研究所と富士通が開発した「富岳」で、LINPACKベンチマーク値は442.01ペタFLOPS(毎秒44京2010兆回)である。2位は米IBMのSummitで、LINPACKベンチマーク値は148.60ペタFLOPS(毎秒14京8600兆回)である。
富士通は2021年11月8日、「富岳」をベースとした商用スーパーコンピュータ「PRIMEHPC FX700」のラインアップを強化した。CPUのコア数/動作クロックの選択肢を増やし、コア数を1/2に減らした代わりに動作クロックを1.3~1.4倍に高めたCPU(2.6 GHz、24コア)を選べるようにした。同容量のメモリーを搭載しているため、コアあたりでは2倍のメモリーを利用できる。
SCSKと日本IBMは2021年10月25日、SCSKがIBMのメインフレーム「IBM Z」を再販する契約を締結したと発表した。これをもとにSCSKは、メインフレーム活用サービス「MF+(エムエフプラス)」の提供を開始した。MF+では、メインフレームを活用したIT基盤の構想策定、提供、設計、構築、モダナイゼーション、運用管理までをワンストップで支援する。
NECは2021年10月22日、サーバー月額利用サービス「NEC Server subscription」を発表した。NECのデータセンターに設置された物理サーバーを月額制で、ベアメタル型のIaaSと同様に利用できる。サービスの申し込みや監視機能などを備えたセルフサービスポータル、ハードウェア保守などもセットで提供する。価格(税別)は、初期費用が8万2000円で、月額4万9800円。最低利用期間は1年となっている。
日立製作所は2021年10月22日、UNIXサーバー「EP8000」のハイエンドモデル「EP8000 E1080」を発表した。同年10月29日から販売し、2022年4月1日から出荷する。OSとして米IBMのAIXが動作するPowerプロセッサ搭載サーバーである。EP8000 E1080はCPUに現行CPU「Power10」を搭載しており、従来のハイエンドモデル「EP8000 E980」(CPUはPower 9)と比べて性能が向上した。これにより、メモリー暗号化の性能が向上したほか、エネルギー効率が約2.6倍に向上したとしている。価格(税別)は、8868万2900円から。
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は2021年9月21日、量子ビットのコヒーレンス時間を長くできる新技術として、シリコン基板を用いた窒化物超伝導量子ビットの開発に成功したと発表した。量子ビットのコヒーレンス時間の指標となるエネルギー緩和時間(T1)と位相緩和時間(T2)の平均値は、従来の酸化マグネシウム基板上の窒化物超伝導量子ビットと比べて、T1は約32倍、T2は約44倍に向上した。国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)および名古屋大学と共同で開発した。
日立製作所は2021年9月14日、会見を開き、日立製作所による量子コンピュータの開発動向を説明した。CMOSアニーリングは商用サービス化が済んでおり、ユーザー事例も出てきた。2020年からはシリコンを使った量子ゲート型の量子コンピュータの開発も始めている。2021年9月時点で、同一チップ上に量子ドットアレイとCMOS回路を集積したシリコン量子チップの製造に成功している。
日本IBMは2021年9月9日、Powerプロセッサ搭載サーバー「IBM Power E1080」を発表した。Powerプロセッサ搭載機のハイエンドモデルに相当し、最新プロセッサであるIBM Power10プロセッサを搭載する最初の製品である。2021年9月17日に出荷を開始する。従来モデル「IBM Power System E980」と比べて、消費電力あたりの仕事量を1.5倍に高めたとしている。
NECは2021年9月1日、シミュレーテッドアニーリング利用サービス「NEC Vector Annealingサービス」を2021年11月に開始すると発表した。ベクトル型スーパーコンピュータを活用した量子インスパイア型のシミュレーテッドアニーリングマシンである。あわせて、量子コンピュータの概要やシミュレーテッドアニーリングマシンの使用方法などを学べる教育サービスも提供する。いずれも価格は個別見積もり。
野村総合研究所(NRI)は、フィックスターズとパートナー契約を締結し、量子アニーリングクラウド「Fixstars Amplify」を活用したSIサービスの提供を開始する。Fixstars Amplifyは、各社の量子アニーリング/イジングマシンをSDKを介して実行するクラウドサービス。NRIは、SI事業を介して量子アニーリング/イジングマシンの実社会での運用を推進する。フィックスターズが2021年8月31日に発表した。
エクストリーム-Dは2021年8月6日、HPC(ハイパフォーマンスコンピューティング)やAI用途のクラウドサービス「AXXE-L by XTREME-D」のベアメタル高速計算環境を刷新し、第4世代となるベアメタルインスタンス「G4」を発表した。ハードウェアとして、同年6月にエクストリーム-Dが発表した「AXXE-L One」を利用している。
東京大学は2021年7月27日、量子ゲート型の商用量子コンピュータ「IBM Quantum System One」を新川崎・創造のもり かわさき新産業創造センター(KBIC)に設置し、同年7月に稼働を開始したと発表した。東京大学が占有使用権を持っている。東京大学は同システムを活用し、企業、公的団体や大学等研究機関と量子コンピュータの活用に関する協力を進めていく。
東北大学のサイバーサイエンスセンターとNECは2021年7月15日、量子アニーリングの研究推進に向けた取り組みを強化すると発表した。NECは東北大学に、シミュレーテッドアニーリングソフトウェアの評価版を提供。東北大学は、学内外の研究開発者に向けて、シミュレーテッドアニーリング利用サービスを2021年8月から開始する。
東北大学のサイバーサイエンスセンターとNECは2021年7月15日、量子アニーリングの研究推進に向けた取り組みを強化すると発表した。NECは東北大学に、シミュレーテッドアニーリングソフトウェアの評価版を提供。東北大学は、学内外の研究開発者に向けて、シミュレーテッドアニーリング利用サービスを2021年8月から開始する。
Preferred Networks(PFN)は2021年6月29日、ディープラーニング(深層学習)用途のスーパーコンピュータ「MN-3」が、最新の「Green500」リストで1位になったと発表した。消費電力1ワット当たりのLINPACK性能は29.70GFLOPS(毎秒207億回の浮動小数点演算)である。前々回(2020年6月)が1位、前回(2020年11月)は2位だったが、今回1位に返り咲いた。
スーパーコンピュータ処理性能ランキングのTOP500(www.top500.org)は2021年6月28日、最新ランキング(同年6月公開)を公開した。前回(2020年11月)と比べて、1位から4位までのベンチマーク値と順位には変動がなかった。1位は理化学研究所と富士通が開発した「富岳」で、LINPACKベンチマーク値は442.01PFLOPS(毎秒44京2010兆回)である。2位は米IBMの「Summit」で、LINPACKベンチマーク値は148.60PFLOPS(毎秒14京8600兆回)である。
IDC Japanは2021年6月22日、国内におけるハイパーコンバージドシステム(HCI)製品の市場予測を発表した。2020年~2025年における支出額のCAGR(年間平均成長率)は8.7%で、2025年には同市場の支出額が783億3000万円に達すると予測している。
富士通は2021年6月23日、スーパーコンピュータ「富岳」で商用アプリケーションを動作させ、処理を高速に実行できることを実証したと発表した。流体解析などのシミュレーションのための商用アプリケーションを用いて、大規模かつ高精細な解析が高速に行えることを確認している。実証は2020年11月から2021年5月にかけて行った。
IDC Japanは2021年6月21日、企業向けのサーバー/ストレージ製品の国内市場規模とベンダーシェアを発表した。2020年のサーバー/ストレージ市場は前年比5.4%減の6701億300万円で、COVID-19の流行に伴う経済活動の停滞によって低迷した。ベンダーシェアは、富士通、NEC、デル・テクノロジーズ、HPE、日立製作所、IBMの順となった。上位6社の前年比成長率は、富士通とデル・テクノロジーズの2社がプラス成長、他の4社がマイナス成長だった。
日本IBMは2021年6月7日、量子コンピュータ技術を研究・開発するハードウェア・テストセンター「The University of Tokyo - IBM Quantum Hardware Test Center」を、東京大学の浅野キャンパスに開設したと発表した。同センター内に、量子コンピュータのコンポーネントの試験用に構築した小型極低温システムを設置した。日本IBMでは、量子コンピュータのハードウェアに関する要素技術から量子アプリケーションまで、より広い技術開発が加速することを期待している。
デル・テクノロジーズは2021年6月4日、社員100人未満の中小企業が抱えているITの課題を解消するパッケージ製品「今すぐ始められる中小企業向け6つのITソリューション」を発表した。同日提供を開始した。中小企業から見て需要が大きい分野として、「テレワーク環境整備」、「セキュリティ対策」、「BCP対策/災害対策」をカバーする6つのパッケージ製品を用意した。それぞれのパッケージ製品は、デル・テクノロジーズが販売しているハードウエア機器、ソフトウェアライセンス、システム導入/構築サービス、などで構成する。
エクストリーム-Dは2021年5月21日、同社がIaaS型クラウドサービスの形態で提供しているスーパーコンピュータ環境に、富士通が開発したスーパーコンピュータで「富岳」の商用版に相当する「PRIMEHPC FX700」を試験的に導入すると発表した。「富岳」用に開発されたディープラーニング(深層学習)向けライブラリの動作確認とベンチマークを実施する。
大阪大学サイバーメディアセンター(大阪大学CMC)は2021年5月6日、スーパーコンピュータシステム「SQUID」の運用を開始した。総理論演算性能は16.59PFLOPSである。CPU、GPU、ベクトルプロセッサの3種類のノードで構成する。数値計算や科学シミュレーションなどのHPC分野の計算需要に加えて、ディープラーニング(深層学習)やビッグデータ解析などのHPDA分野の計算需要を収容する。
カゴヤ・ジャパンは2021年4月26日、NECのスーパーコンピュータ「SX-Aurora TSUBASA」をカゴヤ・ジャパンのデータセンターで運用できるサービス「SX-Aurora TSUBASAクラウド」を開始した。ホスティングサービスの価格(10%消費税込み)は、「エントリーモデル」が初期費用11万円で月額費用8万8000円、「ミドルレンジモデル」が初期費用13万2000円で月額費用29万7000円。
国立研究開発法人理化学研究所(理研)と富士通は2021年4月2日、超伝導量子コンピュータの実用化に向けて「理研RQC-富士通連携センター」を開設したと発表した。理研が同年4月1日に設置した「量子コンピュータ研究センター」内に開設した。
日本IBMは2021年3月23日、東京大学とIBMによる「Japan IBM Quantum Partnership」で表明していた量子コンピュータシステム「IBM Quantum System One」の国内設置拠点について、新川崎・創造のもり地区 かわさき新産業創造センター(KBIC)に決定したことを発表した。2021年中の稼働を予定している。
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